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近藤忠孝 参議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

近藤忠孝[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 質問主意書

このページでは近藤忠孝参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。近藤忠孝参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
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■委員会発言一覧  ■各種会議発言一覧

委員会発言一覧(参議院)

10期(1974/07/07〜)

第73回国会 決算委員会 閉会後第11号(1974/11/14、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 昨日の大蔵委員会におきまして、二日間にわたって守秘義務をめぐって抽象的な議論がございました。しかし、その中で大蔵大臣はケース・バイ・ケースで出すか出さぬか判断したい、こういった答弁でございましたが、では具体的に何を出すのか、具体的に私のほうから提出を求めた資料ですが、何を出すのか聞いたところ、結局公表された所得だけしか提出できない、こういう答弁でございます。これはきわめて重大な発言でございます。国会並びに委員会の国政調査権、何の内容もないんだと、こういうことを示していると思います。国税庁は口では国会の国政調査権を尊重しますとか言っておりますけれども、内容が全くないということが明ら……

第73回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 閉会後第1号(1974/08/09、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、環境庁長官にお伺いいたしますが、いまの質問にもございましたが、砒素の被害者にお会いになったということでありますし、今後ほかの患者にも積極的にお会いになりたいという、こういった御意見でありましたが、まず最初に、この砒素の被害者にお会いになって実際どんな印象を受けられたか、そして今後、たとえばイタイイタイ病や水俣病、四日市ぜんそくの患者にお会いになるといたしましても、実際、環境庁へ来いといいましても、なかなか来れないわけでありまして、現地へどんどん行かれて積極的にお会いになる、そういった御趣旨か、その点まず最初にお伺いしたいと思います。

第73回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 閉会後第2号(1974/09/20、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 東京都の公害局長上田参考人にお伺いしますが、先日行なわれました七大都市自動車排出ガス規制問題調査団、聴聞されたあと、〇・二五に近づけることは可能と考えられるという、こういった趣旨の、これは見解だと思いますが、あるいは何といいますか意見があったと思うのですが、それを述べた理由について、東京都としてはどういうお考えなのか、この点について、時間がありませんので端的にお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 たとえば、それは具体的に申しますと、東洋の場合はNOx〇・六にするには〇・三から〇・九のばらつきがあるという、こういう説明をしていると思いますが、本田では、〇・二四の場合のばらつ……

第73回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 閉会後第3号(1974/10/18、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 じゃ報告いたします。  第一班は鶴園委員長、井上委員、矢田部委員と私が、去る九月十日から十三日までの四日間、主として琵琶湖の公害発生状況とその対策及び、原子力発電所の安全対策と環境保全について実情調査を行なうため、滋賀県及び福井県を視察いたしました。  九月十日は、滋賀会館で県側から説明を聴取した後、浜大津港より船で南湖の水質汚染状況、湖南中部浄化センター、瀬田川洗堰を視察いたしました。  九月十一日は、琵琶湖大橋、日清食品株式会社栗東工場、彦根・長浜浄化センター予定地、日電ガラス株式会社高月工場を視察した後、福井県を訪問、県側から説明を聴取いたしました。  九月十二日は、関西電……

第73回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 閉会後第6号(1974/12/06、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 十一月六日行なわれました自動車専門委員会と七都市調査団との討議におきまして、五十一年規制可能の技術的評価については大筋において一致し、ただリードタイムについて見解が異なったと、このような報告を受けておりますが、その点間違いないかどうか、八田委員長から御答弁願いたいと思います。
【次の発言】 ですから、リードタイムの点について大きな違いがあったということでありますから、リードタイムの点につきまして両者の意見が一致するならば、たとえば七大都市調査団のほうの意見が正しくて、あなた方がその見解を聞いた結果それは正しいと、そこで一致するならば五十一年規制も可能であると、もしくはそれにたいへ……

第73回国会 大蔵委員会 閉会後第1号(1974/08/02、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 前の質問でも御指摘ありましたけれども、いま中小企業の不況による困難がたいへんなものであります。たとえば土木建設関係でありましても、もう出かせぎの仕事さえないという、こういう事態でありますし、特に繊維の関係を見てみますと、各地で軒並みに休業している。最近愛知県で、一宮あたりでありますが、仕事の量が半分に減っておる。それから工賃が三分の一にたたかれております。ですから、実際の収入は六分の一しかないという状況で、これでは実際仕事をやっていけないという状況であります。こういう状況の中で、一方では大企業は三月期の決算を見ましても、これはもう明らかなとおり、軒並みにばく大な利益をあげておりま……

第73回国会 大蔵委員会 閉会後第2号(1974/10/22、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 お昼前の大臣の答弁では、総需要抑制策を進めたことによって物価を鎮静化させた、そのことに勇気を持っておるというたいへん気分のいい話でありましたけれども、はたしてそうなんだろうか、そういった点からお伺いしたいと思います。  いま必要なことは、本年に入ってからの金融引き締め政策が、物価対策上有効な引き締めになっていたのかどうか、また物価対策としての効果があったかどうか、これを正しく判断することが必要だと思います。で、こういった観点から、まず、都市銀行、そして大企業というこの融資の関係、この関係でほんとうに引き締めになっておったのかどうか、このことであります。引き締めの効果をあらわすマネ……

第73回国会 大蔵委員会 閉会後第3号(1974/11/12、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、国税庁長官にお伺いいたします。  株式会社の場合に、他人の名義を借りて株式申し込み書を作成して、行使して、そうして会社の設立または増資をした場合、そういうことが判明した場合に、国税庁としてはどんな態度をとるのかという問題であります。また、私ども常識的に判断しまして、まず、実質的な所有者を調査し、確定をして、そうしてその者がそれだけの出資をなし得るかどうか、そういたところから始めていくと思います、そう理解してよろしゅうございましょうか。
【次の発言】 簡単でいいですよ。
【次の発言】 いま一般的に聞きましたが、たとえば、その場合に、本人の同意を得てその人の名義にした場合と、全……

第73回国会 大蔵委員会 閉会後第4号(1974/11/13、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 国税庁にお伺いいたしますが、国税庁がいろいろ調査している中のうち、資産の移動にかかる「重要資料せん」というものがございますけれども、この保存年限は何年であるか、まず、伺いたいと思います。
【次の発言】 昨日来の守秘義務の範囲におきまして、いろいろ問題になっておりますが、結局、ケース・バイ・ケースであるというお話でありました。そしてまた、きのうの答弁の趣旨から見ても、いままでよりは少しは軟化したんじゃないか、いわば一歩前進したんじゃないかという評価が一般的にはなされております。そこで私は、昨日資料要求いたしました具体的な資料について、これを実際に出せるのか出せないのか、このことにつ……

第73回国会 大蔵委員会 閉会後第5号(1974/11/26、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 昨日、共産党の国会議員団で「金脈問題をめぐる十大疑惑をただす」、田中総理への公開質問状というものを発表いたしました。結局、たくさんの疑惑があるわけでありますけれども、その疑惑を解明するかぎは、幽霊企業を解明し、全体像を明らかにしていく、そのことによって明らかになる。これが私どもの見解であり、また事実だろうと思います。そこで私は、前回に引き続き、この幽霊企業のからくりについてさらに踏み込んだ解明をしていきたい、こういう立場から質問をしたいと思います。  前回の当委員会における質問におきまして、東京ニューハウスという会社は、田中総理の目白台の邸宅とか、あるいは軽井沢の別荘など、個人資……

第73回国会 物価等対策特別委員会 閉会後第2号(1974/10/25、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 昼前から、消費者物価昨年比一五%に押えることを目ざして一生懸命やるという、こういうお話がございました。しかし、実際いま灯油は現実に二倍に、昨年比二倍になっていることが、これは実際の政府の調査でも明らかでございます。  そこで、最初に内田長官にお伺いいたしますが、先ほど長官は一五%を目ざして手に触れるもの、足に触れるもの、あらゆる努力をしてやっていきたいという、こういう御発言がございましたので、具体的にこの灯油を下げるために実現可能な方法があった場合ですね、そのために全力を尽くしてそれを行なっていく決意があるかどうか、このことを最初に伺いたいと思うんです。と申しますのは、灯油はこれ……

第74回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第2号(1974/12/25、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 自動車公害専門委員会、それから大気部会の報告がなされておりますが、すでに御承知のとおりマスコミも含めましてたいへんな不評でありますし、たいへんきびしい批判がなされております。この大きな後退に対して小沢環境庁長官はどんな態度をとるか。これは三木内閣の試金石でもある、そのようにいわれておるわけでありますが、なぜこのような疑惑が持たれておるのか、その理由は二つあると思います。一つは、この自動車公害専門委員会などの構成の問題が一つです。それからもう一つは審議状況でありますが、まず最初に構成の問題、委員の構成の点でありますが、これはすでに十一月二十五日の当委員会において、沓脱タケ子委員のほ……

第75回国会 決算委員会 第8号(1975/05/07、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 いま質問のありました見直し調査後の所得金額について個人の分については金額言いませんでしたが、それに関連してお伺いしたいのは、その関連企業につきまして見直しの結果、いままで公示されてなかった企業についてそれが公示すべき金額に達したかどうか、またいままで公示されておった企業につきましては、その所得金額について変化があったかどうか、この点についてお伺いしたいと思います。
【次の発言】 それはどこですか。
【次の発言】 それからいままで公示されておった企業についてその所得金額に変化があったかどうか、この点どうですか。
【次の発言】 変化のあった企業は幾つですか。

第75回国会 決算委員会 第12号(1975/06/04、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、国の財政経済政策の結果が端的な形であらわれるのが公害問題であると考えます。そこで、昭和四十七年度決算締めくくりの総括質問に当たりまして、この昭和四十七年以降の時期の政府の公害対策がその後どのように国民生活に影響を及ぼしたか、また、今日の公害による国民の健康被害等にどのようにかかわっているか、この問題について以下の質問の中で問題にしていきたいと思うわけであります。  まず、昭和四十七年公害の状況に関する年次報告、いわゆる公害白書でありますが、この昭和四十七年という年は御承知のとおり、前年のイタイイタイ病第一審、また新潟水俣病の判決に次いで四日市訴訟、またイタイイタイ病の控訴審……

第75回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第2号(1975/02/19、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは五十一年規制問題にしぼって質問する予定でありましたけれども、先ほどイタイイタイ病とカドミウムの関係について真因を明らかにしろと、こういう質問がございましたので、この点若干質問させていただきたいと思います。  この問題につきましては、私自身、昭和四十三年以降かなり深くかかわりを持ってきた経験からこう考えます。まず、原因論争としての因果関係、その立証はすでに確立をしている、そして、その後のメカニズムについての研究がかなりなされておりますけれども、それは治療法の確立すなわち患者の救済という面からの学問的な究明であろうと、このように理解しておりますけれども、いかがでしょうか。

第75回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第3号(1975/02/21、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 午前中の最後ですので、もうしばらくごしんぼうください。  最初に、和達参考人にお伺いいたしますが、先ほどの矢田部委員の質問に対して、いろいろ問題のある審議経過があったので、再審議、再検討、中公審の委員に伝えて、その判断に従う、こういうお話がありました。総合部会が三月上旬にあると聞いております。そうしますと、その場でそのような判断をお求めになるのかどうか。となりますと、その前に環境庁のほうが告示をすることはまたおかしくなってまいりますが、大体、いつごろこの部会を開いて、どのように再検討のお話をされるのか、これについてお答えいただきたいと思います。

第75回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第4号(1975/02/28、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、岡市参考人にお伺いしますが、私も見てまいりましたけれども、今回の水島流出事故によりまして油の到達した海岸という海岸、まあ濃淡の差はありますけれども、潮の満ち干の幅だけなっていますね。その油の生物などへの影響がどうなのか、またこれを除去することが可能なのか、この点についての御見解を聞きたいと思います。
【次の発言】 除去の可能性はどうでしょうか。
【次の発言】 現在の段階では研究中ということですね。  次に、露木参考人にお伺いしますけれども、先ほどから被害に対して誠意をもって補償すると、こういった意見が出ておりますけれども、しかし、その補償の根拠として法的責任があるとお考え……

第75回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第7号(1975/05/23、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 いまイタイイタイ病の関係がありましたので、若干それに関係してお伺いしたいのですが、長官の予算委員会などにおきます答弁を見る限りにおいて、一年以内に見直しをするという趣旨の発言が、いかにも原因論争について見直しをするかのように各議員がとりましてずいぶん議論があったと思います。その議論を聞いておりますと、いかにもイタイイタイ病の原因としてのカドミウムが怪しくなったかのごときこういう議論なんですが、しかし、そういったことは私あり得ないと思うんですね。なぜかと申しますと、大体イタイイタイ病がいまのところ神通川流域だけが認定されておりますけれども、ほかの地域にもその可能性があるわけでござい……

第75回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第10号(1975/06/20、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょう私は長良川を中心に濃尾平野の治水、水利用、地盤沈下、さらに自然保護の問題について質問したいと思うんです。大変多岐にわたり、またいろいろむずかしい、また今後にかかわる問題でありますので、きょうはいわばその入り口的な質問になるかと思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。  これらの質問をする前に、まず環境庁長官にお伺いしたいんですが、この長良川をどのようにお考えになっておられるか。むしろ、長良川に対する印象はどんな印象をお持ちであるか、まず御答弁いただきたいと思います。長官のいま持っている感じだけでいいです。

第75回国会 大蔵委員会 第3号(1975/02/04、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 大蔵大臣の財政演説の中で、今日の事態の混迷をもたらしたものは経済に重きを置き過ぎたこと、それから調和のとれた配慮を欠いていたことの帰結である。従来の成長の過程を通じて、生活環境施設の相対的立ちおくれ、さらに環境の汚染等のひずみがあらわれたと、こういう指摘がございます。この指摘は、今日各地で発生している公害、災害、それがいままで進めてきたこの高度経済成長の結果であるということを認めた趣旨であるかどうかということがまず第一点です。  それから、この財政演説の中で、今後均衡がとれたものにしなければならない、こういった指摘がございますけれども、このことは税制、財政、金融の面から、この結果……

第75回国会 大蔵委員会 第5号(1975/02/13、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初、農林省にお伺いしますが、いま矢追委員からも質問のあった五十一年度以降どうするのかということでありますが、よくわからないと。しかし、農家の皆さんは、一月、二月、すでに営農計画をつくりながら、五十一年度以降の見通しの中で稲作にするかどうか、こういうことを考えるわけですね。ですから、早くしませんと、本当にそういう場当たり的な農政が農家の皆さんに大きな不安と動揺を与える。この点で、いつごろ五十一年度以降の結論が出るのか、まず、この点についてお伺いしたいと思います。
【次の発言】 できるだけ早くと申しましても、本当に早くやってもらいたいということであります。それから次に、この生産調整……

第75回国会 大蔵委員会 第7号(1975/03/04、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 ことしの二月の末に日本銀行調査局が発表しました「一九七〇年代の世界インフレーション」こういう調査分析がございます。これによりますと、世界が同時にインフレに突入したのは、アメリカの過剰ドル散布と、為替の変動相場制のもとで主要国が財政金融の緩和に走ったと。また日本は、七一年のドル流入によるインフレを遮断せず、輸出高価格下でインフレ再輸出国になった、こういうぐあいに述べております。結局それは過去の日本の経済政策に対する批判じゃないかと、このように考えますが、いかがですか。
【次の発言】 そういたしますと、こういう流動性効果及び所得効果によって引き起こされている輸入インフレに対して、各国……

第75回国会 大蔵委員会 第8号(1975/03/13、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 前回、大臣いないときに、この国債の償還制度の問題について局長に中心にお伺いしました。そこで、どうしても納得できないことがありますので、大臣にお伺いしたいと思います。  この国債償還制度が、この償還制度を明確に規定することによって国民の信頼を確保する、そこに一つの重要な要素がある、だから、必ず二分の一返すことを決めたんだと、そういう趣旨だと思うんです。と、なれば、決まったとおりやるべきである。  しかも、今回のように多額の金が余ったときこそ償還すべきだろう、こういう質問をしたんですが、しかし、本年はたくさん余ったんでそんなに返す必要はないと言うわけですね。こんなにたくさん余ったんだ……

第75回国会 大蔵委員会 第9号(1975/03/18、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に贈与税の問題についてお伺いいたします。  相続税の税率に合わせて贈与税の税率についても所要の調整を図るというのが今回の改正案の趣旨のようでありますが、そこでお伺いしたいのは、贈与というものは財産隠しに悪用される可能性が多いのじゃないでしょうか。また贈与の実態を正しくとらえて適正な課税をする点ではずいぶん問題があるように見られますけれども、その実態について一般的にお答えをいただきたいと思います。
【次の発言】 適正な課税をする点で問題があるという、そういう点に着目して、最も悪用したのが田中前総理の金脈問題だと思うんです。特に幽霊企業の増資に当たっての贈与、そしてその贈与税の免……

第75回国会 大蔵委員会 第10号(1975/03/20、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 いままでの質疑の中で相続税のあり方と、それから民法の規定とのかかわりがある、こういう答弁がずっと続いておったわけであります。どういう意味でかかわりがあるのか、この点について御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 率の決め方にかかわりがあるというぐあいにいまお聞きしたわけですが、率だけじゃなくて、特にたとえば今回のように三分の一について、妻の三分の一について非課税にすべきかどうかというその判断や決定に、どういう財産制をとるか、そのことがかかわりあるかどうか、いかがでしょうか。
【次の発言】 いまの説明は夫婦の財産の実態についての説明だったわけですが、私が聞きましたのは、別産制……

第75回国会 大蔵委員会 第12号(1975/03/26、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初、友末参考人にお伺いしますが、税制のあり方がほかの法律制度や実体の法の適用に影響があるんじゃなかろうかということを考えるんですが、たとえば今回の相続税法の改正の中の贈与税の問題ですね、贈与税の問題の中でたとえば納税猶予制度、これは一人が生前贈与を受けた場合に適用になると、こういうことは具体的に民法上の均分相続を実体的に崩していく可能性がありやしれいか。たとえばそんな面で基本的な法律の適用を変えていく場合がありやしないか、こんなことは税調で議論にはなっていないでしょうか。
【次の発言】 私は一つの例を申し上げたんですけれども、いろんな面に、民法上あるいは商法上その他の実体法上の……

第75回国会 大蔵委員会 第14号(1975/03/28、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初、国税庁にお伺いしますが、最近、税務指導連絡協議会とか、いままでの青色申告会のほかにもう一回り範囲の広い税務署への協力団体が各地で組織されておる、こういった状況を聞いておりますけれども、その実態はつかんでおられますかどうか。
【次の発言】 そうしますと、育成に努めているということは、これは国税庁としてそういう指導をしていると、いまもしておると、こう承ってよろしいでしょうか。
【次の発言】 私がお聞きしたいのは、最近特にその点で指導を強めて、そういう協力団体がふえるように指導しているのかどうかということ。そしてそういう指導に従って具体的にそれら団体が傾向として、具体的数は各地に……

第75回国会 大蔵委員会 第15号(1975/03/31、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今回の関税暫定措置法の改正案、この中でプラスチック製スキーぐつを革に合わせまして二七%引き上げるということは、これは奈良県の業者の要求に沿うものでございます。しかし問題は、これだけの措置でスキーぐつ業者の経営難をどれほど救うことができるのだろうか、このことを最初にお聞きしたいのです。と申しますのは、たとえば輸入の状況ですが、四十五年には国産品が七九%に対して輸入が二一%、ところがだんだん輸入がふえまして、四十九年には国産四五%に対して輸入が五五%、逆転いたしました。今後ますますこの傾向はあると思うのですが、今回の関税率の引き上げによって五十年度はどうなるのか、その割合が。その辺に……

第75回国会 大蔵委員会 第16号(1975/05/29、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今回の歳入欠陥問題は事実上の財政危機宣言だというぐあいに認められております。それほど重大な問題でありますが、そこでまずお伺いしたいのは、新聞報道によりますと、四月十五日に閣議で報告をいたしました。そこで三木総理も厳しい事態に対処するため各閣僚に協力を要請した、こういう報道がされております。閣議として大平大蔵大臣の報告を了承したのかどうか。そして同時に、特に五十年度の見通しにつきましては、これは予算の基礎になっておる経済成長率の変更にもかかわってまいる大変重大な問題でありますが、これについて福田経済企画庁長官も了承したものかどうか、この点についてまずお伺いしたいと思います。

第75回国会 大蔵委員会 第17号(1975/06/05、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、酒の問題でありますが、最初にお聞きしたいのは、酒類製成数量についてであります。  昭和三十年の初期に比べまして、今日ずいぶん大きな伸びを示しました。全体的に見ますと、これは昭和四十七年の統計ですが、昭和三十二年に比べて三・七一倍、特にビールが多くて六・三三倍、清酒は二・八五倍です。しかし、その後だんだんと伸びがゆるやかになってきまして、四十三年との比較で申しますと、清酒などは一・一三倍、ビールでも一・五九、全体で一・四〇という、伸びがだんだんと低くなっております。ということは、今後の見通しとして、やはり国民の需要もそれほど多くはないんじゃないかと思うんですが、この酒の製成に……

第75回国会 大蔵委員会 第19号(1975/06/17、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 前回の六月五日に酒販免許の問題でお伺いしましたが、まだ幾つか残された問題がありますので引き続きお伺いしたいと思います。  前回、現在酒販免許申請している件数ですね、店の件数、そのうち未処理件数は何件か、これをお伺いしたんですが、そのとき答弁いただいた数字は古い数字で、四十八年の段階でございます。私がこの間指摘した問題、大阪その他の大型店舗に対する酒販免許の問題は、昨年から起きている問題でありますので、少なくとも四十九年度末の数字として、現在申請件数、未処理件数をお答えいただきたいと思います。  それからもう一つ、特に大型店舗――百貨店等ですが、これにつきましては、四十九年度末と、……

第75回国会 大蔵委員会 第20号(1975/06/19、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 お昼前からの議論の中で清酒の製造過程でのアルコール添加のことが問題になりました。私は、その是非は別問題としまして、清酒をつくる上でのアルコールの原価への影響について質問したいと思います。  その前提として、まずお伺いしたいのは、アルコール専売事業の中から、酒造用アルコールは外されておるようですが、なぜ外されているのか。いつごろからそうなったのか。このアルコール専売事業の趣旨とも関連させて御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 通産省から聞いたところによりますと、もともとは一緒だったものが途中から別になった、このように聞いておるのです。別にするにはそれだけの理由もあると思うの……

第75回国会 大蔵委員会 第22号(1975/06/26、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず専売公社にお伺いいたします。  公社としますと、たばこの販売量をふやして収益を上げるということで、そのために喫煙人口をふやしたいということを考えておると思うんですが、その人数はどれぐらいが望ましいとお考えでしょうか。
【次の発言】 そういう実情といたしますと、公社としては、たとえば婦人層への開拓とか、いままで吸ってない人に吸ってもらうこととか、そんなことをお考えになり、そういう面からの開発をしているんじゃないかと思いますけれども、その点いかがでしょうか。
【次の発言】 そういたしますと、現段階では、たとえば婦人層への開拓のための研究開発とか、あるいはそのための商品計画とか、ま……

第75回国会 農林水産委員会 第2号(1975/01/23、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に重油被害の補償の問題についてお聞きしますが、先ほどの答弁でも補償要求について第三者の調停のほうに回すと、こういった話がございました。一方、三菱石油のほうも公正な第三者の調査機関に被害算定を依頼し、そのあと交渉にあたりたいと、こういった面もあるわけであります。一面では、公正な金額また被害の範囲を算定すると、そういう意味ではけっこうなことなんですけれども、いままでの各地で起きている公害企業の交渉の状況を見てみますと、第三者に頼んだことによって、そしてすっかり気を楽にして、むしろそのあとに引いてしまって、むしろ交渉を逃げ、解決をむしろおくらせるという、こういった事態が間々あったわ……

第75回国会 予算委員会 第8号(1975/03/12、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、地方財政の問題について総理にお伺いいたします。  地方自治体の税財源の拡充が求められて、地方制度調査会答申でも繰り返し指摘されておりますが、まず総理、地方自治体の課税権、これは自治体固有のもので地方自治の根幹であるとお考えかどうか、まず御答弁いただきたいと思います。
【次の発言】 この課税権について、憲法上の根拠は何か、これについてお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 しかし、いまの御答弁では憲法上の根拠に基づくもの、すなわち、自治体固有のものであるということだと思います。  そこで、具体的な例でお聞きしたいと思います。電気税に係る非課税措置によって市町村税が大変……

第75回国会 予算委員会 第16号(1975/03/26、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、日産の岩越参考人にお伺いいたします。  最近発表されました自動車工業会の昭和五十年度自動車需要見通し、これによりますと、総需要は、前年に比べて四輪車〇・二%減、二輪車が〇・五%増となっている。この中で四輪車の国内需要は、五十年度排ガス規制が実施されることによって年度後半にはかなりの需要減は免れない、こうなっております。その影響はどの程度と見込んでおられるのか、御答弁いただきたい。
【次の発言】 通産大臣にお伺いいたしますが、低公害車の高価格が需要に影響を及ぼすと、こういうことでありますけれども、通産省としてはその点いかがお考えか、簡単に御答弁いただきたい。

第76回国会 大蔵委員会 第3号(1975/11/18、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 では、提案理由を説明いたします。  有価証券取引税法の一部を改正する法律案の提案理由説明を申し上げます。  私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました、わが党提案の有価証券取引税法の一部を改正する法律案について、提案の理由及びその内容を御説明いたします。  申し上げるまでもなく、現在の、わが国の税制ほど不公正で矛盾に満ちたものはございません。特に所得税は、総合課税をたてまえとしておりますが、その所得のすべてについて総合課税、累進課税の適用を受けるのは、ただ給与所得、事業所得など勤労性の所得だけでありまして、利子・配当所得及び土地、有価証券等の譲渡所得など資産所得、つまり……

第76回国会 大蔵委員会 第6号(1975/12/18、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、国債の償還問題についてお伺いいたします。  国債整理基金特別会計法という法律がありますが、この第二条第二項、ここで定額の繰り入れを規定していますが、ここで言う国債に赤字国債も含れまるでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、赤字国債の場合にもこの規定によって毎年一・六%ずつ元金償還のために繰り入れる、こういうことですね。
【次の発言】 ですから、赤字国債の場合も一・六%ということですね。  そこで、この一・六%とした根拠ですが、これはどういうことでしょうか。これは主として建設国債について一・六ということで説明されると思うんですけれども、その根拠を御説明いただきたい。

第76回国会 大蔵委員会 第7号(1975/12/23、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 前回の渡辺委員の質問が三分残っておりますので、あと二点だけお伺いしたいと思います。  第一点は、前回の副総裁の答弁で、マネーサプライ規制はやらないという、こういう答弁がございました。しかし、今後公債発行がだんだん巨大化していくに伴って、どうしてもこの面の歯どめが必要だと思うんです。規制をやらないけれども、マネーサプライの問題について歯どめをするについて具体的にどんなことをお考えか、第一点です。  それから第二点は、ドイツの中央銀行は、政府への中立性が大変強いということは御承知だと思います。それと比べて日銀の中立性がどういう条件にあるか、これをもっと改善して、政府に対する日銀の中立……

第76回国会 予算委員会 第8号(1975/11/07、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、環境庁長官にお伺いいたします。  長官は八月二十九日から三日間、沖繩に視察に行かれたと聞いております。沖繩の基地公害についてどんな認識をお持ちか、まずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 いま御指摘の、特に牧港補給基地、ここを初め、西海岸の米軍基地から廃液と廃油による汚染が特にひどい、こう思いますけれども、実情はどうなっておりましょうか。
【次の発言】 いまの牧港につきましては、六価クロムの流出事故につきましてはまた後ほどお伺いをしますが、この牧港の基地の海岸が本当に何ともないかどうか、この点いかがでしょうか。

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第8号(1976/06/24、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 近藤です。  私、今回のこの証人尋問に当たりまして、この専門委員の全先生、外遊しておられる斉藤氏と、それから証人である土屋先生、これを除く全専門委員の皆さんにお会いしました。皆さん率直に意見を述べていただきました。また、この専門委員会に関連した直接間接の一切の各省庁の人にも会って調べました。その結果、この専門家会議につきましては、専門委員の皆さん本当に長期間熱心にやってこられた、努力もしてまいりましたけれども、結果的には利用されたんじゃないか、また各委員の意図とは逆に、このP3C導入に大きな役割りを果たした、こういう疑惑はますます深まったわけです。そういう点から若干質問をさせてい……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第10号(1976/06/29、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に防衛庁長官にお伺いします。  まず、昭和四十七年十月九日に至る過程の中で防衛庁は大蔵省からドル減らしのためにPXLを輸入にしてほしいと、こういうことを言われたことはありますか。
【次の発言】 ところが、これは何度も指摘されている点でありますが、田中総理はその直後の十一月十日の予算委員会におきましてこう言っております。「どうしても向こうから買って幾らかでもバランスをとらなきゃならぬ。」、これはアメリカからですね。「それなら何か買うものはないかということで、政府部内で検討いたしたことはございます。その中で防衛庁の問題として飛行機が検討されたということでございます。」、「そうして……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第24号(1976/08/18、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、コーチャンに対する嘱託尋問について一般的なことをお伺いしたいと思います。  このコーチャンに対する尋問が行われたわけですが、これはアメリカの検事が直接尋問するわけですね。そしてこれは日本の捜査機関がつくった尋問事項に基づいてやるということが一つ。それから日本の堀田検事などもこの法廷には立ち会っておりますけれども、これは直接尋問はできないのであって、要するに、毎回尋問や証言の中身を検討して、そしてあと討議をして、そしてさらにこういったことを尋問してくれと、こういう形で実際尋問を行ってきたと、こう理解してよろしいでしょうか。

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第26号(1976/08/27、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは私は小佐野賢治関係の疑惑を中心に質問したいと思います。  ロッキード疑獄の真相解明のためには田中角榮の刎頸の友として、その黒幕として暗躍してきた小佐野賢治国際興業社主にかかわる疑惑を徹底的に解明していくことが必要であると思います。この小佐野、田中コンビによる数多くの疑惑が渦巻いておるのがハワイであります。このハワイでロッキード事件の最大のクライマックスとも言うべき田中・ニクソン会談が行われたのであります。そして、ここでロッキードに関しても田中・小佐野密談が行われた。私は、このハワイにおける小佐野にかかわる数多くの疑惑を解明することが、田中と小佐野の関係を明確にいたしまして……

第77回国会 運輸委員会 第3号(1976/05/13、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に運輸大臣にお伺いいたしますが、運輸行政の基本として、運輸大臣の責任の中で最も重要なものは安全であるということですね。で、これは一九六六年のアメリカの交通安全法が成立したときに、大統領の運輸教書にもそう強調されておりますが、日本の運輸大臣も同じお考えをお持ちかどうか。これが第一点。  それから第二点は、それとの関係でありますけれども、その点では自動車の欠陥の問題ですね。欠陥を持った自動車がたくさん走っておる。この問題が放置されておることは、人命や国民生活の安定という面から大変重要な問題です。で、この問題について、きわめて重要な問題としてこれはもう優先して取り組むべき問題である……

第77回国会 大蔵委員会 閉会後第1号(1976/07/06、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 大臣、サンファン会議へせっかく御出席ですので、私も冒頭に若干この問題について質問したいと思います。  先ほど来、外国から日本が名指しで批判や非難がされていないと、こういう答弁でありました。しかし共同宣言によりますと、こういう言葉ありますね。「貿易に重大なかく乱をもたらし、保護主義の復活に通ずるような意図的な為替レート政策を避けることも重要である。」と、こういう条項があります。これは暗に日本を指しているというような節はないんでしょうか。
【次の発言】 実際に貿易の面見てみますと、これは御承知のとおり、本年に入って輸出は伸びております。二月が八%増、三月、一八・八%増、五月になります……

第77回国会 大蔵委員会 第3号(1976/02/17、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 第一にお伺いしたいのは、転換奨励補助金まで出して奨励するわけですね。その結果の転作の定着の状況がどうであるか、この点は農林省として実態をどう把握されておられますか。そして実際は、大変永年性植物――果樹などの、これを除いては大変少ないです。たとえば、果樹などについても、実は五六・八%でありまして、そのほかのものは大変少ないんですけれども、そういう原因はどこにあるか、またその対策を、これをどんどんふやして定着さしていくかという、その対策はどうなのか、この点についてお伺いしたいと思います。
【次の発言】 農林大臣にお伺いしますが、いま、定着性は三割から五割だという数字ですね、実際見てい……

