このページでは池田治参議院議員の15期(1989/07/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は15期国会活動統計で確認できます。
○池田治君 私は、連合参議院を代表して、橋本大蔵大臣の財政演説に対して次の質問をいたします。 まず第一に、財政法第二十九条と本補正予算案についてであります。 本補正予算案について、当初大蔵省は、昨年度と異なり、義務的経費に限定することを強調されておりました。また、大蔵大臣は財政の非常事態を宣言されて、各省庁に対して経費の節約を要請されておりました。これにこたえて各省庁は事務用品を配給制にするなどして七百億円もの節約の効果を生み出しております。ところが、ふたをあけてみると、公務員給与改善費や災害復旧事業費なども計上されておりますが、日米親善交流基金やスポーツ振興基金など、補正予算には元来なじ……
○池田治君 私は、連合参議院を代表して、海部総理の湾岸危機に関連する重大緊急事態への対応につきましての演説に対して、次の質問をいたします。 第一に、中東湾岸の和平を求める国際世論やデクエヤル国連事務総長の和平への懸命な努力にもかかわらず、ついに恐るべき戦闘が開始されたことは、まことに遺憾でございます。 今、この現在におきましても多国籍軍によるイラクの爆撃が続き、イラクによるイスラエルとの戦端も次第に拡大されつつあります。このように、戦争の継続と拡大は、とうとい人命を犠牲にするだけでなく、石油資源やその施設の破壊による世界経済への影響は重大であり、環境破壊など人類社会の受ける損害は莫大なもの……
○池田治君 私は、連合参議院を代表して、ただいま議題となりました証券取引法等の一部を改正する法律案につきまして、総理及び関係大臣に対し次の質問をいたします。 まず、総理にお尋ねします。 今回の改正案の柱となっている損失保証や損失補てんの禁止、取引一任勘定取引の禁止などの一部改正では、不祥事の再発防止はもちろんのこと、証券市場の公正性と健全性に対する投資者の信頼を回復することは不可能であり、問題解決にはほど遠いと思われます。総理はこの程度の改正で十分だとお考えになっているのかどうか、まずお尋ねを申し上げます。 次に、法務大臣にお尋ねします。 今回の改正案の罰金は、軽過ぎて、不祥事の再発防……
○池田治君 私学振興助成法に関してお尋ねいたします。この点につきましては午前中も会田委員の質問にも触れておられましたので、重複するところがあるかもわかりませんが、よろしくお願いします。 最近の大学入学者は毎年約七十万人、そのうち約七六%の者が私立学校に入学しております。それぞれ建学の精神を持った私学では、我が国高等教育の発展に大きく貢献していることは周知の事実でございます。 そこで、昭和五十年に成立しました私学振興助成法により、私学の経営の安定と父兄や学生の負担の軽減、高度の教育の普及に大きく役立っていることも申すまでもありません。しかし、昨年度の交付補助金二千四百五十三億五千万円は前年度……
○池田治君 時間も大分遅くなりましたが、大臣もお疲れのようですけれども、通産大臣、ひとつもういっときお願いします。 大店法の規制緩和につきまして、午前中通産大臣の大まかなお考えはお聞きしたんですが、地元商工会からの陳情もありますので、もう少し詳しくお尋ねしますのでよろしくお願いします。 第一番目に、日米構造協議におきましてアメリカ側は、大店法による大型店舗の規制が、輸入品の取り扱いに前向きな大型店舗の進出を阻害し、ひいては輸入品の参入障壁になっているという指摘があったのではないかと言われておりますが、これが本当にあったのかどうか。もしあったとすればアメリカ側はどのような具体的な資料や根拠 ……
○池田治君 ことしの九月にスウェーデンに行く機会に恵まれまして行ってまいりましたが、その際、スウェーデンでは酸性雨によって森林が被害を受けたり河川の魚が死んだり、そういう被害を受けてその対策に苦慮しておられるようでございました。他方、二〇一〇年までに原発を、市川先生が心配されている原発は中止するということを国会で決議しておりますので、この代替エネルギーについても果たして間に合うのかどうかという対策に苦慮しておられるようでございました。 我が国でも地球環境問題並びにエネルギー問題はかなり問題化されておりますが、通産省でもこの問題と取り組んでおられるとのことでございますが、それらの内容ないし概要……
○池田治君 大分時間も遅くなりまして、外は暗くなりましたし、大臣もお疲れさまですが、もうしばらく、最後の一人でございますのでよろしくお願いします。 日本が文化国家を目指す憲法を定めまして、文部省も教育を重要視しておられることはけさの文部大臣のごあいさつでよくわかりましたけれども、教育の中立、公正、平等ということもまた憲法上、教育基本法上の重要な課題であることは自明でございます。思想、信条による差別はもちろんのこと、貧富の差や身分による差別をも禁じていることも明白でございます。 文部大臣は大臣就任の第一番目のごあいさつで、心を育てることが一番の基本とごあいさつされたと伺っております。その心の……
