竹中平蔵 参議院議員
20期国会発言一覧

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このページでは竹中平蔵参議院議員の20期(2004/07/11〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は20期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院20期)

竹中平蔵[参]本会議発言(全期間)
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第162回国会(2005/01/21〜2005/08/08)

第162回国会 参議院本会議 第1号(2005/01/21、20期、自由民主党)【政府役職:内閣府特命担当大臣(経済財政政策)】

○国務大臣(竹中平蔵君) 経済財政政策担当大臣として、その所信を申し述べます。  小泉内閣が発足した四年前、日本経済は厳しいマイナス成長の中にありました。膨大な不良債権の存在から金融システムへの不安は募り、一方で財政拡大に過度に依存した従前の経済運営の行き詰まりから、国民の先行き不安が大きく高まっていたのです。  こうした中で小泉内閣は、改革なくして成長なしとの信念の下、各般の構造改革に取り組んでまいりました。とりわけ当初の数年間を集中調整期間として位置付け、不良債権処理や財政赤字拡大の阻止に象徴されるような過去の負の遺産の解消に全力を挙げることを目指したのです。  この間、多くの反対意見が寄……

第162回国会 参議院本会議 第3号(2005/01/26、20期、自由民主党)【政府役職:内閣府特命担当大臣(経済財政政策)】

○国務大臣(竹中平蔵君) 草川議員から三問御質問をいただきました。  まず、「改革と展望」の内閣府試算の中期的な名目成長率、それと試算の意味するところについてのお尋ねでございます。  内閣府の参考試算におきましては、構造改革の推進により実質成長率が堅調に推移する中で、政府、日銀一体となって取り組み、デフレ圧力は徐々に低下していくものというふうに見込んでおります。その結果、物価上昇率も次第に高まっていきますことから、中期的な名目成長率は四%程度になるというシナリオでございます。  また、今回の参考試算におきましては、「改革と展望」に盛り込まれた改革努力を前提とする言わば基本ケースと、こうした改革……

第162回国会 参議院本会議 第6号(2005/03/09、20期、自由民主党)【政府役職:内閣府特命担当大臣(経済財政政策)】

○国務大臣(竹中平蔵君) 平野達男議員から一問、名目成長率と名目金利の関係についてお尋ねがございました。  名目成長率と名目長期金利の関係につきましては、いわゆる経済理論上の概念であります定常状態ではこれは等しくなるという考え方がございます。過去の現実を見ますと、その時々でこれは様々に変わるわけでございますが、ちなみに一九六六年から二〇〇四年までの長期平均で見ますと、名目長期金利の方が名目成長率を下回るという状況になっております。  近年のデフレ状況におきましては、これが逆転しているわけでございます。しかしながら、まず第一に、財政赤字の縮減のプロセスを明示することによりまして財政に対する信頼感……

第162回国会 参議院本会議 第19号(2005/04/27、20期、自由民主党)【政府役職:内閣府特命担当大臣(経済財政政策)】

○国務大臣(竹中平蔵君) 犬塚議員から一問、個人情報の保護についてお尋ねがございました。  個人情報の保護に関する法制度としましては、個人情報保護法のほかに行政機関個人情報保護法等がございます。私が所管をいたしております個人情報保護法は、これはOECD八原則を踏まえまして、高度情報通信社会における個人情報の適正な取扱いを確保するために、個人情報の利用目的の特定、第三者提供の制限、そして情報管理の徹底など事業者が遵守すべき義務等を定めております。政府としては、個人情報の保護に関する基本方針に基づきまして、事業分野ごとのガイドラインの策定及び徹底、苦情の円滑な処理の推進等々を行っております。  い……

第162回国会 参議院本会議 第31号(2005/07/13、20期、自由民主党)【政府役職:内閣府特命担当大臣(経済財政政策)】

○国務大臣(竹中平蔵君) このたび、政府から提出いたしました郵政民営化法案、日本郵政株式会社法案、郵便事業株式会社法案、郵便局株式会社法案、独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構法案、郵政民営化法等の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案の六法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  郵政民営化は、民間にゆだねることが可能なものはできる限りこれにゆだねることが、より自由で活力ある経済社会の実現に資することにかんがみ、内外の社会経済情勢の変化に即応し、日本郵政公社、以下公社と申し上げます、に代わる新たな体制を確立するものであり、地域社会の健全な発展及び市場に与える影響に配慮しつつ、……


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第163回国会(2005/09/21〜2005/11/01)

第163回国会 参議院本会議 第5号(2005/10/12、20期、自由民主党)【政府役職:内閣府特命担当大臣(経済財政政策)】

○国務大臣(竹中平蔵君) このたび、政府から提出いたしました郵政民営化法案、日本郵政株式会社法案、郵便事業株式会社法案、郵便局株式会社法案、独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構法案、郵政民営化法等の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案の六法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  郵政民営化は、民間にゆだねることが可能なものはできる限りこれにゆだねることが、より自由で活力ある経済社会の実現に資することにかんがみ、内外の社会経済情勢の変化に即応し、日本郵政公社、以下公社と申し上げます、に代わる新たな体制を確立するものであり、地域社会の健全な発展及び市場に与える影響に配慮しつつ、……


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第164回国会(2006/01/20〜2006/06/18)

第164回国会 参議院本会議 第3号(2006/01/25、20期、自由民主党)【政府役職:総務大臣】

○国務大臣(竹中平蔵君) 草川議員から二問御質問をいただきました。  まず、名目成長率と名目金利の関係をどのように考えるかについてのお尋ねでございます。  この問題については、経済財政諮問会議で今議論を尽くしている最中ではございますが、その時々の状況によって一方が他方を上回るないしは下回る、そうした形で、常に一方が他方を上回る関係であるということはないというふうに認識をしております。これは総理からの御答弁もあったとおりでございます。ちなみに、私自身は、元アメリカの大統領経済諮問委員会委員長でもあります経済学者マンキュー氏の研究やその他の研究から、海外の主要国においては長期的には成長率が金利より……

第164回国会 参議院本会議 第6号(2006/03/10、20期、自由民主党)【政府役職:総務大臣】

○国務大臣(竹中平蔵君) 黒岩議員より四点の質問がございました。  まず、日銀の量的緩和政策解除についてのお尋ねでございます。  金融政策は日銀が独立して決定するものであり、今回の量的緩和の解除についてその是非を直接評価する立場にはないと思っております。  ただ、いずれにしましても、日本銀行におかれては説明責任をしっかりと果たしていただきたいと思っております。説明責任の果たし方についてはいろんな考えがありますが、引き続き御尽力をいただくことを期待しているところでございます。  次に、外国為替資金特別会計の積立金についてお尋ねがありました。また、今後の積立金の制度設計の在り方についてお尋ねがござ……

第164回国会 参議院本会議 第9号(2006/03/22、20期、自由民主党)【政府役職:総務大臣】

○国務大臣(竹中平蔵君) 那谷屋議員から二問、質問がございました。  最初に、義務教育費国庫負担金の税源移譲に伴う地方財政措置についてお尋ねがございました。  今回の三位一体の改革におけます義務教育費国庫負担金の税源移譲につきましては、国庫負担金の削減総額八千五百億円については、同額を地方税への移譲で手当てをいたします。次に、団体ごとに生ずる国庫負担金の削減額と税源移譲額との差額については、地方交付税によって確実に調整することとしております。  近年、地方財政計画の歳出抑制の結果として地方交付税が抑制されてきた経緯は確かにございます。しかし、法令で教職員配置等の基準が示されている義務教育教職員……

第164回国会 参議院本会議 第11号(2006/03/29、20期、自由民主党)【政府役職:総務大臣】

○国務大臣(竹中平蔵君) 森ゆうこ議員から一問、三位一体改革による行財政効果についてお尋ねがありました。  地方にできることは地方にという理念の下、国の関与を縮小し、地方の権限、責任を拡大するとともに、国、地方を通じた行政のスリム化を推進するために三位一体の改革を進めてきたところでございます。その結果、三兆円の税源移譲、四兆七千億円の補助金改革などを行うことといたしました。  これにより、まず財政面では、平成十六年度から十八年度にかけて、地方交付税総額を臨時財政対策債を含めて五・一兆円抑制いたしました。これは、地方財政計画における歳出を抑制することなどによって、言うまでもなく、地方が行財政改革……

第164回国会 参議院本会議 第16号(2006/04/14、20期、自由民主党)【政府役職:総務大臣】

○国務大臣(竹中平蔵君) 住民基本台帳法の一部を改正する法律案の趣旨について御説明申し上げます。  この法律案は、個人情報に対する意識の高まりに的確に対応するため、住民基本台帳の一部の写しの閲覧の制度を見直し、あわせて偽りその他不正の手段による閲覧等に対する罰則を強化するものであります。  次に、法律案の内容について、その概要を御説明申し上げます。  第一に、国又は地方公共団体の機関は、法令で定める事務の遂行のために必要である場合には、住民基本台帳の一部の写しの閲覧を請求することができることとするとともに、閲覧の際の手続等を整備することとしております。  第二に、個人又は法人が住民基本台帳の一……

第164回国会 参議院本会議 第19号(2006/04/24、20期、自由民主党)【政府役職:総務大臣】

○国務大臣(竹中平蔵君) 直嶋議員から二問、御質問がございました。  まず、国家公務員の早期退職慣行の是正及び定年まで働ける仕組みが必要なのではないかというお尋ねでございます。  現在、早期退職慣行の是正が必要であるとの観点に立ちまして、幹部公務員の勧奨退職年齢を五年掛けまして平均三歳引き上げることなどを基本方針として、政府一体となって取り組んでいるところでございます。このためには、まず能力・実績主義の徹底によりまして、年次主義やピラミッド型人事構成の見直しを進めること、また、幅広い民間との人事交流も含めましてキャリアパスの多様化を図ることなど、個々の職員の能力を生かした人材活用を図っていくこ……

