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滝井義高 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

滝井義高[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP50(衆)
44位
委員会発言歴代TOP10(衆)
2位
委員会出席(幹部)歴代TOP500
103位
委員会出席(無役)歴代TOP100
76位
委員会発言(非役職)歴代TOP10
2位
各種会議出席歴代TOP250
118位
各種会議発言歴代TOP10
3位
各種会議出席(無役)歴代TOP100
90位
各種会議発言(非役職)歴代TOP10
3位

26期委員会出席TOP10
9位
26期委員会発言TOP50
14位
26期委員会出席(無役)TOP50
13位
26期委員会発言(非役職)TOP10
9位
26期各種会議発言TOP25
21位
26期各種会議発言(非役職)TOP25
15位
27期委員会出席TOP10
8位
27期委員会発言TOP10
2位
27期委員会出席(幹部)TOP100
76位
27期委員会出席(無役)TOP50
23位
27期委員会発言(非役職)TOP10
2位
27期各種会議出席TOP5
3位
27期各種会議発言TOP5
1位
27期各種会議出席(無役)TOP5
2位
27期各種会議発言(非役職)TOP5
1位
28期委員会出席TOP50
27位
28期委員会発言TOP10
1位
28期委員会出席(幹部)TOP50
14位
28期委員会発言(非役職)TOP10
1位
28期各種会議出席TOP25
13位
28期各種会議発言TOP5
1位
28期各種会議出席(無役)TOP25
19位
28期各種会議発言(非役職)TOP5
1位
29期委員会出席TOP50
17位
29期委員会発言TOP10
1位
29期委員会出席(幹部)TOP100
83位
29期委員会出席(無役)TOP50
42位
29期委員会発言(非役職)TOP10
1位
29期各種会議発言TOP5
4位
29期各種会議発言(非役職)TOP5
4位
30期委員会出席TOP10
5位
30期委員会発言TOP10
1位
30期委員会出席(幹部)TOP50
45位
30期委員会出席(無役)TOP50
23位
30期委員会発言(非役職)TOP10
1位
30期各種会議発言TOP10
9位
30期各種会議発言(非役職)TOP10
9位

このページでは滝井義高衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。滝井義高衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

26期(1953/04/19〜)

第16回国会 厚生委員会 第12号(1953/07/03、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ただいま議題になつております国民健康保険再建整備資金貸付法の一部改正に関連して二、三の点について御質問いたしたいと思います。  現在市町村の財政において一番がんになつておるものは何だ、こういう質問をかつて私は市町村長にやつたことがあるのであります。ところが市町村長が異口同音にとなえたものは、現在市町村において一番のがんは国民健康保険である、こういうことでございます。なぜしからば国民健康保険というものが市町村財政の一番のがんになつておるのかという点でございますが、これはいろいろの問題があつて、見る人によつて違うと思うのでございますか、政府は大体市町村長ががんであると言うその市町村財政……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第2号(1953/07/01、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 もしそういう御確認ができたといたしますならば、ちようど今中村委員から御主張になりました通り、今度の水害というものは前の台風第二号とは非常に性格も異なつておりますし、また委員会の構成そのものにおいても、もちろん国会で選ばれた特別委員会でありますけれども、やはり山口、九州を中心にした対策を立てる色彩が割合に濃い傾向があるわけです。従つて、前の第二号は兵庫その他中国地方も含まれておりますので、当然これは切り離すと言うと語弊がありますが、一応いろいろな資料が集まつて来るまでの間に、急速に台風第二号の問題をこの委員会で片づけるということを前提としたものとして進んでいただくことが、一番摩擦も起……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第3号(1953/07/03、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ただいまの御説明で、農地等が川原になつているというような事情はよくわかりましたが、いま一つお尋ねいたしたいのは、市内に相当火山灰が入つたということを聞いておりますが、中小商工業者の状態はどういうぐあいになつておるか、御説明願いたい。  それから伝染病が少し出ておりますが、熊本における赤痢の発生状態はどんなふうですか。
【次の発言】 今渡部政府委員の方から、食糧の手持ちその他万全を期しておるので心配ないというお話でございましたが、現在九州におけるやみ米は、すでに三百円をオーバーしておるということを聞いております。東京でもすでに二百二十円とかで、予算委員会等でもずいぶん問題になつたと思……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第5号(1953/07/06、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今災害救助関係の御説明がありましたが、過去において全県にわたつて災害救助法を適用した例があれば、それをちよつとお話し願いたいと思います。
【次の発言】 今度全県にわたつて災害救助法を適用しているのが福岡、佐賀、長崎と三県あるようであります。そのほかに、熊本、二市四十七箇町村、大分、二市五部、山口、三市五箇町村、こうなつておりますが、これらの六県か出しておりますところの災害救助金の総額がわかれば、どの程度になつておるか、それをひとつ…。
【次の発言】 現在八億出ておるそうでございますが、おそらくもう少しこれはふえて行くだろう、こう考えられるわけです。そうしますと、現在のこの赤字に悩ん……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第6号(1953/07/08、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 緒方中央本部長にお尋ねいたしますが、今までに政府がこの九州の豪雨災害に対して出しておるところは、いわゆる直轄河川に対する予備金の支出が六月三十日に六億、公共災害復旧のためのつなぎ資金が七月の一日に十億、一昨日七月六日に十億出しておるわけなんです。現在われわれは、国会から派遣せられました金光団長の、急速に五十億くらい出すことが必要だという報告を了承したわけなんです。そうして六日に、われわれのこの委員会から派遣されておる議員団から、今や現地市町村は復旧事業に従事する人夫賃の支払いにも窮し、かつ罹災者は懐中無一文でとほうに暮れ、人心不安なりという電文が来ておるわけなんです。現在政府は実際……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第8号(1953/07/13、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今災害救助法関係の御質問がありましたが、少しつつ込んでお聞きいたしたいと思います。現在あの災害の起つた当時に、百万人、二十六万世帯の人々が災害救助対象になつたということでございます。現在そういう人たちの状態をずつと調べてみると、主としてこれは家屋の全壊、半壊あるいは流失という、こういうものが主たる原因になつて、災害救助法の対象になつて来ておると思う。ところが、その百万人対象になつておつた人たちが、しからば現在どの程度に災害救助法の対象にならなければならないか。これは大野国務大臣に尋わてみますと、なお十万人くらいは災害救助法の適用を必要とするであろうというお話があつたのでございます。……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第9号(1953/07/14、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今の塚田大臣から御説明になりました罹災救助七億三千万円、防疫対策一億八千万円が今後支出増になる計算の基礎は、在来の災害救助法に基いて計算した額でしようか。
【次の発言】 そうしますと、実を言うと、現在の災害救助法というようなもの、あるいは伝染病の防疫対策の国庫補助というようなものは、非常に不合理であつて、現在のような未曽有の九州の災害に対しては当てはまらない。これで適用しておつては、地方自治体はみなつぶれてしまうのだという結論は、すでに現地に行かれたところの大野国務大臣あるいは厚生大臣、あるいは議員の中から行かれた方などの一致した意見になつておるのです。そういたしますと、今の大臣の……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第10号(1953/07/15、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 簡単に、今松前委員からいろいろ御質問がありましたので、重複しない点だけ、ちよつと一点お尋ねいたしたいと思います。今度の九州の水害に対して、保安庁の保安隊あるいは警備隊が出て非常に活躍されたことについては、心から感謝しなければならぬと思いますが、問題は、警備隊あるいは保安隊がこう二つ出て行つた場合の指揮権の問題でございますが、それはどういうぐあいに調和されておりますか。
【次の発言】 問題は、実はそういうところにあるのです。保安隊の方は第四管区総監、それから警備隊は第二幕僚長、こうしますと、まだほかにも出て行くわけなんでございます。海上保安庁の方のいわゆる海難救助のためにおそらく海上……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第11号(1953/07/16、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 文部関係の御質問を二、三いたしたいと思います。まず、今度の九州の水害において、相当程度の学校並びに学童の被害並びに罹災があると思うのでありますが、現在学童の罹災はどの程度であるか、お知らせ願いたい。
【次の発言】 ただいまの大蔵大臣と井手委員との応答の状態を聞いてみますと、政府は、大体二十八年度の本予算が通るならば、百億の災害予備費があるので、現在の山口並びに九州の災害の状態から考えて、大体この災害予備費百億でまかない得るだろう。補正予算は現在の段階においては組まなくてもいい。自由党並びに改進党の予算の折衝の過程においても、従つてこの百億を修正する必要はない。こう一応現在は考えられ……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第12号(1953/07/17、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 さいぜん大月さんから御説明になりました十五億の配分の問題でございますが、先般来われわれのもらつた資料によれば、三億円の留保があつたはずだと思うのでございます。商工中金が四億、地方銀行が四億、相互銀行が二億、信用金庫が二億、留保三億。今日の御説明では商工中金が四億、地方銀行が五億、相互銀行が四億、信用金庫二億、こうなつて三億の留保が地方銀行に一億行き、相互銀行に二億行つておるわけです。さいぜん来松前委員から御指摘がありましたように、どこが災害地かわからないということで、七月六日に緊急に配分して指定をしたということであつても、三億の留保があれば、当然後に被害の実情がわかるにつれて、その……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第14号(1953/07/20、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちよつと銀行局長にお尋ねします。福岡銀行には、石炭鉱業向けの運転資金供給の財源として十億の国庫余裕金の一部を預託いたしておると思うのでありますが、そういうものはスト中にはどういうようにやられておるのか。全然業務を中止するということもおそらくないと思うのでございますが、そういう政府の預託した金は、当然零細中小商工業に対する救済のものとしてやつておるものであるが、それはどういうぐあいに運用されておるか、ついでにひとつ……。
【次の発言】 長いことお待ちいただきましたので、一点だけ。いわゆる福銀のストの問題です。さいぜんあるいは二、三日前においても私は一応大蔵省の見解を承りました。きよう……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第16号(1953/07/22、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 二回ばかり委員会あるいは懇談会を開いたのでございますが、問題点は、現在の災害救助法は非常に多くの欠陥を持つておりまするため、当然これを改正しなければならないというので、種々その改正点について検討いたし、また厚生当局等の意見あるいは知事会等から出ておりまするところの参考要望書類を検討いたして、災害救助法というものは改正しなければならぬ、特に今までの標準税収入の百分の一というような低い率ではいけない、これを千分の一というような、地方自治体の負担を軽減する方向に向つて行くべきであるという結論にはなつております。それから、学校方面のことでございますが、現在公立学校施設費の国庫負担法というの……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第17号(1953/07/23、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今熊谷委員からいろいろ金融の問題について御質問がありましたが、幾分食い違つておる点もあると思うので、午後の委員会で大蔵大臣にもお尋ねしなければならぬと思いますが、すでに昨日の大蔵大臣の御説明では、指定預金の十五億に追加して、特に炭鉱関係その他の応急資金として十億の指定を追加する、あるいは開発銀行の中小企業のわくよりの融資五億五千万円に追加して、特に炭鉱関係に五億円を追加している、こういうように、一応業者に対する融資というものは比較的うまく行く見通しがつきつつあるわけなのでございますが、さきに本委員会で労働金庫の問題が取上げられました。もちろんこれは労働省の所管でございますが、現実に……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第18号(1953/07/24、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今労働金庫、あるいは労使双方の責めに帰さない休業について、割合深くつつ込んだ質疑応答があつたのでございますが、実は労使双方の責めに帰さない休業について、先般来私は再三にわたつて、当委員会において、御質疑を申し上げたのでございます。厚生大臣もこれに対しては答弁ができません。大蔵省関係者も研究するということで具体的な答弁がなかつたのでございます。緒方副総理もまたこれに対しては明確な答弁ができませんでした。研究をいずれいたしますということで、すでに一週間以上経過いたしております。ところが今の池田委員の質疑に対する労働省の方の答弁も、あいまい模糊として要領を得ないようでございます。たとえば……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第21号(1953/07/30、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今あなたの報告されたそれらの案件は、すべて参議院との了解事項になつておるものですね。
【次の発言】 ただ、そのうち十三と十四が、参議院の了解事項の中から脱落して来る、こういう意味ですか。
【次の発言】 それは入れてなくて、他のものはみな了解済みのものである。かように了解していいですか。
【次の発言】 お手元に六つの法律案が配付されておりますが、まず第一に、昭和二十八年六月及び七月の大水害の被害地域にある事業所に雇用されている労働者に対する失業保険法の適用の特例に関する法律案、これについて御説明を申し上げます。この法律案を簡単に要約しますと、こういうことになつております。失業保険の適……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第22号(1953/07/31、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 厚生委員会の申入れ事項をこの際追加をしておきたいと思います。  一、災害救助法に基く救助基準中炊出費を一人一日八十円に増額すること。  一、支出費の限度額について、住家の流失、全壊の場合と、半壊、床上浸水の場合との間に中間基準を設定すること。  一、生業資金の貸与の対象を全壊流失戸数の六割を限度として三万円以内とすること。  一、被災労働者の救助に資するため、政府資金を、県を通じて二億三千万円程度労働金庫に預託すること。  一、私立学校施設の復旧に対する補助金は、私立学校法第五十九条に準拠して二分の一の補助をなすこと。残余の二分の一の金額については、私立学校振興会に対する出資金につ……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第25号(1953/08/07、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今の政令事項の問題はきわめて重大であります。従つて、これは単に農林省だけの問題ではないと推定せられるのであります。従つて、当然政府の方においても、政令事項をどこにするかということは、統一的な見解を閣議その他において決定してもらわなければならぬとともに、われわれ当委員会におきましても、当然委員会としての統一的な見解を持つべきであろうと思います。従つてこの問題は、後刻委員長において当委員会の意向をまとめ、委員長と内閣と折衝せられましてそれを決定していただくことを要望いたしまして、一応この問題は打切つてもらう、同時に官房長においても一応ここで取消していただきたい。こう思うのであります。

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第28号(1953/09/08、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今綱島委員あるいは舘林委員の質疑に対する緒方副総理の答弁は、きわめて抽象的でありまして、われわれ満足することができません。幾分重復する点があるかと思いますが、重ねてなおお尋ねいたしてみたいと思うのです。さいぜんから緒方副総理は、皆様方の意見を意見とする、意見はまつたく同じ、こうおつしやつたのでございます。そのわれわれと意見を同じくするということは、災害地の被害者の心を心としておるということだと思います。それで緒方副総理にも現地を詳しく見ていただきましたし、保利農林大臣にも見ていただきました。河井参議院議長にも見ていただきました。私たちもそのあとを追つて見たのでございます。こうして多……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第33号(1953/10/05、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 関連して。今綱島委員からいろいろ根本的な問題について御質問がありました。しかし、質問もきわめて抽象的でありましたが、答弁も抽象的でありました。従つて前回の九月の初旬の委員会等においては、本物の大蔵大臣がいないということで、緒方副総理の答弁もきわめてあいまい模糊たる状態であつた。幸いに本物の大蔵大臣が帰つて参りましたので、ひとつ具体的にお尋ねをいたしたいと思います。  大臣は、二日の新聞記者会見において、補正予算のわくを一兆円で納めにい、この方針は大体かわらないつもりである、こういうことを言われております。この方針は九月の初旬における当委員会において、私、主計局長にも、いろいろの角度……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第39号(1953/10/15、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 これは建設だと思いますが、公共十木施設災害復旧事業費国庫負担法の第五条で、公共団体がやる場合に、国が十分復旧の補助をするわけでしよう。そうすると、私は今度はこういう地すべり等は国がやる場合があると思うのですが、そういう場合がありませんか。国がやるという場合に当然地元の負担は十分の一であるということをはつきりしておかぬと、ぐあいが悪いんじやないかと思うのです。だからできれば、これは法律の五条に一項を加えて、前項の工事を国が施工する場合においては、地元の負担金はその工事費の十分の一であるということを、ここに入れておくことの方が合理性があるんじやないかと思うのです。その点が一つです。

第16回国会 地方行政委員会 第3号(1953/05/30、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 平衡交付金の同じその問題ですが、具体的になるわけですが、四、五、六月分については当然これは義務教育費半額国庫負担法によつて、たとえば東京、大阪というような平衡交付金を現実にもらつていない府県についても、これは四、五、六月分については半額はやらなければならぬことになるわけです。そうしますると、その後に政令においてそういうものをきめても、これは平衡交付金関係のものについて政令が出るだろうと思う。すると東京、大阪のような全然平衡交付金にかかわつていない二つのものの処置というものは具体的にどうやられるのか、その点ひとつ御説明願いたい。

第16回国会 地方行政委員会 第4号(1953/06/01、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ただいまの床次氏の地方財政確保に関する動議に対しまして、日本社会党を代表いたして賛成をいたすものであります。今簡単にその賛成の理由を申し述べたいと思うのであります。  民主政治の健全な運営、発展を期するためには、地方自治の円滑なる育成発展が必要であるということは、言をまたないところであります。しかるに、その健全なる発展の望まれておる地方自治というものは、その裏打ちをなす地方財政というものが現在非常に窮乏であり、不均衡であり、不安定であるために、危機の中をさまよつておるというのが現在の姿であります。この地方自治の危機、地方財政の窮乏というものは、塚田国務大臣が指摘せられましたごとく、……

第16回国会 地方行政委員会 第5号(1953/06/23、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちよつと初めに帰りますが、地方財政確保に関する床次委員の提案に対して、私たち賛成をいたしたものでございますが、今日大臣の御答弁を聞きますと、二十九年に少くとも地方財政の赤字を片づける、二十八年にはその赤字を出さないように処置するという自分の考え方は、実は非常に甘かつたという御答弁があつたのであります。これは予算委員会においても、あるいは大臣みずからもそういう御答弁をなさつておりますし、大蔵大臣もまたできる限りそういう方針で進むということであつたと記憶いたしております。ところがいよいよ予算が出て、現実にわれわれが地方財政の問題を審議する段階になつて、大臣がどうも見当違いだつたというこ……

第16回国会 地方行政委員会 第6号(1953/06/26、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 先ほどの北山委員の御質問に対しまして、防火用水槽などは、大体建設省の都市計画の一貫として一億くらい出してやつておるという御説明でありましたが、実は消防施設強化促進法案の第三條の「消防の用に供する機械器具及び設備で」こうあるこの設備は、実は広義に解釈して、むしろ防火用水というようなものもこれに含まれておる、こう考えておりました。もちろん予算を見ますと、そういうような補助の対象に出ていないのですけれども、そういう解釈に基いて行けるのではないかと、こう考えておつたのですが、今の御説明では、どうもそういうものがないことが、大体はつきりいたしたのでありますけれども、むしろ私は現在地方自治体に……

第16回国会 地方行政委員会 第7号(1953/06/30、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今国警の方の御説明をいろいろ聞きましたが、私たち、災害というものは忘れたときにやつて来るということを、今まで聞かされておつたのですが、最近はどうも災害は忘れぬうちにたびたびやつて来る。ところがどうも日本の法律を見てみると、財政法なら財政法、あるいは伝染病予防法なら伝染病予防法というふうに、災害に対するいろいろのことは、それぞれ一つ一つの法律には書いてある。ところがそれらのものが総合されて、非常な災害の起つた場合には、こういうような対策をとつて行くんだというようなことが、一本にまとまつた法律になつていないのが現状だと思います。たとえば今保安隊あるいは消防隊等もいろいろ出ているというよ……

第16回国会 地方行政委員会 第9号(1953/07/04、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 この消防施設強化促進法案によりますと、国が補助金を三分の一だけ市町村に出すことになつておりますが、こういうことになりますと、残りの三分の二を当該市町村が負担しなければならぬということになるわけであります。そうしますと、いろいろのこういう補助金等は県を通じて行われておりますので、市町村としてみれば、三分の二を自分が負担するということは、どうも財政上不可能であると思います。従つて必然的に三分の二の市町村の負担するうちの三分の一くらいは県に負担してくれという要望が強くなつて来るだろうと思いますが、県にそういうものを負担する意向があるものかどうか。あるいは政府の方で将来県が負担するような財……

第16回国会 地方行政委員会 第11号(1953/07/08、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今委員長はたくさん議題に上せましたけれども、一応地方財政法だけに限つて質疑応答をして、それに対する結論を出すようにしていただきたいと思います。
【次の発言】 一、二点御質問いたしたいと思いますが、現在地方財政は困窮をきわめております。現在地方における自治体の首長のスローガンは、平衡交付金の獲得と起債のわくの拡充ということであります。おのずから平衡交付金というものは平身低頭交付金になつている。すべての市町村長や知事が、昔のように参観交代をしなければ決定できない。しかも同時にその参観交代には起債のわくを拡充するというスローガンも加わつて来ておるわけです。政府においていわゆる資金運用部の……

第16回国会 地方行政委員会 第12号(1953/07/09、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 地方財政の赤字の問題に関連がありますので、議題になつておる平衡交付金の問題について、長官に意向をただしたいと思いますが、シヤウプ税制勧告の根本的な思想というものは、現在地方団体には大体三つの段階がある。どうしても平衡交付金というようなものでまかなわなければ、どうにもやつて行けないというものが一段階。第二段階としては、平衡交付金も少しはもらわなければならぬが、そこに相当の独立財源というものを持つているんだ。その独立財源で標準的な行政あるいは施設というものをやつて行けるが、幾分足らない。ここにひとつ平衡交付金をつぎ足して標準的なものをやる。第三の段階は、平衡交付金というものをもう全然受……

第16回国会 地方行政委員会 第13号(1953/07/10、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今の質問に関連するんですが、昨日来私は地方財政平衡交付金というものは、過渡的な処置であると理解しておつたのでございますが、シヤウプの思想とは、日本は独立国となつたので、かわつて来たと見えまして、平衡交付金は、今の部長の説明にもありますように、あるいは昨日の塚田国務大臣の説明にもありましたように、恒久的なものになりつつあると思います。そうしてこれが恒久的なものになるということになると、われわれも今後地方財政平衡交付金そのものを厳重に実行してもらわなければならぬという形が出て来るわけでございます。今年の平衡交付金の千二百五十億というものは、昨日も大臣の答弁にありましたように、これは国の……

第16回国会 地方行政委員会 第15号(1953/07/13、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今左右両派で、お前の方は芸者がどうした、お前の方は青野がたたいた、どうしたということですが、それでは議事進行ができません。今までの大石さんの発言で大体問題がはつきり出て来たように思います。ただいま道路交通取締りに関する件が問題と相なつておりまして、われわれは何も青野氏の問題を議題にしておるわけではございません。ただ道路交通取締りの問題に関連して、幾分それが参考になるという点で青野問題が出て来るだけで、主題は道路交通取締りでございますから、委員長の方で今のいろいろな発言を一応整理せられまして、まず参考人にお聞きをいただきたい、こう思うのでございます。

第16回国会 地方行政委員会 第17号(1953/07/17、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちよつと関連して質問させていただきたいのでありますが、今のようなぐあいで助役がもし教育長を兼ねるということになりますと、教育と行政というものが混淆して来ることになるわけなんです。大体教育と行政とわけるために、政府は教育委員会法というものをつくつて、地方の市町村長から教育を離した、これが教育委員会法の本来の趣旨である。ところがそれを今になつて、また助役を兼ねるというように、自治法ではつきり助役がそれを兼ねていい――これは経過規定だと思うのですが、そういう形を打出すということは、教育委員会法をつくつた本来の精神が非常にぼやけたものになる。教育委員会法の四十一条においても、「教育長は、教……

第16回国会 地方行政委員会 第18号(1953/07/18、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 関連して……。そうしますと、それは昨日私がお尋ねをいたしたときの答弁とは少し違います。現在日歩を譲つて、教育長の免許を持つている人を兼任さした場合に、あとになお教育長のいない相当の町村がある、そういうものを大体何年すれば文部省はこれを充足するかと言うたら、あなたは、その計画は現在わかりません、こう述べたのです。ところが今横路さんへの御答弁では、五万四千四十九人の中から要員の少くとも半分と、一月から三月まで養成したこの四千五百四十九人で埋めれば、大体これは埋まるという計画をお持ちのはずなんです。ところが昨日はそういう計画はありませんという答弁で、きようは計画があつたのですが、こういう……

第16回国会 地方行政委員会 第19号(1953/07/20、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 簡単に一つだけお尋ねいたします。七百四十四條の十一項の解釈ですが、これはちよつと文章を読んでもなかなかわかりかねるので、簡単にはつきり説明していただきたいと思います。
【次の発言】 表面的な解釈はその通りでございますが、もう少しつつ込んでお聞きします。そうするとこれは、七百七十七條の四項においても同様だから、個人においても同様なわけになります。そうしますと、今までの改正前におきましては、健康保険の本人と健康保険の被扶養者については、療養の給付というものはいわゆる保険者が支払うものが療養の給付だというのが、税務当局の解釈だつたと思つております。従つて、窓口で被扶養者が医者に支払う半額……

第16回国会 地方行政委員会 第21号(1953/07/23、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちよつとお尋ねいたします。固定資産税の中の償却資産に関する問題で、特に炭鉱における坑道の問題でございますが、現在固定資産などの償却資産のこの坑道の問題の決定は非常にむずかしいので、小さな市町村においてはその評価その他において、非常な困難を来しておるのが現状でありますが、実情は大体どういうぐあいになつておるのか、ちよつと御説明を願いたい。
【次の発言】 主要運搬坑道の最初の着炭点と申しますけれども、もちろん大手筋のようにボーリングも十分やつて、科学的な調査に基いたところは、これはもうこういう点が非常にうまく行くと思うのです。ところが現実に鉱産税あるいは固定資産税の対象になつて、中小の……

第16回国会 地方行政委員会 第24号(1953/07/28、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今度われわれが審議しておりまする地方財政平衡交付金法の一部を改正する法律というものは、義務教育費国庫負担のあれでは五百四十億というものが、今までの平衡交付金の中から出て行つてしまつて、そのためにここに当然平衡交付金の算定に用いる単位費用の改訂を必要とするということがおもな理由になつておる。もちろんそのほか地方公務員の給与の経費の増加というような理由もありますがになつておる。ところが現在の客観的な情勢から、当初この法案をあなたの方で提出したときとは、非常に情勢がかわつて来たということなんです。なぜならば、五百四十億というわくの中から、東京、大阪にはやらないという前提のもとに、わゆる特……

第16回国会 地方行政委員会 第25号(1953/07/29、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 固定資産税の問題でちよつとお尋ねしたいと思います。新しい税法ができて三年になるわけでありますが、現在われわれの家屋に課せられている固定資産税というものは年々歳歳上つて来る。そうするとこの上つて来る状態を考えてみると、課税標準に対する評価の仕方が適正なる時価となつているわけでありますが、ところがごの適正なる時価というのは、大体どういうものかということは非常にむずかしい点なんです。それが今われわれが家屋を売買する値段よりか安いようであります。すると売買価格でもない。といつて家を建てる再建価格かというと、それでもないようです。われわれ個人は、会社みたいな帳簿価格というものを持ちませんから……

第16回国会 地方行政委員会 第30号(1953/08/05、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 参議院から出ておる町村合併法案については、一応異存がないと思つておりますが、問題は現在のやはり客観的な地方自治の進み方というようなものを考えてみますと――現在たとえば大きな都市と言わなくても、十万、十五万の都市があります。そうするとその附近にヒンターランドとしての町村があるわけであります。ところが現在の経済的な結ばれ状態というものを見てみると、孤立的に同質的な町村が都市の周辺にあるわけです。これは経済的に見ると、その中心をなす市にみな結ばれておるわけであります。この町村合併ができて、そういう孤立的な、非常に財政力の弱い同質の町村が結ばれて行つても、それらのものがはたしてわれわれの頭……

第16回国会 地方行政委員会 第35号(1953/10/14、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 先に自治庁から伺います。先般の閣議で町村合併のために内閣が基本的な方針を決定いたしたようでございます。すなわちこの町村合併促進法が効力のある今後三箇年間の期間において、おおむね現在の一万百六十一の町村を三分の一に減少させる、こういうことになつております。そうして自治庁の方で計画をつくりまして、昭和二十八年度においては合併の進捗率が一五%で、町村の減少する数が九百九十三で、一府県の減少率が二十二だ、こういうような計画案と申しますか、目標を立てておるようでありますか、この計画を実行して行くためには、自治庁としては、二十八年度で大体どの程度の予算を、近く開かれる臨時国会に組むおつもりなの……

第17回国会 水害地緊急対策特別委員会 第3号(1953/11/03、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 長い間理事会その他でもめましたが、さきに理事会で決定をせられました諸案件並びに政府提出の諸案をこの際審議していただきたいと思うのでございますが、その前に、まだなお三、「四議員立法として提出せられるものがあるわけでございます。従つて、短期国会ではございますが、あす、あさつてとなお引続いて残りの諸法案を検討していただくことを、ひとつ確認をしていただきたいと思います。

第17回国会 水害地緊急対策特別委員会 第5号(1953/11/07、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 原さんにいろいろお尋ねいたしたいのですが、まず第一にお尋ねをいたしたい点は、三党協定によりまして、今後災害復旧の状態を十分調査をして、そうして百五十七億の融資を出すということになつておりますが、まずこの百五十七億というものの出た算定の基礎でございます。これを私はこういうぐあいに了解をいたしておるのでございます。二十八年度の発生災害対策事業費の予算に二百四十三億計上されておる。それから、すでに災害対策予備費百億の中から今度の災害に対して三十一億もう支出されておる。それから現在百億のあの予備費の中で十六億の残がある。これを今度出した。それから今度新しく予算に計上した災害対策の中の十五億……

第17回国会 地方行政委員会 第1号(1953/10/31、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 最後に一つ申し上げたい。今各委員の方といろいろ御質疑をいただいたのですが、少しわからない点がありますので、あとで資料を要求いたしたいと思うのです。今一九五四年の沖繩の関係の方の予算が大体十七億B円だ、しかも奄美群島に行くものが二億八千万B円、従つてこれは邦貨に直すと八億四千円万、こういうことでありました。同時にこれを戦前の状態に比較してみますと、一九三七年昭和十二年の奄美大島関係に行つた予算が三百十四万円になつているようであります。現在通貨を大体三百倍とみましても九億円、従つて日本を離れて沖繩の軍政下にあつた場合に八億四千万円、昭和十二年当時を現在に直して約九億円程度で、今度十億出……

第17回国会 地方行政委員会 第5号(1953/11/05、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 三党協定による百五十七億の「資金運用部資金等」という「等」は一応例外といたしても、資金運用部からとにかく百五十七億の金は出ない。しかも現実に七十六億しか資金運用部に金がない。もしこれを全部出してしまうとするならば、来年度の地方財政の資金調整のための計画も何も立たないということが、はつきりいたしたのでございます。  そこで重複しない一、二の点を今度は尋ねてみたいのですが、まず第一に自治庁に尋ねたい。この二十八年度の災害関係の地方財政計画の中に、災害関係の短期融資利子額として四億二百万円の所要額を計上いたしております。これは現在災害のためにつなぎ融資として出ておる百十八億三千万円に見合……

第18回国会 地方行政委員会 第1号(1953/12/02、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 関連して……。今横路君の質問を通じて、公募公債の状態は大体はつきりいたしたのでございますが、その答弁の中で、公募公債が二百三十五億円だと答弁された。これはおそらく当初予算の二百億と、災害関係の二十億と、今度ベース改訂に伴うところの十五億――こにれは私は公募公債と思つていなかつたのですが、これが公募公債だ、こういうことになるわけですね。そこで計二百三十五億、こう了解してさしつかえないのですね。
【次の発言】 それで二百三十五億はわかりました。そうするといま一つ、これは前の十七国会で問題になりました災害関係のいわゆる政府負担についてですが、千五百六十五億というのが大蔵大臣の言明した災害……

第18回国会 地方行政委員会 第2号(1953/12/03、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちよつと東京都の方にお尋ねしたいのですが、東京都の課税の方式は、所得を決定する場合に、地方公共団体として独自の立場から、各個人の総所得を調査しておると思われるのですが、今の発言では、国税の方の所得金額をまる厚しにされておるというお話でございますが、その通りでございましようか。その点ちよつとはつきりしていただきたい。
【次の発言】 そうしますと、客観的に見て国税で三十万円と決定をし、お宅で当然今度は国税で三十万円が妥当である、こういう認定に立つためには個個の業者について、少くとも全般にわたらなくても、抽出的にそれらの一つ一つの業種別に科学的な調査をやつて、その見解によつてこれは国税と……

第18回国会 地方行政委員会 第3号(1953/12/04、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今のことに関連しますが、今総務部長さんの御説明では、一%くらいの欠員が予算上現在ある、従つてこのくらいの人件費ならばまかなうことが可能であるという御説がありましたが、今度提出されておる二十八年度の第二次補正予算の中に、約一千八万八千円くらいの転入の予算が計上されておるのです。そうしますと、そういう予算上すでに現実に一%くらいの経費が余つておるということになれば、ここに一千万円の予算を第二次補正予算で計上する必要はないと思う。これは当然警察の転移に伴う予算が総理府の中に計上されている。そうしますと、それとの関連は大体どうなるのですか。

第18回国会 地方行政委員会 第5号(1953/12/07、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今横路さんからいろいろ質問がありましたが、一、二関連して単位費用の測定についてお尋ねしたいと思います。  昨日人事委員会で無級地を一級地に引上げる措置をやつたのでございます。しかもこれは永年にわたつて引上げる措置ではなくして、政府の今度の第二次補正予算で財政を措置したものとはまつたく別個な観点から、十二月三十一日一日だけ無級地を一級地に引上げたのでございます。そうして来年一月一日から今度は政府の原案通りにすべり込んで行く形をつくつたのであります。従つて今度の平衡交付金の単位費用の策定にあたつては、当然この原案は勤務地手当というようなものについては、おそらく政府原案を基礎にしてこれを……

第18回国会 地方行政委員会 第6号(1953/12/08、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちよつと関連して奥野税務部長にお尋ねしますが、保安隊の問題と非常に似ておる事態があるのです。それはたとえば筑豊炭田における炭鉱地帯の問題です。これはたとえばAならAという市に、四つぐらいの炭鉱があるとします。炭住の移動というものは実にはげしいのです。月に五十人、百人移動することは珍上くない。そういうふうに非常に移動がはげしいところにおいては、いわゆる一括納入の形が行われておる。炭住の社宅の内部に一々徴税吏員が人づて行つても、前の月におつた人が、今月はどこに移動したかわからない。あるいは他県に転出しておりまして、そのあとには他県から違つたものが入つて来ておる。こういうことでちようど保……

第19回国会 厚生委員会 第6号(1954/02/16、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 一、二点お伺いいたしたいのですが、それは犬の引取手がなければ、予防員が政令の定むるところによつてこれを処分することができるのです。その場合には肉は肥料にし、皮は他に利用する、こういう御説明でしたが、現在大学その他研究機関においてこの小動物を実験に使用しておるが、こういう野犬狩りで獲得した犬の引取り手がなければ大学その他に払いげるか、あるいはもつと安い値段で売り渡す、そういう方法は現在とられておりますか。
【次の発言】 ぜひそういうことをはつきり天下に周知させていただきたいと思います。現在研究機関はそういうことを知りません。従つておそらく申出手は非常に少いのではないかと思うのです。そ……

第19回国会 厚生委員会 第11号(1954/03/04、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 児童福祉法の一部改正と身体障害者福祉法の一部改正と二つにまたがる問題でございますが、この法律の改正で大きな主眼をなしているものは育成医療と更生医療の問題だと思うのであります。ことに育成医療、更生医療ともに、複雑な成形外科的な処置を必要とする問題でございますが、それに関する診療費の支払いの問題でございます。まずそれぞれの身体障害者あるいはその扶養義務者が支払いの能力があると、こう認定したときには、その支払いの能力があると認定した額だけはこれは本人が負担する、あるいは扶養義務者が負担をするということになつているのですが、そういう認定をする具体的な基準と申しますか、どういう方法でその支払……

第19回国会 厚生委員会 第13号(1954/03/11、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 先に小委員長に、一、二点この修正案に疑問がありますのでお尋ねをして、それから楠本部長にお尋ねしたいのですが、との清掃法の三条では、「この法律で「汚物」とは、ごみ、燃えがら、汚でい、ふん尿及び犬、ねこ、ねずみ等の死体」となつております。ところが今小委員長の御報告の中にありました五では、「河川、運河等に、他地域よりのごみの流入を防ぐため、河川、運河等には、ふん尿の外ごみも捨ててはならない」というように、ごみだけになつておるわけであります。そうすると、汚物というものには、糞尿、ねこの死体というようなものは一応問題外として、ごみのほかに燃えがら、汚泥があるわけですが、こういうものは捨てても……

第19回国会 厚生委員会 第16号(1954/03/18、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 あへん法案に関連して一、二質問申し上げたいと思いますが、昭和二十年に連合国総司令部の覚書によつて、けしの栽培が禁止をされたわけであります。その後昭和二十三年に麻薬取締法ができて、麻薬の使用等は相当厳重な取締りが行われることになつたわけであります。従つて昭和二十年覚書が出た当時の日本のあへんの使用量、それから麻薬取締法が昭和二十三年に出た当時の使用量とは相当の違いがあると思つておるのですが、それをひとつ、日本の必要とした使用量はどの程度になるか御説明を願いたい。
【次の発言】 もしこの法案によつて、今後日本が麻薬いわゆるけしの栽培を実施をするとするならば、国内において大体どの程度のも……

第19回国会 厚生委員会 第17号(1954/03/20、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 一、二点関連して質問しておきたい。最初に大臣の御答弁で、この二十三人の漁師の治療の主体は、日本の医学陣でやつて行かれるということを言われたわけです。ぜひそうしていただきたいと思いますが、問題は、今後わが国が原子力の国際管理を主張して行くかどうかという態度にもかかつて来る問題である。なぜならば今度実験をしておるところのビキニ環礁におけるこの原子爆弾類似のものは、超国家秘密を含んでおるものだ。この超国家秘密の原子爆弾類似の実験によつて起つたところの被害者を、われわれが詳細に総合的に調査することによつて、この超国家的秘密の原子爆弾類似のものの正体がある程度つかみ得ることになるのでございま……

第19回国会 厚生委員会 第18号(1954/03/22、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今の都築先生の御説明で非常に裨益されるところが多かつたわけなんですが、現在現地に非常にたくさんの調査団と申しますか、そういうものが行つております。ちよつと新聞で名前を拾つてみましたが、静岡大学、東大、ABCC、国立予研、厚生省、水産大学、阪大、京大、科研、保安庁、外務省、名古屋大学、民間の医者、ラジウム団体、実にたくさんな人が焼津の港に向つて押しかけて、調査研究に当つておるようでありますが、何かこういう各大学の調査された結果について、先生の東大あたりと密接な連絡でもとられておりましようか、それとも現在何もとられていないのでしようか。

第19回国会 厚生委員会 第19号(1954/03/23、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 先般医薬関係審議会設置法案について大臣に御質問いたしたわけでありますが、その際来年の一月一日から実施せられる新しい医薬分業規定の法律は、占領中にできた法律である。一面サムス分業といわれて、アメリカの占領軍の圧力によつてできたニユアンスが非常に強い。現在自由党は党の一つの綱領として占領政策の是正、あるいは国の民情に合わないものは、警察法を初め独占禁止法の緩和等、一連のものを昔に返しておられる。世間ではこれを逆コースだといつて非難をしておる面もあるが、この医薬分業については、大臣の御答弁は、占領軍からのいろいろな圧迫があつたかもしれませんが、方向としては自分は正しいと思つておるので推進……

第19回国会 厚生委員会 第20号(1954/03/24、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今長谷川委員からいろいろ御質問があつた中で、一点落ちておるところがありますので、御質問いたしたいと思います。それは五十八条に関連する問題ですが、今までは生活協同組合の設立の認可というのが比較的気やすくおりるという形ができておつた。すなわち事業計画の内容が法令または法令に基いてする行政庁の処分に違反する場合を除いては大体許可がおりる、こういう形であつたわけです。ところが今度はそういう違反する場合を除くほかに、さらに「組合が事業を行うに必要な経営的基礎を欠く等その事業の目的を達成することが著しく困難であると認められる場合」というのですが、その「経営的基礎を欠く」という経営的な認定が行政……

第19回国会 厚生委員会 第21号(1954/03/25、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 日米合同調査会の会議を昨日持たれましたが、その主体はいずれにあるかということが一つ。  いま一つは、この日米合同調査会議でアメリカ側からいろいろ情報がもらえると思うのでございますが、日米相互防衛援助協定というものについては、アメリカからもらつた情報は、祕密保護法にひつかかることになつている。おそらくこの法案は近く通ることと思いますが、この合同調査会議というものは当然しばらく続けられると思います。従つてこの法案の通つたあとにおいてもおそらくそういう問題が続けられるとするならば、そのものはこれの対象になるかどうかということ。  それからいま一つは、魚の問題は、日本の学者でも、害になる害……

第19回国会 厚生委員会 第23号(1954/03/27、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 らい予防法の一部を改正する法律案に関連して、国立癩研究所が今度できるようになつておるのですが、その位置及び内部組織は大体どういう状態になるのか、これをひとつ御説明願いたい。
【次の発言】 最終的にはまだ位置がきまつていないということでございますが、現在今のような総合的な面から考究いたしまして候補地と見られる地域はどういうところをお考えになつておるのか、できればそれを御説明願いたい。
【次の発言】 今予算のお話が出ましたが、このために三千二百九十五万七千円の予算が出ておるようであります。これは当然今御説明になりました十人の、非常勤の方を入れますと二十人くらいですかの人と、それから新し……

第19回国会 厚生委員会 第24号(1954/03/29、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 身体障害者福祉法の一部を改正する法律案の中の身体障害者福祉司についてでございますが、この福祉司の任務というのは相当専門的な、ある程度心理学あるいは医学等の知識を必要とするわけでございますが、これはいただいた資料によつて調べてみますと県が四百八十二人で市が三百四十八人、計八百三十人を現在地方公共団体は職員として持つておるようでございます。県については身体障害者福祉司を置かなければならないという義務規定になつておるが、市町村の福祉事務所においては、これは置くことができるという任意的な規定になつておるわけですが、問題は今後更生医療の普及徹底をして、その適正を期するためには当然末端の市町村……

第19回国会 厚生委員会 第25号(1954/03/30、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 厚生大臣が御出席でございますので、大臣に、メーデーで皇居前広場使用の件についてお尋ねいたします。先般来木村厚生次官から総評の柳本メーデー実行委員会の事務局長に場対して、正式に文書で使用まかりならぬとの通告をいたしておるようでございます。過去においてすでに皇居前広場は五回にわたつてメーデーに使用いたしておるのでございますが、どういう経過で厚生当局としてはこの皇居前広場を国民大衆のために使わせないという決定に相なつたのか、要約してまずそれを御説明願いたい。
【次の発言】 この皇居外苑の広場は、これは国有財産法のいわゆる公共の福祉用財産に当ると思つておるのでありますが、これが公共福祉用財……

第19回国会 厚生委員会 第26号(1954/03/31、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 前二回の質問を通じまして大体大臣の答弁を総合して考えてみますと、サムス分業というものは日本の医療の方向から考えると、これは大体正しいものである。なぜそれが正しいかといいますと、医療の合理化をこの分業によつて行うことができるからだ、しかしてその医療の合理化とは大体どういうことか、医療の合理化とは医師並びに薬剤師が専門技術者として十分尊重される姿ができ、同時に患者すなわち国民大衆が分業することによつて非常な便利を受け、同時に現在の負担しておる医療費よりか下る、下らないにしても現状よりか上らない、こういう二つの面がすなわち合理化なんだ、こういうことであつたのでございます。また昭和二十五年……

第19回国会 厚生委員会 第27号(1954/04/01、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 昨日主として医療に対する国民の経済的負担力というものを一応お聞きいたしましたところ、大体国民所得の三%前後、こういうことでございました。それからさらにその三%に該当するであろうと推定せられる千五百億円というものの内容についてお聞きいたしたのでございます。その結果大体において、五万の民間の医師は、大体年間において医療費として入つて来るものが七百五十億前後である。従つてこれを一箇月に引直してみると十一万ないし十二万円が医師に入つて来る収入となる。そうしますとその経費に当るものが六〇%ないし六五%、それから実収入となるものが三五%ないし四〇%、従つて実収入は四ないし五万円である、こういう……

第19回国会 厚生委員会 第28号(1954/04/02、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 一昨日以来の質問に引続いてやりたいと思います。  昨日医者の一箇月の平均的な稼働点数四千九百点ということについて久下局長に確認を求めたのでありますが、ちようどいなかつたので、速記を見たら大体はつきりいたしました。大体四千九百点の答弁をしているようでございます。すなわち総経費は医者が一箇月に通常の場合働くであろうといういわゆる稼働点数というもの、これが四千九百点ほどでございますが、それの四千九百点で除して得ましたものが平均の単価になつているわけでございます、とあります答弁を岡委員の質問に対してやつておりますが、大体四千九百点間違いないようでございます。そこで昨日からの質問を続行いたし……

第19回国会 厚生委員会 第29号(1954/04/03、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 私昨日少し腹を立ててやめましたが、きようはまだたくさん残つております。たとえば技術者の問題、分業と社会保険の問題、分業後における製薬業のあり方、分業後における薬局のあり方というような基本的な問題の討議が済んでおりません。しかしいくら討議をしても、われわれは国民所得の三%のわく内では分業はできないと思う。私はいろいろ具体的な数字をあげて御質問をしたいのでございますが、厚生当局のそれに対する確信のある、科学的な、計数的な根拠に基いて御答弁が得られなかつたのでございます。それでもう私やる気がしなくなりましたのでやりませんが、たださいぜんの青柳委員の質問に関連して重大な発言がありましたので……

第19回国会 厚生委員会 第31号(1954/04/06、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となつております医薬関係審議会設置法案に関しまして、一応法体系を整えるという意味において賛意を表したいと思うのでございます。  わが党といたしましては、一応昭和二十六年に、この母法のできる当時においては、賛成いたしておる関係上、法体系を整えるという点で賛意を表するのでございます。しかしわれわれ社会主義政党として、根本的に医薬分業をやることが、国民大衆の幸福になるかどうかという点については、なおわが党といたしましても慎重考慮を要する点でございます。本委員会における審議の経過にかんがみてみますときにおいては、大体においてわれわれがこの医薬分……

第19回国会 厚生委員会 第32号(1954/04/07、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 大体佐藤委員からおもな点の御質疑があつたようでございますので、一、二点重複しない点だけお尋ねいたしたいと思います。  まず厚生年金制度を考える場合に、やはりその時代の背景というものをわれわれは考えなければならぬと思うのです。日本における厚生年金は、昭和十六年の太平洋戦争に突入する直前にこの制度ができて来ておるわけです。考えてみますと、その年金制度はやはり二つのねらいを持つておつたのではないかと思われます。その一つは当時の産業戦士の老後の生活を保障する、こういう一つの面、いま一つは、当時の国家財政というものに対して一つの財政上の資金を確保しようという面があつたと思う。すなわち強制貯蓄……

第19回国会 厚生委員会 第37号(1954/04/16、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ただ一点だけお聞きしておきたいと思います。それは健康保険の被保険者と厚生年金の被保険者の関係ですが、厚生年金は七百六十七万の被保険者があるという御説明があつたのですか、健康保険は現在幾らありますか。政府管掌と組合管掌で約一千万ぐらいじやないかと思いましたけれども、その数字をお知らせ願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、そこに約四、五十万の開きがあるわけなんですが、健康保険法と今度出ました厚生年金方との被保険者の適用事業場を比較してみますと、ほとんど一致しておるわけです。その開きはどういうところから出て来たのでしようか、その点を御説明願いたいと思います。

第19回国会 厚生委員会 第38号(1954/04/20、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 厚生年金の方ですが、第六条の一項の二号で「前号に掲げるもののほか、国、地方公共団体又は法人の事務所であつて、常時五人以上の従業員を使用するもの」こういうことがあるわけですが、「国、地方公共団体又は法人の事務所」、こういうことで、一応この六条で対象の事業場になつておりながら、同時に今度は十二条で適用除外になつておるわけであります。十二条の一項の一号の二で「地方公共団体の事務所に使用される者」、こうなつておるわけです。この間の調整はどういうぐあいになるのですか。それからまた具体的に六条で対象になるもの、それはどういうものなのでしようか、それをちよつと御説明願いたい。

第19回国会 厚生委員会 第41号(1954/04/23、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 先般当委員会において、多分三月二十日であつたと思いますが、皇居前広場の使用に関して、たびたび問題が起るので、具体的な使用許可の限界及び今後こういういろいろの紛争の起らないように、大臣の解決の方針を至急決定してもらいたいという要望もいたしておつたのでございます。当時大臣の御答弁は、滝井さんの御質疑、御趣旨ごもつともでありますので、十分検討をするということでございましたが、また五月一日がやがて参ろうとしておりますが、どういう解決の方針で行かれるのか、それをまず御答弁願いたいと思います。
【次の発言】 お尋ねしますが、政府は五月三日に例年憲法の記念祭典を行つておつたと思いますが、本年もこ……

第19回国会 厚生委員会 第42号(1954/04/28、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 三ページの「都道府県ハ市町村ニ対シ市町村が前項ノ規定ニ依リ行フ鼠族、昆虫等駆除ニ関シ計画ノ樹立、実地ノ指導其ノ他必要ナル措置ヲ講ジ及政令ノ定ムルトコロニ依リ之ニ必要ナル人員ヲ置クベシ」という、これの必要な人員を置かなければならぬということに対する補助金は、現在どうなつておりままか。
【次の発言】 これは平衡交付金でなくて、法律では補助金でやることになつておるのじやないですか。この前の環境衛生監視員のあれと同類のような状態じやないですか。私は二十八年度補助金の大蔵省の資料をちよつと見てみたけれども、どうも載つていないように思われるのですがどうなんですか。

第19回国会 厚生委員会 第46号(1954/05/14、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 大蔵省が来るまで待ちます。
【次の発言】 けつこうです。
【次の発言】 医療単価の構成については私も質問したいと思いましたが、岡委員から御質問があつて大体わかりましたので省略させてしただきまして、少し根本的な問題を大蔵省立合いの上でお聞きしたいのですが、私は現在社会保険は一つの行き詰りの状態が出て来たと思うのです。保険局長は、現在の社会保険はなお今の姿でどんどん進展していると思われるか、それとも行き詰まりつつあると思われるか、この点の見解をお聞かせ願いたい。
【次の発言】 詳細な御答弁をいただきましたが、千丈の堤もありの一穴からという言葉がございます。やはりこれは客観的な全般の情勢……

第19回国会 厚生委員会 第48号(1954/05/20、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 関連して。今警視総監のいろいろな御説明で大体大要はのみ込めたのでございますが、第三国人が非常に覚醒剤の製造に関与をしておるというお話もあつたのです。これは国警の刑事部長さんにもお尋ねしなければなりませんが、麻薬の密輸入には大体百億の金が動くということは、この前薬務局長からもそういう推定的御説明もあつたわけですが、ヒロポンで大体どの程度の金が動いておられると御推定になりますか。これは全国的なごくあらましの推定でけつこうでありますが伺いたい
【次の発言】 この覚醒剤の経験をした青少年が非常に多いということですが、実は新聞その他の推定によればその経験のある者が百五十万といわれておりますし……

第19回国会 厚生委員会 第49号(1954/05/25、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今長谷川先生からいろいろ結核の実態調査の全貌に関連して質問がありましたが、重複しない二、三の点についてお尋ねしたいと思います。長谷川さんに対する御答弁の中に、結核対策というものについては、この実態調査の結果再検討することが必要である、従つてそれのための機関をおつくりになる、こういうことでございましたが、そうしますと大臣のお考えでは、この結核実態調査をごらんになつて、今までのわれわれの、たとえば結核の死亡者に十か十二をかけたものが患者の数であるというような、きわめて不確実な推定でやつておつたものが、非常に大きな誤りであつた。従つて今までの結核対策全般については大きな齟齬を来しておつた……

第19回国会 厚生委員会 第50号(1954/05/26、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 いろいろ法律の内容についてはこの次お伺いしたいのですが、根本的な問題をひとつ伺いたい。さいぜん柳田さんも触れましたが、水利権の問題です。現在日本の都市近郊を流れておる河川を調べてみると、年々いわゆる流水量というものが減つて来ておるのでございます。この減つておる理由は、上流における森林の伐採その他が大きな原因だと思うのでございますが、減つて来ておることは事実です。従つて、近代的な都市を建設して行く上においては、必然その都市の内部に化学工業や重工業が起り、それを取巻いて莫大な人口が起つて来る。この工業用水と飲料水というものは不可欠なものです。従つて、たとえば京阪神、あるいは北九州等にお……

第19回国会 厚生委員会 第52号(1954/05/28、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちよつと関連して最後にお尋ねいたしておきたいのですが、日本の今の一年間の製造は三百九十グラムと申しましたが、その内訳――それがアンプレにどのくらいなつて、錠剤にどのくらいなつておるか、それをちよつとお知らせ願いたい。
【次の発言】 そうすると、その三百五十グラムの原末、それは大体どういう方面に使用されていますか。それがさらにまた錠剤の製造あるいは注射薬の製造にまわつているものか。それとも全然別個の研究用その他にまわつているのか。その点をちよつと伺いたい。
【次の発言】 そうするとどうもちよつとおかしくなるのですが、三百九十グラムというものが原末と錠剤とそれからアンプレ、こう三つにわ……

第19回国会 厚生委員会 第53号(1954/05/29、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 精神衛生法の一部を改正する法律案の六条の二に、「国は、営利を目的としない法人が設置する精神病院及び精神病院以外の病院に設ける精神病室の設置及び運営に要する経費に対して、政令の定めるところにより、その二分の一以内を補助することができる。」ということになつておるわけです。六条の一項においては都道府県の設置するものについては、国はその設置及び運営に要する費用の二分の一を見るのですが、そこで問題は市町村の設置する精神病室に関するものでございます。営利を目的としない法人に二分の一の補助があるわけなんですから、当然市町村の精神病室にもあつてしかるべきが筋だと考えられるのです。私も提案者の一人に……

第19回国会 厚生委員会 第54号(1954/06/01、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今の審査問題に関連して、一般的なことを少し御質問申し上げておきたいのですが、今柳田さんからの御質問に対して、監査の対象となるものは府県の審査委員会の結果、それから患者の実地調査、主としてこういう二つの点を基礎にして審査の対象になつていることは、私はよく存じておるわけです。そこで、問題は審査委員会なんであります。御存じの通り、私も審査委員を経験したことがありますが、戦争中でありましたけれども、二千枚ぐらい審査をさせられるわけです。そうすると、自分の郷里から福岡まで出て行くわけですが、朝一番で出て行つて、夕方までに帰つて来なければならない。その間に二千枚やらなければならないというので、……

第19回国会 厚生委員会 第55号(1954/06/02、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 先般水利権の問題の質問をしておりましたが、その後一、二残りがありますので、質問を続けさせていただきたいと思います。  まず第一に水道と消防との関係でございます。政府提案の水道法案の二十五条に、消火栓を上水道事業者はつくらなければならぬことになつておるわけです。最近における消防自動車の発展というものは、在来の小さい水道の鉄管では間に合わない状態が各地に出て来ておるわけです。従つて新しい消防態勢を都市というものは当然確立して行かなければならぬことになるわけです。そうしますと消防態勢の確立は――同時に水道に消火栓の設置をこれは義務づけることになつておるわけですが、そのためにすべての水道の……

第19回国会 厚生委員会 第56号(1954/06/03、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 私は関東財務局管財部長さんにお尋ねしたいのですが、財務局とそれから板橋区長との契約ですね、これは契約するにあたつては、その家屋の貸付の目的ということがはつきりうたわれておるわけなのです。従つてその目的以外のものに、たといこれが地方公共団体の区であろうと何であろうと、目的以外のものに国有財産をかつてに使うということはできないのじやないかと常識的に考えられるわけなのです。今のいろいろの御議論を聞いておりますと、どうもわれわれ初めて聞くので、その土地がどこの土地なのかということもちよつとはつきりしないのですが、ひとつ財務局の方からこの国有財産がどういうぐあいにして区との契約になつたものな……

第19回国会 厚生委員会 第57号(1954/08/11、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今柳田、岡両委員からいろいろ御質問がありましたので、重複する点を省略して、簡単に二、三の点を御質問いたしたいと思いますが、問題はやはりパーセントの問題だと思うのです。輸入病変米の措置に関する覚書によれば、含有率が〇・三%未満のものは配給日数に制限がない。〇・三%以上のものについては、〇・三%から一%が五日、一%から一・六%が三日、一・六%から二・五%が一日、こういうことになつておるわけですが、問題はこのパーセントの意味するものだと思うのです。たとえばきよう検査をいたしましてこれが〇・三%以下だ、従つてこれは無制限に何日も配給していいわけだが、一応現在の外米の配給基準というものは、た……

第19回国会 厚生委員会 第58号(1954/08/12、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今四人の先生方からいろいろ科学的な詳細な御説明をいただいたのですが、昨日来私たちが厚生大臣やその他の方々にいろいろ質問をした点とは、まつたく先生方の御意見が異つておることを発見してちよつと唖然としておるわけであります。昨日の大臣の答弁は、科学的な根拠に基いてやつた、そういうものも参考にして総合的な結論を出したのが、この農林、厚生両省内での次官の覚書の結論になつた。それをきようは、まつたくうそとまでは言わなくても、非常にそういう覚書というものが信憑性のないものという感じがしたのです。しかし現実はやはりここに八万トンばかりのこの黄変米をどうするかという、こういう具体的な現実的な問題にわ……

第19回国会 厚生委員会 第59号(1954/08/13、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 大臣がおられないので、大臣に対する質問はあとに保留させていただきまして、現在日本の医療行政の中で一番大きな比重を占めるのはこれは結核対策だと思うのでございます。この日本の結核医療行政というものは、制度の上から見ても予算の上から見ても、あるいはその結核の実態調査をした結果に対するいろいろの対策というようなものから考えてみましても、結核行政が転換強化を必要とする時期に来ていることは、これは衆目の一致するところだと思うのでございます。ところがそういう転換強化を必要とする現在の段階において、厚生省は大体具体的にどういう制度的な、あるいは予算的な転換をやろうとするのか、これをひとつ関係局長か……

第19回国会 厚生委員会 第60号(1954/10/01、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今いろいろ御説明をいただきましたが、どうも総括的なものを見ますと、診察とか投薬とか注射、処置というものについて費用から換算した点数というものが出ているわけです。私たちはやはり技術料というものを評価する上においては、やはり手術というものがここに換算された点数として出て来なければならぬと思います。従つてたとえば虫様突起手術とか、婦人科で言えば卵巣の摘出術というような重大な手術のいわゆる換算された点数の資料を出していただきたいということです。それからこの医療費体系の問題でやはり技術料が一番問題になるわけですが、この場合のいわゆる医師でも薬剤師でも同じ技術料です。医師で言えばG1=(1+α……

第19回国会 厚生委員会 第61号(1954/10/02、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 さいぜん厚生大臣の答弁の中で、久保山さんの解剖にはアメリカの方も立ち会つたというお話があつたのですが、そういうようにアメリカ自身が日本の二十三人の漁夫の被爆について関心を持つておるとするならば、おそらく厚生省にもわかつておるのじやないかと思うのですが、マーシヤル群島の原住民が水素爆弾の実験によつて二百三十名か三百三十名か犠牲になつておるわけです。従つて当然アメリカの医学陣もこれらのものについて相当調査をやりあるいは治療に当つておると思う。アメリカが日本の二十三人の漁夫の解剖に立ち会うなら、アメリカの原住民に対する治療なりあるいはその予後、経過等についての資料というものも厚生省はいた……

第19回国会 厚生委員会 第62号(1954/10/04、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 少し専門的にもなりますが、大臣がちようどいませんけれども、どなたでもけつこうですから、大臣にかわる御答弁をいただきたいと思います。この診療報酬体系を一読した結果直感することは、現在の日本の医療制度というものは非常に多くの矛盾欠陥を持つておるけれども、この医療費体系というものは、その矛盾を断ち切つて前進をする方向を、私たちは何ら見ることができないということなんです。現状に跼蹐をして、現状にとらわれて、現状の中に埋没をしようとしておる傾向が非常に強いということを、結論として言わざるを得ません。そこでそういう結論に立つて質問をするわけですが、その前にきわめて重要なことは、医療費体系と分業……

第19回国会 厚生委員会 第63号(1954/10/05、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今の答弁は、昨日私が要求したことに幾分関係があるかもしれぬけれども、具体的に関係がない。時期の推移に応ずる修正というものが、この二十七年を基礎にした医療費体系には加えられなければならぬ。すなわち時期のずれのスライドをどういうぐあいに、どういうフアクターを加えて時期を修正するか、その修正する具体的な方法を出してもらいたい、こういう要求なんです。医務局長は、点数の改訂や物価の異動等を当然加味しなければならぬ、こういう答弁をされておるわけなんです。従つてそれに対する具体的な調整のフアクターを出してもらいたいというのが私の要求だつたわけです。今健康保険の御説明をいただきました。これも一つの……

第19回国会 厚生委員会 第64号(1954/10/06、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 昨日の質疑の際に、一応きよう必要とする資料的なものを要求し、同時に個人的にもあとで要求をいたしておつたのでございますが、薬務局や医務局で準備ができておると思いますので、質問に入りたいと思います。  まずきようお尋ねいたしたいことは、新医療費体系と薬剤との関係でございます。先般当委員会で、昭和二十七年の医薬品の生産高が六百二十八億と出て来たのでございます。従つて昭和二十八年の生産高は幾らだ、こういうことをお尋ねいたしましたところ、資料がないということでございましたので、きように留保されておるわけですが、まずそれを御答弁願いたい。

第19回国会 厚生委員会 第65号(1954/10/07、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 少しつつ込んで御質問したいと存じます。まず岡本さんにお尋ねいたしますが、現在各地方公共団体で国民健康保険をやつているところは、昨年以来二割の医療給付費の国庫負担ができたために、今まで各市町村の一般会計から国民健康保険の特別会計に相当の金をつぎ込んでおります。ところがこの二割国庫負担の実現によつて、地方財政の赤字と相まつて、一般会計から国民健康保険の特別会計につぎ込む金の量が非常に減つて来た。そして政府からもらつた二割と保険料によつて医療の給付をまかなうという傾向が非常に出て参りました。これは現実に私が調査しても、私の住んでおるところでもそういう傾向が顕著に現われて来た。そうしますと……

第19回国会 厚生委員会 第66号(1954/10/08、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 神崎先生に一、二点お尋ねしたいのですが、私たちが今ここで議論をしております場合に、総医療費という概念が論議をされていないわけです。先生はこの際総医療費というものはどういう概念とお考えになるか、これをお聞きしたいのです。  現在質問その他を聞いてみると、総医療費というものと医師に支払う総医療報酬とが混同されて議論が行われている感じがするのですが、この臨時診療報酬調査会において私たちが論議をした総医療報酬Sというものは、医者の診療に対する報酬をS1とし、調剤に対する報酬をS2として、シグマS1プラス・シグマS2なんです。ところでこの総医療費というものは、これにプラスのシグマS3プラス・……

第19回国会 厚生委員会 第67号(1954/10/09、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今高橋委員から御質問があつた点はきわめて重大な点を含んでおりますので、ちよつと関連して二点ばかりお尋ねしたいのですが、大臣の談話は、私はここに共同、政治十一号、二十九年十月七日のを持つておりますが、「一、医薬分業は二十六年に法律で決定、明年一月実施することになつているので、政府は既定方針通り準備を進めている、国会において反対意見が強いが、これは同法の実施をやめるということより、同法の実施を延期するかどうかということになろう、医薬分業は医者の収入をへらすことなく、国民の負担をふやすことのないようにはかりたい、保険単価引下げ問題は私はすでに解決したと思つている」こういう談話になつておる……

