国会議員白書トップ衆議院議員藤山愛一郎>委員会発言一覧(全期間)

藤山愛一郎 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

藤山愛一郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP500(衆)
283位
委員会発言(政府)歴代TOP50
46位
各種会議発言(政府)歴代TOP50
42位

28期委員会発言TOP10
4位
28期委員会発言(政府)TOP10
3位
29期委員会発言(政府)TOP25
19位
29期各種会議発言(政府)TOP10
8位
30期委員会発言(政府)TOP25
20位

このページでは藤山愛一郎衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。藤山愛一郎衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

28期(1958/05/22〜)

第29回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第2号(1958/07/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま、引揚者からいろいろ中共の事情等をお聞き下さいまして、それに関連していろいろ御意見が出ましたが、皆さん方がそういう点に心配していただいておるのに感謝をいたすわけであります。  岸内閣としましても、中共との貿易関係をこのままにしておくという気持はないのであります。御承知のように、日本が貿易で国を立てております以上、できるだけ各国との貿易量を増大し、ことに今年は御承知のように三十一億五千万ドルというような輸出目標を初めに立てまして、その線に沿ってやっておることでありますから、できるだけ中共との間におきましても貿易関係を民間において増大もでき、また円滑にもいくように、これに対……

第29回国会 外務委員会 第2号(1958/06/20、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 このたび、岸内閣ができましたにつきまして、外務大臣に就任をいたしましたので、今後外務委員会の皆様の御協力、御支援を得まして、十分わが国の外政に貢献できますようお願いいたしたいと思います。就任に当りましてごあいさつ申し上げます。
【次の発言】 前国会以来の国際情勢一般につきまして一応御報告を申し上げておきたいと思います。  最近の国際情勢を見ますに、フランス内政の危機はドゴール政権の成立によりまして一応回避されましたが、アルジェリア問題の早期解決はすこぶる困難と見られるほか、レバノンの騒乱の成り行きもなお予断を許さない状況でございます。一方共産圏内部におきましても、ソ連対ユーゴ関……

第29回国会 外務委員会 第3号(1958/06/25、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 外交の問題を取り扱います限りにおきまして、与党、野党がお互いに率直に話し合いをしていきますことは、私は非常に必要な事柄だと思います。意見の、大きな意味の違いは別としまして、調整ができますことも必要なことだと思います。ただ過去の外交上の問題と違いまして、現在の世界には若干世界観の違いから起ってくる立場の問題があると思うのでありまして、そういう意味におきまして基本的に必ずしも見解の一致を見ることができぬという場合があるかと思います。がしかしながらそういう基本的な問題を別にしまして、掲げる理想等についてその実現の方法、手段等に遅速緩急の別もあり、あるいは理想を実現する態度等につきまし……

第29回国会 外務委員会 第4号(1958/06/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま赤城官房長官の言のことにつきましてお話がありましたですが、私は赤城さんの個人的意見というふうに了解いたしております。またその後いろいろな人がいろいろな意見を言うじゃないかということでありますが、私どもといたしましては、この際各閣僚はもちろん、政府関係者が日中の関係につきましていろいろ発言をすることが、個人的意見であろうと、今日の段階においては誤解を招きやすいような事態を惹起いたしてもいけませんので、できるだけ注意をいたすようにお願いをいたしてございます。
【次の発言】 こうした問題につきましては、適当な機会をとらえて総理等からお話があると考えておりますし、また現に議会等……

第29回国会 外務委員会 第5号(1958/07/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 北鮮に帰る希望をしておられる方々の問題でありますけれども、これは日韓会談と全然別個のものだとも、あの十二月三十一日の取りきめからいいますと言えないわけですが、あの取りきめによってわれわれは忠実にこうした問題の解決をはかっていきたい、こう思っております。これは国際間の問題でありますから、できるだけ理解を深め、そうして問題の解決を円満にはかることが一番必要だと思うので、われわれもそういう立場をとってきたわけであります。この帰還問題につきましては、かねてから申し上げておりますように、本人たちの好まないところに帰そうという意思は日本政府は持っておらぬのであります。ただ円満にそうしたこと……

第29回国会 外務委員会 第6号(1958/07/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 賠償交渉は前から引き続いてあるわけで、休会とか再開とかいうようなものではないのであります。引き続いて行われております。
【次の発言】 選挙が始まりますので、内閣がどういうことになるかわかりませんから、当然そういう事情は説明いたしております。
【次の発言】 ただいま申し上げたような経過でありまして、従って選挙も済み、新内閣もできたならば、この問題が再び両国の間で論議されるという状態でありますが、まだ現在のところ国内的な調整をするとか、そういう問題まで進んでおりません。
【次の発言】 向うとの交渉は、今申し上げましたように一時見送っておったわけでありますから、これから逐次向う側にお……

第29回国会 外務委員会 第9号(1958/07/28、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 休会中に起っております一番大きな問題として、レバノン、中近東の問題について、一応政府のとりました処置につきまして、御報告申し上げたいと思います。七月十四日にイラクに起りました革命を契機といたしまして、急激に緊張を増したレバノン及びヨルダンにおける情勢に関し、安全保障理事会等を通じ、わが国がとった態度を簡単に御説明申し上げたいと存じます。  レバノン問題は、アラブ連合共和国からの人員、武器等の不法浸透により、内政干渉を受けているというレバノンの安保理事会に対する提訴以来、世界の注目を集めておったのでありまするが、安保理事会は六月十一日、スエーデンの提案に基きまして、これらの浸透が……

第29回国会 外務委員会 第10号(1958/07/30、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回中曽根委員が個人としておいでになりまして、沖繩の人たちのなまの声を十分聞いてわれわれにお伝え願いまして、またその上に立っていろいろ御意見を拝聴したわけでありますが、政府としても当然それらの御意見、また声というものに応じて今後いろいろな問題を考えて参らなければならぬと思います。同時に、アメリカに参りましても、今回私は特殊の折衝に行くつもりではございませんけれども、当然こういうものを例にとり、またこうした問題について解決せらるべき問題はできるだけ努力して参りたい、こう考えております。
【次の発言】 吉田前総理から電話がかかったという事実は全然ございません。

第29回国会 外務委員会 第11号(1958/08/30、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般第三回の国連緊急総会が開かれましたので、私は十三日に立ちまして、十四日から総会に出席して参りました。二十四日に帰国いたして参りました。以下御報告を申し上げたいと思います。  今回の緊急総会は、さきに行われました安保理事会におきますレバノン、ヨルダン問題の審議が何らの成果をあげられなかった事態に応じまして、国連第五総会において採択されました平和への結集決議に基きまして召集されたものでありまして、議題といたしましてはもちろんレバノン、ヨルダンよりの提訴に関する件となっておりますが、事実的審議の内容は米英軍の撤退に関し、円満かつ実際的な解決方式を見出すとともに、あわせてレバノン、……

第29回国会 外務委員会 第12号(1958/09/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 パラグアイの問題につきましては、ただいま小林委員からお話のありました通りな状況で、初め話が出て参ったわけであります。その後大蔵当局とも十分いろいろな打ち合せをいたしまして、日本の各方面に対するこれらの援助また移民の関係等も考慮いたしまして、同時にこの千二百万ドルという、ただいまお話のありました外航船舶三隻その他全部をやりましても、昨年の造船の原価から申しますと、本年はそれが約八百万ドルでできるのじゃないか、こういうことが一応の目安でございます。従って千二百万ドルに対して八百万ドルないし九百万ドルで、最初の向う側の考え方は入れられるだろう。しかしそれにつきましても、いろいろ日本の……

第29回国会 大蔵委員会 第6号(1958/06/26、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 お答え申し上げます。  インドネシアの債権を棒引きいたしましたのは、賠償には関係ございません。賠償ができました機会に今後の日本とインドネシアとの関係をさらに一そう友好親善に進めていく、またインドネシアの経済建設その他を助けるという趣旨のもとに、この問題の解決をいたしたわけでございます。他の焦げつりき債権――初めの御質問はビルマの関係にどういう影響があるかということでしたが、ビルマに対しましては、インドネシアとの賠償締結以後、特段の問題がビルマから提起されておりませんし、私は別段差しつかえない関係にあるのではないかと存じております。また、韓国の問題については、今後全面会談等におき……

第29回国会 予算委員会 第2号(1958/06/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御答弁申し上上げます。むろん近隣という意味では中華人民共和国が含まれておるということであります。
【次の発言】 わが国の原子力政策が、原子力基本法の線に沿ってやられますことは当然のことでございます。
【次の発言】 核兵器の生産、保有、使用については、当然われわれはこれが禁止を主張いたして参ってきております。ただいまお話のありましたような線に沿って進んで参りたいと存じております。ことに核実験の禁止というものがそれの契機となることもまた事実だと思うのであります。従って核実験の禁止等につきまして、やはりわれわれは国民の要望に沿って努力を続けて参りたい、こう考えております。

第29回国会 予算委員会 第3号(1958/06/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 お話がありましたように、四つの委員会を構成して、ただいま会合を開いておるわけであります。三回もしくは四回と開いておる委員会もあります。なお漁業問題につきましては、向うの選挙等の関係もありまして、日本に来ますのがおくれておりまして、従いまして向うの代表が来てから聞くということでおくれたわけでありまして、ほかに他意あっておくれたわけではございません。
【次の発言】 名称の問題はとにかくといたしまして、委員会におきましては両方が同じ立場に立ちまして、根本的に問題を検討し、話し今合いをいたしておるわけであります。
【次の発言】 ただいまお話のありました問題は、おそらく財産請求権に関する……

第30回国会 外務委員会 第1号(1958/10/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 九月三日に東京を出立いたしまして、カナダ、ワシントンを訪問し、同時に第十三回国連総会に出席して参りました御報告を申し上げます。  カナダに参りましたのは、カナダ政府からの招待がありましたので参ったわけであります。オタワに参りまして、ディーフェンベーカー総理初め、スミス外務大臣、フレミング大蔵大臣、チャーチル通産大臣等と会談をいたしました。この参りますときに、日本とカナダとの間の通商貿易の拡大ということを話しますことが一つの目的であったわけであります。  御承知のように、カナダと日本との貿易関係は最近著しく改善はして参っておりますけれども、まだ二対一、日本が倍の輸入をいたしておる……

第30回国会 外務委員会 第3号(1958/10/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 安保条約は今後交渉いたすのでありますから、その適用の範囲等について今私が申し上げる範囲ではないと存じております。岸総理が昨年言われたことは、現状においてそういうことであるということを説明されたのではないかと存じております。
【次の発言】 私はただいま申し上げましたように、岸総理の言明を否定しているわけでないのでございまして、岸総理の話されたことは、おそらく、今日の現状から見てそう言われたことだと思っております。
【次の発言】 岸総理がたびたび議会においても言明しておられます通り、自衛隊は核武装しない、また核兵器の持ち込みは今日では日本として好まない、またアメリカはそれをよく知っ……

第30回国会 外務委員会 第4号(1958/10/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 基本的な方針として日本の外交方針がアメリカとの協調といいますことは、これは政治的に見ましても、また経済的に見ても、あるいは自由主義陣営という、社会思想的に見ても、われわれはこの線を太めでいかなければならないという立場については全く同じ考えで、私ども外交を担当いたしておるつもりであります。同時に、今お話のありましたように、アメリカとしましても、あるいはアメリカの政府の施策としても、必ずしも万能でございませんから、われわれが見てアメリカに考えてもらわなければならぬ点は率直に申し入れるということが必要だと思うのであります。松田委員御承知のように、アメリカ人は存外、率直に話し合いますと……

第30回国会 外務委員会 第5号(1958/10/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ラオス政府がかなり安定的だ――むろん、ただいま御指摘のような点もあります。その詳しい点はアジア局長からお答えいたしますが、現在はまず安定的な政権と見て差しつかえないじゃないか。相当柔軟性を持っているようであります。
【次の発言】 われわれ平和条約に調印して受諾している国といたしまして、賠償の請求がありますればそれぞれの事情の調査をいたしまして、それによって賠償をするということは当然やらなければならぬことだと思います。同時に、好意をもって賠償を放棄してくれた国に対しては、やはりわれわれとして非常な大きな立場から、そうした問題を当該国がそういうふうに扱ってくれておることに対して非常……

第30回国会 外務委員会 第7号(1958/10/22、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のように、また御報告申し上げましたように、ダレス長官と私とのワシントンの話し合いというものは、安保条約改定の日本側の気持なり要求なりをいたしたわけであります。これに対してワシントンで問題に入って討議をいたしたわけではないのであります。先般、東京で外交ルートを通じて話し合いをしようということになりまして、第一回マッカーサー大使と会いました。これは会議の初めのやや形式的な顔合せというようなことであります。一応前提としてワシントン会談後のデビューをいたしたわけであります。その後、マッカーサー大使も病気をして休んでおられましたので、会見する機会がなかったわけでありますが、本日の午……

第30回国会 外務委員会 第8号(1958/10/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 放棄の代償としてというよりは、放棄したという事実、それに対する日本の感謝の気持から出ておるわけでありますが、できるだけラオスに対して好意を持って経済援助をしたい、こういう建前であります。
【次の発言】 御承知のように、南ベトナムはサンフランシスコ条約に調印をしておりまして、賠償の請求権を持っております。その後たびたび向うからその賠償について申し出ております。われわれも将来むろん統一されることを望んでおるわけでありますが、その過程におきましても、これらの問題を解決して参りますることが必要だと考えるわけでありまして、向うからの申し出その他を慎重に考慮しながら研究を続けあるいは話し合……

第30回国会 外務委員会 第9号(1958/10/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 安保条約改正問題は重要な問題でありますし、ことに適用地域の問題は重要でありますので、皆さん方の各方面の意見を伺っておるわけでありますが、われわれとしてはできるだけたくさんの御意見をもとにやって参りたい、こう存じております。今ここで秋が適用地域の範囲をどうするかということを申し上げるのは交渉前でありますので申し上げかねると思います。
【次の発言】 条約を締結いたします場合に、いろいろな条約上制限を設けるということは可能かと存じます。ただいま御指摘のような点で、たとえば菊池さんの言われることをさて条約上に表わして参るということになりますと、これはいろいろな関係を考慮して参らなければ……

第30回国会 外務委員会 第12号(1958/11/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 安保条約の問題につきまして、マッカーサー大使と私が会いましたのは二回でございます。最初のときの会合は、御承知のように、顔合せ程度ということで、二回目に今後問題となるような点をお互いに話し合いまして、そして、それらの問題について事務的な連絡をやりながらいこうということであったのでありまして、両方から何も草案というものは出ておりません。ただ問題点をしぼったことだけは事実でございます。
【次の発言】 大体こういう問題について事務的に一応話し合っていこう、それで事務的な話し合いである程度わかってきましたときに、私とマッカーサーと会いまして、その問題について一つずつ話をしていこう、こうい……

第30回国会 大蔵委員会 第6号(1958/10/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のように、ラオスは賠償請求権を放棄しております。このことは、われわれ日本国民としてラオスに対して感謝をしなければならぬことだと思います。従いまして、ラオスのこの好意ある態度に対しては、われわれも、国民としても、長くそれらの好意に対して十分報いて参る。それは精神的にもそうであります。同時に、何らかの形でもって援助できる場合には援助をしていくのが適当ではないか、こう思うのであります。今度のラオスの問題も、ラオスが今後いろいろ経済建設をやって参ると思いますが、しかしすべてこういう形でラオスに持っていくというわけではありません。この問題としては、これでさしあたりわれわれの好意を示……

第30回国会 予算委員会 第1号(1958/10/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私と総理と考え方において少しも食い違っておらぬのでありまして、ただいま総理の述べられました方針に従って、これらの問題を取り扱って参りますと、それがかりに交換公文その他で現行のものを補正していくか、あるいは現行条約そのものに手を入れていくか、あるいは手を入れるところが非常に多ければ、新しく書き直しをするかという点が、技術的にあるわけであります。私の申し上げたのはその点でございます。
【次の発言】 私とダレス長官との話は、要約して申し上げますと、七年前に安保条約ができた当時と日本の状態は違っておる。すべての点において違っておる。その点を申し述べると同時に、国会論議等を通じて日本国民……

第30回国会 予算委員会 第5号(1958/11/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般来予算委員会で外交関係の質問がありましたとき、私病気のために四日間休みました。やむを得なかったのでありますが、御了承をいただきましてありがとうございました。  ただいまの森委員の御質問に対してお答えを申し上げたいと存じますが、安保条約の改定の問題は、国民的な要望から申しましても、すでに数年前重光外務大臣がアメリカ側に要望をいたしております。昨年岸総理がワシントンへ行かれまして、アイゼンハワー大統領と話をされましたときにも、この問題を正式に持ち出しておられるわけでありまして、その結果が日米安保委員会になりまして、日米安保委員会は、御承知のようにいろいろな問題を論議するわけであ……

第31回国会 外務委員会 第1号(1958/12/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいまの日米安保条約の交渉は、御承知のように十月四日にマッカーサー大使と私とが顔合せをいたしまして、その後十月中に一回会いまして、そうして問題点をしぼったわけであります。その後諸般の情勢のために十分正式の交渉をいたす段階になっておりません。従いまして数日前に第三回のマッカーサー大使と私との交渉をいたすことにいたしたわけであります。その際にわれわれとしては条約そのものの全体の構成等につきまして一応の話し合いをし、なお一番簡単であります国連憲章に準拠する問題等につきまして話し合いをいたしたのであります。でありますから、ただいま御指摘のように交渉が何かすでに具体的に解決しつつあると……

第31回国会 外務委員会 第2号(1958/12/22、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般来の安保条約に関します状況につきまして、私から簡単に経過を御説明申し上げておきたいと存じます。  十月四日にマッカーサー大使と第一回の会見をいたしまして、その後十月二十二日に第二回の会合をいたしましたことは、すでに御報告を申し上げていると思いますので、省略いたしたいと思いますが、第二回の会合は、問題点の所在等今後討議をすべき題目等につきましていろいろ話し合いをしました。そうしてこれらのものについてお互いに研究をして、そうして今後の会談に臨むということにいたしたわけであります。その後党並びに内閣におきましても、いろいろ議会運営その他の問題等につきまして、時間的に余裕もないので……

第31回国会 外務委員会 第3号(1959/01/30、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 外務省設置法の一部を改正する法律案並びに在外公館の名称及び位置を定める法律等の一部を改正する法律案につきまして提案理由を御説明申し上げたいと存じます。  まず外務省設置法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  アジア、中近東、中南米等の諸国の経済的、社会的発展に資するため、これらの諸国に対し、経済上の協力を行いますことは、わが国の経済外交の一環として、この数年来、とみに重要性を増しつつあるところであります。外務省におけるこの関係の事務は、従来、アジア局、アメリカ局、欧亜局及び経済局で取り扱われてきたのでありますが、その量の急激な増加に応じまして組織を整備し、経……

第31回国会 外務委員会 第6号(1959/02/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 国際捕鯨取締条約からの脱退の通告をいたすことにいたしましたので、その御報告を申し上げておきたいと思います。  国際捕鯨取締条約は、減少しつつあります鯨類の資源を保護しつつ、捕鯨産業を永続的に育成することを目標として、一九四六年ワシントンで作成されまして、一九四八年十一月から施行されておりますが、日本にとりましても、北太平洋沿岸諸地域及び南氷洋におきます捕鯨は重要な関心事であり、特に他の諸外国は主として鯨油の採取を目的として捕鯨するに対しまして、日本としては古くから鯨肉を食用としておりますので、動物蛋白質の有力な補給源として捕鯨を重視しておりますため、昭和二十六年三月国会の承認を……

第31回国会 外務委員会 第7号(1959/02/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 安保条約の改定問題は、すでに昨年の十月から取り上げておる問題でございまして、若干党内の意見の調整等について時間がずれておりますことは、御承知の通りであります。ただしかし、交渉当事者としての私としましては、できるだけ早い機会に調印をいたし、妥結に行くという方針で参らなければ、こうした二国間の交渉というものは、ただ延ばしておいていいというのでは、相手方に対する礼儀もございます。交渉自体によりまして延びることはやむを得ないと思います。当然二国間の交渉でありますから、日本の言ったことをすぐ聞いてくれるか、あるいはアメリカの言ったことを日本が聞くかということはわかりません。しかし交渉その……