第164回国会 参議院本会議 第23号(2006/05/12、20期、自由民主党)【政府役職:総務大臣】

○国務大臣(竹中平蔵君) 芝議員から一問、適格消費者団体に対する地方税財政の優遇措置についてのお尋ねがございました。  適格消費者団体については、その認定要件として、今財務大臣からもお話がありましたように、特定非営利活動法人又は公益法人であることとされているところでございます。そして、これらの法人につきましては、既に地方税の面で幾つかの措置を講じているところでございます。  第一に、法人住民税均等割については、収益事業を行わない場合は最低税率とするというふうにしております。さらに、法人住民税法人税割及び法人事業税につきましては、収益事業により生じた所得に限り課税を行うことになっているところでご……

第164回国会 参議院本会議 第24号(2006/05/17、20期、自由民主党)【政府役職:総務大臣】

○国務大臣(竹中平蔵君) 地方自治法の一部を改正する法律案の趣旨について御説明申し上げます。  この法律案は、地方制度調査会の答申を踏まえ、地方公共団体の自主性、自律性の拡大等のため所要の措置を講ずるものです。  次に、法律案の内容について、その概要を御説明申し上げます。  第一は、副知事及び助役制度の見直しに関する事項であります。  市町村の助役に代えて市町村に副市町村長を置くこととし、副知事及び副市町村長の職務として、普通地方公共団体の長の命を受け、政策及び企画をつかさどること並びに長の権限に属する事務の一部について、委任を受け、事務を執行することを追加することとしております。  第二は、……

竹中平蔵[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院20期)

竹中平蔵[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第160回国会(2004/07/30〜2004/08/06)

第160回国会 財政金融委員会 第1号(2004/08/05、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 大塚委員からはいつも非常に建設的な御議論をいただいておりまして、感謝を申し上げております。  幾つか私の発言ということの、報道されているものも御紹介をくださいましたけれども、厚生労働省を変えてみせると言ったのは、これは事実でございますけれども、あとの引用は、これは例によって事実と違うなと。私自身も、雑誌だけ読んでみると、雑誌から出てくる、浮かんでくる竹中平蔵というのは極悪非道の人間だなと思うことがあるぐらいいろんなことが書かれておりますので、ここは正にクールな大塚委員のことでいらっしゃいますから、直接の言動についてだけ御論評を賜れるということだと思っております。  そ……


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第161回国会(2004/10/12〜2004/12/03)

第161回国会 決算委員会 第2号(2004/12/02、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のように、地域の格差というのはやはり我々が取り組むべき新たな構造問題として大変重要になっていると思っております。  全体としての景気は、この一年半強、回復の過程にはあるわけでございますけれども、委員御指摘のように、民需主導であると。そうしますと、今でいいますと、例えばIT、自動車等々、そういった部門を持っている地域は比較的良いけれども、そうでない地域の回復はどうしても後れてしまう。そういう格差を是正するということが政策の大きな課題であるというふうに認識をしております。  今、そうした観点から、地域再生本部、この本部長は小泉総理御自身でいらっしゃいますけれども……

第161回国会 内閣委員会 第1号(2004/10/26、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 経済財政政策を担当する内閣府特命担当大臣及び郵政民営化担当大臣として、一言ごあいさつを申し上げます。  小泉内閣の経済財政運営においては、構造改革なくして日本の再生と発展はないとの方針の下、デフレの克服と経済の活性化を目指し、金融、税制、規制、歳出の各分野の改革を進め、民間需要主導の持続的な経済成長に向けて取り組んできたところであります。  これまでの構造改革の進展に伴い、バブル崩壊後日本経済を下押ししてきたおもしが除去されつつあり、不良債権残高の減少、失業率の低下、民間主導の景気回復といった改革の芽が育っております。今後は、これまでの改革の成果を我が国の隅々にまで浸……

第161回国会 内閣委員会 第2号(2004/10/28、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 円委員から、母子家庭や児童虐待などの子供関連の予算について三位一体との関連でどのように考えるのかという御質問でございます。  ちょっと個別の予算項目についてお答えできる立場ではないんですけれども、三位一体全体の改革ということから申し上げますと、これは委員もよく御承知のように、補助金改革を含めて三位一体の改革の全体像をこの秋に取りまとめるということを骨太で言っております。今、それを受けて、内閣官房長官を中心としまして、まず三位一体の改革に関する大臣会合というのがございます。これは補助金を預かっている大臣、それと総務大臣、財務大臣、それと私、官房長官を中心に議論している。……

第161回国会 内閣委員会 第3号(2004/11/02、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) ここ数年来の工藤委員からの宿題に対してどのようにこたえてきたのかと、包括的なお尋ねであるかと思います。  委員とは何回かやらせていただきましたので、ちょっと私の記憶も、あれが三年前だったのか二年前だったのか、ちょっとごっちゃになっているところがあるかと思うんですが、私の記憶が正しければ、一番最初にこういうお話をいただいたのは三年前であろうかと思います。三年前のちょうど十一月であったかと存じます。  実はそのときに、特に税についていろいろ御指摘を賜りました。経済を刺激するという観点から税負担を軽くするような、特に土地譲渡の話、それと株式のお話もそのときいただいたかと思っ……

第161回国会 内閣委員会 第4号(2004/11/04、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 大きな問い掛けでございますので簡単になかなか言えないものなのかもしれませんのですが、三位一体の改革、そして総理がよくおっしゃる、民間でできることは民間で、地方でできることは地方で、正に自助自律の精神、仕組みを大切にしながらそれぞれが、経済主体が、人間が、企業が自らの能力を十二分に発揮して、そして更にその能力自体を高めていけるような、そういう社会をつくっていくということに私は尽きているのではないかと思います。  そうしたものの足を引っ張るような様々な規制でありますとか財政の仕組み、モラルハザードを起こしかねないような金融の仕組み、そういうものを変えていくということが構造……

第161回国会 予算委員会 第2号(2004/10/20、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) お尋ねのアメリカ、中国を中心とする世界経済の動き、我々も大変注目をしております。  日本の景気回復にもこれまでも好影響を及ぼしてまいりましたし、これが逆に世界が減速すれば、日本も少なからず影響を受けるということではないかと思います。  アメリカについては少し消費が弱くなり始めているのではないか、中国に関しては金融引締めの関係で設備投資が少し弱くなり始めているのではないかという懸念を表明する専門家もおられます。しかしながら、総じて現状においてはその両国とも引き続き経済が拡大し続けるだろうと、これが大方の専門家の見方であろうかと思います。  ちなみに、IMFの、国際機関の……

第161回国会 予算委員会 第3号(2004/10/21、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) あのナップスターの件以降、P2Pに関しては様々な議論が専門家の間にあると思います。そのための開発競争、日本もしっかり取り組まなければいけないということで、経産省もしっかりやっておられると思います。  恐らく、これは私は全く当事者ではございませんが、今のやり取りを聞いて一つ思いましたのは、今委員が、道路を造っても罪にはならないだろう、それを違反して走った人が悪いんだろうと。ただし、もしもこの人は、例えばその先に行って放火をしたいと、そういう犯罪性を持っているということが分かっていた上でその人の逃亡を助けるような道を造ったんであるならば、それはその道を造った人はやっぱり罰……


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第162回国会(2005/01/21〜2005/08/08)

第162回国会 決算委員会 第6号(2005/04/04、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 森元委員から、アメリカの郵政改革との関連で、日本の郵政改革なぜ民営化なのかという御質問がございました。  委員の御指摘の件は、USPSに関する大統領委員会がまとめた報告書であるというふうに承知をしております。今、この報告書に基づいてアメリカの議会では、現事業体のままUSPS改革を進めるための法案について審議が行われているというふうに聞いております。  アメリカの場合でございますけれども、日本の場合と異なりまして、アメリカの場合は純粋に郵便事業だけに特化した、またかつ非常に大きな事業体であると認識をしております。日本の場合は、その意味では世界のいろんな郵便制度の中ではア……

第162回国会 決算委員会 第11号(2005/05/16、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 松井委員の御指摘は、基本的にはCIOを中心としたしっかりとした正にガバナンスを発揮して良いシステムを安いコストでつくるというガバナンスの問題と、組織である以上、それが継承される、サクセッションの問題というのがあるわけですから、それをどのようにバランスを取ってしっかりと良いシステムをつくっていくのかという、非常に基本的な問い掛けであろうかと思います。その意味では、郵政公社に限らず、どこの会社でもそういうサクセッションの問題はあるわけでございますから、組織変更もあるわけでございますから、そういった意味での問題提起としては非常に重く受け止めさせていただかなければいけないと思……

第162回国会 内閣委員会 第1号(2005/03/08、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 経済財政政策を担当する内閣府特命担当大臣及び郵政民営化担当大臣として、所信の一端を申し述べます。  小泉内閣は、発足当初の数年間を集中調整期間として位置付け、改革なくして成長なしとの信念の下、過去の負の遺産の解消に全力を挙げてきました。  構造改革は着実な成果を上げつつあり、昨年は日本経済が長い低迷から脱し、その先にある成長の姿が見え始めた年となりました。平成十六年度は二・一%程度、十七年度は一・六%程度の実質成長が見込まれるなど、財政を着実に健全化しながら民間需要中心の景気回復が実現されます。デフレ克服に向けた動きも着実に進みつつあります。  私は、不良債権問題の終……

第162回国会 内閣委員会 第2号(2005/03/10、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 全体として、森委員の問題意識、よく理解いたしました。  まず、厳しい状況であるという認識、これはもうだれよりも私自身が大変強く持っているということを申し上げたいと思います。  財務省の試算と内閣府の試算が違っていると、それをもってひょっとしてダブルスタンダードというような御懸念を持っておられるのかもしれないんですが、これは決してそういうことではございません。手法とか範囲とかが違いますので、その説明は技術的にはもう今日はいたしませんですけれども、私たちもこの内閣府の試算だけでも、改革がうまくある程度いく場合といかない場合とでこんなに違うんだと、むしろ私はダブルスタンダー……

第162回国会 内閣委員会 第3号(2005/03/18、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 黒岩委員から、いわゆる私たちでいうところの世代会計の分析について大変丁寧な御紹介をいただきました。これは、世代会計、私たちはその世代によって公的部門にどれだけお金を払ってどれだけサービスを受けるかと。それは世代ごとに実は考えてみると物すごく差があると。そのことを我々の分析として示させていただきました。この手法そのものは以前からありまして、以前からの推計もあるわけでございますけれども、現時点でのものを示したということでございます。  委員お尋ねの、その理由は何なのかということでございますが、これは少子化、高齢化、そうした仕組みが、そうした傾向が続く中で、財政に対するない……

