このページでは佐々木静子参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。佐々木静子参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○佐々木静子君 きょう私、若干お尋ねしたいと思うのでございますが、まず第一に、最高裁の方にお尋ねいたしたいと思うのでございます。 先日来、論議を呼んでおります宮本裁判官の再任拒否の問題並びにその後の経過についてお伺いいたしたいと思います。 去る五月二十四日に、宮本裁判官が再任を再願する書面を、所長の復申書並びに三十二名の同僚裁判官の要望書を添付して最高裁判所に提出されたということを聞いておりますが、そのような事実がありましたか。右の再任を再願する書面を受理された最高裁判所において、現在どのような取り扱いをされているのか、あるいはすでに取り扱いをなされたのかお伺いいたしたいと思います。 右……
○佐々木静子君 法務大臣に先にお尋ねさしていただきます。 去る七月二十四日の当法務委員会におきまして少し触れさせていただいた点でございますが、昭和四十五年五月十三日、参議院の法務委員会において、「今後、司法制度の改正にあたっては、法曹三者の意見を一致させて実施するように努めなければならない。」との附帯決議がなされておりますことはもちろん十分御承知済みのことでございます。この附帯決議の実現のために三者協議の上意見の一致をはかる方法として、法務大臣として具体的にどのような方法をもつて三者協議をお進めになっておられますか、その点を承りたいと思います。
○委員以外の議員(佐々木静子君) 先に、法務大臣、ちょっと前の列にお出になっていただきたいんです、時間がもったいないですから。 この間、十二月二十日のこの連合審査会で、裁判の効力、協定第五条の裁判、特に刑事裁判についての引き継ぎのことを伺ったんでございますが、特別措置の法律案の第三十条によりますと、昭和二十七年の四月二十八日前に確定した――これは平和条約締結前の裁判、あるいは昭和三十年の四月十日前にしたアメリカ民政府の刑事に関する裁判は、これを引き継がないということが、応急措置法案できまっているわけでございますが、そうすると、引き継がない裁判については効力がないのだから、再審の対象にならない……
○佐々木静子君 私は日本社会党を代表いたしまして、沖繩返還協定、それ自体について、主として協定第四条並びに第五条について御質問さしていただきたいと思います。 平和条約の第三条によって日本本土から切り離されたままの状態として残されていた琉球諸島及び大東諸島が復帰するということは、まことに喜ばしいことでございます。しかしながら、この沖繩返還協定を見るときに、そして、現在着々と進められている復帰準備の施策をながめたときに、私どもはそこに沖繩の基地確保、防衛義務肩がわりなどの軍事面の強化にりつ然としないではおられないのであります。そして、この基地重視とともに中央集権的な行政の姿がはっきりと浮き彫りに……
○佐々木静子君 私は、大阪国際空港の公害問題を中心に、運輸省の航空行政などについてお伺いいたしたいと思います。 現在、大阪空港の航空機離着陸の回数は、一日に約四百六十回で、ピーク時には一分三十秒ごとに一機が離着陸しているというようなありさまだということを聞いております。そのため、大阪国際空港周辺の住民は騒音をはじめとする公害に深刻に悩まされており、空港の所在する伊丹市、豊中市、池田市その他川西市をはじめとする周辺都市における被害住民は膨大な数にのぼり、被害者らは、異常な振動と騒音によって静かで快適な環境を破壊され、情緒不安定な生活に悩まされ、騒音のために十分に睡眠がとれず、乳幼児もやかましい……
○佐々木静子君 この間の、七月二十四日の法務委員会におきまして、法務大臣が、この秋に監獄法改正をいよいよ法制審議会の諮問に付する予定である旨の御答弁を承ったわけでございます、明治四十一年に施行されて、すでに施行後六十年も経過しています。この古色蒼然たる監獄法が、新憲法が施行された後二十数年たっているにもかかわらず、いまなお現存しているという現状は、憲法が基本的人権の尊重ということを高らかにうたっているにもかかわらず、最も日の当たらない場所にいる受刑者や、あるいは未決の人たちが、いままでいかにその人権の保障というものが軽視されてきたかということを物語っているのではないかと、はなはだ遺憾に思うわけ……
○佐々木静子君 いまの御提案の裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案及び検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案の御提案に対しまして、実は私のほうといたしましても、この報酬並びに俸給を改定する、まあ給料を上げるということに対しましては、原則としては賛成でございますが、そのことに関連いたしまして若干お尋ねさしていただきたいと思います。 まず、この裁判官の給与を改定して報酬を上げるということでございますが、一般行政官の給与が上がるから、これに準じて裁判官の報酬も上がる。そういうふうな理由で上がるということであるとすれば、これはいささかおかしいのではないか。検察官の場合は、検察官……
○佐々木静子君 国家公安委員会並びに警察庁にお伺いいたしたいと思います。去る昭和四十六年の十月の二十八日、国家公安委員会は、「被疑者留置規則」――国家公安委員会規則の第四号を改正して、同日、警察庁長官は「留置場において使用する戒具の制式及び使用手続に関する訓令」を定めましたが、右規則の改正は大体次のように承っているわけです。 戒具について、従来は手錠とか捕縄等を使用することができるとあったところを――これは規則第二十条によるものですが、手錠、捕縄、防声具、鎮静衣の四種類の戒具を使用し得るものと定めた。このほかにも留置場規則で改正されたところがございますが、それは後刻お伺いすることといたしまし……
○佐々木静子君 それでは、まず自治大臣にお伺いさしていただきたいと思います。
この第六十八国会にあたりまして、大臣はその所信を表明されまして、その際に、国民福祉の視点に立って公害対策あるいは交通対策を進めていくというふうなお考えをお述べいただいたということを承っているわけでございます。特に地域住民の要望というようなことを行政の上でどのように反映さしていくか、どういうお考えであるか、その点を御所信をお述べいただきたいと思うわけでございます。
【次の発言】 もう一言大臣にお伺いしたいと思うんでございますが、いま非常にけっこうな大臣の自治行政に対する御姿勢というものをお示しいただきまして、私どもも……
○佐々木静子君 それでは、私からお伺いさしていただきます。 このところうっとおしい事件がずいぶん続いてきたわけでございますが、そのうっとおしい事件をすっかり忘れさしてしまうような、戦後最大といわれるすばらしい明日香村の高松塚古墳の発見というものが三月末にございました。そして、全国民の心が、この千何百年もという日本民族の昔の文化というものをいまさらながらに誇らしく思ったわけでございます。この明日香の高松塚の遺跡発見に続きまして、また大阪府の玉手山古墳の発見その他、あるいは本日の新聞によりましても、飛鳥朝の池跡が確認されたなどというふうに、遺跡が次々と私たちの目の前にあらわれてきているわけでござ……
○佐々木静子君 私は、日本社会党を代表いたしまして、昭和四十四年度決算について、これを是認しないとの意思表示を行なうとともに、内閣に対する警告には賛成するものであります。 過去約一年にわたり、四十四年度決算について、予算の執行が適法であったかどうか、またそれらの予算費目が効率をあげたかどうか等の見地から検討を加えてまいりました。その結果、財政執行上是正を要する数々の諸問題が浮かび上がってまいりました。そのうちの一部が先ほどの警告事項となって示されておりますが、そのほかにも、まだ最終の詰めがなされていませんが、多くの政府の戒慎を要する事項の指摘があったように存じます。私は、政府がこれら決算審査……
○佐々木静子君 それでは、いま消防庁のほうから本件事故について御報告を伺いましたので、まず、順次お伺いたしたいと思います。
警察庁の方に先に伺いたいと思いますが、本件事故についていま捜査中と承っておりますが、現在時点における本件の刑事責任についてどのようにお考えになっていらっしゃいますか。
【次の発言】 それでは、次に建設省のほうにお伺いしたいんでございますが、いま消防庁のほうからの御報告にもございましたが、本件事故のあった建物が、昭和七年に歌舞伎座として新築されたものであって、その後用途変更されて現在に至っているというようなことで、現行建築基準法、これは昭和四十五年の一月に大幅に改正された……
○佐々木静子君 関連しまして伺いますが、もう時間がありませんので一言だけお伺いしますが、この十月七日の法務委員会におきまして、この登記協会が発足当時、私のほうから質問させていただいて、そのとき、たしか住吉課長だと思いますが、将来登記協会が司法書士会を圧迫するようなことがないように、その業務に悪影響を及ぼすことがないように責任を持つという御答弁をいただいておったわけです。ところが、その後の動きを見ますと、これはどうしても司法書士業務が圧迫されるのではないかというふうな機運が非常に懸念されまして、そして御承知と思いますが、十一月の二十七日、昨年でございますが、全国の、日本司法書士会におきまして、登……
○佐々木静子君 それでは、私から最高裁判所のほうにお伺いさしていただきたいと思います。 昨年のこの裁判官の再任で宮本裁判官が再任を拒否された。しかもその理由が明らかにされない、本人にも知らされないままで再任拒否という状態が続き、これは司法の危機を招くものではないかということで全国民が非常な不安を持たされたわけでございますが、幸いに去る三月八日の最高裁の裁判官会議で、この再任を希望している裁判官が全員今度再任をする、裁判官名簿に登載されたということを伺いまして、私どももいままで非常に不安な気持ちで裁判所の行くえと司法行政を見ておりましたところ、ほっとしたような感じを受けたわけなのでございます。……
○佐々木静子君 第六十八回の国会、法務委員会における法務大臣の所信表明について質問をさしていただきたいと思います。 まず、大臣の所信表明を伺いまして、実は最も気になりましたことは、治安対策について大臣が非常にウエートを置いておられるというところでございます。もちろん大臣の所信にもお述べになっておられましたように、過激派集団をめぐる問題がさまざまな形であらわれてきており、一般市民の生命や平和な生活を守るために、治安の維持に当たって日夜御努力いただいております当局の御苦労に敬意を表するわけでございます。特に、最近の連合赤軍の事件、凄惨なリンチ事件などで私どもの想像の範囲をはるかに越えた問題なども……
