阿部幸代 参議院議員
17期国会発言一覧

阿部幸代[参]在籍期 : |17期|-18期
阿部幸代[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは阿部幸代参議院議員の17期(1995/07/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は17期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(参議院17期)

阿部幸代[参]本会議発言(全期間)
|17期|-18期
第134回国会(1995/09/29〜1995/12/15)

第134回国会 参議院本会議 第13号(1995/11/22、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 私は、日本共産党を代表して、宗教法人法の一部を改正する法律案について質問します。  私の知り合いの中には、信仰を支えに毎日元気に暮らしでいるお年寄りや、反核平和運動に取り組む宗教家など、さまざまな宗教の信者の方がいます。日本共産党は、こうした方々はもちろん、国民すべての信教の自由と政教分離の原則を現在も将来も擁護することを党の綱領に明記しています。この立場から質問いたします。  オウム事件は、我が党緒方参議院議員宅電話盗聴事件に関与した神奈川県警が、坂本弁護士一家の拉致事件を失踪事件と扱って真剣に取り組まなかったなど、警察や行政の側の怠慢が問題になりました。同時に、オウム事件は、……


■ページ上部へ

第142回国会(1998/01/12〜1998/06/18)

第142回国会 参議院本会議 第3号(1998/01/30、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 私は、日本共産党を代表して、減税関連三法案について質問いたします。  国民の間にある金融不安の解消が国政上の重要問題となっているまさに今日、ほかでもない大蔵省金融検査部の金融証券検査官二人が収賄容疑で逮捕され、大蔵省が五十年ぶりに東京地検の家宅捜索を受けたことは、国民の間に大きな憤激を呼んでいます。  銀行は、預金者保護という重い責任を果たすなど、その社会的役割にふさわしい経営が求められているからこそ、厳正な検査が必要です。それなのに、飲食やゴルフなどの接待の見返りで検査がゆがめられたというのですから、金融行政に対する国民の信頼は地に落ちたと言ってよいものです。  大蔵大臣の辞任……

阿部幸代[参]本会議発言(全期間)
|17期|-18期

■ページ上部へ

委員会発言一覧(参議院17期)

阿部幸代[参]委員会統計発言一覧(全期間)
|17期|-18期
第134回国会(1995/09/29〜1995/12/15)

第134回国会 科学技術特別委員会 第閉会後1号(1995/12/27、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 まず、今回のナトリウム漏えい事故の規模についての基本認識について伺いたいと思います。  動燃や科学技術庁は、例えば「もんじゅ」の青木次長などは、私ども日本共産党国会調査団の十二月十二日の現地調査に際し、私自身もこの調査には参加をさせていただいているんですが、そんなに大規模なものではないとか、技術的には軽微なものとか、ナトリウムが燃えると煙がたくさん出る、換気扇を回していた結果で、燃えたのはわずかにすぎないとかこういうふうに言って事故を小さく見せよう、小さく見せようとしていました。また科学技術庁原子力安全課長は、安全審査の段階で想定された事故との説明をされています。  しかし、ナト……

第134回国会 科学技術特別委員会 第2号(1995/11/01、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部と申します。  日本学術会議は、一九六二年に科学研究基本法の制定について勧告し、その後も一九六九年、科学技術に関する基本法等の制定について、一九七六年、再び科学研究基本法の制定について勧告し、その他の学術研究団体もこの種の提案をしてきました。ところが、政府は一九六八年以後ただの一度も提出していません。私は、このように政府が学術会議を無視し科学技術研究の振興に対して後ろ向きの姿勢をとってきたことは怠慢ではなかったかと思います。この点を最初に指摘して、法案に則して以下質問をいたします。  第一条の括弧の中で、わざわざ「人文科学のみに係るものを除く。」としており、第二条……

第134回国会 宗教法人等に関する特別委員会 第6号(1995/11/30、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  今回の宗教法人法改正案に対して我が党は賛成であります。しかし、反対ないし危惧の念を抱いておられる方が宗教界におられるので、その疑念を晴らす意味で質問をしたいと思います。  日本キリスト教会大会靖国神社問題特別委員会と同人権委員会から私どものところにも要望書が寄せられています。内容を紹介してみますと、宗教法人法の「運用は、信教の自由、政教分離の原則に徹してなされるべきものであります。今回の「改正」案のような監視・調査の要素の強調はこ「「信教の自由の確保」という点からの逸脱であると考えられます。」とした上で、「今回の「改正」が、将来にわたって禍根……

第134回国会 宗教法人等に関する特別委員会 第9号(1995/12/07、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代と申します。四人の公述人の皆さん、それぞれの専門のお立場からのお話、どうもありがとうございました。  私どもは、今回の法改正は宗教法人にとっても、また所轄庁にとっても必要最小限のものであろうという立場から賛成という立場をとっています。しかしながら、国民合意を得るという努力は必要であると思いますし、そういう意味できょうのこの公聴会は大変意義深いものというふうに思っております。どうもありがとうございました。  最初に四点ほど高村公述人に質問いたします。  一番目は宗教法人法の基本的性格についてです。今回の法改正に反対であるという方々の論拠といいますか、その根底に宗……

第134回国会 文教委員会 第3号(1995/12/14、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  初めに、学生の就職問題について伺います。  超氷河期とも言われ、深刻さを増している学生生徒の就職難解決、特に性差別を受ける女子学生並びに高校生の就職難解決のための対策についての質問です。  来春卒業予定者の求人倍率の低さ、また就職内定率の低さは、具体的な数字は省略しますが、大変深刻の度を増しています。この問題の根本問題というのは求人確保、若者たちの働く場の確保の問題だと思うのですが、まず労働省に伺います。  私の地元埼玉県では、ことし五月に入ってからもまだ就職できていない学生生徒のための企業の合同説明会が行われ、大変歓迎されました。行政の努力……


■ページ上部へ

第136回国会(1996/01/22〜1996/06/19)

