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安部キミ子 参議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

安部キミ子[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 質問主意書

このページでは安部キミ子参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。安部キミ子参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
 本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

■委員会発言一覧  ■各種会議発言一覧

委員会発言一覧(参議院)

3期(1953/04/24〜)

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 閉会後第3号(1953/09/16、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 炊出し費ですが、私どもは八十円という要求を政府に強く主張して来たのですが、併し未だに四十円の計算でここに報告が出ておりますが、実際にはこういうふうな少額の炊出し費ではどうにもならないのじやないですか。パン一つ買つても十円二十円かかりますが、一日四十円では現場の人たちは急場の凌ぎをどういうふうに過ごしておるかということを御報告頂きたいと思います。
【次の発言】 それでは四十円をもう動かさないという御意向なのですか。
【次の発言】 そのままにして現場が事実これでやつて行けたかどうか。その現実の問題をあなたはどういうふうに取扱つておりますか。

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 閉会後第4号(1953/09/17、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 自治庁長官にお尋ねいたしますが、長官は地方自治擁護のために日夜いろいろ御心配頂いておることと思います。ところがこのたびの災害につきまして、この立法の地域指定について、基準を、公共事業の復旧費が、標準税収入を超える府県についてのみ、県全域を処置するというふうに、今なつておるやに聞いておるのでございますが、若しそのようなことになりますと、例をとつて申しますと、山口県のように、毎年のようにきまつて災害が来ておるのが実情でございます。従いまして過年度の災害がまだ未施行になつておる、総額は二百四十七億七千万円以上に上つておる次第でございます。このような厖大な金になりますと、山口県ではどう……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第8号(1953/07/10、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 運輸省のかたにお尋ねしたいのでございますが、慰問品が日教組や婦人会へ相当集まつて来るようでございますが、これらの扱い方について無料で送付してもらいたいということが一つと、その配付の方法につきましての御意見を伺いたいのでございます。それから二番目が西日本を襲いました豪雨のためにたくさんの在京学生が困つているのでございます。それらの学生は帰るには丁度月末でございまして、送金を断たれ、又自分たちの生活にも実に困つているまうな状態でございますので、とにかく何はおいても帰りたいと思う気持でおりますけれども、金がないために帰ることができない。そして金を借りて帰りました学生にいたしましても、……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 閉会後第9号(1953/10/09、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 過日副総理は、この席上で今度の地域指定については、当然政令の基準に合うように早く措置したい。過年度の災害の多いところには十分考慮して措置したいということをお話下さいましたので、私どももその言葉に大変期待をかけておりました。併しいろいろお話を承わつておりますと、政府でも財源の措置については、大変お困りのようでございますので、大変私その点は御同情申上げておるのでありますが、衆議院で先日きめましたところの地域指定では、山口県が漏れております。それで参議院ではこれは大変だというので、如何にしたら過年度の莫大な災害のある山口県を救えるかという問題につきまして、この問題だけで二時間もかかつ……

第16回国会 文部委員会 第10号(1953/07/21、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 先ほど大連文部大臣に、地理歴史教育についての何か答申でも出ているのでしようか。
【次の発言】 若し答申されまして、どういう答申が出るか、それはわかりませんが、それについて反対の意見が出ましたとき、文部大臣の趣旨に反対の意見が出ましたときに、文部大臣はそれを押切つて歴史地理教育を強行しようという御意思がおありでしようかどうか。それはまあ大臣に聞かなければわかりませんが。

第16回国会 文部委員会 第11号(1953/07/23、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 関連質問です。先日内灘の現地のほうへ視察に参りましたときに、御承知のように内灘の基地の問題は婦人が中心になつて非常に抵抗して参つております。参議院のほうへも婦人の代表が来られまして、岡崎外相、緒方副総理に最初約束した四カ月というあの約束は嘘であつたか、政府は内灘の村人を欺したと、こういう抗議に参りました。私どもはそばで聞いておりましたが、先日現地での話では、現地の子供は嘘つきということの表現を政府だと、お母さんが何か誤つて嘘でも言いますと政府だ政府だと言うそうです。子供たちの間でも嘘をつく子があると、こいつは政府だ、嘘つきだという言葉の代りに、政府だと、こう言うのです。私はこの……

第16回国会 文部委員会 第16号(1953/07/31、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 只今皆様のお話を聞きまして私も賛同するところがありますし、又全面的に賛同ができないところもありますので、後ほど私どもの考えました修正案も出ることだと思います。併し今まで私学がみじめな状態におかれていたということは異口同音に皆様も認めていらつしやいますが、生みつぱなした親がその子供を立派に育てることはこれからだと思います。併しまだ生みつぱなしの子をそのままにしておかれる学校があるのではないか、と申しますのは、私は私立学校というものの存在が学校法人或いは財団法人というふうな、れつきとした立場におかれている学校は漸くにしてこのように救い上げられるのでございますが、今日全国に各種学校と……

第16回国会 文部委員会 第18号(1953/08/04、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 今日提案されました三つの法案、即ち青年学級振興法案、高等学校の定時制教育及び通信教育振興法案、勤労青年教育振興法案、この三つの法案は一貫性を持つた我が国にとりましては大事な教育施策でございましよう。併しながら今日の日本の教育体系を見てみまして、新憲法で保障され、教育基本法で以つて保障され、更に児童憲章で保障されているはずの小学校、中学校の義務教育のこの実態を我々は責任を以つてつぶさに反省し、観察しなければならない重大な段階に立つておると思うのであります。と申しますのは、今日我々の生活は終戦後幾分よくなつた、昨晩の参議院の本会議でもいろいろそういう言葉が出ましたが、未だに小学校に……

第16回国会 文部委員会 第19号(1953/08/05、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 このことにつきましては、荒木先生の意見をまだ一度も伺つていないわけなんです。今日はまだ昨日の続きがあるということで、私打合せもいたしておりませんので、私が荒木先生の意見として代理をするわけには参りません。それは越権だと思いますので御了承頂きたい。

第16回国会 文部委員会 第20号(1953/08/06、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 私は只今議題に上りました青年学級振興法案に対しまして社会党第四控室を代表いたしまして反対の意見を表明いたします。  先ほど相馬委員から非常に当を得た反対意見がございましたが、私も同じでございます。今国会を通して私が反省いたしてみまするに、自由党乃至政府御当局が出されました提案は概して再軍備に繋がる提案が多いように思います。そこには何か国際的な、或いは国内的な一貫した軍備を中心として政治が動いているという感じを深くいたしておる次第であります。その観点からいたしましてもこの青年学級法案というものが再び戦争への一段階としての教育の場として使われようとしているのではないか、ということを……

第17回国会 文部委員会 第1号(1953/11/02、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 先ほど大臣は池田さんの発言は池田さん個人の発言であるとおつしやいましたが、三十日の参議院の本会議では、あれは私の代りにやつたものだと吉田首相はおつしやつておる。と申しますと、結論的に申しまして、即吉田首相の私は意思だと思うのであります。吉田首相が内閣を組織するに当りまして、自分の意思を最も具体的に、而も忠実に実現させてくれるのは大達文部大臣よりほかにないとお考えになつておられるからこそ今日大臣がこの席におられると思うのであります。それは結局においてMSAを受けるに十分な教育態勢ができるには、文部大臣大達氏よりほかにないという、この信念の下に私はそういう人事行政をやつておられると……

第17回国会 文部委員会 閉会後第1号(1953/11/25、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 冷害地と申しましても文部省の計算の中には北海道の僻地で見てきましたようなみじめな農村の子供の対象はどういうふうになつておるのでございましようか。全然入つておりませんでしようか。
【次の発言】 釧路の奥のほうの標茶とか、この間報告しましたあのようなところの僻地の子供は、このたびの冷害地に当つておりますでしようか、どうでしようか。
【次の発言】 そういうふうなお答えでしたらここでは話になりませんけれども、ああした土地ではそういう特別な冷害がなくとも、当然私は国庫で全額を持つて、早く給食をしてもらいたいと思つておりますのですが、そういう意味でも、過日の僻地の視察によつても、私どもは何……

第17回国会 文部委員会 閉会後第2号(1953/11/26、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 それに関連して、この度の全国における冷害水害におきまして、各県共に去年の状態とは地方の財政が建つて来ておるのです。今、奈良県の例を申されましたが、先日奈良県を視察に参りましたときにも、知事さんがおつしやるには、この県は標準税収がたしか四億か五億くらい、いわゆる貧乏県なんです。そういう貧乏県を又去年のような割合で出す。或いは確か全体の災害が二百五十億くらいあつた。まあ一応の知事さんのほうの報告では、そのように私ども視察に参つたとき受けたのでございますが、そういう実情は奈良県だけではないのでございますが、各県が今年度は冷害水害で非常に困つておる。税が思つておるように入らないというよ……

第17回国会 文部委員会 第3号(1953/11/06、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 今日は剱木委員が急にお休みになられましたので、私が代つて報告をいたします。  第一班として北海道班、期日は十日間でございまして八月の二十九日から九月の七日まで、人員は剱木委員、吉田調査員、安部の三名でございました。調査の目的は教育文化一般に関する調査、主としてこの前十六国会で僻地教育振興促進法案なるものの案が出ております。そうした関係から僻地教育の現状を見て参つたつもりでございます。それに合わせて教員の養成の状況、それから地方教育委員会の状況、それから文化財保護の状況について調査して参りました。  先ず僻地教育の現状といたしまして、調査の対象のところは根釧地区、即ち根室管内、釧……

第19回国会 厚生委員会 第25号(1954/04/09、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 理事互選の方法は成規の手続を省略して、委員長の指名をせられんことの動議を提出いたします。

第19回国会 厚生委員会 第27号(1954/04/13、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 私が昨日本会議で質問いたしました厚生大臣の答弁と、それから岡崎外務大臣並びに緒方副総理の答弁を聞きまして、特に私が遺憾だと思いましたことは、岡崎大臣及び緒方副総理が日米協会で岡崎大臣の発言には間違いはないし、又今もそのような趣旨の考えを変えていないというような発言でございまして、私は非常に残念だと思いました。そこで昨日のラヂオを聞きましても第二吉祥丸が又被害を受けて帰つて来ておるようでございます。又今後も限りなくこういうふうな被害が出て、いつまでもいつまでも限りなく尾を引くのではないかという心配もございます。そういうようなことになりますと、先ほど大臣がいろいろと補償について或い……

第19回国会 厚生委員会 第33号(1954/04/27、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 私は十二村さんにお尋ねいたしますが、先ほど定額制の問題と、只今停年制の二つの問題が出ましてお二人の御意見が出ましたが、その場合にあなたは実際に労働組合のほうから出ておいでになるようでございますが、お二方の意見を実際に当てた場合に、労働組合の中のいわゆる労働者でございますね。炭鉱坑夫たちはどういう現象になるのでございましようか、このことをちよつと詳しくお話聞かして頂きたい。

第19回国会 厚生委員会 第34号(1954/04/30、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 私初めてでございますので、よく様子わかりませんですが、厚生省所管の総定員ですね、所管の総定員は何人でございますか。
【次の発言】 そうしますと、この定員の数の通りに予算は要求してあるのでございますね、今年度の予算はこの通りに要求してございますのですね。
【次の発言】 それでは昨年の定員は何名で、予算はどのくらいでございますか。
【次の発言】 そうしますと、欠員は、昨年は何名でございましたでしよう。
【次の発言】 そういたしますと、一千七十名の予算は今年度、前年度の予算が余つているわけですか。
【次の発言】 そうしますと、その余した予算はどうしておられますか。

