このページでは中村利次参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。中村利次参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○中村利次君 まず、長官の報告についてでありますけれども、これは防衛庁長官は就任されたばかりでありまして、事実関係についても十分の御承知がないということは当然でございましょうけれども、しかし、少なくとも長官が報告されるこの報告書に、この衝突事故の事実関係について、私はやはり必要最小限度の報告すら行なわれてないと思うのです。そういう意味では、もっと事実関係についての、いま少しのやはり突っ込みがほしかった。事実を、少なくとも国民の皆さんが現状においてまあまあというぐらいの報告はほしかったと思います。しかし、そういう立場から、お答えできないようなことはないと思う点について、非常に時間がございませんの……
○中村利次君 今度の沖繩返還について、政府はこれは戦後処理の最大の政治案件であり、協定の締結は国民の強い願望とこれをになった歴代内閣の当事者の努力の所産であって、同時に、米国のよき理解と信頼のあらわれであるとして、戦争によって施設権を奪われた沖繩が日米両国の信頼関係の上に立って平和的な話し合いで返ってくるということを非常に高く評価されておるわけでありまして、そういう基本的な姿勢と判断があるわけでありますが、私もまた、この沖繩返還が国民の強い願望とこれをになった当事者の努力であるという点については、これはもう決してこれを認めることにやぶさかではございませんし、また、総理がこの沖繩返還についてはた……
○中村利次君 今度のこの事故については、私は、基本的に科学技術庁が中心になって関係各省庁との共同作業だったようですけれども、少なくとも人災を起こしたということ、やはりこれは非常に大きな責任問題だと思います。 もう一つは、目的意識を持って計画を立てておやりになったこと自体は、成功すれば、私はこれはきわめて称賛さるべきだと思います、当然のことをおやりになったわけですから。ところが、これは結果的に、ずさんであり、計画そのものが間違っていたわけですから、科学技術庁が科学的根拠のないままに、そういうずさんなものでやった結果が、こういう重大な、言いわけができない、取り返しのつかない人災が起きた。そうしま……
○中村利次君 私は、いまやはり一番問題になっておる原子力発電の問題について御質問をしたいと思いますけれども、その前提として、今度の川崎の事故でも申し上げましたけれども、日本科学技術の振興というものは非常に私はやはり大事だと思いますね。この委員会は、これは読んで字のごとく、科学振興対策の特別委員会ですけれども、科学を振興しなければならない責務を持っておる委員会なり科学技術庁の中で、前向きじゃなくて、うしろ向きの議論をしなければならないというところに、私は、残念ながら、いまの政府の姿勢といいますか、これがきびしく反省をされなければならない問題であると思います。 今度の川崎にしても、これは質問は後日……
○中村利次君 公務員給与改定の四月実施につきましては、これは大臣も人事院総裁も前向きの御答弁がございましたので、私は特に質問をいたしません。来年はその前向きの答弁を生かしていただきまして、ぜひともこの内閣委員会で、四月か五月かというようなうしろ向きの議論がないようにぜひとも期待をしたいと思います。 それから、これはいま沢田委員からも指摘されたところですけれども、ことしは五月実施、それが年末になって年末精算ができるかできないかというところにきておるわけでございまして、やっと年末精算が間に合う。これはまあ大臣の期待どおりにいきますと、十月中には上がっていなければならなかったわけでありまして、二カ……
○中村利次君 世界に誇る研究学園都市をおつくりになるという、これは構想としてはまことにけっこうな話でありまして、そのことはむしろけっこうであって、高く評価したいと思いますが、しかし、私も現地に行って見せていただいたんですけれども、これはいま建設大臣から、峯山委員の公園の問題でまことにりっぱな御答弁がございましたけれども、やはり世界に誇る研究学園都市をつくる、その構想、計画が非常にけっこうであるだけに、そういうものが非常に目立つんですよ。何か五十年か五十二年ごろ完成するそうですけれども、この激変する時代の中で、日本人的発想といいますか、島国根性的な感覚といいますか、たとえば道路にしましても――ま……
○中村利次君 原子力開発利用長期計画についての、いまの矢追委員の質問に対する答弁ですね、私はどうも納得のできない感じを強く受けましたので、おさらいの意味を含めてお伺いをいたしますが、原子力開発利用の長期計画は、どうもこれは、答弁を聞いていますとね、何か、通産省がそういうものを出したんだから、あるいは総合エネルギー調査会ですか、出したんだから、それに合わして科学技術庁、原子力委員会もこういうものを出したんだと。まことにどうも不定見な感じがするんですが、これはどういうおつもりで、どういう位置づけをねらって、どういう意義をねらってお出しになったんですか、まずお伺いいたします。
○中村利次君 朝田参考人から、飛行機の需要が四十三年から四十五年までには三三%ないし三五%の伸びがあって、四十六年、四十七年は四%台に落ち込んだという――これは失礼な話ですけれども、御本人もお認めになっていらっしゃいますが、相次ぐ事故、それから、やはりドル・ショック等がその理由であるということも、これはもう社長自身が明確におっしゃっている。しかし、同時に、ほぼ現状にひとしい状態が一年程度は続くだろうということで、あとはまた二十数%の伸びがあるだろうというお話でございまして、これはたまたま今野先生がおっしゃった昭和五十年度には五千万人、五十五年度には七千万人という需要の伸びが想定されるというその……
○中村利次君 航空機燃料税の提案にあたって、その理由として、空港整備等の緊急性、これに大きな関連があるようですけれども、受益者負担もぼつぼつよかろうと、これは当然だろうという考え方、それから航空事業に対する育成の見直しということなどが航空機燃料、揮発油に関する特別措置法の期限切れの時点でこういうことを考えて、航空機燃料税法案を提案したということですが、私はこれは、受益者負担は当然であるという考え方からいいますと、ほかの特別措置法に大きく関連をしてくるわけでありまして、大いに議論のあるところだろうと思うのです。 ただ航空事業には、戦後特別措置法をもって、燃料、揮発油税の免税をやってきたわけであり……
○中村利次君 租税特別措置はこれは、相当に問題のあるものであって、また納税モラルからいってもたいへん問題もあるし、批判もあるものでありますので、国会の論議もこれはたいへんにぎやかでございますし、また税調の答申もこれをもういつもそういう問題点が指摘されていると思うんです。ことさら私がここでまた繰り返す必要はないでしょうけれども、昭和四十年度の税制改正の際に、いわゆる税制調査会の長期答申なるものの中で、この租税特別措置が政策目的を達成するための手段として、その経済政策の一環としての意義を持つものであるといって、そういうふうにこれを認めながら、なおかつその反面、負担公平原則を阻害し、総合累進構造を弱……
○中村利次君 大臣は、付加価値税について検討をしたいという答弁をされておられますが、この付加価値税について、現在ただいまどういう検討をされておるのか、まずお伺いをいたします。
【次の発言】 そうしますと、具体的な検討を始めたし、また進めていくのだけれども、何といいましょうか、結論は、相当これは長期構想として考えていくのだというお考えと受け取ってよろしいですか。よろしいかどうか、簡単でけっこうですから。
【次の発言】 確かにおっしゃるように、付加価値税の採用については、これはたいへんに問題の多いところだと思うのです。ここでは時間も非常に少のうございますので、省略をいたしますけれども、私はやはりい……
○中村利次君 防衛問題、自衛隊問題に関係するいろいろな事件は、いままでの質問等の中でも明らかにされましたように、やはり文民統制に関する問題と、それから政府の政治姿勢だと思うんです。沖繩への自衛隊の物資搬入先取り問題は、これはもう明らかに文民統制の無視であります。立川への自衛隊移駐の問題は、これは日本民族の最もきらいな、いやがる、だまし討ちという、そういうことをおやりになったわけでありまして、これはやみ討ちというよりもだまし討ちですね。明らかにだまし討ちです。議論があればもちろん議論いたしますけれども。でありまして、しかしこれにも私はやはり文民統制がはたして正しく守られていたかどうかという疑いが……
○中村利次君 沖繩開発庁設置法案の提案理由説明の前段を見ましても、いま沢田委員の質問に対して最後に山中大臣からお答えになった、まことに同趣旨でありまして、非常に明快でりっぱだと思うんですよ。ところがね、やはり内容に入ってまいりますと、それほどりっぱで明快な提案理由の前段であり答弁であるにもかかわらず、相当やはりあやぶまれる面があり、あるいは納得できないものがあるところにこれは問題があると思うんですね。たとえば、この沖繩開発の原案は、知事がもちろんこれはつくるんだと、そして開発庁は、国の施策としての案文をつくりあげる中間的役割りを果たすのが開発庁だと、任務をそういうぐあいにしてあるんですけれども……
○中村利次君 三月十六日のこの内閣委員会で総理が出席をされましたときに、私から去年の四月、四次防原案なるものが防衛庁から出た問題について質問をいたしましたところが、どうも総理の答弁が非常に納得できないものでございまして、おしまいに委員長から長官に対して文書でそのいきさつを書いて出していただくように要望がありまして、四月十三日付の文書を私も拝見をしたのですけれども、どうもこれはピントがはずれているような気がするのですがね。やはりあのときの総理の答弁は、こういう防衛庁原案なるものを出した、それが政府自身がいかにもその責任があるというような、そういう誤解をされているという、まことに当を得ない答弁であ……
○中村利次君 従来の政府の見解及び先ほどからの外務大臣のお答えから、私は非常に明確なものをここで再確認をしてみたいと思うんですけれども、戦闘作戦行動というのは、基地を発進をして戦闘行為を行なって基地に帰還着陸をするまでが、これが戦闘作戦行動であるということですね。それから地上の給油はこれは作戦行動の中に入る、したがってこれは事前協議の対象になる。しかし空中給油はこれは事前協議の対象にはならない、戦闘作戦行動のうちには入らないのだという、こういうきわめて明快な、明確なお答えが出ておりますけれども、地上給油はどうかということは、これはたいへんに苦しいあれでして、後ほどぜひ私は明確な政府の統一見解に……
○中村利次君 公害に基づく被害あるいは関連して公害紛争等が非常に深刻になっているところから、従来の制度を一歩進めて、公害等調整委員会を設置しようという趣旨は、これは確かに一歩前進であると思います。ところがそういう一歩前進であるという立場からこの内容をいろいろ検討いたしましても、どうもやはり問題になるようなところが数点あると思います。 まず、これは現在の制度が、調停にしてもあるいは仲裁にしても、紛争の当事者の合意に基礎を置いた解決方法であるから、したがっていろいろなやはり長短あわせ持っているわけであるから、公害等調整委員会の設置で、原因裁定あるいは責任裁定制度等を取り入れることによって、簡易迅……
○中村利次君 これは、安保条約に対する考え方、取り組みというのは、各党おのおの立場があるわけでありますから、そういう点の差異はあると思いますけれども、しかし、この第四条の随時協議は、これは私も当然やるべきであると思います。これは具体的に申し上げますと、まあ岩国基地の問題、佐世保基地の問題、本土内の基地の問題、それからこの問のB52の沖繩の緊急着陸の問題等がやはり報道されて、これが問題になっておる。ですからこれは、外務大臣はこの内閣委員会で、この爆撃の戦闘作戦行動というのは、基地を発進をして基地に帰ってくるまでという答弁をされたんです。これは会議録をごらんになればわかりますが、しかしそれから、な……
○中村利次君 最近だいぶ新しい防衛上の提言がされている、問題提起がされているわけですけれども、たとえば久保防衛局長論文による有事駐留論ですか、あるいは四次防だけでは不十分であって、五次防も必要性があるんだという御意見だとか、あるいは北方領土が返ってきた場合にここには自衛隊の駐留はしないんだとか、いろいろ新しい問題提起がされておるようでありますけれども、有事駐留論は、元来これは民社党が家元だと思っていたんですけれども、久保防衛局長が問題提起をされたと、これは大体内容は、しんになるところは簡単にどういうことなんです。
【次の発言】 まあ、賛否は別にしまして、一つの私は提言だと思うのですよ。どうも国……
