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森下政一 参議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

森下政一[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書


1期委員会発言TOP50
40位
1期委員会出席(無役)TOP50
29位
1期委員会発言(政府)TOP10
7位
1期委員会発言(非役職)TOP50
36位
1期各種会議発言TOP20
12位
1期各種会議発言(非役職)TOP20
14位
3期委員会出席(幹部)TOP50
26位

このページでは森下政一参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。森下政一参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
 本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/18
データ入手日:2024/10/10

委員会発言一覧

1期(1947/04/20〜)

第1回国会 財政及び金融委員会 第8号(1947/08/05、1期、日本社会党)

○森下政一君 貯蓄の増強が極めて必要であることは、現在の日本の立て直りのために申すまでもないことで、その必要度におきましては、戰時中に貯蓄増強が必要であつたのと選ぶところがない、否むしろ今日の方が日本再建のために極めて重大なもので、戰時中における貯蓄増強運動より以上の運動が起つていい筈だと思うのであります。ところが、どなたもお氣づきになつておりますように、戰時中に政府の掛け聲によつて、國民が本當に協力するという考え方で、到る所に國民貯蓄組合を結成いたしまして、熱心に貯蓄増強運動に協力して參つたのでありましたが、その結果は、殘念なことに思いがけない敗戰という令嚴な事實に遭遇したために、正直者が馬……

第1回国会 財政及び金融委員会 第9号(1947/08/07、1期、日本社会党)

○森下政一君 小坂政務次官に一つ御所信をお伺いしたい。現在のような、この通貨の價値が漸次日の逐うて低落する傾きがある、物價がだんだん高くなつて行く、通貨に對する國民の信用が殆んど零に近いというときに、貯蓄の増強が是非必要なことであるということはよく了承できます。而も貯蓄増強に努力をされるのは非常に困難なことである。現段階において非常にむずかしいことである。難事中の難事だということもよく私は分るのであります。併しながら今日一般國民が今のような状態の下で金利に魅力を感じて貯蓄するとか、免税されることに魅力を感じて貯蓄しようなんということは、先ず考えられないのであつて、それは平時のことであると思うの……

第1回国会 財政及び金融委員会 第15号(1947/08/27、1期、日本社会党)

○森下政一君 これに關連してちよつとこの機會にお尋ねしたいのですが、先般もこの委員會で採上げられて問題になつておつたのですが、近頃非常に闇金融が横行しておる。インフレが段段深刻になつて行くと、生産面に活用される資金が枯渇して、消費資金が非常に多くなつて行く。その必然的な結果であるかと思うのでありますが、現在政府が各金融機關に對して生産面に對する資金の融通についてどういうふうな規正をしておられるのか。我々巷間傳えるところによりまして、自由預金の集まつた範圍であるとか、或いは集まつたその半額であるとかいうふうなことを聞きますが、一應政府が現在採つておられるところの方策というものはどういうことをいた……

第1回国会 財政及び金融委員会 第16号(1947/08/28、1期、日本社会党)

○森下政一君 私はこの法案に贊成いたしますが、先刻御説明を承りました衆議院の第九條竝びに第十條に加えられました修正、更にそれに關聯して附則に修正が加えられておりますが、これは誠に妥當な修正だと思いますので、衆議院の修正をそのまま承認していいのではないかと思います。そういう意味で贊成いたします。

第1回国会 財政及び金融委員会 第17号(1947/08/29、1期、日本社会党)

○森下政一君 そうすれば、こういうふうに只今のお答えを解釋していいわけですか。現在は復金の資本は二百五十億、その二百五十億の中で百億政府が出資することになつておる。但し實際拂込んだのは四十億だけである。そうすれば、政府が出資することになつておるものを差引いた殘り、百五十億圓に該當するだけの復金の債券というものが消化されて、その範圍内において貸付が行われておるとこう解釋していいわけですか。

第1回国会 財政及び金融委員会 第19号(1947/09/29、1期、日本社会党)

○森下政一君 ちよつと政府委員にお尋ねしたいのですが、私ちよつと分りかねる点がありますので事情を御説明願いたいのです。この大藏省預金部等の資金の運用に際して、地方公共團体或いは金融機関等が、大藏省から直接貸付を受けるということは分るのですが、その貸付を受けたものが、融通條件の定めるところにより他に轉貸することができる、それが貸付條件と申されておりますが、「融通條件の定めるところに從い」というのは、どういう場合に政府から直接貸付を受け、更にそれを轉貸することが許されておるわけでありますか、それを先ず第一に伺いたい。
【次の発言】 それでは預金部資金の運用委員会の議決によつて最終の貸付先も決められ……

第1回国会 財政及び金融委員会 第20号(1947/10/02、1期、日本社会党)

○森下政一君 この第一・四半期における日本銀行券の発行増加額について簡單な説明がしてありまするが、この点少し詳しく説明を聞きたいと思うのであります。この年度当初において予算執行に掛かるときに、第一・四半期においてほぼどれくらいの発行増加額というものについての見通しを持つておつたか、若し見通しがあつたとするならば、それと実績との対比をした結果は一体どういうふうになつておるか、一應の説明を聞きたいと思います。
【次の発言】 そうするとなんですか大体月額六七十億増加ということは、この年度を一貫してそういうふうな見通しをしておられますか。

第1回国会 財政及び金融委員会 第21号(1947/10/06、1期、日本社会党)

○森下政一君 最後におつしやつたいろいろな計数は資料を頂いておりませんので、肝腎なところですから、印刷して廻して頂きたいと思います。

第1回国会 財政及び金融委員会 第22号(1947/10/09、1期、日本社会党)

○森下政一君 只今政務次官が御説明になつたことは、前囘の委員會のときにも大體政府側から御説明を聽いたと思うのです。そこで貿易資金、資金というものの建前から行けば、常に轉換し、廻轉して何囘となく資金というものは使われべき筈のものです。ところが前囘にも承つたのですが、輸入食糧を消費者價格で賣捌いたために、いわば食糧に對する一つの補給金のようなことに使われてしまつたことが資金を不足せしめるに至つた大きな原因になつておる。資金が資金としての用途でなくして、別の目的のために使われてしまつた。その點は一つ是正しなければならんという大藏當局でもお考えがあり、すでに立案されているという御説明を聽いたと思うので……

第1回国会 財政及び金融委員会 第23号(1947/10/14、1期、日本社会党)

○森下政一君 支給の枠の問題について只今山田さんからお話がありました。これはいろいろ議論のあることだと思いますけれども、一應際は政府の説明が、從來の月收千六百円水準と七月以降の月收千八百円水準の差額ということになつておるので、一應これを先ず前提として考えるといたしまして、その支給をするのに、地域によりまして支給の率が五段階くらいに分れておるということは過日頂きました資料で明瞭なのであります。特地の京阪神地方が十二割、最高を支給することになつておりますが、これは恐らく各地域における生活費の実情というものを御調査になつて、その基礎の上に勘案された率であろうかと思いますけれども、一見いたしまして、非……

第1回国会 財政及び金融委員会 第30号(1947/11/14、1期、日本社会党)

○森下政一君 このすき入紙製造取締法案、この法案自體についてではありませんが、過般新聞で共同印刷ですか、印刷濟の紙幣で、番號の入つていないものが盗難に罹つたということを報道しておるのを見ましたが、ああ言つたことはこれまでにもあつたことなんでしようか、相當監督は嚴重にさるべきものだと思うのですが、あの眞相を一度御説明願えませんでしようか。

第1回国会 財政及び金融委員会 第32号(1947/11/17、1期、日本社会党)

○森下政一君 一應この程度にして貰つて、よく法案を調べて、この次から質問に入つたらどうかと思います。それから只今の大藏大臣の御説明の中に、いろいろの数字をお挙げになりましたですが、それだけは一覧表のような工合にして、次の時にでも皆に配付して貰つたら非常に便利だと思いますので、お願したいと思います。
【次の発言】 どうぞお願いいたします。
【次の発言】 この收正になる税率ばかりでなしに現行法との比較ができるようなものを貰うわけにいかんですか。
【次の発言】 それを頂けたらいいと思いますが……。

第1回国会 財政及び金融委員会 第41号(1947/11/27、1期、日本社会党)

○森下政一君 資料として御提出願つてもいいんですが、或いはお分りになつておればこの際お答え頂いても結構ですが、所得税の豫想されておる納税人員というものはどのくらいの數に達しておりますか。これが一つ、それからその中で所得の多寡によつて税率が決つておりますが、各段階ごとにどれくらいの人員が豫想されておりますか。更にもう一つ人員の點で確めたいことは、八萬圓以下の所得で別表による源泉課税によつて月々徴税され、そうして納税しておるという、いわゆる勤勞所得を源泉で改めることになると思われるものがどれくらいの數に達するかお分りであれば知らして貰いたいと思います。  それから當初豫算における所得税の額に對する……

第1回国会 財政及び金融委員会 第42号(1947/11/28、1期、日本社会党)

○森下政一君 私が知らないので、教えて貰いたいのですが、この非戰災者特別税法案の中の非戰災家屋税並びに非戰災者税共に、家屋の賃貸價格が課税標準になつたのでありますけれども、前者は「旧家屋税法第五條に規定する家屋台帳に登録されていた当該家屋の賃貸價格」それから後者は「家屋台帳法第五條に規定する家屋台帳に登録されていた当該家屋の賃貸價格」、こういうふうに示されておるので、両方のものが同じものだとは考えられないのですが、その区別はどういうことになつておるのか、教えて貰いたいと思います。
【次の発言】 それではその台帳に登録されておる賃貸價格というものは両者全然同じものだと、こう解釈してよろしいのです……

第1回国会 財政及び金融委員会 第47号(1947/12/04、1期、日本社会党)

○森下政一君 これは説明があつたんだと思うのですが、この大藏大臣の定める給與月額というのはどういうものでありますか。それを伺いたいと思います。
【次の発言】 臨時増給が千六百円と……。
【次の発言】 それで今一般に政府職員、官吏という者は、どことも同じ給與を受けておるわけですか。
【次の発言】 それからここに合計額の二十五分の一というのは、日額を出したわけですか。
【次の発言】 これは御説明のときに委員会に出ておりませなんだので、説明を聞き落しておるのだと思いますが第二條に「昭和二十二年五月二日以前に開始した相続に対する」云々、それから第四條には「昭和二十二年五月三日以後に開始した相続」云々と……

第1回国会 財政及び金融委員会 第50号(1947/12/07、1期、日本社会党)

○森下政一君 本院においては經濟力集中排除法を未だ可決しておりません。その關係で本案の中で、經濟力集中排除法と關連のある條項はこれを削除する必要があると考えますので、次のように修正動議を提出したいと思います。第四條第一項中「又は經濟力集中排除法第三條第一號乃至第三號の規定により指定された會社(以下指定會社という。)」及び「又は經濟力集中拝除法の決定指令の内容」を削る。同時に第四條第二項を削る。第七條第一項第一號中「第四條第一項」を「第四條」に改める。こういう修正をする必要があるかと思いまするので、この修正の動議を提出します。
【次の発言】 私は只今の伊藤委員の修正を加えて本案に贊成の意を表しま……

第1回国会 財政及び金融委員会 第51号(1947/12/08、1期、日本社会党)

○森下政一君 私は前囘、少し委員會に遲れましたので、政府の説明を聽くことができなかつたのでありますが、この法案が提案されております根本の政府の狙いというものは、どこにありましようか、恐らくは通貨の膨脹を極力抑止しようという趣旨に出ておるとこう考えるのでありますが、それに間違いないでございましようか、それから私が特にお伺いしたいのは、政府が國民に耐乏生活を要望しておる。假りに國民が忠實に政府の要望に應え、或は租税の完納運動を政府が提唱する國民がこれに協力いたしまして完納に努める。そういうふうに國民の側では極力インフレの抑制ということに力を注ぐといたしましても、一方において通貨がたやすく増發される……

第1回国会 文教委員会 第2号(1947/08/06、1期、日本社会党)

○森下政一君 今簡單に先刻來の動議の様子を委員長が羽仁さんに御説明になりましたが、ちよつと私は羽仁さんが十分先刻來の空氣も御承知でないし、今すぐ考えを纏められることは困難かと思いますので、採決をなさるのは次會になされまして、今日缺席しておる者も更に出まして、十分この場の空氣を傳えた上で、その判斷を待つて採決することが妥當だと思う。殊に矢野委員の御動議はこの請願を採擇することにして、小委員會に付するということになつておる。高良さんはそうではない。採擇を決める前に小委員會を設けて檢討したい。非常に違いがあるわけであります。もう少しこういう問題は愼重を期した方がいいと私は思う。同時に委員は數多くの請……

第1回国会 文教委員会 第5号(1947/08/20、1期、日本社会党)

○森下政一君 私は教育の專門家でもなく、又宗教の專門的な知識を持つている者でもありませんが、只今問題になつておることについて、先般來何囘となく專門のお立場にある權威のあられる委員各位から御高見を拜聽しているのでありますが、拜聽いたしていればいる程この問題の處理ということは極めて愼重を期さなければならない程非常に重大な問題だということを痛切に感ぜざるを得ないのであります。ここで私共として一度省察して見る必要があると思いますのは、請願の取扱方についてであると思うのであります。第二小委員會ではこの問題を議院の會議に付するものというふうに御決定になつたようでありまするが、この文教委員會においてさへこれ……

第1回国会 文教委員会 第7号(1947/08/29、1期、日本社会党)

○森下政一君 高良さんのお話を先刻から承わつておるのですが、國庫が補助をするということを言われるが、請願の趣旨は、義務教育を一切國の費用で賄えというのが請願だと思う。補助して呉れというのではない。義務教育に要する費用は一切全額國庫において賄つて貰いたい、こういう請願だと思うのであります。私は高良さんにお考え直しを願いたい、と申上げては誠に失禮でありますが、何かの御參考になるかと思いますので、外の委員の方には甚だ御迷惑でありますが、地方的なことを申して済みませんが、私が先年大阪市において經驗した一つの事柄をお聽き取り頂きたいと思うのであります。  大阪市におきましては、各行政區に十乃至十五に分割……

第1回国会 文教委員会 第8号(1947/09/19、1期、日本社会党)

○森下政一君 私は羽仁委員のお説に贊意を表します。先刻來文部當局の御説明を承つておりまして受けます印象は、從來同樣に文部當局が口に勤勞青年教育の重要性を説いておられるのであるけれども、その實際の實施面を見て見ますると、如何にもこれで勤勞青年の教育をやつておりますという申譯的なところが少くなかつたというのと同じような經過を辿つて同じような結果に陷るのでないか、本當に申譯的な高等學校教育に終るのじやないかということを恐れざるを得ないのであります。先刻のお話の中にも、現在各府縣に照會して、從來の青年學校における出席率の状況等を調べておるなどというお話がありましたが、これは只今河野委員が指摘されたよう……

第2回国会 決算委員会 第17号(1948/06/03、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 只今議題となりました昭和二十一年度一般会計歳入決算及び大藏省所管決算についてその大要を御説明申上げます。  昭和二十一年度の歳入決算額は経営部三百二十三億四千五百十七万余円、臨時部八百六十五億五千三百八十九万余円、計千百八十八億九千九百七万余円であります。これをその予算額に比べますと経常部におきましては三十三億百八十四万余日を増加いたしましたが、臨時部におきましては三十四億八千九百八十七万余円を減少しましたので、差引一億八千八百三万余円の減少となつておるのであります。  次にその内容に入りまして少し詳細に御説明申上げますと、歳入経常部の中で金額の最も多額に上りますもの……

第2回国会 決算委員会 第29号(1948/07/02、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 只今議題となりました造幣局管制の一部を改正する法律案の提出の理由を説明いたします。  戰時中、金地金の配給業務は、日本銀行がこれを担当し、同行が金資金特別会計から譲り受けた金地金は、慣行上これを日本金属株式会社へ一括譲渡し、同会社においてこれを小分け加工して実需者へ配給していたのでありますが、終戰後、戰時中の統制機関は逐次閉鎖せられるところとなり、同会社も閉鎖機関の指定を受け、昨年三月末その業務を停止されるに至つたのであります。そこで政府は、関係方面との交渉の結果、貴金属は造幣局をしてこれを直賣させることと決定し、諸般の準備を進めることとなつたのであります。併し準備の……

第2回国会 厚生委員会 第16号(1948/06/25、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 國家公務員共済組合法案に関する提案理由を御説明申上げます。  先ず初めに申上げなければなりませんのは、現行の政府職員共済組合令は昭和二十二年法律第七十二号によりまして、暫定的に法律たる効力を認められておりまするが、近くその期限が満了いたしますので、新たに共済組合の組織とか、その活動とかを律しまする統一的な法律を制定する必要が生じまして、ここに從來の根拠法規を統一して、國家公務員共済組合法を制定することといたした次第あります。  先ず國家公務員共済組合法の内容についてでありますが、大別いたしますと、大体四点ぐらいになるかと考えられます。  その第一は、組合の人格及び運営……

第2回国会 財政及び金融委員会 第5号(1948/02/04、1期、日本社会党)

○森下政一君 復興金融金庫の点につきましては前國会のときに本委員会においても、この法案と離れて根本的に調査をしようじやないかという申合せが成立しておつて、前國会の間には具体化することにならなかつたわけでありますが、ひとり今回提案されている法律による増資のみならず、將來においても私は増資は必ず行われなければならん状勢にあると思います。又増資をするにしましても、その増資したものが適切に流れて行くということであるならば、これは私は敢て咎めることもないと思う。要は復金というものが折角政府の企図した通りの目的を達しておるかどうかということが問題であり、將來又その目的を達し得るかということが一番肝要な点だ……

第2回国会 財政及び金融委員会 第20号(1948/04/07、1期、日本社会党)

○森下政一君 どなたか、すでに御質疑になつたことかも分らんと思いますが、或いは重複するかも知れませんが、そのときはお許し頂きたいと思います。この財政法第三條の特例に關する法律ですが、こういう特例を設けるということは、現在の經濟緊急事態の存続ということが一つの前提になつておるように思われます。そこで、こういつたようた緊急事態の存續する間に限つて、若し特例を設けて、財政法第三條を施行した場合に除外して貰うことの方が、政府としては財政上重大な影響があるから便宜だと思われるものが、實は製造煙草の定値であるとか、郵便、電信、電話、郵便貯金、郵便爲替及び振替貯金の料金であるとか、或いは國有鐵道における旅客……

第2回国会 財政及び金融委員会 第21号(1948/04/27、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 最初に委員各位に一言御挨拶を申上げたいと存じます。今回圖らずも大藏政務次官に就任することに相成りました。御存じの通り甚だ微力でありまして、且つ又諸般の事情に精通いたしておりませず、従いまして何かと今後不行届勝のことが多かろうと存ずるのであります。ただ國會に入りまして以後財政金融委員會の委員に加わつておりまして、皆さん方とは篤と御懇情を添ういたしておりますし、同僚の各位でも他の委員會に属しておられる方々はまだお名前も存じ上げない方が少くないのでありますけれども、この委員會の皆さん方とは、お名前を存じ上げておりますのはもとよりのこと、既往一年近くいろいろと委員として御交誼……

第2回国会 財政及び金融委員会 第22号(1948/04/28、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 大藏省預金部特別會計の昭和二十三年度における歳入不足補填のための一般會計からする繰入金に関する法律の一部を改正する法律案提出の理由を御説明申上げます。  大藏省預金部特別會計の昭和二十三年度暫定豫算における歳入歳出は、別途提案いたしました昭和二十三年度特別會計暫定豫算補正(特第一號)に計上してありますごとく、五月分の歳出としましては、人件費及び事務費、預金利子、他會計への繰入金、給與特別措置費等合計一億二千九百九十一萬七千圓を要するのでありますが、その會計の固有の歳入は、預金部資金の運用による利子、有價證券の償還による益金等七百五十二萬二千圓でありまして、差引一億二千……

第2回国会 財政及び金融委員会 第23号(1948/04/30、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 金資金特別会計法の一部を改正する法律案提案の理由を御説明申上げます。今回改正しようといたします点は、先ず第一は、金資金の不足を補足するための一般会計からの繰入金の限度額の拡張であります。繰入金の限度額につきましては、先に取敢えず一億円の繰入限度額を規定したのでありますが、尚この年度中、五月以降におきまして五億円の不足を生ずる見込でありまするので、先の一億円の限度額に更に五億円を増額いたしまして六億円とし、金資金の運用を円滑にいたそうとするものであります。  第三は金資金の運用範囲に関する規定の整備でありまして、現在運用範囲につきましては、その一部を勅令に讓つておるので……

