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須藤五郎 参議院議員
「本会議発言」(全期間)

須藤五郎[参]活動記録 : トップ選挙結果 | 本会議発言 | 委員会統計発言一覧質問主意書

須藤五郎参議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言に関してまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容が掲載されています。
 委員会や各種会議での発言等については委員会統計発言一覧のページを参照してください。
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■発言統計  ■発言時役職  ■発言一覧


本会議発言統計(参議院)

在籍期
発言
文字数
議会役職
政府役職



30回
91841文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

15回
41603文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

4回
7025文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

4回
7362文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

1回
1201文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

4回
11507文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

4回
10518文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

3回
7182文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字



参議院在籍時通算
65回
178239文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計しています。


本会議発言時役職(参議院)

 在職時に参議院本会議での議会役職、政府役職の立場からの発言なし。

本会議発言一覧(参議院)

2期(1950/06/04〜)

第8回国会 参議院本会議 第12号(1950/07/31、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私はこの際、映画演劇等の弾圧に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本共産党を代表して、映画演劇等に関して吉田首相並びに関係大臣に質問いたします。  日本は憲法において戰争を放棄し、ひたすら平和なる文化国家を建設せんと努力しておる筈でありますが、果して今日の政治がその方向に向つてなされておるかどうか。彼の軍閥官僚の時代においてすら無事であつた法隆寺や金閣寺のごとき第一級の国宝が、この内閣ができて以来次々と焼失して行くのは一体どうした皮肉であるか。吉田首相は文化国家を作る代りにピストル国家を作るお考えであるか。又吉田首相は日本の植民地化を極力否定しておられるが……

第9回国会 参議院本会議 第8号(1950/12/07、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 只今の千田議員の動議に賛成いたします。

第9回国会 参議院本会議 第10号(1950/12/09、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私はこの際、神戸事件に関しまして緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本共産党を代表して、最近神戸市に起つたところの朝鮮人事件に関し、吉田総理並びに大橋法務総裁に質問いたしたいと思います。  先ず最初質問に先立ちまして、なぜかくのごとき事件が神戸に起きたか、我が党が調査したところの真相をここに述べまして、政府当局及び同僚諸兄の御参考に供したいと思います。事の起りは去る十一月十七日神戸市長田区役所に十四五名の朝鮮人が訪問し、生活保護法の適用と完全就業及び市民税の減免の交渉に参つたのであります。その時に区長は各個人に対しまして調査の上善処すると約束したのであ……

第10回国会 参議院本会議 第2号(1950/12/16、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表しまして、只今上程されました健康保險法の一部を改正する法律案に反対するものであります。  そもそも健康保險経済が現在のような危機に見舞われましたのは、健康保險経済が殆んど労働者の負担にされていることに基いているのであります。更に指摘しなければならないことは、健康保險の利用者が増大の一途を辿つていることであります。この利用者の増大は決して被保險者の健康保險に対する関心が高まつたからではありません。これは政府が一貫してとつているところの政策、即ち低賃金政策、失業増大政策、労働強化政策の結果によつて、労働者のかけ替えのない肉体が破壊されているからにほかならないのであ……

第10回国会 参議院本会議 第31号(1951/03/27、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表しまして、この決議案に賛成の意を表するものであります。  参議院電力特別委員会は、我が国の将来に重大なる関係ある電力再編成に関し、非常なる注意を以て論議を進めつつあつたのでありますが、昨年第九国会劈頭ポ政令によりまして思いもよらざる解決を見るに至つたのであります。その後、公益事業委員会が発足し、その処理に当ることになつたのでありますが、我々の見るところ、電力再編成をめぐつて種々取沙汰されたところの電力界の暗雲は、公正であるべき公益事業委員会に蔽いかぶさり、国民の前に多くの疑惑を残すこととなつたことは、我々の大いに遺憾とするところであります。そもそも電力再編成は……

第10回国会 参議院本会議 第33号(1951/03/29、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表しまして、只今上程されました食糧管理法の一部を改正する法律案に反対するものであります。  この法律案は、昨日通過いたしました農業委員会法及び現在委員会で審議中の食糧の政府買入数量の指示に関する法律案と密接に関連しているものでありまして、日本の食糧政策の上に極めて重要なものでありますので、あえて反対討論をする次第であります。  本法案は三月六日衆議院の農林委員会に付託になつたものでありますが、十分な質問の時間を與えず、熱心な委員たちの希望を無視して討論を打切り、参議院に送付して来たものであります。自由党の諸君がこれを急いでいるのは十分理由のあることであります。(……

第10回国会 参議院本会議 第35号(1951/03/31、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表いたしまして、次の諸点を申述べて、この決議案に賛成をするものであります。  そもそも吉田内閣の中小企業対策は、池田蔵相のあの有名なる放言第一号、「中小企業者の五人や十人死んでも止むを得ない」という言葉にも明らかなように、(笑声)全中小企業関係者たちの怨みの的となつております。朝鮮動乱以来一部においては特需の名の下にやや活況を呈して来たかのように言われておりますが、これらはすべて軍需品の製造でありまして、日本人民の生活には何の利益もないどころか、却つてあべこべに隣国友邦の人民諸君を苦しめる結果となつておるのであります。いわんや、これらの企業におきましては、独占資……

第10回国会 参議院本会議 第51号(1951/06/02、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表して、只今上程されました住民登録法案に反対するものであります。  本法案の目的には、「市町村においてその住民を登録することにより、日常生活の利便を図り、各種行政事務の適正で簡易な処理に資する」というように規定されております。私たちは国会議員といたしまして重い責任を持つているのでありまして、法案の一條一條を十二分に検討しなければならないと思うのであります。成るほど、この法案の第一條だけを見れば尤もらしいのであります。併しながら法務委員会における質疑を通じましてはつきりいたしましたことは、この法案の目的はそのような所にはないということであります。実にこれは日本人を……