○中村利次君 恩給制度の問題と戦後処理の問題をこれは何回繰り返し繰り返しやっても、やはりその時点、時点では新しい課題だと思うのですね。それですから、私はやはりまずその問題から質問したいと思うのですけれども、恩給制度の基本に触れるからその限界はここまでだという、先ほどからの峯山委員の質問に対する答弁をお伺いをしていますと、非常にやはり矛盾を感ずるんですよね。恩給制度というのは公務員に対する年金制度なんだが、したがって、戦前だったらば日本国官吏ですか、現在の国家公務員あるいは公共企業体の職員、それ以外にはもう断じて絶対にやらないんだという、まことにはっきりしたものがあれば、これは文句のつけようがな……
○中村利次君 まず最初に、これはごく最近、十三日ですか、発足をしました基地総合調整本部について、具体的にどういうことをやるのか、お伺いをしたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、この基地のいろいろな問題について、基本的にその対策を策定をするということになりますと、それには具体的な行動が伴なわないということですか。たとえば、よく言われます基地周辺の基地公害等に対して、実際に、具体的な住民調査をやるとか、あるいは基地の実態調査をやるとか、それに基づいて実態確認をしてそれに基づいて具体的な手を打つと、こういう具体的な行動までは伴わないということなんですか。それはどうなんですか。
○中村利次君 医療保険制度の抜本改正に関して、社会保障制度審議会は去る六日、社会保険審議会は十九日、おととい、総理並びに厚生大臣の諮問に答えて答申をしておりますけれども、これは、ともに政府の抜本改正に対する姿勢を批判をして、特に、この制度改正の目玉ともいわれております財政調整については、相当難色があることが明らかにされておるのですが、答申内容を含めて、この二つの答申が政府の姿勢を批判しておるという事実に照らして、厚生大臣はどういうお考えをお持ちなのか、まずお伺いをいたします。
【次の発言】 確かに答申の中にもあります。いま大臣もおっしゃったように、医療の供給体制の整備、健康管理体制の確立がなく……
○中村利次君 最初に人事院総裁にお尋ねをいたします。
去年の十二月にこの委員会で短従制度、短期従事ですね、質問をしましたところが、たいへんに前向きの御答弁があったわけです。だいぶ期間もたっておりますので、特に八月十五日には勧告があるという現時点で決着をつけられるようなそういう前向きの検討がなされているのかどうか。
【次の発言】 それでは、答えが出るという期待をしてよろしうございますか――まあいいでしょう、それは。
午前中から、また先ほど各委員からも今度の国家公務員等の給与等についての調査案件については問題点が指摘をされておりますし、私の質問時間は非常に短いですから基本的な問題だけしか質問で……
○中村利次君 大臣答弁の中で、たいへんにどうも納得のできないようなものがありますから、それからお伺いをしてみたいと思います。 まず第一点ですけれども、皆さんから指摘されたように、国内法を変えられた。そして米軍及び自衛隊も含めてフリーパスになった。いままでの車両制限令で禁止されていたのをフリーパスにした。先ほどから御答弁を聞いておりますと、とにかく変えたけれども、たとえば村雨、千鳥みたいな危険な橋は、これは通さないのだ。そして道路管理者の市長と十分話し合いをして、修理補強をやって、その上でだいじょうぶになったら通すのだ、こういう御答弁でしたけれども、これは私は再確認の意味で伺うのですが、とにか……
○中村利次君 ことしの人事院勧告が、たいへんにいままで議論が多くて要望の非常に強かった四月実施の勧告に踏み切られた。それと、短期従事の問題も、これは私の質問に対して、総裁は、前向きに検討したいという御答弁があったんですが、これは勤勉手当が十月一日から改善をされるようであります。そういう当然のこととはいっても、懸案事項を前向きに解決されるという点に対しては、私はそれなりに評価をして敬意を表したい。 短期従事の問題は勤勉手当のみではなく、ついでですからお伺いしますけれども、これはやはり期末手当本体そのものも一貫した関連を考えますと、当然改善されるべきであると思いますが、その点やはり引き続いて前向……
○中村利次君 私は、エネルギー危機について、これはたいへんに深刻な危機感を持っているのです。ですから、予算委員会でも、あるいは通産省の設置法一部改正案でも、そのことを中心にして政府に質問をしてまいりましたけれども、このエネルギー危機の問題は、これは選択であり、もう一つは、科学技術をどう動員するのか、できるのかということに尽きると思うのですね。油にしても、これは要らない、使わないというんだったら、問題は深刻ではない。いま二億三千から二億五千万キロリッターぐらいの油を使っているのでしょうけれども、原油の輸入をしているのでしょうけれども、これがやはり中東の油にいま八〇%を依存しているわけでありますか……
○中村利次君 環境庁、お見えになっておりますか。最初に環境庁にお伺いをいたします。
伝えられるところによりますと、関係五省庁でいろいろ協議をされた結果、環境庁で温排水の環境基準を定めようということで、大体一年ないし二年ぐらいで排出基準をきめようということだそうでありますけれども、そういうことをお考えになっておるのかどうか、まずお伺いします。
【次の発言】 これは関連をしますので、通産省にお尋ねをしますけれども、通産省では、また環境審査顧問会を設置をしようという構想のようでありますけれども、そういう構想がおありかどうか、あるいは、おありとすればどういう内容か、簡単にお聞かせ願いたい。
○中村利次君 私は、質問の時間がたいへん短いようでございますから、だいぶ積み残しが残ると思うのですが、できるだけ直截にお答えをいただきたいと思います。 最初に、これは私は毎々申し上げておりますように、政府の姿勢について質問をしたいと思います。過般、本委員会で私は環境庁及び通産省に、これは原子力委員会のみでなく関係方面に環境審査に関して根拠がいずれにあるのか等を含めて質問をしてお答えをいただいたのです。原子力委員会で六月の十八日に環境審査に関する専門家グループをつくって環境審査に万全を期したいというそういう方針をおきめになったようでありますけれども、これは事実かどうか。事実であれば、その内容に……
○中村利次君 私は、日ごろから言っているのですが、本委員会は読んで字のごとく科学技術振興対策特別委員会でございますから、日本国民のために、あるいは人類のために、科学技術を振興して人間のしあわせをより高めていくという、そういうものでなければならないと思いますから、したがって、当然科学技術の振興によってしあわせになる面があり、不幸になる面があり、不幸になるものが余分に残れば、これはそういうことはやるべきではないということになるわけです。先ほどからいろいろ四参考人の先生方に貴重な御意見を伺ったわけでありますけれども、たとえば原子力発電、原子炉の問題にいたしましても、これはやはり開発をすべきであるとい……
○中村利次君 委員の交代については御確認をいただいたんでしょうか。
【次の発言】 本問題の経過とその事実関係につきましては、先ほど順を追うて詳細に御発言がございましたので、私もこれはあえて繰り返しません。
たいへんにこの核実験に関する本院の決議は、私はきわめて重要であると思いまするので、したがってここに提起されておりますような問題にかかわりなく、これはぜひ決議をすみやかにやりたいという気持ちで一ぱいであります。
しかしながら、いままで各委員から御発言がございましたように、院の運営についてけじめをつけないということは、これは何としても今後に大きな禍根を、決定的禍根を残すものでありますから、こ……
○中村利次君 私は、民社党を代表して、本法律案に対し、反対の討論を行ないます。 反対の第一は、第十五次地方制度調査会の答申も指摘している交付税率の引き上げが今回行なわれなかったことであります。 四十八年度の地方財政は、老人医療の無料化、児童手当の拡充など、社会福祉制度の充実をはじめ、上下水道、公園、清掃施設等、国民福祉の向上に必要な生活環境施設の整備や、国民のための列島改造事業の推進など、大幅な支出増に迫られているのが現状であります。さらに、義務教育教員の給与改善をはかるなど、これが平年度化に伴う地方負担は、将来膨大な額にのぼることは必至であり、この際、長期的な財政需要と、これに対応する財……
○中村利次君 私は、最初に総務長官にお伺いいたしたいと思いますが、三月の二日に公務員の賃金、労働基本権等に関して全官公の申し入れがございましたね。それに総務長官は、担当大臣としての総務長官、労働大臣、それから官房副長官、文書をもって三月の中旬に回答をするというお約束、これはそのとおりですね。
【次の発言】 これは教育職俸給については、これはまあ政策として政府主導型を出そうというのじゃなくて、すでにお出しになっておるわけでありますし、私は、そういう意味では、公務員の使用者としての政府が、賃金その他労働条件等について使用者としての責任を持つ、そういう姿勢を示すということはこれは当然だと思います。し……
○中村利次君 各省庁にあるようでありますけれども、勤務態様あるいは数からいって、国有林業に働く人たちの場合は非常に特殊性があると思うんです。ですから、私は最初にお伺いをしたいのは、いわゆる定員外非常勤と称される人ですね、国有林業で働いている非常勤と称される人たちですね、この人たちの勤務実態についてお伺いしたい、まず。
【次の発言】 勤務の実態はどうなっていますか。
【次の発言】 いや、たとえば定員内の人たちと勤務実態が違うのかどうか、勤務態様が、その点について。
【次の発言】 大部分でしょうけれども、全く同じ仕事をやっている面もありますね。
○中村利次君 前回の委員会で、時間の関係もございまして、十分お答えをいただけなかった点について補足的に質問をいたしますけれども、今度、まあ退職手当の一部改正法案が出ておるのですが、これはやはり、いつも私申しますように、ベターを求めた改善だと思うのです。そういう意味からしますと、たとえば、まあ外国政府に就職をして、敗戦によってやめて、また日本政府に就職をしたいわゆる満・日方式は、これはもうくどくど言ったってしょうがないんですが、日・満・日方式と全く当時の条件下としては同一条件のもとに行なわれておるということですね。それからまた年金についても、これは満・日方式は年金の場合には通算をされているわけで……
○中村利次君 たとえば宿泊料で甲地、乙地になっていますけれども、これは甲地方とは東京都、大阪市云々と書いてありますね。これは調整手当で甲地と定められているところは全部あれですか、この宿泊地も甲というわけですか。
【次の発言】 そうしますと、調整手当の甲乙の差、即この宿泊手当の甲乙の差になるわけですね。
【次の発言】 これはまあ額はね、宿泊料……。しかし、分け方は調整手当と全く同じ地域ということですね。そうなりますと、ちょっとやはり適当かどうかという議論が当然起きてくると思いますね。調整手当は、これはまあ環境差といいますかね、そういうものが、物価そのものずばりだけではなくて、やはり環境差等々いろ……
○中村利次君 提案理由の説明、あるいはきょうのこの委員会での御答弁等によりまして、今度の機構改革がたいへんに激変をした事態に対応できるような、そういう改革をするんだということでありましたから、したがって、そういう意味では当を得たものだと思います。 ところが、そういう立場に立っても、やはり心配の種、あるいは問題点等がいろいろあるわけでありまして、まず第一に、いま国民が希求してやまない、何とか物価を安定してほしいというような問題につきましても、なかなかどうも物価の高騰はおさまらない。去年の七月に田中内閣が発足をした当時、新聞の世論調査なんかで非常にびっくりするくらい高い支持率を得ていたにもかかわ……
○中村利次君 塩釜の水産加工団地の問題は、これはもういまのわが国の環境行政あるいは公害行政を象徴的にとらえているような気がしますね。何といってもこれは技術開発以外には公害をなくする方法はないはずなんです。技術開発をするにはたいへん巨額な金がかかる。これは一切――ただ単に水産加工団地の問題だけではなくて、沿岸汚染の問題とかありますね。それから大気汚染であろうと、水質汚染であろうと、すべてがやはり科学技術の開発にかかっています。金をどれだけかけるのか、国の役割りはどうだ、地方公共団体の役割りはどうだ、あるいは業者の受け持つ役割りはどうだとか、そういうことを明確にしていきませんと、そしてやはり国民の……
○中村利次君 物価問題が重大な政治課題になっておるときであります。国民にとっては、やはりこれはもう何ともやり切れない気持ちでありますし、政府たると与野党たるとを問わず、とにかく物価に対してどう取り組み、これを安定をして、国民の期待にどうこたえるのかということが重大な課題でありますので、この際、経企庁の中に物価局を設置されて、権限、機能、陣容を整えて物価対策に取り組もうという点については、これは私はまことに当を得たことであろうと思うんです。しかしながら、これはたいへんにむずかしいことでもございましょうし、実際問題としてきわめて多様多岐にわたる物価押し上げの要因に加えて、やはり最近盛んに問題になっ……
