このページでは渡辺喜美参議院議員の24期(2016/07/10〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は24期国会活動統計で確認できます。
○渡辺喜美君 日本維新の会、渡辺喜美であります。 増税の前にやるべきことがある。 我々は、かねてより、消費税率の引上げ以前に、国会議員の身を切る改革、公務員人件費削減等の行政改革の徹底、そしてデフレ脱却、景気回復が先だと主張してまいりました。残念ながら、こうしたことがいまだに進んでおりません。国内外の経済は予断を許さず、世界経済見通しも不透明、政権運営の通信簿である日本の株価は低迷し、為替相場も年初に比べてはるかに円高になっております。これ以上円高が進行すれば、再びデフレに陥りかねない危うさが続いております。 安倍総理は、消費税率一〇%への引上げを再延期する理由について、世界経済が大きな……
○渡辺喜美君 渡辺喜美でございます。 大臣はG20は御欠席されると聞いておりますが、できれば行ってムニューシン財務長官といろいろとお話をしていただきたかったなと思いますね。 アメリカのトランプ政権の政策、かなりむちゃくちゃですよ。御案内のとおり、十年で百七十兆円の大減税をやる、これ国債増発につながりますね。一方、FRBは出口戦略で資産を圧縮をすると。リーマン・ショック以来百兆円の規模を五倍に膨らませたわけでありますから。これが本格的に始まると、またしてもいつもの伝統的な双子の赤字のファイナンスと、こういう問題が出てくるんですね。貿易赤字については、御案内のとおり相当荒っぽいことを仕掛けてお……
○渡辺喜美君 渡辺喜美でございます。 まず冒頭、委員長を始め両筆頭並びに理事各位におかれましては、私がパネルを使うことを御承諾をいただきまして、誠にありがとうございます。 今回の税制改正が日本経済のデフレ脱却に資することを願うのみでございますが、給与所得控除の圧縮が基礎控除の若干の拡大とセットになっておりますが、全体としてはせこい増税プランになっておるということであります。 法人企業統計などを見ましても、二十年前と給与総額がどれくらい増えているのか。ほとんど増えておりませんね。一九九八年、中小企業などは八十二・七兆円、二〇一六年、八十三・九兆円、こんな感じですよ。より正確を期するために賃……
○渡辺喜美君 日本の周りを見渡してみますと、中国、習近平主席、いよいよ皇帝化ですね。ロシア、プーチン大統領、これまたツァーになる可能性がまたしても出てきたと。一方、日本は残念ながらこの調子。アメリカは、次から次へと側近が更迭をされたり替えられたり、ホワイトハウスとそれぞれの役所のリエゾンオフィサーがいなくなってしまっていると、そういう状況であります。経済に詳しいと言われたゲーリー・コーン経済諮問委員長などは、元々アルミの先物ディーラーだったそうでございますが、トランプ政権の鉄鋼、アルミ貿易制限に関して抗議の意思を表したのか、お辞めになられてしまいました。 麻生大臣、先ほど、株安は過剰反応だと……
○渡辺喜美君 安倍総理、お疲れさまでございます。あと十二分だけお付き合いをください。 突然ですが、第一次安倍内閣の平均為替レートって覚えておられるでしょうか。百十九円でございます。続く福田内閣はサブプライムローンなどの問題があって百八円になりました。麻生内閣ができる直前にリーマン・ショックが起きまして、平均レートは九十六円でした。政権が替わって鳩山内閣九十一円、菅内閣八十三円、野田内閣七十九円、まあ内閣の通信簿みたいなものですよ。では、第二次安倍内閣以降の平均為替レートは幾らでしょうか。答えは百九円であります。 円高是正というのは、なかなか建前の世界では言いにくい話であります。しかし、アメ……
○渡辺喜美君 昨日は、無為の蓄積が高じると日本の国益が失われる、内閣の通信簿が為替レートに表れておるという話をさせていただきました。 日本が為替介入をやったのは、私の記憶ではあの大震災の後が最後だったんじゃないでしょうかね。あのとき、与野党党首会談というので、私も野党の党首をやっておったものですから、官邸に集められて、三月十二日だったと記憶しておりますが、土曜日、来週から、原発もそうでありますが、日本の円が超円高になりますよと、その対応を考えておかれたらいいですよという話をした記憶があります。案の定、月曜日から超円高になって、あのときはたしか協調介入をした。それで、七十五円ぐらいまで行ったの……