○佐々木静子君 裁判所職員定員法の一部を改正する法律案について私からさらに質問いたします。
まず、裁判官の員数が九名増員になるということでございますが、この九名の裁判官はどこの裁判所に、また、業務上過失致死傷事件、あるいは特別損害賠償事件を担当されるということでございますが、どこの裁判所で何を担当されるのかということを、九名でございますので、具体的にお答えいただきたいと思うわけであります。
【次の発言】 いま、先ほど来の御答弁にもございましたのですが、このわずか九名の判事補の増員で、そして現在停滞しているこの訴訟がまかなっていけるかどうか、私は非常に疑問に思うわけなんでございます。大阪高等裁……
○佐々木静子君 先日来、日本国内の世論をわき立たしております国民の知る権利というような問題をめぐりまして、外務省のいわゆる機密漏洩と、報道の自由の問題について、私はきょうその経過などを少しお尋ねさしていただきたいと思います。主として私の意見は差し控えまして、むしろ捜査関係のいままでの事柄の経過というようなものに重点を置いて少しお尋ねさしていただきたいと思うわけでございますが、まず警察庁のほうから先にこの蓮見喜久子さん――西山さんのほうは後ほど伺うことといたしまして――蓮見喜久子さんを本件の国家公務員法違反の被疑者として捜査を始められたわけでございますが、蓮見さんがこの被疑者となったいきさつ及び……
○佐々木静子君 まず、この本案審議にあたっての私どもの立場というものを申し上げたいと思います。 本法案は、十四日に衆議院を通過いたしまして参議院に送付されたものでございまして、このような治安立法につきまして、特に人権問題に関係する部分のきわめて多い本法案におきまして、十分に検討し、慎重に審議を重ねていきたいと私ども考えておったわけでございます。ところが、沖繩返還を目の前に控え本法律をあるいは適用せねばならぬというようなことが予測されるのかもしれぬというようなきわめて便宜的な考え方から、まことにわずかな期間で審議をなさなければならないというようなことは、実はまことにもって遺憾に考えている次第で……
○佐々木静子君 それでは私ちょっと二、三お尋ねさしていただきたいと思います。まず法益の問題でございますが、実は先生もいまいろいろとお話しくださいましたように、私もこの法益は、火炎びん法、この法案自身から見ました感じで、この法益は個人的法益じゃないかということを感じたわけなのでございますが、この二条一項の「危険を生じさせた」というふうな、ちょっとばく然とした規定になっておりますことに多少疑問を持ちまして、実はこれは先日の当委員会における審議におきまして、法務省のほうはこの法益をどう考えているのかということをお尋ねしたわけなんです。そうしますと、法務省の立場としますと、公共の危険を守るというのが第……
○佐々木静子君 いま、この犯罪者予防更生法の一部を改正する法律案についていろいろと提案の御説明があったわけでございますが、まず最初にお伺いいたしたいことは、この中央更生保護審査会がどのような仕事をされているところなのか。ふだんあまり私ども国民に特に密接な関係があるというふうに思っておらない、思われておらない審査会ではないかと思うんでございますが、その職務の内容あるいはその権限についてお述べいただきたいと思います。
【次の発言】 いまお話にございましたように、恩赦についてのこれは主として個別――主としてと申し上げるよりも、個別恩赦についての審議をなさる委員会であるというふうに――そのほかのことも……
○佐々木静子君 ただいま議題となりました恩赦法の一部を改正する法律案につきまして提案理由を御説明申し上げます。 恩赦は、沿革的には、君主の恩恵仁慈として行なわれことに淵源すると言われ、わが国におきましても従来は皇室の慶弔や国家的慶事に際して行なわれるのを常例といたしておりました。しかしながら恩赦は、むしろ、社会事情の変動や本人に行状の改善などが見られますため、もはや刑罰がその意義を失なったと認められますような場合に、その不合理の救済をはかるという方向に重点を置いて運用されるべきものと信じます。 ところで個別恩赦につきましては、本人に行状の改善などが見られます場合にもっぱら刑事政策的な見地か……
○佐々木静子君 私は日本社会党を代表いたしまして、賛成の意見を述べるものであります。 本決議案の理由にありますように、清潔で民主的な選挙によって国権の最高機関たる国会を構成するということは議会制民主主義を守るという上できわめて重要な事柄であります。主権在民の日本の民主政治を生かしていくためには、清らかな選挙、公正な選挙こそ、何にもまして尊重されなければならないことであり、腐敗した選挙、利権や金銭などによって動かされた不正な手段による選挙というものが、いかに政治を暗いものにし、国民生活をこんとんとした腐敗の中におとしいれているかということは、いままでの内外の歴史をみてもあまりにも明らかなことで……
○佐々木静子君 関連で。 大臣にいまお考えを伺ったのでございますが、いまこの法案で審議しておりますこの中央更生保護審査会のほうは決定機関でございますね。決定機関の場合、個別恩赦については、決定機関であるこの審査会できめる。政令恩赦については、今度の改正案では諮問機関である。ところが、その諮問機関できめた場合に、法務省は責任の所在がはっきりしないとおっしゃる。それじゃこれは、諮問機関と決定機関というものを法務省のほうではどう考えていらっしゃるのか。決定機関できめた場合に法務省の責任がはっきりしないとおっしゃるのなら私どもわかるんですけれども、決定機関ですでに個別恩赦をきめておられながら、今度は……
○佐々木静子君 先日来議題になっておりますこの犯罪者予防更生法について、更生保護という問題についてかなりいろいろと質問をさしていただいたのでございますが、さらに続けまして、この更生保護のうち重要な部分を占めているものが保護観察ではないかと思うのでございますが、この保護観察について質問さしていただきたいと思います。 この保護観察を行なっているのは保護観察官と保護司というものが中心になって行なっていると思うわけでございます。この保護観察官というのは国家公務員であり専門官である。また、保護司さんというのは民間の篤志家である。そういう方方がおのおのの特色を生かして保護観察をしていられるわけでございま……
○佐々木静子君 それでは、いま御提案になりました罰金等臨時措置法の一部を改正する法律案に関しまして、若干質問さしていただきます。 これは、いまこの本法案の提案の御趣旨を伺ったのでございますが、昭和二十三年に罰金等臨時措置法が制定されまして、その後二十数年間における著しい経済事情の変動に即応するために罰金及び科料の額を四倍に改めるという御趣旨に承ったのでございます。そしてその資料といたしまして、経済関係の統計など、まあいろいろとたくさんの参考資料をいただき、種々科学的に御説明なさっていることはよくわかるのでございますが、この罰金刑というものを、単に経済的な問題として、物価が上がったから罰金も上……
○佐々木静子君 きょうは私、法務大臣に、最近かなり数多く行なわれているのではないかと思われる公務員の犯罪について、ひとつお伺いをさしていただきたいと思うわけでございます。 実はきょうは、防衛庁長官もお越しいただいて、自衛官の不正違法事件についてお尋ねしたいと思っておるわけでございますが、まだお見えでございませんので、先に法務大臣のほうに、この公務員の犯罪、特に公務員の犯罪の場合は一般的に検察あるいは警察のほうと、どうしても官庁同士で公務員犯罪については、どうもわれわれ一般の目から見るとうやむやになることが多いのではないか。何かもう少し突っ込んだ捜査ができるのではないかと思うのに対して、中途は……
○佐々木静子君 先日、この本法案についての質問をさしていただいたわけでございますが、引き続き質問さしていただきたいと思います。 この五月三十日の本法案提案の理由を伺ったわけですが、そのときも申し上げたように、なぜこの罰金及び科料の額を四倍に改めなければならないのか。単に物価が上がったから、賃金が上がったからというようなことで罰金刑を上げるというのは、これは適当ではない。何かこれを御提案なさる以上はですね、これを改正することによってどのようにまあ国民に利益をもたらされるのか。法律的にはどのような刑事政策的な効果が発揮できるのかというようなことをお尋ねさしていただいて、一応まあ大臣からも御答弁を……
○佐々木静子君 それでは私から伺いますが、実は法務大臣がお越しでしたら大臣に先に御所見を承って、その後順を追って質問をさしていただきたいと考えておったわけでございますが、御出席の政府委員の方々の御都合もあろうと存じますので、ちょっと問題点だけを先に取り上げてお尋ねさしていただきたいと思います。 弁護人を選任する権利というものは、これは憲法で明らかに規定されているところでございまして、この司法の近代化というものは弁護権の拡充の歴史と一致するというふうにいわれているゆえんでございます。 本案においては問題になっているのは国選弁護についてでございますが、この国選弁護の問題を論ずるに当たっては、ま……
○佐々木静子君 まず最初に、私は、いわゆる沖繩密約漏洩事件に関しましてお伺いしたいと思います。
四月十五日に西山さんと蓮見さんが起訴されました。この起訴状、これは新聞にも載せられましたので一応は読んでおりますが、法務大臣のほうからこの起訴事実について述べていただきたいと思います。
【次の発言】 いま御説明を伺いましたが、この国家公務員法違反、たとえば百条一項に蓮見さんの場合は違反している。しかし、いまおっしゃったような起訴事実のほかに、いろいろと枝葉の、要らないことがいろいろとこの起訴状には書かれているのではないかと、そういうふうに私ども痛感するというわけですが、法務大臣はそのようにお思いに……
○佐々木静子君 昨日の件について最高裁の御回答をお願いします。
【次の発言】 これ、時間の関係もありますので、この件について三点だけ問題点をしぼって質問いたします。
全国の裁判官に、各高裁長官名をもって、このような重大な通告を出すにあたって、記者が誤ったかどうかというような事実認定までを含めて、単なる一課長の報告にまかせて事を運んでいる点、事務総長として慎重を欠いているのではないか、まずその点について。
第二点は、昨日、事実と異なると指摘された金野元裁判官あるいは安部裁判官が、この再任問題に関して名古屋高裁長官に御説明あるいは釈明にお答えしたということについては、この事実は、御両名とも個別……
○佐々木静子君 それでは、だいぶ時間がたっておりますし、先ほど来加瀬委員からベンジャミン上等兵殺人事件についてかなり突っ込んだ御質問がございましたので、私は簡単に数点をお尋ねすることにいたします。 まず、先ほど御答弁いただきました官房副長官に、きょうこの件でお出ましいただいておりますので、簡単に一点お尋ねさしていただきます。 有力紙の報ずるところによりますと、二十一日の日に官房長官が外務省、法務省両省へ早急に身柄の引き渡し対策を指示したということが報ぜられているのでございますけれども、これは一流紙の言うことでございますから間違いはないと思いますが、その事実を確認さしていただきたいということ……
