国会議員白書トップ参議院議員小川友三>質問主意書(全期間)

小川友三 参議院議員
「質問主意書」(全期間)

小川友三[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧 | 質問主意書

このページでは、小川友三参議院議員が提出した質問主意書に関する情報をまとめています。質問主意書の提出数、質問主意書の件名、質問と政府からの答弁の冒頭部分を一覧にしています。質問と答弁については参議院ウェブサイトの本文に飛ぶことができます。


質問主意書提出本数(参議院)

在籍期提出数


1期(1947/04/20〜)193本


参議院在籍時通算193本



質問主意書・政府答弁書一覧(参議院)

1期(1947/04/20〜)

昭和21年度増加所得税減額に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第17号(1947/07/31提出、1期)
質問内容
一、昭和二十一年度課税されたる、増加所得税は国民の意表外に出たる課税方針にて、一般国民は之が課税方針の不当に巨額なりし為、現在数拾億円の納税不能を出し、之等の国民は、政府当局の無理なる課税に毎日、泣いておるのである。再調査申請者に対し適正なる減額の意思ありや。
一、実際問題として営業税、並に所得税を支払いたる上、更に財産税を納入又は分納中の国民に巨額の増加税(増加所得税)は酷にあらずや。再調査申…
答弁内容
一 増加所得税の課税については、その調査期間が短かかつたこと、財産税、戦時補償特別税の決定時期と競合したこと等の関係もあり、その決定について種々の紛議を生じた事実もあつたが、政府は、その所得税額の決定について誤謬があるものについては、速かに訂正する方針で処理を急いでおり、審査の請求、訴願の提出があつたものに対しては、すでにその大部分の処理を終つている。
二 実際問題として、各種の租税を相次いで納…

医薬分業に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第21号(1947/08/04提出、1期)
質問内容
明治二十二年薬剤師制度が法律により確定し、更に同時に医師制度が確立した。この立法の精神は医、薬分業にあることは明白である。医師は専門に医学を学び、薬剤師は又米、欧文化により最高薬学を学び、官立の大学に薬学部あり、官、公、私立の薬学校二十数校に及び薬剤師数万人を国家は免許し、すでに半世紀以上に及ぶも変体的に医師に調剤を許し分業せず、米、欧文化国は皆な医、薬分業の国なり。
政府はここ数年以内に医薬分…
答弁内容
医薬分業については、医薬業行政上多年にわたつて論議せられて居る所であり、当局としても是が利害得失につき、種々研究を重ねている次第であります。
元来医薬分業は、種々利点のあることは言うまでもない事でありまして、現代医学、薬学夫々の分野における進歩並びに学問上の分化と共に益々複雑専門化して来た調剤技術を専門家たる薬剤師に委ねることは、只でさえ不足せる医薬品を多数の医師の手下に散在退蔵する弊を防ぎ得る…

昭和22年中古衣類査定価格廃止に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第22号(1947/08/04提出、1期)
質問内容
一、昨年度まで中古衣類査定価格は無く前内閣により発令せられたる本件は全く悪法にて千差万別の中古衣類を一定の新品の如き査定は全く困難に属し、事実上不公平なる査定にて売却者も業者も迷惑する処、誠に甚大なり。
例えば、
この査定価格を悪用すれば竹の子生活者が売りに来たる場合、事実より十分の一以下の下等品としての査定値にて業者に買上げらるる不利が売却者側たる一般大衆にある。又、一方業者側は査定価格があ…
答弁内容
質問の主意は統制額自体を廃止したがよいとの意味であると解するが、これを廃止すれば、衣料品逼迫の現状においては、直ちに投機の横行価格の高騰を来し、新製品の横流れ等の悪影響あるのみでなく、その結果は徒らにブローカーの利益を増加して、必ずしも大衆の利益とはならず、不適当と考える。なお統制額の地域的凹凸の是正及び価格査定の適正化については努力したい。

日本薬剤師会改組に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第23号(1947/08/07提出、1期)
質問内容
日本医師会並に日本歯科医師会は戦争中の活動に鑑み解散された。然るに日本薬剤師会及び各都道府県薬剤師会は、そのまま残存している。これら薬剤師会を改組する必要があると思うが政府の所見如何。
右質問する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The National D…
答弁内容
日本薬剤師会及び各都道府県薬剤師会は、薬事法に基いて設立されている公法人であるが、現行の制度においては薬剤師たる者は何人でも之に加入しなければならぬこととなつていると共に機構の細部に亘る点まで法令でその内容を規定する等種々時代に即応しない要素を含んでいるので、終戦後の新情勢に鑑み、その改組は必要であると思考せられる次第であります。従つて近い将来において具体的措置が採られる運びとなるものと思考致しま…

外交問題に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第24号(1947/08/07提出、1期)
質問内容
一、第一回国会において外務大臣から外交問題に関する明確なる声明が今日に至るもない。今後本会期中に声明するか如何。
二、敗戦後日本を救済して各方面に一大尽力せるは、第一位が米国であると日本人全部は信じている。この米国に対し、政府として何等かの意思を表明する考えはないか。
三、貿易再開後我が輸出の第一位の金額をしめると思われる国は、何国であるか。
四、米国以外に対日長期クレジツトの見込のある国が…
答弁内容
一、七月一日政府の施政演説中に於て総理大臣より平和国家日本の建設及び国際社会えの復帰希望等に関し政府の方針を申述べたこと御承知の通りであるが今日の所改めて外務大臣より御質問にあるが如き声明を出すことは考えて居ない。
二、御意見の通りである。尚我方としては議会の決議により又は色々他の団体より連合国軍最高司令官に種々の機会に謝意を表した次第は御承知の通りであるが今後適当な機会に於て米国に対し何等かの…

農地の実際作付面積調査に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第26号(1947/08/08提出、1期)
質問内容
昭和二十二年七月九日自由討議の会議における本員の質問に対し農相の答弁ありしも、政府は何月何日より農地実際作付面積の全国的調査に着手するか、又大体予想されるヤミ耕作面積如何。
全国農地中八七%は耕地未整理地であるが、これに対する政府の所見如何。
右に対し速かに書面により又は本会議において答弁せられたい。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved…
答弁内容
一、農作物の作付面積は、八月一日を期して全国的に行われた臨時農業センサスで各農家から申告を求めた一重要項目である。
同調査は毎年定期のものであり、従来、水稲、甘藷等数種類のものしか調査しなかつたが、本年は連合軍総司令部からの意見もあり、供出配給割当てに用うる資料として完全を期し、主要作物全部に亘つて申告を求めた。この全国的集計ができるのは、九月初旬の予定である。
二、特に水稲と甘藷については、…

土地の権利金問題に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第27号(1947/08/08提出、1期)
質問内容
大都市の商店街並に事務所街における借地権、地上権と称するものが一坪高きは数万円、安くとも数千円にて事実上売買せられておるが、これらの取引金額は東京、大阪、名古屋、神戸、横浜並に地方都市等を合計すれば二百億円を突破するものと見られる。これに対して五〇%課税しても少なくとも一百億円の税収入となるのであるが、政府の処見を問ふ。
右に対する政府の御答弁を書面により又は本会議において速かに希望する。
利…
答弁内容
土地の貸付に関し多額の権利金を徴し、又は借地権、地上権等の移転に関し事実上多額の金銭を収得することが行われているが、これらの権利金、売却益等の収益については、現在次のように課税されている。
(イ)法人については、権利金、売却益等はすべて総益金中に算入される。
(ロ)個人については、借地権等の設定に因る権利金の収入については事業等所得として課税され又借地権等の売却益に対しては譲渡所得として課税さ…

戦災宅地を農地とした現在耕作地に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第28号(1947/08/08提出、1期)
質問内容
空襲のため全国都市の宅地の七〇%前後が宅地より実質的に農地に変化し、現在は相当なる農耕地として米麦主食物は数十万石の収穫があるはずであり、又野菜の収穫は数十万噸に及んでいるはずである。これ等実質的農地を耕作する人々に供出させる政府の考があるか。
又は、主食配給量をこれ等収穫者の保有量に照らして、差引くことについての政府の処見如何。
供出農家の立場を考慮に入れ、これ等新農地数十万町歩に対する政府…
答弁内容
食糧管理法の立前においては主要食糧の生産者は専業と否との区別なくすべて一率に供出割当を受けることとなつて居り、ただ事実上自給菜園程度のものに対しては供出割当を行わないように措置して来たのであるが、本国会に提出予定の「未利用地の耕作利用に関する法律案」によつて、これら臨時に耕作している者に対する食糧管理法の適用除外を行うように何等かの措置をしたいと考えている。その理由は現在の如く食糧事情の逼迫してい…

医薬品公定価格改正に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第29号(1947/08/08提出、1期)
質問内容
国民保健衛生上重要なる医薬の製造工業は、諸物価公定価格の引上と「インフレ」の悪化のために医薬品製造業者が赤字に悩み、その製産増大は最も著しく防げられておる現状である。政府は、三倍程度に公定価格を引上げるべきであると信ずるが所見如何。
右に対する政府の御答弁を書面により又は本会議において速かに希望する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved.…
答弁内容
御説の通り医薬品は、国民保健衛生上極めて重要なものでありますので、その公定価格の決定に当りましては、従来とも特に適正を期し、去る六月二十日には製造原価の値上りのため従来の価格を平均二倍程度に引き上げましたが、今回の新価格体系に基く価格については、原材料である化学工業品の価格を近く改訂する見込であるので、それを俟つて、生産者の立場をも考慮の上適正にこれを決定したい考えであります。

神社山林の開放に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第31号(1947/08/12提出、1期)
質問内容
樹齢二百年三百年にも及ぶ巨木の山林は大体において神社の山林である、これらの山林は全国に数万ケ所に及び、その巨木のため、農地は山影になりこのための主食物の減収石数は年々数万石にも及ぶのである、これら山林は海外同胞引揚者並に罹災者の家なき人々に建築用として払下げる政治こそ神も喜ぶ政治と信ずるが、政府はこの一石二鳥の政策を即時断行する意志ありや所見を問ふ。
右質問をする。
利用案内
著作権
免責…
答弁内容
我が国の神社には、樹齢二百年、三百年というような巨木があり、その量も全国的に集計すれば相当量によることは御説の通りである。
もしこれ等巨木のために農地に日蔭を生じ農産物の収量に大いに影響するような個所があれば、政府としては地方庁と連絡の上個々的に実情調査の上伐採その他の手段を考慮したいと思う。神社の巨木に限らず一般的に森林の日蔭による農作物の減収ということは、昔から問題となつてきたものであり、こ…

日本薬剤師会改組に関する再質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第33号(1947/08/14提出、1期)
質問内容
日本薬剤師会改組に関する質問に対し「近い将来において具体的措置が採られる運びとなるものと思考致します」との答弁があつたが、そもそも、現在の日本薬剤師会幹部は元日本国防化学協会の組織者であり幹部であつたものが多くを占めており「時代に即応しない要素を多分に含んでいる」ことは明らかである、これに対する具体的措置は急を要すると思うが如何、重ねて質問する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問…
答弁内容
日本薬剤師会改組につき再度の御質問でありますが、前回の答弁における「具体的措置が採られる運びとなる……」とは、改組の方向に向つて必要な具体的措置が採られて行くことを意味しているのでありまして、その改組を官庁の一方的な意思に依る所謂天降り式な方途に依らず、関係者の盛り上る力によつて民主的に進められることを言つているのであります。即ち、更に附言致しますれば、関係者の自由な意思を充分に斟酌してその時期、…

産婆並に看護婦並に薬種商等の講義録出版に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第34号(1947/08/14提出、1期)
質問内容
戦死者の未亡人の数は数十万人を突破しておる、之れ等の人々は産婆或は看護婦を希望しておるが、適当の講義録が無い、今日出版したくも印刷用紙が入手困難である、内閣の用紙割当委員会は之れ等出版に優先的に配給することが片山内閣の高度民主政治にも適すると思うが政府の処見を問う。
更に、薬剤師の夫を持つておつた未亡人に薬種商を免許する必要あり、薬種商講義録出版用の用紙を配給すべきであるが政府の処見を問う。

答弁内容
政府においては中等及び専門教育の普及徹底を図るべく、通信教育に関心を持ち、一日も早くこれが実現を期するよう、その施策に努力し居り、従つて通信教育の基底となる用紙の配給についても、その線に沿い新聞及出版用紙割当事務局をしてこれらの調査立案の実施に当らしめ居る次第であります。殊に御質問の趣意書にある産婆並に看護婦並に薬種商等に関する講義録は前記趣旨に沿うものであると同時に、社会政策上の見地からも、極め…

鉄道(国鉄)の赤字防止に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第35号(1947/08/14提出、1期)
質問内容
一、国有鉄道の赤字百数十億円を政府が負担することは健全財政方針に反する最も大きな欠陥である。乗車利用する人々によりこの赤字を消すべきである。乗車せざる人々の負担となることは民主主義に反するものでもある。政府は乗車賃の適正化を断行すべきである。然し貨物の運賃は現在値段を確保する方針にて物価の値上りを防止すべきであるが政府の処見を問う。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All r…
答弁内容
国有鉄道の運営は、企業独立採算制の原則にしたがつてなされることが必要と考えられる。
これがためには先ず国鉄内部の経営の合理化をはかり、なお不足する経費の財源は適正なる運賃収入に求めることが妥当と考えられる。
本年度において国有鉄道は損益勘定で赤字百数十億円を生じるのであるが、その原因は、主として主要物価に比し運賃が非常に低廉であるためで、これが解決は、運賃値上に求めることが企業運営の常道である…

刑務所並に拘置所に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第39号(1947/08/19提出、1期)
質問内容
一、犯罪の増加は現在相当なるものにて東京拘置所の例にても一千二百人の収容力に対し現在四千数百人を収容し、ブタ小屋式に各部屋を改修しおるも全く新憲法下の今日、人権非尊重に驚く外なし、政府は、刑務所並に拘置所を増設すべきである。処見を問う。
二、現在の日本中の刑務所並に拘置所の看守の定員は収容人員の増大により五〇%前後の不足あり、定員を増加すべきであるが政府の処見を問う。
右質問に対し速かに答弁を…
答弁内容
一、戦災の為刑務所施設が破壊せられ収容能力の減少を来しました反面、戦後社会道徳の低下と社会不安の為犯罪を犯して入所する者が激増した為、各刑務所共拘禁が過剰となり殊に東京拘置所其の他大都市所在の刑務所に於きましては、其の現象が特に顕著でありまして、此の様な状態では、収容者に対して十分なる処遇をすることが出来ないばかりではなく、兇悪なる犯罪を犯して入所して来る者の増加した昨今、治安の面からも誠に憂慮に…

墓地に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第40号(1947/08/19提出、1期)
質問内容
新憲法は宗教の自由と宗教結社の自由を認めておる、新宗教の結社及び新寺院の建立に当り墓地が必要であるが、農地以外の山林ならば墓地として政府は許可することに改める意思があるか
右質問に対し速かに答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The Nation…
答弁内容
山林は、原則として農地の如く、厳重な使用目的変更の制限とか、移動の制限を行つていないが、墓地の新設許可は地方庁の所管に属して居るので、当該山林を墓地として許可するや否やは地方事情に即して処理されるものと認められる。尚保安林等の如く特別の制限をうけて居る山林に付ては其の制限に従うべきことは云う迄もない。

生鮮魚介類配給減少に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第41号(1947/08/20提出、1期)
質問内容
最も公平を要すべき生鮮魚介類の配給が入荷量の半減以下なる現下の状況は半数以上が闇売りされておることを示すものである。
東京都
入 荷 量
配 給 量
残  量

八月十日
八万四七〇〇貫
三万二四〇〇貫
五万二三〇〇貫

八月十一日
六万三四〇〇貫
二万四五〇〇貫
三万八九〇〇貫
政府当局の監督の、著しき欠陥を示すものにて之れに対する政府の処見を問う。
右に対し…
答弁内容
一、質問主意書に掲げられた八月十日及び十一日の東京都における入荷数量の分荷状況は次の通りである。
十 日
十一日
都内総入荷数量
八四、七一一貫
六三、三五八貫
内 築地市場入荷数量
六七、九七一
五八、九六二
内 総配給数量
六五、四二一
五一、三五八
内 家 庭 用
三二、四一五
一四、四九六
大口消費向
六、四〇〇
四、〇〇一
加 工 向
九、二八三

広告税増収に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第42号(1947/08/20提出、1期)
質問内容
政府は健全財政の立場よりしても新財源たる広告税の増加を期すべきである。年収、十億程度は容易である。其の課税方針として例えば
化粧品類広告
二〇〇%
税率
薬品広告類
一〇%

出版広告類
一〇%

シヤシ品広告類
二〇〇%

映画、劇広告類
一〇〇%

雑広告
一〇〇%

右増収を海外引揚者、並びに戦災者の住宅資金等に引き当てるべきであるが、政府の処…
答弁内容
広告税は昭和十七年四月より昭和二十一年九月迄国税として、課税せられていたものであります。
この間資材及び労力等の関係からしまして広告による宣伝は自然不振を余儀なくせられて居つたのでありますが、終戦後再び広告による宣伝は益々増加の一途をたどり、その収益も亦、決して軽んずることの出来ないものがありますので、ここに担税力を補捉することとし、地方財政需要の増嵩に伴う財源対策の一環として、本税を市町村の法…

受刑者の賞与金に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第43号(1947/08/20提出、1期)
質問内容
現在受刑者の数は七万数千人に達しておるが、刑務作業に服して一ケ月五円か六円平均の賞与を受け、一ケ年の受刑後でも五十円か六十円であり、汽車の切符さへ求められないので出所後再犯する主要の原因となつておる、現在のインフレ時代に少なくも日給十円か十五円に値上げして出所後の汽車賃や再起資金を作つてやる親心が再犯防止と、又受刑者の救済になると信ずるが、政府の処見を問う。
右質問に対し政府は、如何なる見解を有…
答弁内容
刑務所において就業者に給与する作業賞与金は本年四月迄は入監した翌月から二ケ月と釈放の月とは計算しなかつたので昭和二十一年度作業賞与金計算高は月額一人当平均六円位であつたが本年五月一日より実際就業した者には仕事を始めた日からの就業日数の全部について計算することに改正し且その額を引上げ釈放後の経済生活の発足に資することにした、これによつて月額最高一〇〇円位、平均して一二円位となつた。
併しその後物価…

運輸計画其の他に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第45号(1947/08/21提出、1期)
質問内容
一、政府は本州と北海道間の海底トンネル、新設計画を立てつつあるが、之れに要する鉄材、資材等幾百億円を要する大計画を中止し之の巨費を戦争犠牲者たる引揚同胞や戦災者の住宅が四百万戸も不足せる今日、先きに実行すべきではないか、住、食、衣の内、住に困難せる二千万人前後の国民を救うべき大計画なきをかなしむものである、政府の処見を問ふ。
二、農産物増産に必要欠くべからざる燐鉱石の産地たる、アンガウル島の燐鉱…
答弁内容
(一)本州北海道間の海底トンネルに関しては将来計画の可能性に就いて調査の計画があるが具体案は未定である。
住宅復興については御趣旨に同感であり資材の許す限り、極力遂行したい考えである。
(二)本項については特殊の事情があつて、答弁できない。
(三)我が国の地理的条件から見て、国内において消費する塩の全部を国内生産に待つことは適当でなく、又今日においては、石炭事情等の関係もあつて、国内消費量の…

水害防止に関する積極政策等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第60号(1947/09/20提出、1期)
質問内容
一、東北地方水害に次ぎ利根川大水害事件に国民の困窮は底知れざるものがある。河底は流水により土砂で上昇し堤防は弱体化し、全国河川は山林地帯の濫伐により大雨ごとに次ぎ次ぎと水害の危険にさらされている。この際政府は積極的対策を樹立し直に水害防止に着手すべきであると信ずるが処見を問う。
二、河川はん濫の主因は、河川の砂利採取税のある為に、国民が砂利を採取しない為である。特に利根川の九月十六日の堤防の決壊…
答弁内容
今次関東及東北地方に襲来した降雨は各河川に大出水を来し就中既往の最大記録を突破した河川も多く各方面に甚大な被害を惹起し、建設途上の国民生活に更に不安を増加したことは洵に遺憾な次第であります。
之が原因につきましては記録的な降雨量があつたことが最大の理由でありますが、森林に就きましても戦時中並に戦後にかけ木材生産のため相当多量の伐採をしておりますが、跡地造林は之に伴わない状態でありますので、無立木…

社会事業に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第61号(1947/09/20提出、1期)
質問内容
敗戦後の社会不安の増大により各刑務所は定員を突破し、数倍に達しておる。これは、社会事業の欠陥に主因する処が多い。現在の社会事業は資金不足に破滅の一歩前にある。財源たりし資本家は全部倒産し、新円階級は無慈悲なる連中にて寄附なし。しかるに、国家代表の政府がこの社会事業費の全額を支出せず今日に至る。高度民主主義を叫ぶ片山首相中心の現政府の処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を求む。
利用案内
著…
答弁内容
終戦後の社会情勢の激変に伴い多数の要保護者が生じたのでありますが、政府はこれに対処するため昨年十月生活保護法並びに民生委員令を制定公布し、巨額の予算をも計上致しまして、国の責任において要保護者の援護に万全を期している次第であります。
又これと共に社会事業施設の拡充強化は現下の世相に鑑み特に喫緊の要務でありますので、政府におきましてもこれが維持発展に極力努めて参つたのでありますが、偶々昨年度よりは…

米麦供出空俵等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第71号(1947/09/27提出、1期)
質問内容
一、米麦の供出に当り農民は、中俵、外俵の二種にて二重に包み供出しておるが、之の価格は十円程度の相場である。ヤミ値卅円である。米麦五千万石の供給には一億二千万俵を要し、之の金額十二億万円である。之の俵は、食糧営団の雑収入として取上げられておる現状である。俵は、農民に返却すべきが民主政治の片山首相の叫ぶ高度化である。返却する意志があるか或は十二億円も横取的行為を連続するか、政府の責任ある答弁を求む。 …
答弁内容
一、米麦の現行生産者価格の算出に当つては、基準年度に対する当該年度の農家購入品価格の値上率によるパリテイ計算によつたが、この際基準年度における生産者価格は、完全包装のものの価格であり、従つてその算出価格も完全包装のものの価格である。
空俵の全量を農家に還元することは、故藁工品の需給事情並に輸送事情等より見て不可能であるが、可及的多量に農村に還元するよう本年二月故藁工品需給調整要綱を定めた。
尚…