第31回国会 外務委員会 第8号(1959/02/28、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般赤尾敏氏外何十名でございましたか、プラカード等を持って外務省に見えまして、私当時自宅におりまして、外務省に来なければ自宅に来るという、自宅に来られちゃ困るのでありまして、外務省に行きまして、そして代表者三名と会った事実はございます。
【次の発言】 私が話の途中でそれ以上聞く必要もないと思いまして、一言答えて立ったのであります。そのときに非常に脅迫して私のからだのそばに接近して参りましたので、私はうしろへ下りましたところが、うしろにいすがありまして、そして倒れたのであります。同時につばは吐きかけられました。
【次の発言】 今総理が言われた通りだと思うのであります。そのときの事……

第31回国会 外務委員会 第9号(1959/03/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 フルシチョフ首相とマクミラン首相との共同コミュニケは、けさ実は私も早々の際にちょっと一瞥いたしましたので、内容その他について、全部まだ十分な検討をいたしておりません。従いまして、申し上げることがあるいは若干不用意な点があろうかと思いますが、何はともあれ、今回のマクミラン首相がソ連に行かれまして、そうして懇談を遂げられたという事実は、これはやはり自由主義陣営と共産陣営との問に、問題をできるだけ話し合いによって解決していこう、しかも相互の意思をできるだけ率直にお互いに話し合いながら、完全な理解を持とうという意味であったと思うのでありまして、そういう意味において、マクミラン首相の訪ソ……

第31回国会 外務委員会 第11号(1959/03/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般予算委員会におきまして、加藤勘十議員より、インドネシアにおける新聞その他で記事の掲載してあるようなものがあったならば、報告をしてもらいたいということであります。その御要求によりまして、その翌日電報を打ちまして、黄田大使から概要次のごとき電報が来ておりますので、御報告申し上げます。  加藤勘十議員よりのお尋ねの新聞記事は、二月二十六日でなく、二月十九日のビンタン・チモール紙上に掲載されておりまして、その概要としては、賠償による船舶の取得が正規のルートから逸脱して行われたこと、及び木下商店の売り値が日本における市場価格より高かったのは、木下商店が日イの首脳部とコネクションを持っ……

第31回国会 外務委員会 第12号(1959/03/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今日まで実際上支障なくやっておりますので、特に取りきめの必要はないとは存じておりますけれども、御意見もありますから、十分今後考慮して、御意見のようなふうに考えて参りたいと思います。
【次の発言】 実務を今日までやっておりまして、手紙のやりとりで支障がなかったわけでありますけれども、ただいまの御意見がありますれば、むろんそうした取りきめができることは悪いことではございませんから、十分考慮して参りたいと思います。
【次の発言】 経済協力ということは、われわれがいわゆる経済外交をやっております上において非常に必要でもあり、重要でもある。従って外務省としてこれに力を入れ、熱意を持ってや……

第31回国会 外務委員会 第14号(1959/03/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま御質問のありました第一の、岸内閣が敵視政策をとっている。総理がたびたび言明もしておられますし、総理の今日までの言動から申しまして、私は特に岸内閣が中共を敵視しているとは考えておりません。また敵視政策をとっておるとも考えておりません。また第二の点であります、二つの中国の、何か陰謀に加担をしているというようなことはないことむろんでありまして、そうした陰謀に加担している事実もないと考えております。第三点に関しましては、われわれといたしまして、むろん国際情勢の中において過去の歴史的ないろいろな事実もございます。そうしたものの変転というものを見ながらいろいろ対処していくというのが……

第31回国会 外務委員会 第17号(1959/04/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今日まで政治と経済とを分けて中共が考えていた。先般社会党の議員団が行われまして、はっきりと政治と経済とは不可分の問題である。こういうふうにわれわれも実は了承しておったのでありますけれども、先般参議院の曾祢委員から必ずしも何も日本が日華条約を廃棄する、あるいは今直ちに承認するとかいうようなことが前提であるのだというふうに、あの共同コミュニケなりそういうものを解釈するのは、適当でないのだという御質問がありました。私どももよくその後の情勢を見ませんと、果してそういうゆとりを持ったものであるのかあるいはないのかということが、実ははっきりいたしかねるわけであります。でありますから先般参議……

第31回国会 外務委員会 第18号(1959/04/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 日英貿易協定、ことにサケ、マスのカン詰と原子炉購入とは全然関係がないことは当然でありまして、どういう原子炉を買うかということは、原子力委員会が十分検討の上きめられることでありまして、そういう点を考慮に置かないで、何か安全性、経済性というようなものを無視してこれを関連させるということはございません。
【次の発言】 直接の関係は何もございません。むろん日本がイギリスから何かよけい物を買いますれば、こちらも売る物が有利になるということは一般的には言えます。しかし、こういう非常に危険なもの――危険でもないのかもしれませんけれども、こういうものの安全性、それをただ貿易協定のために無視して……

第31回国会 内閣委員会 第23号(1959/03/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 現在考えております改定に対する私の考え方と申しますか、それを申し上げたいと存じます。  今回の改正に当りまして、現行安保条約の自主性のない点を改正する、そして総理の言われました日米新時代に対応する形にしていくというのが、根本的な考え方でございます。従ってまず第一にわれわれの考えておりますのは、現在の安保条約のうち、必ずしも現在の状況に適当していないものは、これを抜いていきたいという考え方であります。従いまして内乱条項あるいはアメリカの許諾を得なければ第三国に基地を貸与しない、この点は削除の方針で参りたいと思います。なおアメリカ軍に対しましては、現在アメリカが日本防衛の義務を条約……

第31回国会 農林水産委員会 第14号(1959/02/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 同様でございます。
【次の発言】 ただいま農林大臣のお答えにありましたように、オホーツク海の船団派遣の問題につきましては、昨年もソ連側がこれを全面的にやめてもらいたいという強い要求をしてきたのであります。従いまして、昨年も出せないかもしれないという困難な状態にあったのでありますが、その問題はその問題として問題の解決をはかったのでありまして、十一万トンのトン数の問題とは関係ないわけであります。しかし、当時は交渉の最終段階であり、しかもソ連側の強い要求によったのでありますから、そのときに決定されたことはやむを得ないことだと考えております。

第31回国会 予算委員会 第2号(1959/02/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ソ連が安保条約改定をめぐりまして日本の国内政治問題についていろいろ呼びかけをしてきております。これはわれわれといたしましては、先ほど総理が答弁されましたように、全く自主的に日本がきめるべき問題でありまして、ソ連からのそうした指図を受けるべき問題ではないのでありまして、従って内政干渉に類似するものだとわれわれは考えております。そういう意味において数次われわれの態度を声明いたしておりますし、今後ともそうした呼びかけがありましたときに、われわれの態度をはっきり申して参りたい、こう思っております。
【次の発言】 今日までもすでに外務省として日本の態度を声明いたしておりますが、今後たびた……

第31回国会 予算委員会 第3号(1959/02/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 チンコムの問題が解消になりましたのは一昨年の六月でありまして、当時日本側においてもむろん十分な努力をいたしたと考えております。
【次の発言】 一昨年国連の総会におきまして日本側がこの問題について提案をいたした場合に、必ずしもアメリカと同じ歩調でなかったことは御承知の通りであります。昨年の総会におきましては、御承知のように七月に実際の技術者が集まりまして、核実験探知方法の会議が開かれました。その結果十一月からジュネーヴにおきまして核実験禁止の問題についてのさらに進んだ会議が開かれることになりましたので、私どもといたしましてはその会議の成功をできるだけ妨害しないように努力をいたして……

第31回国会 予算委員会 第4号(1959/02/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 沖縄の民生向上につきましては、われわれといたしましても外交ルートによってできるだけこれが達成を期して参りたいと思うのであります。今後、教育の内容の充実でありますとか、あるいは産業振興でありますとか、また戸籍整備というような問題については、すでに若干の案を持っており、これを交渉して参りたい、こういうふうに考えております。
【次の発言】 中華民国とは現在友好関係を結んでおりますので、むろんこの友好を続けていくことに特に害を与えるようなことをいたしたいとは考えておりません。われわれといたしましては、中共との貿易の問題につきましては、できるだけ政治的な色彩のない、純貿易的な立場でもって……

第31回国会 予算委員会 第5号(1959/02/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 沖縄は日本の領土であり、潜在主権を持っておりますので、その上に立って施政権の返還の要求ができると思います。
【次の発言】 条件付の暫定的なものであります。
【次の発言】 今日までアメリカは、条約上上信託統治に持っていく考えのもとにやってきておりますが、しかしながらこれが長くなりまして、そういう問題が解決できませんければ、われわれとしても新しい観点からその問題を取り上げる必要があろうかと思います。
【次の発言】 国連憲章七十八条の規定によって、できると思とます。
【次の発言】 沖縄の地位は国連憲章の七十七条のb項に該当すると思うのであります。七十八条によって私どもはできるのではな……

第31回国会 予算委員会 第6号(1959/02/07、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま総理が言われた通りだと思うのであります。国連ができましたとき、崇高な精神を持ってできましたことは、またそういう考えのもとに作り上げたことは、当然なことだと思います。ただ、できました機構の上において、大国が拒否権を持つというような、組織の上でのいろいろな問題が起つております。従いまして、必ずしも最初できましたようなような目的が、完全に現在の国連が達成されるとも考えられません。しかし、国連を中心にしてできるだけ話し合いでもって外交を展開していく、また、世界各国がそれによって話し合いで紛争を解決していくということには、できるだけ各国も努力をしなければならぬし、日本は当然それに……

第31回国会 予算委員会 第7号(1959/02/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 東南アジアの貿易関係が、ヨーロッパの貨幣の交換性回復によりましていろいろ問題が起ってくることは、私どもも予想いたしております。特に日本が輸入国としての立場からいいますと、従来のポンド圏とドル圏との優位性が、あるいは特異性と申しますか、そういうものが必ずしも発揮できなくなるというような形が起ってくると思います。従ってそれに伴いまして日本の輸出というものは、やはり仕向地が変ってくるような場合もあり得るのでありまして、この点については相当重要な問題だと思いまして、今後ともこれらの問題については十分検討して参らなければならぬと思います。  ただいま御指摘のガルシア大統領とラーマン首相と……

第31回国会 予算委員会 第10号(1959/02/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 昨年の一月にナジル海運相が見えまして、インドネシアがオランダとのいろいろな状況下において、経済断交その他の状況下において、輸送力をどうしても自分たちで持たなければならぬということで、日本に用船の計画を持ってこられまして、山県船主協会長と折衝をされましたけれども、不幸にして、その用船契約が、値段の関係その他でできなかった事実がございます。その後ナジル海運大臣が再び来られまして、今度は買船をしたいというような意向を持って、日本もしくはドイツを回られました。六月十日にバスキ公使がスバンドリオ外務大臣の書簡を持って私のところに見えまして、そうしてインドネシアの海運の状況等をしきりと訴え……

第31回国会 予算委員会 第11号(1959/02/14、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 詳細につきましては、賠償部長からお答えいたします。
【次の発言】 昨日もお答え申し上げましたように、ナジル氏が一月の四日でありましたか来まして、用船交渉をして山県船主協会の会長と交渉されましてそれがうまくいかなかった。その後インドネシア側の船舶事情が急迫しておりますことはわれわれも知っておりましたし、新造船計画等をやりまして、そうして賠償等でそれをもらいたいというような考え方はありました。しかしながら、正式にこのナジル海運相が来ましたのは六月でありまして、そのときに初めて賠償でもってこれに振りかえてやってもらいたいということを私は聞いたわけであります。

第31回国会 予算委員会 第13号(1959/02/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私が会長をいたしておりまして、まことに不明朗なことができましたことは遺憾でありまして、実に責任を痛感いたしております。ただこの問題につきましては、私といたして会長に就任します当時、国際オリンピックに人を派遣し、あるいはアジア競技大会等に人を出すのに非常に金がかかる、何としても募金等をしてやらなければとうてい国際競技はできないというので、たまたま私が東京商工会議所の会頭、日本商工会議所の会頭をいたしておりましたし、また杉さんが大阪の商工会議所の会頭をいたしておりましたので、頼まれたわけであります。私としてはやはり会議所本来の仕事がありますし、実業界の仕事もやっておりますので、非常……

第31回国会 予算委員会 第16号(1959/03/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 金曜日の第一分科会の審査のときに当りまして、加藤勘十議員から、インドネシアの新聞紙その他国会等においていろいろ賠償問題について論議があったはずだが、それについて十分な通報が黄田大使から来ているかということでございましたので、まだ来ておりませんけれども、それをさっそく問い合せて通報させるようにいたしますというお答えを申し上げまして、当時予算委員会の総括質問のとき、もしくはそれに間に合わなければ外務委員会等に報告してもらいたいというお話でございました。金曜日の夕方のことでございましたので、土曜日の十時半にさっそく電報をいたしまして、御指摘のありましたビンタン・チモールを初めとしてそ……

第31回国会 予算委員会 第19号(1959/03/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 重要な問題でありますので、いろいろの議論が党内にありますことはむろんだと思いますし、国民の間にもあります。あるいは社会党からのいろいろな御批評もあるわけであります。われわれはそれらのものを十分聞いた上で、最終的に条約の交渉をいたして参りたいと思っております。従って、党内にいろいろ議論がありましても、最終的には私がすべて世論を聞き、また党内の意向を聞いて、私が提出してそれをまとめていく、外交当面の責任者として当然そうあるべきだ、こう考えております。
【次の発言】 紙に書いた藤山試案というものはございません。しかし議会の答弁を通じて大体私の考え方を皆さんあるいは御推察願っていること……

第32回国会 外務委員会 第1号(1959/07/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 本委員会の開催に当りまして、私から第三十一回通常国会以降の外交関係事項の経過について御報告を申し上げたいと思います。  私は去る五月十三日サイゴンにおもむきまして、同地におきましてベトナム共和国との賠償協定に調印をいたしました。ベトナム賠償に関しましては、政府といたしましてもすでにしばしばその所信を表明したところでありますが、元来ベトナムは桑港平和条約の当事国としてこれを批准いたし、同条約に基いてわが国に対する賠償請求権を有するものであります。しこうしてベトナム共和国政府はベトナム全体を代表する政府として、自由諸国のほとんどすべてが承認している政府であります。またわが国が正式の……

第32回国会 外務委員会 第2号(1959/07/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 行政協定二十五条二項の防衛分担金がなくなるわけでありまして、その限りにおいて分担金は支払わないでいい、こういうことになるわけであります。
【次の発言】 御質問の趣旨がはっきりしませんが、日本が出しておる分担金を出さないことになるので、軍の仕事が省略されるというのはどういう意味ですか、はっきり了解いたしかねますが、従来防衛分担金を日本で出しておりますが、それを出さなくてよくなるわけであります。出さなくなるについては、それだけの費用がかかれば、アメリカ側が全額を出すということになります。
【次の発言】 条約の期間につきましては、いろいろな御意見がございます。菊池委員のお述べになった……

第32回国会 外務委員会 第3号(1959/08/31、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回アイゼンハワー大統領とフルシチョフ氏との間に話し合いがつきまして、相互に訪問しようということがとり行われることになりましたことは、おそらく今日までお互いに不信の念をもって接しておって、お互いに話し合ってみようという機会もなかったわけであります。その意味において、今回こういうことがとり行われますことは、世界の平和を念願し、あるいはいろいろな国際間の緊張を緩和する上に非常に適切なことだと思うのであります。ただこうした相互の交換訪問というものは、お互いにお互いの国情を知るということがまず第一でありましょうし、またお互いに意見を交換するということが第一のステップになろうかと思います……

第32回国会 外務委員会 第4号(1959/09/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回の安保条約におきまして、当然アメリカと防衛の体制をともにしていくことはその通りでございますけれども、ただ今お話のありましたように、日本とアメリカとは法制上の違いもあります。従ってわれわれとしても日本が侵略をされましたときに、日本自体が自身の防衛をするということは当然のことであります。同時にアメリカが条約上日本の防衛に対して協力をしていくということでありまして、お互いに話し合いをしながらそれぞれの立場において共同に動作をしていくということであります。
【次の発言】 むろんただいま申し上げたことが、それぞれの国が個別的自衛権を発動する、むろん集団的という形においてあるいは単一司……

第32回国会 外務委員会 第5号(1959/10/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私は先月十日に日本を立ちまして、第十四回国連総会に出席する目的を持ってニューヨークに参りました。その後ワシントンに参りまして、ハーター国務長官と会見をいたし、さらにメキシコで開かれております中南米の公館長会議に出席をいたしました。最後の一日を出席いたしまして、中南米に関する事情報告を中南米公館長より聞いた上で、さらにアメリカに参りまして、今回のフルシチョフ・アイク相互訪問の出発点に当っておりますこの時期におけるヨーロッパ各国の、ソ連に対する感触を聞いておきますことが、今後の外交運営に必要であろうと思いまして、メキシコからニューヨーク経由ベルンへ参りまして、ベルンでイギリス、ドイ……

第32回国会 予算委員会 第1号(1959/07/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のように、今回の改定は、現在ございます日米安全保障条約は、当時の事情から申して、ただいま加藤委員が言われましたように、一方的な条約と見られる点があるようなものが現存しておるわけでございます。従とてそれを改定して、日本の発言権と申しますか、あるいは対等の立場で協議をしていく、そうしてこれらの日本の安全保障に対する目的を成していくというのが、今度の改定の達趣旨だとわれわれは考えながらやっております。しかもそれは日本の現在の自衛力その他から見ましても、今日国際社会におきまして、それは共産陣営であろうとあるいは自由主義陳営であろうと、一国だけで自分の国の安全をそれぞれ守り得ないの……

第33回国会 外務委員会 第1号(1959/11/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 それでは、委員長よりお話のありましたベトナムとの賠償協定並びに借款協定及び小麦協定の締結についての提案説明をいたしたいと存じます。  ただいま議題となりました日本国とヴィエトナム共和国との間の賠償協定の締結について承認を求めるの件及び日本国とヴィエトナム共和国との間の借款に関する協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  御承知の通りベトナムは、昭和二十六年九月にサンフランシスコ市で開催されました対日平和条約に関する会議に参加し、同平和条約に署名した上、翌昭和二十七年六月十八日同条約批准書を寄託して、わが国と正式の外交関係に入ったのでありますが……

第33回国会 外務委員会 第2号(1959/11/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回の賠償にあたりまして戦争がいつから起こったかということでありますが、これは一九四四年の八月二十五日ドゴールがヴィシーに戻って参りましたときが、われわれとしては戦争の開始のときであると考えております。従いまして、翌年まで一年間戦争状態にあったということがいえるわけでありまして、その間日本軍といたしましても、五五年の三月には明号作戦という作戦をやっております。また六月には支那におりました軍隊が北部から入って参りまして、いわゆるイ号作戦を起こしております。そのために直接戦争の損害が起こっておりますし、また同時に日本がその間に食糧その他を徴発いたしました関係によって、餓死者等も相当……

第33回国会 外務委員会 第3号(1959/11/07、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 こまかい点については条約局長から補足説明させますが、条約を結びます場合にだれに全権委任状を出すかということは、別段条約の効力に影響を及ぼすものではないと思うのであります。成規の全権委任状が出まして、しかも会議においてそれが資格審査の上で、会議に参加した人が適当な、合法的な資格を持った代表だとして会議に参列するということになりますれば、当然それが調印したものは国際関係においては有効であろうと思います。ただその人がその国内でどういう関係にあったかということはありましても、そのこと自体は国際関係の上に影響を及ぼす問題ではございません。私こまかい事例は存じておりませんけれども、たとえば……

第33回国会 外務委員会 第4号(1959/11/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 一九四四年の八月二十五日から終戦時までの損害でございますが、詳しいことは政府委員から答弁いたさせます。
【次の発言】 大体のところ、今お話しのように向うの要求額というものもいろいろまちまちでありますしいたしますから、正確なことは申し上げかねますけれども、しかし今大体において調子がとれているのかといえば、大体において調子がとれている、こう思っております。
【次の発言】 今回の交渉にあたりまして、まだ、実施協定が批准後に両方で協議いたしますものですから、どういう種類のプロジェクトが今後採用されるか、またどういう種類の生産物が賠償の対象になるかということは、今後の問題であると思います……

