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中村梅吉 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

中村梅吉[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP500(衆)
399位
委員会発言(議会)歴代TOP500
108位
委員会発言(政府)歴代TOP500
107位
各種会議発言歴代TOP250
245位
各種会議発言(政府)歴代TOP50
27位

25期委員会出席(幹部)TOP50
38位
27期委員会発言TOP100
72位
27期委員会発言(議会)TOP10
6位
29期委員会発言TOP100
69位
29期委員会発言(政府)TOP25
12位
29期各種会議発言(政府)TOP5
4位
30期委員会発言(政府)TOP25
21位

このページでは中村梅吉衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。中村梅吉衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 電気通信委員会 第3号(1952/12/02、25期、自由党)

○中村(梅)委員 簡単に電電公社の総裁に御意見を承り、かつ将来資料の配付をお願いしておきたいと思います。ただいまの総裁の御説明によりましても、電話の設備拡充改善は、大いに努力をされる模様であり、かつ五箇年計画も進められておるようであります。しかし何といいましても、現状は非常に電話のために一般大衆ごとに中小企業者などは困難をいたしておる現状であります。とりわけ戦災大都市の復興の途上にあつて、電話の問題は最も大きな悩みとなつておると思うのであります。どうしても電話が当然入れられなければならない地区であつても、戦災のためにまだ復興が整つておりませんので、ケーブルその他の関係で、この地域には電話は一本……

第15回国会 電気通信委員会 第6号(1952/12/08、25期、自由党)【議会役職】

○中村(梅)委員長代理 それでは山田君の御質疑が一段落したようでありますから、ちよつとお諮りをいたします。有田委員より公社の給与改訂に関する調停案について、郵政大臣に質疑の御通告があります。郵政大臣はほかの委員会の方に御用事があるようでありますから、この議案の審議を一時中断いたしまして、有田委員のこの問題に対する質疑をお許しいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますから、それでは電気通信事業に関する調査を進めることにいたしまして、有田委員の御質疑を許します。
【次の発言】 それでは元にもどりまして、引続き放送法第三十七条第二項の規定に基き、国会の承認を……

第15回国会 電気通信委員会 第13号(1952/12/20、25期、自由党)

○中村(梅)委員 ただいま議題になりました電話設備費負担臨時措置法の一部を改正する法律案に関しまして、私は自由党を代表して賛成の意を表するものであります。現在電話架設に対する国民の要望はきわめて熾烈でありまして、日本電信電話公社が実際に電話を敷設する数一は、国民の需要をはるかに下まわつておるのでありまして、現に電話申込みの積滞数が東京のみにても十万を越えており、大阪は七万、全国では四十数万を算するという状態でありまして、この事実は何よりもはつきりと電話の需給状況の逼迫しておることを物語つておると思います。この電話需給のアンバランスの最大の原因は、建設資金の不足にあると思われます。建設資金を豊富……

第15回国会 電気通信委員会 第19号(1953/02/19、25期、自由党)【議会役職】

○中村(梅)委員長代理 中山参考人に御質疑の方はございませんか――。ございませんでしたら、次の参考人に移りたいと思います。  それでは次に日本新聞協会編集部長江尻進さん。

第15回国会 電気通信委員会 第22号(1953/02/24、25期、自由党)

○中村(梅)委員 現在電話の需給状態はきわめて不均衡でありますことは御承知の通りであります。これがために国民生活上多大の不便を来している現状であります。この際私は郵政大臣から、現在の電話架設申込みの積滞数並びに本年度において仮設し得る可能の数についてご説明を願いたいと思います。

第15回国会 電気通信委員会 第23号(1953/02/26、25期、自由党)

○中村(梅)委員 まず第一に古垣会長に伺いたいと思うのですが、大阪及び福岡の放送局を大電力の五十キロにかえました結果、ローカル局のうちで、設置期限が到来した場合に、存廃の危機に直面しておる局が数箇所あるようでありますが、結局期限が到来した場合に、このローカル局は、ごくわずかの時間だけの放送のみに切りかえるか、もしくは中継を非常に削減して、自己放送を放送局開設根本基準に適合するように改めるかしない限りにおいては、今の開設基準によれば、存続不可能の現状になつておると思うのでありますが、半面このローカル局の放送は、地方問題としては非常に大きな問題だと思うのであります。ことに農漁村におきましては、農村……

第15回国会 電気通信委員会 第27号(1953/03/03、25期、自由党)

○中村(梅)委員 私はPBXの問題について若干疑義がありますので、質疑をいたしたいと思います。ただ私はこの電通の委員会に初めて出ましたので、非常に知識が乏しいために、あるいはお尋ねすることが幼稚な点があるかもしれません。そういう点がありましたら、委員長から御指導を願いたいと思います。  ただいま松前委員の御質疑におきまして、通信の秘密に関してのお尋ねがありました。私どもPBXのオペレーターが、公社の派遣人員であれば別ですが、従来から加入者の雇い人によつて交換が行われておるとするならば、PBXの施設及び維持管理が、公社の直営かあるいは民間の自営によるかということによつては、どうも差異が生じないよ……

第15回国会 電気通信委員会 第28号(1953/03/04、25期、自由党)

○中村(梅)委員 ただいま議題となりました放送法第三十七条第二項の規定に基き、国会の承認を求めるの件に関し、私は自由党を代表して、本議案に賛成の意を表するものであります。  本議案の内容をなすものは、日本放送協会の昭和二十八年度収支予算、事業計画及び資金計画でありますが、御承知の通り日本放送協会は、本年二月よりかねて懸案のテレビ放送を東京において開始し、いわゆるテレビ五箇年建設計画の第一歩を踏み出したのでありまして、昭和二十八年度は日本放送史上画期的な時期であら、従つて本議案の持つ意義もまことに重要なものがあります。  まず収支予算についてでありますが、さきのテレビ放送開始のための昭和二十七年……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 議院運営委員会 第38号(1953/10/26、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 ただいま改進党の御意見を拝聴しましたが、改進党の意見はよく理解することができます。とにかく第十六国会を終了して、政府は長長と臨時国会を開かなかつたにかかわらず、改進党が主として努力されて、とにかく臨時国会を政府が開くことを承知したことについての改進党の労に対しては、われわれ大いに敬意を表し、感謝をします。ただ、今改進党からもお話がありましたように、政府がいろいろな財政上の事情で、風水害並びに冷害の対策だけについての第一次補正を考えたということでありますが、次に来るべき補正を要する予算については、いろいろ重大問題があります。従つて第二次の臨時国会は、私ども当然案は開かれるものと……

第16回国会 議院運営委員会 第39号(1953/10/28、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 会期の問題をわれわれが決議する前提として、この国会は世間で救農国会ということを言われております。しかしながら災害、冷害の問題だけでなく、現下の重要な問題がたくさんあります。たとえば李承晩ラインの問題にしても、MSA関係の問題にしても、防衛関係の問題にしても、国民としてひとしく知りたいと野望しているような重要な案件がありますから、こういう問題についても政府は忌憚なく論議に際して答弁の任に当る、こういう政府の誠意があるかどうか、その点をひとつ官房長官から御意見を承りたいと思います。
【次の発言】 先ほど官房長官から、災害、冷害以外の現下の重要な問題についても、政府はできるだけ誠意……

第16回国会 昭和二十八年度一般会計暫定予算につき同意を求めるの件外六件特別委員会 第5号(1953/05/26、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 主として、私は外務大臣に聞きたいと思いますが、なるべく早く出席してもらうように委員長からおとりはからい願います。便宜上続行いたします。  私は、戦犯者釈放の問題について、政府の所見をただしたいと思います。これは非常に緊急な事柄で、暫定予算編成のにおいても大いに考慮すべき事項だと思うのです。現在巣鴨にも七百五、六十人の人がまだおられるわけでありますが、講和発効前には大体月に五、六十人程度の仮釈放、パロールがあつたわけでありまして、ことに講和発効直前には、一箇月に百十何人の仮釈放を見た月もあるわけであります。そしてこの戦犯者の諸君は、講和の発効を一日千秋の思いで待望しておつたわけ……

第16回国会 電気通信委員会 第4号(1953/06/24、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 私はまず第一に委員長にお願いを一つ申し上げたいと思います。この電話料金値上げの問題は、今も甲斐君からお話のように、世間に非常に大きく影響を及ぼしでおるので、この委員会でこれをきめるについては十分慎重な検討を加える必要があるだろうと思う。そういう意味から言いますと、電電公社の予算は予算委員会の審議の権限に属しておりますが、この委員会において一度電電公社の予算の御説明を詳細に拝聴いたしまして、そして予算内容を十分に検討してこれほどの値上げをしなくても他に節約捻出すべき余地があるのではないか、こういう点を十分検討してみる必要があると思う。さような意味において、委員長において次の理事……

第16回国会 電気通信委員会 第5号(1953/06/25、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 原君の質問に関連して、忘れないうちにちよつと伺つておきたいと思います。  先ほど梶井総裁から、今後とも公社債並びに政府資金の拡大に努力して行くというお話でありましたが、今年の春提案されたときの料金引上げ計画によりますと、預金部資金が四十億許されることになつておりましたが、今回は削られております。百億の公社債が七十五億になつたのは、これは運用期間が暫定予算期間のために減りましたからやむを得ないという見方ができますが、何ゆえに四十億の、預金部資金削られてしまつたか、この説明を一応受けないと納得ができないのであります。これは政府の方から削られたのか、あるいは公社の方で今度の料金引上……

第16回国会 電気通信委員会 第7号(1953/06/30、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 小池さんに、PBXの今度民営を認めることに原案でなつておりますが、この点について一番PBXの使用度の高い業界にいらつしやるので、御意見を拝聴できれば仕合せだと思います。大いに賛成という御意見ですか、あるいは何か民営は困るから従来通り公社で一切責任を持つてもらいたいという御意見ですか、その点をひとつ拝聴しておきたいと思います。
【次の発言】 私は、友光さんの御意見は新聞社の論説委員長というお立場でありますから、非常に影響力が大きいものと思つて傾聴いたしておつた。そういう意味から実は友光さんに若干御意見を伺いたいと思いましたが、大部分を橋本君が尽してくださいました。さらに重ねて友……

第16回国会 電気通信委員会 第16号(1953/07/21、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 私は第十四控室の自由党を代表いたしまして、ただいま議題になつております各案について、改進党並びに自由党両派、三派共同提案の修正案に賛成の意を表するものであります。  但しこの賛成をするについては、三項目の希望条件を付したいと思います。まず希望条件を先に申し上げますが、希望条件の第一としては、電電公社が本国会に示された電気通信施設の改良、拡張五箇年計画の繰延べあるいは延期というようなことを行わず、堅実かつ確実に、すみやかに実行いたしまして、サービスの向上をはかるべきである。その第二は、政府は電電公社事業の公共性にかんがみて、建設改良五箇年計画が確実かつ迅速に実行し得るよう、料金……

第16回国会 内閣委員会 第5号(1953/06/27、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 先ほど来島上君の要望にかかる事項は、結局私は保安隊の性格に根本を置いていると思う。保安隊が外敵に備えるものならば、ただいま辻君の言われた意見もあるいは成り立つかと思うのであります。長官の今まで言われているところでは、保安隊はあくまで国内治安を目的としたものである。国内治安が目的であるならば、所轄の委員会である当委員会にその計画なり腹づもりなりをあからさまに発表いたし、同時、にこれは発表するとか何とかいう問題ではなくして、むしろ所轄のこの委員会にすべてを相談されて、ここが中心にそういう立案をなすべきものである、私はこう思うのです。そこで私はさらに念のためにあらためてお尋ねをいた……

第16回国会 内閣委員会 第6号(1953/06/29、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 今島上君のお尋ねになつておつた点から先に伺いますが、アメリカに留学する着目四十三名を予定しておるという次長からの御答弁でしたが、百四十三名は、その一部がすでに行つておる、これから行く者も合せて百百十三名を予定しておるというのですか。
【次の発言】 このアメリカへ留学したのは、アメリカ側の要請に基くものですか。日本の自発的に留学をさしたものですか、その点を伺います。
【次の発言】 先ほど次長の御説明によりますと、留学をさした者は各種の学校に入つてそれぞれのコースに従つて技術の習得をしておるのだというようなお話でございましたが、それぞれの学校あるいはそれぞれのコースというのはどう……

第16回国会 文部委員会 第16号(1953/07/22、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 私は自由党、但し第十四控室の自由党を代表いたしまして、ただいま議題になつておる公立学校施設費国庫負担法案並びに修正動議に対して賛成の意を表するものであります。現在地方費負担の中で、教育施設費が最も負担過重で困難にあえいでおる現状であります。これが原案並びに修正案によりまして、災害復旧については二分の一を三分の二に、あるいは公立学校の戦災復旧については小学校、中学校、高等学校、大学いずれも二分の一に修正をせられ、その他所要の修正を加えましたので、修正案並びに修正案を除く原案に対して賛成の意を表するものであります。今後なお政府におかれましては、特に義務教育諸施設の充実については一……

第16回国会 文部委員会 第20号(1953/07/27、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 私は暑い折柄ですから、ごく基本的な問題の二、三について文部省当局に所見を伺いたいと思います。大体見当がついておることでありますが、基本的に伺いたいと思いますのは、官立の大学、高等学校等の生徒一人当りに対する国庫の負担、それから公立大学、高等学校等に対する国庫の負担額、学生生徒一人についてどのくらいになるか、同時に私立の大学、高等学校の学生生徒一人に対する国庫の助成、補助等の国庫負担にかかる経費はどのくらいになつておるか、その割合をまず承りたいと思います。
【次の発言】 一校当りの経費は大体伺いましたが、学生生徒一人に対する割合はどのくらいの見当になつておりますか。おわかりがな……

第17回国会 議院運営委員会 第1号(1953/10/29、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 質疑者は追つて御連絡いたします。わが党からも大蔵大臣並びに外務大臣に対する質疑をいたします。

第17回国会 予算委員会 第2号(1953/11/01、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 私は総理大臣に対する質疑を保留して、明日の適当の機会に委員長から許していただくという御了承が願えるならば、これから他の大臣に対する質疑を継続いたしたいと思います。  まず第一に私が質疑を試みたいと思いますのは、補正予算の支出面については、わが党はやはり三党協定に参加して承認をいたしておりますので、支出の面についてかれこれ異議は申しません。但し財減関係については、たとえば運用部資金の問題にしても、その他政府から出されておる資料を見ましても、若干の疑義がもりますから、この疑義について、私は財源関係についての質疑をまずいたしたいと存じます。  政府からいただきました資料を見ますと、……

第17回国会 予算委員会 第3号(1953/11/02、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 まず第一に私が伺いたいことは、本会議の席上におきましてのわが党の石橋湛山氏が、国会が開かれたのにかかわらず、なぜ一体総理大臣は施政方針の演説をやらないのか、こういう趣旨の質問をされましたが、総理は忘れられたのか、あるいは落されたのか知りませんが、それに対するわれわれの了解できるような答弁に何ら触れておりませんでした。私はこの機会に、この臨時国会において総理大臣が施政方針の演説を行わない理由を承つておきたいと思います。
【次の発言】 災害に対するいわゆる救農国会であるということは、実を言えばわれわれの関知したところではないので、かねて野党四派が政府に対して臨時国会の召集を正式の……

第17回国会 予算委員会 第4号(1953/11/03、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 私は自由党鳩山派を代表いたしまして、ただいま議題となつております政府提出の補正予算案に対して賛成の意を表するものであります。  若干これについて意見を申し加えておきたいと思いますがわれわれは災害対策の特別委員会におきまして、災害対策の原則、すなわち特例法の適用地域の指定並びに年度割等につきまし  て、各党の委員各位が熱心に論議、調査をされました結果、超党派的に一致いたしました意見、その原則、すなわち年度割については三、五、二の割合、初年度を三とし、次年度を五とし、三年度を二とする年度割並びに指定せられた適用地域、これらの原則をわれわれは実現に移すべく努力をいたしたのでございま……

第18回国会 予算委員会 第4号(1953/12/05、26期、自由党(分))

○中村(梅)委員 私は日本自由党を代表いたしまして、ごく簡潔に討論をいたしたいと思います。  今回の補正予算の中心をなしております消費者米価の問題、ベース・アツプの問題等については、いろいろ検討すべき点は多々ございます。ことに米価につきましては、政府は十キロ当り在来の六百八十円を七百六十五円に引上げようとされているのであります。これは、ややもすれば高物価、あるいはインフレ要因になるような感がいたしますので、よほど慎重に検討すべきことではあると思うのでございます。しかしながら、本年は冷害及び災害という異常災害が起きまして、これらの加算買入れ価格、あるいは早場米供出に関する経費等を考えてみますと、……

第19回国会 内閣委員会 第17号(1954/03/30、26期、日本自由党)

○中村(梅)委員 私は日本自由党を代表いたしましてきわめて簡潔に討論をいたしたいと思います。  行政整理をする必要があるということは、われわれも是認するところであります。しかしながら行政整理には、行政機構の改革ということが根本的な問題でございます。政府はもちろん行政機構の改革を志されて努力はされたようでございます。この点は認めるのでございますが、努力の結果は、結局政府部内並びに各官庁からの反撃を受けまして、行政機構の改革は遺憾ながら龍頭蛇尾に終つているものといわざるを得ないのでございます。かような上に立つた人員の整理であり、行政整理でございますから、先ほど来議論のありましたように、画一主義に陥……

第19回国会 内閣委員会 第31号(1954/05/06、26期、日本自由党)

○中村(梅)委員 私は憲法とこの防衛二法案との関係について、政府にお伺いしたいと思うのであります。この問題は保守三党の防衛折衝にあたりましても、ずいぶん深刻に議論をいたしまた。しかしながら憲法と防衛との関係については、ついに三党の間に意見の一致を見ることができませんで、結局は政府の責任ある処理を期待して、とにかく防衛については自衛力漸増の意味でこの程度のことは必要であろう、また駐留軍の漸減、あるいは将来は駐留軍の全面撤兵をを求める上からは、どうしてもこの程度の自衛力漸増を進める必要がある、漸増を期する必要がある、こういう結論にこの内容というものは一応三党の折衝ではおちついたのでございますが、し……

第19回国会 予算委員会 第22号(1954/03/03、26期、日本自由党)

○中村(梅)委員 経済自立という問題は現内閣の重要施策の一つでもありますし、また国家的に最も重要な課題であると思います。かような観点から、私は経済自立の問題を中心に荘子政府の所見をこの機会にただしてみたいと思います。  わが国のように、国土が敗戦によつて圧縮をされ、狭隘の上にもさらに狭隘な国土になり、人口が現状のようなありさまであります国柄としては、この日本の現状から見て経済自立を達成するためには、よほど積極的な構想の施策が行われなければ、経済自立の目的を達成することはできないだろうと思うのであります。今度の政府原案の予算を見ますと、一兆円のわく内で非常に緊縮をやるということで、たいへん意味の……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 議院運営委員会 第1号(1955/03/22、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより議院運営委員会を開会いたします。  ちょっとごあいさつ申し上げます。先刻の本会議において、私がはからずも議院運営委員長に就任することに相なりました。私はまことに不敏でございますが、委員の皆様の御協力をお願い申し上げまして、委員長の職務に精励いたしたいと存じます。何とぞよろしく御指導、御鞭撻をお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 まず理事の互選を行う順序でありますが、各委員会の理事の数との関係がありますので、各委員会の数を御協議願います関係とにらみ合せて、理事の数の決定をそのとき一緒にいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

第22回国会 議院運営委員会 第2号(1955/03/23、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより会議を開きます。  法務大臣と刑事局長が御出席になっておりますから、この際逮捕されておる議員の釈放に関する問題について法務当局にいろいろお尋ねがあると思いますので、その方を先にやりたいと思いますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 それではさようにいたします。  そこで、事柄が議員の身上に関する問題でありますので、秘密会にした方がいいのではないかと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 それでは秘密会とすることにいたします。議員の方と事務当局、それから政府関係者以外の方の御退席を願います。
【次の発言】 それでは秘密会を閉じまして、公開いたします。  ただいまの問……

第22回国会 議院運営委員会 第3号(1955/03/24、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それではこれより委員会を開会いたします。  国会法第五十五条二の規定によります議院運営小委員の員数及び選任の件についてお諮りをいたします。これについては、昨日御協議を願いました通り、従前の例に従いまして、その員数を理事の数と同数といたしまして、小委員には理事が当ることにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 それではさように決定いたします。
【次の発言】 次に、各小委員会の設置の件についてお諮りいたします。昨日理事会を開きまして御相談を願いました結果、意見の一致を見ました通り、図書館運営小委員会、院内の警察及び秩序に関する小委員会、庶務小委員会、以上三つの小委……

第22回国会 議院運営委員会 第4号(1955/03/25、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それではこれより本委員会を開きます。  まず、理事の辞任に伴う補欠選任の件についてお諮りいたしたいと思います。大橋武夫君より委員辞任の申し出がありましたので、これを許可することにいたしまして、その補欠選任については、委員長において御指名申し上げることにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 それではさよう決定いたしまして、補欠の理事を御指名申し上げます。荒舩清十郎君を御指名いたします。
【次の発言】 次に、土地調整委員会委員任命につき事後承認の件及び文化財保護委員会委員任命につき同意の件、これについてお諮りをいたします。事務総長より本件についての御説明を願いま……

第22回国会 議院運営委員会 第5号(1955/03/28、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより議院運営委員会を開会いたします。  まず第一に、本日の日程について御協議願います前に、本会議で決定せらるべき事項についてお諮りいたします。  中央選挙管理会委員及び同予備委員指名の件、これは社会党右派から出ておられた荘原達君が辞任されましたので、その補欠として山崎広君、それから山崎広君は予備委員でありましたので、予備委員の補欠として藤牧新平君を御指名申し上げようという点ですが、これに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なきものと認めて、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、この前申し上げました土地調整委員会委員の任命につき事後承認を求めるの件、これは津田広君……

第22回国会 議院運営委員会 第6号(1955/03/30、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それではこれより会議を開きます。  まず第一に、事務総長辞職願い出の件についてお諮りいたします。去る三月二十五日の運営委員会理事会において、議長から、大池事務総長の辞職願い出の件を委員会の議題にするようにとのお申し出がありまして、当日の理事会において協議をいたし、さらに本日の理事会においても協議をいたしました結果、本件は、これを議長に一任することに理事会といたしましては決定いたした次第であります。つきましては本委員会においても、本件を議長に一任することにいたしたいと思いますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 満場御異議ないようでございますからさよう決定いたします。

第22回国会 議院運営委員会 第7号(1955/03/31、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより会議を開きます。  まず、昨日延ばしてございました緊急質問の件を議題にいたします。
【次の発言】 ただいま椎熊君からお話がありましたように、先ほど理事会でいろいろ意見を交換しました結果、この緊急質問の一と三と五、これだけについてやる、質問時間は十分以内、そうして答弁に立つ国務大臣については、ただいま椎熊さんのお話しの通り、こういうことで意見の一致を見ましたが、その通り決定してよろしゅうございますか。
【次の発言】 それではさよう決定いたします。
【次の発言】 次に、参議院から議決になって送付されて参りました町村合併促進法の一部を改正する法律案、それから地方公共団体の議会の……

第22回国会 議院運営委員会 第8号(1955/04/02、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより委員会を開会いたします。  かねて御協議をいたしておりましたインドネシア国バンドンで開催されますアジア・アフリカ会議に本院から二名の議員を派遣することにいたしまして、その人選は議長に一任する、こういうことを本会議で議決する運びにいたしたいと思いますが、いかがですか。
【次の発言】 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。  どうも長い間御苦労さまでございました。
【次の発言】 その問題の御相談を願いたいと思います。
【次の発言】 十五日に予算が出るとしますと、十三日か十四日に議運を開かなければ……。

第22回国会 議院運営委員会 第9号(1955/04/15、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより委員会を開会いたします。  本日は、開会式の日取り等を御協議願う予定であったのでありますが、政府の予算がまだきまらないように聞いておりますので、先ほど理事会でも御相談をいたしまして、この機会に官房長官から予算の状態について聞いてみよう、こういうことになりましたから、官房長官の御出席を求めました。
【次の発言】 それでは官房長官御苦労さまでした。
【次の発言】 そこで御相談いたしますが、次会の議運をいつ開くかということと、開会式のめどをどの辺にするか、実際開会式の確定の日は、まだ今の状況ではきめられぬと思いますが、大体のめどをつけておきませんと、地方選挙には各党とも重要な活……

第22回国会 議院運営委員会 第10号(1955/04/23、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それではこれより委員会を開会いたします。  まず第一に、開会式の日取りについてお諮りいたします。先刻衆参両院の議運の合同理事会で、開会式は二十五日午前十時挙行ということに話がまとまりましたが、御異議ございませんでしょうか。
【次の発言】 それでは皆さん御異議がないようでございますから、さよう決定いたします。  次に、式辞についてお諮りいたします。事務総長から朗読願います。
【次の発言】 開会式式辞の案文は、ただいま事務総長が朗読いたしました通り、先刻の議運の合同理事会で意見が一致いたしたのでありますが、御異議ありませんか。

第22回国会 議院運営委員会 第11号(1955/04/25、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それではこれより議運の委員会を開きます。  一昨日の議連の委員会で、政府の施政方針演説、それから質疑などについても議事の運び方についてきめましたから、それを事務総長から御報告願います。
【次の発言】 それではちょっと懇談にいたします。速記をやめて下さい。
【次の発言】 それでは懇談を閉じます。速記を始めて下さい。
【次の発言】 きょうは中継放送の関係がありまして、放送関係の方からも、ぜひ一つ何とか午後一時定刻に開会を願えないかという要望もありますので、いかがでしょう、定刻にするということで……。
【次の発言】 それでは定刻振鈴でよろしゅうございますね。

第22回国会 議院運営委員会 第12号(1955/04/27、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それではこれから議院運営委員会を開会いたします。  国務大臣の演説に対する質疑者は、お手元に配付されておる通りでございます。そこで開会の時刻ですが、まだ参議院の方の予定がつきませんから、こういうきめ方でいかがでしょうか。参議院の終了直後ということにしておいて、三十分ぐらいの食事の時間を見てあげる。
【次の発言】 それでは参議院の本会議終了後三十分を経過して本会議を開く、大体見込みは二時半、こういうことでよろしゅうございますか。
【次の発言】 御異議なければ、さよう決定いたします。  それから高碕経審長官が先ほど羽田に帰ったらしいのですが、長途の旅で、帰国早々で非常に疲れておるので……

第22回国会 議院運営委員会 第13号(1955/04/28、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは議運の委員会を開会いたします。  きょうは格別ございませんが、昨日に引き続いて、お手元にあります表の通り、自由党の田中伊三次君、左派の成田知巳君、右派の中崎敏君、この御三方の質疑でございます。  そこで問題は、開会時間だけですね。何時に開会いたしますか。先ほど事務総長から御報告の通り、大体参議院はきょうは一時には終るだろうという予定だそうでありますが、場合によっては一時半になるかもしれません。ですから、開会時刻を何時ぐらいにいたしますか。
【次の発言】 二時でよろしゅうございますか。
【次の発言】 御異議がないようでありますから、それでは開会時刻は二時にいたします。  ほ……