第77回国会 大蔵委員会 第7号(1976/05/14、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、いま問題になっております児玉の脱税関係から質問に入っていきたいと思います。  児玉の関係ではロッキード社とのコンサルタント契約年間五千万円の報酬と、それから航空機の販売手数料契約、こういったものが脱税ということでいま起訴されているわけです。  そこでお伺いしたいのは、税法上の性格としてどんな性格の所得なのか、この点いかがですか。
【次の発言】 そうしますと、すべてが事業所得でしょうか。いまのところそれ以外のもの、たとえばこれは要するに工作費ですね、受け取ったものとか、そういった事業所得以外の性格、いわゆる雑所得とか、そういうぐあいに見られるものはないんでしょうか。起訴され……

第77回国会 大蔵委員会 第9号(1976/05/19、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に小倉参考人にお伺いしますが、まず税制調査会のあり方についての批制の問題、いろいろな批判がございます。内部からの批判といたしますと、これは税調の現在特別委員をされていると思いますが、大阪大学の名誉教授である木下和夫氏が「新軌道の財政金融」という本の中で書いていますが、「内部に素人の利益代表がいる。利益代表は自分の方のことばかり述べる。学者は理屈は知っていても実態がわからぬ。統一的運用がないから中和されたものがなく、適当なところで妥協した時点でまとまるということになる。昭和五十年代は財政主導と言っても、税制では何もできないのじゃないか」と、こういうぐあいに述べておられます。これ……

第77回国会 大蔵委員会 第11号(1976/05/21、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初にOECD金融支援基金協定についてお伺いしますが、大臣、この構想には最初わが国は必ずしも賛成してなかったんじゃないか、こうも聞いておるんですが、この点いかがですか。
【次の発言】 今回こういうものが出てきましたけれども、その過程においてこれはずいぶん問題あったと思うんですが、そういったことでいいかどうか、これから御質問したいと思います。  ところで、七三年のオイルショック以後キッシンジャーが唱えた石油消費国同盟という、こういう考えが出てまいりましたが、これはどういうものと理解されておりましょうか。
【次の発言】 これが七四年の十一月十四日、シカゴ大学において正式には初めて登場……

第77回国会 大蔵委員会 第13号(1976/05/24、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、午前中の質疑でも指摘された点でありますが、日本の輸出超過の問題と、それの関係で日本に対する各国に強い不満と反発が出ていると、こういう問題が指摘されたわけでございます。 そこで、これに対して財政当局としてどう対応するか、こういう問題についてお伺いしたいと思います。  五月十一日の新聞記事によりますと、河本通産大臣は、こういう事態に対処して輸入拡大の方針に切りかえる、こういう趣旨の発言をしております。そしてそのためには景気が本格的に立ち直ることが基本だと思う、こういうことを言っておりますが、こういう基本的な考えについて、これ大蔵大臣としても同じ考えであるかどうか、まずお伺いし……

第77回国会 法務委員会 第6号(1976/05/18、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に大臣にお伺いしますが、この三つの法律の改正を一本の法案で出してきたことにつきまして、私も原田委員と同じ意見であります。先ほどの局長の答弁を聞きますと、また大臣の答弁も同じですが、相互に密接な関係にあり共通すると。しかし、聞いてみますと、民法と人事訴訟手続法、これは確かに妻の地位の向上というのでこれ一本で出してもあるいはいいかもしれません。しかし、戸籍法は先ほど来指摘されているとおり違いますよね。これはあくまでもプライバシーとの関係で戸籍制度における公開制の限界の問題を論じている問題だと思います。明らかに違うものを、先ほどの御説明ですと戸籍の公開も不利益を受けるのは多くの場合……

第77回国会 予算委員会 第2号(1976/03/31、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表して、昭和五十一年度暫定予算三案に対し反対の討論を行います。  討論に先立って、私はまず、今回四十口にも及ぶ暫定予算の編成という非常の事態を招いたその責任が、挙げて政府自民党にあるということをはっきり指摘しないわけにはいきません。  さて、私が本暫定予算に反対する第一の理由は、その内容がインフレを促進するものとなっているからであります。  この一年間、政府みずからの手によって国民の主食である米、麦を初め私鉄運賃、酒、たばこ、郵便料金など公共料金の大幅引き上げが進められ、このことが、戦後最大の不況にもかかわらず、実に一〇%を超える物価の高騰を先導しており、国民……

第78回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第8号(1976/11/04、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 総理、端的に聞きますので、簡潔にお答えいただきたいと思います。  まずロッキード問題、さらに鬼頭問題、重要問題たくさんあります。そこで、会期を延長せずにどうして処理しようとしているのか、このことを総理に聞きたいのです。いまも指摘ありましたように、五名弁明いたしましたが、しかしまさに開き直っております。真相究明はまさにいまから始まるわけであります。ですから、わが党ではこれを徹底して追及するために三週間程度の会期延長を提案いたしました。各紙も今度社説で一斉に会期延長を要求しております。徹底究明のための会期延長というのはまさにいまや大きな国民世論になっているのじゃないか、総理は会期延長……

第78回国会 災害対策特別委員会 第2号(1976/10/08、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 すでに多くの点が指摘されておりますが、私はなるたけ重複を避けて、若干の問題について質問したいと思います。  まず最初に建設省の関係でありますが、建設省の河川の管理体制が実際どうなっておったのかという、こういう問題であります。これを具体的にした方がいいと思いますので、今回問題になりました長良川を含む木曽三川、あの付近の状況についてお尋ねしたいと思うんですが、木曽川上流工事事務所というのがございます。総人員が二百六十二名でありますが、このうち実際足で河川の管理に歩いておる職員がどれくらいおるんだろう、この点はおわかりになりましょうか。

第78回国会 大蔵委員会 第1号(1976/10/07、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に大臣にお伺いいたしますが、これは前国会の五月二十二日、本法案の審議をいたしました当委員会の公聴会で、財政制度審議会の中川氏がこう言っているんです。予算と本法案とは一体に運営審議されて可決成立すべきだ、それが分離されている。さらに財政収支試算では、ここ二、三年財政特例法案を出さざるを得ない、だから、特例公債ではむしろ二、三年一緒に発行できる制度をつくるべきだと、こういう提案をしているわけであります。冒頭に大臣に、こういう提案についてどういうお考えをお持ちであるか聞きたいと思います。
【次の発言】 この問題は財政の単年度主義との関係で問題になると思うのですが、大臣としてはなぜ単……

第78回国会 大蔵委員会 第3号(1976/10/12、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 大蔵大臣に、今日の財政危機を切り抜ける基本的な姿勢についてお伺いしたいと思います。  いまの鈴木委員の所得減税をしないということとかかわりがあるわけですが、いままでの予算委員会等の答弁におきましても、今後数年にわたってしないという、こういうことであります。これは大量の国債発行から脱却するということ、それからそして財政危機突破の増税の道であるということなんですが、その一つの選択として私は所得税の実質増税で臨むのだ、そういう態度としか考えられないのです。というのは、税負担の増大は避けられないとしますと、この増税をどういう税体系で具体化していくのか、それから税制の全面的な見直し、今後の……

第78回国会 大蔵委員会 第4号(1976/10/13、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 大熊参考人に最初にお伺いしたいんですが、先ほどからお話の出ておりますように、中長期の財政計画についての問題であります。  財政を機能的、弾力的に運営していく新しい政策手段として景気調整基金の設置とか、あるいは赤字決済を禁じた現行決済制度の改革とか、こんなことが考えられておりますね。これについて、もし参考人としてまとまったお考えがあれば簡単で結構ですからひとつお述べいただきたいのが第一点です。  それから次は、この考えの導入というのは、財政運営の基本である単年度主義とか、あるいは財政法四条の改正にもかかってくる問題があると、こう指摘されております。この問題が財政民主主義との関係でど……

第78回国会 大蔵委員会 第5号(1976/10/14、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今日までの質疑の中で、今回の三兆七千五百億円という大変な赤字公債の発行は、異常かつ危機的な財政状況を切り抜ける方向としての増税の手段ということがはっきりしてきたと思います。  問題は、その負担が、大蔵省や税調の審議や討議の状況を見ておりますと、給与所得者や低所得者層への増税、その一方では、企業に対する増税には大変消極的である。こんな方向も出てきていると思うわけです。むしろ私は、ここのところを逆にしていくことが大変大事だと思うのです。そういう抜本的な対策が必要だろうと思うのですが、その一つの例として、前回の質疑の中で、私は、公害防止準備金のように、大蔵省の歴代担当局長がそろってまず……

第78回国会 物価等対策特別委員会 第2号(1976/10/22、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 福田さんの行動につきまして幾つかの質問がございました。私は一つだけに限って端的にお伺いしたいんです。と申しますのは、三木総理はこう言っているんですね、やめる者がどうして国民に信を問うことができるのかと。これ、そのまま解釈しますと、三木さんが国民の審判を受けるんだという三木総理の声ですね。そしてまた、後受けたんだと、こういうことになると思うんです。こういう総選挙で国民に信を問うという、こういう観点から福田さんの御自分の行動をどう理解しておるのか、この点に限ってお聞きしたいと思います。
【次の発言】 私は、総選挙を三木さんでやるのか福田さんでやるのか、まあそんなことは自民党のことです……

第80回国会 災害対策特別委員会 第4号(1977/03/02、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、気象通報所の問題についてすでに二人の委員から指摘がございましたが、それに対して、無人化しても観測に支障はないという、こういう答弁でありました。しかし、私は無人化に賛成することができないのです。その第一の理由は、何よりも職員が反対しております。かなり勤務条件の悪いところで勤務しているにもかかわらず、職員の皆さんはこの無人化に反対である、こう申しております。そして、この通報所を無人化するということは結局住民サービスの面が後退することになるんじゃないか、こういった面で、私は、もうすでに多くの指摘がございますので、気象庁としては抜本的に考え直すべきだと、このことを要望したいと思い……

第80回国会 大蔵委員会 第2号(1977/02/22、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 稲作転換の問題は定着性の問題だと思うのですね。四十六年から五十一年度まで八千二百八十八億円の補助金が出ていますが、稲作から他の奨励作物などに作付転換してうまく定着しているかどうか、この点についてお伺いしたいと思うのです。そこで、稲作転換対策から水田総合利用対策へ制度が移った昭和五十一年の二月四日の農林事務次官通達でもこう言っています。現在の転作の定着性は全体としてなお不安定だとありますね。現に昭和五十一年度の実績見込みではいまも言ったとおり、転換の目標が十九万五千ヘクタールだったのが達成率九一%です。さらに五十一年度にはもとの稲作に逆転換した農家さえある、こう聞いていますね。  ……

第80回国会 予算委員会 第13号(1977/04/05、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、急ではありますが厚生大臣に質問いたします。  青酸カリ殺人が発生しているにもかかわらず、倒産した企業の倉庫に多量の青酸カリが放置されている、こういった危険な状態が頻発しております。この管理体制を強化すべきであると思いますが、その体制はどうなっておるのか、国民の不安を解消するためにどういう対策をとるのか、お答えいただきたいと思います。
【次の発言】 国鉄総裁にお伺いいたします。  国鉄再建が問題になっておりますが、私はそのためには労働者の労働条件の改悪になるような合理化や、さらに運賃値上げ以前の問題といたしまして国鉄当局者自身えりを正してまた改めるべき問題があると思うのです……


12期(1980/06/22〜)

第93回国会 決算委員会 第3号(1980/10/29、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に大臣にお伺いしますが、エネルギーの石油から石炭への転換が問題になってまいっておりますが、それのこれからの見通しについて、大臣のお考えをお聞かせいただきたいと思うんです。
【次の発言】 そこで、石炭火力発電の問題を中心にお伺いしますが、いまもお話しのとおり、石油代替電源のうちでかなり長期的電源として位置づけられていると、私はこう思います。  そこで環境庁にお伺いしますが、この石炭使用に伴う影響の問題です。特に大気汚染について、これは石油火力と比べまして、硫黄酸化物で二倍以上、それから窒素酸化物で三倍以上、ばいじんで十倍の排出量になると、このように言われておりますが、そのとおり……

第93回国会 決算委員会 第6号(1980/11/26、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、労働保険特別会計労災勘定についてお伺いしますが、昭和五十年以降五十四年までの年度別歳入決算額と、歳出決算についての御報告をいただきたいと思います。
【次の発言】 歳出に比べて歳入の方が大変多いので、ゆとりのある運用をしていると思うんですが、この数字の意味するところについては、これはまた別の機会に検討したいと思うんです。  きょう私はこの事実を前提にいたしまして、労働基準監督署の現場で実際起きております問題についてお伺いしたいと思います。言うまでもなく労働基準法、労災法の基本精神が、労働者の保護にあるということは間違いないと思うんですが、実際現場で、あるいは労働省の方の指導……

第93回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第2号(1980/11/12、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 先ほど来の議論で、選挙に金がかかるということで、大臣も、個人が苦労に苦労を重ねて金を集める、こう答弁されたんです。私は問題は二つあると思うんです。第一は、金が何にかかるのか、すなわちだれがどのような使い方をするのか、これらの買収の問題が第一点です。それから第二点は、苦労をするかどうか別問題としまして、もらってはならないところから金を集めているのじゃないか、こういう問題がある。これが私は二重三重の意味での政治腐敗の問題だと思うんです。  そこで、具体的な問題をお聞きしますが、ことし六月の衆参同時選挙の選挙違反の取り締まり状況、その罪種別検挙数などについて答弁いただきたいと思います。

第93回国会 航空機輸入に関する調査特別委員会 第2号(1980/11/07、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、刑事局長にお伺いしますが、F4Eファントム採用に関して松野氏に五億円贈られた、これが松野氏の方から要求したものだという点につきまして、これは五十四年四月二十三日付海部八郎の検面調書、そこに書いてあります。第一回は、昭和四十三年五月末ごろ松野先生を訪ねた際、実は同先生からお金の要求をされたのですと。第二回目は、四十四年十二月末近く要求があったと。これは選挙用の軍資金として別途五千万円の調達を要求された。それから三回目は、四十五年に再び松野先生から二億円の要求があったというふうに記載されております。海部八郎がこの検面調書でこのように述べているという事実については間違いないでし……

第93回国会 大蔵委員会 第1号(1980/10/23、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 財政再建に臨む大蔵大臣の基本的な姿勢について、最初二点お伺いいたします。  一つは、今月の十二日、札幌北税務署長と副署長二名、合計三名が公用車で日曜ゴルフをした。その点を指摘されますと、その事実は認めたんですが、それは職員と納税者が癒着しやしないか、そういう身上視察である、いわば公務である、こういう弁解をしている事実があります。大臣はこういうことを公務とお認めになりますか。
【次の発言】 そうしますと、これは明らかに公用車を使いましてね、まさに公私混同、こういったことがあっていいか、これはひとつ大臣にお答えいただきたいと思います。

第93回国会 大蔵委員会 第2号(1980/11/13、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 大臣、これは通告してなかったのですが、最初に財務局問題について、先ほど鈴木委員からは詳しい指摘がありましたけれども、二点についてお聞きしたいと思うのです。  北九州財務局の職員は廃止になる関係で労働条件について不安を持っておるわけですが、そこで二点。第一点は、来年四月一日から新体制がスタートいたしますが、行政サービスの低下や職員の処遇に不都合が起こらないように、予算面初め多方面にわたって十分配慮するよう求めたい。それからもう一つは、職員の処遇など労働条件の問題について全財務労働組合と十分話し合って解決すること。この点について大臣の御答弁をいただきたいと思います。

第93回国会 法務委員会 第1号(1980/10/16、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 午前中の憲法論議に関する大臣の発言を聞いておりまして、率直に申し上げて、かなりすっきりした答弁であると、こう感じましたし、そのことは先ほど雑談でも申し上げました。ただ、午後の討論を聞いていますと、幾つか聞き逃せない問題もありますので、これからその問題について聞きたいと思うんです。  いままで憲法問題の発言を操り返し大臣されてまいりましたが、それは国会内における議員の自由な発言であると、こうおっしゃいました。そして、そういう議員の自由な発言を抑えるのはおかしいではないかと、こういう反論もあったわけであります。となりますと、大臣の一連の憲法発言というのは憲法五十一条の議員の発言ですね……

第93回国会 法務委員会 閉会後第1号(1980/12/18、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、大臣にお伺いします。  韓国では、間もなく金大中氏に対する最高裁の死刑判決がなされる、直ちに処刑の可能性がある、こういう危機が差し迫っているわけであります。金大中事件は、もうすでに先ほど来の議論で明らかなとおり、単に韓国の国内問題だけではなくて、わが国の主権侵害というまさにわが国自体の問題です。そこで、これも主権侵害があれば原状回復を求めるという、こういう答弁もございました。この点に関しまして、私も十月十六日の当法務委員会におきまして、田中伊三次氏とそれからレイナード氏、当時の日米両国政府の責任者がはっきりとした根拠を持ちましてこれはKCIAのしわざだと、そう言っている以……

第93回国会 法務委員会 第3号(1980/11/20、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、法務大臣とそれから最高裁の方にお伺いしますが、きょうの給与法案に関して、裁判官は憲法上、これは七十九条、八十条で在任中その報酬を減額されないといういわば一つの特権ですね、そしてあわせて裁判官、検察官は一般公務員に比べて高い待遇を受けています。こういう制度をとっているのはどういう趣旨に基づくものか、それぞれお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 そこで、いま言った独立性、身分保障、それを保障するためだということですが、そういたしますと、私はそれに見合う今度は裁判官並びに検察官の対応が必要だと思うんです。消極的な面ではそういう期待に反しないということ、それから積極的な面……

第94回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1981/04/08、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に総論的なことをお伺いしますが、科学技術庁関係の予算が一般、特別会計合わせて三千六百八十二億円、九%増ということで緊縮の中では大きな伸びとなっておるわけです。エネルギー開発に重点を置いた結果であると、こう思いますし、国の全体の予算を見ましても、エネルギー対策費は全体で四千九百七十五億円、一七・三%で一般歳出の約四倍という伸びで、またその中身を見ましても代替エネルギー開発、これを重視していると、これが科学技術庁の基本的な立場であると、こう伺ってよろしいでしょうか。
【次の発言】 そこで通産省にお伺いしますが、一昨日の夕刊の報道によりますとIEA、これは国際エネルギー機関ですが、……

第94回国会 科学技術振興対策特別委員会 第4号(1981/04/17、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 科学技術行政の基本的あり方につきまして前回に引き続いて、最近発生した三つの事件に関係して質問をしたいと思います。  最初は、日昇丸に対するアメリカの原子力潜水艦の当て逃げ事件であります。これについては、すでに参議院においても各委員会で大きな議論になっておりますが、私は、科学技術庁並びに当委員会にも重大なかかわりを持っておるという立場から、それについて質問したいと思います。  まず、前提として、今回の事件はなぜこの場所で事故が起きたのか。要するに、アメリカ潜水艦は何をしておったのかという問題。それから二番目には、なぜ衝突したのか。潜水艦が浮上するときに上にある物とぶつかるはずがない……

第94回国会 科学技術振興対策特別委員会 第5号(1981/04/24、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 いま大臣が発言されましたことに関係するのですが、恐らくいま言われたことは科学技術庁長官に就任してから教えられて、そして理解をされて、特に政治的に効果がそんな大きくないんだと、小さいことを政治家なりに強調されたのだと思うんですが、私は科学の問題としまして必ずしもその一面の強調ばかりではいけないし、中川さんはそれを強調することをよくやられるものだから、いろいろ誤解を受けるのだと思うんです。先ほどこれは塩出議員からも指摘がありました閣議でのやりとり、これは真意ではないということのようですけれども、ただ青森以来の発言ですね、裸で抱きついたけれども何ともないとか、そういうような発言をされる……

第94回国会 科学技術振興対策特別委員会 第6号(1981/05/22、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょう報告をされました敦賀発電所の資源エネルギー庁の報告書、冒頭には、今回の事故は「原子力発電に対する国民の信頼を裏切るものとしてきわめて遺憾な出来事であった。」、こう指摘されておりますが、これは中川大臣も同じ御認識でしょうか。
【次の発言】 「原子力発電に対する国民の信頼」と言うんですが、となると一つの信頼があったと言うんですね。 どんな信頼がいままでこの発電所に対して国民は持っておったのか、そして今回それがどのように裏切られたのか。もともと信頼がなければ裏切られるもないわけで、その点についてはどうですか。
【次の発言】 その認識についてはいつも申しておりますけれども、やはり今……

第94回国会 公害及び交通安全対策特別委員会 閉会後第1号(1981/09/17、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に大臣に行革と環境行政の関係について総論的にお伺いしたいと思います。  これからこの問題は国会で議論されていくわけですが、第一次答申の中身は、軍事費、それから海外協力費、エネルギー対策費、そこだけがふえて、あとは軒並みに削っていく、あるいは抑えていくということです。はっきりと「はじめに」というところでも国民に痛みがあるという指摘があるわけです。行革の理念を見てみましても、幾つかの問題で環境行政との関係で気になるところがあるのです。そういう点で大臣は、これがこれからだんだん具体化されていく中で環境行政は後退させないと、こうはっきり言えましょうか。

第94回国会 災害対策特別委員会 閉会後第1号(1981/07/22、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、六月二十五日からの梅雨前線豪雨による災害についてお伺いします。  全国各地に被害が出ておるわけですが、私自身は、私が実際に調査に行って見聞してきたところ、あるいはじかにかなり強い要請が来ておるところ、これを若干具体的に取り上げてみたいと思います。  最初に新潟県の福島潟で冠水による農業被害が発生しておりますが、その概況について簡単に御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 いまの答弁のとおり、野菜が中心なんですが、元来この地域は野菜の被害が出るべきところじゃないんですね。元来水稲のために潟を水田にするということだったんですが、国の全体の政策で米はつくらないということで……

第94回国会 災害対策特別委員会 第3号(1981/02/23、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは雪害問題につきまして各委員から重要な問題の指摘がされ、またいろいろな要望がありました。私もその多くの問題について同意見であります。たとえば弔慰金の増額問題、それからなだれの危険個所の民家の集団移転に対する助成の問題、それから除雪費に対する対策、予備費からも繰り入れて対策を立てる、さらには森林被害を立法問題も含めて対処しようという問題、激甚指定の問題、また税法上の雑損控除、さらには特別豪雪地帯の指定基準の見直しなど、また北陸三県の方に雪害研究所を設けるべきだという、こういう点で私も同意見であります。あえて時間の関係上繰り返しませんし、また答弁は特に求めませんけれども、これに……

第94回国会 大蔵委員会 第2号(1981/02/12、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 時間が十五分と限られておりますので、果樹共済の問題にしぼって質問いたします。  先ほど来、関係農家から加入の意欲を持ち得るような制度にしたいということで五十五年の改正がなされた、で、五〇%の加入率の達成を目指していると、こういうお話でございました。  そこで、私、若干問題点を指摘したいのは、たとえばこれは北陸の富山の例ですが、県全体としますと、収穫共済の加入率が六六・五%、樹体共済の加入率五二・一%と、大変率がいいんですね。一生懸命関係者が努力した結果だと思うんです。ところがこれを市の段階で見てみますと、魚津市は収穫共済の加入率が六二・九%ですが、樹体共済はゼロ。一方、富山市の方……

第94回国会 大蔵委員会 第3号(1981/02/26、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 渡辺さんは財政再建元年ということを強調されますが、国民の側からはこれは軍備増強元年、それから福祉切り捨て元年、そして何よりも増税元年と、こういう反論があるということを冒頭に表明しておきたいと思うのです。  そこで、増税の問題ですが、五十六年度税制改正、法人税、酒税、物品税等々、その提案がされて、そしてその趣旨説明、提案理由などを拝見いたしますと、いずれも「最近における厳しい財政事情等にかえりみ、」――要するに財源調達という至上目的のための増税であるという点は素直にわかります。要するに取れるところから取ろうと、そういう考えだと思うんですが、反面、経済政策の一分野としての租税政策、そ……

第94回国会 大蔵委員会 第5号(1981/03/19、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私の持ち時間は質問とお答え合わして十分ですので、端的にお答えいただきたいと思います。  まず小玉さんにお伺いしますけれども、清酒中小メーカーが今日の困難を乗り越えようと大変真剣な努力をしていることは大いに敬意を表します。よい酒をつくろうと、特色のあるお酒をつくろうということ、それが清酒メーカーの生きる道だというんで、お米を中心としたお酒ということが大変問題になっております。  そこで、その観点からお伺いしますけれども、第一には清酒の定義を、お米を中心に置いたそういう定義づけをできれば立法としてしたらどうかと、こういう意見がありますがどうお考えか、それが第一点。  それから、先ほど……

第94回国会 大蔵委員会 第6号(1981/03/20、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に大臣にお伺いしますが、昭和五十六年度の酒税の収入を一兆八千三百億円と予定しておりますけれども、それは確保できると、こういう自信はありますか。
【次の発言】 何とかということで、私恐らく科学的根拠はいま薄れているんではないかと思うんです。いままで衆議院以来の説明を見ますと、需要の動向でお酒全体の平均として約六%の需要の増があると、あとは税改正による減退分が一%と、だから恐らく大丈夫だろうという、こういう認識だと思うんですが、どうでしょうか。
【次の発言】 そこで突っ込んでお聞きしますけれども、酒類の消費の中身ですが、家庭用とそれから営業用ですね、この比率はどれくらいなものです……

第94回国会 大蔵委員会 第7号(1981/03/24、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となっております酒税法の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。  反対の第一の理由は、今回の増税が財政再建の名のもとに一兆三千九百六十億円もの大増税の一環としてなされることであります。財政再建はこれまでの高度成長型の歳出歳入構造を全面的に見直す方向でこそ行われるべきであり、従来の財政構造を温存したまま、しかも軍拡の方向を一層推し進めながら、他方その負担を国民大衆に押しつけるなど全く国民の願いに逆行しているのであります。  特に酒税については、所得階層十分位別の負担状況から見ますと、低所得者層は高所得者層の約二倍の負担率となってお……

第94回国会 大蔵委員会 第8号(1981/03/25、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 三人の参考人の方にお答えいただきたいんですが、まず物品税の課税標準のとり方が現行はどういうやり方になっているか。で、どういう問題点があるか。と申しますのは、現行の法律ですと「通常の卸取引数量により、かつ、通常の御取引形態により、」こうなっておるんですが、この点について現状はどうやっているか。そして問題点があるかどうか、いかがでしょうか。
【次の発言】 私の質問の趣旨は、小売価格がそれぞれの相手あるいはそのときによって変動しますね、違いますね。そうすると、その場合どうなのかということと、そういうことも含めて問題がないのか、そういう点なんです。

第94回国会 大蔵委員会 第9号(1981/03/26、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、大臣が言われた西陣の問題ですが、これは昨年の暮れの段階では課税強化の対象になっておったわけですね。私も行きましてね、京都選出の衆参議員と一緒に、となりますと、われわれが行ったので、共産党がそうまで言うならばというんでこれは外したわけですか。
【次の発言】 だから、共産党まで加わった結果であるということですね。われわれの立場から申しますと、物品税の増税そのもの絶対反対ですから、一貫しておるわけです、われわれは。だから私は、この西陣外したんだからほかの物品税も増税やめるかと思ったんです。そうあるべきだと思うんですね。この中身についてはまたあした申し上げたいと思うんです。  最……

第94回国会 大蔵委員会 第10号(1981/03/27、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 物品税を中心に質問をする予定でしたが、キャピタルゲイン問題に大臣も並み並みならぬ決意を示されましたので、さらに二、三追加して質問したいと思います。  大臣としても利子・配当等の関係でキャピタルゲインは非課税とはいかないということで、いろいろな問題があろうと思うんですが、一つは所得をどう捕捉するかという問題です。午前中からの主税局長の答弁でも、証券会社が顧客の取引を税務署に見せる制度になっていないということで、それを制度的に改善しようということで私がきのう提起した顧客資料の提出義務を課すと。しかもそれを課税対象だけじゃなくてもう一段低い一定株式以上の取引については報告をさせるという……

第94回国会 大蔵委員会 第11号(1981/03/28、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に木下先生にお伺いしますが、税調は普通の審議会と格が違うと、権威ある審議会だと言われておるわけです。答申の法制化率が高いと、それだけ私は重要な審議会で、そうであるだけに、そこでどういう審議が行われているのかということは大変国民の知りたいところです。  そこで、この税調の公開を求める声が大変強いことは御承知のとおりであります。これについては小倉会長も新聞のインタビューでこう言っておるんですね。「審議の内容を公開にすると、委員が自由なふん囲気でものをいえないということもある。しかし、情報公開の機運が進んでくれば、議事録を閲覧させるぐらいの仕組みはできそうだな。」と、一応そういう方……

第94回国会 大蔵委員会 第12号(1981/03/30、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表して、物品税法並びに印紙税法の両改正案について反対、有価証券取引税法改正案について賛成の討論を行います。  物品税法並びに印紙税法の両改正案に反対する第一の理由は、政府がこれまで推進してきた高度成長型財政がもたらした巨額の赤字からの脱出を、その財政構造を温存したまま、むしろ軍拡の方向を目指しつつ、その負担をすべて国民大衆からの増税で賄おうとしていることであります。  特に、物品税を財源調達のために増税するのは戦後初めてのことであり、財源確保のためならどこからでも取るという安易な増税方法と言わざるを得ないのであります。物品税はもともとぜいたく品、奢侈品に課税さ……

第94回国会 大蔵委員会 第13号(1981/03/31、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、昭和五十六年度から新設されるエネルギー対策投資促進減税の問題についてお聞きします。  この対象となる設備を購入した企業については取得額の七%の税額控除、三〇%を特別償却するということになっていますが、これによる減税規模はどれくらいでしょうか。
【次の発言】 大臣、一つ財源をいま見つけましたので、ひとつ御検討いただきたいと思うのですが、この問題でまず昭和五十六年度の省エネ、代替エネルギー関連投資ですね、これがどれくらい見込まれるか。新聞報道によりますと約一兆円とされておりますが、間違いないでしょうか。
【次の発言】 問題は、その額が達成できるか、特に私が指摘をしたいのは、中……

第94回国会 大蔵委員会 第14号(1981/04/21、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、国債の問題について総論的に、国債の大量発行の否定的な影響はどんな点があるか、これについてお答えいただきたいと思います。国債発行の否定的な影響、悪い面……。
【次の発言】 そこで、それぞれの中身についてお伺いしますが、まず最初に、日本銀行の国債保有額の推移、それから日本銀行の発行銀行券の推移、それから発行銀行券に対する国債保有額の割合の推移、これについて述べてもらいたいと思います。
【次の発言】 比率については多少途中のでこぼこはありますけれども、一貫してふえ続けておると、こう聞いてよろしいでしょうか。
【次の発言】 それから、日本銀行法で規定されております銀行券の発行高に……

第94回国会 大蔵委員会 第15号(1981/04/23、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に公営競技についてですが、競馬、競輪、オートレース、競艇と、いろいろあると思うんですが、その上がってくる金について、この金の性格についてはいずれも同じだと思うんですね。ばくちの上がりとはいえ公営による収入で、やはり公金だと言うべきだと思うんです。その使途については税金と同じように公平さというか、公正さが確保されるべきだと思いますが、大蔵大臣どうですか。
【次の発言】 そこで、競馬の問題について農林省にお伺いしますが、きのうの合同審査の中でも中央競馬会の財産状況について大変ゆとりがあるということが指摘されたわけです。それから当委員会でも実際競馬場へ行って見てみまして、これは敷地……

第94回国会 大蔵委員会 第16号(1981/04/24、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 両参考人にお伺いしますが、日本銀行法によりますと、発行日銀券に見合う資産を積んでおかなければならないということになっているわけですね。ところがその約八十何%は国債なんですね。一方国債の増発が日銀券の増発につながるということも、直接じゃないにしても言われているわけですね。その点見てみますと、国債を増発して札がふえた、その札束に見合う財産が国債だとしますと、何かこれおかしいんではないか。となりますと、これは結局日銀券の規定の空文化になってしまうんじゃないか、その点で両先生がもし問題をお感じになるかどうか、いかがでしょうか。
【次の発言】 それから次には償還の問題ですが、六十分の一ずつ……

第94回国会 大蔵委員会 第17号(1981/04/28、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初、貨幣の問題についてお聞きしますが、わが国の貨幣の基本法は貨幣法ですが、これは今回の法案出ましたので読んでみましたら、これが果たして現行法かと思うほど大変古いことばかり書いてあるんですね。それからさらに戦車中の臨時の時限立法である臨時通貨法、これも基本になっておるわけですが、大体これも中身見てみますとほとんど現状には通用しない、こういう規定なんです。一体、現行法上通用する規定がどこにあるのか。一条だけ通用するようですけれどもね。となりますと、私はこれはもう現状に合わないではないか。こういう死文化したものをこのままにしておくことは現状に合わないので、こういう不自然な状況をやめま……

第94回国会 大蔵委員会 第18号(1981/05/07、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表し、財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置法案について反対の討論を行います。  その理由の第一は、本法案が財政再建の理念が全くない、単なる財源かき集め策であることであります。  今日の深刻な財政危機を打開するためには、その元凶となった政府・自民党の経済、財政政策についての反省と、その根本的な見直しが求められております。ところが、今年度予算においても、国民には大増税と福祉の切り捨てが押しつけられた反面、軍事予算、エネルギー予算、海外援助予算などがアメリカの要求や財界の戦略に沿って大幅に増額されております。本法案による確保財源は、結局この反国民的な予算に……

