このページでは宇都宮徳馬参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。宇都宮徳馬参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○宇都宮徳馬君 一九七三年八月八日、金大中事件が突発いたしまして、それから七年以上もたったわけでございます。この問題につきましては、今国会におきましてもいろいろ議論しておりまするから、余りこれ以上の議論ができがたい点もあると思いますけれども、政府はできる限り率直にお答え願いたいと思うんです。 私はあの事件の当座から、この事件に非常な関心と関係を持ちまして、そして、いまになってみますると、こんなに長く金大中事件がこじれて残るとは本当は思わなかった。いま、政治決着とか、政治解決とか、いろいろ言われますけれども、私は、当時は政治的解決という言葉が用いられていたと思うんです。それで、この政治的解決と……
○宇都宮徳馬君 金大中問題について少しくお話ししたいと思います。 この前、鈴木首相が新聞記者会見かなにかで言われたと伝えられていますが、韓国は現在の経済情勢非常に悪いわけですから、だから経済援助等当然要請を受けるわけですけれども、現在のような金大中事件に対する態度では、日本の国民感情からいって非常にそういうことがやりにくいということを言われたと記憶していますね。で、私はこれはまあ、その前後に鈴木さんに会いまして、本音だろうと、こう思っているんです。これについて大臣の御意見は聞きませんけれども、ただ、国民感情がなかなか厳しいということだけは私は最近痛感していますから申し上げたいと思うんですが、……
○宇都宮徳馬君 レーガンさんが大統領に当選したわけでございますが、もちろんレーガン、カーター、この二人の争いですからどちらがなっても不思議はないわけでありまするけれども、しかし、とにかくいままでの大統領がかわったわけでありまするから相当な政策の変化が予想せられる。先ほどからの質疑もどういう変化があるかということ、それから政府の方では、まだ現実にレーガンが大統領になったわけじゃないからはっきりしたことは言えない、こういうことで、これもごもっともなんですけれども、しかし、やはり現在も非常に日本で問題になっておりまする韓国、金大中の問題なんか、これが一月の二十日に大統領にレーガンさんがなる、レーガン……
○宇都宮徳馬君 外務大臣、東奔西走御苦労さまです。あなたはつい最近アメリカに行っておられまして、五月の初旬に首脳会談が開かれると首相と一緒にもちろん行かれるわけですね。
【次の発言】 いまのアメリカはいろんな要請をするだろう、いまの自動車の問題とか、それから防衛の問題、特に防衛の問題については日本に相当強硬な要求をするだろうというようなことが言われております。これは新聞紙面で見ることですから真相はわかりませんけれども、そういうことが言われておるわけですね。
私どもは実は非常に心配をしておるわけです。つまり、アメリカのいまの政策が一方において減税をやる、行政改革をやる、一方においてはまた軍備を……
○宇都宮徳馬君 いよいよ、外務大臣、五月の初旬には首相とともにアメリカに行かれまして、レーガン政権と日本政府の首脳とが話し合われるわけですね。いろいろな問題があるのでしょうけれども、その中で、やはりアメリカとソ連との国際的な対立が厳しくなってきておる、それで、その中で演ずる、安保条約をアメリカと結んでいる日本の役割りというような問題について話が出ると思うわけでありますが、この前もそういう問題について御質問申し上げたのですが、きょうは、まず朝鮮半島の問題、この問題について質問いたしたいと思うわけです。 私は、全斗煥大統領が就任式を行う、そういうときに伊東外務大臣が行かれたわけです。そして向こう……
○宇都宮徳馬君 外務大臣、体のぐあいがお悪いそうですが、どうですか。体のぐあいは大丈夫ですか。
【次の発言】 簡単にひとつお答えください。
今度、首相とともにレーガン大統領に会ってこられていろいろ話されたわけですが、大臣は一番よく知っていらっしゃると思いますけれども、どうなんですか、いままでと日米関係、特に防衛をめぐる日米関係に大きな変化が起こったのですか、起こり得るのですか、あるいは何にも変化がないのですか、お答えください。
