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奥野誠亮 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

奥野誠亮[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP50(衆)
29位
委員会発言歴代TOP500(衆)
224位
委員会出席(幹部)歴代TOP500
390位
委員会出席(無役)歴代TOP50
14位
委員会発言(政府)歴代TOP100
57位
委員会発言(非役職)歴代TOP1000
916位
各種会議出席歴代TOP10
3位
各種会議発言歴代TOP100
70位
各種会議出席(幹部)歴代TOP250
215位
各種会議出席(無役)歴代TOP10
1位
各種会議発言(政府)歴代TOP50
36位
各種会議発言(非役職)歴代TOP250
169位

30期委員会出席TOP10
6位
30期委員会出席(幹部)TOP100
98位
30期委員会出席(無役)TOP50
13位
30期各種会議出席TOP10
7位
30期各種会議出席(無役)TOP10
7位
31期委員会出席TOP50
15位
31期委員会出席(幹部)TOP50
40位
31期委員会出席(無役)TOP50
46位
31期各種会議出席TOP25
11位
31期各種会議出席(幹部)TOP5
5位
33期委員会発言TOP50
25位
33期委員会発言(政府)TOP10
7位
33期各種会議発言TOP10
10位
33期各種会議発言(政府)TOP5
1位
36期委員会発言TOP100
68位
36期委員会発言(政府)TOP25
15位
36期各種会議出席TOP25
23位
36期各種会議出席(無役)TOP25
18位
38期委員会発言(政府)TOP25
17位
42期各種会議出席TOP5
4位
42期各種会議出席(無役)TOP5
3位
42期各種会議発言(非役職)TOP25
22位

このページでは奥野誠亮衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。奥野誠亮衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

30期(1963/11/21〜)

第46回国会 大蔵委員会 第55号(1964/06/19、30期、自由民主党)

○奥野委員 新潟地震の新聞記事を見ておりますと、新しいビルディングがこわれておったり、あるいは新しくつくった橋梁が落ち込んでおったりしておりますことに国民はひとしく疑問を抱いているのじゃないだろうか、かように考えるものでございます。しかし特定の地帯――地盤沈下の激しいところでございますので、特定の地帯だけでそういう現象が起こっているのか、あるいはどこの地帯であっても比較的新しい建物などにそういう現象が多いのか、大臣先刻ごらんになっておりますので、その点をお教えいただければしあわせだと思います。
【次の発言】 大臣の御見解では新しいものだから被害が大きかったということではなしに、たまたま新しいも……

第46回国会 地方行政委員会 第23号(1964/03/17、30期、自由民主党)

○奥野委員 一点だけ自治大臣にお尋ねいたしておきたいと思います。  今回の税制改正にあたり、外航船舶に対してはその固定資産税を課さないこととする反面、特別とん税の税率が引き上げられております。この措置は、現下の海運界の状況にもかんがみ、関係市町村の減収を補てんしながら、わが国外航船舶の国際競争力を強化するためにとられたものであると理解しております。したがって、固定資産税の免除は五年間とされておりますけれども、五年を経過した暁においても、現在の状況と異なる特別の事情を生じません限りは、さらに引き続いて外航船舶に対する固定資産税免除の措置が講ぜられるものと理解したいのでありますが、そのように了解し……

第46回国会 地方行政委員会 第44号(1964/05/14、30期、自由民主党)

○奥野委員 ただいま議題となりました地方自治法等の一部を改正する法律案に対する自由民主党、日本社会党及び民主社会党の三党共同提案にかかる修正案につきまして、私から提案理由の説明を申し上げます。  修正案の案文は、お手元に配付いたしておりますので、朗読は省略させていただきます。  まず、修正案の第一は、都からの事務の移譲によって、新たに特別区が処理することとなる事務のうち、清掃事務について、その内容を明確に規定するとともに、そのうちで、現在、都が処理している事務にかかる部分については、別に法律で定める日から施行するものとすることであります。  すなわち、今回の法改正により、都から特別区に移譲する……

第46回国会 地方行政委員会 第64号(1964/09/01、30期、自由民主党)

○奥野委員 新産業都市建設促進法が公布されたのが三十七年五月でございますから、二年半近く経過しておるわけであります。また、このような考え方が国会で論議されましたときから考えてまいりますと、かなり長い年月を今日では経過いたしておるわけであります。経済企画庁からすでに建設基本方針も示されておるわけでございますけれども、建設基本計画が具体化いたしませんと、新産業都市の建設は前進しない、かように考えるわけでございます。鋭意、この建設基本計画の承認については、経済企画庁で御努力いただいておるとは思うのでございますけれども、どのような経過をたどっておるのか、そしてまたどういうところに問題が現にあるのか、同……

第46回国会 地方行政委員会 第65号(1964/09/10、30期、自由民主党)

○奥野委員 ちょっと関連して。亀山先生の志野さんへの質問に関連してお尋ねしたいと思ったのですが、ちょっとおくれまして申しわけございません。お許しをいただいて、トルコぶろのトルコ嬢のサービス料金、この支払い形態が区々であるようにいま伺いました。料金の外でトルコ嬢にサービス料が支払われる、全く料金が示されていない場所もあるんじゃないか、こう思うのですが、それがなければしあわせであります。全く示されていないなら、私は、協会として料金のほかにトルコ嬢に対するサービス料幾らという金額が掲示されておったほうが、衛生施設としてトルコ浴場を将来維持していくのには必要なことじゃなかろうかと考えますので、その点お……

第48回国会 大蔵委員会 第33号(1965/04/21、30期、自由民主党)

○奥野委員 たいへんおそくなっておりますので、お尋ねをさらに重ねますことは、同僚委員の方々、その他にたいへん御迷惑だと考えるわけであります。したがいまして二、三の点をごく簡単に端的にお尋ねするにとどめまして、あとは後日に留保させていただきたい、かように考えるものでございます。  お尋ねしたい一つは、外務員について設けられました六十四条の規定に関する点でございます。証券業について免許制を採用せられたということに並ぶ重要な規定だ、かように考えているわけでございます。証券界の現段階から見ますと、投資家保護を徹底していくという必要がきわめて大切であるという認識においては、私も強いものを持っているつもり……

第48回国会 地方行政委員会 第10号(1965/02/25、30期、自由民主党)

○奥野委員 ただいまの議題につきまして、数点簡単に御質問を申し上げたいと思います。御答弁も端的にお答えいただいてけっこうでございます。  最初に、新産、工特に関します特別立法に対しまして、財政援助の方途が確立しておりませんために、画竜点睛を欠くうらみがあったわけでありましたが、諸種の困難を排して財政援助立法をつくり上げていただきました御努力に対しまして、深く感謝を申し上げるものでございます。  日本の市町村の発展を眺めてまいりました場合、全く発展の間に間に無計画にできてきておる。その結果はみにくい姿になっておるんだというような指摘が、先進諸国から批判されてまいったわけでございまして、私はやはり……

第48回国会 地方行政委員会 第13号(1965/03/05、30期、自由民主党)

○奥野委員 第一に、税源配分に関連してお尋ねをしておきたいと思います。  地方税法は地方自治制度の基本をなすものの一つである、かように考えておるものでございます。さらに言いかえれば、地方税制度のあり方が、地方自治を伸ばしも殺しもできるんじゃなかろうかと考えるわけでございます。責任のないところに独立はないといわれて、責任を持って活動に必要な財源を確保していく、それは地域内の税源によって税収入を確保していくことだと考えるわけでございますので、地方自治体の財源が独立税を中心として構成されることが最も望ましい、かように考えるものでございますけれども、この点についてのお考えをただしておきたいと思います。

第48回国会 地方行政委員会 第17号(1965/03/16、30期、自由民主党)

○奥野委員 娯楽施設利用税のことについて税務局長に一言お尋ねをしておきたいと思います。  今回の法律改正にあたって、ボーリング場を娯楽施設利用税の課税対象に追加されて、料金を課税標準とする場合には百分の十の税率を適用するということにして、適用税率の区分を明確にする措置をとられたことは適切な改正である、かように考えておるものでございます。ボーリングは最近の発展に属しておるものでありますが、多くの府県では条例でボーリング場を指定して課税をするという態度をとってきたと思っておるのであります。同時に、その場合に、利用度の状況等に応じまして、一レーン幾らといったような税額のきめ方をしている、いわゆる外形……

第48回国会 地方行政委員会 第20号(1965/03/23、30期、自由民主党)

○奥野委員 市町村合併の問題につきましては、合併の時期を失した団体がありましたり、あるいは当初の規模よりももう一回り大きな規模に合併をしておいたほうがよかったのではないかというような団体もあったりいたしたわけでありますけれども、合併をする結果は、地方交付税交付金が減額になってきたり、あるいは議員定数が減ってきたりするので、なかなか踏み切れないというような状態もあった際でありますので、今回のこの政府提案の立法はたいへん時宜を得たものである、かように考えているのでございます。一般的には市町村合併で相当な混乱も経過している際でありますので、再びそのような混乱状態を招くことを好まないと考える向きもある……

第48回国会 地方行政委員会 第29号(1965/04/13、30期、自由民主党)

○奥野委員 地方議会の共済会の制度の問題に関連いたしまして全国都道府県議会議長会、全国市議会議長会、全国町村議会議長会の三団体から退職一時金制度の法制化についての要望がなされているわけでございますけれども、政府においてこれを御存じであるかどうかお伺いしておきたいと思います。
【次の発言】 三団体からのお話を伺っておりますと、六割以上の議員の方々は掛け金の掛け捨てと言いましょうか、結局受給年限の十二年以上在職という姿にはなっていないように承知しているわけでございます。半数以上がこの法律に規定されております共済会の対象にならない結果になっている。もしそれが事実であるとしますならば、やはり制度上問題……

第48回国会 地方行政委員会 第35号(1965/05/11、30期、自由民主党)

○奥野委員 ただいま議題となりました自民、社会、民社三党の共同提案にかかる地方公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案に対する修正案について、その提案理由及び内容の概要を御説明いたします。  御承知のとおり、現在地方公共団体の議会の議員に対する退職給付としては、地方公務員等共済組合法に基づく地方議会議員共済会による給付が行なわれておりますが、これは多年にわたり地方公共団体において議会活動に従事した議員に対し老後の生活を保障し、あるいはその遺族の生活の安定をはかるという互助年金制度の趣旨を受け継いで、公務傷病年金の場合を除き、議員としての在職期間十二年以上を要件とする年金給付であります。  し……

第51回国会 建設委員会 第1号(1965/12/24、30期、自由民主党)

○奥野委員 私は、この法案に関連いたしまして、三点について政府の所信をただしておきたいと考えるものでございます。  その一つは、文部大臣にお伺いいたしておきたいと思います。古都のよさは史跡や文化財ととけ合った風土の美しさにもあると考えておるものでございます。全体としての歴史的風土がいかに維持、開発されても、個々の史跡や文化財がなおざりにされてはやはり歴史的風土そのものが生きてこないということになると考えるものでございます。そういう意味でこの法案は文化財保護行政や文部省の責任を解除するものではなく、より積極的な努力を期待しているものと言うこともできるのでございます。この法案の主管は建設省というこ……

第51回国会 産業公害対策特別委員会 第13号(1966/04/21、30期、自由民主党)

○奥野委員 私は、自由民主党、日本社会党及び民主社会党を代表いたしまして、自動車排気ガス規制に関する件について決議をされたいとの動議を提出いたします。  まず、案文を朗読いたします。     自動車排気ガス規制に関する件(案)   自動車の排気有毒ガスによる空気汚染は、国民保健上看過できない重大な問題であり、さらに最近における車輛激増の実情にかんがみ、政府はすみやかに左記の規制措置を講じ、厳重に励行すべきである。  一、本年九月から販売される新型車(特定の車を除く。以下同じ。)には、エンジンの改造により一酸化炭素の濃度を三%以下とすること。  二、明年九月から販売される新型車は一酸化炭素の濃度……

第51回国会 産業公害対策特別委員会 第20号(1966/06/25、30期、自由民主党)

○奥野委員 私は、自由民主党、日本共産党及び民主社会党を代表いたしまして、立地規制による産業公害防止に関する件を本委員会の決議とされたいとの動議を提出いたします。  まず、案文を朗読いたします。    立地規制による産業公害防止に関する件(案)  最近産業公害を発生する工場が無秩序に建設され、しかも過密地帯に集中されているため、住民福祉に重大な障害を与えている。  よって政府は速かに土地利用計画を確立して産業の再配置を行なうとともに、当面、左記立地規制の立法、行政措置によって公害予防に萬全を期すべきである。  一、公害を発生するおそれの強い事業については、過密地域においては、一定の環境基準内に……

第51回国会 大蔵委員会 第2号(1965/12/22、30期、自由民主党)

○奥野委員 国と地方の関係につきまして、財政処理特別措置法案の諸問題をお尋ねしたい、かように考えているものでございます。次の質問予定者がすでに見えておられますし、また、人事院の給与局長にずいぶん長い時間お待たせした結果になったわけでございます、そこで、人事院に関する質問だけを簡単に申し上げまして、委員長のお許しを得て、あとの質問は後日におくらしていただきたい、かように考えるものでございます。  人事院の給与勧告を最大限度に尊重していきたい、それは政府の態度でもあり、与党の考え方でもあるということは御理解いただいていると思うのでございます。反面、年度の中途に勧告が出されて給与改定をさかのぼって実……

第51回国会 大蔵委員会 第3号(1965/12/23、30期、自由民主党)

○奥野委員 昭和四十年度財政処理特別措置法案に関連をいたしまして、昨日に引き続いて国と地方との関係について若干お尋ねいたしたいと思います。  第三条を拝見いたしますと、所得税等三税の減収に伴って歳入欠陥となる結果、地方交付税交付金の額が五百十二億円程度減額になる、それを「一般会計の当初予算に計上されたところによる。」と、こう書かれている結果は、減収額の全額を国庫の一般会計で補てんするのだ、こうなっているように思うのでございます。言いかえれば、全部国庫の責任で穴埋めをするのだから、将来とも地方財政の面においては負債が残らないのだ、こう考えられるわけでございまして、そのとおり、額面どおりに受け取っ……

第51回国会 地方行政委員会 第5号(1965/12/27、30期、自由民主党)

○奥野委員 私は自由民主党を代表して、昭和四十年度分の地方交付税の特例等に関する法律案につきまして賛成の討論を行なおうとするものであります。  この法案の内容をなします第一点は、地方公務員の給与改定を財政面から計画的に推進していこうということでございまして、今日では多年の例になっていることではございますが、適切な措置といわなければなりません。ただ不幸な政局から、給与改定の結果増額になります部分を年内に円滑に公務員に支給し得る時期までに議了できなかったことを、まことに遺憾に考えておるものでございます。  第二点は、所得税等三税の減収に伴います地方交付税の原資五百十二億円を国庫で補てんしようとして……

第51回国会 地方行政委員会 第15号(1966/03/11、30期、自由民主党)

○奥野委員 いま委員長からお話のありました法律案についてお尋ねをいたします前に、自治大臣にお見えいただきましたし、この間からお尋ねしたいと思っておりましたことを一つだけ簡単に質問させていただくことをお許しいただきたいと思います。  それは、公立大学に関連する問題でございます。国と地方の事務の配分という見地から、小中学校は市町村、高等学校は府県、大学は国というのが基本的なたてまえだろう、かように考えておるわけでございます。しかしながら大学でも、女子の短期大学のような花嫁修業といった面を多分に持っているものでありますとか、あるいは京都市のような芸術の都においては主としてそういう意味の大学を設置して……

第51回国会 地方行政委員会 第17号(1966/03/22、30期、自由民主党)

○奥野委員 時間の関係から、四人の方々に一まとめに御質問申し上げたいと思いますので、またお答えもできる限り簡潔にしていただいたほうがしあわせである、かように考えるわけでございます。  最初に、税制調査会委員の松隈さんにお尋ねさせていただきたいと思います。  政府から提出されております地方税法改正案のうちで土地、特に宅地に対する固定資産税の負担を改めていくということが一番論議の的になっているように考えるわけでございます。ある人は、毎年毎年土地の負担が引き上げられていく、増税になっていく、一年だけのことじゃないじゃないかというような非難をいたします。しかし、真実は土地の負担が家屋や償却資産よりもか……

第51回国会 地方行政委員会 第18号(1966/03/24、30期、自由民主党)

○奥野委員 固定資産税の問題につきまして、予算の分科会においても御質問申し上げたわけでございましたが、また先日の参考人の意見を伺っておりましても、所得税や住民税の大幅な減税が行なわれる際であるので、宅地負担について、家屋や償却資産と均衡のとれた負担を求めている。それもきわめて微温的な漸増方式をとっていくとするならば、機会としてはよい機会ではなかろうかという話があったように承知いたしておるわけでございます。つきましては、それらの関係がどういう姿になっていくものであるか、政府において資料として提出しておいていただいたほうがよろしいのではなかろうかと思うのであります。  同時にまた、政府の御説明を伺……

第51回国会 地方行政委員会 第25号(1966/04/14、30期、自由民主党)

○奥野委員 私は、自由民主党を代表して、地方交付税法の一部を改正する法律案及び昭和四十一年度における地方財政の特別措置に関する法律案に対する修正案の趣旨を御説明申し上げます。  修正案文はお手元に配付されておりますので、朗読は省略させていただきまして、その要旨を申し上げますと、両法案の施行期日は昭和四十一年四月一日となっておりますが、すでにその期日も経過しておりますので、これを公布の日に改めようとするものであります。  何とぞ御賛同くださいますようお願い申し上げます。

第51回国会 地方行政委員会 第32号(1966/05/12、30期、自由民主党)

○奥野委員 二点について萩田さんにお伺いをしておきたいと思います。  今度の調査会の答申の重要な部分として、負担区分を明確にするという点があるわけでございます。公営企業に要する経費のうちで、一般会計等で負担すべき部分と、企業会計で負担すべき部分とを明確に区分けをする、そうして企業会計に所属する負担分については自まかないでやりなさい、そういう意味の独立採算ということは、もっとはっきりさせていかなければならないのだという精神だと思うのであります。ところが独立採算ということばを、そうではなしに、何でもかんでも企業会計で負担させるのだというように誤って世間で非難をして、今度の法律に対して反対意見が述べ……

第51回国会 地方行政委員会 第33号(1966/05/13、30期、自由民主党)

○奥野委員 時間の関係で、お尋ねしたいことを全部申し上げてしまいたいと思います。  最初に古川参考人に二つお伺いしたいと思います。一つは、経営形態に関する問題でございます。たしか答申には、大きな企業体については間接経営形態の検討を十分すべきではないか、それ以外のものについては直営方式がよくはないかというように書いてあったのではないか、かように存じておるわけであります。私、従来地方公共団体の基本的な性格は総合行政を住民の立場において実施していくということだから、公営企業であってもやはり直営形態がいいと考えておったわけでございます。しかし、地方公営企業法の改正案が国会に提案されるようになりましてか……