第19回国会 厚生委員会 第37号(1954/05/10、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 先ほどから大蔵大臣のお話を承わつておりまして、私率直にこれは要望でございますので、意見を添えて申したいのでございますが、先ほどからの資金運用部の審議委員の名簿の委員の構成についての皆さんの要望、それから年金の国家保障、そのほか資金の運用の扱い方など、総じて先ほどの発言を通して感じましたことは、やはり大臣は資本家を擁護するという強い意志がはつきり出ている、余りに露骨に出ていると私は思います。これでは日本の国は、而も労働者は喜んで働くことができないと思うのです。成るほど今日の機構が資本主義の機構で、而も自由党政府は資本家擁護の代表の政府だと私は率直に思つておりまするけれども、余りに……

第19回国会 厚生委員会 第40号(1954/05/13、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 局長さんにお尋ねしたいのですけれども、昨年大山さんがソ連へ参られまして、それがきつかけになつて引揚の動機になつたと私どもは理解しておりますが、今のような日本の国交のあり方では正式な交渉もできないし、それからあなたのお話を聞いておりましても、何かしら不安で、もどかしくてしようがないような印象を受けるのです。と申しますのは、結局日本が外交を開始していない、正式な国交を回復していないということが原因になつていると思うのでありますが、聞くところによりますと、只今もオスロで国際赤十字大会がある、それから来月の、六月の下旬にはストックホルムで平和会議がある、こういうようなことも聞いておりま……

第19回国会 文部委員会 閉会後第1号(1954/07/14、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 今まで各委員からいろいろな質問が出ましたので節約実行予算についての実態というものが大体明らかになつて来ました。併しながら私は国会閉会後数県に亙つて歩きました中で、勿論私出身の山口県のいろいろな実情も聞いて参りまして、今のような実情では到底教育は立派に守つて行けないということをいろいろな角度で私は直接ぶつかつて参りましたが、大達大臣の直接関係のあります島根県でもいろいろなことが私のほうへ陳情されて来ました。今一番問題になつておりますのは、本年度は児童数が百万人も殖えて、島根県でも一万人の児童数が殖えております。これに対して府県では一人の増員もしていないのであります。これを県会へか……

第19回国会 文部委員会 第3号(1954/02/18、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 文部大臣にお尋ねいたします。先ほどから教育の中立性ということについて大変議論が沸騰しております。そこで私は現場の先生が、どのように教育の中立性を理解しているかについて非常に混乱するだろうと思うのであリます。で、最もわかりやすく私が具体的に、私は曾つて長い間教壇に立つておりましたし、それから現在も小さな子供を扱つておりますので、子供の教育というものは実に偽りのないものであると私は信じております。そういう意味において、先ほど文部大臣が教壇の問題だと、こうした事実に基いて言われたことに対しては、私は敬意を表したい。ただお役人さんというようなかたたちが、観念的にこうであるべきだというよ……

第19回国会 文部委員会 第4号(1954/02/19、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 先日静岡の教組の調査に参りましたときにも、警官が或る先生の友だちの名を籍りて呼出して調査をした。このことは本会議で湯山さんが質問なさいましたので、このことについても江口国警隊長が認めておられるのですが、そういうときには国警のほらでは、その担当の責任者の立場ではどういうふうな態度をとつて処理をしておられますですか。
【次の発言】 ちよつともう一度。その日に国警隊長とお会いしましたときに、最後の結論として、国警隊長は新聞紙上に出ましたように、遺憾であるという意味の声明書を出されました。そのときに隊長が指令をなさつたのかということを追及しました際に、そうじやないということをおつしやい……

第19回国会 文部委員会 閉会後第4号(1954/08/03、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 大蔵省にお伺いいたします。御承知のように、今年度は大変緊縮予算でございまして、かようにしわ寄せがあらゆる階層に、あらゆる部門に恐ろしい結果になつて現れております。勿論文部行政のほうでも私どもが予期しないところに悪い結果が出ておりますが、一体二百億もの多額の実行予算を切り詰めておいでになつたという大蔵省の目的は何にあるかということを聞かして頂きたい、この点が一点。  それからその中で文部省へのしわ寄せが九億五千三百万円という結果になつておりますが、この九億五千三百万円はどうしてもあなたが努力なさつてもどうにもならなかつたかどうかということ、それに対して文部省はあなたのほうへどのよ……

第19回国会 文部委員会 第5号(1954/02/23、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 義務教育教科書の無償配付でございますが、この現行法規の中で、新たに入学する児童に対する教科書用図書の給与に関する法律の中でこれを無償配付するということが法律できまつておる。この法規をそのままにしてこちらでこれを抹殺されるということができますでございましようか。

第19回国会 文部委員会 第6号(1954/03/09、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 では提案理由を説明いたします。  盲学校、ろう学校及び養護学校の生徒、児童等に対する修学の奨励に関する法律案提案理由。盲学校、ろう学校及び養護学校の生徒、児童等に対する修学の奨励に関する法律」案につきまして、発議瀞を代表して、私から本法案の立案の趣旨を御説明いたしますと共に、その内容について申上げたいと思います。  御承知の通り、憲法及び教育基本法はすべての国民に対し、ひとしくその能力に応ずる教育を受ける権利を保障いたしており、戦後、発足いたしました我が国の新教育制度は、この趣旨の実現を目指して発展して参つたわけであります。  然るに、このような教育の機会均等の原則にも拘わりま……

第19回国会 文部委員会 閉会後第6号(1954/08/05、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 過ぐる七月の二十八日に山口県では、文部省から係りのかたがいらつしやいまして、この二法案に対する説明会がございました。その際に、例の官公労の佐久間事務局長の例を引かれまして、このような事例もあることだから、今日集まつておられる教育委員会及び教育長は十分な注意をしてもらいたい、こういうふうな意向を漏らされたということを聞いております。ということは、結局文部省は、この佐久間氏を教育二法に違反しておるものだというはつきりした断定のもとにごのような発言がなされたかどうか。それから山口県に行かれましたかたはどなたでありましようか、ちよつとお名前をお聞きしたいと思います。

第19回国会 文部委員会 第8号(1954/03/13、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 併し私は概略というふうなことでなしに、初めから終りまで全部読んで頂きたい、そういうことを提案します。

第19回国会 文部委員会 閉会後第8号(1954/08/26、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 小委員長にお尋ねいたしますが、学校給食の対象の中で、中学校及び定時制高校、私は更に幼稚園を入れてもらいたいと思つておりましたが、幼稚園が抜けておるのはどういう意味でしようか。
【次の発言】 劔木先生にお尋ねしますけれども、幼稚園は入つていないとおつしやいましたが、それは確かでしようか。私、幼稚園は入つていると思つておりましたが、それは確かでしようか。その対象に入つていないと、こういう観点からは、それは先生のおつしやる通りかと思いますけれども、現実の給食では、やはり幼稚園の存在というものが、私は相当大きいと思うのです。保育所では、あのように厚生省がいろいろの補助をして、給食をして……

第19回国会 文部委員会 第9号(1954/03/16、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 今教官旅費の問題が出ましたので、ちよつとお尋ねしたいのですが、各大学共に春秋二季に亘つてそれぞれ学界の発表がございますが、その際に先生がたに、例えば女子の先生に旅費を幾ら出しておいでになりますでしようか。
【次の発言】 それではもう一つお尋ねしたいのでございますけれども、教授の研究費の単価でございますが、東大というふうな、昔の国立大学のそうした大きな大学においては文科系の先生、教授には何ぼ出して、理科系の教授には幾ら出しておいでになりますか。その点をちよつとお伺いしたいと思います。
【次の発言】 私立の大学の各部の先生がたの研究費に比べまして公立の、国立の学校が非常に少いように……

第19回国会 文部委員会 第11号(1954/03/23、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 ちよつと関連質問でありますが、昨日ですね、衆議院の厚生委員会で今日問題になつているビキニ被災者につきましての都築博士の研究費の問題が話題になりましたときに、都築博士は年間に百八十万円しか研究費がないと、これでは今日のような重大な責任は全うすることはできないという発言があつたということを聞いておりますが、事実はそうでございますか。
【次の発言】 それでは明年度は何ぼくらいの予算を考えていらつしやいましようか。
【次の発言】 先日それとちよつと何ですが、研究費の単価の問題でございますが、先日教授のかたで年七万円、それから理科系統のかたで二十万円というお話でございましたね。

第19回国会 文部委員会 第12号(1954/03/25、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 関連して。近いうちに衆議院で航空学校設置法に関する件というのが通過する話を聞きましたが、これはどういう関係になるのですか。
【次の発言】 そうしますと名は学校という名がつきますね、それにもかかわらず文部省とは全然関係がないということになりますのですか。

第19回国会 文部委員会 閉会後第12号(1954/09/18、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 先ほど相馬先生そのほかの先生方からもいろいろと大学の再検討の段階に入つておる、又文部当局でもいろいろな諮問機関を通してそらのことを国として根本的にやつて行こう、そうした心構えがおありになることは私は最も時宜を得たものだと思いますが、それが制度改革という美名に隠れて七十三もあるという大学のその処理について、目的について、どいうふうなお考えでおやりになるつもりでございましようか。例えばその数が多いから統合するとか格下げをして整理するとかいうふうな考えの下にそういう方向におやりになるんでしようか。その点を伺いたいと思います。

第19回国会 文部委員会 閉会後第13号(1954/09/20、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 ちよつと大臣に…。先ほどから縷々来年度の予算に関する方針が述べられまして了承した点もありますし、又もつと掘下げてお尋ねしたいと思いますが、今までの説明の中では、高等学校又は国立大学、更に私立学校、これは私立の大学も含めてでございますが、これらに対する方針というものが述べられておりません。予算に対する来年度の方針ですね、そういうものを一括して簡単に説明して頂きたい。
【次の発言】 それでは時間がありませんので、又この次に質問いたします。
【次の発言】 今竹下先生の発言で一応いいと思いますけれども、ただこれをこのままにして大臣の意思のきまるまで待つということはどういう意味なんですか……

第19回国会 文部委員会 閉会後第15号(1954/09/22、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 ちよつと根本の問題に触れますが、中央教育審議会の性格といいますか、その文部省との関連ですね、そういうものはどの程度に権限があるのでございますか。その点をお伺いいたします。
【次の発言】 そういう場合に中教審の答申と文部省の意見との食い違いのときに、どういうふうに調整をされますか。
【次の発言】 例えば教育二法案の内容なんかも先ほど相馬さんがおつしやいましたように発表されませんので、中教審の態度というものは詳しく知ることはできません。併し世論の伝えるところによりますと、あの二法案にいたしましてもいろいろな異論があつて収拾できなかつたというふうな意見も聞いておりますし、とすれば、そ……

第19回国会 文部委員会 閉会後第16号(1954/10/06、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 荒木先生の質問に関連いたしまして。これらの校舎の補助金も五カ年計画で政府のほうで案を立つていらつしやいますですか。どういうふうな比率で五カ年計画を遂行するというふうに、具体的な案ができておりましたらお教え頂きたいと思います。予算はどういうふうに組んでおられるか、お願いします。
【次の発言】 そうしますと何だか危かしくなつて来まして、もうこれ以上質問しても本当のことがわからないのが本当じやないかと思いますが、そこで先ほど危険校舎の坪数は〇・八、中学校は〇・九、こういう比率で予算を組まれる計画でございますか。それから高等学校ではどういう比率で予算を組まれる計画ですか。