○佐々木静子君 それでは、本法案についてお伺いしたいと思います。 ただいま大臣から提案理由を承ったわけでございますが、この提案理由によりますと、裁判官の報酬、検察官の俸給の改正が、一般の政府職員の例に準じて改正する措置を講ずるというふうにお述べになっていらっしゃるんでございますが、この一般の政府職員に準じなければならない理由とか根拠はどこにあるのか。裁判官の報酬が一般職の給与にこれは追随するような形で改正されること自体が非常に問題であると思うわけでございますが、これは前回も、六十七国会におきまして同じような趣旨のことを最高裁判所長官代理者としての矢口人事局長に御答弁いただいているわけでござい……
○佐々木静子君 この五月の三日から四日間にわたって、沖繩の本土復帰を記念する若夏国体が開かれまして、強く明るくそして新しい沖繩県民の力を特別国体で大いに発揮されたわけでございます。しかし、この新生沖繩県の全島の一二%を占める基地があり、四万人をこえる米軍人と家族が、いまなおわがもの顔にこの中にのさばって歩き、その基地と隣合わせに、沖繩県民の屈辱の生活が、復帰前と何ら変わることなく続いているという一面も、私どもほんとうに無視することができないと思うわけでございます。そしてこの復帰したものの、アメリカに占領されていたときと実態はあまり変わらないということをはっきりと物語った事件、この四月十二日、金……
○佐々木静子君 それでは、私から質問いたします。 先ほど成瀬先生から道路建設についての政府の無策なことについてのいろんな御指摘がございましたけれども、私もそれと同じようなことで質問をさしていただきたいと思うわでございます。 実は、ちょうど一年前、昨年四月の決算委員会におきましても、大阪における高速道路の問題について大臣に質問さしていただいたんでございますが、この大阪府下、これは大阪府に限らず、全国的な問題であろうと思いますが、この大阪府下の問題をいま取り上げてみますと、大阪府下各地で高速道路反対の住民運動がいま盛んに起こっていいるわけでございます。この運動は、初め、高速道路ができることによ……
○佐々木静子君 それでは、ただいま鈴木先生のほうから総論的な意味での詳しい御質問がございましたので、私はそれに続けて質問をさしていただきたいと思います。 まず、この金大中事件に、私ども日本国民がこの問題をほんとうに筋を通して解決してほしいということをもう強く訴えてまいってきたわけでございますが、私ども国民の要望というものは、なぜこの金大中事件に筋を通してほしいか、それには二つの意味があったと思うわけでございます。このうちの一つは、やはり金大中氏を救おうという人道上の意味、日本の国内で起こった犯罪によって自由を拘束されているこの金大中氏の人権を守ろうではないか、どうしてもこれは日本の国民として……
○佐々木静子君 それでは、私は、きょう最高裁判所に対しまして若干お尋ねいたしたいと思います。
実は、昨日の一流紙の夕刊並びに本日の各一流紙の朝刊に、田中二郎最高裁判事が辞表を提出したという記事が大きく報道されているわけでございます。この新聞に報道されてある事実は大体においてこのとおりでございますか。この事実関係についてお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 この本日の一流紙の記載によりますと、この田中二郎最高裁判事が「退官願 私儀、このたび一身上の理由により、退官したいので、御聴許下さるようお願いします。」そして、日付が三月三十一日というふうになっている。これが三月の十九日に石田長官に提……
○佐々木静子君 それでは、私からお尋ねいたします。 昭和四十八年度の法務省予算に関連いたしまして、時間があまりございませんので、簡単に大まかに二点質問さしていただきます。 まず、この大臣の御就任の所信表明におきましても、犯罪者の待遇及び改善、更生に力を尽くす旨、お述べになっておられるわけでございます。矯正施設の収容者に対して、適切な処遇を講じて、善良な国民として社会に復帰させるということも、非常にむずかしい大切な仕事でございますし、また、現在刑務官の労務過重の現状より考えましても、有能な刑務官の増員が望ましいと思うわけでございます。御説明にもございました刑務所保安業務の整備充実のために、看……
○佐々木静子君 それでは、私からお尋ねさせていただきます。
この提案理由の御説明にもございましたように、裁判所における事件の適正迅速な処理というものが、いま非常に求められているというふうに思うわけでございますが、法務大臣も、御就任以来、裁判の促進ということに力を入れていらっしゃるということを承っているわけでございますが、どういう方法をとれば訴訟促進の実があがるとお考えになるか、御所信をお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 いまの御意見を承りまして、この第二点のほうの訴訟関係人の協力という点につきましては、これは現在、裁判所と検察庁、あるいは弁護士会との間に非常に深刻な対立が起こっており……
○佐々木静子君 先日の法務委員会あるいは午前の委員会におきまして、二十五期修習生の採用の問題、任官の問題が質問にございましたが、この先日の御答弁で、四月四日の最高裁裁判官会議で大体新任の裁判官をおきめになる、それまでに、二日に大体試験の結果についての委員会を持つというお話でございましたが、そのとおりでございますか。
【次の発言】 この考試委員会の結果、いずれ裁判官会議の議を経ると思うんでございますが、大体、いま裁判官に任官される予定の人は何名でございますか。
【次の発言】 話がくどいようですが、昨年、そういう考試委員会のあとで、裁判官会議の前に、任官を撤回するような御勧告なり御忠告なりあったよ……
○佐々木静子君 それでは、私からお尋ねいたします。 きょうは菊田先生には、御遠方のところ、お忙しい中をわざわざ当委員会にお出ましいただきまして、感謝のほかないわけでございます。 先ほど来、鈴木委員あるいは玉置委員からいろいろと御質問がございましたので、私も実はいろいろお尋ねしたいことが山のようにあるんでございますけれども、何ぶん時間の制約がございますので、主として先生がいまお答えになった事柄の中から、時間の許す限りお尋ねいたしたいと思うわけです。 実は、この間のこの一流紙で先生の記事を拝見いたしまして、正直なところ、私の気持ちは、まあびっくりした。そしてその次には、これはこのままほうって……
○佐々木静子君 大臣に、いまの点でございますが一大臣のおっしゃることはまことにごもっともと申しますか、これは本来国がやっていただかなくちゃならないと思うわけなんでございます。これは大臣も実務家でいらっしゃるから御経験があるので、その請求をする苦労というものを十分御承知の上でおっしゃっていただいていると思うのでございますが、私も、数は少のうございますが、この刑事補償の請求というものをつくったことがございまして、これもサンプルにきょう持ってきたようなわけなんでございますが、これは無罪判決が確定してから、大事件ですと、膨大な記録をもう一度請求人において全部精査しまして、そして間違いがないように、何月……
○佐々木静子君 それでは、私から若干お尋ねさしていただきます。 本日は、たいへんにお忙しいところを大野先生そして山本先生、お運びいただきまして、たいへんにありがとうございます。大野先生も弁護士として非常にいろいろと御活躍いただいている先生で、刑事訴訟法については非常に御造詣も深うございますし、また山本先生は、長い間高等裁判所の裁判官として裁判実務に精通していらっしゃる両先生から貴重な御意見をお聞きすることができましたことをたいへん感謝しているわけでございます。 若干お尋ねさしていただきたいと思いますことは、まず、大野先生の先ほどの御説明の中にございました、この刑事補償を、現行の刑事補償の請……
○佐々木静子君 どうも失礼しました。 いまの御質問に関連することですけれども、これは去年の予算委員会のときに、当時の法務大臣及び保護局の局長に質問したことですが、前に参議院で恩赦法について特例法を設けようという議員立法がありまして、これは結局は立法にならなかったんですが、そのときの政府の御答弁としますと、帝銀事件あるいは福岡事件、これ二人死刑囚がおりますが、それからやはり九州にあった免田事件、その他特定の七人の死刑囚の方であったと思いますが、これは終戦当時の非常に混乱した世の中で起訴されて、いわゆる旧刑訴法、新刑訴法にまたがって、たいへんいろいろな点ではっきりしない――はっきりしないと言うと……
○佐々木静子君 それでは、私は、この六月四日、これは朝日、毎日、読売、産経など一流紙にこぞって報ぜられました国立伊東温泉病院の水銀事件についてお尋ねいたしたいと思います。 新聞を拝見しまして、私、正直なところ、非常に納得のいかない変な問題だなあという、すっきりしないものを感じたわけでございますが、実はあとでわかったところでは、これを読んだ人、これはお医者さんの人たちに当たりましても、非常にふしぎな感じがした、あるいは法律関係の人と話をしましても、非常に奇妙な感じを受けたというのが、これ異口同音に皆さんのおっしゃるところでございまして、そういう点で、これは全く納得のいかないケースだ。そしてそれ……
○佐々木静子君 ただいま議題となりました刑事訴訟法及び刑事訴訟費用等に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案理由及びその内容を御説明申し上げます。 今日、わが国の刑事裁判は、国選弁護人の関与によって行なわれている部分の多い現状であります。刑事裁判における弁護人の地位は、憲法上の保障を受け、その職務の遂行は、弁護人の高度の教養と識見をもってしても、なお困難をきわめるものがあります。 このような重要かつ困難な任務の遂行に当たる国選弁護人に対しては、必要な費用と職務にふさわしい額の報酬が支払われるべきことは当然と考えられます。 しかるに、現在の国選弁護人に対する報酬額は十分とは言え……
○佐々木静子君 お答え申し上げます。 いま鈴木先生の御質問にもございましたように、この憲法で保障されているところの弁護人として、弁護士が被告の人権を守るために十分に活動しようと思えば、これは最小限訴訟の記録というものがどうあっても必要なわけでございまして、これなくして弁護をやれと言われても、これは先ほど来文部大臣のお話にもございましたように、これはどの弁護人であっても、記録なしに弁護をやれと言われても、これは十分な良心的な弁護ができないのは言うまでもないところでございます。 いま牧事務次長の御答弁にもございましたが、次長さんも刑事裁判につきましては非常に御造詣の深いベテランの方でございます……
