このページでは高橋竜太郎参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。高橋竜太郎参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○高橋龍太郎君 私一二御質問したいと思います。金融機關の再建につきまして、政府の御方針がだんだん變つてきておりますようですが、これは私は實際に即してだんだん改善されておるのだと喜んでおるのであります。一二お尋ねいたしたいと思いますのは、第一に今の評價基準の問題です。金融機關の固定資本の第一に、建物だとか固定資本の評價基準というものはどういう御方針なんでありますか。やはりいわゆる薄價主義でお進めになる御方針でございますか。今日これは金融機關のみに限つた問題でありませんが、大銀行などの所有しております建物というものは、簿價から見るというと、場合によれば何十倍もの時價があるのであります。これを適當に……
○高橋龍太郎君 今の政務次官のお言葉のうちに、政府が支拂うべきであつて、支拂が遲れておる金が、百二十億ぐらいであろうというお話でありましたが、私はどうしてもこれはその倍くらいはあるのだろうと思うのです。少くとも二百億、或いは二百四五十億あるのじやないかと私は考えるのであります、それはともかく、支拂が遲延するというのは、國庫に金がないから、或は手續が不備であろというようなことに言葉を藉つて支拂が遲れておるばかりでなくて、どうもこういう方面があるように私は思うのです。それは大藏省でなくて、各省で、各省へ金は入つて來ても何だか金を出してしまうのがどうも淋しいような氣持を役人が抱いておる。期末に追つて……
○高橋龍太郎君 今の決議案は趣意は恐らく誰も異存のないことだろうと思うのですが、そうして政府がそういう決議をすることを希望し、又衆議院もそれに決議案を出すというのですから参議案だけがそれに不同意を唱えるべきでないと思います。私は決議案に賛成します。
○高橋龍太郎君 進行するには都合がいいね。
○高橋龍太郎君 もう暫くやつて、簡單に五分ほどやつて片付けて貰つたら……。
○高橋龍太郎君 銀行の再許價の場合には相当評價増しが出て來るだろうと思いますが、その際に銀行の整理で預金債務を何割か引下げてあつたものがありますが、それとの関係はどうなりますか、評價益が出た場合は……
○高橋龍太郎君 今の政府委員の、本年度の酒造税の見込みについては、御説明の中に何か間違いがあるように思うのですが、本年度の麦の産額が見込みが立たんから、ビールの生産の見込みが立たんという説明は本年の麦は本年度のビールには一切使うのではない、清酒又然りだと思う。その点一つ御注意して置きます。
【次の発言】 ビールについては、現に本年度のビールになるビール原料はもう割当が決つてしましておるのです。昨年……
○高橋龍太郎君 今局長の御答弁でしたが、私はこれは分科会でもお話したのですが、取引高税で帳簿を檢査して、そうしてお前のところは正確だ、併し協力する意味で、これだけ殖やして呉れという実例を私知つておるのです。そういうことはないだろうと、局長はおつしやるけれども、必要があれば私はそれを申上げてもいいのです。私は政村で努力目標は決めていないんだ、いや何だとおつしやるが、こういうことを私共が申しても、実際にそれはどういうところにあつたのかと、査察などから問題にせられんところを見ると、大臣方或いは大藏当局は、実察にそういうことを間接的に奬励しておいでになるのじやないかという疑問を起すわけであります。
○高橋龍太郎君 私はこの法案に反対するものであります。その論旨は極めて簡單なんで、先刻中平君の質問中に述べられた論旨に非常に共鳴するのであります。現在生活困難な人の治療を無料若しくは低廉な治療費で治療をする。現在の國立病院のような施設はますます殖やさなければいけん時代であると思います。(「同感」と呼ぶ者あり)これを特別会計に移すということは、時代の要求に反するものと存ずるのであります。「その通り」と呼ぶ者あり)、私はこれに反対いたします。
○高橋龍太郎君 第一分科分会における審査並びに結果を御報告申上げます。予算委員会第一分科に審査を付託せられました案件は、昭和二十四年度一般会計予算、昭和二十四年度特別会計予算及び昭和二十四年度政府関係機関予算中皇室費、國会所管、裁判所所管、会計檢査院所管、内閣所管、総理廳所管、法務廳所管、大藏省所管及び他分科の所管外の事項に属するものであります。これら付託されました予算の説明は省略いたしまして、直ちに分科会における経過を御報告申します。 先ず委員側といたしましては、波多野、中西、帆足、高橋、深川、木村等の各委員より皇室費の内容細目、雜收入中價格差納付金、過年度剩余金、價格調整費等の内容実体、……
