このページでは真崎勝次衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。
○眞崎委員 特にソ連に関してでありますが、十年前に当然帰さなければならぬ人を今日まで帰さなかったその理由がわかっておれば伺いたいし、また、聞くところによると、裁判等を理不尽に行なって戦犯扱いにしておるといううわさがありますが、その内情がわかっておればこれも伺いたい。なお、今後の損害賠償等の権利も保留しておく必要もあると思いますから、この二つの点について向うとの交渉においても大いに究明していただきたいという考えを持っておりますが、いかがですか。
○眞崎委員 関連して。山下委員より根本観念について御質問になりまして、私も非常に同感でございますが、二、三、私が特に体験しておるところから申し上げて、当局の反省と、そのお考えを伺いたいと思います。 大体、取り扱い上、昔はこれは陸海軍省で扱っておったものですから、実情に即し、どっちかというと理解ある取扱いをしておりましたから、適当に行われておったと思います。ところが、今度の戦争で、一つは戦争を憎むの余り、坊主憎けりゃけさまで憎いというかっこうで、軍人を虐待し、それに関連しておる者をなるべく虐待しよういう観念が一般にあったために、解釈が片寄って、不利に解釈されている感じを私どもに与えております。……
○眞崎委員 この際動議を提出いたします。本件は一日も早く実現しなければならぬ問題でありますし、各派一致の強い要望もありますので、この際委員会の決議とし、ビルマ地域における戦没同胞の遺骨収集を実現したいと存じます。案文を朗読いたします。 ビルマ地域における戦没同胞の遺骨収集に関する決議 ビルマには約十八万の同胞の遺骨が終戦十年後の今日弔う者もなくさらされている現状にかんがみ、政府はすみやかに遺骨収集の具体的計画を立てられんことを要望する。 右決議する。 以上であります。 何とぞおよろしくお取り計らいをお願いいたします。
○眞崎委員 私は本案に賛成するものでありますが、さらにこれに関連して伺いたいのは、この海上保安庁の本質から考えると、旧水上警察みたいな任務を帯びておるので、もう一歩進めて、むしろ国警と一本にしておく方が経費もかからず、任務達成上にも支障も間隙も起さずして便利ではないかと考えますが、将来そういう方向に向うという御意思はないかどうか、お伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 昨年来の朝鮮の漁業問題等に関する保安隊の行動を見ていると、旧警備隊のするような任務を遂行しておるようでありますが、そういうことを行動し得る法的根拠というものはどういうふうになっておるか、一応これをお伺いいたしたいと思います。
○眞崎委員 私は日本民主党を代表いたしまして、ただいま上程になっております両法律案に対し討論するものでありますが、日本民主党並びに自由党の共同の改正案に賛成し、両派社会党の共同修正案に反対するものであります。逐次その趣旨を簡単に説明いたします。 第一に、元来恩給は軍人の特異性にかんがみまして、明治八年に軍人にのみ国家から与えられたる恩典であります。すなわち軍人は職務命令には絶対に服従しなくてはなりません。命を捨てても命令を遂行しなくてはならない犠牲的の務めに従事しておりました。文官のように勝手に辞職することはできません。軍人はいわゆる基本的人権も家族をも打ち捨てて、国と国民とのために奉仕する……
○眞崎委員 これより会議を開きます。
私が年長者でありますので、委員長が選任されるまで、規則第百一条第四項により、委員長の職務を行います。
これより委員長の互選を行います。
【次の発言】 ただいま中山マサ君より提出されました動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって原健三郎君が委員長に当選いたしました。(拍手)
委員長原健三郎君に本席を譲ります。
○眞崎委員 今の質問に関連して。――どんな法律を作りましても、人間の作った法律だから、必ずどこかに落度がありますから、例外を設けて、審議会か何かにかけて、これはやむを得ないから、こうしてやろうというような処置をしていただくことはできないかと思うのでありますが、御考慮を願いたいと思います。