○池田治君 最後の一人でございますので、大臣、頑張ってください。 指導要領の改訂によりますと、国旗を掲揚したり国歌斉唱を「指導するものとする。」と、「させることが望ましい。」というところからこういう形に変わってきたということでございます。国歌を斉唱したり国旗を上げたりするのは何も特殊な問題はないと思いますし、日本人としての自覚や誇りを持ったり国を愛する心を養うことも重要だと思いますけれども、それにもかかわらず反対者があるということは、日の丸とか君が代の意味が、真に民主主義や国民主権主義、基本的人権尊重主義を掲げた憲法の精神と一致したシンボルと言えるかどうかというところが問題だろうと思っており……
○池田治君 今まで参考人の先生方のいろいろなお話を聞きまして、歴史が必要である、特に国際化の時代に向けまして世界の知識を体得することがいかに重要であるかということはよくわかりましたし、また、現在は国の転換期でもあり世界の転換期でもある、特に世界が重要だということもよくわかりますが、その世界史を必修にされた理由、並びに、現在の教育課程の中でこれが取り扱われずにわざわざこれだけを分離されて独立させたという理由、これを木村参考人並びに梶原参考人にお聞きします。
【次の発言】 先生、簡単で結構です。
【次の発言】 学問的専門性ということと教育的専門性、学問的系統性ということと教育的系統性、これを臼井先……
○池田治君 全国の農業経営者は、今一番不安に思っております。 それは、オレンジを自由化したり牛肉の自由化を政府はしないと言いながら思い切ってやってしまった、米も減反減反と言われて最後は自由化されて、農業は切り捨てられるのではなかろうかという不安を持っております。 この中で、総理は所信表明において、農業が自立できるよう確固たる長期展望を示し、誇りと希望の持てる農業を営める環境づくりをする、こう立派な御発言があり、私もさすが中央大学の先輩だなと思って海部総理を尊敬した次第でございますが、しかし、言葉だけではいかがなものかと思うので、具体的な施策、いかなる方法で希望と誇りを持った農業経営ができる……
○池田治君 、静かな声でやりますので、よろしくお願いします。 通産大臣は夏の暑い間に、新聞やテレビ等の報道によりますと国際会議にも数回出席され、重要な役割を演じられてまいりましたし、国内的にもイラク・クウェート問題で閣議など大奮闘をなされておった。その間に石油精製工場へもせっせと足を運ばれて御勉強をなさったとかお聞きしておりますが、非常に私は感心しておるわけでございますけれども、石油会社や精製工場ではどういう内容の御勉強をなさったか、ヒアリングの内容などをよければお教え願えませんか。わざわざ値上げの陳情で行かれたとも私考えられませんので、よろしくお願いします。
○池田治君 日米関係につきましては先輩議員がいろいろ質問をなさいましたので省略させていただいて、私は日ソ関係についてお尋ね申し上げます。 昨年の九月か十月に外交安全保障調査団の一員としてソビエトへちょっと行かしていただきました。その際、ソビエトで政府高官からお聞きしましたのは、ソビエトは大兵力の削減をする、そして国際紛争を解決するためには武力の行使は一切しないということを繰り返し繰り返し申されて、ペレストロイカの進行に一生懸命で、他国の侵略はしないと、こういうのが高官の公式な場面での発言でございました。そして私的な場面になると、日本から企業がどこか進出してくれるところはないかなと、こういう財……
○池田治君 一昨日の夜、久しぶりに自宅に帰りましてテレビをつけましたら、武藤大臣の顔がぱっと浮かびまして、非常に頼もしく思った次第でございます。大変御苦労でございました。
そこで、いろいろOECDでも先ほどからお話がありましたように東欧諸国の話も出たと、こうおっしゃいましたが、どこの国がどういう内容で話を始めて、どういう結論になったかということをもう少し詳しくお話しを願えませんか。
【次の発言】 その発言の内容は、日本に資金的な需要が多いので投資をしてくれ、こういう内容でございますか。
【次の発言】 そういったように、OECD閣僚会議でも話が出るし、またゴルバチョフさんもアメリカ・ワシントン……
○池田治君 先日、特許庁を見学させていただきまして、技術開発の進展が目覚ましいものがあって驚いておる次第でございます。高分子結合とか超電導体とか、私のような理科系の知識の薄い文科系の者には皆目わからないような高水準のものを取り扱っておられるのに敬意を表しておる次第でございまして、私、個人的にはコンプレックスを感じて帰った次第でございますが、我が国にとりましては、これは科学水準の向上ということで大変喜ばしい次第であると思っております。 もともと日本では、物権とか債権、土地建物の所有権の確保という点の手続は十分確立されておりましたけれども、知的所有権に対する確立というのはやや先進国と比べて立ちお……
