このページでは竹田儀一衆議院議員の23期(1947/04/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。
○國務大臣(竹田儀一君) 川崎議員の私に対する質疑は二点であつたと思います。 第一は社会保障制度の問題でありますが、社会保障制度につきましては、厚生省の社会保険制度調査会において調査中でありましが、昨年十月その結論を得まして、きわめて総合的なる制度案の答申があつたのでございます。この制度は、憲法第二十五條の趣旨に鑑み、健康にして文化的な國民の最低生活を保障する廣汎な制度でありますので、既存の保険制度並びにわが國経済及び財政の状況をにらみ合わせ、目下その具体化について研究調査を続けておるのであります。連合軍当局におかせられても、昨年來この問題について調査が続けられておるのでありまして、私といた……
○國務大臣(竹田儀一君) 本田議員の私に対する御質疑は三点であつたと思います。 御質問になりました第一点は、医藥品の二重價格制の問題でありますが、御趣旨はまことに結構なことと存じます。しかしながら、財政の窮迫しておりまする今日、種々困難な問題もありまするので、この点を十分考慮いたしまして、御趣旨に副うように努力いたしたいと思います。 社会保險制度の問題でありますが、主として現下の経済変動に禍いされまして、目下のところ遺憾ながら不振の状態にありますことは、仰せの通りであります。厚生省といたしましては、目下この制度の改善をいたしますため準備中でありますが、この法律の改正と相まちまして、一層趣旨……
○國務大臣(竹田儀一君) ただいまの御決議の御趣旨には、誠に御同感を禁じ得ぬものがあります。申すまでもなく、終戦当時約六百六十万を越えました外地在留邦人の引揚げ帰國は、わが國の当面いたしました一大課題でありまして、これが一日も速やかに完了いたしますことは、全國民のこぞつて念願いたしたところであります。年末におきましては、ともかくもソ連地区を除く他地域の引揚げは一應完了の運びに至つております。 引揚げがこれまで推進いたしましたことは、偏えに連合國当局の絶大なる支援の賜として、深く感謝しておるところであります。しかしながら、終戦後三年になんなんとする今日、なお六十五万を越える多数合同胞が海外に残留……
○國務大臣(竹田儀一君) 参議院の引揚同胞委員会に参つておりまして、榊原議員の御質問の全部を聽きませなかつたので、あるいは落ちるところがあるかもしれません。その場合は、さらに答弁をさせていただきます。 癩病患者を保健所等で発見いたしますと誰その患者が病毒傳播のおそれがあるということになりますと、癩予防法の第三條によりまして、都道府縣知事は警察と協力いたしまして、これらの患者を國立療養所に強制入所させることができることに相なつております。 なお、厚生省の癩予防対策が結核対策のように重点的ではないのではないかという御質問であります。決してそういうわけではないのでありまして、厚生省といたしまして……
○國務大臣(竹田儀一君) 平工君の御質問に対してお答えいたします。 本年度の予算病床数は、國立病院におきましては二万四千床、國立療養所に誌きましては四万六千三百床でありまして、それに対し現在の入院者数は、國立病院は約一万九千人、國立療養所約四万人でございます。從つて、病院においては五千床を、療養所におきましては六千数百床の余裕をもつておりますので、一億引揚患者の収容力は十分ではないかと存ずるのでございます。なお、引揚患者の治療の万全を観しますために、結核患者その他疾病の種類によりまして、それぞれ施設の性質及び能力に応じた適当な収療を行いますために、第一の収容病院からの後送につきましては、適当……
○竹田國務大臣 ただいま天野委員長より痛み入つたる御丁重なる御挨拶に接して汗顔に存ずるのであります。御承知の通りに、私ども衆、参両院の議員をもつて組織いたしました同胞救援議員連盟の理事長に、組織以來なつておりましたので、この引揚促進ということはこの同胞救援議員連盟の仕事の最重点的な仕事であることを自党いたしまして、過去二箇年の間微力ながらこの問題に達成に盡力いたして來たつもりであります。さいわいに南方支那方面の引揚げが全部済んだのでありますが、北方方面における七十七万の引揚げがまだ済んでおらぬことは諸君とともに同憂に堪えざる次第であります。一昨年も國民大会を開き、昨年も國民大会を開き、不肖なが……
○竹田國務大臣 このたび厚生大臣の職を汚すことに相なつたのであります。從來私は同胞救援議員連盟の理事長として、各般の問題に関連はもつておりましたが、今回厚生省へはいてみまして、各局の説明はまだ全部聽いておりませんが、聽きました局だけの御意見でも相当重大な問題が山積しておるのであります。残つているのは三局であると思いますが、その意見を聽き終りまして、総合的に今後の対策を考究いたしたいと思つておるのであります。とにもかくにも、わが國厚生行政の面におきまして非常に複雜多岐、相当重要な問題があることを痛切に感じておるのであります。殊に社会保障制度なども何らかの手を打たなければならんと考えておりまするし……
○竹田國務大臣 診療報酬の算定でありますが、他の保險が各種ありまして、算定を統一いたしますために、便宜算定協議会で今御指摘になつたような点があつたように存じます。厳重に申しますれば、あなたの御指摘のように、少しくどうも間違つておつたのではないかというような氣持がいたすのでありますが、各方面の保險に影響いたします関係上、事務当局において便宜そういう取扱いをしたということであります。まことにどうも少し手落ちではなかつたかと思うのでありますが、今政府委員から申し上げたように、このたびこの改正をして、從來そういう手落ちがあつたといたしますれば、手落ちのないように厳重にいたすということでありますから、ど……