第136回国会 科学技術特別委員会 第5号(1996/04/10、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 初めに、大臣に伺いたいと思います。  国会でも「もんじゅ」の問題は十分審議をしようとしているわけですが、その審議に使おうと要求している資料を科学技術庁がなかなか出してくださいません。  我が党が何カ月も要求している資料、例えば消防法に基づく危険物予防規定、これはナトリウム漏えい火災の予防などを決めたものですが、一月半ばに要求して何回催促してもいまだに来ないんです。また保安規定寸事故の際などにどう対処するかを定めたものですが、中間報告にも引用されているものです。これも十二月十一日に要求して、やはり何回も催促してようやくつい最近、四月五日に来ました。ほかにもあるんです、いろいろ。動燃……

第136回国会 科学技術特別委員会 第6号(1996/05/07、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 原子力の安全確保のかなめともいうべき安全審査、安全規制のあり方について、前回に引き続き質問いたします。  私は、今回の「もんじゅ」ナトリウム漏えい火災事故は、やはり原子力行政における安全審査、安全規制のあり方というものを根本から問うていると思います。ナトリウム漏えいは、言うまでもなく空気やコンクリートと反応して大規模事故に発展し得るし、冷却系の異常として原子炉にも影響を与え、過酷事故にも発展し得る性格を持つものです。今回の事故はたまたま二次系で起こりましたが、一次系でも炉心でも蒸気発生器でも起こるのではないかとの国民の不安を高めています。  ところが、今回のナトリウム漏えいの原因……

第136回国会 科学技術特別委員会 第7号(1996/06/14、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 ナトリウム火災の原因となった温度計について、五月二十三日の報告書を踏まえてまず質問いたします。  温度計さやが急角度の段つき構造になっていたことが厳しい応力集中を招き破損に至ったと予想どおり報告されています。しかも、この急角度の段つき構造というのは、一九八五年十月、メーカーから動燃に二次主冷却系配管配置図が提出されたときからのもので、以来どの段階でも問題にされてこなかったとなっています。報告書は、動燃は温度計さやの設計図面を検討の上で承認しており、その過程で設計上の問題点を指摘、改善できなかった点で問題があったと動燃の責任を指摘していますが、これは動燃のいわば無能力を指弾している……

第136回国会 決算委員会 第閉会後2号(1996/07/23、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  新潟県巻町において、七月二十五日告示、八月四日投票が行われる、巻町における原子力発電所建設についての住民投票が条例の定めるとおり町民の自由な意思が反映されるものになるように、幾つかの点について質問したいと思います。このことについては、既に衆議院の商工委員会で我が党の吉井英勝委員が質問をしていますので、その後の経緯を踏まえて質問をします。  初めに問題にしたいのは「明日の巻町を考える会」、この会の事務局次長という方は東北電力の現地巻原子力建設準備本部副本部長の職にある方で、会は巻原発推進派の集まりですが、この会が行う既設原子力発電所の見学会に東……

第136回国会 文教委員会 第2号(1996/02/22、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  いじめ根絶を願う立場から、まず質問したいと思います。  文部省は、いじめ問題を文部省の最優先課題と位置づけるとして、いじめ問題対策本部を設置し、先月三十日には文部大臣緊急アピールを出しました。この緊急アピールについて伺いたいと思います。  私は、このアピールの、「深刻ないじめはどの学校にも、どのクラスにも、どの子どもにも起こりうる」、この部分は非常に重要であると思います。つまり、どこか特別の学校、特別のクラス、特別の地域の特別の家庭で起こるのではなくて、日本全国普遍的に起こるという、このことです。ですから、アピールの、すべての子供たち、すべて……

第136回国会 文教委員会 第3号(1996/03/14、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 質問に入る前に一言申し述べたいと思います。  今日、国会の焦点は全会派の合意で衆議院予算委員会の審議を再開する道筋をつくることであり、採決を前提とした日程設定を白紙に戻すこと、母体行の追加負担問題や真相解明と対策についての徹底審議を行うこと、与党は今後採決の日程を強引に決めることはしないと約束すること、こうした三項目で日本共産党と与党側との合意が既につくられました。残るは与党側と新進党との会談あるいは五党会談を行って全体の合意をつくることであり、そのために総力を挙げることです。  そうした折に、新進党、平成会の予算委員会室前座り込みという方法にはもちろん賛同しかねますが、その平成……

第136回国会 文教委員会 第4号(1996/03/22、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 法改正そのものというより、関連して学校医の果たす今日的役割に関して幾つか質問したいと思います。  文部省からいただいた資料、学校健康教育課の調べによりますと、学校医の診療科別配置率を見ると、小学校、中学校、高等学校とも圧倒的に内科医の率が高くて、次いで眼科医、耳鼻咽喉科医となっています。小児科医、神経・精神科医の率が非常に低くて、神経・精神科医の率について見ると、小中高とそれぞれ〇・五%、一・四%、一・五%にすぎないということが大変気になるんですね。  こうした構成で学校医に今日期待される役割を果たし切れるのか大変疑問になっているんです。といいますのも、日本医師会が「子どもの精神……

第136回国会 文教委員会 第5号(1996/03/28、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 大学における一般教養教育の充実を願う立場から、教養部改組に伴う幾つかの問題点について質問したいと思います。  国立大学協会が全加盟校を対象に一般教養教育の現状を調査した結果によりますと、各大学の学部が定める一般教養科目の最低取得単位数が一部を除いて減少しています。有各国立大学でも三十二ないし二十六単位という大幅な減少をしたところもあります。  具体的な例ですが、一般教養課程の履修基準が、一般教育科目として人文、社会、自然の三分野からそれぞれ四ないし十二単位、総合またはセミナー科目から四ないし八単位、合計三十単位以上履修させていた大学で、改革後の教養科目を二分の一か三分の一に縮小し……

第136回国会 文教委員会 第6号(1996/04/11、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 初めに、在日米軍基地内の文化財の保護策について質問します。  報道によりますと、沖縄県勝連町の平敷屋原遺跡の上に米軍が気象用レーダーを建設し、同遺跡の一部が修復不可能なほど破壊されているということですが、この事実を文化庁はつかんでいますか。
【次の発言】 この遺跡は、一九九一年に深さ約四十センチメートル、四メートル四万が試掘されたときに土器片など二百九十五点と二軒分の竪穴住居の柱跡が確認され、県の教育委員会が国指定の集落遺跡である仲原遺跡に匹敵する重要度を持つとの認識を持って保存を前提に埋め戻したものでした。この試掘場所の真上に今回鉄塔が建てられ、住民が町の教育委員会に通報したと……

