このページでは渡辺武参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。渡辺武参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○渡辺武君 議事進行について。 私、昨日委員の方々に配付されました議案書にも出ておりますように、日通汚職事件の一環としての井本検事総長の問題について、当委員会で発言を求めたわけですけれども、この委員会の始まる前の、けさの理事会におきまして、結論的に申しますと、国会法四十八条「委員長は、委員会の議事を整理し、秩序を保持する。」という条項に基づいて、当委員会における井本検事総長の問題についての私の発言を禁止すると、委員長の権限によって禁止するということを委員長から言われたわけであります。で、私は、この委員長の決定は、国会法及び参議院の規則に基づく民主的な委員の権利を全く踏みにじる不当な決定だとい……
○渡辺武君 私はきょう労働大臣その他の御出席もお願いしておりましたけれども、御病気などで出席できないということなので、失業対策部長さんだけが御出席ということでありますので、問題を少ししぼって質問しなければならなくなりました。私は、なおそのほかの、きょう御質問する以外の点についても質問したいと思いますので、これはいずれの機会かに労働大臣その他の御出席をお願いした上でやりたいと思います。 最初に伺いたいんですけれども、政府は、職業安定法のいわゆる中高年齢者等就職促進措置に基いて、最近特に職場適応訓練なんかを盛んに実施しておられるわけですけれども、まず第一にこの職場適応訓練の目的は一体何か。それか……
○渡辺武君 前回のこの決算委員会で、私は福岡県の職場適応訓練が失業者の正当な要求と国の法律を無視して行なわれていること、それからこの不法不当な職業安定所の行政が、適職がなくて当然失業対策事業に吸収すべき失業者を失業対策事業から排除するための攻め道具として行なわれているということ、このために多くの予算を使いながら、福岡県の深刻な失業問題を解決できないでいることなどの実情について述べました。上原失業対策部長は、実情を調べて改善につとめる旨の答弁をされておったわけですが、その後、実情を調べられたかどうか、またどのような改善の措置を講じられたかどうか、この点について御答弁を願いたいと思います。時間を節……
○渡辺武君 国税庁の方にお伺いしますが、政府は国税不服審判所創設のための立法上の準備をしていると伺っておりますけれども、その準備状況はどうなっておるのか、知らせていただきたいと思います。また、法案は国税通則法改定の形をとるか、国税不服審判所法案などの独立立法の形をとるか、この点についても伺いたいと思います。さらに法案のおもな内容は税制調査会の第三次答申と同じものかどうか、この点についてもお聞かせいただきたいのです。
【次の発言】 もう事務局の案はできて、内閣法制局かどこかにかかっているわけですか。
【次の発言】 内容的に税制調査会の第三次答申とほとんど同じだということでございますので、この税制……
○渡辺武君 これは宮澤経済企画庁長官に伺いたい点なんですけれども、今回の消費者米価の値上げは四年連続の値上げで、しかも四年間に五八%という、非常に大幅な値上げであります。これが先ほど来いろいろ問題になっておりますように、その他の物価の一斉の値上がりを刺激するという大きな要因になったことも、これは否定できない事実だというふうに考えております。しかも政府は、自分が決定権のある米の値段については消費者米価を引き上げておきながら、自分が決定権のないビールなどについては大騒ぎしておられるというような状態じゃないかと思います。米というのは、長官も御存じのとおり、日本人の主食である。ビールというのは、これは……
○渡辺武君 私はきょう労働省からは労働大臣、それから職業安定局長、それから自治省からは行政長官のおいでをいただくようにお願いしてあったわけですけれども、労働大臣と職安局長は青少年との懇談会に出席のために出られないということです。それから自治省のほうは行政課長さんがお見えだということで、私がおいでいただきたいと思っていた方がどなたもおいでになっていないということで、青少年との懇談会に出ることも重要だと思いますけれども、しかし委員会のこの審議というのは、これは非常にそれ以上に私は重要じゃないかというふうに考えます。この点で労働省の皆さんが委員会を軽視しないように、特に国会の開会中ですから、この委員……
○渡辺武君 大蔵大臣に対して伺いたいと思います。 御承知かと思いますけれども、わが党は、去る三日、佐藤総理に対して、現在年末を控えて国民の緊急切実な要求となっている公務員の賃金引き上げ、それから失業対策事業の労働者や生活保護者に対する年末手当の増額、それから米の買い入れ増加による食管会計への繰り入れ、それから災害の復旧、国民健康保険に対する国庫負担の増加など、義務的経費の精算払いなど、特に緊要な支出のために補正予算を組まれることを要求しました。また、中小企業に対する年末融資の拡大なども要求したわけですけれども、これらの経費は、財政法第二十九条に規定している「予算作成後に生じた事由に基づき特に……
○渡辺武君 SDRの創出の問題につきまして、いままでの政府側の答弁をずっと拝聴してまいりますと、現在国際流動性の不足が生じてきておる、したがって国際流動性の総量をふやすためにSDRの発動をやる必要があるのだ、したがってまたドルやポンドの不安とは無関係のものであるし、日本について言えば国際収支の天井を上げるという利点があるのだというような点に大体一致しているのじゃないかというように考えられます。ところで、一九六三年の十月の十ヵ国蔵相会議での合意事項の中には、次のような点があるのであります。つまり、現在国際流動性の供給に不足はないか、将来の不測の事態に備えて何らかの対策を検討するという事項があるわ……
○渡辺武君 外務大臣は、先日の本会議での訪米報告の中で、「沖繩にある米軍基地は、戦争抑止力としてわが国及びわが国を含む極東の安全にとり、きわめて重要な役割りを果たしておる」というふうに強調されまして、「そのような基地の機能をそこなわないための十分な配慮が必要であります」と述べておられます。 そこで伺いたいのですが、一体、この「十分な配慮」というのはどういうことですか。また、愛知外務大臣がロジャーズ国務長官に提唱したと言われる沖繩基地の機能とその安定をそこなわない方式とは、具体的にどのような内容のものか、この点をお答えいただきたいと思います。
○渡辺武君 時間があまりないそうですので、一括してお伺いします。 総理は、ことしの秋に訪米する予定だと言われておりますけれども、この訪米が沖繩の問題についてだけではなくして、来年に迫まった安保条約の期限終了期を前に、日米安保条約の延長強化をはじめ、日本の政治、軍事、経済の全般にわたる日米間の協議となることは明らかだと思われます。それは首相のこれまで二回にわたる訪米の際、発表された共同コミュニケを見ても明らかであります。私は、特に経済問題について伺いますが、首相は一九六五年の第一回訪米の際にも、一昨年十一月の第二回の訪米の際にも、日米安保条約を堅持するとの立場から、日米経済関係の拡大、アジア諸……
○渡辺武君 私は、いま鹿児島県、それから沖繩ですね、この辺を中心として日本全国に蔓延していると思われますフィラリア病についていろいろ伺いたいと思いますが、きょうは厚生大臣が衆議院の社会労働委員会に出席される都合でこちらには出られないということでありますので、大臣に対する質問はいずれ他の機会に譲りまして、まず最初に次のことを伺いたいと思うのです。 厚生省は昭和三十七年からでしたか、国としてフィラリア予防対策に取り組んでおられるそうでありますけれども、このフィラリア病対策の従来の経過の要点でよろしゅうございますから、従来の経過の要点と、それから現状についてまず伺いたいと思います。
○委員以外の議員(渡辺武君) 私も、質問に先立ちまして、衆議院の石井前議長、それから衆議院社会労働委員会の森田委員長など関係者の出席を求めておったわけですが、きょうは出席されていないわけです。 先ほどからの上田委員、その他の方の質疑に対する政府側の答弁を聞いておりまして、また同時に、委員長が最大の努力を払ってこれは直接担当者の出席を実現するようにするというふうに言われましたので、非常に残念ではありますけれども、衆議院で行なったあの深刻な事態、社会労働委員会の採決についての違法性が問われている、あるいはまた、衆議院本会議における憲法違反という疑いが持たれているというような事態についての質問を留……
○渡辺武君 二重課税を防止する方式として居住国の課税――居住国のほうで課税するという方式と、そして、いわば所得の生じた源泉国ですね、平たく言えば、資本輸出国で課税する場合と資本を輸入したほうの国で課税する場合と両方あると思うのですけれども、いままで日本が締結した租税条約ではどちらの立場をとっておられますか。
【次の発言】 ちょっと質問の趣旨がおわかりにならなかったと思うのですけれども、たとえばアメリカに居住する人が日本で所得をあげたという場合ですね、日本で課税する場合は、つまり源泉地国で課税するということになるだろうと思います。アメリカで課税する場合は居住地国で課税したということになるだろうと……
○渡辺武君 この提出されている法律案によりますと、委託加工方式によって外国でつくられた製品を再輸入する場合の原材料に関する関税は軽減されるということになっておりますけれども、この委託加工方式で日本はどこの国とどこの国に製品をつくらしているのか、また、その規模はどのくらいなのか、それからつくられた製品が日本に再輸入されている量はどのくらいなのかということ、それからつくられている品目でおもなものはどういうものがあるのか、それから日本でどういう企業が委託加工方式で他国に進出していっているのか、またはその進出している場合に、どんな形で、たとえば、合弁形態などが考えられるわけですが、あるいはまた、資本を……
○渡辺武君 大臣に伺いたいのですが、日本は戦後急激な経済的発展を続けてきまして、国民所得の総額は資本主義国の中でも第二位になったというふうにいわれております。ところで、国の財政規模のほうですけれども、年によって若干の変動はありますけれども、昭和三十五年以降、すなわち政府が高度成長政策を取り出してから、傾向としては国民所得の増加よりも急速に財政規模のほうが膨張しておるという状態だと思います。したがって、国民所得の中に占める財政規模の比重は上昇する傾向になっております。税制調査会が昨年の七月に出した長期税制についての中間答申の中でも、「経済の進歩と拡大に伴い国民経済に占める財政の比重は増大する傾向……
○渡辺武君 租税特別措置法の一部を改正する法律案について伺いたいと思います。 この法律案の中の土地税制ですけれども、これは土地投機を防ぎ、地価の安定に資するというような趣旨で採用されたものだというようなお答えがあったようでありますが、先ほども多田委員のほうからも質問がありましたけれども、この措置で、たとえば短期譲渡の場合四〇%の税金がかけられるという措置をとられているのは、個人だけですね。法人については何らの措置がなされていない。個人でも、不動産業をやっている者については特別の措置がない。特に、不動産会社とか、大きな建築会社だとか、あるいはまた最近土地を買い占めている私鉄だとかいうような大法……
○渡辺武君 大臣は、先ごろシドニーに行かれて帰ってこられた直後のこの委員会での答弁の中に、ケネディ米財務長官がSDRの早期、大量の発動を望んでいるということを語って、それについて蔵相も賛意を表されたという趣旨のことを言っておられるわけですが、最近の新聞報道によりますと、イギリスの大蔵大臣のジェンキンズですね、彼もまた下院の予算演説の中で、SDRの本年内での発動を望むというような趣旨のことを言っておるようであります。このSDRの発動について、従来、各委員もいろいろ指摘されているように、フランスを先頭としてEEC諸国は比較的消極的な態度をとっており、また、積極的な態度をとってきたのがアメリカとイギ……
○渡辺武君 私は、初めに、いまの国鉄の財政に深刻な破綻をもたらした政府及び国鉄首脳の責任について伺いたいというふうに思います。これは昨日の連合審査の際にも質問いたしましたけれども、その際の大臣の答弁にはほとんど納得できません。したがって、きょう重ねて伺うわけです。 きのうの答弁の中で、大臣は、責任を感じているから、だから今度出されている財政再建促進特別措置法案でやっていきたいというような趣旨の答弁をされているわけです。それで、この特別措置法案の内容を見てみますと、いわゆる孫利子方式などによって国の国鉄へのわずかな――というのは、国鉄として必要なと思われる額に比べればまことにわずかな財政支出と……
○渡辺武君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました通行税法の一部を改正する法律案に対して反対するものであります。 政府は、本法案の親法案ともいうべき国有鉄道運賃法の一部改正法案及び日本国有鉄道財政再建促進特別措置法案を今国会に提出し、別途運輸委員会で審議しましたが、この二法案こそ、国鉄の財政再建を名目として政府が国鉄の管理運営に全面的に介入し、政府の強権をもって、国民に奉仕すべき国鉄をますます営利主義と大企業、米軍への奉仕に向かわせ、公共企業体としての国鉄の公共性を踏みにじって、国民にたえがたい犠牲を強いるものであります。すなわち、原価をはるかに上回る高い旅客運賃をさらに十年間……
○渡辺武君 大槻さんに一、二点だけ伺いたいと思います。 第一次答申以来、かなりばく大な国の費用が石炭産業に投じられてまいりました。先ほど山本さんの言われましたように、一産業としてこれほどばく大な国の費用が投じられたという産業は非常に珍しいという状況であります。ところが、国の費用を投じ始めてから現在に至るまでの歴史を考えてみると、まさにこれは石炭産業の危機がますます深まってきたという歴史だというふうにしか考えられません。特に昭和四十二年のあの抜本的再建案というのが出されて一千億の交付金が出されるということが決定されて以来、わずか一年たった今日、再び石炭危機が非常に叫ばれているというような状態に……
○渡辺武君 今度の政府の石炭対策によりまして、今後五年間、一千億円に及ぶ再建交付金をはじめとして、安定補給金、閉山交付金、特別閉山交付金、それから合理化事業団による無利子融資、さらには電力会社や、鉄鋼会社に対する増加引取補給金など、総額でいえば四千三百五十四億円と、一般会計からの支出だけでもそれだけの非常にばく大な金が出されるということで、至れり尽くせりの助成が行なわれるというふうに考えられます。私どもの党は、日本の石炭産業が今日深刻な危機にあって、どうしてもこれを復興再建して、生産はいまよりも拡大させるようにしなければならないというふうに考えまして、すでにそのための政策を発表しておりますが、……
○渡辺武君 ただいま議題になっている法律案につきまして、提案理由の補足説明で次のように言われております。昭和四十四年度におきましては、国の財政については、財政硬直化の状況にある。ところが、これに比べて、地方財政のほうは、その財政構造は著しく改善される状況にありますので、今回のような措置をとったんだと、こういうようなことが言われているわけですけれども、大蔵大臣にお伺いしたいのですが、この提案理由の補足説明の中で言われております国の財政の硬直化、これは従来のような状況のもとでは今後とも継続するというふうにお考えになっておられるか、それからまた、地方財政の財政構造は著しく改善される状況というふうに言……
○渡辺武君 ただいま議題となっておりますこの法案の第十七条に、「事業者は、」第十六条第一項の指定を受けた法人に対し、「同項の拠出金にあてるため拠出を行なうものとする。」こういうことが書かれておりますけれども、ここにいわれておる事業者というのは、これはどういう事業者か、公害発生の原因になっておる事業者に限られておるのか、あるいはまた、そうでないのか、その点をまずお聞きしたいと思います。
【次の発言】 ここに、「拠出を行なうものとする。」というふうに書かれておりますけれども、この拠出というのは、これは義務的なのか、また、金額はどのくらいと考えておられるのか、その点を次にお聞きしたいと思います。
○渡辺武君 私は、大蔵省関税局が全税関労働組合に対して行なっております法を無視した不当な差別について質問したいと思います。 現在、税関で働いている労働者は、ほかの官庁には見られないほどに数多くの定期昇給の延伸、それから昇任、昇格の延伸、勤勉手当カット、特別昇給差別、研修差別などの措置を受けております。しかもこれが全税関労働組合員に集中しているというのが実情であります。たとえば特別昇給者数をとってみますと、昭和四十年度から四十四年度の五年間に合計千百七十一名が特別昇給をされておりますけれども、そのうち全税関労働組合員はわずか二十名の特別昇給を受けたにすぎないという実情であります。特に昭和四十三……
○渡辺武君 私は、農産物に対する有害農薬の残留の問題について御質問したいと思いますが、この点につきましては、六月九日の物価等対策特別委員会で、私、前に御質問したことがございます。そのときに、厚生省の小島食品化学課長さんのお答えをいただきましたが、米についての残留農薬許可量ですね、これをことしの秋には告示する考えであるというようなお答えでございましたけれども、すでに秋に入りつつあるわけですが、その後どのように進捗しておりますか。まずそれを伺いたいと思います。
【次の発言】 私の伺ったのは六月の初めのころでして、そのときにもうすでに秋に告示するつもりであるというのに、まだ食品衛生調査会にも諮問をし……
○渡辺武君 去る七月十日に開かれました参議院の文教委員会におきまして、わが党の小笠原議員が拓大に起こりました暴力問題、これについて御質問申し上げました。そのとき西岡文部政務次官は「拓大当局の学生部長を本省に招きまして、今後その対策に遺漏なきよう指導をいたしているところでございます。」というふうにお答えになっておられます。特に拓大当局が当時計画しておりました学内諸団体の総点検について、村山大学学術局長が、この大学の方針を支持されて、「文部省といたしましても、その方針にのっとって、ぜひ学内から暴力を一掃し、拓大が教育研究を正常な形でやれるようにしてほしいということを申しているわけであります。なお、……
○渡辺武君 本題に入る前に、依然として残っております沖縄への渡航制限の問題、この点についてひとつ総務長官にお尋ねしたいと思います。 最近日本共産党の機関紙であります赤旗の記者の塚平君外二名の渡航申請が拒否されました。それからまた御存じかと思いますけれども、「沖縄」という映画をとりました製作担当者の山本薩夫さん、それから監督の武田敦さん、俳優の鈴木瑞穂さん、女優の佐々木愛さん、これらの四人の方が渡航の申請を出しておられましたけれども、佐々木さんだけが許可されました。あとの方は全部拒否されるという事態が起こりました。この問題については本院でもしばしば問題になって、そのつど総務長官からも努力すると……
○渡辺武君 私は、大蔵省関税局が税関に働いている労働者.特に全税関労働組合に対して行なっております不当な差別措置について、前回に引き続いて御質問したいと思います。 最初に私は前回、この問題を調査するために大蔵省の本省、それから財務局、それから税関、これらについて、昭和四十年度から四十四年度までの五カ年間にわたる定期昇給者、延伸者の数及び人事院規則三十四条に定められてあるその延伸理由別の内訳について資料の提出をお願いしました。ところが大蔵省は国政調査権が人事管理権のどこまで及ぶか疑問であること、また個人要求資料であるとの二点を理由として提出要求に応ぜられませんでした。大蔵省が傘下の関税局がやっ……
○渡辺武君 私は、前回に引き続き、農薬残留問題について伺いたいと思います。 私は、これまで主として米に対するBHCの残留の問題について、厚生省、農林省にいろいろ質問を重ねてまいりました。この質問を通じて明らかになりました諸点に基づいて、今後の農薬残留規制の設定及びそれに基づく農林省の安全使用基準の設定についての政府の方針について伺いたいと思います。 この点について、まず、初めに指摘しなければならないことは、政府は残留農薬の規制について、これまでいつも立ちおくれてきているのじゃないかというふうに思います。国民と国会の追及にあって、やっと規制を始めたというのがいままでの実情だったのじゃないかと……
○渡辺武君 初めに、委員長に一言お伺いしたいと思います。
私、きょうのこの委員会に、野原労働大臣の出席を求めておりましたが、大臣の姿が見えませんが、どういう事情か、お聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 労働大臣の見えないことは非常に残念なことですが、出張中ということでやむを得ません。
そこで、初めに大蔵政務次官に伺いたいと思いますが、政府は、いまいわゆる地域開発を重要政策の一つとして取り上げておられますし、特に過疎地帯の人口対策として、工場誘致が必要であることを力説しております。ところが最近、過疎に苦しむ市町村などから、公有地などの払い下げを受けて、約束した工場建設も行なわずに、……
○渡辺武君 私は、野原労働大臣の問題について、総理に伺いたいと思います。 戦後、自民党政府のもとで、数多くの汚職事件が起こりました。特に佐藤内閣の成立以来、共和製糖グループ事件、日本通運事件など、大小多数の汚職事件が相次いで起こっております。日本共産党は、このような現象は、大資本と骨がらみに結びついた自民党政府の体質そのものから生まれるものであることを指摘してまいりましたけれども、このことは、佐藤内閣が政治資金規制問題などに、いまだにほおかぶりをしている、そうして汚職問題にまじめな態度をとっていないことにもあらわれていると思います。現在、佐藤内閣の閣僚の一人にまたまた汚職問題が起こっておりま……
○渡辺武君 先ごろ防衛白書が発表されましたが、この白書発表の際の長官の談話の中に、次のようなことが書かれております。「われわれは、相互安全保障上の日米協力の責任と限界を明確にし、」云々ということばが書かれておりますが、去る十月二十八日の衆議院内閣委員会で、この責任と限界とは何かという質問に対して、長官は、アメリカの限界としてはいわゆる極東の範囲というものをあげられました。そして条約できめられている限界をこの法規どおり守り、言うべきことは言って安受け合いしないことが大切だ、というような趣旨のことを述べていらっしゃいますが、この立場はいまもお変わりになっていないかどうか、まず、その点を伺いたいと思……
○渡辺武君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十二年度一般会計決算、特別会計決算外二件について、これを承認できないことを表明します。 その理由の第一は、この決算が、もともとわが党が反対した四十二年度予算そのものの執行の締めくくりだからであります。この予算執行の結果、わが党が予算審議にあたって指摘したとおり、日本のアメリカに従属したもとでの軍国主義復活とアジア進出は、一そう促進され、大企業は肥え太った反面、苛酷な重税、物価値上がり、公害、交通事故、住宅難、社会保障制度の立ちおくれなど、国民の苦しみが激しくなったことは明らかなところであります。 それだけではなく、第二に、この予算執行の過程で、……
○渡辺武君 大臣も御承知だと思いますけれども、いま旧市街地、新市街地を問わず区画整理をめぐる住民のいろいろな反対運動が全国各地で起こっております。中には、東京のあるところのように、自由民主党の有力議員の一人がこの区画整理反対運動の責任者に名を連ねているというような例まで出ております。政府は今後、新全国総合開発計画その他に基づいて大規模な市街地の整備造成を行なおうということにしておられますけれども、八月の都市計画中央審議会の答申にも述べられておりますように、この多くの部分を土地区画整理方式で行なおうとしております。もし、いままでのようなやり方で、これほど大規模な土地区画整理が行なわれる、それによ……
○渡辺武君 七月の二日の日に、金融制度調査会から、「一般民間金融機関のあり方等について」という答申が出ました。きょうこの委員会にその答申の内容が資料として配付されましたけれども、この内容を見てみますと、戦後の民間金融機関のあり方についての諸制度ですね、これについて大幅な転換を意味するような内容が含まれておると思います。で、この答申の一番のポイントは一体どういうところにあるのか、これを伺いたいと思います。同時に、あわせて大蔵省としてこの答申に対してどういうようなお考えか、また、今後民間金融機関のあり方についてどのような方針を持っておられるか、その点をまず伺いたいと思います。
○渡辺武君 沖繩県におけるアメリカのいわゆる管理資産の処理の問題について伺いたいと思います。 この点については、琉球政府の屋良主席から、無償で沖繩県民に返還されるべきであるという趣旨の要請書を日本政府に昨年のうちに送っていると思います。これは大蔵大臣あてにも届いていると思うのですが、特に今年の七月八日には屋良主席が大蔵大臣に会ってこの点を直接重ねて要請しております。琉球政府のこの要請は沖繩県民の要求に基づく正当なものだというふうに思いますけれども、きょうは大臣がお見えになりませんので、政務次官から、この屋良主席の要請をどのように思われるか、お答えいただきたいと思います。