第19回国会 厚生委員会 第68号(1954/10/11、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 それは重大なんですよ。実は私はそれをあとで質問しようと思つたのですが、幸い出て来ましたから関連させていただきますが、昨日も大臣は、往診料は診察料の中に含まれるという重大な発言をした。しからば六・二〇三点という初診料はどうして出て来たかと言うと、総経費を総点数で割つて、そこにアルフアならアルフアというものが出る。それを今度は個個の診療行為の費用、すなわち初診は七十三円八十八銭、これをアルフアで割つて、そこに六・二〇三点というものが出て来たのでしよう。そうすると、六・二〇三点の中には往診は入つていない。個々の診療行為における往診の費用というものは二百十二円三十五銭です。そうすると、もし……

第19回国会 厚生委員会 第69号(1954/10/12、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 関連。大臣は、あらゆる方法をもつて協力をしてもらうような方法をとつて行く、最善の方法、できなければ次善の方法をとる、こういうことでございました。大臣も多分御存じだろうと思いますが、この出て来ておる新医療費体系というものが赤字の上に立つているということは大臣は御存じでしようか。
【次の発言】 そうしますと、赤字の上に立つておるこの新医療費体系をそのままに実施をすればどういう結果が出るかということなんだ。これは医療機関の荒廃と、そして医療従事員の医者、看護婦あるいは薬剤師諸君の過度の労働と、あるいはそうでなければ診療内容の低下が起ることは火を見るよりも明らかなんだ。そうしますと大臣は、……

第19回国会 厚生委員会 第70号(1954/10/14、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 質問中でございますけれども、ちようど副総理の出席を要請いたしておりましたところ、非常に御多忙中にもかかわらず御出席いただきましたので、長谷川先生に非常に失礼でございますが、簡単に五点だけお尋ねをいたしたいと思います。副総理も内閣を代表した答弁として簡明率直にお答えを願いたいと思うわけです。  まず第一点は、現在私たちの委員会にかかつておる新医療費体系は、旧来の医療費の不合理を是正して、医師、歯科医師、薬剤師の適正な技術料と薬価の基準を定めるために出発したものなんでございます。先日この新医療費体系というものが閣議に報告されたと聞いております。これは日本の医療制度の根本をゆさぶる医療革……

第19回国会 厚生委員会 第71号(1954/10/15、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 大臣がおいでたら、大臣に対する質問があるのですが、それは古屋委員が先に申出がありますので、古屋委員が終つてからでけつこうでございます。  これは主として保険局長にお尋ねをいたしたいのですが、医務局においても当然こういうことはお考えになつておることだと思いますから、医務局の方に御答弁を願い、なお補足するところがあれば医療課長からでも御答弁を願いたいと思います。  その前に、先般東京都のどこかの社会保険出張所で老けつこうだから、具体的にこの体系の点数を、昭和二十七年の三月でも十月でもけつこうだから、当てはめた資料をつくつていただきたいというお願いをいたしております。それができておれば委……

第19回国会 厚生委員会 第72号(1954/11/19、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 先般十月に二週間にわたつて新医療費体系の審議を真摯な態度でやつたのでございます。本日、われわれの手元に出しておりますこの資料は、当委員会には付託をしないということを大臣が明言をされております。従つてこういうこまかい問題は、専門的な機関である中央社会保険医療協議会にひとつ御諮問になつてしつかり御検討をお願いいたしたい、こう思うわけです。大綱については、先般来の御言明があつたように、臨時医療保険審議会がやることになつておるわけでありますから、私たちは医療費体系に関連のある部分について、参考的にいろいろお尋ねをすれば足りるというのが、この前の大臣の基本的な答弁ではつきりいたしております。……

第19回国会 厚生委員会 第73号(1954/11/20、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 新医療費体系に基きましてできまた点数の主としたねらいというものは、現在の社会保険の欠陥を少くとも補正をする方向に向いておらなければならぬと思います。現在の社会保険の一つの大きな欠陥は何かと申しますと、これを一言にして言うならば、事務が複雑であるということなんです。今度の社会保険の新しい点数は、どういう点で複雑怪奇な現在の社会保険の事務を簡素化しようとする方向に向つておるのか、端的にひとつ御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 こういう医療の一つの大きな革命をやろうとするからには、当然そういうことも考えられなければならない。ところがこれはますます事務を複雑化しておるということなん……

第19回国会 大蔵委員会 第31号(1954/03/30、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 関連して……。今春日委員から社会保険の課税の問題に関する重要なポイントについての御質問が行われましたが、私社会保険の問題を割合に専門的に当つておりますので、一、二点質問しなければならぬと思います。三年前にこの問題が決定をせられた経緯を考えてみますと、大体において当時の一点単価が十一円五十銭、甲地は十二円五十銭、こういうものではやつて行けないというので、当時の医師会の幹部と厚生当局との間の政治的な取引によつて行われたのがこの問題でございます。ところがその政治的な取引で行われた問題、同時に課税の問題として閣議決定となつて現われたのが、いわゆる二五%から三〇%の課税を社会保険についてはや……

第19回国会 地方行政委員会 第40号(1954/04/07、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちよつと大蔵当局にお尋ねしたいのですが、現在地方財政の赤字が三百八十億あるわけなんです。もしこの六十七億というものがほんとうに一般会計から地方財政に移らないということになれば、これは大問題なんです。で、私は特に一般的な国の財政の運営の仕方について尋ねたいのですが、しやし繊維品消費税八十五億、これも怪しい、それからしかも現在三党の予算修正において、予備費の中から五十億というものはもう使われちやつた。そうすると今度はこれで六十七億―予備費は百七十五億だから、全部これは食つちまう。そうすると大体大蔵省は、ことしの財政は何か緊急の場合ができたら、もう一文も出せぬということになるが、これはど……

第19回国会 予算委員会 第10号(1954/02/11、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 現在の日本は、冷厳な事実として非常に国土が狭く、資源が少く、人口が多い。この現実を無視しては、日本の政策は私は立たないと思う。この現実の日本に対して盛んに宣伝せられておることは、外敵の侵略の脅威でございます。しかし客観的な世界の情勢を見てみますと、すでに世界の輿論というものは、侵略に対して非常に反対の輿論が出て来ております。また原子兵器の発見並びにそれの発達というものは、ますますその輿論に拍車をかけております。従つてここ当分は世界のいずれを見ても外敵が侵入々して来る、あるいは第三次世界大戦が起るという状態は、まつたく遠のいておるのでございます。こういう情勢から考えると、現在の日本に……

第19回国会 予算委員会 第21号(1954/03/02、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ただいまいただきました自衛隊法案要綱、防衛庁設置法案要綱ともに極秘の刻印が押されておりますが、現在日本にはまだ防衛機密法もなければ軍機上の機密もないのでございますが、なぜこれに極秘の刻印を押さなければならなかつたか、御答弁を願います。
【次の発言】 閣議にかける前にこの取扱いを慎重にするために極秘を押したのであつて、対社会的に見れば、これは何でもない、こういう意味なのです
【次の発言】 三党の防衛折衝については、すでに対外的に、先般この委員会においても、中曽根君は堂々と発表された。しかもその三党防衛折衝の線に沿つて大臣は案をつくると言われておる。従つて大体において、その基本的な精神……

第19回国会 予算委員会 第27号(1954/03/20、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ただいま議題となつております昭和二十八年度一般会計予算補正(第3号)につきまして、日本社会党を代表いたしまして反対の意を表明するとともに、社会党両派の提出による編成替を求める動議に賛成するものでございます。  政府はさきに二回にわたつて提案をいたしました義務教育国庫負担法の臨時特例に関する法律案が、憲法二十六条の義務教育無償の原則と教育の機会均等の原則を無視した、教育と地方自治破壊の悪法であるとの強い世論の反対にあつて流産をするや、補正予算は組まずとの前言をひるがえして、ここに東京、大阪、神奈川の三府県の義務教育職員給与費の国庫負担金二十七億八千万円を提出して参つたのでございます。……

第19回国会 予算委員会 第29号(1954/04/14、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 松原委員の関連で、松原委員が申したところの地方財政、兵器産業等について御質問いたしたいと思います。  まず予算の自然成立に伴う地方財政の問題にについて、特に大蔵大臣に御答弁願いたいと思います。今度吉田内閣は五ないし一〇%の物価引下げと国際収支の均衡を目標に、政策的には三本の大きな柱を立てておるわけです。すなわち金融の引締めと、外貨予算の削減、一兆円のわく内予算の実行、ところが、この三つの柱の影響というものは、昨日も大蔵大臣が言われたように、いろいろな面に現われて来ました。すでに物価はわれわれが予期したよりか早く下つて来た、三%下つて来た、あるいは失業者等においても、政府は年間四十七……

第20回国会 厚生委員会 第4号(1954/12/06、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ただいま提出せられました特別措置法の内容については、私これで異議ないと思うのですが、この国民保険の現在のいろいろの実態について、関連して一、二お答え願える部分はお答えを願い、ここでお答えできない部分は、あとで資料でけつこうでございますから、出していただきたいと思うのです。それは、現在地方財政というものは、昭和二十八年までの赤字の累積が四百六十二億あるといわれております。従つて、こういう赤字の累積の中において、戦後の発足して間もない国民健康保険、いわゆる組合運営から市町村が運営の主体になる、こう切りかえられてからまだそう時日のたつていない現状において、地方財政が非常に窮乏をしておると……

第20回国会 予算委員会 第2号(1954/12/03、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 昭和二十九年度の予算を組む当初から、大蔵大臣は自信満々補正予算を組まないという主張を再々繰返して来られたのでございます。ところが今日、一応災害対策費は別といたしまして、こういう補正予算を組まなければならなかつたその見通しの根本的な誤りはどういうところにあつたか、率直にひとつ御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 そうすると、今の御答弁では大して見通しの誤りはなかつたように聞えるのですが、私は国家というものも生き物だと思います。ちようどわれわれ人間と同じように国家は生き物だ。そうしますと現在、今の大臣の答弁等を見てもわかるように、政治家というものが率直に自分の責任を明白にして、そ……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 社会労働委員会 第3号(1955/03/28、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 関連して。そうしますと、あなたの方でこの提案理由の御説明をなさった中に、三十年度予算については、いまだ成立もいたしておりませんので、現況においては予算上可能と認めがたい、こういう工合に断定をされてきておるわけです。今の御説明では、白紙だ、こうおっしゃった。従って、それならば、この提案理由を、三十年度予算も成立していないので政府としては白紙で臨みたい、こういうことにしてもらわなければ困るわけです。こういうように、予算上認めがたいということになれば、四月、五月の暫定予算の中で、アルコール専売に関する予算が特別会計で出てきておるわけです。そうしますと、他の一般公務員の地域給というものは、……

第22回国会 社会労働委員会 第4号(1955/03/29、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 厚生行政一般に関する質問をいたしたいと思いますが、特に一、二の点について重点的に質問をいたします。幸い大臣のごあいさつにありましたように、新進気鋭の川崎厚生大臣を迎えたのでございますから、非常に難路の多い日本の厚生行政も、おそらくその難路を克服して、福祉国家の大平野に入ることができることを確信をいたしております。そこで、昨日予算委員会も終了して、一応衆議院を四月、五月の暫定予算が通ったのでございますが、その予算委員会の審議の過程を通じて、私は一つの異様な問題にぶつかりました。それは、鳩山内閣の公約の一番大きなものは、社会保障制度の拡充強化ということであったのでございます。ところが、……

第22回国会 社会労働委員会 第7号(1955/05/10、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちょっと二、三点関連して質問します。  実は保険料率が千分の六十から千分の六十五まで引き上げられるわけですが、問題は、減税を政府は今度三百二十七億からやることになりました。ところが実際に減税を受ける人というものは、下の方の低額所得者というものは全然減税を受けない。たとえば一万円とか一万三千円月収のある人は受けない。ところが、この人たちの健康保険の保険料というものは千分の六十で、たとえば、一万円の人ならば健康保険で三百円取られる。それから一万三千円なら四百二十円取られる。そうすると、同時に千分の六十五に上れば、その比率に応じて三百円なり四百二十円というものは上ってくることになる。しか……

第22回国会 社会労働委員会 第8号(1955/05/11、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 きょうは予算に関する疑義を少しお尋ねしたいと思います。実は予算書の見方を専門員からいろいろ習ったのですが、どうもこの大きな予算書を厚生省からもらっても、これと幾ら引き合わしてもわからないのです。ところが結論は、これはわからぬようになっているのだということでございます。それで少し聞きたいのですが、一ページの医薬分業関係費一千三百十四万五千円でございます。いろいろのところからここに――一、二、三、四、五、六と集めて盛られているわけですが、私はこういう医薬分業関係の調査というものは、ばらばらであってはならぬと思うのです。これはやはりどこか、統計調査部あたりが、主になってやるのだろうと思う……

第22回国会 社会労働委員会 第9号(1955/05/12、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 今、生産の問題が出ましたが、実は大日本生産性本部というものができておりますが、大臣は特に経済閣僚懇談会に、自分は労働大臣であるが入っておるのだということを、いつか、多分予算委員会か何かで自慢をして言われておったことを、私も聞いたことがあるのですが、この大日本生産性本部に対する大臣の考え方をちょっとまずお述べ願いたいと思います。
【次の発言】 どうも今の大臣のお話を聞いてみると、経済閣僚懇談会に出られておる大臣としては、少し意見が消極的で、どうも何か生産性本部に対する積極的な意見の展開がなかったようですが、実はこの生産性本部というのは、まだ皆さんあまり気づいておられないようであります……

第22回国会 社会労働委員会 第11号(1955/05/17、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 関連して。健康保険法五十五条によって、駐留軍労務者の継続給付が非常に多いことが、赤字の一つの大きな原因になっておるということでございますが、この継続期間の多い疾病は何ですか。
【次の発言】 他の健康保険組合に見られない程度に、駐留軍労務関係者に結核の発病率が高いということは、これはやはりその労務自体に非常な無理があるのか、あるいは何かそこに具体的な理由がなければ、駐留軍労務者だけが他の健康保険組合より継続給付が多いという具体的な原因は、私は出てこないと思うのです。何か労務管理の上に非常に無理がありまして、労働の強化が行われておるとか、何かそういう具体的なものがなければ、同じ日本の環……

第22回国会 社会労働委員会 第14号(1955/05/26、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 資料の追加をお願いしたい。さいぜん堂森委員から資料の要求がありましたが、あれをもう少しこまかく分けてもらいたいと思います。それは国立療養所と国立における一般病院のつき添いの人数と、それからそれに支払った生活保護、健康保険、国民健康保険、それから共済組合と自費、こういうものに分けて、人数と金額を出していただきたいと思います。これは国立療養所の会計を見れば、すぐにわかるはずです。それを金額と人数とに分けて出していただきたいと思います。

第22回国会 社会労働委員会 第16号(1955/05/31、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちょっと一、二点お尋ねしたいと思います。  まず第一に、今度の民主党内閣になってから、大体どういう結核対策をとっていくのか、今年の結核対策を、系統的にこういうものとこういうものとが特徴的なものだということをちょっと御説明願いたい。
【次の発言】 予防面に重点を置くとするならば、必然的にBCGの接種というものが順当に行われなければならぬと思う。さいぜん長谷川委員からも、初感染の状態についていろいろ御質問があったようでございますが、あなたの方から出ておる統計を見てみましても、昭和二十六年においては、BCGの接種者の数は千四百二十一万四千七百八十五人あったのですが、それが昭和二十九年には……

第22回国会 社会労働委員会 第18号(1955/06/03、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 大臣に二、三点お尋ねしたいと思います。あといろいろこまかい点は、政府委員にお伺いします。  まず第一にお尋ねをいたしたい点は、この法律をなぜ単独立法として出さなかったか。なぜわざわざけい肺及び外傷性脊髄障害というものを加えてきておるか。もちろん外傷性の脊髄障害も、一たび脊髄をやられたならば、これは不治の病です。しかし、本質的にこのけい肺と外傷性脊髄障害というものは、その発生の過程において、また職業病としての取扱いについても、非常に大きな相違を持っておるものなんです。これをけい肺の中に入れた理由。もし外傷性の脊髄障害を加えるということになれば、まだいろいろこういう加えなければならない……

第22回国会 社会労働委員会 第20号(1955/06/08、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 このけい肺に対しては、現在確実な予防法がない、こういうことから、この法律の中には予防的の面が欠けておることになっておるわけであります。人間を死に追い込むようなこういう一つの職業病というものに対して、予防法がないということは、これは非常な悲劇だと思います。従ってそういう悲劇があるということになれば、その職業病が軽いうちに見つけられるということに、政策の重点が置かれなければならないと私は思う。現在、日本のいろいろな医療保険のあり方を見ても、病人あるいはけが人が出た場合に、その対策についてに非常に熱心であるが、病人やけが人を出さない予防的措置についてはきわめておくれておるというのが、現在……

第22回国会 社会労働委員会 第23号(1955/06/15、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 今回失業保険法の改正が出てきたわけですが、日本の失業対策、われわれの同胞の失業した場合に、救い得る方法は三つあるわけです。一つは、まず失業すると失業保険で救ってもらえます。六カ月の失業保険が切れると、その次には緊急失業対策事業で救われるわけです。これで働けないという姿が出ると、ここに生活保護法というもので救ってもらえる。これまでが、いわば日本の広い意味の失業対策になると思うのです。ところが、現在の日本の状態を見てみると、失業保険も赤字なんです。これは、いわば一つの行き詰まりがで嘗ているということです。おそらく今の日本の客観的情勢から見て、行き詰まりだと私は思う。それから失業対策自体……

第22回国会 社会労働委員会 第24号(1955/06/16、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちょっと大野さんにお尋ねしたいと思うのですが、杏林の方のできた製品は直接医者に売る、それから日本科研の方は問屋筋だ、こういうお話が、さいぜん工場長さんの方からあったのでありますが、そうしますと、当然これは問屋におろす値段と医者に持っていく値段との開きがある。販売の系統がそういう工合に、問屋と直接消費者である医者に持っていくということになれば、当然利潤の違いが出てくるわけです。同じ製品をやっているわけでしょう。そうしますと、今度はその会社の経理の上においても、当然これは労働賃金その他に影響が及んでくることは必然だと私は思うのです。問屋に持っていく場合と、宣伝外交員みたいな人がずっと医……

第22回国会 社会労働委員会 第25号(1955/06/17、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 阿部さんにお伺いしますが、生光会は、発足の当初は普通の結核療養所であったと思うのですが、さいぜんの御説明でも、そういうことで発足したということになるのですか。
【次の発言】 普通の結核療養所として発足したものが、昨年三月十日に財団に切りかえたらしいのですが、なぜそれを財団に切りかえたのでしょうか、その理由がおわかりになれば御説明願いたい。
【次の発言】 その財団の理事には、どういう方々が名を連ねておられますか、それを御説明願いたいと思います。おそらく財団というものは、主としてその理事会が中心となって運営をせられておると思うのです。全部わからなくても、おそらく有名な人がおられると思い……

第22回国会 社会労働委員会 第26号(1955/06/22、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 まず先に、今の御質問に関連しますが、外傷性脊髄障害の範囲を、大体どの程度に持っていくか、この法律の予算面で、どの程度の適用者が考えられるか。
【次の発言】 今、船員保険のことで一級一号はわずかに二件だ、こういうことですが、そういうように、せっかくこういうりっぱな法律ができたにもかかわらず、その対象者が二十四名だ、しかもそれは脊髄が完全に切断をされたり、あるいはそれに近い程度に損傷される、こういうことになると、二十四名ぐらいでは非常に希有のことになってしまう。それに近い者は、いわゆる三年の障害打ち切りでそのままになってしまうわけですね。私はこれは、もう五十歩百歩だと思うのです。脊髄の……

第22回国会 社会労働委員会 第27号(1955/06/23、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 大臣にお尋ねしますが、今回この法律によって赤字を解消しようとする部分は、これは法律が通らなければできないことですが、政府自身措置でできる、千分の六十を六十五に引き上げる保険料率の引き上げ、これは政府は、いつから実施される御所存でございますか。七月一日からでございますか。
【次の発言】 大臣は、社会党が料率の引き上げを削除する法案を提出しておることを御存じになっておりますか。
【次の発言】 しからば、今回その法案の改正を提出しておるときに、何も一カ月を争ってそんなに六月からやる必要はなかった。これは当然国会の意思を尊重するならば、待つべきだと私は思う。それを、社会保険審議会、社会保障……

第22回国会 社会労働委員会 第28号(1955/06/24、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 まず先に、昨日の大臣の方で御調査をいただくようになっておりました社会保険料控除の問題、あれを一つどういう工合になっておったのか、御説明をお願いしたいと思います。
【次の発言】 これは認識不足もはなはだしいです。現在市町村の国民健康保険というものは、われわれは強制設立の法案も出しております。ところが、強制設立というものは、はっきり申し上げて、必ずしも自由党、民主党ではなかなかまとまらない。これは、川崎さんなんかは、現在の日本の状態から考えて、おそらく強制設立をしなければならぬ、社会保障制度を確保するためには強制設立以外にないとお考えでしょう。ところが、それがまとまらない。国民保険をや……

第22回国会 社会労働委員会 第30号(1955/06/28、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 関連して、健康保険の赤字の解消に、厚生大臣非常に御熱心でありますが、健康保険が生々発展していくためには、医療機関の赤字が解消する以外にないことは、火を見るよりも明らかであります。先般、私は本会議で、医療機関の赤字と健康保険の赤字との同時解決が必要であるということの質問をいたしましたが、大臣からは答弁がなかったのです。今日、自分は今度初めてやるのだ、こうおっしゃいましたが、実は私たちは、医療機関の赤字の問題とともに、この単価の問題を論議すること、すでに二十六年十二月から四年越しでありまして、そこにおられる久下さんなんか、昨年も一昨年も私に、結論が出ます。出ますと言っておりながら、いま……

第22回国会 社会労働委員会 第33号(1955/07/01、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 お尋ねいたします。今回健康保険法の改正が出ておるわけですが、政府はその改正を、赤字対策の一環として出しておると私は思うのです。ところが、この政府の赤字対策というものが、一つの無理を含んでおると思われる現象が、すでに現われて来出したということです。昨日の朝日の「声」欄に、今まで大体毎月七万二千円の保険料を納めておった。ところが五月になったところがその保険料が十万円近い保険料になった。そこで、おそらく社会保険出張所だと思いますが、それを問い合せたところが、使用人の雇い入れの日とそれから保険を届け出た日との食い違いのために、特に今まで七万二千円であった保険料が五月から十万円にはね上った、……

第22回国会 社会労働委員会 第35号(1955/07/06、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 今回理容師美容師法の一部が改正されることになって、今まで理容所、美容所を開設する者は届出でよかったものが、今回は特に衛生関係の措置を強化するという意味から許可制となったのですが、あなたの方の取り扱っておる事業所で、許可制でなくてならぬものには、どういう業種があるのか、それを一つあげてもらいたいと思います。
【次の発言】 そういうことで、理容師美容師も右へならえをしたということが大体わかりましたが、そうしますと、今度の改正で公衆衛生環境の強化を必要とする事業場で働く人が、その免許をもらうためには、実地練習と申しますか、医者でいえばインターンみたいなものを一年以上やらなければならぬこと……

第22回国会 社会労働委員会 第38号(1955/07/09、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 これは坂本さんでも馬場さんでもどちらでもいいのですが、血を売る職安労働者が非常に多くなったということは、最近私たちも新聞で再再報道されて知っておるのでございますが、今の坂本さんのご発言の中にも、月に五回も血を売る人があるのだ、こういうことでございます。血を売る人の三割は職安労働者に占められておる、こういう実態も参考意見として述べられておりますが、もう少しそこらあたりのことを、ありのままに具体的に御説明ができれば、していただきたいと思います。そういう血を売った人というのは、結局仕事があぶれるから、おそらく売りに行くのだと思うのですが、そういう実態をもうちょっと御説明を願います。

第22回国会 社会労働委員会 第39号(1955/07/12、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 今、足利、国府台、久我山、生光会という四つの病院の医療内容についての御説明があったのですが、その御説明によって看取できることは、どの病院も非常に施設が老朽化するというか、あるいは不完備なものであり、給与は低ベースであるというニュアンスが非常に強い。それから病院の経営が、どれを見ても赤字経営か、あるいは負債が相当あるということです。しかもそれらの四つの病院は、どれも税金を払わない、いわゆる公的医療機関ないし公的医療機関に近いものである、こういう特徴があるようでございます。そこで私はお尋ねいたしたいのですが、すでにこれら公的な医療機関というものは、昭和二十七年の三月と十月のあの医療費体……

第22回国会 社会労働委員会 第40号(1955/07/13、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 先に失業保険についてちょっと一点だけお尋ねいたします。今回失業保険法の改正が行われるに当りまして、適用事業を広げておられるのですが、その中で、今回の労災保険の改正においては、水産動植物の採取をやる三十トン未満五トン以上のものには、労災を適用することになったわけです。現在日本の水産業界の状態を見てみますと、私は、むしろ労災保険を適用する前に、失業保険を適用することが緊急の要務ではないかと思う。と申しますのは、日本を取り巻く海の中には、李承晩ラインというようなものがあるし、それから沿岸にはそれぞれ七十有余の米軍の基地があって、なかなか沿岸漁民というものは漁業ができないという状態になって……

第22回国会 社会労働委員会 第43号(1955/07/16、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 懸案になっております駐留軍要員の健康保険組合の料率適用に関する問題について、一、二質問いたしたいと思います。  先日、当委員会におきまして、厚生大臣より、十四日の日米合同委員会で最終的な結論が出ない場合には、厚生大臣は監督官庁として、独自の立場をもって駐留軍健康保険料率引き上げに認可を与えるという御発言があったと聞いております。すでに十四日も過ぎたのでございますが、その結果の御報告を、保険局よりいただきたいと思います。
【次の発言】 現在この駐留軍の健康保険組合は、四月、五月、六月と三カ月の暫定予算を、厚生省等の御意見もあって組んでいることは、先般来はっきりしてきているわけです。そ……

第22回国会 社会労働委員会 第44号(1955/07/18、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 医務局長にちょっとお尋ねいたしますが、医師は調剤能力があるとお認めになるかどうか。先にそれをちょっと質問して、そのあと関連質問いたしますが、これを一つ。
【次の発言】 ある程度でけっこうだと思います、調剤能力がある。調剤能力がある人が調剤をして、反社会的な害というものが患者に及ぶかどうか。
【次の発言】 反社会的な害というものは起ってこないということを確認できました。  それから、罰金刑に処せられた、いわゆる刑罰を受けた者は、医師法の七条ないし四条に関連をして行政処分を受けられると自分は考えておるが、その関連はどうか。
【次の発言】 幸い川崎厚生大臣もお見えになっておりますので、昨……

第22回国会 社会労働委員会 第46号(1955/07/20、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 関連して、医務局長でも薬務局長でも――お尋ねしますが、今医務局長の御答弁の中で、医師法の七条並びに四条に関連する行政処分については、医道審議会等にかけなければならぬが、それは非常に困難だという御答弁があったのですが、現在医師法なり薬事法における無診投薬その他の罰金、懲役ですね、そういうものがどの程度、たとえば昭和二十九年度中に何件ぐらい行われたのか、これを一つ御説明願いたい。もしそれが行われていないということになるならば、これは五十歩百歩で、大して変らないのではないかというような、感じがするので、御答弁願いたい。
【次の発言】 麻薬の乱用とか堕胎というような他の犯罪に付随をして、た……

第22回国会 社会労働委員会 第47号(1955/07/22、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 今医務局長さんの野澤さんに対する答弁の中に、重要な点がございました。これはちょっと聞きのがしにならないのでお尋ねをいたしたい。それは、今作っている医療費体系は狭い範囲の医療費体系だ、この法案が通れば別な体系を作るという重大な発言があった。これは私はきわめて重大だと思う。今あなたの方でお作りになっておる、九月までにできるであろうその体系は、私が先般公聴会でもお尋ねいたしたように、現状の所得を分析する総医療費のワクというものは、個々の医療機関の所得には変化を与えない分業に必要な範囲に限る、こういうものであったのです。そういう医療費体系というものはだめであるということを、昨年国会は意思決……

第22回国会 社会労働委員会 第49号(1955/07/25、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちょっと今の問題に関連してお尋ねします。どうも厚生省は、なかなか固守されているようでありますが、今年の予算の中にも国立病院を地方公共団体に払い下げるための予算が、三千万か五千万組まれておると思うのです。一昨年まで、各都道府県が払い下げを受けることをいやがるものを、厚生省は相当強行して――強行してといってはおかしいが、そういうニュアンスをもって地方公共団体に病院を移管してきた実情があるわけです。私は、国立病院というからには、結核病院であろうと普通の病院であろうと、これは意味は同じだろうと思う。わざわざ払い下げるための予算までつけてやっておった厚生省が、自治体警察がなくなったので財政的……

第22回国会 社会労働委員会 第50号(1955/07/26、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 環境衛生部長に、ちょっと一、二点お尋ねしたいのですが、現在急激にクリーニング業者が増加をして参っておるわけですが、現在全国にどの程度のクリーニング業者がおるのか。同時に、今までの法律では、十人以上の従業員を持っているところは、ドライクリーニング師を一名置くことになっておるのでありますが、そういう十人以上の使用人を持っておるクリーニング業者というものは、どの程度あるのか、ちょっと御説明願いたいのであります。
【次の発言】 そうしますと、五人以上の業者は、どの程度になっておりますか。
【次の発言】 このクリーニング業の営業者の届出でございますが、今までの法律によりますと「営業者は、厚生……

第22回国会 社会労働委員会 第51号(1955/07/27、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 今の監査の規定に関連して、ちょっとお尋ねしたいのですが、先般来、今大橋委員の御質問の中にもありましたが、法律を改正しなくても今までできておったのだ、こういうことですね。できておれば、なぜ改正しなければならないかということです。その点を一つ明白にしてもらいたい。
【次の発言】 ただ現在の健康保険法の九条で、立ち入り検査あるいは一定の場所に集めて、診療録、帳簿その他の内容についていろいろ聞くことは現実にやっておる。しかし、訴訟でもされた場合には困るので、こういう規定を特に設けたのだという御答弁でございます。ところが、現実に監査要綱というものを見てみますと――これはおそらく厚生省のどうい……

第22回国会 社会労働委員会 第52号(1955/07/28、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 大橋委員から、だいろ詳細にわたって、大綱的の問題、条文の重要な点について御質問がありましたので、重複しないように、少しお尋ねしてみたいと思うのです。  健康保険というものは、一つの相互扶助の観念でできておる制度でございますが、現在の政府管掌の健康保険というものは、五人以下の弱い事業場が一つも入っていない、しかも入っていないばかりでなくて、今度は比較的資力のある賃金のベースのいいところは、組合に取られてしまっておる、そうして中間的なものが、政府管掌の健康保険に入っておることになっておるのです。保険というものは、元来保険料を払って、お互いにその保険の給付の恩典に浴することになるのが保険……

第22回国会 社会労働委員会 第53号(1955/07/29、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちょっと一、二点お尋ねいたしたいのです。この法案を見てみますと、一条関係の目的は、ほとんど歯科医師のやる目的と変っていない。それから二条関係で、この歯科診療所の器具の作成、そういうようなものは、歯科医師もできることであり、技工士もできることで、これもほとんど同じ。それから十七条関係を見てみましても歯科医師か技工士でなければ、業として歯科技工をやることはできないのだ、これは同じなのであります。問題は、業務上の注意として、二十条で「歯科技工士は、その業務を行うに当つては、印象採得、咬合採得、試適、装着その他歯科医師が行うのでなければ衛生上危害を生ずるおそれのある行為をしてはならない。」……

第22回国会 社会労働委員会 第54号(1955/07/30、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 ただいま議題と相なっております健康保険法の一部を改正する法律案並びに社会党両派提案にかかる健康保険法の一部を改正する法律案に対する対案並びに厚生年金保険法の一部を改正する法律案及び船員保険法の一部を改正する法律案について、社会党を代表して討論を行いたいと思います。  当然両派社会党の提案にかかる健康保険法の一部を改正するものに賛成して、政府の原案並びに民主党の修正案には反対をいたすものであります。その根本的な理由は、今回政府の提出いたしております社会保険に対する三改正案というものは、非常に思想が一貫していないということです。それは、政府の健康保険の赤字対策としてとり来たっておるもの……

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第1号(1955/05/23、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 この際動議を提出いたします。委員長の互選は、投票を用いずに、伊東岩男君を委員長に推薦いたしたいと思います。
【次の発言】 動議を提出いたします。理事は、その数を七名とし、委員長において指名せられんことを望みます。

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第4号(1955/05/26、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 大臣の御多忙中のところをわざわざおいでいただいて恐縮でございますが、昨年この補助金等の臨時特例等に関する法律が国会に提案をせられました当時においては、非常に憲法論が論議をせられたのでございます。しかし、十九国会におけるこの補助金等に関する憲法論というものは、最終的な結論は出ていなかったようでございます。しかし、きょうは、私は、すでにこの法が一年間その実績を持ったのでございますから、その実績にかんがみて二、三質問をしてみたいと思うのです。  まず第一に、昨年、国会において、この法律は政府は当分の間ということで出したにもかかわらず、国会はその意思において一カ年間の延期をしたのでございま……

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第6号(1955/05/28、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 今の松野委員と大蔵大臣の一問一答を聞いていますと、どうも納得が行かないところが多いのです。こういう状態では、議事の進行もできませんし、われわれはまだ質問をいたしたい点もたくさんございますので、とうてい本日は上げることはできません。従って本日はこれで散会をしていただきたいと思う。それで、内閣なり与党なり、もう少し話し合って、そうしてこの委員会に臨んでいただきたい、こう思うのです。今遡及規定をつければいいという御意見もありましたが、これについてはわれわれなお問題があると思いますが、それはそのときに御質問をしたいと思いますので、本日はこれで散会を願いたい。

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第7号(1955/05/30、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちょっと……。さいぜんの大臣の答弁に疑問の点が一、二ありますので、関連してお尋ねいたしたいのです。大臣は、六月暫定予算を出したときに――政府としては、四月、五月の暫定予算を出したときに二カ月の補助金延長の法案を出したから、従って当然六月にも一カ月延長の法案を出すべきであった。しかるに、政府の方針としては、本予算を出したので、従って残りの十カ月分を同時に出した。ところが、暫定予算を一カ月分出すということになると、重複するので、これが一つ工合が悪かったということと、それから時間的な余裕がなかった、こういう御答弁でありました。従って、国会の方でそういう意思があれば出して下さい、私の方は賛……

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第10号(1955/06/24、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 大臣にちょっとだけお伺いしますが、新たに入学する児童に対する教科書の給与は次の通常国会で修正をしたいという御答弁がありました。同時に、新学年からやるのだ、こういうことなんですが、実はこの法律は来年の三月三十一日までしか期限がないのです。大臣がそうやると言わなくても、自動的にやることになるのだと思うのですが、この点大臣御存じでそういう御答弁をされたのか、これは大臣の意思にかかわらず来年からやることになるのですか。
【次の発言】 それと関連しますが、そうしますと、実はこの補助金等の臨時特例に関する法律が出たときは、こういうものは、一応政策的には一年であったけれども、国の財政の健全化をは……

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第11号(1955/06/25、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 補助金等の臨時特例等に関する法律の中にあります新たに入学する児童に対する教科書の給与に関する点でありますが、文部大臣は、本年度からこの給与の費用というものはぜひ獲得をして児童に配付したいと考えておった、しかし、自分の力が足らなかったために、あるいは財政上の事由のために、本年も不本意ながら補助金の削減の対象とせざるを得なかったという御答弁が昨日ありました。しかし、来年度は必ずこれを新学期からやるようにいたしたいという答弁があったのでございます。それに対して、大蔵省は、全般的に他の予算との関係もあるので検討いたしたい、こういうことなのでございます。しかし、この法律は、御存じのように限時……

第22回国会 予算委員会 第21号(1955/05/27、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 大蔵大臣にお尋ねします。先般当委員会で自由党の野田卯一委員の質問に答えて、こういう答弁があったのです。いわゆる健康保険の赤字補填の問題ですが、現在健康保険は非常な赤字に苦しんでおりますが、昭和三十年度にはいろいろ節約をしてもなお三十億の赤字が出る。その中で十億円は国庫から赤字補填の財源で補充をすることになる。従って二十億の赤字が出ますが、同時に昭和二十九年度の赤字が四十億ありますから、六十億赤字が出るわけです。これを資金運用部から借り入れて補填をしていく。その資金運用部からの借り入れに当って資金運用計画の中に繰り入れられていないじゃないかという質問に対して、時期を見て、資金運用部計……

第22回国会 予算委員会 第22号(1955/06/01、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 外務大臣にお尋ねいたします。先日多分二十五日の当委員会であったと記憶いたしておりますが、三宅委員の質問に対して、台湾の問題については米側と常に情報の交換を行なっており、原水爆を使う考えがないという意思表示をアメリカ側から受けておる、こう御答弁に相なったのであります。台湾の問題に関してアメリカは原水爆を使わないということは、日本の基地から原水爆を使わない、こういう解釈なのかどうか、これを一つこの機会に明白にしていただきたいと思います。
【次の発言】 それならばそういうアメリカの意思表示は、日米合同委員会でそういう意思表示があったのか、それともアリソン大使からそういう意思表示が外務大臣……

第23回国会 社会労働委員会 第3号(1955/12/09、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと一、二点お尋ねしたいのですが、これは根本的なことです。われわれのいただいた社会労働委員会調査室の調査では、三月三十一日までには全面的につき添い婦を常勤労務者に切りかえてしまうというふうに書いてあるのですが、全国に厚生省の方からそれぞれ二千二百七十人の常勤労務者の割当をやっておると思うのです。この根本的な態度をお聞きしたい。三月三十一日までにやってしまうのか、それともそういうものではなくして、今まで答弁がありましたが、結論的には、しばらくはずっと二本建でいくのか、この点簡単明瞭にお答え願います。
【次の発言】 三月三十一日までにやるつもりということはよくわかりました。次にお尋……

第23回国会 社会労働委員会 第4号(1955/12/10、27期、日本社会党)

○滝井委員 大臣が十二時半までだそうでありますから、一般的なものは次会に譲りまして、年末関係の急な二点をちょっとお伺いしたい。  それの一つは労働金庫の年末金融の問題。御承知のように中小企業等から相当労働金庫に年末金融の申し入れが殺倒してくるわけです。現在金融情勢が一般的に緩和したために、労働金庫等においても相当預金が集まっております。百十億くらいの預金があるが、貸し出しが八十億ぐらいで、ある程度の資金的な余裕はありますが、殺到する年末金融をまかなうには不足のようでございます。従って昨年におきましても四億くらいはやはり政府の方で手当をしてくれておる。また二十八年度においても二億七千万円くらいし……

第23回国会 社会労働委員会 第5号(1955/12/12、27期、日本社会党)

○滝井委員 時間がありませんので、たくさん尋ねたいことがありますが、一、二点おもな点だけお尋ねしたいのであります。私実はこの七人委員会の報告を読まれた方の意見をいろいろ尋ねてみた。あまり詳しく意見を述べてもらうより一つこれを読んで率直に感じを述べてくれ、まあわれわれみたいにこういう問題と取り組んでいる人の意見を聞くと、実にこれはよくできている、まれにみる社会保険に関する白書であるという意見が一つございます。それから今度は熱心にこういうのを読んでおる患者に尋ねたところが、どう言ったかというと、一語にしていえば、この報告書には受診率をいかに低下せしめるかという精神が全編に流れている、こういう御意見……

第23回国会 社会労働委員会 第6号(1955/12/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 さいぜん多賀谷委員の、特別失対事業が非常に遅延をしておるのだという質問の中で、問題点として、ガソリン税のひもつきのために、三十五億の特別失対の中で二十億ばかりは道路整備五カ年計画に回さなければならぬ、それから同時に予算の関係でどうも請負にしなければならぬ、公共事業に全面的に失業者を吸収するわけにはいかぬというような理由を述べられましたが、問題は私は、それは現象的に現われた問題であって、大体特別失対事業の基本的な考え方をどうするか、この点にあるのだと思うのです。これが労働省では端的に、失業者ができたので主管省としてこれを吸収しなければならぬという考え方に立つだろうし、建設省は事業効果……

第23回国会 社会労働委員会 第8号(1955/12/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の野澤委員の質問に関連してお尋ねしますが、実は私もあのポスターを全国を回っておるときに見たんですが、医者に診察をしてもらったら必ず処方せんをもらいなさいと書いてあるのに、「必ず」を消しておるところと、そのままになっておるところがある。あとで東京に来て聞いてみると、大橋委員から厚生省に抗議を申し込まれて、それで消したんだという話も聞いたのですが、これは消したところと消さないところとがある。こういうことが一つと、それからあのポスターが出てから、患者からいろいろ尋ねられた。処方せん料は大体幾らお払いしたら今度はいいようになるんでしょうか。いわゆる新医薬制度の内容がさっぱりわからないんで……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第11号(1956/03/30、27期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。さいぜん、大臣は、今の議員の定員の問題の前に、連座制等の強化法は次の選挙までには必ず出すという御答弁をされました。早川政務次官並びに鈴木次長は、先般、できるだけ早く、次の国会までに出すという御答弁をされたのでございます。次の選挙までに必ず出すということと、次の国会までということとはずいぶん違う。太田長官は一体次の選挙はいつあるとお考えになっておりますか。
【次の発言】 そうしますと、次に行われる選挙までに間に合う、こういうことになれば、事態は、参議院の選挙と一諸に、この法案が通れば国会は解散になるという可能性もある。あなた方の方は、憲法改正とこの小選挙区法の成立とを結びつ……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第12号(1956/04/03、27期、日本社会党)

○滝井委員 さいぜん、太田長官から、政府案は、前回の改正は、主として参議院の選挙を中心に改正し、しかも当時においては衆議院というものは中選挙区制である、今回は衆議院の選挙を中心にして改正をする、しかも今度は小選挙区制になるんだ、こういう御説明がありまして、そういう理由から一事不再議にはならないのだ、こういうことでございます。そこで、問題は、一事不再議の限界というものをどこに置くかということです。公職選挙法というこの法律自体については、明らかに、これは、何と政府が強弁されようと、一事不再議になっておることは事実でございます。少くとも、一事不再議というものは、あることを可決または否決されて、そうし……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第13号(1956/04/04、27期、日本社会党)

○滝井委員 関連して法制局長官にちょっとお尋ねしますが、あなたの今のいろいろの御説明で、趣旨、目的、事情の変更、こういうことがものさしとして出てきている。これは、いろいろ言葉の使い方等から勘案してみて、私はそう思うのです。昨日もそういう御答弁があったのですが、さらにそれが、今度は、今の御答弁を聞いていると、形式的に字句が同じであっても、内容が変っておればいいのだ、こういうことです。ここにあなたが答弁した速記録を持ってきております。そうしますと、こういう場合はどうでしょう。厚生保険特別会計というものが現在あるのですが、厚生保険特別会計法の三条に、一般会計からの受入金という項目がなかったので、一般……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第16号(1956/04/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。問題は、二大政党の発展と政局の安定です。今原君はそこまで来ておるわけです。そうしますと、少くとも二大政党というものか育成せられ、しかも政局が安定をするためには、その基盤というものがしっかりしておらなければならぬ。ところが、たとえば神戸においては、自民党の一番有力な基盤である市会議員そのものが、こういう不合理なことではだめだといって、脱党している。あるいは福岡県においては、六区、いわゆる方市、鞍手郡、八幡市の一部、遠賀郡、しかも嘉穂郡をつけたのは、これは盆踊りが一緒だからということを早川さんは御説明になったが、その盆踊りが一緒だからというその結果は、福岡の自民党自体が、もし……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第17号(1956/04/12、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の立会演説会に関する森委員の質問に関連してでございますが、政府の方から、今回の改正においては、政党の活動そ中心にして立会演説会の廃止を補うという、こういう意味の御説明があります。そこで、今回の改正を見てみますと、なるほど一人当り七円が六円に経費としては全般的に見ると切り下げられて、十五万円くらいの節約になるかと思います。そういう点については、その点だけに関して選挙費用が少くなっているということは表面的には見えますが、しかし、一方政党の活動といろものが非常に大きくクローズ・アップされてくる結果、結果的にどういうことが出てくるかといいますと、たとえば、私の選挙費用は実際に公定の費用が……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第18号(1956/04/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 昨日と、けさの森委員の質問に関連して御答弁を願いたいと思います。  それは、まず第一に、供託金十万円を二十万円にした点でございます。これは、今も島上委員との間にいろいろ論議がございましたが、午前中の委員会で、泡沫候補ということは乱立を防ぐことだということ、第二番目には、国費が一人当り五十万円かかっておるのだ、こういう莫大な国費を使っておる選挙であるので、候補者としては供託金を二十万円出すのは当然だ、こういう意味の二点についての政務次官の御説明があったわけでございます。もちろん、数学的に十万円を二十万円に上げた理由いかんというようなことは、これはむずかしいと思いますが、やはりそこに何……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第21号(1956/04/18、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の政治団体あるいは政党との関連もありますし、昨日の森委員の質問にも関連するのですが、それは、昨日、二百一条の三の5で、個人が、衆議院議員の選挙において、一つの政党その他の政治団体が公認候補者を有する選挙区において、当該公認候補者以外の候補者で当該政党その他の政治団体に所属する者のために、その者が公認候補者であると誤認させるような事項を公けにし、または当該政党その他の政治団体に所属する者である旨を公けにして、選挙運動をしてはならぬ、この違反者は多分三百四十四条で罰せられることになっておったのでございますが、その前の二百一条の三の4は訓示的な規定で、これは罰はない、こういうことござい……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第23号(1956/04/20、27期、日本社会党)

○滝井委員 実はわれわれの方で、この公職選挙法の一部を改正する法律案を社会党として提案をする場合においても、今申しました放送設備の中にテレビジョン放送設備が入るか入らぬかということをいろいろ検討した結果、どうもやはり疑義があるという結論に達して、私の方の提案の六ページをごらんになりますと、『第百五十条第一項中「放送設備」の下に「(テレビョン放送設備を含む。以下同じ。)」』というように実はやったわけなんです。そして、同時に、さいぜんのあなたがおっしゃったように、今度は百五十条の『「その政見を録音し」の下に「又は録画により」を加え、』と、はっきりするようにしました。そしてなお「政見放送については、……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第30号(1956/05/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 公職選挙法のこの一部の改正をする法律の審議がきわめて重大な段階に入ったことは、すでに太田長官も御存じの通りでございます。先般来議長のごあっせんによりまして、委員会は十二日までに上げたい、国会の秩序を保たなければならぬというようなことと同時に、区割りとこの条文とを分離するといういわば分離論というものが出てきたわけでございます。この委員会は、太田長官も御存じのように、われわれがもらった資料によりますと、何かもう五十数時間やったということになっております。この五十数時間の審議の過程において、太田長官がるる述べられたこの法案に対する精神、長官自身の信というようなものはきわめて強かったという……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第32号(1956/05/14、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の島上さんの御質問に関連して、少し総理の御答弁の中に矛盾がある感じがいたしますので、この際質問させていただきたいと思います。  それは、今総理の御答弁の中におきましては、中選挙区と小選挙区とをお互いが固守して話し合いができなかった、まとまらない、そこで区割りで話し合うと、こういう御答弁があったのでございます。そうして、同時に、大綱については今度の修正案は変っていない、こういうことなのでございます。自民党の方が小選挙区を主張し、社会党が中選挙区を主張してまとまらなかった、そこで今度は、区割りについて話し合うということになれば、何もそこには、この大綱というもの、すなわち小選挙区の大綱……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第33号(1956/05/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 先に太田長官に一つお伺いいたします。実は、政府がこの公職選挙法の一部改正案を提案するときの一つの大きな理由は現在日本の政治において一群必要なことは「政局を安定せしめ、国民多数の支持を持つ政党を基盤とする政府が、責任をもって内外にわたる政策を遂行することにある」こういうことであったのです。従って、そういう一つの理由のもとに、あなた方は、これは急速に今度の国会で成立せしめなければならない、こういう御、主張であった。ところが、今回与党から出されました修正案によりますと、この法律が通過しても、実際に効力を持って動くところは、この附則の第二項から十二項までが動くだけで、あとは早くても来年、昭……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第36号(1956/08/23、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の井堀委員の質問に関連して幾分理解できがたいところがありますので、一、二尋ねたいのですが、それは選挙の常時啓蒙に関する経費が地方交付税の中に入っておるという点なんです。御存じのように、現在地方自治体は非常に多くの団体が地方財政再建法の適用を受けつつあります。そして、五年とか八年とかいう期間は、少くとも交付税に関しても、これを特定財源でなくて一般財源と見て、きちっとした計画を現存立てつつあるわけなんです。そうすると、今後われわれが選挙の公明を期し常時啓発宣伝を行うということになると、これがひもつき財源であるならばとにかく、現在交付税が一般財源として見られておる限りにおいては、交付税……

第24回国会 社会労働委員会 第3号(1956/02/07、27期、日本社会党)

○滝井委員 井堀委員から非常に広範に、ほとんど全部の問題を質問いたしましたので、私は一、二ちょっと疑問に思う点だけお尋ねしたいと思います、それは今年度の予算を見て見ますと失業対策費が昨年に比べて六十二億増加しておることになっておるわけです。私は失業対策事業とかあるいは失業保険あるいは大臣がよく主張せられる公共事業、そういうようなものをずっと見てみますと、大体そういうものが失業対策として活用せられてきて、本来の目的とはだんだん違った方向に向いているのではないかと思う。たとえば失業対策事業というものは労働者が再就職するまで、一時労働力を保全するために失業対策をやることになっており、やがてこれを一つ……

第24回国会 社会労働委員会 第6号(1956/02/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 一昨日予算委員会でいろいろ御質問をしたのですが、どうも時間の制約を受けて理解ができない点がございましたので、きょうは会計課長もお見えだし、少しわかるように御説明を願いたいと思います。まず第一に、健康保険の会計で、三十年度に六十億の借入金がありました。三十一年度においても六十億の借入金があるわけです。これは大臣の御答弁によれば、資金運用部から借りた、こういうことになっております。ところが資金の運用計画には六十億が出ていないのですね。これは一体どうして出なかったのか、こういうことなんです。ところがその御答弁は――私は六十億は長期借入金だ、こう心得ておったのです。従って昨年もこれは資金運……

第24回国会 社会労働委員会 第7号(1956/02/14、27期、日本社会党)

○滝井委員 実は今からもう二、三時間くらい――実はきょう一日は社会党の時間なんです。あしたから保守党の時間になるんですが……。まだ社会保険の実態、それから結核対策、生活保護法の問題と、どうも私わからぬことばかりでありますから、たくさん聞かなければならぬことが多いのです。しかし委員長が五時半には何か会合があって行かなければならぬそうで、委員長なしに大臣と二人でやるわけにいきませんから、あす自民党のやったあと時間をいただけるそうでありますから、きょうはこれくらいでやめたいと思いますが、今一つこういう情報が入りましたから大臣にお聞きしたいんです。豊岡の療養でつき添いを七名ほど常勤に切りかえてお雇いに……

第24回国会 社会労働委員会 第8号(1956/02/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 どうも大へん申しわけございませんが、簡単に三点だけお聞かせ願いたいと思います。明快に時間をとらぬようにお答え願いたい。  第一点は、国会は昭和二十九年十一月に新医療費体系を出すことを要求いたしました。大臣、いつ新医療費体系は国会に出すのでしょうか。
【次の発言】 あれは社会保険の点数であって医療費体系じゃないでしょう。われわれは医療費体系を要求しておる。点数を出してこいと言ったことは一回もございません。与党、野党を通じて全会一致をもって、昭和二十九年の十一月に国会は国会の意思として厚生当局に医療費体系を出すことを要求した。点数ではないのです。体系をいつお出しになるのですか。

第24回国会 社会労働委員会 第11号(1956/03/03、27期、日本社会党)

○滝井委員 このたび提出いたしました健康保険法等の一部を改正する法律案について提案の理由を申し上げたいと存じます。  御承知のごとく、健康保険制度は昭和二年実施以来今日に至るまで三十年にわたって発展を続け、社会保障制度の中核として国民の医療保障、国民生活の安定に大きな役割を果してきているのであります。現在健康保険は、国家の基幹産業を中心に、労働人口の大半に適用され、国が直接管理している政府管掌健康保険には五百十二万、組合管掌のそれには三百五十万の労働者が加入し、扶養家族を加えて実に二千五百万に達せんとしているのであります。しかもその保険給付に要する費用は、すべて事業主と被保険者の醵出する保険料……

第24回国会 社会労働委員会 第13号(1956/03/06、27期、日本社会党)

○滝井委員 なかなか重大なところでありますから、関連してちょっと質問させていただきます。なるほど三名の任命される委員は、二十七条で非常に人格が高潔で労働問題に関する識見があって、法律または労働保険に関する学識経験のある人を両院の同意を得て内閣総理大臣が任命することになっておるわけなんです。こういう点については非常にいいことだとは思いますが、やはり労災保険の運営の主体が政府自体であるという点に一つの問題がある。なるほど保険料というものは事業主が全額払っております。しかしこういう疾病なり負傷が業務上のものであるかどうか、労働者側がいろいろな異議を申請してきた場合に、その裁断を下すということは、これ……

第24回国会 社会労働委員会 第14号(1956/03/07、27期、日本社会党)

○滝井委員 今局長から、今まで地方で大体三千件のうち、二千八百件以上が片づいておって、中央に出るのは二百件くらいだ、こういう御説明がございました。実はわれわれが中央のことを非常に心配するのは――そのために昨日この資料を要求したのです。私の勘が当っておったのです。私はおそらく炭鉱の多い北海道やあるいは福岡が多いと今までの労災関係から直感をしたので、実はこの資料を要求したのですが、その通り直感が当っておったのです。二百件以上は北海道、山口、福岡、佐賀、長崎なんです。この五つを合せますと千七百件で半数以上になるのです。こういう遠隔地が特に労災なり失業の問題が多いところだとするならば、その処理をするた……

第24回国会 社会労働委員会 第15号(1956/03/08、27期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま新しい医療費体系に関する大臣のきわめて漠然たる方針の御説明がございました。実は私は、きょうは健康保険の改正に関連をして、特に健康保険の支払いに重大な関係のある新体系に基く新点数というものをいつごろ大臣は告示するつもりなのか、これを実はお尋ねするつもりであった。はからずも新聞紙にああいうものが出まして、与党内部ではこれが非常に波紋を及ぼし、混乱をしておるということをまのあたりに見ることができたのです。そこで大臣にお尋ねしたいのですが、分業は四月一日から実施をせられる、今こういう御言明がございましたが、一体新点数はいつ告示になるつもりですか。もう目睫に迫っておりますから、きょう……

第24回国会 社会労働委員会 第16号(1956/03/09、27期、日本社会党)

○滝井委員 昨日健康保険に重大な関係を持っている医療費体系に基く新点数表について質問いたしたのでございますが、その質問の過程において大臣の答弁を集約するならば、分業は四月一日から実施をしていく、しかし現在政府が出している新医療費体系に基く新点数をそのままするということは情勢がきわめて困難な情勢にある。従って物と技術とを分けたこの医療費体系の精神に基いた点数表というものを、できれば最小限度に修正をして実施をいたしたい、その最小限度に修正をされたものを、国会、あるいは現在新点数表の審議をやっておる中央社会保険医療協議会の審議の結論が出なくとも、大臣としては告示をして四月一日から分業に入ることもあり……

第24回国会 社会労働委員会 第17号(1956/03/10、27期、日本社会党)

○滝井委員 議事進行について。これだけたくさん資料をいただいているので、今の説明だけではちっともわからぬ。どうしてこういう資料が出たか、資料の説明をびしっとしてもらわぬと工合が悪いのです。抽象的なこういう一枚の説明ではわからないですよ。たとえばどうして十二点になったのか、その算定の基礎を説明してくれなければ、今の説明だけではわからない。二十九年には詳細に体系を御説明になったのですから、今度も当然御説明にならなければならないと思います。
【次の発言】 今、新体系作成の経緯と、基本的な原則、新点数の概要、そしてそれらのあなた方が出されたものに対する批判に対する反批判があったのです。こんなにたくさん……

第24回国会 社会労働委員会 第20号(1956/03/14、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと資料の要求をいたします。われわれの数字と食い違っておりますから、これは確認する必要がありますので、今言われました五百四十六人の採用済みの三五・三%ですか、これを一つ施設別に全部一覧表にして出して下さい。予定もそうです。午後再開できれば冒頭に出してもらいたいと思います。

第24回国会 社会労働委員会 第21号(1956/03/19、27期、日本社会党)

○滝井委員 厚生大臣にお尋ねしたいんですが、十六日と七日に公聴会をやったのでございますが、その公聴会の結果重要な二、三の点についてまず大臣のお答えを願いたいと思うのです。それは先般来問題になっておりました現在の医薬分業を四月一月から実施していくためには、新医療費体系ではもはやどうにもならないということがはっきりして参ったわけでございます。そこで大臣としては暫定案を作っていただくようになっておる。その暫定案は二十日ごろまでにはできて国会に報告をするであろう、こういう先般来の委員会の御説明でございました。先般の公聴会におきましては十七日に中央社会保険医療協議会が開かれる予定であったが、これが突然延……

第24回国会 社会労働委員会 第22号(1956/03/20、27期、日本社会党)

○滝井委員 関連してお尋ねいたしますが、今の二月八日の通達は、医務出張所によっては非常に解釈が違っておる。医務出張所どまりであって、いわゆる療養所施設にはいっていないところがあります。しかもある出張所長のごときは、今あなたのお示しになった第三項、すなわち準備がおくれている施設については、その促進について具体的に指示するようにという、こればかりを活用して、そうしてどんどんつき添い婦を常勤に切りかえようとするところがある。だからもし一項、二項、三項というものが総括的に運用せられるならば、これは常勤労務者に切りかえてはいけない、そういうことがあるならば、すみやかにそういう意図でない、これは施設を十分……

第24回国会 社会労働委員会 第24号(1956/03/23、27期、日本社会党)

○滝井委員 実は十九日と二十日の質問で明白になっておることは、二十二日か三日には中央社会保険医療協議会でいわゆる四月一日から分業実施の暫定案がきまる、こういう御答弁を得ておるのですが、すでに暫定案はできておるということを聞いておるのです。当然これは二十六年以来の審議の経過にかんがみて、すみやかに国会にも出してもらわなければならぬものだと思います。どうしてかと申しますと、予算が参議院ですでに二十七、八日ごろには自然成立をする形になっておりますから、当然これは昭和三十一年度の予算と重要な関係を持つことになります。しかもその暫定案がどういう形をとっておるものかということについても、今後の審議の上に重……

第24回国会 社会労働委員会 第25号(1956/03/26、27期、日本社会党)

○滝井委員 議事進行。これはきわめて専門的でわからないのです。われわれ専門家がわからない。しかもこれは予算に関係がある重大なものなのです。あなた方がそういうものを見て説明するならば当然われわれの手元にも持ってこなければわからぬ。おそらく与党の中でわかっておる人は一人もおらぬ。だれもわからぬものをここで説明してもらっても困る。だからわかるようにわれわれの方にもそういう一表になったものを持ってきて、そうしてこうしてこれが〇・五点になったかということを説明しなければならぬ。これは全国八千万国民の生命に関するものです。これを持ってこなければわからぬ。私がわからぬのだからほかのものはわからぬと思う。だか……

第24回国会 社会労働委員会 第26号(1956/03/28、27期、日本社会党)

○滝井委員 大臣にお尋ねしますが、暫定案はすでに告示されたものでしょうかどうか、それをまず先に御答弁願って、それから入りたいと思います。
【次の発言】 そういう点はまた再び国会軽視に私はなると思うのです。少くともまだ私なんかは質問の続行中なんです。そもそも調剤料だけを質問をして、まだわれわれはこれでどうだという結論を出さないうちにやる、こういうことはどうも――自分の方の都合でするときにはだんだんと延ばしていく。しかも自分の方でまとまったらそれを勝手にやっていく。もしあなた方が今後そういう態度をおとりになるということになれば、われわれ野党としても今後政府には何も協力ができないということになる。少……

第24回国会 社会労働委員会 第27号(1956/03/30、27期、日本社会党)

○滝井委員 先日の質問で、大体一部負担の問題の一応の質問が終了しましたので、きょうは保険医と保険医療機関の問題に入りたいと思います。決して引き延ばしの質問ではなくして、きわめて秩序正しく御質問申し上げておりますので、一つぜひ明確に御答弁をお願いいたしたいと思います。その前に、調達庁の健康保険の係の方を呼んでおいていただきたいと思います。  まず、今度の健康保険法の改正では、先般私が保険医の登録と保険医療機関の指定の二重指定に関連して、四十三条を中心に憲法との関係をいろいろお尋ねをいたしたのでございますが、憲法との関連については、行政手続上の問題と刑事手続上の問題がきわめて均衡を失しておるという……

第24回国会 社会労働委員会 第28号(1956/03/31、27期、日本社会党)

○滝井委員 昨日保険医並びに保険医療機関の世に言う二重指定の問題についていろいろ質疑を続行したわけでございますが、納得のいかない多くの点があったのでございます。そこで昨日の質問を続行することになるわけでありますが、昨日来の政府の御答弁を聞いてもどうも納得がいかない。もし与党が修正案を作るならば、まず斧鉞を加えるところはここなんです。そこで保険医の指導に関する問題でございます。今回の法律の改正を見てみますと、四十三条の七には、「保険医療機関及保険薬局ハ療養ノ給付二関シ、保険医及保険薬剤師ハ健康保険ノ診療又ハ調剤ニ関シ厚生大臣又ハ都道府県知事ノ指導ヲ受クベシ」こうなっておるが、どういう点で指導を受……

第24回国会 社会労働委員会 第29号(1956/04/02、27期、日本社会党)

○滝井委員 調達庁がまだお見えになっておりませんので、厚生省にお尋ねいたします。  この前、この法律の改正によって継続給付で打ち切られる実績を御説明願いたいということを言っておきましたが、もし知っておらなければ資料でもあとで御提出を願ってもいいのですが、もしあればあとで一つ御説明を願います。  本日は主として基金並びに審査機構について御説明を願いたいと思う。それは、現在基金というものが、この健康保険法の改正あるいは医薬分業に伴うところの点数の算定案の改訂によって、事務的にも現在の機構のままでやっていけるかどうかという検討をしなければならない状態になってきておると思います。従ってその基金の問題に……

第24回国会 社会労働委員会 第30号(1956/04/03、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと今のところに関連してですが、実は四十三条の八に、「一部負担金トシテ」、こういうことになっておるわけです。一部負担金ということは金額負担ではないことは確実なんです。そうしますと、「初診ヲ受クル際五十円以下ニ於テ厚生大臣ノ定ムル額」こういうことは、あなた方は、たとえば甲地だったら五十円ですから、五十円そのまま取るんだろうと思います。乙地は四十六円だから四十六円そのまま取るんだろうと思います。そうすると一部負担ではなく、初診だけで終るとすると五十円、四十六円の全額が取られる。さらにその次の二号においても、これは三十円と定額になっておりますが、これは三十円に満たないときにはそのまま……

第24回国会 社会労働委員会 第31号(1956/04/04、27期、日本社会党)

○滝井委員 今大蔵大臣から重要なる発言がございました。それは次の予算編成のときには十分考慮するという御答弁でございました。そこで私はその御答弁はこの場限りのものであってはならないと思うのであります。と申しますのは、単価を一円上げることによって二十九年の統計で百十三億を要します。従って現在、二十九年よりか非常に多くの件数があり、それからその他の点数の状態が複雑になっており、変ってきておる。従って一点の単価を一円上げたならば幾らの支出増になるのか、政府管掌だけでけっこうでありますから、その見通しを一つ言っていただきたい。
【次の発言】 私は財政の事情を抜きにしようということを申しておるわけではない……