米国木材(米材)輸入に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第72号(1947/09/27提出、1期)
質問内容
我が国の山林の濫伐は水害を激化し之れ以上の木材は、伐採を許さざる窮乏である。政府は、米国の同情と理解を得て必要量木材の輸入する計画あるや、断じて米材、輸入以外に水害防止の方策なしと信ずるが、政府の処見を問う。
右質問に関し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Cou…
答弁内容
木材の輸入に関しては、政府として数次に亘り連合国司令部に対し現下我国の木材の緊要性と、その窮状とを訴えて強力に懇請して居り、又関係民間団体においても司令部に対して極力陳情して居るのであるが、米国自体の木材の需給事情が容易ならざるものがあつて、木材の輸出を考慮し得る状態でなく、懇請を受け容れられるに至らず、結局米材の輸入は困難であるが、目下南洋材の輸入要請中で、今後共極力輸入を懇請して御趣旨に沿い得…

電燈税により百億円増収に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第73号(1947/09/27提出、1期)
質問内容
電灯二つ以上を使用する人々より(一ケ月〇〇キロワツト)以上使用する人に電灯税を課税し、一箇年一百億円を国家財政の収入とする新税により水害防止の治水、治山事業費に当てる必要があるが、政府の処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councill…
答弁内容
電燈税を国税として御質問のように、二灯以上使用するものに対してのみ課税致しますことは、次のような理由により、適当でないと存ぜられます。
(一) 二灯以上使用するものに対し提案の如き、高率課税は、国民の最低生活を脅かすこと。
(二) 消費節約の可能と認められる者についてのみ、課税の対象を求めるときは、徒らに繁煩な手数を要するだけで、その税収入は僅少であること。
(三) 商工業者の営業用、産業用…

医薬品並に家庭薬製造許可願に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第74号(1947/09/27提出、1期)
質問内容
敗戦後日本の医薬品、家庭薬原料は数千種の未利用草木より薬品原料の主成分の採取に成功し、製薬業者は成功しておる。所が之の製造発売許可は、昭和十三年迄は届出制により医薬品は発売が直に出来たが現在は東條内閣以来より以上民間人を圧迫し、申請後半年一年を要するも許可が少ない。厚生省製薬課長たる者の専横なる行為と業者は叫ぶが軍閥なき後、之の専政は政府の許しておる処か、明細なる調査報告を求める。
右質問に対し…
答弁内容
御質問の主意は医薬品の製造販売は昭和十三年迄は届出制であつたがその後これを許可制として終戦後も業者を圧迫しておるということと、今一つは製薬課長の専横により許可の処理が非常に遅く且つ許可されるものが少いということでありますが、先ず医薬品(売薬即ち現在の所謂家庭薬を含みます)の製造については従来一部は許可制、一部は届出制でありました。即ち売薬は許可制、所謂新薬新製剤は届出制でありましたが、昭和十八年薬…

利根川並に渡良瀬川河畔内農地埋立工事打切等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第81号(1947/10/01提出、1期)
質問内容
一、今回の関東大水害の一原因が群馬県、栃木県側に属する利根川内川畔に数十町歩の農地を政府が埋立せるため水流の激化と増水の主因となり反対側埼玉県北埼玉郡及び群馬県邑楽郡の堤防の決壊の主因となつたのである。かくの如く数十町の農地を求めんとして、数十万町歩の美田を失うの愚策の放棄を要求するが、政府の対策を問う。
二、水害等災害続々併行し犯罪は増加しておる。更に之れ等災害者に対する救済方針が貧弱である。…
答弁内容
一、渡良瀬筋の所謂赤麻沼游水地内に調整池を築設致して居りますのは洪水位が最高に達せんとする所謂わば最急迫時の水を調整池内に溢流せしむることに依つて単なる遊水池よりも更に一層洪水調節機能の増大を図ろうとするものでありまして耕地の造成を主眼とするものではないのでありますが本工事の中途にしてこの度の水害を見ましたことは遺憾な次第であります。
斯様に本工事は洪水調節機能の増大を図るものでありますけれども…

山林濫伐と放水路問題等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第82号(1947/10/06提出、1期)
質問内容
一、十年来の山林の濫伐と植林の不足が今日の大水害の主因であると共に、今日の河川では水の収容力が不足しておる。刑務所の昨今は大入り満員で大洪水にならないが、水の方は河川の収容力以上は大洪水となり大水害を与える。茲に新設放水路の必要が必至であるが、洪水地を視察するに、全くその放水路計画がない。奔流の作用に反逆する治水事業は、多年失敗し、国民は、苦境に転落しておるが、之れに対する政府の処見を問う。
又…
答弁内容
河川改修の一目標は洪水を円滑且完全に流下せしめることであります。然し幹川のみで完全に其の目的が果せるならば改修は理想でありますが種々な情況の下にあります河川では幹川だけでは充分に洪水を流下し得ない場合があります。放水路計画は此の場合の一つでありまして従来から河川改修工事には所々に実施されて居るのであります。然しながら放水路計画には概して広域の潰地を要し又大土工を伴い引いては多額の経費を要しますので…

未利用資源による料理店許可に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第83号(1947/10/06提出、1期)
質問内容
主食中心の料理店の休業は現下止むなきも、幾多の未利用資源の食糧がある。之れを専門に料理して販売する料理店を許可し、天下に何十万人分の未利用資源があるかがわかり、且又食糧不足救済となる。政府は之れに対し熱烈なる御賛成を願うべきであり処見を問う。
右に対し速かなる御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c…
答弁内容
食糧の用に供せられる未利用資源を活用すべきことは御説の通りであると考えますが、然し戦時中の政府も終戦後の政府も大いに国民に訴えてこれが活用を図るよう宣伝に努めたのでありますがついに龍頭蛇尾に終つたことは御承知の通りで実行上は集荷技術上其の他種々の困難を伴うものであります。
成程料理店等の専門業者の特別な技術経験を利用してこれが食糧化を工夫せしめることは未利用資源活用上の一策とは存じますが、要する…

省線新駅設置に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第84号(1947/10/06提出、1期)
質問内容
全国各地の省線地域内に相当新駅増設の希望がある。然し、国鉄は赤字財政のため、この希望新駅町村の有志が新駅の設置費用を寄附するなら適当に新駅を設置し増収と国民の便利を計るべきであるが、之れに対する運輸大臣並に政府の処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , Hous…
答弁内容
新駅設置に関する請願は戦時中地方の利便を主に致しました計画が実施を見なかつた関係上、終戦後各方面よりいろいろの御要望がございますので、運輸省と致しましては駅間の距離が相当あり、かつ運輸量の見込みも収支相償う程度以上で、運転上又は工事上支障のない場合はなるべく御希望にそうよう考えまして、一定の処理標準を定め、昭和二十一年度では十九件採納致しましたが、本年度は改良費の予算が資金、資材の関係で大幅に削減…

水害地救護米等腐敗物配給等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第86号(1947/10/09提出、1期)
質問内容
一、本議員が関東地方水害地を視察するに埼玉県幸手町、杉戸町各方面に泥水に数日間又はそれ以上漬りたる米麦等相当腐敗せる食用に甚だしき不適なものを配給しておるが、政府の命令によるものか、処見を問う。又パン類等も、腐敗物を配給しておるのが沢山あり、水害地国民の反感と不満は、甚大である。之れ等は計劃的配給なるや。或は、不注意を強行せるものなるや。所見を問う。
二、社会事業費不足並に水害対策費不足にて、幾…
答弁内容
一、今次水害地における政府所有被害米麦等については、目下の食糧需給事情に鑑み、極力その被害米麦を整理仕訳の上食用に供し得るものは、最大限度に充当する方針を採つているような次第であるが、変質等のため食用に適せざるものについては、これを配給することなく、他の適当な用途に向けることにより、苟も消費者に対し迷惑のかからぬよう期しているわけである。
然し御質問の如く変質したものを配給しているようなことがあ…

主食糧横流重罰等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第90号(1947/10/10提出、1期)
質問内容
一、本議員七月九日本会議において提案以来闇農地はどしどし発見せられ地方長官も亦闇農地の発見を努力するようになり相当量の主食糧の供出ができる、大体壱千万石の見込である。闇取引の実際を見ると罰則が軽微すぎるために闇屋が増大する一方である。之れを頗る重く罰することにする例は白米一斗につき、一万円の罰金を売つた者と、買つた者に附ければ、引き合わないので、闇売買がなくなる。闇売ができなければ、供出成績は、良…
答弁内容
一 闇取引事件に対する科刑が一般に軽きに過ぎるのではないかという点については、政府としても常に反省を加えつつあるのであつて、あらゆる機会を通じて検察庁に対し処罰の寛厳よろしきを得るよう特に注意を喚起してきているのである。
主食関係の事犯については、現下の逼迫せる食糧事情に鑑み、特に取締の重点をおいているのであつて、統計的にみても全経済事件の大半は、主食関係事犯によつて占められているという実情であ…

鉄道並びにバス新設等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第94号(1947/10/14提出、1期)
質問内容
一、産業の開発及び発展に、鉄道並びにバス、(乗合自動車)を新設す箇処が沢山ある。全国的に見て、相当あると信ずるが、政府は適時、適当の地域にこれ等を省営により新設すべきであるが、官営、私営の二元的の政策を採るか官営一本の政策を採るか責任ある御処見を問う。
二、昨今の列車等は定員の幾倍という過剰乗車であるために、一旦、事故発生の場合その惨害は恐るべきものがある。政府は、現在の定員に何倍が安全なる交通…
答弁内容
一、鉄道の敷設経営は国有国営主義を採つているのであつて、国の交通網を形成するような路線はできる限り国営で行くこととし、一地方の交通を目的とするものについては民営を認めることとしている。
従つて民営の出願に対しては、既存交通機関との関係、申請者の信用程度、成業見込の有無、技術上の適否、資金関係等の審査及び経済調査の結果適当と考えられるものにつき、免、特許をなす方針である。
次に自動車については、…

貿易開港場等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第95号(1947/10/14提出、1期)
質問内容
一、敗戦困窮の祖国日本を救う政策にて貿易開港場は、緊急の問題である。現在の貿易港より更に必要なる広島港或は伊勢湾港等沢山の風光の良き港が日本の海岸線に沢山あるが、設備を完全にし観光客の喜ぶ港を開港し、貿易収入及び観光収入を挙げるべき必要があると思うが政府当局の本件につき御処見を問う。
二、平和日本、武力なき日本、貧困日本の国民は、悪性インフレに泣いている。国家救済の収益は、ドシドシ採用すべきであ…
答弁内容
一、敗戦困窮の祖国日本を救うための政策の一として、外国貿易を伸張させることは緊急の問題である。
一部民間貿易の許された現状にも顧み、政府としては、その政策の一環として、近く開港場を増加し、これを伸張し、貿易収入の増加に資したいと考えている。なお、観光のための開港ということについては、貿易の面と併せて諸般の状況を考慮し、観光収入をも挙げるという方向に進むべきものと考えている。なお、広島は近く開港に…

政府の書類保管等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第96号(1947/10/14提出、1期)
質問内容
一、政府は、大震災により、或は、空襲により、或は、火災により、重要書類等を焼失、紛失し、国民に対し非常なる迷惑をかけておる。これ等災害の続出により悪官吏が、暗躍する場合が多い様に思われる。完全なる書類保管の建築を日本銀行或は他の銀行の様に致すべきであるが、政府の処見を問う。
二、政府は、国家資材である鉄道の枕木を各駅々に雨天に積み重ねて風雨の為、腐敗にまかしておる。風雨中には沢山の腐敗源たる、ア…
答弁内容
一、御趣旨の通り官庁の重要書類を各種の災害から擁護することは肝要なことであるから将来官衛は予算の許す限り速かに本建築にすると共に書類の安全なる格納に必要な施設をも完備したい。
二、(一) 枕木は戦時中から引続き需給逼迫のため不足の状態を続けていたが最近に到つて公価の改正及び当局の努力によつて納入が好調を示して来たため納入駅に若干の在貨があるが、貨車の手配を俟つて直ちに輸送されるものである。然し北…

渡良瀬川堤防工事促進等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第97号(1947/10/16提出、1期)
質問内容
一、渡良瀬川の川口たる埼玉県北埼玉郡川辺村の北部決潰口は未だに堤防工事がない。僅かに丸太が運送されたのみである。川辺村、利島村村民は、この政府のスローモーション行為に激昂しておるが、政府は、特に国民を虐待する意思がないと思うが、毎日の天候により村民数千名は、再度の浸水に心痛しておるが、堤防工事促進の予定を報告されたい。なお、これに対する政府の処見を問う。
二、今回の関東地方の大洪水により数千戸の…
答弁内容
埼玉県川辺村地先渡良瀬川欠潰箇所の締切工事は利根本流の締切工事と同時着工を計画したのでありますが、常時水の流入する利根本流の締切工事が急でありましたため、折角集積した締切材料も利根川に振向ける必要を生じます等勢い本地点の締切は遅延を来たしましたが、既に利根本流の締切も一応完成し本地点にも相当器材を集積し本格的締切工事に着工致して居りますので、今後は迅速な進捗を図りまして、本年中には大体の完成を期す…

隠退蔵物資不法放出調査等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第99号(1947/10/20提出、1期)
質問内容
一、隠退蔵物資は、終戦後軍部の解体により帳簿の不明、紛失、焼却等の理由にて相当の量に昇つておるは常識であるが、この不法放出により処分した各省関係の総量と種目を発表されたい。又不法放出による物資の回収に対して、政府は努力しておるかどうか。努力しておるとしたら、其の件数、種目及び数量を発表し、今後もあるべき、これ等物資につき処見を問う。
二、本年九月分の揮発油が、配給機関である東京自動車揮発油事務所…
答弁内容
一 終戦後軍部の解体により放出処分された物資については昨年一月連合軍の指示もあり緊急放出物件表を作成し之に基いて各都道府県を督励して回収につとめてゐる。右物件表以外にも放出されたものがあると思われるが帳簿がない為判明しないのであるが商工省、内務省、各地方庁において隠匿物資緊急措置令によつて調査供出に努めてゐる。今後残存してゐるものについては隠退蔵物資の調査摘発を徹底的に行うことによつてこれ等物資の…

牛馬減少に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第100号(1947/10/21提出、1期)
質問内容
一、昭和二十一年度において日本の牛馬は、二、三年前の半数に大減少した。其の量は、牛馬にて一百数十万頭に及ぶのである。本年度も数十万頭の、牛馬の減少は必至である。かくて有畜農業は破滅へと進行し、全農業が仮死へと進行するのである。農林大臣は、牛馬の増産に対し、如何なる具体的対策を有するや、処見を問う。
二、本年度の牛馬に対し、一ヶ年僅かに一頭に対し、三斗以下の麦の保有で、牛馬が飼養出来るものでない。…
答弁内容
一、牛馬の頭数は別表のように終戦前後の混乱と食糧不足により十数パーセントの減少を見たが、その後における社会秩序の快復と生産意欲の昂揚とにより、本年度においては既に増加の徴を示している。
なお、積極的増産の方途については、目下考究中で五ケ年を一期とする畜産振興計画を樹てたいと思つている。
二、質問主意書の通り現在の量ではとても不足であることは明らかであつて、これに関しては食糧の需給と密接な連繋を…

治安及び社会事業等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第101号(1947/10/21提出、1期)
質問内容
一、農民は、目下麦作りの農事に畑に出ておる、乞食が全国的に何十万人と農村に侵入し、恐喝する乞食又は、空巣泥棒に変化する乞食にて、全国農民は、困却しておる。買出部隊の五〇%は、之の式のものに変化して、豊作の妨害と治安を害しておるが、政府は、買出を禁止すべきであるが処見如何。乞食を禁止すべきであるが処見如何。
二、社会事業基金募集目標は、六億万円見透し有る由、日本赤十字社は、二五%の募集歩合を取り、…
答弁内容
一、農繁期を前にして、多数の乞食が農村に侵入し恐喝又は空巣狙等犯罪を敢行する者があるとのことであるが警察としては、乞食のみならず苟くも犯罪を敢行する不良徒輩に対しては断乎たる取締を加えており、殊に収穫期においては各府県において周密な計画の下に、悪質な買出し、野荒しを始め一般犯罪の予防警戒を実施している次第である。
二、本年度社会事業共同募金目標額は約六億八千万円でありますが、この中には日本赤十字…

小学校教員の待遇改善等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第102号(1947/10/21提出、1期)
質問内容
一、師範学校卒業二、三年後の小学校の教員の叫びは、政府は一千八百円ベースの給料を主張するも、これ等青年教員は、僅か六百円前後の全収入である、一千円以上の大差があるのは如何なる理由か。又、国鉄員は毎日列車賃無料なるに、これ等教員等は三倍半の値上げに苦悩しておる。しからば、師範卒業の子弟は、師範学校入学に当り月謝半額か全廃する特例を開くべきであると信ずるが、政府の処見を問う。教員に希望を与えず暗黒を与…
答弁内容
一 師範学校卒業生の初任給は本俸三九〇円であつて、暫定加給及びその臨時増給及び同追給を加えると一、二五〇円となり、これに家族手当及び勤務地域によつては更に何割かの勤務地手当が加算されることになつており、なを勤務の年限に応じて昇給が行われている。したがつて個人間に多少の凹凸はあり得るが、他の官公吏と同様に一応一、八〇〇円水準によつて措置されている。したがつて実収六〇〇円前後というようなことは何かの誤…

海外同胞に冬衣送付に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第103号(1947/10/21提出、1期)
質問内容
零下数十度の外地に越冬する数十万人同胞に、同胞の多くの人々は冬着一枚でも乏しさを分ち送付したい申込を本議員は受けておるが、実に美しき之の事実を実現し、同胞愛の大精神をつたえたいが、政府は、ララ物資等をもらう事は、致しておるが海外に、寒気に泣く同胞に送る為に努力する意志があるかないか、これに対する政府の所見を問う。
右質問に対し答弁を速に要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質…
答弁内容
海外の寒冷地で越冬する同胞に衣服その他の慰問品を送り温かい同胞愛を伝えることは極めて望ましい事である。政府は在外抑留邦人等の所在する関係国がその衣食住について人道上公正なる待遇を与えつつあるものと信じ且つこれを希望しているが、さらにこれ等同胞の生活に潤いを与えるため、前記の如き慰問品を送付し得る様既に連合国最高司令官に対し所要の許可を申請中であり且つ関係国の同意取付けのためのあつ旋方おも要請してい…

水害地農民に麦種子並に菜種子配給等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第110号(1947/11/04提出、1期)
質問内容
一 水害地の農民を視察するに菜種子の配給がないので泣いている。買うに闇値ではその資金に苦悩し、又今麦蒔節に農具は水に流されその手足を失われ、麦種子の配給もない。政府は、この種子の点に如何なる具体的施策を有するか。種子も微量配給にては収穫上の大問題であるが配給すべき数量等明示されたい。
農具も三ヶ年貸付方法を取るべきであるが政府の処見を問う。
二 害鳥並に害獣の繁殖は、戦時中より敗戦後数年間にそ…
答弁内容
一、蔬菜種子については既に五月一日を以て配給統制は廃止せられ自由取引となつているが、水害地都県に対しては当時特に必要な種子の配布を行うことを慫慂し都県内も不足する分に対しては農林省への申出により之を日本種苗会をして斡旋せしめた。
而して埼玉県では同県庁から配給した水害地用蔬菜種子県内自給で二、三八〇町歩分農林省へ申出日本種苗会斡旋によつて県外より移入配布した菜類等の種子は七四石三斗であつた様な状…

差益課税等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第113号(1947/11/05提出、1期)
質問内容
一、公定価格の引上により小売店及製造業者及卸売店に対し差益税を課しておる政府の政策中に、小売店の場合、特に、前値で販売済みのものに対し後に課税され小売店は困却しておる、之の差益税は製造業者及卸売店のストツクのみに課税するが正当であり又小売店のストツクに対し課税するが正当であるが、政府の処見を問う。
二、失業者と称し又無職者と称しブローカー営業、特に主食物ブローカーにより勤労者の一千八百円収入の数…
答弁内容
一、価格差益は、御説のとおり、価格改訂時の製造業者及び販売業者の手持商品について徴収することになつている。
この手持商品を旧価格で販売したことを確認すればその部分については差益を徴収しない取扱いをしている。
なお、小売業者が、差益納付義務者となるのは本年七月六日以降の価格改訂による分からであつて、現在調査中である。
二、ブローカー営業者の所得に対しては、現在所得税が課税されており、これより課…

天皇、皇后両陛下並に皇太子殿下御巡幸に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第114号(1947/11/08提出、1期)
質問内容
国会開会時の今日、両陛下並に皇太子殿下の突然の各地御巡幸に際し我々、国会議員は、参加御説明も何も出来ず民心の代表報告が出来ず御巡幸に対し万全を期し奉る事が欠ける処があると思うが、政府は各地御巡幸の陛下の御日程を或は皇太子殿下の巡幸の御日程を国会にあらかじめ、報告する親切が必要と信ずるが政府の処見を問う。
右質問に対し速やかなる御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問…
答弁内容
行幸啓は、特別の事情のない限り、御日程案の決定次第概ね一週間前に、これを官報新聞その他一般に発表して居り突然の行幸啓はないようにしている。

小型水力発電所新設に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第115号(1947/11/08提出、1期)
質問内容
水源地を利用して発電所を作る事は今日の電力不足に最も必要である。水源が四〇〇米以上の地は水量少なくとも落差大なる故、能率的にこの方法を取る方が最大の効果がある。又小発電所で強い多量の発電が可能である。国民は停電にて産業上誠に困難しておるがこの方策を取る意思があるや。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved…
答弁内容
小水力発電所の建設は自家用若しくは一地方の需要に供するものについてはその建設主体についても法的に何等拘束されておらず、商工省としても河川の一貫開発上支障のないものは、これを許可したい方針であり、特に遊休機械を利用する地点等については実現させたいと考えている。唯現状においては発電所の新設に関しては資材その他の事情から困難な実情にある。

耕作税課税に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第116号(1947/11/08提出、1期)
質問内容
商人には営業税がある。農民に、耕作税の課税は民主政治の大本と信ずる。一段歩で野菜にて一箇年二万円以上三万円の収益がある。主食物以外の野菜耕作地六拾坪以上に対し課税すべきである。十億万円前後の歳入となると信ずる。之れを海外同胞引揚者の救援に向けるべきと信ずるが政府の処見を問う。
右質問に対し速かなる御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights re…
答弁内容
農家の収益のうち野菜畑の収益は、特に都市近郊において相当額に達する実情にあるので、所得税の課税にあたりその実態を捕捉することにつとめ、所得税負担の公正を期しているが、更にいわゆる耕作税のごときものを創設することに関しては、農家にはその田畑に対して地方税たる地租があり、これが地方税たる営業税に見合うものと考えられているので、さらに野菜畑に対しあらたに耕作税を課税することは現在のところ考えていない。た…

