海野三朗 衆議院議員
23期国会発言一覧

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このページでは海野三朗衆議院議員の23期(1947/04/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院23期)

 期間中、衆議院本会議での発言なし。
海野三朗[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院23期)

海野三朗[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 鉱工業委員会 第40号(1947/12/08、23期、日本社会党)

○海野三朗君 本邦の工業、特に中小工業における窯爐は、概してその設計竝びに燃料の處理方法につきましては、ほとんど明治以來の舊態を持續し、これが改良進歩は、すこぶる遲々たるものがあり、また熱經濟に對するそれらの從業員の智識も、はなはだ乏しく、いたずらに燃料を浪費し、さらに爐材竝びに保温に關する智識にも缺けるところ多く、誠に寒心にたえないところでございます。殊に近時燃料供給難とともに、その製品に必要な温度に對し不十分な點が多く、從いまして、製品に遺憾の點が夥しく、なお工場の設備の惡いために、見返品等の大量生産に應ずることができず、一方燃料の品質低下によりまして、低質炭及び電熱の利用を考慮しなければ……

第1回国会 商業委員会 第10号(1947/09/25、23期、日本社会党)

○海野三朗君 財團法人理化學研究所に関する措置に関する法律案につきまして、政府御當局にお伺いいたしたいと思うのであります。  理化学研究所は学問の研究、科学の研究に没頭してきておる研究機関であります。その研究機関が、今日この法案によりますと、会社組織にしようというお考えのようでありますが、会社組織になりますと、營利を第一といたします。營利を第一といたしますと、研究はどうなつていくかと申しますれば、学者の研究は、すべてただちにもうかるものでなければこれに会社が力を入れないということになつてきます。從つて基礎的研究のごときは、これを疎んずることになつてまいります。從つて学問は年一年と歪められまして……

第1回国会 商業委員会 第14号(1947/10/18、23期、日本社会党)

○海野三朗君 ただいま仁科博士からいろいろお話がございました。續いて尾形博士からもお話がございましたが、理化學研究所は過去におきまして他の研究所と異つた性格をもつておりましたことはよく存じております。それが今度株式會社となりますと、株式會社というものの性質上營利が第一になる。それについて參議院の商業委員會の結果を見ますと研究部門の自主獨立性を認め云々とあります。他院の意見にはみだりに容喙すべきではないと思いますが、これはとうていなし得ざるところであります。株式會社の本來の使命というものは營利が主體である。研究というものは近視眼的な營利を見てはならないのである。研究にまつしぐらに眞理を探求すべき……

第1回国会 水害地対策特別委員会 第13号(1947/12/05、23期、日本社会党)

○海野委員 軍の拂下げでありますが、田無町にありますもとの自動車學校の跡を軍が借り受けて、あすこに増築をやりました。終戰のどさくさに軍の方でその古い建物を拂下げてしまつた。大藏省の帳簿には載つていないという御返事をいただいたのであります。あの終戰後つまり軍の方でそれを拂下げたということでございましたが、あすこに建てたところのあの古い建物などを利用すれば、かなり役立つものであるのでありますが、それは拂下げてしまつて、大藏省の方の管轄にはいらない。軍の方で處置してしまつた。軍の方では、終戰になつてからどういうふうにして處理したのでありましようか。そういう類似のものが、全國にかなりあるのではないかと……

第1回国会 通信委員会 第8号(1947/08/22、23期、日本社会党)

○海野委員 山形の電話局は機械が非常に古くなりまして、話をしている間にぽつんぽつんと切れてほとんど用をなさないと言うても過言ではない状態であります。昨今進駐軍の方から注意もありまして、聞くところによりますとこの交換臺をかえるという話を聞いておるのでありますが、これはいつになつたら逓信省としては御實行なさるのでありましようか、その時期をお伺いいたしたいと思います。これが一つ。それから田無の郵便局でありますが、田無の郵便局から山形に電話をかけましたところが、山形にはその電話がかかるようになつていないということでありました。そこで局に行つて調べてみましたところが、酒田及び鶴岡には通ずるけれども、縣廳……

第1回国会 通信委員会 第13号(1947/09/26、23期、日本社会党)

