このページでは小島慶三参議院議員の17期(1995/07/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は17期国会活動統計で確認できます。
○小島慶三君 私は、民主党・新緑風会を代表しまして、財政構造改革の推進に関する特別措置法案につきまして、橋本総理の御見解をお願いしたいと思っております。 昔のことですが、ローマ帝国というものがありまして、これは中興の祖と言われたのはジュリアス・シーザー、向こうの名前でユリウス・カエサルという人でありますが、彼は世界国家への改造ということを目指しまして、暦、通貨、市民権、こういった改革を手始めに、政治、行政、地方制度、司法、金融、社会福祉、土地、文教、医療など広範な改革に着手したのであります。 ところが、これに対して、彼の友人であり、そしてまた政敵でもあったキケロという人がありまして、これら……
○小島慶三君 私は、新緑風会を代表いたしまして、二、三、お伺いさせていただきたいと思います。 初めに、三大臣、どうもきょうは御苦労さまでございます。 私の最初に伺いたかったことは、実は法務省の関係であったわけであります。けさほど笠原委員からかなり長い時間にわたってオウムの関係の御質問がございました。私もそれに関連して田沢大臣の滋味あふれるお言葉をいただきたかったのでありますが、これは省略させていただきます。 それで、労働省と防衛庁の方にお伺いをいたします。 まず、労働省の関係でございますか、これは雇用促進事業団の問題でございます。私、昔のことで恐縮でございますが、炭鉱のスクラップ・アン……
○小島慶三君 私の時間が非常に少ないものですから、恐らく一問しかできないと思うんですけれども。 一つは、私は前からベトナムといろんな関係がありまして、一番古くは国連のメコン委員会というのがありまして、あそこに十ばかりダムをつくるということで、環境問題だとかいろんな関係で議論がたくさんありまして、結局これは今でもまだ実現していないわけであります。国連メコン委員会のメンバーとして行きまして、私もいろんなことを感じたんだけれども、確かにポテンシャルのある国で、これから恐らくいろんな形で伸びていくであろうというふうに思って帰ってきたわけです。 それからもう一つのかかわりというのは、メコンのメコンデ……
○小島慶三君 私、余り持ち時間ございませんので、ごく簡単に二、三問お伺いしたいと思います。
最初に、今度の民活法で対象がリサイクル施設それから大規模スタジアムというふうに指定されておりますが、この具体的な中身、ちょっとイメージが浮かびませんので具体的な中身。それから、今後どういうプロジェクトが出てきて、またどういうふうな新しい産業が誘致されるのか、誘発されるのか、その辺お伺いしたいと思います。
【次の発言】 このプロジェクトの決定の仕方とかいろいろ問題はあると思うんですけれども、次に移ります。
私、今度のストックオプションの制度というのはいい人材を集めるために大変おもしろい制度だと思ってお……
○小島慶三君 私は、この機会をかりまして景気の先行き、見通し、この辺について少しお伺いをしたいと思います。 初めに、私はどうにもわからないことがあるんですけれども、今まで四年間何回も補正予算を組んだりということで景気対策をやってきたわけであります。しかし、五十三兆ほど四年間に使って、しかもその効果というのがほとんどなかったというのは一体どういうことなのだろうかというのが私のまず第一の疑問でございます。 これはあるいは不況の見通しといいますか、そういうものが非常に認識が甘かったのかもしれない。あるいは循環的な不況ということで非常に性質を軽く見られたのかもしれない。あるいはタイミングが間違った……
○小島慶三君 私は、きのうに引き続きまして、景気の問題について二、三考えていることも申し上げ、御質問もしたいというふうに思っております。時間が十分しかございませんから、二問に限定をいたします。 初めのその一つは、こういうことなんです。きのう、景気の先行きについて経済企画庁長官のお考えを承りました。大分目標に照らして厳しい状態だというお答えがありました。私も全くそのとおりだと思っております。 ただ、考えてみますと、やはり日本がいろいろ景気対策以外の経済対策としてやっていることのその裏の面というか、そういったことともこの景気というのは関係がある。持って回った言い方で、もっと端的に申しますと、例……
○小島慶三君 大変緊迫した議論の後でございますが、私は今の景気対策の前提になります景気の現状という問題につきまして、企画庁長官お見えでございますので、まず企画庁長官にお尋ねをいたしたいと思います。 政府の景気の認識というのは、月次の経済報告や何かで刻々に変わってまいったかと思われます。初めは回復という言葉があったんですけれども、今では回復という言葉はなくなって景気の先行き弱含みという表現になっております。国民としては、非常にデリケートな言葉の用い方でありますので、この景気の現状というものについてなかなか的確な判断というものが下せないというふうなうらみがあると思っております。 それで、私は、……