荒川改修等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第118号(1947/11/12提出、1期)
質問内容
一、荒川は水害の一番多い関東平野の川である、この川の両側の農民は、政府の治水に対する、薄情なる政策に苦悩し生きながらの地獄に居る。川底は数十年来、土砂のたい積により数尺も上り年々、水害に悩み、生活は、苦しくなつておる。堤防工事と川底改修に速かなる政策を問う。
二、今の坂東太郎と称さるる利根川は治水工事の日本一、悪い川である、昔の古利根川はその水流が低いので最良であるからこの附近に新らたに放水路を…
答弁内容
荒川の改修工事は上下流の二つに区分し下流改修工事は昭和五年度に於て一応の竣功を見たのでありますが更に此の改修区間の維持修補の必要を認め引続き荒川維持工事として工事を実施し現在に至つて居ります。
又上流部改修工事は継続事業として一定計画の下に工事を実施しつつある現状でありますが国庫財政等の関係上完成に至つて居ないのであります。
今次出水の実情に鑑みましても急速に既定計画の完成を期しますことは勿論…

保健所費用支出等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第119号(1947/11/12提出、1期)
質問内容
一、全国の保健所は政府の考えらるる理想通り運営されて居らない、その主因は国庫の支出が悪るい点に主たる原因がある。悪性インフレで国民は耐乏生活を片山首相の言わるる通りやつておるが、当然必要の経費は出すべきであるが政府の処見を問う。定員に対し正味の数たる保健所の医師就任数及保健所の保健婦数御答弁を乞う。
二、戦災により焼失した全国の薬学専門学校校舎、研究設備は、国家が全力を挙げて支援すべきである。高…
答弁内容
一、保健所が理想通り運営されない一つの原因が国庫の支出が少い点にあることは全く同感である。
これは従来衛生行政特に保健所費の如く健康を積極的に向上するに必要な経費の支出は可なり困難であつた事情によるものであるが、今後は文化国家建設の上からいつても、かような経費が相当重要であると考えられるので本年度追加予算には従来の倍額程度を支出するように国会に所要予算を提出中である。なお今後もこの予算の増額には…

国鉄座席券発売等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第120号(1947/11/12提出、1期)
質問内容
一、列車は立つておつても座席にあつても同値であるのは不合理である。関西の一私鉄の実行しておる名古屋、大阪間一座席六十円は非常なる好成績である、国鉄も、ここで英断をもつて座席券を発売すべきである。近い処は無料でも、五時間以上の乗客に一席五十円、十時間以上一席百円、十五時間以上一席二百円という新歳入の妙案を樹立すべきである。合計年収百億円以上百五十億円は実に容易であると信ずる。政府の処見を問う。
二…
答弁内容
一、列車回数が少くて乗車に困難をかけていることは石炭事情のためとはいえ申訳ないと思つている。根本的には回数を増加して定員輸送をすることが唯一の解決の途と考えるが御説のような制度の実施もたしかに一案であり当省としても屡々考究した点である。しかしながら国鉄では長区間に亘つて様々な乗客の乗降を取扱わねばならない関係上実施の方法が複雑で座席の確保が容易でないため遂に今日まで実施を見ていない。本問題について…

乙種料理店等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第121号(1947/11/12提出、1期)
質問内容
一、乙種料理店とは一般料理店より下級なる営業をなすものであるが、今だにこの人肉の市が処々に散見するが、地方長官の許可になるものが、料理店の休業はこの乙種に及ばざるようなるも、この種乙種料理店も速かに休業せしむべきであるが政府の処見を問う。
二、政府が一級日本酒一升五百五十円、二級酒五百円にて自由販売する以上は、自由に飲ますべき酒売店(バー)を小型なら黙許すべきである。勿論酒に限つて売る店で、立飲…
答弁内容
一、御質問の乙種料理店で現在営業をしているものがあるとすれば、それは飲食営業緊急措置令の規定によつて許可を受け喫茶店として営業をしているものでありまして、料理店としての営業を許されている店は現在無い筈であります。
二、財政収入上酒税の徴収を確保し併せて勤労大衆の勤労を慰藉するために合法的小規模に酒のみを提供する酒場の設備を認めることは寧ろ適当なものがあると思料するのでありますが、然し仮に認めるに…

治安協会等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第124号(1947/11/18提出、1期)
質問内容
一、各都、道、府、県にて治安協会を自治的に創立しておるが、一方的に見ると自治的であるが、又一方は官僚的でもある。県当局より各警察署に民間人を集めて治安協会を創立しておるその第一目的は寄附金を集める仕事が主である。この半額を、県の方に納入する組織である。政府の方針処見を問う。
第二の目的はこの金にて警察官の生活不足分を補助する方針であるが、良く運営してもらいたいが、政府の方針を問う。
二、近時、…
答弁内容
一、警察官庁が寄附金募集の主体となり、これに関与するときは弊害を生ずる虞があり、寄附金はすべて自治的に組織された後援団体においてその運営を掌るといふ原則が今日において確立されている。
各都道府県においては、治安協会、防犯協会等の警察後援団体が設立されているが何れも民間有志の人達の発起にかかわるものであつて、寄附の募集はこれ等団体自身が行うものでありその目的とするところは防犯運動、警察官の援護その…

現農地主食糧二倍化等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第125号(1947/11/18提出、1期)
質問内容
一、農地面積は同一にて実際収穫二倍化は研究と努力により不可能でない、麦作の目下播種中であるが農民は旧来の作附法で一段歩の内一割五分前後しか播種面種は使用しておらない。八五%は空地である。広巾に播種すれば五割を耕作地として出来収穫は二倍容易である。勿論、肥料も二倍前後は入用であるが、増収において著しきものがあるが、政府はこの方法を指導すべきであるが処見を問う。
二、政府は欠配十数日分をたな上げする…
答弁内容
一、麦作に於ける広巾薄播栽培法は、土地、肥料、農薬、労力等の条件が整えば麦増産上極めて優秀な栽培法であるので既に適地に於ては実施中であるが、今後に於ても各地の諸条件を勘案して極力実施せしめ指導普及したい考えである。
二、我が国は国内産食糧ではその需要を満すことが出来ないのであるが、昭和二十二年米穀年度中は其の不足数量を充足すべき食糧の輸入が世界の食糧事情の悪化の為に減少する事になつたので、その為…

少年盲人教育等に関する質問主意書

第1回国会 衆議院 質問主意書 第130号(1947/11/26提出、1期)
質問内容
一、盲学校に就学せる少年は四〇%であるが、外の六〇%は、未教育のままである。新憲法により平等に、国家は教育し文化を向上せしむべきであるが政府の処見を問う。
二、少年でなくとも青年にても教育し盲人のため、万全の良策を樹立すべきであるが処見を問う。
三、六・三制の実行上、政府は非常なる困難下にあると信ず。国民又、非常なる不便しておるが、幸い仏教国と称さるる日本には大寺院が町村に存在している、寺院も…
答弁内容
一、盲及聾教育義務制については既に学校教育法に明示されているがその義務就学は昭和二十三年度よりこれを実施致したいと思います。
現在盲学校における未就学者約六〇%の児童生徒の就学については新憲法の趣旨にそい新入該当者全部を就学させ尚その他の未就学者についても成る可く多く就学させるよう措置したいと計当致しております。
二、盲青年の教育については盲及聾教育制度の改新により新制中学部の上に高等部を設け…

裁判所出張所電話架設に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第4号(1948/01/21提出、1期)
質問内容
一、裁判所出張所たる登記所の大部分に電話がないので、警察の電話を利用しておるが、登記所と警察署の離れておるため、時間を多く要し不便この上ない又、警察電話も敗戦後の犯罪激増で空いておる時間が少ないので数時間も登記所員が余分に時間を消費するは非能率的である、政府は登記所に電話を新規架設すべきであるが所見を問う。
二、全国の登記所の未開通電話の数も報告されたい。
右質問に対し御答弁を要求する。
利…
答弁内容
司法事務局及司法事務局出張所は昭和二十二年度において地方裁判所から独立分離したものでありまして、司法事務局は四九庁、出張所は二〇一六庁、計二〇六五庁であります。しかして加入電話の架設状況は司法事務局及出張所は全部無架設状態でありまして、司法事務局は裁判所の加入電話を利用し、都市の出張所に加入電話の架設しあるは概ね裁判所の調停事務用として架設しある現況であります。
御説の如く終戦後国民及登記所員が…

官吏待遇改善に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第5号(1948/01/21提出、1期)
質問内容
一、官吏の現在の月給は生活費一ケ月の半月分にも当らないのが平均である、之れはインフレの激化上にて誠に気の毒である、官吏の子供達の多くは栄養失調で全く見る影も無い、改善すべきであるが、政府の所見を問う。
二、特に裁判所の官吏の宿直手当であるが、十月以後冬季間の宿直手当が一ケ月拾弐円で火の無い所に寒さを越す次第である。木炭も求められない現状で拾弐円で木炭を求められるかどうか、現状に即したる所見を問う…
答弁内容
一、政府は、さきに、生活再建資金と致しまして、各人の給与の二・八ケ月分に相当する一時手当を支給することを決定致し、咋年末二回に亘り国会の御決定を経まして、その二ケ月分を既に支給し、残りの〇・八ケ月分も本国会の御決定を経、近く支給致すことに決定しておりますが、更に現在の官吏の窮迫した生活を改善し、官吏の給与水準と民間のそれとの権衡をはかるため、今回、臨時給与委員会を設け、官吏の新給与水準乃至新給与体…

水害地農民に対する供出米に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第6号(1948/01/21提出、1期)
質問内容
一、水害地農民の今回の供出割当は全収穫量を上廻つており、到底供出は不可能であるので各水害地の農民は生地獄に苦悩しておる、其の結論が全収穫量を供出し翌日より配給と言う事に農村の方針が決しておるが、農民は欠配の時を恐れて供米しておらない現下の状況である、政府は農民の供米中、水害地の農民の供米後、欠配無しの保証をすべきであるが所見を問う。
二、農民中の水害地農民の立場は農具まで水に流されており非水害地…
答弁内容
一、昨年産米甘藷の各県に対する割当は水害その他災害に因る減収を織り込み出来るだけ確実な収穫高を見込み、これに基いて一定の保有高を計算して割当高を決定したのでありますから、若し水害農村で収穫高よりも多い割当が現に行われて居るとすれば、その割当過重の分だけ他の町村の割当が軽くなつている訳であり、県内の末端に対する割当が適正に行われて居ないと見ざるを得ませぬ。このようなことは全く好ましからざることであり…

商業登記に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第7号(1948/01/21提出、1期)
質問内容
商業登記取扱手続、第十一条によると法人の代表社員の印鑑証明の発行は他区域の登記所用以外は発行が出来ない不便である。
法人には他区域登記所以外に同一登記所管内にても印鑑証明の必要な場合が沢山ある、例えば代表者が電話売買の場合も電話局に印鑑証明の必要がある、この場合に本法によると印鑑証明の発行が出来ないのであるが改正すべきであるが政府の所見を問う。
右質問に対し答弁を要求する。
利用案内
著作…
答弁内容
法人の登記の申請者(代表者)は、予めその登記所に印鑑を提出しておき(商業登記取扱手続第十一条)、その法人が当該登記所の管轄区域外に不動産を所有する場合には、将来の不動産登記の必要上当該不動産所在地の管轄登記所に右印鑑の証明書を提出することになつている(不動産登記法施行細則第二十五条第二項)。登記所が法人代表者の印鑑証明をするのは、現行法上右の場合に限られており、一般取引に使用する法人代表者の印鑑の…

国鉄公務員に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第8号(1948/01/21提出、1期)
質問内容
一、国鉄公務員の官服は次回配給服のある場合に前の服を返却するのであるが、警察官の場合は返却せず公務員の私物となつておる、新憲法により平等に待遇すべきを差別しておる事に関し政府の所見を問う。
二、国鉄公務員の月給と私鉄会社の待遇の差は国鉄公務員一に対し弐倍以上の私鉄会社員は厚遇であるが、運輸大臣を中心とする政府の改善策の所見を問う。
三、国鉄各駅ホームに国鉄労働組合に直営の物品販売所を認めこの収…
答弁内容
一、現在の制服制度は職務執行上必要あるものに着用を義務付けているものであつて、待遇の意味ではない。従つて国鉄公務員の中にも制服を貸与されないものもある。この点で警察官も国鉄職員も何等差異はないのであつて、待遇上の問題は又別箇のものであると考える。
二、国鉄職員と民間鉄道職員との給与の差異については、本年一月二十七日に出発した臨時給与委員会において、生計費並びに民間同種賃金水準を勘案し新給与水準を…

日本酒醸造業に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第9号(1948/01/21提出、1期)
質問内容
一、日本酒醸造業の醸造費用は釘付けで人権費の増大により苦しんでおるが現在の値に対し五割より二倍の値上げすべきであるが政府の所見を問う
二、現在の酒は一升瓶入りである為に木製四斗樽入りの場合は壱割増しの四升を小売の(はかり込み)量として税務署は無税としておる由であるが、四斗に附き四升の差が、瓶詰の場合、無税で市場に出ておる事になるが政府の所見を問う
右質問に対し御答弁を要求する。
利用案内

答弁内容
一、現在の清酒(日本酒)の醸造原価は昨年の醸造時期における原料米その他の諸原料の買入費用、石炭その他の燃料費、人件費、その他の諸経費を基礎として決定(昭和二十二年四月一日物価庁告示第百二十二号)したものを昨年七月における新物価体系に順応し、石炭の価格改訂に伴う管理用燃料の値上り、千八百円ベースに基く人件費の高騰その他諸経費(運送費、修理費、電力費等)の値上り等の誰要素を折込み改訂(昭和二十二年八月…

勤労者販売酒に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第10号(1948/01/21提出、1期)
質問内容
日給制による勤労者及び一般勤労者は収入少なく一升五百円以上の酒の自由販売は到底買う事の出来ざる収入である。煙草も十本売であるから求められるので百本売りでは買えないのである。酒も一合売りせざる限り、勤労者に求められない現状を政府は知るべきである。
現在一升売五百円、五百五十円の酒は百%が闇商人及びこの類似せる人々に買われておる。片山総理大臣は勤労者の味方でありながら、この事実に対し一合売りを現実す…
答弁内容
特別価格酒は一般価格酒に比し多額の酒税を課せられているので、酒類製造場から庫出後の品質保持を図り且つ、脱税を防止する見地からして、原則として壜詰品を以て販売することとしているのである。
なお、特別価格酒を設けた関係もあり、昭和二十二年度下半期においては、勤労者の生産意欲を昂揚するため、酒類の報奨配給(特別価格酒でなく第二級清酒なら一升二〇〇円のもの)を充実している次第であるから併せて了承されたい…

乳牛牧場国営に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第14号(1948/01/27提出、1期)
質問内容
一、牛乳不足が今回の某産院事件を発生したのである、牛乳さえ、充分あれば乳児は充分に育成されたのである、一ケ月年間三十五万石前後の牛乳不足が乳児を、かくの如く惨憺たる死へと送り込む遠因である、政府は棄子院を作ると言うが牛乳無くて棄子院をのみ作つても何を食せしむる考えか所見を問う。棄子院よりも先きに必要なるは牛乳である。牛乳さえ充分容易に大衆が入手出来れば一の棄子もないのである。
牛乳は乳児の主食で…
答弁内容
質問の御主旨の如く現今の牛乳不足は真に国民栄養上、ことに乳幼児にとつては極めて憂慮すべき状態にあるので、政府においても牛乳増産の急務であることを痛感し、乳牛の飼料並びに生産資材の確保をはかり、又牛乳供出に対する報奨制度を設ける等極力現有資源の活用に努力しているが、食糧事情の急迫により配給飼料の確保は勿論、飼料作物の栽培も亦実施困難な実情にあつて、牛乳の生産確保上遺憾の状態を示している。しかして牛乳…

国家公務員に対する配給に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第15号(1948/01/27提出、1期)
質問内容
一、国家公務員に関し労相は百方努力されておるが、不公平なる取扱いがあるが訂正し救助すべきである。
鉄道の機関庫の公務員は作業着を配給するが、これ以上に必要なる列車内の荷あつかい者は各駅々にて重量の荷物を前身をスリヘラシて作業しておる、キタナイ荷物を取扱うに一日に数十回の駅にて数千箇の荷物を扱い、服はボロボロで私服又は官服で気の毒なる民族の代表的存在であるが、この人々に社会党首班内閣は特に気を附け…
答弁内容
国有鉄道現場従事員に対しては被服類貸与規定に基ずいて接客方面従事員には制服を、その他の従事員には作業衣を貸与しており、その着数及び貸与年限は作業の繁閑に応じて定めてある。列車荷扱手には制服の他作業の特殊性に応じて荷扱用前掛を貸与する等の措置を購じている。この点で被服貸与については機関区従事員、列車荷扱手等均衡がとれているものと考える。
唯繊維資源逼迫の折、被服類の貸与年限は極度に延長されているた…

都市農村配給差に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第16号(1948/01/27提出、1期)
質問内容
一、真の政治は公平が中心である、然かるに戦災者数百万人は今尚、農村に疎開しておるが、魚類の配給は二ケ年間に一度もない、なんという都市に比して不公平であるか、新憲法は差別待遇を禁じておるのに何故に都市にのみ魚類を配給し農村に配給しないか政府の所見を問う。
二、野菜にしても然りである、統制の強化で農村に疎開しておる疎開民に全く配給がないのは二ケ年に及んでおるが、農村の疎開者に限り闇買いで生活せよとい…
答弁内容
一、魚類
配給基準量は勿論全国均一になるようにしたいのであるが
イ 生産が戦前の六割程度である事
ロ 大消費地域及び炭山方面は他地方に比し食生活が困難であり食生活の不安がもたらす影響が特に大である事
ハ 出荷に対する資材及褒奨物資に一定の限度がある事
等により已むを得ず八大都市、海無県、炭山方面及び生産県でも他県よりの入荷に依存しなければならない府県に対して重点的に出荷を促進している事情…

所得税課税方針不当に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第17号(1948/01/27提出、1期)
質問内容
一、昭和二十二年度の所得税の課税の高率は実に驚くべき悪課税の叫びで全国民はふるい上つておる、今日の闇生活により生活費は死的最後の線を守る為上昇に次ぐ上昇である、所得は竹の子生活により、有るべきものが少ない、然からばこそ各地の税務署に対し国民は毎日必死の陳情中である、不当なる課税の人々だけに対しては訂正すべきが善政であり、民主政治の本体であるが、政府の所見を問う。
一、只今決定中の十三種目の業者の…
答弁内容
一、昭和二十二年度の所得税の課税は、所得金額が名目的に相当多額に上るので税負担もまた近年になく相当多額になつているのは、現下の財政事情その他諸般の情勢からみて已を得ないところであり、これが国民生活に相当の影響を与えていることは事実である。
しかし国民をインフレの破局化より救い出し、国民生活の安定を図るには、まず健全財政の確立にまつところであり、これがため、この程度の所得税の負担は、耐乏生活によつ…

塩配給に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第18号(1948/01/27提出、1期)
質問内容
一、国内の塩の製産は四方海国日本のため、昨今は非常に増産になつており、この大部分が闇売り行商人により農家を訪問し、米と交換してすでに一ケ年に及んでおり、農家も目下は塩の大ほう和点に達しておる。一般大衆への現在の塩の配給量を増大する時代が来た、政府は塩の闇売りを中止せしめ、配給用に全力を尽すべきであるが所見を問う。
一、塩製造業者の大部分は目下ストツクに苦しんでおる状態であるが、政府の所見を問う。…
答弁内容
(イ) 塩には所謂官塩と自給製塩とがある。官塩とは輸入塩の全部と国内専業製塩者より政府が収納した塩で、これは一般の塩の販売業者を通じて、国民に配給される。自給製塩とは戦争中より終戦直後にかけて、外国塩の輸入が激減ないし、杜絶し塩が極度に逼迫した際、民生安定のため、塩専専売法を改正して認めたものであり、(但しこの一部優秀なものは昨年二月六日専業製塩に切替えた)これは官塩ではない。但しその処分について…

古物商業人同志の取引に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第19号(1948/01/27提出、1期)
質問内容
一、古物商人が竹の子生活の多い今日素人より買入れておるが其の店舗により売れる品が売れない品があるので古物商の免許のある人々のみが、交換会を開いて交換する事が全国に行われておるが、県によりこの交換会を許可制である所もあり届出制の県もあるが、届出制が良く正しいと信ずるが政府の所見を問う。
一、古物商同志の交換会は数人程度にてやる行為にて許可制度は無益であると信ずるが政府の所見を問う、許可制の県は許可…
答弁内容
一、古物商の交換会については、古物商取締法の規定の上においては、古物市場として認可制となつておりますので、これに依つて参ることが正しいと思う。
二、数人程度の古物商の交換会であつても法令の趣旨、目的から認可を受けしむることが必要と考える。

中古衣類の査定額決定後に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第20号(1948/01/27提出、1期)
質問内容
一、政府は昭和二十二年春より中古衣類の査定価格を定めて査定証紙を売つておるが何程の収益があつたか発表すべきである、その収益は竹の子生活者の頭をはねた金額である、収益多ければ多い程、悪収入のバロメーターであるが、所見を問う。
千差、万別の中古衣類を数拾種目で価額を定め竹の子生活者が安くしか売れない様にする行為たる中古衣類査定は、本年度より中止すべき善政を片山内閣は取るべきであるが所見を問う。
右…
答弁内容
中古衣類千差万別であるため、その価格については是非とも価格査定を行ふ必要がある。
なお都道府県価格査定委員会において査定を行うにあたつては若干の経費を要するので、これを賄うに必要な限度のものを都道府県価格査定委員会規定の定めるところに従つて、手数料として徴収している次第であり、勿論収益は全然見ていない。

売渡し私製証書と質権登記済農地に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第21号(1948/01/27提出、1期)
質問内容
一、自分の所在する町村、農家にて、自作地の外の農地を事実上買いたるも戦争中三町歩以上所有する場合登記が許されなかつたので私製証書にて事実上は買取り更に公式に質権の設定を登記済の農地が今回、農地法により一部農地委員の専断により買取人の所有と認めれられないが不当である、買取りを万人の認める農地を戦争中の軍閥内閣の専横により登記が出来なかつたので終戦後の民主憲法はこれを当然認めるべきであるが政府の所見を…
答弁内容
売買に因る農地の所有権移転については、臨時農地等管理令第七条ノ二の規定により昭和十九年三月二十五日以後は、地方長官の許可を要することとなつたので、その許可書がない限り所有権移転の登記をすることはできない。登記がない以上、買主自ら所有権取得の事実を主張することができないのは当然である。