第33回国会 外務委員会 第5号(1959/11/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 調書につきましては、二、三日中に出せるだろうと思います。
【次の発言】 事務当局で出すことに相なろうかと思います。
【次の発言】 今の答弁ではっきりしていると思うのですけれども、出すようにいたしております。
【次の発言】 むろん外交交渉の内容でありますから、出せるものと出せないものとあることは、当然だと思います。今回の場合は出せると思います。
【次の発言】 私は別に二十五日までに上げるというようなことを言っておるわけではございません。むろんできるだけ早く上がりますことは好ましいことと思います。その意味において外務省においてもできるだけその依頼に対しては協力し、お答えができるよう……

第33回国会 外務委員会 第6号(1959/11/12、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 世界の平和を希求するという立場からいいまして三つほど問題があると思います。一つは膨大な軍備を持っておるその関係を調整していかなければならぬと思います。それからもう一つは、思想的に対立しておるのでありまして、共存の道を見出していくという方法を考えていかなければならない。さらに第三点として、後進国のいわゆる経済状態の改善、後進国が生活状態を改善し、経済発展がなければおのずから紛争の種がそこに生ずる。大体平和を希求してわれわれが考えていく場合に三つ考えられると思う。今穗積委員の言われた経済問題というものがその第三の点になると思うのです。御承知のように、第二次世界大戦後東南アジアにおき……

第33回国会 外務委員会 第7号(1959/11/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私は条約局長の見解と同じでございます。
【次の発言】 私はただいま条約局長の言った通りだと考えております。
【次の発言】 条約局長から答弁させます。
【次の発言】 ただいま条約局長が御説明申し上げましたように、ジュネーブ協定というものは、政治的協定ではございませんで、軍事休戦協定でございます。と同時に、その際に統一という問題が出ておりますけれども、むろんベトナム国というのは一つでありまして、われわれは南の方の政府を正統と認めております。しかしそれに対して何らかの軍事行動があった、従ってそういう状態を平穏にして、国内に騒乱がないように選挙を通じて一つの政府ができることが望ましいの……

第33回国会 外務委員会 第8号(1959/11/16、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 われわれとしては、できるだけ国会の御審議の便宜になりますように資料を出すということは当然でございまして、出せる限りのものは出すようにいたしたいと思います。従って今御要求のものも条約局長から出すことにいたしておりますので、さよう御了承願いたいと思います。
【次の発言】 森島委員も御承知のように、いろいろな外交資料で出せるものと出せないものとがございます。出せる限りのものはできるだけすみやかに出すように事務当局を督励しましてやって参りたいと思います。今日までそういう事態がありましたことはまことに遺憾でありまして、今後はできるだけすみやかに出せるものは出したいと存じております。

第33回国会 外務委員会 第9号(1959/11/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のように南のベトナムが、成立の過程からいいまして、全ベトナムを代表するものであるということをわれわれは認めておるわけでございます。従ってサンフランシスコ条約に出席して、ベトナム共和国――当時はバオダイでごさいましたけれども、代表するものはベトナム国を代表している、南北を代表している、こう考えております。
【次の発言】 その点は御意見と相違することになろうと思いますけれども、われわれとしては、当時承認をしておりました多数の国がございます、それと同じ見解でありまして、ベトナム国が当然全域を代表しているという国際認識のもとにやっておりますことはむろんでございます。

第33回国会 外務委員会 第10号(1959/11/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知の通り、総理が来春の再開国会劈頭に提出したいということを言っておられます。われわれもその方針に従って仕事をいたしておりますので、年末もしくは来年の二十日くらいまでの間に調印されることになろうと存じております。
【次の発言】 この点に関しましては、総理がたびたび答弁しておられますように、三権分立の立場から申しまして、行政府としては与えられた仕事を毎日進めて参るということが適当であろうと思うわけでありまして、従って条約交渉は、交渉が妥結をいたしますれば調印して参るつもりでおります。
【次の発言】 今回の条約は憲法の範囲内ということを明記しておるわけでありまして、どういう判決が……

第33回国会 外務委員会 第11号(1959/11/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 マケルロイがどのような意味でそういう言葉を使ったのか、その前後その他のいろいろな事情もございましょうし、そういう点について十分な前後の知識を持っておりませんから、はたしてどういう意味で使ったかということは、私ども今申し上げかねると思います。
【次の発言】 アメリカがどういうふうに考えておるかということはお答えしにくいと思いますが、しかし、アメリカはアメリカ一国というよりは、むしろやはり世界の自由主義陣営の有力な指導者の立場におきまして、世界自由主義陣営のそれぞれの国の独立が保たれるということを念願していると、そう考えております。

第33回国会 外務委員会 第12号(1959/11/20、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 交渉中の訓令内容につきましては、出すことができませんでございますから、御了承願います。
【次の発言】 佐々木君と私とがどういう問答をいたしましたか、今正確に記憶しておりませんので、何ともその点にはお答えいたしかねます。
【次の発言】 ただいまの説明ではっきりしていると思うのでありますけれども、先方側が百万というような数字を出してきております。しかしわれわれとしては、当然百万というような数字を信用することはできないのでありまして、従っていろいろな方々から当時の実情を聞いて、その聞いた方々の意見もいろいろございます、そういうものを参考にして、この間の佐々木君に対する答弁も、大体百万……

第33回国会 外務委員会 第14号(1959/11/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ベトナムが日本に賠償を請求しております根拠は、たびたび申し上げておりますように、サンフランシスコ条約によりまする義務でございます。
【次の発言】 御承知のように、外貨負担の問題は、むろん日本の終戦後の現状からいいまして困難な問題であります。従って、サンフランシスコ条約にも、そういうことを自由に賠償を受ける国が要求したのではいけないという限定を設けたわけであります。従って、先ほど春日委員のお話もありましたように、一般的な普通の輸入によって取り行なわれております生産物というものは当然必要であろうかと思います。一般的にやってよろしいという範疇に入ると思います。ただしかし、特殊な何か必……

第33回国会 外務委員会 第15号(1959/11/25、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 昭和十六年に平和進駐をいたしたわけでございます。ただいまの御質問では、それから賠償を考えるべきじゃないかということだと思いますが、私どもといたしましては十二月八日にドゴールが、多分ロンドンにおきましてですが、日本に対して宣戦を布告しておりまして、戦争状態にあることを言っております。しかしその後の状況から見まして、われわれは仏印の進駐というものは平和進駐であって、ヴィシー政府と話し合いのもとに出ておるわけでありますから、その期間を戦争状態にあったということはできかねると思いますし、またドゴールがフランス以外の土地においてフランスの解放委員会等を作りまして、そうしていろいろな宣言を……

第33回国会 外務委員会 第17号(1959/11/30、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のように、この種の協定は国内主務官庁の意向が最も重要だと存じております。従いまして、毎年更新するにあたりまして、そうした問題について主務官庁としての意見を徴する――徴するというよりはむしろそれが基礎になって、われわれとしては外交折衝をいたすわけであります。ただ外務省に関しましては、これらの経済関係の諸協定が、そのときにあります他の外交関係との摩擦なり、あるいは調整を必要とするような点について、特に必要があれば農林大臣と協議をいたし、また農林大臣に対してそれらの問題についての注意を促す、そういう見地から問題を判断してもらいたいということを申すわけでありまして、小麦協定なりあ……

第33回国会 外務委員会 第18号(1959/12/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 委員会等から資料の要求がありましたときに、出し得ますものは、さっそく出すことが必要だと思います。今同の場合におきましても、事務的手続ができましたならば、当然できるだけ早い機会にお出しすべきだと思います。ただ、今回ベトナムに関して外務委員会等がありましたので、相当時間的に事務当局が余裕がなかったのではないかと思いますので、その点はお許しを願いたいと思うわけでありますが、今後厳重にそういう点のないように心がけて参りたいと思います。
【次の発言】 日英両文とも原文になると思います。
【次の発言】 協議というコンサルテーションあるいはコンサルトという字が協議でございますれば、――私も英……

第33回国会 社会労働委員会 第5号(1959/11/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 この点に関しましては条約局長より一応御答弁いたさせます。
【次の発言】 国際法関係については、ただいま条約局長が申し上げた通りと思うのでありますが、われわれとして、むろん原爆が非常な大きな殺戮武器だというようなことを主張しておりますし、それがこうむる影響も大きいのでありますから、従って今日では原爆禁止という運動も起こっておるわけであります。そこいらの関連において、今後の問題として考えていかなければならぬ問題の一つだと当然考えております。
【次の発言】 むろんこれらの問題が、今も私が申し上げましたように、非常な害を与えるところの大きな殺戮兵器である。従って、今後これをどうして扱う……

第33回国会 内閣委員会 第12号(1959/12/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 外務省といたしまして在外公館の設置につきましては、ただいまお話のありましたような両国間の話し合いの上で、相手国の希望も考えながらわれわれとしては昇格等のことを決定いたしております。また新設公館につきましては、外務省の立場に立ちまして判断をいたして仕事をいたしておるのでございます。
【次の発言】 昔は大使館と公使館との区別が相当はっきりしておりましたけれども、今日では大使館と公使館との区別がほとんどない、と申しますよりは、逐次大使館になっていく傾向にあるわけでございます。特に新興独立国においては、ほとんど全部大使の交換を要求しておりますので、むしろ古い歴史を持ちました国々との関係……

第33回国会 予算委員会 第2号(1959/11/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 お答えいたします。サンフランシスコ平和条約調印国として、ベトナムが調印をいたしております。従ってサンフランシスコ条約における賠償義務を日本はそれによって負担をいたします。
【次の発言】 サンフランシスコ平和条約に調印をいたしましたのはベトナム王国で、当時バオダイ皇帝を抱いておった王国であります。サンフランシスコ条約の調印国は連合国がきめたのでありまして、日本はそれに対して何らの意見をさしはさむ余地はなかったわけであります。
【次の発言】 御承知の通り、フランスが仏領インドシナ全体の戦後処理をいたしますときに、ラオス、カンボジアとともに独立させたベトナム王国がございます。当時むろ……

第33回国会 予算委員会 第4号(1959/11/06、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ビルマから日本・ビルマ賠償協定の第五条によります再検討条項を申し込んで参りましたのは、四月七日でありまして、賠償を調印した後ではございませんでした。今日再検討条項で交渉を申し入れてきております。また向う側が言ってきております中では、インドネシア及びフィリピンの賠償と比較してということになっております。従ってベトナムには言及いたしておりません。私どもとしては今日その交渉をいたしておりますけれども、フィリピン、インドネシアの額と比べて必ずしも不適当でないという立場に立って交渉いたしております。
【次の発言】 戦争損害につきましては、各国それぞれ違っておりまして、物的あるいは精神的、……

第33回国会 予算委員会 第5号(1959/11/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回外国から見舞状あるいは義援金等、多数いただいておりますが、政府が直接関係しておりますものの調べられるものは、天皇に対して見舞電がフィリピン大統領外十七件、見舞金がエチオピア皇帝の三千万円、それから総理大臣あての見舞状がインドネシア大統領外十八件、見舞金がローマ法王外五件、千六百七十二万円、それから外務大臣あて及び外務省に対しまして見舞電がセイロン首相外三十二件、見舞金がニュージーランド首相外九件で三千六百六十八万円、なお見舞品としてニュージーランド首相からドライ・ミルク五十トン、ほかに在京各国大使館等より食米、医薬品等六件ございます。その他日赤あてに対しましてハンブルグ首相……

第34回国会 外務委員会 第3号(1960/03/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま議題となりました所得に対する租税に関する二重課税の回避のための日本国とインドとの間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  御承知のようにわが国はさきにアメリカ合衆国、スカンジナビア三国及びパキスタンとの間に二重課税防止条約締結いたしましたが、その後、引き続きアジア諸国とこの種条約の締結促進に努力して参りました。その結果、このたびインドとの間に交渉が締結いたしまして、去る一月五日ニューデリーにおいて両国全権委員の間でこの協定に署名が行なわれた次第であります。  この協定の内容は、基本的にはわが国がさきに締結した二重課税防止条約になら……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第2号(1960/02/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいまお話のありました国内法規の関係は、本日提案をいたします。
【次の発言】 ただいまお話の条約と協定と、そのほかに交換公文等がある。それらは、国会の御承認を得るために、相互協力と安全保障条約第六条の実施に関する交換公文、それから吉田・アチソン交換公文等に関する交換公文、相互防衛援助協定に関する交換公文、それと今の協定、それだけを裸出いたしております。
【次の発言】 これは共同声明でございますので、国会に出すということ、承認を求めるということにいたしておりません。
【次の発言】 合意議事録は参考資料として出しておりますけれども、ただいま、以上申し上げました以外のものは、参考資……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第5号(1960/03/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 合同委員会ができまして、行政協定のいろいろな施行にあたりまして、両国で話し合いをいたしております。それにつきまして、むろん合同委員会の議事に対する記録、並びに話し合いがつきましたものについては合意書がございます。
【次の発言】 いわゆるプロトコールというものはございません。
【次の発言】 合同委員会の議事録並びに合意書は不公表の取り扱いをして話し合いを進めておりますので、そのもの自体は出せませんけれども、それがどういうものを取り扱っているかという内容については、十分な御説明を行ないたいと思います。
【次の発言】 実施にあたりましての説明書は、文書をもってお出しすることができます……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第6号(1960/03/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約等の締結に伴う関係法令の整理に関する法律案の提案理由を説明いたします。  この法律は、題名の示す通り、現行の安全保障条約及び行政協定にかわる新安全保障条約及び地位協定の締結に伴い、わが国内の関係法令の整理を行なうものでありますが、条約、協定の締結に伴う関係法令の整理は、条約、協定の実施という共通の目的のために行なわれるのであり、また、その内容も、大部分が引用されている条約、協定の名称変更という共通の事項でありますので、これら関係法令の改正を一括取りまとめて、これを一本の法律案にいたしたものであります。  この法律案の内容とい……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第7号(1960/03/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 特段に外務省の中の人が私に意見書を出すような必要はございません。しょっちゅう話をいたしております。
【次の発言】 われわれは憲法九条によります自衛のための防衛力ということを認めておるわけでありまして、その範囲内におきましてわれわれは防衛力を維持発展させることは、日本の当然の独立国としての務めであります。そのことをわれわれが宣言いたしましたことは、決して憲法に違反はいたしておりません。
【次の発言】 条約につきまして国会の承認を得る規定でございます。
【次の発言】 もちろんそうでございます。
【次の発言】 アメリカにおきましては、上院に批准の手続をとっておりません。

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第8号(1960/03/16、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 沖繩の戸籍の問題につきましては、総務長官が詳しく御存じでありますけれども、若干私、知っておりますことだけを申し上げます。  御承知の通り、沖繩の日本人の方々に対して、日本人である以上できるだけお世話をしていきたい、また、できるだけ相互の便宜になりますようにやりますことが、沖繩の島民の方、または日本国におりますわれわれにとりましても便利であるばかりでなく、かえってアメリカの施設に対しても協力するゆえんだと思います。そういう意味からいいまして、逐次、教育の問題でありますとか、戸籍の問題でありますとか、そうした問題については日米間で話し合いをしていこうということになりまして、そういう……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第9号(1960/03/22、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知の通り、私は数日病気でもって東京におりませんで、一昨晩帰って参りましたので、その話の内容については存じておりません。
【次の発言】 病気静養中でございますから、秘書官に一切連絡をしないようにということを申しておいたのであります。
【次の発言】 平素、総理と私とは、このような問題について意見の交換を率直にいたしておりますし、話し合いをいたしております。従いまして、むろん、先ほどお話のありましたように、党内の党人の方が総理に会われていろいろな進言をされることは当然のことだと思います。それに対して一々気を使っておりましたら、からだが持ちません。(笑声)

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第10号(1960/03/25、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般の愛知質問に対する総理の答弁以上に、何らかの補足説明というようなものを外務省で作ったことはございません。
【次の発言】 そういうことはございません。
【次の発言】 今総理大臣も答弁されておりましたように、極東という観念は、元来線を引いてきめるべきものではないということは、われわれも絶えず申し上げておったわけであります。従って、そういう意味において、個々の島について一々論議をいたしてみても、われわれとしてはそれを論議の対象にするわけにはいかぬのでありまして、その点につきましては、総理と同じでございますし、総理の答弁された通りであります。

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第11号(1960/04/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 平和利用に関する情報の交換というような点については、われわれも将来の問題として考えて参りたいと思っておりますけれども、現在、特別にそういう協定を締結いたしておりません。
【次の発言】 今申した通りでございます。
【次の発言】 この前も、うらはら論が出たのでありますけれども、私は、こまかい言葉の使い方は、言語学者でもございませんし、あるいは文学者でもございませんから、うらはらというのが、あるいはほんとうに一体なものだという意味で使われておるならばと、この前も申し上げたわけですが、そういう意味でわれわれは必ずしも使ったわけではございません。極東の平和と安全は、当然に私は日本の平和と……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第12号(1960/04/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のように、武力攻撃がございましたときには、第五条に書いてありますように、直ちに国際連合安全保障理事会に報告しなければならないのであります。安保理事会は、要するに常時のスタンディング・コミティでありまして、報告を受けましたら直ちに、どんな時間にでも開かなければなりません。同時に、安保理事会が処置をとらなければ、二十四時間以内に総会を招集しなければならぬのは、国際連合の規定でございます。今日までの習慣でございます。従いまして、日本に武力攻撃があった、ミサイルが落っこった、われわれはそれに対する抵抗の処置をとり、直ちに国連に日米両国は訴えるわけでありますから、国連が処置をとらな……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第13号(1960/04/06、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知の通り、バンデンバーグ決議の趣旨というものは、こういうような相互援助条約を結ぶ相手国が、自分の国は自分で守るという意欲を持ち、そうして、それに対する努力をしていくということが重大な問題でありまして、その努力をいたすにいたしましても、その国の経済力あるいは社会的な諸般の事情からいたしまして、おのずから限度もございます。そういうものは、自分自身がきめることであります。そういう意思を全然持っておらないというところとは結ぶわけにいきませんけれども、意思を持っていて、それがどの程度にいくかということはその国自身がきめること、これは当然のことだと思います。

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第14号(1960/04/07、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 交渉の過程におきまして、御承知の通り、新条約が発効いたすまでと、わが国の会計年度との関係がございますので、アメリカ側と折衝いたしまして、本年度の予算にはこれを計上しなくてよろしい、発効の際におきましてこの問理の処理を協議するということになっておるのでございまして、会計年度の初めの、四月一日以降発効までの月割りと申しますか、そういうものがあるわけでございます。それらについては、その際善処するということに話し合いをいたしております。
【次の発言】 はっきり申し上げることは非常に困難でございますけれども、御趣旨のようなふうに解決されるのではないかというふうに考えております。

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第15号(1960/04/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私は、今穗積委員の言われました御意見とは、実は逆な考え方を持っております。アメリカが、何か非常に金利の高い、あるいは非常に厳格な条件のもとに低開発国に金を貸すということが、アメリカ帝国主義の搾取の道であり、あるいは低開発国を隷属化する道であるというふうに言われるのでありますけれども、これは個人の貸借でもおわかりいただけますように、ただでもらうくらい、もらった人がその人に隷属することはございません。ましてや、コストを割りますような利率でもって金を貸して、その恩恵を与えますことは、その与えられた人は、与えた人に対して隷属的にならざるを得ません。そういう意味において、経済開発というも……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第16号(1960/04/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般アメリカの国会に対する批准を要請しておるようでございますけれども、アメリカの国会の審議状況というものは、われわれ了承いたすわけには参らないのでございまして、われわれはわれわれとして、独自の立場で審議を続けていくのが適当だと考えております。
【次の発言】 アメリカにはアメリカの事情がございまして、本年度はおそらく大統領の選挙もございますから、相当審議を急いでおるものとわれわれは考えております。しかし、アメリカの上院におきますこの審議がどういうふうに進行するかということについて、われわれつまびらかにはいたしておりません。日本としては、十分政府も誠心誠意御答弁を申し上こげておるの……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第17号(1960/04/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 その通りでございます。
【次の発言】 詳しくは条約局長から御説明させます。
【次の発言】 そういうことは、それぞれの国におきます憲法の慣習なり、あるいは規約によることでありまして、取りつける必要は毛頭ないと考えております。
【次の発言】 御承知の通り、極東というのは、地理的概念を抽象的に表わしたものでありまして、私も、ここに手元に持っておりますけれども、辞典等を見ましても、非常にたくさんな解釈がございまして、一定はいたしておりません。それで、極東というものにつきまして、こういう条約上において使います場合には、この条約の趣旨から見て解釈すべきだと思います。今の国連の場合におきまし……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第18号(1960/04/14、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 日米両方、アメリカ軍と日本の自衛隊とが話し合いをする場合に、決して卑屈になる必要はないのでありまして、われわれはお互いにそれぞれの立場を守って、そして対等の立場で話し合いをすることが必要であり、また適当であろうと考えております。