○佐々木静子君 きょうは両参考人の先生方、お忙しいところ貴重な御意見を承らせていただきましてほんとうにありがとうございます。非常に専門的なことが多うございますので、きわめて素朴な質問かとお思いになるところがたくさんあるんじゃないかと思いますが、若干参考人の先生方にお伺いさしていただきたいと思います。 まず、先ほど来両先生からのお話にもございましたように、今次の商法改正というものが、現在の企業の社会的使命といいますか、企業のあり方というような事柄につきまして、この監査制度の充実をはかるということが主たる目的のように承っておるわけでございますが、今次の改正におきまして、これで企業の行き過ぎと申し……
○佐々木静子君 本日は、林参考人にお忙しい中をお越しいただきまして、いろいろと貴重な御意見をお聞かせいただきましてありがとうございます。厚くお礼を申し上げます。 非常に詳しく具体的に御説明をいただきましたので、実は私がお尋ねしようと思っていたことも中にあったわけなんでございますけれども、若干私は補足的に、いまの御説明に対してお伺いさせていただきます。 この刑事弁護をするにあたって、謄写ということがこれが不可欠である。記録の謄写ということがなければ十分な弁護ができないということがいまの御説明で十分わかってきたわけでございますけれども、国選弁護の場合、この謄写料がほとんど支払われておらない。こ……
○佐々木静子君 塚田先生の御質問でございますが、先ほど来、先生がお話しくださいましたように、いまの日本の刑事裁判のあり方、御指摘の憲法第三十九条のように、一事不再理とか、あるいはさかのぼって処罰することができないという、こういう規定のこの趣旨から考えましても、いま先生御指摘のように、検察官からの上訴というものは、これは最高裁判例で一応は認められては、合憲とされてはおりますけれども、しかし、憲法の精神から考えると、やはりこれは相当問題が多いんじゃないかというふうに私考えているわけでございまして、いま立法例のお話がございましたが、私、実はあまりつまびらかにいたしておりませんけれども、たとえば聞くと……
○佐々木静子君 それでは私から、まず、この八月八日以来日本国じゅう、いえそれのみならず世界じゅうを全く青天のへきれきのようなできごととしてたいへんに驚かせておりますところの金大中事件に関連いたしまして、主として法務省に関係することに限定いたしましてお伺いさしていただきたいと思います。この金大中事件、私どもこれが新聞で報ぜられてから、まさか日本の、しかもこの東京で、白昼このような事件が起ころうなどというようなことは、いろいろと話には聞いておったことはあっても、現実にそのようなことが、しかもお隣の韓国の大統領元候補者という大物の政治家が誘拐されるということだけに、私どもは非常に驚いたわけでございま……
○佐々木静子君 前回の法務委員会で、私は、金大中事件に関しまして、法務大臣ほか各政府委員にお尋ねいたしましたんですが、まだいろいろと続いてお尋ねしたいことがありますし、また、前回の御答弁ではきわめて不十分だと思われる点もたくさんございますので、続いて質問をさしていただきます。 外務省のほうのお時間の都合もあるようですので、主として外務省に関する部分を先にお尋ねさしていただきたいと思います。 実はこの間の法務委員会で、外務省に対して資料の請求を要求いたしまして、そして日本における韓国大使館の韓国CIAの部員だと思われる人、これを外務省はどの程度にキャッチしているかということを御質問を申し上げ……
○佐々木静子君 それでは、前回に引き続きまして金大中事件について重ねて質問をさせていただきます。 昨日、私ども待望しておりました韓国からの捜査報告書がいよいよ提出されて翻訳されたということで、期待しておったわけでございますけれども、非常に簡単なものであって、私も新聞で報道に接しまして、これが全文かと実はあきれたわけなんでございます。で、実はこれは一昨日の夜に、外務省のアジア課長ですね、これは、回答は韓国語の上、長文にわたるのでというふうな説明があったように新聞記事になっているのでございますが、あの回答はあれが全文でございますか。全文であることは間違いないのかどうか、まずそれから外務省に伺いま……
○佐々木静子君 それでは、実はきょうは長沼判決もあったところでございますので、長沼判決に関連いたしまして法務省なり関係官庁に御質問さしていただきたいと思っておったんでございますけれども、緊急質問の関係などで、まあきょうはちょっと差し控えさしていただきまして、やはり防衛庁に関係する少年の人権問題、こういうようなことをお尋ねさしていただきたいと思います。 これはことしの一月の十九日、大阪で起こった事件でございますけれども、高校二年生のある少年が、大阪市内で、学校へ行くのが気が進まなくて、その日自衛隊の募集のポスターを見ておったところ、防衛庁の自衛隊大阪地方連絡部の広報課の人が出てきまして、そして……
○佐々木静子君 それでは、先に、これは私とそれから白木理事と共同で発議しておりました刑事訴訟法及び刑事訴訟費用等に関する法律の一部を改正する法律案というのを先日来いろいろと御審議賜わって、ありがたく感謝しているわけでございますが、きょうはこの法案というもの自体は離れまして、一般の裁判の運営に関する問題として、私から法務大臣と最高裁判所のほうに、若干、国選弁護に関する件についてお伺いさしていただきたいと存じます。 まず、法務大臣にお伺いさしていただきますけれども、大臣の御答弁にも前にお触れいただいた件でございますが、国選弁護人に関する報酬がたいへんに低額である。そういうことから、訴訟記録のいわ……
○佐々木静子君 先日来金大中事件について政府にいろいろとお尋ねいたしているわけでございますけれども、きょうは実は外務省にも最初からこの席に来ていただく予定だったわけですけれども、ちょっと政府委員の関係で外務省がまだそろっておりませんので、先に法務大臣とそれから法務省、警察庁に対する質問から入らせていただきたいと思います。 昨日あるいは本日の新聞によりますと、金東雲書記官は白であるという趣旨の韓国の第二次捜査報告書が提出されたということでございますが、これは所管は外務省になると思うんでございますけれども、捜査の御担当として、法務省あるいは警察庁のほうも、この内容についてはもうすでに御存じである……
○佐々木静子君 長沼の質問に入る前に、ちょっと法務大臣につかぬことをお伺いするんでございますけれども、一昨日の法務委員会で、白木理事の御質問で、無実の者が間違って逮捕されて裁判にかけられるということがあって、そして無罪が証明された、そういうことで、白木理事が政府の責任を御追及になり、私もこれも全くごもっともなお話だと、白木理事とともに、気持ちの上では一緒に法務省の責任というものをお尋ね申し上げておったんでございますが、大臣のお話では、翌日にでもさっそく被害者のところへ、被害者と言いますか、もと被告のところへおわびに行きましょうというお話で、私も、実は非常に何と申しますか、予想以上のお話でござい……
○佐々木静子君 それでは、時間があまりないようでございますから、簡単に法務省並びに裁判所にお伺いさせていただきます。 この法案自身、この裁判官の報酬あるいは検察官の俸給が増額になるということについては、私どももとより異論のないところでございますが、できますれば、もっと大幅な増額ができないものか。特にいま一番問題になっている司法修習生から裁判官とか検事に任官するものの数がたいへんに少なくなっているわけでございますれども、この判事補とか検事の初任給はもう少し引き上げていただけないか、これはいろいろと初任給の調整手当などもこのごろ考えていただいておりますけれども、これをもっと大幅に引き上げていただ……
○佐々木静子君 それでは、私は運輸省並びに国鉄に対しまして新幹線で働いている労働者を中心に労働災害の問題をお尋ね申し上げたいと思いますが、まず大臣の御都合もあるようでございますので、最初に先月三十日に訴えを提起されました新幹線公害訴訟のことについて若干お伺いしてみたいと思います。 この三十日に、事業の公共性か住民の健康、福祉とかいう大きな問題をとらえて東海道新幹線の騒音、振動公害に非常に苦しんでいるところの名古屋の住民五百七十五人が国鉄総裁を相手取って、国を相手取ってこの差しとめ請求と損害賠償訴訟を起こしたわけでございます。この事柄に対しまして、その日の新聞に運輸大臣の談話が発表されているわ……
○佐々木静子君 それでは、商法の一部を改正する法律案及び株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律案並びに商法の一部を改正する法律等の施行に伴う関係法律の整理等に関する法律案、この三法案につきまして質問をさしていただきたいと思います。 これはいま委員長からもお話がございましたように、前国会におきまして、七十一国会において社会党からの委員よりも質問が若干あったわけでございますので、なるたけ重複を避けまして、質問をさしていただきたいと思います。 これは、この商法改正の問題をめぐりまして、非常に賛否両論が激しく対立いたしており、現在に至っておるわけでございます。この商法の改正というものにつき……
○佐々木静子君 前回に監査制度の問題についてお尋ねさしていただきましたので、そのあと引き続きまして、きょうは企業会計原則と商法との調整の問題から、あと若干質問さしていただきたいと思います。 この今回の改正によって株式会社の会計監査を会計監査人が行なうことによって商法監査と証券取引法監査の一元化が行なわれるということになっておるわけでございますが、この計算書類規則と、それから財務諸表規則の調整ということが必要となって、この企業会計原則の問題の修正ということが生まれてきているわけでございますが、実は先日も、これはこの商法というものが非常に反動的な改悪の法案であるという反対運動の方々から、この企業……
○理事(佐々木静子君) それでは、商法の一部を改正する法律案、株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律案及び商法の一部を改正する法律等の施行に伴う関係法律の整理等に関する法律案を便宜一括して議題といたします。
前回に引き続きこれより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言を願います。
【次の発言】 それでは、午前の質疑はこの程度といたしまして、午後一時より再開いたします。
暫時休憩いたします。
午前十一時五十六分休憩
【次の発言】 それでは、これより法務委員会を再開いたします。
商法の一部を改正する法律案、株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律案及び商法の一部を改……
