このページでは渡辺美智雄衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。渡辺美智雄衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○渡辺(美)委員 ただい議題となりました国民金融公庫法の一部を改正する法律案に対しまして、私は自由民主党を代表して賛成の意見をごく簡単に申し上げたいと存じます。 終戦後の昭和二十一年十二月に施行せられました自作農創設特別措置法によりまして農地を手放しました地主は、全国で約百七十六万世帯に及ぶのでありますが、そのうち一ヘクタール未満の小地主が、実に八二%に達しておるのであります。その中には戦争に応召いたしまして外地にあったために、やむなく人に貸し、不在地主として土地を買収されるなど、終戦直後の混乱期とは申せ、短期間内に農地改革が実施をせられましたために、いまから考えるとはなはだ気の毒な地主の方……
○渡辺(美)委員 ごく簡単に前の人たちから質問にあったものをなるべくはずしまして、そうでない部分について御質問申し上げたいと存じます。端的に結論だけをお伺いできればけっこうだと思います。 松隈先生はかつて税理士会長もやられまして、税理士会の内部の問題等についてはどういう希望があるかということはよく私は御存じあったはずだと思います。今回の税理士法の答申をつくるにあたって、政府が考えておることと税制調査会の税理士部会の考えていることと必ずしも全部が一致しておるかどうかということになると、私は非常に大きな点で疑問を持ったわけです。その一つは、今回の無試験認定制度というものを取り入れるということは、……
○渡辺(美)委員 私はただいまから大蔵省の主税局長並びに税理士の取り締まり監督官庁であるところの国税庁長官に対しまして御質問を申し上げたいと存じます。 この税理士法が制定をせられましたのは昭和二十六年であります。しかしながら税理士法というものができる前に、明治のころから税務の代理人と申しましょうか、営業税法に関連をして税務相談を行なう者ができたのでございます。ところがその後日露戦争等によって非常に税金が重くなった。そのために大阪あたりで報酬を不当に取る者が非常に多い。こういうふうなところから税務代弁者取締規則というものをつくって、警察で免許証を交付するようになった。ところが昭和二年になりまし……
○渡辺(美)委員 天明以外の凶作というのはいつごろですか。酷似したもの以外はないですか。
【次の発言】 そうすると、昭和九年ごろから気象学というものが非常に発達したときのほうが、比較するのに参考になるのではないかと思うのですが、そういう方面の比較はどうなっておりますか。
【次の発言】 天明時代と申しましても、それは太陽の黒点や何か望遠鏡なんかで見たんでしょうが、いまから見たらまるきり天文学といいますか、そういうのが進歩の程度が違うと思うのですよ。ですから、直接比較するにしても、なかなか比較しにくいのではないか、百八十年間もあるのですから。その後にも冷害の年は何回もあったのですから、気象学や天文……
○渡辺(美)委員 公認会計士法の改正案が上程されたわけでございますが、特にその中で、公認会計士の特殊法人が改正案の中心になっておるわけでございます。 ところが、いままでの大蔵省の答弁等を聞いてまいりますと、この特殊法人をつくった目的というものが、本来の公認会計士制度のあり方からどうも少し逸脱しているのじゃないかというような気がするわけであります。 そこでまずお尋ねをいたすわけでございますが、公認会計士制度というものは終戦後できたわけでございまして、一時は、公認会計士法ができたときには監査業務というものを公認会計士の独占業務にしたことがございます。しかし、そのあと幾たびか変遷を経まして、現在は……
○渡辺(美)委員 私は、国家公務員の共済組合の運営というようなことについて若干質問をしてみたいと思うのでございます。 最近、社会保障的な立場からも、政府は、共済組合に対しまして、法律あるいは予算づけをもっていろいろと手厚い援助をしておる実情でございます。ところが、その指導監督というようなことになってまいりますと、適正にそれが行なわれておるかどうかということに対して、私は最近非常に疑問を持っておるわけであります。なおまた、政府の直接の所管ではないにいたしましても、何何事業団とか、どうとかこうとか、いろいろな外郭団体がたくさんつくられておるわけでございます。半官半民的なものも中にはございますが、……
○渡辺(美)委員 私は、共済組合の運用の問題についてお尋ねをしたいと思います。 いままでの議論を見ますと、いろいろな共済組合に対する国の援助、助成を厚くしろというような趣旨が非常に多かった、かように考えております。共済組合に対する国の助成措置を強化することは、私はけっこうだと思います。しかしながら、助成を受けておるところの共済組合自体が、もう少し冗費を節約したり、あるいはもっとえりを正すべきことがたくさんあるのではないか、かように考えますので、それらの点について、二、三質問をしてみたい、かように存じます。 私は、たくさんの共済組合の中で特に一つの例をとってみたいと思いますが、それは国家公務……
○渡辺(美)委員 私は、租税特別措置法及び所得税法の一部を改正する法律案について質問をするものでございますが、実は大蔵大臣、建設大臣を要求をしておったわけでございますけれども、大蔵大臣は参議院のアジア銀行の答弁に立っておる、それが通らないと困る、こういうふうなことだそうでございますので、一応大蔵大臣がいなくてもよろしいと思います。 実は、今回の政府原案にかかわる租税特別措置法と所得税法の改正案は、税制上からきわめて重大な改正といいますか、改革点がある、こういうふうに私は見ておるのでございます。 その第一は、今回土地収用法の一部が改正をせられて、土地収用に伴って土地の収用をせられた人々に何ら……
○渡辺(美)委員 動議を提出いたします。
委員長の互選は、投票によらないで、原茂君を
委員長に推薦いたしたいと存じます。
【次の発言】 動議を提出いたします。
理事の員数は八名とし、委員長において指名さ
れんことを望みます。
○渡辺(美)委員 私は、専売公社総裁に対しまして、一つは耕作者の価格の決定の問題、もう一つはたばこの小売りの問題、こういうふうなことを中心にして簡単に御質問を申し上げたいと存じます。 総裁はかつて民間にあられまして、日東化学かどこかの会社の立て直しをやられたというふうなことで、経済人として非常に手腕力量に富んでおるということで非常な期待を持たれておるわけでありますが、もうからない会社と違いまして、専売公社のほうはもうかり過ぎて困る会社であるから、ここで総裁がどういうふうな手腕力量を御発揮になるのか、私よくわからないのでございますけれども、非常に冗費節約というふうな点に力を入れられまして、ある……
○渡辺(美)委員 理化学研究所法の一部改正につきまして、本郷の駒込にある理化学研究所を埼玉県の大和町に移転をする、こういうように、法案そのものはきわめて簡単明瞭なものでございますが、この際、理化学研究所のあり方あるいは運営、性格、経理内容、そういうような点に関連いたしまして、これでよいのかということを結論として質問をいたしたいと思っております。 理化学研究所は、大正三年にその端を発しましてつくられたもののようでございますが、その後いろいろ変遷をいたしまして、現在の特殊法人理化学研究所が昭和三十三年にできたのであります。これを移転をするわけでありますが、移転をするについては、ただ単に現在の敷地……
○渡辺(美)委員 私は、この政治資金規正法の改正案というものを読んでみたのですが、門前の小僧習わぬ経を読むということがあるが、これは何べんも読んでいるうちに、よく中身がわかるということだと思います。ところがこの法律案は、読めば読むほどわからなくなってくるという印象を非常に強くしたのでございます。そうして、この政治資金規正法というものは一体何のために改正をするのか。いまもし政治家が政治資金について世論の批判を浴びておるということがあるとすれば、金の使い道ではなかろうか、こういうように私は思うのであります。現在の政治資金規正法が、公開の原則によってすべて公開しなければならない。収入、支出も公開の原……
○渡辺(美)委員 私は反対というほどでもないのですが、標準率表を現在の段階で公開するということは、納税者に対して非常な誤解を与えるんじゃないか。つまり、標準率表はどこまでもそれは標準的なものですから、かりにそれが政府の名において発表すると、それほどもうけていない人もその標準率表どおりに申告をしなければならないというような心理的な圧迫を受けてもこれは困ります。だから、自由な立場で申告をさせるという立場から、やはり公のものとして発表するということについてはどうかと私は思うのです。
【次の発言】 これを発表することは決して悪くないというようなお話なんですが、現在でさえも、発表しないで、これは標準率で……
○渡辺(美)委員 登録税法について若干質問をさしてもらいたいと思います。
まず、今回の登録税法、の改正は、名前が示すとおり登録免許税法、こういうふうなことになりまして、いままでの課税をしていなかった免許可事務についても課税をする。この理論的根拠は、手数料主義的なものの考え方から、主税局長の非常に明快なる理論である支払い能力あるものに着目をした特権的な流通税的な考え方である、こういうふうに税の本質が変わってきたのだと解釈をしてよろしいかどうか、まずそれをお尋ねいたします。
【次の発言】 そういうふうな御答弁であっても、いずれにしても手数料的な考え方から、特権的、流通税的な考え方に相当移行してお……
○渡辺(美)委員 動議を提出いたします。
委員長の互選は、投票によらないで、矢野絢也
君を委員長に推薦したいと存じます。
【次の発言】 動議を提出いたします。
理事の員数は八名とし、委員長において指名さ
れんことを望みます。
○渡辺(美)委員長代理 佐藤觀次郎君。
【次の発言】 武藤山治君。
○渡辺(美)委員長代理 本日はこの程度にとどめ、次回は、明後二十一日木曜日、午前十時より理事会、十時三十分委員会を開くこととし、本日はこれにて散会いたします。 午後六時四十六分散会
○渡辺(美)委員長代理 只松祐治君。
○渡辺(美)委員長代理 発言を求めてください。
【次の発言】 佐藤觀次郎君。
○渡辺(美)委員長代理 田中昭二君。
【次の発言】 いややめろとは言わない。御協力を願います。
○渡辺(美)委員長代理 村山喜一君。
○渡辺(美)委員長代理 田中昭二君。
【次の発言】 井手以誠君。
○渡辺(美)委員長代理 この際、水田大蔵大臣より発言を求められておりますので、これを許します。
【次の発言】 二法案についての質疑を続行いたします。広瀬秀吉君。
【次の発言】 ちょっと関連質問を申しわけないがやらしてもらいます。
あなたの言うことは間違っています。それは根本的に間違っておる。たとえば、専売公社は均一の価格で均一の品物を売らせるのだ、そのために全国統一した値段をとらせるんだ、それに違反をした者は違反なんだ。だから料理屋や旅館がピース四十円で買ってきて四十円で売っても、それは処罰しないんだ。こういうこの前は説明なんだ。きょうの説明は、隠れて売ればいい、表へ出さなければいい。そうい……
○渡辺(美)委員長代理 井手以誠君。
○渡辺(美)委員長代理 村山喜一君。
【次の発言】 本日はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。
午後七時十一分散会
○渡辺(美)委員長代理 広沢直樹君。
【次の発言】 河野正君。
○渡辺(美)委員 ただいま議題になりました国立病院特別会計法の一部を改正する法律案に対する附帯決議案につき、自由民主党及び民主社会党を代表して、提案の趣旨を御説明申し上げます。 案文は印刷してお手元に配付いたしてありますので、朗読は省略させていただきます。 御承知のとおり、政府は、年来の懸案である国立療養所の特別会計制度への移行を昭和四十三年度から実施することとし、このため今国会に国立病院特別会計法の一部を改正する法律案が提出せられたのであります。 これによって、国立療養所の経理が明確にされますとともに、その施設設備の整備が計画的に促進され、療養所本来の使命であります結核等の医療を確保強……
○渡辺(美)委員長代理 これより会議を開きます。
都合により委員長が不在でありますので、私が委員長の職務を行ないます。
参考人出頭要求に関する件についておはかりいたします。
中小企業金融制度の整備改善のための相互銀行法、信用金庫法等の一部を改正する法律案、及び金融機関の合併及び転換に関する法律案について、金融制度調査会会長舟山正吉君に参考人として出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
【次の発言】 次に中小企業金融制度の整備改善のための相互銀行法、信用金庫法等の
一部を改正する法律案、及び金融機関……
○渡辺(美)委員長代理 只松祐治君。
○渡辺(美)委員長代理 これにて本案に対する質疑は終了いたしました。
【次の発言】 次に、交付税及び譲与税配付金特別会計法の一部を改正する法律案を議題といたします。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。広瀬秀吉君。
【次の発言】 田村元君。
【次の発言】 続いて質疑を続行いたします。武藤山治君。
○渡辺(美)委員長代理 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。
本会議散会後再開することとし、暫時休憩いたします。
午後一時二十七分休憩
○渡辺(美)委員長代理 これにて参考人に対する質疑は終了いたしました。
各参考人には、御多用中のところ長時間にわたって御出席をいただき、ありがとうございました。委員会を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。
御退席をいただいてけっこうでございます。
【次の発言】 次に、参考人出席要求に関する件についておはかりいたします。
金融に関する件について参考人の出席を求め、意見を聴取することとし、その日時、人選、手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決します。
○渡辺(美)委員 私は、与党でございますが、今回はひとつ米価の問題及び財政の問題等に関連をいたしまして、政府の所見をただしたいと思います。 今回の米価の決定が例年になく非常な混乱をしておるこの原因は、一体何にあると思いますか。私は、三大臣にお聞きしたいところでありますが、きょうは農林大臣、経企庁長官が来られないというので、まず大蔵大臣にお尋ねをしたいと思います。 私の考えでは、総合予算だから米価の決定がむずかしいとか、あるいは米が余ったので非常に米価の決定がむずかしいとか、あるいは大豊作だからむずかしくなったとか、そんなことではないと考えております。今回は、御承知のとおり米価審議会の委員を……
○渡辺(美)委員長代理 これより会議を開きます。
本日は、委員長不在のため、指名により私が委員長の職務を行ないます。
国の会計、税制、金融及び証券取引に関する件について調査を進めます。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。村山喜一君。
【次の発言】 午後二時二十分再開することとし、暫時休憩いたします。
午後一時四十五分休憩
○渡辺(美)委員 関連質問。私は両方の議論を聞いておって、平林さんの言わんとすることとあなたが答弁していることとは相当食い違っておると思います。というのは、経費の容認をするかしないかという問題だけを論点にすれば、確かに大蔵当局の言うような説明がつくでしょう。しかし、平林委員の言わんとするところは、私がいま聞いた範囲においては、同族会社というものは一般の非同族と違った取り扱いを受けておる。受けておる原因はどこにあるのかというと、会社と個人は全然別なんだという割り切り方をすれば、何も同族会社を差別待遇することはない。ところが、現実には同族会社に対してはいろいろな差別待遇を設けておる。行為計算の否認……
○渡辺(美)委員 先ほど、光栄なことに、御料牧場の買い取りの値段の問題について広沢委員から私の名前が出まして、渡辺君もよく知っておられることと思うがというお話がございましたから、私からひとつ所見を申し上げておきたいと存じます。 と申しますのは、高根沢も黒羽の刑務所の予定地も、実は私の選挙区でございます。そこで、高根沢のほうは坪千円で買った、それから黒羽の刑務所のほうは二千五百円とか三千円とか聞いておりますが、それよりも高い値段で買った。高根沢のほうが宇都宮に近くて、黒羽のほうが宇都宮よりも離れておるところだ、それがそういうふうな値段なのは、どっちかが高くて、どっちかが安いという、こういうふう……
○渡辺(美)委員長代理 村山喜一君。
○渡辺(美)委員 ちょっと関連質問いたしますが、ただいま只松君のお話で、宗教法人については実体課税の原則に従って課税するという答弁があったわけです。しからば、私が宗教法人をこしらえて、宗教は自由なんだから、どんな宗教でも、そしてそれが宗教法人の法律に該当をする。しかもその宗教法人が選挙必勝の神という宗教法人ですから、当然これは選挙必勝させなければならぬ。そのために今度私の後援会にその宗教法人から政治献金をする、こういうような場合は、これは課税になりますか、なりませんか。
【次の発言】 その答弁は、局長の先ほどの実体課税の原則と少し違うのではないかと私は思います。私が教祖というようなことを言った……
○渡辺(美)委員 簡単に約四十分ばかり御質問を申し上げます。 税制調査会で答申を書いたわけですが、私はこの税制調査会の委員の中に、土地税制というふうなものを扱っておりながら、土地を一番持っておる人の顔ぶれが少ないと思うのですが、一体日本の土地というのはだれが一番持っているのですか。――まあわからぬようですが、これはやはり国家が一番持っている。国家が持っている土地というのは、要するに土地税制の対象になるような土地はないんだから、国家の代表はそう入る必要はないのです。その次は一体だれが土地を持っているか。これは農民ですよ。おそらく国家の土地を除いた残りの土地ということになると、その土地の八割くら……
○渡辺(美)委員長代理 監理部長が来ております。
【次の発言】 私は、自由民主党を代表いたしまして、ただいま議題になりました通行税法の一部を改正する法律案に対して、賛成の意見を申し上げます。
すでに御承知のとおり、このたび国鉄運賃法の改正によりまして、日本国有鉄道の旅客運賃について、一、二等の等級制度が廃止されることになったのであります。しかし、通行税法が現行のまま残されるということではいろいろな不都合が起こってまいります。そこで、この通行税法の改正案が提案されたのであります。
つまり、現在の二等に相当する運賃及び寝台料金等に対する通行税を引き続き非課税とすることが必要なのでございます。そ……
○渡辺(美)委員 四党を代表いたしまして、お手元に配付をいたしました石炭対策特別会計法の一部を改正する法律案に対する附帯決議についての趣旨の説明を申し上げます。 案文はお手元のとおりでありますから、朗読は省略をいたします。 本附帯決議案の趣旨は、政府に対し、石炭対策特別会計の運営にあたっては、いやしくも私企業の救済であるというような批判を招かないように、厳正かつ効率的に執行すべきであるというのが趣旨の主たるものであります。 御承知のとおり、石炭鉱業の再建につきましては、四十二年度から抜本対策が講ぜられてまいりましたが、ここに再び新対策を実施せざるを得ない事態を迎えることになったのでありま……
○渡辺(美)委員 ちょっと関連質問いたしますが、いまの法制局の部長のお話だと、刊事責任を追及するものでないから検査あるいは答弁拒否、そういうものについての保護は別にないんだ、こういうようなお話ですね。そうすると、たとえば査察事件の例を一つとってみると、査察事件というのは、大体摘発をして犯則事件として処理するというのが目的ですよ。そうすると査察事件で令状を持って所得税法違反とか、法人税法違反とか、そういうようなことで摘発をしてきたときは検査拒否あるいは答弁拒否、こういうものは罪にならない、こういうふうに解釈してよろしゅうございますか。
【次の発言】 長官にお尋ねいたしますが、査察事件のときに、あ……
○渡辺(美)委員長代理 理事会にはかりまして……。
【次の発言】 静粛に願います。
○渡辺(美)委員 金子、北野両先生からたいへんりっぱな御意見を聞かしていただきまして、どうもありがとうございました。私どもしろうとには、先生方の御意見を承ると、どちらもごもっともで、どちらに手をあげていいのか、正直のところちょっと迷うというのが、私は真相であります。 そこで、いま一番問題になりましたのは、いずれも訴願前置の問題あるいは設置場所の問題、指示権の問題こういうふうなものが中心になってそれぞれ御意見の発表があったわけでございますが、まあ金子先生はおおむね政府案支持、北野先生はおおむね社会党案のほうがいいんじゃないか、こういうふうに私は承ったわけであります。 そこで、まず訴願前置の問……
○渡辺(美)委員 関連して。 大臣に認識してもらいたいことがあるのですよ。それはいま平林さんが役員、役員と役員のことばかり言っておりましたが、役員についてはそのとおりだと思うのです。ところが、もっとひどいことを実際にやっている。大蔵省は三十四年に直法一の一五〇という通達を出しておられるわけですが、その通達の中では、役員ばかりでなくても、同族会社で判定のグループの中に入った、要するに株主が経営に従事していればこれは賞与を認めないのだ、こういうことをいっておる。わかりやすい例をとると、福田商店で福田さんが何か仕事をやっている。それで一族郎党全部集めて事業をやらしているが、自分で三〇%株を持ってい……
○渡辺(美)委員 関連。ちょっといま、われわれも大臣のような考え方を持っておったわけですよ。ところが、大臣の言っていることと主税局長の言っていることと違うと思うのです。大臣の言っていることは、要するに国税庁長官がその審判所長の意見をどうものめないというようなときには審査会にかけて、審査会の議決に基づいてきめるんだ、こういうふうに解釈をしたのですがね。先ほどの吉國さんの答弁は、ここの九十九条の二項ですか、ここには「国税不服審判所長の意見が審査請求人の主張を認容するものであり、かつ、国税庁長官が当該意見を相当と認める場合を除き、国税審査会の議に付し、その意見を尊重してこれをしなければならない。」と……
○渡辺(美)委員 政府案並びに社会党提出の国税審判法案の両案に対しまして、質問をさせていただきたいと思います。質問の順序といたしまして、一応政府案、社会党案、政府案というふうな形になろうかと存じますが、御了承をいただきたいと思います。 今回の改正案は、御承知のごとく、いままでの協議団の同じ穴のムジナ論というものを脱却をして、ほんとうに公平な立場で審査請求が行なわれるようにしようというのが主たるねらいであると思うのであります。 そこで、私はまず社会党案を拝見をしたのでありますが、政府案と同じようなところもあるし、変わったところもあります。社会党案では、国税審判庁というものを準司法機関といたし……
○渡辺(美)委員 ただいま議題となりました修正案について、提案の趣旨及びその内容を簡単に御説明申し上げます。 修正案の案文は、お手元にお配りいたしてありますので、朗読は省略させていただきます。 修正の内容は、次の五項目にわたっております。すなわち、第一に、原案では、不服審判所の組織及び運営に関する事項については、これを大蔵省令で定めることといたしておりますが、現行の協議団については、これを政令で定めており、またこれらの事項は、国民の権利義務に重大な関係を持つものであること等にかんがみまして、今回の審判所についても、これを政令で定めることに改めることといたしております。 第二に、現行法のも……
○渡辺(美)委員長代理 ちょっと速記をやめて。
○渡辺(美)議員 ただいま議題となりました貸金業者の自主規制の助長に関する法律案について、その提案の理由及び内容を御説明いたします。 貸金業につきましては、昭和二十四年に貸金業等の取締に関する法律が制定せられ、当時の金融梗塞に伴い乱立した暴利をむさぼる悪質な貸金業者を取り締まり、その公正な運営を保障するため、大蔵大臣への届け出制等が設けられたのであります。 しかしながらこの届け出制は、昭和二十九年に出資の受入、預り金及び金利等の取締等に関する法律が制定されるとともに廃止をされまして、単に貸金業の実態を把握するための届け出制ということに改められて今日に至ったのであります。 したがいまして、……
○渡辺政府委員 農林省所管の昭和四十二年度歳入歳出決算について概略を御説明申し上げます。 まず、歳入につきましては、収納済み歳入額は、一般会計において三百九億三千百六十万円余、食糧管理特別会計各勘定合計において三兆七千八百二十一億四千九百三十三万円余、国有林野事業特別会計各勘定合計において千五百九十四億三千二百八十五万円余、農業共済再保険特別会計各勘定合計外七特別会計の総合計において九百十四億九千三百三十五万円余、となっております。 次に、歳出についてでありますが、支出済み歳出額は一般会計において六千百六十七億六千九百七十二万円余、食糧管理特別会計各勘定合計において三兆七千七百六十四億五千……
○渡辺政府委員 ただいま承りました決議の諸事項につきましては、農林省といたしまして、十分にその趣旨を体して善処をいたしたいと存じます。(拍手)
○渡辺政府委員 余剰米の処理は非常に重大な問題でございまして、農林省といたしましては、まず何といっても消費の拡大をはからなければならぬというようなことで、消費の拡大についていろいろ検討をしておるわけであります。 その一つとして考えられていることが、外国等に対する延べ払いの輸出であります。今回、そのための単独の法律案を国会に出しまして、十年据え置きで二十年の年賦償還というようなことで、国際価格でできるだけ外国に売り渡しをするということが一つであります。 その次は、要するにえさ等への払い下げを考えておるわけであります。つまり、現在日本で畜産の振興が行なわれて、どんどん頭数もふえれば、そのための……
○渡辺説明員 農林省所管の昭和四十三年度歳入歳出決算について概略を御説明申し上げます。 まず、歳入につきましては、収納済み歳入額は、一般会計において四百三十五億九百五十万円余、食糧管理特別会計各勘定合計において四兆九千五百九十三億二千九百四十六万円余、国有林野事業特別会計各勘定合計において千七百四十七億五千百八十八万円余、農業共済再保険特別会計各勘定合計外七特別会計の総合計において千六十三億千二百九十三万円余となっております。 次に、歳出についてでありますが、支出済み歳出額は、一般会計において六千九百九十八億七千三百四十八万円余、食糧管理特別会計各勘定合計において四兆九千五百三十六億千三百……
