このページでは高岡大輔衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○高岡委員 私は、ただいま議題になつております日本国とアメリカ合衆国との間の船舶貸借協定についてお伺いしたいのでありますが、この協定文を大観して参りますと、どこかに再軍備にこれが備えられておるような感じを受けるのであります。ところで、ここにあります四月二十四日の外務大臣としての吉田さんの手紙なるものを見ますと、現有船隊の船舶数四十五隻では、九千マイルにわたる日本の沿岸の警備には不十分だから、ひとつアメリカから船舶を拝借したい、こういうことを言つておられるのでありますし、なお過般の施政方針に対する質疑の際も、ダレス氏に対しては再軍備は決して約束はしていないけれども、いわゆるフリゲートはパトロール……
○高岡委員 関連して……。この前のことについてちよつとお尋ねしたいのです。それは陸上保安隊の武器が、先ほど種類がどうとかというようなことが質問されておりましたが、この前のお話では、現地調達で行くというお話がありましたが、現地調達という権限は一体だれが持つのですか。といいますことは、アメリカの日本に進駐しておる軍隊から日本の保安隊が借りておつて、そしてその保管は顧問とかそういつたような形の、アメリカ軍人によつて保管の責任がある。こういうのでありますけれども、これが軽々に調達という形で行きますと、たとえていえば、上陸用舟艇も前から日本にあるのだから、これも現地調達だということも言えるだろうと思いま……
○高岡委員 ちよつとお伺いしますが、国際条約は、国内法も何も定めのない場合は、国内法にない場合だけは、そこへ入つて来ましようけれども、国内法の、いわゆる保安庁法というものがあつて、その保安庁法に、除外するという一つのきめをつくつたところへ、どうして条約が入つて来るのですか。そこが私は問題だろうと思うのです。何もなければ、条約はなるほど規制して来ましようけれど、こつちに保安庁法があつて、その保安庁法にこうこうこういうふうに除外すると書いてある。こつちの方で区切りをつけておるところに条約が入つて来る。そこに私は問題点があるのではないかとと考えるのであります。
○高岡委員 関連してちよつとお伺いしたいのですが、インドに、これはナーグプールかラクノーか、ちよつと私記憶が確かでないのでありますが、そこの大学で日本語講座というものが開かれたのであります。それでおそらく外務省では御存じだろうと思うのでありますが、これには瀧照道君が師として行つておられるわけであります。と、ころがその期限が来てしまつて帰らなければならないということで、瀧君は近々帰るとかいうことなのでありますが、さて向うへ行くにしても旅費が足りないとか滞在費が足りないとかいつて、結局経費の問題なのであります。そこで私はせつかくインドが日本語講座を大学で設けておるにもかかわらず、わずかばかりの経費……
○高岡委員 ちよつと予算のことについてお伺いしたいのでありますが、この予算を拝見しておりますと、一体日本が地球上のどこにあるかという焦点がまずぼけて来るのであります。一体向米一辺倒でないといい、東南アジアには重点を置くというようなことを盛んにおつしやるのですけれども、この予算を見ておりますと、対米宣伝費というものが三千六百万円というものが上つておるという御説明であります。ところがアジアに対する宣伝費というものが全然見込まれてない。しかも今度はもう一つの点を聞いておりますと、外交交渉の方は今年は三億でもつて去年の十倍くらいになつたが、全体予算の五%で、戦前はそういう費用が全体の三〇%だつたという……
○高岡委員 時間がありませんから一点だけお聞きします。 先ほどの局長の御説明である程度納得したのでありますが、たつた一点だけ私のふに落ちない点があります。それは、日米間のいろいろの問題が起きた場合に、どうしてもまとまらないと、最後には合同委員会へ来るとまとまるとおつしやつたのですが、それほどむずかしい問題が合同委員会へ来たらなぜまとまるのか。これを悪く考えますと、結局合同委員会というものは一対一で押しつけられるのではないか。それ以外には、そこへ来るとまとまるという意味がどうも私には受取れないのですが、どういう要因があつてどういうことがある、こうこうこういう、ことがあるから、合同委員会へ来ると……
○高岡委員 きようは外務大臣の御都合で、私はアジアの不安についてひとつお尋ねをしたいと思つたのでありますが、時間がないそうでありますので、ほんの一、二をお聞きします。 第一にお聞きしたいことは、けさの新聞にあります日本の島津さんを団長とした引揚交渉団の人たちが、モスクワへ行つたのではないかという報道の記事であります。これには外務当局としても、連絡がなくて不安に思つておる、というようなことをおつしやつておるのでありますが、この交渉団がおいでになるときは、外務大臣は非常に御心配になつたようなことが新聞に出ております。ことに高良さんの旅券問題については、最後の断を下される場合には、いろいろと人情的……
○高岡委員 二月四日付のインド政府の通告として、駐日インド大使から外務省の方へ、日本とインドとのいわゆる目印製鉄会社をつくる話合いの打切りが申し込まれて来ております。これは高碕氏がアメリカまで行かれて、相当外務省としては力を入れてこの問題に当られたのでありますが、どういうわけか先方から話を打切ろう、これ以上の話合いはできないという一種の断りが来ているのでありますが、それについてのいきさつをひとつ伺いたい。
【次の発言】 今の外務大臣の御答弁でありますが、外務大臣としては、かつてはインドの総領事までなさつた方でありまして、インド人の気持はよくおわかりだろうと思う。今の首相のネールさんが一体どんな……
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