このページでは原捨思衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。
○原(捨)委員 過日私ども本委員会から北九州地方の水害調査に派遣されましたので、その報告をこれから申し上げます。 去る四月十五、十六日の両日にわたり、北九州及び山口県方面に三百ミリないし、四百ミリをこえる大雨があり、農作物を初め、耕地、土木、建設、鉱業等の各方面にわたり総額六十二億円以上に達する大災害を引き起しましたので、これが現地調査のため、本委員会より委員派遣を行うことと相なり、不肖私が団長となり、自由党から中馬委員、社会党井谷委員、同じく社会党から最初川俣委員を予定せられておりましたが、都合により稲富委員が交代して参加せられ、以上四人をもって班を編成、これに藤井専門員が同行し、なお現地……
○原(捨)委員 北九州の水害対策につきまして先ほどいろいろと御説明を承わつたのでありますが、ついでに二、三の点についてお尋ね申し上げたいと思います。まず経営資金融資について政府は立法措置を考慮しておるというような話でありました。資金融通の額は大体どれくらい予定しておりますか。
【次の発言】 非常に早急を要する問題だと思うのです。この資金の財源については、やはり従来のように中金から出させるおつもりですかどうか。
【次の発言】 この資金の問題並びにその他の問題で大蔵当局といろいろと交渉を進められておると思いますが、交渉はどの程度進捗しておりますか。
○原(捨)委員 私は第四班を代表いたしまして、調査の結果を御報告いたします。 本班に参加した委員は伊瀬委員と私の二人で、五月十日から十二日までの三日間にわたり、岐阜県、京都府及び奈良県下の農作物の凍霜害について、現地を調査して参ったのであります。 最初は岐阜県を調査いたしたのでありますが、御存じのように岐阜県は養蚕の非常に盛んな県であって、農家のこの養蚕への期待は大きく、現金収入は年間これに依存しているといわれているほどであります。しかるに四月三十日の凍霜害は、桑樹に対し壊滅的打撃を与え、回復の見込みも立たない被害の状態を呈し、まことに農家の悲嘆は深刻そのもので、想像以上のものであったので……
○原(捨)委員 私はこの機会に政府当局にお尋ねしてみたいと思います。それは鹿児島の桜島の爆発についてのことであります。御承知のように、桜島は昨年の十月十三日に十年ぶりに突然大規模の爆発をいたしました。死者一名、負傷者十数名という不慮の災害を起して、今日まですでに六十回に及ぶ爆発を起しております。この降灰のために桜島初めその周辺の農業が少からず被害を受けているのであります。桜島は御承知のように果樹と蔬菜の産地であります。昨年のごときも桜島のミカンがその降灰のために非常に品質が低下した、あるいは非常な減産になったというような実情であります。桜島だけにおいても、その災害は耕地において千七、八百町歩、……
○原(捨)委員 この際提案者にお伺いしたいと思います。この第八条によりますと、狩猟免許または狩猟登録は、省令の定めるところによって都道府県知事の行う狩猟者試験に合格した者でなければこれを受けることができない、かようになっておるようであります。そういたしますと、一般狩猟者特に農村等における古くから狩猟をやっている人にとって、少からぬ不安を与えるものと思うのであります。これに対しまして、提案者の御見解を伺いたいと思います。
【次の発言】 ただいま可決いたしました法律案に対して、附帯決議の動議を提出いたしたいと思います。まず案文を朗読いたします。
有益鳥獣の保護増殖及び狩猟の適正化等に関する特……
○原(捨)委員 私は先般災害対策が当委員会に取り上げられました際に、桜島の爆発による災害に関して一応地元の声を政府に要望申し上げた次第でありますが、一昨日までの報告によると、すでに八十一回の爆発を続けておる。従いまして農家の被害もますます増大しておる、かように考えるのであります。聞くところによりますと、農林省としては調査にだれも派遣されていないことは、はなはだ遺憾に存じております。よって速急に調査員を派遣することをお願いしたいと思います。
○原(捨)委員 本調査班の受け持ちました福岡県、佐賀県、熊本県及び鹿児島県における台風第九号による農林水産業の災害状態について調査の概要を御報告申し上げます。 派遣委員は稲富委員と私とでありましたが、佐賀県においては井手以誠議員、八木昇議員のお二人が、また熊本県におきましては石坂委員が、鹿児島県におきましては赤路委員がそれぞれ参加せられ、去る八月二十八日より九月三日まで七日間にわたって各県の被害状況を詳細に調査して参りました。 私は、この報告を申し上げる前に、本調査のために各県当局を初め、熊本農地事務局及び各統計調査事務所並びに関係団体、地元民多数より与えられた御協力に対し深甚なる謝意を表……