第22回国会 議院運営委員会 第14号(1955/04/30、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それではこれより委員会を開会いたします。  まず第一に、農林水産委員会から、九州の災害について委員派遣承認の件が求められてきておりますが、いかが取り扱いましょうか。
【次の発言】 それでは農林水産委員会から各党一名ずつ、そのほかに団長が一名で、結局民主党は二名ということに内定してきておりますから……。
【次の発言】 それではこの点は、農林水産委員会の方に全員四名ということで……。
【次の発言】 それではただいまの九州の災害に対する農林水産委員会からの委員派遣承認の件は、ちょうど本会議が当分開会の見込みのない時期だから、特別のケースとしてこれを承認する、なお派遣人員は四名として、民……

第22回国会 議院運営委員会 第15号(1955/05/11、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより議運の委員会を開会いたします。  まずこの際お諮りいたしたいと思いまするのは、小委員の補欠選任の件であります。委員の方々の異動に伴いまして小委員がだいぶ欠員になっております、すなわち図書館運営小委員が三名、院内の警察及び秩序に関する小委員が六名、庶務小委員が一名おのおの欠員になっておりますので、これは先例に従いまして、委員長において補欠指名をいたしまして御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がないようでありますから、さよう決定いたします。  それでは御指名を申し上げます。図書館運営小委員には    松澤 雄藏君  田中伊三次君    池田 禎治君 院内の警察及び秩序に……

第22回国会 議院運営委員会 第16号(1955/05/12、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それではこれより議院運営委員会を開会いたします。  まず第一に、昨日本委員会で承認いたしました運輸委員会の紫雲丸沈没慰問並びに調査出張の件ですが、きょう本会議が終りましてから、夕刻に日航機で大阪まで行きたい、こういう手順になっておりますが、飛行機で行く場合には議運の承認が要るそうですから、出張の許否については議長に御一任の決議をいただきましたけれども、これにつけ加えて、飛行機で大阪まで行かれるという御承認を必要とするわけでございます。これを承認するに御異議ありませんか。
【次の発言】 それではさように決定いたします。
【次の発言】 次に、昨日保留になりました外務委員の富士山麓実弾……

第22回国会 議院運営委員会 第17号(1955/05/17、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それではこれより議院運営委員会を開会いたします。  順次お諮りいたしますが、まず第一に、文教委員会、内閣委員会、商工委員会から、委員の調査派遣の申請が出ておりますので、これを議題に供します。事務総長から一応案件を申し上げます。
【次の発言】 以上の委員派遣三件の問題は、どうも開会中における委員派遣の先例に合致しないと思われますので、これを否決するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がないようでございますから、否決することに決定いたします。
【次の発言】 次に、特別委員会設置の件を議題に供します。これは先般の本委員会で設置することに決定をした問題でありますが、本日の本会議に……

第22回国会 議院運営委員会 第18号(1955/05/19、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは議院運営委員会を開会いたします。  政府から、米価審議会委員任命につき国会法第三十九条但書の規定により議決を求めるの件、本院議員安藤覺君外五名の議決を求める件が出ておりますが、これを本日の本会議に上程するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、かつて御協議を願いました補助金等の臨時特例等に関する法律の一部を改正する法律案が政府から提案になりましたので、この特別委員会を本日の本会議で設置することにいたしますかどうかについてお諮りいたします。設置することに御異議ありませんか。

第22回国会 議院運営委員会 第19号(1955/05/26、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは委員会を開会いたします。  まず議長から報告事項として申し出を受けております事項を申し上げます。愛知県第四区から繰り上げ当選として小林かなえ君が当選をされましたが、小林君は従来議員に出ておられましたから、本会議場では新規の場合しか議長が報告をいたしません。従って、委員会に小林かなえ君が繰り上げ当選で来られたということを御報告するだけでいいのだそうであります。その報告がありましたから、申し上げます。
【次の発言】 次に、ブラジル重工業視察団一行の来訪の件、このうち、団長、上院議員、労働商工大臣ナポレオン・アレンカストロ・ギマランエス氏、この方が三時五十分ごろ本会議場においで……

第22回国会 議院運営委員会 第20号(1955/05/28、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それではこれより委員会を開会いたします。  本日の案件は、海岸砂地地帯農業振興対策審議会委員指名の件、それから飼料需給安定審議会委員指名の件、紫雲丸遭難事件に関する運輸委員会の調査報告の件、緊急上程の件、緊急質問の取扱いの件、本会議において法案の趣旨説明を聴取する件、以上でございます。  逐次お諮りを申し上げます、海岸砂地地帯農業振興対策審議会委員並びに飼料需給安定審議会委員、これは本会議で選挙することになっておるそうでございますが、任期の満了しました委員について、各党とも前の委員を再任しようという申し出が議長の手元にきておりますので、選挙を省略して、それぞれ議長指名に願うことに……

第22回国会 議院運営委員会 第21号(1955/05/31、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは議運の委員会を開会いたします。  まずお諮りいたします。本日の日程は、公報に掲載してある通りでありますが、そのほかに、きょうは前会から延期されております紫雲丸遭難事件に関する調査報告を、運輸委員長の原健三郎君から報告していただくことにしてはどうかと思いますが、この点いかがでしょう。
【次の発言】 御異議ないようですから、さように決定いたします。  次に、前回の議運で、日本住宅公団法案と自作農維持創設資金融通法案、この趣旨説明を本会議で聞きまして、各党の質疑を行う、それを本日実施しようということになっておりましたが、あいにく参議院の方が、本日の午後二時ごろから暫定予算の討論……

第22回国会 議院運営委員会 第22号(1955/06/02、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは委員会を開会いたします。  まず第一にお諮りいたしますが、社会労働委員会から、けい肺関係の法律案につきまして公聴会開会の承認要求が出ております。その取扱いについてお諮りいたします、これを承認するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がありませんから、さように決定いたします。
【次の発言】 次に、日本放送協会経営委員会委員任命につき同意を求めるの件が政府から出されております。この取扱いについて御協議願います。
【次の発言】 それでは山本君の御発議のようにお持ち帰りを願いまして、各党の態度を御決定の上、次会にきめるということに御異議ありませんか。

第22回国会 議院運営委員会 第23号(1955/06/04、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それではこれより委員会を開会いたします。  本日の本会議におきましては、岩手県第一区から山本猛夫君が繰り上げ当選になりましたので、議長から本会議場において紹介がございます。  次に、日本放送協会経営委員会委員任命の件について先般の委員会でお諮りいたしまして、各党持ち帰って本日決定しようという予定でございましたが、いかがでございましょうか。
【次の発言】 それでは各党御異議がないことが明確になりました場合には、本日の本会議で議長から諮っていただく、もし何か御支障がありましたら次会に繰り述べる、こういうお含みで御決定願っておきたいと思います。

第22回国会 議院運営委員会 第24号(1955/06/07、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは議運の委員会を開会いたします。  山下栄二君外三名提出にかかる一萬田大蔵大臣戒告決議案が提出されておりますが、その取扱いについて、まずお諮りいたします。
【次の発言】 それではお諮りいたします。一萬田大蔵大臣戒告決議案はあと回しにして、予算の緊急上程をして審議を行う、こういう椎熊君の御発言に対して賛成の諸君の挙手を願います。
【次の発言】 賛成多数。従いまして椎熊君御発議のように、大蔵大臣の戒告決議案はあと回しにして、予算案を緊急上程することに決定いたします。
【次の発言】 予算委員会は終ったそうですから、それでは予算の緊急上程をいたしまするについて、その関係事項をお諮り……

第22回国会 議院運営委員会 第25号(1955/06/07、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは議院運営委員会を開会いたします。  先刻牧野予算委員長の委員長報告がごらんのような問題になりましたので、牧野予算委員長より委員長辞任の届出がございました。これに対して……。
【次の発言】 それでは本会議において辞任申し入れ許可の件、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでございますから、さように決定いたします。
【次の発言】 次に、先刻の予算委員長報告は、中途半端のままであのような状況になりましたので、この中途までいきました委員長報告の取扱いについてお諮りいたしたいと思いますが、中途半端の報告でありますから、全文を議長において取り消しの手続をしていただくことに……

第22回国会 議院運営委員会 第26号(1955/06/09、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは委員会を開会いたします。  前回の委員会にお諮りをいたしました米価審議会委員任命について国会法第三十九条但書の規定により議決を求めるの件、それと運輸審議会委員任命について同意を求めるの件、この二件については、前回の委員会でお諮りをいたしまして、各党お持ち帰り願った次第でございますが、本日同意をするに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に本日の本会議でございますが、公報に掲載してあります通り、日程第一、千九百三十六年の危険薬品の不正取引の防止に関する条約の批准について承認を求めるの件、これは外務委員会から……

第22回国会 議院運営委員会 第27号(1955/06/11、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより議院運営委員会を開会いたします。  積雪寒冷単作地帯振興対策審議会委員、湿田単作地域農業改良促進対策審議会委員、おのおの五名ずつ本院の議員がなっているわけですが、前の方は六月の二十日、あとの方は六月の二十四日にそれぞれ任期が満了いたします。そこで、任期満了に引き続き本院で指名することになりますので、各党どなたか御推薦を願うことになりますが、それを次回の委員会までに、お持ち帰り願って御推薦を願いたいと思うのです。御了承願いたいと思います。
【次の発言】 次に、本日の議事について御相談を申し上げます。本日の公報に掲載してございますように、日程第一より第六まで各委員会から上って……

第22回国会 議院運営委員会 第28号(1955/06/14、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは委員会を開会いたします。  本日の議事は日程公報に掲載してあります通りですが、この日程第一から第十二までのほかに、地方行政委員会から入場譲与税法の一部を改正する法律案が満場一致で上って参りました。それからもう一つは、建設委員会から水防法の一部を改正する法律案が、これまた満場一致で上って参りました。そこで、日程のほかにこの地方行政委員会と建設委員会の二件を緊急上程するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。  次に、日程第一、第二について一応事務総長から御説明を願います。

第22回国会 議院運営委員会 第29号(1955/06/16、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは開会いたします。  議員請暇の件が出ております。社会党右の松本七郎君から、欧州各国における政治経済状況調査視察のため、六月二十日から本会期中、海外出張したいという請暇の申請が出ております。これを認めるに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、政府から、国家公安委員会委員任命について同意を求めるの件、人は永野重雄君で、青木均一君が六月三十日で任期満了いたしますので、その後任でございます。この件は、お持ち帰りを願いまして、明日の議運で決定するようにいたしたいと思いますが、いかがでしょうか。

第22回国会 議院運営委員会 第30号(1955/06/17、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは委員会を開会いたします。  まず第一に、昨日の委員会でお諮りをいたしましてお持ち帰りを願いました国家公安委員会委員任命につき同意を求めるの件で、政府から永野重雄君の同意を求めてきておりますが、この件はいかがでございましょうか。
【次の発言】 今ちょうど官房長官が見えられたので、官房長官に申し上げますが、実は国家公安委員会委員の永野重雄君任命同意の件ですが、社会党左派の山本君から御意見がありました。それは、事前に、幾日か前にすでに新聞に発表があった、永野重雄君の履歴までも載せて公表されていた、こういうようねことは、どこから漏れたわからぬけれども、人事の問題について事前に漏れ……

第22回国会 議院運営委員会 第31号(1955/06/21、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは委員会を開会いたします。  前回の委員会で、官房長官に対して、国会の同意を求める各種委員会委員の氏名及び任期の一覧表を出すようにという御要求がございましたので、政府から持って参りましたから、皆さんのお手元に配付いたしました。ごらんを願います。
【次の発言】 そういう境目のものは、若干あるかもしれません。
【次の発言】 なお政府から、更生保護事業審議会委員任命について国会法第三十九条但書の規定により議決を求めるの件として、本院議員高橋禎一君、参議院議員宮城タマヨ君、御両君の同意の議決を求めてきております。これはお持ち帰りを願いまして、次回の委員会でおきめ願いたいと思います。……

第22回国会 議院運営委員会 第32号(1955/06/23、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは議院運営委員会を開きます。お手元に配付してございます案件の順庁に従いまして御相談願います。第一には、議員星島二郎君から台湾、フィリピン国におけるMRA大会に出席並びに政情視察のため、六月二十二日から本会期中海外出張いたしたいという請暇の申請が出ております。これを認めるに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、前回の委員会にお諮りいたしまして、各党お持ち帰りを願いました更生保護事業審議会委員任命について国会法第三十九条但書の規定により議決を求めるの件、本院議員高橋禎一君、参議院議員宮城タマヨ君、これに御異……

第22回国会 議院運営委員会 第33号(1955/06/25、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それではこれより議院運営委員会の会議を開きます。  まず第一に、政府から日本国有鉄道経営委員会委員任命について同意を求めるの件が提出されております。佐々木義彦君が昭和三十年五月二十四日任期満了につき再任をいたしたい、村田省藏君を委員の欠員補充にいたしたい、こういう件であります。履歴書が添付してございますからお持ち帰りを願いまして、次回の本委員会で御決定願うようにお願いをいたします。
【次の発言】 次に、参議院回付案の取扱いについてお諮りをいたします。中小企業信用保険法の一部を改正する法律案、これは第八条などの一部分を修正してこられましたが、この修正通り再議決するに御異議ありません……

第22回国会 議院運営委員会 第34号(1955/06/28、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより委員会を開会いたします。  この際理事の補欠選任の件についてお諮りいたします。山本幸一君が去る二十三日委員を辞任され、去る二十四日再び本委員に選任されました。その結果、理事が欠員になっておりますので、理事の補欠選任を行いたいと思いますが、先例によりまして委員長において御指名するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますから、さように決定いたします。  理事の補欠には山本幸一君を御指名申し上げます。
【次の発言】 それでは官房長官が見えておりますから、官房長官に対する御質疑があれば順次伺います。

第22回国会 議院運営委員会 第35号(1955/06/29、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは議院運営委員会を開きます。  議長から発言を求められております。
【次の発言】 ただいまお聞き及びの通り、議長から、会期延長の可否及びその期間について諮問がございましたので、会期延長の可否、及び期間をどの程度にすべきかについてお諮りをいたします。  なお、私から御報告を申し上げますが、ただいま議長の御発言中にもございましたように、本日午前十時半から常任委員長会議が招集されました。先例によりまして本委員会の委員長でございます不当私が座長の任に当りまして、各常任委員長の意見を伺ったのでありますが、その結果大体総合して申し上げますと、民主党及び自由党出身の各常任委員長各位は、延……

第22回国会 議院運営委員会 第36号(1955/07/01、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは議院運営委員会の会議を開きます。  まず第一に、理事の補欠、及び院内の警察及び秩序に関する小委員長補欠選任の件についてお諮りをいたします。一昨日の本委員会で都合によりまして山村新治郎君が委員を辞任いたされましたために、理事一名の欠員、及び院内の警察及び秩序に関する小委員長が欠員になっております。山村君は本委員会の委員に再任をいたしましたので、皆さんにお諮りいたしますが、この欠員の理事及び警察小委員長の選任は委員長におまかせ願いまして、委員長から指名いたしたいと思いますが、いかがでしょうか。御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がないようでありますから、さように決定いた……

第22回国会 議院運営委員会 第37号(1955/07/05、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは議院運営委員会を開きます。  まず第一に、前回の本委員会から懸案になっております委員派遣承認申請の件についてお諮りいたします。これは農林水産委員長からの申し出でございます。愛知用水公団法案の審査のため、名古屋市東方平野及び知多半島一帯の農業水利その他の立地条件、愛知用水事業計画並びに本事業に伴う利害関係等に関する現地調査をいたしたい、派遣地域は愛知県、岐阜県、長野県の三県にわたっております。日数は七月七日から五日間派遣をいたしたい、人員は農林水産委員長の申し出では九名でございます。この取扱いについてお諮りいたします。

第22回国会 議院運営委員会 第39号(1955/07/07、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは、議院運営委員会の会議を開きます。  お手元に配付してございます議院運営委員会案件の記載の順序によりまして、御審議を願います。  まず第一に、委員派遣承認申請が三件出てきております。事務総長から一応御説明願います。
【次の発言】 ただいま事務総長から御説明申し上げました委員派遣承認申請の件の取扱いについてお諮りいたします。各件とも、これを承認するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。
【次の発言】 次に、懲罰動議の取扱いについてお諮りいたします。
【次の発言】 山本君からの懲罰動議は、本日の本会議に付議するようにとい……

第22回国会 議院運営委員会 第40号(1955/07/08、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより議院運営委員会を開きます。  政府から、公正取引委員会委員任命について同意を求めるの件が出てきております。盧野弘君を任期満了に際して再任をいたしたいという申し出でございますが、履歴書をお配りしてございますから、お持ち帰り願いまして、次会に御決定を願いたいと思います。
【次の発言】 次に、緊急質問の取扱いについてお諮りをいたします。
【次の発言】 いかがでしょう。両論に話が分れておるので、取扱いが非常に困難ですが、できましたら近々のうちに委員会等で十分究明をしていただいて、なおその上で必要性があれば御相談を願うということにして、しばらく保留して、委員会等でとりあえず十分な究……

第22回国会 議院運営委員会 第41号(1955/07/12、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより委員会を開きます。  先日及び本日の理事会において協議をいたしました、せんだっての並木芳雄君のラジオ放送の件につきまして、理事会で大体の結論を得ましたので、後刻並木君から発言があると思います。
【次の発言】 お聞き及びの通りですから、どうぞ皆さん御了承を願います。
【次の発言】 次に公正取引委員会委員任命について政府から同意を求められております。廬野弘君を任期満了につき再任をいたしたい、こういうことでございますが、これを本日の本会議に上程して同意するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでございますから、さように決定いたします。

第22回国会 議院運営委員会 第44号(1955/07/19、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより会議を開きます。  お諮りいたします。中曽根康弘君、前田正男君、志村茂治君、松前重義君、以上四名の方から、ジュネーヴにおいて開催される原子力国際会議に参加いたしたいから承認を願いたいとの申請がございます。これを承認するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますから、さように決定いたします。
【次の発言】 次に、鉄道建設審議会委員の任命について、政府から同意を求める件が出ております。これはお手元に氏名を記載した書面が配付してございますが、履歴書をお持ち帰り願いまして、次回の委員会のときに御決定を願いたいと思います。

第22回国会 議院運営委員会 第45号(1955/07/21、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは、これより議院運営委員会の会議を開きます。  まず第一にお諮りをいたしますが、前回の本委員会で履歴書を配付してお持ち帰りを願いました鉄道建設審議会委員任命について同意を求めるの件であります。これは本日本会議で承認するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますから、承認することに決定いたします。
【次の発言】 次に、衆議院事務局職員定員規程の一部改正の件についてお諮りいたします。事務総長から大要御説明願います。
【次の発言】 ただいま事務総長が御説明申し上げましたように、この規程案通り決定するに御異議ありませんか。

第22回国会 議院運営委員会 第46号(1955/07/22、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより議院運営委員会を開きます。  少年院法の一部を改正する法律案が参議院から回付されてきております。この改正要点はわずかなところのようですが、もう皆さん御存じと思いますが、必要がありましたら御説明申し上げます。これは承認するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めて、との回付案の通り承認するに決しました。
【次の発言】 次に、緊急質問の取扱いについてお諮りいたします。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて懇談にいたします。
【次の発言】 速記を始めて下さい。  それでは、緊急質問は保留することに御異議ありませんか。

第22回国会 議院運営委員会 第47号(1955/07/25、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより委員会を開きます。  お手元に配付されております案件の順序に従って、まず少年院法の一部を改正する法律案、参議院回付案の取扱いについてお諮りいたします。
【次の発言】 各党それでよろしゅうございますか。――それでは本案は衆議院議決の通り再議決するということに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますから、さように取り計らうことにいたします。
【次の発言】 次に、杉原国務大臣不信任決議案、これを本日上程するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますから、さように決定いたします。  なお、これに関しまして討論の通告がございます。趣旨弁明は社……

第22回国会 議院運営委員会 第48号(1955/07/26、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 それでは議院運営委員会の会議を開きます。  本日の議事は、お手元に配付しております通りでありますが……。
【次の発言】 それでは官房長官が見えておりますから、官房長官に対する質疑をお願いいたします。
【次の発言】 それはあなたの方の希望意見であったというわけですね。それでは官房長官から御説明を願います。
【次の発言】 今椎熊君も言われたように、目下のところこの会期は延長しない方がいい、しかし最終段階として、衆議院が送りつけた法案について参議院がまる半日とか、まる一日とかあればいいというような事情ができた場合、それを含めてもいかぬということは、議院運営委員会としてきめかねるという趣……

第22回国会 議院運営委員会 第50号(1955/07/28、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより議院運営委員会の会議を開きます。  お手元に配付してございます案件の表の順序によりまして御相談を願います。  畑地農業改良促進対策審議会委員指名の件でありますが、来たる八月十二日に任期満了になる委員がありますので、その補欠選任を本会議できめておかなければならない人事の件であります。これは各党推薦の人事でありますが、一応慎重を期するために、本日はこれをお持ち帰り願いまして、明日の本委員会で御決定願えるようにお願いしたいと思いまます。
【次の発言】 次に、参議院回付案の取扱いについてお諮りいたします。石油資源開発株式会社法案、石油及び可燃性天然ガス資源開発法の一部を改正する法……

第22回国会 議院運営委員会 第51号(1955/07/29、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより委員会を開会いたします。  昨日お諮りをしてお持ち帰りを願いました畑地農業改良促進対策審議会委員指名の件、これはこのまま承認することにして御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますから、さように決定いたします。
【次の発言】 次に、輸出入取引法の一部を改正する法律案につきまして参議院から回付案がきております。この取扱いについてお諮りいたします。
【次の発言】 社会党の方は……。
【次の発言】 それでは参議院回付案を承認するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますから、さように決定いたします。

第22回国会 議院運営委員会 第52号(1955/07/30、27期、日本民主党)【議会役職】

○中村委員長 これより議院運営委員会を開会いたします。  まずお諮りいたしますが、現在、法案で委員会の審議を終了してきておりますものは、昨日大蔵委員会の審査を終了いたしました補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律案でございます。これは委員会は全会一致の法案でもありますから、早く参議院に送付した方がよかろうと思います。そこでいかがでしょうか、本日の本会議は、午前中これから一回開きまして、これらの諸案件を解決して、午後適当な時間に、もう二回くらい開かねばならぬことになるのじゃないかと思います。それらの点について御協議願います。
【次の発言】 午前の会議は、満場一致の大蔵委員会の補助金等に係る……

第25回国会 議院運営委員会 第15号(1956/12/06、27期、自由民主党)

○中村梅吉君 当時、両党の国会対策で話し合いをいたしました際に、会期も議運の御相談で、二十五日ということに話し合いがつきました。その際、社会党の方から、会期は延長しないようにという御意見もありましたので、私どもとしては、当時、衆参両院を通じてすべての議事が平静に取り運ばれるならば、われわれの方としては目下会期延長の意図はありません、こういうお答えをいたしまして、御了承願って参ったのであります。
【次の発言】 スト規制法を委員会付託にするに際しまして、当院の議長のごあっせんがございまして、その当時私どもとしましては、両院の審議日程が確約できるならば委員会付託に応じてもいい、こういう態度をとって、……

第26回国会 運輸委員会 第23号(1957/04/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 この第五北川丸の沈没いたしました事件は、非常に遺憾のできごとでございまして、この責任者である船長を検察当局が逮捕して取調べをしておる。これには今まで御意見のありましたように、いろいろ問題の点があると思います。第一に海難審判所の審理が先行すべきであるということも拝聴いたしましたが、問題は、海難の場合には海難のよって生ずる状態が、やはり専門の人でないと明確な判定がつかない。従って海難審判所という専門の機関において、その海難のあり方を明確にする、こういうことが重大なポイントであると思うのであります。従いまして、そういうような原則が今までも打ち立てられてきておると思うのでありますが、本……

第26回国会 外務委員会 第3号(1957/02/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 私どもは外国人登録法に基きまして所要の指紋をとっておるのであります。今のお話は、日本政府が公務を帯びて入国するものとして公務員として入国を認めた場合には、国際慣例に基いて外交官並びにそういう公務員に対しては指紋をとっておりませんが、その他の人たちに対してはいかなる国の人に対しても指紋をとっておりますので、従って中共の場合においても、中共から通商代表部の人たちが来るようなことになって、来た場合に、日本政府が公務員としての入国を承認した場合以外は、指紋をとらなければならないのである、こういう趣旨のことを、新聞記者会見のときに質問を受けましたので私答えたのでございます。それが多分その……

第26回国会 外務委員会 第24号(1957/05/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 田中委員からのせっかくの御質疑でございますし、去る四月十九日当委員会における藤井長官の発言が言葉が足らなくて徹底を欠いた点があり、あるいは一問一答の結果、誤解を生じておる向きもあるようでございますから、この機会に私から一応私どもの考え方を釈明申し上げておきたいと思います。  ちょうどその日は菊池委員から、今年の三月ごろ、ジャパン・タイムスに、ソ連や中共からの赤化工作がだんだんひどくなって、昨年、赤化工作のために日本に入った金が七百二十億にもなっておるということである、こういうことがアメリカ大使館から発表されたということになっておるが、こういうことについて調べたことがあるか、こう……

第26回国会 決算委員会 第7号(1957/02/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 事件の概要は、ただいま淡谷委員御指摘の通りでございますが、この事件は贈賄及び背任等にからんでおる事件でございますので、事件の内容が非常に微妙でございます。すでに公判は百回も開かれまして、検察側としては一応実証段階を終って、これから被告人本人の尋問その他、被告人側の実証段階と、こういうことに審理過程はなっておるのでございますから、その間、その関係帳簿を検察庁で押収をして持っておりますことは、なるほど会計検査院の検査職務の遂行上、非常に支障を来たしておられることと思うのであります。そこで、その後いろいろ協議をいたしまして、検察庁の記録の閲覧室で、一応その記録を出しまして必要な調査を……

第26回国会 決算委員会 第9号(1957/02/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 捜査中の案件につきましては、いろいろ及ぼす関係もございますから、吉田委員も御存じの通りそう何もかも洗いざらい御説明していいかどうかについては、事件々々によってそれぞれケースが違うと思うのでありますが、ことさらに国会の審議に際して内容を隠蔽するような意図は毛頭持っておりません。むしろ差しつかえのない範囲において事態を明瞭にいたしまして、われわれとしては国政審議に協力すべきである、かように考えております。  なおこの種一件につきましては、法務当局といたしましては、あくまで厳正に世間の疑惑の残らないような捜査完了をすることが任務でございますから、今御指摘にもございましたように、あるい……

第26回国会 決算委員会 第24号(1957/04/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 全購連の事件の概況を説明しろという吉田委員からのお話でありますから、この機会に全購連の事件に関する概略を申し上げたいと思います。  お尋ねの件につきましては現在東京地検におきまして捜査中でございますが、現在まで判明いたしておる捜査の経過並びに事案の概要は大体次の通りであります。この事件は、警視庁捜査第二課において、かねて全国購買農業協同組合連合会経理部主計課員河村秀郎というものが多額の預金を持っており、また芸者を身受けしておるというような事実等を探知いたしまして、内偵中のところ、河村の不正の容疑が濃厚となってきましたので、本年の三月二日河村本人に任意出頭を求めて取り調べましたと……

第26回国会 決算委員会 第36号(1957/05/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 突然のことで、決算委員の方々の氏名も、私どなたとどなたが決行委員であるかはっきりわかりませんから、今の御質問の点はいずれ十分調査をいたしませんと、お答えをいたしかねるのでございます。  なお申し加えますが、かりに調査の結果、決算委員の中にそういう人があるとかないとか結論がはっきりしましても、まだ捜査の過程にある段階でございますから、私どもからそういうことを申し上げることは時期として適当でない、かように実は考えるのであります。  なお仮定の話としてお聞き取り願いたいのでありますが、かりに金銭の授受がありましても、これに犯罪要素があるかないか、政治論と犯罪構成要素とはおのずから異な……

