このページでは森元恒雄参議院議員の20期(2004/07/11〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は20期国会活動統計で確認できます。
○森元恒雄君 初めに、三位一体の改革について数点お聞きしたいと思います。 今回の三位一体の改革に当たっては、十七年、十八年の二年度でまず三兆円税源移譲をしようと。ついては、それに見合う国庫補助負担金を何を削減するのか地方の方から案を出してもらいたいと総理は要請されました。地方の方は、まあ多少いろいろ意見あったわけですけれども、小異を捨てて案をまとめてこられた。これに対して、過日、まあ政府・与党、大枠が決まりましたけれども、先送りされたもの、あるいは地方が必ずしも望んでいなかったものも含まれた案になっておりますが、総理御自身は、地方団体に何の条件も付けずにとにかく出してくれとおっしゃられたわけ……
○森元恒雄君 おはようございます。自民党の森元恒雄でございます。 冒頭、このたびの新潟県中越地方の地震につきまして数点お聞きしたいと思います。 去る二十三日の夕刻発生しました中越地方の地震は、亡くなられた方が二十六名、負傷された方が二千七百名を超えるというふうに報じられておりますし、土砂崩れ等で倒壊した家屋が多数に上っております。また、現在も十万人近くの方が避難所での生活を余儀なくされておりますし、あるいは水道、電気、ガスのライフラインもまだ完全復旧には相当時間が掛かると、こういう状況でございます。 こういう中で、亡くなられた方には心から御冥福をお祈りしたいと思いますし、負傷された方ある……
○森元恒雄君 地財対策、あるいは三位一体の改革について数点お聞きしたいと思います。 各省から地方六団体が出した案に対する対案的なものが出てきておりますけれども、そのほとんどは三位一体の趣旨に全く沿わない、逆行するような案ばかりであると私は思っておりますが、中でも、今も話がありましたけれども、財務省の考え方といいますか、二年間で七、八兆円地財対策圧縮する、交付税を削減すると、これは本当に暴論じゃないかと。もう本当に、数年前、ノーパンしゃぶしゃぶでその振る舞いについてひんしゅくを買いましたけれども、もう今や骨の髄まで腐ってしまったんではないかという、思いたくなるような案でございます。 省中の省……
○森元恒雄君 まず片山参考人に、ちょっと私が聞き間違えたのかもしれませんが、一点お聞きしたいのは、議院内閣制の下では会計検査院を議会に属させるとその力が弱くなるとおっしゃられたようにお聞きしたんですが、そうかどうか。なぜそうなのかという点を一点お聞きしたい。
【次の発言】 片山参考人ですね。
それから、もう一点はお二人にお聞きしたいと思いますが、先ほど来話が出ていますが、プログラム評価あるいは政策評価の私は評価基準が非常に難しいと思います。経済性、効率性はまあ比較的客観的に評価できるんでしょうけれども、おっしゃっておられる有効性は、例えば卑近な例でいえば、ホールを造ったときのそのホールの建設……
○森元恒雄君 自由民主党の森元恒雄でございます。 今日は、竹中大臣に、郵政民営化と経済財政運営の基本的スタンスについてお聞きをしたいと思います。 まず、郵政民営化でございますけれども、今日の午前中に政府としての民営化関連法案の骨子を固めたということでございますが、私は、本格的な議論はこれから始まるといたしまして、これまでのいろんな議論の中で私なりにもう一つ腑に落ちないなとかねがね思っている点を数点お聞きしたいと思います。 それは、まず、なぜ民営化しないといけないのかということに関連してでありますけれども、市場経済原理主義の牙城とも言うべきアメリカにおいてもこの郵便事業は今現在国営でやって……
○森元恒雄君 自由民主党の森元恒雄でございます。 今日は、文部科学大臣に二点、お聞きしたいと思います。 まず第一点目は、義務教育の国庫負担の扱いでございますけれども、現在、中央教育審議会で答申に向けて議論がされておりますけれども、この鳥居会長さんの私、発言をお聞きしておりますと、会長としていかがなものかなと若干思います。といいますのも、今から正に議論を始めようとしているときに、この経費負担をなぜ国が負担しなければならないかということを国民の皆さんに分かっていただくことができるように審議を進めていきたいと思うと。それぞれの地方に全部任せてしまったら十分賄い切れないところも出てくる、国の負担と……