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第19号(1960/04/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 日本の施設・区域を利用しております米軍が在日米軍でございます。
【次の発言】 日本の基地と施設を使いまして、そして日本に配置されている軍隊、それは在日米軍というわけです。むろん、通過をしていくというようなものは、在日米軍じゃないことは当然でございます。日本に配置されておりますのが、在日米軍であることは当然でございます。
【次の発言】 むろん、配置されておりますものは、当然対象になります。そのほかに、今お話しのように、何か時間的に長短があるというお話でありますけれども、目的によって、短時間でもおるもの、あるいは通過するもの、そういうもので在日米軍は区別されるわけであります。

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第20号(1960/04/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 核弾頭は、いかなる場合でも、たといどんな短い期間の場合でありましても、むろん、事前協議の対象になるわけであります。長中距離のミサイル、これも短い期間でも事前協議の対象になります。われわれはそれで十分だと思っております。
【次の発言】 先ほど申し上げましたように、先般も申し上げたのと同じでございまして、核弾頭はいかなる種類のものでも、これはむろん事前協議の対象になります。それから、運搬用具としての中長距離ミサイル、これも、いかなる短期間であろうと、事前協議の対象になるわけでございます。そのほかに、ミサイル基地の構築と申しますか、それが事前協議の対象になるわけでございます。先般申し……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第21号(1960/04/20、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 われわれの方で極力情報を集めておりますけれども、まだ確たる、さらに新しいような状況につきましては、特別に入手いたしておりませんので、今後とも努力して入手いたすつもりであります。何と申しましても、こちらの公館もございませんことですから、十分な資料を急速に入手するということは困難でございますが、できるだけ入手して備えて参りたいと思っております。
【次の発言】 今日まで入手しております情報と出しますのは、新聞紙上に出ておりますのと大同小異でございまして、われわれ今日入手するにいたしましても、新聞、通信、その他の関係等を動員して入手するか、あるいは各国に対して問い合わせを出すというよう……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第23号(1960/04/26、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 間違いございません。
【次の発言】 御質問の趣旨は、この極東条項がなくとも、アメリカの在日米軍が国連軍に編入された場合には出動できるのではないかという御質問でありますか――むろん、国連軍として在日米軍が編成される、そうしてその任務を、国連総会の決議によりましてできるわけでございます。それによって出ますときには、われわれとして、在日米軍が使用されなければならぬと思います。ただ、その場合に、やはり極東の事態に対して起こった問題については、今日極東の平和と安全ということが、われわれ関心事でございますから、そういう意味において、この条項があることが適当だと思っておるのでありまして、ない……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第24号(1960/04/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 事前協議で協議は成立する、あるいは成立しないということが起こるわけでありますが、それは当然、法的な拘束力を持つと存じております。
【次の発言】 その通りでございます。
【次の発言】 御承知の通り、事前協議でございますから、イエスと言う場合もノーと一言う場合もございます。御指摘のような核武装の問題については、岸内閣としてノーと言うことは、はっきり総理大臣がかねてから申し上げておる通りでございます。
【次の発言】 そういうことはございません。事前協議でございますから、事前協議でもって今度対象になっておりますのは、核兵器ばかりではなくて、いろいろございます。従って、それらのものを一括……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第25号(1960/04/28、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま資料の御要求としてお述べになりました八つにつきまして、条約関係、米比その他の協定は、まだ改定交渉中でございますので、現在のもの以外にはないかと思います。それから米・イラン、あるいは米・パキスタン、トルコ等につきましては、一九五九年三月のもの、そういうものであればむろん出せると思います。それから、外務省情報文化局の新安保解説書というのは、外務省で出しました情報文化局の文書として御提出しますが、どれをさしておるのかわかりませんから、全部出すことにいたします。それから、英・ソ同盟条約、これも出せると思います。ただ、ボン協定はまだ未発効でございまして、提出することは不可能だと思……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第26号(1960/05/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 アメリカ自身が自衛権を発動する場合に、国連憲章の五十一条のワクの中における自衛権というものは発動できるわけであります。そのときに地域的な限定がないことは申すまでもないことでございます。しかし、今回の場合におきまして、かねがね申し上げておりますように、そういうことが起こり得るというふうにはわれわれ考えておらぬのでございます。
【次の発言】 でありますから、第五条の場合でも、自衛権を行使するということ以上にはできないことは当然でございます。従って、自衛権を行使するということは、そう遠方まで行くということではないわけであります。自衛権を行使すれば、直ちに国連の安保理事会に報告をいたし……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第27号(1960/05/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 総理がたびたび御答弁しておられますように、日本が近隣の諸国と貿易関係を持つこと、これは好ましいことは当然でございます。しかし、いろいろな政治的な制約その他によりまして十分貿易関係が樹立できないことは、これまた事実でございます。ただいまの御質問の要旨は、ソ連とアメリカとが戦争したときには、アメリカから油やその他のものは来ない。ソ連とアメリカとが戦争しましたときには、もう世界大戦でございます。人類が破滅かどうかというときでありまして、その非常な時期におきまして、大陸との貿易自体が確立するともわれわれは考えておりません。でありますから、そういう前提のもとの議論というものは、私どもは十……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第28号(1960/05/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 条約局長から御説明いたさせます。
【次の発言】 十条の「日本区域」というのは、日本を中心にして、将来国連が平和維持をやるという場合に、何か国連が措置をとるということを意味しておるのでありまして、そのときに国連がどういうふうに日本を中心にしてきめますかは、そのときの決定だと思うのであります。今から、日本を中心にした極東の区域という以上には申し上げかねるわけでございます。
【次の発言】 今申し上げましたように、十条の「日本区域」というのは、日本を中心にして――地理的に中心でありますかどうかは別として、日本を中心にして、極東の平和と安全が維持されるような何らかの措置が将来国連でとられ……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第29号(1960/05/06、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま石橋委員が御質問でありましたが、われわれは、かねて総理の言われております通り、現行の日米安保条約が、制定当時のいきさつから申しまして、あるいはそのときの日本の事情から申しまして、決して日米両国の話し合いで、対等の立場でこれを運営していくということになっておりません。従って、われわれとしては、そういう趣旨のもとにこれを改定するということでありまして、今日でもなおその趣旨が達成された、そういうふうに考えておる次第でございます。
【次の発言】 今までたびたびわれわれが申しておりますように、現行の条約というものは、制定当時の事情から申しまして、条約の運営の上から見ましても、必ず……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第30号(1960/05/07、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回の条約改正にあたりまして、われわれといたしましては、現行安保条約に対しまして期限をつけ、廃棄をする条件をつけて参りたいというのは、これは当然われわれが考えることでございます。従いまして、期限の問題については、長期にわたる期限、二十年、三十年というものをつけるか、あるいは短期なものをつけるかということが、期限の上では問題になろうかと思います。われわれとしては十年が適当であるという確信のもとにこれをつけたのでございます。そこで、それでは今石橋委員のお話のように、十年ということについて、政府は安定したことが必要であるということを言っておるが、そういう考えはどこからくるのか、こうい……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第31号(1960/05/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 一昨日、石橋委員の御質問に日本の根村という人が私設海軍を作ったというお話がございました。当時私、事情を知りませんでございましたので、その後調べましたところ、外務省といたしましてば、昨年の夏、多分六月ごろであったか、ある方がお見えになりまして、そしてアメリカ局の人に、先般お話しのような事件があった、これをアメリカ大使館に対して調べてもらいたい、こういうお話がありまして、初めて、われわれとしてはそれを知ったのでございます。そこで、外務省から、直にアメリカ大使館に対しましてそういう質問をし、ただしましたところが、アメリカ側からは、当時の事情を調べたけれども、該当する事件を確認し得ない……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第32号(1960/05/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般起こりました朝鮮の事態の直接の原因が、第二馬山事件にありましたことは、御承知の通りだと思います。その第二馬山事件までに至ります経過としての、大統領選挙におきます事態、それがまず全体として直接の原因であるということは、これは申して差しつかえないと思います。ただ、その背後と申しますか、長い間の李政権に対する、李承晩大統領に対する不満と申しますか、そのやり方等に対する国民のうっせきしておりました感情というものが、そういうような選挙における李政権の行動その他を契機として出てきたことも、これまた事実でございまして、単純に選挙の問題だけから出てきたということでないこと、申すまでもござい……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第33号(1960/05/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般、U2機に関しましての発表について、アメリカ側に照会をいたすと同時に、それに対する日本の見解を申し述べたのに対しまして、正式にけさ次のように、マッカーサー大使の代理としてレオンハート公使が来まして、公式文書を手渡したのでございます。急でございますから、仮訳であることを御承知の上、一ついずれ正訳をいたしまして発表をいたしたいと思います。   米国政府は、日本にある空軍基  地から飛翔するU2機は、合法的か  つ通常の目的のみに使用されてきて  おるし、今後もそのようにのみ使用  されるべく、情報収集のための飛行  目的のため使用されたことはない  し、今後もされることはない旨……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第34号(1960/05/12、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 安保条約の正しい理解を国民にしてもらうということも大事でございますが、同時に、むろんお話のように、この安保条約というものが世界的にも正しく了解されることは、当然われわれの望まなければならぬことだと思います。ただいまのお話は、われわれ外交関係を持っておる者といたしましては、条約調印にあたりましても、われわれが、調印の内容等につきましてそれぞれ在外公館を通じて説明をいたし、また、十分な理解を深めるように努力いたしましたことは事実でございまして、そういうことによって、何か意見でもありますれば聞くようなことをいたしたことも、すでに行なっております。特にソ連あるいは中共等に対しての御指摘……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第35号(1960/05/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 残念ながら、よく存じておりませんので、条約局長から答えさせます。
【次の発言】 事前協議の範囲等につきましては、必要な限度において交換公文に書いてあると思います。また、それらにつきましての了解等につきまして、特別に私は文書にする必要はないと考えておるのであります。むろん、条約は、両国が信頼関係に立って結ぶことでございますから、その上に立ってやることは、これは当然でございます。しかし、必要な限度においては、ある程度文書にする、従って、事前協議の問題につきましても、これこれのものを対象とする、戦闘作戦行動あるいは装備、配置というものを明らかに交換公文にいたしておるのでありまして、そ……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第36号(1960/05/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回の条約はその基礎の上におきまして、日本とアメリカとの緊密な協力関係を打ち立てて、そうしてそういう基礎に乗りまして初めて防衛というような問題も考えられるわけであります。従いまして、そういう広範な基礎の上にこの条約が立っているということを端的に表わすためには、相互協力という言葉が一番適当であろうかとわれわれは考えております。
【次の発言】 MSAの方は、御承知の通り防衛に関する援助の問題を、扱った協定でございますから、そういう表題が適当であろうかと思います。
【次の発言】 どちらが重要あるいは基本的だというようなことは、別個の問題を扱っておりますので言えないと思うのでありますけ……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第37号(1960/05/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 当時の岸・アイク共同声明の趣旨をお考えいただければ御了解いただけると思うのであります。当時総理は、日本におきます駐留米軍というものができるだけ数を減らして、そうして撤退をしてもらいたいという希望を述べられてきておったことは、御承知の通りであります。従いまして、そういう大きな意味におきましてどの期間にどの程度まで減らせるかというような問題につきまして話し合いをいたしたのでありまして、御承知の通り、当時から一年半くらいの間に陸上兵力につきましてはほとんど撤退をしたというような状況にあるわけであります。そういう問題につきまして、われわれは安保委員会の際に話し合いをいたしました。ただし……

第34回国会 予算委員会 第2号(1960/02/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知の通り、国連憲章におきまして集団安全保障の体制というものが認められておるわけであります。従いまして、今日平和を維持するために、それぞれの国が集団安全保障の体制をとっておりますことは、これは単に自由主義世界ばかりでなく、共産圏の国々の中においてもそういう条約があることは御承知の通りだと思います。また国連憲章そのものに準拠しておりますかどうか別でありますけれども、集団安全保障の体制としてソ連と中共とが中ソ友好同盟条約という、集団的な条約を結んでおることも事実でございまして、世界各国おのおのそうした状況に現在ございます。

第34回国会 予算委員会 第3号(1960/02/06、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 防衛分担金の本年度の計上に関しましては、アメリカ側とも協議をいたしました。アメリカ側におきましても、今回の条約が通過しますれば、当然条約上、防衛分担金を負担しなくていいことになるわけでございます。従って、むろんわれわれとしては、議会の御審議を得なければわかりませんけれども、しかし同時に、予算におきましては、計上しなくてもよろしいという形において了解が達したわけでありまして、最終的にはそういう話し合いの上で予算書に計上しないことにいたしたわけでございます。
【次の発言】 配置の場合におきましては、大部隊が入って参ります場合は事前協議の対象になります。撤退の場合にはなりません。

第34回国会 予算委員会 第4号(1960/02/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 中共との関係につきましては、大きな意味において二つの面があると思います。今総理が言われましたような国際的な環境の中における一つの問題と、それから日本と中共との関係という二つの面があろうと思います。中共と日本との関係におきましては、残念ながらはなはだ両国が近いだけにと申しますか、あるいは親しいだけにと申しますか、誤解が相当にあることは事実と思います。今回の安保条約の改正にあたりましても、私は日本の改正の真意というものが、必ずしも正当に中共側には伝えられていないというふうにも思います。従ってわれわれがやはり誤解を解くべきことは、できるだけ両国の間においてやって参らなければならぬと思……

第34回国会 予算委員会 第5号(1960/02/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御答弁申し上げます。今度の日米安全保障協議委員会というものは、条約関係の全般の運営に対して協議をして参りますためにできますことは申し上げた通りでございます。その案も出してございます。将来、軍事関係のいろいろな情報の交換その他が必要な場合もありましょうから、そういうものができるかもしれないということは私は申し上げましたけれども、今まだ、できるということを申し上げたわけではないのでありまして、そういうようなことが必要であろうかということを申しただけであります。
【次の発言】 防衛庁方面で情報をどういうふうに収集しておるかということは、私は存じておりません。ただ、今申し上げましたのは……

第34回国会 予算委員会 第6号(1960/02/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 従来私が申し上げております通り、フィリピン以北、日本の周辺及びそれを含む海域ということを申し上げておるのでありまして、いろいろ質問がありましたときに、それでは北ではどの辺まで海域がいくんだということでありますから、沿海州までいくんだということで、沿海州が含まれているとは申し上げておらないのであります。(発言する者多し)至るということを申し上げた。あるいは言葉が足りなかったかもしれませんが、そういうことでございます。それからなお海域でありますから、中国の沿岸に及んでおります、接岸地帯に及んでおりますから、そういうような点については中国の一部が含まれている場合があるということであっ……

第34回国会 予算委員会 第7号(1960/02/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 事前協議の問題につきましては、私どもといたしまして当然今総理が言われたような解釈をとっておりますので、そういう表現をとりまして差しつかえない問題として扱って参ってきております。
【次の発言】 御承知の通り、今回の条約の条約地域というものは、日本の施政下にある地域、こういうふうに限定されておるわけでございます。
【次の発言】 防衛地域という言葉は特にないと思うわけでございますが、条約においては条約地域という字句を使っておるわけでございます。従って日本の自衛隊が行動するのは、当然憲法の制約がございまして、日本の施政下にある条約地域の中で行動をする、こういうことでございます。

第34回国会 予算委員会 第8号(1960/02/12、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 貿易の拡大をはかって参りますことは、自由化にあたりまして、最も必要であることこれは申すまでもないわけでありまして、日本といたしまして、一定の方針をもって進めて参らなければならぬわけであります。今日まで東南アジア方面の諸国に対しましても、通商協定を作る、あるいは通商航海条約を作る、あるいはお互いに経済ミッションを交換して、どういう物資を輸入し、あるいはどういう物資を輸出し得るかということを考えて参らなければならぬところにきたわけでございます。今後ともそれらの機能を活用して参ることは、これは当然のことであります。特に最近のような実情から見ますと、東南アジアはむろんでございますけれど……

第34回国会 予算委員会 第9号(1960/02/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 この条約の交渉の過程におきまして、私は極東の問題についても意見の交換をいたしたわけであります。従いまして、今日われわれがここで申し上げておることについてアメリカ側が異議がないこと申すまでもございません。
【次の発言】 アメリカとして地理的に極東は云々といったようなことを言っている場合がございますし、またアメリカの極東局の範囲というような組織、それに含まれている国々の名前をあげていることもございます。しかしそれ以外に特に公式文書があるということを私は存じておりません。
【次の発言】 さように解釈していただいてけっこうだと思います。

第34回国会 予算委員会 第10号(1960/02/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 経済問題につきましては、アメリカと日本とが緊密な連絡をとり、また話し合いをして参りますことは非常に必要なことだと存じております。従いまして、今後両国の経済問題につきましても十分に話し合いをして参らなければならぬと存じておりますが、これは通常外交ルートによって行なっていくのが適当であると考えております。今お話のありましたような後進国開発計画その他に対する三月の準備会議と申しますか、この点につきましては、御承知のように先般一月にヨーロッパにおきまして経済問題に関して会議が開かれまして、その場合の二つの問題と申しますものの一つが、後進国開発計画というものにあったことは御承知の通りでご……

第34回国会 予算委員会 第11号(1960/02/16、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 いわゆる河野・イシコフ会談というようなものは、公式のものであったことはございません。従いまして、八万トン、十万トンという線を特にわれわれが約束しているというような問題ではございません。
【次の発言】 御承知のように、交渉に出ます前に、ソ連側は今年は非常な強硬な態度でございます。と申しますのは、サケ・マスの資源保護という意味については、ソ連側は非常に強い立場に立っておりまして、あるいはいろいろな意味でことしは一年休んだらどうだというようなことまで、うわさと申しますか、非公式には言っているようなこともございます。昨年も八万五千トンでございましたけれども、規制区域以外にとっております……

第34回国会 予算委員会 第12号(1960/02/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 条約第六条に基づきます交換公文は、批准の対象で国会の御承認を得る手続をとっております。  それからこの事前協議というものを交換公文にどうしてしたかということであります。協議の事項がたくさんございます。こういうような特殊のものにつきましては、そういうものを取り出しまして別個に交換公文で明らかにいたすことが適当だと考えたわけでございます。
【次の発言】 協議がととのいます場合には話し合いが成立する、いわゆる意見が一致する、合意になるということはこれは当然のことでございます。今回の条約におきましても、特に事前協議としてうたったわけでありまして、事前に協議するということは、合意が達成さ……

第34回国会 予算委員会 第13号(1960/02/20、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 この条約の締結の過程において、いろいろ条約に出てきます問題につきましては、それぞれ絶えず話し合いをいたしてきております。従いまして、どの問題についていつ幾日話をしたというようなことを確定的に申し上げるわけにいかぬことむろんでございまして、条約の過程を通じて話し合いをしてきた、こういうことでございます。
【次の発言】 むろん調印の前に、われわれが今日まで申し上げておりますように、フィリピン以北日本の周辺、そしてそれを含む海域というような観念において一致いたしております。
【次の発言】 むろん昨年の答弁においては、私も若干言葉が足りなかった点もこの前ございましたようでございますが、……

第34回国会 予算委員会 第14号(1960/02/22、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 日本としては日本自身の防衛計画というものは、日本が日本の経済上いろいろな観点からみずからきめることでありまして、その点について変更はございません。
【次の発言】 御承知のように、この種条約を結びます立場といたして、それぞれ自分の国は自分で守るというような精神で努力をしていかなければならぬわけであります。従いまして、その意味を表明いたしますことは、当然のことであると思います。ただ、その自国の防衛計画をどうして立てるかといえば、それぞれの国のいろいろな事情によりまして、それぞれの国自身がきめていくわけであります。そういう意味においてこの条項が入っておるわけでございます。