第51回国会 地方行政委員会 第43号(1966/06/17、30期、自由民主党)

○奥野委員 政府から提出されております地方公営企業法の改正法案の中に、赤字企業に対しては客観的に起債の能力を奪うような規定がありましたり、あるいは赤字企業を経営する地方公共団体に対し財政の再建を勧告することができる旨の規定があったりするわけでございます。これらの規定を見てまいりますと、公営企業でありましても、各年度の損益計算において赤字になった場合には経営が不健全だという考え方に立っているのではないかという誤解も生まれてまいるわけでございます。先般横浜で、横浜大学の黒沢教授を参考人としてお呼びして伺ったときに、単年度の損益計算は企業の経営が健全であるかどうか、それを判断する場合の資料にとどまる……

第52回国会 地方行政委員会 第1号(1966/07/26、30期、自由民主党)

○奥野委員 消防施設の整備に要する財源を確保するために消防施設税が提唱されました関係もございまして、損害保険会社が消防施設の整備に対して融資の面で協力をするという体制が打ち出されたのが昭和三十年であったと記憶いたしているわけでございます。当時その融資額が一億三千万円でございましたが、現在では十七億五千万円に増額されてきているというように伺っております。その限りにおいては損害保険会社の協力を多とすべきでございますけれども、融資条件を伺ってまいりますと、今日なお一年据え置きの六年償還で年利七分二厘だと承知しているわけでございます。国債が発行されるようになりまして、国債の表面金利は六分五厘でございま……

第52回国会 地方行政委員会 第2号(1966/09/01、30期、自由民主党)

○奥野委員 地方自治、治安について塩見大臣の御所見を伺ったのでありますが、その御活躍に深く期待を寄せるものでございます。  私は、今日政治、行政の上で能率が尊重される反面、その総合性がとかくうとんぜられることのきらいがあるのじゃないかということを心配しておる一人でございます。病人について、熱を下げることばかりを一生懸命になって、体力をつけることを忘れてはならないということがあるわけでございます。府県や市町村は国のあらゆる施策を総合的に受けて、これを円滑にこなしていく上において、その役割りには大きなものがあると、かように考えておるわけでございます。また地方行政連絡会議もあることでございますので、……

第52回国会 地方行政委員会 第5号(1966/11/29、30期、自由民主党)

○奥野委員 国家公務員の人事院勧告を受けての給与改定が九月から実施されることに政府の方針がきまっておるわけでありますが、地方公務員の給与についてもこれに準じて行なわれるものとしての立法措置や予算措置がこの臨時国会において政府から提案される、かように考えておるわけであります。新聞の報ずるところもあるわけですけれども、最初に、これらの財源措置等につきまして、簡明に内容を御説明願っておいたほうがよろしいのじゃないか、かように考えるわけであります。その際に、固定資産税の免税点の引き上げに伴う減収補てん措置も臨時国会で講ぜられるという話し合いになっておるわけでありますので、その内容にも触れていただきたい……

第53回国会 地方行政委員会 第1号(1966/12/19、30期、自由民主党)

○奥野委員 ただ一点だけお尋ねをしておきたいと思います。  私は、地方公共団体の長や議員の任務として、年間を通ずる予算の編成を行なう、あるいはその審議に当たる、これが最大といってもよいものではなかろうか、かように考えるものであります。今回の法律案では、三月一日以後に任期の満了するものについて統一選挙が行なわれるわけでありまして、一月や二月に任期の満了するものについては、何ら適用がないわけであります。ところが、一月ないし二月に任期満了する人たちがかなり多いようでございまして、たしか府県知事は来年の一月ないし二月に任期満了する人たちが十府県内外あったのではなかろうか、かように考えるものであります。……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第8号(1967/07/05、31期、自由民主党)

○奥野委員 共和製糖事件その他の不幸な事件から、政治献金についての国民の疑惑が深まり、また、一部政治家の私生活についても種々反省すべき点が指摘され、また、たび重なる政治資金の要求に困惑させられている向きもあったりいたしまして、世上一般にはばく然と、政治資金は制限さえすればよいというような錯覚が生まれてきておるようにも思えて、心配をしておる一人でございます。もとより私は、公開の原則を中心とする現行政治資金規正法の内容に、改善を加える必要は感じておるものでございますけれども、同時にまた、利害の錯綜しておるこの種の問題と取り組んでこられた政府当局の労苦は多としているものではございますが、なおその取り……

第55回国会 地方行政委員会 第11号(1967/05/18、31期、自由民主党)

○奥野委員 一つは、今後の地方税制の改正に対する自治大臣の基本的な態度を伺ってみたいと思うのであります。  一年一年地方税制は前進してまいってきていますものの、地方財政が窮屈であるとかあるいは経済の基礎が確立していないとかいうようなことで、地方税制の合理化がはばまれてきているきらいが多分にある、かように私考えておるものでございます。たとえば、住民税の課税最低限が生活保護基準すれすれであるという問題がございます。あるいは、事業税について、所得税の補完税であった時代の営業税の課税標準をそのまま今日も踏襲してまいってきているわけであります。自己責任、自己所有を通じて経済の発展をはかっていきたいという……

第55回国会 地方行政委員会 第14号(1967/05/24、31期、自由民主党)

○奥野委員 地方交付税制度は国、府県、市町村住民間の負担区分が確立されているということが前提だ、かように考えているわけでございます。先ほどの話で道路財源の充実のことを強調しておられて、全くごもっともなことだ、かように考えたわけであります。今日では、市道については、特に舗装されていないと道路予定地だ、こういってもいいくらいに舗装が必要になってきている、かように思います。一般的に市町村道についてもかなり住民負担があるようでございまして、私は市町村道の経費は、全額市町村費負担だというたてまえをもっと強く訴えていかなければならない、こういう考え方をいたしているものでございます。ただ従来舗装します場合に……

第55回国会 地方行政委員会 第24号(1967/06/20、31期、自由民主党)

○奥野委員 先ほど来の質疑応答を伺っておりますと、東京都公安条例の運用については国会の周辺に限る、集団行進はこれを許可していくけれども、集団示威運動は原則として許可しない、こういうたてまえをとってこられたように拝聴したわけでございます。  ところが昨年の日韓条約審議のさ中におきまして、毎日数万の人たちが国会の周辺を「日韓条約粉砕」と怒号しながらデモって歩いておったやに私は記憶しているわけでございます。これは明らかに集団示威運動であります。どうしてこれが許可されておったのか疑問を感ずるわけでございます。なぜこのようなことをお尋ねするかといいますと、私は、だれが悪いとか、どこに責任があるかというよ……

第55回国会 地方行政委員会 第27号(1967/06/27、31期、自由民主党)

○奥野委員 地方団体あるいは国民健康保険に関する団体から、職員共済制度の改善について要望書が送られてまいっております。昨年、議員修正でこの問題を取り上げたわけでありますが、内容について改善をしてもらいたいということでございます。  そこで、この点についてお伺いしておきたいのでありますが、地方団体関係団体職員共済組合の組合員の外地等での勤務年限との通算制を採用するにあたって、年金をすでにもらっている者についてはこの制度を適用しない、同時にまた組合の職員としても十年以上勤務しないとこの制度を適用しない、かなりきびしい条件のもとに通算制度を認めたわけでございます。同時にまた年金につきましては、最低額……

第55回国会 地方行政委員会 第36号(1967/07/18、31期、自由民主党)

○奥野委員 消防に関する小委員会の調査の経過を御報告申し上げます。  近年におけるわが国の経済の高度成長に伴う社会情勢の変化は目ざましいものがありまして、都市特に大都市におきましては、産業及び人口の過度集中によりいわゆる過密の問題が生じております。反面、町村特に農村地帯をかかえた地域におきましては、男子を中心として若年層の離村が激しく、いわゆる過疎問題を起こしていることは各位の十分御承知のところであります。  こうした社会経済情勢の変化は、それぞれの地域における火災の態様及びこれに対処する消防につきましても必然的に影響を与えておりまして、超高層ビルや地下街における防火消防態勢をどうするか、臨海……

第56回国会 地方行政委員会 第3号(1967/10/11、31期、自由民主党)

○奥野委員 先般行なわれました委員派遣国政調査の第一班は、愛知、三重、大阪の三府県について調査をいたしたのでありますが、その結果につきまして、便宜私から御報告申し上げます。  この調査の目的は、当面する地方行財政上の諸問題、及び警察並びに消防行政等の実情を調査することであります。  派遣委員は、山口鶴男理事に古屋亨、山田久就、井上泉、小濱新次の各委員に私の六人でありますが、愛知県では、太田一夫委員が、また三重県では、久保田藤暦委員が、さらに大阪府では、和爾俊二郎理事のほか渡海元三郎、塩川正十郎の二委員がそれぞれオブザーバーとして現地参加され、調査室からは崎川主任調査員及び直江調査員が同行いたし……

第56回国会 地方行政委員会 第4号(1967/10/24、31期、自由民主党)

○奥野委員 国家公務員に関しまする人事院勧告、この実施をめぐりまして、公務員秩序にも相当な混乱を起こさせる事態が生じていますことは、まことに遺憾にたえない感じがするのであります。しかし、それはそれといたしましても、国家公務員に関する給与改定と基本的には軌を一にして、地方公務員についても、給与改定の措置がとられるようにしてもらいたい。これは私たちの念願でございます。ただ、一般職の公務員の場合と、企業職の公務員の場合と、若干あり方が違ってもよろしいのじゃないか、こういう考え方も持っているわけなんです。というのも、国家公務員の一般職の場合と三公社五現業の場合と、若干の違いが年来生じてきているわけであ……

第58回国会 地方行政委員会 第4号(1968/03/05、31期、自由民主党)

○奥野委員 最初に警察当局にお伺いいたしたいと思います。  第一次、第二次の羽田事件、佐世保事件、成田空港事件と、三派系全学連等、学生集団の動きが急速に悪質化してきているように思われるのであります。新聞、雑誌等にあらわれるところだけを拾ってみましても、羽田での角材や石ころから、佐世保ではハンマーが使われたり、成田空港では劇物が投げつけられたりしているようでございます。なおまた、佐世保に西下する学生集団が、車両を独占して、車掌その他の入室を拒んだりしているようでもあります。しかも、法秩序を守ろうとする警察官にまつ正面から戦いをいどんでいく姿が、だんだんと大っぴらになり、激しさを加えてきているよう……

第58回国会 地方行政委員会 第26号(1968/05/09、31期、自由民主党)

○奥野委員 第一に、現在の府県ができてから何年になるか、いろいろな数字が世に出ていますので、ただしておきたいのですが、少なくとも現在の府県の区域が定まってから何年かと言う場合には、九十年の歴史を経てきていると言ったほうがよろしいのじゃないか、こう考えるのでございます。廃藩置県によりまして、数百にのぼった藩が廃止せられて県が置かれたわけでありますけれども、その企国的な配置によりまして明治四年に七十五の府県を数えておるわけでありますが、漸次整理されて明治九年には三十九に縮減しております。その後若干の増減が行なわれておりますけれども、しかし今日の四十数府県にとどまっておるわけでございます。ことしは明……

第58回国会 地方行政委員会 第28号(1968/05/14、31期、自由民主党)

○奥野委員 時間を節約するために、私のお尋ねしてみたいことを全部申し上げてまいりたいと思います。  最初に、山内さんから伺いたいのですが、いまお話を伺っていますと、このような合併の道を開くことがむしろおそきに失するとも言えるのじゃないかというお話を伺いましたので、私の考え方と変わりはないと思うのであります。ただ、当委員会におきまして、この制度を設けることが憲法違反ではないかとかなり強くおっしゃる方がおるものですから、あえて重ねてお尋ねしておきたいのであります。  憲法には「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基いて、法律でこれを定める。」と書いてあるのであります。地方自治……

第61回国会 地方行政委員会 第3号(1969/02/18、31期、自由民主党)

○奥野委員 さきの委員会における自治大臣の所信表明に関連いたしまして若干お尋ねをいたしたいと思います。  その中で自治大臣は、都道府県合併特例法案を今国会に再度提出し、ぜひその成立をはかりたいと述べておられるわけでございます。戦後、府県の性格を国の出先機関的のものから完全な自治団体に改められたわけでございまして、その際に、府県の区域を改編する権能も当然自治団体であります府県に与えられておくべきだったと考えるわけでございます。その忘れられていた部分の手直しがこの特例法案だと考えます。したがいまして、今日府県制度について起こっております問題は、これだけでは解決にならないと考えておるものでございます……


32期(1969/12/27〜)

第63回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第1号(1970/01/20、32期、自由民主党)

○奥野委員 動議を提出いたします。  委員長の互選は、投票によらないで、吉田重延君を委員長に推薦いたしたいと思います。

第63回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1970/02/25、32期、自由民主党)

○奥野委員 動議を提出いたします。  理事の員数は八名とし、委員長において指名されんことを望みます。

第63回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号(1970/05/06、32期、自由民主党)【議会役職】

○奥野委員長代理 これより会議を開きます。  本日は委員長が所用のため、委員長の指定により私が委員長の職務を行ないます。  公職選挙法改正に関する件について調査を進めます。  質疑の申し出がありますので、これを許します。西宮弘君。
【次の発言】 先ほどの質問に関連する質問を許します。山本幸一君。
【次の発言】 二見伸明君。
【次の発言】 門司亮君。
【次の発言】 青柳盛雄君。
【次の発言】 次回は公報をもってお知らせすることとし、本日はこれにて散会いたします。     午後四時二十二分散会

第63回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第8号(1970/09/07、32期、自由民主党)

○奥野委員 参考人には、意見を出していただきましてありがとうございました。  ごく簡単に若干お尋ねしておきたいのですが、最初に安藤さんに、先ほど国の選挙については休日制にせよ――投票日のことだろうと思うのでありますが、また国の選挙というのは国で投票日をきめる選挙という意味だろうと私思うのですけれども、府県なり市町村なりがきめる選挙は、それぞれの実態に合うように府県や市町村できめる、国できめる場合には、とにかく投票日は休日に持ってこい、こういう趣旨だろうと思うのでございます。その理由を明らかにされませんでしたが、選挙事務に専従している人の話が出ましたので、そういう事務に明るい人たちを広く活用した……

第64回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号(1970/12/10、32期、自由民主党)

○奥野委員 私は、自由民主党を代表して、ただいま議題になっています法案に対しまして賛成の討論をしようとするものでございます。  京都府知事選挙が先例をなしたと思いますが、その後の幾つかの地方選挙のあり方につきまして多くの批判を呼んでまいりました。たとえばシンボル・マークを各家々に張りつける、これは投票の秘密を冒涜するものではないかという抗議か婦人団体から寄せられました。また候補者を擁立する政治団体のみが許される選挙期間中の政治活動、その方法としてのビラ、パンフレット、リーフレット、これらは元来その政治団体の政策宣伝に向けられるべきものでありますけれども、これが相手方候補の中傷のために乱発される……

第66回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1971/07/20、32期、自由民主党)

○奥野委員 このたびの参議院の選挙にあたっては、投票率が前回よりも一〇%程度下回ったと思います。国民の意思を国政の上に反映させる点から考えまして、たいへん残念な結果であった、かように考えているわけでございます。十二年前にも地方選挙に引き続いて参議院選挙、その際の参議院選挙の投票率も悪かったこともございまして、地方選挙に引き続いての参議院選挙であったことが、投票率を低下させた一つの大きな原因ではないかと一般にいわれているように思うのでございます。  同時にまた、せっかく地方選挙を統一して行なうのに、その時期を四月に定めている結果、予算編成にあたって骨格予算しかつくれないとか、あるいはまた議員の方……

第66回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第3号(1971/09/10、32期、自由民主党)【議会役職】

○奥野委員長代理 二見伸明君。
【次の発言】 それでは門司亮君の質疑を許します。


33期(1972/12/10〜)

第71回国会 決算委員会 第3号(1973/02/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 昭和四十五年度文部省所管一般会計及び国立学校特別会計の決算の概要を御説明申し上げます。  まず、文部省主管一般会計の歳入につきましては、歳入予算額二億六千二百九十万円余に対しまして、収納済み歳入額は二億四千五百二十七万円余であり、差し引き一千七百六十三万円余の減少となっております。  次に、文部省所管一般会計の歳出につきましては、歳出予算額八千八百三十億五千八百四十四万円余、前年度からの繰り越し額二十三億千七十万円余、予備費使用額二十五億六千三百四十六万円余を加えた歳出予算現額八千八百七十九億三千二百六十一万円余に対しまして、支出済み歳出額は八千八百四十五億九千二百六十四万円余……

第71回国会 決算委員会 第7号(1973/04/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 占領政策の中で、すでに改正の行なわれたものもございます。たとえば、戦後取り入れられました教育委員会の公選制、このあり方をすでに変えておるわけでございます。なおまた、これまでの教育諸制度がそのままでよろしいかどうか、中央教育審議会におきまして総合的な立場からいろいろ御検討をいただいたわけでございます。一応答申をいただいておりますので、答申を中心に、いろいろな方面の意見を伺いながら、妥当なものから改正に取り組んでいきたいというような考え方で進んでおるわけでございます。
【次の発言】 私たち六・三制は高く評価しているものでございますし、国民の間に定着していると考えているものでございま……

第71回国会 決算委員会 第22号(1973/07/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 ただいま御指摘いただきました文部省所管の事項につきましては、議決の趣旨に沿うよう今後一そう指導監督の徹底をはかり、遺憾なきを期してまいりたいと存じます。(拍手)

第71回国会 社会労働委員会 第47号(1973/09/18、33期、自由民主党)【政府役職】

○奧野国務大臣 三十日の都道府県の教育委員長と教育長の協議会の席上でのことだと思います。私は、実定法上は公務員の争議権は禁止されているので、争議を行なうことは不適当だということを強調いたしまして、もう一つ将来の立法政策の問題があるわけでございますが、二十七日に公制審の公益側の素案なるものが発表されておって、新聞がそれを大きく伝えておったわけであります。その発表されているところによると、非現業の公務員にはスト権を与えないような方向になっているように私には受け取れる、こういう発言をいたしました。
【次の発言】 そのようには考えておりません。

第71回国会 内閣委員会 第5号(1973/02/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 人事院が自主的な公務員の給与の勧告についての権限をお持ちになっている、これを尊厳なものと理解してかかるべきだという大出さんのお考え、私も同感でございます。同時に、国として大きな基本の政策を打ち出していく、その基本の政策を踏まえて、人事院が勧告権限を行使していただく、これも必ずしも矛盾していることではない、両立することではなかろうか、こういう考え方を持っているわけです。
【次の発言】 人事院の勧告を期待して、従来からある程度の予算額を計上してまいっているわけでございます。八月に勧告をしていただく、それにつきましては、ある程度の予算を先がけて計上しておるわけでございますが、同じよう……

