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井之口政雄 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

井之口政雄[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP1000(衆)
966位
委員会発言(非役職)歴代TOP1000
674位

24期委員会発言TOP50
27位
24期委員会出席(無役)TOP100
77位
24期委員会発言(非役職)TOP50
20位

このページでは井之口政雄衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。井之口政雄衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第5回国会 決算委員会 第2号(1949/03/23、24期、日本共産党)

○井之口委員 これは前の委員会におきまして、このまま発表になつたのでございますか。
【次の発言】 それとちつとも変つておりませんか。

第5回国会 決算委員会 第3号(1949/04/02、24期、日本共産党)

○井之口委員 今の御説明は、この二ページのところを御説明なさつたと思うのですが、これは非常に簡単であるのに、今の御説明は非常に複雑であつて、ちよつと見当がつかぬのであります。なおこの部分は、これはあとまわしにしまして、もつと詳しいもので、この点を報告してもらうようにしたらどうかと思いますが、どうですか。しかも、この臨時軍事費の特別会計の一切の決算をここでするのでありますから、これは非常に重大である。國民はこの問題に対しては非常に疑惑を持つている。それですから、この点はもう少しはつきり明らかにして、そのために大藏省の方でももう少し親切な資料を出していただいて、われわれはそれを檢討してみたいと思い……

第5回国会 決算委員会 第4号(1949/04/05、24期、日本共産党)

○井之口委員 これはなかなかこまかなものですから、少し時間をいれて一つ一つの項目についてお尋ねしてみたいと思う次第であります。  最初の三十五ページの登録税の賦課徴收に当り措置当を得ないものでありますが、これは評價額が非常に少くなつております。御説の通りであります。それを今から追徴する意思はないのでありますか。  それからもう一つ、五十六ページの刑務所製品の賣拂いに当り物品税を加算しないもの……。
【次の発言】 では一つずつやりましよう。最初の登録税の場合と財産税の場合では非常に差異があるのであります。それを今から追徴する意思はないかどうかという点であります。

第5回国会 決算委員会 第5号(1949/04/08、24期、日本共産党)

○井之口委員 一つ一つ御質問をいたしたいと思います。百十二ページの補助金の交付に当り措置当を得ないものについてでございますが、揚水機のようなものは、農耕にとつて適当な時期にこれが來ることが非常に必要なのであります。せつかく政府でこれだけの予算を組んでそれに補助をするような仕組になつておるのに、その目的を達しないでこういうことになつておるのですが、こういう補助金を與える場合には、農地開発営團だとか、あるいはその都府縣、または耕地協会などを通じて間接的にやらないで、何か適当な、もつと直接必要とする農民にすぐやれるような方法はないものだろうかか。政府の方でそういう点を考えて返事をしてもらいたいと思い……

第5回国会 決算委員会 第6号(1949/04/13、24期、日本共産党)

○井之口委員 八十三ページの物件の賣拂い價格低廉に失したもの、造幣局のこの関係、これについて質問いたしますが、先ほどの政府委員側からのお答えでは、会計檢査院は、トン当り三万円が適当であろうといつておるのを、やはり一万二千円の方が正しかつたとおつしやるのですが、そういうふうに聞えましたが。
【次の発言】 政府の報告の中には追徴するということになつていませんか。
【次の発言】 少くも追徴する以上は、三万円のこの價格が、とれるかとれぬかは別問題として、正しいと思われるから追徴されるわけでありまして、ちよつとその辺矛盾があると思うのであります。この問題はほかにもこれからずつと影響して來ると思う。この一……

第5回国会 決算委員会 第7号(1949/04/16、24期、日本共産党)

○井之口委員 今のを個別的にひとつお尋ねしたいと思います。特殊物件が六十一億というふうな御説でありましたが、次第にこれは調査によつてふえて行つていることが事実だと思います。これからでももつと調査を徹底的にやればもつとふえて行く見込みはないのでありますか。
【次の発言】 大体今日まで続いておるのでありますか。今現にやつておるのでありますか。
【次の発言】 わかつておる範囲だけでそういう方面の報告をひとつ何か文書の形でお願いいたします。
【次の発言】 四十四ページの「特殊物件の賣拂價格の決定に当り措置当を得ないもの」でございますがこれに対して賣り拂つたものの半分を價格平衝資金で保有するというような……

第5回国会 決算委員会 第8号(1949/04/18、24期、日本共産党)

○井之口委員 これには終戰後いろいろあつた特殊物件などは入つていないのですか。
【次の発言】 私は今の動議に反対するものであります。そうしてこの二十一年度歳入歳出決算を全面的に否認するのであります。  理由といたしまして、財政法によりますると、決算報告書は二十一年度分を二十二年十一月三十日までに会計檢査院に送付せねばならぬ規定になつております。それであるのに、実際これが会計檢査院に送付されたのは、二十三年の三月九日でありまして、それから会計檢査院が檢査をして、わずか十三日しか会計檢査院に間が與えられていなかつた。そのために檢査が非常に不十分であります。これか第一の理由であます。  第二番目に従……

第5回国会 決算委員会 第9号(1949/04/22、24期、日本共産党)

○井之口委員 きようの議題は持株整理委員会の二十一年度、二十二年度の決算を審議することになつており、突然きようの公報で今の予備金の問題がつけ加えられているのであります。それで委員の方といたしましてもこれがきよう審議せられる場合には、十分な準備がないのであります。突然そうなつて来られますと、内容は非常に重要な問題でありますし、これに対してわれわれは責任ある質問をしなければならぬ。この意味におきまして、一應政府の今の説明だけは聞きおくことにして、質問をあとに延ばしてもらいたいと思います。そうして初めの予定通り持株整理委員会の方からやつて行つたらどうかと思います。

第5回国会 決算委員会 第10号(1949/04/26、24期、日本共産党)

○井之口委員 四件だけですか、あとの二件はどういうふうになつておりますか。
【次の発言】 会計檢査院においてはこういう支出が予備費で支出されていいかどうかというふうなところまでは立ち入つて審査なさいませんでしようか。たとえばもう内閣において閣議をもつて決定されてしまつたならば、そのものは予備費として支出しても適法であるというふうに考えるから承認なさるのでございますか、たとい閣議で決定されても、そいいう費目は予備費で支出してはどうも不適当であるというふうなところまでつつ込んで審査なさいますか。
【次の発言】 それともう一つ、二十一年度の会計檢査院の決算の審査などでは、相当つつ込んでいろいろな物品……

第5回国会 決算委員会 第11号(1949/05/06、24期、日本共産党)

○井之口委員 今概略の説明を承つたわけでありますが、およそこれの審議を何回くらいで、どんなふうにもつと詳細に入つてやつて行かれる委員長の腹案でありますか、ひとつお聞かせ願います。
【次の発言】 この間の二十一年度の決算の本会議における報告ですが、それはいつごろになりますか、これと一緒になさいますか、二十二年度まで済んでからになさいますか。
【次の発言】 そのときに承諾案件も一緒にやりますか。
【次の発言】 そこできょうの議事を進める前に一言質問をしておきたい。今までの調査で出しましたもので、有価証券の持株会社整理委員会に調査の要求を出したのでございます。それで向うからの報告が参つておりますが、……

第5回国会 決算委員会 第12号(1949/05/12、24期、日本共産党)

○井之口委員 委員長、きようは会計檢査院の方がお見えになつておりますか。私は会計檢査院の全般的なことだけについて二、三御質問いたしたいと思います。
【次の発言】 この間の会計檢査院からの報告も承りましたのですが、こつちの計算と日銀との帳尻がどうも合ないということがしばしば起つております。これは二十一年度の場合もそういうことが起つているし、不正がなくてもそういう帳尻の合わないことがしばしば起つている。これは何とか克服しなければならぬものではなかろうか。この克服の手段方法につきまして、会計檢査院でもつと突込んだプランを立てて、きちつと計算の合うようにできる方法はないものでありましようか。それについ……

第5回国会 決算委員会 第13号(1949/05/16、24期、日本共産党)

○井之口委員 政府の方にお聞きいたしますが、開墾用機械の予算が、農林省で約三千三百万円も大きな金が支出されております。それでいてほとんどこれがくその役にも立つていない、こういう実にもつたいない使い方がされておるのですが、一体專門家が、はたしてこういう機械耕作が可能なのか、この機械が役に立つのか、そういうことも十分調査された上のことでありましようか。ただ三菱重工業のようなところに、いろいろ終戰のときの兵器が余つているために、そういうものを何とか高く賣りつけようというので、こういうふうな莫大な支出をし、役にも立たないトラクターを持ち込んで、実際國民に大きな負担をかけているというふうになつて來るので……

第5回国会 決算委員会 第14号(1949/05/18、24期、日本共産党)

○井之口委員 私から御質問申し上げておきます。公共の道路、公園なども評價されておるのでございますか。公園はどうなつておりますか。
【次の発言】 そういうものの評價はどうやつてやりますか。
【次の発言】 終戰後の軍事艦鉄作業にまわされたような、あの軍艦のごときは評價に入つておりますか。
【次の発言】 この二十二年度分では、それはどういう状態になつておりますか。
【次の発言】 この機械という部類の中に、車輌のごときも全部入つておりますか。
【次の発言】 この評價その他一切の評價の全般的な基準というものは、このインフレの増進に從つてそれだけ高く評價するような評價がえの手段をとつておりますか、どうです……

第5回国会 決算委員会 第15号(1949/05/20、24期、日本共産党)

○井之口委員 非常に有益なお話を承りました。なおこれは昨年にこまかな数になつて、今お渡しくださいましたプリントよりも非常に廣範囲にわたつて御説明になられましたので、そのことをひとつ参考に、今の話をプリントか何かにして御配付願えましたならば非常によかろうと思います。そのことをひとつお願いいたします。  それから二、三お尋ねしてみたいことは、すぐ氣のついた点でございまするが、これは実績見込と一月、二月、三月、四月に現実やつたのと、大分ずれがございますでしようか、どうでしようか、たいがい実績見込みはぴたつと合いますでしようか、どんなものでございましようか。

第5回国会 逓信委員会 第8号(1949/04/25、24期、日本共産党)

○井之口委員 全逓の岡山さんにお尋ねいたします。岡田さんの御意見は実際逓信事務に働いておいでになる方が、この値上げを不当である、反対するという御意見でありますがゆえに、非常に重大な意義を持つのであります。その意味からお伺いしたいと思うのでありますが、これは有竹さんもおつしやつておいでになりました。この全逓の方々が安心して仕事ができないような状態に今日ある。そのために能率も上らなければ、サービスも惡い。從つてそれが経営の面においても現われて來て、今日の全逓の郵便局の運営がおもしろく行かない。それを郵便料金の値上げというところへ持つて行つて、責任を轉嫁してしまう。改革しようとしないで、出ないところ……

第5回国会 逓信委員会 第12号(1949/05/11、24期、日本共産党)

○井之口委員 今政府委員のお話を聞いておると、今までもやつた、將來もやる、これに盡きるわけであります。実際ここへ見えておられる方々の窮状をお察しいたしますと、それじや解決はつかぬと思うのであります。実際羅災せられた方々――今までここに見えておられたが、帰られたようでありますけれども、まず第一に千代田寮の羅災者全員を収容してください、これならばできそうであります。これが実際できないのであるか、できないとすれば何がゆえにできないのか、それから寝具ですが、寝具は毛布はやつたとおつしやるのですが、どうしても寝るものがない。ふとん二枚なければ、やつて行けないと言つておるのであります。その與える毛布がある……

第5回国会 逓信委員会 第13号(1949/05/13、24期、日本共産党)

○井之口委員 この郵便貯金法に基いて保管する証劵の整理に関する法律案でありますが、今この事業に、証劵の整理に携わつておる方々が、全部で何人くらいおいでになりますか。この整理の結果、この人員がどうなつて参るのでありましようか。その辺をちよつと……。
【次の発言】 そういたしますと、この保管されておる証劵の当りくじも探さなければなりますまいし、それから償還事務並びに賣却事務等いろいろな事務がありますが、それは大よそどれくらいのものが今いう機関で、整理されて行くのでありましようか。その辺の過程の具体的な説明が願いたいと思います。
【次の発言】 私たちがちよつと考えますと、一年間ではこれが十分に行われ……

第5回国会 逓信委員会 第14号(1949/05/16、24期、日本共産党)

○井之口委員 特定局長会はどういう仕組みになつておりますか、相当大きな権限を持つのでございますか。今現にあるものですが。
【次の発言】 これは郵便局の政府機構の一部分なのでございますか。それとも局長が自主的につくつてある会なのでございますか。
【次の発言】 先ほど逓信大臣が、特定局長会が出張所制にすることに反対しているような御答弁がございましたけれども、そのために労働組合に働いておいでになる労働者の方々の要求が、採用されないのでございますか、どうでございますか。
【次の発言】 先ほど無集配局三人以上の所は一万三千円と言われましたが、これは人件費を拂つた以上に出る利益でございますか。

第5回国会 逓信委員会 第15号(1949/05/19、24期、日本共産党)