青酸加里取締強化に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第22号(1948/01/29提出、1期)
質問内容
一、最悪質犯罪は青酸カリによる毒殺である。世界始まつて以来とも思わるる某銀行の十数名毒殺事件も青酸加里だと当局は発表しておる。青酸カリを入手するに極めて容易である大欠点が発見される。国民全体が恐れおののく毒殺事件に、青酸カリが全国至る処の鉄工場に普通の物品と同様に簡単に放置されておるので悪人がドシドシ入手して、悪用しておるのである。これが犯罪の主因である。政府はこれ等鉄工所や鍛治屋に極めて厳重に保…
答弁内容
一、青酸加里につきましては、毒物劇物営業取締法により、毒物として取り扱われ、その供給の根源である製造業者、輸入業者及び販売業者の所持している毒物劇物の貯蔵、保存、譲渡手続等につき、厳重取り締られ、その正当な用途にのみ供せられるよう処置いたしておりますが、これら毒物劇物は、化学工業の原料品として重要なもの多く、これ等化学工場内における取締方法如何は、化学工業の振興に影響を及ぼします関係上、その取締に…

魚類の統制廃止に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第24号(1948/02/05提出、1期)
質問内容
一、現在の魚の統制方針では漁業家が魚を取る熱意が少ない、魚は海魚が主であるから海の遠くに行つてしまうか他国の海に行つてしまう、統制で喜ぶのは魚ばかりで苦しむのは人間の中の日本人のみであると国民は政府の統制を苦に悩んでおるのは本当である。台閣の諸公も多忙であるから気の附かざる事と考える。民の叫びを取り入れる一大雅量ある政府こそ偉大なる政策を生むものである。某党が天下を取れば魚が食える、それは統制を廃…
答弁内容
わが国現在の食糧事情は相当大量の主要食糧を輸入に仰がねばならぬ実情にあるが、これが輸入の実現は国内における凡ゆる食糧資源を開発利用することを前提とする、魚類については蛋白質給源の大宗である点に鑑み、これを強力に統制し国民に公平に配給することを前提としこれが生産復興に必要な燃油、ロープ、漁網等の必要資材の輸入は連合軍の好意により逐次実現しつつある。且つ一方現下の国内の経済情勢下における購買力の不均等…

国立病院に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第25号(1948/02/05提出、1期)
質問内容
一、伊豆の某国立病院は不便なる地域の元海軍病院で病人が少なく病室もベツトも一箇年以来五〇%以上が空いておる、建物も空いて(くも)の巣である、建物も半分不充分である、この地は東海岸であり西海岸にこの半分を移転すべき善政を致すべきであるが、現在西海岸より東海岸の国立病院まで病人を運ぶ列車もないとき、極めて不便なるこの奥伊豆地区は今日まで片山内閣の大臣で一人も視察した大臣がない程、この地は見すてられてお…
答弁内容
伊豆の某国立病院とは国立療養所湊病院のことと思料されますが、右は元海軍病院であつたのを終戦とともに厚生省に引きつぎ国立病院として一般診療に当りましたが、立地条件及びその環境から見て、寧ろ療養所として結核疾患の長期療養施設とし、併せて地元の方々の一般診療を行うのが最も適した施策と考えましたので、現在は国立療養所として所内の整備を着々行つております。又、近く優秀な院長が赴任されますので、優れた環境のも…

国会職員病院に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第26号(1948/02/05提出、1期)
質問内容
一、差別待遇の禁じられた新憲法下にあつて、警察官には警察病院があり国会職員には病院がない、政府は国会職員に最も近い立場でありながら燈台元暗しの政策である、片山首班内閣は実際、国会職員病院を設置する博愛の政策があるかどうか、御所見を問う。
一、又、国家公務員の他省にも病院が無ければ当然設立すべきであり御所見を問う。
右質問に対し速かなる御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意…
答弁内容
現下政府職員の生計事情に鑑みその厚生施設就中医療施設を事情の許す限り速かに整備充実することに昭和二十二年二月二十日次官会議で決定致しまして医療施設等に殆んど恵まれていない非現業庁職員に重点を指向することと致しましてとりあえず昭和二十二年度において東京他三箇所に病院を、伊東外一箇所に保養所を設置しましたがなお昭和二十三年度においてもこれが施設を拡充する必要が認められるので三、〇〇〇万円の予算を計上し…

戦時補償特別税法改正に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第27号(1948/02/05提出、1期)
質問内容
本法の条項中この特別税ぐらい不当なるはない、戦争のため、資産以下に制限されたる保険契約に加入し、特別多額の払込金を課せられ二重の苦悩したる国民が、戦災により得た唯一の生命の綱の保険金を竹の子生活で家も田畠もなく、疎開地の物置か寺院の片隅に生活しておつて、生活上食い込み何にも無くなつた今日、本法により、その支払いたる金を返せというのであり、その期間が、僅かに二ケ年以内であるが、これを更に二ケ年又は三…
答弁内容
戦時補償特別措置法の目的とするところは、終戦後の事態の推移に鑑みて、国民経済及び財政の整備再建に資するために、いわゆる軍需補償の打切ということを課税その他の方法によつて行つたのである。これが補償打切によつて生ずる事態を適正に処理し、その速かな再建整備を促進する目的を以て法人については、企業再建整備法並びに金融機関再建整備法を個人については、特別和議法を制定したのである。
右の趣旨より速かに徴税の…

公務員地域別俸給加算に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第28号(1948/02/05提出、1期)
質問内容
公務員の地域別俸給加算に修正すべき点が多い、例えば国鉄関係だけにても大都会が特甲地にて参割の加俸であり関東地域の市が甲地にて弐割の加俸である、之の関東地域の市と東京都で壱割の差があるが、物価は同一であるので甲地の人々は差別待遇に生活苦で苦しんでおる。関西にても中京地区にても然りであるから政府は特甲地としてこれ等大都市近くの市の公務員を待遇すべきであるが処見を問う。
又、乙地域の待遇の人々はこの甲…
答弁内容
公務員地域別俸給加算につきましては、これが公務員にとりまして極めて重要な事柄でございますので、政府と致しましてはこれを官庁職員労働組合側と協議して処理致そうと昨年組合側に提案したのでございますが、本件の処理が極めて困難繁雑でございますため、組合側がこの提案を拒否致しましたので、已むを得ず政府側におきましてこれを一方的に処理致し現在に至つております。
これ迄全国の市町村を特別、甲、乙及丙のどの地域…

河川工事に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第29号(1948/02/05提出、1期)
質問内容
一、現在の農民は一年中一番時間的に暇の時である、夏季の大水害に具えて農民三千万人は政府に労務協力を叫んでおるが、このとき、河川工事を盛んにし夏季の水害防止に全力を傾注すべきであるが、政府は政争の最中にて誠に気の毒であるが、御所見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) …
答弁内容
昨年七月及九月両度に亘り関東、東北両地方に来襲した台風は各河川に大出水を来し、各地に甚大なる被害を惹起し建設途上の国民生活に更に不安を増加した事は洵に遺憾であります。
政府は此度の災害の特異性を充分調査研究致しまして、之が対策を樹立し重要河川については既定計画に再検討を加え地方における学識経験者より成る治水調査会等の協力をも得て審議を進め積極的復旧の促進を図ると共に危始に頻する脆弱なる河川の堤防…

小中学校職員に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第30号(1948/02/06提出、1期)
質問内容
一、本年四月一日迄に全国の小、中学校の教員が相当数辞職する風聞があるが政府は調査したか。五十%以上の小学校、中学校が相当ある。生活に足らない半額以下の俸給が主因しており今の二倍半程度の俸給が必要であるが、教員が辞職して教育上、非常に欠ける処が多く困ると信ずるが今直に解決すべき寛大なる俸給引上げ手段に出るべきであるが政府の処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権

答弁内容
教職員の給与は従来一般官公吏に比して著しく低位にあつたのであるが、一昨年七月に一応官吏並の引上げが行われ、その後においても地方庁の努力によつて教職員の給与は大いに改善せられており、現在一八〇〇円ベースにおける地方教職員の一人当平均月額は政府の資格別、年齢別の給与基準から検討して見るとき一般官公吏に比して相当上廻つておるものと見られておる。しかし現在の給与水準そのものが官公吏一般の最低生活を補い得な…

政府印刷局ストに関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第31号(1948/02/06提出、1期)
質問内容
文化の中心作業は印刷であり、又印刷部には人材が少ない様で事実は哲人的人材が多いのである、ストに入り国会公報までが中止の状態は全く見る影もない惨状である。ストする人々の気持は生活が出来ない収入にあるのである。政府は我が子を思う親心で政治を取れば速かに解決すると信ずるが政府の所見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights…
答弁内容
御質問の趣旨は、まことに御尤もである。政府においても現下における印刷局の重要性に鑑み深甚の考慮を払つて来たのであるが、一月二十九日全印刷局労組がストに入り国会公報まで一時中止するに至つたのは誠に遺憾である。政府は、これが円満なる解決を速急に図るべく、スト開始以来日夜肝胆をくだき、労組代表と膝を交えて幾多の会合を行い組合の意見を十分に尊重する態度に出た。又、客観的にして公正な第三者の判断に俟つため、…

非営業所得税に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第37号(1948/03/15提出、1期)
質問内容
一、税務署と警察署の対立で良民は苦しむ、恐るべき例が枚挙に、いとまがない、一例が某新聞三月五日に出ておる。(朝日新聞)料理店が正直に休業して、拾五万円也の所得税をかけられており、止むなく開業に転じたとあるが、非営業者に税法何条により課税するのか政府の処見を問う。
二、非営業者たる料理店に課税するは政府は裏口営業をせよと教える意味かどうか、この課税も政府のやり方にて御処見を問う、許しておると見てよ…
答弁内容
料理店が七月禁令により正直に休業しているのに、所得税がかかつたからやむなく開業に転じたという報導があるが、政府は、休業料理店に課税して、裏口営業をさせよと教えるのかとの御質問であるが、休業料理店も昭和二十二年中には、(イ)一月乃至六月の営業中は相当収入があつたこと、(ロ)休業後席貸等により収入を得ているものがあること(現実にはこの種のものが相当ある。)、(ハ)現実に裏口営業による収入を得ているもの…

薬品の内容公示に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第38号(1948/03/19提出、1期)
質問内容
一、政府の薬品内容公示法に不公平がある、製薬業者の薬品は内容公示を法律で定め、医師の調剤する薬品は不公平である、患者の服用に投薬する薬品は何んの薬が何瓦と各々明記すべきである、この明記がないので、某銀行の毒殺事件まで副産物に出来たのであるとも言える。
二、医師の薬も一切の薬は成分、分量をペーパに今後至急明記し、国民が何薬の味はこの味と教えるべきであるが政府の処見を問う。
三、政府の閣員諸士も薬…
答弁内容
医師の調剤する薬品につきましては、医師が自ら診療録に内容分量を記載し薬品の容器又は被包には、その用法、用量を記載することになつております。従つて患者は、その内容分量を知る必要のあるときは、医師に質すことにより知ることができるのであります。又医師は、患者に対し責任をもつて治療の任に当るのでありまして、その内容を公示いたしますときは、場合により治療上支障を来たすことも考えられますので御質問のように医師…

薬局営業税廃止に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第39号(1948/03/19提出、1期)
質問内容
一、医師に営業税が無い今日、社会保険事業の薬局にのみ営業税があるは廃止すべきであるが処見を問う。
薬剤師が、薬品の用法、用量等種々患者に説明して給与するは、医師の診療行為と同じく専門知識の分与であるから技術料である、物品販売業と見るのは当らない。
芦田内閣の聡明により右廃止を要求する御処見を問う。
右質問に対し御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All …
答弁内容
御承知のように地方財政は極度に窮迫しております、これを救うにはいやしくも担税力があると認められるところからは、ひろく収入を求めて行くより外はないと考えています。
現行地方税営業税は国税営業税をそのまま踏襲しているのでありますが、この営業税の範囲は縮少するよりも寧ろ拡張して行かねばならない地方財政の情況でありますので、薬剤師による薬品の販売も従来同様物品販売業として課税することは已むを得ないと考え…

茶増産に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第40号(1948/03/19提出、1期)
質問内容
一、農地をつぶさず茶の増産により輸出増大に政府は努力すべきであるが、政府の処見を問う。
二、農家の多くは植木により塀を作つておるが全国で何千町歩にも当る、この植木塀を茶樹塀に変えれば、農地をつぶさず茶の大増産が出来る、幾百万貫の緑茶が大増産出来る、現在、日本の茶製産額を数倍化することが出来ると信ずるが、政府はこの対策がありや処見を問う。
三、茶樹(苗木)を政府は農民に大量に配給する計画があらば…
答弁内容
一、茶園の新植は食糧作物の作付に適しない急傾斜地、強酸性地帯等を選んで行う一方、畑作物の防風、防寒を兼ねた畦畔茶園の造成を図りたい。
二、農家の植木塀(生籬)で防火、防風、家庭燃料等の顧慮を要しない場合はこれを茶樹で置換えることは茶の自給上結構である。
三、農林省では昭和二十二年度から国営の茶原種農場を設置し目下優良母樹の育成途上にあるが将来ここで採種される種子は地方の採種圃に配布されここで更…

政府書類保管無責任に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第45号(1948/03/29提出、1期)
質問内容
一、内閣総理庁が全焼し、或は大蔵省が去年は焼失し、重要書類が焼失した。重要書類の焼失による損失及び無責任は国民の誠に遺憾とする処である。本議員は昨年の大蔵省焼失の時も質問したが、今回の総理庁の焼失に至つては政府の対策の無策に対し改善の処見を問う。
二、上に立つ者が下に模範を示すべきであるのに、政府首脳部に火事対策に欠ける処が多く、地方官庁に対し何をもつて範を示すべきか、責任ある今後の処見を問う。…
答弁内容
一、官庁の重要書類の保管を厳にし、これを各種災害から防護することは極めて肝要である。
これがため、予算の許す限り、庁舎を不燃性の本建築にするとともに書類の安全な格納施設の整備に努めたい。なお、官庁火災の防止に最善の留意を払い且つ、重要書類の避難についても、万全の配意を致したい。
二、最近官庁の火災が少くなく、重要書類が焼失していることは遺憾に堪えない。官庁及び重要書類の防火対策については、一に…

重要外交に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第46号(1948/03/29提出、1期)
質問内容
一、貿易再会後、諸外国人の渡来多くこれ等外国人に対し政府は更に積極的サービスすべきであるが、処見を問う。
二、外国人に向く娯楽場が不足しておるが、どんな娯楽場を作る考えがあり何日実行するか処見を問う。
三、外国人新聞、並びに通信社、雑誌社、記者各位と政府は更に親交し外交に極めて積極的に国費を有効に使用すべきである予算何程をもつておるか、又は希望額は何程か処見を問う。
四、親米外交、親中華外交…
答弁内容
一、最近民間貿易の一部再開その他の結果、訪日外国人の次第に増加しつつある情勢に鑑み、政府としても、輸送機関、ホテル等の改善その他、之等外客受入体制の整備にできるだけ努力している次第である。
交通施設に関してはその根幹たる国有鉄道の輸送力の全般的復旧増強につとめるのは勿論、特に外客の来往に備え優等車の増備にもできるだけ力を注ぐ方針である。又自動車道路、ガイドその他観光施設の改善に関しても種々対策を…

電話の無い自治警察に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第47号(1948/03/29提出、1期)
質問内容
一、国家警察と自治警察が同居しておるのが大部分であるが、部屋を板又は壁で仕切つてあるが、自治警察の方は署長室にも、一般室にも電話の無い警察が大部分で、国家警察の電話を借用しておる非能率の代表的なものだ、四十八時間に犯人取調べの時代に国家警察で使用しておれば、使えない電話は至急全国的に新設すべきであるが政府の処見を問う。
二、全国の電話の未開通の自治警察数及其れが政府補助の金額等を問う。
三、政…
答弁内容
一、警察機構の改革に伴い従来の警察署を国家地方警察と自治体警察とで、共用しているものが多いが電話機の増設には所要の予算を計上しなければならぬ。又電話機及び屋内配線には資材を必要とするが都道府県警察本部に手持品の無い処では新に経済安定本部の認証が無ければ通信資材は一切入手出来ない(昭和二十三年一月十日経済安定本部訓令第一号電気通信施設整備等に関する措置要領参照)ので自治体警察及び都道府県警察本部で目…

人力車、人力三輪車税に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第48号(1948/03/29提出、1期)
質問内容
一、昨今の乗車用人力三輪車の台数は全国的に相当数であり又この四輪車もある、税金は増加するか又合計収入に対する発表と所見を問う。
二、人力車は十数年前無税となつたが今日は相当の収入もあるが課税に関する御処見を問う。又増税考慮問題も問う。
三、バスの民営は大体定員以上乗車が普通で荷物持参も料金を別に取り営利物凄きものがあるが増税の対照に今日なす考えがあるか処見を問う。
右質問に対し御答弁を要求す…
答弁内容
一、乗車用人力三輪車には、市町村法定独立税として自転車税を課税しております。その賦課率については、各市町村自体の決定に委ねていますが、二輪車の自転車と区分し二輪車よりも高額賦課しているのが通例でありまして、昭和二十二年度における自転車税の徴収見込額は約一八八、六五七、〇〇〇円となつております。
尚近く行われる税制改正によりまして、現在の困窮せる地方財政の財源として相当程度賦課率を引上ると共にその…

国民バス設定に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第49号(1948/03/29提出、1期)
質問内容
一、国民全部が国民パスを所持する方法であるが、これにより犯罪そう査上有利な点は旅館もこの国民パスを見て宿帳に記入することにより犯人がすぐわかるのであるが、政府の処見を問う。
二、国民パスには写真と職業、住所氏名を要し年齢も当然記入し自治又は国家警察か市町村長発行の物たることとすべきで失業者、無職者と称する人が、闇ブローカーとして列車、電車に乗る場合、所持品によりこれを商業として課税する大特長があ…
答弁内容
国民パスは、御質問の如き犯罪の捜査、職業の調査には、或程度便利であらうが、その効果はそれ程大きなものとは考え難く、又これにより課税することにも疑問がある。
而して国民パスの制度を採用するには、その前提として全国民について登録制度を実施しこの職業、住所等の現状を常に登録することが必要で、この国民登録制度及び国民パスの制度の実施には莫大な費用、資材、手数を要し、而もこれを励行することは容易ではない、…

外国人投資待遇に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第50号(1948/03/29提出、1期)
質問内容
外資導入には大別して二種類ある。
第一、外国人が日本国に入国して、日本人を勤労者とする事業を起さるるか又は日本の株式を持たれて協力せらるかである。
第二、は外国より金貨を貸して下さるので芦田内閣の外資導入と言うはこの二点であると思うが処見を問う。
然してこの二点ならば外国人投資家の場合株式会社の持株に恩典と申す点を与え申上るべきであるがこの点の発表がない。この法律を作り積極的に外国人の投資を…
答弁内容
一、我国経済の現状はその再建のために外国の援助を必要不可欠とする。この場合外国の援助として大きな役割を期待されるものは輸出入回転基金、米国政府の占領地域救済資金及び占領地域復興援助資金等対政府クレデイツトであるが、この外民間外資の導入も強く要望される。一般にも民間外資の導入といわれるものの形態としては
(一)我国において外国人が自己経営による投資を行う場合又は株式の所有等によつて日本の企業に参加…

警察官募集方針に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第51号(1948/03/29提出、1期)
質問内容
一、警察官の募集採用方針に大なる誤算はないか、現在、警察官の不正は新聞報導だけでも国民はふるえ上つておる幾多の不正事件を警官がやつておる、新聞に出るのは九牛の一毛である。
まだまだ沢山不正事件が枚挙にいとまがないのであるが政府の処見を問う。
二、この中で大部分が採用方針に誤算があるからだ、活動館の広告みたいにポスターで募集するのがその主因の一部である。町村長、市長等に確実な人物をさがしてもらい…
答弁内容
警察官の募集については、年令満二十才以上三十才未満にして、志操堅実、品行方正、身元確実なものを採用する方針のもとに、広く人材を求める必要上、新聞広告、ポスター等により募集公告するとともに、市町村長、青年団長、学校長その他の有識者にも個別的推薦を求めており、応募者に対しては、中等学校卒業程度の筆記試験と人物考査を課し、更に厳密な身元調査を行つて、真に公僕として恥しからぬ優秀な人材を採用することに努め…

警官官舎設置に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第53号(1948/03/31提出、1期)
質問内容
署長には全国的に官舎があるが新憲法は差別待遇を禁じておるのに部下の警官には官舎が与えられていない、警官は署長一人では仕事が出来ない、親切な署長は部下を同居さしておるが、大体は同居させない。住居不足で遠くより通勤しており非能率的である。クラブ、合宿等、全部一人のこらず新任警官まで二人一室でも良いから官舎を与うべきである。五人、十人の合宿々舎を与え相互に教え合い、又犯罪そう査研究会議を毎日開けるように…
答弁内容
御質問の警察官々舎についてお答えする。
御質問の御趣旨の如く、警察官全員に対し官舎を与えることは、警備力の維持、警察能率の増進等の面から見て必要なことであり、多年の懸案として、その実現に努力して来た次第である。
しかしながら今日まで種々の理由によりその実現を見ず特に終戦後においては御承知の通り、国家及び地方財政は逼迫し、警察運営に直接必要な経費についても極度に切りつめなければならぬ状況であつて…

良、不良社会事業団体に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第61号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、社会事業団体にもピンからキリまで万別すべきである社会事業の美名で政府の補助金を喰うものが多い、或は社会事業看板で営利事業をドシドシやつておる者は枚挙にいとまがない、然しこの片面、良き社会事業団体も相当ある、玉石混合とは今の世の社会事業団体である政府は昭和二十年度以降社会事業団体の良き数字と不良団体数を発表すべきであるが御処見を問う。
二、良質社会事業団体はドシドシ補助すべきであるが本年度の社…
答弁内容
一、御所見の如き事実も見受けられないでもないので本年度は社会事業施設指導に必要な経費の計上を求め各都道府県をして社会事業施設運営の指導に遺憾なからしめる予定であるが、本省においても係員を派遣して施設の監査を実施して社会事業団体の運営の万全を期して居る次第である。
二、成績優良なる社会事業団体に対して国庫補助せよという御意見であるが、昭和二十一年二月二十七日附及び昭和二十一年十月三十日附の連合軍最…

水害仮住宅衛生防火に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第62号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、水害地のバラツクは集団的で昔の江戸の百軒長屋よりお粗末な豚小屋式のもので夏の流行病を前に改修すべき点が多いが政府は改修予算何程を計上せるか処見を問う。
二、防火に対する用意は建築学上皆無であつて見るも気の毒な之れ等水害者バラツクに対する防火工事の本年度予算何程を計上せるや御処見を問う。
右質問に対し御答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights …
答弁内容
水害仮住宅の衛生に関する御質問ですが、これは応急的に罹災者を収容するため急拠建設したものでありまして、防火衛生の点については充分でないことは遺憾でありますが、適切な生活指導を行うと共に消防並びに衛生関係方面と緊密に連絡して遺憾なきよう致したい所存であります。
国庫補助住宅建設状況調(終戦以後)