第2回国会 財政及び金融委員会 第30号(1948/06/02、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 只今議題となりました製造たばこの定價の決定又は改定に関する法律案について提案理由を説明いたします。  昭和二十三年度專賣益金として九百四十三億円を計上いたしておるのでありますが、この益金を捻出するために、政府は自由販賣たばことして新たに「いこい」、「ハッピー」及び「ききよう」を発賣すること、自由販費たばこである「ピース」及び「朝日」と、配給たばこである「きんし」、「みのり」及び「のぞみ」を値上げすることといたしまして、この法律案を提案いたしたのであります。  自由販賣たばこは、御承知のように浮動購賣力を吸収するために賣出されておるのでありますが、これが價格を決めますと……

第2回国会 財政及び金融委員会 第33号(1948/06/09、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 只今議題になりました臨時通貨法の一部を改正する法律案の提案理由を簡單に御説明いたします。  臨時通貨法は、政府が當分の間發行することができる臨時補助貨幣として五十錢、十錢、五錢、一錢の四種を規定しております。この中現在製造しておりますのは、五十錢の黄銅貨のみでありますが、最近の物價情勢から申しますれば、從來の五十錢補助貨幣では、額面價格が低きに過ぎ、日常取引に不便でありますので、これよりも高額面の補助貨幣を發行することが、日常取引の便利増進する所以であると考えられるのみならず、近く物價改訂に伴い、人件費の昂騰及び物件費の上昂が起りますれば、現行の五十錢助貨幣は、一枚當……

第2回国会 財政及び金融委員会 第34号(1948/06/10、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 只今議題となりました軍事公債の利子支拂の特例に関する法律につきまして、その提案の理由を御説明いたします。  現下のインフレーシヨンを克服するためには、その前提として、實質的健全財政を確立する必要があることは論を俟たないところであり、そのためにはあらゆる可能な財源を動員すべきことは勿論であります。從って軍事公債の利拂についても、政府は三葉政策協定に從いまして、本年七月一日から向う一ヶ年間に支拂期日の到來する利子に限り、これを元本の償還期日に、元本と共に支拂うこととし、以て當面急を要する均衡財政の確立に資すると共に、この措置によつて生じた財政的餘裕は、これを災害對策費、教……

第2回国会 財政及び金融委員会 第36号(1948/06/14、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 只今提案になりました國有財産法案の提案理由を御説明申上げます。  國有財産法につきましては、日本國憲法施行に伴い、昨年五月法律第五十三号及び第八十六号を以て取敢えず所要の部分的改正を行なつたのでありますが、尚國有財産に関する法制を整備する必要が認められましたので、同法附則を以て國有財産法の全面的改正を要することが規定せられ、これが調査審議のため國有財産法制調査会が設置されたのでありまして、この度同調査会において愼重審議の結果、國有財産法案が作成されましたのでここに提出する次第であります。  次に、法案の主なる点を申上げます。先ず本法案第一章においては、この法律の趣旨、……

第2回国会 財政及び金融委員会 第40号(1948/06/21、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 只今議題となりました有價証券の処分の調整等に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明いたします。  企業再建整備法に規定する特別経理会社が、その所有する有價証券を決定整備計画に基いて処分する場合には、いわゆる独占禁止法の規定の適用を受けることなく、原則として有價証券の処分計画書を証参処理調整協議会に提出し協議会の承認を受けて処分することになつているのでありますが、特別経理会社の所有する有價証券の処分につきましても、一般会社と同じく独占禁止法の規定を適用することが、実情から見て適当であると考えられますので、今回この点を改めて、特別経理会社が所有有……

第2回国会 財政及び金融委員会 第42号(1948/06/24、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 山田さんのいろいろ実例を挙げての御質問がありましたが、大藏省の考え方として、先程から天田さんに主税局の方から答えておりましたが、こういう精神が流れておることを了解して貰いたいと思います。つまり税金を納めるということは個人の問題、そこで何の某の税金が不当であるとか、不当でないかということについての交渉というものは、一対一の個人的な應待によつてどこまでも話をして行こう。ところが或る特定の個人の税金の問題を捉えて、それを納めるなというような、それを阻止するような團体的交渉ということには應じたくない。こういう考え方なのであります。眞面目な團体が税金の問題を取り上げて、例えば取……

第2回国会 財政及び金融委員会 第46号(1948/06/30、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 最初に損害保險料率算出團体に関する法律案の提案理由を御説明申上げます。  損害保險事業の保險料率は、過去の損害率、將來の損害発生の予想及び経費率によつて定められますが、損害発生の予想の中には、周期的に大火などの異常災害が起ることも考慮に入れる必要があります。而して損害保險の対象は、建物、家財、機械、設備、原材料、商品、船舶、運送品、積荷、人体に対する傷害その他多岐に亘り、損害高の程度は建物の構造、その用途、水利、消防施設、地勢、氣象、商品の性質、船舶の構造、航路の状況、施設管理の良否、人心の動向等極めて複雜な要素によつて左右されるのであります。この故に損害保險について……

第2回国会 財政及び金融委員会 第47号(1948/07/01、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 提案理由を御説明申し上げます。  先ず最初の方の法律案でありますが、御承知のごとく、我が國の保有していた金、銀、白金等の貴金属及びダイヤモンド等の貴石の大部分は、國有と私有とを問わず、連合國占領軍の管理下に移されたのであります。その後、その一部は申請に基いて解除せられたのでありますが、最近になりまして、連合国最高司令官の指令により、前に解除せられた貴金属等のうち一定のものについては、その代りとして等價の貴金属地金を、政府から連合國占領軍に対し引渡すことを命ぜられたのであります。この法律案は、この場合、その実行に伴う法律関係を明確にしようとしたものであります。  即ち、……

第2回国会 財政及び金融委員会 第48号(1948/07/02、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 只今議題になりました三案について御説明申上げます。  先ず第一に金融機関再建整備法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。  金融機関は、先般金融機関再建整備法に從いまして、その最終処理を完了いたし、新旧勘定を併合したのでありますが、それに伴いまして金融機関再建整備法に若干改正を加える必要が生じましたので、本法案を提出した次第であります。  本提案における改正の要点は次の五点であります。  第一は、登記期間の延長であります。金融機関は去る三月末日までに最終処理を完了し、新旧勘定を併合することになつていたのでありますが、三月下旬頃に至り、各般の情勢から、金融……

第2回国会 財政及び金融委員会 第49号(1948/07/03、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 外國貿易特別円資金特別会計法案提出の理由を御説明申上げます。  政府におきましては、「ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する勅令」に基いて、今回「解散團体の財産の管理及び処分等に関する政令」を制定することになりましたが、この政令の概要を申上げますと、昭和二十一年のポツダム勅令第百一号即ち「政党協会その他の国体の結成の禁止等に関する勅令」により解散した團体に属する財産は、特に定めるものを除き、これを國に帰属せしめるごととし、この財産に属する現金及び現金以外の財産の管理処分等に因る收入金等を以ちまして「外國貿易特別円資金」という一つの資金を設置し、この資金は外國貿易の……

第2回国会 農林委員会 第21号(1948/07/02、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 國営競馬特別会計法案提出の理由を御説明申上げます。  今回競馬法を制定いたしまして、公正な競馬を行うために競馬を國営といたしまするにつきまして、この競馬に関する歳入歳出の中、勝馬投票券の発賣に関する歳入歳出は、性質上一般会計で経理することは不適当と存ぜられますので、今回國営競馬特別会計を設置し、勝馬投票券の発賣に関する経理を明らかにいたそうとするものであります。  即ちこの会計におきましては、勝馬投票券の発賣による收入金、勝馬投票券の發賣に伴う過誤受入金等の收入を以て歳入といたし、拂戻金、返還金、事故現金の補填金、過誤受入金の拂戻金、一般会計への繰入金等の費用を以て歳……

第2回国会 予算委員会 第17号(1948/04/26、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 最初に一言御挨拶申上げます。今囘圃らずも大藏政務次官に就任いたしまして、すでに御存じの通り一同不馴れでございますが、豫算委員各位の御指導、御支援を賜りまして、その職責を全うさして頂きたいと存じます。どうぞ切によろしくお願い申上げます。  只今から、今囘提出いたしました昭和二十三年度一般會計暫定豫算補正(第二號)及び昭和二十三年度特別會計暫定豫算補正(特一第二號)につきまして御説明いたします。  昭和二十三年度の年間を通ずる豫算につきましては、政府は目下鋭意その編成を進めておる次第でありますが、現下の事態に對處すべき諸般の對策、特に豫算編成の基礎となるべき物價問題等に関……

第2回国会 予算委員会 第27号(1948/06/10、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 昭和二十三年度一般會計豫算案及び昭和二十三年度特別會計豫算案につきましては、本會議におきまして、大藏大臣よりその大要を御説明いたしましたが、豫算委員會の御審議に當りまして、更に豫算案の内容について御説明申上げます。  昭和二十三年度一般會計豫算の歳入歳出はおのおの三千九百九十三億八千萬圓でありまして、これを前年度豫算額二千百四十二億五千六百萬餘圓に比較いたしますと、千八百五十一億二千三百九十餘萬圓の増加と相成つております。  先ず歳入豫算の内譯について申上げますれば、租税及び印紙收入二千六百三十二億四千七百萬圓、專賣廳益金九百四十三億千七百六十萬餘圓、印刷廳益金及びア……

第3回国会 大蔵委員会 第5号(1948/11/29、1期、日本社会党)

○森下政一君 片山内閣はインフレと眞正面から取組むということを標榜しました。インフレを解消することに全力を上げると声明した内閣であります。芦田内閣も大体その線に副うた連立内閣であつたと思うでありますが、その内閣において大額券を発行するということは、明らかに私はインフレを促進する心理的な影響を及ぼすものだと思うのでありますが、先刻御説明を承つておりますと、千円券というものを片山内閣、芦田内閣一連の連立内閣がインフレの終熄を標榜しておりながら大額券発行を希望しておつたというように聽いたのでありますが、政府の方針としてさようなことを考えておつた事実がありますですが、お伺いしたいのですが。

第3回国会 大蔵委員会 第6号(1948/11/30、1期、日本社会党)

○森下政一君 大臣に御尋ね申上げます。專賣公社法案でありまするが、しばしば委員会で問題にされましたように、現在の專賣局に單に專賣公社という衣を着せたに過ぎないというふうな感じが強いのであります。ただ大臣からはこうすることによつて專賣の事業の能率を増進することができるといろお答えを先日も承つたのでありますが、何が故に如何にして能率が挙がるかということに対しては、はつきり大臣もおつしやらない。又お分りになつておらんと思う。そうおつしやつても能率増進のために公社にするというのが單なる弁明のための弁明であつて、実質はそういうことはないと私には思えるのであります。ただこの法案を拜見しまして、一つの特徴は……

第4回国会 予算委員会 第11号(1948/12/22、1期、日本社会党)

○森下政一君 今度の予算は給與改善に伴うところの予算、政府職員の待遇改善に関する必要な予算であると、こういわれておるのでありまするが、その基本をなす政府職員の給與につきましては、先頃大藏委員会で、私はこういうことを尋ねたのであります。当時政府は五千三百三十円ベースを固執しておられた、一方人事院の方からは六千三百七円ベースを勧告しておる、丁度今井局長もここにおられまするが、國の財政上止を得ないので、六千三百七円ベースを妥当と考えるけれども、よんどころなく五千三百三十円ベースで賄うより途がないという考え方か、若し財政上がこれを許すならば、人事院の勧告をそのまま呑んでもいいという考が政府にあるだろう……

第5回国会 大蔵委員会 閉会後第3号(1949/06/21、1期、日本社会党)

○森下政一君 今政府が税制改革について中小企業全般に相当期待をつないで、政府みずから減税措置を講じかければならぬというようなことに努力しているようですが、中小企業廳から大藏省当局に中小企業の立場から税制改革の方向はこうあるべきだというような意見具申をしておいでになりますか。
【次の発言】 今私共が手許に頂戴いたしましたこの意見書ですね、こういつたことが大蔵当局にも具申されているわけですね。
【次の発言】 これからですか、それを一つ……
【次の発言】 中小企業廳が開廳されてから後まだ日が浅いのですが、そういつたような個別的な意見具申をされ、希望を述べられた、それが探り入れられて具体化した事実があ……

第5回国会 大蔵委員会 閉会後第5号(1949/07/05、1期、日本社会党)

○森下政一君  さつき所得税の補完税として経常財ということが考えられるとおつしやいましたが、それはどういう形になつて参りますか。例えばピアノとか何とかいうものは毎年評價して毎年税金を課けるわけですか。
【次の発言】 それは何ですか、財産所有者の申告によるか、或いは誰かこの人の財産は幾らあるかというような評價するような人ができて、その人がこれを査定して決めることになりますが、現在そういうことを行なつておるのはどういうようになつておりますか。

第5回国会 大蔵委員会 第13号(1949/04/15、1期、日本社会党)

○森下政一君 この法案につきまして、若し願えることならば、事務当局から更に詳細な説明をして貰つたらどうかと思うのでありますが、この特別会計を新たに設置する理由、それから更にこれによつて生じたところの資金をどういうふうに使おうとしておいでになるか、新聞等において散見して、大体のことは了承しておりますが、何に使おうとせられるか、こういつたようなことについて、又同時にそれが政府が堅持して行こうという九原則との関係において、どういうふうに関連性を持つておるか、そういつたことについて更に詳細な説明を願えれば非常に仕合せだと思います。
【次の発言】 結構です。

第5回国会 大蔵委員会 第14号(1949/04/18、1期、日本社会党)

○森下政一君 大臣の只今の御説明で、一通りのことは分るのでございますが、鉄道通信に対する二百七十億円の外は現在未定であろうと思います。ところでこれはいろいろアメリカの方との関係もあつて、それ以上のことはおつしやりにくいのだと思うのですが、速記を止めてでも、大体こういうつもりなのだということだけでも聽かして貰うわけに行かんでしようか。

第5回国会 大蔵委員会 第19号(1949/04/26、1期、日本社会党)

○森下政一君 ちよつと待つて下さい。関連して政府委員にお尋ねしますが、二十四年度の徴税に際してもやはり努力目標というものを各財務局にお出しになるお考えですか。
【次の発言】 一体徴税成績を挙げるという目的のために、努力目標というものをお出しになつておりますが、これはいつごろからこういうことをやつておられますか。
【次の発言】 故意に脱税を企図するとか、非常に納税上横着をきめておるというふうなものに対して、税務署が極めて峻嚴であるということは、これは私は一向差支えないことだと思いますが、たまたま正直な申告をしておる納税者が、その申告による徴税を税務署によつて納得されない。まあ近頃の世相の関係で、……

第5回国会 大蔵委員会 第21号(1949/04/28、1期、日本社会党)

○森下政一君 只今の銀行局長の御説明を聽きますと、折角國民金融公庫というものができても、その法第一條に「國民金融公庫は、庶民金庫及び恩給金庫の業務を承継し、銀行その他一般の金融機関から資金の融通を受けることを困難とする國民大衆に対して、必要な事業資金の供給を行うことを目的とする。」とありますが、その目的をこれによつて完全に達成するということは困難なように感ぜられるのであります。ところで中小工業者に対する何らかの金融を特に図るところの機関が必要だということを痛感するのですが、これに関連して一、二大藏省の態度を聽いて置きたいのは、近頃九州、特に福岡、或いは廣島あたりで盛んに行なわれておるようであり……

第5回国会 大蔵委員会 第23号(1949/05/07、1期、日本社会党)

○森下政一君 お尋ねしますが、國立病院というのは元の陸海軍の病院である、そういうお話だつたのですが、そればかりでなく他にも例えば府縣とか或いは大都市で建設して経営しておつた病院を、戰時中の統制ばやりで医療営團に吸收するというようなことで國が取上げた病院も、國立病院の中に入つておるのじやないですか、どうですか。
【次の発言】 大変細かいことをお尋ねしますが、大阪市の郊外にある豊中の病院、貝塚の郊外にある千石莊総合病院は國立病院でありませんか。
【次の発言】 関連して一つ聽かして下さい。今お話を聽きますと國立病院があり、國立の療養所というものが別にあります。で特別会計にすることによりまして、たまた……

第5回国会 大蔵委員会 第24号(1949/05/10、1期、日本社会党)

○森下政一君 生活協同組合が連合して連合体を組織しているというふうな場合、その生活協同組合連合会が塩の元賣人となることができますか。
【次の発言】 今度制定されようという法律の條文にどこか抵触するところがありますか。團体はいけないということがどこかに明示してありますですか。
【次の発言】 生活協同組合のごときは、これに加入している組合員の生活擁護のために作られているものであつて、成るべく生活費を低減せしめようという考え方で、極めて営利を度外視して原價に近いもので消費物資を各家庭の台所に供給しようという考え方で出発しているものでありますが、そういう團体が塩の元賣捌人になるということは、却つて好ま……

第5回国会 大蔵委員会 第25号(1949/05/12、1期、日本社会党)

○森下政一君 只今頂きましたこの資料の中の各省別宿舎戸数調というのがございますが、業務官舎、一般官舎という区別にありますが、これはどう解釈したらいいのですか。
【次の発言】 これはなんですか、審議会というものが宿舎の設置に関する計画だとか、或いは宿舎の維持、或いは管理に関する基準だとか、そういつたようなものについて総理大臣の諮問を受ける。そういうようなことの調査審議に任ずるもののようでありますが、その審議会を構成しておる人達は、どこにどこの省に、どういうふうに、有料の宿舎を作るのが妥当であるか、或いは甲の省より乙の省により以上に宿舎を設けなければならんというようなことは、大体何も分らない。肝腎……

第5回国会 大蔵委員会 第30号(1949/05/18、1期、日本社会党)

○森下政一君 私は只今付議されております議案について、委員各位の質問の終つた後で結構でありますが、ただ、本日大藏大臣が折角御出席になつておりますので、御退席になります前に外のことについてちよつとお尋ねしたいことがあります。御許しを頂きたいと思います。

第5回国会 大蔵委員会 第31号(1949/05/19、1期、日本社会党)

○森下政一君 昨日から私大藏大臣に別に質問を許して頂きたいとお願いしているのでありますが、この機会にほんの一言ですから許して頂きたいと思います。先日大藏大臣に本会議で緊急質問いたしましたときに、二十四年度は財務局から更に税務署に努力目標というのを出すのをおやめになる御決断がないかということをお尋ねいたしました。そのときに大藏大臣の御答弁では、このくらい税金を取らなければならないという目標は與えないつもりだ、こうお答えになつたのであります。ところが從來主税局長が、單なる努力目標という問題ではなく、これだけ税金を取らなければならんということを示しているのではないということの御答弁だつたのです。そこ……

第5回国会 大蔵委員会 第32号(1949/05/20、1期、日本社会党)

○森下政一君 ちよつと議事進行で発言を許して頂きたいと思うのですが、大藏省設置法ですね。あれについて、大藏委員会は全然関與していないわけなんですが、一應もう今になつて内閣委員会と連合というようなわけにもなりませんが、内閣委員がものを決するのに、大藏委員会が一應政府側の説明でも聞いて、或いは質問があつたら質問をして、大藏委員として内閣委員の方にこうあるべきだという何か意見を開陳す必要があるのみではないか。そういうことがいいと思いますが、肝腎の大藏委員が大藏省について何も知つていないということは如何かと思いますので、一應委員長において然るべく取計らつて頂きたいと思います。

第5回国会 大蔵委員会 第34号(1949/05/23、1期、日本社会党)

○森下政一君 木村委員から、只今大臣御聞きの通り特別会計にすることに対してこの危惧の念を縷々開陳されたのでありますが、木村さんなりその他これと思いを同じうしております者は厚生省に味方をしておるつもりなのであります。厚生省が理想とされる庶民大衆に対する医療の完璧を期するということのためには、特別会計よりは一般会計に置かれる方がいいのじやないか、だから厚生省は我が意を得たことを言うて呉れるとお感じ下さるのが本当だと思うのでございます。(「その通り」と呼ぶ者あり)そこでいろいろ大臣からもお話を開きますが、実は先日來医務局長その他厚生省の関係の方から縷々理由についての御説明を聞いたのですが、どうも納得……

第5回国会 大蔵委員会 第35号(1949/05/31、1期、日本社会党)

○森下政一君 只今提案理由の御説明を承つたのですが、この公認会計士法の試驗がすべて筆記試驗になつてをりますが、筆記試驗で合格者を決めるのは人によつて当を得ないという場合がある。筆記試驗というものはそういうふうに当を得ないものであるというならば、特別公認会計士の試驗というもの自体を考え直さなければならん必要があるのじやないかということも考えられる。  それから筆記試驗の場合に合格者を決めるというのに、高度な道徳的観念が採点の上に現われんということは、一体どういうことなんですか、ちよつと私分りかねるのです。  それから陪審式試驗というのは一体どういう試驗でございますか、御説明を承わりたいと思います……

第5回国会 予算委員会 第6号(1949/04/07、1期、日本社会党)