○井之口委員 郵便局の自動車や自転車や、ポストなどはまつ赤に塗られておりまして、非常にいいことだと思つております。(笑声)公共のために盡すほんとうに働く人たちのしるしが、ああいうところにあるのだと思います。実際郵便を入れながら、村民でも労働者でも、働く人は非常にいい気持がしているのであります。組合の実際働いている人々の組合旗も、赤く塗つてあります。そういう意味で、美的な感じも非常に大事でありますから、大臣の方においても、この美的な感じをもつと一般的に廣げられた方か、郵便事業の本旨に徹底すると思うのであります、社会化ということが普通の産業においても唱えられる今日、郵便事業は公共事業としてある程度……

第5回国会 逓信委員会 第17号(1949/09/13、24期、日本共産党)

○井之口委員 小津さんもお忙しいそうでありますから、簡單に二、三質問してみたいと思います。  今のお話によりますと、大分行政整理もうまく進行して、非常に平和なうちにうまく行きつつあるというお話であります。しかし私たちが今度國政調査でずつとまわつてみますと、実際業務に携わつておられる方々が、すでに去年のころから新雇用を停止しておるために、その時当からもすでに人員が不足しつつある。この上に馘首が行われるということになると、非常に事務の進行の上に阻害を來すというふうなことを、あちらこちらの実際業務に携わつておる方々から、聞いたのであります。なるほど取調べてみますと、電話交換手の方たちが数が足りないと……

第5回国会 逓信委員会 第18号(1949/10/24、24期、日本共産党)

○井之口委員 加藤班長の御報告に対しまして、私からこれに補足する点が少しございます。二省分離の地方機関における実施状況、その各運営状況、並びにこれに対する調査團としての私の意見を、地方別に申し述べてみたいと思います。  第一、廣島を中心として、中國地方を視察いたしましたが、特に電氣通信局について見ますに、二省分離により、とりわけ電通局の機構は、むやみに船長、係長等が増設され、從來の係が課になり、十人ぐらいいたのが四人ぐらいで課を形成するに至つておりますために、煩雑な組織となつております。視察当時は、特にやつとそれらの頭だけが任命された状態でございましたので、各人が自分のポストの問題だけに没頭い……

第6回国会 決算委員会 第7号(1949/11/22、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちよつとその前に、この間の第五国会のときに資料の要求をしたのがそれきりになつているのがあるのであります。第一番に出しましたのが五十万円以上の所得税あるいは勤労所得税の滯納になつているのが大分ありますので、その五十万円以上の分についてお調べの上、政府並びにそれをまた確認する立場である会計検査院の方からの調書を出してもらいたいということを申し上げておりましたのですが、その後これが出て参つておりません。最近は税の方の監察官も活動しているような状態でありまして、非常に重要な問題でありまするがゆえに、至急これを全国にわたつて調査して、本委員会に提出されんことをお願いしておきます。  もう一……

第6回国会 決算委員会 第8号(1949/11/24、24期、日本共産党)

○井之口委員 今後の寄付の問題でありますが、これは会計検査院のこの指摘はもつともだと思うのであります。当然これでなければならぬと思います。しかるに将来労働省において、こうした問題を寄付金によつてまかなうような方針をとるかどうか。これに対してはどういう処置をとつてこの会計検査院の指摘にこたえようとなさつておるのか、お伺いします。
【次の発言】 二十一年度の場合にもこういう事件があつたのであります。これは会計検査院から指摘されておりましたが、多分あれは警察署を寄付によつて設立したというふうなことだつたと思うのでありますが、労働省だけでなくして、他の官庁においても寄付金によらずしてこういうことを、官……

第6回国会 決算委員会 第10号(1949/11/28、24期、日本共産党)

○井之口委員 会計検査院からの批難事項が大分あがつておりますが、裁判所ともあろうものが、どうも法律を犯してこういうことをやるというのは、実にわれわれは解しかねるのであります。なお今の報告をお聞きしますと、四千万円からの繰越しをやつているのに、こうした三百箇所からのいろいろな寄付金による庁舎の設立がされております。どういうところでこれが起つているかと申しますと、旭川、名古屋、津、和歌山、松江、大分、熊本等がこういう寄付金によつて庁舎を建設しているようであります。そのほかのところは当然法律に従つて庁舎を建設しているのに、こういう比較的民主主義の遅れていると思われるような地方が、みなこうした寄付金に……

第6回国会 決算委員会 第11号(1949/12/01、24期、日本共産党)

○井之口委員 前田さんも言われたようでございますし、また速記の方々にもお忙しいでありましようし、あまり報告ばかり先に進んでおつても、内容の点でどれがどれか混乱して来ることもありますから、一応今までやつただけを先に検討して、それから進むことにしたらどうでしようか。
【次の発言】 第一、法務庁の分でございますが、熊本の少年審判所の項であります。この審判所の使用も、これは熊本において従来いろいろな国宝の場所とか何とかいう建物が使用されていたからというような御説明でございましたが、こうした寄付金による庁舎の建て方にも一つのむりがある。みなむりをやつている。こういうむりは、とりわけ検察庁関係や、そういう……

第6回国会 決算委員会 第12号(1949/12/03、24期、日本共産党)

○井之口委員 価格差益問題につきましてお聞きいたします。今会計検査院からの御報告を承りますと、全国で約一万件くらいのうちから三百六十件調査されたというような御説明でありましたが、そのうち不正としてここに指摘されております分は、四十ページの物価庁関係二五、二六、二七、二八、それからあと四三までこれくらいのものが上つておるのであります。三百六十件の調査物件のうちに直接会計検査院でこれが徴収不足と御認定なすつたものは、これだけの計数でありましようか。それともあとは三百六十件のうち小さいものだからといつてお省きになつたのですか。報告書の中の点でございますが、それをお伺いいたします。

第6回国会 郵政委員会 第2号(1949/11/02、24期、日本共産党)

○井之口委員 大臣の今のお話では、行政整理が非常に円満に行つたようなお話でございますが、国勢調査におきましても言われておりまする通り、またわれわれが実地にいろいろな方面で見聞するところによつてもそうでありまするが、非常に労働強化された。とりわけ今までの行きがかり上、電通のことを申し上げておきますが、電話交換手のようなものの労働強化が、非常にきついものがあると思われるのであります。そういう点も十分、その後地方の方の調査を、大臣の方においてなさつていらつしやつた結果の、今の御報告でありますかどうか。その点をひとつお聞きいたします。
【次の発言】 なお整理された人員に対しましては、これは大臣の今まで……

第6回国会 郵政委員会 第3号(1949/11/14、24期、日本共産党)

○井之口委員 二十四年度の補正予算の点でございますが、ここに初めて失業保險の印紙收入が出て参ります。これはどういうふうな算定の基礎によつて約一億円というものが見積られておるか。その算定の基礎になつた人員とか、あるいはそちらの何か統計的なものがございましたら、その点を明らかにしてもらいたいと思います。これは日雇い労働者でございますが、今日の日雇い労働者の数は、われわれの見込みでは非常に大きなものであろうと思つておるが、それらの点から考えてみて、一億見当の査定が少なすぎるのではないか。もつとこれは行くものじやなかろうかというような疑問を持ちますので、その算定の基礎を明らかにしていただきたいと思いま……

第6回国会 郵政委員会 第4号(1949/11/17、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちよつとお尋ねしますが、きよう大臣はおいでになりますか。
【次の発言】 この間お願いした総係費として必要な経費、つまり労務費に使われているものの明細をいただきたいということになつておりますが、それをきよういただけるでしようか。
【次の発言】 なおこの前に、淡路の志築の特定局の局長が兼務しているという事実に対するお取調べを願つておいたのですが、それも調べてありますか。
【次の発言】 なお勤務者に対するいろいろな手当の問題につきましては、いずれ大臣がおいでになるでしようから、そのときにお尋ねすることにいたしますが、きようは運送委託法案に入るのですか。

第6回国会 郵政委員会 第5号(1949/11/19、24期、日本共産党)

○井之口委員 なぜ三分の一の適用にされたのですか。これは一ぱい一ぱいの適用というわけに行かないですか。
【次の発言】 これを一ぱい一ぱいに登録するように、すべての日雇い労働者にすべてこうした失業保険の制度が行きわたるようにということが、労働省の希望するところだろうと思う。そういう点に対して何らかの手段がとられておるかどうか。ただ大体三分の一ぐらいとつたらよかろう、なるべく多くない方がよかろうというような態度で、三分の一と規定しておるのではなかろうか。これをもつと推進して、全体を包括するような仕組みを労働省の方では特別に考えていないのですか。

第6回国会 郵政委員会 第6号(1949/11/22、24期、日本共産党)

○井之口委員 白井さんの御疑念はごもつとものことだと思うのでありますが、これは引合はないものであれば競争入札に入つて来るはずはありませんし、かつこうした事業は自然的に独占的な方向に進んで行く傾向を持つている。独占的にならなけれげ引合わないものである。独占的になつて来れば横暴なことが起つて来る。暴利をむさぼるということが起つて来る。どつちにころんだつてこれはぐあいが悪いのです。それでこの法案がねらうところは、今までのやり方とこれとの間にどういう差があるか。今までやつていたととにおけるところの弊害が、この法案によつて除去されるのか。あるいは今までの弊害がますます助長されて来るのか。これまでのいろい……

第6回国会 郵政委員会 第7号(1949/11/28、24期、日本共産党)

○井之口委員 この法案に対して、共産党を代表して反対いたします。  この法案は、郵便物の輸送に関する法案でありまするが、現在行われている状態をそのまま、法律によつて確認するというふうなことに表面はなつております。事実われわれは今日行われているところの輸送業務に対して反対なのであります。これをもつと輸送業務を一元化して、真に国営事業としての郵便物、また社会公共事業としての郵便物の運送ということを、徹底的にわれわれは社会主義の本旨に沿うように向けて行つてこそ、ほんとうのものだと思うのでありますが、その中の一部分といたしまして、託送の業務につきましてこの法案が出ている。郵便物の運搬についてよく考えて……

第7回国会 決算委員会 第11号(1950/04/30、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちよつと御質問いたしますが、これは今度の三名のうち、一名の検査官がこの八月をもつて任期満了する、この特殊事情だけに限るのでないのでございましようか、一般的に今後ずつと将来にわたつての全般に関する規定でしようか。
【次の発言】 今回にだけ限るというようにして、特別に出される意思はありませんか。

第7回国会 災害地対策特別委員会 第2号(1950/03/13、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいまの報告において、あらましの点がわかりましたが、元来この今市を中心とした栃木県北部地方における災害対算は、もつと早くやらなければ、ほとんど委員としてこれを審査することができぬし、またわれわれとして、これに対する対策を決定することもできないというような状態になつておりますが、委員長は今日までこの委員会を開かれなかつたというのは、どういうわけですか、この点をひとつ委員長に質問しておきたい。  さらに、次に課長さんに今のお話について御質問いたしますが、今市の農地の被害は約四百六十三反歩くらい出されております。これの復旧に一億五千万円見込まれて、約八千万円と査定された。二十五年度に……

第7回国会 水産委員会 第2号(1949/12/17、24期、日本共産党)

○井之口委員 瀬戸内海の沿岸の漁業について、ちよつと緊急質問をしたいと思います。終戰後瀬戸内海沿岸の漁業が非常に荒されておるのであります。これは普通の大きなトロール船でもありませんが、小さな石油発動機によるたいがい三十馬力ないし七十馬力ぐらいの馬力を持つた小さな発動機船によつて、淡路方面では普通手繰網と称しておりますが、そういうようなもので地びきでずつとやつてしまうのであります。それがずつと沿岸近くまで荒しておりますので、そこの一本づりの漁民は非常に困難しております。最近淡路方面の由良沿岸の漁民の状態を調べてみますと、配給米でさえもほとんど受取ることができないというくらいの窮迫状態に立ち至つて……

第7回国会 水産委員会 第3号(1949/12/20、24期、日本共産党)

○井之口委員 長官の御説明がほぼ七項目にわたつてあつたようでございますから、逐次それについて御意見をもつと承つてみたいと思つております。  漁港法案の問題ですが、今現に実際いろいろな形で漁港が構築されておるわけです。その内容がわかりませんと、この法案の場合でもいろいろさしさわりが出るだろうと思うのですが、二十四年度においては、約三億円くらい見返り資金から漁港の構築のために出ておるようでございます。そういうような金がはたしてどんなふうに使われたか、またこれは地方自治団体に対してそういうものが出ておるのか、会社に向つて出ておるのか、もし会社がこれをこしらえておるといたしますれば、はたして使つておる……

第7回国会 水産委員会 第4号(1949/12/21、24期、日本共産党)

○井之口委員 昨日の見返り資金からの二十四年度の融資の関係でございますが、その点お調べになりましたでしようか。
【次の発言】 終戰後復興金庫から約二千億ぐらいというお話だつたと思いますが、それ以外に漁港に対しまして何らの融資または補助金というものは出ていないのでございます。日本の重大な漁業問題に対して、政府からそうした金がたつた二千万円ぐらいのものしか出ていないといたしますれば、非常にこれは等閑に付されていると思うのでありますが、その点まとめて、戰後の状態を総括してお答え願いたいと思います。
【次の発言】 なおその点はあとで詳しく調査して出していただきとうございます。それから今のお話では、二十……

第7回国会 水産委員会 第5号(1949/12/22、24期、日本共産党)