○佐々木静子君 それでは、この商法が前国会から引き続きまして、今国会の当初より当委員会において審議を続けてまいったわけでございますが、最終的に、いままでの質問のうち答弁をいただいてない部分について補足的に若干質問をさしていただきます。 まず、大臣に伺いたいと思うんでございますが、これは商法と特別、直接関係がないようにも見えるわけでございますが、昨日の次席検事の会同で大臣が訓話をされた旨、新聞で報道されておりますが、その訓話の内容ですね、特に、いま問題になっているところの企業のあり方、悪徳商法をきびしく取り締まるという趣旨の、俗なことばで言えば、御発言があったように承っておるわけでございますが……
○佐々木静子君 それでは一昨日の法務省の法制審議会の刑事部会総会において、いま問題になっております刑法の全面改正作業において一番の私ども国民としてたいへんに関心を持っておりますところの名誉に関する罪、信用及び業務に関する罪、秘密を侵す罪などの部分につきまして総会におけるところの結論が出された、その事柄について法務当局の御見解をぜひとも伺いたいと思うわけでございます。といいますのは、この問題については昨年の九月にこの小委員会での結論が出た際に法務当局にも御意見を伺ったわけでございますけれども、その際の御答弁では、まだ最終的な法制審議会の結論ではないからということで御答弁を保留された部分がたくさん……
○佐々木静子君 それではまず、この間から問題になっておりますところの第二回アジア卓球選手権大会の未承認国の選手団の入国についてお伺いしたいと思います。 この開会式がもう四月二日と迫りまして、第一陣の選手陣はいよいよきょうあすじゅうに入国というふうにお聞きしているわけでございますが、問題のカンボジア王国民族連合政府の選手団の入国あるいは南ベトナム臨時革命政府の選手団の入国というものが非常に難航しておりまして、新聞の報道によりますと、外務大臣の国会答弁では、まずそれらの未承認国の選手の入国を許可するような方針であるということが早くから報ぜられておったのでございますが、法務当局のほうでいろんな点で……
○佐々木静子君 それでは、ちょうど一カ月前、二月二十七日に判決が言い渡されました大阪空港公害訴訟についての判決及びその後の法務省を中心とするところの関係各省の御態度その他につきまして若干質問をさせていただきたいと思います。 この空港公害の責任を国に問うために起こされましたところの大阪国際空港公害訴訟におきまして、大きな三つの点が柱とされておったわけでございますが、結局、過去における住民が国の行為によって受けた損害賠償、あるいは将来に生ずべき損害に対する賠償、それからこの住民たちの健康とか生活を大阪空港設置によって破壊されたことによるところの人格権ないし環境権に基づくところの差しとめ請求、その……
○佐々木静子君 それでは、私から参考人の先生方に対して質問さしていただきます。 きょうはお忙しい中を御四名の参考人の先生方お出ましいただきまして、貴重な御意見をお聞かせいただきましてありがとうございました。時間がたいへんに限られておりますので、簡単に各参考人にお伺いさしていただきたいと思います。 まず、曾我参考人にお伺いいたしますが、先ほど来の御意見をお伺いいたしておりますと、非常に現在の調停制度というものがうまく運営されているというお話を承りまして、たいへんに心強く思っているわけでございますが、それなれば現在の調停制度でいいのではないか、どこも悪いところがないのではないか。もちろん手当を……
○佐々木静子君 それでは、私から質問をさしていただきます。
まず、この民事調停法及び家事審判法の一部を改正する法律案が今回提案されまして、先日は参考人の御意見を伺い、また自民党の後藤先生からの御質問に対する政府の御答弁も伺ったわけでございますが、まずこの法案が提出されるに至ったいきさつでございますね、これがどういういきさつで民事調停法というもの及び家事審判法の今回の改正案が提案されるに至ったのか、まずその経緯を簡単にお述べいただきたいと思うわけでございます。
【次の発言】 それでは最高裁のほうから法務省のほうに法案作成の依頼があったというお話でございますが、最高裁のほうでどういうわけでこの法……
○佐々木静子君 それでは私からまず、一昨日に行なわれました法制審議会の刑法改正問題について、いよいよ新聞で拝見しますと二十九日に答申が行なわれるということでございますけれども、その件について伺いたいのでございますが、次回二十九日に残りの論議を尽くされて結論を出すということにきまった、そのことはそのとおりでございますね。
【次の発言】 これは、法制審議会で委員の方全部が、お一人お一人が意見をお述べになるわけでございますか。そのうちの十何人かがお済みになったというわけでございますか。
【次の発言】 そうしますと、その質疑をなさる要望のある方というようなのはあと何人ぐらい残っていらっしゃるのか、その……
○佐々木静子君 それでは、昨日法務省法制審議会で最終的な答申が出されました刑法全面改正の問題について質問をさしていただきたいと思います。 この刑法改正問題につきましては、当委員会におきましてもすでに数回にわたりまして法務大臣及び関係の局長その他の方々にお尋ねさしていただいたわけでございますけれども、まずこれは私どもが強く、このような答申が出るのではないかということに対して危惧の念を抱いておったわけでございますが、まず予想されておったような刑法全面改正という答申が法制審議会で出された、その事柄について社会党をはじめとするところの野党が強く反対の声明を昨日発表いたしましたとおりでございますし、ま……
○佐々木静子君 関連質問。 木村外相にお伺いしたいのでございますが、先ほど、例の朴大統領狙撃事件について小谷理事から質問があったわけでございますが、そのことにつきまして、私、若干関連して質問をさしていただきたいと思います。 と申しますのは、この狙撃事件の犯人としてまず最初に全世界に報道されたのは、日本人が犯人であるということでございますが、そのことについて、これは先ほど来お話があったように、後宮大使が、まあ謝罪というかお悔やみというか、まだなくなっておらなかった段階ですけれども、訪問しておられるわけですけれども、これは正式に韓国政府が日本人が犯人だと発表したわけでございますね。その点は外務……
○佐々木静子君 それでは私から、先ほどの和田委員の質問に続けて韓国問題について若干お伺いさしていただきます。 いま外務大臣から折り目の正しい韓国関係ということのお話がございまして、私も、実にこの日韓関係というものは、まず折り目を正し、筋を通さなければほんとうの意味の日韓関係の改善はできないのではないかというふうに基本的に考えているものでございます。 時間もございませんので、実は先ほど、昨日の法務委員会でも問題になりましたこの警察庁に対しましての質問で、さらに質問を重ねたいと思う点がございますので、先に質問をさしていただきます。 これは昨日も申し上げましたように、去る八月二十一日のこの韓国……
○佐々木静子君 それでは、私はこの例の田中金脈の問題の追及に続きまして、大阪府光明池団地の問題について質問をさしていただきたいと思います。 まず、この光明池団地、私から御説明申し上げるまでもなく、これはすでに当委員会でも取り上げられてきた問題でございますが、和泉市の三林町のこの山林、そのほかの山林、原野、農地などを含めまして約三十数万坪というものが、これが農家から転々譲渡され、そして住宅公団が買収するに至ったいわくつきの土地でございますが、まずこの問題について三点の疑惑点があるというふうに考えるわけでございます。 その第一には、その所有権の転々譲渡の形が非常に作為的であり、不自然であり、ま……
○佐々木静子君 それでは私はまず、この八月十五日に勃発いたしました朴大統領狙撃事件についての疑問点その他を若干お伺いさせていただきたいと思います。 この思いがけない不祥事によりまして、韓国の大統領夫人の陸女史が不慮のこのような事件でおなくなりになったということにつきましては、私ども日本国民としても、ほんとうに深い哀悼の気持ちで一ぱいでございます。それだけに、隣国の大統領の殺人未遂、狙撃が未遂に終わったのは不幸中の幸いだと思うわけでございますが、夫人が不幸にしてなくなったこの事件、二度とこの忌まわしいテロというようなことがこのアジアの地で起こらないようにしていただきたいと思うためにも、この朴大……
○佐々木静子君 それでは、いま矢田部委員の御質問で、非常に韓国問題が白熱した状態になっておるわけでございますが、御指摘がありましたように、この親書をめぐるここ二、三日の問題が、日韓の外交問題の将来をきめる上で大きなポイントになってくると思うのでございますが、この問題はあとに譲りまして、今度の朴大統領狙撃事件の捜査の問題について、矢田部委員の質問に引き続いて私からお伺いしたいと思います。 まず警察庁に伺いたいのでございますが、今度の朴大統領狙撃事件についての取材という名目で、非常に多くの韓国の新聞記者の方が日本に来日していらっしゃる。何人ぐらいの記者が来日しているというふうにつかんでいらっしゃ……
○佐々木静子君 委員派遣第二班の調査の結果を報告いたします。 委員派遣の第二班は、白木義一郎理事、岩本政委員と私、佐々木の三名が十月十四日から十九日までの六日間、北海道内の札幌、旭川、釧路の各地において裁判所及び法務省関係各庁の管内概況並びに庁舎施設の営繕状況について調査してまいりました。 調査の対象は、札幌高裁、同地裁、同家裁、札幌高検、同地検、札幌法務局、札幌矯正管区、北海道地方更生保護委員会、札幌入国管理事務所、旭川地・家裁、旭川地検、旭川地方法務局、旭川刑務所、旭川少年鑑別所、旭川保護観察所、釧路地・家裁網走支部、釧路地検網走支部、網走刑務所、釧路地・家裁、釧路地検、釧路地方法務局……
○佐々木静子君 それでは私は引き続きまして、先ほど来矢田部委員からの御質問のありました金脈問題に関連しまして、若干質問させていただきたいと思います。 まず、先日来国民の大きな世論、そして国会における野党の追及などによりまして田中総理がいよいよ退陣の表明をするに至った。しかし、その後いろいろとりざたされているところによりますと、すでに後継の首班をめぐっていろんな問題が裏で取引され、そしていろんな動きがあるというふうに私ども聞いておるわけでございまして、田中金脈を私どもいま追っているわけでございますが、それと同じようなものがまた現出したのでは、これでは一向に日本の政治はよくならない。そういう意味……
○佐々木静子君 私は、きょうは法務局の特に登記関係の登記所の問題について民事局長にお伺いしたいと思います。 この十年間に、登記のいわゆる甲号事件が数の上で二倍、乙号事件が約四倍と大幅に事務量が増加して、登記所は非常に忙しくて繁雑な状態であるということは私から申し上げるまでもないことでございますけれども、その間の人員が、昭和三十九年に七千七百三十八名であったのが、本年昭和四十九年においてわずか八千八百八十一名と、一五%しか増加しておらない。事件数が非常に多くなっている、大体十年間に五倍ぐらいになっているにもかかわらず、人員がわずか一五%足らずの増加しかないというようなことで、いま法務局のほうが……