第24回国会 社会労働委員会 第32号(1956/04/06、27期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま八木さんからいろいろ御質問がございましたが、少しく角度を変えて総理にお願いいたしたいと思います。  その前に、昨日自民党の臨時党大会で鳩山さんが総裁に御就任になられたことを心からお祝い申し上げます。(拍手)代行委員制が解けまして、責任の帰趨が明白になったことは、二大政党の対立の上からいっても、これはきわめて喜ばしいことでございます。  そこで、その臨時党大会における総裁就任のあいさつの中において、自分が国会で一番閉口したものは国防問題であった、特に憲法九条と自衛隊の問題が一番閉口だったという意味のことを申されたように新聞で見ました。そして、最後にボールドウィン首相の言葉を引……

第24回国会 社会労働委員会 第33号(1956/04/07、27期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま政府与党の方から御提案になりました健康保険法の一部を改正する法律案に対する修正並びにそれに関連をして出ております附帯決議について特に大蔵大臣、厚生大臣、それから代表者で出ておられます藤本先生に御質問いたしたいと思いますが、時間の関係上大蔵大臣の分を先にやらしていただきたいと思います。アメリカ大使とお会いになるそうでありますが、これは一国の重要な問題でございますので、一つしばらくがまんしていただきたいと思います。  まず昨日鳩山総理に来ていただきまして御質問申し上げましたところ、鳩山総理も社会保障はいじめないという御説明がございました。同時に三十五年を目途として全日本国民に社……

第24回国会 社会労働委員会 第46号(1956/05/18、27期、日本社会党)

○滝井委員 寄生虫病予防法の一部を改正する法律案衆法第三二号につきましてはその提案の理由はただいま内田君から御説明のありました衆法第四九号とおおむね同趣旨でございますので、その説明を省略いたしたいと存じますから、御了承をお願いいたします。
【次の発言】 政府にちょっとお伺いしたいのですが、日本には非常に多くの寄生虫によりますところの伝染病があるわけです。今回幸いこういう疾病に御理解のある議員諸君の力によりまして寄生虫予防法の一部を改正する法律ができようとしておるわけでありますが、一体この日本住血吸虫病のほかにいろいろ寄生虫による病気があるわけであります。それらの病気は一体政府はどういう考えを持……

第24回国会 社会労働委員会 第47号(1956/05/19、27期、日本社会党)

○滝井委員 野澤さんからいろいろ御質問があったようでございますので、私席をはずしておったのであるいは質問をしておったかと思いますが、重複しておってもお答え願いたいと思います。  まず第一に、現在の美容師さんの数を教えていただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと養成の施設、学校教育法四十七条に規定するもので、厚生大臣の指定した美容師養成施設というのがあるはずですが、今野澤さんの質問を通じて、美容師の学校が非常に乱立をされるというような意味の御答弁がありましたが、洋裁学院や美容師学校等でなかなかの産をなす人もおるようでございますが、厚生大臣が指定をしたそれらの養成施設は過去においてどれく……

第24回国会 社会労働委員会 第48号(1956/05/22、27期、日本社会党)

○滝井委員 今のことにちょっと関連してお尋ねしたいのです。それは、さいぜん武谷先生もおっしゃいましたが、われわれしろうとは、今までこういう放射能の被害なんというものは、やはり医者か物理学者だけの問題だ、こういう考え方でおったわけなんです。ところが一昨年の春以来のあのビキニの問題以来非常に放射能のちりに対する問題、それから出てくる被害の問題が国民の中に不当なまでに浸潤してきたわけです。昨日早朝にアメリカが再度違った形で、今度は空中から実験をやる、こういうことになったわけですね。そうすると、今のお話ではマグロの検査もやる方がいいという御意見があったのですが、それについては、やはりマグロの検査ぼ俊鶻……

第24回国会 社会労働委員会 第49号(1956/05/25、27期、日本社会党)

○滝井委員 まずへい獣処理場の方から先に御質問いたしたいと思うのですが、環境衛生を良好にしていくためには、当然国民の衛生思想というものが向上しなければならぬと思うのです。現在の日本の厚生行政を見てみますと、健康保険とか生活保護というような、いわば救貧的な政策というものがある程度進んでおります。進んでおると言うよりかやらざるを得ないところに追い込まれておるようでありますが、その防貧的な面、これを医学の方で言えば予防的な面がむしろ欠けておる。ここ数年来の厚生省における予算の使用状況を見ましても、現実に病気になった医療をどうしていくか、あるいは現実に貧乏になって食えなくなった大衆をどうするかというよ……

第24回国会 社会労働委員会 第53号(1956/06/03、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと一、二点だけ労働省にお尋ねしたいと思います。井堀委員から日雇労働者の夏季手当の問題が出たのですが、今何日分出すということは御答弁ができないようでございますが、もしそれをお出しになったときに、昨年の暮れに六日分を出したときと同じように、生活保護関係の日雇労働者の夏季手当を得た分を、生活保護費の中から差し引かないような措置というものが、今度はやってもらわなければならぬ。十分今度は厚生省の社会局と連絡の上やってもらわないと、どうも昨年の十二月の状態を見ても、福岡県等がやっておるだけで、他はやっていない。こういう状態が見えるようであります。その点一つここで御言明をしていただきたいと……

第24回国会 社会労働委員会 第55号(1956/11/10、27期、日本社会党)

○滝井委員 二十四国会が終了いたしましてから、社会労働委員会の開催を、日本社会党といたしましては再三にわたって要求をいたして参りましたが、本日まで開催することができなかったことを非常に遺憾に思うわけです。御存じのように、二十四国会の末期に、国会の非常な混乱が起りまして、鳩山内閣が重要政策として掲げておりました健康保険法の一部を改正する法律案は、ついに流産のうき目を見たわけであります。その後健康保険に対する政府の態度が、あれだけかねや大鼓で騒いでおった政府がその後鳴りを静めておる。非常にこれは奇異に感ずるんです。一体二十四国会までの健康保険の情勢と流産後における健康保険の情勢とはどういう工合に変……

第24回国会 地方行政委員会 第61号(1956/10/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 前の三人の委員が重要な点にだいぶ触れましたので、重複しないように、二、三の点について調達庁と石井さんの方にお尋ねいたしたいのです。  まず第一に、淡谷君の質問に対して石井さんの御答弁の中で、測量の必要性、あるいは十月十六日までに完了せねばならぬというようなことは、警察のあずかり知らぬところであるという、きわめて重要な御答弁があったのでございます。私は、警察が、十二日に千名をこえ、十三日には二千名をこえるような者が出るからには、当然警備の計画と申しますか、出動計画というものがなくてはならぬと思います。出動計画というものがあったと思いますが、そういうものがあったかないか、これをまず御答……

第24回国会 地方行政委員会 第62号(1956/10/16、27期、日本社会党)

○滝井委員 午前中に茜ケ久保君や坂本君、西村君等から、いろいろの面にわたって参考人である警視総監に御質問がございましたが、私は幾分系統的に、具体的にお尋ねをしてみたいと思います。  昨日石井警察庁長官あるいは調達庁にいろいろ御質問を申し上げましたが、私の受けるニュアンスは、昨日の石井長官の答弁とそれから本日の参考人である江口総監の参考御意見と申しますか、御答弁との間には、ニュアンスの上で幾分違いがあるような感じがするのです。これは受ける感じでございます。昨日の石井さんのいろいろの御答弁というものは、割合に反省的な、しかも幾分謙虚さがあったと思いますが、きょうは一日目を置いて、昨日の結果も見ての……

第24回国会 予算委員会 第8号(1956/02/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 まず高碕さんにお尋ねしたいのですが、さいぜん井手委員から経済五ヵ年計画についていろいろ御質問がございました。きわめて大臣の答弁は明確を欠いております。実はもうやってもしょうがないと思いますが、話を続ける上からまずやりたいと思いますが、現在経済五ヵ年計画の柱は、完全雇用と経済自立でございます。現在日本の完全雇用を達成していくということのためには、当然第二次産業に多くの雇用が出てこなければならないのでございますが、現実の日本においては、輸出を振興するという名目のもとに、第二次産業は合理化が行われて、必ずしも人口の吸収が十分でたいということは、客観的な経済の資料その他で明白に出しておりま……

第25回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号(1956/12/03、27期、日本社会党)

○滝井委員 一つお尋ねしたいのですが、それは、今の先生の御説明の中で、政党に資金的な助成をする問題ですけれども、これをやることによって不測の事態を起す可能性があるというお言葉があったのですが、現在、立法調査費というような形で、われわれ議員は幾らかの金をもらっておるのです。これは、われわれ個人がとるのでなくて、実は党で、そのほんとうの立法調査をやるために使っておることになっておるのです。今の現実の日本はそういう状態なんですが、その不測の事態を起すということは、どういうことが予想されるかということが一つと、いま一つは、外国、イギリスあるいはアメリカ等の政党においては、国の補助というか、助成というか……

第25回国会 社会労働委員会 第3号(1956/11/21、27期、日本社会党)

○滝井委員 中西さん、あなたは参議院でかつてこういう答弁をしておる。たとえば事務ストが非常に長くなってくる、そうすれば勢いこれは第一線の電気供給の直接の業務に響いてくる。従ってそれは第二条にやはりひっかかる、こういうことになっているんです。これは間接なんです。ところが、この条文を見ると、第二条の方の「電気の正常な供給を停止する行為その他電気の正常な供給に直接に障害を生ぜしめる行為」一体この二つはどういう工合にして区別しますか。今までのあなた方の答弁では、この「電気の正常な供給を停止する行為」と「電気の正常な供給に直接に障害を生ぜしめる行為」というのは全くわからぬです。区別ができない。混淆してお……

第25回国会 社会労働委員会 第4号(1956/11/22、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと、質疑に入る前に、昨日この委員会が終るときに、第二条に関していろいろ政府の見解が述べられたのでございますが、われわれといたしましては、十六国会当時の政府の見解と、今回政府がいろいろ委員の質疑に対して答弁をいたしました見解を総合すると、幾分食い違いがある疑いが濃厚でございます。従って、本日委員会の冒頭に一応政府の二条に対する総合的な見解を御説明だけを願っておきたいと思うのです。われわれとしてはその説明を聞いた上で、衆参ともども一応意思の統一をして、これをわれわれ党としては処理いたしたい、こう思っておりますので、まず政府の総合的な見解を一つ大臣の口から冒頭に御説明願っておきたい……

第25回国会 社会労働委員会 第5号(1956/11/24、27期、日本社会党)

○滝井委員 今たくさんの参考人の方から御意見を述べていただきましたが、参考人の方の御意見の中にも、あるいはここ数日来の政府の各委員諸君の質問に対する答弁の中にも、実は公共の福祉ということと社会通念という言葉と、健全なる労使間の慣行の成熟というか、こういう言葉がしょっちゅう出てくるのです。ある場合はずばりと公共の福祉で質問をはね返していく、しかしある場合は行為そのものが違法なんだ、こういう言葉の使い分けが再々にわたって行われてくるのですが、どうもこの法三章的なスト規制法というものの解釈について、統一的な見解というものをなかなか把握しにくいという情勢にあるようでございます。そこで端的に、まず第一に……

第25回国会 社会労働委員会 第6号(1956/11/26、27期、日本社会党)

○滝井委員 鳩山総理にお尋ねしたいと思いますが、実は十九日以来本委員会で非常な真撃な態度をもってこのスト規制法の審議に当って参りましたが、客観的に冷静な立場から見てみましても、あるいは政府の答弁を聞いてみましても、スト規制法を存続しなければならぬという積極的な理由というものは現在解消をしておるという感じが非常に濃厚に見えております。同時に将来われわれが労使関係を建設的にあるいは合理的に作り上げていく、いわゆる健全な慣行を作りたいという立場に立って考えても、どうもこの法案を恒久立法としてやっていくということは、むしろ有害でこそあれ、決して将来の日本の労働関係の健全化のためにも適切でないという感じ……

第25回国会 社会労働委員会 第7号(1956/11/28、27期、日本社会党)【議会役職】

○滝井委員長代理 井堀君。
【次の発言】 このたび提出いたしました、健康保険法等の一部を改正する法律案について提案の理由を申し上げたいと存じます。  ご承知のごとく健康保険制度は、昭和二年実施以来今日に至るまで、三十年にわたって発展を続け、社会保障制度の中核として、国民の医療保障国民生活の安定に大きな役割を果してきているのであります。現在健康保険は、国家の基幹産業を中心に労働人口の大半に適用され、国が直接管理している政府管掌健康保険には、五百十二万、組合管掌のそれには三百五十万の労働者が加入し、扶養家族を加えて、実に二千五百万に達せんとしているのであります。しかも、その保険給付に要する費用は、……

第25回国会 社会労働委員会 第8号(1956/11/30、27期、日本社会党)

○滝井委員 提案者の一人である私が質問するのはおかしいのですが、現実の状態だけをお聞かせ願いたいと思います。医師等の免許及び試験の特例に関する法律が終戦後の特殊事情に基く暫定措置として行われることになったわけですが、その暫定措置によって、選考あるいは特例試験だけで終戦以後医師の免許を与えられた者と、予備試験を通過をして、そして今度は医師の国家試験を受験をして合格をした人、この二つに分類をしまして、終戦から大体今日までどの程度の人数が選考なり特例で医師になり、どの程度の者が予備試験を通過して医師になったか、その数をちょっとお教え願いたいと思います。

第25回国会 社会労働委員会 第9号(1956/12/04、27期、日本社会党)

○滝井委員 実は大蔵省と保険局が来てからやりたいと思いましたが、時間の都合がありますので、医務局長さんに健康保険に関連して国立病院の給食費について少しくお尋ねしてみたいと思います。多分健康保険においては、国立療養所は普通一般の療養所に比べて割引をしておると思うのですが、健康保険におけるその割合の実態というものはどうなっておるのか、これをまず御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、その二割引というのは入院患者も含めて二割引なのか、おそらく入院患者は別途にさらに引いておるやに聞いておる。たとえば一般診療は普通の病院が百円ならば国立の療養所は八十円なんですね。ところが今度は入院をし……

第25回国会 社会労働委員会 第10号(1956/12/05、27期、日本社会党)

○滝井委員 議事進行に関して。健康保険法等の一部を改正する法律案外二案に対する審査に今入ろうとしておりますが、私たちはその審査に入るについては、本会議において趣旨説明を聴取した後、本委員会において趣旨説明をなすべきものであるとの動議を提出いたしたいと思います。  その理由は、現在健康保険法というものは、きわめて重要な法案の一つとして数えられておるのであります。そして重要法案は国会運営の慣例上、当然これは本会議で趣旨説明をした後に、委員会の審査に入るのがならわしでございますから、当然そうすべきだと思います。  いま一つは、今回出されておる健康保険法等の一部を改正する法律案外二案は、これは健康保険……

第25回国会 社会労働委員会 第11号(1956/12/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 実はさいぜんの岡さんの質問に関連して、三十億の問題、いろいろ法律提出の時期と予算との関係が出ましたが、一つお尋ねしておきたいのは、財政法の三十三条で、目の流用というものは自由にできると思うんです、大蔵大臣の許可さえあれば。厚生省もそういう理解をしておるのでしょう。目の中の流用は大体やっている。そういうことだと思いますが、それをお伺いいたしたい。
【次の発言】 われわれの方にもらう予算というものは、昔は款というものがありましたけれども、今は款はないようであります。項になって、それから今度は目になっておる。予算書は目までしか出ていない。そうすると、おそらくあなた方は過去において、目の中……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第16号(1957/03/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 私は簡単に一、二点お尋ねしたいのです。前の質問者の方から科学技術情報センターの方は質問があったようでございますので、科学技術庁設置法の一部を改正する法律案の方で一、二点お尋ねいたしたいのであります。  まず第一に、科学技術庁設置法の一部改正案の中を見ますと、放射線医学総合研究所となっておるわけであります。ところが、もうすでに衆議院を通過した予算書を見ると、放射線総合医学研究所となっておるのですが、総合が上につくのか医学が上につくのか、どっちがほんとうかということです。これは法律の方がほんとうじゃないかと思うが、予算書にはみな医学があとになっておるわけです。これは固有名詞なんですから……

第26回国会 社会労働委員会 第2号(1957/02/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 今岡本君からガスの質の変化について御指摘があったのですが、最近のガスは確かに一酸化炭素が非常に含まれておるということは、新聞等の報道においても大体そういう意見がちらほら見えておる。これは石炭の不足によって重油等が使われておる形跡が非常に多くなってきているということなのです。われわれが今までかいでおったガスのにおいと、最近のガスのにおいと非常に違ってきておる。こういう点は明らかに環境衛生と申しますか、公衆衛生の上に非常に大きな変化を、知らず知らずのうちに与えておると思うのです。そこでこれは資料として、厚生省は最近におけるガス会社のガスを作る原料がどういうような変化を来たしたのか、それ……

第26回国会 社会労働委員会 第4号(1957/02/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 少しこまかくなるかもしれませんが、鳩山内閣の時代に三十一年度の経済計画大綱というものを出したわけですが、この鳩山内閣の三十一年度の経済計画大綱で当ったものは、人口の伸びと労働力人口、生産年令人口ここまでは大体合っておったのです。ところがそれ以外のものは全部違っておった非常に大きな見通しの誤まりであったことは、大臣初め御存じの通りです。御多聞に漏れず国民所得等も間違っておったのですが、そういう間違ったものを基礎にしていろいろの計画が立てられてきたのです。この医療保障の勧告に対する計画も、やっぱりそういうものを基礎にしてできてきておるわけなんです。そこで医療保障の勧告の数字の基礎になっ……

第26回国会 社会労働委員会 第5号(1957/02/14、27期、日本社会党)

○滝井委員 今のことに関連して……。労働省は本年度の賃金上昇率は幾らか言わなかったのですが、実はこの予算書の中に失業保険や労災保険の賃金の上昇率は書いてあるのです。四%賃金は上るとなっておる。これはどういうことなのですか。
【次の発言】 どうも来年の四%上昇というのは、今まで日本の経済が普通の状態でいっておるときならばそれでよかったと思うのです。ところが豊年景気とか神武以来の景気とか言われている。実は私は先日も言ったのですが、統計で合ったのは労働人口と生産年齢人口だけで、昨年の経済企画庁の統計は就業人口から違ってきている。全部違ってその二つだけは合っている。あとはみな違っている。これはいずれま……

第26回国会 社会労働委員会 第6号(1957/02/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連して伺います。今後の健康保険の審議がありますので、大臣によくわかっていただかなければならぬと思います。われわれも大臣の考えと同じ考えを持っている。まず労働力の再生産が最も早い方法で治療をやるのが一番早道である。ところが健康保険は、結核でも今まで同じなんです。いい薬は、その薬の効果というものが普遍的にずっと学界に承認をされてから、いい薬を使うことになっている。だから実際に健康保険でその薬が使われるのは五年くらいおくれている。三剤併用ということは、二十八年に抗生物質が使われてから一、二年くらいしてからわかっていた。それが厚生省の予算の関係や何かでずっとおくれて、ようやく今に……

第26回国会 社会労働委員会 第7号(1957/02/18、27期、日本社会党)

○滝井委員 きょうは冒頭ですから、どうしても大臣にやらしてもらわなければ……。
【次の発言】 やかましく言うようでありますけれども、きょうは提案理由の説明をされておる。実は私は総理大臣にも来てもらって、石橋内閣の社会保障制度に対する基本的な態度について聞かなければいかぬと考えていたのです。提案理由の説明がなければいいと思ったが、しかし政府は新しい立場で二十六国会には臨んできておるわけです。私はどうしてもきょうはほんとうは岸総理大臣臨時代理も呼ばなければならぬところなんですが、それは一応譲歩しておるわけなんですから、私もできるだけ時間を短くしますから、ちょっとおってもらいたい。  そこで私はこま……

第26回国会 社会労働委員会 第8号(1957/02/19、27期、日本社会党)

○滝井委員 私はいずれ一般質問でゆっくりしたいと思いますが、今大橋先生から非常に重要な点を指摘されましたので、みんなの記憶の新たなときに聞いておきたいと思うのですが、それは三十億の金の性格です。これは三十一年度、いわゆる今年度の三十億と来年度の三十億とは性格が同じものなのかどうかということです。大橋先生もわれわれは三十億というのは赤字カバーのつまみ金――つかみ金というんですか、つかみ金だと思ったとこう言った。あなたの方は、いえそうじゃありません、三十億は赤字の穴埋めのものではないのだ、これはあくまで財政健全化のためのもので、財政の基磯を強化するものだとおっしゃった。これは大臣どうですか。三十一……

第26回国会 社会労働委員会 第12号(1957/02/27、27期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。ちょっと前に返りますが、一円引き上げることによって百三十億ないし百四十億社会医療に響くという御説明がありましたが、これは同時に税のはね返りがどのくらいになりますか。
【次の発言】 今まで大臣で、単価が妥当でないと御答弁いただいたのは、大臣が初めてです。今までは単価問題については、妥当でないと明言できる局長なり大臣はいなかったのです。小林さんのごときは、適正であるとは思わないが不適当でない、こうやったのです。そうしてこの委員会ががたがたになったことがある。私は大臣に辞職を迫ったことがあるのです。大臣が初めてなんです。ところが単価を検討するということは、これはもう二十六年から……

第26回国会 社会労働委員会 第14号(1957/03/01、27期、日本社会党)

○滝井委員 この前大橋さんの質問の場合に関連して質問しときに答弁が留保されておったのですが、三十一年度の一般会計から厚生保険特別会計に繰り入れた三十億と、三十二年度に一般会計から厚生保険特別会計に繰り入れた三十億は性質が同じなのか、どうかという点でございます。これに対する御答弁がなかったので、まずそれをお尋ねしておきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、同じでないという証拠物件がここに一つあるわけです。三十二年度厚生所管予算要求額事項別調べというのの社会保険国庫負担というところの一に、健康保険給付費財源繰り入れ三十億、これが今年の三十億です。昨年の三十億は健康保険再建資金繰り入れ、これ……

第26回国会 社会労働委員会 第15号(1957/03/02、27期、日本社会党)

○滝井委員 きょうは健康保険法の改正に対する私が見たところで一番重要だと思われる点について、率直に大臣の御意見をお聞きしてみたいと思います。これはすべて常識的な問題でございますから、局長でなくて一つ大臣から御答弁をお願いいたしたいと思います。  先日の岡本君の質問に対して、大臣は医療制度は公私二本立でいくということをおっしゃいました。これは御確認できると思いますが、そういうように確認して差しつかえありませんか。
【次の発言】 二本立でいかれるそうでございます。そうしますと、よく聞いておいていただきたいと思いますが、まず第一に、保険診療に従出するすべての病院、診療所、薬局は、法のもとにおいて平等……

第26回国会 社会労働委員会 第16号(1957/03/04、27期、日本社会党)

○滝井委員 このたび提案いたしました健康保険法の一部を改正する法律案及び船員保険法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由の趣旨説明を申し上げます。  健康保険制度は、昭和二年発足以来今日まで、三十年にわたり国民の医療保障に貢献をして参りました。疾病は貧困への道であり、貧困は疾病を招くという疾病と貧困の悪循環のもとに、社会保障制度の中核として、国民生活の安定に果してきた役割はきわめて大きいといわねばなりません。しかも今日では政府管掌において五百六十三万人、組合管掌において三百三十万人の労働者が加入し、扶養家族を加えれば実に二千五百万人にも達せんとしているのであります。  しかしながら今……

第26回国会 社会労働委員会 第18号(1957/03/06、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと議事進行。この大事な公聴会に与党の理事が一人も来ていない。これじゃだめですよ。与党の理事を呼んできなさい。そんな不見識なことがあるか。
【次の発言】 時間の関係がございますので、ごく簡単に一、二点お伺いいたしたいのですが、それは牛尾さんや大岩さんに主としてお答えを願いたいと思いますが、日本の法律の中で、今度の健康保険法のような、手も足もくびってしまって身動きもならぬように日本の国民をしておる法律があるかどうかということなんです。実は私は寡聞にしてこういう法律を見たことはありません。あなた方が今までいろいろ社会生活を長年おやりになった上で、まあ医者とか歯科医師というのは公務自……

第26回国会 社会労働委員会 第19号(1957/03/07、27期、日本社会党)

○滝井委員 健康保険の単価、財政問題についてはいずれ機会をあらためてお聞きしたいと思います。と申しますのは、私この前もちょっと触れておいたんですが、単価問題とこの法案とは、今大橋委員の質問をお聞きしていても、無関係でないということはだんだんはっきりしている。私たちは単価問題と健保の改正案は不可分だと言うと、政府は、いやこれは可分だと言っている。実際単価を上げようとすれば、標準報酬その他を当らなければならぬことは当然です。政府は皆保険が行われるまではこれは当りませんというのが政府の見解であった。そうしますと、この法案が通ってしまうと、単価問題というものは皆保険までは当られぬということになってしま……

第26回国会 社会労働委員会 第21号(1957/03/09、27期、日本社会党)

○滝井委員 二十四国会にわが党が美容師法案を提出して以来、両党の間にまた美容師の作る諸団体の間に、いろいろ意見の統一を欠く点があったのでありますが、今国会に入りましてから、美容の三団体並びに自民党、社会党の間における意見の調整が完全になって、ここに単独の美容師法案ができたことは、非常にわが国美容界にとっても喜ばしいことだと思うのでございます。  しかし美容、理容と分つことによって、なお問題として今後解決を急速に要する点があると思います。その一、二の点について政府の御所見を承わっておきたいと思います。  それは現行法の第一条においては、理容、美容の技術分野を規定をしておるのでございますが、業界の……

第26回国会 社会労働委員会 第22号(1957/03/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 この前の一部負担の続きを少しくやらしてもらいたいと思います。それは四十三条ノ八に、「保険医療機関毎二一日ニ付三十円」の一部負担をやることになっております。その「保険医療機関毎ニ」というこの「毎ニ」の解釈というものは、一体どういうことになるのかということです。たとえば内科へ入院をいたしております。そして同じ総合病院の耳鼻科で見てもらいます。その場合には内科にも三十円、耳鼻科にも三十円払うという意味なのかどうか。
【次の発言】 いやそれは「保険医療機関毎ニ」というのがついているのです。保険医療機関に一日三十円じゃない、毎日の毎の字がついておるのです。

第26回国会 社会労働委員会 第23号(1957/03/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 今回政府与党の諸君から提出されましたる健康保険法等の一部を改正する法律案に対する修正案を見てみますと、福祉国家を建設するというスローガンを掲げて大きく船出をしたその内閣の悪法を、良識のある自民党の皆さんが相当多くの修正をしてくれるであろうことを実は期待をして、この法案が先月十八日当委員会にかかって以来ずいぶんわれわれ社会党は多くの矛盾点を指摘したのです。ところが修正案を見てみますと健康保険法そのものの修正というものは一指だに触れ得ていないということです。単に健康保険法等の一部を改正する法律の中の二条を削る、こうなっておりますが、この二条というのは実際には健康保険法をそのものではない……

第26回国会 社会労働委員会 第25号(1957/03/18、27期、日本社会党)

○滝井委員 公衆衛生修学資金貸与法案について一、二の点だけお尋ねいたしたいと思います。時間がありませんから簡単にお答え願います。  それは、この金を借りた人に対して、法律で定められた期間以上保健所に在職した場合には、修学資金の返還の債務の全部または一部を免除することになっておるわけですが、その全部または一部を免除する基準というものは、多分政令で定めるのだろうと思いますが、一体どういう工合な定め方をすることになるのでしょうか。
【次の発言】 わかりました。それが一部を免除する領だそうであります。それは結局政令で定めることになるのですね。

第26回国会 社会労働委員会 第26号(1957/03/19、27期、日本社会党)

○滝井委員 大臣もお忙しいようでございますから、私簡単に二、三の点だけをお尋ねしておきたいと思います。  今度の失業保険法の一部を改正する法律案というのは、正直に見て相当進歩的ないいところがあるわけなのです。しかしこれをいよいよ実施する段階になると、やはりいろいろ問題点があるような感じがいたします。そこでそういう点を少し具体的に大臣の御意見を聞かしていただきたいと思うのですが、それは、たとえば私福岡県の例を一応とって具体的に質問してみたいのです。現在福岡県の日雇い関係の状態を見ると、二万二千五百九十一人おります。これを地域別に分けますと、甲地区、乙地区、丙地区と、こういう工合になっておるのです……

第26回国会 社会労働委員会 第27号(1957/03/20、27期、日本社会党)

○滝井委員 この前公衆衛生修学資金貸与法の質問をいたしましたが、きょうは公衆衛生修学資金貸与法のこの前の残りと、それから結核予防法の一部を改正する法律と、この二案を先に質問いたしたいと思います。と申しますのは、公衆衛生修学資金貸与法は保健所における技術の中核をなす医師、歯科医師というものが不足をしておる、従ってこれを充足するためにこういう資金の貸与の道を開く、それによってこの充足をはかっていこうという法律です。ところが一応に保健所の機構に今のように人的な中核的要素というものが欠けておる、それに続く結核予防法というものが絵にかいたもちになってしまう。従ってこの両法案というものは不可分だ、こういう……

第26回国会 社会労働委員会 第28号(1957/03/22、27期、日本社会党)

○滝井委員 先般失業保険法の一部を改正する法律案の質問をいたしましたときに、失対の賃金というものが一応一般職種別賃金を基礎にして大体それより一割ないし二割下回るものできめられる、こういうことになっておるわけです。そういたしますと、そのもとになる一般職種別賃金というものは一体据え置いたものでいくのか、それとも四月からこれが引き上げになるのか、こういう点をこの前質問したところ、ちょうど担当の局長さんであります百田さんがおいでになっていなかったので、安定局長さんから、その点はどうも私たちの所管でないからということで御答弁の保留がございました。従ってきょうは百田さんがおいでになっておりますので、百田さ……

第26回国会 社会労働委員会 第29号(1957/03/25、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の生活資金のことで、最後にもう一つ聞いておきたいのですが、この生活資金は多分利子を払わなければならぬということになっておったと思うのです。しかも生活資金だったら、三年以内に払わなければならぬというワクがあったと思いますが、その点はどういう工合の支払方法になるのですか。
【次の発言】 大臣お聞きのように、利子が三分ついて、三年以内にこれを払わなければならぬことになるわけですね、今、佐竹さんからも、木原さんからも、仏使って眼を入れておらぬという話があったのですが、この法律の中で、生活をするための資金の措置が講じられていないということが一番の欠点です。それからいま一つは、税法上の措置が……

第26回国会 社会労働委員会 第31号(1957/03/28、27期、日本社会党)

○滝井委員 関連して……。実は今の問題について先日私が一般論として社会局長に御質問をしたのですが、局長はそれぞれの県の生活保護の患者がその当該県でやるのは当然ということを実は御説明になっておったのです。しかしこれは、なるほど医療券をもらった患者は、その県でやるという原則論についてはいいと思うのです。しかし東京みたように、この空気の悪い中にどんないい病院があっても、千葉県や近郊の県というものは今までこぞってみな結核療養所を建てたのです、近郊の方がいいんだということで。ところが今度それを生活保護の患者については近県に行ってはまかりならぬ、こういうことになると、医務局長さんお見えになっておりますが、……

第26回国会 社会労働委員会 第33号(1957/04/02、27期、日本社会党)

○滝井委員 大臣が午前はお見えにならないそうでございますので、一応条文の上でわからない二、三の点について局長さんの方にお尋ねをして、午後大臣が見えられましてから、少し政治的な問題についてお聞きしてみたいと思います。  まず、この引揚者給付金等支給法案を見ますと、六カ月以上本邦以外の地域に生活の本拠を有したということが引揚者という定義をつける場合に重要なものさしになっているわけなんです。外地を旅行しておった者は引揚者ということはできないと思うのです。しかしたといそれが六カ月未満であったにしても、生活の本拠を外地に置くと決心をして置いて、そして八月十五日に終戦になった、こういうような者は、旅行者で……

第26回国会 社会労働委員会 第35号(1957/04/05、27期、日本社会党)

○滝井委員 大体政府並びにそれを代表する大蔵大臣の意向は、凹凸があるものについての是正は今後も考えていく、そのほかいろいろ残っている問題のあるものについては、社会保障を基本として考えていく、こう了承して差しつかえないわけですね。――さよう了承いたしたいと思います。  そこで、現在なお社会保障でやっていく、こういう基本的な方針になってきますと、恩給制度というものが非常に問題になってくると思うのです。現在の予算の中で約八分四、五厘程度は恩給的なものが食っていっておる。軍人恩給その他合せますと、多分九百七、八十億くらいになるかと思うのです。そうしますと、凹凸の是正という点で今傷痍軍人等が出ましたが、……

第26回国会 社会労働委員会 第36号(1957/04/10、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の総理の御答弁で戦争犠牲者に対するいろいろの補償の問題はこれで一応打ち切りたい、そして過去の戦争犠牲者に対してとったいろいろの施策の不均衡の是正というようなものについては国は考慮していくのだ、こういう御説明があったわけであります。先般大蔵大臣もそういう御答弁でございました。そこで私は総理にお尋ねをいたしたいのは、戦争犠牲者に対する救済はまだいろいろ残っておるだろうと思います。これはもうここで何回も読み上げたのですが、たとえば動員学徒とか、今言った金鵄勲章の問題とか、まだいろいろあるのです。そういう戦争犠牲者の今後の救済に対する内閣の基本的な方針は、一体どういう方向でやっていくのか……

第26回国会 社会労働委員会 第37号(1957/04/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 児童福祉法の一部を改正する法律案に関連して一、二の点をお尋ねしてみたいと思います。まず、児童福祉行政の行政機構は、現在厚生省の児童局からどういう系統で末端の福祉法の対象になる児童に及んでいく姿ができておるのか、それをシステマチックに御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 今少し系統的に児童局の方から説明がなされましたが、府県の民生部、それから行政面が社会福祉事務所、技術面が児童相談所、衛生面保健所、それからそれらの間に民間には民生委員とうらはらの児童委員、役所関係では福祉事務所に社会福祉主事、児童福祉司、これらの人たちが働いて児童の福祉に万遺憾なきを期してやっておる、こういうこ……

第26回国会 社会労働委員会 第38号(1957/04/12、27期、日本社会党)

○滝井委員 昨日、児童福祉に関する行政機構の系譜と申しますか、系列と申しますか、そういうものについていろいろ御質問をいたしたのですが、その結果、日本の児童福祉行政というものが、きわめて貧弱であり、日の当らない行政になっておることがわかったので、今後その推進に、政府当局の非常な努力をお願いしなければならぬと思います。  次にお尋ねいたしますが、この児童福祉行政の対象になるのは、主として要保護児童ということになるわけなんです、そうしますと、現在一千万のボーダー・ライン層がおるわけなんですが、そのボーダー・ライン層の中に含まれている準要保護児童、これはやはり要保護児童と同じように家庭環境の悪いことは……

第26回国会 社会労働委員会 第39号(1957/04/16、27期、日本社会党)

○滝井委員 まず厚生大臣に実はお尋ねをいたしたいと思うのですが、大臣何か御用があって、おいでになっていないようでございますのでこれをあと回しにしまして、労働福祉事業団法の中の特に所得税法の改正に関連をして、これは主税局、それから国税庁関係に先にお尋ねをしたいと思います。  御存じのように今度税法の改正によりまして、人格のない社団等の収益事業の範囲についてという政令が出まして、そして今まで収益事業の中に入っていなかった医療保健事業というものが、収益事業の中に加えられることになった。実は今回提案をせられております労働福祉事業団というものは、この事業団の母体になっているものを見ると労働者災害補償保険……

第26回国会 社会労働委員会 第40号(1957/04/18、27期、日本社会党)

○滝井委員 前会、労働福祉事業団法の中において、現在この法案の中核になる労災協会の性格が財団法人である。今度そういう財団法人には、税制の改革によって、収益事業として医療事業が指定をされたために税がかかる可能性があるという点をいろいろ御質問申し上げた。それはこの法案の附則で所得税法の改正や法人税法の改正、地方税法の改正等があるので、それと関連をしたわけです。財団法人のどういうところまで公益性を認めていくかという点について、なおいろいろ問題があるし、具体的な資料の提出等が必要でございますので、その資料のできるまで、財団法人と税の関係については、一つ質問を留保いたしまして先に譲らしていただきます。 ……

第26回国会 社会労働委員会 第42号(1957/04/20、27期、日本社会党)

○滝井委員 公共企業体等労働関係法第十六条第二項の規定に華さ、国会の議決を求めるの件につきまして、さいぜん労働大臣から休憩前に御発言がありましたが、その発言とも関連して一、二の点について政府の見解をただしておきたいと思うのであります。  まず第一に今回出しましたところのこの国会の議決を求める件は、憲法七十二条の議案に相当するものであるかどうか、これをまず第一に政府の見解をお尋ねいたします。
【次の発言】 今回公労法の十六条二項に基いて国会に議決を求めたこの件は、七十二条の議案であることがはっきりいたしました。そうしますと、同時に今回政府が三公社一現業について補正予算を月曜日に国会に提出するんだ……

第26回国会 社会労働委員会 第43号(1957/04/23、27期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま政府の方からこの環境衛生関係営業の運営の適正化に関する法律は閣議においても了承、決定済みであり、この法律が実施された後においても、正常な競争と消費者の利益が侵されないようにやりたい、こういう御趣旨の政府の御意見があったのですが、われわれこの法律の立案者の一人として、この法律の実施後における消費者のいろいろの懸念と申しますか、そういうものについて今後業者を運営していかれます厚生省並びに公正取引委員会の方に、二、三の点についてお尋ねしておきたいと思うのであります。  実は、最近においても御存じのように国鉄運賃の一割三分の値上げが行われ、あるいは最近はバス等も値上げが行われようと……

第26回国会 社会労働委員会 第44号(1957/04/24、27期、日本社会党)

○滝井委員 今、同僚横山君から、仲裁裁定に関するほとんど全般にわたる重要な問題について御質疑が行われ、それに対して藤林先生の方から明快な御答弁をいただきましたので、実は私たちの前にかかっておった霧が晴れた感じがいたします。特に将来の問題として実行単価と予算単価との格差を合理的に縮少されるよう、制度上または実行上、関係当局において留意する必要があるというのを、政府は直ちにというように解釈をしてやっておったようでございますが、それは間違いであるということが、大体明白になって参りました。この点は、そこに労働大臣も来ておられますが、労働大臣もその耳で十分お聞きのことでございますので、先般私の質問に対す……

第26回国会 社会労働委員会 第45号(1957/04/25、27期、日本社会党)

○滝井委員 先ほど来国民皆保険と労働福祉事業団との関係はいろいろ聞いておったのですが、厚生省としては福祉事業団を一つテスト・ケースとしてやることに賛成をしたんだ、従ってこれがよければ今のところ厚生省は、こういうことをやるということは考えておらぬけれども、テスト・ケースなんだからよければ厚生省の方も考えるという意味の答弁を大臣はこの前したのです、そうしますと、これは厚生省の厚生年金関係も将来こういうことになる可能性もあるので、なかなかこれは問題のある法案だと私たちは考えています。そこで前会までの私の質問の要旨は、財団法人である労災協会が主宰をしておる労災病院を中心に今回この労働福祉事業団法という……

第26回国会 社会労働委員会 第46号(1957/04/26、27期、日本社会党)

○滝井委員 最後にちょっと資料を要求したいと思います。  さいぜん井堀さんの方からこの事業団の役員構成みたいなものについていろいろ質問がございましたが、そういう役員構成みたいなものは業務方法書の中に出てくるのかどうか知りませんが、何かそういう事業団の全貌をやはり明白にしていただかなければいかぬと思うのです。そこで理事長や理事の俸給とか、職員の俸給、そういうような一覧表をあす出していただきたいと思います、一応予想されるところでけっこうですが。これはあなたの方で、当然この事務方法書に記載すべき事項は労働省令で定めることになっているのですが、その中にそういうことを書くのかどうか知らぬけれども、やはり……

第26回国会 社会労働委員会 第47号(1957/04/27、27期、日本社会党)

○滝井委員 前回までの私の質疑は、労災協会の所管である労災保険病院は財団法人でございますが、従ってその税法上のいろいろの問題点を聞きました。その次には医療保障四カ年計画との関係をお聞きしたんです。次には労働者災害補償保険法の二十三条の保険施設というものと、この労働福祉事業団に書かれておる保険施設との関係、それからこの労働福祉事業団法の十九条の関係等いろいろ御質問をいたしましたが、それらの一条と十九条の関係、並びに労働者災害保険法の二十三条との関係は、必ずしも私の満足するような御答弁はいただけなかったような感じがいたしました。次に第四条の労働福祉事業団の資本金の関係についていろいろお尋ねをいたし……

第26回国会 社会労働委員会 第48号(1957/05/07、27期、日本社会党)

○滝井委員 水道法の審議中に緊急に労働大臣においでいただいて、非常に多事中恐縮に存じましたが、実は今月の三日に名古屋で大臣が談話を発表されました。その談話の波紋が各外に相当大きな影響を与えておるようでございます。従ってその大臣の談話の真意をこの際お聞きしておくことが必要ではないかというのが――まだ御存知のように仲裁裁定の問題は国会で審議中でもあるし、最終的な結論も出ておりません。従ってそういう中でいろいろ労使間に波紋を起こすような談話というものは、慎重にやられることが必要ではないかという考えもわれわれは持っておるわけですが、そういう点で特にいろいろの御意見をお聞きしたい、こういう考えでおいでを……

第26回国会 社会労働委員会 第50号(1957/05/14、27期、日本社会党)

○滝井委員 本会議の関係がありますので、一つ関係閣僚、簡単に要領よく御答弁をお願いいたしたいと思います。  まず第一にお尋ねをいたしたい点は、今回相当多くの処分者が出ました。政府としても、岸総理のさいぜんの御答弁をお聞きしておっても、やはり見解を統一する必要があるという御答弁があったのでございます。しかし統一する必要があるということは、やはり一応そういう話が行われておることだと思うのでございます。従って今回の処分に当って、政府としてはそれぞれ公社なり関係のところにおまかせはしておられるでしょう。しかし一定の処分をやる基準というものがなくちゃならぬと思うのです。一体どういう基準をお作りになったの……

第26回国会 社会労働委員会 第51号(1957/05/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 昨日、今後水道法が通ることによって小規模の水道の布設というものが盛んに行われる状態が出てくる、そういう場合に地方自治体、特に府県にそれらの技術的な事務をつかさどるエキスパートというものが欠けておるのが現状であるので、水道法が通っても実質的な設計の指導、審査というものがうまくいかないのじゃないか、従って急速に地方自治体に、少くとも二、三省程度は国の経費をもって技術者を置く必要があるだろう、全くそういう点については同感であるという意思表明がございました。こういう点は、むしろこれは大蔵省に来てもらって、大蔵省の言質もとっておく必要があるかと思うのです。厚生当局は賛成でございます。そこで、……

第26回国会 社会労働委員会 第52号(1957/05/16、27期、日本社会党)

○滝井委員 今るる高田保険局長から御説明がありましたが、現在健康保険法なり日雇労働者健康保険法が改正されて新たに実施されようという千載の好機なんですね。従って現在現実の患者の立場から、あるいは現実に受給資格証明書で取り扱う医療担当者の立場から申しますと、日雇い労働者の諸君は朝早く出ていきます。残った家族が病気になりますとこれがないのです。そうしますとその出ておる主人なり奥さんを呼び戻してこれを取りにいってもらわなければ見てやれないのですよ。きょうは時間がありませんからいずれ機会をあらためて医務局長に受診券があった場合に拒否できるかどうかその問題を尋ねますが、今八木さんが言われたように受給資格証……

第26回国会 社会労働委員会 第53号(1957/05/17、27期、日本社会党)

○滝井委員 少しとっぴな質問をするようでございますけれども、先に会計課長さんの方にお尋ねしたいのです。第一にお尋ねをしたい点は、多分曽田さんが医務局長の時代に国立病院や国立療養所にどの程度の未納があるかという御質問をしたことがあるのです。そのときに曽田さんの御答弁は、当時の速記をちょっと調べてみましたけれども、時間的な余裕がなくてどうもはっきりしたことが出てこないのですが、私の記憶をおぼろげながらたどってみますと、多分六%ぐらいではなかったかと記憶をしておるのですが、国病院と国立療養所を合せて年間どの程度の未納があるのか、これをちょっとお教え願いたいと思います。

第26回国会 社会労働委員会 第54号(1957/05/18、27期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま古川委員から保健所拡充強化に関する件について動議が出ましたが、日本社会党といたしましてただいまの動議に全面的に賛成するものでございます。  昭和二十二年の九月に、GHQの覚書等によってパブリック・ヘルス・センターすなわち現在の保健所として発足をしてからすでに十年の歴史が経過をいたしました。当初この保健所が発足をした当時においては、非常に大衆にアッピールをしたいわばはなばなしい官庁として登場して参ったのでございますが、時をけみするとともに、昭和二十六年ないし七年ごろに至っては次第にその予算等も横ばいの状態になり、保健所の存在そのものが軽視せられる状態になって参りました。  一……

第26回国会 社会労働委員会 第56号(1957/07/29、27期、日本社会党)

○滝井委員 午前中赤松さんから、春闘を中心として公労法関係の質問があったのですが、私は簡単なものから先に二、三点お尋ねしたいのです。  まず第一点は、昨年でございましたか、西ドイツに日本の炭鉱労務者を五十九人ばかり派遣をしたのですが、最近また第二次派遣として百八十名程度、西ドイツの炭鉱に技術修得ですか、そういう意味で派遣するということがいわれておるわけです。すでに第一次として出ました労働者の実態はどういうもので、またドイツの炭鉱労働がどういう実態で行われておるのか、これをまず簡単に御説明願いたい。
【次の発言】 では、それは係の参事官が見えるまであと回しにいたします。福祉事業団関係の方は見えて……

第26回国会 社会労働委員会 第57号(1957/07/30、27期、日本社会党)

○滝井委員 午前中は閣議の都合があって大臣が来れないそうでありますので、厚生行政一般に対する質問は、午後大臣の厚生行政に対する所信をお聞きしてからやらしていただきたいと思います。とりあえず午前中は、今まで二十六国会で与野党非常な努力をして審議をした健康保険に関連する二、三の問題について、事務当局の御意見をお伺いしておきたいと思います。  そのまず第一は、健康保険法の改正の大きな原動力となったものは、健康保険の財政が非常な赤字であったということにあったことは、二十六国会ないしそれ以前の国会を通じての論議の中心的な議題でありました。もちろん政府は健康保険制度自体の改革ということで、健康保険法の改正……

第26回国会 商工委員会 第9号(1957/03/05、27期、日本社会党)

○滝井委員 臨鉱法並びに特鉱法の二つの法律の改正案に関連をして少しく具体的に質問をしてみたいと思いますが、午前中の伊藤さんの御質問に対して石炭局当局の御答弁をいろいろ聞いてみると、鉱害問題に対する自信が非常にないですね。われわれ炭鉱のまん中に育って鉱害の非常な苦しみを受けた者から見れば、石炭鉱業が日本の基幹産業として、あるいは基礎資材を提供する産業として、その重要性が非常に大きくクローズ・アップをされておるにもかかわらず、その石炭鉱業が石炭を掘ってそのあとに残した被害については、国のそれに対するものの考え方がきわめて消極的であるという点は、私はやはりこれは今後考慮しなければならぬ問題だと思うの……

第26回国会 予算委員会 第11号(1957/03/02、27期、日本社会党)

○滝井委員 岸内閣は石橋内閣の政策と予算の一切を受け継いだ内閣でございます。従ってまず問題の出発は、一月八日日比谷の公会堂における石橋総理の演説から質問をしてみたいと思います。それは日比谷の公会堂における石橋総理の演説の中で、五つの誓いを立てられました。それは国会運営の正常化、政界、官界の綱紀粛正、雇用の増大、生産の増加、福祉国家の建設、世界平和の確立というこの五つの誓いでございました。特に石橋総理は声を大にして福祉国家の建設をうたわれたのでごごいます。また本会議における財政演説の中においても、同様の意味のことを池田大蔵大臣も言われております。岸さんもまたいよいよ首相に就任をせられてから本予算……

第27回国会 社会労働委員会 第2号(1957/11/06、27期、日本社会党)

○滝井委員 厚生行政一般の中で特に社会保障関係がきょうは議題になっておるようでございますが、先般、多分七月三十日であったかと記憶しますが、当時堀木厚生大臣が御就任になって初めて大臣のほんとうに基本的な考え方をお聞きしたわけです。そこでその基本的な考え方に基いて、大臣としては来年度、昭和三十三年度の予算を編成されることになるわけでございますが、すでに新聞等を見てみますと、三十三年度の厚生省の予算要求の総額が千五百五十九億になるのだ、本年度に比べて五百四十五億多く要求している、というようなことを記事で見たことがあるのです。まず昭和三十三年度の予算を編成せられるに当って、一体大臣はどういうことを柱に……

第27回国会 社会労働委員会 第4号(1957/11/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 時間があるそうですから、一点社会局長にお尋ねしたいのですが、それは日雇い労務者の年末手当と生活保護費との関係でございますが、これを政府はどういう取扱いの方針にするように地方庁に通達を出しておるのか、その基本的な方針について御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、具体的に申しますと、生活保護を受けて、同時に日雇い労務者に出ておる諸君は、日雇い労務者の年末手当をたとえば三千円もらったとすると、その三千円のうち二千円だけは特別控除として生活保護費の中から、収入としては見積らない、千円だけは収入があったものとして差し引く、こう理解して差しつかえありませんか。

第27回国会 社会労働委員会 第5号(1957/11/12、27期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと今の点に関連して。今の生活保護という、日雇い労務者の年末手当の問題は、実はきわめて重要な問題なんです。労働大臣としては、労働省としてできる範囲の御努力をしていただくことになることは、今の御答弁でわかったわけですが、実は現在消費、者米価が上ったわけです。従って消費者米価の上った分について日雇い労務者の賃金が上ったわけです。同時に、一方においては生活保護費の、消費者米価が上った分の引き上げが行われたわけです。両方行われた。従って生活保護の対象者で日雇いに出ておる者は、二重に米価の引き上げの恩典を受けておるわけです。従って、一方どっちかだめになってくるわけです。どっちがだめになる……

第27回国会 社会労働委員会 第6号(1957/11/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 労働大臣のおられるうちに一、二点聞きたいと思っておりましたが大臣お帰りになりましたので、労働災害と賃金水準の動向について一、二点お聞かせを願いたいと思います。  最近製造業における労働災害の動向を見てみますと、特に三十年に比べて三十一年が、たとえば休業八日以上くらいの私傷災害をとってみますと、相当増加をしてきておるわけです。特に昭和三十一年を見ますと、八日以上では多分三万六千件くらいであったと思いますが、これはおそらく戦後最高じゃなかったかと思うのです。一体こういう状態はどうして出てきたのかという点を一つ御説明願いたい。
【次の発言】 今基準局長さんの方から災害発生の原因をお示しい……

第27回国会 社会労働委員会 第8号(1957/12/19、27期、日本社会党)

○滝井委員 大臣のお忙しいところを出ていただいてはなはだ恐縮でございますが、昨日診療報酬の小委員会を開いて、一応事務的な点については保険局長より詳細にお聞きをいたしました。本日は政治的な見地から一、二大臣の御見解をお伺いいたしたいと思います。  まず第一にお伺いをいたしたい点は、簡単にお答え願いたいと思うのですが、さいぜん赤松委員との間にいろいろ質疑応答があったのですが、来年度の日本経済の見通しというものは、政府なり、あるいは大臣もさいぜん御指摘になっておりましたように、経済の成長率というものを非常にきびしく三%程度に見ておられる、同時に、輸出の目標を三十一億五千万ドル、国際収支の黒字を一億五……

第28回国会 社会労働委員会 第5号(1958/02/12、27期、日本社会党)

○滝井委員 一、二点お伺いしたいのですけれども、伝染病の死体の眼球、これは時間的に非常に長いチフスみたいな者の眼球というのは、さいぜん上野先生が言われたように、混濁が早くてだめだと思うのですが、伝染病にもいろいろあって、たとえば赤痢みたいなものがあるわけですね、消化器系統……。伝染病がいかぬということになると、一体伝染病の範囲というものはどの程度に限定をするのかというような問題が一つ出てくるのではないかと思うのです。法定伝染病の中でも赤痢みたいなものもあるわけで、そういう点三条関係で医師がやるのだからという自由判断ではちょっと問題が出てくるのではないかと思う。こういうところはやはり省令でこれこ……

第28回国会 社会労働委員会 第6号(1958/02/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 非常にいい角膜移植に関する法律でございますので、ぜひ私たちは御協力申し上げて、この法律が、角膜の故障によって盲目になった人の福音となるように念願をするわけです。従って、それだけに慎重に検討していく必要があろうと思います。  まず第一に私は医務局長にお尋ねしたいと思うのですが、角膜の故障から盲目になった盲人の総数というものはどのくらいあるものなのか、これを一つお教え願いたい。
【次の発言】 よくわかりました。そうしますと、その角膜移植を行うときに医師は礼を失わないように死体から眼球を摘出することになるのですが、二条の二に、「あらかじめ、その遺族の承諾を受けなければならない。」というこ……

第28回国会 社会労働委員会 第7号(1958/02/14、27期、日本社会党)

○滝井委員 角膜移植に関する法律案がいよいよ通過することになるわけですが、そのときに当って、私は今後この法律を取り扱っていかれる厚生当局に二、三点要望をしておきたいと思います。  それはこの法律の審議の過程でいろいろ問題になりました死の確認ということをこの法律は一応飛び越えて死体ということになって、その死体から眼球を摘出することになっております。従って死の確認と、死後その死体から眼球を摘出する、この時間的な関係というようなものを今後省令を決定する場合には、一つ慎重に考えていただきたいということが一つ、第二番目には摘出眼球の取扱いについてです。この摘出眼球の取扱いについても、これはなかなかニュー……

第28回国会 社会労働委員会 第8号(1958/02/18、27期、日本社会党)

○滝井委員 私は母子年金に関する基礎的なことを少しお尋ねしたいのですが、それは昨年度の予算で、国民年金度制準備費として、全国の未亡人母子世帯生活実態調査として三百二十六万円を計上して実態調査をおやりになったはずでございます。今年は未亡人の世帯の生活実態調査というものは経費を計上しておりません。昨年は三百二十六万円を計上してやったので、おそらく厚生省としては、所得、それから世帯の構成というような、現実の未亡人の実態をおつかみになったと思うのです。これは一体どういう実態であったのか、わかれば一つ御説明を願って、そしてあとで資料で詳細のところを出してもらいたいと思うのですが、その実態調査の結果を要約……

第28回国会 社会労働委員会 第9号(1958/02/19、27期、日本社会党)

○滝井委員 少し根本的なことをもう一回聞いておきたいのですが、戦争が終ってから日本に二つの特徴が現われてきましたが、一つは非常に伝染病が減ってきたということ、一つは離婚がふえたということなんです。現在私どもが母子の問題を解決しようとするならば、やはりその根本的な母子の生まれる原因は突きとめておくことが必要じゃないかという感じがするのです。そうすると厚生白書なんかを調べてみましても、あるいは本日いただいたこの母子世帯の調査結果の報告書を見てみましても、未亡人になるという形態が戦災とか戦病死というものがだんだん比重が少くなって、そして離婚によるものが多くなってきておるという、こういう形態が出てきつ……

第28回国会 社会労働委員会 第12号(1958/02/27、27期、日本社会党)

○滝井委員 先般予算委員会で大臣にいろいろ御質問をしたいと思いましたが、ちょうど大臣御病気のためにできませんでしたので、予算委員会ではきわめて表面的な御質問しかできませんでした。従ってきょうは少し掘り下げた、直接責任の立場にある大臣からいろいろお聞かせを願いたいと思います。  まず総論的なことで先日山下先生や堂森さんや、田子先生がいろいろ御質問いたしましたが、それと重複することは全部省きまして、残っているところで、大臣が就任されましてから自分の一つ悲願として医療保障の基礎的条件をぜひ実現をしていきたい、こういうことを所信の表明をいただいたわけですが、率直に一つ大臣に基礎的条件のまず第一は皆保険……

第28回国会 社会労働委員会 第16号(1958/03/04、27期、日本社会党)

○滝井委員 日本労働協会法案に関する二、三の点について大臣に質問いたしたいと思いますが、大臣は参議院に行かれるそうでございますので、途中で行かれる都合もあるでしょうから、おもな点だけ先にお聞かせ願って、残ったところはまた次の機会にやらしていただきたいと思います。  石田労働大臣が大臣に就任せられましてから、労働政策の基本的な考え方についていろいろ大臣のお考えを伺ったわけでございますが、昭和三十三年度の予算を審議するに当って大臣は、労働政策の目標として三つの点を掲げておられるようでございます。その一つは労働教育の振興ということであり、一つは最低賃金の実施、いま一つは職業訓練の総合的積極的な実施、……

第28回国会 社会労働委員会 第17号(1958/03/05、27期、日本社会党)

○滝井委員 厚生当局に一、二点だけお伺いしたいのですが、現在医学の進歩によりまして、いわゆる検査あるいは試験が非常に重要なものとなって参りましたが、そういう検査、試験を行う衛生検査技師というような役割を演じておる者は、現在日本の医療機関の中にどの程度の人数おるものなのか、これを一つわかっておればお知らせ願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、民間等の給料はなかなかわかりにくいと思うのですが、国立関係の機関におる者、あるいは都道府県の衛生検査関係の機関におる者の給与の体系は一体どういうことになっておるのでしょうか。
【次の発言】 月額の給料が一万五千から二万の間にあるようでございますが……

第28回国会 社会労働委員会 第21号(1958/03/13、27期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま養育医療について政府の見解の表明がありましたが、そうしますと今の見解で政府としては、入院できない家庭における未熟児については、当然健康保険証でこれを入院と同様に見てもらえる、こう解釈してよろしゅうございますか。
【次の発言】 御存じの通り現在農村ではまだ医療機関が必ずしも入院の設備を持っていない。従って千八百グラムぐらいの未熟児が生まれますと、保健所に届け出なければなりません。保健所に届け出ますと、医師、助産婦あるいは保健婦が回ってこれを指導します。その場合に、日本の家屋は御存じの通り保温にきわめて不便でございますので、入院した方がいいのだ、こういうことを言われるわけです。……

第28回国会 社会労働委員会 第22号(1958/03/14、27期、日本社会党)

○滝井委員 関係のある基準局長なり石炭局長、鉱山保安局長の三万においでいただきまして、実は小倉炭鉱の出水事故について二、三政府の見解を伺っておつきたいと思います。  御存じのように、二月二十一日午前四時十分ごろ、小倉炭鉱の第二坑で突如二百立方フィート程度の出水が起りまして、自乗二十日以上を経過いたしておりまするが、一体この状況はその後どういう状況になっておるのか。この炭鉱は政府の方も御承知だろうと思いますが、一カ月平均一万五千トンくらい出ておる炭鉱であります。しかも従業員は、臨時あるいは季節的な労務者を入れると多分千百五十名くらいおるのじゃないかと思われる。その家族を入れますと、約五千くらいの……

第28回国会 社会労働委員会 第26号(1958/03/25、27期、日本社会党)

○滝井委員 大臣がおいでておられますから、少しこまかい問題はあとで事務当局にお尋ねするといたしまして、少し基本的な問題について大臣に質問をしてみたいと思います。実はこの法案を通観をして感ずることは、大きく公共職業訓練と事業所内職業訓練と、こう二本の柱を立てられて、公共職業訓練で一般職業訓練と総合職業訓練と中央職業訓練、別に身体障害者職業訓練というのがありますが、大きく二つの柱を立てられて、公共職業の中に主たるものとして三本で公共的な職業訓練をやることになっております。その場合にこの基礎的な技能に関する訓練を一般職業訓練がやることになり、それから総合的なものと中央職業訓練とは、これは労働福祉事業……

第28回国会 社会労働委員会 第27号(1958/03/26、27期、日本社会党)

○滝井委員 あん摩師、はり師、きゅう師及び柔道整復師法等の一部を改正する法律案が今提案されたわけでございますが、私も提案者の一人なんですが、昭和三十年の七月にこの法律が一部修正をせられて、当時国会を通過したことを記憶しておりますが、そのときに三十三年十二月三十一日まで期間を延長して、そしてその間に医業類似行為を行う者の中の特に療術師ですか、そういうような諸君についてはできる限り行政指導をやって試験を受けていただく、そしてその後には何か適当に考えようということが、当時の付帯決議にも現われておったし、われわれもそういう考え方に賛成をしてきたわけなんですが、その後政府は一体どのような指導を医業類似行……

第28回国会 社会労働委員会 第28号(1958/03/27、27期、日本社会党)

○滝井委員 労働基準局長がおいでになるまで、保険局の方の見解を先にお聞かせを願いたいのです。旅館業について昨日来の保険局当局の御説明によりますと、健康保険法の十四条、いわゆる任意包括の規定を適用してやっていく、そのほかのたとえば温泉町等においては、旅館業が健康保険にとられると旅館町における国民健康保険の推進がうまくいかぬ、従ってそれは国民健康保険に大体入れていく、こういう御説明があったわけです。そこでこれは昨年でありましたか、前に旅館業法の一部を改正する法律案が当委員会に上程をせられたときに、山口公衆衛生局長に対して私御質問申し上げたのでございますが、そのときに任意包括で促進していくというお約……

第28回国会 社会労働委員会 第29号(1958/03/28、27期、日本社会党)

○滝井委員 先に労働省の方に、たくさんあるのだけれども時間がないので、大事なところだけ簡単に聞いて、それから通産省の方がお見えいただいておりますので、そちらの方にお聞きしたいのです。この二十七条関係で、労働大臣の指定する団体に試験を委託しますね。その労働福祉事業団は自分のところの施設でやるから当然だと思いますが、労働大臣の指定する団体というものは一体どういうものを考えておるのですか。
【次の発言】 そうしますと観念論、空理空論ではいかぬというと、失業保険の施設の労働福祉事業団というものは私はその能力がないと思うのです。ところがこれを一番先に持ってきて、そしてその他指定する団体というものが今のよ……

第28回国会 社会労働委員会 第31号(1958/04/01、27期、日本社会党)

○滝井委員 社会福祉事業法の一部を改正する法律について非常にたくさんの質問点があるのですが、時間の関係がありますので、おもな点だけ時間を倹約して質問さしていただきたいと思います。  まず第一に最近全国的に町村の合併が非常に進展をしてきました。そして同時に新しい市が誕生して、たとえばわれわれ福岡県のごときは地方事務所が廃止せられるという状態が出てきたわけです。地方自治体の中にある程度行政機構の改革というものが進んできておるということです。従って、そういう情勢から見ますと、当然福祉事務所等の管轄区域も著しい変動を起してきつつあると思うのです。今度の改正の第三点として指定都市以外の市政令で指定する人……

第28回国会 社会労働委員会 第33号(1958/04/03、27期、日本社会党)

○滝井委員 日雇労働者健康保険法の一部を改正する法律案に関連をして、この前日雇労働者健康保険の診療に従事する医療機関が一体いかなる状態にあるか、特にその代表的な医療機関に準ずる、厚生省の直轄とも言うべき健康保険病院についていろいろ質問をいたした中で不明な点がありましたので、それに対する調査を次回までにやってきていただきたいという要望をいたしておいたわけであります。従って、この前御質問申し上げてなお不明と思われる点を本日は突込んで参りたいと思います。  健康保険協会の経営している健康保険病院は、健康保険法二十三条の保険増進のための施設であるということがわかってきた。それから医療法三十一条の公的医……

第28回国会 社会労働委員会 第34号(1958/04/08、27期、日本社会党)

○滝井委員 非常に貴重な御意見を聞かしていただいて感謝にたえないのですが、一、二点だけお伺いいたしたい。  それは御存じの通り、最近どうも政府は直接金を出すという補助金とか負担金という形をとらずに、たとえば生産性本部なんかも余剰農産物資金なんかの金を一応財政投融資に入れて、そうしてその中から今度は五億か十億の金を別の機関に入れて、その利子を回していく形をとっておるのですが、今度もまた日本経済の基盤を強化するためのたな上げ資金の中から十五億の金を出して、それを資金運用部に預けてその十五億の利子六分、九千万円ですか、それで今度労働教育をやる、こういう回りくどい道を生産性本部においてもとったし、今度……