第19回国会 文部委員会 閉会後第17号(1954/10/07、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 瀬口さんにお尋ねします。私はあなたのお話を初めの頃は大変立派なP・T・Aの会長さんだと、どちらにも偏しないところに、而も学校の行政については立ち入つた、口を挾んだとか、或いは権力を行使するというようなそういうふうなこともなさらない妥当なP・T・Aの会長さんだというふうに話を聞いておりました。ところがあなたの話が進むにつれて、あなたがこれに反対だ、その最も旗頭じやないかというような印象を受けるのであります。と申しますのは、あなたは医者である。ですからこの癩という病気の性格などについては他の反対者の方たちよりも一番よく理解されておられるはずだと思います。従いまして、賛成、反対のこの……

第19回国会 文部委員会 閉会後第18号(1954/10/08、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 私は厚生省の方にお尋ねするのですが、昨日の賛成者、反対者の両者の意見を聞きまして一番難点は、私は厚生省の健康管理にあつたように思います。このことが厚生省がはつきり只今荒木委員がおつしやいましたように、国民にも地域社会の人たちにも納得行かないところに問題がますます紛糾しておるようです。例えば昨日の陳情の中で癩患者の父兄が保育園にやつて来て、そうしてお母ちやんと言つて、その癩の父兄にすがりついて別れを措しむというそれは、人間的な親子の感情とすれば私はそうしたことも否定できないとは思いますけれども、併しこの三省の打合せ決定事項で解決して行こうとすれば、健康診断をするのだと、その結果を……

第19回国会 文部委員会 閉会後第19号(1954/10/09、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 今遭難事件についての質問がありましたが、私はこれに関連して通学の学生、生徒、児童というものが全国到る所で非常な無理な現状で通学しておると思います。私の田舎におきましても小さい子供がバスで通つておりますが、あれでは怪我をするのじやないかと思われるようなのが通つております。それから中学生や高等学校の生徒でも学校の行き帰りに非常に通学の訓練がよくできていなくて、鈴なりのようた恰好で通学しております。これらのことも、もう少し学校当局として事故が起つて騒いだのではしようがございませんので、それらの通学の実態というものをよく調査下さいまして、事故の起らないように前以て注意を与えてもらいたい……

第19回国会 文部委員会 第20号(1954/04/13、3期、日本社会党(第四控室・左))

○委員外議員(安部キミ子君) 私は今日このように発言するということを考えておりませんでしたが、先ほどの四人のかたの証言を聞きまして、この問題をもつとはつきりさすために、昨年の四月まで山口県で県の教育委員をいたしておりました関係上、山口県の教育の在り方、動向乃至は県の政治的分野というものが如何になつているかということを御了承頂きますことが、この問題を正しく理解する上に必要である、こう考えまして、大変我がままをさせて頂く次第でございますので、よろしく御了承下さい。  私が県の教育委員になりましたのは昭和二十五年の十一月でございました。勿論、私は教組の出身でもありませんし、又、仕事の関係上、保育園と……

第19回国会 文部委員会 閉会後第20号(1954/11/17、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 今も劔木委員からお話がありましたように、私もそのように考えます。ただ委員会の日が二十日までですからもそれから後ということになりますと次の委員会を招集するのにも時間がかかりますのでも一応この委員会中にどなたか代表して頂いて、新らしいワグナー大佐にお会いして、その結果で次の委員会の日取りを早くきめてもらつて行つたほうがいいのではないかと思いますが、どうでしようか。そうしてその労を次長さんのほうなり委員長さんのほうにとつて頂きたいと思います。

第19回国会 文部委員会 閉会後第21号(1954/11/18、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 時間が大分過ぎましたので簡単にお伺いしたいと思います。  両県のかたにお伺いしますが、県行政の機構についてですけれども、御県では文教委員会という委員会が県会のほうに持たれておりますでしようか。
【次の発言】 ありますか。島根県のほうは……。
【次の発言】 それでは島根県のかたに申上げたいのですけれども、実は私は山口県でございますので或る程度島根県のことは存じ上げております。曾つては教育委員でもありましたので、御県の教育委員のかたでも面識のあるかたが多いのでございます。先日私は島根県へ参りましたときに、今年度は児童が一方殖えたにもかかわらず先生が一人も増員されていない、こういうこ……

第19回国会 文部委員会 閉会後第22号(1954/11/19、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 お三人にお尋ねいたすのでございますが、今までの御報告を聞きまして、それぞれの県での事情かよくわかりました。併しお話の内容を承わりますと、主として中小炭鉱のこの助成政策に対する不況の実況であつたと思いますが、極く最近のラジオや新聞を通して聞きまするところでは、大手十社の会社でも出炭の制限をしようということを約束したそうですが、御承知でございましようか、御承知なんですれ。そうなりますと、早晩首切りというようなことも起つて来ると思います。従いまして又失業者も出て参りますが、それに対しましてあなたのほうではどういうふうな用意ができておりますでしようか。それは主として学校関係、教育関係に……

第19回国会 文部委員会 閉会後第23号(1954/11/20、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 文部大臣にお尋ねいたします。山口県の水産学校の学生が去る十月二十二日下関の漁業組合の委託実習生としてさばのはね釣りに出ましたところが韓国から拿捕されてあちらに抑留されている実情でございます。時日も相当たつておりますので、学校初め父兄一同が大変心配いたしまして、何しろ寒さも迫つて来ることだし、卒業期も三月でございますので、学習も遅れます。又いろいろの就職の面などがありますので、一日も早くこの問題を文部省のほうで善処頂いて、何とか早く返してもらいたいという要望でございます。従いまして文部省当局では今までどのような交渉をなされておられますか、又今後この対策にどのような配慮を図ろうとな……

第19回国会 文部委員会 第36号(1954/05/25、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 ちよつと二、三点お尋ねしたいのですけれども、先ほど局長さんは養護学校の実態、養護学校について、又これらの対象になる児童についての実態が十分把握されてないので今から本格的に調査をすると、こういう御意見のように承わりましたが、それに間違いございませんですか。
【次の発言】 先ほどの報告によりますと、養護学校が全国に四学校とおつしやいましたが、それはどことどこでございましよう。
【次の発言】 この報告によりますと、憲法が約束いたしておりますところの教育の機会均等ということは全く無視されたような行き方で、而も公立の学校は一校ということになるようでございます。あとはみな私立で賄つているよ……

第19回国会 文部委員会 第38号(1954/05/29、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 時間もございませんので、私総括的に自分の感想なり又大臣に要望したいと思います。  私が昨年こちらに参りまして一年以上になりまして、殊に大臣とはいろいろな点で接触いたしておりますので、今日大臣の文教政策が、日本の教育なり日本の将来にどういうふうな影響を及ぼしたかということにつきましては、大臣にもいろいろな点で反省がおありになるんじやないかと思います。と申しますのは、先ほども問題になりましたように、およそ大臣がたくさん法案を出されましたけれども、ややもすればちつとも地についていない観念的な私は法案だと思うのです。高田先生のお話のお答えでは、僻地教育の実態も十分よく知らないというよう……

第22回国会 文教委員会 第2号(1955/03/29、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 ちょっと、一分で結構ですから大臣にお尋ねしたいのですが……。
【次の発言】 まことに恐縮でございますが、実は山口県の下関にございます吉見の水産講習所、これは農林省の所管になっております。それが実質的には大学の性格を帯びて教育が施されておりますので、私どもはこれをいつまでも農林省の所管にそのまま放置しておくんでは、文部省としても責任があるんではないかという考えから、地元の学校当局をはじめ、学生あるいは父兄あるいは地域の水産業界の人たち、特別の人たちがこぞってこれを単科の国立水産大学にしてもらいたいという要望が熾烈でございます。この問題につきまして、先般来水産庁との折衝も私直接当り……

第22回国会 文教委員会 閉会後第2号(1955/10/06、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 私が今度視察に行きました中で、最も印象的だった僻地の実態をこの前竹下さんから報告がありましたけれども、ここでもう一度事例をあげて皆さんに御認識いただきたいと思います。それは飛騨の山中の吉城郡河合村の保、これはたもっと言っておりますが、中学校、小学校一帯でありまして、戸数は百戸足らずの寒村でございます。そういう中で親たちが子供に教育しなきゃならないという熱意は非常なものでありまして、私はその点心から歎きもし感謝もし、また頭が下つたのであります。で、どういう実態かと申しますと、時には零下二十度以下も下るという、いわゆる海中の孤島といってもいいくらいな村でございますので、交通の不便で……

第22回国会 文教委員会 閉会後第3号(1955/10/07、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 先ほどから、教官研究費の問題で非常に議論が出たようでございますが、私が参りました三ヵ所の大学、そのほか県立の大学などで聞きました中で、一番困難な問題は光熱水道費の問題でありまして、これは学生に対しては鉄道では割引を出しているし、映画などでは割引をしているというふうにサービスをしておるのでございますが、鉄道の方と同じような行き方で、電気会社とかあるいは水道局あたりが、特別にそうした大学に配慮するという手続なり方法なりを文部省の方で何とかされたことはありませんでしょうか。
【次の発言】 これは政務次官とそれから局長と、二方にお尋ねしますけれども、神戸市へ参りまして、 いろいろの国立……

第22回国会 文教委員会 第14号(1955/06/21、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 私は文部大臣がお見えになりましたから、一点だけお尋ねしておきたいと思います。と申しますのは、私は四月の初めにアジアの諸国会議へ出席します前日に文部大臣に、下関の吉見の水濃講習所、これは農林省の所管になっている学校でありますが、学校とは言いませんけれども、実際的には学校のような教育をするところでありますが、その水産講習所を文部省に移管して、単科の大学にする意思はないかどうかということをお尋ねした次第でございます。ところが大臣は、ただいま聞いたばかりのことだから、よく研究しておくとおっしゃいましたが、すでにもう三ヵ月もたちますので、大臣には、いろいろ十分なる御研究ができたと思います……

第22回国会 文教委員会 第15号(1955/06/23、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 それでは大臣にお尋ねいたします。  昨日本会議で緊急質問しました中で、文部大臣から答弁があるべきだったのでございますが、都合でそれができなかったので、引き続いて質問申したいと思います。実は私どもが北朝鮮の訪問をしました際に、教育相、今日日本でいえば文部大臣に当るところの白雲南という方ともいろいろ懇談したわけであります。その際に白雲南教育相のおっしゃいますことには、朝鮮の教育児童がたくさんおる、現在六十万人に余る在日朝鮮人がおるし、就学しなくちゃならない児童が十二万余りおるということを聞いておるが、その教育状況はどういう実情であろうか、このような質問を受けたのであります。私も現在……

第22回国会 文教委員会 第17号(1955/06/30、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 関連して。ただいま矢嶋さんから外務政務次官に対する絶賛の言葉を述べられまして、私もぜひそうあってほしいと思う次第でございますが、過日インドのニューデリーで開かれましたアジア諸国会議の決議にもありましたように、アジアの諸国との文化交流をぜひ実践してもらいたい、特に具体的に申しますれば、中華人民共和国の方から先日来日本から歌舞伎を招きたいという要請がありまして、その筋の人たちが盛んに外務省なりあるいはその関係の省に交渉しておられますが、いまだにその許可がないということは、今度園田さんが政務次官になられましたので、どういうふうにお取り計らい下さいましょうか、この点が一つと、その次に北……

第22回国会 文教委員会 第25号(1955/07/27、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 文部省にお尋ねします。ただいまあなたのおっしゃいました小学校中学校が建ちますと、高等学校が二十万坪の危険校舎の見積りだとおっしゃいますが、この認定はどういう基準でしておいでになるのでしょうか。
【次の発言】 文部省の百二十万という数字と、それから日教組あたりあるいはそのほかのそういう関係から出ている数字とちょっと食い違っているように思いますが、どういうところが食い違っておるのでしょうか。
【次の発言】 そうすると文部省の発表になっておるこの数字には確信が持てる、責任が持てるということになっておりますね。
【次の発言】 それではそれを一応了解するといたしまして、今のこの予算は木造……