第10回国会 参議院本会議 第52号(1951/06/04、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 よく聞いて下さい。(笑声)私は日本共産党を代表して、只今議題となつている警察法の一部を改正する法律案、及び民主党、緑風会の修正案に反対するものであります。(「社会党案は」と呼ぶ者あり)社会党案は賛成です。  先ずその反対の第一点は国警五千名の増員の点であります。政府は増員の理由として、警察学校に常時五千名の入学者があるからと言つておりますが、これは明らかな欺瞞であります。若しもこれが真実の理由ならば、なぜ最初から五千名の増員を計画しなかつたのか。(「そり通り」と呼ぶ者あり、拍手)最初二万名の増員を計画したのは大橋法務総裁ではなかつたのか。予算が許さないために四分の一の五千名に減ら……

第11回国会 参議院本会議 第3号(1951/08/18、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私はこの際、平和運動等の取締に関して緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本共産党を代表して、最近日本全土に行われておる平和運動の弾圧に関し、首相及び法務総裁に質問をいたしたいと思います。吉田総理は昨日の本会議におきまして、過去六カ年間、講和に関し、平和に関しての論議を彈圧した覚えがない、全く自由に論議させた結論として今日の講和態勢ができたと言つておられますが、(「その通り」と呼ぶ者あり)果してそうでありましようか。否、首相の言は全く脆弁そのものであります。終戰当時、我々は戰争を憎悪し、平和に対し異常なる熱意を示したではありませんか。時の軍閥と闘つて議会……

第12回国会 参議院本会議 第12号(1951/10/31、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 只今議題となりました郵便法及び郵便為替法の一部を改正する法律案に対して、日本共産党は反対をするものであります。  朝鮮動乱に政府が介入してから、物価は上り、勤労者の生活は苦しくなつております。(「政府が介入した、おかしなことを言うな」と呼ぶ者あり)その間、独占的な物価である主食、電気料金が次々に値上げされ、更に十一月一日から運賃、郵便料金が値上げされようとしております。電気料金は、大衆の家庭電燈の料金を割高にして、大工場に電力を安く供給し、その上、最近は電圧が下り、暗くなつたり消えたりしておる状態であります。全く吉田自由党政府は値上げ專門の政府であります。(「その通りだ」「その通……

第12回国会 参議院本会議 第17号(1951/11/14、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表いたしまして、社会保障制度推進に関する決議案に賛成するものであります。(拍手)  なぜならば社会保障制度を確立し、国民の健康と生活を守ることは憲法の精神であり、又全国民の要求でもあるからであります。だが現状はどうでありましようか。この際私は特に健康保險の問題について強調したいと思います。即ち現在健康保險の適用を受けておる労働者の賃金は月平均六千八百円でありますが、このうちから三%、又事業主が同額の三%の保險料を出し合つておるのであります。この貧しい労働者の保險料が一〇〇%労働者の医療費に向けられておるかどうか、実はその四八%は事業主が当然負担すべき傷病手当に使……

第12回国会 参議院本会議 第22号(1951/11/26、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表して綱紀粛正に関する決議案に心から賛成し、この決議に従い政府が断固たる措置をとることを要求するものであります。  去る十一月二十二日衆議院の本会議に綱紀粛正に関する決議案が提出され、自由党の諸君をも含め満場一致を以て可決されました。参議院においては本日ここに同様の決議案が上程され、可決されようとしております。これでめでたく綱紀の粛正が実行され、官公吏が皆本来の人民の公僕となることが保証されるならば、私は進んでこの壇上に立つものではありません。問題は綱紀を粛正することであり、これこそ日本国民が挙げて望んでいるところであります。顧みるに戰後六年間、日本の政府はすべ……

第12回国会 参議院本会議 第26号(1951/11/30、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表して本法案に反対し、これの撤回を要求するものであります。政府は今回の人員整理を断行するに当つて、たびたび国民負担の軽減を図ることがその主な目的であると言つておるのでありますが、私は、これほど国民を愚弄し、欺くも甚だしいものはないと思うのであります。事実が示しておる通り、警察予備隊を初め、海上保安庁、国警、特審局等、軍事彈圧機構は全く整理の対象外に置かれておるばかりでなく、却つてますます増員されつつある状態であります。例えば警察予備隊でありますが、すでに本国会において百五十億円の補正追加が行われ、来年度の予算には最低六百五十億の支出がもくろまれており、人員も二倍……

第13回国会 参議院本会議 第8号(1952/01/28、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私はここに日本共産党を代表して、吉田総理並びに関係閣僚に数点の質問をいたしたいと思います。  吉田内閣は、昨年秋、多数国民の反対をも顧みず、我が民族の独立と平和を脅やかすところの講和を結び、我が国を東亜の孤兒たらしめ、又アジアに対する――の基地化せしめんとする安保條約を締結した。その批准に際し、我が党兼岩議員は、その売国性を余すところなく暴露し、又和解と信頼の美名に醉いしれておる政府及び自由党諸君に警告を発したのであるが、諸君は自己の非を悟ろうとしなかつた。が、どうだろう。それから僅か数ヵ月を経過した今日、早くもその破綻が現われたことは、諸君が一番よく身に滲みて感じているではない……

第13回国会 参議院本会議 第15号(1952/02/20、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私はこの際、非常事態における警察予備隊等の運営に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は、今日衆議院において論議の中心となつておるところの日米行政協定に関し、政府当局の答弁が甚だ明確を欠き、殊更国民に対しその真相を隠蔽せんとするがごとき意図が見えますので、この際、二、三の点に関し質疑をいたしたいと思います。  一月二十一日のアメリカ上院外交委員会の聽聞会におきまして、ブラツドレー統合参謀本部議長は、「日米行政協定に関する交渉が成立し、これが効力を発揮するまでは、対日講和條約はアメリカにおいて批准しないことを望む」と述べております。又上院外交委員会極東分科委員会委……