○高橋龍太郎君 今のこの青色申告は、私関係の商工会議所方面で、各地でもお世話しておるのですが、講習会の参加者は、私共も、今の御報告の通り、予定以上に多いのです。非常な盛況です。ところで実際どのくらい申込はあるか、今帳簿が極めて簡単だとおつしやるが、あの簡単な帳簿をつけることが実際にできない業者が、非常に多いのだろうと思いますね。それでは面倒で困るという声が非常に多いようです。あの講習会の参加者の多い点から、申告者が多いという見込はどうであろうかと私は思うております。むしろ参加者が多いのは、今国民が如何に税金のことに真劍になつておるかということを示しておるのかと思います。あれでもなかなかできない……
○高橋龍太郎君 その五十万円以下の資本のものが何割あるかという御説明なんですが現在のですね、現在の業者の最低の資本はどのくらいでやつておるのですか。現在例えば十万円というようなものもありますのですか。
○高橋龍太郎君 第一分科会の経過報告。 予算委員会第一分科会に付議せられました案件は、昭和二十五年度一般会計予算、特別会計予算、政府関係機関予算中、皇室、国会、裁判所、会計検査院、内閣、総理府、大蔵省及び他分科所管外事項に属するものであります。これら付託せられました予算の説明は省略いたしまして、直ちに分科会における審議の経過を御報告いたします。 先ず各関係当局より、その所管予算の説明があり、これに対し委員側から、皇室費の内容、徴税方法の改善問題、固定資産税の過重負担、農業協同組合に対する課税免除問題、地方財政平衡交付金法成立遅延の場合の措置、賠償工場廃止の場合における管財職員の配置転換問題……
○高橋龍太郎君 その問題は私はこういうことを考えるのです。輸入が思うようにできなかつたという問題ですが、あの時分に政府も日銀も思惑に金を使うことを非常に恐れておつたのです。ところが商売人に全然思惑を禁止するといつてもそれでは動かんのです。多少思惑を許せば、決して思惑といつても皆儲かるのじやない。見込違いで損をするやつがあるので、とにかく危險をその人に負わせなければ動きはしない。そうして政府が思惑をしているのです。あの当時盛んに輸入をするということは……。それで思惑を民間には禁じているが、自分一人で独占して思惑をやる。それでは輸入が円滑に行くわけではないということをその当時感じたのです。
○高橋龍太郎君 さつきの話を速記を止めて貰つてちよつと話したら如何ですか。
○高橋龍太郎君 復金の貸出別の報告はこの委員会で要求をして御報告になつておる事実があるのでしようか。この開発銀行の融資は政府資金であるのでありますから、又復金のような弊害ができてはいかんと我々は考えるのは当然であつて、大蔵委員会からそういう報告を要求した場合には、それは私は当然御報告があつて然るべきだと思うのであります。この点は緑風会としては先刻来総会を開いていろいろ討議をしました結果、緑風会の強い要望でありますので、これは一つ御考慮を願いたいと思います。大蔵委員会として要求をすればそれは当然御報告があるべきじやないか、普通銀行とは違うのですからして……。
○高橋龍太郎君 今のあなたの御質問に関連しておりますが、今の御答弁で買戻しの約款で買戻しの規定をすると、そういうことは成立ちますかしら。買戻しの契約をする証券が非常に下つて来る場合もあれば上る場合もある。それで得をする場合もあれば損をする場合もある、という御答弁ですが、契約者は買戻しを要求するのは有価証券が下つて五千円の値打がなくなつたときだけに要表するので、大体にいえば例外はあるでしようが、上つたときには五千円で買戻しを要求する人はないのであります。そうすると下つたときだけの買戻しをするというような約款をして、事業として成立つかどうか、私そこが腑に落ちないのです。
○国務大臣(高橋龍太郎君) 私今回測らずも通商産業大臣に就任いたしました。よろしくお願いいたします。 通商産業大臣として当面の通商産業行政の基本的な方針について一言いたしたいと存ずるのであります。昨年六月に朝鮮動乱が勃発して以来我が国の貿易も鉱工業生産も急速なる上昇をいたしました。即ち昨年の輸入は九億六千万ドル、輸出は八億二千万ドルに上つております。その他最近まで一カ年間に三億三千万ドルの特需の発注を見、又鉱工業生産指数も年間平均して戦前の九七%に逹し、本年一月乃至三月には戰前の一一八%に逹する等、相当の活況を呈したのであります。併し半面国内価格も又国際価格の高騰を更に上廻る異常なカーブで上……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 二十六年度の補正予算につきましては、通産省としては緊要欠くべからざる経費についてこの際できるだけ計上することを希望いたすものでありますが、一方各省にも各般の経費の要求があり、これを調整すべき財政当局とも十分打合せしまして、この際必要最小限度の経費を計上することにいたしたのであります。