このページでは田淵勲二参議院議員の14期(1986/07/06〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は14期国会活動統計で確認できます。
○田渕勲二君 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、ただいま議題となりました昭和六十年度決算と我が国の当面する諸問題について、中曽根総理及び関係大臣に質問いたします。 まず、六十年度決算の背景となっている財政運営について伺います。 当年度財政の大きな特徴は、借金の利払いが大半を占める国債費が十兆円の大台を超えて歳出全体の約二割にも達し、社会保障関係費をも追い越して最大の歳出項目となり、一段と財政を硬直化したことであります。 さらに、国債の償還について言えば、毎年、一般会計から国債整理基金特別会計に繰り入れることになっているにもかかわらず、この定率繰り入れは、五十七年度に緊急異例の……
○田渕勲二君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、公害健康被害補償法の一部を改正する法律案について、反対の立場から討論を行うものであります。 本法案は、工業都市地域を中心に硫黄酸化物の濃度が減少し改善されたとして、現行の四十一の第一種指定地域を一挙に全面解除しようとしているものであります。しかも、これは制度上もはや大気汚染による公害病患者は出ないと決めつけたものであり、これからは大気汚染でぜんそくになっても汚染者の費用で補償されることはなく、新たな患者は当然の権利である補償の道を閉ざされるわけであります。これは昭和四十九年に民事責任を踏まえた損害賠償制度として発足し、公害被害者の補償、救済……
○田渕勲二君 私は、まず最初に、貨物関係に関しまして質問いたしたいと思います。 貨物というのは、地方交通線とともに国鉄の赤字の元凶と言われまして、特に貨物部門では五十九年では二千二十億円余の赤字を出しておる。したがって、それほどの赤字を出している貨物部門というものが六十二年度から一転して十六億円の黒字になるということはとても私には信じられないわけでありまして、だからこういった改革案だけで対処しようということは、これからの国鉄の民営化された貨物が恐らく安楽死していくんじゃないか、こういう心配を私は実はしているわけであります。 したがいまして、そういう安楽死を我々が予想せざるを得ない事態という……
○田渕勲二君 私は、船舶安全法及び道路運送車両法の一部を改正する法律案について質問をしたいと思います。
初めに、臨時行政調査会の最終答申は、小型船舶検査機構及び軽自動車検査協会に対していわゆる自立化の原則に従って民間法人化することを求めておるわけでありますけれども、この臨調の求めた「自立化の原則」とは一体どういうことか。そして運輸省は両法人をどのように運営をすれば臨調の「自立化の原則」を満たせるとお考えなのか、この点について最初にお聞きします。
【次の発言】 そこで、まず出資金の返還に関することになりますが、この法案が、先ほど御答弁ありましたように、国の出資が制度上も実態上もないこと、こうい……
○田渕勲二君 私は、絶滅のおそれのある野生動植物の譲渡の規制等に関する法律案につきまして質問をいたしたいと思います。 我が国は、五十五年にワシントン条約に加入した際におきまして大変な密輸天国と言われ、あるいはまた対日非難決議等々が相次いであったり尊いたしまして、ようやくにしてこの法案が提出に相なったと理解しておるわけでございますが、特に、稲村長官のこの法案の提出に当たっての積極的な姿勢につきましては評価をするわけでございますが、特にお聞きしたいことは、この法案の作成段階におきまして、関係各省庁、特に通産省との折衝が非常に難航した、このように聞いておるわけでありますけれども、何が問題になってお……
○田渕勲二君 私のきょうの質問の中心は、日本航空の中期計画について主として御質問申し上げてみたいと思います。 そこで、八月の二十七日の我が党の青木委員の質問の中で、山地社長は、日本航空が特殊法人としての保護のもとでは甘えの構造に陥るあるいは親方日の丸意識というものがなかなか抜けない、そういう意識改革をするためには民営化をしていく必要がある、同時に民営化をしていく中で非常に大事なことは労使間の信頼関係だ、こういうことを非常に強調されたと私は承ったわけであります。確かにそうであります。 しかし、私もいろいろ日航の問題を調べておりますうちに、日航には六つの労働組合が存在をしておりまして、非常にた……