○森元恒雄君 谷垣大臣に地方財政について数点お聞きしたいと思います。 四月七日の経済財政諮問会議で大臣は、国の基本的財政収支は十五兆九千億の赤字、これに対して地方は三兆二千億円の黒字だと、このことを踏まえて今後の基礎的収支の改善について考えていくべきだと、こう発言しておられるんですが、この意味するところは何なのかと。 地方の方が国よりも若干財政がいいから少し国に対して譲ってくれと、こういうようなことが言外にあるのかなという気もするんですが、私は、この黒字とおっしゃっているのは、多分交付税特会の借入れが抜けているんじゃないかなと。それ入れると地方も赤字ですし、それから諸外国の例を見ましても、……
○森元恒雄君 自由民主党の森元恒雄でございます。数点お聞きしたいと思います。 今、一連の不祥事が原因となってNHKに対する国民の方々の大きな信頼が揺らいでおりまして、これをいかに取り戻すかということが喫緊の課題かと思いますが、そのためには一人一人の国民に目に見える形で体制を刷新していただくと、それが何より大事でありますし、加えて実効の伴う改革措置を着実に実行するということが大事じゃないかと、その点について数点お聞きします。 まず総務大臣にお聞きしますが、内部監査あるいは外部監査との連携、そういうものも大変必要なことでありますし、十分にやっていただかないといけませんが、それだけで果たして今回……
○森元恒雄君 郵便法の一部改正案に関連しまして一点お聞きしたいと思いますが、万国郵便条約では、国際郵便を各国の国民に保障するために様々なルール、約束事を取り決めておるわけでございますが、これ従来公社が、あるいは国が実施しておったこの郵便業務、今回民営化されるわけですけれども、この条約の履行義務についてどういう形になるのか、一点確認をしておきたいと思います。
それから、あわせまして、今後この万国郵便連合の活動に日本としてどういうふうにかかわっていくのか、大臣から所見をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 じゃ次に、三位一体の改革についてお聞きしたいと思います。
現在、詰めの作業に入っておる……
○森元恒雄君 それでは、数点お聞きしたいと思います。 まず最初に、道州制についてお聞きいたします。 先月、地方制度調査会が答申を出しました。また、北海道について道州制特区とでもいう法案を今まとめ中、今国会に提出するという作業中でございますが、市町村合併の動きに比べて、政府あるいは国会の取組がこの道州制について私はやや熱が盛り上がらないといいますか、腰が引けているというか、そういう印象を受けておるわけでございますけれども、まず、総務大臣としてこの道州制にどういうふうにお取組をされようとしているのか、その基本的な考え方をお聞きしたいと思います。
○森元恒雄君 質問がかなり多岐にわたってますので、もう端的にお聞きします。簡潔にお答えいただきたいと思いますし、また時間の進み状況によっては多少省いたり一体でお聞きしたりしたいと思います。
まず最初に、GISについてお聞きいたしますが、阪神・淡路の大震災を受けて、その直後、日本でもにわかにこのGISの必要性、有用性の声が高まりました。関係省庁会議も開かれて今日まで取り組んできておられるわけですが、十年近くたちまして、今どの程度まで進んでいるのか、まずその説明をお聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 ちょっと今のお答えだと、具体的にどの程度その整備が進んでいるのかというのが今ちょっとよ……
○森元恒雄君 地方財政について数点お聞きしたいと思います。 今政府と与党が一体となって歳出削減の具体案を詰めている最中でございますけれども、そういう中で地方団体は私はかつてない危機感を持っていると思います。 それは、平成十六年度の予算において地方交付税と臨時財政特例債が三兆円と、にわかに大幅にカットされてしまいました。県や市町村はこんなことをされたんでは予算が組めないと、悲鳴に近い声が上がりました。その後、事態は一向に改善されておりませんで、更に歳出削減の圧力が強まっておるわけでございまして、必死に再建団体に陥らないでこれをしのぐ努力をしておりますが、そんな中で、交付税の金額が社会保障費に……