このため補正予算に計上した項目は、第一は輸出振興のため輸出信用保険の基金を十億増額し、プラント輸出の振興に遺憾なきを期したこと、第三には、競輪益金の国庫納付金が、当初予算に計上しました以上に増加しておる関係上、その一部一億円を自転車工業振興に充てることといたしたこと、第三には、貿易特別会……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 今局長からお話したのはまあ隘路の一つでありますが、鉄が非常に高い。今二重価格云々のお話も出ましたが私はまだ二重価格を実施しようという決心がついていないのですが、私は率直に言つて現在のままでもこの日本の鉄鋼の価格を下げる余地があるのじやないかと思うんです。むろんこの製造原価は中共との関係はこういうふうになつておりますから、鉄鋼業者が非常に不利な状態に置かれている。それは認めるのですが、それはできるだけ打開して行かなくてはいけないのですが、一方では先だつてうちまあいろいろ問題になつておりました補給制などの議論が一部の方面に出ておりますが、それなどが粘結炭、鉱石を米国から……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 講和の成立に伴いまして、本邦経済の自立を達成いたさねばなりませぬことは、今更言を待たないところでありますが、輸出貿易の飛躍的振興こそは、その自立達成の基本的要件であります。政府は、輸出貿易振興方策の一環といたしまして、最近における東南アジア地域、南米諸国の経済開発の進展に即応し、これらの地域に機械設備等、資本財の輸出の促進を図るため、先に日本輸出銀行を設置して、長期輸出資金融通の円滑化を期する等の措置を講じて参つたのでありますが、このたび現行輸出信用保険制度を拡充して、資本財輸出取引における信用危険を担保する保険制度を確立することとし、ここに輸出信用保険法の一部を改……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 中小企業信用保險法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。 御承知のように中小企業信用保險法は、中小企業者に対する事業資金の融通を円滑にし、中小企業の振興を図るため、金融機関の中小企業者に対する貸付につき政府が信用保險を行う制度でありまして、昨年十二月十五日、公布施行されたのでありますが、その後今日まで約十一カ月間の実施状況を見ますと、保險金額は約二十億円に過ぎず、遺憾ながら金融機関の利用は必ずしも十分ではないのであります。 このように利用が未だ十分でないことの理由は、勿論制度の実施後なお日が浅く、その趣旨が十分に徹底していない点にも求められるのであ……
○国務大臣(高橋龍太郎君) インドの鉄鉱山開発などもときどき問題になつておるのですが、ゴアにはまだ相当鉄鉱石はあるのです。それは事実ですが、いま栗山さんがお述べになつているような大規模のものはですね、これは個々のケースを検討しなければ決定ができない問題で、私は現在ではそこまでは考えておりません。これは又国内の経済事情から考えなくちやいけませんし、プラント輸出を促進すればそれでいいというわけにも考えられません。
【次の発言】 港湾設備のほうが先に起る問題でないかと私思うのですが、これは併し今の五十万トン計画をもつと擴張して行くということになれば、実際の事情は聞いておりませんが、当然港湾設備にも及……
○国務大臣(高橋龍太郎君) セメントの生産計画は二十六年度は六百六十万トンになつております。国内消費を優先にして、おりますので輸出は相当ありますけれども、輸出は抑えております。それで国内需要はバランスがとれておるようであります。これは私の考えでは只見川とか何とかいう非常に大きな電力開発に対しては、これは相当セメントが要るわけであります。併しああいうものは着手いたしましても直ぐそのときからセメントが多量に要るということはないのでありますから、これは増産計画をしてタイ・アップして行く、又セメントの増産には石炭も必要であるし、電力も必要でありますが相当の何はできると思います。それから例えば水源の開発……
○国務大臣(高橋龍太郎君) お答えいたします。 中共貿易を行うことによつて現在より経済的に有利な通商が行われるのではないか。例えば外塩についてというお話でございますが、私も通商貿易が行われて、塩であるとか開らん炭であるとか、そういうものが輸入されることは非常に望ましいことだと考えております。相当、例えば鉄の製錬などにもいい影響があると考えております。ただ実情は、中共貿易というものは国連協力の範囲内で行うよりほかないのでありますが、現在中共のほうで希望しておりますのは、やはり鉄であるとか、機械であるとか、或いは纎維品にしましても重い厚い纎維品などが希望されておるのです。そうして昨年までは、中共……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 中共との貿易が平常化すると言いますか、以前のように回復するということは私は経済人として非常に望ましいことであります。それが日本の経済に相当貢献することがあると信じておるものであります。ところで現在それが非常に困難な状態にあることは昨日も述べましたから繰返しません。ちよつと現在の事情から見るというと、急速に非常に好転すると思えない。中共側のほうの要求が、とかくこちらから出しにくいものであるから、一番障害になつておりますのは、中共側から言つて輸入先行方式を要求しておる。それから私は中共のようなああいう大きな消費地と、日本という大きな生産地が隣り同士であるのですからして、……