第23回国会 文教委員会 第2号(1955/12/07、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 ちょっと数字の点でお尋ねしたいのですが、今大臣が発言になりましたように、〇・三五は地方公共団体に、もう初めから計算に入れているのだと、こういう御答弁でございましたが、文部省では、この期末一・五〇の計算は文部省所管で総額幾らになりますでしょうか。文部省関係全部入れて、国家公務員も――。
【次の発言】 そうしますと、先ほど問題になりました地方の財源が乏しいので、国にぜひあとの地方の分も大臣にお願いしたいというのが、このわれわれの念願なんでございますので、もし全部地方までお世話いただくということにでもなると、何ぼになりますか。

第23回国会 文教委員会 第3号(1955/12/08、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 公報にそれでは委員会を開くということを出していただけますね。

第23回国会 文教委員会 第4号(1955/12/12、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 私初め大臣と緒方さんの二つの答弁を聞いておりますときには、意見の根本的な食い違いであると思っておったのですが、ところが今大臣の答弁聞いていると、大臣の答弁自身の矛盾が今度できていくと思うのです。問題になっている高等学校課程の問題も、この問題は先ほどからるる述べておられますように、国家百年の大計を見通して、慎重に審議しなくちゃいけない。しかし、だが急いでいるので、臨時教育制度審議会を設けて、緊急に、まあ一年くらいで答申を得たいと、そうしてその基礎に沿ってやりたいと、こうおつしゃるんですね。そういうふうなことになりますと、大臣自身の答弁に非常に矛盾があるんですよ。たった一年で答申が……

第24回国会 決算委員会 第3号(1956/02/03、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 院長にお尋ねいたしますが、きのうの新聞にもきょうの新聞にも、いろいろ不正な事項が取り上げられて、しかもそれが文部省関係というふうな重大な教育に関連して起っているようであります。私が過日九州を調査に参りました際も、その検査院の方の努力に対しましては、私率直に敬意を表しているものであります。  私自身のことを申し上げては失礼でありますが、予定の時間がきましたので、食事を中途にして自動車に乗って調査しまして、私としては、これは自分としては大へんいいことだと思いまして、ある県の課長さんに話しましたら、いや、そうじゃない、会計検査院の方は七つ道具を持っておられて、天井の上、それから床の下……

第24回国会 決算委員会 第7号(1956/03/06、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 私はただいま議題に上りました裁判所の不当不正の行為につきまして、まことに驚くとともに遺憾の意を表するもので、裁判所というものは最も正しいところを主張するところであって、いわばものさしだと思うのですが、そのものさしが曲ってしまったりあるいは折れていたのでは、もちろん国の政治が悪いということにも結論的にはなるかもしれませんけれども、これは日本の国の将来が思いやられると思うのであります。そういう観点から今、大阪地方裁判所の三名と、それから神戸地方裁判所の四名が問題になっておりますが、これらの疑惑の点、今までの過程について裁判所の方で相当詳しい情報もあることかと思いますので、一々の方の……

第24回国会 決算委員会 第8号(1956/03/08、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 大臣にお尋ねいたしますが、私は法務省というようなところからこのような不正行為が出るとは実は思っておりませんでした。ただいまいろいろ詳しくお話を聞きまして、こういうことであるから、法務省でさえがこういうことをやるのだから、まして各省からこのようにたくさんな不正行為が出てくるのは当然だというような、これは極端な私の感覚かもしれませんが、そういうような印象を受けるわけなんですが、その点について法務大臣はどう考えておりますか。
【次の発言】 このような不正行為が出た原因について大臣はどうしたらいいというようなお考えを持っておられますか。

第24回国会 決算委員会 第9号(1956/03/15、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 決算委員会委員派遣第一班(福岡県、大分県)口答報告をいたします。  期日は一月十五日から二十二日までの八日間、方面は福岡県と大分県、参加者は白井委員と安部委員であります。この委員派遣においては、二十九年度決算検査報告事項中福岡県下と大分県下の分についてできるだけの調査を実施して参りましたが、調査の結果、全般的な問題点として特に感じた五点についてまずその概要と所見を申し上げます。  第一は国庫補助金等国庫支出金が県に交付される時期が全般的におくれているという点についてであります。大分県の例によりますと、二十九年度県の国庫支出金収入総額約四十二億円の収納状況は、前半期に約十五億円、……

第24回国会 決算委員会 第10号(1956/03/22、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 防衛庁の在庫品はこの管理法の対象になりますか。なるとすればその莫大な在庫数は検査院は確認しておられますか、どうですか。
【次の発言】 それで第二の質問ですが、その莫大な在庫品は検査院は確認しておられますか。
【次の発言】 そのように確認しておられながら、防衛庁の在庫品についてはいろいろな不詳事件が起っているんですが、その点はどういう原因でそういうことになっているのでしょうか。
【次の発言】 そこで私が先日小郡の自衛隊を視察しましたときに、ちょうど雨の激しい最中でございましたが、その状況を見ますと、ジープだとかトラクターだとか、その他いろいろな機械類が雨ざらしになっている。何の雨……

第24回国会 決算委員会 第14号(1956/04/19、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 ただいま八木委員からの要望がございましたように、行政管理庁がこのたび国有財産の調査経過をある程度発表になったことは、非常に私は大事なことだと思うわけです。しかしせっかくのその努力がこの紙の半ぺらくらいの報告書で終ったというようなことは、私はちょっと無責任じゃないかと思うのです。もっと今、八木委員がおっしゃいましたように、われわれも国民も納得がいくような調査報告が私はほしいと思いますので、重ねて、いろいろ困難もあるかと思いますけれども、全力をあげて御努力をいただきたいと、こういうふうに考え、またお願いしておく次第でございます。

第24回国会 文教委員会 第2号(1956/02/09、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 大臣にお尋ねいたしますが、新聞によりますと、こういうふうな事態が起ったのも結論的に言って文教予算が少いからというふうに報じております。と申しますのは、その費用を個人のために使ったかというふうに考えますと、そうではなくて、これは公金である、教育委員会の予算が少いから、その教育委員会のために事務費だとか、あるいは滞在費だとか、旅費だとかいうふうに使った、こういうふうに当事者は言っているようでございますが、こういうことになりますと、文部予算が少い、教育予算が少いというふうな発言は、結局これは文部大臣の責任であるのじゃないかと、こういうふうに考えますが、大臣はどう考えられますか。

第24回国会 文教委員会 第8号(1956/03/08、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 ちょっと関連して。大野郡の住先生にお尋ねしますが、私も昨年の九月に御地方をつぶさに視察して参ったものでございます。で、そのときの実情を今思い出しまして、へき地の学校に赴任する若い先生方が峠を越えて未知の学校に赴任する際に、最初にびっくり峠と名のついておる峠を通るときに、全く田舎だからびっくりしちゃったと思っておると、また果しなく続いておる道の先に思案峠というのがある。そこでこういうふうな山の赴任地に自分が教員にならなければならないかというので思案をするというところまで私は記憶しております。私ども実際に参りまして、こんな田舎に、同じ先生をするのにまあ都会の非常に恵まれたところに教……

第24回国会 文教委員会 第9号(1956/03/13、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 稻田局長にお尋ねしますが、先日NHKの街頭録音でこの問題が取り上げられたのを私聞きまして、なるほど今在学中の皆さんには直接関係がないようでありますけれども、また国の予算の関係とか、あるいは他の私立の大学の関係からしまして、もう少し受益者からの負担もあってしかるべきだという考え方も一応は考えられるかもしれませんけれども、  一ぺんに五割という金額の上げ方がちょっと多過ぎるのじゃないか、まあ上げないで済めばこれよりこしたことありませんし、また私立の学校の学生が必ずしも金持ちのむすこさんばかりとはいい切れませんけれども、どちらかといえば私立の学校の学生さんは恵まれた方が多いように伺っ……

第24回国会 文教委員会 第13号(1956/03/29、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 私はこの法案の根本的な問題に立ち返って御質問してみたいと思います。それは、数日前にラジオを聞いておりましたところが、学校給食のことで、父兄や先生や子供の声を聞きました。そのときに、一年から六年まで今まで給食をやっておられた中で、パンの大きさが同じであった。ところが、今度改めて一年の子供にはパンを小さくして、六年の子供には大きなパンを与えるようになったということがまあ議題の中心だったわけです。今までこの給食法案ができて何年かになりますのに、まだこういうふうな根本的な基準というふうなもの、カロリーというふうなものを一体文部省は等閑にされておったのでございましょうか。

第24回国会 文教委員会 第16号(1956/04/17、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 三本建の問題について、先ほど大臣が御答弁になった中で、松村前文部大臣もこの不合理性については認めていられるという話から発展いたしまして、あなたの御答弁は松村君には罪がないのだ。当時私もそれにはいろいろ参与しておったがというような意味の言葉がありましたが、そういうふうにたしかにあの当時は自由党がこの案を出しまして、改進党が賛成なさっていらっしゃるのですね。そのように現に今この問題が不合理だということは、あなたもお認めになっておると思う。それだから研究なさらなければならない段階になっておる。これは先ほど他の委員からおっしゃいましたように、もうはっきり小学校の二年生くらいの子供に聞か……

第24回国会 文教委員会 第19号(1956/04/26、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 ただいまの委員長の発言で聞きますと、何だか社会党だけがこの重要法案に取り組んで審議をするというふうに聞こえますけれども、私はこのような大事な法案は、おそらく緑風会も、それから自由民主党の皆様方もいろいろ疑義があり、また、おそらく皆様も子供の教育という大きな問題については関心を持っておられると思いますが、ほかの委員さんの質問はどうなっておるのでございましょうか。
【次の発言】 それを聞いて安心しました。
【次の発言】 私総理大臣にお尋ねいたします。きょうからいよいよ本委員会でただいまの新教育法案が審議されることになったわけでございますが、さきに、衆議院でこの法案がかかりました際に……

第24回国会 文教委員会 第20号(1956/04/27、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 関連質問です。大臣にお尋ねしますが、ただいま二十七年に教育委員会制度ができてというふうなことをおっしゃいましたけれども、二十七年の選挙で教育委員会制度が始まったのじゃない。
【次の発言】 それじゃさっきのは失言でございますね。それから大事なことをお尋ねしますが、大臣の発言から受けます印象は、いろいろ賛否両論がある。しかし、大臣は主としてこれを教育委員会制度を廃止した方が強い、という意向の方が国民の世論として多いのだ、こういうふうな考え方からこれを廃止しようと、こういうふうな考えに立っておられるのですか。
【次の発言】 公選です。

第24回国会 文教委員会 第22号(1956/05/04、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 いろいろ皆さんの意見もありましたが、私委員長にお尋ねしたいんです。この法案は重要法案だというので、日本の国民が非常に関心を持っております。で、衆議院であのようにろくろく審議もされないで、しかも中間報告というような強引なやり方で参議院に送られたので、国民は参議院の良識がどのように発揮されるかということを、非常に期待していると思う。わけても、加賀山先生は緑風会という立場から委員長になっておられますので、加賀山先生の……、先生と私はあえて言いますが、先生の態度というものがその国民の期待に沿うか沿わないかという決定的なかぎになると思います。先日来各種の団体が加賀山先生に陳情に来られまし……