○井之口委員 経済課長さんにちよつとお伺いしたいのですが、瀬戸内海の漁業につきまして、いろいろな取締規則はあるのでありますが、各県別にこれがまちまちになつておるらしい。そういう実情の点を、どんなふうになつておるか、全般的にわたつて、簡單にちよつと説明願いたい。それがまちまちになつておりますために、たとえば大阪湾においては地びき網が許可になつているというので、岡山辺から、いろいろなところからやつて来る。その途中で沿岸をみな荒らしてしまつて、他の県は許可されていないにかかわらず、その方面も被害をこうむる。またそれを取締る海上保安隊の力が非常に弱いというようなことで、沿岸漁業は最近大分荒らされておる……

第7回国会 水産委員会 第8号(1950/01/27、24期、日本共産党)

○井之口委員 この拿捕事件に対しまして、政府当局でもつと正確な御発表が願いたいのですけれども、これがはたして向うの領海を侵しておるのか、あるいはまたこちらの主張する通り、決してそういうふうな不法なことはないのか、その点政府でもつて責任ある報告を一応聽取してみたいと思います。
【次の発言】 ただいま漁業協同組合法の改正について、一般的な説明をお聞きして受ける感じを申し上げますると、どうもこういうふうな改正をされたならば、協同組合はその本質を失うようになりはしないだろうかということを懸念するわけであります。大体今漁業問題で、全般的に起つているいろいろないざこざの問題を通覧してみまするに、外洋へ出て……

第7回国会 水産委員会 第9号(1950/01/28、24期、日本共産党)

○井之口委員 ここに五十何隻とありますが、これはいつごろからのであつて、それが拿捕されたのはどこどこで拿捕されておるものであるか。または最近のものに対してのみその決議がされるのか。その点ひとつ明らかにしてもらいたい。
【次の発言】 そうするとこれはどこどこに拿捕されたものでありますか。
【次の発言】 いろいろ今まで聞きましたが、ソ連領海において拿捕されたというようなことがこの間新聞に一部出ておりましたが、それは含まれておりませんか。

第7回国会 水産委員会 第10号(1950/02/01、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちよつと御質問いたします。ここの水産庁から出ております文書に、今度自治庁から提案することとなつている法律案においては、大蔵省との了解のもとに、地方共公団体の管理する漁港についても、全額国庫負担の範囲から削除されることになつているということが書いてあるのです。削除される、これは事実でございますか。
【次の発言】 違うような気がするのですが……。
【次の発言】 それでは 今あなたのおつしやつたのによりまして、公共団体の、たとえば水産協同組合等が管理しておるようなものは、利益を目的としていると思われるから、そういうふうなものの施設は除外されるというようなお話でございましたが、そういうふ……

第7回国会 水産委員会 第11号(1950/02/07、24期、日本共産党)

○井之口委員 三十五年度の予算の中に、公共事業費やら、いろいろなものを全部ひつくるめまして、港湾方面に支出される国庫負担がどのくらいになりますか。またそのうち漁港方面に対してはどのくらいの率になりますか。
【次の発言】 港湾関係全体で二十億ですか。
【次の発言】 新しく港湾の拡張とか、新設とか、いろいろなそういう方面には組んでいないのですか。
【次の発言】 全体の港湾として……
【次の発言】 大港湾並びに従来軍港であつたようなところ、そうした方面へ多くの支出が見積られておるのではなかろうかと思うのであります。現にいろいろ道路方面も、ほとんど軍事道路としてしか理解できないような道路が、非常に拡張……

第7回国会 水産委員会 第22号(1950/03/20、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちよつと五項目くらい質問したいと思います。今までの魚に対するところの官僚統制の害悪は、皆さん方の御承知の通りでございまして、マル公があつても何らマル公が実行されず、かえつてやみで魚価が高くなつている。しかも魚価か高くなつているのに、その利益はだれのふところに入つて行くかといえば、実際漁業をやつている漁民のふところには入らないで、みんなやみをやつている不当な人たちのところに入るというふうで、消費者にとつても利益でなく、生産者にとつても利益でなく、これが官僚統制として品質をますます悪くさせる。あらゆる方面からこの害悪は、われわれがもう十分に知り尽しておるところであります。ところでその……

第7回国会 水産委員会 第28号(1950/04/07、24期、日本共産党)

○井之口委員 例の紀伊水道の問題でございますが、あれは遂に衆議院を通過してしまつたのです。しかしあの後和歌山並びに徳島の方面から、あるいは兵庫の方面から、岡山の方面からというふうに、漁業協同組合の会長諸君がおいでになつて、大分いろいろ反対の陳情が出ている実情を、ちよつと知らしていただきたいものであります。水産庁で受け付けられている実情並びにこの水産委員会に出されるのは、どういう方々があの問題に対して反対をして、意見をどんなふうに出されておるか。これをお聞きしたい。それから兵庫の海上保安庁でもつて、淡路丸というのが今度できたそうでありますが、これがどの辺を警戒し、どのくらいの効力を今後発揮して行……

第7回国会 水産委員会 第30号(1950/04/11、24期、日本共産党)

○井之口委員 先ほどから各委員の方々が、金融問題に対して非常に心配しておいでになつて、その実情を訴えておられました。あの声は、中以下の漁業者のほんとうの叫びなんであります。どうしても金融方面にもつと銀行局の方々が、ひとつ魂を打込んでやつてもらわないと、今日もう漁業は破壊の状態に達しております。すでにもう恐慌も始まつておる。なおかつこの資本主義内に存在しておる遅れた産業としての破壊の傾向は、時々刻々、年々高まりつつあるのでありますから、これの根本的な漁業金融対策を、銀行局においてお持ちになりませんと、この傾向は将来ますますはげしくなつて来るとわれわれは思つています。中小企業が金融難で破産する、中……

第7回国会 水産委員会 第31号(1950/04/12、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいまも委員の方から附加価値税の問題が出ましたが、附加価値税の廃止については、水産委員会全委員の希望であります。自由党の委員諸君も、この問題に対してやはり反対しておいでになります。御承知の通り、今日の沿岸漁業はほとんど荒廃の状態に立ち至つておる。この上に重い税金がかかつて来る。このほかにも地方税としてさまぞれなものがかかつて来るのでありますが、それに関しまして、ただシヤウプ勧告によるのだからしかたがないというふうで、農林大臣においては全然投げ出されておいでになるのですか。これに対しては、われわれも修正意見を出しておりますが、それに対して今まで農林大臣として、漁民の負担を軽くする……

第7回国会 水産委員会 第36号(1950/04/24、24期、日本共産党)

○井之口委員 この紀伊水道の問題につきましては、わが党は徹底的に反対したのでありますが、これがむりに押し切られて出て参つて、あとでこれは大衆の悶着を起すということは、もうすでにそのときに予言した通りであります。自由党の中からも、この問題に対して反対が起るということは……(発言する者あり)そこでこういうふうなことが将来も起りませんように、ひとつ参議院の木下委員長におきましても、慎重審議なされるように大いに慎重な態度をとられて、そうしてみんなが納得するようなふうに解決されましたならば、これはもう、日本のすべての漁民の方々の喜びこれに越したことはないと思つている次第であります。

第7回国会 水産委員会 第37号(1950/04/25、24期、日本共産党)

○井之口委員 二、三お尋ねいたします。政府は今までらつこ、おつとせいの取締りのために、相当の費用を組んで、沿岸並びに遠洋方面を相当調査されておつたことは事実でありますが、今までの費用の点、並びにそれからあがりました調査の結果がどういうふうになつているか、簡単に御説明願いたいと思います。
【次の発言】 これだけ多額の費用を使つて、いまだおつとせいが何を食べておるかわからないという調査のやり方は、まつたく怠慢そのものであるとわれわれは感じます。たといおつとせい、らつこの胃のふの中にさけが入つていないにしましても、こういう海獣は危害を加えることが常習であり、またこの海獣の遊戈によつて、近海の魚族が非……

第7回国会 水産委員会 第38号(1950/04/26、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま日本経済新聞社から出ておりまして、水産庁経済課編集になつておる漁業制度の改革という本が問題になつたのでありますが、この序文を見ましても、私たちが見て何ら不穏当なものはないと思うのであります。現実に日本の漁村には、封建性が非常に根深いということは、おおうべからざる事実でありまして、そのためにこそ、今度の漁業法、漁業協同組合法というものがみな出て、その民主化のために闘つておる。またこれは農村においても封建性が非常に強いために、いろいろ農地法の改革が行われたのと揆を一にすることが、やはり漁村においても見られるのでもります。この意味におきまして、漁村におけるところの封建性の廃止と……

第7回国会 水産委員会 第39号(1950/04/27、24期、日本共産党)

○井之口委員 大臣に二、三御質問を申し上げます。  この水産資源枯渇防止法というものはなかなかいろいろな複雑な内容を持つておると思います。ただいま大臣も言われました通り、表面は水産資源の枯渇防止だけれども、実際は補償法であるというようなことをおつしやられたのでありますが、まつたくその通りであると思います。しかしやはり一面、これが水産資源の枯渇防止にも関係して来ると思うのですが、そういう方面から特に考えてみますると、第一以西底びきが、非常に船が多くなつて、そうして資源が枯渇を来しておるということでありますが、戦前から漁区等の関係をよく見てみますと、従来黄海方面、朝鮮の近海、並びに沿海州、あるいは……

第7回国会 水産委員会 第40号(1950/04/28、24期、日本共産党)

○井之口委員 水産資源枯渇防止法案に対して、共産党は反対いたします。これは昨日も農林大臣が仰せられました通りこの法案はおよそ二つの部分から成立しております。一つは水産資源の枯渇を防止するという名目のもとに減船しよう、操業の短縮をしようとする方面と、もう一つは、その結果生ずるところの業者の損害を、国民によつて賠償させようという意図を持つ、この二つの部分から成立しているのであります。そこで名目は資源枯渇の防止でありまして、もしこの目的が達せられるものでありますればけつこうでありますけれども、この法案をもつてしては不可能である。農林大臣の言葉をもつて言いますれば、理が非であろうとも、至上命令としてこ……

第7回国会 水産委員会 第41号(1950/04/30、24期、日本共産党)

○井之口委員 原案並びに修正案に対して、日本共産党を代表して反対いたします。  第一に、今度の水産業協同組合法の一部を改正する法律案の、最も中心的な改正の方面はどこにあるかと申しますと、これは従来漁民の自主的な団体であつたところの漁業協同組合に、法人の加盟を認めるという点であります。法人の加盟を認め、そしてその常時使用する従業者の数が三百人以下であり、かつ使用漁船の合計トン数が三百トン以下のものをして、これを加盟せしめるということを規定した点が、今度の改正案の一番中心になる点であります。もしこれを許すといたしますならば、漁業協同組合が漁民のための自主的な組織でなくして、当然資本主義的に経営され……

第7回国会 水産委員会 第42号(1950/05/02、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま承りますれば、衆議院の鈴木委員をここに喚問する。こういう問題は、自由党の党内の問題であつて、われわれはあくまでもこの紀伊水道の問題に対しましては、日本共産としては、この問題は非常に不合理である。もしこういうことをやれば、瀬戸内海漁民の生活が破壊するということを徹底的に主張いたしまして、そのわれわれの主張がいかに正しいことであつたか、どんどんあらゆることにおいて明瞭になつて来ておる。自由党の内部でさえもこれは混乱が起つておる。そういうことは参議院において、参議院のほんとうの審議を続けて、愼重審議するならばけつこうだと思う。われわれは呼ぶ必要はないと思う。

第8回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第2号(1950/07/20、24期、日本共産党)

○井之口委員 私が大阪の方でちよつと聞いた話なのですが、ある未引揚者――未引揚者か何か知りませんが、とにかくいまだ帰つて来られない人のお母さんが、自分のむすこはいつ帰つて来るだろうかということを非常に心配しておつた。ところがその人の戰友が引揚げて参りまして、このお母さんを訪問していわく、あなたのむすこさんは、満州からフイリピンの方に一緒に送られて行つて、そうしてフイリピンの戰線において戰死された、その戰死された現場を私は見ておつて、これをお母さんに伝えてくれということで私は帰つて来たのだ、こういうことをお話した。ところでそのお母さんは、これは気の毒なことをした、かわいそうなことをしたというので……

第8回国会 決算委員会 第2号(1950/07/22、24期、日本共産党)

○井之口委員 廃兵器の処理につきましては、第六回か第七回国会以来の当委員会の重要な問題になつておりまして、会計検査院からのいろいろな御報告をその当時から承つたのでございますが、今の大蔵省のお話を聞きますると、六億数千万円の金の使い方が、十分に使い切つていないというのが、中心の問題であるというふうにお話になつているようでございます。しかしこの問題はそうではなくして今もちよつとあなたがお漏らしになりました通り、ほとんど何らの契約もなくして、ただ軍艦なり何なりを解撤しろというただ一つの指令によつてやつたもので、当然それによつてできて来た、解撤された武器、あるいはエンジンもありましようし、あるいはモー……

第8回国会 決算委員会 第3号(1950/07/26、24期、日本共産党)

