このページでは庄司中参議院議員の15期(1989/07/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は15期国会活動統計で確認できます。
○庄司中君 日本社会党・護憲共同の庄司でございます。 本日の質問テーマは、日米構造協議問題、時間の制約がございますから総論部分ということになるだろうというふうに思いますけれども、その点を質問させていただきます。 初めに若干申し上げておきたいことがございますけれども、御承知のように、日米構造協議問題は内外の非常に注目を浴びております。もはや政府間レベルの枠を超えまして国民的な反響、国民的な影響、そういうものを持ってきているというふうに思います。そういう点では、この処理を誤りますと非常な事態が予想できる、こういう段階に来ているのだろうというふうに思います。 とりわけ強調いたしたいのは、米ソの……
○庄司中君 私は、主として科学技術政策という問題を中心にしまして、幾つかの点を質問いたしたいと思います。 先ほどもお話がありましたように、科学技術政策の基本といいますのは、科学技術会議を中心にして策定をされていくわけであります。この科学技術会議は、議長が総理でございますけれども、そこを中心にして策定をしていくということでございます。ただ、そこの事務局を担当するのは、恐らく科学技術庁だろうと思いますので、この基本政策に関しまして最近の報道を見てみますと、そろそろ時期に来ている、恐らく秋ぐらいに諮問になるだろう、こんなふうな報道もされております。 過去を振り返ってみますと、例の十一号答申、「新……
○庄司中君 まず、通産省関係の質問を先にさせていただきたいというふうに思います。 通産省は、今年度の施策の中に輸入促進税制をかなり大胆に取り入れていらっしゃいます。ただ、輸入促進税制の背景にある国際収支の問題、例えば八九年をとってみますと、貿易収支が七百億ドルとなりまして、前年の九百五十億ドルからがたんとやっぱり改善をしたということですね。それから、経常収支の方も約二百三十八億ドルの大幅な改善をしている。暦年でとってみましても、例えばことしの一月が赤字が出たというふうに改善のテンポが非常に加速化して早くなったと、こういうことが言えるだろうというふうに思います。 ただ、これは全般的な収支の問……
○庄司中君 工業所有権に関する手続の問題について質問をいたします。 工業所有権問題につきまして、昭和五十九年、西暦で言いますと八四年になりますが、それ以降の国会で幾つかの修正なり審議なりが行われております。そういう点で、八四年以降の国会の附帯決議――この委員会の附帯決議、大蔵の附帯決議をずっと通して見ますと、一貫して共通している問題は、どうして人材を確保するかという問題です。そしてもう一つは、待遇の改善をやはりやっていかなきゃならないということが、ずっと附帯決議を見まして、かなり共通の問題として出てきているということがあります。 もちろん、特許とか新案というものは、最終的には個人が判断する……
○庄司中君 これまでの質問、それから御答弁で大体のことはわかりましたけれども、ただいまの御答弁に関係しまして、少し視点を変えまして二、三質問させていただきたいというふうに思います。 一つは、この営業秘密の問題について三つの要件を定義されておりました。詳しい説明があったわけでありますけれども、例えばアメリカのモデル法とか西ドイツの同じような法律をとってみますと、「有用な」というふうな文言はないわけですね。いずれも経済的価値というふうに言っているように思います。 私が考えますのは、つまりこの秘密というものの定義については普遍性を持たなきゃいけない。主観が入ってはいけない、主観が入りますと無限に……
○庄司中君 午前中には経済動向とか、そういう点でお話しになりましたので、私は最近とみに懸念を増しております物価問題を中心にして質問をいたしたいと思います。 御承知のとおり、日本の経済は緩やかな調整過程に入っておりまして、そして湾岸戦争も終わりましたし、そしてバルブの調整も行っている。そういう点では健康体を取り戻しつつあるというふうに思いますけれども、一つだけ懸念材料となっておりますのはやはり物価問題であります。先ほど長官の方から大まかな説明がございましたけれども、あの説明を踏まえまして、少し具体的な点に触れてみたいというふうに思います。 まず、御承知のとおり物価が去年の暮れから急に騰勢を高……
○庄司中君 私は、まず委嘱審査としまして、二つの点をお伺いしたいというふうに思います。 第一点は、通産大臣でございますけれども、ウルグアイ・ラウンドの問題でございます。 御承知のように、四年かかりましたウルグアイ・ラウンドは、昨年の十二月でECとアメリカの農業問題の対立を軸にしまして終了することができませんでした。そして、アメリカ議会のファーストトラックが五月末までに適用されますと、それ以降もう後ろを向くことのできない恐らく交渉が待ち構えているだろうというふうに思います。ただ、この交渉は御存じのように十五項目の交渉項目を持っておりまして、きょう実は議題になっております知的所有権の問題あるい……
○庄司中君 それでは、質問に入らせていただきます。 一番最初にお尋ねいたしたいと思いますのは、今度の独禁法の改正が国際関係への配慮から、それが一つの動機になっているというふうに伺っております。例えば、提案理由によりますと、「国際的により開かれたものとするため」という文句が特に入っているわけであります。 考えてみますと、やっぱりこの発端になりましたのが恐らく日米構造協議の問題だろうというふうに思います。構造協議の最終報告を読み返してみますと、アメリカから日本に要請をしましたのは六項目ございまして、そのうちの四項目が実は競争政策に関係する要請であったというふうに思います。 そしてまた、最終報……