【次の発言】 私はあなたがちょうどワシントンに行かれる少し前に中国におりまして、ケ小平副主席ですか、あの人といろいろ話したわけですが、その際に、私の印象に非常に残った……
○宇都宮徳馬君 外務大臣、きょうはお元気ですか、よくなりましたか。この前大分遠慮したものだから。
この前、外務大臣に承りました。今度は、首脳会議が終わっていままでの日米関係に軍事問題も含めて変化はないのかと、こうお伺いしましたら、変化はないと、こう言われましたね。そのとおりですね。
【次の発言】 そのとおりではなはだ結構だと思いますね。私は日米安保条約締結時代に自民党の代議士をしていて、それで外交委員をしていましてね、それでこの安保条約の締結前後の事情をよく知っているわけです、締結ですね、新安保条約を締結したわけですから。旧安保条約が変えられるときの事情をよく知っているわけですけれども、とに……
○宇都宮徳馬君 伊東前外務大臣、外交的な見識を持ち、熱心にやっておられたのだけれどもやめられました。非常に残念ですが、今度は園田さんが外相になられまして、私は日本のために一安心しておるわけです。 それで、いま軍事面についていろいろ議論されておる。たとえば国が滅びてしまうとか、いろんな議論がなされていますけれども、いま日本人が非常に心配しているのは、抑止力といいあるいは自衛力といっても、本当に抑止力になるかどうか、それから自衛力といっても戦争による破壊というものを十分に防げるかどうかという、そういう不安が日本人の間にあると思うのですね。ですから今度の外相のやめられるというような問題についても、……
○宇都宮徳馬君 園田外務大臣にお尋ねしたいと思います。 鈴木総理もしばしば非核三原則は堅持するということを言われておりますね。それから、私がこの前質問したときも園田外務大臣もこれは堅持すると、こう言われました。私は園田さんが二、三年前の国連総会でりっぱな演説をされたことを記憶しています。これは世界的にもなかなか評価された演説である。その中の一部を読み上げてみますから、ひとつ御記憶を呼び起こしてください。これは途中ですが、ごく一部ですが、「核兵器の廃絶に対する日本国民の強い願望を背景にして、わが国は核兵器を開発し得る能力を持ちながらも、あえてこれを持たず、つくらず、持ち込ませずという非核三原則……
○宇都宮徳馬君 難民条約がいよいよ批准せられることになったわけでありますが、難民の問題が最近非常にクローズアップされたのは、ベトナム戦争が終了いたしまして、そしてベトナムからいろんな事情によって逃げ出すといいますか、とにかく逃げ出すような人が非常に多くなった。アメリカ等はこの救出、それから難民の救済に対しまして非常に積極的でありました。 私どもは何度かアメリカへ行ったことがありましたが、たとえばイノウエという日本人二世の議員なぞも、日本はもう少しベトナム難民の問題に対して積極的にやってくれというようなことを言っておりましたが、とにかくベトナム難民の発生以来非常に問題になってきた。それで私どもは……
○宇都宮徳馬君 最近PLOのアラファト議長が来日いたしまして、短時日ですけれども日本人にいろんな接触をしました。 首相及び外相も会われたわけですけれども、私の意見から申し上げますが、中東の安定ということは、これはもう世界でも非常に重要な問題であるし、日本にとっては、石油なんという問題を言わなくてもこれは非常に重要な問題であることは間違いないことであります。 このアラブ世界が分裂している。まあいろんな分かれ方がありますけれども、普通言われる急進派とか穏健派とかいう分類もございます。それからサダト大統領がキャンプ・デービッドの話を行いまして、それでイスラエルと妥協するという線が出て以来、エジプ……