○渡辺喜美君 この保険業法等の一部を改正する法律案というのは、私にとって大変思い出深い法律でございます。 今から十数年前だったでしょうか、私が自民党の金融調査会の事務局長ってやつかな、やっておりましたときに、国会にもう提出をした後、猛反対が起きたんですね。一番先鋭的だったのが知的障害者の団体の方々で、私の地元の方が先頭に立っておったものですから、私が矢面に立って大衆団交のような交渉を何度もやりました。結局、そのとき分かったのが、立法事実の調査って余りやっていなかったということでありました。 その当時、担当の課長補佐が毎日のように私のところに来ておりましたが、その方が豊田真由子さんという方で……
○渡辺喜美君 お手元にこういうグラフは行っているでしょうかね。これは、緑色の線が訪日外国人客数ですね、インバウンド数。青の曲線が円・ドル為替レートであります。 インバウンド増大作戦の中で、いろいろおやりになったんだろうと思います、観光庁をつくったりビザの規制緩和をやったり。これは、まさに意図と結果が非常にうまく一致した成功事例かと思います。やはりマクロ政策が大きく関わってきているというのがもうこのグラフで一目瞭然であります。アベノミクスが始まって円安になっていった、同時にこのインバウンドが増大をしていったということであります。 大臣、いかがでしょうか、このグラフ見て何か御感想があれば。
○渡辺喜美君 渡辺喜美と申します。 まず、西尾参考人にお願いがございます。 何年か前に、西尾さんの多分後輩だと思いますが、久米英一郎さんという方と御巣鷹山に行ってまいりました。そこで私の同級生の栗原崇志さんという御一家が眠っておられます。私も三十年たって初めて同級生の亡くなったところに行ったんでありますが、大変な急斜面で相当きついところでありました。しかし、JALの人たちが、あの事故を風化させずに、毎年思い起こしながら仕事をしておられる、その姿を見て感動いたしました。是非、この事故は風化させないようにお願いをしたいと思います。 そこでお聞きしたいんですが、実は私、十五年ほど前に自民党の国……
○渡辺喜美君 またしてもこういう話が出てまいりました。先ほども話題になりましたんですが、武士の情けで中身は申し上げません。
五十七年組といえば、その採用をしたときの大蔵大臣は、うちのおやじですよ。もう本当に悲しい話ですね。本当に悲しい話。(発言する者あり)
【次の発言】 いずれにしても、こういう話がもう次から次へと出てくる、もう本当に情けない。うちのおやじも、怒髪天をついて墓場から出てくるかもしれませんね。
ミッチー語録というのがありまして、政治家とか役人というのは権力を持っておると。金も女も権力も、三点満点になったやつは失脚するんだと。当時は、田中角栄さんとか三越の岡田さんとか、そういう……
○渡辺喜美君 渡辺喜美であります。 本日は、日本銀行の年二回の株主総会でございます。九〇年代の終わりに改正をされました日銀法において、この株主総会での説明責任というのは非常に大事なことになっております。ということで、本日は黒田総裁にはかなり耳の痛い話をさせていただきますので、お許しをいただきたいと思います。 まず、お手元に配りましたこの縦長の紙を見ていただきますと、ありますか、これは私が日銀に発注をして作ってもらったマネタリーベースの前年比、伸び率ですね。太い方の線がマネタリーベースの前年比であります。細い方の線が、これは日銀保有の長期国債が前年差、どれだけ増えたか減ったかと、こういうグラ……
○渡辺喜美君 今回の文書改ざん、そして廃棄されていたという交渉記録が出てきたと。この問題、恐らく麻生大臣の全く知らないところで行われていたんだろうと推察をいたします。よく、安倍内閣に対するそんたくでこういうことが行われたという解説がございますが、私から見ると、これは財務省の組織防衛、このただ一点に尽きると、そういう感じがいたします。こうした問題の背景に財務省の構造的な体質の問題があると言わざるを得ません。大蔵省接待汚職事件のように、いずれ関係者の処分ということが行われるでありましょう。しかし、それだけでは済まないというのが今回の大事件であります。 大臣が歴史の教訓として言っておきたいこと、あ……
○渡辺喜美君 中山恭子先生の御都合で、ちょっと順序を変えさせていただきます。 今回の改ざん、廃棄事件、大蔵省、財務省の極めて悪い側面が一気にあふれ出してしまったなという感じを受けますね。昔からそうでありますが、局あって省なしとよく言われていました。軍隊のような組織で、上意下達が徹底をしておると。もうまさにその点が悪い方向に一気に出た。財務省がある意味国民に対して平気でうそをつくと、こういうことも明らかになってしまったんですね。国会をだますということは、国民に対するうそそのものですよ。 財務省がついてきた最大のうそは何か、それは日本の財政が危機だという話なんですよ。財政が危機だから、借金が多……