○小島慶三君 きょうはお三人の方、おいでいただきまして本当に御苦労さまでございます。 私の昔から知っている人でレスター・ブラウンというのがおりまして、この人は世界の食糧需給の将来は非常に難しいことになるだろうというので「フルハウス」という本を書いたんです。私はそれを翻訳しまして、少しオーバーですけれども「飢餓の世紀」ということで出したわけであります。その本の中に漁業の問題、魚の問題というのがありまして、世界の漁獲の可能量でしょうか、一億トンという数字が出ております。世界の十七の漁場では既に非常に乱獲というか、そういうことで限界に達しているということで、全体としてブラウンの説は水産限界説なんで……
○小島慶三君 きょうは、大臣、本当に御苦労さまでございます。 私は、今回の一連の海洋法規、これはまさしく画期的なものであると思いますが、この中で、海洋生物資源の保存及び管理に関する法律案というのは、私は大変敬意を表するもので、非常に立派なアクセスであるというふうに思っております。 ただ、この中で非常に問題になりますのは、この法律のコアとして可能な漁獲量という規定がございます。このシステムについては先ほど御質問がございました。私は、この可能な漁獲量というのは、海洋法規の研究会の説明を読んでみますと、これは非常に科学的知見に基づくとかいろんなことが書いてあったんですけれども、実はよくわからなか……
○小島慶三君 ただいまから金融問題等に関する特別委属会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの林君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に坂野重信君を指名いたします。(拍手)
○小島慶三君 総理、大蔵大臣、農林大臣、御苦労さまでございます。 私は、きょうはせっかく両大臣おそろいでございますので、国の財政運用というか、そういう点で少し御意見を伺いたいというふうに思っております。 このごろ、前の武村副総理が中央公論に論文を書かれました。これは、要するに財政危機ということが焦点でありまして、「このままでは国が滅ぶ」というふうな強い言葉も使っておられるわけであります。 確かに、今の国債依存の体質から申しますと、年度末の国債二百四十何兆円、それから隠れ借金が四十三兆ですか、さらに地方の地方債が百二十兆ということになりますと、合計して四百兆、これは国民所得の八割にも達する……
○小島慶三君 皆様御苦労さまでございます。 私は新緑風会を代表しておりますので、恐らくこの御質問が最後の持ち時間になると思いますので、新緑風会の立場を総括して初めに申し上げておきたいと思います。 私どもの立場は三点に代表されると思うのでございます。一つは、自己責任原則で徹底的な処理を進める、これが一つ。二つ目は、どうしても必要な場合には日銀特融を活用する。それから三つ目は、六千八百五十億は削除していただく。この三点でございます。 しかし、日銀特融というのを使うということにつきまして、きょうも大蔵大臣からなかなか困難な問題があるというお話がございました。それから、この間の公述人の公述では、……
○小島慶三君 きょう諸先生のお話を段々と伺っておりまして私一番気になるのは、先ほど加藤さんからも、それからほかの方からもいろいろお話がありました日本経済の成長力という問題でございます。これに一番関心を持ちました。 来年度の経済成長について先ほど来企画庁長官から二・五%いける、もちろん条件つきでありますが、そういうお話がありました。私はそこまでとてもいけるとは思っておりません。それから、中長期の成長率につきましても長官から三%、これも条件つきでありますが、いける、こういうふうなお話があったんですけれども、これも私は非常に無理だというふうに思っております。条件が整わない場合に一・七五とおっしゃい……
○小島慶三君 私は、経済成長とエネルギーという問題について少しく両大臣、関係の方の御答弁をいただきたいと思います。 まず初めに、今の政府の見ておられる短期、長期の経済成長見通しについて私は若干疑問を持っております。今までの経済成長があれだけの公共事業予算を投入してなおぱっとしなかったのは、一つは円高、それから一つは金融秩序が崩壊した点、この二つであろうと思うんですね。 円高の方は最近大分緩和されましたから、この点の影響はむしろプラスに出ていると思うんですけれども、金融秩序の方は崩壊が目の前にさらされたということであって、これからどういうことで決着するのか、この点についてもまだ見通しが得られ……
○小島慶三君 初めに、石炭の方から入りたいと思うんですけれども、これは随分昔の話になりますが、石炭もかつては黒ダイヤとかいろいろ言われて、二千万トンの生産を目標にしてやっていたころもあるわけであります。私がかかわりましたのはそのころでありまして、それから以後スクラップ・アンド・ビルドというようなことがだんだん実施されるに至りまして、私がやっておりましたときにたしか四、五本新しい法律をつくった記憶があります。その一つが炭鉱離職者援護法というので、これは後に雇用促進事業団になります。それからもう一つは、産炭地振興法というので、これは産炭地域振興事業団という形になりましたが、それ以外に合理化事業団と……
○小島慶三君 時間の関係もございますので、簡潔に二、三問お伺いいたします。 初めに、円滑化法の関係ですけれども、この円滑化法が設備効率の改善、地域振興の両面で非常な成果を上げたことに対して敬意を表します。 ただ、考えてみますと、従来の立地政策の要点というのは拠点化であったと思うんですね。点から線、線から面、面から立体へという形でだんだん対象は広がってきたけれども、その対象というのは拠点化という線に沿って行われてきたというふうに思うわけです。拠点化というのはある意味では差別化、他の拠点化されないところに対しては差別化であり、そういうものと空洞化の関係というのも必ずしもないわけではないというふ……