○渡辺説明員 非常に膨大な食管赤字ができており、一体このままでいいのか、あるいは食管制度をどうするのか、こういうふうな御質問のように私、受け取ったのでありますが、食管の赤字の問題は全く御指摘のとおりであります。 したがいまして、政府といたしましては、食管赤字の裏をなすものは、一つは過剰生産という問題でありますから、そのほかにもいろいろあるわけでありますが、まず米の需給過剰というものを均衡をとらせなければならない、こういうことのために、本年度から御承知のとおり生産調整というものを実施することにしたわけであります。一応百万トンを減収させるというような目的でやったわけですが、現在のところ、最近まで……
○渡辺政府委員 米を何に一体転換するのか、こういう御質問でございますが、われわれは米の二の舞いを踏ましては困るということが基本的な考え方であります。つまり、転換することによってそれが生産過剰になり、ひいては関連をして非常な暴落その他の問題が起きるということを、一番心配しておるわけでありまして、したがって一口に申し上げますならば、増産をしても生産過剰にならないような品物、しかも農民所得がそれによって、米ほどはいかないにせよ、相当程度確保されるようなもの、こういうようなものを指導しておるわけであります。全国一律に何がいいということは、農業の特殊性、気候、風土、そういうようなものによって異なりますか……
○渡辺政府委員 ただいまのお話にございましたような、電話などによる過当の勧誘の問題につきましては、こういうことはしないように指導しておるのですが、その営業姿勢が改まらないということは、まことに遺憾であります。
今回の事件につきましては、速急に事態の真相を究明の上、厳重な措置をとる考えでありまして、許可以降におきまして、このような営業姿勢について今後も改善のあとが見られないという仲買い人については、き然とした態度で不許可の方針をとるつもりであります。
【次の発言】 ただいま通産省でお答えしたことと同じであります。
【次の発言】 自己玉の問題は、いろいろな紛争が起きた場合において、お客さんのほう……
○渡辺説明員 質問の内容を正確に私が押えておるかどうかわかりませんが、あなたの御質問の趣旨は、如月会という仲買い人がつくっておる会がある、その会が月十万円ずつ拠出をしておる、そういうふうな時期に、このような動きのときに、政務次官がそこに出入りをしているのは一般の疑惑を招くといううらみがあり重大である、こういうふうな御趣旨ですか。
【次の発言】 いま私が廊下で聞いたばかりですから何もわかりませんが、如月会という会があってどういうことをやっておるか、私は存じません。それからその如月会の、たとえばどういうことを意味するのか、業者の集団のところへ私がしょっちゅう出入りをしておる……(横山委員「しょっち……
○渡辺説明員 農林省といたしましても、このような紛議が続発をするということは、もちろん適当でないことでありますから、そのために今回、登録制から許可制に移行させる、そうして仲買い人の資格審査等も厳重にやるということにいたしておりますし、なお、いままでの過当な勧誘等についても、いろいろ通達を出したりいたしまして、規制をするように指導をいたしておるわけであります。したがって、いろいろ起きたことについては、だれにどういう責任があるかというようなことになってまいりますと、もちろん政府の監督上の問題もありましょうし、仕組みがルーズだった点もありましょうし、また先ほどお話があったように、やみくもに飛び込んで……
○渡辺政府委員 このたび農林政務次官を拝命いたしました渡辺美智雄でございます。何とぞよろしく御指導、御鞭撻のほどお願い申し上げます。(拍手) 昭和四十五年度農林関係予算について、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和四十五年度の一般会計における農林関係予算の総体につきましては、農林省所管合計は八千五百三十億円で、これに総理府、厚生省及び建設省の他省所管の農林関係予算を加えた農林関係予算の総額は九千百七十七億円となり、これを昭和四十年度の当初予算と比較をいたしますと、一千五百十二億円の増加となります。 以下、この農林関係予算の重点事項について御説明を申し上げます。 第一に、農業生産基……
○渡辺政府委員 農協の農業経営受託を今後どういうふうに推し進めていくのか、こういうふうな御質問だと思いますが、まず現在、農協が公に経営の受託をすることができない、だからその道を開くということが一つであります。やり方といたしましては、なるべくその構造改善につながるということが体質でございますから、集団的な生産組織というようなものができるような形で進めていきたい。そして規模の拡大をはかっていく、こういうようなことができるようにしていきたい、こういうことであります。何と申しましても、規模の拡大をするためには農地法等の関係もいろいろございますので、あわせてそれらの緩和措置等もとっていくわけであります。
○渡辺政府委員 集団的生産組織というのは非常に広い意味に使われておりまして、具体的な例を申しますと、たとえば協業もその一つでありますし、あるいは集団化したいろいろな栽培事業、集団栽培、こういうようなものもその一つでありますし、共同経営こういうようなものもその一つであります。いずれにしても集団的な集まりで農業をやる、こういうふうな意味に御了解をいただきたいと思います。
【次の発言】 農協の生産活動への進出と申しますか、そういうような共同委託経営、農協の委託経営というようなものが取り上げられてきたということは、私は御説のとおりであろうと思うのであります。たとえば小さな兼業農家がございまして、それら……
○渡辺政府委員 こまかい数字的なことは、食糧庁の事務当局からお答えをさせます。ただ、ただいま農協倉庫がからっぽになったというお話がございましたが、それは非常に限られた地域であって、日本国全部が農協の倉庫がからっぽになるようでしたらば、米の過剰問題というのは起きなくて、われわれとしてもたいへんけっこうなんだと思いますが、おそらく農協の倉庫がからになるという地方は、比較的需要者から好まれる米をたくさんつくっておる地方ではなかろうかという気がいたします。それらの需給関係の数字は、倉糧庁の次長からお答えをさせます。
【次の発言】 去年百七十万トンの計画をしたのが、モチ米については三十万トン、合計して百……
○渡辺政府委員 自立経営農家のパーセントが落ちたことは御指摘のとおりでございます。しかしながら、こういうことではいけないのであります。自立農家の数が減ったということは、一つには、米の値段というものが据え置きというような点も関係があろうかと思いますけれども、やはりこれからは、価格政策というものだけでなくて、昨日から申しておるように、構造政策によって、農業規模の拡大によって、自立農家というものをどんどん養成をしていきたい、そういうような手続をはかろうと思っております。
【次の発言】 土地の値上がりということは、一つには、土地需要が非常にふえておる、しかも、その土地を利用しても採算が合うとか、あるい……
○渡辺政府委員 御承知のとおり米の生産過剰をなくするというのがねらいであります。したがいまして、百五十万トン程度の米については減産をするという、これは大前提でありますから、そのうち百万トンについては、御承知のとおり休耕、転作ということであります。転作がはたしてどの程度行なわれるか、農林省としてはできるだけ転作をしていただきたいということでお願いをしているわけでありますが、これは実際のところいままでにあまりやったことのないことであります。緊急非常の措置でありますから、実際何ヘクタール転作が行なわれるかというはっきりしたことは、やってみないと正直のところわからない。そうかといって、毎年毎年休耕の補……
○渡辺政府委員 それは再三局長から答弁いたしておるとおり、この計算のやり方がパリティを中心にしてきめるということですから、それは幾ら入っているといわれてもわからないということだと思うのです。それで、いま統計課査部でいろいろ試算をしてみると、確実なことはまだ言えないけれども一、三百二十七円ぐらいになるのでないか、こういうことかいわれておるわけです。そういう意味で、三亘子七円という数字が大体はっきりしてきたということはいえるのでないか。そうすると、積み上げ方式のような形でやれば、先ほど局長が言ったように三百二十七円を加えても七千五百円に達しないということで、これでは去年の値段よりも安くなってしまう……
○渡辺政府委員 昭和四十四年度における農林漁業団体職員共済組合法の規定による年金の額の改定に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明を申し上げます。 農林漁業団体職員共済組合制度の給付内容につきましては、逐次改善を見ており、特に昭和四十四年度においては、既裁定年金の増額改定等大幅な改正を行なったのでありますが、昭和四十五年度におきましても、国家公務員共済組合等他の共済組合制度に準じて、その給付内容をさらに改善することといたした次第であります。 次に、この法律案の内容の概要について御説明を申し上げます。 第一は、既裁定年金のうち、昭和四十年九月以前の……
○渡辺政府委員 ただいま農政局長からあるいは大蔵省、厚生省当局からそれぞれの立場で答弁があったのでそれに尽きておると思います。一口で申し上げるならば、完全スライドの実施と申しましても、それにはいろいろな長短があります。したがって、私がきのう言ったスライド制を実現をするためにという意味は、いわゆる俗説的にスライド制と一口にいわれておって、その内容は物価、賃金が上がればそれに相応した合理的な公的年金のベースアップが行なわれるようにしたい、そういうことのぼうが受給者のためにもなるし、われわれ国会議員としても、何といいますか、毎年毎年ベースアップ問題で一騒ぎをするというようなこともなくなって、一つのル……
○渡辺政府委員 御質問の意味が私はよくわからないんですが、この延べ払いの輸出を行なうにあたっては政治、経済というものとどういうふうに関連をさせて行なうかというような意味ですか。――もともとこの法案は米の過剰というものを処理するというのが一番の目的でありますから、経済援助あるいは政治的にどうこうというようなことは二義、三義的なものであります。したがって、日本としてはまず当面の米の過剰、しかも古米、古々米の処理、こういうものの一環としての貸し付けというような制度では、きのうもお話をいたしましたが、これは等質米で返還される見込みがないとか、あるいは量で余分に返されても困るとかいう問題が起きるので、そ……
○渡辺政府委員 農業者年金制度のねらいは何か、こういうことでありますが、まあ一口で言えば、ただいま森下委員がお話しになっているような農業情勢に対処するためだ、こう言い得ると思うのであります。つまり、それは農業の規模の拡大をはかっていくというためには、たんぼや畑の二階建て、三階建てはできないのでありますから、どうしてもだれかがだれかに土地を割譲するというようなことが、規模拡大にとっては当然行なわれる措置であります。そういうような場合に、つまり離農をするというような方のことも考え、また農業の近代化をはかっていくためには、これはどうしても経営の若返りということも大切なことであります。ところが、身上全……
○渡辺政府委員 離農給付金の所得税の取り扱いでございますが、これは当面一時所得として取り扱うよう大蔵省と話をしておるところでございます。
【次の発言】 これは厚生省と農林省とよく相談をしてやったことでありますから、私も厚生政務次官の言ったとおりでございます。
【次の発言】 ただいまの厚生政務次官のお話と同じでありますが、まあ何歳で切ったらいいかということはいろいろ議論のあるところでありますが、一応諸般の事情を考えて五十五歳という線を――年金という手法をとらなければならない。とる以上どこかで引かなくちゃなりませんからそういうように切ったわけであります。したがって五十五歳以上の人の問題については、……
○渡辺政府委員 農地法では確かに特例を設けております。しかし、これは非常に千差万別であって、三反歩あるいは二反歩、場合によっては一反ちょっとというところも認めておるようでありますが、この農業者年金ではやはり農家らしい農家としては大体どれくらいがいいだろうかというようなことを、経営の形態等をいろいろ調べてみた結果、まあ五反歩がいいだろうというようなことで、都道府県にあっては一応五反歩という線を引いたわけであります。しかしながら、農地法で特例を認めておるものにかわりまして、この農業者年金法では、五反歩以下の者であっても加入したいという人には任意加入という道を開いておるわけでありますから、言うならば……
○渡辺政府委員 御趣旨ごもっともな点もございます。したがいまして、さきに大臣が答弁をいたしましたように、今後この問題は慎重に前向きで検討をしてまいるつもりであります。
○渡辺政府委員 農林物資規格法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 近年、食品工業等の発展と相まって、食料消費の高度化、多様化は著しいものがあり、特に加工食品等についてその品質の向上と表示の適正化に対する要請はますます強まっております。このような状況に対処し、加工食品等につきまして適正な規格を制定し、その普及につとめるとともに、その品質表示の適正化をはかることは、消費者保護基本法の趣旨に沿って消費者保護対策を強化するという見地から現下の急務であるばかりでなく、食品工業等の健全な発展を期するためにも重要な課題であります。政府といたしましては、この……
○渡辺政府委員 この点は非常に重要な問題でございますから、農林省といたしましても思想を統一しておるわけであります。食糧管理制度の場合の根幹とその内容についてはどういうことか、その根幹ということについては、国民の基本的な食糧である米の必要量を確保して、国民経済の安定をはかるために政府が責任をもって米の需給及び価格を調整し、米の配給について必要な規制を行なうことである、こういうふうに統一見解をとっておるわけであります。そして、その根幹の内容は、まず米の需給や価格を調整するため必要な米は政府が生産者から直接買い入れる。第二は、その場合政府の買い入れ価格は食管法の規定に基づいて米の再生産を確保すること……
○渡辺政府委員 肥料価格安定等臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。 肥料価格安定等臨時措置法は、その制定以来、肥料価格の安定、肥料の輸出調整等についておおむね所期の効果をあげてまいりました。 この法律は、昭和四十四年七月末日までに廃止することとされておりますが、最近におけるわが国農業の実情及び肥料の輸出市場の状況にかんがみ、なおこの法律を存続する必要があると考えられます。 すなわち、農業の基礎資材としての肥料の重要性はいまさら言うまでもありませんが、特に総合農政を推進し、農産物の価格安定、農業所得の確保等をはかろうとしております現在、肥料価格の……
○渡辺政府委員 総理大臣が予算のときにお話をしたのは、政府としての一つの方向、そういうものを明らかにしたわけであります。ただいま食糧庁長官から答弁をいたしましたように、最終的には閣議で米価はきめるわけです。閣議で米価をきめるにあたりましては、それは米価審議会のほうに諮問をして御意見を承って、それを尊重してきめるということをやっておるわけでございます。したがって、米価審議会を軽視をするというようなことでなくて、政府としてはこういう方針でいきたいという所信を表明したものであります。米価審議会に諮問をする場合にもいろいろな諮問のしかたがあると思います。政府はこういうふうな方法で試算をするということで……
○渡辺説明員 ただいまの御決議につきましては、その御趣旨を尊重し、慎重に対処したい所存でございます。
○渡辺政府委員 お答えを申し上げます。 今回の地域分担のことにつきましては、先ほどから事務当局で詳しくお話を申し上げておりますから、くどいことは再び重ねないことにいたします。結論は、いうならばそれぞれの地域のガイドポスト的なものであって、これは生産計画ではございません。しかしながら、やはりどの地域はどういうような作目があるべき姿であるかということは当然いえるわけでありますから、その地域に示された指標というものが今後の農作物等を指導する上においてのガイドポストになることは当然だと思います。総合農政の適地適産というようなことは総合農政の中でやはり考えておるわけでありますから、そういう意味において……
○渡辺(美)政府委員 農林省といたしましては、ただいま御指摘になったような事柄はいろいろと誤解を招くような点が多いと思います。まことに遺憾でありますから、これから、たとえば入札の問題にいたしましても、一番札を保存しておくとか、あるいは錯誤の問題にいたしましても、それがみだりに認められるようなことが絶対にないように、これは通達その他の指導で徹底をしてまいりたい。なお、先ほどあった、署長が間違っているか、いませんかと聞き返すようなことは、だれが考えても過剰サービスと受け取られがちでありますから、こういうようなことはやらせません。今後とも全体について、地元の空気になれて、気がゆるんでいろいろ誤解を受……
○渡辺(美)政府委員 ただいま委員長から御注意のありました点につきましては、はなはだ遺憾であります。 今後、入札事務については、一そう厳正に行なうよう指導してまいりたいと存じます。
○渡辺(美)政府委員 お話しのあったことにつきまして事務当局からもいろいろと意見を聞いてみ、事情も調査をいたしましたが、残念ながら、御指摘のような具体的に疑惑というようなことを見つけることは私にはできなかったわけであります。しかしながら、この植物防疫の問題は、私は相当やはり時代の進展とともに検討する必要がある、こういうように思っております。と申しますのは、何と申しましても日本の貿易というものが急激な速度で伸びておる。これに対して防疫官等の人数その他から見まするとこれが非常に少ない。年々多少の人数はふやしてもらっておりますが、しかしながら日本の輸入量というようなものと比べると必ずしも比例をしてな……
○渡辺政府委員 たびたび食糧庁長官から答弁をしておるとおり、こういう過剰状態で物価統制令を撤廃しても、米価水準の全体が上がるというようにわれわれは考えてないし、上げないようにいろいろな手を使います。それでもなおかつ大幅に上がるというような事態は、万々ないと思いますが、あるときには、値段でも何でも操作することはあたりまえ過ぎるほどあたりまえのことであります。
【次の発言】 先ほど申し上げたとおり、それは古々米とかなんか、そういうようなものを放出することはいたしません。通常食べられる米を放出するのは当然であります。
○渡辺政府委員 今回の市場法を提案した趣旨は、趣旨としてはそのとおりだと思います。生産者には安定した価格で安定的な量を供給してもらう、消費者にはなるべくいろいろな品目について中間経費を少なくして買ってもらうという趣旨であります。しかしながら仲買人が輸入品について卸売人を飛び越えて取引することが、必ずしもいろんな輸入品全部についていいかどうかということになるとたいへん疑問でありまして、エビの問題等いろいろの輪人品がございますが、東京の築地の市場では卸売人は五社、仲買人は千四百か幾らかいるそうであります。したがって仲買人を大型化するということは相当必要なことと思いますが、幾ら大型化したって仲買人が……
○渡辺政府委員 ことしの安定基金への支出が少ないということでございますが、去年は御承知のとおり野菜が高値で、ほとんど支出されるような該当者がなかった。そのために現在三十七億円ほど安定基金を持っております。廃棄処分制度等も去年こしらえたわけでございますが、幸いに予算だけ余ってしまう。全然該当するものがないというような状態でありますから、私は四十六年度においては、かりにそういう問題が起きても金に困ることはないだろう、支払いに困るというようなことはないだろうというように思っております。 なお、今後水田の転用等によってさらにどんどん野菜をふやしていくという、ようなときに、農家の価格安定対策が現在では……
○渡辺政府委員 この自由化の問題は、高度の日本の政治的な問題で、これは内閣全体としてきめる問題であります。諸般の事情から、これは大所高所から自由化をしようという方針が打ち出されたわけで、九月末までに自由化をしよう――問題は、自由化することによってどういう影響があるか。これは、避けがたい壊滅的な打撃を与えるというようなことであるならば、何が何でも反対をしていかなければならぬ。ところがいま畜産局長からお話があったように、政府は手放しで自由化するわけじゃない。一〇%の関税をかけ、なおそれでも、へそ価格といいますか、中心価格よりも低いというようなことであるならば差額関税もかける。現在の実情を見ると、大……
○渡辺政府委員 津川武一議員提出にかかわる卸売市場法案に対する修正案については、政府としては反対であります。
【次の発言】 卸売市場法案の審議にあたりましては、各方面にわたり慎重な御審議をいただき、心から御礼を申し上げます。
なお、卸売市場法案についてただいま付されました附帯決議につきましては、その趣旨を十分にくんでその実現につとめるとともに、検討を命ぜられました事項につきましても慎重に検討を行なってまいりたいと考えております。
○渡辺政府委員 御説のとおりであります。
【次の発言】 国有林野の活用につきましては、農林省としては従来も適正円滑な実施をはかってきたつもりでありますが、御指摘のような御批判もあります。今回画期的な活用法を成立をさしていただくならば、その趣旨に沿って、かりそめにもその精神にそむくことのないように、厳重にこれは指導するつもりであります。
○渡辺政府委員 中川政務次官がどういうことを言ったのか、私、現場に立ち会っておりませんからわかりませんが、そのあとで本人にも私会って、別に農林政務次官という立場ではなくて、友だちとして聞いてみたのですけれども、皆さんが言うこととは違ったようであります。何か法律を改正するということも一つの方法だろうという程度の意味だというふうにわれわれは聞いております。しかしいずれにせよ農林省としては、倉石農林大臣が、買い入れ制限の問題について現行法のもとでそれはできるという政府の統一見解を去年から国会でしばしば言っておるわけです。ですから、これはしばしば言っておるわけでありまして、余った米でも何でも全部買わな……
○渡辺政府委員 そのとおりだと思います。
【次の発言】 一口で言えば、御説のとおりであります。
御承知のとおり、総合農政の展開というようなことで、たとえば畜産の振興と申しましても、必ずしもみんな土地を持っているわけじゃございませんから、国有林野で適当なところがあれば、手続等においてもそれを利用しやすくするというような措置を講じてやるのが当然であります。したがって、そういうようなことを十分考え、今回も国有林野の活用法を出したのでございますから、政府としては、皆さんの御理解をいただいて、一日も早く成立をせしめたいという念願であります。
【次の発言】 御承知のとおり、水源涵養とかその他の保安林があ……
○渡辺政府委員 これは重大な問題でありまして、累積赤字の問題等はいま長官が言ったように、年々のベースアップ等も毎年幾らになるということはわからないわけです。しかしながら私がざっと概算をしたところでは、六十年ごろまでに累積六千億円程度の赤字が出るのではなかろうか、これは推定でありますからわかりません。わかりませんが、しいて何か話をしろということになると、そういうようなことになるわけであります。そこで林野庁としても農林省といたしましても、決してこれをほうっておくというようなことは、これは絶対にできません。したがいまして、国有林野のあり方、林野庁のあり方というものも含めて、抜本的にひとつ再検討をする……
○渡辺政府委員 院議を尊重いたしまして、御異議がございません。
【次の発言】 最近の牛乳、乳製品の需給の状況についてお答えをいたします。
四十三年、四十四年にかけまして、対前年比約一二%増と、きわめて高い伸びを示しました。生乳の生産は四十五年に入りましてその伸びが縮小したような状態であります。生乳生産の縮小はおおむね市乳地帯において顕著でございまして、一部前年の水準を下回るような地域も出ておりますが、一方北海道、九州等の地域においては、なおかなり高い伸びを示しております。四十六年度の事情はおおむねこの傾向をたどるというように見込まれておりますが、消費に比べて全体として供給の伸びがやや小さいと……
○渡辺政府委員 今後の方向という前に、今回の改正の趣旨がおのずからその方向を示すと思いますので、簡単に改正の趣旨についてお答えをいたします。 御承知のとおり農林年金制度は、農林漁業団体職員の福祉厚生の向上それから農業団体の事業の円滑な運営に資するためにつくられた制度であります。いま御指摘のとおり、数回にわたって逐次改正をしてきたわけでありますが、今回の改正というもりは国家公務員共済組合制度に準じてその給付の改善をはかろうと、こういうものであります。したがいまして、改正のおもな内容というものは、既裁定年金を四十五年度に続いて国家公務員給与の引き上げ及び消費者物価の上昇を勘案してその額を増額する……
○渡辺政府委員 最初に田中さんのお話の中で、これは離農を促進するのかというような意味の御発言がありましたが、御承知のとおり何でこの法案をつくるかということを考えていただけばおのずから答えになると思います。あと五年もすれば国民所得を倍にしようということでありますが、だからといって農産物価格を倍にして、農家所得をそれとバランスをとらせるというわけにはまいりません。したがってどうしても農村の近代化が必要である。近代化をするということは、言うならば過疎化をするということと結果的に同じになることもあり得るわけでありますから、そういうことでは困るわけであって、やはり農村近代化をすることは、農村の就労人口を……
○渡辺政府委員 その事実関係は私まだ聞いておらないのでよくわかりませんが、もしほんとうにそういうような実態であるということであるならば、きわめてたいへんな問題であります。したがって事実関係を解明するということにもっと力を入れさせたい。
それから規格等の問題は、御指摘のようにもう少しきめのこまかい規格をつくれという御趣旨はもっともだと思いますから、これは検討させたいと思います。
【次の発言】 一般論としては全くそのとおりだと思います。
【次の発言】 事実関係の問題は非常に専門的なことですから、それはもちろん基準に照らしてはっきりした態度をとります。またその飼料会社にしましても、そういうような評……
○渡辺(美)政府委員 政令の改正の中身でありますが、施行令の第十六条中「左に掲げる土地等に限り」とありまして、いわゆる公共の用に供する云々というものがあったわけでありますが、それを「次に掲げる土地等につき」ということに範囲を広げたわけであります。そこでその一つは「法第四条第一項第五号に規定する市街化区域内にある土地等又は市街地の区域内若しくは市街地化の傾向が著しい区域内にあるその他の土地等」、もう一つは「洪水、地すべり、鉱害その他の災害により農地若しくは菜草放牧地文はこれらの農業上の利用のため必要な土地等として利用することが著しく困難又は不適当となった土地」、その次に「その他自作農の創設又は土……
○渡辺(美)委員長代理 瀬野栄次郎君。
【次の発言】 芳賀貢君。
【次の発言】 美濃政市君。
