このページでは近藤剛参議院議員の19期(2001/07/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は19期国会活動統計で確認できます。
○近藤剛君 自由民主党の近藤剛と申します。関連いたしまして、幾つか御質問をさせていただきたいと存じます。 現在の日本の経済情勢につきましては、先ほど大臣からお話ございました。極めて深刻な状況にあるわけでございますが、そのうちの一つの大きな理由は空洞化の問題でございます。工場を閉鎖して中国あるいは東南アジアに移転を製造業は加速をしているわけでございます。 この理由といたしましては、いろいろなことが言われておりますが、考えてみますと、九〇年代初頭に同じような空洞化の問題が起こりました。当時は円高が原因だということでございました。しかし、今回はそうではない。もっと構造的な問題ではないかなと、その……
○近藤剛君 委員長、ありがとうございます。 自由民主党の近藤剛でございます。よろしくお願いをいたします。 きょうは、昨今の日本経済の現状を踏まえまして、小泉改革を推進する上で極めて重要な役割を果たす規制改革を中心に、幾つかの質問をいたしたいと存じております。 言うまでもなく、日本経済の現状は極めて深刻でございます。戦後最大の危機と言ってもよかろうかと思います。この危機から脱出するためには経済政策を総動員する必要があります。動員すべき経済政策は財政面あるいは金融面だけではございません。規制面あるいは税制面においても、経済活性化の視点から積極的に検討されるべきだと考えております。特に規制改革……
○近藤剛君 近藤剛でございます。 きょうは、北川知事、そして高橋副会長様、大変いいお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。 冒頭、委員長から御紹介がございました。新しくこの委員会に参加をさせていただいている議員の一人でございます。そういう意味でいろいろと勉強をさせていただいておりまして、きょうのお二方のお話、大変参考になりました。ありがとうございます。そしてまた、高橋副会長のアジアと日本との関係、まさに私も同感でございまして、ぜひこのようなことをベースにいたしまして、いろいろなことをこれから一緒にまたお話しさせていただいてやらせていただきたいと、そのように存じておりますので、……
○近藤剛君 このたび、当委員会に新しく参加をさせていただいております近藤剛でございます。 いろいろと今勉強をさせていただいている最中でございますが、その意味で、きょう梶原知事そして須田副会長様から、大変歴史的な視点も踏まえて、そして広い視野から総合的なお話をちょうだいいたしまして、大変参考になりました。ありがとうございます。 私、この委員会に入らせていただきましていろいろ勉強をさせていただいている最中でございますが、まず感じたことは大変当委員会は歴史のある委員会だということでございまして、その設立の基本になる国会決議、平成二年の十一月七日でございます。もう十一年たっているわけでございまして……
○近藤剛君 ありがとうございます。おはようございます。自由民主党の近藤剛でございます。 今日は、気候変動に関する枠組条約、京都議定書について二、三質問をさせていただきたいと存じております。具体的な質問に入ります前に一言、川口大臣にお祝いを申し上げたいと存じます。 この枠組条約、京都で交渉が行われました。そして一定の合意ができたわけでございますが、その後、必ずしも平たんな道を歩んだわけではないと思っております。特に昨年、大臣が環境大臣に御就任をされてから、まずボンでCOP6の再開会合がございました。そしてまた、昨年十月から十一月に掛けてでございますか、マラケシュでCOP7が開催をされました。……
○近藤剛君 ありがとうございます。 おはようございます。自由民主党の近藤剛でございます。 本日、平成十四年度経済産業省関係予算等の委嘱審査を開始するに当たりまして、まず平沼大臣の現下の日本経済に対する認識について御所見を賜りたいと存じております。 御承知のとおり、また大臣先ほどお述べになりましたとおり、確かにアメリカ経済底を打ったと、そしてまた今年の後半に向けましてかなり急カーブでの回復も可能だと、そのような強気の見方も支配的になってきているわけでございます。しかしながら、一方で設備投資は大幅に減少をしているのもまた事実でございまして、失業率、完全失業率は確かに減少、低下はしているわけで……