○国務大臣(高橋龍太郎君) ソシアル・ダンピングの問題がいろいろの方面で取上げられておりますが、私は現在そういう事実はないと信じておるのであります。なお、このやはり売込み競争などで多少ソシアル・ダンピングとは全然関係がなくても、安売りであろうかというようなものも出て来るわけですから、そういうものはいろいろの方面で取締つておりますが、今一松さんの御意見の、世界に向つて日本は公正な商売をしておるので、決してソシアル・ダンピングなどをやるのではないというようなことを、機会があるごとに、日本から説明をするということが必要でないかというお言葉は私は非常に同感に存ずるのであります。全く御同感で、そういうふ……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 只今御質問中に、非常に貴重な又御熱心な御意見がありましたが、これらは私は全然同感です。私も加藤さんの御発言のごとく、さように考えているわけであります。そうした最惠国云々の問題は、今度の條約でこういうふうになりましたことは非常に私は遺憾に存じているのであります。私民間におる時分のなにでは、これはもう少し有利にできるであろうかと期待しておつた次第なのであります。又この南阿の問題、いろいろお話ございましたが、そういう虞れは非常にあります。南阿ではちよつとトラブルも起きているのであります。日本の将来の貿易、殊に輸出を増進するということは、これは非常にむずかしいことで、各国が……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 南阿にはすでに御承知のようにトラブルがありまして、我々も非常に憂慮しているところであります。南阿の貿易というものは日本に非常に重大なのでありまするし、又非常にあそこはうまく行けば伸びる期待が持てる地方なのでありますので、一層関心を持つているわけでございます。私から詳しいことを御説明ができませんから、政府委員に代つてこれまでの事情を一応御説明させたいと思います。お許しを願います。
【次の発言】 この今のコンゴー盆地の件につきましては、種種非常に複雑しておりまして、私も非常に関心を持つておりますのですが、どうも率直に申しまして私自身が対策等の方針をまだきめかねております……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 今特需品の注文の件ですが、私は昨年八月十八日民間におります時分に、この問題について多少意見もありまするし、横浜へ行きまして直接スコツト大佐に会つていろいろ意見を交換したのですが、その際、向う側では、特需品は自分のほうで直接に、而も日本のメーカーと直接に交渉をする、これは絶対に曲げない方針だという固い意見だつたのです。多少いろんなことを聞きますが、そう極端な具体的な例は私はまだ聞いておりません。いろいろな方面から苦情は聞きます。私は現在のところで今その対策として何か通産省内に特殊の機構を設けるということは考えておりませんが、これは、やはりそういう必要ができるかも知れん……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 率直に私の考えを申上げると、今あなたがお挙げになつたような点は、日本の将来に取つてもマイナスであるということを私、考えます。併しそれは止むを得ないので、そういうマイナスはありますけれども、我々が努力すれば自立経済は達成されるという望み、確信を持つております。
【次の発言】 お叱りを受けて甚だ恐縮しますが、只今周東君が述べましたように、過去六カ年の経過を見ましても、我が国はマイナスの面もありますけれども、相当発展して行くいろいろな條件を持つておると私は考えるのでございます。