第136回国会 文教委員会 第7号(1996/05/07、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 障害児学校教員の腰痛対策と妊娠した女性教職員の健康と安全の確保対策について質問いたします。  人間である教職員が行うのが教育であり、子供たちも教職員もともに人間として尊重されるように条件整備をするのが教育行政の責任だと思うんですけれども、教職員の実態はなかなかそうなっておらず、健康破壊が大変深刻です。  まず、障害児学校教員の腰痛対策ですが、全日本教職員組合腰痛等調査対策委員会が調査をして、滋賀医科大学予防医学講座がその集計と分析を行った「教職員の健康実態調査報告書 障害児学校教員の腰痛と業務との関連について」が発表されています。この報告書は、情報の偏りをなくするために学校単位の……

第136回国会 文教委員会 第9号(1996/05/21、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 基礎研究の充実策について質問いたします。  科学技術基本法に基づく年次報告が発表されていますが、そこでは、「我が国の研究開発水準を主要先進諸国と比較すると、基礎研究分野においては立ち後れている」ということで、「基礎研究を抜本的に強化するため、」「基礎研究推進制度を本格的に実施する」としています。この基礎研究推進制度の中に科学技術庁を初め五省庁と並んで文部省の日本学術振興会を主体とした事業が挙げられているわけです。しかし、今回の日本学術振興会法の一部改正案では、振興会の目的と業務に「学術の応用に関する研究を行うこと」が追加されることになりました。基礎研究推進制度と言いながら「応用に……


■ページ上部へ

第138回国会(1996/11/07〜1996/11/12)

第138回国会 決算委員会 第閉会後2号(1996/11/20、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 O157と集団食中毒の多発と学校給食行政について質問いたします。  まず、今年度に入ってからの学校給食における食中毒の発生状況ですが、十一月八日現在で十六件、一万一千九十九人に上っています。とりわけO157の発症者については、岡山県邑久町で四百三十五人に上り、二人が死亡しているのを初め、岐阜県岐阜市で三百五十七人、広島県東城町で百八十五人、岡山県新見市で三百五十六人、群馬県境町で百三十八人、そして大阪府堺市で五千四百九十九人にも上り、堺市で二人が死亡しています。  その後、学校給食の衛生管理マニュアルを策定した後も岩手県盛岡市で二百八人の被害が生じ、北海道帯広市の幼稚園で百五十八……


■ページ上部へ

第139回国会(1996/11/29〜1996/12/18)

第139回国会 文教委員会 第1号(1996/12/17、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 私も写真の著作物について遡及保護措置がとられるべきではないかと思いますので、幾つか質問します。  同一人のとりわけ現在活躍中の写真家の写真であっても、一九五七年一月一日より前の写真の著作権がないというのは大変な矛盾です。そして、この矛盾の発端というのが一八九九年、明治三十二年制定の旧著作権法時代の保護期間が発行後十年であり、この法が一九七〇年、新法制定まで七十年近く続いたところにあります。途中一九六七年に暫定延長措置が士二年にとられましたが、遅きに過ぎたわけです、ほぼ七十年間もたってしまったわけです。  旧著作権法がベルヌ条約加盟を機に制定されたことを思えば、せめてこの条約がうた……


■ページ上部へ

第140回国会(1997/01/20〜1997/06/18)

第140回国会 科学技術特別委員会 第閉会後1号(1997/09/25、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  きょうは、科学技術庁にだけ質問をしたいと思います。  最初に、ウラン廃棄物貯蔵ピットのずさんな管理に関してですが、動燃は、九四年に仮建屋建設に備えるということでピット周辺三地点のボーリングを実施し、そのときに採取した土壌資料をことしの二月に分析しています。その結果によりますと、ピットから約三メートル離れた地点と約二メートル離れた地点の、しかもピットの底の深さに相当する地下三ないし三・四五メートルから採取した資料が最も強い放射能を示していたということです。土壌一キログラムの中のウラン238が四百六十ないし四百七十ベクレル、通常の二十倍以上の値で……

第140回国会 科学技術特別委員会 第4号(1997/03/17、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 「もんじゅ」のナトリウム漏えい事故に続く使用済み核燃料再処理工場アスファルト固化処理施設の火災爆発事故の発生で、動燃のいわゆる技術開発はもとより、国の原子力行政そのものの根本的見直しが求められていると思います。その立場から質問します。  再処理工場が本格的運転を開始する前、ウラン試験が開始された直後の一九七五年十一月に、衆議院の科学技術振興対策特別委員会で参考人を呼んでの集中審議が行われています。議事録を確認しました。そこで当時の動燃の労働組合委員長が参考人として、単なる労使間の問題ではなく、将来の科学技術のあり方として、現場技術者の声を尊重すること、あらかじめ問題だとわかってい……

第140回国会 科学技術特別委員会 第6号(1997/05/16、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 初めに、五月八日付の科学技術庁原子力安全局の「アスファルト固化処理施設における火災爆発事故の原因調査状況について」の報告に関して幾つか質問したいと思います。  今回の火災爆発事故に際する消火作業でたった一分間しかスプリンクラーによる水噴霧をしなかったわけですが、なぜ動燃が一九八二年に行った実験結果が生かされなかったのか。そもそも消火マニュアルにこの実験結果が生かされなかったのはなぜなのか。この点に関する言及がないのは原因調査としての切り込みが非常に不十分だと思うんですけれども、どうでしょうか。
【次の発言】 不十分なことがなぜ起こったのかという切り込みが必要だというふうに思うんで……