水産物増産計画に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第63号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、水産物中、海草であるが、ヨード原素を充分含む海草採取に失業者百万人を動員いたし四方海の日本ではヨードを採取し世界一の産額を上げ貿易に向けるべきで年産十億円程度は容易であるが政府の処見を問う。
二、魚類、貝類も世界的大収穫を樹立し、敗戦後、年々、輸入増加の悪信用をせめてトントンまで引上げるべきであるが、外資導入を叫ぶ芦田首相に輸出増加による外資導入が理想と信ずるが処見を問う。
しからば積極的…
答弁内容
一、昭和二十二年度における海草(あらめ、かじめ、くろめ等)の集荷数量は約二〇〇万貫であるが、その配給は代用食糧、加里塩及びアルギン酸製造用に重点をおいてきた。
現在国内における沃度及び加里塩の生産工場の能力は年産沃度約八〇屯、加里塩約四〇〇〇屯であり原料海草約二七〇〇万貫を必要とするが、生産工場の所要副資材の確保が困難であり且つ原料海草の集荷が十分でないために、その生産能力は十分に発揮されていな…

官報を自治警察へ配給に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第64号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、全国の自治警察で官報を入手しておる警察は九九%無い様である、官報を読まず、政令も法律も旧式のものでやつておる自治警察に至急送る様政府は手配すべきである、政府は目下八万部、前後の小部数の官報を用紙不足といわず十五万部程度に増刊すべきであるが処見を問う。
二、グロ、ヱロ、新聞、雑誌や、重複する二流新聞用紙は半額用紙配給にすべきで、用紙の源、実に充分と信ずるが政府の御処見を問う。
右質問に対し御…
答弁内容
一、官報用紙は商工省の割当により購入した用紙を使用しているが、現在の発行部数(本紙のみ)八〇、〇〇〇部に使用する用紙量はA判用紙で一月二四六、七〇〇封度を必要としている。
官報増刷の要望は諸方から起つており、国内需要見込は合計十六万程度と考えられるが当局はこの要望に応えるために苦慮し、一方においては紙面を十二分に利用して一頁当り収容字数を最大限に拡充すると共に用紙の割当数量の増加方を主務省に依頼…

集団犯罪に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第65号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、集団犯罪にも、大、中、小の形がある。小型集団犯罪がスリ団の一味である数名で巧みに電車、列車内を犯す連中で全国都市を中心に毎日何百件とある花咲く今頃は特に多く一人の警察官で手も足も出ず見送つておる現状を政府は知るや処見を問う、第何国人か不明の人々がおるとも言うが事実は内地の事件で二、三人の警官の集団防犯団を作らねば捕捉出来ない政府に之の実行案の有無、治安保全の為の処見を問う。
二、中形、大形の…
答弁内容
一、御質問の御趣旨の様に現下吾が国の治安状況は誠に憂慮すべき状態でありまして、都市、農村の区別なくその犯罪は単独より集団へと兇悪化している状況にあります併しながら最近に至りましては必ずしも集団犯罪が量的に増加しているとは云い難いのでありまして試みに昨年一月中における全国各府県の集団犯罪の発生検挙状況と本年同期とを比較してみますと、昨年の発生は九四四件でありまして検挙は九六九件一、七四四人があり本年…

六・三制教室増加数に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第66号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、六・三制度により官民一致良く新教室の増加顕著なるものがあるが、全国的増加数を報告されたい。
二、今だに新設出来ざる、水害地町村の実情も沢山あるが、政府の補助の処見を問う。
右質問に対し速やかなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The N…
答弁内容
一、昭和二十二年度の新制中学校の建築費補助による校舎の建築は四七六、二三一坪一三、六一九教室の予定であつて、その大部分は二十三年三月末日までに概ね竣工しているものと見込まれる。竣工の坂数の正確な数字は補助金精算後でなければ判明しない。又教室数はこの精算には現れてこないが若干予定を上廻るものと見込んでいる。なおこの外国庫の補助を受けずに市町村の自己財力で建築したものは相当あるけれども、これについては…

私鉄バス等料金訂正引上許可に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第67号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、二九二〇円ベースは官公吏員で一般私鉄、バス等日本中の諸会社、従業員、諸君は同様の引上げを会社側に要求しておる、物価体制の改正と共に政府は、これ等諸交通機関に料金のバリテー計算に基く引上げを許可すべきであるが処見を問う。
二、特に私鉄は借入金困難の上、驚くべき修理材料の増額多額出費により赤字財政に数万人、数千人の勤労者をかかえ国策を守り公衆の便利に努力しておる交通機関である、バス等又然りである…
答弁内容
官吏の給与が二、九二〇円に引上げられた際既に一般私鉄、バス等は、大体これに近い水準にあつた。然るに昨年七月改訂の際の給与水準は、これよりかなり低いものであつたので、この人件費の高騰が私鉄、バス等の経営を困難にしていることは明らかである。なおこの人件費は今後更に高騰の傾向があり、従つて、いよいよ経営の困難は累加されるものと思われる。
政府は近く行われる物価改訂の際諸般の点を考慮し適当な運賃額に改訂…

川越刑務所改修に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第68号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
刑務所の中央部の指導家屋が中等の地震でもあれば倒壊にひんしておる、目下八百余名の収容者あり、相当の人々に被害あるべき寸前にあり、政府は改修費を出し渋つておるが、必要欠くべからざる之の改修は至急、着手すべきであるが、処見を問う。
木造建で六十数年をたつた老朽腐朽の之の建物は瓦はあれど雨水を流す(トヨ)がない、雨で水は建物に浸入し腐朽の度は非常に早い、雨戸は、はずれて動かず板の間(床)はビシビシ傾く…
答弁内容
川越少年刑務所は、昭和十五年頃埼玉県入間郡大東村に移転の計画を建て、敷地を買収し、移転しようとして移築費の予算も認められたのであつたが、非常時局を理由として予算の節約を強行された結果立ち消えとなり、今日迄その移転の実現をみない状態である。
戦後刑務所は多く戦災を蒙り、その復旧が急を要する結果、未だに同刑務所の移転を実現し得ない。
本年度の予算においても、戦災復旧及び過剰拘禁の緩和のための工事を…

逓信官吏待遇改善に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第69号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
列車、電車の郵便車の職員の作業であるが、破れた車室に各駅より積み込まるる幾万、幾十万のはがき、封書、小包、書留郵便を全国に配達の分類をして、かける椅子もなく動ようの激しい車中作業で労務者は大体結核保菌者に転落しておる、カロリーを大量に要する激職の人々でゴミの多い空気の中に作業し全く気の毒であるが一ケ月一千円程度、営養料として特別手当すべきで、人情大臣、岡田長官と政府の改善処見を問う。
右質問に対…
答弁内容
鉄道郵便車乗務職員の作業の特殊性に鑑み従来より之が処遇については特に意を払つて参つたのでありまして、現在実収一人当り月額は二、五〇〇円の暫定水準において二、七八六円となります。之に乗務旅費及び乗務手当等を加算致しますと、約五、一七〇円程度となるのでありまして、逓信部内としては比較的優遇せられている方であります。
なお、郵便車の補修改善に就きましては、目下極力努力中であります。

税務官吏特別手当支給に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第70号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、税務官吏の中特に重要なポストにおる官吏は徴税上東奔西走する。雑費及調査費がかかる。特に闇商人を発見する行動は増税の華形である。特別賞与を出すべき殊勲者であるから、特別手当を平素支給すべきである、一ケ月二千円程度、一税務署に十人程度、課長及次席級に支給すべきであるが政府の処見を問う。
二、タバコの専売局工場員はたばこの闇売りで一ケ月一万円以上の別途収入があるは公然の秘密であると新聞は報じておる…
答弁内容
一、闇取引の横行、国民経済組織の激変、納税者数の激増に伴い課税標準の調査が著しく困難になるとともに、他面徴税上の困難が増している現状に鑑み、これら事務に従事する税務官吏に対しては、昨年法律第一六八号財務局及び税務署に在勤する政府職員に対する税務特別手当の支給に関する法律が制定され、同法により
(一) 国税の調査若しくは検査事務又はその補助事務に従事する場合には四割
(二) 国税の滞納処分事務又…

米麦価パリテ−計算による引上に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第71号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、農民の供出した米価は全部所得税により今回一〇〇%取上げられた然し、その上不足が相当出たので政府の所得税課税法の不当に敗戦以上の苦悩に立つておるが、収入以上の課税を何故やつたか責任ある答弁処見を問う。
月給取りが二千円の収入に対し課税三千円の比例に近いのであるが税法第何条にこの強度の課税法があるか専政軍閥政治以上と農民は泣いて自殺者までが出て農村恐こう時代愈々来たと言うておるが、占領下国民に収…
答弁内容
一、農民の供出した米価の全部を所得税として徴収したようなことはない。農家の所得税は、自家保有米を含めた凡ての収穫高を基本として課税するのであるが、それでも供出米代金のうち何割かが所得税となつておるのが通常であつて、自家消費分を含んだ収入額以上の課税は行つていない。
二、昨年七月の価格体系の補正と共に、その際の農産物価格に対する措置に付いても目下慎重検討中であつて成案を得次第速かに発表したい意嚮で…

小運送業解放に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第72号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
戦争中、小運送業者は統制により全部合併されたそのままになつておるので不自由も甚だしく、独占的一駅一軒のため、官僚式で独占禁止法違反である感もする、一駅二、三軒の運送店にしてサービス式中心にすべきである、能率上も解放すべきであるが政府の処見を問う。
右質問に対し御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c…
答弁内容
日本通運株式会社は過度経済力集中排除法の規定による指定を受け、目下同法所定の手続を進め経済民主化の線にそつて再編成中であり、小運送業の複数制実施についても、わが国経済の民主化の線に沿つて措置するよう準備中である。

水害地農地の実体に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第73号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
供出の強権発動を双肩に、になう農地中で、東北、関東及全国、水害地の田、畑を調査するに無水害地に比して五分の一、四分の一、二分の一の麦作であるのが判明しておる、仁政、善政の政府はこの実体を調査して、収穫高に正比して供出の割当てをなすべきである、政府の責任ある処見と調査総町歩数と見透し水害地、田、畑の実収穫見込の答弁を求む。
右質問に対し速かなる御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項 …
答弁内容
麦の面積並びに収穫見込に関しては、現在農林省統計調査局の機構において鋭意調査中であつてその第一回の結果は六月初旬に判明する筈である。而して減収の原因についてはこれを区分して把握することに努めているので東北、関東及び全国の水害地の減収見込についても右の調査結果から判明するものと思われる。
先般の割当は所謂事前供出割当なので当然上記の判明せる結果に基きこれを調整する所存である。

ソ連より引上者住宅に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第74号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
本年度はソ連より六十数万人の同胞が引上らるる発表があり同慶にたえないが之の人々の為に家を与うべきであるが帰つてから(泥なわ式)に建てるのか、或は例の通り焼ビルや、寺院の土間に薄情式に収容するのか、永い間の御苦労した同胞を迎えるに温い感謝の家を今より建てるべきであるが政府の処見を問う。及予算総額の発表を問う。
右質問に対し速かなる御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質…
答弁内容
昭和二十二年度に建設しました庶民住宅は大体四万四千戸でありまして、之が入居につきましては、引揚者に対し優先取扱つておりますが現在におきましては、収容余力が殆んどないものと考えられます。二十三年度におきましては、庶民住宅十万戸を供給することが必要であると考えておるのでありまして、これに要する国庫補助額は約四十五億円であります。この他に長期低利資金融通による、長期分譲住宅四万戸をも建設したいと考えてお…

全国河川砂防工事に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第75号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、雨水愈々多からんとする夏を前に昨年の水害以来全国河川の砂防工事は、予定より進行しておらないが政府の全国砂防工事への予算及現在の動員人数及進行状況の処見を問う。
二、河川工事は国力に正比するもので四等国に転落せる日本国は今後毎年水害で苦しむ見込が本年も、事実により示さるる気もするが河川工事はせめて二等国ぐらいの努力すべきであるが政府の処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用…
答弁内容
一、昭和二十二年度における全国砂防関係予算は、約壱億壱千万円で当初要求額約四億壱千万円に対しまして僅か四分の一程度に過ぎなかつたのであります、之に加えまして諸物価並びに賃銀の昂騰は勢い事業量の減少となり実質的には当初実施計画の六割程度の完成を見たに過ぎなかつた事は甚だ遺憾に存じます。
我国山地及渓流荒廃の現状より見ますと二十三年度以降五箇年間に最低約百五拾億円の砂防工事費を必要としますが昭和二十…

小学生にミルク配給後統計に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第76号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、全国の小学生にマ元帥の厚意によりドラム缶入りの優秀ミルクが半年前より毎日配給飲用されておるがその後カロリーの増大により体質向上顕著なるものがあるがこれが成績向上の統計を作るべきであるが政府の処見を問う。
二、マ元帥にこの作り上げた事実の統計を呈し、感謝し更に御支援を政府は得るべきであるが亡恩的政策であるべきでなく報恩政策に出づるべきであるが政府の明細なる全国統計の至急国会への発表を求む。

答弁内容
一、連合軍総司令部当局の絶大な厚意と御援助とによりまして、全国の小学校児童に対し学校給食を普及奨励いたすことになりましたのは一昨年(昭和二十一年)の十二月でありました。文部省におきましては直ちに学校給食実施計画をたて、政府から物資を配給する対象を一先ず都市学童の範囲とさだめまして、本施設による教育の万全を期することになりました。その結果、全国都市の小学校におきましては、本施設の設置を感謝歓迎すると…

治安と不良分子取締に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第77号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、凶行の多い現下日本国の治安は世界的劣勢にある政治力に正比するものと見るべきであるが、政府の処見を問う。
二、不良分子のノサバリは物凄く、良民は暴威にふるえ上つておる。劇場への無料入場は全国で何万人にも一日達しており、飯食店等又被害の甚大なるものがある。列車、電車の無料乗車も無数に達しておる右翼的親分子分の廃止も聞かばこそ、前以上に団結しておる事実に対し政府の処見を問う。
三、浜松等の事件は…
答弁内容
一、国内治安は政治、経済その他社会状勢に依壌するところ極めて大きいものがあるが新しい警察制度の運用の良否によるところ亦極めて大きいのであります。
広範囲に亘り、又は集団による犯罪の防遏、検挙について各警察相互間の緊密な連絡協助によつて初めて対処し得るものでありますから国家地方警察は自治体警察と密接な協調連繋を保ち国内治安確保のため警察の総力を投入し遺憾のない態勢に鋭意努力中であります。
二、不…

全国早害防止予算に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第78号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、旱害は増産の敵であるが、政府はこれが防止に最善の人工すべきであるが本年度の計画及これに要する予算総額との処見を問う。
二、農相はこの方面の素人と聞くが農林省公務員の技術を重く採用し最善の良策を速かに樹立すべきであるが処見を問う。
右質問に対し御答弁を要永する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , Ho…
答弁内容
一、旱害防止恒久対策として、本年度は茨城外十八県に対し揚水機七八〇台、溜池六四〇箇所、井堰、水路その他施設一三五、〇〇〇間、一、二〇〇箇所を施行する計画であり、これに要する事業費は四億九千一百万円で、三億一千九百万円の補助金を必要とする。
この補助金は四月並びに五月暫定予算ではみとめられなかつたが、本予算においては組み入れるべく目下関係当局において努力中である。
二、旱害防止については、農林大…

発明家国庫補助に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第79号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
我が国に見るべき発明や発見がなく、諸外国の類似品を作るか、他の発明を学ぶかによるものである。然し諸外国に比するに発明家は沢山あるが、研究中の費用が無いので中途半ばで棄てられておるのである。発明家を鑑定し、審査し相当の人物には政府は相当の補助をして世界人類平和に貢献する発明を世に送るべきであるが政府の処見を問う。
右質問に対し御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問 …
答弁内容
一、政府は発明奨励のため次のような措置を講じている。
(1) 優秀な発明考案をしながらも経済上の支障のためその試作或は中間工業化試験の実施困難なものに対しては補助金を交付して、その実施化を援助し、又研究資材等についても極力斡旋し発明研究完遂に遺憾のないように努力している。
昭和二十二年度においては実施化試験補助金として七〇万円を一〇件の優秀な発明に対して交付したが、昭和二十三年度においては補助…

省線電気化計画に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第80号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
東北本線大宮駅、宇都宮駅間の電化をはじめ全国、省線各地域に電化計画を聞くが昭和二十三年度の政府の各地計劃ケ所名及其の粁数、予算等、産業復興の重要問題につき明細なる御処見を問う。
右質問に対し御答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The Nationa…
答弁内容
鉄道の電化は石炭の節約により産業の再建に寄与するところ大なるのみならず国鉄の経営面においても石炭費の節減と輸送力の増強により営業収支の改善にも極めて有効な方策であるから、急速に実現を図る必要がある。従つて電化すべき線区の選定も輸送量が大であつて石炭の節約に最も大きな効果を期待し得る線区、即ち東海道線及び山陽線を優先的に実施すべきことは論を俟たないところである。然し中国地方は我が国においては最も電力…

利根川下流対策に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第81号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、噴水と河川が相異する実学を利根川の下流銚子河口と中流三十五里先きの昨年九月十五日の決潰地との水の落差は何米あるか政府は調査せるか上潮の日の落差は一尺とないあるいは同位である、この落差のほとんど無い、日本最大の利根川が今後、暴威を、ふるい、日本の穀倉は再度あるいは数回も水害は民主政治の今日、くりかえさるべきであるがこの科学的解決策の処見を問う。
二、水流の研究水圧の研究が利根川支流より押入り落…
答弁内容
利根川の河口銚子附近と昨年九月堤防決潰の栗橋における水位差は低水位において平均十一米八八九高水位の差は十五米九三であります。又高潮の際の水位差は低水位において十一米六七六であります。
大出水の際における利根川の水は鳴戸海峡の水のように渦をまいているかどうかにつきましては昨年の洪水以来調査に適当な機会が未だないので調査していません。
更に東村附近より大放水路を急設することにつきましては目下治水調…

医師所得税改正に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第82号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、医は仁術なりの方式にて日本医師諸氏の薬価及手術料、診察料は安価であつたが、今回の所得税課税増加により、医師よりも困るのは患者である、この税金丈けは困窮の患者に直接かけられる課税となり、医師より回収せられており、患者より沢山の医師所得税減額の申出があるが、財政不足の政府の立場に多少共減額の処見ありや、御答弁を求む。
二、昭和二十二年度、医師への課税額の総計を発表せられたい、並びに昭和二十一年度…
答弁内容
一、医師に対する所得税は、所得税法の定める所に従つて、昭和二十二年中に生じた実際の所得を基礎として課税を行つているので、特に医師に対する所得税を一般的に減額することにはなつていない。将来においても医師に対する所得税に限つて所得税を軽減するようなことは考慮していない。
二、昭和二十二年度における医師に対する課税額並びに昭和二十一年度及び同二十年度の課税実収額は、不詳である。

国道、県道改修促進に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第83号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、国道の多くは破損ケ所多く失業者数百万人と政府は発表しておるがこの失業者救済事業に国道、県道を改修すべきであるが政府の処見を問う。
二、凡そ、道路の破損ほど交通を非能率化さすものはない、自動車、諸車共にデコボコ道路でカロリーを失い、人畜を過労せしめ、車馬を傷め、速度を防害するものである。
文化国家の看板通り、国道を改修し、都、道、府、県道改修に相当の予算及び補助を決定すべきである本年度の予算…
答弁内容
一、国道、府県道改良事業は昭和二十一年度以来公共事業として失業労務を吸収するを目途に就労対策を織り込んで現在実施中である今後も左様考えている。
二、道路の改良は経済再建上極めて喫緊を要するものであるが政府財政の都合がありその改良において見るべきものが無いのは遺憾であるなお本年度予算については後日御審議を願いたいと思う。
又大土木事業計画を実現するとすれば初年度たる二十三年度においては道路改良費…

一人三役の地方裁判所救済に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第84号(1948/04/15提出、1期)
質問内容
一、地方裁判所を視察するに簡易裁判所を兼ね、更に、家事審判所を兼ねておつて、判事も一人三役、事務官以下全部一人三役で非能率的は勿論、之れ等の人々は目の廻る多忙で月給は三人分仕事して一人分しか支給されて居ない事実に対し政府の処見を問う。
二、国家公務員の内、地方裁判所総定員と簡易裁判所総定員と、家事審判所総定員を発表せられたい、又その三種の月給支給別を発表せられたい。
三、家事審判所の国民の利用…
答弁内容
一、裁判官には、その地位及び職責からいつて、安んじてその職務に従事することができるような給与を支給する必要があるので、近く裁判官の報酬等に関する法律案を提出して、国会の審議を煩わす予定である。
一、地方裁判所、簡易裁判所及び家事審判所の職員の総定員は次の通りである。
地方裁判所
官     職
員   数
判     事
六六三
判  事  補
二五二
書     記
五八二 …

国有林払下げ予定に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第87号(1948/04/26提出、1期)
質問内容
一、国有林の所在府県は%において東北地方が一番多い、特に福島県は会津地方に多い、国民は山林の農地化に努力したくも国有林の為払下げに無数の手数と年月を要し泣いておるが簡易に市町村に払下げし開拓の便に供してはどうか、或は個人でも良いが、海外引揚同胞を主になすべきであるが、政府の之れが予定につき都、道、府、県別の町歩数と払下げ値段の発表及処見を問う。
右質問に対し御答弁を要求する。
利用案内
著作…
答弁内容
一、国有林野中の開拓適地は官民の協同調査によつて選定し、速かに農林省林野局の所管より開拓局所管に所属替して、民有地買収の開拓地と同様に自作農創設特別措置法に定める所によつて開拓者に売渡すものである。
なお二十三年度国有林野の都道府県別開拓適地開放予定面積は別表の通りである。
(イ) 各都道府県別国有林野目標面積
地 方 名
目標面積
開拓附帯地面積
民有地の附帯地等の面積

北 …

農地改革副産物に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第88号(1948/04/26提出、1期)
質問内容
一、農地改革は進行しておるが、全国各地の農地で供出割当ての増加が主因して不耕作農地が副産物として相当発生したが本年度の、各都、道、府、県別総面積を政府は調査せしや、相当の甚大なる面積に驚くであろう、これが対策は、農地として二、三等地で収穫全量に対し供出割当が上廻る為であるを政府は知るべきである。
これが対策につき処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事…
答弁内容
米、麦等主要食糧の強制供出制の実施に伴い、ある程度の耕作放棄を見る事は屡々喧伝せらるる問題でありますが、これが如何なる程度に昇るかは各作物に付統計調査局の行う面積調査の結果により判明する筈であります。これが対策と致しましては先ず主食の増産が民族再建上絶対必要条件なる事を生産者に認識を求めると共に各主食の価格の均衡、地力による適正なる割当等に充分留意致しまして極力これを防止したいと思います。
利用…