第71回国会 内閣委員会 第25号(1973/06/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 このたび政府から提出いたしました文部省設置法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この法律案は、文部省の内部部局として新たに大学局及び学術国際局を設置し、学術国際局にユネスコ国際部を置くこととし、これに伴い大学学術局及び日本ユネスコ国内委員会事務局を廃止するものであります。  近年、高等教育への進学希望者は年々増加し、今後ともますますその傾向が続くものと見込まれております。また、大学入学者選抜制度の改善など解決すべき課題が存しております。このため、高等教育の拡充整備とその改革のための諸施策を推進することが重要となっております。  ま……

第71回国会 内閣委員会 第42号(1973/07/14、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 福岡歯科大学の問題の以前に、御承知のように、松本歯科大学について捜索を受け、起訴されるというような事件が起こったわけでございます。捜索を受けた時点で私なりに判断をいたしまして、やはりこういう問題が起こってくるのは、一つには医師、歯科医師の不足、ぜひ養成機関を充実していきたい。特に医師や歯科医師の方々の後継者の問題、ぜひ子弟を入れる学校をつくりたい、こういう大きな社会的な背景があったのじゃないかというふうに考えるわけであります。もう一つは、入学時に合格者に相当な寄付を求めている。この寄付によって、相当な大学をつくるための経費というものを数年で回収することができるというような事実に……

第71回国会 内閣委員会 第43号(1973/07/16、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 私と受田さんと大体同じような認識に立っているんじゃないかなという感じを、お話を伺いながら受けたところでございます。医学、歯学の大学をつくるのには、ばく大な金を要するわけでございます。同時に文部省は、入学を条件とするような寄付金を徴収することまかりならぬ、こういうことを言うておりますので、その間に若干矛盾したところもあると考えるわけでございます。そういうこともございまして、ことしは国立三校、来年度以降では国立四校の医学部をつくりたい、あるいは医大をつくりたいというような考え方に踏み切らしていただいているところでございます。

第71回国会 内閣委員会 第44号(1973/07/19、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 参議院に起きた事態に対しまする批判は、政府側としては慎ませていただきたい、このように申し上げておきたいと思います。  文部関係三法案につきまして、野党の方々から強い抵抗を受けておりますので、その点について触れさせていただきますと、私としては、一つの法案につきまして、参議院でたとえば筑波大学の法案の前に教育職員免許法の御審議をいただいたわけでございますけれども、参議院で七十八日間御審議いただきました。六十日を過ぎてなお議決されませんと、国会法によりまして、議決されたものとみなして、衆議院で三分の二以上の多数でこれを成立させることができるという規定のあるところから考えますと、政府側……

第71回国会 文教委員会 第2号(1973/02/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 昨年暮れの第二次田中内閣の発足にあたりまして、文部大臣を仰せつかったものでございます。浅学非才でございますが、皆さま方の格別の御指導、御鞭撻を賜わりますよう心からお願いを申し上げます。  それでは、第七十一回国会において、文教各般の問題を御審議いただくにあたりまして、所信の一端を申し述べさしていただきます。  わが国の教育は、学制百年の歴史を通じてめざましい発展を遂げ、わが国の繁栄の基礎をつちかってきたのでありますが、急激なる社会経済の進展とともに、教育のになう役割りはますます重要なものとなってまいりました。教育問題は、今日の最も重大な課題であります。特に国際化社会において、わ……

第71回国会 文教委員会 第3号(1973/02/23、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 お話しのとおり、教育の発展充実に向かいますには、いま非常に重要な時期になっていると考えているわけでございます。私は、教育の基本は教師にある、このような考え方を年来持ち続けております。したがいまして、教師によき人材を確保したい、よき人材を確保しますには、それに値するだけの処遇をしていかなければならない、そういうようなこともございまして、まず給与の改善、これを基本的な施策に据えたい、かように考えているわけでございます。それ以外には何ら特別な意図を持っておるものではございません。教育界に人材を迎え入れたい、迎え入れるだけの処遇をしていきたい、これが念願でございます。

第71回国会 文教委員会 第4号(1973/03/02、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 「義務教育は、これを無償とする。」という規定、これについての考え方は、授業料は徴収しないんだという趣旨だと考えておるわけであります。しかし、国としてはこれをさらにふえんをいたしまして、積極的にその考え方の充実をはかっていくべきものだ、かように存じております。  そういう考え方のもとにいろいろな施策を進めておるわけでございまして、義務教育諸学校の教科書の無償給与を実施いたしておりますのも、その趣旨にのっとっているわけでございます。また、経済的に就学の困難な家庭の事情の生徒につきましては、学用品費、給食費、修学旅行費等が無償となるような措置を講じてまいってきておるわけでございます。……

第71回国会 文教委員会 第5号(1973/03/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 安里さんのいまのお話を伺いながら、考えている基本は同じじゃないかなと思いながら伺っておりました。私は戦前のわが国、徳川幕府三百年の鎖国から夢がさめて、世界の中に伍して進んでいく、その間にやはり富国強兵ということが国是になってきたと思います。富国強兵ということを国是にしてまいりました結果は、皇国民の練成を目的にする超国家主義的な教育が行なわれてきたことはいなめないと思います。敗戦という苦い体験をいたしましてからは、わが国は人類の福祉の増進、世界の平和に寄与していかなければならないという気持ちを非常に強く持ってきていると思います。またそういうことをねらいにして教育基本法も生まれてき……

第71回国会 文教委員会 第6号(1973/03/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 敗戦という体験に基づきまして、帝国憲法から新しい日本国憲法が生まれるに至ったわけでございまして、基底に、戦前の深い反省のもとに新しい憲法が生まれていると思うのでございまして、新しい憲法の精神にのっとりまして、教育といわず、あるいは経済体制といわず、労働行政といわず、全般的にもろもろの立法も行なわれてきたと思います。私も、過去の反省の上に立ってこれからの新しい行き方を進める、その基本が日本国憲法であり、これに基づく諸法制だ、かように考えておるわけであります。
【次の発言】 いまの国の政治の進め方は、議院内閣制をとっているわけでございます。選挙のあとで国会が内閣総理大臣を指名して、……

第71回国会 文教委員会 第7号(1973/03/28、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 教育が、目的なのか手段なのかというお話がございました。りっぱな人間を育てる、りっぱな人が育ってくる、それが目的であって、それを達成するために教育という方法が用いられるのだということであろうと思いますし、またそれに携わる人としては、教育そのものをりっぱにやっていかなければならないのだから、それが目的だということにもなろうと思うのでございまして、考える立場によって、どのようにもなっていくのではないか、かように思います。
【次の発言】 もちろん、教育基本法に教育の目的を示しているわけでございまして、平和な国家及び社会の形成者として、自主的な精神に富んだ心身とともに健全な国民を育ててい……

第71回国会 文教委員会 第8号(1973/03/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 養護学校の建設を促進したいということで努力しているわけでございますけれども、なかなか進行がはかばかしくない、そういうこともありまして、都道府県の設置義務も、保護者の子弟を就学させる義務も、実施時期を延ばしているわけでございます。しかし、そういうこともあって、一そう促進させ得ない傾きもあるんじゃなかろうかという心配もありますので、四十七年から七カ年計画で養護学校の設置を充実したいという計画があったことでもございますので、それの完成します五十四年四月からこの義務を働かせるということに先に踏み切ったらどうだろうか。そうしたら、かなり本腰を入れて養護学校の設置にかかってももらえるのじゃ……

第71回国会 文教委員会 第9号(1973/04/04、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 山中さんも、戦後の進んできた道、十分御承知のことでございますけれども、戦前の日本の地方行政のあり方、地方団体の首長を中央政府が任命するというような形において、さらに補助金行政を通じて自由に支配をしてきた。それを打破すべきだということが戦後の改革の基本だったろうと思います。そういう意味で、補助金の手綱を地方公共団体の首に巻きつけて、自由自在に振り回しているじゃないか。だから補助金行政をやめてしまって、そのかわり地方公共団体に必要な財源を確保するような仕組みをとるべきだ。地方税も充実すべきだ。それだけで十分でなければ、国がまとめて税金を徴収して、その中から何に使ってもよい、一般財源……

第71回国会 文教委員会 第10号(1973/04/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 私も東京のどまん中に住んでいるわけでございますので、おっしゃっているような問題、非常に重要な問題だと理解しているつもりでございますけれども、できる限り潤いのある環境をつくっていかなければならない、そういうこともございまして、今度緑化対策に手をつけることになってまいってきておるわけでございます。  兵舎がそのままなお校舎に使われている。もちろん速急にそういうものを改築しなければなりませんし、よいところに学校をつくらなければならないわけでございます。文部省におきましても、優先的にそういうものにつきましては国の補助対象に取り上げてまいってきております。ぜひ適当な校地を早く確保されるよ……

第71回国会 文教委員会 第11号(1973/04/11、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 このたび、政府から提出いたしました教育職員免許法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  今日、わが国の学校教育は、国際的にも高い水準の成果を見つつありますが、今後、さらにその充実向上をはかっていくためには、教育の実質を左右する教員の職に、すぐれた人材を十分確保することが不可欠の要件であります。このため、昨年七月の教育職員養成審議会の建議や関係方面の要望等を考慮し、とりわけ最近における学校教育の実情に即して緊急を要するものとして、新たな教員資格認定試験制度を設けるほか、免許教科を新設するなど必要な教員の養成確保をはかるための所要……

第71回国会 文教委員会 第12号(1973/04/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 いま長谷川さんからいろいろ御注意を受けまして、私としてそのような発言をしているのかなという疑問の点もいろいろございます。しかしいずれにしましても、与野党十分気持ちが通じ合う。そして問題は、国民のしあわせにあるわけでございますので、お互いの意見のあるところが自由に論議されて、よい道が見つけられるように努力七ていかなければなりませんのに、私の姿勢がそうなっていないとしますと、私深く反省しなければならないところだと思います。  今後ともいろいろ率直なお教えを賜わりまして、そしてお互いに隔意ない審議に当たれますように、そういう体制ができますように私も反省し、努力してまいりたい、かように……

第71回国会 文教委員会 第13号(1973/04/18、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 たいへん重要な御意見をいろいろお聞かせいただいたと感じております。  県単の教員がなお残っているというようなお話、当該学校の事情からいうと、国で定めた教員の配置計画では不十分だということで、そういう事態になっているのだろうと思います。教員の充実をはかっていくために、教員の配置計画、定数というものを毎年改善いたしてきておるわけでございますけれども、県単教員を置いているような事情を私どもはつまびらかにしながら、国全体の教員定数の考え方について参考にし改善をはかっていく、そういう必要のないような努力をしていかなければならない、かように考えるわけでございます。でありますだけに、県単教員……

第71回国会 文教委員会 第14号(1973/04/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 特殊教育諸学校の教育課程につきましては、国語、社会等の各教科、道徳及び特別活動と並んで新たに養護訓練の領域を設け、児童生徒が心身の障害に基づく種々の困難を克服し、社会によりよく適応していく資質を養うことができるよう、より充実した指導を行なうことといたしましたが、この養護訓練に関する指導は、教壇に立って、多数の生徒を対象に授業を行なうような教育方法よりは、個々の生徒と直接に対し、各種の訓練や指導を行なうことが主体となるものであり、学習指導要領におきましても「養護訓練の指導」という用語を用いておりますので、一般的、常識的な用語としての「教授」とは、ニュアンスにおいてそぐわない感があ……

第71回国会 文教委員会 第15号(1973/04/25、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 このたび政府から提出いたしました国立学校設置法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この法律は、新しい構想に基づく筑波大学の創設を含む国立大学の新設、学部の設置その他国立学校の整備充実について規定するとともに、大学の自主的改革の推進に資するため必要な措置等について規定しているものであります。  まず、筑波大学以外の大学の設置等について御説明申し上げます。その第一は、旭川医科大学を新設するとともに、山形大学及び愛媛大学にそれぞれ医学部を設置しようとするものであります。  これは、近年における医療需要の増大と医師の地域的偏在に対……

第71回国会 文教委員会 第16号(1973/05/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 現行の国立学校設置法には、学校教育法第一条に基づきます学校を全部網羅しているわけであります。筑波大学につきましてもいろいろな経緯があるわけでございまして、国立大学にしないで別な法人格を持たせたらどうだろうかという議論もあったわけでございます。別な法人格を持たせる、その経営にゆだねる場合には、当然別個な法律にすべきでございます。国立大学として規定していきます場合には、当然国立学校設置法に規定しませんと、従来と全く違った取り扱いをするということになってしまうわけでございます。いろいろな議論を経ながらやはり国立学校とすべきだという結論になり、自然また国立学校設置法に規定いたしたわけで……

第71回国会 文教委員会 第17号(1973/05/11、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 教育の水準ということになりますと、知育、体育、徳育を通じて考えなければならない、こう思うわけでございますけれども、この国際比較はなかなかむずかしいものだと思います。同時に、知育を中心に考えます場合に、義務教育年限がどうなっているか、あるいは進学率はどうなっているかというようなことで判断をする。義務教育年限は日本は九年制でございますので、もう先進国のレベルに来ている、こう申し上げていいわけでございます。同時に、それにもかかわらず高等学校への進学率が九割近い。大学への進学率も三割近い。これはアメリカに次いで高いところへ来ているんだ、こう思っておるわけでございます。同時に、一般的な話……

第71回国会 文教委員会 第18号(1973/05/30、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 教育と研究とを一体として行ないます学部、長くそれしか大学においては認められないでまいったわけでございます。それはそれなりに私はやはり意義を持っておったからそうであった、かように考えているものでございます。学問の自由を保障していく、その見地から考えますと、教育と研究を一体として行なう、そこにはつらつとした学問の発展を期待することができる、かように考えるわけでございます。しかしながら、最近学問が非常に進んできた。ますます深く掘り下げていかなければならない。ところが教育のほうはまた逆に広く学んでいきたい。そういうことになってまいりますと、掘り下げて研究を続けてきた人たちがそのまま教育……

第71回国会 文教委員会 第19号(1973/06/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 読んでおりません。
【次の発言】 読んでおりません。
【次の発言】 時間的余裕がないからでございます。
【次の発言】 そう考えております。
【次の発言】 こういう委員会でございますから、具体的におっしゃっていただいたほうが時間が省けるんじゃないかと思うのでございます。私なりに十分考えて申し上げているつもりでございますけれども、あるいは間違っていることがございましたら遠慮なしに御指摘いただけばしあわせだと思います。
【次の発言】 ちょっと恐縮ですが、聞き取れなかったのですが……。
【次の発言】 政府委員から答弁させます。

第71回国会 文教委員会 第20号(1973/06/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 四十三、四年ごろ一番大学紛争が激しかったと思います。そういう際におきましても、最も問題になっておりましたのは教育と研究のあり方でございました。したがいまして、その後各大学が大学改革に取り組んでまいりました場合に、この教育と研究のあり方をどうするかということが一番中心の課題であったわけでございまして、このことにつきまして東京教育大学が一つの改革案を提示したというのが、今度の筑波大学であるわけであります。  御承知のように、教育と研究とを一体として学部単位において扱っていく、そういうことを通じて学問の自由というものを大いに発展さしていきたい、こういう願いがあるわけでございまして、そ……

第71回国会 文教委員会 第21号(1973/06/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 お尋ねの趣旨はよくわかりませんけれども、教授も公務員でございますから、公務員としてやるべきつとめを果たしていくということだろうと思います。
【次の発言】 先ほど来、政府委員がたびたび御答弁申し上げておりますように、数年来オープンにしてこの問題を論議してまいったことは御理解いただけると思うのでございまして、形式的に、賛成でありますか反対でありますかというようなことを各機関に問うべき法案と、そうでない法案とあるだろうと思います。先ほど、かつての大学管理法案をお持ち出しになりましたけれども、それは各国立大学に関係を持つ法案でございます。今度の法案は、東京教育大学が発展的に解消していく……

第71回国会 文教委員会 第22号(1973/06/15、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 たいへんうかつなことを申し上げるようでございますけれども、筑波大学に関しましてこんなに強い御反対をいただくとは夢にも思っておりませんでした。  また、国立学校設置法にすべての国立大学は網羅して御提案を申し上げておりましたし、また政府が提案いたします場合には、一括して御提案申し上げたほうが審議も御便宜だろう、こう考えてまいってきておるわけであります。  しかし、山中さんから、ひとつ将来の問題としては考えてみないかという御提案でございますので、国会の意思に反するようなことを政府としてもすべきことじゃございません。今後の問題といたしましてはよく検討して結論を出すようにしたいと思います……

第71回国会 文教委員会 第24号(1973/06/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 私は、別にソ連を批判するという意味で申し上げておりません。私たちがものを考えます場合には、私たちがどんな社会をつくろうとしているのか。また、社会につきましては、社会主義体制もございますし、また、自由主義体制もあるわけでございます。その違いのもとに理解をして進めなければなりませんので、その違いという意味で申し上げておりますので、御理解を賜わりたい。決してソ連をあしざまに批判をするというような意図は、毛頭ございません。違いを正しく理解をしてもらいたい、こういうことでございます。  なおまた、日本政府が公権力を乱用したことがあるかないかというような御批判もございますが、いやしくもその……

第71回国会 文教委員会 第25号(1973/06/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 現在の大学の組織は、御承知のように学部組織しか認められていないわけでございます。この学部組織の中でも、今日の時代に対応できるような各大学が積極的に改革を試みていかなければならない、またそう努力していただいていると思うのでございますけれども、しかし、学部組織の中では、どうしても自分たちの考える理想は実現できない、それが東京教育大学の新しい構想だと考えるわけでございます。それを実現させようとして、法案を皆さん方に御審議いただいているわけでございます。  学部組織のままではどうしてもうまくいかないと言われる中には、いろいろございますが、たとえば研究一つとりましても、学部と学部にまたが……

第71回国会 文教委員会 第26号(1973/06/28、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 先日、新聞にこの関係の記事が載ったことがございますが、その前日に新聞社の方から私お尋ねを受けたわけでございました。学長の選考も始めていないのに、副学長の選考を始めることはあり得ないじゃありませんがと、こうお答えを申し上げたわけでございます。ただ、いまも大学学術局長がお話ししておりますように、お世話をいただいている関係者の間ではいろいろな話がかわされている、これはあってしかるべきだと思います。ただ、私の周辺に関しまする限りは、学長の選考も話をしていないわけでございますから、いわんや副学長の問題に取り組むことはあり得ないわけでございます。そう申し上げましたら、それはもうもっともです……

第71回国会 文教委員会 第27号(1973/06/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 このたび政府から提出いたしました昭和四十四年度以後における私立学校教職員共済組合からの年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  御承知のように、私立学校教職員共済組合は、昭和二十九年一月に、私立学校の教職員の福利厚生をはかる目的のもとに、私立学校教職員共済組合法により設立されたものでありますが、それ以後、本共済組合が行なう給付については、国公立学校の教職員に対する給付の水準と均衡を保つことをたてまえとし、逐次改善が進められ、現在に至っております。  今回は、昭和四十七年度に引き続き、国公立学校の教職員の……