○森下政一君 主税局長にお伺いしたいのですが、あの申告納税に分につきまして御説明がありまして、相当政府としても徴税の困難は予想されておるようでありますが、円滑なる徴税をやるというために実態調査をやつて適正な課税をしたいという御言葉がありました。局長が國会側に御説明になりますときは、誠にその御言葉通りのことが末端で行われるということならば至極結構なんでありますが、昨年度の実際に徴して見ましても、末端に参りますと、なかなかそうは参つていないように思います。先般來参議院の大藏委員会がそれぞれ班を分けまして、全國的に税務署を親しく実態を調査したことがありますが、その際におきましても、屡屡局長との間に曾……

第5回国会 予算委員会 第11号(1949/04/13、1期、日本社会党)

○森下政一君 関連しておりますから……只今山下さんから、政府側が御配付になりました國民所得の推計の中の一部分を指摘されて説明を要求されましたが、若し政府側からこの國民所得の推計というお渡し頂いた資料についての御説明が済んでいないならば、全体について、ひとり営業所得だけでなくして、勤労所得その他についても、なぜこういうふうな推計ができるか、一見して二十三年度より二十四年度はどの所得も増額を見込んでおいでになるわけですが、その御説明を一つして頂くことができれば仕合せだと存じます。

第5回国会 予算委員会 第13号(1949/04/15、1期、日本社会党)

○森下政一君 先刻総理大臣は、講和会議が直ちに開かれないということは、客観的な情勢によるということでありましたが、誠にその通りであろうと私も存じます。今にも講和会議が行われそうな、開かれそうな情勢にあつたのに、今日ではそれがいつのことか分らないような情勢に変つて來た。首相の言われます客観的情勢というものはいろいろあると思うのでありますが、中の一つは米ソ間の緊迫した空氣というようなものも考え得られると思うのであります。更に最近の調印を終つたと傳えられている北大西洋條約、そういつたものができ上つたということにつきましても、いよいよ米ソ間の緊迫した情勢ということが予想されるように思うのであります。先……

第5回国会 予算委員会 第15号(1949/04/20、1期、日本社会党)

○森下政一君 社会党は波多野君の修正案に賛成をいたします。すでに提案者から縷々理由の説明がありましたが、全く同感でありまして、特に今回の予算を眺めて憂慮に耐えん点は、夥だしく増税が計画されておることであります。税法自体には手を触れていないけれども、非常に徴税の額が増額されておるということは、結局結果において増税を意味すると考えるのであります。殊に提案者も指摘されましたごとく、政府自体が今回の経済安定を意図する九原則を実施する結果といたしまして、各般の事業に整備が必要である、不可欠である。從つてその犠牲になつて職を失うところのものが相当多く出て來るであろう、失業者が犯濫するであろうということを警……

第6回国会 大蔵委員会 第1号(1949/10/27、1期、日本社会党)

○森下政一君 それじや西川さんの御質問に御答えになる係官がお見えになります前に、一つお伺いしたいのですが、普通の保險印紙を売捌く郵便局の指定ですが、これは郵政大臣と労働大臣が協議して決めるということになつておる。恐らく日雇労働者の雇用主である事業主が、買うのに都合のいいような局を指定されることになるんじやないかと思いますが、大体どういうところが指定されるようなお見込でありますか。
【次の発言】 これは二等郵便局とか何とかいうのですか。
【次の発言】 尚お尋ねしますが、それはどのくらいあるのですか。
【次の発言】 その指定される地域内では……。

第6回国会 大蔵委員会 第3号(1949/11/08、1期、日本社会党)

○森下政一君 進駐軍関係の労務者の中で以ていろいろの種類があるのだと思いますが、現在法律第百七十一号の第二條に規定している一般職種別賃金の適用を受けている者が相当数あるのであります。それらの者が今度の新法によりますと、第十一條の中に包含されて、特別調達庁長官と大蔵大臣がこれらの者に対する給與の種類、額、支給條件及び支給方法等を別に法律で定めるまでの間は協議して決めるということになつているように思うのであります。現在は殆んど第百七十一号の適用を受けると、はつきりしているものか、特別調達庁長官と大蔵大臣の協議で決めるという点は、法律に基いて明確に今日給與を受取る者が協議に待つということになると、甚……

第6回国会 大蔵委員会 第4号(1949/11/11、1期、日本社会党)

○森下政一君 小川さんの質問に対すする先刻の説明員のお答の中に、進駐軍関係労務者に対する給與の問題ですが、聞きようによつては現在全部の進駐軍関係の労働者が、法律第百七十一号の適用を受けておるようにとれたのでありますが、そうではないと承知しておりますが、どうでございますか。
【次の発言】 そこで前回のときに私が申しましたように、今度の新法の第十一條だけでは、現に百七十一号の適用を受けております者が、受けていない者とまぎらわしいということになる。更に露骨に申しますと、現に法律第百七十一号の適用を受けておる者が適用を外されても何にも文句が言えないという不安がある。そこで適用を受けておる者についてはそ……

第6回国会 大蔵委員会 第6号(1949/11/18、1期、日本社会党)

○森下政一君 私は、先刻波多野さんがいろいろな資料を要求されましたし、木村さんからもいろいろな要求がありましたので、それからの資料で出て少し研究させて貰つて、これは非常に大きな問題ですから、質疑をすることにお取計らいを願いたいと思うのです。ただ今たまたま小川さんが発言された中にお取上げになつた自然増收と減税財源としての関係、これはたまたま今問題になりましたから、私からもお尋ねしたいのです。今政府次官が、自然増收が恰もこの補正予算における減税財源であるかのように言われましたが、そう見れば見れんことがないくらいの、政府は恐らく説明をされて、やはりこの価格調整費の節約額というのが大体減税の主たる財源……

第6回国会 大蔵委員会 第11号(1949/11/28、1期、日本社会党)

○森下政一君 これまで政府支拂が非常に遅延して、一般民間の業者が非常に迷惑を受けるというので、政府では政府資金を日銀を通じて市中銀行に預け入れをして、政府支拂の見返りとして融資の財源に充てる。そうして政府支拂が遅延していることに対する迷惑を多少とも緩和するというので、政府が支拂預金というものをやつておつたようでありますが、この法律が愈々成立して、遅延したものに対しては、是非とも利子を拂わなければならんということになるが、そういつた曉においても、政府支拂預金というようなものを継続して行く意思を持つていますか。政府支拂を見返りとして市中銀行から民間業者に融資せしめる。そういう便法をこれまで講じてお……

第6回国会 大蔵委員会 第12号(1949/11/29、1期、日本社会党)

○森下政一君 君のやつに関連しておるよ。先刻木内君がおつしやつた通りに、今度国民の税金から集まつた金五十四億七千万円を薪炭特別会計に繰入れて、それでもうそれまでの薪炭特別会計というものがすつかり清算されてしまつてあとに何も残らないように思つておりましたが、段々話を聞いておると、そうでなしに再生産過程においてより一層損失が多くなつて来るのだということが予想される。そういう場合に、全く木内君の言う通り殆んどが日銀の手持ちであるところの薪炭証券で損失のために、大部分の金を今俄かに注ぎ込む必要は全くないと私は思うのであります。二十四年度の補正予算並びに二十五年度の予算概要を眺めて政府のこれからやろうと……

第6回国会 大蔵委員会 第13号(1949/11/30、1期、日本社会党)

○森下政君 先程川上さんに対する大蔵大臣の御答弁、大体私はこういうふうに聽いたのですがそう了解してよろしいですか。今度所得税法が改正になりますと、例えば基礎控除であるとか、扶養控除であるとか、勤労控除、そういつたものは必ずしも現在提案されているものが基礎控除として妥当な金額とは言えない。或いは扶養控除にしても勤労控除にしても、もつと幅のある控除をするということが理論から言えば妥当かも知れませんが、財政の実情から照し合せてみますと、理論通りには行かないのだから先ず現在の財政の要求を十分満たすことのためには、この程度は我慢しなければならないというふうに聽いたのですが、そう了解してよろしいのですか。

第6回国会 大蔵委員会 第14号(1949/12/01、1期、日本社会党)

○森下政一君 勤労控除の問題ですが、だんだん昨日からの御説明も承りまして、大体了承しておるのですが、やがてこの本格的な税額を、恐らく通常国会で審議することになると思いますが、勤労控除がひとりサラリーマンだけでなしに、個人事業所得の場合にも及ぼすということになると思うのであります。そこでその精神において事業所得を挙げておる者でも勤労者と全然変りのない者をサラリーマンと同格に扱うということは非常に私は妥当と思うのです。ところで従来サラリーマンだけに勤労控除が認められておつたということは、事業所得の場合においては捕捉し難いというふうな関係にある。従つて脱税しておる者もあるだろう、そういう者に勤労控除……

第6回国会 大蔵委員会 第15号(1949/12/02、1期、日本社会党)

○森下政一君 農林大臣にお伺いいたして置きたいと思いますが、本年度の補正予算を見ましたときに、たまたま五十四億七千万円というものが一般会計から特別会計の方へ繰入れられる段々御説明を聽くと、薪炭証券が現在五十四億七千万円、丁度その金額が一致しておる、そこで一般会計から繰入れたもので一応薪炭証券を償還してしまう。これはドツジ方針を徹底的に貫くという政府の方針に合致することなんで、そうかと思つておりましたらそうでなくて、段々御説明が進むに從いまして五十四億七千万円のうちから約二十三億の債務を、焦眉の急に迫つておる中にも、春以前からの生産者に未拂になつておるものを早急に支拂う、今の波田野委員の質問に対……

第6回国会 大蔵委員会 第16号(1949/12/03、1期、日本社会党)

○森下政一君 そうすると今までの説明で、一般会計から今度繰入れようとする百七十億というのは全然赤字というような意味は持つていない。要するに食糧の供出の上の増加だ。その分をすぐ売拂えばそれで事が済む……。年度末の食糧調整で昨年度と同じにして置きたいという方針のために、若しそういう方針でなければ、百七十億の食糧証券を余計発行すれば一般会計からの繰入れは全然必要ない。そうしないために、赤字補填ではないけれども、一般会計からこれを繰入れなければならない、こういうことですね。
【次の発言】 そこで説明を聽いておると、こういうふうに取れるのですが、四月に入つてから消費者に放出して行つたらば、今手持数量の増……

第6回国会 予算委員会 第6号(1949/11/26、1期、日本社会党)

○森下政一君 先刻価格調整費の節約がマル公の跳ね上りになつて、家計が膨脹するということをお述べになつたときに御引用になつたのは、安本の調査課の調査だと思いますが、価格調整費の減額を三百五十億と押えておる。つまり政府が当初計画しました額ですね。補正予算案では二百三十億に減つておる。尤も当初は減税を政府は二百五十億を見込んでおつたのです。補正予算では二百億二百万円というふうに減つてはおりますが、そこであの調査課の調べだけで計算されると、今度は少しこの補正予算の実態と変つて来ると思うのです。とは言いながら私の考えでは貨物運賃の値上りであるとか、主食の値上りというものを考えると、大体マル公の方で来ると……

第7回国会 大蔵委員会 第2号(1949/12/20、1期、日本社会党)

○森下政一君 岡元委員長に伺いますが、こういう決議案を提起された、特別委員会の方から……。そこで運営委員会がこれを大蔵委員会に付託するということになつたのだと思いますが、すでに新聞でもこれが取上げられておつて、恐らくこの決議案が上程される限りにおいては、これは同院を通過するだろうということが予想されておる。そこで留守宅の家族に與えておる印象は、官公吏に対する年末給與と同様に並行して越年資金を支給しようというのだから、従来受けておる末復員者の俸給はこれを帰つた時に貰うわけですが、必要のある者は別に前拂いを受けておる。そういつたものでなしに、別に留守家族に対して、一世帶当りほぼ二千円の越年資金が支……

第7回国会 大蔵委員会 第16号(1950/03/02、1期、日本社会党)

○森下政一君 只今の御説明によると、現行法では純資本の絶対額が幾らでなければならないという規定はないのだが、東京、大阪の取引所における証券業者が会員となるのに、その取引所の規則によつて純資本五十万円ということになつておるから、その規格まで全国的に同様に合致せしめよう、更にそれをすることによつて東京、大阪では恐らくその会員の資格として純資本を五十万円以上に引上げよう、こういうことだつたのですが、その五十万円というのを東京、大阪で決めておるが、一体その根拠が何だというようなことは、何か御調査なすつたことがありますか。五十万円というものがどういうわけで妥当なのだろう。ただ大阪と東京が五十万円にしてお……

第7回国会 大蔵委員会 第17号(1950/03/03、1期、日本社会党)

○森下政一君 只今所得税法その他の税制改革を伴う税法全体に対する御説明を伺つたのですが、私はこれを審議するに当つて、皆さんに御相談して頂いて、願わくば御同意を得て、こういうふうな審議にして貰いたいと思います。本委員会に只今付託されているもので、この税法以外のもので、すでに衆議院の方の議決を経ておりますもので、未だ本委員会は決定していないいろいろ細かいものがありますから、これを先に、或いは明日からでもどんどん上げてしまう。そうして七日の税法改正に関する公聽会の終えた後にこの税法改正の審議に入る。税法改正の審議に入りますときには、公報に出して貰うときに。例えば今日は所得税法の改正だ、それだけを取上……

第7回国会 大蔵委員会 第20号(1950/03/09、1期、日本社会党)

○森下政一君 さつき油井君の質問に対して回収成績一〇〇%というお話だつたんですが、昨年の六月から業務を開始しまして六ヶ月据置いて月賦で、月割で回収したのはまだ二回目か三回目かの回収をやつたというだけのことなんですね。だから回収一〇〇%ということは今のところ月割の拂戻しが滯つていないというだけのことじやないんですか。
【次の発言】 どうですかね、生業資金を貸付けて貰つたお蔭でこういうふうになつたと言つて、非常に喜んでおられるというのは、実例は沢山ありますですか。何かそういうことが耳に入つていますか。

第7回国会 大蔵委員会 第28号(1950/03/23、1期、日本社会党)

○森下政一君 一番最初に伺いたいのは、所得税の税率に関してであります。従来は八五%まで上の方は……それを今度は五五%から上を打切つて行く。これは前国会末でありましたか、やはり大蔵委員会において所得税改正があることを予想して、たまたま勤労所得税の税率に関する何か質疑応答を大蔵大臣との間に交えたときに、大蔵大臣の考え方としては、五十万円以上の所得のある者は人数が少ないのだ。だからそれをいろいろの税率に小刻みに刻んで見ても、実際上においては国庫の收入としては大したことにならない。そこで五十万円以上は五五%と、尤もそのときには五十万円以上とは決まつていなかつたが、或る程度でもう税率を更新するということ……

第7回国会 大蔵委員会 第29号(1950/03/24、1期、日本社会党)

○森下政一君 山本さんに一つお伺いしたいのですが、このさつき平田主税局長が有価証券その他の形で財産を持つておれば税金がかかる。税金がかからないのは、国宝の場合に税金がかからないとすれば、国宝の形で持つておれば一番いいんじやないか、理窟を言えばそれがいいが、財産を税金を免かれるために、国宝の形で持つという馬鹿はないと思う。先ずそんなものはないだろうと思うのですが。ところでそうなると国宝に指定されておる物を持とうという程の人は、外にもいろいろな財産を持つておつて、たまたま美術的な嗜好によつて、重要美術品を買うとか、或いは国宝に指定された物を買うとか、つまり相当経済力のある人が初めてやり得ることなん……

第7回国会 大蔵委員会 第30号(1950/03/27、1期、日本社会党)

○森下政一君 御説明を承らなかつたのですが、恐らく木内君から御質問があつたと思うので、重複になるかも知れませんが、この会計を廃止するということについては、私は何も異存はないのですが、昨年末にこの薪炭の赤字補填のために一般会計から莫大な繰入れをした。当時これは全く国民から徴收した税金で赤字を埋めるというわけで、国民から見れば非常に不満のある処置である、当り前の正道を歩んだ処置でないということを考えれば、誠に相済まんという気持に当局はならなければならん。当時委員会に列席した大蔵大臣にも、政府委員にも、責任を感じるかというような、農林大臣に政治的な責任を感ずるかということを質したときに、誠に相済まん……

第7回国会 大蔵委員会 第31号(1950/03/28、1期、日本社会党)

○森下政一君 ちよつとお尋ねします。全国のこの銀行数は何行あつて、それからその自己資本というものはどれくらい、或いは預金の総額がどのくらいになつておるか、それは何か資料を貰つておりますか。
【次の発言】 それから準備金はどうなつてますか。
【次の発言】 そうなるとどうなんですかね、実質的に内国の銀行全部の観点から言うと、債券発行ができることになるのですか。
【次の発言】 できることになるのだが、その自己資本と準備金ですか、自己資本の金額の二十倍に相当する金額から預金の総額とその発行している債券の総額との合計額を控除した残額に相当する金額を限り、債券を発行することができることになつているんですね……

第7回国会 大蔵委員会 第32号(1950/03/29、1期、日本社会党)

○森下政一君 今のは木内君何ですか、主たるところは特定の教育事業というのを加えるというのですか。

第7回国会 大蔵委員会 第33号(1950/03/30、1期、日本社会党)

○森下政一君 主税局長なり、あなたのお話を承つてみますと、例えば税法によらざる税金なんというものは拂う必要はない。何と税務署が言つて来ても納める必要がない……、至極御尤な話ですね。ところがただあなた方から御説明を聞きましても、どうも私共は納得が行かないのです。決して末端に行くとそうでない。あなた方の心持を心としないところの徴税吏というものが充満しているのではないかと思うのですね。極く最近の具体的な例を挙げてみましても、これは或る小さな法人会社でありますが、突然税務署員がひよろつと入つて来て社長に、社長はまだ三十台の若い人で出版事業をやつている人でありますが、小切手を切つて下さいと言うのです。い……

第7回国会 大蔵委員会 第34号(1950/03/31、1期、日本社会党)

○森下政一君 主税局長にくどいと思われるでしようが、最後に一つだけもう一遍板野君の質したことを聞きたいのであります。この点は本国会でも又前国会でも池田大蔵大臣の所信を質した。あなたとも論争したことがあつたかと思いますが、今度の根本的な税制改革の機会にもう一遍質しておきたいのは、それは基礎控除の問題です。先刻来の御説明で財政上とか、予算の関係とかと言つて、それらと睨み合して今回の改正においては、基礎控除というのは二万五千円に引上げる、この点が妥当だと解釈しておる。そういう政府の見解が私には分らない。基礎控除というのは一体何だ、何故そういうものを設けるのだという根本の精神です。つまり理想から言えば……

第7回国会 大蔵委員会 第35号(1950/04/04、1期、日本社会党)

○森下政一君 只今の質問に関連してお尋ねしますが、その時価というのは旧軍用財産の拂下げを受けたいという人があつたときに、その特定の財産について、そのときに時価というものを評価決定するわけなのですか。或いは平素において常に旧軍用財産について一定の時期に、例えば年に二回とか三回とか評価をして適正な価格を予め決めて置くものであるか、どつちなんですか。
【次の発言】 その決定権を持つておる人は誰ですか。
【次の発言】 旧軍用財産についても……
【次の発言】 中野さんおられましたな。あなたの一つ解釈を聽きたいのですが、この法文の……。これは局長には質したのですが、この法律ではこれをまともから読んで行くと……

第7回国会 大蔵委員会 第41号(1950/04/25、1期、日本社会党)

○森下政一君 波多野君にやつて貰つたらどうですか。
【次の発言】 同時にですね、只今波多野君が資料を要求された配炭公団の損失補填のための法律というのは、ひとり配炭公団だけでなしに、食料品配給公団、飼料配給公団なんかも、それぞれ当該公団の損失補填のために剰余金を充当することができるというのが、同時に規定されると思うのですが、そういう食料品配給公団、飼料配給公団の方から何も資料が出ていない。これらも合せて提出すべきだと思います。これを要求いたします。
【次の発言】 同時に私は要求して置きたいのは、本案の審議に説明員ぐらいが来られるのではいかんと私は思う。もう少し責任ある答弁のできる人が来ないことに……

第7回国会 大蔵委員会 第42号(1950/04/26、1期、日本社会党)

○森下政一君 ひとり配炭公団と言わず、法案として出ております油糧配給公団、或いは肥料配給公団、すべて同断だと思うのでありますが、不足勝ちな物質を政府関係機関であるこれ等の公団が一手に購入して、更にその公団の手を通じて末端にまで配給するという機構になつておるものであつて、その運営が適正であれば、元来損失金なんというものは、私は出ないものだと思うのですが、その点どうですか。
【次の発言】 一体只今の御説明で大体どういうわけでこういう尨大な損失が生じたんだという経緯は了承できるのですが、併しながらこの全消費量の二ヶ月になんなんとする石炭と貯炭、或いは全消費量の四ヶ月に及ぶコークスの貯えができる、そう……