○宇都宮徳馬君 外交でございますから、まあ外国とのいろんな関係を調整する、あたりまえでありまするけれども、しかし何よりもやっぱり日本人の国民感情、それから日本国民の広い意味の利益ですね、これを考えなきゃいかぬと思います。 私は、実は世界で一番現在必要なものは軍事費を減らすことだという、これは強い信念を持っております。それで軍縮議員連盟をつくるだけではなしに、私自身軍縮研究室というものをつくりまして、そして軍縮に対していろんな検討やら、あるいは人々の意見やら求めているわけですけれども、最近までに論文を募集したんです、短時間に。軍縮に対する提言という論文を募集しました。その論文は原稿紙にして二十……
○宇都宮徳馬君 櫻内外相は非常に困難なむずかしい時期に就任されまして、全く御苦労さんだと思います。先ほどから外圧という言葉がございまするけれども、現在確かに幾つかの外圧が来ております。とにかく軍備をふやせという外圧がある、その他いろいろありますが、貿易問題等とも絡んで外圧は確かに強い状態になっていますけれども、しかし、日本の主張すべきことはきちっと私は主張しなきゃいかぬ、こう思っているんですね。まあアメリカ人なんかしばしば申します、日本人は何言っているんだかわからない、そう思っているかと思って押していくと、反対のことを言うというようなことを言いますが、とにかくやはり率直に主張すべきことは主張し……
○宇都宮徳馬君 櫻内外務大臣、あなたは防衛摩擦とか経済摩擦とか非常に緊迫したというか、そういう状況の中でアメリカに行かれまして、そして新聞の記事のかげんか何か知りませんけれども、あなたが行かれて帰ってこられるころには何かばかに静かになってしまった、こういう感じがするんですね。
それで率直に言いまして、おっしゃれる範囲でいいんですけれども、一体防衛摩擦というのは、あなたいらっしゃっていろいろお話になった、どういうことなんですか。
【次の発言】 向こうにいらっしゃって、いわゆる経済摩擦というものと防衛摩擦は非常に絡んで出てきている問題であるというふうにお考えになりますか。
○宇都宮徳馬君 レーガン政権の補佐官であったアレンさんが韓国からの帰途日本に寄りまして、そして日本の対韓借款の問題に対して幾つかの発言をしておられるようですね。私どもは韓国問題、朝鮮問題、たとえば金大中事件とかいろいろ深くかかわりまして、非常にこれは関心を持っているわけです。アレンさんが補佐官をやめた一私人として日本に来て韓国の意向をいろいろ伝えているようですけれども、どういう意向が伝えられているか、これは御存じの方があったらひとつ教えていただきたいと思います。
【次の発言】 新聞によりますると、例の六十億ドルの韓国の借款要求、日本円にしますと一兆三千億円ですね。その借款要求について韓国の要求……
○宇都宮徳馬君 一口で申し上げまして、大変な世界で日本は曲がり角に来ていると思いますが、経済政策ももちろん問題ですけれども、国際的な日本のあり方というものはいろんな形でこれから問われてくると思います。いままでの惰性の行き方じゃ通らない時代が来ている、そういう時期なんですが、外交政策の決定過程というものが非常に重要になると思います。
大臣に伺いますけれども、日本の外交政策を基本的に決定している機関はどこですか。
【次の発言】 閣議はどういう役割りを演じていますか。
【次の発言】 私がこういうことを伺うのは、いまから四、五十年前日本がやっぱり大きな転機にいたのですが、そのときは一体どこで外交をや……
○宇都宮徳馬君 本日は二つの文化協定を審議するわけですが、この文化協定の中に学生の交換とか留学生の問題、これは今度の協定にもあるわけですか。
【次の発言】 中国との文化協定ですが、これは文化交流協定という特別な名前になっていますね。これは何か理由があるわけですか。
【次の発言】 私は日中の留学生の実情を知っているわけですけれども、なかなかこれは問題がありますね。やはり両方の生活程度や収入が違いまするし、相当問題があると思います。こういうことに対する予算はどうなっているわけですか。
【次の発言】 せっかく留学生が来て日本で勉強して、そして、大部分の中国の留学生が日本の学術とか文化とか、そういうも……
○宇都宮徳馬君 ただいま同僚議員から質問がありましたが、韓国に対する経済協力、経済援助の問題が進展している。新聞などによりますると、六十億ドルという要求を四十億ドルとして、それに二億円くらい上出しをして次官を派遣するというようなことですが、数字は向こうの韓国側に提示しているわけですか。