第162回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第2号(2005/07/14、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) このたび、政府から提出いたしました郵政民営化法案、日本郵政株式会社法案、郵便事業株式会社法案、郵便局株式会社法案、独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構法案、郵政民営化法等の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案の六法案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  郵政民営化は、民間にゆだねることが可能なものはできる限りこれにゆだねることが、より自由で活力ある経済社会の実現に資することにかんがみ、内外の社会経済情勢の変化に即応し、日本郵政公社(以下「公社」と申し上げます。)に代わる新たな体制を確立するものであり、地域社会の健全な発展及び市場に……

第162回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第3号(2005/07/15、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) お答えを申し上げます。  委員御指摘のように、これ、利用者の利便を高めるための改革でなければなりません。そうした観点から、我々も強い思い入れを持って制度設計をさせていただいたつもりでございます。全体として経営の自由度を拡大をして、そして市場における健全な競争の中で創意工夫を発揮していただく、そして質の高い多様なサービスが提供されるようにならなければいけない。ただ、それが本当にそうなるのか点検が必要だと、委員の御指摘、これは誠にごもっともであろうというふうに思っております。  具体的に小包と速達についてのお尋ねでございますけれども、この小包につきましては、現在、公社にお……

第162回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第4号(2005/07/19、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 和をもって貴しとなす、大変重要な、また深みの、重みのあるお言葉であると思っております。私自身もそのような地域社会の中で育ってまいりましたし、そういう考え方、やはり日本の中にしっかりと根付いた貴重な考え方であろうかと思います。  同時に、その和の社会、競争の社会というような、何かこう対立した一つの形で単純化して二分法でラベルを張る。もちろん委員はそういうことをおっしゃっておられないわけでございますが、一面では何かそういうとらえ方もあるわけで、そういうその二分法的な考え方ということにはやはりしないようにしなければいけないのだろうと思っております。  私たちの社会は和を貴び……

第162回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第5号(2005/07/20、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 今、正に野上委員御指摘くださいましたように、郵政民営化の問題、これは官から民への構造改革の本丸として大変重要な位置付けを我々も置いているわけでございますし、それなりに説明もさしていただいているわけですが、しかし、やはり国民の皆様からはやはり分かりにくいという御指摘を受けているというところだと思います。  その要因としましては、これも今も委員御指摘くださったと思いますけれども、公社、やはり生田総裁の下で皆さん大変御努力なさっておられる、公社は良い方向に向かっているのではないか、そうした中で現状で差し迫った危機が発生しているわけではない、そういう問題、これは国鉄民営化のと……

第162回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第6号(2005/07/21、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 覚えております。むしろ、あれからもう二年以上たつのだなと、そのように感じているところでございます。  委員はたしか、構造改革がいかに重要であるかというところから話を起こされて、そしてデフレの克服が重要であるというような点、さらには、そのデフレの要因として実は金融の問題が大変重要なんだと、そしてその金融システムの改革といいますか、金融問題をきちっとしていくことこそが結局経済の活性化につながっていく、そのような明快な論旨で御質問されたのをよく記憶をしております。
【次の発言】 大変重要な問題を非常に丁寧に分析、御解説いただいたと思っております。  なぜ今なのか、なぜ民営化……

第162回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第7号(2005/07/22、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) その郵政の民営化、民間でできることは民間でやるというのがやはり私たちが住んでいる市場経済の中での基本原則であろうというふうに思います。そのために、公務員でなければできない事業では必ずしもない、そこは民営化をしたいというのが今回の我々の趣旨でございますが、他方でこの郵政事業は従来から公共的な役割を果たしていると、このことはもう我々も十分に強く認識をしております。そうした観点から、郵政民営化によって現在郵政事業が担っておられます公的な機能や国民の信頼性が万が一にも損なわれることがあってはならない、そのような観点から我々なりに配慮に配慮を重ねて制度設計をしたつもりでございま……

第162回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第8号(2005/07/25、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 藤野委員御指摘のとおり、今回の民営化法案におきまして、この準備期からいわゆる準備的行為として特例的にこの国際事業への進出を認めるということで、我々もう非常に強い期待を持っているということを御理解賜っているというふうに存じます。  郵便の事業につきましては、御承知のように、毎年二%以上の割合で郵便物数が減少する大変厳しい環境がございます。こうした環境の中で、今後もユニバーサルサービスをやはり確保していただかなければいけないわけですから、これはやはり新たな事業、新たな事業に進出をしていただく、そうした中で収益力を確保していくということも必要かと存じます。その中で、国際物流……

第162回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第11号(2005/08/01、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 今、有村委員が御指摘の点、国鉄との比較というのは大変重要なポイントであろうかと思います。国鉄は言うまでもなく大変な赤字を抱えていた。それに対して、今、郵政というのは、これは生田総裁の御尽力、そして公社の御尽力もあり、差し迫った危機にあるという状況ではない。しかし、日本の今後更に高齢化が進み成長率が低下する中で、実は貯金で受け入れてそれを国債等々で運用するというビジネスモデルそのものが恐らく成り立たないであろうと、そういう非常に中期的な大きな課題を背負ってこの改革をしなければいけない。そこがやはり、国鉄があえていけば差し迫った受け身の改革であったのに対して、郵政の改革と……

第162回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第12号(2005/08/02、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) これは委員がずっと今日御指摘してくださっていますように、この郵便局ネットワークを活用して、そして貯金、保険の金融サービスがこれまでと同様一体的に運営されるということ、これやはり国民のもう望んでいることだと思います。国民の利便からも重要でありますし、また、これは経営としてもそのようにしていくことが重要であると。私、委員の御指摘は全くそのとおりであるというふうに思っております。  そのために、この四分社化した各民営化会社の上にこのグループ全体の言わば本部といいますか、ヘッドクオーター機能を持つという意味で持ち株会社をまず設立をする、そして、その上でまた代理店契約の義務付け……

第162回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第13号(2005/08/03、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) お答えをさせていただきます。  田中委員御指摘のとおり、この郵政民営化、非常に幅広いものでございます。郵便、物流、金融、そしてそこに多くの方々が働いていらっしゃる。したがいまして、郵政民営化を推進するためには、民営化の推進に関します総合調整等の事務を行う組織として郵政民営化推進本部を設ける必要があるというふうに我々は考えております。そのことを民営化法の第九条から十一条まで定めております。  そこで、この郵政民営化推進本部でございますけれども、これは内閣総理大臣を本部長としまして、郵政民営化担当大臣などの副本部長を置きますほか、委員御指摘の厚生労働大臣、法務大臣を含めた……

第162回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第14号(2005/08/04、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 小林委員が郵政、切手の販売等々とそういうふうにかかわり合っておられたということ、私も今日初めて伺いました。  今、非常に思いを込めて郵政のことをお話しくださいましたが、要するに民営化をやはり我々はしなきゃいけないと思っていると。しかし、そのときにネットワークの維持という、この社会インフラとしての役割をしっかりと維持しなければいけないという思いを非常に強く一方で持っていると。そういうことを考えるに当たって、更に民営化の中で分社化をしなければいけない。これ、それぞれいろんな次元で議論がされるわけですが、それなりにやはりかかわっているということだと私は思っております。  ま……

第162回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第15号(2005/08/05、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 私どもは郵政民営化の必要性を実感しておりまして、その意味ではやはり、準備に時間が掛かるということもありますから、やはりできるだけ早くそれを実現したいと、できるだけ早くというのがやはり私たちの基本的な立場でございます。  しかし、もちろん、委員御懸念のように、じゃ、できるのかと、できなかったら元も子もないじゃないかと、それは当然そのような懸念はあるわけでございます。現に昨年の秋に、生田総裁御自身、このシステムの問題で、自分、御自身ももちろんシステムの御専門家ではいらっしゃらないわけですから、そういうことの心配はあるという話を総理にされて、総理も、自分ももちろん専門家じゃ……

第162回国会 予算委員会 第2号(2005/01/31、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御承知のように基本方針、郵政民営化の基本方針を決定し、閣議決定しておりますが、その中で委員御指摘の問題については明記をしております。  預金については、これは政府保証を外すわけでございますけれども、その運用については、民間企業として段階的に、貸付けも含めて、自由な経営判断の下でいろんなことをやっていただく。同時に、政府保証の付いたものについては、公社勘定ということでまあ別に持つことになりますので、それについてはその性格を考えて、安全資産として運用をしていただく、そのようなスキームでしっかりと段階的に自由度を持っていただく。  しかし、急激に、国債市場等々を含めて、……

第162回国会 予算委員会 第3号(2005/02/01、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 昨日御答弁申し上げましたように、国民の総支出のうちの非常に大きな割合を占める消費がどうなっていくかという点は大変重要であると。今企業部門が良くなってそれが家計部門に波及しつつあると、ようやく波及しつつあるという過程だと認識をしておりますので、そこをしっかりと見ていきたいと思っております。
【次の発言】 まず、経済は、銀行がきれいになっただけではなくて、昨日申し上げましたように、企業全体の、また家計も含めたバランスシートがきれいになっている。だからこそOECDも日本経済は過去十年の間で一番良い状況にあるという診断をしているというふうに認識をしております。  経済の動向を……

第162回国会 予算委員会 第4号(2005/03/03、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 今年の経済演説の中で、もはやバブル後ではないという表現を使わせていただきました。ずうっとバブルが崩壊してからバブルの負の遺産を引きずってきたわけでありますが、不良債権に象徴されるような、そういうものについておおむね解決の見通しが付いたという意味でそのような表現を使わせていただきました。  三年前までは金融危機等々という言葉があふれておりましたが、そういう状況ではなくなった、経済の地合いは非常に変わってきたというふうに思っております。もちろん短期的には、今、正に景気は踊り場でありますので、しっかりと見ていかなければいけない状況ではございますけれども、経済の基礎的な強さと……