第34回国会 予算委員会 第15号(1960/02/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 何と申しましても、一年四カ月にわたります交渉でございます。従いまして、その間いろいろな御意見も承りましたし、またそういう国会等の論議がわれわれの交渉の、バックをしていただいたこともむろんでありまして、そういう意味においては力強く考えておりますけれども、しかし、われわれとしていろいろな苦労もあったということを申しておるのでございます。
【次の発言】 お話のように長い交渉でございましたから、いろいろ各方面で意見があったこともございます。また私自身としてできるだけこの条約を十分なものにして進めていく過程におきましては、私自身のやり方についてもいろいろな批評もございましたし、そういう意……

第34回国会 予算委員会 第17号(1960/03/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 レバノンにおきますアメリカの出兵というのはレバノンの主権者が要請して出兵をいたしたわけでございます。
【次の発言】 事実は違わないのでありまして、今申し上げた通りであります。ただそういうことが適当であるかどうかということをあとで国連でも問題にしたということでございます。
【次の発言】 かねて申し上げておりますように、条約交渉の途中においてフィリピン以北、日本の周辺及びそれを含む海域というような点については、交渉の過程でもって話し合いをいたしました。今回、総理が愛知委員の質問に対して答えられましたのは、先ほど総理が言われました通り、いろいろ誤解等があって、そうしてそれをまとめて今……

第34回国会 予算委員会 第18号(1960/03/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 韓国の方におきましては、御承知のように現在貿易関係が成立いたしておりません。従いまして一日も早く日韓会談を終局に持って参りまして、そして貿易をやって参りたい、こう考えております。そうして決済をしていくことが適当だと思っております。ただ日韓会談を進めます前に、われわれとしては釜山の抑留漁船員を一つ早く帰してもらいたい、それが前提であるということで、その点を強調いたしておるわけでございます。また台湾に関しましては、御承知の通り毎年通商協定をやっており、貿易取りきめもやっておりますので、それによってその金額が動いておりますので、必ずしも全然こげつきだということにはなっておらないのであ……


29期(1960/11/20〜)

第39回国会 建設委員会 第1号(1961/10/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 冒頭に、七月企画庁長官を拝命いたしましたので、どうぞ今後よろしくお願いいたします。  それでは、まず水資源開発促進法案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。  最近における産業の著しい発展、人口の増大と都市への集中及び生活水準の向上等により、わが国の重要産業地帯では、各種の用水に対する需要が激増してきており、この傾向は、今後ますます強まるものと考えられるのであります。  一方、わが国の主要河川は、国土の気象上及び地形上の特色からして、年間流出量が莫大な量に達するにもかかわらず、豊水と渇水の差が激しいため、河川水利用率はきわめて低く、利根川を例にとりましても、全……

第39回国会 建設委員会 第3号(1961/10/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 所得倍増計画を達成する上におきましても、あるいは現状の日本の産業の状態から申しまして、過大都市を形成いたしますことは、日本の能率的な発展のためにも適当でございませんし、また地方と中央との地域的な格差、それは所得の上からも生産の上からも同時に考えられる問題でございますが、そうした問題について十分な配意をいたさなければならぬと思います。そういう意味から申しまして、地方的な産業の集中が過大になりますことをある程度分散をしていくということも必要なことでございますし、その分散も計画的に行なわれなければ、再び分散したもの自体の間に混淆を来たしてもいけないと思うわけであります。そういう意味か……

第39回国会 建設委員会 第5号(1961/10/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいまのお話は、水を利用する場合には、水を基とすることでありますから、その出るいわゆる山間地方、そういう方面の水資源を開発しなければならないのではないかというお話だと思うのでございます。むろん利用するためにそういうところに十分な開発を行なわなければならぬことは当然でございます。従って、提案理由の説明におきましても、総合的に水の開発、利用をはかるための計画を樹立することが何よりも必要だということを申し述べておる次第でございます。
【次の発言】 大事な水を合理的に使う必要は当然あるわけでありまして、従って、渇水時に対してもその処置をするためにダムを作っておるというようなことで、こ……

第39回国会 商工委員会 第1号(1961/10/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 七月に経済企画庁長官に就任いたしましたので、この際皆様方に対しまして所信を申し上げたいと思います。  ここ数年来わが国経済は旺盛な拡大の基調を続け、本年度の国民総生産は十六兆数千億円に達し、昨年度の実績に対し実質一〇%に近い成長を遂げようとしており、国民生活水準の向上、雇用面の改善、産業の近代化など顕著な成果をおさめているのでありますが、一面、この成長のテンポは、国民所得倍増計画に予定した昨年度の国民総生産十三兆六千億円に対し実質一七%以上という予想を著しく上回るものであるため、道路、港湾、労働力などの面で隘路を生するとともに、物価の上昇や国際収支の悪化を来たしております。この……

第39回国会 商工委員会 第2号(1961/10/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 お話のように株価が経済の活動の一つの指標であることは申すまでもないことでございまして、景気が上昇し、あるいは景気が停滞するというような事情は、ことに産業面での活動というものは、ある程度株価に反映してくるわけでございます。今回株価が暴落をしたということも、先般来国際貿易の収支が均衡を欠いております関係からいたしまして、これを早急に改善をはからなければならないので、従って総合対策をいたしたわけでございます。ことに七月以来公定歩合の二回の引き上げあるいは輸入担保率の引き上げ等の措置をとりました。そういうことでありますので、やはりそれが当然将来景気の動向にも反映してくるということは、一……

第39回国会 商工委員会 第3号(1961/10/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 大体この計画を策定いたしました昨年の七月の国民総生産というものは、当時十三兆六千億というふうに考えられておったわけであります。従ってすべての計画を、それから三年後に十七兆六千億という目標を立てて進んで参ったわけであります。一月の見通しになりますと、御承知の通り十三兆六千億というのが、すでに十四兆二千三百億でございましたか、そうなっておったわけであります。しかし、そういう状況でございましたが、さらに三月末日になりましての実績というものが、十四兆五千六百億というふうに上がったわけであります。従って、昨年度の推算と申しますか、というものが、倍増計画の出発点に考えたときの数字よりも非常……

第39回国会 商工委員会 第8号(1961/10/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 しろうと論と言われますけれども、経済の実態の動きというものは、現実に経済理論だけで動くものでないわけでありまして、個々の産業関係者あるいはそれをバックしている国民の精神的な動きによっても相当左右されます。そういう意味において、いろいろ御質問があり御意見があることはわれわれも非常に喜んでおるのでございます。同時に私自身も経済学者ではございませんから、あまり理論に沿っての議論になりますとあれになりますけれども、そういう意味において一つお聞きいただきたいと思います。私は現在の段階で今とりました方法は、抑制策としては総合的にある程度行き届いたものになったと思います。従ってこれが推移を見……

第39回国会 商工委員会 第9号(1961/10/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 将来の見通しを作ります場合に、当然慎重にいたさなければならぬことは申すまでもございませんし、お話しのように予算編成にごまかした数字を作れば、あとでもってたたりがくるということは当然なのでございますから、私としてはそういうことのないように十分配慮してやって参るつもりでございます。御承知の通り、先般政府は総合的な対策を立てました。ただいま通産大臣が貿易面について言われたように、私どもも現状から見ると考えております。従ってこれらの総合対策がほんとうにきいて参ります来年の年初以降の動向ということが大きな影響だと思います。むろん年末までにもきいてくることは当然だと思います。しかしそのきき……

第39回国会 商工委員会 第10号(1961/10/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 日本の国民の中に起こっております所得の格差、これは今お話しのように、地域的にもありましょうし、あるいは業種的にもあろうと思います。これらのものをできるだけ改善して参りますことが必要であることは、申すまでもないことであります。従ってそれらに対する方策を立てて参らなければ、その格差の解消あるいは縮小ということが可能でないことは申すまでもございません。でありますから、今回のこの低開発地域工業開発計画だけで、その格差がすべて縮まるのだという考え方では、これは当然ないわけでございます。ただ私ども考えておりますのは、一国の総合的な力というものは、都会だけが高水準のものである、経済力において……

第39回国会 農林水産委員会 第12号(1961/10/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 本年夏季、六月以降、生鮮食料品が値上がりしておりますことは、十分でないかもしれませんけれども存じております。それらに対してどういうふうな措置を今後とっていくかということでございますが、企画庁として、むろん、物価を安定させますために、生鮮食料品あるいはその他の耐久消費財あるいは公共料金等について、十分物価が上がりませんように全体として措置して参ることは当然でございますけれども、ただ、一々の対策になりますと、それぞれ主管官庁の方々に信頼して、そして協力申し上げながら問題を解決していく、そういうことで考えております。
【次の発言】 生鮮食料品の価格の問題は、御指摘のように、消費者の生……

第39回国会 予算委員会 第2号(1961/10/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま内需の問題につきまして、個人消費と設備投資とがどういう状況になっておるかという御質問だと私は思います。  個人消費は、三十五年度七兆五千四百億に対しまして、三十六年度は八兆三千五百億円、約一〇・七%ふえております。また設備投資の方は、三十五年度二兆八千五百億円に対しまして、三十六年度三兆一千四百億円、一〇・二%と見込んでおったのでございます。ところが御承知のように、この二兆八千五百億円という三十五年度の見積もりは、実は非常に過小であったというのでございまして、三十五年度の個人消費の方は七兆六千七百億に対して約二二・五%の増加の八兆七千億円であったわけであります。ところが……

第39回国会 予算委員会 第3号(1961/10/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 中間のまだ暫定的な試算でございますけれども、これにつきましては、委員の皆様方にお配りをするように手配をいたしておきましたので、お手元に出ておるかと思います。これの数字のことは、詳しく御説明申す必要はあろうと思いますので、調整局長から一応まず説明いたさせます。
【次の発言】 個人消費は、今度の改定見通しにおきましては、八兆七千億円といたしたわけでございます。それから設備投資が三兆七千五百億、それから国民生産は十六兆五千四百億でございまして、輸出が四十二億六千万ドル、輸入が四十九億六千万ドル、大体個人消費は三十五年度に対して一三・五%、設備投資が二三%、それから国民生産が名目で一三……

第39回国会 予算委員会 第4号(1961/10/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 成長率が非常に高過ぎたということは、先ほど来総理の言われておる通りでございまして、その結果、現在のような貿易収支の上におきましても、あるいは諸般の経済事情の上にいろいろなひずみを起こして参ったわけでございます。従いまして、今回いろいろな政策をとりましてこれを押えていく、そうしてできるだけ成長率を低目にもっていかなければならぬことに、結果としてはなっております。しかしながら、われわれとして、少なくも今日とっております政策というのは、今までの非常な過熱してきた状態を押えておるのでありますから、従ってその押えがきいて参りますれば、今までのような勢いで成長していかないということだけは事……

第39回国会 予算委員会 第5号(1961/10/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 所得倍増計画といわれております高度成長政策を推進して参り、これが安定的に成長して、将来日本の経済がりっぱな調和を遂げますことは望ましいことでございますが、それにあたりまして、やはり物価の問題は非常に重要だと思います。特に物価が著しく高騰をするというような状況になりますれば、経済発展の段階において、諸般の阻害的要素が起こってくるということにもなると思われます。従って政府としては、物価が安定的に進んでいくということが一番望ましい。ただ経済が成長しております過程において、全然若干でも上がらないかといえば、上がらないわけではないわけです。それはしかしどの程度までならいいかという問題は、……

第39回国会 予算委員会 第6号(1961/10/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 お話のように、この数年若干の物価の値上がりを見ております。そこで本年度のことでございますが、昨年度の平均から見ますと、八月でもって六・五、それから四月から八月までの値上がりを見ますと四・七ぐらいな値上がりになっておるわけでありまして、企画庁が立てました予想よりは、正直に申しまして、だいぶん上回った状況になっておるわけであります。これは、むろん一般的な景気の上昇というような過程における影響からの現象もございますし、また集中豪雨等のために野菜等が著しく値上がりをしたということもございますし、またサービス料金その他が高騰をして参った、そのはね返りがこれに現われてきたというようなことも……

第39回国会 予算委員会 第7号(1961/10/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 一月見通しと、最近の中間の暫定的な試算でございますけれども、それとを申し上げたいと思います。  一月見通しにおきましては、輸出は四十三億二千、それに対しまして最近の暫定的な中間見積もりでは四十二億六千、輸入が一月見通しでは四十一億九千、それに対しまして暫定的な見積もりでは四十九億六千。そういたしまして、貿易収支におきまして一億三千万ドルのプラス、ところが暫定見積もりでは七億の赤になっております。それから貿易外収支では、一月見通しでは一億二千万ドルの赤でございますが、暫定見積もりでは一億八千万ドルの赤。経常収支において、一月見通しにおいては一千万ドルの黒でございますが、総合いたし……

第39回国会 予算委員会 第8号(1961/10/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 十月、十一月、十二月という三ヵ月どういうふうな見通しであるかということは、実は今申し上げることははなはだ困難かと思います。しかし今、信用状面から見た関係から言いますと、決して好転はしておらぬように思いますので、年内はやはり赤字が続いていくのではないかというふうに考えられます。
【次の発言】 ただいま申し上げましたように、十月は何千万ドルという赤字になりはしないか、あるいは十一月は何千万ドルになりはしないかということを申し上げることは、まだむずかしいと思います。しかし、今申し上げましたように、年内は赤字が続いていくということは考えられなければならぬと思います。

第40回国会 外務委員会 第21号(1962/04/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 昨晩、井手委員の御質問があるということを承りまして、実はどういう質問かと思いましたところが、非常に専門的な質問で、勉強をいたします余裕もございませんでしたから、事務当局からお答えさせることにいたします。

第40回国会 決算委員会 第22号(1962/04/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 東北開発会社の問題につきまして、問題を始終提起いたしましたことは、私としてもまことに残念でもあり、遺憾でもございます。同時に、この種会社がこういう状況でありますことは、国策会社もしくは公団その他全般の関係にも影響を及ぼします問題でございますから、従って、今後の問題については、私ども十分な関心を持って、事態に対処して参らなければならぬと考えております。  幸いにして、会社自身の再建につきましては、伊藤総裁のような有力な、民間の経験を持ち、しかも長年の財界における経験のみならず、そう申してはあれでありますけれども、清廉な剛直な方を得たのでありますから、この総裁を中心にして、完全にこ……

第40回国会 建設委員会 第3号(1962/02/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 水資源開発公団法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  水資源開発公団が昨年十一月に公布されまして以来、政府におきましてはその施行の準備を進めているのでありますが、水資源開発公団の業務の円滑な実施を確保するためには、公団に対する政府の出資、国や都道府県によって施行されている事業の公団への承継等につきまして、必要な規定の整備をはかる必要が認められるのであります。  これがこの法律案を提出する理由でありますが、次に改正案の内容の概略を御説明申し上げます。  第一点は、水資源開発公団の資本金を三億円とし、政府がその全額を出資するものとしたことであります。なお、将来公……

第40回国会 建設委員会 第7号(1962/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 水資源のこの審議会は、政府が計画しております関係について諮問をいたして、そうして御決定を願う。しかし同時に、水資源審議会自身もいろいろ意見を政府に対して進言することができるようになっておるのでございます。
【次の発言】 むろん水資源の開発に関して積極的にいろいろな御意見を出していただくということは適当なことだと思うのであります。
【次の発言】 いわゆるお話しのような三者構成的な意味で、需要者側、供給者側及び中立というような三者構成的な意味で選んだつもりでおります。
【次の発言】 むろん一応利根川水系と淀川水系をまず着手するのが適当ではないかという考え方で、審議会にいろいろ御諮問……

第40回国会 建設委員会 第8号(1962/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま水資源開発公団法の一部改正にあたりまして、附帯決議がございました。私といたしましては、十分その御趣旨を尊重いたしまして善処したいと思います。(拍手)

第40回国会 建設委員会 第21号(1962/04/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 こまかい日程については事務当局から御説明申し上げますけれども、三月三十一日でもって草案に対する各方面の御意向等が出ましたので、それらを取りまとめまして、国土総合開発審議会にかけて御審議を願っておるのでございまして、御審議の経過その他につきましては事務当局から御説明申し上げます。
【次の発言】 御承知の通り国土開発総合計画がだいぶおくれまして、その点は申しわけない次第でございますが、ここで国土総合開発計画ができますと、地方別のそれぞれの地域立法としての開発計画が現にございます。これらのものもある程度の調整と、それから審議会等については、国土総合開発審議会の部会等にするような方法に……

第40回国会 商工委員会 第2号(1962/01/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 四十国会の商工委員会の開会にあたりまして、私より所信を申し述べたいと思います。  昨年来実施して参りました景気調整策の効果は、ようやく経済の各分野に浸透し始め、国際収支面でも輸出入信用状収支はかなりの黒字を示すようになりましたが、経常収支はまだかなり大幅の赤字を続けている実情でありまして、わが国経済の当面の課題である国際収支の均衡回復のためには、今後も引き続き引き締めの基調を堅持して内需の抑制に努めるとともに、輸出の振興に特段の努力をする必要があります。  さきに政府が決定した昭和三十七年度の経済見通しでは、輸入を四十八億ドル程度に押え、輸出は四十七億ドル程度を達成することを前……

第40回国会 商工委員会 第6号(1962/02/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま議題となりました新産業都市建設促進法案の提案理由とその要旨を御説明申し上げます。  わが国の経済が近時目ざましい発展を遂げつつあることは御承知の通りでありますが、今後引き続いて、安定した経済成長を維持するためには、なお解決すべき幾多の課題をかかえているのでございます。  なかんずく、京浜、阪神等の既成の大工業地帯における人口及び産業の過度の集中は、いわゆる過大都市化の問題として、工業用水の枯渇や地盤沈下等生産面への弊害のみならず、住宅難、交通難等の生活面にまで深刻な弊害を惹起しつつあり、また既成工業地帯へのこの集中傾向は、同時に、それ以外の地域との間にいわゆる地域格差を……

第40回国会 商工委員会 第11号(1962/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 お話しのように、現在世界の経済的な状況というものは非常な大きな変動と申しますか、変化の時期でございます。従って、これに対応して参らなければならぬことは、日本の長期計画を立てます上に当然のことであります。従って、政府が十年のいわゆる成長計画を立てますときにも、むろんそういう問題について十分の配慮をしつつあること当然でございます。しかし、当面、昨年来の非常な行き過ぎを調整するということのために、特に輸出貿易の振興というのに現在重点が嵐かれておりますので、お話しのように、何かそれについて若干施策がおくれている、あるいは考えが足りないようなふうにも見られる点があろうかと思いますが、しか……

第40回国会 商工委員会 第12号(1962/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 物価問題につきましては、私は本年におきます非常に大きな問題だと思います。本年ばかりではなくて、長期に考えてみましても、経済成長の過程におきまして、物価が安定して参らなければ、経済成長の効果を減殺してしまうわけでありますから、この際経済成長政策を推進して参るとすれば、当然物価問題というものは重要な問題として取り上げて参らなければなりませんし、その関連におきまして国民生活研究所法案を提出しておるようなわけであります。企画庁としてはこの問題に相当熱意を入れて取り組んで参るつもりでありますが、ただ御承知の通り、物価問題というものは非常に広範な関係を持っておりまして、何かたった一つのもの……

第40回国会 商工委員会 第16号(1962/03/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御答弁申し上げます前に、エカフェの議長を引き受けておりますので、やむを得ず御審議に支障を来たしておりますことをおわび申し上げたいと思います。  物価の総合対策ということには、各省の意見を聞きまして、われわれとしては作ったわけでございます。むろんそういう総合対策というものが、一ぺんの会合で決定するとはわれわれも考えておりません。従って、先般経済閣僚懇談会をやりまして、さらに経済閣僚の方々の御意見を伺いまして、そうしてその御意見も考えながら作ったわけでございまして、実は明日午後経済閣僚懇談会をやりまして、最終的に決定した案をかけるつもりでおるわけでございます。その上でさらに閣議の承……

第40回国会 商工委員会 第31号(1962/04/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 この法律が制定されますことは、消費者行政の上において適切でございまして、ただいま御指摘のございましたように、不当な広告により特に射幸心等を刺激して、そうして不当に購買力をあおるというようなことは、健全な消費者の立場を害することむろんでございまして、私どもはその点から申しましても適切だと思います。また、不当な広告を誇大にいたすことによりまして、コストにも影響する、広告費が非常に大きいウエートを占めるというようなことも考えられるわけでございますが、ただ、その点が一体どの程度に商品価格の中に反映してくるかということにつきましては、ただいま検討をいたしておりますので、今まで完全な数字は……