○池田治君 地域産業の高度化に寄与する特定事業の集積の促進に関する法律、この法律はどういうあれかといろいろなところへ聞いてみましたら、どこもわからなかったですね。そして、頭脳立地法だよと言ったら、ああ、あれかというのが皆さんの御意見です。通産省だけがわかっていて、ほかの者がわからないというような法律の名前をつけるのもいかがなものかと思いますが、この点はどうですか。 ほかの法律は、少なくとも漢字の三つ四つは同じ法律の名前をとって略称をやっておりますが、頭脳立地という頭もなければ脳もなければ立地もないですね。こういうものを略文字で使っておる、それが通り相場になっておる、こういうところにこの法律の……
○池田治君 先ほど市川先生に御紹介を受けましたように、日本弁護士連合会の方から私の方にも厳しい意見書が来ておりますので、ひとつこのことから入りたいと思います。 第一に委託者保護の問題でございますが、一番大きいのは、商品取引の禁止行為違反の売買取引に関するものだと思っております。そこで、禁止行為違反をした者について福間理事の方は先ほど、交通切符でも切ったらどうだ、そして何枚かたまるとそこで制裁を加えるようにしたらどうかと、こういう御質問だったと思いますが、日弁連の方ではもっと厳しゅうございます。 まず第一に、民事制裁については、委託手数料を請求することはできない、損害賠償の責めに任ずることを……
○池田治君 私も基本的姿勢を最初に申し上げます。 もともと不正競争防止法というものは昭和九年に制定されたものでございまして、これも経済発展に伴って日本国内での立法の必要性から制定したというものでもございませんし、工業所有権の保護に関するパリ条約、ハーグ改正条約の批准の必要性から急ぎ制定されたと伺っております。今回の秘密保護法もまた、ウルグアイ・ラウンドで知的所有権の保護と並んでこのノウハウの保護もしなくちゃいけないということで、慌てて政府は改正をなさっておると私は思っておりますが、この点は、先ほど市川委員の質問に答えて通産大臣は正直にお答えになりましたので、これ以上お尋ねはいたしません。 ……
○池田治君 衆議院の総選挙の直前、新行革審の答申内容の予測が報道されまして、その中では食管法の改正とか食管制度の改革をして、米にも需要供給の原理を差し入れまして、市場原理を差し入れたらどうだろうか、そうすれば消費者が喜ぶのではないか、国民全体が助かるのではなかろうか、こういうような報道がなされたことがございますが、だんだん月日がたちますと、食管法の改正や制度の改革については新行革審は触れないという見通しとなったようでございます。 この間には、選挙の直前でございますので、自民党の農政がまた不信を持たれて票が足りなくなるんじゃなかろうかとか、ほかのこともいろいろ言われましたが、何か食管制度につい……
○池田治君 暫定予算についてまず簡単にお聞きしますが、本予算の審議期間は五十日間と定められております。四月一日から五月二十日までの間ということでございますが、本予算の審議に入る前に暫定予算をということでございますけれども、本予算には私が言うまでもなく消費税歳入がたくさん入っていると思いますが、そうしますと、本予算審議につきましては、消費税をどうするかという問題もかなり審議の的になるんではなかろうかと思っております。したがって、五十日間の審議期間では私は短過ぎるんではなかろうかと思っておりますが、総理並びに大蔵大臣の御所見をお願いいたします。
○池田治君 まず第一に、消費税の問題について大蔵大臣にお尋ねいたしたいと思います。 既に消費税の見直し法案は国会に提出されておりまして、まだ審議には至っておりませんが、この法律がちょうどイギリスの人頭税に似て、貧乏人の子だくさんほど税金をたくさん払わなければいけない、こういった逆進性というものが含まれていて欠陥税制であったことは、見直し法案を提出しなくちゃいけないという政府の態度にもあらわれていると思います。 そこで、五月四日の朝日新聞を見ますと、大蔵省当局は見直しの再見直し案を始めたという記事が出ておりますが、この点、事実であるかどうかをお尋ねいたします。
○池田治君 四月に行われました暫定予算の審議の際に、五十日の暫定予算の期間ではこの政治課題の多い本国会では短い、もっと長期の暫定を組む必要はないかと私は問いただしたことを今思い出しております。
その際、大蔵大臣も総理も、いや、五十日間というのは今までの補正に比べれば一番長い暫定期間なんだからこれ以上のことは必要ないと、こう申されたように記憶しておりますが、総理並びに大蔵大臣の御所見をお願いします。