○渡辺(美)委員 関連して質問をいたしますが、いま中金等の員外貸し付け等も拡大しよう、農協等の員外貸し付けもやろうということでございますが、いま非常に商品投機とか土地買い占めということが騒ぎになっております。私は最近聞いたことなんですが、ある都市農協が、自分の、準組合員か何か知りませんけれども、管内の業者に金を貸して、何億という金で、その金を持ってきて栃木県とか福島県とか土地の買い占めをやっておる、こういうような話があるわけであります。 実際問題として、都市農協は、農業施策に金を使えといったってなかなか使う場所はないし、中金のほうでもってその気になるとしても、中金のほうはともかく金がだぶつい……
○渡辺(美)委員 実は農協三団体からこの法案についての意見を伺ったのでありますが、われわれとしてはできるだけ日ごろ皆さんの御要求をいれてこしらえたつもりでありますので、これなら満足じゃないかと思っておったところが、いろいろ御批判もあるので、きょうの参考人の御意見については、実は特に宅造問題でどんなことを言うのかと思って心配しておった。ところが、ただいま織井さんからお話があったように、大体われわれのいたしたところと同じようなことなんで、安心をしておるわけであります。われわれといたしましても、早急に皆さんの御期待に沿ってこれらの法案が国会を通過できるように万全の努力をしてまいりたい、かように考えて……
○渡辺(美)委員長代理 井上泉君。
○渡辺(美)委員長代理 その前に野坂君に申し上げますが、申し合わせの時間が経過しておりますから、結論を願います。
【次の発言】 諫山博君。
○渡辺(美)委員 私は、自由民主党を代表して、森林法及び森林組合合併助成法の一部を改正する法律案を議題として質疑をしたいと存じます。 年々林野庁は、三月からいまごろになりますと、大体仕事が手につかないというのが通例であります。それは、終戦後、林野庁長官というのは参議院に立候補をするというならわしがありまして、歴代長官は必ずといっていいくらい参議院に立候補する。したがって、その準備もありますから、なかなかこれは思い切った仕事ができないというのが残念ながらいままでの林野庁のあり方でなかったかと私は存じます。ところが、今回風のたよりに承ると、林野庁長官は、そういうような長官の地位を利用して参議院に……
○渡辺(美)委員長代理 休憩前に引き続き会議を開きます。 質疑を続行いたします。瀬野栄次郎君。
○渡辺(美)政府委員 今回の内閣改造にあたりまして、はからずも、全くはからずも、農林政務次官を引き受けることになった次第でございますが、今後とも、委員会の皆さんには何かと御指導、御鞭撻のほどをお願い申し上げます。
よろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 美濃先生のおっしゃるように、確かに、閣議決定では、一律に一〇%削減をする、節約方をお願いするという決定を出したんですが、農林関係はそういうふうな削減のお願いの対象にしていない。にもかかわらず、現実には、農協等の話を聞くと、非常に石油が来ないという問題が起きていることは私も聞いております。
それから、いままで大きな大手の会社でも、……
○渡辺(美)政府委員 昭和四十九年度農林関係予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和四十九年度一般会計における農林関係予算の総額は、総理府など他省所管の関係予算を含めて一兆八千二百八十九億円であり、前年度の当初予算額と比較をして一一九・二%、二千九百四十四億円の増加となっております。 予算の内訳は、食糧管理費七千百三十二億円、公共事業費五千七百九十七億円、一般事業費五千三百六十億円となっており、公共事業費については、総需要抑制の見地からその増額を押えましたが、一般の生産、価格、流通対策関係の経費を前年対比二二二・一%と大幅に増額したことが明年度農林関係予算の特徴でありま……
○渡辺(美)政府委員 安田委員から、森林における大規模開発の問題や、あるいは公益的な機能に対して、公費でかなりのものを投入すべきであるというような御意見でありますけれども、御承知のとおり、治山に対してはいまでも一般会計を入れておるわけでありますが、国有林野の経営の改善ということに目下最大の努力を払っておる最中であります。したがって、まず、それはそれとしてやって、将来どうしても国費で入れることが正当であると思われる部分については、そのように努力をしたいと考えております。
【次の発言】 林業の振興決議があるにかかわらず、なぜそれが具体化されないかというふうなお話しでございますが、詳しいことは先ほど……
○渡辺(美)政府委員 御説のとおりだと思います。価格が安定をするということは非常に大切なことであります。
【次の発言】 これも御説のとおりであります。したがいまして、土地がなぜ高くなるかということは、これは、やはり、森林は特別な地域以外は自由に手に入る、あるいは開発も比較的自由になりやすい、こういうようなことで、投機的な資金が入って、ゴルフ場あるいは分譲地その他で荒らされておる、それにつられて値段が上がるということでありますから、それを規制するために、一日も早く森林法を成立させていただけば、かなりの土地値上げのブレーキになると私は思っております。
○渡辺(美)政府委員 吉川先生は農政問題の専門家でありまして、常日ごろ非常にいろいろな叱咤勉励をいただいておるわけで、感謝をいたしております。 御承知のとおり、現在のえさの暴騰ということは非常に重大な問題であります。しかしながら、これはことにえさだけでなくて、石油その他の、いわゆる外国に大部分を依存しなければならないものが、国際的なインフレによって一斉に上がっておる。為替レートの変動の問題もありますし、海上運賃の急騰という問題等も重なって、非常なえさ高になっておるということでありますが、一方、御承知のとおり、価格が低迷をしておる。特に、豚価等についてはそういうことが言われておるわけであります……
○渡辺(美)政府委員 そのつもりでおります。
【次の発言】 これをつくったときには、もちろん石油危機ということは考えておらなかったわけであります。しかしながら、当時から山が荒廃をして、過剰流動性にまかせてあっちこっちむやみに伐採をされる、あるいは森林で規制がないからといってやたらに買い占めをされる、開発をされる、こういうことは困るというふうなことで、全国森林計画をつくったり、あるいは地域別の森林計画をつくったりして、そういうような乱開発を押えていこう、山を守っていこう、あるいは伐採する場合においても計画的に、一方において自然を保護しながらそれをやっていこう、と、こういうことでこの計画がつくられ……
○渡辺(美)政府委員 この懇談会には畜産局長が立ち会っておりますから、委細承知しておるので、畜産局長から報告させます。
【次の発言】 懇談会におきましては、懇談ですから、懇談の間に要望等が出されるのが普通でありますが、畜産振興審議会委員の懇談会の名において文書で農林省に対して要望したということは、やはり危機を意識した異例の措置である、あなたのおっしゃるとおりだ、と、こう私は思います。
【次の発言】 この要望というものは非常に貴重な御意見でございますから、われわれといたしましても、この趣旨をできる限り尊重して、その実現に当たるように万全の努力をしてまいりたいと考えております。
○渡辺(美)政府委員 上田委員にお答えをいたします。 農業基本法が制定になって十二年を経過をしておるわけでありますが、その間食糧需給の高度化あるいは多様化というものに対応いたしまして、農業の生産が基本法の精神に従って選択的に拡大をされ、また、生産性が向上をしてきたということは事実であります。三十五年当時と四十七年の農業労働の生産性というものを比較をいたしてみますと、三十五年を一〇〇として、四十七年が二二三、大体二・二倍くらいに農業の労働生産性は向上いたしております。年平均の伸び率は六・九%であります。これは製造業の年平均八・八%の労働生産性から比べますというと劣っておるわけではございますが、……
○渡辺(美)政府委員 金融問題は農政上きわめて重大な問題であります。補助制度がいいのか、金融制度がいいのか、これは農政上の大議論の起きるところでございますが、ドイツなどは、補助というものは非常に少ない。そのかわり、金利等はある程度安いもので長期のものを貸すという、この一つの考え方があります。補助制度をやめちゃって金融一本で農政をやったらいいじゃないか、これはメリットはどういうメリットがあるかということは、現在の補助制度というのは、補助金をもらうから、もらうためには何でもお役所の言うとおりこしらえる、そのために非常なむだなものをこしらえるという、こういうような議論が一つございます。しかし、また、……
○渡辺(美)政府委員 これは国内でつくれるものはなるべく国内でつくるというふうな考えに基づいて、そのためには、先ほど局長が言ったような、非常に高生産的な集約した濃密生産団地をこしらえる。そのためには、民間にやらしてもなかなかうまくいかぬ、農協でもできない、県、市町村も、規模が大きいと、資金的な関係もあってなかなかできない、国でやっては、規則その他がなかなかうるさいし、まして、土地と建物を一緒につくって払い下げるなんていうことは会計法上非常にむずかしい、そういうことで、財投資金を使って、そういう大がかりなものをやるとすれば公団がいいだろうというようなことで、農用地開発公団というものを設けることに……
○渡辺(美)政府委員 私は一般的なことについてお答えをいたします。 羊角湾事業の目的でございますが、これは羊角湾の一部を締め切って、これを淡水化することによりまして、かんがい用水の確保、締め切り堤内の干拓による農地の造成並びに羊角湾周辺の丘陵地の農地造成、それから既耕地の畑地かんがいの各事業を総合的に実施して、農業経営の規模の拡大、畑作の振興をはかっていく、そしてまた離島農業の振興に寄与する、こういうことが目的でございます。 また、具体的にどこの地域がどれくらいこれによって便益を受けるかといったようなことについては、技術当局から答弁をいたさせます。
○渡辺(美)政府委員 わが国食品生活における漁業の占める割合は、ただいま御指摘になったように、動物たん白の過半数を占めるというような重要なものであります。ところが、いろいろな公害の問題をはじめ、遠洋漁業の制約あるいは石油の値上がり等、非常にむずかしい問題が起きております。そこで、政府としては、今回お手元に提出をいたしました三法を成立さしていただいて、それらに対して積極的に取り組んでいく、これが基本姿勢であります。
【次の発言】 石油の値上がりが漁業に重大な影響を与えておるということは、まことにそのとおりであります。今回政府も石油の値上げを発表いたしましたが、ヨーロッパ等諸外国から見ればまだ有利……
○渡辺(美)政府委員 中川委員がおっしゃいますように、確かに、沿岸漁業等振興法という法律が昭和三十八年につくられております。この法律は、この「目的」にも書いてありますとおり、平たく言えば漁業の基本的な方向を示す法律だと思います。農業で言えば農業基本法のような法律であって、具体的な施策について、必ずしも明確に計画的にきめておるわけではございません。確かに、この法律にも第三条に「国の施策」という条項がございまして、「漁場の整備及び開発、漁業技術の向上等によって、生産性の向上を図る」ということが掲げられておりますが、これは具体的な施策というよりもむしろ方向を示しておるものだというふうにわれわれは解釈……
○渡辺(美)政府委員 これはかねがねお答えをしておるわけでございますが、日本の畜産危機というものの内容を調べてみると、一つは、非常にえさが高騰した。それから、膨大なえさの確保について、それが戦略物資化された場合には、非常に困る問題が起きる。私は、この二つが大きな問題であろうかと存じます。 なぜ輸入飼料がばく大にふえたかというと、過去十年間に肉類の消費が四倍以上になった。ところが、肉一カロリーつくるのに七カロリー以上のえさを消費しなければできないために加速度的にふえたわけですから、それを国内で生産することは面積の上からもできないということになれば、日本で畜産をこれ以上飛躍的にふやすということは……
○渡辺(美)政府委員 それも一つの原因であろうと思いますが、一つは土地の取得権、あるいは土地の値上がり、えさの値上がり、あるいはごく最近におけるけちけちムードというか、いろいろなものがかみ合ってそうなった。特に、去年は、去年の春から夏にかけてべらぼうに肉類が暴騰して、そういうふうなことが屠殺を誘発した等、いろいろな原因があるだろうと思います。
【次の発言】 それは、いま言ったように、いろいろ複雑な原因がたくさんあります。したがって、一挙にすべてを解決をするということは非常に時間のかかることだと思いますが、解決できるものから解決していかなければならぬ。その中でとりあえずわれわれとしては、えさの値……
○渡辺(美)政府委員 法案が拙速主義ではないか、政令なんかにゆだねないで、法案の中にやるべき仕事をもっといろいろ列挙しろというようなことでございますが、御承知のとおり、たん白質の五〇%を漁業が提供しておる。ところが、遠洋漁業等は各国のなわ張り争いというか、自分の領海をうんと広げるというようなことを言っておるし、ソ連等においても、サケ・マスの漁業規制をなかなかきつくやってきておる。だから、どうしても沿岸漁業にたよらなければならない。もっと沿岸漁業をふやさなければならない。ところが、現実には、公害等の問題で沿岸漁業が伸びないという現状にあります。そこで、そういうふうなものを抑制し、かつ、栽培漁業と……
○渡辺(美)政府委員 ただいま安田議員が御指摘くださいましたように、農林省といたしましては、何としても、北海道は日本における穀倉地帯であるし、農作物の一大生産地であるということを肝に銘じておりますので、鋭意長期にわたって畑作の振興ということについては努力をしてまいった次第であります。お認めをいただいてたいへん恐縮に存じます。 てん菜糖は、御指摘のとおり、年々増大をして、四十八年も二百九十四万トンというような順調な伸びを示してまいりました。この程度の数字は、どうしても最小限度確保をしていかなきゃならぬというようにわれわれは考えております。したがって今後とも、てん菜を含め、北海道の酪農、てん菜あ……
○渡辺(美)政府委員 御指摘のように、保安林整備臨時措置法が初めて二十八年のときにできたわけでありますが、そのときの保安林の面積はおおよそ二百五十一万ヘクタール、それが第一期、第二期というように、約二十年にわたるところの整備を着実にやってまいりまして、ただいま御指摘のように、現在は六百九十四万ヘクタールというような面積になったわけでございます。さらにこれをあと十年程度は少なくとも延長しなければならぬ。十年程度延長して、九十二万ヘクタールぐらいをさらに保安林の整備計画の中に新しく取り入れていこう、それによって十年後には七百八十万ヘクタール程度の保安林を確保したい、こういうような考えであります。 ……
○渡辺(美)政府委員 それも一つの考えだと思います。しかし、今度の黒字というのは、恒久的なものではなくて、木材の異常暴騰につながって黒字が出た。また、最近木材は下がっておりますから、コンスタントにそれが出てくるようなものであるならば、あなたのおっしゃるようなことに積極的に向けるのがいいと私は思っておりますが、きわめて変動的なので、その趣旨はよくわかりますけれども、この金を全部使ってしまえということまではいまの段階で踏み切れないと思っております。
【次の発言】 先ほど申し上げましたように、今度の黒字が出たということで、林野の事業経営というものが非常に健全になったというようには私は思っておりません……
○渡辺(美)政府委員 農業のにない手をどうしていままで養ってきたか、はぐくんできたかという御質問でございますが、従来から総合施設資金等農業金融を大型化し、あるいは充実するというようなことで、中堅農家としてやっていく希望を持たせるということに一つは力を入れてまいったのであります。また、自立経営の育成というための経営技術の指導というものを強化したり、あるいは農業団地の育成というようなことで、集団的な生産組織を育成することにつとめてまいりました。 もう一つは、第二次農業構造改善事業というものを推進し、生産基盤の整備や、あるいは農畜産物の価格安定等を行なって、安定的な農業、しかも合理的な近代的な農業……
○渡辺(美)政府委員 肥料をめぐる国際、国内状況等については、ただいま染谷委員からるる御説明があったとおりでございますが、今後における肥料の需給の見通しということについて一言所見を申し上げたいと存じます。 まず、国内の需要の問題でございますが、わが国の肥料の消費というものは、四十四肥料年度以降四十六肥料年度までは毎年減少傾向にあったわけでございます。しかしながら、昭和四十七肥料年度に至りまして増加の方向に転じまして、前年対比おおよそ七・一%程度三成分合計で増加をいたしておるのであります。 このことは、御承知のとおり、四十五、六、七というような米の生産調整、特に休耕制度というようなもの等もあ……
○渡辺(美)政府委員 有線放送は、農業の近代化あるいは災害の防止措置、あるいは生活の改善というような点で共同作業をやったり、あるいは緊急に災害が来ることを知らせたり、それに対する手段、措置を講じたり、あるいはまた生活改善等のいろいろな普及事業をやるというようなことで、現在のテレビとか個別の電話とかでは、ある一定の小地域に統一的なPRや指導をするということがなかなかできないという場合に非常に効果的であるというふうに考えまして、農林省としては、その施設の健全な育成をはかるために適切な助成を行なってきておる、こういうことであります。
【次の発言】 御承知のとおり、昭和四十四年、四十五年と非常な豊作で……
○渡辺(美)政府委員 非常に重要なお話しでございますが、いまのところ、具体的にこうするということはきまっておりません。慎重に検討してみたいと思います。
【次の発言】 ごもっともな御意見なので、検討してみたいと思います。
【次の発言】 自由経済のもとでは、価格が生産量を調整することは大原則であります。べらぼうに値段が高ければたくさんつくるし、安ければやめるし、というのが原則でありますが、ただ、それだけでも困るということのために一応の生産目標というものを示しておるわけです。これはしかし計画経済じゃないんですから、必ず年次計画でそれにするという筋のものでもありません。これは一応のガイド的なものだとい……
○渡辺説明員 これはいろいろな原因があって減ったということだと思います。これとこれとこれだということはなかなか一がいにここで明確に断定するわけにはまいりません。
【次の発言】 選挙の結果は、私どもとしては謙虚に反省しなければならぬと思っております。選挙技術の問題もあるだろうし、いままでのやり方でまずい点もあるだろうし、乱立の問題もあるだろうし、いろいろございますから、一がいには申し上げられませんが、総合して、選挙の結果については深刻に受けとめ、われわれとしてはそれに応じた対策を今後立てなければならぬ、かように思っております。
【次の発言】 私は、別に圧力をかけておるとは思いません。また、食糧事……
○渡辺説明員 参議院の選挙前の米価決定と選挙後の米価決定で、どういうように農民に有利になったのかという御質問でございますが、これは御承知のとおり、新聞等に二二%くらいの案ではないかというようなことが出ておりました。これは、四月の物賃というものをもとにして修正をいたしますと大体そういうことになるのであります。それを、五月の物賃というものを織り込んでおりますから、そこで、まず、賃金、物価のべースが少し変わってきておる、こういうような点は有利になった点だ、こういうふうに言えるだろうと思います。
【次の発言】 その前に、ちょっとことば不足ですので申し上げますが、四月までの労賃ベースだと、具体的に言えば……
○渡辺説明員 総理大臣が選挙中に発言をしたというのですが、これはだれかの応援演説に行って、自民党の総裁という立場で演説をぶったものと存じます。したがって、私ども、別に相談をして発言をしてもらったわけではありません。そうではありませんが、総理大臣の言った趣旨というものは、私どもが新聞で見たところによりますと、あなたが言ったようなことを言っておるのですけれども、六月二十八日に山形でこういうことを言っておるそうです。米審へ諮問をするため現在賃上げ等を調査しているが、七月じゅうには諮問できる、ことしの生産者米価は、春闘の賃上げが三二・九%になっているので、世間で言われているような大幅引き上げになる、一……
○渡辺(美)委員 自由民主党を代表いたしまして、国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道法の一部を改正する法律案について御質問を申し上げます。 私の子供のころは、栃木県には海かないものですから、「汽車は出て行く、煙は見えず、見えぬはずだよ無煙炭」というような歌がありました。国鉄はわれわれに多くの夢を持たせておったのであります。ところが、最近の国鉄はどうも夢もなければ詩も余りない。倒産寸前でぎくしゃくして、場合によっては世間じゅうから恨まれるというような状態で、ずいぶん国鉄も変わったものだと私は思っているわけであります。 何と申しましても、国鉄は落ちぶれたと言いながら、いま運輸大臣の説明の中にもちょっ……
○渡辺委員長 これより会議を開きます。
この際、一言ごあいさつを申し上げます。
今回はからずも当委員会の委員長に就任をいたしました。はなはだ微力ではございますが、委員各位の格別の御協力によりまして円満かつ適正な委員会運営を行い、この重責を全ういたしたいと存じます。
皆様の御協力と御鞭撻を心からお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。(拍手)
【次の発言】 理事補欠選任の件についてお諮りをいたします。
去る九月二十日の阿部喜元君の委員辞任に伴いまして、現在理事が一名欠員となっております。
この際、その補欠選任を行いたいと存じますが、先例により、委員長において指名するに御異議ござい……
○渡辺委員長 これより会議を開きます。
在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
趣旨の説明を求めます。小坂外務大臣。
【次の発言】 これにて趣旨の説明は終わりました。
【次の発言】 これより質疑に入ります。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。大出俊君。
【次の発言】 瀬長亀次郎君。
【次の発言】 本会議散会後委員会を再開することとし、この際、暫時休憩をいたします。
午後零時四十八分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き、会議を開きます。
増田行政管理政務次官から発言を求められておりますので……
○渡辺委員長 これより会議を開きます。
一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案、特別職の職員の給与に関する法律及び沖繩国際海洋博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法の一部を改正する法律案、防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案の各案を議題といたします。
順次、趣旨の説明を求めます。西村総理府総務長官。
【次の発言】 次に、坂田防衛庁長官。
【次の発言】 これにて趣旨の説明は終わりました。
【次の発言】 これより質疑に入ります。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。大出俊君。
【次の発言】 次に、木下元二君。
○渡辺委員長 これより会議を開きます。
内閣提出、第七十七回国会閣法第四八号、一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案を議題といたします。
本案につきましては、第七十七回国会においてすでに趣旨説明を聴取いたしておりますので、これを省略いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
【次の発言】 これより質疑に入ります。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。大出俊君。
【次の発言】 木島喜兵衛君。
【次の発言】 当局に聞いてください。
【次の発言】 審議を進めてください。
○渡辺委員長 これより会議を開きます。
恩給に関する件について調査を進めます。
この際、恩給に関する小委員長から報告をいたしたい旨の申し出がありますので、これを許します。加藤陽三君。
【次の発言】 ただいまの小委員長の報告中、恩給改善に関する件について決議されたいとの要望があります。これを当委員会の決議とするに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
この際、西村総理府総務長官から発言を求められておりますので、これを許します。
【次の発言】 ただいまの決議を関係方面へ参考送付する等の取り扱いにつきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御……
○渡辺国務大臣 昭和四十九年度厚生省所管一般会計及び特別会計の決算につきまして御説明申し上げます。 まず、一般会計の歳出決算額につきましては、歳出予算現額三兆一千六百九十八億八千五百六十四万円余に対して、支出済歳出額三兆一千二百七十七億六千三百七十九万円余、翌年度繰越額百八十五億八千八十八万円余、不用額二百三十五億四千九十六万円余で決算を結了いたしました。 以上が、一般会計歳出決算の大要であります。 次に、特別会計の大要につきまして申し上げますと、厚生省には五特別会計が設置されております。 まず第一は、厚生保険特別会計の決算でありますが、健康、日雇健康、年金、児童手当及び業務の五勘定あ……
○渡辺国務大臣 この救急医療の問題で、いままでたらい回しがずいぶんあったということが言われておりますが、これはいろいろ原因があります。一つは、たらい回しの件数が実際よりも、どうしても多く出がちなのは情報不足ということがある。一遍電話をかけて、あいている病院か、あいていない病院かわかれば、すぐ行けるのだけれども、盲めっぽう電話をかけて、あっちこっち断られたというようなのが、たらい回しの件数になって出てくる。ですから、情報システムをきちんとして、東京なんかよくやっている方なんですが、地方に行くと、なかなかこういうわけにいかない。したがって、広域の情報システムをまず確立するということが一つ。 それ……
○渡辺国務大臣 昨年末、福田新内閣の発足に際し、厚生大臣に就任をいたしました渡辺美智雄でございます。 社会労働委員会の御審議に先立ち、就任のごあいさつを兼ねて、厚生行政について所信の一端を申し述べたいと存じます。 現在、わが国の経済は、エネルギー、食糧等の資源や環境上の制約を踏まえつつ、高度成長から安定成長へと移行しつつあります。このような状況下では、従来のような税の大幅な増収は期待できず、国はもちろん、地方自治体の財政もきわめて厳しい状況にあります。 しかし、一方人口の急速な老齢化や都市化が進むにつれ、各般の社会保障の充実が強く要請されております。 政府は、昭和五十二年度の予算編成に……