○中村利次君 時間がたいへんにおそくなっておりますので、できるだけ時間を縮めて質問をする努力をしたいと思っておりますので、どうかひとつ御答弁も簡明な御答弁をお願いしたい。
いま石炭が問題になっておりますけれども、石炭のガス化技術の開発については、これはわが国でも工業技術院あたりで開発研究をしていたはずですが、だいぶ前におやめになっているわけですね。これはなぜですか。
【次の発言】 いまやはり採算をとるのか、あるいは大気汚染をなくするのかということが大いに議論の対象になっておる時期だと思うんですね。エネルギー危機の問題にしろ、電力危機の問題にしろ、発想を、やはり、基本的姿勢をぴしりしてまいりま……
○中村利次君 四十三年の恩給審議会の答申に基づいて、四十四年以降三年間で政府はこの答申による措置をされて、四十七年、四十八年と引き続いてまた政府の政策に基づくといいますか、政府自体の判断での改善が行なわれてきたわけですけれども、特にたいへんに大きな課題で、これは過去に恩給審議会の答申に基づいて、何ですか、ややこしい計算方式を政府が肉づけをされてだいぶ改善をされてきたのを、ことしはいわゆる実質的に――政府はどうもスライドをしたんだということをあまりお好きではないようですけれども、実質的にスライド、公務員の給与改善率にスライドをされたという、たいへんにこれは懸案の解決に努力されたあとが見えると思う……
○中村利次君 通勤途上の災害を公務災害に準じて補償をするための本法案の提出でありますから、私は率直にこれを歓迎し、評価をいたします。しかしながら、元来私は、通勤というのは公務員たると民間たるとを問わず、これはもう労働を提供するための絶対不可決の条件だと存じますから、したがって、これを公務災害と分けて考えるという点については特に問題があると思います。しかし通勤途上災害調査会のいろんな議論を踏まえてこういうものができ上がったということでありますから、したがって、現時点においてはそれを踏まえてこういう勧告をされ、あるいはこういう法律案が提出されたということを直視せざるを得ないんですけれども、そこで、……
○中村利次君 長沼判決は、違憲審査権の行使は慎重かつ控え目でなければならないとしながらも、やはり重大な違憲の疑いがあって、事件の根本的な解決に不可欠な場合には、これはやはり審査権の行使をする義務があるんだという立場をとっておるわけです。そして、まことに明快にして直截な判決が出たわけでありますが、政府はこの場合、やはり統治行為論の立場にお立ちになって、憲法と自衛隊の問題は、これは裁判にはなじまないという主張をしてこられたわけですね。そこで、これはまあ政府は、高裁あるいは最高裁で政府の主張するとおりの判決が出されるという、一審の判決がくつがえされるという確信を持って上訴をされておるということであり……
○中村利次君 これは質問ではございませんけれども、先ほどからの総理の御答弁の中に、私、たいへん気にかかることがございましたから、まず最初にそのことに触れておきたい。 何回選挙をやっても自民党が絶対多数を制しておるんだと。そのとおりであります。しかし、これは、総理、憲法違反の疑いがある現行選挙制度のもとでの絶対過半数でございまして、支持率からいけば五割を割って、あるいは四割台で衆議院で圧倒的多数をとられておるわけです。むしろ、憲法のすなおな解釈に従った正しい選挙制度の改正こそが、これは望ましいのではないか。これは関係ございませんけれども……。 それからもう一つ。現行憲法九条に対する歴代政府の……
○中村利次君 エネルギー問題は、これは環境、公害等を含めて、いまたいへんな危機だと思いますけれども、石油、電力、また、ある意味では石炭もこれはたいへんな重要な問題をかかえているわけでありますが、まず石油の危機について、通産大臣は石油問題に対してこれをどうとらえ、あるいはどういう見通しをお持ちか、お伺いします。
【次の発言】 これは大体昭和六十年の見通し等も大臣から答弁があったわけでありますけれども、私は、これは確かに産油国と国際石油資本の関係その他いろいろのことが国際的にはございましょうけれども、わが国自体の、そういう国際環境の中で日本がたいへんな事態になってきておるということは、やはりこれは……
○中村利次君 本法案が成立したとして、さきに環境庁が定めた環境基準を達成するという前提に立っていろんなことをおやりになると、その中には移転あるいは住宅の防音工事等々を含み、そういうことをおやりになると、こういうぐあいに前提として受け取ってよろしいですね。
【次の発言】 その場合ですね、これは私は連合審査でも質問をいたしましたけれども、どうも時間が足りなくて十分尽くすことができなかったんですが、たとえば住宅の防音工事をやる場合、自分の持ち家と、それから貨し家あるいは社宅、寮等について何か差別があるというような感じの答弁を伺っているんですが、いかがですか、その点について。
○中村利次君 三月三十一日から運賃値上げをするということが七十一国会できまっていたのを、物価狂乱のこともあり十月一日からにしようということでありますけれども、私は三月三十一日にきまってから運賃の値上げをするというのを延ばしたということについては、これはたいへんけっこうだと思うのですけれども、理解できないのは、十月一日からやはり値上げをするんだということになるわけでありまして、これは製品価格あるいは運賃、こういうものをどうしても値上げしなきやならないというときには、それなりの、だれが聞いてもやむを得ない、納得できるという条件がなければいけないと思うのですが、私は、どうも国鉄については、その条件整……
○中村利次君 やっぱりこれは大臣がいらしたほうがいいんですけれども。日本分析化学研究所の問題も、私は一応はいまこのものずばりについての質問というのは、午前中の質疑応答を聞いている限りでは、どうもやってもしようがないんじゃないかという気がいたしますけれども、午前中の辻理事の質問に対して、私は非常にどうも御答弁が歯切れが悪いような感じを強く受けます。私は累次にわたって本委員会で、あるいはその他各委員会で申し上げてまいりましたように、石油危機で日本はエネルギーたいへんなことになっておりますけれども、しかしながら、これは本質的にこのエネルギー、石油、電力危機なんというものはあったんです、あるんですよ。……
○中村利次君 去る四月の四日の予算委員会の分科会で参考人の方々の御足労をいただいて、岩佐さんの皮膚炎の問題について審査をしたのですけれども、私はそこでも申し上げたんですが、まあたいへん時間が短くて、とてもとてもこの事実を究明するに非常に十分でなかった。そこで私は、そのときの会議録をよくまた読み返してみました。いろいろな問題点がなお新たに出てきたわけです。そこで、冒頭私はこれは委員長にもぜひまた同じような参考人の方々をこの科技特に呼んでいただいて、やっぱりお互いにこれは科学者にしてもあるいは当事者にしても私ども国会にしても事実を明確にするということが一番これは大事なことだと思いますので、そういう……
○中村利次君 私は、政治姿勢をやっぱり問題にします。小佐野賢治さんがどういう人格、どういう識見をお持ちになっておるかというようなことよりも、いまもお話がございましたように、週刊誌等の報道機関によって、首相との関係、田中総理との関係を含めて、いろいろやはり取りざたになった方ですし、そうなりますと、私はやはり政治不信とか何とかが問題にされている現在、政治がやはりえりを正し、姿勢を正して、少なくともやっぱり国民が頭をかしげるような、そういう人事等については一切やらないという政治姿勢が必要だと思います。これは当然だと思うのです。ですから、かりに政府がそういう人事案件についての同意を求めても、私は与党が……
○中村利次君 この決算の審査をするにあたりまして、私は、非常に鮮烈に思い起こしますのは、昭和四十六年のドルショックでございまして、 四十六年の八月にドルショックがあって、変動相場制に移行をして、そしてその年の暮れに三百八円の基準レートが設定をされた経過があるわけです。当時は、これはまことに容易ならざる事態だったわけですけれども、それから二年半余りをたったわけでありますが、この三年に近い間の政府の経済政策が今日の日本経済の実態を生んだということは、これは客観的に否定できないと思います。もちろんいろいろ国際的な影響もありますけれども、とにかく経済政策そのものが今日の日本経済の実態を生んでおるという……
○中村利次君 本法案は、本部省の中に大学学術局があったのを、大学等の増設と教育水準の向上、大学入学者選抜制度の改善等々たくさんの課題があるし、また学術研究の振興、あるいは国際化時代に対応した教育、学術及び文化の国際交流等々、これにもまた喫緊のたくさんの課題がある、したがって、大学局及び学術国際局に分離をして前向きの当を得た対処のしかたをしようと、こういうことで本法案が提出されたと受け取ってよろしゅうございますか。
【次の発言】 そのように受け取って、それなりの私は評価の上に立って質問をしたいと思います。
これは教育制度そのものには中・高校・大学、いろんな課題があることは、もうこれ、いままで指……
○中村利次君 前回の委員会で、私は学術国際局長の任免について政府の見解をただしましたけれども、これは、この任免については日本ユネスコ国内委員会の会長の意見を聞くという御意思が文部省にもおありになる。なおこの問題については、私は再三申し上げましたが、与野党の対立事項でもない。ところが、若干文部大臣の御答弁と私の質問の焦点がかみ合わない面があったかと、そういう感じがいたしましたので、附帯決議の件について委員長に要求をいたしましたが、その後理事会の御配慮等もございまして、これはこの前も申し上げましたが、たいへんに一致していながら何かこう十分ならざるものを感じたわけでありますが、そういう意味を含めて、……
○中村利次君 きょうは防衛医大の開校式だそうでありますので、防衛医大に関してほんのちょっと質問したいと思います。 防衛医大は、さきに行なわれました入学試験で、競争率四十何倍というまことに高い競争率の応募者があって、きわめて優秀な学生を採用することができたといって防衛庁でもたいへんお喜びになっていたようでありますけれども、ところが、ふたをあけてみたところが、合格者の中からたいへんな入学辞退者が出る、補欠者に対して合格通知をお出しになったら、またこれもほんの少数の入学希望者しかなかったというので、どうもこれは、何ですか、三十数人の入学定員を欠員のまま開校式を挙行されなければならないということにな……
○中村利次君 この法案は、一つには、沖繩の復帰後日米両国で分担をしていた航空交通管制を今月の十五日午前零時からすべて日本でやるということになって、那覇航空交通管制部を置こうということでありますから、これは当然と言えば当然のことですが、まあまあけっこうなことだと思います。しかし、これは問題はまだいろいろあると思いますね。 まず、やはり運輸省としてこれはたいへん力を入れてもらわなければならないのは、いままでもたびたび指摘をされてまいりましたように、管制官の養成がどうも十分でないというのは、これはもう常識のようでありますけれども、管制官の養成についてどういう対策をしていくのか、これ、やっぱり一つの……
○中村利次君 恩給法等あるいは公務員共済年金、公共企業体等の共済年金、これは逐年改善をされてきておりますけれども、そういう点については歓迎をすべきであり、評価をすべきであると思います。ただ、恩給にしても年金にしても問題点は一ぱいあるわけでありまして、特に恩給の場合には非常にむずかしい。どうしても改善をしなきゃならないから改善をすると、またそれに伴った矛盾というのが生じてくるという、これは確かに非常にたいへんなことだろうと思いますが、私は前々から指摘をして、当然のことが当然として改善をされない点で特に目立つもの、たとえば退職手当法の上ではよくいわれますあの日・満・日、満・日方式、いわゆる日本国政……
○中村利次君 昨年の石油ショック以来、わが国の産業活動、国民生活はまことに重大な危機を迎えているわけでありまして、特に物価高に悩む国民は、現在の物価がどうなっていくのか、あるいは今日以降、将来の物価がどうなっていくのかということに対して期待とたいへんな不安を持っておると思います。まず、私はこういう点について、政府はどういうぐあいにお考えになっているかお伺いをしたい。
【次の発言】 通産大臣と総理にお答えいただけますか。通産大臣は当面のあれでしょう。だれでもいいですよ。
【次の発言】 確かに物価は需給とコストによって左右されることになると思うんですね。ところが、去年の石油ショックは、これはまず最……