第7回国会 大蔵委員会 第43号(1950/04/27、1期、日本社会党)

○森下政一君 昨日お願いして置きました例の回収不能のもの、この資料はどうなつておりますか。
【次の発言】 私はこの法案に反対します。ということは富裕税を取ることそれ自体の意味ではないのでありますが、取り方が少い、こういうこと、それから昨日本院においては文北財保護法案を可決いたしたわけでありますが、その精神から申しますと、国宝のごとき文化財というものはその管理処分の自由が所有者に許されてないというような法的な制約をしている。更に又この管理のためには相当の経費も負但しなければならない。或いは又これらのものは、別段これを所有するごとになつて収益を伴うというものでない。更に又若し年々これに対して課税さ……

第7回国会 大蔵委員会 第46号(1950/05/01、1期、日本社会党)

○森下政一君 そこで私は最後にお尋ねしたいのですが、売掛金のどうしても回收不能というものが約十六億六百万円というものを予想しておられるのですが、それは一体どれとどれとでそういう金額になるのだということを知らしてほしい。これはこの前から何遍もお尋ねしておるのだが。
【次の発言】 それはこういうことなんですか、そうすると十六億六百万円というものを大体回収不能のものとして見ておられるのですが、それからまだその中に回収可能のものがあるかも知れんというお見込があるのですか。
【次の発言】 私非常に心配しますことは、この公団が廃止になるのだというふうなことなると、公団に対して債務を持つておるものが解散とい……

第7回国会 予算委員会 第4号(1950/02/14、1期、日本社会党)

○森下政一君 今お述べになりました給與改訂を行う財源ですね、あなたの計算によると、所得税のはね返り財源を加えると三百八十億乃至四百億で足りると、いろいろ財源の御説明を聞きましたが、項目だけをもう一遍ちよつと挙げてみて下さいませんか。

第7回国会 予算委員会 第22号(1950/03/27、1期、日本社会党)

○森下政一君 年度末が差迫つて参りまして、二十五年度予算の成立に政府にも相当焦慮の色が見えております。我々としても何とか態度を予算に対して決めなければならんという段階になつておるわけであります。只今総理と岩間君の質疑応答の中に閣僚の方もいろいろ要務の都合があるから、質疑応答は簡潔にして貰いたいという御要望がありましたが、尤もなことだと思います。成るべく簡潔に私は質問したいと思います。私は他に大蔵委員会との関係で予算委員会に出席が可能でない場合が少くないので、外の諸君の質疑をよく承つておらないので、重複する虞れがあり、或いは重複するかも知れませんが、さような点は御容赦を願つて、成るべく簡單に二、……

第7回国会 予算委員会 第26号(1950/04/02、1期、日本社会党)

○森下政一君 第四分科会に付託せられました運輸、郵政、電気通信及び労働の四省所管の昭和二十五年度一般会計、特別会計及び政府関係機関の各予算について審査の経過並びに結果を御報告申上げます。  分科会は昨三十一日午前中にこれら予算の内容についての説明を聽取し、午後より順次に質疑に入つたのであります。  主なる質疑は、先ず運輸省所管については、鉄道の民営と国営の標準、小運搬対策、日本国有鉄道については、予算の重点、物件費、定員及び減価償却の問題、郵政省所管については、商船管理委員会に対する予算の内容、簡易生命保險及び郵便年金特別会計の独立採算並びに海難局の予算の問題、又電気通信省所管については、電話……


2期(1950/06/04〜)

第8回国会 大蔵委員会 第1号(1950/07/14、2期、日本社会党)

○森下政一君 私からも特にこの際お願いして置きたいのですが、先刻木内君から御注意がありましたが、若し地方行政委員会との連合審査で地方税法を審議するということであれば、是非政府の説明を聴きたいと私は思うのです。それにつきまして委員長から一つ先方の委員長に申入れをして頂きたい。万一明日向うが委員会を開くというような希望があるならば、木内君のおつしやいましたように、明日は施政方針に対する野党側の質問が始まるわけなんで、その質問を終りましたあとで、午後になつてからでも連合委員会を開いて貰う。質問演説を十分我々が聴く時間的な余裕を持つことができるように、是非委員長の方で先方の委員長に申入れをして頂きたい……

第8回国会 大蔵委員会 第3号(1950/07/21、2期、日本社会党)

○森下政一君 それで、船舶公団というものが廃止になるならば、今度は船主が任意にこれを経営することになるわけですか、船の運航とか何とかいうものは……。
【次の発言】 そうなりますと船に乗つております船員なんかの、別に身分上の心配というものは何もないわけですか。
【次の発言】 この携帯を予想いたして許しておいでになる武器というのは、拳銃でございますか。
【次の発言】 今提案理由の説明によりますと、税関職員に武器を携帶せしめなければならんという程、最近の密貿易の状況というものは兇悪化しつつある。従つて武器を携帶しなければ取締の徹底を図る。とができんもののように伺えるのですが、差支えない範囲において最……

第8回国会 大蔵委員会 閉会後第5号(1950/10/23、2期、日本社会党)

○森下政一君 中小企業の信用保険基金、これは例のなんですか、府県或いは大都市の信用保証協会、大体それですか、範囲は。或いはこの一般市中銀行の中小企業専門店なんかの場合も含んでおりますか。
【次の発言】 勿論そうだと思うのですけれども、市中銀行の中小企業専門店なんかが貸付ける、そういうものでも政府が損害を補填してやろうというふうな場合を含むかどうかということは、多分信用保証協会が大部分だと思いますが、これはお分りになりますか、勿論銀行局長でないと……。
【次の発言】 どんなときでも保証料を取つたり、政府は再保証してやろうというわけですか。

第8回国会 大蔵委員会 第6号(1950/07/25、2期、日本社会党)

○森下政一君 この法案に関連してですね、極めて常識的に直ぐ分りますことは、共有持分を国に引継いだ、それから相手方が何どきでもこれを買取ることができるということになるわけですが、而もその買取りの価額というものは帳簿価格ということに船舶共有契約書でなつておる。ところが時価は今日の状態においても、先日の御説明によると大体三倍ぐらいになつておるというお話であつたが、そうすると買取る方も相手方が非常に不当な利益を得るというふうに考えられるが、これは艦船共有契約というものが締結されており、その第十二條第十三條等によると、どうにも不当の利益というものをチエツクする方法がないというふうに考えられるのですが、そ……

第8回国会 大蔵委員会 閉会後第6号(1950/11/08、2期、日本社会党)

○森下政一君 銀行局長は今預金が一ケ年に少くともどれだけなければならんというときに、市制施行地二千五百万円、それからその他の地域一千万円と言われたけれどもそうなんですか。
【次の発言】 私共の手許に頂いておるのは、三千万円と二千万円のものになつておりますが、これは間違つておるんですか。
【次の発言】 これは資料が古いわけですね。この下に書いてあるのは、免許済みのものは……、全然違うのですか。
【次の発言】 銀行局長はさつき木内さんの御質問にお答えになつて、今後においても適当な信用組合の新設ということは考えられる状況に置けるし、その他只今の構想でお示しになつておる第一、第二の点なんかに抵触しない……

第8回国会 大蔵委員会 第9号(1950/07/29、2期、日本社会党)

○森下政一君 日本社会党は本案に賛成いたします。ただ社会党といたしましても、強い希望をここに披瀝しておきたいと思うのであります。昨年株式民主化運動が可なり大掛りに行われまして、大衆が株に対して相当なけなしの金を投じたと思うのでありますが、株価が暴落をいたしまして、株の値下りで非常な損失を蒙つた、株の値下りで損失を蒙つたのは止むを得なかつたにいたしましても、更にこの証券業者が暴落の影響を受けて内容が非常に惡くなつた。そのことのために更にそば杖を食つて折角投資をいたしました大衆が株の値下りだけではない、それ以上の損を分担しなければならなかつたというような状況になつて、折角民主化運動が行われたのに、……

第8回国会 大蔵委員会 第11号(1950/07/31、2期、日本社会党)

○森下政一君 それではお伺いしますが、この政令の内容をなすと思われる信用協同組合の免許基準案というものは、修正意見を出された奥村さんの方で御用意になつたものでありましようか。或いは政府か若し政令を出すとすれば、こういうものであることが願わしいという政府の考えで出したものですか、どつちが作つたものですか。
【次の発言】 この修正案は本日もうすでに衆議院の本会議で可決されたものだと思うのですが、そうするとこれによつて若し参議院がこれに同意するならば、政令が出て一つの基準が示されるわけですが、その場合に政府は大体ここに示されておる基準案、これをそのまま政令の内容にするということに同意を與えられておる……

第8回国会 電力問題に関する特別委員会 閉会後第1号(1950/08/01、2期、日本社会党)

○森下政一君 ちよつと念のために伺つて置きたいのですが、電源開発のために企画されて現に施行中の工事というものの金額というものはどれくらいに上るものか、又それに引当てる見返資金の額というものは、大体どれくらいを予想されているか、すでに又充当された見返資金の額というものは幾らになつているか、その辺一つ承つて置きたいと思います。

第8回国会 電力問題に関する特別委員会 閉会後第5号(1950/10/10、2期、日本社会党)

○森下政一君 只今通産大臣から電気事業再編成要綱の概略の御説明を承わつたわけでありますが、皆さんからもいろいろな御質問が出ると思いますけれども、一番私が関心を持つております点一つだけお伺いしたいと思います。只今の御説明によりますと、第三に示されておりますように「電源は、原則として各分割地域の会社に所属せしめる」ということになつた。電源が非常に大事な問題だということは大臣もおつしやいましたが、ところでその第四に「例外的な措置を講ずる」即ち「当該発電所の発生電力の大部分が、他地域に供給せられておる」そういうふうに認められるものはその電源の所属については必ずしも分割地域の会社に属するものとは限らない……

第8回国会 電力問題に関する特別委員会 閉会後第7号(1950/11/09、2期、日本社会党)

○森下政一君 勢頭に委員長が、今日御証言をお願いすることについて大要を申されたと思うのですが、その中に再編成審議会の発足以後におけるこの電気事業再編成に対する政府の動きを、政党、電気事業者その他に対する交渉を含めて順序を追うて詳細に証言して貰いたいと、こういうことであつたのでありますが、稻垣さんなり進藤さんが前職に御在任中に、大体二月二十一日の閣議において、十五日に申入れられた線に沿う一つの案をおまとめになつておるということであれば、それについて何か政党というか、電気事業者或いは政党に対して支持を得たいとか、或いは電気事業者に対しては了解を求めるとかいつたような御交渉があつたんじやないかと思う……

第8回国会 電力問題に関する特別委員会 閉会後第8号(1950/11/10、2期、日本社会党)

○森下政一君 証人が大変くどいと思われるかも知れませんが、もうちよつと念を押して質して置きたいのですが、大西さんは九月の六日に通産大臣から辞職の勧告を受けられたその一、二ヶ月前に、連産大臣の懇請によつてマーケツト少将にお会いになつて、あなた方が再編成そのものに反対しているのじやないのだ、再編成には賛成なんだ、ただ再編成後の電気事業のあり方について自分たちはこういう信念を持つてこれを主張しているのだ、それに過ぎないという了解を得に行つておいでになる、而も尚辞職の勧告を受けられたときに、冒頭のあなたの質問が、私共が退職することによつて、見返資金が出ることになるでしようか、という質問をされたというこ……

第9回国会 大蔵委員会 第1号(1950/11/24、2期、日本社会党)

○森下政一君 酒だけですね。

第9回国会 大蔵委員会 第2号(1950/11/27、2期、日本社会党)

○森下政一君 今の点ですが、今度仮に、十億の増資が行われると、そうすると、それがどういうふうに各地方に割当られるか、一応の腹案を持つてお出でになるのではないかと思いますが、それを御説明願えるわけには行かんのですか。
【次の発言】 中央のほうはどういう工合に配分されるかということはわかつておりますが、それで私は参考までに聞いて置きたいと思いますが、勿論各地方の金融情勢とか資金需要の情勢、そういうものを重点的にお考えになつて、配分されるのだと思いますが、どういうふうになつておるかということを知つて置きたいと思います。それから地方へ一定の枠が授けられたら、公庫の事務をいろいろな金融機関が代行を仰おせ……

第9回国会 大蔵委員会 第6号(1950/12/01、2期、日本社会党)

○森下政一君 今度臨時国会に提案されておる減税案によると、所得税法にも臨時特例が設けられようとしておる、物品税も只今御説明にありましたように軽減されようとしておる。直接税、間接税も共に軽減の措置が講ぜられるようでありますが、この案がいよいよ実施されるということになりますと、総括的に見て、直接税と、それから間接税との税収入の割合というものがどういう比率になるかということを一つお伺いしたいと思うのです。それから同時に政府当局は一体この両者の率というものはおおむねどういうふうな比率であることが理想であるとお考えになつておるか、一つのそういう何か目安を持つておられるのであるか、そういうことも併せて御説……

第9回国会 大蔵委員会 第7号(1950/12/04、2期、日本社会党)

○森下政一君 先般委員会でも舟山局長から御同様のお話を承わつたのですが、資金を仮にこれ以上増額しても現在の國民金融公庫の事務能力といいますか、その方面で相当制約されて、大体今回の増資額も今年度一ぱいの分としましては、事務能力なんかと睨み合せて考えて行つて適当じやないかというお話があるのですが、非常に今民間で要請されておる融資は一つの大きな源になつておるものなんで、國民金融公庫に対する國民の希望というものは、更により以上に資金が増額されて要請通りに貸付がして貰いたいというところにあるわけなんです。それがたとえそういう増資を断行しても事務能力の点で制約を受けるというようなことでは、これは私は國民の……

第9回国会 大蔵委員会 第8号(1950/12/05、2期、日本社会党)

○森下政一君 私遅れて参りましたので、すでにどなたからかお尋ねがあつたかも知れませんが、今度の改正の内容を見ると、大体どれもこれも給與が増額されるということになつておると思いますが、御説明の中の第四の、食糧配給公団の特別手当だけが一般職の公団職員と同様に従来の三割を一割に軽減されるということになつております。この食糧配給公団はもう余命幾ばくもない僅かなものだと思うのでありますが、そのままに触らずに放つて置くというわけには行かないものですか。
【次の発言】 まあ一律にそういうふうな区分をなくするということは、一つの考え方だと思うのですが、同様に公団の職員と申しましても、食糧配給公団の職員というの……

第9回国会 大蔵委員会 第9号(1950/12/06、2期、日本社会党)

○森下政一君 只今の御提案になつております問題に関連して一つお伺いして置きたいのは、前国会であつたかと思いますが、この年金増額をすべきであるということがこの委員会の殆んど一致した意見で、政府にいろいろ要望いたしまして、政府は必ず期待に副うように善処するということを確約されたのが、今度予算措置が講ぜられこの案となつて出て来たのだと思うのでありますが、当時藤井丙午君が、八幡の共済組合の年金増額の件についていろいろ政府に事情を開陳して、善処かたを促しておつたことがあつたと思うのですが、これは恐らく八幡の共済組合からも政府にもいろいろ要望がもたらされておると思いますが、その辺のところは一体どういうふう……

第9回国会 大蔵委員会 第10号(1950/12/07、2期、日本社会党)

○森下政一君 銀行局長にちよつと御意見を伺いますが、かねてこれにつきましては信用協同組合の事業免許基準案というものを大体お示し頂いて御説明を聞いたのですが、その中の一〇ですね、「組合が政治的に中立であつて、特定の政党のために利用される虞れのないこと。」これは言うまでもないことだと私は思うのですが、こういう項目を掲げてもそれが政治的に中立であるかどうか、特定の政党に利用される虞れがあるかないかということの判定がなくなかむずかしいことだと私は思うのですが、これは当然必要なことである、だがわざわざこれを書くと、例えばどれかの政党に属しておる人が組合の役員の中に一人でも加わつておれば政治的中立が犯され……

第9回国会 大蔵委員会 第11号(1950/12/08、2期、日本社会党)

○森下政一君 先刻来の油井さんに対する御答弁を承わつておると、政府が法文をいらわずに、従来通りに百令の三十にとどめて置いて、実質的に一五%の支給をする、これは予算措置を恐らく必要としないだろう、だけれども給與の問題は非常にデリケートである。公団が廃止されるということは食糧配給公団においては、来年の二月だが、ほかの公団も遠からず廃止される、そこで廃止されるという運命については五十歩百歩であろうと思う。同時に又ひとしく公団の職員である、こういう点から一律に百分の十にすることが必要だ、こういうふうな御答弁であると思うのですが、ひとしく廃止されるとはいいながら、又ひとしく公団ではあるけれども、その職員……

第9回国会 大蔵委員会 第12号(1950/12/09、2期、日本社会党)

○森下政一君 御説明があつたかと思いますが、この五億を基金として出発をしましてですね、大体それでどれぐらいの貸出がこの保險によつて行われるということを予想しておられるのですか。
【次の発言】 これはどなたからか御質問があつたかと思いますが、実際上の扱いを聞きたいのですが、大体三十六億というのが、保險によつて貸出しが行われるだろうということを予想しておられるが、そうすると昨日の御説明は、たしか一般市中銀行に一定の枠の範囲内で各銀行が直接調査をして、そうして借入申込者との折衝に当る、こういうふうに聞きましたが、若しそうだとすると、その枠というのは、どうもこれが発足したらすぐにどれにどれだけというこ……

第10回国会 大蔵委員会 第2号(1950/12/15、2期、日本社会党)

○森下政一君 本案について日本社会党は反対いたします。  前国会においても、本委員会で反対意見を表明したわけでありまするが、金くその理由は、それと同一なのであります。元来借入金を以て操作し得るはずの会計でありまして、それを一般会計から繰入れを行うということは、不必要に国民の負担を過重ならしめるというそしりを免かれんと思います。而も政府自体も、そのことは初めからよく承知しておられて、当初二十五年度の補正予算の編成される時には、かような一般会計からの繰入れは行わないということを取りきめておられると思うのでありまして、その間の事情は、新聞発表等にもいつ早く報ぜられたことで、曾つて食管特別会計へ一般会……

第10回国会 大蔵委員会 第3号(1951/01/29、2期、日本社会党)

○森下政一君 この機会に私銀行局長に伺いたいのですが、前国会で可決いたしました例の中小企業信用保險、あれの制度が新たに発足したわけですが、今どういう段階まで進んでおりますでしようか。私は、大阪での話なんですが、相当あの制度を私は中小企業の人々に宣伝しました。銀行へ行かれたらばそういうわけで、もとより銀行の資金で融通を受けるのだけれども、万一の場合には七五%まで政府のほうから損失をカバーしてもらえるということになつておるから、中小企業が融資を受けられるのは従来に比して非常に楽になるはずだ、そういうことを若し御承知なければ早速取引銀行に行かれて折衝を開始されたらと言つたところが、おしなべてどの人も……

第10回国会 大蔵委員会 第5号(1951/02/07、2期、日本社会党)

○森下政一君 西川君、税に関する八法案というのは、かねてあなたのほうから御配付頂いた一月二十三日現在の御調査によると、八つどころじやない……。
【次の発言】 相続税は入つているんですか。
【次の発言】 そうすると政務次官、物品税法の一部改正と富裕観法の一部改正は取りやめになりますか。
【次の発言】 どうも鉱工品貿易公団だけじやないのですが、公団の損失の補填というものは頻々として起つて来ておる。損失があつても、公団関係者が直接自分の腹が痛まんというようなところが、えてしてその点が非常に不行届になつて、国民に損害を負担せしめるということになつておると思うのでありますが、私はこれは政務次官を通じてお……

第10回国会 大蔵委員会 第6号(1951/02/13、2期、日本社会党)

○森下政一君 主税局長にお尋ねしますが、近頃この税法上の減税という言葉がしばしば新聞紙上などで散見するのでありますが、この問題につきまして、過般も国会の論議があつて、大蔵大臣が税法上の減税も実質上の減税も選ぶところはないというふうな答弁があつたように、これも私新聞で承知したのでありますが、若し選ぶところがないのならば、わざわざそんな用語の区別をする必要はないはずなんで、減税はどこまでも減税であつて、国民の負担が軽減されるということでなければならん。一体その減税という言葉から国民の予想し且つ期待しますところは、常にそれだけ負担が実質的に軽減されて家計が潤うて来るということでなければならないと私は……

第10回国会 大蔵委員会 第7号(1951/02/14、2期、日本社会党)

○森下政一君 今のに関連して一つお尋ねしたいのですが、二百ほどの局を選んでモデルとして休日配達をやめるというトライアルをやつておるとおつしやるが、その結果が若しよければそれを全体に普及して行かれるお考えのようですが、その結果がよいというのは一体どういう場合が出て来たらよいというのですか。
【次の発言】 大体それはいつ頃からお始めになつておつて、いつ頃までの間の成績を見よう、どれくらいの期間に亘つて実施して見て、その成績の判定をしようというお考えなんですか。
【次の発言】 いつからお始めになつておりますか。
【次の発言】 それは全国的に……。