第26回国会 大蔵委員会 第21号(1957/03/29、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 実は私就任以来、政府としての責任もありますから、陳情書、あるいは請願書等には署名をしないように秘書官等にもよく言いつけてございます。先刻、春日委員のこういう質問があるという趣旨を事前に同僚の議員から承わりましたので、自分としては署名した記憶も全然ございませんが、それとも秘書官あたりがやっておる事実があるかどうかと思いまして、さっそく秘書官を出先から探して確かめましたところが、大臣就任以来、そういう署名をした覚えが全然ない、こういうことでございました。さらに私は、議員秘書をしております男にも、この事実を確かめましたところが、ガソリン税値上げ反対に署名したのは、昨年の秋ごろそういう……

第26回国会 内閣委員会 第3号(1957/02/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 かような事態の起きましたことを、まことに遺憾しごくに存じます。これは日米両国の親善関係の上にも障害になるような、国民感情の伴う問題でありますので、今大久保国務大臣が述べましたように、事態の究明を十分にいたしまして、厳正適切な処置を講じたい、かように存じております。
【次の発言】 昨日の新聞に出ておりました記事は、日本の政府並びに政府機関に連絡の上で発表したものでないことは事実でございます。ただそれが報道機関が探訪したのに対して言うたものか、あるいは新聞の記事を見ますと、新聞によってはアメリカ軍の現地部隊の責任者が声明を出したかのようにとれる部分も、確かに私ども新聞を読んで感じた……

第26回国会 内閣委員会 第5号(1957/02/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 これは結論的には外務大臣が申したことと同一なことになるのでありますが、ただ私は各条文を今の御質問に応じて参照して検討しておったのですが、外交文書はもちろん外務省が解釈するのが一番適切だと思いますけれども、私の見るところによりますと、この行政協定ができました日と岡崎・ラスク会談の交換文書の日とは同時でございます。すなわち一九五二年二月二十八日であります。そこでこの行政協定の文書を見ますと、第二条にこう書いてあります。「この協定の効力発生の日までになお両政府が合意に達していないときは、この協定の第二十六条に定める合同委員会を通じて両政府が締結しなければならない。」ですから同日になぜ……

第26回国会 内閣委員会 第43号(1957/05/18、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 相馬ケ原事件の裁判管轄の問題につきましては、日本側は非公務中の事件であるとして、日本側に裁判管轄権がある、こういう主張をかねてから堅持して参りました。アメリカ側は期間をかけましていろいろな関係方面と研究協議をされてきたのでありますが、結局するに公務中の事件であるという主張を維持いたしまして、結局その点についての意見の一致点を見なかったわけであります。しかし事件が起りましてから非常に日子も経過をいたしましたので、アメリカ側といたしましても、日本でそういう強い主張をされるならば、裁判権を行使しないでよろしい、日本側の裁判権に服する、こういう結論になりました。従って過程としては相互に……

第26回国会 法務委員会 第1号(1957/02/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 中村でございます。旧臘石橋内閣の組閣に当りまして、はからずもきわめて微力短才の不肖私が法務大臣の職を汚すことになりました。この重責を果すことについてまことにじくじたるものがあります。どうか一つ法務委員各位の御指導、御鞭撻を賜わりまして大過なくその職責を果したい、かように考えておりますので、よろしくお願いいたします。  法務行政は、御存じの通り、月々年々に目先の変る行政と違いまして、きわめてじみな行政でございます。私といたしましては、前牧野法務大臣のやって参られた法務行政についておおむねその方針を踏襲して進めて参りたい、かように考えております。  ただ、特に私ども考えますのに、き……

第26回国会 法務委員会 第2号(1957/02/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 先般委員会の第一回委員会と申しますか先日の委員会でごあいさつをいたしました際に申し述べましたように、私といたしましては、法務行政を担当する上において前牧野大臣の方針を大体において踏襲して参りたいということを申し述べたのでございます。本日さらに委員長から法務行政に関する基本的な所信を述べろという御内意もございましたので、ここに要領をかいつまんで申し述べたいと思います。  御承知の通り、法務省所管の業務は、検察関係を主軸といたしまして、刑務所、少年院等の矯正及び保護関係の業務、登記、戸籍、供託等の法務局関係、それに破防法に基く公安調査関係、出入国管理、民事、刑事等の実体法及び訴訟法……

第26回国会 法務委員会 第3号(1957/02/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 池田委員御指摘の相馬ケ原における坂井なかさんの射殺事件は、まことに遺憾きわまりないできごとでございまして、私どもも、ただいま池田委員御指摘のお言葉と全く同じような感じを持っておる次第でございます。  なお、本演習場の歴史及び経過等につきましては、私から申し上げますよりは、むしろ政府委員から申し上げた方が詳細であり、かつ的確を期することができると思いますので、政府委員からお答えをいたします。
【次の発言】 お説の通り、だんだんと掘り下げて参りますと、そういう不明確な点が確かにあるように思います。また、聞くところによりますと、その演習場の地元の警察及び検察庁あたりでは、たまを撃って……

第26回国会 法務委員会 第4号(1957/02/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 こういうふうにお考え願うといいと思うのです。行政協定の第二条によりますと、行政協定の日までになお両国政府が合意に達しないときは、こうあるのです。その日までというのは、その日が入ることだと思うのです。そこで、その岡崎・ラスク交換公文というのはいつかといいますと、行政協定のできた日である一九五二年八月二十八日でございます。同日なんです。同日に交換公文ができて、その交換公文ではどういうことを書いてあるかといいますと、占領中占領軍が使用していた地域及び旅一段は継続して使用するに同意をする、こういう交換公文になっているようですね。そうすると、その交換公文は一九五二年八月二十八日に行われ、……

第26回国会 法務委員会 第5号(1957/02/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御指摘のように、抵当証券法が昭和六年施行されまして以来、あまり活用を見ておらないのが現状でございます。私も、お話がございましたので、その施行以来の活用状況等を調べてみますと、昭和六年の八十三件、七年の四十三件、昭和二十九年の七十五件、ここらが大体最高でございまして、年によりまして全然この抵当証券法が活用されていない、ゼロの年も二、三ございます。これはどういうことから来ておるかということをいろいろ検討してみますと、土地にせよ建物にせよ、不動産が証券の面だけで価値を十分に判断することができないのが日本の社会情勢になっておる結果ではないかと思うのであります。また、この土地、建物等の不……

第26回国会 法務委員会 第7号(1957/02/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 滞納処分と強制執行等との手続の調整に関する法律案について提案の理由を御説明いたします。  現行制度のもとにおきましては、同一の財産に対しては滞納処分と強制執行または競売との手続を重複して行うことは許されないというのが従来の一般の解釈とされておりまして、そういう取扱いになっておりますが、しかしながら、一方の手続が開始されるとその財産について他方の手続が行い得ないということは、いろいろな不合理な結果を生ずる場合があるのであります。すなわち、従来は、滞納処分が先に行われた場合には一般の債権者は滞納処分による差し押えの解除を待って強制執行を始めるほかはないのでありますが、目的たる財産が……

第26回国会 法務委員会 第10号(1957/03/01、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 古島さんから非常に詳細な点にわたって御指摘がございました。なるほど、民事訴訟法においてもあるいは国税徴収法においても、一方からすでに差し押えの行われているものについて、他方から差し押えをしてはならぬという禁止の規定もございませんし、一応可能なように見えるのであります。しかし、これが明治以来一方の差し押えのある場合には二重の差し押えができないという解釈をそれぞれとって参りましたのは、結局するのに、それが競合した場合における調整の方法がない、調整規定がどこにも設けられていない、それだからこれはやはりしないのが正しいんだ、こういう解釈に立脚して今日に至っておるものと思うのであります。……

第26回国会 法務委員会 第11号(1957/03/05、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ここに表に現われております一般強制競売の件数等から見まして、租税の滞納処分と競合いたしまするような、ちょうど本件の法律の適用を受けまするような事案というのは、明確な比率を出すことは困難でありますが、全体の強制執行に関する手続全体から見ましたら、ごくわずかなものだと考えられますので、現在各地方裁判所に強制執行に関する手続について配置されております裁判所の人員をもってして処理し得るであろうと考えておるのでございます。かような見解に立っておりますが、将来実施した暁におきまして、もしそれがために手続の事務分量が増加等を来たしましたために万一裁判事務に支障がありまする場合には、直ちに考慮……

第26回国会 法務委員会 第12号(1957/03/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題になりました裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案及び検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律家について、その趣旨を便宜一括して御説明します。  政府は、人事院勧告の趣旨にかんがみ、一般の政府職員の俸給制度の改正を行い、これに伴って給与について必要な調整措置を講ずることとし、会に一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案を提出し御審議を仰いでおりますことは、御承知の通りであります。この両法律案は、一般の政府職員の例にならい、裁判官及び検察官の報酬または俸給の額等を改正しようとするものであります。以下簡単に改正の要点を御説明申し上げます。  ……

第26回国会 法務委員会 第13号(1957/03/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題となりました裁判所法等の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明します。  御承知の通り、日本国憲法の施行とともに、わが国の司法制度は、旧憲法時代とは異なりまして、新しい構想のもとに発足いたしたのであります。特に、最高裁判所は、違憲審査を行う権限を有する終審裁判所とされましたばかりでなく、訴訟手続その他に関する規則の制定及び下級裁判所の裁判官の指名というような重要な権限をも与えられ、旧大審院とはこれらの点において著しく趣きを異にいたしているのでありまして、その重大な職責にかんがみ、最高裁判所は、識見の高い法律の素養のある十五人の裁判官をもって構成されることにな……

第26回国会 法務委員会 第14号(1957/03/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま政府委員から、この法案を立案するに至るまでの諸般の経過について詳細に御説明を申し上げたのでありますが、御承知の通り現在の最高裁判所の制度が事件の積滞その他の点において非常な行き詰まりを来しておりまして、国会におきましても、数年前からお取り上げになりまして、小委員会等を設けられて種々御検討をいただいておりましたのですが、法務当局といたしましても、法制審議会で、ただいま政府委員から御説明申し上げましたような経過をたどりまして、いろいろな検討を続けて参ったのでございます。  この間いろいろ意見がありまして、ただいまお手元に配付されております資料にも明瞭でございますように、単純……

第26回国会 法務委員会 第15号(1957/03/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 下級裁判所の設立及び管轄区域に関する法律の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、最近における市町村の廃置分合等に伴いまして、下級裁判所の設立及び管轄区域に関する法律に所要の改正を加えようとするものであります。以下簡単に今回の改正の要点を申し上げます。  第一は簡易裁判所の名称の変更であります。すなわち、簡易裁判所の名称で所在地の市町村の名称を冠しておるものは、市町村の廃置分合またはその名称変更に伴い、これを改める必要がありますので、三重県多気郡三瀬谷町の廃止、大台町の設置に伴い、三瀬谷簡易裁判所の名称を大台簡易裁判所に変更し、青森県三本木市……

第26回国会 法務委員会 第16号(1957/03/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 訴訟がはなはだしく遅延をいたしておりまする点は、御指摘のように私も考えております。そこで、現在の最高裁判所における事件の積滞状態でございますが、これは、最高裁判所の裁判官がその道のトップ・レベルの第一流の人をもって当てなければならない性質にかんがみまして、現在の上告の件数等から見まして、私は、人の問題よりはむしろ機構について改善すべきではないか、かように考えるのであります。それと、最高裁判所に上告事件として持ち込まれますものが、ごく高度のものから、ほんとうに訴訟の遅延のみを目的としたものから、いろいろ内容種類が雑多でありますから、この天下第一流の人材をもってこれらのものをことご……

第26回国会 法務委員会 第17号(1957/03/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御質問の中には、警察担当の大臣からお答えを申した方がよろしいと思います点もございますが、私どもの所管に関することを申し上げます。  実は、この事件につきましては、いろいろ被告からも抗弁が出ております。法務当局といたしましては事件の真相を、たといどういうことがあろうとも、できるだけ明確にすることが法務当局の任務であると心得ております。かような観点から実はすでに御承知のことと思いますが、この事件当時大分県の警備部長をいたしておりました小林という警備部長を検察官から証人に申請いたしまして、この二十五日の公判にこの小林警備部長が証人として取調べを受けることになっております。なお、問題の……

第26回国会 法務委員会 第18号(1957/03/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 猪俣さん御指摘の通り、学者の間にもいろいろ議論のあるところであります。最高裁判所は、憲法第七十六条の定むるところによりまして、あくまで司法裁判所である、かような見解に立っておる次第であります。そこで、しからば一般事件についてすべて最高裁判所が終審裁判所でなければならないのではないかという議論も出てくるわけでありますが、しかし、私は、憲法第七十六条の、最高裁判所が司法裁判所であるという基本に立ちましても、あらゆる事件全部の終審裁判は最高裁判所でしなければならないと解釈する必要はないと思うのであります。要するに、違憲関係その他判例の統一等につきまして、最も重要な事項について終審裁判……

第26回国会 法務委員会 第19号(1957/03/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 判事補の職権の特例等に関する法律の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明します。  この法律案は、第一審の充実強化を円滑に行うようにするため、当分の間の措置といたしまして、判事補としての職権の制限を受けないいわゆる職権特例判事補に高等裁判所の判事の職務を行わせることができるようにしようとするものであります。  裁判の適正と迅速をはかり国民の信頼にこたえますためには、何よりも、下級審、ことに第一審を充実強化することが必要であることは、異論のないところと存ずるのであります。御承知の通り、判事補の職権の特例等に関する法律によりまして、判事補ですでに判事補、検察官、弁護士等とし……

第26回国会 法務委員会 第20号(1957/03/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 実は、今朝の朝日新聞に報道されました記事に関連いたしまして私の立場として釈明いたしておきたいと思い、発言を求めた次第でございます。  朝日新聞の記事によりますと、二十七日午後、豊島区椎名町五丁目の西村甲子蔵という人の葬儀に私の花輪が出ておった、――この西村甲子蔵という人は、新聞の記事によると、博徒の幸平一家の子分で、何か博徒仲間の争いから起った事件で殺された人間のようであります。そういう葬儀に法務大臣たる私の花輪が出たことは非常に穏やかでない、こういう趣旨が新聞の記事でございます。実は、昨晩、豊島区の弁護士会の会合がございまして、私もその席へ出るためにちょうどそこへ参りましたら……

第26回国会 法務委員会 第21号(1957/03/29、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御承知の通り、売春防止関係の経費が十分でないという御指摘の点は、私どもも十分でないことを認めざるを得ないのであります。ただ、昭和三十二年四月からの施行と、それから、法務省の所管をいたします刑罰関係の実施は昭和三十三年の四月ということになっておりますので、法務省といたしましては、この刑罰関係を実施いたしまするに必要な研究及び打ち合せの会議をいたしまする等の経費を昭和三十二年度の予算案に計上いたしておる次第でございます。  法務省の関係から先に申しますと、法務省といたしましては、三十三年四月から刑罰関係の部分が施行になりますので、これに備える諸般の準備を目下いたしておるのでございま……

第26回国会 法務委員会 第22号(1957/04/02、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいまの点についてお答えいたします。  もし最高裁判所が抽象的に、国会で議決をいたしました法律等についてその違法性を判断し、根本的に無効たらしめることができるような解釈をいたしますと、これは結局憲法第四十一条の精神と大きな抵触を来たしてくるのじゃないかと私ども考えるのであります。憲法の四十一条は、国会は国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関であるということを定めておるのでありまして、これは要するに、国会というものの権威を強調し、国会の本質を明記した条文であると思うのでありますが、同時に、人民主権の国家の性質から見ましても、ほんとうに主権者である人民から直接選挙によって選ば……

第26回国会 法務委員会 第25号(1957/04/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村法務大臣 国際海上物品運送法案について提案の理由を御説明いたします。  この法律案は、一九二四年八月二十五日にブラッセルで署名された船荷証券に関するある規則の統一のための国際条約の批准に伴い、これを国内法として立法化しようとするものであります。この条約は、国際的海上運送における船主と荷主との利益を調整するため船荷証券に関する各国法制の統一をはかることを目的とするものでありますが、一九三〇年ベルギーの批准以来、世界主要国の大部分が批准または加入いたしまして、今日では、国際的海上物品運送契約は、おおむねこの条約に基いて締結されている実情にあります。ところが、わが商法は、条約に比べまして、重い……

第26回国会 法務委員会 第26号(1957/04/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 沖縄の現状は、なるほど領土については日本に潜在主権があると申しながら、そこに日本民族が生活をしておるのでございますから、今御指摘のように、いろいろむずかしい問題が多々あることを、私どももかねがね考えております。人権擁護の問題につきましても、施政権がアメリカ側にある現段階におきましては、かつて牧野法務大臣の時代に、在外の邦人に対しては外交保護権があるのだ、こういうことを言われたことがありますが、なるほど、基本権としてはそういうことは当然あるわけであると思います。しかしながら、それを行使するにつきましては、なかなか容易ならない事情にあると思います。従いまして、両国間の今後の外交関係……

第26回国会 法務委員会 第28号(1957/04/23、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 法務省関係といたしましては、すでに法務省所管の給与総額の範囲内においてまかない得る程度でございますので、予算には格別影響はございませんから、その旨を申し上げておきます。
【次の発言】 政府といたしましては、ただいま正鬼上最高裁判所事務総長から述べられました趣旨を体しまして、今後裁判官の報酬等に関する法律を改正する機会におきまして十分検訂して参りたいと考えます。

第26回国会 法務委員会 第32号(1957/05/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お尋ねの点は、政府といたしましてはまだ格別の方針を考えておりません。ただ、最近春季闘争等の形で定期的に反復される現状にかんがみまして、一般の国民の間にも、これによって第三者である国民が迷惑を受けておるこの事態に対処するため、現在のような行政処分以外に方法のない法律制度を改め、ただいま猪俣委員御指摘のように刑事罰の制度を設けるべきではないかというような意向が一部にあるようでございます。政府といたしましては、この点につきまして慎重に研究いたして参りたいと思いますので、現在のところまだそういうような処置についての方針は何らきめておらない次第であります。

第26回国会 法務委員会 第33号(1957/05/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 私どもといたしましては、そのような事件が捜査に着手をされております以上は、あくまで厳正に捜査を遂行いたしましてその結論を得ることを期待いたしておるものであります。  なお、いろいろお話がございましたか、たといどういう新聞記事が出ておるにいたしましても、自民あるいは社会両党の国会関係から政治的圧力等が加わっておる事実は私ども全然ないと思います。少くとも私どもの承知しておる範囲においてはさようなことはございません。なお、こうした事犯を捜査いたしますと、結局金銭の授受等があっても犯罪になるものとならないものといろいろあるかと思いますが、果して、これらの捜査が終了いたしまして適正な時期……

第26回国会 法務委員会 第34号(1957/05/18、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 今日に至るまで、法務当局並びに裁判所関係といたしましては、法制審議会の審議及び調査立案の過程におきまして、諸外国の立法例等につきましては、できるだけいろいろな資料を収集いたしまして、参考として参っておるつもりでございますが、ただ、ただいま御指摘のように、裁判の制度というのは、法律並びに制度の文章化したものだけを見ても、実態をほんとうに把握することは至難であろうと私どもも存じます。従来、渡航の制約等もございましたので、各国の裁判制度、ことに最高裁判機関の制度並びに運営の実情というようなものについて、親しく海外に渡りまして調査をしておらないのでありますが、私どもといたしましては、こ……

第26回国会 予算委員会 第2号(1957/02/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御指摘の通り、裁判がなかなか迅速に参りませんことについては、私どもも憂瞬いたしておるものでございますが、昭和電工の事件が大へん長くかかっております。私どもも実はその点どういう事情で長くかかっておるかを調べてみたのでありますが、この事件は審理の過程を見ますと、大体こういうようなことになっております。起訴が行われましたのが昭和二十三年の十二月でございます。一審判決が二十七年の十月にありましたが、第一審判決に至るまでの公判開廷回数が、総計して二百九十二回に及んでおります。なお、その間取り調べました証人の数が四百七十三人、第二審に移りましたのが昭和二十九年一月からで、現在に及んでおりま……

第26回国会 予算委員会 第4号(1957/02/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 突然の御質問で失礼しましたが、お答えをいたします。  行政協定に基く刑事特別法第六条を見ますと、「合衆国軍隊の機密を、合衆国軍隊の安全を害すべき用途に供する目的をもって、又は不当な方法で、探知し、又は収集した者は」処罰をする、こういうことに相なっております。
【次の発言】 お答えいたします。  これは明らかに合衆国軍隊の安全を害する目的ということがございます。この目的がなければ、そういう意図をもってやらない者については処罰するということにはなっておりません。なお第二項におきましては「合衆国軍隊の機密.で、通常不当な方法によらなければ探知し、文は収拾することができないようなものを……

第26回国会 予算委員会 第10号(1957/03/01、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お答えいたします。日本の政府としては、外国人登録制度によりまして、諸外国の外国人すべて同一に指紋の制度をしいておるわけでございますから、かねがね議論もあるようでございますが、かりに中国の通商機関のようなものが日本の国内に設けられた場合に、中国について特別の計らいをするということは、これはとうていできないことであります。もし一国についてのみ特別の取り計らいをするということになりますと、現在の統一ある外国人登録制度というものは遂行できませんから、これだけは私どもとしてはあくまでも貫いて参りたい、かように考えております。  御承知の通り、外交機関及び公務を帯びて入国することを日本政府……

第26回国会 予算委員会 第11号(1957/03/02、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お答えいたします。ただいま犯罪の件数の非常に多いことについて御指摘がございましたが一千万件というのは、何か統計の間違いじゃないかと思います。私どもで調べましたところでは、昭和三十一年度中における全国の犯罪件数は大体三百万件でございます。人間にして三百万人になります。この増加傾向を見ますと、三十年に比しまして三十一年が約四十四万人ふえておるのでありますが、このうち一番多くふえておりますのは、交通関係でございまして、道路交通取締法関係の事案が二百一万名に達しておるのでありまして、約四十六万人ほど増加いたしております。その他の犯罪につきましても若干の増加傾向があり、あるいは減少したも……

第26回国会 予算委員会 第12号(1957/03/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お答えします。選挙の公正を期することの必要でありますことは申すまでもございません。選挙の事前運動の制限、これらにつきましては、かつて選挙法の改正に当りまして、島上委員も熱心に各党の選ばれた小委員として御検討になりまして、その後百九十九条の二あるいは百九十九条の三を設けまして、寄付行為の制限等、立法措置等も十分講じてあるのでありますから、われわれといたしましては、これらの法条に照らしまして、努めて選挙の公正を期するために、事前運動等についても適切な取締りをするように、今後一そうの努力をいたしたいと思います。  なお、川口市で起きました事柄につきましては、法務省の刑事局におきまして……

第26回国会 予算委員会 第14号(1957/03/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お答えいたします。お話のように台湾関係、朝鮮半島人関係の人たちは他の外国人とはなるほど歴史は異なっておりますが、終戦後日本の領土から独立をして分離をいたしましたので、従って本質的に外国人であることは御異論がないと思うのであります。かような前提に立ちまして、昭和二十二年に御承知の通り外国人登録令がしかれ、さらに昭和二十七年講和条約の発効の際に、国会の議決を経て外国人登録法が制定されまして、この法律の運用に基いて登録制度をいたしておるのでございますから、多少歴史の上に移動はございましても、外国人登録を実施いたしておりまする以上は、これに対して特殊の例外を設けるということはかえって取……

第26回国会 予算委員会 第18号(1957/03/18、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お答えいたします。治安対策の強化という言葉が当るかどうかわかりませんが、日ソの国交調整に伴いまして、その他の諸外国との関係も逐次国交が回復されて参りますと、これに伴います為替関係あるいは出入国の関係等が、まさしく増大をいたして参りますので、日本の治安関係につきましては、十分それらの点に留意をいたしまして、十分警戒をして、治安の確保をはかっていくということは当然必要であるかと考えております。
【次の発言】 思想の点につきましては、御承知の通り日本の国は自由主義、民主主義をとっておる国でありますから、それと異なった外国との国交が調整されることは、日本の国際社会に立っていく上において……

第26回国会 予算委員会 第24号(1957/04/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御承知の通り、全購連関係の事件は、警視庁及び検察当局相連携をいたしまして、目下捜査中でございますから、その捜査の段階で、われわれがたといある程度承知しておりますことでも、申し上げることは差し控えたいと思っております。ただ新聞紙に、今朝の朝日新聞でありますか、全購連関係の事件に関した記事が出ておったようであります。私も見まして実は驚いたのでありますが、どこからそういう取材をされたのか私どもにもわかりませんし、その内容がどういうものであるか、果して真か疑かも私どもにはよくわかりません。ただ問題は、事件の関係は政治論と違い幸して、同じ金銭の遺贈等がありましても、それが犯罪的性格がある……


28期(1958/05/22〜)

第33回国会 国土総合開発特別委員会 第2号(1959/11/06、28期、自由民主党)

○中村(梅)議員 ただいま提案せられました臨海地域開発促進法案の提案理由について、提案者を代表いたしまして御説明申し上げます。  およそ狭隘な国土に過大な人口をかかえ資源の大半を国外に依存しなければならないわが国におきまして、経済の自立再建をはかり、民生の福祉を増進するためには、国土を最大限に開発し、効率的にこれを活用することが、当面する最も緊要な課題であることは申すまでもありません。  近年来、わが国経済のおびただしい伸長発展と人口増加の趨勢に伴いまして、工業用地、公共用地の確保その他一般市街地の建設等のため、土地に対する需要が急激に増大し、必然に適地の減少、地価の高騰、土地の取得難等を招来……

第33回国会 国土総合開発特別委員会 第3号(1959/11/11、28期、自由民主党)

○中村(梅)議員 御承知の通り、近来、各臨海地帯の埋立事業等が、各都道府県、市町村等によりまして活発に進められつつある地域もございます。これらのうち、現状にかんがみまして、それが各府県あるいは市町村の思い思いの状態で進行いたしますことは、いろいろ関連施設あるいは工業用水その他との関係上、考慮しなければならない。そこで、この種の大規模な事業については、国家的見地に立って事が進められることが望ましいのでありまして、かような見地から、提案者側としましては、いろいろな角度から検討をいたしておったのでございます。しかし、この及びまする範囲は、まあ政府関係で申しますと、いろいろな機関にわたりますので、それ……

第33回国会 国土総合開発特別委員会 第4号(1959/11/13、28期、自由民主党)

○中村(梅)議員 若干説明の足らない点もあるかと思いますしいたしますが、それではこの臨海地域開発促進法案について私ども提案者としての考え方を申し上げますが、この法案は、結局、臨海地域の開発についてできるだけ総合的な進め方が国家的に必要である、またその地域としても必要である。そこで、こうするのには、一挙に一つの法案で全部を尽くすということはまことに至難であります。その開発を行なわんとする地域によっても、特殊事情がそれぞれ異なることもございましょうから、そこでこの法案のねらいといたしましては、まず開発審議会を作って、そしてその開発審議会を中心にそれを所管するものを定め、そこでまず総合的開発を必要と……

第33回国会 国土総合開発特別委員会 第6号(1959/11/20、28期、自由民主党)

○中村(梅)議員 先般も、野田委員の類似の御質問がありましたときにお答えいたしましたが、この重要な臨海開発地帯につきまして、各府県、市町村あるいは企業体等のおのおの立場において開発や埋め立てが実施されつつありますことは、御承知のような現状であります。しかも、何とか国家目的に合致するように、また部分々々の視野だけで進められることなしに、総合的に開発されるような工夫をこらすことがきわめて肝要である、かような見地に立ちまして、実は自民党の内部におきましてもいろいろ研究を続けて参ったのであります。その結果、このような成案を得ましたので、現状は、一刻も早く、放置しないで、総合された姿の開発になることが望……