第94回国会 大蔵委員会 第20号(1981/05/14、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 もうすでに各委員から触れておりますように、高額、悪質な脱税者に対しては厳重に対処して、同時にこれを乱用してはならないのであって、特に中小業者の負担になってはならないということは、もう大臣も繰り返し述べてきたと思うんです。  私は、そういう立場から、その発言を具体的に保証してもらうという意味で若干質問したいと思うんですが、まず、何といってもこれはやっぱり一つの犯罪規定ですから、構成要件を厳格に解しなきゃいかぬという点だと思うんです。納税義務者が「偽りその他不正の行為により」租税を免れた場合と。そこで、「偽りその他不正の行為」これはいろいろ、解釈によってはかなり広くもなるし狭くもなる……

第94回国会 大蔵委員会 第21号(1981/05/15、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、本案に対し、修正の動議を提出いたします。その内容はお手元に配付されております案文のとおりであります。  これよりその趣旨について御説明いたします。  大企業や大資産家の悪質で大規模な脱税の根絶を図ることは、税務行政の公平を確保するにとどまらず、国民があまねく要請している財政再建を進める上でも、有効にしてかつ最も重要な意義を持つものであります。  大企業による悪質な脱税は、ここ一年間に国税庁が摘発したものだけでも、大洋漁業の十八億円を初め、日魯漁業、三越、平和相互銀行、フジタ工業など枚挙にいとまがありません。「法人税白書」によっても、国税当局が調査した法人の実に七八%、十四万……

第94回国会 大蔵委員会 第23号(1981/05/21、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この銀行法の改正案は、きょうから同時に審議が始まった商法改正案と並んで国の基本法に関する問題、大変重要な問題であると思います。問題もたくさんありまして、それは金融制度調査会からの報告書のごく一部でもこんなに厚いわけですね。それだけの大問題ですので、とても二回や三回の審議では終わらない問題でありますけれども、重要な問題から逐次質問をしたいと思います。  最初に、総論的に大臣にお伺いしますが、戦後の財閥解体、そしてその後証券民主化が始まったということですけれども、大臣としてはこれをどう評価されていますか、財閥解体についての評価。

第94回国会 大蔵委員会 第24号(1981/05/26、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、これは前々回の私の質問、これは田中元総理のロッキード事件でもらった賄賂金への課税問題、その日に答弁なかったわけですが、ひとつお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 税額はわからないですか。
【次の発言】 この問題については、これは脱税のときの議論でしたからまた後に譲りたいと思います。  大臣がおられる間に中小金融問題について質問いたしますが、中小金融の対象である中小企業の実態、これがまず問題だと思うんです。中小企業の重要性についての大臣の認識の問題と、それから現状、これはもう予算委員会以来しばしば問題になってまいりましたけれども、大変な苦境にあるという、この辺につい……

第94回国会 逓信委員会 閉会後第1号(1981/09/01、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、金利について預金者の利益を守るという点で、いままでの各同僚委員の意見並びに山内郵政大臣の意見に私は賛成であります。そういう意味では、大臣、大いにがんばってほしいと思います。大体共産党が大臣がんばれなんてめったにないことですので、大いにひとつ、そのつもりでやってほしいと思います。  そこで、こういう郵貯論争が出てきたんですが、その原因は、先ほど触れられた郵貯がふえたからだという点の指摘があったんですが、私は単にそういう点だけじゃないと思うんですね。やはり長い間の経済政策に問題があったと思うんです。これはいままでもすでに問題になってきておりますけれども、これは一九六七年から七……

第94回国会 法務委員会 第5号(1981/04/23、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、いまも問題になりました谷合裁判官などにかかわる贈収賄事件について、事務総長から繰り返しまことに遺憾の一語に尽きる、今後どのように対処してよいか苦しんでいるという大変率直な見解表明がございました。司法の信頼を回復するために多くの意見に率直に耳を傾けて、そして改めるべき点は改めていく、そういうお考えだと思いますが、いかがですか。
【次の発言】 そういう点から、私からも若干の問題提起も含めて質問をしたいと思うんです。  まず、裁判所の威信が落ちたわけですが、裁判所の威信はそのためにあるのじゃなくて、法の威信を守るためにあると思うんですね。そして、裁判の威信というのは公正でなきゃ……

第94回国会 法務委員会 第6号(1981/05/21、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に総論的にお伺いいたしますが、商法、わけても会社法は、企業の所有と経営に関する法律であります。 ところが、この所有について、大変大きな変動の中にあると言わなければなりません。一口に言って、これは個人株主減少の傾向。戦後の財閥解体に伴って証券民主化運動の推進で大きな変革があって、昭和二十五年度の個人持ち株比率は全国上場会社で六一%であったけれども、その後一貫して低下傾向であって、昭和四十九年には三三・五%になってしまった。現状は、これはどんなものでしょうか。
【次の発言】 そこで大胆、これはきわめて基本的な問題ですので大臣の所見をお伺いしたいんですが、かつて財閥解体したのには理……

第94回国会 法務委員会 第7号(1981/05/26、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは、藤原委員の御好意で順序を上へ上げていただいて質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。  最初に、証券市場の問題であります。  この証券市場の現状というのは、これはどういう考えの人、それは資本主義を守ろう、あるいはこれに反対するという、そういう考えの人の立場を乗り越えて、やっぱり現状に対してはまゆをひそめるものがあると思うんです。そのことを最もはっきり示したのが今回の誠備事件であると、こう思います。ですから、新聞でも大変批判的な記事が続いておりまして、逃げ出す大衆、まるでばくち場と、一握りの大口客が動かしているとか、あるいは投機筋が力を握っておって一般客は手……

第94回国会 法務委員会 第9号(1981/05/28、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この前の委員会の際には、主に各企業が置かれている経済的実態の中の問題点ということを指摘いたしましたけれども、きょうは主に今回の改正案の法文の解釈の問題に観点を変えて質問したいと思います。  まず最初に、営業報告書については、大会社の場合に株主総会の承認事項から報告事項に変わったわけです。総会というのは、ある意味ではディスクロージャーの基本的な場であると思うんですね。そこから外した意味、これについてはいままでいろいろ説明されておりますけれども、株主がそういう細かなものまでも十分に理解をする力がないという、その辺が一つの理由のように見られておるんですね。私は、これはやっぱり株主を愚民……

第94回国会 法務委員会 第10号(1981/06/02、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表して、商法等の一部を改正する法律案並びに同法施行に伴う関係法律の整理等に関する法律案に対して反対の討論をいたします。  反対理由の要点の第一は、株式制度について改悪、後退となる点であります。  株主の管理に費用がかかり過ぎるという意見など財界の要求に基づいて、単位株制度を導入して、一気に株式の大型化と中小零細株主の整理を図ろうとしておりますが、これは小株主の権利を侵害し、個人株主減少を促進することになり、むしろ株主総会の形骸化を助長するおそれがあります。  また、個人株主の激減による証券市場の賭博化、法人による相互保有による企業支配については、そのマイナス面……

第94回国会 法務委員会 第11号(1981/06/04、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この改正案というのは、いままでの議論を見ましても、かなりあいまいな部分があると思うんですね。恐らく法務省でも、あるいは外務省でも、この解釈あるいは運用上初めてという問題もずいぶんあるようですから、暗中模索という問題もあろうと思いますし、あるいは扱いに苦慮をするという問題もあろうと思うんです。また、不備もずいぶんあるのじゃないかと思うんですね。  私は、概念そのものがかなり明確でないと思いますのは、先ほどの藤原委員の質問に対して、難民という認定を受けた者と受けない者と余り実際変わりないという。変わりなければ、別に一生懸命議論する必要もないんじゃないかと思うのです。決してそうじゃない……

第94回国会 予算委員会 第15号(1981/03/24、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、中小企業問題についてお伺いします。  まず、中小企業の事業所数、従業員数、それから生産額、それから全体に占める割合をお示しいただきたいと思います。
【次の発言】 事業所のパーセントも。
【次の発言】 従業員は。
【次の発言】 御正解でございまして、国民の過半数が中小企業に働く人とその家族であります。その危機は日本経済の危機であると、こういう御認識はありますか。
【次の発言】 ところが、その倒産が大変であること、当委員会でも明らかになりまして、昨年十月以来毎月千六百件の倒産、ことし一月もこれは千三百件以上、これは日本経済の危機ラインと言われている件数を突破するのじゃないかと……

第95回国会 法務委員会 第2号(1981/11/10、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、この法案を出しました法務省の責任者として、大臣にお伺いしたいと思います。  午前中も寺田委員から、いわゆる人の道発言に対しましていろいろ質問がありました。大臣は一貫して、一般論としてふだん考えていることを述べたまでだと、こう言うのですが、私はそれでは理由にならないと思うんです。  その関係で、まず大臣にお伺いしますが、大臣は衆議院議員に当選された回数は何回で、在職年数は何年でしょうか。
【次の発言】 そして、文部大臣、法務大臣をずっと担当されておりました。途中、間はあいておりますけれども、いわば私は政治家としては熟達した政治家であると、こう思うんですね。そうであれば、発言……

第95回国会 法務委員会 第3号(1981/11/12、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 前回に引き続きまして、供託法の問題について質問をしたいと思います。  この法案が、法務省苦心の作であるということを認めるのにやぶさかじゃありません。全体の行政改革に対応するということで、一生懸命探し出したものだと認めることにやぶさかじゃありませんが、しかし、これはきのうも申し上げたように、日銀という範囲で見ると、国民から見れば、やはり金利がついているんですから、それをいわば横取りするような形なんです、そういう点では国民犠牲の行革という、いま全体で出されている行革関連法案と一体のものだということで、これは残念ながら反対せざるを得ないということを最初に表明して、あとは実務的な問題につ……

第95回国会 法務委員会 第4号(1981/11/26、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 前回に引き続きまして、わが国に入国した外国人の資格外活動について若干お伺いします。  最近の傾向として問題になっておりますのは、一つは、フィリピンから入ってくる女性の問題だと思うんです。そこでお伺いしますが、フィリピンから興業ビザと観光ビザで入国した人員、この五年間でどうなっているか、ちょっと御報告願いたいと思います。
【次の発言】 私は、このうち特に興業ビザの問題を重視する必要があると思うんです。これは法務省からいただいた資料によりますと、韓国それから中風、この場合台湾ですが、それと比較してみますと、昭和五十一年を一〇〇とした場合に、興業ビザの場合にはフィリピンの場合には二九七……

第96回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第3号(1982/04/16、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 質問に先立ちまして、今回の全国区制改革問題についての日本共産党の基本的考え方を先に述べたいと思います。  第一に、自民党提案の本法案には一連の重大問題がありますが、その中心点は、一つ、名簿提出を認める政党等の三つの要件を設けることによって無所属、小政党所属の候補者の被選挙権を事実上奪うこと。二つ目に、従来の全国区候補者のポスター、個人ビラ、演説会、選挙カーなどの選挙運動手段を全面禁止し、政党による政権放送、新聞広告、選挙広報の三つに限定して、これにより全国区選挙では事実上選挙運動が影も形もなくなる暗やみ選挙となる、主権者たる国民の選択の材料や知る権利を奪う点で、憲法の原則と理念を……

第96回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第4号(1982/04/21、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 前回に続いてお伺いしますが、最初にきょうは法務大臣とそれから提案者にお聞きをします。  まず、選挙制度を変えていく場合の政治的な意味でありますが、私は選挙の本質が政治闘争であることには変わりはないと思いますが、その闘争過程が平和裏に処理をされる、そのためには選挙自体合理的で民主的な秩序を保つことが必要であると思います。したがって、政権党がこの選挙制度を党利党略でつくり上げたりあるいは運営するようなことがありますと、選挙自体あるいは民主主義の基礎が崩れてしまう、こう思いますが、法務大臣は法を守る立場にある者としてどうお考えになるか。そして提案者には、このような意味で選挙制度の改革に……

第96回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第7号(1982/05/12、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 約二時間余にわたる空転を経験しまして、私はなぜそうなったかと思いますと、やはり発議者の中に選挙権と被選挙権を何とか基本的人権でないかのように言いつくろって、その結果、選挙権や被選挙権の内容を法律で自由にできると、憲法の枠なんかないというような形をつくろうという、こういう無理な考えが基本にあったんだと、こう思うわけです。そういう意味で私はそういう態度こそ根本的に変えるべきだと、こう思います。この点では、私が前回指摘をしました本法案の党利党略性、これも客観的にはまさに党利党略性なんですが、そうでないと言いつくろうところに無理がありました。  私は、これは先ほどみたいに一時間余の時間を……

第96回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第10号(1982/06/18、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に富田参考人にお伺いしますが、先ほど参議院全体の比例代表制を提案をされたと、これはこの「政治悪への挑戦」という御本にもございますね。これは地方区はなくして全部全国区というのですね。これはもちろん政党政治を前提に考えておられるのだと思います。  それからもう一つ、先ほど先生が言われた一人一党、それもその場合には当然お認めになっているのか、この点どうですか。
【次の発言】 いや、そうじゃなくて先生のお考えでですね。
【次の発言】 その場合、一人一党を認めると政党本位の選挙と矛盾するとか、あるいは政党本位の選挙は自民党案なり社会党案なり政治悪で必然的なものなのだ、そいつはもうどける……

第96回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第12号(1982/06/24、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に長谷川参考人にお伺いしますが、先ほど日本の現状は性格の違う政党が存在している、それに対して一つの概念で規制することの問題性を指摘されたのですが、そうしますとどういう危険が出てくるのか、もう少し詳しく御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 日本の現状は、これは恐らく自民党、共産党などを言っているのでしょうが、性格が違う党がたくさんある。それに対して一つの概念で政党を規制することはやっぱり問題があるのじゃないかということで憲法論を展開されたのですが、政治的な意味で一つの概念で性格の違う政党を規制した場合の問題点。

第96回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第15号(1982/07/07、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 当委員会におけるいままでの若干の質疑、それから第一回目の参考人の意見聴取の結果、比例代表制そのものは合理的で、それを真っ正面から否定する意見はほとんどなかったのではないかと思います。ただ、これは自民党推薦の参考人まで含めまして、ほとんどの学者、専門家から指摘されましたのは、一つは政党の資格要件が厳し過ぎるからこれを緩和すべきである、もう一つは運動はもっと自由であるべきで運動規制を緩和させるべきではないか、こういう指摘がありました。  まず、最初の政党の資格要件の問題につきましては、わが党は基本的には政党政治、政党本位の選挙について肯定的でありますが、したがって比例代表制を採用すべ……

第96回国会 大蔵委員会 第2号(1982/02/16、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 農業共済制度全体の問題についてはもう質疑がありましたので省略いたしまして、個別の問題について質問いたします。  まず果樹共済ですが、これは昨年も質問しましたが、果樹の支持物について適用がないわけであります。この点についてはすでに昭和四十九年度から調査をしていると、こういう状況でありまして、それから一年たちまして、特にこれは雪害の影響が大きいところでありますので、特に昨年は雪も多く、私はいろんな調査があったんじゃないかと、こう思います。そういう点で、その後の調査の状況はどうでしょうか。
【次の発言】 頻度が小さいと言うんですが、これは北陸など、たとえば富山一県だけでも樹体で二百八十……

第96回国会 大蔵委員会 第3号(1982/03/23、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 渡辺さんに対する質問は久しぶりで待ち構えておったわけですけれども、まず最初に、先ほど多田委員の方の質問に対して大蔵大臣は、不景気の原因は消費節約ムードにあると、何かムードに責任があるようなことをおっしゃったのですが、本当なのかどうか。むしろそういうムードが出てくるその基本は何か、事実ですね。お化けみたいにムードがつくっているんじゃないと思うのです。やっぱり事実があると思うのです。それを大臣はどう把握していますか。
【次の発言】 それは私は一面であって、もっと基本的なものがあると思うのです。現に、河本さん自身が景気回復のためには国民の購買力を高めなきゃいかぬと、やはり購買力に基本が……

第96回国会 大蔵委員会 第4号(1982/03/26、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 引き続いていまの問題ですが、いま多価委員が指摘された土地税制の効果で、今回の税制の緩和のねらいというところは、市街化地域の農地の宅地化というところにねらいがあるようですが、むしろ譲渡所得税制の緩和がその面では逆に伝わるんじゃないかという面があると思うんですね。  というのは、やっぱり土地の価値が税制緩和によって高まりますから、もっと価値が上がるし、金にかえてしまった場合は利子なんかでは逆にやっぱり少なくなるわけですね。だから、長く農民が持っている市街化区域の農地は逆に宅地化が阻害される。逆に宅地供給の阻害要因をなくす面もそれはあるわけですが、それは比較的短期に持っている土地じゃな……

第96回国会 大蔵委員会 第5号(1982/03/30、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に土地税制について質問いたします。  昭和五十七年度不況対策の目玉が百三十万戸住宅建設で、この点、大蔵大臣も大蔵委員会における所信表明で、景気対策の中心に住宅政策を掲げているということですが、このように住宅政策を重視する理由は何か、端的に御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 その波及効果ですが、最近は以前ほど波及効果なくなっているんじゃないかと言われています。  その理由は、これは後で触れる住宅価格とそれから取得能力の乖離の問題ですが、もう家だけ建てるのにいっぱいで、その後の家財道具なんかとても買えないとか、そういう点では波及効果は昔ほどではないという点が言われており……

第96回国会 大蔵委員会 第7号(1982/04/01、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今回は初めての委嘱審査でありまして、大蔵省所管の予算を審議するわけですが、最大の歳出である国債費は間もなく財特法の審議がありますのでこれに譲りたいと思います。  そこで、歳入の中心である租税については、税制度そのものについては租税関係法案の審議で、時間はきわめて不十分であって参議院の機能を果たしているかどうかきわめて疑問でありますが、一応審議がありました。そこできょうは、この三十六兆余の租税及び印紙収入を確保するための租税徴収執行の問題に焦点をしぼって質問をしたいと思います。  まず、先ほども指摘があった五十六年度の税収不足、これは六月にならないとわからないと言うんですが、予算が……

第96回国会 大蔵委員会 第9号(1982/04/20、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に大蔵大臣にお伺いしますが、前回、多田委員の赤字国債を出してきた歴代内閣の責任という質問に対しまして、渡辺さんは歳出を抑えて赤字国債を出さずに済んだのではないか、そういう反省の上に立って財政再建に努めます、こういう答弁がございました。  そこで、どのような歳出が抑えられるべきだったのかということと、それから当然また歳入面でも不公平税制是正など反省すべき点もあったのではなかろうか、こう思うわけであります。そこでこれから二日間にわたって歳出面と歳入面反省すべき点について質問をしていきたいと、こう思っています。  最初に、歳入面ですが、ともかくも昭和五十年のころから大変な赤字国債が……

第96回国会 大蔵委員会 第11号(1982/04/22、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案の審議に際しまして、歳出歳入面でもっと考慮をしておけばこれだけの国債残高にならないで済んだということをずっと審議してまいりました。  私、一昨日申し上げたことは、特に租税特別措置などについて五十一年からきちっと取れたんですよ。そうすれば大体いまより二十兆円、二十三兆円ばかり少なくなっただろうし、わが党の言い分を聞いておればもっと残高三十兆から四十兆で済んだだろう、こういった指摘をしておったわけであります。  前回は、主に歳入の面からこの問題を指摘しましたけれども、きょうは主として歳出面、わけても大企業向け補助金について具体的な指摘をしたいと思います。  わが党は、一兆円以……

第96回国会 大蔵委員会 第12号(1982/04/27、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表して、昭和五十七年度の公債の発行の特例に関する法律案に対し、反対の討論を行います。  反対理由の第一は、このような巨額の国債発行が財政法の健全財政主義を形骸化し、平和憲法の精神を踏みにじるからであります。  昭和五十七年度予算は、福祉の切り捨ての一方で軍事費を異常突出させた軍拡予算であり、本法案は、その財源を確保するためのものと言わざるを得ません。第一次オイルショック後の予期せざる歳入欠陥を補うために、臨時、異例の措置として、昭和五十年度の補正で、戦後初めて発行された赤字国債は、翌年度からは毎年、当初予算の財源として当然のように大量発行され、今年度で実に八年……

第96回国会 大蔵委員会 第14号(1982/08/05、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 ことしの二月十六日の本委員会における渡辺大蔵大臣の所信表明読み返してみますと、大変楽観的なことを言っています。一つは「すでに財政再建に向かって軌道の上を着実に歩んでおります。」もう一つは、景気については「次第に改善し、明るさが増してくるものと期待されます。」と。わずか半年足らずでありますが大変狂っております。これは世界及び国内情勢が急変したために変わってくるならそれが原因だということになると思うんですが、決してそうでないし、われわれはそのときに逆のことを指摘しておったわけです。ここで大臣、これらの点について反省がありましょうか。

第96回国会 大蔵委員会 第15号(1982/08/19、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案は議員立法ではありますけれども、わが党は絶対反対であります。  衆議院でもその立場と理由を示してまいりました。参議院の方にやってまいったわけでありますけれども、私は冒頭に委員長にお願いしたいのは、きわめて多岐にわたって、しかもきわめて深刻な問題を持っておりまして、これは、実態上もまた理論上もあらゆる角度から究明しなければならない問題をたくさん含んでおります。そういう点で、これは十分なそして慎重な審議をお願いしたいと思います。  それから、たとえば衆議院では業者側、要するに債権者側からの代表を参考人としてまる一日かけて質疑をしておりますけれども、問題になっている、要するにサ……

第96回国会 文教委員会 第7号(1982/04/08、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 全参考人にお伺いしたいんですが、時間の関係で途中までになるかもしれませんが、御了承ください。  先ほど学校災害の原因とか責任の問題がございました。そこで升井参考人にお伺いしますが、事故の原因については子供の未熟さとかあるいは不注意があって起こることは避けられない、こういう意見がありますし、また片一方、学校管理者の責任ということで裁判にまで至るという問題もあります。そこで、大体学校での事故の起きた場合の責任というものは一体どうように考えるのか、基本的なお考えがありましたならばお伺いしたいと思います。
【次の発言】 もう一つお伺いしますが、先ほどのお話のように廃疾など大変大きな事故が……

第96回国会 法務委員会 第1号(1981/12/22、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、法案に即して申しますと、私も人事院勧告を完全実施すべきだ、こう思います。  法案が判検事の報酬並びに俸給に関するものですから、その関係で若干質問いたしますと、憲法七十九条の趣旨が生かされているのだろうかという、こういう問題ですね。確かに俸給表の上では一般職に比べてそれなりの差があることはこれは重々わかりますが、問題は二年の修習、それからその前に司法試験に受かるまでに最近大分年数がかかっている、合格者の高年齢化の問題ですね。先ほどずっと事務担当者にも聞いておったんですが、一般職に見合うそれぞれの同じ給与額に関して、その年齢の比較がされていないようですね。私はこの辺を調べてみて……

第97回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第2号(1982/12/25、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は選挙期日等の臨時特例に関する法律案の第七条「政令への委任」の問題にしぼりまして質問をいたします。  まず、先ほど宮之原委員が質問、指摘した選挙公営の指定都市における問題であります。答弁によりますと、前回は三者択一だったのが、今回は択一または択二になるということでありますけれども。まず確認したいのは、その選択はあくまでも当該自治体が自主的に決定することだと、こう思いますが、どうでしょうか。
【次の発言】 問題は、義務制ポスター掲示場、要するに公営掲示板のみに限定される候補者ポスターのこれは事実上の枚数制限になるんですね。京都市とそれから名古屋市で調べてみますと、京都市の場合には……

第97回国会 大蔵委員会 第2号(1982/12/25、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 午前中の質疑の中で、現在の総合的な減債制度を守っていく、こういう御発言がございました。この制度ができた当初には想定されていなかった特例公債の発行、現段階でこれについても守っていくのが相当だということでいままでやってきたと思うんです。私は、それを守っていくということは、単なる口だけではなくて、政府の基本的な方針としてしっかり守っていくという、そういう決意があると思うんですが、その辺はどうですか。
【次の発言】 問題は、午前中も指摘されておりましたけれども、百分の一・六の繰り入れだけでは早晩これは大変な事態になるだろう。このことはいままでの国会でも毎回指摘をされてきた点であります。そ……

第98回国会 災害対策特別委員会 閉会後第1号(1983/06/17、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょう私は建設大臣の出席を求めたんですが、出てこないんで、大変残念であります。そこで、同じ閣僚として国土庁長官に内海建設大臣の発言について所見をただしたいと思うんですが、これは御承知のとおり、青森の選挙応援に行きまして、こう言っていますね。万一、松尾氏でなく別の方向へ進んだとすれば、県民は新幹線は来なくてもよい、地震災害は復旧しなくてもいい云々ということで松尾氏への支持を呼びかけたと、こういう発言であります。これは私は公選法二百二十一条の利害誘導罪、要するに「特殊の直接利害関係を利用して誘導をした」と、これに当たる可能性がありますし、公務員の地位利用、ここにも当たると思うんですね……

第98回国会 大蔵委員会 第2号(1983/02/10、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 持ち時間がわずか十五分ですので、端的な御答弁をお願いしたいと思うんです。  先ほど来議論が集中しておりますいわゆる一般消費税(仮称)ですね、これについては大蔵省としては今後採用しないというぐあいに断言できるわけですね。
【次の発言】 そうしますと、いま議論がありました一般消費税(仮称)とEC型付加価値税との違いはどこにあるのかということですが、大蔵大臣の頭にある一般消費税(仮称)というのは、たとえば輸入の段階、製造の段階、それから卸・小売の段階、それぞれの価格に対して一定率を掛けて、それからいままでに引かれた税金を差し引いたものが課税になると、こういうことですね。それがその仕組み……

第98回国会 大蔵委員会 第4号(1983/03/03、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは参考人の先生方、お忙しいところ、ありがとうございます。  まず、日弁連の樋口参考人にお伺いしますが、サラ金立法が必要だということは私も異存がないんですが、問題はどこに主眼を置き、どういう目的で立法していくべきか、この点についてのお考えをお聞きしたいと思います。
【次の発言】 それが日弁連の言う小口金融業法案ということで対象をしぼる論拠になるわけですね。  そこで、今回の法案が実際業務規制などでも実行されるかどうかという問題で、すでに問題になりましたのは、一つは取り立て規制、二十一条、このような抽象的規定で大丈夫かどうか、この点が一つ。  それからもう一つは、指導、勧告、苦……

第98回国会 大蔵委員会 第6号(1983/03/22、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は最初に、いま審議されておりますこの造幣特会法の一部を改正する法律案に反対であるという態度を表明いたします。  先ほど来議論のとおり、補助貨幣準備資金を取り崩して財源にしろと言い出したのはおまえじゃないかと言うかもしれませんけれども、趣旨が違うんですな。理論的には、この二年来の議論で、これは取り崩し得るものということで、それを大蔵省も認めたわけですから、だから裁判で言えば、まあ自白したわけですね。これは勝負は決まったんですが、問題は有効な使い方の問題なんです。  私の方で申し上げたのは、五十六年で一兆円赤字国債を減額すれば、当時の状況では、もうちょっとで赤字国債ゼロに手が届くと……

第98回国会 大蔵委員会 第8号(1983/03/24、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは予算の委嘱審査でありますので、まず最初に大蔵大臣の基本的な姿勢についてお伺いいたします。  大蔵大臣の職務の公正というのは何よりも大切にしなければならないと思いますし、それに対するいささかの疑惑もあってはならない、こう思いますが、いかがですか。
【次の発言】 そこで、これは最近の三月十八日の夜、新聞記事にも出ておりますけれども、都内のホテルで開かれた竹下大蔵大臣の「国会活動二十五周年を祝う会」について、二万円のパーティー券を金融界が大量に買ったという報道があります。  そこで、銀行局長にお伺いしますけれども、銀行、保険業界あるいは証券会社がそれぞれどれほどパーティー券を引……

第98回国会 大蔵委員会 第9号(1983/03/25、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、木下参考人にお伺いしますが、今日の不況打開のために積極的な手を打つ必要がある、そのためには内需主導型に転換すべきだし、いまはまさにそのチャンスであるし、そ してまた日本はその打開の可能性がある、こう言われておるんですが、五十八年度税制で内需主導型のための税制は、財政固有の役割りという面から見まして、そういう点についての考慮が払われたのか、払われたとすればどんな点か、これをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 財源がないから減税はできなかったということに尽きるんですが、ただその部分は実質増税になりますわね、その所得減税されなかった部分は。そうしますと、全体の均衡上不公平が……

第98回国会 大蔵委員会 第10号(1983/03/30、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 前回の質問で海外債権引当金につきまして、肝心の主税局長に対する質問を落としましたので、追加的にお聞きします。  前回の質問でもおわかりのとおり、証券局の方は損失発生の可能性が高いと言う、それから片や国際金融局の方は支払い能力に問題はないと言う。同じ大蔵省でも評価が異っている性格の問題だと思うんですね。これを無税にするかどうかということはこれからの問題ですけれども、同じ大蔵省の中でもこれだけ考えが違い、しかも実態を見ているはずの国際金融局からこういう意見があるとなりますと、これを無税にすることの合理性はないんではないかと私は思うんです。  なぜこういうことを聞くかと申しますと、昨年……

第98回国会 大蔵委員会 第11号(1983/04/14、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に銀行局長に質問いたしますが、適正金利についての質問、いろいろありましたが、どうも答弁がよくわかりませんですね。問題は二つあると思うんですよ。  一つは、局長言うとおり、貸す側と借りる側との資金の需給関係、それからもう一つは、貸す側のコストの問題。確かにこの需給関係についてはなかなかつかみづらいものがあると思うんですよ。しかし、コストの問題につきましては、すでに上田教授からも具体的な数値が大変科学的根拠をもって示されてますね。これはわかるのじゃないかと思うんです。  そこで、一つお伺いしたいのは、前回三月三日に上田教授がここで示された試算、二十五万円以下の部分が三〇・九%、二……

第98回国会 大蔵委員会 第12号(1983/04/19、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表し、ただいま議題となっている衆議院送付の両原案及び右に対する自民党提案の修正案に反対、日本共産党提案の両修正案、社会党提案の両修正案にそれぞれ賛成の討論を行います。  まず、原案についての審議を通じ、みなし弁済規定はサラ金被害の一層の拡大、深刻化をもたらすこと、適正金利について上田教授から具体的科学的試算が提示され、原案の上限金利が大変な暴利であることが浮き彫りになり、これらについてのより深い審議が必要であったにもかかわらず、質疑を打ち切り、また共、社両党から修正案が提案され、法案修正をめぐる議論が始まる段階であり、かつ修正案についての質疑の要求があるにもか……

第98回国会 大蔵委員会 第14号(1983/05/10、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 前回の委員会の後、大臣が七カ国蔵相会議にお出かけになったので、そのことに関連して若干お聞きをしたいと思います。  これは大臣が着く前に、大場国際金融局長の大臣代理演説ということだったようですが、二点ばかりそのことに関してお聞きをしたいと思うんです。  一つは、その演説の中で銀行間の負担の公平化を強調した。これは発展途上国の利払い繰り延べ、それから利子軽減などの融資条件の改定が求められておる。その場合に、邦銀が米銀の肩がわりをするなど不当な犠牲を強いられないようくぎを刺したと。こういう報道がされておりますけれども、そういう可能性があるんだろうかどうか、これが第一点。  そして実際、……

第98回国会 大蔵委員会 第15号(1983/05/11、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に草場参考人にお伺いしますが、四月二十六日に新会長に就任された後の記者会見でこう言っています。国債発行について先ほど述べられたような発行額の圧縮とそれから脱却する時期を早期に示すようにと。そのあと、銀行としても新しい国債の管理計画づくりに取り組むという発言がございますが、銀行の方で考えられる国債の管理計画、大体どんなことをお考えでしょうか。
【次の発言】 次に、昨年銀行法の改正があって、銀行の公共性が強調されたわけですが、銀行として公共性についてどのような努力をされているのか。
【次の発言】 公共性を示すということでの具体的な御努力はどうでしょうか。

第98回国会 大蔵委員会 第16号(1983/05/12、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 ASEAN諸国における発言について、先ほど鈴木議員の質問に対して、関係のない第三国に侵入したことを反省しているというんですが、その意味は、総理が訪問された国だけではなくて、日本軍が侵入したアジアのすべての国を指しておるんでしょうか。
【次の発言】 そういたしますと、中国東北地方に侵略して満州国をつくった、そのこともこれは誤りだったと、こういう反省の上に立っておるわけですね。
【次の発言】 そこで、第二次世界大戦の戦争の性格についての認識をお聞きしたいんですが、これはいろいろな要素がある。一つはファシズムと民主主義の戦い、それからもう一つの面として帝国主義同士の衝突という側面がある……