○小島慶三君 本日はせっかく二大臣がお見えになっておられますのに、専ら通産省の話になってしまっているわけでありますが、私はきょうはできればひとつ、せっかく公取の委員長がお見えになるなら、持ち株会社の問題でもお伺いしょうと思ったんですけれども、ちょっとまだこれ固まってないということでございますので、これはもう遠慮いたします。 それで、実は「中央公論」に武村前大蔵大臣が「このままでは国が滅ぶ 私の財政再建論」という論文を出しておられます。私もそれを読んで大変に感心をいたしました。私と主張が同じ点が幾つかありまして、例えばその中には支出について一律五%カットするというふうな御提案があります。これは……
○小島慶三君 きょうはお三人の方、わざわざお忙しいところありがとうございます。 私ちょっと伺いたいのは、お三人にお伺いしたいんですけれども、電話勧誘の問題でございます。 私は、電話というのは通信とは違うと思うんですね。通信の場合には一日に一回か二回、ポストにとりに行けばいい。電話はそうでない。一日何回でもかかってくる。その場合に、やはりどこにいても電話をまずとりに行って電話機を取り上げなきゃならぬというアクションが必要である。一日仮に十回かかってくるといたしますと、これは私の家内の説なんですけれども、三分の二は広告電話、電話勧誘であるというわけであります。そうしますと、一年に三千六百回のう……
○小島慶三君 私、この問題、いろいろ考えてみまして、何か三本柱というか三点セットというか、そういうものがあると思うんです。 一つは、国の意思としての法律。これはやはり事業者と消費者の間の接点をどこに求めるかということが最重要課題であろうというふうに思います。それから二番目は、事業者のモラルだと思うんです。これは相当大きなウエートを占める。それから三番目には、やはり消費者の意識というか認識というか、消費者の自覚といいますか、そのレベルの問題であろうというふうに思うんです。したがって、モラルが低いし消費者の認識が低いという場合には、やはり法律としてはかなり前に出ないといけないということが私あると……
○小島慶三君 きょうは委員長お出ましをいただきまして、ありがとうございます。 私は、この独禁法の今回の改正については大変大きな期待をかけていたわけであります。しかしながら、実際提案された法律案を見ますと、非常に長年の懸案であった持ち株会社の問題には全然これは触れておらないということで、機構の拡充、もっと公取さんの立場で言えば機能強化ということかもしれませんが、そういうことだけに終わっておるわけでありまして、私は大変これには賛成できないものであります。 やはり財政困難なこの時期に、リストラが最も必要な時期に行政機構を拡充するということはいかがなものかということが一点であります。それから二点と……
○小島慶三君 ただいまから地方分権及び規制緩和に関する特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条第二項により、私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの斎藤君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に浜四津敏子君を指名いたします。(拍手)
○小島慶三君 規制緩和は今の政治あるいは政策の基本的な柱である、これは私もよく理解いたします。そしてまた、これを推進するという必要、これもわかるわけでありますが、政府のいろんな推進計画とかそういうものを見ておりますと、どうも何か本腰が入らないという感じがするんです。大宅さんもそういうふうな御認識であるかと思うんですが、一体これだけの大きな問題がなぜ進まないのかということに私少し疑問を持っておるわけであります。 一つには、やはり規制緩和という問題と、リエンジニアリングとさっき大宅さんおっしゃいましたけれども、この関係がよくほどけていないというか、そういうことが一つあるのではなかろうか。つまり、……
○小島慶三君 きょうは両大臣、御苦労さまでございます。私の時間は十二分でございますので、ごく簡単に一、二問お伺いしたいと思います。 規制緩和ということでありますが、規制というのは、そのもとは市場の欠陥ということから出てくる場合が非常に多い。したがって、例えば危機管理でありますとか、あるいは社会生活でありますとか、あるいは環境の問題でありますとか、こういう点についての規制というのは減ることはない、どんどんふえるというふうに思っております。 私、国の関与の実態把握の結果という資料をいただいたんですけれども、これで見ますと、平成七年三月三十一日現在で国の関与の総数は三千三百三十三件、これは一昨年……
○小島慶三君 与えられた時間が極めて少のうございますので、言葉が足りません点はお許しをいただきたいと存じます。 私が非常に関心を持っておりますのは、財政の危機ということでございます。これは前の武村大蔵大臣もそういう発言をされておられますが、私も、この危機というのは並々ならぬものであり、これから中長期的にもそういう可能性が存在しているということで、大変心配しておるわけでございます。それで、いろんな説明は省略いたしますけれども、この際やはり行財政の徹底的リストラということを忘れてはならぬのではないかというふうに思います。 そういう線に沿って歳出の削減ということをもっと徹底的にやるべきだと思いま……
