水谷長三郎衆議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言についてまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容の一覧が掲載されています。
委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
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※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
※国会会期は各選挙期中で最初にその役職での発言が記録された会期を示しています。
○國務大臣(水谷長三郎君) 加藤勘十君の御質問のうち、石炭に関しまする問題に関しまして、私から御答弁を申し上げたいと思う次第であります。政府といたしましては、石炭産業の復興によりまして、惡性インフレ打開の糸口を見つけ、産業全体の活動を増大し、國民生活を安定に導こうとする点に関しましては、ただいま加藤君の述べられました御意見と、まつたく同感でございまするが、このためには、当面の段階におきまして、乏しい國力のうちから、資材及び資金を重点的に、言いかえますならば、他の産業部門及び國民生活の犠牲におきまして、石炭部門に注ぎこまねばならないと思う次第でございます。 この方針を堅持いたします以上は、國家……
○國務大臣(水谷長三郎君) ただいま星島さんの私に対しまする質問は、第一は石炭の問題であり、第二は中小企業、特にその金融の問題であり、第三は賠償の問題でございます。特にこの石炭の問題に関しましては、星島さんのきわめて熱誠あふれる御演説の中におきましても、特に重点をおかれた問題でありまするから、私はこれに対して、若干の時間をいただきまして、詳しく答弁したいと思うのでございます。 星島さんは、われわれが考えておりまするところの石炭に関する臨時國家管理法案をもつて、これは國有國営を前提とするところの法案であり、從つて四党政策を逸脱したものであると、きめつけられましたが、一体どこを証拠としてこういう……
○國務大臣(水谷長三郎君) ただいま大神さんから、炭鉱資金の問題につきまして、私が昨日述べました点、すなわち、実際炭鉱に資金を貸出す場合において、最も困つているのは、炭鉱の経理内容がきわめて不明確なる点と、所要の資金を融資しても、はたしてそれがその目的に使用されるかどうか、その判定がきわめて困難なことであると言つたその言葉をもたれて、これは炭鉱経営者を侮辱するものであるというようなおしかりをこうむりましたが、私は現に事実をありのままに、大胆率直に述べただけでありまして、なにも侮辱したということはございません。(拍手) さらにまた質問者は語を励まされて、一体石炭の國家管理を断行することによつて……
○國務大臣(水谷長三郎君) ただいまの木村さんの御議論は、要するところ現内閣があまりに事実を事実として正直にものを言うことが氣に食わないというお叱りのようでございます。(拍手)これまで、いわゆる戰爭時分の軍閥政治の欠点と云うものは、事実を隠して、そうして何らの根拠のない樂観空想論を唱えて、日本の國家を今日に陷れたというのが、これが官僚政治の弊害である。(拍手)われわれは、この嚴肅なる事実を事実として、それに対して対策を立てると云うことが、最も正しい民主主義の行く道であるということを確信いたします。(拍手)
○國務大臣(水谷長三郎君) ただいま笹口君の、肥料の生産を國家管理にしてはどうか、する必要があるのでないかという御質問でございましたが、この肥料の生産に関しましては、笹口君もすでに御承知の通り、現在におきましても、ある程度肥料の企業に対しては、國家が直接生産に責任をとれる形態が行われておるのでございまして、これをさらに数段強めるかどうかということは、目下檢討しなければならない問題であろうと思いまする。要するに、肥料をいかにして増産すべきであるか、増産に役立つかどうかという点に関しまして、それらの問題を檢討してみたいと考えておる次第であります。 さらにまた長谷川君の、油脂加工工業の農林省移管問……