【次の発言】 総理はいかがでございますか。
【次の発言】 五十日間の審議期間で本予算の審議が終わらなかったということにはいろいろな原因もあろうかと思いますが、総理としては何が大きな原因だとお思いで……
○池田治君 軍事超大国の米ソを初めとして世界は今軍縮と平和に向けて大きく動いております。昭和六十一年度から日本の中期防衛力整備計画を立てた際に、北方師団は戦車大隊の戦車数が内地部隊より多く、新計画完成時には青函以北に約六〇%、七百三十両という北方重視型になるということでありました。その方針によって北方九千人編成師団の戦車大隊の戦車約七十四両、北方以外の九千人師団の戦車大隊の四十四両よりも一師団当たり三十両も多い戦車隊が配備された、こういいますが、防衛庁、これは事実でございますか。
【次の発言】 この事実は、北方というのはソ連であって、北方重視というのはソ連の脅威に対応した措置であることは明らか……
○池田治君 長くかかりました予算委員会もいよいよきょうが最後となりましたので、張り切って質問したいと思いますから、総理もひとつ張り切ってお答えを願って、この最後の締めくくりを完成させていただきたいとお願いを申し上げます。 第一に、政治改革の問題についてお尋ねいたします。 総理は、政治には金がかかり過ぎるので、政治資金規正法や選挙法、政党法の制定までして政治の大改革をせねばならないとよく言われますが、この総論部分については私も全く同感でございまして、これは早くなし遂げていただかなければならない、やらねばならない、こう思っております。しかしながら、リクルート事件に端を発した政治不信、政界、官界……
○池田治君 原子力発電につきましての危険性それから安全性確保についての御議論は、午前中から引き続き市川先生のもとでやられましたので、私は少し方向を変えまして、もっと自然界に流れる再利用可能なエネルギー問題について、若干お尋ねしていきたいと思っております。 湾岸戦争も早期に決着いたしまして甚だ喜ばしい次第でございますが、この戦争の原因は、イラクによる一方的なクウェートの併合、国際法上許されない侵略に対する法秩序の回復とか平和の回復とか、こういうことが言われておりますが、これも否定できない原因の一つだろうと思っております。また、見方を変えまして裏腹を見ますと、やっぱり経済的な側面、すなわち原油生……
○池田治君 特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律というのは、地球環境を守るという意味で極めて重要な法律の改正だと把握しております。そこで、質問も何カ所か重要事項を取り出しまして通告をしておりましたが、午前中から午後にかけて皆さんが全部質問をされまして、また通産省も適切な御答弁をいただいておりますので、この質問は省略いたします。 それで、全然通告はしておりませんが、もうオゾン層に関する基礎中の基礎に値する問題を二、三お尋ねをいたしまして、私の質問にかえさせてもらいます。 まず第一に、フロンの規制をなさっておるわけですが、フロンというのは、何からとるのか、何が原料か、どういう工程で……
○池田治君 委嘱につきましては、予算委員を兼任していますので、そちらで質疑をさせていただくことにして、時間の都合もございますので、これを省略させていただきます。資源エネルギー庁の方、質問通告をしておきながら、大変御苦労さまでございました。 それでは、サービスマークの問題に入りますが、サービス業といっても、レストランとか宅配便、銀行、ソフトウエア開発、いろいろな幅広い内容が含まれております。それだけに、サービス業等において使われるマークにつきましては、今 回新たな登録制度を導入することはまことに画期的なことである反面、多数の関係者にいろいろな影響を及ぼすと思います。業界等の意見も十分踏まえなが……
○池田治君 本法律案の内容や基本的な問題点につきましては既に言い尽くされた感がいたしますので、私は具体的な事例で質問したいと思います。これも、広中先生が今お触れになりましたので、重複する部分があるかと思いますが、せっかく質問通告をいたしておりますので、質問させていただきます。 まず第一に、広中先生は成田へ行くところとおっしゃいましたが、成田だけでなくて、全国的に地方では自動車が河川敷や空間あるいは山林等に投げ捨てられておるのが目立ちます。特に、選挙で回っておりますと、至るところにそういうのが目立って、安全性や美観の面でも大きな問題となっていると思います。 そこで、本法律では、再資源化しやす……
○池田治君 最初に、産業技術に関する研究開発体制の整備に関する法律から始めます。 本法につきましては、主要な論点は御質疑が終わりましたので、私は簡単に実務的なことを申し上げます。 この法律は、産業技術に関する国際共同研究を促進するため、または国際貢献をなし得るためという目的でございますので、法案に反対するわけではございません。むしろ促進しなくちゃいけない点もあるかと思いますが、二、三問題の点もまだ残っておるようでございますので、この点についてお伺いいたします。 まず、特許権の帰属についてでございますが、今、国有の特許は幾つくらいあるんですか。それを今有償で使用させているということでござい……