○小島慶三君 私は、今回提出されました暫定予算につきましては賛成をいたします。
ただ、この賛成は私自身にとりましても大変苦渋に満ちた賛成でございました。事ここに至ってはやむを得ないというのが賛成に至る私の結論でございました。
そういうことで、多くの皆さんもそう思っておられると思うんですけれども、事ここに至るまでのいろんな動きにつきまして、ひとつ一国のつかさである橋本総理大臣から所信と所感とをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 ありがとうございました。
私、総理に御質問したわけで、総理としてのお立場と今のお答え、そういう点を拝聴しまして、あるいは自民……
○小島慶三君 私は、限られた時間でございますので、従来の議論と重複しないように、論点を少し変えて御質問をしたいというふうに思います。 初めに、日銀総裁にお尋ねを実はしょうと思っていたんですけれども、ちょっとおくれておられるということなんで、これは後に回しまして、次の質問から始めさせていただきます。 私は、これは一昔も二昔も昔ですけれども、学生のときに中山伊知郎先生という大先生がおられまして、その先生に教わったのは、経済政策の目標というのは進歩と安定だと、この両立が非常に必要であるということを伺ったわけであります。 考えてみますと、進歩に対するいろんなニーズというのは予算上はほとんど大蔵省……
○小島慶三君 きょうは両参考人の方、本当に御苦労さまでございます。 私が一つお伺いしたいと思っておりますのは、今回の住専を中心とした金融問題というのは、これはもうすぐれてモラルの問題だというふうに思っておるわけでございます。借りた金は返さなくてもいい、最後に赤字が出れば国につけ回せばいい、これは大変なことだろうと私は思っております。こんなことは日本の歴史上でもございません。室町以来の珍事だと思うのでございます。それから、システムの自己否定でもあると私は思っておるわけであります。 こういうことがございますので、何か銀行に対する一般の目も変わってまいりまして、銀行に金を預けておくと何をされるか……
○小島慶三君 どうもお二人の参考人の方、お忙しいところありがとうございます。御苦労さまでございます。 私、二つばかり質問させていただきたいと思うんですけれども、農村協同組合というものは、私は本来は農民の農民による農民のための組織であるというふうに強く思っております。そういう意味で協同組合のあり方、協同組合というものはやはり農村での事業形態のある意味での一つの理想的な姿なのかなと前から思っていますし、そういう農村協同組合論というのを書いたこともございますし、それをテキストにしたことも実はあるわけです。そういう立場から見ますと、今回の問題というのは、全く唖然とせざるを得なかったというふうに私は思……
○小島慶三君 きょうお伺いしたいのは、まず第一に、今年度の経済成長率の見通しということでございます。 先般、IMFでは日本の経済成長率を、これ年度でなくて年間なんですけれども、九六年二・七、それから九七年三・一という比較的高い想定を出しております。これは、九四年の〇・五、それから九五年の〇・九に比べるとかなり高い想定をしておるわけであります。ただ、その前提として、本格的な回復軌道に乗った場合にという条件がついておりますので、ちょっとその点を割り引きしなければなりませんが。 一方、国内の主要な調査研究機関におきましては九六年度一・三%から二・四%と非常にばらついておるんですが、殊にその内訳を……
○小島慶三君 ただいまから地方分権及び規制緩和に関する特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条第二項により、私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの斎藤君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に猪熊重二君を指名いたします。(拍手)
○小島慶三君 私は、きょう、こういうふうな問題で御質問申し上げることに実は大変暗たんたる気持ちを持っております。 私は三十七年まで通産省におりました。通産省は私にとっては誇りであり生きがいであり、そしてまたある意味では太陽でもあった。そこで仕事をすることに私どもは、例えば一週間徹夜をしても、それからたとえ雨が漏る庁舎の中で傘を差して仕事をしても私は苦痛ではなかった。通産省の仕事を通じてお国のために、国民のためにという意識があったと思うのであります。 それが今こういうふうな事件が起きてみますと、果たしてどういうことになってしまったのかと。十年間、泉井氏と関係があったというお話がさっきございま……
○小島慶三君 ただいまから地方分権及び規制緩和に関する特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条第二項により、私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの斎藤君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に猪熊重二君を指名いたします。(拍手)