○渡辺国務大臣 戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案の提案の理由を御説明申し上げます。 戦傷病者、戦没者遺族等に対しましては、その置かれた状況にかんがみ、年金の支給を初め各種の援護措置を講じ、福祉の増進に努めてきたところでありますが、今回これらの支給額を引き上げ、支給範囲を拡大するなど一層の改善を図ることとし、関係の法律を改正しようとするものであります。 以下、この法律案の内容の概要について御説明申し上げます。 第一は、戦傷病者戦没者遺族等援護法の一部改正であります。すなわち、障害年金、遺族年金等の額を恩給法に準じて増額するものであります。このほか、障害年金受給者が死亡した……
○渡辺国務大臣 戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案中修正点の趣旨を御説明申し上げます。 戦傷病者戦没者遺族等に対する援護措置の改善を図るため、戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案をすでにこの国会に提出し、三月十日当委員会におきまして提案理由を御説明申し上げたところでありますが、今回援護措置の一層の充実を図るため、この法律案に所要の修正を加えることとし、昨日本会議の御承諾をいただきました。 その修正点の内容は、障害年金、遺族年金等及び留守家族手当の額の引き上げの実施時期、平病死に係る遺族年金等の支給範囲を拡大する措置の実施時期並びに遺族一時金を廃止し、当該遺族一……
○渡辺国務大臣 ただいま議題となりました国民年金法等の一部を改正する法律案について、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 老後保障の支えとなる年金制度の改善につきましては、昨年、厚生年金保険及び国民年金を中心に給付水準の大幅な引き上げ、障害年金、遺族年金等についての各種の改善措置の実施等画期的な制度の充実を行ったところでありますが、その後における社会経済情勢の変動を考慮いたしますと、福祉年金の内容をさらに充実させるとともに、拠出制年金についても、物価上昇に対処した措置を講ずることが緊要となっております。 今回の改正法案は、このような趣旨にかんがみ、福祉年金の額の引き上げを行う……
○渡辺国務大臣 ただいま御決議になられました附帯決議につきましては、その趣旨を十分に尊重いたしまして努力をいたす所存でございます。
○渡辺国務大臣 お話を聞いておりまして、本当にこれは降参しました、こう言いたいところでございますが、いろいろ事情もあるかと思います。しかしながら、共済制度につきましては、残念ながら厚生省には監督権がございません。私も不思議に思ったのですが、厚生省の方では、国民年金とか生命保険とか厚生年金、国民の大部分のものは厚生省所管でございますけれども、厚生省の役人の加入している共済制度は厚生省の所管でないということでございまして、実際のところ細かい実態というのは、大体は知っておると思いますが、枝葉末節に至るまでは監督権がございませんから、わからないというのが実情であると思います。
○渡辺国務大臣 中には、それは本当にもっともだなと思うような節もございます。しかし、身体障害者全体の行政の中で見直すということが一つの筋道じゃないか。 それからもう一つは、確かに国民年金等につきましては種々雑多の人が入っておるわけです。中には弁護士もあるだろうし、医者もいるだろうし、それから農家の人も魚屋もみんな入っているわけですね。そこで、一家の支柱になるような人がけがをしたという場合、厚生年金で、勤めている人がけがをした場合とどこが違うのか。奥様方の場合は、勤めてなければ、厚生年金は直接は加入してないわけです。しかし、普通の自由業や営業をやっておっても、一家の支柱になる者がけがした場合と……
○渡辺国務大臣 五党の方は五党の方でそれが適当だと思ってお出しになったことでございますから、私の方としては特別にそれは適法であるとかないとかという考えはいまのところ持っておりません。また、先ほどからおっしゃる援護法まで拡大をしろということについては、結局は、どこまでが国家補償にすべきかということは算術でびしっと割り切ったものが出てくるわけではないのであって、最終的には政治判断の問題でございますから、われわれとしては、そこまで広げると結局とめどもなく一般戦災者にも広がっていかざるを得ない。一般戦災者にまで広げればなおいいのだろうけれども、これはなかなか収拾のつかない話になるというような政治判断も……
○渡辺国務大臣 附帯決議に対しまして一言申し上げます。
ただいま御決議いただきました附帯決議につきましては、その趣旨を十分尊重いたしまして努力をいたす所存でございます。
【次の発言】 ただいま議題となりました健康保険法及び船員保険法の一部を改正する法律案について、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。
医療保険制度につきましては、昭和四十八年の改正により大幅な給付改善と保険財政の健全化のための諸施策が講じられ、また、昭和五十一年には社会経済情勢の変動に対応したスライド的な改正が行われたところであります。
しかしながら、医療保険をめぐる諸情勢は一層の厳しさを加え、各制度ともその……
○渡辺国務大臣 いろいろ御議論があろうかと存じますが、私も、大筋から見て仰せのとおりである、そう信じております。
【次の発言】 所得が高くなって丈夫な子供ができたかというと、必ずしもそうでない面がたくさん実はございます。一つの例でございますが、ずっと長い間歯の日本一みたいな学校があって、それが最近になったところが、虫歯がたくさん続発している。私の近くにあるのですが、どういうわけだろうか、これは原因がよくわからない。わからないけれども、所得、生活程度がずっと高くなったことにあることは間違いない。
そういうようなものは一つの例でございますが、やはり何らか経済が楽になって人間の体が逆に弱ったという……
○渡辺国務大臣 私といたしましては、健康保険制度というものをどうしても正常に運営していかなければならない、こういうような基本観点から、この際は皆様の深い御理解を得てどうしても今国会において成立をさせたい、こういうことで日夜努力をしておるところでございます。
【次の発言】 これは非常に根幹に触れる問題でございますが、やはり諸外国の例その他から目まして、必要なものは保険料である程度取らざるを得まい。日本においては世界に例のないほど巨額の医療補助金というものを出しております。二兆六千億円近いようなものをことしの予算でも組んでおるわけでございまして、今後いままでのような高度経済成長というものが期待でき……
○渡辺国務大臣 ただいまの御決議につきましては、その御趣旨を十分尊重いたしまして努力いたす所存でございます。
○渡辺国務大臣 ただいま議題となりました厚生省設置法の一部を改正する法律案について、提案の理由及び内容の概容を御説明を申し上げます。 この法律案は、新たに付属機関として国立循環器病センターを設置することを主たる内容とするものであります。 脳血管障害、心臓病、高血圧等の疾病に代表される循環器病につきましては、近年における中高年齢層の増加に伴い、その有病率は高く、また、これによる死亡者数は、昭和五十年においておおよそ三十万人にも達し、国民総死亡の約四三%を占めるに至りました。したがって、これが対策は重要な課題となりました。 しかしながら、循環器病対策に必要な早期の検診方法、適確な治療の方法及……
○渡辺国務大臣 先生御承知のとおり、これは非常にむずかしい事件でございます。 そこで、学問的な立場、純法律的な立場、これは専門家がみんないろいろ意見を持っておるわけですから、私のような素人が大臣になったからといって、専門家の意見を否定をするということはなかなかむずかしい。しかし、私といたしましては、これで、法律一本で争う、判決が出たらまた控訴、こういうようなことでは、長いこと争っておるのだし、これはもう実際重症の患者の方に、結果がどう出るかわからぬけれども、大変お気の毒ではないか。厚生省という立場からすれば、法律一本で争うということはどうも厚生省としての姿勢ではあるまい。しかしながら、これに……
○渡辺国務大臣 新井委員から御指摘のようたいろいろな問題があろうかと存じます。したがいまして、厚生省としてもできるだけの工夫はいたしてみますが、まあしょせん試行錯誤的なところも、これは思いがけないような問題もあろうかと思いますので、やりながら、さらに充実改善の方向で努力をしてまいりたい、かように考えております。
【次の発言】 私も同意見でございまして、副作用に対する何らかの救済策はつくらなければならぬ、こう思っております。しかし、新井先生御承知のとおり、薬というのはみんな毒でございまして、みんな副作用があるのですよ。そのためにどこで線を引くかというようなことは、非常にむずかしい問題の一つでござ……
○渡辺国務大臣 詳しいことはわかりませんが、条例の請求運動があるということはよく知っております。
【次の発言】 委細はわかりませんので、医務局長から答弁させます。
【次の発言】 四月十五日の医師会の声明書に対して厚生大臣はどう考えるかということでございますが、この声明書は私も見ましたけれども、日本社会党政策審議会云々というようなところが発表した救急医療整備法案についての医師会の意見を述べたものだと思います。したがって、中身については私の関知するところではありません。
【次の発言】 私どもは、たらい回しがあるから、したがって、救急医療の体制をこしらえて、ことしは去年の四倍も予算をつけて、ともかく……
○渡辺国務大臣 これは鶏が先か卵が先かというような議論じゃないかと私は思うのです。結論的に申しますと、一つは、いま御指摘のようにもっと早く手を打つべきじゃないかという御意見があってしかるべきだと私は思います。もう一つは、やはり非常に生活程度が高くなって食い物のためとか肉をたくさんとるとか、こういうようなことから循環器関係の病気が出てきたということも事実だと思います。それから、思いがけないほど急激に日本人の寿命が延びた、そのために老齢化が非常に進んだということもまた言えるわけです。そういうような点がいろいろあるわけでございますが、脳卒中とかあるいは心臓疾患とか、そういうようなものが出てきたわけで……
○渡辺国務大臣 例年の例によりまして、大体そういう大きなものはいままでもずっと数年間額で要求をしないで、実は枠要求をしてあるわけであります。したがいまして、ことしも枠で要求をいたしまして、最終的には厚生、大蔵両省の話し合いによって決めた、そういうことでございます。
【次の発言】 老齢年金の問題とか、個別のものは全部要求を出しておるわけですが、非常に大きな問題でございまして、大体枠で要求をしておきまして、その中で額を決める、こういうようなことを例年やっておるわけですから、ことしもそういうことをやったということであります。
【次の発言】 年金の問題は全部横並びの問題もございます。御承知のとおり五十……
○渡辺国務大臣 そういう事実はございません。
○渡辺国務大臣 地方事務官がふえておるのは事実でございます。それは、御承知のとおり国民皆年金というようなことになりまして、年金の成熟化に伴いまして非常に受給者がふえておるわけです。たとえば厚生年金を例にとりますと、四十九年百八十六万人の受給者が五十一年度の推計では二百五十一万人、これは一つの例でございますが、非常にウナギ登りにふえておる。国民年金の拠出年金などは四十九年は百二十七万人のものが五十一年は三百四十一万人、これは倍以上ですね。非常に受給者がふえておりますから、これはどうしても事務量がウナギ登りにふえておる。まして相談件数に至ってはもっとふえておる。こういうようなことで結局それらのサー……
○渡辺国務大臣 お答え申し上げます。
昨年と一昨年に韓国に廃油が輸出された、こういうような事実は承知をいたしております。昨年八月に韓国政府によりまして、石油タンク清掃時に生ずるところの廃油類、それ以外の廃油については輸入禁止の措置が実はとられております。しかしながら、石油タンクを洗った場合の、タンククリーニングから出てきた廃油は別に輸入を禁止はいたしておりませんし、また輸出についても別に禁止はいたしておりません。
【次の発言】 当時、韓国の状況を知らなかったそうでございます。
【次の発言】 廃棄物の輸出というのはほかにも実は例がございます。触媒等についてはアメリカに輸出をして、アメリカでまた……
○渡辺国務大臣 確かに、この医療制度の問題、年金問題、これは非常に重大な時期に来ておる。御指摘のとおりでございます。したがいまして、去年から厚生省では、年金については年金制度の基本構想懇談会、これをこしらえて専門家の意見をいま聞いておるところでございますが、何とかひとつことしじゅうにでもこれは大きな洗い直しをしなければならぬ。それらについてはまた専門家の小林さんの意見も十分にお聞きをして考えてまいりたい、かように考えております。
【次の発言】 小林さんの非常に勇気ある、まことに敬服した発言でありまして、役人云々の項を除いては大体私の選挙公報に書いてあるような話であります。民間保険の問題もやはり……
○渡辺国務大臣 御指摘のように、本当に気の毒な方も私はあろうかと存じます。過去において二回救済措置をとったことがございます。それぞれ二百万を超える救済をしたことがあります。しかし原則論は、この前も申し上げましたように、やっぱり保険料を納入している人がばかを見てはいかぬという原則論もありますし、これからも毎月きちんと払うのが保険ですよという原則論もあるわけです。しかし、いま言ったような方も私はあろうかと存じますので、そういうようなものを考慮に入れまして、その両方が両立できるようにしたい、こういうように考えております。
【次の発言】 年金の問題については、一遍全体の問題として考え直そうじゃないか。……
○渡辺国務大臣 せっかくの武藤さんからの御提案でございますので、あらかじめ質問通告も受けておりましたから、何かうまい答弁ができないかということで実は考えてきたわけでございます。実は私もその該当者の一人でありまして、大体私の年齢前後の人が一番多いわけであります。二年か三年行ってすぐ終戦、そういう人が多いわけなので、いま言ったような趣旨のことも役所で調べさせたわけでございますが、軍人恩給の方は国家補償であって、兵隊や何かの掛金というものは別にやってない。ところが、厚生年金、国民年金というのは掛金制度でやっておる。したがって、厚生年金が昭和十七年にできたんだが、そのときも実は、その前に役所や何かにお……
○渡辺国務大臣 お答えをいたします。
御指摘のように各種保険については、それぞれ給付の差等もございます。非常に古くて新しい問題でもあります。これにつきましては、なかなか一本化ということは言うべくしてすぐにできることではございませんが、それは望ましい姿だと私は思っております。したがいまして、少なくとも当面各制度間の格差、これは是正しなければならぬなというようなことで、老人医療等の問題も含めて改革の方向で厚生省としても取り組んでまいりたい、かように思っております。
【次の発言】 本当の腹は改革をしたいと思っておるわけであります。
【次の発言】 医療費の増大をしている原因はたくさん実はございます。……
○渡辺国務大臣 やむを得ないという人もあるし、ともかく賞与から初めて特別保険料を取るというのはまことにショックだという人もあるし、いろいろな御意見がございます。
【次の発言】 この原因はいろいろございまして、いろいろ制度上の問題ももちろんあります。それから薬剤が多過ぎるではないかという御議論ももちろんあります。しかしながら、内容の給付の改善というものも医療費が増大する大きな原因である、これも見逃すことはできない問題でございます。
国民の医療費に対する薬剤費の割合やその他の問題については、事務当局から答えさせます。
【次の発言】 薬が大変はんらんしているという話は聞いておりますが、いろいろな薬……
○渡辺国務大臣 厚生省関係の年金、保険等を扱う地方に配属された方たちを地方事務官と言っておりますが、これの任命権者は厚生大臣でございます。それから仕事そのものの日常の監督権は知事に委任をしてある、こういうふうに考えております。また法制上細かく必要な場合には政府委員から答弁をさせます。
【次の発言】 私も、地方事務官制度を廃止をするということはいいんですよ。いいんだけれども、その後どうするかということについて持論を持っておるというだけのことであります。
【次の発言】 不祥事件の内容がわからないと何とも申し上げられませんが、内容によっては任命権者である厚生大臣の責任である、かように思います。
そ……
○渡辺国務大臣 農業の振興について何が一番大事かというと、農業哲学みたいな話でございますから、適正な答えになるかどうか知りませんが、民族が生存するためには食糧が必要なわけであって、その食糧の中で、やはり農業関係のものが多くのシェアを占めておることも事実であります。これをどうして生産をして、しかもつくられた物が有効に消費者に喜ばれて消費をされるか、しかもそれが適正な値段で生産されて、生産する方も生産ができるし、消費者も買うことができる、こういうようなことなどが一番必要な考え方ではないかと思います。
【次の発言】 諸般の情勢を勘案して、一番いいと思われるものを採用しておるわけであります。
○渡辺国務大臣 大腿四頭筋拘縮症の問題につきましては、国会で初めて鈴木議員が参議院の当時取り上げられたというようなことで急に大きく問題になったわけであります。したがいまして、それ以降厚生省といたしましては、四十九年から大学教授を中心としたいろいろな研究班をこしらえるとか、検診の実施をやるとか、あるいは育成医療の給付をするとかいろいろなことをやって、法の許す限り、できるだけ、あなた方の御提案もあって尽くしてきておるつもりでございます。しかしながら目下何せ裁判中の問題でございますから、それについて私の意見を言うのは差し控えたいと存じます。
○渡辺国務大臣 援護法関係も恩給と同様にいたします。予算の必要な額が二十六億円。
【次の発言】 いろいろな事情もございましょうが、一つは、郵便局の窓口が一つで、全部の年金が一緒になると大変な事務量になるというようなことも一つの原因であると聞いております。
【次の発言】 先ほども申し上げましたように、現在厚生年金、国民年金だけでも受給者の方が約六百万人を超えておるわけです。そこに年々百万人ずつ新しい受給権者がふえる、こういうような状態でございますので、事務処理上非常にいろいろなむずかしい問題がございますが、今後も検討いたしてまいります。
○渡辺国務大臣 厚生省関係では、社会保険事務所が四十五カ所、それから健康保険の保養所が十三カ所、健康保険病院の診療所等が十二カ所、船員保険の寮が二十三カ所、船員保険の休養所が二カ所、その他厚生年金有料老人ホームが二十三カ所、厚生年金スポーツセンター等が二カ所などが、いまのところ調べた限りでわかっているところでございます。
【次の発言】 お答えをいたします。
国民医療の問題は非常に重要なことでございます。最近に至っては総医療費が、つい最近まで五兆円と言われたのが七兆円になって、八兆円になって、ことしは九兆円を恐らく超えるんではないかという推測がされるわけでございます。そのうちの大部分は御承知の……
○渡辺国務大臣 橋本私案につきましては、目下、内容について十分に検討をさせていただいておる最中でございます。
【次の発言】 私は、ちょっと聞き違いをいたしまして、今回の橋本修正案につきましては新聞等で見せていただいております。おりますが、政府といたしましては原案を出しておりますので、ともかく、こういうふうな保険情勢でございますから、政府原案で、ぜひとも、ひとつ御審議をいただいて御賛成を願いたい、現在のところ、そういう心境でございます。
【次の発言】 ただいま保険局長から答弁をいたしましたとおり、四十八年と五十一年には、それぞれ改正案を出したわけなんです。それが国会修正等もございまして、その中で……
○渡辺国務大臣 ただいまの修正案につきましては、政府としては、やむを得ないものと認めます。
【次の発言】 ただいまの御決議につきましては、政府といたしましても、その御趣旨を十分理解し、医療保険制度の改善に取り組んでまいる所存であります。(拍手)
○渡辺国務大臣 老人の問題につきましては、御承知のように、日本の平均寿命というのがここ三十年の間に男女とも二十歳も延びた、これは世界の歴史に例のないような話なんです。したがいまして、たった三十年間に二十歳も寿命が延びるんですから、いろいろそこに問題が出ておることも確かでございます。今後老人の率というものはもっとふえていく。 そこで、あなたのおっしゃったことは、この老人の医療というような問題について非常に金がかかるということで、これが各保険を相当圧迫しているのではないか、何とかこれは別なことを考えられないかという問題が一つ出てきております。 それから老人の問題は、老人になりますと、どなたも多……
○渡辺国務大臣 先般、公明党坂井議員から御指摘のございました焼却式屎尿処理施設の通知につきまして御報告をいたします。 通知に示しました焼却方式の屎尿処理施設につきましては、市町村からの設置の要望に基づきまして生活環境審議会廃棄物処理部会の専門委員会を二回開催し、その意見を聞いた上で検討を行いましたところ、維持管理費が高額であるなどのため一般的に広く普及させることは好ましくない、しかし、浄化に必要な水の不足、適当な放流先がないなどのことのため、地域的な条件として特別な理由がある場合に限り国庫補助の対象施設とすることができることとして、その旨を都道府県に通知をしたものであります。 この通知の趣……
○渡辺国務大臣 医薬品につきましては、御承知のとおり、これはみんな民間でやっておりまして、種々雑多でございます。したがって、医薬品を大量に輸入するということは言うべくしてなかなかむずかしい問題であります。ただ、医療機械類につきましては、最近CTスキャナーとか高度の医療機械がいろいろ開発されておって、そういうような試験研究用のものとか国立とか何かで使うものについては、事情が許せば私どもも全面協力したいと思っております。ただ、しょせんお金の問題でございまして、厚生省にはそんなお金はありませんですから、資金の手当てをしていただければいろいろ――この機械と申しましても、これはやはり使う人の問題もござい……
○渡辺国務大臣 このたび農林水産大臣を拝命することになりましたが、この機会に一言ごあいさつを申し上げます。 わが国経済の高度成長から安定成長への移行期に当たり、農林水産行政もまたきわめて重大な局面を迎えている折から、その職務の重大さを痛感いたしております。 私は、中川前大臣の設定されました路線を基本的に踏襲し、関係方面の御協力を得て、この重責を果たすため最善の努力を尽くす覚悟でおりますので、よろしくお願いを申し上げます。(拍手) 申すまでもなく、農林水産業は、国民生活の安全保障にとって最も基本的な条件である食糧の安定供給という使命を有するものであります。 農林水産業は、また、大自然を相……
○渡辺国務大臣 答弁をする前に一言ごあいさつを申し上げます。 今回、農林水産大臣を拝命いたしまして、今後とも何分よろしく御指導のほどをお願い申し上げます。 ただいまの御質問でございますが、政府といたしましては、わが国沿岸漁民の利益を犠牲にして単一割り当て量の確保を図った、こういうふうには実は考えておらないわけでございます。今回の交渉における総漁獲割り当て量の交渉に当たりましては、去年とことし引き続きまして減船を回避する、こういうことにわれわれとしては最大の眼目を置いて交渉をしてきたわけで、そこでできる限りの割り当て量を確保していこう、もう一つは操業水域並びに水域別、魚種別の配分の改善という……
○渡辺国務大臣 私も一番心配をしておるのは、これは入漁料ではありませんよということをはっきりさしてもらわなければ困るということが一つなんです。御承知のとおり、二百海里外の公海上の話でありますから、その点で入漁料ではありませんということをひとつはっきりさしておきたい。 それからもう一つ、これはソ連もアメリカもカナダも同じですけれども、日本もそうなんです、サケとかマスというものは母川主義をとっておるわけです。要するに、自分のところで生まれたサケ・マスは回ってきても自分のものなんだよ、それを途中でとってしまうんだから、その分だけソビエトの方のとり分が足りなくなる。どこのサケだかわからないんじゃない……
○渡辺国務大臣 簡潔にお答えをいたします。 まず第一点の、富士演習場の土丸尾地区の農地の問題でございますが、これについてはまだ転用の許可申請はありません。許可の申請がありましたときには、中川大臣が答弁いたしましたように、慎重に対処をしてまいりたい。われわれとしては、極力現地で話し合いを詰めて円満に解決されることを望んでおるものであります。 第二番目といたしましては、鶏卵の生産調整のことでございますが、御承知のように、これは四十七年から生産調整を実施をいたしております。四十九年からさらに強化をしておることでありまして、制度融資とか補助事業、卵価安定基金制度からの除外措置というようなものをとっ……
○渡辺国務大臣 農林水産委員会の開催に当たりまして、私の所信の一端を申し述べます。 わが国経済は、現在、安定的な成長へと移行しつつありますが、そのもとで、国民生活の質的な充実を図り、豊かな人間性をつくり上げていくことが強く要請されております。 申すまでもなく、農林水産業は、国民生活の安全保障にとって最も基礎的な食糧の安定供給という使命を担っており、また、自然の生態系の円滑な循環を通じて国土及び自然環境の保全という役割りをも果たすものであります。 このような役割りを持つ農林水産業の健全な発展を図り、民族の苗代である農村社会の安定をもたらすことが、今後の農林水産行政にとって基本的な課題となっ……
○渡辺国務大臣 結論的に言うと、中川農政と私の考えは大差はないと思います。と申しますのは、私も中川君も総合農政の推進派でございまして、過去十年間一緒にやってきておるわけであります。したがって、私も党の方の農林部会長等もやりましたし、農林政務次官を二回ほどやらしていただいておって、常に裏と表みたいなものであります。したがいまして、私はその所信表明の中で申し上げたとおり、基本的には中川路線を踏襲するということを言っておるわけでございます。もちろん、人が違いますから多少のニュアンスの違いというものはあろうかと存じますが、基本的な考え方に大きな隔たりはない、かように御承知いただいて結構でございます。
○渡辺国務大臣 まことにそのとおりでございます。