第28回国会 社会労働委員会 第35号(1958/04/09、27期、日本社会党)

○滝井委員 日本労働協会法に関する質疑を、総理を中心にやらせていただきたいと存じます。石田労働大臣の見解は一応お聞かせいただきましたので、総理の見解をお聞かせ願いたいと思います。この法案は、今後日本の労働運動に対して、一つの歴史的な役割を演ずる法案になる可能性のある法案でございます。従って、特に岸総理の御出席を願ったわけでございますが、私はまず第一に、岸総理にお尋ねをいたしたい点は、この法案のねらいとして、近代的な労使関係というものを確立をしていきたいということをいっておるわけでございます。一体岸総理は、現在の日本における近代的な労使関係の姿というものを、どういうようにお描きになっておるのか、……

第28回国会 社会労働委員会 第38号(1958/04/15、27期、日本社会党)

○滝井委員 戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案について、直接法案に関係のある一、二の点から、先に御質問させていただきたいと思います。  まず第一に、今まで遺族年金が三万五千二百四十五円であったものが、五万一千円になったわけです。一体三万五千二百四十五円を五万一千円に引き上げた、何か科学的な根拠でもあって、五万一千円に引き上げられたのか、これを一つ御説明願いたいと思います。
【次の発言】 今まで三万五千二百四十五円という遺族年金は公務扶助料の額と同じであったわけです。ところが今回の改正で遺族年金だけが五万一千円になって、恩給法の公務扶助料は五万三千二百円、こうなったわけですね。今……

第28回国会 社会労働委員会 第40号(1958/04/22、27期、日本社会党)

○滝井委員 最低賃金法案地方意見聴取会、第三班、福岡市開催の概要について御報告いたします。派遣委員は大坪、多賀谷、滝井の三名で、予定通り四月十九日午前十時より午後二時まで、福岡労働基準局内において次の意見陳述者を招致して行いました。公益側、西日本新聞社論説委員大石三郎君、九州大学教授清水金二郎君、労働者側、全日本労働組合会議福岡県地区本部事務局長徳田吉松君、福岡県労働組合総評議会事務局次長江崎淳君、使用者側、九州商工株式会社取締役社長錦織克成君、九州製糖株式会社取締役高橋俊景君、以上六名。  次に各意見陳述者の意見の概要を申し上げます。  一、公益側大石三郎君は、政府提出最低賃金法案は不満足で……

第28回国会 社会労働委員会 第41号(1958/04/23、27期、日本社会党)

○滝井委員 今政府提案の最低賃金法案が労使対等の立場に立つ日本の労働法の危機である点については、多賀谷君からいろいろ御質問がありました。まさにそういう感じが私もいたします。そこで幾分方向を変えまして政府にお尋ねをいたしてみたいと思うのです。  それはこの最低賃金制度というものは非常に多面性を持っております。特に私たちが最低賃金制度を実施するという段階になって思い起すことは、憲法二十五条との関係でございます。少くともすべての国民に健康で文化的な生活を保障するという、あの憲法二十五条の関係と、いま一つは労働基準法の中で労働条件というものは労働者が人たるに値する生活をするための必要を満たすものでなけ……

第28回国会 予算委員会 第5号(1958/02/11、27期、日本社会党)

○滝井委員 昭和三十三年度の予算を審議するに当りまして、最も国民的な批判を受けております社会保障に関する重要な諸問題について、岸総理に質問をしてみたいと思います。  岸総理も御記憶にあると思いますが、昨年一月石橋湛山老が日比谷の公会堂で演説をいたしまして、五つの誓いというものを立てられました。この五つの誓いの中には、生産を増強し雇用を同時にふやしていく、そしてあわせて福祉国家の建設をやるんだということを立てられたわけです。そして日比谷公会堂での演説を契機として、全国的に遊説をいたしました。その結果石橋ブームが起ったことは、われわれの記憶に新たなところでございます。その石橋内閣の衣鉢を継いだとこ……


28期(1958/05/22〜)

第29回国会 社会労働委員会 第4号(1958/06/26、28期、日本社会党)

○滝井委員 きょうは橋本厚生大臣が就任をされてわれわれにごあいさつをされたあとの、初めての大臣の今後のいろいろの施策に対する方向をお聞かせ願いたいと思うのですが、私は現在の日本の保守党の政治家の中で最も尊敬をしておる一人である橋本先生が、厚生大臣に就任をせられたことを非常に同慶の至りであると思っておる者の一人ですが、しかも橋本先生は第三次吉田内閣に厚生大臣をおやりになって、二度目の勤めでございます。私が衆議院に出て以来、山縣大臣以来の大臣は大がい――七人経過しましたが、川崎君を除いては、全部いわばしろうと大臣ですが、橋本先生は幸い二度目のベテラン大臣であるわけです。従っておそらく厚生行政に対す……

第29回国会 社会労働委員会 第5号(1958/06/27、28期、日本社会党)

○滝井委員 昨日、新しい医療報酬の支払い方について政府が甲乙二表というものを作られておられるようであるが、一体その甲乙二表というものはいかなる基本的な原則に基いて作られたものであるのか、それを説明していただきたいという質問に対しまして、大臣の方は、それはすでに前の大臣のやっておることであるので自分はその通りにやります、こういうことから問題はもつれておったのでございますが、昨日政府の方より、甲乙二表についてその内容を御説明いたすという御返答がありましたので、われわれ社会党といたしましても再度本日の委員会におきましてその内容の御説明をいただいて質問をいたしたい、こういうことに相なったわけでございま……

第29回国会 社会労働委員会 第7号(1958/07/01、28期、日本社会党)

○滝井委員 先般来倉石労働大臣が就任の後における一般労働行政について、いろいろ同僚の議員から御質問がございまして、大体の方向はわかって参りました。しかし倉石労政をわれわれが考える場合には、今まで労働行政を担当しておった石田労働行政というものとやはり一応比較をしていろいろ考えてみるというのは当然だろうと思うのです。石田さんが労働大臣になりましてから私たちに石田労政の目じるしとして示したものは、三つの柱を示してくれました。一つはよき労働慣行を作るのだ、これが石田労政の第一の柱です。第二の柱は賃金格差を縮めていく、こういうことでございます。第三番目は雇用の増強をする政策をとっていく、こういうことを明……

第29回国会 社会労働委員会 第8号(1958/07/03、28期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま議題になりました国民健康保険法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。  国民皆保険のすみやかなる実施は、今日の社会保障の中心課題であります。医療保険に適用されているものは、三十二年度末において健康保険九百五十万人、日雇い健康保険七十四万人、船員保険十七万人、国家公務員共済組合二百四万人、公共企業体職員共済組合六十七万人、市町村職員共済組合三十四万人、私立学校教職員共済組合六万人、国民健康保険三千五十八万人であり、その家族を含めれば、約六千三百七十万人が医療保険の適用をうけているのでありまして、全国民のうち、約二千七百万人程度がいずれの保険の適用も受けていないの……

第29回国会 社会労働委員会 第10号(1958/07/08、28期、日本社会党)

○滝井委員 本日で委員会は終るわけでございますが、この前非常な無理なお願いをして、厚生省の告示案について大臣並びに保険局長の御説明をいただいたわけでございますが、その後関係団体との折衝の結果、告示案がわれわれのこの委員会に御説明をいただいたものと違うものになったわけでございます。従って具体的には三十日に告示されたあの案についていろいろお伺いをしてみたいと思うわけでございます。実は今回の告示案に対する新聞論調を見てみますと、非常に橋本厚生大臣の評判が悪いようでございます。また療養担当者の団体、特に日本医師会が圧力団体であるという、こういう宣伝が行われておるようでございます。冷静な第三者の立場から……

第29回国会 社会労働委員会 第11号(1958/07/09、28期、日本社会党)

○滝井委員 昨日最後になりましたから、幾分時間がありませんでしたので、端折って御質問したのですが、きょうはその端折った分の入院と、それから事務の簡素化の点について、昨日答弁を求めなかった部分も同時にあわせて答弁をいただきたいと思うので、質問を続けたいと思います。  まず第一に入院についてでございますが、厚生省は、社会保険医療における二千四百億円程度の昭和三十三年度の総医療費の中に、入院の費用というものは今まで一体どの程度を占めておったのか、これをちょっと知りたいのですが……。
【次の発言】 そうしますと、社会医療費の総額の中の半分が病院関係で、その半分程度が入院、だというと、二割五分から三割程……

第29回国会 社会労働委員会 第12号(1958/08/09、28期、日本社会党)

○滝井委員 百田さんに失業対策事業のことで一、二点尋ねてみたいのですが、政府の経済計画が三十一億五千万ドルの輸出の達成ができないことは大体見通しがついたわけです。従って現在のこの不況の状態は、政府が言っておるように秋になれば景気が上向くというような情勢は、われわれは必ずしもそう信じられない。むしろ現在の不況というものは昭和二十九年の不況と比べるより、一九二九年の世界的な不況に比ぶべき深刻な不況である。こういう見方をして参りますと、すでに労働省の発表している労働情勢の報告等を見ても、失業保険の受給者というものは昨年の同期に比べて四割七分、十五万以上も増加するという事態になってきているわけです。そ……

第29回国会 社会労働委員会 第13号(1958/09/26、28期、日本社会党)

○滝井委員 私ども二名からなる東北班は、去る八月二十七日より五日間、岩手、青森両県の厚生及び労働行政につきまして調査いたして参りましたので、その調査の概略について簡単に御報告申し上げます。  まず、岩手、青森両県における調査の日程及び関係施設の視察個所等について申し上げますと、日程の一日目は岩手県庁において、厚生、労働行政について、各関係部課長よりそれぞれ所管事項の説明を聴取いたした後、児童結核療養施設みちのくみどり学園を視察いたしました。日程の二日目は、岩手県同様、まず青森県庁にて厚生、労働行政について、各関係者よりそれぞれ所管事項等の説明を聴取いたしましたのち、国立療養所臨浦園を視察いたし……

第30回国会 社会労働委員会 第4号(1958/10/08、28期、日本社会党)

○滝井委員 国民年金の関係は、小山さんもいらっしゃいませんし、大蔵省の主計局を呼んでおるのですが、これもちょっと急なために来ておりませんので、年金問題はあすにさせていただきまして、きょうは幸い医務局長もおいでだし保険局長もおられますので、一つ病院のことをお尋ねしたいと思うのです。  まず、先般の一日の本会議で、日本の医療制度というものがばらばらであるし、病院の運営の主体もばらばらである、しかもその病院で支払われる診療報酬もばらばらだし、管轄する官庁も、特に医療機関の管轄官庁なんというものはばらばらだ、一体これを今後どういう工合に改善していくかということの質問に対して、実は本会議場であったために……

第30回国会 社会労働委員会 第7号(1958/10/16、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。今の婦人相談所の問題でございますが、たまたま群馬県でそういう問題が起る原因になるのかどうか私もよくはわかりませんが、全国的な婦人相談所の実態を見てみますと、われわれが狭い範囲の国政調査をやった実態から見ましても、婦人相談所というのは現在開店休業の状態にあります。ほとんど婦人相談所に相談にくるいわゆる従業婦の諸君というのはないという現状です。従ってそこには優秀な心理学その他を心得た職員がおりますけれども、閑古鳥の鳴く状態であるために仕事がない。そうして同時に婦人相談所に付設をされておる更生寮とか、いろいろ名前はありますが、どの寮を見ると、これもほとんど入っておりません。まあ……

第30回国会 社会労働委員会 第8号(1958/10/17、28期、日本社会党)

○滝井委員 王子製紙の争議、日本の労働史上に非常に大きな問題を残しておる争議でございますが、私は通産省の繊維局の方に来ていただきまして、ちょっとその製紙関係の需給の見通しについて少しくお尋ねしておきたいと思います。  それは御存じの通り、王子製紙が少くとも新聞用紙の三割の生産をやっております。上質紙の二割を生産しておる。こういう天下に有名な会社なんです。それだけに日本の資本家のバック・アップも強い会社であるという認定が、そういう点からも出てくると思うのです。従って私は通産当局に尋ねたいのですが、現在日本における新聞用紙の生産と、それから販売と在庫の動きというものは、どういう動きを今王子製紙がス……

第30回国会 社会労働委員会 第10号(1958/10/22、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して資料の要求をいたしたいと思います。  ただいまの河野委員との間の一問一答を聞いておりまして、私も質問をいたしたいと思っておりました重要問題の資料を要求したいと思いますが、五人以上の健康保険適用の事業場における普及の状態というものが明白に把握をされていないということです。今高田保険局長の御答弁を聞いておりまして、雇用量が非常に増大をし、同時に未適用専業所の解消によって昭和三十一年度には六十万ないし七十万の被保険者の増加があり、三十二年度には八十三万五千人の増加があった。約百四、五十万の増加があったわけです。しかるに昭和二十九年に行政管理庁が行政監察をやっております。行政監察を……

第30回国会 社会労働委員会 第13号(1958/10/28、28期、日本社会党)

○滝井委員 舟橋先生にちょっとお尋ねいたしたいのですが、この最低賃金は最低の国際的水準を満たすものでなければならぬという御意見があったのです。今回政府の出した内容は、従って国際的な注視を浴びておるし、政府は非常に企業の支払い能力に重点を置いているのだというお話があったのです。政府のこの最低賃金の決定の原則というのは、労働者の生計費、類似の労働者の賃金及び通常の事業の賃金支払い能力を考慮して定めることになっておるわけです。そこで私たちは、国際的な最低水準を満たすものというそのものは、常識的に言って一体どういうものなんだということなんですが、これを何か抽象的なものでもいいですが、一つお教え願いたい……

第30回国会 社会労働委員会 第14号(1958/10/29、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。御存じの通り、皆保険になれば一切の収入というものが保険に依存をするわけです。しかも健康保険においても国民健康保険においても、支払いの期日が明白でないのです。極端な言い方をすれば、保険者の恣意によってそれがきまるわけです。そうしますと、収入の元が断たれたその療養担当者に所得税なりあるいは固定資産税なり市民税が来た場合に、その収入の元を払う方が払わないで、これを払わなかったからといって延滞利子をとられるということになれば、これは明らかに人権侵害ですよ。しかも片方は税金だから延滞利子をとるのだ、片方は診療報酬だから、それは知らぬ顔の半兵衛をきめ込むという理由はどこからも成り立な……

第30回国会 社会労働委員会 第15号(1958/10/30、28期、日本社会党)

○滝井委員 国民健康保険法案並びにその施行法案について、政府の見解を総合的に承わってみたいと思いますが、なお新しい構想のもとに組まれた法案でございますので、当然逐条的な審議もわれわれはぜひやらしてもらいたい、こう思っておるわけです。そこで総合的な問題から、政府の見解をただしてみたいと思うのですが、今度のこの法案は、一面皆保険という社会的な、人道主義のかおりが非常に高いものでございます。しかし一面その内容を見ると、どうもわれわれに多くの疑問を投げかける点がたくさんあると思われます。  まず総合的な観点から、現在国民健康保険が背負っておる課題をわれわれが見てみますと、まず第一に国民健康保険は全国に……

第30回国会 社会労働委員会 第17号(1958/11/01、28期、日本社会党)

○滝井委員 今回のこの国民健康保険法ができた後における各医療機関の取扱いの問題を先にちょっとお尋ねしておきたいのです。  現在国立病院あるいは社会福祉病院等においてそれぞれ軽費診療というものが行われております。今後いろいろな医療機関ができて参るわけでありますが、一体政府としては、そういう軽質の診療を認めるものは、どういう軽費を認めていく方針なのか。たとえば国立なら国立は認めていくのか、結核なら結核については認めるのか、現実にあるわけであります。たとえば直営診療所を見ても、これは軽費診療ですが、単価十一円五十銭が八円でよろしいのだ、そういう点を一体どういう範囲のものならば認めるのか。これも法律に……

第30回国会 商工委員会 第8号(1958/10/23、28期、日本社会党)

○滝井委員 鉱業法並びに鉱山保安法の改正に当って、二、三の点について質問をさしていただきたいと思いますが、鉱山保安法なり鉱業法が改正をされなければならぬような事態になったその石炭業界の背景というものを、私たちはやはり深く反省してみる必要があると思うのです。現在の日本の石炭業界が直面をしておる危機の姿というものは、石炭の需要と供給の関係を調整したらいいんだというような、もはやそんななまやさしいものでなくなってきておることは、一たびあの老朽化しておる筑豊炭田に足を一歩入れてみればわかる。先般私の同僚議員が北海道から九州の筑豊炭田に足を入れたところが、その立ち並ぶ老屋の中に、ぎっしり失業者が詰まって……

第31回国会 社会労働委員会 第1号(1958/12/16、28期、日本社会党)

○滝井委員 国民健康保険法の財政上の問題は第三十回の臨時国会で一応政府の見解をお尋ねいたしましたので、あれから国民健康保険そのものの情勢は変っていませんのでその点は省略をいたしまして、私は新しく出て参りました国民健康保険法の法文上のいろいろの問題点について政府の見解をお聞かせ願いたいと思います。  その法文上の見解に入る前に、法文を構成をする医療機関やあるいはその機関の中に働く従業員等のいろいろの問題を先にきょうはお尋ねをしたいと思うのです。  そこでまず第一に、健康保険法が新しく改正をせられて以来、機関という概念が出て参りました。保険医療機関、それから療養取扱い機関、こういう機関の概念が出て……

第31回国会 社会労働委員会 第2号(1958/12/17、28期、日本社会党)

○滝井委員 昨日国民健康保険法と関連のある医療法なり医師法のいろいろの用語上の問題点や今後の日本の医療を推進していく上に重要な役割を演ずる機関、保険医療機関、療養取扱い機関、そういう機関の概念と申しますか、そういうようなものを御質問をいたしたのですが、どうも非常に多くの問題点を持っておって、必ずしも十分に了解がいかなかったのです。きょうは今後日本の皆保険をになっていくこの国民健康保険法案の条文上の問題点について政府の見解をお尋ねしたいと思うのです。  そのまず第一は、この法律の目的を見てみますと、「社会保障及び国民保健の向上に寄与する」こうなっておるわけです。この一条の精神から予防給付というも……

第31回国会 社会労働委員会 第3号(1958/12/19、28期、日本社会党)

○滝井委員 この前、四十二条における「療養取扱機関が善良な管理者と同一の注意をもってその支払を受けることにつとめた」ならば、最終的な責任には保険者が持つという意味のことが四十二条に書いてあるわけでございますが、これに対する具体的な厚生当局の見解を、この法案が通るまでにはまとめて一つ御報告願いたい、こういう要請をしておったのですが、いろいろ御事情があろうかと思いますので、これに対する処置をどういう工合にやるのか、そのお気持をこの際お聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 その問題はきわめて重要な問題でございます。それででき得べくんば、先般理事会等で話し合いまた国会の中に医療法なり医師法の根本的……

第31回国会 社会労働委員会 第5号(1959/02/04、28期、日本社会党)

○滝井委員 では最低賃金法案について、抽象的なことでございますが、二、三お聞きいたしておきたいと思います。  現在のこの資本主義の社会では、賃金を決定をする要因というものは、いろいろなものがあると思われます。特に今度の最低賃金の決定をする原則としては、政府の方では、労働者の生計費とか、類似の労働者の賃金及び通常の事業の賃金支払い能力を考慮して定めることになっております。 しかし客観的に見てみますと、一応こういうものは非常に重要な決定上の科学的な原則にはなると思いますが、しかし究極においては、やはり当事者の力関係と申しますか、力量によって、直接的な、具体的な労使双方の一つの競争と申しますか、そう……

第31回国会 社会労働委員会 第11号(1959/02/25、28期、日本社会党)

○滝井委員 午前中に岡本委員からいろいろと総論的なことや各論的なことが質問をされましたが、私は堀木さんが厚生大臣になったときも、橋本さんが厚生大臣になったときも、それぞれ厚生大臣が就任するたびごとに、大臣の寿命というものはそう長いものではない、従ってまあ六カ月か七カ月で、長くて一年くらいだから、あれもやる、これもやるといってもなかなかできないんだということを言っておったんですが、その遮り橋本さんも七カ月そこそこで文部大臣に、栄転をされたのか、左遷をされたのか知りませんが、とにかく文部大臣に任命がえになりました。橋本厚生行政というようなものは、何か明確なものをはっきり打ち出さずに、いろいろなもの……

第31回国会 社会労働委員会 第12号(1959/02/26、28期、日本社会党)

○滝井委員 児童福祉法の一部を改正する法律案について、二、三の点を御質問申し上げたいと思います。  さきにわれわれは児童福祉法の一部を改正する法律で、養育医療と申しますか、いわゆる未熟児に対する対策を立てました。それより前に身体障害の児童に対する育成医療というものをやはり一つの対策として実施をすることにしたのです。今度新しく児童福祉法の一部を改正して骨関節結核にかかっておる児童に対して、養育医療とか育成医療とか非常に言葉は似ておるが違う療育医療の制度を確立することになったわけなんです。いわば骨関節結核患者の療養をやる一方、教育をやろうというきわめて進歩的な児童福祉法の改正だと思っております。そ……

第31回国会 社会労働委員会 第13号(1959/03/04、28期、日本社会党)

○滝井委員 早川さんにお尋ねをしたいのです。実は早川さんは冒頭に、使用者側としては従前の考え方とそれから現在の基本的な考え、こういうことをお述べいただいたわけです。従前の考え方としては問題の国内法、特に公労法は現在の結社の自由とは矛盾をしない、いわゆる八十七号とは矛盾をしない、こういうことだった。ところが最近に至りましてILO条約の八十七号の原則はこれを批准すべきである、こういう基本的な態度に変ってこられたわけです。これは結局諸般の情勢を考慮して変えられたんだと思うのですが、その変えられた根本的な理由というのは一体どこにあったのか、これを一つ御説明願いたい。

第31回国会 社会労働委員会 第15号(1959/03/06、28期、日本社会党)

○滝井委員 今回児童福祉法が改正をせられまして、少くとも日本の結核対策に対する新しいものの考え方として、児童の骨関節結核に対して思い切った施策がとられようとしております。先般一応日本における十八才未満の青少年に対する結核のアウトラインをいろいろお聞きしたのですが、特に私は結核と教育の問題について、文部省の意向を尋ねたいと思うが、文部省の局長さんがおいでになるまで、とりあえず空床から先に入りたいと思います。  最近における日本の結核病床は、一九五四年当時においては九四・一%であったものが、一九五六年に八五・九%、五七年、一昨年には八二・二%と非常な勢いで空床が増加しております。従って、この実態は……

第31回国会 社会労働委員会 第17号(1959/03/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 国民年金法案に対する質疑は八木さんと堤さんとで大体おもなところをずっとやられたので、私は少し角度を変えて、年金の背景、それから年金の財政的な根本的な計数上の問題等、五、六時間くらいかかるかと思いますが、質問させていただきたいと思います。きょうは本会議の時間がありますので逆に最後から、次会は総論的なことからやらしていただきますが、きょうはだれもまだやらぬ年金の事務機構からやらしてもらいたいと思います。  今度の政府の案によりますと、まず厚生省にその本部的な年金局ができ、それから都道府県に年金課ができ、その下に現在の健康保険や厚生年金を、取り扱っておる社会保険出張所が、市町村の指導や監……

第31回国会 社会労働委員会 第18号(1959/03/12、28期、日本社会党)

○滝井委員 まず委員長から松野総務次官と丸山調達庁長官、それから外務省の行政協定関係を担当する責任者、外務大臣を要求しておるのですが、それだけを一つ至急にしていただきたいと思います。
【次の発言】 その前に労災の問題を、それらの方がおいでになるまで先にやらしていただきます。  最近問題になっておる労働者災害補償保険の医療の問題です。これについて労働省当局いろいろ見解をただしたいのですが、現在労災を受けた労働者はそれぞれ指定の医療機関で治療を受けておる。ところがこの医療機関を指定する場合の基準というようなものが、一体どういう基準で行われておるかという点です。地方病院から申請をしてもなかなか許可を……

第31回国会 社会労働委員会 第19号(1959/03/16、28期、日本社会党)

○滝井委員 先日年金の事務機構について政府の見解を承わったのですが、きょうは総論から、幾分前の八木委員や堤委員と重複するところがあるかもしれませんが、丁寧に答えていただきたいと思います。  総論的なところから参りますが、最近におけるこの老人人口の生活保障の問題が、非常に急速な勢いで国民の世論となってきているということは、これは一つの社会が近代化された現われだと思うのです。同時にその近代化の現われは、今までのような安易な老人の地位というものが一つの大きな変化をその反面来たしている、こういうことだろうと思うのです。お互いに老人になってから、楢山節考のおりんばあさんのように悟りを開くことができれば、……

第31回国会 社会労働委員会 第21号(1959/03/18、28期、日本社会党)

○滝井委員 現在の社会保障制度のもとではわれわれが老人になると直ちに貧困になるが、こういうことは現実にわずかにささえられております、それは一体何でささえられておるかというと、結局子供が親を扶養してくれるという形でささえられている。少数の例外は、莫大な財産を老人になるまでにたくわえたという人はおりますが、それは非常に少い。現在の日本の人口の老齢化現象というものは非常に老人人口を激増せしめております。激増せしめているという言葉をあえて使うわけですが、そうしますと、国の政治においては、これらの増加をしていく老人問題を一体どういう工合に解決をしていくかということが当然非常に大きな問題になると思う。今の……

第31回国会 社会労働委員会 第22号(1959/03/19、28期、日本社会党)

○滝井委員 お忙しいところ、非常に有益な御意見をいただいてありがとうございました。吾妻先生が十二時までにお帰りになるそうでございますから、吾妻先生の分だけ先にやらしていただきます。  まず第一に、今塩谷参考人からの御指摘がありましたが、この退職金共済法が実施されますと、企業主か共済契約者になりまして、そしてそれは任意でございますから、個々の労働者に掛金の金額を違えて契約をすることが可能になっておるわけです。この点、日本の退職手当法の発展の歴史がきわめて情義をもって与えられたというような歴史的な経過がありますので、再びこれがそういうことになりますと、やはり労務管理的なものに非常に利用される可能性……

第31回国会 社会労働委員会 第26号(1959/03/31、28期、日本社会党)

○滝井委員 社会福祉事業法の一部を改正する法律案について、一、二点質問をいたしたいのですが、最近の厚生行政を見ますと、さきには骨関節結核児童に対する療育のための制度を確立しまして、さらに結核の濃厚感染源の対策を打ち出すというように、いわば非常に重要な点で抜けておったところを一つ一つ補強する厚生行政が、おそまきながらとられておることは非常に喜ばしいことでございます。今回出て参りました社会福祉事業法の一部を改正する法律案を見ましても、最近日本の国内に非常に増加をしておる精神病、特に精神薄弱者の援護施設を経営する事業を第一種の社会福祉事業に加えることにした点は、非常に私はやはり画期的なものだと考えて……

第31回国会 社会労働委員会 第27号(1959/04/30、28期、日本社会党)

○滝井委員 大臣がおられませんから、一つ局長さんが等えていただきたいですが、厚生省に医療保障の五人委員会というのがあったわけですが、三月三十日に非常に画期的な等申みたようなものを出したわけですね、この取扱いは、一体厚生省はどういう工合にされるのですか。
【次の発言】 そうしますと医療保障委員会の出した報告書を参考にして臨時医療制度調査会というのがやるのですか。そういうことはわれわれ了承していないはずです。臨時医療制度調査会というのは、国会でわれわれが主張して、医師法、医療法、健康保険法、国民健康保険法、こういうような問題が矛盾をしておる、だから根本的に日本の医療の問題を検討してくれということで……

第31回国会 社会労働委員会 第29号(1959/06/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 いろいろお尋ねをいたしたいことがあるのですが、労働問題その他もありますので、きょうは中央社会保険医療協議会の委員の問題だけを御質問いたしたいと思います。この問題は三十二年の十二月にいわゆる診療報酬の基礎になる点数表の答申が行われて以来、医療協議会の機能が停止をして今日まで至ったわけでございます。それが、各商業新聞が伝えておるように、厚生大臣、医療協議会委員問題に断、十一委員任命を強行、こういう形になっておるわけです。従って今までは一種の利益を代表する関係団体として日本医師会を通して委員を雄鷹すると他の関係の団体が委員を出さない、だからこれは円満に解決をしなければいかぬのだ、こういう……

第31回国会 商工委員会 第31号(1959/03/18、28期、日本社会党)

○滝井義高君 お忙しいところを恐縮でございますが、石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律案について、二、三の点について政府の見解を承わっておきたいと思います。  御存じのように、石炭産業の危機は日本だけでなくて世界的な傾向になっております。欧州の石炭鉄鋼共同体等におきましても、三十三年十月現在で四千三百万トンの貯炭ができておるわけです。これはその地区の全消費量の二カ月分に当るわけですが、このようにヨーロッパの諸国においても非常な貯炭があります。ベルギーやアメリカにおいてもやはり同じように貯炭があって、石炭産業というものは非常な困難な情勢に逢着をしております。これは単に経済が不況であるとい……

第31回国会 予算委員会 第12号(1959/02/18、28期、日本社会党)

○滝井委員 私は、まず日本の政策を立てる場合には、日本の人口問題を無視しては政策は立たない、こう思うわけです。従って、まず人口問題から政府の見解をいろいろお尋ねしてみたいと思います  日本の経済を動かしていくものは人であるが、同時に経済を動かす一つの原動力はエネルギーだと思います。従って、人口問題からエネルギー政策について政府の基本的な政策をお聞きしたいと思います。御存じの通り、今年をもって日本の人口は九千三百万になります。その九千三百万になる日本の人口の内部の量的な質的な転換というものは、かつて日本の資本主義が経験をしたことのない新しい経験を今われわれはしつつつあるわけであります。従ってこの……

第32回国会 社会労働委員会 第1号(1959/07/03、28期、日本社会党)

○滝井委員 議事進行について……。今大原さんと八木さんがことしの四月一日に出ました失業対策事業の紹介適格者と生活保護の被保護者との取扱いの調整についてという、労働省の職業安定局長と厚生省の社会局長のこの通達をめぐつていろいろ質疑応答をしておるわけです。先般の委員会においても、この問題に対する政府の統一的な見解を十分打ち合せて出てきてくれ、それまではこの通達というものはわれわれは保留だ、しかし保留といっても、こういうものは工合が悪いのだから政府はそれを再検討するのだ、こういう形になって幕が引かれたわけです。私の方から当時の官房長官である赤城さんにも申し出まして、赤城さんは、ただいまちようど次官会……

第32回国会 社会労働委員会 第2号(1959/07/06、28期、日本社会党)

○滝井委員 ILOの問題で、今非常に法律論的なことを多賀谷君からいろいろ質問がございました。大体政府当局のお考えになっているところはよくわかりました。そこで少しく常識的にわれわれがどうしても知っておかなければならぬ点だけ一、二点大臣の見解をお伺いいたしたいと思いますが、ことしの二月に労働問題懇談会が答申をしてから、とにかく政府は公労法の四条三項を削除するという方針は決定をされたわけです。そして同時にいろいろ前提はありましたが、とにかく批准をするということもはっきりしてきておるわけです。一体いつの時期に批准をされるのか、これを一つ私はもう一回明白にしておいていただきたいと思うのです。

第32回国会 社会労働委員会 第3号(1959/07/07、28期、日本社会党)

○滝井委員 大臣はあとで御用件があるそうでございますから、三十分ばかりまとめてやりますから一つ簡単に要領よくお答えを願いたいと思います。  七月の三日の社会労働委員会で、大臣の重点的な、基本的な政策については九月まで一つ待たしていただきましょうということで、それを待って大臣の方針をお聞きかせ願いたいと思います。そこで当面の問題をお聞きしたいのですが、四日に事務当局の意見は聞かせていただきました。従ってきょうは時間がございませんから、結論のところだけを大臣にお答え願いたいと思うのです。きょうはおそらく事務当局からいろいろもうお聞きになって出て下さったものと思いますので、おもな点だけを質問しますか……

第32回国会 社会労働委員会 第4号(1959/08/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 七月の委員会で、中小企業の争議に非常に警察権が介入することがひんぱんになった点について質問をいたしました。そうしてその典型的なものとしてメトロ交通の争議に触れたのですが、その後この委員会でメトロ交通の暴力事件を計画、実行、指揮した会社については大した調べが当時行われていなかったという点を指摘したのです。労政局長も、あの争議は労働争議以前の情勢があるということをここで御答弁になったわけです。一体あの争議はその後どういう状態に経過しつつあるのか、これを一つ簡単に御説明願いたいと思います。
【次の発言】 同時に私は当時松野労働大臣に対しても、警察の介入の仕方がきわめて片手落ちである。たと……

第32回国会 社会労働委員会 第5号(1959/09/21、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。あとで私も少しベンゾールのりのことを聞きたいのですが、今ちょうど私の聞きたいと思う問題に触れておりますからお尋ねしておきたいのですが、業者の方に代替品を使わせるということを盛んにおっしゃっておるのです。ところが、その代替品だといって持ってきたものを使ったならば、また中毒が起ったという例があるわけです。そこで、今度はそれをどこかで分析をしてもらいたいというので大学その他に持っていきつつあるわけです。ところが、これがなかなか簡単に分析がいかないというような問題が出てきておるらしいのですよ。こういう点は、やはり労働省の方で、そういう代替品が出たならば、通産省と十分協議されて、こ……

第32回国会 社会労働委員会 第6号(1959/10/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。これはあとで厚生省にもお尋ねいたしますが、名古屋で一体一日にどの程度の握り飯を作っておるかということですね。今七十五円ということですが、これは百二、三十円もかかっておるということになると、そうそう長期にわたって、災害救助法を延長してその差額を地域の住民に負担させるというわけにいかぬと思うのです。そういう点、何か政府の方に現地から報告が来ておるのかどうか。一日にどの程度の握り飯が作られているのか。
【次の発言】 災害の問題はそれぞれ現地で非常に苦心をされております赤松、八木両委員から質問がございました。われわれの方としても、二十八年災害の経験にかんがみまして、それぞれその経……

第32回国会 商工委員会 第3号(1959/07/09、28期、日本社会党)

○滝井委員 私は石松さんと長岡さんに一、二点だけお聞きしたいのですが、さいぜん現在の石炭産業の危機は景気の問題ではなくして、むしろその石炭産業自体に宿る、もはや本質的な問題として現われておるということを電力の方の松根さんもおっしゃいましたし、石松さんも多賀谷君の質問に対してはっきり言われたのですが、いわば燃料の革命である、こういうことを言われたわけです。しかし一方しからばその燃料革命に直面して、具体的に何かその対策はということになると、検討中だ、こういうことになっておるわけです。すでに戦後十三年、石炭産業は幾たびか危機に直面したわけですが、実は一昨日、あるいはお聞きになったかと思いますが、産経……

第33回国会 議院運営委員会 第18号(1959/12/23、28期、日本社会党)

○滝井委員 今佐々木さんから、この法案は議院運営委員会に付託すべきものである。その理由として、衆議院規則九十二条の、特に議院運営委員会の所管事項の三の「議長の諮問に関する事項」というものを中心にして、法律上の根拠をここに持ってきております。あとは政略論で、自民党の最高方針と言われるが、――最高方針で国会法なり衆議院規則を曲げることはできません。これは御存じの通りです。従って、これは立論の根拠にはならない。警察権に対して拘束をしない云々ということがありましたが、これは非常に大きな影響を持つものであります。そういたしますと、御存じの通り、地方行政委員会のところをごらんになりますと、特に地方行政委員……

第33回国会 災害地対策特別委員会 第10号(1959/11/14、28期、日本社会党)

○滝井議員 私は、日本社会党を代表して、昭和三十四年七月及び八月の水害又は同年八月及び九月の風水害による病院及び診療所並びに薬局の災害の復旧に関する特別措置法案の提案理由を御説明いたします。  申すまでもなく、本年七月、八月、九月の風水害による医療施設等の災害は甚大をきわめ、早急に復旧を必要とする病院は約二百五十、診療所、薬局に至っては無慮数千を数えているのであります。この事態をこのままに放置しておきますならば、被害地域の住民の医療を確保することが困難になるものと憂慮されます。従いまして、このような医療施設、薬局に対し、その風水害によって生じた災害に必要な復旧費についての金融措置につきまして、……

第33回国会 災害地対策特別委員会 第13号(1959/11/25、28期、日本社会党)

○滝井委員 銀行局長を一つ呼んでおいて下さい。  まず第一に、厚生関係だけを少しまとめて重点的にお尋ねいたしますので、わかりやすくお答えいただきたいと思います。  まず、厚生省関係の法律が五、六本あるわけですが、この適用基準ですね、指定基準、その基準を、書いたもので御配付願いたいということをこの前も御要請しておったわけです。厚生省の指定基準というものができておると思いますが、あればそれを委員に配付して、その文書によって御説明願いたいと思います。
【次の発言】 ではそれを配付してから御説明いただくことにして、次には、大蔵省の岩尾主計官は参っておりますか。――これは大蔵当局にも、厚生省にもこの前お……

第33回国会 社会労働委員会 第2号(1959/11/12、28期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと尾村さんの方からお願いします。いろいろたくさん根本的な問題について尋ねたいことがありますが、大臣がおられませんから、ます第一に、環境衛生関係営業の運営の適正化に関する法律が三十二年六月であったと記憶しますが、施行されることになった。そして十七業種の環境衛生同業組合が都道府県単位にできて、その連合会が中央にできる、こういうことになりまして、先般、多分中央に適正化の審議会ができて、それぞれの業種の適正化価格と申しますか、そういうものの基準をおきめになったと思うのです。その中央でおきめになった概要を御説明願いたいと思うのです。

第33回国会 社会労働委員会 第3号(1959/11/13、28期、日本社会党)

○滝井委員 どうも毎日しんがりになっておそくなるので非常に気の毒ですが、大臣も御存じの通り、今いわゆる大手の炭鉱の人員整理の問題が、三井鉱山を中心として非常に重大な転機に差しかかっております。そこで私は客観的に、静かに現在いろいろ新聞記事その他に現われておるものを見ておりますが、納得のいかない点が多々あるわけです。詳細なことはいずれまた炭鉱離職者の臨時措置法案が出て参りましたとおりにお聞きいたしたいと思いますが、当面重要と思われる一、二の点について特に大臣の御見解を承りたいと思うのです。それは、職場活動家の指名解雇をするということについて、労働省は一般論として一体どうお考えになるのかということ……

第33回国会 社会労働委員会 第4号(1959/11/18、28期、日本社会党)

○滝井委員 十二日に、今八田君が問題にいたしております監査の問題について政府にいろいろ質問をいたしました。ちょうど私が声を大にして、十一月十二日の午前から午後にかけて監査の問題を質問をしておる最中に、はるか仙台の地においては、一人の医師が苦悩をしながら、監査の問題にどう対処しようか、こういう非常に沈痛な姿で熟慮しておった姿が目に見えます。そしてその質問が中断をされて次会に持ち越しになりましたが、その翌日の十三日に、五十五才の相沢医師が命を断ちました。私は先般来、といってもここ数年来、機会あるごとに監査の問題を問題にして参りましたが、私はこの問題を契機にして、十二日続けておりました質問を続行して……

第33回国会 社会労働委員会 第5号(1959/11/19、28期、日本社会党)

○滝井委員 炭鉱離職者臨時措置法案に関連をして、こういう法案を作らなければならなかったその根本であるまず石炭の問題について、通産大臣、労働大臣にお尋ねしてみたいと思うのです。それで、何か通産大臣は二時からは御要件があるそうですから、なるべくそれくらいまでに終わるようにいたしますが、きょうだけで終わらぬと思いますので、もう一ぺん次会に来てもらうことにして、とりあえずおもな点だけをお尋ねしたいと思います。  御存じの通り、最近石炭の問題がずいぶんマス・コミに取り上げられて、まああらゆる新聞で石炭のことが書かれております。ラジオ、テレビ等でも「日本の素顔」という中に、やはりこのボタ山の苦悩を訴えるよ……

第33回国会 社会労働委員会 第6号(1959/11/27、28期、日本社会党)

○滝井委員 根本的な石炭対策については、特に委員長にお願いをして、来週早々にでも通産大臣を少なくとも一日この委員会にとるようにお願いをしたいと思うのです。その上で根本的な政策については池田通産大臣にお尋ねしたいと思うのです。そこできょうは時間を節約する意味で、特に炭鉱離職者臨時措置法案そのものに直接関係しておる事項を少しこまかいところまで入りながら、労働大臣にお尋ねしたいと思う。同時に、この法案に盛られております援護会に関することが、整備事業団とも関連がありますので、それらの点については樋詰局長の方にもお尋ねしたいと思います。  この法案に関連してまず第一にお尋ねをいたしたいのは、炭鉱離職者と……

第33回国会 社会労働委員会 第7号(1959/11/28、28期、日本社会党)

○滝井委員 朝から昼飯抜きでやっておりますから、人権をじゅうりんしてはなにですから、簡単に二、三点お尋ねしたいと思います。  まず国民金融公庫と中小企業金融公庫の方にお尋ねしたいのですが、二十八年の災害のときには一体私的医療機関にどういう有利な条件でお貸し付けになったのか、その実績を御説明願いたいと思います。
【次の発言】 二十八年の災害のときにも、今度の災害と同じような医療機関の復旧に関する特別措置法で出たことは御存じだったですか。
【次の発言】 そうしますと、さいぜん大月さんは、二十八年のときはどうしたかというと、閣議の決定ではなくて――まあ今度は閣議の決定ですでに中小企業にはやっておるわ……

第33回国会 社会労働委員会 第8号(1959/12/01、28期、日本社会党)

○滝井委員 先日私は、炭鉱離職者に対して職業訓練なり、あるいは再就職を順当にやっていくためには、職業紹介に関する計画、それから就労対策事業に対する計画というものがきちんと、石炭の根本的な対策と関連をして立てられなければならないという点をいろいろ御質問いたしました。しかしどうも政府の方で根本的な石炭対策というものがはっきりしないために、それに対応する計画もまた必ずしも明白でありませんでした。これは一つ早急に根本的な石炭対策と関連をする計画を、できるだけ早い機会に御説明できるようにしていただきたい、こう思うわけです。  そこできょうは次に進んで参りますが、この緊急就労対策事業というようなものは、い……

第33回国会 社会労働委員会 第9号(1959/12/02、28期、日本社会党)

○滝井委員 簡単に、伊藤さんと鵜崎さんに一、二点お尋ねいたしたいのですが、まず第一に伊藤さんにお尋ねをいたしたい点は、昭和三十年に石炭鉱業の合理化法ができまして、能率の悪い炭鉱というものを今やめさしておるわけですが、さいぜんの御公述の中にも、能率の悪い炭鉱というものをやはりやめてもらわなきゃいかぬというお言葉があったのです。現在三百三十万トン、さらに百万トン追加しまして四百三十万トンなんですが、今政府の方では、石炭鉱業臨時措置法を改正をして、さらに二百万トンくらいは追加するというような何か意見もあるように承っておりますが、石炭鉱業の経営者の方の意向としては、現在日本の約五千万トン程度出炭のベー……

第33回国会 社会労働委員会 第10号(1959/12/04、28期、日本社会党)

○滝井委員 今非常に問題になっております石炭鉱業の離職者を救済するために、政府は今回炭鉱離職者臨時措置法案を国会に十一月十四日に提出をいたして参ったのですが、それについてわれわれは鋭意いろいろの角度から検討して参りました。本日最終段階になりましたので、特に総理に来ていただきまして、炭鉱離職者臨時措置法案と関連をして、今後の石炭産業をどういう方向に持っていくかというような根本的な問題をも、あわせてこの際内閣の意向をお聞きして、そうしてこの法案に対する最終的なわれわれの態度を決定したい、こういうことができょうは総理においでいただいたわけです。  総理も御存じの通り、最近新聞の社会面を開いてみますと……

第33回国会 社会労働委員会 第11号(1959/12/09、28期、日本社会党)

○滝井委員 クリーニング業法の一部改正の法律案について、一、二点質問をしておきたいと思います。  この前、田中君の質問によりまして、クリーニング業界の実態というものは、三万一千四百六十二カ所にクリーニング業所があるということはわかりました。この前の質問でちょっと私は聞き落としたのですが、五人未満の使用人しかないところというのは、一体幾つくらいございますか。
【次の発言】 そうしますと、この前の田中君の質問に対して、洗たく機を持っておる者が七六・四%で、洗たく機のない者が二三・六%、脱水機のあるものが九二%でない者が八%ですか、そういう御答弁があったのですが、この五人未満の二万六千四百二十八の中……

第33回国会 社会労働委員会 第12号(1959/12/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 医師等の免許及び試験の特例に関する法律等の一部を改正する法律案をわれわれ議員の側で提案をしておりますが、それに関連をしまして一、二政府の意向をただしてみたいと思います。それは、まずこの法律は、医師等の免許及び試験の特例に関する法律によって、医師または歯科医師の免許を取得するための選考及び特例の試験と、それからもう一つの方は、医師国家試験予備試験及び歯科医師国家試験予備試験の受験資格の特例に関する法律によって国家試験予備試験の受験資格が与えられることになっておる、こういう二つの点に重点が置かれるわけですが、その場合に、現在のこの選考試験と特例試験の現状、それから予備試験の現状、これを……

第33回国会 社会労働委員会 第13号(1959/12/11、28期、日本社会党)

○滝井委員 先般質問をいたした際に保留になっておりました五人以上の従業員を持つクリーニング業者に対して、健康保険なり失業保険なりの適用というものは、一体どういう状態になっておるのか、その御説明をいただきたいと思うのです。
【次の発言】 そうしますと厚生当局は、クリーニング業がどの程度の任意包括になるかわからぬという程度でございますから、これは大した数ではないと思う。問題は今後クリーニング業にしても、理容業、美容業、いわゆる厚生省所管の環境衛生七業種、こういうようなものは任意包括ということになりますと、これは国民健康保険にきたり、あるいは特別国保を作り、あるいは健康保険に入っていくというように、……

第33回国会 社会労働委員会 第14号(1959/12/12、28期、日本社会党)

○滝井委員 議事進行。今客観的に労働省なり郵政省のいろいろの御答弁を聞いておりますと、われわれどうも納得のいかない点がございます。従って、この問題はなお本日続けたいところですが、二時間のお約束もございましたし、だいぶ時間も過ぎましたから、来週あらためて労働の時間を設定していただきまして、会期も十三日間延びたことだし、もう一回、これはやはり国民のためにすっきりする必要がある。政府の方ももう少し御勉強になってくる、われわれも勉強さしていただきまして、来週やっていただくことを委員長にお願いいたします。

第33回国会 社会労働委員会 第15号(1959/12/17、28期、日本社会党)

○滝井委員 今の年金に関連してやらして下さい。ちょっと今のことに関連しますが、年金の給付に関する処分あるいは保険料その他の法律の規定による徴収金の賦課とか徴収、もしくは九十六条の規定による処分に不服がある者は社会保険審査官に審査を要求することができましたね。同時に、その決定に不服がある者は社会保険審査会に再審査を請求することになるのですが、この社会保険審査官及び社会保険審査会というのは、これはあとで保険局にいろいろ質問をしたいのですが、現在年金の不平まで受け入れる機能はないのですね。私の見るところでは、これは年金の不平まで受け入れる機能はないのですよ。この審査は、当然無拠出の年金に対する審査も……

第34回国会 社会労働委員会 第3号(1960/02/11、28期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと私は、一、二点関連をさせていただきたいと思います。実は今大原さんが尋ねておると同じようなことを、六、七カ月前に私はお尋ねしたわけです。きょうと同じことを、当時亀井さんがお答えになった。今の答弁を聞いておると、全く政府の態度というものはわれわれをばかにしておる態度だと思うのです。そこで、これはわが党の国会対策に非常に重要なことですから、私はもう一回お尋ねをしておきたいのです。もし労働省が今のような態度であるならば、今後私どもは、労働省から出た法案は、全部、審議はしますけれども、あと回しにしていきますから、そのことをます前もって言っておきます。  そこで労働省としては、全部労働……

第34回国会 社会労働委員会 第4号(1960/02/16、28期、日本社会党)

○滝井委員 先日、大臣の厚生行政全般に対する考え方を聞かしてもらったわけですが、どうも日本の厚生行政というものが、今後一体どういう方向に進んでいくのかという、その展望がはっきりしないのです。これは昭和三十六年の四月一日から国民皆保険が一応形式的に完成される形が出て参りますし、拠出制の国民年金が始まる、こういういわば皆保険体制の整備のための最終年度に当たっているわけです。従ってこの年度に立って三十六年以降の日本の社会保障の展望というようなものを、やはり確立させなければならぬと思うのです。それがはっきりしていないということです。あんな説明だけでは、実は自分の心の中にはそういうものを持っているのだが……

第34回国会 社会労働委員会 第5号(1960/02/17、28期、日本社会党)

○滝井委員 昨日の続きでございますが、昨日御質問申し上げておきました、まず第一に国民健康保険の療養給付期間を転帰までとしておった場合に、それを三年なら三年に保険者が短縮をするという場合――延長する場合は知事とその条例の改正について協議をすることになるが、短縮の場合は協議をしなくてもいい、こうなっておるわけですね。これは立法者の精神としてはそういう精神ではなかったと思うのです。ところが今度は厚生省の方で政令をお書きになるときには、延長の分だけを協議事項にされておるわけですね。これは一体どういうことでこうしたのか。これは立法者の意思に反しているじゃないかというのが第一の質問の要点です。これから先に……

第34回国会 社会労働委員会 第7号(1960/02/23、28期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連いたしますが、これはきわめて重要な問題ですが、そうしますと、厚生省当局は答申を待ってから決定をすると、こういうわけですね。
【次の発言】 それは違います。予算はすでに答申を待たずにやってきている。答申を待たずに、ことしに出ている予算というものは引き下げを出してきている。そうしますと、これはすでに行政府の意思は決定しているということなんです。従ってそういう言い分は詭弁なんですよ。今まで社会保険審議会の結論が出た通りにあなた方やったことがありますか。一回だってやったことがない。その中のいいところはとるけれども、大衆にとっていいところはとらなかった。従って予算書はすでに六十三……

第34回国会 社会労働委員会 第8号(1960/02/24、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。大事なことですから一つこの機会にお聞かせ願いたいと思いますが、私は、国民年金法案を審議するときにと厚生省側から出てきた資料その他では、拠出制年金の対象というものは三千三百万だと心得ておったわけです。ところがこの前の予算委員会ではその対象は二千万だ、こういうことになったわけですね。これは一体どうして一千万以上の人間が第一年度における拠出制の対象から除外されることになるのか、それがわからないのです。これは年令層別に国民年金の適用対象人口の推計を作って、そうして約三千三百万人の者を適用する、こういうことで説明を受けておったわけです。ところが一千万も減らなければならないというのは……

第34回国会 社会労働委員会 第11号(1960/03/02、28期、日本社会党)

○滝井委員 議員立法はあと回しにして、船員保険法等の一部改正法律案について先に質問をいたします。  渡邊厚生大臣も御承知の通り、現在の内閣は政党内閣であります。船員保険法等の一部改正法律案を内閣が国会に提出をするについては、十分与党の政策審議会なりその他と打ち合わせの上で御提出になっておると思うが、そう理解して差しつかえありませんか。
【次の発言】 それならば、政府提案の船員保険法等の一部改正案を御撤回になったらどうです。
【次の発言】 実は内容か違うわけです。船員保険法等の一部改正法律案の内容と、今回与党の方で出された四法と内容が違うわけです。全然同じものならばばらばらにしたらよかろう、こう……

第34回国会 社会労働委員会 第12号(1960/03/03、28期、日本社会党)

○滝井委員 労働大臣にまずこの法案の提出の仕方についてお尋ねをしたいのですが、松野さんも御存じの通り、岸内閣は政党内閣でございます。従って政府が国会に法案を提出するときには、当然閣議にもかけて、そうしてその前には与党との間に意思統一をして出すものだと私は心得ております。政府の出した法案に、その後の情勢の変化によってどうしても付加しなければならないというものがあれば、法案の修正の形で出してくればいいんじゃないかと思うのです。ところが今回は、政府が船員保険法等の一部を改正する法律の中で、失業保険法の改正案を出してきておりまして、政府の出した法条の内容の一部を含んではおりますか、与党が別個に全く異な……

第34回国会 社会労働委員会 第13号(1960/03/08、28期、日本社会党)

○滝井議員 私は日本社会党を代表して、わが党提出の健康保険法等の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  国民健康保険の普及に伴いまして、いよいよ三十五年度で国民皆保険の体制が形の上ではでき上がるわけでありますが、これによってわが国の医療制度は、本格的に保険医療のペースに乗ることになります。そこで今日の段階においては、この保険医療との関連において、医療制度全体の再検討及びばらばらの制度として存在している各種社会保険の総合調整の問題が、緊急の課題になっているのであります。  これらの課題を解決し、皆保険の順調な発展を進めるためには、言うまでもないことながら、保険者、患者、医療担当者……

第34回国会 社会労働委員会 第14号(1960/03/09、28期、日本社会党)

○滝井委員 昨日は船員保険法等の一部を改正する法律案の中の、主として日雇労働者健康保険に関連する部門の質問をいたしたのですが、特に傷病手当金それから療養費払い、それから待期二カ月間の撤廃問題等、御質問をいたしました。きょうはなお日雇健康保険に関連する被扶養者の問題を少し質問をさしていただきたいと思うのです。  これは健康保険全般にわたる問題でございますが、まず被扶養者の認定の問題でございます。現在健康保険法等で、法律にはないけれども、多分これは政令か省令か知りませんが、何かそういうのでやっておるのじゃないかと思うのですが、十六才以上六十才までの者は健康保険でも、それから日雇労働者健康保険でも、……

第34回国会 社会労働委員会 第15号(1960/03/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。失業対策事業における日雇い賃金の三百六円を二十八円引き上げて三百三十四円にした。その二十八円を引き上げる根拠を一つお示し願いたいと思います。PWだけではないはずなんです。これはPWの改定に伴って二十八円引き上げたということでは私はないと思うんですがね。それだけでなくて、あなた方のいろいろな要素を勘案して、これは二十八円になったのではないかと思うのですが、これは一体どういう要素を勘案してそれになったのか。
【次の発言】 そうしますと、あなたの方が大蔵省に予算要求をしたときに四十九円だったはずです。四十九円というものは一体いかなる理論的な根拠から出てきたのかということ……。

第34回国会 社会労働委員会 第16号(1960/03/15、28期、日本社会党)

○滝井委員 船員保険法等の一部を改正する法律案について質問を続行いたしますが、どうも政府与党においては、厚生、労働関係の法律に対して、国会においてこれを本格的に審議をしてものにしようとする熱意が非常に薄いように見受けられます。これは一つ渡邊厚生大臣、閣議で発言をして、岸総裁に与党の議員の国会への出席方を要請してもらいたいと思うのです。こういうことでは、野党としても法案審議には御協力ができかねるのです。安保のような派手なところには委員が集まるけれども、じみな、福祉国家を建設する土台となるようなこういう委員会には与党の出席が悪いということは、渡邊厚生大臣なり松野労働大臣の権威にもかかわる問題だと思……

第34回国会 社会労働委員会 第17号(1960/03/16、28期、日本社会党)

○滝井委員 船員保険法等の一郎を改正する法律案について質疑を続行いたしますが、客観情勢は、政府提出の船員保険法等の一部を改正する法律案は通りそうな情勢でございません。与党が提出をいたしております船員保険法の一部を改正する法律案をばらした四法案の方が通る情勢が濃厚になってきておる。政府案が三月三十一日までに通らず、与党案が通った場合に、昭和三十四年度の予算に一体どういう影響を及ぼすか、これを御説明願いたいと思う。
【次の発言】 ほとんど影響がないというのはおかしいと思うのです。これは全部それぞれの法律に経過措置があるわけです。特に船員保険法等の一部を改正する法律案の附則の第一条をごらんになります……

第34回国会 社会労働委員会 第18号(1960/03/17、28期、日本社会党)

○滝井委員 けさの新聞を見ますと、岸・河野会談というのが行なわれておるように出ております。九時半の委員会が十時でなければ開かれないというのは、おそらく岸内閣の運命に関するような重大な会談が岸・河野会談で行なわれたためであろうと推定するのです。岸さんの三選がなるか、安保花道になるのか、岸内閣がのたれ死にするか、こういう大きな問題を論議したあとに、岸さんに船員保険法等の一部を改正する法律という、そういう大きな問題に比べたらどうもちょっとちっぽけな問題のような感じがしますが、これはなかなか民生安定に重大な関係のある問題ですから、岸・河野会談に注いだと同じ精力を私の質問にも注いで答えていただきたい。幾……

第34回国会 社会労働委員会 第19号(1960/03/18、28期、日本社会党)

○滝井委員 今医薬品の配給秩序確立に関する件について、日本薬剤師協会の沖さんと、製薬団体連合会顧問の木村さんと、日本医薬品卸業連合会会長の松田さんとから貴重な御意見の開陳がございました。今後われわれが医薬品問題を研究する上に非常に貴重な資料を得たものと深く感謝を申し上げます。今の御三人の方の御公述の中から、私の気づいております、あるいは疑問に思っております三、四の点についてお尋ねをしてみたいと思います。  それは、われわれしろうとが薬の小売から卸から製造業に至るまでの問題に特に注目をし出したのは、何も池袋における乱売が問題になったからということではございませんけれども、大衆の中に薬に対する信用……

第34回国会 社会労働委員会 第21号(1960/03/25、28期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連して。どうせあとで質問をしなければならないが、今佐々木さんが重要な点を指摘されましたので、一つだけ政府の見解を聞いておきたい。  それは今のじん肺審議会のことで、二十五条で結局予防と健康管理というものがじん肺法の主体になっておるわけです。そうしますとこれは、われわれ専門家から言いますと、病気というものは、予防をし、同時にその予防をしながら、だんだん予防がうまくいかないと病気になってくるのですから、そこで健康管理というものが次の段階に出てくる。そうして健康管理をやってもなおうまくいかないということになると、昔のいわゆる三症度、四症度になって、すぐに治療をしたり職場転換をや……

第34回国会 社会労働委員会 第22号(1960/03/29、28期、日本社会党)

○滝井委員 じん肺法案と労働者災害補償保険法の一部を改正する法立案の両法律案について質問しますが、まずじん肺法の方から質問いたしたいと思います。  今までけい肺特別措置法なり臨時措置法なりがあったのが、今度ははっきりと、じん肺法案と労働者災害補償保険法の一部を改正する法律案というふうに二本立てになって出てきております。じん肺というような病気は労働省当局も御存じのように、急に起こるものではないわけです。ほこりの立つ、しかも特殊なほこりの立つ仕事場で仕事をしておるうちに、自然にじん肺になってくる、こういうものです。一方この法律と姉妹的な関係にある労働者災害補償保険法の対象では、今までわれわれがけい……

第34回国会 社会労働委員会 第25号(1960/04/06、28期、日本社会党)

○滝井委員 では医療金融公庫について少し質問したいのですが、金融の部面に入ったら、今はいいですが、次会に大蔵省銀行局長を一つ呼んでもらいたいと思うのです。  きょうは一つ総論的なことを少し尋ねたいのです。大臣がいらっしゃっていませんから、政務次官がかわりに御答弁を願いたいと思います。われわれが医療金融公庫法を審議する場合に、まず基本的な態度というものは、一体日本の医療制度というものが今後どういう方向に向いていくかということが、まずはっきりさせられておかなければならぬと思うのです。その方向に向かって、国家的な使命を持って動くところの国立病院、あるいはそれに非常に近い役割を演ずる公的医療機関、そし……

第34回国会 社会労働委員会 第26号(1960/04/07、28期、日本社会党)

○滝井委員 次会の質問のために、五島さんが適応訓練のことでいろいろ具体的な質問をやらなかったので、ちょっと伺います。都道府県が手当を支給をしたら、支給した分の経費の一部を国が補助することになっておりますから、その概要だけを、後日の質問のためにあなた方の考えだけを御説明願っておきたいと思います。
【次の発言】 一カ月五千二百五十円という経費は国と都道府県が二分の一ずつ負担をして、事業主に経費持ちで訓練を委託する、本人は千円だ。そうしますとその人数と、大体どういう方面の事業場で何カ所ぐらいを今年予定しているのですか。

第34回国会 社会労働委員会 第27号(1960/04/12、28期、日本社会党)

○滝井委員 前回の委員会で、将来医療金融公庫でいろいろお金を使う場合に、当然医療機関の整備計画というものができておらなければならない。同時にその整備の計画の根本的な思想的背景は、一体日本の医療制度というものがどういう方向に向かうかという、こういう基本的な背景というものが同時になくてはならぬ。従って将来の医療制度というものはどういう方向に向かうのか、その医療制度にのっとった医療機関の整備計画はどういうことになるのかということを、本日御答弁を願うことになっております。従って、まず第一の医療制度の方から御答弁を願いたいと思いますが、これはいろいろあとで問題がありますので、先に医療機関の整備計画につい……

第34回国会 社会労働委員会 第28号(1960/04/13、28期、日本社会党)

○滝井委員 参議院から回わって参りました優生保護法の一部を改正する法律案について、提案者というより、政府の方に一、二点お聞きをしたいのですが、最近日本には家族計画というものが相当に普及をして参りました。従って、その家族計画が順調に普及してうまくいけばいいのですが、そうでない場合も相当あるわけです。その結果、いわゆる世にいう堕胎という現象が起こってくるわけですが、そういう問題についてはあとでお尋ねするとして、当面これは明らかに優生手術を必要とするということで、現在優生手術を受けておる人の数ですね、これを政府の方にお尋ねしたいのですが、一体年間どの程度の優生手術を受ける人があるのか、そしてその優生……

第34回国会 社会労働委員会 第29号(1960/04/14、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。きょうの松野さんのお話を聞いていると、僕か国会対策その他から報告を受けたこととだいぶん違ってきているわけです。と申しますのは、昨日でございますか、三党の国会対策委員長会談があって、条約の承認を求める件、それから同時に国内法の整備、いわゆる法律の問題ですね。少なくとも条約の承認を求める件というのは、今松野さんが御説明のように、国内法が整備できて国会に出すならば、できれば同時に条約の承認を求める件も国会に出したい、この前こういう御答弁でございました。しかし岸総理は四月初旬に国会に出したいと、参議院の予算委員会その他を通じて何回も言っているわけです。その岸総理の言明を受けて、昨……

第34回国会 社会労働委員会 第30号(1960/04/20、28期、日本社会党)

○滝井委員 保険局長に伺います。前会までの質疑で、医療機関の整備計画と、それからその整備計画の思想的な背景をなす医療制度に対する基本的な考え方の概要をお聞きをいたしました。医療機関の具体的な整備計画の内容についてはあとでお聞きをいたしたいと思います。  まず私は医療機関の整備計画と医療制度に対する基本的な考えかに関連しながら、もう少し政府の考え方を聞いてみたいと思います。それは医療というものは、公衆衛生的なものと、それからさらに病気の治療に非常に近い関係を持つ予防の面と、そしてさらに治療になり、治療の終わったあとの後保護、こういう四つの段階というものが一貫をしてくる必要があるわけです。われわれ……

第34回国会 社会労働委員会 第31号(1960/04/26、28期、日本社会党)

○滝井委員 政務次官も、それから保険局長もお見えになりませんから、こまかい法案の一般的なところを先に聞かしてもらいたいと思います。時間を倹約する意味で、一つ簡明率直に、大きい声で答えて下さい。  この法案の第一条で、一般の金融機関が融通することが困難なものに、この医療の金融機関は融通することになっておるわけです。一般の金融機関が融通することの困難な医療機関というものは、これはおそらく財政的に見ても、いわゆるコマーシャル・ベースになかなか乗りにくいものだと思うのです。従って一体そういうものは、どういうところの医療機関なのかということです。それは実態は一体どういうものかということを、一つ御説明願い……