○小島慶三君 初めに、長野県における土石流の問題について、私も何回かあそこに黒部ダムの建設で行ったことがございまして、大変に哀悼の意にたえません。ここでお悔やみを申し上げ、御家族の方の御健勝をお祈りいたします。 それで、きょうの質問でございますが、余り時間もないことでございますので、端的に幾つかお伺いをしたいというふうに思います。 まず、私はこのごろ年をとったせいか月日の流れが非常に速い、時間のテンポが非常に速いということを痛感しております。殊に、この前、武村元大蔵大臣が中央公論に論文を書かれまして、日本はこのままでは滅びるということをおっしゃっておられます。私もこのごろひしひしとそういう……
○小島慶三君 藁科先生に時間を譲っていただきまして、ごく手短に二、三御質問申し上げたいと思います。 これは昔話になって恐縮ですけれども、昔、私、公益事業委員会というところにおりまして、電力の再編成というのをやったわけでございます。そのときは、日本発送電という発送電一貫の国策会社、それから地区の配電会社、これをつきまぜまして九つの発送配電一貫の今のシステムをつくったわけでございます。 その後、ごうごうたる非難を浴びながら電気料金を三倍にし、そして当時は気違いであると言われた七千七百億の電源開発計画を遂行しまして、それで電力についてはおおむね不便のない体制ができたというふうに思っております。こ……
○小島慶三君 きょうは大蔵大臣、次官、政府委員の方々、御苦労さまでございます。 私、最初にお伺いしたいのは、実は私の個人的なことになりますが、全国に三十三の小島塾というのがありまして、年初からずっと各地区を回っております。そこで非常に従来と違ったというかそういう印象を受けましたのは、日本の先行き、これは一体どうなるんだろうかと。先が見えないし、何をやろうとしても元気が出ないという大変情けない、しょんぼりした話ばかり出てくるわけであります。少し前のことになりますが、前の大蔵大臣の武村さんが中央公論にこのままでは日本は滅びるという論文を書かれました。私も大変それと似たような感じを今持っているわけ……
○小島慶三君 大臣、御苦労さまでございます。 私は、今回の関税定率法の改正の内容につきましては、ほぼ異論がございません。しかし、一問、大臣にお伺いしたいと思いますのは、昔は関税自主権というものが確立をしておりまして、これは国の主権の非常に大きな要素であったと思うんでございます。最近、国際化あるいは自由化というふうな流れの中で、この関税の意味するものが大分変わってきているのではないかというふうに思うのでございます。 そこで、この関税政策のこれからの位置づけといいますか、ありようといいますか、そういうことについて大臣の御所信を伺いたいと思います。よろしくどうぞ。
○小島慶三君 大蔵大臣、続いて御苦労さまでございます。 私は、今回提案されています二つの法律についてお伺いしょうと思ったんですけれども、その前に一つ恐縮ですけれども大蔵大臣にお尋ねをしたいことがあるわけでございます。先般、橋本総理が新しい財政改革の五原則というものを提案されました。それから、赤字脱出の目標の年次も二年間ですか繰り上げるということになった。総理、大蔵大臣に今まで私が申し上げてきましたことと大体平仄が合っているといいますか、そういうことで大変結構だと思っておるわけです。 ただ、赤字公債を、今七兆五千億ですか、これを二年繰り上げて消すということになりますと、かれこれ従来の一兆から……
○小島慶三君 きょうは、大蔵大臣もお見えになっておりますし、西部君の雑誌その他で存じ上げている榊原局長さんもお見えでございますので、ひとつこういうことを伺ってみたいと思うんです。 それは、日本の発展途上国のテークオフについてのスタンスというか、これは一体どういうものであるかということがまず第一の問題でございます。 これは、私かつてメコン委員会におりましたときに、メコン川に十のダムをつくる、大開発をするというプロジェクトがありまして、それについていろいろ大変な議論をしたわけでありますが、フォード財団からこういう意見が出ましたので、それを今でも記憶しております。それはどういうことかと申しますと……
○小島慶三君 なかなか世の中難しいことが多うございまして、本当に私はこのままで日本が一体どうなるかという思いがひしひしと起こっております。 その中で、橋本総理、五つの改革、さらにこれに社会改革が加えられまして六つの大改革をおやりになると先ほどもお話がありましたけれども、本当に終戦以来の大改革であるというふうに私は思っております。しかも、それを火だるまになってもやり遂げるというお気持ちであるというので、まことにその意気や壮と、本当に心からそういった一国の宰相としてのスタンスに深く敬意を表するわけでございます。 それからもう一つ、この改革の過程でペルー事件あるいは重油の流出問題等が起きまして、……
○小島慶三君 私は、橋本総理が主張し推進しておられる六つの改革についてはもう全幅的な賛意を表するものでございます。最初にこれを申し上げておきます。 しかし、これはなかなか難しい局面をたくさん持っておると私は思っております。確かに、日経の調査にもありますように、国民の六〇%は財政改革を支持しております。それから、経済同友会も及ばずながら先般の総会で市場主義宣言というのをいたしまして、総理の言われる官から民へ、中央から地方へということを自己責任を持って推進するということを宣言しております。またさらに、この間神戸で全国大会があったんですが、全国大会のアピールでもその趣旨の決議を表明しております。そ……
