このページでは楢崎泰昌参議院議員の16期(1992/07/26〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は16期国会活動統計で確認できます。
○楢崎泰昌君 おはようございます。 大蔵大臣には、去る四月十三日に新総合経済対策を作成され、また対日支援のG7大蔵大臣会議、さらには宮澤総理大臣の訪米、クリントン大統領との会談、また急激な円高等々、大変日夜経済運営のために心を砕かれていることに敬意を表する次第でございます。きょうは私の持ち時間が十分でございませんので、簡単に要点だけお伺いをし、御苦労の一端をお述べ願いたいというぐあいに思っております。 まず最初に、日本経済は一昨年以来ずっと低迷を続けております。これにはいろいろな経済分析、要因分析がなされておりますけれども、昨年来景気対策に十分な手を打ってこられたと思いますけれども、今景気……
○楢崎泰昌君 楢崎でございます。 今、私どもちまたを歩きあるいはいろいろな方と接触をしていますと、経済の悪化が一番心配をされ、ちまたにはその声が満ち満ちているということでございます。きょうは政特ということでございますが、予算委員会を開いていただきたい、この議論をしていただきたいと言ってもなかなかそういうことがないようでございますので、きょうは私は、そういう意味で総理が御出席なすっておられるところで若干予算に触れての質問をしたいと思います。 私は、今、今の与党の中で経済政策が大変おくれている、経済政策をなかなかやらないじゃないかという声の原因は、昨年の暮れに予算委員会が十五日で終わったにもか……
○楢崎泰昌君 委員長 (「委員長」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)
【次の発言】 委員長。
【次の発言】 楢崎泰昌でございます。
ただいま審査中の六法案について、来る一月十八、十九日の二日間、午前十時に中央公聴会を行うこととし、公述人の選定等は委員長に一任すること、並びに二十日、二十一日の二日間、地方公聴会を行うこととし、そのための委員派遣等を行うことの動議を提出いたします。
○楢崎泰昌君 自民党の楢崎泰昌でございます。 私は比例代表制の出身でございまして、選挙区が全国に及んでいる者でございます。 現在の改革案で比例代表制というのが取り入れられているわけでございますけれども、実は、私ども議論してみますと、ほとんど差のない全国区が衆議院の中に採用される、こういう事態に今なっているわけでございます。我が国は衆議院、参議院の二院制でございまして、参議院には抑制であるとかあるいは補完であるとかいろんな機能が要請されております。それは二院制のゆえに、そういう機能ができるのは選挙基盤が違っていろんな方式で民意を吸収する、そういう形で参議院というのがあるわけでございます。とこ……
○楢崎泰昌君 大蔵大臣、連日お疲れさまでございます。 きょう御提案なさった法律案等についてこれから質疑を若干させていただきたいんですが、最初に、平成五年度における国債整理基金に充てるべき資金の繰入れの特例に関する法律案でございます。 これは数行にわたる簡単な法律案ですけれども、一般会計からの本基金に対する繰り入れというのは財政上も極めて大事な問題でありまして、これは財政上の大きな問題を含んでいるんじゃないかというぐあいに思います。 すなわち、公債は現在百八十兆円にも上っている。それを六十年償還で返還をしていくために、毎年度百分の一・六を繰り入れるという健全財政の建前からの規定があるわけで……
○楢崎泰昌君 きょうは政府提出六法案並びに吉岡先生のお出しになった法律案を審議するわけですけれども、日切れ法案ということで年度末に審議をなさっておられるんですけれども、どうもよく見たところ本当の日切れ法案というのは二法案ではないだろうか、あとの四つの法案、すなわち相続税法の一部改正、それから国債の特例に関する法律案、それから特別措置法の一部を改正する法律案はどうも日切れ法案とは従来言ってなかった法案のような気がするんですが、政府が特に今回日切れ法案と一緒に審議をしてもらいたいと言っておられるのはなぜなのか、ちょっと御説明を願いたいと思います。
○楢崎泰昌君 まず、証券取引法の一部を改正する法律案について若干の御質問を申し上げたいと思います。
これは、過日、自己株式取得について商法で規制の緩和が図られたということに対応するものだというぐあいに思っております。これを証券取引法の改正で若干の肉づけをなさるということでありますが、この自己株式取得というのはどの程度の意味があり、どのように株式市場における証券取引の上で期待をなされているか、まずお答えください。
【次の発言】 従来、自己株式の取得を制限していた、認めていなかったということはそれなりの理由があったわけですね。一番恐ろしいのはインサイダー取引であるというぐあいに思いますが、それに……