○佐々木静子君 それでは、私からまず労働省に対してお伺いいたしたいと思います。 実は、ことしは国際婦人年という記念すべき年でございます。そしてまた、婦人の権利とか地位の問題について、これは労働省が一番直接の御関係が深いのではないかと思うわけでございますので、最初に国際婦人年にちなんで、労働省とするとどのようなことを具体的に――実効のあることですね、婦人の地位の向上とか権利の拡張ということについてお考えになっていらっしゃるか。実は担当の局長さんにお伺うことも考えたのでございますが、やはり男性でもある大臣にお伺いする方が意味があるのじゃないかと思いまして、お伺いするわけでございます。具体的にお答……
○佐々木静子君 いまのお話を伺いまして、まあもう少し、これだけ私ども熱を入れてお話しているんですから、せめてもう少しましなお話をしていただけるんじゃないかと、大変失礼ながら残念に思ったわけでございます。で、実は橋本先生からも補助金についての非常にいいお話がありましたので、この補助金適正化法の立法趣旨を非常に逸脱して行政が行なわれているということで、実は時間がありましたら私この問題をまたやらしていただきたいと思ったんですが、きょうはもう時間がございませんし、まあちょうどこれだけみんなが一生懸命やっておりますのに、大変失礼ながら木で鼻をくくったような御答弁の――御答弁じゃありませんけれども、もうち……
○佐々木静子君 それでは、私はさきに運輸省に対して主として航空問題、大阪国際空港の騒音を初めとする公害問題について運輸省当局にお尋ねいたしたいと思います。 まず、航空機の騒音に対処する問題といたしまして、この空港周辺の整備対策の問題と、それから公害の発生源に対する問題の二点に分けることができると思うわけでございますが、主として本日は時間の関係もございますので、周辺の対策についてお伺いしたいと思います。 私が当委員会でも再々お尋ねさしていただいているわけでございますけれども、いま議題となっております四十七年度の決算をとらえてみましても、この大阪国際空港周辺の対策として四十八年度の予算額は二十……
○佐々木静子君 本日は、先日の法務大臣の御所信の表明に対する質問をさせていただいて、それから個々の問題について私は尋ねさせていただきたいというふうに考えておったわけでございますが、大臣がまだお入りになっておりませんので、御所信に対する質問という部分は順序を後に移しまして、まず、司法試験の受験の事柄について法務省の方にお尋ねいたしたいと思います。 司法試験が非常に門戸を広く開放している国家試験であるという点に対しては、私はかねてより敬意を表しているわけでございますが、特に昭和四十八年度以降、司法試験に目の見えない方にも受験資格をお与えになったという事柄について、当然のことではございますけれども……
○佐々木静子君 最高裁判所裁判官任命諮問委員会設置法案について、その趣旨を御説明いたします。 最高裁判所裁判官の選任が慎重かつ適正に行われなければならないことは、最高裁判所が終審としての違憲審査権、規則制定権、最高の司法行政権を有する司法裁判所として、憲法によって国民から負託された使命を遂行し、司法権の独立と裁判の公正を保持し、基本的人権を保障すべき責務を全うするために、当然の事理として要請されるところであります。また、最高裁判所裁判官の選任が、公正・適正に行われたことを、国民が十分に理解し、納得するのでなければ、最高裁判所は、国民の信頼を得て、その権威を保持していくことを期待することはでき……
○佐々木静子君 それでは、私からまず質問をさせていただきます。 まず、この裁判所職員定員法の審議というものは、これは毎年三月に入りますと参議院で審議がされるわけでございますが、裁判所の職員の数が大変に不足している。そのために裁判がいろんな面で遅滞をして、国民が十分に司法の恩恵に浴することができないという悩みが毎度当委員会でも論ぜられるわけでございますが、今度も、この法案によりますと、簡易裁判所の判事三名の増員、そして裁判官以外の職員二十三人の増員というようなことでございます。これが、一つの庁でこのぐらいだというのであれば何とか息をつけるのじゃないかという感じがするわけでございますが、全国でこ……
○佐々木静子君 それでは前回に引き続きまして、裁判所職員定員法についての質問をさせていただきます。 前回も主として人事局に対しましていろいろお話を伺ったわけでございますが、担当の局長がまだお越しじゃないようでございますので、その前に、きのうから法曹三者協議が始められておりますけれども、その席でもいろいろな問題が出されるようになるであろうと思いますが、若干それに関しまして、これは主として経理局になるんじゃないかと思うのですが、総務局になるんですか、司法研修所の予算でございます。特に、研修の委託費というようなものを裁判所から弁護士会にお出しでございますね。それば昨年度は幾らになっており、また、本……
○佐々木静子君 それでは私から質問させていただきます。 この犯罪予防更生法の一部を改正する法律案の提案の御説明といたしまして、この間大臣から「近時、恩赦上申事件が逐年増加の傾向をたどっており、特に、無期刑による仮出獄者、死刑確定者、刑の執行停止中の者などについての事案の複雑な恩赦上申事件の増加傾向が著しいため、非常勤の委員では十分な調査及び審理が期待」できなくなったので、迅速かつ適正な審査を行うために今度この改正に及んだということでございますが、まず、この犯罪者予防更生法に出てきております中央更生保護審査会、ふだん私どもの日常生活には余りなじみのない機関で、一般の国民には余り知られておらない……
○佐々木静子君 ただいまの矢田部委員の質問は、明らかに稻葉法務大臣に対する質問でございまして、その答弁をしなければならないのは稻葉法務大臣でございます。それにもかかわらず、何ら発言を求めておらない三木総理が答弁をしようとするということに対しましては、これは私どもは重大な問題があると思いますから、議事進行について異議があります。
【次の発言】 議事進行について異議があります。
先ほど来私が異議を申し上げましたように、何ら発言を求めておらない総理が立ち上がって物を言う。しかもそれが憲法問題について発言を牽制するようなことを、総理が尋ねもしないのに言われる。しかもそれを受けて、稻葉法務大臣はそれに……
○佐々木静子君 それでは総理に伺います。時間がありませんので、簡単に答えていただきたいと思います。 一昨日の当委員会の審議において、総理は重ねて、現行憲法を変更するつもりは全くない、憲法を守る気持ちが非常に強いということをお述べになりました。それに関してわが党の矢田部議員の質問に対して、この憲法を形の上で守る、その形であらわすには憲法記念日をさらにもっと復活しなければならない、まあ前向きの姿勢で取り組むという御答弁をいただいておりますけれども、具体的にどのように――憲法記念日を国の行事として大きく復活していくということはお考えになりましたね。イエスかノーかで答えてください。
○佐々木静子君 それでは、私からまず矯正関係のことについてお尋ねいたしたいと思います。 これは先般来、法務委員会の再開がおくれておりましたために、もう少し早くにお伺いしたいと思っておったわけでございますけれども、この三月の二十二日に、千葉の刑務所で収容中の模範囚といわれている人が管理部長に対して傷害を与えたという件で、刑務行政のあり方ということが広く問題として訴えられているわけでございますが、この問題を起こしました泉水博さんというのが一昨日の六月三日、千葉地方検察庁から起訴されております。起訴状の罪名は公務執行妨害罪と傷害で、そしてこの起訴事実につきましても、私も起訴状を入手させていただいて……
○佐々木静子君 それでは、私から最初に質問をさせていただきます。 本日は、三人の参考人の先生にお忙しいところを国会までお運びいただき、私どもに対していろいろと有意義な御意見を賜りましたことにつきまして、厚くお礼を申し述べたいと思います。 先ほど来先生方の御意見を承らしていただき、天野先生には提案しましたこの法案に賛成していただきまして、また和田先生におきましても基本的には賛成をしていただきまして、非常にありがとうございます。松本先生につきましても、いろいろと有益な御意見を賜りまして、大変に参考にさせていただいたわけでございますが、まず天野先生、この法案を出すに至った背景につきましていろいろ……
○佐々木静子君 それでは、私は本日、まず、いま問題になっております民法の改正問題について、法務当局の御意見をお伺いさしていただきたいと思います。 ことしは国際婦人年世界会議の行われた年でもございまして、世界行動計画というものが採択されまして、まあ男女の実質的平等の保障のために各国の政府は立法や行政の上で最大限の努力をしなければならないということが、行動計画にもうたわれているわけでございます。そういう意味で、法務省もこの男女同権を実質的に保障するために、いろいろ大臣あるいは関係局において御努力いただいているということに対して、心より敬意を表したいと思うわけでございますが、先般来、これは各地の婦……
○佐々木静子君 それでは、刑事補償法の改正案について私から質問をさしていただきます。 この質問に先立って、ちょっと基本的な問題として大臣にお伺いさしていただきたいと思うわけです。実は私ども、こうして法務省、政府から出ている法案について、大臣のおっしゃるように慎重かつできるだけ速やかに法案審議をやろうということで、いま一生懸命になっておるわけでございますが、これはここの席で言うのが適当であるかどうかということは御意見もあろうかと思いますが、法務省刑事局の提出する法案の後ろには全国の検察官がついていると、もしも刑事局の提案する法案について議員がおもしろくない発言をしたような場合には、これは検察官……
○佐々木静子君 それでは、まず矯正局に関する関係の分についてお伺いしたいと思います。 実は、局長さんがきのうおかわりになったということで、早々のことなので、いささかお気の毒に思うわけでございますけれども、そこのところはできるだけお調べいただいて御答弁いただきたいと思うわけでございます。 実は、これはまず大臣に伺いたいわけでございますが、刑務所における人権侵害の問題、これは以前よりいろんな問題がございまして、問題が後を絶たないわけでございますけれども、この刑務官の受刑者に対する人権侵害ということを防止する意味で、大臣はどういうことを日ごろからお考えになり、どういう行政上の指導をなさっておられ……