【次の発言】 私は今日本の実情として国民がまだ耐乏生活を続けなくちやいかんと考えますが、私の先……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 戰後の我が国の輸出品の価格は、まだ国際価格に比べまして、必ずしも廉価であるとは言えないのであります。そのために、市場に対する合理化施策を促進して、コストの切下げを図つて、貿易の振興に努めておる現状であります。尤も最近世界景気の中だるみに伴いまして、一部の輸出商品について売込み競争が激化して、輸出価格が不当に引下げられる傾向も一方で見受けられておるのであります。これを事前に防止するためには、かかる商品については輸出貿易管理令の運用によりまして、輸出価格を事前に審査して、いやしくも我が国の貿易が不公正競争を行なつておるとの非難を受けることのないように、細心の注意と努力を……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 実際日本の物価が国際価格を上廻つておる、或いは輸入資材などが一カ年の間に三割ぐらい高くなつておるのであろうかと思うのですが、プラントであるとか何とか、輸出価格より実際それ以上に上つておる事実は私非常に憂慮しております。それが輸出貿易にも非常に阻害する、そこで今の日本の物価のそういう情勢を、対策をどういうふうに考えるかという今の御質問のようですが、私の所管としては金融面だとかいろいろな、先刻池田君も何か意見を述べておられたのですが、私の所管としては増産ということで対処して行くのが根本であるように、私は考えております。
○国務大臣(高橋龍太郎君) 現在の新聞用紙の需給はほぼ均衡を得ておるのでありまするが、近く夕刊二頁を四頁にするという、つまり朝刊夕刊で八頁にする計画があるのです。そうなりますというと、供給が足りませんので、それで本年に限りまして二万二千七百ポンドの輸入を実施したいという要望がありまして、この法案を出したわけなのであります。
【次の発言】 日本の新聞全体を八頁にするということではないのでありますが、大新聞、主なものが八頁にするという計画を立てておるのであります。
【次の発言】 野溝さんは大変お詳しいので、私は余り詳しいことは知らんので困るのですが、今の御発言の御趣意は一つよく承わつておきまして、……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 只今加藤君の述べられましたことは、私も非常に重大な問題と考えて深く関心を持つておる次第であります。いささか私の考えておりますことを述べまして御答弁にいたしたいと存じます。 先ず生産量の問題でありまするが、綿製品需給の見通しは、内外の政治、経済情勢、景気の動向等に左右せられる面が多く、確実なる推定は困難でありますが、差当り数カ月の問題としては、内外の需要の急激な伸長も期待できないので、綿糸月産十五万梱程度で十分需要を充足できるように考えられるのであります。従つて月産能力二十四万梱に及ぶ施設を以て無制限の増産を行うことは繊維価格の一層の低落を招き、漸く安定の緒を示した……
○国務大臣(高橋龍太郎君) この問題は私は私の責任で公正に処置するという決心をしておるのですが、只今のそのガラス張りということが、こういう問題ですから、検討の途中に何もかも発表するということは又却つていろんな混雑、弊害も出て来るわけですから、併しその結果はどこへきめるにしても、こういう理由でこれが、一番この会社が適当だということは発表するつもりでおります。それからもうつ一つ御了解を得ておかなくちやいけないのは、この拂下げ、いずれは拂下げということになるのですが、私の担当しておるのは、どこへ拂下げるのが一番適当であるか、それを通産省はどう考えておるか、それをきめるのが私の仕事であつて、実際どうい……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 今の結城さんの中小企業の合理化ということをむしろ先にやるべきやじないか、非常に大事じやないかという御意見、私至極同感です。この中小企業の救済、合理化などを含めた救済という問題は、終始通産省で苦心しておる点でありますが、この抜本的の、こうすれば解決するというような問題でないのでして、時々実情に照して政策を改善して行くという方向に出なければいけないので、仮に協同組合法にいたしましても、或いは金融の面にいたしましても、本国会にもいろいろな方面で御協賛を得るべく今準備をいたしております。金融面でもこの二、三カ月のうちに相当に中小企業金融のほうへ金が廻つて来ることに内々話を進……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 只今の御質問のずれつつあるのじやないかというなには、どういう点でしよう。
【次の発言】 通産省としては別段産業の方針を切り換えると言いますか、転換するということは考えておりません。今のお言葉の中にありました平和産業云々というお言葉でありましたが、平和産業に対しても通産省としてはこれまで通り重要に第一に考えております。別段ちよつと意味がわかりませんが、転換をするという方針ではないのであります。