○中村利次君 私は田中内閣のわがままによって、日本の議会制民主主義がたいへん重大な危機に瀕していると思うんです。総選挙後の特別会及び昭和三十三年に国会法が改正された後の参議院第五回通常選挙以降、院の構成をやることはもちろん、やっぱり所信表明はずっと行なわれてきておりますし、このことは何も国会だけでなく、国民の常識として、当然のこととして、すでにもう定着をしておると思うんです。ところが、それに対して、この臨時会は院の構成をきめるだけであるという、そういう新しいことをやろうとしておるわけですね。その理由がまことにこれは薄弱であり、と同時に、憲法をないがしろにすることがその中で行なわれておるわけです……
○中村利次君 休会中に委員会を開いて人事院勧告に関する審査をやっておりますけれども、これは国家公務員の一般職にすれば、具体的に給与を改善するという答えがここで出るわけじゃないんですからね、ですから、まさにこれは全く実りのないことなんです、この国家公務員一般職の人たちにしてみれば。どうしてこういうことになったかというと、これは皆さんからもうすでに指摘されておりますように、あるいはたまたま小坂長官もいまおっしゃった、国会運営が異常状態であった。私は、人事院勧告というのは、まあどういういきさつでこの七月の二十六日に――死にもの狂いの努力をされたということですけれども――勧告をされたかは別にして、あの……
○中村利次君 私は、過般本委員会において五十年度の予算の説明、それから大臣としての所見の表明がございました。そのことについてもただしたいことがございますけれども、いかにもやはり限られた時間でございますので――まあしかし、この限られた時間といっても大変質問時間には御配慮を賜った委員長、理事会に敬意を表します。しかし、まあ非常に限られた時間ですから、いままでの懸案についてまずただしていきたいと思います。 去年の常会の予算委員会の論議あるいは勧告でもこの問題持ち越されて論議がございましたけれども、いわゆる敦賀原子力発電所における岩佐さんの問題、これでまあ国会の論議を受けて、政府として調査委員会をお……
○中村利次君 中島参考人の御発言を伺って、いまちっとやそっとの時間ではこれはとてもとても質問やってもむだではないかという感じが非常に強くしたんですけれども、大変大事なことだと思いますから、まず最初に、高速中性子が遮蔽体の間隙から漏れたんだということ自体がこれは疑いがあるということなのか、あるいは漏れた数値ですね、これが疑いがあるということでしょうか、念のためにお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 これは基本的にそういう疑いがある、これは何も自然科学の分野だけではなくて、医学界であろうと、あるいは地質学、工学、いろんな学界の各分野で必ずしも学者間に意見の一致を見ないということはたくさんありま……
○中村利次君 稻葉法務大臣の五月三日、同五日の言動が国会で問題となり、両院の与野党が一致してすべてに優先する重大な政治課題という認識に立ち、国会の審議のすべてを停止してこの問題の集中審議を行ったことによって、十四日間正常な国会運営が行われなかったことを考えますときに、その因をつくった法務大臣の責任はまことに重大であると考えます。 元来、憲法九十九条によって国務大臣、国会議員等は憲法の尊重擁護の義務を負う者でございますが、同時に、第十九条、第二十一条の思想、良心の自由と言論、表現の自由は不可侵のものであり、保障されているのでありますから、何人といえどもその意思、表現の自由が侵されるものでないこ……
○中村利次君 私は時間をできるだけ短縮するつもりで、すでに各議員からいわゆる仮谷発言そのものについてはいろいろ質問がございましたし総理の答弁もありましたから、これを省略します。仮谷発言があって、それに対する政府及びこの政府を助ける立場にある与党の政治的な政治姿勢について伺いたいと思うんです。 仮谷発言があって、それで国会でこれが取り上げられましてから、官房長官は、しかるべき時期にしかるべき方法で仮谷建設大臣本人にこれはまあ陳謝、釈明をさせるといいますか、そういう意味のことを公式に発言をなさっているんですが、このことは間違いありませんね。
○中村利次君 酒、たばこの値上げに反対であり、十一月の二十日の大蔵委員会における採決が無効であるという理由は、私は繰り返して申し上げません。 その後、議運でこの問題を取り上げていろいろな議論が行われ、各党レベルに上げて国対委員長会談、会長会談等を経て、どうにもならないということで議長の要請が出るという経過をたどっておるわけであります。ですから、私はこの議長の要請後主張いたしましたのは、酒、たばこの値上げ法案をこのままで本会議にかけることには問題があり同意できない。そういう経過を経て議長が異例な要請を出されたいきさつがあるわけだから、院の権威を口にするわれわれは、院の権威を守るために議長の要請……
○中村利次君 民社党は、小佐野氏を除くほかの方々の任命については同意いたしますが、小佐野賢治氏を電電公社経営委員会の委員に任命することには同意できません。 反対の理由は、六月の任命の際申し上げましたので繰り返しませんが、私は、むしろ、ああいういきさつでこの小佐野賢治氏が任命されましたが、このことを慎重に考慮されるならば、今回の再任ということはあり得なかったろうと思う。むしろそういう意味では、政府の良識を疑います。 反対の理由については六月と変わっておりませんから特にここで繰り返して申し上げません。 以上であります。
○中村利次君 給与、年金、恩給法等の一部改正の法律案が出るたびに、いままでいろんな問題点が提起をされて、質疑が本委員会で重ねられてきました。また、私自身もいろんな問題点について質疑をしてまいりましたけれども、中には改善されたものもありますが、どうしても納得できないようなことでそのまま残っておるものもまたたくさんあるわけです。 しかし、まあきょうは十五分というのですね。大体十五分というのはどだい質問になりはしないんですよ。しかし、特殊な事情ですからこれはやむを得ないと思いますけれども、そういう短い時間でいろんなそういう問題点を質問をする余裕はございません。ただ私は、この政府的発想というんですか……
○中村利次君 原子力の平和利用、特に非常に深刻なエネルギー危機の中でのエネルギー源として原子力を利用するかどうかという点については、わが国では国論が統一されておりません。国会の議論もやはり統一されない議論がしたがって続けられておりますし、また続けられてきたわけである。そこで、私はこの科技庁に安全局を新たに設置をしようという法案が出されて、これが間もなく議了をしようとしておるこの際に、私は何回もこれは政府の姿勢についてずいぶん指摘をしてきたつもりですけれども、この際改めて指摘をしておきたと思います。 やはり私は、この原子力の平和利用については、もうこれを阻止しようとする人たちでも、あるいは開発……
○中村利次君 非核三原則を持ち、核兵器の非保有国であって、なおかつ、原子力の平和利用については積極的な開発を進めていかなければならないわが国の立場が、この条約の批准によって国際的に正しく認識されるというメリットがあるとすれば、私はやっぱりこの条約そのものも正しく評価されなければならないと思いますし、わが党もまたこれに賛成の立場をとっているわけです。 しかし、この条約にやっぱり多くの問題点があることもこれは間違いないと思いますし、あるいは不平等性についての指摘があることもこれはゆえないことではないと思うんです。まあそういう意味では、これはもうすでに衆参両院の議論でも指摘をされておりますように、……
○中村利次君 まず最初に、法案についてお伺いをしますけれども、佐藤内閣のころ、局を廃止をして官房に訟務部を設けることにしたわけですね。これはやっぱり政府の方針でやった。今回この設置法の一部を改正して、再び訟務局に昇格をさせようというんですが、これはやってごらんになって、やっぱり訟務行政を強化するためには局に昇格をされなければならぬということになったわけですか。
【次の発言】 これは私は賛成法案ですから、このこと自体にとやかく異論を申し上げるつもりはありませんが、しかし、問題点はやっぱり指摘をしておかなきゃならないと思うのです。同時に、本法案は入管局の次長を廃止をすることになっておる。そして官房……
○中村利次君 私は林業作業員の職業病に関係する問題で質問をします。
との林業作業員の職業病は、いわゆる白ろう病だとか振動病と言われておりますけれども、これは昭和四十年に職業病として認定をされておるんですが、この原因ですね、チェーンソーあるいは刈り払い機の使用等によって起こるんだと言われておるようですが、原因はどういうところにあるのか、まずお伺いします。
【次の発言】 そうすると、これはやっぱり振動機を使用することに原因がある。これが昭和四十年に職業病として認定をされて今日に至っているんですけれども、その後減るどころかだんだんふえちゃって、国有林においては約三千名、民有林においては約九百と言わ……
○中村利次君 去年の十一月に行政局長名で、給与条例の規定に基づかない昇給短縮は違法であるという指導通達を出していますね、いかがですか。
【次の発言】 ことしの三月、これは次官通達で、公立学校教員の給与水準が国立学校教員の給与水準を上回る場合には運用昇短の廃止など教員給与の適正化に努力をする、こういう通達を出していますね。
【次の発言】 片方は違法である、片方は給与の適正化に努力をしなさいという通達なんですが、これはどういうことですか、突然で申しわけありませんが。
【次の発言】 違法であるというきめつけであっても、やっぱり現状行われておるものは、これは改善に努力をしなさいということだと思うんです……
○中村利次君 私は、昭和五十二年度の予算を中心として政策の全般にわたって質問をいたしますが、その前に、まず冒頭に日ソ漁業交渉に絡む現状について、これはもうきわめて重大にして喫緊な問題だと思いますので質問をいたします。 私どもは、きょう総理の特使として官房長官が、また国会からは超党派の議員団が派遣される。十一時の飛行機に乗られるというぐあいに受け取っていましたところが、これが行けなくなった。どうも私どもから考えますと、まさに何ともこれはたとえようのない理不尽なやり方だと思いますよ。どういう理由があろうとも、少なくとも総理、あなたはこれは、日本国の政府が私はやっぱりこれは侮辱をされたと受け取るべ……
○中村利次君 私は、短い質問時間、たった三十分しかございませんから、その短い質問時間でただしたいことがあったんですが、その前に、けさからの質疑、それに対する政府のお答えを聞いておりますと、何としてもやっぱり政府に抗議をして、そして要望をしなければならない感じが非常に強くなってまいりましたから、ただしたいことよりも、まずその方から申し上げたいと思います。 原子力の平和利用の安全性についで、いままでもいろいろ議論があった。本特別委員会でも、これはもうたくさんの議論がありました。ノズル、パイプの亀裂あるいは水漏れ、ピンホール、あるいは具体的には敦賀の被曝と称する事件、いろいろあったんですが、私はそ……
○中村利次君 いまの温排水の問題は、前々からいろいろこれは本特別委員会でも議論があって、水産庁なんかでも調査、検討中でございますということですが、それはやっぱり早くつくるべきですよ。 それから、科学技術の振興は、これはもう人間のためにあることは明らかですから、エネルギーが大変な状態にあるというから原子力問題が大変かまびすしいわけですが、私は、石油問題が深刻だから原子力をという、そういうとらえ方ではないんです。それもあるかもしれないけれども、原子力はやっぱり私は正しく開発をすべきである。ところが、こいつがどうもやっぱりかんかんがくがくの議論が本特別委員会でも長年にわたって続けられてきましたけれ……
○中村利次君 原子力船の問題については、これは「むつ」の放射線漏れを契機として本委員会でもかなり議論を尽くした問題でありますし、まあ、そこら辺からこの事業団法の改正等も絡んできたわけですね。私はきわめて遺憾ながら、においてもあるいは国民世論でも核不拡散という点では一致をするんだけれども、原子力の平和利用という点ではどうも一致をしないでいろいろな議論が起きておるんですけれども、これは、私はやっぱり国民の意識、認識が十分でないというのはある意味では当然だと思うんですね、非常にこれは原子力というのはむずかしいですから。しかし、それだけではなくって、行政の側でも私はかなりこれは責任を感ずべきものがある……
○中村利次君 同じことを聞いて、聞き取る方でこれほど私は違うものかと痛感していますが、まず池満参考人にお伺いしますけれども、参考人は、先ほどからの質問の中で、川内の現地で原発設置反対の団体の役員というんですか、代表というんですか、そういうお仕事をやっていらっしゃるというお答えがあったんですが、そのとおりですか。