○近藤剛君 ありがとうございます。 おはようございます。自由民主党の近藤剛でございます。 まず、電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法案につきまして幾つかお尋ねをしたいと存じます。 この法律の対象としております新エネルギーの全エネルギー需要に占めます比率を考えますと、極めて微々たるものでございます。しかしながら、千里の道も一歩からという言葉もございます。そしてまた、エネルギー分野におきます我が国が置かれている立場を考えますと、何でもできることはやっていく、そのような姿勢が我が国にとって必要であることは言うまでもないわけでございます。そのような意味で、この法律案の持つ意味に……
○近藤剛君 おはようございます。自由民主党の近藤剛でございます。 今日は、ようやくこのエネルギー政策基本法案が当委員会において審議されることになりましたことを大変私としてはうれしく存じております。我が国の国際的に置かれた立場あるいは我が国のエネルギー事情を考えますと、このような極めて重要な基本法は少なくとも七〇年代、できれば一九六〇年代にあってもしかるべきではなかったのかなと、そのように感じております。しかしながら、物事遅過ぎるということはないわけでございまして、このような基本法案がようやく審議我々としてもできるということは大変うれしいことでございます。そのような立場から、今日は幾つかのこの……
○近藤剛君 ありがとうございます。おはようございます。自由民主党の近藤剛でございます。 今日は、石油公団廃止関連二法案につきまして質問をさせていただきますが、その前に、先日ようやく成立をいたしました自動車リサイクル法につきまして、二点ほど確認をいただきたいと存じております。 まず第一点が、自動車リサイクルシステムの構築と運営に関してでございます。 新たな自動車リサイクル制度の構築に当たりましては、電子マニフェスト制度や資金管理の分野で電子情報システムをしっかりと整備することが効率的かつ円滑な制度運用を行うために極めて重要であると考えております。このような観点から、情報管理センターあるいは……
○近藤剛君 おはようございます。自由民主党の近藤剛でございます。 今日は参考人として、御多忙の中おいでを賜りまして誠にありがとうございます。それぞれ御自身の豊富な御経験と幅広い経験に裏付けられました貴重な御意見として、私ども謹んで拝聴させていただきました。 時間的な制約もございますが、せっかくの機会でございます、できましたらお三方にそれぞれ一つずつ私から質問をさせていただきたいと存じます。 まず、岡部会長にお尋ねいたします。 備蓄と開発にかかわる国家機能維持の重要性についてのお話を伺いました。私も全く同感でございます。 さて、今回の法案におきましては、独立行政法人と並びまして、将来、……
○近藤剛君 ありがとうございます。近藤剛でございます。 自由民主党・保守党を代表いたしまして、石油公団廃止関連二法案につきまして、先週以来本日の午前中に至る当委員会における審議を踏まえ、総括的に質問をさせていただきます。 まず、今次関連二法案の前提であるべき我が国の今後の石油開発政策の在り方につき、改めて確認をさせていただきたいと存じます。 石油公団は、これまで、我が国の自主開発原油を一定量確保し、また産油国やメジャーに対して日本の石油開発のプレゼンスを示してきたという点で一定の役割を果たしてきたと言えると思います。 しかし、残念ながら、石油公団については様々な問題が指摘されているのも……
○近藤剛君 委員長、ありがとうございます。 今日は、現下の経済運営と構造改革の推進の上で大変大きな柱でございます税制改革と規制改革につきまして、幾つか質問をさせていただきたいと存じております。 先週の金曜日に内閣府が本年の一―三月期、第一・四半期の経済成長についての発表をいたしました。前期比実質一・四%の伸びを示したという数字の発表がございました。これを年率ベースで換算いたしますと五・七%の経済成長ということであります。五月の月例経済報告では景気底入れと、そのような発表がございました。正にそのような発表を裏付ける数字が出てきたものと承知をしております。 しかしながら、この内容をよく見てみ……