第40回国会 商工委員会 第35号(1962/04/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知の通り、経済基金が出発いたしたのが昨年の三月でございまして、その後ごく少数の人でやっております。申し込み等を受けて、それが調査等をいたしました結果として、現実に出しましたものは、まだ三つでございます。従って、現実に処置したもの自身が数が少ないわけでございますから、成績が上がっていないようでございますが、続々申し込みはたくさんございますので、さらにこれを十分審査をいたしました上で、今後の活躍を期して参りたい、こう考えておるのでございます。何といたしましても、理事二人ではこの職責を全うし得ない点もございますし、そういう意味において、今回理事をふやしていただくことにお願いをいた……

第40回国会 商工委員会 第36号(1962/04/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま御可決になりました新産業都市建設促進法案に対する附帯決議につきましては、できる限りこの御決議の趣旨を尊重いたしまして、本法案の運用に努力して参りたいと考えております。(拍手)

第40回国会 大蔵委員会 第25号(1962/03/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 二月の数字がまだ出ないものですからわかりませんけれども、しかし電力の消費その他から見ますと、やはり一月の横ばい程度というふうに見られるのでございますが、もう数日しますと出てくると思います。
【次の発言】 率直に申して、非常にむずかしい問題だと思うのでございますけれども、一方では金融が引き締められておる。従って原料で持っておりますよりも、あるいは製品にしてそれを金融化する、あるいは在庫金融をする、あるいは販売をするということによって金融の道をつけていくということも私はかなりの理由があろうかと思います。そのほかに、やはり全体として何となくまだ全体の景気動向に対して、一般の引き締まり……

第40回国会 大蔵委員会 第38号(1962/05/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今御質問のありました木村禧八郎氏の質問に対する私の返事というものは、大体今御指摘のようなことでございまして、私の見方だけが正しいとは申さない。いろいろな見方がございましょうから、そういうものは十分検討はいたしますけれども、私としてはそういう見方をいたしております。
【次の発言】 先般三十七年度の経済見通しを立てましたときに、輸出四十七億ドル、輸入四十八億ドル、そうしてそれが年間一億ドルの差でいく、しかし十一月には均衡を達成する、しかし年間では一億ドルの赤になる。これが当時の努力目標であったわけでありまして、従って、輸出入通常貿易の収支を目標として私どもはそれを策定いたしたのでご……

第40回国会 内閣委員会 第3号(1962/02/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 経済企画庁設置法の・一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  最近におきます産業の開発、発展と都市人口の増加に伴い、用水を必要とする地域に対する水の供給を確保することが肝要となって参りましたので、前国会におきまして、水資源を総合的に開発し、利用の合理化を推進することを目途とする水資源開発促進法及び水資源開発公団法の成立を見たのであります。  これらの法律に基づく事務は、昭和三十七年度以降急速に増大することが予想されるのでありますが、元来水の問題は、開発面におきましても、利用面におきましても、関連する分野が多方面にわたります関係上、その行政は、きわめて重要かつ複雑な……

第40回国会 内閣委員会 第21号(1962/03/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知の通り、昨年の臨時国会におきまして、水資源開発促進法が通過いたしました。同時に、水資源開発公団法が成立いたしまして、それに伴いまして、それぞれ水資源の計画を審議いたします審議会も発足いたしますし、あるいは公団も来月には発足することになるわけでございます。従いまして、企画庁といたしましても、それらの計画を立案、策定し、また、公団等を監督して参りますためにも、相当重要な仕事でございますので、一局を設けてこの衝に当たるということが適当と思いまして、今回の設置法の改正案を提案した次第でございます。従って、とりあえず現在の水資源開発につきましては、利根川水系並びに淀川水系の指定を先……

第40回国会 内閣委員会 第22号(1962/03/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のように、ただいま局の新設あるいは定員の増加というものを極力行政管理庁でも押えております。私どももその趣旨に沿いますことは、これは当然でございまして、行政を阻害しない限りにおいては、できるだけその趣旨に沿って参りたい、こう思っております。審議官は、御承知の通り、定員五名でございまして、各省から出向していただいております。企画庁の仕事には相当審議会等がございますので、従って、それぞれの審議会を担当するというような部面等もございますから、必ずしも五名が私ども多いとは考えておりません。しかし、今回のような場合におきまして、局を新設します以上は、できるだけ省内の人員を整理し、そし……

第40回国会 内閣委員会 第23号(1962/04/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 水資源局設置の御審議の最中に、いかなる意味におきましても、そういう記事が出ましたことについては、私としてはまことに申しわけないことだと思いますし、残念に思っておるのでございます。  御承知の通り、企画庁の人事は、今日各省の人々を出向の形で迎えるのが大部分でございまして、今日までの段階では、まだ企画庁プロパーの出身者というものの数も少のうございます。従って、そういう面につきまして、おのおの各省庁におかれまして、いろいろ企画庁がそういうような局を作り、あるいは今回は審議官を二人減らすことになっております。そういたしますと、どの省から出ておる審議官を減らすかということは、各省庁にとっ……

第40回国会 予算委員会 第2号(1962/01/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 公共料金につきましては、昨年三月七日の閣議了解がございまして、さらに七月二十五日それを再確認いたしたのでございまして、その確認は、公共料金の引き上げについては、できるだけ抑制の態度をとって進んでいく、こういうことで進んでおるわけでございます。ただ、しかし、その際に、やむを得ざるものについては例外として認めるというのが七月二十五日についております。このやむを得ざるという意味は、将来の輸送関係の増強でありますとか、あるいは公衆衛生関係等におきまして、衛生上国民の健康に影響を与えるというような、そういう施設を改良していかなければならぬというようなものにつきましては、将来の問題としてや……

第40回国会 予算委員会 第3号(1962/01/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 本年度国際収支を合わせて参りますことは、一つの大きな命題でございますが、同時に現在起こっております物価の騰貴というものを押えて参らなければならぬのでございまして、その点は卸売物価の場合でも同じでございますが、特に国民の日常生活に影響のございます消費者物価の高騰に対しては、それが著しいだけになおさらわれわれは強力な手を打って参らなければならぬと思うのでございます。来年度の予想におきまして、二・八程度の消費者物価の上昇を見ざるを得ないような予想をいたしたことは残念でございますが、できるだけその以下にとどめるように諸般の施策を考えていくべきだと考えておるのでございまして、御質問のござ……

第40回国会 予算委員会 第4号(1962/01/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 価格形成の中で、流通機構の問題というのは、特に生鮮食料品等については大きいことはむろんでございまして、従って、その流通機構をどうするか、それから輸送関係をどうするかということは、重要な問題だと思います。われわれとして、そういう点を十分改善していかなければならぬという建前において、それぞれ主管官庁の方の御考察を願い、そうして案を立てていただくようにいたしておるのでございまして、われわれとしては、そういうことが促進されるように、また、価格形成の中でそういう点が非常に重要だということを指摘して、それぞれの主管官庁の御考慮を願うことにいたしておるわけでございます。

第40回国会 予算委員会 第5号(1962/02/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 大体食い違いはないはずでありまして、私が見ておりますところは、大体通産大臣が見ておられるところと同じでありまして、伺っておりましても、大蔵大臣も食いつぶした、こう言われたかどうかは知りませんけれども、おそらく感触から言えば大した違いがないと、私ども心得ておるわけでございます。御承知の通り昨年の七、八月まで、原材料の在庫というものがそう多くなかったのじゃないかという一応の予想を、実はいたしておったわけでございますけれども、その後の状況を見ておりますと、御承知の通り港湾荷役等も非常に困難でありまして、従って通関実績等に表われておりますものから見まして、機械類が非常に多かった、原材料……

第40回国会 予算委員会 第9号(1962/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 将来のエネルギー問題につきましては、日本の産業の発展上非常に重要な問題でございまして、御承知の通り、所得倍増計画の中におきましても、エネルギーの問題について、昭和四十五年におけるエネルギーの状況を一応きめておるわけでございまして、先ほど国産石炭につきましては、五千五百万トンということを通産大臣から申し上げましたが、四十五年におきましては、水力で九百十九億キロワット・アワー、それから石炭については八千四百六十四万トン、そのうち日本で生産するのは五玉五百万トンと一応きめております。また、石油については九千八百三十三万一五千キロリットルというようなことでありまして、大体その構成比率を……

第40回国会 予算委員会 第10号(1962/02/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 大体三十六年が、鉱工業生産におきまして、三十五年に比べまして一九%くらいの水準増になっております。内訳を申しますと、機械工業が三一%、鉄鋼業が二五%、非鉄金風一六%程度でございます。そこで、今後の三十七年度の予想をいたすわけでございますが、御承知の通り抑制政策をやっておりますので、むろん今までのような伸びを期待するわけにはいきませんし、むしろある時期には、生産そのものが低下するという状態も起こってくると思います。従いまして、年間を通じてどの程度に予想をするかということは非常に困難な問題でございますが、われわれ全般的な経済の抑制政策をやっております上から見まして、大体五%半ぐらい……

第40回国会 予算委員会 第12号(1962/02/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 三十二年の四月に法律が制定されまして、その以後の審議会の活動等についての御質問でございますが、三十三年度中に、台風常襲地帯の指定、それから災害防除事業の指定というものについての審議をいたしました。なお、災害防除事業五カ年計画につきましては主務省において立案するように努力していくということで進めて参ったわけでございまして、三十四年におきましても、その方針を迫って、そうして審議会におきましても常襲地帯の追加指定その他を行なって参ったわけでございます。ところが、御承知のように、その後伊勢湾台風なりあるいは伊豆の風水害なりが起こりまして、その方に非常に問題が多かったものでございますから……

第40回国会 予算委員会 第16号(1962/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま石田委員のお話のように、世界の各地におきましてブロック化と申しますか、経済の共同的な行為によって結合をしていこうという動きが相当活発でございますし、しかもそれが着々緒についておる。特にEECのごときは第二段階に入りまして、農業政策等につきましても打ち合わせていくという段階になっております。こういうような広域的な経済の結合になって参ります場合に、日本といたしましてもそれに対処して参らなければならぬと思います。特にそれらの広域経済圏と域外との関係、域外における日本の競争というような問題についても、今後問題がいろいろ起こってくると思います。日本といたしましては今日東洋に位置を……

第40回国会 予算委員会 第17号(1962/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 季節変動を入れまして三・八上がったということは、実は予想以上に生産が好調を続けておるというふうに感ぜざるを得ないのでございまして、ただ、季節変動の問題については、若干、過去の数字と申しますか、後ほど事務的に説明してもよろしゅうございますけれども、正確を欠くものがありはしないかというところも見られるわけでございまして、そのままそれをとっていいかどうかということはございますが、しかし、それにしても、大勢から見て、まだ生産活動が相当旺盛だというふうには見ざるを得ない、こういうことでございます。
【次の発言】 今の趨勢では、一月の状況があるいは横ばい程度に続いていくのじゃないかと見ざる……


30期(1963/11/21〜)

第49回国会 商工委員会 第1号(1965/07/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 去る六月経済企画庁長官に就任いたしました。重大な時期でございますので、皆さまとともに、また、皆さまの御支援によってこの難局を切り抜けてまいりたいと思いますので、どうぞよろしく御支援を賜わりたいと思います。  最近におきます経済情勢を見ますと、輸出が引き続き顕著な拡大を示しております反面、国内の経済動向は停滞を続け、容易に回復のきざしを見せておりません。すなわち、需給バランスの改善がおくれて商品市況も好転の様子が見られず、企業の経営状況も悪化を続けております。また、倒産件数はなお高水準にあり、株式市況も依然、低迷から脱し得ないなど経済各分野に深刻な様相が続いております。  このよ……

第49回国会 商工委員会 第2号(1965/08/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 経済というものはやはり非常に消極的であってはならぬので、消極的であれば縮小されていく。ですから拡大されることは当然のことなんですね。ただ今日の経済というものは、国際経済の中にあって国際貿易の関係もございますし、いろいろその影響もこうなるわけで、同時に国内経済においても、同じ拡大をはかるのでも、一部の産業だけが非常に伸びていくというようなことでなしに、均衡した発展をしなければならない。そういう意味では安定成長という意味であって、決して拡大を否定していくというわけでは毛頭ないので、あくまでも均衡ある拡大であればよろしいし、それから経済がよく何%でなければいかぬとか言うのですが、しか……

第49回国会 予算委員会 第2号(1965/08/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 いま御質問のございました安定成長という問題につきましては、御承知のように、安定成長に今日の事態ではすぐ乗せていくわけには私はいかない。やはり今日の不況対策をやりまして、そうして大蔵大臣の言われましたように、ある程度民間事業の浮揚力、事業力を上げまして、そうして、その線の上で安定成長の路線に乗せていかなければならぬと思います。安定成長は、むろん今日までの所得倍増計画において起こりました種々のゆがみ、ひずみというようなものがないような成長が望ましいことであって、それが安定成長だ。したがって、パーセンテージだけで私は議論をすることは間違う場合が非常に多いんじゃないか。国際経済の中にあ……

第49回国会 予算委員会 第3号(1965/08/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般行ないました景気対策というもの、それをさらにてこ入れする必要があるかというと、私は現在それを考えておらぬのでございまして、一つの新聞が何かそういうことを考えているように言われましたのは誤りでございます。むろん企画庁としては、いろいろの試算をしておりますけれども、私の考え方からいたしますと、景気刺激というもの、経済界の実態というものは単に数字的な問題だけでなしに、経済の動きというのは、人心の帰趨というものが非常に大きく経済運営の上に反映してくると私は思う。したがいまして、ちびりちびり、少しずつ金を出してまいりますと、かりに最後の総額が先般出しましたような二千百億ぐらいなものに……

第49回国会 予算委員会 第4号(1965/08/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 いま大蔵大臣の言われましたように、諸般の実施いたしました政策が効果をぼつぼつ秋口からあげてくるだろうと思います。したがって、われわれとしては暮れぐらいまでに相当の効果があがるんじゃないか、こう考えておりますけれども、これはもうそういうふうに努力してまいるよりほかしようがないので、私どもとしては、秋、秋といって、それが十一月の末であるか、暮れといって十二月の一日かというようなふうに、厳密に解釈するわけにもこれはいかぬものですから、思想的には大体同じ解釈と御了承いただいてけっこうです。
【次の発言】 経企庁は、本年度の通算した成長率が幾らだという公式的なものをまだきめておりません。……

第51回国会 運輸委員会 第11号(1966/02/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 お説のように、公共料金全体について考えてみましても、たとえばストップをする、押えるということ自体は、国鉄経理に何らの改善を加えておらぬと思うのです。ただ乗客の運賃あるいは貨物運賃の値上げを一年延ばしたというにすぎない。したがって、その間に国鉄内におきます資金の運用からくる利率なり、あるいはその他の経費なりというものがかさんでくることは当然なことでございます。ですから、ただストップをしただけでは赤字幅が増大していく。そこで、ストップをすれば、やはりその原因を探究して、改善を加えるべきものは改善を加えて、あるいは新しい観点に立って再検討するなり何かして、そのストップ期間中に諸般の問……

第51回国会 運輸委員会 第13号(1966/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御指摘の日時をいまはっきり記憶いたしておりませんから、あるいは間違ったところが出るかもしれませんが、私は公共料金その他全般の物価の問題を考えてみまして、米価は一月から上げる。その他の問題も若干ございましたけれども、それは別として米価は上げる。国鉄を上げざるを得ない場合には四月。それから郵便料金――電話のほうは来年でけっこうで、本年はやらないのですが、郵便料金は、相当な赤字が出てまいりますので、十月くらい。こういうことで、ただその間に四月になりますと、昨年の四月の消費者物価の値上がりの上に、教育費の高騰というのが非常に大きなウエートを占めている。そうして四月にまた大学はじめ学校の……

第51回国会 決算委員会 第18号(1966/04/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま議題となっております経済企画庁の昭和三十九年度の決算につきまして、御説明申し上げます。  経済企画庁の歳出予算額は、当初予算額百五十六億六千二百四十七万五千円でありますが、予算補正追加額二千百七十八万五千円、予算補正修正減少額四億九千六百十一万四千円、各省所管の一般会計への移しかえ額六十一億八千百十万一千円、差し引き六十六億五千五百四十三万円の減少額がありますので、九十億七百四万五千円となっております。  歳出予算現額は、歳出予算額九十億七百四万五千円、前年度繰り越し額三億六千七百六十六万六千円、予備費使用額四千万円、移用増加額八百万円、合計九十四億二千二百七十一万一千……

第51回国会 決算委員会 第28号(1966/06/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 日本の経済を立てます上において、貿易を拡大していくということは当然やらなければならぬ。したがいまして、中共との貿易も将来やはり拡大していくことが望ましいことでございまして、そういう意味からいって、新長期経済計画は経済審議会に諮問をいたしておりますから、委員の皆さまのお考え、衆知を集めてつくられる案も、おそらくそういう方向に行くのじゃないか、こう考えます。

第51回国会 建設委員会 第20号(1966/04/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま御提案の本法の趣旨につきましては、政府としても異存はございません。  なお、できましたら企画庁としては最大の努力をいたしまして善処いたす方針でございます。

第51回国会 社会労働委員会 第26号(1966/04/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今度の中期経済計画は、大体目標として、ただいまおあげになった四つの点とわれわれも思っております。ただ前三つのほうは、経済そのものに直接関係しておりますから、あるいは柱からいえば三つが二つになるかどうか、そういうような変化はございましょうが、大体そういうようなことになっております。
【次の発言】 経済計画を考えてまいります場合に、経済というのは機械だけが動かすだけではなくて、人が動かすものでございますから、ことに日本の今後の状況を私なりに、推算してみますると、必ずしも労働力過剰だという状態が続いていくということではないと思います。したがって、労働力の配置関係というものを考えなけれ……

第51回国会 商工委員会 第5号(1966/02/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 当面の経済運営の基本的な考え方につきましては、先般の経済演説におきまして明らかにいたしたところでございますが、本委員会において、重ねて所信の一端を申し述べたいと存じます。  昨年のわが国経済は、従来にない深刻な不況に終始し、しかも、その中にありまして依然消費者物価は上昇を続けました。政府は、昭和四十一年の経済運営にあたりましては、不況の克服と消費者物価の安定を当面する最も緊要な政策課題とし、これに積極的に取り組んでまいる所存でございます。  不況の問題につきましては、政府及び民間経済界におきまして、それぞれの立場から、有効需要の拡大、需給バランスの改善、企業の体質改善、中小企業……

第51回国会 商工委員会 第43号(1966/06/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 せんだって大阪へ参りましたときに、記者諸君からこの万博への中共参加についてどういう考えでいるかということでございましたから、私は、手続上の問題は別にしまして、中共が、日本でやります以上はやはりできるだけ参加していくことが望ましいことであって、同時に、それについていろいろな支障が起こった場合には、そういう国々も万博の精神からいってオリンピックと同じようにできるだけ説得をして、そして円満に各種の国が参加するように努力することが、日本として必要ではないかということを申したわけであります。
【次の発言】 万国博覧会が開かれますについて、日本経済が万国博覧会を中心にして一つの新しい躍進の……

第51回国会 商工委員会 第46号(1966/06/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 北陸電力の問題は、まだ通産省で通産行政の上で御検討になっておりまして、私どもにまいっておりません。御相談がありますれば、われわれも物価問題その他の立場から検討してみたい、こういうふうに考えております。将来の問題としては、現状のままにおいてできるだけ広域運営をしていただいて、諸種の事情の違ったところを調整していただくのが適当ではないかと思いますし、電力問題の根本については今後大きな問題として十分検討していかなければならぬ、こういうふうに考えております。
【次の発言】 電力問題はわが国産業の基礎的な問題でございますので、将来長くこの問題は十分な検討をしてやっていかなければならぬ問題……

第51回国会 石炭対策特別委員会 第18号(1966/06/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 具体的な数字的な計算を申し上げることは非常に無理だと思うのですけれども、大局に立って計算的な考え方で問題を判断していきますと、御承知のように、日本の工業がある一部の地方に集中するということは、それから派生しますただいま御指摘のようないろいろな過度の人口集中、それに伴います生活環境の整備もしくは文化的施設の点等々、非常に困難な問題が起こってまいりまして、多賀谷委員のお話のように、それを是正するためにあとから追っかけてやっているというのが、残念ながらいままでの実情だと思います。  しかし、それでは相ならぬので、日本の経済がほんとうに総合的に動いてまいりますためには、地域経済の充実と……