第162回国会 予算委員会 第6号(2005/03/07、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 詳細の試算の根拠等々につきましては担当から説明をさせますが、大枠の考え方ということでございますので。  今委員御指摘くださいましたように、この「改革と展望」の試算といいますのは、まず、歳出については大きくしないようにすると。いわゆる緩やかな歳出キャップをはめているということだと理解をしております。その間に経済を活性化する。それは具体的に申し上げますと、GDPを、経済活性化によって実質GDPを増やしていく、同時にデフレを克服して物価も上げていっていわゆる名目成長率を増やしていく、名目成長率高める中で税収が高まっていくと、そのようなシナリオを描いているところでございます。……

第162回国会 予算委員会 第7号(2005/03/08、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 道州制特区の推進体制についてのお尋ねでございます。  委員御承知のように、総理御自身が今年の施政方針演説の中で、こういうことを政府としても支援していくということを明確に述べていらっしゃるところでございます。  現状どのようになっているかということを御説明させていただきますと、北海道からの提案をいただきました。それを真摯に受け止めて実現を図っていくということに今しているところでございます。  その際、北海道知事を始め関係者間で基本的事項の整理とか問題意識の共有を図ることが必要であるというふうに考えまして、私自身が座長になりまして道州制特区に関する懇談会を開催してきており……

第162回国会 予算委員会 第9号(2005/03/10、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 泉委員から「改革と展望」の参考資料についてのお尋ねでございます。  御承知のように、小泉内閣ができましてから毎年六月にいわゆる骨太の方針というのを出しまして、政策の方向を議論さしていただいております。それを受ける形で、毎年一月には中期的な経済財政運営の指針を示すという意味でこの「改革と展望」を示させていただいております。この「改革と展望」の中では、こういう構造改革をやっていく、その場合にこういう経済の姿が描かれるということを文章で書いておるわけでございますが、お尋ねのこの参考資料といいますのは、そうした政策を取っていった場合に想定されるシナリオ、経済シナリオというのを……

第162回国会 予算委員会 第10号(2005/03/11、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 郵政の改革、これだけ国民生活に密着した、かつ大きな改革でございますから、国民の皆さんに御納得をいただく、国民的な議論をしていただくということは当然極めて重要なことだと思っております。  御指摘のように、総理、先般この委員会で「急がば回れでよく協議を重ねて成立させたいと思っております。」と、御答弁しておられますが、私ももちろんその方針でございます。今、与党との調整等々を含めまして、十分に協議を行いたいと思いまして、真摯にその努力を重ねているところでございます。これはもうしっかりとやらせていただきたいと思います。

第162回国会 予算委員会 第11号(2005/03/14、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 荒井委員のお尋ねでありますので、私もそのお伺いした瞬間、大工だと思いました。
【次の発言】 私も地方の出身者でございますし、特に地方中心にいろんなお考えがあるということを十分に承知をしております。一方で、国民一般に対するアンケート調査等々によりますと、先般も内閣府のアンケート調査がございましたが、半分近くが実は賛成をしておる、反対は三〇%程度であったというふうに承知をしておりますから、これは正にいろんな御意見があるということだと思っております。  私たちの立場としましては、やはりその地方の本当に利便に供するようなまず中身を、制度設計をしっかりしようではないか、そしてそ……

第162回国会 予算委員会 第12号(2005/03/16、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 小泉委員から、景気の状況と地域中小企業の問題をどう考えるかという御指摘、御質問でございます。  景気は、御指摘のように、全体として見ますと、一部に弱い動きが続いているものの大局的には緩やかな回復局面にあると、これは総合的にはそのような判断をしております。しかし一方で、地域経済について依然としてばらつきが見られる、経済の構造が非常に大きく変わっているということ、また中小企業についても、持ち直しの基調にはあるものの、その環境についてはやはり大企業に比べて厳しいものがあるというふうに認識をしております。この地域の問題、そして中小企業の問題をしっかりと解決していかないと、これ……

第162回国会 予算委員会 第13号(2005/03/17、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘の人件費、固定費云々というのは、日本の場合いわゆる終身雇用、年功序列になっていると。そういうことは景気が悪くなった場合も雇用をしっかり維持するということ、これは、まあもちろんこれは日本の大変良い面であるわけです。しかし、結果的に見ますと、売上げが減っても人件費を減らせないという意味で、人件費は変動費じゃなくて固定費のような状況になっている。それがやはり今の、今日の非常に変動が大きくなった経済下で日本の企業の一つの弱点になっていると。そのような趣旨のことを非常にこう一般論として私は申し上げたのだと思います。  で、犬塚委員お尋ねのバウチャーでございますけれども……

第162回国会 予算委員会 第14号(2005/03/22、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) これは資産の切り分け等々経営の判断の部分が入ってまいりますから、今の時点でそういった問題について明確な数字を持っているわけではございません。  ただ、いずれにしましても、市場の中でしっかりと自立ができるように、市場の中でしっかりと自立できるということは、ある程度の収益力を持って、それによって期待株価、株価は言うまでもなく将来の収益の流列を現在価値に割り引いたものでございますから、そうした中でしっかりとした経営をしていただくということがそうした防衛の基盤をつくる大変重要なポイントになると思っております。
【次の発言】 「二〇〇七年四月の段階では、民間金融機関向け規制等の……

第162回国会 予算委員会 第15号(2005/03/23、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 経済を活性化してデフレを克服して、そういう中で経済の活性化と財政の健全化を目指していくというのは私たちの目標でございますから、その中でデフレを脱却して結果的に名目GDPを上げる、結果的にしたがって税収も上げていくということは大変重要な我々の課題でございます。  現状申し上げますと、国内企業物価は横ばい、消費者物価は前年比で小幅な下落基調、そしてGDPデフレーターは前年比で二十七四半期でありますから、まあ約七年近くマイナスが続いているというような状況でございます。  経済活性化が進んでおりましてデフレ脱却に向けた動きは進んでいるものの、依然として現状は緩やかなデフレの状……


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第163回国会(2005/09/21〜2005/11/01)

第163回国会 行政監視委員会 第1号(2005/10/24、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 私は、今公社についてもまた民間の保険会社についても、ともに具体的な不払の問題を直接担当している大臣ではありませんので、その問題については今総裁と大臣がお答えになったとおりだと思っております。  私の方から、むしろ後半、荒井委員がおっしゃったその市場の失敗の話等々についてお答え申し上げたいと思いますが、やはりこの問題はよく市場の失敗、市場で問題が起きると必ず市場の失敗というふうに言われるわけですが、これはいわゆる悪意を持った行為者の問題と市場の失敗の問題とはきっちりと分けなければいけないということだと思います。残念なことに、悪意を持ったそういう行為というのは、残念ではあ……

第163回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第2号(2005/10/12、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) このたび、政府から提出いたしました郵政民営化法案、日本郵政株式会社法案、郵便事業株式会社法案、郵便局株式会社法案、独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構法案、郵政民営化法等の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案の六法案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  郵政民営化は、民間にゆだねることが可能なものはできる限りこれにゆだねることが、より自由で活力ある経済社会の実現に資することにかんがみ、内外の社会経済情勢の変化に即応し、日本郵政公社(以下「公社」と申し上げます。)に代わる新たな体制を確立するものであり、地域社会の健全な発展及び市場に……

第163回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第3号(2005/10/13、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 郵政民営化に当たりまして、今全国津々浦々で提供されている金融のサービスがやはり国民にとって大変重要であり、これを確保しなければいけないという問題意識を持っております。  民営化でありますので、金融のサービス提供に義務を課するということは、これは難しいわけでございますけれども、まず今総理の御答弁にもありましたように、その拠点となる郵便局をしっかりと設置すると、そしてその上で金融のサービスが提供されるように、我々としては移行期間、これは十年でありますけれども、それをカバーする十分に長期の安定的な代理店契約をその銀行、保険会社と郵便局会社で結んでくださいということを義務付け……

第163回国会 郵政民営化に関する特別委員会 第4号(2005/10/14、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 郵政民営化に関連をしまして、郵政、郵貯銀行、特に言うと保険だと思いますけれども、お金を集める能力は非常に高いし、これまでも信頼を得てきた。一方で、その資金を運用するノウハウが現時点ではやはり乏しい。一方で、政府系の金融機関というのはその逆であって、今まで運用を行ってきたけれども、資金調達そのものは制度に依存してきたということでノウハウがない。そういうところはお互いに補完的ではないだろうかと、補完できるのではないだろうかと、そういうお考え方をお示しだと思います。そういうお考え方はやはり一つの見識であるというふうに私も思います。  今後、しかし、そういうノウハウが社会全体……

第163回国会 予算委員会 第1号(2005/10/04、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと数字について通告いただいてなかったようでございますので、申し訳ございません、数字については改めて御報告をさせていただきます。
【次の発言】 GDPに対する国債残高でございますので……
【次の発言】 申し訳ございません。  公的資本形成、GDPに対する比率に関しましては、かつて一〇%程度の、近い比率があったと思いますが、それが今三分の二程度に縮小してきているというふうな認識をしております。
【次の発言】 公務員の人件費ですか。公務員の人件費についてはちょっと数字を持っておりませんので、申し訳ございませんが調べさせていただいて、御報告をさせていただきます。

第163回国会 予算委員会 第2号(2005/10/05、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 内閣府の試算について今財務大臣が御紹介くださいましたので、基本的には名目成長率、GDPの名目成長率と名目金利の関係を注視をして運営していけば、そのような形での運営は可能であるというふうに私どもは考えております。  ただ一点、今の櫻井委員の御質問の中で、いわゆる基礎的財政収支、プライマリーバランスを回復するに当たって金利の動向は関係いたしません。これは金利支払前の収支でございますので、金利がどうであれ、プライマリーバランスの回復というのは別の次元の問題として考えなければいけない問題でございます。
【次の発言】 ちょっと本日私の方にその通告をいただいておりませんので、ちょ……


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第164回国会(2006/01/20〜2006/06/18)