○原(捨)委員 調達庁にちょっとお伺いしたいと思います。同じ長崎県に鳥島演習地があるわけでございますが、この鳥島が演習地になっておりますために、九州の各県が非常な被害を受けておりまして、多年の間これが廃止方について各県から非常に熱心な陳情がなされているわけでありますが、現在どういうことになっておりますか、お伺いいたします。
【次の発言】 御答弁によりますれば、鳥島については近い将来において廃止されるという見通しはないようであります。しかしながら、御承知の通り九州各県は李承晩ラインの設定のために致命的な打撃を受けておりまして、その上そのかわりになる漁場であるところに演習場が設けられておるという状……
○原(捨)委員 私はひょう害調査の栃木班を代表いたしまして御報告申し上げます。 本班の派遣委員は山田長司委員と私でありますが、地元議員として神田大作委員及び高瀬傳議員も終始参加せられ、熱心に栃木県におけるひょう害等の調査を行なったのであります。 まず被害概要について申し上げます。 六月一日午後四時半ごろ寒冷前線が関東を通過した際、突然関東北部山沿いに雷雨の発生を見たのであります。栃木県の激甚地の那須郡においては、二、三十メートルの突風を伴う雷雨となり、ひょうをまじえた豪雨が深夜の十一時まで続いたのであります。降ひょうは断続的に約二時間、降水量二百二十五ミリを記録する豪雨が約六時間も続いた……
○原(捨)委員 関連して。第一陣が下関に帰りました際に、身体の障害があると思う人は診察を受けるようにという注意を受けて、そうして診察を受けたのは百三十何人だったということを聞いております。ところが、帰って参りますと、気がゆるんだといいますか、その後非常に病人がふえている。そこで、診察のあれが非常にまずかったのじゃないかという批判さえ起っているという状態であります。ですから、これは少くとも半年くらいの休養はどうしても必要じゃないかということをみな非常に憂えている状況でありますから、どうか大臣としても、そういうことをもっと、御調査下さいまして、これらの人ができるだけ早く健康を取り戻して就職ができる……
○原(捨)委員長代理 承知いたしました。待ちます。
【次の発言】 次に北海道におけるテンサイの問題について調査を進めたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、質疑を行います。
質疑の通告があります。芳賀貢君。
【次の発言】 この際お諮りいたします。本日午後調査の予定であります農業所得税の問題について、新潟県農業会議副会長瀬水淳英君、北海道上川生産農協連代表、北海道永山農協理事塩尻五郎君の出頭を求め、その意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたします。
午後は一時半から開会することにいたしまして、こ……
○原(捨)委員長代理 本日はこれにて散会いたします。 午後零時五十二分散会
○原(捨)委員 決議案の案文を朗読いたします。 昭和三十三年三月及び四月の霜雪害対策に関する件 過ぐる三月及び四月関東以西に広汎に発生した霜雪害は、特に低暖地で成育が促進せられていた麦類、果樹、蔬菜等に対し、戦後最大の損害を与え、被害農家の窮状にはゆゆしいものがある。 よって、政府は被害の査定を急ぐとともに、左記により速急に対策を講じ、もって農業再生産の確保と農業経営の安定を図るべきである。 記 一、被害農家に対しては「天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置法」の適用により、すみやかに経営資金の貸付を行い、併せて利子補給、損失補償の措置を講ずる。……
○原(捨)委員長代理 速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。
○原(捨)小委員 ちょっと伺いますが、朝鮮ノリの輸入については国内のノリの生産の状況を勘案してやるというような答弁がありました。そこで四、五年以来の国内の生産状況はどうか。それから今後国内の生産がふえると考えておられますか。現在の線を当分たどっていくだろう、あろいは今後さらに生産がぐんと増すか、どういうようにお考えになっておりますか。
【次の発言】 私どもの見るところでは、国内の生産が今後年々ふえていく、かように考えておりますが、二十九年度の減産の原因はどこにありますか。
【次の発言】 午前の問題に関連して一、二水産庁長官にお伺いしたいと思います。
今日の水産業にとりましては、幾多垂要な問題……
○原(捨)小委員 承わりますところによりますと大阪方面、その他九州管内において七千万枚くらいのノリの密輸入があったということを聞いているのです。その一部分でも通産省はお認めになっているか。
【次の発言】 おそらくこの密輸入は今後ますますふえるとも減る傾向ではないとわれわれは思います。そういうことを考える場合にノリの輸入量を手加減する必要はないか。それらについてどうお考えですか。
【次の発言】 私の受けました印象といたしまして、鉱山局長のおっしゃることは、現在の油の価格は不当な高い価格ではない、適正な価格だと考えておられるように受けたのであります。ほんとうにそうでありますかどうか。