○井之口委員 結論は出なくても、今どういうことで取調べを受けておるか伺いたい。
【次の発言】 大分時間が遅くなりましたから、簡単に二、三お尋ねをいたします。  会計検査院の方から先ほどの報告を聞いておりますと、六月末までに各公団から受けた報告によると、実損額が約二億二千万円ぐらいだろうというふうな結論的なことがございました。これは第一、公団から受けた報告は、実際は半ば調べずにそれを全部承認なさいますか。今からもつとその中に入つて調査して、はたしてそれが実損額二億円ぐらいのものだろうというようなことを、会計検査院において断定なさいますか。そのときにもつとどんどん出て来ても、あれは報告だけによつた……

第8回国会 決算委員会 第4号(1950/07/28、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちようど外務次官もおいでになりますし、大蔵次官も運輸次官もおいでになりますから、ちようどよい機会だと思いますが、ひとつお伺いしたいのは、今日本の財政の金の使い方で、一番ふしぎに思われるというか、疑問に思われているところは、朝鮮事件に対しまして、国連軍の輸送をされておりますが、その費用がどういうふうにまかなわれているだろうかという点であります。もとより国鉄においては、直接外国のドルで受けてはおいでになりませんでしようし、当然日本の金をもつて、その人員並びに貨物の輸送に対して受けておいでになるだろうと思いますが、その点もひとつ明確にお返事願いたいと思うのであります。

第8回国会 災害地対策特別委員会 第7号(1950/09/22、24期、日本共産党)

○井之口委員 先ほど田中委員から総理大臣並びに各省大臣がお見えにならない、こういつたふうでは災害の対策というものを実際やるつもりなのかどうか、その誠意さえも疑われるというふうな意見がございましたが、まつたく同感の至りであります。責任ある当局の方々、主務大臣がおいでにならなくして、そうしてただ事務官だけを派遣されましたならば、ただ單なる今日の法律内におけるところの解釈並びにその範囲におけるところの救済がやられて行くということだけの返事しかできないはずだ。このように今日の災害と申しますものは、たとえばこの間われわれが視察して参りました大阪、兵庫並びに和歌山県、これだけをとりましても、二千八百億ある……

第8回国会 災害地対策特別委員会 第9号(1950/10/19、24期、日本共産党)

○井之口委員 安本長官に御質問申し上げます。先だつてから当委員会に各大臣がお見えになつて、今日の災害対策に対する積極的な意見を聞かれるものと大きな期待を持つていたわけであります。委員長初めそれを約束をしておいでになりました。われわれも質問その他の問題を用意しておつた。ところがたび重なる委員会に大臣がお見えにならない。きようやつと初めて一人お見えになつた。こういう状態でありますが、政府は大体この災害対策に対して、非常に不熱心ではないかということをわれわれ考える次第であります。数百万人の人たちが、キジア台風並びにジエーン台風によつていまだに学校のきたない廊下などに住まつている。家もなく、職もないと……

第8回国会 災害地対策特別委員会 第10号(1950/11/18、24期、日本共産党)

○井之口委員 一つ御質問いたします。災害を受けた地方の自治団体で聞くところの苦情によりますと、国会議員が調査に来る、あるいはいろいろな役人が調査に来る、国が来る県が来る、さまざまの者が調査に来まして、多くのむだな費用をほとんどそれとの折衝に費さなければならぬ。のみならず、決定する権限はいろいろなところにありまして、法律上は公明にできているようであるが、実際の場合は何らかの運動をしない限りは、なかなか自分の方に予算がまわつて来ないというふうなことを、自治団体の方において非常に苦にしておるのであります。こういう点に対して、これを防止する方法――これを一元化して、簡素で公正なる方針の貫かれるようなこ……

第8回国会 水産委員会 第6号(1950/07/22、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちよつと御質問いたしますが、この紀伊水道の問題につきましては、先の国会で参議院で握りつぶしになつておつた。それに対して地元のいろいろな漁業協同組合とか、あるいは地元のいろいろな漁民の自主的な団体等から、いろいろな反対意見が出ておるようでございまして、正式の形でいろいろな請願は出ていないにいたしましても、水産庁にそういう方々がたくさん訪問して行かれることであろうと思うのでありますが、どういう方方が何人くらい来ておつたか、一般の輿論の、この問題に対するところの反響はどんなものであつたかというようなことを、ひとつ水産庁の方で話をしていただきたいものだと思うのであります。

第8回国会 水産委員会 第15号(1950/10/06、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま真珠養殖業者からの陳情書なんかも拝見いたしまして感ずるのでありますが、真珠にかけられておるところの物品税というものは、元来これは奢侈品であるがゆえに、社会政策的な意味をもつて、これに税金がかけられておるというふうに理解するのでありますが、政府においてもおそらくそうであろうと思うのです。この意味においてこの税を軽減するとか、あるいは廃止するとかいう考えは全然ないだろうと思うのですが、その点をひとつ聞いておきたいと思います。かつ石原委員のただいまの要求も、ただいまの質問の点も、この徴税が煩雑にわたる。わずかな三%のものからとるところの税金のために、あとの九七%に至るまでの真珠……

第8回国会 水産委員会 第16号(1950/10/21、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちよつとお伺いしたい。真珠の国際的な需給の関係はどうなつているか、日本がその中に占めている割合はどれくらいのものであるか、日本の方針によつて国際市場を左右することは可能なりやいなや、その辺御調査はございませんか、ありましたら御返事願いたい。
【次の発言】 委員長のおはからいによりまして、野党の唯一の私に発言を許してくださつたということは、これはきわめて公平な委員長だと思つております。ひとつぜひ将来もこの方針を堅持してもらいたいのであります。そうでありませんと、自由党の内部の、漁港行政に関する單なる意見の調整委員会というふうな性質のものになつて、この委員会自体の権威を失墜するものと……

第8回国会 水産委員会 第17号(1950/10/23、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいまの入会権の問題については、小委員会において大体の意見をまとめたが、今日は出席しておられない方もあるので、将来質問があれば質問する。一応小委員会の報告として聞き置くという性質のものと私は了解するのです。これを何か法律的な効果を持つものとして、さらにこの委員会の決議として本会議に出すとかなんとかいう性質のものではない。こう理解するのでありますが、それはどうなんですか。

第9回国会 決算委員会 第1号(1950/11/27、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいまの調査について、ちよつと質問いたします。東北方面の徴税関係におきまして、大口滞納者の調べができておりますか。たとえば五百万円以上だとか何とか、県体的にだれそれが納税していないというふうな調査ができておりますか。
【次の発言】 それから非常に零細なる納税者に対して、むごたらしい差押えが多分行われておると思うのでありますが、そういうふうなものに対して留意して、たとえば一千円未満とか、五千円未満とかの差押え員数を調べるとか、あるいはそういう差押えを受けた人たちを呼んで、この人たちの差押えの場合の人権蹂躪的なことはなかつたかどうかというふうな取調べはなさいませんでしたか。

第9回国会 決算委員会 第2号(1950/12/08、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいまの場合違法ではないにしましても、その随意契約による金があまりに低廉な場合には、これを追徴することは可能なのか、それをさかのぼつて取消すというようなごとが、主務大臣において可能なのか、その点はどうなんですか。
【次の発言】 追徴もできませんか、それも民法上の手続を要するのですか。
【次の発言】 契約は解除しないで認めるにしても、さらにそれが不当な価格であるということを認定して、それを追徴するというふうな手段はできないのですか。
【次の発言】 ついでに一つお聞きいたしたい。たとえば、ある会社が過払いを受けたという場合があります。政府側に品物を納めて、それ以上に過払いを受けた、……

第9回国会 水産委員会 第2号(1950/11/25、24期、日本共産党)

○井之口委員 当水産委員会が、どうも與党だけの委員と政府のなれ合いになつておることは非常に遺憾であります。私は昨日からいろいろ全般の問題について質問の申込みをしているのですけれども、やつとこさ今御許可があるという状態で、それもはたからすぐ要求が出てこれを弾圧しようとする。委員長においてはもつと公平なる態度をとられんことを希望いたします。  さて昨日でしたか、一昨日でしたか、ポツダム政令が出まして、実際今の自由党は国会を軽視し、国会を無視しておることは、あのポツダム政令によつてまつたく明瞭に現われておりますが、この水産問題に対しましても、先ほど小高委員よりもありましたし、それから農林大臣からも、……

第9回国会 水産委員会 第3号(1950/11/28、24期、日本共産党)

○井之口委員 きようはラジオの故障か何かわかりませんが、水産委員会の招集の呼出しがかかつておりません。こういうことが将来ないように、やはりあるものはちやんとラジオでまわるようによろしくお願いいたします。  さて塩並びに油の点でございますが、先ほどからの話を、私ちよつと遅れて参りまして聞いておりませんけれども、私は大体根本的な点をお尋ねしてみたいと思つております。塩につきましては、従来の輸入価格は非常に高かつた。しかるに最近は中国辺から大分安い塩の引合があるそうでありまして、トン七ドルとかいうことも聞いております。そういうふなものがなぜ十分な取引にならないのか、もしこの取引が成立するものといたし……

第9回国会 水産委員会 第4号(1950/11/30、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま川村委員より、瀬戸内海並びに紀伊水道の底びき漁業についての質問がありましたが、当委員会がこの問題を積極的に審議されるということは、非情に喜ばしいことだと思つております。そこでこの問題に対しまして、今水産庁の御返事は何らの具体的な案を持つていない。これを転換するとしたならばどうやるかということに対しても、具体的な案を持つていない。ただ何とかそのうち資源を育成するであろうというぐらいな簡單なことでありましたが、これでは沿岸漁民の方々はきわめて不安であります。現に底びきをやつていらつしやる方々も將来どうなるか、不安であるし、従つてただその場限りの濫獲をしようとすると、零細漁民が……

第9回国会 水産委員会 第9号(1950/12/08、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま中央卸売市場における手数料の値上げについて、その前提条件として、漁民生活の確保と、漁業経済の安定に対する、要望が出ております。これに対しましてひとつお尋ねいたします。  第一こういう手数料の値上げ最高六分をすでに十二月五日から実施しておるということそれ自体が、委員会において今までこの値上げに対して反対して来たことを押し切つてやつておるわけであります。でありますからして、これを事後に承認するというふうな形でなくして、むしろこういうものに徹底的に反対し続けるという態度がとらるべきものではないかと思うのであります。さらに漁民生活の確保と漁業経済の安定として、長官はただいま水産金……

第10回国会 決算委員会 第1号(1951/01/31、24期、日本共産党)

○井之口委員 この質疑の点も、きようは初めてでありまして、十分内容を検討しておりませんが、この次ぎやはり大臣並びに次官が御出席になつて、そして責任の所在が明瞭になりまするまで、今日のこの質疑も延ばされたらどうかと思います。それから会計検査院の検査に対しまする政府側の答弁書も、だだ三項目だけしか出ていないようであります。この点の二十二年度の検査の場合には、ちやんと刷り物になつて明確なる御返事があつたようでありますが、このたびはそれもないので、われわれが対照して審議するのにも非常に困難を感じておる。それでありますから、この次まで延ばして、そういうものの不備な点を補つていただいたらどうか。それにとり……

第10回国会 決算委員会 第3号(1951/02/05、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま会計検査院の方は「過不足」と言われましたけれども、「過」の方はほとんどなくて「不足」ばかりが出ておるようであります。この不足の額が、会計検査院がちよつと調べただけでもこうした厖大なものに及んでおるというのを見ますと、まつたく驚き入つたものであります。これに対する政府側の説明は、その当時労働攻勢が強かつたために、こういう現象になつたというようなことも言つておられたようであるが、しかしあの時分は、むしろ民主主義の気風が非常に盛んでありまして、こうした大口の納税者に対しては、むしろ税務署における勤務員の方々は、これをとることに熱心であり、かえつて署長の方が、むしろそういうふうな……

第10回国会 決算委員会 第4号(1951/02/07、24期、日本共産党)

○井之口委員 これはどういう処罰を受けたのでございますか。それからこのほかにやはり同様な收賄――税金を受取つたんじやなくて、收賄というふうな事件は、会計検査院の方では調査になつておりませんでしようか。  それからもう一つ、なぜこういうふうに税務官吏が税金を直接徴收するような制度を許しているのか、この点三つです。
【次の発言】 この間、国税庁長官が言われておりましたが、八百屋さん、あるいは魚屋さん等の強制執行をする場合に、すぐそこで品物を売るそうです。こういう場合はやはり現金差押えよりももつとひどい影響を持つと思うのですが、そうしたものに対して税務官吏が直接いろいろな徴税の金を取扱うというふうな……

第10回国会 決算委員会 第5号(1951/02/09、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいまの会計検査院側の細説は、どうもふに落ちないと思うのであります。ここの三四九号は、会計検査院からの報告の方が正しい。今の意見は、それからそれるような気がいたします。第一、三四九号の田母沢御用邸につきましては、観光協会がこれを借りている。それで観光協会が非常に利益をあげて、その五割を徴収したり、日光御用邸については、二十二年十月十五日以降日光パレスホテル、こういうものが私的な経営をやつておる。そしてそれをしかも今日まで放置して、これは何らの賃貸契約にも何にもなつていないということを、会計検査院が指摘されているのであるが、これは指摘する方が最も正上いのであつて、これに軽重の差を……

第10回国会 決算委員会 第6号(1951/02/12、24期、日本共産党)