○田渕勲二君 こういう雰囲気の中でございますが、理事懇の中できょうの議事が決められておりますから、それに従って私は資料要求で質問できない部分を除きまして質問をしていきたいと思います。 あらかじめ私の考え方を最初に申し上げておきますが、公健法改正のもとになっておりますいわゆる中公審答申の中にかなりの反対意見があるわけであります。いわゆる大都市の大気は窒素酸化物などのためにむしろ悪化しておるではないか、あるいは大気汚染と健康の関係が科学的には十分に立証されていない、あるいはまた、こういう状況の中であればあるほどやはり調査をもっと具体的に進めて、全面解除は時期尚早である、こういうような意見が各委員……
○田渕勲二君 まず、運輸大臣からありました所信表明に関する件について、運輸大臣にお伺いをしたいと思うのであります。 きょうこれから私が質問をしようとする運輸産業の分野での所信表明というものが、非常に希薄な感じがするわけです。特に陸上貨物輸送の分野というのは非常に多くの問題点がございまして、きょう質問を申し上げますけれども、道路運送秩序の問題とか、あるいは大臣も御存じのとおり、猛烈なスピードで昼夜の別なく、一般道路といわず高速道路といわず走り回っているトラックの大変な事故問題とか、こういうような大きな課題を抱えている分野で、今や鉄道にかわりまして物流のほとんどがトラックに依存しておるという公共……
○田渕勲二君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○田渕勲二君 委員派遣の報告を申し上げます。 去る一月十一日、十二日の両日、瀬戸内海の環境保全等に関する実情調査のため、松尾委員長初め、石井、曽根田の両理事、渡辺、広中、沓脱、山田の各委員と私田渕の八名で、岡山県及び大阪府へ行ってまいりました。 日程の第一日は、岡山県庁において県の公害・環境行政の概況説明を聴取しました。この後、本州四国連絡橋公団児島工事事務所において、本州四国連絡橋児島―坂出ルートの建設状況及び環境保全対策等の説明を聴取するとともに、船で現況を視察いたしました。 第二日は、関西国際空港の建設状況と環境対策等について、大阪府及び関西国際空港株式会社から説明を聴取するととも……
○田渕勲二君 それでは私から、大臣の所信に対し、環境行政の基本姿勢についてお伺いをしたいと思います。 大臣は所信の中で、戦後のいわゆる高度成長期の過程で我が国が深刻な公害発生と自然の改変を経験した、そして環境保全への取り組みの結果、環境の状況は全般的に改善を示しつつある、こういう認識を示されたわけです。しかし、大臣の所信にもありますとおり、特に大都市圏の窒素酸化物の大気汚染あるいは湖沼、海域、都市の中小河川の水質汚濁等非常に多くの課題がまだ残されておる。しかし、残されているというよりは、むしろ私は現在の環境というものは極めて複雑で、しかも深刻になっているんじゃないかとさえ思うわけです。昭和四……
○田渕勲二君 私は、ただいま可決されました公害健康被害の補償等に関する法律の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合の各派共同提案に係る附帯決議案を提出をいたします。 案文を朗読いたします。 公害健康被害の補償等に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法の施行に当たり、次の事項について適切な措置を講ずべきである。 一、昭和六十八年度以降における補償給付等に要する費用の徴収方法については、汚染原因者負担の原則にのっとった効果的な方策の確立に努めること。 二、我が国の最近の大気汚染は、二酸化窒素と大……
○田渕勲二君 私は、きょうの質問の趣旨は、臨時行政改革推進審議会の規制緩和に関する事項について御質問申し上げたいと思います。