【次の発言】 いろんな新聞の折り込みだとか、あるいはチラシ、ビラ、ずいぶん出されておりますが、「原発建設の影にかくれて、着々と進みつつある日本核武装の道は、」云々と、こういうのがありますけれども、日本の核武装が着々と進んでいるとお考えになりますか。
○中村利次君 景気対策と雇用不安解消の問題が、これがもう国民の悲願であり、政治の決定的課題になっておるわけでありますけれども、どうもなかなかその実が上がらない。このことが今国会でも、あるいは次の通常国会でも、五十三年度予算編成等も絡めて大変なやはり論戦の中心になると思います。またなっています。ところが、こういう問題について私は質問をしたりあるいは議論をする時間が全くありませんので素通りをしなきゃなりませんけれども、この深刻な不況の中で雇用不安はおさまらない。倒産におびえながら、特に中小企業なんかは努力をしておるというのが現状ですが、そこへ円高問題でダブルパンチを食らっているんですけれども、これ……
○中村利次君 財政の節度を維持しつつ財源を求めるために産投会計から一般会計に一千五十八億余りを繰り入れようとする法案ですけれども、これはまあいろんな経過があったわけですから、ですからこの引当金を五%にして千五十八億余りをたたき出すということについて何も異論を唱える必要はないと思うんですが、しかし、純増分の三%、そしてここでは引当金を五%にして財源をひねり出したと、これは引当金としてはいままでいろいろ議論もありましたけれども、政府としてもこれはもうこれでいいんだと、全く引当金として十分なんだという、こういう前提に立っておられるということですか、そうですね。
○中村利次君 この国会は景気回復、雇用不安解消の国会であるという看板を掲げたわけですけれども、どうも看板倒れになりそうであるというのは、これは答えはいま出ておるし、また、間もなくますますはっきり出てきそうですね。先ほどからの政府の答弁を聞いておりますと、非常に慎重であり、物を余りおっしゃらない。これは国会も悪いのかもしれませんね。何か言われるとそれにかみつく習癖があるものだから、まあまあ言わないで何とかしのぎ切った方が利口であるということもあるでしょうけれども、もっと私はやっぱり景気対策をやった――あるいは五十二年度予算においてもあるいは今度の補正予算もそうだというけれども、これはもう円高ショ……
○中村利次君 宇宙あるいは海洋開発、地震の予知技術の開発だとか、あるいはまた省資源、省エネルギー、いろんなどうも容易ならざるときに国務大臣、科学技術庁長官に就任をされて大変でしょうけれども、ひとつこれはがんばってもらわなきゃならないわけでありまして、そういう意味では、景気対策の一環という意味も含めて、確かにこれは皆さんの御努力で科技庁の予算もかなり昔から比べるとふえましたけれども、まだまだこれ、問題にならないぐらい。もっともっと大幅にふえなければ……。私は、日本の将来の進路、国家百年の計からいけば、当然これは大幅にふえてしかるべきだと思いますよ。 きょうはうんと質問をしたいんですけれども、ち……
○中村利次君 最初に原子力船「むつ」の修理問題について私も質問をしたいと思います。
これは何回か本委員会で私は政府の見解をただしたことがございますが、やっぱりもう一回おさらいをしてみたいと思うんですが、佐世保市は燃料つきの修理を受け入れるというんですよ。長崎県は燃料抜きの修理を引き受けようと、こういうことであったと思いますが、これは間違いございませんね。
【次の発言】 佐世保市の場合にはいいんですが、長崎県の場合には委員会に諮問をして、そしてその答申を受けて知事が決めたと、こういうことですか。
【次の発言】 これは、まあ科技庁にかかわりのないことですが、しかし修理をやらなきゃならぬという立場……
○中村利次君 私は、原子力行政を進める上での科学技術庁の基本的な姿勢というか、認識といいますか、そういうものについて疑義を生じましたから、まず最初にその点から質問をします。 確かに、日本の原子力発電が実用化されたというか、営業運転を始めてから十二年になりますけれども、いろんなことがございました。いろんなことという中には、もうもろもろのことを含みますけれども、しかし電力用原子炉について――原子力船「むつ」の問題は一応除いてもいいですけれども、政府が、科学技術庁が、原子力の開発について自信を喪失するような何か事件だとか事実がございましたか。それからまず伺います。どなたでも結構ですよ。
○中村利次君 四先生の参考人としての貴重な御意見を拝聴いたしまして、行政懇の四つの共通認識を伺いましたが、これは私も全く同感です。しかし、こういう法律の改正をやろうというのは、一番最後の行政政策の実施について責任体制の明確化を図るということが一番大きかったんじゃないかと思うんです。しかし、これは機構をどう変えてみても、しょせんは、役所の体質が、さあおれのところで責任とるぞと、おれのところの仕事はおれのところで責任とるぞという、そういう体制に果たしてあるのかどうか、それからなわ張り意識がどれくらいあるのか、ここら辺に帰結をしちゃうんで、これは議論百出してなかなかはっきりしたつかみどころがないのが……
○中村利次君 行政懇が取りまとめられた意見を尊重して今度の基本法の改正案がただいま審議されておるわけでありますけれども、私は、これはやっぱり明らかに前進であると評価をします。特におととい四先生を参考人としてお呼びをして、私はこれも非常に本当に参考になりましたよ。有澤先生なんかは、やっぱり行政懇の責任者としての考え方というものをきわめて明確に説明をされましたし、賛否は別にして、どういうことを考えておるのかということがよくわかりました。あるいはまた、道家先生とか藤本先生はそのお立場からのいろいろな参考御意見がございました。これも非常に私は参考になりました。 そこで、短い時間ですけれども、いろいろ……
○中村利次君 原子力基本法の一部改正によって、今度は通産省が基本設計の安全審査をやることになるわけでありますけれども、これは行政懇が意見をまとめて、政府がその意見を尊重して法改正案を出したということだと思います。原子力の安全性については、全くこれはもうけんけんがくがくの議論が続いておるわけでありまするので、私は、そういう意味から言っても、さきの科技庁の中に原子力安全局をおつくりになって、さらに行政懇の意見を尊重をして原子力委員会と原子力安全委員会に分離をした。私はこれがベストだと思いませんけれども、明らかにこれは前進であることは間違いがないと思う。そういう意味では評価をいたします。注文はいろい……
○中村利次君 原子力基本法等の一部改正は、これは明らかに原子力の安全の前進であるというぐあいに私は受け取っています。発電用の原子炉にしても船舶用の原子炉にしても、これやっぱり原子力の平和利用として進めていかなければならぬというのは当然でございます。ただ、この原子炉には多量の放射性物質があるわけでありますから、これが漏れると大変である、とにかく厳しく安全については取り組まなきゃならぬというので、行政懇の衆知を集めて、その意見を尊重をして、たとえば安全審査についてもダブルチェックを今度新たにやろうというわけでありますから、安全上から言ってもこれは確かに前進であることは間違いないわけであって後退とい……
○中村利次君 私は、民社党を代表して、原子力基本法等の一部を改正する法律案に賛成をいたします。 今日の世界的な不況と雇用不安、私どもはその問題に立法府としても積極的に取り組んでおるつもりでございますけれども、この深刻な不況と雇用不安は、去る四十八年のオイルショックと称するエネルギー問題に端を発し、その後の石油価格のはなはだしい値上がりが原因であることを否定できる者はいないと思います。 ただいま、国際的に中期、長期に見て深刻なエネルギー危機の問題が議論をされておりますけれども、特にわが国は、石油の輸入量を、石油の九九・七%、あるいは九九・八%を海外に依存するというまきにエネルギー無資源国であ……
○中村利次君 五十三年度の経済運営は、大臣の所信表明によりますと、臨時異例の財政運営を行って財政主導型の思い切った公共投資を実施をして雇用を増大をし、景気の回復を図っていこうということだと思うんです。そのためには、いままで公債の依存度三〇%を固執されてきたんだけれども、これも思い切って踏み切って実質三七%、特に財政法で許されていない特例公債依存度を二四%までやって景気の回復を図るんだということだったと思うんですね。その指標は実質経済成長率七%を達成すると。私はこれは批判も反対もあえていたしません。景気の回復をして雇用を安定するということはもう絶対命題ですから批判も反対もしませんが、私どもはやっ……
○中村利次君 五十三年度の予算は、政府の表現をかりますと臨時異例の措置であって財政主導型で公共投資を中心として国内需要を喚起をして景気の回復を図っていくんだと、そして結果として経済成長実質七%を達成するんだということでありまして、私どももやっぱりぜひそうあってほしい、そうでないとこれは容易ならざることですから。 ところが、やっぱり大変気がかりなのは、これは私は決して皮肉で言うわけではございませんけれども、いままでも深刻な不況に対して、決して政府が座していたわけではなくて、やっぱり景気対策打ってきた。しかし、やっぱりどうも十分でなかったというのはそういう答えが出ているわけでありますから。ことし……
○中村利次君 御主張の差異はございましても、まことにすっきりした参考意見を拝聴させていただきました。すっきりしないのは政治の方でございまして、これは御指摘がございましたが、木下参考人は、社会保険診療報酬に関する答申の表現については、御自分としてはもっと厳しい表現をしたかったんだがやわらかい表現になったとおっしゃいましたけれども、いやいや、私はあれを拝見してまことに厳しい御指摘であるというので、政府にもそういう意味でただしましたが、そういう厳しい御指摘を受けてもなおかつこれは対処できないというすっきりしないむずかしさがあるんですね。これは何も租税特別措置に関する問題だけではございません。政府の表……
○中村利次君 有価証券譲渡益に対する課税の問題にしても、また租税特別措置にしても、これは特に租税特別措置なんかは、いまや政策目的の有無にかかわらず、政治判断として、やっぱり正しい是正がなかなかできないというのが私はずばり言って現状だと思うんですね。ところが毎々申し上げますように、五十三年度の予算は政府の言葉をかりると臨時異例の措置をおとりになっているわけなんです。また五十四年度以降についても、これは見通しとして、とてもじゃないけれども歳入歳出についてよほどの決意を持ってやらなければ、これは日本の財政というものは決定的な危機を迎えておる。まあ銭、金目の問題としては特別措置の整理是正というのは、国……
○中村利次君 やっぱり円高問題ですけれども、これはまたまた異常な状態になっておりますけれども、先ほどから大臣のお答えも伺いました。牛場大臣、あるいは宮沢経企庁長官、あるいは大蔵大臣みずから、あるいは五月初めの総理とカーター大統領との会談という政治日程等々――。これはいつも申し上げておりますように、円高の問題はこれはもう日本の景気浮揚に直接の影響があることですし、また政府が臨時異例の五十三年度予算を組んでも、その効果が、全くこれはこういう異常なまでの円高によって減殺どころか決定的打撃を受けることもあるわけでありますから、したがって、確かにこれは非常にむずかしいことだとは思いますが、やっぱり政府の……
○中村利次君 現在も原重油関税の一部を石油対策費として使っておるわけでありますけれども、ここに石油税を新設をしようという構想は、これはまあ石油対策、これをどう使うかはこれからの問題、これはいま決まっているわけじゃありませんね。石油の資金需要も大変でございましょうし、あるいはエネルギーに対する資金も大変な天文学的な数字だと思う。とてもこれは石油税なんかでは賄えないと思うんですが、石油税を新設するということは、たとえば円高問題なんかは一般的にはこれは大変な政治課題として対処しなきゃならないことですが、新税をつくるあるいは増税をするという場合一番頭痛の種になるようなことが、石油新税の問題では円高の問……
○中村利次君 酒税を審議するに当たりまして、お三方に参考人としておいでをいただきましていろいろ御意見等承るほど、私どもが清酒に非常に強い関心を持ちますのは、清酒が日本古来のものであるということ、それからいま需要と供給の面で大変問題になっております米を原料とするものであるということ。それから、皆さんからも御意見としてございました酒造業が中小企業集団であるということ。 そこで、日本古来の清酒が酒類の競争の中で果たして相当の正当な国の助成を受けておるのであろうか。税法上、行政上果たして相当であろうかということを十分に承知をしたい。これは過剰の助成は誤りであると思いますけれども、やはり冒頭に申し上げ……