第10回国会 大蔵委員会 第10号(1951/02/20、2期、日本社会党)

○森下政一君 所得税の税率か、今度前国会に提案された一―三月の臨時措置そのままに改正されることになつておりますが、私は資料として、一遍計算したものを要求したいのは、大体率の刻み方が百分の五ずつ一段階ごとに殖えて行くことになつておりますが、五万以下の金額を百分の十として、それから五分ずつ上つて行くと、こういう段階の刻み方をいたしますると一体どれくらいの減收になるか。これを一遍計算をして資料として配付をして頂きたい、こう思うのです。  それからもう一つ、税につきましては、いろいろな質問を持つておるわけですが、根本的に一つの明示してもらいたいと思うのは、今回の税法改正について、先般政務次官が説明をい……

第10回国会 大蔵委員会 第11号(1951/02/22、2期、日本社会党)

○森下政一君 減收は幾らです。
【次の発言】 前国会にですね、三〇%ばかり酒類の価格の値下げが行われた、そのために却つてこの酒の消費が殖えて税收が多くなつたということになつたのですが、当時この一般の酒造業者の要望しておつたのは、大体二級酒を四百円くらいのところで押えてもらううことができれば、密造しているものは採算がとれなくなる、従つて密造が根絶できるということを熱心に提唱しておつたと思うのですが、自治体警察が今御承知のように警察法の改正で、問題になつておるのですが、どうもその密造の取締りなどという場合に、小さな村なんか応密造が行われておる場合に、警察官なんというものは甚だ無力である。平素におい……

第10回国会 大蔵委員会 第13号(1951/02/27、2期、日本社会党)

○森下政一君 基礎控除の問題でありますが、私は先生がさつきおつしやつたように、国民の最低生活費というものは税の圏外に置くべきものだ、最低生活費がどれだけかということはいろいろな議論がありますが、物理的最小生活費というものが、結局基礎控除としての税の圏外に置かれる、すべからくそうあるべきものと思う。ただそのときの財政的事情によりまして、必ずしもその通りになつていないというふうな実情と思うのでありますけれども、この点につきましては、一体基礎控除とは何だということを主税局長とは何回もこれまで論議を闘わしたことがあるのでありますが、私は先刻申しますように、国民生活の最小生活費というものを税の圏外に置く……


3期(1953/04/24〜)

第16回国会 大蔵委員会 第3号(1953/05/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 細かいことを聞きますが、この中に品物の名前を挙げて、「同部分品及附属品」というものがかなりあるのですが、何か部分品、附属品ということについてはそれぞれ内部ではおきめになつているのですか。
【次の発言】 私は十分知識がないものですが、丙類の中に「楽器、同部分品及附属品」というのがありますね。この楽器類について免税点が設けられて、その部分品の中にも何というのですか、絃ですね。例えばヴアイオリンの絃とか、金属巻きの線というものがあつて、そんなものは非課税になつているということですが、これは楽器の附属品については減免の措置が講ぜられていると解釈していいのですか。例えばケースだとか或いはヴ……

第16回国会 大蔵委員会 第5号(1953/06/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 ちよつとそこのところは実際問題としてどういうことですか、もう少しわかりやすく御説明を願います。

第16回国会 大蔵委員会 第7号(1953/06/25、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 証券取引法ですが、先刻来大分問題になつているのですが、この法律ができたときの記憶を呼び起して見ると、証券民主化というか、何かそんなようなことで特に政府は非常に提唱して、比較的安易に証券業者などというものは作られる。証券業を営むことができる。当時、だからこの法案を審議したときに、それでいいのかということが大分委員会で問題になつたようなことがあつたように私は思うのです。それを今度は弱体業者の濫立を防がなければならんとか、今野溝さんの指摘するように、公共性を守るためにいろいろ改案するということが提案理由になつているわけですが、思うに過去五カ年の実績に徴して見てやや濫立に陥つたのだ、こう……

第16回国会 大蔵委員会 第9号(1953/06/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 ちよつと休んだら如何ですか。説明者がくたびれはしませんか。
【次の発言】 その間に……今お話になつた手数料ですね。それはなんですか、そうすると一ぺん切りのものですか。

第16回国会 大蔵委員会 第10号(1953/07/01、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 今の中小企業金融公庫ですがね。先ほどの説明を拝聴しておつて私の受けた感じでは、実質的な貸付の業務というようなことは、一般の金融機関に委託してしまう、公庫自体は別に何もやらん、こういうふうにとれるが、そうですが。
【次の発言】 どつちかというと、そのほうが少いのでしような。
【次の発言】 今度の場合でも金融機関に業務を委託して元利に対して三割程度は責任を持つてもらいたいというような今お話があつたように思うが、こう解釈していいのですか。
【次の発言】 それはどういうふうにして分けるのですか。その八割と三割というのはどういうのですか。

第16回国会 大蔵委員会 第12号(1953/07/03、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 この法案は前国会でも提案されて大分論議されたらしい、私ども新らしく出て来たものを重複していろいろ聞くことは御迷惑と思います。成るべく差控えたいと思いますが、今の最初の五万坪ですね、これは大体浅間神社ですかに譲渡するというような決定をしておる。あとの百十七万坪これは何ですか、これまで神社に無償で貸付けてあつたものであるのですか。
【次の発言】 それで最初の五万坪というのは、無償で譲渡してもらいたいという申請が五万坪について出て来たわけですか。
【次の発言】 それで昨年末の審議会の答申はどうですか。
【次の発言】 そうすると審議会の答申は最初のものとあとのものとは変つて来たわけなんで……

第16回国会 大蔵委員会 第13号(1953/07/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 丹羽さんにお教えを頂きたいのですが、私たちはこういう委員会で、通産省の局長さん、課長さんから輸出振興に対する方策を聞かしてもらつても滑稽くらいに考える。自分の計算において輸出なんというようなことを取扱うこともない役人であつて、結局業者側からいろいろ教えられることを取上げて政府の施策として指示しているという役柄の人なんです。こんな人の頭の中から輸出振興のいろいろな名案が生まれるとは考えていない。結局業者であるあなたがたの政府に対する要求というものが、熱意がそれを具体化するのだとこう思うのですが、先刻山際副総裁からおつしやつたように、今ここは日本の輸出振興に極めて重要な、肝要な時期だ……

第16回国会 大蔵委員会 第14号(1953/07/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 私よくわからんので伺つておきたいと思いますが、緊要物資というものは具体的に言うとどういうものですか。
【次の発言】 愛知さんに伺いますが、非常にこの法案が何かこう財政面の収支をうまく按配するために、収入面であらゆるものから多少なりとも余つておるようなものは全部かき集めて来なければならないような必要に政府が迫られてやつておられるように感じられるのですが、そうじやないのですか、これは……。
【次の発言】 今私が言うような印象を余計に受けまずことは、今のところは、これは十億ぐらいを減らしてもいい、十五億を一般会計に繰入れようというわけですが、将来情勢が変化して又借入をしなければならんと……

第16回国会 大蔵委員会 第15号(1953/07/09、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 この改正が行われたら、株主総会の決議によつて会社が復活するとか、或いは新会社を残余財産を以て設立の道が開けるということになるわけですが、見通しとしてはそういうものがかなりあるのか、どのくらいの数に上るか、何か見通しを持つておられるのですか。恐らくそういうふうな見通しがあるとか、或いは要請があつてこういう改正をしようとされるのじやないかと思いますが、その辺はどうですか。
【次の発言】 それは恐らくそういうふうな申入れが当局にあつているのだと思いますが、どのくらいの数が…。
【次の発言】 同じようなことですがね。資力のある組合員の出資の余地を拡げると、そうすると組合の必要とする資金の……

第16回国会 大蔵委員会 第17号(1953/07/10、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 富裕税は今度廃止されることになつた。ところがこれを存置して改革すればもつと所期の目的が達成できるのじやないかと思うのだがというようなお言葉があつたのですが、どうすればいいのですか。今非常に税収が少い、だからこんなものはもう止めちやつたほうがいいじやないかというぐらいの考え方じやないかと思うのですが、ところが実際は徴収するほうもそう綿密に調査をして徴収するなんという熱意がないと私は見ているのですが、これの改革、存置しておいたほうがいいと考えて、改革するとしたらどういう点を改革したらいいとお考えですか。
【次の発言】 それからもう一つ、これは私の聞きそこないかも知れませんが、今度の改……

第16回国会 大蔵委員会 第18号(1953/07/14、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 ちよつと関連して聞きたい。私、只今菊川君の指摘されたところをお聞きしたいと思つておつたのですが、今度の改正ですね。一番大蔵省として重点を置いておられる、又我々としても重点を置くというのは、投資者の保護だと思うのですね。それで、只今菊川君が指摘された条文を見ると、到るところに過当な数量ということがある。それから、かねて承わりました説明によつても、資力の薄弱な証券業者が顧客から過当な数量の有価証券を借入れ、或いは預託を受けているという場合に、それを顧客に返還することを命ずるというような処置をとる、やつぱりこれは投資者を保護しようという建前に出ているだろうと思う。その過当なということが……

第16回国会 大蔵委員会 第19号(1953/07/15、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 今の点をもうちよつと説明してくれませんか。枠の外になるということはどうなるのです。
【次の発言】 別個になつておるということは、そうするとこういうことなんですか。地方公共団体の発行する地方債の証券で納付させることができるというのだが、そうすると新たにこの納付のために起債をするということになるのですか。
【次の発言】 そうすると二十八年度に予定されておる地方債の枠ですね、その外だというのでしよう。この納付するものは……。
【次の発言】 そのほかこれだけのものの起債を認めることになるわけですか。政府は……。
【次の発言】 資料配付を受けている地方公共団体負担金未納額調というのをもらつ……

第16回国会 大蔵委員会 第20号(1953/07/16、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 先ほど御説明があつたのですが、もう一度聞かしてくれませんか。純保険料率と附加保険料率、そういつたことについて説明して下さい。
【次の発言】 それから資料として頂いておる二十八年度木船再保険事業年間見込調書というのがございますが、大体先ほどの御説明によると、いわゆる機帆船とか、はしけとか、曳船等を併せて二万八千隻ほどあるらしいのですね。その中で大体二千五百隻くらいしか附保予定隻数は考えられないわけですか。
【次の発言】 政府が折角この再保険なんという制度を考え付いて、そうして機帆船とか、内航の運航に相当な能力を期しているわけですね、これは……。

第16回国会 大蔵委員会 第21号(1953/07/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 小林委員からも輸出入銀行の資金が遊んでおるということについて先刻御質問がありましたが、その小林委員といえども、資金が活用されておるということならば、相当多額の資金を輸出入銀行が擁しておるということについては、別に御異存はないんだと私は思うのです。もとより業者にしましても、輸出入銀行が相当多額の資金を擁しておるということは、輸出を振興する上において大いに活気付いて来ることでしはうから、これはもう異存がないことだと思います。ところで本委員会において先頃参考人として業者を一、二ここへ列席をしてもらいまして、いろいろな意見を聞いたのですが、先ほどおつしやつたように、今後の日本の輸出という……

第16回国会 大蔵委員会 第22号(1953/07/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 今御説明になつた各国の比較ですね、それは何か印刷したものですぐ……。
【次の発言】 この改正法の第十七条の二の、不正の印紙を使用した場合等における追徴規定ですね、こんなことは既往においてこういう事実があつて、こういう事実を発見したことがあるのでしよう、そういう場合の措置はどうなんでしようか。
【次の発言】 そうすると、既往はこういうことが発見されても税金は取られなかつたわけでございますか。
【次の発言】 戦後ですね、株式の民主化ということを盛んに提唱しまして、大衆が証券投資をするようになつた。過日も証券取引所に行つて、先方の意向をだんだん聞きますと、取引所ぐらい戦前戦後と様相の変……

第16回国会 大蔵委員会 第23号(1953/07/22、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 例の衆議院の大蔵委員会で問題にしておりました枚方の問題ですが、何か現地調査を行うということでありましたが、どうなりましたか。
【次の発言】 あのときには大蔵省からは誰も随行して行かなかつたのですか。
【次の発言】 それで実情はどうだつたのですか。つまり何でも一部の人は、払下げ価格が九億五千万ですか、十億足らず、ところが実際は三十億の価格であるというようなことを言うのですが、現地においてどういうような調査をされましたか。評価について妥当かどうかということについて、どういうふうな手だてを講じて妥当性を確かめるということをやつたのですか、あなたのほうからついて行つた人から報告があつたと……

第16回国会 大蔵委員会 第24号(1953/07/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 昨年政府が新聞用紙の免税措置を更に延長したいという提案をされたときの政府の考え方はどうであつたのですか。どういう考えに立脚して新聞用紙の関税は免税を更に継続すべきだと、こういう趣意であつたのか、それを一遍お伺いしたい。

第16回国会 大蔵委員会 第25号(1953/07/24、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 この第八条の貯金受入業務というのをわざわざ省いておつたのはどういうわけなんですか。
【次の発言】 これは従来やつておつたところがあるわけですね、その時の実績はどうだつたのですか。
【次の発言】 死亡保険金の控除額を三十万円に引上げるということになつておりますが、全国の生命保険会社に大体三十万円以下の契約というものはどれくらいあるものか、パーセンテージはおわかりでしようか。
【次の発言】 そうすると、大体三十万円以下というものが殆んど九割くらいと了承して間違いないのでしようか。
【次の発言】 この前所得税の審議を始めたときに、土田委員から基礎控除というのは何ですかという質問があつて……

第16回国会 大蔵委員会 第26号(1953/07/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 どなたかお尋ねがあつたかも知れませんが、有価証券の売買状況ですね、これに対して課税をするというその課税の仕方は、今日までにどういうふうに変遷して来たことになりますか。
【次の発言】 そのシヤウプ勧告のときに譲渡所得の全額を対象とする課税、今度それを廃止するという大きな動機は何でございますか。
【次の発言】 従来のこの譲渡所得に課税しておつた時代ですね、如何にもいろいろ、例えば証券業者等について、一々資料を探索しないことには正確を期しがたいというようなこともあり、業者のほうは自然そういつたことを好まないというふうな事情があつたと思いますが、実績はどうですか、著るしく悪いのですか。

第16回国会 大蔵委員会 第27号(1953/07/28、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 今度の改正で企業組合その他それに準ずる法人に対する課税の適正化を図る措置を講ずるというのがありますが、それは条文にすると、どの点であつてどういうふうに解しておりますか。一回御説明があつたと思いますが、もう一度伺いたいと思うのです。
【次の発言】 実際問題として、これはいろいろな具体的な例を持てつおられるのだと思います。一体わざわざこういうふうに明文を掲げて、あなたがたのほうは所得の本当の帰属しておるものについて規定しようというふうなことを計画されるについては、いろいろなこれまでに事例があつたのだと思いますけれども、何かそういう事例を持つておられるのですか。その事例にあてはまるのだ……

第16回国会 大蔵委員会 第28号(1953/07/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 国民金融公庫は非常に、今野溝さんのお話でも、国民から喜ばれておる機関であるというお話がありましたが、誠にそうであろうと思います。ところで恐らく中小企業者にとつては一番頼みとするところの、それこそ最後の頼みにしているところの融資の親元のように考えておるところだと思うのでありますが、而もなお申込み件数に対して貸付けをしておる件数を見てみると、到底その申込みの半ばにも達しないというような状態であります。これはもとより貸付けをするということは、金をくれてやるというわけのものではないので、貸す限りにおいてはやはり回収ということを前提にして考ええられることなんで、止むを得ないことだとは思うの……

第16回国会 大蔵委員会 第29号(1953/07/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 昨日菊川さんの質問に対して、大体個人の場合は一割二分ぐらいの減税国債は利廻りになるというお話がありましたけれども、一つ例を挙げて解説して下さい。
【次の発言】 あとの質問は政務次官が見えてからお伺いしたいと思います。
【次の発言】 特別減税国債については昨日からいろいろ質疑が行われて、政府の御答弁も聞いたのであります炉、これはどうですか、二百億の中で大体百二十億ぐらいは金融機関で引受けさせる、あとは個人、こういうようなお話だつたのですが、むしろ金融機関に全額これを引受けせしめる。そういうことのほうがどうしてもこれを発行しなければならんということならば、まだ国民の受ける感じというも……

第16回国会 大蔵委員会 第31号(1953/08/03、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 最後に一つお尋ねしたいのですけれども、これは愛知さんに対して……。  自由党が政権を担当いたしましてから五年有余続いておりますですね。その間前の池田大蔵大臣のごときは、自分が大蔵大臣の職にある限り減税に次ぐ減税を以てする。なお税の高いということを認めるということをおつしやつた。連年減税が行われて減税という言葉から私どもが期待しますことは、負担が軽減されて、その軽減されたものがそれだけ家庭に潤いを増すということでなければならない。そうあることを期待しておる。ところが世間は折角の自由党政府の努力による減税に対してどういう批判を加えたかというと、御承知のように税法上の減税であつて実質上……

第16回国会 大蔵委員会 第32号(1953/08/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 一つ伺いますが、この従来信用保証協会が、例えば県がそういう出資をして協会を作つておると、そのことがまあ全部が全部とは申しませんが、県会議員の利権の対象となつておるというところもありますが、そういう噂さが随分ありますが、県の保証協会に保証してもらつて、併し、いよいよこれが借りることになつたら一割よこせ……、これは言語道断なことだと思いますが、そういうことに対して県自体が協会を監督するとか、そういう点については甚だ不十分なものがあるのではないか。これは間接に聞くことなんですが、銀行は、金融業者としては保証があるのだから融資をしてもいい、或いは割引してもいいということを考えても、金融機……

第17回国会 大蔵委員会 第1号(1953/10/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 只今菊川君の指摘されたことは、実は昨日この委員会の理事打合会がありまして、その際に私からも発言したわけなんです。で、前国会の会期中に是非大蔵当局が集めておる資料についてだけでも、この類似金融機関について説明を聞きたいと何回も要請したと思うのですけれども、遂にその機会がなくて今日に至つた。殊に私は休会中に大蔵委員として前田委員と共に東北を租税並びに金融事情調査に歩いたのですが、行く先々で驚いたことは、東北方面の農村にこれが滲透しておることは驚くべきもので、正常な金融機関に対して一つの脅威を与えておるだけでなしに、やがていつの日か必ずつまずきが来るに違いない、その時に金融に対して比較……

第17回国会 大蔵委員会 第3号(1953/11/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 今の野溝さんの質問に関連してですが、この災害関係国民金融公庫の枠を、緊急を要するので転用したというのは十六億のように聞いておるのですが、そうですが。
【次の発言】 そうすると、今のお話を聞いていると、これは次の国会を待つまでもなく、運用部資金の運用についての審議会か何かあつてそこできめれば、又資金運用部のほうで余裕があれば、十六億そのまま補填する、そうして年末金融に支障を来たさないようにする考えである、こういうことですね、あなたのおつしやつたことは。そう解釈してよろしいですね。
【次の発言】 それから中小企業金融公庫ですが、これは御承知のように、最近始まつてどんどん大蔵省のほうで……

第17回国会 大蔵委員会 閉会後第3号(1953/11/20、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 今の政府は大蔵大臣みずからが国会でそう言うのですが、遺憾ながら日本はインフレ傾向にある、これを何とか抑制しなければならんという、従つて、通貨価値の安定を図るという、この二つが経済施策の中心だと考えておる。これは私は大蔵大臣の言うことは尤もだと思います。そうあるべきだと私は思うのであります。ところが、それがためには、例えば財政規模をむやみに膨脹しないで、できるだけこれを抑制して行こう、これもよくわかる。ところでどうなんでしようか、財政規模の抑制ということはわかるが、あらゆる支出を節約さえすれば、それでインフレは阻止できるんだというふうな若し考え方があるとすれば、これは私は必ずしもそ……

第17回国会 大蔵委員会 第4号(1953/11/05、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 それはその長期運転資金の場合ですか。

第17回国会 大蔵委員会 閉会後第4号(1953/11/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 この財政部会の答申とは別なんですが、行政部会が答申して総会で決定したことの中に、府県の性格の問題を明らかにしておりますね。これがかなり財政部会の答申に関連を持つたと私は思うのですが、自治庁の端的な考えとして、この答申に現われている府県の性格、即ち、国と市町村との中間に位いしている広域自治団体で、国家的な性格を有する事務を処理するものだから、この答申で余ほど府県というものが国の出先機関のような性格が明瞭にされたと思うのですが、このことはどうですか。自治庁の考え方としてはこれでいい、これでいいというと適当でないかもわからんが、この答申をそのまま呑んでいいというふうなお考えができており……