○渡辺武君 ほんの一言だけ御質問したいと思います。 ただいまの中小企業金融の問題について、お答えの中で、いまの金融逼迫というのは主として大企業の設備資金に起こっていると。同時に、相互銀行その他の中小企業関係の金融機関の資金繰りはまだ楽だというようなお答えがあったかと思いますけれども、一番最初のお答えにもありましたように、いまの金融引き締めが金融面から漸次経済の実体面に波及しつつあるというような状況もありますし、特に私ども心配しますのは、いままでの金融引き締めの結果が結局のところどこへ来ているのかといえば、中小企業の深刻な金詰まりこと、それに伴う倒産というような形であらわれてきたのが通例だと思……
○渡辺武君 大臣は、先ほど戸田委員に対する御答弁の中で、今後国民の税負担率は高まるということを言われまして、その理由として、道路建設などいわゆる社会資本の充実をあげておられましたけれども、私は、おそらく今後政府は国民の税負担率を高める方向でいろいろ課税をしていくだろうと思うのですが、その一番大きな本質的な原因は、昨年の日米共同声明で日本がいわば義務づけられた、今後の自衛力の増強、あるいはアジア諸国に対する対外援助の拡大、あるいはその背後にある大企業の急激な経済成長ということに対する財政支出の増大というのがあるのじゃないかと思うのです。しかし、その問題は、きょうは時間がありませんので論議しません……
○渡辺武君 私は、改正法案の九十七条四項について、大蔵大臣に質問をしたいと思います。 この九十七条の第四項は、御承知のとおり、国税不服審判所長は、審査請求人等が、正当な理由がなく、審判官の質問その他に応じないため審査請求人等の主張の全部又は一部についてその基礎を明らかにすることが著しく困難になった場合には、その部分に係る審査請求人等の主張を採用しないことができるということがきめられている条項であります。私がこの問題を大臣に質問したいという理由は、まさにこの条項が現行の通則法にはなかったことで、今度新しく挿入された点でありますし、いわば今度の改正の一つの重要な核心になっているのじゃないかと思う……
○渡辺武君 発言の順番がまいりましたが、議事進行について一言申し上げたいと思います。
私は、質問すべき点がたくさんございまして、なお若干の時間が必要だと思うんです。ところが、もう十二時ほんのちょっと前という時間でございまして、御参加の方々もおなかがもうすかれたというころだと思います。それで、もしできましたら、午後から再開していただいて発言するようにしたいと思いますが、どうでしょうか。
【次の発言】 国税庁長官にまず最初に伺いたいと思います。
この前のこの委員会で、私は、長官に対して、異議申請を審理する審理庁ですね、これは行政不服審査法三十二条の規定を待たずとも、各税法の調査権を異議の審理に……
○渡辺武君 私は、日本共産党を代表して、国税通則法の一部を改正する法律案に反対するものであります。 その第一の理由は、本法案が納税者の権利救済制度を改善するなどというものではなく、逆に税務署等の違法不当な処分を救済する制度となっているからであります。もし政府が真に納税者の権利救済をはかるのならば、行政不服審査法第一条に明文化されているように、審理の対象はあくまで原処分の違法性不当性に限定さるべきであり、審理は主として原処分庁の原処分時の資料でなされ、原処分に理由がなければこれを取り消すという制度が適切なものであります。しかるに、この法案は、不服審査の過程で原処分時以後の調査によって発見された……
○渡辺武君 私は、IMF、世銀への出資の問題ですね、これについて少しお尋ねしたいと思います。
その前に、ただいま成瀬委員から御質問のありましたSDRの問題ですが、IMFが一月中の発表によると、引き出し十三カ国になっておるということですけれども、アラブ連合が一番額が多いということですが、この金額はどのくらいの額ですか。
【次の発言】 フィリピンはどのくらいですか。
【次の発言】 イスラエルは。
【次の発言】 アメリカはどのくらい引き出しておりますか。
【次の発言】 そのほか、イギリス、フランス、西ドイツ、日本などはどうですか。
【次の発言】 引き出された国でおもな国はどういう国ですか。
○渡辺武君 IMF出資の問題について御質問したいと思います。 今回の措置を見てみますと、従来一般会計から行なわれていたIMFへの出資を外為会計に移すということが一つの内容となっております。この措置を考えてみますと、国際通貨としての円の信用の基礎は、円がいま金と交換できないという条件のもとでは、日本の保有している外貨、特にドル、これが国際通貨としての円の信用の基礎になるのじゃないか、究極的にもそうなるのじゃないかというふうに私は考えております。したがって、IMFへの出資を外為会計から行なうということは、一応の経済的な合理性をもった措置だというふうに考えられますけれども、同時に、その反面で、基金……
○渡辺武君 私は、物品税法の一部改正について質問したいと思います。
戦後、物品税制がたびたび改正されておりますけれども、戦後の経過の中で、それぞれの改正にそれぞれの特徴があるんじゃないかというように思われます。特に、戦後、物品税は、昭和二十二年、二十五年、二十七年に大幅な整理が行なわれましたけれども、終戦後二十七年までの整理のおもな理由はどこにあるのか、それから整理された物品のおもなものは何々か、その点をまず最初に伺いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、二十七年までのいまおっしゃった物品税の整理の内容を考えてみますと、戦争中の消費抑制的な過重な物品税、これをずっと整理されてきたとい……
○渡辺武君 日本共産党を代表して、物品税法の一部を改正する法律等の一部を改正する法律案に反対いたします。 この法案は、家庭用電気器具など大衆消費物資に物品税の重点を置こうとするもので、大衆収奪と物価値上がりを一そう激しくするものであります。 また、きのうの私の質問に対する大蔵当局の答弁で明らかなように、政府は、今回の措置によって、事実上売り上げ税にかわる効果を果たさせ、売り上げ税創設への道を開こうとしています。 日本共産党は、生活必需品にかかる物品税と、国民生活に大きな打撃を与える売り上げ税に反対する立場から、本法案に反対し、討論を終わります。
○渡辺武君 大蔵大臣に伺いたいと思います。四月十四日の衆議院の大蔵委員会で、佐藤総理が、輸出割り増し償却、それから技術等海外取引にかかわる所得の特別控除、それから海外市場開拓準備金、これらを来年三月末の期限切れに伴って廃止する方向で検討するというふうに言明されたことは、大臣も御存じだと思います。私ども別にこの税制に賛成するわけじゃないんですけれども、しかし、今後の日本の状態などを考えてみますと、世界的に貿易競争がますます激しくなるし、日本も輸出増強ということが政策の重要な柱になるのじゃないかというふうに思われるわけです。ところが、これらのいわゆる輸出増強のための特別税制ですね、これを廃止すると……
○渡辺武君 私は、日本共産党を代表して、所得税法の一部改正法案、法人税法の一部改正法案、租税特別措置法の一部改正法案に反対するものであります。 まず、所得税法の一部改正法案に反対する第一の理由でありますが、今日、勤労者の所得の増加とは、物価上昇に伴う名目所得の増加にすぎず、したがって、勤労者の名目所得の増加に応じて累進する現行税率のもとでは、所得税は生計費に食い込むものとならざるを得ません。ところが、今回の改正案では、低所得ほど税率の刻みをこまかくして、この傾向をさらに強めております。しかも、諸控除の引き上げは、きわめて少額にすぎません。これでは、低所得者には事実上の増税となり、依然として生……
○渡辺武君 私は、米その他の農漁産物についての農薬の残留の問題について伺いたいと思います。 もう厚生省のほうもすでに御承知のことと思いますけれども、先月の中旬に、長野県の南佐久郡臼田町の日本農村医学研究所の発表したところによりますと、現在、佐久地方に配給されておる精白米、これは八分づきの精白米ですけれども、この精白米の中に、BHCのほかに、BHCよりも毒性の強いアルドリン、ディルドリンなどの有機塩素剤が検出されたといわれております。BHCの残留量は、当時の発表によりますと、デルタとべータがそれぞれ〇・一〇PPM、ガンマが〇・〇六PPMで、さきに千葉県の衛生研究所の吹野技師が日本食品衛生学会で……
○渡辺武君 谷村委員長に伺います。 ただいまもお話がありましたが、独占禁止懇話会が最近管理価格問題についての中間的取りまとめというのを発表されて、委員長はこの中間報告を受けて、記者会見、新聞紙上などで、いろいろ見解を発表されておられます。きょうは、その点について詳しく伺う時間がございませんので、端的に伺います。 私が新聞紙上で拝見した限りにおいて、委員長の見解として述べられた中で第一の重要な点と思われますのは、ただいまもお話がありましたが、いわゆる管理価格を規制するために政府内に新しい監視機関が必要であるというふうに述べておられる点だと思います。そこで伺いますけれども、政府内に新しい監視機……
○渡辺武君 すでにほかの委員からも幾つかの点で質問がございましたが、私も、来年度予算の概算要求に関連して、各種の公共料金の大幅値上げの方針が一斉に発表されている。この問題につきまして長官に伺いたいと思います。 先ほどの御答弁の中では、概算要求として出ているのは電電公社の値上げだけだというふうなお答えがございましたけれども、しかし、新聞などで見ておりますと、各省関係の公共企業がそれぞれ値上げ案を安易に発表しているということは、私は大きな問題だと思う。それで、電話料金、電報料金のお話は先ほど出ましたけれども、そのほかにも、郵便料金の値上げ、これも出ております。それからまた、国鉄運賃も、おそらく来……
○渡辺武君 長官は、前回のこの委員会でのごあいさつの中で次のようなことを言っておられるわけです。「物価安定には必ずそれなりの代償が要求されるということであります。経済全体の効率化をはかり、物価の安定を達成するためには、従来の産業保護的な制度、慣行に大きな変化が要求される場合も数多く予想されます。」、こんなふうに言っていらっしゃるわけでありますけれども、長官の言われた、それなりの代償が要求されるということは、どういうことなのか。また、従来の産業保護的な制度、慣行に大きな変化が要求されるということは、どういうことなのか、具体的にお話ししていただきたいと思います。
○渡辺武君 私は、前回に引き続き、カラーテレビの問題について質問したいと思います。 質問に入る前に、委員長にお願いしたいことがあります。前回私お願いしまして、電子機械工業会の会長ないし副会長を参考人として呼んでいただきたいということをお願いいたしました。きょうはお見えになっておりませんけれども、次の委員会には必ず出席してくださるよう、特別にお計らいいただきたいと思います。 それからもう一つは、小売り商の団体ですね、全国電器小売商業組合連合会ですか、ここの方もぜひ参考人としてお呼びいただきたいと思います。これは、メーカーと小売り商をかみ合わせようというようなつもりじゃないんです。あとからこれ……
○渡辺武君 私は、この国民生活センター法案について幾つかの点を質問したいと思います。 まず一番最初に、この法案の目的についてでありますが、もうこれはほかの委員からも御質問があったことではありますけれども、大事な問題でありますので、重ねて伺いたいと思っておりますが、今度の法案で、国民生活研究所が国民生活センターに変わり、予算もふえるし、機構も、以前に比べれば、かなり大きくなっていくということになっているわけです。提案理由の説明などにも、その目的などが書かれておりますけれども、このような研究所をセンターにして、大規模なものにするという理由はどこにあるのか。この辺をまず最初に伺いたいと思います。
○渡辺武君 私はまず最初に、この間、四月二十四日に、衆議院文教委員会でこの法律案原案に対する修正が行なわれましたが、その修正点について御質問したいと、こういうふうに考えます。 この修正事項を見てみますと、「改正後の私立学校法第五十九条第十項及び第十一項の規定は、政令で定める日までの間は、適用しない。」というふうになっております。つまり、衆議院でも参議院でも委員会などで最も問題になった点、あるいは私学関係者などが最も強く反対している点についての修正が行なわれているわけであります。伺いたいことは、この「政令で定める日までの間」ということは一体どのくらいの期間をさすと見ていいのか、また文部大臣はい……
○渡辺武君 私は日本共産党を代表して、この日本私学振興財団法案に反対するものであります。 反対理由の第一は、本法案が私学への経常費補助と引きかえに国の監督権を強化し、私学の国家統制への道を開く内容のものになっているからであります。 本法案の附則第十三条によれば、経常費補助校に対し、文部大臣は、新たに立ち入り検査権、学科・研究科増設計画あるいは収容定員増計画に対する変更及び中止勧告権、設備、授業等の変更命令権を持つこととなるのであります。これらは私学の自主性、独自性の尊重をうたった私学法第一条に反するのみか、教育内容にまで政府が介入する危険な内容となっているのであります。 そもそもこの附則……
○渡辺武君 私は、日本共産党を代表しまして、総理並びに関係閣僚に質問したいと思います。 まず最初に、日航機乗っ取り事件についてでございますが、この事件について国民が最も心配しておりますのは、人質同然に拉致されました百数十名の乗客それから乗り組み員、これらの人たちの生命と安全でございます。この点についてはけさほど来政府のほうから最大限の努力をするという御答弁がございましたので、私は深くこの問題に入ることは避けますが、事態が刻々変化しているというような実情でありますので、現状はどうなっているのか、また、いまこの乗客や乗り組み員に迫っている危害を防ぐというだけじゃなくして、今後こういう事態が二度と……
○渡辺武君 現在、下請企業の問題というのは、これは中小企業の問題の中でも非常に重要な役割りを占めているのではないかというふうに思います。これは通産省御自身の調査による数字でありますけれども、下請企業は製造業全体で約三十一万あると言われております。したがって、製造業における中小企業は約五三・六%を占めておる。つまり半分以上が下請企業として事業を営んでおるというのが現実だと思います。特に多いのは繊維関係で、約十万。下請企業の繊維関係の中小企業の中に占める割合は約七八%だというふうな数字が出ております。それからまた鉄鋼、非鉄金属が四万三千、六九・五%。機械工業は約五万、七一・三%というふうに、それぞ……
○渡辺武君 この水質汚濁防止法案によりますと、排水基準については一般的には政府が総理府令できめることになっております。これは三条第一項に定められております。さらに、都道府県知事にいわゆる上乗せ権が第三項で認められておるということであります。知事に上乗せ権が認められたということ、これは従来に比べて改善された点であるというふうに私ども思いますけれども、さて、この排水基準と環境基準との関係が明確に定められておりません。環境基準というのは、私申し上げるまでもなく、人の健康、それからまた生活環境を守る、このためにつくられるものであります。したがいまして、環境の急速な根本的な改善もしくは維持、したがって環……
○渡辺武君 私は前回の質問の中で、この政府の提出しております法案に定めてあります振興基準ですね、これを見てみますと、衆議院のほうで若干修正はされておりますが、修正前の政府の原案に関する限り、この振興基準が下請企業の生産性の向上、製品の品質、性能の改善、設備の近代化、技術の向上あるいは親企業の発注分野の明確化などを中心としておりますけれども、しかし下請企業の当面している困難の一番大きな原因は、むしろ親企業の下請企業に対する収奪あるいはまた横暴というところに一番大きな原因があるんじゃないかということを申し上げました。その一番大きなものは、いまさら私申し上げるまでもないことですけれども、下請企業に対……
○渡辺武君 この法案によりまして、都道府県知事に公害防止の権限が委譲されているという点については、私は従来に比べて前進している面だと思いますけれども、なおこの点について若干不徹底な面があるというふうに思います。そのうちの一番大きいものは、第五条の届け出制の問題であって、私どもはこれを許可制にすべきだというふうに考えておりますけれども、この問題についてはすでに各党ともに質問をしております。私は、時間の都合でこの問題ははしょりまして、もう一つの問題について御質問してみたいというふうに思います。 まず、この法案によりますと、排水基準の上乗せ権限、これが各都道府県知事に与えられておりますけれども、し……
○渡辺武君 時間がありませんので端的にお聞きいたします。大臣も質問点について的確で簡潔な御答弁をお願いしたいと思います。
大臣は、安保条約に沿わない目的、任務を持った軍隊は返還後の沖繩には残さないという旨の答弁をいままで何回もなさっていらっしゃいますけれども、いまもその立場はお変わりございませんか。
【次の発言】 そこでお聞きしたいのですが、現在沖繩に安保条約に沿わない目的や任務を持った軍隊としてどのような部隊があるのか、幾つか例示をしていただきたいと思います。また、全体としてはどのくらいあるのか、その点もお答えいただきたいと思います。
○渡辺武君 先ほど、今後の弾薬の輸送経路についてお話がございましたが、あるいはもう先生もおっしゃっていらっしゃるところかと思いますけれども、私ども、どの経路をとったらいいのかという問題をきめる前に、絶対的な前提条件というものが必要じゃなかろうかというふうに思うのです。 その第一は、この間マスタードガスを運び出したあとに、一体どういうようなガスがどのくらいの量まだ残されているのか。それからまた、その毒性は一体どんなものなのか。さらに、それが詰められている弾体の種類はどういうものなのかということを明らかにさせることですね。 それから第二に、先ほど先生もおっしゃっておられた除毒、解毒を含めてのア……
○渡辺武君 私は、ベンジジン系染料によって現在多発しております職業性の膀胱ガンの問題について伺いたいと思います。 御存じだと思いますが、最近西ドイツの世界的に有名な化学工業会社でありますバイエル社が、ベンジジン系染料の一切の生産と販売を停止すると発表したということが報道されております。これは申し上げるまでもなく、ベンジジンが職業性膀胱ガンを引き起こす非常に大きな原因になっているということが理由だということは明らかじゃないかと思います。日本でも、この職業性膀胱ガンの問題は以前からかなり大きな問題になっておりますし、昨年あたりは特別に表面化して大きな問題になったわけです。で、特に日本の工場の中で……
○渡辺武君 私は、昨年九月と十月の二回にわたりまして全税関労働組合員に対する税関当局のびっくりするようなひどい差別的な定期昇給延伸の問題を質問してまいりました。その際、特に十月八日の当委員会の私の質問に対しまして藤田政務次官は「渡辺委員言われたような、これまた批判があるとすれば、われわれとしてもその批判をまた聞くべきであろうかと思います。そのような批判を心いたしまして、今後ともそのようなことがないようにつとめるつもりでございます。」という答弁をなさっておられます。で、谷川関税局長も「外部から不信をこうむらないように、従来以上に適正にやります」という御答弁をなさいました。その後、私が関税当局のと……
○渡辺武君 私は、野原労働大臣の問題について伺います。 総理は、昨年四月二十日のこの委員会で、私の指摘しました森産業の町有地払い下げ詐欺、あるいは不正融資問題などに野原さん自身は関知していない。森産業の取締役であったこと、その他は大村秘書がかってにやったことだというように答弁されました。しかし、その後、私どもが調査したところによりますと、野原氏がこの事件に直接関与していたことを示す幾つかの事実が明らかになっております。で、もし直接野原氏が関与していたことが明らかになったならば、総理は労働大臣をどのように処置されるか。また、総理御自身はどのように責任を負われるのか、伺いたいと思います。
○渡辺武君 現在、金融機関の合併問題が各地で起こっておりますけれども、大蔵省が合併を認可する場合の基準はどこに置かれているのか、これをまず伺いたいと思います。なお、きょうは持ち時間が少のうございますので、御答弁は簡単明瞭にお願いしたいと思います。
【次の発言】 いまお読みになられたのは、金融機関の合併及び転換に関する法律の第六条二項というふうに理解しますが、これらの条件が全部満たされることがなければ承認はしないという意味なのか。あるいは全部満たされなくても、そのうちの一つでも満たされれば承認をするという意味なのか、その点を伺いたい。
【次の発言】 いま申し上げました法律が成立した際、参議院と衆……
○渡辺武君 この議題になりました法案によります減税措置ですね、これの対象となる奨励金、これは総額が一千百二十六億円ということでしょうか、それからまた、四十六年度は大体どのくらいの額になる見通しでしょうか、その点をまず伺いたい。
【次の発言】 昨年が千百二十六億円で、四十六年度つまり本年度が千六百九十六億円ですね。ふえておるわけですけれども、今後も奨励金はふえる傾向を持つというふうにお考えでしょうか、どうでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、年々相当に多額の奨励金を支出するということになろうかと思うのですね。もちろん、この奨励金は、政府の責任で増産をさした米作、これをこの段階に来て生産制限し……
○渡辺武君 私は、大蔵省のほうにいろいろ御質問したいと思います。 いま議題となっておりまする法律案の内容を見てみますと、全部に共通しているものは、これは自由化に伴って日本に入ってくる外資のためにいろいろな条件を整えると。そのために、いわばアメリカ的な方式に国内のいろんな制度を切りかえるというところに大きな眼目の一つがあるのじゃないかというふうに思われるんです。たとえば企業内容の開示制度の改正につきましても、あるいは株価の安定操作についての規定にしましても、これはアメリカなどでもうすでにやられている時価発行制度ですね、これを日本でも大規模にやらせようというような趣旨がうかがわれますし、それから……
○渡辺武君 最初に、預金保険法案について一、二点伺いたいと思います。 この法案の四十九条の第二項に、今度の保険機構によって保険される保険事故ですね、これが規定されております。申し上げるまでもなく「預金等の払戻しの停止」、つまり、部分的かどうか知りませんが、いわばモラトリアムというような事態ですね。それから「営業免許の取消し」「破産の宣告又は解散の決議」というようなことが盛られておりますけれども、現在このようなことが予想されるような事態が金融業界の中にあるのか、あるいは近い将来こういうようなことが頻発するようなことが予想されるのか、その点をまず伺いたいと思います。
○渡辺武君 私はIDAの出資の問題について一、二御質問したいと思います。 今回のIDAに対する第三次増資案によりますと、各国の出資比率の変化については、いただいた資料で概略わかるわけです。この資料を一見しますと、アメリカやイギリスやフランスなどの出資比率が漸次逐年下がってきて、これにかわって、西ドイツ、日本などの出資率が増加しているという傾向であります。おそらくこれは各国の経済力の変化が一応反映されていると思いますけれども、特に最近ニクソン・ドクトリンなどが公然と唱えられ始めておりますし、アメリカに肩がわりした日本のこういう方面における出資が今後かなり増大するだろうということは一応予想できる……
○渡辺武君 私は、入場税について伺いたいと思います。 この税金を撤廃してほしいということは、芸術家、愛好家はもとよりのこと、良識ある国民のひとしく強く要求しているところだと思う。したがいまして、両院でもこの入場税撤廃について決議があったということは、御存知のとおりだと思うのですね。大臣も、私が御質問した際に、前向きに検討するという趣旨の御答弁をいただきました。ところが、ふたをあけてみたら、どうでしょうか。今度の法案は、免税点三十円から百円に上げると、差は七十円と、こういうことですよ。私は、これを見て、あきれ返りました。まあ大臣言明もずいぶん安くなったものだなあという気がしたわけです。私、きょ……
○渡辺武君 私は、いまも議論になっておりました付加価値税制の問題について伺いたいと思います。
先日の予算委員会での私の質問に対しまして、大臣は、付加価値税の導入は物価の動向を見きわめて慎重に検討するというふうに御答弁されましたが、一体、物価動向がどういう状態になったら付加価値税制を導入するおつもりなのか。たとえば、物価上昇率が何%台になったら採用していいというふうにお考えになるのか、まず、その点をお伺いしたい。
【次の発言】 そうしますと、たとえば昭和四十二年から三年にかけて一時消費者物価の上昇率が落ちましたですね。そして、四十四、四十五とまた上昇率が高まってきたということになっておりますが……
○渡辺武君 ほんの二、三点だけ農林大臣に伺いたいと思います。 先日、十四日の衆議院の農林水産委員会の御答弁の中で、農林大臣は、グレープフルーツの輸入の自由化にとって、温州ミカンの輸入解禁州の拡大は絶対的な条件ではないと、輸入解禁州の拡大の問題とは切り離して早期の自由化があり得るんだというふうにとれるような答弁をなさったわけです。どうも一年半ばかり前にやった日米共同記者会見で使われた英語の解釈がいまごろになってちょっと解釈が違っておったんだというようなことも言われているわけでして、これはミカンをつくっている農民にとってはたいへんな問題じゃないだろうかというふうに思うのです。 そこで、伺いたい……
○渡辺武君 先ほど来の質疑応答の中で、円に対する投機的なアタック、これについては、ある程度の措置が講ぜられて、まだ円投機というのが大規模には起こっていないということが明らかになりましたけれども、しかし、同時に、日本の国際収支の基礎収支は依然として黒字を続けておるという状況でありますので、やはり円切り上げに対する国際的な圧力というものは今後依然として引き続くし、さらには強くなるだろうというふうに見て私は差しつかえないと思うんですね。また、同時に、他の面では、アメリカの国際収支の赤字が異常に大きくなっているというような事態もありますし、日本は西ドイツよりもアメリカの圧力に対しては非常に弱いというの……