この臨時行政改革推進審議会に公的規制のあり方に関する小委員会が設置をされて、現在各分野で規制のあり方について検討がなされておるようでございますが、この新行革審における検討、審議を進めるに当たっての基本的な視点と今後のスケジュールについて、まずお尋ねをしたいと思います。
【次の発言】 総務庁の行政監察局、これが六十二年の第二・四半期の行政監察計画の中で規制行政調査の実施を決めて実施をしておるようでありますけれども、その規制の目的と、それから見直しの観点についてまず説明を……
○田渕勲二君 私は、最初に、昭和六十年度の決算検査報告について御質問申し上げます。 六十年度の決算検査報告の通産省に関する検査報告の指摘によりますと、「中小企業設備近代化資金の貸付けが不当と認められるもの」として十一の中小事業者に対する貸し付けのうち不当かつ補助の目的に沿わない結果になっているものが実に貸付額の八割以上に及んでおるわけです。この傾向は六十一年度の決算検査報告を見ましても、ほぼ似たような状況が報告されておりますが、これはもう非常にずさんな制度運用、全く本制度の目的が疎外されていると私は思うわけです。ここでまず、通産省の見解を問う前に、会計検査院の指摘内容の説明と、ここ三年ぐらい……
○田渕勲二君 私は、委員長に林健太郎君を推薦することの動議を提出いたします。
○田渕勲二君 きょうは私は水の問題を取り上げたいと思うわけでございます。 かつて水の宝庫と言われました日本も、戦後の高度経済成長の陰で、森林の伐採で緑を失う、あるいはまた工場の排水の増大で地下水の異常なくみ取り、そして水の自然環境が著しく破壊される、こういう大変水の汚染が憂慮される状況に実は今現在日本は置かれていると思うのであります。日本人が二十一世紀において確かに豊かさというものを享受し得るには経済、特に産業の活力を失ってはならないことは申すまでもございません。 しかし、この目的を達成するには当然先端技術産業の振興は不可欠であります。ハイテク産業には光と影があるわけでありまして、いわゆる……
○田渕勲二君 私から、ただいまの環境庁長官の所信表明につきまして、全体的な環境問題についてお尋ねをしたいと思っております。 まず最初に、地球環境問題に対する国の基本姿勢についてお伺いをしてみたいと思っております。 今さら私が申し上げるまでもなく、最近の地球環境問題というのは、国際的に特にこの数年非常にクローズアップをされてきておりまして、一つの流行語にさえなって地球環境問題と言われておりますが、そういう地球汚染が今非常に深刻な問題になっておりまして、単にこれが先進工業国のみならず、いわゆる途上国、あるいはアジア・アフリカの貧しい国々においてもこうした地球環境に関する非常に大きな問題が発生を……
○田渕勲二君 私は、ただいま可決されました水質汚濁防止法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、日本社本党・護憲共同、公明党・国民会議、日本共産党、民社党・国民連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 水質汚濁防止法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法の施行に当たり、次の事項につき適切な措置を講ずべきである。 一、有害物質の排出過程のみならず、製造、使用、廃棄過程においても環境を汚染しないよう万全を期すること。 二、未規制の水質汚濁物質について、その健康影響、排出実態等を十分調査するとともに、その結果に基づき、必要かつ適切な……
○田渕勲二君 それでは、オゾン法案についての質問をいたしますが、このオゾン層保護に関する法律案の審議をするに先立って、これまでの国際的なオゾン層保護への日本の対応といいますか、非常にこれ、私なりに判断しますに、極めて消極的だったと思っております。しかし、ここに来ましてようやくウィーン条約あるいはモントリオール議定書の批准、そしてこの法案の提出をされたということは、それなりに評価をするわけであります。 そこでお聞きをしたいのでありますけれども、本法案は、単に国際的な約束ができたから仕方なく日本が従う、こういう条約施行法なのか、それとも、我が国が率先してオゾン層を保護しなければならぬという使命感……
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