第13回国会 参議院本会議 第26号(1952/03/28、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表いたしまして、只今上程されました国際的供給不足物資等の需給調整に関する臨時措置に関する法律案に対し、簡単に反対の意見を述べたいと思うのであります。  先ず第一に、この法律案の第一條についてでありますが、この法案の目的とするところは、国民経済の健全なる発展を図ると共に、国際経済の円滑な運行に寄與することにありと称し、又その提案理由とするところは、社会的公共的利益を守るためとされておりますが、これはまつかな僞わりであります。実は硝煙の香り高き戰争準備の法案であります。この第一條に言われる国際的という字句は、政府当局の解釈によりますと、アメリカを中心としたドル圏を指……

第13回国会 参議院本会議 第28号(1952/04/04、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表して只今議題となりました法案に対し反対をするものであります。そもそもポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件、即ち勅令五百四十二号は、封建的、中世紀的偏見を基礎にした旧憲法の醜き私生兒ともいうべき緊急勅令であり、その結果、買弁化した反動政府に対して広汎な委任立法を許し、ために甚だしく国民の権利を蹂躪したものであります。又新憲法第九十八條の精神からいたしましても明らかに違憲であり無効の勅令であります。この不法なる勅令五百四十二号に基き多数のポツダム政令なるものが生れ、ために国民の受けたる苦痛、取りわけ勤労階級のこうむつた犠牲は甚大なるものであります。例えば政……

第13回国会 参議院本会議 第31号(1952/04/17、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表して、本日政府より提案された砂壌活動防止法案並びに関係諸法案に対し若干政府の所信を質したいと思います。  先にサンフランシスコにおいて吉田全権以下が、講和、安保両條約に調印してから後、先ず第一に日本国民に強制し、両條約の本質を余すところなくさらけ出したものは、日本の主権をアメリカに献上する日米行政協定でありました。(「何を言つておるか」と呼ぶ者あり)そうして講和條約の発効を目前に控えた今日、自由党政府が日本国民に與える、自由党のいわゆる独立の第一の贈物がこの破壊活動防止法案であります。本法案の内容を見れば、如何に吉田内閣が日本国民の言動におびえ、日本国民すべて……

第13回国会 参議院本会議 第33号(1952/04/25、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 平和條約、安保條約、行政協定と、一たび貞操を売つた政府の落ち行く先はまさに八万地獄であります。その証拠に、当第十三国会には、何と反民族的、反祖国的な法案が続々と上程されて来るではありませんか。本日ここに上程されました日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定に伴う民事特別法案もそのうちの一つであります。日本人といたしましての誇りを失つておらぬ者なれば、誰一人といえども賛成することのできぬ法案である。だからこそ衆議院におきましては、自由党を除いた野党各派は皆反対をしたのであります。本法案によりますと、駐留軍の不法行為により国民の受けた損害を日本国政府が賠償すると……

第13回国会 参議院本会議 第45号(1952/05/30、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表いたしまして昭和三三年度一般会計歳入歳出決算、昭和三十三年度特別会計歳入歳出決算に対しまして反対の意見を述べるものであります。  特に、委員長報告にもありましたように、不当事項第三百九十七号、いわゆる二重煙突事件は、吉田政府の不正腐敗を端的に表現しているものとしまして、我々の絶対に容認しがたいところであります。一国の大臣、而も法務総裁の地位を占めている人物が、その政治的影響力を用ついて不当な国費の支出を行わしめたことは、委員長の報告では明瞭にされておりませんが、次に指摘する数々の事実によりまして明らかであります。(「違う」と呼ぶ者あり)よく聞きなさい。  戰災……

第13回国会 参議院本会議 第50号(1952/06/11、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 只今提出されました地方税法の一部を改正する法律案に対しまして、私は日本共産党を代表いたしまして反対の意見を述べたいと思います。  先ず、この改正案は中央の軍事予算のために平衡交付金が犠牲になつていること、従つて中央軍事予算の結果生じた地方財政の穴埋めをするために地方税を増税するための改正案であること、而も向米一辺倒の軍事産業偏重の結果、地方産業を破壊し、地方民の生活を破壊しており、且つ地方財政を枯渇せしめていること、この売国政策の集中的結果として全自治体の殆んど全部が赤字に悩んでいるのが現状であります。このときに当つて政府はなお増税を計画してこの改正案を出したのであります。この改……

第13回国会 参議院本会議 第52号(1952/06/16、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表しまして、外資に関する法律の一部を改正する法律案に対する修正案並びに修正部分を除く原案に対しまして反対の意見を述べます。  本改正案の主な改正点は、外国投資家に対して、外資導入の促進を図るために、株式投機の自由を完全に認め、更に元金並びに利子の外貨送金を保証し、そうして外貨を保護することが目的となつているのであります。このことをわかりやすく言いますと、それはアメリカの貧慾な資本家の言うがままに日本国民が血と汗を流して努力した上前を捧げ奉るということであります。アメリカの投資家は、日本国民に深い愛情があるから投資するのでは断じてありません。ドルからドルを生むため……

第13回国会 参議院本会議 第56号(1952/06/27、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は只今菊川君から出された動議に賛成の意を表するものであります。  なぜならば、国会法の一部を改正するというような重大な案件が、あの一昨晩のどさくさまぎれに、何ら私たちの耳に聞くこともできないようなあの混乱した雰囲気の中で無理やりに上程されたという点であります。私たちは残念ながら赤木委員の声を一つも聞くことはできなかつた。私のごとき頭の悪い人間には、この赤木さんの説明が何ら理解することができないんだ。(「その通り」と呼ぶ者あり)こういう重要な案件がですね、何ら議員諸君に理解をさせないで、このままで審議されて行くということになれば、これは非常な問題だと思うんです。恐らくそこに並んで……

第13回国会 参議院本会議 第60号(1952/07/02、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 法務総裁は注射をしてすぐ戻るそうだ。
【次の発言】 ぼつぼつといたします。  私は日本共産党を代表して、破防法修正に対する緑風会の提案者たる中山福藏君、岡部常君並びに賛成者三十二名の議員諸君に対しまして、質疑に当つて一言申述べんとするものであります。  破防法は、法務委員会において長期に亘つて愼重審議の結果、政府原案、緑風会修正案、伊藤修君の修正案の三案はいずれも否決され、成案を見なかつたのであります。この事実は、破防法に対する全国民の反対気運を反映したものにほかなりません。即ち労働者階級のストライキを初め、広汎な、学者、文化人、各大学の教授、学生、婦人の猛烈な反対鬪争が、このこ……