○楢崎泰昌君 当委員会において平成六年度予算を審議させていただくに当たって一番大きな問題は、本当は税制改革の話だと思いますが、この話、やり始めると時間がかかっちゃってあれなものですから、まず最初に、少しずつ若干の問題点から入らさせていただきたいと思います。 最初に、ことしの三月二十九日に採択をいたしました税法のうち、酒税の改正法、これは五月一日から施行するということで、平年度千四百億円、当年度千二百六十億円の歳入増を立てておられます。 酒税というのは典型的な間接税でございまして、消費者に転嫁するというんでしょうか、そのようなものとして負担を転嫁させていただくということになっているわけですけ……
○楢崎泰昌君 私は、冒頭に日米包括協議のことについてまずお伺いをいたしたいと思っています。 私は、基本的には日米包括協議で決裂状態に入ったのかなという感じを持っていますが、二月十一日の共同記者会見でクリントン大統領は、中身のない合意よりは合意のない方がましだということを記者会見でお言いになり、それに対していろんなことを申されましたが、細川総理は大人の関係あるいは成熟した関係というぐあいに記者会見でしゃべっておられます。 現在、何か私に言わせれば、どうも決裂したと。結局は、六カ月間の長い下協議をしたにもかかわらず合意に至らなかったわけですから、よく言えば合意に至らなかった、悪く言えば失敗した……
○楢崎泰昌君 自由民主党の楢崎泰昌でございます。 清水委員の関連といたしまして、清水委員が午前中に質問されましたNTT株の疑惑問題について質問をさせていただきたいというぐあいに思っております。 NTTの株式購入疑惑というのは、昨年の十二月十五日に毎日新聞の夕刊で、細川首相のマンションを担保として四億円を借りNTTの株を購入した、それは義父の名義であって売却益は五千万円であるという大見出しで夕刊が出されました。その後、毎日新聞、東京新聞、ごく最近では四月八日の週刊朝日、これは今週発売されたものです。四月十日の週刊読売等々、この疑惑についての中身が詳細に報ぜられています。これは週刊読売。これが……
○楢崎泰昌君 きょうは、特に政治倫理等に関する件ということで藤木参考人にお出ましをいただいております。大変お忙しいところ、御苦労さまでございます。 政治倫理といえば、これについての総理の責任は極めて重いと言わざるを得ないと思います。総理大臣というのは一国の責任をみずから背負うものであって、その立ち居振る舞いは一国の運命を左右すると言われるようなものであるというぐあいに思います。時の総理は、国民の信頼を得て初めてその政権が成立をするものでありまして、その出処進退というのは極めて重大なものとして我々は受けとめなければならない、かように考えております。 私は、三十数年前ですけれども、時の総理、池……
○楢崎泰昌君 自民党の楢崎でございます。本日議題となっております三法案について御質問を申し上げたいと思います。
この三法案は、本年度の特別減税に引き続いて五兆五千億を減税とし、そして二年後に消費税の税率を三%から四%にする、こういう法律案でございます。
そこでお伺いをしたいわけですけれども、五兆五千億の減税規模を継続された。このことについて、景気判断ということだと思いますけれども、なぜ五兆五千億になったのか、その点についてまずお答えを願いたいと思います。
【次の発言】 景気対策ということで消費税に年行して減税をやる、景気対策のために必須の三十兆円の景気対策をやったけれども、なかなか日本の景……
○楢崎泰昌君 自由民主党の楢崎でございます。きょうは、総理に再度お出ましをいただきまして、今までいろいろ当委員会において議論をした幾つかの問題点について総理に御質問をしたい、かように考えているところでございます。 今回の税制改正四法案は、第一には、景気対策としての減税をどういうぐあいにするか。五兆五千億という数字が出ております。 次に、減税として所得税の減税を行う。これは本格減税である所得税の減税三兆五千億と特別減税の二兆円、こういう形で減税を行う。 さらに三番目には、その減税に対応して財政の健全化というものを図らなきゃなりませんから、その手当てとして消費税の引き上げをお願いする。そして……
○楢崎泰昌君 本国会はいろいろと重要法案がかかっております。その中でも税制改革という大事業が本国会において重要な議題としてあるわけでございます。近く提案されるというぐあいにお伺いをしております。 税制改革の内容としましては、所得税の減税とともに、平成八年から消費税の増税を伴う極めて意欲的かつ歴史に残る大改革を断行されるというぐあいに伺っております。しかし、税制改革は課税の公平、税の適正執行というものが前提となる問題であると思います。きょうはそのような点から政府の御見解等を承りたいと思っております。 その前に、けさほど米朝間において、核問題、これについての動きがあったというぐあいにニュースで……