第33回国会 国土総合開発特別委員会 第7号(1959/11/25、28期、自由民主党)

○中村(梅)議員 私どもの考えとしましては、権力の集中とか、あるいは権力支配というようなことは毛頭意図いたしておりません。しばしば申し上げましたように、要は、総合性のない埋め立てあるいは臨海地帯の開発が現に見られつつありますので、これをできるだけ国全体としての利益の立場、あるいはその開発された地域がかたわの状態で発達をしないように、関連諸施設等も並行して整備をされまして、せっかく開発されましたものが、最も合理的に高度に利用されるような方向に運びたいということだけが目標であります。ただ、御指摘になりました十一条の審議会の構成について、各省大臣及び学識経験者の数が同数であるということは、権力支配の……

第33回国会 国土総合開発特別委員会 第8号(1959/11/27、28期、自由民主党)

○中村(梅)議員 全くあなたの御意見と同感でございます。ただ、私どもといたしましては、あまりこういうような基本的な制度もできないうちに、提案者としての考えをまとめたり、あるいは述べたりすることはいかがかと思って差し控えておりますが、有明湾等につきましても、干拓の問題でありますとか、いろいろ議論はあるようであります。しかし、これらにつきましても、伊勢湾台風の災害等の実情にかんがみましても、やるとすれば、きわめて合理的な開発が行なわれなければならないと思いますので、この開発促進法ができましたならば、この法律の精神にのっとってそれぞれの研究が進められることになると思うのであります。この法律ができまし……

第33回国会 国土総合開発特別委員会 第9号(1959/12/02、28期、自由民主党)

○中村(梅)議員 開発法は、すでに制定されて相当年月を経まして進行中でございますが、私ども臨海地帯の開発につきまして、今ございます国土総合開発法のみでは万全を期することが至難である、こういうように考えております。と申しますのは、その臨海地帯の開発につきましては、港湾の関係その他非常にいろいろな関連を持っておりまするのと、この基本法では内容までは触れておりませんが、この種の開発を行ないますのは、政府機関あるいは都道府県のみの力ではむずかしいのではないか、そこで特殊の機関を必要に応じて設けて、これの活用もはかって進める方が、開発が適切に進められるという角度に立ちまして、この立法を計画し御提案をいた……

第33回国会 国土総合開発特別委員会 第10号(1959/12/04、28期、自由民主党)

○中村(梅)議員 単独立法はやがて特別機関を設ける場合には当然せなければならないことでありますが、単独立法だけで特別の機関を作りました場合に、この法案の骨子になっておりますような総合的な企画が付与されることが困難であろうと思うのであります。従いまして、この法律を基本といたしまして、その上に立って、指定地域の全部または一部の開発を担当いたします特別の機関ができます場合には、その特別の機関は、どこまでもこの基本的な法律の総合性のもとに作業しなければならないことになりますから、そのような仕組みで参りたいという考えでございます。
【次の発言】 特別の機関を設置いたします単独立法におきましてそのような趣……

第33回国会 国土総合開発特別委員会 第11号(1959/12/09、28期、自由民主党)

○中村(梅)議員 本法による事務を担当いたしまするのは、附則において経済企画庁設置法に改正を加えまして、経済企画庁がその調査立案に当たる、その部局は経済企画庁の内部においてしかるべく決定されると思います。それは先ほども御議論がございましたように、全体としての国土総合開発との関連等もございますから、やはり経済企画庁が中心になって調査、立案、計画に当たる、これが妥当である、かような見地に立っておるわけであります。
【次の発言】 国土総合開発の方は、主として計画を策定をいたしますので、それに関係する閣僚もきわめて少数になっておるようでありますが、本法案のねらいといたしまするところは、計画だけでなしに……

第34回国会 国土総合開発特別委員会 第4号(1960/04/08、28期、自由民主党)

○中村(梅)委員 ただいま議題になりました臨海地域開発促進法案につきましては、前国会において、いろいろ長期にわたって質疑応答を重ねてきたのでありますが、継続審査になりましたので、今国会において、重ねて提案の理由を御説明申し上げます。  およそ狭隆な国土に過大な人口をかかえ資源の大半を国外に依存しなければならないわが国におきまして、経済の自立再建をはかり、民生の福祉を増進するためには、国土を最大限に開発し、効率的にこれを活用することが、当面する最も緊要な課題であることは申すまでもありません。  近年来、わが国経済のおびただしい伸長発展と人口増加の趨勢に伴いまして、工業用地、公共用地の確保その他一……

第34回国会 国土総合開発特別委員会 第7号(1960/05/13、28期、自由民主党)

○中村(梅)議員 全く私としても同様の考え方であります。従いまして、先般来、各党間において修正案についての協議が続けられてきたのでありますが、その第一条の目的の部分にも、「工業その他の用に」という表現でありましたが、これに農業ということをつけ加えることに私どもも賛同いたしておる次第でございます。まあ、臨海地帯でありますと、自然、産業の立地条件等から見て工業が主になると思いましたので、原案では「工業その他の用」ということでよかろうと考えたのでありますが、今回の修正案を協議するにあたりまして、さらに、これに農業ということを明確に付加すべきであろうということでございますので、この点私どもは全く同様の……


29期(1960/11/20〜)

第37回国会 建設委員会 第1号(1960/12/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 まことに微力短才にかかわらず、このたびはからずも建設大臣を担当することになりました。どうぞ建設委員会の各位におかれましてはよろしく御指導御鞭撻をいただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 この際、建設省所管の昭和三十五年度の補正予算につきまして、その概略を御説明申し上げます。  まず、総額について申し上げますと、一般会計におきましては、今回の追加額は、百七十三億九千二百余万円でありまして、これをすでに成立した昭和三十五年度の予算額一千八百五十一億八千余万円に加えると、二千二十五億七千二百余万円となります。  次に、その内容について御説明申し上げま……

第37回国会 建設委員会 第2号(1960/12/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題となりました昭和三十五年五月のチリ地震津波による災害を受けた地域における津波対策事業に関する特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。本年五月のチリ地震津波は、わが国の太平洋沿岸の各地に激甚な人的物的被害を与えたのであります。これがため、災害を受けた地域において津波対策事業を計画的に実施するため、昭和三十五年五月のチリ地震津波による災害を受けた地域における津波対策事業に関する特別措置法が制定されたのであります。その後、被害を受けた地域の調査を行ない、またチリ地震津波対策審議会を開催いたしまして、津波対策事業計画を作成する……

第37回国会 建設委員会 第3号(1960/12/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御承知の通り建設研修所ができましたのは昭和三十二年でございまして、目下の考え方といたしましては、この研修所を充実強化を進めて、あと二、三年先にはなんとか建設大学校に移行するようにいたしたいという考え方で、建設省当局としましては進めておる次第であります。私といたしましても、御指摘の点はまことにごもっともでございますから、極力努力をして参りたいと思います。
【次の発言】 建設省の事務引き継ぎというのは、従来から他の省に比較して非常に綿密な事務引き継ぎをやっておったようでありますが、前大臣の御指示もあったことと見えまして、事務引き継ぎはいろいろな項目について非常に綿密に行なわれまして……

第37回国会 予算委員会 第6号(1960/12/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御承知の通り、ただいま大蔵大臣から申し上げましたように、昭和三十三年度を起点とする五カ年計画を今日まで進めて参りましたが、現在の道路事情及び産業経済の発展に伴いまして、明年度から新しく五カ年計画を発展的に組みかえまして進めて参りたいと思っております。大体総額といたしまして、建設当局としては二兆三千億の線を考えて、来年度どういうふうに盛り込むかにつきましては、目下財政当局と事前の折衝中でございまして、明確な線はまだ私からちょっと申しかねるような次第でございます。

第38回国会 決算委員会 第8号(1961/02/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 建設省所管の昭和三十三年度歳入歳出決算について、概略を御説明申し上げます。  歳入につきまして、一般会計の歳入予算額八億三千余万円に対し、収納済み歳入額は十億六千百余万円でありまして、この収納済み歳入額の増加は、地方建設局における仮設備等の有償管理かえ等による雑人等が予定より多かったためのものであります。  次に、特定多目的ダム建設工事特別会計の歳入予算額九十一億二千八百万円に対し、収納済み歳入額は八十四億三千百余万円でありまして、この収納済み歳入額の減少は、気象の関係、設計の変更等による工期の延長及び用地の取得の困難等により国庫負担金及び借入金を要することが少なかったこと等の……

第38回国会 決算委員会 第9号(1961/03/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 建設省所管の昭和三十四年度歳入歳出決算について、概略を御説明申し上げます。  歳入につきましては、一般会計の歳入予算額九億一千三百余万円に対して、収入済み歳入額は、十億八千八百余万円となっております。特定多目的ダム建設工事特別会計は、歳入予算額百三億円に対して、収入済み歳入額は九十九億九千九百余万円、また道路整備特別会計は、歳入予算額千五億六千百余万円に対して、収納済み歳入額は、九百七十一億一千百余万円となっております。  次に歳出でありますが、一般会計の支出済み歳出額は、千八百五十二億九千六百余万円、特定目的ダム建設工事行別会計の支出済み歳出額は、九十億九千二百余万円、道路整……

第38回国会 決算委員会 第10号(1961/03/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御指摘の点は、確かに建設省のみならず、政府全体の責任において何とか考慮せねばならない重大な問題であると思います。ただ、現在土地収用に関する所管は建設省でございまして、たといその用地が鉄道用地であろうとも、その他の公共用地でございましても、土地収用に関することを所管いたしておりますので、従って、まあ建設省が中心になりまして、この問題を検討をいたしておるような次第でございます。  そこで、具体的には、御承知のように、先年設置法の改正をしていただきまして、公共用地取得制度の調査をしていただく調査研究機関を設けていただきまして、ここに各方面の学識経験者の方々に委員として御参加を願って、……

第38回国会 建設委員会 第1号(1960/12/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 水資源開発の重要性につきましては、御指摘の通り、私もまことに重大視して考えておる次第でございます。建設省当局としましては、御存じの通り大体一つの構想をすでに持って、それに基づいて予算要求もいたしておるのでございますが、ごらんの通り農林省は農業用水、厚生省は上水道、あるいは通産省は、工業用水、別々の構想を持っておるようでございますが、政府といたしましては、なんとかこれらを統一して、できるだけ一本の体制で水資源の開発ができるようにいたしたい。ことに建設を中心とした水資源の開発はどこまでも建設省が中心の力になって水資源の開発ができるような方向に努力をして、なんとか実現を一いたしたいと……

第38回国会 建設委員会 第2号(1961/02/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 この機会に、建設省関係の昭和三十六年度歳入歳出予算につきまして、その概略を御説明申し上げます。  まず、総額について申し上げますと、建設省所管の一般会計予算といたしましては、歳入は、十億二千六百余万円でありまして、これは、国が直轄で行なう海岸事業及び河川等災害復旧事業の地方公共団体負担金三億一千七百余万円、補助金等の精算による返納金三億六千六百余万円、国土地理院の地図の売り払い代金収入三億余万円等が主要なものであります。  歳出は、二千三百十五億三千八百余万円でありますが、このほかに、予算計上の所管は異なっておりますが、実質上建設省所管の事業として実施される予定の経費が、別途、……

第38回国会 建設委員会 第4号(1961/02/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お説のように、池田内閣といたしましては、いわゆる所得倍増政策を進めることになりまして、できるだけ所得格差の是正についても、業種別または地域別にいろんな施策を講じて努力をしていくという方向に進んでおるわけでございます。これに伴いまして、建設省といたしましては道路あるいは治水関係を含めまして、大いに公共事業の推進に努力をいたしまして、できるだけその方向に順応して参りたいということで、今回の三十六年度予算編成に臨んだ次第でございます。そのような結果、財政の都合やいろいろな関係で、十分とは参りませんが、御承知のような予算編成措置を講じましたような次第であります。私どもといたしましては、……

第38回国会 建設委員会 第5号(1961/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題となりました道路整備緊急措置法等の一部を改正する法律案につきまして提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  政府におきましては、現行の通路整備緊急措置法に基づき、昭和三十主年度を初年度とする道路整備五カ年計画を策定し、これに基づきまして、通路整備事業を推進いたして参ったのでありますが、最近のめざましい経済成長に伴いまして、道路輸送需要は、計画策定当時の予想をはるかに上回って著しく増大しつつある現状でございますので、これが対策として道路整備の拡充強化が強く要望されている次第でございます。  一方、政府は、昨年十二月国民所得倍増計画を決定いたしましたが、この計画を……

第38回国会 建設委員会 第6号(1961/02/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 目標の達成は、ぜひ行ないたいと思っております。  それから、産業の伸展に伴いまして住宅需要の非常に盛んでありますことと、これに対する施策を考えなければならぬことも、重々承知をしておる次第でありまして、産労住宅等につきましては、近年特に力を注ぎまして、三十六年度予算編成に当たりましても、その心がまえで当って参っておる次第でございます。今後とも一そう、この点につきましては、御趣旨の点を尊重いたしまして、十分努力をして参りたいと思います。
【次の発言】 前段につきまして、私からお答え申し上げます。実はこの金利の問題でございますが、当初第一次査定におきましては、産労住宅につきましては、……

第38回国会 建設委員会 第7号(1961/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題となりました建設業法の一部を改正する法律案につきまして提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。  御承知のように、建設業法は、昭和二十四年制定以来、建設工事の適正な施工の確保と建設業の健全な発達に寄与して参っておるのでありますが、最近における建設工事量の増大にかんがみまして、建設工事の施工体制を強化し、建設工事の適正な施工を確保いたしますとともに、中小建設業者の一そう健全な発達をはかることが必要と考えられますので、同法の一部を改正いたしまして、建設業者の登録の要件を整備いたしますとともに、総合工事業者及び専門工事業者の名称、建設業者の経営に関する事項の審査及び建設……

第38回国会 建設委員会 第8号(1961/02/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 実は、この住宅関係の金利につきまして、われわれといたしましては、一般庶民的な分につきましては、極力金利の引き上げにつきまして予算編成段階で反対をいたしまして、現状を維持することができたのでありますが、中高層建築及び宅地造成につきまして、資金量確保の上から余儀なく金利の引き上げの方途を決定いたしまして、その法案の御審議を願っておる次第でございますが、大局的に考えまして、資金冠確保のためにやむを得ざる措置であると考えますので、ただいま社会党から御提出になりました修正案には、遺憾ながら同意することができないような次第でございます。

第38回国会 建設委員会 第9号(1961/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 どうも日本の国は、遺憾ながら世界でも少ない地震の多い国でありますので、諸般の行政を進めます上に、地震に対する対応策というものは常時怠りなく講じていかなければならないことだと私も考えております。実は三十六年度にお壷ましても、建築研究所の中に地震工学研修部を設けまして、地震についての研究及び講習の度合いを高めていく処置を講じておる次第でございます。  なお、最後に御質問のございました大都市の災害につきましては、私ども非常に憂慮しておるのでありますが、大正十二年の大震火災の経験から見ますと、都会における大地震で一番おそろしいものは火災であると思うのであります。あの未曽有の大激震があり……

第38回国会 建設委員会 第10号(1961/03/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御承知の通り、事業の建設省所管に属するものにつきましては、建設大臣が北海道開発局を指導監督することになっておりますが、役所としましては、これは開発局はやはり北海道開発の総合的な施策のまた推進の必要があるということからであろうと思いますが、北海道開発局が各省関係の農林あるいは運輸、建設等の実施機関となっておりますので、私の方といたしましては、できるだけ北海道の諸般の事業が円満に迅速に遂行されまするように、これらの工事の指名あるいは契約等の事務は北海道開発局に実はまかしておる次第でございます。しかし、最終的には私どもの方で責任があるわけでございます。従いまして、御指摘の点につきまし……

第38回国会 建設委員会 第11号(1961/03/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題になりました防災建築街区造成法案につきまして、提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。  御承知の通り、都市における耐火建築物の建築を促進するため、昭和二十七年に耐火建築促進法が制定され、都市の枢要地帯において防火建築帯を造成して、今日に至っておるのであります。  しかしながら、最近における都市災害の発生の状況と社会情勢を見ますときに、新しい見地からさらに対策を講じまして、都市の防災化を強力に推進いたしまする必要が痛感されるのであります。  このような情勢にかんがみまして、政府といたしましては、従来の方策を拡充強化することとし、地方公共団体、防災建築街区造成組合等……

第38回国会 建設委員会 第12号(1961/03/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 この後進地域の開発につきましては、いろいろ基礎的な調査等が必要だと思うのであります。三十六年度、関係各省それぞれ調査費が計上されまして、建設省の立場といたしましては、御承知の通り、広域的な地方開発を考える必要があるという立場に立って、今国会に立法措置を講じまして、提案の運びにいたしたいとかねがね思っておったのでございますが、各省につけられました予算等から見て、もっと情勢を熟させる必要がある。建設省全体としての省議としてはまだきめませんけれども、今のところ、実は私そういうように考えておる次第でございます。
【次の発言】 通産省が、工業立地の調査を、法律ができておりまして、従来続け……

第38回国会 建設委員会 第13号(1961/03/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題となりました公営住宅建設三箇年計画につきまして、提案理由及びその内容について御説明申し上げます。  公営住宅の建設につきましては、公営住宅法に基づきまして、政府は、昭和二十七年度以降の毎三カ年を各一期といたしまして公営住宅建設三箇年計画を作成し、その計画の大綱について国会の承認を求めることとなっておりますので、今回、昭和三十六年度を初年度とする公営住宅建設三箇年計画について国会の承認を求めるため、本計画を提案いたしました次第であります。  今後の住宅対策として、十年後には各世帯が良好な環境のもとに健康で文化的な生活を営めるような適当な規模の住宅に居住することができる……

第38回国会 建設委員会 第14号(1961/03/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま御指摘のありました自動車の台数の増加趨勢、その他道路面積の各国の比較等、実は道路局で明細の資料を持っております。私、はっきり記憶いたしておりませんから、次会にでも道路局を呼びまして、詳細御説明申し上げることにいたしたいと思います。
【次の発言】 実は私どもも、ただいま三宅さんの御指摘になりました事柄につきましては、きわめて情熱を持っておるつもりでございます。これからも、日本が限られた国土で繁栄をしていこうというには、国土を総合的にくまなく高度に利用するということが、日本の経済的発展の基本であると私は思うのであります。と同時に、その反面、既成市街地の過度の人口集中というこ……

第38回国会 建設委員会 第16号(1961/03/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御指摘通り、日本の国の事情と申しますか、衣食に非常に追われておった時代がありましたので、その方に自然いろいろな施策の重点が置かれて、住宅が十分でなかったという感じがいたしまする点については、全く同感でございます。いよいよ経済成長もこの段階に参りました以上は、極力住宅を充足いたしまして、現在のような応募率からいたしましても、非常に強度の住宅需要にこたえる努力を続けていくべきである、かように私、考えておる次第でございます。  三十六年度といたしましては御承知の通りであり、また、公営住宅三カ年計画といたしましては、審議会の議を経まして、ただいま御承知を願っておりまする程度が妥当であろ……

第38回国会 建設委員会 第20号(1961/04/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 実は、解雇あるいはその他の処分をいたしますということは、われわれ当局者の立場としては非常につらいわけでございます。規律保持の上から、いろいろな角度から非常に検討いたしまして、やむを得ない実情と心得まして、かような処置をとりましたようなわけでございます。  事の起こりは、大体三つほどございます。一つは、三十五年度の部分定員化の問題でございまして、これは八百九十六名ですか、三十五年度特別国会の際に部分定員化の制度がきまりまして、その実施をすることに相なったのでございます。この部分定員化に対して、全建労の出した希望と建設省側の考え方と食い違っておったわけでございます。この問題につきま……

第38回国会 建設委員会 第21号(1961/04/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 この法律は、第二条にも明記しておりますように、建造物の高度地区あるいは防火地区、準防火地区というような前提に当てはまります事業につきましては、東京のみならず、もちろん大阪その他の都市におきましても、適用することが、諸般の情勢から見て適当であると思われるところには、適用をして参りたいと思うのでございます。従いまして、事業主体である起業者としましては、ときに国である場合もありますし、東京都あるいは大阪市、あるいはその他の市等である場合もあるわけでございます。同時に、今御指摘のように、単に公共用地を取得するというだけよりは、事業費がよけいかかるではないか、こういう点につきましては、な……

第38回国会 建設委員会 第22号(1961/04/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題に相なりました公共用地の取得に関する特別措置法案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  御承知の通り、狭隘な国土に多数の人口を擁しておりますわが国の実情といたしましては、経済の発展と国民生活の向上をはかりますために、国土を最も合理的に利用することが必要でございまして、このため、公共事業あるいは公益事業を今後一そう推進するととの必要性が要請されているのでございます。  政府といたしましても、この点にかんがみて、公共投資の拡充強化を重視いたし、所要の措置を講じている次第でございます。  しかしながら、公共事業及び公益事業の増大に伴いまして、これらの……

第38回国会 建設委員会 第23号(1961/04/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 私も実は新聞の記事を見まして、東京都の鈴木副知事が外遊をされるにあたりまして、今御指摘のような外債の打診をされるということを見たのでございますが、まだ建設省の方には、東京都からは具体的に何らの協議もございません。私の方から至急に、折を見て、その考え方等を確かめてみたいと思っておりましたやさきでございまして、まだ事情を存じていないような次第でございます。
【次の発言】 それだけの記事が各紙に載るようなことから見まして、多分、副知事か知事が、何か機会のあった際にそういった考え方を明らかにしたんだと思います。建設省としましては、もちろんこの東京都の道路事情あるいは地下鉄その他促進をさ……

第38回国会 建設委員会 第24号(1961/04/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいまのお尋ねの趣旨は、譲り受け権利者あるいは賃借り申し出権利者の立場が、従前よりも生活費等において負担が重くなるというようなことはないか、そういうようなことがあっては、あまり喜ばれないことになるのじゃないか、歓迎されないことになるのではないか、という点についてのお尋ねのように拝聴いたしました。これは要するに、その場所にございました土地所有者は土地の代金にかえて、あるいは建物所有者は建物及び付属関係の施設の補償代にかえて、新たにできまする近代的な不燃建築を、いわば代物弁償の形で受け取ることになっております。従って、場合によりましては、木造建物の価額が不燃建築の近代的施設に代替……

第38回国会 建設委員会 第26号(1961/04/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 この制度の場合におきましては、先ほど住宅局長から御説明申し上げましたように、調査設計費及び既存建物の除却費、共用にかかるところの他の付属施設、この分についての補助を行なうということが、防災建築に対する国の補助としての本質でございます。この点につきましては議論のありまするところで、むしろ今のお話のような説からいたしますと、従前の防火建築の場合のように、木造建築と不燃建築との差額の四分の一を国が補助する、そして地方公共団体が四分の一補助する、結局半額補助ということになるわけでありますが、その方が防災建築を奨励するのに補助がはっきりしておっていいじゃないか、という議論が成りたつと思う……

第38回国会 建設委員会 第28号(1961/05/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 この点は、人選にあたってあまり窮屈に考えなくてもよろしいんじゃないかと思うのです。御指摘のように、たとえばこういうような市街地改造事業をいたしますのには、関係権利者になる人たちが、近所隣、寄り集まって、どういうような構造のものを作ったらいいかということについて、しばしば事前に相談するような機会も起こってくると思うのです。そういう際に関係権利者全員が、この地区の中でこういう人を一人ぜひ審査委員に入れてもらいたいという全会一致の、全体の総点というものがそこに出て、そういう要望が施行者にあれば、施行者は、その人があまり不適格者でない限りは、政令で定めます条件に大体該当してはずれない人……

第38回国会 建設委員会 第30号(1961/05/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 それはその通りでございます。
【次の発言】 国土総合開発についての基本的な問題についての御意見でございます。工業用地がどのくらい要るか、あるいは公共用地がどのくらい要るか、あるいは公共用地の中でも道路その他各般にわたる公共用地についてどのくらいの国土の利用を考えなければならないか、こういうような問題はできるだけ早く目標を明らかにすべきことであると私自身も考えます。この点につきましては、御承知の通り、国土総合開発法ができまして相当年限を経ておりますが、なかなか国土総合開発ということは総体的の問題として困難でございますので、まだ十分に進行をしていない段階でございますことは、御承知の……

第38回国会 建設委員会 第31号(1961/05/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 補償基準につきましては、御承知の通り、法律に書きます場合には、ごく基本的なことしか法律にすることは困難なもので、性質的にそういうものでありますので、かねて土地収用法を制定いたします際にもおそらくこの点は十分研究をされたと思うのでありますが、現在の土地収用法に記載しておる程度のことしか法律としては表わし得ないのではないかと私ども考えます。ただ、できるだけいろいろなケースを想定いたしまして、そのケースに合ったような損害補償の見積もりの基礎となるべき資料を整備する、これはもちろん必要でございまして、いろいろな電源開発等においても従来ある程度のことをやってきておるわけでございますが、わ……

第38回国会 建設委員会 第33号(1961/05/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 この法律を適用いたしまする事業については、第二条で明記いたしておりまするように、努めて特定公共事業の範囲を限定して、しぼって参りたいという考え方に立ちまして、基本的なことをまず法律の中に明らかにいたしまして、なおそのほかに、この法律上列記いたしました重要度の高い公衆の利害と最も重大な関係を持っておりまする事業のうちで、さらに公共用地審議会の議を経まして、そのうちから具体的に慎重に検討をいたしましてしぼって参りたい、かように考えておる次第でございます。
【次の発言】 委員の方々をお願いするにあたりましては、学識経験のある公正な方を御依頼いたしたいと思っておりますが、   さらに四……

第38回国会 建設委員会 第37号(1961/05/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 今の御指摘の場合は、大体幹線水路を通します水の目的が、五十五条の一項三号に規定いたしております多目的の用水路ということになると思いますから、従って、さような場合におきましては建設大臣が主管大国ということに相なると思います。
【次の発言】 利根川の総合開発というような大規模な開発をいたして、その幹線水路を作りますような場合には、その水を一目的だけに使うということは、私今の想定ではあり得ないと思うのであります。従って、水道あるいは工業用水その他相当に分量的にも完全な、第三号に掲げております多目的用水路ということに相なると思いますので、従って、今の想定から考えますれば明らかに建設大臣……

第38回国会 建設委員会 第40号(1961/06/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 東京初め大都市における過度の人口集中を、何とかその傾向を排除していかなければならないという点につきましては、政府はかねがねいろいろな措置を行ない、また立法等もいたしまして努力をいたしておる次第でございます。従いまして、東京及び首都圏内の既成市街地等におきましては、工場等制限に関する法律まで制定をいたしまして、一定規模以上のものの流人を防止いたしておるというような次第でございます。その他首都圏の事業等は、主としてそういう点に重点を渇きましていろいろな企画を進めておるような次第でございます。しかしながら、現実に東京初め大阪、名古屋等にいたしましても、大都市の水が、水道用水の上から見……

第38回国会 建設委員会 第41号(1961/06/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま迫水経済企画庁長官から申し上げましたように、附帯決議の御趣旨につきましては十分尊重いたしまして法案の実施に当たりたいと思っております。