○近藤剛君 自由民主党の近藤剛でございます。 今日は、昨今の資本市場を取り巻く諸問題につきまして、柳澤大臣、そして後からおいでいただきます竹中大臣、ほか関係省庁の皆様方のお考えを伺いたいと思っております。 昨年の十二月、米国エネルギー卸売大手のエンロン社が破綻をいたしました。以来、米国資本市場が適切に機能しているのかどうかをめぐりまして大きな議論が巻き起こっております。最近になりまして、米国通信大手ワールドコムの大型粉飾決算の事実も明るみに出てまいりました。米国医薬品大手のメルク社による売上げ水増しの不正会計疑惑も報道されております。また、エンロン社の破綻に関連いたしまして、大手監査法人で……
○近藤剛君 私は、昨年からこの委員会の議論に参加をさせていただいております。参加させていただくに当たりまして、原点に立ち返ることが重要だろうと、そう思いました。 そして、平成二年十一月七日の決議をもう一度私は見てみたわけでございます。この趣旨は基本的には二つあろうかと私は解釈をしております。一つが、一極集中を排除する。そしてもう一つが、二十一世紀にふさわしい政治・行政機能を確立をするということであります。 そして、この十年前、十年前の日本にありましては、その答えが首都機能、国会及び政府機能の移転であろうかと、そういう結論であったんだろうと思います。しかしながら、この十年間で世界、そして日本……
○近藤剛君 おはようございます。自由民主党の近藤剛でございます。 ここ十年間、世界のパラダイムは大きく変化をしてまいりました。その一方で、日本経済は長期低迷にあえいでいるわけであります。日本は、民もそして官もかつての成功体験を払拭できないでいるということが言えようかと思います。かつての制度はもう古い、そして十分に機能をしていないと、そのように考えております。 その結果として、日本経済の不振があるわけでありますが、要するにその根本原因は、民間需要だけでは経済をフル稼働できない、そしてGDP比で八%を超える公共投資なくしては景気が崩壊をする、そのような経済構造、そして一方で、その規模の公共投資……
○近藤剛君 自由民主党の近藤剛でございます。 引き続きまして、電気事業法及び原子炉等規制法の改正並びに原子力安全基盤機構法案に関連し、質問をさせていただきます。 この法案の提案の御説明に当たりまして平沼大臣が述べられましたとおり、原子力発電所の自主点検作業にかかわる不正な記載や原子力格納容器の定期検査における不正な操作は、これまでの原子力の安全確保に関する国民の信頼を大きく損なうものでございました。今後、原子力の安全性に対する国民の信頼回復には、国と事業者の責任分担の明確化、そして運転段階の安全を重視した規制制度の整備、加えて情報の公開と透明性の向上がまず必要であると考えておりますが、原子……
○近藤剛君 ありがとうございます。 冷戦後、世界は大きく変わりました。経済、社会の一体化の動きをインターネットを核とするIT革命が加速をさせました。その結果といたしまして、すべての現象が、政治、経済、社会全体にわたりまして国際的文脈抜きに語れない時代となったわけであります。経済的には、御承知のとおり国際競争が激化をしております。政治、行政もその例外ではないことを我々として十分認識する必要があろうかと思います。 そのような状況の中にありまして公務員制度改革が本格的に議論されることになったことは必然であろうかと思います。特に、パフォーマンスを高める必要性、そしてニーズに応じた人材確保の必要性、……
○近藤剛君 ありがとうございます。自由民主党の近藤剛でございます。 今日は、塩川大臣、平沼大臣、竹中大臣がおそろいで御出席される貴重な機会でございます。当面の金融経済対策につきまして早速質問を始めさせていただきたいと思います。平沼大臣には日ごろから御指導をいただいておりますので、今日は主として財務大臣そして竹中大臣にお尋ねをいたしたいと思います。 まず、今月の十七日に預金保険法百二条に基づきまして初めて公的資金を注入することになったりそな銀行について、竹中大臣にお尋ねをいたします。 従来計上していた繰延税金資産が監査法人によりまして減額算定された結果、自己資金が大幅に減少をするという事態……