第164回国会 決算委員会 第4号(2006/03/03、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) お答えを申し上げます。  今年の豪雪、本当に雪国の方はもう大変な思いをしておられると思います。これ災害でございます。災害に対しましては、これは、政府として当然やるべきことをしっかりやらなければいけないという立場で総務省としても考えております。  特別交付税のお話でありますけれども、これ、従来は原則として道路とか公共施設の除雪、排雪、それに対する経費を対象としていたわけでありますけれども、今年の豪雪においては、今委員からもお話ありましたように、特に高齢者等の雪下ろし作業の中で本当に痛ましい事故が多発しました。そういうことを踏まえまして、我々も地方公共団体が行います高齢者……

第164回国会 決算委員会 第8号(2006/04/24、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 山本委員から大変重要な問題について答弁の機会をいただきましたことをむしろ感謝を申し上げます。  新聞の報道は存じております。新聞はセンセーショナルに報じたというふうにおっしゃいましたが、報じたのは一紙だけです。本当に私がそういうことを言っていたら全紙報じたと思いますけれども、一紙だけ非常に局部的な数字を取り上げて、そのようなストーリーを報じたのだというふうに思っております。  大変良い機会でございますので、地方交付税に対する考え方と、それと、先般、諮問会議に提出した資料の中身について是非もう一度申し上げさせていただきたいと思うんですが、御指摘のように諮問会議においては……

第164回国会 決算委員会 第11号(2006/05/29、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) お答えを申し上げます。  松井委員御指摘の天下りの問題、これは四月の二十七日の経済財政諮問会議におきまして改めて総理から指示がございました。これは総理から行革担当大臣、中馬大臣に対して指示がございまして、国会等で議論されていることをちゃんと整理して改革を進めるよう、そのような指示がございました。この問題につきましても、したがって、政府全体の改革の議論の中で取り組むということが必要だというふうに思って、鋭意作業をしているところでございます。  公益法人の理事に関しまして所管の省庁出身の三分の一以下にする基準について、これは松井委員にもいろいろ御議論いただきましたし、その……

第164回国会 決算委員会 第12号(2006/06/07、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) お答え申し上げます。  現在の基準でどうなっているかというのは、この十八年の四月一日現在でございますけれども、国所管のもので約四千二百人という集計になっております。  それで、その対象をですね、つまり今委員おっしゃった課長相当級以上、退職後十年未満の就任という要件を外した場合どうなるかということでありますが、これ正に今調査を行いまして、集計のための票を出しまして、そして回収をしまして、今集計中でございます。これ、調査票に記載のミスがある等々、そういうことを確認していかなければいけませんので、一定の時間を要するところでございますので、まだ数字は出ておりません。  ただ、……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第3号(2006/04/26、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のように、経済が全体として良い方向に向かっている中で、いろいろばらつきがあるというのは、これはもう全くそのとおりであると思います。よくその意味では都市、地方ということが言われるわけでありますが、実は、やはり丹念に見ますと都市の間でもいろいろばらつきがございますし、また地方、地域においてもいろいろばらつきがある。また、委員は徳島、私は和歌山でございますけれども、その県の中でも、市の中でもいろいろばらつきがある。これは景気回復の過程ではやはりこれまでもある程度避けられない、避けられずに出てきているという面もあると思います。また、私は、その意味では経済全体が良くな……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第4号(2006/05/08、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 東京の事情に大変お詳しい中川委員から御意見、しっかりと承った次第でございます。  まず最初に、今いろんな議論がなされております。ただ、非常に税の制度等々は非常に細かな具体的な制度設計の話になります。私は、やはり制度設計の話に至る前に、もっと大きな改革の方向の枠組みを議論するのが今の段階であるというふうに思っておりまして、制度設計の議論というのは、これは大いにそれはそれでやっていただければ結構だと思いますが、今の段階では、私は、制度設計の議論から入っていくと議論がむしろ大変混乱するのではないかという認識を持っております。その意味では大きな方向の議論を是非しなければいけな……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第6号(2006/05/11、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) これは以前もお答えしたことが峰崎委員に対してあったかと思いますが、経済成長率と国民負担率にどのような統計的に有意な関係があるかないかということについては専門家の間でも意見が分かれていると私は思います。ただ、内閣府が行った当時の分析では有意な負の関係があったということだと認識をしております。その意味では、財務大臣がお答えになったとおりでございます。
【次の発言】 どのように思うかという御質問でありますので、私もこういう統計分析を長年やった立場からいうと、まあこういうことはよくあることだというふうに思います。よくあることだということは、サンプルの取り方によって、期間、地域……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第7号(2006/05/12、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 先ほど二之湯委員がおっしゃいましたように簡素で効率的な政府、これは重要ですけど、やっぱりそれは手段である、もう仰せのとおりだと思います。そうすることによって国民の負担をできるだけ少なくしながら、しかし必要な行政サービスをしっかりと効率よく行っていくということがやはり我々に課された責務であると思います。公務員総数に対して、公務員に対して非常に厳しい国民の目がある中で、これはしっかりと削減していかなければいけないという方向性はやはり重要であろうと思います。  そうした観点から、過去五年間で四・六%の純減実績がある、それを上回るようにしてくれということを要請しておりましたが……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第8号(2006/05/17、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 今、中馬大臣が御答弁されたとおりでございますが、今、櫻井委員のお尋ねの部分は、三年前に経済財政諮問会議で議論されたことと関連しておりますので、ちょっと質問通告見ていないんですが、当時のちょっと記憶で申し上げますと、中馬大臣答弁されましたように、日本の政府系金融機関融資の対GDP比というのが諸外国に比べてずば抜けて高かったと。一六%とかそういう、ちょっと定義にもよりますけれども高かったと。多くの国では四%とか一番、その次に高いドイツの二倍ぐらいあったと。これはやっぱり多過ぎるのではないか。  どこが多いのかというふうに比べますと、各国中小企業に対する政策の金融というのは……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第9号(2006/05/18、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) お答えを申し上げます。  昨年末に閣議決定をしました行政改革の重要方針におきまして、この公営公庫に関しては二つのことを決めているわけでございます。第一は、廃止をして資本市場等を活用した仕組みに移行するということ、そして二番目は、必要な財政基盤を確保する等廃止に向けた一定の移行措置を講ずるということ、この方針に基づいて制度設計、まだ議論をしているところでございます。  委員御指摘のように、地方の方々、大変これどうなるんだろうという関心と不安を持っておられるというのは私も理解をしております。昨日も六団体と総務大臣の懇談会をしましたときに、六団体からも本当にしっかり考えてほ……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第10号(2006/05/22、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 今私もやり取りを聞かせていただいておりましたが、個別の問題はちょっと私は関与する、知る立場にはございませんが、独立行政法人の制度そのものをしっかりと運用していくことは、これはもう極めて重要であると思っております。  それ以前ですね、いわゆるこの制度がなかった時代、特殊法人についていろんな問題が指摘されました。これは、やはり主務大臣の関与を最小限にしていかなければいけない、そして自主的、自律的にやってもらうことが重要なんだと、だからこそ中期的な目標を設定して事後評価をするんだと、それが正に独立行政法人の一つのねらいであったと思います。そうした中で、情報公開と透明性を確保……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第11号(2006/05/23、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 民主主義社会において政策は分かりやすくなければいけない、私もそのように思います。同時に、私、法律の世界から入った人間ではなくて経済の世界から入った人間でありますから、法律には引き続き非常に何か違う世界の言葉だと違和感はあるんですが、しかし、それでも何本か法律の作成に関与して一つ思うことは、法技術上の問題というのもやっぱりそれはそれで無視できない問題があるというふうに思います。いろいろ言い尽くすためには、非常に文章がまどろっこしくなって長くなってもそれやらなきゃいけないときがやはりあると。それが法律の世界の問題であり、法律家としては、この中にも法律家の先生たくさんいらっ……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第12号(2006/05/24、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 片山知事の御主張、私も承知をしております。正にそういう方向で、方向として我々も取り組んでいるつもりでございます。  早期退職慣行については、これは総理の指示もあり、それの是正に向けてもう動き出しております。また、年功序列人事を改めるためには能力実績主義が必要ですが、そのための試行を今年一月から始めております。  天下り全体についても、今公務員制度全体の在り方の中で中馬大臣を中心に検討をしております。これはもう内閣官房と私の方も連携をしながら強力に取り組んでまいる覚悟でございます。

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第13号(2006/05/25、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 今回の政策金融改革におきまして、公営公庫に関しては大きく二つの方向を決めているわけでございます。一つは、廃止をして資本市場等を活用した方向に持っていく、これが第一でございます。第二としては、その移行期の財務基盤の問題も含めてしっかりとした対応措置を、その移行期の問題として取っていくということ、この二点でございます。  委員今御指摘のように、そうした方向に基づいて今制度設計をしているところでございますが、先般も地方六団体とお話合いをしましたときに、地方の関係者、やはりそのことについて大変いろいろ今御心配をしておられるというのはそのとおりでございますので、我々もしっかりと……

第164回国会 行政監視委員会 第6号(2006/06/05、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 冒頭に非常に包括的な重要な御質問を賜りました。ありがとうございます。  地方自治、特に地方財政が大変厳しい状況に置かれていると、私も総務大臣を拝命して七か月、もう様々な声に接しております。そういう中で、私たちとしては地方を正に、私は、地方でできることは地方で、分権に終わりはない、改革に終わりはない、その中で地方の自由と責任と自立、自由、責任、自立というのがやはり目指すべき一つの姿、キーワードであろうと思っております。  そういう中で、総務大臣として一体どういう政策を進めていくべきかというふうに考えましたときに、さきの三位一体の改革、これはもういろいろ先生方にも御尽力を……

第164回国会 行政監視委員会 第7号(2006/06/12、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 今、生田総裁がお答えになったとおりでございます。  これはもう制度そのものは荒井委員は大変お詳しいわけですけれども、信書に該当しない文書はこれはいわゆるメール便等々で利用できるけれども、信書に該当するものは日本郵政公社又は信書便事業者でなければ送達することはできません。で、残念ながら、それに違反しているものが幾つか散見されて、それに対して公社もいろいろ御苦労なさっているというのも事実であろうかと思います。  我々としても、再演事案として何度もこういうことがあると報告受けた場合には、総務省から改めて説明の上、いろんな指導をしているところでございます。その上で、告発を行う……