第71回国会 文教委員会 第28号(1973/07/04、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 先般、たいへん貴重な御意見をいただいたと思っております。  第一の、正規の地方公共団体の意見書につきましては、文部省から御返事を差し上げております。自来そういうふうにさせていただきました。  第二番目の、教育費に関する調査のうちで、特に地方交付税法上の基準財政需要額とのからみの問題、各地方公共団体の間でアンバランスがあり過ぎる。その後、文部省と自治省との間で再三打ち合わせを事務的にしてくれました。その報告によりますと、調査項目、資料のとり方等については、さほど不都合なものはない、問題は、それに基づいて報告書を作成する、あるいはこれを受けたほうで検収する、そこに問題があるようでご……

第71回国会 文教委員会 第29号(1973/07/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 先日もこの問題につきまして大蔵省側に質問がございまして、大蔵省側は、大蔵省側の御返事がございました。文部省としては二〇%要求したわけでございましたけれども、実質大体二〇%であったものでございますから、形式は譲って、実質はとらしていただいた。一九・八二%になっているわけであります、調整補助を入れますと。二〇%との差がごくわずかでございまして、金額におきましても、ごくわずかであったと思います。大蔵省は大蔵省なりに、先ほど来お話が出ておりますように、公務員共済の関係もございますし、いろいろ苦慮しておられるところだろうと思います。私は、将来とも私学共済につきまして、実質をぜひ確保してい……

第71回国会 文教委員会 第30号(1973/07/11、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 議論の過程におきまして、塩崎委員の御指摘になりますように、国会がみずから責任をもって、教育の俸給表までつくっていったらいいじゃないかということも、あったことも承知しているわけでございます。政府といたしましては、あくまでも公務員の給与決定の現在の仕組み、これを尊重していきたい、人事院の自主的な勧告権限、これをあくまでも尊重していきたい。その中で私たちが考えている教育界に人材を導入する目的を果たす。そのためにはやはりいろいろな条件があるだろうけれども、処遇の抜本的な改善、これも重要な点だ、それを果たしていきたい、そういうことで基本的な方針、それを書かせていただく。その基本的な方針の……

第71回国会 文教委員会 第31号(1973/07/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 申し上げるまでもなく、人材を確保したいということにほかなりません。  なお、先日の馬場委員からの御質問につきましては、四月十三日の本会議後初めての当委員会で、長谷川委員からの御意見がございました。それに対しまして私から御答弁申し上げましたが、いまもそのとき申し上げましたとおりに存じておりますので、御了承をお願いいたします。
【次の発言】 人材を確保することを目的にしておるわけでございまして、その目的を達成する手段としてはいろいろなことがあろうかと思うのでございます。その手段として、一つの問題点としては処遇の改善、これは大切だと思いますので、その処遇の改善を中心にして、この法案を……

第71回国会 文教委員会 第32号(1973/07/18、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 一昨日、五時から一時間半、日教組の代表五人の方々とお話をしたわけでございます。同時に、お話し合いをするについては、話し合って詰めて結論を得ることのできる問題もあるだろうし、なかなか簡単には結論のつきにくい問題もあるだろうから、その場合にはお互いの意見の食い違いを明確にすることにしょう。そのためには、ばらばらに外に発表することも問題があるから、一緒に記者会見に臨んで、話し合った結果を発表しましょう、こういうことで記者会見させていただいたわけでございました。  話し合いの第一点は、教職員の処遇の改善の問題でございまして、教職員は十七年たつと行政職の人よりも悪くなっていく、この格差は……

第71回国会 文教委員会 第33号(1973/07/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 附則の二項は、附則の三項にも対応しているものだと御理解をいただきたいわけでございます。附則の三項は、また、四十八年度の予算におきまして、一般の公務員の優遇措置に加えて一〇%の改善財源を計上させていただいているわけでございます。それだけで第三条の目的を達成しているわけじゃないんだ、さらに年を追って計画的に進めていくんだという趣旨を、二項で明らかにさせていただいているということでございます。
【次の発言】 国の予算に計上いたしました百三十六億円は、地方負担等もございますので年間にいたしますと、千三百二十億円ぐらいになるようでございます。それをさらにどの程度まで引き上げるかということ……

第71回国会 文教委員会 第34号(1973/07/25、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 いろいろお示しになりましたように、福岡県におきましてはたいへん不幸な事態が続いてまいった、かように考えておるわけでございます。やはり先生につきましては、先生の人格そのものが児童生徒に反映していくのだという自覚を持ってもらいたい。ことに幼児の場合には手ぶり、足ぶりから先生を児童生徒は見習っていくのだという自覚に立って行動してもらいたいものだ、こう念願をしているものでございます。それだけにまた、先生方には高い使命観あるいは深い愛情ということが求められておるわけでございますけれども、そういう面についての自覚の乏しい先生方のいらっしゃることは事実でございますし、またそれがいろいろな意味……

第71回国会 文教委員会 第35号(1973/08/24、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 史跡を保存してまいりますことは、わが国の歴史、文化等を理解します上に欠くことのできないものでございますし、またそれが今後の文化向上発展の基礎をなすものでもございますだけに、お考えには私全く賛成でございます。  周知の遺跡だけで十四万カ所あるわけでございます。今回さらに再調査をしようということにしておるわけでございますが、その結果はあるいは三十万カ所にもなるのではないだろうか、こういわれておるわけでございます。  遺跡につきましても、重要性の度合い、いろいろあるわけでございましょうけれども、重要な遺跡につきましては、積極的に国なり地方公共団体が賢い上げてしかるべきだ、かように考え……

第71回国会 文教委員会 第36号(1973/09/14、33期、自由民主党)【政府役職】

○奧野国務大臣 八月三十日の会議におきまして、私が事務当局のつくってくれましたあいさつに加えましてお話をいたしました際に、当時続いておりました、また続くと予測される先生方のストライキの問題、これがたいへん気になっておりましたので、そのことにかなり重点を置いてごあいさつをいたしました。その際に、現業の例示をいたしまして、その例示から差別と受け取られた方がいらっしゃる。全く私自身恐縮千万に感じておりまして、これらの方々に深くおわびを申し上げたいと思います。  私が申し上げてまいりました考え方の基本をまず御理解いただきたいと思います。  私は教員のスト権の奪還ということは、必ずしもそのことが当たるか……

第71回国会 予算委員会 第5号(1973/02/03、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 いわゆる大学措置法が制定されましてから、この法律が一種の抑止力みたいな形で、大学紛争が一時的に休息状態に向かってきたことは事実でございます。  ただ、この法律の中に審議会が設けられることになっておるわけでございますけれども、紛争校に対しまして勧告いたしますとか、あるいは研究、教育の機能を停止させる措置などをとる場合には、一応諮問してから行なうことになっておるわけでございますけれども、そういうような措置をとった例はないわけでございます。したがいまして、この審議会を相当数開催いたしておりますけれども、大学の現状について報告いたしましたり、あるいはまた御意見を聞かせていただきまして、……

第71回国会 予算委員会 第7号(1973/02/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 お尋ねの趣旨は小中学校の学校の規模のことだろうと思います。年の状況とか教員の組織とか、いろいろな事情によって変わってまいりますけれども、おおむね十二学級から二十四学級が適当だ、こういままで考えているわけでございます。人数にしますと、一学級当たり標準四十五人にしておりますから、一学級の人数によって変わってくるわけであります。

第71回国会 予算委員会 第12号(1973/02/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 事情は上原さん詳しいところでございますが、沖繩大学と国際大学、どっちも本土の学校教育法の基準に照らしますと、かなり基準からかけ離れた内容しかない。そこで、琉球政府も入りまして出てまいりました結論が、沖繩大学と国際大学とを統合して充実した大学を、沖繩に私立大学としてつくっていくことが沖繩の将来に望ましいんだと、こういう結論になったわけでございまして、したがいまして、そういう結論に従って統合されました沖繩国際大学に対しまして、四十七年度、四十八年度五億円ずつ国から助成をするということにしておるわけでございます。そういうさなかに、統合するはずであった沖繩大学の中でこれに異論を唱える方……

第71回国会 予算委員会 第15号(1973/02/24、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 いまの御指摘の新聞記事は承知いたしておりませんけれども、私は、年来日本共産党は共産主義社会を建設したい、こうお考えになっているのじゃないか、かように考え続けておるわけでございます。共産主義社会ということになりますと、いまの日本の憲法と抵触する部分が幾らか出てまいるわけでございますので、そういう疑念を抱き続けている、そのことがあるいはそういう記事になっている点があるのじゃなかろうか、かように考えておるわけでございます。
【次の発言】 公式の発言として言うたことはないと思います。しかしいま申し上げましたように、私自身がそういう気持ちを持っておるわけでございますので、雑談の間には出て……

第71回国会 予算委員会 第16号(1973/02/26、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 学校給食の問題ですが、学校給食が始まりましたのは、昭和二十五年にガリオア資金によりまして小麦粉の供給を受けたことに始まるようでございます。当時は米が不足しておりました。同時にまたパン食が栄養上効果が多いというようなことで、パン食による学校給食が普及してまいったわけでございます。その後米の生産も増大してまいったこともございまして、文部省におきましては、米飯によります場合には栄養のバランスの問題がございますので、学校の設置者がそういう点も判断した上で、自由に、いずれを選ぶかきめてほしいということにしておるようでございます。実際問題として、しかしお米を使うことについてのいろいろな問題……

第71回国会 予算委員会 第18号(1973/02/28、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 いろんな問題があろうかと思いますが、戦前は、どちらかといいますと国家、社会が中心であった。今日におきましては、個人の尊厳、個人の自立を基本にして人間の教育に当たっていかなければならないということであろうかと思います。  形式的には、戦前の教育制度は大権事項でございまして、国会の関与するところではございませんでした。戦後は、もっぱら、国民から選ばれました国会が教育制度そのものを打ち立ててまいってきておるわけでございまして、制度の民主化もはかられてまいってきておると思います。
【次の発言】 戦前の教育につきましても、よいところ、悪いところ、いろいろあろうかと思います。ただ、どちらか……

第71回国会 予算委員会 第24号(1973/03/30、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 簡易保険の加入運動につきまして、郵政省から依頼を受けて、文部省から都道府県教育委員会を通じまして、そのことを連絡いたしておるわけでございます。協力はよろしいわけでございますけれども、末端においてかなり押しつけがましいような動きがあったりして問題を起こしておるようでございます。そういうことのないようには留意すべきものだと思います。

第72回国会 決算委員会 第2号(1974/02/14、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 昭和四十六年度文部省所管一般会計及び国立学校特別会計の決算の概要を御説明申し上げます。  まず、文部省所管一般会計の歳入につきましては、歳入予算額二億七千七百五十四万円余に対しまし、収納済歳入額は二億八千八百五十万円余であり、差し引き一千九十五万円余の増加となっております。  次に、文部省所管一般会計の歳出につきましては、歳出予算額一兆三百四十七億六千百七十五万円、前年度からの繰越額二十四億八百四万円余、予備費使用額三十三億一千三百六十五万円余を加えた歳出予算現額一兆四百四億八千三百四十五万円余に対しまして、支出済歳出額は一兆三百五十九億八千二百三十九万円余であり、その差額は四……

第72回国会 決算委員会 第11号(1974/05/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 卓球について、わが国ではスポーツの上でも特別な地位を与えてしかるべきではないかという御所見がございました。日本が国際社会で技術を誇れるスポーツということになりますと、卓球が最右翼にあがってくるわけでございますので、そういう意味においては卓球について特別な配慮があってしかるべきだというお考え、私も賛成でございます。ただ、高校生のチーム等派遣する場合に国が特別な助成を考えてもいいじゃないかというようなことになってまいりますと、あとう限りは民間の自主的な交流という姿で国際交流をしげくすることが望ましいのじゃないだろうかという感じはいたします。しかし、それにしましても相当な資金を要する……

第72回国会 内閣委員会 第35号(1974/06/03、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 私が文部大臣になりまして以来、最も努力を尽くしてまいりましたことは、先生方の組合が、法律で明確に禁止されている行動をあえておとりになる、ぜひやめてもらいたい、また、それを続けられた場合には、警察ざたになることは必至だ、こういう心配を持ち続けておったわけでございます。したがいまして、あらゆる会合におきまして、法を守ってくれるように呼びかけてまいりましたし、また、文部広報を通じまして、そういう理由を明確にしてもまいったわけでございます。しかしながら、結果的には守っていただけませんで、今日のような事態になったわけでございまして、たいへん残念なことだ、かように考えているわけでございます……

第72回国会 文教委員会 第4号(1974/02/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 第七十二回国会において、文教各般の問題を御審議いただくにあたり、所信の一端を申し述べます。  学制百年の歴史を刻んだわが国の教育は、新たな教育百年への飛躍を期して、多くの関係者により鋭意努力が重ねられております。  ところで、本年は、きびしい試練の年であります。  資源に恵まれないわが国が、今日の試練を乗り越え、限りない未来にわたって発展を続け、真に健康にして文化的な生活を営めるような国家社会を築き、世界の繁栄と平和に貢献していくためには、心豊かで創造力に富み、かつ、国際人としてだれからも尊敬され、信頼されるたくましい日本人の育成をはかることが何よりも大切であると確信いたします……

第72回国会 文教委員会 第5号(1974/02/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 授業料そのものは、学校設置者の負担する部分につきまして受益者負担として学生の父母に持ってもらうというたてまえの部分だろう、かように考えるわけでございます。学校の経費そのものが人件費を中心にいたしまして毎年相当に増大してきておりますので、ある程度のことはやむを得ないのじゃないだろうか、こう考えておるわけでございます。できるなら授業料はできるだけ低額のほうがよろしいし、同時にまた毎年毎年変更するということも好ましいことではない、こう存じておるわけでございます。しかし全体として、ある時期ごとに若干の引き上げが行なわれるということはやむを得ないことじゃないか。しかし国としてはいま申し上……

第72回国会 文教委員会 第6号(1974/02/15、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 免除・猶予の扱い方も、義務制をたてまえにしない時代と義務制施行を控えた時代とではおのずから変わってくるのじゃないだろうか、こう考えるわけでございます。今後は義務制になっていくわけでございますので、免除の扱いについては慎重を期していくべきだ、こう思っております。しかしながら、制度としての免除、これはやはり残さざるを得ないのじゃないだろうか。現実問題として、どうにもならない病弱の方があるいはいらっしゃるかもしれませんで、それを機会を待つために猶予猶予でつないでいけばいいじゃないかということもあるかもしれませんけれども、実際問題として不可能である場合には免除申請される、それを認めてあ……

第72回国会 文教委員会 第7号(1974/02/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 教頭職法制化の提案は昭和四十三年に始まるわけでございます。あえて今回特別に提案をしたわけではございません。四十三年に提案いたしまして以来、野党の理解も求める努力を与党においてもずいぶん重ねていただいてまいった、かように考えるわけでございまして、六年目にもなるわけでございます。争点づくりというようなことよりも、だれが考えても、校長、これを助ける者として教頭、全く普通のことではないだろうか。これを法律の上に明らかにするだけのことでありまして、企業におきましても社長を助ける者がいろいろとあるわけでございます。国会におきましても、議長を助ける者は副議長等としてあるわけでございまして、何……

第72回国会 文教委員会 第8号(1974/02/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 私が文部省を担当いたしまして、月日のたつごとに学校現場が非常に混乱している、そのことの具体的な事情がだんだんはっきりさせられるとともに、この教育現場の秩序を正すことが、日本の教育の将来を考える場合に、何よりも大切な問題だ、そういうことを深く意識させられるようになってまいりました。そういう学校の教育現場の秩序を正す意味において、教頭職法制化の持つ意義、その意義の非常に大きなことを痛感してまいってきておるわけでございます。したがいまして、先日お尋ねのありましたときに、どの法案よりもまずこの教頭職法制化、これを成立させてほしという私の切なるお願いも申し上げたわけでございます。  今日……

第72回国会 文教委員会 第11号(1974/03/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 私は、常日ごろ社会から尊敬される先生、先生を尊敬する社会をつくり上げたい、こう念願しておるわけでございまして、いわゆる人材確保法案はそういうことにも大きな役割りを果たすことになるのじゃなかろうか、かように期待をいたしておるわけでございます。今後教育界に入られる方だけが人材ではなしに、現に教職についておられる方々も、社会から人材として評価される姿にならなければならない、かように考えておるわけでございます。また、そのためには、この法案だけじゃなしに、総合的にいろいろな施策を講じていかなければならない、かような決意でもおるものでございます。

第72回国会 文教委員会 第12号(1974/03/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 このたび政府から提出いたしました国立学校設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この法律は、昭和四十九年度における国立の大学の新設、学部及び大学院の設置、短期大学、大学附置研究所及び高等専門学校並びに国立民族学博物館の新設等について規定しているものであります。  まず第一は、浜松医科大学、滋賀医科大学及び宮崎医科大学の新設についてであります。  これは、近年における医療需要の増大と医師の地域的偏在に対処するため、無医大県の解消をはかる施策の一環としてこれらの医科大学を設置し、医師養成の拡充をはかるとともに医学研究の一そうの……

第72回国会 文教委員会 第13号(1974/03/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 八年以上は同一ポストにつけておくことは過当でないという意見がございました。
【次の発言】 国立競技場の役員には、役員としてふさわしい人を選ぶべきで、人のために国立競技場の役員のポストを利用する、そういうことであってはならないと思います。そういう見地でりっぱな人事がやれるように努力をしてまいります。
【次の発言】 先ほど来体育局長がお答え申し上げましたとおり、善処してまいりたいと思います。  人事の点につきましても、いま私が御答弁申し上げたとおりでございます。
【次の発言】 私が深谷議員の質問に答えまして、日教組は階級的大衆組織であって、社会主義革命に参加するものと規定されている……

第72回国会 文教委員会 第14号(1974/03/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 国会が始まりましてから、私立大学のあり方につきまして多くの方々からかなり手きびしい御批判を受けてまいりました。同時にまた、政府としてどう対処するのかということについても多くの御議論を伺ってまいったわけでございます。そういう過程で、昭和四十五年でございますか、私学振興財団を設立する、同時に私学の経常費助成を始める、そういう際に、私立学校法を改正して、五十九条であったかと思いますが数項を加えられまして、若干の監督的な規定が設けられたわけでございます。現状では、認可する場合と解散を命ずる場合と、この二つの権限しかない、それを政府が、補助を受ける学校につきましては、規定に違ったことをし……

第72回国会 文教委員会 第15号(1974/03/15、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 学校を設置します以上は、それぞれの学校が十分特色を発揮して効果をあげてもらいたい、こう考えているわけでございます。しかし、だからといって全部単科大学を考えているというわけじゃございません。場合によりましては、いまあります学校に学部を置いたほうがいい場合もございましょうし、また新しく学校をつくります場合にも、幾つかの学部を持った大学をつくることがいい場合もあるかと思います。基本的には、私がいま申し上げましたように、せっかく学校をつくるのですから、その学校の特色が十分生かされるような仕組みを考えていかなければならない、こう思っているわけでございます。