○池田治君 大店法の改正につきましては、一昨年の十一月、日米構造協議の真っ最中でございましたが、決算委員会で私は質問したこともございます。その際には、通産省は、まだどちらになるか、どういうふうになるかわからないと、こういう御答弁でございました。しかし、今回の改正を見ますと、アメリカ側の要望が強く影響しているのは間違いないと思っております。
そこで、日米構造協議の合意内容と今回の法改正の内容がどのように対応しておるのかをお教え願います。
【次の発言】 今御答弁願いました点につきましては、昨年の五月三十日より、行政指導の形で出店期間の短縮、輸入品売り場の拡張とか規制緩和とか、こういう措置を講ぜら……
○池田治君 私は、大店法の改正につきましては、大型店と小売店の信頼と協調による共存が可能であることを前提といたしまして、連合八百万の組合員は全員消費者でございますので、一応賛成の立場をとりまして、消費者の利益増進という点を深く思っておるところでございます。 しかし、東京都の生活文化局の調査の結果のように、大型店、すなわち大量の商品を販売するお店が小規模小売店より価格の面では必ずしも安くはない、こういう統計の数字が示しておりますが、ほかの面でもこういう結果が出ておるのかどうか、生鮮食料品以外にもそういうものがあるのかどうか、三村参考人にお尋ねしたいと思います。
○池田治君 新聞を読んでおりましたら、朝日新聞でイラク高官と日本の外務審議官とが接触を始めているという記事がございました。外務大臣、大変恐縮ですが、質問通告をしておりませんのですが、このイラク側との外務審議官の接触の内容、もしくは外務省の正式な派遣として行かされているかどうか、お答え願えませんでしょうか。
【次の発言】 衆議院では、一応外国に外務省から派遣して高官と話をさせておるということは述べておられたようですが、本院ではそういうこともしゃべらないんですか。
【次の発言】 アメリカのベーカー国務長官も、イラク入りして根本的な平和的解決の策を話し合うということを提案されておりますが、なかなかイ……
○池田治君 私は、暫定予算について反対をするものではございませんが、若干予算編成上の問題につきまして疑問がございますのでお尋ねをしたいと思います。なお、この疑問の点につきましては、隣の安恒先生はもう初めから、やめとけや、恥かくだけだからという御意見のようでございますが、どうしても私は納得できませんので質問をする次第でございます。 まず第一に、大蔵大臣の提案理由説明では、平成三年四月一日から同十二日までの期間、しかも本予算成立までの経常的経費等行政運営上必要最小限度のものを計上する、こうお述べになりまして、地方交付税交付金は三兆三千六百七十億、本予算に対し二一%、社会保障関係費は九千三百九十億……
○池田治君 戦後、新憲法が公布されまして男女の平等ということがうたわれてまいりました。そこで、何十年かするうちに次第に女性の地位も高まりまして、この後ろの方には立派な議員さんもあらわれましたし、閣僚の席にも立派な御婦人があらわれました。これは我々男性にとっては都合の悪いこともございますが、しかし憲法の規定でございますのでこれを実現していく以外にないと思っております。 そこで、政治、経済、社会的には地位が上がってまいりましたけれども、今、婚姻制度そのものにも男女の平等を実現していこうと、こういう機運が出てまいりました。今、御承知のように、新民法では婚姻に際して男女は夫もしくは妻の氏を称すという……
○池田治君 まず、外務大臣にお尋ねしますが、それより先に、元秘書官だった伊藤君が当選されましておめでとうございました。新居浜の方へ選挙運動に来ておられるかと思いますとすぐそのまま中国の方に行かれまして李鵬首相やシアヌーク殿下と会談をなさったという報道を聞いて、喜んでおる次第でございます。
そこで、まず一番に聞きたいのは、カンボジアの内戦が激化しているという報道があった直後でございまして、シアヌーク殿下その他とお会いになったときの様子と、内戦の激化している事情等をお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 アジア・太平洋地域の安全と平和を願うというのは海部総理も口癖のように言っておられますので、な……