○國務大臣(水谷長三郎君) ポツダム宣言受諾滿二箇年目の今日にあたりまして、この第一回國会におきまして、明日を期して許可せられることになりました民間貿易再開に関する連合軍最高司令官の好意に対しまして感謝の決議をせられましたことは、貿易を主管いたしまする商工大臣といたしましても、まことに感激おく能わざるものがございます。この機会におきまして、いささか貿易再開についての所信を申し述べたいと存じます。 元來わが國の経済事情は、高度の貿易依存性を示しておりますが、終戰後は一層貿易に依存する度合を増してまいりまして、今日までの滿二箇年間におきましては、たびたび政府の発表いたしました統計等ですでに御承知……
○國務大臣(水谷長三郎君) ただいま非常に示唆に富む御質問をいただき、得るところ多大なることを感謝いたします。目下商工省といたしましても、鉄鋼の生産隘路の打開に必死になつておりまするが、何分鉄鉱石、銑鉄、燃料等の輸入が、ただいま和田君の申されましたように、当初の予定通りまいりませんので、現在のところ、打開策といたしましては、ただいまの御質問者の御計画と同様な方向に沿つて極力善処する以外に方途はないと思われる次第でございます。 御質問の点に関しまして、具体的にお答え申し上げますならば、第一点といたしまして、銑鋼一貫作業の可否でございまするが、これを可とする場合も、否とする場合も、いずれも輸入に……
○國務大臣(水谷長三郎君) ただいま上程可決されました貿易組合法を廃止する法律案に関しまして、附帶決議がありましたので、一言申し上げて政府の所信を明らかにしたいと思います。 附帶決議の御趣旨はまことにごもつともでございまして、現下貿易の重要性に鑑みるとき、政府当局の懸命の努力にもかかわらず、未だ万全の効果をあげておるとは言えないことは、すなおに認めなければならないと思います。附帶決議の要旨の第一は、貿易公團を民主的に運営せよということであると思います。このことは、われわれといたしましても十分に関心しておるところでありまして、國民の公僕としての公務員法の制定や、いわゆる窓口行政の根本的改善等、……
○國務大臣(水谷長三郎君) ただいま中小企業対策につきまして、いろいろ有益なる御議論を拜聽いたしまして、われわれといたしましても、まことに教えられるところが多かつたことを、心より感謝する次第であります。 ただ長野さんが、現在の内閣が八月に中小企業の対策をば発表したとかいうお言葉がございましたが、これは政府としては関知しないところでございまして、一、二新聞に出たことを指しておられるのではないかと思うのであります。もちろん、商工省といたしましても、中小企業対策要綱につきましては一應省議が決定いたしまして、目下いろいろの方面と折衝しておりまして、もし結論がつきますならば、できるだけ早く皆樣方の前に……
○國務大臣(水谷長三郎君) ただいま六人の方から、それぞれ有益なる中小企業振興対策の御議論を承りまして、われわれといたしましては、今後の対策に資するところが非常に大きかつたことを感謝する次第でございます。 ただ、そのうち特に私の答弁を求められましたのは、民主党の田中さんでございますが、それは中小企業に対する金融のわくが少な過ぎる、特別なる金融機関を設置する考えはないかという点を指摘されまして、商工組合中央金庫の拡充・拡大を主張されたのでありますが、御案内の通り、商工組合中央金庫は半官半民の機関でありますので、これをこのままの形で存続せしむることは適当でないと考えておりますので、われわれといた……
○國務大臣(水谷長三郎君) ただいま御質問者の言われる通り、石炭不足の今日、亞炭が貴重なる燃料資源としてその重要性を拡大してまいりまして、これに対して、政府としても相当の本腰を入れてその増産対策をやつていかなくてはならないということは、まさにお説の通りでございます。從つて政府といたしましても、本年度三百万トンの生産計画を立てまして、昨年度よりの継続事業として、國費で輸送道路の改修並びに治水及び採炭坑道の掘進を実施し、増産態勢の整備に努めておりますが、このほか簡易急速に増産可能な新坑の開発、坑道の掘進等をはかるようにいたしております。さらにまた亞炭山に科学と技術を注入し、採掘及び運搬方法の機械化……