第38回国会 大蔵委員会 第18号(1961/03/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 今回の二兆一千億、五カ年計画、この五カ年計画を進める限りにおきましては、今回の増税で財源はまかなえる、こういうお話のような趣旨でございます。
【次の発言】 これは、結局、長期計画の年度途中で計画変更というものが、今回もそうでありますが、従来もあったわけでございます。これは、国の経済力が予想以上に成長いたしまして、財源もでき、あるいはガソリン税等につきましても過去二回ほど増税をいたしておりますが、幸いにして、間もなく増税をした分はもとの小売価格に戻って吸収されておりますので、そういったような見通しよりも、国の発展がよかったということから、道路のおくれを取り戻し、日本の道路事情等に……

第38回国会 内閣委員会 第8号(1961/03/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 建設省設置法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。  この法律案は、建設事業に関する総合計画及び長期計画の算定、公共用地取得対策の樹立、建設業の振興等に関する行政を推進するため、本省にこれらの事務を所掌する建政局を設置するとともに、直轄事業の事業量の増大に対処するため、地方建設局の用地事務機構を整備する等、建設省の所掌事務及び機構についてその整備をはかろうとするものであります。  以下その要旨を申し上げます。  まず第一に、本省に建政局を設置して、所管行政にかかる建設事業に関する総合計画及び長期計画に関する調査及び立案に関する事務、国土計……

第38回国会 予算委員会 第2号(1961/02/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お答えいたします。立体交差の問題につきましては全く同感でございます。実は私ども非常に熱意を持っておるわけでございますが、ただ既設の道路につきましては、今十字路の幅員をこのままではなかなか立体交差は困難でございます。これをどういうふうに解決するか、非常に困難な問題があります。従いまして今度作りまする環状七号線のようなのは、最近の設計変更によりまして、ほとんど重要地点は全部立体交差にするように約三十八カ所ほど立体交差地点ができます。それからなお東京都と協議いたしまして、昭和通りの立体交差を考えております。目下東京都が中心になりまして設計をいたしております。なお、重要地点としましては……

第38回国会 予算委員会 第3号(1961/02/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御指摘のように、近時ことに大都会に産業及び人口が極度に集中いたしております。そういう関係から、不動産の価格がはなはだしく暴騰しておる。これに対する対策はなかなか困難でございますが、大局的に考えますと、この過度の集中をしつつあります産業や人口を、できるだけ立地条件に応じて地方に分散をするというような施策が必要だと思うのであります。その点につきましては、経済企画庁が担当いたしております国土総合開発にいたしましても、また建設省が担当いたしております諸般の施策にいたしましても、今後そういう角度に立って大いに努力をして、国全体に、立地条件に応じた産業の分布状態が実現するように努めていかな……

第38回国会 予算委員会 第9号(1961/02/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 なお、当面の問題としましては、御承知の通り先年首都圏整備法が制定されまして、この首都圏整備事業というのは、できるだけ東京への人口の過度の集中を排除するようにしたいということが法律の目的でございます。従いまして、この法律の精神に沿いまして、目下衛星都市の建設に着手をいたしておるのであります。すでに数カ所の地域指定をいたしまして、そこにできるだけ工場用地、住宅地等を整備いたしまして、事業と人口とをそこに定着させるような衛星都市を作って、これ以上既成市街地への過度の集中を来たさないようにという努力をいたしている次第でございます。一方、既設の学校等について力をもって移転せしむるというこ……

第38回国会 予算委員会 第14号(1961/02/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 五カ年計画の二兆一千億の内訳は、一般道路事業が一兆三千億、有料道路が四千五百億、地方単独三千五百億、こういうようにいたしております。
【次の発言】 地方負担分は、来年度で申しますと大体一千億余りになります。それは内訳を申しますと、事業についての地方負担分が百二十四億円、これが大体建設省として見込んでおる数字でございます。補助事業地方負担分約四百億円。そのほかに補助率の差額の戻りと申しますか、再建整備団体でありますとか、東北開発その他地域開発等の補助率の高い分が約二十九億円ほどございます。ですから、これはただいま申し上げた二つの数字から差し引かれる数字でございます。それに東京都の……

第38回国会 予算委員会 第15号(1961/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お答えいたします。御趣旨の点はまことにごもっともだと私は思います。かような角度に立ちまして、実は低所得層の住宅供給ということにつきましては、私どもとしては大いに努力をして参りたいと考えておるわけでございます。昭和三十六年度の第一種、第二種の住宅あるいは不良住宅の改良、これを含めまして、今年は従来に比較いたしまして、飛躍的に建設戸数をふやしまして、約四千八百戸ほど前年に比較して増に相なっておる次第であります。それから借家の場合と借り間の場合の比較の話がございましたが、いわゆる貸室のアパートにつきましては、近年不燃建築の方向にいっておりますので、自然第二種住宅に比較しますと、家を借……

第39回国会 建設委員会 第1号(1961/10/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 建設省所管の昭和三十六年度の補正予算につきまして、その概略を御説明申し上げます。  まず、一般会計について申し上げますと、総額では、今回の追加額は百三十億四千六百余万円でありまして、これをすでに成立した昭和三十六年度の予算額二千三百十五億二千八百余万円に加えますと二千四百四十五億七千四百余万円と相なります。  次に、その内訳について御説明申し上げます。  まず、初めに、河川等災害復旧事業関係及び治水事業関係について申し上げますと、今回の追加額は、河川等災害復旧事業に百一億一千百余万円、河川等災害関連事業に三億四千三百余万円、緊急砂防事業に七億三千六百余万円、給与改善に伴う事務費……

第39回国会 建設委員会 第2号(1961/10/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題と相なりました宅地造成等規制法案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  御承知の通り、昭和三十六年六月の梅雨前線豪雨は、各地に各種の災害を発生させたのでありますが、特に神奈川県、兵庫県等の丘陵地等においては集中豪雨の結果がけくずれ、土砂の流出が発生し、人命及び財産に多大の損害を与えたのでございます。しかも、このがけくずれ、土砂の流出による災害が、宅地造成が最近に行なわれたところまたは現に宅地造成工事が行なわれていたところに多く発生いたしましたことは、今後宅地造成がますます盛んになる傾向にあることを考えますとき、早急に宅地造成に関する工事等を規制……

第39回国会 建設委員会 第3号(1961/10/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 大体従来の立法例等によりまして、監督官庁あるいは政府機関と地方機関あるいは下部行政機関との関係におきましては、協議をするという用語を用いないで、意見を聞くという形をとっていっているようでございます。この法律案もそういう精神に基づきまして立案されたと私は考えております。  そこで、公団法の二十条の方で、公団が事業実施計画を立てる場合には、そういったような関連にございませんので、都道府県に協議をするという形に用語が違っておるわけでございます。  先ほど来いろいろ御質問のございました点について私の考えを率直に申しますと、先ほど企画庁政務次官からお答えがありましたように、協議をするとい……

第39回国会 建設委員会 第5号(1961/10/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 川俣さんの御意見を拝聴しておりますと、この法律案が利水にばかり重点を置いているようにおとりになっているようでありますが、むしろこの四条の精神からいいましても、利水の合理化ということは確かに必要で、水がまちまちに使われるということは、非常に貴重な資源を国家的に十分活用しないことになりますから、利水の合理化ということがねらいでありますが、しかし利水の合理化という上に、四条では、「水資源の総合的な開発及び利用の合理化」ということで、むしろ利用の合理化をするためには、その前に、もっと前提として、水資源の総合的な開発ということが上にかぶっておるわけでございます。ですから、われわれとしまし……

第39回国会 建設委員会 第8号(1961/10/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 区域指定は、この条文にもございますように、都道府県知事の申し出に基づいて行なうのでありますが、都道府県知事が申し出をいたしまする場合には、関係市町村長に協議をして、地元のそういう自治団体の意見も十分取り入れて行なうべき手続になっておりますので、私どもとしましては、できるだけ関係地方団体が関係地方団体内に住んでおる住民及びこういった宅地造成に関する公共の福祉等を熱心に考える機関であると思いますので、こういう手続で十分だと思っておるわけでございます。
【次の発言】 実は宅地造成については、いろいろの方法があると思います。また同時に、宅地造成の緊急性といいますか、重要性というものも、……

第39回国会 建設委員会 第9号(1961/10/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 確かに小牧―吹田間の事業が非常におくれて参りましたことは事実でございます。これは御指摘の通り用地買収が非常に困難で、だんだんずれたわけでございます、かような現況にかんがみまして、われわれ今春の通常国会に公共事業のための用地取得に関する特別措置法をお願いしまして成立を見たわけで、今後はこの特別措置法を最大限に活用しまして、できるだけ用地買収を促進いたしたいと思います。とにかく用地買収がおくれるということは、年度がおくれればおくれるほど地価は高くなり、買収が一そう困難になって、所定の計画よりも多額の用地費が要ることになりますから、できるだけ用地だけは先行投資をいたしまして早く確保す……

第39回国会 建設委員会 第10号(1961/10/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 実は私は、今朝この大分―別府間の土砂崩壊による惨事につきまして新聞紙上でまず拝見をしまして、痛ましい事件で驚きまして、事務当局にもその調査を命じ、今わかっておりまする範囲の説明を聴取いたしておるわけでございます。まだ事務当局としても、先ほど御質問があったようでございますが、お答えを申し上げるのに十分な実態の把握ができていないかと思いますが、国道につきましては、崩壊しました百五十立方米ほどの土砂の排出等の作業をいたしまして、交通の確保ははかっておるようでございます。いずれにいたしましても、山に面したところに鉄道がございまして、鉄道の大きな事故になりましたことは遺憾にたえない次第で……

第39回国会 災害対策特別委員会 第3号(1961/10/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題となりました昭和三十六年六月及び八月の豪雨による堆積土砂並びに同年六月、七月及び八月の豪雨による湛水の排除に関する特別措置法案につきまして、提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。  本年六月、七月及び八月の豪雨のため、各地におきまして、提防等の決壊あるいは土砂の崩壊等により、市街地または農地等に異常に多量の土砂が堆積し、また、河水が流入して長期にわたる浸水を見たのであります。これらの土砂及び湛水の排除につきましては、地方公共団体等において鋭意その促進をはかったのでありますが、被災地方公共団体等の財政事情等から見て、被害激甚地域における堆積土砂及び湛水の排除事業を……

第39回国会 災害対策特別委員会 第4号(1961/10/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 実は、室戸台風関係地域の高潮対策につきましては、私ども重大な関心を払っておるつもりでございますが、伊勢湾の際にとりましたような特別立法措置を講ずべきかどうか、この点につきましては、私も現地から帰りまして直ちに検討を開始しまして、まず事務当局に命じまして、いろいろの角度から検討を続けて参ったのであります。その結果、なるほど、第二室戸台風の罹災地域にいたしましても相当の激甚災害でお気の毒な次第でございますが、伊勢湾の場合とは様相がまるきり違いますし、これについて特別立法をするということになりますと、他の地域、たとえば東京湾関係の防潮堤かさ上げ工事も年々やっておるわけでございますが、……

第39回国会 災害対策特別委員会 第5号(1961/10/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 災害の査定にあたりましては、査定官が、現地を歩いて、工事費等の見当をつけまして査定額をきめていくわけでございますが、これにつきましては、現実の工事費にマッチするような査定を行なうように指導いたしておるわけでございます。いろいろ人件費等は高騰の一途をたどっておりますので、そういうふうに努力しましても、完全につり合っていないという場合もあり得るかと思いますが、極力そういうことのないように指導をいたしておるようなところでございます。
【次の発言】 災害個所の復旧及び関連復旧につきましては、昨日申し上げた通りです。われわれは、種々検討いたしました結果、今日考えておるわけでございますが、……

第39回国会 災害対策特別委員会 第7号(1961/10/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御指摘のように九十七条は、激甚災害につきまして、それに対する経費の負担の適正化をはかり、あるいは、罹災者の災害復旧の意欲を振興いたしますために必要の施策を講じ、それは別に法律で定める、こういうことにいたしております。できますことならば、災害の起こりました場合に、すべてのケースを想定いたしまして、この場合にはこういう方策を講ずるのであるということを明定いたしたい希望はあったわけでございますが、この災害対策基本法は災害対策に関する基本的なことをまず定めよう、今御指摘のありましたような点を織り込みますと、非常に長文なものにもなりますし、複雑化して参りますので、また、災害それ自体が場合……

第39回国会 災害対策特別委員会 第11号(1961/10/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題となりました昭和三十六年五月二十九日及び三十日の強風に際し発生した火災、同年六月の水害又は同年九月の風水害に伴う公営住宅法の特例等に関する法律案中修正につきまして、その要旨を御説明申し上げます。  この修正は、事業主体が、昭和三十六年五月二十九日及び三十日の強風に際し発生した火災、同年六月の水害または同年九月の風水害であって政令で定める地域に発生したものにより滅失した住宅に当該災害の当時居住していた者に賃貸するため第二種公営住宅を建設するときのほか、同年十月二日鹿児島市に発生した火災により滅失した二住宅に当該災害の当時居住していた者に賃貸するため第二種公営住宅を建設……

第39回国会 災害対策特別委員会 第14号(1961/10/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま御決議になりました附常決議につきましては、制度上許される限りわれわれは最善を尽くしまして、決議の趣旨を実現いたしまするように善処いたしたいと思います。
【次の発言】 ただいま御決議のございました附帯決議につきましては、政府といたしまして、極力決議の御趣旨を尊重いたしまして、その実現を期して参りたいと考えております。

第39回国会 内閣委員会 第2号(1961/10/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題となりました建設省設置法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。  この法律案は、建設事業に関する総合計画及び長期計画の策定、公共用地取得対策の樹立、建設業の振興等に関する行政を推進するため、本省にこれらの事務を所掌する局として、新たに計画局を設置するとともに、直轄事業の事業量の増大に対処するため、地方建設局の用地事務機構を整備する等、建設省の所掌事務及び機構についてその整備をはかろうとするものであります。  以下その要旨を申し上げます。  まず第一に、本省に新たに計画局を設置して、所管行政にかかる建設事業に関する総合計画及び長……

第39回国会 内閣委員会 第9号(1961/10/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいまお話の点はまことに重要な問題でございまして、私どもも就任以来特にその点に意を用いている次第でございます。直轄工事につきましては、建設省がみずから厳重な監督を行ない、また中間監督、中間検査等も行なっておりますので、ごらんの通り不正行為といわれたようなものは起こらないのでありますが、補助事業にはたまたまそういうことがございます。伊勢湾の工事などにつきましてもそういうことが発見されましたので、根本的に工事のやりかえをさせまして、将来に遺憾のないような施行をいたしておるようなわけでございます。補助事業につきましては、県が直接の監督者として監督を願っておりまして、国の方としまして……

第39回国会 予算委員会 第3号(1961/10/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ダムの操作につきましては、いろいろ世間に批判があることを承っておりますし、私も実は災害現地を視察いたしました際に、従来から、御承知の通りダム操作規程がございまして、この規程を厳守させるようにいたしておるわけでございますが、この段階において、相当以前にできましたダムの操作規程を再検討する必要があるということを感じまして、目下専門の技術屋の諸君に委員になってもらって、ダム操作規程の再検討の委員会を作りまして、熱心に検討を開始いたしておる次第でございます。  なお、今通産大臣が触れられました泰阜ダムにつきましては、長野県で委員会を作りまして、地元は地元としての調査をいたしておりますの……

第39回国会 予算委員会 第5号(1961/10/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お答え申し上げます。ただいま御指摘のございました、特例法によってどのくらいの金額がふえるか、またその処置はどうなっておるか、こういうことでございますが、こまかい数字は記憶いたしておりませんが、これらの特例法によってふえて参りまする国庫の負担分につきましては、今回の補正予算の中に織り込まれておりまして、この金額によって処置することができる、かように考えております。
【次の発言】 鹿児島の火災はまことにお気の毒な次第で、私どももその点は十分に考えておるわけでございます。そこで、今回は災害関係の特別立法を提案をいたしておりまする国会でございまして、三陸のフェーン現象による火災は特別立……

第39回国会 予算委員会 第6号(1961/10/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 党の本部に用事がありまして行っておりましたものですから、遅刻をしまして恐縮でございます。  大阪の高潮の災害につきまして、私も現地をつぶさに、短時間でございましたが視察をいたしたわけでございますが、ごらんの通り、かつて施行いたしました相当な高潮防御の防潮堤ができておるのでございますが、一帯にわたりまして相当の地盤沈下が起こっておりますので、せっかくございます防潮堤が、その効用をはなはだしく失っておりますのが現状でございます。一部分につきましては、昨年来大阪府とも協議いたしまして、府で一応仮設のかさ上げをいたしたところもあるのでございますが、仮設のかさ上げのできておりますところは……

第40回国会 建設委員会 第1号(1962/01/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 建設省といたしましては、与えられました任務を遂行することに向かいまして、本年も全力を尽くして参りたいと思います。委員各位の御指導と御協力のほどをこの機会に切にお願い申し上げます。  次に、建設省関係の昭和三十七年度歳入歳出予算につきまして、その概要を御説明を申し上げたいと思います。  まず、総額について申しますと、建設省所管の一般会計歳入歳出予算といたしましては、歳入は十五億四千七百余万円、歳出は三千十九億二千四百余万円であります。歳出におきましてはこのほかに、総理府及び労働省の所管予算として計上されますが、実質上建設省所管の事業として実施される予定の経費がありますので、これら……

第40回国会 建設委員会 第2号(1962/02/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題と相なりました住宅金融公庫法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨をご説明申し上げます。  住宅金融公庫は、昭和二十五年設立以来、国民大衆が健康で文化的な生活を営むに足る住宅の建設に必要な資金を融通し、国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与して参ったのであります。  ところが、先国会で宅地造成等規制法が制定されまして、宅地造成工事規制区域内の宅地について、都道府県知事は、宅地造成に伴う災害の防止のため必要があると認められる場合には、災害防止のため必要な擁壁または排水施設の設置等の工事を行なうことを勧告し、また、災害の発生のおそれが著しい場合には、……

第40回国会 建設委員会 第3号(1962/02/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御指摘のように、首都圏整備法が制定されまして、行政機関である首都圏整備委員会が発足をいたしました多分直後と思いますが、いろいろ東京の事情を想定いたしまして、たとえば今御指摘のありました交通量の見込みなどを立てたわけであります。そのころ立てました十年先の昭和四十一年の見通しは、すでに今昭和三十六、七年で来てしまっておるというような状態で、首都圏整備事業そのものは、東京への過度の人口集中を排除して、広域的な整備をしようというのがねらいでございます。首都圏整備委員会自体が行政委員会でありまして、プランは立てますが、実施はそれぞれ既存の国及び地方行政機関を通じてするという姿でございます……

第40回国会 建設委員会 第4号(1962/02/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お説の通り、ビル用水の規制だけでは地盤沈下の防止に全きを期することができないのでございまして、特に工業用水等も重要な関係があるわけでございます。しかし私どもの所管である建設省といたしましては、特にビルの冷房用水について規制をしていく以外にはございませんので、もちろん国会におきましてビル用水の規制について立法措置をぜひ講じたい、かように考えまして、一応の草案を考えまして、目下関係各省庁に協議中でございます。工業用水につきましても工業用水法がございますが、これらもまた地盤沈下を防止するのに十分である措置には達しておらないのでありますが、通産省の所管としてこの方は進められており、また……

第40回国会 建設委員会 第6号(1962/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 現在としましては、基本的な問題は建設省と厚生省との間に打ち合わせをいたしまして進めておりますが、具体的に住宅関係の資金を融通することにつきましては、今質疑応答のありましたような状態でございます。われわれの基本的な考え方としましては、資金はそれぞれ別の角度から出てくるのでありますから、資金の本もとを握っていただくということはやむを得ないことでありますが、できることならば、努めて委託融資のような形にしていただけば住宅政策として統一が可能でありますので、そうなることを実は私どもとしては望んでおるわけでございます。 幸い、労働省関係の方は、失業保険の資金を住宅に融通することにつきまして……

第40回国会 建設委員会 第9号(1962/03/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題となりました駐車場法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。  御承知の通り、最近における自動車交通量の増加とこれに伴う道路交通の渋滞はまことに著しいものがありまして、このため都市機能のはなはだしい低下を招いている実情にあります。  このような実情にかんがみ、政府におきましては、街路その他交通施設の整備の促進や交通秩序の確立等各般の施策を鋭意進めて参っておるのでありますが、都市の道路交通の混雑を招来している大きな原因の一つとしての駐車問題について、路上における駐車規制の強化、路外における駐車施設のすみやかな整備を行なうことにより……

第40回国会 建設委員会 第11号(1962/03/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 この御決議の趣旨は重々承知いたしておりまして、われわれとしましては、その方向に向けて努力を払ってきたのでございますが、結局五カ年計画におきまして、中央道に対する配分が約四百億ということに相なりました。また初年度である三十七年度は十八億ということに落ちつかざるを得ない、いろいろな事情がございまして、御決議の趣旨に十分沿えないことは、まことに残念でございますが、われわれとしましては、この五カ年計画のきまった線だけは活発に進めて参りたい、こう思っております。
【次の発言】 御指摘の通り、経過地は法律ですでに決定されておりまするので、私どもは、この法律の定める経過地を通りまして、縦貫自……

第40回国会 建設委員会 第13号(1962/03/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 道路管理に関する基本的な問題は、あくまで建設省が持っていく必要がありますので、その建前はくずさないつもりでございますが、今回の改正にあげましたような問題につきましては、三公団に管理を委任してよろしいのではないか、こう思っておるわけでございます。
【次の発言】 現在のところにおきましては、道交法関係は警察が担当いたしておりますので、有料道路の場合におきましても同じ扱いになっておるわけでございますが、御指摘のように将来日本にハイウェーが長距離に発展をして参りました暁におきましては、お話のように再検討を要するかと思うのであります。現段階におきましては、御承知の通り道路の交通量などを調……

第40回国会 建設委員会 第14号(1962/03/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 先般も申し上げましたように非常に重大な問題でございますから、われわれとしましても真剣にこの問題を検討して参りたいと思います。ことに私ども現状の既成市街地のままではなりませんので、根本的な何か構想を練りたい。それにはできるだけ識者の意見も拝聴をする機会を作りたいということで、御承知の通り大都市問題の懇談会を作りまして、これは審議会や委員会ではありませんが、学識の高い人あるいは関心の深い人たちにお集まりをいただいて懇談の機会を作っていただき、われわれもそこから知識をできるだけ吸収して、今申し上げたような今後の検討の資料をそこから生み出したいと思っております次第で、これらの会合を通じ……

第40回国会 建設委員会 第15号(1962/04/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題と相なりました建築物用地下水の採取の規制に関する法律案につきまして提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。  近年わが国経済の発展に伴いまして、地下水の採取が著しく増大いたしましたため、大阪その他各地におきまして地下水位が異状に低下し、さらには、地盤の沈下を引き起こしている状況にありますが、この地下水の採取の大きな部分を占める工業用水の採取につきましては、御承知の通り、昭和三十一年に制定された工業用水法によってその規制が行なわれているのであります。ところが、最近、経済の飛躍的な伸長、市民生活の著しい向上によりまして建築物用地下水の採取が増大し、これがまた各地におい……

第40回国会 建設委員会 第16号(1962/04/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 現在の五カ年計画の実行につきましては、かねてから御説明申し上げておりますように、今の一級国道は昭和四十年までに一次改良及び舗装を完了いたしたいという方針で臨んでおるわけでございますが、かたがた今御指摘がございましたように、各地区別に非常に重要な路線について、二級国道の中から一級国道に昇格させてはどうかという世論もございます。そこで目下その問題について検討をいたしておるのでございますが、いずれにいたしましても、従来の一級国道を昭和四十年までに改良及び舗装を完了する、この方針並びにそのことには一切狂いを来たさないようにいたしたいと私どもは考えております。ただ問題は、そういう世論があ……

第40回国会 建設委員会 第17号(1962/04/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 首都圏の過度の人口集中を排除するための衛星都市の建設でございますが、そういった工場を含んだ衛星都市の建設地域を指定しようとするのには、もちろんそこの用水関係、交通関係、地下水の関係、あらゆる角度から検討いたしまして、それぞれの問題に照らし合わせて不都合がない、こういう地域を指定していくわけでございます。従って、もしそれが臨海地帯等でございまして、地盤沈下のおそれがあるとかいうような場合には、工業用水計画というものと並行しなければ指定をしないということにしていく考え方でございます。従いまして、新しく指定しました市街地開発地域について、今御指摘のございましたような矛盾の起こらないよ……

第40回国会 建設委員会 第18号(1962/04/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま拝聴いたしておりましたが、この法律案はきわめて時宜に適しておる法律案と私どもも考えております。政府といたしましては、この法律案が法律になりました暁におきましては、関係機関と力を合わせまして、極力法律の趣旨に沿いまするように努力をいたしたいと考えております。

第40回国会 建設委員会 第19号(1962/04/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま議題になりました首都圏市街地開発区域整備法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  首都への産業と人口の過度集中を防止し、首都の機能を十分に発揮せしめるよう諸般の施策を強力に講じますことは、現下喫緊の要務であることは申すまでもないところであります。このため、人口増加の原因となる施設の新増設の制限措置をさらに強化することとし、さきに御説明申し上げましたように、本国会に首都圏の既成市街地における工業等の制限に関する法律の改正案を提出いたしたのであります。  首都の過大都市化を防止し、首都圏の秩序ある発展をはかりますためには、一方では……

第40回国会 建設委員会 第20号(1962/04/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 東京、大阪等への過度の人口集中を排除いたしますためには、特に東京について御承知の通り非常に人口の集中度合いが多いわけであります。これを何とか解決をする必要があるということが、首都圏整備法の生まれた根本であると心得ております。かような角度から、周辺に工業衛星都市を作りまして、都心部の住宅地、商業地域等に散在いたしております工場を、できるだけそういう衛星都市に引きつけて、吸いつけていくということと、さらにまた東京のような大消費地に流れ込もうとしておる産業を、衛星都市に食いとめまして、過度の集中を排除いたしたいという構想で、この首都圏整備計画が進められておるわけでありますが、これだけ……

第40回国会 建設委員会 第21号(1962/04/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま藤山長官からお答えがありましたように、私どもとしましても、現在のあり方で万全であるとも思っておりません。企画庁としてはむしろ水資源であるとか総合開発等をになっておりまして、他の本来の使命達成の上から見ますと非常に御迷惑とされておるのじゃないかと思いますが、現状の行政機構がこういうふうになっておりますのでいたし方ない次第で、私どもといたしましても行政調査会ができまして、いわゆるフーバー委員会で行政機構全体を検討される際には、ぜひこういう問題も一つ取り上げて御検討を願いたいという希望を持ちまして、所管の大臣にも申し入れをいたしておるような次第であります。今後政府部内全体とし……

第40回国会 建設委員会 第22号(1962/05/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 街路灯が必要でありますことは、私どもも同感に存ずるのでございますが、ただ問題は、まだ道路の整備ということが相当日本はおくれておりまして、整備に目下精一ぱいの努力をいたしておるのでありますが、これとても意のごとく進んでいないような状態でございます。従いまして、街路灯も全面的にただいまの御提案のように整備をしていけばよろしいことは間違いないのでありますが、そういうような諸般の情勢から見まして、私どもとしましては、道路交通の激しいところとかあるいは横断者、歩道者の多いところとか、緊要な部分についてまずさしあたり整備をいたして参りたいということで年々計画を立てまして、三十七年度におきま……