○渡辺武君 最初に、運輸省から伺いたいんですけれども、現在の乗用車の保有状況は所得階層別にどうなっておりますか、伺いたいと思います。
【次の発言】 私が経済企画庁の調査局からいただいた資料によりますと、これは全世帯の場合、年間の所得が三十万円未満の世帯、このうちの一・八%が乗用車を持っている、それから三十万円から六十万円の層が七・二%、六十万円から九十万円の層が一七・七%、九十万円から百二十万円の層が二七・六%、百二十万円から百五十万円の層が三〇・一%、百五十万円から百八十万円の層が三六・五%、百八十万円以上が五〇・九%、こういうことになっております。この所得階層別の所得という意味が税法上の所……
○渡辺武君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました自動車重量税法案に対して反対いたすものであります。 討論に先立って、本日の当委員会の運営について委員長に厳重に抗議したいと思います。本日の委員会におきまして、民社党の委員より議事運営―についての意見がありました。その内容は、すでに皆さんも御存じのとおり、委員長の今回の議事運営が国会法五十一条に違反する疑いがあるという点でございました。私ども共産党は、この問題は民社党の委員の意見に道理があり、したがって、また、この問題が正当に解決することを望んでおりました。特にこの意見が議事運営に関する意見である以上、この問題が正当に解決すること……
○渡辺武君 私は、現在の物価値上がりの根源の一つでありますインフレーションの問題について伺いたいと思います。
最初に、いろいろ事実を確かめたいと思いますので、企業の――全産業でよろしゅうございますけれども、使用総資本に対する自己資本の比率ですね。いわゆる自己資本比率がどうなっているか。特に、物価の値上がりが激しくなった昭和三十五年以降どんな傾向をたどっているか、その点について、まず伺いたいと思います。
【次の発言】 昭和三十五年度が二〇・七%で四十四年度が一六・八%その間ほぼ一貫してずっと低下しているという傾向だと思いますが、どうですか。
○渡辺武君 私は、再販価格維持制度の問題について質問いたします。 この問題は、独占価格のあらわれの一つとして、前から物価対策の見地から問題になってまいりました。特に最近は、消費者団体がこの制度を廃止せよという強い要求を出しておりますし、公正取引委員会も、四月の十五日でございましたか、「再販売価格維持行為の弊害規制等について」という方針を出しておられます。そこで、この問題についての経済企画庁長官及び公正取引委員会の委員長の態度をお聞きしたいと思うのです。 で、いま申し上げましたこの「再販売価格維持行為の弊害規制等について」という方針は、この弊害を規制するという点に中心を置いておられて、これを……
○渡辺武君 私きょう佐々木日銀総裁の御出席をお願いしておりましたが、ただいま伺いましたら、総裁はきょうあまりお時間がなくて十時五十分までしかおられないということでございます。きょう突然そういうことをおっしゃられても、ずいぶん前から通告してあることでございますし、私の質問がすっかりこれはもうこの組み立てがくずれてしまうという状態でございます。できたら総裁に私の質問の終わるまで御出席いただきたいと思いますけれども、その点総裁に伺いたいと思います。
【次の発言】 それでは質問の順序を変えまして、まず最初に、日本銀行総裁に伺いたいと思います。
いま銀行のオーバーローンということが従来から非常に問題に……
○渡辺武君 私は、円切り上げに関連して幾つかの問題を考えたいと思いますけれども、質問に入る前に、二、三予備的な点を伺ってみたいと思います。
まず最初に伺いたいことは、輸出の動向でありますけれども、通関統計に先立って信用状の接受高あるいは通産省の輸出認証高、これが通関統計に若干先立った統計と普通見られておりますので、八月及び九月の信用状接受高、それから輸出認証高ですね、この動向がそれ以前の各月と比べてどうなっているのか、それを伺いたいと思います。
【次の発言】 ことしに入ってからどんなふうな動向になっているのか。それから九月の動向がわかりましたら、おっしゃっていただきたいと思います。
○渡辺武君 農産物の輸入の自由化を中心として、外国の農産物が最近急激に日本に輸入されておりまして、これが日本農業に従来大きな影響を与えてきたということは、大臣もすでに御承知のとおりだと思います。 一、二の数字をあげてみますと、昭和三十五年から四十四年までのわずか九年間の間に、小麦の輸入高は一・七倍になりました。濃厚飼料は約五倍、トウモロコシは約四倍、大豆が二・四倍、なたねは五・五倍、ミカンは十三倍、牛肉は三倍という急激な輸入の増加ぶりであります。そうして、これに伴って国内の農産物の生産高は急激に減っておりまして、小麦はこの期間に五〇%減りましたし、大麦は五五%減りましたし、トウモロコシは六五……
○渡辺武君 国税不服審判所が発足しましてからすでに一年五カ月ばかりたちました。私は、この国税不服審判所の運営が、法の根本的な趣旨に基づいて、あるいはまた、この国会で政府当局側からの答弁などがありましたが、そういうような答弁に基づいて、適法的に運営されているかどうかという問題についてきょうは幾つか伺いたいと思います。 最初に、国税不服審判所の人事について伺いたいと思いますが、質問に入る前に、国税庁長官は、第六十三回国会で国税通則法の一部改正案が参議院の大蔵委員会で成立する際に、附帯決議が提出されて議決されておりますが、その第一項ですね、これにどのようなことが書かれているのか――国税庁長官はきょ……
○渡辺武君 私は、円問題について二、三伺いたいと思います。
最近三十六人の近代経済学者が、円を一定の期間継続的に小刻みに引き上げる方式をとったらいいだろうというような提言をしておりますけれども、大臣としてこの提言に賛成なのか、反対なのか、まず伺いたいと思います。
【次の発言】 学者の方々の提言に賛成ではないというふうにお答えになりましたが、調べてみますと、この円の小刻み引き上げという方式ですね、これは実はアメリカの提案でもあるのじゃないかというふうに私は思います。たとえば、今年の二月の大統領経済諮問委員会の年次報告の中に、時間がないので要点だけ読みますと、為替制度のあり方については、平価を現……
○渡辺武君 アメリカのニクソン大統領がドル防衛政策を発表した十六日の日から、大蔵大臣が変動相場制の採用を発表をしました二十七日の日まで、わずか十二日間の間に、政府・日本銀行が買い応じたドルは約五十六億ドル、実質は四十億ドルとも言われておりますけれども、とにかく大量のドルを買い応じたわけです。国民が、これは政府自身も結託したアメリカと日本の大企業の大規模の為替投機じゃないかという疑いを持っております。なぜかと申しますと、こんな短期間の間に、これだけ大量のドルを動かすことができるというのは、これは大企業以外にない。しかも、いまの為替管理制度のもとでは、政府や日本銀行の助けがなければこんなことはでき……
○渡辺武君 私は円切り上げ問題について幾つかの点を伺いたいと思うのです。 円の切り上げは、政府の調査によりましても、輸出中小企業に大きな打撃を与えておりますし、またすでに採用のきまった高校生、中学生の採用中止も、労働省が調べたところによれば、九月末までに五万一千人をこえているというような状況ですし、また沖繩県民も非常に深刻な痛手を受けているというような状況であります。大臣は九月十八日の羽田での声明の中で、現在の国際経済不安の根本的な原因は、アメリカの国際収支の悪化にあるという趣旨のことを述べておられますが、アメリカの国際収支の赤字、ドル危機のしりぬぐいのためになぜ犠牲を受けなければならないの……
○渡辺武君 経済企画庁長官にお尋ねします。 いま、野菜などを中心として消費者物価が非常に急速に上昇しているということは御存じのとおりだと思います。円切り上げのショック、あるいは引き続く不況などで大きな脅威を受けている国民生活にとって、これはまた一つの大きな不安のまとになっているということは申し上げるまでもございません。ところが、私ども考えてみますと、消費者物価は、いま急騰しているだけではなくて、今後さらにこの物価の上昇が激しくなるだろうということを予想させる幾多の材料が、新たに日本経済の中に生み出されてきつつあるということが特徴じゃないかと思うのです。それはどういう点かと申しますと、一つは、……
○渡辺武君 今回締結されました沖繩協定が、核抜き本土並みという政府の宣伝にもかかわらず、アジア最大の総合的侵略拠点としての沖繩の基地の機能を維持し、さらには日本全土をアメリカの侵略体制に一そう緊密に組み込むものであって、またホイーラー・アメリカ統合参謀本部議長の述べた、いわゆる日米軍事混合体制のもとでの日本の軍事力の増強を義務づけるものであることは、この国会の論議を通じて明らかになってきております。私はきょうは、沖繩協定と、特に沖繩への自衛隊配備などと関連して、特に重大な問題になっておりますこの日米軍事混合体制、すなわちアメリカのアジア侵略体制に自衛隊を一そう緊密、有機的に組み込み、自衛隊の肩……
○渡辺武君 安江さん、金子さん、小田さんのお三方に伺いたいと思います。 まず、安江さんにお伺いすることでありますが、安江さんが愛知県におられる沖繩出身の方々の集まりを代表して来られたということですね。いろいろ適切な、しかも熱のある御意見をおっしゃられて、私ども非常に感動することが多々ございました。ところで、そういう意味で沖繩県民の総意の声が比較的直接に伺えるんじゃないかと思ってお伺いをするわけでありますけれども、先ほどほかの公述人の方が、施政権が返ってくるからいいじゃないか、本土並みになるからいいじゃないかというような御趣旨のことを言われましたけれども、私ども、今度の沖繩協定あるいはこれに関……
○渡辺武君 政府が総予算二兆三千四百億円というばく大な国費を使って第三次防衛力整備計画を今年度で終えて、来年度から五兆八千億円ともいわれる予算をさらに使って第四次防衛力整備計画に入ろうとしております。この計画が、悪名高いニクソンドクトリンに基づいてアメリカの肩がわりとして日米軍事同盟体制のもとでの日本の軍国主義復活を新しい段階に引き上げる危険きわまりないものであり、国の内外から大きな非難を受けていることは、周知のとおりであります。しかも、防衛庁の計画の中には、国民に重大な疑惑を抱かせる隠された部分が数多く存在しております。私は、きょうは、海上自衛隊の敷設艦「つがる」について幾つかの点を伺いたい……
○渡辺武君 私も、時間がないのでコナリー来日問題にしぼって幾つか伺いたいと思います。
新聞などによりますと、大臣がコナリー米財務長官とお会いになって、最初に国際通貨調整の年内妥結、失礼しました。短期、早期妥結という点で意見が一致したということは、先ほど御答弁があったとおりですが、そのほかに、日本とアメリカとは、政治、軍事、経済の面で協力していくんだということも話し合われた。それでそういうふうにきまったということが出ておりますが、その点どうですか。
【次の発言】 先ほど大臣御自身も認めておられますように、アメリカのドル危機の最大の根源は、アメリカのベトナム侵略戦争にある。ですから、いまのドルの……
○渡辺武君 本題に入る前に、一、二予備的に伺っておきたいと思いますが、この前の当委員会でも問題になりました八月末に行なわれた為替投機の問題でありますけれども、輸出前受け制度でドルを手に入れて円にかえた商社、それから為替銀行について大蔵省として立ち入り検査を行なって、その十月二十日現在の数字は資料としていただいておりますけれども、その後なお立ち入り検査をやった結果はどうなっておりますか。
【次の発言】 輸出前受け制度で入ってきたドルが十四億二百万ドルというふうに別の資料ではっきり出ているわけですけれども、立ち入り検査をした金額、調べた金額、これが十四億二百万ドルの中の何%を占めておりますか。
○渡辺武君 もう十カ国蔵相会議も何回となく開かれて、先ほどの大臣のお話によりますと、今度のワシントン会議で一応のめどもつきそうだというお話で、かなり重要なところに来ておるんじゃないかというふうに思うのです。私は、こういう重要なときに問題の原点に返って考えてみることが非常に大事じゃないかというふうに思うのです。そういう意味で、今度のこういう国際通貨危機、これの起こった根本原因、これは何かという点を考えてみますと、先ほど多田委員もちょっと御指摘されましたけれども、やはりアメリカの国際収支の大幅な赤字、別なことばで言えばドル危機、これが非常に深刻になったというところに最大の原因があると思います。 ……
○渡辺武君 時間を節約する意味で、一括して伺います。 まず、榊さんと永野さんに伺いたいのですが、きょうは生産者、消費者ともに手を携えて、この不合理な野菜価格の問題と真剣に取り組んでいらっしゃる実情を伺いまして非常に深い感銘を受けました。ところで、この野菜の価格という問題を考える場合、私、最近の現象として特に注目しなきゃならぬのは、おもな野菜の作付反別と収穫高ですね、これが減ってきているという点が非常に重大じゃなかろうかというふうな気がするわけです。東京の中央卸売り市場では入荷が一割減れば値段が三割上がるというジンクスがあるんですよ。もちろん、野菜というものは気候や季節の変動でかなり入出荷が動……
○渡辺武君 私は、現在国民生活にとって重大な経済問題になっております円・ドルの問題について質問したいと思います。 御承知のとおり、八月の中旬にニクソンのドル防衛政策が発表されました。また、八月下旬には円が変動相場制に移ったわけであります。これ以来、すでに国民の生活には、中小企業の経営難、労働者の首切り、不況の長期化など、非常に深刻な影響があらわれております。国民は、一体何でこんなことが起こるのだ、円の切り上げというのは一体どういう原因から起こるのか、将来一体どういうことになるのか、非常に重大な関心と不安を抱いております。ところが、佐藤総理は施政方針演説の中で、このような国際通貨危機の原因が米……
○渡辺武君 きのうに引き続き、円ドル問題についての政府の対策を伺いたいと思います。
間もなくアメリカのコナリー財務長官がたくさんの要員を引き連れて来日するといわれております。経済問題についてのアメリカ側の日本に対する要求、これに対する日本政府の態度、これについてまず伺いたいと思います。
【次の発言】 いろいろ話し合いをしたいというふうなおことばですが、どういうような問題を話し合おうとされておられるか。
【次の発言】 コナリー財務長官は、九月の十カ国蔵相会議で、アメリカの国際収支改善目標を約百三十億ドルというふうにして、これを改善するために各国の負担を要請したということがいわれておりますけれど……
○渡辺武君 私は、きのうに続いて自衛隊の問題について伺いたいと思います。
最初に伺いたいことは、海上自衛隊に「海上幕僚監部技術部武器一課」というのがあると思いますけれども、ありますかどうか。また、あるとすれば、これは何をするところなのか伺いたいと思います。
【次の発言】 時間が一分たっちゃったね、困ったね。何とかしてください、委員長。
【次の発言】 何をするところですか。
【次の発言】 ここに英文の書類があります。これに海上幕僚監部技術部武器一課という判こが押してあります。受け付け日付は、昭和四十六年一月七日という日付が入った判こが押してあります。これはその武器一課の判こだと思いますが、ちょ……
○渡辺武君 各市ごとのはわかりませんね――わかりますか。
【次の発言】 旧帝国陸軍の解体に伴って大蔵省の所管の普通財産になった、この国有財産が、平和な産業港湾都市として町を再建したいという四市の大多数の市民の希望にもかかわらず、いまおっしゃったように、米軍及び自衛隊用地として使われている。しかもその比率も、いまおっしゃったのは昭和二十五年の基準でおっしゃいました。それをとってみましても、たとえば横須賀は三一・三%、あるいは佐世保の場合だと四四・四%、これが軍用に使われている、こういうような状況ですね。つまり、事実上これはもう軍用都市としてそのまま引き続き使われているという状況だと思う。これは私……
○渡辺武君 日本経済は、従来大企業中心に実質一〇%をこえる資本主義国最高の経済成長を続けてきました。この急激な経済成長が、日本が安保条約第二条にうたっております日米経済協力という条項に基いて、先ほどもお話がありましたが、べトナム侵略その他を主要な原因として起こってきているアメリカのドル危機のしりぬぐいをさせられておるということとも相まって、大幅な円切り上げをアメリカその他から強要される一つの大きな要因となっていることは否定できないことだと思います。 ところで、現在国際通貨調整後の世界経済情勢を見てみますと、アメリカに若干回復の徴候が見られておりますけれども、日本、西ヨーロッパともに不況が一そ……
○渡辺武君 まず最初に、今回の法改正の目的といいますか、本筋といいますか、この点について伺いたいと思います。 提案理由の補足説明の中でも述べられております。またこの委員会のいままでの審議の中でもたびたび御答弁があったのですけれども、今回の準備預金制度に対する措置ですね、これは金融情勢が過少流動性の時代から外貨の流入などをおもな原因とする過剰流動性の時代、あるいは先ほど銀行局長さんは過剰流動性に近いという表現を使われましたが、そういうような状態に入ったことが改正の一つの理由、しかもこのような状態のもとで、従来の金融調整の手段であった公定歩合操作、公開市場操作だけでは十分な効果を発揮することは困……
○渡辺武君 従来の日本の金融情勢について、この準備預金制度改正案などの提案理由説明の中にも述べられておりますが、政府は過少流動性の時代だというふうに従来の金融情勢、これを述べております。しかし、これは高度成長を至上命令とした大企業の立場からの評価であって、国民の立場からいえば、いままで消費者物価の急速な上昇が示しているように、通貨の増発、インフレの高進の時代であったというふうに言えると思います。ところが昨年来顕著にあらわれておりますのは、これに新しいインフレ要因がつけ加わっているということではないかと思います。昨年一年間に外為会計の払い超が四兆四千億円になった。また日本銀行の通貨増発要因の一番……
○渡辺武君 最初に館先生に四つばかり、時間もありませんので、まとめて伺いたいと思います。 この準備預金制度の改正の問題が問題になっておるわけですが、この準備預金制度という制度の根本的な趣旨、これが提案理由の説明などでは、金融調整の手段というふうにされておりますけれども、私は、これはただ、単純な金融調整の手段ではなくして、むしろ根本の趣旨は、預金者の保護、それからまた、通貨の健全性を維持する。別言すればインフレの抑制という点にこそ根本の趣旨が置かれなければならぬじゃないかというふうに考えております。国民の預金を預っているわけですから、その点に立って、いわばまあ支払い準備というような性格のものが……
○渡辺武君 私、持ち時間が非常に少ないので答弁はひとつ簡明にお願いしたいと思います。 最初に伺いたいのは、日本の消費者物価の上昇率が主要国でも一番激しいということがはっきり示しておりますように、従来やはりインフレーションが日本でずっと高進してきたということはこれは否定できないと思います。そうしてその大きな根源が高度成長を続けるための企業のオーバーボローイング、そうしてまたそれをささえる銀行のオーバーローン、さらにはまた日本銀行の放漫な通貨信用政策にあったということも私質問の中で明らかにしたとおりであります。ところがいまそれに新しく外貨インフレーションという要因がつけ加わってきているというとこ……
○渡辺武君 提出されております関税定率法改正案での関税引き下げ品目の中で、おもなものを見てみますと、大豆、乗用車、七面鳥などのアメリカの関心品目がおもなものになっております。で、これは昨年五月以来の円切り上げ回避八項目の中で抽象的に述べられており、さらに八月の日米貿易経済合同委員会の共同メッセージの中でアメリカに約束されたものであります。別のことばで言えば、これはアメリカの要求に従って、アメリカのドル防衛政策に協力する対米追随的なものだというふうに思われますけれども、その点どうお考えでしょうか。大臣ひとつ、あまりおいでにならぬので。
【次の発言】 対米追随的なものでないという御趣旨の答弁であっ……
○渡辺武君 昨年十二月十一日のサンケイ新聞と、ことしに入りましてからは三月十七日の各紙の報道によりますと、伊藤忠その他の大手商社が、中国産の生糸をイタリア産と偽って申告して、イタリアから輸入し、両国との間の関税率の差額を脱税するなど不当な利益をあげているという事態があります。大蔵省は、この事件をいま調査中だというふうに言われておりますけれども、事件の内容と問題点、これはどういうことなんですか。 それからまた十二月以来すでに日もたっておりまして、いろいろ調査も進んでいるかと思いますが、その結果はどうなっておるか、それをまず伺いたいと思います。
○渡辺武君 私は、関税定率法の一部改正案の中にあります加工再輸入の問題について幾つかお伺いしたいと思います。
今度の改正案では、従来の対象品目十八品目に加えて、さらに七品目が追加されております。また適用期間についても今年三月三十一日で期限の切れるものを、さらに三年間延長するというような措置もとっているわけであります。これを見ましても、政府はこの制度を一そう拡大させようとしているんじゃないかというふうに考えられますけれども、この制度のこれまでの実績と、それから今後の政府の方針を伺いたいと思います。
【次の発言】 いま輸入額の御答弁がありましたけれども、四十六年度は四月から十二月までということで……
○渡辺武君 私は、今回の租税特別措置による為替差損に対する減税措置の問題について伺いたいと思います。
今回の措置は、ことしの一月の十二日に行なわれた、長期外貨建て債権の為替差損についてという閣議決定に基づいていると思いますが、この閣議決定の内容についておっしゃっていただきたいと思います。
【次の発言】 いや、私がどうもことばが若干足りませんでしたが、伺いたかったのは、この閣議決定につけられている資料ですね、いろいろ、為替差損の額が幾らで、それから損金算入による減税効果がどのくらいでというのがありますが、その点についての御説明をお願いしたい。
○渡辺武君 私は持ち時間が少ないんで、答弁は端的にお願いしたいと思います。
法務省からおいでいただいておりますので、まず最初に伺いますが、提案されております租税特別措置の改正案ですが、この六十八条で、長期債権超過からくる為替差損についての繰り延べ措置ができることになっております。ところで商法では為替差損についての繰り延べ措置を規定しておりましょうか。
【次の発言】 企業会計審議会が昨年の十二月二十四日付で「企業会計上の個別問題に関する意見第四」というのを出しております。これは「基準外国為替相場の変更に伴う外貨建資産等の会計処理に関する意見」というものです。御存じだと思いますが、この最後のとこ……
○渡辺武君 私は持ち時間が少ないので、失業保険の問題にしぼって伺いたいと思います。したがって、答弁のほうも簡単明瞭にひとつお願いしたいと思います。
最初に伺いたいのは、この失業保険制度の根本の目的は何でしょうか。
【次の発言】 根本の目的が失業保険金を支給してその生活の安定をはかるというところに置かれているとすれば、今度失業保険特別会計と労災特別会計が一本になるという場合でも、失業保険については、この目的に従って会計を運用すべきだというふうに思いますが、どうでしょう。
【次の発言】 それでは伺いますけれども、失業保険特別会計の収支の残高ですね、平たく言えば使い残り、これが積み立て金の残高とな……
○渡辺武君 初めに、空港整備特別会計について伺いたいと思います。持ち時間が非常にないので、ほんの特殊な問題について伺いますが、宮崎空港の例でありますが、乗客数が最近非常にふえているようでありますけれども、現状と今後の見通しについて最初に伺いたいと思います。
【次の発言】 四十年度の実績が十七万九千となっておりますが、そんなところですか。
【次の発言】 そうしますと、五年間に約五倍近い増加ということになっておりますし、もうあと五年たちますと、現在の七十八万人が二百九十万になるという急増ぶりですね。そうしますと、現状では当然手狭になってくる、いまいろいろ拡張の案などが立っておるようですけれども、そ……
○渡辺武君 最初に伺いたいのは、沖繩振興開発金融公庫の資本金ですね、これのつまり政府出資の分の割合と、それから現地の公的金融機関の出資の割合、これはどんなふうになっておりますか。
【次の発言】 そうしますと、いまのところわかっている範囲内でいっても、公庫の資本金二百四十二億五千五百万円ばかりの中で、政府の出資金が三十億円ということですから、パーセンテージにしますと一二・四%ぐらいが政府の出資金の分ということになっている。あとは現地の公的金融機関の出資分八七・六%、こういうことになろうかと思うんですね。これはほとんど現地の公的金融機関の分で占められているということになろうかと思います。で、これが……
○渡辺武君 私は前回、この沖繩振興開発金融公庫の出資金ですね。これの八八%までが現地の蓄積を、いわば一片の法律によって無償で国が略奪同然に取り上げておるという点を申しました。 そうしてこういう資金構成の上からしても、また沖繩県民の初めからの要望という点からしましても、この金融公庫は当然県営にすべきじゃないかということを申しました。これは、現地の民主勢力の統一の上で当選された革新首長のもとでこういう公庫が経営されて、初めて現地の人たちの要望に真に沿ったような融資ができるという点からも、特に強調しなければならぬ点だというふうに思っておるわけです。ただ、その際の御答弁として、今後融資を県民の利益にな……