第72回国会 文教委員会 第16号(1974/03/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 欠員の皆無であることが望ましいことは言うまでもないわけでございます。ただ、基礎系について四・六%という欠員状況でございますけれども、国立大学各学部、やはり五%程度の欠員はあるのだそうでございます。望ましい後継者ということでなかなか苦労しておられると思うのでございますが、その間は他の講師等で代用されているのじゃないかと思います。国立に関します限りは、特に医学部が大量の欠員を出しているということではないようでございます。しかし、いずれにしましても、そのことは好ましいことではございませんので、できる限り欠員のないように私たちとしても努力を続けていきたいと思います。

第72回国会 文教委員会 第18号(1974/04/03、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 看護婦さんの確保が非常に困難なものですから、病院によりましては一部の病室を閉ざしてしまっているというところもあるようでございます。しかし、看護婦さんの手当てができ次第、またそれを使うというようなことがあったりしておりまして、看護婦さんの対策というものが病院運営の上で非常に大きなウエートを持っておるところでございます。
【次の発言】 私も大学の附属病院を訪れたりいたしまして、いろいろな話を聞いているわけでございます。看護婦さんと患者さんとの比率、だんだん医療技術が高度化してきたりいたしまして、そのほかの比重もあるわけでございますけれども、看護婦さんの手間が一そうかかってきておるよ……

第72回国会 文教委員会 第19号(1974/04/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 医科大学が地域関係者等の意見を求めるための参与については、本委員会での御審議を参考とし、本法律案成立後、なお慎重に検討することといたします。

第72回国会 文教委員会 第20号(1974/04/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 御指摘になりましたように、私も、今度の運動は単なる労働運動ではない、政治的色彩のきわめて濃い運動だ、こういう判断いたしているわけでございます。同時にまた、単に公務員として政治活動が制限されているよりも、教育基本法が規定しておりますように、教育公務員は特に政治的活動を自己規制しなければならない、そういう職種である、かように考えているわけでございます。裁判官でありますとか自衛官でありますとか教育公務員でありますとかいった方々は特に政治活動を自己規制しなければならない性格のものだ、かように考えているわけでございます。教育基本法にも「学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための……

第72回国会 文教委員会 第21号(1974/04/17、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 新聞の伝えているところを見ますと、逮捕されました書記次長は専従職員のようでございますから、れっきとした中学校の教諭でございます。職務専念義務が免除されているだけのことでありまして、れっきとした先生でございます。先生が自分のやっておることについて違法を免れないと考えて書類を事前に隠された。しかもそういう組合の関係者がおっしゃいますように、ストライキは適法なんだからしっかりやれとしりをたたいておられる。まことに矛盾したことでございまして、教育のことを担当いたします私といたしまして非常に重い責任を感ずるわけでございます。こういうことでどうして正しい国民を育てあげていくことができるだろ……

第72回国会 文教委員会 第23号(1974/04/24、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 最初に、文化功労者年金法の一部を改正する法律案の提案理由を申し上げます。  このたび、政府から提出いたしました文化功労者年金法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容を御説明申し上げます。  文化功労者年金法は、文化の向上発達に関し特に功績顕著な者に年金を支給し、これを顕彰することを目的として昭和二十六年四月に制定された法律でありまして、以来今日までの間に文化功労者として決定された者は、二百五十八人にのぼり、わが国文化の振興に資するところ大なるものがあったと信ずるのであります。  文化功労者に支給される年金の額は、昭和四十六年の改正以来百五十万円とされてまいった……

第72回国会 文教委員会 第24号(1974/04/26、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 現在きめておりますのは、最高四十五人にいたしているわけであります。下げたほうが教育の配慮が児童一人一人に行き届くのじゃないか、こうは考えるわけであります。ただ、どこまで下げればいいのか。たとえばかりに四十人としますと、四十一人になれば二学級に割るわけであります。そうすると、二十人と二十一人の学級になるわけでありまして、二十人がいいのか、二十人では、それなら四十五人のほうがいいのか、そういう問題もあるのじゃないかと思うのであります。でございますので、そういう問題もあわせてわれわれは十分な検討を遂げておかなければいけないのじゃないだろうか、こういうことも考えまして馬場さんの御質問に……

第72回国会 文教委員会 第25号(1974/05/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 御承知のように、大学運営臨時措置法は「五年以内に廃止するものとする。」と書かれておるわけでございます。その五年の期限が八月十六日になるわけでございます。  現状から考えていきますと、大学のキャンパスの中で殺人行為が行なわれたりもしておるわけでございますので、廃止のしっぱなしで何もしないというわけにもいかないのじゃないだろうか、できる限り現状に即して考えていかなければならないけれども、何もしないわけにいかないのじゃないだろうか、こう考えておるわけでございます。八月十六日ということになりますと、参議院選挙後にも国会が開かれる。しかし、そのときはおそらく院の構成が中心の国会じゃないだ……

第72回国会 文教委員会 第26号(1974/05/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 ただいまの御決議につきましては、御趣旨を体して十分検討いたします。

第72回国会 文教委員会 第27号(1974/05/15、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 私学につきましては、積極的に私学振興の立場で国として援助していくという努力を強めていかなければならないと思います。同時にまた、国民の側に立ちまして私学のあり方についてのいろいろな批判がございまして、政府は何をしているのかというおしかりも国会においてもたびたびいただいておるわけでございます。そうしますと、国民の側に立って私学に政府がどう対処していくか、その方法も与えていただかなければならないだろう、こんな感じを持っているわけでございます。いま御指摘になりましたのは、私立学校法に規定されております監督規定、これが政令で定めるときから適用する、こういうことになっている。その政令で定め……

第72回国会 文教委員会 第28号(1974/05/17、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 御指摘の問題、まさにそのとおりだと考えておるわけでございまして、そういう見地も踏まえまして現在小・中・高一貫の教育課程審議会を発足させていただきまして、昨年の十一月以来二年を目途に御検討をいただいておるわけでございます。少なくとも小学校の教育課程などを考えてまいりますと、やはり知、体、徳といわれているけれども、知育に片寄った姿になっていないのだろうか、むしろ小学校はからだをきたえ徳性を養う、そういうところに力を入れるべきじゃないか、思い切って教育内容を精選したらどうであろうか、こういう考え方もあるわけでございます。多くの方々がそういう御心配のもとにいまの小学校の教育内容をもう一……

第72回国会 文教委員会 第29号(1974/05/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 教育は知育、体育、徳育、調和のとれた人間をつくらなければならないといわれておるわけでございますし、知育、体育、徳育、いずれをとりましても、これで十分だということはない、われわれは理想を追って努力をしていかなければならない、こう考えるわけでございます。知育の問題につきましても、なお一そう深さを増し得るように努力をしていかなければならない、かように思っております。  ただ、今日批判されておりますことは、知育、体育、徳育を通じて見た場合には、知育偏重ではないだろうか、こういう議論がございますし、また小さいときから何でもかんでも覚え込ませようとし過ぎているのではないだろうか、こういう批……

第72回国会 文教委員会 第30号(1974/06/03、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 五月二十二日午後、当委員会が再開されました際、私をはじめ政府委員は、参議院文教委員会からの求めに応じて同委員会に出席いたしましたため、当委員会への出席が不可能となり、御迷惑をおかけいたしましたことを深くおわびいたします。

第72回国会 予算委員会 第5号(1973/12/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 国の予算措置に並行して基準財政需要額の改定も行なっていただいた、かように考えておるわけでございます。公立文教施設について申し上げますと、四十八年度の予算のときには、前年度に対しまして一〇%余りの引き上げが行なわれたわけでございましたけれども、八月に、実施上単価を一一・一%引き上げて運用さしていただきました。さらにまた、その後の状況にかんがみまして今回補正予算を組ましていただいたわけでございますけれども、一〇・八%引き上げさしていただいたわけでございます。その結果、四十七年度の予算単価に対しまして、鉄筋では三五・五%の引き上げということになっておるわけでございまして、これと並行し……

第72回国会 予算委員会 第9号(1974/02/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 物資、物価の事情が、こういうことになりましてから、昨年、文部省に教育資材班を設けまして、末端でどういう要情になっているか、その把握に努力をしてまいってきております。その結果、問題のある物資につきましては、物資所管の官庁に対しまして協力を依頼してまいったわけでございます。  御指摘のように、学用品につきましては相当な値上がりを示しておりますので、苦慮いたしておるわけでございます。しかし、特に物資が入手できないというような問題は、ざら紙について一部地域についてございました。そこで、これにつきましては、通産省のほうに協力をお願いしたわけでございます。その結果、二月から四月にかけまして……

第72回国会 予算委員会 第15号(1974/02/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 教育長の前職を調べてまいりますと、さほど大きな変化はないようでございます。  都道府県の教育長で申し上げますと、御承知のように、三十一年に教育長の資格要件が撤廃されたわけでございます。そのときの知事部局の職員が十五名、三十九年が、これは十三人に下がり、四十五年は十八人、四十九年は十八人、若干増減がございますけれども、それほど大きな変化は来たしていないというのが現在の姿でございます。
【次の発言】 湯山さんはたいへんお詳しいわけでございますけれども、敗戦後、占領軍から教育委員会制度の勧告を受け、教育長につきましては、教育職員の免許状を持った者で、教育界で訓練経験を経た者を採用すべ……

第72回国会 予算委員会 第20号(1974/02/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 人口の急増しております地域におきましては、小中学校の建設に追われておるわけでございまして、追われているばかりじゃなしに、必要な土地の確保が大問題でございます。したがいまして、それらの地域におきましては、土地を求めるために難渋するばかりじゃなしに、その購入費がばく大な金額にのぼるわけでもございますので、その資金手当てにも苦慮しておるわけでございます。  大阪は特にそういう問題の多いところでございます。ことに大蔵省のほうから、土地の融資については特にきびしい姿勢をおとりになってまいりました。そのことを受けまして、いま御指摘になりました土地の購入は、市町村みずから購入する場合と開発公……

第72回国会 予算委員会 第21号(1974/02/23、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 外国から研究費の援助を受けます場合には、特にそれが政府関係のものでありますと、いろいろな誤解も生じやすいというような問題もございますので、国立大学につきましては、四十二年以来、文部省に協議をさせるという方針をとってまいってきているわけでございます。四十二年以降は、文部省に協議を申し出たものはございません。ただ、それまで、契約に基づいて長期にわたって援助を受けるとかという式のもの、あるいは設備の貸与を受けるというようなものは若干あろうか、かように考えています。  いずれにいたしましても、いま御指摘のありました純軍事的なもの、そういうものの研究援助というものは、これはもう当然避けて……

第73回国会 内閣委員会 第3号(1974/09/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 夏休み中の補助教材の中に、いま御指摘のような作文が掲載されたこと、承知いたしております。
【次の発言】 今度のできごと、まことに残念なことでございました。私は、あの作文を見ました瞬間に、こんなことでは自衛隊の皆さん方の士気を阻喪させる、私としてまことに申しわけない、こんな感じを持ちました。教育界で起こったことでございますので、私にも責任がある、そんな気持ちも持ったわけでございます。同時に、このようなことがほかの地域でも行なわれておるとたいへんなことだ、教材につきまして、やはり誤りのないように一そうの配慮が必要だ、こんな判断もしたわけでございまして、幸いにして広島県におきましては……

第73回国会 文教委員会 第2号(1974/10/23、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 理事会でいろいろの御論議があることを承っております。たしか国会で法案審議の過程で、私からこの問題については慎重に検討して結論を出すという趣旨の御説明を申し上げたことがあったと思います。その際に、藤波政務次官から、理事会での話し合いの結果だということで、文部省のこれに対する態度を拘束するものではないけれども、なお参議院の審議もあることだから慎重に検討するということを答えてくれというお話でございました。そういう趣旨で、私は当時進んで、何らかメモに書いたものを読み上げた記憶がございます。それから、文部省令を出しまして公布の手続が終わりましてから、西岡文教部会長から、あの問題について与……

第76回国会 予算委員会 第3号(1975/10/22、33期、自由民主党)

○奥野委員 私は、若干の私見を交えながら、政府に対しまして所見を求めたいと思います。  まず第一にお伺いしておきたいことは、先ごろ天皇、皇后両陛下は米国訪問の旅を終えて無事御帰国になりました。しかも、日米親善に限りない成果を上げていただきましたことに、国民の一人として深い感謝をささげるものでございます。その陰には、警護その他で御苦労いただいた多くの人たちのあることも考え合わせまして、この成功にひとしおの喜びを感じているものでございます。  両陛下訪米を前にいたしまして、アメリカ国会におきましては、九月二十六日、下院本会議において、さらに九月二十九日、上院本会議において、いずれも全会一致をもって……

第77回国会 予算委員会 第13号(1976/02/14、33期、自由民主党)

○奥野委員 参考人の皆さん方も御承知のように、五十一年度の国の予算の編成、そしてまた地方財政計画の策定に当たりましては、不況からの脱出ということを、一つの大きな目標にしてまいってきているわけでございます。不況で税収入が非常に少ないにもかかわらず、仕事はそれ相応にやっていきたい。したがって、国の歳入におきましても三〇%を国債収入に求めているわけでございます。地方財政計画におきましても、前年度の当初と比べますと、地方債収入二・三倍を予定いたしているわけでございます。同時にまた、わが国の財政運営は、国と地方公共団体とが、ともに力をかし合って進むというたてまえに立ち、そのような仕組みをとっているわけで……

第77回国会 予算委員会 第15号(1976/02/17、33期、自由民主党)

○奥野委員 最初に自民党を代表いたしまして、きのうの共産党東中委員の増原恵吉参議院議員に係る発言に対し、次の事由によりまして発言の取り消しの要求をいたします。  一つ、元防衛庁長官増原恵吉参議院議員の後援政治団体として岳陽会なるものはありません。その名称はきのう初めて聞かされたものであります。  一つ、元防衛庁長官増原恵吉参議院議員は、小佐野賢治氏と面識はありません。また、日本電建より、個人としても後援団体としても一切の寄付を受けたことは絶対にありません。元防衛庁長官増原恵吉議員の後援会が日本電建より政治献金を受けたという発言は、事実に反するものであります。  東中議員が質問の資料とした国政出……


34期(1976/12/05〜)

第80回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号(1977/06/07、34期、自由民主党)【議会役職】

○奥野委員長代理 これより会議を開きます。  本日は、委員長が都合により出席できませんので、その指名により、私が委員長の職務を行います。  この際、申し上げます。  今国会におきまして、当委員会に付託になりました請願は、公職選挙法の一部改正に関する請願外一件であります。両請願の取り扱いにつきましては、去る五月二十七日の理事会において協議いたしましたが、委員会の採否の決定は保留することになりましたので、さよう御了承願います。  なお、当委員会に参考のため送付されました陳情書は、お手元に配付のとおり、神奈川三区の衆議院議員定数是正に関する陳情書外四件であります。念のため御報告申し上げます。

第82回国会 予算委員会 第5号(1977/10/14、34期、自由民主党)

○奥野委員 私の持ち時間は三十分間だけでございますので、もっぱら肥後教授にお尋ねをいたしたいと思います。若干私見を交えてお尋ねすることをお許し賜りたいと思います。同時に、簡潔にポイントだけお教えいただければ幸いだと考えます。  このごろ、私、来年の春卒業いたします学生諸君から就職の相談をたくさん受けております。ある商社は、七十数人採用すると言っておったのが、ごく最近になりまして、先行きの見通しが立たないから十数人に減らしましたという話がございました。また、ある有力な企業はことしは採用しないというような方針を聞かされたりもいたしまして、大変厳しいなという感じを持っているわけでございます。  企業……

第84回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1978/01/21、34期、自由民主党)【議会役職】

○奥野委員長代理 これより会議を開きます。  委員長の指名によりまして、私が委員長の職務を行います。  この際、お諮りいたします。  委員長丹羽喬四郎君より、委員長を辞任したい旨の申し出があります。これを許可するに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、辞任を許可することに決しました。  次に、委員長の互選を行います。
【次の発言】 ただいまの山田芳治君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、久野忠治君が委員長に御当選になりました。  委員長久野忠治君に本席を譲ります。

第84回国会 予算委員会 第12号(1978/02/14、34期、自由民主党)

○奥野委員 私がお尋ねしたい焦点を明確にする意味におきまして、私見をいろいろ申し上げることがございますが、その点、あらかじめ御了解を賜っておきたいと思います。  最初にお尋ねしたい問題は、インドシナ三国の難民にかかる問題でございます。世界の難民は、一千万人に及ぶと言われていますし、国連難民高等弁務官事務所が一九七三年に扱った難民の総数は、二百三十万人であったと記しています。ベトナムの戦争が終わってもう三年になりますのに、今日もなおインドシナ三国から他国に逃れ出ようとする人たちの続いていることは、まことに不幸なことであります。ベトナムから海を越えてアメリカに渡った人たちが十五万を超えていますし、……


36期(1980/06/22〜)

第92回国会 法務委員会 第1号(1980/07/25、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 一言ごあいさつ申し上げます。  このたび、はからずも法務大臣に就任いたしまして、法務行政を担当することになりました。  私は、法務行政に課せられた使命は、法秩序の維持と国民の権利の保全にあると考えております。国民生活の安定を確保し、国家社会の平和と繁栄を図るためには、その基盤ともいうべき法秩序が盤石であって、国民の権利がよく保全されていることがきわめて肝要であると存じております。特に、わが国の内外にわたりきわめて困難な問題が山積しておりますこの時期に当たり、その職責のいよいよ重大であることを痛感いたしている次第であります。  私は、こうした認識のもとに、法務行政の各分野にわたり……

第92回国会 法務委員会 第2号(1980/08/27、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 いま御指摘になりましたときは、閣議後の記者会見で私が閣議の報告をいたしましたその後で、記者クラブの方から、法務省では米国証券委員会から公表された資料要求をするのかというお尋ねでありました。その際に、私はいまのところ要求する考えは持っていない、こう答えたわけであります。新聞の報道が部分部分でございますから、御指摘のとおり、あるいは誤解を生んでいる面があるんじゃないかなと私自身も思いました。  それは、外務省では資料は要求してもよいと言っているという記事があわせて載っておったからでございます。外務省で言っておられるのは公表資料のことだろうと思うのであります。公表資料は要求しなくても……

第93回国会 内閣委員会 第5号(1980/10/28、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 いまお挙げになりました事柄は、憲法九条に関しまして有力な政党の間で解釈に百八十度の食い違いがある。そこから起こっている特異な事例として挙げましたときに、沖繩における国体の選手選考の問題を取り上げたことがございました。全部沖繩のことを言ったのじゃございませんで、市町村が募集事務に協力をしないということなどは全体的なことで申し上げているわけでございます。特異な事例として挙げたわけでございます。  同時にまた私自身、沖繩については旧軍隊について特別な感情を持っておられた、それはもっともだという理解もいたしているつもりでございます。戦場にもなりましたし、大変な犠牲者が出ましたし、また旧……