○佐々木静子君 ことしは、国際連合が全世界の婦人の地位の向上を目指して、国際婦人年ということで記念すべき年であると同時に、また、戦後日本における婦人参政三十周年という記念すべきときでございますので、主として婦人の問題にしぼってお尋ねいたしたいと思います。
まず、この国連における世界行動計画が御承知のとおり採択されまして、国内的な取り組みというものが急がれているわけでございますが、どうも掛け声だけで終わりそうだということが大変に心配されているわけですが、総理に伺いたいんです。政府の基本的な姿勢について、まずお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 いま、はからずも総理の方からお話しございましたが……
○佐々木静子君 それでは、まず法務省に司法書士の国家試験問題についてお伺いさしていただきたいと思います。 現在の司法書士法の規定によりますと、司法書士となる人がその事務所を設けようとする地の法務局または地方法務局の長の認可を受けなければならないというふうにされているわけでございますが、この認可制度を改めて国家試験ということにし、この試験に合格をした者に司法書士の資格を与えるようにしようという問題、いわゆる司法書士の国試――国の試験、国試問題としてこれまで国会において取り上げられてきておりまするが、全国の司法書士の方々がその早期実現ということを強く希望しておられるわけでございます。すでに、当局……
○佐々木静子君 民法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。 わが国においては、戦後、個人の尊厳と男女の本質的平等をうたった新憲法のもと、民法もこれに応じて改正され、家の制度を廃止し、男女の不平等を取り除く努力がなされてきました。しかし、現行民法にはなお男女平等を阻害し、家の制度の残滓を思わせる規定が温存され、古い因習や観念と相まって婦人の地位向上の隘路の原因となっている点が多く見受けられるのであります。 したがって、男女平等に反する家族法規の改正こそ、まず、実現されなければならないと考えるものであります。以上の見地からこの法律案を提出するに至った次第であります。 そ……
○佐々木静子君 それでは私から、大臣のお時間が限られているようですから、先に大臣に対しまして質問をさしていただきたいと思います。 いまお述べになりました民法の一部改正、あるいは人事訴訟法の一部改正、あるいは戸籍法の一部改正、いずれも去年の国際婦人年というものから、ことしは世界行動計画の第一年目である、国内行動計画もこの間ようやく草案ができたというような、この婦人の地位を向上しなければならないという機運の盛り上がりの中で、しかも政府がお出しになったこの婦人の地位向上のための第一号の法案としてこの法案が提起されたということに対しまして、多くの国民、特に婦人の人たちは、今度法務省がまず第一号の婦人……
○佐々木静子君 それでは、前回に引き続きまして、民法等の一部改正に関しまして質問をさしていただきたいと思います。 まず、先日も民法の一部改正に関してお尋ねさしていただいたんでございますが、この民法の七百六十七条、離婚による復氏の場合についての規定が今度改正されるわけでございますけれども、これに関連いたしまして養子縁組みの場合、民法八百十六条の離縁による復氏について、これは法務省とするとどのようにお考えになっていらっしゃるのか。これは大体、この民法の規定を見ますと、離縁の規定は離婚の規定に準用されている部分が非常に多いわけでございますが、今回七百六十七条の改正のみが行われるとなりますと、離縁に……
○佐々木静子君 それでは、私から質問をさしていただきます。 まず、先日の日曜日に発生いたしました大阪の暴力団の事件、これはわずか二日の間に町のど真ん中で三件ものピストルの乱射事件が頻発しているわけでございますし、それからこの暴力団事件の紛争がさらに全国的にも広がっていこうというふうな機運が感ぜられるわけでございまして、各地で暴力団問題がいま非常に問題になっているわけでございますが、そのことについてまず警察当局にお伺いいたしたいと思います。これは全国的にいろいろとこのごろは暴力団のしかもピストルによるところの紛争というものが大変に多くなっているようでございますが、いま申し上げました大阪で日曜日……
○佐々木静子君 それでは、私から先に質問さしていただきますが、まず法務省に対してお伺いいたしたいと思います。 実は、ただいまも議員立法の二つの提案について御説明があったわけでございますが、わが党からは前国会に相続法の改正案を提出しておったわけでございます。その事柄につきまして、これも前国会の五月二十日の当委員会におきまして、政府は積極的に相続法の全面改正ということは間に合わないまでも一部改正を早急に取り込み、次の国会に提案するよう大いに努力しておるという話でございまして、そして、大臣御自身も、次の国会に間に合わせるように鋭意促進しているという御答弁をいただいておるものですから、こちらが議員立……
○佐々木静子君 それでは、まず私から法務省に対して伺いたいと思います。 本月の十五日に、いわゆるロッキード事件に対する中間報告がなされまして、これに対して私どもは大きな不満を持っているわけでございますけれども、当委員会におきましては、むしろこのロッキード審議をめぐりまして、主として法律的な面からの質問をさしていただきたいと思うわけでございます。 ロッキード事件を通じまして、いろいろいまの法制の上では十分を期しがたいという法律の欠点というようなものをあちらこちらで感じさせられたわけでございますけれども、そのうち特に日米両国間の犯罪人引渡条約というものがあるわけでございますけれども、日米両国犯……
○佐々木静子君 民法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。 わが国においては、戦後、個人の尊厳と男女の本質的平等をうたった新憲法のもと、民法もこれに応じて改正され、家の制度を廃止し、男女の不平等を取り除く努力がなされてきました。しかし、現行民法にはなお男女平等を阻害し、家の制度の残滓を思わせる規定が温存され、古い因習や観念と相まって婦人の地位向上の隘路の原因となっている点が多く見受けられるのであります。 したがって、男女平等に反する家族法規の改正こそまず実現されなければならないと考えるのであります。以上の見地からこの法律案を提出するに至った次第であります。 そこで、……
○佐々木静子君 それでは、まず、この法案審議に関連いたしまして、いま問題になっております京都地裁判事補の鬼頭氏のことについて、前回に引き続いて質問をさせていただきたいと思います。
一昨日の当委員会で最高裁から事情の聴取の結果を伺ったわけですが、その後最高裁では本人に対する接触はどのようになっておりますか。
【次の発言】 それでは、いつから最高裁当局と本人とは接触していないわけですか。一番最後に出合われたのはいつですか。
【次の発言】 それは、どこで最高裁のだれが出会われたわけですか。
【次の発言】 そのとき、本人は体の苦痛を訴えておりましたか。
○佐々木静子君 では、総理に私からお尋ねさしていただきます。 検察官及び裁判官の報酬に関する法律案の審議に際しまして先日来大きな問題になっております鬼頭判事補の電話の事件でございますけれども、これは電話を聞かれたといわれる総理御自身にじかに伺いたい点が若干ございますので、きょうぜひとも総理にということでこちらへお出ましいただいたわけでございますが、八月四日の日に例のにせ電話を総理が御自身でお受けになったということ、これは間違いのない事実のように他の委員会で御返事なすっていらっしゃるが、まず伺いたいのですが、私ども、総理御自身にじかにそういうにせ電話が御私邸とはいえかかってくる、またそれを総理……
○委員長(佐々木静子君) 一言ごあいさつ申し上げます。
ただいまは委員長に御推挙いただきまして大変に恐縮に存じております。
皆様の御協力をいただきましてその職責を全ういたしたいと存じますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 野口前委員長から発言を求められておりますので、これを許します。
【次の発言】 それでは理事の辞任についてお諮りいたします。
浜本万三君から文書をもって都合により理事を辞任いたしたい旨のお申し出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。
この際、理事の補欠選任を行いた……
○委員長(佐々木静子君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る一月三十一日、野口忠夫君が委員を辞任され、その補欠として森勝治君が委員に選任されました。
また、二月二日、山東昭子君が委員を辞任され、その補欠として平井卓志君が選任されました。
【次の発言】 理事の辞任についてお諮りいたします。
土屋義彦君から、文書をもって、都合により理事を辞任いたしたい旨の申し出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。
この際、理事の補欠選任を行いたいと存じます……
○委員長(佐々木静子君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
交通安全対策樹立に関する調査を議題といたします。
交通安全対策の基本方針について関係大臣から所信を聴取いたします。田村運輸大臣。
【次の発言】 小川国家公安委員長。
【次の発言】 以上で関係大臣の所信聴取を終わります。
【次の発言】 次に、昭和五十二年度における海上交通及び航空交通安全対策関係予算について説明を求めます。真島審議官。
【次の発言】 次に、昭和五十二年度における交通警察の運営について説明を求めます。杉原交通局長。
【次の発言】 以上で説明聴取を終わります。
関係大臣の所信及び関係各省庁の予算等の……
○委員長(佐々木静子君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
本日、山中郁子君が委員を辞任され、その補欠として安武洋子君が委員に選任されました。
【次の発言】 交通安全対策樹立に関する調査を議題といたします。
去る三月八日の上越線津久田―岩本駅間における列車脱線事故について、国鉄当局より発言を求められておりますので、これを許します。尾関常務理事。
【次の発言】 これよりただいまの事故報告を含めて交通安全対策の基本方針等について質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言を願います。
○委員長(佐々木静子君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る四月十五日、安武洋子君が委員を辞任され、その補欠として山中郁子君が、四月二十二日、栗林卓司君が委員を辞任され、その補欠として和田春生君が、また本日、森勝治君が委員を辞任され、その補欠として秦豊君がそれぞれ委員に選任されました。