第140回国会 文教委員会 第閉会後1号(1997/07/16、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 神戸市須磨区の小学校六年生等殺害とその殺害容疑者として同じ区内の中学三年生が逮捕されたとの報道は私自身大変な衝撃を受けました。この犯罪の原因を直接社会一般だけに求めたり学校教育だけに求めたりするのではなくて、全面的、総合的にとらえる必要があるとの認識であふれる報道に接してまいりました。  少年の殺人犯十例の精神鑑定を担当したことがあるという犯罪心理学を専門とする上智大学の教授の福嶋章氏などは、少年の重大犯罪は広い意味での精神障害など医学的な背景を疑うべきであり、だからこそ法律で保護する必要がある、こういう立場に立った上で、学校や大人の対応が火に油を注ぐ役目を果たしていないかどうか……

第140回国会 文教委員会 第2号(1997/02/20、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代です。  私は、国際化時代のキーワードは人権、人権擁護であるというふうにいつも考えています。そこで、子どもの権利条約の全面実施を願う立場からきょうは質問をしたいと思います。  まず、日本社会において子供の権利がどんなに侵害され、脅かされているか、大臣の現状認識について伺います。  先日、議員会館の私の部屋に「ストップ子ども買春」の会、ここの方が見えまして、一般書店でこういう本が売られている、何とかしなければと訴えられました。中身ははっきり言って子供ポルノです。幼児や少女たちが性的興味の対象として大変露骨に、いわば人間性を踏みにじられて描写をされているんです。会……

第140回国会 文教委員会 第4号(1997/03/18、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 質問いたします。  国立大学教員の平均退職金、九五年度の退職者実績が千四百六十一万六千三百三十一円ですか、これはほかの公務員と比べて決して高過ぎるというふうには言えないし一平均勤続年数が十五年というのもいろいろな事情が考えられます。  実際、常勤になる前が長くて、若いころの生活が大変だという話をよく聞きます。学者、研究者といえども生活者ですから、生活の安定、将来の生活設計が立つような身分の保障が必要であると私は考えます。その意味でも、今回の共同研究等のために国立大学等の教員が退職しても退職手当について休職期間を除算しないという措置は必要な措置であると考えます。  同時に、生活費の……

第140回国会 文教委員会 第5号(1997/03/27、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 今国会で、歴史教育、とりわけいわゆる従軍慰安婦問題についての歴史教科書記述に関して繰り返し論議され、総理を初め文部大臣の基本的見解もたびたび繰り返されてきましたが、極めて大事な問題なので私も質問をしたいと思います。  韓国の元従軍慰安婦本人の提訴という形で、歴史の生き証人があらわれ、同時に防衛庁防衛研究所図書館にいわゆる慰安婦関係の資料が発見される中、政府は調査を進めて、九三年八月四日、政府の慰安婦関係調査結果とそれに基づく官房長官談話並びに内閣官房内閣外政審議室の「いわゆる従軍慰安婦問題について」という文書を発表しています。  そこで、政府のいわゆる慰安婦関係の調査結果について……

第140回国会 文教委員会 第6号(1997/04/08、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 大学教員の任期制導入問題について質問いたします。  初めに、大学人、大学関係者の合意がいまだできていないのにもかかわらずなぜ法制化を急ぐのかという問題です。  大学審議会の大学教員の任期制についての答申があったのは昨年の十月二十九日で、それからまだ半年足らずしかたっていません。この答申が出されるに至った大学審議会組織運営部会議事要旨によりますと、昨年九月六日の時点で、つまり第五十六回の部会の審議の中でも、「教員の任期制について、各大学内で十分に議論が行われていない現状で、大学審議会の答申が生かされていくのだろうか。答申が出されたならば、学部レベルにまで周知するようにする必要がある……

第140回国会 文教委員会 第7号(1997/04/15、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 三つほどお聞きしたいと思うんですけれども、一つは学校というものの位置づけの問題になるんですが、私も、生きる力を育てる教育ということで、家庭や地域や社会や学校が総力を上げるという、それぞれの役目を果たすということは十分わかります。  その中で、それでは学校はどういう位置にあるのかということで随分議論をしまして、家庭にいろいろひずみがあろうと、あるいは社会にさまざまな病理があろうと、そういうものから子供たちを守る防波堤が学校ではないのか、そういう議論をしたんです。そのあたりをどんなふうにお考えになったり、あるいは議論をしたのかということが一つです。  それから二つ目が、家庭の問題に入……

第140回国会 文教委員会 第8号(1997/04/22、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 私学振興策にかかわる私立高校の四十人学級推進策について質問します。  先日、中教審の有馬会長との意見交換の中でも、一人一人の能力や個性を生かす教育がなかなかできない、いわば諸悪の根源が多人数の一斉授業方式にあるんではないかということを私強調しましたところ、有馬会長もそうだと。中教審も基本的にそういう認識を示していて、一刻も早く欧米並みの少人数学級を実現してほしいということでしたが、これにかかわる質問になります。  公立の小中高校でやっと四十人学級が実現しましたが、私立の場合どうなっているかということです。特に私立の高等学校の場合どうなっているかということを埼玉県を例に調べてみまし……

第140回国会 文教委員会 第10号(1997/05/08、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 私は提案者に質問いたします。  一昨日の学図法改正に関する提案理由の説明の中で、学校図書館が当初の期待どおり有効にその機能を発揮してきたとは申せません。これは、図書館資料や施設・設備が不十分であったり、司書教諭の設置等が進まなかったこともある、こういうことを指摘しておられます。私はこの部分は非常に重要であると考えます。学校図書館の現状をどのようにとらえるのか、このことによっておのずからその改善策も異なってくるからです。  そこで伺いたいのですが、学校図書館の現状を具体的にどのようにとらえていますか。また、今回の法改正による司書教諭の配置によって具体的にどの程度の改善を企図しておら……

第140回国会 文教委員会 第11号(1997/05/13、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 いつでもどこでもだれでも学べる大学を目指して設立された放送大学が、今回の法改正による全国化を機に、生涯学習体系の中核的機関として国民から寄せられている期待に一層こたえることができるようにと願う立場から質問したいと思います。  身体障害者にも広く勉学の機会が与えられるのが放送大学であると思うのですが、実際、放送大学人学者の中に修学上の特別措置を必要とする身体障害者がどれくらいいるのか調べてみました。  九六年度で、入学者数三万三千四百五十一人中、視覚障害者が三十一人、聴覚障害者が二人、肢体不自由者が七十二人、その他が四人、合わせて百九人となっています。開学以来の累積数で見てみますと……