○森元恒雄君 時間が限られていますので、もう端的にお聞きしたいと思います。 今回の定数是正案は、平成十六年一月の最高裁の判決が契機になっておるわけでございますが、これまで参議院において定数較差問題協議会、あるいは改革協議会の専門委員会の方で大変真剣に議論をしてこられました。関係の委員の先生方には敬意を改めて表したいと思います。 ただ、残念ながら全会派一致した案ということにはまとまり切れなかったのはいささか残念でございますが、しかし、最高裁の判決を受けて次の選挙に間に合うように今日、こうして審議が行われるということは是としたいと思っております。 その上で幾つかお聞きしたいと思いますが、定数……
○森元恒雄君 おはようございます。森元恒雄でございます。 今日は、大臣の所信表明に対する質疑ということでございますので、所管事項全般につきましてお聞きをしたいと思います。 竹中大臣の登板を地方自治関係者あるいは放送通信業界の方々は期待と不安を持って眺めているというのが、まあ私、正直なところかなと思います。特に、大臣が就任早々三つの懇談会を立ち上げられました。検討をされておられるわけでございますが、そういう中で、今後大臣として何をおやりになろうとしてるのかということを、本当に関係者、かたずをもって見守ってるんじゃないかなというふうに思います。 懇談会あるいは審議会方式については、かねてその……
○森元恒雄君 先日、所信表明に対して質問をさしていただきましたんですが、今日はちょっと細かな点といいますか、具体的な点を三つばかりお聞きしたいと思います。 一つは、お手元に資料を配っていただいていますが、特に東京ですが、学者の先生方、あるいはシンクタンクの研究者、あるいはマスコミの関係者、あるいは経済界の方々から、都市部、とりわけ東京の財源を地方に配り過ぎてるんじゃないか、やっぱり東京の税収はもっと東京に使うべきじゃないかと、こういう声がよく聞かれるわけですけれども、このお配りした資料は、果たして東京に上がっている税収というのが本当に東京の実力を反映したものなんだろうかという意味でちょっと見……
○森元恒雄君 自民党の森元恒雄でございます。
まず初めに、公共放送と民放の二元体制で日本の放送は成り立っているわけですけれども、NHKについてはその在り方が国会でも予算の承認という機会を通じていろいろ議論を今までもされてきておりますが、民放については余り議論がなかったかと思うんですね。
基本的に、まず、二元体制の中で民放の位置付け、役割というものはどういうものかということについて大臣の御認識をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 今の視聴者のニーズとか地域のニーズということであれば、公共放送でも私は十分に果たせると思うんですね。あえて公共放送と別に民放を認めるという積極的なもうちょっと意……
○森元恒雄君 九日に懇談会が出しました論点整理を拝見しますと、通信の分野については、ねらいとして言っておられることと実際にやろうとしておることとが少し、何というか、論理的に整合性が取れてないんじゃないのかと、こういうふうに私は率直に感じました。 サービスの多様化と特に国際的な競争力の強化ということをうたってはおりますが、じゃ何をやるのかといえば、NTTの規制を強化するということを言っているだけで、そういうようなことの手段を通じて目的が達成できるのかと、いささか違うんではないのかというのが率直な思いでございます。 今、日本の通信業界の状況をどう認識し、それからこれを将来どういう方向に持ってい……
○森元恒雄君 私は、今回の改正は、公的個人認証サービスを拡大する上で一歩大きく前進という意味で賛成し、評価したいと思います。 ただ、電子政府、電子自治体あるいは社会全体をIT化進めていくという上でまだまだ不十分ではないかというふうにかねがね思っておりますので、そういう観点で数点お聞きしたいと思いますが、まず、現在も民間の認証事業者についてはこの署名検証者として認めておりますが、それ以外の人には基本的に認めないと、こういうスタンスになっておりますけれども、なぜそういうふうに極めて限定的に縛っているのか、そしてまた、そのサービスを使える範囲も行政手続に限定されていますけれども、それはなぜかと、そ……