第93回国会 内閣委員会 第6号(1980/10/30、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 私は、アメリカから押しつけられたという表現を使ったことはございません。予算委員会で申し上げたといたしますならば、日本国の憲法は占領軍の指示に基づいて制定されたものと理解しておりますと、こういうことはたびたび申し上げております。
【次の発言】 私の憲法論議が議論の対象になりましたのは、衆議院の法務委員会、八月の末でのことでございました。社会党の稲葉さんから、自主憲法ということがある、日本の場合に当てはめてどう考えるか、こんなお尋ねをいただいたのです。そのときに私が、国民の問から、合意の上、同じものであってもいいからもう一遍つくり直してみたい、こんな考え方が生まれてくるなら、それは……

第93回国会 法務委員会 第1号(1980/10/15、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 戦争の性格をどう思うかという質問であったように思います。  そこで、戦争の性格というものを一言のもとに断定するということは、なかなか人によって意見の違うこと、私自身、当時戦争に日本が追い込まれた、こういう感じを持っておるものでございますので、追い込まれた当時の日本の事情を残念至極に感じております、こう答えさせていただいたわけでございました。
【次の発言】 私は、明治維新政府になって徳川時代の鎖国政策を断ち切って近代国家への歩みを始めた、そして十年ごとに戦争が続いておったように記憶いたしておるわけでございます。同時に、帝国憲法の中に統帥権の独立という条項がございました。私は、この……

第93回国会 法務委員会 第2号(1980/10/22、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 安川元判事の問題は、俗に言いますと脱法的な行動によって罷免を免れたということになっておるわけでございますから、やり切れない気持ちを多くの国民が抱いておるのじゃないか、こう思うわけでございます。  そういうような脱法的な行動によって罷免を免れるということを阻止しようといたしますならば、いまおっしゃいました裁判官弾劾法と公職選挙法とをかみ合わせてそれを防止するということになろうかと思います。裁判官弾劾法は議員立法で成立したものでございますし、御指摘のように議院運営委員会でそれを取り上げていただかなければなりませんし、また具体の内容になってまいりますと、当法務委員会が重要な役割りをな……

第93回国会 法務委員会 第3号(1980/11/05、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 検察が国民から信頼を受ける、これは政治に対する国民の信頼感の基本をなすものだと考えておりますだけに、私としては、検察が独自にその所信に従って職責を果たしていく、その体制を守るために最善を尽くさなければならない、こういうことを考えているわけでございます。検察庁法には、法務大臣が検察一般を指揮監督する、しかし具体の事件については、御指摘のように検事総長を通じてのみ行うということになっておるわけでございます。検事総長は信頼に足る方が常に選ばれてその任についておるわけでございますので、法務大臣が特別に干渉をするというような必要は全然生じてこないと思っておるわけでございます。  御指摘に……

第93回国会 法務委員会 第4号(1980/11/07、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案及び検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案について、その趣旨を便宜一括して説明いたします。  政府は、人事院勧告の趣旨等にかんがみ、一般の政府職員の給与を改善する必要を認め、今国会に一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案及び特別職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案を提出いたしました。そこで、裁判官及び検察官につきましても、一般の政府職員の例に準じて、その給与を改善する措置を講ずるため、この両法律案を提出した次第でありまして、改正の内容は、次のとおりであります。  第一に、最高裁判所長官、最高裁判……

第93回国会 法務委員会 第5号(1980/11/11、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 最高裁判所の判事を内閣が任命する、結果的には三権分立の姿勢が崩れているんじゃないだろうかという御疑問でございました。  私は、日本国憲法のたてまえ、国会が総理大臣を指名する、その国会は国民が衆議院議員総選挙をやる、その都度内閣は総辞職をして、国会はまず内閣総理大臣を指名する、こういうことになっておるわけでございますから、内閣はやはり国民の総意に基づいてでき上がっている、こうお考えいただくべきじゃないだろうかなと思うわけでございます。同時に憲法の前文には、国政の権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使すると書いてあるわけでございまして、政府は常に国民の代表者たる性格……

第93回国会 法務委員会 第6号(1980/11/12、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 稻葉さんが内閣に対しまして靖国神社問題についての質問書をお出しになり、答弁をお受け取りになった後の私に対するお尋ねでございました。しかも、腹蔵のない考えを聞かせろというお言葉でございましたから、政府見解をそのまま述べろという気持ちではないのだと私は受け取っておったわけでございます。  その際に、靖国神社は憲法上の宗教団体だとお断りをしている。しかし、靖国神社に国の機関が参拝することについては違憲だとは言い切っておりません、こうも申し上げました。しかし、問題があるということだから、私は、靖国神社にお参りするときには法務大臣としてお参りしているのではない、個人としてお参りしているの……

第93回国会 法務委員会 第7号(1980/11/26、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 私が憲法は占領軍の指示に基づいて制定されたものであると理解しておりますということを稻葉さんに答えたことがきっかけになったわけであります。自来、押しつけという表現は使ったことはございません。最終的には、その帝国議会の実態についてはいろいろ判断がございますけれども、帝国議会で制定されておるわけでございますので、私はあえて押しつけられたという表現を使いませんで、指示に基づいて制定されたものであると理解しております、こう答えておるわけでございます。  私としては、日本国憲法でございますから、いかなる制定経過でありましてもこれを軽侮するような表現は差し控えるべきである、こういう気持ちをず……

第93回国会 予算委員会 第1号(1980/10/09、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 この席に質問者の稲葉さんもいらっしゃるわけでございますから、私の申し上げておりますことを後で稲葉さんにお確かめもいただきたいと思います。  自主憲法ないし憲法一般論、私の所管でもございませんので、私がお尋ねを聞いてそして見解を述べる筋合いのものではないと思うのです。稲葉さんもそれがわかっているから「法務大臣というか国務大臣というか」という疑問符を呈しながらお尋ねをいただいたわけであります。私もまた政治家個人としてということで、稲葉さんの方を見まして、うなずいておられる姿も拝見して私なりにお答えをさせていただいたという経過でございます。

第93回国会 予算委員会 第2号(1980/10/11、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 私が知らされておりましたのは、官房長官から統一見解の表明がある、それを総理がそのとおりという確認をする、そして私が、申し上げたような答弁をする、こういうことであったわけでございます。ところが当日、まず総理から御指摘のような御発言がございました。私はそれが何を意味するのか理解できなかったわけであります。したがいまして、自民党の理事の方々、さらにまた総理に対しましてその趣旨をお尋ねしたわけでございます。そうしましたら、おとといの午前中の私の主権等をめぐる問題について紛糾をしたので、そのことについての適切を欠くという意味の発言だ、こうお話を伺いまして、それなら私も表現に適切を欠いて遺……

第94回国会 決算委員会 第7号(1981/04/09、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 昭和五十三年度法務省所管一般会計歳入歳出決算の大要を御説明申し上げます。  一、法務省主管の歳入につきましては、予算額は七百六十五億七千四百十五万円余であります。  これに対しまして収納済み歳入額は六百八十四億四千百三十九万円余であり、歳入予算額に比べると八十一億三千二百七十五万円余の減少となっております。  この減少しました要因は、罰金及び科料九十五億一千五百十八万円余が減少し、刑務所作業収入十一億五千八百九十四万円余が増加したことによるものであります。  二、次に、法務省所管の歳出につきましては、当初予算額は三千七億一千九百九十六万円余であります。これに予算補正修正減少額五……

第94回国会 法務委員会 第1号(1981/02/25、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 委員各位には、平素から法務行政の適切な運営につき格別の御尽力をいただき、厚く御礼を申し上げます。  この機会に法務行政に関する所信の一端を申し述べ、委員各位の深い御理解と格別の御協力を賜りたいと存じます。  私は、昨年七月法務大臣に就任いたしまして以来、所管行政の各般を見てまいりましたが、今日、内外の諸情勢がきわめて厳しいこの時期におきまして、わが国の国民生活が比較的安定いたしております大きな原因の一つは、その基盤とも言うべき法秩序が揺るぎなく維持され、国民の権利がよく保全されていることにあると痛感いたしております。私は、この法秩序の維持と国民の権利の保全という法務行政の使命の……

第94回国会 法務委員会 第2号(1981/02/27、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 検察審査会の果たしている役割りにつきましてるるお尋ねがございまして、また、最高裁判所で問題点をおまとめになっているそれにつきましてのいろいろの質疑応答伺いまして、検察審査会が果たしている役割り、私も大変教えられるところ多々ございました。  今後とも検察審査会が有効に機能していくようにお互いに勉強していかなければならない、こう思っております。
【次の発言】 裁判所の機能を充実する意味合いにおいていろいろな御意見を聞かしていただきまして、いずれも大事な御意見だと拝聴いたしております。これからも十分留意して、われわれが協力でき得るものは裁判所に対しましても十分に協力しながら、裁判所を……

第94回国会 法務委員会 第3号(1981/03/03、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 大変重要な意見を聞かせていただいた、こう思っております。司法権を確立する非常に重要なことでございますから、私も可能な限り協力していくべきだと思っております。  増員の問題につきましては、高度な資質を必要とする職種でございますだけに、漸進的に運ぶ必要もあるんじゃないだろうかと思います。公務員全体を減らしている中で、裁判所関係は増員しているわけでございますから、財政当局その他もそれなりの認識を持っていることじゃないか、こう思いますけれども、今後とも御意見の趣旨を体して努力していきたいと思います。
【次の発言】 立法、司法、行政の三権をおっしゃっている、こう思うのでございますけれども……

第94回国会 法務委員会 第4号(1981/03/25、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 条約のそのとおりの実現を期待していきますためには、平素の両国の関係もまたそのとおりに、お互い友好関係を強く維持していかなければならない、こう考えるわけでございまして、私は、日米安保条約そのとおりにわれわれは期待してしかるべきものだ、こう考えていますし、また同時に、それだけに日米関係を大切にしていかなければならない、こう思っております。
【次の発言】 私もけさ新聞を見たところでございます。日米間、自動車問題その他ぎくしゃくした問題が起こってきているものだから、国民の間に疑問を投げかけているのかな、こうも思いました。しかし、そういう疑問を持たせないように、日米関係というものを、政治……

第94回国会 法務委員会 第5号(1981/04/15、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 横山さんからるるお話がございますように、非常に重大な事件だと考えております。しかし、事実あることでございますので、あります以上は、事態を国民の前に明確にいたしてまいりますことが今後再びこういう問題を起こさないための条件ではなかろうかと思っておるわけでございます。最高裁判所といたしましても非常な苦悩の中にこの問題と取り組んでおられるわけでございますけれども、それなりに強い決意を持っていらっしゃるように私は見受けておるわけでございます。また、それだけに最高裁判所からも検察庁に事件の御連絡があったわけでございまして、検察庁としてもまた、いま刑事局長が申しましたように、事態を明確にする……

第94回国会 法務委員会 第6号(1981/04/21、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 商法等の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、最近の経済情勢及び会社の運営の実態にかんがみ、会社の自主的な監視機能を強化し、その運営の一層の適正化を図る等のため、商法のうち主として株式会社に関する部分の一部及び株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律の大部分を改正するとともに、これに関連して有限会社法の一部を改正しようとするものでありまして、その改正の要点は、次のとおりであります。  まず、商法につきましては、第一に、株式の流通及びその管理の実態に照らして株式制度の合理化を図るため、株式会社の設立に際して発行する額面株式の金額及び無額……

第94回国会 法務委員会 第7号(1981/04/22、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 事件が起こりましてからたびたび法務委員会でお尋ねをいただきまして、その都度、非常に残念なことだけれども、実態を明確にする、そのことが将来再びこういう事態を起こさない条件じゃないだろうか、こう言ってまいったわけでございました。  また、最高裁判所も、非常な苦悩の中にも相当な決意を持って臨んでまいられたわけでございまして、早々に検察庁に対しましてもこの事件の御連絡をいただいたわけでございました。同時にまた、最近は裁判官訴追委員会にも訴追の手続をとられたわけでございまして、残念なことでございますけれども、やはり実態は的確に処理していくことが大切じゃないかな、こう思うわけでございまして……

第94回国会 法務委員会 第8号(1981/04/24、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 法務省の所管の法律に、私法の関係といたしましては、民法でありますとか商法でありますとかいった法律がございます。私人間の行為を規律する法律といたしましてこれらを法務省が所管しているわけでございます。通産省なり農林省なりは、それぞれの商取引を行政の立場でいろいろ指導、監督しているということだと思います。その間の基本的な法律は法務省が所管をしまして、国会の御審議をいただいているわけでございます。したがいまして、法務省の所管の問題を法務委員会でお取り扱いいただいている関係上、商法もまた法務委員会の審議をお願いすることになったのだろう、こう考えております。

第94回国会 法務委員会 第9号(1981/04/28、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 商法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整理等に関する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、さきに国会に提出いたしました商法等の一部を改正する法律案が可決されました場合、その施行に当たり、非訟事件手続法外四十八の関連する諸法律について、字句の修正、条文の整理その他関連事項の改正を行うとともに所要の経過措置を定める必要がありますので、これらの改正を一括して行おうとするものであります。  何とぞ慎重に御審議の上、速やかに御可決くださいますよう、お願いいたします。  次に、出入国管理令の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  現行……

第94回国会 法務委員会 第11号(1981/05/08、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 難民の地位に関する条約等への加入に伴う出入国管理令その他関係法律の整備に関する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  難民の地位に関する条約及び難民の地位に関する議定書への加入に伴い、その国内施策として、難民である旨申し出た外国人が条約に定める難民に該当するかどうかを認定する必要があるほか、難民の地位に関する条約に定める難民旅行証明書の交付及び社会保障の面における内国民待遇を図ること等の措置をとる必要があります。  そのために、出入国管理令の一部を改正して、(一) 難民の認定を受けようとする者は、入国後原  則として六十日以内にその申請をしなければな  らないこと。(二……

第94回国会 法務委員会 第12号(1981/05/12、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 警察当局も前提を十分御検討いただいたと思うわけでございまして、その上で積極的に意見を述べるべき部分については述べるということで、結果的には、総会屋対策が一番大きな課題になっておりますので、ことに暴力団との結びつきなど心配される面がございますので、それに結論をしぼられたものだ、こう存じておるわけでございます。御指摘の点につきましては将来とも十分検討していかなければならない課題でございますけれども、現在考えられる点につきましては、一応網羅して改正案をつくらしていただいたというつもりでございます。
【次の発言】 株式会社の社会的公正を期するというような立場で実質的監視機能を強化する等……

第94回国会 法務委員会 第13号(1981/05/13、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 おっしゃいましたように、当委員会におきましてもいろいろな角度からの御意見をお寄せいただきましたので、国会が終わりましたら、委員会で御論議いただきました問題点を拾い上げてみたいな、こう思っておるわけでございます。  それと同時に、商法の全面改正を意図しながら、今回、さしあたりできたものを一部改正の形で御審議いただいたわけでございますけれども、根本的に、大小会社の区別の問題とか、いろいろここで御論議いただきましたが、全面改正も急いでいかなければならないな、こういうことも考えたわけでございます。  いずれにいたしましても、法制審議会の商法部会でなお継続していろいろの御論議をいただいて……

第94回国会 法務委員会 第14号(1981/05/15、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 不法に入国して多年にわたっている方々の心情、それに深い同情を寄せられてきょうの横山さんの発言になっているのじゃないかなということ、私にもよく理解できるような気持ちがいたします。同時に、形式的には不法でございましても、人それぞれによりまして同情すべき事情がいろいろあろうかと思います。そういう事情につきましては、あとう限り人道的な配慮をしていかなければならないとも考えておるわけでございます。  ただ、御提案になりました、この際一定の条件にはまる者はみんな届けさせるということになりますと、ある者は在留を認め、ある者は退去を命ずるというわけにはいかない、御指摘になったとおりだと思うので……

第94回国会 法務委員会 第15号(1981/05/22、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 現在は一先ほど来局長から申し上げているとおりでございます。その後、一時上陸した方で定住を希望される方等につきましてもう少し行き届いたお世話をすべきだということで、定住センターを設けるようになったわけでございまして、それらの問題を処理しますために、関係各省から人を出しまして内閣に連絡室を設けたわけでございました。それだけではなしに、いま問題になりました一時庇護のための上陸につきましても、宗教施設その他にすぐに引き渡してしまうだけでなしに、もう少し病気その他のことについて配慮をした上での引き渡しということであるべきだ、こう考えますので、そのためにはやはり一時庇護センターのようなもの……

第94回国会 法務委員会 第16号(1981/05/27、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 出入国行政、これは主権の裁量行為に属するということが国際社会の通念だと考えておるわけであります。しかしながら、外国人の出入国に関しまして、それがどこの国の人間であるかということによって差別すべきでない、そういう基本的なたてまえを持っておるわけであります。しかし、時と場合によっては国の利益、公安に大きな影響を及ぼす場合もございますので、そういう場合にはやむを得ず制限措置をとるわけでございますけれども、基本的にはあとう限り自由にしていきたいな、こう思っております。
【次の発言】 いろいろな争いがなされております間は、やはり決着するまでは待つべきだろう、こう思います。執行停止の申し立……

第94回国会 法務委員会 第17号(1981/05/29、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 出入国及び難民認定、これは法務省でございますけれども、あとはいま御質問いただいておりましたように、それぞれの所管に従って各省が責任を持つということになろうかと思います。そういうこともございまして、インドシナ難民に対しましては、総理府にインドシナ難民対策連絡調整会議が設けられておるわけでございます。したがいまして、これはインドシナ難民に限って置かれたものでありますが、そういう式の処理をさしあたってはしていくことになるのじゃないだろうかな、こう思っておるわけであります。
【次の発言】 インドシナ難民に限られているわけでありますけれども、将来それ以外に難民が発生してくるということにな……

第94回国会 法務委員会 第18号(1981/06/03、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 私、よくわかりませんけれども、絶えず政府として政策を明確にしているわけでございますから、それで足りているのじゃないだろうかな、こう思っておるわけでございます。−
【次の発言】 日本のいまの父系による血統主義、それを父母両系による血統主義に改めたいという考え方のもとで、事務当局で検討を重ねておるわけであります。さしあたり各国の法制を集めることに努力をしておりまして、並行的に法制審議会の審議を求める、その答申を得て法律改正案を国会に提出したい。  いつかの国会でも申し上げましたが、事務当局に来春法案を出せないかと言いましたら、とてもそれは無理ですということでございましたから、来々春……

第94回国会 予算委員会 第3号(1981/02/04、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 御承知のように、いわゆる大会社の範囲をどうするかということがかなり政治的な課題になっております。先般、法制審議会から会社法の改正につきまして答申をいただいたところでございまして、その案によりますと、大会社の範囲を、資本金五億円以上、営業収入年間二百億円以上、負債百億円以上というところにすべきだという答申をいただいておるわけでございます。 これを中心にして、いま会社法の改正を事務当局において法案準備をしておる最中でございまして、十分に検討した上で結論を出したい、こう考えております。