○海野委員 この特定郵便局のそもそもの起り、どういうわけでこの特定郵便局を初め遞信省がつくつたのでありましようか。それをひとつお伺いいたしたいと思います。それからこの特定郵便局を廢止いたしまして、遞信省の管轄にするとすれば、建物その他豫算面においてはどれくらいの數字になるのでありましようか。また遞信省としまして特定郵便局があるために御不便なる點、及び利益のある點、そういう點をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 そういたしますと、原則としては特定郵便局が存在するということはやはりいけないこと、間違つておることでありますね。つまり經費が足りなかつたから特定郵便局をつくつたのだと言われますが、遞……

第1回国会 通信委員会 第14号(1947/10/07、23期、日本社会党)

○海野委員 手紙及びはがきの檢閲でありますが、この檢閲をされますことのために非常に長い日數を費して、東京都内においても、はなはだしきは速達で一週間という今までにない結果を得ておるのであります。地方におきましてもそれらに類似したほとんど速達の用をなさない、通信の用をなさないことが再三ございますので、政府當局におかれましては、現下占領治下にある日本でありますから、お調べになるのはいくらお調べになつても結構でありますが、なるべくお調べになるのを取急いでもらいまして、郵便とか手紙とかそういう通信の使命を達成するようにお願いをいたしたいと思います。速達とか手紙とかいうものは、檢閲されましてから非常に期間……

第1回国会 通信委員会 第17号(1947/11/07、23期、日本社会党)

○海野委員 電報の配達は昨今非常に面目を改められたように感ずるのでありますが、なお東京都内におきまして、議院から發送されました速達が六日間を要して手にはいる。また熱海から出したところの手紙が實に十三日にして手にはいるというようなことでありまして、まことに困りぬいておるのであります。これでは仕事にならないのでありますが、これに對しまして御當局にお氣づきになつておるのでありましようが、またそれに對してすでに方策を講じておいでになるのでありましようか、お伺いをいたしたいと存じます。なおただいまのその速達は檢閲を受けていない速達であります。また熱海その他の方面からきました郵便物も檢閲を經ていないのであ……

第1回国会 通信委員会 第23号(1947/11/25、23期、日本社会党)

○海野委員 ちよつとその前にお伺いいたしますが、貯金法についてもう少し利子を上げるようなことをお考えになつておりませんか。

第1回国会 通信委員会 第28号(1947/12/08、23期、日本社会党)

○海野委員 私の紹介した大高根郵便局や、市野々郵便局のある山形縣は封建的な所で、こんな所の住民が請願を出すのはよくよくのことで、ほんとうに困つているのでなければ請願等はいたしません。政府においてはよく事情を了察されていると思うが、私どもの見るところでは、政府の末端の人達を見ると、どうもぴつたり來ない。私は大高根、市野々を歩いてみたが、實にひどい所で丈餘の雪の中を集配している。政府はよく實情を観察して採擇を決しないと、默つているものは損をするようなことになつてしまう。これに對する政府側の意見をお聽きしたい。
【次の発言】 末端が目ざめない點を私はなさけなく思つており、政府も末端に頼るのでなく、本……

第1回国会 文教委員会 第14号(1947/10/18、23期、日本社会党)

○海野三朗君 私も過去において學校の教員をやつた者の一人でありますが、今日小學校教員の恩給、これにつきましてはまことに目に餘るものがあります。小學校の校長を三十年もやつて、そうして田舎に歸つて何か仕事をしようというよぼよぼの人たちもあり、また子供に死なれ、そうして老後を送ることができないような、私どもが見て何とも耐えかねるところの小學校の恩給受給者がまことに多々あるのでございます。教育に對しまして、政府當局におかれましては、ほんとうにこれを重んじ、教育者の最後を何とかしてやろうという御誠意がありましたならば、せめて何とかこの困る人たちを恩給の増額によつて救つていただきたいというふうに私は思いま……

第1回国会 予算委員会 第9号(1947/10/07、23期、日本社会党)

○海野委員 インフレの防止について政府はいろいろの策を講じておるようでありますが、どれもこれもあまりぴんとしないのであります。昨今の物價が安くなつてこなければならないという考えもありますけれども、かえつて食糧品のごときは非常な暴騰を來しておる。このたびの指令がはたして實際に行われるかどうかということは、私は非常に不自然であると思う。それでありますから、これをやる前にあたつて適正な物價をつくり、勞務者が生活をしていくに必要なだけの金がとれるということでなければ、勞務者は働かない。從つて政府の事業及び進駐軍の事業なども少しも進まないことになるのではないか。こういうふうに懸念をするのであります。そこ……