某次官事件に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第89号(1948/04/26提出、1期)
質問内容
一、数日前、某次官が当局に引致されたことをラヂヲ、新聞は報じているが、政府の中官以上の人物が検察庁の令状を受けるような事件の発生する主因がインフレにあるのではないか、生活苦のためあるいは自宅、戦災焼失による復興資本の必要のためではないか、全く生活上必要によりこの種事件の発生と見るが処見を問う。
二、政府は次官級の人物に一人五十万円程度の金融をして国家のため、死力を尽し働けるよう自宅ぐらい与えるべ…
答弁内容
御質問の「政府は官吏を冷遇し過ぎないか」との点については、今回の官公吏の新給与水準の決定に際しては国家財政との関係並びに一般インフレーシヨンに対する影響等のみでなく、特に民間の給与水準、一般国民の生活水準等をも十分勘案の結果立案せるものであり、あながち官公吏の給与のみが著しく低きに過ぎるとは思われない。
次に、責任の重大なる地位にある有為の人物に後顧の憂いなくその職務に邁進せしむるような施策を構…

早堀甘藷値付に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第90号(1948/04/26提出、1期)
質問内容
一、主食中の甘藷の植込みも、初まらんとする時に当り、早くも政府は先手の増産計画を立て、早堀甘藷の新値段を発表し、農民の増産意欲を向上さすべきであるが、処見を問う、たとえ五%でも引上ぐべきで主食糧の遅配なきよう常に企画政策を進むべきであるが、政府の処見を問う。
右質問に対し御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyr…
答弁内容
早堀甘藷の供出確保に関しては端境期食糧対策の一環としての重要性に鑑み、政府としては報奨物資に付ては、近く酒類、煙草等の具体的数量を公表する運びであり、その価格に付ても、関係方面と連絡の上可及的速かに決定致したい考えである。

降雨対策河川工事促進に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第91号(1948/04/26提出、1期)
質問内容
一、本年も相当の降雨が予想され昨年四月までの雨量より本年の雨量は関東地方だけの調査でも多い。荒川、利根川両河川の農民を中心に一府五県民は農作に熱意が少ない、又今年も水害なら骨折も無駄の弱気である。
二、雨量多くも断じて水害なしの水害大対策の実現を政府は樹立すべきである。河川工事促進に関する決定予算及び補正予算見込等具体的発表を求む。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権 …
答弁内容
昨年の関東、東北その他各地方の水害は激甚でありまして物心両面に及ぼす影響は誠に大きく甚だ遺憾とするところであります。
政府と致しましては水害直後建設院内に治水調査会を設置してこれ等水害の原因をなしました利根川北上川は勿論のこと全国重要河川につきまして根本対策の樹立を急いでおりますがこれと共に災害復旧費は勿論応急補強費として全国重要河川について相当の経費予算を要するが諸種の事情によりまして現在四、…

省営バス新設予算に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第92号(1948/04/26提出、1期)
質問内容
一、国内にて国営バスを要求する地区が相当あり、文化国家、日本の最も必要な事業と信ずるが、これ等全地区中に政府は観光事業を第一義として着手し第二に教育、生活上の必要バスを着手すべきと信ずるが政府の処見を問う。
二、省営バス線に省営貨物自動車を毎日二、三回出して産業面に貢献すべきであるが政府の処見を問う。
右質問に対し速かに御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問

答弁内容
一、仰せのとおり国営自動車運行の要請は極めて多く、第一回国会請願陳情のみでも一二〇以余りあるのでありますが、目下の予算、資材その他の事情からその実施は極めて困難な現情であります。もともと国営自動車の使命は、国有鉄道網に関連する自動車交通網を整備し国家産業文化の進展に寄与することにあるのでありますが、この実施については、差当り次の順位に従つて参りたいと存じます。
1 国有鉄道の助成路線
(先行、…

国会議員海外特派に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第93号(1948/04/26提出、1期)
質問内容
一、民主政治日本の国会議員は先進国の民主議会を百聞は一見に如かずで、海外の政治及び実情を見学すべきであるが、政府の処見を問う。
二、必要なる立法に当りても見学の要請に重要なるものがあるが御処見を問う。
右質問に対し御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillo…
答弁内容
一、終戦以来今なお日本人の海外渡航は総司令部により禁止されている。今日までに日本人の海外渡航を許された若干の例は、東亜地域における戦犯関係用務のため、或は宗教、社会事業関係会議出席のため其の他特に総司令部から命ぜられた場合に限られている。従つて政府としても御質問の御趣旨には同感であるが、目下のところまだこれを実現する段階に達していない。ただ最近発表されたマツクアーサー元帥の米陸軍長官宛書簡等に徴す…

薬草輸出に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第94号(1948/04/26提出、1期)
質問内容
一、日本の薬草で世界的なる薬草は数百種に及んでおるがこれら薬草を政府は補助してどしどし輸出する計画を樹立すべきであるが御所見を問う。
右質問に対し御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The National Diet of Japan
答弁内容
日本特産の薬草につきましては、多種ありますが、現在化学薬品の進出のため、これが外国の需要は漸次減少の傾向にあるように思われます。しかしながら南米諸地域、支那その他に対する川きゅう、当帰等の輸出は、相当有望なものがあります。
これが輸出に当りましては、その増産に当り、主食用耕地としての転化のための耕地面積の狭隘化、肥料の不足等のため思うにまかせず、更にその輸出に当りましても、外国諸地域の事情の不明…

硝酸アンモン輸入と収穫に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第96号(1948/04/27提出、1期)
質問内容
一、政府はアメリカ製の純硝酸アンモンの農民への配給をやられたが、日本農民は硫酸アンモンの使用法は知つておるが、硝酸アンモンの長所及短所を全く知らないが、使用方法を教えず収穫量に誤差があるが政府の収穫量に対する処見を問う。
二、硝酸アンモンの輸入総量の発表と今後の輸入見込量及値段の発表を問う。
右質問に対し御答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights…
答弁内容
一、現在米国より輸入配給している硝酸アンモニアは窒素含有率が三〇−三三%のものでその内半分はアンモニア態の窒素で残半分は硝酸態である。而して畑では硫安の様なアンモニア態の窒素も速に硝化作用により硝酸態の窒素に変り作物に吸収される従つて畑作においては硫安と硝酸アンモニアではその効き方は大体同様である、寧ろ硫安の様に酸牲肥料でないから硫安に優るとも言える、然し水稲に施す場合はアンモニア態の窒素は硫安と…

主食糧遅配主因に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第97号(1948/04/27提出、1期)
質問内容
一、政府は本年度は主食物の遅配はない見込と発表しておるが東京都内で現在六日前後の遅配を知つておるか事実に関し処見を問う。
二、主食遅配の主因が政府の手落ちか、食糧公団のかけひきか処見を問う。
三、現在東京都の配給方法は公団員が配達前に各戸を集金に廻り前金を取り上げて配達は数日おくれであるが、政府の方針は代金引換現金売制か先き取り主義か処見を問う。
右質問に対し、御答弁を要求する。
利用案内…
答弁内容
東京都においては四月末若干の遅配を生じたのであるがその原因としては左の如きものが考えられるがこれは食糧の絶対量の不足に起因したものではなく全く配給操作上一時的に生じた問題であつて目下は既に解消している実情である。
(一) 東京都の人口が政府の計画人口と若干喰い違つているため政府の食糧配給公団に対する売却数量が現実の配給人口に対し不足を来したこと。この点に付ては政府は国勢調査人口等を基礎として計画…

乳児配給量等に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第98号(1948/04/27提出、1期)
質問内容
一、出産と共に母が死亡し子供だけ残つた純粋の乳児の健康と配給を調査するに、配給は一箇月牛乳三升、粉乳二ポンド、砂糖(砂含有のまま〇・二五斤)だけであり、この量では乳児は骨と皮が大部分で生体死者的気の毒な存在であるが、政府はこれだけで生存、発育、文化国家の子供として標準であると申されるか処見を問う。
牛乳は一日一合の割合で極めて申訳的薄い濃度及カロリー少ないものであるが牛乳標準カロリー表の無いもの…
答弁内容
一、及二、の答弁
満一才以下の人工並に混合栄養児に対する牛乳の配給量は医師の証明に基き月齢により又人工哺乳の程度によつて不定のものであるが飲用牛乳、煉粉乳、育児食の供給増加に努め現在乳児一人当牛乳にして一日平均二合五勺の配給を期している。
併しこの量ではなお不充分であるばかりでなく最近の需要増加のため二合五勺の配給すら受けられない傾向にあるので乳幼児食糧の拡充を期し十一月より乳幼児食糧綜合配給…

東北各地の水害対策に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第99号(1948/04/27提出、1期)
質問内容
一、京都府、和歌山両県は片山前首相、芦田現首相の生地で水害対策は満点と言うが、事実の有無に対し処見を問う、東北地方は昨年は三回も大水害を受けた気の毒な地域であるが、これが改修工事も遅々として膏薬張りで大手術が不足しておるが、積極大乗的水害対策に対する処見及現状報告を問う。
右質問に対し速かなる御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights rese…
答弁内容
昨年の東北地方の水害は激甚を極めたのでありまして、政府と致しましては災害復旧工事を促進致しますと共に建設院内に治水調査会を設置致しまして重要河川につきましては、抜本的改修計画を立案致して居ります一方、二十三年度改修工事に要する経費も災害の激甚であつた河川に重点を置いて要求中でありますこれに対して四、五、両月分の暫定予算が決定されたのみでありまして年間予算は未決定でありますが国庫財政の許す限り最大限…

未引揚者遺族の救済税に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第100号(1948/04/27提出、1期)
質問内容
一、旧時代、応召より七、八年間、家族最大の働き人を未引揚者として海外におかれ、二九二〇円ベース時代と言う建国以来のインフレ時代に生活苦の未引揚者遺族は代表的存在であるが、特別救済の具体策につき真剣な政府の処見を問う。
二、未引揚者遺族の農作物に対する供出割当ては、本年は一割減にすべきであるが、処見を問う、一割減の理由は農耕は人力に左右さるるので男子一人の人力の加わらざる農耕は、二、三割の減収は必…
答弁内容
一 未復員の家族に対しては未復員給与法により本人の俸給を一律に月一〇〇円を又家族については一人月一五〇円を支給しているが現在の経済事情に鑑み目下これが引上げを考慮中である。なおこれ等未復員家族で生活に困窮している者には生活保護法に基き援護をしている。
二 割当は各農家の生産する主要食糧につきその生産量から自家の保有を差引いて決定されるのでありますが生産量の算定には耕地の地力を考慮すると共に労力資…

開拓事業予算に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第101号(1948/04/27提出、1期)
質問内容
一、国家百年千年の大計のために開拓する余地が全国至る処にあるが、現在、失業者多くこれ等の事業に最適の時代であるが政府の予算に対する処見を問う。
一、刑務所の多くを調査するに相当の人員の受刑者に作業すべき仕事がない、これ等の人々を開拓事業に振り向けるべきであるが、処見を問う。
一、開拓農地の場合、五カ年程度供出は不可能であるがこれに対する農相の処見を問う。
右質問に対し答弁を要求する。
利用…
答弁内容
終戦直後発足し今日に至つている大規模な緊急開拓事業は、まさに今の日本としてあくまで遂行せねばならぬ事業であるので、国家財政の許す限り適切な予算措置を講じ、その遂行を期したい。
受刑者は概ね労務者としての効率も高いので、開拓事業にもでき得る限り利用したいと考えている。現在においても農業水利、土地改良等の事業には、相当数が従事し、現地において顕著な実績をあげているので、今後において関係機関と緊密に連…

中古衣類差益金税に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第102号(1948/04/27提出、1期)
質問内容
一、政府は中古衣類の公定価格を今回、望外に引上げたこの引上げは実際の取引値段より二、三倍も高値にてこの公定で売れる中古衣類は全く無い、売らうと思うも買い手がないベラ棒の高値である、その点が机上の空論相場である。
公定を上げたから差益金税を払えと言う今回の政府の方針は困る、公定で売れるなら賛成であるが、公定の半値、又は三分ノ一の値の古物衣類に対し専制的、フアツシヨ的、課税は訂正すべきであるが処見を…
答弁内容
販売業者は公定価格の改訂があれば、物価統制令に基く価格差益処理規則によつて、その手持物品について新旧販売価格の差額の五分の四を価格差益として、国庫に納入することになつている。但し、取引価格が公定価格を下廻つており、その取引価格が一般的であると認められるときは、その実際取引価格と旧公定価格の差額をもつて差益を計算する取扱になつている。
従つて、中古衣類についても、公定価格の改訂があれば、当然その販…

引揚者生業資金貸出額引上げに関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第103号(1948/04/27提出、1期)
質問内容
一、本年も引揚者相当人数に及ぶが昨年度と相異し新物価体制のため貸出金額も正比する引揚げが必至であるが特に、永年、国家の犠牲になられた引揚の方々のため政府は積極的な施策を持たるべきであるがこの人々のため国会も協力するが先づ政府の所見を問う。
右質問に対し御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , …
答弁内容
生業資金貸付額の増額については、今後の引揚状況をも予定してこれを予算する必要があると考える。
貸付限度額の引上げについては本貸付措置は引揚者の計画する事業の全資本を提供するものではなく、通常の金融或は取引関係を開拓し得るまでの第一段の手段を提供するものとなつている実情に照して、必ずしも物価と正比例に引き上げることを要するものではないが、一般の物価事情に応じて必要な引上げを行わなければならないこと…

医薬分業促進に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第113号(1948/05/14提出、1期)
質問内容
片山内閣は医薬分業に関し相当の理解があつたが芦田内閣は薬剤法及医師法に関し医薬分業促進の御処見を問う。
右質問に対し速かなる御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The National Diet of Japan
答弁内容
医薬分業につきましては、明治初年以来の懸案でありまして、社会情勢の変化に伴い一概に断ずることの困難な問題であります。
我国の現状におきましては完全分業を直ちに実現することは種々の問題がありますので、今般薬事法を改正するに当りましては、医師が自己の処方箋により自ら調剤することを第二十二条中に規定いたしたのであります、従つて昭和十八年法律第四十八号薬事法において医師の調剤権を附則において認めた趣旨と…

税務署現状打開に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第114号(1948/05/14提出、1期)
質問内容
一、税務署々長にて官舎は全く無いが、非能率と待遇の不良は警察署長官舎に比し絶大であるが処見を問う。
一、税務署々長官舎を政府に予算が無ければ民間の浄財の寄附により建築せんとするが政府は反対するや賛成するや処見を問う。
一、日本中の税務署員は定員の四〇%減であるが之れは待遇の劣悪によると言うが処見を問う。
一、終戦前の税務署員の待遇は他に比し優秀の待遇であつたが、現状は劣等に位する対照に対し改…
答弁内容
一 税務署長は警察署長と等しく、特殊な職務にある関係上官舎の必要を痛感している次第であるが、税務署の数は全国に四百五十一ケ署もあつて、これを同時に措置することが、現下の資材、資金面から困難である。しかし税務の重要性に顧みて、財政事情の許す限りにおいて可及的速に官舎の設置を図るべく考慮したい。
二 民間からの寄附については、税務の特殊事情もあり、極力これを避けたい。
三 税務署員の現員は定員に比…

六・三制全額補助に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第115号(1948/05/19提出、1期)
質問内容
一、文化国家の建設に当り六・三制の必要経営費及改造費、教育資材は教室建築費と共に全額支出すべきであるが、政府の処見を問う。
二、地方は財源の少なきため及赤字のため並びに高率課税のためヒン死の経済状況である。
この実状に対する処見を問う。
右質問に対し速かなる御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(…
答弁内容
一、義務教育の実施に必要な経営費及び改造費、教育資材については、国家が学校設置義務者に対して設置及び経営の義務を課したのであるから、当然国庫がそれ等の財源につき考慮すべきであるということについては、政府はこれについて考慮しているが、その方法及び程度については必ずしも全額国庫負担が唯一のものとは考えられない。国家財政の現状及び教育及び財政権の地方分権の方針にもとづいてその程度及び方法を研究する所存で…

災害復旧費補助金に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第116号(1948/05/19提出、1期)
質問内容
一、昨年の水害復旧に政府の対策は感謝する点が少ない、正当なる支出をしておらない、農民が立替金で復旧したのである。
この立替金は国庫補助すべきであるが政府の処見を問う。
その全額及各県別金額を問う。
右質問に対し速かなる御答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councill…
答弁内容
災害復旧工事に対する国庫補助金は災害国庫補助規程に定められた額を交付する方針であり政府は昭和二十二年度に於ても国庫財政上出来得る限りの補助金の交付に努めたのであるが昭和二十二年災害に対する国庫補助額は総額百九億余万円の巨額となり国庫財政の現状では到底単年度で補助金を交付することは不可能な状態である。
然るに災害復旧工事は破損箇所の復旧であり必要最少限度の確保である。
又此の復旧工事が民生安定を…

配給塩の事務に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第117号(1948/05/19提出、1期)
質問内容
一、現在の塩の配給方法は各戸人口割の混雑せる書式にて、農民に適しない書式にて迷惑至極であるが簡易化する考へはないか。
用紙の無駄、手数の極めて多い点に対し配給所員の手数甚大なり政府の処見を問う。
右質問に対し御答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, T…
答弁内容
一、塩の家庭配給に際して使用する購入券は本年度より個人別に改めたが、これは世帯員の転出入と住所の移動に当つて必要とした従来の煩しい手続を省略し、不正受配人口の淘汰に便ならしめると共に、小売業者の販売実績の計算を簡易化する趣旨に出たものであり、用紙も極力、節約を旨として小型のものとしたため従来に比しさほど用紙所要量の増加を来していない。
又新購入券は予約券と引換券とからなり、且つ多数の予備券が附属…

農業及び畜産技術員待遇に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第118号(1948/05/19提出、1期)
質問内容
一、多収穫農業は旧式農業より離脱する新式技術を要するものである、農産物一割増産の政府の対策の実現に正比して農業技術員の活躍が入るのであるが、これ等の人々の自転車一台、求むるに一万数千円も必要なインフレ時代、テク、テク、歩んで指導に廻つておる今日、一人で十倍も廻れるのを十分の一である、各自に新品の自転車を貸与し、能率向上に当るべきであるが政府の処見を問う。
一、畜産技術員に対しても有畜農業を勧める…
答弁内容
一、農業技術員の活動を円滑ならしめるためには自転車を必要とすることは言うまでもないが現在までの自転車の生産並びに需要の情況よりして、農業用としては極めて僅かな数量しか配給できなかつた。しかし今年度に入つてからは、自転車の生産もその資材の裏附とともに数倍になる見込であるので、農業用としても増加配給されるものと思われるから、今後農業技術員の活動に遺憾のないようこれが確保に努力したい。
なお貸与の点に…

復興金融金庫に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第119号(1948/05/19提出、1期)
質問内容
一、中小商工業者に復金の金融方針は全く及ばない、旧財閥中心の事業が九九%である貸附方針であるが中小商工業者に貸出しすべきであるが処見を問う。
二、貸出額二百万円以上の職業別、社名、氏名等の公示を要求する。
右質問に対し速かなる御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Cou…
答弁内容
一、復興金融金庫融資準則にも「現下の情勢に鑑み、中小企業の育成に特に意を用ふること」と定められ、中小商工業者に対する融資につき特に考慮が払はれてをり、本年三月末現在において中小事業融資は二、二一七、一九四千円、一般融資(融資総額から公団及び重点産業たる石炭、鉄鋼、肥料の三業種に対する融資額を除く)一五、九九八、七八六千円のうち約一四%を占め、融資口数は二、九五〇件、一般融資の六四%を占めている現状…

特定郵便局に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第120号(1948/05/19提出、1期)
質問内容
一、集配する特定局必要の地域は全国に相当数あるが政府の新許可すべき数及予算補助額の処見を問う。
右質問に対し、答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The National Diet of Japan
答弁内容
本年度において、無集配特定郵便局に集配事務を開始する局数は、二十三年度予算の成立をまつて決定する予定であるが、右のため必要な人員及び経費は凡そ三十局(所要人員六〇人、所要経費三百万円)程度を予定している。

減税訴願に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第125号(1948/05/27提出、1期)
質問内容
能率的サービス政策を主張する現政府において国民の減税訴願に対し半ケ年或は一ケ年以上放り下され国民は悪政に泣き専政政治時代と変りが無いが、減税訴願は二ケ月以内に完了すべきであるが処見を問う。
右質問に対し速かなる御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors,…
答弁内容
最近納税者の激増に伴い、審査の請求も相当数に上つているので、この際審査事件の処理特別計画を樹て早急に審査する必要を認め、本年四月早々これに着手し現在の税務署の陣容を最大限に活用して、特に問題があるものを除いては、近く審査を終了する見込を以て努力中である。なお、減税訴願は二ケ月以内に完了すべきであるという御処見に対しては、極力御趣旨に沿うよう努力する所存であるが、税務署事務の現状に照らし審査期間を制…

私鉄買収に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第126号(1948/05/27提出、1期)
質問内容
一、国鉄の赤字をうめる永久策として採算の良い、私鉄を買収し赤字の国鉄の負担を軽るくし運賃値上を少々でも減ずべき良政に手を打つべきであるが、政府の処見を問う。
右質問に対し御答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The National Diet of …
答弁内容
私設鉄道は一地方の交通を目的とするものであり、それ自体としての使命を有するものと考える。
私設鉄道を買収するには国内輸送の綜合的な観点からこれを検討すべきものであつて、単に国鉄財政の赤字補填という目的から有利な私鉄を買収するが如きは民業圧迫の意味からも賛成し難い。
又現在の財政状態から見てこのための買収公債を発行する余裕はない。
なお、現在私鉄においてもその経営は著しく困難で先般一般物価に先…

医療課税反対に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第130号(1948/06/10提出、1期)
質問内容
一、医は仁術として医師、歯科医師、助産婦、獣医師等は相当無料で診察及投薬しておるのは天下衆知であるが今回地方税か或は国税かに医療の上に課税する方針の様であるが事実なりや、医療課税は病人税に通ずるが政府に中止の処見を求むるが如何
右質問に対し御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House …
答弁内容
今日医師弁護士等の自由業が相当程度の所得のありますことは社会一般の認めるところであります。勿論所謂営業とは自らその性質を異にするものでありまして従来その所得に対して所得税の外に収益税が課せられなかつたのであろうと存じます。
しかしながら今日のように変動のはげしい異常な経済事情のもとにおいて国民の担税力も又移動して行くものであり医業等にも他の各種事業と同様一般勤労者に比しては相当の担税力ありと判断…