【次の発言】 農民が安定をしておるということは日本の社会の安定上からも非常に重要であるというように私は思うのであります。そこで、問題は、日本は零細な農家が多いわけですから、大量の産物をそこで生産をするということは非常にむずかしい。他方、工業国家として多くの人が工業へ流れて高い水準の生活が得られるということになれば、農家の人も農村から離れるということにならざるを得ない。それをなるべく離れないようにといっても、これも実際に土地を倍加するということは言うべくして簡単にできるものではない。ということになると、どうしてもそこで工夫が必要なわけであります。……
○渡辺国務大臣 沿岸漁業改善資金助成法案につきまして、その提案の理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 新しい海洋秩序の形成により、わが国遠洋漁業は後退を余儀なくされ、国民に対する水産物の安定的供給確保の見地から、沿岸漁業を見直し、その健全な振興を図ることが、一層重大な課題となってきております。 しかしながら、わが国沿岸漁業の現況を見ますと、家族経営を中心とする零細多数の経営体により担われているため、自力による新しい生産技術の導入などが困難であること、海上作業には危険も多いこと、漁村の生活環境は、都市に比べて著しく立ちおくれている現状にあること、将来の生産の担い手である若い後継者の確保が……
○渡辺国務大臣 御承知のとおり、わが国の漁業の総生産高は約一千万トソであります。そのうち約三百万トン弱、生産高で二兆五千億のうち約一兆円、約四〇%が沿岸漁業でありますから、これは非常に重大なシェアを占めておるわけです。ことに二百海里時代ということになってまいりますと、いやおうなしに世界各国からとる魚の量はふえるということはなかなか困難であります。すでに百万トンぐらいが締め出しを受けておるという状態でございますので、われわれとしては、今後とも沿岸、沖合い漁業の振興というものを最重点的なものとして進めていかなければならぬ、かように考えております。
○渡辺国務大臣 事実関係はただいま芳賀委員から御指摘のとおりでございますが、もともとその限度数量というものは、生産者に対して合理的な生産の指標を与える、こういうような趣旨から出ているものでございまして、生産がオーバーをしたこの限度を、あらかじめ決めた不足払いの対象とする数量をオーバーすればしただけ全部事実上限度数量と同じような扱いをしていくということになりますと、限度数量というものがあってなきがごとき状態になる。ことし限り、ことし限りということでやってきたわけですが、だんだん大きくなってきて、五十一年は十三万トンを認めた、五十二年が二十万トン認めた、ことしまた二十何万トンか認めろという要求が来……
○渡辺国務大臣 御承知のとおり、不足払い法は昭和四十年にできた法律ですから暫定措置法として当分の間やる。それで、当然北海道等が非常に酪農が困ったということで、私が説明する必要もなく芳賀さんの方がよく知っている話でございます。そこで、限度数量というようなものを設け、安定指標価格というものをつくってこの仕組みをこしらえたわけであります。したがって、不足払い法では、限定数量を超過したから超過したものはみんな見ていくんだ、こういうことになってまいりますと、実際問題としてこれは制度の維持が非常に困難になるという危険性が非常に多いわけでございます。したがって、原則的には限度数量をオーバーをしたものについて……
○渡辺国務大臣 御指摘のように、最近のわが国の林業を取り巻く諸情勢はまことに厳しいものがございます。一つは、木材需要の伸び悩みということがあります。二番目には、それにもかかわらず外材の進出が思ったよりも非常に急激である。第三番目は、合理化、近代化がおくれておって、そのための経営コスト、これが増大をしておる。したがって、林業の収益というものはなかなか上げづらい。何せ林業は非常に長い年月を要することでございますから、みんながそういうような気持ちになると、造林もしない、林道もつくらないというようなことになって、非常に国土の荒廃を招く、これは非常に困ることであります。 したがいまして、何とかして林業……
○渡辺国務大臣 林政審の委員の数をふやせということですが、これは林業基本法で十五名というふうに決まっておるわけです。ふやす必要があるかどうかということにも疑問が一つありますが、一般に行管などでは、大体委員会の数が多過ぎる、それから、ともかくいろいろな委員の数自身も少し減らしたらいいんじゃないか、中には二十名とか二十五名とか三十名というようなものもあります。したがって、減らせという勧告が出ておるわけです。したがって、現在これを二十名にふやすということは、そういう点から行政の簡素化という点にも余り逆らうような話にもなりますし、私はこの顔ぶれを見まして、そんなに悪い人ばかりじゃないと思っているのです……
○渡辺国務大臣 サケ・マス漁業交渉の結果について御報告を申し上げます。 四月三日からモスクワにおいて行われてきた日ソサケ・マス政府間協議は、モスクワ時間四月二十一日午後妥結するに至り、同日、日本側魚本駐ソ大使、ソ連側カメンツェフ大臣の間で、「北西太平洋における千九百七十九年の日本国のさけ・ますの漁獲の手続及び条件に関する議定書」に署名を了しました。 合意内容は、大要次のとおりであります。 総漁獲割り当て量、当初ソ連側は、極東サケ・マスの資源状態が悪いことを理由に三万八千トンの提案を行ってきましたが(日本側提案五万トン)、わが方としては、本年はカラフトマスの豊漁年でもあり、ソ連側提案は受け……
○渡辺国務大臣 私は専門家じゃないので、結論的に言うと、実際のところ、よくわかりませんが、もちろんそれは役所としては、法律をつくってもらいたいという気持ちはあるでしょう。それから、現在の松くい虫の状況から見て、点線で延ばすとこういうふうな被害が出るだろう、それでこれを防除すれば下の下降線のようになるだろう、こう思ったのでしょうね。思ったのでしょうが、茨城県が大量発生して、茨城県でまかないところが多かったという話ですね、聞いてみると。ですから、まあまいて効果がなかったということもないでしょう。私はそれなりの効果はあっただろうと思うけれども、まかないところに大量に発生したことと、思ったほどの効果が……
○渡辺国務大臣 この国が国庫補助をするという点からすれば、公的年金と同じような性格があるという見方も一つあります。ありますが、それは国民年金やあるいは厚生年金などとは違いまして、要するに農業の経営移譲というような一つの農業政策の目的で国民年金に付加した年金でありますから、そういう点からするとまた公的年金だというようには一概に言えないと思います。
【次の発言】 ですから、その公的年金というのは何をとらえて言うかということですね。しかし、これはもともとは国民年金という公的年金があって、そこに農業政策上経営移譲を早めていくという点から付加した付加年金ですから、ですから公的年金が親ならあるいは孫公的年……
○渡辺国務大臣 現実の問題としては、そういうようなことを指摘されてもやむを得ない現状であります。しかし、政府としては、やはり法律があります以上は、だれかがその法律の履行を迫られたときに、すぐそれに対応できないということでは、政府みずから食管法を一体守るのか守らないのか、こう言われますから、いつでも準備はしておかなければならぬ、こういうことなんです。食糧管理法の第八条ノ三の規定によって、農林大臣が、消費者または販売業者に対する米穀の配給割り当てを証明するために、この購入券というものを発給しなければならぬということになっておるわけです。したがって、販売業者または消費者は、この購入券によらなければ米……
○渡辺国務大臣 私は、物が栄えて心が滅ぶという言葉は知っていますが、農協栄えて農民滅びるという話はいま初めて承りました。農協は農民の協同組織でございますから、やはり農民全体としてどういうようにやっていった方がいいかということに力点を置いて運営をされるべきものだと私は存じます。しかし、もう何百万の加入者があるわけですから、全部の人が納得をするということは言うべくしてこれはやっぱりできないことであって、それは理想論からすればだれもが賛成だというのが一番いいんでしょう。いいんでしょうが、現実にはなかなかそうもいかない。そうして、やはり農協の指導者の方は大所高所に立って、農民の個々の利益も尊重しながら……
○渡辺国務大臣 品質格差の導入に当たりまして、それが農民を守るようにしろということでございますが、私はこのことが一番、全体としての農民の不安にこたえていくゆえんではないだろうか、こう思っておるのでございます。 その理由を申し上げますと、御承知のとおり、いま米作農家の中で一番心配をしておるのは、果たしてこういうような過剰生産の状態で食管が守れるであろうか、食管自体が危ないのじゃないかということを感じておるわけでございます。まさにそれもりっぱな本当の心配であります。しかし、私たちといたしましては、これ以上に過剰生産をしないようにするためには、一つには生産調整をやること。いまお米が余っておるという……
○渡辺国務大臣 私が施政方針演説の中で申し上げたことは、これは将来の展望について申し上げたわけでございます。それは、日本の農業というのが、一億一千万という巨大な市場を持ち、購買力のある人口を抱えておるから、世界じゅうから日本は優良な市場である、こう見られておる。したがって、その中に一番至近距離に住んでおる生産者がやってやれないことはないということを申し上げたのであります。 したがって、今回の米価につきましても、過剰生産という中でございますので、今回は過剰生産というそういうような背景も考えて米価水準は据え置かれることになったわけでありまして、しかしながら、その中でやはり消費者に好まれる品質のい……
○渡辺国務大臣 私が何かであっちこっちでしゃべっていますから、十年も前じゃなかったので、これはなかなか違うとは申せないわけであります。大体、おおよそそのような趣旨のことを申し上げたことは事実でございます。どうしてそういうことを言ったかというと、たとえば二〇%しか経費がかかっていない場合でも、七二%経費を認めるという事例もありますから、そうなりますと、それは五二%は免税所得になる、不正請求を慫慂することになるというようなことを言ったことは事実であります。したがって、これは医療の正常化を妨げる、こういうことも言ったのは事実でございます。したがって、これは是正さるべきものだ、そういうようなことを申し……
○渡辺国務大臣 合板につきましては、確かに最近急激な値上がりをいたしております。昭和五十年を一〇〇とした場合に、それがいま二二〇、大体三年間に三割上がったわけです。ただ、一時急激に下がり過ぎたために、それから比べるといま御指摘のように一番の底値から五割上がった。三年間で見ると三割上がった。しかし、上がり方が激しいではないか、私もそう思います。したがいまして、これについてはつい最近、数日前、一月二十六日に約二十四万枚の合板を日本木材備蓄機構から三大都市の卸業者に対して緊急放出をいたしました。したがって、一月下旬、最近のごくこの数日間の状況は、価格は落ちついておるわけであります。 以上でございま……
○渡辺国務大臣 実はその件につきましては、この間も閣議で私が発言をしたんです。昔と違いまして非常に援助の額が大きくなっておる、しかもやはり低開発国は農業援助を中心にやることが一番民生の安定に役立つとわれわれは思っておるわけでありまして、そのためには、仮に援助をいたしましてもそれが効果的に機能しなければ何もならない、ダムはつくったけれども電気を使うところがないとか、製紙会社をつくったけれども水がなかったとか、そんなことではむしろ反日感情を高めるだけであって余り意味がない。したがって、われわれとしては今後いろいろなそういう援助をやる場合には事前の調査というものをきちんと決めてもらわなければならぬし……
○渡辺国務大臣 お答えをいたします。 ただいま川俣委員のような点は確かにございます。ございますが、去年は史上まれな天候に恵まれて、全国的に一〇八、それから悪いたんぼもあるわけですよ、そのたんぼもよくとれているわけです。ですから、そういうような点が一番の問題であったわけであります。しかしながら実際問題として、政府が百七十万トンの調整予定をいたしましたところ、それが百九十二万トンと一三%オーバーということになったわけであります。したがってその点は……(川俣委員「面積」と呼ぶ)数量において予定のものをオーバーをしたわけでございます。わが方は数量の問題でありますから。ところが、天候の関係もあって、予……
○渡辺国務大臣 アメリカの関係は御承知のとおりオレンジ、果汁、高級牛肉、これらの枠の拡大ということに決まったわけでございますが、それにいたしましてもオレンジは三百万トンからの生産量が国内であるわけです。その中で大体四万五千トンぐらいのものが、ジュースを換算しますから十万トン近くになる。しかし国内生産から見ると全体の三%程度であります。したがいまして、国内生産も強化しなければならぬし、体質を強くしなければならないということで、植栽その他いろいろな助成を行ってやっておるわけであります。それからオレンジの輸入等によって暴落するとかなんとかいうことが万が一あるような場合には、すぐにそれに対応できるよう……
○渡辺国務大臣 御承知のとおり、農林業も国全体としては産業でございますから、産業である以上は当然そこで生産をされたものが消費者に好まれなければならない。消費者の立場というものは、これは非常に経済の動向によって変わってまいります。流行もあります。したがって、そういうことを考えると、長期見通しの問題につきましてもなかなか計画どおりにぴちんといかない。現に、昭和五十年につくった長期見通しでも、当時、豚肉は昭和六十年に一人当たり七・五キロぐらい食べるのじゃないか、ところがもうすでに五十二年に八・三キロも食べておる、一つの例ですが。卵にしても同じで、五キロぐらいと思ったのが六・五キロも現に食べておる。し……
○渡辺国務大臣 なるべく簡潔にお答えをいたします。自給率の向上にりきましては、国内でできるものは極力国内でつくるようにいたします。したがいまして、麦、大麦、飼料作物、大豆、小麦、こういうものを重点的に転作の対象としておるわけであります。自給率の低下は御承知のとおり食生活の向上によるものがその主な大きな理由でございます。 それから第二番目は、二次構に対する行管の勧告でございますが、これはごもっともなところもございますので、謙虚にわれわれは受けとめまして、共同利用を前提としておるものを中心に補助をする、個人のものになるようなものはなるべく補助から外すというのももっともなことだと私は思います。なお……
○渡辺国務大臣 おおよそそういう方針であります。
【次の発言】 先ほどの答弁に少しつけ足しますと、要するにあなたのおっしゃるとおり、何と言っても日本には一億一千万の消費人口があって、これを賄っていかなければならぬ。したがって国民食糧の安定的な確保を図っていく、極力国内でできるものは国内でつくる。また農村は民族の苗代だ、そういうような基本方針でやっていくつもりであります。
経済至上主義のあおりと申しますが、やはり農業というものも国全体からすれば一つの産業でございますから、経済の枠外に出るということは事実上できない。日本の経済は市場メカニズムをてことして動いておる経済でございます。したがいまして……
○渡辺国務大臣 御指摘のように農村に工業導入を図って農村の雇用の拡大をやろうということでスタートしたわけですが、御指摘のようなオイルショック以来の不景気によって思うようにいかなかったということは事実でございます。そこで、五十一年度以降市町村の実施計画の見直しを実は行っておりまして、実情に即してその実施計画の変更をしなければならぬということで現在指導中でございます。
【次の発言】 できることなら利子補給をもっとしていただきたいわけでございますが、現在のところ非常に、これ以上に金利を下げるということは、ほかの金利とのバランスもあってなかなかむずかしいと思います。しかしながら、償還方法については七カ……
○渡辺国務大臣 農林省は、そんなことはございません。
【次の発言】 せっかくのIQの品物が、国内の保護ということが一方にあるわけですが、それがために特定な人が仮に大幅な利益を得るというようなことは是正をしていかなければならぬと思います。
【次の発言】 このIQのものについては大なり小なり似たようなことがあります。問題は生産者の保護というところから一番きておるわけでありまして、これはやはり保護していかなければならない。だからと言って、生産者保護というにしきの御旗の陰で不合理なことが続いておっていいというわけにはいかない。この問題は商品取引所の問題とも関係あるんです。御承知のとおり、大豆の商品取引……
○渡辺国務大臣 ずばり申し上げまして、私の方は、畜産物価格を引き下げるということを言ったこともありませんし、引き上げるということも言ったことはありません。これは所定の方式が決まっておりますから、生産費とか経済事情、需給事情、こういうものを勘案して従来の方式で決めたい。したがって、いまいろいろ資料、材料を集め中でございます。
【次の発言】 少なくとも私はそういうことは申し上げません。
【次の発言】 御承知のとおり、畜産物につきましては原則として自由価格であります。しかし、ある一定の生産を確保しなければならぬというような観点から、物によっては不足払いとかその他政府が需給操作をして価格を維持するとか……
○渡辺国務大臣 御指摘のような複雑な国際情勢というものの影響のあることは事実だと思いますか、しかし、われわれとしては鋭意努力をして、いままでの既得権である北洋におけるサケ・マス漁業の確保については万全の対策を立ててまいりたい、かように考えております。
【次の発言】 御承知のとおり、牛肉につきましては国内産のものと輸入肉と両方あるわけです。輸入肉についてはもっと下げてもいいじゃないか、こういうような御意見でございまして、われわれといたしましても極力下げたいところでございますが、これを余り下げると結局国内産が下がってしまう。そこに非常にむずかしい問題があって、いま農家の方では、野菜は御承知のとおり……
○渡辺(美)委員 私は最初に、政治の姿勢について御質問をしたい、かように思います。 日本の経済が、島国で資源がないというこの国が世界の経済大国になったという最大の原因というのは、何といっても教育の普及、それから国民の勤勉努力、知的水準の向上、それから自由主義経済体制であった。国際協調、そして安くて豊富な石油をエネルギーとして存分に使うことができた。技術革新も行われてきた。私はそう思っておるのであります。 ところが、この経済繁栄の大きな母体になったものが一つ一つ崩れ去ろうとしておる。これは非常に大変なことではないか。一つは、自由民主党も御承知のとおり過半数すれすれ。自由主義経済体制を一枚看板……
○渡辺(美)委員長代理 追って理事会で相談の上、お答えいたします。
【次の発言】 後日、理事会において相談の上、お答えいたします。
○渡辺(美)委員長代理 これは全部やるのか。
【次の発言】 代表してでいいじゃないか。
○渡辺(美)委員長代理 聞いた人はどなたですか。
○渡辺(美)委員長代理 これにて小沢君の質疑は終了いたしました。
午後一時より再開することとし、この際、休憩いたします。
午前十一時五十三分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
委員長が所用のため出席が少しおくれますので、出席になるまで、指名により私が委員長の職務を行います。
質疑を続行いたします。兒玉末男君。
○渡辺(美)委員長代理 だれに答弁を求めますか。
【次の発言】 佐々君。
○渡辺(美)委員長代理 この際、東中君より関連質疑の申し出があります。中島君の持ち時間の範囲内でこれを許します。東中光雄君。
○渡辺(美)委員長代理 休憩前に引き続き会議を開きます。 委員長が所用のため出席が少しおくれますので、御出席になるまで、指名により私が委員長の職務を行います。 質疑を続行いたします。兒玉末男君。
○渡辺(美)委員長代理 ただいまの大原君の御要望の件につきましては、後刻理事会において協議いたします。
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
委員長が所用のため出席が少しおくれますので、御出席になるまで、指名により私が委員長の職務を行います。
質疑を続行いたします。久保三郎君。
【次の発言】 東中委員に申し上げますが、理事会において目下協議中でございますから、引き続き協議をさせていただきます。
○渡辺(美)委員長代理 休憩前に引き続き会議を開きます。 委員長が所用のため出席が少しおくれますので、出席になるまで、指名により私が委員長の職務を行います。 質疑を続行いたします。安井吉典君。
○渡辺(美)委員長代理 休憩前に引き続き会議を開きます。
委員長が所用のためおくれてまいりますので、出席になるまで、委員長の指名により私が委員長の職務を行います。
質疑を続行いたします。大内啓伍君。
【次の発言】 国税庁は来ていないのか。
○渡辺国務大臣 今回、はからずも大蔵大臣を拝命いたしました渡辺美智雄でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 わが国経済は、現在、かじ取りの非常にむずかしい局面を迎えております。このような時期に、財政金融政策の運営の任に当たることとなりまして、その責任の重大なことを痛感いたしております。今後政策運営に誤りなきを期するために全力を尽くしてまいる所存でございます。 最近の経済情勢を見ますると、消費や生産など景気の先行きについて注目すべき指標があらわれておりますが、輸出、設備投資が堅調に増加していることから、わが国経済はこれまでのところ総じて着実な拡大が続いており、雇用情勢も改善傾向にあり……
○渡辺国務大臣 御指摘のように特殊法人、認可法人等につきましては、ただいまお述べになりましたような面でいろいろと国費が支出をされ、また貸し付けをされておるわけであります。したがいまして、その金の使い方ということについてはやはり厳正を期していかなければならないし、やはり有効に使っていただかなければならない。そういうような意味において、今後とも十分に注意をしてまいりたいと考えます。
【次の発言】 地元の願望、運輸省からの正式な話はまだ聞いておりませんが、大蔵省非常に財政厳しき折から、大型プロジェクトに対しましては非常に厳しい態度で臨んでおることは御承知のとおりでございます。いろいろ御指摘がございま……
○渡辺国務大臣 昭和五十三年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに国会に提出し、また、昭和五十三年度の国の債権の現在額並びに物品増減及び現在額につきましても国会に報告いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。 昭和五十三年度予算は、昭和五十三年四月四日に成立いたしました。 この予算は、財政の節度維持にも配意しつつ、民需の動向を踏まえ、内需の振興のため財政が積極的な役割りを果たす必要があるとの基本的な考え方に立って、臨時異例の財政運営を行うこととして編成されたものであります。 さらに、その後にお……
○渡辺国務大臣 昭和五十三年度大蔵省主管一般会計歳入決算並びに大蔵省所管の一般会計歳出決算、各特別会計歳入歳出決算及び各政府関係機関収入支出決算につきまして、その概要を御説明いたします。 まず、一般会計歳入決算について申し述べます。 昭和五十三年度の収納済み歳入額は三十三兆八千五百九十五億千九百十八万円余でありまして、これを歳入予算額に比較いたしますと四千六百四十億六千七百五十五万円余の増加となっております。 以下、歳入決算のうち主な事項につきましてその概要を申し述べます。 第一に、租税及び印紙収入でありますが、その決算額は二十一兆二千五百八十二億六千七百十一万円余で、これを予算額に比……
○渡辺国務大臣 それは御指摘のとおりでございます。したがいまして、景気の後退を招いてはいけない。だから、物価ということについては最大の注意を払っていかなければならない。したがって、景気にかげりがあっても、それらの景気刺激策というようなものは物価に悪影響を及ぼさない範囲でしかやらないということを政府は措置しておるわけでございます。
【次の発言】 私はこう思っておるのです。実は昭和四十八年ごろの狂乱物価のときは、国民が買い占めあるいは売り惜しみ、非常にそういうことがあって値段をつり上げてしまった、そういうふうな経験がありますから、今回はむしろ物価が高いので買い控えの状況があるのではないか。また、金……
○渡辺国務大臣 ただいま議題となりました国家公務員共済組合法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 この法律案は、このたび、別途、本国会で成立いたしました厚生年金保険法等の一部を改正する法律による年金の額の引き上げに伴い、国家公務員共済組合法等の規定により支給されている年金につきまして、年金額の算定の基礎となる定額部分の額及び最低保障額を引き上げようとするものであります。 以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。 第一に、厚生年金における年金額の引き上げに伴い、退職年金等の額のうち通算退職年金の額の算定方式に準じて算定する場合の定……
○渡辺国務大臣 二兆円程度を目途に国債の減額を図る、こういう意味であります。
【次の発言】 二兆円を目途に減額をしたいと考えます。
【次の発言】 医療費の抑制というような意味もございますし、病気にならないということは人生の幸福の追求でもございますから、そういうような意味で、私が厚生大臣のときに国民の健康づくりということをもっとやるべきだ。それでこれは言うまでもなく適度な栄養、適度な休養、適度な運動、こういうものを組み合わして、まず自分の健康は自分が守る、そして定期健診とか、あるいは早期発見、早期治療、こういうものをかみ合わして国民の健康づくりをやろうというようなことで、財団法人で健康づくり財団……
○渡辺国務大臣 お答えをいたします。 これは御承知のとおり国家財政が非常に厳しいということをまず御認識をいただく、そのための一つの材料として出したわけです。 御承知のとおり来年の予算編成をこれから始めるわけですが、来年はそんなに景気がよくなると、世界じゅう思っている人は余りありません。したがって、大体ことし並みにいけばいいじゃないかということになると、大ざっぱな話で、しかも確たる根拠はないんだが、四兆円くらいのもし自然増収を仮定してみても、それは要するに国債は二兆円減額しようという、大体これはコンセンサスは党内でも得られておりますから、これに余り反対する人はいない。それで二兆円引くと、あと……
○渡辺国務大臣 きわめて困難であります。
【次の発言】 非常に財政の厳しい折でございますから、大変いい話を聞かせてもらって、もしそれが本当であれば――私は専門家じゃないからわからない。専門家の意見を聞いた上で厳重に査定します。
【次の発言】 全額赤字国債とは決まっておりませんが、極力赤字国債を対象にしたいと思っております。
【次の発言】 まだ内容については決めてありません。先ほど言ったとおりであります。
【次の発言】 昨日もお答えをいたしましたが、あなたのおっしゃるように四兆円程度の自然増収では国債費等に食われてなくなってしまうわけですから、予算額はそうすればことしと同じ、一般歳出は五十五年度……