第1回国会 予算委員会 第18号(1947/11/08、23期、日本社会党)

○海野委員 片山總理大臣にお伺いいたします。産業の再建を力強く言つておられるようでありますが、産業の再建は科學技術の裏づけがなければできないと私は考えるのであります。今日世界各國の試驗研究費豫算を見ますと、いずれの國家でも四%ないし五%になつておるのであります。日本は敗戰したからと申しましても、總豫算の何パーセントを占めておるかと申しますと、まことに蚊の涙に等しい〇・三七%にしかなつておりません。これでは敗戰國わが日本の現状におきましては、ただつじつまを合わせたたけであつて、その組み方において未來性がないと思うのであります。この天産に惠まれず、物が足りないときにあたりまして、科學技術の裏づけが……

第1回国会 予算委員会 第20号(1947/11/13、23期、日本社会党)

○海野委員 食糧が足りませんので、農林省では供出にのみ沒頭している。その供出の奬勵だけで食糧問題が解決できるはずはないと、私は考えるのであります。この領土の狹い祖國に八千萬の國民がおり、しかも年々増加するところの人口に對しまして、この食糧増産はどうしても科學の力によつてでなければなし得ないと、私は考えておるのであります。たとえば電熱の利用によつて苗代の早期成長をやり、また畑作物の早期成長をやる。そうして肥料ばかりに依存しないで、土壤の改良というような方面、また最近におきましては、理化學研究所尾形博士の發明によりました感光色素のごとき――感光色素は農事試驗場においては、方面が違つておりますから、……

第1回国会 予算委員会 第21号(1947/11/14、23期、日本社会党)

○海野委員 絹絲は日本がそもそも産出國でありましたが、最近ナイロンが出てまいりまして、日本絹絲というものはあまり賣れ行きがよろしくない。アメリカにおいては滯貨しておるというような話も聞くのでありますが、この絹絲はナイロンと違つておるところが必ずあるべきはずであります。そのナイロンと違つておるところ、及びその特徴を活かして、そうしてナイロンと違う途にと進んでいかなければならない。そういうふうな未來性をもつた方向へと進まなければならないのではないか。そういたしますと、この絹絲につきましての品質の改良、加工品の改良というような方面につきまして、商工省當局はいかなる手を打つておられますか。これが一つで……

第1回国会 予算委員会 第25号(1947/11/27、23期、日本社会党)

○海野委員 この前の豫算のときに、石炭の節約につきまして熱管理のこと、また學界方面の報告、文化日本の建設には學者があまたの研究を二年以上も發表しないのであります。その印刷費に因つているので、そういうことをもぜひ豫算に計上してもらいたいということを申しましたときに、大藏大は誠意のあるお話でありましたが、この文面を見ますとそれが一つも載つていない、あれは單に聽き流しでありましようか。日本は敗戰國でありますけれども、學者の方面は貴重なる研究を發表して、世界の文化に貢獻しなければならない。この經費はなんぼかかるか、高々二千萬圓程度である。それくらいを補助すればいいのであります。また熱管理にいたしまして……

第1回国会 予算委員会 第26号(1947/11/28、23期、日本社会党)

○海野委員 今來年度豫算は二千萬圓と言われましたが、現在街の方では毎晩毎晩電燈が消されておる。これは要するに石炭が足りないからである。豫算面を見ると、そういうことに觸れたことが一つもなく、今さしあたり非常に困つております。ついてはこういう追加豫算をもつとただちにもらつて、そうして強力に熱管理を實行なさるお考えはありませんか。來年度と言われるが、來年度までお待ちになるのんきなお考えでありますか、そこの御見解を伺いたい。
【次の発言】 これは今申しましたように、今われわれの日常生活が困つておるのである。毎晩々々電燈を消されて仕事も何もできるものではない。これは一に石炭の節約、これを強調することが眼……

第1回国会 予算委員会 第27号(1947/11/29、23期、日本社会党)