○楢崎泰昌君 同僚議員から既にいろいろ御質問ございましたけれども、私も、今日の日本経済にとって最大のテーマは外国為替の問題であるというぐあいに認識をしております。 ところで、大蔵大臣、為替の問題が起こると、今までも随分何回となく為替が円高になってきた、大変だ大変だという問題があったわけですけれども、そのときは、いや協調介入だ、それから中小企業対策だ、あるいは輸入の拡大をやって円高差益を国民に還元するなど、いろんなことを言われてきましたね。その中で、当面の問題として一番効果がありそうだなと思われるのは協調介入なんですけれども、協調介入のお話は現在どういうぐあいになっておりますか。
○楢崎泰昌君 最初に、漁船再保険及漁業共済保険特別会計における漁業共済に係る保険金の支払財源の不足に充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案についてお尋ねをまず申し上げたいと思います。
これは平成六年度において、漁業共済をやっているわけですけれども、それについての支払い財源が不足したということでありますが、最近の日本の漁業を見ていると、年々漁獲額が落ちているというような状況にもあるわけですけれども、今回九十二億円の支払い財源の不足を生じた一番の原因は一体何であるか、水産庁の方から御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 漁獲量というよりも漁獲金額と言った方がいいかもしれませんが、そ……
○楢崎泰昌君 私は、ただいま可決されました阪神・淡路大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律案及び災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予等に関する法律の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲民主連合、平成会、新緑風会、日本共産党、二院クラブの各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 阪神・淡路大震災の被災者等に係る国税 関係法律の臨時特例に関する法律案及び 災害被害者に対する租税の減免、徴収猶 予等に関する法律の一部を改正する法律 案に対する附帯決議(案) 政府は、次の事項について、十……
○楢崎泰昌君 私は、ただいま可決されました関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲民主連合、平成会、新緑風会及び二院クラブの各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 関税定卒法及び関税暫定措置法の一部を 改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、次の事項について、十分配慮すべきである。 一 関税率の改正に当たっては、我が国の貿易をめぐる諸情勢に対処するとともに、国民経済的な視点から、国内産業、特に農林水産業及び中小企業に及ぼす影響を十分配慮しつつ、調和ある対外経済関係の強化及び国民生活の安定・……
○楢崎泰昌君 楢崎でございます。
今回は、昭和十四年に制定をされた現行の保険業法を全面改正するということで御提案をいただいているわけですけれども、金融の自由化、国際化あるいは保険業法のさらなる健全性の確保等々の観点からこの法律案が提出されたというぐあいに思いますが、大蔵大臣は、この保険業法の大改正、抜本改正についてどのような意義を持っているとお考えになっているか、お聞かせを願いたいと思います。
【次の発言】 ただいまの大蔵大臣の御説明で自由化ということ、恐らく保険業法改正の最大の柱は、そのうちの生損保の子会社による相互参入であるというぐあいに思っております。
諸外国では既に子会社方式による……
○楢崎泰昌君 本日は、お三方にはお忙しいところ本委員会に参考人として意見を述べていただきまして、心から感謝を申し上げる次第でございます。若干の質疑をしたいと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 最初に、徳田参考人は審議会の会長としてずっとこの改正に当たってこられて、大変御尽力いただいてありがとうございました。 保険業法の改正に際して一番私どもとして大きく感じるのは、子会社による相互参入の問題なんですね。徳田先生が冒頭に申されましたけれども、銀行、証券との相互参入が金融自由化問題を通じてずっと今まで議論されていたんだけれども、今回はそれを見送ったということでございます。見送っ……