○渡辺武君 今度できます振興開発金融公庫の資本金が、その八八%までが県民の汗とあぶらの結晶である現地の公的金融機関の資産で占められているということは、長官も御存じのとおりだと思います。この資本構成という点からしましても、また、従来の沖繩県民の強い要望からしても、公庫は当然これは県の金融機関にすべきものだというふうに私は思います。また、民主勢力の統一戦線の上に乗って当選した統一主席のもとで県の経営にするということこそが、この金融機関がほんとうに県民のために役立つ一つの重要な機関になるというふうに思っております。ところが政府は、今回一片のこの法律で県民の資産をいわば略奪接収をして国の金融機関にして……
○渡辺武君 質問時間が非常に短かいので御答弁は簡潔にお願いしたいと思います。
今回の改正案の第十八条によって、
開発銀行が新たに出資業務を営むことができるということになっておりますが、ここで言われている「大規模な工業基地の建設事業を行なう者」というのは、どういうものを考えていらっしゃるか。たとえば先ほども質問がありましたむつ小川原開発株式会社あるいはいま九州の志布志湾の開発で問題になっております大隅開発会社、こういうような国や県や、企業の三者の出資によるいわゆる第三セクター、これを考えていらっしゃるのか、その点を伺いたい。
【次の発言】 この第三セクターについて、ここに産業構造審議会産業立地……
○渡辺武君 前回私のいたしました質問で、改正案第十八条による開発銀行の出資対象である「大規模な工業基地の建設事業を行なう者」というのが、ただいまも議論がありました。むつ小川原開発株式会社や大隅開発会社などの、いわゆる第三セクターであるということが明らかになりましたけれども、日本開発銀行として、四十七年度の出資予定額ですね、これをどのくらいに考えておられるか。 また第三セクターにおける開発銀行の出資割合はどのくらいに考えておられるか。 もう一つ、この第三セクターに出資だけではなく、融資もするおつもりがあるのかどうか。この辺をまず伺いたいと思います。
○渡辺武君 四月二日の日本経済新聞ですが、経団連が、付加価値税制創設を推進するために、近く経団連案をまとめて政府や税制調査会に提示する予定だという記事が出ておりました。この付加価値税制については、大蔵大臣御自身、在野当時みずから調査団を率いてヨーロッパに調査に行ってこられたし、最近私手に入れたんですが、この自民党財政部会調査団報告書、国民福祉と付加価値税制というパンフレットも出ております。大蔵省自身も専門調査官をヨーロッパに派遣し、あるいは現在フランスの主税局次長を招聘されて、この税制についていろいろ研究中だということも伺っておりますが、現在検討されている内容を、これはどういうものなのか、また……
○渡辺武君 私は土地税制の問題について二、三点伺いたいと思います。 最近の不況下の物価高の中で、特に地価の高騰が問題になっております。しかも、最近の地価の高騰で特に重要なことは、このおもな原因として、大法人の土地の買いあさり、買い占めが大きな問題になっているという点だと思います、こういう実情は、金融緩慢下の銀行や、大法人の投機的な資金運用という点からしましても、また今後の土地税制という点からしても、大蔵省にも大きなかかわりのある問題だと思うのですね。で、大蔵省として法人の土地買いあさり、買い占め、この実態をどのようにつかんでいらっしゃるか、これをまず伺いたいと思います。
○渡辺武君 関連。 いま問題になっているものだけがぼくは問題じゃないと思うんです。いま問題になっているのも、もちろんこれは、明後日までに報告というなら、それはそれでやってもらいたいと思うけれども、この問題については、すでに労働組合が団体交渉その他でもってあなた方には各税関でこういう不当労働行為が行なわれているということについては、もう前から言っておるはずなんです。私自身だって、きょうは昇任、昇格の問題が問題になっているけれども、定期昇給さえも、関税局は全税関労働組合に対して、ずうっと延伸していた。給料の差別、たいへんなものですよ。それを私が取り上げたのはおととしですよ。そのときに昇任、昇格に……
○渡辺武君 私は、総理大臣にいろいろ伺いことがたくさんあるのですけれども、きょうは時間もありませんから入場税の問題について伺いたいと思います。 この税金が、戦時中に総力戦思想に基づいてつくられた税金で、文化、教育活動に大きな圧迫を与えている、それがいまだに残されている、佐藤内閣の文化、教育政策を案ずる一つの試金石でもあるというふうに考えておりまして、従来もこのような税金は撤廃すべきだということを何回も主張してまいりました。ところが、現在これが悪法であることからくる新しい問題が起こっております。これは福岡市をはじめ全国三十九ヵ所にある子ども劇場とか、親子劇場とか呼ばれている団体に入場税がかけら……
○渡辺武君 私は相続税法の改正案について伺いたいと思います。
この改正案によれば、配偶者の相続税額が現行に比べてどれだけの軽減になるのか、これまず最初に伺いたいと思います。私お願いをして資料をつくっていただいてあるはずでございますので、婚姻年数二十年以上の配偶者について、実際の所得額が遺産の二分の一の場合で、相続人が配偶者と子供四人の場合、軽減額と軽減割合がどのくらいになるのか、これを基礎控除前の遺産額別におっしゃっていただきたいと思います。
【次の発言】 どうも詳細にお答えいただいてありがとうございました。いまお答えいただいたところで非常にはっきりあらわれでいると思いますけれども、婚姻期間……
○渡辺武君 私はアジア開銀の問題について幾つか伺いたいと思います。 今回の増資でアジア開銀の資本金全体も二・五倍になる、日本の出資が二・五倍になるということで、大体、出資比率一九・八九%というのは動かないと思います。このアジア開銀の出資が二通りに分かれておって、払い込み資本、それから請求払い資本と、この両方に分かれているわけですが、この請求払いのほうは、アジ銀債などを出して各国からいわば融資を受けながらやっているというのが実情かと思いますね。従来わが国はこれに積極的に応募しているといういきさつもありますが、この請求払いのためにアジ銀があちらこちらから借りた金は総額どれくらいあるのか、そしてそ……
○渡辺武君 法案の質疑にちょっと先立ちまして、会期末のことでもありますので、大臣に、二、三点伺っておきたいと思います。 先日の委員会で、福岡子ども劇場に対する入場税の課税の問題について総理大臣に質問いたしました。大蔵大臣も同席しておられますので詳しい内容は御承知のことと思います。その際、福岡子ども劇場のような社会教育団体に対しては、入場税法第九条二項の学校教育の場合と同様に非課税措置にすべきではないかという私の質問に対して、総理大臣は十分に考慮するという趣旨の御答弁をしておられます。さらに、質問が終わってからまた特別発言を求められて、決してその場限りの答弁ではない、真剣に検討するという趣旨の……
○渡辺武君 きょうは、長官がこの委員会で答弁に立たれる最初の日でありますので、私、いろいろ伺いたいこともありますけれども、今後の審議の土台になるような基本的な点について幾つか伺いたいと思います。
最初に伺いたいのは、いま国民生活上重大な問題になっております消費者物価値上がりのおもな原因、これをどのように見ていらっしゃるか、それをお聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 従来の政府の立場は、いまもおっしゃったような、いわゆる構造的要因、これを非常に強調されておりましたが、同時に、需給関係ということも強調されておったと思うのですね。その点については、どうお考えですか。
○渡辺武君 私は、最近の地価の値上がりですね、これについて伺いたいと思います。 昨年来、不況にもかかわらず地価と株価の異常な高騰が続いております。特に、不況下で設備投資が沈滞しているのにもかかわらず地価が急騰しているというのは、これは銀行や大企業が、金融緩慢でダブついた資金を土地の買いあさり・買い占めに向けている、投機的なものに原因があるというふうに言われております。地価は、私申し上げるまでもなく、住宅建設費あるいは家賃、これらを値上げさして庶民の生活を非常に脅かす。それだけじゃなくて、公共投資に大きな困難を与えるという点でこれは見のがすことのできない重大問題ではないかというふうに思うのです……
○渡辺武君 先ほど、沖繩の物価問題についてのほかの委員の質問がありました。私、その答弁を伺っておりまして、これは失礼な言い方かもわかりませんが、率直に言わしてもらえば、これはやぶ医者の診断書みたいなものです。病気の原因をはっきりさせない。薬をくれと言ってみれば、大けがをした人に、まあとん服のかぜ薬をくれているような答弁をされていると私は思いました。政治的に言えば、これは徹頭徹尾、政府の責任を隠蔽しようというところに、その立場があるのじゃないかという気がするのです。それで、私は、ほかの委員の質問された点はできるだけ避けながら、沖繩の物価上昇の原因は一体どこにあるのか、そしてまた、それに対する正し……
○渡辺武君 東京瓦斯が八月一日から平均三二・二%というガス料金の大幅な引き上げをやりたいという申請を出していることは御存じのとおりだと思います。ところで、この値上げ案の内容を見てみますと、七立方メートル以下の最低料金については、現行の二百六十六円五十六銭を六百円に引き上げる、つまり、二、二五一倍に引き上げるということになっております。これに反して、七立方メートル以上の料金については値上げの率は二二・七%ということになっております。つまり、小口の人たちについては非常に大幅な引き上げになっており、大口については引き上げがそれほどでもないという状況になっております。 これを一立方メートル当たりの料……
○渡辺武君 関連。関連して一言伺いたいと思います。
総理大臣は、ここ数日来、取材活動の自由も法の範囲内であるという趣旨のことを盛んに強調しておられます。そこで伺いますけれども、いま刑法上の責任を問われている記者の取材活動に関係した秘密なるものの範囲、それからまた内容などは、法で特定されているかどうか、この点をお伺いしたい。
【次の発言】 法で特定されているかどうかということを伺っているのです。
【次の発言】 それでは、あらためて伺います。国家公務員法の百条でいわれている秘密、職務上知ることを得た秘密というものの範囲や内容、これは法で特定されておりますか。
○渡辺武君 私は、最初に、報道の自由の問題について総理に伺いたいと思います。
政府は、国家機密認定の基礎となる国益は最終的には国民がきめることだが、具体的には国会の負託を受けた政府がきめるという趣旨のことを述べておられます。この論理は、もし国益についての客観的な基準が明らかでないならば、今回の事件が示しているように、政府がかってに判断した国益なるものを振りかざして国民の基本的権利である言論報道の自由を弾圧する危険な性格を持っております。
そこで、総理に伺いますけれども、国益の客観的な基準は何だと思っておられますか。
【次の発言】 社会的通念と。まことにこれはあいまいきわまりないと思う。そう……
○渡辺武君 関連。
外務大臣に伺いますが、大臣はきのう岩国のF4ファントムのベトナム移駐に関する事前協議の問題につきまして、岩国発進の段階では戦闘作戦命令を受けていなかったとしても、爆弾を積んで行ったということになれば問題だという趣旨のことを述べておられますけれども、この御答弁は、このような場合には事前協議の対象にしようということでしょうか。
【次の発言】 爆弾を積んで行っているかどうかという問題は、どういう形で確認いたしますか。
【次の発言】 実体の問題について伺っているんです。きのうの御答弁では、爆弾を積んで行ったということならば問題だと言っておられる。そこで伺っているんです。その実体を……
○渡辺武君 十四日、十五日両日パリで開かれたOECDの第三作業部会に出席された稲村財務官がけさ帰国されたということで、この委員会に出席していただくよう通告したのですが、ほかの用事で来られないということで、かわりに藤岡審議官においでいただいていると思いますので伺いたいと思います。
この作業部会の内容が、黒字国日本にとってきびしいものであったということがけさのテレビニュースなどで言われているわけですが、時間がないので、要点を、ポイントだけでいいですから、ひとつ簡潔に報告していただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、いま戸田委員その他から問題になっておりました、両三年でGNPの一%程度……
○渡辺武君 初めに補正予算案について一、二点だけ伺いたいと思います。
先ほどの御答弁の中で、補正予算の一般会計の規模は約六千億円前後、それでまあ、何といいますか、実行の規模ですね、これが一兆三、四千億円になるだろうというような御答弁がありましたけれども、当初予算で組まれた予備費がまだ残っていると思うのです。それから、既定経費の節減もあるだろうと思うんですね、そういうものを差し引くと、実際の補正規模、一般会計の、これはどのくらいになりましょうか。
【次の発言】 それは、その予備費の使い残りも引き、既定経費の節減も引いたものが約六千億ということですね。
それでは、もう一つ伺いますが、先ほど税の……
○渡辺武君 私は、初めに総理大臣に伺いたいと思います。 現在、報道関係者の間で総理大臣の言論弾圧事件が大きな問題になっております。その内容の一端は、「文藝春秋」十一月特別号、「週刊文春」九月十四日号、これらに載っております。また、十一月四日付の民放労連の「労連情報」や、十一月七日のマスコミ関連産業労組共闘会議の抗議声明書にも、またさらに、十一月十日の日本共産党機関紙「赤旗」紙上にも載せられております。 その概要は、「文藝春秋」によりますと、総理大臣は、八月二十日、軽井沢の料亭「ゆうぎり」で総理大臣付の新聞記者、いわゆる角番記者九人と懇談された。「そのおり首相はブランデーをのみながら、おそら……
○渡辺武君 私は、日本共産党を代表して、この補正予算三案に反対いたします。 反対の理由の第一は、本案が三千六百億円にものぼる建設公債という名の赤字公債の増発を予定していることであります。公債発行は、当初予算を合わせて総額二兆三千百億円となり、一般会計の国債依存率は実に一九%、戦前にも例を見ないほどのものとなるのであります。現在、物価の激しい値上がりが国民生活を苦しめる最大の問題となっておりますが、円対策に藉口したこの無謀な赤字公債の乱発は、インフレと高物価をさらに激化させ、国民生活を一そう破壊することは必至であり、かつ、将来にわたる公債の増発と、その償還のための重税を不可避のものとするもので……
○渡辺武君 私は日本共産党を代表して、防衛、筑波の両法案の本会議上程に反対します。 反対の理由の第一は、今回の措置が、アメリカと日本の大企業に奉仕する悪法を、議会制民主主義の根本原則を踏みにじってまで、しゃにむに成立させることを至上命令とした政府・自民党の反動的意図のあらわれであるからであります。 本来、会期内に審議を尽くした法案が採決によって処理されること、また、会期内に審議の尽くされない法案が審議未了のものとして処理されなければならないことは、議会制民主主義の当然の原則であります。 特に防衛二法は、自衛隊七千名の増員、南西航空混成団の沖繩配備など、日米軍事同盟体制下の軍国主義復活と、……
○説明員(渡辺武君) お答え申し上げます。 公有水面の埋め立てが行なわれます場合の補償につきましては、関係漁協が漁民の代表というような立場で事業者のほうと補償交渉をやりまして契約を締結するというような事例が一般的でございます。その場合、その補償契約に基づきまして一括受領しました補償金につきましては、組合の内部におきまして関係する漁民の納得に基づいたような配分が行なわれるように、私たちとしても四十五年でございますけれども、別途、補償金の配分についての通達というものを出しまして、適正な配分が行なわれるようにするために配分委員会をその漁協の中につくれとか、あるいは明確な配分の基準を決定しろというよ……
○渡辺武君 私は、いま議題になっておりますこの特別な減税措置については別に反対ではないんです。農民が生産意欲を持っているにもかかわらず、政府の農業政策のために減反せざるを得ない。それに生産調整報奨金その他が出されて、したがって、またそれに対する減税措置が行なわれるということは、これは農民の立場からすれば、当然のことだというふうに私ども思います。しかし、考えてみますというと、たんぼにペンペン草をはやさせて、そしてそれに金をつけてやる、そしてつけた金に減税措置をやってやる。もしこれが逆であって、生産をどんどんやってほしい、そのために奨励金を出すというようなことであれば、農民も喜ぶだろうと思うのです……
○渡辺武君 私は相続税の問題について伺いたいと思うのです。
私は、この相続税も含めてですね、すべての税制は憲法第二十五条の趣旨、つまり別のことばで言えば、「すべて國民は、健康で文化的な最低限度の生活を營む権利」があるという条項の趣旨にのっとってやるべきではないかというふうに考えます。したがって、具体的に言いますと、相続税の場合で言えば、普通の国民の通常の生活に使われる財産ですね、それについてはやっぱり原則として相続税は課すべきでないということではないかと思うのですが、まず主税局長にその点のお考えを伺いたいと思います。
【次の発言】 一時的、偶発的な所得だという点は確かにそうなんですけれどもね……
○渡辺武君 いま議題となっております法律案の第一条ですね、これに、資金及び積立金について次のように書かれております。「長期の運用が国民掲載の中で果たす資源配分的機能の重要性にかんがみ、」云々、それからまたこの提案理由の説明の中にも「これら資金及び積立金の長期の運用は、確実かつ有利な運用という性格に加えて、財政的資金の配分といった性格を兼ね備えるに至ってきております。」というふうにいわれているわけですが、政務次官に伺いたいんですが、これどういうことを意味しているんでしょうか。
【次の発言】 つまり、単なる資金の運用と有利な運用というだけにとどまらないで、いわば一定の行政的な性格、あるいは政策的と……
○渡辺武君 有価証券取引税について若干伺いたいと思うのですが、この取引税の税率を引き下げたということについては私ども賛成なんですけれども、問題は現在のような株の投機が非常に盛んに行なわれているときに、株式の譲渡所得税ですね、これが原則的には非課税ということになっている点について、これは私どもも思っているんですが、国民一般大衆もこれはもう納得できないということを非常に強く主張しているところだと思うのです。ところが、原則的には非課税であるはずの株式の譲渡所得税について、所得税法にも例外規定があると思うのですね、何々が例外規定になっているのか、どういうケースが課税になるのか、その辺をまず伺いたいと思……
○渡辺武君 私は、関税問題について伺いたいと思います。七一年秋の第二十七回のガットの総会に、日本も提唱者の一人になりました新国際ラウンドですね、これはどんなふうに進んでいて、今後の見通しはどういうふうになるのか。
それから、またついでに伺いますが、前回のケネディラウンドの場合と比べてこの新しい国際ラウンドの、何といいますか、討議のおもな中心点ですね、これはどんなところに置かれていますか。
【次の発言】 このケネーディラウンドは、名前の示すとおり、アメリカが主唱国ですね、今度の新国際ラウンドは、ジャパンラウンドと当時も騒がれたように、日本も提唱者の一人になっているわけです。しかし、やはりこの問……
○渡辺武君 私は、事業主報酬制度について質問をしたいと思います。
最初に伺いたいことは、この事業主報酬というのは一体何かという点であります。つまり、別のことばで言いますと、法人のこの役員に対する報酬のようなものか、それともまた、事業所得を生み出す経費としての事業主の勤労に対する給与もしくは事業主の勤労所得というようなものと考えていいのか、どちらでしょうか。
【次の発言】 それはわかってるんですよ。だから、その事業主報酬というのは一体どういうものなのかということを伺っているのです。
【次の発言】 そうすると、税法上の扱いとしては法人の役員に対する報酬というふうに見ているということですか。
○渡辺武君 私は、まず初めに入場税について一、二点伺いたいと思います。 音楽、舞踊、演劇、映画などに対する入場税、これが国民の文化芸術活動という課税すべからざるものに対する課税だということについては、もうすでにいろいろ議論の出ているところであります。特に、この税制が芸術文化活動などをぜいたく視して、そうして戦費調達の一環として税金をかけるに至ったという戦時税制のそのままの延長だということについても、もはや議論の余地のないところだと思うんです。 先ほど大蔵大臣は、この税制を廃止できない理由として、ほかの税制との均衡、あるいは間接税体系を維持しなければならぬということを言っておられましたけれど……
○渡辺武君 時間があまりないので端的に二、三問お伺いいたしたいと思います。 今度のこのアフリカ基金は、低金利で、しかも、五十年という非常に長期のものである。特に、アフリカ開発銀行を通じて、構成国が議決権の半数を握るというような点を見ますと、いかにも被援助国の利益に沿った、あるいはそこの自主性を尊重しているというような装いはとられているようです。しかし、これをしさいに検討してみますと、私は、非常に危険な内容がこれに含まれているんじゃないかということを感ぜざるを得ないわけです。率直に申し上げますと、アフリカという地下資源の豊富な国、したがって、いま資源問題が非常に発達した資本主義国にするどく問題……
○渡辺武君 最近、大企業のほうは、いわゆる過剰流動性問題でもはっきりあらわれておりますように、手元資金が非常にだぶつきまして、品物の投機だけじゃなくして、土地の買い占めなどに乗り出しているという実情については、大臣も御存じだろうと思います。ところが、この中小企業、特に、零細企業のほうは、円の切り上げだとか、あるいは自由化だとか、あるいは特恵関税制度だとか、いわゆる経済の国際化という政府の方針、さらにはまた、中小企業分野に大企業が進出するということについて、これを野放しにするというような政府の方針と関連して、非常に緊急に融資や国の援助がほしいという事態にきていることは、これはいろんな資料で明らか……
○渡辺武君 最近、国有地の運用、処分について、公共優先主義ということが言われております。前回の当委員会での大蔵大臣の答弁にも、そのような趣旨のことが言われたと思います。昨年三月十日に出されました国有財産中央審議会の答申でも、都市及び都市周辺における国有地の運用、処分について、「従来よりも一層公用、公共用の用途に優先的に充てることとし、」云々と述べられております。さらに、今年四月二十六日、小坂大蔵大臣臨時代理は、国有財産中央審議会に諮問を行なった際に、関東地区の在日米軍基地が返還されるのを機会に、国有地利用の公共優先主義の立場を強調されたというふうに新聞にも報道されているわけであります。現在、特……
○渡辺武君 先ほど渡邊参考人のほうから、物価対策としては総需要抑制が非常に重要だということを強調されて、中でも財政引き締めについて特に強調されたと思うんです。私は、いまの財政を引き締めなきゃならぬということについては賛成なんですけれども、しかし、だからといって、日本銀行の金融政策が妥当だというふうには言うことはできないんじゃないかという感じが非常に強いんです。それは、ここに資金需給実績というのが、あなたのところで出された経済統計月報に出ておりますが、これは財政金融当局の対民間資金需給実績であるわけでして、したがって、市中銀行などの状況は出ておりませんけれども、しかし、この統計を見ましても、私は……
○説明員(渡辺武君) お答えいたします。 霞ケ浦、北浦におきますコイの被害は、ことしの七月の十七日にまず霞ケ浦の高浜入りの奥の部分で発生しまして、その後下流に被害が移行いたしまして、また北浦でも七月二十二日に発生し、七月二十九、三十日にも発生しておるようでございます。被害の総数は約九百九十トン、被害金額にいたしまして三億五千万円というように推定されておるわけでございます。 このような被害を起こしました原因につきましてはいろいろあろうかと存じますけれども、まず第一は、霞ケ浦、北浦に流入いたします河川の汚濁負荷量の増加ということが第一だと思います。第二点といたしましては、そのような結果、霞ケ浦……
○渡辺武君 私は、いま非常に深刻な問題になっております住宅用地の問題を中心に土地問題、地価問題について、幾つか伺いたいと思います。
本題に入る前に、不動産協会の江戸さんに、予備的に二、三伺いたいと思います。
いま、日本不動産協会の会員はだいぶふえているようでございますが、何社くらいおられましょうか。
【次の発言】 日本のおもな不動産業者が、ほとんど全部加盟しているんじゃないかというふうに思いますが、その点はどうでしょうか。おもなもので加盟していないものがあったらおっしゃっていただきたいと思います。
【次の発言】 いまの私鉄関係の人たちは、その日本不動産協会から脱退するわけですか。
○渡辺武君 経済企画庁長官に伺いますが、先ほどもほかの委員からも御質問がございましたが、第十二回OECDの閣僚理事会に御出席なさった点について、初めに幾つか伺いたいと思うのでありますが、この閣僚理事会の共同コミュニケを読ましていただきますと、インフレの問題はもとよりでありますが、エネルギー問題、あるいはまた食糧不足の問題その他、かなりいろんな問題が盛り込まれているわけです。しかし、一番強調しておりますのはやはりインフレーションの問題でありまして、まずそこのところを伺いたいと思うんです。 初めに伺いたいことは、インフレ対策を各国の経済政策のいわば中心に据えるというようなことを最初に強調している……