第94回国会 予算委員会 第4号(1981/02/05、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 私も「宝石」を読みまして、ことさら意図的に政府を批判する気持ちでインタビューに応じておられるわけではないな、こう感じたわけでございます。  同時に、私たちが自衛隊の中でどういう意見があるか、どういう議論がなされているかということを常時把握する、そういうのには大変参考になったな、こう感じたわけでございます。  同時に、シビリアンコントロールの問題は常に重要な課題としてわれわれ考えていかなければならぬわけでございますけれども、それには何としても制服が防衛庁を信頼している、この体制を崩してはいけない、これは私は大変大事なことだと考えるわけでございますので、そういう意味合いにおいて、防……

第94回国会 予算委員会 第6号(1981/02/09、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 御指摘の同和問題、いわれない差別がいまだになお根強く残っておりますことはわれわれとしましてもまことに残念でありますし、また、この社会悪は何としても早く解決をしたいものだなと念願し続けているわけでございます。心の問題でございますから、やはり私は、絶えざる啓発活動、根気のよい努力、これを続けていくことが最大の力になるんじゃないだろうかな、なかなか短兵急に解決できる処方せんというものもむずかしいんじゃないかな、あれば一番よろしいのですけれども、やはりそれぞれの自覚にまつ、そしてみんなが新しい認識のもとに考えを新たにして、それぞれの人権を最大限度に擁護していく努力をする、そういうように……

第94回国会 予算委員会 第7号(1981/02/10、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 インタビューを受けて、向こうがまとめて書かれたものでございます。
【次の発言】 きのうも申し上げたわけでございますけれども、憲法ができましてから、最初は完全に武装解除されておったわけでございました。その後、朝鮮戦争が起こりまして、メモランダムで警察予備隊が設置されたわけでございました。独立いたしましてから保安隊に変え、さらに自衛隊に変えてまいったわけでございました。その自衛隊につきましても、国際情勢非常に厳しいものがございますので、自衛隊を整備するという努力を続けてまいってきておるわけでございます。自衛隊を整備するということになってまいりますと、やはり装備を充実するほかに自衛隊……

第94回国会 予算委員会 第10号(1981/02/17、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 いま刑事局長がこちらへ向かっておりますので、刑事局長が参りましてからお答えをさせていただきたいと思います。
【次の発言】 政府として自主憲法制定の動きをすることは適当ではないと思っておりますけれども、憲法九条を中心にいたしまして、政党の間でも学者の間でも大きく意見が分かれておりまして、私は、これが自衛隊の士気に影響していると心配しているものでございます。したがいまして、憲法に関する研究、議論、これが大いに活発に行われて、みずから憲法をつくり直してみようじゃないかという考えが出てくることを望ましいと考えているものであります。

第94回国会 予算委員会 第11号(1981/02/18、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 私の基本的な考え方をお話しさせていただきたいと思います。(発言する者あり)
【次の発言】 昨年の八月に、稲葉さんから自主憲法についてのお尋ねをいただきまして、個人的な考え方としていろいろお話を申し上げました。その際に、政府としては自主憲法について特段の動きをすることは適当でないとお答えをいたしました。その後、鈴木内閣は憲法改正は考えないと明確な姿勢を打ち出されたわけでございまして、私も内閣の一員であります以上は、その姿勢に疑問を持たせるような言動は避けていかなければならない、こう考えているわけでございます。(発言する者あり)きのう、いろいろなお尋ねで、個人の思想、信条にわたって……

第94回国会 予算委員会 第13号(1981/02/20、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 昨年八月、稲葉さんから法務委員会で自主憲法をどう思うかとお尋ねいただきまして、私がお答えをしたことから国会で憲法論議が始まってきたように思います。その際に私は、政府として自主憲法ということに特別な動きをする、それは適当ではないと考えますと、こうお答え申し上げました。今日もその考えに変わりはございません。
【次の発言】 いま私が申し上げましたことは、私の信念と変わったことを申し上げているわけじゃございません。
【次の発言】 憲法九条をめぐりまして解釈が分かれている、それが自衛隊の士気に影響している、心配しているものでございます。そういう意味で、いろいろお互いに考えていこうじゃない……

第94回国会 予算委員会 第14号(1981/02/21、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 私の所管じゃないかもしれませんけれども、私の話が出ておるものですから、一応私、答えさせていただきます。  政党それぞれ、いろんな政治問題を検討しておられる。国の基本に関する法規であります憲法についても、どの政党も絶えず研究しておられる。大事なことだと思うわけでございます。その場合の一般論として、いま御指摘になったようなことを申し上げただけでございます。それをまずお断りをしておきたいと思います。  その次に、いまおっしゃった政治活動の禁止、私は、政治活動を禁止されていない、禁止されているのは、ただ選挙運動が行われている期間だけは自粛してくださいよというのが今度の改正の内容じゃない……

第94回国会 予算委員会 第15号(1981/02/23、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 基本的人権に関しまする規定は、明治憲法にもあったと思います。新憲法ではそれをさらに徹底させて規定しているわけでございまして、新憲法の一つの大きな眼目になっておるものだと考えております。
【次の発言】 憲法に規定しているとおりに考えております。
【次の発言】 いままで伺った限りにおいては、私もそう思います。
【次の発言】 昭和四十年の答申を受けて四十四年に同和対策事業特別措置法が生まれたわけでございまして、その間、各党間でいろいろ話し合ったわけでございます。したがいまして、その答申を受けて立法しているわけでございますので、全体としてその答申の趣旨は一応実現されたのじゃないだろうか……

第94回国会 予算委員会 第16号(1981/02/24、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 自衛隊は国の独立を守っていく非常に重要な国の機関でございます。義務教育の児童生徒はまだ判断力もないわけでございますので、そういう判断力のない子供たちに憲法違反の疑いがあるというようなことで自衛隊に疑問を起こさせる、そのままで国民として育てていくことがいいんだろうかどうだろうか、大変疑問に思っておるわけでございます。合憲、違憲の両論のあることは承知しておりますけれども、国会では自衛隊法を成立さしているわけでございまして、その成立は合憲という前提で成立していると思います。自衛隊法が成立している以上は、私は合憲の推定を受けているものだ、こう考えておるわけでございまして、そういう性格の……

第94回国会 予算委員会 第18号(1981/02/26、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 御承知のように、国籍法は血統主義、そして父系主義をとっておるわけでございますけれども、御指摘の条約との関係で父母両系主義をとりたいということで検討を重ねておるわけでございます。問題は、二重国籍が多発することになる、どう対処していくかということでございまして、できるだけ早く結論を出して提案をしたいと思っております。
【次の発言】 現行の憲法は、男女の法のもとにおける平等でありますとか、あるいは「個人の尊厳と両性の本質的平等」と明記されているわけでございます。ただ、国籍につきましては、御承知のように「法律の定めるところによる。」ということになっておりますので、いささかその点について……

第94回国会 予算委員会 第20号(1981/03/07、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 憲法問題に関する私の発言のうち、政府の統一見解及び国会対策委員長会談における確認に触れると解されている点については適正を欠きまことに遺憾であります。今後とも鈴木内閣の方針にもとることのないよう十分に留意いたします。
【次の発言】 政治資金の問題につきましては、政治資金規正法で明確にされていくべきものだと思います。同時に、企業の経理につきましてもできる限り明確にしていきますことが、債権者を保護しますとか、いろいろな意味において大事なことだ、こう考えているわけでございます。そういう意味合いにおきまして、会社法の改正について法制審議会からかなり細かい答申をいただいております。この答申……

第95回国会 行財政改革に関する特別委員会 第3号(1981/10/09、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 先般入管局の審議官について問題がございました。検察当局で調べたわけでございますけれども、起訴には当たらない。しかし、本人が責任を感じましてみずから辞任を申し出たわけでございまして、法の秩序を確立する、いささかの疑惑も国民に与えてはならない、残念ではございましたけれども、これを認めたわけでございました。今後とも法務当局としてはそういう姿勢をとっていかなければならないと思います。  いまだんだんと政治資金の話が出ておりまして、私は、政治資金の問題につきましては、国民の間にこれを公にして国民の判断にそれを求めるという形において行われている。個人におきましては、政治献金も先般の改正で政……

第95回国会 行財政改革に関する特別委員会 第5号(1981/10/13、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 国家、国民を守り、国家、国民の発展を期していくためにあるものだと考えております。
【次の発言】 総理からお話があったとおりに考えております。
【次の発言】 たまたま七十幾つかの市町村の議会から、議会の決議を法務大臣あてによこしてこられたわけでございます。非常に重大な問題でございますし、法務大臣だけで処理できる問題じゃございませんので、閣議に報告をし、さらに閣議後の記者会見で申し上げたわけでございます。その趣旨は、皆さん方にこの問題についての理解を持ってもらいたい、また理解のもとに実現に向けて御協力をいただきたい、こういう気持ちからでございますが、よろしければ、その閣議のときに申……

第95回国会 行財政改革に関する特別委員会 第8号(1981/10/21、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 いま若干問題点を御指摘になりましたような改正をしたいということで考えておるわけでありまして、来春には外国人登録法の改正案を提案したい、そう考えております。たまたま新年度の予算要求に際しましてゼロシーリングという問題が起こってきたわけでございまして、歳出の縮減を図れるものは図ってまいりませんと予算要求書ができないわけであります。そこで、外国人登録法で改正を考えておりました中で、歳出の縮減を図れ、仕事をやめればそれだけ歳出の縮減を図れるわけでございますので、その部分だけを取り上げまして、とりあえずこの臨時国会で提案をさせていただいた。そして予算要求書をつくりやすいようにしたい、こう……

第95回国会 法務委員会 第1号(1981/10/14、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 いまお尋ねをいただきながらそのときのことを思い起こしているのですけれども、私が靖国神社にお参りをいたしましたら、大ぜいのマスコミの方々が一遍に寄ってこられて、何で靖国神社にお参りするんですかという質問が最初に出たんです。それで私は、占領軍のミスリードの話をしたと思います。  もう御承知のように、敗戦いたしましたときに、占領軍の基本的な日本管理政策は、日本が再びアメリカの脅威となる存在になってはならない、こういうことであったわけでございました。そういうことでいろいろな改革が求められたわけでございまして、その改革の中では、特に極端な国家思想を排除していくということも当然あったわけで……

第95回国会 法務委員会 第2号(1981/10/16、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 供託法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、国の財政の現状にかんがみ、国の歳出の縮減を図るため、供託法の一部を改正しようとするものでありまして、その改正点は、次のとおりであります。  供託法におきましては、供託された金銭について命令の定めるところにより利息を付することを要するとされていますが、この法律案では、いわゆる財政再建期間として予定されている昭和五十七年度から昭和五十九年度までこの利息を付さないこととしております。これにより、昭和五十七年度においては約七億円、昭和五十八年度においては約十四億円、昭和五十九年度においては約十八億円の歳……

第95回国会 法務委員会 第3号(1981/10/23、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 夕張に起こりました事件は、本当に痛ましい事故だと存じております。また、こういう事故が二度と起こらないようにしなければならないことは言うまでもないわけでございます。したがいまして、原因の調査あるいは刑事責任の調査、それもあわせて究明していかなければならない。また、そういう努力もなされていると思います。いまおっしゃいました事柄によりまして刑事責任がどうなるということとは別問題だ思います。ただ、火災が発生いたしまして相当な日時を経過しておりますので、注水したから事故調査あるいは刑事責任調査が困難になるという性格のものではないというふうに承知しているわけでございます。  いずれにいたし……

第95回国会 法務委員会 第4号(1981/10/27、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 供託の問題が区々になっていることは、御指摘のとおりだと思います。先日も若干そういう式の話がありまして、根本的に見直す考えはないかというお尋ねをいただいたこともございました。  営業の実態が、沿革その他区々にわたっておりますし、また保証のことにつきましても、保証協会をつくるというような仕組みをとるところもだんだんふえてまいってきておりますし、また、信用の制度もだんだん進展をしてまいってきているわけでございますから、御指摘のような支払い保証の制度というようなものも公的に採択されるというようなことにもなってきているわけでございます。できる限りそれぞれの仕組みの間に大きなふつり合いがな……

第95回国会 法務委員会 第7号(1981/11/13、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 アメリカ軍の基地を日本に設けることを日本も承認しているわけでございますから、アメリカ軍の存在は日本の防衛にも大きな役割りを果たしている、同時にアメリカの政策の上にも日本は寄与していると言えるのじゃないかと思うわけでございます。同時に、日本の経済力が格段に高まってきているわけでございますので、アメリカは日本に対してより大きな期待を持つようになってくることも、よく私は理解できると思います。したがいまして、アメリカの側に日本の役割りをもっと進めてほしいということで議論が行われる、これはこれなりに私たちは理解していいと思うのでございます。しかし同時に、日本としては日本の考え方があるわけ……

第95回国会 予算委員会 第1号(1981/10/03、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 警察当局から特別に報告は受けておりませんけれども、私としては政治団体に対する政治献金の問題だ、こう承知しているわけでございます。

第96回国会 予算委員会 第22号(1982/06/25、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 事務当局も私にそう答えてくれております。ぜひ再来年の国会には出せるように努力したいと思っております。」これは五十六年ですから、再来年の国会というと来年の国会になりますね。これには出せるように努力したいと思っておるということを言われておるわけです。  法務省の中では、民事局の五課長とそれから五課長から二課長に行った人と、これらが中心になり、法制審議会の中でこの国籍法の部会を設けて検討されておられるのはわかりますけれども、いま言ったような判決もあり、父母両系主義というものが世界的な一つの流れである、こういうことから考えても、当然過ぎるくらい当然に、もっと急いでこれを制定をしてもらい……


37期(1983/12/18〜)

第102回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号(1985/08/30、37期、自由民主党・新自由国民連合)【議会役職】

○奥野(誠)委員長代理 これより会議を開きます。  本日は、委員長の指名により、私がその職務を行います。  この際、御報告申し上げます。  去る七月十七日、最高裁判所から国会に、上告人金尾哲也外二名、被上告人広島県選挙管理委員会間外四十三件の選挙無効請求事件についての判決正本が衆議院議長に送付され、去る七月二十三日、議長より当委員会にその写しが参考送付されましたので、御報告をいたしておきます。
【次の発言】 公職選挙法改正に関する件について調査を進めます。  去る七月十一日から十三日まで兵庫県、石川県、八月十九日、二十日山形県、秋田県及び八月二十八日、二十九日愛媛県、鹿児島県に公職選挙法改正に……


各種会議発言一覧

30期(1963/11/21〜)

第46回国会 建設委員会地方行政委員会連合審査会 第1号(1964/06/16、30期、自由民主党)

○奥野委員 提案理由の説明を拝見いたしますと、国道についての管理体制の強化をはかりたいということがうたわれておるわけでございます。そういう意味で法案を拝見いたしますと、従来の二級国道の新設、改築の権限を、府県知事から建設大臣に移す。最大の重点が、ある意味においては、もっぱらそこにあるというようにも考えられるわけであります。ところが、附則の三項で経過措置が設けられており、当分の間は、府県知事に委任することができると書いてあるわけであります。そうしますと、この附則第三項の経過措置は、長い間そのままにしておきますと、改正の趣旨が没却されることになるわけでございますけれども、どのような要領によって切り……

第51回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1966/02/26、30期、自由民主党)

○奥野分科員 今日地方財政は異常な難局に直面していると考えているものであります。税収入が伸び悩んでいる反面に、個人生活の水準も上がってまいりましただけに、生活環境を整えるなどの仕事が非常に大きく加わってまいっているわけでございます。府県や市町村は自治団体でございますだけに、運営も、得られる税収入を基本として運営されるように持っていかなければならない。それだけに地方税制の立て方につきましては、政府当局に特段の配慮を求めていきたいものだと考えるわけであります。市町村税制の場合には、応能課税をたてまえとする住民税と応益課税をたてまえとする固定資産税が中心をなしていると考えています。固定資産税は市町村……

第52回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第1号(1966/07/21、30期、自由民主党)

○奥野小委員 時間がたいへんすぎておりますので、二つの問題にしぼって簡単にお尋ねをしておきたいと思います。  歩積み・両建ての問題も、基本的には借り主の支払います実質金利を積極的に引き下げたいという熱意から出てまいっていると思うのでございます。しかし、金融機関側から見ますと、収益がそれだけ減ってまいるわけでございますので、基本的には経営の合理化を行なって資金コストを引き下げていかなければならない、そうでなければ経営が成り立たないということになってくるだろう、かように考えるわけでございまして、そういう意味で、収益面で一点、経費面で一点をお尋ねしておきたいと思うのでございます。  過当な歩積み・両……

第52回国会 大蔵委員会農林漁業用揮発油税に関する小委員会 第1号(1966/07/21、30期、自由民主党)

○奥野小委員 現在の揮発油税の運用から考えると、農林漁業用揮発油税を免税にすることは当然のことだと思うのです。ただ、私が軽油引取税の創設の仕事に当たったものですから、そのときの議論を振り返ってみますと、使用者の実体によって免税をするというためには、どうしても地方団体の税にしないとむずかしい。同時にまた、その場合には、製造段階の課税ではなくて、経費は若干よけいかかるけれども、元売り特約店の段階の課税の方式をとらざるを得ないだろうということになったわけでございます。同時にまた、軽油の税率を揮発油税よりも低くしてもらいたい、そういう議論の際に、ディーゼルエンジンの自動車が輸出に貢献しておる。これをさ……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第1号(1967/06/26、31期、自由民主党)

○奥野小委員 おくれてきてたいへん恐縮でございます。  きょうは、金融制度調査会の問題を中心に伺ったようでございますが、ひとつ資料だけお願いできぬだろうか、こう思うのです。  今日の経済社会発展計画にしても、その他の日本の経済計画にしても、肝心の金融の問題が取り上げられていない。やはり金融の問題を積極的に経済計画の中で取り上げていくべきではないかということが指摘されていると思うのです。その場合に、金融の上でも、特に国際的に見て金利が高い、金利負担の軽減をはかっていくことが、日本の将来の経済発展をはかっていく場合に非常に大きな点ではなかろうか、こうも指摘されているように思うのです。大蔵省としても……

第55回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第4号(1967/07/25、31期、自由民主党)

○奥野小委員 先ほど金融機関の自由かつ公正な競争を強調されておりました。まことにもっともなことだと考えておるわけでございます。経済も安定してきましたし、金利の一そうの低下ということが非常に重要な問題になっておりますだけに、競争原理を通じてそういうような状態をもたらしていきたい、こういうようなお考え方もあろうかと思うのであります。そのような競争を通じて合理化していく、それが経営成績にもあらわれてくる、その経営成績がどうあらわれていくかという場合に、一番端的なあらわれ方が配当政策だと思うのでございます。そのほかにもいろいろな点があろうかと思うのですけれども、現在、こういう点について従来からかなり強……