第140回国会 文教委員会 第12号(1997/05/22、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 映画ファンの一人として、総合的な芸術文化である映画を愛好し、日本映画の振興を願う立場から何点か質問したいと思います。  まず、WIPOの外交会議における日本政府の対応についてです。  WIPO外交会議では、視聴覚的実演に関する実演家の権利は残念ながら生の実演の場合を除いて認められず、今後の課題となりました。第二週の公式会議で各国のステートメントが行われたそうですが、日本政府はどのように対応したのか説明していただきたいと思います。
【次の発言】 今の説明の中の一九九八年中に新たな決議を上げるということですが、その決議に向かって日本政府はどんな対応を考えていますか。

第140回国会 文教委員会 第14号(1997/05/29、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 世界一高い授業料を払わされている国民の立場に立って、大学間格差の問題について初めに質問いたします。  東大、東北大、埼玉大、高知大について大学間格差の実態を調べてみました。  まず、教員一人当たりの学生数を教育学部及び理学部について見てみたんですが、九六年度、教育学部で、東大九・三人、東北大十一・二人、埼玉大十八・六人、高知大十二・二人、東大と埼玉大のこの開きは二倍になります。理学部では、東大六・九人、東北大人・一人、埼玉大十二・七人、高知大十五・〇人です。東大と高知大のこの開きは二倍以上になります。  教員一人当たりの研究費を比べてみました。九五年度、教育学部で、東大千五百三十……

第140回国会 文教委員会 第15号(1997/06/03、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代と申します。  三人の先生方、きょうは貴重な御意見を伺わせていただき、どうもありがとうございました。時間の都合で最初に沢田先生に三点ほど伺いたいと思います。  先ほどのお話の中で坂田先生の言葉を引用してくださいました。人事交流の制度というものも学問、研究の発展という本質を背景にして進められなければならない、考えられなければならないということで、私は今度の法案審議に当たってこれがかなめになるのではないかなというふうに思うんですが、そもそも学問とか研究の発展というのは、その本質というものはどういうものなのか。なかなか素人ですからわかりやすく話すのは大変かと思うんで……

第140回国会 文教委員会 第17号(1997/06/10、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  立法の趣旨やお気持ちは私も大変よくわかります。同時に、ほかの委員の先生方もお話しになっていたような心配を持つものです。なくべくかち合わないようにということで質問を三つ用意しましたのぐさせていただきたいと思います。  障害者や高齢者等の介護や介助、またはこれらの方々との交流体験を義務づけることによって教員の資質の向上を図るということですけれども、一般にこうした実習的内容にはその裏づけあるいは準備としての理論的学習が不可欠ではないかというふうに思われます。  例えば、既に話題になっていますが、入浴や排せつ、食事、その他の介護やあるいは介護指導を仕……

第140回国会 文教委員会 第18号(1997/06/18、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 委員長。
【次の発言】 スポーツ振興投票の実施等に関する法律案、いわゆるサッカーくじ法案等を継続審議とすることに反対の意見表明をさせていただきます。  サッカーくじは、日本弁護士連合会の鬼追会長が指摘しているように、サッカーゲームの勝敗を予想し、結果が的中すれば金銭を得るという性格に照らすと、刑法が禁じている賭博行為に該当するものであるという点で紛れもないギャンブルです。それは、何よりもフェアプレーの精神を大事にするスポーツを汚し、ゆがめるばかりではなく、サッカーを愛する青少年の夢を壊し、その健やかな成長に新たな障害を持ち込むことになります。だからこそ、PTAの全国協議会や東京都……

第140回国会 予算委員会 第19号(1997/04/22、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 外から動燃に入ってまだ間もない近藤参考人に質問したいと思います。  橋本総理もうそに次ぐうそという表現をせざるを得なかったほどうその相次ぐ動燃なんですけれども、近藤参考人は、率直に言って、なぜ動燃が事故隠し、うそつきを繰り返すのだとお考えになりますか。
【次の発言】 理事長は、今いわゆる動燃の体質の問題を述べられたと思うんですね。事故隠し、うそつきというのは長い間はぐくまれてきた動燃の体質だということだと思うんですが、ではなぜ、この体質が何によって育てられてきたのか、このことを国民は知りたいのだと思います。私も知りたいのです。  それは未成熟技術の典型と言われ、安全上重大な問題を……


■ページ上部へ

第141回国会(1997/09/29〜1997/12/12)

第141回国会 科学技術特別委員会 第2号(1997/11/19、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 十二月に京都で開かれる地球温暖化防止会議に向けて、二酸化炭素を中心とした温室効果ガスの削減策をめぐって、日本政府がリーダーシップを発揮することが内外から求められています。  このことと関連して原発増設をどう考えるかが今改めて問われているんですけれども、まず、先月ボンで開かれた事前会合で、日本政府が温暖化防止策として原子力発電の利用を提案したが、各国が一斉に反発したため即座に撤回したとの報道、これは毎日新聞の十月二十九日付なんですけれども、この報道について伺います。非公開の会議でのことということですが、途上国が一斉に反発したとの報道です。  原子力の研究開発及び利用に関する長期計画……

第141回国会 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第8号(1997/11/17、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。文部大臣、大蔵大臣並びに経済企画庁にお伺いいたします。  法案の第十七条は、国立学校特別会計への一般会計からの繰り入れ及び私立学校に対する助成の総額をそれぞれ集中改革期間は前年度の当初予算額を上回らないようにするとしていますが、このこととかかわって、まず、今日の高い学費の負担によって国民生活と学生の勉学生活が陥っている事態をどのようにごらんになるか、伺いたいと思うのです。  大臣も多分ごらんになったと思うんですけれども、平成八年度の学生生活調査によりますと、学生の一年間の生活費は、下宿する場合、九六年ですが、国立大学で百八十二万円、私立大学で二百……