○渡辺武君 最初に、小坂長官にほんの一言だけ伺いたいと思いますが、前回のこの委員会で、私は、長官の御出席なすったOECDの閣僚理事会の共同コミュニケに関連いたしまして、日本政府としては賃金物価凍結令あるいは所得政策、こういう方向を考えておられるのじゃないかということを伺いました。その際、長官の御答弁では、いや、日本では国民的コンセンサスを得ることがまだ困難な状態なので、所得政策などを採用することは時期尚早と考えるというような御趣旨の御答弁があったと記憶しております。ところが、けさの「毎日新聞」によりますと、アメリカで今度御承知の「物価凍結などを含む新経済政策を発表すると同時に、近く所得政策の第……
○渡辺武君 総理は、先ほど、中沢委員に対する御答弁の中で、次のように言われたように私は記憶しております。それは、この買い占め・売り惜しみ法案の成立を引き延ばしたのは政府や自民党じゃないかとおっしゃられたが、それはそのとおりでございますというふうにおっしゃったと思いますが、それは総理の正式の御見解だというふうに理解してよろしゅうございますか。
【次の発言】 私、委員長に一つ二つ確かめたいことがあるんです。
この買い占め・売り惜しみ法案の審議について、私が引き延ばしをやったというような事実がございますか、この委員会で。
【次の発言】 もう一つ伺いたいのですが、この法案と一緒に野党四党の共同提案の……
○渡辺武君 大平外務大臣は、十一月一日の晩の記者会見で、今回の韓国政府のとった措置について、これで外交的決着はついたというふうに語っておられます。また、けさの午前中の衆議院の外務委員会での外務大臣の御答弁では、主権侵害については韓国政府がどうしても認めようとしないこと、日本のほうの側からいえば、主権侵害の事実を認めさせるきめ手がないんだと、これではいつまでたっても解決がつかないんで今回のような措置をとったのだという趣旨のことを答弁されたそうであります。これは外務大臣だけじゃない。政府自身もです。今度の韓国政府のとった措置、これを一応了承して、そうして来月の中旬に日韓閣僚会議も開くと、四億五千万……
○渡辺武君 けさの朝日新聞に、法務大臣が、きのうの午後の記者会見におきまして次のようなことを語ったという記事が出ております。それによりますと、「法相は「今後も日韓の緊密な関係を維持するためには政治的解決以外に方法がない」と述べ、韓国側が事件を政治的な観点から処理することを期待していることをほのめかした。法相は、事件の「政治的解決」を見通した理由として「日韓関係はどんな事情があっても緊密な状態を続けなければならないが、金氏の再来日が実現しないと両国間に決定的なミゾができて重大事態になることが考えられるためだ」と述べた。そして、これを避けるためには「主権侵害という問題がはっきりしない以上、韓国には……
○渡辺武君 大臣、お時間がないようなので、端的に伺います。
現在韓国で監禁されている金大中氏の生命の安全、それからまた自由、これについては日本政府がそれを保護する義務を負っているというふうに考えますが、どうでしょうか。
【次の発言】 そうしますとですね、その日本政府が保護する義務を負っている人物を、現在韓国の政府が、これがとらえて、自宅に監禁同然の状態で置いておく、こういう状況だと思うんですね、現在の状況は。この場合は、日本政府が保護する義務を負っている人物を韓国政府が監禁しているということでありますから、この点どういうことになりますか、韓国政府が日本政府の主権を侵しているということになるん……
○渡辺武君 最初に法務大臣に一言伺いたいと思います。
先ほどの御答弁を伺っておりますと、この長沼判決について、すでに政府が上訴したその瞬間から効力を失うのだという御趣旨のお答えがありました。そこで伺いたいのですけれども、この控訴によって長沼判決の中でどの部分の効力がなくなったのか、それを伺いたいと思います。
【次の発言】 拘束力がなくなったというふうに言いかえれましたので、それはそれとして承っておいて、その拘束力のなくなったという、それは一体長沼判決のどの部分なんですか、これを伺います。
【次の発言】 どの部分の拘束力がないのですか。
○渡辺武君 私は、きょうは時間がないので、ほんの三つ四つのことを端的に伺いたいと思います。大臣の御答弁も端的にお願いしたいと思います。 憲法八十一条には、これは専門家の大臣に、仏の耳に念仏ということになると思いますが、一切の法律、命令、規則または処分について裁判所は違憲審査権を持っているということが明記されております。ところが政府の例の統治行為論によりますと、高度の政治判断を要するものについては裁判所の違憲立法審査権は及ばないということを主張しているわけであります。一体憲法のどこにそういうことが書いてあるのか、まず伺いたいと思います。
○渡辺武君 まず、総理大臣に伺います。
今回のパリ会議の結果を、総理大臣としてどのように評価しておられますか。
【次の発言】 今回のパリ会議の一番大きな成果は、アメリカがドルの買いささえを行なうことを認めたというところにあるのだというのが先ほど来の御答弁でございました。しかし、この措置がかりに実施されたとしても、投機の抑制に効果があるものかどうか、これは私は非常に疑わしいと思います。先ほど別の委員からも質疑がございましたけれども、私も重ねてこの点を伺いたいと思うんです。
で、大蔵大臣、日本銀行総裁は、この措置がどれほどの効果があるとお考えになっていらっしゃるか、お答えいただきたい。
○渡辺武君 私は、日本共産党を代表して、質問いたします。
本題に入る前に、総理に一言伺いたいと思います。
本日の水俣病判決は、長期にわたる危険なメチル水銀を含んだ工場廃水をたれ流し、水俣病を発生さした因果関係と、企業の責任を明確に認めております。このことは、大企業の高度成長第一主義の政治によって、公害のたれ流しを野放しさしてきた歴代自民党政府の責任に対するきびしい判決でもあると見なければなりません。総理は、この点を率直に認めて、国民に謝罪すべきだと思いますがどうでしょうか。
【次の発言】 自民党政府の責任、それからまた、国民に対する謝罪、この点はどうですか。
○渡辺武君 関連。 いまの答弁非常におかしいですよ。この特特会計が審議された昭和四十四年の三月二十五日の本院の大蔵委員会で、私は、すでにこの特特会計が基地の移転その他に使われるだろうという危険性を指摘して、そうして次のように質問しております。この特別会計は米軍、自衛隊の基地、演習場の移転を大規模にやりやすくするためのものではないか、こういう趣旨の質問をしました。ところが、私の質問に対して、当時の主計局次長、現在の相澤主計局長ですけれども、次のように答弁しておられる。「特別会計を改正いたしましたのは、そういう施設の整備を一般的に促進したいということだけでございまして、特にいまお話のような特別な……
○渡辺武君 私は、国際通貨問題について伺いたいと思います。
今回のワシントン会議は、IMF体制といわれた戦後の国際通貨体制にかわる新しい通貨体制を、おもな資本主義国の協議によってつくろうという重要な会議であったと思います。今回の蔵相会議で、新しい通貨体制としてどのような全体的な仕組みが構想されたのか、あるいは今後展望されるのか、その点を、まず伺いたいと思います。
【次の発言】 どうもよく理解できない答弁なんですが、国際通貨体制といえば、一つの体系がなければならぬと思う。いままでのIMF体制も、これもドルを基軸通貨としての一定の体系が組まれておったと思います。ところが、けさほどからの御答弁を伺……
○渡辺武君 割増金付貯蓄の問題について二、三伺いたいのですが、このギャンブル預金制度を創設された理由ですけれども、これはいまのこの物価狂乱それから品不足ですね、これの原因が、大衆の手持ち預金もしくは消費支出あるいはさらに言えば、国民の買い急ぎというところにあるという点から出発して、大衆の手持ち現金を吸収しなきゃならぬという考えからやられたものだというふうに思いますが、どうですか。
【次の発言】 大蔵大臣、いまそうおっしゃいますけれどもね、しかし、総需要抑制ということで、私は、いま言った財政金融上の抑制措置というのは、これはあまり効果が実際出ていないで、むしろ国民の総がまん路線というもののほうが……
○渡辺武君 いま大島紬、村山紬、しぼり、それから西陣など、伝統的工芸品産業が、韓国産の模造品、模倣品の輸入によって大きな打撃を受けつつあります。 現在参議院の商工委員会に、衆議院から送付されて付託されております伝統的工芸品産業振興法案がありますが、これは、わが党も参加した五党の共同提案によるものでありまして、もちろんこの法案には私もとより賛成でありますけれども、残念ながらこの法案には、外国からの模造品の流入から、伝統的工芸品産業を保護する明確な規定が盛られておりません。しかし、衆議院の採択にあたっての附帯決議の第七項を見てみますと、次のようなことが書かれております。「伝統的工芸品類似の外国製……
○渡辺武君 総理大臣に伺います。
OAPECが、去る九日、日本及びEC諸国に対する石油供給削減をさらに一月から毎月五%上のせすることを決定いたしました。このことによって、わが国の石油需給関係、あるいは石油、電力供給、あるいは経済成長率、国民生活などに非常にきびしい影響があらわれてくると思いますが、その見通しについて、まず伺いたいと思います。
【次の発言】 通産当局のほうから、もう少し具体的に伺いたいと思うんです。たとえば今度の五%削減の上のせによって、一月の石油供給は九月の実績に比べてどのくらいな削減率になるのか。それからまた、今後の石油の需給関係ですね、及び石油、石炭の供給削減率、従来一〇……
○渡辺武君 いや、委員長、それは困ります。
【次の発言】 できませんよ。退出したら困りますよ。その点、困りますよ。議会の審議権があるのですよ、議員には。困りますよ、それは。
【次の発言】 さっき申しましたように、一番最後に伺わなければならぬことなんです。それは水上さんね、失礼ですけれども、いろいろ御健康上の理由もございましょうけれども……。
【次の発言】 非常に不当な扱いだということを最初にはっきり申し上げておきます。
三井物産の橋本会長に伺います。
御承知のように、今年の一月七日、政府が輸出前受け金受け入れに対する規制をそれ以前の一件一万ドルから十万ドルにゆるめました。このことと関連して……
○渡辺武君 いま総理から、臨時閣議の結論の報告がありましたけれども、私、この報告の内容について、いまここで全面的には問題しませんけれども、多くの点で非常な不満を持っております。特にこの中でも、いわゆる弱者救済の問題、この問題について政府が一言もいま触れることがなかったという点は、きわめてこれは遺憾なことだと思っております。もう申し上げるまでもなく、御存じのとおり、この生活保護世帯、あるいは年金生活者、失対労働者など、こういう低所得の人たちが、いまの物価狂乱で一番深刻な打撃を受けているということは、これはもう議論の余地のないところであります。特に福岡県の実情を申しますと、たとえば生活保護世帯で申……
○渡辺武君 私は、総需要抑制政策などを中心として、当面の経済情勢について関係各大臣に伺いたいと思います。 八月十一日の日に、OECDの対日経済審査報告書が発表されました。私、まだこれの成文を見てはおりませんけれども、新聞報道などで読みました限りで、次のようなことがここに書かれているようであります。短期見通しという項目の中で、「まず予測の前提として、総需要管理政策が一九七五年初めの数カ月までは抑制的となるが、その程度は七四年末までにいくぶんゆるめられると仮定する。」ということが書かれてあるようであります。このOECDの対日経済審査は、これはたぶんこの四月ごろに行なわれて、そうして、その結果を日……
○渡辺武君 きょう、私が質問を予定しておりますのは、田中総理大臣の政治資金にまつわる疑惑の問題であります。この質問の全容について大臣によく聞いていただいた上で御答弁をいただきたいというふうに思っておりましたけれども、大臣に対する質問のほうが先になってしまって非常に残念であります。したがって、かいつまんで質問したいと思うことの要点を申しますと、田中総理大臣が大企業家や財界からたくさんの政治資金を受け取っているわけですが、これはたとえば公共料金の値上げに関連して、いわばその値上げをのんでもらうための資金として総理大臣に出したと、あるいはまた為替差損に対する政府の対策をとってもらうと、そのとってもら……
○渡辺武君 麦まで入れて、消費者米価のほうを値上げ合理化と言っているのはけしからぬよ。
○渡辺武君 関連。
政府は、この十九日の日にエネルギー節約国民運動の実施要綱を内定したというふうに聞いております。一体、この実施要綱の内定の案によれば、全体としてどのくらいの消費節約を考えておられるのか、これを一点伺いたい。
それからもう一つ、この実施要綱によりますと、非産業部門及び一般家庭は一〇%の節約を目標にする、官庁部門は最低一三%の節約をするというふうに数字がはっきり出ているわけですが、産業用のほうは数字がはっきりしていない、一体、産業用は何%の節約を考えておられるのか。この二点を伺いたい。
【次の発言】 なお関連、もう一点。
○渡辺武君 私は、沖繩県石垣島の旧平得飛行場、それから旧白保飛行場、これの跡地の返還問題について伺いたいと思います。 石垣島の農民は昭和十八年から十九年にかけて、つまり沖繩戦争の直前の非常に緊迫した状況のもとで、軍の手によって半ば強制的に土地を収用されております。このために現地の農民がどれほど苦しんだか、私は、ここに現地の農家の方々から私に寄せられた要請文を持っておりますが、そのうちの一部分だけを読み上げてみたいと思うんです。こう書いているんです。「戦局の悪化による避難中の地主の情況」と題しまして、「土地を収用され、作物補償金もなく土地代も二〇%のみ受領し日夜飛行場作業に徴用され食糧生産も思……
○渡辺武君 今晩出ました夕刊によりますと、六日パリのOECD本部で開かれた国際エネルギー機関の理事会に、去る二月三日の日だったと思いますが、キッシンジャーが御承知の輸入石油に対する国際的な最低価格を設定したらどうか、そして代替エネルギー資源の販路を拡大するというような趣旨の構想を改めて理事会にアメリカ代表が提起したそうであります。これに対して、記事によりますと、「日本、イタリアをはじめ過半数の国が同提案に保留の態度を示した。」それから、「日本は埋蔵エネルギー資源に乏しいことを理由に最も強く難色を示し、」という記事が出ているわけです。で、すでにおとといの衆議院の予算委員会で、わが党の正森議員の質……
○渡辺武君 所得税法の第八十四条の二項を見てみますと、老人扶養親族について、一般扶養親族とは別に所得控除の優遇措置がとられておると思うんですね。いわゆる老人扶養控除というものですね。これはどういう趣旨で設けられた制度でしょうか。
【次の発言】 まことに敬老精神に満ちた措置で、こういう措置は大いに賛成なんですけれども、大体対象件数はどのぐらいございますか。
【次の発言】 申告した数ぐらいわかるでしょう。それとついでに、この措置によって一般の扶養控除等よりも優遇しているわけですね。そうすると、その優遇している分が、いわばこの措置による減税額だというような形にもなろうかと思うんですが、どのぐらいの減……
○渡辺武君 私は、まず歳入欠陥問題について最初に伺いたいと思います。 午前中、近藤委員が、五十年度の歳入見積もり過大であったんじゃないかということを伺いましたが、これに対する御答弁は、いや過大であったとは思わないというような御答弁でございました。私は、これについてはきわめてこの答弁は不満でございます。また、歳入欠陥も予想されるんだというふうに公式に述べておりながら、五十年度の税収の見積もりについてまだわかってないんだというような御答弁があったわけでございますが、これまたまことに私は不満でございます。したがいまして、この問題は、なお日を改めて詳しく究明したいというふうに考えておりますので、きょ……
○渡辺武君 私、前回の当委員会で、歳入欠陥を生ずるだろうというふうに見通した根拠と申しますか、具体的な計数を資料として御提出いただきたいということをお願いしたんですが、その後理事会に提出されました「「五十年度税収見積の改訂試算」について(メモ)」というものを拝見することができました。これを拝見しますと、どうやら計数的に説明らしきものがあるなあと思われますのは、「四十九年度税収不足額七千六百八十六億円を税収予算額の伸び率を用いて五十年度ベースに引き伸ばすと約九千億円という計数が得られる」ということだけなんですね。しかしその後に、こういうことが書いてある。五十年度税収がどうなるかについては「このよ……
○渡辺武君 私は清酒酒造業界の問題について幾つかの点を伺ってみたいというふうに考えております。
いま清酒酒造業界、特にその中での中小酒造業者、この状況が非常に深刻な不況状態にあるんじゃないかというふうに思われますけれども、大蔵省の方ではこの実態をどのように認識しておられるか伺いたいと思います。
【次の発言】 いただいた資料を見てみますと、最近五カ年間の課税移出数量ですね、酒類の、これの伸び率で見てみますと、清酒は合計して最近五カ年間年平均一・二%ずつしか伸びていない、増加率が。ところが、ビールは五・九%、それからウイスキーが一一・九%、伸び率からして格段の相違を示しているわけであります。恐ら……
○渡辺武君 いま提出されておりますたばこ定価法の改正案によって約五割ばかりたばこの値段が引き上げられるということになるわけでありますが、このたばこ定価法で決まった定価、これに基づいて公社が銘柄別の定価を決めて大蔵大臣の認可を受けて販売するという形になるだろうと思うのですが、その場合に、小売店はたばこ専売法の三十四条に基づいて、この定価どおりに売らなければならないということになっております。ところが、パチンコ屋さんなどに値引きして売っている小売屋さんがあるということで、いままでいろいろこの国会の中でも論議がありました。私もきょうはこの問題について少し伺いたいと思うのですが、その前にいままでの論議……
○渡辺武君 私は砂糖価格の値上げについて若干質問したいと思います。 先月の十六日に申し上げるまでもなく、農林省が家庭用小売価格を九・八%、それから業務用の工場出し値を一六・六%値上げを認めたということになっております。これは昨年七月のこの引き上げ以来、一年間に三回目の引き上げというふうに見て差し支えないわけでありますが、いままでの値上げは、原糖の価格がどんどん上がっているという状況のもとで、一般国民の不満をそういう点でそらすことができたというふうに見て差し支えないと思うんですが、今度はまさに昨年の暮れから原糖価格が急落しているという状況のもとでの値上げで、これは十分に検討しなきゃならぬ問題を……
○渡辺武君 私は、日本共産党を代表しまして、まず、今日の深刻な国民の暮らしの問題について伺いたいと思います。 総理大臣は施政方針演説の中で、いままでの高度成長路線を転換して、安定成長と福祉向上の路線に切りかえるとも言われましたし、また衆議院本会議の答弁の中では、税制、財政あるいは金融を根本的に洗い直して考えてみる時代にきているということもおっしゃっておられます。しかし、五十年度予算案を見てみますと、その辺がどうもはっきりあらわれていない。全然ないと言っても差し支えないと思うのです。 総理に伺いたいと思いますけれども、一体、行政、財政、金融のどこを見直して、どういうふうになさるおつもりなのか……
○渡辺武君 私は、予算委員会あるいはきのうの本会議などでこの赤字公債の問題についていろいろ伺いましたけれども、政府側の答弁を聞けば聞くほど納得できない点が、改めて伺わなければならない点がたくさんふえてきておるというのが実情であります。 で、まず最初に財政法との関係の問題を伺いたいと思いますが、財政法四条、五条、これが戦争中のこの赤字公債乱発による戦費の調達、そしてまたそれが原因となった悪性インフレの爆発ということに対する深刻な反省の上に立って戦後の健全財政主義を基本として据えたいという意味を持った規定ではないかというふうに考えておりますが、この点についての大蔵大臣の御見解を伺いたいと思います……
○渡辺武君 関連。 ちょっと関連で質問したいんですが、いま近藤議員が質問しましたように、減債基金の特別会計法では定率繰り入れだということをはっきり定めているわけですね。そうして建設公債については百分の一・六という定率の繰り入れになっている。これは景気の変動がどうであろうと、財政事情がどうであろうと、法に基づいて必ずやらなきゃならぬ、そういうものですな。そうしてその根拠となるものは、これは大体耐用年限六十年だから、だから一年間でやってみれば百分の一・六という数字が出るという合理的な根拠があるのですね。私は、建設公債に関する限りは、百分の一・六という定率繰り入れは、これはそのとおり行われていると……
○渡辺武君 質問に先立ちまして委員長に一言伺いたいことがあるのです。
きょうは十二月十七日です。この国会が召集されてから九十八日目です。初めてこの物価特別委員会が開かれる。その間一回も開かれない。まさに私は異常事態だと思うのですね。私どもは山中委員も私も委員長に対して直接再三この委員会を開くように申し入れました。それがいままで達成されなかった、この事情はどういうわけなのか、これをまず御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 この間、国鉄の寝台料金等々が上がりました。私鉄運賃も上がったんです。酒、たばこも上がりましたよ。それから麦がきのう値上げが決められた、答申が出たということですね。その……
○渡辺武君 政府は、今回赤字公債を含む大量の公債の発行をしました。財政の公債依存率二六・三%、公債の発行残高十五兆一千億円という数字であります。ところで、財政制度審議会の中間報告を見ますと、今年度の歳入欠陥三兆円と仮定して、五年後には公債の発行高約十六兆円、公債の残高六十一兆円になるだろうというショッキングな数字を発表しているわけであります。この計算の根拠など、その内容をまず説明していただきたいと思います。
【次の発言】 その名目GNPの伸び率を一二%にして、税の弾性値を一・二にしたと、これはどういう根拠ですか。
【次の発言】 GNPの伸び率は。
○渡辺武君 最初に、法務省に伺いたいと思うんですが、いらっしゃいますか、法務省の……。 いま逮捕されている田中前総理大臣ですが、新聞記事などによりますと、丸紅を通じてロッキード社から五億円の金を受け取ったということについては認めているんだということが書かれております。実際この金を田中が五億円受け取ったことが事実かどうか。 それから、もう一つ伺いたいことは、これは政治献金として受け取ったんだということを田中は主張しているというふうに新聞などには出ておりますけれども、検察当局としてはこれ賄賂として見ていま捜査しているという記事が書かれております。先ほどまだ捜査中だということをおっしゃいましたが……
○渡辺武君 私は、日本共産党を代表して租税特別措置法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。反対する第一の理由は、政府が今回の改正を、祝の不公平の是正、租税特別措置の全面見直しなどと宣伝しているにもかかわらず、今回の措置がきわめて欺瞞的なものであるからであります。このことは、租税特別措置の減収額が政府資料によっても、たとえば、昭和五十年度では五千六百十億円であったのに比べ、今回の全面見直しなるものによる増収額が、初年度わずか百五十億円、半年度一千百五十億円にすぎないことを見ても明らかであります。さらに、今回廃止される租税特別措置の数は、法人税関係特別措置九十八項目のうち、わずか十一項目に……
○渡辺武君 私は先ほど大塚委員からも御質問がありましたが、一九七二年の輸銀法改正問題について伺いたいと思うんですけれども、この改正のあった月が四十七年の十一月十三日、すなわち、いま、重大な問題となっているロッキード問題のまさに焦点の一つとなっている時期であります。この内容については、先ほども御答弁がありまして、なかなか多面的でありますけれども、最大の重点は、従来の原材量などに対する輸入金融に設備をその対象物資に加えて、そうしてこれに航空機を含めたということ、また、融資対象資金に前払い資金だけではなく、所要資金を加えたという点だと思うんです。 そこで、これは輸出入銀行に伺った方がいいのか、大蔵……
○渡辺武君 いまロッキード問題の追及が、主としてトライスターの全日空への売り込み、あるいはP3Cの売り込み、こういうようなところを大体焦点にして審議が進められていると思いますけれども、私は、次期民間輸送機、つまりYXの開発に絡んでもロッキード社の賄賂がらみのいろいろな工作があったんじゃないかという点についてお伺いしたいと思っております。 まず、最初に伺いたいのは、大蔵省は特にこのYX開発のための予算として民間輸送機振興開発費というのを昭和四十二年ごろからずっと組んでいると思いますが、毎年度のこの費用の額とその執行状況ですね、これをおっしゃっていただきたいと思います。
○渡辺武君 大蔵大臣は、いままで赤字公債の発行は、異例中の異例の措置だということを繰り返し答弁されております。しかし、今年度の赤字公債の発行のやり方を見てみますと、昭和四十年度、五十年度とは、いわばさま変わりな発行のやり方をしておられます。いままでは当初予算を組んでみたところが、経済情勢が当初の見通しと大分外れて歳入欠陥が生まれたということでやむを得ない措置として赤字公債を発行するということだったと思うんですけれども、今年度は当初予算から、いわば当初予算の不可欠の一環として赤字公債が組み込まれているというような点、それからもう少し考えてみれば、この財政収支試算で五十三年度もしくは五十四年度まで……
