このページでは加藤陽三衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○加藤陽三君 私は、自由民主党を代表して、ただいま議題となっております防衛庁設置法及び自衛隊法の一部を改正する法律案に対し、賛成の意見を表明いたします。(拍手) 国の防衛は、国民的な基盤の上に成り立つべきものでありまして、国民の支持と理解なくしては有効に存在することができないものであります。したがって、政府は、本来、防衛問題をできるだけ国民の広場に持ち出し、国民全体によって理解され、支持されるような施策を講ずることが肝要であると考えます。 昨年秋、わが国初めてのいわゆる防衛白書が、また、本年四月には新防衛力整備計画原案が発表されたことは、右の観点から見てまことに時宜を得た措置でありまして、……
○加藤(陽)委員 私、中曽根長官が御就任以来防衛問題を国民の広場に移すということでいろいろ活躍いただいておりますことを非常に敬意を払うものでございます。きょうはそういう立場から種々の問題について御質問してみたいと思うのでございます。 いまの日本の防衛政策は、申し上げるまでもございませんが、内外の注視の的になっておると思うのであります。国内におきましては専守防衛という政府の方針は了としても、その専守防衛の考え方、やり方にはいろいろ幅がございます。一体日本の防衛費はどこまで膨張するのだろうかというふうな意味の関心が非常に強い。また外国におきましては、先般の中共と北朝鮮との共同声明のように、日本の……
○加藤(陽)委員 外務大臣に事前協議の問題で少しお尋ねしたいと思います。 まず第一は、事前協議と国連協力の問題でございますが、昨年の十一月の共同声明で、朝鮮半島及び台湾の問題が日本の安全に非常に関係があるとおっしゃったことには私は同感でございます。と同時に、今国会になりましてからもいろいろこの問題が論議されました際に、政府側の答弁といたしまして、国際連合で侵略と認定をした場合には問題なく前向きにすみやかに善処するんだというふうな答弁がなされております。私もこれは国連の加盟国として当然だろうと思うのであります。ただ、国際連合として侵略の認定をするということは、申すまでもないことでありますが、安……
○加藤(陽)委員 これから若干防衛の問題についてお尋ねをしたいと思うのでありますが、大臣がまだ御出席になりませんので、大臣にお伺いしたいことはあとに回しまして、まず事務当局の方に二、三質問をいたしたいと思います。 先月、防衛産業の育成及び開発に関する基本方針を防衛庁がおきめになりました。拝見して、非常にけっこうだと思うのであります。ぜひこの趣旨で今後の防衛生産及び開発をやっていただきたいと思うのでありますが、その中で若干疑問な点がございますので、お伺いしたいと思うのであります。 それは、防衛産業の整備方針の中に、適正な競争原理を導入するという趣旨がきめられております。けっこうでございますが……
○加藤(陽)委員 先般、政府が防衛白書と三次防に続く防衛力整備計画の構想を発表されまして、国民の理解を求めようとされておることは非常にけっこうなことと思うのであります。私も防衛白書の内容については大体同感をするものでございますが、若干の問題について大臣にお尋ねをしてみたいと思います。時間が少ないので簡潔に質問いたしますので、誤解を招かない程度に簡潔にお答え願いたいと思います。 まず最初にお伺いしたいのは情勢の見通しでございますが、この「日本の防衛」にも防衛力整備の構想にも、中共の核開発について述べておられますが、中共の核開発の見通し及び潜水艦に搭載しておるロケットの開発状況について、まずお伺……
○加藤(陽)委員 私、提案になりました議案のうちの防衛庁職員給与法の一部改正案について質疑をしたいと思うわけでありますが、法案の内容の質問に入ります前に、自衛隊の生命ともいうべき隊員の規律の問題及び士気の問題についてお尋ねをしたいと思うのであります。 申し上げるまでもなく、自衛隊はわが国の最も強力なる武力組織であります。この隊員の規律が厳正でなければ、また士気が高くなければ、有事の場合には役に立ちません。のみならず、平時におきましては国民にとりまして無用の存在というよりも、むしろ有害なる存在ですらあるといわれなければならないと思うのであります。 先般いわゆる楯の会の事件がございました。これ……