第24回国会 文教委員会 第23号(1956/05/07、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 ただいま矢嶋委員からお話がありましたように、私は四日の委員会では、常識ある加賀山先生に大へん期待をかけて、あの日も、あんなような形で委員会が終るものとは考えなかったのでございますが、まことに遺憾だと思います。そういう点で今後ともこれからの審議に当りましては、十分なる、親切な気持で、私ども野党の委員にも当っていただきたい、なるほど多数党の自民党からいろいろの注文があり、また、緑風会が新聞にも出ておりますように、与党化してきたというふうな世論もあります。そのことについては、私どもはそういうふうな態度で今後加賀山委員長が処理なさるようであれば、私どもとしても今までの緑風会というものが……

第24回国会 文教委員会 第24号(1956/05/08、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 文部大臣のお説で半分くらいは了解得ましたけれども、せっかくお読みになりましたただいまの委員会法の第一条の条項でありますが、「国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきであるという自覚のもとに、公正な民意により、地方の実情に即した教育行政を行うために、教育委員会を設け、教育本来の目的を達成することを目的とする。」これで一つの条文になっているわけです。今まであなた方が国民心々とおっしゃいますけれどもそのことはまだ半分しか説明がなされていない。そこで地方の実情に即した教育行政を行うためにその地方の教育行政の直接責任を持つことは、やはり地方の直接選挙によって責任を持つことが国民の(「……

第24回国会 文教委員会 第25号(1956/05/09、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 関連質問。今ですね、政党人であるべきだという前提に立って、五人のうち二人というお考えでございますが、その政党人ということは、政党に所属しているいわゆる党員であるという前提に立って任命されましてもですね、いいですか、私はこの今度出された新教育委員会法案に疑義があるわけです。ですからですね、どうしても私は任命ということは色がつくと思う。任命される方の人にも、する方の人にも色がつき、そうして任命されようと思っていろいろな工作がされるだろう、ね、いろいろな内部的な工作がされるだろうと、こういうふうなことなど考えますと、私はいろいろな問題が起ってきますので、今高橋委員の質問に対する大臣の……

第24回国会 文教委員会 第28号(1956/05/17、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 お尋ねいたしますが、林公述人の公述を聞きましても、また先ほどの林さんの発言を聞きましても、自発的に公述に出るというような御意思であったかのように受け取れるのでありますけれども、先ほどいろいろお話を伺ってみますと、いやでいやでたまらぬのだが、文部省に頼まれてあえて出ざるを得ないではないかとか、あるいは、今になって断わるわけにはいかぬと、この際忍んで出てくれと頼まれたので出るのだとか、あるいは、頼まれて断わり切れなかったからというふうな、いろいろな自分の気持が出ているようにうかがえる。しかし林公述人の公述では、これと反対な公述が述べられておりますが、自主的に林さんが出られたというふ……

第24回国会 文教委員会 第29号(1956/05/18、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 関連して。大臣にお尋ねしますが、ただいま事務局から配付されました政党所属別知事、市長数というのがありまして、これは朝日新聞社の調べというふうに書いてあります。昭和三十年の地方選挙の各政党の実態、それから無所属というふうな表が出ております。これを全部申しますと、大へん時間がかかりますので、私、無所属というところから下の保守、革新、その他というところだけをちょっと大臣に見ていただきたいのであります。知事の方を見まして、ずっと数字を拾って見ますと、最後の改選後の四十六という数に対して、保守、革新その他といってカッコしてある中で、保守が二十七、革新が六、その他が七と、こういう数字が出て……

第24回国会 文教委員会 第32号(1956/05/22、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 関連質問。私は県の教育委員をしておりますときに、相当に指導主事の方と現場に立っておられる――私も昔は女学校の先生をしておりましたので、昔の教育がどんなものであったかということも知っております。この終戦後の日本の新教育がいろいろな面でいいところがあったのですが、一番いいところと私が心から思ったのは、この指導主事という方が、昔のような権力でいばったような指導をしなくなったところに、私は今度の教育のよさがあると心から喜んだものです。今こういう法律ができまして、今のなごやかな指導主事とそれから先生との間のあの雰囲気がまた一歩離れて命令、監督するということが許されるということになりますと……

第24回国会 文教委員会 第33号(1956/05/23、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 今のお話しですと、まだ質問の都合で、ちょうど五時きっちりというわけにいかなければ五時は五時十分でも、五時十五分でも延びるかもしれない、その十五分延びたところで、本日の委員会は終了する、こういう意味でございますか。
【次の発言】 この一条を見まして、一条のまあ趣旨といいますか目的といいますか、そのことがはっきりしませんが、とにかく目的はこの教育委員会法の題目に書れてあります通りに、地方教育行政の組織及び運営に関する法律案であるということがはっきりしたわけでありますが、最初総括質問のときに、大臣は、この法律は教育委員会法すなわち現行法の一部修正であるというふうな意味のことをおっしゃ……


4期(1956/07/08〜)

第25回国会 農林水産委員会 第2号(1956/11/20、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 資料の点で、実は北海道の冷害がひどいので、当然私どももこれは臨時国会を開いてもらいたいというふうに考えておったのですが、参議院は委員会が開かれてないし、本会議があのままになっておりましたので、どうにもならなくて、調査にも出られなかったことは残念だと思います。で、北海道もそうでございますが、山口県の私の方でも大へん塩害がひどくて、まるでソバの色のようになっているあの実情を一目見てもらいたいという農民の声が非常に強かったわけです。けれども委員会も、それから本会議もございませんので、できなかったんですが、資料を整えられますときには、山口県のそうした資料も十分用意していただきたいという……

第25回国会 農林水産委員会 第3号(1956/11/27、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 条約局次長にお尋ねしますけれども、河野さんがこの条約を締結されますに当っては、あなたも当然河野さんと下打ち合せができておったと思うのです。そのときにあなたは、条約の原案を、おそらく日本側の原案としてこういうことは入れてもらいたいというふうなことで、海里の問題にも河野さんに進言されたかどうか。そういう点で、河野さんはその説はだめだ、こういうふうに、そうして向うとの交渉はだめだというふうになったのかどうか。ちょっとその間のことを話していただきたいのです。
【次の発言】 長官も条約局次長も、この領海の問題は次の委員会できめるというふうな御発言でありましたが、その委員会が開かれる期日は……

第25回国会 農林水産委員会 第5号(1956/12/04、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 一つあります。
【次の発言】 実は三十日に、農水と外務の合同委員会で農林大臣の御答弁をいただきたいと思って待っておりましたけれども、私の質問時間でそれが許されなかったので、大臣がおいでにならなかった。それでその三十日の質問と関連して農林大臣にお尋ねいたすわけなんですが、こうして日ソの共同宣言も批准されまして、大体において戦犯の方とかあるいは抑留者の方が、みんな来年の正月までには帰って来られる見通しがついたと思うのです。ただ一つ、韓国の漁夫の問題、漁船の問題だけが取り残されておる現状でございますので、この問題を早急に解決してもらいたいと、私どもみんな国民が期待しておる。そこで総理……

第25回国会 農林水産委員会 第6号(1956/12/11、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 二十五国会も十三日で終りますと、あと二日しかないわけですが、実は今日新聞を見ますと、ソ連の戦犯引揚者の中で近衛さんはなくなっておられますね。そういうことを考えてみますと、私はすぐ、韓国の抑留漁夫の問題が解決していないで、大へん心せかれるように思うのですが、先日もこの委員会で河野農林大臣に相当強い要請をして、誠意のある言葉をいただいておるのですが、その返事が一向にないのです。今日も河野農林大臣においでになっていただいて、お尋ねするのが順序でございますが、おいでがないので、明日は河野農林大臣にも出ていただくし、そのことをあなたからもおことずけいただきまして、この国会で約束した通りの……

第26回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1957/06/06、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 一つ委員長。先ほど長官は、需給均衡価格という言葉を言われましたね。この言葉は、私は新米ですからよく知らないのですが、新しい言葉のようにも思うし、また今度の調査会のねらいと政府のねらいが、この言葉の中に非常に意味深く含まれているように思いますが、この意味を説明していただきたい。
【次の発言】 そうしますと、生産者米価と消費者米価のこの均衡を近づけていって、一つのものにしたいという考え方に基いたこの解釈になるのですか。

第26回国会 農林水産委員会 第3号(1957/01/29、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 時間がありませんので、私簡単に質問いたします。  今、私どもが問題にしていることは、結論的に言いますと、生産者の米価が今のような価格ではやりきれなくなるということと、消費者の米価はやっとこの間現状維持ということになりましたけれども、これがつまっていくところは、結局また値上げという結論になってくるということは、結局インフレの要因になるということを日本経済の中で私ども心配するのです。そういう意味で、鉄道当局の方では、こういう値上げを、ただ自分の経営を主体に考えておいでになるんでしょうけれども、日本経済とすれば、重大な問題なんですね。そういう観点から、硫安が一俵十円も上るということを……

第26回国会 農林水産委員会 閉会後第3号(1957/06/08、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 この日韓問題は大へん長い問題でありまして、岸総理も渡米前には必ず解決すると、こういうふうにおっしゃいまして、いろいろ当局でも折衝が重ねられているかに聞いておりますが、昨日金大使と岸総理がお会いになって、相当突っ込んだ話し合いまでできているかに聞き及んでおりますが、一応その経過について御説明していただきたいと存じます。
【次の発言】 その意見の合わない点が二つあるという、その二つの内容はどういうものでしょうか。
【次の発言】 その字句の点といえば、大筋はすでに解決できておるけれども、字句の点で解決がつかないということであれば、どちらかが歩み寄っていけば、早急に実現できるということ……

第26回国会 農林水産委員会 第4号(1957/02/05、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 緊急質問があるのです。今の問題に関連いたしまして、韓国に最近またたくさんの人が拿捕されました。先年の暮にすでに解決するやにこの委員会でも御報告がありましたので、大へん期待しておりましたが、何の効果もなかったわけなんですが、この問題を緊急に解決してもらいたいと思いますが、農林大臣の御所見はいかがなものでしょうか。
【次の発言】 時間がありませんので、恐縮ですけれども、聞きますところによりますと、この間の拿捕の状態は、韓国の人と日本の漁夫とがなぐり合いになって、三名の重傷者が出ておるというような報告も、おととい聞いたのですが、そういう重大な問題もございますので、真相を十分御調査下さ……

第26回国会 農林水産委員会 第5号(1957/02/07、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 第三班委員派遣報告。  九州班の報告を申し上げます。九州班は、堀委員長と北條委員と安部の三人で、福岡、熊本の両県に出張して参りました。  一月二十一日朝風号で東京を立ち、二十二日まず福岡県庁で県下の農業委員会、農協再建整備の実情を伺いました。県下の農業委員会は現在二百委員会あり、選挙委員二千五百五十五人、選任委員七百三人、事務職員五百九十九人で事業を行なっております。しかるに昭和三十年現在県下の農業委員会の取り扱った事務処理件数は、耕地の交換分合、農業改良事業をも加え、合計十一万六千件をこえ、年々増加の傾向にあります。また県農業会議は地方選出議員十五人、推薦会議員十五人、事務局……

第26回国会 農林水産委員会 第6号(1957/02/12、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 しませんがね、緊急な問題があるのですよ、李承晩ラインの問題が。この次にしますから、岸外務大臣と農林大臣と一緒に、委員長の方でそろえてもらって……。お約束していただきたいと思います。きょうは保留します。

第26回国会 農林水産委員会 第7号(1957/02/19、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 私はおそく参りまして聞きませんでしたが、農林省の機構ですね、今度変えられるのですか。
【次の発言】 政府では、前国会でも機構改革の問題が出ましたが、農林省の今の機構に、さらにまた足りないところを補足するという意味で、今のあなたの御説明になった通りだと思うのですが、そういう今の機構で、農林省の機構としてはりっぱなものだ、何ら事務を遂行するに支障はないというふうに考えておいででしょうか。
【次の発言】 私がお尋ねしたいことは、まあ今農林省の問題なんですが、農林省の今ある機構で、あなたがいろいろな仕事の上から、何ら支障はない、やはり何とか機構改革を根本的にせにゃならぬというふうな必要……