【次の発言】 交通安全対策樹立に関する調査を議題とし、質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言願います。
【次の発言】 午前の質疑はこの程度とし、午後一時まで休憩いたします。
午後零時四分休憩
○委員長(佐々木静子君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る五月十二日、秦豊君が委員を辞任され、その補欠として森勝治君が委員に選任されました。
【次の発言】 これより請願の審査を行います。
第六一二〇号 国鉄用地を自転車置場用地として貸与することの請願外三件を一括議題といたします。
これらの請願につきましては、あらかじめ理事会において協議いたしました結果、保留とすることに意見が一致いたしました。
つきましては、理事会協議のとおり決定することに御異議ございませんか。
○佐々木静子君 まず、この社債発行限度暫定措置法案の質問に入りたいと思いますけれども、これは非常に問題が複雑でございますので、社会党の法務部会としても意見がまだ続出して、全然方針がまとまっておらない状態でございますので、質問には入りますが、いま部会で検討中でございますから、少し質問をさしていただいて、またその後逐次検討してまいりたいと思いますので、さよう御了承いただきたいと思います。 まず、この法案が提案されましたその趣旨、先日この趣旨説明をお伺いしたわけでございますが、これは先に商法の改正がございまして、それに対する会社法に関する意見照会を法務省の民事局から関係各機関に諮っておられたことと……
○佐々木静子君 それでは、ただいまの法務当局の御報告を伺って、それに対する意見、あるいはこれに関連して昨日の鬼頭判事補が弾劾裁判所で罷免判決を受けたことに関しまして質問をいたしたいと思います。
まず、最高裁事務総長に伺います。この二十年ぶりと言われる現職裁判官が弾劾裁判所で罷免の言い渡しを受けた事柄について、最高裁当局としてどのように考えておられるか、まず述べていただきたいと思います。
【次の発言】 裁判官を任命するのは政府になるわけですけれども、法務大臣とすると昨日の罷免判決を受けてどのようにお考えになっておられますか。
【次の発言】 ただいま刑事局から鬼頭判事補を当委員会から告訴した件に……
○佐々木静子君 民法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。 わが国においては、戦後、個人の尊厳と男女の本質的平等をうたった新憲法のもと、民法もこれに応じて改正され、家の制度を廃止し、男女の不平等を取り除く努力がなされてきました。しかし、現行民法にはなお男女平等を阻害し、家の制度の残滓を思わせる規定が温存され、古い因習や観念と相まって婦人の地位向上の隘路の原因となっている点が多く見受けられるのであります。 したがって、男女平等に反する家族法規の改正こそまず実現されなければならないと考えるものであります。以上の見地からこの法律案を提出するに至った次第であります。 そこで……
○佐々木静子君 それでは、私はいま国民の話題を呼んでおります再審制度の問題について若干お尋ねいたしたいと思います。 今月に入りましてから広島高裁におきまして加藤老人の再審事件の結審がなされた。また、それに引き続きまして日本弁護士連合会が再審法の改正案を具体的に打ち出して、ぜひともこれを実現したいということでこの問題に取り組んでいるわけでございます。去る五月の十四日にも日弁連におきましてこの再審法改正の実現のための大会が持たれ、ぜひともこれを実現したいということで、私もこの立法の動向について御説明にも伺ったようなわけなんですけれども、いま法務省当局においても、また幾たびか国会における御答弁その……
○佐々木静子君 それでは、私からお尋ねいたしますが、さきに協定委員会のほうで、若干、裁判の効力について法務大臣あるいは外務大臣に概括的にお尋ねさせていただいたんですが、本日は具体的な現実的な手続面について特にお伺いさしていただきたいと思います。 復帰前の琉球政府の裁判所あるいは米民政府の裁判所の確定判決について、これは民事関係について、公の秩序、善良の風俗に反しない限り、これが有効であるということを承認して、その効力を完全に存続させる旨を協定第五条に取りきめられておりますが、この確定判決が公序良俗に反するものである場合は、復帰後この再裁判の方法について、具体的な法的救済措置について具体的にお……
○佐々木静子君 簡単にお尋ねいたします。 清水教授にお伺いをしたいと思います。 先ほどから清水教授の市民法的原理についてお伺いさせていただいたんでございますが、先ほどの御質問に対して、この沖繩返還協定は敗戦処理であるような趣旨の御答弁があったわけでございますが、これは私、先日、この委員会の質問で福田外務大臣から敗戦処理ではないんだという明快な答弁をいただいているわけでございます。それに関連いたしまして、民法の御専門の学者として、この協定四条の対米請求権、これは私は国家が請求権を放棄させたということは国家の不法行為ではないか。少なくとも国家は補償する責任があるのではないかという議論を私自身は……
○佐々木静子君 それでは、私もまず法務大臣に伺いたいと思います。
実は私、ちょっといま西村委員の御質問のときに所用で一時席をはずしましたので、あるいは質問が重複するかと思いますので、その点をお許しをいただきたいと思うのでございますが、本日の朝刊を拝見いたしますと、法務大臣が恩赦のことについてお述べになっていらっしゃるのでございますが、今回、沖繩復帰に伴って恩赦をなさる御予定でおられますね。
【次の発言】 この新聞で十分にわからないのでございますが、一般的な問題として法務大臣の恩赦に対する基本的なお考えをお述べいただきたいと思います。
○佐々木静子君 私は、先ほど来、東京新国際空港についての御質問がございましたが、大阪空港の問題についてお尋ねいたしたいと思っております。 大阪空港の騒音に苦しむ伊丹の市民の方々が、最近国の公害等調整委員会に大阪空港の廃止を求めて調停の申請をいたしております。公害等調整委員会が設置されて以来、国相手の初めてのマンモス申請といわれておりますが、航空機騒音ではこれは全国で初めて。調停の内容は、一、大阪空港を五十六年以降廃止すること。二は、総発着回数を一日二百回以内にすること。三は、航空機の総騒音量を七十ホン以下にせよ。こういうのがおもな骨子であるということは運輸省も御存じであると思います。 また……
○佐々木静子君 それでは私からお尋ねさしていただきます。 厚生大臣が難病対策に取り組んで、特に力を入れておられる由承っておるわけですが、現在、日本における難病の代表的なものの一つとしてスモンがございますが、このスモンについてきょうは伺いたいと思います。 御存じのとおり、スモン患者はわが国では昭和三十年ごろより発生し始め、昭和三十六年ごろより全国各地で多発いたしまして、昭和四十四年ごろまでの間に爆発的に増加したわけでございますが、現在全国に何人のスモン患者がおられるのか。この実情を厚生省ではどのように把握しておられるか、まずお答えいただきたい。
○佐々木静子君 それでは、私は、これから総理府に対して主として質問をさしていただきます。 実は、本年の三月二十九日に、かねて総理府が婦人に関する諸問題調査会議というものを持たれまして、その結論がまとめられたということが発表されておりますけれども、そしてその内容について私もこれをいただいたわけでございますか、この事柄について少しお尋ねしてみたいと思います。 この「婦人に関する諸問題の総合調査報告書」、これは非常に貴重な資料であり報告であろうと思うわけでございますが、そもそも総理府でこのような婦人問題についての総合調査をなさるようになったいきさつというようなものを簡単にお述べいただきたいと思い……
○佐々木静子君 それでは、本日は法務省に若干お尋ねしたいと思うわけでございますが、まず、前回の予算委員会でもお尋ね申し上げました戸籍のことについてお尋ねいたしたいと思います。 これは、かねて全国の市町村長、特に私の地元でございます大阪府の市長会などから非常にやかましく要請されて、お願いにあがっている件でございますけれども、現在なお除籍簿が各市町村役場に保存されておりまして、その除籍簿の閲覧について、いろんな人権問題が起こってきているわけでございます。その事柄につきまして、実は一昨年の予算委員会でも法務省にお尋ねさしていただいたわけでございますが、憲法が施行されてから四半世紀を過ぎて、すべての……
○佐々木静子君 それでは、環境庁に対して質問させていただきます。 この四十九年度の予算を拝見させていただきますと、さすが大物の大臣がいらっしゃるだけに、環境庁の予算が非常に四一・五%の増加率ということで、まあ国民の期待にこたえるだけの環境行政をぜひやっていただきたいと思うわけでございますが、いま原委員の御質問の中にもありましたように、実は環境庁の御所管というものがなかなかはっきりしておらずに、実は、私も、常時別の委員会に出ておりますせいか、こちらの不勉強のせいか、環境庁でやっていただけることということでお尋ねいたしますと、いえこれは運輸省の所管だ、いやこれは法務省の所管だ、いやこれは厚生省だ……
○佐々木静子君 それでは、私は夜間中学のことについて若干お尋ねいたしたいと思います。 未曾有の経済成長でわれわれの生活がたいへん豊かになったといわれてはおりますけれども、この繁栄から落ちこぼれている人たちの中に、義務教育を経わっておらない人がいままだ全国的にずいぶんあると聞いているわけでございます。 日本は九九・九%の義務教育の就学率を誇っているわけでございますが、だが一〇〇%じゃなくて〇・一%の人がやはり取り残されておる、そういうふうにいわれておるわけでございますが、いま文部省のほうでは全国的に見て義務教育の未修了者何名というふうに把握しておられますか。
○佐々木静子君 それでは、私は厚生省に若干伺わせていただきます。 まず、薬事行政についてお尋ねしたいと思うんでございますが、これは実は昨年のやはり予算の分科会で同じようなことを薬務局長あるいは大臣にお伺いいたしたんでございますが、いまの上田委員からの質問にもございましたように、老人に対する福祉行政の一環といたしまして老人医療の無料化というようなことが取り上げられました。そのこと自身非常にけっこうなことでございますし、またさらに各自治体におきましてはその年齢が場所によっては老人医療の対象が引き下げられている。また乳幼児の医療の無料化というようなことも大幅に進められているようで、不十分ではござい……
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