第13回国会 参議院本会議 第61号(1952/07/03、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表して、只今上程された軍事植民地的法案、破防法並びに他の二法案に対し、断固反対するものであります。  先ず第一、この法案の性格でありますが、如何に政府の代弁者どもが陳弁これ努めても、講和條約、安保條約、行政協定と一連の関係にあり、占領下における団規法の延長であり、政令第三百二十五号の拡大強化であることは誰しも認めるところであります。講和條約とは何ら関係なしと言いつつも、衆議院に提出された原案の附則には、明らかにこの法案の効力発生を講和條約の効力発生の日と明示している点から推測し、団規法及び三百二十五号の延長強化であることは明瞭であります。即ちこの法案はアメリカ植……

第13回国会 参議院本会議 第64号(1952/07/07、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表して、只今上程されました法廷等の秩序維持に関する法律案に対して反対の見解を表明いたします。  政府は破防法及びアメリカのために作られた刑事特別法を中心とするところの一連の弾圧法の法律的効果を実現するために、警察法の改悪、刑事訴訟法の改悪をせんとしているのであります。破防法及び刑事特別法は、主としてスパイ活動によつて、その法的効果の実現を期待しているのに対しまして警察法の改正、刑訴法の改正は、拷問によつて罪のでつち上げを予期しているのであります。この法律は、以上の法律に基く犯罪的弾圧の結果巻き起つたところの大衆的反抗運動に対しまして、全く国民の納得し得ない野蕃な……

第13回国会 参議院本会議 第72号(1952/07/30、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表しまして、只今上程されました公職選挙法の一部を改正する法律案並びに同修正案に対しまして反対するものであります。あの売国的講和條約の発効以来、我が国に対するアメリカ帝国主義者の軍事的植民地支配はますます露骨に急激に推し進められており、これに従つて吉田政府の売国ぶりもますます露骨になつて来ておるのであります。曾つて吉田首相のいわゆる和解と信頼の講和のデマを信じ、占領中よりは、ましになるだろうと考えていた人たちでさえ、今日では吉田総理は日本をアメリカに売渡したのだと、はつきりと知つて、吉田政府を売国奴と呼び、吉田政府の打倒を要求しておるのであります。今や売国両條約、……

第15回国会 参議院本会議 第16号(1952/12/24、2期、無所属クラブ)

○須藤五郎君 アメリカ合衆国から十八隻を超えないパトロール・フリゲート及び五十隻を超えない上陸支援艇を借受けるという本協定に対しまして、日本共産党は絶対に反対であり、承認を与えることができません。以下若干我が党の見解を明らかにしたいと思います。  初めに、この協定ができるに至つた経過を見ますると、昨年末から吉田首相とリッジウエイ大将との間でこの話合いが進められ、本年四月、首相がアメリカ政府に軍艦貸与を要請した書簡に基き、アメリカ政府は直ちに法律を議会に出し、本年七月八日に大統領の署名を得ているのであります。かくして調印の運びとなつたのでありますが、政府はこれを農初単なる日米間の契約にして事を運……

第15回国会 参議院本会議 第28号(1953/02/27、2期、日本共産党)

○須藤五郎君 本日は重要法案が審議されるというので、病気を押して総理が御出席になつているにもかかわらず、与党初め同僚議員諸君の――(「共産党はどうした」と呼ぶ者あり)共産党はここに三分の一ちやんと立つておる――出席のないことは甚だ遺憾だと思います。前置きはこれだけにしましよう。  私は日本共産党を代表して只今提出された警察法案に対し数点の質問をいたしたいと思います。  第一に、この新警察法は、戦前にもその比を見ないほど強力な中央集権的警察制度を意図するものであり、破防法実施のための手足である警察力を強化し、フアッシヨ体制の最後の総仕上げであると断ぜざるを得ないのであります。全国の警察権が国務大……


3期(1953/04/24〜)

第16回国会 参議院本会議 第16号(1953/06/30、3期、各派に属しない議員)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、MSA援助問題に対して一言政府に質問いたします。  第一点は、政府はMSA援助に関し、アメリカ大使との質疑応答の文書を発表し、これがMSA援助の条件を規定したものであるかのごとく国民を欺こうとしておりますが、いわゆるMSA援助なるものは、元来、相互安全保障法によるアメリカの防衛を目的とするものであつて、その援助の内容、方法等に関する実際上の権限はアメリカ議会が持つのであつて、政府にあるわけではありません。いわんや大使の手紙のごときは、議会の方針の前には三文の価値もありません。これがアメリカの政治方式であります。政府は、この手紙が、アメリカの議会権限を代……

第16回国会 参議院本会議 第29号(1953/07/30、3期、各派に属しない議員)

○須藤五郎君 議事進行について。余り議場に出席が少いと思うのです。ですから、もう時刻も時刻でありますから、この辺で採決に先だつて休憩されんことの動議を提出いたします。(「休憩休憩」「定足数不足」と呼ぶ者あり)

第16回国会 参議院本会議 第30号(1953/07/31、3期、各派に属しない議員)

○須藤五郎君 本来、国の予算というものは、国民の生活安定のために組まれるべきものであります。ところが今回政府提出の二十八年度予算を見ると、これは全く日本国民のための予算ということはできません。これはアメリカ帝国主義への従属予算であります。若し政府にして国民に対して一片の誠意あるならば、何をおいても、今回の九州、和歌山地方の水害に対する予算措置をなすべきではないでしようか。私は、先日、九州、和歌山地方に調査に参り、国民の苦難の余りにも大且つ深刻なるを知り、政治家としての責任の重大なることを今更痛感したわけでありますが、政府当局諸君は、現地へ、一体何を調査し、どこへ視察に行つたのであるか。農民は家……