第141回国会 文教委員会 第2号(1997/11/18、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代です。三人の参考人の皆さん、きょうは貴重なお話どうもありがとうございました。  具体的に質問するために、私の具体的な経験を話したいと思うんですが、最近、シンポジウムに出席をしたんですね。私もパネリストの一人で、それから教育現場の先生と教育行政の方、児童相談所の方、それから精神医学の専門家と、かなりバラエティーに富んだシンポジウムだったんです。  私はそんなに大したことは言えませんから、基本的には現在のいじめ問題とか、いわゆる援助交際だとか、薬物乱用だとか、青少年による犯罪の多発だとか、こういうものを社会的な病理としてとらえてそれを克服する運動が求められている。……

第141回国会 文教委員会 第3号(1997/12/11、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 山下参考人に伺います。  トップレベルの選手の競技や、それから競技の後の競い合った者同士の尊重の姿というか、そういうものに私は大変感動しているんですが、きょうのお話にも感動しました。初めにお願いですが、スポーツマンはもっとスポーツのすばらしさを語っていただきたいと思います。感動する人がたくさんいると思います。  質問に入りますが、先ほどのお話の中で、オリンピックに出場するチャンスというのは普通は一生に一度あるぐらいだろう、その一回のチャンスが奪われたということでモスクワ・オリンピックの参加ボイコットのことをお話しなさいました。日本のスポーツマンにとって、またスポーツ史にとってモス……

第141回国会 文教委員会 第4号(1997/12/12、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 委員長。
【次の発言】 スポーツ振興投票の実施等に関する法律案等いわゆるサッカーくじ法案の継続審査に反対し、廃案を求める立場で意見表明をさせていただきたいと思います。  スポーツ振興も、地域に根差したプロサッカーJリーグの発展も、国民の支持と協力を不可欠のものとします。  ところが、スポーツ振興の財源確保を企図したサッカーくじ法案には、日弁連を初め、日本PTA協議会、主婦連、地婦連、日本青年団協議会、教育団体やスポーツ団体など広範な団体から反対の声が上がり、Jリーグのクラブを抱えるホームタウンでは、半数に及ぶ八つの自治体の議会が慎重あるいは拙速な導入に反対の意思表示をしています。……


■ページ上部へ

第142回国会(1998/01/12〜1998/06/18)

第142回国会 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第5号(1998/05/27、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  総理が、総合経済対策並びに補正予算を組むに当たって第一の柱に教育改革等を念頭に置いた、こういうことをおっしゃっておられるので、それを受けて質問をしたいと思います。  ナイフによる児童生徒の殺傷事件など、今教育現場が大変深刻な事態になっているということは御理解をいただいているというふうに思うんですけれども、こういうときだからこそ、財政構造改革法を見直しするに当たって、教職員の定数改善計画を二年間延長した、これをもとに戻してほしいというのが多くの国民の共通な願いであろうというふうに私は思っているんです。  そこで、文部大臣に伺いたいんですけれども……

第142回国会 文教・科学委員会 第3号(1998/02/03、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  きょうは、第一回目の提案者への質問とさせていただきたいと思います。  まず、サッカーくじのギャンブル性に関連して質問いたします。  主婦連とか地婦連といった女性団体などサッカーくじに反対する人たちが第一に危惧をしているのは、サッカーが青少年に人気のあるスポーツである、ここにギャンブルを持ち込んでほしくないんだということです。  実際、ここ数日の間でも、日本の子供たちの深刻な実態が次々と明らかにされています。中学生が刃物で女性教師を殺害したり、日ごろから担任の女性教師や女生徒を殺すと黒板に書いていた男子高校生が実際に女生徒を包丁で切りつけたり、……

第142回国会 文教・科学委員会 第4号(1998/02/05、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 初めに文部省に質問いたします。  昨日は、中教審の幼児期からの心の教育に関する小委員会の中間報告座長骨子案というのが一斉に新聞紙上で報道されました。私はこの骨子案全体を支持しているわけではないのですけれども、この中で、社会全体のモラルの低下を問い直そうと。まず大人社会全体のモラルの低下を問い直さなければならない、物、金等の物質的な価値を優先する風潮を問題視している、ここに着目をいたします。  それで、この問題提起に照らしてみても、文部省が手っ取り早くスポーツ振興財源としてのサッカーくじ導入に積極的役割を果たしているのは問題だというふうに思うんです。  実は昨年、文部省の官房長が私……

第142回国会 文教・科学委員会 第5号(1998/02/12、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  三人の参考人の皆様には貴重な御意見をどうもありがとうございました。  初めに斎藤参考人に伺います。  東京オリンピックの前にも日本版トトカルチョの構想が浮かび上がったというお話を先生からお聞きしまして、私調べてみたんです。  当時は野球くじとか相撲くじが構想されていたようですが、今と全く同じような説明がされていたんですね。当せん率は非常に低く、人口十万人以上の都市で全国的に広く販売するから八百長は絶対に起こらないし、競馬のように一定の場所に客を集めることもないので勤労を阻害しない、むしろ家庭でクイズのように楽しめる、今とほとんど同じように説明……

第142回国会 文教・科学委員会 第6号(1998/02/17、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 初めに、提案者にサッカーくじの販売方法について質問いたします。  前回の質問に続いての重ねての質問になりますが、法律上は、センターは文部省令で定めるところにより銀行等に委託することができるとあるだけです。これでは最も不安な部分が一向に明らかにならないわけです。  それで、皆様は何年間も議論を重ねてきたと思うんですね。ですから、提案者としての具体的な構想です、今までの答弁ではなくて、例えば銀行がどういうところに再委託をするか、そういうことも含めて伺いたいと思うんです。
【次の発言】 ということは、提案者としては、今お話がありましたイタリア等での販売方式、たばこ屋さんとかバールとかそ……