○加藤(陽)委員 先般日米安全保障協議委員会が開かれまして共同の発表がございました。私、駐留軍の撤退そのものはけっこうなことだと思うのでありますが、これに関連をいたしまして二、三お伺いをしたいと思います。 まず、返還された基地の使用の問題でございますが、きょうは時間がないので詳しく申し上げません。これは国家百年の大計を考えて、具体的に最も適切な案を考えていただきたいということだけを申し上げておきます。 次に、駐留軍労務者の解雇の問題でございますが、九千人に及ぶ解雇が発表されておる。しかも最初は来年の三月一日であります。先般全駐労の諸君の陳情を受けたわけでありますが、皆さんの陳情の中に、少な……
○加藤(陽)委員 島国である日本としましては、海洋の開発ということは日本の将来の発展に大きな期待がかけられると思うのでございます。いままで政府も海洋開発の仕事については熱を入れておやりになったことと思うのでありますが、大臣、いままで大体どういうふうな施策を政府としてお進めになってこられたのでしょうか。ことに海洋開発の科学技術の関係についてお聞かせを願いたいと思います。
【次の発言】 大体のお話わかりましたけれども、私、何かいままでの施策が全く計画的に効果的にいっておるのだろうかなという疑問を抱きましたのは、四十六年度の予算を拝見いたしますと、海中作業基地の実験の予算が組んであるわけです。と同時……
○加藤(陽)委員 防衛二法案の質問をするわけでありますが、きょうは主として、私がいままで各地でいろいろな方にお目にかかった際に承りました意見をもとにいたしまして、防衛の問題について国民の皆さん方がどういう点について問題意識を持っていらっしゃるか、そういう点について、私がこれは大事だと思う問題を取り上げて政府の見解を伺いたいと思います。いままで見ておりますと、当委員会における論議はどうも専門用語が多過ぎるように思うのです。やむを得ない場合もありましょうけれども、私もなるべく平易な、わかりやすいことばでお尋ねいたしますから、長官はじめ政府委員の方も、速記録を読めばわかる程度にできるだけやさしく御答……
○加藤(陽)委員 ただいま西村長官から御懇篤なごあいさつがございましたが、私、尊敬する西村先生が防衛庁長官に再度御就任なさいましたことを、心からお祝い申し上げるものでございます。と同時に、非常に困難な時局でございまして、いろいろ御心労のことも多かろうと思いますが、どうぞ国民の期待にこたえて御健闘あらんことを切にお願いする次第でございます。 長官に対して基本的なことをお伺いしたいと思っておるのでございますが、その前に先般の事故につきまして、きょうのテレビで見ますと、いよいよあしたから自衛隊の航空機の訓練を再開せられるようでございます。去る四日の連合審査会のあとで関係各省が協定をおつくりになった……
○加藤(陽)委員 この前の委員会で、日本の核防衛の問題につきまして若干長官にお尋ねしたわけでありますが、きょうはその問題に関連をいたしまして、もう少し質疑をさせていただきたいと思います。 外務省の方に伺いますが、私、アメリカのコングレスのあり方はよくわからないのですが、アメリカの政府職員のコングレスにおける証言というのは、政府の政策と見ていいのですか、どうなんですか。日本だったら、政府委員というのがありまして、政府委員の答弁が政府の方針に反する場合には、修正をしたり取り消したりいたしますね。アメリカはそういうふうなやり方をやっておるのでしょうか、どうでしょうか。
○加藤(陽)委員 この際、法務行政について二、三お尋ねしたいと思います。
最近の検察庁の仕事はたいへん忙しいように聞いておるのでございますが、この聞いただきました資料によりますと、現在、地方検察庁及び高等検察庁において合計百十二人の欠員があるようでありますが、この欠員は充足できるのでしょうか。どういうふうな見通しを持っていらっしゃいますか。
【次の発言】 たいへん困難だというお話でございまして、私もそのように推測はしておるわけでございますが、必要な数はぜひ充足をするように御努力を願わなければいけないと思うわけであります。
それにつきまして前からふしぎに思っておるのですが、これもこの前いただ……
○加藤(陽)委員 ただいま議題となりました皇室経済法施行法の一部を改正する法律案に対する自由民主党、日本社会党、公明党、民社党四党共同提案にかかる修正案につきまして、提案者を代表してその趣旨を御説明申し上げます。 案文はお手元に配付いたしてありますので、朗読は省略させていただき、その要旨を申し上げますと、原案ではその施行期日を「昭和四十七年四月一日」としているのでありますが、すでにその日が経過いたしましたので、これを「公布の日」に改め、本年四月一日より適用しようとするものであります。 よろしく御賛成をお願い申し上げます。