第51回国会 大蔵委員会 第6号(1965/12/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今日の不況が予想外に深刻になったと申しますか、長引いてきたと申しますか、あるいは回復がおそいということは、これはやはり私は、長年経済成長の中ででき上がったいろいろなゆがみ、ひずみというものが、現実にここにいろいろな形で作用をしてきた、こういうことがその大きな原因だと思います。したがって、いわゆる構造上というようなことばで言われておるとおり、構造上からきた問題でありまして、たとえば非常に設備投資が大きく行なわれ、推進されましたが、しかし、その設備投資が今日稼働しているかといえば、稼働率というのは非常にわずかな稼働率である。しかも設備投資による近代化その他が、大きな原料工業その他と……

第51回国会 大蔵委員会 第48号(1966/06/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 総裁の問題につきましては、むろん渡辺君が世銀の理事として東南アジアの各国を代表して世銀へ入っておられる。したがって、東南アジアの各国の代表の方々は、渡辺君の人物、識見、また世銀における働きを十分見ておられるわけであります。その意味におきまして、渡辺君に対する評価は非常に高かったと思います。同時に、日本が――私は訓令をいただきまして、本店は東京、総裁は逆に日本以外のところからという訓令を持って出たわけです。いろいろお話してみますと、やはり日本はアジア開銀から金を借りないのですね。借りない立場にある。ですから、そういうところから総裁が出るほうが、本店の所在地よりも運営上適当なんじゃ……

第51回国会 大蔵委員会 第50号(1966/06/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 いまお話の点は、私の答弁をあるいはお聞き違いになっているかと思います。私は、明らかに、一昨日かも申し上げましたように、訓令として、東京に本店を招致すべしという訓令をもらっていったのですから、私はその訓令違反の行動をするわけにはまいりません。したがって、本店を東京に招致すべく全力をあげてマニラにおいて活動をいたしたのでございます。
【次の発言】 私についてまいりました各随員は、全部全力をあげて努力いたしました。したがって、結果がもし不適当であったとすれば、それを活動するようにする私の力の及ばなかったところ、こう思わざるを得ません。

第51回国会 内閣委員会 第5号(1966/02/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま議題となりました経済企画庁設置法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  政府は、四十年度に成立を見た山村振興法に基づきまして、経済的文化的諸条件においてきわめて後進的な地位にある山村の経済力の培養と住民の福祉の向上をはかるため、経済企画庁に山村振興課を置き、諸般の施策を講じつつありますが、四十一年度以降は、事業の実施が本格化し、事務量も増大するものと予想されております。このため、山村振興法の施行に関する事務を円滑に処理するには、山村振興に特に関連の多い農林行政に経験の深い者をこれに当たらせる必要があると考えられますので、農林省の定員三人を、経済企画庁に……

第51回国会 内閣委員会 第8号(1966/02/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 山村振興法ができますときに、山村をどういう範囲内にきめるかということは、相当重要な問題であると思います。当時の委員会の審議の経過から、あるいは委員長等の御報告から見て、林野率を相当重く見る、七五%ぐらいに見るのが適当じゃないかというような御意見もあったように思われますので、現在のような政令になったわけでございますけれども、将来これが運用をされていく場合に、いまのお話しのような問題があるいは出てくるかと思います。そういうような場合には、さらに検討をしていくことになろうと思いますが、一応、御審議の経過その他から見て、いま申し上げたような政令になったわけでございます。

第51回国会 内閣委員会 第16号(1966/03/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私ども公共料金を扱っておりまして、いろいろな問題に考えさせられるところが非常に多いわけです。ただいま伊能委員のお話のありましたように、たとえば従来の例から見ますと、非常に合理化をやっておる、そしてその結果が黒字になった、非常な放漫な経営をやって赤字になって、赤字になったから値上げをする、合理化をやって非常に企業努力をしたという人に対してボーナスが出ないというような形になることは、私は、経営の実態からいっても、また政府の政策からいっても、必ずしも妥当だとは思いません。したがって、何らかの形で、たとえばキロ当たりの収入と労働者の数、そういうものを基準にして、合理化が進んでいるのだ、……

第51回国会 物価問題等に関する特別委員会 第4号(1966/02/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回衆議院内に物価問題特別委員会ができまして、そして真剣な御討議をいただくことになりました。私ども物価問題に対して努力をいたしておる者にとりましては、まことに幸いなことでございまして、どうぞよろしく今後皆さま方の御協力をお願いいたします。  消費者物価安定の基本的な考え方につきましては、すでに、先般の経済演説におきまして明らかにいたしたところでございますが、本委員会におきまして重ねて所信の一端を申し述べたいと存じております。  今日、不況下にありましても、消費者物価は依然根強い騰勢を続けております。消費者物価を早期に安定に導きますことは、不況の克服とともに、当面する最も緊要な政……

第51回国会 物価問題等に関する特別委員会 第12号(1966/04/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 日本の金利は今日でも高いが、過去から見ましても、趨勢的に、戦前でも世界のうちで高金利の国であったわけでありまして、その原因は、やはり明治の時代になりまして急激な産業の膨張と申しますか、諸般の統一国家としての体制を整えるというような問題について、非常に大きな資金を必要とした。それにもかかわらず、御承知のとおり封建時代から引き継いできた経済ですから、必ずしも十分な蓄積があったとはいえないと思います。そういうようなことで、いわゆる資金量の不足と申しますか、蓄積が十分でなくて、そして使うほうが大きいというようなところに、万年のいわゆる金利高というものが起こってきておったのではないか。そ……

第51回国会 物価問題等に関する特別委員会 第14号(1966/05/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回、経済審議会に対しまして、総理から、中期経済計画廃止後の新しい計画について諮問をされました。その諮問の趣旨というものは、いま村山委員がお述べになりましたようなことでございまして、私どもも大体村山委員の御趣旨と同じように、従来のように数字的な組み立てをもって非常にがっちりしたものをつくってしまうと、その数字に縛られて身動きもならぬようなことにもなってくる、むしろ政策を優先して、そしてその政策遂行のために数字がそれを助けていく、こういう方向で計画が実施されなければならぬと思うのでございます。したがって、諮問の趣旨にもそういうことをうたって、そして政府の考え方を述べておりますと同……

第51回国会 物価問題等に関する特別委員会 第15号(1966/06/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 山本委員からるるいろいろお話がございました。山本委員は、理論的に自由主義経済の基盤に立ってやるならば、需要供給の関係で物価は一任したらいいじゃないかというのが終局の御議論だと思います。  私は、自由主義経済というものは、相当現在において変貌している、あるいは自由主義経済という考え方の上に立ちながら、問題が変わりつつある、したがって、過去のいわゆるレッセフェール時代のような、自由主義というものが一般的に経済の原則を全部左右しているのではないのじゃないか。それは、御承知のように、過去のあれから何が変わっているかといえば、私は、大きく言えば、やはり国際競争力というか、一国経済が国際経……

第51回国会 物価問題等に関する特別委員会 第16号(1966/06/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今日の物価問題が起こりましたのは、いま児玉委員のお話のありましたように、構造上の諸種の問題から一般的に起こってきたのでありまして、米価そのものもその範疇から除かれておる問題ではございません。したがいまして、農業の構造改革なりあるいは生産性の向上なりにつとめていくことによって労働賃金の吸収をするというようなことが、過去において必ずしも十分でなかったという点にも相当な問題がございます。物価問題懇談会のこの政府に対する建議も、そういうこと自体が前提になっておると私は思うのでありまして、各種の問題を取り上げられて、それぞれ新たなる観点に立って問題の提起をされておりますけれども、それは、……

第51回国会 予算委員会 第1号(1965/12/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般会議に参りまして、本店が決定しましたあと、各国の代表が寄りまして、いろいろ話し合いがございましたけれども、多くの国は、本店がフィリピンにきまった以上、当然日本が総裁を出すべきじゃないだろうかというような意見でございます。ただ、あの投票の間におきまして、これらの問題についてフィリピンと話し合いをしたような国がございます。したがって、それらの国々は、必ずしも今日の状態ですぐに日本に賛成するかどうかということについては、若干の疑問がございます。したがって、これらの問題については、今後十分日本としても各国と接触をしながら、日本が出す場合の準備をしなければならぬのではないか、こう思っ……

第51回国会 予算委員会 第2号(1965/12/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今日どうして景気が悪いのかといえば、構造的な問題であって、循環的なものではないということは、今日みんなの一致した見解でございます。御承知のように、本年度は予想以上に景気が悪くなった。そして引き締め解除をやってまいりましたにかかわらず、景気がさらに悪くなってきたというのは、全くいま申し上げたような構造上の問題があるからでございます。したがって、今後景気を回復してまいるということには相当な努力を必要とするのでありまして、七月二十七日の、御承知のとおり、政府政策会議におきます二千百億円の財投その他の政府需要を喚起する方法をとりまして、私ども当時あの時点において、これらの施策をやります……

第51回国会 予算委員会 第3号(1965/12/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 いまいろいろな条件が変化しておりますし、また、きめていかなければならないいろいろな条件がございますので、はっきりしたことは申しにくいと思います。
【次の発言】 私は申さなかった、大蔵大臣が言われたと思います。
【次の発言】 中期経済計画は、かねて申し上げておりますとおり、いろいろ直さなければならぬ点がたくさんございます。したがって、それを将来にわたって検討してまいりますけれども、現在においてはいろいろファクターが変動しつつあるときでございます。したがって、いま直ちに検討をして直すという段階ではないと思いまして、将来適当の時期に直す、こういうことで考えておるわけでございます。

第51回国会 予算委員会 第4号(1965/12/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 全都市勤労者世帯の実収入で申し上げます。  名目で、四十年の一月から六月までが七・六%アップ、四十年の七月か八・五%アップ、八月が八・三%アップ、九月が七・五%アップ。実質で、一―六月がマイナス〇・四、それから七月が〇・六です。マイナスじゃございません。八月が〇・七、それから九月がマイナス一、大体こういう数字です。
【次の発言】 消費支出のほうは、四十年の一月から六月まで、名目で六・六でございます。それから四十年の七月八・二、四十年八月七・九、四十年九月七・四、三十九年は、大体名目で一〇%ということです。ですから下がっております。それから実質でいきまして、四十年の一―六月がマイ……

第51回国会 予算委員会 第6号(1966/02/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 物価の今日のような状況、まことに遺憾でございまして、これに取り組んで安定をさせるということは、西村委員と同じような考え方で私も決意を持ってこれに当たってまいるつもりでございます。したがいまして、その間におきましては、あるいは抵抗もあるだろうと思いますけれども、それらを排除しながら、できるだけ私としては全力をあげてやってまいりたいと思います。  今日、物価高になった、不景気でありながら物価高になったという原因は、いま西村委員が御指摘になりましたように、主として構造上の問題から第一点はきておると思います。したがって、この構造上の問題を解決しなければならぬのでございまして、今回の予算……

第51回国会 予算委員会 第7号(1966/02/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 五・五%をきめましたのは、必ずしも個々の物価を積み上げたわけではございません。本会議等でしばしば御説明申し上げましたように、来年度に移行します場合に、本年度と来年度とのげたが、三十九年度と四十年度とのげたから比べますと一%ぐらい下がっておりますから、かりに七・七%なり七・五%とした場合に、それからくる影響として一%は下がる。そのほかに一%ぐらいはわれわれが努力目標としていくわけであります。したがって、その努力によりまして、五・五%というものをわれわれは目標として立てているわけでございます。したがって、そういうような今年の物価情勢にかんがみまして、われわれが押えるものは押え、ある……

第51回国会 予算委員会 第8号(1966/02/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 消費者物価指数の統計は、御承知のとおり、基準年度を五年ぐらいにしまして、そして改定していくことが適当じゃないかと考えられるのでございまして、その点に対しては検討をいたしております。  なお、消費者物価の中のウエートにつきましても、生活様式がいろいろ変わってまいりますような場合には、そのウエートが変化してまいりますので、それらの問題についても検討していく必要があるのではないか、こう考えております。ただし、まだそれは検討してみようという段階でございまして、そのものを全体変えて試算をするという段階には至っておりません。
【次の発言】 CPIの統計については、総理府の統計局で大体五年ご……

第51回国会 予算委員会 第9号(1966/02/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 大体国民所得一二%ということでございます。
【次の発言】 大体お話のように八〇%であります。
【次の発言】 詳しいことを申し上げますと、勤労所得で一二・六%、それから農林水産になりますと五・三%ぐらいの伸びでございます。個人業種所得の。大体そういうところでございます。そこで必ずしも個々の単位が一二%伸びるというのではないのでございます。
【次の発言】 いまのは総数の収入から申して割ったわけでして、その中には人数もございますし、あるいは生産性の問題もあるし、業種の問題もございますし、いろいろ違いますから、全体として一二%のベースアップをしたらいいのだということにはならぬのでござい……

第51回国会 予算委員会 第10号(1966/02/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私、承知しておりません。
【次の発言】 一々の繊維の相場あるいはその採算ということについて存じておりません。しかし、繊維工業そのものが不況であるということは私も承知しておりますし、過去の倒産件数を見ましても、金属産業、繊維、それから土建というのは一番大きく倒産しておりますので、そういう実態から見て、私はそうだと思います。
【次の発言】 おそらく流通過程におけるいろいろな問題があると思います。したがいまして、これらの原因というのは一つではないと思います。あるいは生産性の問題もございましょうし、あるいは流通過程の上の問題もあると思います。加工した場合の加工賃、その他加工に要する費用……

第51回国会 予算委員会 第11号(1966/02/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御質問の第一点は、四十一年度の予算の中に推計される振りかえ所得がどのくらいになっているかと、こういうことであります。一兆五千七百億、そして六・三%、こういうふうな推計になっております。  それから第二の御質問は、今後新推計をもちまして、大体三月末には新推計が整いますので、それをもちまして長期の見通し、経済運営の指針としてまいるつもりでございますが、約四、五ヵ月はかかると思いますので、でき上がりますのは夏ごろになるのじゃないか、こう思っております。その点御了承いただきたいと思います。  同時に、その内容につきましては、経済諸般の問題と同時に、いま社会保障等の問題につきましては、さ……

第51回国会 予算委員会 第13号(1966/02/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 日本の総輸入額は、暦年で七十九億三千八百万ドルで、そのうち農産物の輸入額は暦年で十七億九千百万ドル、総輸入額中二二・六%。
【次の発言】 十年後の展望につきましては、公式的な数字をいま持っておりません。
【次の発言】 人口が地方的に移動しておりますことは、国土開発総合計画の上からいいまして、やはり注目すべきことでございまして、われわれといたしましても、新産業都市その他によって十分地方的に人口がとどまり得るようにいたしたい。たとえば岡山県の例をとってみますれば、岡山県全体では人口が減少しておりますけれども、県南新産業都市の周辺では人口がふえております。そういうことをやはり地方開発……

第51回国会 予算委員会 第15号(1966/02/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回の米価の値上げは、消費者物価には大体年間を通じて〇・七、今年度だけならば〇・二でございますけれども、米が上がるということは、やはりいろいろな精神的影響があろうと思います。
【次の発言】 生産者米価につきましては、いま大蔵大臣がお答えしたように算定方式がありますので、それでやってまいります。そして、今年がどうなるかということは今後の問題だと思います。そこで、先ほど農林大臣が言っておられましたが、私は逆ざやというものと、それから川俣委員のおっしゃっております食管会計の合理化というものと、二つあると思うのです。それで、農村が売り渡す価格よりも安い価格でもって同じ米を入手するという……

第51回国会 予算委員会 第17号(1966/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私は、不況カルテルは緊急避難的なもの。そこで、今日、不況カルテルをつくらなくてはならないような事業の状態が過去においてよかったかどうかという問題は、これは別でございます。これはあらためてわれわれは検討しなければならぬ。しかし現状において不況カルテルを必要とするような状態が起きてきた。もし緊急避難的に不況カルテルをやりませんと、非常につぶれるものが出てきたり、あるいは将来の寡占体制がそれででき上がってはよろしくない。したがって、ある時期を切って不況カルテルをつくりますけれども、その条件は、当然自分みずからが合理化をし、あるいは業者相ともに協調して、そうしていまの不況の間を耐え抜い……

第51回国会 予算委員会 第19号(1966/02/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御指摘のように、流通機構の問題は非常に重要でございまして、特に農水畜産物等の値上がりが消費者物価に対する影響が大きいものでございますから、生産面においても改善をしていただかなければならぬのでございますけれども、流通面の整備ということは非常に重大だと思います。  そこで、中央におけるいわゆる中央卸売市場というものがもっと近代化していかなければならぬということでございます。これは、設備の上でも私ども痛切にそう思います。実は築地の市場を先般見ましたときに、廃物を掃除するというようなものに年間一億四千万円もかけているというようなことでございまして、これなども、コンベアシステムにしてやっ……

第51回国会 予算委員会 第21号(1966/03/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 海外派兵というようなことは、私ども憲法に違反するものだと思います。
【次の発言】 つまり武力行使を伴ってのいわゆる海外派兵という問題は、これは当然憲法の条章によってできないと思います。
【次の発言】 ただいま御指摘のように、若干指数が好転してまいってきております。ただ、これは今後の施策に十分またなければなりませんけれども、しかし、いまお話しのような指数の向上というのは、景気がまず一応底をついて上がり坂に向かっていくのじゃないかということが見られます。ただ、それぞれの業種に関しますと、業種の中での景気情勢はまだでこぼこが相当ございます。ただマクロ的に大きい見地から見れば上昇傾向に……

第51回国会 予算委員会 第22号(1966/03/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 五・五%を私ども目標にしておりますその理由は、かねて御説明申し上げてあるわけでございますが、要するに四十年度から四十一年度に比較して移ってまいりますときのいわゆる私どもげたと申しておるのが一%ございます。それのほかに一%を努力目標として下げよう、その努力目標として下げる内容は何かということであれば、これは単に一つのものを下げるというだけではできません。あらゆるものについて上げてもらわないように、あるいは下げることができるものならば下げてもらうように、そういうような、また便乗値上げ等を押えていくというような問題を考えていかなければならない。また緊急輸入を必要とするものについては、……

第51回国会 予算委員会 第24号(1966/06/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 農業の重要性にかんがみまして・肥料でありますとか、農機具でありますとか、そういうものに対する農村の需要というものが相当大きいことは、これは当然でございます。ただ、私自身硫安工業をやりましたので、農機具はやっておりませんでしたけれども、硫安工業は相当やはり農村のためにサービスをしたような状態でございまして、したがって、農村によって硫安工業が興ると同時に、硫安工業自身も農村に対して相当苦しい立場に立ちながらサービスをしたというのが当時の状況でございました。
【次の発言】 物価問題懇談会は、御承知のとおり、性質から言いまして自由に意見を申し述べてもらう、こういう機関でございます。そし……

第52回国会 外務委員会 第1号(1966/07/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 アジア開発銀行はエカフェが中心になりまして、エカフェの会議においてこの設立が計画されたものでございまして、全くアジアの開発のための純然たる金融機関として出たわけであります。日本が出資いたしますのは、アジアのそれぞれの国のそうした意欲に対して、われわれも同じアジア人として協力していく、こういう立場でございます。
【次の発言】 日本がエカフェの加盟各国と協力すること自体、私は日本外交の対アジア外交における非常に大きな貢献だと思います。

第52回国会 外務委員会 第2号(1966/07/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 この前も申し上げましたように、アジア開発銀行は純粋な金融機関でございまして、そのもの自体政治的な意図を持っておりません。そうしてその運営も、私は将来そういう形で運営されると思います。特にこの間の総会に参りました私の感じから申しましても、域内国の人たちの意気込みというものは、域内の問題は域内でひとつ考えていこうじゃないか、そしてお話しのような、単に政治的な意味における自由主義的立場というばかりでなく、中立国的な立場の人たち、インドその他も非常に熱心でございまして、そういう意味からいって、私は、これが政治的目的に利用されるのじゃなくて、純粋の銀行業務としてとり行なわれるということに……