○楢崎泰昌君 先週半ばに東京都議会が、委員会がということですが、五者共同の見解を発表いたしまして、それ以来、東京共同銀行に対する議論が大変深まってきているというぐあいに思っております。 この前の土曜、日曜の議論を聞いていましても、「報道2001」ですか、それからNHKの討論会等々この問題で持ち切りになっております。実は先週の金曜日、私もラジオに二時間ぐらい出演する機会をちょうだいしてこの問題を議論してまいりましたけれども、この問題に対するファクス、電話は大変な量になっております。一つ一つ紹介はし切れないほどでありました。 いずれにしても、これらの声は賛否両論があったわけでございますけれども……
○楢崎泰昌君 自由民主党の楢崎泰昌でございます。 きょうは、三重野参考人にお忙しいところお出ましを願いまして、ありがとうございます。 私ども、現在、国会におきましても、また国民の間におきましても、この両信組問題というものが大変な話題になっており、かついろいろな意味で不透明なところがあるということが言われております。きょうはテレビを通じて全国民の方が聞いておられるわけですから、できる限り明確にこの問題について御答弁を願えればありがたいというぐあいに思います。 まず最初に、国民の聞きたいことは、何でこんな破綻が生じたんだろうか。そして、しかもこれをこういう形でなぜ救済をしなきゃいけないんだろ……
○楢崎泰昌君 きょうは、大変お忙しいところ御苦労さまでございます。自由民主党の楢崎泰畠でございます。 最初に、東京協和信用組合について東京都からの示達がございまして、協和信用組合の乱脈経理ぶりということが指摘されたわけでございます。 その中に、第一に大口信用集中、すなわち大口の貸し出しが貸出総額一千五十三億円のうち八一・三%に当たる八百五十七億円となっている。それから預金額を引いたいわゆる純債額でも七九・七%に当たる八百四十億に達しているではないか。これらの多くは不良債権である。組合の健全性を著しく損なっている。 さらにそのほかにも、員外預金比率がオーバーしているとかいろいろな指摘がなさ……
○楢崎泰昌君 楢崎でございます。きょうは参考人の方々、お忙しいところありがとうございます。 言うまでもなく、エネルギーの問題というのは一国の経済、国民の生活、そして国民の運命を左右する非常に大きなテーマであろうというぐあいに思っております。特に、日本のようにエネルギーをほとんど他国に頼らざるを得ないというような国では非常にバイタルな問題であろうと思うんですけれども、現に戦後においても第一次石油ショック、第二次石油ショック、そして湾岸戦争の折等々、石油の問題が非常に我が国の命運を左右する大問題として取り上げられました。 また、私は戦前に生活しておりましたので、石油の一滴は血の一滴というような……
○楢崎泰昌君 楢崎でございます。 私は、戦争中にエネルギー問題を本当に死活の問題として受け取ってきた世代の人間でございますけれども、我が国は資源小国と言われ、かつエネルギー、原材料等を輸入し加工して立国をするというようなことで立国をしている国でございます。特にエネルギーは、伺いますと全エネルギーの対外依存度がどこに比べてもはるかに高く、八四%とこの資料にお書きになっておられますが、さらに私は経済家でもございますので、国際収支という点から見ても我が国の輸入が今年間二千三百億ドルぐらいですか、その約四分の一がエネルギーということで大問題だなというぐあいに考えておるわけでございます。 そういう意……
○楢崎泰昌君 自由民主党の楢崎泰昌でございます。本日は御苦労さまでございます。今、我が党の同志星野委員からは労働問題について御質問なさいましたので、私は主として物流の効率化という点から質問をしたいというふうに思っております。 最初に、通産省の御説明で物流がGNP弾性値、第三期で一・一〇というような形で大変ふえている、二期を見ますとかえってマイナスということで、三期になってから急激に上ってきたのは、恐らく先ほど星野委員が御質問なさった小口化でございますとか多頻度化でございますとか、若干ずつ物流の状況が変わってきたせいだと思うんです。そういう意味では、今日その状況が続いていると考えますと、物流の……
○楢崎泰昌君 楢崎でございます。 通産省等でこしらえられ、また電力会社でも考えておられる今後の長期的なエネルギー需要の解決方法並びに電力の発生源のシフトということで、大変御苦労なさっておられるというぐあいに思っています。私も将来的にいえば、先ほど御説明があったように化石燃料に相当の不安がある。さっきのお話ですと四十何年というお話ですけれども、実はサウジが百年とか非常にアンバランスがあって先細りになってくることは、今のままの安定供給ができるとはなかなか思えないわけです。そういう視点で原子力発電が大きく伸長していくことが大切なことであるというぐあいに私は思っております。 先ほどからお伺いしてい……