○森元恒雄君 おはようございます。 官民人事交流法案についてお聞きする前に、懇談会、そしてまた地方財政について数点お聞きしたいと思います。 去る六月六日に、三懇談会のうちの通信・放送の在り方に関する懇談会が報告書をまとめ、公表されました。私はかねがね三懇談会については関係者は期待と不安のまなざしで見ていると申し上げてきたわけですが、正にこの報告書を読みますと不安が的中したと言わざるを得ないと思っております。 まず大臣に、この懇談会は平成十一年四月二十七日の閣議決定に率直に言って反しているんではないかと私は思うんであります。中央省庁等改革が行われましたときに従来の審議会等が大幅に整理統合さ……
○森元恒雄君 自由民主党の森元でございます。数点お聞きしたいと思います。 まず、第一点は少子化対策でございます。 合計特殊出生率が一・二九、恐らく今年の六月ごろに出る数字がまた下がるんじゃないかなとさえ言われておりまして、少子化に歯止めが掛かりません。で、このまま推移しますと、今世紀末には日本の人口は五千万人を切ると、五百年後には縄文時代の十万人になるとさえ言われておりまして、この国の危機存亡が懸かっている問題ではないのかなというふうに思います。 自民党の中でも、ここ数年、本当にいろんな調査会等で真剣な議論をしておりますが、残念ながら思い切った施策が今のところ打ち出されていないというのが……
○森元恒雄君 関連しまして、外交・防衛問題について数点お聞きしたいと思います。 まず最初に、国連の安保理改革でございますけれども、昨年の秋の国連総会では、三つの決議案が出されましたけれども、結局はいずれも採決に至らず廃案ということになりました。年が明けまして、AUも決議案をさらに改めて出し直した。それからまた、G4も、ドイツ、インド、ブラジルは出しましたが日本は同調しなかったと。今アメリカと協議をしているというふうに聞いております。この常任理事国五か国の賛成を得るということが必須条件でありますし、アメリカも消極的、あるいは中国が反対という中で、ここをまずどう突破するか。 そういう意味では、……
○森元恒雄君 それでは、まず最初に金融担当大臣に幾つかお聞きしたいと思います。 資本市場を健全に育成させていくためには、企業財務情報が適正に作成され、また開示されるということが基本かと思いますが、残念ながら、ここ数年、この財務諸表等をめぐりましていろんな事件が起こっております。それを受けてこの国会に公認会計士法を改正するという運びになっているわけでございますが、それに関連して二、三お聞きしたいと思います。 私は、財務諸表、企業会計情報の適正な作成に当たって、会計士あるいは監査法人というものが極めて重要な役割を果たしている、それが間違った虚偽な作成等を行ったということになれば、その責任が追及……
○森元恒雄君 おはようございます。自民党の森元でございます。 まず最初に大臣にお伺いしたいと思うんですが、今年の秋に、来年度以降の税制に向けて抜本的な改革の議論が行われると思います。その際に、国税、地方税の税体系をどうするかということが大きなポイントでございますが、地方のサイドからはこの地方分権、新たな第二ステージに今入ろうとしているわけでございますけれども、従来のこの一括法、あるいは三位一体の改革、流れを見ておりましても、事務の配分、あるいは国と地方の役割分担もさることながら、やっぱり財政の裏付けがきっちりと行われるということが極めて分権を進める上で大事なところだと思いますが、必ずしもそれ……
○森元恒雄君 それでは、数点お聞きしたいと思います。
最近、市町村長さんといろんなお話をしておりますと、予算編成に大変四苦八苦しておられるところが多いわけでございます。特に、財政力の弱いところは本当に大変な状況だというふうに思っております。
その原因は、やっぱりここ数年間にわたって交付税が毎年のように大幅に削減されてきたということでございますので、この格差が財政の面でも広がっているんじゃないかなというふうに思っておりますが、まず最初に大臣から、このような実情についてどういうふうに認識をしておられるのか、お聞きしたいと思います。
【次の発言】 交付税の削減を主張される方は、私が見ておりますと……
○森元恒雄君 数点お聞きしたいと思います。 今や二十四時間、三百六十五日、テレビ、ラジオが放送されていないときはないという時代でございまして、我々の生活からテレビの存在というものがもう切っても切れない関係にございます。かつてこの今日のそういう状況を見越してというか喝破して、大宅壮一さんが一つの警鐘を鳴らしました。テレビがどんどん普及していくと日本人が一億総白痴化してしまいかねないんじゃないかと、そういう懸念があると言われましたが、経営委員長に、今のこのテレビの現状についてどういうふうに考えておられるのか、最初にお聞きしたいと思います。