第17回国会 大蔵委員会 第5号(1953/11/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 どうも素人臭い質問をしますが、何しろ商売人じやないので説明してもらわんとわかりませんが、そうすると、つまり織物を織つて、その染色加工を、そのメーカーが独創的にこういうふうに染色して欲しいと言うておつて、染色加工の賃加工をさせて、それを今度は卸売商社に、こういうものがありますが、というふうに売りつけて来るメーカーもあるわけなんですか。
【次の発言】 それもある、そうすると、ただ織つて生地のままであとは商社にお好みのように染めなり加工なりして売りなさいというものもあるわけなんですね。
【次の発言】 いろいろなケースがあるわけだな。

第17回国会 大蔵委員会 第6号(1953/11/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 私は本案に反対します。ということは、当初政府が予算説明を我々に配付しておるのでありますが、それによつても一般会計からこの会計へ繰入れることにきまつた百三十億というものの算出の根拠を示しまして、更に支払再保険の見込額はまだ不確定であるが、最低見込額によるということを明示しておるのであります。そうしてその最低見込額が明示されて、百三十億の追加は絶対必要だということを謳つておるにかかわらず、三党協定によつて直ちに四十五億を削減するということは、誠に一時的な方便によつたものであつて、信念のないものだということをいわざるを得ないのです。いわんや蔵相はこれに対する補填を資金運用部資金その他に……

第18回国会 大蔵委員会 第4号(1953/12/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 あなたが見ておるのは何を見ておるの……、予算書。
【次の発言】 どうも供出完遂奨励金というようなものは、義務供出を終つたものも終らんものも……要するに義務供出をしたものについては大体出すと、たしかそうだと思いますが、そうですね。
【次の発言】 それから超過供出の分はどうなるのですか。これは当然もらうわけですね。
【次の発言】 そうすると、超過供出分については払わないのですか。
【次の発言】 それから今度消費者米価が来年の一月から上るということですが、来年の四月以降も同じ値段ですか。
【次の発言】 そうしますと、今のところ確実なことは、来年の一月から三月までが七百六十五円ですか…………

第18回国会 大蔵委員会 第5号(1953/12/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 私は米のことは一向不案内なので説明を聞きたいのですけれども、十六国会であつたか、二十八年度予算を審議した時に、何か保守三党の間でいろいろな米価の問題で協定が行われたというように思うのです。それでその時に供出完遂奨励金というものを八百円、これもきまつたわけです。それから供出を完遂した者だけでなしに、必ずしも完遂していなくても義務供出をした者に対して、完遂奨励金を渡すということになつたのです。何かそういうことだつたと思うのですいうことに非常にとらわれておつたというようなことを考えるのですが、その時の大要をちよつと聞かしてもらいたいと思います。

第19回国会 大蔵委員会 第5号(1954/02/12、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 非常に時間が短いので、私簡単にお尋ねいたしますが、保全経済会乃至はこれと類似の利殖機関ですね、利殖機関というか、資金を受入れてそれを利殖する、このことにつきましては本委員会において昨年以来何回か銀行局長から……、これはこのまま放つておくべきじやないじやないか。ところが銀行局長のお話は、これは金融機関じやないのだから、大蔵省として監督の権限がない、どうにも監督のしようがないという答弁を聞いておつた。或いはそうだろうと私は思うのです、法律的には。ところでこういうものが跳梁跋巵したことの結果、正常の金融機関が預金の吸収に非常な支障を来たした。この点は恐らくいろいろな筋を通して大蔵大臣の……

第19回国会 大蔵委員会 第7号(1954/02/18、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 小林さんの質問に関連して……。私、途中から入つて来ましたので、銀行局長の恐らく近く提案する法律案に対する御説明だつたと思うのですが、今度非常に長い間かかつて、河野局長としては、まあ非公式に、個人的には法務省に何回も申入れをされた、いろいろ法務省との間に意見の食い違いはあつたけれども、漸く法律案が出る、その出るものに我々の期待しておつたことは、現に株主相互金融なんというものは、数は一千社以上あるのだそうですが、本当にどうにか収支償うておるというのは三社くらいだと巷間伝えられておる。いわゆる千三つですね。ほかの大部分というものは、好いかげんなものだ。と、やはり株を買うというのか、投資……

第20回国会 大蔵委員会 第3号(1954/12/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 内藤さん、ちよつとお尋ねします。  最初に、炭鉱労働者の医療施設の用に供するために産業復興公団が建設した、そういつた施設を地方公共団体或いは健康保険組合等に貸付をするという、そこでなんとかこれを運営してもらうということになつたときに、ゆくゆくは、ことの性質上無償で譲渡されることになるだろう、こういうふうな話があつた。恐らくまあ常識的にそういうことが考えられる。そうだつたと私は思うのですが、ところがたまたま大蔵省の所管になつて国有財産ということになつたために、そう簡単にいかなくなつたというお話があつたが、大蔵省とは何か折衝した事実があるのですか、無償でこれを一つ渡してくれたらどうだ……

第21回国会 地方行政委員会 第4号(1955/01/24、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 私は長官に希望的な意見を申し上げて私の質問にかえたいと思います。地方長官が任期前に突如として辞任をして、そうして次の選挙に立候補しているのが先刻来の問題になつているようですが、もし一般に予想されておるように、相手方の候補者の準備の十分でないのをねらつて、自分に有利な選挙を展開するためにそういうことをやるのだとすれば、これはもう鳩山内閣の主張しておる公明選挙を乱る何より大きなものだと思う。ことに西田長官自身も個人的には、はなはだ遺憾だということを表明しておられる。実は西田長官の言われるように、選挙民も自覚するというふうなことによつて、あるいは候補者も自覚するというふうなことによつて……

第22回国会 大蔵委員会 第12号(1955/06/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 速記をとめて下さい。

第22回国会 大蔵委員会 第16号(1955/06/14、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 医師及び歯科医師に対する診療報酬の必要経費の算定について特例が認められた。これは法文に根拠を置いて実際国税庁がそういった取扱いをしておったのを、会計検査院が指摘して、それが問題になっている。何でも議員発案でそれを法文化した当時、あなたがそれは困るというように非常に反対した。あれですか。
【次の発言】 当時、非常に反対しておったのだが、今どうなんですか、大蔵当局として……。
【次の発言】 それじゃ、やっぱり大蔵当局の考え方としては、本質的には是正すべきものだ、医師並びに歯科医師のみに限定した、こういうふうな特例を受けるべきものではないという考えは、やはり強いわけですね。

第22回国会 大蔵委員会 第17号(1955/06/16、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 関連して一つ伺いたいのですが、資本金五千万円以上というのは、大阪も東京も、それらの証券取引所に所属しておる金融会社、新潟、札幌なんというものが同じように五千万円以上というところに私はちょっと無理がありはせぬかというような気がするのですが、なぜそれの段階を設けることをしないのですか。私は、おのずから、証券金融会社の取引高なんというものは非常に違う可能性が多いと思うのです。一律に札幌や新潟と同じように、東京、大阪が五千万円、それで妥当かということには、私は一つの疑問を持つのですが、それらに対してどうお考えでしょうか。

第22回国会 大蔵委員会 第18号(1955/06/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 理財局長にちょっとお尋ねしますが、さっき木内君が証券取引法について指摘した点でございますな、実際問題としては証券金融会社は各証券取引所にそれぞれ一つでき上ってしまっておるわけですね。で、先刻大蔵大臣が言われたような、一つだけしか認めないつもり並んだということなら、現在すでにでき上ってしまっておるものに、あとからこの第五章というものを入れて、わざわざ証券金融会社のことをここへ入れるんですから、木内君が言うた通りに、だれが読んだってこれはある要件を備えておれば、当然認めなければならんようになっておると私は思うんですね。ところが実際には一つしか認めないということになるんなら、どうもそこ……

第22回国会 大蔵委員会 第19号(1955/06/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 その前にちょっと銀行局長がおられるから今山本さんからお尋ねになっておることに関連してお尋ねしたい。河野さん今開発銀行の金利は政策金利だというのでいろいろお話があったのですね。そこでたとえば今資料をいただいております三十年度の融資計画ですね。電力とか海運とかいうのが大体重きをなしておる。そのほかに石炭だとか鉄鋼だとか合成繊維、硫安、機械というようなことがありますが、そうすると、そういう融資計画も同時に、大蔵省というか、政府というか、それと合議することなしにはきめるわけにゆかないのですね。そう了承していいですか。
【次の発言】 ただいまの御説明でよくわかりました。そうすると、大体これ……

第22回国会 地方行政委員会 閉会後第2号(1955/09/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 いろいろ質疑応答があったのですが、そこで混乱しないようにはっきりもう一ぺん要約して確かめておきたいのですが、前国会で継続審議になりました財政措置法、これは先刻も小林さんが御指摘になったように、あれの審議、また提案された当時の御説明では、二十九年度の赤字というものは決算が、完了していないのでわからない、二十八年度までは大体四百六十二億だ、それに対する一つの措置として提案された、こう私は理解しておるわけですが、その四百六十二億に対する措置としても原案ははなはだ不十分だといううらみがあるというふうに考える。これに対して長官は、根本的な解決は三十年度、三十一年度両年度にわたってやらなけれ……

第22回国会 地方行政委員会 第3号(1955/05/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 私ちょっと伺いたいのですがね。私も不案内で非常な愚問かもしれぬが、新聞で見ると百四十億とかの赤字がある。それらを御相談になって、そんなものでは工合が悪いというので、今のように歳入、歳出バランスのとれたものになって出てくるということですが、そういうふうにどのようにでも細工ができそうなら、結局それは、そういう地方財政計画というものがどういう役に立つんだ、それは一体それが府県を拘束するのか、どう考えたらいいのかということを一ぺん教えてほしい。そのもの自体の持っているどこに値打ちがあるかということを教えてくれませんか。
【次の発言】 そうすると、たとえば実際の外都道府県の予算ということに……

第22回国会 地方行政委員会 閉会後第3号(1955/09/22、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 それは必要があるのだと思いますが、領収証の様式がそんなに何種類にも分れるというのはどういうことなんですか。

第22回国会 地方行政委員会 第4号(1955/05/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 ちょっと関連して。一昨日も私後藤君から一応の御答弁を得たのですが、今私山さんの言われたように、先刻来大臣のお話を聞いていると、節約の方針というものを示した。こことここと、こういうふうに節約してもらいたい、そうすることによって歳出歳入のバランスがとれる、これが三十年度の地方財政計画であると、こうお示しになったとおっしゃるが、実際そういう節約が地方団体によって行われるものかどうか、あるいは政府の言うことには初めから無理があるというので、節約はできないかもしれないということを私は考えなければならぬと思う。そうなると、ことに先刻小林さんが指摘されたが、世間一般に百四十億の赤字がある、これ……

第22回国会 地方行政委員会 閉会後第6号(1955/10/12、3期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○理事(森下政一君) 今度は、国家消防本部がお見えになっていると思いますが……。

第22回国会 地方行政委員会 第7号(1955/05/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 ちょっとお尋ねしますが、総理大臣に審査の請求をしたという事例が三つある、これもただいま御説明いただいたのですが、そうするとその中で、愛知県の名古屋市と名古屋市周辺の町村との合併、この問題だけは一体県があっせんするとか何とかいうことではないが、ほかの方は大体いろいろ県があっせんして円満な解決を、総理大臣の判定を待つまでもなく努力しておる、こう了承していいわけですか。
【次の発言】 そうすると、県会の方が議決してしまっていないで、保留しているものが二つある。これは今おっしゃる通りですけれども、今後に何か話し合いができて合併を行おうとするか、合併をしないがいいときめるか、これは前にきま……

第22回国会 地方行政委員会 閉会後第7号(1955/10/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 伺っておきたいのですが、いつの時期になりますか、とにかく来月は臨時国会が開かれると私は思うのです。その臨時国会はもう国民全体がどういう目で見ておるかということは、昨今の新聞にもしきりに書いておるように、これは地方団体の赤字、この問題を取り上げて、何とかこれに対する解決を与えるのが中心課題になる国会である。もとより、たとえば日ソ交渉とか、日比賠償とかいう外交問題もあるでしょうが、少くとも地方財政の赤字問題の解決ということが臨時国会の一つの重要な課題であるという期待をもって、国民は全部これを見ていると思うのです。ところが先月の委員会で自治庁長官にただしてみても、どうもこの重要な課題を……

第22回国会 地方行政委員会 閉会後第8号(1955/10/14、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 長官に聞きたいことですが、やむを得ません。
【次の発言】 先日のこの委員会で、大蔵大臣が地方財政の赤字の解消について大蔵省としてどういう考えを持っておるか、われわれの見るところでは、何とか抜本的な財源措置についての大臣が決心を持ってくれなければこれは容易でないという感じがあるのですね。そこでそういう点についてただしてみるというと、大蔵大臣の一応の答弁は、赤字ができた原因というものは国の責任ばかりではない、地方団体みずからも反省して責めを感じなければならぬ部分もあるのだから、よく地方団体側が深く検討してみて、将来赤字の出ないように方策を講ずるということがなければ、一方的に大蔵省だけ……

第22回国会 地方行政委員会 第13号(1955/06/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 ちょっとお尋ねしますが、今度の改正の中で、たとえば私企業である交通事業経営者と、公共団体の営む交通事業、これが連絡切符を発売しなければならぬという場合がある。そこでその場合には、私企業である交通事業の経営者に料金の徴収を委託することができる。これはしごくもつともなことであり、そういうような必要が今後においてもだんだんできるだろうと思うのです。ところで、そういう場合はいいが、たとえば連絡切符等を発売するというときは、これはそう限定されておると、はっきりその必要性がわかるのですが、こういう心配はないですか。たとえば上水道事業を営んでおる、上水道使用料、それを徴収するもの、たとえば集金……

第22回国会 地方行政委員会 第14号(1955/06/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 ちょっと伺いますがね、今おっしゃった資料を見ればそういうこともわかるかもしれませんが、入場税が地方税になった場合、国税に移管されるということになってから収入の実績はどうですか。どういう経過をたどっておりますか。
【次の発言】 それは一体どういうわけなんでしょうね。当時大蔵省は国税に移管することを非常に念願しておったのですね。二十八年度の地方制度調査会の財政部会でこの問題が討議されたときに、大蔵省は非常に熱心に移管を要望しておったと私は思うのです。そういうことは、その大部分を国税移管後にやはり地方の財源として移譲するという含みを十分もっておった。しかもなおこれを国税に移管することに……

第22回国会 地方行政委員会 第15号(1955/07/05、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 石井長官に伺いますが、先刻来各委員とあなたとの質疑応答を承わっておりますと、委員諸君の心配されることは強制ではないというけれども、警察費の関係でいろいろ寄付がつのられておるということは弊害が多いのじゃなかろうか、なるべくそういうことをやめてもらいたいということが委員諸君の希望だと思う。ところであなたがお答えになるのを聞いておりますと、富裕府県では警察の理想とする要請が充たされておっても、そうでない府県においてはどうも理想を達成するだけの財政的な配慮が事実上不可能だというので加えてもらえないとか、そういう場合が長年の慣習で寄付をつのることもやむを得ないのだというふうに聞こえるんです……

第22回国会 地方行政委員会 第17号(1955/07/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 私不案内なんで一つ教えてもらいたいのですが、現在の取締りによると、場所と時間の制限を受ける玉突場というものがはずれると――場所と時間の制限を受けなくなるということでしたが、現状ではどういう制限を受けておるのですか。
【次の発言】 そうすると、つまり中心になるのは学校ですか。今考えられておるのは、学校から何メートル離れなければならぬとか、そういった教育施設だけですか。
【次の発言】 私は実は玉突きをやったことがないので、こういう法律を審査する有資格者ではないと思うのですが、一体賞品をかけるとか何とかいう射幸心をそそるようなことのない玉突き屋ですね、そういうようなものでも学校や病院か……

第22回国会 地方行政委員会 第18号(1955/07/12、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 新聞で見ただけのことなんで、ほんとうかどうかわかりませんがね。新聞の伝えるとうろによると、大蔵省では来年の予算規模というものが一兆円をこえるということを予想して、それがためには一体どこに財源を求めるか、それがためには国の税制というものが現状のままではよくない、何とか税制の改革を断行して、それによって増収をはかるということが必要なんじやないかというふうな意図の下にまた税制審議会のようなものを作って、早急に成案を得て、それによって来年度の見通しを立てたいというふうな計画があるやのことを新聞で見たのであります。そこで私は川島長官が地方財政計画、あるいは地方財政の赤字の解消について、ひと……

第22回国会 地方行政委員会 第24号(1955/07/22、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 井藤先生に一つお伺いしたいのですが、シャウプ勧告が特に地方財政について画期的な改革だったようなことを言われたのは、府県、市町村それぞれに固有の財源を与えたという点だったと思うのです。また一方憲法がそれを取り上げて、わざわざ一章を設けて、地方自治を尊重するというためにおのおの固有の財源が与えられたということは画期的な改革であって、そこに自治庁みずからも非常にそれをよろこんでおると思うし、またそういった財源が今後も多々ますます与えられることが望ましいというふうな考え方になるように思うのです。そこでそれらを比較すると、私の今考えることは少し逆行するきらいがあるかもわからぬと思うのですが……

第22回国会 地方行政委員会 第25号(1955/07/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 奧野さん、さっき板金業者の代表から、大工、左官、トビなどの受ける報酬が事業所得を課せられる、単に給与所得だけじゃないということについての陳情があったわけなんですが、私ども今手もとにもらっております国税庁長官から出ておる通牒であるとか、あるいは自治庁次長の各都道府県知事あてに出された通牒、それらによると、問題はもうすでに方針が明示されて解決しておらなければならぬもののように思えるのですね。大工、左官、トビなどそれらの受ける報酬が事業所得であるか、あるいは給与所得であるかという判定については、たとえ店舗を有し、あるいは使用人を持っている場合であっても、その対価の請求の態様から見て給与……

第22回国会 地方行政委員会 第27号(1955/07/28、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 先刻来小林さん並びに若木さんと大蔵大臣の質疑応答を伺っておったのですが、どうも抽象的な御議論が多くて、端的にぴったりしたことを伺えないのが大へん残念に思うのですが、ちょうど私は冗漫にいろいろなことをお伺いしょうとは思いませんが、私の考えではこう思っているのです。今の地方財政の赤字という問題は、その原因が中央のやり方のよくなかったということによる原因もあるでしょうし、それから地方が言われておる通りに、放漫でやり方がまずかったということによることもあるでしょう。とにかくしかし現実にここに疑うことのできないのは、約六百億くらいの赤字が累積しておる。何とかこの処理をしなければならぬという……

第23回国会 地方行政委員会 第1号(1955/12/05、3期、日本社会党)

○森下政一君 私は西郷委員とともに委員会を代表して京都で開かれた第十七回全国都市問題会議に出席し、あわせて滋賀県並びに大津市の財政調査を行いましたので、概要を御報告いたします。  都市問題会議は十月十九日、二十日の二日にわたり、京都で開かれましたが、今回の議題は「都市の社会福祉」であります。同志社大学教授、島田啓一君、京都市民生局長、中川忠次君等四君の主報告があり、第一、第二部会に分ち、三十数氏から研究報告がありました。いずれも実際に即した具体的の報告でありまして、社会福祉行政が都市の自治の根幹をなすものであることがよく了解できたのであります。  次に滋賀県の財政状況でありますが、御承知のごと……

第23回国会 地方行政委員会 第2号(1955/12/07、3期、日本社会党)

○森下政一君 委員長、皆さんと一ぺん御相談願ったらと思うのですが、本日夕刻には大体本委員会に付議されるであろう法律案ができるというのだが、それまでに簡単な今御説明があったが、それで質疑を始めていくのでありますか。それとも印刷ができ上って、法案ができた後に、おそらくこの問題はこの国会ではかなり重要な問題なので本会議で説明もあるのじゃないかと思われる、その後に質疑を始めていくのか。きょうどういうふうにされるのか、一度皆さんとお諮り願ったらと思いますが、いかがでございましょうか。

第23回国会 地方行政委員会 第6号(1955/12/12、3期、日本社会党)

○森下政一君 非常に参考人お二人を長い時間おとどめしておって恐縮なんですが、ところで再建措置法についてどなたからも質問がないのです、今御両君の御意見に対して。今度の太田自治庁長官は私は地方団体側に非常に同情の多い方のように思うのです。私の聞きようが非常に甘いのかもしれませんが、ただいまの期末手当に対する問題のごときも、短期融資を大いに世話しようとおっしゃっておるから、もし皆さんの方で御要求があれば滞りなく要求は満たされると思う。と同時にそれに対する財源措置といえども三十年度の予算補正、さらにはもしそれでいかなければ三十一年度には何とか措置してやろうというふうに言外に強い意思を表示されているよう……

第23回国会 地方行政委員会 第7号(1955/12/13、3期、日本社会党)