第16回国会 参議院本会議 第34号(1953/08/05、3期、各派に属しない議員)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表して、只今上程されました電産炭労のストライキ禁止法案に反対するものであります。  第一に、この法案は日本をアメリカの軍事的植民地にするMSA受入れ法案であります。(拍手)世界平和勢力に押切られ、朝鮮で失敗した侵略者は、MSA軍事援助によつてアメリカの傭兵たる日本土民軍を育成し、産業を軍事化し、軍事基地を更に設置するなど、日本のすべてを挙げてアメリカに奉仕させ、今後も日本を足場にしてアジアヘの侵略体制を作ろうとしているのであります。このため先ず第一に必要なる地ならしこそ、この法案であり、日本労働者のストライキ権の剥奪であります。本法案は電産炭労の労働者諸君を対象……

第16回国会 参議院本会議 第36号(1953/08/07、3期、各派に属しない議員)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、只今上程されている日米通商航海条約の批准に反対するものであります。なぜならば、この条約は、一見友好平等の言葉を以て飾られておりますが、これはまさに狼と羊との間の自由平等であつて実質的には羊の狼に対する絶対的隷属を意味するものであります。条文の五条、七条に言う資本投下及び事業活動について見れば、アメリカは日本に対して、資本投下に名を借りて、株式会社の株券を何の制約もなく、自由且つ無制限に取得できることになつております。若しもこのようだことを許せば、現在優良株一株が米貨三十セントから五十セントで買うことができる実情から推して、未だ十分なる資産再評価をしてい……

第18回国会 参議院本会議 第3号(1953/12/02、3期、各派に属しない議員)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表して数点の質問をいたしたいと思います。  現在アメリカが必死になつて日本に押付けようとしている政策の重要なる点は、吉田政府の手により、一日も早く、而も公然と憲法を改正し、再軍備をなし、軍国主義への道を歩ませようとしていることであります。MSA協定は、まさにこの目的を以て、講和条約、安保条約と日米行政協定の内容を更に具体的に促進しようとするものにほかならないのであります。先にMSA協定に関し池田・ロバートソン会談をやつたが、これは国民並びに国会の意思を無視してやつたことであり、吉田内閣の買弁性を露骨に現わしたものと言うべきであります。吉田総理はニクソン副大統領の……

第19回国会 参議院本会議 第12号(1954/02/25、3期、無所属クラブ)

○須藤五郎君 吉田総理は、汚職問題のために国民の前に顔を出すことができないのか。この重大法案が提出されておるときに議場に出席しないことはけしからんと思う。国会軽視も甚だしいと思う。これば我が無所属クラブ一同の大いに不満とするところであります。  以下私は日本共産党を代表して、昨日提出された二つの教育破壊法に対して数点の質問をすることにします。過日の文部委員会において、文相は情勢の変化によつてこの法案を出さざるを得なくなつたと答えておる。私は先ず第一にこの情勢の変化という点に関連して、総理大臣並びに文部大臣に質問する。  昨年十月MSA軍事協定の下準備としていわゆる池田・ロバートソン会談が行われ……

第19回国会 参議院本会議 第24号(1954/03/29、3期、無所属クラブ)

○須藤五郎君 私は今、高田、永井両委員が反対討論を述べられた法案に対しましても、反対討論をやる意思を持つておりましたが、二つの討論が許されませんので、あとのほうの公立学校施設費国庫負担法の一部を改正する法律案、これに対しまして、反対の意見を述べたいと思います。  この法案が先ず最初、私のところに配付になりましたときに、私は一番疑問を持つたことは、何が故に法律によらずして政令によろうとするふうに変えるかという点に大きな疑問を持つたわけであります。ところがそれはあとに、衆議院のほうにおいて修正されまして、法律によるということになりました。私はそれで反対をする理由を持たなかつたわけであります。賛成を……

第20回国会 参議院本会議 第2号(1954/12/01、3期、無所属クラブ)

○須藤五郎君 私は吉田総理に対し基本的な数点について質問をいたします。  第一、総理は昨日、今回の外遊に関し、お題目を並べたが、その内容は全く空虚であり、単にアメリカに対する媚態を露呈したに過ぎないものである。一体総理は何をしに出かけたのであるか。日米共同声明によれば、アイゼンハワー大統領は、ビキニ水爆問題に関し日本国民に対して初めて遺憾の意を表明したが、併し実験の中止、被害者に対する補償など、我が国民が最も関心を寄せている諸点に関しては何ら具体的措置に触れず、完全に黙殺しているではないか。単に口先だけで謝つても、国民はもはや満足をしないのであります。大統領と如何なる話合いをしたのか、明確なる……

第20回国会 参議院本会議 第4号(1954/12/03、3期、無所属クラブ)

○須藤五郎君 この決議案が文部委員会で問題になりましたとき、私はこう申しました。同趣旨の決議案を二度も出さなければならんというようなことは実に国会の不見識だ、このような不渡手形になるような決議案を二度出すことについては、私はむしろ反対の意思を表明したのです。ところが皆さんは、決して今度は不渡手形にしないと、そういう決意を強く示されましたので、私もこの決議案に賛成を実はしたわけであります。今日、大阪の市立大学の学生が非常な困難をして非常な不満を持つておるということは、その事実は荒木委員初め各委員が述べました。又その教育状況も各委員から報告されましたから、私は申上げる必要はないと思いますが、これは……

第22回国会 参議院本会議 第16号(1955/05/27、3期、無所属クラブ)

○須藤五郎君 昨年七月、インドシナ停戦協定を主題とするジュネーブにおける国際平和会議は、中ソ両国代表の努力により偉大な成果をおさめ、成功裡に終りました。この会議の成果により、アメリカの戦争政策の結果大きく空をおおっておった黒雲の一端が破れ、そこから平和に対するきざしがさして参りました。六月二十八日には、インドのデリーにおいて中国、インド両国総理の共同声明、すなわちアジアの安全保障に関する三原則が発表され、アジアの諸民族はこの声明こそアジアを救い、アジアに完全独立と平和を招来するものとして喜び迎えたのであります。続いて十月十二日には、北京において中ソ両国政府の日本との関係についての共同宣言が発せ……