○庄司中君 私は、産業技術に関する研究体制の法律案について質問させていただきます。 まず、今回の法律改正の趣旨を読んでみますと、趣旨が二つあります。一つは、制度の国際的な調 和、主として特許等でございますけれども、それの国際的調和の面と、もう一つは、国際貢献という面がございます。例えば具体的な措置としましては、特許の研究成果の帰属、これが現在一〇〇%であったのを五〇%に改める。それからもう一つは、受託者の実施、これを廉価または無償というふうに改める。これは、非常に通常の料金といいますか利用料を取っていたわけでありますけれども、そういうふうに改める。これを国際的な制度と比較しますと、やっぱりい……
○庄司中君 私の質問は、問題を限定いたしまして、一部負担金の問題、それからスライド問題、それに関係する問題を中心に質問いたします。 先日の議論をずっと聞いていまして、かなり網羅的な議論が行われていたわけでありますけれも、例えば世代間の分かち合いの問題であるとかあるいは老人保健施設施設間の費用のバランスの問題であるとか、あるいは医療費に占める動向であるとか、それから前回設定してから四年たっているじゃないか、もう改定の時期だというふうな話もありました。 それから高齢者の生活実態の話がありまして、私が感じましたのは、いわば原案の五%という数字的な根拠というのは、必ずしもこの場合では明確ではなかっ……
○庄司中君 ただいまの議論を聞いておりまして、今度の地価調査の結果を大づかみにとって見ますと、東京がしぶとく下げ渋っているという感じがいたしますね。これはやっぱり東京の特別な地位が関係をしている。それから大阪が非常に大きく下がっている。しかし、地方は全体として上昇基調がありますね。多少鈍化をしておりますけれども上昇基調があります。 それから、先ほど御説明がありました例えば推進要綱でありますけれども、推進要綱の中で地価の引き下げという目標を明示していますね。例えば「利用価値に相応した適正な水準」。それから、さっきお話がありましたように中堅の雇用者が、さっきの説明ですと年収の五倍以内というお話で……
○庄司中君 これから質疑をいたしますけれども、一番最初の問題は、現在問題になっておりますガット・ウルグアイ・ラウンドの中でサービス貿易の分野で単純労働者の問題が出てきております。我が国の外国人労働者の問題に関係をしまして、これはかなり大きい問題、現在だけじゃなくて将来にわたって大きい問題になるだろうというふうに思います。そして、ウルグアイ・ラウンド自身は、御承知のとおり農業問題で大変難航しておりますけれども、いずれにしましても四月の中旬をめどに解決を求めるというふうに現在なっているわけであります。 まず一つは、報道によりますと、サービス貿易は十五分野のうちの一つの新しい分野でございますが、こ……
○庄司中君 どうもおくれまして申しわけありません。では、早速質問に入らせていただきます。 最初の問題はかなり基本的な問題でございまして、今度の改正が、財政事情が非常に好転をした、だから保険料率と国庫負担を当面の措置として減らすということでありますけれども、実際に保険料率につきましては自動変更規定がありまして、千分の二上下については法律改正を要しないで改正することができる。ところが、今回は法律改正をして千分の三保険料率からいきますと引き下げるということであります。そうしますと、千分の二の範囲で自動変更規定でやるのか、あるいは千分の三まで広げて法制改正をやるのか、財政事情からいっても二つの選択が……
○庄司中君 私は視点を変えまして、民間から見た今度の法改正の意味ということにつきまして幾つかの質問をしてみたいというふうに思います。
さっきもちょっとお話がございましたけれども、物をつくる技能といいますか、つくる技術といいますか、この方に我が国は非常にすぐれているというお話がございました。そうしますと、いわば我が国の経済、産業の中で技能の形成の仕方といいますか、それが国際的に見てどんな特徴を持っているのか、その辺を押さえておく必要があるだろうというふうに思いますので、その辺をまず基本認識としてお示しいただきたい。
【次の発言】 これにはかなり最近も研究が進んでおりまして、例えばある研究者によ……
○庄司中君 ただいま大臣から本案の趣旨の説明がございましたけれども、私は、まずその辺から入っていきたいと思います。 趣旨の説明にありましたように、幾つかの重点の項目がございます。例えば、国による推進計画の策定であるとか実施体制、企業内労使で委員会をつくる問題であるとか、あるいは同一業種事業者に対する実施計画の策定、それから労働省だけじゃなくて関係省庁との促進の共同部な作業、こういうふうなところがございますけれども、この法律の趣旨は、時短の目標を決めるというよりも促進を図っていく、そういうところにねらいがあるというふうに考えますと、主な項目としましては、大体二つではないだろうか。つまり、企業内……
○庄司中君 私は、補足意見として一点だけ申し上げてみたいと思います。 一点だけといいますのは、来るべき高齢化社会と中小小売業の関係をどうしていくかという問題であります。これを消費者の側から見た場合に幾つかの望ましい観点というものが必要だろうというふうに思います。一つは、車、電車を使わないで歩いて買い物ができるという条件。それからもう一つは、近所の人たちとふだん着て交流ができるということ。それから第三には、車道と歩道が整備されて安心して歩行ができるということ。少なくとも高齢化社会を考えますと、消費者の側からこの三つの条件が確保される必要があるだろうというふうに思います。 ところが、現在見てみ……
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