○海野委員 大藏當局にお伺いしたいと思いますが、今年の八月二日の電力危機突破に關する決議案の中に、總合燃料對策の樹立ということがあります。また八月六日の石山賢吉君の産業科覺機關の設置に關する質問に對する片山總理大臣の答辯書を讀んで見ますと、まずもつて既存の研究機關を最大限に活動できるようにすることが、實際上最も時宜に適した有效な方途であろうと考えられる。それに重點を置いて施策を進めておる。緊急を要するようなものがあるとすれば、これに對してできるだけの努力を拂いたいと考えておる。こういう答辯があるのであります。この追加豫算の文面を見ますると、どこにこの片山總理大臣の趣旨に副つた豫算が組まれている……

第1回国会 予算委員会 第28号(1947/12/01、23期、日本社会党)

○海野委員 この豫算面を見ますと、いずれも必要な項目であることは確かでありますが、さらにわが日本といたしましては、いかなる方向に進めばよろしいのであるかということについて、もう少し未來を見ていただかなければならないと私は考えるのであります。未來を見るとは何であるかと申しますと、豫算、これを組んでこの先わが日本がいかなる歩みをしていくのであるかということを考えていただかなければならない。そうしますと、その見地から見るときには、この豫算面に對しては、私ははなはだ不滿を禁ぜざるを得ないのであります。どこに未來性がありますか、どこに日本がほんとうに世界の文化國として起ち上るところの豫算が組まれておるか……


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第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 運輸及び交通委員会 第25号(1948/06/28、23期、日本社会党)

○海野三朗君 福島、米沢間の板谷のトンネルでありますが、あすこで煤煙のために今まで窒息して死んだ者が、この前にも報告されました通り七、八名に及んでおります。また難工事であるので、電化されていないものでありますから、石炭をたいて通るために、輸送力が非常に劣つておる。こういうことで裏日本の開発、すなわち日本の宝庫であると考えます地方の開発ができない、その第一、はまず亞炭であります。  次に食糧及び炭であります。そういうふうなものが十分に運ばれません。今ここに具体的に例を申し上げますならば、山形縣の亞炭でありますが、三箇月分の亞炭が今山元と、それから鉄道の駅に山と積まれておるわけであります。ただいま……

第2回国会 通信委員会 第3号(1948/02/02、23期、日本社会党)

○海野委員 どうかなるべく早くお願いいたします。
【次の発言】 もう一つ簡單ですが、浜氏は新聞の責任者ですね。土橋君と宮原君は。
【次の発言】 郵便料金でありますが、アメリカの郵便料金、それからイギリスの郵便料金、ポンド及びドルから換算いたしましたのと、日本の円とポンド、ドルとの関係から換算いたしましたのでは、どの辺に該当しておりましようか。高い方になつておりましようか、低い方になつておるのでありましようか。改めんとするこの料金の程度をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 為替レートは國際間の関係でいろいろになると思うのでありますが、ここにやみの一ドルが今日本の三百円に当る。そういうことから……

第2回国会 通信委員会 第4号(1948/02/03、23期、日本社会党)

○海野委員 ただいまのお話では、一ドルが百五十円とすればというお話でありましたが、最近のある方面からはいりました情報によると、一ドルが三百何円になつておるという話を聞くのであります。実際やみのドルがそういうふうになつておるといたしますと、郵便料金は安い、つまり今まで逓信事業といたしまして、赤字である赤字であるということは、実際の使用エネルギーに対して、それだけの徴收をしていなかつたのが積り積つてこういうふうな赤字になつておるのではないか。それがすなはち独立採算をやることができない根本ではないかと思う。そういたしますと、郵便の適正なる價格、ほんとうに必要なるエネルギー、それを確実に見究めて、そう……

第2回国会 通信委員会 第5号(1948/02/05、23期、日本社会党)

○海野委員 山形の方からはいつてきたビラがここにありますが、大衆課税絶対反対、これを見ますと、この中でなるほどと思うようなものもありますが、どうも聞き捨てならないことが書いてあるのであります。たとえば高級官僚の遊興的接待費一億、こうありますが、高級官僚の遊興的接待費と申しますと、いわゆる次官とか大臣とかそういう方々の遊興的接待費でしようが、そういうのはどれくらいあるのでありましようか。ここに一億と書いてありますが、こういうことも伺いたい。それからまた終戰処理土建工事費のやみ、こういうことがここに書き出されてあるのでありますが、こういうビラを政府御当局はどういうふうにごらんになつておるものであり……

第2回国会 通信委員会 第7号(1948/02/09、23期、日本社会党)