○池田治君 きょうは、大蔵大臣とこの前議論しました十二日間の暫定予算と本予算との関係を徹底的に議論する予定でおりましたが、あそこにいる主計局長が勉強してまた話すということでございますので、この点は省略をしておきます。 次に、春闘について労働大臣にお伺いします。 懸念されていました私鉄ストも回避されて、賃上げ率は主要産業で大体平均五・五%前後、こういうことで妥結しております。この数字は昨年より三百円から五百円くらい低い金額でございます。これは労使協調路線とか、大衆に迷惑をかけてはならぬという組合側の良識によって妥結されたものだと思っております。 この春闘について、例年行う必要はないんじゃな……
○池田治君 今回の台風につきましては、東北地方、九州地方、また全国的な規模での被害状況の御報告がなされましたので、私は、恐縮ですが、出身地の愛媛県のことについて若干お尋ねをしたいと思います。 愛媛県は台風の中心地からほど遠い距離にあったのでございますが、それでも気圧は九百七十六ミリバールまで低下して、南西の風で、九州に近い海岸部では瞬間六十メートルだったようですが、松山周辺の瀬戸内海沿岸でも瞬間四十五メートルもあったということでございます。また、瀬戸内海というひょろ長い吹送距離の海岸のために風が海の水をずっと運んできまして、それで高潮になってきたということで、高潮が満潮時と重なって二百七十四……
○池田治君 私は、連合参議院を代表して、庶民の立場から二、三質問を申し上げます。 今回の証券会社の不祥事や銀行の不正融資に対しましては、国民はもう憤りを超えてあきれ果てておるのが現在でございます。 まず、証券会社におきましては、大口顧客のみ優遇して一般大衆株主を無視した不公正な損失補てん、これにまず第一怒っております。次には、東急やNTTの株価操作があったのではないか、こういう疑いも濃厚であります。疑いだけではございません。株価を上昇させた上、特定の者、暴力団にも利益を得させたのではないか、こういう強い疑いがございまして、国民はますます激怒しております。また、損失補てんを有価証券の売買損だ……
○池田治君 連合参議院の池田でございます。
今回はちょっと見方を変えまして、別の角度からお尋ねをいたします。
九一年三月までの二年六カ月の間に損失補てんをされた金額、大和証券では十四億六千万、更正決定を六億五千万受けているということですが、間違いございませんか。
【次の発言】 十四億六千万の虚偽申告があったと。
【次の発言】 九一年三月までの間です。
【次の発言】 更正決定が十四億六千万ということでございますか。証言してくださいよ、それは。
【次の発言】 これは更正決定を受ける前には有価証券の売買損として計上されていたわけですか。
○池田治君 国税庁にお尋ねいたします。 国税庁は、四大証券が損失てん補をしていた金額を有価証券の売買損として税務署に申告したのを、これを大口顧客との交際費であると認定して更正決定をなさいました。このことは証人としておいでになった大和、山一の社長さんも認めておられます。この売買損としてやるのはおかしい、損失てん補じゃないかと、こう認定をなさる動機といいますか端緒というものは、どういうものからその手口がわかったのでしょうか。 新聞等によりますと、野村証券では債券や株券を補てん先へ売って、ロンドンやニューヨークの方の現地法人にまでまた回して、それから香港経由で日本の石油会社へ回ってきて、野村が最……
○池田治君 私は、刑事罰の問題について若干触れてみたいと思っております。 野村証券の田渕前会長さんは、損失補てんを決めたのは会社の役員会だったと本委員会で証言されております。この当時は、損失補てんに刑事罰を科する根拠規定がありませんでしたので処罰するわけにはえいりませんが、今回の改正法案では百九十九条の規定がありますので、これが成立し施行されればこの場合は処罰できるようになると思います。 そこで、この場合、会社の意思決定機関である取締役会が補てんをしようと決定した場合、これは取締役会全員を処罰されるのでしょうか、代表者のみがやられるのでしょうか。それとも実行行為者である営業行為をやった者ま……
○池田治君 最後の一人になりましたが、よろしくお願いします。 現在の景気動向とか金融・証券問題、大蔵大臣の増税発言等につきましても質問通告はしておりましたが、先輩議員の御質問がありましたので、重複を避けるため省略をさせていただきます。 そこで、私は所得税の減税問題から入りたいと思います。 所得税減税は平成元年度以来三年間見送られております。政府は、税制改革で大幅な減税をしたのであるから当分の間減税はする必要がないと考えておられると思いますが、これはまた大変な間違いだと思っております。 所得税は、物価が上昇して賃上げによる名目所得がふえできますと実質増税が着々と進行する性質を持っておりま……