○加藤(陽)委員 私、沖繩の復帰に伴う防衛庁関係法律の適用の特別措置等に関する法律案について、若干の御質問をいたしたいと思います。 まず第一に、今度、沖繩へ自衛隊を配備することにしておられるわけでございますが、私自身も、沖繩が日本に復帰すれば自衛隊を配備することが必要だとの私なりの考えを持っておりますが、国民の中の一部には、戦前沖繩には日本の軍隊がいなかったじゃないか、だから沖繩は返っても自衛隊を配備せぬでもいいんじゃないかという議論がございますが、これに対しまして長官はどういうふうにお考えになりますか、まずそれからお伺いいたします。
○加藤(陽)委員 まず防衛庁長官にお伺いいたします。
この間ニクソンが訪中したわけでありますし、来月は沖繩が日本に返ってくるわけであります。こういう新しい情勢の変化に伴いまして、極東における緊張が緩和したとか、するんだというふうな議論もありますが、どういうふうにお考えになりますか。
【次の発言】 よくわかりました。私も大体同じような意見なんですが、ちょっと話は変わりますけれども、最近スクランブルなどの回数はどれくらいありますか。
【次の発言】 スクランブルの回数は大体同じようなことだというふうな話ですが、日本の領空、領海に近ずく外国の飛行機の機数がふえておるということは、やはり私はたいへん重……
○加藤(陽)委員 運輸省設置法の一部改正法案と航空事故調査委員会設置法案について御質問いたします。 私は、航空輸送の飛躍的な発展ということを大臣おっしゃっていますが、こういうふうな法案が出てきましたことはたいへん賛成なんです。ただ、思いますことは、こういうふうな航空輸送の飛躍的な増強発展に、いまの行政機構――これは装備や要員の点も含めまして――というものがこれで対応するんだろうかということなんでございますが、一時航空庁の設置というふうな構想が伝えられておりましたけれども、今度は形を変えて出てきたわけですが、私はやはり、この段階では、航空庁のようなものをつくって、長官に大きな権限をまかしてやる……
○加藤(陽)委員 ただいま議題となりました、自由民主党、日本社会党、公明党、民社党四党共同提案にかかる、国家公務員災害補償法の一部を改正する法律案に対する附帯決議案につきまして、提案者を代表してその趣旨を御説明申し上げます。 まず、案文を朗読いたします。 国家公務員災害補償法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、次の事項についてすみやかに善処するよう要望する。 一 一般公務員が、特に危険をおかして業務を遂行しなければならない場合の補償についても検討を加えること。 一 民間における企業補償の実態にかんがみ、公務員に対しても公務による死亡見舞金等の支給について検討を……
○加藤(陽)委員 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案に対する修正案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 案文はお手元に配付いたしてありますので、朗読は省略させていただき、その要旨を申し上げますと、原案のうち「昭和四十七年四月一日」となっている施行期日は、すでにその日が経過いたしましたので、これを「公布の日」に改め、在勤基本手当の額、住居手当の限度額及び研修員手当の額に関する改正規定等は、本年四月一日より適用することに改めるほか、五月十五日沖繩が本土に復帰したことに伴い不必要となった改正規定の整理等を……
○加藤(陽)委員 ただいま議題となりました農林省設置法の一部を改正する法律案に対する修正案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 案文はお手元に配付いたしてありますので、朗読は省略させていただき、その要旨を申し上げますと、今回の機構改正により林野庁の所掌事務の整備が行なわれておりますので、これとの関係から、沖繩開発庁設置法の一部を改正して、沖繩総合事務局が分掌することとしておる林野庁関係の事務についても、その条文の整理を行なおうとするものであります。 よろしく御賛成をお願い申し上げます。
○加藤(陽)委員 だだいま議題となりました自由民主党、日本社会党、公明党、民社党、四党共同提案にかかる附帯決議案につきまして、提案者を代表してその趣旨を御説明申し上げます。 まず、案文を朗読いたします。 恩給法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、次の事項についてすみやかに善処するよう要望する。 一 恩給法第二条ノ二の規定について、その制定の趣旨にかんがみ、国家公務員の給与にスライドするようその制度化を図ること。 一 旧軍人に対する一時恩給に関しては、引き続く実在職年が三年以上七年未満の兵に対しても、前向きの検討を加えること。 右決議する。 本案の趣旨……