○海野委員 私がお伺いをいたしたいのは、こういうビラが全逓從業員組合から出ておるのであります。ここに「高級官僚の遊興的接待費が一億円」と書いてありまするので、高の間逓信政務次官をここに呼んでこのことを追究をしたわけであります。この高級官僚の遊興的接待費一億円というのは、どういう根拠からこれを計算されたのでありましようか。
【次の発言】 ああ、そうですか。それでは……。

第2回国会 通信委員会 第9号(1948/05/06、23期、日本社会党)

○海野委員 今松澤委員からお話がありましたが、資材がない。資材がないというお話を聽くのでありますけれども、電話をとりはずしましたあとに、遊んでおるところの電話線が地方においては相当にあるのを私は目撃しておるのであります。そういう点は当局におかれましてはよくお調べになつておられましようか。つまり今まである所に電話がかかつておつた、そうしたところがその電話をほかに移した、そうすると、その線は遊んでおる。そういうふうな線がどのくらいあるということをお調べになつておられましようか。
【次の発言】 その遊んでいる線をはつきりと認識しておられるのでしようかということを、今お伺いしておるのであります。

第2回国会 通信委員会 第16号(1948/06/18、23期、日本社会党)

○海野委員 山形のこの磁石式電話の交換台が非常に磨耗しまして、ほとんど聽取れないのが七割ないし八割に及んでおるのであります。これについて再三当局にお願いをいたしましたので、前々議会において政府委員の御答弁をいただきましたときには、來年度においてこれを完成すべく予算に計上してあるという御返事をいただいたのであります。その後山形におきましてはこの廳舎がすでに新築せられ、近く落成の運びになつておるのでありますが、二十三年度にはいりましてもまだこの交換台が改められないでおります。政府御当局におきましては以前にお約束くださつたことを実行しておられるのであるかどうか。その点につきまして地方民からの矢のよう……

第2回国会 通信委員会 第17号(1948/06/19、23期、日本社会党)

○海野委員 昨日大体お伺いいたしましたが、なおはつきりしないところがありますので、簡單にお伺いしたいと思います。学術の雜誌につきましては、アメリカ及びイギリス、ソビエト、それらはどういうふうな料金になつておりましようか。それからもし無料であるとすれば、それは國家がやるべきものであるという政府当局のお考えでありましたが、この一種、二種、三種、四種、五種と品わけをなさつた中に、学術の報告雜誌をお入れにならないのが不備ではないか。これをお入れになるのが当然ではないか。法案を出されるときにそういうふうに私は考えたのであります。この学術雜誌を普通の営利のものと同じように取扱われては困る。この学術上の報告……

第2回国会 通信委員会 第22号(1948/06/28、23期、日本社会党)

○海野委員 本請願の要旨は、山形市は縣都並びに商工業都市として本縣の中心地で、通信施設の完備は緊急である。しかるに山形郵便局の電話は、旧式の磁石式であり、かつ施設後四十年を経過しているため、非能率で、本縣の産業振興に多大の支障を來している。ついては本郵便局に自動式電話機械の設置を促進されたいというのである。
【次の発言】 本請願の要旨は、現在学術團体においては、会員間相互の連絡及び論文その他の文献の頒布等は、すべて通信によるため、その通信料金は現在においてさえ莫大なる負担となつて、事業の運営に大なる支障を與えている。ついては科学振興の見地より、各種学会に対し、郵便料金の軽減をはかられたいという……

第2回国会 予算委員会 第4号(1948/02/03、23期、日本社会党)

○海野委員 汽車賃の値上でありますが、日本の汽車賃とアメリカ、イギリス、ソビエツト、その國々における一キロ当りの運賃、それと日本の現在の高くせんとしておるところの値段、すなわち日本の円とドル、ドルはまだはつきりきまつていないようでありますが、いわゆるドルのやみの値段、一ドルが日本の何円にあたつておるか、それと換算をいたしまして、日本のこの料金がどれくらいの地位にあるか。それをお伺いしたいと思うのでございます。
【次の発言】 こういう方面につきまして、政府御当局におかれましては、專門の調査委員をお置きになつて、そうして世界各國の情勢と日本の経済の情勢とにらみ合わせてよくお調べになつて、いわゆる科……

第2回国会 予算委員会 第12号(1948/03/30、23期、日本社会党)