第26回国会 農林水産委員会 第8号(1957/02/21、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 まず委員長にお尋ねしますが、きょうは外務大臣もお願いしておいたと思いますが、どういうわけで御出席になりませんか。
【次の発言】 それでは、外務省からどなたかかわりの方が出ておいでになりますか。
【次の発言】 それでは、外務大臣の御質問はまた後日に讓りますから、必ずこの次には外務大臣を呼んでいただきたいと思います。
【次の発言】 そこで、農林大臣に出ていただきまして、私は日韓問題につきまして、非常に切迫している事態がありますので、お尋ねいたしたいと思います。  この問題は、前内閣のときから早急に解決されなければならないし、すでに昨年末の留守家族の上京の際に当りましても、政府当局は……

第26回国会 農林水産委員会 第9号(1957/02/22、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 昨日の当委員会で、日韓問題に関する質問をいたしましたら、さっそく問題解決のために大臣が御尽力下さいまして、まことにありがとうございました。その後の経過報告をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 問題が問題だけに、いろいろと大臣の方でも政治的配慮がありまして、全部詳しくこの席では御報告できない点もあるかと思います。私もそれは了承したいと思います。ただ、大臣が水産行政の最高責任者としておられますにつきまして、この問題を解決する根本的な理念といいましょうか、そういうものを要点だけ申していただきたい。
【次の発言】 さきに参議院の本会議で、外務大臣が施政演説の中で、こういうふうなこと……

第26回国会 農林水産委員会 第11号(1957/02/28、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 下関の吉見の水産講習所の予算は、この中でどれに入っておりますか。
【次の発言】 資料を出していただきたいのですが、吉見の水産講習所の来年度の予算の資料と、それから三十一年度の予算ですね。決算はまだ出ておりませんから。資料を出していただきたい。  それから委員長にお願いします。きょうは、私は質問しようと思ったら、すでに牽制するかのような態度であのように言われましたので、私は、たくさん質問を持っていますけれども、保留します。そのかわり、この次は大臣と水産庁をお呼び下さいまして、私はトップに質問を許していただきたい。

第26回国会 農林水産委員会 第13号(1957/03/05、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 今までの説明の中で、漁業対策というものが一つも出ていないように見ますが、振興局じゃやらないんですか。
【次の発言】 そうしますと、新農山漁村建設総合対策というその「漁」という字は要らないのでしょう。なぜ看板を掲げてありますか。
【次の発言】 それには予算は何ぼくらい組んでありますか。予算はないのですか。
【次の発言】 振興局という看板の建前から今お話がありましたように、漁村も入れての対策をお立てになるということには間違いないのですね。
【次の発言】 それらのことについていろいろ研究したり、補助金を出したり、奨励したりという事業があると思うのですが、非常に漁村というものが軽視され……

第26回国会 農林水産委員会 第14号(1957/03/07、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 先ほど清澤先生から黄変米のことと、それから倉庫料の事柄について資料要求をされましたから、私はその質問は省きます。  先ほどのお話の中で、黄変米が今十一万七千トンもあるという報告でしたが、一年間に二万七千トンの処理ができ、あとは置いておいても、黄変米は拡大しないんですか。
【次の発言】 そんな金のかかる黄変米を、国民の税金でかかえておるという管理のやり方に対しては、私は疑義があると思うのです。そういうふうなことをなさるから、毎年赤字はますますふえる。おそろしい悪いものだったら、早く処理をして……。このデータでは何年くらい古い米があるかわからないけれども、この資料も私は出してもらい……

第26回国会 農林水産委員会 第15号(1957/03/12、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 ただいま審議しております輸出検査法案の提案説明の中で、説明の第二の項に、「輸出検査を適格に行うため、特に必要がある品目につきましては、その材料または製造中の検査を行い得ることとしたことであります。」こういう意味のことを書いてありますね。これはどういう場合にそういう検査をなさるのですか。
【次の発言】 それで農水産物の中では、こういうことは考えておいでにならないのですね。
【次の発言】 その場合、予告でもして検査なさるのか、不意に行って検査なさるのか。
【次の発言】 そうしますと、検査を受ける者は何にも被害はなくて、むしろ善意で、そういうでき上ってからやり直すということができない……

第26回国会 農林水産委員会 第16号(1957/03/14、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 今の課長さんの説明だと、今までは干拓するのには農地法によって干拓された。一反当りの値段というものが大よそきまっていたと思うんです。一万円程度でなかったかと思うんですが、今後は一体何ぼくらいになるのですか。その土地の状況なんかで変ってくるでしょう、負担が多いから。そんなことわかりませんか。
【次の発言】 たとえば、同じ山口県の中でも、干拓しまして、ほんに五町かあるいは一里にも足らないところで、二つの干拓をする。一つの干拓は非常に金がかかってでき上った。コストが高くなって、五万円以上にもなるという結果になる可能性が出てくるのじゃないか。それから一つの方の干拓のコストは、三万円くらい……

第26回国会 農林水産委員会 第17号(1957/03/15、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 早う資料を配って下さい。資料なしに話聞いたって、何にもなりません。
【次の発言】 さっき島村委員からも御指摘なさいました下関とそれから大阪市場、あるいは東京市場の割引の比率が、長崎と同じでは、だれが考えてもおかしいと思い、納得のいかぬところですが、いろいろ弁解らしいことをおっしゃいましたけれども、そういうことでもうきまったのですか。この点はもう、はっきりきまったのでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、具体的に言いますと、同じたとえば下級鮮魚を長崎から送る運賃と、それから下関から東京へ送る運賃とは、どうなんですか、キロによって。

第26回国会 農林水産委員会 第19号(1957/03/22、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 私は、この日本の国土の状況を見てみまして、山の木が非常に切られておりまして、終戦直後の状態と現在とあまり変っていないような印象を受けるのです。で、終戦直後に林野庁では、あの戦時中に切ったいわゆる過伐の状態について何とか対策を立てなければいけないというふうなお考えを持っておられたと思いますが、最初に、林野庁がこの森林政策にどういう手を打たれたのでしょうか、それをまずお尋ねしておきたいと思います。
【次の発言】 昭和二十六年に森林法が強化されまして、その効果が一体あったのですか、ないのですか。
【次の発言】 先ほどあなたの提案説明を聞いておりましても、このままでほおっておいたら大へ……

第26回国会 農林水産委員会 第20号(1957/03/26、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 聞くところによりますと、広葉樹がパルプ材になるということなんですが、ほんとうでしょうか。
【次の発言】 パルプ会社の一カ年の使用量は、国内パルプ会社の一カ年の使用量ですね、その国内と国外と合せて幾らぐらいですか。
【次の発言】 この法案が出された理由の一つとして、薪炭業者の頭打ちというふうな関係もあってと、こういうふうに提案の説明がなされておるのですが、この法案が出て一番仕合せなのはパルプ会社じゃないかという話を、私はけさいなかの方からずっといろいろの所を回って帰ったのですが、どうでしょうか、この心配について。
【次の発言】 針葉樹の国内量も限度に来たということで、業者の人たち……

第26回国会 農林水産委員会 第21号(1957/03/28、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 今までの質疑応答の中で一番問題になるのは、私は今、「同意」という言葉がほしかった、字句がほしかったということなんでしょうけれども、問題は、この法案を通して流れているものは、建設大臣に権限がみんな集まってしまった、非常にウエートが大きくなってきた、こういうことと思うのです。それが私は非常に心配なんです。と申しますのは、先ほどいろいろお話がありましたが、日本は開国以来、瑞穂の国と申しまして、水利権は農民が何はおいても太古から持っておったのですが、それが後に、電気事業だの水道事業だの工業用水だのというふうに、水が引っぱりだこになった。そして水資源が枯渇するという心配があるので、いろい……

第26回国会 農林水産委員会 第22号(1957/03/29、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 責任だから、その補償は当然なさるということですね。
【次の発言】 処理しなければならぬということは、補償を出すということでしょう。簡単に言って下さい。
【次の発言】 しませんよ、大臣に聞きたいのだから。
【次の発言】 私は、委員長の態度、非常に遺憾だと思います。しかし、過ぎたことですから、河川局長が大臣の発言と同じような責任をもっての発言であれば、私は了承します。  そこで責任をもって下さると思いますが、審議会というものは近々お作りになるのですか。先ほどから審議会の話が、大臣の方からしばしば出ております。
【次の発言】 でなしに、補償も運営の面も、それから建設の面も、昨日来いろ……

第26回国会 農林水産委員会 第23号(1957/04/02、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 農業の方も審査認定、被害の認定ということが大へん困難だということはわかるのですが、私は漁業の方はなお困るのじゃないかと思うのです。それでも、漁業の方も被害の認定は市町村長の認定で、最後の確定ということになるのですか。
【次の発言】 暴風雨などで、沿岸だとか、あるいは港の近海で被害があったときには、調査もできましょうが、沖で被害があったときには、どういう方法で調査なさるのでしょうか。
【次の発言】 漁に出てから途中で、たとえば暴風雨になったので、網を揚げるのをほおって帰ったというようなことがあるのですよ。そういうときには、どういう被害の調査が確実に行われますか。

第26回国会 農林水産委員会 第33号(1957/04/25、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 最近、岸総理が韓国の抑留者の釈放の問題の解決は……。韓国の問題、わかりますか。
【次の発言】 ちょっと、外務省がわからなければ、水産庁の方も全然他人事じゃないだろうし、この問題は前からいきさつがあるから、ある程度のことはもちろん……。
【次の発言】 総理大臣はアメリカへ行く前に、この問題を解決する、李承晩大統領も、あちらの方からこれを応ずる、それから金公使とアジア局長との間に事務的折衝までしておるという話を、最近しておられますが、水産庁の方ではこの問題について、いつごろできるかという見通しを持っておられるのですか。御相談でもありましたか、その点だけ。

第26回国会 農林水産委員会 第35号(1957/05/07、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 今の答弁ですけれどもね、小林委員がおっしゃるのは、たとえば一カ町村あるいは一市に調査が完了して、そうして、まあ延びたか縮んだか、その結果は大体延びるだろうという想定の方が強いわけですね。それで、土地の評価も変ってくるというわけですね。そうすると、資産税が高くなるという考え方に立って、今質問しておられるのですよ。それでね、全国何百町村とあるのが、全部終らなければ、その済んだ所からそれを上げていくというふうなことは不均衡だ、不公平だ、全国済んでから時期を見て税制改革するなら改革するということになればいいんじゃないかという、こういう問いなんですよね。それで、あなたの御答弁は一体どうな……

第26回国会 農林水産委員会 第40号(1957/05/14、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 私はこの一部改正案ができましたことは、前のやり方より進歩しておるだろうと思います。しかし、常襲地帯の災害について、この法だけで処理しようとしても、取り残される所があるんじゃないか。山口県のように、毎年もうきまって災害があるのでございますが、それでその災害の個所も大体、去年もあって、ことしもあって、また来年もあるという所が多いのです。で、そういう意味では、この共済組合が非常に役には立ちますけれども、しかし、共済金額というものは、実害ですね、実害の数より少いのですね。そうしますから、どうしても農民の負担が毎年々々上回っている。この共済金もらっても、それだけでは解決できないというのが……