○森元恒雄君 それでは、地方公営企業等金融機構につきまして一点お聞きしたいと思います。
今回新たに設立されますこの金融機構は地方が共同して設立すると。地方の自主性といいますか、主体性にできるだけゆだねるという形で再編されたわけでございますが、ただ、貸付対象事業は国が法律で限定をしております。地方の自主性に任せるのが基本であるとすれば国が限定するのは地方分権から見てもいかがなものかなと思うんですが、なぜそういう限定をしたのか、その辺の考え方をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 今の金融公庫、公営企業金融公庫のように、政府保証があるとか、一部利子補給的な特例措置があるとかという、そういう要す……
○森元恒雄君 おはようございます。 一昨日行われました参考人の質疑を踏まえて、何点か大臣にお聞きしたいと思います。 まず一点目ですが、国と地方の財政状況どうかという点については、かねがね財務省は、国の方が地方よりも財政事情が厳しいんで地方も協力してもらいたいという声があるわけでございますが、そうであれば、今回のような地方団体の財政再建法制を整備する前に、国の財政に対してそういう再建の枠組み法を作る必要があるんじゃないかと、こういう意見がございますが、その点について総務大臣のお立場でどういうふうにお考えか、お聞かせいただきたいと思います。
○森元恒雄君 自由民主党の森元恒雄でございます。 地方自治に絞ってお聞きをしたいと思います。 さきの臨時国会で地方分権改革推進法が成立をいたしました。地方分権の更なる推進に向かって新たな段階に入ったかと思います。そこで、これまで進められてきた改革をいま一度振り返り、更にやるべきことは何かということを考えていく段階かなと思っておりまして、そういう観点からお聞きしたいと思います。 まず初めに、地方分権一括推進法、一括法が制定されまして、懸案でありました機関委任事務が廃止されました。そしてまた、三位一体の改革によりまして財政面で補助金改革等が行われたわけでありますが、率直に言いまして、残念なが……
○森元恒雄君 自由民主党の森元恒雄でございます。 それでは、私の方から地方自治・住民投票について十五分お話しさせていただきます。 現行の憲法が地方自治に関する特別の章を設けまして四条にわたって規定をしたということが、この今日の日本の地方自治の発展、充実を図る上で非常に大きな貢献をしてきたということは、私は認めるべきであると思います。 ただ、日本のその地方自治制度が現状においてもなお不十分であることは一致した見方ではないかと。それゆえに、現在、地方分権の方向に向かって改革が進められておるわけでございまして、そういうことを考えますと、やはり憲法もなお手を加えるべきところが幾つかあるんではない……
○森元恒雄君 自民党の森元でございます。 新しい人権と社会権ということでございますが、各論に入る前に、まず全体的なことについて私の意見、考え方を申し述べさせていただきます。 戦後五十年余が経過いたしました。憲法に基本的人権が明確に規定され、特に思想あるいは良心の自由、あるいは信教の自由というようなものが確立したということによりまして、戦前の国家権力によって抑圧されておった我々の生活が大きく変わったと、自由に物を考え、発言し、行動するということが非常に広がったことはもう間違いのないことであると思います。 そしてまた、産業経済の面におきましても、自由主義経済が確立をし、戦後のいち早い復興、そ……
○森元恒雄君 私、今お聞きしていまして、各委員の皆さん方がおっしゃられたことに、そんなに私も違和感を覚える部分はございません。 それで、二点申し上げたいと思います。 一点は、連邦制をしいている国家におけるその参議院、上院の役割というのは、中央政府と地方政府の調整という大きな一つの役割があるわけですけれども、日本のような単一国家の場合にこの第二議院が何をやるべきかということについては、今もお話がございますように、やはり行政の監視、チェック機能を強化するというのが一つの大きな柱になることは間違いないと私も思います。 それで、その点に関連して、先ほど荒井委員の方から、会計検査院を国会、特に参議……