○海野委員 東京を中心といたしまして、地方との連絡は非常に重点をおいておりますから、都合がいいのでありますが、地方々々の連絡には、一つも重きをおいていないように思うのであります。そこでたとえば山形縣などにおきましては、同じ縣内でありながら、山形から小國に参りますのに約一日を要するのであります。東京に來る時間とほぼ等しいくらいの時間を要し、途中における乘換も二回というような状態でありますが、そういうふうでは、大東京を中心として、東京だけがすべての中心となつて、ますます大きくなつていく。そういうことでは、都市計画の建前から、非常に遺憾であると思うのでありますが、地方々々の管理局におきましては、自分……

第2回国会 予算委員会 第17号(1948/04/27、23期、日本社会党)

○海野委員 まず初めにお伺いしたいのは、昨年九月三十日までに納入した早場米に対する代金は、その当時即座に半金を支拂つたのであるが、その残りは今年二月に農民に支拂われた。しかしそれには少しも利息がつけてない。しかるに税金の方は三月三十日までに申告した分の税金を農民が納めているが、その後不足であるといつて確定書を税務署から回したときは、すでに三月三十日を経過しているがゆえに、日歩五銭の督促料をつけている。これははなはだ不当であると考えるのであるが、農林大臣はどういうふうにお考えになつておりますか、淳朴なる農民は、この米を納入すると同時に、その金を支拂うべきものではないか、それを拂わないでおつて、本……

第2回国会 予算委員会 第18号(1948/04/28、23期、日本社会党)

○海野委員 運輸大臣にお伺いいたしたいのでありますが、奧羽本線の福島、米澤間の電化工事の問題であります。これが最近中止の報が縣に傳わりまして、各所で市民大会を開き大騒ぎをやつておるのであります。あの板谷のトンネルは御承知のように、約二十に近い小さなごちやごちやしたトンネルがあるのでありまして、あそこをお通りになつて見られた方はよくおわかりのことであろうと思いますが、まことに不便な、何とも申しようのない地獄のトンネルでございます。それは一昨年その工事に着手されて、これが続継事業できておつたのでありまして、すでに六割までも完成の域に達しております。今日この電化工事を中止されますと、裏日本全体がこれ……

第2回国会 予算委員会 第22号(1948/05/21、23期、日本社会党)

○海野委員 文部大臣にお尋ねいたしますが、前の予算委員におきましても科学技術の振興に対して、文部当局の所信を伺つたのでありますが、その後の状況を見ると、一向その方面に対しては、力をあまり入れておられないように考えられるのであります。たとえばこの前も申しましたように、石炭の不足に悩んでおる今日、また中小工業の築炉の方面につきまして、非常に業者が無知で困つておる。学術振興会のある委員会におきましては、これを強力にしようと努力をしておる。そのことに対しまして、政府はすでに補助金の申請をしておる学会があるのでありますが、それに対しては、文部当局はまだ実行に移しておられないのでありますが、この点はどうし……

第2回国会 予算委員会 第23号(1948/05/22、23期、日本社会党)

○海野委員 製鉄方面でありますが、鉄鉱の鉱石の値段、今海南島から來ておる鉱石の値段と、内地産の鉱石の値段についてお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 ただいまの御説明のトン当り十六ドルといたしますと、内地の鉱石に比べまして、非常にそこに開きがあるのであります。この開きはどういうふうにして補いなさるお考えでありましようか、十六ドルといたしますと、一ドル百五十円といたしましても、相当の金高になるのであります。ただいまのお話のトン当り四百いくらという値段と比べると、非常な開きがございますが、これは鉄鉱の鉱石の成分から割出しましても、どうもここに非常な開きがありますので、この開きをどういうふうに……

第2回国会 予算委員会 第24号(1948/05/24、23期、日本社会党)

○海野委員 芦田総理にお願いしたいのであります、この五月十八日の朝日新聞に発表されました五箇年計画であります。この五箇年計画の表を見ますと、國民所得と個人消費の差三十一というのは、これは國民の貯蓄になるのでありますか。または税金にとられる額になるのでありましようか。それからまたこの能率が上つておりながら、國民の消費が一〇〇%に達していない。それと石炭、鉱工業、いずれも昭和五年から九年までの状態に比べまして、一〇〇%以上になつておりますが、個人一人当りの消費カロリーが、なおその当時の状態に対して一〇〇%に達していない。これはどういう見地からこういうふうな統計價格をお立てになつたのでありますか。そ……