○渡辺武君 政府が今回諮問しました試算米価、いま大臣は再生産を確保できるのだとおっしゃいましたけれども、私は米審の審議を待つまでもなくこれは全く問題にならない、ひどいものだというふうに考えざるを得ません。うわさによりますと、自民党との相談で一%ぐらい政治加算するだろうというようなうわさも流れております。仮にそれが加算されたとしても一俵一万六千五、六百円というようなことになるんじゃないでしょうか。これは政府・自民党一体となって農民に低生産者米価を押しつけているというふうに言わざるを得ないと思うんです。いまも御質問ありましたけれども、大臣、農民の声、そしてわれわれの声、これをよくひとつ考えて、いま……
○渡辺武君 長官にお伺いいたします。 最近発表されました五十年代前期経済計画、これを拝見しますと五十一年度から五十五年度までの消費者物価の平均上昇率は六%ということになっております。同じこの資料で見てみますと四十一年度から四十七年度、つまり石油ショックの起こる前ですね。高度成長時代と言ってもいいと思いますが、そのころの消費者物価指数の年平均上昇率は五・六%だった。そうしますと、今度の経済計画は、消費者物価指数においても従来の高度成長期以上の上昇を見込んでいるというふうに考えられますし、卸売物価指数についてはいま言った四十一年から四十七年度まで実際年平均一・八%ずつしか上昇しなかったのに、今度……
○渡辺武君 初めに総理大臣に伺います。 政府は、五十年度、五十一年度両年度を通じて、合計すると赤字公債六兆四百億円の発行を予定しているという状態です。ところが、大蔵省が二月六日に発表しました財政収支試算、これを見てみますと、五十三年度、五十四年度まで赤字公債を出すんだということを想定しているわけですね。五十五年度末の公債の残高は五十一兆四千億円、べらぼうな領になるということを想定しているわけです。しかも、五十年度から五十五年度までの年平均で二〇・九%の税収の伸びを想定する、こういうことです。国民はこれを見て私は不安と疑惑を感じているだろうと思うのですね。総理大臣は、今後の財政再建、基本的にど……
○渡辺武君 私は、チアンフェニコール製剤による薬害の問題について伺いたいと思っております。 現在、ネオマイゾンとかチアンフェニコールとか、チオサミノール、チオゾーンその他等々いろいろな名前でチアンフェニコール製剤が売り出されているわけですけれども、これの副作用が、血液の障害という点については以前から言われているわけです。特に最近神経障害もあるということでかなり多くの被害者が出ております。私、専門の方に伺った限りでは、学会などで正式に報告された障害者の例、被害者の例は十数件を数えているということだそうでありますけれども、私のところに、チアンフェニコール製剤を飲んだために神経障害が起こりましたと……
○渡辺武君 最初に、きのう近藤委員がお願いしました資料要求にさらに一点つけ加えてお願いしたいと思うのです。 前の七十七国会の予算委員会に大蔵省から、法人の所得金額、それから法人税額負担割合、これを一億円以下と一億円以上という大まかな分け方で、資本金階級別に出しているわけですけれども、あんまり刻みが大き過ぎて実情がよくわからないという点がありまして、これは衆議院の大蔵委員会だったと思いますが、もう少し刻みを細かくして出しましょうという御答弁もあったと思いますので、この刻みをもう少し細かくして出していただきたいと思うのです。その刻みについて私どもの方の考えを申し上げますと、一つは一千万円以下と、……
○渡辺武君 今度のマニラ会議では、黒字国日本に対する風当たりが大分強かったという報道がなされいるわけです。特にウィッテフェーンIMF専務理事が、黒字国に責任があると、黒字国が努力せよという趣旨の演説をやられたと、前回大蔵大臣もそのような趣旨のことを言っておられましたけれども、その席に、アメリカのサイモン財務長官も出席しておられたはずで、新聞記事によりますと、このウィッチフェーン専務理事の演説に賛意を評したという趣旨のことが出ているわけですが、アメリカの財務当局の態度はどうだったのか、それをまず伺いたいと思います。
【次の発言】 最終的なコミュニケは確かにそうだったと思いますね。アメリカもそれに……
○渡辺武君 財政問題に入る前に、自民党総裁でもあられる総理大臣に一言だけ伺いたいと思います。
十月八日の日に、自民党が三百十九名の第一次公認候補を発表されました。この中には灰色議員との疑いを持たれている者も含まれているわけです。で、政府はあした中間報告をやると、灰色高官についてはロ特の秘密会で発表するという趣旨のことを言っておられるわけですが、それに先立ってこうして公認候補を発表されたということは、もう灰色高官、灰色政治家の発表はないというふうに見ておられるからじゃないかと思いますが、どうですか。
【次の発言】 まあその、国会で灰色高官の範囲を決めてくれ、その上でという方式は、私どもよくない……
○渡辺武君 私は、前回のこの大蔵委員会で拘束預金の問題について伺いましたけれども、新聞などによりますと、十一月から大蔵省として拘束預金解消のための新しい基準をつくって実施に乗り出すということが出ているんですが、いつごろから始めなさるおつもりか。
【次の発言】 技術論で詰めておられるという御答弁ですが、もうほぼ大きな内容は決まってるんじゃないかと思いますが、どんなふうな内容になるか。また実施するに当たっては銀行局長通達という形になるのかどうか、その辺もお聞かせいただきたい。
【次の発言】 そのにらみ預金をなくすやり方ですね。新聞などによりますと、預金者側の相殺権ですね、これによって事実上これを解……
○渡辺武君 私は、復帰後返還されました軍用地あるいは施設・区域などに対する借地料相当額の支払いの問題について伺いたいと思うんです。 この問題につきましては、昭和四十九年の三月八日の衆議院の予算委員会の第一分科会で、当時の山中防衛庁長官が次のような答弁をされております。速記録を読んで見ますと、「境界画定された私有財産として使用が自由であるようになるまでの間は、これは賃借料とは申せませんが、見舞い金の形で、賃借料相当額を支給してまいります」ということを答弁しておられるわけですが、この問題については、基本方針はいまの読みました山中さんの答弁と同じ立場でやっておりますか。
○渡辺武君 前回、立木委員の質問に対して政府の方の答弁は、この共同開発水域がわが国の二百海里水域に入るんだということでありました。
ところで、この二百海里水域、現在わが国では漁業水域ということになっておりますけれども、海洋法会議などの動向を見れば、これはやがて沿岸国の排他的経済水域として設定されるというのが大体国際的な動向だというふうに見て差し支えないと思いますけれども、その点どうでしょうか。
【次の発言】 二百海里水域が沿岸国の排他的な経済水域として設定される、それが大体コンセンサスを受けている、わが国の政府もそれには一応賛成しているということでありますと、その際、たとえば公害防止とか海洋……
○渡辺武君 先ほど来、問題になっております農業共済の足切りの問題です。農民の方の強い要望は、せめて被害を受けた八割から九割ぐらいは共済で補償されるようにしてほしいというのが非常に強い要望なんですね。私どもはまあこれは急ぐ問題ですから、だからいま直ちに八割、九割といってもなかなか農林省の壁も厚かろうと思いまして、一筆方式の場合は現在の三割足切りをせめて二割程度のところまで引き下げたらどうだと、それから農家単位引き受け方式の場合、いまの二割足切りをせめて一割程度まで引き下げたらどうだというふうに要望したいんです。いろいろ先ほどできない理由などを挙げておられましたけれども、これは何もいまさら長期的視……
○渡辺武君 日本銀行総裁に伺いたいと思いますが、先日大蔵省の発表しました統計によりますと、五十一年末の国債の発行残高が二十兆八千七百四十七億円、約二十一兆円に及んでおるんですね。この大量の国債の約二九・八%、三割近いものが日本銀行の保有になっております。六兆二千億円ですかな。で、市中金融機関のこの保有率、これが約四三%で約九兆円、こういう数字になっているわけです。昨年も七兆円を超える公債が発行されたわけですけれども、表面はどうやら難なく消化できたという形をとっておりますけれども、しかし実際市中金融機関、特に都市銀行の数字を調べてみますと、昨年の七月ごろから銀行の資金ポジションが非常に悪くなって……
○渡辺武君 最初に関税政策についての基本方針を幾つか伺いたいと思うんです。 七三年に東京で開かれましたガット閣僚会議でまあ新しい多角的関税交渉を進めるといういわゆる東京ラウンドですか、これが決まって、日本が提唱国になっているわけでありますが、大体このランブイエ会議でもサンファン会議でも七七年中に妥結するという趣旨の宣言が出されているわけですが、最近ガットの事務局長のロングさんが弘が国に見えておるのは恐らくそのこともあってのことだろうと思います。 で、大臣に伺いたいんですが、七七年中にこれが妥結する見通しを持っておられるかどうか、どうでしょう。
○渡辺武君 最初に、前回に続きましてつむぎの問題について若干伺いたいと思うんです。 前回も私申しましたけれども、いまのガットの東京ラウンドの交渉の中で、アメリカ側からもEC側からも、ガットのセーフガード条項、これの適用の、何といいますか、柔軟な適用という問題が提起されておる。個々の品目については賛成反対いろいろあるだろうと思いますけれども、私は、これはやはりこの大きな不況の中で、発達した資本主義国の間でも非常に大きな経済的な格差が生まれているし、同時にまた産業部門間の格差も非常に生まれているという状況のもとで、また他方では発展途上国の工業的な発展というような問題もあって、恐らくこういう問題が……
○渡辺武君 私は、最初に連結財務諸表による決算と税務の問題という点を一つ伺いたいと思うんです。 この四月一日から始まる年度で、いよいよ連結財務諸表による決算が行われるということになるわけですが、最近新聞など見ておりますと、この連結財務諸表をつくるということが一つのきっかけになりまして、たとえばいま盛んに新聞に書き立てられているあれは日立金属の子会社だった日本フェライト、あれが従来日立が三六%ぐらいの持ち株を持っていたのを一〇%程度に落としちゃった、これが一つのきっかけで、事実上倒産状態に落ち込んでいるというような例も出ておりますし、東芝が西芝電機ですか、あれの持ち株を四〇%以下に下げるとか等……
○渡辺武君 大臣に伺いますけれども、日経連の会長の桜田武氏が、この三月の初めだったと思いますが、中期財政収支試算についての桜田私案というのを発表しております。これは私、別に賛成というわけじゃありません。容認できない点が非常に多いんですけれども、しかし、現に財政制度審議会の会長をやっておられる桜田さんが、五十五年度の赤字公債解消はできないと、現に試算の中でも五十五年度二兆円の赤字公債発行を予定している私案が出ているわけですね。そういう見解を発表しておられるという点は、これはなかなか重大な点だというふうに思いますが、大臣の御見解伺いたいと思います。
○渡辺武君 この法案で、アジア開銀に対するわが国の出資も大幅にふえるわけでありますけれども、まず最初に伺いたいのは、アジア開発銀行の融資ですね、どういうたてまえで行われるのか。特にこの加盟国であれば、社会体制のいかんを問わずに融資できるようになっているのかどうか、この辺をまず伺いたい。
【次の発言】 もう一つ関連して伺いたいのですが、域内の経済開発に役立つ融資ということになりますと、当然まあ常識ではこれは平和的なプロジェクトに融資するというふうに考えられるわけですが、このなんですね、軍需産業ですね、こういうものについては融資はやらないたてまえになっておりますか、どうですか。
○渡辺武君 けさの新聞に大蔵省、日本銀行、金融・証券界がきのう二十五日に長期金利の全面引き下げを決めたという記事が出ておりますけれども、これは事実でしょうか。また、その内容を簡単に御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 この間短期金利が、貸出金利が下げられたわけですが、私、公定歩合引き下げによる企業収益面への影響というのを試算していただいてありますけれども、これをちょっと簡単に御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 これは半年間というふうに期間を限っての計算をしていただいたわけですけれども、これ仮にたとえばなお半年間つけ加えて一年間というふうにしたとき、半年間で、若干いま言った手形……
○渡辺武君 私も、質問に先立って、この間の国際首脳会議の問題をちょっと伺いたいと思います。 もう大分同僚委員がやりましたので、なるべく重複しないように心がけながら二、三点伺いますが、福田総理がこの首脳会議に臨むに当たって、いまの国際経済情勢について大体一九三〇年代のあの深刻な危機状態にいまの状態をなぞらえて、そしてこの経済危機をほっておけば社会的な危機にまで発展するおそれがあるんだということまでおっしゃって、そうして新しい世界的な経済社会秩序をつくらなきゃならぬという趣旨のことも強調されておったわけですね。で、今度の首脳会議が終わった後のコミュニケを見てみますと、どこが一体新しい世界経済秩序……
○渡辺武君 私は、前回政府の発表された財政収支試算で大量の国債が今後引き続き発行されるということが一応試算として発表されておりますので、その国債が同じ五十五年度までの間にどう消化されるのか、それを保有者別の保有高という形で試算して発表すべきではないかという趣旨のことを申しました。これに対して、いや、それをやるためにはさまざまな仮定を設けなきゃならぬということを理由として、いわば反対の内容の見解が答弁されたわけですが、仮定を設けると言えば財政収支試算自身が仮定の上に立っていることなんですね。大体この下敷きになっている前期経済計画そのものも一つの目標であって、それ自体として仮定だと思うんです。そし……
○渡辺武君 大蔵大臣に伺いますが、税制調査会が、国会終了後早い時期に開かれると見られますけれども、この税制調査会に諮問する大蔵省の諮問案、もうぼちぼち固まっているころじゃないかと思いますが、その内容はどんな内容になるのか、お知らせいただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、今度は改めて諮問をするということはないんですね。
【次の発言】 若干来年度税制については、今国会になってからの一定の経過がございます。御承知のように減税要求がありまして、その折衝の中で、不公平税制については全面的な洗い直しをやるという大蔵大臣の御答弁もありました。したがって、大蔵省としてもその公約を果たすためにも、……
○渡辺武君 私は、国税庁の職員の問題について幾つかの点で伺いたいと思います。きょうは余り時間がないので、御答弁はひとつ端的にお願いしたいということをあらかじめ申し上げておきます。 最近、国税庁の職員の間から昇任、昇格、特別昇給などの人事について国税庁がひどい差別をやっているという訴えがたくさん来ております。そこで、まず昇格の問題について伺いたいと思いますが、税務大学を十八期の卒業生ですね、ですから、昭和三十三年採用の人だと思いますけれども、この人たちは三等級に昇格させてよろしいという発令がすでに出ていると思いますが、現在何名くらい、そしてまた職員全体の中の何%くらいが三等級に昇格しておりまし……
○渡辺武君 企画庁長官に伺いますが、先日、本院の本会議でわが党の加藤議員の質問に答えられた中で、福田総理大臣が本年度八%の消費者物価の見通しというのは、これはもう達成困難になったという趣旨のことを答弁されておられます。長官はその点どう思っていらっしゃるか。もし、達成困難だというふうにお考えであれば、まあ消費者物価、卸売物価、これは一体五十一年度はどの程度になる見込みなのか、これをまず伺いたいと思います。
【次の発言】 消費者物価指数の方は一体どのくらいの伸び率になる見込みですか。もう三月も末になってきていますから、もうぼちぼち見通しを立てていると思いますが。
○渡辺武君 私も魚の値段の問題について伺いたいと思います。 先ほど福間議員の質問に対して、企画庁長官の御答弁を伺っておりますと、アジとか、サバとか、サンマとか、こういうものは不漁が原因で値段が上がっているんだ、しかし今後監視を強めていくという趣旨のことを言われました。また、スケソーダラとか、すり身、それから加工品、こういうものはいまのところ消費者物価に影響はないという趣旨のことも言われたわけです。私、こういう認識でいいだろうかということを非常に強く感ずるんです。水揚げが少ない、魚の資源も少なくなっているというようなことかいまの魚価の値上がりの原因だというふうにだけ考えていらっしゃるのかどうか……
○渡辺武君 関連。
【次の発言】 建設大臣、いまの高い家賃の問題ですけれども、調べてみますと、この家賃の中で約二割相当額が大体地代相当額ということになっているわけですね。この地代、これはやはりいま問題になっている利子と、それから土地の造成費のほかに、家を建てて道路を引く、あるいは川を整備する、あるいは公園をつくる、あるいは下水道をつくる、こういう公共用の費用も含まれていると思うのです。大体、家賃の中でこういう公共用の費用ですね、公益費も含めて何%くらい占めていますか。特に五十二年度の募集の家賃の中、どのくらい占めていますか。
【次の発言】 そうしますと、それをいま建設大臣が言われましたように、……
○渡辺武君 これからの調査品目に関連した問題ですけれども、先ほど経済企画庁長官は原材料については業界のいわば自主性に任せるという趣旨のことをおっしゃっていますね。しかし、原材料を除いて消費財だけを調べるというようなことでは、これは物価対策としてははなはだ片手落ちじゃないかという感じがするんです。 なぜかと申しますと、わが国で輸入依存度の強いものはほとんど原材料でしょう。綿花、羊毛、ボーキサイト、燐鉱石、これは一〇〇%輸入依存ですね。 そのほか麦、大豆、塩、それからそのほか、私ここに通産省の調べたものを持ってきておりますけれども、木材もそうだし、砂糖、石炭、石油は輸入依存度が非常に高いんですね……
○渡辺武君 ちょっと関連。
【次の発言】 文部大臣に伺いますが、きのう村越参考人の話もありましたが、小学校のときに基礎学力が十分身についていない、したがって、中学へ行って一層発達したことを教えられてもなかなか理解できない。この傾向は高校へ行けばもっとひどくなるわけですね。ところが、ことしの一月に埼玉県で開かれました日教組の教研集会で、三重県のある高校の先生が自分の学校の生徒の学力を調べてみたというのです。中学一年生用のテストをやったところが、百点満点で半数が十点以下、最高でも四十五点というありさまだ、こういうわけですね。それで、小数の割り算と分数の加減乗除になると完全にお手上げで、小学校三、四……
○渡辺武君 委員長、関連。
【次の発言】 外務大臣に伺いますけれども、そのいまの線引きの問題ですが、新聞報道などによりますと、政府は「北方四島を自国領とするソ連の二百カイリ水域線引きを「領土」とは無関係な「魚」に限っての線引きとして認める立場に踏み切った」という報道があるわけです。これは国民の間に大きな不安を呼び起こしていると言っても私ば差し支えないと思う。北方四島を含めて千島列島についてはわが国の歴史的な固有な領土だというのは私どもの主張でありますけれども、したがって、ここの線引きについては、これは保留すべきだというふうに私どもは主張しております。しかし、もし伝えられるような政府の立場で、魚……
○渡辺武君 各委員とも、沖永良部島の災害に対する激甚災の適用について強く要望があったわけで、先ほど長官からは、中小企業については今月中に指定をするという御趣旨の御答弁ございましたが、この局地激甚災の適用条件ですね、要件の第一にあります公共土木の被害についての激甚災の適用ですね、これはどんな見通しになっておりますか。
【次の発言】 大体、その結論が出るのはいつごろぐらいになりますか。
【次の発言】 早く適用してくれという要望が非常に強いんですね。いろいろ査定の必要などもあることは十分わかりますけれども、しかし、私、和泊町と知名町で五十一年度の税収どのくらいかということを聞いてみましたら、和泊町で……
○渡辺武君 先ほども問題になりました降灰による市民の健康被害の問題これからまず伺っていきたいと思います。 私、これは鹿児島県が調べた小学校、中学校の学童の健康被害についての統計を参考にして申し上げたいと思うのですが、この調査によりますと、結膜炎それから鼻咽頭炎、ぜんそく、これらについて、鹿児島市内の小学校、中学校の方が、全国平均の場合と比べてみまして病気の発生率が高いという傾向がはっきり出ております。念のためにたとえば結膜炎の数字を申しますと、昭和四十九年、五十年、これしか全国平均が出ておりませんのでそれで比較してみますと、全国平均四十九年が三・四九、それから五十年が三二四ということになって……
○渡辺武君 私は、まず最初に、筑波に都内の学校その他の施設が移転するその跡地の問題、これを若干伺いたいと思うんです。 筑波移転に伴って東京都内に非常に大量のオープンスペースが残される、これはもう御承知のとおりと思いますが、私の手元にある資料によりますと、都内だけで五省、十七機関、三十六ヵ所、百四十七ヘクタールの移転に伴ってのスペースができるという状況です。それで、これはいまの過密で悩む大東京にとっては最後の唯一の残されたオープンスペースと言っても差し支えないと思うんです。したがって、これは都市問題の解決、特に過密問題ですね、それからまた、防災上の諸要求を解決するための非常に適切な条件になるだ……
○渡辺武君 初めに、大蔵大臣に伺いたいと思いますが、きのうの東京外国為替市場で円が二百四十二円八十銭、非常な高値になりました。二百四十台割れも近いんじゃないかというふうに一般に言われているわけであります。これが輸出中小企業に対してはもとよりですが、日本の経済全体に大きな否定的影響を及ぼすということもいまさら言うまでもないことでありますが、大蔵大臣、このような円の異常高ですね、これは好ましくないことだと私どもは考えておりますけれども、大臣はどうお考えなのか。 それから、もう一点ついでに伺いますけれども、従来国会で答弁された以外に新たに対応を考えていらっしゃるかどうか、この点を伺いたいと思います……
○渡辺武君 私は、為替差益の物価への還元の問題について伺いたいと思うんですが、いま石油とか、それから電力業界、先ほども御質問がありましたけれども、麦の食管会計その他、最近の円の急騰によって非常に大きな為替差益が生まれておるというのが実態であります。 石油業界の例をとってみますと、昨年度も大分為替差益が出ておりますが、今年度の上半期だけで日石が百三十億円、三菱が九十億円、丸善が五十億円の為替差益ということで、相当これは大きいですね。ところが、その反面で石油製品価格の動きを見てみますと、ガソリンのような過当競争ぎみのものについては卸売物価、消費者物価ともに値下がりが若干見えているようです。しかし……
○渡辺武君 最初に総理大臣に伺いたいと思うのですが、十月二十六日の夜のテレビ対談で、総理大臣が、円高は物価安定に強い武器になるという趣旨の発言をされた。ところが、これが日本の総理大臣が円高容認あるいは円高歓迎というふうに受け取られて、ロンドンの為替市場などで円買いを進める一つの要因になって、これが東京市場にはね返ってきて、それで二百五十円台割れという状態が起こる一つのきっかけになったわけですね。大臣に伺いたいのですけれども、総理大臣は円高容認あるいは円高歓迎という立場におられるのか、真意を伺いたい。
【次の発言】 円高歓迎は総理大臣の真意でないという御趣旨の答弁ですが、この春にも大臣は同じよう……
○渡辺武君 私は、造船不況に関連した地域の問題について伺いたいと思います。造船不況に関連して各地に倒産、失業などの多発している地域がいまふえているわけです。私も若干の地域を現地調査しましたが、非常に深刻です。
そこで、まず労働省に伺いたいんですが、労働省が最近特定不況業種離職者臨時措置法の第二十条第二項の規定によって、室蘭、尾道、今治、長崎、佐世保の五地域を指定しましたけれども、この地域指定によってどういう効果が生まれるのか、時間がないから端的にひとつお答えいただきたい。
【次の発言】 あれですか、失業者の吸収率四〇%と、公共事業についてのね、それも入っていますか。
○渡辺武君 ことしに入ってから沖繩で米軍事故が頻発しております。目に余るものがあるんです。県民の不安と憤りが非常に高まっているという実情です。
開発庁長官、沖繩担当大臣としてこういう事態に対してどういう認識をお持ちなのか、まず伺いたいと思います。
【次の発言】 私、これらの一連の事故について、アメリカ側の態度はふざけているというか、それとも真剣さが全くないというか、実際腹に据えかねるようなところがあるんです。
一、二の例を挙げて伺いますけれども、四月十三日に金武村の伊芸区の民家に砲弾の破片が飛んできたという事故がございました。これについてアメリカ軍の調査の結果が沖繩県に来ているようですけれ……
○渡辺武君 大臣にほんの一言だけ伺いたいと思いますが、昨年の九月九日に起こりました沖永良部台風ですね、あれで台風の情報が四時間くらいおくれたということで、これが被害を大きくした一つの重要な原因になっているわけです。 それで、昨年の十月六日に行われました当委員会で、委員会として現地調査した結果の報告がございまして、その中にも「気象観測体制の早期拡充が望まれる」ということがはっきり書かれているわけであります。やはり名瀬の気象観測所ですね、これでは不十分じゃないか。気象台に昇格してほしいという要望が、その後も現地から非常に強く起こっております。 そこで伺いたいんですが、奄美群島振興開発特別措置法……