第34回国会 社会労働委員会 第32号(1960/04/27、28期、日本社会党)

○滝井委員 同僚の皆さんが相当いろいろ質問をされましたので、私は炭鉱に生まれて炭鉱に育ちましたし、炭鉱資本家の実態もよく知っております。従って私は、警察庁の柏村さんなり通産省の方々にやはり良識をもってこの問題を判断してもらいたいと思うのです。  そこで、まず私は筑豊炭田の実態、特に三井鉱山の実態を述べて、なぜ三井鉱山の労働者がこれほどまでに命を投げ打って戦おうとするかということを知ってもらいたいと思うのです。昨年の夏ごろから日本の石炭鉱業の第一流の炭鉱といわれる三井鉱山は賃金の遅配、欠配をやりました。賃金の遅配、欠配をやるとともに、一方においては筑豊炭田を見ますと、約十万の炭鉱失業者がひしめき……

第34回国会 社会労働委員会 第33号(1960/04/28、28期、日本社会党)

○滝井委員 私の質問の過程で、厚生省なり大蔵省の銀行局の方で十分お答えをいただかなかった点について、銀行局の方で急いでおりますから、銀行局関係から先にお尋ねしたいのですが、医療金融公庫の設立にあたって、われわれが一番重要な関心を持っておるのは、一体業務方法書の具体的な内容がどうなるかということでございます。先日その利率の問題、償還期限の問題、据置期間、貸付金額の限度、それから償還の方法、担保に関する事項等は、厚生省当局の腹案というようなものはいろいろ御説明がありましたが、大蔵当局は必ずしも厚生省の腹案については賛意を表さなかったわけです。そこでわれわれはこの医療金融公庫法を国会で審議を終わるた……

第34回国会 社会労働委員会 第34号(1960/05/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 議事進行について。安保の審議もいよいよ山に差しかかっておりますが、厚生省関係の法案も相当山積しておるわけです。大臣が御病気でやはり当委員会に出てこれないということは非常に遺憾なことですが、一体大臣はいつごろになったら病気快癒の上出てこられるのか。非常に長期になるとすれば臨時大臣でも置いてもらわなければ、とてもこれは審議が進まないと思うのです。いつごろになったら大臣が当委員会に出てこれるものなのか、一つ責任を持って御説明願いたいと思います。御病気ならばゆっくり休んでいただいてけっこうですから、臨時の厚生大臣でも置いていただかなければならぬと思うのです。

第34回国会 社会労働委員会 第35号(1960/05/11、28期、日本社会党)

○滝井委員 三十二年にこの法律が制定をされましてから現在まで、一体どの程度の人たちが給付金の支給の対象者となって支給をされたのか。そうしてその金額は一体どういうものなのか。与党からいろいろ文句が出ておりますが、われわれ野党は全然今までその実態を知らされてないわけです。そうして突如として、昨日でしたか、この法案が出て参ったのです。私はきょう参議院のわれわれの同志の諸君にも聞いてみたのですが、実はまだわれわれの政調にもこういう報告がなかったわけです。これは与党の方だけは知っておったかもしれませんが、野党は全然こういう大事なことは知らないのですね。一体政府は三カ年間、こういう大事な法律――おそらく当……

第34回国会 社会労働委員会 第37号(1960/05/17、28期、日本社会党)

○滝井委員 身体障害者雇用促進法につきましては同僚委員から相当詳しく質問がございましたので、私はとりあえず法文を読んで疑問に思う逐条的なところを先に御質問申し上げて、それから身体障害者の中でも肢体不自由者が一番多いわけですが、その次に視力障害――盲人が多いわけです。従ってこれらの複方障害者の問題を特殊な問題として、逐条的な質問を終わったあとにやらしてもらいたいと思うのです。  それで逐条的なものから入りますが、二条の「特定職種」というのはこれこれのもの、こういうふうに書いておるわけですが、この場合に、この法律における特定職種というものは具体的にどういうものとどういうものを政令でお書きになるのか……

第34回国会 社会労働委員会 第38号(1960/05/18、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。確認をしていきますが、林野庁の長官は去年の十二月十七日までで効力を失った三十二号の協定というものを、その精神は今後の団体交渉においては順守していくということを再々言われたのですが、これは確認いたしますね。
【次の発言】 そうしますと、今今交渉委員の自主選任の問題が出ましたが、これは大体公労法の十一条等の関係もありますから、お互いにこれはいわゆる団体交渉をやって、そうして別にその資格その他について異議がなければこれは認めていくことが原則です。お互いに民主的に労使双方が団体交渉をやるならば、これはもう亀井さん、常識でその通りなのですね。これも一ぺん確認しておきたい。

第34回国会 商工委員会 第26号(1960/04/04、28期、日本社会党)

○滝井委員 午前中多賀谷君が相当基本的な石炭鉱業合理化臨時措置法に関するいろいろの計画の点についてはお聞きをいたしましたので、重複を避けてお尋ねいたしたいと思います。  まず第一に、最近における石炭需要が、当初政府が考えておったとは相当情勢が違ってきたのではないかと思うのです。と申しますのは、山元貯炭等も三百万トンを割るという状態になって参りました。そして、閉山する動きのあった中小の炭鉱が再び活況を呈してきつつあるということです。しかも、筑豊炭田ではその影をひそめておりました洗炭等も幾分動き始めるという状態が出ております。石炭は一応買手市場から売手市場みたいな状態が出てき始める傾向さえ出ておる……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第28号(1960/05/04、28期、日本社会党)

○滝井委員 安全保障条約の条約本文に関連して、二、三の問題を岸総理以下関係閣僚に質問をしたいと思います。  安保改定の問題が起こりましてから、次第に日本の国内に非常な不安の情勢が起こりつつあります。特に、国民の中には、政党政治、議会政治に対する言い知れぬいら立ちを感じつつあります。特に、この法律案、あるいは安全保障条約そのものが二月五日に国会に提出をせられて、予算委員会あるいはこの委員会で審議が深まれば深まるほど、どうもこの条約というものは非常に侵略性のにおいが強い、あるいは、憲法違反の疑いがある、あるいは、ますますアメリカに従属するのではないか、あるいは、中国の敵視政策というものがますます深……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第29号(1960/05/06、28期、日本社会党)

○滝井委員 事前協議の問題が出ましたが、私は一昨日、在日米軍の問題に関連しながらこの問題を論議したかったわけでありますが、時間の関係もありましたので、論議をしませんでした。今石橋君の事前協議に関連をして、お尋ねをしたいと思います。その前に、「日本国内及びその附近」の中に沖縄が入るか入らぬかということです。日本の区域の中には沖縄が入るという答弁を初めはしましたが、その後は、一つの島々を言うのは適当でないといってやめてしまった。今度は、「その附近」という中に、沖縄が入るか入らぬかをまず先にちょっとお聞きしておきたい。
【次の発言】 「その附近」には、沖縄が入らないということだけ一応確認しておけばけ……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第30号(1960/05/07、28期、日本社会党)

○滝井委員 条約の期間について関連質疑をしたいと思います。
【次の発言】 まず第一に、新条約の十条、この前、私は、そこでは日本区域を問題にしましたが、新条約十条の第一項ですね。「この条約は、日本区域における国際の平和及び安全の維持のため十分な定めをする国際連合の措置が効果を生じたと日本国政府及びアメリカ合衆国政府が認める時まで効力を有する。」こうなっておるわけです。この十条の第一項は、条約の解除条件を定めたものかどうかです。
【次の発言】 そうしますと、この十条の第一項の条件が満たされますと、期限十年に関係なくこの条約は効力が喪失しますか。

第34回国会 予算委員会 第14号(1960/02/22、28期、日本社会党)

○滝井委員 私は、今回の昭和三十五年度の一兆五千六百九十六億円のこの予算の中で谷間になっておるところ、犠牲になっておるところ、盲点になっておるところ、そういう点を一つ質問さしていただきたいと思います。大蔵省は、ことしの予算はヒゴロクロウナシの予算だといっておるが、そのいつも苦労させられておるところの立場で少し質問をしたいと思います。  総括的に、ことしの予算を見てみますと、ことしの予算はなるほどキャッチ・フレーズとしては、災害復旧、国土保全という旗じるしが立っております。同時に、この予算は財政的に見たら中立の予算だ、こうおっしゃっておるわけです。しさいに検討してみますと、ことしの予算は、経費の……

第35回国会 社会労働委員会 第2号(1960/08/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 今まで歴代の厚生大臣はほとんど社会労働委員会からは出ていなかった。ところが今度中山、田中両先生がわが社会労働委員会から厚生行政の責任者としておすわりになったわけであります。これは日本の社会保障の進展の上に中山、田中バッテリーは非常に珍しいケースだと思います。社会労働委員会から二人が出られたという点で珍しいケースだと思います。これは日本の社会保障を推進する上に非常に有利な点です。しかし一方、近く議会が解散になって総選挙がある。十月解散、十一月の総選挙は常識であろうということを池田総理が言われておるわけであります。選挙の前に大臣や政務次官になるということは、選挙にとっては有利かもしれま……

第35回国会 社会労働委員会 第3号(1960/09/09、28期、日本社会党)

○滝井委員 今与党の山下先生からいろいろ御質問がございましたが、横で聞いておりますと、どうも池田内閣は政党内閣でないような感じがいたすのです。私たちは、池田内閣というものは自由民主党に基盤を置いておる政党内閣であって、自由民主党の政務調査会で決定したものを忠実に池田内閣は実行していくものというふうに心得ておったのです。ところがどうも一問一答を聞いてみると、お互いに謙譲の美徳を発揮して、譲ったり譲られたり、お願いしたりお願いされたりで、どうもちょっとわかりかねたのですが、しかし政党内閣ですから、堂々と政党が政策を決定して、国民に公約したものをその首班である総裁の内閣総理大臣が実行していく建前だ、……

第35回国会 社会労働委員会 第4号(1960/10/14、28期、日本社会党)

○滝井委員 初めて中山さんに御質問申し上げることになるわけですが、今齋藤さんから一、二の点について御質問がありました。     〔八木(一男)委員長代理退席、齋藤   委員長代理着席〕  私は中山さんが厚生大臣に御就任になったことは日本の女性のためにも、あるいは日本の厚生行政のためにも、これは非常にけっこうなことだったと思います。しかし、先般田中政務次官があなたにかわっていろいろ御答弁になりましたけれども、基本的に池田内閣の社会保障政策について私たちが受けておる感じを率直に述べて、そうでないというあなたのお言葉を聞きたいと思うのです。  実は池田さんは岸さんとは違いまして、私たちは池田さんを麦……

第36回国会 予算委員会 第1号(1960/10/23、28期、日本社会党)

○滝井委員 池田内閣の三本の柱といわれる公共投資と減税と社会保障、この三つの、かなえの三本の足の中でどの新聞を見てもどういう雑誌を読んでみても、社会保障がその三つの政策の中で一番どうも後退をしておるということが書かれておるわけです。政府の方は依然としてそうでない、こういうことを強弁せられております。そこで私は、池田総理にお尋ねをいたしたいのでございますが、総理は、減税については千億という数字をお出しになっている。また、衆議院の本会議におきましては私見ではありましたが、公共投資の中における一番重要な道路については五カ年間で一兆円、一級道路は九割五分、二級道路は五割以上舗装するのだ、こういうことを……


29期(1960/11/20〜)

第37回国会 社会労働委員会 第1号(1960/12/13、29期、日本社会党)

○滝井委員 きょうは厚生行政あるいは労働行政の大局的な問題につきましては、両大臣が参議院の方の本会議の質問の関係がございまして御出席がございませんから、それは次会に譲らしていただきまして、当面問題になっております病院争議の問題に関して特に集中的に政府の御見解を聞かしていただきたいと思います。  今年に入りましてから、多分厚生年金病院や労災病院等にストがあった記憶を持っております。特に労災病院の争議は、労働省と直接関係のある労働福祉事業団が所管をしておる病院の争議でございましたので、われわれはその動向を注目いたしておりましたが、当時労働当局なり、福祉事業団当局の御努力によって、多分千百円程度のベ……

第37回国会 社会労働委員会 第2号(1960/12/15、29期、日本社会党)

○滝井委員 今年に入りましてからいろいろと病院のストがございましたが、この年末を控えて全国的に広がろうとしておるストというものは、日本の医療史が初めて経験をする大きなストライキでございます。このストライキの発展のしようによっては池田内閣の命取りになる可能性もあるほどの重大な要素をこの争議は内包しておると私は思います。それだけにこの争議の根は深い。この病院の争議の中において典型的な姿を現わしておるのが、私は日赤のストによって代表せられておると思うのです。従ってきょうは御多忙なところでございましたけれども、労使双方のおいでを願って率直な御意見の開陳を願うことになったわけです。従って当然問題は日赤の……

第37回国会 社会労働委員会 第3号(1960/12/16、29期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連して。実は少し病院ストの問題と雇用問題で勉強しましたから大臣にお尋ねしたいと思ったのですが、時間がありませんから、雇用問題は来週に質問させていただきまして、簡単に一、二問だけ病院ストに対する労働省側の見解をお聞きしておきたいのです。  それは二、三日前に大島基準局長なり労政局長から、労働省側の見解の御発表がございました。同時に厚生省側の見解の表明もございました。厚生省側の見解は、現在の病院ストにおける状態を見ると、病院の労働条件というものが非常に悪いということです。それから、日本の医療制度というものに大きな欠陥を内包しているということ、現在の医療費というものは適正でない……

第37回国会 社会労働委員会 第5号(1960/12/21、29期、日本社会党)

○滝井委員 労働問題一般を御質問申し上げるわけでございますが、大臣が今参議院の予算委員会に入っておりまして、十一時にはいらっしゃるということでございましたが、まだいらっしゃれないので、とりあえず質問の順位を変えまして、調達庁あるいは外務省関係に関連する部分から先にやらしていただきたいと思います。     〔齋藤(邦)委員長代理退席、柳谷委   員長代理着席〕  それは、昨年来、非常に日本の内外をゆり動かしました新しい日米安保条約すなわち日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約によりまして、今まで駐留軍の労務者の中で米軍に直接雇用をされておった労務者が、かの新しい条約、そしてその条……

第37回国会 社会労働委員会 第7号(1960/12/23、29期、日本社会党)

○滝井委員 非常におそくなって恐縮ですが、実はけさ十時から私たちはお待ちしておったのですけれども、ようやく順番が回ってきたわけですが、与党と野党とが議会政治の共通の土俵で争う場合には、それはやはり第一歩は、予算編成の前にお互いに討議をすることが大事である。予算編成が終わってしまうと、それは城郭を築いたことになって、なかなかその城郭の中に攻め入ることはむずかしくなる。攻め入ることがむずかしくなると、火花が散って議会政治に危機が来るという可能性も出て参ります。そういう意味で一番予算編成の大事なときでございますが、大事なときであるだけに、野党の意見にもまた耳を傾ける価値のある大事な意見が出てくると思……

第38回国会 社会労働委員会 第2号(1961/02/08、29期、日本社会党)

○滝井委員 大臣が午後に社会保障制度審議会に出られるそうですから、一時までやるそうです。それで切りが悪くなるかと思いますけれども、少し突っ込んで質問をしたいと思うのです。  まず大局論ですが、昨年十一月二十日に選挙が終わりまして、十二月七日に池田内閣が組閣をされて、第二次池田内閣が発足をしたわけです。で、いよいよ三十六年度のこの予算というものは、いわば国の顔を表わしておるわけです。別な言葉で言えば池田さんの顔です。われわれは、四十過ぎたら一つ自分の顔に責任を持ちなさいという言葉でいわれておりますが、それと同じです。やはり一国の予算を組むからには、池田さんはその顔である予算に対して責任を持たなけ……

第38回国会 社会労働委員会 第4号(1961/02/15、29期、日本社会党)

○滝井委員 関連。今の数字の問題でございますが、これははしなくも私も先日少しお尋ねしたので、わかっておれば御説明を願いたいと思うのです。あなたが御指摘のように自然増あるいは新規増というものは私は大きく問題にしていないのです。六百三十六億という予算の増があったということは、これはもうまっ正面からその通り認めたいと思います。それから昨年三十五年度における予算の増が当初予算において三百四十一億あったということについても、それはそのままけっこうだと思います。問題は三百四十一億、三十五年度で捻出したときの自由に使い得る視源というものが当初予算でどの程度あった。かその三百四十一億が何%になるのかということ……

第38回国会 社会労働委員会 第5号(1961/02/16、29期、日本社会党)

○滝井委員 先般の理事会で、きょうの参考意見を聞くにあたって、当然古井厚生大臣が出席をするという約束のもとに本日の委員会は開かれました。しかるに、まだ参議院の答弁の番が回ってこないにもかかわらず、古井厚生大臣は衆議院のこの社会労働委員会に出席がございません。そこで、われわれは今参議院に参りまして古井厚生大臣に面会をいたしましたところ、古井厚生大臣は自由民主党の、党の方から参議院に出ろという強い命令があったので自分はここに出てきているのだ、しかし、党の方で衆議院に行けといえば衆議院に行きます。こういうことです。しからば、あなたの自主的判断は、今委員長の御発言にもありました通り、国民の重要な関心事……

第38回国会 社会労働委員会 第7号(1961/02/22、29期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。いま麻薬のことについて小林さんからいろいろ御質問がございましたが、私一つだけ麻薬の事務について……。  今療養担当者の団体から事務簡素化が言われているわけです。それでこの麻薬の事務についてでありますが、麻薬を必要とする患者をわれわれ医師が診断するという場合には、それを一々麻薬台帳に記入しているわけです。これは駐留軍がやって参りましてから、ヘロインその他が当時まだ日本では自由に使われておりましたので、ヘロイン中毒を米軍が恐れてああいうことをやれということになったのが、現実にずっと続いてきていると私は思うのです。ところが毎年十月十五日になりますと、前年の十月十五日の麻薬の現在……

第38回国会 社会労働委員会 第8号(1961/02/23、29期、日本社会党)

○滝井委員 今橋木先生並びに岩崎さんから医療機関における労働争議に関する問題について非常に有益な参考意見をお述べいただきましたが、二、三の点について主として橋本先生にお尋ねをいたしたい。橋本先生は病院争議の原因というのは院長の管理能力と申しますか、管理力が非常によくない、もう一つは保険の支払いが低い、こういう両説があるけれども、自分はその両方だときわめて端的に御指摘になったわけです。実は当委員会で再三にわたって厚生省の意見なり労働省の意見をいろいろ聞いたわけですが、その結果、原因らしきものが五つばかり出てきたわけです。一つは、先生の御指摘になりました通り病院に従事をしておる医療の従業員の労働条……

第38回国会 社会労働委員会 第11号(1961/03/09、29期、日本社会党)

○滝井委員 今なまワクチンなり、ガランタミンの御説明がいろいろありましたが、問題は非常に社会的な不安が起ころうとしておることです。われわれは昨年、各地に小児麻痺が流行するので、すみやかに予防体制をとれという強い要請をしたわけで、政府はそれに対して、予備費を二億余り計上して、予防注射の体制を整えることになったわけですが、問題は、まず一月なら一月に第一回目を注射をしまして、それから一カ月ばかりして第二回目を注射する。その次の第三回目の予防注射というのは大体六カ月ないし七カ月あとにやることになる。今河野先生からいろいろ御質問がありましたが、ワクチンの検定で力価が不足であったとかあるいは副作用があると……

第38回国会 社会労働委員会 第12号(1961/03/10、29期、日本社会党)

○滝井委員 予防接種法の一部を改正する法律案について、ちょっと一、二点だけお聞きいたしたいのですが、まず小児麻痺の予防接種にあたりまして、生後六カ月から生後二十一カ月に至る期間を第一期としておるわけですね。この第一期という意味は、六カ月から二十一カ月の間に三回をやってしまう、こういう意味でしょう。
【次の発言】 そうしますと、第一期終了後、今度は十二カ月から十八カ月の間に第二期をおやりになるわけですね。そうしますと、まず生後六カ月で一回やって、それから一カ月たってもう一回やって、それから六カ月ないし七カ月たってもう一回やる。そうしますと大体一年で第一期を終わってしまう。早くやってしまえば十三カ……

第38回国会 社会労働委員会 第14号(1961/03/15、29期、日本社会党)

○滝井委員 中小企業退職金共済法について、今、五島さんの方で重要な点をおやりになったのですが、重復しないように三、四点お尋ねしたいのです。  それはこの法律ができることによって中小企業の振興をはかることはもちろんですが、同時に、その振興をはかるということの中に、そこに働く中小企業の労働者が安心をして相当長期にわたって働ける姿をこの法律は作りたいという内意があるんだと思うのです。この中小企業退職金共済法ができましてから、中小企業における労働者の勤続年数というものが、一年半ぐらいですからわからぬだろうと思いますけれども、幾分でも長くなるような傾向が出てきたかどうかということなんです。

第38回国会 社会労働委員会 第15号(1961/03/16、29期、日本社会党)

○滝井委員 医療金融公庫法の一部を改正する法律案について質疑をいたすわけでございますが、この医療金融公庫法は、「私立の病院、診療所等の設置及びその機能の向上に必要な長期かつ低利の資金であって一般の金融機関が融通することを困難とするものを融通することを目的」として、昨年七月にできたわけです。そこで当然この公庫の資金というものは、私的医療機関の適正な整備及び機能の向上ということが重要な問題になるわけです。 医療機関をどういう工合に適正に配備して、その機能の向上をはかっていくかということは、同時にその裏を返してみると、公的医療機関というものがどういう、工合に整備配置されておるか、こういうことも無関係……

第38回国会 社会労働委員会 第16号(1961/03/22、29期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと最後に三、四点確認をしておきたいのですが、まず第一点は、今回のこの法律の改正で、国庫補助金が五年でなければつかなかったものが三十六カ月、三年でつくようになったのですが、しかし実際にわれわれが現在加入している事業場の状態を統計的に見てみますと、八割は十九人以下の従業員を持っておる事業場がこれに加入しておるわけです。労働者の数でいくと、これは四割三分程度しかない。労働者の数は比重は低いのですが、事業場の数としては非常に多いようです。しかしそういう二十人未満の事業場は最も移動の多いところなのです。従ってこれを三年までおりてきたことは非常に前進でございますけれども、この際、日本の社……

第38回国会 社会労働委員会 第17号(1961/03/23、29期、日本社会党)

○滝井委員 きょうは政務次官がいらっしゃいますから、先日問題になっておったところをもう一回繰り返して御答弁をお願いいたしたいのです。  今回この医療金融公庫で七十億のお金を融資することになるわけです。ところが一方、年金福祉事業団で同じように医療のために厚生年金から十七億の金を出して、やはり医療機関をお作りになることになるわけです。同時にまた地方債の計画でも国民年金の方から十五億と厚生年金の方から五十億、六十五億の金をお出しになるわけです。病院だけを見ますと、こういう還元融資の金が三本立にいくわけです。医療金融公庫が一本、それから地方債の分が一本、それから年金福祉事業団の方に一本、こういう工合に……

第38回国会 社会労働委員会 第18号(1961/03/24、29期、日本社会党)

○滝井委員 御質問いたします。国民健康保険法の一部を改正する法律案におきまして、今回相当の患者負担が出てくるわけです。政府は、この患者負担については必ず何らかの措置を講ずるというお約束をしておるはずです。政党の代表が、労働組合にもするし、日本医師会にもするし、しておるわけですが、これをこの法律の中で一割――いわゆる二割の国庫負担を三割にする意思があるかどうか、まず、これを一つ明確にお答えを願えれば質問を続けますし、お答えができなければ、私は質問を留保いたして、次会に譲ります。――これはもう事務当局の答弁は必要ないのです。全く大胆が労働組合の代表なり、連合会なりあるいは日本医師会なり、日本歯科医……

第38回国会 社会労働委員会 第19号(1961/03/28、29期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。  さいぜん緊急就労対策事業に関連をして、広域職業紹介の制度が確立するまでの一時的な制度として、緊急就労対策事業というものがあるのだという意味の御説明があったわけですが、聞くところによりますと、広域職業紹介で関西方面に九州その他から就職をしていく、それがほとんど帰ってきておるということなのです。相当帰ってきておるのですよ。行くときには援護会やその他を通ずるからわかるわけです。ところが帰ってくるときにはわからないわけですよ、どこも通ってこないのだから。従ってあなた方の広域職業紹介で就職した人の運命が一体どういう工合になっているのかを、私もそれを少し質問したいので、次回までに……

第38回国会 社会労働委員会 第20号(1961/03/29、29期、日本社会党)

○滝井委員 国民健康保険法の一部を改正する法律案、精神衛生法の一部を改正する法律案、結核予防法の一部を改正する法律案に関連をして、医療費の問題について、総理なり大蔵大臣、あるいは最終責任としての所管大臣の古井さんに、いろいろお尋ねをしてみたいと思うのです。  三十一日に公労協のストが行なわれる情勢にあったのですが、仲裁裁定によって回避ができました。ちょうどそれと同じような情勢が、三月の三日前後にはあったわけです。今度は公の機関が出て、政府はその公の機関の決定をした仲裁裁定をのむということで幕が引かれたわけです。ところが三月五日に予定をせられておった一斉休診というものをうまく回避する、いわば調停……

第38回国会 社会労働委員会 第22号(1961/04/04、29期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連して。私も質問をしたいと思っておった点をちょうど八木先生触れられておりますからお尋ねしますが、それならば失業保険の特別会計の中に、一般会計から事務費は幾ら出ておりますか。
【次の発言】 労働大臣、今御答弁の通り三千九百七十七万円しか事務費が出ていないんです。これは私が去年の予算委員会で、石田大臣のときですか、松野さんであったかと思いますが、指摘をしたわけです。特別会計の事務費というものは予算の範囲内で国が大体全額見ることが他の保険の建前ですよ。ところが労働省だけは伝統的にこれをもらっていないんです。一体失業保険の事務費は総額幾らかかるのですか。

第38回国会 社会労働委員会 第23号(1961/04/05、29期、日本社会党)

○滝井委員 多くの同僚の皆さん方から精神衛生法の一部を改正する法律案についていろいろ御質問になったのですが、重複しないように二、三の点について質問をしたい。  先般来ここでいろいろと御説明があったところによりますと、全国の精神障害者が百三十万であるというのですが、その百三十万をいかにして把握するかということについては、河野委員からも指摘されておりましたが、なかなかその出た根拠その他については疑義があると思うのです。しかし現在その百三十万の中で収容を要するという者が四十七万ある。これはここに出てきておる統計ではっきりしております。ところが、現在実際に在院している患者の数は八万三千五百七十二人、従……

第38回国会 社会労働委員会 第25号(1961/04/11、29期、日本社会党)

○滝井委員 これは附帯決議にしてもらいたいところでしたが、少し話に夢中になって忘れたんですが、実は東北地方から北海道に多数の農業労働者が行くわけです。かつてこれらの季節的な労働者には多分失業保険が適用されておったんじゃないかと記憶しておったのです。しかしその後多分三カ月に失業保険を変えるときに、それらのものは除外をされてしまったんじゃなかったかと記憶するのです。あるいは私の記憶間違いかと思いますが、これらの農業労働者に失業保険を適用してくれという要望は非常に強い―わけです。これに対して、先般個人的にいろいろお尋ねしたときには、政府は、それらの基準について検討中だ、近くそれらの農業労働者について……

第38回国会 社会労働委員会 第30号(1961/05/10、29期、日本社会党)

○滝井委員 結核予防法の一部を改正する法律案について概要を先にお尋ねをして、そのあとに逐条的な二、三の重要問題をお尋ねしたいと思うのです。  まず第一にお尋ねしたいのは、厚生省から出ておりますこの資料にもありますように、結核の死亡の数が昭和三十四年には三万二千九百十四人、人口十万に対比三五・四程度に減少してきておる。しかもその死亡順位は三十三年が六位、三十四年が七位とだんだん下がってきたのですが、こういうように結核の死亡の順位が急激に下がりつつあるというのは、これは一体どういうところにこういう状態が出てきたと政府はお考えになっておるのですか。これを日本の結核対策の勝利と見るのか、それとも何か日……

第38回国会 社会労働委員会 第31号(1961/05/11、29期、日本社会党)

○滝井委員 引揚者給付金等支給法の一部を改正する法律案について、少しくおくれてきましたために、質問が重複するかと思いますが、お聞きしますと、この法律ができてやがて四年間経過するわけですが、その間に五百億のワクの中から四百六十六億のお金が出たという五島君に対する答弁があったわけです。そしてそれが三百十九万三千人程度で九五%程度はすでに支払いが終わっている。今度参議院から回って参りましたこの議員立法によって支出をせられる総経費は三億八千万円ですか。そうですね。そうしますと、五百億のワクがあるのですから、四百六十六億としても、まあ四百七十億程度しか要らないわけです。なおあと三十億余るわけですね。そう……

第38回国会 社会労働委員会 第33号(1961/05/17、29期、日本社会党)

○滝井委員 委員長、こういう委員の出席の状態ではやれませんから、ストップを。無効ですよ。
【次の発言】 国民健康保険法の一部を改正する法律案について少し聞かしていただきたいと思うのです。  国民健康保険は昭和三十二年に四カ年計画を立てて、ことしがちょうどその最終年になるわけです。この四カ年計画の樹立以来非常に順調に進んで参りました。問題は、今後おそらく厚生省としては第二の長期計画を作るんじゃないかと思うのですが、そういう三十二年から今日までの四カ年計画に見合ったような国保の、さいぜん大臣も、今後は内容の充実が大事だと言われたんだが、その内容の充実を中心とした、第二期ですか第三期ですか知りません……

第38回国会 社会労働委員会 第34号(1961/05/18、29期、日本社会党)

○滝井委員 簡単に、母子福祉資金の貸付等に関する法律の一部を改正する法律案ですけれども、今度住宅補修資金、事業継続資金、事業開始資金、これらの点について非常に前進が見られましたことは御同慶の至りです。しかしやはり母子福祉の対策というのは、政策が総合的に出てこないとかゆいところに手の届くような工合にいかないものだという感じがいたします。そこで少し基本的な考え方をお尋ねをして総合的な政策の立て方について意見を伺いたいと思います。  厚生省の全国母子世帯調査等から見て、母子世帯が百十五万世帯くらいある。ところがそのうち四十二万世帯が十八才未満の児童からなる母子世帯ということになっているようです。しか……

第38回国会 社会労働委員会 第35号(1961/05/19、29期、日本社会党)

○滝井委員 社会福祉施設の職員退職手当共済法について、これは初めてできた制度でございまして、われわれもこの法案について非常に多くの疑問点を持っているわけです。  まず第一に、退職手当共済法の運営をやる主体が社会福祉事業振興会という団体になっておるわけです。他のものに、こういう団体が、こういう非常に長期の積立金の中から、なしくずし的にだんだん退職した人の手当を支給をする制度を何か持っている前例がありますか。御存じの通り社会福祉事業振興会というのは、設立の目的がお金を貸す団体なんです。ところが今度、お金を貸す団体が退職金を支払うような団体の仕事をやることになるわけです。本来の目的とは違ったことを運……

第38回国会 社会労働委員会 第37号(1961/05/24、29期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連して。もう一ぺんそこをはっきり分けて御答弁を願いたいのですが、今の政府の方の年金法でいきますと、老齢年金の拠出の方の資格は、二十五年間保険料を納めておれば、十年なら千円、二十五年なら二千円、四十年なら三千五百円になるわけです。そして二十五年の場合で免除期間があれば十年でいいわけですね。そこで単位は、拠出制の年金をもらうためには、これは十年が一番最低の単位になるわけです。そこでその場合に二つ考えられるわけです。免除の申請をして、その許可を受けて十年納めればもらえる場合が一つ、それから免除を全然受けていなくて十年納めた、この場合は免除を受けていないからもらえないのです。同じ……

第38回国会 社会労働委員会 第38号(1961/05/25、29期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連して。内臓の疾患については身体障害年金の場合に問題であるばかりでなくて、その他厚生年金等においても、あるいは労災等においても、いつも問題になるところなのです。切除した臓器は、その切除をされた部分だけ機能が欠けることは、これは明らかです。しかし人体というのは順応する力を長い間にはだんだん備えてきますから、肺の三分の一を切ったならば、三分の一の機能が切った当初は確実になくなっております。長い年月がたつうちに、三分の二ですべてをまかなうことはできないけれども、やはり肉体を保持していくためには幾分の回復力が出て、残りの三分の二でやっていけることは確実です。一番典型的なものは、胃……

第38回国会 社会労働委員会 第39号(1961/05/30、29期、日本社会党)

○滝井委員 今吉村君から操車場の照明度の問題でいろいろ御質問がございました。先日、私関連してちょっと質問しておいたのですが、さいぜんから吾孫子副総裁なり基準局長の御答弁を聞かしていただいておりましたが、どうもはっきりしない。吾孫子さんは、違反をお認めになるようなならないような、あいまいもこたる御答弁をされている。しかし現実にその操車場の問題をめぐって、公労法違反として首を切ったりなんかしていることは事実です。従ってこれはあいまいである答弁ならば、首を切った者のその首切りを撤回してもらわなければならぬと思うのです。  そこで私は、もう少し吾孫子さんと基準局長に詰めていろいろお答えしてもらわなけれ……

第38回国会 社会労働委員会 第40号(1961/05/31、29期、日本社会党)

○滝井委員 関連でちょっと。  今の小山さんの御答弁を聞いておっても、一体日本のこの年金額を、どういうことを基準にして決定をしてみようとしておるかという目標がはっきりしないのです。ヨーロッパ諸国を見ましても、たとえば熟練工の質金の三割とか四割とか五割とか、こうなっておる。あるいはもう一つのグループは未熟練工の賃金の三割とか五割とか、こうなっておる。わが方は生活保護、それで食ったらいわゆる栄養失調になるものを基準にしているのです。これはあなたのさいぜんの御説明のように、共通的の経費というものは若い者が出すから、御老人はそのさしみのつまのように、その家計の中に寄り添っておけばいいという形でものが考……

第38回国会 社会労働委員会 第41号(1961/06/01、29期、日本社会党)

○滝井委員 今の河野さんの質問に関連して……。具体的にこうしたらいい、ああしたらいいという案を指示せよということでございますが、ジェット機による騒音について、現在小学校については、ある程度防音装置その他を装備してくれているわけです。ところが米軍によるジェット機の騒音について、病院ではやられていないのです。これは当然やらなければならぬ。ところが予算の関係でやっていないのです。私、調達庁とも個人的にかけ合ったことがあるのです。実はことしもやるつもりだったのですが、予算の関係で大蔵省からはねつけられたのです。来年は必ずやりますという一応の言質はいただいているのです。しかしこれは何といっても主管省の厚……

第38回国会 社会労働委員会 第42号(1961/06/02、29期、日本社会党)

○滝井委員 なかなか大臣がいらっしゃれぬものですから、大臣の方がきょうはハン・ストをされたかと思ったが……。  議題になりました年金二法、国民年金法と児童扶養手当法について質問したいと思いますが、まず第一は、現在労働省の統計によりますと、十五才以上の日本の人口は三十六年一月現在で六千五百九十九万です。その中で就業人口が四千五百四十二万でございますが、この十五才以上の六千五百九十九万の中に、二十才から五十五才までで年金の対象になる者は六割程度と見ればいいですか。およそどの程度と見ておりますか。その各種年金の対象となる人員ですね。時間を省く上で私の方から申し上げてみますならば、約千五百万ぐらいは他……

第38回国会 社会労働委員会 第43号(1961/06/06、29期、日本社会党)

○滝井委員 通算年金通則法案と通算年金制度を創設するための関係法律の一部を改正する法律案、この両案から先に質問をさしていただきます。  実はこのような年金の通算方式というのは、いわば世界で例を見ない画期的な方式だと思います。しかし国民年金制度と通算制度とは、原因と結果の関係でなくて、やはりむしろ相並んだ施策だと思うのです。いずれもその意味では国民皆年金制度実現のための一つの大きな政策であろうと思います。ところが、この制度ができたからといって、この前、安心ならぬということを御指摘申し上げたわけですが、この通算の問題を考えるにあたってもう一つやはり見落としてはならぬ問題があるわけです。それは、一応……

第38回国会 商工委員会 第43号(1961/05/29、29期、日本社会党)

○滝井委員 石炭関係の六法案について、特に政府提出の四法案を中心に質問をいたしたいと思います。  まず第一に産炭地域振興臨時措置法案から質問いたしますが、産炭地域を振興しようとすれば、基本は政府の石炭政策というものが、一体今後どういう方向をたどるか、石炭政策の長期の見通しというものが明白になってこないと、産炭地の振興というものがはっきりしてこないわけです。ところが政府の出しております四法案を見ますと、いたずらに能率の悪い炭鉱をつぶすことが急であって、今後の石炭政策の方向というものが明白でないのです。この根本問題を論議しておりますと非常に時間がかかりますし、時間は一時間か一時間半と制限されており……

第38回国会 内閣委員会 第38号(1961/05/23、29期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま議題となりました両案について、少しく質問さしていただきたいと存じます。  厚生大臣も御存じのように、日本における医療はここ数年来、療養担当者の側と保険者である厚生省、特にこの両者の対立が非常にきわだって、十分な国民医療の進展ができない客観情勢があることは御存じの通りであります。一体こういう混乱が起こったそもそもの原因というのは、根本的にはどういうところにあると厚生大臣はお考えになっておるのか、まずこれを一つ率直に、大臣がお考えになっておるところを明白にしておいていただきたいと思います。
【次の発言】 ここ数年来、混乱をしてきた医療混乱の原因は、医療行政の中にもあるが、主とし……

第38回国会 予算委員会 第13号(1961/02/18、29期、日本社会党)

○滝井委員 昭和三十六年度の予算の一般的な質問を大蔵大臣以下関係閣僚にいたしたいと思いますが、一国の予算はその国の顔を示すといわれております。同時に、それは政党政治でございますから、自由民主党の池田総裁の顔をもこの予算は現わしておると思うのです。しかし、私たちはこの予算をじっと見てみますと、どうも池田さんの顔だけでなくて、二重写しにもう一つの顔が見えます。それは下村さんの顔です。まあ池田、下村の顔が見えるということです。そしてその顔は、二重写しになっておるために、どうもおたふくのような顔になっておるのです。いわば、ことしの予算はぞうすい予算といいますか、何となく水ぶくれをしているのですね。従っ……

第39回国会 社会労働委員会 第2号(1961/10/03、29期、日本社会党)

○滝井委員 今年の七月の内閣改造で、人格、識見ともに高い灘尾、森田の両大臣並びに政務次官をわれわれの委員会にお迎えしたことは、非常に社会保障の前進のために喜ばしいことだと思います。どうか一つ今後の厚生行政の推進に全力を傾注せられるように、心から冒頭にお祈りを申し上げたいと思います。  きょうは大臣就任後の初めての所信表明に対する御質問でございますが、当面する二、三の問題について遠慮なく質問をさしていただきますから、一つ忌憚なく所信を御表明願いたいと思います。それぞれ分担をして質問をいたしますが、私は主として医療費の問題を中心に御質問を申し上げたいと思います。  特に医療費の問題に入る前にお伺い……

第39回国会 社会労働委員会 第9号(1961/10/19、29期、日本社会党)

○滝井委員 年金五法に関連をして、前の通常国会で質問をした点はやめにしまして、その後問題があるなと思われる一、二の点をお尋ねしたいと思います。  そのまず第一は、通算年金に開運をするところですが、今度の改正で、返還一時金、死亡一時金というものができてきたわけです。その場合に、通算年金を受ける年限に達したし、また受給年令も受けられるような状態になってきた、そうしてぽっくり死んでとまったという場合があるわけです。そうしますと、原資というものは、退職一時金の中から凍結をされるわけです。一部は払い戻されますが、凍結される、そして一回受ける、ぽっくり死んじゃった、こうなりますと、これは何ももらわぬわけで……

第39回国会 社会労働委員会 第10号(1961/10/24、29期、日本社会党)

○滝井委員 この機会に、一、二点政府の見解をお尋ねをしておきたいと思います。  それは、このあん摩師、はり師、きゅう師及び柔道整復師法というこの法律は、非常に多くの問題をかかえているものです。  まずわれわれが当面しております問題は、健康保険をこういうものからやらしてもらいたいというような問題が一つ提起されております。それから柔道整復師等からは骨折を取り扱う範囲というようなものについても、独自の立場である程度の認定、取り扱い等をはっきりさしてもらいたいというような問題も出てきております。それから同時に、今一番問題になっておりますあんま師と療術師との関係を一体どうするかというような問題も出ており……

第39回国会 社会労働委員会 第11号(1961/10/25、29期、日本社会党)

○滝井委員 環境衛生関係営業の運営の適正化に関する法律の一部を改正する法律案について、みずからが提案者になって質問をするのはどうかと思いますけれども、ただこの法律案をわれわれが提案するにあたって、政府の方がこの環境衛生関係営業の業態というものをどういうように認識をし、現実に把握をしておるかというような点をお尋ねして、この共同提案の立法が現実に適合したものであるかどうかを一応さらに明確にしておきたい、こういう点で二、三点お尋ねしたいと思います。  まず第一は、すでに環境衛生の組合では共済事業、特に火災共済をおやりになっておるわけですが、この限度は現実に一体どうなっておるのか。特に環境衛生関係の業……

第39回国会 社会労働委員会 第13号(1961/12/08、29期、日本社会党)

○滝井委員 現実に行なわれておる社会保険医療の事務上の問題について、少しくお尋ねをしてみたいと思います。  厚生省の方針は、事務を一体簡素化する方向に行政をやっておるのか、複雑化する方向に行政をやっておるのか、どちらですか。
【次の発言】 そうしますと、今度おやりになった医療費の是正の問題は、事務が非常に簡素化になっておりますか、それとも非常に複雑になっておりますか。
【次の発言】 それなら一ぺん松尾さんに私が請求書を出しますから、具体的にやってもらって、これから一つ一つ答弁を求めますが、いかに複雑になっているかということを、まのあたりに一つお示ししたいと思います。  そこでまず、ことしの通常……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第6号(1961/10/18、29期、日本社会党)

○滝井委員 私、大臣に石炭問題の一般論の中でも特にきわめて具体的に現実に立った御質問をさしていただきたいと思うのです。大臣の腹がまえを一つきちっと御答弁願いたいと思います。  それは、石炭の不況は戦後四回目の不況です。まず第一回は、終戦直後のあの惨たんたる敗戦の姿の中に、やはり石炭も同じようにそういう惨たんたる姿になったのですが、しかしその惨たんたる姿も、片山内閣の傾斜生産で石山灰産業は立ち直ることができたと思うのです。その後しばらくしてから、今度は統制が撤廃をされて、二十四年の九月以降過剰生産になってきた。しかしその過剰生産も、朝鮮の動乱でまた再び回復することができた。それから朝鮮動乱が終わ……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第8号(1961/10/20、29期、日本社会党)

○滝井委員 萩原さんに三点ばかり、少し露骨な質問ですけれども、率直にお尋ねしたいと思うのです。  それは今のお答えで、千二百円という三十八年までの引き下げは、ほとんど業界としては見通しがない、自信が持てないということがはっきりいたしたわけです。千二百円に見合って出る出炭量というものは五千五百万トン、こうなっておるわけです。五千五百万トンの目標を達成しようとすれば、千二百円の引き下げの隘路になっておる運賃の値上がりの問題とか、資材の値上がりの問題とか、あるいは自由化の繰り上げの問題、あるいは勤労者の老齢化の問題というようないろいろの隘路を、当然これは石炭に関心を持ち、それに関与しておるすべての者……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第9号(1961/10/21、29期、日本社会党)

○滝井委員 端的に太田垣さんにお尋ねしたいのですが、昨日、大手の萩原石炭協会会長さんがお見えになって、千二百円の価格の引き下げはほとんど現在の段階では自信がありません、こういう御発言があったのです。きょう中小の連合会の方の代表の武内さんも、大体それに似通った御発言でございました。石炭鉱業審議会の基本部会の前提条件を、今ここで一つ一つ見ているのですが、全部狂ってしまっておるのです。前提条件全部くずれておる。これは池田内閣の経済政策の失敗もあずかって力があったわけです。それは政府の責任もあるでしょう。これは明らかに政府の責任があると見ておりますが、しかし、とにかく千二百円の引き下げというものは、業……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第10号(1961/10/24、29期、日本社会党)

○滝井委員 昨日はどうも、両大臣、非常にお忙しいところを現地をごらんいただきまして、感謝にたえません。先日の質問では、お互いに認識が統一されておりませんでした。しかし、両大臣が現地をごらんいただきましたので、少なくとも本日は、お互いに炭鉱の現況、特に廃山、閉山した炭鉱に対する認識は共通になったと思います。従って、これから議論はうまく進んでいくだろう、こう考えるわけです。いろいろな点で多賀谷君が御質問申し上げましたが、重複をしないようにお尋ねをしてみたいと思うのです。できるだけスピードを上げますので、ちょっと大蔵大臣、時間をさいていただきたいと思います。  まず第一に、昭和三十四年十二月十八日に……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第11号(1961/10/25、29期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。交付税なり、特別交付税なり、地方債で失業の多発地帯に特別な配慮をするということはわかるわけです。その先にもう一歩やってくれということなんです、われわれの言っておるのは。あなたの方は、端的にいえば、特別交付税なり、地方債でやっていますから、その上やる必要はないという答弁です。そこでもう一歩やってくれということはどういうことかというと、二十八年の災害のときに、われわれは、地方債を出しましょう、しかしそこに利子を払わなければならぬから、元利を補給しましょうという一つの制度を打ち立てたわけです。それをこういう鉱害復旧とか緊急就労対策事業に期待したわけですから、こういうものについて……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第14号(1961/12/06、29期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。実は今保安監督部の機構について始関さんからお触れになりましたが、われわれが中小の山の災害があったときの救護隊の実情をじっと観察しておりますと、たとえば最近われわれのところで大藪炭鉱というのに災害があった。そうしますと、救護班というのが、三井田川鉱業所と島廻鉱業所とからやってきているわけです。こういうように、その山に救護をする人がいないために、よその山からやってくるわけです。もしそういう場合に、救護隊が設けられておる山にたまたま災害が同時にあったというような場合には、救護する人がだれもいないという形になってくるわけです。そこで、いろいろ中小炭鉱の経営者たちの意見を聞いてみま……

第39回国会 内閣委員会 第12号(1961/10/27、29期、日本社会党)

○滝井委員 社会保険審議会及び社会保険医療協議会法の一部を改正する法律に関連をして質問をさせていただきます。  まず第一にお尋ねをするのは、一体灘尾厚生大臣は、医療協議会をいかなる目的をもって改組をされるのか、これをまずはっきりしていただきたい。
【次の発言】 医療協議会が円滑にいかなかった、だから改組したい。円滑にいかなかった原因というのは一体どこにあるか。
【次の発言】 支払い側と受け取り側の委員が不均衡だった、これだけではないのじゃないでしょうか。それよりもっと根本的なものがあったんじゃないかと思うのです。たとえば前の国会で古井厚生大臣も指摘をしましたが、監督と運営の問題ですね。厚生省自……

第39回国会 予算委員会 第8号(1961/10/11、29期、日本社会党)

○滝井委員 総理は、私は決してうそを申しません、こういうことを今まで政治の信条として言ってこられたのであります。御存じの通り、前の国会で、われわれ社会労働委員会におきましては、国民健康保険が非常な危機に直面をしておる、それはどうしてそういう危機が深まってきたかというと、二つの面から深まってきた、一つは医療内容、医療費を改定しなければならぬという問題から、一つは結核と精神病について何らかの前進をはからなければならぬという、こういう二つの面から医療費が急激に増加をしてきた、従ってその医療費の増加分は地方自治体の一般会計から国民健康保険の特別会計に金をつぎ込まなければやっていけなくなった、年々地方自……

第40回国会 社会労働委員会 第1号(1961/12/16、29期、日本社会党)

○滝井委員 国民年金法の一部を改正する法律案の提案理由の説明が今ございました。  そこで、政務次官にお尋ねするわけですが、国民年金法が制定をせられた経緯を見てみますと、他の年金あるいは恩給と併給しないという一貫をした建前を政府はとってきたわけです。それが最近になりましてから、急に政策の転換が行なわれてきたわけですが、この政策の転換が行なわれた理由は、一体どういうところにあるのか御説明願いたいと思います。――これは局長じゃなくて、政治的な問題ですから、政務次官にぜひお願いしたいと思うのです。大臣のかわりですから、これは事務当局の御答弁は、小山さん要りません。こまかい数字になったら事務当局にやって……

第40回国会 社会労働委員会 第3号(1962/02/07、29期、日本社会党)

○滝井委員 実はあまり質問したくない問題でございますけれども、はたから見ておれないので、特にきょうは原生大田に御質問申し上げる次第です。  お互いに法治国家に住んでおる。従って、国会を通った法律というものは、これを実施していくというのが、当然政府の国会に対する責任でなければならぬそういう意味で、たとえばわれわれ野党が、反対をして委員さえ送っていない憲法調査会は、着々とその本来の道を歩いておるようでございます。そこでここまで言えば、私はだれでしょうということがおわかりだろうと思いますが、中央社会保険医療協議会です。昨年十一月すでに国会を通っておりますが、まだこれが動かぬですね。一体これはどういう……

第40回国会 社会労働委員会 第5号(1962/02/13、29期、日本社会党)

○滝井委員 今の官房長官の発言、きわめて重大ですから、少し関連させてもらいたいのですが、それは、すでにILOに関する法案は閣議でもきまってしまっておる。今の発言の中にも、政府・与党の間には意見の一致を見ておる、こうおっしゃった。一にかかって国会にいつ提出するかという、この時期の協議中だ、こうおっしゃったわけですね。これは福永さん、間違いないでしょうね。その通りでしょうね。すでに政府・与党の意思統一はできておる、閣議決定もきまった。一にかかって提出の時期だけだ、政府と与党の間にも意見の一致を見ておると今おっしゃった。
【次の発言】 そうしますと、政党政治ですから、閣議で物事を決定してしまったとき……

第40回国会 社会労働委員会 第6号(1962/02/14、29期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連しますが、結局今のお話を聞くと、ワクチンその他の準備が経済的な問題から非常に難渋をきわめておるわけです。そこで学校における学級閉鎖の基準、それから全校が休校に入る基準、これを私は厚生省としては明白に示す必要があると思うのです。御存じの通り小学校、中学校の生徒は非常に学校に行きたがるわけです。少しくらい熱があったって、一日休むということは、子供にとっては非常に苦痛なものですから、休まずにお母さんにおんぶしてでも行く、こういう形になるわけです。そうしますと、行けば予防注射をしていないわけですから必ず感染する。この病気は家族の中でも、おとなも池田総理以下藤山経済企画庁長官まで……

第40回国会 社会労働委員会 第11号(1962/02/28、29期、日本社会党)

○滝井委員 医療金融公庫法の一部を改正する法律案について質問をいたしたいのですが、ただいま大臣が予算委員会に出ておりますし、あとで同和問題、すなわち部落解放の問題についての質問がございますから、本日は、医療金融公庫に関連のある、簡易保険郵便年金福祉事業団法というのが新しく提案されておるようであります。これが今後、やはり日本の医療機関の適正な配置にも将来関係をする問題です。従って、医療金融公庫と関連をして、先にこの問題を郵政省当局から少しお聞かせ願いたいと思うのです。  その前に厚生省にお願いをいたしたいのは、この医療金融公庫のいろいろの貸出条件と、それから年金福祉事業団、ちょうどこの郵便年金福……

第40回国会 社会労働委員会 第14号(1962/03/07、29期、日本社会党)

○滝井委員 医療金融公庫法の一部を改正する法律案について、質疑を続行したいと思います。  医療金融公庫法が審議されましたときに、多分三十五年七月だったと思いますが、医療機関の配置の計画というものが、この医療金融公庫を運営する上にきわめて重要であるということがわかったわけです。当時、医療機関の配置の計画というものは、国会に参考資料として提出をされました。ところが、その出た参考資料というものが、省の省議決定をしたものでなくして、医務局の一試案にすぎないことが質疑の過程でわかってきたわけです。こういう重要なものを一医務局の試案では困る、当然これは、大臣決裁を経て厚生省全体の案として出してもらいたいと……

第40回国会 社会労働委員会 第15号(1962/03/08、29期、日本社会党)

○滝井委員 医療金融公庫が今回その資本金を三十億から五十五億にすることになったのでございますが、最近、昨年の後半から貸し出しが少し伸び悩みの状態になっておるわけです。これは一体どういう原因から貸し出しの伸び悩みが出てきたかという点ですね、これを少し御説明願いたいと思うのです。
【次の発言】 そうしますと伸び悩みの原因というのは、建築費が上がったということでございますが、医療金融公庫の建築費は坪当たり幾らになっておるのか、それから同時に同じ還元融資の積立金の入っていく年金福祉事業団の坪当たりの建築単価は一体幾らになっておるのか、それをちょっと御説明願いたいと思う。

第40回国会 社会労働委員会 第16号(1962/03/13、29期、日本社会党)

○滝井委員 今のキー・パンチャーの点ですが、最近における事務の機械化によって、こういうキー・パンチャーのようなものが大企業に非常に使用され始めているわけです。特に日本の数字というものは、最近まる、ゼロが多いわけです。そうすると、キー・パンチャーで打つときに、ゼロはどの指で一番打つかというと第四指です。薬指です。ここから腱鞘炎というのですか、神経痛によく似たようなものが起こってくるわけです。そうしてそれが肩の神経痛にくる。従って、たくさんキー・パンチを打っているところの部属に入っていくと年寄りのにおいがするのです。年寄りのにおいというものは何かというと、トクホンとかサロンパス、これをみな張るわけ……

第40回国会 社会労働委員会 第17号(1962/03/14、29期、日本社会党)

○滝井委員 船員保険法の一部を改正する法律案について、少し質問をさしていただきますが、この船員保険法の今までの法律の運営上において、一番問題になっている重要な問題は何かというと、標準報酬の適正化をどういう工合にやるかということが一番問題であったわけです。今回、この法律の改正におきましては、最低低五千円、最高三万六千円の十八等級に区分されておったのを、最低七千円、最高五万二千円に引き上げて、そして同時に、標準報酬の等級を、十八等級を二十一等級に区分するという改正を行なっておるわけであります。その場合に、一体この改正というものが、いずれ三十八年には――船員保険は、御存じの通り総合保険ですから、疾病……

第40回国会 社会労働委員会 第18号(1962/03/15、29期、日本社会党)

○滝井委員 国民健康保険法の一部を改正する法律案について質問をいたしたいのですが、ことしの国民健康保険の助成費を見ますと、特別の療養給付費補助金十五億というのが削減をされておる。これは一体どういう理由で削減されたか。
【次の発言】 国庫負担の五分は、医療費改定以前においてもすでに国保の財政が苦しい、だからわれわれは、国会の議決で昨年の四月以来もみにもんで五分にしたので、政府の方は七月一日から医療費を改定する、さらにその後に緊急是正等もございましたけれども、医療費の増によって患者の負担その他がふえる、従って、ここに十五億の金を出すことになったのだ、こういう説明をしたわけです。そうしますと、法律に……

第40回国会 社会労働委員会 第20号(1962/03/22、29期、日本社会党)

○滝井委員 先日、私は、国民健康保険法の一部を改正する法律案に関連して、国庫負担を、現在の国民健康保険にどういうように合理的に上昇せしめていくかということについて、一つの方法としては、ちょうど日雇いの健康保険の被保険者に擬制適用があるように、やはり国が使用主――国民全体の使用主という形で、保険料の二分の一を国が持つという形を作っていくことが必要だ、いわば擬制的な使用主として保険料の二分の一を持つことが必要だというところまで質問をしておいたのですが、きょうは、少し総合的に、ぜひそういうことをやらなければ国民健康保険はだめだということを、今後述べる余地がない。国民健康保険がほんとうに所得の再分配を……

第40回国会 社会労働委員会 第22号(1962/03/27、29期、日本社会党)

○滝井議員 私は、日本社会党を代表して、医療法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。  わが国の医療保障は、今日では形の上での皆保険体制を完了して、その内容を充実させる段階に入っているわけでありますが、これがための基礎的条件の整備の一環として、医療機関の適正配置が緊急の施策として要望されております。  申すまでもなく、医療機関の適正配置の施策は、一方で、無医地区その他医療機関の不足する地域においてこれが新増設をはかることを要請するとともに、他方、医療機関に対する需要がすでに十分満たされていると考えられる地域においては、これが新増設を規制して、その乱立を防止することを期待するもので……

第40回国会 社会労働委員会 第23号(1962/03/28、29期、日本社会党)

○滝井委員 これで駐留軍労働者の管理の問題について二回質問したわけです。その前に河野正議員から再三にわたっていろいろ御答弁を求めたわけですが、今度は防衛庁設置法の一部が改正をされることになっているわけですね。そうして調達庁が防衛施設庁として吸収されるわけです。そうしますと労働問題その他についてはますますやりにくくなってくるわけですね、今度は自衛隊の中に入ってしまうのですから。こうなった場合に、藤枝さんは防衛庁長官として、外務大臣と、日米安全保障委員会ですか、あれに入っているわけですね。根本的には、調達庁長官以下労務部長までが、給与の全部かどうか知らぬけれども、おそらくその給与の一部だろうと思う……

第40回国会 社会労働委員会 第25号(1962/04/04、29期、日本社会党)

○滝井委員 あとに八木先生とほかの方がいらっしゃるようですから、簡単に私聞きたいところだけ、国民年金法と児童扶養手当法の関連についてちょっとお聞きしたいのです。まず、児童扶養手当についてですが、中央児童福祉審議会で部会を設けて、現在の児童扶養手当法を欧米諸国の児童手当のような形にしようという検討が行なわれておることを新聞その他で見ておるわけでございますが、政府としては、今の児童扶養手当、国民年金の中における生別母子世帯に出すものを、そういう方向に拡大をしていく積極的な意図があって中央児童福祉審議会にそういう諮問をしておるのかどうか。もしそういう積極的な意図があるとすれば、一体政府の腹づもりとい……

第40回国会 社会労働委員会 第28号(1962/04/12、29期、日本社会党)

○滝井委員 戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案について質問をいたしますが、これは年金のときに質問をするはずでしたが、落ちておったので、援護法で質問さしていただきたいのです。それは国民年金と公的年金あるいは公務扶助料との併給の問題があるわけです。これは当然援護法関係の遺族年金との併給も行なわれるものと理解をしておりますが、それは間違いありませんね。
【次の発言】 そうしますと、公的年金と併給する場合の限界は二万四千円、公務扶助料等と併給する場合は七万円の限度にしておるわけでございますが、これは一体どういう理論的な根拠から、公的年金の場合は二万四千円の頭打ちにし、公務扶助料などの場……

第40回国会 社会労働委員会 第31号(1962/04/19、29期、日本社会党)

○滝井委員 臨時医療報酬調査会設置法について質問申し上げます。総理府総務長官と所管大臣である内閣総理大臣の出席をお願いいたします。  そこで、まず……。
【次の発言】 この法案の所管大臣は総理大臣です。一切の任命は総理大臣がやるのですからね。厚生大臣は全然関係がないのです。
【次の発言】 所管大臣は総理大臣ですからね。だから灘尾さんは、この法案については中立的な立場でなければならない、これは総理府に置いているんですから。従って、灘尾さんがおいでになっていますから、灘尾さんに関連する部分から質問をするわけですが……。
【次の発言】 昨年十一月の十六日に、法律第二百二十七号をもって社会保険審議会及……

第40回国会 社会労働委員会 第33号(1962/04/25、29期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと一、二点末高先生にお尋ねしたいのですが、さいぜんの参考意見の中に、医師の生活が非常に高い地位である、従って、その収入というものが確保されなければならぬが、当面、今までいろいろもめておるので、この際一応緊急にルールを作る必要がある。そしていろいろその作り方について、最終的には国民全体が納得、了承するものでなければならぬという結論をおつけになったわけであります。その場合に、現在の点数単価による出来高払い方式は争いが絶えないという注目すべき御意見があったわけです。従って、抜本的な改革が必要であろう。としますと、この臨時医療報酬調査会というものは、現在の点数単価方式、いわゆる出来高……

第40回国会 社会労働委員会 第34号(1962/04/26、29期、日本社会党)

○滝井委員 臨時医療報酬調査会法について、昨日政治的な側面については池田総理に御質問を申し上げました。本日は技術的な問題について、専門家の大臣にお尋ねをいたしたいと思います。  まず、第一にお尋ねをいたしたい点は、昨日もちょっと触れたのでございますが、古井さんが臨時医療報酬調査会法を作る前提として、昨年の二月八日に社会保障制度審議会の大内先生の方に諮問を発しました。当時その諮問を発してできた古井さんの時代の臨時医療報酬調査会設置法というものは、法律の時限を一年にしておったわけです。あなたになりましてから二年にしたという点でございます。この問題について昨日御質問を申し上げましたが、これは非常に技……

第40回国会 社会労働委員会 第37号(1962/07/10、29期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。副総裁の答弁や職員局長の答弁は食い違っておりますから、もう一ぺん総裁に政治責任をもってはっきりお答え願いたい。さいぜん河村職員局長はどういう御答弁をされたかというと、大平官房長官から報労物資の問題については提案があったことは聞きました、しかし私としてはそういう提案は伺ったけれども、当時の妥結条件を絶対一歩たりとも修正できませんということでした。今度吾孫子さんの御答弁はどういう御答弁かというと、交渉は誠心誠意をもっていたします。しかし、初めは、今度の場合はいろいろの場合があるけれども、この場合については一歩も引けませんという答弁を前もってしたのです。ところがだんだん小林君か……

第40回国会 社会労働委員会 第38号(1962/08/03、29期、日本社会党)

○滝井委員 昨日から本日にかけて各日刊紙を非常に騒がしております大阪商船の貨物船の、いわゆる十七人のコレラ菌の保菌者の問題についてでございます。かつて灘尾さんが厚生大臣の当時、やはり台湾の方からコレラが日本に侵入をするおそれがあるというので、多分一人の船員か何かの死体の問題を中心にして騒いだことがありました。しかし今度の問題は、すでに南方に相当のコレラが発生をしておって、しかもわずかに半月かそこらの間に台湾から日本国内に入ってくるという、こういう非常に急速なコレラの北上の姿が現われてきておるわけですね。そこでまず第一に、現在東南アジア、フィリピン、台湾等におけるこのパラコレラの発生の状態という……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第4号(1962/01/31、29期、日本社会党)

○滝井委員 少し事務的な数字の質問をしたいと思うのです。あす多賀谷さんの資料要求で出していただくそうですので、ちょっと重複するところもあるかもしれませんけれども、現在労働省としては、炭鉱離職者対策を必要とする炭鉱の離職者というものを、どういう工合に押えておるのか、それをちょっと御説明願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、三十七年度の年頭には四万八千百四十人、新規対象の一年間が三十七年度中に八万三千人となるとすると、大体三十七年度中には三万四千人程度の離職者が出る、こういう見方なんですか。
【次の発言】 ちょっと頭が悪いせいかわかりかねるのですが、昨年の十二月末現在で四万九千二百人滞……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第9号(1962/02/20、29期、日本社会党)

○滝井委員 石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律案に関連をして二、三の基本的な点について御質問したいと思いますが、それは三十八年度までに五千五百万トンの出炭を確保して、同時にトン当たり単価千二百円を引き下げるというこの政策というものは、物価の値上がり、あるいは賃金の値上がり、運賃の値上がり――運賃は今度のこの合理化法で保証されておるようでございますけれども、そういう関係で必ずしもその所信を確実に貫くことができない情勢が出ておるようでございます。しかも現在出炭の状況を見てみますと、一月のベースで見ますと、昭和三十七年度においては優に六、七千万トンをこえる出炭が確保できるというような情勢に……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第13号(1962/03/07、29期、日本社会党)