第2回国会 予算委員会 第25号(1948/05/25、23期、日本社会党)

○海野委員 ただいまの御質問に關連してでありますが、運輸大臣にお伺いいたしたいことは、貨物輸送と客車の輸送におきまして、一體人間を運ぶのに貨物とどれだけ違つてお考えをもつておられるのでありますか。これを科學的に考えますならば、ある一定の重量を運ぶのに、一キロいくら、石炭の消費がどれだけということがわかつておるはずでありますから、それから換算をいたしますと、われわれは旅客の運賃の場合と貨物の場合とは非常なそこに差があると考えます。この差があるがゆえに、なお一層赤字が出てくるのである。それを、先ほど大臣のお話を承つておりますと、わくがあつて上げられないというお話でありましたが、それは非科學的な考え……

第2回国会 予算委員会 第35号(1948/06/17、23期、日本社会党)

○海野委員 ただいまの庄司委員の質問に関連したことからお伺いしたいと思います。食糧の問題でありますが、本年二月四日のニューヨークの情報を聞きますと、アメリカにおいては小麦粉が大暴落をしておる、マル公ははるかにやみ値よりも上回つておるという報告を受けておるのでありますが、連合軍の方に懇請なさつて、この小麦粉をもつと輸入されることに御努力になるお考えがありませんか、どうでありますか、それをお伺いしたいのであります。
【次の発言】 土地改良の問題についてでありますが、農学方面におきましてあまたの学者がございますが、土壤の研究という方面について、農林省といたしましては、この研究費については、どういうふ……

第2回国会 予算委員会 第36号(1948/06/21、23期、日本社会党)

○海野委員 総理にお伺いいたしたいと思いますことは、この敗戰後の日本を起ち上らせるためには、どうしても科学の研究、科学技術の強力なる向上をはからなければならない、そういうふうに考えるのでありますが、前議会におきましても、科学技術振興に関する決議案が通つてはおるのでありますが、歴代の内閣はただこれを読んでいるだけで、歌に歌つているだけで、実際面を見ますと、ほんとうにここに目ざめているとは考えられないのであります。  まず今日米國の科学研究に対する予算を見ますと、総予算の二%を占めているのであります。ソヴィエトにおいては六十億に及んでいる。十二億米ドるの研究費を支出しているのでありますが、日本のこ……


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第3回国会(1948/10/11〜1948/11/30)

第3回国会 逓信委員会 第1号(1948/11/10、23期、日本社会党)

○海野委員 ただいま大臣及び政務次官より誠意のあるごあいさつをいただきまして、まことに私どもけつこうだと思うのでありまするが、今日までの歴代の内閣を見ますと、表面上は大臣であるとか、政務次官であるとかいう人たちがまことに頻繁にかわつておりますが、その間において末端までその施策が及んでいないということを痛感する一人であります。内閣がかわりましても末端までその施策が及んでいない、いわゆる面從腹背ということを私は九十議会以來非常に痛感しているのでありますが、私と同感の人は非常に多いと思うのであります。どうか大臣政務次官が一時の責任をのがれるというようなことでなしに、ほんとうに誠心誠意、身命を賭して、……


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第4回国会(1948/12/01〜1948/12/23)

第4回国会 逓信委員会 第3号(1948/12/13、23期、日本社会党)

○海野委員 学校に入り得ない地方の向学心に燃えている人たちがこの通信教育にあずかつておるのでございまして、今日住宅に非常に困つておるので下宿さえもでき得ない。そういう惠まれざる境遇に置かれておる青年の人たちの通信教育でありまするが、郵税が非常にかさみますので、まことに困難を感じておるわけであります。だが地方の田舎におりまして学校に入り得ない青年の教育、これは日本再建には最も大切なことであると私は考えるのでありまするが、この料金を何とか特別な詮議にあずかつて安くしていただきたい、そういう意味の請願でございます。
【次の発言】 大高根、あの地方の部落は、奥羽線の楯岡から白鳥の局を経まして、そうして……


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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 予算委員会公聴会 第1号(1947/11/11、23期、日本社会党)