○渡辺武君 参考人の皆さんには、きょうは御苦労さまです。端的に幾つかの点を伺いたいと思います。 まず中曽参考人に伺いたいことですが、この法案による設備の廃棄、現実には海運造船合理化審議会の答申を待ってから行われるということになろうかと思いますが、日本造船工業会としてすでに大手それから中手及び小手などについて廃棄の割合などを試算しているということを伺っておりますが、どのようにお考えになっていらっしゃるか伺いたいと思います。 それからまたそうした操業度、これを前提とした場合に労働者はどのくらい削減されることになるのか、その試算がありましたらお知らせいただきたいと思います。 それからもう一点、……
○渡辺武君 私は構造不況業種である繊維産業の中の大島つむぎ産業について伺いたいと思います。 本場大島つむぎの産地が奄美大島と鹿児島にあるということは御存じだと思いますが、この両産地の実情がいま非常に深刻です。数年にわたって深刻ですが、最近一層深刻になっているという状態です。昨年の生産高をおととしと比べてみますと約十五万反減っておる。一五%の減産です。こういう状態です。特に韓国産と競合関係にある緯絣といいます横織りのかすりですがね、比較的大衆的なものなんです。これは約二〇%の減産、ことしの二月の統計で見てみますと、昨年の二月に比べて三二・三%の減産率という深刻な状態になっております。滞貨もずい……
○渡辺武君 大臣の所信に対して質問いたします。
昨年の円の急激な変動が政府の経済見通しあるいは予算に大番狂わせを演じさせたということは言うまでもないことなんですが、五十三年度について円レートをどんなふうに考えておられるか、つまり五十二年度のような大変動があるのかないのか、どう考えておるのか。
それから、五十三年度の政府経済見通しの計算に当たって円レートはどのくらいに考えて計算されたのか、伺いたいと思います。
【次の発言】 予算編成時のいまおっしゃった二百四十五円、これを基礎にして計算されたということなんですが、もし政府の経済見通しがまあそのとおりに仮に達成された場合、やはり二百四十五円とい……
○渡辺武君 前回、私、決算調整資金に関する法律について質問いたしまして、この法律案の第一条の予見しがたい租税収入の減少等により決算上不足が生ずることになる場合、この点はどういう場合かということを伺いました。その際の御答弁では、補正予算などが間に合わないような場合が想定されるということだったわけです。なお、伺いますと、四月三十日までの税収を前年度の税収に入れなければならぬ、それがこの二月の決算だ、各会社の二月決算の分が四月三十日までの税収に入るということなんで、補正予算では間に合わない場合があるんだという御答弁でした。それも一応の私は説明だと思います。しかし、従来は補正予算でずっと片づいてきた。……
○渡辺武君 私は、緊急の問題でもありますので、まず税務行政の問題について伺いたいと思います。
大阪国税局管内に納税協会という団体がありますけれども、これはどういう性格の団体で、そして国税当局あるいは税務署とどういう関係にある団体か、まずお答えいただきたい。
【次の発言】 民間の自主的な団体ですか、それとも税務署の下請のような団体ですか。
【次の発言】 民間の自主的な団体を、まあいろいろあるわけですが、税務署もしくは国税当局が、ある団体についてはこれは非協力団体だ、他方についてはこれは協力団体だということで過度の差別をつけて、一方に対しては、この間決算委員会でわが党議員も千葉県の例を取り上げて……
○渡辺武君 最初に古田参考人に伺いたいと思います。 いまは一億中産階級化というようなことも言われておりまして、確かに終戦直後などに比べれば国民の所得水準が上がっているということは否定することのできない事実だと思いますけれども、同時に、その反面で大きな企業あるいは大きな資産家ですね、これの方が一般国民の所得水準の向上よりもはるかに急テンポに蓄積をふやしているということもまた否定することのできない事実だと思うんです。つまり別の言葉で言えば、富の配分の著しい不公平ですね、これが年々拡大しているというのがわが国の実態じゃないかと思うのですね。他方で、先生先ほど強調しておられました一般消費税あるいはE……
○渡辺武君 土地税制について伺いたいと思います。 今度の改正で、法人の供給する宅地に限って適正利益率要件をなくして、かわって適正価格要件にしたわけですけれども、いままでの適正利益率要件の場合ですと、法人が土地を売る場合に、その土地の取得費に造成費、それから販売費及び一般管理費、これを加えたものに二七%の適正利益率を掛けると。その二七%の中には支払い利子と利潤が含まれておるという形になっていて、その範囲の価格で販売すればこれは優良宅地というふうに見なして、それを超えた場合には税の重課が行われるという形になっておったと思うんですが、今回の改正でこの適正利益率要件をなくして適正価格で売ればよいと、……
○渡辺武君 私、前回大阪の住吉税務署に納税協会のアルバイトが、重要書類の保管の書庫ですね、これに出入りをして、それで法人決議書などを持ち出して必要事項を写しているという問題について伺いましたが、その後調査はされましたでしょうか。
【次の発言】 その辺ね、ちょっとその報告おかしいですね、大阪の国税局から来た報告というのは。と申しますのは、このアルバイトの問題ですよ。住吉税務署内の労働組合の執行部がことしの二月九日の午後四時からの団体交渉でこの問題を追及したそうです。ところが署長さん、これは仲谷幸三さんといわれる方ですね、この方が納税協会のアルバイトだということを明確に認めているんですね。そして協……
○渡辺武君 石油税が創設されるわけですが、これによる税収見込み、これをお伺いしたい。
【次の発言】 初年度一千六百二十億円。五十三年度の中小企業対策費にほぼ匹敵するくらいの金額になるわけですが、かなりの予算を使って大量の石油を備蓄しようということでありますけれども、私ここに資源エネルギー庁が出しました「90日石油備蓄増強について」というパンフレットを持っておりますが、これの九ページにこういうことが書かれております。「国際エネルギー機関(IEA)においても、国際石油融通スキームとの関連で、一九七六年一月一日までに七十日の中間目標を設定することとしたほか、一九八〇年までに九十日備蓄を達成するという……
○渡辺武君 大蔵省に伺いますが、今度の石油新税を創設するに当たりましての税制調査会の答申の中に、「原油関税の税率のうち差し当たりキロリットル当たり一一〇円を軽減してこれを石油税に振り替える」という趣旨が述べられております。この「差し当たり」という表現ですけれども、当面百十円を石油税に振りかえるというふうに理解できると思いますが、これから先、なお石油関税をどんどん石油税に振りかえていくという方向を考えていらっしゃるかどうか、これをまず伺いたい。 それからついでにもう一点、昨年の関税率審議会の答申を見てみますと、かなり強い調子で、「原油関税は基本的に無税が望ましい」というふうに述べております。そ……
○渡辺武君 質問に先立って、委員長に一言お願いがあるんです。 それは、きょうのこの委員会の開会に先立って、国税庁が参考人の方々を呼びつけていろいろ注意を与えたということを私聞いております。どういう注意なのか、内容のいかんによっては委員会の審議に対する干渉にもなりかねないと私は思うんですが、事実をお調べいただいて、もしそういうことがあれば厳重に注意をしていただきたいと思います。 それから、参考人の方には、こういうことを申し上げてはかえって失礼かとも思いますが、どうぞ御忌憚のない御意見をお聞かせいただきたいと思います。 まず桃井参考人に伺いたいと思いますが、先ほど、清酒業界は中小企業集団だと……
○渡辺武君 私は、まずお酒の宣伝費用、これについて伺いたいと思うのです。
もしおわかりでしたら、サントリーの最近一年間の広告宣伝費はどのくらいかかっているのか、伺いたいと思います。
【次の発言】 そのほかに販売促進費及び手数料という項目がございますが、この中にも広告宣伝費が含まれているというふうに見て差し支えないと思うのですが、この販売促進費及び手数料というのはどのくらいかかっておりましょうか。
【次の発言】 同じ営業期間に売上高が四千百七十
一億円ということになっていると思います。そうしますと、いまおっしゃった広告宣伝費と販売促進費及び手数料、合計しますと三百九十億円を超えるという状態に……
○渡辺武君 私、前回の、質問の中で、清酒のコストの最大部分を占める原料米の価格の引き下げのために、政府管理米の払い下げに当たってはこれを新米で供給してほしい、それからその量もふやしてほしいということをお願いしました。農林省からも大蔵大臣からも検討すると、あるいは努力するという御趣旨の御答弁があったわけですが、早速五十三年度産米からその方向を実施に移していただきたいと思いますが、いかがでしようか。
【次の発言】 早速やっていただくということで非常に結構なことだと思いますが、その点についてひとつ重ねて要望しておきたいことがあるんです。
この間、参考人の方々が見えられての意見陳述の中でも触れておら……
○渡辺武君 私は経済問題について伺う前に、若干今度の日米首脳会談での安保条約、防衛問題などについて伺っておきたいと思います。 総理大臣は、大統領と会談された直後の五月四日、アメリカの日本協会それから外交政策協会共同午さん会においてスピーチをしておられますけれども、その中で、戦後日米安保条約が果たした役割り、これを非常に強調された上で次のように言っておられます。 私は、この条約がひとり我が国の平和と安全を保障するという一方通行的な役割にとどまらず、今や、日米両国間の、「全面的な提携関係」を象徴するものしだというふうに述べて、さらにその後の方で、今回の会談でカーターが約束したと言われるアメリカ……
○渡辺武君 木村参考人に伺いたいと思いますが、先ほど来、公庫で働いていらっしゃる方々が非常な労働強化になっているという点のお話がるるございました。大蔵大臣もこの点については、病人が非常に多いということで驚いているという趣旨で事実上認めざるを得ないような発言をしておられたわけですが、私、やはり病人が非常にふえているという点非常に重大だというふうに考えております。特に超過勤務が非常に――私か組合の方からいただいた資料ですと、早監、監理ですか、残業が月、平均一人七時間、最高で月三十七時間というような数字も出ておりますし、これは非常に深刻だと思うんですが、特にいまも御指摘がありましたけれども、この持ち……
○渡辺武君 私、前回、この進学ローンの測度が総理天田のお声がかりで、いわば低所得者向けのローンだという鳴り物入りの宣伝にもかかわらず、金利は七・一%、高過ぎるのですね。いまも問題になっておりましたけれども、在学中に返さなければいかぬとか、あるいは保証人が要るとか、こういうようなことで、交通遺児などにとっては絵にかいたモチに過ぎないということを指摘して、条件の改善を求めたわけです。ところが、弱者対策で考えたらどうだということだったのですが、その弱者対策で伺ったところが、これまた高校、大学、これについてはだめなんだということなんです。 そこで文部省の方に、現在行われている私立大学奨学事業の一つで……
○渡辺武君 私は、地方財政収支試算の問題についてまず伺いたいと思います。 五十三年度の地方財政が三兆五千億円もの巨額な財源不足に落ち込んでいる、これは全く驚くべき状態だと思うんです。しかも、もうこれ四年続きの財源不足で、これは自治省の方がよく御存じですが、五十年度が約二兆二千億円、五十一年度二兆六千二百億円、五十二年度二兆七百億円、こういう財源不足が続いた上に、さらに五十三年度の異常な財源不足と一いう状況であります。地方自治体が非常に深刻な事態に落ち込んでいることは、これはまあ言うまでもないと思うんですが、まず大臣に伺いたいことは、このような深刻な地方財政の現状をどのように認識しておられるか……
○渡辺武君 福岡県の北九州市の問題について伺いたいと思うんです。 福岡県の北九州市は、かなり以前からのことでありますけれども、同市の同和行政の基本に反しまたはそのおそれがあるということを理由として、市立の公民館、市民会館、市民センターなどの公の施設を市民に貸与しないという不法な行為を重ねております。多くの場合には同和問題に触れるか触れないかということが踏み絵にされておりまして、市民が会場の使用を申請をいたしますと、その申請書の備考欄に同和に触れないということを書かなければ会館を貸してくれないというような状態であります。私、五月の一十六日に日本共産党の八幡・遠賀地区委員会主催の時局演説会が八幡……
○渡辺武君 私は最初に電力、ガスの為替差益還元の問題について伺いたいと思うんです。 政府が今回やっと重い腰を上げて差益の還元に踏み切ったということについては、私は、やはり世論の厳しい追及の成果がそういう形であらわれたんじゃないかというふうに考えております。前国会で私、この物価特別委員会及びその他の委員会でもこの問題を中心的に取り上げて、いわば論争の口火を切った一人として、政府の今回の態度を、当然のことではありますが若干遅きに失したという印象を持たざるを得ないわけです。しかし、今回の政府のとられた措置は私はきわめて不十分な措置だというふうに考えざるを得ません。私自身が不満だけでなくて、私は国民……
○渡辺武君 いまも問題になっておりましたけれども、円高に伴う為替差益、これを物価値下げという形で国民に還元すべきだという世論、ほぼ一致していると思うんです。ところが、二十一日に発表されました経済対策閣僚会議の「国際収支対策及び円筒に伴う物価対策について」という文書、その中で特に「円高に伴う物価対策」という一項があって、九点について言及しているわけですけれども、私初めから、恐らくこの閣議の決定事項というのは内容のない政治的文書になるだろうというふうに、失礼ですが思っておりました。しかし、国民の中には期待をしていた方もおられるだろうと思うんです。そういう方はこれを見てずいぶん落胆しているんじゃない……
○渡辺武君 牛場対外経済大臣にまず伺いたいと思いますが、大臣がアメリカに行かれて日本側のいろんな提案をされた中で、アメリカ側が七%の経済成長率については、先ほどの大臣の御答弁によりますと、これを多としたということになっているようでございますが、この来年度の経済成長率については、今年度目標の六・七%すら維持できないんじゃないかということで、閣議などでもそれぞれ閣僚間の意見が違っていたということを私ども聞いております。それがにわかに七%というちょっと考えられないような高い成長率が決まって、しかも牛場さんがアメリカにおられた一番最終日に連絡があったと先ほどのお話でございました。 ところで、この経緯……
○渡辺武君 私は、日本共産党を代表して、昭和五十二年度第二次補正予算案に反対の討論を行います。 反対の理由の第一は、この補正予算案が公共事業中心の予算であり、とりわけ道路、東北新幹線、電気通信施設など大企業本位の大型プロジェクトを骨格とした予算であるからであります。 政府は、不況克服のためには、これらの大型公共事業を中心として、いわゆる十五カ月予算のもとに切れ目のない執行を図ることが必要で、その第一歩がこの補正予算だと言っております。しかし、すでに景気回復に失敗したことが二度にわたる補正予算の編成という事実によっても証明されている昭和五十二年度当初予算の延長線上のものにほかならない今度の補……
○渡辺武君 私は、まず最初に学園の暴力問題について伺いたいと思います。 いま、全国各地の大学で、一部暴力集団による暴行事件がいまだに後を絶たずに続いております。私どもは、民主主義と学問の自由、大学の自治を守るという立場から、昭和三十四年以来、国会でもこの問題を繰り返し取り上げて政府に対策を迫ってまいりました。しかも、最近では、例のテルアビブ事件など、国際的なテロ行為あるいはまたハイジャック、こういうものとこうした暴力学生集団とのつながりも明らかになってきているわけであります。 まず、文部省の方に、全国の学園暴力の実態について、昨年の四月から現在に至るまで、不法占拠、それから暴力事件、それか……
○渡辺武君 二十五日の日に、閣僚会議で七項目の経済対策が決まって、発表されました。ちょうど当日は円が一ドル二百二十八円、二百三十円台を割るというショッキングな事実があって、それを背景として出された経済対策でありますので、私、何かこの円の急騰にかなり効き目になる対策でも出たのかなと思って拝見したんですが、全くこれはもう一言で言えば新味のない対策、従来の政府の経済対策と内容上は変わりがないという印象を受けました。中身を読んでも、そのとおりだというふうに思います。 一体、この七項目の経済対策、これがどのような効果を円対策上生ずると考えていらっしゃるか、まずお答えいただきたい。経済企画庁長官。
○渡辺武君 初めに、基準局長さんに伺いたいと思います。 いままでの審議の中でもおわかりと思いますけれども、指定自動車教習所の長時間労働の問題が非常に重大な問題になっているというふうに私考えます。 それで、私ここに福岡県のある教習所の方々のつくった「技能教育日報」というのを持っております。これを見てみますと、名前は言いません、Oさんと仮にしておきます。この方が八月十七日の日報で何人教習しているかと言いますと、九人教習している。朝の十時五分から始まりまして、一人一時限五十分、これでずっと教習をやりまして、九人消化して、それで終わったのが二十時十分ということになっております。そうしますと、大体実……
○渡辺武君 一般消費税について伺いたいと思います。 大臣先ほど、できれば来年度に導入したいという趣旨のことをおっしゃいましたけれども、そこで伺いたいんですが、おととい、つまり十五日の毎日新聞に、大蔵省は十一月の末に再開する税制調査会に来年度導入の是非を諮問する方針を決めたということと、それから大蔵省は直ちに次の通常国会に提出する一般消費税の法案作成に着手、各省庁との折衝に入ったということと、それからいまのところ法案の規模は百五十条程度と見ている、それから税率は七、八%になる見込みだというような記事が出ております。大体こういうところですか。
○渡辺武君 まず初めに、大臣の財政運営の基本姿勢について伺いたいと思います。 福田前内閣の財政運営について考えてみますと、結論から言えば完全に失敗したと言って私は差しつかえないというふうに思います。その財政運営のやり方ですけれども、七%その他の高い成長率を設定しまして、そうしてこれをしゃにむに達成しようということで財政を運営したというのが特徴だと思います。しかもその支出の内容などを見てみますと、大型公共事業、これを重点に置きまして、そうしてそのほかの支出はできるだけ抑えるという方向でやられたわけです。これは今年度だけでなくて、いままでもかなりほかの内閣もやってこられたところだと思うんですが、……
○渡辺武君 いま嘉手納基地周辺の民家の人たちが物すごい騒音で日夜大変苦しんでいるわけです。 それで、四月の二十四日の日に、沖繩県議会の特別委員会の調査団が北谷村の砂辺地区を調査に行きましたときに、そこの民生委員の方ですが、こういうことを言っておられるんですね。砂辺地区は飛行コースの真下になっており、防音装置など何の役にも立たない。去年は、砂辺地区で爆音禍でノイローゼになった二人が自殺し、少年一人が投身自殺を図っている。豚が死産した例や鶏が卵を産まなくなった例も多い、こういうことを言っているんですね。それから、北谷高校の先生はこういうことを言われているですね。毎時間、各授業とも五分から十分の授……
○渡辺武君 日本共産党を代表して、特定市街区域農地の固定資産税の課税の適正化に伴う宅地化促進臨時措置法の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。 宅地化促進臨時措置法は、農地だけを宅地供給の対象とし、特定市街化区域農地に対する宅地並み課税の制度と表裏一体の関係を構成しております。今回の三年延長の措置も、宅地並み課税の延長措置に対応してとられようとしているものにほかなりません。もし本来の意味で、農業継続が不適切な農地の宅地化を促進する制度だというのなら、宅地並み課税制度の存廃いかんにかかわらず、本法の制度が存在しなければなりません。ところが、政府には単独で本法の制度を存続させる用意も……
○渡辺武君 私は、いま広島県で大きな問題になっておりますいわゆる黒い雨地域の問題について伺いたいと思います。 御承知のとおり、広島に原爆が投下された直後に、この爆心地から舞い上がった灰や、それからちりやどろや、それからまた、場合によっては着物や、それから紙など、これらが風で上空に吹き上げられて、非常に強い放射能を含んだ雨が広島市の北部の方一帯に降ったわけであります。それで、これをいわば黒い雨地域というふうにいま呼んでおりますけれども、そこの地域に当時住んでいた人たちで、特にこの雨に打たれた人たちがこの放射能のために原爆症にかかっていまだにたくさんの方々が苦しんでおられる。ところが、政府は爆心……
○渡辺武君 井上参考人、大変お疲れのところだと思いますけれども、キノホルムの薬害に直接遭われたただ一人の方として二、三点伺いたいと思うんです。私、一つ一つ質問を分けて伺います。
一つは、井上参考人、大学二年生のときからこのキノホルムの薬害によって有為な人生を奪われて大変苦労してこられたというお話がございました。そのような体験を踏んまえて、製薬三社や国がいままでとってきた態度に対して、あるいはまた現在とっている態度に対してどのようにお考えか、特に御不満の点をお聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 もう一点伺いたいと思うんですが、先ほど来、恒久対策、特に健康管理手当についての強い御要望が……
○渡辺武君 初めに、一般消費税について一問だけ伺いたいと思います。
昨年の九月の税制調査会の一般消費税部会ですね、小委員会ですか、これの試案でも、それからまた十二月に出されました一般消費税の大綱、ここでも、一般消費税が創設された場合、入場税を段階的に吸収するということが書かれているわけです。
そこで、吸収する場合に、いまの入場税の免税点は一体どういうことになるのか、これを伺いたいと思います。
【次の発言】 もう少し、ちょっと詳しく聞きたいんですが、いまおっしゃったように、映画千五百円、それからなまものの場合三千円の免税点ありますね。そうすると、一般消費税にこれが吸収されればこの免税点に該当……
○渡辺武君 最初に、航空機燃料税について質問いたします。
このたび税率が二倍に引き上げられたわけですが、これを理由に航空運賃の値上げが行われないように運輸省としても指導していただきたいという要望を申し上げます。これは午前中の質疑で質問が出たそうですが、念のために運輸省の答弁いただきたいと思います。
【次の発言】 次に、この燃料税を財源とした空港に対する諸施策、これについて幾つか伺いたいと思います。
運輸省は、五十四年度の予算の概算要求の中に空港周辺の生活保護世帯、これが防音工事を受けて、そして夏場はルームクーラー入れないと暑くてしようがないということで、電気料金が大分かさむわけですね。それ……
○渡辺武君 まず、日本銀行の副総裁に伺いたいと思うんですが、日本銀行は従来の金融緩和政策を現在のいわゆる警戒中立型の金融政策に転換しておられるわけですが、その主な手段、これはいわゆる窓口規制ということでやっておられると思うんですが、しかもそれがだんだん厳しくなってきておるというふうに私ども理解しております。 新聞報道によりますと、この四―六月期の窓口指導の内容ですけれども、都市銀行の貸し出し計画額ですね、都市銀行から出てきた、前年同期の実績を約一〇%上回る計画を出してきたのを逆に一〇・一%圧縮したというような記事が書いてございまして、従来銀行の計画でやっておったのを日本銀行がその計画よりも下……
○渡辺武君 昨年の九月期決算以来、わが国の、特に大企業ですが、減収増益という新しい形が出てきているわけです。 これは申し上げるまでもなく労働者の大量首切り、それから下請、中小企業いじめなどを内容とする減量経営ということが進んで、売り上げ高は減っても利益の方は伸びるという事態を言ったものだと思うんですが、ことしの三月期決算、これは各経済関係の新聞や雑誌などを見てみますと、未曽有の増益だということが言われているわけですね。九月期決算も恐らくそれを上回るだろうという見通しになっているわけです。 それで、これは経済成長率に税の従来の経験則による弾性値を掛けた税収見通しを上回る税収があるんじゃないか……
○渡辺武君 最初に、日本銀行の中川理事さんに伺いたいと思います。きょうは御出席ありがとうございます。 今月の九日の日本経済新聞に出ている記事でありますが、日本銀行が国債買いオペ政策で新方式を採用することになったという記事であります。これによりますと、六月からですが、金融市場の繁閑にかかわらず、国債の買いオペを小口、頻繁に行うという方針を採用することにしたんだというふうに書かれております。そうして、こうした新方式を採用するに至ったその目的は、国債価格の乱高下を防いで価格の安定を図るためだということが書かれているわけですが、こういう新方式をとられるようになったことは事実でしょうか。
○渡辺武君 今回の法改正で約二一%ばかり小売りの定価が引き上げられるということになるわけですが、いま卸売物価の方では、先年の物価狂乱直前の状態に非常によく似てきているという状況で、物価問題は非常に重大な時点に来ていると用います。こういうときに、国鉄を初めとして政府関係の機関が相次いで公共料金の値上げをやる、これはきわめて重大なことだというふうに考えざるを得ません。 ところで、公社からいただいた資料を見てみますと、いままで値上げのたびに販売数量の伸び率が落ちているということが歴然と出ております。普通でいえば五%から七%程度の年伸び率でしょうけれども、昭和四十三年の場合、値上げのために伸び率が一……