第40回国会 建設委員会 第24号(1962/06/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 東京湾埋め立てまたは開発に関する私の考え方は、従来と同じであります。御承知の通り東京への過度の人口集中をいかにして排除し、また既成市街地の整備等をやっていくか、こういうことについてかねがね首都圏整備委員会を中心に衛星都市の建設やらあるいは既成市街地における工業等の制限に関する立法措置やいろいろ苦労をいたしておるわけでありますから、東京に直結をしたところに東京湾の埋め立てまたは開発をすることは適当でない。東京湾の開発それ自体は相当意義がありますけれども、もし開発をされるならば東京と切り離れた衛星都市の姿でやるべきであろうというのが、私の基本的な考えであります。ただし東京湾ことに東……

第40回国会 商工委員会 第31号(1962/04/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御指摘の通り、土地販売業者の目に余るような広告が非常に横行しております事実は、私どもも毎日の新聞を朝あけてみますと、今お示しのような広告がたくさん出ております。また現に私どもの身内でも、新しく子供が世帯を持ちたいということで、この新聞を見て各地を案内された人がありまして、行ってみますと広告とはまるきり違う。買える地所は一つもない。また私の知り合いのある人は、行ってみたが、非常に景色がいいところに駅から自動垣で連れていかれて、しかもその日にどうしても買わせるようにうまく持ちかけられたので、手付金をもって買ってきてしまったが、あとで考えてみると、あれはやめればよいと思ったが、まああ……

第40回国会 商工委員会 第33号(1962/04/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御指摘をいただきましたように、確かに地盤沈下問題はすでに先年来起こっておりましたことで、本来ならば手回しよく先行すべきであったと私ども考えております。しかしながら、いろいろ個人の権利との関係もございますし、法律をもって現状を規制するということの困難な事情がら延引いたしておりましたところ、昨年御承知のような大阪に第二室戸台風の被害等もございましたので、この際建設省としましては、最近の事情にかんがみまして、ビル用水の地下水利用というものが相当にやはり地盤沈下に影響があるという現状にかんがみまして、すみやかに立法措置を講じたいということで、今回この運びになった次第であります。従いまし……

第40回国会 地方行政委員会 第33号(1962/04/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 私の方としましては、ただいま当委員会で取り上げていただいております道路交通の安全施設の整備ということにつきましては、今後とも格段の努力をして参りたいと思っております。  今の街灯の問題でございますが、これもすでに重要な道路につきましてはガードレールの設置とともに実は関係機関を督励いたしまして、道路管理費等の中からできるだけの処置を目下進めておる次第でございます。この街路灯は、道路を照明するための街灯と、御承知のようにスズラン灯のような美観のためのものとあろうと思いますが、美観の関係のスズラン灯等は別といたしまして、重要な道路あるいは横断地点等につきましては、今後努めて街路灯の整……

第40回国会 内閣委員会 第3号(1962/02/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 建設省設置法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。  この法律案は、国土保全の見地から砂防事業及び地すべり防止事業を強力に推進するため、河川局に砂防部を設置するとともに、最近における宅地問題の重要性にかんがみ、建設大臣の諮問に応じて宅地制度に関する重要事項を調査審議させるため、建設省の付属機関として、臨時に宅地制度審議会を設置し、また、当省の直轄事業の事業量の増大に対処して、地方建設局の用地事務機構を整備する等、建設省の機構及び定員について所要の改正を行なおうとするものであります。  以下、その要旨を御説明申し上げます。  第一に、河川局……

第40回国会 内閣委員会 第12号(1962/03/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 実は、東京湾を初め重要な地帯について、近時埋め立てをして開発し、工業的な発展をはかろうという機運が、御承知の通り非常に強いわけでございますが、かつて私、党の役員をしておりましたころ、自民党の議員立法で臨時地域開発に関する法律案を提案して、提案者としていろいろ御説明申し上げたことがありますが、この考え方は、臨海地域の開発もけっこうでありますが、無秩序にやられては困る。たとえば東京湾について申しますと、東京が過大都市になって、過大都市防止のために首都圏整備にいたしましても努力しておる際に、東京に接続したところにむやみに埋め立てをされて、さらに工場を誘致し、人口を誘致されては困る。だ……

第40回国会 内閣委員会 第15号(1962/03/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 実は、私先般九州へ旅行をいたします際に、九州の現地で、九州の道路は全国平均に比較して非常におくれているではないかという質問をされることを前もって聞きましたので、その際に、全国の道路の整備状態、舗装の率等、実は比率を出させてみたのであります。今手持ちをいたしておりませんけれども、そのときに見ましたら、九州よりまだおくれているのが東北と四国でありまして、そのときは、私は整備状況、舗装状況のパーセンテージを実は見たのであります。そういう点、現実から言いますと、今石山さんのおっしゃった通りでございますが、実は一級国道について申しますと、昭和四十年までに全国的に改修及び舗装を完了する予定……

第40回国会 予算委員会 第3号(1962/01/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 最近の地価の高騰状態は、いろいろ原因があると思いますが、第一には需給のバランスの問題がありますが、そのほかに近来土地が非常に投資対象にされておる。こういうような点にかんがみまして、投資対象、投機的な行為を何か抑制する道を談じなければならない、かようなことを私どもも考えておるわけでございます。これをやりますのには、考え方としましては、税制上の措置とか、あるいは取引の秩序の関係でございますとか、あるいは評価鑑定制度の育成の問題でありますとか、いろいろあると思います。しかしながら、これらはいずれも私権との関係が非常にむずかしい事情にありますので、建設省としましては、今国会を通じまして……

第40回国会 予算委員会 第4号(1962/01/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お答えいたします。別段、公営住宅等におきましても、特に引揚者でございますとか、そういうものについては優先的な配分をいたしておりますが、その他は万事公正に、公平に住宅の供給をする、こういう建前をとっております。

第40回国会 予算委員会 第5号(1962/02/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 わが国でやっておりますいわゆる産労住宅は、今御指摘の御趣旨とは矛盾しておる形になっております。ILOの百十五号勧告にも、御意見のような点がうたわれておるわけでありますが、この勧告の中でも、原則的に国情に応じて実施をするようにということでございます。日本のまだ住宅窮迫の状況から見ますと、やはり産労住宅のような制度がありまして、国からもある程度の資金を融通する、反面、企業者も、住宅難の折柄、従業員に対する住宅の供給の一半の責任を負う、こういう方法で窮迫の状態に対処していく、応急処置としてはこれもやむを得ない方法であると思います。ただ、あの勧告の中にも、社宅の場合に、労働組合に加盟し……

第40回国会 予算委員会 第12号(1962/02/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 実は私どもの立場といたしましては、できるだけ道路交通のよくなるようにいろいろ応急措置、恒久対策等を検討いたしまして、応急措置につきましては、たとえば路側にガードレールをできるだけ早く全面的に設置いたしますとか、あるいは立体交差が、最近所によりましては歩道を架橋にするような施設を今着工する運びにいたしております。ただ、交通事故の問題は、あるいは公安委員長の所管と思いますが、確かに交通道徳といいますか、交通に対する観念というものと、自動車の増勢というものとが、つり合いがとれてこなかったというところに根本があるかと私は思うのであります。先般も大阪に行きまして、大阪の交通事故の人身事故……

第40回国会 予算委員会 第14号(1962/02/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 実施機関でございます国鉄の方で、昨年成立いたしました特別措置法の適用を申請をして参ります場合がありますれば、われわれの方としましては、新幹線の重要性にかんがみまして、審議会の議に付して、特別措置法を適用する重要事業に取り上げたいという気持はありますが、現在のところ、国鉄の方では、そういったような手続をとらなくても進行のできる見込みでやっておられるようでありますから、今後の推移を見たいと思っております。
【次の発言】 御指摘の通り、今の自動車交通の現状は、そういった交差点における麻痺状態、あるいはネックというものが非常に重要な問題になっておるわけでございます。そこで私どもとしまし……

第40回国会 予算委員会 第16号(1962/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 確かにいろいろな新しい住宅団地等が郊外に建設されまして、その結果、ラッシュの時間に非常に通勤困難の状態を来たしておりますことは事実であると思います。ただ、住宅公団等が発足いたしまして以来、家賃との関係もございますので、地価の高いところに建設することがきわめて困難である事情から、自然団地等が離れたところにできて参ったのでございます。今私その計数は持ち合わせておりませんけれども、全体としての郊外にできる住宅の戸数に比較いたしまして、団地による住宅の数というものは全体の一割ないし二割程度の範囲であると思うのであります。従って、一般の住宅も地価との関係で郊外に伸びていきつつある現状でご……


30期(1963/11/21〜)

第49回国会 体育振興に関する特別委員会 第2号(1965/08/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 私は、さきの内閣改造にあたりまして、文部大臣に就任することになりました。よろしくどうぞ御指導、御鞭撻をお願いします。  この体育振興特別委員会におかれましては、国民の健康、体力の増進に関する諸問題について、広く大所高所からの御審議を願っておる次第でありますが、文部省におきましては、特に発育期にある児童生徒の体育、保健、給食の問題をはじめ、広く国民一般の体育、スポーツの振興という重要な責務をになっておりますので、この機会に文部省の行なっております国民の健康、体力増進に関する施策のおもなるものについて申し上げたいと思います。  第一は、体育、スポーツの振興でございます。御承知のとお……

第49回国会 体育振興に関する特別委員会 第3号(1965/08/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 実は競技種目追加に関する件の御決議に際しまして、在席すべきでありましたが、あいにく参議院のほうの関係で不在でございましたが、体育局長から趣旨はとくと説明を聞きましたので、ただいまの御決議に対しましては、政府としてもスポーツ振興の立場及びこれらの種目のわが国における普及度や国民の関心度からもぜひ趣旨の実現できますようにできる限り御協力を申し上げ、努力をいたしたいと思います。(拍手)

第49回国会 文教委員会 第1号(1965/08/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 私は、先般の内閣改造の際に、はからずも文部大臣の重責をになうことになりましたので、この機会に一言就任のごあいさつを申し上げたいと存じます。  文教のことは、国家百年の大計であり、国家、民族の将来にとって最も基本的な部門でありますので、その責任の重かつ大なるを痛感いたしている次第であります。したがいまして文教委員各位の御協力を賜わりつつその重責を果たしてまいりたいと存じております。  わが国の教育は、現に世界的にも高い水準にあると思いますが、なお解決すべき課題がたくさんあると承知いたしております。この機会に、私といたしましては、さしあたり日ごろ考えております所信の一端を率直……

第49回国会 文教委員会 第2号(1965/08/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 考え方としましては、沖繩人の教育が本土並みの水準に向上されるようにわれわれは努力をすべきである、かように本質的に考えております。そこで具体的にどうすべきかということは、現在たくさんの項目にわたりまして沖繩からも要望が出ておりますので、それを目下一々詳細に検討を続けておる段階でございます。総理が沖繩へ出張されまするまでに、できるだけの結論を得たいと思いますが、それまでにあるいは結論を得られない問題もあるかもしれません。しかし、総理大臣に随行いたしまして、私どももともどもに参りまして沖繩の実情についてはだに触れて実態を見学してくるということは、必ずその成果をあげるためにはたい……

第49回国会 文教委員会 第3号(1965/10/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 私どもも就任以来僻地の教育を充実いたしまして改善をしたいという意欲に燃えておるわけでございますが、山中委員から具体的に勉強になる指摘をいただきましてありがたく思っております。いまの点につきましては、大体私の心得ておるところでは、給与と同じように旅費等についても半額国庫負担しておるように思いますから、この旅費を、しからばどういうふうに僻地等の教師が研修等に出かける費用を積算するか、具体的にはむずかしい問題があると思います。私も青森県に参りまして僻地を歩いてみましたが、全く不便なところで、たとえば青森市で研修会等があって、そこまで出ていくとなったらたいへんなことであることは、……

第49回国会 予算委員会 第5号(1965/08/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 御指摘の宿日直の問題は確かに重要な事柄で、現在若干の手当は出しておりますが、だんだんと女子職員がふえておる現段階におきましては、何とか前向きに検討する必要があるということで、私も就任以来事務当局に命じて検討をいたしておる次第でございます。  なお、御承知のように、学校警備との関係等もありまして、この点につきましては、文教委員会におきましても昨日小委員会を継続して設置することにいたしまして、文教委員会の小委員会で御検討をいただきつつ善処いたしたい、かように考えておる段階でございます。
【次の発言】 ただいま御指摘の点は、専門家会議で作成をされましたいわゆる勧告の草案、あるい……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第4号(1965/10/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 文化財返還に関する協定がととのいましたが、これは国が所有しておるものだけについてでございます。民間のものについては、そういう意見はあったようでございますが、協定上約束をいたしておりません。

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第7号(1965/10/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 サンフランシスコ条約発効後今日まで、朝鮮人につきましては、従来同様、義務教育諸学校には希望に応じて受け入れております。それから義務教育諸学校を卒業した者の進学の資格も、日本人同様に認めております。
【次の発言】 従来と違ってまいりましたのは、今度の協定及び合意議事録によりまして、日本は義務的にそういう取り扱いをしなければならないということに変化したと思います。
【次の発言】 お答えいたします。  格別これは学説的にも定義のないことかと思いますが、俗に民族教育といいますのは、その国の国語によって国語及び歴史等を教育して、自国の国民の資質を養成する、こういう教育のしかたが民族……

第51回国会 科学技術振興対策特別委員会 第15号(1966/04/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 ただいま地震予知研究の推進に関する決議が御決議になりました。  この地震予知研究につきましては、測地学審議会の建議もありましたので、この建議に基づきまして、関係各省の緊密な協力のもとに、昭和四十年以来年次計画的に体制を整えてまいりつつあるところであります。  この地震研究の重要性にかんがみまして、ただいまの御決議の趣旨に沿って、今後一段と強力な推進に努力いたしたいと考えております。  特に今回の松代を中心とする地震のように緊急な事態に即応するためには、一そう機動的、効率的に対処できるようにする必要がありますので、さように政府としましては最善の努力をいたしたいと考えておりま……

第51回国会 科学技術振興対策特別委員会 第18号(1966/04/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 ただいま上原長官が申されたように、私どもも科学技術基本法はぜひ取りまとめをして提案の運びにいたしたい、かように考えておる、その点においては一致いたしておるのでございます。  ただこの難航しております実情を率直に申しますと、二つほどございまして、一つは科学技術会議が小委員会をつくりまして、茅さんが小委員長として取りまとめをされた案の中では、今度法律でできる事務局は専属のものにしてもらいたいということがありまして、その一項について非常に強調をされております。この点は私どもも実は同感なんでありまして、文部省の所管をしております人文社会科学等も入っていくということになれば、新しく……

第51回国会 決算委員会 第28号(1966/06/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 先ほど外務大臣がお答え申し上げたように、これは外務省としても非常に気を配っておられるところで、相当数まとまったところは、外務省が世話をして、学校といいましても、外国ではなかなか外国人学校を許しませんから、塾のような形ですが、そこで教育の場所をつくってやっていただいておる。そこにやはり日本の正規の教員として資格を持ち、勉強した人間が必要でございますから、これらは外務省と相談しまして、つとめてそういう人を供出するように、文部省としても努力をしておるわけでございます。しかし、実際には教師全員を日本からというわけにいきませんので、各現場にそれぞれ、教師の免許状を持ったような外交官……

第51回国会 建設委員会 第1号(1965/12/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 お説のとおり、文化財の保護につきましては文部省がこれを所管いたしまして従来努力をいたしてきたところでございますが、個々の貴重な文化財というものが、ただそのものの保存だけでなしに、その環境の歴史的風土保存ということと関連してまいりませんと万全を期することはできない次第でございまして、私どももこの点は深い関心を持って今日に至っておる次第でございます。先ほど田中提案者代表の御説明も承りましてまことに御趣意はごもっともであり、私どもの担当いたしておりまする文化財保護の立場からも、大いに緊密な関連を持ちまして今後とも一そう努力を重ねてまいりたい、かように存じています。

第51回国会 社会労働委員会 第26号(1966/04/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 滝井さんは専門家でございますので、非常に実情に即した御質問をいただきまして、私どもとしましては、御指摘の点は非常にごもっともに思います。従来、大学付属病院は、こういう皆保険制度が十分に発達する前からのしきたりで改善ができていないように思います。この点につきましては、われわれのほうと厚生省と十分とくと相談をしまして、改善に向かってひとつ検討を至急にいたしたいと思っております。

第51回国会 体育振興に関する特別委員会 第7号(1966/03/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 国民体力のことにつきましては、当委員会の委員各位に非常に熱心に御推進いただいておりますことを、私どもの立場から平素感謝をいたしている次第でございます。  文部省の受け持っております学校教育及び社会教育、並びに、所管は総理府でございますが、青少年対策等の上から、体育の問題は非常に重要でございますので、私どもも鋭意適切な施策を進めてまいりたい、かように存じておる次第でございます。特に教育基本法、学校教育法等にも明記されておりますように、健康、安全で幸福な生活を営むための習慣を養い、心身の調和的な発達をはかるというようなことが法律の上でも明記されておりまして、こういう点につきま……

第51回国会 体育振興に関する特別委員会 第10号(1966/04/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 お答えをする前に、まず、  一九七二年の冬季オリンピック大会の開催地が、昨日のローマにおけるIOCの総会におきまして、非常に圧倒的な票数でみごと札幌に決定をいたしましたことは、まことに御同慶にたえないところであります。  いま御指摘のありましたような諸施設等につきましては、開催地が決定をして、これから冬季オリンピックで取り上げるべき競技種目をどうするか、こういうことをIOCとの間に詰めていかれると思うのであります。そういう詰めをしていただくと同時に、それに必要な諸施設につきましては、つとめて私どもとしては、東京オリンピック大会のときの例にならいまして、適当にその地方団体と……

第51回国会 体育振興に関する特別委員会 第13号(1966/06/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 御承知のとおり、なるほど期間はありますが、北海道に全く普通の競技とは違った施設をするわけでありますから、気候の関係等もあり、かなり迅速に手順を整える必要があると私ども考えております。さような関係で、まず第一に必要なことは組織委員会を早く構成する、そしてその組織委員会で、設備その他の企画等をまず基本的にきめていただいて、それを実行するのには、たとえば政府の予算措置、あるいは東京オリンピック大会のときのような資金財団をどうするかというような問題も、引き続いて具体化していく必要があると思っておる次第でございます。  私どもとしまして、明年度の予算についてどう考えるかという点でご……

第51回国会 内閣委員会 第5号(1966/02/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 今回政府から提出いたしました文部省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明いたしたいと思います。  この法律案は、文部省調査局を廃止いたしまして、本省の内部部局として新たに文化局を設置するとともに、文部省の職員の定員を改めようとするものであります。  まず、文部省調査局の廃止及び文化局の設置について申し上げます。  そもそも文部省は、教育、学術及び文化の振興と普及をはかることを任務とする国の行政機関でありますが、従来、教育と学術に関する行政について力点が置かれ、文化についてはややもするとその比重が軽くなるうらみがございました。そこで、……

第51回国会 内閣委員会 第7号(1966/02/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 御指摘のとおり、官房はスタッフ的な役割りと同時に、省内の総合調整をつかさどる役目を持っておるわけであります。そこで、今回文化局を設置するにあたりまして、御承知のとおり、新しい局の新設は、政府の方針として、また行政管理庁の方針として認めない、置きかえをするような場合には別であるが、新設は認めないという方向が、近年堅持されておるわけでございます。さような次第で、文化関係の方面からは非常に強烈に文化局を設置すべきであるという要望がございまして、その要望にもこたえ、また文化活動というものが教育と並行して重要な部門であることにかんがみまして、今回文化局の新設に踏み切ったわけでござい……

第51回国会 内閣委員会 第12号(1966/03/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 御指摘のように、いまの私立大学にはいろいろな問題がございますので、私どもも心配をし、また今後大いに力を注いで検討を加えていきたいと思っておる次第でございます。お話のように、大学の創立当時には、創立者の熱意と信望、それから一つの貫かれた精神、こういうものが脈々として生きておって発展をしたのが私立大学の歴史であると思いますが、そういう創立者なりあるいは創立者に近い関係者がだんだんいなくなってきておるというところに、いろいろ学校経営上問題があるのと、もう一つは、これは全部ではありませんが、総合大学になりまして、初めは法律専門の大学とか、政治を中心とした大学、あるいは経済を中心と……

第51回国会 文教委員会 第3号(1966/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 第五十一国会におきまして、文教各般の問題について御審議をいただくにあたりまして、文教行政に関する所信の一端をまず申し述べたいと存じます。  国家、民族の興隆のために教育が最も重要な要素でありますことは申すまでもございません。したがって、発展途上の国はもとより高度の発達を遂げた先進国におきましても非常な熱意を持って、教育の改善充実が行なわれておりますことは御承知のとおりであります。わが国においても、二十一世紀に連なる新しい世代が、日々成長しつつあることを考えますときに、広く未来を展望し、輝かしい理想を求めて、教育の振興につとめなければならないものと考えます。もっとも、文教の……

第51回国会 文教委員会 第4号(1966/02/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 公立共済は、非常に重要な使命をになっておる機関でございます。形としては文部大臣の監督下にある特殊法人でございますから、私どもとしましてはこの重要な使命にかんがみまして、適正な業務運営が行なわれ、共済組合全体のために本来の使命を達成するようにつとめてもらいたい、かように考えております。
【次の発言】 こういう問題のあることを聞きまして、管理局及び公立共済の本部として調査をされることになりましたので、現地にも臨み、できるだけ資料等も見聞きして適正な調査をするように申しておきました。その後一応の調査の様子は聞きまして、いろいろ問題点がありそうに承知をいたしておりますが、ただ、ま……

第51回国会 文教委員会 第5号(1966/02/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 このたび政府から提出いたしました公立高等学校の設置、適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  高等学校は、今日におきましては中学校卒業者の七割をこえる者が進学しており、わが国の学校教育においてまことに大きな役割りを果たしております。このような高等学校教育の重要性にかんがみ、先年、公立高等学校の設置、適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律が制定された次第でありますが、この法律は、昭和三十八年度以降の中学校卒業者数の急増に伴う高等学校進学者数の増加に対処する必要がありましたこと、高等……

第51回国会 文教委員会 第6号(1966/03/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 この養成所の増設及び養護教諭の養成は、その本来の使命にかんがみまして非常に重要なことでございますから、今年は御承知のとおり六カ所概算要求いたしましたが、結果的に三カ所ということになりまして満足の域に達しませんが、今後ともこれを促進することに最善を尽くしたいと思います。

第51回国会 文教委員会 第7号(1966/03/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 大学の学生の水準を高めることについては、文部省としては設置基準の問題、あるいは単位の改善、あるいは教官定数の改善等にいろいろ努力はいたしておりますが、御指摘のように、私ども見ておりましても、日本の大学は人情があり過ぎるというのでしょうか、入学させると卒業させなければかわいそうだという気分が多く手伝いまして、結果的にはほとんど卒業していくという、こういう姿にありますから、どうも入学するまでは入学競争で、進学競争をやってノイローゼになるまで勉強するが、入ってしまうとほっとしてしまって、どうも見ておって十分に一生懸命勉強にいそしんでおるという姿が欠けておると私も感じております。……

第51回国会 文教委員会 第8号(1966/03/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 四十三年までの五カ年計画は、これはもう計画どおり達成をいたしたいと思いますが、御承知のとおり今年の予算編成の経過を見ましても、よほど努力をしませんと計画どおり達成をすることがなかなか困難でございますので、いま本則どおり必置計画を実行するというのはいつになるかというお尋ねをいただきましたが、実際私どももそのお答えに困難をいたす次第でございますが、要は、この五カ年計画をできるだけ強力に推進をいたしまして、これが完成しますと約半分の学校に設置されることになりますから、引き続きこの五カ年計画よりもさらに強力な一定の年次計画を立てまして、できるだけ早く必置目的を達成するように私ども……

第51回国会 文教委員会 第9号(1966/03/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 私は、ああした企画をつくり、また、それを推進いたしまして、研究機関を集結し、またそこに学園都市をつくるということは、非常に望ましいことで、われわれとしては積極的に努力をしてその実現をはかりたい、しかもその実現はできるだけ十分のビションを織り込んで、将来、やってよかったというようなぐあいなものをぜひ完成したいという情熱を持っておる次第でございます。
【次の発言】 実は先ほども申し上げたように、理想であって、この理想はぜひ達成したい情熱を持っておるわけでありますが、強制するわけにもまいりませんしいたしますので、幸い教育大学ではまとまりつつあります。しかし現地のほうの整備がまだ……

第51回国会 文教委員会 第10号(1966/03/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 私ども実はいま考えておりますことは、名称の変更だけではなく、名称の変更に伴いまして教育職員の養成にふさわしい内容の充実をしていきたい、かように考えておるわけでございます。御承知のとおり昭和三十三年に中教審から、教員養成はいままでのような学芸学部のあり方でなしにもつと目的を明確にした組織にすべきであるという答申をされたのも、内容としては名称の変更だけではなく、あるいは目的の変更だけではなくて、その目的にふさわしい内容の充実をはかれということも含まれておると思います。続いて昭和四十年の六月に御承知のとおり教育職員養成審議会から建議がございましたが、この建議も単に名称の変更だけ……

第51回国会 文教委員会 第11号(1966/03/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 実は、今度この基準の改定をお願いしておるわけでございますが、基準の改定ができましたところで全国的に実態調査を進める予定でございますので、実態調査をいたしまして、いま御指摘のようなアンバランスのないようにわれわれとしては全力を尽くしてまいりたいと思います。
【次の発言】 台風常襲地帯は、御指摘のように台風がありますと木造建物でありますと被害が一そう甚大になるわけでありますから、構造比率の適用につきましては、現在事務当局でもできるだけ優先的に構造比率の引き上げを配分をしておるようでありますが、今後一そうこの点については注意をして改善をしてまいりたいと思います。

第51回国会 文教委員会 第12号(1966/03/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 これは私から申し上げるまでもなく、都道府県の教育長は教育委員会が人選をしまして、文部大臣の同意を要するわけであります。同意を得た者について教育委員会が任命をするわけです。いまも確かめますと、任命のときにはわれわれの同意が必要なわけでありますが、解職をするとか、その他の処置をするときには教育委員会の権能でありまして、文部省には協議がないのであります。したがって、もしこういうふうに問題の事故があったような人であれば、かりに教育長に人選したいからという同意を求められてきてもあるいは同意をしない場合もあるかもしれません。あるいは同意しないほうが適当であるかもしれませんが、すでにこ……

第51回国会 文教委員会 第13号(1966/03/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 ただいま御指摘の点は、たとえば国家統制とか戦前の師範学校への復活とかいうようなことは絶対にございません。私どもの目標は、中教審や教職員養成審議会の研究と答申及び建議の精神に沿いまして、できるだけりっぱな教職員を養成したい、そのためにはなるほど教科内容等は充実いたしますが、それと同時に教官の充実等をいたしまして、教育内容を改善し向上していきたい、そして、りっぱな教職員の養成をはかりたいということだけでありまして、それにはすっきりとした、学芸学部とか学芸大学というように何を目標にしたのか明確でないような姿よりは、やはり教職員を養成する学部、学科であるということを明記するように……

第51回国会 文教委員会 第14号(1966/03/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 御承知のとおり、国立劇場を建設しようという議は、古くから起こって今日に至ったのでありますが、その当座の目標としましては、伝統芸能というものが、何か保存措置を講じなければ、だんだん滅びてしまうのではないか。どういう方法かでこれを保存し、また伝承者を養成する道を講ずる必要があるというようなことから出発しまして、国立劇場の議が起こり、一時は国立劇場という以上は、伝統芸能だけでなく、近代劇あるいはオペラなどの施設も必要ではないかというような議論もあったようでありますが、スペースの関係で、そういう二色の施設をつくるということはとうてい不可能であるということから、結局は伝統芸能の保存……