○中村利次君 財政事情あるいは財政の見通し等から税収をどうふやしていくかということが大事なこれは課題でございますから、ことしは特別措置の見直しあるいは手数料の改定あるいは酒税の増税等が政府から提案をされたわけでありますけれども、そういう意味で酒税――たばこは今度は入っていない、酒税を抜き出して増税をすることの可否については大いにこれは議論のあるところでございます。 幾らかの質問もしてまいりましたけれども、私はきょう政府の姿勢で大変に評価をしますのは、私も前回の質問で清酒の原料米の政府払い下げについて、何も古米をやらなくても当年産米でやればいいじゃないか、これはもう品質のどうこうではなくて、こ……
○中村利次君 毎々申し上げますように、政府のおっしゃる臨時異例の予算を編成をされて、その財源措置として、ただいま審議の対象になっております本法律案を含めていろんな税収の前倒しだとか、有価証券取引税、あるいは酒税その他、五十三年度以降、あるいは五十三年度単年度の財源措置を講じられたわけでありますけれども、これは、まあ私ども民社党は国債の依存度三〇%に固執をすべきではない。これは好ましいことではあっても、景気対策あるいは将来の財政収支という点からいけば、特例債の発行なんということは当然これはいいことでないことは明らかですけれども、そういうものに固執をすべきでないということを言ってきた立場ですから、……
○中村利次君 大蔵大臣、IMFの暫定委員会に出席をされてお帰りになったわけですが、まことに御苦労さまでした。 先ほど福間委員の質疑による大臣の報告を承ったわけですけれども、これは福田総理の訪米、日米首脳会談にしましても、あるいは大蔵大臣が出席された新聞定委員会にいたしましても、やっぱり日本が世界の中に占める役刷り、大変なものがあるということをしみじみこれは再確認をさせられるわけですが、ただいま審議をしておりますこの特例法案、あるいはまた専売益金に対する特例措置にしましても、日本が非常に深刻な不況下での歳入措置としてやむを得なくとられているところですけれども、何といってもやっぱり日本の景気をど……
○中村利次君 教育制度あるいは教育資金のあり方響につきましては、われわれは抜本対策について要求、主張を持っています。同時にしかし、入学時の、進学時の負担というものがかなりなものでございますから、これの貸し付けを新しく測度を設けようというこの法案については賛成をするわけです。しかし、どうもやっぱり何か、すっきりしてはい賛成と、こう言えないようなものがあることは間違いないわけでございまして、そういう点について、時間が短いですから、できるだけ基本的な問題についてお伺い脅したいと思いますが、そういう制度を新設するのに、これはある面では確かに金融であり、また一向では政策である。そこに何で郵便局を窓口とす……
○中村利次君 二百億円ほどの予算措置をして進学ローンの制度を設けようということでありますから、これは歓迎すべきことだと思いますけれども、前回も申し上げましたように、何かやっぱり落とし子みたいな感じがぬぐい切れないということ、それから、こういうまあ金融ではありますけれども国の政策として進学ローンをやろうというのに、貸付条件が部分的に異なる郵政がこれにかまなければならないという必然性も、どうもやっぱり、どうしても何かこう不協和音というものを感じざるを得ません。また教育とは何かということから言っても、進学も高校進学が九〇%を超え、大学の進学率も三分の一というようになる。就学率が高いのはまことに結構で……
○中村利次君 さきの常会で原子力基本法の一部が改正されまして、まだまだ私は原子力行政が完璧だったとは思いませんけれども、とにかく新たな事態を迎えることになったわけです。ただ、どういうことですかね、骨になる安全委員会の委員の任命について、両院の同意が今日現在得られていないということもあるようでありますけれども、午前中の何か質疑だったか御答弁だったかを聞いていると、その委員の任命について野党からだけではなくて、与党からもクレームがあったような、そういう印象を受けたんですけれども、これは私は政府が任命することに与党からクレームがつくというのは、どうもわれわれとしては余り考えられないようなことで、小佐……
○中村利次君 五十四年度の予算について政府の基本的な姿勢を、これは同じことをどうも繰り返してお答えいただくようで恐縮ですが、改めて承っておきたいと思います。
【次の発言】 いろいろ、一般消費税の導入等は別にしましても、いろいろな税収増を図るためのたとえば租税特別措置の見直し等、これはいろいろと報道をされていますね。正式には、質問をしますと税制調査会で御検討を願うのだということでありますけれども、とにかくいろんな見直し等税収をふやしていこうという、そういうものについては情報がかなり先行をして新聞報道等をにぎわしておるわけでありますけれども、先ほどの大臣の御答弁を伺っておりますと、大体一四、五%ぐ……
○中村利次君 福田内閣から大平内閣に変わって私どもがやっぱり非常に強く感じますのは、経済政策、財政対策が非常に変わった、様変わりをしたという、非常に極端に言えばそういう印象を受けます。 福田内閣というのは、私は大変にお気の毒な内閣だったと思うんですけれども、福田さんは経済財政の専門家として大変に自信に満ちておられましたが、新聞などによる世論調査によりますと、ひどいときなんかは四人のうちの三人弱は福田内閣を支持しない、いいときでも三人のうちの二人強は支持しない、こういうことでありますから、私は去年の予算委員会でこれを聞いたら、福田さんは、いや、おれの経済政策は国民は支持してくれていると思うとお……
○中村利次君 大臣が就任されて初めての委員会ですが、私も大臣の基本姿勢についてお伺いをしようと思いましたけれども、科学技術の振興開発というのは、これはきわめて多様多岐にわたっておりまして、宇宙開発から海洋開発、それからエネルギー問題でも原子力に限らず地熱、風力、潮力、太陽熱、いろいろなあれがありますけれども、しかしまあ世界的に一致しておるのは、やっぱり一九八〇年代から九〇年代にかけてのエネルギー問題――先進国の首脳会議をやってもこの問題は必ずついておる課題でありますし、福田内閣では私はかなりこれは積極的に取り上げられたと思いますが、看板はでかかったけれども中身については私はいつも申し上げてまい……
○中村利次君 大臣、私は全く逆なんです。私はそうは思わないんです。これは原子力関連の法規がありますね。私はそれに従って原子力行政はやってもらえばいいと思う。それは確かに人間の生命、健康にいささかの影響はなくても放射能漏れをするというのは言いわけのできないミスでして、これはあってはならない。そういうことははっきりしているんだけれども、余り神経過敏になってぴりぴり……。事故なんというものは、私の体験からすると、余りぴりぴりし過ぎるとかえって事故を起こしてしまう。だから法規に従ってやるべきであって、何かこういう放射能漏れがあったんだけれども、たとえばこれはいままでも体験ありますよ。一ミリレムの被曝が……
○中村利次君 私もアメリカの原子力発電所の事故について――これは質問になりますかとうですかね。実は私は、きのう、きょうの新聞にこのことが報道されまして、きょうの科技特では恐らくかなりこれは質疑の対象になるであろうから、原子力の積極的な推進論者である私にとっては、科技庁も通産省もこれは顔色もさえないだろうし、大分周章ろうばいされておるんじゃないかと思ったんですが、実は顔色も平常どおりのようでありますし、ろうばいの気配も見えませんのでいささか安心をしたわけですけれども、と申しますのは、やっぱり日本のいまの軽水炉は自主技術の開発によるものでありませんから、どうも同型炉がアメリカあたりでトラブルがある……
○中村利次君 スリーマイルアイランドの原子炉事故で、前回の三十日の委員会のときには、これは私は全く――全くと言っていいほど正確な情報がわからなかったわけでして、正確な事実を――こういうことはやっぱり事実に基づいていろいろ問題を考えませんと、私はやっぱりこれは事実どおりの扱いでないと、それを過大に扱ってもいけないし、過小に扱ってもいけないと思います。ですから、正確な事実をできるだけ早く入手していただきたいということを要望したつもりです。きょう現在、かなり私はこれは新聞報道等によって、これも切り抜いてみましたし、あるいは科技庁、通産省等にこの資料を要求をして、きょうもいただいたこういうもの、それか……
○中村利次君 いわゆる再処理法案が本委員会に付託されましてから、私はこの法案の審議を本委員会はやっておると、こう思っています。ただ、再処理はあくまでもこれは核燃料サイクルがその前提ですよ。核燃料サイクルの前提には原子力の平和利用、エネルギー源として原子力をどう利用していくのか、私は原子力エネルギー源として利用していかなければ、特にエネルギー無資源国の日本はえらいことになるぞということを常々申し上げておるわけでありますけれども、エネルギー源としての原子力利用、これが核燃料サイクルの前提になる。エネルギー源としての原子力の利用の前提はやっぱり安全であって、日本の場合には日本の国民にやっぱり原子力が……
○中村利次君 この前の委員会で原子力を含むエネルギー問題についてどうも中途半端で終わりましたから、私はちょっとその点についてまず質問をしたいと思います。 私は常任委員会でも取り上げているんですが、エネルギー問題については大変に深刻な見通ししか持てないと思っています。石油の量につきましては、短期、中期にはそれほど私は心配がないのではないかとは思いますけれども、しかし、価格についてはもうかなりこれは深刻なことになりかねないという気がしますね。IEAで石油の五%の節約を決めて、石油の大食い国のアメリカも日本も具体的に五%節約を決めてスタートをしておりますけれども、これは実際問題として私はアメリカも……
○中村利次君 原子力の平和利用、原子力発電等につきましては、これは賛否両論あって、原子力の開発をやめなければ電気料金は払わないという人も中にはいるわけでありますから、こういう方たちは、いま政府から提出されておるいわゆる再処理法案、原子力発電をやめてしまえという立場に立てば、これはもう再処理法案なんというものはこんなものは全くもってのほかということになるわけでありますけれども、しかし、賛否のいろんな議論はありますけれども、現実に千三百万キロワットに近い原子力発電が営業運転を現にしておるわけであります。もっともこれは定検のために休止中のもの、あるいは最近スリーマイル島の事故に関連をして政府の指導に……
○中村利次君 外務大臣と通産大臣が出席をされた国際エネルギー機関の閣僚理事会も先日終わったばかりでありますが、非常にエネルギー問題、深刻な受け取り方をこのIEAの閣僚理事会でもしているようでありますし、来月の末、東京で開かれます先進国首脳会議でも、このエネルギー問題は重要議題の一つ、最重要議題として取り上げられるということでありますから、この問題についても質問をいたしますけれども、その前に、先日私どもはアメリカのスリーマイルアイランドの事故、それから大飯1号の停止、安全チェック、それから大飯の運転再開等について民社党として原子力安全委員会及び関係大臣に申し入れをいたしました。本委員会でも私は申……
○中村利次君 私は、総理に対する強い要望を中心として、短い時間ですけれども質問をしたいと思いますが、総理は、エネルギー問題は国内的にも国際的にも最大の課題であるということをおっしゃっている。私も全くそのとおりだと思うんです。よく言われます堅実な経済成長も福祉社会も国民生活の安定も、すべてこれはエネルギーの裏づけがなくて、手品、奇術みたいに現出できるものではないわけでありますから、当然エネルギーの裏づけがなければならない。 三月一日、二日、あるいは今月の二十一、二十二日にIEA閣僚理事会が開かれて、いろいろな合意をしたばかりでありますけれども、これは石油の節約もやりませんと、私は、量よりも、目……
○中村利次君 政府は五十三年度に、あれは臨時異例でしたか緊急異例でしたか、とにかく異例の予算をお組みになって、五十二年度の予算で何としても三〇%の歯どめは守るんだと言っておられた公債依存度も三七%ということになりましたが、五十四年度の予算ではその公債依存度も四〇%、まあ三九・六と言ったらこれは四〇%みたいなもんですけれども、特例公債も八兆を超すという状態になっておるわけであり、まさにこれは異常な状態、やむを得ない、特例公債もやむを得ないとは思いますけれども、そういう状態にあるんです。 また、この財政収支の試算も、年を追うにつれて特例公債の依存から脱却するのが五十四年、五十五年、五十七年となり……
○中村利次君 航燃税を今度は倍にしようというわけでありますけれども、石油にかかる、油にかかる税金その他関税、原重油関税なんかはこれは関税ですけれども、そういうものを見てみますと、これはかなり、五十四年度の予算案でもこの航燃税の倍額値上げ、それからガソリン、地方道路、それから関税での原油減税の廃止というようにかなりなものがあるわけであります。 私は航空機燃料税みたいなものは、これは陸海空の運賃体系等をにらみ合わして、しかし、お前そんなことを言ったって、税調の答申にしても航燃税値上げの理由にしても運賃には関係ないんで、これは空港整備、空港対策費として大変にどうも費用がよけいかかっておるから、ある……