○小島慶三君 私は、きょうは少し変わった角度から御質問を申し上げたいというふうに思っております。
まず、内閣の金看板というのは何といいましても地方分権とそれから規制緩和ということだと思うんです。きょうの新聞にも、財政健全化の目標を繰り上げて規制緩和、地方分権についても思い切った推進策を講ずるというお話がございました。
それで、一生懸命この角度からやっておられる総務庁長官に、規制緩和についてどういうふうな話し合いが大臣間でなされたか、これお話をいただけますか。
【次の発言】 ありがとうございました。
そういう形でどんどん推進されるということで、推進の計画を少し前広に取り上げてもう少しスピー……
○小島慶三君 きょうはお三方おいでをいただきまして、本当にお忙しいところをありがとうございました。厚く御礼を申し上げます。 貴重な話を伺ったわけでありますが、私、最初にこの改革の問題が出てきましたときに、これはやっぱり世代間の公平とかいろいろそういう点からすればやらざるを得ないというふうに思いました。しかし、現実に出てきた法案についてはかなり私はいろいろ疑問を持っておりますが、それは別にいたしまして、きょう先生方に少しお伺いをしたいと思うのでございます。 この改革を妨げるものというのは、私は三つあると思っております。 一つは、やはり権利を持っている者といいますか、現在ある利得を得ている者……
○小島慶三君 大臣さん方、どうも御苦労さまでございます。 政府の緊急経済対策も発表になりましたし、株価も一万七千円を回復いたしましたということで、そういった喜ぶべき面もあるんですが、一方、私が非常に関心を持っていますのは、昨日新聞に出ました、十月の倒産件数が非常に多い、またそのレベルが非常に高いということでございます。倒産件数が十月までの累計で一万三千何がしか、それから累計でいきますと年末までに恐らく十一兆という大変な数字が見込まれる、その大半が中小企業であると思います。 そこで、通産大臣、お見えいただきましたので、まず初めに中小企業のこういった惨状に対してどういう見解を持たれるかお伺いい……
○小島慶三君 両大臣、御苦労さまでございます。二、三質問をさせていただきます。 初めに、経済企画庁長官の方にお尋ねをしたいと思います。 その一つは、経済の中長期的な見通しというのはだれしも関心を持っている大きな問題であろうと思うんです。まして、今度提出をされた財政構造の改革というこの法案はきちっとした目標年次、目標値を持っております。それだけに、このバックデータはやはり相当詰めたものでなければいけないというふうに私は思っております。 それで、聞くところによりますと、大体年率三・五%の成長ということが想定されているようでありますが、私はこの三・五%の成長というものについては非常に疑問を持っ……
○小島慶三君 通産大臣、きょうは御苦労さまでございます。お忙しいところをおいでいただいて、ありがとうございます。 私、この問題をいろいろ考えておりまして、ごく大ざっぱに言いますと、日本の緑化率は大体六八%から七八%と言われております。これは世界の先進国では類を見ない緑化率であるわけでありますが、しかしそういう状態の中で、工場について非常に細かな、例えば緑化規制みたいなものが行われなければならない。これは考えるとちょっと不思議なんですけれども、日本の地形風土の特質、それからやっぱり何と申しましても工場とその地域というものの関係がかなりデリケートなものがある。招かれざる客という立場に工場がなって……
○小島慶三君 本日は両大臣、御苦労さまでございます。 私は、現在の景気の状況について少しお伺いをしたいと思います。 日本の経済は、九五年、九六年と不況の中でも回復に若干望みがあるような、政府の経済白書ですと回復過程という言葉がありました。そういうふうに推移してきたと思うんですけれども、昨年の四―六、これはいろんな関係でダウンする、七―九に若干回復したけれども、これはまた十月に入ってアジアの金融不況という問題も重複されまして、日本の景気の先行きについて非常に深刻な見方がふえてきたというふうに私は感じております。 殊に、政府もこれに対していろいろな対策を累次お出しになっている、大変努力をして……
○小島慶三君 おはようございます。大臣、お出ましをいただきましてありがとうございます。 私、通産省の関係ではいろいろお伺いしたいことも多々あるわけでございますが、本日は中小企業の問題に限りましてお伺いをいたしたいと思います。 これは私ごとになりますけれども、私は実家が足袋屋でございまして、足袋の製造販売というのをずっとおやじの代からやってまいったわけで、中小企業の問題については中小企業の汗も涙もよく知っているつもりでございます。 そういった意味で大変関心を持っているわけでございますが、そういうこととは外れまして、まず中小企業の位置づけということでございます。例えば、事業所の数にしてみれば……