○眞崎委員 各委員の今までの質問その他参考人の御説明によって考えましたことに基いて、私の希望を申し述べたいと思いますが、本委員会として、もはやこの抑留者の帰還あるいは留守家族その他被害の救済について、政府に対して具体的に取るべき手段を要望する時期じゃないかと思いますので、これを考慮願いたいと存じます。また根本的の解決策についても、すでに自由民主党においても、それぞれ関係筋において声明書その他の研究中でございますし、社会党はすでにこれを声明もしておるような事情でありまするから、関係委員会である本委員会からも、根本対策についても何かの手段を政府に対し要望し、あるいはまた米国大使館についても、要望す……
○眞崎委員 これより会議を開きます。
私が年長者でありますので、委員長が選任されますまで、規則第百一条第四項により、委員長の職務を行います。
これより委員長の互選を行います。
【次の発言】 ただいま中山マサ君より提出されました動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、原健三郎君が委員長に当選いたしました。(拍手)
委員長原健三郎君に本席を譲ります。
○眞崎委員 まず参考人にお礼を申し上げたいと思います。大体は、戸叶委員の質問に対して、政府からも参考人各位からもお話を承わりまして、わかりました。私も次男、三男を失った遺族でございます。その死んだ者の遺言、日誌などを見ましても、またわれわれがまじめに考えてもわかるように、一番慰霊になるのは、やはり日本本国をりっぱにすること、日本を再建して、りっぱにすることが戦死者の念願であり、沖縄においては、その残っておられる方の生活の安定と繁栄で、その目的を達成するようにすることが残った者の英霊に対する務めであると考えております。その意味におきまして、あなた方が実況を見られて、今の沖縄居留民の正当なる希望や……
○眞崎委員 今回の中共地区からの引き揚げにつきまして、舞鶴における引き揚げ状況及び受け入れ援護状況等についてその実地調査の御報告を申し上げます。 本委員会から派遣されました委員は、私と櫻井奎夫君の二名でありまして、まず私から調査の概要について総括的に申し上げます。補足すべき点等がありましたときは、櫻井君から御報告を願うことにいたします。 去る八月一日に舞鶴に入港いたしました今回の第十四次中共地区引揚船興安丸の乗船者は、総数が六百十一名でありまして、その内訳は、戦犯起訴免除釈放者が三百二十九名、一般邦人引揚者が二百三名、一時帰国者が七十八名、あとの一名は帰ってこられたさきの面会渡航者でありま……
○眞崎委員 今回政府が日本住血吸虫病の予防、撲滅のために当該公共団体と協力されて来年度以降十カ年にわたりコンクリート溝渠新設の基礎計画を定むべきことを法定するに至りましたことは、同病害の惨状にかんがみましてまことに時宜に適した措置と考えまするが、さらに政府は地方財政窮乏の現状に照らしましてこの際本改正法律の規定に基き国庫負担率の引き上げを行なって、これが完全実施を敢行すべきものであると考えますが、これに対する政府の御所信を伺いたいと存じます。
○眞崎委員 ただいまより板付基地調査団を代表して、調査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本調査団の一行、眞崎、福井、茜ケ久保、石橋の四委員は、去る一月十一日より十五日に至る五日間の日程で現地におもむき、地元側及び米軍秋付基地司令官との懇談会並びに実地視察等により、板付基地の実情を詳細に調査いたしたのであります。 本調査団は、現地において各層にわたる地元民から関係資料を添えた切実なる陳述及び要望に接したのでありますが、これらの詳細については、別に添えた資料をごらん願うことにいたし、まず諸問題の御理解を容易ならしめるために、板付基地施設の現況について申し上げ、次に板付基地をめぐる諸……
○眞崎委員 私は二、三の問題につきまして、この際首相の御信念を伺っておきたいと存じます。第一には、国家と憲法とはどっちが大事と考えておいでになるか、伺いたいのでございます。これは自明の理のようでございますが、これがはっきりせぬために、日本は混迷の裡にあると思うのでございまして、また刻下の実情が、隣国との関係やあるいは国内の事情から見まして、まさにこれをはっきりしておくときに到達しておると思うのでございますから、この点についてまず御所見を伺いたいのでございます。
【次の発言】 第二には、憲法に疑義のあるもの声そのまま存続しておくことは、国家にとってこれより危険なことはないと私は考えます。すでに首……