○竹田國務大臣 ただいま榊原委員から、ごもつともな委員会運営についての御意見を拜聽したのであります。今議会に提出いたしまする厚生省の法律案は比較的多数に上つておるのでありまして、私の記憶に間違いないといたしますならば二十七、八あるものと思つております。遅れておりますことをまことに残念に思いますが、閣議で少しくほかの省との意見の食い違いのある法律案も一二ありますし、また関係方面でただいま協議中のものもありまして、少しく遅れておることをまことに申訳なく存じます。閣議にひつかかつておる問題は閣僚間で何とか話をとりまとめ、関係方面へ参つておりますのは、それぞれ事務当局をしてでき得る限り早く協議を求めま……
○竹田國務大臣 ただいま議題となりました大麻取締法案について御説明いたします。 大麻草に含まれている樹脂等は麻藥と同樣な害毒をもつているので、從來は麻藥として取締つてまいつたのでありますが、大麻草を栽培している者は大体が農業に從事しているのでありまして、今回提出されています麻藥取締法案の取締の対象たる医師、歯科医師、藥剤師等は、職業の分野がはなはだしく異つています関係上、別個な法律を制定いたしまして、これが取締の完璧を期する所存であり、本法案を提出する理由と相なつております。本法案の構成といたしましては、総則、免許、大麻取扱者、監督、雜則、罰則の六章及び附則からなつておるのでありまして、全條……
○竹田厚生大臣 ただいま議題となりました厚生年金保險法等の一部を改正する法律案について提案の理由を説明申し上げます。 厚生年金保險では標準報酬を基準といたしまして、保險料を徴收し保險金を決定いたしておりますが、この標準報酬月額の最高限は戰時中の六百円がそのままになつておりまして、その結果制度全体といたしましては、いわば冬眠の状態にあるのであります。 ところが、最近問題となつております社会保障制度などとの関連で、その最高限を一躍改正健康保險と同額の八千百円に引き上げ、これにつれ、保險給付も実生活に適するようにいたすのでありますが、これに伴なつて増加する保險料につきましては、給付が十数年の將來……
○竹田國務大臣 ただいま有田委員のお述べになつた御趣旨の線に沿いまして、善処いたしたいと思います。
【次の発言】 ただいま山崎委員からララ物資の問題について御質疑をいただいたのでありますが、まことに恐縮に存じております。仰せの通りララ物資は、愛の結晶と申しますか、愛の泉と申しますか、外國から日本の困窮者に対するまことに貴い贈物でありまして、これらの物資の配給につきましては、いささかの不正があつてはならぬことは申すまでもありません。私の聽いておりますところによると、諸外國へもララ物資はまいつているのでありますが、日本へまいつておりますララ物資の配給が、比較的公正に行われているということを聽きまし……
○竹田國務大臣 ただいま馬越水産委員長から御質問の御趣旨に対しましては、よく了承いたしました。今回の船員保險法の改正は、主として関係方面の御意見もあり、政令、省令中の重要事項を法律をもつて規定するということが重点でありまして、事早急を要する次第でもあり、今回御審議をお願いいたした次第であります。漁船関係者の御意見につきましては、早速関係方面とも協議の上、御希望に副うように努めたいと存じまして、せつかく善処方を考慮中であります。ついては成案を得まして次回國会に提出の上、御審議を煩わすことに相なると思うのであります。何とぞ御了承願いたいと思います。 なお委員の点につきましては、任期がありますから……
○竹田國務大臣 ただいま議題となりました理容師法特例案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。 理容師法が制定せられました結果、同法第二條及び第三條の規定により、学校教育法第四十七條の資格を有しない者、すなわち國民学校高等科卒業以下の者は、都道府縣知事の行う理髪師試驗及び美容師試驗の受驗資格がないこととなつたのでありますが、從前から理容師になる目的で徒弟実習中の者には、特例を設けて二年間を限り、受驗資格を認める必要があり、かつ都道府縣知事の指定した理容師養成施設に現に在学している者に対しましては、卒業後の免許資格を附與する必要があると認められますので、この法律案を提出した次第であります……
○竹田國務大臣 國民金融公社で金融をいたすことに相なつておつたのでありますが、この法案は遂に間に合わなかつたように聞いておるのであります。そういう間に合わなかつた場合の暫定措置といたしましては、大藏当局と善処法について研究中でありまして、この点につきましては、大藏次官とも了解済みであります。 なお農林中央金庫の問題でありますが、たしか農林中央金庫は融通の途が別に開けていないと思います。さそうに考えております。なお担保を入れて貸すか貸さぬかというようなことは、まだ考研中でありまして、この場合お答えすること軽卒のように思います。將來國民金融公社ができますれば、そこで融通することに相なるだろうと思……
○竹田國務大臣 第三條の修正が問題になつている由ですが、何とぞ原案で御賛成をお願いしたい。愛を根拠としてわれわれは改過していきたいもので民主化された裁判所ゆえ愛をもつてされると思いますが、なにしろ裁判所の門をくぐると烙印を押されたような感じがするものです。愛の手でなでまわし、どうしてもいかぬときは裁判所へ送るということで原案を御承認願いたい。子を育てるはおだてるにありというが、一面の眞理があると思われます。
【次の発言】 二十五年の歴史をもつ少年法に誤りありというのではありません。十二分少年への指導をされたことと思うが、厚生省の教護院も決して新しいものではありません。
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