○井之口委員 この三五八号も三五九号も、それからあとの三六〇の項目も、これは一つの設計を立てて各業者に請け負わせたんじやないですか。そうすると、一番気になるのは三五九号でありますが、トラツクを使おうとトロを使おうと、その請負業者の負担によつてなされるものじやなかろうか。請負業者が、トラツクを使つたらいいと思えばトラツクを使うのだし、ただこれをぜひトラツクを使えというふうに政府で指示してやらせたものかどうか。そういう指示でやらせたとすれば、これは政府は非常におかしな指示をしたと思います。またかりに概算拂いで、幾らでも向うのかかり次第、政府は拂うということを建前にして、この工事をやらせたとすれば、……

第10回国会 決算委員会 第7号(1951/02/14、24期、日本共産党)

○井之口委員 両方で幾らになりますか。
【次の発言】 これで幾らぐらいですか。
【次の発言】 二千円のものが二百円……。
【次の発言】 全般についての質問を申し上げます。ただいま特別調達庁長官は、針小棒大に伝えられている向きもあるというようなことをおつしやいましたが、それならばそれを証明するために、会計検査院の二十三年度の決算報告の中に、特別調達庁の施政が悪いために国家に與えた損害として、各項目がみな指摘されておりますが、この全体合せ数量が幾らになると計算されておりますか。
【次の発言】 こういう重大なことに対して、検査院からの指摘があつたにかかわらず、それを総計もとつていない。幾ら損害をかけ……

第10回国会 決算委員会 第8号(1951/02/16、24期、日本共産党)

○井之口委員 この四四八号ですが、徴収決定未済額が、ずつと各大学について、あげられておりますが、これは健康保険法あるいはその他のものによつて、政府が支拂うべきものですか。これらのものは、どこにだれが支拂うべきものであるかということが、先ほどの説明ではよくわからなかつたのですが、政府の支拂いが遅れておるのですか。
【次の発言】 そうすると、大学の方では、それを催促上なかつたという欠点があるわけでございますか。それを指摘されておる……。
【次の発言】 これは普通の病院等においても、また個人の医者においても、みなあつた例の大学における状態だなと了解されます。  この予算の示達を遅延したものですが、こ……

第10回国会 決算委員会 第9号(1951/02/19、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま会計検査院の指摘によりますると、二千人そこらの人間がやつておつて、人間が足らなかつたことが、こういうふうな不始末を起して来るおもな原因をなしているというふうなお話でございました。しかるに、二十四年の十月一日には、行政整理をやつて一千六百九十五人になつております。人数が少かつために、こういう不正を起したのが原因ということを指摘されているところから見れば、なぜそういう行政整理をして、足りないものの上になおさら人数を足りなくして、そうしてこの不正を激発するような手段をとられたのか、この点ちよつとお伺いしたい。
【次の発言】 ただいまお伺いして、事情はよくわかつたのでありまするが……

第10回国会 決算委員会 第11号(1951/02/23、24期、日本共産党)

○井之口委員 今の五七〇の特殊物件でありますが、これはまた相手が昭和電工株式会社でありまして、例の昭電疑獄を起した会社です。この会社は復興金融金庫の金を借りてああいう大問題を起す、また特殊物件はこういうふうにして買うて代金を払わない。しかも政府は、それの徴收を二十四年九月、会計検査院の検査当時まで放置してあつた。こういうふうなのは、まつたく政府の怠慢を意味するものであり、会社側としても、政府をまるでなめてかかつているようなやり口がうかがわれるのでありますが、その後これは一体どうなつたか。それから建設省関係でこうした特殊物件の代金の未徴收が、そのほかにもたくさんあつたのじやなかろうかと思うのです……

第10回国会 決算委員会 第14号(1951/03/05、24期、日本共産党)

○井之口委員 先ほど国有財産としての鉄道の拂下げ問題が出ておりましたが、阪和鉄道――大阪から紀州新宮に参りますところのあの鉄道も、これはいろいろ拂下げの運動も起つているし、反対運動も起つているし、社会で非常に注目されている。あの評価価格というふうなものに対して、会計検査院の方では、どういう考えを持つていらつしやいますか。たとえば組織的に、これが建設する場合は幾らぐらい、何年ぐらいかかる、そうしてこれが買い上げる場合には幾らぐらいの物価であつたために、このくらい、今これを建設するとすれば、幾らぐらいかかり、そうして今これを拂い下げるとすればどれくらいの価格に評価するのが適当であろうというような点……

第10回国会 決算委員会 第15号(1951/03/07、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま提案されました五件に対して、この報告書が出ておりますが、これに対してきようは会計検査院は御出席ないのですか。
【次の発言】 この内容の点について、会計検査院で特に調査した部分は、どういう項目にわたるか。それから二十四年度、二十五年度の分ですから、これはいずれ会計検査院の報告の中にも、出て来るだろうとは思つておりますが、あらかじめこの使途の各項目にわたつての会計検査院の御報告を一応承りたいと思います。
【次の発言】 それでは、それはあとまわしにいたしまして、この項目について不審の点を二、三お尋ねいたしたいと思う次第であります。第五十六ページをあけて見ますと、二十五年度労働省……

第10回国会 決算委員会 第16号(1951/03/09、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちよつとお尋ねいたしますが、この赤字の内訳として、総計百二十四億八千三百万円が、ここに表示されております。その内訳が、公団納付金の未納、早場米奨励金、いも超過供出、食管会計より農災保険会計へとして、ここに赤字の内訳が書いてありますが、この公団納付金の未納とか、この赤字の決算は、これはどうしても不可避なものであるか。これは二十四年度十一月調べでありますが、その後今日までの間に、これがどういうふうに整理されているか、その点をちよつとお伺いいたします。
【次の発言】 しかし早場米の奨励金並びにいもの超過供出によつて、これがますます増額して来るので早場米の奨励というふうなこともやめようか……

第10回国会 決算委員会 第18号(1951/03/29、24期、日本共産党)

○井之口委員 昭和二十三年度一般、特別両会計歳入歳出決算に対しまして、日本共産党を代表してこれを承認することを拒否する次第であります。そもそもこの二十三年度の決算は、芦田内閣と吉田内閣によつて遂行されたものであります。この予算の遂行にあたりましては、われわれ共産党がすでに予算の審議について討論した通り、どだい予算の編成そのものに対して、われわれは反対していたのでありまして、大衆の利益が蹂躪され、資本家階級の利益に奉仕するところの予算が組まれておる。しかるにそれを実行するにあたりましては、ますますその性格を強化いたしまして、そうして二十四年度のドツジ・ラインによるところの搾取をさらに強化し、また……

第10回国会 決算委員会 第19号(1951/05/16、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちよつと会計検査院の方にお伺いいたします。昭和二十四年度の国有財産の総計は二千五百二十七億八千余万円となつておりますが、この価額の算定を見ますると、みな取得された時の価格をもつて評価され、非常にまちまちである。これでは今日の国有財産の価値、総額の実態をわれわれはつかむことに非常に困難するのであります。これについて何かもつと的確に、毎年々々これを評価がえして、正確なるものを出すとか、あるいはまた会計検査院の方におきまして、それについて実体的な調査をして、一体現実上幾らくらいになるものであるか、これがわかるような、正当な今日の再評価による何か算定というものを持ち合せておられるか、この……

第10回国会 決算委員会 第20号(1951/05/23、24期、日本共産党)

○井之口委員 ええ。――第十国会が始まつた当初、国政調査をやるというふうな決議になつておつたのでありますが、第十国会中、国政調査が開会中にも行われず、それから第九国会と第十国会との間でございましたか、それも国政調査が行われなかつたように記憶するのであります。たとい今度決議いたしましても、またそういうふうな状態になるのではないかと思います。この国政調査の点について、どういうふうな取扱い方でもつてやつておるのか。
【次の発言】 一般的な問題を二つ、三つ質問させていただきます。  収納未済の金額が、ここにあげられておりますが、この収納未済の全額に対して、この原因が那辺にあるか、総括的な点で、会計検査……

第10回国会 決算委員会 第21号(1951/05/25、24期、日本共産党)

○井之口委員 この、裁判所から、保釈保証金がほしいままに領得されたという事件は、どうもマツカーサーの野営司令部にどろぼうが入つたくらいの非常識きわまる問題だと、こう思われるのであります。今会計検査院のお話でありますと、振り出した小切手が雇によつて領得されたというのでありますが、これは支払うものを支払わずに起つて来た不正でありますか、それとも政府が、領收したものが領收の手續にならずして、その間に運用をしたり何かしたというふうなことになりますか。とにかく浦和地方裁判所というものは、これは税務署でも若い二十幾つかの青年が、酒を飲むためにいろいろな不正を働いて、例の考査委員会ですか、問題になつたような……

第10回国会 決算委員会 第23号(1951/06/01、24期、日本共産党)

○井之口委員 会計検査院が、日本全体の厖大な税金の徴収を検査されておられますが、それは九牛の一毛にすぎないと思うのであります。それでさえも、こうした多くの不当事項があげられております。まず第一に、ここに指摘されております通り、資料整備が不十分のために、課税標準額の決定を誤つたものとか、徴収すべき源泉徴収所得税、加算税を徴収しなかつたものとか、または徴収を遅延したものが依然として多い。いろいろこうあげておりますが、こうした徴収の報告について、全体何割ぐらいの調査が会計検査院において行われておるか、この点をひとつお聞きしたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、これを全般的に、正確なる調査をし……

第10回国会 決算委員会 第24号(1951/06/05、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいまの登録税の賦課問題でありますが、これは毎年度こういう低率に失するところの賦課が行われて、そうして会計検査院から指摘されておるところであるにかかわらず、二十四年度にもまたこうして現われて参つております。これは各府県ごとにおのおの差異があつて、どうもこれが中央政府において統一された方針を持たないというところから、こうしたことが起つて来るのだろうと思うのでありますが、この原因について会計検査院の方では、これを抜本的に解決する方針というものを、何か御考案がないのでありましようか、どうですか。
【次の発言】 この大椎丸外二件とか、大仁丸外三件というのは、所有会社はどこですか。

第10回国会 厚生委員会 第15号(1951/03/22、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま逐條的な御質問で非常に参考になりましたが、私は大体この法案の全般的な点について、一応御質問申し上げたいと思つております。  この法案を見ますと、結核患者を調べて、そうしてこれに入院その他の強制的な手段をとられ、それにそむいた場合には罰するということで、結核患者に対する懲罰法的な感じを深くするのであります。しかるに結核というものは元来各人みな自分自身の病気でありますがゆえに、自分自身が進んで結核の治療を心がけておるので、それをただ隔離とかなんとかいうふうなことでは無理が行き、かえつてそのために非常に害があると思う。決定的に民主主義的な結核予防法を制定するのでありましたならば……

第10回国会 厚生委員会 第16号(1951/03/23、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちよつと御質問申し上げます。六四九号「入所患者の退所処置について」という指令が、政府から各療養所に出されておるのでありますが、その内容、またこれに対する政府の御意見をちよつと承つておきたい。
【次の発言】 昨日の御答弁では、たとい患者の病気がいい方に向つて、強制収容を必要としないということが決定しても、ただちに退院はさせないというようなことが言われた。しかしまたどなたでしたか、そつちの方の御意見では、退所についての諸規定がある、そして退所させるというふうなことも言われていたようであります。ちよつとその辺が矛盾するように考えますし、それから事実強制収容することは必要ないという意見を……

第10回国会 厚生委員会 第17号(1951/03/24、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちよつと二、三お尋ねいたします。今日実施されております生活保護法によりますと、社会福祉主事はすでに置かれていることになつていると思うのであります。これは昭和二十五年の法律第百八十二号によつて、この実施が決定されていると思うのでありますが、聞くところによりますれば、その実施がほとんど行われていないというふうに承つております。これがもし行われていないとすれば、生活保護法の適用に対してかなりおろそかになるじやなかろうか。法文はあつてもその運用が、名あつて実なきものとなつている状態ではなかろうかと思うのであります。現在の生活保護法の実施の状態並びに社会福祉主事の今日置かれている状態等につ……

第10回国会 水産委員会 第2号(1951/01/26、24期、日本共産党)

○井之口委員 農林大臣がお見えになりましたので、およそ二つの点について御質問申し上げたいと思います。
【次の発言】 金融の問題を裏づけているところの漁業行政全般の問題について……。
【次の発言】 その前にちよつと一言委員長にも申しておきたいと思います。この委員会がとかくわれわれ野党の発言を押えられる。そうして重要な問題として、ダレス氏が講和条約締結について今度お見えになつたということについて、こちらからの一つの懇請が行く、こういう場合でも、理事会からわれわれははずされている。そのためにこうして出て来る内容を見ましても、ちよつとわれわれの賛成しかねるような重大問題が入つている。こういうふうであり……

第10回国会 水産委員会 第3号(1951/01/29、24期、日本共産党)