○眞崎委員 石橋君の質問に関連いたしまして一言総理にお伺いいたしたいと思います。戦争は政治目的を達するために戦うのでありますから、統帥に政略、政治が優先することは当然な話でありますが、一たび戦い出しますと、戦争に勝つために、また戦闘に勝つために、統帥に政略が従わなくてはならぬことも起ってくる。またそれよりも考えなくちゃならぬことは、政治が優先することは当然であるが、軍事を戦争の具に供するようなことがありますとさらにより危険であることは従来の歴史が示しておる通りでございますが、この点について総理の御所見を伺いたいと存じます。
【次の発言】 政争の具に供する点を一つ……。
○眞崎委員 二、三簡単に伺いますが、この気象教育というものは昔からあまり行われていなくて、船乗りか飛行家でなければ、国民はあまりこれに関心を持たなかったのであります。当局の観測自身も必要でありますけれども、気象に関して国民一般が深い知識を持っているということが、災難をよける重要なファクターになるんですが、これについてどういう手段を講じておられるか、伺いたい。
【次の発言】 それは非常に限られておりはせぬかと思う。これは私の中学時代に教わった歌でありますが、風を背に、北なら左、南なら右を差し出せ、それが中心。北半球では暴風を背中に受けて左の手を出せば、暴風の中心は大体ちょっと前になる。南半球では……
○眞崎委員 ちょっと勲章問題に関連して、根本的にもう少し研究しなければならぬものは、戦争の責任者だと思います。少くとも憲法上の輔弼の臣であって、天皇の名において命令を出した人と、あるいは計画してそれを実行した人と、命のままに一命を捨てて働いた者と、これを区別せぬから、勲章自身が、軍人自身が、軍閥になったり軍国主義者であるように疑われたりして、その賞与についてもかくのごとく議論が出てくると思いますが、もう少し私は戦争の責任をはっきりすることが必要だと思う。そうすると、無実の難を一般国民はこうむらず、勲章としても生きるべきものは生き、死ぬべきものは死ぬ。これをはっきりしないでごたごたにして論じてい……
○眞崎委員 ちょっと関連して……。さっきから士官学校の生徒、兵学校の生徒の身分取扱い、それから戦時勤務と認めるか認めないかの解釈について質疑応答があったようでありますが、従来海軍で取り扱ったところを御参考までに申し上げて、ぜひともそういうものは戦時勤務とみなしていただきたいと思うのでございます。大体兵学校の生徒は軍籍にある軍人でありまして、下士官の上、準士官の下、 こうなっております。しかしながら恩給の対象とはなっておりません。候補生になったとき初めてその勤務年限が恩給の対象になっております。それでまたそういう者が死亡したときに進級させます慣例からいいますと、平時勤務においていわゆる公務、戦時……
○眞崎委員 これより会議を開きます。
私が年長者でありますので、委員長が選任せられますまで、規則第百一条第四項により、一委員長の職務を行います。
これより委員長の互選を行います。
【次の発言】 お諮りいたします。ただいま臼井莊一君より提出ざれました動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、原健三郎君が委員長に当選いたしました。(拍手)
委員長原健三郎君に末席を譲ります。
○眞崎委員 皆さんどうも御苦労様でした。この問題を正しく解決するために、皆さんの腹蔵なき御意見を二、三伺いたいと思います。むろん日本歴史にない、世界の歴史にもない、無条件降伏をして、二重降伏をするというような惨たんたる状況において、誤解や錯誤あるいは上下の意思の不疎通、いろいろなことがあって、いろいろ皆さんがおっしゃるようなことが起り得るだろうということは想像にかたくないのでありますけれども、一、二伺ってみたいと思います。大体澄田参考人はいつどういう通信方法で、日本軍が降伏したということを、どういう電文でどういうふうに受け取られたのでございますか。
○眞崎委員 これより会議を開きます。
私が年長者でありますので、委員長が選任されますまで、規則第百一条第四項により、委員長の職務を行います。
これより委員長の互選を行います。
【次の発言】 ただいま逢澤寛君より提出されました動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、廣瀬正雄君が委員長に当選いたしました。(拍手)