【次の発言】 それは非常に誤解があるように思うのですが、その通産省が先日差出しました数字は、二十七年度にこういうふうになるだろうかという見込なのですが、決して業種別にそういうふ……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 昨日の委員会からの御要求がありました諸点につきましてお答えをいたします。 先ず中小企業の問題について申上げます。第一の金融対策につきましては、合理化に必要な長期資金の流通の円滑化を計るため資金源の確保、信用力の補強のために次の対策を講じております。第一に見返資金の中小企業向け融資につきましては、昭和二十五年一月より市中金融機関の窓口を通じて取扱金融機関の資金と協調して設備合理化資金を融資しておるのであります。昭和二十六年十一月末現在における融資実績は約三十億、これは見返資金のみであります。見返資金のみにつきまして約三十億になつており、二十七年度においても二十億円の……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 航空機製垣法案提出の理由を御説明申上げます。 航空機の製造は、終戦直後連合軍総司令官の指令によつて、禁止されておりましたところ、今年三月八日附の覚書によりまして生産が認められ、航空機工業再建への途が開かれたのでありますが、更に、平和條約も発効いたしまして近き将来において航空機工業の全面的な活動が期待されるに至つたのであります。 申すまでもなく、航空機工業は、素材、部品、装備品等多岐に亘る関連生産部門の緊密な協力によつて構成されるピラミッドの頂点に位する典型的な総合機械工業であり、設備、技術及び、材料の各方面を通じて最高度の水準を要求されるものであります。然るとこ……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 日本の石油資源は御承知のように非常に乏しいので、これはもう大部分輸入に待つよりほかしようがないと私は考えるのです。ただスケンクというあれはGHQの天然資源局の局長がいましたが、これは学者だそうですが、このスケンクの話では、そう失望することはいらんと、相当石油資源もあるのだというようなことを私にスケンクが日本を去る前にそういう話をしておりましたが、それにしてもこのスケンク自身も、日本の石油資源というものは甚だとしいことは認めておるわけで、これはどうしても輸入に待つより仕方がない。一方、併し日本の石油資源の採掘なども合理的にやつて、成るべくたくさん地下の石油を出して、地……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 戦後の我が国の貿易は諸般の制約にもかかわらず比較的順調な発展を遂げて、昨年度における輸出は十四億二千万ドル、輸入は二十億ドルと一昨年に比しまして輸出は一・七倍、輸入は二・一倍にまで進展したのでありますが、これは朝鮮動乱以降における世界的の軍拡態勢の強化に伴う戰略物資の需要増加乃至はポンドその他の諸地域からの買付の増大等に起因するところが大でありまして、恒久的な市場の獲得の成果とは必ずしも言われないのであります。 さて最近における我が国の輸出の状況はどうかと申しますと、昨年十二月を頂点としまして本年に入り漸次減少の傾向を示しているのであります。その理由は先ず第一に、……
○国務大臣(高橋龍太郎君) お答えいたします。憲法第九条と航空機製造法との関係について御説明をいたします。憲法第九条第二項は、第一項の国権の発動たる戦争等の放棄を確保するための規定でありますから、政府が陸海空軍等の戦力を保持することを禁止しておるのであります。従つて民間の企業が注文に応じて武器を製造すること及び製造にかかる武器を需要者に引渡すまでの間所有すること自体は、第九条第二項で規定する範囲外の問題と存ずるのであります。
○国務大臣(高橋龍太郎君) 元来この法律を出す決心をしましたのは、むしろ民間の業者から輸出組合ができなければ困るという要請が非常に多いのです。こういうことについて私どもその必要を感ずるのですが、独占禁止法があるものですから、独占禁止法の大幅の改正ができますというと、場合によればこういうものは必要でないのですが、それができませんので、こういう法案を出したのであります。元来私が決心したのは、この名前は、いろいろ不正な輸出契約の取締りということを看板にしておりますけれども、実質はこの輸出組合ができる、これが民間業者の非常に強い要請のようであります。昨年からここにおられる加藤委員なども、この委員会の席……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 只今の御発言御尤もに感ずるのですが、通産省でもこういう問題はいろいろ研究しておりましたのですが、事業者団体法などの関係でまだ結論を得るに至つていなかつたのであります。そういう事情を一つここで申上げておきます。