○渡辺喜美君 突然ですが、大臣は、日本文化の真髄は何だとお考えになるでしょうか。私の政治学の恩師であります永井陽之助先生は、こう言っていましたね。短期的な無限の執着と長期的な無限の諦めが表裏一体になっている概念こそ日本文化の真髄であると。これは、一九三〇年頃、九鬼周造さんという哲学者が「「いき」の構造」という本を書いたんですね。つまり、短期的な無限の執着と長期的な無限の諦めというのは日本語で粋と言います。では、クイズですが、短期的な無限の執着だけの方を何と呼ぶでしょうか。答えは、やぼと言います。 大臣は、粋がお好きですか、それともやぼがお好きでしょうか。いかがでしょうか。
○渡辺喜美君 渡辺喜美であります。 世の中には、常識には反するが真実だということがあるんですね。日本の財政は良好であるというのはその典型的な例であります。 日本の財政が危機だというのはまあ常識。これは財務省、まあ大蔵省の時代からマインドコントロールをしてきたんですね。刷り込み工作をやってきた。政治の人を動かす原理というのは、まず脅迫、利益の供与、そしてシンボルの操作。このシンボルの操作というのは実にうまいことやってきたんですね。もう誰しも抗し難い、そういう常識になってきておる。 じゃ、本当に危機なのかと。麻生大臣は民間経営も御経験ありますからバランスシートもよくお分かりと思います。 お……
○渡辺喜美君 渡辺喜美であります。 昔聞いた話でありますが、日本銀行には星取り表というのがあるんだそうで、金融引締めをやると白星、金融緩和をやると黒星、何でこんな星取り表になるのかなといろいろ考えてみました。お金の価値が高くなった方が日銀の人たちにとってはいいんだろうかと。でも、そんな金融政策をやられたら、とんでもない円高、そしてデフレになっちゃうよね。現にそうなったわけですね、日本は。 元財務官であられる総裁には釈迦に説法でありますが、日本がアメリカから随分貿易黒字削減を迫られ、そしてプラザ合意以降、超円高になりまして、バブル発生。あの頃、このバブルがけしからぬというので、金融引締めによ……
○渡辺喜美君 最近、ツキディデスのわなという言葉をよく聞きます。御案内のように、古代ギリシャの歴史家ツキディデスが、当時の覇権国であったスパルタ教育でおなじみのスパルタ対新興国アテネの戦い、これをツキディデスのわなと名付けたのはグレアム・アリソン教授であります。 このツキディデスのわな、グレアム・アリソン教授の米中戦争前夜という本を読みますと、こういった新興国対覇権国の戦い、五百年間で十六回起こったと。そのうち、十二回が戦争に至った。米中関係というのは、まさにツキディデスのわなの典型例であるというわけであります。 先ほど来御議論のあります貿易戦争、米中のですね、これは当面妥協がなされるのか……
○渡辺喜美君 世の中には、常識には反するが真実だということがよくあります。戦後レジームというのはマッカーサー、GHQの時代につくられたと思いきや、実は非常に多くの戦後レジームが昭和十五年前後につくられております。昭和十五年といえば、麻生大臣がお生まれになったたつ年ですね。時あたかも近衛内閣、大政翼賛会のできた年でもあります。国家総動員令というのがその二年前に出されまして、企業は競争するな、国家目的に奉仕しなさいというお触れであります。国家社会主義の体制が確立をしてまいりますが、御案内のように近衛内閣にはコミンテルンのスパイがいました。尾崎秀実という、ゾルゲ事件に連座をして処刑をされると。右と左……
○渡辺喜美君 確定申告が先日終わりました。実は、日本の確定申告期限というのは世界一短い。もっと正確に言いますと、電子申告の期限は世界一短いというのが実態であります。今年、フランスが確定申告制度を導入をいたしましたが、電子申告の場合には日本よりも遅いんですね、期限が。 e―Taxを利用しているのが二十九年度で五四・五%ですか、今年どれくらい上がったか楽しみでありますが。確定申告の期限を電子申告に限って大幅に延長してはいかがでしょうか。例えば六月末にするとかですね。五月というのは、御案内のように三月決算で大変繁忙期でもありますから、六月末延長、いかがでしょうか。
○渡辺喜美君 私の地元に那須の御用邸というのがございまして、これは皇室用財産という位置付けになっているかと思います。今上陛下が即位されましたときに、軽井沢に御用邸が移っちゃうんじゃないかという心配が地元民から出ました。というのは、明治天皇の夏の御用邸は日光の田母沢、大正天皇が塩原、後に視力障害者センターになったところでありますが、昭和天皇が那須というわけであります。我々の心配は杞憂に終わりました。それは、御案内のとおり、皇室経済法という法律がございまして、そう簡単に御用邸を移転したり新しく新設したりするということが極めて困難になったからであります。 昨日も申し上げましたように、戦争直後、戦時……