【次の発言】 私は、日韓条約締結のときにこの条約についていろいろ疑問を持って質問したのですが、基本的には朝鮮半島の平和という問題になりますると、北に人為的に分断された朝鮮民族の国家がある。その民族の国家と南の国家とが非常に軍事的に対立している状況にある。これは朝鮮民族に対する不幸ばかりでなく、日本の安全という観……
○宇都宮徳馬君 外務大臣が見えておりませんが、官房長官を外務大臣と思って質問いたしたいと思いますが、よろしゅうございますか。 鈴木総理が軍縮特別総会に近く出席されますね。そういうときの一つの手みやげという意味もあるんでしょうけれども、この条約が本日ここで委員会を通過する、そしてこれをひっ提げて向こうへ行かれるということは、この条約の意味の大小にかかわらず、これがやっぱり軍拡の方向でなく軍縮の方向、危険な兵器を禁止する方向、非常に結構なことだと思いますね。それで結局こういう条約が有効に作用するためには現在の、つまりこの平和のための国際組織である国連の特に安全保障理事会が有効に働かないとなかなか……
○宇都宮徳馬君 現在世界は、草の根とか言われる民衆の方から戦争への危惧感、軍縮要求が非常に強くなっております。しかし超大国二つのみならず、いわゆる産軍体制と言われる方からは依然として軍拡要請が非常に強く出されております。日本政府も、アメリカの強い軍拡要請を受けて、私は詳細には知りませんけれども、今度アメリカに行きましてそれほど強いものでないということは感じたのですけれども、しかし、日本内においてはそれを増幅しまして、政界においても経済界においても、軍拡当然というような考え方も存在しています。そういう中で首相が軍縮への信念を持たれて、みずから積極的に第二回国連軍縮総会に出て、みずからの軍縮平和へ……
○宇都宮徳馬君 このたび、日本で子供に教える教科書につきまして文部省がいろいろな検定を行ってきているわけですが、その検定による改訂について中国、韓国、それからその他近隣アジアの諸国からいろいろ抗議が来ております。 本来、国内の教科書の問題ですから外国からとやかく言われる筋合いはないという議論もございまするけれども、しかしながら、そういうわけにはいかないということを外務大臣はよく心得ていらっしゃると思いますけれども、中国にしろ、あるいは韓国にしろ、あるいはその他のアジアの諸国家にしろ――正式の抗議は中国及び韓国でしょうけれども、それと同調するような世論が非常に強く起こっております。これは一体ど……
○宇都宮徳馬君 私は安倍外務大臣にまず質問したいのですけれども、私はずいぶん長い間自民党にいたわけですね。いまでも派閥というものはありますか。
【次の発言】 あなたは福田派ですね。
【次の発言】 私は、福田さんの最近言われたことで非常に感心しておることがあるのです。それは、彼が私と同じようなことを言い出したわけなのです。それはどういうことかというと、いまの世界の軍拡傾向というものは何としても歯どめをかけなきゃいかぬと。この軍拡に歯どめをかけないと非常に危険である、いつ戦争が起こるかわからぬし、戦争は核戦争になるおそれがある。しかも、いまのように軍事費が無際限に増大していったら財政的に破綻するだ……
○宇都宮徳馬君 外務大臣はこの一月、総理と一緒にアメリカに行かれましたね。それでなかなかいろんな問題があった。不沈空母論だとかいろいろ問題があったですね。あのとき大体中曽根総理の姿勢というものは、どっちかと言えばアメリカの軍拡傾向を認めよう、軍拡要求を認めよう、それからいろんな経済要求もできる限り認めようということで、簡単に言えばレーガンさんの御機嫌をとるというような方向のように見えましたね。特に不沈空母論なんというのは要するに言ったとか言わなかったとかいうけれども、日本がアメリカの第一線の防衛陣地になるような思想であってある意味では大変危ない思想なのですが、それもアメリカの軍拡要求が非常に強……