【次の発言】 中小企業行政というものは、これはお言葉を待つまでもなく非常に重要な問題であります。殊に現在の情勢として……。で、中小企業対策としましては、やはり御承知のように日本の中小企業というものが弱体であり、社会の情勢、経済情勢というものは時々刻々変化いたしますので、いつも時勢に応じてその対策を講じ、強化して行かなくちやいけないのでありまして、その点は私ども……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 今通産省で考えておりますのは、御質問の通商局でもそれに関係しておる何を取扱つて、又企業局に何か重複しておるような感があるのではないかという御質問のように思うのですが……。
【次の発言】 審議会のほうは、通産省関係の問題について案を立ててそれを審議会で審議するということになつているのです。
【次の発言】 ええ。
【次の発言】 通産省関係のものは通産省で取扱いますが、通産省関係以外のものもあるわけですね、外資導入については……。
【次の発言】 私は庁を院にして強化するという意味には考えていないんですがね、技術庁というのを……。ただ日本の技術というものは非常に遅れておりま……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 繊維工業が我が国で最も重要性があるということはお説の通りでありまして、ところで我々は将来も繊維行政については十分重点を置いて考えなくちやいかんと存じておるのでありまするが、さて、それならばなぜ繊維局という独立した局を置かないのかという点の御質問ですが、これは別にお答えをする理由もないのですが、今度の機構改革で、私自身に考えてみましても、通産省の内局を統合する余地はあると存じておるのであります。これを検討します過程において、実は工業面は一つ一本にして、工業局或いは商業局と言いますか、商務局、或いは通商局と言つてもいいですが、そういうふうに二つに分けたらどうかというよう……
○国務大臣(高橋龍太郎君) お答えいたします。御質問は大幅にスターリング・ブロツクヘの輸出を制限することを目標としておるかというお尋ねのようでありましたが、どうお答えすべきですか。今度政府が考えておりますのは、ポンドが御承知のように問題になつておりますのは、現在ポンドの手持ちが九千万ポンドくらいになつておるのであります。で、昨年の夏、日英両国間に支沸協定をしました時分には、私のほうの考えでは大体三月末に七千万ポンドくらいになるのではないか、それから輸入期になりますから、六月末には三千万ポンドくらいに減るのではないか、それならばまあ大体常道であろうと考えたのでありますが、見込が違つて、その種後急……
○国務大臣(高橋龍太郎君) お答えいたします。本年の輸出貿易にいろいろな困難が加わる虞れのあることは御指摘の通りであります。これで今の政府の計画を変更するのはちよつと早過ると思います。もう少し様子を見なければいかんと思います。大体私は今の計画ぐらいの輸出貿易はできるのではないかと今日なお考えております。
○国務大臣(高橋龍太郎君) お答えいたします。電力開発の資材は、主なものは、セメントが大体百万トンと買われております。来年度のセメントの生産計画は七百五十万トンであり、現在セメントはぼつぼつ輸出をしおるような状態でありますから、百万トンこの電源開発に使うことは問題でないように思います。それから銅は一万八千トン、大体二万トンぐらい必要だという計画なんですが、来年度の生産計画は九万一千トンになつております。それから鉄のほうは二十七強度の生産計画は四百八十万トンであつて、そのうち百五十万の輸出を見込んでおるのですが、この百五十万の輸出は少し困難だ三思いますし、かたがた電源開発に十数万トン、或いは二十……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 今の一億五千万ドルですか、それから兵器云々、これは私ども内容は全然聞いていない。あのマーカツト声明が新聞に出ました翌日ですが、私マーカツト氏に会いましたときに、その内容を私質問したのですが、ちよつと待つてくれ、内容は話するわけにはいかんということでありますし、その点私聞いておりますが、その後何も聞いておりません。それから今の兵器を国内でこしらえることは、御承知のように禁ぜられておつたのですが、先だつて政府が許可をすれば兵器の製造を許すことができるようになりましたのですが、実際の何は平和條約の発効後の問題だと私は考えておりますのです。今無論その前に何か法的の措置を講ず……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 操短の勧告をいたしました事情を先ずお答えいたします。二月の紡績の綿紡の生産が十七万五千梱に達しております。そうしてだんだん滞貨が殖えて来ておる。現在の市価で大体一梱九万円ぐらいなところだろうと思うのですが、そうしますというと、米綿だけでやりますと、大体生産原価に相当するのです。パキスタン綿でやりますというと、相当の、一万五千円ぐらいな赤字になるのであります。で、需要方面を見ますというと、内需、特需、輸出方面にどういう数字が出るかということを調べて見ますというと、只今のところで私のほうで出ました数字は、大体十五万梱、一カ月十五万梱になるのであります。或いは十五万梱はま……