○近藤剛君 おはようございます。自由民主党の近藤剛です。 産業再生関連三法案につき質問させていただきます。 御高承のとおり、日本経済はイラク問題を始めといたします変転窮まりない国際情勢にありまして予断を許さない状況にございます。三月十七日発表の内閣府月例経済報告におきましても、政府は八か月ぶりに、景気はおおむね横ばいと、景気判断をある意味では上方修正をいたしたわけでございますが、世界経済の先行き不透明感が一層深まる中にありまして、我が国経済が脆弱な基盤の上に微妙な均衡状態にあることに変わりはないと思います。 そこで、まず産業活力再生特別措置法につきまして平沼大臣にお伺いをいたします。 ……
○近藤剛君 おはようございます。自由民主党の近藤剛でございます。 公益法人に係る改革を推進するための経済産業省関係法律の整備に関する法律案につき、質問させていただきます。 グローバルな規模で国際社会が急速に変貌しつつある中にありまして、現代の日本社会も変化と変革を遂げつつあります。日本社会の変化の中から発生してきた市民社会の新しいニーズに対応するためには、従来の行政機関のみならず民間の諸団体による活動が一層重要になってきております。 近年、特定非営利活動法人、すなわちNPO法人や中間法人にかかわる法整備もなされました。しかしながら、明治三十一年に施行されました民法に基づく公益法人として生……
○近藤剛君 おはようございます。自由民主党の近藤剛でございます。 今日は、電気並びにガス事業法に関連をいたしまして、先週の質疑を踏まえて、幾つかの点につきまして確認をさせていただきたいと存じております。 なお、本題に入ります前に一言申し上げたいことがございます。 先週の金曜日、六月の六日でございました。平沼大臣は自ら新潟県に入られ、今般の原子力発電に係るトラブルにつきまして、国の不手際について陳謝をされるとともに、これからの原子力発電の安全確保に向けた決意を示されたわけであります。大臣の誠意は現地でしっかりと理解され、評価もされたと信じております。 また、このような形で原子力発電に対す……
○近藤剛君 自由民主党の近藤剛です。総務大臣、環境大臣並びに経済産業大臣から御説明賜りました二点のうち、地域輸入促進に関する政策評価について質問申し上げたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 まず、個別のFAZの業績を見てみたいと思います。 一番目は、北海道FAZ計画の中止の件であります。平成十一年三月に全国で唯一中止となったFAZ計画であります。採算性の面からもその進展は見込めないとして、計画全体が取りやめになりました。 二番目は、青森県FAZの苦戦であります。第三セクター八戸貿易センターが赤字であるため、公設民営方式への切替えでの再建を計画しているとのことであります。 三……
○近藤剛君 自由民主党の近藤剛でございます。 ただいま御説明のありました政府金融機関等による公的資金の供給に関する政策評価書に関連いたしまして、主として中小企業向け金融を取り扱う政府金融機関の問題を中心に質問をさせていただきます。 民間金融機関の中小企業向け貸付残高は、近年急激かつ大幅に減少をしております。総務省が作成したこの政策評価書中にあります中小企業総合事業団・全国信用保証協会連合会の業務要覧の数字によりますと、起業ピークの平成六年度末の三百二十九兆円から約一七%に当たる五十六兆円も減っておりまして、平成十三年度末には二百七十二兆円に落ち込んでおります。民間金融機関の貸出残高全体は、……
○近藤剛君 おはようございます。自由民主党の近藤剛でございます。事態関連三法につき質問をさせていただきます。 将来直面する可能性のある外部からの武力攻撃などの緊急事態に対しまして、平時こそ十分な検討と議論を重ねて、法治国家にふさわしい体制を整えておくことは当然なことでございます。しかしながら、さきの大戦後、半世紀以上にわたりまして、我が国は、緊急事態に対する法的枠組みはおろか、なすべき国家の安全保障にかかわる当然の議論さえもないままに過ごしてきた事実を、今般の三法案審議に当たりまして改めて思い起こすのであります。 国家の果たすべき使命のうち、国民の生命と財産の安全を確保すること以上に重要な……