国立公園と観光事業に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第131号(1948/06/11提出、1期)
質問内容
建設は失業者の多い時代に積極的に施行するが最善の策であるが、国立公園の拡大建設と、観光道路の拡大等に政府は、積極的であるべきで失業救済と言う一石三鳥であるが、政府の賢明なる処見を問う。
右質問に対し御答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The Nat…
答弁内容
現下内外諸般の情勢に鑑みるときは、国立公園施策の拡充整備と観光事業の積極的進展は国民保健の確保及び経済再建上最も緊急を要するものと考えられるところ、偶々失業救済的公共事業の促進をも急務とせられる現情勢下においては速かに国立公園の観光的諸施設の建設を失業救済的公共事業として促進し、国土利用の体系的整備と日本経済の安定、向上に努力すべきものと考える。

税金申告無視専制に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第132号(1948/06/11提出、1期)
質問内容
民主主義と人権尊重の今日、国民が正直に自己の所得を申告すると驚くべき数倍の増加更生決定と言う専制的の大々的天文学的数字の課税が出る、全国民の大半以上がこの苦悩に正に転落しておるがこの無理な押しつけ総額は所得申告との差、何百億万円なりや発表を乞う、審査請求を許すとあるも更生決定は納入を強制しておる、全日本国民で目下数十万人の人が差押えを食つておる、開国以来の数字と信ずるが何故申告を無視するか政府の処…
答弁内容
一、所得税は、昭和二十二年分から申告納税制度を採用し納税書の正当な自主的な申告納税を期待しているが、本年は実施最初の年であり且つ現下の経済情勢等から納税者の申告は所得税法に基く正当な申告と認められないものが相当多数に上つたので、課税の適正を期するため更正決定を行つたのである。申告納税制度の趣旨の理解及び普及については、格段の努力をいたす考えである。
二、所得税の申告所得額と更正決定に係る所得額と…

国家財政と闇菓子に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第133号(1948/06/11提出、1期)
質問内容
一、政府は財源の最大なるものに菓子類のあるを発見すべきである、現下日本の菓子の消費は一千億万円にも及んでおる、この菓子を専売にすれば五百億万円の収入が国家財政を助けるが政府の処見を問う。
二、たばこの売上に数倍する消費がある闇菓子類を年数回、検挙するも翌日より市内に再び氾乱するは消費力の偉大に対する闇商人の再興である、主食物を消費するので政府は専売困難と考えるが、国家財政救済の立場より立法上何等…
答弁内容
菓子類を専売にすることは国家財政上有意義であることは御意見の通りで先般栄養菓子の専売制も考慮した次第であるが原料である穀類砂糖等は主食として配給せられ殊に菓子製造上不可欠の原料である砂糖は連合軍より供給を受けている実情であり菓子類の専売制を実現することは現下の食糧事情の下では困難であると考える。

主食と砂糖代替に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第134号(1948/06/11提出、1期)
質問内容
一、現在まで数ケ月主食の配給に替えて砂糖の配給があり誠に有難いが目下各家庭は数年来待望の砂糖が相当残つており、関係筋の御高配に全国民は深謝いたしておるが今後何ケ月ぐらい連続して主食代替の砂糖配給の計画なりや政府の処見を問う。
二、主食だけ二合五勺の配給は目下不可能なりや主食貯蔵量の処見を問う。
右質問に対し速かなる、御答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All …
答弁内容
一、米代替の砂糖の配給は今後十月まで月約四日分の割合で行われる十一月一日以降は主食としての砂糖の配給は余程少くなる見込である。
二、七月一日現在の政府所有米の現在高は四、二四五、一千石であつてこれに今後買入見込の国内産麦、いも、早場米を加えても総供給量一一、五五六、二千石に留まり五、七八五、一千石不足するがその補填に充てられる輸入食糧中穀類は三、五八八、八千石でこれのみでは二合五勺を満配するには…

戦災都市警察官に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第135号(1948/06/11提出、1期)
質問内容
一、闇屋の家は続々と建築が出来、正直者の警察官や官吏の家は無く留置場の様な練習揚に数拾人が雑居しておる、夫婦者は一室に数拾人では生活が出来ず妻子を田舎に自分は雑居の二重生活である、これで能率的犯罪捜査が出来るはずはない、至急寮舎を作り与うべきであるが政府の処見を問う。
右質問に対し速かなる御答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved…
答弁内容
御趣旨は、誠に御もつともであるが、御承知の通、国家財政窮乏の折柄、本年度当初の予算措置としては、遺憾乍らこの種施設の建設についての措置を講ずることが出来なかつたが当局としてもその必要性は、篤と痛感しておるので出来るだけ速かに予算措置を考え警察活動に万遺憾ないよう努力する。

刑事待遇改善に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第136号(1948/06/11提出、1期)
質問内容
一、一日中外出により犯人逮捕に努力する刑事が室内事務員と同様に非現業の取扱いとなつておるが、現業の手当を政府は支給するが当然と信ずるが処見を問う。
一、警視庁の約六百名の刑事は全部非現業者の支給と聞くが日本全国も其の方式か、数字を列挙して御処見を問う。
右質問に対し御答弁を速に要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyr…
答弁内容
刑事その他の警察職員は、行政職員であるという点で、官業等における現業職員とは性質上区分されている。然し行政職員に対して、労働基準法が全面的に適用されている現在、業務災害補償超過勤務手当その他給与関係において、現業、非現業の別による根本的な相違は何等存在しない。ことに、両者を通じ職務の内容勤務時間、その難易等は基本給の面において考慮する方向にあるので、刑事等についても、一般行政職員に比して、特に有利…

麦作減収調査に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第138号(1948/06/18提出、1期)
質問内容
一、政府は本員の質問に答弁をして六月上旬に麦作実収穫高判明すると申されたが、本年度は前年度より何%減収なりや、又水害地の減収量も示されたい。
二、農民への供出割当ても収穫減の為、供出割当の減少を当然と見るが、御処見を問う。
右質問に対し御答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of …
答弁内容
一、本年度麦作収穫高については先に議会委員会において、農林省統計調査局作物報告組織による五月一日現在作付面積及び予想収穫高につき発表を行い、更に六月十二日これの新聞発表を行つた。
その数字は北海道を除き供出対象農家分として麦作付面積一、四三五、四〇〇町(供出対象とならない非農家を含めば一、四四七、二〇〇町)これを事前割当一、五一五、四〇六町に比すれば九四・八%前年統計一、三一九、二九一町に比すれ…

医師、歯科医師課税に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第139号(1948/06/18提出、1期)
質問内容
医師にも一般所得税法にて政府は課税するという強行方針の由であるが、全国十万人の医師、歯科医師は一人五万円の所得税金と見て合計五十億円の支払いになるが、この支出に当り医師は病人より収入を挙げる立場となるが、医師には二分の一ぐらいか三分の一ぐらいの軽減の処見あるべきであるが処見を問う。
右質問に対し速に御答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights res…
答弁内容
所得税は、その所得があれば課税され、その所得の中から納税するものであつて、医師もその収入から収入を得るために要した必要な経費を控除して所得があれば、所得税法の規定によつて所得税を納付しなければならないのは当然である。
従つて、医師の所得について特別の軽減をすることは考えられない。

一千円、一万円紙幣発行に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第140号(1948/06/16提出、1期)
質問内容
現在の人手不足で能率を上げべき時代に百円紙幣が最高では銀行にても郵便局にても計算に時間を要し最も非能率である。又、スリ横行時代に、五万円もあれば直にスリ連中に発見され、取られてしまう、能率の点と、犯罪防止の点と紙の倹約の点にて一千円と一万円の紙幣を発行すべきであるが政府の御処見を問う。
右質問に対し御答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights res…
答弁内容
高額紙幣の発行は、国民の通貨信用に及ぼす心理的影響が大でありイフレーシヨンを促進する虞れがあるから、政府においては現在、一千円、一万円の高額紙幣の発行は、これを考慮していない。

農業技術局設置に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第141号(1948/06/16提出、1期)
質問内容
主食増産に政府は全努力すべきであるが、どうも、素人の大臣が農相で農作増産に農業技術員の登用と雇用が極めて積極的でなければならない、農林省に農業技術局を設置すべきである、然して主食の五〇%以上の可能なる増産計画を樹立し、実行すべきである。政府の御処見を問う。
右質問に対し御答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyrigh…
答弁内容
農業に関する試験研究の推進助長並びにその成果たる農業技術の急速なる普及は、農業生産の増大、農業経営の改善のために極めて重要なことであるので、その積極的且つ能率的な遂行を図るため目下農業改良助長法の制定を提案すると共に、これが責任ある担当機関として、農林省に農業改良局を設置すべく農業改良局設置法案を今国会に提出中である。

未引揚者国家賠償に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第142号(1948/06/16提出、1期)
質問内容
昨年九月より国家賠償法が施行された、従来まとまつた賠償支出しておらない、第一に善政として未引揚者に政府は国家賠償すべきである。
未引揚者に賠償出来なければ遺族に賠償すべきであるが、政府の処見を問う。
右質問に対し速かなる御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Counci…
答弁内容
現在未引揚者の大部を占める未復員者に対しては未復員者給与法(昭和二十二年十二月十五日法律第百八十二号)第三条及び第五条、その扶養親族に対しては第四条及び第五条に依り、又未復員者が死亡した際はその遺族に対し第八条に依つて国からそれぞれ給与が行われている。
右給与は昭和二十二年七月に遡つて実施されて来たが、その後の状況の変化に応じ第二回国会で未復員者給与法が改正され、昭和二十三年六月二十八日公布され…

菓子販売に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第145号(1948/06/24提出、1期)
質問内容
闇菓子類の売上げは年産五百億円を突破しておると見らるる、政府は主食を使う闇商人の手入をすれど、はいの如く散り又営業する高級菓子類、中級菓子類を征服する事が出来ない、之れ等の人々が新円超特別所得階級である、この際、法律を定め、たばこの如く高級、中級、一切の菓子を政府専売として赤字財産を黒字財政にすべきだ。たばこの三倍の売上、収益は確実と信ずる。芦田内閣の所見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を求む…
答弁内容
一、菓子類を専売にすることは国家財政上有意義であることは御意見のとおりで先般栄養菓子の専売制も考慮した次第であるが原料である穀類砂糖等は主食として配給せられ殊に菓子製造上不可欠の原料である砂糖は連合軍より供給を受けておる実情であり菓子類の専売制を実現することは現下の食糧事情の下では困難であると考える。

官吏救済に関する質問主意書

第2回国会 衆議院 質問主意書 第146号(1948/06/24提出、1期)
質問内容
一、官吏は戦災の為、二重三重生活である妻は郷里に主人は都に子は学校のある地にあり生活苦は相当以上である。善政の本領は衣、食、住の安定にあり、官吏、二重生活者に至急家を与える方針を具体的に示し所見を問う。
二、又、民間人二重生活者に与えるべき住宅も少々進行中と見るが本年度の極力能率を上げ完成すべき戸数の明示及処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意…
答弁内容
(一) 御趣旨は誠にもつともである。現在、住宅不足戸数は約三百八十万戸と推定される程の住宅難のため、二重三重の生活を余儀なくされている者は、官吏、民間人を問わず多数にのぼつている。政府はこれが解決をはかるため、極力庶民住宅の建設につとめているが、国家財政の逼迫のため、国庫補助賃貸住宅ですら年間四万戸の建設が手一杯の現状である。
勿論官吏の住の安定も重大問題であるが、以上の状況に鑑みるとき、官舎の…

植林増進に関する質問主意書

第3回国会 衆議院 質問主意書 第11号(1948/11/16提出、1期)
質問内容
水害の忘れられるのが冬季である。この場合植林の苗木を用意し、着々明春に具えるべきであるが、政府はこの苗木用意に対し予算何程と苗木何程を用意せるか又民間の植林に対し補助金支出何程の用意があるか、又全国営林署及び出張所数を発表し増加及び改善すべき営林行政につき所見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserve…
答弁内容
(イ) 植林の成果は一に苗木の良否に支配せられるところが多いので政府では林業種苗法に基いて優良な苗木の養成に努めている。
来春の植林に要する苗木の確保については本年度公共事業費約一億八千万円を計上し四億本の苗木養成に努力している。なお民有林の植林に対する補助金としては、国費四割、都道府県費一割合せて植林費用の半額を補助することになつており、スギ、ヒノキの場合一町歩につき約一万円程度を助成する方針…

畜産奨励に関する質問主意書

第3回国会 衆議院 質問主意書 第12号(1948/11/16提出、1期)
質問内容
馬牛の件。全国の馬数は戦前の三分の一以下である。農耕に不自由この上ない。一段歩の農耕に馬をたのめば一日一千円以上の日当を農民は支給しており実質の農民の収入は非常に底下しておる。又馬主も馬の一年分の食糧の保有を現政府は全く認めず闇飼料によるためにこの不自由がある。改善する飼料保有百%制に関する処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問

答弁内容
農村における飼料保有量については主要食糧の需給事情特に国際食糧事情等を勘案してその許す限りの量を確保してあるのであるがそれが充分なる量であるとは考えられない。故に食糧事情の好転に伴い次第に増加することに極力努力したいと考えるが現況によれば今直ちに一〇〇%を保有させることは困難であるので保有量以外に農耕牛馬に対する配給も考慮したいと考えているのであつて特に水田単作地帯における農耕牛馬用としては従来か…

水害対策及び救済事実の発表を求める等の質問主意書

第3回国会 衆議院 質問主意書 第13号(1948/11/16提出、1期)
質問内容
一、昨年の全国水害及び本年の全国水害の総額に対する政府計算は何百億かこれに対し事実上の民間被害に対する救済費の支給は何程になつているか又国家被害に対する支給は何程なるか又水害地の国民が僅少の政府の救済で満足しているか。処置を問う。
二、河川の減水は冬季にある。この場合改修工事を一大促進し来年の夏季の水害を防止すべきであるが政争に夢中になつておつてこの大方針の確立を失つてはならない。建設大臣の答弁…
答弁内容
一、公共土木施設に関する昨年の全国都道府県水害総額は一五、九四四、〇二六、五〇五円で之に対する国庫補助総額は一〇、九六〇、四七九、一二〇円であり内二十二年度に一、一五〇、七〇八、〇〇〇円の国庫補助金を交付し本年度四、〇一九、九一七、三九〇円を交付する予定である。
尚直轄災害総額は二、二二九、三六一、八二五円で内二十二年度に六四八、五〇五円を交付し本年度に八一九、九三三、六〇三円を交付する予定であ…

判検事特別手当支給に関する質問主意書

第3回国会 衆議院 質問主意書 第14号(1948/11/16提出、1期)
質問内容
判検事の公務は日に次いで多忙の度を増大しておる。先般の給与改善では到底下級判検事には生活ができない現状でストも出来ず働くこの人々のため、特別手当を毎月三千円前後至急支給すべきである。これに関する処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Coun…
答弁内容
御質問の御趣旨は全く同感である。裁判官及び検察官の給与については、現在一般政府職員と異る特別の体系が法律によつて認められているが、この法律を具体的に適用する場合において、その法律の立法趣旨を活かすように運用されなければならない。殊に、一般政府職員の給与ベースの改訂の際には、必ず同様の改訂を行つて、裁判官、検察官の地位職責の特殊性を維持するに足る待遇の向上を図ることは、政府の責任である。処遇問題解決…

家賃地代に関する質問主意書

第3回国会 衆議院 質問主意書 第15号(1948/11/16提出、1期)
質問内容
現行の非戦災家屋の家賃は少々上げたが問題にならない。安価で家主側の生活は成立しない。家主は死ねと言うのか。新憲法に差別待遇を何時認めたのか何人も安いと思うのは家賃と小作料と宅地の地代である。昭和十八年時代の百倍以上の物価で地主も家主も生活を一般同様にしており勤労者、商人、農家皆百倍以上の収入のある現在、家賃地代が弐倍前後とは差別も甚大である。家賃地代は五拾倍程度にすべきであると思うが、政府の処見を…
答弁内容
地代家賃の統制額については、先般地租、家屋税の引上げ経済情勢の変化とを考慮して相当の引上を行つた。これは地代、家賃の引上げが国民生活に重大な影響をもつていることを考え、現在の経済情勢下において許される最大限度に行つたものであり、地代家賃を差別的に引下げていることはないが現在の情勢の下において、これ以上引上げることは困難と思われる。

紡織工業に関する質問主意書

第3回国会 衆議院 質問主意書 第16号(1948/11/16提出、1期)
質問内容
輸出貿易の大宗たる紡織工業者に対し、政府は更に積極的に、工場資材及び融資等をなすべきであるが政府の所見を問う。
右質問に対し御答弁を速かに要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The National Diet of Japan
答弁内容
一、繊維工業用資材について
昭和二四年度石炭及電力の配当見込は目下の処最後的な需給計画が完成していないので正確な見込は困難であるが輸出産業の大宗である繊維産業の重要性にかんがみ繊維製品の輸出増加に即応して石炭電力等の運転資材並びに鉄鋼等建設資材も優先的に配当することにしているから相当増加せられる見込である。
二、繊維工業用資金について
繊維工業については、綿紡四、〇〇〇千錘、スフ紡五〇〇千錘…

国家警察官待遇改善に関する質問主意書

第3回国会 衆議院 質問主意書 第17号(1948/11/16提出、1期)
質問内容
治安の確立のために警官が活躍する生活給は現在過少である。重労働的活躍に正比例する特別手当を出さねば食わんがために悪事とは知りつつやる一部警官の不品行は政治の貧困に主因がある。緊急手当として一ケ月弐千円程度支給すべきだが政府の処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) …
答弁内容
国家地方警察部内の警察官の給与については、その職務の特異性に鑑み、昭和二十三年法律第四十六号政府職員の新給与実施に関する法律に基く新本俸の決定に際して特別の考慮を払い、同法第十四条第三項の規定を適用して、職務の級の分類について特例を設け、一般国家公務員の新本俸に比して概ね一割五分程度多額に切替え決定をなしたところである。
もちろん、現下の経済事情の下において、これを以てその繁劇多岐なる警察官の重…

貿易に関する質問主意書

第3回国会 衆議院 質問主意書 第20号(1948/11/18提出、1期)
質問内容
一、政府は真に国家再建の計画があるなら貿易に対する一貫せる方針を取るべきであるが、外国注文品と内地品の公定価格の取扱いに落度がある。貿易業者は外国より注文を(公)以上にて受けなければ日本商品として世界的品物が出来ないのに(公)で押いて(公)以上の値の貿易を停止しておるのは、一貫せる誠意がないからである。右所見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意…
答弁内容
輸出品の価格を公定価格から外すことは現在の物価政策上直に実施は困難であるが輸出品中には国内向のものと品質、規格等の異なるものがあるので、これらについては特に例外価格を認めている。又右のほか、ある種の品目については最低弗価格以上で輸出契約が結ばれたときは弗価格に商品別の一定のレートをかけて算出した額を円価格として当該輸出業者に交付する措置(インセンチイヴ・システム)により輸出意欲の振興を図り、以て公…

ベルト工業に関する質問主意書

第3回国会 衆議院 質問主意書 第22号(1948/11/19提出、1期)
質問内容
モーター用ベルトの産業復興に及ぼす重要性は甚大である。しかるにベルト工業の振興に対し政府は積極度が不足している。ベルト工業用資材、布ゴム、電力の配給延滞等に対する具体的理由を問う。
右質問に対し、速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The…
答弁内容
現在ゴムベルトの生産に関してはその重要性にかんがみゴム工業中最優先の取扱をなし、現下資材事情の下において許容し得る最大限度の生産計画を樹立し、その実現につとめている。しかしながら繊維の割当は全体必要数量の七〇%程度である。且つ又繊維工場の織上りが種々の事情により延滞し、又生ゴムについてもその輸入状況が最近一時悪化したため現物化が遅れている実情である。
電力事情についても三、四半期中央割当工場(一…

重要外交に関する質問主意書

第4回国会 衆議院 質問主意書 第4号(1948/12/02提出、1期)
質問内容
現下の日本の衣、食、住共に不足し今後数年はこの解決の見透しが困難である。一人の餓死者も出さない善政が現政府の御政見と信ずる。が現下の日本は連合国の理解ある政策により赤字貿易にても貸し越しの偉大なる慈愛に浴している。第一の尊敬すべき国は政府は何国と思うか。本員は米国であると思うが処見を問う。しからば米国に対し一層の外交上の敬意を表示すべきであるがその方法等の処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を…
答弁内容
現下の日本は米国の理解ある政策と、多大の物的援助の恩恵を受けており、政府は米国に対し、国民と共に大いに感謝しているのである。わが国としては、ポツダム宣言の履行および国内の民主化によつて、平和愛好国家の仲間入りをし各国と親善関係を結び得る日の一日も速かならんことを熱望している次第である。

産業振興対策に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第4号(1949/02/11提出、1期)
質問内容
復金の融資額の減少、石炭及び坑木対策の不徹底のため産業振興に幾多の隘路があるが政府は如何なる良策あるや明確なる処見を発表すべきであるが如何。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The National Diet of Jap…
答弁内容
一、復金の融資額の減少に対する対策
(一) 復金融資の現状
復金融資は従来生産第一主義殊に石炭生産に関する最重点主義の線に沿い、比較的順調に行なわれており、ために、石炭生産も、逐年増産の率を高めて来たのである。しかしながら昨年末三原則、九原則の実施以降急激に、金融政策は引締められ上期炭鉱住宅資金九六億、下期設備資金九八億に対しては、四、四半期の石炭資金枠六〇億に圧縮されたため、三月末においては…

海上保安庁運営に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第5号(1949/02/11提出、1期)
質問内容
一、開庁以来政府は海上保安庁の運営の実績がいかに上つたか明細に発表すべきであるがその実体と実績功績につき明細に発表されたい。
二、近時近海を中心にゴム、主食等々の密輸入の盛んなるを聞くが政府は之の実体につき明細に知るか及び之の明確なる対策につき如何なる処見ありや御答弁を求む。
右質問に対し速かなる処見を問う。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights rese…
答弁内容
一 海上保安庁は海上における治安の維持と航海の保安を目的としこれがため、全国に亘り海上保安本部九箇所、海上保安部十五箇所、海上保安署二十三箇所、港長事務所五十六箇所、水路観測所八箇所を設置し、業務の運営に万全を期しているがその現状及び実績は次の通りである。
(1)船舶の状況
(イ)保有船舶(昭和二十四年二月一日現在)
巡  視  船
三六隻
灯 台 補 給 船
五二隻
測  量  船…