○森元恒雄君 地方自治に関しまして数点申し上げたいと思います。 まず一点目は、現在、地方自治の本旨という文言が憲法に規定されておりますが、これが必ずしもその定義といいますか概念が明確でない。私は、住民自治と団体自治というものがもっと直截に分かるような規定ぶりにすべきではないかと思います。 それから二つ目には、国と地方の役割分担というものを憲法上にも明記すべきではないか。国の役割は国でなければなし得ないような事務に限定し、地域における行政を幅広く行うのは地方団体の役割であるという規定。要するに、地方自治体を優先する補完性の原理に基づいた規定ぶりにすべきじゃないか。その中では、しかも広域自治体……
○森元恒雄君 二院制の堅持と衆参の役割分担については、各党派間で意見の違いというものはほとんどないかと思います。 ただ、その上で、じゃ具体的にどういう点で衆議院と異なった機能を持つのか、仕組みにするのかということについては若干見解、意見が異なる点がありますが、私は、この役割分担とか衆議院との違いというものを考えるときに、一つのポイントをきちっと確認しておかないといかぬ点があるんじゃないかと。それは、あくまで国会の中の二院であって、国会の外に参議院があるわけじゃないと。まあ当たり前のことなんですけれども、そこが少し議論の中で見逃されている点があるんじゃないかな。 じゃ、国会の本質は何かという……
○森元恒雄君 今日の締めくくり討議の中で、民主党の議員の方から九条に関しての認識あるいは改正の意見が述べられました。それに対して我が党の委員からも、思わずというか、拍手が出ました。 私は最近になってこの調査会メンバーに加わらさせていただいたわけですけれども、この五年の議論の中で、憲法改正の一つの柱といいますか論点である九条について、党の垣根を越えて認識を同じくしつつある、そしてまた、改正の方向についてもほとんど重なり合うような形で意見が進んできたということについて一種の感慨を覚えるものでございます。 この後、具体的な作業をどう進めていくかというのはこれからの問題でありますが、確かに憲法改正……
○森元恒雄君 私は、一院制を取る意見はちょっと別として、二院制が必要だという前提で議論をするにしても、荒井先生の方からのペーパーにもありますように、いろんな項目についてまだ意見が分かれるところがありますよね。それはなぜ分かれるのかなと私なりに思いますと、やっぱり参議院の独自性というとらえ方じゃないかなと思うんですね。やっぱり国会の中での衆参二院制ということは国会の大きな枠組みの中での衆参という位置付けをどう考えるかということであるはずですから、国会というのはどういうものかという根本のところが、衆議院であっても参議院であっても基本的なところは外すわけにいかない。そういうことで考えると、やっぱり国……
○森元恒雄君 まず、私は、二院制の物の考え方の基本について意見を申し述べたいと思います。 二院制というのは、改めて言うまでもありませんが、国会の中の一翼を担う一つの院であるということですので、この国会というものの基本は何かと、そこを外れたような院の性格というものは国会の一翼を担っていないわけですから二院制ではないんではないかと、極端なことを言えばですね、というふうに考えます。 そうしたときに、国会の基本は何か。これは、私の理解ではやっぱり国権の最高機関であるということが一つだと思います。何がもって国権の最高機関として国会が位置付けられるか。これはやはり国民の代表機関であると。国の国家意思を……
○森元恒雄君 ただいまのスイス、フランス、EUの派遣議員の先生方の報告をお聞きしまして、私なりの感想を申し上げたいと思います。 まず、一つ非常に印象を受けたのは、フランスのその憲法院の存在、あるいは国民投票のルールを法律ではなくてデクレで決めるということについてですね。これは、憲法改正を様々な諸情勢の変化に、時代の変化に応じて円滑、スムーズに対応していくという方法として優れた一つの手法かなという印象を受けました。 特に、我が国の場合には最高裁判所が憲法判断を回避してきたということが、この五、六十年の長い間にわたって憲法改正が一回も行われずに来たということに多少なりとも影響があったところでは……
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