○小島慶三君 おはようございます。大臣、御苦労さまでございます。 初めに、大学の所有する技術移転の方から御質問申し上げていきたいと思います。 産官学と申しますか、こういった連携というのは、日本がこの惨たんたる不況から抜け出すための切り札ともいうべきことではないか。そういう動きがベンチャービジネスを巻き込んで、それで経済の活性化に向かうということが今たった一つの抜け道のように私は感じております。 それで、現状では、大学の所有している技術、こういうものについて、この法律の趣旨に沿うような動きが可能な、あるいはそういうことを心がけている大学はどのくらいございましょうか。まず事務方からその辺をお……
○小島慶三君 おはようございます。大臣、御苦労さまでございます。 私、幾つか御質問申し上げたい点がございまして、きょうは通産省と建設省と両方の庁に御質問したいと思っております。 まず、最初の感想でございますけれども、これは通産大臣にお伺いしたいと思うんですが、なぜ今大店法の廃止なのかということが私には非常に理解しにくい面である。大臣御承知のように、中小企業は今惨たんたる苦労をしております。景気の回復も中小企業からということでないとなかなか軌道に乗らないと思うんですが、中小企業を従来ある意味では支えてきた大店法というものをなぜ今この時期に廃止をされるのか、それを伺いたいと思います。
○小島慶三君 参考人の皆様、御苦労さまでございます。少し時間をいただきたいと思います。 初めに、私は昭和五十九年から主として工場立地とかそちらの方の仕事を手伝ってまいったわけでございます。それで、きょうは小売店の立地、商業立地、こういった問題を考えるわけでありますが、どうも工場立地の場合と少し趣が違う。工場立地の場合ですと、立地特性に応じて独自のといいますか、もちろん母都市との融和とかそういうことが非常に重要でありますが、そういうことから離れても、ある程度の立地特性を追求することができる。しかし、商業立地の場合には都市との関係が非常に重要であるというふうに私は今までの質疑応答で感じております……
○小島慶三君 おはようございます。委員長、御苦労さまでございます。 私、三点ばかりお伺いしたいと思うんですけれども、そのまず第一は、最近はいわゆる国際的に大競争時代というのに入ってきたと言われております。もうびっくりするような大きな合併が次々と行われております。せんだっても車の関係でもベンツとクライスラーというものの合併が報道されております。恐らく日本も、これからビッグバンを前にいたしまして、そういった国際的な日本にかかわりのある合併というようなものもかなり出てくるのではないかと思うのでございます。そういう大きな流れの中で、独禁法の持つ意味というようなものをどういうふうに考えるか、これから大……
○小島慶三君 総理、どうも御苦労さまでございます。時間が限られておりますので、ごく簡単に二、三問、せっかくの機会でございますのでお伺いさせていただきたいと思います。 初めに大店法の廃止という問題でございます。 今回の政策の転換はこの大店法の廃止が前提になっておるわけでございます。しかし、今アメリカの中小企業、これは非常に活況を呈しております。そして、アメリカの例えば株価の上昇も、それから全体の経済成長も中小企業がリードしている、中小企業が引っ張っているというふうに言われております。 私、前に、「スモール・イズ・ビューティフル」というシュマッハーの本を翻訳したことがあるんですけれども、その……
○小島慶三君 ただいまから経済活性化及び中小企業対策に関する特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの平田君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に斎藤文夫君を指名いたします。(拍手)
○小島慶三君 きょうは三大臣におそろいでおいでをいただきましてありがとうございます。お忙しいところ本当に恐縮でございました。 私も幾つか御質問を申し上げたいと思っておりますが、まずその初めに、この委員会の成り立ちが経済の活性化と中小企業ということでございますので、これはまさしく今のアメリカの中小企業が果たしている役割をそのままあらわしているようなことではないかと思います。金と技術と人というのは中小企業対策の三要素だと思うんですけれども、これにシステムというものを加えたものが例えばアメリカのシリコンバレーであり、そして今、株式市場を通じて非常に急速に破天荒に伸びているアメリカの中小企業、中企業……
○小島慶三君 総理初め各大臣の皆様、本当に御苦労さまでございます。よろしくお願いをいたします。 私、最初に伺いたいのは、今の経済の状況なんです。 経済の状況の判断、予測というのはなかなか難しいものでありまして、森羅万象全部これに関係すると言っても過言ではない、そういう性質のもので、私もかつてはこの仕事に従事したこともございますし、会社へ入ってからもやはり予測というのが社運を決定するものですから、非常に重要な仕事としてやらせていただきました。そういう点から、皆様の御苦労をつくづくと思うわけでございます。 現状の経済というのは、非常にこれは判断の難しい局面に来ていると思うんです。昭和二年から……