第164回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第2号(2006/05/12、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 昨年の十月三十一日に総務大臣を拝命いたしました竹中平蔵でございます。  当委員会の皆様方には、かねてから格別の御高配にあずかっていることに対しまして、この機会に厚く御礼を申し上げます。  選挙が民主政治の基盤を成すものであることを考えますとき、選挙制度や政治資金制度を所管する総務省の大臣として、その責任の重大さを痛感しております。  私といたしましては、今後とも、公正かつ明るい選挙の実現に向けて最大限の努力を重ねていく所存でありますので、何とぞ御指導のほどよろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 この機会に、第四十四回衆議院議員総選挙及び第二十回最高裁判所裁……

第164回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第4号(2006/05/19、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 公職選挙法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この法律案は、衆議院小選挙区選出議員及び参議院選挙区選出議員の選挙を在外選挙の対象とするとともに、個人情報保護に対する意識の高まりに的確に対応するため、選挙人名簿の抄本の閲覧制度を見直す等の措置を講じようとするものであります。  次に、法律案の内容について、その概要を御説明申し上げます。  第一に、在外投票に関する事項であります。  衆議院小選挙区選出議員及び参議院選挙区選出議員の選挙を在外選挙の対象とするとともに、在外公館投票の終了時期を選挙の期日前六日に改めるほか、衆……

第164回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第5号(2006/06/02、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 実は私の個人的な経験でございますが、ニューヨークに住んでいた時代に、国連のすぐ隣の広場で物すごい人が集まっていることがございました。実はこれ、南アフリカ共和国が最初のそういった民主的な選挙をやると。そのとき既に在外、つまりアメリカに住んでいる方々に対しての選挙が行われていた。実はその当時、まだ日本にはそういう制度がございませんでした。その意味では、民主主義のまあ先進国である日本においてそういう制度の整備が歴史的に見てもやっぱり後れてきたという点で、我々も反省すべき点が非常にあるのだろうと思っております。  先ほどから総務省、外務省、それぞれ答弁させていただきましたが、……

第164回国会 総務委員会 第1号(2006/02/01、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 総務大臣を拝命いたしました竹中平蔵でございます。  通常国会における総務委員会のスタートに当たり、一言ごあいさつ申し上げます。  総務省は国民生活に密着した幅広い行政分野を有しております。改革なくして成長なし、民間にできることは民間に、地方にできることは地方にという方針の下、引き続き構造改革を進めるべく、諸課題に積極的に取り組んでまいります。  副大臣及び大臣政務官とともに全力を尽くしてまいりますので、世耕委員長始め、理事、委員の皆様の御指導をお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 平成十七年度分として交付すべき地方交付税の総額の特例に関する法律案につきまして、そ……

第164回国会 総務委員会 第閉会後1号(2006/08/29、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 日本郵政公社平成十六年度財務諸表につきまして、その概略を御説明申し上げます。  本件は、日本郵政公社法第六十四条第二項の規定により、日本郵政公社が提出した財務諸表について承認した旨を国会に報告するものです。  まず、日本郵政公社全体ですが、貸借対照表については、平成十七年三月三十一日現在、資産合計三百八十七兆八千七百二十二億円、負債合計三百八十一兆七千三百二十九億円、資本合計六兆千三百九十二億円となっております。損益計算書については、経常収益二十兆六千三百三十三億円、経常費用十八兆七千五百二億円、経常利益一兆八千八百三十億円、当期純利益一兆二千三百七十八億円となってお……

第164回国会 総務委員会 第2号(2006/02/03、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 今回の豪雪に関しましては、我々も大変重く深刻に受け止めておりますし、また先生方にも大変いろいろ御心配をいただいているというふうに思っております。  今委員から御指摘のありました特別交付税の繰上げ等々につきましても、地方の事情をよくお聞きしながら我々も真摯に対応をしてきたところでございます。結果といたしまして、特別交付税の交付時期、これは言うまでもなく原則として十二月及び三月の年二回であったわけでございますけれども、今回の深刻な被害を踏まえまして、災害救助法適用団体など八十五市町村を対象に、三月に交付すべき特別交付税の一部、約七十九億円を繰り上げて交付すると、させていた……

第164回国会 総務委員会 第3号(2006/03/09、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 総務委員会の御審議に先立ち、所信の一端を申し上げます。  昨年の台風や年末来の大雪など、自然災害が多発し、多くの方々が犠牲になられました。被害に遭われた方々に対して、心よりお見舞い申し上げます。  さて、私は、小泉内閣の進める構造改革を断行し、小さくて効率的な政府を実現するため、改革に取り組んでいます。改革なくして成長なし、民間にできることは民間に、地方にできることは地方にとの方針の下、改革の進展が国民に実感できるものとなるよう、各般の施策の推進に取り組みます。  また、総務省は、ユビキタスネット社会の実現、国民の安心・安全の確保といった国民生活に密着した幅広い行政分……

第164回国会 総務委員会 第4号(2006/03/14、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 森元委員にお答えを申し上げます。  冒頭、期待と不安という御紹介ありましたけれども、是非私としては、不安を払拭して期待にこたえられるように、本当に全力を尽くしたいというふうに思っているところでございます。  何をやろうとしているのかということ、そして委員会の進め方等々についてのお尋ねでございますが、私が指示して開催している懇談会というのは三つでございます。一つは、地方分権二十一世紀ビジョンの懇談会、そして通信・放送の在り方に関する懇談会、そして郵便におけるリザーブエリアと競争政策に関する研究会、これら本当に重要な問題であって、是非これらの議論を通してより良い方向性を出……

第164回国会 総務委員会 第5号(2006/03/16、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 高橋委員は三重の御出身で、私は和歌山で、本当お隣同士でございまして、そういう地域のこともしっかり認識しながら今日は御答弁をさせていただきたいと思います。  お尋ねの景気でございますが、実は昨日、月例経済報告が行われました。実は私、ちょっと所要で昨日の会議は出ておりませんのですけれども、景気は回復しているというのが政府の基本的な認識でございます。  これまでの経過もいろいろ振り返ってみまして、やはり企業部門が改善してきたと。これはいろんな形で見られていると思います。特に、企業部門の改善の代名詞として三重県の一部の地域等々がよく引用にもされるわけでございますけれども、重要……

第164回国会 総務委員会 第6号(2006/03/22、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) お答えを申し上げます。  二之湯委員は本当に、地方自治そして地方財政の現場を本当によく御存じで、そういう観点からの御懸念、いろいろお持ちであろうかと思います。  地方団体が行っております行政サービスには、これは教育でありますとか少子高齢化対策、そして治安対策、環境対策、住民の生活に非常に大きな影響のある事務が大半を占めているというふうに思っております。この地方団体が、義務教育や生活保護などいわゆるナショナルミニマムとされているサービスを供給するというのはこれはもちろんのことでございますけれども、やはりそれに加えて、地方の実情に即して住民が真に求めているサービスを適切に……

第164回国会 総務委員会 第7号(2006/03/23、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のとおり、今お願いしております二法案につきましては、消防研究所とそれとNICTと、方向から見ると確かに逆の方向に私たちとしては結論を出した、それは事実でございます。どうしてそういうふうにしたかということでございますけれども、まず独立行政法人通則法に基づくと、五年に一度、組織、業務を見直しをするということになっておりますので、我々としてはしっかりと判断をしたつもりでございます。  まず、NICTについて申し上げますと、言うまでもなく、通信情報の技術というのが大変今、重要になっていると。国際競争力の維持強化のためにも、日本経済全体の活性化のためにも、この役割が大……

第164回国会 総務委員会 第8号(2006/03/27、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) ただいま御決議のありました事項につきましては、その御趣旨を十分に尊重してまいりたいと存じます。
【次の発言】 ただいま御決議のありました事項につきましては、その御趣旨を十分に尊重してまいりたいと存じます。

第164回国会 総務委員会 第9号(2006/03/28、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) ただいまの附帯決議につきましては、その御趣旨を十分に尊重してまいりたいと存じます。
【次の発言】 ただいまの附帯決議につきましては、その御趣旨を十分に尊重してまいりたいと存じます。
【次の発言】 ただいま御決議のありました事項につきましては、その御趣旨を十分に尊重してまいりたいと存じます。
【次の発言】 通勤の範囲の改定等のための国家公務員災害補償法及び地方公務員災害補償法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  昨年、人事院から国家公務員災害補償法の改正に関する意見の申出が行われました。この申出のとおり、労働者災害補償保……

第164回国会 総務委員会 第10号(2006/03/29、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 那谷屋委員から、しっかりと答弁しろという御指摘をいただきましたが、労働時間管理の厳格化、これは休息時間等の問題でやる。当然のことながら、一方で、超過勤務についてもそれなりにしっかりやらなきゃいけないという思いは私たちも強く持っております。  超過勤務、それに基づく過労の問題等々、これは働く立場の方々にとってもう本当に深刻な問題でありますし、実は我々使用者の側から、総務省、使用者の側から見ても、やはり公務能率をちゃんと維持するためには、そんな夜むちゃくちゃ遅くまでやっていたら、昼間やっぱりそれは能率下がるわけです。職員の健康が保持されないと、全体としての、使用者としての……

第164回国会 総務委員会 第11号(2006/03/30、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 日本放送協会の平成十八年度の収支予算、事業計画及び資金計画につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この収支予算、事業計画及び資金計画は、放送法第三十七条第二項の規定に基づきまして、総務大臣の意見を付して国会に提出するものであります。  まず、収支予算について、その概要を御説明申し上げます。  一般勘定事業収支につきましては、事業収入、事業支出がともに六千二百十七億円となっております。  一般勘定資本収支につきましては、資本収入、資本支出がともに七百五十七億円となっております。また、建設費が六百九十八億円となっております。  次に、事業計画につ……

第164回国会 総務委員会 第12号(2006/04/06、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 消防組織法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  災害の多様化等に対応した市町村の消防の体制の整備及び確立を図るため、自主的な市町村の消防の広域化を推進する等の必要があります。  次に、法律案の内容について、その概要を御説明申し上げます。  本法律案は、自主的な市町村の消防の広域化を推進するため、消防庁長官が定める基本指針、都道府県が定める推進計画及び広域化を行おうとする市町村が作成する広域消防運営計画等について規定するほか、所要の規定の整備を行うこととしております。  以上が、この法律案の提案理由及び内容の概要でありま……