○滝井委員 私が聞きたいと思っておる点について、炭労の東海林さんから組合側の意見として述べていただきました。実は私今の点は、労使双方に聞きたいと思っていたのですが、そこで大滝さんに少し問題を具体的にしぼってお尋ねしたいと思います。  経営者協会も政府も、日本の炭鉱を新鉱群と増強群と維持群とそれから非能率の群とか分けておるわけであります。大滝さん御存じだと思いますが、ことしの通産省の予算に炭鉱のスクラップ化をするものとして出ておるトン数というのは、保安のために大体四十五万トンくらいことしじゅうに処置していく。それから今までの合理化事業団の買上方式で残っているものが六十七万トン程度あるから、これは……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第16号(1962/03/15、29期、日本社会党)

○滝井委員 産炭地域振興事業団法に関連して二、三質問をしたいと思います。それは石炭鉱業の合理化の計画が急速に進行をしていきますと、その地域の石炭関連の産業が急激に衰退をしてくるし、離職者が発生をして、今の状態では急速な広域職業紹介というものが必ずしも順当にいくとは考えられない。なぜならば広域職業紹介をやる速度よりか、合理化の速度の方が速いわけです。従って急激な離職者の滞溜というものが起こってきているわけです。それから合理化の進行は、残炭を急激に取らなければいかぬということで、やがてこの山を合理化計画に乗せようとすれば、その鉱業権者は非常に乱掘をやるわけです。そういうところから最近非常な保安の大……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第20号(1962/03/28、29期、日本社会党)

○滝井委員 今の点に関連するのですが、さいぜん麻生さんの方で、自分の方としては五千五百万トンのワクは守っていくのだ、それを破る決定などしたことがないという御意見が中村さんの質問に対してあったわけですが、長岡さんの方と麻生さんの方との関連ですね。これはやはり五千五百万トン、千二百円引き下げを守っていこうとすれば、大手、中小やはり有機的一体を保っていかないと、出炭の五千五百万トンのワクというものはなかなか守れないわけです。両者の関係は一体どうなっているかということなんですが、これを一つ御両所から……。
【次の発言】 御両所の意見、だいぶん違うようであるのですが、そうしますと、五千五百万トンのワクと……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第21号(1962/03/29、29期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連しまして、今の改善命令の二十五条と、それから石炭鉱山保安臨時措置法の五条との関係です。石炭鉱山保安臨時措置法はもう通った法律ですね。これは五条は、通産大臣は総合調査をやります。「前条の調査の結果に基づき、必要があると認めるときは、採掘権者又は租鉱権者に対し、その石炭鉱山における保安に関する事項の改善に関し勧告をすることができる。」こうなっておるわけです。この二十五条の改善命令とこの改善の勧告というものは、一体どういう関係があり、どういう違いがあるのかということなんですよ。
【次の発言】 ちょっとわかりかねますが、まず四条で、山に行って保安の確保のための調査をするわけです……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第24号(1962/04/09、29期、日本社会党)

○滝井委員 石炭鉱業合理化臨時措置法に関連をして、少し技術的なこともひっくるめて、将来この法律を運営する上にぜひ一つ聞かしておいてもらいたいと思って、特に合理化事業団の田口副理事長に来ていただいたわけですが、まず政府の方からお尋ねしたいのです。  三十七年度から三カ年計画で六百二十万トンの新方式による合理化を進めるわけです。その場合に、三十七、三十八、三十九の三カ年間六百二十万トンをお進めになるわけですが、石炭鉱山保安臨時措置法では二カ年間で、保安の悪い炭鉱を措置されるわけですね。われわれは両方とも一貫した合理化計画だと思っておったわけですが、年限が一方は三カ年、一方は二カ年というちぐはぐな形……

第40回国会 大蔵委員会 第16号(1962/03/01、29期、日本社会党)

○滝井委員 私は、きょうは所得税法の一部を改正する法律案について、大蔵当局に質問をしたいと思いますが、それは退職年金に関する問題でございます。  実は、日本の民間企業で退職年金が非常に普及をしてきた原因というのは、国内的に見ますと、企業自身が相当に大資本を擁して健全になってきたということ、それから労働組合自体の内部に、福祉特に老後の問題についての認識が高まってきたことが、国内的に企業年金が発展をする一つの原動力をなしてきておると思います。国際的に見てみますと、米国に特に退職年金制度が普及してきた。そのほかに、ILOの鉄鋼業における補足的年金制度に対する結論というのが一九五四年に出たのですが、こ……

第40回国会 大蔵委員会 第18号(1962/03/06、29期、日本社会党)

○滝井委員 法人税法の一部を改正する法律案に関連をして、前週に少し総論的なことを御質問申し上げましたが、その中で質問を留保されているような点もございましたので、きょうは特に厚生省の保険局も来てもらいまして、この法人税法の一部を改正する法律の中における企業年金と厚生年金との関係をまず明らかにして、そして問題点にもう一回質問の焦点を合わせてみたいと思います。  そこでまず第一に、五年に一回の厚生年金の改正をやる時期が多分三十九年だと記憶しているのですが、三十九年からそれをやろうとすれば、先日も指摘をしましたように、少なくとも次の通常国会にはその改正の全貌を明らかにしなければならぬことになるわけです……

第40回国会 地方行政委員会 第35号(1962/04/27、29期、日本社会党)

○滝井委員 地方公務員共済組合法について、他の制度と関連をしながら、二、三の重要な点について質問をしてみたいと思います。  まず第一に、わが国の公的年金制度は、厚生年金や国民年金のほかに、各種共済組合の長期給付等があるわけです。地方公務員共済組合というものはその一つとして加わることになるわけですが、このような制度というものは一体どういう理由によって別建ての制度として設けられるのかということですね、これをまず第一にお聞かせ願いたいと思うのです。  実は委員長、これは大臣を呼んでいただかないと、こういう重要法案は次官では困るのです。根本論に入りますから、大臣に来てもらわぬと工合悪いですよ。百八十万……

第40回国会 内閣委員会 第30号(1962/04/20、29期、日本社会党)

○滝井委員 厚生省設置法の一部を改正する法律案について御質問をいたしたいのですが、大蔵省の主計局長を一つ適当な機会にお呼び願いたいと思います。  まず第一に、今回の厚生省設置法の一部を改正する法律案の重要な問題は、社会保険において経営と監督とを分離するということが主たることになっておるようでありますが、運営と監督を分離するというその具体的な目的は一体どこにあるのかということなんですが、これをまず御説明を願いたい。
【次の発言】 医療保険は保険局で、年金は年金局でと言うが、医療保険ばかりでなくて、年金も保険局でやっておるわけです。これは大臣、間違いだと思います。

第41回国会 社会労働委員会 第3号(1962/08/22、29期、日本社会党)

○滝井委員 ちょうど私の尋ねたいところを今大原さんが尋ねていますので、あとの時間の節約上、ちょっと関連質問をさしていただきたいと思います。  それは労使関係の中で、現在地方自治体で日雇い労働者の組合と団体交渉をするような機構を持っておる自治体というのは、一体どの程度あるかということなんです。市町村長さんその他が、財政負担上の問題で失対の問題を問題にするというのも一つの大きな理由ですが、そのほかに、やはり団体交渉というものになれていないということがあるわけです。初めて市長なり町村長に当選してきた、ところがいよいよ年度末になったら猛烈な団体交渉をやらなければいかぬ、全く自分の部課には労働法規に精通……

第41回国会 社会労働委員会 第4号(1962/08/23、29期、日本社会党)

○滝井委員 今、八木さんからいろいろ御質問がございましたが、時間がございませんから、当面大臣の言われるように山積をしておる問題の中で、特に早急に片づけなければならない二、三の問題について、大臣の見解をお伺いいたしたいと思います。  聞くところによりますと、七月の十八日に新しく池田内閣が改造をされます際に、われわれは灘尾厚生大臣は留任をするんではないかという新聞のうわさその他を聞き及んでおったわけです。しかし、灘尾さんはついに留任ができずに、多くの山積する問題を残したまま、おそらくうしろ髪を引かれる思いで去っていったのではないかと思います。その後新聞を見ますと、厚生行政はむずかしいから実力者の河……

第41回国会 社会労働委員会 第5号(1962/08/28、29期、日本社会党)

○滝井委員 非常に専門的に問題がわたりますので、参考人の皆様に御質問を申し上げると同時に、時間の関係もございますから、あわせて政府の見解もこの機会に明らかにしておいていただきたいと思います。  さいぜんから前川参考人も述べられたところでございますが、前川参考人が門司におけるコレラの発生を知ったのは八月一日の午後十一時、しかもそれは中央、厚生省からの連絡ではなくして、RKB記者からの照会電話であったということでございます。  まず前川さんにお尋ねをいたしたいのですが、県衛生部としては、門司の市長も述べておりましたが、七月の中旬以降において、すでに台湾でコレラが発生をしておるというような情報を厚生……

第41回国会 社会労働委員会 第6号(1962/08/29、29期、日本社会党)

○滝井委員 関連。今の人事院の方で答弁がございましたが、五島さんの発言と木村さんの発言に幾分食い違いがあるということですが、木村さんの発言の全貌はわからないわけですね。そこで、五月四日ですか、仙台の国税局からお出しになったものを今五島さん全部お読みになったのだから、あなたも一つ全部読んでみて下さい、そうしてみれば違いがはっきりしますから。仙台から送ってきておるでしょう。
【次の発言】 何もこういうものを極秘にする必要はない。少なくとも民主的な税務行政をやろうとして、そして職場の秩序を維持する上に一体どういう人事管理をやればいいかということの問題でしょう。それを国会でそれは極秘だから出せぬなんと……

第41回国会 社会労働委員会 第8号(1962/09/01、29期、日本社会党)

○滝井委員 関進して。ちょっとはっきりさしておきたいのですが、今この文書というものは、仙台の国税局長が署長に指示をした。そして対象人員は係長以上の署員、特に署ごとに労働運動その他の一般的な情勢を知るためにやった、こういうことになっています。従って、その調査による報告というものは、極秘ですから署長一人で、他の者に見せずにやったかどうかということが一つ。こういうことは、署長だけでなかなか簡単にできるものではないと常識でわれわれは考えるわけです。そうしますと、係長以上の者を集めて、たとえば総務課長その他人事の係長等も集めて、そこで個々の係長の動向を総合的にみんなの意見を出さして署長がやったのか。ここ……

第41回国会 社会労働委員会 第9号(1962/09/03、29期、日本社会党)

○滝井委員 関連。この医療機関に課税する問題は、単に医療法人だけの問題ではないわけです。現在日本の医療機関を詳細に調べてみますと、いわゆる公的医療機関といわれるものほど営利性の強いところはないわけです。例をあげてみると、聖路加病院、これは非課税です。アメリカの資本が入ってきておるというだけで非課税になっておる、極端な言い方をすれば。あれはお金持ちが行って、そうしてけんらん豪華な治療を受けるわけです。こういうものは非課税です。ところが、貧しい失業者、それから生活保護者を見ている私的医療機関というものは税金をとられておる。これはしゃくし定木な税制はそうなっています。それからまた、中間的なものを見て……

第41回国会 社会労働委員会 第11号(1962/10/23、29期、日本社会党)

○滝井委員 失業対策問題調査会の研究報告に関連をして、一、二の問題について大臣の見解を承りたいと思います。  まずこの研究報告を見ますと、失対就労者の三つの層ということで、ABCの三層にこれを分けておるわけですが、この場合に、まず労働省としては、現在の三十五万の失対労働者を、この答申における報告要旨のA層における肉体的、技能的に見て能力水準の相対的に高い者、それからB層の軽労働には耐え得るが、肉体的労働力が相対的に低く、年齢的にも高齢層に片寄る者、C層の不具廃疾、病弱者及び著しく高年齢である者、こういう分け方をしておりますが、そのおのおののパーセンテージ、人数をどの程度に把握しているのか、これ……

第41回国会 石炭対策特別委員会 第2号(1962/08/14、29期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと井出さんのに関連しますが、現在ニュー・スクラップで、政府が今までの百二十万トンに二百万トンのワクを拡大したのは、異常に申し込みが多いためだと思うのです。新聞等によりますと、四百四十万トンくらいの申し込みがある、こういうことだそうですか、現在どの程度の申し込みがあるのか、それを教えていただきたいことが一つ。  いま一つは、申し込んでおる炭鉱の鉱区が差し押えをされておる状態ですね。国税その他開発銀行あるいは中小企業金融公庫等から差し押えをされておる状態を、次の委員会までに資料として一つ出してもらいたいと思うのです。これは今後本格的な質問をやる上に非常に重要な資料になりますから、……

第41回国会 石炭対策特別委員会 第4号(1962/08/29、29期、日本社会党)

○滝井委員 石炭の基本的な問題については、いずれ有沢団長の結論が出てから少し質問をさしていただきたいと思いますが、きょうはこの前の国会を通りました石炭鉱業の合理化臨時措置法のいろいろの実施上の問題点、そういうものについて質問をして、政府の見解をお伺いしたいと思うのです。今後ニュー・スクラップ政策というものが順調に進んでいくためには、そういう事務的な問題というのがうまくいかないと、なかなか合理化政策が進まないと思います。実はその私の質問の要旨を前もって御通知申し上げておけばよかったのですけれども、時間がありませんでしたから言い出し得なかったのです。  そこで、この前私一応資料を石炭局長に出してい……

第41回国会 石炭対策特別委員会 第7号(1962/10/18、29期、日本社会党)

○滝井委員 有沢先生初め先生方お疲れのところ、非常におそくなって恐縮ですが、今まで質問をした方と違った観点から、きわめて具体的な問題について質問をさしていただきたいと思います。  この答申は、需要の計画、生産の計画、雇用の計画、これらの計画がどれ一つうまくいかなくても、これは全部だめになる要素を含んでおると思います。これらのものはきわめて有機的な連関を持っております。そこで私は、特に問題なのは、雇用計画というものが、どうもこの答申の中にいろいろ流れておる考え、今まで先生方から説明のあったものからはうまくいかないという断定をせざるを得ないのです。これは私自身が産炭地の失業者の中にあって、はだでそ……

第43回国会 社会労働委員会 第3号(1963/01/31、29期、日本社会党)

○滝井委員 昨日、大臣から所信の表明がございましたきょうは、その所信表明に関連をして、二、三の懸案事項についていろいろ御質問をさせていただきたいと思います。  そこで、まず第一に、御存じの通り昨年の八月二十二日に内閣の社会保障制度審議会が社会保障制度の総合調整に関する基本方策についての答申及び社会保障の推進に関する勧告を出したわけでございます。今年の予算を見てみますと、前年度比で二一・七%、三千三百十三億円の予算になっている。いわば池田内閣の公共投資、社会保障、文教政策、三本の柱の一つをになうその社会保障の予算にふさわしい程度の増加があったのだ、こういうことを池田総理も言われておるし、あなたも……

第43回国会 社会労働委員会 第14号(1963/02/27、29期、日本社会党)

○滝井委員 大臣、お忙しいでしょうから、二、三十分間時間をいただいて、今新聞を非常ににぎわしております医療費問題を、どういう工合にうまく打開していくかという西村構想ですか、それについてこの際、少し国会としても大臣の考えを聞いておく必要があろうと思いますし、またわれわれとしても党の態度を決定する上にきわめて重要だと思いますので、一つ率直に大臣の考えをお聞かせ願いたいと思います。  まず第一に、二月の中旬以降、いろいろとあなたが精力的に、行き詰まっておる医療の問題を打開するためにお動きになった点については、深い敬意を表するわけでございます。そこであなたが十六日以来お動きになった基本的な構想、こうい……

第43回国会 社会労働委員会 第17号(1963/03/06、29期、日本社会党)

○滝井議員 私は、日本社会党を代表いたしまして、国民健康保険法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  今日、わが国の医療保障を充実する上において、国民健康保険の療養給付率を引き上げ、必要な国庫補助分を増額することは緊急の課題であります。昨年八月、総理府社会保障制度審議会が政府に対して行ないました勧告も、このような趣旨から、第一に、社会保障の均衡のとれた発展のために、制度が違えば同一の事故でも支給の条件や金額が違うような場合があるのはすみやかに改めるべきであること、第二に、医療保険の給付率は、それぞれの制度ごとに被保険者、被扶養者を通じて九割程度にまで、さしあたっては最低七割程……

第43回国会 社会労働委員会 第18号(1963/03/07、29期、日本社会党)

○滝井委員 医療金融公庫法の一部を改正する法律案に関連して、二、三の問題について御質問を申し上げたいと思いますが、今度、医療金融公庫の資本金を八十一億、現在の五十五億から二十六億増加することになっておるわけです。それだけ資金需要がだんだん多くなっておるからこういうことになるのだと思いますが、全般的に見まして、医療機関への投資状況というものを、私的医療機関と公的医療機関――これば日赤、済生会とか厚生大臣の指定するもののほかに、たとえば国立病院、共済組合等もひっくるめまして、公的医療機関及びこれに準ずるものをもひっくるめて一応公的医療機関としましよう。そういう公的なものと私的なものとに分けて、昭和……

第43回国会 社会労働委員会 第21号(1963/03/19、29期、日本社会党)

○滝井委員 労働災害の防止に関する法律案について質問いたしたいと思います。この法案は新しい法案で、非常に多くの問題点を含んでおるわけで、私としては相当の時間を必要とするわけですが、きょうはまず、とりあえず総論的なところを質問させていただきまして、なお次回に各論的なところを質問させていただきたいと思います。  まず、日本の労働災害というのは、欧米諸国に比べて非常に多いわけです。アメリカの三倍、イギリスの二倍といわれるように非常に災害が多いわけです。そこで政府としては、多分昭和三十七年であったかと記憶をいたしますが、産業災害防止の五カ年計画をお立てになって、そうして今後災害を半減させようという方針……

第43回国会 社会労働委員会 第22号(1963/03/20、29期、日本社会党)

○滝井委員 まず大臣に、厚生大臣としてでなくて、国務大臣としてお尋ねをいたしたいのです。  御存じの通り、自由民主党では、戦後処理の問題として国会に今意思表示をしておるのは、まず第一に金鵄勲章を意思表示しておるわけです。これは議員立法で内閣委員会にお出しになった。それから地主の補償の問題、これは二千八百五十億ですか、これをお出しになろうとしておるわけです。調査費を一億八千九百万円おきめになった。それから軍人の関係、それから今日のこの戦没者等の妻に対する特別給付金で、これは八百億ちょっと要るわけです。  なおあとに続いておるのが引揚者給付金で、五百億程度では少ない、あれではわれわれの外地に残した……

第43回国会 社会労働委員会 第23号(1963/03/26、29期、日本社会党)

○滝井委員 関連。戦没者等の妻に対する特別納付金支給法について先日私が御質問申し上げた点で、政府側が答弁を留保しておる問題があるわけです。これを一つ明確にしていただきたいと思うのです。  そのまず第一は、特別給付金の事務処理費五千六百六十八万七千円のうち、本省の事務費が五百七十三万七千円、それから事務委託費として五千九十五万円あるわけです。この本省の事務費は、本省ですからわかりますが、五千九十五万円は市町村の事務費だ、こういうことになったわけです。そうしますと、戦没者等の妻に対する特別給付金支給法の中において、郵政大臣が償還金の支払いの事務を取り扱うわけですが、この郵政省関係の事務費は一体どう……

第43回国会 社会労働委員会 第25号(1963/05/07、29期、日本社会党)

○滝井委員 地方選挙の前に一応私、労働災害の防止に関する法律案について大ざっぱな御質問を申し上げておきましたけれども、幾ぶん重複するところがあるかとも存じますけれども、もう一回、当時の質問から漏れておった点をあわせながら質問をさしていただきたいと思うのです。  まず第一に、当時、昭和三十三年の八月に、産業災害防止対策審議会の答申によって産業災害防止総合五カ年計画をお立てになったわけです。ところがその後、概観してみますと必ずしも災害は減っていなかったわけです。まず私がお尋ねをしたいのは、当時の産業災害防止総合五カ年計画というものが、一体どういう内容を持った計画であったのかということです。これを大……

第43回国会 社会労働委員会 第30号(1963/05/16、29期、日本社会党)

○滝井委員 まずコレラの問題ですが、参議院でもおやりになっておりますし、だから衆議院でもやるというわけでもなくて、今度のイギリスの青年旅行者のコレラの問題について、いろいろ考えさせられるところが五つ、六つあるわけです。そこでその五つ、六つについて、まだほかに質問もございますし、他の質問者もありますから、私の気づいた点について率直にひとつ大臣の見解をお尋ねしたいと思うのです。  この問題は、いまから研究するとか検討するとかいうことでは、もう間に合わぬわけです。というのは、オリンピックを控えておりますし、それから同時に、海外旅行等が、貿易自由化につれてだんだん自由になってくるという情勢でございます……

第43回国会 社会労働委員会 第40号(1963/06/06、29期、日本社会党)

○滝井委員 失業保険に関する二、三の問題について、時間がございませんから、簡単に質問をさせていただきたいと思うのですが、まず第一に、今度失業保険の最高日額と最低日額の引き上げが行なわれたわけです。そこでこの理論的な根拠なんですが、七百円の頭打ちを八百六十円にされ、同時に最低日額百二十円を百八十円にしておりますが、これは一体どういう理論的な根拠で百二十円を百八十円にし、七百円を八百六十円にすることになったのか、それをちょっと説明願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、毎月勤労統計で常用雇用の賃金の上昇が二〇%をこえたから七百円を八百六十円にした、こういうことになると、それは別にこれだか……

第43回国会 社会労働委員会 第42号(1963/06/10、29期、日本社会党)

○滝井委員 実は正田先生がおられると非常によくわかるのですが、私がこの法案に反対をする理由はきわめて現実的なんです。というのは、私、福岡県ですけれども、現在福岡県で一般失対に従事している人が、全国の失対労務者のたぶん一割程度です。いまニコヨン大学に入学して十年になるけれども、卒業ができぬという。ところが同時に、このニコヨン大学に入学をするのは高等学校の入学試験よりもむずかしいのです。もう一ぱい待っているということです。この現実、三万から三万四、五千の一般失対労務者がおって、なおそれに入らなければならぬという人がうんとつかえておる。高等学校の入学試験よりもむずかしいという状態があるということが一……

第43回国会 社会労働委員会 第46号(1963/07/04、29期、日本社会党)

○滝井委員 時間がありませんから、六、七点質問をしますから要領よく答えていただきたい。  まず第一は、いまの国民年金は保険料が百円ないし百五十円、年金額が三千五百円、これは現在の生活水準から見て、いわゆる時間的なズレがあるわけですが、十九世紀のような感じがするわけだ。二十世紀の後半の人間衛星も飛ぶ時代ですから、この制度をあなた方としては一体どう発展させていこうという腹案をお持ちなのか、こういうときに少し明らかにしておいていただきたいと思うのです。  いま巷間では、免除の階層がだんだん多いし、それから保険料が百円と百五十円ではいかぬだろう、もう少し保険料を二百円とか三百円とか、段階をつけたらどう……

第43回国会 石炭対策特別委員会 第3号(1963/02/01、29期、日本社会党)

○滝井委員 まず、池田総理が把握されておるかどうか知りませんが、三十七年度における石炭の生産規模というのは、一体どのくらいになっておりますか。
【次の発言】 そうしますと、これに対する需要というものは、どういう状態になっておりますか。
【次の発言】 有沢調査団の大綱の中の順に従って、ちょっとそれを読み上げていただきたいと思います。電力、原料炭、火力発電、セメント、暖厨房用、国鉄用炭、こういうように有沢調査団が三十八年度の需要について重要な項目をずっとあげておりますが、そのあげた中で、三十八年度の需要について調査団の大綱の中に数字の出ておるのは、電力二千五十万トン、それから原料炭千百四十万トン、……

第43回国会 石炭対策特別委員会 第4号(1963/02/08、29期、日本社会党)

○滝井委員 今自治省から御説明があったのを通産大臣お聞きの通り、実に複雑なんですよ。これはしろうとはわかりません。たとえば、この前の重政さんの発言の農地にしても、あるいは水道にしても、無資力になると、たとえば水道について言えば三七・五は自治体で持つのです。そして六二・五を国が持つわけです。三七・五の自治体の持つ分についてはどうなるかというと、その七割を起債で、今言うように見てくれるわけです。その起債で見てくれた七割のうちの五七%を、今度は災害並みで特交で見る。そして七割起債で見た残りの三割は、その八割をまた特交で見るわけです。こういう複雑な事務処理なんです。そういうように特交で翌々年度にずっと……

第43回国会 石炭対策特別委員会 第6号(1963/02/19、29期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連して。Aという炭鉱がございまして、その租鉱権者Bというのがあるわけです。そうすると、その租鉱権者のBが保安の臨時措置にかかってしまうわけです。そうしますと、Bの出炭が、あれは三年ですか、三年以下の可採炭量しかないときには、これは自然に死んでしまう。保安にもかからないし、買い上げの対象にもならない。そうすると、これは一体どうするかという問題が出てきたわけです。これは法案には書いてないのです。そういう場合を予想されていない。ところが、現実に起こってきた。そこでこれをどうするかということでいろいろした結果、これは大蔵省と当時の今井さんが折衝をして、八谷さんもいらっしゃいますが……

第43回国会 石炭対策特別委員会 第10号(1963/03/07、29期、日本社会党)

○滝井委員 少しこまかく御質問をしますから、政府の方も話し合いがついたからといって安心をせずに、きちっと答えていただきたいと思うのです。話し合いがついたらもう法案が上がったような安易な気持になることは困りますから、明確な答弁ができなければ、話し合いをなおきちっとさしてもらいます。  まず第一に、先般、私石炭の需要について御質問をいたしたときに、大臣の明確な答弁もなかったし、その需要に対する過去の実績についての資料もなかったわけです。資料もある程度通産省の方は整えたと思いますから、まず三十七年度の生産実績と、その実績に基づいて出た石炭は一体どういうところの需要に持っていかれたのかを、さっと簡単に……

第43回国会 石炭対策特別委員会 第14号(1963/05/16、29期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。田代君はきょう突然この問題が出てきた、突然きょう言われてもできないとおっしゃるが、これはきょう突然じゃないですよ。もう去年からこの水道の問題は、何回私がここでやるかわからないのです。それから五十嵐さんの答弁も、私はきわめて不満足です。四分の一の国庫補助を臨鉱法は昔からやっておるのだから、きょうこのごろ始まったものじゃない。臨鉱法は水道は昔から四分の一です。それは一般の水道は起債だけですよ。しかし臨鉱法は四分の一もうついておるのです。そしてあとは起債でやるということは何回も自治省も言っておるし、きょう初めてあなたが言うわけじゃない。そうしてそれでも足らぬところは交付税で見ま……

第43回国会 石炭対策特別委員会 第16号(1963/05/21、29期、日本社会党)

○滝井委員 臨時石炭鉱害復旧法の一部を改正する法律案並びに石炭鉱害賠償担保等臨時措置法について、二、三質問をいたしたいと思います。  まず第一に、この合理化における新しいスクラップ方式がだんだん推進をされてまいりますと、鉱業権者の負担を伴う鉱害の復旧というのは、おのずから整理促進交付金の範囲内でやるという傾向が非常に強くなるわけです。その結果、交付金の限度内では全部の鉱害の復旧ができない、こういう事態の起こる可能性が多いわけです。すなわち究極的には無資力鉱害ですか、そういうものが非常に多くなってくることになるわけです。そうしますと一体どういうことになるかというと、まず第一に、県なりあるいは地元……

第43回国会 石炭対策特別委員会 第18号(1963/05/24、29期、日本社会党)

○滝井委員 労働省来ていただいていますから、先にいま中村さんが触れました問題から、石炭鉱山保安臨時措置法に関連してお聞かせ願いたいと思うのです。  石炭山の保安は保安局のほうでお取り上げになるのですが、いま中村さんが言われたように、労働災害防止に関する法律ができまして、業種を指定して業種別の協会をおつくりになるわけです。その場合に、今度この法律でとりあえず政府が業種別の団体をつくろうとするのは鉱業、建設、林業、貨物の取り扱い業、この四つだったですか。
【次の発言】 そうしますと、当然鉱業の中には金属と石炭と両方入ると思いますが、こうなった場合に、労災保険の特別会計から当然鉱業のほうは二本立てに……

第43回国会 石炭対策特別委員会 第21号(1963/06/07、29期、日本社会党)

○滝井委員 合理化法に関連して、少し総括的な質問をしたいと思います。  まず第一に、いまの岡田さんの質問にも関連してくるのですが、今度政府は、石炭の昭和三十八年度の需要を五千四百五十万トンと一応見通しをつけておるわけです。昨年から今年にかけて、政府は責任を持って五千五百万トンを確保いたしますと言っておったのに、もうすでに五十万、うそを言ったといってはおかしいのだが、間違ってきているわけですね。一体この五十万トンの間違いというのは、どういうところから出てきたのかということです。
【次の発言】 いま私がお尋ねしている点は、まず第一に、五十万トンとにかく見積もりの間違いが出てきている、この五十万トン……

第43回国会 石炭対策特別委員会 第22号(1963/06/11、29期、日本社会党)

○滝井委員 先日の続きからやらせていただきます。  先日は、今年度の石炭鉱業の合理化実施計画にあたって六百九十七万トン、百二十炭鉱の申し出があったわけです。それが政府原案をつくるときには、六百七十一万トンに変更してきた。そこで一体、申し込んだときの六百九十七万トンの内訳はどうなっておるのでしょうかという質問をいたしましたところ、鉱業権者の申告した炭量とそれから毎月報告させる生産量の申告との間に目減りがある、これが十三万トンであった、それから第二番目には、保安不良炭鉱と目しておったものが同時に買い上げの申請をしてきた、これが十八万トン、合わせて三十一万トンになる。六百九十七万トンから三十一万トン……

第43回国会 石炭対策特別委員会 第23号(1963/06/12、29期、日本社会党)

○滝井委員 昨日の続きをやらしていただくわけですが、大臣がおれば先に資金計画をもう少し詰めたいと思ったのですが、大臣もおらぬし、昼からやらしていただきます。あとで大臣がいらっしゃったら集約して要点だけを答えてもらいますが、昨日まで一応ざっと、買い上げ申し込みをした六百九十七万トン、それから政府原案となった六百七十一万トン、さらに合理化審議会が最終決定をした五百五十三万トン、その数字の内容についていろいろお尋ねいたしました。同時に資金計画の概要をお聞きした結果、整備資金として百五十一億、設備資金として八十二億が不足であるということも明白になってまいりました。そこでそれの補てんをどうするかというこ……

第43回国会 石炭対策特別委員会 第25号(1963/06/15、29期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。さいぜんの岡田さんと石炭局長の間の問答の中の意見、労使の間で話し合いがまとまらない、その場合に経営者側が一方的に閉山をしてしまう。その場合に、その山は買い上げるかどうか。これは労働者の同意がなければ買い上げません、こういうことだったわけですね。私はそこまではそのとおりだと思うんです。しかし、もし経営者側が一方的に閉山を強行してしまう、その時点では買い上げてもらわなくてもよろしい、閉山をしてしまって、そして半年くらいポンプアップだけやるわけです。ずっと坑口を維持しながら、たとえばA建設会社の組み夫を雇ってきて、そして坑内の保安だけを保ちながら、ポンプアップだけやって半年して……

第43回国会 石炭対策特別委員会 第27号(1963/06/24、29期、日本社会党)

○滝井委員 御注文もありまして、これはほんとうは一日半ぐらいかかるところを十分間くらいでやれということだから、よほどいい答弁をもらわないと十分間でできないわけです。  まず、宿題になっておった資金計画です。整備資金が約百五十一億、設備資金が八十二億、約二百三十三億の不足であった、これを一体どうするかということで、大臣はこの前十五日に、二十一日か二十二日ごろにこれをあげるときまでには何とかひとつ話し合ってみよう、こういうことだった。大蔵大臣をここに呼ぶはずだったのですが、ごたごたして呼べなかったのです。何か新聞を見ると、大臣が閣議でこの委員会の模様を説明して、資金が相当不足しているという記事を見……

第43回国会 大蔵委員会 第23号(1963/03/26、29期、日本社会党)

○滝井委員 国立病院の特別会計法の一部を改正する法律案について少し質問をしたいと思います。  まず第一に、国立病院の多くは旧陸海軍病院から引き継いだものなのです。しかも非常に年数が経過しておって非能率であるという御説明を、提案理由の中でおやりになっているわけですが、まず、一体陸海軍から引き継いだものの数は、八十カ所ばかりの病院の中で幾つあるのですか。
【次の発言】 総計八十四ですね。そうしますと、これらの病院が非常に非能率であるという理由はどういうところにあるのですか。
【次の発言】 経済白書は、もはや戦後ではないといったけれども、ここでは依然として戦後が続いておるわけですね。そうしますと、一……

第43回国会 予算委員会 第13号(1963/02/13、29期、日本社会党)

○滝井委員 きょう私は主として沖繩の問題について関係大臣に質問をいたしたいと思います。  御存じの通り、日本はソ連というお山とアメリカというお山の中間の谷間にあります。そして、ときどきこの二つのお山で打ち上げられる核爆発実験の死の灰をかぶって苦脳しております。ところが、さらに、その表面的なそういう苦脳のほかに、この日本列島は内部的に非常な苦悶を持っております。それは南と北にあります。北の方の苦悶は、すなわちソビエトというお山に通じておる千島です。南の方の苦悶は、アメリカというお山に通じておる沖繩の苦悶です。私は、千島の苦悶はしばらくおくとして、きょうは南における苦悶、すなわち、領土的な一つの盲……


30期(1963/11/21〜)

第45回国会 社会労働委員会 第3号(1963/12/14、30期、日本社会党)

○滝井委員 生活環境施設整備緊急措置法案に関して二、三質問をさしていただきたいと思います。  まず、厚生省が当初、昭和三十五年を第一年度とする昭和四十五年までのこれらの環境施設整備のための十ヵ年計画をおつくりになったわけです。この十ヵ年計画というものを、どういう風の吹き回しか知りませんけれども、今度は五ヵ年計画に変更されてきたわけです。一体この十ヵ年計画を五ヵ年に変更した理論的な根拠というものはどこにあるのか、まずそれをひとつお教え願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、この清掃とか下水道とか下水道の終末処理とかいうような計画は、池田内閣の所得倍増計画の一環だと私は思っておるのですが……

第45回国会 社会労働委員会 第5号(1963/12/18、30期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連して。いまの問題ですが、福岡には国家公務員の共済組合のものがもう一つあるでしょう。聖福病院ともう一つ浜の町にあるはずです。二つありますね。そうすると、一つの福岡市に数少ない国家公務員のいわば専属の病院が二つ要るかどうかということですよ。こういう点も、金があるから、したがって大蔵省のように、予算編成もわりあい自由にできるところだからどんどんやっていくんだ。こういうことになると、強いところはどんどんできていってしまう。これがいけない点です。いわゆる池田さんの高度成長政策は大蔵省出身の典型的なもので、大蔵省のふるさとにあらわれておる。弱い厚生省は、こういうものを一挙にチェック……

第45回国会 石炭対策特別委員会 第4号(1963/12/17、30期、日本社会党)

○滝井委員 私は先日、十三日の予算委員会で――石炭鉱業の合理化の進行が、有沢調査団の報告と全く違った姿で進行しておる。そのために再就職計画においても、資金計画においても非常な狂いが出てきておる。離職者の滞留が非常に目立ってきた。同時に、産炭地振興のかけ声は非常に強いけれども、具体的な産炭地振興は遅々として進まない。たとえばボタ山整備事業を見ても、あるいは国営工場を誘致すると池田総理が再三、再四にわたって言うけれども、たった一つちゃちなフィルター工場が田川に一つできただけで、自衛隊の飯塚への移転をやるといったが、まだそれも進んでいない。同時に災害は非常な勢いで激増をしておる。日本における典型的な……

第45回国会 予算委員会 第3号(1963/12/13、30期、日本社会党)

○滝井委員 私は、まず第一に、石炭鉱業の合理化の問題を中心にして、同時に、十一月九日に起こりましたあの悲惨な三池の事故の問題に関連をし、同時に、当面問題になっております医療費の問題を厚生大臣、大蔵大臣に尋ねてみたいと思います。  まず、いま御存じのとおり、石炭の産地の中心である筑豊は非常に落ばくたる姿になっております。こがらしが吹き始めると、ボ夕山というものが、われわれ住民に一そうの寒々とした気持ちをそそることになります。そして、そのボ夕山の下には失業と貧乏が渦巻いております。同時に、多くの未亡人たちが、その失業と貧乏の中で嘆き悲しんでおります。農家や中小企業の皆さん方は、売り掛け代金や鉱害を……

第46回国会 社会労働委員会 第4号(1964/02/04、30期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連。いまのインターンの問題ですが、私も少し質問をしたいと思いますけれども、いま小林さんの質問に関連をして、実はことしの厚生省の予算要求を見ると、五億一千四百万円程度の予算要求をされたわけですね。その中で、三億六千万円程度の貸与というのがあるわけです。これは、予算編成の過程でこういうものは全部削減されてしまっておりますけれども、一体このインターンに金を貸すというのはどこを通じて貸すことになるのか、直接厚生省がインターン生の全部に貸すのか、それとも借りたいと希望する一部の人に貸すことになるのか。何か聞くところによると、日本育英会等の奨学資金を貸すとかいうような話があるのですが……

第46回国会 社会労働委員会 第5号(1964/02/05、30期、日本社会党)

○滝井委員 厚生大臣の社会労働委員会における所信表明に関連をして二三問題がございますが、きょう時間がございませんから、まず第一に一つだけにしぼってお聞かせを願いたいと思うのです。  それは、所信表明の中に、「次の問題としては、医療保障の充実強化でございます。特に緊急に改善をはかる必要がございます国民健康保険につきましては、昨年の世帯主に対する七割給付の完全実施に引き続き、明年度以降四ヵ年計画をもちまして家族全員に対する七割給付の実現を期することとし、これに伴う必要財源につきまして所要の措置をとる所存であります。なお、社会保険の診療報酬につきましては、昨年十二月中央社会保険医療協議会に対して諮問……

第46回国会 社会労働委員会 第9号(1964/02/13、30期、日本社会党)

○滝井委員 ただいまの入院料の中における給食の問題、これは百二十五円とか六円とか、いろいろ問題になっておりますけれども、国立病院の場合に多く甲表を採用していると思うのですが、たとえば乙表では、基準給食というときには二十二点ですかね。そうすると、二百二十円の健康保険の給食費をもらっておって――国立病院というのは、私は利益を取るところではないと思うのです。それが一体、どうして百二十円とか百三十円になるのかわからないわけです。これは、健康保険との関係は一体どうなっておるのか。健康保険の基準給食は、これは私はちょっと調べなければわからぬのですが、たぶん二百二十円だったと記憶しておるのです。甲表と乙表で……

第46回国会 社会労働委員会 第15号(1964/03/04、30期、日本社会党)

○滝井委員 医療金融公庫法の一部を改正する法律案について、少し質問をしたいと思います。  まず、われわれは、私的医療機関を中心とする金融機関である、しかもコマーシャル・ベースに乗らない金融を目ざしてできたこの医療金融公庫法の今回の改正の第一の大きな目的である政府の追加出資を行なうにあたって、特に医療機関の配置について、当然政府の基本的な方針をここでお聞かせを願っておく必要があると思うのです。  そこで、まず第一にお尋ねをいたしたいのは、昨年の八月の七日に、小林厚生大臣が、就任早々、静岡で、現在ある二百七十三カ所の国立病院、療養所を縮小をする、設備の近代化をはかって、療養所は郊外に移したいという……

第46回国会 社会労働委員会 第16号(1964/03/05、30期、日本社会党)

○滝井委員 医療金融公庫法の一部を改正する法律について、昨日、年金福祉事業団と医療金融公庫との間の貸し付けの条件にアンバランスがあるということについて、いろいろ御質問申し上げたわけです。ただいまこの点については、小林委員からも、るる過去におけるその歴史的な経過についても、速記によって質疑をされたわけですが、当時中野委員長、それから厚生大臣等、すべてその方向に向かって努力をするということになったけれども、なかなか努力の実が結ばないわけです。私たちは時には山吹の花を望むこともあるけれども、やはり山吹の花ばかりでは、実の一つだになきぞ悲しきで、困るわけです。したがって、法案審議における野党の役割とい……

第46回国会 社会労働委員会 第17号(1964/03/10、30期、日本社会党)

○滝井委員 まず第一に、労働保険審査官及び労働保険審査会法の一部を改正する法律案について御質問を申し上げる前に、労働省にお尋ねをいたしたいのは、この法律案を作成するにあたって、御存じのとおり厚生省にも同じ種類の法律があるわけです。社会保険審査官及び社会保険審査会法という法律があるわけです。これはやはり最近において社会立法というのが非常な急速な勢いで国民各界各層に広がっておる現状ですから、当然労働省だけがわが道を行くというわけにはいかないと思うのですが、この立法にあたって厚生省のほうとも相談をされて、足並みをそろえてこれはおやりになるのでしょうね。

第46回国会 社会労働委員会 第22号(1964/03/19、30期、日本社会党)

○滝井委員 社公福祉事業振興会法の一部を改正する法律案について御質問を申し上げるわけですが、御質問申し上げる点は、おもな点三、四点でございます。時間の関係がございますから、あまりこまかいところは質問ができません。そこで大きな点だけを三、四点御質問申し上げるわけです。  今度のこの改正で、まず第一に、振興会に金の入る道は一般会計からの出資というのが一つあるわけです。それから同時に、今度振興会が社会福祉事業振興債券を発行することができるわけです。そのほかに、今度さらに政府から資金運用部資金の貸し付けを受けることができる。こういう形になっておるわけです。  まず第一にお尋ねをいたしたい点は、こういう……

第46回国会 社会労働委員会 第25号(1964/03/26、30期、日本社会党)

○滝井委員 麻薬取締法の一部を改正する法律案について、二、三点河野さんと重複しないように政府のほうにお尋ねしたいと思います。  まず第一に、今回の麻薬取締法の一部を改正する法律案の提案理由を見てみますと、最近における麻薬事犯の巧妙化、潜在化等の傾向が顕著であることにかんがみ、麻薬取り締まりの態勢を整備強化するために麻薬取締官と麻薬取締員をふやすことになっておる。この巧妙化、潜在化というのは、四十三通常国会でわれわれが審議したときはいわば麻薬ブームみたいなものが出ておったわけですが、麻薬ブームが出たためにそういう巧妙化、潜在化になったのかどうかわかりませんけれども、四十三国会当時、すなわち昨年の……

第46回国会 社会労働委員会 第26号(1964/03/30、30期、日本社会党)

○滝井委員 先日二点だけ残したわけです。一つは麻薬の免許の関係であり、一つは退去強制事由に関する問題です。  まず第一の麻薬免許の有効期間の問題ですが、これは「免許の日からその年の十二月三十一日までとする。」ということになっておるわけです。御存じのとおり、麻薬施用者に免許を与えられる場合は、医師という職業があって初めて麻薬施用者としての免許が与えられる、すなわち医師免許の上に麻薬免許というものが重なるわけです。いわば麻薬施用者としての免許というものは、医師であるという前提に立っているわけです。したがって、これは何も「免許の日からその年の十二月三十一日までとする。」という理由は一つもないわけです……

第46回国会 社会労働委員会 第30号(1964/04/08、30期、日本社会党)

○滝井委員 久保先生にちょっと二、三点お尋ねしたいのですが、問題は、生ワクを投与する場合に、国産生ワクチンでは人体実験をやっていないので、野外実験をやっていないので、いろいろと障害が起こる、したがって母親の気持というものが非常に不安になっておる、これが現状だと思うのです。そうしますと、端的に言って、いまわれわれはこの母親の気持をやわらげることが一番必要なんです。具体的に一体どうすれば母親の気持をやわらげることができるか、これをひとつお示し願いたい。
【次の発言】 そうしますと、一番問題は安全テストの問題になるわけですね。あとの問題は、実施したあとの患者の効果の判定とか、投与後の経過の調査という……

第46回国会 社会労働委員会 第31号(1964/04/09、30期、日本社会党)

○滝井委員 予防接種法の一部を改正する法律案について質問をいたしたいと思います。  昨日参考人からいろいろと御意見を聞かしていただきましたので、重複をしないように二、三お尋ねをしたいのですが、まず第一は、今度の改正では、第一回を生後六カ月から生後二十一カ月に至る期間にいままでなっておったものを、今度三カ月から十八カ月に至る期間というように、三カ月ずつ予防接種の時期を、特に急性灰白髄炎については早めておるわけですね。この早めた理由というのは、一体どういう学問的な検討の結果早めることになったのでしょうか。
【次の発言】 そういう技術的な問題もあるかと思いますが、もっと根本的に生後三カ月でやる場合と……

第46回国会 社会労働委員会 第32号(1964/04/14、30期、日本社会党)

○滝井委員 春闘の問題について、労働大臣並びに国鉄の総裁なり専売公社の総裁に二、三点お尋ねをいたしたいのですが、重複しないようにお尋ねをいたしますので、明確な御答弁をいただきたいと思います。  例年の春闘の時期と違って、今年は少しく、まず背景の客観情勢が違ってきておると思うのです。それは、すでに日経連が春闘の相場の見通しについて調査したものがあるわけですが、それを見てみましても、やはり定期昇給を含めて約一割というものがもうすでにことしは相場になるような状態であります。すなわち、過去二年間、大体ベースアップというのはずっと漸減してきておった。ところが今年は昨年に比べて二百円程度上回っておるわけで……

第46回国会 社会労働委員会 第34号(1964/04/16、30期、日本社会党)

○滝井委員 私もちょっといまの点、質問しようと思って準備しておりましたので、時間の関係でちょっと関連させて聞いておきたい。  御存じのとおり、この条項は、御丁寧にさかのぼってことしの一月一日から実施することになるのですよ。それでこれは二十四万人程度対象者があるわけです。七万を八万に引き上げないと、二十四万人程度の人が没になってしまう。だからこれを急速に救済しなければならぬ、こういうようなことなんです。それならば、一体なぜ恩給を引き上げるときに、そういうことも見越して初めから八万円にしてあげないのかということです。私の言いたいのはここなんです。いいですか、一昨日も中小企業の退職金の共済法の審議の……

第46回国会 社会労働委員会 第35号(1964/04/21、30期、日本社会党)

○滝井委員 国民年金法及び児童扶養手当法の一部を改正する法律案について、まず先に予算の面からちょっと二、三お尋ねをしたいと思います。  ことしの国民年金の予算を見ますと、保険料の収入が二百五十一億あるわけです。それから一般会計からの受け入れが、端数を切り捨てますと百四十五億。その百四十億円のうちに免除分が十九億六千万円程度、約二十億あるわけです。この免除の対象になっておる総数は、人数にしたら一体幾らになるのですか。
【次の発言】 もっとこまかく聞きたいのですが、時間の関係がありますから、次に積み立て金の運用収入が八十四億あるわけです。この八十四億の運用利子収入を得るためには、積み立て金の累計は……

第46回国会 社会労働委員会 第36号(1964/04/22、30期、日本社会党)

○滝井委員 国民年金法及び児童扶養手当法の一部を改正する法律案について、昨日に引き続いて質問をさしていただきます。  本日は各論になるわけですが、昨日までに総論の御質問を申し上げました。途中で時間が切れましたので、あらためて昨日と同じことを各論の冒頭で繰り返すことになるわけですが、今回、障害福祉年金等の支給範囲の拡大が行なわれまして、特にその中で、内部障害を新たに年金の支給対象にすることになったわけです。その場合に、結核による全障害と非結核性疾患による呼吸器機能の障害、このように結核性のものと結核性でないものとを新たに内部障害で加えております。そのほかに、精神病質と神経症と精神薄弱を除く精神障……

第46回国会 社会労働委員会 第41号(1964/05/13、30期、日本社会党)

○滝井委員 大蔵省と自治省、ひとつ早く来るように言ってもらいたいと思います。  母子福祉法案について、初めに逐条的に御質問を申し上げて、そのあとに概括的なことをお尋ねするわけですが、昨年の五月でございましたか、厚生省のほうで児童福祉白書をお出しになったわけです。これは黒木さんがみずからお書きになったと思いますが、その中で、池田内閣の高度経済成長政策が過渡的な状態で日本の児童を危機に追い込んでおるという、きわめて大胆率直な書き方をおやりになったわけですが、私たちは、その書き方について、厚生省が実にずばり思い切ったことを言ってくれたと思って敬意を表しているのです。昨年五月あれが出てから、すぐにこの……

第46回国会 社会労働委員会 第44号(1964/05/20、30期、日本社会党)

○滝井委員 社会保障研究所法案について、重要な二、三の点を質問いたしたいと思います。逐条的にやっていったほうがわかりやすいと思いますので、逐条的に質問をさしていただきます。  こういう社会保障研究所というような特殊法人で、それぞれの各省の外郭団体のようなぐあいに、第一条の目的を達成するために、すなわち、社会保障に関する基礎的かつ総合的な調査研究を行なって、その成果を普及して国民の福祉の向上に寄与する、そういう目的でこういう研究所をつくることが、一体行政の上でどれほどのプラスになるのかという点でございます。厚生省としてこういう特殊法人をおつくりになるについては、当然、すでに各省が持っておられるこ……

第46回国会 社会労働委員会 第45号(1964/05/21、30期、日本社会党)

○滝井委員 昨日の続きをさらにやらしていただきます。法案を上げるために与党に協力を惜しまぬわけですから、しばらくごしんぼうを願いたいと思うわけです。  昨日は十五条の代表権のところまでいっておったわけですが、次は、第十六条で「研究所の職員は、所長が任命する。」ということになっておるわけですが、昨日の御説明によりますと、所長及び監事は厚生大臣が任命するが、理事は厚生大臣の認可を受けて所長が任命するわけです。そうしますと、研究所の職員は所長が任命するという、この場合の職員の中には理事も入るのかどうか。
【次の発言】 そうしますと、ここの職員の数は何人になるのですか。昨日の説明でわかってきたのは、所……

第46回国会 社会労働委員会 第46号(1964/05/26、30期、日本社会党)

○滝井委員 先日小山さんの名答弁が行なわれている最中に、小沢君のアインワントが入ったために、頭の回転がどうもうまくいかなかったので、中断をいたしたわけですが、社会保障研究所の基礎的な研究課題と医療費基本問題研究員制度の関係について質問中だったわけです。同時にそのことは同じく三千三百九十万円の金を三十九年度に投じております厚生科学研究費との関連にも交錯を及ぼしてまいりますので、もう一回ごめんどうでしょうけれども、小山さんの意見を、少し重複するところが出てきてもやむを得ませんが、問題の質疑の進行をうまくやるために御説明願いたいと思うのです。  まず医療費基本問題研究員というのは、われわれの聞いたと……

第46回国会 社会労働委員会 第49号(1964/06/02、30期、日本社会党)

○滝井委員 先日、七条の勧告の問題についていろいろ議論をしましたが、大体その内容がわかりましたので、七条はそのくらいにして、次は十二条の安全管理士及び衛生管理士に関連をしてでございますが、一九四九年当時においては、労働基準法の適用事業所は七十万そこそこだったと思うのです。最近はそれが約百七十万ぐらいの事業所数にふえておるわけです。そうしますと、七十万の事業所を監督しておった監督官の数は、たぶん当時二千四百人そこそこだったと思うのです。この基準監督署の監督官の数は、現在むしろ減っておるのじゃないですか。
【次の発言】 ちょっと雑音があって、声が小さくて聞こえなかったのですが、いまから十六、七年前……

第46回国会 社会労働委員会 第50号(1964/06/03、30期、日本社会党)

○滝井委員 重度精神薄弱児扶養手当法案について、まず質問をいたしたいと思いますが、精神薄弱に関係のある法律をちょっと拾ってみますと、まず第一に学校教育法があるわけです。それから児童福祉法、精神衛生法、精神薄弱者福祉法があるわけです。ちょっと見ただけで四つばかり見当たるわけですが、今度新しくこの重度精神薄弱児扶養手当法という、福祉年金に非常に近い、あるいは児童手当法に近い、精神薄弱児を保護する法律ができたわけです。  そこで、まず第一にお尋ねをいたしたいのは、児童福祉法と精神衛生法の関係についてです。児童福祉法は、十八歳未満の精神薄弱児を対象にしているわけです。それから、精神衛生法は十八歳以上な……

第46回国会 社会労働委員会 第52号(1964/06/09、30期、日本社会党)

○滝井委員 労働災害の防止に関する法律案を、前回時間がなくて途中までで終わっておりましたので、きょう簡単に二、三点お尋ねいたしたいのです。それは五十四条に関連をする点でございますが、「政府は、労働災害防止団体に対して、労働者災害補償保険特別会計の予算の範囲内において、その業務に要する費用の一部を補助することができる。」こうなっておるわけです。この五十四条で、今回のこの法律によって生まれる協会に補助金を出すことになるわけでしょうが、この予算書を見てみますと、労働災害防止対策費として今年は一億八百四十一万二千円あるわけです。それから労働災害防止対策費交付金三億四千万円あるわけですね。この両者の関係……

第46回国会 社会労働委員会 第55号(1964/06/16、30期、日本社会党)

○滝井委員 きょうはILOのほうもあるそうでございますから、また向こうが終わったら来ていただきたいと思うのですが、社会党は、きょう労働問題全般をそれぞれ分担をして、約一時間ずつの時間で六、七人の者が質問をすることになっております。まず私の分担は、職業安定行政とそれから一般失対の一、二の問題点について質問をいたしたいと思います。  まず第一に、職業安定行政のことについてでございますが、先日池田総理も言われておりましたように、所得倍増計画の中で、これほどまでに労働力が不足しようとは思わなかった、特に、所得倍増計画で中学を卒業して高等学校その他上級学校に行く人が非常にふえてきておるというようなことを……

第46回国会 社会労働委員会 第57号(1964/06/19、30期、日本社会党)

○滝井委員 戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案について質問をいたします。  その前に、いま新聞記者が来て、社会党は戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律をなかなか通さないのは、何か八月十五日の遺族の慰霊祭に社会党が反対だから通さぬのだというようなことを言っておるが、ほんとうかというお話がございました。(「厚生省が流しているんだろう」と呼ぶ者あり)決してそういうけちな気持ちはさらさら持っておりません。ただ問題は、御存じのとおり、党と党とが約束をした公約を、ILOの問題を実行しないわけです。政治に信義がなくなったら、もう一切のものはおしまいになるわけです。したがって私たち……

第46回国会 社会労働委員会 第58号(1964/06/25、30期、日本社会党)

○滝井委員 毒物及び劇物取締法の一部を改正する法律案、それから保健所において執行される事業等に伴う経理事務の合理化に関する特別措置法案、両案について御質問を申し上げます。  最近の科学技術の進歩によって、いろいろの毒物、劇物が工業方面にも非常に多く使われるようになったわけです。あとでいろいろ御質問申し上げますけれども、たとえば四日市における新しい石油コンビナートをつくってみたところが、思いもよらず亜硫酸ガスが充満をして、そこに住んでいる人間が、新しい産業のためにみずからの命を断たなければならぬというような、こういう問題も起こってきたわけです。そこで、そういう問題もありますので、まず私は初めに、……

第46回国会 社会労働委員会 第60号(1964/07/31、30期、日本社会党)

○滝井委員 二点お尋ねいたします。  さいぜんから吉武自治大臣なり神田厚生大臣から、東京都の水の不足の問題について、利根川、荒川、長野県の千曲川、山梨県の笛吹川、こういうところから水を動員して東京都に持ってこられる、非常にけっこうなことだと思います。その場合に、御存じのとおり、水道を営む公営企業は赤字なんです。バス、水道、都道府県の経営する病院、これらのものはみんな赤字で困っているわけです。その場合、利根川や千曲川、笛吹川等に相当の公共投資をやることになる。そのことは、御存じのとおり水道が公営企業である限りにおいては、その料金は住民が負担しなければならぬ原則があるわけです。水を持ってきていただ……

第46回国会 社会労働委員会 第61号(1964/09/30、30期、日本社会党)

○滝井委員 実は私、官房長官を総理のかわりにお呼びして、やはり内閣としての医療費問題に対する考え方を聞きたいと思いましたが、何か総理との連絡があって来られないということで、これは次会に回さざるを得ませんが、午前中における河野君の質問を通じてある程度の厚生大臣の考え方は理解することができましたけれども、もう少し詰めて質問をしておきたいと思います。何せ一カ月に一回しか開かれない委員会ですから、したがってやはりわれわれ野党としても、この問題に対する党の態度の決定なりわれわれ自身の方向も決定しなければなりませんので、政府のものの考え方なり資料というものをある程度出してもらって、同じ土俵の上でものを考え……

第46回国会 社会労働委員会 第63号(1964/10/30、30期、日本社会党)

○滝井委員 少しおそくなりまして申しわけございませんけれども、医務局長と保険局長と薬務局長、できればひとつ大臣も催促をして来てもらいたいと思います。これは大臣に、ぜひ聞いておいて実態を知ってもらわなければならぬのです。話はそんなに長くかかる話ではないと思います。あとは八木さんが血液のことをやりたいと言っておりますから……。  最近、主として保険者側に近いと思われる雑誌その他を読んでみても、あるいはその他の雑誌を読んでみてもこういうことが書かれておるわけです。最近、保険診療費の中に占める薬剤費の割合が著しく増大をしてきた。しかもそれが甲乙二表とも一般的に増大をしておる。保険診療報酬中薬剤費が約三……

第46回国会 商工委員会 第32号(1964/04/10、30期、日本社会党)

○滝井委員 鉱業法の一部を改正する法律案について質問をさしていただきたいと思います。  御存じのように、メタル・マインにしても、石炭、亜炭等にしても、非常に客観的な情勢が変わってきたわけです。特に金属鉱業については、自由化の波が押し寄せてきているし、石炭鉱業については合理化の激しい波が押し寄せてきております。したがって、明治三十八年でございましたか、明治の御代にできたこの鉱業法というものが、現在の自由化や合理化の激しいあらしのもとにおける法律として耐え得ないことは当然でございます。したがって、今回学識経験者等の意見も聞いて、鉱業法の改正が行なわれたと思うわけです。先日多賀谷委員から、改正のいろ……

第46回国会 石炭対策特別委員会 第4号(1964/02/26、30期、日本社会党)

○滝井委員 大臣が四時半までだそうですから、あと残りの質問はあすにしてもらいまして、とりあえず大臣にだけ先にやらせてもらいます。  まず第一に、多賀谷君と重複しないようにやるつもりですが、石炭鉱業の労務者の確保についてでございます。  先般、予算委員会で御質問を申し上げたように、炭鉱に就業している労務者の数は、すでに四十二年の目標を達成したわけです。十二万人台になってきたわけです。このことは、いわゆる新規若年の労働力が不足して、平均年令三十九歳になる、こういう状態です。したがって出炭の能率を上げるという点について、労働力の面から一つの隘路が出てきたわけです。そればかりでなくて、いわゆる技術労働……

第46回国会 石炭対策特別委員会 第5号(1964/02/27、30期、日本社会党)

○滝井委員 通産省のところだけを先にひとつやらしていただきます。  まず第一に、最近閉山が相次いで出まして、その結果、残った炭鉱に異常な状態が起こってきたわけです。それは御存じのとおり、筑豊における遠賀川の両岸にたくさん炭鉱がある間は、それぞれの炭鉱が毎日水を揚げておったわけです。そのために各山の揚水量というのは、それぞれ分担をされておるので、大して多くなかったわけです。しかし付近の炭鉱がやめてしまったために、まず第一に、石炭の生産部面にどういう影響があらわれてきておるかというと、一番典型的にあらわれてきているのが、三井山野です。これは石炭局長御存じのとおりだと思うのです。付近の大手の山が全部……

第46回国会 石炭対策特別委員会 第7号(1964/03/11、30期、日本社会党)

○滝井委員 天日さんにひとつお尋ねしたいのですが、いま石川さんからも鉱害というのは全部を国がやるべきだというお話がありましたが、法律的には旧方式では、炭鉱が第一の賠償の責任を持ち、炭鉱がやれなければ、その炭鉱を買い上げた復旧事業団が連帯責任を持って復旧したわけです。ところがそういう連帯方式では事務が渋滞をするというので、これを新方式に改めて、交付金と鉱業権者の財産で鉱害復旧を全部おやりなさい、合理化事業団は連帯責任なし、こういうことになったわけですね。この結果、一体鉱害復旧が進捗する情勢が出たのか出ないのかということです。お聞きしたいのはそこです。  それからついでに、今度佐藤さんにお尋ねをし……

第46回国会 石炭対策特別委員会 第9号(1964/03/19、30期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。二点あるのです。  まず第一点は、三十九年度の閉山炭鉱の水道の資金ワクは、一千万円しかないのです。昨年は三千万円ちょっとあったわけです。ところがこれは、福岡県だけでも、二億円くらいの要求が出てきているわけです。そうしますと、これはたまたま閉山炭鉱の水道の補助金として一千万円つけたのですが、水道全体の予算のワクは非常に多いわけです。これを少なくとも、二億円の水の要求ですから、そのほか佐賀、長崎とあるわけですが、まず第一に、資金ワクをとにかく移流別してふやしてくれるかどうかということです。これを先に答えてくれませんか。

第46回国会 石炭対策特別委員会 第11号(1964/03/26、30期、日本社会党)

○滝井委員 大臣がお急ぎのようでございますから、石炭の需給計画やその他の問題については次会にしまして、特に石炭鉱害賠償担保等臨時措置法の鉱害に関係のある部面を二、三、大臣のおられる間に質問したいと思います。  まず第一に農地復旧でございますが、これは農地局のほうに来てもらわなければ最終的な御答弁はできないと思うのですけれども、やはり通産省のほうがその側面的な推進力となってもらわないと、なかなか実現しない問題です。それは御存じのように、農地の復旧は反当三十五万円が限界になっておるわけです。ところが最近赤城農林大臣が予算委員会で私の質問に対して、反当三十五万円までだけれども、運用によって、広い耕地……

第46回国会 石炭対策特別委員会 第14号(1964/04/13、30期、日本社会党)

○滝井委員 石炭問題の基本的な二、三の問題について政府にお尋ねをいたしたいのですが、まず第一に最近における炭鉱労働者が、有沢調査団の見通しに比べて非常に急激な減少を来たしておることは、すでに先般来再三当委員会で御質問を申し上げました。当時政府のほうの答弁としては、希望退職者が当初の計画に比べて非常に増加をしておる、それから合理化が鉱業権者の恣意によって繰り上げられてきた、それから石炭会社の配置転換に対して、労働者がどうもその配置転換のとおりに応じていかない、こういうようなことから、当初の見込みよりか炭鉱の離職者が急激にふえておるのだという説明があったわけです。こういう炭鉱労働者の不足は、即その……

第46回国会 石炭対策特別委員会 第20号(1964/05/14、30期、日本社会党)

○滝井委員 鉱山保安法の一部を改正する法律案について二、三質問をしたいと思います。  労働省がいらっしゃっているから、労働省のほうから先に伺います。鉱山保安法の五十四条の関係、労働大臣及び労働基準局長の勧告でございますが、いままでこの五十四条が具体的にどういうように動いたか、ひとつ御説明を願いたいと思います。過去の三池の災害とか上清炭鉱の災害とか、いろいろ大災害があったわけであります。その大災害にあたって、鉱山保安法の五十四条、労働大臣及び労働基準局長の勧告というものが、具体的にどういう形で発動されていったか、それをまず御説明願いたい。

第46回国会 石炭対策特別委員会 第21号(1964/05/28、30期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連して。いま井手さんからいろいろ御質問がございましたが、こういう場合にはぜひひとつ前もって知らしてもらわなければならぬと思うのです。というのは、実は御存じのとおり、いなかの学校は広い校庭を持っておる。炭鉱地帯ではいままで人口が多くて、千五百人とか二千人の子供がおる。したがって相当大きな校舎と広い校庭を持っておるわけです。突如としていままで豊富であった学校の井戸水が脱水してき始めた。そこでこれはどうもふしぎだ、いままで二千人の子供をまかなう十分な井戸の水もあったし、その井戸の水をくんでプールにも入れておった。ところがいつの間にか脱水陥落してしまって、これは一体どこが原因だろ……