○國務大臣(水谷長三郎君) 衆議院の求めにより、臨時石炭鉱業管理法案提案の理由を申し上げます。 政府は、先般來炭鉱國家管理について鋭意愼重なる檢討を進めてきたのでございますが、ただいま、ようやくその成案を得ましたので、ここに臨時石炭鉱業管理法案を國会に提出して、御審議を仰ぐ次第でございます。 申すまでもないことでございまするが、石炭は産業にとつての食糧にも比すべきものでございまして、その増産は、産業の復興及び民生安定のかぎであると申しても、断じて言い過ぎではないと思う次第でございます。從いまして政府におきましては、從來から乏しい國力を割いて最も優先的に炭鉱の必要といたしまする資材、資金及び……
○国務大臣(水谷長三郎君) ただいま可決されました電力危機突破に関する決議につきまして、一言申し述べたいと存じます。 決議の御趣旨はまことに同感でございまして、わが國の産業再建にとりまして電力の占める重要性につきましては、いまさら申し述べるところもないと存じます。政府といたしましても、電力設備の復旧整備及び総合燃料対策等につきまして、いろいろ対策を講じてまいつておるのでございますが、十分御期待に副い得なかつた点もありますことは、まことに遺憾に存じます。今後はさらに万難を排しまして、極力電力の増強に努め、本決議の趣旨に副いたいと存じます。つきましては、今後とも一層の御支援、御協力のほどをお願い……
○國務大臣(水谷長三郎君) 民主党の小平君の御質問にお答えいたします。中小企業と家庭における電力制限の影響、それに対して政府はいかなる責任を負うかという意味の御質問がございましたが、これに対しましてのお答えといたしましては、冬季における電力の制限につきましては、全面的に割当制の実施をすることといたしまして、大口産業につきましては、生産計画に應じた電力の配当をなし、右以外の電力需用につきましては、業種別の標準負荷率、当該産業の重要度等を勘案いたしまして、その割当量を定めることとしておる次第でございます。また家庭に対しましては、今般新聞に発表されました通りの、世帶数を基準にした一定の割当量を定める……
○國務大臣(水谷長三郎君) 昨日……
【次の発言】(続) 苫米地さんから、石炭と電力の問題に関して御質問がありましたが、その点に関してお答えいたします。
臨時炭坑管理法の施行と並行いたしまして、將來にわたり石炭の恒久的増産をはかるために、新坑開発を積極的に行う必要がありますが、さしあたり、これに必要な企業化の調査につきましては、政府において早急に着手することといたしまして、年度千七百五十萬円の予算も確定いたしまして、石炭廳にこれが事務を分掌する機関を設けることになつております。開発の事業は、民間企業がこれを行うのが原則でございまして政府はこれに対し必要な助成をなすのでありますが、現在の経済事……
○國務大臣(水谷長三郎君) ただいま降旗さんの私に対する御質問――電力の問題、それから石炭の問題、中小企業の問題、これら三つをお答えいたします。 二十二年度の発電実績は、一部の推定を含めまして、水力二百八十億キロワット時、火力二十億キロワツト時、合計三百億キロワツト時程度と考えられるのでありまするが、來年度は、極力水火力発電施設の補修、復旧、発電用石炭の増配等によりまして、出力の増加をはかる考えでございます。すなわち水力は、出水率を平年並みと見まして、年間約二百八十二億キロワツト時、火力は、発電用石炭、本年度の二百三十五万トンに対しまして、三百七十万トン程度の割当を見込みまして、発電量三十四……
○國務大臣(水谷長三郎君) ただいま北さんから、本年度の肥料生産計画に対して御質問がございましたが、本年度とここで申し上げます場合は、目下実施中の、本年一月から七月までの、いわゆる春肥の生産計画でありまして、硫安六十六万五千トン、このうちには石灰窒素十一万三千トンを含んでおりますが、それと過燐酸石灰六十三万トンの生産を目標とするものであります。この数量は、昨年からの持越し、硫安換算約二十二万トンと、本期間に輸入を予想する硝安とを見込んで、これから水田に施される稲作肥料として、硫安反当たり平均五・五貫、過燐酸石灰反当たり平均二貫を中心といたしまする農林省の春肥配給計画に見合う肥料の生産計画でござ……