○井之口委員 このたび出る法案として、長官の方から発表されております第一番目に、漁業法の一部改正法案として、その下に補償ということが書いてあります。せんだつて瀬戸内海海区の漁業調整委員会の方々からも請願がありまして、ぜひこの小型機船底びきの制限をやるならば、補償の点を一緒に明瞭にして、同時にこれをやつてもらいたいというふうなことが出ておりましたが、この点すでに水産庁の方においては成案を得ているのでありますか、大体そういう補償の方針、その額というようなものについて御答弁願いたい。  次に最近淡路の仮屋、阿那賀、岩屋、由良、福良、それから明石の林先、神戸の駒林、こういう地方において、非常に漁民の生……

第10回国会 水産委員会 第6号(1951/02/06、24期、日本共産党)

○井之口委員 ここに損失額が総額三千九百六十五万円となつておりまして、あと一千万円の増加になり四千数百万になるそうでありますが、今までの物価が騰貴して行く時分の価格差益を決算関係で調べて見まするというと、日本全国で約五十億くらいのまだ未徴収のものがある。もうけて行く場合のものは国家に入らなくて、これがちよつとでも下つて来る場合にはすぐこうした補償法が出て来るが、上る場合と下る場合、これに対して自動的なバランスをとるような規定はなかつたのか。また上つて行つた時分の漁業関係の価格差益は今までどう処理されておつたか、この点について、ひとつ明確に統計的なものをもつて当局に御返事をしてもらいたいと思う次……

第10回国会 水産委員会 第9号(1951/02/13、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいまの綿網の点について御質問申し上げますが、もうすでに貿易は民間賀易となり、価格はやみ値になつたということをおつしやつていらつしやいます。しかも政府で持つているのは約九万梱で、これも出してしまう。こうなつて来ますと、今までの券というようなもので割当てていたことは、まつたく意義がないことになつて、しかも自由党の一切の統制をはずすという方針とも齟齬するものでありますが、そういうことを政府においてはやられるつもりですか。また今の方針を維持するとすれば、当然価格というものに対して何らかの操作を加えることをし、あるいは価格補給金を出すとか、あるいはこれに対して独占的ないろいろな操作をす……

第10回国会 水産委員会 第13号(1951/02/22、24期、日本共産党)

○井之口委員 吉田総理とダレス特使との間に往復された書簡は、日本の漁業問題のみならず、日本の将来置かれるところの独立の問題、それに到達する講和の問題へこれに対して非常に深い関係を持つものとわれわれは考えております。日本国民は、非常に大きな注意を持つてこれに臨んでおる点であります。これにつきまして四点、簡單に質問を申し上げたいと思います。  まず吉田さんは、国際的な摩擦が将来漁業問題において起ることを非常にここに懸念して、その意を表明されております。実際に今日本の漁業の状態を見ますると、海岸は、底びき漁業によつて小さくみな接近して参りまして荒されて、ほとんど資源が枯渇しておるという状態、がつそれ……

第10回国会 水産委員会 第14号(1951/02/24、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちよつと御質問申し上げます。十二月以降は今日の中国の人民共和国の方から逮捕されたのが約十三そうというただいまのお話でありましたが、それ以前に、蒋介石がなお中国の政権にとどまつていた時分にも三十一隻、韓国李承晩政府によるもの二十二隻というような、従来逮捕された実例もあるじやなかろうかと思います。この辺がはつきりわかりませんが、しかもいまだにそれが返つて来ていないものがおたくの方からの陳情書によりまするとなお四十隻にも達している。今度の場合起つているのはまだ十二隻であるが、それ以前に起つておりまするのは六十三隻、かつ返らないものさえも四十隻といような御報告になつてるいようでありますが……

第10回国会 水産委員会 第15号(1951/02/27、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいまの水産庁長官の御意見に対して、三点だけ質問して、考慮を煩わしたいと思います。第一に、この五ポイントは、今長官のおつしやられるところによりますと、非常に物事の核心をついているというふうにおつしやられましたけれども、しかし今日沿岸漁民の経済的危機というものは、日本海沿岸だけに限らないのであります。とりわけ最近に至つてこの勧告がなされた。そして日本海港岸漁業に従事する漁民云々というふうになつておりまするが、これはわれわれ考えまするに、日本全体の沿岸の漁民がこういう状態になつておると思います。太平洋岸並びに瀬戸内海あるいは南支那海方面に面するところの漁民もみな経済的危機に直面して……

第10回国会 水産委員会 第16号(1951/03/01、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま石原委員の方から、共産党の水産行政に対する根本的な御質問があつたようでございまして、それも私のこれから明確にしたいと思うことでございますし、ついでに海上保安庁の方もおられますし、外務省の方もおいでになつておられますので、全般的な御質問も織りまぜて申し上げてみたいと思います。  第一に、いろいろな、日本遠洋底曳網漁業協会やそのほかのものからも陳情書も出ておりまして、その陳情書の裏にも拿捕されている船の統計が出ております。たとえば一九四九年以前のものとして、国府軍三十一隻、ほかに二隻撃沈、それから韓国李承晩政府によつて逮捕せられたもの三十二隻、しかもそのいまだ残存せるもの、国……

第10回国会 水産委員会 第17号(1951/03/03、24期、日本共産党)

○井之口委員 きようは幸いに外務次官もおいでになつていらつしやいますので、この問題が非常に重大でありますために、ひとつお尋ねいたしたいと思う次第であります。  今日新聞を見ますと、歯舞諸島の帰属問題に対しても、アメリカ本国からのいろいろな意見が出ているようであります。また講和條約も近く締結されるという運びにも進みつつあるわけであります。そういたしますと、北の方並びに南の方、そのほか太平洋方面にありますところの日本の各諸島がいずれに帰属するかということは、ただちに日本の水産行政に対しましても非常に大きな影響を持つと思います。しかるにもしこの帰属問題に対しまして、日本の政府のとる態度が少しでも誤る……

第10回国会 水産委員会 第18号(1951/03/06、24期、日本共産党)

○井之口委員 先ほど川村委員から、鉄道の運輸サービスについて質問がありましたが、ただいま水産関係の運輸は、とりわけ朝鮮事変発生以来非常に停頓しているやに思われるのであります。これは明らかに朝鮮事件のためにいろいろな貨車が軍事的に使われておる。その結果そういうふうになるのじやなかろうかと思うのであります。それについてまず第一に、今どの線が大きく増車されつつあるか。どの辺に水産上の運輸について大きな支障を来しておるか。また新しい貨車の製造につきましても、水産方面に必要なところの冷蔵車などの増車がとかく遅れて、そしてほかの方面にまわされているだろうと思うのでありますが、その状態等についてちよつと御説……

第10回国会 水産委員会 第20号(1951/03/14、24期、日本共産党)

○井之口委員 水産庁長官にちよつとお尋ねいたします。千葉市の中を放水路が通つておりまして、印旛沼の干拓事業の一つの作業として、沿岸幅約八百メートル、長さ数キロにわたる土地が埋立てになるというのが先からの計画なんでございますが、もしこれが八百メートルも埋め立てられまして、その土地が農地が何かに使用されるということになりますと、沿岸漁民――これは千戸以上に上ると思うのですが、それらの人たちが今日やつているところの生業を失うという問題が起つて来る。千葉市会等においてもこの問題に反対して、設計を違えてもらいたい、あるいはどうしてもやるのだつたら補償をもらいたいというような問題が起つておる。これに対して……

第10回国会 水産委員会 第22号(1951/03/20、24期、日本共産党)

○井之口委員 唯一の野党として共産党が明瞭に申し上げることが必要だと思うのですが、さきに当委員会において拿捕問題がいろいろ取上げられまして、証人を喚問したりして審議が進められております。この拿捕問題については、李承晩政府並びに蒋介石政府において、従来百数十そうの船が拿捕されておる。しかるにその問題は従来委員会において問題にされずして、この間中華人民共和国によつてやつと五そうくちいの船が青島近在において拿捕されておるということでありますが、そういうふうな問題を取上げて、そして反ソ反共の思想の拠点に水産問題を利用するというふうな傾向が現われておる。今度現われて来たのは、漁船保険法による特殊保険制度……

第10回国会 水産委員会 第23号(1951/03/23、24期、日本共産党)

○井之口委員 鉄道の採算が非常に悪くなつたということは、終始一貫主張されておることであります。そのために割引を考慮する、これを撤廃するということを言つておられますが、結局それが貨物運賃の値上げとなつて現われて行くことは、これは推理上必然といわなければならない。現に総裁もそのことをほのめかしておる。だから、そこに中心点をつかまえて、新聞も書いておる。そこでその採算の問題でありますが、この鉄道の採算が非常に悪い、困難になつて来たということの根本的な原因は、今日軍需輸送が鉄道において非常に大きい部分を占めておる点だろうと思うのです。この朝鮮事件に対して、国連軍の武器の輸送、その他のものがどんどん行つ……

第10回国会 水産委員会 第25号(1951/03/27、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま旭冷蔵に対するところの、この幽霊会社に対するところの見返り資金の融資問題が、与党側の永田委員並びに松田委員から提出されておりますが、正論だと思つておる次第であります。  そもそも見返り資金というものは、イロア資金並びにガリオア資金によつて、アメリカからいろいろな物資が輸人されて、日本が非常に高く売りつけられて、それが借金の形になつて残るわけですが、普通の借金ならば、日本政府が完全にこれに対する責任を持つのだ。しかるに見返り資金に対していろいろ名処置をとるということは、予算委員会その他において、大蔵大臣が言明しておるところである。そういう金が、今度政府当局者並びにいろいろな……

第10回国会 水産委員会 第34号(1951/05/22、24期、日本共産党)

○井之口委員 やつと野党側にまわつて来ましたが、私は野党側の意見を代表する以上、これは非常に重大なる発言でありまするから、政府においても十分に野党側の意見を聽取してもらいたいと思つております。第一番に、この問題の非常な難点は、漁業権証券による補償の問題と、それからこれに対する課税の問題、あるいは漁業権証券の資金化の問題、また資金化についても、これの買上げ、それから一般融資の問題に細分されて行くのでありますが、さらにこれに関連を持つものは、免許料、許可料の問題でありまして、この四つの問題が入り組んでおりますために、非常に複雑性を帯びて来るのであります。そうしてこの複雑なる問題のために、與党側にお……

第10回国会 水産委員会 第36号(1951/05/26、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま漁網に対する統制が撤廃せられた場合に起る結果の問題ついて、いろいろな危惧を抱かれている委員の発言がありました。これは自由党の政策として、当然自由経済を主張されるのでありまして、統制撤廃を主張されるのでありますが、しかしその結果どういう結果になるかと言えば、これは自由競争が行われて、弱肉強食が繁栄して参る。しかし漁網はちようど農業における肥料並びに農機具のごとき作用を漁業に対して持つのでありまして、自由競争がこの方面に行われて、弱肉強食が盛んになるということになれば、当然漁網製造業者が零細なる漁民に対して大きな権限を持つて来る。たとい自由競争になつて、一時は価格が下るような……

第10回国会 水産委員会 第38号(1951/05/31、24期、日本共産党)

○井之口委員 漁業行政全般、並びにとりわけ漁業金融の点について、ひとつ官房長に質問したいと思います。
【次の発言】 なるべくならば連関性のある質問をしてみたいと思います。先ほど松田委員からも、半分は明瞭に、半分はきわめて不明瞭に、日本の漁業の置かれている危機の状態を訴えられておりましたが、まつたくきようなんかの新聞を見ますと、日立という一工場とアメリカの間には、大きな契約がとりかわされて、年に十八億からの注文品が軍需生産として行われる。しかも資材並びにその金融面には、至れり尽せりの将来の保護がすでに予約されておるかのごとく、われわれは拝察するのであります。こういうふうなことが行われるとすれば、……

第10回国会 水産委員会 第39号(1951/06/02、24期、日本共産党)

○井之口委員 湯河理事長の漁業金融全般に対する抱負を伺いまして、これに対して石原委員並びに小高委員の痛烈なる不満の意の表明がありましたが、これは与党側として出るくらいでありまして、最も戦闘的な野党として、われわれ満腔の賛成を表明する次第であります。あのお返事では、何を育つているのかとんと見当がつかないくらいです。しかるにこれに対して、まつたく満足している、ありがたいことだというふうな意見を持つていられる委員の方もいらつしやろと思いますが、家へ帰つて、今戸の漁民の姿をもう一ぺんとつくりとお考えになりましたならば、その点が不当であることをみずからおさとりになるだろうと思います。  さて湯河さんは何……

第10回国会 水産委員会 第41号(1951/08/06、24期、日本共産党)

○井之口委員 まず私の質問を発しまする前に、委員長にひとつ希望しておきたい問題があるのであります。ただいま農林大臣も、講和後の日本の漁業が非常に重大なものであつて、かつその問題は各方面から関心を持たれておるということを言つておられます。しかるに当委員会は各方面どころの騒ぎでなくて、野党としてこういう委員がすつかり出ているにかかわらず、この委員に対するところの発言がしばしば制限されるということは、まことに遺憾の至りであります。委員会はどの委員会をとつてみましても、やはり野党としての共産党に対する意見は重視されておる状態である。それだのに、水産委員会に限つて与党側の発言のみをもつてこれを満載すると……