第28回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1958/06/03、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 ちょっと関連して。今、長官のおっしゃいました話では、そういう考え方の中で十二日までにこの問題が解決できる、こういう確信を持っておられるかどうか、これは大へん重大な問題であります。そうして、もしそういう形で解決ができなくて、無協定のままで今後これをやっていくということになったときには、どういう心がまえでおいでになるのか、私は、昨年も中国へ行きまして、中国政府の意向というものをいろいろ聞いておりますが、非常に複雑でありますし、そう日本のわれわれが考えておるような簡単な考え方には立っておられない。しかし、今あなたがおっしゃいましたように、これは漁業の問題は漁業の問題として解決ができる……

第28回国会 農林水産委員会 第7号(1958/02/20、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 ただいま有益鳥獣の保護育成のことについて、禁猟区の実績が上っておると、こうおつしゃいましたが、そういう鳥をふやす方法というだけではなくて、そういう鳥が住む環境がだんだんこわれていっている。というのは、木がなくなっているということですね。そういうことが一番大きな原因じゃないかと思うのです。そこで、東京にしましても、私どもが若いときに東京へ出たときには、まだまだ芝公園でも木がたくさんあったし、日比谷公園でも木がたくさんあり、ところどころにはうっそうとしたところがあったのに、今度東京へ出たときには、これは戦争のおかげもありましょうけれども、ずいぶん殺風景になって、日比谷公園でも今日で……

第28回国会 農林水産委員会 第8号(1958/02/21、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 きょうは、農林大臣と外務大臣とそろっておられるところで質問したいと思っておりましたが、残念にも外務大臣が御出席にならないので、アジア局長が出席と聞いておりますが、アジア局長の発言は、資格の上では局長というのでありましょうけれども、その発言においての責任は、外務大臣の責任とみてよろしいかどうか、初めにお尋ねしておきます。
【次の発言】 まず最初に、韓国問題についてお尋ねしたいと思います。長い問の懸案であった日本の漁夫の抑留者が釈放される件につきましては、さきの二月一日に三百人が帰って参りました。引き続いて、十五日までにあとの六百人が帰るだろうということで、大へん留守家族の人たちも……

第28回国会 農林水産委員会 第9号(1958/02/27、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 関連して。私は、今漁業問題が出ましたので、先ほどの千田先生の質問に関連してですね、今問題になっております安全操業の問題について、いつまでたってもこのまま解決しないのでは、現地の漁民も非常に困ると思うのです。それでソ連側の意向は、安全操業と領土と平和条約の問題がスムーズに解決するには、基本である平和条約を早く締結することだと、その平和条約が締結されれば、あとの二つの問題は自然に答えが出るのだと、こういうふうな考えに立って、なかなか向うの主張は強いし、今の様子では譲りそうにもないのでしょう。このまま譲らないで、日本側といつまでも対立しているということになりますと、一番困るのは漁民で……

第28回国会 農林水産委員会 第10号(1958/02/28、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 狩猟を全部廃止したら、どんな結果になるでしょうか。と申しますのは、昔は日本の国にもいろんな獣や何か多くて、それで十分生活ができたと思うんですが、今日では必ずしもそれだけでは生活は困難だと思うわけです。それと同時に、昔はおそろしい獣もおったでしょうけれども、今日ではそう獣もおるとは思われぬし、まあ、たまたま北海道あたりでクマが被害を与えたとか、あるいは山の奥にもそういうようなのがたまにはおるでしょうが、そういう人は一部限定して、今日のように、たくさんもう何もかもとらなきゃ生活ができないというようなことになっておると思いますので、しばらく狩猟を全部やめてしまう、そうしたら、もう少し……

第28回国会 農林水産委員会 第11号(1958/03/01、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 それじゃお尋ねしますが、今まで失敗に終ったということの原因が、概してあなたの、あなたというよりは会社の生い立ちから矛盾があって、そういう積み重ねが今日こういうことになったというふうにおつしゃいますが、それ以外に、私が聞くところによると、政治資金に金を流したとかいうような問題も聞いておりますが、そういうことはなかったのですか。
【次の発言】 私は簡単に述べます。  あなたのお話は大体わかりましたが、こういう問題は、私は、今抜本的な対策を立てなければいけないと思う。そこで、経済局長にお尋ねしたいのですが、個人の会社ではないにしても、こういう蔬菜の流通面において、今のようなやり方では……

第28回国会 農林水産委員会 第25号(1958/04/02、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 この法律ができて、三者を考えた場合に、たとえば、土地所有者と費用負担者と造林者の三者を考えたときに、一番強いのはだれかということを考えるわけです。そうしますと、結局は造林社である土地を持たない、あるいは資本を持たない人が一番弱い。こういうふうに考えていきますと、最初に契約を結びましても、五十年先あるいは三十年先というふうな約束をしておっても、この造林者の中には、あるいは日雇いの労働者みたいな人も含まれていることがあり得ると思うわけなんですが、人生は長いものでありますから、この三者の中で、その土地にいつかなくて、あるいはよそへ行かなければならぬとかというふうになって、自分の意図に……

第28回国会 農林水産委員会 第26号(1958/04/03、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 私ちょっとおくれまして、前者の方々のお話を聞かなかったんですが、先ほど伊東さんから、大へんいい腹案があるようなことをおっしゃいましたので、ちょっとその点聞かせていただきたいと思います。
【次の発言】 もうちょっと具体的に何か、それでどういうふうにするか、もうちょっと具体的に。
【次の発言】 その公社の資金ですね。その資金はどこから出されますか、どういうふうに。
【次の発言】 川野先生にちょっとお尋ねしますが、市場法というものが従来あって、いろいろの不備の点から今日また改正するという問題になったと思うんですね。今この法案では新しい三点を目がけてまた改正してよいものにしようと、こう……

第28回国会 農林水産委員会 第27号(1958/04/04、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 大臣がおいでになりましたから。実はこの問題は、昨日の参考人のお話を聞きましてもいろいろ問題があると思うし、私たちが市場調査に広島に参りましたときに、消費者、生産者、仲介人、卸売、小売人と、あらゆるこの法案に関係のある人たちの陳情なりそれから状況を聞きましても、大へん不備な点が多いと思うのです。今、この三つの改正点が出されましたからというても、これが完全なものでないということは今大臣がおっしゃった。そこで、大臣の方でも、政府の方でも根本的な改正をすると、こうおつしゃいますが、これが非常に国民の生活の上には大事な問題であります。日々の生活に、しかも国民全体の生命に関連のある問題であ……

第28回国会 農林水産委員会 第34号(1958/04/17、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 この今の提出案には、二つの支所を設けると言われますけれども、予算が何も出ていませんが、定員や、予算の説明も何もないのですか。
【次の発言】 それじゃよろしいです。
【次の発言】 今大阪と、それから鹿児島ですが、将来はまたふやされる見通しがありますか。
【次の発言】 日中貿易の見通しは今頓挫しておりますけれども、早晩これは円満に解決しなければならない日本の立場としては困ると思うのです。そういうことになれば、日本の貿易の将来は何といっても六億を有する中国の市場というものが重大なわけでありますが、そうなりますと、日中貿易を対象としての今後の検査所ばどういうところに置いたらいいというお……

第28回国会 農林水産委員会 第36号(1958/04/22、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 提案者にお尋ねしますが、御承知のように、もう解散も近いこのまぎわに、きょうでもないでしょうが、お出しになりまして、本格的に今から審議するということになるんですが、本国会に参議院が上って、衆議院が通過するという見通しがおありなんでしょうか。
【次の発言】 たれが提案しようとも、いいものはいいものとしてね、私どもも真剣に区取り組むわけなんですが、こういう法案ば、私ども社会党でもいい法案として異存はないと思います。まだ正式には社会党の意見は聞いておりませぬけれども、それでこの提案者のお名前を見ますと、発議者のお名前が自民党の皆さん、それからそれに賛成なさっている方々が自民党の皆さんで……

第28回国会 農林水産委員会 第37号(1958/04/23、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 議事進行につきまして。  きょうの委員会に総理大臣と外務大臣を呼んでいただくように、きのう事務当局にお話ししておきましたのに、きょう出て来られないということでありますが、どういう意味で出られないのか、委員長はその手はずをされたのか、事務局も、十分その手配をされたのか、御答弁を願います。
【次の発言】 それじゃいけません。本国会になって、日ソ漁業問題、海洋法会議問題、オーストラリヤの真珠採取制限の問題、李ラインの問題、アリューシャン海域の問題、米国、カナダの海域の問題等々、この農林水産委員会においては、重大な問題をかかえているのに、総理大臣も外務大臣も、一度も末席に御出席にならな……

第28回国会 農林水産委員会 第38号(1958/04/24、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 私は、社会党を代表してという言葉を使わなければならぬような委員会は、はなはだもって好ましくないと思います。だれもが質問をする機会を得たいと思っておりましたが、仕方なくて、他の社会党の委員が質問できないということでありますので、私が代表でお伺いいたします。  そこで今度、今国会においては重大な問題がたくさんありました。いわく、日ソ漁業交渉を初めとして、日、米、加漁業問題、李ライン問題、アラフラ海問題、海洋法会議等々がありましたが、どれも満足な日本側の意向がとり入れられなかった。概して、私は失敗の積み重ねじゃないかと、こう思うわけなんです。そうした失敗というものが、どういうわけでこ……

第28回国会 農林水産委員会 第39号(1958/04/25、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 一点だけごく簡単に。時間ですから大へん恐縮ですが、一点だけごく簡単にお伺いします。お答えもごく簡単でもけっこうです。それから都合が悪ければ速記をとめていただいてもけっこうです。  大臣、大へん御苦労様でした。いろいろ詳しい報告を先刻聞きまして、私どもも大へん満足しております。これに対しての考え方はいろいろありますけれども、今は申しません。ただ一点、大臣がソ連政府のいろいろな方にお会いになって、そして、交渉の過程においてこの平和条約ということと並行して話をなさったならば、よりいい成果が得られたのではないかという点、大臣の感じとしてそういう感じはお持ちにならなかったか。それからソ連……

第28回国会 予算委員会 第14号(1958/03/18、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 私は日中貿易協定について副総理、外務、通産、法務各大臣にお尋ねいたします。  このたび第四次日中貿易協定が結ばれまして、長い間の貿易の麻痺状態が解け、今後飛躍的な日中貿易の発展を見ることと思いますが、この貿易協定を成功させるために、直接その関係にある業者はもちろんでありますが、間接的にも今後のこの協定の積極的な協力をされる立場にある各大臣は、いかなる心がまえを持っておられますか、決意のほどを伺いたいと思います。
【次の発言】 政府は一致して協力するということをお誓いになったと思います。私もこの点ではまず安心いたしました。ところが、御承知のように、この協定の締結に当っては、幾たび……

第28回国会 予算委員会 第18号(1958/03/27、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 関連質問。ただいま日中貿易の国旗の問題なんでございますが、今度代表部ができまして、それで中国の国旗を掲げることに、向うの方では当然掲げられるという考え方に立っておられると思います。すなわち、当然掲げられると思いますが、この国旗の安全保障はそれでは日本政府はしない、こういう考え方ですか、極端に言いますと。
【次の発言】 もう一ぺん、あやふやなんですが、すみませんが、そうすると、事実上の処置としては、たとえばまあこれは悪い例なんですけれども、今度の日中貿易の協定につきましても、台湾政府から抗議が出たりあるいはいろいろな妨害が事実あっておるのですね。それに対して岸総理も大へん苦心をし……

第29回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1958/07/31、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 中共の貿易の額が今のままでほうっておかれると産業に非常に影響すると思いますが、この問題に対して政府はどのような手を打っておいでになりますか。