○渡辺喜美君 自由貿易を国是とする我が国が報復関税を検討せざるを得ないという状況になったんですね。恐らくこんな事態は初めてだろうと思いますよ。お隣の韓国、文在寅政権は相当特異なイデオロギーを持っている政権であります。御案内のように、反日統一思想とでもいうべき革新的イデオロギーに基づいて、慰安婦問題はちゃぶ台返しをする、レーダー照射の事後対応しかり、そして、司法権の独立と言いながら実際の独立はない徴用工問題しかりであります。 麻生大臣が、ついせんだって、衆議院の財金で、恐らくアドリブだとは思いますが、政治家としての御答弁をされた。非常にこれは効き目があったと思いますね。問題は、その実効性が問わ……
○渡辺喜美君 渡辺喜美であります。 五月十日に米中貿易交渉、決着が付くのか付かないのか、トランプ大統領お得意技の豹変があり得るのかないのか、瀬戸際に迫っております。 決裂した場合、つまり米中がお互いの全輸入品に二五%の追加関税を掛けるという場合に、IMFの試算では、米中貿易は長期的に三割から七割ダウンする、アメリカのGDPは〇・六%ダウン、中国は一・五%ダウン、また、アメリカの調査会社、トレード・パートナーシップという会社の試算では、アメリカ人四人家族の家計負担が約二十五万円、年間で増加をするという試算をしております。 日本銀行では、こうした交渉決裂の場合の影響、それにどう対応するか、お……
○渡辺喜美君 先ほど来御議論がございますように、景気動向指数、これが悪化をしております。CI、コンポジットインデックス、大体去年の十一月ぐらいから一致指数はマイナスが始まった。三か月後方移動平均、これはもう完璧に去年の十一月からマイナス傾向が続いているというわけであります。 お手元にお配りした、いつもの景気動向指数の推移というグラフ、これを見ても明らかなように、これは一月分までしか書いてありませんけれども、去年の十一月が山で、明らかに景気後退局面に入っているということが示されております。それでも、大臣、増税をなさるおつもりでしょうか。
○渡辺喜美君 私の記憶では、平成四年に金融危機というのが初めて表面化をしたと思いますね。夏ぐらいでしたか、株価が一万四千円台に急落をする。あの頃であれば、銀行の持っている株の含み益を吐き出させて間接償却で不良債権処理ができた。自己資本不足に陥ったところにあの頃資本注入をやっていれば、その後の危機は回避できたと思います。 平成七年に住専問題が起きた。あれはお金の入れ方を間違えたんですね。本来銀行に入れるべきお金を住専に入れちゃった。だから、国民の大変な反発を買った。 平成九年、忘れもしない、十一月三日だったと記憶しておりますが、三洋証券が、お休み、祝日にもかかわらず、裁判所に放り込まれるんで……
○渡辺喜美君 五月二十日にGDP速報値が出されました。プラス〇・五%ということでありますが、その内情は数字のマジックであります。輸出がマイナス二・四%、それ以上に輸入がマイナス四・六%でありますから、マイナスの輸出からマイナスの輸入を引いてみたところ、プラスになっちゃったというわけなんですね。 〇・五%のプラスのうち、この外需寄与度、つまり輸入が増えてプラスになったというのが大半、〇・四%分がこれであります。あとは公共事業、補正予算の公共事業が積まれたのが〇・一%、それから、輸出が減ったり内需が悪かったりして在庫積み増し分が〇・一%。つまり、民需、家計消費とか設備投資とか、そういったところは……
○渡辺喜美君 要求もしておりませんが、厚生省の審議官殿がいらっしゃるんでちょっと確認をさせてください。
今朝の報道で、月に五万円の赤字となり、三十年で二千万円が必要とする試算の根拠は厚生労働省が示した資料だったことが分かった、昨日の野党ヒアリングでは、厚労省がよく使っている資料だ、総務省の家計調査でオープンになっており、よく知られている収支の差だと厚生労働省年金局吉田一生企業年金・個人年金課長がおっしゃったということなんですが、これはそのとおりでよろしいですか。
【次の発言】 いろいろ理屈は付けられるんですが、要は厚労省が使っている資料だと、それを今回の市場ワーキングチームのレポートに反映を……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。