第22回国会 参議院本会議 第25号(1955/06/20、3期、無所属クラブ)

○須藤五郎君 鳩山内閣は、その成立に際し、多くの公約を国民に与えました。しかし、当国会に提出され、また提出されんとしている諸法案は、その性格からいって、ことごとく公約の精神に反するものと言わざるを得ないのであります。この矛盾こそ日本政治の自主性なき姿の現われであり、アメリカ従属の姿を露骨に暴露しているものと言わなければなりません。本日ここに提案ざれましたる地方財政再建促進特別措置法案並びに地方自治法一部改正案もその一つであり、そのつながりとして、日本の地方行政機構をファッショ的に再編成せんとする法案であると言わざるを得ません。  地方自治体の財政状態が今日危機的な段階に来ていることは、あらため……

第22回国会 参議院本会議 第27号(1955/06/24、3期、無所属クラブ)

○須藤五郎君 ただいま上程されている農産物に関する日米間の協定に対して、私は全面的に反対し、その趣旨を述べるものであります。  政府は、本協定を提案するに当り、アメリカの余剰農産物を購入することは、わが国の食糧等の需給計画上、児童の福祉上、及び購入の結果生ずる資金の利用上、わが国にとって少からざる利益をもたらすものであることを説明されております。さらに、この協定は純粋なる経済協定であって、政治的、軍事的な問題とは全く無関係であると申しております。私はその見解が全くのごまかしであり、わが国民と国土をアメリカの従属下により固く縛りつけ、アジア諸国との友好関係を破壊する隷属的な協定であることを主張す……

第24回国会 参議院本会議 第51号(1956/05/21、3期、無所属クラブ)

○須藤五郎君 昨年の第二十二特別国会におきまして、すべての政党の議員有志の共同提案で提出されまして、また世論も強くこれを支持したにもかかわらず、ついに売春取締法案がつぶれてしまいました。これで五たび流産をしたわけであります。国民は、今日ではどんな政党が、どんな政治勢力が売春制度を維持しようとしているかということを、一そうはっきり知るようになりました。しかし、良識ある人たちは、これと戦う決意をますますかためておりますし、売春禁止法制定促進協議会に結集しました三十以上の婦人団体は、ますます決意をかためておるのであります。そうして、今日小選挙区法案、健康保険法改正法案、教育関係法案など、いわゆる反動……

第24回国会 参議院本会議 第53号(1956/05/25、3期、無所属クラブ)

○須藤五郎君 ただいま議題となっておる農産物協定並びに議定書の承認を求める件に対し、反対の意見を述べたいと思います。  まず第一は、日本農業に与える影響であります。この点に関しては、第一次協定の場合も、強く各議員諸君から指摘され、本院農林水産委員会の総意による申し入れが外務委員会に対し行われ、私ども外務委員会もまたこの趣旨に同意し、本壇上より、かつての石黒外務委員長から報告されたことは、記憶に新しいところでありますから多くを述べませんが、今回さらに第二回の協定を結ぶに至った食糧の外国依存政策は、今年度における農業関係予算の大幅な削減、予算に現われている低米麦価政策、日本農業発展についての無策と……


5期(1959/06/02〜)

第33回国会 参議院本会議 第7号(1959/11/11、5期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表して、岸総理並びに藤山外相に質問をするものであります。明確にお答えを願いたいと思います。  まず、冒頭に指摘しておかねばならぬことは、ただいまの外務大臣の中間報告なるものは全く国民を愚弄したものであります。アメリカとの間にすでにやみ取引を済まし、それを国民に押しつけようとするものであり、外相の態度は許すことのできないものであります。  この点を指摘し、第一に聞きたいことは、フルシチョフ、アイゼンハワー両首脳が、その共同声明の中で、未解決のすべての国際問題は、力を用いずに、交渉という平和的方法によって解決されるべきであるということに同意したと述べておるが、総理と……

第34回国会 参議院本会議 第16号(1960/04/06、5期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表して、三井三池炭鉱の労働争議について、岸総理並びに関係各大臣に若干の質問をいたしたいと思います。  まず第一に指摘しておかなければならないことは、この三井三池争議の本質は、安保改定を強行しようとするアメリカ帝国主義者と岸内閣が、日本の代表的な三井独占資本とぐるになって行なった、わが国民に対する最も悪質な弾圧政策であるということであります。だからこそ、日本の最も戦闘的な労働組合である炭労の組織を破壊するために人殺しまであえてしたのであります。(「だれがさせたのだ」と呼ぶ者あり)君たちだ。久保清君の殺害が、三井本社、現地会社、暴力団の共同謀議であることは、その後の……

第38回国会 参議院本会議 第25号(1961/05/12、5期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、総理並びに安井国務大臣に対し質問をするものであります。  そもそも、政府、自民党が、選挙制度を改正し、あるいは政党法を制定して、民主的諸政党並びに諸団体の活動を規制しようとたくらんだことは、今回が初めてではありません。その最も露骨な例が、あの悪名高い岸幹事長当時の小選挙区制法案であります。その意図するところは、いわゆる二大政党制を人為的に作り上げ、形式的な議会主義によって独占資本と自民党の永久政治支配を確立することであり、日本の民主主義的な政治運動と政治制度を封殺することにあったのであります。しかし、このようなたくらみは、その都度国民に見抜かれ、国民の……

第39回国会 参議院本会議 第12号(1961/10/27、5期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、ただいま上程された決議案に反対するものであります。  この決議案は、平和の真の守り手であるソ連政府を中傷し、国際紛糾に油を注ぎ、そのことによって核実験そのものの解決への道を閉ざそうとしているからであります。この決議案と、さきのソ連政府声明、さらに、昨日発表された池田首相あてフルシチョフ首相の書簡を比べて見るがよろしい。フルシチョフ書簡は、次のごとく述べております。「われわれがこの処置をとったのは、長い間の熟慮のあとであり、諸国民間の平和の確保という理想を重んじるものには、だれにもかかる心の痛み、悲痛の愚なしにはとれなかったということを強調したいと思いま……