○國務大臣(水谷長三郎君) 淺沼君の電力並びに肥料に関する御質問に関してお答え申し上げます。 淺沼君はまず第一点といたしまして、電氣事業の経営形態の問題に関して御質問をされたのでありますが、この問題は、三党政策協定におきまして、電氣事業の一元化という言葉で現われているのでございますが、この電氣事業の一元化という問題がどういう結論に到達するかということは、過度の集中排除法、あるいは独占禁止法、さらにまた外資の受入態勢、そういうようなものを考えて愼重に考慮をせなければならないと思いますが、私といたしましては、目下懸案の電産ストが解決いたしました直後におきまして、この電氣事業一元化の委員会を設けま……
○国務大臣(水谷長三郎君) 川崎議員の私に対する御質問にお答えいたします。 第一の点は、炭鉱國家管理の準備状況についての御質問でございましたが、これはおそらく一、二の新聞において、事実に相違いたしまして、炭砿國家管理の準備が一向はかどつておらないというような記事が出ましたに対して、川崎君も御質問されたと思うのでありますが、その点に関しましては、数日前の新聞におきまして、商工大臣の談話として一應の準備状況を示しておいたのでございますが、重ねての御質問でございますので、ここではつきりとお答えしておきたいと思います。 まず本年一月に、中央及び地方に炭鉱両家管理準備協議会を設けまして、政府、経営者……
○國務大臣(水谷長三郎君) 加藤さんの私に対する質問は二点でありましたが、質問の第一点は、現在綿製品の逼迫しておるにかかわらず、大阪に約百五十万着のメリヤス・シャツが輸出不合格品として滞貨されておるが、これに対する政府の責任の問題でございます。問題のメリヤス・シャツは丸首シヤツでありまして、これは輸入綿花を原料とするものであり、当初メリヤス業界の設備と能力に鑑みまして、G・H・Qよりの指示に基き、南方向製品として、未さらし生なりのものを昭和二十一年七月より昭和二十三年三月に至る間三回にわたつて計画生産を行つたものでありまして、G・H・Qよりの指令生産によるものでございます。 次に、本品は輸出……
○國務大臣(水谷長三郎君) 徳田君の貝島炭鉱の爭議についての御質問にお答えいたします。貝島炭鉱会社の炭鉱分離問題につきましては、本來労質問で解決さるべき問題でございまして、官廳の関與するべきものでないのでございますが、労働組合側の切なる要望によりまして、石炭廳は、現地商工局をしてその解決のための斡旋を行わせることといたしまして、二月十八日、商工局立会いのもとに、炭鉱現場において労資協議を行つたのであります。けれども、経営協議会をもつかどうかの点で両者の話合いがつかず、二十一日、二十八日、商工局におきまして、商工局及び労資の三者協議を行つたのでありますが、同様本質的な問題の檢討にはいらず、逐にそ……
○國務大臣(水谷長三郎君) ただいまの田口議員の御質問中、商工大臣に関係のあると思われる部分につきましては、御答弁を申し上げたいと思います。 政府が本年春肥といたしまして農村に公約いたしました稻肥反当、窒素肥料、硫安といたしまして五貫五百目、燐酸肥料、化燐酸石仄二貫目を履行いたしますためには、本年一月から七月までの期間に起きまして、國内におきまして硫安五十二万二千九百トン、石灰窒素十三万七千六百トン、過燐酸石灰五十一万六千トンを製造する必要があるのでございまして、この計画諸般の措置を講じてまいつておるのでありますが、本計画のうち、一月から四月までの計画と実績とを比較いたしますと、次に述べるよ……
○國務大臣(水谷長三郎君) 電源の開発が、將來の日本の産業振興の上におきまして、きわめて重大なるものであることは、ただいま今村君の御指摘の通りでございます。しかしてこれが開発は、今村君御指摘のように、治山治水の点も考慮せねばなりませんが、また他面、その経営面と有機的に一体をなしつつ取り進めることも、また最も必要であると思うのであります。たとえて申し上げますならば、建設計画の立案は、將來の需給情勢、現有設備との関係等を総合して判断することが必要でございます。しかしまた計画の実施にあたりましては、資材・器材の轄用活用をはかるとともに、専門的技術、労務の適時適切なる重点的配置等を行うことによりまして……