第98回国会 法務委員会 第2号(1983/03/23、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 全体の予算、一千九百九十六億円余の予算ですが、まず総論的にお伺いしたいのは、これで司法の、憲法の要求する役割りを果たす上で必要かつ十分な予算と考えているのかどうか、いかがですか。
【次の発言】 全体についてはすでに質疑もありましたので、私は最近の問題で、少年非行問題が多発しているという関係で、家裁の問題について聞きたいんですが、全体の中で家裁の予算がどのくらいかということになると何か区別ができないそうですね。  そこで、一般的に聞きますが、家裁、特に少年事件の関係で人員増は必要ないという、こういう御判断なんですか。
【次の発言】 家裁の問題はまた後で伺います。  この次のことは事……

第98回国会 法務委員会 第3号(1983/03/24、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは、予算の委嘱審査と、それから昨日の法務大臣の所信表明と両方に対して質問いたします。  所信表明の冒頭で「法務行政の使命は、法秩序の維持と国民の権利の保全にある」と言っております。そこで二つ、刑事面、民事面あわせて質問いたしますが、厚生省の関係で一番先に民事をお 聞きいたしますが、人権の問題としていま見逃せないのが、中国残留孤児の国籍問題だと思うんです。先日も中国から残留孤児の皆さんが帰ってこられて、親子の対面何組か行われまして、国民もこれ感激しながら見ておったんですが、新聞報道によりますと、そのうちの何組の人かは家族、親戚等の都合で国籍を取得できないというように聞いており……

第98回国会 法務委員会 第5号(1983/04/28、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 そういうマンションの問題などがわが国では最近の問題になっていますが、欧米ではずっと昔から問題になっているのですね。そこで、登記の問題と、それからこういう区分所有権の権利関係をめぐる問題について、欧米の法制度等はどうなっておるか、これについて御答弁いただきたいと思います。
【次の発言】 それから、わが国のマンションの建物の数、いわばこの法律の対象になる建物の数、それから、それの耐用年数は大体どれくらい来ておって、建てかえが当面ここ何年かの間にどの程度問題になるのか、その点の実情はどうでしょうか。
【次の発言】 堅固な建物で六十年は大丈夫だろうと思ってきたんですけれども、実際はどうも……

第98回国会 法務委員会 第6号(1983/05/10、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 本法案に関する質疑に入る前に若干時間いただいて緊急の問題について質問をしたいと思います。  地方選が終わって選挙違反などの捜査が行われておるようですが、この捜査のあり方ですね、あくまでもこれは公訴との関連で行われている。それからやはりその特定の犯罪にあくまでも必要な範囲で捜査を行うべきであるということ、いやしくも特定政党の実勢を探るとかね、支持者の状況を探るとか、あるいは党の活動に介入するとか、そういったことあってはならないと思いますが、どうでしょうか。
【次の発言】 そこで、これは京都の福知山で市会議員選挙に当選した田辺富士野という婦人議員ですが、いまそれに対する個別訪問の疑い……

第98回国会 予算委員会 第15号(1983/04/02、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 政府並びに自民党は、四月六日に正式決定するということで、景気対策を決めたということで議論になっておりますが、その中身についてまず経企庁にお伺いします。  この中身を見ますと、中小企業対策、雇用対策、それから構造不況業種対策などの景気対策の中身は、昨年十月に決まった総合経済対策と中身はほとんど同じじゃないか。これで果たして当面の景気対策として効果があるんだろうか。
【次の発言】 住宅対策も、いま議論ありましたように、基本的な土地問題を解決しないとこれはむずかしいんですね。その議論は時間の関係でやめます。  私は、総理にお聞きしたいんですが、景気対策にしてはならないものを項目に挙げて……


13期(1983/06/26〜)

第99回国会 災害対策特別委員会 閉会後第1号(1983/08/11、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず加藤長官に、今回の山陰災害についての基本的な認識と決意についてお伺いしたいと思います。  災害発生直後の二十四日に島根へ行って、しかもヘリコプターで三隅町におり立ったということでありますが、私も大臣が行かれた翌日に、その時点では立ち入りが辛うじて可能であったところで、最も被害の大きかった三隅町の町役場付近、それから古湊地域、それから浜田市の穂出町、江津市の跡市、その辺の実態を見てまいりました。私もあちこちの災害見ておりますけれども、現地におり立った印象といたしますと、その範囲、深刻さ、被災の種類の多様さ、こういう点でも全国的に最近例を見ないほどのものである。そういう意味では全……

第100回国会 行政改革に関する特別委員会 第5号(1983/11/25、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 冒頭に田中委員長から報告がございました十八日の本院本会議における総理の発言については、委員長報告にもありますようにわが党は了承できませんし、また決着がついたと思っておりません。事は参議院の審議権の根幹にかかわる問題について、総理の事実に反する発言があり、それが訂正されないまま過ごされるという、こういう問題であります。きわめて重大なことと言わなければならないからであります。  そこで、お尋ねしたいと思います。  本院木村参議院議長は、総理が国会の正常化と全法案の成立を強く要請した、そのために総理は人心の一新が必要であると言った。それに対して私は肯定も否定もしなかったと言っているわけ……

第100回国会 行政改革に関する特別委員会 第6号(1983/11/26、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 委員長。委員長不信任動議を提出します。
【次の発言】      委員長不信任動議   本委員会は、委員長田中正巳君を信任せず。  右の動議を提出いたします。  以下、右動議提出の理由を述べます。  ただいま議題となっている行政改革関連六法案は、いずれも国民生活、民主主義に重大な影響を与えるものばかりであります。そのため、わが党は、この法案の重要性にかんがみ徹底審議を要求し、具体的にこれら六法案の一括審議ではなく、法案一つ一つについて徹底審議を行うこと、公聴会並びに連合審査を行うこと、質疑時間を十分に保障することなどを要求したにもかかわらず、田中委員長は、会期末で審議日数が少ないこ……

第100回国会 大蔵委員会 第2号(1983/10/06、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、アメリカの国会での審議の状況について質問いたしますが、この増資法案について上院では六月八日、下院では八月三日に通過しましたが、現在両院協議会で協議中であると聞いています。なかなか法案成立の見込みがつかないということですが、中身がなかなか大変のようです。両院とも数十の修正案が提出されまして大変な議論がされて、そして上院では賛成五十五対反対三十四、下院では賛成二百十七対反対二百十一、わずか六票差で可決という状況で、議論内容もIMFの運営方針から世界経済の問題に至るまで非常に多岐にわたっておるわけですね。それで、数十の修正案に対して採択された主な採択条項が、先ほど大蔵省の方から……

第100回国会 大蔵委員会 第3号(1983/11/24、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、年内減税一千五百億円、それは人的控除一人一万円引き上げという形でやるというんですが、なぜこの数字になったかということについて聞きたいと思うんです。  と申しますのは、昭和五十二年以降所得減税がないわけですから、その後の物価上昇を考えますと、これは二五%上昇しています。そうしますと、単純に掛けますと、人的控除一人三十六万、課税最低限が二百五十二万、標準の四人世帯、給与所得者で、こういうことになるんですね。それがなぜこの千五百億円ということになったのか、この点について答弁いただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、もっぱら財源問題のみと、こう聞いてよろしいんですかな。

第100回国会 法務委員会 第4号(1983/11/27、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 委員長。
【次の発言】 質疑続行の動議を提出します。  理由は、ただいまの橋本委員を初め寺田、飯田各委員の質問とこれに対する答弁を見ましても、質問時間が制限されておりまして、余りにも短か過ぎるということは明らかであります。これでは本法案及びこれに関する諸問題についてほとんど何も解明されずに採決されるということになりまして、審議は全く尽くされていない、審議は尽くされたとは言えないと思うわけであります。よって、直ちに採決に入るべきではなく、延会したことでもありますので、ひとつ質疑続行をすべきことを強く求めるものであります。

第101回国会 環境特別委員会 閉会後第1号(1984/11/07、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、石本新長官に自然保護に関する基本的なお考えをお聞きしたいのですが、抽象論をしても仕方がないので、端的に、今焦点になっております北海道千歳川の放水路問題、これが計画全体がウトナイ湖やあるいは湿原など自然環境に重大な影響を及ぼすもので、特に西ルートについては論外だということを私はことしの七月十三日の当委員会で指摘をいたしました。これに対しましては、当時の上田環境庁長官と自然保護局長の方から、ウトナイ湖はガン、カモ、ハクチョウなど鳥類の生息地であり、保護区にしているので、そういうところに放水路は避けてほしいというのが環境庁の考えです、こういう答弁でありました。  その後、去る十月……

第101回国会 環境特別委員会 第3号(1984/04/09、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 昭和五十九年度の環境予算を見まして、私は二つの特徴があると思います。  一つは、環境庁創設以来の公害対策重点型施策から、先ほど来議論がありました環境保全型社会の形成や自然保護、緑化などを前面に出したアメニティー重点型施策へと基調が移っている。それからもう一つは、これも既に指摘がありましたけれども、環境庁創設以来ずっと予算が伸びてきたんですが、五十年度をピークに以後一貫して伸び率が減りまして、五十八年度からはついにマイナスに移行して、とうとうことしでは五年前の予算規模に逆戻りをしているということで、私は先ほどの上田長官の答弁が大変それをはしなくも明確に示したと思うんですね、転換期だ……

第101回国会 環境特別委員会 第4号(1984/04/13、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、環境庁が環境保全あるいは自然破壊防止、緑化などを一生懸命やるということをもっともっとしてほしいと思うんですが、前回も申し上げましたように、既に発生した公害被害患者を放置してはならないということを特に強調したいと思いますので、前回に引き続いてこの問題について質問したいと思うんです。  そういう点で、前回の私の質問の一番最後の方、長谷川環境保健部長の答弁は、申請しないまま死んでしまった者、これは現在では救済されないわけです。それの理由として、一つは、生存中に申請する機会が幾らでもあった、それからもう一つは、そういう人を認定すると不公平になると、こういう答弁がありましてね。私は、……

第101回国会 環境特別委員会 第5号(1984/04/20、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に上田長官に基本的な問題についてお伺いしたいと思います。  この水俣病の認定業務の促進に関する臨時措置法が審議されましたのは五十三年の十月ごろでありますが、そのころの環境庁の山田長官は、公害健康被害補償法の目的は何か、認定はどうあるべきか、そういう質問に対しまして二つ答えてます。一つは、少なくとも水俣病に該当する方は一人も漏れなく救済されるということが本法の目的でなければならない。患者の切り捨てであったりチッソから補償金を受ける資格の認定であってはならない。第二点として、認定業務は県段階で行うのが原則である、今回の措置は臨時特例のものである、こう答弁されておりますけれども、こ……

第101回国会 環境特別委員会 第6号(1984/04/25、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この水俣病につきましては、県知事認定業務についてその体制と内容の改善をしていくことが大変重要だと思うんですが、問題はそれ以前のところにあると思うんです。前回私は、棄却が多い、死んで解剖しなければ認定されない、その解剖自体も危機的状況にあるということを指摘をしたんですが、きょうは、認定業務、またはこれに対する不服申し立ての審理の基本にある問題について質問をしたいと思うんです。これからの質問は、時間が余りありませんので端的に質問しますので、抽象的な答弁は要りません、具体的な答弁をお願いしたいと思うんです。  そこでまず、これは環境庁からいただいた資料によりますと、水俣病認定申請棄却処……

第101回国会 環境特別委員会 第7号(1984/06/20、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 新潟県に粟島という面積九平方キロメートル、人口五百八十四人の小さい島がありますが、この島について自然保護あるいは文化財保護の立場からどういう法的指貫がなされているかへまず御答弁いただきたいと思います。
【次の発言】 それから、直接の所管じゃないかもしれませんが、天然記念物についてはどうですか。お答えちょっと無理かもしれませんが、これは鳥獣保護区とダブると思うんですが、オオミズナギドリ、ウミウの貴重な集団繁殖地になっておるわけです。ですからここには環境庁としても鳥獣観察所が置かれているんじゃないですか。
【次の発言】 防衛庁にお伺いしますが、国産開発中の地対艦誘導ミサイルSSM1の……

第101回国会 環境特別委員会 第8号(1984/06/27、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、きょうのところは琵琶湖の問題に焦点を合わせまして、水質の問題について質問したいと思います。  もう既にこれは衆議院の本法案に対する審議のとき以来指摘をされておりますように、大変な水質の、特に湖沼の汚染の状況であります。琵琶湖につきましては、窒素、燐については五十六年以来やや改善の傾向はありますが、しかし依然として条例の目標水質をオーバーしている状況です。CODに至りましては、これは環境基準の三倍から四倍ものオーバーであります。これは全国各地、霞ケ浦も諏訪湖も共通であります。問題は、COD削減の観点からも、窒素及び燐の環境基準を富栄養化阻止の観点を重視して妥当な類型に設定すべ……

第101回国会 環境特別委員会 第9号(1984/06/29、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、環境庁が予定している指定湖沼を十カ所挙げられましたけれども、これが五十七年度基準でCOD環境基準を達成するためにはあとどれくらい汚濁負荷量の削減が必要なのか、大体の要削減率を御答弁いただきたいと思います。
【次の発言】 個別に言っていただけますか。
【次の発言】 いずれにしても相当な削減率が要求されるわけですが、問題は湖沼法案との関係です。  この湖沼法案を提案された原点について質問したいんですが、この湖沼法案の根本任務の一つは、今挙げられた要削減量をいつまでを目途にどのような対策、手段を講じて削減するのか。このことを制度の上で本当に実効ある特別対策としてどう担保するのか。……

第101回国会 環境特別委員会 第10号(1984/07/04、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初、吉良、森下両参考人にお伺いしますが、この湖沼法が成立した後、全国十カ所が指定湖沼になる予定ですが、今までの審議の中で、環境基準、CODですが、環境基準に比べて大体五〇%から多いところで八〇%の削減率が必要なんですね。私はこれをなくしていくことが湖沼法の目的だと思うのです。  そこで具体的に申しますと、諏訪湖の場合などは、富栄養化の問題ですが、類型Wを達成するためにトータル窒素であと四〇%カット、低い水準でもそうなんですね。それからトータル燐であと三四尾カット、それが必要だということで、これは県の水質審議会の答申が出ています。同じように、これは滋賀県の方ですが、琵琶湖の場合に……

第101回国会 環境特別委員会 第11号(1984/07/13、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 せっかく法制局が来ておりますので、冒頭に若干今の三十条問題について質問いたしますので、もうしばらくお残りいただきたいと思います。  私は角度を変えましてお伺いしたいのですが、今まで環境庁の方から経過措置に関する罰則の必要な理由は文書でいただいております。中身の是非は別としまして、ここで言っていること自身の意味は理解できますので、その答弁はもう繰り返さないでいただきたいと思います。  一歩踏み込んでお聞きしたいのは、水質汚濁防止法あるいは大気汚染防止法には罰則に関する経過措置がありますね。それの規定のみ書いておったと思うのですが、なのに、なぜこの湖沼法ではそれに加えて経過措置に関す……

第101回国会 環境特別委員会 第12号(1984/07/18、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表して、湖沼水質保全特別措置法案に対する修正案の提案理由とその概要の説明を行います。  天然湖沼や人工貯水池は、水道原水や農業用水、さらには水産用水、工業用水などの供給源であるとともに、その美しい景観と自然はかけがえのな い国民の憩いの場となっており、その環境の保全は極めて重要な課題であります。  しかしながら、湖沼の環境は、戦後の自民党政府による高度経済成長政策などによって、大企業本位の水資源開発や、湖沼周辺の無計画な市街化、さらには埋め立て、干拓などの乱開発が行なわれた結果、悪化の一途をたどっており、これ以上放置しておくことはできない状況になっています。例……

第101回国会 大蔵委員会 閉会後第1号(1984/11/20、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に利子配当課税問題ですが、先ほどの竹田委員の質問に対して、結局は税調答申待ちだということで明確な答弁がなかったんです。しかし私は答弁できると思うんですね。一つは、これは税制の基本的方向として総合課税の方向に向かっているんだ、またその態度が示された、この点が第一点です。第二点は、これも先ほど来の議論にありましたけれども、議論されている現在の問題は、非課税貯蓄制度をどうするかに限定されたいろんな案がある、結局そういうわけですね。  第一問との関係で、大蔵省は総合課税化をあきらめたのか、あきらめないのか、これについて端的にお答えいただきたいと思うんです。

第101回国会 大蔵委員会 第2号(1984/02/09、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 農水省に二点お伺いしますが、予算削減率は農水省が四・一%、各省庁でトップですね。そのうちの七割が食糧管理費、さらにそのうち七割が水田利用再編奨励金のカット。先ほどお話しのとおり奨励金基本額で八千円で、個々の農家への影響が大きいんではないかと思うんですが、その点が第一点。  もう一つは、農業生産所得、昭和五十二年で五兆四千億円、昭和五十七年には四兆三千億円と一兆一千億円も減収なんですね。いま生産意欲さえ失いかけている農家が大変多いわけです。農水省として農業を国の重要な基幹産業としてやっていこうという意欲ですね、農家が生産意欲を失っているのに対して、農水省の意欲を、三分ですので、端的……

第101回国会 大蔵委員会 第3号(1984/02/23、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、これは果樹共済、畑作物、 それから園芸施設、各共済の加入率問題についてお伺いしたいと思うんです。  都道府県別の加入率状況の資料をいただきましたが、加入率が高いのは北海道、富山。しかし、同じ北陸でも石川は大変少ないし、東京は別として、岡山、福岡、熊本、ここは大変少ないんですね。こういうアンバラがありかつ低い状況。なぜそうなっているのかその事情と、これを高めるための方策としてどういうことを考えておるのか、御答弁いただきたいと思います。
【次の発言】 県別のアンバラもさることながら、同じ県内でも、大体同じものをつくっておる場所でも、場所によって随分遣うんですよね。そして、大体……

第101回国会 大蔵委員会 第4号(1984/02/24、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、大蔵大臣に伺いますが「財政の中期展望」は、六十年度税収七・二%としています。その中身は、名目成長率六・五%掛ける弾性値一・一というんですが、果たしてこれが実現可能なのか。これはほっておいてなるというものでなくて、それなりの施策が必要だと思うんですが、何をもってこれが可能なのか、その点どうですか。
【次の発言】 そういう受けとめ方をしますが、順繰りに言ってみますと、例えば五十九年で見てみますと、経済見通しの名目成長率は五・九%なんですね。先ほど大臣は、アメリカが急速に下降線をたどることはないという前提で日本も安定成長の方向をたどるだろうと、こう言うんですが、しかし我が国は、言……

第101回国会 大蔵委員会 第6号(1984/03/28、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に辻参考人にお伺いしますが、第四次構造改善問題で、これでもいろいろ業界の中にも賛否両論あったんだと思うんです。ある業界紙によりますと、「三回も実施して何の効果もないのに、第四回目で二、六〇〇の蔵が生き残る妙策が果たしてあるのか。寧ろ混乱を増長し、業界の恥部をさらけ出すことになるのではないか。」と、こういう指摘もありますし、「赤字転落の企業は、人間でいえば瀕死の重体である。一時的にカンフル注射をしても、何れは、生存の見込みのない重患なのだ。」と。あるいは今度は金を出す方ですが、金を「仮に拠出しても自分が生き残れる保証は何一つない。他人のことより、自分がどうなるかが問題である。そ……

第101回国会 大蔵委員会 第7号(1984/03/29、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今、本委員会に、どれ一つとってもおろそかにできない重要法案が係属しておりまして、その一つ一つに多くの質疑時間を必要とすると思います。私は、諸般の状況をかんがみまして、直接税のごく一部に関する質疑から入ります。  そこで、委員長に要望申し上げますけれども、今後十分な質疑時間を保証していただきたいということを要望申し上げますが、いかがですか。
【次の発言】 まず、先ほど来問題になっております所得税法等の改正案、ここに大変異質なものが一緒くたになっておるということは先ほど指摘のとおりだと思います。  そこでお伺いしますけれども、減税あるいは税率など、そのときどきの政策や状況によって変化……

第101回国会 大蔵委員会 第8号(1984/03/30、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私の昨日の日切れ問題に関する質問につきまして委員長から文書をいただきました。委員会の認識にかかわる問題だということですが、そこで、私は昨日大蔵省にお聞きしたのは、この委員会としてこの認識をどうするのか。特に与党である自民党の議員の皆さんに行政と司法の問題を真剣に考えていただきたいということで、その判断材料、資料として大蔵省にお聞きしたわけであります。昨日は子供だましな答弁に終始したわけでありますが、しかし、御承知のとおり、きょう既に参議院予算委員会で日切れかどうかについて明快な政府の見解が出ております。  そこで、私はもう一度端的にお伺いしたいと思うんです。大臣、きのうは、私の質……

第101回国会 大蔵委員会 第9号(1984/03/31、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 国税通則法百十六条に関する午前中の質疑の中で、課税庁は第三者の立場にあると、こういう発言がございました。この意味は、その前後の脈絡から見まして、普通の国民よりは一段高いところに課税庁がある、こういう趣旨にとれるわけでありまして、これは国民主権の憲法の理念に反する発言であり、考えだと思います。国民主権の立場に立った申告納税制度、それはその申告によって確定するわけです。法に違反した申告あるいは申告しない場合に初めて税務署が措置をなし得るということです。それに対する不服申し立てがあった場合、そして訴訟になればこれは課税庁も一当事者ですね。今回のこの国税通則法百十六条の問題は、その一方当……

第101回国会 大蔵委員会 第10号(1984/04/05、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは酒税の問題にしぼって質問いたします。  酒税引き上げの国民生活への影響を大蔵省が少し軽く見ているんじゃないかということをまず指摘をせざるを得ません。今回の「酒税問題懇談会における検討の概要」、これを見てみますと、酒税引き上げの理由が幾つかありますが、一つは酒類全体として見れば、税負担の水準は長期的には低下している、二番目には、国税収入に占める酒税の地位低下という点、さらにはこれも先ほど議論がありました消費者の嗜好多様化、高級酒・大衆酒の分類の意味合いが薄れる傾向というようなことだと思うんです。  しかし、少なくともこの資料を見る限りは、税負担の水準が長期的に低下していると……

第101回国会 大蔵委員会 第11号(1984/04/06、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょう、私は石油問題を中心に質問いたしまして、もし時間が余れば酒税に関してきのうの続きを質問したい、こう思っております。ですから、石油に関して要領よく答えてもらえば酒まで行くということですので、よろしくお願いしたいと思います。  まず、大蔵大臣に総論的にお伺いします、  石油業界が国内国外とも極めて厳しい変化にさらされておるということは、御承知のとおりであります。そこで石油業界は生き残るための手段の模索の段階にある。メジャーにも、また我が国の独占と言われる石油大企業にも長期の展望は全くない。現状を見てみますと、これは、この後具体的に指摘いたしますが、盲目的な弱肉強食の原理が野方図……

第101回国会 大蔵委員会 第12号(1984/04/07、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 三月二十四日にテクノポリス九地域の計画が認可になりました。大蔵所管の関係で も、テクノポリス促進税制といたしまして、一定の工業用機械について三〇%、建物、附属設備について一五%の特別償却を認める、財投の関係でも新たな低利融資を行う、そのほかに地域フロンティア技術開発事業、工業再配置促進費補助金、さらには調査費などで合計約十五億円の予算がついております。  そこで大臣に総括的にお伺いしますが、国政上このテクノポリスをどう位置づけておられるのか、また財政上の位置づけはどうか、端的にお答えをいただきたいと思います。
【次の発言】 私、全国の状況を概観して見ますと、テクノポリス地域指定、……

第101回国会 大蔵委員会 第13号(1984/04/12、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案が試案であった昭和五十七年十一月段階で日弁連がこの試案に関する意見書を出しております。そこで法務省にお伺いしますが、この意見書の主な中身と、これがどのようにこの法案の中に取り入れられたか、お答えいただきたいと思います。
【次の発言】 三点にわたってほぼ取り入れたわけですが、そこでちょっと問題は違いますが、大臣、この間の国税通則法百十六条、あれはやっぱり日弁連の意見を聞いておくべきだったですね。この法案については日弁連が建設的な意見を述べましてちゃんと入っているんですよね。法曹の重要な一部ですから、ひとつ今後はああいうことがないようにということをこの機会に、これは法案が通っ……

第101回国会 大蔵委員会 第14号(1984/04/17、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、時間の関係で弁理士問題に絞って質問いたします。ただ、同僚議員から指摘がありました審査官など、特許業務に関与する職員の人数あるいは条件、健康、これらの問題については、私も同じ問題意識とまた要望を持っておることを冒頭に申し上げたいと思います。  それで、まず弁理士制度につきまして、これが高度の法律、技術、知識が要求されると同時に、工業所有椎関係事務は弁理士と有資格者のみが従事できるというぐあいになっていますが、工業所有権制度の円滑な運用に不可欠だと、もう既に答弁がありました。どういう理念と必要によってこの仕事の独占が認められ、有資格者にさせられるのか、この点について御答弁いただ……

第101回国会 大蔵委員会 第15号(1984/04/19、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 既に指摘されていますように、金融の自由化、国際化は避けられないということですが、ただ残念なことは、現在のはもう御指摘のように外圧によるもので、しかも性急に進められようとしているという点であります。しかも、その背景にはシティーバンクなどアメリカの大銀行の戦略が見え隠れしているという点で、こういう 点で緒方参考人にお伺いしたいんですが、これらアメリカの大銀行は、日本の巨額の企業年金資産などの運用に参入して収益機会を広げようとして虎視たんたんとして、それで日本の金融市場をねらっているんじゃないかという指摘がされていますし、これはレーガン政権が大統領選挙を前にして東部金融界の支持を取りつ……

第101回国会 大蔵委員会 第16号(1984/05/10、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうの午前中からの質疑を聞いておりまして、赤字国債借りかえを認めることは国債発行の歯どめがなくなることだと、それに関して訓示規定についてもいろいろ議論があったんです。しかし、大体借りかえ禁止規定は、法律で禁止しているんですが、生きている法律さえ殺してしまった大蔵省ですから、訓示規定というのはそれに対していえば最初から空文句なんですね。私は、生きている法律を死文化させたものが、訓示規定なんか最初から空文だということで、守る気遣いかないんじゃないかということが率直な印象であります。  それからもう一つは、現在の残債務をどうするのか、それに対して何の方針も見解も示されないまま終わって……

第101回国会 大蔵委員会 第18号(1984/05/16、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 石参考人に、先ほど六十五年特例国債脱却は難しいとおっしゃったんですが、そう言われることはどういうことからそう言われるのか、判断を示されたのか、その理由をお述べいただきたいと思うんです。  それから山田参考人に三点ばかりですが、一つは、都銀の五十九年三月期の決算は史上最高と新聞記事に出ていますが、その要因は何か、利ざやの改善などのほかに国債市況安定による売却益、評価益などが大きかったんじゃないかと思いますがどうか。これが第一点。  それから第二点といたしまして、五十八年度の中間期で有価証券関係利益が五百六十四億円、前中間期の約七倍の伸びを示しています。これは同期の経常利益の約一割を……

第101回国会 大蔵委員会 第19号(1984/05/17、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案には幾つもの法律の改正案が含まれておりますが、 そのうち対内直接投資の規定の整備、これについては改善措置として評価いたしますが、その他の部分については反対であります。  反対の理由を冒頭に簡単に申し上げておきます。  世銀などへの出資は、大体これらの機構がアメリカ中心の運営がなされておる。そういう中でアメリカの対外援助の肩がわりになる等々という点で我が党としては賛成できません。また、外債発行は国債管理政策に風穴をあけるものであって容易な国債発行を招く。そのほか、有価証券報告書の提出期限の延長などは企業内容の開示を緩和するものであって、投資家保護の立場から見て問題がある等、……

第101回国会 大蔵委員会 第20号(1984/06/19、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今まで各議員から財政危機の状況に関して大臣の認識について質問がございました。それについて、今も答弁ありましたが、財政が窮状にあるということは認めたんですが、より悪化した状況を辛うじて支えながら将来に向かっているとか――これは塩出議員に対する答弁。あるいは丸谷議員に対する答弁としては、戦時の国債発行以来の大きな政策転換の一つという認識は持っていると。こういう答弁でありましたが、果たして現状はその程度の認識でいいんだろうか、もっともっと厳しく見ないといけないんではないか、こう思うんですが、いかがですか。
【次の発言】 これは「公債残高累増と我が国経済社会」、財政制度審議会の議論の途中……

第101回国会 大蔵委員会 第21号(1984/06/21、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 一昨日の当委員会における私の質問の最後に対する答弁は、国債保有者の所得階層別分布調査というのは、国債が有価証券なので調査が困難だから行わないというところで終わったわけですね。時間がないんでそれでしり切れトンボになったんです。したがって、その後の問題について質問したいと思います。  既に議論の中で、国債の利払いが所得再配分では逆の機能を果たすというのは、もうそちらの答弁もあることですから前提の事実ですね。しかもそれが十兆円もの金の流れだと、それをどう的確につかむかということが問題なんだけれども、それをつかむことをしないとなりますと、この十兆円の金の流れについては、その効果や経済に与……

第101回国会 大蔵委員会 第22号(1984/06/26、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、前回の当委員会で、アメリカで既に行われております業種別、国内・海外所得別の実効負担率を明らかにしたらどうかということを提起したんですが、いろいろな弱点――それは弱点あるのは当たり前ですが、いろいろな弱点を挙げて、反対であるということであります。しかし、私が大変大事だと思いますのは、アメリカの法人税が減っている、そして海外所得に対する実効税率に比べて国内所得の実効税率が極めて低いという、こういう傾向なんですね。これは外国税額控除制度の活用による影響が大きい、こう考えられるわけですが、その点どうか。  それからこういう法人税がだんだん減収していく傾向は我が国でも考えられるんじゃ……

第101回国会 大蔵委員会 第23号(1984/07/17、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案の基礎にあるパートの問題について大蔵大臣に質問したいと思うんです。税金の問題だけではなくてパート全体ですので、これは国務大臣としての見解をお聞きしたいと思うんです。  バートが大変ふえているということは、 一つは、世帯主の所得だけだけではなかなか生活できない、また一方企業の側では賃金コストを下げるということからどんどんふえて、全体の女子の総雇用者数の二一%にも達しており、しかも大体時間給五百六十円という極めて低い状況ですね。ですから、全体としてこれに対処する必要があると思うんです。我が党ではこれについて「パート労働者の雇用安定と待遇改善のために」という政策を発表しましたが……

第101回国会 大蔵委員会 第24号(1984/07/24、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 先ほどの藤井議員の発言でしたが、難しい選択だったということです。そこで、この法案の提案者である大蔵大臣に最初に総括的にお伺いします。  今回の市場開放、それから専売制度の廃止、この経過を見てみますと、この間の本会議でも指摘いたしましたが、民間たばこ大企業などをバックとしたアメリカなどの要求にいわばなし崩し的に応じてきた結果であると思うんです。この内容はきょうは議論しません、これは次回にしたいと思うんです。問題は、先ほど来議論になっておりますように、輸入自由化を受け入れた結果、新会社は国際たばこ資本との激しい競争にさらされることになったわけです。そこで大臣にお伺いするんですが、この……

第101回国会 大蔵委員会 第25号(1984/07/26、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案の審議の中で新会社が大変手ごわい相手の大変な競争がこれから始まるということで、あらゆる分野にわたっての合理化が必要であるということが論じられてまいりました。そこで私は一昨日の本委員会で、具体的に特殊会社移行に伴う実施が予定される合理化計画、その中身について質問をしたんですが、しかしなかなか具体的にお答えいただいておりません。例えば第一線事業所の再編成や、経理部門の合理化に伴う余剰人員について、こちらで具体的に数値も申し上げたんですが、それについての総裁などの答弁は、その余剰人員については決まっておらず、労働組合にもまだ提示してないということだったんですが、実際そのとおりな……

第101回国会 大蔵委員会 第26号(1984/07/30、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私のところから時間が極めて少なくなりますので、二、三の方にしか質問できませんが、御了承願いたいと思います。  最初に岩村参考人にお伺いします。  先ほど来の質問にお答えになって、将来完全民営化を明記せよと、こういうような御意見ですが、そうすれば決意が違ってくるということで、将来の完全民営化、決意の問題ということで意見を述べられたわけですが、しかし臨調とすれば、将来民営化せよという意見だとしますと、具体的な民営化の条件はあると思うのですね。どういう合理化が進んだ段階で民営化のめどが立つとお考えになったのか、その点お答えいただきたいと思います。