○假委員長(高橋龍太郎君) それではこれから小委員會を開會いたします。先ず小委員長を選定する必要がありますが、どういうふうにいたしましようか。何らか御意見がございましたら御發言を願います。
【次の発言】 座長指名で御異議ございませんか。
【次の発言】 それでは波多野委員に小委員長をお願いすることにいたします。それではさように決定いたしました。
○高橋龍太郎君 私の方は会派としての修正案は持つて來ていないのです。まだできていないのですが、今日皆さんの御意見を承わつて、いずれ幾つかの案を檢討して成案が決まるわけですが、それを取捨して、それで私の方は大抵纒めることができると思います。
【次の発言】 私の意見としましては、前回の小委員会の時にも申上げましたように、公團法はやはり修正通過させなければいけないだろうと思うのです。それを民主的に適当な修正を加えるということも当然のことだと思います。それなればその運営の方法についてそう議論が別れるわけではない。つまり最大公約数というものが見出だせるものだと思つております。
○高橋龍太郎君 この委員會では結論を得て、その上で委員長が關係方面と折衝するということで進んで來たんですが、結局なかなか結論を得ないだろうと思うですね。いろいろな問題で二つの意見になるのだと思うのですが、いかがです。今一松君の今日の御提案は、公團がよいとか現在の配給機構がよいとかいうことも、ここでその問題についての意見が現に二つに分れておるのですから、大體委員會の意見をつくしておるように思うのですが、ここで一つ委員長が關係方面と折衝して頂くということが進捗のためにもよいのでないですか。
○高橋龍太郎君 それではそういう人を加えることは簡單にできるのですか。
【次の発言】 私は運営委員会を設けることに賛成します。
○仮主査(高橋龍太郎君) 私が年長者として参議院規則第七十五條によりまして正副主査互選会の管理をいたします。これより第一分科の正副主査の互選を行います。
【次の発言】 只今の御動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないものと認めさよう決定いたします。
【次の発言】 皆樣の推薦によりまして私が主査となりました。只今より付託議案の審査に入ります。速記を止めて下さい。
午前十時四十分速記中止
【次の発言】 速記を始めて、本日はこれを以て散会いたします。
午後三時二十三分散会
出席者は左の通り。
主査 高橋龍太郎君
委員
波多野 ……
○主査(高橋龍太郎君) 只今より第一分科会を開きます。速記を止めて。
午前十一時十一分速記中止
【次の発言】 速記を始めて。午前中はこれを以て休憩いたします。
午後零時二分休憩
【次の発言】 只今より午前中に引続き質疑を始めます。速記を止めて。
午後二時三十分速記中止
【次の発言】 速記を始めて。
【次の発言】 質疑を打切ることに御異議ございませんか。
【次の発言】 別に御異議ないと認め……
【次の発言】 それでは質疑を打切ることに御異議はないと認めまして、直ちに討論に入りたいと存じます。
【次の発言】 只今の動議に御異議ございませんか。
○国務大臣(高橋龍太郎君) お答えいたします炉、現在の情勢では、御承知のように電力が非常に不足しておりますので、電源開発ということは私は非常に重要な問題だと思うのであります。第一の資金の問題ですが、電源開発の重要性に鑑みて、電源開発の資金というものは、非常に重要視することは当然のことでありますが、只今のお言葉の通り、ほかの産業も無論必要なわけで、並行して進まなければいけないので、それはその場合に問題が起りましたときに、その重要性如何を考えてきめなければいけないと私は考えております。
【次の発言】 只今少し私は誤解しておりましたが、現在のところでこの電源開発会社ができまして、先ず一千億ばかりの政……
○国務大臣(高橋龍太郎君) 政府は今次行政機構改革の一環として、通商産業省の機構改革について、鋭意慎重な検討を進めて来たのでありますが、今回その成案を得るに至りましたので、ここに通商産業省設置法を国会に提出して、御審議を仰ぐ次第であります。 申すまでもなく通商産業省は、昭和二十四年五月、生産と貿易とを一体化し、国内経済体制と経済行政組織を挙げて通商第一主義に徹せんがために、商工省を全面的に改組、今日に至つたのでありますが、講和発効を迎え、新たな国際、国内経済の新事態に即応するため、更に機構の整備を図り、能率的な行政運営に資せんとするものであります。 法案の概要について申上げます。 先ず本……
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