○小島慶三君 民主党・新緑風会の小島でございます。 きょうは、三先生、御多用中を御出席いただきましてありがとうございます。少し時間をいただきたいと思います。 私、この行政改革の問題が始まりましたときに、私なりにいろいろ考えてみまして幾つかの案をつくったことがあるわけでありますが、行政改革をスムーズに進める上で非常に邪魔になるものが三つある、邪魔になるというか抵抗されるものが三つある。一つは担当の、改革の対象になる組織の中の人々の反応、これが一つあると思います。それからもう一つは、やはり景気の動向がどうかということで、これは非常に最近切実性を増してまいりましたが、これは最後にお伺いしたいと思……
○小島慶三君 どうもきょうは御苦労さまでございます。もうちょっと御辛抱いただきます。 私が伺いたいのは、行政監察の枠組みというかシステムというか、これに関してでございます。先ほど都築委員からいろいろ御質問がございましで、若干私の質問とダブるところがあるかもしれませんが、その辺は適当にお答えいただきたいと思います。 今、一番問題に私ども感じておりますのは、行政監察局の方では大変いい勧告を次々出しておられるので敬意を表しますが、問題は各省の内部監察ということではあるまいかと思うんです。各省は自分のことでもございますし、またやっていることは会計法による手続だとかあるいは服務規定だとか、こういうも……
○小島慶三君 私は、ごく簡単に二つほどお伺いをしたいと思います。 初めに、これは非常にプリミティブな質問なんですけれども、これだけいろいろ不服とか苦情とか、これに関する制度、法律、たくさんあるわけでありますが、言い方がおかしいですけれども、例えば相談のための相談という、そういうことがもう少し周知される必要があるのではなかろうか。 例えば、我々の仕事に属する請願なんというのもあります。余りいい言葉じゃないと私も思いますけれども、請願というものもある。それから、行政手続法に基づくもの、不服審査法に基づくもの、それから相談委員制度とたくさんあるんですけれども、一体こういう問題はどういうふうな形で……
○小島慶三君 本日は、公述人の皆様、どうも御苦労さまでございます。 私は、何とかの一つ覚えじゃありませんが、この問題の始まったときから言い続けてきたことがありますので、これについてお考えを伺いたいと思います。 といいますのは、今回のこれが一番もめてきた原因というのは、六千八百五十億の国費支出ということであると思うんですが、私は何もそういう手段によらなくても、日銀法二十五条によって日銀の特融という制度があるのですから、それでやれば十分ではないかと。もっとも、国庫納付金に関係が出てきますから、その問題はありますけれども、これは後で処理すればよろしいというふうに思います。それで何回か予算委員会で……
○小島慶三君 私は、きょう一問に限ってお三方に御質問申し上げたいと思います。 それは財政の問題でありまして、今、日本の財政はピンチであると私は思っておりますが、先般、武村大蔵大臣もそういうふうな宣言をなさいました。また、この間予算委員会の出張で大阪に参りましたが、大阪府でも非常に予算が苦しいというので三%一律削減をする、支出の削減をするということを言っておられました。 予算の一律削減ということも一つの方法でありましょうし、不当な支出について国庫にその十倍ぐらいの回収をするというのも一つの手でありましょう。また、公共事業についても、非常に予算の執行について問題があるということを耳にするわけで……
○小島慶三君 本日は、両先生にはわざわざおいでをいただきまして本当にありがとうございました。 私は、二つばかり問題というか疑問を自分で自問自答しているわけであります。一つは、例えば先ほど来先生に御提案いただいたようなオンブズマンの委員会制度といったようなものを参議院に設ける。こういう形で考えてみた場合に、委員会の目的にもよることでありますが、妥当な人選が果たして得られるかどうか。 国政レベルの問題で、例えば政界を引退された高潔な方とかそういう方もいらっしゃるでありましょうし、事務次官OBもたくさんいらっしゃるでありましょうが、事務次官OBの場合にはどうしても各省との連絡が強過ぎるということ……
○小島慶三君 今までの皆さんの御意見は一々ごもっともで、私も何か一工夫要るというふうに思っているんですけれども、ちょっとその前に私の経験からお話しさせていただきたいと思うんです。 私は、実は役所に二十一年おりました。二十一年目に首になりまして、御家人崩れで民間に参りました。民間に二十一年おりました。したがって、まあ両方の立場にいたわけでありますが、私がいたころばそういう制度がなかったのかもしれませんけれども、二十一年の間に内部監査というものは一遍もありませんでした。それから外からの、例えば総務庁からの指摘とか、こういうこともありませんでした。 もちろん今はそういう制度が十分にできているんだ……
○小島慶三君 きょうはお二人の先生方、どうもありがとうございました。時間がありませんので簡単に御質問申し上げます。 奥村先生の御主張の一つ、預金保険機構をがっちりしたものをつくろうと、これは私は大賛成であり、そもそもこの問題の発足が預金者の保護とそれから金融不安の除去ということにあったわけでありますから、まずこれから始めるのが当然ではなかったかと、私はそう思っております。そこでボタンのかけ違えがあったというふうな気がいたします。ですから、これはもう大賛成でございます。 それから、その次の具体的なスキームに入りまして、六千八百五十億という公的資金、これについて先生はもちろん御賛成のようでござ……
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