第52回国会 商工委員会 第2号(1966/07/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 現在私ども物価を扱っておりまして、消費者物価の問題が非常に大事でございますが、同時に、最近の状況から見まして、卸売り物価の問題がこれまた非常に重要でございまして、御承知のとおり卸売り物価は昨年より四・四%上がってきております。その中で非鉄金属の値上がりが国際価格の関係からいって非常に高い。したがって、非鉄金属を除きます工業製品というものは一・八%くらいの値上がりでございますが、しかし一・八%の値上がりであっても、従来大体横ばいできたものが上がってくるということは、これはわれわれとして非常に注目していかなければならぬ点でございまして、単純にそのままでいいんだという考え方は持ってお……

第52回国会 商工委員会 第4号(1966/10/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 たいへんごあいさつがおくれまして申しわけない次第でございますが、先般の内閣改造にあたりまして、企画庁長官として留任をいたしました。今後とも政府の経済運営、物価対策等につきまして、一そうの努力をいたす所存でございますので、よろしく御指導、御鞭撻のほどお願い申し上げます。  御承知のように、最近におきますわが国経済は、昨年来の不況を脱却し、景気は順調に上昇の道を歩んでおります。先ほどの閣議で説明してまいったばかりでございますが、本年度は、現在の見通しでは、鉱工業生産は一四・五%程度、実質成長率は八・七%程度の経済成長になるものと考えられております。今後の経済運営につきましては、物価……

第52回国会 大蔵委員会 第4号(1966/07/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 消費者米価の占めるウエートというものは必ずしも現在大きくはございません。しかし、過去の日本のいろいろな状況から見まして、長い間米価がやはり一つの物価の基準になっているという観念が相当広く一般的には考えられておる。したがって、消費者米価が上がるということは何か物価の高騰をもたらすのではないかという考え方が非常に私強いと思います。また、同時に、消費者米価を上げることによって波及的な影響が相当にいろいろなものに出てくるチャンスがございますので、やはりこの点は相当注意をしなければならぬ、こう思っております。
【次の発言】 いままでの傾向はお示しのとおりでございます。そして、将来の見通し……

第52回国会 大蔵委員会 第6号(1966/08/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 現状は、御承知のとおり、諸般の事情等を見てまいりましても大体景気回復の徴候にございます。したがいまして、なだらかな上昇を現在は続けている、こういうことだと思います。ただ内部的に見ますと、たとえば資金需要のようなものも、大企業における設備投資という面における資金需要というようなものはあまりございません。どちらかというと、地方銀行その他で中小企業の面の資金需要が多い、こういうことになりつつある、こういうふうに考えられます。  そこで、今後の景気の動向でありますけれども、このままずっと参りますと、さらに順調な回復を、なだらかではございますけれども続けていくのではないか。ただ、国際情勢……

第52回国会 大蔵委員会 第8号(1966/10/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私といたしましては、今日物価の問題は非常に大事でございまして、われわれも五・五%の努力目標でやっておりまして、いまのところ必ずしも悪くいっているとは思っておりません。しかし、米価の問題等が起こりますと、いろいろ問題がありはしないかという心配をいたします。  そこで、消費者米価をなるべく上げたくない。むろん経済閣僚として財政事情もわからぬことはございません。しかし、何とかくふうしていただく方法はないだろうか。こういう会計が――後年度にある程度の赤字をやって、財政収入がよくなったときに埋めるとか、あるいは他のものを若干節約していただいて、そうしてやっていけるいろいろな方法を考えてい……

第52回国会 物価問題等に関する特別委員会 第3号(1966/07/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 粗鋼の生産調整の問題については、私どもとしても原則として、必ずしもこういう措置を長く続けるべきではないと思います。ことに、現在の段階におきまして一番注意してまいらなければなりませんことは、卸売り物価の問題でございます。御承知のように、一年間に四・四%ぐらいな値上がりをしておるわけです。非鉄金属を除きますと一・八%ぐらいではございますけれども、しかし、上昇傾向にあることは否定できないところでございます。したがって、そういう面からやはり消費者物価と同時に卸売り物価の問題に、われわれ相当関心を持って見つめてまいらなければならぬと思います。そういう点からいたしまして、お話のように鉄鋼の……

第52回国会 予算委員会 第1号(1966/07/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 消費者物価の問題につきましては、対前年度で考えてみますると、全都市でもって、四月が四・七%、五月が四・八%、それから東京都で見ますと、四月が四・四%、五月が五・三%、六月が五・八%、大体こういう状況でございます。そして、かりに全都市の消費者物価指数が、五月水準横ばいで四十一年度を推移するとすれば、対前年度上昇率は三・六%、それから全都市消費者物価指数が六月に若干上がりましたから、それ並みに〇・八%六月が上がると見て、横ばいにしていきますと、四・二%でございます。こういう数字から見て、いま大蔵大臣の言われたように若干落ちつきぎみになってきておる、こういうことでございます。  ただ……

第52回国会 予算委員会 第2号(1966/07/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 物価を担当しております。しかも安定させていかなければならない責任を持っております私といたしましては、三年連続して消費者米価を上げることは必ずしも好ましいとは思いません。したがいまして、現状において、私は、物価問題が軌道に乗ってきてはおりますけれども、手をゆるめてはいけないと思いますので、現在の消費者米価を上げたくないということで、上げないような主張をいたしたいと思います。ただ、私も経済閣僚の一人でございまして、物価の安定がどの程度に今後いくか、安定していってどういう状況に秋ごろまでになっていくか、これが一番心配でございますが、その見通しがつき、あるいは財政上の事情等もございまし……

第52回国会 予算委員会 第3号(1966/10/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 物価問題は重要な問題でございまして、われわれも非常な注意をしてやってまいっております。現在のところ、かりに九月の水準を横ばいにしてまいりますと、もう九月から同じレベルで回っていくということでございましたら、四・二くらいで済む。しかし、今後冬野菜の時期がございますし、いろいろな問題がございますから、われわれ五・五という努力目標にできるだけ押え込めるように最善の努力をしてまりたい、こういうことであります。
【次の発言】 今後、いろいろな問題が言われております、こういう問題について、政府が物価問題、消費者物価の問題について手をゆるめていったらばいけないと私は思います。どうしても手をゆ……


32期(1969/12/27〜)

第68回国会 外務委員会 第6号(1972/04/07、32期、自由民主党)

○藤山議員 本日は、外務委員会に出席をして、そして中国に参りましたお話を申上げる機会ができまして、私としても、まことに幸いな機会をお与えいただいたことだと思いまして、委員長をはじめ委員の皆さん方に厚く御礼を申し上げます。  私は、去る二十二日に羽田を立ちまして、そして二十四日の夕刻に北京に着きまして、それ以来ちょうど八日間北京におりまして、周総理、郭沫若先生、あるいは廖承志先生、王国権先生、劉希文先生等の先生方と会談をずっと続けました。そして三十日に北京を立ちまして、そして上海のいろいろな、労働者住宅でありますとかあるいは少年宮でありますとか、あるいは御承知のとおりあそこにあります商品陳列館で……


各種会議発言一覧

28期(1958/05/22〜)

第29回国会 大蔵委員会外務委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1958/06/26、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 総理が東南アジアに回られ、またアメリカに行かれましたときの初期の構想は、御承知の通りだと思います。そういう意味において、われわれとしてはこの考え方をできるだけ実行に移せるように考えておりまして、各国の意向等もそれぞれ打診もいたして、今日まで参っております。しかしながら、現実には、必ずしも初期のような構想で進むがいいかどうか、そういう問題については、さらに検討を要するかと思います。ただ、こういう問題について、ただいま御指摘のありましたように、東南アジアのドル不足、そういう問題を解消しなければ、世界の平和は確保できないし、あるいはまた、東南アジアの経済建設、それぞれ独立した国の政治……

第31回国会 外務委員会内閣委員会連合審査会 第1号(1959/03/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私の政界における行動というものが、果してスフであるか絹であるか、あるいは合成繊維であるかということについては、私もむずかしい問題だと思うのでありまして、私自身の性格からきている点もありますが、政界に入りました以上、私は反省していかなければならぬ点がたくさんあると思います。ただ経済外交と申しますか、外交をやってみましてそう思いますのは、やはり今お話のように、ある程度長期にわたる計画を持っていかなければならない、これは当然なことだと思います。従ってわれわれもいろいろな世界の、ことに今日非常に動いている時代でございますから、その動きの状況等を判断しながらも、やはり一つの、日本の経済を……

第31回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1959/02/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 けさ実は非常に早く、八時ごろ出ましたので、寝坊をしておりまして、新聞を読むひまがなくて、出てきております。
【次の発言】 この賠償は、現在直接賠償方式をとっております。間接賠償方式では、賠償を受けます側の国におきましては、日本が何か高いものを賠償に繰り入れてやるのではないかというような疑いも持ちまして、賠償を受ける国としては、直接賠償を必ず主張しておるわけであります。直接賠償になりますと、ただいま御指摘もありましたように、多数の商社がインドネシア政府に対して競争的立場で話を進めることになる。そして、その上で契約をされることになりますので、まず適当なり価格、あるいは安い価格で賠償……

第34回国会 商工委員会外務委員会連合審査会 第1号(1960/03/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 戸叶委員の御指摘がありましたのはおそらく二年前だと思いますが、当時通産省におきまして研究調査の目的をもって若干の予算を持っておられました。従いましてそれに対して、それを拡大していこうということでこの研究所が通産省の方の予算につきました。そういう意味において適当な裁断であったと存じます。
【次の発言】 御承知のように、日本がアジアの諸国と協力いたしまして低開発国の開発に資していく。またそれぞれの二国間において貿易を振興していくということは、これは好ましいことでありまして、その基礎となるべき諸般の調査というものが行なわれることによって初めてそういうような目的も達せられ、日本の協力態……

第34回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1960/02/26、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のようにわれわれ外務省の活動をいたして参りますために、在外公館を充実し、あるいは拡張し設置していくということは全く木原委員と同じ考え方で、できるだけ国交を回復して、そうしてそういう在外公館の設置をいたしますことが必要だと存じております。韓国との関係は、御承知のように昭和二十七年の四月でありましたか、韓国との間に交換公文をいたしまして、そうして平和条約の発効に伴いまして、両方で代表部の設置をいたそうということを約束いたしたのでありますが、当時御承知のように韓国に、いわゆる朝鮮事変が起こっておりまして、韓国政府も釜山に移転しておったような状況でありましたので、直ちに日本の在外……

第34回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1960/02/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 入っておりません。
【次の発言】 今申し上げましたように入っておりません。
【次の発言】 おそらくただいま防衛庁から説明された通りだと思うわけであります。


29期(1960/11/20〜)

第40回国会 商工委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第2号(1962/03/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 都市の過度の集中化を是正して参らなければならぬことは当然でございますが、しかし、この法案といたしましては、御承知の通り、各地に新産業都市というものを作って、あるいはこの前議会で御承認を得ました低開発地域工業開発促進法というようなものも合わせまして、各地におけるそうした集中防止あるいは開発というようなことをいたすことによりまして、間接的にその効果を上げるということでございます。二の法案自身が過大都市だけを何か扱うという目的ではございません。
【次の発言】 この法案の趣旨と申しますものは、むろん条文にもうたっておりますように、既設都市に――既設都市と申しますか、ことに東京とか、大阪……

第40回国会 商工委員会社会労働委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1962/03/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 国土総合開発計画がおくれておりましたことは、まことに申しわけない次第でございます。昨年七月に草案を出しまして、そうして各方面の御意見を伺いました上で、この四月一日を期して最終案を決定して参りたい、こういうことでございます。従って、国土総合開発計画がいよいよ計画の確定段階に入ります。今回提出しております新産業都市の法案は、その構想の中における、ある意味においては拠点都市というようなふうに考えられるわけでございまして、従って、非常に多数のものを指定するというようなことを考えておるわけではございません。なお、同時に衆議院等の皆さん方の立法されました地域の開発計画の立法もございます。そ……

第40回国会 商工委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1962/03/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今日まで過大都市ができた経過を顧みてみますと、いろいろな原因があるように思います。ある場合には日本の産業というものが相当政府に依存しておる、従って、官庁関係のあるようなところ、あるいはそういう便利なと申しますか、地方の通産局その他もあるような便利なところというようなこともございましたでしょうう。しかし、大きく考えてみますと、やはり地域開発というものが総合的に行なわれておらなかったのではないか。今、御指摘のように、資本というものは利潤を追求してどこへでも行くんだ、こういうことで、かりに過去のずっと十五年も二十年も――今日になりますと、労働力の地域差というものについて、賃金差という……

第40回国会 商工委員会地方行政委員会連合審査会 第1号(1962/04/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 過大都市を防止いたしますことは、今日の非常に喫緊の要務だと思います。従いまして、たとえば、東京におきましては、首都圏整備委員会等におきましてこの問題を取り上げ、またあるいは通産省におきまして工場立地の関係においてそれぞれ取り上げていくわけでございまして、過大都市自体の制限等については、この法律の目的でないわけでございます。なお詳細なそういう点につきましては、事務当局から御説明をいたさせます。
【次の発言】 ただいまたとえば学校でありますとか官庁の移転というような問題については、行政管理庁方面あるいは自治庁方面において御検討中でございまして、まだ成案はできておりませんけれども、そ……

第40回国会 商工委員会地方行政委員会連合審査会 第2号(1962/04/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回提出いたしました新産業都市建設促進法案は、むろん制定までにいろいろないきさつがございましたことは事実でございますし、また通産省等が、産業都市の計画あるいは自治省方面の地方都市の計画その他諸般の計画がございましたのを総合いたしたものであることは申すまでもないことでございまして、従いまして、今御指摘のようなこの法律が、ただ単に産業都市だけを作って、何か社会福祉の施設であるとか、あるいは雇用の条件というようなことを無視してでき上がっておるものでないことは申すまでもないのでございます。同時に、人口の過度の集中ということは今日解決しなければならぬ重要な問題でございますが、当然新しい都……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1962/02/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま議題となっております経済企画庁の予算案につきまして御説明申し上げます。  歳出予算の要求総額は八十一億七千二百十三万円でありまして、これを前年度予算額五十九億七百二十八万二千円に比較いたしますと、二十二億六千四百八十四万八千円の増額となっております。この増額となったおもな理由は、離島振興事業費におきまして十億七百三十三万七千円、国土総合開発事業調整費におきまして二億円、水資源開発事業費におきまして九億二千九百四十万六千円増額となったためであります。  次に経費の内訳を申し上げます。  第一に、経済企画庁の項では、要求額は四億九千四百四十万円でありまして、前年度の四億五千……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1962/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般法律が通りまして、水資源開発公団を発足させて参らなければなりませんので、諸般の事情を考慮し、十分な公団の運営に適当な人を選びまして、総裁、副総裁を決定いたしたのでございます。
【次の発言】 総裁、副総裁を内定いたしまして、そうして総裁、副総裁等の意向等もお伺いしながら今後理事の選任をいたして参りたい。こう考えておるのでございまして、理事は実際に公団の運営をいたしていく人でございますから、その人選については十分な注意をもっていたして参りたい、こう存じております。
【次の発言】 ただいま準備をいたしております段階でございまして、どういうふうな職制あるいは機構かというようなことは……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第5号(1962/02/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 この種の計算につきまして、平常の状態でございますれば、過去においてある程度予想さるべき数字は大体確定してくるのではないか。従って、必ずしも、想定された努力的な目標と言う必要はない場合が多いと思います。しかし、昨年来の状況を見ておりますと、経済に著しくいろいろな変動が起こっておりましくしかも、それが高度の成長という一つの要素と、それに伴います日本の産業自体の構造上の変化の現状の問題もございます。従って、それがどういうふうに相関的に影響してくるかということになりますと、はなはだむずかしい問題がございます。しかも、それを受けて立ちます産業人の方面の心理作用の影響というものが、相当私は……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第7号(1962/02/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 お話のように、所得倍増計画がありませんでも、日本の国力を総合的に増進する上におきましては、地方開発あるいは低開発地域の開発と申しますか、そういうことが必要であることは申すまでもないのでありまして、従って、今日までそれに伴いますところの諸般の法律あるいは制度等が次第にできてきておる、これもまた当然のことだと思います。ただお話のように、国土総合開発ができまして、ただいま最終的成案の発表を見る段階に至って各方面の御意見を伺っております。これができ、また低開発地域の法案もできましたし、今度は総合開発における拠点開発の意味をもちまして、新産業都市の法律もできるわけでございます。そうします……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第8号(1962/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 東北開発会社にこのようなことが起こりましたことについては、まことに遺憾でございまして、監督官庁としての企画庁としても責任を感ずる次第でございます。一応現在までの状態から申しますと、東北開発は株式会社の形態をとつておりまして、公庫とか公団とかと違う形態をとっておるのであります。この形態をどういうわけでとったかという成り立ちにつきましては、いろいろ問題がございましょうが、そういうような株式会社の形態をとっておりますから、なるべく自主的な弾力的な運営をして進んでいくのが適当であろうという意味かと思います。従いまして、今日まで事業計画でありますとか、資金計画でありますとかを中心にして、……


30期(1963/11/21〜)

第51回国会 運輸委員会物価問題等に関する特別委員会連合審査会 第1号(1966/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 山本先生、経済は明るいのですから御承知だと思いますけれども、いまお話しのように、物価指数のとりかた、ウエートのとりかたその他は、これは生活環境が違ってまいりますから、企画庁としても毎五年を期してそのウエートの修正をしなければならぬ。ですから、三十五年を基準に今日までしておりますものを、四十年にはさらにそのウエートを適当に考え直していかなければならぬ。御指摘のようにこれは当然のことでございます。  そこで、いまお話しのように、たとえば国鉄の運賃が上がった、他のものが下がった、それだからということでございますが、しかし、個々の物資の消費者物価に対する影響というのは、それは下がるもの……

第51回国会 逓信委員会物価問題等に関する特別委員会連合審査会 第1号(1966/04/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 郵便料金の値上げの問題は実は昨年の秋からいろいろ郵政省御当局におきまして問題にされておりました。したがいまして、予算上の問題もございますので、われわれとしては昨年の暮れから国鉄料金その他とあわせて考えておったわけでございます。そしてそれはCPIに対しては〇・〇六くらいの影響でございますから、いわゆるCPIに対する影響としては非常に微弱なものでございます。したがって他の物価、生鮮食料品とかその他のものと比較しますとCPIに対するウエートは非常に低いものでございますから、そういう意味においてわれわれは五・五%と予想いたしましたときにも、郵便料金の値上げというものは考えには入れており……

第51回国会 予算委員会第四分科会 第1号(1966/02/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 経済企画庁の予算の御説明を申し上げます。  昭和四十一年度経済企画庁予算案につきまして、その概要を御説明申し上げます。  歳出予算の要求総額は二百六十六億二千九百五十二万四千円でありまして、前年度予算額二百二十億一千五百二十一万六千円に比較いたしますと、四十六億一千四百三十万八千円の増額となっております。この増額となりましたおもな理由は、離島振興関係事業費におきまして二十億二千一百二十四万八千円、水資源開発事業費におきまして十三億八千一百四十一万三千円、国土総合開発事業調整費におきまして七億円、国土調査費におきまして一億五千七百六万三千円、それぞれ増額になりましたことと、新たに……

第51回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1966/02/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御説のように、予算は税金を使ってやることでございますから、できるだけ内容が分類されて正確な項目で取ることが望ましいことであることは、これは当然なわけであります。したがって、そういう意味で大蔵省等におかれましても、内容の実態をはっきりさせる、片方は集計的な仕事をする、片方はアンケート調査的なことをやる、こういうことで分類されておるわけであります。ただ、経済動向の調査なんかでは、一年を通じて、ある時期にはこういうことを急に調査したほうがいいんだというふうな流動的な問題もございますので、川俣分科員のお話のようなことも私は非常に大切なことじゃないか。最初予算を取りますときに、予定してい……

第51回国会 予算委員会第四分科会 第6号(1966/03/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のとおり、最近のマクロ的な数字をずっと見てまいりますと、確かにもう底固めができたということは言えると思います。それは機械受注の数字を見ましても、あるいはその他の数字を見ましても、そういうふうに考えられます。したがいまして、私どもは一応底固めから景気回復の曙光が見えてきた、こういうことが総体的には言えると思います。ただ、ミクロ的に見てまいりますと、個々の仕事について、特に中小企業方面の仕事までそれがまだ波及してないというような状態がございます。ですから、全部の各産業なりあるいは全部の階層における仕事が、全部もうすでに立ち直ってしまったというところまではまだいっておりません。……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

藤山愛一郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。