第55回国会 地方行政委員会消防に関する小委員会 第1号(1967/05/16、31期、自由民主党)【議会役職】

○奥野小委員長 これより地方行政委員会消防に関する小委員会を開会いたします。  まず、小委員会の運営の方針でございますが、審議は主として懇談で進め、速記については必要に応じてつけることといたしたいと存じます。  傍聴につきましては、そのつどその必要に応じて傍聴を認め、もしくは認めないという方法をとりたいと存じますが、その取り扱いは小委員長におまかせ願います。  小委員外の地方行政委員より発言の申し出がありました場合には、そのつど小委員会にはかり、これを認めていきたいと存じます。  それでは、これから消防に関する件について調査を進めます。  まず、お手元に配付いたしました資料につきまして佐久間消……

第55回国会 地方行政委員会消防に関する小委員会 第2号(1967/05/23、31期、自由民主党)【議会役職】

○奥野小委員長 これより地方行政委員会消防に関する小委員会を開会いたします。  消防に関する件について調査を進めます。  お手元に配付いたしました資料につきまして、消防庁長官から発言を求められておりますので、これを許します。佐久間消防庁長官。
【次の発言】 これより懇談に入ります。
【次の発言】 これにて懇談を終わります。  次会は、五月三十一日午後一時から消防関係の視察を行なうこととし、本日は、これにて散会いたします。    午後二時六分散会

第55回国会 地方行政委員会消防に関する小委員会 第3号(1967/06/07、31期、自由民主党)【議会役職】

○奥野小委員長 地方行政委員会消防に関する小委員会を開会いたします。  消防に関する件について調査を進めます。  本日は、消防に関する件について、参考人から意見を聴取することになっております。参考人として、朝日新聞論説顧問荒垣秀雄君、東京工業大学工学部教授崎川範行君、東京消防庁消防総監山田義郎君、福岡県八女市消防本部消防長徳田正明君、茨城県鹿島郡神栖村消防団長城之内元衛君、以上五名の方々が出席されております。  この際、参考人各位にごあいさつ申し上げます。  参考人の方々には御多用中のところ御出席いただきまして、まことにありがとうございます。  本小委員会は、最近における火災の実態から見て、消……

第55回国会 地方行政委員会消防に関する小委員会 第4号(1967/06/13、31期、自由民主党)【議会役職】

○奥野小委員長 これより地方行政委員会消防に関する小委員会を開会いたします。  消防に関する件について調査を進めます。  お手元に配付いたしました資料「消防財政の概要」について、この際、政府当局から説明を聴取いたします。自治省横手交付税課長。
【次の発言】 山本地方債課長。
【次の発言】 これより懇談に入ります。
【次の発言】 それでは速記をとってください。  次会は、二十日火曜日午後一時から開会することにして、本日は、これにて散会いたします。    午後一時五十八分散会

第55回国会 地方行政委員会消防に関する小委員会 第5号(1967/06/27、31期、自由民主党)【議会役職】

○奥野小委員長 これより地方行政委員会消防に関する小委員会を開会いたします。  消防に関する件について調査を進めます。  お手元に配付いたしました資料について、この際、消防庁長官から説明のため発言を求められておりますので、これを許します。佐久間消防庁長官。
【次の発言】 太田君。
【次の発言】 これより懇談に入ります。
【次の発言】 これにて懇談は終わります。  次会は、七月七日午後一時から開会することとし、本日は、これにて散会いたします。    午後二時七分散会

第55回国会 地方行政委員会消防に関する小委員会 第6号(1967/07/11、31期、自由民主党)【議会役職】

○奥野小委員長 これより地方行政委員会消防に関する小委員会を開会いたします。  消防に関する件について調査を進めます。  お手元に配付いたしました資料について、この際、消防庁長官から説明のため発言を求められておりますので、これを許します。佐久間消防庁長官。
【次の発言】 これより懇談に入ります。
【次の発言】 これにて懇談を終わります。  次会は、十四日金曜日午後一時から開会することとし、本日は、これにて散会いたします。    午後四時二十分散会

第55回国会 地方行政委員会消防に関する小委員会 第7号(1967/07/14、31期、自由民主党)【議会役職】

○奥野小委員長 これより地方行政委員会消防に関する小委員会を開会いたします。  消防に関する件について調査を進めます。  これより懇談に入ります。
【次の発言】 これにて懇談は終わります。  この際、小委員長より申し上げます。  小委員会は、消防関係法令の整備及び消防施設の整備強化をはかるため、去る三月十七日設置せられて、自来今日まで消防に関する諸問題について、熱心かつ慎重に調査を進めてまいりました。この際、小委員会における小委員各位の貴重な御意見及び調査の経過を任員会に報告いたしたいと存じます。報告の案文を、便宜越村専門員に朗読いたさせます。

第56回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第1号(1967/08/22、31期、自由民主党)

○奥野小委員 ちょっと用事を持っていますので、先に一言だけお尋ねさしていただきたいと思います。  ただいまお二人のお話を伺っておりましても、今後の金融機関の役割りとして、産業界に低利の安定した資金を供給していかなければならない、その使命を果たしていくためには、基本的にはやはり金融機関を強固なものにするために合併の問題が大切なことだというふうに伺ったわけでございます。その際には、異種金融機関の合併も必要だろうし、大小さまざまな問題もあわせて考えてしかるべきではないかというふうな御意見も伺ったわけでございます。そういうふうな環境を整えていくという意味においても、公正な金融機関相互の競争を刺激してい……

第56回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第2号(1967/08/23、31期、自由民主党)

○奥野小委員 時間がだいぶんたっていますので、恐縮ですが、一言だけ工藤さんに尋ねしておきたいと思うのです。  先ほど、金融機関が多過ぎる、ことに認可の金融機関に問題があるとおっしゃいました。おそらく協同組合法に基づく信用金庫のことをさしておられるだろうと思います。統合とか認可権限の一元化とかいったようなことをお考えになっているんじゃないかと思うのですが、一応その内容をお聞かせいただきたいと思います。なぜこんなことをお伺いするかといいますと、私も金融機関の合併、再編成を非常に希望している一員でございますが、半面、あらゆる金融機関についてそれを強く推していくことが唯一の道かどうかについては若干疑問……

第56回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第3号(1967/11/21、31期、自由民主党)

○奥野小委員 時間がだいぶたっておりますので、ごく簡単に質問事項を全部申し上げてしまいます。  矢田さんの話を伺っておりまして、資金の運用が、国債や政府保証債に五%という数字を伺って意外な感じを持ったわけであります。住宅公団に三千億円も貸し付けているのだから、それを合わせて考えれば相当大きな割合になるというお気持ちを持っておられるのじゃないかと思うのですけれども、とにかく生保の資金がそんなわずかしか国債や政保債に運用されていないのかなという意外な感じを受けました。同時にもう一つ、中小企業に積極的に貸し出していきたい、おそらく直接貸しのことだろうと思うのですけれども、そうかな、生保がそんなところ……

第56回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第4号(1967/11/22、31期、自由民主党)

○奥野小委員 私、途中で失礼せざるを得ませんので、お尋ねを遠慮すべきではなかろうかと思ったのでありますが、お許しを得まして、一言ずつお二人にお尋ねさせていただきたいと思います。  桜田参考人にお尋ねしたい問題は、企業が外部資本による場合に、社債発行によってもっとまかなえるようにならないものかという希望を抱いているものであります。それによって企業の安定経営に資する。さらにはまた、国民に経済社会への関心を強めてもらいたい、こういう考え方があるわけでございます。金利の自由化のことをおっしゃったわけでございます。また社債については、流通段階の自由化についてはかなり努力のあとも見られると思うのであります……


32期(1969/12/27〜)

第63回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1970/03/12、32期、自由民主党)

○奥野分科員 大学の封鎖騒ぎも大体おさまったようですけれども、大学を訪れますと、たいへんすさんだ感じのするところが多いようでございます。選挙の関係もありますが、京都では特定のイデオロギーにとらわれた政治ポスターや看板の類も目立つのでございます。清潔さが失われているように思います。私は、これらの現象面をとられて大学だけに関心を奪われてはならないと思いますし、また学校教育だけでなく、社会教育、家庭教育などについても、深く配慮していく必要があると考えております。とりわけ学校教育についても、幼稚園から小、中、高校にわたって全体について深い掘り下げを行ない、総合的に点検していくことがきわめて大切なことだ……

第63回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1970/03/16、32期、自由民主党)

○奥野分科員 四十五年度国の予算を見てまいりますと、地方交付税交付金が一兆七千億に近くなっておるわけでございまして、社会保障関係費一兆一千億円余り、公共事業関係費一兆四千億円余りを大きく上回っておるわけでございます。非常に大きな金額になっておりますだけに、この運用は国民経済あるいは国民生活その他に非常に重要な影響を持つものになっている、かように考えているものでございます。地方交付税交付金が昭和二十九年に三税の二〇%足らずと定められてから、年々引き上げられまして、今日には三二%にも達しましたことから、このような比重を占めるようになったのだと考えるわけでございます。常に地方財政のことを心配する人た……

第65回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1971/02/23、32期、自由民主党)

○奥野分科員 最初に私の申し上げたいことは、私の希望のようなものでございますけれども、文部大臣の所見を伺っておきたいと思います。  東大の安田講堂事件から二年たっているわけでございます。二年もたったとも言えましょうし、まだ二年しかたっていないとも言えると思います。相も変わらず成田三里塚問題、インドシナ問題、健保改正反対、入管法粉砕などを取り上げまして、左翼の一方的立場からだけの意見が、ビラやポスターや、立て看板で激しくぶっつけられております。鉄筋校舎の壁、出入り口や窓のガラスなどにビラがペタペタ張られていますし、ずっと以前に張りつけて、もう用事の済んだものもはがされませんで、きたならしく、一ぱ……

第65回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1971/02/20、32期、自由民主党)

○奥野分科員 最初に、お尋ねというよりは希望を申し上げさせていただきまして、お考えを伺っておきたいと思います。  昭和四十六年度の一般会計予算、地方交付税交付金が二兆五百四十四億円でございますから、一つの行政項目だけでは最高の額を占めているんじゃないだろうか。二二%に達しているわけでございますから、これがどのような役割りを演ずるかということが、国政上もきわめて重要な問題であろうと考えるのでございます。  この金の多寡が妥当であるかどうかの裏づけが地方財政計画だと考えております。反面、地方交付税交付金は、個々の地方団体の財政需要と財政収入を測定して、その差額を補てんしているものでございます。した……

第68回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1972/03/21、32期、自由民主党)

○奥野分科員 人質を擁して浅間山荘に立てこもりました連合赤軍の事件、その後に発覚した多数のリンチ殺害事件などを通じまして、学生の今日のあり方につきましては、多くの人から非常な不安の気持ちも寄せられていると思います。過激派学生集団は、程度の差こそあれ、なお多くの分派が現に活動しているわけでございます。これらの学生集団は、特にキューバや中国に多くの関心を寄せていると思います。  去る二月の二十一日から二十八日にかけてのニクソン大統領の中国訪問に際し行なわれました米中共同声明におきまして、米国側はこう述べた、中国側はこう述べた。双方はこう合意したなどとしるされながら、率直な意見の交換が行なわれたこと……

第68回国会 予算委員会第三分科会 第5号(1972/03/24、32期、自由民主党)

○奥野分科員 東京都の特別区長の公選制採用をめぐる問題が、区長の準公選条例の制定にまで発展をしてごたごたが続いているようでございますので、最初にこの問題について私の疑問をただしておきたいと思うのでございます。  区長公選制をとっておったのが昭和二十七年にいまの制度に改正されたようでございます。その当時の国会の論議を見てまいりますと、特別区は、その実態が大都市の内部的部分団体だ、区長の公選制度をだから改めて、都と特別区の一体的関係を明確化し、大都市における行政の統一的かつ能率的な処理をできるだけ確保しようとするのだというようなことが述べられておるわけでございます。制度の切りかえもございまして、現……


33期(1972/12/10〜)

第71回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1973/03/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 昭和四十八年度文部省所管の予算案につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、文部省所管の一般会計予算額は一兆四千二百億五千二百七十一万九千円、国立学校特別会計の予算額は四千六百四十五億三千七百十三万四千円でありまして、その純計額は一兆五千十五億一千六百五十一万一千円となっております。  この純計額を昭和四十七年度の当初予算額と比較いたしますと、二千五百十七億四千百三十九万三千円の増額となり、その増加率は二〇・一%となっております。  以下、文部省関係予算の主要な事項につきましては、分科員各位のお許しを得まして説明を省略させていただきたいと思います。よろしく御審議くださ……

第71回国会 予算委員会第二分科会 第5号(1973/03/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 いまお話を伺いまして、なかなかたいへんな問題だという理解を深めさせていただいたわけでございます。おっしゃっておりますように、こういう問題は大事な住民の子弟をどう教育をしていくかという問題でございますので、住民一人一人にとりましても一番大きな切実な問題だと思います。それだけに画一的、形式的に扱ってならないことは当然のことでございまして、常に住民の深い理解の上に立ってものごとを運んでいかなければならない、そういう筋合いのものだろうと思います。いまお話を伺っておりまして、これに対しましていろんな面で具体的の意見を取りまとめていただいたら、それに対しまして政府としても、各省それぞれにそ……

第72回国会 商工委員会物価問題等に関する特別委員会地方行政委員会外務委員会大蔵委員会社会労働委員会農林水産委員会運輸委員会建設委員会科学技術振興対策特別委員会石炭対策特別委員会公害対策並びに環境保全特別委員会連合審査会 第1号(1973/12/15、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 発展途上国への協力の一つの方法として、人材を育成するということで協力をすることは、たいへん有意義なことだと考えております。アラブ諸国からも国費留学生を受け入れているわけでございますけれども、御指摘の問題につきましては、外務省、文部省が協議してきめることになっているわけでございますけれども、十分配慮してまいりたいと思います。
【次の発言】 資材の問題につきましても、学校につきましては優先的な取り扱いをするということで運んでいただいておりまして、公共事業の繰り延べの場合にも、学校の新増築につきましてはこれを適用しないという方針をとっていただきました。  同時にまた、資材の問題につき……

第72回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1974/03/05、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 昭和四十九年度文部省所管の予算案につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、文部省所管の一般会計予算額は一兆七千七百四十一億八千五十一万円、国立学校特別会計の予算額は五千七百四億四千四百七十五万円でありまして、その純計額は一兆八千九百六十五億七千三百八十九万円となっております。  この純計額を昭和四十八年度の当初予算額と比較いたしますと、三千九百五十億五千七百三十八万円の増額となり、その増加率は二六・三%となっております。  以下、この文部省関係予算の主要な事項につきましては、分科員各位のお許しを得まして、詳細な説明は省略さしていただきたいと思います。  よろしく御審……

第72回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1974/03/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 御指摘のように、四十二年来、外国から援助を受けて研究をする場合には、国立大学に対しましては、文部大臣に協議しなければならないということにしておるわけでございますが、今日まで協議は一件もないわけでございます。将来におきましても、軍事に関する研究と誤解を受けるようなことにつきまして、外国から研究費を受けるということは慎むべきだ、かように考えております。
【次の発言】 人によって使われていることばは、違うと思うのでございますけれども、大学としての内容を十分備えてきている伝統のある大学、これが一般的に有名校というふうな表現でいわれてきたのじゃないだろうかという感じがいたします。国立大学……

第72回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1974/03/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 いま手元で私の承知できますのは、十三種類になっているようでございます。保健婦、助産婦、看護婦、准看護婦、診療放射線技師、診療エックス線技師、臨床検査技師、衛生検査技師、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、歯科衛生士、歯科技工士でございます。
【次の発言】 基本的な医療担当者であります。
【次の発言】 各医療担当者なり医療従事者なりの資格については、厚生省でおきめになっておるわけでございます。学校教育法の学校で養成する、それは文部省の担当でございますけれども、反面また厚生省で各種の養成所を持っておられる、その間の連絡が必ずしも十分でない、これは御指摘のとおりだと思います。一般の需……

第77回国会 予算委員会公聴会 第1号(1976/02/07、33期、自由民主党)

○奥野委員 木下教授と立教の藤田教授に一言ずつお尋ねをいたしたいと思います。  木下教授は、現在の政府提出予算案を是認しながら、将来方向についていろいろ御示唆をいただいたわけでございます。歳出面につきましても、原価と離れた価格をいつまでも続けるべきでないという御示唆や、あるいは社会保障につきまして、最低生活の保障を中心にして行うべきである等々のお話がございました。そういうことで、歳出の姿も変わってくるわけでございますけれども、また歳入の問題につきましては、特例法の依存度を少なくしていくべきだ、これは当然のことだと思います。歳出のあり方によって歳入も変わっていくわけでありますが、私は私なりに、将……


36期(1980/06/22〜)

第94回国会 法務委員会外務委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1981/05/27、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 戦後の一時期の混乱期にもいろんなことがございましたし、基本的に日本は島国で一億一民族、なかなか他の民族が同化しにくいというようなことも言われたりしているわけでございますので、いまお話しになったこと、私にもわかるような気がいたします。  しかし、近来、人権思想といいましょうか、平等の意識が非常に強くなってきているわけでございますので、今日ではそういう気持ちがほとんどなくなってきているんじゃないかなと私は思いますし、また、一層なくすように努力していかなければならない、こう思います。
【次の発言】 私も、高沢さんと同じように、日本は外国の文化を積極的に吸収するその過程で発展してきた国……

第94回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1981/03/02、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 昭和五十六年度法務省所管予定経費要求の内容につきまして、大要を御説明申し上げます。  昭和五十六年度の予定経費要求額は、三千四百三十億七千五十四万四千円であります。前年度予算額三千三百二億三千六十五万五千円と比較しますと、百二十八億三千九百八十八万九千円の増額となっております。  さて、予定経費の増減について、内容を大別して御説明いたしますと、第一に、人件費関係の増は、九十三億八十八万九千円であります。これは、昇給等の原資として職員基本給の増額分が主なものでありますが、そのほかに、法務事務官、検察事務官等の新規増員三百五十二人及び部門間配置転換による法務事務官の振りかえ増員二十……

第95回国会 行財政改革に関する特別委員会地方行政委員会大蔵委員会文教委員会社会労働委員会農林水産委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第2号(1981/10/20、36期、自由民主党)【政府役職】

○奥野国務大臣 嫌疑があると考えれば、捜査当局は当然捜査すると考えます。しかし、捜査しているしていない、その問題はまた人権に絡む問題でございますので、慎重でなければならないと思います。  政治家に対する献金の問題は、いつかこの席でもお答えさせていただきましたけれども、私は、政治家に対する政治資金の寄付ではないか、それは政治資金規正法の規制において届け出等の義務が課されている性格の問題であって、それを国民が見て国民なりの判断をするんだということであって、犯罪とは無縁のものではないだろうか、こう考えておるわけでございます。そういう意味で、これを犯罪ときめつけることはいかがかと思いますし、また、捜査……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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