第101回国会 大蔵委員会 第27号(1984/07/31、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 質問に入る前にちょっと。  私の手元に今、次回の大蔵委員会という文書が回ってきておるんですが、これによりますと、次回、大蔵大臣に対する質疑と同時に総理大臣に対する質疑も行うと、こういう予定なんですね。委員長、理事会は朝やったきりですね。そのとき決まったもんなんでしょうか。というのは、これを決めるんであれば意見があるんです。
【次の発言】 ということは、まだたくさん質疑がありますので、そのことも改めて申し上げたいと思います。  今まで前回、前々回と質問通告をしておきましたが、残った問題が大分ありますので、それについて最初に質問したいと思います。  一つは、二交代制問題で、これは前回……

第101回国会 大蔵委員会 第28号(1984/08/02、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは大臣に対して、たばこ市場開放の問題について質問通告しておきましたが、その前に、先ほど赤桐委員の質問の中で、とりわけ対策の急がれる第一線事業所の問題について総裁から答弁がありました。既に配置案を固めたところ、そして話し合いを関係者と開始したところということであります。ですから、その具体的な内容は既に固まっており、関係者、これは今までの質疑の中でも明らかなとおり、耕作組合、販売組合、労働組合、そして国会の先生方ということで、そこへ中身は示されておるということであります。この問題は、「第一線事業所の業務遂行体制整備等の概要」、これ自身が本法案と一体のものである、こういう答弁が第……

第101回国会 大蔵委員会 第29号(1984/08/07、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、この法案に関する我が党の立場を明確にしておきますが、現行の揮発油税などの大衆課税についてはその強化に反対であり、また目的税のあり方にも重大な問題があるということを従来から指摘してきているところであります。この法案はその経過、それから手続で、先ほど丸谷委員が指摘しましたが、私もほぼ同じ問題意識を持っております。そういう点があるために大変問題だろうという点で提案には加わらなかったわけであります。しかし法案として出てまいりますと、同じ自動車の燃料として使っているのに、片方は税金がかかり片方は法の盲点をついて税金分が利得できるという業者間で起きている矛盾と反目を、これは税の負担公……

第101回国会 予算委員会 第2号(1984/02/23、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 予定した質問に先立ちまして、緊急の問題及び昨日、きょうと問題になっておりますことについて総理にお伺いしたいと思います。  本日、日本共産党は、議員田中角榮君の議員辞職勧告に関する決議案を衆議院に提出いたしました。総理は総裁声明で、いわゆる田中問題のけじめが明確でなかったことを敗因として認め、田中氏の政治的影響を一切排除すると述べております。この筋道からいたしますと、この決議案につきましては直ちに本会議に上程、採決するのが当然だと思いますが、総裁としての答弁をいただきたい。
【次の発言】 現に出しておりますし、今までの経過から申しますとこれはどうするのか、これは当然今答弁できてしか……

第102回国会 エネルギー対策特別委員会 第5号(1985/04/10、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 富舘参考人にお伺いしたいんですが、産業構造変化効果によるエネルギー消費変化、図を示して御説明いただいたのですが、そういう中で、特に最近いわゆる先端技術産業、その成長が目覚ましいんですが、それがどう効果に響いているのかということがどうも通産などに聞きましても数量的、指標的にはっきりわからない面があるんです。そこで、おわかりになれば教えていただきたいんですが、これは実際税制面、金融面でも優遇措置を受けている分野ですが、この先端技術部門の製造業の中に占める比重がどうなっているか、それが一つ。  それからそれが統計のとり方では制約がありまして、通産に資料求めても出てこないんですが、これは……

第102回国会 環境特別委員会 第3号(1985/03/27、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案は、今回五回目の暫定措置の延長の提案ということでありますが、これは衆参両環境委員会での何度ものこういうやり方でないようにせよという附帯決議を無視したものであります。大変遺憾でありますし、一体、国会の決議をどう考えているのかということを指摘せざるを得ないんです。また、この暫定措置は結局自動車排ガスによる大気汚染の真の原因者である自動車製造企業の責任を免罪するものだ、こういう点も強く指摘せざるを得ません。ただ、この点は今まで何度も何度も延長のたびに議論してきたことでありますので、きょうは時間もあと三十分という限られた時間でありますので省略したいと思います。  今大切なことは、……

第102回国会 環境特別委員会 第4号(1985/03/29、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 環境庁長官の所信表明を拝聴いたしまして、安全で良好な環境の確保を初め六点、それ自体結構だと思うんです。問題は深刻な公害問題、特に日本の場合には人体被害にまで及んでいる、これが長期にわたって放置されている、これをどう認識し、これにどう対処するかということが問題だと思うんです。  私は、昨年来水俣病を重点に何点か指摘してまいったし、また、一昨日は法案の審査を通じて大気汚染による健康被害問題を議論しました。これはまたこれから議論が始まると思うんです。 私は、きょうは新幹線の騒音、振動問題を題材として環境庁の基本姿勢についてただしてみたいと思うわけであります。  まず環境基準、これは環境……

第102回国会 環境特別委員会 第6号(1985/04/04、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 環境基準をどう達成するかということは私は環境行政の基本であると思います。  そこで、前回に引き続きまして新幹線騒音について質問したいと思います。国鉄の方の五十九年十二月測定によりますと、線路の中心から二十五メートル離れた標準点で平均が七十七ホン、この数字を五十六年の名古屋市の調査結果等を見てみますと、二十五メートル地点では七十八ホン、一ホンよくなっているように見えますが、ただ熱田区のこの地域は大体七十七ホン地域でありまして大した改善になってないんではないかと思うんです。さらに十二・五メートル地点を見てみると、七十六年段階で七十九ホン、さらにこの熱田の地域ですと八十をはるかに超えて……

第102回国会 環境特別委員会 第7号(1985/05/22、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは水俣の問題を中心に質問したいと思います。  昨年の質問の中で、熊大医学部で水俣病の病理解剖を担当されていた衞藤先生、現在アメリカに留学されておるようでありますが、この衞藤先生の研究を取り上げました。その中で、九十歳以上の高齢者のケースで十三例中十一例までが水俣病の病変を有しているということが出てまいりまして、この事実は大変ショッキングであります。そういうことで、研究としましても高齢者に注意が向けられて、その後、熊大で九十歳以上の剖検例を探したところ熊本市内に三つの症例があった、そのうち二例については水銀値が高い。そこで、脳の所見を入念に見てみようということになって病理の立……

第102回国会 環境特別委員会 第8号(1985/06/12、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょう御出席の参考人の皆さんがナショナル・トラスト問題に大変努力をされ、啓蒙活動また研究等に大変先駆的な活動をされていることに敬意を表したいと思いますし、私自身も 皆さんの運動を支持する立場から若干の質問をさせていただきたいと思うのです。  まず藤谷参考人でありますが、私も二年前お伺いいたしまして、自分の住まい以外の土地を初めて買わせていただきまして大変ありがとうございました。そこで、民間の団体の運動が主体である、町は運動の事務局だ、まさに私はその発想に敬意を表するのですが、町として本当に住民の運動を育てょうというお気持ちからだと思うのですが、もう一つ、財政上いろいろな御苦労があ……

第102回国会 商工委員会 閉会後第1号(1985/09/03、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは実は順番を繰り下げまして、私の質問時間、全部大臣の出席をお願いしたかったんですが、時間の関係もありますので進行したいと思います。  この問題は、きょうは大型店の進出問題ですが、その進出によって中小業者、地元業者の生死にかかわる問題が今実際発生をしております。この問題は、六月六日、当委員会で市川議員が質問した富山北の森ショッピングプラザの出店問題であります。  前回の答弁をまず確認をいたしますが、この問題は県の指導もありまして、出店者であるクローバー興産が、その建設敷地内の一部を地元業者の共同店舗の出店用地として貸与するたいう、そういう意向を示したこと、地元業者もこれを了承……

第102回国会 大蔵委員会 第2号(1984/12/06、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 時間がないので金融問題は絞りますが、金融自由化の大波が金融の現場に大変な影響を与えておりまして、銀行などはこの戦国時代を生き抜くためにと称して大変な不当事例あるいは違法事例が多発しております。そのことについては、私はことしの七月十七日の当委員会で具体的に、例えばこれは駿河銀行、秋田銀行、羽後銀行、第四銀行、青森みちのく銀行などの内部文書に基づきまして具体的に指摘をいたしました。それに対して大蔵省の答弁としては、昭和四十年五月十二日の銀行機関経営の刷新についての通達は大蔵省の基本通達の一つとして生きている、そして各金融機関はこの通達の趣旨を踏まえて経営を行っていると考えるし、期待し……

第102回国会 大蔵委員会 第3号(1985/02/12、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案は農家の税金に関する問題ですので、今農家が一番関心を持っているところに絞って質問したいと思います。  それは、確定申告、それについてことしから収支内訳書を添付することになりました。これについては、特に農家については大変過大になるんじゃないかということが問題になって、当委員会では特に収支内訳書ということを特定しまして附帯決議で、過大な負担になってはならない、そういうことだったんです。ところが、実際に今配付されている「収支内訳書の書きかた」、これを見ますと、大蔵省令で決まっている五項目のほかに何と十数項目も記入しなきゃならない、こういう事態なんです。これはもう明らかに過大な負……

第102回国会 大蔵委員会 第5号(1985/03/14、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 先ほど来、公正、公平ということが盛んに言われておりますが、問題は中身だと思うのです。  そこで、最初に大蔵大臣にお伺いしますが、公平な租税とは何かということについての大臣の所見をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 大体教科書的な答弁でありました。問題はさらにその実質的な中身なんですが、これはきょうは一遍に議論ができないのでおいおい聞いていきますが、きょうはひとつ問題を絞ってお聞きをしたいと思うんです。  この臨調行革が進んできた四年間で、所得再配分機能というのはむしろこれは逆になりつつあるんじゃないか、こう思うのです。  まずそこでお伺いしますが、社会保障費の一般会計予算の構……

第102回国会 大蔵委員会 第6号(1985/03/26、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、先ほど指摘がありました誠備事件でありますが、核心部分に無罪の判決が出ました。私はこれは大蔵行政に関して三つの問題点があると思います。  第一点は、この陰に起訴を免れた真の脱税者がいるということであります。新聞の指摘でもこうなっています。「公判でも一部が明らかにされたように、加藤被告に資金を提供し、仕手戦に参加した客の中には、政治資金のねん出を意図した政治家や、高級官僚、財界人などが多数いたといわれる。」と。これは恐らく事実だろうと思うんです。  こういう事実を前にして一つは国税庁、これは判決の中では捜査の失態が指摘されているんですが、私はその指摘は国税庁としても人ごとじゃ……

第102回国会 大蔵委員会 第8号(1985/03/28、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に入場税の問題でありますが、これは今までも指摘されておりますように、戦費を調達するための財源としてということで細かいところから気を配って集めてくる、言葉をかえて言いますと、ちり一つ残さず掃き取っていくように税金を徴収するものであります。ですから、戦後世の中が変わってくれば、その意味では入場税に対する考え方も変わらざるを得ないということはもう議論されてきたところですね。ですから、これは第四十回国会で当時の水田大蔵大臣も、この種の入場税というものは実際は税としては悪税で、これは将来撤廃すべきものだと考える、こういう答弁をしております。  にもかかわらず、今まで撤廃されずに来たわけ……

第102回国会 大蔵委員会 第10号(1985/04/03、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 財政投融資問題でありますが、これが有償の資金であることと、それから公共目的に即して運用されるべきこと、したがって、これを扱う政府系金融機関がこの目的に即してこの運用を行わなきゃいけませんが、大蔵省はこれがそのように行われるためにどのように対処しておりますか。
【次の発言】 次に産投特別会計の産業投資に必要な経費、これ合計ことしは三百十四億ですが、そのうち二十七億が北海道東北開発公庫に参ります。これは全体の中で第四位、大変北東公庫を重視していると思うんですが、その理由は何ですか。
【次の発言】 このような北東公庫あるいは開銀の資金が、もし計画が具体化されますとその融資が予定されてい……

第102回国会 大蔵委員会 第12号(1985/04/23、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、本日の二法案はいずれも反対の立場から若干の質問をいたします。  最初に、証券取引法の今回の改正が現物市場への影響を及ぼすものでない、こういう説明をしております。その根拠としては、アメリカの財務省などの調査を根拠にしているんですが、私たち、いろいろその資料を見ましても、先物市場の存在が現物市場の価格を不安定なものにしているんじゃないか、それについては実証的にも理論的にも証拠がない、これが現状だと思うんです。安定化に作用するというのであるならば、その具体的な資料、根拠を示せというので大分資料要求をしたんですが、出てこないわけですね。こういう状況のもとで、安定化の方なんだと言って……

第102回国会 大蔵委員会 第13号(1985/05/23、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 ことしのサミットに先立って、大蔵省は二つの文書をまとめております。一つは手元にいただきましたが「国際収支黒字構造論の検討」、もう一つは「経常収支黒字と内需拡大論について」というんです。この後の方の文書は、要求したんだけれどももらえないんです。これはなぜですか。
【次の発言】 そういう文書であっても、こちらの要求したものはくれてもいいと思うんですね。報道によれば、「「黒字解消には財政支出の拡大は無力」との主張を展開した。」と。大蔵省の見解を国会議員が聞きたい、そう言っているのになぜよこさぬのか。これは文書としてまとまっているんでしょうから、よこしてもいいんじゃないですか。

第102回国会 大蔵委員会 第14号(1985/05/30、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 これは三月二十八日の当委員会における租税特別措置法の審議の際のことてありますが、ニューメディア事業を推進する企業に対して利子補給や信用保証を行う財団法人を設立して基金をつくった場合に、その基金に対する企業の支出金を損金算入とする租税特別措置は、結局大企業優遇ではないか。私は、具体的に横浜みなとみらい21の例を出しまして、その中心になっている三菱のための減税措置ということになってしまうじゃないか、こう指摘をしたんですが、それに対して主税局長は、これは政策的な観点の相違だからこれ以上言うことはない。それから竹下さんは、私のこの指摘を、それは現実的な論理ではない。高度な技術を持っている……

第102回国会 大蔵委員会 第15号(1985/06/06、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 昨年、アジア開発銀行に対する増資法案の審議をしたときでありますが、私は、国際機関の活動については、日ごろ国民の目に触れないものですから、少なくとも増資の際にはその活動をよく見てみる、そういういい機会じゃないか、その都度法案を提出して十分審議できるようにすべきじゃないか、こういう問題を提起いたしました。これに対して竹下大蔵大臣は、従来のやり方につきまして、特にその法案の提出の仕方について反省すべきである、これは大変歯切れのいい発言をして、じゃ反省してどうするのかと言ったら後は歯切れが悪かったけれども、ともかくそういうやりとりがあったわけであります。  今回、この米州投資公社法案であ……

第102回国会 大蔵委員会 第16号(1985/06/11、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 事前に通告しておった問題に入る前に、午前中からの議論との関係で若干の質問をしたいと思います。  それは、財政再建ができるのかということです。これは去年も議論になりまして、大蔵省側の答弁としますと、結局は赤字国債の新規発行ゼロ、それを六十五年に達成するのがまず第一の目標だ、こういうことに尽きたわけですね。それ以上聞いても、何にもお答えにならなかったんです。  そこで、しかしその目標どおりに進んでいない。もう連続二年、今年度は建設国債でつじつまを合わせていますが、結局連続二年目標を達成していないんですね。この事態をどう考えるのか、そして、達成できなかったら一体どうするのか、あるいはど……

第102回国会 大蔵委員会 第17号(1985/06/13、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 一昨日に続いての質問ですが、資金運用部が大量の国債を引き受けるのは問題ではないかという質問がございました。実際年々ふえてまいりまして、六十年度で、国債の総発行額二十兆円の四分の一、五兆円、内訳は新規債三兆六千億円、借換債一兆四千億円、その他乗りかえですが、これが資金運用部引き受けということになっておるわけですね。この比率は今後ともこれはふやしていくおつもりですか。
【次の発言】 いずれにしても、これがふえますと預託金利の弾力化が不可欠じゃないかという、こういう指摘がされていますが、これはどうですか。
【次の発言】 もう一つの問題は、いずれにしてもそのときの状況によっては引き受けが……

第102回国会 大蔵委員会 第18号(1985/06/14、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 羽倉参考人にお伺いします。  今年度のシ団引き受けが合計七兆六千億円、予想発行額の三六・八%です。しかし、この額は、毎年十兆近く、しかも総発行額の七、八〇%を引き受けてきた昭和五十三、四年のころと比べると、額及び比率から見ても少なくなっていると思うんですね。先ほど御要望として、資金運用部資金による国債引き受けの一層の拡大というお話がありましたが、ただ、金融緩和基調にある今日、金融機関としては以前と比べて余力ができているのではないか、こうも思うわけです。そこで、この保有を増す必要も出てきているのではないかと思うんですが、その点はどうでしょう。

第102回国会 大蔵委員会 第19号(1985/06/18、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 前回私が、公共事業や公的資金が大企業の利益のために利用されておるんじゃないか、こういうことを大川端の問題で具体的に指摘いたしましたらば、竹下さんが、それは短絡的な考えだというところで時間切れになったわけであります。短絡的かどうかということを抽象的に議論しても仕方がないので、私はきょうは、産投特別会計の問題に焦点を合わせて、具体的な問題ということで議論をしたいと思うんです。  まず、資源エネルギー庁は見えていますね。金属鉱業事業団に対する産役出資の昭和五十九年、六十年度幾らになっていますか。  また、大蔵省にお伺いしますが、現在の開銀、輸銀に対する産役の出資金残高は幾らになっていま……

第102回国会 大蔵委員会 第20号(1985/06/20、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今まで大変大きな金の流れについて議論をしてきたんですが、この質問の冒頭に、一転しまして、極めて微細なお金について、しかもこれは大蔵省が力を出せば本当にそこで苦しんでいる人々を救済できる、そういう問題について若干質問したいと思うんです。  それは昭和五十八年、当委員会でサラ金二法を審議しましたが、これに基づいて大蔵省の通達が出ています。私はこの通達については、過剰貸し付けの基準など、国会の議論を反映して、大変いいものだと思うんですね。私もたまには大蔵省を褒めることもあるわけで、その限りではよかったと思うんです。  特に、問題の、取り立て行為の規制について、業者の違反状況及び被害者の……

第102回国会 補助金等に関する特別委員会 第8号(1985/05/14、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案の対象となっております生活保護などの仕事は、既に論じられておりますように、憲法の規定に基づく国の最重要の責務であります。その点の指摘に対して、政府の方は今回の措置では自治体への影響や市民生活への影響はないという答弁を繰り返してまいったけれども、果たしてそうかということで具体的に指摘をしたいと思うのであります。  厚生省の資料で、都道府県別の一割カットによる影響額が東京の百六十六億円を最高に福岡、大阪と続いています。今回私は新潟県下の状況を調査してまいったわけで、それに基づいて質問をしたいと思うんです。  まず、新潟県の一割カットの生活保護費への影響額は十五億一千六百万円で……

第102回国会 予算委員会 第3号(1985/02/13、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 中曽根総理はことしの訪米の際にSDI、いわゆる戦略防衛構想に理解を示したということであります。そこで、SDIに関する技術協力についてまず質問をいたします。  ワインバーガー・アメリカ国防長官は二月八日に、SDIに西欧、日本などを含めた同盟諸国が研究者、科学者を派遣するよう非公式要請を行っておる、こう言明いたしましたが、我が国にその要請はありましたか。
【次の発言】 政府筋は、アメリカが日本に対して技術協力を求める対象として、光電子工学、ミリ波、この二分野について考慮しているということを政府筋が明らかにしたという報道、これは一昨日の一面トップ、読売の記事であります。これはアメリカ国……

第103回国会 環境特別委員会 第2号(1985/11/20、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 環境庁長官の基本的な姿勢に関して質問いたします。一つは、環境基準をどう考え、これをどう達成するのかということ、これは具体的に新幹線騒音問題について質問します。それからもう一つは、公害行政に関する裁判所の判断をどう受けとめ、そして被害者救済をどのように実現するのか、これは水俣病裁判。いずれも具体的事例に沿って質問したいと思います。  まず第一の新幹線騒音問題につきましては、私は当委員会でことしの三月、四月といずれも質問しまして、これは達成期限までに環境基準達成は不可能ではないか、だから事前に十分に勧告したり指導をすべきじゃないかということを申し上げたんです。それに対して林部局長の答……

第103回国会 環境特別委員会 第3号(1985/12/11、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 前回に続いて、まず、水俣病問題について質問をしたいと思います。  八月十六日の熊本水俣病第二次訴訟控訴審判決の中身につきましては、その認識は、私と環境庁とは一致をしたと思います。問題は、この判決で指摘されているような現在の水俣病対策の抜本的見直し、これが求められているんですが、これは前回も指摘したとおり期待されるような対応になっていない。これは大変残念であります。しかし、判決の重みとそれからその指摘に対して何らかのことをしなきゃいかぬということはありまして、若干の変化が見られた。きょうはその問題に関してまず質問をしたいと思うんです。  これは十月十八日の環境庁見解「後天性水俣病の……

第103回国会 大蔵委員会 第2号(1985/11/14、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私以下は小倉会長に対してはわずか八分の持ち時間ですので、端的にお答えをいただきたいと思います。  まず、税調に対する総理の諮問で、現行税制にさまざまなひずみやゆがみが出ているからこれを 抜本的に見直す必要があるということであります。先ほど小倉会長からも、国民の中に不公平感、重圧感があるということでしたが、何をもってゆがみ、何をもってひずみととらえておるのか、ひとつ会長の御見解をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 次に、アメリカの税制改革に対するこれも会長の見方でありますが、大型間接税を拒否したその理由についてどうお考えか。文書を見ますと、逆進性あるいは徴税コスト、こういったこ……

第103回国会 大蔵委員会 第4号(1985/12/10、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今回のこの市場開放策は、従来のそれとは大変質的にも違った抜本的なものだというぐあいに私は見ております。  こういう点につきましては、藤波官房長官もこのアクションプログラムの性格についてこう言っています。アクションプログラムの策定は、戦後四十年の歴代内閣がとってきた諸改革の中でも特筆される一大事業であり、行政の新しい方向を打ち出したという意味で、明治維新にも比すべき行政改革と言っても過言ではないと言っているんです。  明治維新にも匹敵するようなものをわずか三時間足らずでやること、これは大臣よりも委員長の方にちょっと苦言を呈しなきゃいけませんけれども、そういう意味では大変残念なんです……

第103回国会 内閣委員会 第6号(1985/12/13、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案が年金制度改悪の総仕上げであります。さきに成立した国民年金、厚生年金改悪のときもそうだったんですが、この改悪の正当化の根拠として年金財政破綻論というのがあります。これは現行の年金給付水準をこのまま続けると、高齢人口の増大と制度の成熟化のために年金給付総額が急増し、年金財政が破綻してしまうという宣伝なんです。その一つとして、これは既に厚生省がつくった「年金制度のあらまし」、これによりますと、年金給付費の総額が昭和五十五年七兆八千六十九億円、国民所得に対する比率で三・九%、これが八十五年になりますと三十七兆五千七百七十億円、国民所得の比率で一六・一%だと、こういう誇大宣伝なん……

第104回国会 環境特別委員会 第3号(1986/03/28、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、今全国の公害患者が環境庁に大変熱いまなざしを向けている当面の重要な問題について、論点を絞りまして質問をしたいと思うんです。  これは先ほども指摘のありました、ことしの三月に出ました大気汚染健康影響調査報告書でありますが、その解析結果を見ますと、NO2と呼吸器症状有症率との間に正の相関が認められております。  第一に、現行NO2、環境基準のゾーン内でも、男女児童の「持続性ゼロゼロ・たん」と成人男女の「持続性たん」、これについてはNO2の増加に伴って有症率が増加している。それから第二に、現行NO2環境基準の上限値〇・〇六ppmを超えますと、これも今まで指摘がありましたように、男……

第104回国会 環境特別委員会 第4号(1986/04/03、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 前回の三月二十八日の質問の際に、私は環境庁大気保全局の大気汚染健康影響報告書、これに基づきまして、NO2環境基準の強化改定について指摘をいたしました。これに対して大気保全局長は、今直ちに強化改定しなければならない状況ではないという答弁ですが、根拠を示されなかったのですね。これは推測するに、この局長答弁は、七年半前のNO2環境基準改定時、これは七八年七月十七日付ですが、大気保全局長通達、「環境基準の改定によって国民の健康保護に問題の生ずるおそれはなく、またこれを超えたからといって直ちに疾病又はそれにつながる影響が現われるものではない。」と書かれている。これが恐らく念頭にあったのじゃ……

第104回国会 環境特別委員会 第5号(1986/05/14、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に水俣病問題について質問をします。  大臣、水俣病三十周年なんです。この水俣病の全面的、抜本的解決なしに日本の公害問題は終わらない。また、これを解決することがやっぱり環境行政の最大の責務の一つだと思うんですが、実際はそれから大変ほど遠い状況であります。  これは昨年十一月、十二月のこの委員会でも議論いたしましたが、今やっとボーダーライン層の救済をどうするかということであります。このボーダーライン層の救済というのは、結局いろんなたくさんある要求の中を、医療費だけの支給で、いわば運動を抑えてしまうことになりはしないかということで、そうなってはならないという立場から私も何度か指摘を……

第104回国会 建設委員会 第7号(1986/04/08、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案につきましては、東北開発株式会社が特殊法人としての歴史的役割を終えたということで、民営化措置はやむを得ないという立場で賛成でありますが、若干の質問と要望をしたいと思います。  まず、大蔵省でありますが、この東北開発株式会社の株式二十五億一千万円、この売却であります。仮に額面どおりに売れたといたしましても、それをどこに帰属させるのかという問題。国の出資金のうち二十四億七千五百万円、全体の九八・六%は産投からの出資金ですが、これは産投会計に帰属させられる、それから一般会計からの出資金、これは全体の〇・七%、約一千七百万円ですが、これは一般会計に帰属させるということなんですが、……

第104回国会 大蔵委員会 第2号(1986/02/14、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 農民が直面する税務行政上の問題に絞って質問したいと思います。  まず第一に収支内訳書についてでありますが、これは当委員会でもこれが過大な負担にならないようにするという決議がなされまして、そしてその添付は確定申告書受理の条件ではないことが確認されております。税務署は一応その建前でやっておりますが、市町村になりますとそうでないのがたくさん出ているんです。  今私のところに来ておる文書ですと、これは静岡県の細江町が各農家に発送した文書によりますと、「申告の際には、必ず記載した収支内訳書を持参下さい。持参されない方についての受付は、遠慮させていただく方針です。」ということは、これは事実上……

第104回国会 大蔵委員会 第4号(1986/03/20、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、この法案についての態度でありますが、財政法第六条の規定は、巨額の国債を抱えた今日こそこの規定を厳格に守り、多少なりともその減額に努めなければならぬと思います。  今回の措置の経過については先ほど答弁がありましたが、この補正財源不足の最大の原因は租税収入の落ち込みであります。過大な税収見積もりにその原因が発していると思います。仮に税収不足がやむを得ないものであるとしましても、その補正財源としては、不要不急の歳出を真っ先に削減すべきだ。さらに、我々の立場から申しますと、軍事費など削るべきだ、こう思いますが、そういうことをせずに、そういう点では財政再建の努力を放棄するもの、こう言……

第104回国会 大蔵委員会 第6号(1986/03/27、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案につきましては、三月二十四日の本会議でも指摘いたしましたが、東京湾横断道路建設に関する税、財政金融面での優遇措置を初め民間活力を口実とする数多くの特別措置の創設がされる反面、赤字企業への課税強化、たばこ消費税の増税など、中小企業いじめや大衆負担の安易な増税が一つの特徴であると思います。  基本的な問題をきょう質問したいんですが、私は、この基本的な今回の法案の性格の中に、担税力や税負担をどこに求めるべきかという妥当性の点で大蔵省は逆転しているんじゃないかということを指摘したいと思うんです。  問題は、現在大企業の内部留保がどんどん膨らんでおりますが、その資金が設備投資よりも……

第104回国会 大蔵委員会 第7号(1986/04/02、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 スイスの銀行委員会がマルコス資産の凍結指令を出しました。さらに残高など詳細報告を銀行に指示した。そのことにつきまして我が国ではどうか、これが先日法務委員会で質問がなされました。これに対して銀行課長の答弁は、日本では法律がないのでだめであるということですが、果たしてそうなんだろうか。全然日本として凍結もしくは、これがあってマルコスもしくはその一統のところに行くのを阻止する方法は全然ないんだろうかという問題について冒頭に質問をしたいと思うんです。  もう既に指摘されているように、マルコスが東京の銀行に二億ドル預金したとか、マルコス疑惑のリベートの一部、約一億一千万円をアンジェニット社……

第104回国会 大蔵委員会 第8号(1986/04/03、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず大蔵大臣に伺いますが、我が国におけるオフショア市場についての最初のまとまった案として細見卓氏のいわゆる細見私案があります。この細見さんは社団法人金融財政事情研究会主催のオフショアバンキング調査団の団長でありますから、大変影響の大きい案だと思いますが、この細見私案によりますと、東京オフショア市場を将来の東京市場の完全な自由化、国際化に至る中間的な段階として位置づけております。最初は制限されたものとしてつくりますが、やがて国内市場が全面的に自由化された暁には、その役割を終えて消滅すべきものと構想されているわけでありますが、これについて大臣はどうお考えか。  そして、今回創設される……

第104回国会 大蔵委員会 第10号(1986/04/24、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案の前提の問題として、天皇在位六十年を祝えるのかという問題であります。  一つは、戦前の二十年、これは言うまでもなく絶対主義的天皇制のもとで、天皇は最高権力者、最高指導者、当然戦争責任の問題が出てきます。この問題につきましては、衆議院の予算委員会で中曽根総理と正森議員との間で大激論されたことであります。それからもう一つは、戦後、我々は国民主権を貫く立場から申しますと天皇の存在に反対をいたしました。しかし結局象徴天皇制ということですが、問題は、その象徴天皇制の範囲を逸脱をして国権に関する機能を行使してもいいか。もう一つは、この天皇を政治的に利用している。特に中曽根さんの利用は……

第104回国会 大蔵委員会 第11号(1986/05/13、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 午前中の議論にもありましたように、国債発行について大臣から四つの転機があるということで、その都度エスカレートしてまいりまして、国債費の一般会計に占める割合が六十一年度予算で二一%、そのほとんどが金利の支払いということで、それは主に高所得者層に分配される、いわゆる所得の逆再配分が一層強化されているわけであります。この問題に絞ってきょうは質問をしたいと思います。  歳出面でのこの国債費の急増、それから社会保障予算のカットなどで歳出面の逆所得再配分機能が強まっている一方で、歳入面でも、所得税の累進緩和で所得再配分を弱める方向が今回の税制改正で出ているわけであります。大蔵省はその理由とし……

第104回国会 大蔵委員会 第12号(1986/05/14、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に荒木参考人にお伺いしますが、銀行の国債窓販の状況であります。個人保有がふえているといいますが、その状況、そして個人保有は所得階層別に見てどういう状況か。これ資料などありましたらそういうのを含めて端的に答えていただきたいと思います。
【次の発言】 銀行が各種手数料の引き上げを大分行われる計画があるというぐあいに聞いておりますが、その計画の概要、それを引き上げる根拠。そして、その中で問題と思われます例えば銀行CDの七時まで延長、これについて一回百円程度の手数料を取ろうという問題ですが、これは利息制限法違反などの問題が出てきやしないかというんですが、この辺についてはどうお考えです……

第104回国会 大蔵委員会 第13号(1986/05/15、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 大蔵大臣、一昨日の大臣の答弁の中でこういう発言があったですね。私の答弁のように最後は何だかわけがわからなくなるというんですが、これは大臣本気でそうおっしゃったのか。いや私はそうだと思うんですよ。いつも大臣の話を聞いていて、どっからかわからなくなる。大体大方の皆さんはそうだと思うんですね、あのあたりはどうかわからぬけれども。しかし、こちらはそれでいいんですよ、まさに客観的事実だから。  しかし、大臣が本気でそういうおつもりで、私の発言は最後は何だかわけがわからなくなるということを自覚して発言をしているということは、これは一大事だと思うんです。もしそうだとしますと、本当に国の財政、現……

第104回国会 大蔵委員会 第14号(1986/05/20、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、預金保険法についてでありますが、今回の改正の最大の問題は、大蔵省が、適格性の認定。あるいは合併のあっせん、あるいは緊急性の認定、こういうことによって金融機関に対して非常に大きな権限を手にすることになることだと思います。もちろん、大蔵省が公正な銀行行政を推進することを期待したいところですが、過去の事例を見ますと必ずしもそうでない。例えば平和相銀の例をとりましても、過去に平和相銀を検査した検査官がこの銀行に天下り、乱脈な経営に一枚加わっていたという事実があるわけですね。  大蔵省の資料によりますと、この十年間に金融検査官が金融機関に天下った件数は二十件、これは人事院の承認したも……