第11回国会 水産委員会 第1号(1951/08/17、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま資金化の問題や、あるいは漁業権に対する税金の問題等が論ぜられておりますが、これらの問題についても、講和の問題が一体どうなつて来るか、この講和のいかんによつては資金の額も違つて来るだろうし、水産庁行政の上においてかなり大きな変化がなければならぬと思うのであります。そういう意味でどうしても今日――昨日総理大臣は講和に対するところの意見を述べられている状態でありますので、これが非常に重大だと思う次第であります。ところが昨日の総理大臣のお話を聞いていると、水産の方面に関する何らかの協定も、もうこれ以上は講和においては討論されないように、前のダレス会談において、あの書簡において決定……

第12回国会 決算委員会 第3号(1951/10/24、24期、日本共産党)

○井之口委員 三二九号の増産協会というのは、これは一体どんな協会ですか。それからこの放出された特殊物件はどういう内容のものでありますか。一千七百万円の額にも達している大分大きなものであつて、しかも五年間もこれが放置されていたという状態でありますが、この間どうしてこういうようなことが出て来たか、もう少し詳しく説明してもらいたいと思います。
【次の発言】 その増産協会で、何か刑事問題も起つたように今のお話でありますが、どういう人たちが関係しておられたのでありますか。外郭団体というだけではよくわからないので、県知事なんかもこれに関係されておつたのでありますか、処分の関係はどういうふうになつております……

第12回国会 決算委員会 第4号(1951/10/29、24期、日本共産党)

○井之口委員 終戰処理事業の概算払い並びに前金払いの未精算額が、約三億円見当と二十五年度ごろまでの計算になつておりますが、約三億円見当のものが報告されております。これは一番大きいものは一体どれくらいのものでありますか。ちよつとその点をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 それは前金払いしてから、それが全部過払いにならないで精算がされるまでに、何年ぐらいかかるのですか。
【次の発言】 それが全体で約三億円ぐらいのところへ、一口で二億円ぐらいありますから、ずいぶん大きなものだと思いますが、なおそういう未精算額の部分を、大口の分だけでも、そうよけいはいりませんから、文書で出していただきとうございま……

第12回国会 決算委員会 第6号(1951/11/02、24期、日本共産党)

○井之口委員 職員の不正行為に因り国に損害を与えたものというこの項目をちよつと調べて見まするに、これは会計検査院からひとつ御返事願いたいのですが、大蔵省は何といつてもチヤンピオンだ。国税局の方で約二千二百八十万円、それから財務部でもつてこれが二百四十七万円、それから終戰処理の関係が、またこれがでかくて八百七十五万円、それから文部省関係で約四百八十六万円、厚生省関係は、むしろこれは終戰処理費のところや、特別調達庁のところよりは少うて六百七十三万円というふうになつております。しかるに、農林省の方はまだ入つておりませんが、大体これを見ますると、通産省がちよつと出ているし、あと郵政省が少し出ておるくら……

第13回国会 決算委員会 第3号(1952/02/06、24期、日本共産党)

○井之口委員 六五三項を見ますると、ちよつと解し得ないところがありますから質問いたしますが、六百二十四万円で買つておいて、そうしてこれを十七万円でたたき売つたという事件であります。しかるにこれはすでに使用停止のことに決定されていたものを購入したという注意書が、会計検査院によつて与えられております。一体これは研究として製作されたものであるのか。先ほどのお話によりますれば、このコード受信器外一点は、初めてつくつたものだというふうなことを言つておられましたが、こういうものは世界で初めてつくつたものであるのか。しかもこつちのあとの方を見れば、使用停止のことにもうすでに決定されていたのだ。使用停止に決定……

第13回国会 決算委員会 第4号(1952/02/08、24期、日本共産党)

○井之口委員 昭和二十四年度は、ここにも述べられております通り、十五公団の中から五公団が解散され、また二十五年度になりますと、さらに四公団が解散されるというふうで、自由党の内閣として、公団を廃止して自由経済にするという過程の中にあつた時代であります。そうしてここにまとまつて公団の経理が報告されておりますから、この際やはりこの公団なるものについても、われわれは決算委員会といたしまして、大体の功罪の点を明らかにしておくことが、最も必要であります。また政治的な問題としても、これは当然そういうふうに取上げなければならぬ問題だと思う次第であります。そこで昭和二十四年度におきまして――これは吉田内閣の時代……

第13回国会 決算委員会 第6号(1952/02/15、24期、日本共産党)

○井之口委員 先ほどの公団からの御説明によりますと、この過拂いの取立てに対して、一応会社の資産を調べてみたら、何もなかつた。しかるにその後和解が成立して、何回かにわたつて納入が開始されたといいますが、資産がすでにないものが、あとから数百万円の納入ができるかどうか。これは常識で考えて、資産があり、そこで営業を続けていればこそ、そういうふうな和解後の納入もできると思われるのですが、――実は例の今参議院で重要な問題となつておる大橋国務大臣についての二重煙突事件でありますが、この場合でもやはり過拂いの問題があるのであります。しかるに特別調達庁は、預金が会社にありながら、その預金を差押えておらぬ。そうし……

第13回国会 決算委員会 第10号(1952/04/15、24期、日本共産党)

○井之口委員 六件についての審議でありますが、細部にわたつてこれを検討するとすれば、実に莫大な時間を要するわけであります。そこでおもな点についてお聞きしてみたいと思いますが、まず二十六年度の一般会計予備費使用総調書(その一)のところであります。平和條約締結のために全権団が派遣されて、約四百二十万円の予備費を支出しております。四百二十八万三千円となつておりますが、全権団として向うに派遣されたのは、相当の人数であり、たつた四百二十八万円というような少額な経費ではなかつたろうと思うのであります。この点について何人行つたか、そうしてどれくらいの費用を使つたものか、決算に当然出て来なければならぬと思いま……

第13回国会 決算委員会 第11号(1952/04/25、24期、日本共産党)

○井之口委員 非常に厖大な資料になつておりまして、すぐには目を通せないのでありますが、会計検査院で報告になつている部分に、国有財産の取得に関するもので不当事項として五十二件指摘されております。いずれこれは二十五年度の決算報告書にも出て来るでありましようが、大体これで一番目立つような事件は、この五十二件のうち、どんなものがありますか聞かせてもらいたいと思います。
【次の発言】 具体的にどんなところですか。
【次の発言】 それはどこのもので、どれくらいの施設をやつたのですか。
【次の発言】 そういう全国にわたるような分で、わずかに八百万円というのは非常に少いようです。それはごく微微たるものではない……

第13回国会 決算委員会 第12号(1952/04/30、24期、日本共産党)

○井之口委員 世耕弘一氏が「謎の東京湾金塊事件」として、増刊の改造に発表している論文があるのであります。これによりますと、これは議会においても二十五年度のころ問題になり、大蔵大臣や、それから理財局長等のいろいろ返事もあつたそうでありますが、いまだにこれはうやむやになつて、その行方がわからぬとのことであります。引揚げた金塊、白金塊、合計総箇数にして千五百本、これが重量十二万三千ポンド、日本の目方に直しまして一万四千九百六十貫、こういうものが、東京湾において一九四六年の五月現在、現場から引揚げられたということは事実である。しかもこの事実が、いろいろな証人並びに占領軍の資料等によつて、これが確証され……

第13回国会 決算委員会 第13号(1952/05/09、24期、日本共産党)

○井之口委員 これは非常にいい機会でありますから、専売公社で塩を取扱つた問題の大体の概念を得ておきたいと思う。最近、雑誌「ダイヤモンド」誌の中に、会計検査院の小峰氏がいろいろな武器の解体並びに軍艦の解撤作業のことについて、非常に総括的にまとめられて述べておられるようでありますが、なるべくああいうようなものを会計検査院においても早く発表していただくといいと思うのであります。どうも証文の出し遅れのようになつて、あれを盛んに質問しているときには、ああした決定的な意見は述べられないで、今ごろになつてからでは、ちよつと出し遅れた形になつております。非常に遺憾であります。そういうようなことのないように、塩……

第13回国会 人事委員会 第4号(1952/02/29、24期、日本共産党)

○井之口委員 人事院の方から局長さんがお見えでありますが、局長さんから責任のある御返事がいただけるでしようか、総裁でなくても……。
【次の発言】 けつこうでございます。質問の途中でどうもその返事はできないということになつて来ると、いくら私が申し上げても何の役にも立ちませんので、一応この点をお聞きしたわけであります。  さて去る二月の四日に官公庁労働者の代表が、浅井人事院総裁に面会したということをわれわれ承つております。局長さん、それを御存じでございましようか。
【次の発言】 少くとも何百万という官公庁の労働者を代表して、そういう方が総裁に面会されるんですから、これは日本の政治の上にとつても非常……

第13回国会 人事委員会 第5号(1952/03/03、24期、日本共産党)

○井之口委員 時間もありませんので、簡単にひとつお尋ねしたいと思います。今まで占領軍が雇用しておつた日本の労働者、これの雇用主は日本の政府ということになつておりますが、実質上はなかなかこれに対していろいろな労働法規が適用もされず、馘首されるような場合でも、これの人事の決定というものは、みな日本の政府自身がやるのではなくして、実質上雇用しておるところの外国軍隊の指揮官によつてその名簿もつくられる、馘首もされていたような状態であります。そこで占領軍のこれらの労務者はこの点を非常に不満に思つて、これに対して労働組合の力によつてどうすることもできぬし、非常に困つていたようであります。ところでいよいよ今……

第13回国会 人事委員会 第6号(1952/03/05、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちよつと人事院にお尋ねいたしますが、去る二月の二十九日に建設省で五名の不当な奇々怪々な馘首をやつている事実がある。これは組合の執行委員長の阿久芽君と書記長の長瀬君と青年婦人部長の木森君と九州の青年婦人部長の野口君と中央執行委員の松岡君、こういう方々を不当に馘首している。それを形は行政整理という名目でやつておりますけれども、しかしながらすでに去年の十一月二十五日に参議院の内閣委員会で建設省の小林文書課長からは、今度は首切らぬ、希望退職者だけ大体終つて、なま首は切らないというふうな証言もあつたし、なお十一月の二十五日には、この阿久芽君や長瀬君は営繕部に働いている人でありますが、営繕部……

第13回国会 人事委員会 第7号(1952/03/07、24期、日本共産党)

○井之口委員 人事院総裁にお尋ねいたしますが、この前の委員会において私が質問いたしましたが、総裁がお見えにならぬので、明確な返事がいただけなかつたのであります。あらためてひとつ御返事が願いたいと思います。この間官公庁労働組合の代表が総裁をおたずねいたしまして、そうして今度の予算の点なんかも考慮して、どうしても諸物価が高騰し、そのために一般生活が困窮を来している。それについては人事院として給与の引上げを何とか考慮していただきたいというふうなことを交渉に行かれたそうであります。ところがそのときの総裁のお答えが、もう予算がきまつておる。そうしてこの予算は軍事的な方面の支出が非常に莫大になるために、ど……

第13回国会 人事委員会 第9号(1952/04/15、24期、日本共産党)

○井之口委員 今お伺いいたしますと、二十五年度で四千三百十三人、二十六年度で五千五百五人ですか、これらの人たちが免職、停職その他の懲戒に処せられているとのことでありますが、これらのものに対して今適用するとすれば、これは全部に適用されるのでありますか、どうでしようか。そのうちからどういうものが除かれるのか。除かれるものはおりませんか。
【次の発言】 たとえば二十五年度、二十六年度で免職になつている人たちは、九百七十五名と九百十八名というようなただいまの報告でありましたが、これは免職になつてもうやめてしまつていたならば、この法は適用されなくなるのじやないですか。やめてしまつている人たちも、これによ……

第13回国会 人事委員会 第18号(1952/05/29、24期、日本共産党)

○井之口委員 保安庁職員給与法の概要によりますと、今度警察予備隊の本部並に保安庁の次長、官房長、局長、課長その他の部員に、勤務地手当等その他俸給、扶養手当等の支給を引上げるというのでありますが、元来今なしておりますところの海上保安庁の任務というものは、われわれが見ますと、実際海上における一般漁民の利益になるように運営されておるものではなく、漁民その他一般国民の海上から受けるところの何かの危害に対して、または不利益に対して、これを守るように運営されておるものではなくして、往時の海軍の復興、そういうまた軍国主義への逆もどり、しかもそれがアメリカの海軍の手先として演ずるところの役割の方が多くなつてお……

第13回国会 水産委員会 第7号(1952/02/07、24期、日本共産党)

○井之口委員 この小型機船底びきの問題に関しまして、紀伊水道の問題が自由党内においても意見がわかれておりますが、かくあることはすでに三年前に私が予言しておるのであります。その当時特別海区にしようという意見が出て、それを当委員会が採択し、議会においてもそのことが決定せられるようになれば、瀬戸内海全体の漁民の真の生活に大きな影響を與えるものであり、漁業が不可能な状態に陷るほど荒廃するだろうということを予言し、自由党の内部においても半数になんなんとするような多くの賛成者を得たのであります。しかるに今日またまたこれを出して紀伊水道に特別のこの措置を採用して、二十馬力以下に限定するというふうに、瀬戸内海……

第13回国会 水産委員会 第8号(1952/02/09、24期、日本共産党)