第164回国会 総務委員会 第13号(2006/04/11、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 澤委員は、正にリスクの最前線に位置付けられている消防隊員についていろいろな御配慮をいつもいただいているというふうに思っております。新型インフルエンザが流行した場合に救急隊員が感染しますと、例えば救急の搬送力が低下するという直接の問題が生じますが、単にそれだけではなくて、救急隊員を介する、介在する感染が拡大すると、そのような大きな社会的なリスクもあるわけでございます。  昨年十二月に、政府において新型インフルエンザ対策行動計画というのを取りまとめておりますけれども、その中でも、この流行状況に合わせまして、救急隊員などのいわゆる社会機能維持者ですね、社会機能維持者へのタミ……

第164回国会 総務委員会 第14号(2006/04/13、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 国家公務員の留学費用の償還に関する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この法律案は、昨年十月十八日の人事院からの一般職の職員の留学費用の償還に関する法律の制定についての意見の申出を踏まえ、国家公務員が留学中又は留学終了後早期に離職した場合に、国が支出した留学費用の全部又は一部を償還させる制度等を整備するものであります。  次に、法律案の内容について、その概要を御説明申し上げます。  第一に、国の一般職の職員が、留学中に離職した場合には、国が支出した留学費用の総額を、留学の終了後五年以内に離職した場合には、国が支出した留学費用の総額に……

第164回国会 総務委員会 第15号(2006/04/18、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 伊藤委員から私に対しましては、法案提出の理由、そして提出の経緯、それから審議に当たっての感想といいますか思いについてのお尋ねでございます。  今の、もう人事院総裁からお話がございましたように、留学の終了後早期に、非常に早い時期に離職する者が絶えないという現実がございます。こうした現状をもしも放置しておけば一体どういうことになるだろうかということを思いますと、やはりその留学の成果を公務に還元しないということになるわけでございます。これはやはり行政にとってのロスでございますし、また、多大の公費を投じて行っております留学というものそのものに対する国民の信頼をやはり損なうこと……

第164回国会 総務委員会 第16号(2006/04/20、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 住民基本台帳法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この法律案は、個人情報に対する意識の高まりに的確に対応するため、住民基本台帳の一部の写しの閲覧の制度を見直し、あわせて偽りその他不正の手段による閲覧等に対する罰則を強化するものであります。  次に、法律案の内容について、その概要を御説明申し上げます。  第一に、国又は地方公共団体の機関は、法令で定める事務の遂行のために必要である場合には、住民基本台帳の一部の写しの閲覧を請求することができることとするとともに、閲覧の際の手続等を整備することとしております。  第二に、個……

第164回国会 総務委員会 第17号(2006/04/25、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 委員御指摘のように、個人情報保護について過剰反応なのではないかと、そういう見られるような状況がある、それに対していろんな御意見があるということは承知をしております。  言うまでもありませんけれども、そもそも個人情報保護法を制定したときの経緯は、これはやはり情報の時代、正に情報を積極的に活用しなければいけないんだと、活用するからこそ一方で保護が必要なんだ、そのバランスをしっかり取ろうというのがこのそもそも個人情報保護法の精神であったわけでございます。しかしながら、現実の運用においては、そのことを担当する担当者から見ると、確かに厳しくやっておいた方が自分自身のリスクが、何……

第164回国会 総務委員会 第18号(2006/04/27、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 内藤委員には、先般の本会議でもこの問題について厳しい御指摘をいただいたことをきちっと記憶をしております。  これ、危機意識が決して我々欠如していたわけではございません。ただ、内藤委員言われるように、本当にこれが最速の解決策だったのかと、最も急いで、いろんなことをやっただろうけれども、急いでこれだったのかと、もっと早くできたのではないかというふうに、こう突き詰めて言われますと、そういう余地も、今から思えばということになりますけれども、ないわけではなかったというふうに感じます。  同時に、三年前の個人情報保護法を担当させていただいたときの一つの経験で申し上げますと、こうい……

第164回国会 総務委員会 第19号(2006/05/09、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 電気通信基盤充実臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。  この法律案は、高度通信施設、信頼性向上施設及び高度有線テレビジョン放送施設の整備を促進する措置を引き続き講ずることにより、高度情報通信ネットワーク社会の形成に寄与するため、本年五月三十一日とされている電気通信基盤充実臨時措置法の廃止期限を、平成二十三年五月三十一日まで五年間延長するものであります。  なお、この法律は、公布の日から施行することとしております。  以上が、この法律案の提案理由及び概要であります。  何とぞ、慎重御審議の上、速やかに御賛同あらんことを……

第164回国会 総務委員会 第20号(2006/05/11、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 景山委員にお答えを申し上げます。  私も総務大臣を命ぜられまして、そのときに、限られた時間ではありましょうけれどもやはり重要な政策の方向付けを是非行いたい、その私の任務を考えました場合に、やはり身近に起こっている技術の変化、これはやはり改めてすさまじいものがあるというふうに思いました。その中で、その社会の枠組み、必要な法律の枠組みの整備を行うことは今の時点で大変必要だろうと、重要であろうというふうに考えたわけでございます。  とりわけ、安価で高速なブロードバンドがインフラとしては整備をされて、その中で二〇一一年にはいわゆる地上デジタルに向かう、二〇一〇年にはブロードバ……

第164回国会 総務委員会 第21号(2006/05/16、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 今局長から答弁させていただきましたとおり、大分進んできてはいるんだけれども、まだ地域によって非常にばらつきがあるという現状でございます。  言うまでもありませんけれども、このブロードバンドインフラ、まず巨額の投資が必要である、巨額だというのが一つの要因であります。しかも、これやはり先行性が高い投資だというのがもう一つの要因でございます。したがいまして、いろんな意味でまだ整備途上にあるわけでございますけれども、一方で、御承知のように、政府としてはIT新改革戦略におきまして、二〇一〇年度までにこの光ファイバー等の整備を更に進めて、いわゆるブロードバンドゼロ地域、ブロードバ……

第164回国会 総務委員会 第22号(2006/05/18、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) お答えを申し上げます。  この現行法、制定当時、オンライン化三法の一つとして審議を受けたというふうに聞いておりますけれども、そこにも正に表れているように、この主たる目的が行政手続等のオンライン化である、そういうところから出発したということだと承知をしております。その意味で、署名検証者となり得るものの範囲が主として行政機関となる、またその当時背景として、もう一つの背景として民間認証事業者においても活動を行っておりまして、そういうことに配慮するという、そういう事情もあったのではないかと思っております。  これは言うまでもありませんけれども、公的認証サービス、安い費用で全国……

第164回国会 総務委員会 第23号(2006/05/23、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 地方自治法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この法律案は、地方制度調査会の答申を踏まえ、地方公共団体の自主性・自律性の拡大等のため、所要の措置を講ずるものです。  次に、法律案の内容について、その概要を御説明申し上げます。  第一は、副知事及び助役制度の見直しに関する事項であります。  市町村の助役に代えて、市町村に副市町村長を置くこととし、副知事及び副市町村長の職務として、普通地方公共団体の長の命を受け、政策及び企画をつかさどること並びに長の権限に属する事務の一部について、委任を受け、事務を執行することを追加する……

第164回国会 総務委員会 第24号(2006/05/30、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 総論的な大変重要な御質問だと思います。  私も総務大臣を命ぜられましてから、まあもちろん財政の勉強はしていたつもりでありますけれども、改めてこの地方の行財政の仕組みをいろいろ細かいところまで含めて日々勉強しまして、やっぱりこれは本当に時間が掛かるかもしれないけれども抜本的に変えなければいけないことが随分たくさんあるなという思いでおります。  今、地方自治法について四百五十二条という御言及がございましたですけれども、そもそも、これ後からまた御質問あるのかもしれませんけれども、一つの業務、これ国の仕事なのか地方の仕事なのか、いまだに本当に分からない。非常に多重、多層的な仕……

第164回国会 総務委員会 第25号(2006/06/01、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 地方公務員等共済組合法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この法律案は、市町村合併の進展等による地方議会議員年金の財政状況を踏まえ、地方議会議員年金制度の長期的安定を図るため、退職年金等の給付の水準を引き下げる等の措置を講ずるものであります。  次に、この法律案の内容について、その概要を御説明申し上げます。  第一に、地方議会議員年金の財政状況を踏まえて、以下のような措置を講ずることとしています。  まず、退職年金及び退職一時金の給付水準につきましては、これまでの八分の七に引き下げることとしております。  また、高額……

第164回国会 総務委員会 第26号(2006/06/06、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) お答えを申し上げます。  およそ共済的な仕組み、年金についてはその人口構造が変化すると非常に大きな財務的な影響を受けるわけでございます。今御議論をこれまでいただいている公的年金、正にそうですが、今回のその共済、議員共済に関しては、市町村合併によってその参加者という意味での人口構造がドラスチックに変化したということだと思います。そのために年金財政が大変厳しい状況に置かれている。  これまで公務員部長からも御答弁させていただきましたように、給付の引下げ、掛金の引上げ等々、やはり必要な調整をせざるを得ない。そして、加えまして、公費負担金について、市町村合併の進展による議員数……

第164回国会 総務委員会 第27号(2006/06/08、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 国と民間企業との間の人事交流に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この法律案は、国と民間企業との間の人事交流に関する法律に基づく交流採用の一層の拡大を図るため、同法について必要な改正を行うものであり、先般、この旨の人事院の意見の申出が行われたところであります。  次に、法律案の内容について、その概要を御説明申し上げます。  第一に、交流採用の対象として、民間企業に現に雇用されている者であって、この法律の規定により当該雇用関係を継続することができるものを加えることとしております。  第二に、民間企業に現に採用……

第164回国会 総務委員会 第28号(2006/06/13、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 懇談会に関しましては、かねてよりこの委員会でもいろんな御指摘を賜っているところでございます。  三つの懇談会、いずれも審議会等の整理合理化に関する基本的計画の閣議決定の中にあります懇談会等行政運営上の会合の開催に関する指針に沿って開催を運営しているものでございます。この指針では、懇談会は審議会等とは異なりまして、行政運営上の意見交換の場とされております。その際に、審議会等の公開に係る措置に準ずることとされておりまして、三懇談会もこの取扱いを遵守しているというふうに考えております。  まず、委員御懸念の点として均衡の取れた委員構成という御指摘がございましたけれども、これ……