第104回国会 予算委員会 第5号(1986/02/26、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 三点質問いたします。  まず、経済摩擦の日本側の要因についてでありますが、日本の産業構造が輸出優先型生産構造になっているんじゃないかという問題。例えば日本の輸出の三割が上位十社、四割が上位二十社、五割が上位三十社で占められているわけで、ここに輸出急増が起きてきたということだと思うんですね。先ほど来お話しのとおり、円高の状況がこのまま進みますとまさに中小企業は壊滅的打撃で、しかも長期であるということになりますと、今申し上げたこの構造に一層の拍車がかかってくるんじゃないか、そのことの日本経済への影響であります。これが第一点。  それから第二点は、三兆円の追加投資の一つとして、電力、ガ……

第104回国会 予算委員会 第21号(1986/04/04、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 当委員会もいよいよ締めくくり総括質疑になりまして、これからの国政上の重要な問題となりますのが衆議院の定数是正問題であります。  我が党は、一票の格差を一対二未満で是正する、三十二増三十二減案を提案いたしまして、この早期実現を目指しておりますが、最高裁によって憲法違反と断定された現行衆議院定数は、いまだに憲法に合致したように是正されておりません。もしこのままの状態が続きまして定数是正がないまま解散、総選挙となりますと、それこそ違憲状態の積み重ねとなるわけであります。主権者たる国民はそういうことを断じて許さないということで、今市民団体、法律家の間には、もしそういうような事態が発生した……


14期(1986/07/06〜)

第107回国会 環境特別委員会 第3号(1986/12/10、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今の沓脱委員の質問に関して目黒さんに一言。  鈴木委員長の議事録部分、これは先ほど読み上げたとおり認めるんでしょう。イエスかノーか。
【次の発言】 委員長、これは議事録の中で、秘密の部分もあるかもしれませんよ、しかし、今のは鈴木委員長の報告部分なんですよ。それさえ答えないというのは、まさに国会に対する侮辱ですよ。委員長としてひとつ御注意いただきたい。
【次の発言】 この場でやらないと余り意味がないんですがね。だけれども、要するに否定はできないよね。否定できないということは、先ほどあなたの答弁大分食い違いが出てくるんで、これはまた近々委員会開いていただいて、ひとつその点は指摘をした……

第107回国会 商工委員会 第2号(1986/10/28、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 円高不況対策について中心的に質問していく予定でありますが、その前に緊急の問題といたしまして、これは広島県府中市出口川の上流にある御調砕石場からカドミウムなど多量の重金属が流出をして被害を与えているという問題がありますので、通産行政の重要な一面としてまず質問したいと思います。  この前提として確認をいたしておきますが、これは採石法の適用を受けます。この採石法は、昭和二十五年制定以来何度かの変遷を経ておりますが、この変遷してきた理由は、採石業の発展とともに採石による公害が増加したこと、これに対応する適切、適宜な防止措置を講ずる必要があるという立場からの改正であります。事前の適切な対処……

第107回国会 大蔵委員会 第1号(1986/11/26、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 かなりの質問通告をしておきましたが、時間が限定されておりますので、二、三の問題に限定して質問をしたいと思います。  まず、税制改革の基本的な考え方として、「国民の生活水準の向上と平準化等を背景に、税制全体として課税ベースを広げ、負担をできるだけ幅広く薄く求めていくことが肝要である。」ということであります。果たしてそうなのかという問題です。  例えば、負担水準が国際的に見て低い水準だというんですが、そこで課税最低限、各国の数字で並べた資料が出ておりますね。確かに数字だけ見る限りは先進諸国に比べて課税最低限は高いところにある。しかし実情を見てみますと、一つは購買力がどうかということも……

第108回国会 環境特別委員会 第2号(1987/05/23、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に知床の問題について質問しますが、先ほど丸谷委員から詳しく議論がありましたので、簡単に申し上げます。  林野庁がこの伐採に踏み切った理由が、一つは、動物調査で伐採にゴーサインが出た、あるいは地元斜里町の了解を取りつけたというような根拠だったわけであります。しかし、これも先ほど指摘のとおり現職町長が選挙に敗れまして、まさしく、最大の争点になった点で、これ以上の破壊ではなくて保全をせよという町民の審判だと思います。そこで林野庁、こういう厳しい審判が下されたことをどうとらえているか、まずお伺いいたします。
【次の発言】 従来の調査についてもこれは先ほど指摘があったとおりであります。……

第108回国会 環境特別委員会 第3号(1987/05/25、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は野生動植物の問題について質問をいたします。このワシントン条約では規制対象は絶滅のおそれのある野生動植物です。ところが、この法案になりますと、それに限定がついて「過度の国際取引による絶滅のおそれのある」と。となりますと、これはワシントン条約も限定されますね。なぜ限定したのか、狭くなったのか、この点まずお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、過度の国際取引がなくても絶滅のおそれのある野生動植物はいるわけですね。例えばパンダ、トキ、こういったものも当然これは規制対象になる、こうお聞きしてよろしいんでしょうか。

第108回国会 大蔵委員会 第1号(1987/02/19、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず最初に申し上げておきますことは、水田農業確立対策という新しい減反政策についてでありますが、これも既に指摘がありましたように、減反面積を六十万ヘクタールから七十七万ヘクタールと大幅に拡大する一方で、転作関連補助金は大幅に削減するということで、これまで以上に米つぶしを進めるという、さらには今まで重視してきた、建前としては重視してきた転作対策をも放棄するという、こういう点で反対であります。しかし、この法案は水田利用再編奨励補助金に係る税負担の軽減を図るということで賛成ということを申し上げておきたいと思います。  中身に入りますが、この新減反政策の結果、十アール当たり平均の転作関連補……

第108回国会 大蔵委員会 第2号(1987/02/26、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案に即して若干の質問をいたします。  従来、法律でこの資金運用部資金の預託金利の下限が法定されていたその立法趣旨ですが、これは要するに、零細な貯金者への配慮という、こういう点があったと思いますが、どうですか。
【次の発言】 それは背景であって、目的はやっぱり零細な預金者保護、それは間違いないわけですね。
【次の発言】 今度預託金利の引き下げということに当然なっていきますが、これは郵便貯金の金利の一層の引き下げ、それから簡易保険の保険料の引き上げにつながるんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。
【次の発言】 そういう目的とはしなくても結果的に下がることは、これは間違いない……

第108回国会 大蔵委員会 第3号(1987/03/26、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今回の税制改革につきまして、大臣は先ほど来、この税制改革は消費にプラスするという発言があるわけでおりますが、その根拠は、要するに問題は、どの階層に減税の効果がいき、また増税の影響がいくのか。そういう意味では、所得階層別負担の試算が大変大事だと思うんです。その点につきまして、私は、昨年十一月のこの委員会で、十七階層に分けたものを示しました。大体年所得九百万のところでとんとんで、それ以下は、所得が少なければ少ないほど負担割合はふえる、あとは、一千万を超えますと負担の割合が減っていくという、こういう試算を示しました。それに対して、大蔵省側の反論としては要するに法人税はすべて個人に帰着す……

第108回国会 大蔵委員会 第4号(1987/05/14、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 大臣所信表明に対する質問は次回に譲りまして、きょうは法案に即して御質問したいと思います。  まず六年前、臨時通貨法改正のときでありますが、私は現行の貨幣法の体系が全く実態に合っていないという点を指摘いたしました。要するに、一国の貨幣発行に関する基本的な規定、通貨の額面単位に関する規定が、金七百五十ミリグラムが一円という金本位時代の遺物を残した貨幣法や、当分の間臨時補助貨幣を発行できるという臨時通貨法など、全く現状と合っていないということでありまして、ほとんど死文化している。現行に通用するのは一つか二つではないかという点も申し上げたわけでありまして、要するに今までの法律は、貨幣制度……

第108回国会 大蔵委員会 第5号(1987/05/21、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、商品の名称等の統一システムに関する問題であります。  このこと自身はいい意味の合理化でありまして、反対はいたしませんが、そういう意味では前回も貨幣法のときに申したとおりであります。ただ問題は、この法案、大変分厚い法案の一千三百四十七ページ中、何と千三百二十ページのこの税率に関する部分、これについては三月の末の関税定率法等の一部改正法案のときに反対したばかりでありますので、同じ国会で同じ税率に反対から賛成に回るというわけにいきませんので、首尾一貫という意味でこれは全体としては反対だということをまず申し上げておきたいと思うのであります。  それからもう一つあるんです。この法案の……

第108回国会 大蔵委員会 第6号(1987/05/22、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、MIGAを中心に質問をしたいと思います。  このMIGAは一九八五年の世銀総会で設立が合意されたんですが、それに至るまで幾つかの案がアメリカなどから提案されましたが、なかなかまとまらなかったという経過があります。今回まとまった案につきましても署名国は先進十二カ国、途上国四十五という状況でありまして、メキシコ、ベネズエラ、アルゼンチン、ブラジル、こういう中南米の主要国など十四の国がこれは署名しておりません。これはいずれも累積債務で危機的状況にある国で、先進国の立場からいいますと、いわばこれ投資保険の枠組みに取り込まなければいけない、そういう国々なんですね。こういう国が今保留の……

第108回国会 大蔵委員会 第8号(1987/05/26、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 先ほど来議論がありましたが、私は現在のこの国債発行の問題を私なりに一言に申しますと、借りかえがこれは赤字国債まで認めるようになったということは、大体期限到来の借金は返さない、それから国債整理基金繰り入れ停止は、返済の積み立てもしない、そして新しい借金は利払いはそれ以上ですから全部金利払いに回る。これは個人の家計でしたらもうまさにサラ金地獄で家出か自殺か、そういう状況にあると、こう思います。答弁要りません。  それで問題は、私は主に国債利払いの問題についてこれから質問をしますが、ほとんどが利払い、あるいは全部が利払い、もしくはそれ以上が利払いであるという、こういう状況がこれは今後も……

第108回国会 予算委員会 第9号(1987/05/11、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 総理に単刀直入に質問いたしますが、報道によりますと、補正予算は売上税関連予算そのままにする、そのため、廃案になっても売上税関連法案はそのまま臨時国会に再提出するという報道です。これは事実ですか。
【次の発言】 しかし、この委員会でも補正予算についていろいろ議論されておるんですね。総理は八日の当委員会で、六月中に補正予算の骨格をつくりたいと答弁しておられます。またイタリアのファンファー二首相に、七月には補正予算を成立させたいと述べておるんですね。このように、早期編成するには売上税関係予算をそのまま組まなければいけないと言われておるんです。どうで すか。

第108回国会 予算委員会 第13号(1987/05/16、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 大蔵大臣、今の通達は六十年七月三十一日、それから六十一年四月十六日、六十一年十二月十九日と、極めて短期間の間に三回も相次いで出されております。やはりこういうことが繰り返し出されたということは、極めてこの問題が重大な問題であると同時に、この通達が徹底してないからじゃないかと思うんですが、その点どうですか。
【次の発言】 そこで、警察庁に質問します。  本年四月三十日、西新宿のこれは超一等地約五千平方メーターの土地売買が国土利用計画法違反だとして、これは最上恒産及びその関連会社に対し強制捜査が行われましたが、その被疑事実の概要を報告していただきたいと思います。

第109回国会 環境特別委員会 第2号(1987/08/19、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今この委員会では、水俣病の認定業務の促進に関する臨時措置法とそれから一般質疑が並行して行われております。私は、水俣問題が極めて重大課題をたくさん持っているときに、それを一日だけの審議で済ますこと自身が大変な問題であると思いますし、それでは国会の責務を果たせない、ましてや一般質疑もあわせますことはとんでもないことだということを委員長並びに各理事に申し上げたわけです。だからといって質問をしないわけにいきませんし、質問しないと喜ぶのは向こうの方ですから、仕方なしに一般質疑と水俣関係の両方をやります。  まず一般質疑の関係では、先ほども小川議員から指摘があったブナ原生林であります。当委員……

第109回国会 環境特別委員会 第4号(1987/09/04、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 塚谷参考人から着席順に順次聞いてまいりますから、よろしくお願いいたします。  まず、塚谷参考人ですが、先ほどから問題になっている可能性は否定できないという問題ですね。これは因果関係ありということははっきりしていますが、ただ患者さんにすれば、あるならあるとはっきり言ってくれという気持ちなんですね。そんな持って回った言い方をするものだから、疫学のイロハを知らぬ連中が作業小委員会でとんでもない逆の結論を出してしまったと。ここは国権の最高機関ですから、そういった過ちをしちゃいかぬという意味で、さらに一歩突っ込んでお聞きしたいんですが、じゃ疫学ではなぜこういう表現になるのか、関係あることが……

第109回国会 環境特別委員会 第6号(1987/09/09、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 委員長、議事進行について発言します。

第109回国会 環境特別委員会 第7号(1987/09/16、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、この委員会がただいま委員会要求資料が提出されないまま開かれている、このことに強く反対し、強く抗議をするものであります。  そこで委員長、これは九月九日の当委員会の冒頭の委員長の発言であります。「去る二日の委員会において委員長から要望しました資料につきまして環境庁から発言を求められておりますので、これを許します。」、これは松尾委員長の発言であります。要するに、委員会から資料要求のあったことは明らかなんです。それに対して拒否の回答がありました。  私は、こういう状況の中で、委員長が先ほど、理事の同意を得たとしてこの委員会を開いたことは、全く国会が国権の最高機関でおる、これに反す……

第109回国会 環境特別委員会 第9号(1987/09/18、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私はこの委員会で一貫してこういう主張をしてまいりました。この法案を審査し真相を明らかにする上で必要な中公審資料が提出されるべきだ、しかもそれは当委員会としての正式の要求でありますが、それを拒否してきた状況と申しますのは国会が国権の最高機関であることの否定であり、そしてこれを放置してきた委員長の態度は国会の自殺行為をあえて行っている、こういったことも申し上げてまいったのであります。そうである以上、この重要な問題についての資料が出てこない以上はこの委員会は開かれるべきでない、このことも一貫して主張してまいったところであります。しかし我が党の反対を押し切って開会を強行しております。そう……

第109回国会 大蔵委員会 第2号(1987/08/25、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、国債償還制度そのものについて質問いたします。  この国債償還制度、存在したんですが次々崩されてきたわけです。元来これはどういう趣旨のものであったかという、まずその理解を大臣にお伺いいたします。
【次の発言】 その国債整理基金が総合減債制度をとっておった、その理由はどうでございますか。
【次の発言】 これは理財局前国債課長の書いたものですが、三つありますね。一つは「一般財源から一定の額の先取りによる償還資金の確保と国債発行に対する間接的な歯止め」。二番目に「財政負担の平準化」。三番目に、「資金の効率的な活用による国債価格の維持」。これは間違いないと思うんですが、問題はこれが次……

第109回国会 大蔵委員会 第3号(1987/08/27、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今、吉岡議員の国債の期限前償還問題、要するに低利国債の借りかえ問題につきまして、大臣が金融秩序からいってとんでもないことで実現できるはずもないと、こういうことですし、局長の方からは、額面で償還すると保有者に損害を与えて、これは結局は国債の信用を失うということだと思うんですね。で、何か当然のようなお顔をして、まあそう思っていらっしゃるんでしょうが、私は、債権債務関係でもっと原則に立ち返れば、そういう事態がおかしいと思うんです。  そこで、大臣に質問しますが、要するに期限到来の国債、借りかえでしょう、期限が来たものを返さずにまた別に借りるわけですからね。そういう事態と、それから期限前……

第109回国会 大蔵委員会 第5号(1987/09/11、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、小倉参考人に質問いたしま す。  先ほどから総合課税化についてのいろんな質問や御発言ございましたが、去年の十二月二十八日の毎日新聞の小倉会長に対するインタビュー詳報があります、それによりますと、小倉さんの発言として、「総合所得課税で累進制をとることを基本にするという考え方が変わってきた。そう簡単に気持ちを合わせられんよ、」と。お気持ちをお察し申し上げますけれども。  そこで、私の質問は、ずっと今まで税調としては総合課税だということを言ってきたのが、こう変わったわけですね。そこで、一体一律分離課税という方策は、いつ、どういう形で政府税調に持ち込まれ、そして従来の税調の議論との……

第109回国会 大蔵委員会 第7号(1987/09/17、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、昨日のこの大蔵委員会に欠席いたしました。また、きょうの午前中の審議にも参加できませんでした。あしたもどうなるかわかりません。あした開かれなければよろしいんですがね、これから理事会で協議すると思うんですが。私自身は最も熱心な大蔵委員の一員であろうと思っています。その私がこういう状況だと言うこと自身が、私はこの会期末の大変異常な状況だと思うんです。というのは、特別委員会の定例日にこういう常任委員会を入れたり、また逆になったり、要するに審議をやっていけば、数だけこなせばよろしいというこういう態度がありありですね。こういう状況で、これは審議は数だけやったからそれで法案を通すという状……

第109回国会 大蔵委員会 第9号(1987/09/19、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表して、所得税法等の一部改正案及び社会、公明、民社三党共同提案の修正案について反対の討論を行います。  第一に、マル優廃止は、売上税と同様、昨年の同時選挙において総理を初め自民党が国民に対して行った公約に明白に違反するものであります。だからこそ、さきの通常国会で列島騒然たる国民の反対運動が巻き起こり、廃案になったばかりであります。  圧倒的な国民の声に逆らって提案されたのが本法案であり、国民主権と議会制民主主義を著しく否定するものにほかならないのであります。  第二に、マル優制度は外国に例がない、貯蓄を優遇し、円高をつくっているなどというマル優廃止の口実は、委……

第109回国会 予算委員会 第5号(1987/07/23、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今答弁がありました出向に関する判例、そのリーディングケースとなっておりますのが昭和四十一年の日立電子事件であります。これは、出向命令が法的根拠を持つためには労働組合の同意だけでは足りない。今も指摘がありましたように、出向命令を受けた労働者本人の同意が必要である。その根拠は、労務給仕義務は一身専属的であるという点にありますが、そういうことですな。
【次の発言】 その特段の根拠も、本人の同意に匹敵するものだということは明らかであります。この事件で勝訴して、出向拒否の解雇が無効となった原告の代理人の弁護士は近藤忠孝、私であります。で、これが出向に関する判例、学説の支配的な見解の基礎をな……

第111回国会 大蔵委員会 第1号(1987/12/08、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 宮澤大蔵大臣とは再び委員会で相まみえまして、引き続いてですから改めてということではないのですが、ただ竹下内閣の大蔵大臣でありますので、最初に若干大蔵大臣に基本的な姿勢に関して質問をしたいと思います。  大蔵省の関連のたくさんの職員が一生懸命に仕事をしているということは認めます。先ほど来お話があるとおり、なぜ仕事がふえて人が減るのかというような指摘も出ているくらいですが、ただ残念なことに、特に税務関係に関して最近大分不祥事例が出ていますね。私ここに新聞記事だけを持ってきましたが、九月十一日付の記事ですと山形税務署の渡辺というそこの統括官です。これは大変税務調査も厳しくて、事前にこの……

第111回国会 土地問題等に関する特別委員会 第3号(1987/12/09、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、土地対策の目的というのは、地価鎮静ではなくて、このような暴騰した地価を下げること、暴騰以前に下げることだと思うんです。その点で、奥野長官の発言を注意深く聞いてまいりましたが、きのうきょう、下げたいと言われる。ただ、どの程度に下げるのかについては明確な答弁がございません。そして閉会中の発言では、当面は価格の安定を目指す。となると高値安定なのかなと思うのですが、そこで質問は、暴騰以前の地価に下げることが可能とお考えなのか、それは不可能とお考えか。どうですか。
【次の発言】 下がりぎみだとおっしゃいますけれども、もうめちゃくちゃに上がったやつがほんのちょっと横ばいのカーブになると……

第112回国会 大蔵委員会 第2号(1988/02/16、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、大臣に税制の抜本改革の日程について質問をしたいと思います。  新聞報道によりましても、三月中に政府税調からの答申を受ける、四月、予算が通ってから、それは昨年の売上税で予算と一緒だったものだから失敗したので、今度はこれを別にしまして、予算が通ったならば法案を出して、しかしすぐ審議しないで、野党のメンツも一応考えて、次に臨時国会を召集してそこで十月にはどうしても通す、大体新聞にそう書いてあります。そこで、大臣にひとつ腹づもりをお聞きしたいと思うんです。
【次の発言】 今国民の不満あるいはいら立ちは、竹下さんまた宮澤さんがちゃんと一つ考えておるんだけれども、そいつを出さずに、し……

第112回国会 大蔵委員会 第3号(1988/02/20、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、漁業共済制度についてであります。この支払い実績などを資料をもらって見てみましたが、保険料などずっと全体見てみますとやはり安定してないと思いますね。今回繰り入れしたものが果たして繰り戻し可能かどうかという問題と、それからもしちょっとした事故でも起きますと再度繰り入れの可能性も出てくるんではないかというようなことも心配されます。  そこで、漁業共済の安定的な運営という面から、これは先ほども塩出議員の方から加入者の増大の問題の話がありました。  そこで、これもそちらからいただいた資料によりますと、この加入状況が大変よろしくないし、最近むしろ下がっておりますね。漁獲共済でいいますと……

第112回国会 大蔵委員会 第4号(1988/03/22、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず最初に、景気の動向と税収見通しについて質問いたします。  企業収益が大変伸びていると、こういう状況ですが、現在この伸びている原因と特徴ですね、これについてまずお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 そのもとになる景気の動向でありますが、景気は好調の方向だと。さらに、予測によりますと、六十三年度は過去最高益を更新する可能性も出てきていると、こういう報道もされておりますが、この辺は大蔵省、どうとらえていますか。
【次の発言】 今主税局長が言われたとおり、私は一部の報道にあるように、決してそんな楽観視できるものではないと思います。その中身は、やはりこの収益の内容です。今御指摘……

第112回国会 大蔵委員会 第8号(1988/03/30、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、きょうは関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案に即して質問をしたいと思います。  元来、関税関係の法案は毎年出てまいりますが、いつも年度末ぎりぎりにやってきて、しかもこれは日切れ中の日切れだということで時間的に本当にわずかな審議しかできません。幸いことしは昨日七十六分の時間が与えられまして、じゃ本格的な議論をしようと思ったところが、我が党が関係しない税制協議をめぐっての空転のためにまた時間が圧縮されまして半分近くなってしまったのでどこまでできるかわかりませんけれども、この問題について議論をしていきたいと思います。  まず、総論的な問題としまして、我が国の関税負担……

第112回国会 大蔵委員会 第9号(1988/03/31、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、税制改革の基本的考え方について質問をいたします。  この点については三月二十八日、福田委員が議論を展開されました。大体こちらを向いてしゃべっておったものだから、私もそちらを向いて、もとより大臣の方を向いて議論をいたしますけれども、議論はかみ合った方がいいと思うのですよね。その点について、たまには委員長の答弁を求めることを申し上げておきます。  まず、高齢化社会の費用は勤労所得者が負担するのは大変だと、第一にこういう発言をされたわけですね。そして、これもメモしておいたんですが、生産年齢人口に所得税で負担しろと言ってもそれはできない。要するに高齢化社会の費用負担ですね。宮澤さん……

第112回国会 大蔵委員会 第10号(1988/04/28、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 先ほどの塩出委員とのやりとり、最初の方ですね、こういう答弁がありました。日本の経済の規模から見てこの国債費はこなしていけると、こういう趣旨の発言だったと思いますね。しかし私は、やはり赤字国債をゼロにしていくということと、国債残高をなくしていくという、この財政再建の達成は今の政権にとっても至上命令だと思うんですが、それはそれで間違いありませんか。
【次の発言】 ただ考えても進まぬのですね、これは至上命令だしね。内需を優先してやっていくことだと思うんですが。ただ一方、政府としては国際協調の観点から、一つは内需拡大のための公共投資と、それから決してこれは我々は支持してないんですが、政府……

第112回国会 大蔵委員会 第11号(1988/05/10、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず税制問題について質問いたします。  政府税調の中間答申が出まして、先ほども質問がありました。これを受けて政府がこの国会に税制改革の法案を提出するのかしないのか。午前中の質問に対して答弁は、するかどうかわからない、いずれとも申しかねている、こういう答弁でしたね。ただ、客観的に見てみますと、政府税調答申は基本的なアウトラインが示されただけで大体中途半端なものですね。その具体化は大体自民党税調にゆだねられたと見るのが正解のようだと思います。その自民党税調の方も、そのうちに基本方針を決めようと思った執行部の思惑が外れまして、その正式決定を延期せざるを得なかった。これは私は国民世論の反……

第112回国会 大蔵委員会 第12号(1988/05/11、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に館参考人に質問いたしますが、長らく財政審に関係されてこられたわけですけれども、一番基本的な質問をしたいと思います。  国債の安易な発行を食いとめるという立場から幾つもの歯どめがありました。制度としてあったんですが、それが次々に崩れてきたというのがこの間の歴史だと思います。赤字国債発行自体が初めは歯どめとされていた。整理基金への繰り入れ、そして赤字国債の場合は十年償還、こういう制度がずっと崩れてきたことについての基本的な御見解、これをひとつお願いしたいと思います。  また、これと関係すると思いますが、先ほど発言の中で、経済が順調に発展している状況では赤字国債に依存しないことが……

第112回国会 大蔵委員会 第13号(1988/05/12、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表して、昭和六十三年度の財政運営に必要な財源確保特別措置法案に反対の討論を行います。  今日の財政危機の根本原因は、石油危機以来、政府・自民党が、財界の要求に沿い、極めて無謀な国債大量発行による財政ばらまき政策を強行したことにあります。  さらに、中曽根・竹下両内閣が、「財政再建」と称してこの六年間に進めてきた臨調行革路線のもとで、軍事費四三・一%増、経済協力費四四・八%増など、軍拡、大企業奉仕の歳出は異常突出させる一方、科学技術振興費を除く文教費〇・七%減、中小企業対策費二一・八%減、食糧管理費五四・七%減など、まさに福祉、教育、国民生活関連予算の軒並み大幅……

第112回国会 大蔵委員会 第14号(1988/05/17、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案は、世銀に対するアメリカの未応募株式二%が放棄されて、我が国がそのほとんど、相当部分を取得するというものでありますが、その関係でまずお聞きしたいのは、アメリカの放棄の理由とこれに対する我が国の評価の問題であります。  第一に、考えてみますと、レーガン政権は二国間援助を重視しまして、世銀など国際援助機関への増資などについては消極的な姿勢をとっております。それだけじゃなくて、もう前にもありましたけれども、これについての日本政府としての見解は、まずどうなのか。
【次の発言】 それはそれでいいんですが、問題は努力しているといいながら、むしろ二国間援助の方を強化する、そういう努力を……

第112回国会 大蔵委員会 第15号(1988/05/19、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案につきましては、リスクヘッジだとか、既にもう先物取引が先行しているんだからそれは後追いなんで当然だというのがこの委員会としては大方の意見のように聞こえるんですが、私はこの問題につきまして抜本的な疑問を提起したい。――そちら側から驚きの声が聞こえますが、余り驚かぬように。今のうちからよく、我が党が反対する理由をひとつ明確に述べながら質問したいと思うんです。  その根本として、通貨自体が取引の対象になる、しかも先物取引ですね。そこで、そもそも通貨とは何かということについて大臣の所見を承りたい。
【次の発言】 難しいと言われたとおり、通貨は水や空気と同じようにごく当たり前で、そ……

第112回国会 土地問題等に関する特別委員会 第3号(1988/05/13、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、この法律によって果たして多極分散が進むのか、また地価が下がるのか、こういう率直な疑問を持っております。  その関係で石原参考人にお伺いしますが、先ほども需要の抑制そして供給促進というお話がございました。また、都心に住宅をというお話ですが、ただ現実に政府や東京都が今進めていく、また進めようとしている計画、一つは東京駅周辺再開発、また臨海部副都心計画、これを見てみますと、私は逆にまさしくこれは二十四時間国際都市東京、むしろそこに集中が余計高まる。その反面地価が下がる保証が何もないと思います。そして、実際臨海部副都心計画などを見ましても、あの広大な埋立地に住宅が建つだろうと思いま……

第112回国会 土地問題等に関する特別委員会 第5号(1988/05/18、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案は、多極分散型国土形成促進、東京一極集中を是正しようというわけでありますが、既に本会議の質疑でも述べたとおり、現に具体的に存在する東京の再開発計画、これはもう経済法則から申しましても東京集中がますます促進するということは間違いないわけでありますが、それに対してむしろそれをとめ得ないものである、逆に全体から見ましてむしろこれは一極集中が進むのではないかという点から、この法案に我が党は反対であります。  この問題はまた後で触れますが、もう一つ、じゃ、多極分散ということで地方に産業の発展も含めて分散していくというのが果たしてこれでうまく進むのだろうかという問題があります。それに……

第112回国会 土地問題等に関する特別委員会 第6号(1988/05/20、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 前回も申しましたが、この法案は多極分散型国土をつくるというんですが、東京都都心部や臨海部の大規模開発はどんどん進める、これは防ぎ得ない。分散策の方も、政府機関の東京二十三区からの移転、それから業務核都市の整備。それから地方振興は、これは一昨日も指摘いたしました東北インテリジェント・コスモス構想など、内容はまだ漠として果たして実行されるかどうか定かでない、こういう地域振興拠点整備構想だけであります。  これでは具体的実効性に欠ける。分散どころか東京一極集中の強化拡大以外の何物でもないと私は思うわけであります。  そこで、もうきょうはわずかな時間でありますが、東京改造の最大の目玉であ……

第112回国会 土地問題等に関する特別委員会 第7号(1988/05/23、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表して、多極分散型国土形成促進法案に反対の討論を行います。  本法案に反対する理由の第一は、本法案は、内外大資本の中枢拠点として首都東京を改造し、東京と地方中枢・中核都市とを交通通信ネットワークで結合するなど、大資本本位の民活型大規模開発を推進する四全総の法案化にほかならず、当面する緊急課題である狂乱地価の引き下げ、東京一極集中の規制、真の地方振興には全く役立たないものであって、国土のつり合いのとれた発展も期待できないからであります。  今日、日本は世界最大の債権国となり、資本主義陣営の中での国際的地位を急速に高め、首都東京の国際金融・情報センターとしての役割……

第112回国会 予算委員会 第9号(1988/03/17、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この公聴会はどこも大入りでありました。国民の関心がそれほどにも高かったということを示すものであります。しかし、公述人の選定は不公正だと、こういう批判も大変強いのであります。大蔵省に都合のいい者中心に選んだのではないかという批判であります。どんな基準と方法で公述人を選定したのか、まずお答えいただきたい。
【次の発言】 広く国民から意見を聞くという以上、また公述人という以上、これは公募によって決めるべきだったのではないのか。なぜ公募によって決めなかったのか。
【次の発言】 それは公募によらない理由にはならぬと思いますね。私の知っている税理士さんが、これはやっぱり大型間接税反対の立場で……

第112回国会 予算委員会 第12号(1988/03/23、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは私は税制問題を中心に議論をする予定でありますが、そこに入る前に、官房長官もお見えですので、災害遺児育英制度問題についてまず質問をいたします。  この問題についての従来の総理答弁などを見ておりますと、災害遺児の育英制度の創設は四月一日実現、これはほぼ間違いなしと期待してしかるべきものでありました。そこで官房長官、そのための準備作業はどうなっているか、まずお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 三月二十日付の記事によりますと、「育英制度創設せず「育英会」拡充で対応」という報道があるんですね。これは党首会談それから本会議、予算委員会での総理などの答弁や約束を踏みにじる結果……

第112回国会 予算委員会 第13号(1988/03/24、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 大臣が言ってないと申しますが、自民党のパンフにはちゃんと書いてありますね。それから、これはしばしばこの委員会でも、現在は六人に一人、しかし二十一世紀になれば二人ないし三人が一人を養う、だから大変なんだということなんですよ。これについて私はきのうと同じように具体的なデータ、数字に基づいて全くこれが、これはもういいかげんなものだということを指摘したいと思います。そして、私がこれを指摘しまして、きのう同様に反論がうまくいかぬと二つの重要な大型間接税導入の論拠が崩れるわけですから、ひとつおやめいただきたいということを申し上げたいと思います。  まず、生産年齢人口と就業者人口は今後どう推移……

第113回国会 環境特別委員会 第2号(1988/10/26、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、ゴルフ場の開発問題、特にゴルフ場をめぐる農薬汚染問題を中心に質問をしたいと思います。  リゾート開発が進められて第三次ブームと言われるゴルフ場の建設ラッシュでありまして、現在の千五百六十三カ所に加えて造成中あるいは計画中を加えますと二千百十三カ所、総面積で二十万ヘクタールを超えてしまう、そういう状況にゴルフ場はなるわけですね。これはもう同僚議員からきょう前にも指摘があったようですが、こういう造成地域では水源林の破壊によって湧水がかれること、自然林の伐採、さくで囲われてしまって出入りができなくなる、そこへ農薬、化学肥料の過剰使用による周辺の空気や浄水の汚染が起こる。さらには急……