○中村利次君 空港対策費が増大をしておるし、まあ航燃税も倍額にしようという趣旨でありますけれども、これはその空港の諸設備の整備にしても、あるいは騒音対策その他空港対策費はこれはますます増加する傾向は否定できないと思いますね。特に、先日の本委員会、あるいは午前中の議論等を聞いておりましても、何というんですか、騒音対策なんかは被害者の立場に立って徹底的にやれということに反対する者はだれもいないわけでありますから、やれば金がかかるわけでありますから。したがって、これは財源をいずれに求めるかということになると思うんですが、まあいろいろの方法はあるでしょうけれども、私はこの燃料の場合、先日の委員会でも申……
○中村利次君 昭和五十四年度の予算案で三九・六%が公債であり、そのうちで八兆を超える特例公債を発行しようという予算が組まれておるわけであります。これが異常な状態であるということは、この予算案に対する賛否の立場は違っても、全員がこれは異常であるという点については合意できることだと思うのです。またその中で、五十四年度予算案の三分の一強が補助金である。ですから、これはやっぱりみんなが一致して言うのは、歳出をどう抑え、歳入をどうはかって収支のバランスをどうして図っていくかということが、ここまでは一致するのだけれども、方法論になりますとまるでこれは違ってくるわけでありますから、したがって、この収支バラン……
○中村利次君 五十四年度の予算案で租税特別措置の見直しが、これは私どもにとっては大変不満なものもあり、とうてい賛成するものではございませんけれども、しかしまあ、政府としてはずいぶん努力をして一生懸命やったんだと、こういうお気持ちだろうと思いまして、そういう限りではやっぱりそれなりの評価をし、そういう努力に対しては私は率直に敬意を表したいと思います。 そこで、これはかなり大幅な見直しをされておるわけでありますけれども、しかし、本委員会でも委員会の議論を通じていろいろな問題提起がされました。また、この租税特別措置については各界からもいろいろな主張なり意見があるわけであります。 そこで、まず最初……
○中村利次君 きょう本委員会で特例法案の審議をやるという、前日のきのう、四月のゼロ発行をお決めになったわけでありますけれども、これはまあ確かに異常な事態だと言っていいと思いますから、きょうはもう午前中からずうっとこの問題を中心にして質疑応答が行われておりますけれども、私もやっぱりこれは十五兆二千七百億の公債を、本年度は予算がもう成立をしたわけでありますから、発行をしてこれを消化しなきゃいけない。ところがこの四月ですね、四月に発行ができない、これはもう本当に異常だと思いますね。 そこで、これは公債が、国債が暴落をして発行すべきではないという判断に立たざるを得なくなったと思うんですけれども、その……
○中村利次君 総理が就任をされましてから、日本にはいろんな大事なそして困難な問題がたくさんあるわけです。そういう意味では総理の指導権を求める声がかなりあるし、あったと思うんですよね。 それに対する総理の姿勢は、総理として指導権を発揮して国民を引っ張っていくというよりも、いろんな主張、意見、要望、多様なものをくみ取って、そういうものをいろいろな条件整備をやって、そうしてりっぱな政治をやっていこうという、そういう姿勢であったと私は理解をしていたんです。きょうのこの審議の中でも、たとえば財政の再建計画にしましても、一般消費税の導入等にしても、そういう総理の姿勢といいますか、政治理念というものに基づ……
○中村利次君 ただいま審議中のこの法案によりますと、専売納付金二千二百億余りですか、それを、まあ改正をすればそうなることになっておりますけれども、最近大蔵大臣もかなり頭痛の種になっていらっしゃるんじゃないかと思いますが、国債の消化状態が相変わらず非常に悪い。過般公定歩合を引き上げられましたけれども、どうもこの国債の発行土壌というんですか、なかなか改善をされないようであります。またこのインフレ懸念、あるいは公定歩合をこれは再び、再三再四引き上げざるを得ないであろうという、そういう見込みといいますか見通しといいますか、証券市場なんかやっぱりそういうものをかなり織り込んでいるんではないかと見られる節……
○中村利次君 十三日のロンドン、ニューヨークの外為市場で円が急落をいたしました。十四日の東京外為市場でやはり円が急落をいたしました。この原因と、この急落に対する御所感をまず承りたいと思います。
【次の発言】 石油問題、石油の需給関係に絡んでどうも国際通貨が波乱をする、中に投機も入るというような点については、日本は特にエネルギー資源小国ではなくて無資源国ですよ。無資源国で、石油の需給バランスが崩れた場合には、エネルギー需給バランスが崩れた場合には、もうこれはとんでもないことになるということの証左だと思うのです。
そこで日銀総裁、どうも御足労を煩わしましてありがとうございます。積極的に介入をされ……
○中村利次君 安全委員会と学術会議の共催で開催をされましたシンポジウムの問題につきましても、これは行政懇で提起をされたシンポジウムあるいは公開ヒヤリング等の問題等も含めて、私は明確にしなければならない点が、私の立場から明らかにしたい点がありますし、また午前中から原子力発電所のトラブルあるいは被曝等についての問題が提起されておりますから、こういう点についても私の立場からの質疑をしたいと思います。 ちょうどタイミング的に言って、私どもが安全性の確保を前提として立地問題等を含めて原子力の問題に積極的に取り組まなければならぬ、やっぱりエネルギー源を選択する場合、いろいろなものを総合的に考えて原子力を……
○中村利次君 先日の大平総理の所信表明をお伺いいたしましても、あるいはまた、本委員会冒頭の大蔵大臣の御発言をお伺いいたしましても、これは当然政府として、あるいは国民課題として取り上げなきゃならないこと、やらなきゃならないことを述べておられるわけでありますけれども、はなはだこれは失礼ですが、身の引き締まるような緊張感を全く覚えないわけであります。 本当ならば、こういう大蔵大臣の発言の中にもございましたきわめてむずかしい局面の中で、どう財政を再建をし、どう経済のかじ取りをやっていくかという点について、これはもう国民も私どももかなりの緊張感を覚えるようなものであるのが当然だろうと思いますけれども、……
○中村利次君 お三方の参考意見が本当に大変参考になる御意見でございましただけに、いろんなお尋ねをしたいのですけれども、私の質問時間は極端に短うございまして、遺憾ながらそのことができないわけであります。 高垣参考人は、石油を中心としてエネルギー問題についてあるいはLNGについて言及されたわけでありますが、御所見に対して私も同感であります。わが国は、国民生活を維持する上で、エネルギー資源だけではなくて食糧にしろ材木にしろ、森林国で材木にしろ、すべて海外に仰がなければならないという、まさにこれは無資源国でございますから、立国をしていく上には世界の工業基地としての役割りを正しく果たすいわゆる貿易立国……
○中村利次君 ただいまから科学技術振興対策特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの熊谷君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に塩出啓典君を指名いたします。(拍手)
○中村利次君 本国会が八〇年代の幕あけ国会であり、また内閣も改造されて第二次大平内閣になって発足したわけでありますし、科学技術庁長官もおかわりになったわけでありますから、全般的な科学技術振興についての、海洋開発あるいは宇宙の開発、特にこれは「あやめ二号」の問題もございますから、いろんなものを含めてまず大臣の御所見を伺うところでございましょうけれども、私の質問時間も大変短うございますから、それはいずれまたということにしまして、きょうは、八〇年代幕あけで決定的な課題になっております原子力の平和利用、エネルギー問題にかかわる代替エネルギーの開発等を中心として、短い質問時間でどこまで行けますか、質問し……
○中村利次君 厚生省お見えになっていただいていますね。――法案のあれが逆になりますけれども、お見えいただいておりますので放射線障害防止法の方からお伺いしたいと思います。
これは制定以来かなり長い間改正が行われていないわけでありますけれども、その間にRIの利用状況の変化があって、これが直接の動機になったか間接的なものか知らぬけれども、本法改正の契機になっていると言われておりますけれども、その点いかがでしょう。どんな変化が生じたのか、お答えいただきたい。
【次の発言】 時間が短いものですから余り突っ込んだ質問ができないのは残念ですけれども、いま御答弁をいただいたとおりのいきさつがあったと存じます……
○中村利次君 ただいま審議中の本院先議の三法案は、これはエネルギーにかかわる案件でございますけれども、きのうからきょうにかけて、イランのアメリカ大使館の捕虜の取り扱いをめぐって、アメリカがその対抗措置として強硬手段を打ち出したということで、この問題の発展いかんによっては、これもまたわが国のエネルギー問題にかかわりがありそうな事件が起きているわけです。したがいまして、私は冒頭に、やっぱりちょっとこの問題について質問をしたいと存じますけれども、イランがというのか、イランの一部学生がというのか、いまやこれはイランがこの学生の行動を支持しておるようでありますけれども、国際法を無視して大使館も占拠してい……
○中村利次君 わが国が当面する課題にはいろいろあると思いますけれども、インフレ懸念が非常に強いと言われておりますときに円安の傾向もなかなかこれはおさまらない、安定をしないわけであります。国際収支の問題もわが国としては大変に重大な問題として対応をしなきゃならないと思うんですが、これらの問題の対応はなかなかむずかしい。ところがその起因するところがすべて石油問題だと思うんです。ところがその石油問題がアメリカ・イラン間のトラブルを中心にしてわが国をどうも直撃しているような感じがするわけであり、パーレビ時代のアメリカとイラン関係といいますか、アメリカのイラン政策、ここに端を発しておると言われておりますけ……
○中村利次君 この法律の改正案につきましては、その改正の理由等については、実にこれはわかりやすく丁寧に説明書等もいただいておりますし、累次の委員会において政府の御答弁もございましたけれども、しかし、これはいかにも環境がさま変わりをしておると思うのです。 このたばこにかかわるそのものは、これはもう環境のさま変わりとは直接は関係はないと思いますけれども、物価問題あるいは内外の金利問題、円相場の問題、そこへまた、アメリカの総合インフレ対策というようなものもできて、国の財政再建にかかわるいろいろな新しい課題が出てきておるわけであります。 そういう中で、十分に御説明を承っておりますけれども、私はここ……
○中村利次君 私は、民社党を代表して、日本専売公社法等の一部を改正する法律案に反対の討論をいたします。 当面する重要な政治課題の一つがインフレ対策であることは、政府もしばしば指摘をされておるところであります。インフレの懸念はますます強いわけであります。さきに政府は円防衛緊急対策をおとりになり、また日銀は、金利の天井感をつくるために大幅な公定歩合の引き上げを実施をいたしました。続いてまた政府は、総合物価対策を発表してインフレ対策をおやりになっておるわけでありますけれども、インフレ懸念は一向におさまるものでもありませんし、また、円もその下落傾向に歯どめをかけたとは言えないわけであります。円安のお……
○中村利次君 各参考人の方々に、大変まさに参考になる御意見を伺いました。しかし、私の質問時間がもうこれは極端に短うございますから、大変に貴重な御意見の上に質問をしてお答えをいただく時間がないわけですが、野口参考人からは土地税制の問題で、税制のみによって土地の供給を図ることは、これはもう大変に困難であると、全く私も同感であります。 これは、現実に土地を売却をしますと資産価値が減価、下落をするわけでありますから、これはもうすぐそれが現実でありますだけに、やはり土地の供給を渋るというのは、これはどうも私権の制限でもやらない限りはきわめて対応は困難だと思うんです。ですから、参考意見として伺いました、……
○中村利次君 税理士法とその改正につきましては、これは長年にわたってのいきさつがあるわけでありまして、法案として提出をされた後、日税連の中からも非常に強い反対の主張と、その主張に基づく活動が起きておることは、これは私どもも、また政府も十分に承知をされておるところです。 わが党は本法案に対して賛成でありますから、いま問題になっておりますいろんな対立点については、立法作業の過程で承知をしていたつもりであり、その上に立って賛成の態度を出しておるわけでありますけれども、しかしながら、また一方、反対の主張をお持ちの方々の個々の意見を徴しますと、これは決して主体性が揺らぐという意味ではなくて、やっぱりも……