○森下政一君 私さっきから黙ってお聞きしておるばかりだったのでありますが、端的に一つお尋ねいたしますから、端的にお答えを願いたいのです。  この〇・二五期末手当、国家公務員の受ける処遇同様に、各地方団体が自主的に同様なことをしようと決定したからというて、それは行き過ぎだとこの際政府は責めることはできぬと私は思うのです、給与の実態から考えて……。同時に今度は政府同様に、既定予算の範囲内においてできるだけの財源措置を講ずる。それはやるに違いない、忠実に。ただし実際問題として論議の余地のないほど地方財政が行き詰まっておる際ですから、そうしようにもおのずからもう限界に達しており、どうにもしようがないと……

第23回国会 地方行政委員会 第8号(1955/12/14、3期、日本社会党)

○森下政一君  財政計画ですね。これまでいろいろ赤字が累積するようになったということについて、財政計画それ自体が果して適正なものであるかどうかということについては、世間でだいぶ論議がやかましい。これはもう御承知の通りなんです。これは非常にあなた方のやっておられる作業もむずかしい作業だとは思うけれども、各地方団体の実態を、数限りなく、相当数あるものを一まとめにして改革をしようというところに実は相当な無理があると私は思うのです。ことに計画と実際を対比してみたときに、計画が実際と遊離しすぎておるというような印象をどうも受けるのでありますが、こういうことでは私はどうも財政計画それ自体の信憑性というもの……

第24回国会 地方行政委員会 第2号(1956/02/09、3期、日本社会党)

○森下政一君 松岡委員長と私の両名は、福永専門員とともに一月十五日から二十一日まで長崎、佐賀、福岡の三県に派遣されて、地方財政の当面の諸問題、なかんずく地方公務員に対する期末手当増額支給の実施状況、並びに以下申し述べます二つの事項に重点を置いて調査を行いました。調査の方法としては三県各県庁所在地たる三市及び各県下において調査の目的から見て代表的と認められる数カ市町村について、各地方団体の首長側及び議会側の首脳者もしくは代表者より説明を聴取し、これらの関係者との間に質疑応答を重ねることによって実情の把握に努めたのであります。その詳細は別に文書報告を用意いたしておりまするので、これに譲ることにさし……

第24回国会 地方行政委員会 第4号(1956/02/22、3期、日本社会党)

○森下政一君 皆さんのお手元に届いていると思いますが、全国町村職員恩給組合連合会というものがあるらしいのですね。その理事長の名によってこの法律案に反対だ、これは通過しないようにしてほしいというような陳情がわれわれの手元に参っておりますが、これによると、これまで地方自治法が基本的に必要な要点だけを法定しておって、他は地方公共団体の責任と自主性においてこれを処理するという形になっておる。それでそのやり方こそ全く地方自治の本旨にのっとったものだと考えられるが、今度の政府の企てておることは、これを全く自治法のワク外に押し出して、自治庁の指揮、監督下に組合を置こうという意図にほかならぬのだ、地方自治の本……

第24回国会 地方行政委員会 第8号(1956/03/06、3期、日本社会党)

○森下政一君 たしか先週の火曜日に初めてこの法律案を本委員会が取り上げたと思うのですが、それから地方行政委員会のみならず、文教委員会からも申し出があって連合審査会も一回持った。さらに今日に及んでいるわけなんです。その間いろいろ質疑応答が重ねられて参りたのでありますが、どうもそれらを整理してみまして、まだどうもはっきりせぬと思いまする点を一、二指摘いたしまして、得心のいくように一つ御所見を述べてもらいたいと、こう思うわけであります。提案理由の説明に大臣が述べておられまする点、大体この法律案の一番肝要な点は、質疑がそこに集中しておる停年制並びに待命制度を実施しようという点だと思うのです。この説明だ……

第24回国会 地方行政委員会 第9号(1956/03/08、3期、日本社会党)

○森下政一君 きょうは大臣午後はどうなんですか。
【次の発言】 私大臣に一つ。本質的にお答えいただきたいのですが、過日この案の御説明のありましたのを繰り返して読んでみますのに、停年制の実施ということについてはどうにも財政的な事情というものが考慮に入っておるというふうには説明ではお述べになっていないのです。ところが過日文教委員会との連合審査の際にこれは二律的に考えてくれということ、停年制それ自体は職員の新陳代謝を公正にすると、そして能率を上げるのだと、だけれども同時にまたそのことによってこの制度が設けられることによって老令な高給者がやめていくと、そしてこれにかわって新鋭の比較的給与の低い者がかわ……

第24回国会 地方行政委員会 第10号(1956/03/09、3期、日本社会党)

○森下政一君 政府にお尋ねしますが、小選挙区制というものを実施しようという意図で選挙法の改正が意図せられておるというようなことですが、そのときに立会演説会のことは今小林さんから質問があって、政府の考えはわかりました。  連座制というもの、これは私は選挙の公正を期する意味においては今後機会あるごとに強化する必要こそあれ、これを緩和していくなんというようなことは、選挙の公正を期するという意味からいうとよくないと思うのですが、その辺のことについて政府はどう考えておられますか。所信を伺いたいと思います。
【次の発言】 ただいまの御説明はこういうふうに了承してよろしいのですね。連座規定を緩和しようという……

第24回国会 地方行政委員会 第11号(1956/03/13、3期、日本社会党)

○森下政一君 先刻小笠原君の質疑しましたことに関連しますが、この入場譲与税というものが、地方財政の財源調整の形式で、これが入場譲与税というものになってきましたが、その点から行くと、私は早川政務次官は、ちょっと行き過ぎだと考えると言われたけれども、遊興飲食税のごときは、より以上に地方財政の財源調整方式としてふさわしいところの税金じゃないかと、税種じゃないかということをむしろ考えるのです。だから入場税だけを国税として取り上げて、そうしてその大部分を地方に人口に按分して返すということに改めた際に、入場税だけにして遊興飲食税を置き去りにしたということは片手落ちのことであって、むしろ同時にこれを同様の扱……

第24回国会 地方行政委員会 第15号(1956/03/29、3期、日本社会党)

○森下政一君 奧野さんに一つ伺いたいのですが、今度地方税法の改正と相待って、この国有資産等所在市町村交付金及び納付金に関する法律案というものは、非常な苦心をされて、地方財政の赤字解消のために、あらゆる財源をあさられたという御労苦のほどは、私もよくわかるのです。ところで一番私は考えなければならぬと思うことは、結局たとえば交付金にせよ、あるいは納付金にせよ、こういう方法で確かに一つの財源を確保はできるに違いないのだが、一体これは、終局するところ、その負担は何が負うことになるのだという点が非常に大事じゃないかと思うのです。金はできるけれども、それは降ってわいたものではないんで、だれかが負担しなければ……

第24回国会 地方行政委員会 第16号(1956/03/30、3期、日本社会党)

○森下政一君 前々回の委員会でだいぶ御質疑になったようでありまするから、重複する点もあるかと思いますが、最後に念を入れて、私はもう一ぺんお尋ねしてみたいのです。大体この町村合併促進法で今日までに八割五分くらい計画を達成しておられる。あと残るところは一割五分だ。今度の法律で、その八割五分完成したものに対する育成と、残りの一割五分の合併促進と、この二つの目的があると思うのだが、それでその未合併のものの合併促進ですね。それに対する自治庁の大体の見通しはどうなんですか。三十二年三月末日くらいまでに全部まず終るだろう、こういう見通しでおられるわけなんですか。

第24回国会 地方行政委員会 第17号(1956/04/05、3期、日本社会党)

○森下政一君 税務部長にお願いしたいのですが、今、議題になった法案に関連して、国の所有の交付金の対象になる財産がどれくらいの額に達しておるか、あるいはもしできれば、それがどういうふうに各市町村に配られておるものであるか、同様にまた、地方公共団体の持っておる資産で、交付金の対象になるものがどれくらいの額であるか、そのまた財産の種別等が明瞭にわかっておるならば、それを示してもらう。そして、おのおののこれによる交付金の額というものが、予想されておる限りにおいてどれくらいに達しておるか、何かそういうものがお調べがあるだろうと思いますので、そういうこれに関連した資料を頂戴したい。これの提出をお願いしてお……

第24回国会 地方行政委員会 第19号(1956/04/12、3期、日本社会党)

○森下政一君 質疑をします前に、いよいよこれから本審査に両案とも入って参りまして、今日がその審議の第一日なわけですが、この両案を審議しますについては、ぜひ大臣に出席してもらう必要があると思うのです。そこで、委員長で大臣と折衝されて、大臣は選挙法の問題その他で、非常に衆議院の方がお忙しいのだと思うのですが、だからというて、この両案を審議するのに、ちょっと一ぺん二へん形式的に顔を出されただけでは、参議院の審議に支障を来たすと思うのです。あらかじめ一ぺん大臣と折衝されて、こちらの審議の日程等もお考えになって、大臣の都合を一つ差し繰りをしてもらうことができるような工合に計らってもらいたいと、こう思うの……

第24回国会 地方行政委員会 第20号(1956/04/13、3期、日本社会党)

○森下政一君 昨日、参議院議員の通常選挙の件につきまして、政府にお尋ねしたい、自治庁長官もしくは根本官房長官の御出席を得たいということを要請しておいたのですが、要請にこたえられて、きょうは、根本官房長官が御出席いただきまして、大へんけっこうだと思います。それで、官房長官にお尋ねしたいのですが、すでに四月も三分の一以上を経過いたしました。この国会の会期は、大体もし延長されることがなければ、来月の十七日をもって満了すると承知いたしておりまするが、この段階になりますると、本年行われることの予想されております参議院の通常選挙の日取りというものがほぼいつごろであろうかということにつきましては、政府当局に……

第24回国会 地方行政委員会 第23号(1956/04/17、3期、日本社会党)

○森下政一君 大臣のお見えになったときに、私くることができなかったので、質疑をよういたしませんでしたが、それから、今後これらの法案を審議している間に、また土曜日とか月曜日に大臣が来られることがあるかもしらんと思うけれども、そのときに、お目にかかることができるかどうかちょっとわからん、これははなはだ残念に思うのですが、そこで、一番詳しいのだから、奧野君に一つお尋ねをしておきたいと、こう思うのです。  今度の地方税法の改正ですね。政府として非常に力を込めて説いておられることは、何としても地方財政の赤字を解消することのために、自主財源を強化しなければならない。そこで、今度もそれに努めたということを提……

第24回国会 地方行政委員会 第24号(1956/04/19、3期、日本社会党)

○森下政一君 関連質問……、松澤君の質問した地方財政計画という点ですが、これは、私も同様の疑問を実は持っておるわけなんです。太田長官とあなたが同じ考えを持っておられるかどうかはわからぬが、地方自治の伸張をはかるということのために一番肝心なことは、私は、地方の自主財源を強化するということ、これ以外にないと思うのです。今、あなたの御答弁の中にも、千六百億にも上る交付税財源があるならば、そういうものは、むしろ何らかの形で自主財源を強化することにしたらいいのじゃないかというような考え方もあるとおっしゃいましたが、まさにそれは必要なことだと私は思うのです。と申しますことは、元来が平衡交付金制度というもの……

第24回国会 地方行政委員会 第28号(1956/04/26、3期、日本社会党)

○森下政一君 中田さんから午前に引き続いて質疑が出ると思うのですが、その前にですね、大へんおじゃまですけれども、後藤さん、地方交付税法の一部改正に関する法律ですね。それの第十三条の三ですね、イ、ロとありますね、その辺わかりやすくひとつ説明してもらいたいのですが、非常に難解なんですがね。
【次の発言】 そうするとこの府県の態容補正というのは、今度初めてこういうことが採用されることになるんですね。それでそのときの経済構造というのはやはり何ですか、さっきおっしゃったのと同じですか。経済構造。
【次の発言】 そういうことは今度新たにおきめになったら、各府県当事者には説明なさるわけですか。

第24回国会 地方行政委員会 第30号(1956/04/30、3期、日本社会党)

○森下政一君 後藤さんひとつ説明を伺いたいのですが、この三十一年度の財政計画の地方債ですね、これは一体まあ漸減の方策をとったということでありますが、この中身を一ぺん解剖して説明してもらいたいと思うのですが、先日の委員会でも大蔵大臣を目の前に控えて、委員長みずから発言をされて、いろいろ地方財政が赤字で困っておるということについては、この前一般財源の不足をカバーするために起債を認めてきておる、そういったことは償還財源のないものを起債にたよって財源不足をカバーしてきたというような方策をとったことが、今日非常な地方財政の困窮を来たしておる原因だと、このことについては、国が相当責任を持たなければいかんと……

第24回国会 地方行政委員会 第31号(1956/05/08、3期、日本社会党)

○森下政一君 行政部長に一つ伺いたいんですが、聞くところによると、福岡県では、県会で新年度の予算が成立しなかったというので、知事が専決処分をしたということを聞くんですね。そういうことについて、何か事情を自治庁が御存じだろうと思うから、まず最初に、その事情の説明をしていただきたいと思います。
【次の発言】 その年度の新予算というもの全体が専決処分にされたというようなことは、前例があることですか。
【次の発言】 法律上はどうなんですか。そういうことはできることになるわけですか。
【次の発言】 今、御説明を聞いたような事情だと、問題となった、紛糾したというのは、小中学校の教員だ、予算の他の分について……

第24回国会 地方行政委員会 第33号(1956/05/17、3期、日本社会党)

○森下政一君 どうですか松岡委員長、先刻の委員長理事打合会では、御承知の通りに、社会党の主張と自民党並びに緑風会の主張が対立して、結論に到達しなかった。どれくらい時間をかけて、そのことについて論議しても、とうていこれは結論を得ないというので、まあ一まず委員長理事打合会では意見がまとまらぬという状態でお諮りになったわけです。ところがどうでしょう。速記をつけてこれをやっておるが、非常にしかつめらしい討議になるから、一応速記をとめて、この全委員を、何というか、懇談会のような、あるいは協議会のような形に移してもらって、このことについて、もう一ぺん全員で相談したいと思う。御承知のように、過日内閣委員会の……

第24回国会 地方行政委員会 第35号(1956/05/21、3期、日本社会党)

○森下政一君 ただいま、衆議院の修正点について、鈴木代議士から御説明があったのですが、その御説明の中で、ちょっと私わからぬ所があるので、それだけ簡単にお尋ねしておきたいと思います。  非常勤の職員に対する報酬は、日割計算とする原則はあくまで堅持する、原則は堅持するけれども、勤務の実情や特別の事情あるときには、特に条例をもって規定するところによって、勤務一致によらないで、あるいは月額あるいは年頭によって報酬を支給することができる、こういうふうにした。これが修正の第一点ですね。その勤務の実情等軒別の事情がある場合においてはというのは、どういう場合を予想しておるでしょうか。それを一つお聞かせ願いたい……

第24回国会 地方行政委員会 第36号(1956/05/22、3期、日本社会党)

○森下政一君 松澤君の質疑に関連して、私からもお尋ねをしたいのです。二十八年の地方制度調査会の答申は、私は当時調査会の委員であったのでよく承知いたしておるのですが、大都市制度というものについて、大都市というものは中小都市とはおのずから全く異なった特質を持っているものである、従って大都市制度というものは、何とか特殊の考慮を必要とするものだということは、もう支配的な空気であったのです。そこで大都市に関する限りは、おっしゃるように、さしあたって事務及び財源の配分によって大都市行政というものの運営の合理化をはからなければならぬということが答申に現われて参ったわけなんです。そこでそれを取り入れられて、今……

第24回国会 地方行政委員会 第37号(1956/05/23、3期、日本社会党)

○森下政一君 至急にそう計られるようにしてもらえばありがたいな。

第24回国会 地方行政委員会 第38号(1956/05/24、3期、日本社会党)

○森下政一君 総理大臣、もうきょうの委員会に出席を約束していただきました時間が、ほとんど尽きんとしております。ぎりぎり一ぱいであります。きょう、お約束は十時半から御出席願えるはずであったが、事実は十時四十五分で、十五分おくれられたのでありますが、あとの何か御用務の都合があるかと思いますから、切り上げる時間は、総理の御事情をわれわれがくみ取って、一時に切り上げることにしてよかろうかと思いまするが、社会党側の委員はまだようやくその半数がわずかに質疑を終っただけで、なお三名を残しておりますのみならず、質疑をした者も、ただしたいことをことごとくただしたというわけではない、時間の関係がありますから、遠慮……

第24回国会 地方行政委員会 第39号(1956/05/25、3期、日本社会党)

○森下政一君 過日の委員会で私はもっぱら大都市の問題、特市抹消の問題、さらに今度政府が意図しておる大都市への十六項目の事務移譲の問題についていろいろ質疑をいたしました。ところでだんだん事情を探ってみると、どれくらい私が質問しましても、自治庁当局として明確な返事ができぬ、特に十六項目についてはどこまでほんとうに移譲するのか、原則は全面移譲だと言われるが、さてふたをあけてみたらからっぽであったというようなことがあったのでは、特市を抹消して、半面に指定市に十六項目を示して原則として全面移譲だといううまい言葉でぼかされて、実際は実をつかむことができないで、虚をつかむことがあるという心配が多分にあると思……

第24回国会 地方行政委員会 第40号(1956/05/26、3期、日本社会党)

○森下政一君 ただいま加瀬君が追及している点でございますが、選挙制度調査会の答申の中にも、政治資金規正の強化ということが大きく取り上げられておったことはお認めになっていると思う。ただしかしながら、具体的な内容をもっていない。これをそれなら何とか考究するにしては、ただいまの修正者の意見によると、早急に間に合わぬ、よほど時日のかかる問題である、自民党としてもこれという成案を持つに至っていない、政府もとよりそういう考え方だ。こういうことだと私は思うのですが、小選挙区というものを、二大政党育成のための捷径である観点から、これを実施しようとなさるときに、もし、政治資金規正の強化ということについて何らかの……

第24回国会 地方行政委員会 第41号(1956/05/29、3期、日本社会党)

○森下政一君 関連して、ちょうど太田長官お見えになりましたから最後に私はだめ押しにお伺いしておきたい。今度の自治法の改正の中で特別市というものが抹消されたということは、これは大きな変革であると私は思うのです。ところが過日来このいろいろ質疑をしました例の十六種の事務を指定都市に大部分委譲すると、その内容も与党の方といろいろ研究調整に努められてほぼ明瞭になったというわけでありますが、ここで私は特に長官にだめを押して御意見を伺っておきたいことは、この特別市の運動、特に大阪市などにおきましては四十年もの長い歳月をかけて熱心にこれの実現を期待いたしまして、全市民的な運動を続けて参ったわけでありまするが、……



各種会議発言一覧

1期(1947/04/20〜)

第1回国会 財政及び金融・商業・鉱工業連合委員会 第5号(1947/11/20、1期、日本社会党)

○森下政一君 先程帆足君からだつたと思いますが、極めて重大なる質問がなされました。全法案を通じて、第六條は私は極めて重要な部分の一つであると思うのであります。排除さるべき経済力の集中がどういうものであるかということを決定する具体的基準を左に掲げる事項によつて求めるということになつておるのだと思います。そこで只今の政府委員の御答弁では、單に工場の数が多いとか、或いは比較的生産が厖大であつたというようなことだけで判断するのでなくて、公共の福祉を阻害しておるかどうかということが中心になるのだ。政府はそういう考え方を持つておると、こういうことを仰しやる。至極結構だと思うのであります。すべからくそうなけ……

第1回国会 財政及び金融・商業連合委員会 第1号(1947/10/01、1期、日本社会党)

○森下政一君 それはこの表に出ているのでありますか。
【次の発言】 今年度も一緒にしたものでありますか。
【次の発言】 ちよつともう一辺言つて頂けませんか。
【次の発言】 この機会に私は一言お尋ねいたして置きたいと思いますが、先刻長官の御説明を承わつておりますと、今日資金が枯渇して参つたということは、実質的に、大部分は輸入食糧を消費者價格によつて國内で賣掴いたと、而もそれに対する支拂は相当多額になされておると、言い換えると、國内の一般國民に対する輸入食糧に対する補助金といつた工合に使われたのだということでありましたが、そうなつて來ると、將來この資金というものは輸出によつて非常な黒字が生ずるとい……

第1回国会 財政及び金融委員会酒類配給公団法案に関する小委員会 第2号(1947/10/01、1期、日本社会党)

○森下政一君 委員会の墾談会の席上で、私の率直な法案に対する感じを被瀝さして貰つたことがあるのでありますが、委員会でこの統制をむしろ廃したらいいのじやないかという御議論もありましたけれども、今日の段階においては、私はやはり統制の必要があるのじやないかと、こう考えているわけであります。かたがた片山内閣が成立しましてから、流通秩序の確立ということを標榜して、大きな一つの項目として採り上げているというふうなことがありましたので、実は私は公團方式による物の配給というものが、いろいろの面に具現されるということは、いわゆる流通秩序の確立ということを具体化する政府の一つの政策なんだというふうに眞つ正直にとつ……