第46回国会 石炭対策特別委員会 第24号(1964/08/11、30期、日本社会党)

○滝井委員 さいぜんの石炭局長の御説明では、大臣の御説明の中にそのニュアンスが出ておったのですが、石炭鉱業審議会の会長の植村さんに御相談をされて、委員は主として部会長あたり――部会長という方は、前の調査団の主たるメンバーが大体部会長です。そこで、三十七年の十月に出た答申を見ますと、当時の答申としてはそれはりっぱであったかもしれませんけれども、結果的に見ますと、昭和四十三年の三月三十一日までに炭鉱労働者を十八万を十二万台にするということになっておるわけですね。それが、一年半で十二万を割ることになってしまったわけです。労働力はふんだんに余って、炭鉱はむしろ過剰な労働力をかかえておるんだという意見だ……

第47回国会 社会労働委員会 第2号(1964/12/16、30期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと私、最後に一問だけお聞きしておきたいのは、さいぜん二十七年五月の速記録その他を中心にして官房長官の意向が表明をされたわけです。そうして官房長官の意向では、次官会議の最終的結論が出ていないけれども仲裁制度の問題と調停の問題がある、仲裁の問題についてはもう当事者の意思が入っていなくてずばり上からきたんだから、当然予算総ワクは変更できるのだ、その場合調停がちょっとひっかかります、こういう意見があった。これは答弁としては前向きな答弁になってきたわけです。  それで、これは大橋さんと郵政大臣にお尋ねしたいことなんですが、小林さんの御質問の中で、十二月十日に出した回答というものは、これ……

第47回国会 石炭対策特別委員会 第3号(1964/12/03、30期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連して。  その点、こういう場合があり得るわけです。いま多賀谷さんの言うように、債権者が判をつかなかったという場合もありますが、いま御説明のように、採掘権についてはトン六百円と、租鉱権については四百円の場合があるわけです。その場合に、過去の三年間の出炭の実績というのが、租鉱権者ですから非常に小さい場合があるわけです。そうしますと、額が五十万とか三十万になってしまう場合があるわけです。出炭実績が非常に少ない。そうすると、その鉱区をもうやめよと言われても、三十万か五十万ではとても売れない。売ったって、そんな金は租鉱権者に一文も入ってこない。御承知のように、めんどうくさい手続き……

第47回国会 石炭対策特別委員会 第6号(1964/12/17、30期、日本社会党)

○滝井委員 今度の答申は、新聞などにはビジョン不在の答申といわれているわけです。さいぜんじょうだんごとに話したのですが、私は実は総論から読まずに、各論から逆に読んでみたのです。そうしましたら、第一次の答申よりかはるかにきめがこまかくなっているわけです。しかも、幾ぶん有沢先生自身がお認めのように、抽象的なところ、あるいは検討いたしますというようなところが相当あるわけです。  しかし、問題は、気息えんえんたる患者であるこの石炭鉱業に対して、いまは長期のビジョンを出したところでいかんともすることができないわけです。まずこの気息えんえんたる病状を、とにかく何とか呼吸が楽になる状態に持っていくことが、当……

第47回国会 石炭対策特別委員会 第8号(1964/12/19、30期、日本社会党)

○滝井委員 いま厚生年金については多賀谷さんがお尋ねになりましたが、大臣御存じのように、厚生年金法の改正というのが次の通常国会に出てくるわけです。今度の改正というのは、いわば日本の厚生年金制度に非常に大きな方向転換を与える画期的な改正であることは、大臣御存じのとおりであります。というのは、企業年金というものが今度できてくるわけです。いわゆる調整年金ができてくるわけです。したがって、退職金というものが今後くずれていくことになるわけです。そういうときに炭鉱労働者の問題が偶然に登場してきているわけです。多賀谷君が御指摘になったように、かつて五十才からもらっておったものを改悪をして五十五才にしたという……

第47回国会 地方行政委員会 第1号(1964/11/18、30期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。いまの後藤田さんの答弁の中にきわめて重要な点がございます。それだけちょっとここで、質問の経過中ですから明らかにしておいていただきたいと思うのです。それは十二日において楢崎代議士がおれは代議士だということを言った。そして現場の警官が代議士だと言ったのでおびえたということなんですね。したがって、その当時においては、署は違っても楢崎代議士がそこにおったということはもう認めておるわけですね。したがって楢崎代議士が現地におったということは、まずあなたは確認するでしょうね。これが一つ。それからいま一つは、当時十二日に警官が五日間の負傷を楢崎君から負わされた。これは現在捜査中であるとい……

第47回国会 地方行政委員会 第2号(1964/11/19、30期、日本社会党)

○滝井委員 稻留本部長には、十二、十三、十四日と、佐世保に参りましてたいへんお世話になりましたし、本日はまた遠路わざわざ国会までおいでいただきまして、まず同じ日本人として心から御礼を申し上げます。事は、与党の藤岡議員も言われたように、かつてなかった一国会議員を逮捕したという重大な事件でございます。したがって、軽々に扱うわけには参らぬ。  まず第一に後藤田さんにお尋ねします。昨日は、あなたは、私の質問に対して、十二日の事件は取り調べ中であるので、答えるわけにはまいらぬと言って拒否をした。ところが、本日はぬけぬけと与党の議員の質問に対しては答えてしまったじゃないか。明らかに与党と野党とで国会におけ……

第47回国会 地方行政委員会 第3号(1964/11/20、30期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと、いまの細谷君の質疑応答の中で重大な点が出てきておりますから、関連をして確認をしておきたいと思います。  中里巡査の隣におった警官もそれをそう証明しておるという発言があった。そこで、その隣におったおまわりさんの名前をひとつ教えておいていただきたいと思います。まずそれが一つです。
【次の発言】 そうしますと、隣といっても両側あるので、右田さんと中野さんは、中里巡査の左におりましたか、右におりましたか。
【次の発言】 中野さんは。
【次の発言】 そうしますと、後藤さんに尋ねます。あなたが楢崎君の問題について証言をしたのは、いま右田と中野の二人を本部長が言われたわけですが、あなた……

第47回国会 予算委員会 第6号(1964/12/04、30期、日本社会党)

○滝井委員 池田内閣は、高度経済成長政策に始まって、ひずみの是正で終わってしまったわけです。それが終わると、今度は新しく佐藤さんが登場をしてきて、演説のたびごとに、社会保障のニュアンスを含んだ社会開発というものをしばしば口にするようになった。いわば社会開発というのが政治の本番に登場することになった。そこで、政府はこの社会開発というものについて一体その柱を何にするのかということを、私まず冒頭に尋ねておきたいのです。だんだん調べてみますと、日本で社会開発というものを行政上一番先に取り上げたのは厚生省のようであります。これは、人口問題研究所あるいは人口問題の審議会等で取り上げておるようでございます。……

第48回国会 社会労働委員会 第1号(1965/01/20、30期、日本社会党)

○滝井委員 一昨年以来非常にもめておりました医療費の問題が、こういう形で解決されようとしておることを非常に残念に思うものでございます。なぜならば、われわれは、三十八年の六月に機能を停止しておった医療協議会を発足させることにずいぶん努力をしたわけです。ところがそれを、厚生省のやり方がまずいためにまた再び空中分解のうき目を見たということは、非常に残念に思うわけです。  そこで、まず第一にお尋ねをいたしたいのは、けさ十時から支払い側にお会いになったということをさいぜんから申し述べておるわけですが、そのお会いになった結論は、事態を収拾する方向にうまく向いておるのか、それとも依然として大臣と支払い側との……

第48回国会 社会労働委員会 第4号(1965/03/04、30期、日本社会党)

○滝井委員 いま出してくれた予算は例年と違うわけですね。特別会計が抜けておるでしょう。何年特別会計を詳細に――日雇い労働者でも健康保険でもきちっと書いて、前年度と今年度との対照表を出してくる、それを出していないわけです。これだけ問題になっている大問題の資料を、特にことし、故意か偶然か知らぬけれども、抜くというのはけしからぬですよ。だからひとつ例年より詳細な資料を次会までに出してもらって、それな説明してください。
【次の発言】 例年やっているものを、ことしだけ抜くというのはいかぬです。そういう点が、あなたたちが不親切だと言われるのです。毎年いままでやっているものを、ことしだけ、しかもこんなに重大……

第48回国会 社会労働委員会 第7号(1965/03/17、30期、日本社会党)

○滝井委員 議題になっております医療金融公庫法の一部を改正する法律案について、少しこまかく質問をさしていただきたいと思います。  まず第一に、医療金融公庫法が昭和三十五年の第三十四回の国会で制定をされて、主として私的医療機関の設置、整備あるいは運転資金というようなものすなわちコマーシャルベースに乗らないものについて金を貸していこう、できるだけ長期低利のもので融資をする、こういうことの趣旨で制定をされて、昭和三十五年七月一日から業務を開始することになったわけです。そこで、いまの提案理由にもありましたとおり、四十年度においては、政府は公庫の貸し付け原資として百七十億を予想しておるわけです。昨年が百……

第48回国会 社会労働委員会 第15号(1965/04/01、30期、日本社会党)

○滝井委員 いま議題になりました三法について、まず逐条的に先にお尋ねをいたします。その逐条の質問の中でいろいろ具体的な問題をあわせて御質問を申し上げますので、明快な御答弁をお願いいたしたいと思います。  まず第一に、戦傷病者特別援護法の一部を改正する法律案から質問いたします。  この法律が昭和三十八年の第四十三国会で制定をされてから足かけ三年ばかり経過することになったわけですが、その場合に、まず第一に、八条の二の戦傷病者相談員の問題についてでございます。この相談員の任務を八条の二の条文で見てみますと、戦傷病者の福祉の増進をはかる、それから戦傷病者の更生、援護のための指導ということになっておるわ……

第48回国会 社会労働委員会 第17号(1965/04/07、30期、日本社会党)

○滝井委員 それでは港湾労働法の質問をさせていただきますが、基本論から少し尋ねていくつもりでございましたけれども、時間の関係で河野理事から指令を受けたところだけ質問をせよということで、非常にむずかしくなったのですが、まず三条についてでございます。この法律で港湾というのは、「政令で指定する港湾をいう。」ことになっておるわけです。その場合に、現在の段階では、結局この法律の施行期日が二年をこえざる範囲でやるということから考えると、非常に限定された港湾しか指定を受けないことになると思うのです。そうしますと、二カ年の間に、結局この法律の実施体系が受け入れられる港湾というものは、政府としても、おそらく非常……

第48回国会 社会労働委員会 第19号(1965/04/14、30期、日本社会党)

○滝井委員 原子爆弾被爆者の医療等に関する法律案について質問をさせていただきます。  この法律案の提案理由を見てみますと、被爆者が現在置かれておる健康上の特別な状態にかんがみ、本年度においては、大きく四つのことに力を入れてやられるということが書いてあるわけです。そのまず第一は、健康診断を強化をするということになっておるわけですね。まず政府のほうから、その健康診断の強化の具体的なやり方というものは、どういう方法で具体的に健康診断の強化をやるのか、御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 いままでは春秋二回やっておったものを、四分の一の人については四回やるという結論になるわけですね。そうすると、……

第48回国会 社会労働委員会 第22号(1965/04/22、30期、日本社会党)

○滝井委員 厚生年金の一部を改正する法律について御質問申し上げたいと思いますが、初め少し総論的なことを御質問申し上げまして、それから逐条的にもお尋ねをいたしたいと思います。そこで、初めは大臣に尋ねますので、事務当局はしばらく控えておいていただきたい。  一体、厚生大臣としては、今後の日本の老後を保障する年金制度というものを、どういう方向に将来持っていこうとされるのか、この基本的な態度というものが明白でないと、年金制度というものが、そのときそのときの、政府の予算折衝の過程における財源の不足その他で風のまにまにゆれてしまって、方向がはっきりしないようになるわけです。いまわれわれの手元に、年金を現在……

第48回国会 社会労働委員会 第24号(1965/04/27、30期、日本社会党)

○滝井委員 先日、厚生年金の審議にあたって、労使、公益、それぞれ意見の一致を見た四つの問題点について質問をいたしました。それは定額分の引き上げ、スライド制、料率、国庫負担、これらのものについて御質問申し上げたのですが、神田厚生大臣はその四つが意見の一致を見たものだということでしたが、実はもう一つ意見の一致を見たものがあるわけです。それが落ちております。それは資金の管理運用でございます。これは政府もお認めになるでしょうね。
【次の発言】 したがって、資金の管理運用の面については、労使、公益、意見の一致を見ておる問題でございます。  この際、あらためて委員長にお願いをいたしておきたいのは、先日の私……

第48回国会 社会労働委員会 第25号(1965/04/28、30期、日本社会党)

○滝井委員 関連。さいぜんの五人未満のところですが、できるだけ早くおやりになるということをるる御答弁されたわけです。そこで、さいぜん労働省の答弁は、今度の労災法改正では二年をこえざる範囲においてやると言う。したがって、当然労災も失業保険もそうなると思う。そうしますと、できるだけ早くやると言っておったって財政の事情その他があるんですが、労災はすでに法律で二年をこえざる範囲において五人未満をやりますとなっている。先般予算をつくるときに、これは共同の調査をおやりになったはずです。五人未満については、厚生省も労働省も健康保険や労災その他失業保険について、事務を共同でやるほうがいいだろうということで、共……

第48回国会 社会労働委員会 第27号(1965/05/07、30期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと一問だけ関連があるのです。  実は今度の厚生年金の一万円年金ができることによって資金運用部資金というのが非常に増加をするわけです。たとえばことしの資金運用部資金は一兆六百三十九億、このうち厚生年金の占める部分は三千二百六十億円、国民年金四百九十二億を加えますと三千七百五十二億円、三割以上がこれは零細な、いわば強制貯蓄にひとしい金が資金運用部に入っていくわけです。ところがその二割五分が労働者の福祉に還元されることになるわけです。あなたのおにいさんの岸さんが昭和三十五年に総理のとき、これは一割五分だったのを三割五分に英断をもって上げてくれたのです。そのとき私たちは、これはやはり……

第48回国会 社会労働委員会 第29号(1965/05/11、30期、日本社会党)

○滝井委員 国民年金法等の一部を改正する法律案について御質問申し上げますが、きょうは時間の関係上、こまかいところは次会に回させていただきまして、まず先に大局論を少しやらせていただいて、そして各論に入らせていただきたいと思います。そこで、各論に入らぬうちに、滝井義高、二時間やったからやめろと言わぬようによろしくお願いいたします。  まず第一に、経済企画庁がいらっしゃっていませんので、その前に厚生省の見解をお尋ねしておきたいのですが、中期経済計画において、御存じのとおり、振替所得が二兆一千百億円を昭和四十三年には支出をすることになっておるわけです。昭和三十八年が九千七百億円程度だったわけですが、そ……

第48回国会 社会労働委員会 第30号(1965/05/12、30期、日本社会党)

○滝井委員 委員長、ちょっと関連があります。いま店員がおって、そして代金やできた品物の受け渡しをやるというときはクリーニング所だ、しかし機械だけをコインを入れて使用するならば、不特定多数の人が次々に来て使用するならばそれはクリーニング所ではないんだ、こうおっしゃる。そうすると、その場合に、チブスあるいは赤痢等の患者の使ったものを持ってきてやってしまった、こういうときには何にも責任がないということになるわけだ。しかしその場合に、その機械を滝井義高が赤痢であって、滝井義高の使ったものを洗っちゃった。そしてそのあとに井村重雄がやってきて洗って伝染した。その場合には、機械の所有者が当然滝井義高が赤痢で……

第48回国会 社会労働委員会 第31号(1965/05/13、30期、日本社会党)

○滝井委員 国民年金法等の一部を改正する法律案について、先日御質問をいたしました残余の部分について御質問さしていただきたいと思います。その前に、この前お願いいたしておきました、今回保険料の徴収が六対四から五対五に変化した、その理論的な根拠についての説明をいただきたいということでございましたが、これはあとでひとつ説明をしていただきたいと思います。  きょうは、まず第一に、この前の続きでお尋ねいたしたいのは、税金と社会保険料との関係についてでございます。現在社会保険料というものは、所得から社会保険料の控除として差し引かれているわけでございます。私はそれがいいとか悪いとか、きょうは言うつもりはござい……

第48回国会 社会労働委員会 第32号(1965/05/15、30期、日本社会党)

○滝井委員 労働者災害補償保険法の一部を改正する法律案について、二、三の点について尋ねてみたいと思いますが、まず第一に、今回のこの改正によって労災の賠償を一時金から、全面的とは言わないけれども、ほとんど年金化した理由というのは、一体どういう理由から年金化を行なったか、それをまず述べていただきたい。
【次の発言】 そうしますと、当然、この年金というものは、最低の保障をしなければならない部分と、それから企業の経営者として労働災害に無過失賠償責任論の立場から賠償しなければならない部分、この二つの部分がくっついておらないと年金の意味がないわけです。そういう考え方に立っておるのかどうかということ。少なく……

第48回国会 社会労働委員会 第33号(1965/05/17、30期、日本社会党)

○滝井委員 逐条的にわからぬことがあるから、少し時間が来るまで尋ねさせてもらいますが、これは労働者災害補償保険法の一部を改正する法律案新旧対照表のほうを見ていただきたいと思います。これの三ページ、三条の四号に「前三号に掲げるもののほか、労働基準法第八条第一号から第十五号まで及び第十七号の事業であって、政令で指定するもの」となっておるわけですね。この「政令で指定するもの」というのは一体どういうものが入ることになるのですか。
【次の発言】 そうすると、現在労災法の適用を受けていなくて災害率の高いものというのはどういうものがございますか。
【次の発言】 そうすると、ただいま御答弁になったそれらのもの……

第48回国会 社会労働委員会 第34号(1965/05/18、30期、日本社会党)

○滝井委員 精神衛生法の一部を改正する法律案について、精神衛生審議会等の答申を見ましても、精神障害のある者について早期発見をして、早期治療をし、同時に、リハビリテーションを十分に、しかも体系的にやるという一貫した治療体系というものをつくらなければならぬということが、非常に強調をされておるわけです。  そこで、早期発見、早期治療をやるために、精神衛生センターというものはどういう活動をすることになるのか、それから同時に、その場合、現在ある保健所の活動というのはどういうことになるのか、これをひとつ簡単に御説明願いたい。
【次の発言】 そうしますと、第一線の中心は依然として保健所にある、こういうわけで……

第48回国会 社会労働委員会 第35号(1965/05/19、30期、日本社会党)

○滝井委員 清掃法の一部を改正する法律案について御質問をいたします。時間を省略するために逐条でやっていきます。この法の参考資料の二一ページです。  そこで一番先に、第五条の質問をするわけですが、これは車両のことを質問をするわけです。したがって、これは国鉄が来てから、いま呼んでもらっていますから、ちょっとあと回しにさしていただいて、六条の二項です。汚物の処分の中で一番重要なのはこの六条のところになると思いますが、実は厚生大臣も舘林さんも思い起こしてもらいたいのは、生活環境施設整備緊急措置法を私たちが通すときに、まず第一に、必ず清掃事業というものは直営でやってもらう、そのとおりやります、それから生……

第48回国会 社会労働委員会 第36号(1965/05/31、30期、日本社会党)

○滝井委員 武田さんと佐々参考人に一、二点聞きたいのですが、先に武田さんのほうがお急ぎですから、聞かしていただきます。  まず第一に、製薬企業についてですが、最近ちょっと調べてみますと、日本の製薬企業のここ三、四年来の成長は、年率二〇%くらいで成長しておるわけです。そうして大手十二社の売り上げの総額の伸びは一四%程度、その利潤率は一割七分くらいで、売り上げの伸びより利潤率の伸びのほうが高いという実態があるわけです。こういう実態を見てみますと、いわば日本の製薬企業というのは、皆保険政策の前進と日本の国民性というか知りませんが、薬をよく飲むということで、一応安定した末広がりの産業の傾向を呈してきて……

第48回国会 社会労働委員会 第39号(1965/07/10、30期、日本社会党)

○滝井委員 選挙のあとで新大臣の鈴木さんもお疲れだと思いますけれども、すでに大蔵委員会においては、この金融不況の問題について昨日鋭意審議を開始いたしております。さらに十二日には日銀総裁を呼んで、金融、証券問題等をやることになっております。したがって、われわれの社会労働委員会といえども、開会されたからにはやはり鋭意国政についてやることが――参議院選挙においてもわかるように、すでに自由民主党と社会党は既成政党として見られているわけです。東京都における政治姿勢が悪かったこと等についても、相当の批判があることは御存じのとおりです。したがって、われわれも真摯な態度で国政に取り組んでいかなければならぬ。こ……

第48回国会 商工委員会 第29号(1965/04/21、30期、日本社会党)

○滝井委員 小規模企業共済法について少し質問させていただきたいと思いますが、労働省と厚生省とを呼んでおりますので、両大臣に来ていただいて、同時に通産大臣にも来てもらって、少し根本的なところを質問したいと思います。  その前に、前準備として、質問の基礎となるところをお尋ねしておきたいのですが、それは、まず第一に、この法案の二条における「小規模企業者」というものの数ですが、二十人以下の個人の数、それから二十人以下の役員の数というものが一体どの程度おるのか。それから五人以下の個人と五人以下の役員の数ですが、これをまずお教え願っておきたいと思います。

第48回国会 石炭対策特別委員会 第5号(1965/02/18、30期、日本社会党)

○滝井委員 三つばかり問題を尋ねたいのです。一つは石炭の需給の状態、それから一つは合理化整備の状態、それからいまの利子補給の問題、この三つを少しお尋ねしたいと思います。  まず第一に、現在昭和三十九年度が進行中なんですが、この三十九年度における石炭の需要と供給の状態を少し明白に把握しておきたいと思うのです。  昭和四十年度の予算を政策的に見ても、今後利子補給とか共販会社の出資金をふやすとか、あるいは新鉱開発の出資金をふやしていくとか、銀行の補助率を引き上げるとか、いろいろおやりになっておりますけれども、何といっても今年の実績の上に立って四十年の歴史が始まることになるわけです。そこで、昭和三十九……

第48回国会 石炭対策特別委員会 第7号(1965/03/04、30期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連。いまのガスマスク、救命器の問題ですが、これが自己携帯か坑内常置かということ。いまは坑内に常置しておるわけですね。ところが、それは切り羽のそばに置いておるわけではないわけです。切り羽から相当離れておる。しかもそこまで行くのには、いよいよガスが爆発しそうだとか、あるいはどこかの局所に簡単な爆発があったとかいうようなときに、停電その他が起こりますと、どこにあるかわからぬのです。私も三池の広い坑道の中で、ここに常置しておりますというところを案内してもらったんです。そして今度は切り羽に行きましたけれども、さて今度は、いざ鎌倉というときに、あの狭い坑道で、狭い場所に置いてある救命……

第48回国会 石炭対策特別委員会 第8号(1965/03/10、30期、日本社会党)

○滝井委員 石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律案と電力用炭代金精算株式会社法の一部を改正する法律案の二案について質問をいたしたいと思いますが、きょうはとりあえず石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律案の中で、中心的な役割りを演じておる、主として石炭鉱業合理化事業団の問題を中心にお尋ねをいたしたいと思うのです。それからだんだん電力用炭代金精算株式会社のほうに入ります。  その前に、ちょっと細谷さんの質問に関連して。鉱山保安法の改正をやったわけですが、当時労働者の側から保安監督員の補佐員というのを少なくとも一人は出すことになっておったのですが、これは実行されておりますか。

第48回国会 石炭対策特別委員会 第9号(1965/03/11、30期、日本社会党)

○滝井委員 委員長にお願いしたいのですけれども、他の常任委員会はみな大臣が来てから始まっておるわけです。政務次官で悪いわけではないのですけれども、やはり石炭政策の重要な問題点を質問しておるのですから、大臣が石炭政策がわからぬようでは困るので、ぜひ出るように要請をしていただきたいと思うのです。参議院の総括質問だといっても、そんなに大臣がつきっきりでついておらなければならぬことはないと思うのです。他の常任委員会へ行ってごらんなさい。大臣が出なければ開いておらぬですよ。大臣が出てから開いておる。社会労働委員会なんかもいま厚生大臣が来るということで開いておって、大臣が来なかったら質問をやめることになっ……

第48回国会 石炭対策特別委員会 第11号(1965/03/18、30期、日本社会党)

○滝井委員 この前私の資料要求に基づいて出された「衆議院石炭対策特別委員会提出資料、昭和四十年二月、通商産業省石炭局」と書いた資料がありますね。この資料を大臣が来るまで簡単に説明してくれませんか。特に三表の「関税還付額実績および見通し」というところと四表の「石炭鉱業借入金残高および金利負担」、この内容をちょっと説明してくれませんか。特にこの四表については、開発銀行、合理化事業団等の借り入れ残高が、この前御説明になったのと違うわけですね。これをわれわれは今後の討議の資料になりますから、ほかのはわかりますから、いまの三表と四表とをちょっと説明してください。

第48回国会 石炭対策特別委員会 第12号(1965/03/24、30期、日本社会党)

○滝井委員 電力用炭代金精算会社法の一部を改正する法律案について少し質問をさしていただきたいと思います。  まず第一に、この法律をほんとうに実行しようとするならば、やはり炭価の引き上げの実施体制というものを、もう少しわれわれに――いまの質疑応答でもどうも必ずしも納得がいくような御答弁ではないわけです。もう少し実施体制を明確にしてもらわなければならぬということが一つ。いまひとつは、供給側の責任の履行体制というものを明白にしてもらわなければいかぬ。それから同時にそのことは三百円、二百円上げることによって石炭山の収支改善に対する経営者の態度というものが明白でなければならぬ。少なくともこの三つだけはわ……

第48回国会 石炭対策特別委員会 第13号(1965/03/25、30期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま議題となりました諸法律案について質問をいたしますが、農地局長に来てもらってください。それから大蔵省はできれば主計局長、主計局の次長――次長はちょっと来てもらわなければいかぬと思うが、それと、主計官と理財局長を呼んでください。  まず第一に私がお尋ねいたしたいのは、最近無資力の鉱害が非常に多くなってきておるわけです。そこで、無資力鉱害の復旧を一体どういうように今後合理的にやっていくかという問題を一、二の角度から質問してみたいと思います。  まず、われわれが無資力鉱害を議論する場合には、現在石炭鉱業の採掘のために未復旧の鉱害というものが一体幾らあるかということですね。もちろん、……

第48回国会 石炭対策特別委員会 第14号(1965/03/26、30期、日本社会党)

○滝井委員 なるべく多賀谷君と重複しないようにお尋ねをいたします。  今日石炭鉱業が非常な危機に直面しておることは、総理大臣御存じのとおりです。三十七年の十月に第一次調査団が出て、スクラップ・アンド・ビルド方式を確立してくれたわけです。そして四十二年には石炭産業は立ち直るであろうということであった。ところが実際には、四十二年に立ち直るどころでなくして、現実に三十九年度になってみると、非常に苦しい状態になってきたことは大臣御承知のとおりです。そこで昨年われわれが強力に主張して、第二次有沢調査団ができることになって、行ってみたところが、自立ができない理由というのが大きく分けて五つくらいあることがわ……

第48回国会 石炭対策特別委員会 第15号(1965/03/31、30期、日本社会党)

○滝井委員 石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律案について、少し逐条的なことを先にお尋ねをして、それからそれに関連をする二、三の重要な問題について御質問をしたいと思います。  そこでまず第一にお尋ねをしたいのは、条文の二十五条の九号の二です。今度合理化事業団の業務の範囲の中に、石炭資源の開発に必要な設備資金を貸し付けることが加わったわけです。そこで、現在合理化事業団が炭鉱に貸しておる金で利子補給の対象になるものが二百七十億円程度あることは、先日御説明があったわけです。今度新たにこういう開発に必要な設備資金を貸すことになるわけですが、一体四十年度にどの程度のものを予定しており、そして二百……

第48回国会 石炭対策特別委員会 第18号(1965/04/08、30期、日本社会党)

○滝井委員 質問はたくさんあるのですが、自治大臣の分だけを先にまずやらしていただきまして、それから通産大臣なりにお尋ねしたいと思います。  自治大臣御存じのように、臨時石炭鉱害復旧法の一部を改正する法律がいま当委員会に上程されているわけですが、この鉱害復旧法の一部改正に関連して、いままでの自治体の鉱害復旧に対する負担率が無資力分についてはやや少なくなってきたわけです。ところが有資力分について、たとえば農地を見てみますと、県の負担分が一一・〇五であったものが、今度は一四・四五と、三・四%だけ負担がふえるということになりました。それから。家屋等の土盛り、家屋の復旧を見ますと、いままで一〇であったも……

第48回国会 石炭対策特別委員会 第26号(1965/06/02、30期、日本社会党)

○滝井委員 総理にお願いをいたしたいのですが、どういう御要件があるか知らないけれども、やはりこういう重大問題はあなたの政治の姿勢が人間尊重である限りにおいては、やはりこういうときには内閣の責任者として、担当閣僚が辞表を提出しているときですから、他のいかなるものにも優先して、この委員会で誠意をもってこういう災害に対する内閣の基本方針というものを国民の前に明らかにするのは当然だと思います。そこでまず質問に入る前に、いろいろ御用件があるかもしれないけれども、しばらくひとつおっていただきたいと思います。どんな用件があるか知らないけれども、人命は……。

第48回国会 石炭対策特別委員会 第27号(1965/06/18、30期、日本社会党)

○滝井委員 そうしますと、工業技術院に科学技術庁の調整費から――あれは三億か五億くらい、わずかなものじゃないですか。それから出すのですか。工業技術院にその調整費から回すというこうなのですか。
【次の発言】 簡単にひとつ予備費の内容を、どういう方面に支出するか、大きい項目だけでけっこうですから、ちょっと言ってみてください。
【次の発言】 他に……。
【次の発言】 これでけっこうです。
【次の発言】 そうしますと、五千五百万トンの目標というのはくずしておるわけではないでしょう。
【次の発言】 大臣、お聞きのとおりです。したがって五千五百万トンの目標はくずしていない、現実においてその五千五百万トンを……

第48回国会 内閣委員会 第40号(1965/04/30、30期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。ちょっといま大原さんの質問をとぎれとぎれにしか聞きませんでしたから、あるいは重複するかと思います。あるいはいま大原さんがやっておったところがそうじゃないかと思うのですが、四月二十二日の東京地裁のああいう決定と関連をして、私五点ばかりちょっとお尋ねをしたいのです。  まず一点は、厚生省は、あの決定が四組合だけしか効力は及ばない、こういう見解ですね。それから支払い側は、これは四組合だけではなくて、全被保険者に及ぶのが当然だ、こうおっしゃっている。それから医療側は、これは料金の形で言っているわけですが、全部新料金である、十二月までの旧料金ではないのだ、こう言っているわけです。そ……

第48回国会 予算委員会 第7号(1965/02/06、30期、日本社会党)

○滝井委員 いま神田厚生大臣の答弁を聞いておりますと、十一月二十日に田中大蔵大臣と取りかわした覚え書きというものは、これは全く政府内部で覚え書きを取りかわしただけであって、それは、別に社会保険審議会その他を拘束するようなものでないようなお話をしておるわけです。そうではないわけです。どうしてそうではないかというと、昨年の臨時国会ですでに九・五%をあなた方は決定して予算を出してしまっておる。このことはすでに政府の意思が先行し、予算を確定しておることを意味するのですよ。去年の臨時国会で九・五を出しておる。したがって、これはもう明らかにあなたが手続を違反してしまっておる、法律違反を。去年の暮れに出して……

第48回国会 予算委員会 第8号(1965/02/08、30期、日本社会党)

○滝井委員 さいぜんの官房長官の答弁ですが、中央医療協議会なり社会保険審議会、あるいは社会保障制度審議会等がなかなか答申がもらえぬ情勢だ、しかし、政府としては政府の考え方を答申願いたい、こういう御答弁があったわけです。この政府の考え方というのは、神田・田中メモが基礎になっておることは明らかです。  そこで、神田さんにお尋ねをいたしたいのは、この神田メモにおける薬剤費というのは一体何ですか。薬剤費の一部負担という薬剤費とは何か。これはあなた方二人がやっておるのだから……。薬剤費というのはどういうものか、ひとつここで御答弁願いたい。――政府委員の答弁じゃだめですよ、あなたと二人でやっているんだから……

第48回国会 予算委員会 第17号(1965/03/02、30期、日本社会党)

○滝井委員 同僚の議員の皆さんからいろいろと医療費問題について各方面にわたって御質疑がございました。私は、きょうは一、二の典型的な医療保険財政に問題を集約をして、大蔵大臣なり、厚生大臣なり、自治大臣なり、官房長官に見解をただしてみたいと思います。  まず第一に、これは官房長官にお尋ねをすることになるわけですが、現在医療費問題はなお星雲状態で、りっぱにおさまったわけではございません。こういう星雲状態にある医療費問題を解決をする政府の基本的な態度というものを、まずここで一応明らかにしておいてもらう必要があると思うのです。ここ二年ばかりこれほどもみにもんだわけですから、政府としては、支払い側とああい……

第49回国会 社会労働委員会 第2号(1965/08/09、30期、日本社会党)

○滝井委員 母子保健法について御質問申し上げますが、実は時間があれば保険の問題について少しお尋ねをあわせてしたいと思うのです。先に少し急いで母子保健をやらしていただきます。なお、残ったところは、あす大臣がいらっしてからやらしていただきます。  御存じのように、最近日本の人口構造が急激に変わり始めております。いわゆるピラミッド型からつり鐘型になり、つり鐘型からとっくり型と申しますか、そういう形になってきております。すなわちこのことは、老齢人口が非常に増加をして、十五歳以下の青少年人口が減っているということ、それだけに、佐藤内閣が人間開発の政策を出そうとする場合には、十五歳以下の子供の政策というも……

第49回国会 社会労働委員会 第3号(1965/08/10、30期、日本社会党)

○滝井委員 母子保健法案の昨日の続きで、少し逐条的なところをやらしていただくわけですが、第七条でございます。実は私たちは児童福祉行政の中の児童福祉審議会でいままで母子保健のことをやってきておるわけですが、今後もなお母子保健のことを各段階の児童福祉審議会でやるということについては問題がある、この際母子保健審議会というような独立の審議会をつくって、そして母子保健行政の推進をはかるべきであろうという主張をしておるわけです。この点について一体政府としてはどういうおつもりで、児童福祉審議会というような児童福祉法の中の借りもので母子保健をやることに決意をしてきたのか、その点を明らかにしておいていただきたい……

第49回国会 社会労働委員会 第4号(1965/08/12、30期、日本社会党)

○滝井委員 きょうは、暑いところ非常にお気の毒と思いましたけれども、二、三どうしても至急にお尋ねをしておきたい点がございますので、あまり人権を侵害しない程度に質問さしていただきたいと思うのです。それは医療のいろいろの調査についてでございます。  まず、第一にお尋ねをいたしたいのは患者調査です。これは数年前に、小山前保険局長が局長になって間もなく、健康保険組合が患者調査を始めました。当時私は、これは人権問題にも関係することであり、こういう調査はやらないほうがいいという強い主張をいたした。そして当時、小山保険局長はそれをやめさせるということでやめさしたわけです。ところが、最近、再び患者調査が行なわ……

第49回国会 社会労働委員会 第5号(1965/09/30、30期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連。いまのこの問題は、私はここ数回にわたって鈴木さんの前の神田さんの時代から口をすっぱくして政府に警告をしたわけです。それは現在薬価基準に五千種類のものが登載されている。なおあとにメジロ押しで千五百種類のものを政府は全く政治的に登載をしない。こういう科学の問題に政治を交えるということは非常にいかぬ。日進月歩の科学に順応していかなければならない医師という科学者を順応できない形にしておくと、必ず代替請求というものが起こるのだということを私はここで何回も言った。だからすみやかに政府はおやりなさいと言った。あなたは、いまもまた小林さんの質問に近い将来やります、こういうことです。実……

第49回国会 石炭対策特別委員会 第2号(1965/08/02、30期、日本社会党)

○滝井委員 いまの多賀谷君の質問に対して、三木通産大臣から、石炭対策の今後の根本的な施策については総合エネルギー調査会なり石炭鉱業審議会にはかってぜひやりたい、同時に通産当局としても抜本対策を進んで考えるべきであるという御意見がございました。 そして、歴代大臣が言わなかった、原料炭については新しい方式をぜひ考えなければいかぬのではないか、一般炭とまではいかないが、原料炭については今後やはり新しい方式を考えるというような、画期的な御答弁もあったわけです。ぜひひとつ、石炭鉱業の長期的な、抜本的な施策を講じていただきたいと思います。先日石炭局長ともいろいろ意見の交換をやったのですが、やはり、いまのこ……

第49回国会 文教委員会 第2号(1965/08/11、30期、日本社会党)

○滝井委員 私がお尋ねをいたしたい点は大体同僚の方々からお尋ねしていただきましたが、私、文教委員会に来て発言するのは初めてですけれども、この調査報告その他を見ても、驚くべきものだということを感じたのです。一体こういうことが文教委員会では黙って許されるのだろうか、非常に奇異に感じたのです。もう私、からだの血が煮え狂ったような義憤を感じたわけです。これでは日本の教育はとても守れぬ、何と文部官僚というものは非常に陰惨な権力主義的なものであるかということを、これを読んでしみじみと感じたわけです。それでしかもきょう私はそういうことについて活眼を開いた。根津委員長以下お三人の方が非常に勇気を持って言ってい……

第51回国会 議院運営委員会 第40号(1966/05/17、30期、日本社会党)

○滝井委員 問題は三項目の取り扱いについてですが、いま佐々木さんが、三項目については議論をひとつ保留してくれ、こういうことなんですけれども、われわれは実は保留ではちょっとぐあいが悪い。われわれも国会正常化の精神というものは全部失ってしまったわけではないので、その精神をますます高揚して、その努力を前向きにやりたいと思っております。しかし、昨日やられた三項目が、今後の国会審議その他に手かせ足かせとなってしまうことは非常に困るわけです。もしそういう三つのものを少なくとも幾ぶんでもここに残そうとすれば、やはり三十五日の線で議長は出していただかなければならぬわけです。ところが、それをもとに返すと言うと、……

第51回国会 社会労働委員会 第9号(1966/03/17、30期、日本社会党)

○滝井委員 健康保険法等の一部を改正する法律案について質問をいたしたいと思いますが、初めにお願いをいたしておきたいのは、国鉄運賃と並んで今度の国会における非常に重要な法案でございます。したがって、私たちも、でたらめなことを言って審議を引き延ばす意思は毛頭ございません。十分われわれも勉強をしてまいって御質問を申し上げたいと思います。いまから十年前に、同じく健康保険が非常な赤字に直面をいたしまして審議した当時においては、この法案は三十四時間か五時間くらいの時間をとったわけです。当時私は、わりあい元気がようございましたが、そのうち二十八時間やらしてもらいました。きょうは、あれから十年たちましたから実……

第51回国会 社会労働委員会 第12号(1966/03/23、30期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連して。私が質問をしたいと思った点、二点、いま長谷川さんが質問されましたので、関連して資料を要求しておきたいと思うのですが、まず第一は、レントゲンの一つの疾患に対する枚数の問題です。特にいま長谷川さんが、ガンの問題を出しましたけれども、これはガンと診断がついてしまいますと、それはレントゲンの枚数はそうよけいには要らないと思うのです。問題は慢性胃炎なんです。慢性胃炎という診断を医者がつけるためには、まず何をしなければならぬかというと、ガンでないということと、胃かいようでないということとの指定をやらなければならぬわけです。これを指定すると、恒久的にずっと胃の悪いというような、……

第51回国会 社会労働委員会 第14号(1966/03/29、30期、日本社会党)

○滝井委員 労働組合法の一部を改正する法律案について御質問申し上げたいと思いますが、労働委員会というのは、船員のほうにも船員労働委員会があるのです。それから、公共企業体のほうには調停委員会があるわけです。船員の労働委員会は、同じ労働委員会でありますけれども、運輸大臣が委員を任命をして、そして地方の海運局が委員会を持っておるわけです。公共企業体の調停委員会の場合は、これは労働大臣が所管をしておって、実質的にはこれは地方の機関になっているわけです。われわれがいま論議しようとする労働組合法の一部を改正する法律案の中における問題の、増員を必要とする地方労働委員会は、これは都道府県の機関になっているわけ……

第51回国会 社会労働委員会 第15号(1966/03/30、30期、日本社会党)

○滝井委員 関連。あとで私が質問する上に非常に重要な点を、いま河野さんなり伊藤よし子さんが質問をしておりますので、大臣の重要な心がまえの一点だけを聞いておきたいのです。現在社会保障制度審議会、社会保険審議会、中央医療協議会、それぞれ法律によって三つの諮問機関があるわけですが、総理の私的な諮問機関として健康と医療の懇談会というようなものをつくる。今度新しく臨時医療保険審議会、昔にもマメ単といってやはりこんなものがあったのです。まあ人間の知恵というのはそう進歩しないもので、昔と同じような名前を持ってきて、また同じようなことをやることになるのですけれども、いまの河野さんなり伊藤さんの御質問に関連して……

第51回国会 社会労働委員会 第18号(1966/04/06、30期、日本社会党)

○滝井委員 いま辻原さんが非常に重要なところをついておるわけですが、所得倍増計画を修正した中期経済計画で、国民所得の七%を振替所得に持ってきたわけです。当時三十九年からこれは実施することになっていたと思いますが、これが出ましたときに、私は衆議院(しゅうぎいん)の予算委員会で質問をしておるわけです。それは、三十七年の大内先生のほうから出ている総合調整に関する長期の構想とこれとは、片一方が国民所得の七%程度を振替所得に持ってくる、片一方は、たぶん一四%くらいだったと思うのです。そこで、非常に数字が違うが、これはどうしたんだ、一体どっちがほんとうなんだ、こういうことになったのですよ、予算委員会で。政……

第51回国会 社会労働委員会 第22号(1966/04/14、30期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連して。  三月十七日に、私も独立採算制の問題を質問しているわけです。そして、当時、何を病院の独立採算制の中から分離をして、一般会計の中から補てんをしていくかというその負担区分を明確にする、しかし、現在は、その負担区分は、これは政令でやることになります、こういう御答弁があった。しからば一体政令で明確化する点は何と何か、これを明確にしてくれ、資料を出してくれと要求しておるのでありますが、まだ出してくれないわけです。私は、そのときその質問の留保をしているわけです。文部大臣も来てもらわなければならぬし、自治省からも来ていただかなければならぬ。その点、私はまだ質問は終わっていない……

第51回国会 社会労働委員会 第23号(1966/04/19、30期、日本社会党)

○滝井委員 失業保険法の一部を改正する法律案について御質問申し上げたいのですが、法案自身の問題と、それからこの失業保険法に関連する、たとえば生命保険会社の外務員等の適用の問題、この二点について御質問をいたしたいと思います。  三、四時間ぐらい時間がかかると思いますが、大臣がおそかったので、きょうはいまから四十分ぐらいしかできないのです。まず第一に法案自身から先に入るのですが、今度一級、二級の保険金を、二百四十円、三百三十円を三百三十円、五百円と、こう改正されることになった。賃金日額が、一級五百円のほうは六百六十円以上、二級三百三十円のほうは六百六十円未満、こういうようになっておるわけです。  ……

第51回国会 社会労働委員会 第26号(1966/04/25、30期、日本社会党)

○滝井委員 国民健康保険法の一部を改正する法律案について御質問を申し上げます。まず初めに、健康保険法のときに質問をしたいと思っておりましたが、質問をさせていただけませんでしたので、健康保険のときには医療の供給体制についてだけ、ほんとうに上すべりな質問をしておったのです。なお医療の需要体制と、それから医療の供給体制と需要体制との橋渡しをやる診療報酬体系、これらの三つのものの概要を健康保険のときに質問することを目的としておりましたが、供給体制だけしかできておりませんので、きょうは診療報酬体系と医療の需要体制を質問をして、そして国民健康保険の具体的な問題点の質問に入りたいと思います。  その前に、御……

第51回国会 社会労働委員会 第27号(1966/04/26、30期、日本社会党)

○滝井委員 先日私四十分ばかり失業保険について質問いたしましたが、重要な問題点について大臣十分御研究になっていませんでしたが、きょうは研究されてきておると思います。その問題については大蔵省の責任ある政府委員が参りましてから一緒にやらしていただきたいと思うのです。われわれも子供ではないので、ここで再三再四労働当局が研究をいたします研究をいたしますと言って、また新しい大臣になってもまだ研究されていないというようなことでは、きのうも言ったのですが、国会は何のためにあるかわからないわけです。納得ができない。法案を通すことが目的ではない、悪い法案を直してそれを国民のためによい方向にするのが野党の目的なん……

第51回国会 社会労働委員会 第28号(1966/04/27、30期、日本社会党)

○滝井委員 八木先生が少し頭を冷やしておられる間に、いまの調整交付金の問題ですが、まず保険料の標準賦課総額、問題はここから出発するわけですね。保険料の――保険税でもかまわぬですが、標準賦課総額は、原則として当該年度の初日における療養給付費総額の見込み額から、一部負担総額の見込み額を控除した額の七割五分というのが賦課総額ですね。ところが、いま八木さんが御説明になったように、低所得の人が多いと負担減免の措置がとられることになるわけです。年間九万円未満の所得の世帯ないしこれに準ずる低所得世帯に対しては、均等割り等の四割ないし六割を減額をして賦課することになるわけです。そうですね。そうすると、その減額……

第51回国会 社会労働委員会 第30号(1966/05/06、30期、日本社会党)

○滝井委員 関連。これは資料ですが、さいぜん外務省に依頼して在外公館から主要国のスライドフォーミュラをもらった、西ドイツ、フランス、イタリアですか、その資料をひとつあす委員会があると思いますから、出していただきたいと思うのです。
【次の発言】 関連して。鈴木さん、あなたの前任者、すなわち古井さんのときからこの問題が非常に大きな問題になっておるわけです。そうして当時古井さんは、ある程度政治生命をかけて、この積み立て金の運用については特別勘定でやらなければいかぬという強硬な主張もしたのですよ。そうしてこれはわれわれもこの委員会で相当言いました。できるだけひとつ来年からやる、幾度かそう言ってきている……

第51回国会 社会労働委員会 第31号(1966/05/07、30期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっといまの点だけ関連さしてくれませんか。  私の質問したいと思った点にいま竹内さん触れましたから、時間の節約の意味でお尋ねするわけですけれども、障害認定基準の統一の問題については、あなたのほうの国民年金、厚生年金、それから船員保険があるわけですね。このほかに労働省の労災があるわけです。それから同時に、国家公務員の災害補償の問題がある。こういう各法律に、すべてそれが別表として載っておるわけでしょう。これをもはや厚生省ベースだけでやったのではだめだと思うのです。やはりこれは、内閣全体としてそれらの制度の一元化をやる必要があると思うのです。そうしないと、同じような負傷した者が、ある制……

第51回国会 社会労働委員会 第32号(1966/05/10、30期、日本社会党)

○滝井委員 関連。さいぜん河野さんから解雇の理由について、ラーメンを食ったり、借金があるとか、いろいろ言いましたが、いままでそういうことをわれわれは耳にした前例がないわけです。ところが、セメント会社でも第一流の小野田でそういうことが行なわれておるわけです。しかも、御存じのとおりセメントというのは開発銀行その他国の機関からも相当に金を借りてやっておるわけですね。最近社長は放漫な投資のためにやむなく引退せざるを得ない形になりましたけれども、そこで労使双方を呼んでもらうことは当然ですが、その前にひとつ二、三日のうちに資料を――一体どういう理由で解雇しておるのか。津久見の六十八名と、八幡の三名について……

第51回国会 社会労働委員会 第36号(1966/05/24、30期、日本社会党)

○滝井委員 いまの問題とも関連があるのですが、数年前に一応要求してもらったことがあるのですが、政府関係機関並びに各省それから地方自治体における臨時職員の各省別の状況を出してもらいたいと思うのです。前に私が質問したときには、一番長い臨時職員は十五年も臨時にあった例があったわけです。そこでそういう年限の一番長い者はどういうところにあるか、それもあわせてひとつ各省、 それから政府関係機関、地方自治体、これだけの臨時職員の状況を出してもらいたいと思います。

第51回国会 社会労働委員会 第37号(1966/05/25、30期、日本社会党)

○滝井委員 外務省に特に来ていただいておりますので、外務省に一番先にやらしていただきます。  実は御存じのとおり、諸外国では社会保障制度というのが非常に早くから発達をして、ほとんど完成の時期に来ておるわけです。ところが日本においては、明治以来の日本の資本主義は主としてインフレをてこにして発展をしてきておるわけです。そこで、短期のものはとにかくとして、長期のものについては、厚生年金でも昭和十七年くらいに初めて施行されたものであって、国民的な支持というか、深く国民の中に制度自体が浸透をしていないわけです。したがって、日本でこういう制度を将来確立していくためには、スライド制等の問題についても諸外国の……

第51回国会 社会労働委員会 第38号(1966/05/26、30期、日本社会党)

○滝井委員 国民年金法の一部を改正する法律案について、昨日留保しておった分について大蔵大臣においでいただいて質問をするわけですが、非常に時間が制限をされて三十分くらいしかやれないわけです。国会審議というのは、お互いにフェアプレーで与野党がそれぞれの論議を戦わせる場合だと心得ております。したがって大蔵大臣、できるだけ、大事な財政投融資の金を拠出をしておる厚生省所管の法案ですから、ひとつどしどしこれから出ていただきたいと思います。  まず、第一にお尋ねをいたしたいのは、すでに大蔵大臣御存じのように、長期の所得を保障する共済組合、国家公務員の共済組合、それから厚生年金でいまこの国会で審議をしている農……

第51回国会 社会労働委員会 第43号(1966/06/07、30期、日本社会党)

○滝井委員 雇用対策法案について質問をいたすわけですが、先日国会正常化の話を論説委員たちとやりましたら、最近の国会というのはなまけている。大ざっぱな質問はするけれども、法案の逐条的な審議なんていうのはほとんどやっていないのじゃないかというおしかりを受けた。いや、そうではない、私はやっているのですということを言ったわけです。ほとんど私、法案の逐条全部勉強してくるわけですが、なかなか逐条をやるというひまがないわけです。そこで、きょうは逆に逐条から先にやって、そして総論は、大事なところはあとに入っていく、というのは、こういうニューフェースの法案というのは、やはりこれはいろいろこの法案を取り扱って今後……

第51回国会 社会労働委員会 第45号(1966/06/09、30期、日本社会党)

○滝井委員 関連。主管省の文部省が、とにかく総動員法による学徒動員、いわばこれは準軍属扱いです、準軍属扱いされているその学校報国隊と、防空関係でいく学校の報国隊とは実態は同じでございます。こうおっしゃっておるわけです。ここが大事なところです。主管庁の文部省は、実態は同じだと言っているのです。ところが、あなたのほうの援護局長は、いや実態は違います、こう言っているのですから、同じ内閣の中で意見が不統一です。だから、われわれは、この前あなたの前任者の神田さんに質問したのです。もう残っているのは――けさ伊藤さんも御質問しておりましたが、却下されているのはもう十万も二十万もあるわけじゃない。一万か二万、……

第51回国会 社会労働委員会 第48号(1966/06/21、30期、日本社会党)

○滝井委員 関連。実は逐条審議を十一条までしかやっていないのですけれども、委員会の話し合いができたそうですから、あまりじゃまをしておってもぐあいが悪いので、一、二点だけお尋ねをするのですが、御存じのようにいまの産業構造が急激に変化をしつつあるわけです。そこで通産省として産業の再編成構想というものを出しております。これは設備が非常に過剰で、特に技能労働者、いわゆる労働力の不足ということで賃金も上がる。企業に雇っている労働力というものは比較的年齢の多い人が多くなって退職金や給与が多くなってくる。同時に自己資本が少なくなって金利は高くなる。こういうことで非常に急激に企業の合併、合同が行なわれつつある……

第51回国会 社会労働委員会 第49号(1966/06/22、30期、日本社会党)

○滝井委員 逐条的にお尋ねいたします。  まず六条です。六条の中ごろに、「その患者の氏名及び居住の場所並びにその患者に病毒をうつしたと認められる者その他省令で定める事項を質問し、一月以内に、文書をもつて、患者の居住の場所を管轄する保健所長を経て、」云々ということがあるわけです。そこで、この場合に、その患者さんに病毒をうつした者はだれであるかということを患者さんに聞くことになるわけです。その場合に、御存じのとおり、黙秘権というものがあるわけですね。これを患者さんが言わなかったときは一体どうなるのですか。
【次の発言】 どういうことになるのですか。たとえば、虚偽でなくて黙秘権を行使したときには一体……

第51回国会 石炭対策特別委員会 第4号(1966/03/16、30期、日本社会党)

○滝井委員 六月の石炭鉱業審議会が石炭鉱業の抜本的な安定策を本答申として出すということが伝えられておるわけですが、そうなりますと、再び石炭問題というのが、三十六年の、われわれが石炭政策を転換をしていただこうという闘争をやったときと同じような形で、新しく政治の舞台に登場してくることになると思うのです。それだけに私たちとしても、今度の政策というのはどういうものが出るか、かたずをのんで見守っておることになるわけですが、一方、企業側から言うと、おそらく、これが私企業として生き延びていく最後の御宣託というか、もし今度の六月に出る答申で石炭企業が企業としての自立性を確立できなければ、私企業としての石炭企業……

第51回国会 石炭対策特別委員会 第6号(1966/03/23、30期、日本社会党)

○滝井委員 あとにもう一つ会議がありまして、十一時までしかできませんので、質問の準備はしてまいりましたけれども、大事な点だけお尋ねしたいのです。  まず第一に、管理炭鉱というのがあるわけですね。いま空知の災害の問題が起こったわけですが、最近、山をつぶすかどうか、雇用対策上あるいは地域経済上第二会社にするかしないかということが非常に重要な問題になってくるわけです。その場合に、一つの違った形式として、最近は管理炭鉱方式と世間でいわれておるようなものが出てきたわけです。この場合に、労働の基本権というものが非常に制限されるというニュアンスが強く出てくるわけです。そのことがこういう災害を起こす一つの誘因……

第51回国会 石炭対策特別委員会 第9号(1966/03/31、30期、日本社会党)

○滝井委員 大臣が来られておりませんから、審議に協力する意味で条文上の問題を先にして、私は十一時までしか質問できませんから、あとは多賀谷さんにしてもらって、大臣を必要とする問題はあとでまた一括してやらしていただきます。先日質問をいたしまして、原油関税に関連する資料をいただきましたが、その資料の問題点も次回にやらしていただきます。  そこで、きょうは、石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律について質問をいたします。他の産炭地関係のものは次に譲らしてもらいます。  まず第一に、今度のこの石炭鉱業合理化臨時措置法の改正で、機械の貸与をやることになっておるわけです。一体、炭坑の近代化に必要な機械……

第51回国会 石炭対策特別委員会 第11号(1966/04/07、30期、日本社会党)

○滝井委員 昨日多賀谷君から石炭の運賃延納の問題について御質問があったということを聞いておりますが、ちょうど私同席しておりませんでしたので、重複するかとも思いますけれども、ちょっと聞いておきたいのですが、過去において、三十六年に運賃の改正があったときに、その値上げ分の半分について三カ年間にわたって延納を認めました。その滞納額がほんとうはもう支払ってしまっておらなければならぬはずですね。それが幾らいま残っておるか、それをちょっと先に御説明を願いたい。
【次の発言】 今度運賃が平均一四・七%引き上げとなりましたが、これによって年間の負担増というのは幾らになるのですか。

第51回国会 石炭対策特別委員会 第12号(1966/04/13、30期、日本社会党)

○滝井委員 先日当委員会で質問をいたしました続きでございますが、その際大蔵省、自治省が見、えておりませんでしたので、留保した分から先に質問いたしたいと思います。  まず大蔵省にお尋ねするわけですが、御存じのとおり、臨鉱法が昭和四十七年七月三十一日に期限が切れることになります。現在、各鉱業権者においては、四十七年七月三十一日を目途として農地その他の復旧計画を立てておるわけでございます。ところが、予算措置の実態を見てみますと、四十一年度の農地復旧費は三十三億しか予算措置をされていないわけなのです。四十年度が二十一億、三十七年度が十一億です。事業費としてそれだけです。先日の御説明によりまして明らかに……

第51回国会 石炭対策特別委員会 第15号(1966/04/21、30期、日本社会党)

○滝井委員 堀坂さんにちょっと尋ねたいのですが、あなたのほうで造成した土地が至るところ、伊藤さんも指摘しておりましたが、ペンペン草がはえておるわけです。そこで、これは工場が来るのを待っておるといつ来るかわからない。そのうちだんだん筑豊は人口がなくなってしまう。そこで、筑豊を一応北九州のやはりベッドタウン的なものとして考える考え方があるわけです。どうしてそういうことを言うかというと、まず人が住んで北九州なり福岡に通っておるうちに、おれのほうの労働者なり職員が筑豊炭田から通ってきているのだから、ひとつ筑豊に工場を持っていこうか、こういうことになるわけです。それで、まずやはり人間の交流が先なんです。……

第51回国会 石炭対策特別委員会 第19号(1966/06/08、30期、日本社会党)

○滝井委員 産炭地域振興臨時措置法について御質問申し上げるのですが、この産炭地域振興臨時措置法の第四条に、産炭地域振興の実施計画を基本計画に基づいて地域ごとにつくることになっておるわけです。しかも、この法律では、実施計画はこの法律の施行後二年以内に定めることになっているわけですが、当然、政府としては、たとえば筑豊とか常磐とかという地域の区分に従って実施計画をお立てになったと思います。そこで、問題は、その実施計画というものが一体どの程度具体化したかということが問題なんです。これをひとつ、たとえば一番集中的に合理化のあらしが吹いた筑豊でいいですが、筑豊なら筑豊で一体どの程度実施計画が実現できている……

第51回国会 予算委員会 第4号(1965/12/24、30期、日本社会党)

○滝井委員 さいぜん大原君の質疑に対する答弁の中で、政府が今年度の当初予算を編成するときに、当予算委員会で非常に強く主張しておりました総報酬制と、受診の場合の薬価の二分の一を徴収するという医療保険の抜本改正の政策は、今年度においては放棄をした、こういう考え方に立ってよろしいですね。これはひとつ大蔵大臣から答えていただきたい。
【次の発言】 そうしますと、御存じのとおり、政府はこの昭和四十年度補正予算(第3号)を出すにあたって、これは、ことしの法人税を中心とする税収の見込みが違って、そして、そこに二千六百十億の穴があいた、したがって、その穴を埋めるために赤字公債二千五百九十億を発行することを中核……

第51回国会 予算委員会 第13号(1966/02/14、30期、日本社会党)

○滝井委員 私は、まず社会保険関係の財政の問題と、産炭地の地方自治体の困窮した財政の打開策とそれから賠償問題、それから海外経済協力、こういう三つの問題について、関係大臣の所見をお伺いいたしたいと思います。  そこで、ずばりまず問題から、時間の関係上入っていきますが、まず第一に、今年の年頭にあたって、鈴木厚生大臣は、医療問題が非常にむずかしい状態になっておるので、これを大所高所から打開をするために、健康と医療に関する懇談会といったようなものをつくりたいというアドバルーンを上げたのです。あれからすでに一ヵ月半の時間が経過したのですが、この構想については、一体どういうようになりつつあるのか、まずそれ……

第52回国会 科学技術振興対策特別委員会 第4号(1966/11/10、30期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。私、喜田村先生と北川先生にちょっとお尋ねをしたいのですが、両先生の御意向がまっこうから対立しておるために、質問もちょっとしにくいのですけれども、率直にお尋ねしたいのですが、まず北川先生にお尋ねするのですが、この鹿瀬の工場の廃液の中には、先生としては有機水銀が幾分でもあるということはお認めになるのでしょうか。
【次の発言】 私のお尋ねしたいのは、鹿瀬の工場排水の中にメチル水銀が北川先生としてはないと断定をされるのか。それともなお疑わしい、もう少し研究をさしてくれとおっしゃるのか、そこらが今後私たちが諸先生方の意見を聞いて論争する上に非常に微妙な重要な点だと思うのです。という……

第52回国会 議院運営委員会 第3号(1966/07/13、30期、日本社会党)

○滝井委員 きょう特に安井総務長官の御出席をいただいておりますが、国民の祝日に関する法律が衆議院を通過をするときには、正副議長さんたいへんお骨折りをいただいて衆議院を通過したわけですが、特に最終的に国民の祝日に関する法律の一番の焦点は、建国記念日審議会の委員の任命の問題でございまして、その委員がどうきまるかによって、いわゆる政令できめるという建国記念日がどうきまるかという結果にもなりますので、この委員の任命については各党注目をしておった。特にこれは各党と十分話し合いをして委員をきめる、こういう御趣旨がありまして、今度法律が成立をして委員の任命をするにあたりまして、特に衆議院における議長の調停等……

第52回国会 議院運営委員会 第8号(1966/11/11、30期、日本社会党)

○滝井委員 国会の召集の問題について官房長官の御意向をお尋ねをいたしたいのですが、それは最近の新聞を見ますと、十一月の三十日に臨時国会を召集をして、十二月の五日開会式をやって、会期は二十六日とか、ある新聞によると三週間と書いてあるのがありますが、そういう報道がなされておるわけです。しかも通常国会は十二月二十七日に召集すると、きわめて明確なスケジュールが発表をされておるわけですが、政府は、ほんとうにそういう新聞に出ておるようなことをおやりになる意思があるのかどうか、そういうことで準備を進めておるのかどうか。
【次の発言】 そうしますと、十一月三十日召集とか、十二月五日に開会式を開くなんというのは……

第52回国会 社会労働委員会 第1号(1966/07/27、30期、日本社会党)

○滝井委員 大臣御存じのとおり、五十二臨時国会は相当日にちがありますので、ひとつゆっくり腰を落ちつけて質問を受けていただきたいと思うのです。朝から私質問をしたいという通知も申し上げておったし、委員長にも先日お会いしたときに、ぜひ質問をしたいからということもお願いをしておったのです。  まずお尋ねをいたしたいのは、行政管理委員会から地方事務官制度の改革に関する意見が出たことは、大臣御存じでしょう。
【次の発言】 厚生大臣はいらっしゃっておりますか。朝から要求しておるのですが、どうしておるのですか。
【次の発言】 百里の道を歩く人は九十九里をもって半ばとするわけです。まだ国会は、御存じのとおり議運……

第52回国会 社会労働委員会 第2号(1966/09/09、30期、日本社会党)

○滝井委員 ベテランの鈴木厚生大臣が留任をされましたので、イロハからやる必要はなくなったわけであります。その点は日本の厚生行政のためにわれわれも大いに喜ばなければならぬことだと思います。したがって、まあホヘトくらいからやることになるわけです。  まず第一に、私きょうお尋ねをいたしたいのは、いま流行をいたしております日本脳炎についてでございます。一体、あの西日本に非常にしょうけつをきわめておる日本脳炎の発生状況というものは、いまどういう形になっておるのか、それをまず、時間が一時間半に制限されておりますし、医療保険の抜本策についても少しお尋ねをいたしたいので、要点だけを御説明願いたいと思います。

第52回国会 社会労働委員会 第3号(1966/11/09、30期、日本社会党)

○滝井委員 きょうは、医療保険の抜本改正のその後の状態について、三、四十分の間、要約をして御質問を申し上げたいと思います。  まず第一に、九月でございましたか、当委員会で大臣に、私は医療保険の抜本改正について御質問を申し上げました。当時大臣は、まず第一に、四十二年度の予算を審議する通常国会の冒頭に医療保険の抜本改正の提案をしたい。そのためには、まず事務当局に命じて、いわゆる牛丸委員会ですね、ここで調査研究を一年くらいかかってやっておるから、大体目鼻がつくつもりだ。そうすれば、その資料を十分自分が検討して、足らないところはさらに追加の検討を命ずる。そして厚生省としての具体案をまとめた上で、自民党……