○渡辺国務大臣 大蔵省は、御承知のとおり、そういうプロジェクトを決める場合に直接直取引をやっておるわけじゃないわけでございまして、通産省からの要求によってそれで編成をしたわけです。これが途中でこんなことになるかどうかということについては、直接交渉に当たっておりませんからわからないわけであって、アメリカが途中でキャンセルというふうには私も思っておりませんので、事の重要性はわかっておりますから予算づけをしたわけでございます。しかしながら、幾ら予算をつけたからといって全部執行しなければならぬということもございませんでして、いまどきはなるべく不用額をいっぱいつくれというような時代ですから、問題がそのよ……
○渡辺国務大臣 ただいま議題となりました昭和五十四年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)外二件、並びに昭和五十五年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)外二件の事後承諾を求める件につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和五十四年度一般会計予備費予算額三千五百億円のうち、財政法第三十五条(予備費の管理及び使用)の規定により、昭和五十四年四月十七日から同年十二月二十一日までの間において使用を決定いたしました二千百二億五千六百十一万円余につきましては、すでに第九十一回国会において御承諾を得たところであります。 その後、昭和五十五年一月十……
○渡辺国務大臣 今後における財政金融政策につきましては、先般の財政演説において申し述べたところでございますが、本委員会において重ねて所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願いする次第であります。 先進諸国はいずれも第二次石油危機への対応の過程で、物価の高騰、景気の落ち込み、国際収支の赤字といった三重の困難な状態に直面いたしました。ましてエネルギー資源に乏しいわが国の経済にとって、石油価格の上昇が大きな障害となったことは言うまでもありません。このような厳しい環境の中にもかかわらず、わが国が、企業、労働組合、家計などの堅実な対応によって、諸外国と比べてこれらの困難を最小限度に食いとめ……
○渡辺国務大臣 この法律案につきましては、稲作転換の必要性にかんがみ、あえて反対いたしません。
【次の発言】 ただいま議題となりました農業共済再保険特別会計における農作物共済、畑作物共済及び果樹共済に係る再保険金の支払財源の不足に充てるための一般会計からする繰入金等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。
昭和五十五年度におきまして、全国的な異常低温等による水稲、大豆、温州ミカン等の被害が異常に発生したことに伴い、農業共済再保険特別会計の農業勘定及び果樹勘定の再保険金の支払いが著しく増大するため、これらの勘定の再保険金の支払い財源に不足が生ずる見込みであります……
○渡辺国務大臣 ただいま議題となりました酒税法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 わが国の財政は、現在、特例公債を含む大量の公債発行に依存せざるを得ない状況にありますが、こうした状況から一刻も早く脱却をして、財政の対応力を回復しておくことがぜひとも必要であります。 このような考え方に立って、昭和五十六年度予算におきましては、公債発行額を、前年度当初予算よりもさらに二兆円減額することとし、自然増収を優先的にこれに充てることといたしました。これを受けて、歳出面においては思い切った節約合理化を図ったところでありますが、福祉、文教等の行政水準を維持する……
○渡辺国務大臣 お答えをいたします。 いずれも議論のあるところでございまして、いろいろな御批判があって当然だと私は思っております。 公務員給与一%の問題につきましては、これはいままでも二%のことも五%のこともいろいろございました。二%つけてもそれで間に合わなかったこともありました。これは今回の予算を組むに当たって、ともかく公務員だけが優先的に予算の先取りをするのか、けしからぬというような御批判も実はございました。それとは逆に、当然民間である程度のアップの見込みが予想されるならば、それを予定してつけたらいいじゃないかという正反対の御議論もありました。 私といたしましては、それらの御議論を踏……
○渡辺国務大臣 基本的な考え方は私も同じなわけであります。ところが御承知のとおり、郵政省は現在も年金は扱っておるわけでございまして、ただその年金が二十四万円で逓増制でないというところから魅力がない、したがって伸び悩みだ、そういうようなときに、年金の普及率が全体で一%ぐらいしかない、民間でもかなりやってはおるんだが、もう少し奨励する必要があるんじゃないか、だから郵政省のやっている年金を少し手直しをさしてくれ、簡単に言えばそういうような御要求であります。 私どもとしては、民間があるんだからいいじゃないかという理屈ももちろんあるわけですが、政治の世界になりますと、なかなか理屈だけでも話が前に進まぬ……
○渡辺国務大臣 ただいま議題となりました物品税法の一部を改正する法律案、印紙税法の一部を改正する法律案及び有価証券取引税法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 初めに物品税法の一部を改正する法律案につきまして申し上げます。 政府は、最近における厳しい財政事情、消費の実態、課税物品相互間の負担の権衡等に顧み、新規に開発された物品等を新たに課税対象に加えることとするほか、一部の物品に対する物品税の税率の引き上げを行うこととし、ここにこの法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案につきまして、その大要を申し上げます。 第一に、ビデオテープレ……
○渡辺国務大臣 だだいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても骨子に沿って配意いたしたいと存じます。
【次の発言】 ただいま大島委員から、日本では歳出削減をやっても九・九%というような予算の伸びでアメリカやドイツよりも悪い、こういう御指摘がございました。しかしながら日本は、御承知のとおり、昭和四十年以来毎年ずっと二けたの伸びを示してきております。しかも、一般歳出においては五十五年度において初めて五・一、五十六年で四・三というような、過去二十数年来ない低い伸び率に抑えたということも事実でございます。しかしながら、一般会計全体では九・九になったというのは、何と申しましても過去に……
○渡辺国務大臣 政治家と株の話の感想を求められているわけですが、政治家が株を買って悪いということはないでしょうけれども、何でもこれ、程度問題というものがございまして、世間から批評を受けないようにすることが大切だと私は考えております。
【次の発言】 間接税全体について同じようなことが言えるのじゃないか。確たる根拠はないけれども、税金というものは必要な財源を確保するために取っておるわけですから、それは直接税で取ったり間接税で取ったりいろいろあります。ヨーロッパ先進国では大体間接税が四割から六割くらいになっていますね。そういう国は大衆課税をやっていてけしからぬ国だとばかり頭からなかなか断定できない、……
○渡辺国務大臣 ただいま議題となりました所得税法の一部を改正する法律案、法人税法の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 初めに、所得税法り一部を改正する法律案につきまして申し上げます。 政府は、最近における社会情勢の変化等に対応して所得税制の整備合理化を行うこととし、ここにこの法律案を提出した次第であります。 第一に、家計を助ける主婦等に対する配慮として、配偶者控除及び扶養控除の対象となる者の所得要件につきまして、給与所得等に係る所得限度額を現行の二十万円から二十九万円に引き上げることといたしております。 ……
○渡辺国務大臣 私はじかに聞いたわけではございませんが、新聞によれば総理大臣はそのようなことを、そういうニュアンスの発言があったと聞いております。 私は、かねて大型増税をやるともやらぬとも、どっちも言っていないわけです。要するに、続けて二年大型増税なんということはむずかしい、これは政治家の常識じゃないか、問題は歳出カットの問題でございます。今回も、私は増税をしたくてやったわけではないのでありまして、やむにやまれずやったことでございます。しかし、予算編成をやってみまして、尋常の手段方法では一兆円以上の二兆円にも近い歳出カットということはこれは言うべくしてむずかしい。政府の長期財政展望も発表いた……
○渡辺国務大臣 現在、分離課税制度というのがございまして、高額所得者の場合で有価証券とか預貯金を持っておるという人については、三五%ぐらいの税率で済むから有利でないかという議論が一つございます。しかしながら、日本の所得税は非常に急進的な累進課税で、八千万以上七五%、住民税と両方では理論的には九三%の税率ということでありますから、その点はまた世界に例のないほどきつくなっておる。したがって、仮にそういうような状態で分離課税をなくすということになると、いろいろ巧妙な脱税というようなものも発生しないというようには考えられない。そこでこれは、総合課税に移行するときには、現在の分離課税はなくなるわけですか……
○渡辺国務大臣 これは理論倒れになってもいけないと思いまして、実務的に、主税局長が言ったようなことが妥当なのかもしれない。しかし、将来所得税法でも改正するときは、厚生省との相談にもよるが、一人法人を認めるというような医療法でもできたりなんかすれば、そのときにはまた別な考えもあろうかと思います。
【次の発言】 一つの問題点であることは間違いないと思います。しかし、働いている人もそのうち働かなくなれば恩恵を受けることでもあるし、人のことだと思ったら自分のことになってしまったということもありますし、そこらはどういうふうに扱うか、働けるうちがいいのか働けなくなった方がいいのか、いろいろ問題があります。……
○渡辺国務大臣 ただいま議題となりました関税暫定措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 この法律案は、特恵関税制度の適用期限の到来及び最近における内外の経済情勢の変化に対応するため、特恵関税制度、関税率等について所要の改正を行おうとするものであります。 以下、この法律案につきまして、その大要を御説明申し上げます。 第一は、特恵関税制度の改正であります。 特恵関税制度につきましては、昭和五十六年三月三十一日にその適用期限が到来いたしますが、開発途上国の経済発展に資するため、これをさらに十年延長することといたしております。 また、この延長に……
○渡辺国務大臣 私が答弁しようと思ったことを佐藤さんいま全部話してしまったわけでありまして、いろいろ御議論はあろうかと思いますが、ともかく臨時特例のものである、歳入を確保するためのものであるというような点から、立法技術その他でいろいろな意見は私はあると思います。あると思いますが、今回はこれをぜひ一本でお願いをしたい。別に違法性もないしいたすものですから、スピードも上げてやらなければならぬ、こういうような点もございまして便宜的にまとめさせていただいたわけでございます。
【次の発言】 法律論から言えばこれはどういうことになるのか、私も法律家でありませんからよくわかりませんが、いずれにいたしましても……
○渡辺国務大臣 これも考え方でございまして、電電公社は一〇〇%の政府出資ですから、きのうも申し上げたのですが、政府の子会社みたいなものであります。かつては独立採算制、特別会計なんかも大体そんなことになっているのが多いのです。それでも印刷局とか、それから昔は国有林野なんかもむしろ国の財源であったわけです。木を切ったものをかなり国に納めていたわけですから。いまは反対になっちゃって、国からつぎ込んでもらっているような状態なんです。 あなたのような見方もございますが、それぞれの立場、法律の趣旨その他から理屈はいろいろあろうかと思います。しかし、大所高所から見て、民間ですら増税で国のためにひとつ奉仕を……
○渡辺国務大臣 当時の国会の御意思はいま平林委員のおっしゃったとおりだと私は思います。しかし、それから長い年月がたちまして事情の変更ということもあるわけですから、今度国会の御意思がどういうふうに出るか私はわかりませんが、政府といたしましては、世の中も変わり、いろいろなことを皆わかっておりまして、国会の方は国全体のことをちゃんと考えて、電電公社のことだけでなくて国全体の中で電電公社の生きる道も考えていただく、こういうようなことでございますから、国会の御意思もそういう点について独立採算を守っていくという点は同じかもしれませんけれども、この程度のことでは独立採算制を著しく損なうような事態ではない、ま……
○渡辺国務大臣 二、三日お暇をちょうだいしまして大変恐縮いたしました。 食べ物は一品一品について実際に自分で支払いをしないものですからわかりませんが、日本よりもやや安いのは事実でしょう。しかし税金の高いのも事実であって、大使館あたりで使っているレディー、OLですか、これは日本より少し賃金も高いが、手取りは日本よりも高いとは言えないというのが大体の認識のようです。入ったばかりの人が十二万円とか十五万円とかいう金をもらっていても、最初から三〇%税金がかかる。ですから、どっちがどうかということはなかなか一概には言えないのではないか。ただ私は今回歩いてみて、非常にインフレが強いということで、ここの点……
○渡辺国務大臣 私は皆さんのお許しを得まして、西ドイツではラムスドルフ経済相、それから大蔵相のマットヘーファーが病気で入院中なものですから次官のシュールマン、それから連邦銀行総裁のペールらと会談したわけでございますが、見方は、私が言うまでもなく、いま村山委員の言ったとおりでございます。非常に深刻に物を考えておりまして、私は西ドイツへ参考になることを探しに行ったのですが、逆に、日本のことを見習えというのがヨーロッパでありまして、日本のいまの置かれておる経済状況等を実は非常に高く買っておる。むしろ日本に学べと言わんばかりのことでございます。 アメリカが、新政権になって歳出削減というものを重点的に……
○渡辺国務大臣 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても御趣旨に沿って配意してまいりたいと存じます。
○渡辺国務大臣 御心配をおかけをいたしまして、まことに申しわけございませんが、全くそのとおりでございまして、われわれといたしましても、特に調査官の充実ということにはさらに配慮をしていかなければならぬ。仰せのとおり、ともかく一年や二年では使いものになりませんから、やはりベテランにするには最低十年くらいかかるものと私は思っております。したがって、そういうベテランが一斉にやめていくということになると、その後をどういうふうに補充するか、大問題でありますから、内部でもよく相談をして万遺漏のないようにしてまいりたいと考えます。
【次の発言】 いま大島先生のおっしゃったことは、「今月の問題点」という四月二十……
○渡辺国務大臣 税理士も何万人といますから、弁護士にも警察官にも裁判官にもときどき変なのがいるように、数のうちですからそれは変なのがいないということは私は申し上げません。しかしながら、そういうように税金を安くしてやるよというようなことで引き受ける人は結局、長い目で見ると余り繁盛しないのですよ。そういうのは信用がなくなるし、それから、最近おかしなことばかりやっているというのは、税務署が見ましてそういう税理士はやはりマークしますから、そういう人は実調率が高くなるのです。したがって、しょっちゅうぼろがどんどん出てくる、かえって余分な加算税、重加算税を取られたり何かするということで、これは口コミですぐ……
○渡辺国務大臣 ただいま議題となりました銀行法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 このたび、現行銀行法の全部改正を行うこととしておりますが、これに伴い、貯蓄銀行法等を廃止するほか、長期信用銀行法等につきまして、所要の規定の整備等を図ることとし、ここにこの法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案につきまして、その大要を申し上げます。 まず、第一に、貯蓄銀行法及び銀行法等特例法につきまして、必要な規定が銀行法等に規定されることとなることに伴い、これらの法律を廃止することとしております。 第二に、長期信用銀行法等十九……
○渡辺国務大臣 現地の法制がどうなっておるか、その法制に従って原則的にはできるだけ機械的な制約でなくて実情に応じて認めていく、そういうふうにしてはどうか。ですから、基本的に緩和する方向で対処してまいりたいと考えます。
【次の発言】 これは御承知のとおり現行銀行法でも窓販ができるとか、できないとか、よくわからない。銀行側はできると言うし、明文がないからできないという見方もあって、もともとわからない問題でございますが、今回は法律に明記をしたことでございますから、法の趣旨に従って、情勢に即して対処する。いま銀行局長や証券局長がいろいろ条件を言いました。そのほかに、銀行協会、全銀協というのですか、あれ……
○渡辺国務大臣 手数料の算定方法につきましては、御指摘のように問題点がございます。実費だけがいいのか、あるいは免許料とかそのほかのいろいろな許可料とかいうような意味も含めて、ある程度の財源の確保という面も加味してやった方がいいのか、いろいろ問題のあるところでございますから、今後とも検討させてもらいます。
【次の発言】 預金の量がふえないのに店舗の数をふやせば過当競争になるではないか、私は一面そういう面もあろうかと存じます。問題は、町の真ん中に幾つも銀行が密集をしておって、そういう状態よりもむしろ金のかからない、人件費も場所代も減価償却もかからないようなもっと安直な一どうせ店舗を認めるとすれば簡……
○渡辺国務大臣 この人員の問題で一番真剣に心配をしているのはやはり国税庁自身であると私は思います。したがいまして、仰せまでもなく、国税庁としても退職する人の後をちゃんとつくらなければならぬわけですから、一応の目安は持っておるようでありますが、さらによく連絡をし合いまして、やはり実調率が足りないというようなことを言われているときでもございますので、そういう支障を来さないように、両者でよく計画を練って、政府としてどうするかという方針を決めてまいりたい、そう考えております。
【次の発言】 この仲裁裁定の取り扱いについてはいろいろな御議論がございまして、議員の御主張のような御議論もあるわけです、当然に……
○渡辺国務大臣 地方交付税は、地方団体がひとしくその行うべき事務を遂行することができるように、地方財政の調整のため国が地方に交付する交付金、それが地方交付税ではないかと思っております。
【次の発言】 もらう方と払う方ですからね、見方は多少ニュアンスの違いがあるのかもしれません。しかし、実際問題からすると、地方交付税交付金というのは、私はやはり地方財政の調整のためだということは間違いないと思いますね。それは地方によりましてもその財源が非常に偏っておりますから、地方交付税は、酒税、法人税、所得税の合計額の何%を地方に配分するということになっておりますが、御承知のとおり富裕団体というのは受けられない……
○渡辺国務大臣 昭和五十六年度予算及び昭和五十五年度補正予算の大要につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を御説明申し上げます。 まず、昭和五十六年度予算の編成の基本方針及びその概要について申し述べます。 昭和五十六年度予算は、公債発行額を前年度当初予算よりもさらに二兆円減額することを基本方針とし、前年度予算で第一歩を踏み出した財政再建をさらに一段と進めて、本格的な軌道に乗せるものとして編成いたしました。 一般会計予算におきましては、経費の徹底した節減合理化に努め、特に国債費及び地方交付税交付金以外の一般歳出を極……
○渡辺国務大臣 自然増収の問題は、非常にいつでも議論になるところでございますが、私どもといたしましては、五十五年度予算が、五十四年度の実績ベースに対して自然増収が約三兆一千億円、一三%の伸びなんです。今回見積もりました五十六年度の自然増収につきましては、五十五年の今回七千億を補正で組むものも土台にして、それに比べまして大体三兆八千億円弱、約一三・八%を見込んでおりますから、私はぎりぎりのところが見込んである、こういうように考えております。
【次の発言】 自然増収の問題はいつでも議論になるところでございます。特に五十四年度は、五十三年の後半から予想外に景気が回復をしたというために大変な自然増収が……
○渡辺国務大臣 堀田ハガネの税関の関係についてに、関税局長から答弁させます。
【次の発言】 これは非常に重要な問題でございます、ただいま総理がおっしゃったように、二兆円を減額するという決意を固めたのは、大体四兆五千億円程度の自然増収が何とか見込まれそうであるということになれば、二兆円減額というものはやってできない数字ではない。そこで、四兆五千億円のうち二兆円を減額すると、その歳入に充てるために、四兆五千億円あってもあと二兆五千億円しか残らない。あと二兆五千億円で、大体国債の利払いと一部償還、つまり国債費ですね、それと地方交付税の交付金に充てられるということでございますから、それで、ひとつ国債の……
○渡辺国務大臣 私は、行政改革は政治の姿勢だけであっていい、そういうことを言った覚えはございません。(山口(敏)委員「いや、委員会で質問しているんだ」と呼ぶ)いやいや、違います。私の言うのは、行政改革をやらなければならない、しかしながら、結果的には大きな金目は出てきませんということを言ったんです。やらなかったならば大変なことになるのです。今回も、たとえば定員削減でも、行管では七千人以上の定員削減をしているわけです。しかしながら、一方でかなりな数がふえているわけです。文部省だけでも、医科大学をつくったりなんかして、中途でやめられないから二千八百人もふえているというようなことで、最終的には百何人し……
○渡辺国務大臣 ただいま通産大臣の御報告されたとおりで、それ以上のことは私もわかりません。
【次の発言】 それは素直に答弁しているのでございまして、予算局長が何かそういうようなことを言ったという新聞報道は聞いておりますが、なかなかあそこも、議会もございまして、そういうことは進めなければならないという強い推進者もいるわけです。したがって、まだどういうことになるか、実際わからないというのが真相じゃないか、そう思っております。
【次の発言】 沈んではおりません。一生懸命やっておるわけです。私は大蔵大臣でございますから、薬価基準の問題は、厚生省において同じような考えで、極力むだなことは廃止してもらうと……
○渡辺国務大臣 ただいま総理大臣からお話があったように、今回は非常に厳しい財政事情でございますが、その中でも、総理大臣としては極力社会福祉というものには配慮をしてくれという話もありまして、われわれといたしましても、これは大変金を食う話なんです。しかし、限りある財源の中で極力社会保障関係には金を使った。御承知のとおり、今回の増税が一兆四千億と言われますが、実際上は、政府の一般歳出に用いられるものは一兆三千億になってしまう。あとは地方交付税へいってしまうわけです。したがって、一般歳出の額と政府が増税をして一般歳出に充てられる増税の額とはほぼ同じ。そのうちの半分ぐらいが社会保障費の増加分に充てられて……
○渡辺国務大臣 ただいま野間委員から狂乱物価のときと同じような措置を講じなさいという趣旨の御質問がございました。しかし、今回の物価高の問題は、狂乱物価のときのように当初、たとえば四十八年度で消費者物価五・五に見積もったところが一六%になってしまった、四十九年度で九・六に見積もったところが二一・八になってしまった、この状況とは非常に違っておるわけでございまして、今回は政府見通しでおおむね約七%という見積もりを立てておるわけです。 これに対しまして、すでに五十五年度の当初予算において、生活保護費については八・六%のアップを予算づけておるわけですし、社会福祉施設の入居者に対しましても同じく八・六%……
○渡辺国務大臣 それはまあ計算の仕方はいろいろございます。あなたのような見方も、もちろんあるわけであります。しかし、大蔵省といたしましては、一般普遍的なものとして円レートで計算をしておるというのが実際でございます。
【次の発言】 したがって、そういう見方もございますということを私は言っておるわけであります。
【次の発言】 先ほどから申しておりますように、統計のとり方はいろいろあるわけでございまして、私の言っていることが絶対だとは私は申しませんが、しかし、正木さんの言うことが一番正しいのだというようにも、私はなかなか認めがたいところがあります。それは生活様式等が違いますから、外国人が日本へ来て生……
○渡辺国務大臣 この地方自治、地方分権の問題は、古くしてまた新しい問題でございます。国によっていろいろ違っておりまして、もう本当に政府は国防とか文教とか重立ったものしかやらない、あとは地方に大部分を任せっぱなしだ、そういう国もございます。日本の場合はどれがいいのか、これは本当にむずかしい問題でございますから、今後とも自治省などとよく勉強させてもらいたいと思っております。
【次の発言】 私も詳しいことはわからないわけですが、宮澤さん、非常に熱心なんです、その話は。私のところにも一応そういうようなことについてのいろいろな進言もちょうだいいたしました。ただ、県の場合は、大体その気候、風土、民俗、習慣……
○渡辺国務大臣 私も、けさ新聞で見ただけで、報告を聞いておりませんから、つまびらかにわかりません。
【次の発言】 実態をよく調べた上で適切な処置をとりたいと思います。
【次の発言】 目下、どの問題についても、補正を出すということを前提にしてはおりません。
【次の発言】 ただいま正森委員がおっしゃったように、そのときどきの内閣の方針によってこれは決まるわけですから、防衛費のためにだけとってあるわけでもないし、あるいは全部新規をやらないということもあるかもしれないし、ということでございまして、何も決まってないわけです。
【次の発言】 そうでございます。
○渡辺国務大臣 これは、ともかく一般会計が非常に苦しいから、当然いままでの決まり切っただけの補給金を出すべきところを、今回はその五分の一だけを計上して、あとの五分の四を残りの四年間で持ちましょう、ついては、今回はその部分について財投でひとつ補ってもらいたい、そういう話し合いのもとで決めたものであります。
【次の発言】 手続上の問題については政府委員をして答弁させます。
【次の発言】 先ほどから申し上げているとおり、これは五十六年度の一般会計の財源との関係で今回はやむを得ざる措置として、住宅公庫がしかも運営をやっていける、いままでとおり金繰りはつくというようなことであるならば、五分の一の分を予算……