児童福祉実体に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第6号(1949/02/11提出、1期)
質問内容
一、未だ大都市や列車の中に住所不定の児童が相当居るが児童福祉法を実施しておるか又之の運営に手落ちがあり児童委員の活動が不振のためでないか又之の委員の手当が薄いためではないか政府の処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors,…
答弁内容
一、児童福祉法は御承知の通り、昨年四月一日より全国的に施行され、その目的とするところを達成するよう着々努力を重ねているが、住所不定の児童即ち、所謂浮浪児については、昨年十一月、国家地方警察本部、文部省、運輸省、労働省と提携して「浮浪児根絶緊急対策要綱」を決定し、その一掃を計画している。
第一に浮浪児が多数存する都道府県の地方児童福祉委員会に浮浪児根絶のための特別部会を設け、管内の浮浪児の現状を調…

教衣支給に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第7号(1949/02/11提出、1期)
質問内容
政府は文化国家建設の理想に着々進みつつある様であるが、小、中学校の教員はボロ服に「白ボク」でそでは「ヨゴレ」見るも気の毒である、「上つぱり」の教衣を支給しこれ等薄給教員を少しにても救うべきであるが支給する案を実施する親心あるか処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c)…
答弁内容
教員の服装は特にその品位を保持する点において教育上学童に及ぼす影響が大きいので文部省としては終戦後特に一昨年八月以来強力に教員服の割当に関し経済安定本部並びに商工省に折衝を続け昨年十一月旧交易営団所有の毛織物三万六千九百六十八平方ヤードの割当を受け現に配分中であるが、この数量は教員数に比すれば微々たるもので、尚これは臨時的のものであるので昨年十二月改めて、早急教員服の枠設定方を経済安定本部に交渉の…

踏切番増加に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第8号(1949/02/11提出、1期)
質問内容
省線、等々全国の踏切に番人の必要個所が数百箇所あるが、政府は放りつぱなしにして交通事故が続出しており、国民は犬死の危険にさらされておるが、増加する親切があるか、処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The Nati…
答弁内容
国鉄及び私鉄の踏切道は全国に一一六、〇四二箇所あつて、このうち踏切警手のついているか又は自動閃光式踏切警報機のついているものが九、〇五三箇所で全数の七%に踏切保安施設をもつている。
踏切警手をつけるには一箇所について五〇万円の施設費と毎年三〇万円の経常費がかかり膨大な費用となるので踏切はすべて警手を附することは経済上到底実施することができない。
然し踏切警手無配置の踏切に対しては差し当り大型の…

対外政策に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第15号(1949/02/21提出、1期)
質問内容
政府は肥料、主食、貿易、移民の重要性に鑑み連合国特に米国に対しなお一層のこれが援助を懇請し、同胞の幸福促進に努力すべきであるが、政府のこれに対する具体的対策を示されたい。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The Natio…
答弁内容
経済的に弱体化したわが国は終戦以来、連合軍当局の援助により補給を受けている。貿易は年々輸入超過で昭和二十三年末までの入超累計は約十億ドルに達しているが、右は米国政府予算による救済費等によつて賄われている次第である。すなわち、主食並びに肥料、原材料等が米国民納税者の負担においてわが国に供給されている。この援助は御質問の趣旨の通りなお一層の増加が望ましく、同胞の幸福促進のためのみならず、わが国の復興に…

取引高税高率課税に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第16号(1949/02/21提出、1期)
質問内容
一、税務署は五十円以下の商品取引を行わない商業の正直なる商人が取引高税の印紙を使用して完納しておるのに更に高率の追徴取引高税額を決定し、納税用紙で追加納税を強要しておるが、しからば百分の一の取引高税は二%、三%、五%となるが政府はこの闇課税を何故やらせるか処見を問う。
右質問に対し御答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Co…
答弁内容
取引高税においても所得税等と同様に税務署へ申告した取引金額又は税額が、税務署において調査したところと異るときは、政府は、その調査により、その取引金額又は税額を更正できることになつている。営業者が実際の取引金額に対して正直に納税しておれば勿論このような更正決定を受けることがない筈であるし、又税務署が更正決定をなした税額に対して異議があるときは、財務局長に対して審査の請求をなしていただきたい。
利用…

農地改良費に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第39号(1949/03/26提出、1期)
質問内容
日本の農地は六〇%以上が改良すれば二毛作も出来、食糧増産になるが、政府は農地改良費は今回はケヅル様子で困る、生産中にても食糧増産は第一におくべきであるが処見を問う、農相は農業経営の実体につき何んと考へらるるか
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Cou…
答弁内容
農業経営の合理化の見地から、土地改良事業が重要な地位を占めることは、政府もつとに認識している所であるが、日本経済の再建と自立達成のためには、経済九原則の厳格な実行が絶対的な要請であり、この見地から昭和二十四年度予算における公共事業費の削減も真に已むを得ない次第となつた。昭和二十四年度は一般土地改良について農民の組織する組合に対する補助金が原則として打切られたのであるが公共性の強い大規模な用排水幹線…

各都道府県水害対策費に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第40号(1949/03/26提出、1期)
質問内容
昭和二十三年度各都道府県に対し政府が支出したる水害復旧費を別々に数字に示し発表を乞う、なお、昭和二十二年度分も御示し乞う、又、昭和二十四年度の予算予想額も各別に発表を乞い、更に水害対策の処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councill…
答弁内容
昭和二十三年度及び昭和二十二年度各都道府県に対し政府が支出した水害復旧費補助は別冊の通りである。昭和二十四年度公共事業の予想は概ね五百億円程度の見込であつてこれを昭和二十三年度公共事業費当初四百参拾五億円追加額六拾億円合計四百九拾五億円なることに比すれば昭和二十四年度において災害復旧費を最重点に考えるものとしても著しい増額は期待出来ない。
一方昭和二十三年に突発した公共土木施設の被りたる災害土木…

行政整理に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第41号(1949/03/26提出、1期)
質問内容
一、政府は予算の都合上大巾の行政整理をすると発表しておるが、失業者の立場を考慮し失業後最底限度の生活が出来るかいなかを重点的に考えおるか、如何。
二、失業後も商業又は他業に直に転向し得る人を中心に行政整理すべきであるが之の統計的調査の御答弁を乞う。
右質問に対し速かなる御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyr…
答弁内容
一、政府においては、経済九原則の趣旨に則り予算の均衡を図るため行政機構の簡素化及び政府職員の整理を断行し、簡素強力な行政上の態勢を樹立したい意向であるが、この実施に伴つて生ずる退職者の失業対策については、あらゆる努力を傾注する所存である。すなわち、行政整理によつて退職する者に対しては、一般の失業対策の一環として職業安定機関の機能を十分に発揚せしめ、民間企業への就職をでき得るかぎり円滑になし得るよう…

利根川、荒川、渡瀬川改修等に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第43号(1949/03/30提出、1期)
質問内容
利根川、荒川、渡瀬川の三川は関東地方に甚大な水害を及ぼす大川で一昨年の被害以来いまだ護岸工事は進捗せず来るべき雨水季を前にし政府は十五億万円を支出して大工事に移行すべきであるが如何、本年再び水害あらば数百億の被害は必至なり百年の大計を樹立する吉田内閣の大方針につき処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reser…
答弁内容
利根川、荒川、渡瀬川三河川の重要性については何人も異論のないところであり、政府と致しましては一昨年の水害以来最重点事業として乏しき国家財政の中からこれ等三河川に十億円余を投じ鋭意事業の進捗に努めつつあるのであつて、昭和二十四年度においても引続き重点施行の方針である。然しこれが完遂には莫大なる経費を必要とするため現下の国家財政事情からしてこの完成には尚相当長期間を要するものと考える。

六・三制教育に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第44号(1949/03/30提出、1期)
質問内容
六・三制教育に政府の補助金支出は更に数割の増額の必要があるが如何。文化国家建設の大方針の真の実現に当るべきであるが政府の処見を問う。
右質問に対し御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The National Diet of Japan
答弁内容
六・三制教育費中職員の給与費及び建築費に対しては従来五割の国庫補助を行つて来たのであるが、この補助率を今直ちに更に数割引上げることは現在の窮迫した国家財政の現状においては極めて困難なことであり、その時期ではないと考える。

飴製造課税及び製産に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第45号(1949/03/30提出、1期)
質問内容
主食である甘藷より澱粉を作り飴を作るのであるが一般販売品、配給品とも政府は主食の補助栄養と見るか。主食補助と見るならば飴の製造税もまた半額ぐらいに引き下げるべきであるが如何。又、飴用に消費する澱粉総量を示されたい。
右質問に対し御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Cou…
答弁内容
飴は、幼児菓子、労務者特配用菓子の原料として、又医薬用(肝油製剤、人参製剤、エーテル製剤等)、合成清酒、果実酒、雑酒、佃煮、魚粉、画用絵具、漆等の原料用に消費され、食糧行政上主食の補助とは考えていない。
又飴に対しては、主食の補助とは認められないことにより、砂糖に対する砂糖消費税、ぶどう糖、サツカリン、ヅルチン及び蜂蜜に対する物品税との負担の権衡を考慮して百斤につき二千七百円の物品税を課している…

肥料プール制改正に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第51号(1949/04/06提出、1期)
質問内容
政府は、原価の安くつく肥料会社より安く買い上げ、高くつく会社より高く買上げておつて一定の買上価がないプール制であるが、これを一率に一定の値に買上げることが正しいと思うが、現行制度を改める意思ありや。
右質問に対し御答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors…
答弁内容
一、食糧増産上必須である化学肥料の生産確保のため、各工場別価格制をとつたことは、戦災、転換、主要原料価格のアンバランス操業度の不均一等の情況下では、止むを得ない措置であつた。
二、しかし、九原則、三原則が厳格に励行される現在及び、今後の経済情勢は、当然一物一価主義を要求する。
三、従つて、前二者の相矛盾せる要請を調和させるため、四月十二日より次のような措置をとることとした。
1 硫安
製法…

人口問題に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第55号(1949/04/11提出、1期)
質問内容
産児制限法を荒療治しなければ、人口のみ多く食、衣、住、不足の日本は浮ばれない。政府の宣伝及び指導力で、もつと国家的に産児制限の必要を説くべきであるが処見を問う。
尚、産児制限薬品の発売許可がおくれておるがその理由如何。
右質問に対し答弁を求む。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Cou…
答弁内容
受胎調節は、現在の国民の経済生活事情から見まして極めて重要な問題と考えます。
政府と致しましては、我国経済の再建によつて、人口収容力の増大を図り国民生活の安定向上を期して参りたいと存じますが受胎調節につきまして最近若干の調査を致しました結果によると、国民のほぼ二割余はこの受胎の調節を実行致して居ります。なおその他受胎調節を希望しているが、その方法及び用具等につき知識の足りない人々が沢山あり又優生…

ディスインフレと労働政策に対する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第56号(1949/04/11提出、1期)
質問内容
デイスインフレよりデフレに移行しつつある今日、政府は労働政策中賃銀引き下げの時の来るを計画、今より着手すべきであるが処見を問う。
右質問に対し答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The National Diet of Japan
答弁内容
今後デイスインフレに即応するためには、労働の生産性を高めることが、喫緊の必要事であることはいうまでもない。これがためには、勤労者が勤労意欲を高め、その全能力を挙げてその本来の労働に集約し、内職その他にこれを散失せしめざることが必要である。
もとより、生産の向上を伴わざる賃金の上昇は、企業三原則の建前からも到底許さるべきではない。且つ又九原則の実施により、日本経済の真の安定を期するために、勤労者も…

日本銀行と地方銀行の取引に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第57号(1949/04/11提出、1期)
質問内容
日銀の貸高を地方銀行別に昭和二十三年度各月別、本年三月迄の分及回収率及固定貸越の有無等を示されたい。なお、不当取引につき改善すべき点につき処見を問う。
右質問に対し答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The National Diet of Ja…
答弁内容
昭和二十三年度中各月における日本銀行の各銀行別貸出残高等は別表の通りである。
なお日本銀行と地方銀行との間には不当取引というものはない。
別表

保健所の設備等に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第58号(1949/04/10提出、1期)
質問内容
全国の保健所は八〇%がバラツクである。又出張するに自転車もなく徒歩である。自転車を一ケ所少くとも二台以上を支給する当然性を政府は知るべきであるが、処見を問う。
又保健所にレントゲンが九〇%以上も設備されていないが、政府は支給する考えがあるか、処見を問う。
右質問に対し答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyrig…
答弁内容
保健所の建物及びその設備の現状について申し上げますと建物については、保健所現在数六七五箇所のうち、比較的良好と思われる三百坪以上のものは五〇箇所、又百坪未満のものは三一三箇所であり、このうち借家又は間借のものは二四六箇所となつております。設備につきましては
X線装置の定置型のあるもの
四〇一箇所
X線装置の間接撮影のあるもの
四〇四箇所
試験検査施設のあるもの
九九箇所
歯科施設のあ…

進駐軍用労働者待遇の一部に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第59号(1949/04/10提出、1期)
質問内容
進駐軍作業に直接従事する労働者も一般の労働者と同一の数の極めて少ない地下タビや靴の配給で作業に困つておる、特殊事情を政府はよく知つておるはずである、一般労務者より多くすべきであるが処見を問う。
右質問に対し答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, Th…
答弁内容
生活物資の配分に当つては、国内の産業構造、作業強度等を各視角から勘案検討し、各産業種間の均衡を考慮しつつ決定せられているので、国内供給力の増加を見ない限り現在の配給基準量を増加することは困難である。供給力の増加については目下極力努力中であるが、現在の見透しでは供給力の飛躍的増大を期待することは困難なものと思われる。

薬局法定常備薬と課税に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第60号(1949/04/11提出、1期)
質問内容
薬局は法定常備薬、数百種類を常にストツクして処方箋の求めに応じておる、これは資本の固定にて之のストツクに店舗商品豊富の見方から課税の対照になり高率課税で薬局の経営者は困つておる、資本回転の三年に一回ぐらいのこの法定常備薬の課税率の低下を希望し必死で懇願しておるが低下に対し御処見を問う。
右質問に対し答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights re…
答弁内容
薬局に対する所得税の課税についても、一年間の総収入金額から必要経費を差し引いて所得金額を計算し、これによつて課税するのであるから、所得の計算が適正である限り、これに応ずる課税は当然である。
所得を捕捉する場合において、在庫商品のあるなしは、その重要な資料とはなるが、現実に所得とならないうちは、現在商品のままでは、課税の対象とはされないのである。

司法事務局に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第75号(1949/04/19提出、1期)
質問内容
一、地方に司法事務局があるがこの局は都道府県各一ケ所の役所で相当地位の高い所であるが局長の待遇が悪るい、改善する必要があるが処見を問う。
近く法務局にこれ等が変り裁判所同居の型を改め別に新役所として建設される由であるが土地のない処も相当あるが便利な地に建てるべきであるが処見を問う。
右質問に対し速かなる答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights…
答弁内容
一、戸籍、登記、供託、公証等に関する制度は、国家機関によつて私権関係の形成、確保を図らんとするものであつて、その事務は従来裁判所の所管するところであつたが、新憲法及び裁判所法の施行によつて司法と行政との分離が確立されこれらの民事行政事務を行うため司法事務局が発足するに至つたのである。従つて、かかる重要な事務について独立官庁の長たる職責を負う司法事務局長の待遇については相当考慮すべきことは当然である…

医薬分業に関する質問主意書

第6回国会 衆議院 質問主意書 第3号(1949/10/25提出、1期)
質問内容
一、先般米国より視察団来り政府に医薬分業に対する勧告があつたようであるが政府は医薬分業とする方針があるか。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The National Diet of Japan
答弁内容
御質問の医薬分業につきましては、政府は、先般アメリカより来朝した薬剤師協会使節団の勧告もあり我国の現状に即した合理的な国民医薬制度について研究中であります。

警察行政機構一部改正に関する質問主意書

第6回国会 衆議院 質問主意書 第4号(1949/10/25提出、1期)
質問内容
五千人以上の町に自治警察署があるがデイスインフレ経済安定の点より町民の生活が苦しいので自治警察は市制地にのみと致すべきだ、国家警察署の警官は人口五千人以上の村の治安に一人で当つておるに町の自治警察は五千人に十二人平均であり費用の点十二倍以上である、政府はこれを改正する意思があるか。
処見を問う。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Co…
答弁内容
町村の自治体警察については、その機構の面及び財政の面から検討すべき問題が多いので、政府においては目下鋭意研究中である。

学校用楽器の減税に関する質問主意書

第6回国会 衆議院 質問主意書 第7号(1949/10/26提出、1期)
質問内容
楽器は、高等学校、大学、専門学校が学生の情操教育上必要欠くべからざるものであるが、四〇%の課税により買入れに困難している。一〇%ぐらい引き下げるべきと思うが、政府は減税する意思があるか。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The National Diet of …
答弁内容
楽器に対しては、義務教育である小学校及び中学校において教育用に供するものについてのみ免税を認め器楽教育の一助に資しているのであるが、高等学校以上の学校の学生については一般的に用いられるものと同様に減税又は免税を認めていない。
ただ楽器については御質問のような趣旨の点も認められるので第一種乙類該当の楽器(ピアノ、アコーデイオン等)について目下一般的に負担の軽減を図ることを検討中である。

生活保護法の拡大に関する質問主意書

第6回国会 衆議院 質問主意書 第8号(1949/10/26提出、1期)
質問内容
受刑者の再犯、三犯等の重犯者を調査するに九〇%強が生活困窮のためである。政府は治安の確立と善良なる国民の保善のため、受刑者の出所後の生活保護に更に一段と善処し再犯防止に当るべきであるが、政府のこれに対する施策を問う。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The Na…
答弁内容
現行生活保護制度においては、保護を受けようとする者が現実に能力がありながら勤労を怠つて生計の維持に努めなかつたり、素行不良であつたりしない限り、その原因、理由の如何にかかわらず、現に生活の保護を要する状態にある者を無差別平等に保護して、これらのものの最低生活を保障する建前でありますから、仮令受刑者であつても何等差別されるものではなく、現に保護を要する状態にある者であれば、当然保護の対象となり得る訳…

キテイ台風被害地の米供出に関する質問主意書

第6回国会 衆議院 質問主意書 第15号(1949/11/10提出、1期)
質問内容
キテイ颱風は丁度関東地方の米の花盛りの時で、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県、神奈川県、静岡県の被害を調査するに、一段歩四俵より四俵半程度である、この甚大なる被害に対し、政府は供出割当てを当然に二五%より三〇%減少すべきであるが、これに対する政府の責任ある答弁を要求する。
右の質問に対し速かな答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights re…
答弁内容
キテイ台風の被害については、地方庁、作物報告事務所その他の調査機関より詳細な調査の結果が報告されており、又直接現地調査をも行つているのでこれ等の資料につき充分検討して、他の災害による減収とともに補正を行いたい予定である。

消火・防火資材製造業に対する融資に関する質問主意書

第6回国会 衆議院 質問主意書 第16号(1949/11/10提出、1期)
質問内容
火災の損害は政府国民共に知るところである。消火資材製造業たる液体炭酸ガス製造業や消火ポンプ製造業は、金融難で製造の能率が上らない。冬の火災季を控え、政府はこの種の業者に対し特に融資の途を講ずる意思があるか。
右の質問に対し速かな答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Coun…
答弁内容
八月十五日の融資準則改正以来これら業種の属する丙種に対する制限も大幅に緩和せられており、製造業者が融資を受け得るか否かは主として一般金融機関に対する業者の信用力の問題であつて順位の如何はほとんど影響がない状態にあるので、消防の重要性にもかんがみ、消防資材の製造業者が篤と金融機関と接衝されることを期待する。

ノーベル賞課税等に関する質問主意書

第6回国会 衆議院 質問主意書 第17号(1949/11/10提出、1期)
質問内容
日本文化の向上に努力する学者の待遇は考慮すべき点が多い。政府は学者に対する後援費を相当出すべきだが処見を問う。
ノーベル賞の受賞は日本人で最初であり、これに対する国法による納税は当然であるが、課税率の引下げ等考慮すべき点が多いと思うが、これに対する政府の処見を問う。
右の質問に対し答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. …
答弁内容
一、優秀な学者が充分に研究のできるよう研究関係の経費の増額については特に考慮を払つている。
二、文化的、社会的貢献に対するほう賞金については、適当な制限を設けた上、これを非課税とすることについて目下研究中である。

米の供出に関する質問主意書

第7回国会 衆議院 質問主意書 第20号(1950/01/25提出、1期)
質問内容
米の収穫を完了して既に約三ケ月を経過したにかかわらず、その供出は一〇〇%に達せず、遅々として進捗していない。これは如何なる理由に基くものであるか、又これに対して政府は、如何なる対策を講じているか。各都道府県別供出状況の明細な資料を附して答弁を要求する。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of C…
答弁内容
一、供米不振の原因
(一) 作況の不良及び減収量把握の困難
昭和二十四年度産米の作況は当初天候が順調に推移したため豊作を予想されていたが収穫期に近づくにつれ風水害、病害等の被害が激増したが、右の尻下りの作況は減収量の把握を困難ならしめ十一月二十九日の補正会議の際見込んだ減収量よりも十二月下旬発表された推定実収高は更にこれを下廻つている情況にあること。
(二) 調製時期における天候の不良
中…

警官のピストル所持に関する質問主意書

第7回国会 衆議院 質問主意書 第26号(1950/01/31提出、1期)
質問内容
警官が全部ピストルを所持していることは、治安の維持のため必要なことであるが、しばしば暴発等の不祥事件を起しているようであるが、これに対し政府はいかに考えているか、処見を問う。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The National Diet of Japan
答弁内容
警察官のけん銃所持については、その取扱に慎重を期するよう常に注意しているところであるが、取扱不慣れのため、時に暴発事故等を起していることは寔に遺憾なことである。今後共一層指導教養を徹底して事故の未然防止に努めたい。

国立病院の運営状況に関する質問主意書

第7回国会 衆議院 質問主意書 第27号(1950/01/31提出、1期)
質問内容
国立病院の運営は、好転していると信ずるが、その運営収支の状況を詳細に示されたい。なお、今後の運営方針に対する処見を明らかにせられたい。
利用案内
著作権
免責事項
ご意見・ご質問
All rights reserved. Copyright(c) , House of Councillors, The National Diet of Japan
答弁内容
国立病院の業務は、昨年七月特別会計実施後も着々と堅実な運営を図つておりますが、これを収支の面より見ますると、七月より十二月まで六ケ月間の実績で、収入額は、病院収入が十二億一千七百五十四万八千余円、一般会計よりの繰入金四億二千二百八十九万一千余円併せて十六億四千四十三万九千余円でありまして、これに対する支出額は、十四億百十五万七千余円でありますので差引二億三千九百二十八万二千円の剰余を生じたことにな…

※このページのデータは参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/13

小川友三[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧 | 質問主意書



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。