衆議院議員国会活動ランキング(全期間)
このページの情報は古いです。今後、別ページで同様の情報を表示する予定です。(2024/02/07)
戦後、日本国憲法公布以降に在職した歴代衆議院議員について、院内での各種活動の回数、文字数を集計し、各項目について上位の議員を並べました。衆議院でどのような政治家がどのような立場で活躍してきたのかを知るために作成しました。各期ごとのデータは広い画面の場合は左に表示されるサイト内移動リンクの各期の活動統計、狭い画面の場合は国会議員名簿一覧にある各期の活動統計を参照してください。
※政党は選挙時の公認政党を示しており、上段が初当選時、下段が最後の当選時の政党です。「非役職」は議会・政府役職以外の立場を示し、主に野党議員による質疑を集計しています。背景水色の議員は2017年衆院選以降在職している議員です。※画面が狭いため、本会議、委員会の政府役職、非役職の発言文字数、委員会の幹部出席数を表示していません。そのほかの注意事項はこちらをご参照ください。
本会議発言回数
解説
本会議で発言した会議の回数を集計しています。上位には歴代の議長や主要閣僚を歴任した首相が並びます。
本会議政府役職発言文字数で上位に来ている近年の首相が「回数」では上位に来ていません。これは首相就任前の主要閣僚経験が浅いことや、首相在任時の1回の発言が長いことが関係していると考えられます。
副議長を務めた岩本信行、渡部恒三がランクインしているのが目をひきます。前者は長く務めたことや当時の議長の体調から登壇回数が多かったと思われます。後者は副議長在職時の
発言内容からわかるように、会議の途中から議事進行を行うのが常態化していたためで、これも当時の議長の体調のためと想像されます。
本会議政府役職発言文字数
解説
内閣とその関係役職の立場から本会議で発言した文字数を集計しています。「立場」は国会会議録検索システムの「肩書」の記録によります。
演説と答弁の回数と長さから、歴代首相が上位を占めています。21世紀に入ってから首相の発言文字数が伸びているようで、在任期間が1年程度の首相も20位以内に入ってきています。本会議非役職発言文字数
解説
議会・政府役職でない議員が本会議で発言した文字数を集計しています。代表質問に立つ野党党首経験者が上位に並びます。
党幹部在職期間が長い日本共産党の議員や55年体制下の野党各党の有力政治家が目立つ一方、近年の野党第1党党首でランクインしたのは枝野幸男のみでした。野党勢力の離合集散が激しく主要野党代表としての任期が短いことなどが影響していると考えられます。
公明党の井上義久は党副代表ですが、党代表が参議院議員のため代表質問に登壇しています。委員会発言回数
解説
委員であるかどうかに関係なく委員会で発言した会議の数を集計しています。
委員長による議事進行、野党議員による質疑、閣僚による答弁与党議員による動議発言など全てを含んでいます。日常的な法案審議に長く携わった議員と言えるでしょう。委員会政府役職発言文字数
解説
内閣とその関係役職の立場から本会議で発言した文字数を集計しています。「立場」は国会会議録検索システムの「肩書」の記録によります。
首相経験者が多く並びますが、主要閣僚を長く務めた結果であるといえます。そのため本会議政府役職発言文字数とは異なり、近年の在職期間の短い首相はランクインしていません。その代わり、首相一歩手前まで行った有力政治家が上位に顔を見せています。委員会非役職発言文字数
解説
議会・政府役職でない議員が委員会で発言した文字数を集計しています。質疑に立つことの多かった野党議員が上位に来ています。
各党の有力幹部にはならなかったため一般に知名度が低い議員が多いです。各議員の委員会統計と委員会発言一覧からは、専門分野を持っていて同じ委員会で長年活動した議員が多いことがうかがえます。
近年在職した議員はほとんどいませんが、これは一般の委員会審議がかつてに比べて低調であることや、専門分野で長く活躍できる議員が少なくなったことが影響しているのかもしれません。委員会出席回数
解説
委員会に委員として出席していた数を集計しています。基本的に在職期間が長いほど出席回数の総計は多くなります。また、委員会開催回数が多かった戦後初期に在籍していた議員も多くなる傾向があります。
ただし、在職期間が伸びても有力議員は政府、議会、党の役職に就任するために、どの党でもベテランになるとこの数字は伸びにくくなります。これに対して、日本共産党の議員は大ベテランになっても有力幹部にならない限り委員会に積極的に出席し、発言しているようです。
自民党の場合は、出世コースに乗らずに族議員として長く活躍した議員が上位に来ているようです。また、ベテランが自民党を離党すると委員会への出席が回復する傾向もあるようです。委員会幹部出席回数
解説
委員会に委員として出席した際に委員長、委員長代理、理事であった場合の出席数を集計しています。
委員会の委員長には与党の議員がなりやすいため、出世コースに乗らなかった自民党の中堅議員が多く並びます。また、委員会開催回数の多かった戦後初期から在職し、自民党結党に参加したような議員も多いようです。質問主意書提出数
解説
議長に提出した質問主意書の数を集計しています。質問主意書がブームになった21世紀以降の議員が大半を占めています。
国会では質問主意書は野党が提出するものということになっています。自民党議員が含まれるのは、3年間の民主党政権時代に数多くの質問主意書を提出したためです。
前世紀の議員では戦後初期の数少ない共産党議員、横田甚太郎がランクインしました。
なお
鈴木宗男議員の質問主意書のページは、国会議員白書の全ページの中で最も容量の大きなファイルです。
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