○原(捨)小委員 先ほどから課長さんの御説明を承わっておりますと、他の産業の場合には地方で調整していく、水産の場合はそうでない、こういう点も原因しておるというような御説明であったようでありますが、そういうことでは事務的に他の産業の場合は出しいい、漁業の場合は出しにくいというような印象を受ける、ところがただいま赤路委員から詳しくいろいろ意見が出たわけであります。日本の水産業というものは、そんなに軽く取り扱われていいものかどうか、建造資金の貸し出しが他の産業に比べて非常に低い、それはふえたということでありますが、それでもわれわれからすれば非常に足りない、かように考えます。何かほかに理由がありそうに……
○原(捨)小委員 通産局長に一つお尋ねしておきたい。三十一年度ののりの輸入量については日韓会談を控えているので、目下検討中だ、かような御説明であったと思います。長い間中断されておりました日韓会談が開かれるのでありますから、さような御検討があることは、まことに当然なことと思いますが、その検討はそういう意味において関係各省と検討されているのか。それとも通産省だけで検討されているのか、その点をお聞きいたします。
【次の発言】 そこでなおお尋ねしたいのでありますが、元来韓国のりの輸入につきましては、関係の業者からいろいろ苦しい要望もあったわけであります。なお最後的には韓国のりの輸入を全面的に禁止すべし……
○原(捨)小委員 ただいま有明海のカキその他の貝類については井手委員からお話がありましたが、全くこれは全滅状態であります。ただこの機会に申し上げたいことは、有明海においてはカキの養殖によって収入を得て、そしてその収入を次のノリの養殖に振り向けておったのであります。従ってカキの全滅によってノリの資金の用意というものは全然ない。でありますからぜひこの際営農資金的な融資を早急にやってもらわなければならない、さように思いますが、その御用意がありますかどうか。
○原(捨)小委員 私は底びきの試験操業についてお伺いしたいと思います。まず底びきの試験操業区域として指定された場所が何カ所くらいありますか。さらにその試験操業の時期は何日から何月まででありますか。さらにその試験操業に従事する底びき漁船は許可船であるか、無許可船であるかということをまずお伺いします。
【次の発言】 試験操業は今年初めて行われるわけですか、それとも昨年あたりもやられたのですか。
【次の発言】 おもに私は鹿児島県の宇治群島の試験操業について伺いたいのですが、これは何年からおやりになったのですか。
【次の発言】 底びきのことを私あまりよく知らないのでありますけれども、鹿児島県の西薩海岸……
○原(捨)小委員 鉱山局長の御答弁によりますと、なるほど元売価格についてはこれを適当なところで押えておる、かような御答弁のようであります。しかしながら、小売価格については、九州であるとか北海道であるとかというようなところの小売価格は的確につかんでおらぬ、かような話でありますが、元売業者の価格さえ押えれば、適正な小売価格がそこに生まれておる、かように信じておられるのでありますか。また小売価格がほとんど手放しのようなふうであるとしても、鉱山局として行政指導上何ら差しつかえない一ほんとうにりっぱな行政指導をやられるためには小売価格というものを的確につかむ必要はないのか、そういう点、ちょっと……。
○原(捨)小委員 海上保安庁にお伺いします。かねて海上保安庁が漁船の遭難救助その他について非常な努力を払っておられることに対しましては、私ども大いに多としております。しかしながらもう一歩というところで、どうも私どもの納得のいかない点がありますので、私は具体的な例をもってお尋ねしたいと思うのであります。 それはことしの七月ごろであったかと思うのであります。鹿児島県のカツオ船が焼津の港外に座礁した。そこで焼津の組合は、とりあえず焼津に入港している船をもってこれが引き下し作業をやった。しかしながらどうもその引き下しに協力した船が小さくて牽引力がなくて、これを引き下すことができなかった。そこで焼津の……
○原(捨)小委員 私もこの機会にカツオ漁業のことについて一つ御要望申し上げておきます。今御承知の通りカツオ漁業というものは非常に船が大型化してきて、しかも非常に建造費が高い。一方カツオぶしの消費というものは非常に減ってきたということで、年年経営が不安定だということです。ところがこのカツオ漁業の不安定を安定さしていくためには、いろいろ経営の合理化とかその他方法があると思います。ところが、その一つのきわめて重要なことは、カツオは御承知の通り生きえでありますから、できるだけ早い時間に満船しなければならぬ。ところが漁場によって時期によって、カツオのえつきが非常に悪い場合があるわけであります。ところがそ……
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