委員長廣瀬正雄君に本席一を譲ります。
○眞崎委員 時間がおありにならないときまことに恐縮ですが、先刻からの質疑応答の軍人恩給の問題は事重大と思いますので、一言申し上げますが、御答弁はこの席ではけっこうです。先ほどからの質疑応答を伺っていると、問題はこの戦争がどんな思想で起ったかというところに誤解がある。軍人はみんな軍国主義だ、こういう前提のもとに立っておる。それから軍人が戦争の下手人であったがために、この戦争を軍人が始めたものだと思い込まれておるところに非常な誤解がある。それで軍国主義という思想は、ややもすると国家社会主義と混同しやすい。当時は相当の者までも国家社会主義は日本の国体に合うと称しておりました。それに軍人の一部と官吏が……
○眞崎委員 私はこの際簡単に二、三の点について恩給局長にお伺いしたいと思います。
第一に、こういう特別制度を臨時に設置されますが、恩給法の基礎観念、本質からして考慮すべき順序は、まず国家のために死亡した者、すなわち遺族に対することを第一に考えること、第二には、国家のために奉公して不具者になっておる者、すなわち傷炭軍人について考えるべきもの、次には加算全廃、通算一部廃止等によって非常に不都合な不均衡を生じておりますが、根本的にはこの順序で審議していただくことが正当じゃないかと思っておりますので、一応当局の御意見をお伺いしておきたい。
【次の発言】 次に、昭和二十八年旧軍人に関する恩給の復活、現……
○眞崎委員 私は二月十一日を建国記念日に定められることに非常に賛成ですが、提案者がこういうものを提案せられた理由は、現在の日本が全く精神的統一を欠いて、そうしてこれを客観的に見れば、日本人であるのか、支那人であるのか、ロシヤ人であるのか、アメリカ人であるのか、わからぬような様子になっておるように私は見ておる。これを正しく統一する、無理に統一するのではない、正しく魂を入れることは、ほんとうに建国の初めを祝い、記念日としてわれわれが祝福するのは、非常に意義があるから、提案しておるのじゃないかと思っておるのですが、その点はいかがですか。
【次の発言】 私も御同感でございます。そこでほんとうにできるも……
○眞崎委員 これより会議を開きます。
私が年長者でありますので、衆議院規則第百一条第四項の規定により、委員長が選任せられるまで委員長の職務を行います。
これより委員長の互選を行います。
【次の発言】 ただいまの大橋忠一君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり]
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって廣瀬正雄君が委員長に御当選になりました。(拍手)
委員長廣瀬正雄君に本席を譲ります。
○眞崎委員 これより会議を開きます。
私が年長者でありますので、委員長が選任せられますまで、衆議院規則第百一条第四項により、委員長の職務を行います。
これより委員長の互選を行います。
【次の発言】 ただいまの逢澤寛君より提出されました動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないものと認めます。よって、中川俊思君が委員長に当選いたしました。
委員長中川俊思君に本席を譲ります。
○眞崎委員 関連して。
あなたが抽象的に話されたその裁判の実例を、こういう場合があった、日本人に対して、朝鮮人に対して、ソビエト人に対して、こういう無実の罪の実例があったということを御存じならば、それを話していただきたい。
【次の発言】 どういう無実の罪か、そこがわかっておったら……。罪状ですね。それがわからぬと、無実か無実でないかわからぬでしょう。
○眞崎委員 関連して。――辻委員、中山委員から詳細質疑がありましたので、申す必要もないようでありますが、これは非常に大きな問題でございます。日本再建上非常に重要な精神的な基礎になりますから、一つこの機会に一言お願いしたいと思います。 内閣委員会その他で、恩給についても私申し上げたのでございますが、大体戦後の日本人の精神の持ち方は、占領政策によって誤まられその後の赤い宣伝に乗って、世論というものが間違って、軍人を憎めば平和が来るような、またそのついでに坊主が憎ければけさまで憎い、遺族まで憎むというよう風潮がござました。判断の基礎が偏しておる。これらの者を救わずして、愛国心が起るはずはありません……