○井之口委員 昨日松田委員からも、北海道の例の浜益村め漁民が道庁に押しかけて、いろいろな請願をした。これはひとつぜひとも水産庁においても聞いてもらいたいというような要望がございます。われわれも太いにこれを支持するのであります。すでに沿岸漁業が大資本家によつて荒されて、沖へもどんどん出られなぐなつて来ております。のみならず、さらにここにわれわれが重大な関心を持つてみなければならぬのは、日本沿岸の名所の漁場が、海軍演習地としてたくさん接収されておるのであります。今度いよいよ行政協定が締結されるということになつて、最近日々具体的な問題が取扱われておるようでありまするが、こうして漁民の漁場が次から次に……

第13回国会 水産委員会 第18号(1952/03/08、24期、日本共産党)

○井之口委員 この北洋漁業の出漁に対して、今年は見合せると廣川農相も声明しておられるし、ただいまの農林省の御当局からのお話もありましたが、その問題については、先ほどから石原委員も、いろいろ納得の行かない点を指摘されております。まつたくその通りであります。今まで話された観点をいろいろ総合してみますに、吉田・ダレス往復書簡においても、当然出漁が可能なものであるということを言つておられます。なるほど吉田・ダレス書簡に対して、われわれはこうした書簡の持つ日本の漁業に対する大きな制限性について反対はいたしましたが、なおこの書簡でさえも出漁が認められる、可能のものであるということが言われておる。のみならず……

第13回国会 水産委員会 第20号(1952/03/15、24期、日本共産党)

○井之口委員 さつき平塚さんのいろいろなお話を承つておりますと、アメリカにおいても日本のまぐろに対するいろいろな需要は、一般大衆に対して大きな点があるし、かつ日本のものは品質もよくまた価も安くて、正常に行けばこれが当然アメリカとの貿易において大きな繁栄を遂げて来なければならないという結論になつたようであります。しかるにこれに対して関税をかけ、のみならずその関税をかけるというので、あるいはこちらから輸出を実質的に制限する、または北洋漁業の方を見合わすとかいうようになつて、しりつぼみになつて、こちらの方から向うを刺激すまい刺激すまいというやり方でこの貿易の振興をはかろうとしている、これが通産省の方……

第13回国会 水産委員会 第29号(1952/04/12、24期、日本共産党)

○井之口委員 漁船建造の融通について今研究になつておりますが、一体これの実現性というものがきわめてあやふやであります。もうすでに予算も通つておりますし、大蔵省においては財政方針も決定しておるわけであります。そこでそういう中において、船の方に今年約五十億、それから機械の方に十一億というふうな大きな融資を今からするとすれば、大蔵省の方においてもまた水産庁の方においても、相当確実な見通しを持つていなければならぬと思うのでありますが、その大体の見通しについて、ひとつ漁政部長にお伺いしてみたいと思います。  それからお急ぎのようですからして簡単に二つ三つまとめてお聞きしたいのですが、いよいよこれが融資さ……

第13回国会 水産委員会 第35号(1952/05/15、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま石原委員から、この法案の撤回を要求されたようでありますが、まつたく正論であると思うのであります。そこでこの法案がもし出ないといたしましたならば、合衆国の軍隊に水面を提供するの必要もなくなり、漁民は従来使用されていたものも返してもらうようになり、非常にいい結果に立ち至ると思うのでありますが、その結果何か少しでも悪いような形になることがあるのでございましようかどうでございますか。これが出なかつたならば、むしろこの水面は取上げられずに済むのであるか、この点をひとつ御説明願います。
【次の発言】 それなら結局その交換文書とおつしやいましたが、その交換文書が一切を、日本の権限を、漁……

第13回国会 水産委員会 第37号(1952/05/20、24期、日本共産党)

○井之口委員 アメリカにおけるまぐろカン詰の関税の一方的引上げに対しましては、自由党の各位からもいろいろ不満が述べられているわけでありますが、これを解決する問題といたしまして、日本が今日最も効果的な方法はどういうふうにとつて行かなければならぬかというのが、これからの問題になつて来なければならぬと思うのであります。たとえばいろいろな外交官を派遣いたすにいたしましても、あるいは大使が任命せられるについても、もし日本の政府における方針が、ただ向うに対してお願い申すというふうな方針、ただ向うにお願いして、何とかお慈悲にすがつて行こうというふうな方針を採用せられている限りは、幾らたくさんの外交官を送つた……

第13回国会 水産委員会 第51号(1952/07/29、24期、日本共産党)

○井之口委員 水産委員会の廃止の問題が、今議せられておりますが、これはおそらく今までの水産委員会の運営の点に対するいろいろな不満が昂じて来ておる、そうしてこれが廃止ということになつておるのだろうと思う。水産委員会それ自体の廃止ということは無意味でありまして、むしろ水産委員会は今までよりももつとなすべき仕事がたくさんある。たとえば水産方面においては、中華人民共和国と接しておりますし、ソ同盟とも接しております。そういう方面からしまして、中日並びに日ソとの漁業業協定というふうな問題、また貿易というふうなことも、今の政府においてはいろいろな破綻を生じておるというのが、水産委員の諸君にようやくわかりかか……

第13回国会 内閣委員会 第32号(1952/06/14、24期、日本共産党)

○井之口委員 南方連絡事務局設置法案に対する質問を申し上げますが、こく手近かなことを聞いてみたいと思います。  終戰前に沖縄島民の郵便貯金等がたくさんあつて、それが凍結されたままになつていると思いますが、それが一体幾らくらいの額に達しているのか、今までこれに対してどういう処置をとられて来ていたのか、今までのやり方でもつてしては、これがどうしても不可能になつて来ているのかどうか、この点を第一番に聞いてみたいと思う次第であります。
【次の発言】 聞くところによると、三億くらいの金じやなくて、四億数千万円にも達していると聞き及んでいる次第でありますが、そうすると今の御答弁では一億円から違つているよう……

第13回国会 内閣委員会 第33号(1952/06/16、24期、日本共産党)

○井之口委員 ただいま議題になりましたところの南方連絡事務局設置法案並びに引揚同胞対策審議会設置法の一部を改正する法律案並びにその修正案、この三法案に日本共産党は反対いたします。  その理由は、元来琉球諸島、小笠原島、奄美大島等々は、これはポツダム宣言によりましても、なおかつヤルタ協定等々によりましても、国際的に日本に帰属すべきごとが公約として認められているころである。アメリカ自体においてさえもこれは認めたところのものである。そうして当然、サンフランシスコの講和條約が締結されるあの場合でありましたら、日本政府は強力にこれの日本への復帰を主張いたしまして、そうして日本の内地同様に取扱われなければ……

第13回国会 内閣委員会 第34号(1952/06/17、24期、日本共産党)

○井之口委員 ちよつと恩給局長にお尋ねいたします。基礎的なことを一つ、二つ聞いてみたいのです。  軍人恩給は今廃止になつておりまするが、いかなる事情でどういう趣旨のもとにいかなる法的な措置によつてこれが廃止になつたのか、この点ひとつ簡単に組織的に御説明願いたい。
【次の発言】 これを廃止するに至つた理由はどういうところにあるのですか。喜ばしきもので、来年の四月からもまた置かなければならぬというふうなものであるならば、その当時においても何らこれを廃止する必要がなかつたものではなかろうかと思うのですが、どういう理由でこれを廃止しなければならぬか、この点について……。

第13回国会 内閣委員会 第35号(1952/06/19、24期、日本共産党)

○井之口委員 今までいろいろな委員会において、共産党の委員が行きますと、調査が非常に徹底するのでありまして、それを毛ぎらいするような傾向がある委員会においては、共産党の委員を委員長において除外するような習慣が行われておる。これはきわめて不当なことであると思いますので、今度の内閣委員会の方の調査においては、共産党の委員が参加するようにひとつ委員長においてとりはからわれるように希望しておきます。
【次の発言】 先ほどから発言を求めておりましたが、大体全般にわたる方針を述べておきたいと思います。  軍人恩給並びに官公吏の恩給に対しましては、われわれは各委員会においても主張しております通り、これは社会……

第13回国会 内閣委員会 第36号(1952/06/28、24期、日本共産党)

○井之口委員 いや三、四問あるのです。
【次の発言】 委員長はそこのところを超党派的に運営されれば……。
【次の発言】 それじやお尋ねいたしますが、きよう参考人としてお見えくださいました方々は、大概元軍人の方でいらつしやるとか、それから恩給復活連絡会の関係者の方々でいらつしやいますので、大体御意見は同じと思います。榎本さんの御意見によつて大体総括されているだろうと思いますので、榎本さんにお尋ねいたしますが、このポツダム勅令によつて恩給を受ける権利が剥奪されているが、この勅令は無効なものであるというふうなお考えであります。勅令という名前であるから、従来の勅令と同じように聞えるけれども、そういうも……


各種会議発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第5回国会 内閣委員会逓信委員会連合審査会 第1号(1949/04/28、24期、日本共産党)

○井之口委員 私は今まで逓信委員会に入つていなかつたから、大臣の今までお答えになつたいろいろなことを十分に聞いておりません。ですから、あるいはダブる点があるかもしれませんが、その点はひとつ簡單でもよろしゆうございますから御返事願います。  この機構の改革をやりますというと、簡素化されて仕事が簡單に行くのではなくして、ここに働いている從業員の方々が大分仕事をやめなければならなくなつて、かえつて事務が停滯するようなことを承つております。たとえば王子郵便局では今從業員が百四十五名働いておりますが、そのうち貯金課をとつてみると十三名おります。これが早くも機構改革が実施せられることを予想して、十三名の者……

第7回国会 大蔵委員会災害地対策特別委員会連合審査会 第1号(1950/04/10、24期、日本共産党)

○井之口委員 大蔵大臣でもおいでになると非常に都合がよいのでありますが、しかしわれわれ災害委員が初めてこの問題について審議に入るわけであります。それで今まで大蔵委員会やいろいろな所で討論されてたいがい御存じのことと思うので、それらに関係して知つておる部分だけでも、間接ながらも御返事を願いたいと思つております。  第一にこの法案が二十五年度に限定されておりますが、この二十五年度の災害復旧のいろいろの予算の面を見てみますと、従来二十三年、二十四年分でなお残つておるのが一千六百億からある。そうしてそれに対して今度二十五年度において約三百七十億を予算として出しておるのは御承知の通りであります。三百七十……

第7回国会 地方行政委員会大蔵委員会水産委員会連合審査会 第1号(1950/04/08、24期、日本共産党)

○井之口委員 大臣に五、六項目お聞きしたいと思います。先ほどから自由党の水産委員の方々が繰返しておつしやいます通り、とりわけ附加価値税の水産方面に対して課せられる部分は、水産委員会の小委員会においても反対しておるわけであります。そうして先ほどからるる述べられました点においても、明らかなことだろうと思う。水産委員の人たちも、專門的に詳しく調べて、これの不当を鳴らしておいでになる。農民に対しては、附加価値税が除去されておるのに、水産業に対しては附加価値税がかけられて来る。こまかなりくつは、いろいろ相違点をあげればありましようが、簡單に常識的に考えて、こうした遅れた中世的な企業に対して、税金をかけら……

第10回国会 外務委員会水産委員会連合審査会 第1号(1951/03/07、24期、日本共産党)

○井之口委員 私から二、三御質問いたします。もし日本が独立国であるならば世界の公海において漁業は自由にできる。ところが今日は占領下にあるために、マツカーサー・ラインというものがあつて、自由に世界の公海に出て魚をとることができない。従つて漁民は国内に群集して、狭い漁場の中でみな魚をとることができないために、漁獲は非常に困難である。これは皆さん方御承知の通りであります。ところが鯨に関する限りは、南氷洋方面へ出て行くことを特別に今日までマツカーサー元帥によつて許可されて来たが、今この捕鯨條約に入りますると、独立しない前においても、将来特別の許可を得るという必要は全然なくなつて来るのであるかどうか、そ……

第10回国会 大蔵委員会水産委員会連合審査会 第1号(1951/05/19、24期、日本共産党)

○井之口委員 私水産委員としてとりわけこの問題は重要視するのでありますが、この問題の複雑性はどこにあるかと申しますと、漁業制度の改革、漁場制度の改革、こういう農地問題についても行われているような一大改革によつて引起されておる今日の漁業権の補償金に対して、一般的な税法による譲渡課税がそのまま適用されるという点、従つてこれから引起されるさまざまな不合理な現象、このために起つておる問題であります。現在の法律をもつてやりますれば、漁業権の補償額約百七十八億に対して、八十億または九十億からの税金がかかつて、これが没収されてしまうという形になつておる。だからして何らか法の適用の手かげんによつてこれを減らそ……

第13回国会 外務委員会人事委員会連合審査会 第2号(1952/03/14、24期、日本共産党)

○井之口委員 外務公務員法を特別に制定して、この機関にいろいろ従事されるところの公務員に関する諸問題と規定されようとしておられますが、しかしもしそういうことになつて来ますと、今日存在しておる人事院の権限が、これにどういう作用を及ぼし得るのか。もう人事院は何も必要ないものとなつて来はしないかということが、まず第一に考えられるのであります。先ほど並木さんからも御質問があつた通り、これは当然起るところの疑問であります。さらに最近においては、吉田政権の行き方は、人事院をもはや不要とし、公務員としてのみずからの権限を守るための団体運動は禁止せられておるし、その上に人事院も廃止されるというような傾向に進ん……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

井之口政雄[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書



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