このページでは太田典礼衆議院議員の23期(1947/04/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。
○太田典禮君 この間、京都市及び京都府においてジフテリアの予防注射をやりまして、そのために六名の死亡者を出し、多勢の子供が注射部位に化膿を生じたという被害があつたのであります。これは一地方における小さな問題のように考えられますが、実は大問題でございまして、一体予防注射によつてどの程度の被害があるのかということは、むずかしい問題であります。このたびのように、相当かたまつた被害を生じたということは、どこかに大きな手落ちがなければならぬというので、さつそく京都市におきましては、この注射を中止して、原因の調査にかかり、厚生省も調査に行かれたはずでありますが、今まで聞いたところによりますと、どうやら注射……
○太田委員 保健所法の第三条「第一条に規定する地方公共団体の長は、その職権に属する前条各号に掲げる事項に関する事務を保健所に委任することができる。」この「委任することができる」というのは、委任しなくてもよいということを意味しておりますから、委任するというのか、各地方公共団体の長は委任してもよし、しないでもよしという意味なのか。そこをもう少しはつきりさしていただきたい。それから第四条の「疾病の治療を行うことができる。」これも「行うことができる」というのは行うのか、行つてもいいという意味なのか。法律というものはこうしたあいまいな表現でいいかどうか。これはよほど考えることが必要だ。同様にその次の「検……
○太田委員 第四條「疾病の治療を行うことができる。」この疾病の治療は、希望でございますが、できるだけ思い切つて大幅にやつていただきたい。そうでないと、この間醫師會での説明を聽いておりますと、醫師の營業と牴觸しないということをおつしやつておりましたが、治療を始めれば必ず醫師には差障りが起ります。それにかまわないでやる必要がある。そうでないと、それに牽制されておつてはできないと思います。特に醫師會に對して當局はあまり氣を使い過ぎると思います。私は醫者でございますけれども、こう言えば榊原君あたりからしかられるかもしれませんが、醫師會に牽制されておつてはできないと思います。醫師會は治療でありますから、……
○太田委員 時間がありませんから私二、三希望を申し述べて、答辯は要りません。第二十二條に保健上必要があるにもかかわらず、經濟的な理由でお産ができないというようなことがありますが、この法案は大體母子福祉法とした方がよいというような御意見もあるが、私もそれに贊成でございます。そうして妊婦に對してお産させるということはよいわけですが、お産をしてから産褥熱などになつても金がなくて困るということがありますから、もうお前はお産が濟んだからというのではねつけられないように、何か講じていただきたいと思います。 それから授乳中はほかの病氣をしても乳が出なくなるということがありますから、こういう場合も何か保護を……
○太田委員 あんま、はり、きゆう、柔道整復術は、明治四十四年の取締規則には甲種と乙種とがございましたが、今度これが一本になつておるのは、おそらく水準を上げようという意圖だと思います。しかしさいぜん田中さんの質問もありましたように、盲人の中には課程を受けてもなかなか免状がとりにくいような人ができるというようなこともあろうと思いますし、何とかあんまだけでもいいから乙種をおいて、簡易な試驗もやるということができないであろうか。ちよつとそれをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 第七條の廣告の規定でございますが、「その技能、施術方法又は經歴に關する廣告をしてはならない」とありますが、今まで鍼きゆう醫……
○太田典禮君 野田川と申しますと、京都府與謝郡加悦谷平野を貫流する十二キロくらいの、あまり大きな川ではございませんけれども、大江山堰堤から日本海に注いでおります。先年河川改修工事を完了したのでありますが、なお支流竝びに上流における砂防工事が一つも行われておりませんので、毎年出水いたしまして、被害もございますので、ぜひ砂防工事を行つていただくように委員會におきましても特別の御審議を願いまして御採択願いたいと思います。よろしくお願いいたします。
○太田委員 藥事の関して詳細な法律をお出しになつたことは、まことの結構でございます。まだ詳細に研究しておりませんので、追つて詳しい問題は伺いたいと思いますが、きようは基本的なものとして、政府は藥事に関しまして一般に守れる法律をつくるつもりなのか。主食の取締はするが、やみ買いをして食つてもよいという程度に形だけをして、実際は守りにくいことを承知しながらお出しになつたのであるか。それをお伺いしたいのであります。
【次の発言】 第二十二條「藥剤師でない者は、取賣又は授與の目的で調剤してはならない。」という規定がありますが、はたして嚴重に取締れるという自信がありますか。すでに藥局においても、また医師も……
○太田委員 保健婦助産婦看護婦法案の第二十一條に、國家試驗を受ける者の資格が、文部省の学校と厚生省の養成所と二つあるので、これに対しては先日山崎委員から一本にしてもらいたいという要求がありましたが、重ねて私はこれが近く一本に厚生省の監督のもとになされるかどうかということを、もう一度あらためてお伺いいたしたい。さらに現在ある学校並びに養成所は、内容においては同じものかどうか。またこの養成所並びに学校において、生徒が実際には講義の時間よりも勤務時間が非常に多くて、生徒であるから労働基準法には牴触しないであろうが、労働基準法をも無視したような勤務をさせておるというふうに伺つておるのでありますが、現状……
○太田委員 祭日は、節とか何とかややこしいのでなくて、何々祭とか、一定した方がいいと思います。それから紀元節の日にちがはつきりしないという以上、いつにしてもいいわけですが、今までの封建的、軍國主義的なあかがついている日は別にすべきだ。そういう日にするということはマイナスになると思いますから、この日でない日にお願いしたいと思います。そうすればどの日でもよいということになるので、二月十一日より二月十日の方がよい。その方がプラスになるのじやないかと思います。それではいつにしたらいいかというと、これはたいへんむつかしいと思いますが、そもそもこれは旧歴の一月一日を換算した日ですから、むしろ一月一日にする……
○太田典禮君 戰後生活の困難性が高まるにつれ、産兒制限の必要が日に増し強く叫ばれるようになり、多くの家庭でその必要が痛感されるようになつておるのでありますが、それに伴いまして民間に四ろいろな方法が宣傳されておりますが、その方法は適当でなく、依然として多産と人口過剩に悩む者が多く、堕胎等が横行している現状であります。私ら專門家の間でもこの方法についていろいろ研究いたしておるのでありますが、今までの研究の結果は、避妊リングを使用するのが最良の方法と認められておるのでありまして、これが有害か無害かについて研究いたしました結果、障害のないことが証明されたのであります。しかるにこの製造が有害であるとして……
○太田典禮君 京都市並びに京都府の地元からたびたび私の所へ來ておりますが、それによりますと、すでに入院患者に対しては京都市として五千円、京都府として二千円、外來患者に対しては京都市として二千円、京都府として二千円、死亡者の葬祭料として京都府が一万円、京都市として一万三千円の金を厚生省の了解を得て支出しておるというのでございますが、了解を得ないでも当然支拂うおつもりであつたと思うのであります。その他治療費については、今委員長から御報告がありましたが、総額にいたしますと現在すでに二千五百万円は計上しなければならぬだろうという厖大な数字になつているのですが、大藏当局へも直接いろいろ歎願したそうですが……
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