○楢崎泰昌君 自民党の楢崎泰昌でございます。 時間が大分超過したようですから、簡潔にお伺いをしたいと思いますけれども、一つは、企業のあり方という観点からは利潤追求というのがやはり基本であるというぐあいに思います。しかし、それに対して今井先生からボランティアという言葉をお使いになりました。要するに企業の側面として、現在地域であるとか環境であるとか、そういうものについてのかかわり合いがどうしてもなければ企業として成立しない時代に突入をし始めているというぐあいに考えております。 そこで質問は、小宮山先生にお願いをしたいんですけれども、環境に配慮した商品をということでお話をいただきました。実は、ご……
○楢崎泰昌君 気がついたことを二、三申し上げたいというふうに思います。 今の経済が立ち直るかどうかというのは、これ現在非常に大問題でありますが、先ほど立木委員が言われましたけれども、産業の空洞化が進んでいるという意味では、まさしくそういう傾向にこれからいかざるを得ない日本の産業構造であろうというぐあいに思っているんです。 現に、立木さんが数字を述べられたように、日本の生産はそういっては悪いんですけれども、ともかくも労働力という点から一言えば非常に高価な労働力を日本では使うわけですから、外国に立地ができる二次産業がどんどん海外に出ていく。そして海外の中でも、例えばマレーシアとかインドネシアで……
○楢崎泰昌君 私はこの委員会に属しておりまして二年数カ月審議を行っているわけでございますけれども、私はその二年の間に日本経済に激動が起こっているという感じがしてならないんです。当初のころは、日本の国の不況がだんだん深刻になってきたね、バブル破裂の不況だねということで、何とかしてそれに耐えなければならぬと。まあしかし、一番最初のころは、そうは言っても日本の労働力というものはだんだんだんだんせっぱ詰まってきて少々足らな目の傾向になるんじゃないか、失業率も二%ちょっと上のところでとどまっていた。 ところが、はっと今気がついてみると、不況は底をついたと言われていますけれども、恐らく円高が一つ影響を強……
○楢崎泰昌君 この前の通産省に対する質問のときに申し上げたんですけれども、産業の空洞化というものから目を背けるわけにいかない、それは特に雇用問題に直結するからだと思います。産業の空洞化というのはある程度経済原則に従って行われていくものですから、その経済原則を曲げて、海外に進出しちゃいかぬと、先ほど立木先生がちょっと制限したらどうだというお話をなさいましたけれども、私はそういうものじゃないんじゃないかと。経済原則は貫徹するものなら貫徹させなければいかぬというぐあいに考えているんです。 まあ、そのときいろいろ議論をしましたが、結局は二百万人ぐらいの雇用の空洞化ができるというお話でございました。な……
○楢崎泰昌君 三先生、お忙しいところをきょうはお出ましいただきまして、また御高説を拝聴しまして大変ありがとうございました。 三先生のお話を承ってみますと、いずれの先生も今回の税制改革について、税制の構造を変更し、そして将来に向かってのいろいろな経済ポイントについて高く御評価をいただいているように思います。つまり、方向性としては十分評価をするというお話でございました。若干ずつニュアンスがお違いになっているように見えましたけれども、方向性としてはこの税制改革の方向は是である、こういうお話でございました。 しかしその中で、この税制改革で問題になっている点が幾つかございます。 この税制改革は、景……
○楢崎泰昌君 済みません、私ちょっと所用があっておくれてまいりまして、今までの論議の流れを十分把握しないまま申し上げることをお許し願いたいんですが、今、牛嶋先生が産業の空洞化に関連して中小企業と大企業とのビヘービアの関係をもっと徹底的に議論すべきじゃないかと、ごもっともだと思います。 ただ、しかし現在の産業空洞化の流れはとうとうとしてやまない。それはどこに原因があるかというと、私が出ていないところでお話があったんだと思いますが、購買力平価の話ですね、ここら辺を全部見てみますと、やっぱり土地代が高いとか、それからつられてオフィス代が高い、それから人件費が高い等々いろいろ原因が分析をされているわ……
○楢崎泰昌君 二点申し上げたいと思っています。 一つは、企業によるフィランソロピー活動の推進施策ということなんですが、これは星野委員と私と一生懸命議論してきたし、もう随分いろんな方が議論されたわけですが、そのときに私どもが議論させていただいたのは税金の話を随分やったんですね。ところが、これは税金がさっぱり欠落しちゃっている、何のための法律じゃと、こういう感じが非常に強くするんです。 いろいろ伺いますと、税金の話というのは法人格の問題とかいろんな問題があってなかなか難しいんだよという話がありましたけれども、私どもは立法府の人間ですから、それは税金の話だって何だって、法人格の話があるなら法人格……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。