第52回国会 石炭対策特別委員会 第2号(1966/07/27、30期、日本社会党)

○滝井委員 非常に重要な答申をいただいたんですが、植村会長は説明しただけでお帰りになるし、お二人の方も一時までだというので、非常に不満なんですよ。非常に歌声のいいウグイスは、自分の卵をほかの鳥の巣に産みつけてそして逃げてしまうということがあるんだけれども、私はウグイスになってもらっちゃ困ると思うのです。いかにきれいな歌を歌い、いかにきれいな答申を出しても、それがほんとうに石炭産業を扱い、日本経済の安定のために役立つものでなかったら、もう釈迦の説法屁一つで、だめになっちゃう、こういうことです。  私なぜこんな悪口を言うかというと、すでに三十七年と三十九年の二回の答申において、私たちは非常にあつも……

第52回国会 石炭対策特別委員会 第3号(1966/07/28、30期、日本社会党)

○滝井委員 時間がございませんから、単刀直入にお尋ねをいたしますが、昨年六月の十六日に、通産大臣から石炭鉱業の抜本的な安定策について諮問を受けて以来、ようやくここに答申が出てきたわけです。そこで、一年有余かかった非常に重要な答申でございますが、内閣の責任者として、総理はこれを政治的にどういうスケジュールで具体化していくつもりなのか。こまかいところは、まだ出たばかりで御検討になっていないかとも思いますけれども、やはり自分としては瀕死の重体にある石炭産業について当面こういう政治的スケジュールで実施していきたい、こういうものがなくちゃならぬと思うのです。これをまずひとつお答え願いたい。

第52回国会 石炭対策特別委員会 第4号(1966/08/11、30期、日本社会党)

○滝井委員 三、四点、大蔵大臣だけにしぼって関連さしていただきたいのですが、まず第一にいまの金融の問題についてであります。  御存じのとおり、答申の具体化の過程で、融資にあたっては銀行とそれから石炭業者との間に懇談会をつくることになっておるわけですね。ところが、これは銀行側から言わせると、いま岡田さんも指摘しておりましたが、商業ベースでやることになるわけです。そうしますと、現在ばく大な貯炭をかかえて、あらゆるものが担保に入る。しかし千億の肩がわりをしたものは担保を抜いてくれるかと思ったら、抜いてくれずにそのまま銀行が持つ、こういうことになっているわけです。そうしますと、千億の肩がわりをとって銀……

第52回国会 石炭対策特別委員会 第5号(1966/08/12、30期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっとわかりやすいように一つ一つ聞いていきたいのですが、さいぜん麻生さんから多賀谷君に、いわゆる安定をするためには二百円程度あれば安定をするというお話があったのですが、この答申で千億の肩がわり、安定補給金百円出しているのですが、そのほかに二百円程度上積みをしてもらえば大手としては大体安定をする、こういう意味なんでしょうか。
【次の発言】 わかりました。  それではちょっとお尋ねするわけですが、この答申を実施する場合に、肩がわりの千億と百円の安定補給金とがどういうように各山にいくかというと、まず千億の肩がわり分だけしかいかないグループが一つできますね。それから千億の肩がわり分と百円……

第52回国会 石炭対策特別委員会 第6号(1966/10/17、30期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと大臣、お尋ねしておきたいのですが、それはいまの大牟田の療養所のことですが、安河内所長さんから幾、ぶん専門的なことを聞かしてもらったわけです。その見解によりますと、入所している患者さんは自覚症というのはある、しかし他覚的な症状というものは非常に少なくなっているという御意見なんです。ここを出ていっていただいて、ある程度いろいろ連動その他もやったほうがいいと思うがというようなニュアンスなんですね。そこで療養所から次の段階は、荒尾のリハビリテーションセンターがあるわけですね。もしそういう認識であれば、療養所からリハビリテーションセンターに移してもいいことになるわけです。ところがそれ……

第52回国会 石炭対策特別委員会 第7号(1966/11/08、30期、日本社会党)

○滝井委員 いまの基準局長の御答弁では了承できかねるのです。三年したら労災で打ち切りがくることは知っておるわけです。知っておるからこそ、五十一臨時国会の最後で参議院でああいう話し合いをしているわけです。そうでしょう。それは知っておったのですか。
【次の発言】 そうではないのです。三年したら当然なるとおっしゃるから、この覚え書きは知っているか、こういうことなんです。しかもわれわれがいま問題にしておるのは、この了解事項というものは、明らかに患者さんがなおっていないと言えば、片一方医者がなおっておる、こういった場合に、そこに患者と医者との間に開きが出てきておるわけでしょう。医者はなおったと言う。患者……

第53回国会 議院運営委員会 第3号(1966/12/14、30期、日本社会党)

○滝井委員 今度の国会は、私は綱紀粛正の国会だと思うのです。御存じのとおり、いま中嶋さんも御指摘になりましたけれども、前官房長官である愛知揆一君は、当委員会において十一月の二十日ぐらいには臨時国会を開きたいという言明をされたわけです。ところが、国会召集が旬日ならずして十一月二十日の線がくずれて十一月三十日になってしまったわけです。ここに一つの食言があった。しかし、その人はすでに内閣を去ってしまった。そうしましたら、今度はわれわれの非常に尊敬をしておった山口衆議院議長に遺憾の問題が出てきた。そうして山口さんもついに十二月の二日に議長の職を去られた。そうして佐藤内閣は十二月の三日に内閣を改造して、……


各種会議発言一覧

26期(1953/04/19〜)

第16回国会 法務委員会地方行政委員会連合審査会 第1号(1953/07/22、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今の委員の方から主たる点は御質問がありましたので、不審に思う二、三の点について御質問いたしたいと思いますが、百九十三条並びに百九十九条に関連をして、検察官が捜査を適正にするために一般的な指示権がある、それに加えるに今度は逮捕請求があつた場合には検察官の同意が必要である、こういうものが百九十三条と百九十九条だと考えます。さいぜん大臣の答弁では、要約すればこれは今までの規定の解釈を明確にしたものであつて、何ら検察官の権限の強化にはならないというのが大臣の答弁であつたと思われるのであります。従つて今までの法律をうまく運営すれば、改正をしなくてもこれはできる範囲のものであると考えられるので……

第19回国会 厚生委員会公聴会 第1号(1954/04/09、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 末高先生に二点にわたつてお尋ねいたしたいと思います。  まず第一点は、現在の改正に直面いたしております厚生年金の発生の由来を先生はお述べになりました。すなわち当初の昭和十六年後における産業戦士の生活を守るということ、いま一つは生産力拡充のための資金確保の財源としてこういうものが出て来たという二点を述べられましたが、現在の日本の客観情勢はその当時の情勢に非常によく似て来たと思う。いわゆるサンフランシスコ態勢からMSA体制、しかも再軍備、そうして現在すでに藤山さんあたりは強制貯蓄を労働者の賃金の中からやるべきだというようなことを日本商工会議所ですか、そういうところで言つております。ある……

第19回国会 厚生委員会労働委員会連合審査会 第1号(1954/04/17、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 先般厚生大臣とお話をしたことがありますが、これは全国的な国立の療養所から、現実に菌の出ておる患者、あるいは黒澤さんのお話になつたような喀血しておる患者を出しておるという陳情がたくさん参つておるわけであります。これはひとえに生活保護法の予算の引締めの結果がこういう情勢になつて来ておることは確実なんです。そればかりではなくして、一月から米価が上つた、その米価が上つた予算の配分が各国立療養所に参らないために、副食費が現実に削減を受けておる。米代に副食の費用をまわすために非常に副食の待遇が悪くなつておるということは、現実の事態として現われており、その陳情がたくさん参つておるのであります。こ……

第19回国会 地方行政委員会厚生委員会連合審査会 第1号(1954/05/18、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今佐藤並びに青柳委員から比較的重要と思われる点の御質問が終りましたが、私やはり同じような観点で、昨年日雇い労働者健康保険ができましたが、ことしまた一つの社会保険のわくに入る市町村の共済組合法案が出て、同じようなものができることになるわけであります。これはもう佐藤委員も触れました通り、ますます日本の社会保険機構というものを非常に複雑化して行きつつあるわけでございます。しかも機構が複雑になると、先般予算委員会で塚田大臣にも御質問申しました通り、事務がまたきわめて複雑になつて来るわけです。機構が複雑になり事務が複雑になることによつてむだな経費が莫大に使われて行く。たとえばそれぞれの会計に……

第19回国会 文部委員会厚生委員会連合審査会 第1号(1954/05/10、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ちよつと文部省にお伺いいたしたいのですが、先般、日本の結核が最近は非常に減つて来た。なぜ減つて来たろうかといろいろ専門家の間で論議がされた。ところがまず第一に戦後――戦争中もそうでありましたが、ツベルクリン反応実施、BCGをやり、あるいは三十才以下の青年に対してレントゲン検査をやつて早期発見に努めた、同時に抗生物質、パス、マイシンというようなものが非常に急速な進展を遂げて、これが結核の防止に非常に役立つておる、こういういろいろの観点、あるいは医師、看護婦等の技術が進歩したということも論議されました。しかしその中で見落してはならぬことは、三百万という論議もありましたが、三百万の学童に……

第19回国会 予算委員会公聴会 第2号(1954/02/13、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 今近藤先生から予算と社会保障費との関係の数字の詳細な分析を承りましたが、多くの点においてわれわれも同感の意を表したいと思います。ただ問題は、現在の日本の社会保障の機構というものが、いわば古屋を継ぎ足してつくつたような、継ぎはぎだらけの状態でできているわけであります。従つてこれ以上、たとえば国家の補助金をつぎ足して行つても、現在の機構そのものが動脈硬化が起つて動けない状態ができて来ている。従つてたとえば日雇い労働者の健康保険をつくつても、それよりか、むしろ日雇い労働者が元受けておつた生活保護法の医療の方がいいのだということで、必ずしもそれを利用しないというような面が具体的には出て来て……

第19回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1954/02/25、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 ではお尋ねしますが、十六国会におきまして、保安庁の船舶建造の予算六十六億一千三百四十万円が原案として出されました。同町に国庫債務負担行為限度額として六十五億出されたのでございます。ところが大体において船舶建造費のうち、雑船関係を除くものについては五0%の支払いが二十九年度に延びるであろう、こういう認定のもとに、その予算が実際に成立をいたしたのは、三党協定において予算の六十六億一千三百四十万円が三十六億一千三百四十万円相なつたのでございます。そうして同時にそのかわりに、国庫債務負担行為の限度額六十五億が八十九億に増額せられたのでございます。これはおそらく予算の成立も遅れたし、もろもろ……

第19回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1954/02/26、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 昨日質問の過程で残つておつた二、三の大蔵大臣に関連する問題の質問をいたしたいと思いますが、まず第一に大蔵省の予算の中に接収貴金属等の処理に必要な経費八百二十三万六千円というものがあるわけなのでございます。これは連合軍が接収しておりました貴金属等が、平和条約の発効とともにその処理を日本政府にゆだねられたために、これを元の所有者に返すための必要な経費である、こういうことになつておるわけなのです。これは具体的にどういうぐあいにして元の所有者に返すのか、われわれは戦争中にそれぞれ分相応の貴金属を国の国策協力のために出したわけなのですが、それを現在元の所有者に返すという、その具体的な内容を御……

第19回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1954/02/27、26期、日本社会党(左))

○滝井委員 自治庁関係で、地方の自治警でこういう集団不法行為取締りのための経費をどの程度計上しておるか知りたいのですが、国警でわかれば……。今の御説明で、大体人数が新しい制度になると二・七倍くらいになるのだという、こういう御説明をして、その割合で経費の増額がある、こういう御説明があつたわけですね。これは当然今まで地方自治警で使つておるものが新しく新制度で国家警察に切りかえられるので、それで一本の形になりますから、その分がふえて来ると思うのです。国警でそれがおわかりになつておるからこういう予算が出て来たと思うのですが、地方の自治体警察でこういう経費というものはどのくらい使つておるか。


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1955/06/09、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 大西先生にお尋ねしますが、長年けい肺病を扱われておりまして、結核とけい肺の合併の状況は、大体どういう状態になっているか。第二に、三症度までのもので一応職場転換をしていくという場合に、それが四症度に進行する状態――非常に進行はないと言われておりますが、過去の御経験から、どういう程度か、パーセントでもわかれば、この二点をお尋ねしたい。
【次の発言】 その次に、現在先生の病院で取り扱われておるけい肺患者の中で、自費患者――すでに労災保険が切れて、そして打ち切り補償をもらった、その自分の金でやられておる患者がどのくらいおられるのか。それから開会前にお尋ねしたのですが、生活保護の患者はない、……

第22回国会 社会労働委員会公聴会 第3号(1955/07/21、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 私は御三人の方に、これはきわめて重要な点でございますので、それぞれ意見を述べていただきたいと思います。  それは、来年四月からいよいよ分業を実施することになっておりますが、行政技術的に見て、実施が可能かどうかということでございます。そういう抽象的な質問ではわかりにくいかと存じますので、一つ一つ申しますが、分業をやるとすれば、まず第一に医療費体系を作らなければなりません。これは当然のことです。昨年の例から見まして、医療費体系の審議は、昨年は五月から大体医療費体系の概念的なことから始まって、結論が出たのが十二月の初めでございます。現在政府は、九月に出すといっておりますが、九月になるのか……

第22回国会 社会労働委員協議会 第3号(1955/11/09、27期、日本社会党)

○滝井義高君 議事進行について。今の患者と申しますか、被災者の同盟の方からいろいろ御意見を聞きましたが、そういう被災害の御意見とともに、あれからだいぶ日にちもたちますので、今度の粉ミルク事件に対する森永自身の総括的な最終的な態度と申しますか、そういうものをお聞かせ願っておけば、われわれ質問の時間も非常に省けると思いますから、先に森永の話を聞いて、それから質問に入っていただきたい。

第22回国会 社会労働委員協議会 第4号(1955/11/10、27期、日本社会党)

○滝井義高君 ちょっと関連して、一つ二つ聞かせていただきたいのですが、実は最近非常に炭鉱の災害が多くなってきて、たとえば私の選挙区なんかにも、今年の初めごろには三井鉱山があります。昨日は赤池鉱業所でガスの噴出があったわけです。この赤池鉱業所なんかは、昭和九年にもやっておりますし、二十五年もありましたし、二十六年もありました。また昨日ある。こういう工合に、こういう大手筋の炭鉱にも非常に災害がある。今、多賀谷議員の御指摘になったように、さらにそれらの大手よりも中小は、もちろん十人、二十人という災害はないにしても、三人、五人というような死傷者が出る災害はひんぱんに起っておる。それらのものは、もちろん……

第22回国会 商工委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1955/07/19、27期、日本社会党(左))

○滝井委員 石橋通産大臣にお尋ねしたいのですが、この石炭鉱業合理化臨時措置法案を読んで見まして、まず第一に私わからない点は、この法案は大体炭価を引き下げるのが目的か、炭価を引き上げるのが目的かわからぬ。なるほど合理化ということについては、読んで見ますと、合理化の中には一人当りの出炭量を十二トンくらいから五年後には十八トンくらいにするんだということは説明その他で大体わかるのです。そのためには縦坑の開さくを六十八坑いわゆる機械化でやっていく。同時に今度は中小の炭鉱の買い上げを三年間に三百万トン――中小が主となるでしょうが、能率の悪い炭鉱を三百万トン三カ年で買い上げる。そのために炭鉱の整理事業団とい……

第22回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1955/06/03、27期、日本社会党(左))

○滝井分科員 今の貿易の問題に関連するのですが、昭和三十二年度には十八億八千万ドルくらいの貿易の規模に持っていきたいという計画ですが、私は、これはやはり技術の問題に関連してくると思うのです。戦前は、日本においては財閥会社がありまして、長官も御存じのように、それぞれ研究所を持っておって、そしてその研究所で具体的にできたものを、少くとも工場実験まで出すことができた。ところが財閥解体後においては、資本の蓄積も少いし、それらの優秀な研究機関も持っていない。従って現在の日本の技術水準から考えるならば、昭和三十二年に十八億八千万ドル――昭和二十八年は十二億四千五百万ドルですから、少くともその五割増しになる……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会公聴会 第1号(1956/04/23、27期、日本社会党)

○滝井委員 今四宮さんから非常に貴重なる御意見の公述をいただいたわけでございますが、まず第一に、小選挙区制をやることによって政局の安定を望んでおったが、それができることになるという意味の御発言があり、同時にそこに信頼した政策をその政党に実行していただくことになるという御発言があったのです。御存じのように、現在の日本の二大政党というものは、きわめて形式的な二大政党がようやくできたという段階だと思います。そこで、こういう段階において一挙に今度の国会で小選挙区を通してやるということが、果して二大政党を育成して政局安定になるかどうかということなんです。御存じのように、現在この小選挙区の法案、すなわち公……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会閉会中審査小委員会 第3号(1956/08/24、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今の点に関連いたしますが、それは、政党とかあるいはその他の団体というときには、きわめてばく然としておるからつかみいいと思います。ところが、その他の政治団体に所属する者、こうなった場合に、その所属する者というのをどういうところで限界を引くかということなんです。これは、最初先生から御説明いただきました党員名簿、それから党費の納入の状態、こういうものを見れば、その人が党員名簿に載っておるか、あるいは党費とか協会の費用あるいは団体の会費というものを納めているかどうかということで、その所属する者であるかどうかという判定は一応できると思う。ところが、現在の日本の状態からいうと、たとえば緑風会……

第24回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1956/03/16、27期、日本社会党)

○滝井委員 牛尾さんにお尋ねしたいのですが、牛尾さんの方はきょう経営者団体連盟代表として来ていただいておるのですが、日本経営者団体としては、現在の日本の健康保険を社会保障と見ておられるのか、それとも健康保険が昭和二年にできた当時のあれは主として労務管理を中心として出てきておるわけなんですが、あなた方は依然として現在の日本の健康保険というものを労務管理として見ておるのか、この点を一つお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、社会保障の一環としてお考えになっておる、こういうことですね。そうすると、今まで健康保険に国庫負担の事務費はありますけれども、いわゆる療養の給付費に対する国庫負……

第24回国会 社会労働委員会公聴会 第2号(1956/03/17、27期、日本社会党)

○滝井委員 昨日総評の塩谷公述人から、一部負担についてもしこれを実施するということになれば、総評と関係者の組織ではその一部負担の納入ができない場合があり得るので、保険者なり政府に一部負担要求の運動を展開することをつけ加えておく、こういう重大な御発言が実はあったのです。私はこの御発言は無理もない点があると思う。この一部負担については保険者である宮尾さんは、その額と方法問題で基本的には賛成の御意見を述べられました。毛利さんの御公述は、一部負担を最終的に医師に責任を負わせるということについては、あまりにも保険者は虫がよ過ぎるというきわめて妥当と思われる法律の専門家の法文から見ての御発言もあったようで……

第24回国会 社会労働委員会薬価基準等に関する小委員会 第2号(1956/05/24、27期、日本社会党)

○滝井小委員 私はこの表の中で理由がわからないのですが、表の十二に医薬品の卸売価格指数の推移というのがありますね。多くの薬品は昭和二十八年に比較して指数がほとんど半分以下になっておるのですが、非常に大衆が使い、人口に膾炙しておるビタミンが下っていないということなんです。そ、れから今後の日本の医学において非常に大事なのは、死亡率の高い老人性の疾患いわゆる血管破裂、特に脳の血管の破裂、あるいは血圧が非常に高くなっておるというような場合に使う血止降下剤というものが値段が同じだということですね。こういうように一様に非常に使わなければならないビタミンや、今後日本の医学界で非常に研究をされなければならない……

第24回国会 社会労働委員会薬価基準等に関する小委員会 第3号(1956/05/28、27期、日本社会党)

○滝井小委員 二、三お尋ねしたいことがあるの、ですが、今のところから先にお尋ねします。今国立病院、同療養所における買上価格と薬価基準との比較表の詳細な御説明があったのですが、その中で上のパスナトリウムとパスカルシウム、それからイソニアジドの三品目が薬価基準と厚生省の買上価格との間に相当の開きがあるということは、薬価基準のきめた時期が買ったときに比べて一カ年のずれがあるということで、パスカルシウムの方は一円五十五銭のものがA地区、は二円四十銭になったのだという御説明があったのですけれども、どうもその説明はちょっと私納得がいかない。というのは、これは薬価基準に関係なく、メーカーが入札で厚生省の国立……

第24回国会 社会労働委員会薬価基準等に関する小委員会 第4号(1956/05/30、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今のビタミンの表ですが、どうも理解に苦しむのです。それは二十八年の生産数量が十二トンのときに、生産金額が二十三億なんですね。ところが今度は二十九年になりますと、二十八トンで倍以上にふえていますよ。ところが今度はお金の方は十六億に減っておるのですね。それで今度は生産数量が三十年度十カ月問で三十八トンになって、お金は十三億に減っておる。こういうことになると、ビタミンの値段というのはどんどん下ってこなければならぬ、そういうことなんですね。ところがこれが下っていない。この前の指数は、二十八年の一月を一〇〇として、三十年八月で九三ですから、下っていない。そうしますと、ビタミンの価格が維持さ……

第24回国会 社会労働委員会薬価基準等に関する小委員会 第5号(1956/06/02、27期、日本社会党)

○滝井小委員 非常に専門的に御説明いただいたので、なかなか一回ではのみ込めないところがあるのですが、今の御説明をいただいたこと以外に、実は昭和二十六年以来医薬分業の問題が政治の舞台に非常にクローズ・アップをされてから、適正な薬価基準と適正な技術料をどういう工合に確立していくかということが、現在の日本の医療における非常に重要な問題になってきたわけです。そこで適正な技術料という問題は、医療費体系というもので現在国会でも論議をされております。ところが適正な薬価基準というものについては、製薬企業自身が、他の石炭産業や鉄鋼業、繊維工業のごとく国民にその全貌を明らかにしていないところが非常に多いのです。 ……

第25回国会 社会労働委員会法務委員会商工委員会連合審査会 第1号(1956/11/22、27期、日本社会党)

○滝井委員 今の猪俣委員のいわゆる公共の福祉と関連しての問題でございますが、これは井本さんにぜひ御答弁を願いたいのですが、あなたのいわゆる公共の福祉とこの二条の関係です、これがどうも明白でない。そこで、十六国会のときに、参議院において緑風会の梶原委員が、今猪俣委員が言われたと同じような具体的な問題について質問を展開しておる。そのときに政府は、たといそういう場合でも明らかに違反になります、なぜなら本法は行為の結果いかんを問うものではない、これらの行為はいけないというふうに、行為の方法を規制の対象としているからだと、こう答えた。いわゆる公共の福祉なんというのは問題にしてない、もう一切行為そのものが……

第25回国会 社会労働委員会薬価基準等に関する小委員会 第2号(1956/12/03、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今の問題ですが、薬は高いか安いか、高いものではない、こういった御説明が再々行われておるわけなんですが、問題は私たちが薬が高いか安いかというような場合に、まず一番先にわれわれが問題にするときは、製造原価とかあるいは総原価と申しますか、そういうようなものはしろうとにはわからないのです。だからわれわれしろうとが問題にするときは薬価基準を問題にするのです。というのは医療費体系の思想が出てから、薬は原価だ、原価というものは薬価基準だ、こういう考え方で私たちは言っておるわけです。いわゆるしろうとのわれわれが手に入れ、薬剤師なり医師が手に入れるものが、一応その人たちにとっては原価になる。従って……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第1号(1957/04/08、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今度、社会労働委員会で診療報酬及び薬価に関する小委員会ができることになって、今まで薬価に関する小委員会の上に診療報酬というものがついたのですが、これは私が特に作っていただくことをお願いをしたのは、政府与党において健康保険法が衆議院を通る場合に附帯決議をつけられて、その中で点数単価等の改善によって医師の待遇改善といいますか、そういうことをやらなければならぬという意味の附帯決議をおつけになっております。それから同時に、当委員会で再三にわたって、大蔵大臣も厚生大臣もやはり待遇の改善をやるんだということをおっしゃっておられます。従ってこれは当然何らかの形で、診療報酬の問題を解決しなければ……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第2号(1957/04/15、27期、日本社会党)

○滝井小委員 この前小委員会の第一回の終りに、各委員の要望によって、中央社会保険医療協議会と臨時医療保険審議会の経過の概要を当局の方から御説明を願うことにしよう、こういうようなことになっておったわけです。それから同時に薬価基準の何か審議会というようなものができておるはずだ、従ってその審議会の経過といいますか、何かそういうものも同時に説明をしてもらいたい、こういうことで、その説明の資料を同時に要求をしておったというのがこの前の終りの状態だったと思うのです。まあさようは先に一つ保険局なり医務局の方で関係あるところから、その中央社会保険医療協議会、臨時医療保険審議会の今までの審議の経過と結論的なもの……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第3号(1957/04/22、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今説明を受けたのですが、どうも少し僕がお願いしたのと違ったのがあるのですが、やむを得ないのですが、最初もちょっと発言をしたように、実は医療施設の開設者とそこに勤務している勤務員、この二つがおのおの力を合せて保健医療というものを推進しているわけですね。従ってその二つを同時に考えなければいかぬのじゃないかと思いますが、しかし勤務員の方がなければ施設の開設者だけでやむを得ないと思います。  それからこの余命率のところで、四十九才の人の余命率は二十八年、こういうことになるわけですね。そうしますとこれは四十五から四十九と五才の区分をとっておるわけでしょう。従って四十九プラス二十八、七十七と……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第4号(1957/05/07、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今までこの委員会で出た結論的なところを先に御説明して、それから質問に入りたいと思います。  健康保険が通るときに医師の待遇改善をやろうということを与党の皆さん方が附帯決議をつけられた。それから表現はどうかと思いますが、突如として厚生大臣も医師の待遇改善をやるということになった。それでは医師の待遇改善はいつまでにその具体的な結論を出すのかというと、秋までに結論を出すということが明白になってきた。しからば秋までに結論を出すということになると、医師の待遇改善をやるのだから総医療費のワクを当然破らなければ医師の待遇改善はなかなかできない。総医療費のワクを破るかといえば破る、こういうことに……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第5号(1957/05/13、27期、日本社会党)

○滝井小委員 岡本さんからいろいろと御質問がございましたが、私は一応前回の続きで少しやらしてもらいたいのです。  前回までに、医師の待遇改善、具体的にそれが現われたものとしての単価の改訂をやった場合に、その単価の改訂というものがどの程度可能であるか、その可能性を見つける一つのバロメーターとして国民健康保険を対象に一応検討をしてみれば、大体ある程度国民保険の耐え得る限界というものが単価決定の一つの有力なバロメーターになるだろう、こういう考え方に立って、前回とその前のときと二回にわたって国民健康保険を中心に比較的突っ込んだ御質問をいたしました。この前自治庁を呼んだために、きょうの朝日新聞なんかに、……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第6号(1957/05/16、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今手元に配付していただきました社会保険医療における結核医療費の占める割合という資料と、それから社会保険診療報酬課税の特例による所得税負担状況、昭和三十二年度管掌別医療費見込額において診療単価を一円引上げた場合の医療費増加額、この三つの資料を出していただきましたが、要点だけでけっこうです、簡単に説明して下さい。
【次の発言】 今の所得税の負担の状況、これをもうちょっと詳しく説明してくれませんかね。これをちょっと見ただけでは――この前二八%の撤廃をしたときには、単価についてどの程度の影響を及ぼすかといろ質問をいたしましたところ、あのときは多分七十万と説明をしていただき、二十一銭という……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第7号(1957/06/25、27期、日本社会党)

○滝井小委員 先般五月十三日に第五回目の委員会を開催したときに、いろいろ厚生省の方から出していただいた数字を基礎にして単価らしいものを出したのですが、それには多くの未定稿の部分があった。それらのものをある程度厚生省のいろいろな資料に基いて埋めてもらいたい、そうすればある程度単価らしいものが、またより単価らしいものに近づいていくのじゃないか、そういうことでだんだんたたき台を作っておるうちに、いろいろと世論もこの問題に関心を持って、厚生大臣が言明したことが実現できる情勢になってくるだろうというような考え方から、厚生省の意見をいろいろと求めたのですが、それを一つきょうは御説明願いたいと思います。

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第8号(1957/08/08、27期、日本社会党)

○滝井小委員 きょうは、私はこの前から懸案になっておったいろいろな問題四点ばかり、実はいろいろお聞きしてある程度の見通しをつけたいと思うのです。そこで四月二日にこの診療報酬及び薬価に関する小委員会を作ったわけなんですが、ちょうどきょうで八回目です。どういう因果か知れませんが、八月八日に八回目を開く、こういうことになっております。従ってこの八ということになると、事態は八方ふさがりか、それとも日本の八の字のように扇形で末広がりになるか、どっちかということになる。事態は八方ふさがりか、きわめて順当に日本の医療が展開をして末広がりになっていくかという状態になってきた。それがどういう運命をたどるかという……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第9号(1957/09/12、27期、日本社会党)

○滝井小委員 ただいま社会保険の診療報酬の改訂に関する厚生省の試案の御説明をいただいたわけですが、大臣の出席を一つ……。
【次の発言】 大蔵省は来ていますか。
【次の発言】 大臣に来てもらわぬと工合が悪いのだがね、大事な案なんだから。
【次の発言】 では来るまでやらしてもらいますが、参議院に通告しておいて下さい、大臣が衆議院に来るように。一つ委員長からやって下さい。
【次の発言】 それでは大臣が来るまでやりますが、重複することがあって、時間がそのために延長されるかもしれませんが、それは一つ御了承願って質問を続けます。  とにかくこういう試案が出たことに対しましては、事務当局なり大臣の御努力に対……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第10号(1957/10/10、27期、日本社会党)

○滝井小委員 この前の九月十二日の委員会が第九回目でしたから、きょうは多分第十回目だと思いますが、この前の委員会の一番最後で、今回厚生省の出した点数表というものの当てはめ作業をやってくれ、こういう要求をしておったのですが、それをきょうはまず出してもらわなければならぬと思うのです。それから同時にあるべき単価というものは一体幾らなのか。一体一円上げたらあるべき単価になるか。じゃその一円上げたというその基礎をやはり印刷物で示してもらいたいという要求をしておったのですが、それを一つ先に説明していただきたい。
【次の発言】 点数の当てはめ作業とあるべき単価について、明白なことを示してもらわないと、実は質……

第26回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第11号(1957/10/31、27期、日本社会党)

○滝井小委員 今八田委員と大臣との間に医療協議会の問題に関していろいろと論議がありました。  高田保険局長にお尋ねいたしますが、あなたの前の局長と私との間に医療協議会を改組するという問題について論議が戦わされたことがあります。そして現在の医療協議会は多くの矛盾を持っておるのでこの改組について検討いたしますという約束ができておるのですが、検討をやったことがありますか。
【次の発言】 大臣お聞きのように、役人というものはこういうように答弁がうまい。実は保険局長にこの医療協議会の矛盾について追い詰めた。どういう矛盾があるかというと、はしなくも今度の中央社会保険医療協議会にこの矛盾が現われてきた。今与……

第26回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1957/02/14、27期、日本社会党)

○滝井分科員 少しじみな問題でございますが、実は最近通産省の方で工業地帯の整備が問題になっておりますが、日本の産業は現在四大重化学工業地帯を中心にして展開されておるわけなんです。ところがこの四大工業地帯をある程度整備しなければもはや日本の産業の伸びというものは一定の限界に達しておる、われわれはそういう見方をしておる。おそらくそういう見方に立って通産省なり経済企画庁は、これらの四大工業地帯を中心にして整備をはかろうとしておるのだと思うのです。そうしますと、その四大工業地帯を整備するに当ってそれらの地帯には過大な人口が密集してきておる。当然工業が発展をして、技術革新が行われ、いわゆる生産性の向上が……

第26回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1957/02/12、27期、日本社会党)

○滝井分科員 昨日社会労働委員会で国民皆保険について質問をいたしましたが、どうも絵に描いたもちであることがだんだんわかってきた。きょうはもう少し時間をいただきまして、予算上の問題を一、二尋ねさしていただきたいと思います。  その前に、政府は戦争犠牲というものに対して一体これを社会保障でいくのか、それともそれぞれの戦争犠牲者の団体が国会なり政府に陳情をかけると、その陳情の力に応じて個々ばらばらに行き当りばったりの政策を出していくのか。いわゆる戦争犠牲に対する政府の根本的な態度、政府は一体戦争犠牲に対して総合的に検討して、そしてこういう態度でいくという基本的な方針でも持っておるのか。持っておられれ……

第27回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第1号(1957/11/11、27期、日本社会党)

○滝井小委員 先日の委員会で共済組合と健康保険組合の経理が非常に巷間問題になっておるようであるので、その資料を同時に出していただくようにお願いしておりましたが、それはきょういただけますかしら。
【次の発言】 ではそれは一つあとで配付を願います。  先日委員会の幕切れでございましたので、宿題として問題を提起しておったのですが、国民所得と総医療費と医療所得、医師の所得、この三つの関係について大局的な見地から今回厚生省が出した議案を中心にして一応検討をしてみたい。  まず第一に問題となる点は、今回出しました厚生省の試案というものは昭和二十七年三月調査を基礎にして、その三月のときにおいては、医師の総収……

第27回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第2号(1957/11/14、27期、日本社会党)

○滝井小委員 この前御質問を申し上げたときに、宿題といっては語弊がありますが、二十七年三月調査で、病院、診療所、それぞれ赤字であったものが、今度は黒字とはいわないにしても、とにかく普通の世間的な常識でいえば、二十七年三月は医師の所得が三万何がしというものが出てきておるわけで、いわばこれはやっぱり黒字と同じ形で出てきておるわけですね。それをだんだん引き伸ばしていって、結局、究極昭和三十三年度の医師の所得というものが六万何がしと、二・一倍になるんだ、こういうことになっておるわけです。そこで、それの検討をお願いしておったのですが、赤字であったものが黒字に変化をしたのはどういうことからきたのかという点……

第27回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第3号(1957/12/18、27期、日本社会党)

○滝井小委員 九月の上旬以来異常に紛糾をしておりました中央社会保険医療協議会が、三カ月ぶりに何か意味のカ働委員会診療報洲わからぬような答申を出した。しかしその答申の中に流れておる精神と申しますか、そういうようなものを検討して見ますと、大体四つぐらいになるようでございます。一つは医療費の支払い方式を合理化をせよということが一つだろうと思います。二番目には厚生省が今度事務局案として出したものは、ワクの拡大を八・五%だけやるのた、こういうことになっておるが、それが八・五%のワクの拡大になっておるかどうか疑問だ、疑わしい、こういうことが言われておるようであります。それから三番目としては、その診療費の引……

第28回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1958/04/17、27期、日本社会党)

○滝井委員 これは稻葉先生にお尋ねしたいのですが、最低賃金の原則として労働者の生計費を参考にする場合に、一体どういう程度のものを基準にしてとるかということなんです。いろいろ今までの答申案をやられる経過において、どういう程度のものをとることが議論されたのか、それを一つお教え願いたいと思います。
【次の発言】 最低資金というからには、当然最低の生活費が問題になってくると思うのです。その場合に、人間の基礎代謝プラスそれぞれの労働によって消費されるエネルギーの率が違ってくる。それに加えて、同時にある程度文化的な生活というものが考慮されなければならぬと思うのです。そうしますと、原則の第一に労働者の生計費……

第28回国会 社会労働委員会文教委員会連合審査会 第1号(1958/03/25、27期、日本社会党)

○滝井委員 大臣お忙しいところを非常にお気の毒ですが、この法案をなるべく早いところあげてくれというものですから、こちらも無理に勉強してきて質問をするわけでございますから、一つ御了承願いたいと思います。文部大臣しかいらっしゃらぬので、文部省関係にだけ限って質問をして、労働省関係は労働大臣が来てからやらしていただきます。  現在の日本の教育を見ますと、一つの曲りかどに来ておるのです。現在文部行政で非常に議論をされておる面が、大ざっぱに分けて私は二つあると思います。一つは民主主義的な国家として社会秩序を確立しなければならぬということで、道徳教育の問題がここ二、三年来非常に台頭してきたということ。そし……

第28回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1958/02/15、27期、日本社会党)

○滝井分科員 まず防衛庁の艦船建造関係を先にお聞きしたいのですが、横路さんから大体私の聞きたいと思っていることは御質問いただいて非常に参考になったのですが、その前にまずこの予算の組み方でございますが、昭和三十年までは艦船の建造費というものは船舶建造費として一本にしぼられてきておったわけです。ところがそれが三十一年度であったと記憶しておりますが、三十一年度から二本、あるいは潜水艦なんか入れると三本になってきておるのですが、これはどうしてこういうように、今まで一本でしぼってきておったものが、二本、三本という工合になってきたのか、これを一つ御説明願いたい。

第28回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1958/02/15、27期、日本社会党)

○滝井分科員 概括的に厚生行政についてちょっとお聞きしたいのですが、その前に環境衛生関係でぜひお聞きをしておきたいのです。  それは丹下という建築家が、東京は窒息しつつある、病気である、こういうことを二、三日前の朝日新聞だったかに書いておったと思うのです。今や東京は大手術を必要とする、日本人が十年間でこれだけの世界一の大都市を作った、そのエネルギーは大したものだ、しかしこの東京の実態を見ると、東京は大混乱の大都市なんだ、そのエネルギーというものに秩序が与えられていない、こういうことをまず第一に書いております。同時に空から東京を見ると、東京というものはちょうどカタツムリのようなからをしょっている……


28期(1958/05/22〜)

第30回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1958/10/29、28期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと末高先生に先にお尋ねいたしたいのですが、さいぜん末高先生の御意見の中で、今回政府の出した法案の中で給付率が五割になっている。これは五割以上にあまり上げるということはむしろ逆効果ではないかという点について、近藤先生からもいろいろ反対の意見が述べられたのですが、私ども社会党の立場で、今回三割の国庫負担と七割の給付を出しているのですが、それは先生は、国保を推進するためには国保ばかりというわけにはいかないだろう、どうしても医療機関の適正配置、無医地区の解消、医療制度の合理化、結核対策、こういうものに金をどうしてもこの際まんべんなく入れて、全般的な医療保障制度の推進をはかるべきだとい……

第30回国会 商工委員会農林水産委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1958/11/04、28期、日本社会党)

○滝井委員 公共用水域の水質の保全に関する法律案並びに工場排水等の規制に関する法律案、この政府提出の二つの法律案について、重要な二、三の点について質問いたしたいと思います。  日本における水質汚濁問題の発生は、ずいぶん古いことで、明治八年の足尾銅山における鉱毒放出以来多くの紛争を呼んだ歴史をもって色どられておる問題なんです。しかもそれが昭和の今日に至るまで依然として解決をせられずに、ほとんど放置をせられておる、こういう実態でございます。一方産業というものは非常に設備が拡大をせられ、技術革新が行われて、日進月歩の勢いで進んでおります。  一方都市における人口の集中は過度になって、しかもその都市の……

第30回国会 地方行政委員会法務委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1958/10/31、28期、日本社会党)

○滝井委員 独裁主義者が、自己の意思を貫くためには、必ず権力の背景というものを持つことは、東西の歴史がこれを示しております。最近の岸内閣の姿を見ると、そういう状態が客観的に出ておるということを、日本の国民の九割九分までがそういう見方をしておるようでございます。岸総理が深夜静かにおのれの耳を傾けてみればそういう民の声が耳朶を打つのじゃないかという感じが私はするのでございます。今回、岸内閣が八日の日にこの警職法を出すことによって、一体この法律にだれが賛成をしておるでしょうか。一握りの与党の議員諸君と、そして日経連と経団連というこの二つの団体以外に、一体だれがこの法案に賛成しておる者がありましょうか……

第31回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1959/03/11、28期、日本社会党)

○滝井委員 大野さんに、お急ぎでありますので一、二点お伺いしたいのですが、実は昨日政府との間に年金の事務機構について質疑応答をやったのですが、この年金の事務機構の末端をつかさどるのが郵便局と市町村になるわけです。従って市町村の事務が円滑にいくかいかないかということが、私は結局日本で国民的な規模で初めてできる年金制度の今後の運命を決定するのではないかと思うのです。そこで私たちがこの制度の発足にあたって参考にすべきものは、国民健康保険の問題だと思います。多分川口市は国民健康保険をやっておられると思いますが、そうしますと、過去数年の実績を見てみますと、市町村が一般会計から国民健康保険の特別会計に相当……

第32回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第1号(1959/07/04、28期、日本社会党)

○滝井小委員 昨日社会労働委員会で当面問題になっております厚生行政の重要な点について大臣に質問をいたしたいと思いましたが、大臣も就任早々でありますし、問題の所在についてまだ十分飲み込んでいないような感じもいたしましたので、同時にまた時間も参りましたのでやめましたが、きょうは少しこの薬価並びに診療報酬の小委員会で当面出てくるいろいろの問題について政府の腹がまえを聞かしておいていただきたいと思うのです。そして九月か十月か知りませんが、臨時国会があれば、そのときに一つもっとしっかりした方針を明示してもらいたいと思うのです。  まず中央社会保険医療協議会が六月二日に委員推薦を行われて、六月の十二日と十……

第32回国会 社会労働委員会閉会中審査小委員会 第1号(1959/09/22、28期、日本社会党)

○滝井小委員 今のちょっと関連で伺いたいのですが、八田さんと保険局長なり館林さんとの一間一答を聞いておると、保険局は非常に低姿勢にあるようですね。実はこの加藤医師の自殺の問題というのは、今保険医の諸君の間では相当大きな問題になりつつあるわけです。私どもはこれを契機にして、監査というものをもう少し再検討しなければならない時期が来たという感じがするのです。と申しますのは、いよいよ三十六年の四月の一日から全部皆保険になってしまうわけです。従って今までのような監査の仕方がいいか悪いかという点も問題があるし、また監査が厚生省自身で行われることがいいかどうかということも問題があると思うのです。そこで、そも……

第33回国会 災害地対策特別委員会厚生労働等小委員会 第1号(1959/11/16、28期、日本社会党)

○滝井小委員 今のに関連しますが、また聞くよりも、ちょっとついでのときに聞いておきます。  ことしの失業対策の当初予算は、三百九十三億七千九百万円だったわけです。今度補正予算で七億一千六百五十七万七千円追加した。そうしてその七億ばかりの追加をやったが、同時に二億削っておるわけです。私はこれは非常に不思議なことだと思うのです。少なくとも今失業者の多発しておる呉とか、筑豊炭田では、失業対策事業のワクが少なくて、みんなあぶれえて帰るというのが出ておるわけです。そういうときに、災害地の愛知においては二千六百万円ばかりを既定経費でまかなっていく、そして一方既存の失業対策事業の費用の中から二億を削って炭鉱……

第33回国会 災害地対策特別委員会厚生労働等小委員会 第2号(1959/11/17、28期、日本社会党)

○滝井小委員 大蔵省が見えるまで、国民健康保険事業に対する補助に関する特別措置法案――上の方の問題はどけて、国民健康保険事業に対することからやらしていただきたい。  昨日の答弁では、直営診療所の補助金は三分の一だったのですが、現在、今度の指定を受ける地域の国民健康保険の直営診療所は一体どの程度の被害を受けておるのか、直営診療所の被害状況というのを、まず御説明願いたいと思います。  それから、特に小委員長にお願いしておきたいのは、厚生省の六つの法律に対する適用基準を、それぞれの法案が衆議院を通過するまでに出してくれということを要望しておきましたが、小委員会をあげる前に、やはり出していただかないと……

第34回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1960/02/25、28期、日本社会党)

○滝井分科員 健康保険組合の給付費臨時補助金一億円が予算にも計上せられているわけですが、この健康保険組合給付費の臨時補助金一億円に関連して、多分これは昨年度において対象になった駐留軍労務者の健康保険問題ですが、駐留軍の労務者は、最近日米安全保障条約の改定を契機として、日米新時代の到来と申しますか、そういうことを契機として急激に減少をしつつあります。かつては二十万台を数えておったものが、現在は多分六万台になるという、こういう状態でございます。この駐留軍労務者の減少の過程の中で、労務者の健康保険が非常に大きな痛手を受けている点は、健康保険法の五十五条に関連をする問題でございます。これをいわゆる継続……

第34回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1960/02/26、28期、日本社会党)

○滝井分科員 だいぶ時間もおそくなりましたから簡単に二、三点だけお聞きしたいと思います。  まず第一点は、先般新聞でも御存じのように、米国の対日援助の額が発表されたわけです。従ってこれの米国における支出権限承認額、これとすでに日本に引き渡し済み額とを一つ御説明願いたいと思います。――それでは担当の政府委員がいないようですからあと回しにいたしまして、次は日本が国際的な分担金というものを予算面では十億六千九百六十六万一千円程度出しておる。いろいろ国際的な会議の分担金はたくさんありますが、一番大きな問題はやはり国際連合の分担金です。これは昨年は五億一千三百四十六万八千円程度出しておりましたが、今年は……

第34回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1960/02/27、28期、日本社会党)

○滝井分科員 今米国の対日軍事援助額の御説明をいただいたのですが、昨日日本円に換算をすると大体四千億円だ、陸が二千億円で海が一千百億円で空が九百億円、大体四千億円だという御説明をいただいのですが、こういうまるい数字でははっきりしないのでもう少し詳しく米ドルと日本円に換算したものを出していただきたい、こういうことできようお出しいただいたわけです。  そこで、まずこの表を見せてもらった第一にわからなくなる点は、計画額が一九五〇年から一九五九年まで七億一千百五十五万七千ドル、日本円に直しますと二千五百六十二億円ですね。対日引き渡し額が一九五〇年から一九五九年まで五億六百五十七万一千ドル、千八百二十四……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 建設委員会地方行政委員会社会労働委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1961/05/30、29期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま議題になっております水資源関係の二案について質問をしたいと思います。  実はこの水資源の開発促進法は内閣総理大臣が非常に重要な役割を演ずるわけで、総理の出席を要求いたしておりますけれども、出ていらっしゃっていません。従って、総理に対する質問は後日留保したいと思います。  そもそも水の問題が起こったのは、何といっても太平洋ベルト地帯、特に京葉、阪神などの工業地帯の急激な造成があったということが一つであります。もう一つは、特に水を大量に必要とする重化学工業の発展につれて、安い工業用水の確保を産業界が非常に強く要望し始めてきた、こういうことが第二だと同うのです。同町に、その工業用……

第38回国会 予算委員会第一分科会 第5号(1961/03/02、29期、日本社会党)

○滝井分科員 財政投融資の計画について、大蔵大臣にいろいろお聞きしてみたいと思うのですが、ことしの財政投融資計画は七千二百九十二億、世にこれを七福神というそうですか、ここからおめでたいえびす様や大黒様が出てくれば、これは非常に幸いだと思います。これは昨年に比べて千三百五十一億円増加をしておるのですが、この増加ぶりは、日本の過去の財政史をずっと調べてみますと、準戦時体制のときにしか見られなかった状態になっておるわけです。これは一体どういう原因でこういう大きな増加になったのか、これをまず御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 結局、理由は、経済成長が非常に進んだということと、所得倍増計画におけ……

第38回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1961/03/01、29期、日本社会党)

○滝井分科員 私は少し目新しいことを尋ねたいのですが、それはさいぜん迫水長官がおっしゃった、内閣には消費者を代表して内閣で発言をする人がいない。そこで経済企画庁としては、政府の中でひとり消費者の代表としていろいろ発言をしているのだというお番葉があったのです。それほど日本には事業主とか企業とか生産者の行政はあるけれども、消費者の行政というものがないわけです。そこで、少し消費者の行政についてお尋ねをしてみるわけですが、迫水長官としては、今後の日本の消費者行政というものをどういう工合にお進めになろうとお考えになっておるのか、これをまず明らかにしていただきたいと思います。

第38回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1961/02/28、29期、日本社会党)

○滝井分科員 まず第一に日本の学制の六・三・三・四制の中に一つ六・三・三・一ないし二が入って、それから四になるという、一ないし二あるいは三とか四になるかもしれませんが、最近はいわゆる予備校というものが非常に多くなってきた。特にここ数年しますと、戦後ベビー・ブームの時代に生まれた子供が高校なり大学に殺到するということになりますと、ますますその現象が強くなってくる可能性があるわけであります。われわれがたとえば労働可能な人口を推計する場合においても、いわゆる学制の中にずっと進学をしておる人口の把握は非常に可能でございますけれども、学制の外に出てしまった若年人口というものが一体どういう状態であるかとい……

第40回国会 石炭対策特別委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1962/02/08、29期、日本社会党)

○滝井委員 炭鉱離職者臨時措置法等の一部を改正する法律案に関連をして、自治大臣、労働大臣、通産大臣に質問いたしたいのですが、自治大臣、お急ぎでありますから、先に自治大臣にやらしていただきたいと思います。  実は現在全国的に見て、一番生活保護が多くて、同時に失業人口が多くて、それから鉱害が一番多いという県は、福岡県なんです。これは現在石炭産業の危機のために派生した大きな三つの現象です。そこでこの三つの現象に対して、一体福岡県はどういうような財政負担をやっておるだろうか、こういうのを少し調べてみたわけです。そうしましたところが、県の一般財源の中で、昭和三十一年に、今申しました生活保護と失対と鉱害に……

第40回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1962/02/20、29期、日本社会党)

○滝井分科員 財政投融資の問題について一、二点大臣にお尋ねをしたいと思います。  ことしの財政投融資は八千五百九十六億円でございますが、一般会計が二四・三%伸びて、財政投融資の方も一七・九%伸びております。伸び率は一般会計に比べたら低いことに一応なっておるわけでございますが、各省から一兆五千億程度の要求があったものを、八千五百九十六億円に一応削減した形になっております。その場合に、私がお尋ねをいたしたいのは、財政投融資に対する大蔵省の見解が、ある場合には、一般会計と財政投融資とを加えたもので財政規模と言う場合があるし、ある場合は、財政投融資の額を除外して一般会計だけで財政規模だと言う場合がある……

第40回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1962/02/22、29期、日本社会党)

○滝井分科員 沖縄の問題が総括質問なり一般質問で、主として植民地宣言に関する議決を中心として行なわれたわけです。しかし沖縄に日本から援助する予算自体についての質問はほとんどなされませんでした。いろいろ調べてみますと、今後日本が沖縄にいろいろの予算を組む上のたくさんな問題点を含んでおることがわかるわけです。従ってこれから沖縄の予算を審議するにあたって、お互いに沖縄の法的な地位がどういうものであるかという共通の認識を先に求めることが必要だと思うのです。そこで、まず第一に外務省にお尋ねすることになるわけです。  御存じの通り、対日平和条約の三条で、日本は沖縄に潜在主権を持つことになっておるわけです。……

第40回国会 予算委員会第一分科会 第7号(1962/02/26、29期、日本社会党)

○滝井分科員 先日沖縄の問題について御質問をいたしましたところ、政府の統一的な見解がはっきりしないのでそのままやめになったわけです。従って、前から繰り返さなければならぬことになるわけです。  平和条約三条の解釈で、日本は沖縄に対して潜在主権を持っておるということになっております。その潜在主権の実体というものは一体どういうものなのか、御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 先日の答弁では主権マイナスの施政権、そこに潜在主権が残る。その潜在主権というものは今あなたの御説では領土権とそれから沖縄住民が日本の国籍を有する、要約するとこういう二つのものになる。先日は領土権とは言わなかった。期待権と言……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第8号(1962/02/27、29期、日本社会党)

○滝井分科員 私はきょうは給食の問題とそれから教育扶助の問題について尋ねたいと思います。沖縄の問題はありますが、これは昨年第一分科会でやりまして、文教行政までいきませんでしたけれども、これはきょうは時間の関係がありますから別の機会に譲らしていただきまして、その二点を質問したいと思います。  その前に、多分昨日であったか、湯山議員から、私立学校の入学金や授業料の問題の御質問があったのです。実は私の質問の予定にもそれがあったのですが、新聞で湯山さんの質問の要旨を読ましていただいたのですが、私が問おうとする焦点とは幾分焦点が違ったような感じがいたしますので、初めにこの問題を湯山さんとの関連でお聞かせ……

第43回国会 予算委員会第一分科会 第5号(1963/02/21、29期、日本社会党)

○滝井分科員 先日、私は予算の一般質問で沖繩の問題をいろいろ御質問いたしました。その際、特に予算に関連する問題について大事な二、三の問題点が残っておるので、あらためてその残った二、三の問題について政府の見解をただしたいと思うわけでございます。それは、われわれが沖繩援助をやる場合に、当然沖繩自身の問題と、それからアメリカの援助の状態、それらのものを十分把握して、日本の予算は組まれなければならぬと思うのです。  そこで政府にお尋ねをいたしたいのは――外務省はいらっしゃっていませんか、では徳安さんの方でおわかりになれば、徳安さんの方でお答えになってけっこうでございますが、まず一九六二年、一九六三年、……

第43回国会 予算委員会第一分科会 第8号(1963/02/25、29期、日本社会党)

○滝井分科員 まず私のお尋ねいたしたい点は、最近生命保険会社が健康保険を計画しようとしておる点でございます。私的健康保険でございますが、これについて御存じの通り、日本では健康保険は、政府管掌の健康保険と組合管掌の健康保険と二つあるわけです。最近損害保険会社が傷病、盗難、火災等を含めた総合保険を始めております。現在日本の健康保険は従ってまだこういう保険の対象になっていないわけです。いないその健康保険に対して、生命保険会社が生命保険会社だけではもはや開拓分野が限界にきておる。そこで新しい種類の保険をつくらなければならぬというので、私的健康保険に乗り出そうとする傾向が出てきたということを新聞その他も……

第43回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1963/02/20、29期、日本社会党)

○滝井分科員 私三点ばかり質問いたしたいのですが、一つは私立学校の入学金の問題、一つは準要保護児童の対策の問題、一つは今度実施されるミルク給食の問題でございます。  そこでまず第一に私立学校の入学金の問題でございますが、これは昨年の当予算分科会でも一応問題にいたしました。ところが大臣も御存じの通り、今年中学を卒業して高等学校に入学をする生徒の諸君は、いわゆる戦後のベビー・ブームに生まれた子供たちがちょうど高等学校に行くことになるわけです。公立学校が政府の政策によって必ずしもその建設が十分でないために、私立学校に相当の殺到が見られておる。ところが公立学校と私立学校との試験の時期を別にすることによ……


30期(1963/11/21〜)

第46回国会 商工委員会石炭対策特別委員会連合審査会 第4号(1964/04/25、30期、日本社会党)

○滝井委員 前回百条の三のところまでいっておったと思いますが、それは施業案を市町村長なり利害関係人に見る権限を与えてもらいたいという主張を私のほうでいたしたわけでありますが、それについては百八十七条の鉱業の実施に関する説明で足りる、こういうお話があったわけです。しかし第二類の石炭あるいは亜炭の問題に関連して考えるならば、自分の家の下なり自分の土地の下を一体だれがいつどういうぐあいに掘っているかということは全然わからないわけです。これは私自身の例ですが、私はたまたま私のうちのふろに入っておった。ところがふろの洗い場がぽっこり大きく陥没をしたわけです。そして五右衛門ぶろだったのですが、陥没すると同……

第46回国会 大蔵委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1964/03/12、30期、日本社会党)

○滝井委員 租税特別措置法の一部を改正する法律案の医療法人の問題について、二、三お尋ねをいたしたいと思います。  前の人の質問を聞いておりませんでしたので、幾ぶん重複するところがあるかと思いますけれども、まずお尋ねしたい第一点は、持ち分の定めのあるものとないものとに税法上差別ができてきているわけです。これは一体いかなる理論的な根拠から、同じ医療をやっておる医療法人に対して、持ち分があるなしによって税法上の差別ができてくるのか。
【次の発言】 その場合に、利益が分けられる時点でおやりになったらいいんじゃないでしょうか。医療行為の結果がまだ分けられないうちにかけるのではなくて、それは医業を行なうと……

第46回国会 予算委員会第一分科会 第5号(1964/02/21、30期、日本社会党)

○滝井分科員 私が質問をしたい相当の点は横路さんから御質問がございましたので、少し重複するところがあるけれども、なおそれを突っ込んで質問をさしていただきたいと思います。ちょっと三十分では無理ですから、予算は慎重審議をやることがたてまえですから、一時間は優にかかると思います。前もって言っておきます。  同じ沖繩の問題です。一月二十五日に沖繩の自由民主党の幹事長がやってまいりまして、たぶん池田総理に面会をいたしたと思うのです。そのときに四点の要望をしているわけです。それは、まず第一点はマイクロ回線の早期使用開始をぜひやってもらいたい。二つには、日米琉の協議委員会の早期発足です。いまの問題です。三番……

第46回国会 予算委員会第一分科会 第8号(1964/02/26、30期、日本社会党)

○滝井分科員 日韓会談の政治的な動きと申しますか、そういう動きがここ二、三日非常にあわただしくなったような感じがするわけです。そこで日韓会談に伴う予算処理上の問題について一、二質問をし、時間があれば、厚生年金の改正に伴う調整年金の問題をお尋ねしたいと思うのです。まず政治的な動きが非常にあわただしくなったというのは、具体的に見てみますと、二月十四日に自由民主党が四役会議を開いて、今国会の会期を大幅に延長して、そして日韓の問題なり、ILOの批准というものをぜひやり遂げたい、こういう意思表明を四役会議で出しておるわけです。同時に、二十四日のソウル放送によると、金鶴烈韓国経済企画院次長は、二十四日の午……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1964/02/17、30期、日本社会党)

○滝井分科員 厚生省予算の二、三の点についてお聞かせを願いたいと思いますが、文部省関係の方いらっしゃっていますか。それから、主計局は来ていますか。それから、あとで専売局と科学技術庁、それから気象庁に伺いたい。  第一にお尋ねをいたしたいのは、すでに予算委員会の一般質問でもあるいは社会労働委員会でも問題になりましたインターンの問題です。新聞その他を見ると、予算委員会というのはどうも低調である、二十数人が立っていろいろ質問をしたけれども、何ら見るべき言質がとれていないというようなことを書いておるわけです。そこで、総括質問なり一般質問でとれなかったものを、今度はきめこまかくこの分科会でとっていかなけ……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1964/02/18、30期、日本社会党)

○滝井分科員 国立学校特別会計と教材費の問題とミルク給食の問題、三点について御質問をいたします。  まず第一に国立学校の特別会計の問題です。予算の編成期になって、予算の編成が困難になるというようなことになると、いつもその予算のしわというものは文教面、厚生面の予算の編成に寄ってくる。今後も予算の編成にあたって、ある日突如として国立学校特別会計というものがあらわれてきた。まさにこれはある日突如としてあらわれてきたという感じが濃厚なんです。そこで一体国立学校特別会計というものは、いかなる意図を持ってつくったものであるか。われわれが外から見ておっても、これはどうもある日突如としてあらわれた感じがしてよ……

第48回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1965/02/23、30期、日本社会党)

○滝井分科員 私は二点お伺いいたしたいのです。第一点は、最近における新規若年労働力の不足、それから技能労働者あるいは技術者の非常な、不足にあたって、その激しい奪い合いが起こって、その結果学校教育に重大な影響を与えつつあるという問題が一つ。一つは、インターン教育の確立というものが混迷の中にあって、例年同じようなトラブルを繰り返しつつあるという、いわば政治不在の姿、この二点についてお尋ねをしたいと思うのです。  そこで、まず第一点の、労働力の非常な不足によって、各事業場が、新規若年の労働者なり技術者を奪い合う姿が学校教育にどういう影響を与えておるかについてお尋ねしたいのですが、その前に、昭和四十年……

第48回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1965/02/22、30期、日本社会党)

○滝井分科員 私、二点質問をいたします。第一点は、交通保全対策の問題です。第二番目は、国民健康保険財政の問題です。  まず、第一の交通保全対策の問題についてでございますが、御存じのとおり、最近都市におきましては非常に交通事故が多くなってきたわけです。この交通事故の多くなるにつれて、地方自治体、特に各県の交通保全対策の経費というものも、ウナギ登りにのぼってきておるわけです。同時に、それにつれて、この交通事故の増加による懲罰、すなわち、スピード違反を除いた人身、物件等の事故を起こしたために罰金を受けることになるわけですが、この罰金額がまたウナギ登りにのぼってきておるわけです。そこで、これらの関係に……

第48回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1965/02/25、30期、日本社会党)

○滝井分科員 三点お尋ねをいたします。要領よく御答弁をお願いいたしたいと思います。まず第一は、清掃事業です。第二番目は、看護婦の量と質との確保です。第三番目は、老人福祉の中の、伊藤さんもちょっと触れておりましたが、老人クラブです。その三点です。政府に質問内容はいっておりますので、十分の答弁ができることを期待して質問をいたします。  まず第一に、清掃事業でございますが、この清掃事業の質問に入る前に政府に特にお尋ねをいたしたいのは、われわれはかつて生活環境施設整備緊急措置法という、下水道や下水道の終末処理、それからし尿処理、ごみの処理、これらのものの五カ年計画をつくる法律を通したのでございます。こ……

第51回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1966/02/28、30期、日本社会党)

○滝井分科員 いま丹羽さんが愛知県の学芸大学の苦悩を述べましたが、私は福岡県ですが、福岡県はその苦悩を乗り越えたのですが、そのあとにまたたいへんな悩みが出てきているわけです。その悩みについてきょうお尋ねするわけですが、きょうは予算委員会の分科会ですから、一般質問や総括質問と違って、文部当局も具体的にひとつお答えをいただきたいと思います。  まず、そもそもの苦悩の一般論をお尋ねするわけですが、大臣御存じのとおり、最近における日本の人口構造というのは、いわゆるピラミッド型から、だんだん、つぼ型というか、とくり型になってきたわけです。老人人口が多くなって、生産年齢人口が比較的多くなって、十五歳以下の……

第51回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1966/02/28、30期、日本社会党)

○滝井分科員 きょうは自治省関係で、定年制の問題と、それから石炭山における鉱害復旧の地方財政との関係、この二点についてお尋ねをいたします。大臣、少し元気よく大きい声で答弁をお願いします。  まず第一に、定年制の問題についてでございますが、最近、新聞紙その他の伝えるところによりますと、地方公務員法を改正をして、地方公務員の定年制を実施するという報道があるのですが、それに対する大臣の考え方をひとつお聞かせをいただきたいと思うのです。
【次の発言】 地方公務員の定年制を地方の実情に応じて自主的にやるといっても、何かそこに科学的な基準がないと、これはできないと思うのです。そこで、国としては何か基準らし……

第51回国会 予算委員会第三分科会 第5号(1966/03/01、30期、日本社会党)

○滝井分科員 まず最初にお尋ねをいたしたいのは、環境衛生関係の美容理容、クリーニング等の零細企業に対する問題でございます。  昨年の夏ごろから、自由民主党なり厚生大臣は、これらの零細企業というものは非常に近代化、合理化がおくれておる、いままでは中央環境衛生適正化審議会等で、料金の問題や営業時間の問題を非常に厳重に論議をしてきたけれども、金融上の措置がとられていない、したがって、これらの零細な企業、特にクリーニング以外はオートメーション化が大して進んでいない、これらの企業は、やはり料金や営業時間のほかに、金融面を積極的にやるために環境衛生金融公庫というようなものをつくって、そして、これらの業種の……

第51回国会 予算委員会第四分科会 第1号(1966/02/24、30期、日本社会党)

○滝井分科員 通産行政の中で、特に石炭の問題とそれから国連の経済制裁に関連をする問題について、通産大臣の所見を少しお伺いをいたしたいと思います。  そこで、まず第一に、石炭の斜陽化というのは世界的な傾向であるけれども、ヨーロッパ諸国においては相当前進した政策が行なわれて、日本ほどの危機感が石炭労働者その他には及んでいないと私たちは考えておったわけです。ところが、最近の新聞報道その他を見ますと、最近ベルギーの東部の炭鉱地帯で暴動が起こって、そして軍隊が出動するという事態が起こっておるわけです。この事態というものを一体通産省としてはどういうように見ておるのかということですがね。


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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