○加藤(陽)委員 ただいま議題となりました労働省設置法の一部を改正する法律案に対する自由民主党、日本社会党、公明党、民社党、四党共同提案にかかる修正案につきまして、提案者を代表してその趣旨を御説明申し上げます。 案文はお手元に配付いたしてありますので、朗読を省略させていただき、その要旨を申し上げますと、原案では、労働基準局の賃金部を改組して福祉部を設置することにいたしておるのでありますが、最低賃金をはじめとする賃金行政の重要性にかんがみ、この福祉部を賃金福祉部に改め、同部に最低賃金、家内労働等に関する事務をも行なわせることとし、また、昭和四十七年四月一日としている施行期日を、公布の日から起算……
○加藤(陽)委員 ただいま議題となりました運輸省設置法の一部を改正する法律案に対する修正案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。
案文はお手元に配付してありますので、朗読は省略し、その要旨を申し上げます。
原案では、船舶技術研究所大阪支所の位置の変更等に関する改正規定を除き、昭和四十七年四月一日から施行することとしておりますが、すでにその日を経過しておりますので、これを公布の日から施行することに改めようとするものであります。
よろしく御賛成をお願い申し上げます。
【次の発言】 午後二時より委員会を再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後一時十八分休憩
○加藤(陽)委員 職員給与法について御質問いたしますが、その前に、この前ここで同僚横路委員が、予備自衛官の採用の方法について北海道の事例をあげていろいろ御質問いたしておりましたが、あれはその後どういうふうに状況がおわかりになりましたか、ちょっとお答え願いたいと思います。
【次の発言】 手続上整備されていない点も、それはあったかもしれないと思いますね。しかしそれはそれとしても、誓約書が来ないのに給料を払ったりするのは、私もこの委員会で聞いておって、これはおかしなことだと思った。そういう点はやはりきっちりなされなければいけないと思うのですが、予備自衛官で再任あるいは三任、三回目また任用されておる者……
○加藤(陽)委員 防衛問題についていろいろお伺いしたいこともありますが、時間の関係もありますので、きょうは四次防問題を中心にお伺いしてみたいと思います。 八月の一日に防衛庁事務局案というものを発表せられまして以来、いろいろと世論に反応が出てきておるわけでございます。私は、これらの反応を私なりに整理しながら、政府の見解をお聞きしたいと思う次第でございます。 それに入ります前に、最近のわが国の防衛上と申しますか、特異な事象があったかどうか。たとえば、前から言われておりましたとおり、領空侵犯の事件とか、あるいは領海の不法通行とか、そういうふうな事柄があったかどうかということについて、まずお聞かせ……
○加藤(陽)委員 去る九日、政府は第四次防衛力整備計画を御決定になったと承知いたします。たいへん当初の予定よりおくれられたようでございますが、御決定になったことに対して敬意を表するものでございます。 この問題について若干の御質疑をしたいと思うのでありますが、まず、私、政府の発表せられたものを読みまして、情勢判断につきましては大体同感できるものでございますが、まず防衛構想から質問を始めていきたいと思います。 その第一は、今度は第三次防衛力整備計画の防衛構想を引き継いでおるわけでございますけれども、日米安保条約に対する期待度というものは、第三次防衛力整備計画のときに考えておられたのと大体同じよ……
○加藤(陽)委員 まず、久住先生にちょっとお尋ねいたします。 先ほどの公述、たいへん私、有益に承ったわけでございますが、その中で、沖繩の基地の返還の見通しが暗くないというふうなお話がございました。非常にけっこうなことだと思うのでありますが、日本の立場は別といたしまして、アメリカ側の立場から考えまして、どうも私、そう簡単にいくんだろうかという気がしてならないのであります。 御承知のとおり、中共の国連加盟とかニクソンの訪中とかいろいろありますけれども、一面におきましては、朝鮮半島の不安というものはいまでも続いておる。かれこれしばらくの間はなおこのような情勢が続くんじゃないかというふうに、私には……
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