○池田治君 私は、農業共済再保険特別会計の繰り入れについて、村田議員に続きまして若干補足の質問をしたいと思います。 台風十九号は全国的に被害をもたらしまして、その被害者救済が必要であることは申すまでもありません。特に、私は愛媛県というミカンの産地でございまして、これも大々的な被害を受けましたので、ぜひ特別会計へ繰り入れをしてミカン農家を救済していただきたい、かように感じておりますが、若干繰り入れと繰り戻しには保険制度上の問題があろうかと思いますのでお尋ねをする次第です。 まず、過去の例をちょっと見ますと、五十一年度には農業勘定、果樹勘定に一般会計から繰り入れがあります。そして積立金の繰り入……
○池田治君 最後の一人でございますので、大臣、よろしくお願いいたします。 高崎委員に引き続きまして、大学の研究費についてお尋ねをしたいと思いますが、我が国の大学の研究費というのは総合計で一兆六百億、アメリカでは三兆八千九百億、ドイツが七千二百億となっておっで、世界第二位の地位に置かれておりますが、研究者一人当たりの研究費は一千五百四十万円、アメリカでは三千八十万、ドイツでも一千九百七十万となっており、我が国は先進国の中で極めて下位の部に属しております。また、GNPに対比すると〇・三%、アメリカでは〇・四%、ドイツでも〇・四一%、これも先進国では最低の方でございまして、教育こそ人づくり、国づく……
○池田治君 金融制度の改革の問題について若干触れてみたいと思います。 今国会におきましては、銀行と証券会社の相互参入を初めとした大規模な金融制度改革が行われようとしています。アメリカにおきましても、金融制度改革の試みの中では、銀行等の金融機関が保険業務を取り扱うべきかどうかかなり深く議論されたようでございますが、我が国においても生保、損保会社は最大の機関投資家であり、かつ、会社四季報などを見ますと、上場会社の大株主は大抵銀行か保険会社がなっておる。こういう現実もございまして、金融制度改革におきましては重大な役割をしょっておるのが保険会社ではなかろうかと思っております。 大臣の所信表明の中で……
○池田治君 我が国の経済は、完全な景気後退の局面にありまして、三月十九日に発表されました昨年十−十二月のGNP成長率は前年比〇・〇四六%の・マイナス成長となっております。景気後退局面としては円高不況期の一九八六年の一−三月期以来のことであります。そのような状況から、実質経済成長率につきましては平成三年度の政府見通し三・七%、あるいは四年度の見通し三・五%は達成・困難と言われておりますが、これまでの強気姿勢を変えなかった政府ないし大蔵としては現在どのように考えているのか、大蔵大臣の答弁を求めるという質問通告をしておりましたが、昨年来何回もこの問題は答弁なさいましたので答弁は結構でございます。 ……
○池田治君 財政、金融、証券とか所得税減税とか景気の動向につきましては既に審議されましたので、私はちょっと趣を変えてお酒の話をしたいと思います。 ことしの四月一日からは一級、二級というお酒の等級制が廃止されました。国税庁の中央酒類審議会の審査に基づいて決められていた等級にかわって、今後はすべてメーカーが独自につけるということになったようです。 そこで、大手メーカーを中心に呼称を統一する動きがございまして、一級にかわるものとして上撰とか、二級にかわるものとして下撰とか、京都の方では金閣とか銀閣とか、こういう名前で呼び方が変わるそうですが、これにつきまして国税当局はどのようなこれまで指導をとら……
○池田治君 今回の証券取引法の改正は、証券取引監視委員会とか官房検査部の新設、自主規制機関の権限とか機能の強化拡充、罰則規定の強化、通達行政の法律化、こういった点が主要な点かと思われますが、既に主要な問題点につきましては質疑がありましたので、重複を避けてできるだけ簡単に御質問をしたいと思います。 まず、総務庁にお尋ねしますが、今回の法案の前提になった行革審の答申についてでございます。 行革審では、監視機関のあり方について九種の構想を比較検討したとされております。特に、総理府の外局である公取委員会型、大蔵省に附属する審査会で現行の運輸省の航空機事故調査委員会型、大蔵省の外局である国税庁型、大……
○池田治君 総理の諮問機関であります経済審議会の地球的課題部会の報告が先日ございました。これによりますと、地球環境保全や旧ソ連、東欧諸国の市場経済化の支援の必要性を提唱されております。また、七月に行われる予定であります先進国首脳会議、ミュンヘン・サミットですが、そこでは旧ソ連、東欧諸国の原子力発電所などの安全対策、また地球環境保全の対策が話し合われ、必要に応じて先進国が費用を分担することの協議もされると伺っております。私もこれらの提唱、提案は、いずれも環境保全にとって重要なことでありまして、問題はないと思っておりますが、しかし、資金的な問題が、裏づけが解決しませんとこれは何にも意味をなさないわ……