○宇都宮徳馬君 十五分しかありませんから、主として中曽根首相にお尋ねしたいと思います。 我々の民族は、前世紀の終わりから約百年間、世界史の真ん中でいろいろやってきたわけです。それで、その中でもいろいろ経験したわけですけれども、しかし平和憲法を現在持っています。それからただいま言われている平和に関するいろいろな原則、一%問題もそうだけれども、そういう原則を持つに至るいろいろな歴史があるわけですね。苦い経験もあるわけです。それは人類の経験とも言ってもいいんです。 この間日本人が体験したことは、人類の百年間の体験と言ってもいいくらいですが、とにかく第一次大戦というのを経験しました。それから第二次……
○宇都宮徳馬君 それでは、まず総理大臣に質問いたしますが、あなたは非常に平和とか軍縮とかいう問題について国際舞台でなかなか立派なことを言っていらっしゃる、私はそれ知っています。それで、あなたのおっしゃることが本音であると思って私は聞くんですけれども、現在世界で一番大きな問題は、やはり核戦争をどうやって起こさないかという問題でしょう。平和の問題ですね。 それで、核兵器というものの大量破壊能力、大量殺人能力というものは、これはだれでも知っています。しかし、核兵器にはもう一つ別の面があるんです。それは非常に不必要な苦痛を与える非人道的な残虐兵器だという面があります。こういうことは核兵器だけじゃあり……
○宇都宮徳馬君 それでは、最初に中曽根首相にお伺いします。 世界の情勢は、米ソ首脳会談等も開かれつつありまして、緊張緩和、平和の方に向かいつつある動きも見えます。しかしながら、その反対の動きも非常に強いんです。特に太平洋、西太平洋方面で緊張が増していることは疑いありません。緊張とともに混乱も増しています。一つの変革期です。その変革の非常に大きなものがフィリピンであらわれました。フィリピンでマルコス政権が倒れました。独裁政権と言われ、米国と非常に親密な関係にある政権と言われたマルコス政権が倒れた。この政権は一体なぜ倒れましたか。表面から見るといかにも民衆が倒したように見えます。私もそう思います……
○宇都宮徳馬君 今度の二法案ですが、相当人数がふえるわけですから、予算が相当ふえますね。これ間違いないわけです。それで、この予算措置はどうなっておるんですか。これから出すんですか。今出ているんですか。
【次の発言】 これから出す予算で埋めるわけですね。
【次の発言】 それは予備費のようなものですか。
【次の発言】 つまり、そのときからいえば法律のできない前に予算枠をこれはとっておるわけですね。
【次の発言】 その問題はそれとしまして、ともかくこれは相当予算のふえる法律ですね。日本は防衛費一%枠、こういうものを持っているわけですね。これは自民党内閣の、三木内閣のときにできた一つの原則です。防衛費……
○宇都宮徳馬君 私は七分しか私自身の発言時間がありませんから、SDI問題に絞って質問申し上げたいと思います。中曽根首相、こういう問題に対してはお得意ですから、首相から十分聞きたいと、こう思います。 SDI問題というのはアメリカの国家機密が主をなしていると思いますが、しかしそれに協力する以上はやはり相当知らなきゃいかぬと思いますが、現在私どもが知っていることは、要するに宇宙空間に人工衛星を打ち上げまして、そこにエックス線レーザーのような光線を出す装置をつくって、それで大陸間弾道弾、つまり別途ソ連にある、お互いに撃ち合う八千キロのあれを持つ大陸間弾道弾を撃ち落とす。つまり大砲の弾を鉄砲で撃ち落と……
○宇都宮徳馬君 私は、防衛庁の皆さんに少し耳ざわりの悪いことばかり聞きたいと思うんです。 大体栗原長官は、先ほどからお話のありましたシビリアンコントロールを代表して、防衛庁を統率しておられるわけですね。私が現在世界の情勢全体を見ますと、とにかく軍備がふえちゃって、どうにもこうにもならぬ情勢です。アメリカなども現在経済的に非常に困っていますけれども、これはもうアメリカ自身が言っているように、双子の赤字ですね、つまり財政赤字それから財政赤字から来る貿易赤字、経常収支の赤字、これで経済が参ってドルがどんどん下がっているという状態ですね。ソ連も同じことが言えるでしょう。それから、世界の各国もその勢い……
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