第142回国会 文教・科学委員会 第8号(1998/03/12、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 時間の関係で、きょうは文部省、文部大臣にだけ質問をいたします。  中学生や高校生のナイフによる殺傷事件が相次ぐ中で、私は神戸の事件を思い起こし、神戸家裁の審判決定要旨、公表されましたが、それを読み直してみました。もちろん、これらの一連の事件を単純に同列視するつもりは毛頭ありません。  この要旨の「第七 処遇の理由」は次のように述べています。「少年は、自己の生を無意味であると思っており、また良心が目覚めてくれば、自己の犯した非行の重大さ・残虐性に直面し、いつでも自殺のおそれがある。  また、少年は、精神分裂病、重症の抑うつ等の重篤な精神障害に陥る可能性もある。」、こういうことを言っ……

第142回国会 文教・科学委員会 第9号(1998/03/17、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 科学技術創造立国を目指す上で、ぜひともその担い手である人づくり、科学技術教育に着目していただきたいということできょうは質問したいと思います。  長官は子供のころ実験とか観察とかを大切にする理科教育に恵まれましたでしょうか。また、科学技術基本計画のその冒頭、「はじめに」の部分で若者たちの科学技術離れに対する懸念の表明がされていますが、この問題についてはどのような課題意識を持っておられるんでしょうか。
【次の発言】 私もテレビ等で今長官がお話しになったようなさまざまな施策は見聞しているところです。やはり基礎、基本を学ぶときからしっかり学ぶことができるように条件整備をしていく必要がある……

第142回国会 文教・科学委員会 第11号(1998/03/31、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 初めに、日本育英会法の一部を改正する法律案について質問いたします。  ほかの会派の委員さんと若干ダブるところもあるんですけれども、文部省の「教育指標の国際比較」、平成九年版の「政府機関等奨学制度の国際比較」によりますと、日本は一九九七年にすべて貸与で、年間予算は二千五百三十八億円、受給者数は四十九万三千人とあります。アメリカは一九九五年のデータで、貸与がふえてきているというものの、給費と貸与を合わせると三兆円を超える予算で、受給者数は千三百万人。大学生の数が日本の約二・五ないし三倍になあと思うんですが、奨学事業費は約十二倍になります。イギリスはすべて給費で、年間予算五千六百億円。……

第142回国会 文教・科学委員会 第12号(1998/04/07、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 極めて基本的な問題について幾つか質問したいと思います。  初めに伺いたいのは、産業の空洞化と科学技術振興策の関係についてです。  もちろん私は科学技術の研究開発が最終的には経済社会を潤す原動力になるということについてよくわかりますし、否定するものではありません。しかし、見落としてならないのは、経済には経済の独自の発展法則、つまり利潤追求ということです、こういうことがありますし、科学技術の研究開発にもやはり独自の発展法則、つまり真理探求ということだと思いますが、こういうことがあるということだと思います。  ですから、本来、産業の空洞化対策というのは、経済政策として独自に対策が立てら……

第142回国会 文教・科学委員会 第14号(1998/04/14、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代といいます。きょうは貴重な御意見を聞かせていただき、どうもありがとうございました。  最初に、高倉参考人にお伺いします。  先生、教養審の答申にも深くかかわってこられたと思うのでお伺いしたいんですけれども、答申の中でも冒頭に触れているように、審議会の審議期間中に、いわゆる財政構造改革による教職員の配置改善計画の二年間繰り延べ、先送りですね、その計画と、それから国立教員養成系大学・学部の教員養成課程の入学定員を今後三年間のうちに五千人削減するという計画、これは大学教員の数でいうと五百人削減に当たるそうですが、こういう計画が打ち出されています。こうした計画は審議の……

第142回国会 文教・科学委員会 第15号(1998/04/16、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 初めに、教育職員免許法の一部改正をこの時期にすることの意義にかかわって何点か質問したいと思います。  教育職員養成審議会の第一次答申を踏まえての今回の法改正ということですけれども、私は大変疑問を持つものです。というのは、前回改正が八八年で、現行教員免許法に基づく教員養成教育を受けて卒業した学生は九三年三月からことし九八年三月までの卒業生じかいませんし、教養審の審議期間中に限って言いますと、九三年、九四年、九五年三月までの卒業生じかいないということになるわけです。  しかも、採用人数が少なくて、例えば私の地元の埼玉県について見ても、毎年、九十二市町村で平均して一人か二人、いるかいな……

第142回国会 文教・科学委員会 第17号(1998/04/23、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 今回の法案には賛成なのですが、宇宙開発事業団にかかわって幾つか質問したいと思います。  初めに、埼玉県鳩山町にある地球観測センターのシアン漏えい問題について質問します。  シアンが通常の浄水処理では除去できず、水道原水にシアンが検出されたら取水停止あるいは給水停止の措置がとられる、過去こういう事例があるわけですが、こういう有害物質であるために、今回のシアン漏えい問題が県民と住民の間に不安と不信を呼んだことは当然であるかなというふうに思っています。  地球観測センターは七八年に写真現像装置を特定施設として埼玉県知事あてに届け出ています。廃液が公共用水域に一切漏れないという形での届け……

第142回国会 文教・科学委員会 第18号(1998/04/28、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 初めに法案提出の契機と経過について質問したいと思います。  動燃改革検討委員会はたった三カ月、六回の委員会開催で報告書をまとめていますが、動燃に与えられた使命そのものの改変は本委員会の目的には含まれない、動燃事業団固有の問題を検討するということで、原子力政策と原子力行政そのものは棚上げにして、動燃の体質と組織体制問題だけを切り離して検討しています。  ところが、組織体制問題だけ切り離して検討しながら、突っ込んだ検討はしていない。つまり、社会的には動燃解体論とか民営化論とか、あるいは原研との合併論とか、あるいは国立研究機関にするかなどさまざま出ていたにもかかわらず、それらを検討して……