6期(1962/07/01〜)

第42回国会 参議院本会議 第8号(1962/12/23、6期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表し、昭和三十七年度第一次補正予算三案並びに修正三案に反対をするものであります。  本補正予算の審議にあたって、政府、自民党のとった態度は、醜いやみ取引と謀略に終始し、衆議院においては単独審議という暴挙に訴えたのであります。しかも、二十一日、予算委員会において、日本共産党を代表しての私の質問は、自民党の質疑打ち切り強行によって発言を封じられたのであります。自己の党利党略のために、当面する全国民的な大問題に対して、天下の公党であるわが党が、政府の見解をただし、その反人民的、反民族的諸政策を追及する当然の権利さえも奪い去ったのであります。その上、会期延長も強行した……

第43回国会 参議院本会議 第17号(1963/03/30、6期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は日本共産党を代表して、三十八年度予算案に対する反対の討論をするものであります。  そもそも本予算案の基本的なねらいはどこにあるか。一言で言えば、アメリカの新たな戦略に追従しながら、日本の軍国主義、帝国主義を復活強化すること、そのための経済的土台としての独占資本のいわゆる所縁倍増、高度成長政策を、一そう急速に強行することであります。池田総理は、最近、口を開けば、日本は自由陣営の三本の柱の一つだと言う。三本の柱の一つだから一体どうしようというのか。突き詰めていえば、アメリカの中ソ封じ込め政策に積極的に協力し、そのために自衛隊を自前で核武装し、原子力潜水艦の寄港を許して、日本と日本……

第46回国会 参議院本会議 第14号(1964/03/31、6期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、本予算案に反対するものであります。  池田内閣は、過去三年間、日米経済協力に基づき、独占資本本位の高度成長政策を強行してきました。しかし、いまや至るところにその矛盾が累積し、現在、国際収支の構造的赤字となってあらわれ、この処理を通じてやがて本格的な過剰生産恐慌に突入せざるを得なくなりつつあります。これは明らかに池田内閣の所得倍増政策の失敗であり、すべて池田内閣の責任と言わなければなりません。ところが政府は、この責任は、勤労者の賃金引き上げ、国民の消費水準の向上にあるかのように言い、金融引き締めによって、中小企業、農民、勤労者に対し、倒産、整理、賃金スト……

第48回国会 参議院本会議 第12号(1965/03/31、6期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十年度予算三案に反対するものであります。  今日、日本にとって最も重要な問題は、アメリカ帝国主義が南北ベトナムへの侵略をますます拡大し、東南アジア全域はもちろん、中国に対する侵略戦争を開始することを辞せない危険な道に踏み出したことであります。アメリカ帝国主義は、恥知らずな、集団自衛という口実のもとに、ジュネーブ協定をじゅうりんして、ベトナム民主共和国に連続的な爆撃を行なうとともに、国際法を無視して、ナチス・ドイツさえやれなかった毒ガスの使用まで始めました。アメリカ帝国主義のこうした残虐狂暴な侵略行為は、全世界の人民の非難の的となり、アメリカの国内……


7期(1965/07/04〜)

第55回国会 参議院本会議 第23号(1967/07/10、7期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表し、佐藤総理に対し若干質問いたします。  今日、政治資金規正の問題が大きく取り上げられているのは、これと正しく取り組むならば、汚職・腐敗政治の打破に役立ち、黒い霧一掃を願う国民の要望に大きくこたえるからであり、また、やる気になれば、すぐにでもできる問題であるからであります。このような効果ある政治資金の規正とは、独占資本や資本家団体、一切の営利会社の政治献金を全面的に禁止することであります。なぜならば、まさに財界の政治献金こそ汚職・腐敗の大きな原因だからであります。しかるに、選挙制度審議会の答申は、この大原則を無視したものであり、政府案に至っては、この不十分な……


8期(1968/07/07〜)

第61回国会 参議院本会議 第40号(1969/07/31、8期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、健康保険法及び船員保険法の臨時特例に関する法律等の一部を改正する法律案に反対の討論を行ないます。  反対の第一の理由は、この法律案がそもそも憲法違反のものであり、無効の法律案であるからであります。  政府・自民党は、この六十一国会では、わが国の国会史上前例のない数々の暴挙を重ねておりますが、特にこの法律案ほど違法、不当の限りを尽くしたものはほかに類がありません。すなわち、この法律案は、二年間の時限立法であるという当初の公約を踏みにじって、特例法の延長という形で提案され、さらに、与党議員による特例法の修正という形で合法的な手続を無視して本法そのものを改悪……

第63回国会 参議院本会議 第12号(1970/04/17、8期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十五年度予算三案に反対するものであります。  昨年十一月の日米共同声明は、沖繩返還問題を利用して、アメリカを盟主とする多角的反共軍事同盟に日本を組み込み、全土を朝鮮、ベトナム、中国などに対する侵略基地とすることを義務づけて、安保条約の実質的な大改悪を行なったものであります。同時に、また、この声明の中で、佐藤総理は、自主防衛の名によって軍事力の画期的増強をはかるとともに、アメリカのアジア侵略政策を補強し、ドル防衛に協力するために、アジアに対する援助計画の拡大と改善をはかることを約束しました。日米共同声明は、まさに、アメリカへの従属のもとで、日本の軍……

第65回国会 参議院本会議 第7号(1971/03/10、8期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十六年度地方財政計画、地方交付税法の一部を改正する法律案及び地方税法の一部を改正する法律案について若干の質疑を行ないます。  今日、地方自治体の財政問題はきわめて重大であります。政府の高度成長政策は、公害、交通事故の激増、大企業本位の開発、総合農政の押しつけなどを通じ、深刻な矛盾を地方財政に及ぼしております。すなわち、人口の大都市集中、農村の過疎化など両極端の悪化が進行し、部市では公害対策、住宅、道路、下水道、学校、保育所などの建設に膨大な財政支出を必要とし、また過疎地帯では地方財政そのものが破綻しつつあります。このような地方自治体の財政の現状に……

