このページでは甲斐中文治郎衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○甲斐中委員 私はごく簡単に要点だけを申し上げます。今漁民諸君が非常に困つておられるということに対しまして、水産委員はほとんど全部非常な同情を持つておる。これに異議のある者は一人もありません。しかも困つている状況は相当深刻らしいのです。そのために立法的措置をして徹底的な救済を講ずるということは、短い期間には間に合わないと思います。それでだれもが一番困るのは、この年を越すことですから、年越しに間に合うような見舞金のようなことを応急措置として何とか心配して講じてやる。旅費で言えばまず概算を渡す、そしてあとから精算をする。精算をするのはつまり立法的処置によつて徹底的な救済策を講じる。これは来年にまわ……
○甲斐中委員 国鉄当局の御説明によりまして、独立採算制という国鉄の性質から、性格をこわさないためにいろいろと御苦心をなさつておる点につきましては感謝いたしまするが、民主主義の根本精神からいつて、この等級のきめ方ははなはだおもしろくないと私は思うのであります。その理由は、日本の国民をずつと見渡してみまして、魚の全然食べられない人たちが相当多いのです。山間部などには、魚を食べられないでへびやかわずなどを食べておるところが相当たくさんございます。そういう人たちにいくら少くても魚を食べさせなくてはほんとうの民主政治ではない。政治の恵みをあまねく国民に均霑させるというところに民主政治の精神があるのであり……
○甲斐中委員 ただいま議題となりました請願及び陳情書につきまして、請願及び陳情審査小委員会の経過並びに結果について御報告申し上げます。 今までに当委員会に付託となりました請願は全部で五十二件でありまして、その内訳は、漁港、船だまり関係が三十一件、漁業災害並びに漁業損害に対する補償に関するものが各五件、金融に関するもの三件、その他八件となつております。以上の各請願につきまして、去る二十二日小委員会を開いて慎重に審査いたしました結果、本日の請願日程中、第一ないし第一〇、第一二ないし第一四、第一七ないし第二一、第二四ないし第二八、第三〇ないし第三四、第三六ないし第三八、第四 ○ないし第五一の各請願……
○甲斐中委員 私はこの朝鮮付近の水面における日本漁民射殺事件に関連して外務政務次官にお伺いいたしますが、日本漁民射殺事件に対する李承晩大統領並びに金公使、あるいは公使の秘書とかいう者の声明を総合しますと、李承晩ラインは正当なものである、これを侵すものが悪いということと、この区域内に入つた日本の漁民の生命は保障しない、つまり殺されても知らないという二点に要約されると思います。これは実にゆゆしき大問題でございます。つまり国際公法または慣例を無視して、自由の公海にかつてに李承晩ラインを設定し、その区域内に日本の領土たる島根県の竹島を包含せしめ、その区域内に入つた漁船を拿捕し、略奪し、漁民を殺戮しても……
○甲斐中委員 時間もございませんので、ごく要点だけを申し上げまして政府当局に要望したいと思います。私はこの拿捕事件が起りましてから、朝鮮近海方面に出漁する漁民の住んでおる漁村をまわりまして、いろいろな希望を聞きましたが、そのうち一番共通した希望は何であるかといえば、日本の外務省は軟弱であるから、この問題をとうてい解決する能力がない。また日本の海上保安庁も、われわれを保護する十分の能力は持つておらない。だから日本の政府はもうたよらない。この上は機関銃を一丁ずつ貸してくれ、こういうことを要望されたのであります。私はこの切実な漁民の要望をかみしめていろいろと考えてみまするが、外務省当局の軟弱外交とい……
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