○渡辺武君 初めに舟山参考人に伺いたいと思いますが、先ほど公共企業体等基本問題会議で専売事業の民営移管の問題が論議になったというお話がございましたが、専売事業審議会でこの問題はどのように審議があったのか、また今後どういう見通しを持たれておられるのか、また舟山参考人御自身の御見解はどうなのか、それをまず伺いたいと思います。
【次の発言】 いまおっしゃった経営の効率化という点について伺いたいと思うんですが、これは勝部参考人にもぜひ同じ問いで御意見を伺いたいと思うんですが、今回の措置で企業責任が非常に明確になってくると、一層の企業努力が必要になってくるということが言われているわけですね。もちろん今回……
○渡辺武君 私は、今回の法改正が、外国たばこの競争とか、あるいはまた、たばこの売り上げの鈍化とか、厳しい状況のもとで、公社に働く労働者に対して激しい合理化攻勢、別の言葉で言えば労働強化その他の攻撃を必然的に呼び起こすであろうという見地から、前回、労働災害の問題を取り上げていろいろ伺ったわけです。公社側の答弁は異常ともいうべき冷酷な答弁でございまして、とうてい私は納得できませんので、なお続いてこの問題について伺いたいと思うんです。 初めに、労働省からおいでいただいておりますので、頸肩腕症候群等の認定についての問題を若干伺いたいと思うんです。 昭和五十年二月五日付の基発第五九号、つまり「キーパ……
○渡辺武君 いま、佐賀市に本拠を置く宮地組という暴力団が傍若無人の無法、不法行為を重ねておりまして、これが佐賀県政にとっての大きな問題点になっております。私は、きょうはそのうちの採石法違反の問題について取り上げてみたいというふうに考えております。 まず、警察庁に伺いますが、佐賀県警と佐賀警察署が一月の二十二日と二十五日の両日、採石法違反容疑で佐賀市の福光物産宮地忠美前代表取締役、それから横尾吉久現代表取締役、その他の関係者を逮捕して、二月の十三日に幹部二人を起訴したというふうに聞いております。その容疑の内容はどういうことでしょうか、それをまず伺いたい。 それからもう一点、昨年の十一月十六日……
○渡辺武君 関連。
いままでの質疑でも非常にはっきりしてきたと思いますが、南千島、すなわち択捉、国後、これは初めから日本の歴史的領土で一度も他国の手に渡ったことはないところです。北千島も、きのうの政府側の答弁でもはっきりしておりますが、一八七五年の条約で平和的に樺太と交換されたものです。でカイロ宣言に言う日本が暴力や貧欲で略取した地域でないことは、これは明らかです。ところが、なぜこの日本の歴史的な領土を、これをサンフランシスコ条約で請求権まで放棄したのか。これはヤルタ協定に基づいてやったのか、この点を伺いたい。
【次の発言】 しかし、とにかく一九四五年のヤルタ協定で千島列島はソ連に引き渡され……
○渡辺武君 私は、工業団地の売れ残りの問題について伺いたいと思います。
いま政府の指導で無計画に造成した工業団地が売れ残って、それで財政圧迫その他で苦しんでいる地方自治体が非常に多うございます。そこで伺いたいのですが、全国でこれまで造成された工業団地の面積はどのくらいか。また、そのうち分譲済みの面積がどのくらいで、残った面積ですね、これはどのくらいか。この辺を伺いたいと思います。
【次の発言】 残った面積はどうなっていますか、売れた面積と残った面積。
【次の発言】 その七千ヘクタールというのは、私もあなたのところでつくった資料をいただいているのですが、売却中面積と、こういうことになっている。……
○渡辺武君 私は、先日の出光タンカーの徳山丸の廃油不法投棄事件について、まず運輸大臣に伺いたいと思うんです。 今回の不法投棄を告発したルポライターの加藤邦彦氏、この人が徳山丸に乗船するに至ったいきさつ、これについて、かねてからこういう不法投棄が行われているということを聞いていた、調べたいと思っていたところを誘われて、それで徳山丸に乗り込んだのだということを言っておられるわけですね。それから、先日の衆議院の運輸委員会で参考人として出席された際も、こういうことが日常的に行われていると聞いているということをはっきり明言しておられる。そして、今回の事件は氷山の一角だということも言っておられるわけです……
○渡辺武君 開発庁長官に伺いますが、現行の沖繩振興開発特別措置法、これは五十六年度までの時限立法になっているわけです。それで、現実は後から申しますけれども、県民生活その他の見地から見ますと、沖繩県の振興開発というのは私はまだまだ緒についたばっかりぐらいのところじゃないかというふうに考えているわけです。かえってこれからが非常に重要だというふうに思いますが、第二次の振興開発特別措置法及びそれに基づく計画が必要だと思いますが、その点はどう考えていらっしゃるかまず伺いたい。
【次の発言】 総理大臣の一月二十五日の施政方針演説、この中で沖繩県の、経済問題に触れられて、「沖繩につきましては、特に地場産業の……
○渡辺武君 まず最初に、厚生省の方にスモン病被害者の問題について伺いたいと思います。
もう御承知のとおり、三月七日の東京地裁の勧告で、投薬証明のない患者についても国と製薬三社が賠償金を支払うべきだ、国は三分の一、製薬三社は三分の二という勧告が出ております。それで、国はこの点で勧告に従うということで、製薬三社がまだ態度不明のために、鋭意説得してくれているということでございますけれども、その説得の結果はどうなっておられるか、まず伺いたい。
【次の発言】 そういう努力を続けているとおっしゃるんですが、見通しはどうですか。会社側の態度、これもどんなふうな態度ですか。
○渡辺武君 私は、提案されている法案には賛成なんです。しかし、農林水産省の政策には非常に強い不満を持っておりますので、きょうはその立場から幾つかの点を伺いたいというふうに考えております。 いま農家の人たちに会っていろいろ実情を聞いてみますと、一番強く主張されますのは、とにかく三年前三十九万一千ヘクタールで三年間行くんだと、いわばそういう趣旨の閣議了解事項までできているのに、去年も減反面積を引き上げられたと。ことしは五十三万五千ヘクタール、それで十年先までには八十万ヘクタールというふうな方針が打ち出されておる。その上に、政府の政策に協力して転作をしても、その価格も、それからまた市場も保証がない……
○渡辺武君 まず総理に伺いますが、総理、昨年年の総選挙の投票日の直前に、一般消費税五十五年度導入を断念されるという趣旨のことを言明されたわけですが、これは十二月の二十一日の両院の本会議決議で事実上とどめを刺されたわけです。そして、今回のたばこ定価の値上げなど公共料金の一斉引き上げ、これはこうした事態のもとでの増収対策の一つというふうにわれわれは考えているわけですが、しかし、大蔵省の発表しました財政収支試算を見ますと、やはり歳入不足は依然として非常に大きいわけです。それに加えて大蔵大臣が、この間五日の日の参議院本会議の御答弁の中で、一般消費税について提案できる環境にはない。ただ、消費支出一般に着……
○渡辺武君 最初に、内職の主婦の場合の問題を伺いたいと思うんですが、最近御承知のように、家庭の主婦の内職やパートが非常にふえております。これはだんなさんの賃金が非常に抑えられている、物価も高いというようなことが一つ大きな原因だと思います。ところが、その内職をしている主婦の中から、同じ内職をしている人で給与所得控除を受けることのできている人とそうでない人がある。私の場合は給与所得控除を受けることができないんだが、どういうわけなんだと、こういう質問を受ける場合が非常に多いんですよ。 そこでまず伺いたいんですが、給与所得控除を受けられる内職の主婦というのはどういう場合なのか、これをまず伺いたい。
○渡辺武君 わが党は、この税理士法改正案について、山本税理士会会長その他、証人の喚問あるいは参考人の喚問などを、これを理事会に提起しております。これは当然のことだと思うんですよ。この法案は、言ってみれば全く汚辱に満ちた法案だと言って差し支えないと思います。 税理士会及び税理士政治連盟、これが各党の議員その他に多額の金をばらまいた。これはいま検察庁の捜査の対象になっているんですよ。その結果、一体これが一部の人たちの主張しているような政治献金なのか、賄賂なのか、その結論さえも出ない、その間に、もうとにかくこの法案を成立さしてしまおうということで審議を急ぐ。うわさによれば、きょうこの委員会では質疑……
○渡辺武君 まず、法務大臣に伺います。
税理士法改正案にかかわる日税連と日本税政連の贈収賄容疑について、検察当局の捜査は順調に進んでいると思いますけれども、その状況はどうなっていらっしゃいますか、伺いたい。
【次の発言】 捜査のかなめとなるものは、全体を直接計画し、指揮した山本義雄日税連会長、四元正憲日税連専務理事、それから加茂武日本税政連会長などからの徹底した聴取だと思いますけれども、事情聴取は進んでおりましょうか。
【次の発言】 この三人が捜査のかなめだという点についてはどうですか。
【次の発言】 私どもが日税連から聞いたところでは、四元、加茂両氏は入院していると、山本会長は公職にありな……
○渡辺武君 初めに運輸大臣に伺います。
今回の旅客運賃の引き上げと、それから国鉄財政再建促進特別措置法案、これらが提起された原因ですけれども、国鉄財政の破綻は、その大幅な赤字にある。また、その背後にある国鉄の累積債務、これが非常に大きくなっているということがいわれておるわけです。
そこで伺いたいことは、この赤字の根本的な原因、これはどこにあると考えておられますか、おもなものについておっしゃっていただきたいと思います。
【次の発言】 いま大臣、一番最初にあげられたのは運賃収入の伸び悩みということだったわけですが、国鉄監査委員会の四十二年度の監査報告によりますと、やはり同じように収入の伸び悩み……
○渡辺武君 菅野長官に伺います。
長官は今度の国鉄運賃の値上げの問題について、初めのうちは値上げ反対の立場をとっておられたようですけれども、その後、値上げ賛成に態度を豹変されたわけですけれども、この最初値上げに反対された理由は何か、また態度を変えて賛成に変わられた理由は何か、これをまず最初に伺いたいと思うのです。
【次の発言】 そうしますと、この国鉄の財政再建計画なるものを十分検討された上で賛成されたということですか。
【次の発言】 そうしますと、私申し上げるまでもなく、この財政再建計画ですけれども、これは十年間に三兆七千億円のばく大な設備投資をやろうという計画でして、まあ貨物輸送、交通貨物……
○渡辺武君 私は、昨年十一月の日米共同声明の経済的側面について御質問したいと思います。 十一月の共同声明は、貿易資本などの自由化の繰り上げ実施を日本に義務づけております。これが共同声明のおもな内容である。日米安全保障条約の実質的な大改悪に対応した経済的措置であり、今後、日本経済と国民の生活に長期の深刻な影響を与えるというふうに考えます。いま政府は自由化の繰り上げ実施というのを急いでおりますけれども、これはアメリカの要求に従ったものと思われますけれども、どうでしょうか。また現在政府の進めております自由化計画の内容について御説明いただきたいと思います。
○渡辺武君 私は物価問題について伺いたいと思いますが、経済企画庁長官は、国会でのしばしばの答弁の中で、高度成長が物価上昇の要因の一つであるという趣旨のことを申されておりますし、特に、経済演説の中では、経済成長と物価安定とが両立しなければならぬのだということを盛んに言われているわけです。
そこで、伺いたいと思いますのは、経済の高度成長が消費者物価を引き上げるに至るメカニズムはどんなメカニズムなのか、それを伺いたいと思います。
【次の発言】 いまの御答弁を伺っておりますと、生産性の上昇、それに伴っての需要供給関係、あるいは賃金の上昇、高生産性部門及び低生産性部門の構造的な格差というような点がおも……
○渡辺武君 政府は、公共企業体等労働関係法の第十四条に基づいて、国鉄労働者の賃金についての仲裁裁定を実施しないことについての承認を国会に求めておりますけれども、この問題について、一昨日の運輸委員会で竹下官房長官が、政府は昭和三十二年以来、仲裁裁定を完全実施してきたが、今回も裁定実施に努力することに変わりないとの政府統一見解を読み上げたということを伺っております。私は、一昨日、運輸委員会に出ておりませんでしたので、あらためてこの席でそうであったかどうか、運輸大臣は同席されておられたと思いますので、確認したいと思います。
【次の発言】 この政府の統一見解は、新聞記事などによりますと、国鉄運賃値上げ……
○渡辺武君 私は、いま問題になっておりまする為替差益の消費者への還元の問題について伺いたいと思います。 この問題は、総理大臣も、今度の国会の施政方針の演説の中で、今回の通貨調整を物価の安定に役立たせるというふうに強調されておられます。私は、この点がいまの佐藤内閣の物価対策の大きな目玉じゃなかろうかというふうに思っているのです。そのほかの点については、総理大臣の触れられたところは、もう最初に総理大臣が発足されて以来言い古されたことで、国民だれも、これが効果があるとは思っていないものばっかり。今度この点だけが新たに強調されたということなんです。ですから、この問題がほんとうに実効あるものとして措置……
○渡辺武君 私は、去る十一日の総括質問の際に、現在の物価値上がりの大きな要因であるインフレーションの実情と、そのおもな原因を明らかにしてまいりました。大蔵大臣御出席しておられたので逐一お聞きいただいたと思いますけれども、それを要約しますと、インフレーションのおもな原因としてあげられることは、第一に、大企業が自己資本比率を急激に低下させるほどに銀行借り入れなどをふやして、このいわゆるオーバー・ポローイングによって高度成長を続けてきた。そして、大企業の資金需要をまかなうために銀行がいわゆるオーバー・ローン、すなわち過度な信用創造を行ない、さらには日本銀行が貸し出し政策など放慢な金融政策によってこれ……
○渡辺武君 いまもお話がありましたけれども、現在の異常な物価騰貴のおりに、国民は政府・自民党が選挙のときなどでは、演説の中で物価の安定などということを盛んに約束しながら、まさにその瞬間に、国会では物価騰貴をあおる国鉄運賃値上げ法案を強引に成立させようとしているということについて、非常に不満を持っております。しかも、衆議院でのわが党の追及によって、国鉄は旅客輸送では黒字を出している。そうして赤字は貨物輸送だけから生まれていることがはっきり明るみに出ているわけであります。したがいまして、旅客運賃の値上げをしなければ、国鉄経営はやっていけないという宣伝はまっかなうそだということが明らかだと思います。……
○渡辺武君 私はインフレ問題について伺いたいと思います。 最近の物価の上昇は、国民にとっては全くおそるべきものがあると言って差しつかえない状況だと思うのです。東京都区部の消費者物価指数を見てみますと、二月には前年同期に比べて七・三%、三月が九%というものすごい上がり方です。これはもう明らかにインフレが悪性化しつつあるということを示しているものと思われます。 経済企画庁長官に伺いたいのですけれども、この消費者物価の異常な急騰、これは、昨年来の卸売り物価指数の激しい値上がり、特に大手商社、それから大企業などの買い占め投機の影響によるところが非常に大きいと思われますけれども、どうでしょうか。
○渡辺武君 私は、以前、本院の決算委員会及び大蔵委員会などで、大蔵省関税局の全税関労働組合員であることを理由にした昇任昇格についての差別、さらには定期昇給に至るまでの極端な差別人事の問題を取り上げて、当局の是正を求めました。その後、不十分ながら、この点については若干の改善の方向が見られております。しかし、大蔵省管内に行なわれている労働組合員や共産党員などを理由とする不当な人事行政は、この大蔵省監督下の政府系金融機関及び民間の金融機関の中に非常に明確にあらわれております。さらには、いま、これから問題にしようとしております国税庁管内にも非常に極端な形で行なわれております。私は、このことは大蔵省の人……
○渡辺武君 経済企画庁と、それから通産省からおいでいただいていると思います。最初に両方に伺いたいと思うんですが、けさの新聞発表にもありましたように、東京電力、中部電力が大幅な料金値上げの申請を出したというこの記事になっております。前から多少宣伝されておりましたので、料金の値上げの申請が出るだろうということは国民もある程度気がついていたと思いますけれども、あけてびっくり玉手箱で、東京電力が平均六八・一六%、中部電力が七七・七四%、あまりの大幅さにびっくりぎょうてんしているというのが私は実情だと思うんです。この二社にほかの各社も追随して値上げをするだろうというふうにいわれているわけですけれども、家……
○渡辺武君 初めに梶原公述人に一つだけ伺いたいのですが、先ほどたばこなどの値上げに反対された論拠を非常に感銘深く伺ったわけでございますが、家計をあずかる方の立場として、酒、たばこはまあ嗜好品とおっしゃいましたが、確かに嗜好品ですが、もう生活必需品に近いような嗜好品じゃなかろうか。その点ではダイヤモンドだとかミンクの高級のコートだとかいうようなぜいたく品とはちょっと違うのじゃないかというふうに私ども考えておりますが、その点どんなふうにお考えでしょうか。
【次の発言】 それから水野公述人に二、三点伺いたいのですが、御賛成の立場でおっしゃって、ずっと伺っておりますと、嗜好品あるいはぜいたく品などには……
○渡辺武君 政府は、この郵便法の一部改正案によってはがきの場合は十円から二十円に二倍に引き上げる、封書の場合ですと二十円から五十円に二・五倍。新聞、雑誌などの三種の郵便物は約五倍に引き上げられる可能性を持っているというような状況でございまして、これはいま経済企画庁長官が九・九%以内に消費者物価を抑える可能性が十分あるという趣旨の御答弁がありましたけれども、しかし、私は、やはり政府がこの郵便料金だけでなくて、酒、たばこはもとよりのこと、それからまた消費者麦価、米価など、麦価の方はどうなるかわかりませんが、米価の方は恐らく大幅に引き上げられるだろうというような状況になっておりますし、やはり公共料金……
○渡辺武君 私は、時間もないということでありますので、四点ばかりまとめて伺いたいと思います。 まず第一点でありますが、先生のお話をずっと承っておりますと、公害に反対することは経済成長に反対することだというような御趣旨のようにうかがわれるわけであります。特に先生は、公害に反対するならば日本経済は終戦直後の状態に戻ってもいいということかというような御趣旨のことまで、極言されておられたわけであります。しかし公害というものは、経済成長に不可避の、不可欠の随伴物ではないと私は思います。公害は、経済成長の中で大企業が公害防止の必要な措置を怠ってたれ流しをした、このことから起こっていることは、これはいまの……
○渡辺武君 御推挙によりまして副主査に任命されました渡辺武でございます。非力のところ精いっぱい努力するつもりでおります。どうぞよろしく御協力いただきますようお願いいたします。
【次の発言】 日本銀行総裁に伺いたいと思います。
けさの朝日新聞を見てみますと、総裁、二十八日に記者会見をなさって、そして大体まあ景気は底ばいの状態に来たと、今後は緩やかな回復に向かうであろうと、そして物価も鎮静化のめどがついたと、したがって、物価安定のための金融政策は第二段階に入るだろうというような趣旨のことをお話しされたという記事が出ております。で、新聞社の方のこれは観測だろうと思いますけれども、これで春闘過ぎた後……
○渡辺武君 ほんとの一、二点だけ伺いたいと思います。 まず、村田参考人に伺いたいと思いますが、今年度の大量の公債発行がどうも金融市場の実勢に適合してない発行のやり方じゃないかという点をめぐりまして、特に公社債市場が未成熟だと、あるいは金利の問題等もあって御用金思想で公債発行をしちゃ困るというような議論も大分出たようであります。応募者利回りが八・三二%に落ちついたと思いますが、これとの関連で事業債あるいはまた長期金利の引き下げ、さらには郵便貯金も含めての預貯金金利の引き下げというようなことも進められたと思いますが、その間の事情を簡略でよろしゅうございますが御説明いただきたい。 それからもう一……
○渡辺武君 館参考人に二点ばかり伺いたいと思います。 先ほど先生の御公述を伺っておりますと、インフレが起こるかどうかという問題を、需給のバランスがとれるかどうかという見地から御説明いただいたわけでありますが、この需給バランス論と、これは一九五〇年代の後半のアメリカの不況と関連しまして、不況下に物価が上がると、需給が緩んでいるのに物価が上がるのはなぜかという問題で、近代経済学の中でも反省が生まれてきたと、特にいまスタグフレーションと言われております不況下のインフレの高進ですね、需給が緩んで物価が下がるはずなのに上がっているというようなところから、理論的にも問題がいろいろ論じられているというふう……
○渡辺武君 私は最初に、丸尾公述人に景気対策と物価、インフレ問題との関連にしぼって三点ほど伺いたいと思うんです。 先ほど先生は、経済の均衡を維持するためには財政の不均衡もやむを得ないという御趣旨の御公述があったわけでありますが、恐らくいまの政府もその立場に立っているかと思いまして、政府の政策を見てみますと、昨年それからことし、もうすでに七兆円以上の赤字公債を発行して、そうして財源を賄いながら、特に国鉄の新幹線とか、あるいは高速道路だとか、あるいは本四架橋だとか、大型プロジェクト中心の公共事業費を大幅に組んでいるというのが実情であります。こういうようなやり方をとっていきますと、いま不況が深刻で……
○渡辺武君 今度の電電公社の値上げの案を見てみますと、一般の国民が利用しているいわゆる一般電話、これについて基本料金を二倍にするとか、度数料を七円から十円にするとか、あるいは設備料を五万円から八万円に引き上げるとか、公衆電話も大体それにならって引き上げる。電報に至っては、二倍から三倍とかなり大幅な引き上げになっているわけですね。ところがその反面で、主として企業、特に大企業が使う、使っていると思われます専用線の専用料金、それからデータ通信やテレックスの料金などは据え置きになっているというふうに私理解しておりますが、そのとおりになっているでしょうか。
○渡辺武君 大臣に伺いますが、この特別措置法によって航空機騒音の防止地区とそれから特別地区というのができるわけですが、この地区に応じてまあ規制の度合いが大分違うですね。したがって、地域の人たちが大変強い関心持っているわけです。で、大体例のあのWECPNLですか、うるささ指数でこう考えてみて、特別地区と防止地区は大体どの辺、どの程度のところがめどになるか伺いたいと思います。
【次の発言】 政府としては、この法の第二条の2に基づいて、県知事に対して地域指定や措置などの案を提示することになっておりますが、大体これはいつごろになると考えていらっしゃいますか。
○渡辺武君 大臣に、郵便貯金の金利引き下げの問題について最初に二、三伺っておきたいと思います。 三月の十六日に公定歩合が〇・七五%引き下げられました。これに伴って郵便貯金の金利がまた引き下げられるんじゃないかと国民は非常に心配しているわけです。申し上げるまでもなく、郵便貯金は国民が生活を切り詰めてやっとつくり出した零細な貯金でもありますし、私どもはこの金利の引き下げをやるべきではないというふうに考えまして、去る三月の十五日に引き下げ反対の趣旨の申し入れを大臣にもいたしております。この点について、大臣、どういう御見解をお持ちか、伺いたいと思います。
○渡辺武君 渡辺先生に最初に伺いたいと思います。 現在の公債の大量発行がインフレの危険に導くという御趣旨の御公述がございましたが、インフレに至る、予想される現在の経路ですね、それからまた現在どのような徴候があらわれているか、またそれに対する政策的な対応はどうかという点を第一点として伺いたいと思います。 それから第二点として、政府が五十五年度導入を予定しております一般消費税、これがインフレの起爆剤になるのではないかというふうに考えられますが、その点についてのお考えはどうでしょうか。 それから第三点として、公債の相次ぐ大量発行で、いま公債の発行残高が恐ろしいほどの状態になっているわけです。私……
○渡辺武君 専売公社からおいでいただいていると思いますが、いらっしゃいますか。――どうも御苦労さんです。 総裁は御存じかどうか知りませんけれども、山口県の宇部市小串寺山というところに米原蘆洲さんという、これは重度身障者です。この方が五十二年の十月の二十四日にたばこ小売店の指定を受けて、いま元気で店をやっているんですが、私は先日その米原さんに会いましていろいろ事情を聞いたんです。そうしますと、米原さんいわく、たばこの小売店というのはこれは身障者にとっては非常に適した商売だと、いま自分のところでは公社の標準販売量の三倍ぐらい売り上げがあるということを言っておりました。それで、来年は国際障害者年で……
○渡辺武君 防衛庁が認可してつくられております公益法人で防衛施設周辺整備協会というものがございますけれども、これは現在やっている主な業務、これはどんな業務をやっておられるのか、それからその支所の所在地と数、それから職員の数、これをまずお答えいただきたい。
【次の発言】 いま伺ったその業務ですね、あなたはこの整備協会の寄付行為の事業をただ読まれただけですね。私が聞いているのは、いま協会で現実にやっている主な業務は何ですかということを伺っているんです。
【次の発言】 だから、いろいろ挙げたけれども、結局一番最後のこれが一番主な業務でしょう。つまり、基地の周辺の住宅の防音工事、これの補助金の交付の申……
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