第65回国会 参議院本会議 第9号(1971/03/29、8期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十六年度予算三案に対し、反対の討論を行ないます。  今日、国民の大多数が切実に要求していることは、第一に、公害、交通事故、物価高、低賃金、重税、住宅難などから国民の命と暮らしを守り、住みよい国、住みよい都市と農村をつくるという問題であります。第二は、沖繩の核隠し基地つき返還による日米安保条約の事実上の改定、本土の沖繩化ではなく、核も基地もない全面返還であり、また、わが国の安全と平和のために、日米軍事同盟と手を切って、わが国の中立化をはかる問題であります。第三には、国民主権の原則に基づいて、憲法の民主的諸条項の完全実施、議会制民主主義の確立、教育の……


9期(1971/06/27〜)

第68回国会 参議院本会議 第1号(1971/12/29、9期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、沖繩関係法案に対する反対討論を行ないます。  反対理由の第一は、これらの法案が、すでに両院の審議を通じて明らかにされたように、きわめて侵略的、屈辱的な日米沖繩協定と密接不可分の関係にあり、協定の実施を国内法で裏づけようとするものだからであります。沖繩百万県民はもとより日本国民大多数の意思に反した沖繩協定とその関連法案が、十分な審議も尽くさず、自民党だけの賛成で強引に成立させられることは、日本民族の将来にとって、特に沖繩県民の今後にとって重大な禍根を残し、足かせをはめることは明白であります。  政府は、沖繩協定と土地強制使用法によって、施政権返還後も極東……

第68回国会 参議院本会議 第15号(1972/05/17、9期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、国鉄関係二法案について総理並びに関係大臣に質問をいたします。  今日、ますます重大となる物価問題に対し、政府が責任ある態度をとっているかどうかは、政府自身が決定権を持つ公共料金に対する態度によって明らかになることは、議論の余地のないところであります。  政府が今回、この公共料金の中心である国鉄運賃を大幅に引き上げ、みずから物価値上がりを促進しようとすることは、政府の不誠実さを明白に示すものと言わなければなりません。政府は、消費者物価への影響は〇・四%にすぎないなどと強弁しておりますが、これこそ不誠実さを重ねて裏書きするものであります。国鉄運賃の大幅引き……

第71回国会 参議院本会議 第8号(1973/03/07、9期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、総理並びに関係大臣に質問いたします。  今日、公害のたれ流しや、大商社の買い占めによる物価の大幅な上昇など、大企業の横暴は目に余るものがあります。 このようなときに、政府が依然として日本列島改造計画など、大企業本位の高度成長政策のために、国民にますます重い税金をかけ、しかも、大企業にはばく大な減税、免税を行なっていることは、がまんのならないところであります。  現在、勤労者の家計は、激しい物価上昇のために苦しく、たとえば、年収八百五十万円以下の家庭では、収入の一割以上を内職や借金でやっと穴埋めしている状態であることは、総理府の調査も示しているところであ……

第72回国会 参議院本会議 第21号(1974/05/15、9期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、日中航空協定に賛成の討論を行ないます。  わが党は、一九四九年中華人民共和国の成立直後から一貫して、中国は一つであり、中国を代表するのは中華人民共和国政府であるという立場に立って、中華人民共和国との国交回復を早急に実現するよう主張し、そのために努力してまいりました。歴代の自民党政府の対米追随の中国政策にもかかわらず、国民世論のおもむくところ、さきに日中の国交が回復され、それに基づいて今回日中航空協定の調印に至ったことは、おそきに失したとはいえ、わが党はこれを歓迎するものであります。  わが党は、今回の航空協定の締結に引き続いて、日中両国間に海運、漁業協……


10期(1974/07/07〜)

第75回国会 参議院本会議 第18号(1975/06/27、10期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案に関し、総理並び関係閣僚に質問をいたします。  わが党は、独禁法の改正に当たり、経済民主主義の立場から、大企業の横暴を抑えて国民生活を守り、日本経済の民主的発展を目指す独自の抜本的な改正案を発表し、国会に提出してまいりました。同時に、わが党は、事実上経団連見解を取り入れた政府案には反対する態度を明確にし、これを厳しく批判するとともに、国会の審議を通じても問題点を具体的に糾明してきたのであります。この基本的立場を貫きながら、わが党は、現行法より大企業に対する規制をさ……

第76回国会 参議院本会議 第10号(1975/11/07、10期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、昭和五十年度補正予算三案に対し、反対の討論を行います。  反対の理由の第一は、この補正予算案が物価値上げとインフレを促進させるからであります。わが党は、物価の安定、引き下げこそ最適の不況対策であることを主張してまいりました。わずか三年の間に七〇%に及んだ異常な物価値上がりこそ、国民消費を減退させ、不況の克服を困難にしている最大の要因だからであります。ところが政府は、わが党のこの道理ある主張に耳をかさず、前国会で廃案となった値上げ三法をこの補正予算案に組み込んで上程し、さらには特別法による赤字公債を含めて三兆五千億もの公債を追加発行しようとしております。……

第80回国会 参議院本会議 第6号(1977/03/14、10期、日本共産党)

○須藤五郎君 私は、日本共産党を代表して、総理並びに関係大臣に質問をいたします。  今日、長引く不況とインフレのもとで、地方財政の危機は一段と深刻になっております。五十年度決算では、全都道府県が赤字となり、市町村においても、二百四十二の赤字団体が生ずるなど、まさに戦後最悪の異常な事態となっております。地方自治体の主な任務は、地域住民の福祉を守ることにあります。この深刻な財政危機が住民の福祉に大打撃を与えていることは言うまでもありません。住民税の実質増税、水道、交通など公営企業の料金や高校授業料を初めとする各種使用料、手数料などの連続的な大幅値上げ、高校建設のおくれと子供たちの受験地獄など、その……


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データ更新日:2022/12/09

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