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第6号(1988/12/07、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 関連。
【次の発言】 この関係で、先ほど問題になっているファーストファイナンスの関係では仮払いになっているという、こういう御説明であります。私の方で、その答弁があったものですから銀行局に確認しました、金融機関が仮払いするケースはどういう場合かと。回答がありまして、三つあると言うんです。一つは勘定科目が決まっていない場合、二番目は金額が不確定な場合、三番目は立てかえの場合と言うんです。  一の場合、これは、リクルートコスモス株の売買の代金ですから、要するに目的が決まっているんで、勘定科目が決まらぬと言うわけにはいかぬでしょうね。それから、金額はもう明々白々、三千万円。残るのは三番目……

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第10号(1988/12/13、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 総理、今、国民が強く求めておりますことはリクルート疑惑の全容解明とその責任を明らかにすることだと思います。そして、公約違反、国会決議違反の消費税法案の審議はもってのほかだということであります。ところが、政府・自民党はこれを無視いたしまして、衆議院において強行採決を繰り返しました。参議院においては、梶木委員長みずから参議院らしい審議をすると、こういう言明をしておったんですが、当委員会でもこういう国会のルールを踏みにじって、十二月九日でありますが、公聴会開催を強行決定してしまったわけであります。これは、法案の各党の質疑が一巡した上で決めるべき公聴会を、法案の審議日程の協議さえまだ確定……

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第13号(1988/12/17、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 日本共産党の近藤忠孝であります。  時間の関係でどこまで行くかわかりませんが、順次質問をさせていただきます。  まず、本間参考人であります。温泉地の旅館業者としての立場から三つの御要望を伺いました。ただ、聞いておってどうもすっきりしないんです。よく考えてみました。理由は、大切なお客様のことが欠けておったんですね。水、食料、これ上がりますね。当然宿泊費の引き上げになると思うんですが、これはかなり宿泊費の引き上げになるんではないか。これが第一点。  そこで、転嫁カルテルの問題が出てまいりまし た。その宿泊費引き上げ分だと思うんです。そこで出てきたのが罰則です。となりますと、業者の中で……

第114回国会 環境特別委員会 第3号(1989/06/21、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、水質汚濁防止法を中心に質問をしたいと思います。  まず、今回の法律改正案から除外されている有機溶剤に関する排ガスによる大気汚染問題、それから廃棄物になった場合の処理問題、これが私は問題だと思うんですね。  と申しますのは、半導体製造の全工程におけるトリクロロエチレンの使用量は四省庁の調査でも五十一工場で年間三千七百六十四トン。問題は、その行方がどうなのかということであります。投入量の二割が排ガスになって、そのうちの七八%が無処理のまま排出される。投入量の八割は液状物ですね。そのうちの三分の二は回収され再生利用のため有価売却されますが、残り三分の一は業者委託処分に回されます。……

第114回国会 大蔵委員会 第2号(1989/02/14、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは最初に農水省の方に質問をして論点を幾つかお示しして、そして大臣にも閣僚としての所見をお伺いしよう、こう思っておったのですが、何か二時に始まる衆議院の本会議に行く時間が欲しいので先に大臣に質問をしてほしいというこういう御要望がありまして、それを受け入れることにしたのです。いつもこんなに物わかりがいい議員ではないということを最初に申し上げて、質問に入りたいと思います。  先ほども指摘がありましたが、アメリカからの米市場開放の要求が大変強まっておるわけであります。これについて国民の方からは、政府・自民党が次第にこれに屈していってしまうのではないか、こういう心配が実際あるわけであ……

第114回国会 大蔵委員会 第4号(1989/03/28、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 村山さんは、戦後国税庁ができたとき、最初の所得税課長でしたね。結局、取引高税あるいはシャウプ税制の施行に取り組んでこられたわけです。それから、主税局長時代には国税通則法を制定しましたし、昭和五十三年には大蔵大臣を務めるなど、戦後税制の立案、税務行政にずっとかかわってこられた方であります。そして今、戦後税制の抜本改革、とりわけ消費税という新税制を実施する大蔵大臣として再登場された。  どういう感想をお持ちか所見を承りたいと思っておりまして、そういう質問通告したのです。ところが、先ほどの志苫さん、鈴木さんに対する答弁を見てもわかるように、大体あんな答弁になることもう必至でありますし、……

第114回国会 大蔵委員会 第5号(1989/03/29、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表して、租税特別措置法改正案に反対の討論を行います。  本法案の第一の問題は、公約違反、欠陥だらけの消費税を円滑に実施するためと称して、さまざまな措置をとろうとしている点であります。消費税は昨年、自民党による強行採決に次ぐ強行採決により、実質的審議の全く不十分なまま、強引なやり方で成立させられたものであり、議会制民主主義に真っ向から反する暴挙であります。本改正案に盛られている弾力的運用などの諸措置は、税制改革法案の委員会強行採決の後、衆議院本会議で自民党単独強行採決を避けるための取引として取り決められたものであり、断じて容認できません。また、弾力的運用なる措置……

第114回国会 大蔵委員会 第7号(1989/04/06、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず冒頭に申し上げたいことは、私は本法案の審議に異議ありと。異議ありというのは、重要な、いい意義なんじゃなくて、反対で異論があるということであります。その理由を四点にわたって申し上げます。  たくさんの省庁とたくさんの法案が一遍にまとまって出ておりますが、その一つ一つがそれぞれの各関係委員会で十分時間をかけて慎重に審議すべきものであります。それをまとめて一遍に簡単に通してしまうということは、これはまさしく国会の形骸化でありまして、まさしく内閣の政治姿勢が問われる問題だと思います。  第二点は、大体日切れでないものを日切れ扱いにして、きのうきょうと審議を進めていることは極めて遺憾で……

第114回国会 大蔵委員会 第9号(1989/06/20、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は日本共産党を代表して、日本輸出入銀行法及び日本開発銀行法の各一部を改正する二法律案に対し、それぞれ反対の討論を行います。  まず最初に、この二法律案も含め金融関係三法案をわずか三時間の審議で議了し、採決に至ることは、委員会での審議を著しく不十分なものにし、ひいては議会制民主主義を形骸化することにつながるものであり、我が党は、厳しく抗議するものであります。  日本輸出入銀行法の一部を改正する法律案に反対する理由の第一は、海外で事業を行う者に対する出資業務の創設、新たに大蔵大臣が定める外国法人へのアンタイドローン貸し付けなど融資対象先の拡大、保証業務の拡大などは、日本国民の財産で……

第114回国会 大蔵委員会 第10号(1989/06/21、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、貸金業の金利引き下げに関する問題を質問いたします。  現行年五四・七五%を出資法第五条第二項の本則に定める四〇・○〇四%に速やかに移行してほしい。これは大変大きな要求になっておりますし、たくさんの請願も寄せられております。しかし残念ながら、当委員会で、これ理事会で請願採択にならなかったのですが、その理由の一つとして、今金融制度調査会で審議中なのでということなんです。  そこで、まずお聞きしたいのは、金融制度調査会の審議状況ですね、これをまずお聞きしたいと思います。
【次の発言】 その答えはいつごろになりましょうか。

第114回国会 予算委員会 第4号(1989/03/07、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 委員長、関連。
【次の発言】 丹羽労働大臣に質問いたします。  先ほど真藤逮捕の話がありましたが、加藤元労働次官、この疑惑も大変重要な段階に入っております。これはもう職務権限が明らか、株の譲渡も明らかでありまして、これは東京地検の事情聴取を受けているんじゃないか、こう思いますが、これについての報告は受けておりますか。
【次の発言】 そのうち突然逮捕という事態になるのではないかと思いますが。  次に労働省ですが、これは労働省も認めております。労政局、職安局から労働委員会会館に大量の文書が移動されたという事実があります。労働省はこれにつきまして、十一月十一日の一回だけだと言っておるの……

第114回国会 予算委員会 第10号(1989/05/16、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 総理に質問いたします。  消費税はスムーズに導入されているというこういう答弁が繰り返されております。確かに大変上手に、また円滑に転嫁をしている。転嫁に限って言うとそういうところもありますが、同時に転嫁できない、困難である、その転嫁に大変苦しんでいる、こういう部門もあります。  そこで総理、どういう分野が転嫁が困難あるいはできなくて苦しんでいるか、どういう御認識でしょうか。――総理、二回も指名したんだから、総理に。
【次の発言】 問題は、その一部がこれっぽっちの一部なのか、相当大きな一部なのか、大変問題だと思うんです。  そこで総理、転嫁できるところ、また上手にやっているところは大……

第114回国会 予算委員会 第12号(1989/06/13、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 関連。
【次の発言】 今の答弁を聞きましても、世論の多数に耳を傾けないであくまでも挑戦し続けるというのが総理の民主主義だと言わざるを得ません。  今も総理は、消費税は高齢化社会のためだと言いましたけれども、その高齢者が被害を受けて一番怒っているんです。そういう怒りやいろんな批判が高まっている中で、これは先ほど来問題になっております見直し論が出ておるわけです。  見直しの内容については、これは免税制度、簡易課税制度あるいは記帳問題だということです。これは中小業者のための制度だと大宣伝してきたのに、ここで見直しということは、結局これを縮小するか廃止するか。先ほどもこれは二重のごまかし……


15期(1989/07/23〜)

第116回国会 税制問題等に関する特別委員会 第5号(1989/11/16、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表いたしまして、消費税は無条件廃止、無条件で廃止をする、こういう立場から発議者の久保議員に質問をしたいと思います。  消費税実施七カ月でありますが、特にお年寄り、生活保護世帯、障害者、母子世帯、こういうところに本当に深刻な胸の痛むような影響が出ております。  これは新潟の年金と子供の仕送り九万円で暮らしている方、辻川逸美さんという方でありますが、この人のつけた家計簿によりますと、一カ月の消費税が二千百四十一円。だから彼女は言っています。これは三日から四日分の食費なんだ、だから年に四十日食べずにいなきゃいかぬ、そういうものなんだと。  ですから私は、生活破壊税、……

第116回国会 税制問題等に関する特別委員会 第13号(1989/12/04、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 自民党の見直し案がようやく出てきました。もともと見直しというのは、消費税は廃止という主権者の明確な審判に挑戦して、この悪税の延命、定着を図るものだと思います。十二月一日にまとまった見直しの内容は、海部総理が繰り返し言明してきた思い切った見直しとはほど遠いものだと思います。部分修正で、無条件廃止を求めた国民をごまかそうとするものだと私は思うんです。そんなことで済まされるのか、まず大蔵大臣の見解を伺いたい。
【次の発言】 大体自民党は参議院選挙のさなかから見直しを主張してまいりましたが、これは参議院選挙の敗北によって見直しそのものが私は否定されたんだと思うんです。それは見直しなどでは……

第116回国会 税制問題等に関する特別委員会 第14号(1989/12/06、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 河野参考人に質問いたします。  先ほど私とぴったり一致した意見とまた全く反する意見と両方開陳されましたけれども、日本共産党は消費税廃止を公約した党として、これは無条件廃止という立場であります。と同時に、財源案を四会派が出したこと、これが自民党からの格好の攻撃の的になって随分いろんな問題点が出てまいりましたし、また河野参考人が言われたように国民合意のできないもの、こいつを持ち込んだためにまさしく世論が分断されてそれが世論調査にもあらわれている、大変まずかったなということを言ってまいって、攻撃されるたびにだから言わぬこっちゃないということを言ってきたわけであります。しかし、河野参考人……

第116回国会 税制問題等に関する特別委員会 第17号(1989/12/11、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表して、消費税を廃止する法律案など廃止関係三法律案及びこれに対する修正案に賛成の討論を行います。あわせて、税制再改革基本法案及び代替財源関連五法案並びにこれらに対する修正案については採決に加わらない立場を表明いたすものであります。  公約違反、国会決議違反、世界一課税ベースの広い最悪の間接税である消費税に対し、国民はその実施によるみずからの生活体験と判断に基づき、ノーの審判を下しました。消費税は存在してはならない税制であり、速やかに無条件廃止することこそ国民の意思に最も忠実な態度であります。  しかし、自民党はこの国民の意思に挑戦して消費税は絶対に廃止しないと……

第116回国会 大蔵委員会 第1号(1989/11/07、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、大蔵行政に関して二点質問いたします。その後、法案について質問をする予定ですが、答弁次第によっては勢い余って時間超過ということにならないように御協力をお願いしたいと思います。  最初に、十月三十一日のこれは新聞報道ですが、税務署に対する異議申し立てに対して九・八%、それから不服審判所に審査請求したうちの一一・四%、全体で二〇%が、一部取り消しも含めて取り消されておるということは、不服審判所はかつて三〇%ということもありましたから、これは余り驚かないんですが、税務署が約一割近く課税処分を変えている。私も大分税務署とつき合いが長いんですが、大体余り自分がやったことを変えたがらな……

第116回国会 大蔵委員会 第2号(1989/12/14、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 このプリペイドカード問題で、利益を主として受けるのはカード発行会社それから物品・サービス提供業者であることは明らかです。先ほど消費者のメリットがあると言いましたが、それはその反射的利益であって、やはり今回の立法で一番中心は何といっても消費者を保護する制度、そして利益を発行会社などが独占しないということが私は大事だと思うのです。  そこで、具体的に利益の問題でお聞きしますが、テレホンカードで申しますと未使用残高二千五百億円、オレンジカードで申しますと約二百億円。問題は、さっき退蔵益もありましたが、この運用益がNTTの場合ですと百七十五億円です。ということは、逆に申しますと先払いして……

第118回国会 決算委員会 閉会後第2号(1990/10/04、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 これは先ほど来何度も言葉では出ております金持ち国日本ということ、国際金融都市東京の世界的地位も急激に高まっておりまして、こういうことで金融取引が飛躍的に拡大しておりますが、その中で庶民の被害も発生しております。これに対する規制や監督の強化が必要だと思うんです。  具体的に警察庁に質問いたしますが、海外商品取引会社ティピーシーに対して神奈川県警は六月五日、出資法違反の容疑で強制捜査を開始いたしました。捜査に至った経過と事件の概要について端的にお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 被害者二千三百名以上、被害総額百五十九億円という大変な被害が及んでおります。これは個人にとっては……

第118回国会 大蔵委員会 第1号(1990/03/26、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 法案に関して若干の基本的な問題を質問いたします。  まず第一は、一応特例公債発行ゼロにこぎつけた今日、隠れ借金の一部であるこの厚生年金国庫負担金繰り延べ分ですね、この返済は直ちに行うべきではなかったのか。一応厚生保険特会に繰り入れたといいましても、業務勘定に繰り入れて資金として運用するのでは、年金勘定としましては事実上形を変えた新たな繰り延べじゃないか、こういう批判にはどうこたえますか。
【次の発言】 しかし、実際はどう見てもそうなんですね。  それから次の問題は、今、和田委員も触れましたけれども、元来、加入者按分率一〇〇%移行に伴う各被用者保険の負担増加の緩和措置は一般会計で見……

第118回国会 大蔵委員会 第2号(1990/03/29、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 法案に則してまず製品輸入促進税制から質問いたします。  これを創設すると聞きましたが、果たしてこんな税制があったのか、聞いたことがないと思ったんです。こういう税制は世界に類例がありますか。
【次の発言】 いいですよ。画期的な税制を導入するということですが、この画期的なというのはいいんじゃなくて、先ほど村田委員の質問にもあったとおりに悪い意味で大変画期的な税制であると思うわけであります。それでそんなものを、要するに先ほどもあった大企業優遇じゃないか、約八百七十億減税になるというけれども、その相当部分が大企業のところへ入る、利益になる。そんなものをなぜ今あえて創設しようというような、……

第118回国会 大蔵委員会 第3号(1990/03/30、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、日本共産党を代表して、租税特別措置法並びに関税定率法及び関税暫定措置法の二改正案に反対の討論を行います。  まず、租税特別措置法改正案についてであります。  今回の改正の基本的な性格は、製品輸入促進税制を初め、エネルギー環境変化対応投資促進税制、原子力発電施設解体準備金、電波有効利用設備の特別償却制度などなど数々の大企業優遇の租税特別措置を新たに創設し、また海外投資等損失準備金制度など、適用期限が到来した特別措置をほとんどすべて延長するというものであります。  大企業に適用される法人税の税率については、この四月から三七・五%へと大幅に引き下げられるので、大企業は税率と課税ベ……

第118回国会 大蔵委員会 第4号(1990/04/24、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、先物取引に関する基本的な問題について大臣の見解をお聞きします。  株価指数先物取引の規模は三百四十兆円、国債の先物は一千八百九十七兆円、いずれも片道、八九年です。いずれも世界一の規模だと、これは衆議院で確認されました。東京金融先物取引所の主力商品であるユーロ円先物はどうかと申しますと、取引が昨年の六月に開始されてまだ一年もたっていませんが、日を追うごとに取引がふえております。この三月は過去最高、片道で百十万枚を超えるわけでありまして、この分でいけば年間で一千万枚、金額にすると一千兆円に上ることは確実だと思うんです。これもそう遠くない時期に世界一になることは明らかだと思います……

第118回国会 大蔵委員会 第5号(1990/06/01、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 年金の支給でありますが、今まで三カ月分を年四回で支給されていましたが、今回年六回になりました。これは改善です。いいことは褒めます。  ところが、計算しますと、ことしの二月に去年の十一、十二、一をもらって、後二カ月分ずつもらって、十二月にその前の月の十、十一、十一が二回になりますので年十三回の支給になります。そうしますと、せっかく年金受給者の要請にこたえたと言いながら、その結果、所得税、住民税が増税になります。要するに一カ月分ふえるわけです。そして国民健康保険料も増額になってくる。どの程度の増額、増税になるかわかりますか。

第118回国会 大蔵委員会 第6号(1990/06/14、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 TOBの改正理由でありますけれども、「証券市場の国際化の進展等に伴い、諸外国の制度との調和を図る等の観点から」ということであります。要するに、外国で行われていることが日本で行われていないから日本の企業はどんどん海外で買いまくっているじゃないかということがその理由でありますが、果たしてそれでいいのかどうか。企業買収戦争そのものについて私はもっと根本的に深く考える必要があるんじゃないか、こういう立場から質問をいたします。  まず、アメリカでの例えばLBOあるいはジャンクボンドの実態について、先ほど来答弁があったとおり、大臣も局長もこれは十分御承知だと思うんですね。大変不健全なやり方が……

第118回国会 予算委員会 第12号(1990/05/23、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 消費税について若干の質問をいたします。  まず、海部総理は、総選挙によって消費税は国民の支持を得た、こう言っております。しかし私は、自民党は消費税を選挙の明確な争点にすることを避けたんだという、これが実態だと思うんです。  そこで、坂本官房長官、あなたは総選挙における選挙公報で消費税についてどういう公約をいたしましたか。
【次の発言】 選挙公報で。
【次の発言】 要するに、ここに選挙公報がありますけれども、消費税については一言も触れなかった。これはお認めになりますね。――認めるということでうなずいていますから。  選挙公報に載せなかったと言いますけれども、選挙公報はかなり一定の時……

第120回国会 大蔵委員会 第1号(1991/02/12、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案には賛成でありますし、議論もありましたので、私は農家の税金という観点から一つ質問をしたいと思います。  これは兼業農家の場合です。ほかで働いて給与所得を得ますと、当然多くの場合に所得税を源泉徴収されますね。片や農業そのものが赤字という場合がたくさんあると思います。となりますと、当然これは、計算すれば納まっている分の相当部分が還付になりますね。  そこでお聞きしたいのは、こういう事例で還付申請件数がどれぐらいあり、実際に還付で戻ったのはどれくらいあるか、まずお聞きしたいと思います。
【次の発言】 統計的に把握していないというそのことの中で、取る方はどんどん取ってしまう。これ……

第120回国会 大蔵委員会 閉会後第1号(1991/08/02、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 ずばり申しまして、補てんについては大蔵省も共同責任ではないかと指摘されておりますし、私もそう思います。  これは、八九年十二月に大蔵省が営業特金廃止の態度を打ち出して、証券会社側に話したわけですね。これに対して証券会社側は、既に契約が存在するのだから解約はできないと。この場合の契約の存在というのは一任契約、それから、損失保証、利回り保証などがあったことだと思うんですが、抵抗したわけです。これに対して大蔵省の方から、損は埋めればいいではないかと言った。ですから、補てんは完全に大蔵主導だというのが証券会社側の言い分なんです。だから、野村の株主総会で田淵社長からこの発言があったわけです……

第120回国会 大蔵委員会 第2号(1991/02/18、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 大蔵大臣に質問します。  湾岸問題について、日本は和平のイニシアチブをとるべきだったと思います。その基本はクウェートからイラクが撤退することで、その上でパレスチナ問題を含む中東の国際会議を開く。この点については、これはフランスの提案でありますけれども、海部総理も賛意を示されておるんですが、しかし、結果的にイニシアチブを全然とれないまま、むしろアメリカに追随する形で来てしまった。極めて残念です。  これからが質問です。  まず第一は、既に支出された二十億ドル、それから追加支援の九十億ドル、これは全部戦費ではないか。この九十億ドルについては、二月十四日の衆議院予算委員会で我が党の東中……

第120回国会 大蔵委員会 第5号(1991/03/06、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に、審議に当たっての若干の意見を申し上げます。  この法律案は、その目的自身に重大な憲法違反の問題を持っていると同時に、戦費を赤字国債で調達するという、現在の憲法と財政法の基本を揺るがす法案であります。特に参議院では、中東問題について初めての審議を行うのですから、慎重の上にも慎重を期す、国民各階層の声を十分反映した審議にしなきゃならないと思うんです。かかる立場から、私は二月二十八日の理事会において、質疑時間の十分な確保と公聴会の開催、総理の当委員会への出席を要求しました。しかし、これが実現せずに実質七時間というわずかな審議で、私は三十二分ですが、済ましてしまおうというこういう……

第120回国会 大蔵委員会 第6号(1991/03/18、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 この法案には賛成であります。従来の削減一辺倒とは異なって、八四年度基準と比べて九一年度五千二百三十七億円となる削減額のうち一千三十七億円、約二割弱を復元する措置が中心となっているからであります。しかし、手放しで賛成するわけではないということも申し上げておきます。しかし、理由は時間がないんで省略いたします。  まず最初に、補助金の削減が現場にどういう影響をもたらすのかということで、厚生省に質問をいたします。  福祉施設の運営費、これは補助金カットの影響があらわれていると思うんですが、そこで身体障害者更生援護施設、老人福祉施設、児童入所施設、保育所、精神薄弱者援護施設、この五つの福祉……

第120回国会 大蔵委員会 第7号(1991/03/26、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 本法案には大企業の優遇税制の温存拡大など大変大事な問題が含まれておりますが、私はきょうは土地税制に絞ります。しかも、土地税制のうち、問題点の指摘だけに終わります。本当はその一つ一つについて私の持ち分だけ全部質問をしますと大分深まった議論になるんだけれども、残念ながらわずか十二分ですので、問題点の指摘、しかもそれも全部終わるかどうかわからない、こういう状況であります。  まず土地問題につきましては、土地神話の打破という答弁が先ほどもありました。そして、持つ者と持たざる者との資産格差の是正、もう一つが土地の有効利用の促進、こういうことが期待されておったわけであります。このため、保有段……

第120回国会 大蔵委員会 第8号(1991/04/09、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は財政についてのチェックのあり方の根本について質問します。  これは三月六日の湾岸支援財源法案審議のときにも指摘しました。国民の税金から大金を出すんですから使途、金額、算定根拠を具体的に明らかにして日本の国会で審議すべきだ、これが財政民主主義の根本であるけれどもその根本を放棄したんだという指摘をいたしました。  きょうはその議論に入りませんが、これは橋本さん、大蔵省としてもこの一兆一千七百億円の算定根拠について詰めて検討すべきだったと思うんです。それをしなかった。できなかった。こういうことが定着しますと国会の機能、また大蔵省の機能、これが果たせないことになる。今後もこういうこと……

第120回国会 大蔵委員会 第9号(1991/04/18、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初にIMF増資法案についてであります。  日本は出資シェアが大幅にふえました。イギリスは逆に減りました。その出費シェアの増減に応じて投票権のシェアも変化をしているんです。ところが、アメリカの出資シェアは一九・六六%から一九・四一%に下がるんですが、投票権シェアは一八・八九と変わらない。どうしてそうなるのかというので説明を求めましたらば、基礎票部分が現行どおりで変わらないんで計算上そうなるというんですが、そう聞いてよろしいんですか。
【次の発言】 そう、そのように端的にお答えをお願いします。  この基礎票制度の趣旨は、出資の少ない小さな国にも発言権を保障しようという考え方から出て……

第120回国会 大蔵委員会 第10号(1991/04/23、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 午前中から、土地の高騰につきまして、消費者物価指数や勤労者実収入に対してけた違いの上昇であるという指摘とかアメリカが四つも買えるという議論がありましたが、私がさらに加えまして議論の前提として指摘したいのは、保有格差がまた開いている、それから土地の資産についてその格差が開いているということをも指摘しておきたいと思います。  資産保有五分位別に見てみますと、大体第一分位はこれは土地資産はゼロですから、第二分位と第五分位の比較で、八五年には少し縮小してきましてその差が十九・八倍、しかしまた今回の第三次の地価高騰で格差がどんどん拡大しまして一九八八年で六十二・一倍。これは絶対値が全くけた……

第120回国会 大蔵委員会 第11号(1991/04/24、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 昨日、税制問題に関する両院合同協議会の幹事会が行われまして、二十五日に全体会議を開いて緊急の協議をし、今国会で立法する方向だといいます。そこで、これは自民党総裁としての総理にお聞きします。  昨日の党首会談で、我が党の不破委員長から消費税見直し問題について申し入れがなされましたが、それに対しての見解をまずお聞きします。
【次の発言】 この申し入れで指摘をしましたように、総選挙で自民党は、食料品の税率を一・五%に下げる、それから小売段階非課税、入学金など七項目の非課税を公約しました。見直しの合計額は一兆一千四百億円というものでありました。やっぱり、この公約にふさわしい見直しをしない……

第120回国会 大蔵委員会 第12号(1991/05/08、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今までこの委員会あるいは決算委員会で、ノンバンクの社会に与える否定的問題を幾つか取り上げてまいりました。しかし、いずれも権限がないというそっけない答弁でした。  今後は一定の限度でそっけない答弁ができなくなったという限りにおいて、賛成いたします。しかし、今の局長の答弁を聞いておりましても、相当広範囲でしかも重要な問題についてまたまた権限、法的根拠がないということから調査においても不十分な問題なども出てくるんじゃなかろうかということで、今までとかなり共通する問題意識でありますけれども、若干角度を変えて質問をしたいと思います。  既に指摘されたように、ノンバンクの貸付残高の約四割が不……

第120回国会 土地問題等に関する特別委員会 閉会後第1号(1991/05/24、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 先ほども質疑があったようですが、雲仙の活発な火山活動につきまして、私は五月二十二日に現地に調査に参りましたので、その結果に基づいて緊急に質問いたします。  まず、現場へ行って痛感しましたのは、観測体制が極めて弱体だということであります。九州大学の島原地震火山観測所、ここは太田教授以下七名、本当にへとへとになって頑張っております。また、気象庁雲仙岳測候所は六名ですが、二名の応援がありますけれども、しかしもうこれは人間の限界を超えるような、こういう中で頑張っております。とても現状に対応できる体制ではないと思います。やはりこういう事態に応じて精密な観測と正確な情報を速やかに伝達すること……

第121回国会 証券及び金融問題に関する特別委員会 第4号(1991/09/04、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 日本共産党の近藤忠孝であります。  お答えは、イエスかノーか、あるいは一言でお答えできるような質問をいたしますので、さようお願いしたいと思います。  先ほどの証言で、ブラックマンデーの後、一兆円を超える営業特金があるのを見てこれは大変なことになるということで縮小するように指示をして三〇%以上減らした、そこへ大蔵省の禁止の通達が出た、こういう御答弁でしたね。  そこでお聞きしたいのは、大変なことになるというのは、要するに営業特金は一任勘定だから補てんしなければならないので整理する、こういうことにたったんじゃないでしょうか。

第121回国会 証券及び金融問題に関する特別委員会 第5号(1991/09/05、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 ただいま入ったニュースによりますと、東京地検特捜部は本日午前中、旧埼玉銀行の東京営業部次長、これは外山といいますが、を逮捕いたしました。これは、預金の質権設定承諾書偽造でノンバンクから四十億円融資させたという意味では、今問題になっている富士銀行と同様の事件で初めての逮捕であります。  そこで、富士銀行の頭取としての感想をお聞きしたい。
【次の発言】 最新の週刊文春によりますと、これは中村元課長から聞いたことが出ています。「私は富士銀行に「汚れ役」を押しつけられた」ということであります。その冒頭の部分で、五月二十三日に発覚し、六月九日から七月二十八日まで何と五十日間にわたって富士銀……

第121回国会 証券及び金融問題に関する特別委員会 第6号(1991/09/06、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 当委員会でいろいろと審議を続けてまいりました。しかし、せりかく証人喚問をいたしましても、随所に証言拒否や偽証じゃないかと思われる、また証言食い違いが目立ちました。参考人の場合でも、答弁して当然と思われる事項も答えない。証券・金融不正の全容解明は本委員会の重大な任務であります。補てんの全容解明、株価操作の疑い、暴力団の関与などを徹底して今後も続けるべきだと思います。  ということで、本日、私は理事会に十名の証人喚問を要求いたしました。社会党からも証人要求の御意思があるという意思表示もされました。他党からの同様の要求も期待をいたしておるわけであります。  次に、補てんの手口の解明、こ……

第121回国会 証券及び金融問題に関する特別委員会 第7号(1991/09/07、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 本日、営業特金の残高についての受託者側の資料を編集したものを拝見いたしました。これによっても営業特金の減少は件数で二百六件、残額で二兆円弱と本当にわずかであります。ですから、この資料によりましても、営業特金解消のために補てんをしたと各証券会社のトップがここで証言しましたけれども、その証言の信憑性が揺らいだということをまず指摘をしておきます。  同時に、昨日の資料との関係で、私はこの資料もそのまま信用できない。と申しますのは、きのうの資料で営業特金の残高がふえているのはダブりがあったからだというんですが、それにしましても、八九年十二月の約八兆円から九一年三月の十七兆、二倍以上にふえ……

第121回国会 証券及び金融問題に関する特別委員会 第10号(1991/10/02、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まだ公取が来ていないのでこの問題は後に回しまして、まず八九年十二月二十六日の通達が適切であったかどうか、この問題について質問をいたします。  今までの当委員会め議論の中で、四大証券の首脳は一様に営業特金を解消するために通達違反を承知で補てんした、こう証言いたしました。今も議論のあったとおり、まさに通達が平然と無視されてきたものであります。一方、証券局長は、営業特金が損失補てんの温床になるということから、通達で顧問っきにして営業特金をなくす、補てんをしないという確認書をとる、これは今問題になった点ですわ、ということで営業特金の適正化を図ったと答弁してまいりました。  問題は、この経……

第122回国会 決算委員会 第2号(1991/12/17、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 湾岸戦争への協力のための財政支出は、平成二年度予備費、これは本委員会で今審議対象になっています。その予備費から一千三百五十五億六千万円、そのほかに二年度の第一次補正予算で一千三百億円、第二次補正及び湾岸支援財源確保法案で一兆一千七百億円、さらに三年度の予備費から追加して七百億円、合計一兆五千五十五億円余、そのほかに周辺諸国へ二十億ドル、これだけ支出されております。  そこで、この二年度の予備費の支出も含めまして、湾岸戦争への協力の財政支出が具体的にどういう経費に使われたのか、まずそれを報告していただきたいと思います。
【次の発言】 大臣の答弁に関して言いますと、この一番大きな、ほ……

第122回国会 大蔵委員会 第1号(1991/12/03、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 持ち時間が非常に少ないので、証券・金融問題と税務行政の問題に絞って御質問をいたします。  午前中の大臣の所信表明でも、金融資本市場について、有効かつ適正な競争、それから国際的にも通用する市場ということを目指して金融、証券両審議会の答申に従って進めていく、こういう発言でありました。私は、要するに銀行、証券の垣根をただ低くして相互乗り入れを進めていくことは逆に危険じゃないかということを十月二日の証券等の特別委員会で指摘したところであります。見直すべきじゃないかということも申しました。このことに関してまず質問しますが、一つアメリカの事例です。  アメリカ議会ではグラス・スティーガル法を……

第122回国会 大蔵委員会 第2号(1991/12/13、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今の銀行局長の答弁で、資金需要の分野、電力、都市開発、情報通信という答弁がありましたけれども、その各分野の比率はどれくらいなのか、そして融資規模の拡大を図るというんですが、具体的にその融資先ほどのように決まっておるのか、まずお答えいただきたい。
【次の発言】 大枠の各分野への融資の比率もまだ決まっていない、また具体的な融資先並びに金額も決まっていないと。これいつごろ決まるんですか。
【次の発言】 私も事前に具体的な中身を聞いたんですが、わからないということなんです。  今、年内という話もありましたけれども、大臣、もう十二月の夫なんです。これはあれでしょう、先ほどの趣旨説明では、平……