○渡辺国務大臣 アメリカとか日本というのはGNPが大きいわけでして、GNPが小さければ金額も小さいが、GNPが大きいから金額がべらぼうに大きくなってくるのです。一方、国内では増税はなかなかむずかしい。現在の基本的税制の枠組みの中では、余りでかい約束をしても、実際実現できないことの方が大変だと私は思います。したがって、いろいろ外務省とも相談したのですが、余り増税はできないし、そうなると、やはりいままでの五年間の倍ぐらいが……(横路委員「倍以上だよ、倍ぐらいじゃないんだよ」と呼ぶ)倍以上が努力目標、目標としてやらなければならぬ、そう思っておるわけで、GNPの何%以上を約束しろと言われても、現在の税……
○渡辺国務大臣 それは五十三年の十二月二十七日に、「五十四年度の税制改正に関する答申」というのが税調からありまして、そのときに別紙として「一般消費税大綱」というのがついているわけですよ。その中身は、いまちょっとお話があったように、売り上げを基準にするとか、それから二千万未満の零細なものは外すとか、税率は一律五%にするとか、そのほかずっと書いてありますが、そのことを指して言っているものと考えております。
【次の発言】 そこまでまだ詰めてないのです、実際のところ。ただ、政府の統一見解としては、いままでのような国会決議で認められなかったいわゆる仮称の一般消費税という特定な仕組みのものでなくて、消費支……
○渡辺国務大臣 今回の児童手当につきましては、私は、限りある財源の中でございますから、どちらかというと所得の少ない階層の人を手厚くして、それ以上の方には何とか御猶予願いたい、そういう考えで実は予算前に四百十六万円という額を示したわけでございます。厚生省といろいろ話し合いましたが、厚生大臣からそれではとうてい承服しかねるというような強い御主張がございまして、話し合いの結果四百五十万円ということにしたわけであります。 今後の問題はどうなるのかということについては、今後の財政事情、経済事情、いろいろ考えなければ確たることをここで申し上げることはできません。
○渡辺国務大臣 私もこれはなかなかすっきりしないところがあると思いますよ。あると思いますが、それじゃ出資でなくて何か補助金がなんかにしちゃったらいいのか。補助金にしちゃうとこれまたどうもすっきりしないわけですね。ですから、どっちにしたらいいのかよくわからぬけれども、長らく出資ということでやってきているものだから出資金になっておるということで、これはいろいろ考え方の問題もあるし、建設国債が一番はっきりするというわけでもないし、今後よく検討いたします。
【次の発言】 これは耐用年数との絡みでして、耐用年数が適正に評価してあればなくともいいのですよ。ただ、医療機械というのは日進月歩、非常に変わってく……
○渡辺国務大臣 グリーンカード制度ができたいきさつは、ただいま山田委員が御指摘のとおりでありまして、分離課税では高額所得者が得をするではないか、したがってそれは利子配当といえども総合課税にすべきだ、総合課税にするといっても、これはなかなか実際押さえようがない、そのためにメリット、デメリット両方あるかもしれないが、総合課税にするという前提に立てば、これはやはりグリーンカードで統一をして、その人が幾ら利息をもらったかということを把握しなければしようがない、そこからできたものでございますから、われわれとしては見直し論というものに耳をかすことはいまできないわけであります。また、私のところへもそういうこ……
○渡辺国務大臣 これは考え方の問題でございます。 政府の方は御承知のとおり国際比較は為替レートでやっておりますから、私が本会議で説明したような数字が出ます。家計の実質的購買力を別に計算して、これをもとに国際比較をすべきだという御意見もございますが、実際問題としてこれは非常にむずかしいと私は思うのです。なぜならば、たとえばアメリカにおいて日本的な生活をするということになれば、これは生活費がかなり高いものになりますし、逆に日本においてアメリカと同じような生活をするということになれば、これはまたえらく高い数字が出てくるわけであります。したがって、購買力比較というものをそう簡単に、そのままそっくり当……
○渡辺国務大臣 たとえば私のところは共済年金を持っているのですが、御承知のとおり、国鉄に例を見るがごとく、経営の合理化という一環として人員の削減を行うということになれば、それは年金受給者に比して、それを支えている人たちの数が少なくなるわけですね。だから必然的に非常に苦しくなっていくところが出てくるわけですから、やはりそれだけで将来もずっと別々にやるということはむずかしくなってくる。したがって、私はやはり公的な共済なら共済だけででも、何とかだんだんに一本化をしていくという方向は避けて通れないことではないか、そう思っております。
【次の発言】 私はあなたと同じ意見なんですよ。それは確かに十一兆円以……
○渡辺国務大臣 私どもは通産省の予算要求に基づいてこれは認めておるわけでありますから、通産省がその方針でやっている以上、それを直すわけにはまいりません。
【次の発言】 補助金の問題について大変御理解ある御発言をちょうだいして、私は大変力を得ているわけでございます。
一目でわかるリストをつくって国会に出せということでございますが、個々の補助金ごとに整理と新設を相互に関連づけて示すことが何かできないか。私も実は考えてみたのです。しかし、補助金というのはそれぞれその固有の理由または事情、そういうものがありますから、一概に関連づけてということは、言うべくして実際はなかなかむずかしい。ただ、いろいろ努……
○渡辺国務大臣 お答えいたします。(安井委員「あなた、総理じゃないじゃないか」と呼ぶ)委員長の御指名を受けまして一応お答えをいたします。
わが国における国民所得に対する租税の負担率は二四・二%でございまして、アメリカの二八、イギリスの三六、ドイツの三一、フランスの三〇、スウェーデンの五〇というものから比べればかなり低いものである、こう考えております。
【次の発言】 どの程度の負担率がいいのかということは、どの程度の行政サービスまでするかということと裏表であろうか、かように考えております。いずれにいたしましても、スウェーデンのように租税と社会保障の負担率の合計が国民所得の七〇・八%、こういうよ……
○渡辺国務大臣 きのうもこれはお答えをいたしましたが、行革関係とそれから公共事業の抑制、そういうようなもの、ゼロシーリングで各省庁が工夫をしたもの、大体こんなふうに分けられます。
公共事業関係で八千五百億円程度、それから臨調答申の関係で約九千億円程度、さらに、ゼロシーリング関係で約六千億円程度、そういうようなものによって要調整額を吸収しようということを考えております。
【次の発言】 臨調答申によって九千億円、それから公共事業削減で八千五百億円、ゼロシーリングで六千億円、それから概算要求には織り込まれておりません、つまり公務員の給与改定に関するものが織り込まれておらないわけでございます。大体そ……
○渡辺国務大臣 この前「財政の中期展望」をお示しをいたしておりますが、あれを土台にして考えますと、二兆七千七百億程度が要調整額となります。
【次の発言】 これは、財源の見通しにおいて二%も三%も組めるだけの見込みが立たないということで、厳しい姿勢を示したわけでございます。
【次の発言】 物価は落ちつくだろうという見通しはございますが、いずれにしても、いままでの例からすると人事院の勧告というのがあって、それが採用されてきたということも事実でございます。予算編成時には物価の見通しあるいは勧告等もはっきりしたことはわかりませんし、物価についてはある程度予測はいたしますが、勧告の中身は予測ができない。……
○渡辺国務大臣 私も同感でございます。
【次の発言】 大蔵省にはないと思います。
【次の発言】 大蔵省にはないと思います。
【次の発言】 これはいずれの年金に対しましても、率は多少違いますが、国が国庫負担をしておるわけでございます。厚生年金は二〇%、船員保険二五とか、それから私立学校なら一八とか、そのほかいろいろございますが、厚生年金に対する国庫負担だけを削減するということでは片手落ちになるものですから、それらの公的年金、いま羅列をした厚生、船員、国家公務員共済、地方公務員、私立学校、農林漁業団体共済、これらについて、その国の補助額、国庫負担額の四分の一を三年間カットする、一時お借りをするとい……
○渡辺国務大臣 それは五十六年度ベースで計算したものと、それから五十七年度の現実の概算要求と、その差でございます。一応最初のうちは、五十六年度ベースで計算すると、この程度の財政の節減効果になります。それがおおよそ千九百億、それから概算要求五十七年度ベースでやると二千億円ちょっとになりますが、これはこれで固まったわけではございません。さらに査定が入っていくわけでございますから、概算の数字がもうそれで動かないとか増加というのではなくて、さらに査定される、こう見なければなりません。そう厳格なものじゃございません。
【次の発言】 総合予算主義とは、年度間のすべての財政事情を見込みまして相互の優先順位を……
○渡辺国務大臣 返済いたします。(米沢委員「悪くても」と呼ぶ)いたします。
なぜそうするかというと、ただ返済期間というものについて財政事情等を勘案してどれくらいにするか、うんと悪ければ延びるということもあるでしょうが、そういうことを意味しておるわけであります。
【次の発言】 もともとこの法律案をこしらえたのは、財政の情勢を勘案してということから始まったわけでございますから、繰り入れの問題につきましても、やはりその一部をカットしたものをどうするかということは、財政の状況を勘案して決めていくということが、終始一貫して全部がそうなっておるわけでありますから、ここの部分だけではございませんので、私は……
○渡辺国務大臣 ゼロシーリングは考えておりませんが、ただいまいろいろな貴重な御意見を伺ったので、事実に照らして十分調査の上、適切な処理をやりたいと思います。
【次の発言】 私が聖域とはみなさないと言いましたのは、査定の段階において、どの役所のものであっても、それはずさんな要求をそのまま認めるなんということは一切ありませんよ。こういう時世ですから、後回しにしてもいいものは後回しにしてもらうとか、がまんしてもらうものはがまんしてもらうというようなことは、こういう非常に緊迫した財政の中ですから、そういうことは行います。
それで、あなたのおっしゃるのは、概算要求の中で聖域とは見ないということはどうい……
○渡辺国務大臣 先生のおっしゃるように、もっと金がかからないですぐ受け入れてくれるようないいところがあれば、それはいいかもしれませんが、科学技術庁であっちこっちかなり専門的に探して、その結果、青森県の港に決まったわけですから、専門家がいろいろ努力した結果、そこしかないということになれば、「むつ」そのものはやはりどこかに始末をつけなければならぬわけですから、解体するといっても、これがまた非常にむずかしいそうです。私聞いてみました。何百億かかるとかいう話で、これもその技術がいまのところ開発されていないというようなことですと仕方のないことで、つくっちゃったものですから、何とも仕方がない。そういうこと……
○渡辺国務大臣 一応目下のところ中期財政展望に示されている程度の減額一兆八千三百億円ぐらいをぜひともやりたい、こう考えております。
【次の発言】 これはまだ財政の規模が決まっておりませんし、税収の見通しがはっきり決まっておりませんから、はっきりした数字は申し上げられませんが、大体あの程度の数字はぜひ減額をしたい、こう考えております。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 御承知のとおり、要調整額というのは二兆七千億円ございます。問題は、税収が中期展望のとおり入るかどうかという問題が一つありますから、それ以上入れば問題はうんと楽になる、それ以下になればなお大変になるという問題がござい……
○渡辺国務大臣 この法律案につきましては、政府といたしましては、現下の財政事情等から見て賛成いたしかねるところでありますが、院議として決定される以上やむを得ないものと考えます。
○渡辺国務大臣 ただいま企画庁長官からお話があったように、日本における経済的な諸条件は先進諸国に比べて大変いい。問題は、財政だけが諸国に比べ極端に悪い。こういうような状態の中では、財政によるインフレーションあるいは財政によって非常に一般の歳出が妨げられて、今後老齢化社会への対応ができなくなるとか、経済のてこ入れに財政が一切使えなくなるとか、こういうようなことは非常に困ることでございます。したがって、当面は、これから三年の間でまず赤字国債から脱却することを前提として、着実な財政依存度の減少、縮小に目下努めていこうというところであります。
○渡辺国務大臣 実は、きのうの新聞を見まして私もびっくりしたわけですよ。具体的なことは何も指示はいたしておりません。そういうのもあるかなと思って、感心したりびっくりしたりというのが真相であります。
【次の発言】 常に国債の多様化、消化の円滑化、こういうことを考えていかないと、国債がだぶついてしまってどうしようもないというような時代が来る。これは大変なことであって、どうして国民に消化を持ってもらうか。意外と貯金は持っておるのですけれども国債は持っていない。したがって、今後もいろいろ研究は続けていきますが、目下具体的にどうこうという考えはございません。
○渡辺国務大臣 ただいま議題となりました昭和五十五年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)外二件、並びに昭和五十六年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)外二件の事後承諾を求める件につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和五十五年度一般会計予備費予算額三千五百億円のうち、昭和五十五年四月五日から同年十二月十九日までの間において使用を決定いたしました一千三百九十九億九千五百三十五万円余につきましては、すでに第九十四回国会において御承諾を得たところであります。 その後、昭和五十六年一月二十七日から同年三月三十一日までの間において使用を決……
○渡辺国務大臣 今後における財政金融政策につきましては、先般の財政演説において申し述べたところでありますが、本委員会において重ねて所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願いする次第であります。 現在、欧米先進国の多くは、依然として二けたのインフレとそれに近い大量の失業に苦しむなど、経済面できわめて困難な事態に直面しております。特に、失業の増大は治安の悪化を招き、国民生活を不安に陥れています。 一方、わが国の経済は、良好な実績を示しております。 すなわち、物価上昇率は四%程度と先進諸国の中で最も鎮静化し、失業率も二分台と最低となっております。 景気については、内需の回復の足取……
○渡辺国務大臣 この法律案につきましては、稲作転換の必要性に顧み、あえて反対いたしません。
【次の発言】 ただいま議題となりました農業共済再保険特別会計における農作物共済、畑作物共済及び果樹共済に係る再保険金の支払財源の不足に充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。
昭和五十六年度におきまして、東北、北海道地方を中心として低温、暴風雨等による水稲、バレイショ、リンゴ等の被害が異常に発生したことに伴い、農業共済再保険特別会計の農業勘定及び果樹勘定の再保険金の支払いが著しく増大するため、これらの勘定の再保険金の支払い財源に不足が生……
○渡辺国務大臣 ただいま議題となりました国税収納金整理資金に関する法律の一部を改正する法律案、法人税法の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 まず初めに、国税収納金整理資金に関する法律の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。 現在、国税収納金整理資金においては、国税収納金等を受け入れ、過誤納金の還付金等を支払い、この国税収納金等の額から還付金等の額を控除した額を一般会計または特別会計の歳入に組み入れることとしております。 他方、還付金等と合わせて国が支払うべき還付加算金につきましては、歳出予算……
○渡辺国務大臣 私も同様であります。
【次の発言】 閣僚会議の主宰は私がやるわけじゃございませんので、まだそういう連絡は受けておりません。受けておりませんが、経済の運営として景気にも十分に配慮しなければならぬ、そう思っておりますので、まず与えられた予算の中で、補正予算でいろいろな公共事業等の増額もいたしておるわけですし、それからこの新年度予算が通過をいたしますと、公共事業費も昨年並みのものが確保されておるわけです。特に地方は八・五%単独事業をふやすというようなことで予算が仕組まれております。したがって、公共事業の前倒し執行をひとつ考えようということで、これは関係各省庁の間で経企庁が中心になりま……
○渡辺国務大臣 後半で渡部委員が言ったように、アメリカと同じことをやらせろということのようです。しかし、それはできない相談でございまして、制度の違いがございますから、日本国内においては、アメリカの銀行も証券の支店も同様に扱っておるわけでございまして、その点は説明をすればわかると私は思っております。わからない人は幾ら言ってもわからないわけですから、これは説明のしようがない。 実際問題として、ともかく選挙もあるし、失業者は多い、インフレは進むという中での出来事でございますから、その気持ちはわからないことはありませんが、私は、この問題はいろいろな面でしばらく続くだろうと思うのです。しかし、やはり道……
○渡辺国務大臣 これは悲劇でございますが、私は、親を知っていれば親を一目見たいというのは人情の常じゃないか、しかしながら、日本人であるかどうかはわからないというような人にまで強いて親を知らせる必要があるのかどうか、問題だと思うのです。 というのは、実は私自身が生まれて十四日目に里子に行きまして、それで中学に出るまでは全然里親が本当の親だと思っておったわけですから、それが親でないということを言われて、私は非常に激怒したことがございます。親はなくても子は育つと言いますが、結構育ったわけでありまして、私は、自分の母親というようなものにもちろん親しさといいますかなつかしさは感じますが、他界して当然い……
○渡辺国務大臣 私も非常に憂慮を実はしておるところでございます。しかし、問題は額がわからないわけですね、実際のところ。想像はつきますがね、いろいろな見方がありますから。額が確定しない。しかし、私どもとしては責任を持って、行政に混乱を起こすわけにいかないわけでございますから、そういう場合にはそれ相応の適切な処置を講じたい。まだ予算成立前でもありますから、私は申し上げるわけにはいきませんが、いろいろ検討はしておきたいと思っています。
【次の発言】 これは五十三年にできた制度でございますから、そういうことはございません。
【次の発言】 これは、方法がどんな方法があるかというように質問をとったものです……
○渡辺国務大臣 どういう感じかというんですが、なかなかむずかしい話でございます。 言わんとするところは、赤字法人といってもピンからキリまでございます。十年間もうかってきたけれども、ある年突然赤字になった。しかし、それは赤字と言っても一円でも赤字は赤字ですから、結局、莫大な積立金を持ち、利益準備金も持っておっても赤字法人は法人税は払わぬでもよろしい、そういうのは、どうもしかし常識的に納得できないじゃないか。やはりかなりの企業活動をやっているならば、法人税は少しも払わぬというのじゃなくて、正味財産を対象にするとか資本金を対象にしてとか、何か応分のものを多少出してもいいのじゃないか、私もそのような……
○渡辺国務大臣 ただいま議題となりました昭和五十七年度の公債の発行の特例に関する法律案及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 まず、昭和五十七年度の公債の発行の特例に関する法律案につきまして御説明申し上げます。 昭和五十七年度予算は、何よりも行財政の徹底した合理化、効率化によって財政再建を進めるべきであるとの世論がつとに高まったことにかんがみ、行財政改革による歳出削減を中心として、昨年春以来の一連の行財政改革の基本路線に沿って編成いたしました。 まず、歳出面におきましては、各省庁の予算要求に当たって原則として前年度と一律同額にと……
○渡辺国務大臣 貿易摩擦の解消は非常に重大な問題でございます。ただ、櫻内さんとレーガン大統領の会談の模様については、私も新聞に載っている程度しか実は知らないわけでございまして、いずれ本人が帰ってきてから、どういうようなことの話し合いをしたのか、どういうことができるのか、政府としても相談をしなければなるまい。いまのところは想像の域を出ないわけであります。 ただ、われわれとしては、関税の一括引き下げというようなことは率先をしてやっておるわけでありますし、そのほかに非関税障壁の問題も、数十項目にわたってそれの解消というようなことは日本は進んでやっておるわけです。あと、やることといってもそうたくさん……
○渡辺国務大臣 答弁の順序が前後いたしますが、参議院の関係もありますので、お許しを得て先にやらしてもらいます。 外務大臣がアメリカから帰ってまいりまして、ただいまいろいろ閣議での報告が行われたわけでございます。この経済問題についてはいろいろと活発な論議をしたけれども、向こうとしては、日本の関税の一括引き下げというものは高く評価をする、それから今後議会で相互主義立法等の動きがあるが、向こうの政府としても、余り保護主義になる、保守主義になるということについては、これは歓迎しない、しかし、日本側についても要するに市場開放等を積極的にやってくれというお話だった。 日本としては、ベルサイユ・サミット……
○渡辺国務大臣 特例公債でありますから、本来から言えば特例的に出さなければならないというのが財政法の趣旨だろうと私は思います。しかしながら、いろいろな経済事情等によって特例公債が毎年出されるということは、私は好ましいこととは思っておりません。したがいまして、一刻も早く特例国債からの脱却を図らなければならないというような観点から、これを早めまして、ここ三年ぐらいの間に特例公債から脱却しようというようなことで、政府は鋭意努力をしておるわけでございます。 特例公債からの脱却ということは、それだけ消費的経費の財源を失うということでありますから、自然増収がその分あるか、それでなければ歳出を思い切ってカ……
○渡辺国務大臣 この議論は最初からある議論でございます。ただ、われわれといたしましては、赤字国債をのんべんだらりんと出しておくことはいけない、これはみんなわかっておるわけです。 では、いつまでに脱却するかということですが、要するに、六十年から国債の償還が始まるということですね。しかし、六十年から始まるといったって、償還、返還の財源は積み立ててあるんじゃないか、六十二年だっていいじゃないかという議論は民社党なんかから前からあるのです。しかし私どもとしては、いずれにせよ六十年から償還が始まるのだから、償還の始まる年も、片一方では償還、片一方では赤字国債の借金というのは、どうも政治の姿勢としてよく……
○渡辺国務大臣 そういうような新聞を私も見ました。そこで、いまも山中税調会長にも聞いてみたのですが、何ら協議した事実はないというお話でございます。それから総理大臣も、延期することに同意したということもないようでございます。私は所管の大臣でございますが、私のところには何も言ってきておりません。 そこで、きのう私が田中政調会長に電話をいたしまして、一体どういうことなんだという話をしました。幾ら議会は議会、政府は政府と言っても政府・与党の間柄なんだから、所管の長に連絡なしでいろんなことを決められては困りますよという話もしました。いや、もちろんそれは連絡するよということでございましたが、いまだに具体……
○渡辺国務大臣 これは、理論的のものと政治的なものと二通りあるのじゃないかと私は思っております。 いま言ったように、総合課税で税率が七五%というのは世界で例がありません。総合課税にするときに、いいところだけのつまみ食いというようなことは経済の活力を大いに失うし大問題がある、これは一つございます。それからもう一つのものは、枠取り競争。金融機関の枠取り競争になるというようなことでいろいろ言う人がいるでしょう。それから選挙区なんかへ帰ると、中小企業者からグリーンカードの質問が非常に多い。そして、それに対する明確な回答がなかなか与えられないというようなこともあるのかもわかりません。 いずれにしても……
○渡辺国務大臣 実効ある方法があれば当然考えます。
【次の発言】 なかなかいい手がないので、模索をしておるところでございます。
【次の発言】 分離課税も例外なしに分離課税というのであれば、一つの考え方かもしれません。
しかし、一方において非課税のものを認める、そういうようなことになって、恩恵的な非課税ですから、当然一定の限度が守られなければならない。ところが、それがどうもよく守られてないようだ。去年一年間の非課税貯蓄が約二十二兆円と推定される。分離課税はたった二兆円程度しか増加額が推定されない。こういうことになると、分離課税の意義がもうなくなっておって、むしろ非課税貯蓄が乱用されているという……
○渡辺国務大臣 ただいま議題となりました国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 国際復興開発銀行は、通称世界銀行の名で知られ、開発途上国の開発の促進を目的とする国際開発金融機関の中心的存在であり、わが国は従来から、開発途上国の開発の分野における世界銀行の役割りの重要性にかんがみ、その活動に積極的に協力してきたところであります。 先般、世界銀行において、今後ますます増大する開発途上国の資金需要に応ずるため、総額三百六十五億協定ドルの一般増資について、総務会決議が成立いたしました。この増資に……
○渡辺国務大臣 五十六年度の税収の最終見込み、五月末の概数を申し上げますと、二十八兆九千四百九十八億円で、補正後予算額三十一兆八千三百十六億円に対して二兆八千八百十八億円の減収になるものと思います。当初予算に対しまして三兆三千三百四十三億円、一〇・三%の減収、また前年比伸び率は七・七%であり、補正後予算伸び率一八・五を一〇・八ポイント下回ったことになります。五十六年度税収としては、今後、収納額、税目区分、年度区分について精査が行われました上で七月末に決算額が確定するものと考えます。 その中で、特に減収のひどかったものは法人税の約一兆五千三百億円、申告所得税の約五千三百億円、源泉所得税の約四千……