○中村利次君 円レートの問題だとか、あるいは内外の金利差の問題だとか、経済金融政策については、大変むずかしい状態の中にわが国はあるわけであります。その中で、財政の再建が重大な政治課題になっているわけでありますけれども、だからこそ、所得税あるいは租税特別措置の問題も、その一環として、どう公正なものにしていくかということが議論をされてきておるわけでありますけれども、その一環として利子や配当の所得を総合課税にしよう、六十年からこれを実施をしようというのは一つの前進であって、それなりの評価をすべきだと思います。 私は、そういう立場に立って、実は先般の本会議でも、しかし五十九年の十二月まではいまの税率……
○中村利次君 この改正案の問題点というのは、これはそれほどたくさんあるわけじゃございませんから、したがって、いままでの審査におきましても各委員から指摘をされている問題点は限られておるわけでありますし、また、私の質問も、前回の本委員会において質問をいたしましたが、大体同じ問題点についての角度を変えた質問にすぎないことになると思います。 そこで、助言義務だとか、あるいは試験制度、いろいろの問題点があるわけでありますけれども、総括をして、現行法が昭和二十六年に制定をされまして、いろんな経過をしてここに改正案が提案をされておるわけであります。二十六年の現行法の制定前には、昭和十七年に、当時戦時下でご……
○中村利次君 大変どうもお三方の参考御意見、ありがとうございました。 関参考人と村田参考人は、銀行と証券というお立場の違いはございましても、大変大量な国債の発行及び消化についての御努力を賜った立場からでの御意見を承りましたし、肥後参考人からは、専門家としてのいろいろな立場からの御意見を伺いました。ともに財政及び特例債についての基本的な御意見でございまして、その限りでは、もう全く私どももおっしゃるとおり、そのとおりに考えるわけでございまして、その限りでは特別に質問することはございません。 御意見をむしろ拳々服膺して、行政府も立法府もその実現に努力をしていくべきであると存じますが、何せわが国を……
○中村利次君 私は、民社党を代表して、昭和五十五年度の公債の特例に関する法律案に反対の討論をいたします。 私は、特例債の発行を必ずしも否定するものではありません。しかし、財政法に照らしても当然であるのみでなく、国債、特に特例公債は将来に向かっての国民の負担となり、大量の発行は民間の資金需要を圧迫し、また、財政インフレを招く懸念すらあるものでありますだけに、その発行には当然それなりの厳しい前提がなければなりません。 すなわち、抜本的な行財政改革の断行、税の不公平の徹底是正等によって、財政支出の思い切った削減や財源対策としての税制改革に実効を上げ、特例公債の発行は真にやむを得ないものとすべきで……
○中村利次君 エネルギー問題が大変に深刻な国民課題であり、決定的な政治課題として取り上げられておるわけですけれども、これは去年発表されました長期暫定見通しの五十二年度の改訂版、五十二年に発表されたものの改訂版によりましても、昭和六十年石油換算で八千万キロリッター分の省エネルギーをやろうということであります、一つの柱は。私は、これはもうぜひやっぱり達成をしなきゃいけない。一千万キロリッター分の省エネルギーをやりましてもこれはもう大変なことですから、八千万キロリッター分達成をしなきゃいけないけれども、なかなかこれは容易なことではないと思うんですね。私は、常にそういう立場から国会の中でも物を言ってい……
○中村利次君 けさほどからの質疑応答を通じていろいろと明らかになったこともありますし、また、どうもすっきりしないものもあるわけでありますけれども、しかし、たとえばニアミスの問題を取り上げましても、これはいままでのやはりお答えで、決して漫然として何もやってなかったわけじゃない、いろんな報告を聞きますと、その時点時点、瞬間瞬間をとらえると、確かに対策は講じておるというようなことをおやりになっておる。しかし、それが何ら事故防止につながらなかった。たとえば、先ほども航空局長の答弁を伺いますと、やはり四十四年の十二月の十四日に衝突事故が具体的に起きておる。私もそれはそういう調査をしていたわけでありますけ……
○中村利次君 私は時間が非常に短いですから、できるだけまとめて質問をしますので、ひとつその点お含みの上お答えを願いたいと思います。 まず最初に、オーストラリアとフランスとの原子力の平和利用に関する協力協定を締結された。これはまあアメリカ、イギリスその他とはすでに締結されていたわけですけれども、この両国とあらためて締結されたその意義ですね。 あわせてニジェールにおいてはウランの探鉱、採鉱が日本とフランスとそれからニジェール政府との合弁事業として行なわれておるようでありますけれども、あるいはまた、先ほどこれは原子力局長からお答えがございましたが、動燃がフランスの再処理技術を導入しまして、再処理……
○中村利次君 非常に時間が短いですから十分な質疑はとうてい無理です。政府の施策についての問題点をまず指摘をして、その上で二、三質疑したいと思います。 先ほど長官が姿勢についてお述べになりましたけれども、まことにこれはりっぱな姿勢を表明されたのですが、その姿勢がそのまま政府の施策といいますか、実現をすれば、これは私はいろんなものが変わっておると思うんですが、そうでないところにやはりわれわれが指摘しなければならないいろんな問題が起きてくる。いまエネルギー危機がたいへん深刻に叫ばれていますけれども、たとえば石油政策にしても、石炭政策にしても、電力政策にしても、何といいますか、国民の納得するような政……
○中村利次君 去年の十二月、環境庁は、航空機騒音にかかる基準について、加重等価平均騒音値七〇以下ということを告示をされたわけですね。まず私は最初にその根拠をお伺いをしたいと思うのです。
【次の発言】 そうしますと、たとえば住居専用地域で、七〇以下になれば健康的、生理的にまず問題にするほどの影響はないと、こういうぐあいに解釈をしてよろしいですか。
【次の発言】 そうしますと、今度のこの一部改正の法案は、環境庁の環境基準の設定に基づいておやりになろうとするものか。大体五年計画で八五以下に下げようという計画のようでありますけれども、そういうことなのか。あるいはこれは、昭和四十六年でしたかね、前のあれ……
○中村利次君 日中の航空路線が新しく開かれるということは、たいへんにこれは歓迎すべきことでございまして、そういう意味で、政府がこの協定を結ばれたということに対しましては、私はこれを評価をいたします。 そういう立場をとって考えますと、ますますどうしてもやっぱり私は前提として強く指摘しなければならないことがあります。この交渉、政府間交渉の過程で、事もあろうに、交渉の途中で外交機密を暴露をして、この問題については外務大臣は、いやそれは党内のことだからひとつまかしておいてくれというような御答弁をされておるようでありますけれども、私はこれは断じてそういう問題ではない、性格が全く違う、外務大臣がどういう……
○中村利次君 大蔵省では、六兆円にのぼると言われるボーナスの吸収策として定期預金の一%金利上積み、あるいはまた消費の抑制策としてプレミアム付の預金制度をとろうとなさっておるということが伝えられているわけですが、これは総需要の抑制という意味でこういうことをお考えになっておると思うんですけれども、事実かどうか。とすれば、具体的には大体どういう構想をお持ちなのか、お聞かせ願いたい。
【次の発言】 総需要の抑制策については、いろいろこれはやはり議論のあるところでありましょうけれども、やはり行政府は行政府としてのやるべきことがございましょう。いまお伺いをしたところでは、やはり緊急の事態として総需要の抑制……
○中村利次君 公述をお伺いした中で、原子力についてお伺いをしたいのですがね。原子力問題についての公述がございましたね。アメリカの原子力発電所の設置地域で、肺ガンの発生率が、その周辺では三十何%あるいは何か距離をおいたところでは百何十%とか多いという実績が出ておるというお話でございました。ところがですね、私はこの自然界の中にも、日本でも四十何ミリレムから百数十ミリレムまでいろんな差異がありますし、それからインドのあれはバザール地方でしたか、一千ミリの放射線が自然界にある。ところが、一千ミリの放射線を自然界に持っておるところも、五十ミリレムのところも、調査の結果は、人間の健康上何ら影響がないという……
○中村利次君 財形貯蓄あるいは持ち家対策等、たいへん勤労者にとってけっこうな対策なり制度というのができていると思うんですけれども、これは非常にけっこうですけれども、実は、これは中身からいきますと、たいへんどうもむなしいことでありまして、庶民、特に勤労者は、持ち家なんていうものは、まずはマイホームなんていうものは夢のまた夢みたいになってしまっているんですけれども、これはやはり地価あるいは建築費の高騰というよりもむしろ暴騰に原因があると思います。したがって、現在土地問題については議員立法の動きすらありますけれども、地価対策、土地対策あるいは建築の対策というものがたいへんにいま重大であると思いますけ……
○中村利次君 非常に時間が短いのですけれども、私は、やはりこの問題で、御当人の岩佐さんを、表現は、これは非常に悪いでしょうけれども、 関係の科学者も、あるいは行政府も立法府もその他すべてがやっぱり、表現が悪いかもしれませんが、モルモットみたいに扱うということは、これはもう断じて許されないことだと思うのです。それからもう一つは、やっぱりこういう問題は、国民の皆さんにわかりやすく、正しい認識をしていただく努力をこれはしなきゃいかぬと思う。 先ほど久米参考人の公述の中にこの問題、岩佐さんが敦賀で作業をする前に、あそこでは大爆発が起きて、数千キュリーの汚染がそのときにあったかもしれないではないかとい……
○中村利次君 インフレの問題が国民の当面する大変重要な問題であって、政治の何物にも優先する重大課題であるというのは、これはもう福田副総理もたびたび国会の答弁を通じてお伺いをしてきたのですけれども、去年の三月に比べてことしの三月の消費者物価は一四%におさまった。これはいろいろな要因がございましょうけれども、鎮静の傾向にあるということは、これは非常に結構な話だと思います。来年の三月には一けたにしようというのが大きなやっぱり政治課題だ。加えて、これは政治的に何にも優先する政治課題というのは、インフレと同時に不況をどう克服するかという不況の問題ですね。これがこのままの状態で進みますと、日本の福祉も文化……
○中村利次君 すべての資源が有限であるという認識、特におととしの石油ショック以来、このエネルギー資源についての認識、非常に深刻な問題としてこれは国際的に大変大きな問題になっておると思うのです。加えて世界の石油専門家の見通しが全くナンセンスであったと思われるほどの異常なまでの原油価格の高騰、こういう時代を迎えて、世界のエネルギーがいかにあるべきかということは、これはもう地球上のえらい重大な関心事になっているわけでありますけれども、そういう中で、やはり二十一世紀の太陽熱あるいは核融合、これはもうどれだけのリスクがあるんだかまだまだ今後の問題になりますけれども、これにつなぐエネルギーとして原子力の開……
○中村利次君 どうも参考人の皆さん、御苦労さまです。 河村参考人からはイエス・バットの参考御意見を伺ったわけであります。特にバットの部分につきましては、私は、エネルギー源としての原子力は選択に値する安全性を確保した上でこれは積極的に開発をしなければならないという立場をとっておりますから、バットの部分は貴重な参考御意見としてお伺いをいたしました。その中にはトリウム燃料サイクルとしてのトリウム・ウラン・サイクルの問題を含めて、どうも大変ありがとうございました。大変に短い時間でございますから、特に質問はございません。 高木参考人からはノーという立場での御意見を伺ったわけであります。これは再処理工……
○中村利次君 五十五年度予算案もいよいよ大詰めを迎えつつあるわけでありますけれども、予算案の審議の過程におきましても予算の執行に大きな影響のあるようないろんな条件が生まれておるわけであります。日銀は最近思い切って一・七五%公定歩合を引き上げて九%というまさにこれは最高の金利水準を設定されましたけれども、果たしてこれでとどまるのかどうか、海外の要因は必ずしも楽観を許さないようであります。これらのことはもちろん国内だけの問題ではございませんけれども、しかし、予算案の中に示されております十四兆を超える公債の発行、その中でも七兆約五千億、七兆四千八百五十億円は特例公債でありますけれども、この公債の発行……
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