○近藤剛君 ありがとうございます。自由民主党の近藤剛でございます。私からは、国民主権、特にその行使の在り方につき、所見を述べさせていただきます。 我が国におきましては、国民主権は主として国政選挙、すなわち衆参両院議員選挙に参加することによって行使されます。この代議制民主主義が有効に機能するためには、政治上の言論と結社の自由が確保されること、そしてその投票価値の平等が保障され、主権者の意思が公平に国政に反映させる仕組みが確保されることが絶対に必要な条件であります。特に投票価値の平等は、主権者たる国民にとりまして常に保障されるべき基本的権利であるべきであります。憲法十四条におきましては、すべて国……
○近藤剛君 自由民主党の近藤剛でございます。よろしくお願いをいたします。 引き続き、化審法改正案につき質問をさせていただきますが、今日は平沼大臣並びに鈴木大臣が御列席でいらっしゃいます。せっかくのめったにない機会でもございますので、本題に入ります前に、気候変動に関する国際連合枠組み条約の京都議定書につきまして、両大臣に三点ほど確認をさせていただきたいと存じます。 まず、京都議定書発効の見通しについてでございます。 御高承のとおり、我が国は昨年京都議定書を批准をいたしておりますが、ロシアの批准が後れているということもございまして、いまだその発効要件を満たすに至っていないわけであります。世界……
○近藤剛君 ありがとうございます。自由民主党の近藤剛でございます。 本日は、参考人の皆様には、御多用の中、大変有意義な御意見をいただき、ありがとうございました。憲法の労働権、社会権等にかかわる状況とそれに対するそれぞれのお立場からの論点につき、我々の理解を深めることができたと思います。皆様からは大変幅広い視点から具体的な議論をいただきました。また、より深く御意見を伺いたい多くの問題点を御指摘いただいたと思います。 しかし、今日は時間の関係もございまして、私からは、労働基本法の問題を中心とした二、三の質問に絞らせていただきたいと思います。 それではまず、矢野参考人と草野参考人にお伺いをいた……
○近藤剛君 自由民主党の近藤剛です。 ようやく当調査会におきましても平和主義と安全保障に関する議論を行う時間がやってまいりました。先ほど伺いました参考人の先生方のお話についての所感も含めまして、この機会に若干の私見を申し述べさせていただきます。 御承知のとおり、昨日より衆議院におきまして有事関連法案に関する審議が最終段階に入りました。本院におきましても、是非ともこれからしっかりとした審議を行い、幅広い支持を得た形で早期に成立をさせたいものだと考えています。 しかし、よくよく考えてみますと、さきの大戦後、半世紀以上にわたり、我が国は緊急事態に対応する法的枠組みはおろか、なすべき国家の安全保……
○近藤剛君 自由民主党の近藤剛でございます。 今日も、前回の調査会に引き続きまして、平和主義と安全保障の問題につき意見を申し述べます。 前回は、制定過程にありましていろいろな事情はあったにせよ、日本国憲法第九条が結果として持つ極めて悲劇的なあいまいさと、国際社会の現実と大きく遊離した空想的な前文が我が国の独立回復後も半世紀にわたり我が国における防衛政策にかかわる議論に及ぼしてきた深刻な負の効果につき意見を申し上げ、速やかなる憲法改正の必要性を指摘させていただきました。 今日は、主として日本国憲法の第九条の解釈にかかわるこれまでの神学論争が、我が国の安全保障政策がよって立つ大前提とも言える……
○近藤剛君 ありがとうございます。自由民主党の近藤剛でございます。今日の討議テーマであります「憲法と緊急・非常事態法制」についての所感を若干申し述べたいと思います。 今国会におきまして、昨年四月に内閣から提案されていましたいわゆる有事関連三法案がようやく修正の上、可決、成立をいたしました。これにより、我が国におきましても、当面、武力攻撃事態への対応を中心にしつつ、大戦後初めて国家として緊急又は非常事態に対応するための法的枠組みを整備する本格的なプロセスが開始されることになったのであります。一九七八年七月に福田内閣において有事法制研究を進める旨の決定がなされて以来、実に二十五年を経てのことであ……
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