第29回国会 農林水産委員会 閉会後第2号(1958/08/01、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 今の問題と関連しまして。今、長官は、日韓交渉の中でこの問題が解決できると、こういうお話がございましたが、その解決のできる基本問題として、政府は、これは水産庁も外務省も込めて、日本政府として、この李承晩ラインをどういうふうに見ておられるか。基本的に認めるか認めないかという根本的な態度についてまず伺いたいと思います。
【次の発言】 それではおかしいじゃないですか。交渉しようという段階にきていて、日本の基本的な態度というものもきまらないで、どうして交渉ができますか。私は、この問題は、きょう三浦農林大臣に、三浦行政に対する根本問題として聞きたかったんです。けれども三浦大臣がおいでになら……

第29回国会 農林水産委員会 第4号(1958/06/26、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 関連して。  大臣は、先ほどから所信のことについて説明があり、また小林委員の質問に対しては、提起された具体的な問題があれば、それの方針をはっきりすると、こういうふうな発言がありましたが、この所信表明には、今、千田委員が質問になりました中国のこの緊急な問題、それから私がその次に関連して質問したいと思う韓国の李ラインの問題とそれに付随した拿捕船と、それから漁夫の釈放の問題、それから今、日韓会談が開かれておりますこの問題の中で、李ラインを日本政府はどういう考え方で韓国と折衝しているか、ひいては竹島の問題をどう考えておるかというふうな、具体的な、しかも重大な緊急な問題については、何も所……

第29回国会 農林水産委員会 第5号(1958/06/27、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 そうしますと、来年七月一日から必ず上げるということで、一年間延期するという、そういう建前ですか。
【次の発言】 了承しました。

第30回国会 農林水産委員会 第3号(1958/10/03、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 一と二の法案は、今お話を聞きましてわかりましたが、前国会から問題になっておりました汚水防止法案はどういう経過になっておりますか。
【次の発言】 そうしますと、三十回臨時国会に提出される見通しがありますか。
【次の発言】 お話を聞きまして、大体了承できましたが、私は山口県でございますが、山口県も、御承知のように瀬戸内海沿岸はほとんど工場地帯でございまして、その被害は実に大きいのです。で、先国会のおしまいに千葉県の問題が起きましたけれども、ただあの問題は千葉県だけの問題でなくて、全国至るところにそういう被害が起きておりますので、ぜひともこの法案を早く出してくれという国民の声が切なる……

第30回国会 文教委員会 第8号(1958/11/04、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 私は、山口大学における不当処分について、この問題は緒方局長も、去る十月の二十八日の文教委員会で、いろいろわが党の委員から質問がありましたので十分御承知であると思うし、またその後もいろいろ詳しいことを調査しておられると思いますが、このことについていささか質問したいと思います。  今、勤評に関連してという言葉がありましたように、一番この処分を問題にしているのは、大学の学長なりあるいは理事者の方で処分しようとするところの先生たちのいわゆる勤評ですね、勤評が正しいものであったかどうかということに基礎を置いてこの問題が発展していると思うのです。そういう意味で、この問題の概略について、緒方……

第31回国会 農林水産委員会 第14号(1959/03/06、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 関連して。ただいま畑作振興に関連しまして、実は一月の十五日から二十五日にかけて山口県萩市を中心に非常な寒波に襲われまして、夏ミカンの被害が甚大であったわけです。私は一月の二十五日から二月の五日にかけて各地方を調査し、農業協同組合の幹部の方とも各地で懇談いたしまして、そういう人たちの意見を聞いたわけなんですが、そういう話を長々としますと時間がかかりますから、要点だけを申したいと思います。で、概算でございますが、その被害面積の成果――なっている見込みは、今年度は三百万貫あったそうです。ところが、落ちた夏ミカンの実害量は二百万貫、三百万貫に対して二百万貫が被害をこうむった。これは当時……

第31回国会 農林水産委員会 第24号(1959/03/31、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 この法案の提出に当って、あなたの方ではこれを作ることによって、今日の政治経済における矛盾、ことに農林漁業における矛盾が完全に解決できると、こういうふうにお考えになっているんでしょうか、今の社会機構、政治機構の中で解決できるとお考えになっておりますか。
【次の発言】 そういう範囲内において、それを完徹するためには、さきに同僚の清澤、東両委員がお話しになりましたように、農林漁業基本法というものにまで発展しなければこの問題は解決できないというふうにお考えにはなりませんですか。そこまで持っていかなければなまぬるいものになって目的が完遂できないのじゃないかと私は思うのですが、いかかですか……



各種会議発言一覧(参議院)

3期(1953/04/24〜)

第16回国会 文部・水産連合委員会 第2号(1953/07/31、3期、日本社会党(第四控室・左))

○安部キミ子君 今相馬先生からおつしやいましたのですけれども、私は先ほど文部省の方がいろいろ御説明なさいますのを、詳しい事情がわかりませんので、じつと洩らすまいと聞きましたのですが、あの説明の中から受けます私の率直な感情は、大逹文政の基本はどこにあるか、教育をどのように考えておられるかという、私は基本的な信念というものを伺いたく思うのです。文教が政治に優先するものであるというようなことは曾つて南原総長がおつしやいましたが、そのような手前味噌なことを私は主張するものではありませんけれども、今日の日本の情勢がだんだん先ほど森崎先生がおつしやいましたように、サーベルのほうが重きをなして、ペンや筆が折……

第24回国会 内閣・文教委員会連合審査会 第1号(1956/03/28、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 鳩山総理大臣にお伺いいたします。第三次鳩山内閣が発足いたしまして、鳩山文政というものが非常に国民の注視を浴びて、しかも現段階では非常な非難の中にあると思うのであります。私は鳩山総理大臣とは個人的なつながりの感情はありますが、それは別として、やはり鳩山総理はいわゆる教育一家、鳩山教育一家といおれた家に生れておりますし、今までも教育に関する限りにおいては割合に理解があると、私もその面では非常に信頼している点もあったのでありますが、だんだん日がたつに従って、その鳩山文政というものが国民の幸福といろものよりははずれた実におそろしい、暗黒の道をたどるのじゃないかと非常に心配しておるのであ……

第24回国会 文教委員会公聴会 第1号(1956/05/11、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 先ほど先生は、山口県日記のことを申されましたが、私は当時山口県の県の教育委員をいたしておりまして、二十八年に東京へ出てきまして後にあの問題が大きくなったのです。少くとも山口県の日記については先生よりか、私の方が事情をよく知っているんじゃないかと思いますが、あなたはどの程度に山口県日記というものを認識しておいでになりますでしょうか。
【次の発言】 今のお説によりますと、私は先生の学識を少々疑うことになります。私どもが今まで教育を受けたものは、やはりある約束のもとに、その説がどのように違おうとも、ただいまのこの法案にいたしましても、あなたはこの法案はいい法案だという建前で公述をして……

第24回国会 文教委員会公聴会 第2号(1956/05/12、3期、日本社会党)

○安部キミ子君 簡単に一点だけ。高木さんにお尋ねいたします。私は婦人の立場から、この子供の教育ということについてはお母さん方が大へん心配しております。過日の母親大会にいたしましても、自分の子供、自分たちの地域社会の子供をどういうふうにりっぱに教育したらいいかということに熱心に討議がされました。その討議の最中にいろいろな問題が出ましたが、まず、先ほどから問題になっておりますPTAの会費が大へん重いということ、そうしてその負担に耐えられる家庭の方はよろしいのですけれども、そうでないお母さんたちの苦しみというものは、ほんとうにもう想像に余りあるものがございます。そこで私今度の法案が通りましたら、この……


4期(1956/07/08〜)

第25回国会 外務・農林水産委員会連合審査会 第1号(1956/11/30、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 鳩山首相はこの臨時国会が終りましたら間もなく退陣なさるというお話でございますので、こうした大事な問題を首相にお尋ねする機会がないかと思いますので、首相が在任中にぜひ御自分の責任において解決していただかなければならない問題である対韓対策の問題について二、三質問いたしたいと思います。  御承知のようにただいま日本の漁船漁夫が、漁船は百二十五隻、漁民は八百三十名の多数が韓国に抑留されておりますですが、この抑留に対して外務省は再三いろいろなことを言って一向解決の域に達していないのでございます。今年も留守家族の人たちが大挙上京いたしまして、早くこれらの人を帰してもらいたいという言葉に対し……

第25回国会 外務・農林水産委員会連合審査会 第2号(1956/12/01、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 時間が過ぎまして、まことに恐縮でございますが、一点だけお答えいただきたいと思います。北西太平洋の公海における漁業に関する日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦との間の条約という第一条で、「1この条約が適用される区域(以下「条約区域」という。)は、日本海、オホーツク海及びベーリング海を含む北西太平洋の全水域(領海を除く。)とする。」と、こう書いてあります。この日本海ということが書いてありますが、この日本海と申しましても、ただいま私どもの通念としては、日本海の中には北鮮の領海もあれば、李承晩の領海もあるという形になっております。そうしますと、この日本海の解釈でございますが、北鮮の領海……

第28回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1958/03/20、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 私は最初に、今、日ソ交渉の漁業問題の中で、資源保護という問題が非常に、日ソだけの関係でなくて、今度は日米の間でも、またカナダの間でも、およそ海を持っている国の、各国の問題になりつつあると思いますが、当面日本は今、日ソ漁業交渉の中で、ソ連の方は相当科学的にいろいろなデータが出ているので、日本が向うを張って、それに太刀打ちするだけの資料がないということが、この交渉のうまくいかない問題の一つになっていると思うのですが、農林省は、この資源保護についての科学的な研究なり陣営なり、どういうふうに対処しておられますか。ソ連に向うだけの十分な陣容ができて、資料があるかどうか、その点をお答え下さ……

第28回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1958/03/24、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 関連しまして大臣にお尋ねしますが、今日の交通は、まあ汽車あるいは船ということもいわれましようけれども、何といっても航空機――飛行機の時代になってきたと思うわけですね。そこで、中国とはあの通り貿易協定もできまして、文化の交流もしげくなりましたし上ますので、早く日本航空、国際航空が、文化協定でも結ばれまして、北京との航空路を開こうというお考えはお持ちにならないか。それと同じように、ソ連政府の方では、東京との交通を開きたいという意向があるやに聞いておりまするし、これもあわせまして早急に開くという御意思はないか。また、そういうふうに努力をしようという御意思はないか、お尋ねしたいと思いま……

第28回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1958/03/25、4期、日本社会党)

○安部キミ子君 大臣がちょうどおいで下さいましたので、この前一般質問のときに質疑したいと思いましたが、きょうその機会を得ました。  私は、関門トンネルの料金についてお尋ねしますが、御承知でもありますように、関門トンネルが昭和十四年から工事を始めまして、二十六年まで国庫で負担して予算を出して作らしたのですね。その後公団の経営になったのでありますが、本質からいえば、東海道本線と九州の本線を結ぶ非常に大事な、いわば、人間にたとえれば、頭と首をささえた背骨と言ってもいいほど、日本の国にとっては大事な役割を持つトンネルだと思うのです。で、こういうふうに、過去の経験からしましても、国庫が莫大な金を投じてお……

第28回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1958/03/24、4期、日本社会党)

○担当委員外委員(安部キミ子君) この前一般質問のときに、科学技術振興に関連して大臣にお尋ねしたかったのでありますが、時間がありませんので……。きょう主査の方から時間を与えて下さいまして、まことにありがとうございました。  きょうは、下関水産講習所を国立単科大学に移管する件についてお尋ねいたしたいと思います。  大臣は御承知でもありますように、下関の水産講習所というのは、かつては釜山の水産専門学校が今日こういう形になっておるのでありますが、東京水産大学は第一水産講習所、下関は第二水産講習所というのでありましたが、終戦直後は、そういう形で出発したのでありますが、途中で、東京の方が大学になって、文……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/09

安部キミ子[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 質問主意書



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