第51回国会 文教委員会 第17号(1966/04/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 参議院のほうから迎えに来ておりますので、一言私からもお答えを申し上げて、暫時退席をさせていただきたいと思います。  いままで山村局長からるる御説明申し上げてまいりましたし、また資料としてもお配りしてございますような経過をたどってきまして、そして昭和三十六年のころに伝統芸能を中心とする国立劇場にしようという結論になったわけであります。ここに至るまでには、いろんな御承知のような経過があったわけです。したがって、新劇というものを忘れておったわけではないということは、過去の経過を見ても明らかだと思うのです。ただ場所等の関係、あるいは建蔽率等の関係で、どうしてもこの程度の設備しかで……

第51回国会 文教委員会 第18号(1966/04/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 御承知のとおり、宗教法人は、できるだけ良識によって運営されるものと期待しておるわけです。したがって、制度上は政教分離で、国または公共団体は宗教法人の運営について干渉しないというたてまえをとっておるわけでございます。  実は御指摘の点は、私も前にそういう経験がございまして、私の知った重要な寺で類似の紛争が起こったことがございます。こういう場合には、やはり宗派か、あるいは土地の人か、だれかのあっせん役がないと、うまくいかないのじゃないかと思うのですが、私の経験した場合には、私が仲裁に入りまして、そしてむすこさんがまだ十分の資格がなかったものですから、その資格にふさわしいほかの……

第51回国会 文教委員会 第20号(1966/04/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 実は、予算編成段階で、厚生年金との関係もありますので、国庫補助率の引き上げを実現したいとわれわれ考えておったのでありますが、厚生年金と私学共済、農業共済等とは内容が違いますので、その内容を十分突き合わせて検討した上でないと結論が出せないというようなことで、期待するような結果を得ることができなかったわけであります。そこで、さしあたり若干の是正の道をはかろうということで、従来の一五%の補助率を一%アップしまして、二八%ということにいたしまして、その二八%にしたことについて給付等の内容をどうするかということの検討を続けてまいりまして、ようやく成案を得まして、予算措置はできており……

第51回国会 文教委員会 第21号(1966/04/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 先ほど理事長及び総務部長から御説明がありましたように、私学共済に加盟していない学校では、独自の学校共済をやっておるとか、あるいは健康保険との関係とか、また、切りかえをどうするかとかいうような複雑な問題があるようでございます。ですから、これについては理屈だけではいかないので、できるだけ私学共済とこういう未加盟校との合同会議のようなものをつくって、一方的な考え方でなしに、双方の立場の説明、あるいはそろばんの詰め、こういうことをやっていただいて、数字的に理解がいきませんと、加盟を力でさせるということはできませんから、そういうような努力を進めてもらいたいと、私どもはさように考えて……

第51回国会 文教委員会 第22号(1966/05/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 茜ケ久保さんが御指摘になっておるような具体的な事実も、まれではありましても私は起こり得ると思うのでありますが、各宗派には制度上審判所というものができておるわけで、こまかい制度上のことは事務当局にお答えをさせるのが適当かと思いますが、後任住職の任命等について妥当を欠くような場合には、この審判所にまず訴え出て審判を受ける。さらにその審判に不服な場合には裁判所にも訴えられるような制度になっておるようでありますから、成規の手続としてはそういう方法で処理をしていただくこと以外にないと思いますが、同時に、そういう過程において、その宗派関係の長老なり土地の有力者なりが、妥当な線で調停を……

第51回国会 文教委員会 第23号(1966/05/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 実は私ども文部省の考え方としましては、今国会は見送りまして――法案の趣旨は、私どもずいぶん慎重に検討し結論をしぼってきたと思うのでありますが、まだ世間にはかなり誤解や曲解というか、相当われわれのしぼった結論とはそぐわないものの見方も多いようでありますから、しばらくの間、今国会の提出を見送りまして、職業教育をいたしまする各種学校に対する今後の考え方及びそれに伴いまする外国人学校制度の整備の問題、これらをとくと世人の理解のいくように趣旨の普及につとめまして、そしてできるだけ早い機会に制度を立法化したい。こういうように考えておりまする次第で、五十一国会には提出をいたさない目下考……

第51回国会 文教委員会 第24号(1966/05/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 教育内容を充実、向上いたしますためには、教師の資質の向上ということは常に努力をすべき非常に重要な要諦であると思います。かつてこの免許法は、昭和二十九年でしたか改正が行なわれましたが、その後昭和三十三年に中教審からも免許法改正に関する答申があり、これを受けまして、御承知のように教育職員養成審議会におきまして具体的にその方策を検討された結果、本年の二月具体的な建議がございました。われわれはこれを受けまして、教育職員の資質向上のために今回の改正案を立案し、御審議を願う段階に相なりましたような次第でございます。十分に御審議をいただきまして、ぜひこれを実現して、教育職員の資質向上を……

第51回国会 文教委員会 第25号(1966/05/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 考え方としましては、公立共済と私学共済との掛け金の差が、御指摘のようにありますが、私どもとしましては、今後の検討及び財政措置の上で、掛け金の問題及び給付内容の問題、こういうものを一括して取り上げて、そうしてつとめて公立共済と同様の線に運んでいきたい、この努力は今後も続けてまいりたいと思っております。
【次の発言】 問題が共済の制度でございますから、共済財政の健全であるということは組合員全体の利益を守る上から根本的に大事な点でありますのと、もう一つはいま局長からもお答え申し上げましたように、まだ給付内容が万全のところにまいっていないと思います。この給付内容が他の共済制度等と……

第51回国会 文教委員会 第26号(1966/05/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 大体御指摘のような考え方に立ちまして、努力をいたしておる次第でございます。
【次の発言】 先ほど局長からも申し上げましたように、公立共済などは恩給法の期待権との関係もありまして現状のような制度になっておりますが、私学共済としましては新しくこういう制度をつくりまして、方向としては公立共済と同様な線にいきたいというのが希望でありますけれども、やはり原資との関係、その他事情の相違等から見て、一挙には、全く同一であるというところにはいきかねるわけで、今後の課題として御指摘のような点は研究をしてまいりたい、かように私ども考えておる次第でございます。

第51回国会 文教委員会 第27号(1966/06/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 御指摘になりました教職員の資質の向上ということと量的の確保ということとは、双方とも重要な事柄でございます。この点を勘案して今後の教員養成を進めてまいりたいと思いますが、一時経済界が非常に飛躍的な発展をしたころは、どうもそういうはなばなしい方向に向かいたいという人が多くて、資格者でも教職員の地位につくことを好まないという傾向があった。最近は特に国立大学関係等はそういう傾向が薄らいでまいりまして、だんだんとその課程を経て免許状を取得した者が多く教職の地位につくような傾向になってまいりました。この点は今後も改善されることと思いますが、文部省当局としては、今後一そうこの改善を期す……

第51回国会 文教委員会 第28号(1966/06/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 教員の養成及び免許制度の重要なことは御指摘のとおりと思います。そこで六三制の再検討も含めてというお話がありましたが、私どもとしましては、六三制もようやくここまで発展、展開をしてまいりまして、軌道に乗っておるところでございますから、これを再検討する意図は目下のところございません。ただしかし、教育課程等の上で、小学校、中学校あるいは高校等の学科内容については、いろいろ負担の均衡等の関係もありますから、目下、現在の教育課程について教育課程審議会に諮問いたしまして、検討をいたしておりますが、現在の六三制をそういう若干の手直しをしつつ充実をしていきたいという立場に現在立っておる次第……

第51回国会 予算委員会 第4号(1965/12/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 お答えいたします。  ただいま手元に一人当たりの計数は持ち合わせておりませんが、三十八年度の調査によりますと、父兄負担が大体百七十七億円ぐらいに相なっております。これは、当然父兄の負担すべき学校給食等もございますが、内容はいろいろ複雑になっておると思っております。
【次の発言】 こまかい点は事務当局からお答えさせます。
【次の発言】 父兄負担の軽減につきましては、極力努力を今日も続けておるわけでございます。したがって、そういう中には教科書の無償給与あるいは学校給食の実施、また、その中では要保護世帯、準要保護世帯等に対しての無償の学校給食あるいは就学奨励、こういうようなこと……

第51回国会 予算委員会 第8号(1966/02/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 お答えいたします。  私立大学の授業料その他生徒負担につきましては、これは国のほうで現在のところ管掌いたしておりません。したがって、大学によってかなり差がございます。その一部には長年据え置きになっておりました関係で、引き上げを計画しておるところもございますが、私どもとしましては、できるだけこういう際に授業料その他が大幅に上がらないことを期待いたしております。そういう関係で、国立大学にとりましては、今年国立大学と私立大学との格差が相当出ておりますが、しかし、この際国立大学が授業料を引き上げるということは、他の私立大学にも刺激を与えることにも相なろうと思いまして、大蔵省と相談……

第51回国会 予算委員会 第9号(1966/02/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 建築単価の問題は、毎年度予算編成の際に問題になる点でございまして、文部省としましては、できるだけ実態に即するように累年努力をしてまいっておるところでございます。現在のところ、これは四十年度の平均でございますが、鉄筋建設の実績は八万二千十円ということになっております。来年度の予算は八万二千百円で、大体前年の実績同額のところまでようやくまいっておる次第でございます。木造につきましては、全国平均で坪単価五万一千余円を要しておりますが、これは実績の線に追いつきませんで、本年度は約一〇%アップしてもらいましたが、一〇%のアップでは大体四万七千三百円でございますから、坪当たり数百円の……

第51回国会 予算委員会 第10号(1966/02/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 御承知のとおり、河川敷をそういうスポーツの場所に利用したらどうか、これは、今年度は建設省の予算に計上されまして、初めて実行に移ることになりました。もちろん十分の経費ではないと思いますが、逐次これを活発に実行していただくということは、われわれとしては非常にありがたいことだと思っております。ただ、御指摘の競馬の益金を活用したらどうか、この点については、当時も問題でございましたが、おそらく現在も、競輪の利益金がスポーツ関係の助成にも使われておる、これは現実の既成事実でありますから刑でありますが、新たにこういうギャンブルからスポーツの資金を捻出することを考えるよりは、もっとほかに……

第51回国会 予算委員会 第11号(1966/02/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 どこが違うか、同じじゃないかとおっしゃいますが、やはり私学は私学の創立の伝統があり、またいろいろ私学のよさがあるわけだと思います。ただ、現在私立学校がいろいろな悩みをかかえておることは事実でございます。あるいはまた、学生にいたしましても、学生負担が相当増加してきて困難であるとか、いろいろ問題があるわけで、そこで、これらをどういうふうにさばいて解決をしていったらよろしいか、これはなかなかむずかしい問題でございます。そこで、いま私学振興調査会で、これには大学関係者も入っていただきまして、国の助成策としてはどうあるべきか、こういうことについて御検討願っておる次第でございます。ま……

第51回国会 予算委員会 第13号(1966/02/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 倉成さんのお説のとおり、土に親しませる、あるいは天地の恵みを味わわせる、非常にこれは大事なことで、私どもも子供で、農村で小学校のころの思い出がありますが、現在の教育の課程では、中学校では選択科目として農業の種目がございますが、小学校では、先生により、草花とか、若干そういうことをやらしておる程度であると思います。  そこで、実は現在の教育課程は、昭和三十三年にスタートしておりますので、すでに相当の年月を経ておりますので、現在教育課程審議会に小中学校、高等学校等の教育課程はいかにあるべきかということを目下諮問をいたしまして、検討を続けておる最中でございます。御指摘のような点は……

第51回国会 予算委員会 第15号(1966/02/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 お答えをいたします。  確かに産炭地の学校につきましては、いろいろむずかしい問題がございまして、これは産炭地政策全体とも関連はあると思いますが、とりあえず文部省としましては、たとえば福岡県で見ますと、一学級の定員四十七名として計算をしまして、一定の標準がありますが、その標準をできるだけ緩和をしまして、福岡県だけで約四百人くらいはほかの県の比率よりは教員が多くなるような検討を、目下いたしておるような次第であります。  また、充て指導主事等も、他の県よりは率を多く配置するような配慮をいたしておりますが、ただいま御指摘のありました、家庭指導をいたしまする制度を新しくつくったらど……

第51回国会 予算委員会 第18号(1966/02/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 お答え申し上げます。  私どもも同じような感じを持っております。現在の教育課程は昭和三十二年にできておりますので、現在教育課程の再検討をしておる段階でございますが、御指摘のとおり、教科書の中には若干取り入れられておりますが、なお不十分な点があるように感じますから、今後の検討の際には十分留意をいたしたいと思っております。
【次の発言】 お答えをいたします。  民族教育と申しますのは、その国の国語あるいは歴史とか事情を教育することをいうのだと思いますが、それ自体私どもは禁止をしようという意図はございません。ただ、日本の学校教育法で、日本の教育法人その他で法律上保護するに一体そ……

第51回国会 予算委員会 第19号(1966/02/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 お話のとおり、私どもは教育放送、あるいは教養番組の放送、こういうものができるだけ多いことがありがたいわけで、現在もNHKその他にもっと教育関係の放送をふやしていただく措置を懇請というか、要望しておるような次第で、多いこと自体については、私どもはけっこうだと思っております。
【次の発言】 御指摘のとおり、放送関係の著作権は放送法で条文上の規定がありますが、罰則の規定等がありませんで、十分な保護を受けていないわけであります。これにつきましては、隣接権条約がありまして、この条約はまだわが国では批准いたしておりませんが、これに関連をしまして、現在、著作権制度審議会で、今後こうした……

第51回国会 予算委員会 第21号(1966/03/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 委員長の御許可をいただきましたから、お答えを申し上げます。  実はこれにつきましては、私どもいろいろ経緯がございます。足鹿さんも御承知のとおり、昨年の国会でございましたか、私学共済の国庫補助について増額方の附帯決議がございました。その決議の趣旨に基づきまして、私どもとしましては、予算概算要求の際に、国民年金が百分の二十の補助でございますから、これに右へならえをして、私学共済も百分の二十の補助をしてもらいたいということで概算要求をいたしました。結果的に、大蔵省と詰めました結果、国民年金のほうは、就職したときから退職するまでの俸給額を月割りで平均をしたものが支給標準になる、そ……

第51回国会 予算委員会 第24号(1966/06/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 御承知のとおり、事の起こりは、政府と労働団体との定期会合等から話が出まして、相互の不信感を取り除いていくために話し合いをしようということが会談をする動機であり、そういう趣旨で続けてきておるわけであります。そこで、私の現在言っておりますことは、どうもそういう不信感除去の話し合いをするのには、できるだけ少数の者で腹を立ち割って言い分をお互いに十分に言い尽くして話し合うことが効果的である、したがってそういう目的で従来続けてきましたが、大体そういうときには相当の人数になってしまって、結局日教組側でも文書に項目で書いてきたものを出す、こういうことでありますから、そういうことよりは、……

第52回国会 文教委員会 第1号(1966/07/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 御承知のとおり、昭和四十一年度の埋蔵文化財に関する調査費は、文部省関係としては二千九百何十万円、約三千万円でございます。これを配分するのには文化財の事務局としても非常に苦労してやっておるわけで、とうてい期待に沿うことができないのが現状であります。したがって、何としても基礎的な調査だけは充実しておいて、いざ、これが団地ができる、あるいは鉄道が敷かれる、道路ができる、こういう場合に、もちろん全部を保存するわけにはいきませんから、ごく重点的で代表的なものを何とかして保存する。その他のものについてはやはり発掘調査をいたしまして、そして記録を十分にとどめる。その発掘されたものは、し……

第52回国会 予算委員会 第1号(1966/07/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 地公法第五十五号の二の六項によりましても、また今度自治省が、いわゆるモデル条例といいますか、そういうものを出しておるのを見ましても、年次有給休暇とか、あるいは正規の休日休暇期間中ならばいかなる行動もやむを得ないと思いますが、正規の勤務時間内に御指摘のような行動がありました場合には、これは今後厳格に賃金カット等を行ないまして、さような行為の行なわれないように指導してまいりたいと思っております。
【次の発言】 まず、人事院におきまして、人事院規則で管理職の範囲等をおきめになりましたので、この人事院規則をまず関係機関に十分に周知徹底させるようにいたしましたのと、それと同時に、教……


33期(1972/12/10〜)

第71回国会 議院運営委員会 第1号(1972/12/22、33期、自由民主党)【議会役職】

○中村議長 一言ごあいさつを申し上げます。  私、このたび皆さま方の御推挙によりまして、はからずも議長の要職につくことに相なりました。まことに光栄に存ずる次第でございます。  新たな民意の反映された今国会に臨むにあたりまして、国会運営の責任者として私に課せられた責務の重大さを痛感する次第であります。  一たん議長の職につきましたからには、国会の正常かつ円満な運営をはかるため、最善の努力を払ってまいりたい所存でございます。  議事運営につきましては、全くふなれでございますが、この重大な職責達成のためには、ひとえに練達たんのう、経験豊かな皆さま方の絶大なる御支援を待たなければなりません。  何とぞ……

第71回国会 議院運営委員会 第36号(1973/05/31、33期、自由民主党)【議会役職】

○中村前議長 お許しをいただきまして、一言ごあいさつを申し上げます。  このたび議長を辞任させていただきましたが、先般来、皆さまに種々御苦心をおかけいたしまして、まことに恐縮に存じます。  また、在任中何かと皆さま方からお示しいただきました御支援、御協力に対しまして、この際深く感謝の意を表する次第であります。今後とも相変わらず御厚情をお願いいたします。  はなはだ簡単ではございますが、一言ごあいさつといたします。(拍手)

第72回国会 内閣委員会 第4号(1974/02/14、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 法務省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  この法律案の改正点の第一は、東京法務局に、民事行政部にかえて民事行政第一部及び民事行政第二部を設置しようとするものであります。  法務局の民事行政部では、登記、戸籍、国籍、供託等の事務を所掌しておりますが、近時の社会経済情勢を反映して、登記事務をはじめこれらの事務は増大し、かつ、複雑多様化しております。これに対処し、事務処理体制を整備するため、特にこの傾向の著しい東京法務局について、民事行政部の事務を二つの部に分割して所掌させようとするものであります。  なお、民事行政第一部においては、登記等の事務……

第72回国会 内閣委員会 第12号(1974/03/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 事柄がスポーツでございますから、私どももそういう点を踏まえて、今後検討いたしたいと思っておりますが、まだ入国申請書等は具体的に出ておりません。出ました暁で、関係省ともよく相談をいたしまして結論を出したい、かように思っております。
【次の発言】 ただいまお話しの点につきましては、まだ十分に部内の相談もできておりませんので、専門に取り扱っております入管局長がおりますから、答えさせます。
【次の発言】 大出先生もいろいろ慎重な御発言をしていただいておるようですが、私ども、実は政治的な立場から考えております基本を申し上げますと、韓国と北朝鮮のように国境がはっきりしておるところは、かりに……

第72回国会 内閣委員会 第15号(1974/03/26、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お答え申し上げますが、大体、四十九年度は、どこらを候補庁にしておるかというものは持っておるはずでございます。ただ、実際にこれを円満にやっていくのには、前後したり、いろいろな変化があろうかと思いますが、その点をお含みいただきまして、候補庁の数字は、追って資料をつくりまして、お届けしてもけっこうでございます。
【次の発言】 お説のとおり住民と非常に密着した問題でございますから、最大の注意を払って、御期待に沿うように努力をしてまいりたいと思います。
【次の発言】 確かに、お説のとおりと私も思います。戦後、税務署から図面を引き継ぎまして、古いものに至っては、明治の初年からのものがあると……

第72回国会 内閣委員会 第16号(1974/03/28、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、その御趣旨を尊重し、御趣旨に沿いまするよう一そう努力をいたしたいと思っております。

第72回国会 法務委員会 第1号(1973/12/05、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ごあいさつ申し上げます。  私は、わが国内外にわたってきわめてきびしい問題が山積しておりますこの時期に際し、法務大臣に就任し、法務行政を担当することに相なりました。私は、その職責のきわめて重大であることを痛感いたしておる次第であります。願わくば、委員各位の御理解と御協力を賜わりまして、法務行政の運用に遺憾なきを期してまいりたいと存じますので、どうかよろしくお願い申し上げます。  つきましては、この機会に法務行政に対する私の基本的な心がまえを簡単に申し上げたいと存じます。  法務行政の使命は、何よりも増して、法秩序の維持と国民の権利の保全にあると考えております。民主主義が確立され……

第72回国会 法務委員会 第2号(1973/12/18、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 確かに登記事務が非常にふえておることと、人員増が、例年若干ずつやっておりますが、なかなか思うように進展をしないというようなことで、お説のような事態が起こり、間違いが起こり、いろいろしておると思います。そこで私どもとしましては、来年度予算編成を通しまして人員増については最大限の努力をいたしたい、目下こう考えておるわけでございます。ただ総定員との関係がありますので、なかなか行管のほうが渋くて、毎年これは苦しんでおるところでございますが、本年はひとつ行管の長官はじめ関係者にも陳情いたしまして、できるだけ増員が達成できるように最大の努力を払いたい、かように思っております。

第72回国会 法務委員会 第3号(1974/02/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 委員各位におかれましては、平素から法務行政について格別の御理解と御尽力をくだされ、厚く御礼を申し上げます。  それでは、第七十二回国会における当委員会の御審議に先立ちまして、法務行政に関する所信の一端を申し述べたいと存じます。  現下、わが国の社会情勢は、いわゆる石油危機をはじめ、諸物価の高騰、公害その他種々の深刻かつ重要な問題をかかえ、きわめてきびしい情勢下にあります。  このような情勢のもとにおいて、法秩序の維持と国民の権利の保全という法務行政に課せられた使命は、まことに重大というべく、私は、昨年十一月法務大臣に就任以来、常にこのことを念頭におき、所管する行政の各般にわたり……

第72回国会 法務委員会 第4号(1974/02/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 これは御承知のとおり、経済秩序維持のためにはいろいろな立法がございますが、これらの法律にかんがみて、まず第一には警察当局が違法行為に対しては捜査をして事件の送致をされますから、そういう送致を受ける際、あるいは税務当局の告発その他そういう告発の要件になっておりまするような犯罪について告発がありましたような場合には、できるだけ検察当局としては関係法令を常時しっかり勉強をして、そして法秩序維持のために万全を期する、こういう体制を常に整えて準備をしてまいるということを意味しておる次第でございます。
【次の発言】 確かに、調査査察部長も申し上げましたように、大きな機構の会社になりますと、……

第72回国会 法務委員会 第5号(1974/02/15、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 当委員会の附帯決議の御趣旨の点はとくと承知いたしておりますので、この点に沿うように微力を尽くしておるような次第でございます。  ただ、問題は、御指摘のとおり事件の遅滞がございますので、特に東京高等裁判所におきましては、学生事件等の集団的な事件が多く係属いたしておりますので、遅滞をいたしておる状況が一そう強いわけでございます。  そこで、増員についても、政府としては、また最高裁としても努力をしておるところでございますが、定員の問題は、なかなか行管をはじめやかましい点がありまして、今回提案を申し上げておりますように、判事補の増員その他若干の増員を見ていただきました程度でございますが……

第72回国会 法務委員会 第6号(1974/02/19、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 司法試験管理委員会ができておりまして、そこで試験の方針をきめて試験をなさるわけで、たぶん、何点までを合格にしようということをきめてかかるわけだと思うのですが、確かにきっと一点違ったらたいへんな人数が違うだろうと私どもも思います。しかし、司法官、弁護士というのは昔から厳格な試験制度できておるものですから、試験委員の方々や管理委員会の人たちもその点はきっと厳正にやっておることと思います。なかなか点数を下げるということは、そう人間の素養に差しつかえないように思いますけれども、また専門的に考えれば相当に開きが出てくるので、厳格な制度でやっておるんだ、かように思っております。

第72回国会 法務委員会 第7号(1974/02/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 卓球連盟の問題は、昨日ですか一昨日ですか、横浜市長が二階堂官房長官のところへ陳情ですか要求ですか、行かれたように新聞で拝見いたしました。実はその前からこの卓球の話がありまして、どう処理するか、入管では慎重に検討しておるところでございます。そこで私ども協議いたしまして、まず第一に、朝鮮人民民主主義共和国の平壌の市長が、来年平壌が主催国になる予定なんだそうで、来年主催をするについて、横浜の主催する卓球大会というものを一応見学したり勉強しておきたいという趣旨で、正式にはまだ書類が出ておりませんが、入国の話があるそうでございます。それについては、未承認国であっても、そういうスポーツの関……

第72回国会 法務委員会 第8号(1974/02/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 裁判官というものは、これは国民の信頼を必要といたしますから、できるだけいずれにも偏しない存在でなければならないと思います。ただ、司法部というのは最高裁判所が独立してやっておられますので、われわれがかれこれどうも私見を差しはさむことはいかがかと思いますが、ただ、抽象的な考え方としましては、裁判官というものはいずれにも偏しない公正な立場であってほしいものだ、こう私どもは考えております。
【次の発言】 どうもなかなかむずかしい問題で、第一、左とか右とか、それ自体がわからないのですよ。実際、どこで判断すべきものか。要するに問題は、ただ言えることは、裁判所といえども憲法のもとにあるわけで……

第72回国会 法務委員会 第9号(1974/02/26、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 全くごもっともだと思います。特に家裁の状況なんか、私どももある程度知っておりますが、非常に女子の調査官の方が多いし、また女子でなければ母親のような気持ちで非行少年を扱うこともできない現状にありますから、御指摘の点につきましては私どもとしましてもできるだけの努力はいたしたい、かように思っております。
【次の発言】 御指摘のとおり、確かに法案については法務省が責任を負いますが、ただ政府委員室としましては、おそらく法務省の政府委員室へこうして最高裁の方々も国会がありますと呼び出しを受けて大ぜい来ますから、たまりが一緒になるということは、いまあなたおっしゃったように、見方によっては弊害……

第72回国会 法務委員会 第10号(1974/02/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 沖本委員が非常に公害問題に御熱心なことは、心から敬意を表します。何といいましても日本の国は国土が非常に狭い状況にありますから、公害についてはよその国よりもっと敏感であり、熱心に対策を進めるべきである、かように基本的には考えております。  そこで問題は農薬の問題でございますが、これは一体輸入しておる国が何の必要があってDDTやBHCを輸入しておられるのか、輸出するほうもするほうですが、買うほうも買うほうだという気が私どもはいたしますが、これらの点につきましては、使用の用途その他よくわかりませんので、こういう点につきまして今後農薬等を担当しております農林省とも十分協議いたしまして最……

第72回国会 法務委員会 第11号(1974/03/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お話の点は私も全く同感のような気がいたします。いままで五十八条というのは、せっかくありましてもあまり運用されたことがないようでございます。しかし企業の倫理性ということは最も大事なことでございまして、最近どうもそういう倫理性というものが乱れておるように私も感じます。しだがいまして、乱用することはもちろん慎むべきでございますが、慎重にこれは考慮をして、お話しのような線に今後努力すべきではないか、私もさように考えます。

第72回国会 法務委員会 第12号(1974/03/05、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御承知のとおり世の中は非常な速度で進歩したり、変化をいたしております。したがいまして、今回このような商法改正を提案いたしまして御審議をいただいておりますが、さらにわれわれといたしましては全般について検討を続けたい、かような意味で申し上げたのでございます。
【次の発言】 今回の改正は主として経理及び監査の面で改正をいたしておりますので、まだほかにも問題点は確かにございます。  たとえば五十八条のように非常に厳重な規定があるにかかわらず運用されていないものもございます。これらの点につきましては今後とも引き続いて検討を続けたい、かような意味でございます。