第1回国会 財政及び金融委員会酒類配給公団法案に関する小委員会 第3号(1947/10/08、1期、日本社会党)

○森下政一君 社会党の考えですが、只今岩木さんのお話を承わつたことが大体含まれておるわけであります。社会党の案といたしまては、業務委員会というような委員会というものを設ける。そうしてこれが相当酒類配給業務についての重要な役割を担当する。主務大臣或いは安本長官と共にこの業務委員会の議を経ていろいろなことを行うというふうなことにしたい。もとよりその業務委員会なるものの構成はひとり業者だけでなく、或いは消費者、学識経驗者といつたような者からも適当数が選ばれて、委嘱を受けてその構成の中に参加するというふうなことを考えております。從つて法案の原案の中に見られないところの業務委員会を設けて、そうして民主的……

第1回国会 財政及び金融委員会酒類配給公団法案に関する小委員会 第5号(1947/11/17、1期、日本社会党)

○森下政一君 私は大藏當局から現状で大した不都合はないのだというふうな説明を聽きましたし、一松さんから只今の御動議もありまするけれども、實は考え方の根本がちよつと異なるところに置いておるという意味からこの際酒類配給公團法というものを、修正してよりよきものとして纒めたいという氣持を多分に持つておるわけであります。現内閣が成立しましてから、御承知のように流通秩序の確立という新しい言葉を振り翳しておるわけでありまするが、流通秩序の確立ということは本當に私は現在必要なことだ、國民生活の上において非常に必要なことだということを痛切に感ずるわけであります。そこで政府のいう流通秩序確立の一環として公團法式と……

第1回国会 財政及び金融委員会酒類配給公団法案に関する小委員会 第6号(1947/11/25、1期、日本社会党)

○森下政一君 前回の懇談会で、名称の点は別に話合いになかつたですか。
【次の発言】 只今委員長から御報告のありました十三條並びに十四條の修正でありますが、これは私は一向に異存がありません。その通りにお取決め願つて大変結構だと思います。そうすると先般來、何回も開きましたこの小委員会において特に問題になつておつたのは、その外に名称の点があつたのですが、これも大体公團で行こうという暗黙の了解があつたということなら、それに対しても別段私は異議がありません。ただそうなつて來ると、残つておる、予てからの縣案だと思うことは酒類配給運営委員会というものを新たに作ろう、それを作つて酒類の生産業者の代表のみならず……

第1回国会 文教委員会第三小委員会 第1号(1947/08/18、1期、日本社会党)

○森下政一君 河野さんの言われることも私全く同感なんです。若し私の記憶が間違いなければ、この間の委員會のときに、紹介者も新らしい學制による大學という積りのような説明があつたように思うんですが、そうなつてくると、當然現在の岐阜農林と同じランクにありますところの高等農林學校というものは、一樣に考えられるときがくるのじやないかと考えられるが、今請願になつたといつて、岐阜農林だけを取上げてこれを昇格とかなんとかいうことは、ちよつと私は委員會の態度としてはどうかと思うので、綜合的に全般的な考え方をして、委員會の態度を決めて行くべきものじやないか。こういうふうに考えます。

第2回国会 財政及び金融・商業・鉱工業連合委員会 第1号(1948/06/23、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 前内閣以來、現内閣に至りますまでの間に國会において只今栗山さんなり油井さんからお話がありましたように、いわゆる闇利得を捕捉して最も担税力が今日豊富にあると思われるものに税の負担をなさしめるということが妥当である。それに対しまして政府が進まなければならんということを賎しく論議されたことは御承知の通りであります。かかる機会に私見を申上げることは如何かと思いまするが、この点につきましては私自身も同感でありまして、曾ては栗栖大藏大臣であつたと思いまするが、國会の会議においてそのことを大臣に私は迫つたことがあるのであります。ところで端的に申しますると、これを迫りながら私個人顧み……

第2回国会 財政及び金融・商業連合委員会 第1号(1948/06/07、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 貿易資金特別會計法の一部を改正する法律案提出の理由を御説明申上げます。今囘改正しようといたします點は、先ず第一は、貿易資金の不足を補足するための借入金又は融通證券の發行限度額の引上げであります。現行の法定限度額は、百億圓と相成つているのでありますが、その限度額の餘裕額は、現在二十四億圓に過ぎない状況であります。而して、この年度中において輸出物資の買入等に要する資金の支出額は、約六百十四億餘萬圓と相成るのに對しまして、輸入物資の賣拂代金等資金の受入額は、約五百四十二億餘萬圓と相成る状況でありますので、前述の餘裕額を計算に入れましても、この年度中現金支拂上約四十八億餘萬圓……

第2回国会 財政及び金融・労働連合委員会 第1号(1948/05/20、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) この度本國會に提出いたしました政府職員の新給與實施に關する法律案につきまして、提案の理由を御説明申上げ、各位の御審議をお願いいたしたいと存じます。  政府は政府職員の待遇改善を繞る官公職員筆画組合の争議を解決するため、先般臨時給與委員會の報告書に基き、給與水準を二千九百二十圓に引上げると共に、取敢えず二千五百圓水準の暫定給與の内拂いを行うため政府職員の俸給等に關する法律案を以て本國會の御審議を願い、その御賛同を得た次第であります。而して政府は右の暫定給與の支給については、各組合と團體交渉を行なつた上で支給いたす方針にいたしましたが、遺憾ながら一部の者を除いて組合側の容……

第2回国会 商業・財政及び金融連合委員会 第1号(1948/06/15、1期、日本社会党)【政府役職】

○政府委員(森下政一君) 会社の配当する利益又は利息の支拂に関する法律案につきまして提案の理由を御説明いたします。  御承知のように、証券の民主化は経済民主化の重要なる一環でありまして、政府といたしましては、これが目的達成のため、証券取引法の改正を初め、投資者の保護に万全を期して参つたのであります。然るに近來配当支拂に伴う郵送料等の費用は著しく増加いたしたのでありますが、これは近時の配当の状況に鑑みれば、株主殊に今後増加すると思われる小株主にとつて少なからざる負担となるものでありまして、この配当支拂の費用を株主に負担させて置くことは、株式を廣く國民大衆の間に分散させる上から見て望ましからんこと……

第4回国会 大蔵・人事・労働連合委員会 第4号(1948/12/11、1期、日本社会党)

○森下政一君 昨日別の委員会の席上で、上野人事官から、人事院の勧告案についての信念、或いはその内容等につきまして、可なり詳細な御説明を承わりました。若し私の聞き間違いでなければ、上野人事官の御意見では、若しその勧告案を下廻るような賃金ベースが決定されるというのであれば、それは貧乏線ボヴァティー・ラインを下廻るものだというお話があつたのであります。そこで私はこの大藏省側にお伺いしたいのですが、人事院の勧告案というものは、一々財源に照して、これだけの給與が可能であるとか、可能でないとかいうところまでの考慮は拂われていないようであります。大きな枠におれる國の経済力で養い得る政府職員に対する給與の妥当……

第5回国会 運輸・大蔵連合委員会 第1号(1949/05/28、1期、日本社会党)

○森下政一君 私は先程御説明のあつたときに遅れましたのですが、只今この提案理由説明という印刷物を頂載しましたので、これを拜見いたしまして、大体これが御提案の理由だと思うのであります。  戰時中に買上げました鉄道が二十二線ある、ところで提案者の趣旨は、その中で毎年相当の赤字を出して我が國の國有鉄道の財政に一つの負担をかけておると思われるものを民間に拂下げよう、こういうお考えじやないかというふうに思うのでありまするが、若しそうであるならば、大体提案者において、二十二線の中でどれとどれという目安をつけておいでになるのじやないかと思いますので、拂下げを予想しておいでになる路線の名称を承わりたいと思いま……

第5回国会 運輸・大蔵連合委員会 第2号(1949/05/31、1期、日本社会党)

○森下政一君 この法律案を拜見しますると、如何さま佐藤さんからいろいろ御説明がありましたように、國有鉄道の一部のものを譲渡することがいいという時に、窓口を開けて置く法律である、如何さま拝見いたしますと、その通りだと思うのであります。大変発議者に失礼なことを申しますけれども、表面は確かにそういうように窓口を開く法律だが、裏があるという感じを受けるのでございます。この法律案を火にあぶつたら、これはあぶり出しで、この窓口を開くことによつて、拂下発議者の間で予想されておるものは、これこれの路線だ、その路線の名前が出て來るという氣がする。現に九社十線、これが赤字で國鉄の財政の上にも負担を掛けておる、だか……

第5回国会 地方行政・大蔵連合委員会 第2号(1949/04/14、1期、日本社会党)

○森下政一君 近頃の地方財政の膨脹をしておりまする傾向は、決して公選知事或いは市町村長によつて運営されておる地方行政の放漫政策の結果などと言うことはできないと思うのであります。今日地方財政の経費の中には国が一方的に実施計画を定めまして、そうしてその実質的な負担を地方民にかけておるというものが少くない。例えば今日折角制度としては確立されたのに、実施面においては欠陷だらけであつて、危機を叫ばれております六三制の教育の問題のごとき、或いは自治体警察のごとき、或いは國民衞生方面等におきましても國が実施計画は定めて置いて、費用は実は地方に負担せしめておるというものが少くない。そういうことのために地方の財……

第5回国会 地方行政・大蔵連合委員会 第4号(1949/04/19、1期、日本社会党)

○森下政一君 大臣に伺います。配付税の率が下るというのは、九原則の要請に基いて國家財政の絶対的な均衡を保たなければならない、而も第一義的な要請だ、そこで拠んどころなく配付秘の方は減らさなければならんということになつたのだと、こう思うのですが、そうじやありませんか。
【次の発言】 頂きました二十四年度予算の説明の特に地方配付税配付金に関する部分を読んでおりますと、前段においては地方財政の窮乏に対して十分の認識を持つたことが書かれておる。ところが段々読み進んで参りますと、二十四年度の地方歳出を賄うために住民税とか、地租、家屋税その他に大幅な増徴を行う、或いは果実取引税を新設する、更に災害復旧その他……

第5回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1949/04/19、1期、日本社会党)

○森下政一君 私もこの修正案に賛成いたします。今木村さんからお説がありました通りに、各党各派によりまして、今度の予算につきまして若し修正が思い思いになされるということでありますならば、もつと徹底的な修正がしたいということになると思うのでありますが、各党各派の最大公約数、大体意見の一致が得られそうなところを波多野君が勘案して提案された、こう考えます。いろいろな不満がありましても、先ずそれは大局から見てこの際棚上げにして、この修正案にお互が賛成するということによりまして、幸にこれが予算委員会に報告され、予算委員会で決定を見るということになりますれば、國会の少くとも一方を担うておりますところの参議院……

第7回国会 大蔵・人事連合委員会 第1号(1949/12/21、1期、日本社会党)

○森下政一君 私はですね。今波多野君が言われたようなことになさるかですね。そうでなければ、むしろ大蔵政務次官のお読みになつた提案理由の説明の中の一番初の方に、「最近における公務員の勤務状況に鑑み、且つ年末を控えその経済事情をも考慮し、この際臨時措置」ということがあるが、考慮してですね、この際ですね、過去における待遇低下の補正の意味にと、臨時措置として本年度限り、年末賞與でも何でも構わない、名称は。過去の待遇低下の補正措置としてこういうことをやるんだと、こういえば、後の方と歩調が揃つて来る。それならば、その歩調が揃つて納得が行く。趣旨を抹消されることはない。むしろ初の方にそれを入れて欲しい、そう……

第7回国会 大蔵・人事連合委員会 第2号(1949/12/22、1期、日本社会党)

○森下政一君 先刻来の御説明で今回の年末手当というものが多分にボーナスのような、賞與のような性質を持つているのだというように、政府のお考え方がはつきりして来たと思うのですが、そうすると手当に対して課税する上において、賞與と同樣にお扱いになるお考えがありますか。さつきから聽いておると、跳返りが十五億とか何とかいうことであるが、そうなると賞與と同樣にお扱いになつていると思うが、多分にその性質が賞與だと言つて置きながら、税金は賞與と別に扱う。これは私は一貫しないと思いますが、どうですか。
【次の発言】 賞與の場合は一律に二〇%ということになるのじやないのですか。

第7回国会 大蔵・地方行政・建設連合委員会 第1号(1950/03/29、1期、日本社会党)

○森下政一君 油井君から資料の要求がありましたが、これは審議上必要なものだと私は思う。提案者の方ではお分りにならんだろうし、一々明細のことをお調べになる手足も持つておられなかつたろうと思います。大蔵当局では大体お分りになつているわけです。殊に時価に見積つて、おのおのどれくらいのものだということも、合せてその資料の中に一緒に出して貰いたいと思います。
【次の発言】 今の御説明にうち、正確なことは分らなければ賃貸価格とかいうことは、やはり幾ら軍用財産でも決まつていると思います。そういうことによつて資料を提出願いたいと思います。
【次の発言】 それは時間をかけて結構だと思うのですが、そうして只今口頭……

第7回国会 地方行政・大蔵連合委員会 第2号(1950/04/11、1期、日本社会党)

○森下政一君 委員長どうでしよう、人数が少いのですから答弁をして貰う方も腰掛けたままやつて貰い、質問する方も腰掛けてやつた方がいいのじやないですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
【次の発言】 一番最初にお尋ねしたいのですが、今度の地方税制の改正で、従来この地方住民がひとり地方税を負担するだけでなしに、寄附その他の名目で相当な負担をしている、これを今度の税制改正ではそういつたものを、従来地方住民が負担しているのを地方税の中に吸收してしまうというような御意図もあるように発表されておるのを承知しておるのでありますが、大体確か三百億ぐらいの負担をしているというような推定が行われている。その推定の根拠に……

第7回国会 地方行政・大蔵連合委員会 第3号(1950/04/12、1期、日本社会党)

○森下政一君 この機会に資料を要求して置きたいのですが、ここに別の資料の要求がありますので、どうぞ一緒に提出して頂いたら大変結構だと思うのです。それは遊興飮食税の課税標準と、特別徴收義務者の数に関する資料の提出をお願いしたいと思うのです。第一に花代、第二に料理店等第三に宿泊飮食等の種別ごとの課税標準及徴收義務者の概数を承わりたいと思います。若し、最近の調査資料がないということでありましたならば、地方自治庁の方のお手許にある資料を一応最近のものを推算されて、参考として御提出頂いても結構です。これをお願いして置きたいと思います。
【次の発言】 大分時間も進んで参りましたので、今日はこの一つだけ指摘……


2期(1950/06/04〜)

第8回国会 大蔵委員会金融政策並びに制度に関する小委員会 閉会後第1号(1950/09/01、2期、日本社会党)

○森下政一君 先程課長の説明の中に、銀行の債務保証の問題かありましたね。そうしてその例示を具体的なものをなさつて、例えば織物消費税とか酒税なんかを返納を求めるのに銀行が保証すればできるということをおつしやつたが、その外に何か銀行の債務保証をやつておる具体的な例があるのでしようか。
【次の発言】 そういう場合は支拂保証ですか。預金がなくてもやつているわけですか。
【次の発言】 そういうものは、私は迂闊でよく知らなかつたのですが、相当広範囲に各銀行で行われておるのですか。

第8回国会 大蔵委員会租税行政に関する小委員会 閉会後第2号(1950/10/04、2期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(森下政一君) それでは只今から小委員会を開くことにいたします。  本日はかねて公報を以て御通知のしてありますように、関税法の改正に関して税関部長の石田君から御説明を聞くことになつておりますので、その御説明をお願いすることにいたします。尚税関部長の御希望で本日の説明はちよつと公表をまだ憚るところがあるそうでございますから、速記を中止して頂きたいという希望がありますから、さよう取計いたいと思います。
【次の発言】 それでは速記を止めて下さい。    午前十時二十八分速記中止
【次の発言】 速記を始めて下さい。  それでは関税法の改正に関する御説明は以上を以て終了いたしましたので、引続いて……

第8回国会 地方行政・大蔵・農林・通商産業・予算連合委員会 第1号(1950/07/18、2期、日本社会党)

○森下政一君 岡野国務大臣にお尋ねいたします。
【次の発言】 先般吉田総理の施政方針演説の中に今回提案されました地方税につきまして、前国会で不幸にして不成立に終つたのであつたが、各方面の意見を徴して修正を加えて提案をしたというお言葉があつたようであります。更に今回の提案に際して地方行政委員会における岡野国務大臣の御説明の中にも、前国会における論議に鑑みて原案に若干の修正を施したというお言葉があるわけでありますが、前国会で地方税法案が不成立に終りましたのは、主として参議院が政府案に対して甚だ不満足の意を表したことであり、両院協議会におきましても遂にその意見の妥結を見なかつたということは、参議院側……

第8回国会 予算・大蔵連合委員会 第1号(1950/07/26、2期、日本社会党)

○森下政一君 今日は大変私は愉快な話を総裁からお聞きしたと思いますが、若し二十五年度の予算を本院において審議しました当時に、大蔵大臣が、総裁と同様の説明をしましたならば、もつと快く我々は予算審議ができたと思います。二十四年度はインフレというおできができている。それを手術するということが眼目だつたのです。それは金融面で何とか操作しなければならない、要するにおできを征伐しなければならん。二十五年はもうそうじやないのだ。一応おできは片がついたのだから、二十四年度と同じ政策を採つておつてはいけないのだ。変えて行かなければならない。そこで片一方は米櫃が空になつているし、片一方は銀飯が一杯詰まつているから……


3期(1953/04/24〜)

第22回国会 地方行政・大蔵・運輸・建設委員会連合審査会 第1号(1955/07/28、3期、日本社会党(第二控室・右))

○森下政一君 渡邊主税局長にお尋ねしますが、この地方道路税は、道路整備五カ年計画に伴いまして、その財源充当のために創設するという先刻説明があったわけです。従って、私は明らかにこれは目的税の性格を帯びておると思いまするが、この税が実施されるのは道路整備五カ年計画の実施の期間だけと、こういうふうに考えてよろしいかということ。それから目的税の性格を持ったものを、租税体系の上に加えるということは異例に属すると思いますが、そういう措置を今後においてもやる場合があると考えてよろしいか。ざらにまた衆議院の修正によりまして揮発油税は結局軽減されて、軽減されただけのものが地方道路税になったというふうに考えられる……

第23回国会 地方行政・農林水産委員会連合審査会 第1号(1955/12/14、3期、日本社会党)

○森下政一君 私は事務当局の原さんにもう一ぺん質してみたいんですが、途中で入って来ましたので、原さんと農林当局とのいろいろな質疑応答を聞いていないんです。しかしその後あなたが江田君に答えておいでになることを聞いて、先刻来こういうふうに了承したのです。予備費も少いことである、災害の発生も予想できない、そういうときに支障のないように公共事業費の一割を、大体そういうときに間に合うように弾力性を持たせる意味で執行を留保するというふうに各省にお願いしたんだ。こういう事実があったのかどうかということをまず第一に知りたいんです。そういうことがもしあったとするなら、江田さんの言われる通りに、国会で議決した公共……

第24回国会 地方行政委員会公聴会 第1号(1956/05/28、3期、日本社会党)

○森下政一君 川原先生にお伺いしたいと思います。先ほど松澤委員が飯島先生に質問いたしましたが、同じことを私先生にただして先生の御見解を伺いたいのですが、それは、小選挙区制というものについては長短があると、どういう点が一番長所であり、どういう点が短所であるか、もう論議は尽されておると、政府はそういう見解に立っておるわけです。それは私どももよくわかるのです。ところで、今わが国の政党は二大政党対立の状態にありますけれども、保守党は前の自由党と民主党が両者合体したわけであり、社会党も一時分裂しておったのが統一された。保守、革新ともに今日の態様を整えましてから、あとにまだ国民の判断というか、総選挙の洗礼……

第24回国会 文教・地方行政委員会連合審査会 第1号(1956/05/14、3期、日本社会党)

○森下政一君 ちょっと速記をとめてもらえぬですか。
【次の発言】 ちょっとそれに関連してお尋ねしたい。先刻文部大臣の御説明を聞きましたが、選挙がだんだん政党を中心にした選挙になりつつある。従ってこの情勢が進んでいくと、教育委員を公選制にすれば、政党的な争いというものがだんだん色彩を濃厚にするであろうというふうなお言葉がありました。ところで私考えますのに、教育委員の選挙にもまして、より一そう政党色が濃厚であって、政党を中心とした激烈な競争になりつつあるのは長の選挙だと思うのです。そこで、まあこれは、文部大臣も否定はなさるまいと思う。そこで、かりに社会党に党籍を持ち、社会党から公認された長が当選す……


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ページ更新日:2024/11/18
データ入手日:2024/10/10

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