○池田治君 このたびの金融制度改革の論議は一九八四年、昭和五十九年の日米円・ドル委員会作業部会報告を契機に始められたと認識しております。それが金融制度調査会の審議を経て今回の改革法案となって今国会へ上程されているんだと思っておりますが、この期間はざっと計算しますと六年間かかっておるわけです。臨調の問題でも三年程度だったと思っております。これは、これほど長い期間かかったのはどういう理由があったのか、まずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 長期間かかった理由は多少分かりましたけれども、これは大臣、初めのうちは金融改革をして二十一世紀に向けての我が国の新金融制度改革をしようという熱意に燃えておら……
○池田治君 鉄骨加工メーカーの共和は、阿部文男元北海道開発庁長官、鈴木元総理、塩崎前総務庁長官らへ数千万とも数億とも言われる現金を贈っていたということで、衆議院では実態調査のために問題となりました。最近では加藤官房長官へも一千万が渡っているんじゃないかということで問題にされつつあります。 その共和について若干お尋ねしたいと思いますが、平成二年の十一月、和議申請をして実質的な倒産をする前に、旧協和銀行から十三億五千万を借り受けておりました。衆議院における参考人の尋問等では、たしか八億五千万を借り受けていたことを前提に尋問されていたようですが、私が銀行局長のお力添えもありまして調査をいたしました……
○池田治君 会長から簡単にということでございますので、できるだけ簡単に質問いたします。 まず岩田参考人、一物一価の原則どおりに価格決定ができるとすれば国際貿易もスムーズにいくし、国際経済の調整も容易にできると思われるのでありますが、現実的には為替相場の変動で内外価格差が生じてくることが多いと。それで、完全競争を前提に国際貿易のことは論じられないというお話でございましたが、私も全くそう思っております。 最近読みました本に「日米摩擦最前線」という朝日新聞のニューヨーク特派員が書いた本がございまして、この本によりますと、ニューヨークでカメラやフィルムを買った方が日本で買うよりも安い、新宿が一番安……
○池田治君 両先生にお尋ねいたします。 まず、北岡先生、日本外交の理念は平和、自由、繁栄で、こういうことを目標としてやれば立派なものである、こう言われました。確かにこれは人類普遍の理念でありまして、私も結構な理念だと思っております。しかしながら、これを分析していきますと、例えば今度の湾岸戦争でも、武力の行使によるクウェートの解放は平和の回復であって自由の回復である、こういう立場から見ますれば自由、平和の戦いであった、こうも読めると思います。しかし、また一面から見ますと、これは武力による力の行使であったという立場から見ますと戦争を肯定した論理になってまいります。 そこで、単純に自由、平和とい……
○池田治君 先生の高邁なる御意見を拝聴しておりまして、私も感心しております。最後の方になりましたので余り立派な質問もできませんが、ひとつよろしくお願いします。 まず第一に、先生は石油とか酒とか米とか肉とか、こういった業界を守る不必要か規制がたくさんあって、これを撤廃した方が自由競争をもたらし、かえって価格の値下げにつながるんじゃないか、こう申されておりました。私も概括的にはそのとおりだと思っております。しかし米につきましては、農家保護という政策上の問題もございますし、石油についてもまた資源の限界という点もございましてこれも問題があろうかと思います。ただ、肉はことし自由化になりましたから、これ……
○池田治君 地価問題についてまず私もお尋ねします。 地価が鎮静化して下落傾向にあることは冒頭の御説明でよくわかりました。まことに結構なことでございます。しかし、まだまだ日本の勤労者の住宅は安定した供給がなされるほど地価は下落しておりません。大都市圏における新築マンションの平均価格が勤労者の平均年収の八倍ということは、これは欧米諸国が五年間の収入で住宅が購入できると言われておるのと比べますと、かなり日本の勤労者の住宅の不安定さというのは強いものがあると思っております。そこで、安定した住宅の供給を図るには、まず建築代金よりも地価を抑制することが重要だろうと私は考えております。 そこでお尋ねしま……
○池田治君 総論につきましては乾議員が述べましたので、私は、具体的な品目について申し上げます。 まず、牛肉についてでございますが、同質の牛肉百グラムが東京では三百八十三円、ニューヨークでは百二十九円、経企庁平成二年十一月発表であり、これも内外価格差が著しいものがございます。完全な輸入の自由化ができれば安い牛肉が輸入されるので、小売価格も引き下げられるだろうということは自然の原理であります。ところが、昨年四月一日より牛肉輸入は自由化されましたが、関税が最初の年は七〇パー、翌年は六〇パー、その翌年は五〇パーといった具合にかけられておることもありまして、国内の小売価格は急激な下落はしておりません。……
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