○國務大臣(水谷長三郎君) 多賀議員の御質問にお答えいたします。 鉄鋼が日本経済再建のために不可欠の基礎物資であることは申すまでもないのでございまして、商工省といたしましても、決してこれが生産を軽視しておらないのでございます。特に御案内のように、本年度は経済再建計画の初年度にあたりまして、引続き石炭の増産、電力の補修、輸送力の増強が要請されておるのでございますが、しかも、これらの三つの基礎物資の増産が成るか成らないかということは、一は鉄鋼増産の裏づけいかんにかかつておる問題でございますがゆえに、商工省といたしましては、昨年度以上の強力なる施策を鉄鋼に注入して、全力を捧げていきたいと考えておる……
○國務大臣(水谷長三郎君) 小坂君の私に対する質問は、企業の合理化、賃金安、復金融資の三点でございますが、この問題に関しましては、すでに大藏大臣、経済安定本部長官がお答えになりましたので、私から繰返し御答弁することは差控えたいと思います。
【次の発言】 井出君の御指摘になりました企業の合理化の問題は、わが國みずからが産業復興の基盤をつくらねばならない今日におきましては、当然取上げなければならない問題と考えております。しかし、これはあくまで企業者が自主性と創意を発揮いたしまして、極力合理的な経営をなすことができるように仕向けることが、きわめて肝要であろうと思つております。いたずらに金融的措置を講……
○國務大臣(水谷長三郎君) 本間さんの私に対する御質問にお答えいたします。 中小企業の問題は、あなたも御指摘の通りに、單なる経済上の問題ではなしに、実にゆゆしい社会問題までに発展しているのであります。しかしその対策は、あなたもまさに御指摘されましたように、何と申しましても中小企業が、中小企業なるがゆえに資金・資材の面において不平等な、不公平な取扱いをされている、これを排除することがまず第一であろうと思います。さらに第二の点におきましては、中小企業の水準の向上をはかるということが大きな対策であろうと思うのであります。 第一の問題につきましては、極端な窮乏経済のもとにおきましては、中小企業なる……
○國務大臣(水谷長三郎君) 神田君の御質問にお答えいたします。 最初にお尋ねいたされました三菱勝田炭鉱におきまする災害事件は、まことに遺憾なことでございまして、商工大臣といたしましても非常に心を痛めておる次第でございます。商工省といたしましては、早速係官を派遣、調査いたしまして、ただいま判明したところによりますと、事故の原因は、昭和二十三年六月十八日午前八時四十分、前炭坑縦坑深部で、坑口より約二千メートルの地点におきまして、掘進の発破作業中ガス爆発を起したためと推定せられておるのであります。同所におきましては、通氣用の扇風機がたまたま停止いたしましたので、保安係員が事情調査のため現場を離れた……
○水谷長三郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、一昨日大蔵大臣が述べられました財政演説に対し若干の質疑を試みんとするものであります。まず質疑に入るに先だちまして、補正予算の編成とともに、来年度予算の概貌をも早期に国民の前に明らかにされた、蔵相の病を押しての御努力に対しては、敬意を表するものであります。 まず第一にお尋ねしたい点は、大蔵大臣は日本の経済の現状をいかように認識されているかという問題であります。過日総理大臣は、その施政方針演説におきまして、インフレーシヨンも現段階においてはその進行を停止し、国民経済はここに安定正常化したと言われたのでありますが、はたして大蔵大臣は、日本経済の現……
○水谷長三郎君 私は、日本社会党を代表し、昨二十四日行われた総理の施政演説並びに蔵相の財政演説に対し若干の質疑を試みんとするものであります。 まず第一にお伺いしたい点は外交、特に講和問題についてでありまするが、世間の一部では、無條件降伏をした日本の立場としては日本の言い分が通るかどうかはわからないから、なまじつか講和問題を論議するよりも、無條件に連合国を信頼する方がよいというような説をなす者もありまするが、しかし無條件降伏してからすでに五箇年の月日は流れ、世界の情勢また当時とは激変いたしました今日におきまして、日本民族百年の運命を決する講和問題につきまして、国民は講和條約に関する折衝がどのよ……