第72回国会 法務委員会 第13号(1974/03/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 この国政調査権の問題は、立法の精神がどういうふうであるか、条文だけでは明確な判断もいたしかねる点もあろうと思います。したがって、立法府である衆議院の法制局長に解釈論を聞いていただけば一番これは間違いないと思うのです。われわれは推測だけでございますが、なるほど、よく読んでみますと、いま刑事局長がお答え申し上げましたように、国政調査権のほうと一般民事あるいは刑事の訴訟法の規定とは若干の差があるように思いますが、総理がどういう場面でどういう動機でそう答えたのか、なかなか総理は記憶力のいい人ですから、立法当時のことでも覚えていて答えたのかわかりませんが、私どもとしてはどうも刑事局長や法……

第72回国会 法務委員会 第14号(1974/03/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 これは一般の商人及び商行為についての規律を定めたものと思います。あまり問題が大き過ぎてどうお答えしていいかわかりませんが、まあそんなように考えております。
【次の発言】 この間うちの事態を見ますと、どちらかというとカルテルを結んだり便乗値上げをしたり、主として会社の利益をよけいにあげようという方向に動いておるように思います。したがって、株主の立場からいえば、会社に利益がよけいあがることが望ましいので、モラルということよりはそのほうが優先するような気がいたします。ですから、株主総会がああいう問題を取り上げるより、やはり国会がああして集中審議をやられたことは非常によかったのだ、私は……

第72回国会 法務委員会 第15号(1974/03/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 私どもも考えまして、附帯決議第一項というのは、まことにごもっともに思います。非常に大規模な企業、小規模のもの、これは一本の商法で運営しようということ自体に無理がありますので、おのずから企業の社会的責任もありますし、そういうすべてを入れて再検討をする必要があろうかと思っております。したがいまして、この附帯決議の趣旨に沿いまして、法務省としましてもさらに検討を続けていく考えでおりますので、さようにおくみ取りいただきたいと思います。
【次の発言】 この点はごもっともな向きもありますが、ただ今回の改正にあたりましては、法制審議会が会計鑑査人は取締役会で選任するようにという答申でございま……

第72回国会 法務委員会 第19号(1974/03/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 この三者問題につきましては、法制審議会も今度のこの臨時調停制度審議会も、それぞれ日弁連に委員の選出方をお願いして、日弁連の代表といいますか、日弁連から出していただいた方々に委員になっていただいておる。これが一つの非常に緊密な連絡の機関ではございますが、おそらく附帯決議の御趣旨は、もっと根本的に三者が平素から協議会か何かのような機関を持って、一体になってやるべきである、こういう御趣旨だろうと私どもも思います。さて、その問題、連絡しておるわけでございますが、なかなか機が熟さないといいますか、まだ三者協議会というものをつくるまでには至っておりませんが、できるだけ緊密な連絡をとりまして……

第72回国会 法務委員会 第20号(1974/03/26、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 実は先日、日弁連の会長と副会長ですから、東弁や一弁、二弁の弁護士会の会長さんと御一緒に会いまして、いろいろ御意見拝聴いたしました。  いまお話しのとおり、非常勤公務員にすることは調停委員制度の官僚化じゃないかという疑念があるようでございます。この点につきましては、私からも御説明をしたわけでございますが、たとえば一般の審議会の委員とかにいたしましても非常勤公務員でございます。それから従来の調停委員でございましても、調停委員候補者という制度でありましたが、一たび裁判所からこの事件を担当して委員になってもらいたいという連絡がありますと、同時にその期間非常勤公務員になるわけでございます……

第72回国会 法務委員会 第21号(1974/03/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 刑務所の仕事というのは非常に大事な仕事でございまして、いま局長から申し上げましたように、できるだけ一般の環境に合ったような方法で改善をしていく必要があると思います。特に最近暴力団の事件がしばしばございまして、先ほど局長からも申し上げましたように、暴力団のパーセンテージが二〇%にも当たるというような現状にかんがみまして、今後一そうこの方面に最善を尽くしていかなければならない、かように考えております。
【次の発言】 御指摘のように暴力団の排除ということは、これは社会的に非常に大きな問題でございます。したがいまして、法務省としては警察当局と十分な連携をとりましてこの撲滅といいますか、……

第72回国会 法務委員会 第23号(1974/04/02、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 従来は御承知のとおり事件担当時だけが非常勤公務員、事件を担当していない場合には調停委員候補者ということであったわけでございますが、今度は常時非常勤公務員ということになりますから、調停委員をなすっている方々は、おそらく調停委員候補者であった従来の制度でも、一般人よりは何か自分は調停委員をやっているんだという自覚と責任感はおありであったと思いますが、今度はそれが常時非常勤公務員ということになりますと、なおその責任感が若干強くなるのではないかという感じはいたします。  ただ、考えてみますと、政府でつくりますいろいろな審議会の委員それから調査会の委員、これらの方々も非常勤公務員でござい……

第72回国会 法務委員会 第24号(1974/04/03、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 今回の場合でも、臨時調停制度審議会をつくるにあたりまして、弁護士会の日弁連に依頼をされて、委員の方々及び幹事になる方々、日弁連からの御推薦でやったようでございますが、あるいはこれについても人数等その他十分でない点があったかもしれません。今後につきましては法曹三者の連絡を緊密にするようにわれわれも最善の努力をしてつとめてまいりたい、かように思っております。
【次の発言】 保護司につきましても、保護行政の重要性にかんがみましてできるだけ改善の措置をとるべきであり、われわれも最善の努力を尽くしてまいりたいと思いますが、ただ問題は、保護司の場合には奉仕の観念というものを基礎にして、ほん……

第72回国会 法務委員会 第26号(1974/04/24、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 お説のとおりたいへん込み入っておるようでございますが、この点につきましては、専門的に担当しておる人事課を中心によく研究をさせたいと思います。
【次の発言】 法制審議会の審議を見ておりますと、やはり専門家が中心の集まりでございますから、最高裁の判例にこういう判例があった、だからその部分はこう直すべきであるとか、判例にこうあるからもう今後それでいけばいいとか、いろいろそういう点を煮詰めてきておるようでございます。しかし一般的に見ると、一般人はそう判例を詳しく知っておるわけでもありませんから、法制審議会の答申は基本としては尊重するにしてもいろいろ手直しをすべき点があるのではないかとい……

第72回国会 法務委員会 第27号(1974/05/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御承知のとおり、刑法改正問題は、かねてから法制審議会に諮問をいたしまして、刑事法特別部会、それも済みまして、いま総会で逐条的に審議を進めておりますので、この答申をまって、法務省としては、現在の社会情勢に照らして最も適切な改正を行ないたいという考え方でおりますので、まだ法制審議会の結論が出ません今日、私どもとしてはかれこれ申しかねるわけでございますが、この審議会には、御承知のとおり、各界の学識経験者がそれぞれ集まりまして、かなり専門的な知識も持っておられますし、十分に論議をかわしていただいておるというのが現段階でございます。

第72回国会 法務委員会 第28号(1974/05/15、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 日立の問題は訴訟になっておりますそうで、近く判決がありそうな傾向のようでございますから、具体的な事例としては触れがたいのでありますが、一般的にわれわれ人権擁護を担当しておる者からいえば、いやしくも日本人である以上はすべて平等であるべきで、それに差別をつけたり、いろいろそういう人事の上で格差をつけることは絶対に許しがたいことで、あってはならないことだと思っております。ただ外国人の場合は、日本人と外国人の習慣あるいは能力等も違う点がありますから、これは別であるかもしれませんけれども、少なくとも韓国人関係、台湾人関係というのは、もとは日本人であったわけですから、これについては私はやは……

第72回国会 法務委員会 第29号(1974/05/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 大平外務大臣が出そうとしていた談話の要旨がどうも抜かれたということで、外務省は一時どこかで漏れたに違いないというのでだいぶ力んでおったようですが、どうも私どもにも実態がよくわからないわけです。私は私なりにその後関係のところに当たってみましたが、どうも漏れたのか漏れないのか、コピーを出したわけでないものだからわからないわけで、どうも事実がわからない。判明していない以上は、われわれとしても何ともお答えのしようがない。何かこうこうこういう経過でこうなっておるという事実がはっきりしておれば、それに対する法務省としての見解も述べられますけれども、事実がまだ何もはっきりしておりませんのでお……

第72回国会 法務委員会 第30号(1974/06/03、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案及び検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案について、その趣旨を便宜一括して説明いたします。  政府は、昭和四十九年五月三十日に行なわれた人事院勧告の趣旨にかんがみ、一般の政府職員の給与を改定する措置を講ずる必要があると認め、今国会に一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案を提出いたしました。そこで、裁判官及び検察官につきましても、一般の政府職員と同様の措置を講ずるため、この両法律案を提出した次第でありまして、改正の内容は、次のとおりであります。  すなわち、裁判官の報酬及び検察官の俸給につきましては、従来、……

第72回国会 予算委員会 第5号(1973/12/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 きょうは人権宣言の日と心得ております。
【次の発言】 お説のとおり、北朝鮮が列国議会同盟に加入いたしましたことは、そのとおりでございます。したがいまして、今後の出入国につきましては、十分慎重にこれから配慮してまいりたい、かように思います。
【次の発言】 これは、ただ、北朝鮮が日本とはまだ国交を開かれていない国でございますから、そういうことも考慮に入れて、しかし、一方また、列国議会同盟に加入している国でもありますから、ケース・バイ・ケースで慎重に考慮をいたしたい、かように思います。
【次の発言】 お説のとおりでございます。

第72回国会 予算委員会 第8号(1974/01/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 法務省としましては、税務当局から告発のあった事件を厳正に審査をして、裁判所に提訴するという手続をとっておりますので、こちらとして、どの事件がどういう性格があるかというところまでは、手も行き届きませんし、制度的にも、それぞれの事案が告発される、告発されたものについて厳正な審査をするというたてまえをとっておりますので、その点御了承願いたいと思います。

第72回国会 予算委員会 第10号(1974/02/02、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 いま御質問があったようでございますが、意味がはっきりわかりませんが、たぶん御質問の趣旨は、安宅産業の社員が子会社の印鑑その他預かっておって、子会社の手形を振り出したという事案のように思います。  そこで、問題はどういうことになりますか。その手形、小切手が不渡りになった場合にどうなるかという御質問じゃないかと思うのですが、そういう場合には、もし最初から不渡りになることを知って発行したような事実があれば、これは、あるいは詐欺とかあるいは背任とかいう余地があるかもしれませんが、そうでない場合には、これは安宅産業の社員が子会社の責任者にかわって代行しているだけで、別段法律問題は起こらな……

第72回国会 予算委員会 第14号(1974/02/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 最近、この真正なる登記名義の回復という所有権移転の手続がございまして、私も詳しく存じておりませんので、いろいろ問いただしましたところが、まだ最高裁の制度ができる前の大審院の時代から、ずっとそういうような判例が続いてきまして、その結果、法務省としましては、昭和三十九年の何月かに省内でいろいろ検討した結果、そういうような事態については、真正なる登記名義の回復という付記をして所有権移転登記手続をするということになったようでございます。  この問題については、なお別途御質問があればお答えいたしますが、そういうように承知いたしております。

第72回国会 予算委員会 第15号(1974/02/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 研修生として入国申請のありましたものにつきましては、その研修の具体的な必要性とか、あるいは具体的な研修の設備、あるいは来る者の研修能力、こちらの指導能力、そういうようなことを厳重に審査をいたしまして許否を決定いたしておりますが、こまかいことは、入管の局長が来ておりますから、必要に応じて御説明させますが、昭和四十八年度の現在では、入国申請が総数四百五件、人数にして二千七十七名、それから許可をいたしました件数はそのうちの三百二十五件、千六百八名、こういうことになっております。
【次の発言】 お説のように、IPUの総会という特殊の事情がありますから、お話しの点につきましては、十分善処……

第72回国会 予算委員会 第18号(1974/02/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいまの点につきましては、御承知のとおり、昨日告発を受けたばかりでございまして、これからの手順をどうするかということを、検察当局は検討しておると思います。  もちろん、御指摘をまつまでもなく、検察当局としては厳正な調査をして、適切な結論を得ることにつとめまして、遺憾なきを期したい、かように思っております。
【次の発言】 私は存じておりません。告発の事実のあったことだけは報告を受けて知っておりますが、記者会見をしたかどうか、承知いたしておりません。
【次の発言】 いま事務当局に連絡いたしましたが、すぐに調べてお答えします。

第72回国会 予算委員会 第19号(1974/02/21、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 こういうような社会情勢にありますから、検察当局としましては、あらわれてきたあらゆる事案について、最も厳正、適切な、国民が納得するような捜査を断行すべきであるという考えを私は持っておりまして、昨日の各地検の次席検事会同でその趣旨を申し述べたような次第で、私といたしましては、検察当局としては、あくまで厳正な態度で臨むべきである、かように思っております。
【次の発言】 お答えを申し上げます。  実は、一昨日、すでに公表されておりますように、公取委員会から告発がありまして、検察当局といたしましては、着々捜査の打ち合わせ、準備を遂げておる段階でございます。  そこで、昨日相談をしまして、……

第72回国会 予算委員会 第21号(1974/02/23、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 検察当局といたしましては、厳正公平に事態を処理しておると思います。  ただ、現在の刑事訴訟法は、なかなか立証のむずかしいことになっておりますので、そういう点を配慮しての結果であろうと思います。  こまかいことがありましたら、事務当局からお答えをさせます。
【次の発言】 法務省といたしましては、人権擁護局を中心に、同和対策事業特別措置法の精神に従いまして、今後とも万全を期してまいりたいと思っております。

第72回国会 予算委員会 第31号(1974/03/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 ただいま可罰性があるとかないとかということでございますが、いやしくも検察当局が、予断を持ってさようなことを言うはずは絶体ないと思います。また、私ども全然聞いておりません。それから、けさは、検察庁としまして、告発事件について、六十五カ所ほど強制捜索を行なっております。かような発動から見ましても、さようなことは絶対にあり得ないことだ、私はさように思っております。
【次の発言】 御承知のとおり、現在商法改正案を御審議中でございますが、この内容は、企業の経理の適正化をはかることが目的でございますが、御指摘の点につきましては、今回の改正によって、純然たる第三者である会計監査人の監査によっ……


各種会議発言一覧

27期(1955/02/27〜)

第26回国会 法務委員会閉会中審査小委員会 第1号(1957/06/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 実は、暴力関係の立法措置につきましては、前牧野大臣のころから一つの懸案になりまして、その当時法務当局の専門家の間におきましてはいろいろな検討を重ねて参ったのであります。その当時の大体の考え方といたしましては、現行の刑法等の諸法律に改正を加えるという角度でいろいろ検討いたしましたが、刑法それ自体、目下刑法調査会を作りまして全面的な改正を急いでおる段階でございますので、その一部分に部分的な改正を加えるということが非常に至難であるということ、もう一つは、言われるような事柄は大体現在の警察法規あるいは府県条例等によって解決が可能であろう、問題は、暴力がなかなか絶えないということは、訴訟……

第26回国会 法務委員会閉会中審査小委員会 第2号(1957/07/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 事柄は、国会に議席を持っておる人の名誉に関することでありますと同町に、また若干国会の審議にも関係のある手柄のようでありますから、最も慎重に事件を処理すべきであると思います。従いまして、私どもといたしましては、できるだけ迅速に適正な新論を得るように、問題のあり方を明確にするように関係当局にできるだけ指示をいたしたいと思います。なお、いろ、いろお話によりますと、検察及び警察関係の処置に人権じゅうりんのかどがだいぶあるようなお説も承わりましたが、人権じゅうりんはいやしくもあってはならないことでありますから、今後かようなことのないように十分注意をいたします。  それから、捜査についても……

第26回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1957/02/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御指摘の点、私どもも御同様憂慮いたしておるところでございます。現在その立場の人たちで在日いたします人が、台湾関係で八十四名、韓国関係で六十五名おられるわけであります。いろいろこの点については、政府としても配慮いたしておるのでありますが、私の記憶いたしておりますところでは、さきに、これらの人たちの住居の安定、職業を得せしめるというようなことのために、台湾関係、韓国関係別々の財団法人を組織せしめまして、その財団法人に、せんだっても予算委員会で申し上げましたように・それぞれ三百万円ずつ、計六百万円を入れまして、なおその後厚生省所管で、この人たちの生活更生のために約三百万円ほどの経費を……


28期(1958/05/22〜)

第34回国会 国土総合開発特別委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1960/04/20、28期、自由民主党)

○中村(梅)議員 連合審査の機会に、ただいま議題となっております臨海地域開発促進法案の提案理由について、提案者を代表いたしまして御説明申し上げます。  およそ狭隘な国土に過大な人口をかかえ資源の大半を国外に依存しなければならないわが国におきまして、経済の自立再建をはかり、民生の福祉を増進するためには、国土を最大限に開発し、効率的にこれを活用することが、当面する最も緊要な課題であることは申すまでもありません。  近来、わが国経済のおびただしい伸長発展と人口増加の趨勢に伴いまして、工業用地、公共用地の確保その他一般市街地の建設等のため、土地に対する需要が急激に増大し、必然に適地の減少、地価の高騰、……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 建設委員会地方行政委員会社会労働委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1961/05/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 関係行政機関の長及び都道府県知事の意見を徴するという例は、機械化促進法及び公団法等において再三現われてきているわけであります。従って、関係都道府県知事の意見が十分に織り込まれなければならない性質のものでありますことはもちろんでございますが、さらにこの法律の場合は、公団が事業を実施する、事業計画を立てまする際には、都道府県知事と協議をいたさなければならない次第でございまして、この協議の趣旨につきましては、この委員会で午前中、企画庁長官からるる御説明を申し上げたような次第で、地方行政機関の長、都道府県的事の意見というものは、この事業の実施については十分織り込まれる機構になっておると……

第38回国会 建設委員会地方行政委員会社会労働委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第2号(1961/05/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 今、愛知用水についてお話が出ましたように、外国の技術についても参考にすべき点、また取り入れるべき点があるとは思いますが、現在日本のダム建設に関する技術は世界的に相当優秀なものであると、われわれ実は自負いたしておる次第であります。極力国内の技術及び力を動員いたしまして、本法が制定されました暁には所期の目的を達成するようにやって参る考えでございます。
【次の発言】 今、企画庁長官のお答えを申し上げた通りでございますので、十分段取りをつけまして、当然愛知用水公団全体、及びその保有されておる技術あるいは人的資源、こういうものは、新たに公団ができましたらやがて吸収されるものと考えておりま……

第38回国会 建設委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1961/05/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 公共用地の取得に関する特別措置法案につきまして、その要旨を御説明申し上げます。  御承知の通り、狭隘な国土に多数の人口を擁しておりますわが国の実情といたしましては、経済の発展と国民生活の向上をはかるためには、この国土を最も合理的に利用することが必要でありまして、このため、公共事業あるいは公益事業を今後一そう推進することが要請されているところでございます。  政府といたしましても、この点にかんがみまして、公共投資の拡充強化を重視いたし、本年度の予算編成において所要の措置を講じている次第でございます。  しかしながら、公共事業及び公益事業の増大に伴いまして、これらの事業に必要な用地……

第38回国会 建設委員協議会 第1号(1961/07/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○建設大臣中村梅吉君 きょうはさっそく委員協議会を開催していただきまして、ありがとうございます。  今回の災害は、ごらんの通り、まことに残念なできごとでございまして、しかも、被害がまことに広範囲にわたっております。また、死傷者等が非常に多かった特殊の状態でございまして、私どももこれらの災害地の人たち、あるいは犠牲になられた方々に対して、まことにお気の毒に思っておるような次第でございます。  災害の現状は、まだなかなか最終的には数字がまとまりませんで、お手元に配付してあります資料にございますように、大体今のところ明確になっておりますものとしては、直轄分について二十六億七、八千万円、補助分につきま……

第38回国会 災害対策協議会 第5号(1961/07/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 年度割の三・五・二の問題でございますが、これは一応従来の経験に照らしましてそういうことになっておりますが、ことしの災害のように年度内の早い時期に起こりました場合には、三・五・二でなくても、もっと繰り上げて施工することは可能でもありますし、また同時に、そうすることが、来年の災害を防ぐという意味からも非常に重要だと私は考えております。かような見地から、さして急を要しないような軽微なところは別といたしまして、激甚地帯につきましては、この三・五・二の比率にとらわれることなしに、復旧作業の促進をはかりたい。これについては大蔵省の理解と協力を得たいということを、われわれとしましてはかねがね……

第38回国会 災害対策協議会 第6号(1961/07/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 御承知の通り、確かに、災害は範囲的には小さいかもしれませんが、局部的にはまことに惨たんたる激甚をきわめた災害の部分がございますので、私どもとしましては、ぜひ特別立法をいたしたい、かように考えまして、着々事務当局にもその研究を命じておるような次第でございます。この点につきましては、努めてわれわれとしましては、国会関係と十分緊密な連絡をとりまして進めて参りたい、こう思っておるわけでございます。御承知の通り、与党の方の災害対策の特別委員会におきまして、伊勢湾台風の例にならい云々と、こういう大体基本的な方向をきめられておりますので、そのような心がまえで今進めておる次第でございます。ただ……

第38回国会 大蔵委員会地方行政委員会文教委員会社会労働委員会農林水産委員会商工委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第1号(1961/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 除雨、防雪等につきましては、本年のような特殊の災害が起きます前からも、われわれ大いに意を用いておりまして、三十五年度では除雪関係の予算が一億五千万円でございましたが、三十六年度は二億一千二百万円、また防雪につきましては一億六千万円ほどでありましたものが、二億四千二百万円と増強されておるのでございますが、さしあたり、私どもは、現在計上されております予算の運用によりまして、また今後は、皆さんもいろいろ御苦労願いまして、現地の御視察等いただきましたので、御意見を承りまして、一そう今後の対策について努力をして参りたいと思います。

第38回国会 予算委員会第四分科会 第1号(1961/02/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 それでは建設省関係の昭和三十六年度歳入歳出予算につきまして、その概略を御説明申し上げます。  まず総額について申し上げますと、建設省所管の一般会計予算といたしましては、歳入は十億二千六百余万円でありまして、これは国が直轄で行ないます海岸事業及び河川等災害復旧事業の地方公共団体負担金三億一千七百余万円、補助金等の精算による返納金二億六千六百余万円、国土地理院の地図の売り払い代金収入二億余万円等が主要なものであります。歳出は二千三百十五億二千八百余万円でありますが、このほかに予算計上の所管は異なっておりますが、実質上建設省所管の事業として実施される予定の経費が、別途総理府に北海道開……

第38回国会 予算委員会第四分科会 第3号(1961/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 実は、御承知のように、日本の現状に照らしまして、水資源の総合開発ということは非常に私ども必要だと思っております。つきましては、水資源開発公団法も、どういう形でかできれば、今国会に提案の運びにしたいという私どもの希望を持っておる次第でございます。従来考えて参りました考え方としましては、経済企画庁が所管をすると申しますか、内閣総理大臣の直属と申しますか、水資源開発促進法と公団法とはまた非常に密接な関係がありますが、場合によっては、公団法が各省間の調整がつかない場合に促進法だけをとりあえず今国会に出すという手もあることはあるわけでありますが、できるならば、水資源開発促進法と水資源開発……

第40回国会 予算委員会第四分科会 第5号(1962/02/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 建設省関係の昭和三十七年度歳入歳出予算につきまして、その概略を御説明申し上げます。  まず、総額について申しますと、建設省所管の一般会計歳入歳出予算といたしましては、歳入は十五億四千七百余万円、歳出は三千十九億二千四百余万円であります。歳出におきましては、このほかに、総理府及び労働省の所管予算として計上されますが、実質上建設省所管の事業として実施される予定の経費がありますので、これらを合わせますと、昭和三十七年度の建設省関係予算は三千四百十二億七千百余万円となり、前年度の当初予算に比べ七百五十八億五千余万円、また、前年度の補正後の予算に比べ四百十二億六千四百余万円の増加となって……

第40回国会 予算委員会第四分科会 第6号(1962/02/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 実は、御指摘の通り、非常に重大な問題になってきておりまして、せっかく防潮堤を整備いたしましたが、その防潮堤毛、昨年の第二室戸台風の災害にかんがみまして、用をなさない状態で、急速に、さらにかさ上げの整備をしなければ恒久の防災ができない、こういう状態になっておるわけであります。われわれといたしましても、この対策に苦慮いたしておるわけでございますが、昨年の十二月十一日に、御承知の通り地盤沈下対策審議会におきまして、従来との問題を取り上げて調査審議をされておったのでありますが、答申が出ましたので、私どもとしましてはこの答申の線に沿って対策を講じたい。まず私どもの所管をいたしておりますの……


30期(1963/11/21〜)

第51回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1966/02/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 昭和四十一年度文部省所管の予算案につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、文部省所管の一般会計予算額は五千八十七億六千七百十八万八千円、国立学校特別会計の予算額は千九百五十三億六千四百三十八万九千円でありまして、その純計は五千四百二十六億五千百七十八万六千円となっております。この純計額を前年度当初予算と比較いたしますと、およそ六百二十六億円の増額となり、その増加率は一三%になっているわけでありますが、義務教育費国庫負担金の給与費を除いた一般会計予算額の増加率は一七・五%となっております。  以下、昭和四十一年度の予算案におきまして、特に重点として取り上げました……

第51回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1966/02/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 御指摘の点につきましては、制度の精神を尊重して、できるだけそういう点は慎んで、慎重にまいりたいと思っております。  なお、現状につきましては局長から御答弁をさせることにいたします。
【次の発言】 世の中には理想と現実と一致しない場合が間々ございますが、この問題も重要なその一つであると思います。私も就任以来頭を悩ましておったところでございますが、丹羽さんのように、いわば一方の応援団の旗頭であった方が第三地統合ということに踏み切っていただいたことは、非常な問題解決の前進であると思います。したがいまして、私どもとしましては、この第三地統合に学校側もまたいろいろ関係の方々も意向が……

第51回国会 予算委員会第一分科会 第5号(1966/03/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○中村(梅)国務大臣 非常に特殊教育に御理解のある御意見をいただきまして、感謝をいたしております。  私ども、教育は全般的に内容を充実し、改善をしていかなければなりませんが、そのうちで特に従来おくれております特殊教育につきましては、一そう力を注がなければならないという観点に立ちまして考えておる次第でございます。そこで教員をふやし、学級をふやし、あるいは特殊学校をつくり、こういうような施設及び人員の整備をいたしますと同時に、特殊学級及び特殊学校につきましては、その設備も特異の設備をする必要がありますので、先ほど御指摘になりました金額は、そういう設備を助成する金額でございますが、大体御指摘の十何校……


33期(1972/12/10〜)

第72回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1974/03/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○中村国務大臣 昭和四十九年度法務省所管予定経費要求の内容につきまして、大要を御説明申し上げます。  昭和四十九年度の予定経費要求額は一千七百六億八千三百四十六万四千円であります。前年度予算額千五百二十九億九千四百十七万七千円と比較しますと、百七十六億八千九百二十八万七千円の増額となっております。  増減の詳細は別途の資料により御承知を願いたいのでありますが、その内容を大別して御説明いたしますと、第一に、人件費関係の増百三十九億四千五百四十一万九千円であります。  これは、公務員給与ベースの改定等に伴う増額分、昇給等の原資としての職員基本給及び退職手当等の増額分がおもなものでありますが、そのほ……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

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