第142回国会 文教・科学委員会 第19号(1998/04/30、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部と申します。三人の先生方、それぞれの御意見、どうもありがとうございました。  初めに角田参考人にお伺いします。  今回の一連の事故の事故調査について、不十分であるから再調査が必要だということを先ほどお伺いしたんですが、私も同じような問題意識を持って、実は一昨日、本委員会で既に法案の質疑が始まりまして質問をいたしました。  そこで、航空機事故の事故調査と異なって、事故の当事者と完全に独立した第三者機関による調査と原因究明がなされなければならないんじゃないか、こういう指摘をしたんですけれども、科技庁は基本的には航空機事故調査と今回の動燃の一連の事故調査は同じだと、こう……

第142回国会 文教・科学委員会 第20号(1998/05/12、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 参考人質疑と東海村における公聴会を踏まえて再度質問したいと思います。  初めに、動燃の二つの事故調査と動燃改革検討委員会の報告に関してです。  参考人質疑の際、角田参考人も述べていましたけれども、航空機事故の場合には、航空事故調査委員会設置法という法律に基づいて事故調査委員会が設置され、委員長と委員の任命は衆参両院の同意を必要としています。航空運送事業関連者や航空機もしくは航空機の装備品の製造、改造、整備、販売事業関連者は委員になれない、これも特徴です。運輸省とインディペンデントであるということが非常に強調されていました。  これは、科技庁の安全局内に設けられたもんじゅナトリウム……

第142回国会 文教・科学委員会 第21号(1998/05/19、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 ワールドカップサッカー大会については、大会理念が「スポーツがある人生、それは生きる喜びです。」というのを掲げていて、私も期待をしているところです。したがいまして、法案には賛成なのですけれども、関連して幾つか質問したいと思います。  まず、巨額の施設建設費が地方財政を圧迫している事態をどう見るかということです。  調査室からいただいた資料に、国内開催地スタジアムの建設費の一覧がありました。最高は横浜市、収容人数七万三百三十六人で建設費は六百億円。最低でも茨城県の場合で、ここは新築ではなく改修ですが、収容人数四万三千三百四十人で建設費二百四十八億円となっています。これだけでも大変なの……

第142回国会 文教・科学委員会 第22号(1998/05/21、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 初めに、法案の趣旨にもかかわって質問したいと思うんですけれども、法案は、国立大学、国立試験研究機関等の敷地に国以外の者の共同研究施設を整備できるように地代を時価よりも安くして使用できるようにするというものですけれども、なぜこういうことをするのか、いま一つイメージをつかむことができないでいます。  国立大や国研の敷地になぜ民間の施設をつくるのか、具体的な要望があったのか、またどういう内容なのか、今後の見通しはどうなのか伺いたいと思います。
【次の発言】 今後の見通しについてはお触れにならなかったんですが、現行法第十一条の、今まで大分話題になっていましたが、国立大、国研の研究施設を民……

第142回国会 文教・科学委員会 第24号(1998/05/27、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 法律案は、中等教育の内容、それから高校入試ともかかわる中学校と高等学校の接続問題、そして小学生にとっての中学校の選択の問題という三つの側面から考える必要があるのかなというふうに思っているんです。  初めに、中等教育の内容にかかわって、基本問題について質問したいと思うんですが、学校教育法では、中学校の目的は中等普通教育を施すことにあり、高等学校の目的は高等普通教育及び専門教育を施すことにあるとして、中学校教育の目標、高等学校教育の目標をそれぞれ三点ずつ挙げています。  法案の概要によりますと、中高一貫教育制度の導入で中等教育の多様化を一層推進するということなんですけれども、そもそも……

第142回国会 文教・科学委員会 第25号(1998/05/28、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代です。  三人の先生方には、きょうはそれぞれの貴重な御意見、どうもありがとうございました。  太田参考人に伺います。  先ほどのお話の中で、法案に出てくる六年制中等教育学校などが中教審答申によれば特色を持っていることが求められているけれども、中教審答申の中にある七つのタイプ、普通科タイプ、総合学科タイプ、専門学科タイプの五つ、そういうのは法案を待たずにできるから結局エリート校化するということをおっしゃったというふうに思うんですが、そこをもう少し詳しく話していただけますか。
【次の発言】 実は埼玉県では、先生御存じだと思うんですけれども、全国の高校教育の先導的役……

第142回国会 文教・科学委員会 第26号(1998/06/04、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 前回の質問で、私は深夜に及ぶ小学生の塾通いの実態を取り上げました。別の資料、「小学生の生活と文化」、九四年のNHK世論調査ですが、これによりますと、夜眠れないという子供が三三・七%もいたり、疲れやすいという子供が二七・九%、朝、食欲がないという子供が二六・五%もいます。  塾通いの実態ともあわせて、こうした子供たちの生活のゆがみの主たる背景、原因に受験競争があるというふうに思うんですけれども、違いますか。
【次の発言】 いじめや不登校などさまざまな問題行動についても、受験競争やあるいはそれを引き金とした詰め込み教育、ここに大きな原因があるということは広く国民の共通した認識になって……


阿部幸代[参]委員会統計発言一覧(全期間)
|17期|-18期

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(参議院17期)

阿部幸代[参]委員会統計発言一覧(全期間)
|17期|-18期
第136回国会(1996/01/22〜1996/06/19)

第136回国会 国民生活・経済に関する調査会 第3号(1996/02/28、17期、日本共産党)

○阿部幸代君 初めに、青少年の科学技術離れ対策について伺います。  まず伺いたいのは、青少年の科学技術離れ、理科離れを深刻ととらえる、つまり何とかしなければならないという視点の問題です。科学技術立国を支える人材確保、つまり単なる優秀な人材を確保したいというそういう視点なのか、それともそうした人材を生み出し、支えるすそ野としての国民全体にとっての科学技術離れ対策という視点なのか。念のため、大切なことなので伺いたいと思います、科学技術庁。
【次の発言】 文部省。
【次の発言】 もっと端的に答えていただきたかったのですが。  九三年版科学技術白書を読ませていただきました。近い将来、若年人口の減少に伴……



阿部幸代[参]委員会統計発言一覧(全期間)
|17期|-18期

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/18

阿部幸代[参]在籍期 : |17期|-18期
阿部幸代[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 17期在籍の他の議員はこちら→17期参議院議員(五十音順) 17期参議院議員(選挙区順) 17期参議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。