第164回国会 総務委員会 第29号(2006/06/15、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 日本放送協会平成十六年度財産目録、貸借対照表及び損益計算書並びにこれに関する説明書並びに監事の意見書について、その概略を御説明申し上げます。  本資料は、放送法第四十条第三項の規定により、会計検査院の検査を経まして国会に提出するものであります。  平成十六年度の貸借対照表の一般勘定については、平成十七年三月三十一日現在、資産合計は七千二百六十三億円、負債合計は二千六百八十七億円、資本合計は四千五百七十六億円となっております。  損益計算書の一般勘定については、経常事業収入は六千八百五十四億円、経常事業支出は六千六百七十六億円となっており、経常事業収支差金は百七十八億円……

第164回国会 予算委員会 第2号(2006/02/01、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) お答えを申し上げます。  さきの総選挙は郵政民営化に賛成か反対かを問う国民投票的な選挙であったというふうに考えております。私たちは民営化に賛成でした。民主党の皆さんは反対でございました。私はそういう観点から公明党候補を含む多くの賛成派候補の応援に赴いた次第でございます。まあ全部で八十か所ぐらい応援をさせていただきました。堀江氏は無所属ではございましたですけれども、郵政民営化賛成という観点からそのような立場での応援をさせていただきました。  前田委員は今、政府保証を与えたというふうにおっしゃいましたですけれども、政府保証を与えたというふうにはもちろん考えておりません。株……

第164回国会 予算委員会 第3号(2006/02/02、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 御指摘のとおり、広島六区、私二回応援に行かせていただきました。ほかにもという御質問は、私に関してほかにもということでございましたら、無所属の方でそういう方は今回はなかったと思います。郵政民営化賛成の候補ということで、公明党の候補も含めまして多数応援に行かしていただいておりますが、無所属の方に二回というのはほかにはございません。
【次の発言】 今回の選挙は郵政民営化に賛成か反対かという国民投票的な意味があったと私は思っております。したがいまして、郵政民営化賛成候補を多数応援をいたしました。  堀江氏に関しましては、幹事長からの要請もあり、これは要請を受けて、もちろん自分……

第164回国会 予算委員会 第5号(2006/03/06、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 今、与謝野大臣が御答弁されたとおりでございます。  諮問会議というのは民間議員も含めまして本当にいろんな活発な、いろんな観点からの議論が行われておりますし、これまでも行われてまいりました。諮問会議での議論というのは、実はもう以前からのずっとこの歳出と歳入の議論を継続しておりまして、以前からスケジュールに関しましてはこの十八年度中に結論を出す、そしてそのために十八年度の中ごろに、まあ六月ごろ、十八年の中ごろにその選択肢を示すと、これももう以前からずっと議論され合意されてきたことでございます。  中身に関しましても、やっぱりこれは歳出削減が極めて重要であると。財政赤字、大……

第164回国会 予算委員会 第6号(2006/03/07、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 実は、今日の夕刻、経済財政諮問会議で正にそういう話をすることになっておりますので、朝一番で大変力強い御意見をいただいて、総務大臣としては非常にうれしく思っているところでございます。  交付税の議論というのは、ここでもさせていただきましたですけれども、最終、いわゆる最終支出ではございませんで、国から地方への移転的なといいますか、中間的な支出になりますので、これを減らすと、これを減らすということを目的に議論するというのは私はやっぱり誤っているというふうに思います。これは、やはり最終支出をできるだけスリム化しようと、これは国も地方も努力をしてやらなきゃいけないわけであります……

第164回国会 予算委員会 第7号(2006/03/08、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 概要ということでございますけれども、社会的実態として一定以上の行政需要を踏まえて事務権限を強化する、それだけの人口規模等々の要件を満たしているかどうか、それで要件が決まってくるわけでございます。それにつきまして、いろいろ御議論を今までいただいてまいりましたけれども、面積要件を設けるかどうか等々についてもこれまでもいろいろ議論があったというふうに承知をしております。
【次の発言】 制度概要につきましては、例の政令指定都市が処理することができる事務のうち、都道府県がその区域にわたり一体的に処理することが中核市が処理することに対して効率的な事務を除いて、中核市に対して移譲を……

第164回国会 予算委員会 第8号(2006/03/09、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 脇委員から大変重要な、本質的なお問い掛けだと思います。  確かに、まあ価格はマーケットで決まる、市場で決まるというふうに言うわけですけれども、その場合に、暗黙のうちにやっぱり三つのことを前提にしていると思いますね。  一つは、売手と買手が多数いるということ。これはやっぱり重要な問題で、脇委員御指摘のように、公共事業の場合は買手が一人しかいないというのが基本的な問題だと思います。  で、第二の状況は、要因は、情報が完全に行き渡っているということです。買物でいえば、ここのマーケットは安くて品質がいいということをみんな知っていると、そうするとそこに皆さん行くわけですから。そ……

第164回国会 予算委員会 第9号(2006/03/10、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 地域格差の問題でございますが、御指摘のとおり、確かに地域において格差があるというふうに思っております。これはこれまでもありましたし、景気が急速に回復する中でそういう部分が特に目立っているという認識を私も持っております。また、難しいのは、同じ地域の中でも、例えば私の出身の和歌山県なら和歌山県の中でも、和歌山市を中心とする地域とそうではない地域で格差がどうしても出がちであるという問題を抱えていると思います。  なかなか打ち出の小づちというのはないわけでございますけれども、地方でできることは地方でという政策を貫いて、そういう改革の中で地方の創意工夫を発揮していただく、一方で……

第164回国会 予算委員会 第10号(2006/03/13、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 今大枠もう財務大臣お話しくださいましたけれども、私自身も和歌山の地方都市の出身で普通の公立の小学校でございます。その小学校というのは、正に明治五年に教育令でできた学校で、改めまして、地方出身の私のような立場の者が本当にしっかりとした教育を受けさせてもらえたということに私自身も感謝をしております。  その中での国庫負担金でございますけれども、これやはり、義務教育の根幹を維持する上で重要な役割を果たしてきたことは間違いないと思います。一方で、昨今の議論としては、地方の自由度の拡大、その地方分権を進めるという観点からどのようにかかわっていくかという議論があることも承知をして……

第164回国会 予算委員会 第12号(2006/03/15、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 公営公庫を今回廃止をいたします。そして、その後の仕組みをどのようにつくるかということを今実は我々としては考えているわけです。これは当然、まず地方の、私はできるだけ資本市場を活用したメカニズムにしたいと思っています。そして、国の関与をできるだけしないような形で、地方が自律的に資金調達するというような仕組みに持っていくのが本来だと思っています。その仕組みづくりを、これは公営公庫を廃止してやりますので、今制度設計を行っています。我々として総務省としての考えをある程度まとめた上で、これは、その後はやはり財務省といろいろ御相談をしなければいけないと思っています。  これ、当然こ……

第164回国会 予算委員会 第14号(2006/03/17、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) ちょっと今、是非できればその表を出しておいていただけると有り難いのでございますけれども。  まず、ちょっと細かいことで恐縮ですけれども、上の方につきましては、これは企業年金一時金という、これは実質的に退職金でありますから、それを含めるというのはいいと、これは浅尾委員もおっしゃる。これについても金額を調整して、要するにこれ均等化されているわけです。  下の方を見ますと、職域加算というのは確かにありまして、それで九万二千、十七万二千と、これ見るとかなり大きいじゃないかというふうにテレビを見ている方思われるかもしれないんですが、これ基本的に民間と公務員と加入年限、平均で見る……

第164回国会 予算委員会 第15号(2006/03/23、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 予想外の質問をいただきましたですけれども、私、構造改革というのは、現場を信じ、現場に任せることであるというふうに思っております。したがって、だから民間でできることは民間で、地方でできることは地方で、その中で現場の方々の創意工夫が生かされ、そして経済社会が豊かになっていく、それは人々の生きがいをもつくっていくということであろうというふうに思っております。  そうすることによって、そういった様々な創意工夫、皆さんの自主自立へ向けた前向きの活動を通して、やはり明るい社会がつくられていく、私はそういう経済社会を是非実現したいというふうに思っております。

第164回国会 予算委員会 第16号(2006/03/24、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 簡潔にということでございますので難しいんでありますが、委員ももう実感しておられると思いますけれども、やはり地方分権を推進していくことは重要であると。そして、そのためには住民に最も身近な総合的な行政主体がしっかりしていかなければいけない。イメージされるのは市町村でございますけれども、その意味では、そういう基礎自治体がそれなりの財政基盤を持つためにはある程度の人口規模が必要であろうというふうにずっと考えられてまいりました。どの程度の人口規模が必要かということに関しては、専門家の間でも意見が分かれていると思います。十万程度と言う人もいれば、いや三十万程度と言う人もいる。そう……

第164回国会 予算委員会 第17号(2006/03/27、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 私たちはストックの議論をきちっとしております。そのドーマーの定理そのものも、金利と成長率の関係によりますけれども、ある条件下でストックを減らしていくことができるんだと、それを示しているのがドーマーの条件でございますので、そういうことを経済財政諮問会議で今しっかりと議論をしております。
【次の発言】 財務大臣の御答弁のとおりでございます。

第164回国会 予算委員会 第18号(2006/06/15、20期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(竹中平蔵君) 政府が大きいか小さいかというのは、もちろん相対的な問題ではございますけれども、長期的に考えまして、国民の税負担は私は軽い方がよいというふうに考えております。そうするためには、支出規模をやはり小さくしないと長期的には成り立たないわけでございますので、国民に対する税の負担、保険料の負担等々を余り大きくしないで、自助自律の精神で経済を活性化させていく、それがやはり経済全体を良くすること、そして国民のためになることだというふうに私は考えております。  そうすることによって、郵政民営化、その典型でございますけれども、小さくできるところで小さくしないと本当に必要なところにお金が回……


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