○海野委員 ただいまのお話の税制の改革でありますが、それに對して、どういう方面から――つまり税金が集まつてこないということは、あるべきところに金が集まつていないから、税金が寄つてこない。つまりやみとマル公との二つの世界があるというお話でありました。その徴税の方法と徴税の改革と言われましたが、それに對して、徴税はどういう方法によつて具體的にもつていつたらいいかということについての御所見を承りたいと思います。

第1回国会 予算委員会公聴会 第2号(1947/11/12、23期、日本社会党)

○海野委員 ただいまのお話で農事試驗場は、つまり地方農民があまりこれに期待していないというお話でありましたが、しからば、これを改革する具體的方策について、御所見を承りたいと存じます。
【次の発言】 その具體的方策。

第1回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1947/11/17、23期、日本社会党)【議会役職】

○海野主査 これより豫算委員會第三分科會を開會いたします。  本第三分科會は、農林省及び商工省所管でありますが、本日は、農林省所管、明日は商工省所管の審議をいたしたいと思います。御承知のごとく、その審議期間が、きわめて短期間に限られておりますので、委員各位におかれましては、特に御配慮の上、審議を進めていただきたいと考えます。  本日の議案は、昭和二十二年度一般會計豫算補正(第七號)のうち農林省所管、昭和二十二年度一般會計豫算補正(第八號)のうち農林省所管及び昭和二十二年度特別會計豫算補正(特第三號)中農林省所管であります。まず政府の説明を求めます。

第1回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1947/11/17、23期、日本社会党)

○海野委員 學術振興會の豫算、それから民間の財團法人の研究所、それから各學界に對する豫算がはなはだ少い。こんなことでは私は實に納得できないと思います。何ゆえであるかと申しますと、この學術振興會、各大學の研究費――今どういうことを大學がやつておるかと申しますと、手取早いことを一、二例をあげて申し上げますならば、たとえば鑛石を掘るところの鑿岩機、これを私は實際鑛山に行つて見たのでありますが、鑿岩機が一時間經たないうちに丸まつてしまつて掘れない。それを何度も何度も燒き返えし燒入れしながらやつておる。それはその材質というものを少しも考えずに、ただ機械的にやつておる現状であります。しかるに東北大學の金屬……


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第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 通信委員会財政及び金融委員会連合審査会 第1号(1948/06/09、23期、日本社会党)

○海野委員 この前の國会におきまして電話のサービスの惡いこともさんざん述べたのでございますが、その後いくらかよくなつてきたようにも考えるのでありますけれども、地方と都会とは交換手の質において違つておる。またサボつておるのではないかというふうに考えられる節が多々あるのであります。過日私は仙台の電話局へ行つて親しく視察をしたのでありますが、あの仙台局に行つて見ましたところが、実に人が足りない。その中に交換手はほんとうに苦鬪を続けておつたのであります。しかるに地方にまいりますと、市以下のところ、町の交換局、そこに至りますと、夜電話をかけますとほとんど出てこない、大部分がまず通じないという現状でありま……

第2回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1948/06/29、23期、日本社会党)

○海野三朗君 商工省当局にお伺いいたしたいのであひます。四月、五月及び六月の亞炭の滞貨状態を見ますと、東北の方が全國の滞貨量の過半数を占めておるのであります。この滞貨しておる量は実に莫大なものでありまして、縣によりますと、三箇月分の生産量をストツクしておる。それはすなわち山元にあつたり、あるいは駅の附近にうず高く積まれたりしておるのであります。配炭公團法規によりますと、十六條によりますれば、生産業者から生産したすべてのものを買取るということになつておるのでありますが、駅の附近までもつてきたものしか公團は買取らないということでありまして、それでは山元にあるものは一指も染めることができない。そうい……

第2回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1948/06/29、23期、日本社会党)

○海野委員 ちよつと伺います。貿易のことにつきましては、やはり外務省が関係しておられますか。それをお伺いしておきたいと思います。
【次の発言】 貿易をいたしますのに、ことごとくG・H・Qの方からの命令によつて各国とやつておるのでありましようか。たとえば石炭の買上げにいたしましても、品物の安いところから買うという方針ではなしに、その筋の命によつてやつておるのでありましようか、その辺はいかがなものでありましようか、お伺いしたいと思います。
【次の発言】 文部当局にお伺いいたしたいのでありますが、日本の再建復興ということにつきましては、科学の勃興、科学の普及が最も大事であると考えるのであります。つき……



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データ更新日:2023/02/05

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