○渡辺国務大臣 税収の見通しのことでございまして、全体の収入の四割を占める法人税の収入が、三月決算がまだかいもくわかりません、五月いっぱい、六月ぐらいにならぬと。断定的なことは申し上げることができませんけれども、いままでの趨勢、ことに二月の分がきょう発表になります。それをもとにして推計をしてみると、これは一つの推計の仕方ですけれども、これから三月がうんとよくなるという考えを入れれば別ですよ。だけれども、そういう二月の状況がずっと続くということになると、そのような可能性も出てきているというように考えます。
【次の発言】 私が申し上げたのは前提がついておりまして、法人税というような全体の四割も動か……
○渡辺国務大臣 昭和五十七年度予算及び昭和五十六年度補正予算の大要につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を御説明申し上げます。 まず、昭和五十七年度予算の編成の基本方針及びその概要について申し述べます。 昭和五十七年度予算は、何よりも行財政の徹底した合理化、効率化によって財政再建を進めるべきであるとの世論がつとに高まったことにかんがみ、行財政改革による歳出削減を中心として、昨年春以来のゼロシーリングの設定等一連の行財政改革の基本路線に沿って編成いたしました。 一般会計予算におきましては、歳出面において、経費の徹……
○渡辺国務大臣 ただいま武藤議員から御指摘があったように、一部の費用について後年度に回ったということは事実でございます。しかし、御承知のとおり、五十七年度予算の編成に当たっては、大型な増税、新型な増税はやらない。五十六年度は増税と歳出カットと両面から予算を組ましてもらったわけでございます。ところが一方、中期展望にも示すように、二兆七千億円程度の要調整額があるわけでございますから、結局、年金、医療を初め人件費のアップその他どんどんふえていく。ふえていく二兆七千億円ぐらい財源不足といいますか、経費が多いというか、いずれにしても調整しなければならないものがあるものを五千七百億の中に全部押し込めるとい……
○渡辺国務大臣 実質増税というのはどういうふうにとらえるか、要するに税額全体として源泉所得税の比重がふえておるという点から考えれば、そういう見方もあろうかと思います。しかし問題は、所得の伸びた比率よりも税金の比率の方が高くなるというのは、これは超過累進税をとっている国においてはどこでもそうでございます。 たとえば、三百万円の給与所得者を標準家庭にして、仮に一〇%月給が伸びた、三十万円ふえたといたしますと、月給は一〇%で三十万しかふえないが、税金は四万七千円ふえますから十数%ふえたことになる。しかし、そうすれば実際は手取りが少なくなったかというとそうじゃなくして、月給は三十万円ふえるわけですか……
○渡辺国務大臣 五十六年度予算におきまして、二兆円の赤字国債からの脱却ということを目標にやってきたのは事実でございます。ところが去年のいまごろは、歳入の見積もり方についても足らぬじゃないか、もう少し財源があるではないかという御議論が大勢を占めたのも事実でございます。経済見通しも一年前につくるわけですから、おととしの十二月ごろは九%程度の名目成長はできるじゃないか、物価も五・五ぐらい平均上がるではないかという見通しであったわけでございますけれども、それが急速に物価の鎮静化が行われて、景気の立ち直りというものが緩慢であったことも事実でございます。こういうような結果、その見通しに狂いがあったというこ……
○渡辺国務大臣 状況でございません。
【次の発言】 非常に困難だと思います。
【次の発言】 御承知のとおり、歳出はみんな伸びるところがたくさんあるわけですね。たとえば社会保障関係費はことしは二千四百八十億伸びる、文教費も千二百億伸びる、国債費も一兆二千億伸びるというようなことでして、地方交付税も一兆一千億伸びる、恩給も八百八十八億円ふえる、その他の経費も九百億円ふえると、ふえるものがあるわけですから、切り込むという場合は、少なくともふえるものをふやさないということにする以外にはない。ところが、われわれとしては極力抑えてきたわけです。抑えてきても、実際問題として、では医療費をがさっと減らす、一割……
○渡辺国務大臣 昭和四十年以来、毎年決算をやっておりますが、むしろ正確に当たったことはほとんどない。多いときには、昭和四十年が七・二%の歳入欠陥が出ました。それから四十六年が四・四%、五十年が二〇・七彩、五十二年が五%。今回の補正で一・四%出ることが見込まれたので直したわけでございます。 それと反対に、その他の年は、今度は税収がよけい入り過ぎちゃった。これも四十五年が五・二、四十七年が一〇・四、四十八年が二〇・六、四十九年が九・三、それから五十三年が二・二、五十四年が一〇・四というように、思ったよりも税収が一〇%も二〇%も入ったことがあるというようなことで、なかなかぴしゃっと当てるということ……
○渡辺国務大臣 政府の歳出というのは、歳入があって初めて歳出があるわけですから、問題は、行政改革というものをやろうというやさきにおいて歳入を安易に与えることは、歳出カットができないということになりかねない。そういうような意味で、問題は国民がどれを選ぶか、最終的にはそういうことになると思います。しかし、現段階において、行革をまず中心にやろうという段階において、大型の増税というものは念頭にないということであります。
【次の発言】 それは物の考え方だと私は思います。
いま主税局長からるる申し上げましたように、法人の決算も前には年二回決算ということが普通だったわけですが、最近年一回決算ということが多……
○渡辺国務大臣 初耳でございます。
【次の発言】 いまも変わりありません。
【次の発言】 ただいま自治省が言ったとおりでありまして、全く同じということはないと思いますが、似たような傾向はあるいは出るかもしれません。
【次の発言】 私は、何もつけ加えることはございません。専門家がいろいろ積み上げた一つの見積もりでございますから、私はそれでいい、そう思っております。
【次の発言】 歳入は見積もり、見通しでございまして、正確にぴしっとうまくいままでなかなかいったことがない、これも事実でございます。いまのところはいままでの見積もりどおりでやれる、こう思っておるわけでございますから、それ以上のことは考え……
○渡辺国務大臣 企画庁長官から詳しくお話がありましたから、簡潔にお答えを申し上げます。 御質問の要点は、私の理解するところ、経済成長がうまくいかなければ所定の税収が入らぬのではないか、こういうような御要点だと思います。まことにそのとおりでございます。日本は世界の中の日本でございまして、日本の経済は世界の経済と連動いたしております。かなり大きな生産力は持っておりますが、世界の全体の経済と無関係ではあり得ない、実は密接な関係がございます。そういう中にあって、現在のところ、先進諸国の中では一番いい経済的な条件を備えておることも事実でございます。これをどうして維持発展させていくかというところに問題が……
○渡辺国務大臣 五十七年度予算で防衛費突出というお話でございますが、私どもはそうは思っておらないのであります。当初から七・五程度のものを考えておったのでございますけれども、諸般の情勢その他を検討いたしました結果、政府・与党の間で少しそれに上積みすることで決着をするということにしたわけであって、他の予算とのバランス等は十分に考えてやったわけでございます。
五十八年度はどういうふうにするかは、今後の問題として検討してまいります。
【次の発言】 現在の出来高払い方式はいろいろ問題点があります。ありますが、さて、それをどういうふうにどの制度にするかと言ってもなかなか決め手が実際はない。しかし、これら……
○渡辺国務大臣 公共事業の執行についてはただいま企画庁長官から答弁したとおりでございまして、景気配慮というような点で前倒し執行等には十分協力していきたいと思っております。
【次の発言】 いみじくも武藤議員が言ったように、現在の予算が成立するかどうか、いま瀬戸際で、その先の話までいま申し上げることはできません。
【次の発言】 まだスケジュールは決まっておりません。予算が成立をした後で去年の経過等も顧み、去年一遍やっているから今度はなれたという点もございますから、臨調答申の問題もあるし、そういうふうないろいろなことを踏まえて決めていきたい。しかし、いずれにせよ例年よりは早く要求額を示す必要があるだ……
○渡辺国務大臣 予算の問題につきましては、財政法の三十一条で「予算の配賦」という項目がございます。そこで、予算が成立したときには、内閣は、国会の議決したところに従って、各省庁の長に対し、その執行の責に任ずべき歳入歳出予算、それから継続費及び国庫債務負担行為を配賦する。結局、各省庁にそれだけの歳出権限を配賦するわけですから、配賦された以上は、各省庁の予算の執行責任者がその権限と責任において執行するということだと思います。
【次の発言】 御承知のとおり、予算は要求があって大蔵省でまず編成をするわけですから、編成した、成立したものを各省庁に配賦をしてあるわけです。したがって、その執行権は各省庁の予算……
○渡辺国務大臣 赤字国債を減らすということは、いみじくもあなたがおっしゃったように、歳出を切れということと同じことになるわけです。つまり、歳出を守るために国債が発行されているわけですから、税金で賄うべきものを借金で賄っている。したがって、歳出が減ればその分赤字国債は要らないという論理も一つ成り立つわけでございます。したがって、ともかくだぶだぶの高度経済成長下にできた歳出構造、これに徹底的なメスを入れるという意味の一つが行革でございます。したがって、行革を徹底させろということは、裏から言えば、赤字国債を少なくしろということともつながっていると言っても過言ではございません。 そこで、赤字国債をも……
○渡辺国務大臣 国と地方との問題あるいはGNPに占める国家財政比率はどれくらいがいいのか、こう言われましても、一概に幾らがいいということはなかなか言いづらいのです。ただ、現実の姿は、国民総生産の中に占める国とか政府資本の総支出というものは、大体アメリカで三三・五%、イギリスで四二・九、西ドイツが四四・三、フランスが四四・九、日本は三三というようなことになっております。しかしながら、老齢化社会が進むに従いまして、三三ではとても現在の制度は維持できない。もう少し高くなる。普通の状態でいけば、これは四〇ぐらいまでいくんじゃないかということを言う人もございますが、いずれにしても、どういう負担を持てるの……
○渡辺国務大臣 経済七カ年計画と中期展望との関係でございますが、これは、かねて私が申し上げておるとおり、経済七カ年計画は七カ年計画、中期展望は中期展望、それは全く無関係かと言えば、もちろん全く無関係ではございません。お互いにとっておる資料を利用しておるわけです。たとえば歳入の伸びというようなものは、七カ年計画どおりにもし経済が発展すればこの程度の歳入があるだろうという見積もりはそれからとっておりますから、そういう点では利用をしておるわけでございます。また、歳出の方は、これも現在の制度、施策のままでそれが移行すると仮に仮定すれば、行革も行わない、そういうふうな改革をやらない、いままでのとおりに、……
○渡辺国務大臣 よく記憶しておりませんが、大体その程度というくらいのことであります。
【次の発言】 残念ながら御指摘のような問題がございます。これは、やはり売り払い等について規則その他やかまし過ぎて、公共団体以外は原則的にだめみたいなことでも困る、時世が違いますから。そういういろいろな規則その他で売り払いがうまくいかないというようなことは再点検をして、公正な時価で民間にも売れるように改善を加えていく必要がある。これは各省庁も、抱えたら自分のものだと思って絶対放さないというような嫌いなしとしない。したがって、これは各大臣からきちっとしてもらうようにお願いをしたいと思っております。
○渡辺国務大臣 結論から申しますと、七月に入らないと確定したことはわかりません。わかりませんが、いままでの納付状況、それから五月の法人の申告、これは全部わかっておりませんので、何社かについてつまんで聞き取り調査をしてみました。そういうものから推定をいたしますと、税収については当初の予算見積もりよりも一〇%ちょっと、一一にはなるまい、一〇%二になるか三になるか四になるか、そこらのところはよくわからぬですが、大体二兆九千億プラス・マイナス千五百か千かという、これは想定でありますから、そこらの懸念があるということであって、詳しいことはまだわからない。 その次は、もう一つは、税収が減ればいろいろなと……
○渡辺国務大臣 財政、歳入の問題でございますから、私から先にお答えをさせていただきます。 御承知のとおり、五十六年度の予算は一年半ぐらい前の時点で一応原案をつくります。そのときは名目成長九・一というような経済成長を考えまして、大体そういうことで土台としてやったわけでございますが、世界の景気の後退、日本における内需の不振、思いがけない急速な物価の鎮静、円安、いろいろなことが重なりまして、結局それだけの税収を得られなかった、税収見積もりが一〇%ちょっと、見積もり違いが最終的に出てくることがほぼ確実になったということでございます。何が原因かと言われましても、結局いま言ったようなものの総合的なもので……
○渡辺国務大臣 ただいま御指摘がございましたように、五十七年、五十八年における財政の見通しというものは非常に厳しいものがあることは、全くそのとおりだと私も認識いたしております。 したがいまして、いろいろと御批判もあるところでございますが、われわれとしては、最大限に歳出の削減、抑制というものをやってまいる。その次には、ここに書いてあるような、いままでタブーといいますか、財政当局としては余り考えておらなかった貨幣回収準備資金の取り崩しとか、そういうようなものについても検討せざるを得ない。また、国有財産の払い下げというものは、いままでは普通財産をやっておったわけですが、行政財産であっても、それが実……
○渡辺国務大臣 税は、必要な歳出を確保するためにちょうだいをするわけでございます。したがって、これはもう歳出と歳入というのは見合いでございますから、大幅に歳出が切れて、必要のない増税はする必要がないわけでございまして、国民がどちらを重点的に、負担をしてもいいからそのサービスをもっと続けてくれというのか、いや、それはもう負担はしないから歳出の方は切ってくれ、最終的にはもうそういうことになるんじゃないか、私はそう思っておりますので、それは国民のニーズに合ったようにやっていくということだと私は思っております。
【次の発言】 私のところでは、御承知のとおり人事異動いたしまして、やっと補佐までの異動が終……
○渡辺(美)小委員 それでは私から、税の執行につきまして若干国税庁長官に御質問を申し上げたいと存じます。 私は現在の税の執行につきましては、自由民主党が政権を持っておるわけでございますが、自由民主党の政策の中でも、あるいはまた非常に人情家と言われる大蔵大臣のたびあるごとの談話、その他の国会答弁等におきましても、また木村長官が年頭の辞その他において一般に新聞等に発表されておるいままでの談話や訓辞、こういうふうなものにおきましても、非常に行き過ぎたところの税の執行というものをやれというふうなことは、一度も聞いたことがございません。また、私は本日木村長官に質問をするわけでございますが、これは私はも……
○渡辺(美)小委員 それでは、簡潔に国税庁長官の意見を聞きたいと思います。 横山先生が提起をした税理士に対する指導監督実施要領の制定の問題で、いろいろやりとりがあったわけであります。私は、泉さんが主税局長から国税庁長官になられたときに、全くりっぱな人が国税庁長官になられて、税のことも詳しいし、常識は円満であるし、きわめて穏当で、全く名国税庁長官ができたということで、非常に内心喜んでおったわけでございます。こういう人であるならば、かりに部下のほうからいろいろ専門的な問題を持ち込んでこられましても、自分の才能と力量と、また自分のいままでの貫禄からいって、ともかく部下の押さえもきいて、間違った法の……
○渡辺(美)小委員 時間がないようですから、ごく簡単にお尋ねしますから、簡潔にひとつお答えを願いたいと存じます。 実は、いま政治資金規正法のことで非常にいろいろ議論を呼んでおるわけでございますけれども、これからの思想としては、政治団体というものが、国会議員がおもなる構成員になっていれば、みんなこれは政治団体になる。みんなといってはなんですが、相当部分のものがなる可能性が多いのです。そうすると、寄付制限ということで、政治活動をするには、寄付をまたないで、これからは自前で政治活動の資金をこしらえるという傾向がどうしても出てくるんじゃないかと思う。これは政党ばかりでなくて、政治団体ということになる……
○渡辺(美)政府委員 残念ながら、淡路島等におけるレモンはほとんどなくなっておるということであります。
【次の発言】 グレープフルーツの輸入の自由化については、御承知のとおり四十四年度日米閣僚協議会の際に、日本側は米国が日本産の温州ミカンの輸入解禁州を実質的に拡大する、こういう了解のもとに日本側としてはグレープフルーツを四十六年、つまりことしの十二月末までに自由化する考えだということを表明しておりますから、いままで国会で再々御質問がありましたが、それと同じようなことを答弁をしてきておるわけでございます。したがいまして、アメリカに対しましては、極力日本の温州ミカンの解禁州拡大ということについて努……
○渡辺小委員長 では、一言ごあいさつを申し上げます。
所用のためおくれてまいりましたが、このたび私が小委員長に指名されました。何とぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)
なお、本日は午後二時三十分に再開をすることとし、これにて休憩をいたします。
午後一時四十九分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。瀬野栄次郎君。
【次の発言】 あらかじめ各派との話し合いをした線に沿って、きょうの委員会の最後に委員長より政府に申し入れをするつもりでおります。
【次の発言】 美濃政市君。美濃小委員 最初に通産省のほうをわずらわしたいと思います。
いま日本は為替……
○渡辺(通)委員 これはたいへんいい制度なので、ひとつ非常に前向きにしていただきたいという私の要望を込めての質問でございますけれども、そうしますと、楽器類とか家電製品等は当然入りますか。
【次の発言】 いま自動車等は除くというようなお話がありましたが、実は私も、去年この問題を質問いたしましてから、いろいろ月賦の問題というものを調べてまいりました。自動車は非常に安定した取引条件だとおっしゃいますけれども、決してそうではないというたくさんの実例も出ております。いまお答えの中に、家電製品とか楽器類ということに対してのお答えがなかったのですが、自動車は非常にむずかしいとおっしゃる理由、それから先ほど抜……
○渡辺小委員長 これよりいも、でん粉等価格対策に関する小委員会を開会いたします。
このたび私が小委員長に指名されましたので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
いも、でん粉等価格対策に関する件について調査を進めます。
この際、昭和四十七年産カンショ、バレイショの予想収穫量及び需給事情、生産費調査並びに政府買い入れ価格等について政府から説明を聴取いたします。池田蚕糸園芸局長。
【次の発言】 大山統計調査部長
【次の発言】 以上で政府の説明は終わりました。
【次の発言】 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。美濃政市君。
○渡辺(美)委員 鉄道運賃法及び国鉄再建法の二案につきまして、自由民主党を代表いたしまして、ただいまから質問いたします。 今回の日本国有鉄道の再建の問題につきましては、かねていろいろと論議をされてこられましたが、二月二日に「日本国有鉄道の財政再建対策について」というような閣議了解がつけられまして、その中でいわゆる再建法の骨子というものがきまったわけであります。一口に申し上げますと、十年間で一兆五千億円の工事資金の金利の補助をするというようなことや、あるいは十年間で出資を一兆五千七百億円やるというようなことなどが骨子になって、そのほかに人員整理十一万人を引き続きやる、国鉄の合理化もはかっていく……
○渡辺(美)委員 いわゆる買占め売措しみ法案に関連して、自由民主党を代表して質問いたします。 伝えられるところによると、国鉄の春闘で二十六日から七十二時間ストライキが行なわれるというようなことが報じられておるわけでありますが、これはきわめて重大なことであって、この間、約一日近いストライキが行なわれただけで、非常な混乱を起こしたばかりでなくて、一部に暴動的な問題が起き、なおかつ、これに便乗していろいろなセメントやあるいは石油の値上げ、こういうものが行なわれたのであります。今度ほんとうに七十二時間もやられたら大混乱を起こすのではないか、私はこういう気がしてならない。 聞くところによると、一日ス……
○渡辺国務大臣 昭和五十二年度厚生省所管一般会計及び特別会計予算案の概要について御説明申し上げます。 昭和五十二年度厚生省所管一般会計予算の総額は五兆五千九百四億五千七百十四万七千円でありまして、これを昭和五十一年度当初予算額四兆七千三百九十一億八千九百七十七万四千円と比較いたしますと八千五百十二億六千七百三十七万三千円の増額、一八・〇%の増加となっており、国の一般会計予算総額に対し一九・六%の割合を占めるに至っております。 申し上げるまでもなく、最近におけるわが国の経済情勢及び財政事情はまことに厳しいものがあり、明年度予算はこのような状況のもとに編成されたものでありますが、厚生省予算は、……
○渡辺国務大臣 結論は、ただいま局長からお話があったとおりでございますが、やはり戦争中一番御迷惑をかけたのが中国だと思います。したがって、それだけにまたいろいろなむずかしい問題も含んでおりますので、これは時間をかけて友好裏に実現できるように今後も進めてまいりたいと存じます。
【次の発言】 ただいま局長から答弁をいたしましたように、これはかねてからずっと要望があったわけでございます。しかしながら、日本では認めておらなかったわけであります。認めておらなかったから、それじゃ、実際に使われていたのかいないのかということは非常に問題でありまして、一昨年ですか、大量投棄というようなことをやったものですから……
○渡辺国務大臣 今日のわが国農林水産業の現状を見ますと、まことに厳しい局面に直面いたしております。 まず、農業については、米、ミカン等の生産が過剰となっている反面、麦、大豆、飼料作物等増産の必要な作物の生産が十分でないということが当面する農政の最大の課題であります。 このような情勢に対処し、うまい米づくりの推進を基本とする一方、学校給食用米穀の大幅値引きを実施する等、米の消費拡大に努めるとともに、長期的視点から意欲的に農業に取り組む中核的な担い手への農地利用の集積を図りつつ、需要の動向に即して地域農業の再編成を図る方針であります。このため、新たに地域農業生産総合振興事業を実施することとする……
○渡辺国務大臣 農林行政というのは毎年毎年ちょいちょいなかなか変えられないものでございます。中川前大臣が農林水産大臣第一代ということでございまして、言うならば、農林水産省にしたぐらいですから、水産問題については二百海里を迎えて特に力を入れなければならぬ、スタートをしたばかりでこういうことは継承をして大いにやる。それからそのほかの水田利用再編対策につきましても十年間でやるということで、しかかっばかりでございます。したがって、そういうものは当然継承してやるということで、余り大きな違いは私はない、こう思っておるわけでございます。
【次の発言】 まだ決議を見ているわけでもないのでございますし、いろいろ……
○渡辺国務大臣 ただいまお話がございましたように、現在のままの財政状況を続けていけばあらゆる面でいろいろな弊害が出てまいります。すでに国債の消化が非常に困難を来している。国債というものは、本来から言えば、国が発行する債券ですから一番安全確実なわけです。したがって、利率が安くたって飛ぶように売れるというのだったら話はわかるが、国が発行する債券が同じ利率ならば民間の方が売れて国の方が売れないということは、結局利率を実際高くしなければ売れないということで、国の利率が高いということになれば結局は国の資金はコストが高いということになって、経済面でも設備投資その他にもいろいろな悪影響が出てくる、現に出てき……
○渡辺国務大臣 昭和五十六年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算につきまして御説明申し上げます。 まず、一般会計歳入予算額は、四十六兆七千八百八十一億三千百万円となっております。 このうち主な事項につきまして申し上げますと、租税及び印紙収入は、三十二兆二千八百四十億円、専売納付金は、七千六百二十二億千百万円、公債金は、十二兆二千七百億円となっております。 次に、当省所管一般会計歳出予算額は、七兆八千三百八十二億四千三百万円となっております。 このうち主な事項につきまして申し上げますと、国債費は、六兆六千五百四十二億三……
○渡辺国務大臣 前の質問について私どもの方にも質問があったんですが、お答えをしませんでしたので、お答えをさせていただきます。 国家公務員共済年金の財政収支は黒字でございまして、積立金も約二兆六千億円ぐらい五十五年度決算でございます。したがいまして、今回の措置によって特別に支障を生ずることはございません。 それから負担割り当ての変更等は、別に今回の措置によって考えてはおりません。 それから、ただいまの御質問でございますが、いつから返済するんだ、昭和六十年からか、ぼちぼちかということでございますが、それはそのときの年金財政に支障を来さないようにしながら、国あるいは特別会計等の財政事情等も考慮……
○渡辺国務大臣 福岡委員の論説はまことに重要な話でございまして、御承知のとおりこの行革国会で来年度の予算をつくるのに二兆七千億円の歳出の削減あるいは抑制をやろう、これだけの大議論をやっておるところでございます。ところが一方国鉄の方は、一年に二兆円ずつ赤字がふえていく。したがって、借金が五十五年では十四兆といったが、五十六年ではさらに一兆八千億ふえる。五十七年度の要求がさらに二兆円ふやしてくれ。六十年にはもう二十兆円くらいの借金にだんだんこのままでいったらなってしまう。これは大変な問題で、一体だれが払うのか、その利息はどうするんだ、これは重大問題で、国民全体が考えなければ、結局はツケは国民に回っ……
○渡辺国務大臣 昭和五十七年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算につきまして御説明申し上げます。 まず、一般会計歳入予算額は、四十九兆六千八百八億三千六百万円となっております。 このうち主な事項につきまして申し上げますと、租税及び印紙収入は、三十六兆六千二百四十億円、専売納付金は、七千六百十八億四千六百万円、公債金は、十兆四千四百億円となっております。 次に、当省所管一般会計歳出予算額は、九兆五百三十二億二千五百万円となっております。 このうち主な事項につきまして申し上げますと、国債費は、七兆八千二百九十九億四千三百……
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