○水谷長三郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、一昨日行われました総理の施政方針演説並びに大蔵大臣、経済安定本部長官の財政、経済演説に対し、若干の質疑を試みんとするものであります。 まず総理にお尋ねいたしたい点は、総理の施政演説は、相もかわらない、従来国民が新聞やラジオを通して断片的に知り得たところを羅列されたのみでございまして、そこに独立を迎える日本の外交、内政の基本についての確固たる方針も経綸も見られず、単なるおざなりのものにすぎないことは、まことに遺憾千万であるといわなくてはなりません。(拍手)この際国民の聞かんとするところのものは、まず第一には、外国の占領管理から解放されて、一応……
○水谷長三郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、昨日行われました施政方針につき、総理並びに関係閣僚に対し若干の質問を試みんとするものでございます。 まず外交の基本である平和の問題につきまして総理の所見をただしたいと存ずる次第であります。一九五四年は、冷戦の継続という基調の上に立ちつつも、なおかつ国際緊張の緩和を交渉によつてはかるチヤンスがあります。して見れば、わが国の平和外交の基本はまずもつてこの交渉による緊張緩和に置かるべきでありまして、武力の築き上げや力の外交に追随すべきものでないと信ずるが、総理の所見はいかん。(拍手) 第二は、かかる観点から、原子力兵器の最初の犠牲者でありました……
○水谷長三郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、鳩山総理その他の閣僚の所信を問わんとするものであります。なかんずく、鳩山総理の御答弁は、おそらくこの臨時国会が最後になるでありましょう。議会政治家の有終の美を飾る上からも、誠意ある御答弁をお願いする次第であります。(拍手) まず、質問の第一点は、臨時国会の遅延についてでございます。わが社会党は、第二十四国会終了後、憲法第五十三条の規定に基きまして、日ソ交渉の中間報告、参議院選挙後の参議院の構成、北海道の冷害、九州の水害等に対する補正予算の編成等、再三再四にわたりまして臨時国会の開催を要求してきたのでありますが、政府は、てんやわんやの党、閣内……
○水谷長三郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、政府の施政方針演説に対し、若干の質疑を行わんとするものであります。 まず第一に、総理並びに企画庁長官にお尋ねしたいのは、日本経済の見通しについてであります。御承知のように、政府が、昨年八月三十日の閣議の決定によりますれば、来年度の経済運営については、当面経済の発展を控えぎみとし、輸出の増大をはかり、財政規模については中央、地方を通じて極力抑制し、あわせて、消費の抑制、貯蓄の増進について国民の協力を要請しようとするものであります。この基本的態度を受けまして、政府は、九月十日、三十三年度予算の基本構想について閣議の決定を行いました。それによりま……
○水谷長三郎君 つつしんで、ごあいさつを申し述べます。 このたび、私が社会主義陣営において初めて満二十五年間本院議員に在職いたしましたところ、ただいま院議をもって御丁重なる表彰の御決議をいただきました。まことに身に余る光栄でありまして、厚く御礼を申し上げます。(拍手) 顧みれば、私が初めて本院議員に当選いたしましたのは、無産階級が初めて議会に進出の機会を得ました昭和三年の普通選挙第一回のことでありました。(拍手)あれから三十余年、ふつつかながらも、社会主義の大道を一筋に生きて参りました。今日の私の感慨は、わが師河上肇博士が疾風怒濤の過去を顧みてうたわれた「たどりつき振り返りみれば山川を、越……
○水谷長三郎君 私は、民主社会党を代表いたしまして、第一、外交、第二、予算と経済、第三、民主主義と議会政治擁護の三つの問題につきまして、次の諸点をあげて政府の所信をただすとともに、あわせて、わが党の立場を明らかにしたいと存ずる次第であります。(拍手) 質問の第一点は、日米新安保条約の調印と関連いたしました岸内閣の外交方針についてであります。 御承知の通りに、世界は、キャンプ・デービッドにおける頂上会談以来、東西の雪解けの傾向が強くなっております。本年になってから、近々十ヵ国軍縮会議が開かれ、五月には東西四巨頭会談が行なわれ、六月には、アイク米大統領も、昨秋のフルシチョフ訪米に応じて訪ソする……
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