○眞崎委員 私は恩給の根本観念について非常に認識がまだ足らぬと思います。また特に軍人に恩給を優先して下さることになっておったことに対する認識も非常に足らぬと思う。また世論世論と申しますけれども、世論はむろん尊重せねばならぬが、その世論が誤まっておる場合には是正すべきものだと考えますが、これらについて、なお加算及び傷痍軍人の恩給等について二、三伺いたいと存じます。 まず第一に、恩給というものと、社会保障あるいは国民年金、そういうものと平等に混同して考えておるところに、この問題のあやまちがありはせぬかと思うのであります。恩給は、さっきから長官もお答えになっておったよろうに、同じ損害でも、空襲を受……
○眞崎委員 関連して長官に一言お尋ねしたいと思います。つまり漁業のとり方の方法その他についても調査は必要でございましょうが、大体日本が敗戦の結果とはいいながら、ソ連を初めとしてあるいは朝鮮、あるいは中共、あるいは豪州、その他各方面において締め出しを食っておる根本の原因はいろいろありましょうけれども、これを調査しておられるならば一つ伺いたい。そうしてこれが対策は外交に関することになるけれども、水産当事者としてもこれが根本の問題でありますから、あるいは魚族の散布が潮流の関係で違っておるのか、あるいは日本人の漁業の仕方が非常に独占的になるのか、あるいはいわゆる外交関係か国力の関係か、そういう点をやは……
○眞崎委員 時間もありませんし、ごく簡単にまず神川先生にお伺いたしたいと思います。この現行憲法の制定が先生の御指摘のような経緯によってでき上ったことは明瞭だと思います。しかるに私は国際法には暗いけれども、占領軍というものは占領政策実行に必要なる緒法規は設定し得るけれども、国の根本法である憲法を作る権能はないということを聞いておるのですが、まずこの点いかがでございますか。
【次の発言】 次にはたびたび問題になりました第九条でありますから、要点だけ伺いますが、交戦権などというものは双務的なものであって、国内法だけで決定し得ない性質のものじゃないかと思いますが、その点いかがでございますか。
○眞崎委員 私は、しごく常識的に二、三御意見を伺いたいと思いますが、大体現行憲法が、人間性の実質や、世界の情勢、今の国家の治安の状況から見て、果してこの憲法でもって国利民福を維持していくことができるというお考えでありましょうか、その点をまずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 次に、これは非常にこっけいのように聞えるけれども、一番大帝でありまして、国家の存立と憲法と衝突するときには、どっちを重くとられますか。
【次の発言】 それでは次には、さっき説明されました自衛隊、防衛庁の建設が憲法の精神にもとるという、そういう疑念はわれわれも持っておりますが、事実そうせざるを得ないということは、国家の実……
○眞崎委員 御説は私も全然同感でございますが、お話を総合して結論を得ますると、憲法というものは、日本国でいえば、日本の伝統、日本の国民性を基調として、世界の進運に伴うような憲法を作るのが一番当然ではないかと思うのですが、どうですか。
【次の発言】 ちょっと今の私の伺い方がまずかったかもしれぬが、憲法の条章の中に、伝統を重んずるということを入れるという意味ではなかったのです。つまり作るときにそれを最も尊重すべきものだ。そこで今おっしゃったように、日本を破壊した明治憲法自体でも、日本のほんとうの伝統、日本の政治のあり方についてよく研究してみますと、必ずしも大畠にすべて隷属しておったのが日本の伝統で……
○眞崎委員 私はまず小野先祖にお伺いしたいと思います。大体において小野先生の御意見なり、森先生の御意見に私は同意を表するものであって、和歌森先生や井上先生の御意見に不同意のものであって、それがかえって侵略主義を起し、あるいは軍国主義のもとになりはせぬかとおっしゃったのですが、先生方の御意見がやがて戦争の原因を作り、革命の原因を作るものと思って私は非常に心配をしているものであります。 まず第一番に小野先生に対しては、国家のみならず人間でもすべての者が共通の普遍性を持っておると同時に、特異性を持っていなくちゃいけない、特異性のないものは存在の意義はない、国家としても特異性のないものはおのずから滅……
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