このページでは鮎川義介参議院議員の3期(1953/04/24〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は3期国会活動統計で確認できます。
○鮎川義介君 大体この一番主なものはやはり陸地の測量部あたりがああいう地図をこしらえるのが一番先ですか。どういうことが一番問題の先ですか。今の五万分の一とか十五万分の一とかいうああいうものをやり変えるということが差当りのことですか。
【次の発言】 この頃何ですね。ヘリコプターか或いはグライダー式の航空測量をするとして、あれはやはりこの三角点がなければいかんですか。そんな昔の古い方法でなくてもいいんじやないですか。やはり依然としてああいうものが要するんですか。
【次の発言】 要るんですか。
【次の発言】 それはどういうわけで要るんですか。小さく細かくやるわけですか。
○鮎川義介君 私は後ほど長官がおいでになりましたら言いたいと思うことがありますが、それにこれが関連しておりますから、別の角度からちよつと申上げて見たいと思います。今日本の経済情勢というものを財政的に見ますというと、何もかもみんなふんばる力はないと思います。最も重点的にお金をかけた、一円の金でもそれが最も有効に全体に影響のあるということで行くのが現在のやり方だと思うのです。殊に参議院におきましては国全体のことから考えるということで行きたいと思うのです。従つて先ほどのお話のようにこの離島に電気を引つ張るというようなことは非常に高くかかると思うのです。実際は先ほどの永井さんのおつしやるように農山漁村……
○鮎川義介君 どのくらいかかります。
【次の発言】 今の長官の御説明とそれから前から頂いております御演説の要旨をよく拝見しまして、大変結構に一応できておると思いますが、私はちよつと御質問をいたしたいのは、今輸出をやつておりますが、大体出血輸出になつておる、これはつまり国際収支のバランスをとるために続けてこれをやる場合には出血がなお多くなる虞れがあると思うのです。それを出血はかまわないから積極的に政府はやつたほうがいいというお考えですか。それとも出血をしないで、若しそうであるならば輸出を制限してもしないようにするのがいいか、どつちの御方針なんでしようか。
○鮎川義介君 私は先ほど宇佐美先生のお話の、財閥がつまり戦争というものを起した原動力の一つであるかのごときお話でありました。私は少くともそうではないと思います。あのときに財閥であろうが、或いは普通の民間であろうが、あの際の戦争というものは国民が同じ考えでいたものと思う。財閥であるために戦争に協力したという事実は殆んどないと思うのです。それは私は巣鴨におりまして、すべてそういうことは財閥に向つて巣鴨で証言をとられたのでありますが、そういうことは絶対になかつたということを申上げておきたいのです。それは非常な認識違いであるということを申上げておきたいと思います。これはお調べになつたらよくわかることで……
○鮎川義介君 私は今回の御諮問の点三つあると思います。一つは私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案、二が特定中小企業の安定に関する臨時措置法の一部を改正する法律案、三が輸出取引法の一部を改正する法律案、この三つだと思います。これはいずれも非常に重大な問題でありまするが、私は実は日本が敗戦いたしましてこういうふうになつてから、日本を復興するにはどうしたらいいかということを大分研究して見ました。恐らくこういうふうな法律で頽勢を盛返すということは不可能だと私は思うのです。改正してもせんでも同じことになるのではないか、いずれは……、という考えがございますから、私は今回これは……
○鮎川義介君 およそどうなんですか。そう詳しいことでなくて、あなたのほうの検討中のでいい。
【次の発言】 六億以下になるようなことはございませんか。
【次の発言】 そうすると、思惑輸入というものが相当出て来るでしようが、それをチェックする方法を大体とつているでしようか。
○鮎川義介君 私は、石油に関係しておりますが、ここに二十八年度六百万トンとありますが、もう少し多いのじやないですか。
【次の発言】 今現在輸入しているのは、これよりちよつと多いのです。消費はそういうものですか。キロリツトルは大体同じとして、今年が九百五十万トン、この表では去年が六百万トンになつていますが、千万トンにかかつたのではないですか。
【次の発言】 二十八年だから、これはもう済んだ……
【次の発言】 実績がもう少し多いはずである。消費と書いてあるでしよう。石油の消費、石油というのはすべての石油でしようね。原油なんかも入れて。
【次の発言】 今年は少し減らして九百五十万トンになつている。日……
○鮎川義介君 私は新らしい長官である高碕さんとは、非常に長い間のつき合いをしておりまして、かつ事業を共にしまして、ことに満州においては、計画経済というもののもとに、ニ人で画策いたしましたが、その間いろいろのことがありまして、今度久し振りに高碕氏は、日本の経済の一番芯になるものに携わられるということで、私は非常に喜んでおります。ことに最近中南米に行かれまして、その際に得られたところの、現在の情勢から日本というものを見られる上についての知識を外分に特つてお帰りになつたということを承知しておりまするので、これはわれわれがもと満州においていたしましたときの成功した面と、それから失敗いたした面とを深く考……
○鮎川義介君 さっきからの御説明を聞きますと、なんだか作ったようなもので、筋が、一つの大きな目標があってそれに向って進むというのでなしに、従来のやつを数字的にこしらえて、そろして六カ年の末にはこう合うような工合にこしらえたようにも見えるんですが、そうではないんですか。何かこう一つ輸入なら輸入をこういうふうに重点を置くとか、道路計画のこと、あるいは海外投資に十分金を使おうとかいう重点的の筋のようなものがないように、全面的に従来のやつをずっとこう、前の傾向をただ幾らか修正ですか、なんですか、あとでこしらえるというような、先にものがあってでなしに、これからこう合わしていくような感じがするんですがね、……
○鮎川義介君 この法案と、それから道路審議会というものがありますが、それとの関係はどうなっておりますか。こういう公団が出るまでの審議会との関係ですね、どういうふうになっているか。
【次の発言】 これは全部、審議会を通過してから、できたものですね。
【次の発言】 ただいま道路審議会と言ったのは間違いで、交通審議会との関係です。
【次の発言】 私の意見を申し上げます。私はこういうものができるのは、いわゆる交通全般の交通論議が十分できて、それからこういうものに来るのがよくはないかと思いますが、ただ道路だけでなしに、一般の交通というものから、もう一ぺん再検討する必要はありませんでしょうか。
○鮎川義介君 私は純々無所属のただ一人の委員といたしまして、意見を申し上げます。 私は、東北にこの事業が必要であるかどうかはまだ研究しておりませんので、申し上げる資格はありませんが、先ほど来のいろいろの政府の御答弁などを聞いておりますと、実業的に考えますと至って不安定なものであると思いまして、必要ありとしても、ああいうような程度でこれを着手すべきじゃないというふうに私は考えまして、賛成いたしかねるものであります。
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