第123回国会 商工委員会 第9号(1992/05/12、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 金属鉱業の鉱害対策の重要性は、これは広大な地域に莫大な農業被害、漁業被害を与えたこと、さらには、特に神通川ではイタイイタイ病まで発生してしまったということ、これをほっておきますと、人類の生存の基盤を揺るがす問題だということにあると思います。しかし、対策は大変おくれておったと思います。  これは、一九一〇年ごろからイタイイタイ病が発生しておったんですが、なかなか対策がされないまま裁判に立ち上がったのは一九六八年、七二年に裁判は決着をいたしました。その結果、イタイイタイ病に関する誓約書、さらに土壌汚染に関する誓約書、公害防止協定、この三つの協定が作成されました。それ以来、このカドミウ……

第123回国会 大蔵委員会 第2号(1992/02/25、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 平成四年度予算の重大な特徴の一つは、七兆二千八百億円という過去最高の建設国債の大幅増発が行われましで、赤字国債は発行しなかったとはいえ、財政の健全性が再び大きく失われようとしている点があると思います。  この点、一昨年の財政審の中期展望で九五年度までに公債依存度を五%以下に引き下げる、そのために毎年四千五百億円ずつ減額することを求めておるんですが、実際は減額どころか二兆円に上る大幅増発であります。  その原因がどこにあり、またこれは責任問題もあるんじゃないか。と同時に、九五年度までに依存度五%にする見通しはあるのか、どのように実現するのか、まずお答えいただきたいと思うんです。

第123回国会 大蔵委員会 第4号(1992/03/27、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは一番最初に質問させていただきます。なかなか気分のいいものですね。  まず、法人特別税法でありますが、この増税が大企業だけじゃなくて一部中小企業にも及ぶので反対であります。問題は、形の上では湾岸増税の継続とは切り離されてはおりますが、その創設の経過から見ましても国際貢献税構想と深いかかわりがあるし、将来ともこの構想に組み込まれかねない、そういう危険性を持っておりますので、その関係で質問いたします。  国際貢献税構想というのは、今回の予算編成の段階で急浮上いたしました。そして姿を消しました。しかし、与党の自民党の中で議論されておりますし、また政府税調の答申の中でも今後の検討課……

第123回国会 大蔵委員会 第5号(1992/04/07、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは六十兆以上の税金を徴収している税務署の職員の問題について質問をいたします。  まず、基本的問題としまして、どのような労働組合に所属しているか、あるいはその職員の思想あるいは政党への所属、こういったことを調査したり監視したりするようなことがあってはならないと思いますが、どうですか。
【次の発言】 国税職員の人権を尊重するということは、結局納税者に対してもしっかり人権を守るということにもつながるので、これは私は国政上の重要問題だと思います。この問題は既に私も当委員会で取り上げ、衆議院で正森議員が取り上げた問題であります。  毎年八月に、全国国税局総二担当者研修会議が開かれて、……

第123回国会 大蔵委員会 第7号(1992/05/26、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、この法案は、昨年発覚いたしまして国民の怒りを呼んだ証券不正、金融不正に対する反省と、これに的確に対応しようという立場から提案されたものと思います。しかし、これから設置される委員会が対象とするのは証券会社だけで、銀行がこの監視対象から外されております。これは、私は昨年の九月十三日の行革審の「証券・金融の不公正取引の基本的是正策に関する答申」の中で指摘されていることに真っ向から反すると思うんです。  ここでは明確に「検査・監視機構は証券・金融・為替市場を視野に置くことが適当である。」、こうはっきりと指摘をされています。ということは、やっぱり両方の分野がもう絡み合っているからと、……

第123回国会 大蔵委員会 第8号(1992/05/28、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 総理にまず政治改革について質問をいたします。  昨日、政治改革協議会の実務者会議において自民党の方から案が示されましたね。それによりますと、パーティー開催の適正化、政治団体の資産公開、政治資金の運用方法の制限、寄附やパーティー券販売の公務員の関与の制限など十二項目であります。  しかし、肝心な数々の腐敗を生む温床である企業団体献金の禁止は欠けておるわけであります。企業献金の本質はわいろだということ、これは企業関係者もちゃんと言っていまして、営利を目的とする企業の立場で言えば、企業の利益にならないことに金を出すのは株主に対する背信になる、だから必ず見返りを期待するんだと。これは実際……

第123回国会 大蔵委員会 第9号(1992/06/17、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 これは午前中から何度も指摘がありましたけれども、本法案は現行金融制度を基本的にかつ広範に変えようとする重大な法案であります。  銀行業務と証券業務の分離を基本とする現行制度は、世界大恐慌の教訓として制定されたアメリカの銀行法、一九三三年のグラス・スティーガル法で規定されて以来、今日に至るまで健全な銀行経営の原則として確立してきたものであります。我が国でも戦後の経済改革の一つとして取り入れられて、大きく三つの役割を果たしたと思います。一つは銀行の社会的責任、公共性維持の観点、それから二番目には利益相反の防止、三番目には経済力集中の阻止、こういう重要な役割を果たしてまいりました。  ……

第123回国会 大蔵委員会 第10号(1992/06/18、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 金融機関の専門制について質問します。  長短分離、信託分離、中小企業専門金融機関、さまざまな分離がされております。それで、昨年来明らかになった銀行を舞台とした不正スキャンダルは、その専門制の本来の業務から遠くかけ離れた業務に無理に手を伸ばしたことから引き起こされたものが多いんだと思うんです。  例えば興銀。尾上縫に対する巨額融資事件も、本来長期信用銀行法で設備資金など長期資金の貸し出しに専念すべき興銀が、本業以外の業務に乗り出す中で起きた事件です。これは、昨年の証券特別委員会で参考人として、当時の黒澤頭取です、頭を深々下げまして、今後長銀法の原点に立ち返ってしっかりした業務運営を……

第123回国会 予算委員会 第10号(1992/03/31、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 奥田運輸大臣、三月十七日、上田議員が佐川急便からあなたの秘書に給与が払われている問題を指摘いたしました。報告をお願いします。
【次の発言】 給料を払われた事実はお認めになったんですが、これは政治献金として届け出なさらないんですか。
【次の発言】 そうしますと、まだペンディング……
【次の発言】 精査。ただ、直後の三月十九日のあなたの記者会見によりますと、これは北陸佐川の社員としての給料であって、北陸佐川が研修として出向させていたので、これは政治資金規正法に基づく寄附としての届け出は必要ないとおっしゃっております。このときはそういうお考えだったんだろうけれども、恐らくきょう質問があ……



各種会議発言一覧(参議院)

10期(1974/07/07〜)

第73回国会 公害対策及び環境保全特別委員打合会 閉会後第1号(1974/10/14、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 いまの点ですが、運輸省ですが、排出ガスの測定に関する研究等を列記してありますね、ここに、四二ページから四三ページまでの間に。中身を見てみますと、「研究修了時期 継続中」というのがほとんどで、一つだけ四十九年三月に終わったやつがありますが、こういう面見てみましてね、測定の問題は万全なんだろうかという、この点どうでしょうか。

第75回国会 大蔵委員会公聴会 第1号(1975/06/20、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 肥後公述人と木下公述人にお伺いしますが、先ほどのお話で酒税等の税体系における一定の割合ということが出たわけでありますが、私は、社会の多様化、発展の中で、その割合が変わってきても一向におかしくない。たとえばずっと昔ですね、特に戦争時には高かった。そういう時期を反映しておったと思うのですが、これだけ社会が繁栄してまいりますと、この割合が減ってきても一向におかしくないし、また新たな税の負担の問題も出てきてしかるべきだろうと思いますけれども、それについてどうお考えかお伺いしたいと思います。特に木下公述人の場合には、先ほどのお話の中で、酒税が下がると、一般の価格の中で酒をそれだけ低く抑える……

第75回国会 予算委員会公聴会 第1号(1975/03/14、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 鷲見先生に二点にわたってお伺いします。  まず第一点は、福祉関係においても無計画、無原則、アンバランスがある、こういうことでありますが、具体的にはどういうことだろうか。  第二点は、地方財政硬直化と人件費の関係について御説明いただきたいと思います。

第76回国会 大蔵委員打合会 第1号(1975/12/19、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 氏家参考人に一点、それから岩波参考人に三点お伺いしたいと思います。  岩波参考人がことし八月十二日の「エコノミスト」に論文を出しておりますが、その最後の方で、「国債依存が更に強化されるなら、財政制度審議会や三菱銀行が推計するように、五年後の五五年度には国債残高が四〇兆円ないし五〇兆円という時代が出現してしまう。」「驚くべき財政状態となる。」と、こういう指摘がございますが、実際には、今年度の歳入欠陥を基礎に計算しますと、五十五年には国債残高が七〇兆円、財政規模は四十二兆円、国債発行額は約十四兆円という事態になるわけです。こういう事態になった場合に、四十から五十兆円でも驚くべき状況で……

第80回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1977/04/14、10期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に振動病についてお伺いいたします。  最近、振動病が原因となって死亡した件について、公務災害に認定されるという、こういったこともありましたように、全国に二十万台以上にも及んでおりますチェーンソーを使っている山林労働者、さらに削岩機、びょう打ち機や農機具など振動機械を使う労働者にとって、機械化が進めば進むほど深刻な振動病が出ております。それがさらに、表面に出るだけではなくて、体内の深部にまで深くその影響が出ているという、こういったことが言われておりますが、そこで労働省にお伺いしたいんです。  振動病の早期認定業務のあり方など、多くの点でいままでの通達について見直しが必要である、……


12期(1980/06/22〜)

第94回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1981/03/30、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは国際障害者年にちなんでこれに対する警察庁の対応をお伺いすることが中心ですが、その前に、これは午前中も指摘のありました早稲田大学の成績原簿偽造問題について若干お聞きしたいと思うんです。  これは一つは、基本的には大学の自治の問題、大学が対応すべき問題だと思いますが、しかし刑事事件の面もございます。きょうも大きく報道されておりますし、先ほど入ったニュースによりますと、午後二時前に岸田孝二を逮捕したということであります。ただ一面、大学の自治との関係で、慎重な面と同時に厳正な面、二つあると思いますが、その点どうでしょうか。

第96回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会公聴会 第1号(1982/07/06、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に川村公述人にお伺いしますが、先ほどの公述の中で選挙権の考え方やあるいは選挙運動の規制について古い考えが引き継がれている、こう言いましたけれども、ここのところもうちょっと詳しくお話しいただきたいと思います。
【次の発言】 それから、運動の規制については、現在も大変規制されていますが、今度は政党本位なんですから、元来自由であってしかるべきだと思うのですが、自民党案ですと全国区ほぼ全面的に禁止と、部分的にはありますけれどもね、というようなことですね。そうなりますと、昨年運動規制が大分強まった、それ以来二、三の選挙を見まして、これがさらに規制されるとどうなるんだろうか、その辺につい……

第98回国会 予算委員会公聴会 第1号(1983/03/22、12期、日本共産党)

○近藤忠孝君 北野公述人にお伺いしますが、歳入欠陥が毎年大変多額に上がっておりますし、五十七年度も補正を組んだけれども、まだ出てくると、こういう状況であります。  その原因につきましては、それは経済の見通しの誤りだけじゃなくて構造的なものがあると思いますし、先ほど先生もそうおっしゃったのですが、どういう構造が歳入欠陥の原因となるのか、これが第一点です。  それからもう一つは、先ほど一般消費税は無限に広がる軍事費の担保となるとおっしゃいましたけれども、その意味をもうちょっとわかりやすくお願いしたいと思います。
【次の発言】 一般消費税が無限の軍拡の担保になると先生おっしゃったことです。その意味を……


13期(1983/06/26〜)

第104回国会 大蔵委員打合会 第1号(1986/03/26、13期、日本共産党)

○近藤忠孝君 小沢参考人から順次聞いてまいりますが、持ち時間が十一分ですので、木下参考人のところまでたどり着くかどうかわかりませんので、御了承いただきたいと思います。  今も御指摘がありました、小沢参考人でありますが、今の指摘のうち、特に六十年代から資産の格差が広がっているというその根拠、また具体的データでもう少し詳しく御説明いただければありがたいと思います。
【次の発言】 次に市川参考人でありますが、企業が保有する株式や土地などの時価評価による含み資産益が大変な膨大なものになっている、こう思うんですが、これに対する課税についてのお考えがあればお聞かせいただきたいし、また、その課税が妥当だとす……


14期(1986/07/06〜)

第108回国会 国民生活に関する調査会 閉会後第2号(1987/06/11、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず文部省ですが、輸入の拡大ということで政府調達による外国製品購入の問題があります。既に名前が出ておりますのは、文部省関係ではクレイ・リサーチですね、スーパーコンピューターを購入するという話ですが、これをどこにどれだけ買って配置するのか、大学から具体的な要求があるのかどうか、あるいはまた大学関係者の了解があるのかどうか、というのは、これは大学の自治の問題でひとつお聞きをしたいと思います。  それからもう一点は、このスーパーコンピューターは日本製の方が性能よくて安いんじゃないかという問題がありますね。現に大学予算が相当少ない。そこへこういうものを購入した場合に、例えば運転ですとソフ……

第108回国会 国民生活に関する調査会 第3号(1987/03/13、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 国際化に伴う住宅問題となりますと、これは先ほどから指摘もありましたが、一定期間日本に住んだ外国人がどういう印象を持ったかということだと思うんです。この点につきましては住文化研究協議会がつくった資料がありますが、外国人の持っている問題意識は、生活様式や建築様式そのものに問題があるわけではないんですね。逆に日本に住んで、自国に入れたいと思っている日本文化として畳、日本庭園、ふろ、障子など、そういう意味では日本人とかなり、我々の持っているいいなと思う部分と似ていると思うんです。問題は、一番不満はやっぱり狭いということ。これは決定的ですし、ある意味ではそこに尽きると思いますし、また、都市……

第108回国会 国民生活に関する調査会 閉会後第3号(1987/06/17、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 時間の関係で通産だけになりますが、昨日発表になりました通商白書、この中で日米両国の産業貿易体質と企業行動の見直しを言っていますね。日本について幾つか言っていますが、その一つとして企業行動の見直し、輸出依存体質からの脱却を図れと言っております。この中でも指摘されていますが、日本の輸出のうち、大手三十社で輸出全体の六割強を占めていること、大体日本側の原因としてはここに問題があると思うんです。私たちはこれを黒字病と称していまして、日本側としては黒字病、アメリカとしては赤字病、これを治すことが一番抜本的問題だと、こう思います。  そういう角度から一つお聞きしますと、大体今言った大手三十社……

第108回国会 国民生活に関する調査会 第4号(1987/03/25、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初に農水省に四点御質問しますが、農産物の市場開放攻勢が大変強いのですが、その背景にあるのはもとより、日米間の貿易摩擦。もう一つはアメリカの農産物輸出全体の落ち込みや、あるいは深刻な農業不況があるんじゃないか。この辺の農水省の認識をお聞きしたいと思います。  第二点は農水産物の輸入規制。これは最近非常に緩和されてまいりましたが、まだまだ外国に比べれば多いと思うんですが、しかし我が国の実情から比べれば大分緩和されてきたんですが、先進諸外国に比較して立ちおくれていると考えられますか。  第三点は関税。関税率も大変引き下げが進んでいまして、諸外国の中で一番関税率は低いんですね、二・五。……

第108回国会 国民生活に関する調査会 閉会後第4号(1987/06/18、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 続いて各論について申し述べたいと思います。各論の第一は政府の緊急経済対策の内容と問題点、第二は真の内需拡大策についての政策課題であります。  まず緊急経済対策でありますが、背景とねらい、これは初めに内需拡大ありではなくて初めに外圧ありであります。今も一部指摘がありましたけれども、今回の経済対策は、今年二月の七カ国蔵相会議で円相場安定の交換条件として、内需拡大策の追加が国際公約とされたことから検討が開始されました。そして五月の日米会談ではアメリカの有力閣僚が居並ぶ全体会議の圧力のもとで、中曽根総理が五兆円に上る財政措置を伴う内需振興を講じつつあると釈明し、その具体的な内容について約……

第109回国会 国民生活に関する調査会 第1号(1987/07/15、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 竹内参考人に三問、それから坪井参考人に二問、まとめて申し上げますので端的にお答えいただきたいと思います。  まず竹内参考人ですが、この貿易収支一千億ドルを単純に見るのではなくて、日本からアメリカへの輸出、それから今度はアメリカにおける日本企業の生産量の総体、アメリカから日本への輸出、そして日本におけるアメリカ企業の生産、これで比較してみることも必要だと思うんです。そうしますと、量はほぼ同じ。人口一人当たりで見てみますと、日本人の方がアメリカ企業のものを二倍多く買っている、こういう点をどう見るのか、これが第一点です。  それから海外への生産拠点の進出の問題ですが、今先端産業でもどん……

第109回国会 国民生活に関する調査会 第2号(1987/07/29、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、内需拡大策が対米追随で屈辱的ではないかという指摘は言い過ぎじゃないかという御指摘であります。  もとより、我が国が独自に内需拡大を図ることは当然であります。しかし、今回の内需拡大策の決定過程について見てみますと、これは私が六月十八日に当調査会で発言いたしました。議事録の二十二ページ四段目、ここをごらんいただくと、これを読むと時間がかかりますから省略いたしますけれども、ここで指摘しましたように、その発端から具体的内容に至るまでアメリカの要求に屈した形で決められています。事実は前回述べたわけです。内容、金額までアメリカの指摘に従って進んできたという、この経過であります。  私は……

第112回国会 国民生活に関する調査会 第2号(1988/02/19、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初にアグネス参考人に質問いたしますが、先ほど、日本人と結婚することについて大反対があって、その理由としては、亭主関白、男性天国でかわいそうだというんですが、先ほどお話聞いておって、子連れ労働でいろいろ苦労されたというのは私はその一つの現象だと思うのです。しかしそれ以外、全体としまして言われたほどの男性天国であったのかどうか。これは実際の家庭生活まで立ち入るかもしれませんけれども、全体含めてそういうことでなかったかどうか、あるいはまた改善されつつあるのか、その辺についての率直な御意見があればお聞きしたいと思うのです。
【次の発言】 率直にありがとうございました。  黒田参考人に、……

第112回国会 国民生活に関する調査会 第3号(1988/03/02、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最初、総理府に二問質問いたしますが、資料3の十一ページで述べられた「今後出生率は長期的に回復することが予測されている。」ただし、その条件として「出産育児をめぐる環境や条件が整備されなければならない。」ただ、実情を見ますと、例えば産前産後六週間の休暇というのも実際とれていない職場が随分多いとか、それから実際派遣労働などではそういう条件なども十分保障されないというような状況を見ますと、果たしてこのとおりいくのかどうか、その辺どう認識されているか、これが第一点です。  それから、そういう条件整備の一つとして育児休暇問題が大変大事だと思いますが、この間の本 会議での労働大臣の答弁としまし……

第112回国会 商工委員会,環境特別委員会連合審査会 第1号(1988/05/12、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今回、ウィーン条約とモントリオール議定書に基づいて、フロン、ハロンガスの規制を実施するということは一歩前進であるということで評価をいたします。  問題の一つは、仮にモントリオール議定書どおりに削減できたとして、どれだけの効果が上がるかという問題であります。  まず西暦二〇〇〇年までの推移について考えてみたいと思いますが、現在、地球全体の大気中に既に放出された分として、これは環境庁からもらった資料で、八百万トンが蓄積されておりますね。これを前提として議論したいと思うんです。  このモントリオール議定書の規制スケジュール、何年かごとといってずっとありますけれども、これに沿ってフロン消……

第112回国会 予算委員会公聴会 第1号(1988/03/22、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 富岡公述人にまず質問いたします。  先ほど大型間接税導入論の論拠、あるいは間接税比率を強化せよということに対する論拠に対して批判がありました。それに加えて、その関係で二点ばかり質問したいと思うんです。  一つは高齢化社会危機論。要するに現在は六人に一人の老人、二十一世紀は二人から三人に一人の老人だから直接税中心じゃ大変だ、こういうことが盛んにこの委員会でも政府から論じられています。しかしその中身は、例えば生産人口と従属人口のこの見方自身に大変な問題点がありますし、また生産性の向上などは無視しているという点で論拠のないものだと思うんです。ただ、かなり一般受けしていまして、例えば大型……

第113回国会 国民生活に関する調査会 第2号(1988/09/07、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、余暇の阻害原因について、今まで御指摘のとおりほぼ三つ、一つは時間的余裕がない、二番目に金がかかる、三番目に仲間やリーダー、あるいは施設の問題、恐らくこれは私はそれが原因であるということは共通の認識だと思うんですよ。  問題は、時間がとれないのはなぜかという点について、原因は急激な産業の成長というのが原因ですが、じゃどうやってとるかという点ですね。これはやはり生産性の向上に比例して余暇は出るはずですね。それが出ていない。じゃこれをどうやって現実にこれから打開をしていくのかという点で、参考人の立場から御意見があればお聞きしたいというのが一つです。  それから、金がかかるについて……

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会公聴会 第1号(1988/12/16、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 日本共産党の近藤忠孝であります。時間の関係で、ごく限られた一、二の方への御質問になるかと思いますが、御了承をいただきたいと思います。  まず、谷山公述人であります。  消費税の導入は必要だというその必要論の中に、こういう大型間接税の採用は国際的潮流で、こういうものを持っていないのは日本だけだ、こういう意見がありますが、これについてどうお考えか。
【次の発言】 それと関係いたしますが、ブルッキングス研究所のペックマン博士がやはりこれに関係して述べておるといいますが、それをちょっと御紹介いただきたいと思います。
【次の発言】 同じく谷山公述人でありますが、今度帳簿方式を採用しましたが……

第114回国会 国民生活に関する調査会 第2号(1989/02/08、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、山崎参考人にお願いします。  先ほどのお話の中で労働と余暇についての歴史的なお話もございました。それから先生の著書の中でも、生産的人間から消費的人間への変化という御指摘もございます。ただ、社会の中では生産に関する人間と人間の関係、これがやっぱり社会の基本だと思うんです。となりますと、そういう中で生産的人間から消費的人間への変化という、これがどう位置づけられるのかということが一つです。  それからまた、全く別な角度から見まして、これは先ほど来の労働から仕事へと、余暇との区別がだんだんなくなるということともあるいは関係するのかもしれませんが、人間として自分の労働力の質的向上を図……

第114回国会 国民生活に関する調査会 第5号(1989/06/16、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 労働と余暇について意見表明を行います。  人間が人間らしく生活する上で余暇は必要不可欠な時間であります。勤労者の毎日の生活時間を分析してみますと、労働時間がまずあります。そして労働によって失った労働能力を再生し、あすへの活力を回復するのに必要な食事、睡眠、排せつ、疲労回復などの生理的生活時間や、炊事、洗濯、掃除、育児、教育、冠婚葬祭などの家事的生活時間という、いわば勤労者とその家族の生活のために無条件かつ絶対的に必要な生活時間があります。これらを十分確保した上で、なおかつ勤労者自身の本来の要求を実現する意味での真の自由時間があるわけであります。  それは趣味、スポーツ、学習、娯楽……

第114回国会 予算委員会公聴会 第1号(1989/05/18、14期、日本共産党)

○近藤忠孝君 富岡先生に質問をいたします。  基本原理の欠陥という第一に、逆進性を挙げられました。政府も、消費税が逆進的であるということは認めるんですが、今回の税制改革全体としては逆進性が緩和されて累進性が逆に強まったという、こういうことを言っています。そんなはずないんだと思うんです。垂直的公平よりも水平的公平、薄く広くという結果の税制改革ですし、上の方はもう一〇%も下がっているんですから、そういうことはないと思うんですが。  ただ、政府がもっともらしい計算をいたしまして、この間、それで論争をしたんですが、その計算によりますと、年収に対する税額比率で見ると、第一分位と第五分位の差が六・五倍であ……


15期(1989/07/23〜)

第116回国会 税制問題等に関する特別委員会公聴会 第1号(1989/12/05、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 坂本公述人に質問いたします。  先ほど、消費税廃止など拙速にやるなと、こういうことを強調されました。私はこれを聞いておりまして、この論法は十二月一日に発表された自民党の見直し案にもそのままずばりと指摘されたものと思っておりました。ところが、遠慮されたのか、きめ細かな配慮があると。果たしてそうなんだろうかと思います。今やるべき時期じゃない とか費用の問題、お話しありましたけれども、私は仕組みの問題だと思うんですよ。現に、先ほど引用されましたけれども、日本チェーンストア協会、西友会長の高丘さんはこう言っていますよ。驚くばかりの見直し内容だ、実質的には消費者の食料品無税化を幻想に終わら……

第117回国会 国民生活に関する調査会 第1号(1990/01/18、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 私は、内外価格差をどうとらえるか、それから貿易摩擦の原因は何か、またその価格是正の対応策、こういった点で一番基本的な問題を取り上げて若干の議論をしてみたいと思います。  これは、前回の当調査会の冒頭に遠藤会長が、日本は経済大国だと各国から言われているが、国民一人一人は経済大国という認識を持っているか。価格差の問題についてもしかり。働く人たちが何十年働いても一戸の住宅も持てないという時代に、これで経済大国と言えるか。こう発言をされております。GNP世界第二位、しかし生活実感は二流国並みというこの本源は何かということ、これを解明することが私はこの内外価格差をどうとらえるかという一番基……

第118回国会 国民生活に関する調査会 第1号(1990/04/17、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 いわゆる質問は準備した上で次回にいたしますけれども、先ほどの話をお聞きして若干感じたこと、あるいは教えてもらいたいことについてまず総務庁に二、三質問したいと思います。  これの報告の五十一ページに輸入品の占めるウエートの話があります。一人当たりの外国製品輸入額でアメリカの二分の一というんですが、アメリカの国からじかに来るのはそうなんでしょうけれども、アメリカの多国籍化している企業、そこからの輸入も含めますと日本からの輸出との関係ではほぼ一対一ぐらいではないのか、むしろそういう観点で見た方が正確じゃないかというのが一つです。  それから五十二ページのメーカーなどの価格政策。「その企……

第118回国会 国民生活に関する調査会 第2号(1990/04/20、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 きょうは、時間の関係で土地問題に限って質問をしたいと思います。  四月十七日の、前回国土庁が報告になりましたこの資料によりますと、土地の急上昇が東京圏が六十二年から、大阪圏は六十三年から、名古屋圏が平成元年から、その他の地域がことしからと一年ずつずれて急上昇が始まっておるわけですね。東京で急上昇が始まったときに他の地域で手を打ち、それから東京でももっと早くかつ厳しくチェックしておくべきだったと思うんです。前回、土地局長も後手後手と言われておりますがと、半ばこれは認めたんだと思いますが、この資料の中の「最近の土地対策」という中で「監視区域制度の的確な運用」とありますけれども、どうも……

第118回国会 国民生活に関する調査会 第3号(1990/04/27、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 政府・与党内外価格差対策推進本部の当面の具体的な方策の第一は、調査、実態把握、そして「所管業界対し価格情報の提供その他所要の措置を講ずる。」、こうなっております。ただ調査、実態把握といっても、一般的な調査の程度のような気がしますし、実際これによって具体的に物価を下げることが可能なのかどうか。「その他所要の措置」とは何か。具体的に、個別に不当な価格があった場合に行政として踏み込んで引き下げをさせるのかどうかということが問題だと思うんです。  この点に関して、四月二十日の議論の中で通産省の発言がこういう発言なんです。自由経済体制のもとでは価格にまで行政が立ち入った規制を行うことには限……

第118回国会 国民生活に関する調査会 第4号(1990/05/28、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、田中参考人に質問いたしますが、莫大な利益を独占する総代理店制度に問題がある。ここに挑戦されて、単発的ではありますけれども価格差を明確にするという努力をされました。その体験からお聞きしたいんですが、先ほど総代理店の圧力についてなかなか具体的に指摘できないと。だからこそ目に見えない圧力と言われたんだと思うんですが、しかし、みんなが共通できることは総代理店の支配をもっと狭めていく、並行輸入がもっとできるようにするということが必要だと思うんですね。その点に関して、体験から、感覚でも結構ですけれども、そういうことで何か示唆的な御発言があればお願いしたいと思います。  それから、きょう……

第120回国会 国民生活に関する調査会 第1号(1991/02/22、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 現在のテーマである内外価格差問題と土地住宅対策、これは遠藤会長もよく言っておられますように、世界第二位の経済大国とされる日本で、現実の国民生活のレベルでは勤労国民がそれにふさわしい豊かさを感じてないというギャップがある、これをどう解決するかということから取り上げられたものであります。私は、これについて当調査会として的確な提言をしなきゃいけないと思っています。そのためには、以下に述べるとおり、多くの重要で難しい問題点の解明が必要だと思うんです。しかし、そういった点から見てみますと、今までの調査では政府からの意見聴取が中心でありまして、各分野の専門家からの意見聴取一回だけであります。……

第120回国会 国民生活に関する調査会 閉会後第1号(1991/06/25、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、岩田参考人に質問いたしますが、一物一価の法則が妥当しないその日本における一番の要因は何かということをずばりお答えいただきたいんです。  サービスなどが加わって価格が上がるという、経済的要因以外に人為的にこれを崩している、そういう要因が強いんじゃないか、これは先ほど岩田参考人も指摘された。日本の場合には企業の価格支配力がアメリカよりも強いということで、二ページの真ん中辺にもそのことが指摘されております。ただ、ここではその度合いが「やや大き過ぎるかも知れない。」、また「ダンピングを行っているのかも知れない。」というかなり遠慮された表現をしておりますが、むしろ私はここにこそ――と……

第120回国会 大蔵委員会,土地問題等に関する特別委員会連合審査会 第1号(1991/04/24、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 今の中野委員に対する国土庁の答弁を聞いておりましたらば、年収五倍で買えるのには今からどれほど下げるのがいいのか数字の答弁がありませんでした。しかし、これは計算できるんですね。計算は大蔵委員会の調査室でつくったこの法案の参考資料の百七十九ページ、これで六十一年が大体五倍程度ですからね、そのときの地価の指数とそれから平成二年の指数、六十一年が一〇七・一、二年が二三四・七、これは東京圏です。であれば、これが約五十数%です。千葉はこれが約六〇%。引き算と割り算をやれば出てくるんですね。  なぜこんなわかり切った数字が答弁できなかったのか。察するに、今回の法案の引き下げの効果というのはせい……

第121回国会 国民生活に関する調査会 第2号(1991/09/25、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 日本共産党の近藤であります。  今先生が言われた、外国に出すときには競争的な価格決定、国内では支配的地位による価格決定、しかも流通にまで支配力がある、これができるのは結局大メーカー、いわゆる独占企業と言われるところですね。それで質問は、このいわば国内における独占価格が、国内の価格決定における位置づけといいますか、比重といいますか、どの程度のウエートを持っておるのか。私はかなり大きいと思います、生産量から見ましても。となりますと問題は、内外価格差の基本は、流通段階はもちろん問題がありますけれども、決定的なのはやっぱりここの独占価格の問題じゃないかと思うんですが、その点いかがでしょう……

第123回国会 国民生活に関する調査会 第1号(1992/02/14、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 まず、大店法の規制緩和の問題であります。  今出店件数ちょっとすぐ思い出せませんけれども、相当数ですね。これが間もなく全部出店が認められるとなりますと、その数から見て飽和状態ところか超過剰状態になるんじゃないか、これは当然予想されます、この面積から見ましてもね。そのことの日本経済へのマイナス効果をどう考えるのか。  それから第二点は、この調査会にも参考人として出てこられた方の発言ですが、規模が大きくなると土地購入費、これが大変大きくなって価格に逆に反映するんじゃないか。だから、この大店法の規制緩和が価格に果たして影響がいい意味で出てくるのか、それは疑問じゃないかと思うんですが、こ……

第123回国会 国民生活に関する調査会 第2号(1992/04/15、15期、日本共産党)

○近藤忠孝君 最近の内外価格差は、一九八五年のプラザ合意以降の円高が急速に進展した当時と比べまして縮小の傾向が見られますが、しかし、東京の生計費全体の物価水準、これは購買力平価割る為替レートでありますが、物価水準は、欧米の諸都市に比べてもなお三割程度割高になっております。引き続きその解消のための対策が強く求められております。  内外価格差を貿易面での購買力平価で換算して測定した経済企画庁の資料では、日本の生計費の物価水準はアメリカのそれより一貫して割高であり、特に急速な円高の進展によって内外価格差は大幅に拡大いたしました。したがって、内外価格差の解消対策としては、プラザ合意以降の円高によっても……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/09

近藤忠孝[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 質問主意書



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