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山田耕三郎 参議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

山田耕三郎[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 質問主意書

このページでは山田耕三郎参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。山田耕三郎参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
 本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

■委員会発言一覧  ■各種会議発言一覧

委員会発言一覧(参議院)

12期(1980/06/22〜)

第94回国会 社会労働委員会 第4号(1981/03/19、12期、一の会)

○山田耕三郎君 私は同和問題を通じて政府の雇用対策についてただしたいと思います。  まず、それまでに一般的問題として同和対策事業特別措置法が施行以来十二カ年の経過を顧みまして、特に地方行政の場における体験を踏まえて、今後の政府の同和行政をただす立場からお尋ねをいたします。  私は今日までに、政府筋からも、また同和問題の理解者と思われる人たちからも次のことをよく耳にいたしました。  その一つは、地方は運動側の言いなりになって同和行政を進めており、その財政負担が一般行政を圧迫しておるとのことでございます。果たしてそうなのだろうか。このことについて若干申し述べさしていただきます。  いま部落の実態的……

第94回国会 社会労働委員会 第5号(1981/03/24、12期、一の会)

○山田耕三郎君 私は、寡婦に対する福祉の増進を願います立場から、寡婦福祉法の制定に対する厚生省の所信をただしたいと存じます。  今日、福祉の谷間にありますのが寡婦であります。同じ四十歳の女性でありましても、この方が二十歳以下の子供さんと同居をされる場合には、母子家庭として、お母さんが病気になられても子供さんが病気になられても、公費の負担による医療を受けられる等かなり整った母子福祉の施策を受けることができるようになっておりますけれども、これが一人暮らしすなわち独居の婦人にはそのような施策がございません。そして、この方々は老人福祉の施策の適用を受けられるまでのかなりの長い期間、生活不安にさらされな……

第94回国会 社会労働委員会 第9号(1981/04/21、12期、一の会)

○山田耕三郎君 私は、高額療養費の公費負担制度を評価をいたしながらも、現状の運用が続けられます限りは制度の存立そのものが心配をされます。特に国サイドからの対応の改善を求める立場から、厚生省の所信をただしたいと存じます。  特に、零細者の加入の比較的多く、しかもまだ給付内容の低い国民健康保険においては、被保険者であります患者の生活破壊を防止する面において大変大きな効果を発揮をいたしております。反面、それだけに市町村国保の財政運営にきわめて重大な影響を及ぼしております。たとえば今日、人工透析患者は異常な増加をいたしておりますとともに、治療費の伸びも著しいものがございます。人工透析患者の治療費は、平……

第94回国会 物価等対策特別委員会 第3号(1981/03/02、12期、一の会)

○山田耕三郎君 私は先刻来申し述べておられます中で、物価指数の押し上げの元凶があたかも野菜であるがごとくにおっしゃられております。その野菜の立場に立ちまして、野菜価格と非常に密接な関係にあります生産及び流通対策を通して政府の物価政策をただしたいと思います。  私たち当該この委員会は、先般東京中央卸売市場、わけても青果と野菜の一大拠点であります神田市場を見学いたしました。担当であります農林水産省の係のお方から事前に説明を受けました。本年の秋冬野菜は作付面積もふえております、天候も順調であります、そういったことから野菜の供給は安値基調を続けておりますということでございました。しかるに突然、十二月中……

第94回国会 物価等対策特別委員会 第4号(1981/05/06、12期、一の会)

○山田耕三郎君 私は、さきの本委員会におきまして、昭和五十五会計年度の物価上昇率七・八%を招いた元凶は、野菜価格の異常値上がりではなく、それはむしろ政府自身が介入することのできる公共料金の値上げであり、さらには独占商品の値上がりそのものに多くの原因がありますことを強調いたしてまいりました。しかし、この野菜価格は、昨年同時期に比べては確かに本年の方が安値ではありましたが、近年における冬場の野菜価格としては昨年に引き続いて異常高値の部に相当をいたします。したがって、このように野菜価格の異常な上昇がなければ、物価指数の上昇率も若干は下がったであろうと思います。  したがって、野菜価格の安定を図ること……

第95回国会 社会労働委員会 第3号(1981/10/27、12期、一の会)

○山田耕三郎君 私は精神医療と保安の関連についてお尋ねをいたします。  滋賀県では各保健所でその管内の市町村の保健婦が月に一回集まって、それぞれの勤務の地域において精神病患者の援助をどのように進めていったらよいかとの話し合いの機会を持っておるのであります。ところが、本年六月ある保健所での話し合いの席上、複数の町の保健婦より、警察から町内の精神病患者のリストを出してほしいと言われている、どうしたらよいものかの意見が出されております。  その後、県厚生部の記事として公表されているのでありますけれども、今回の警察のとられた方法の特徴は、一応県厚生部、保健所に要請されておりますけれども、拒否をされます……

第96回国会 社会労働委員会 第11号(1982/04/26、12期、一の会)

○山田耕三郎君 最後に一問だけお尋ねをいたします。小池参考人にお願いをいたします。  ただいままでのお尋ねを聞いておりますと、薬づけ、検査づけ、あるいは不正請求等が、現在の支払い制度、すなわち出来高払いの制度によると解釈されるような意見が多いように聞きました。本当にそうなのか。先生の方で、医療供給側としてそうではないんだ、こういったところに原因があるというのをもしお持ち合わせでございましたらお願いをいたしたいと思います。  以上です。
【次の発言】 終わります。

第96回国会 社会労働委員会 第12号(1982/04/27、12期、一の会)

○山田耕三郎君 老人保健法案についてお尋ねをいたします。  今日の医療保険制度の運用のむずかしさはよくわかります。その上、現在のような財政事情や、社会を取り巻きますもうけ主義等までが加わって、さらにその困難性は倍加をされております。しかしながら、わが国の今日の医療には余りにも問題が多過ぎます。その上、対策を誤りますと、医療制度そのものの崩壊を招きかねないような重要な時点にきておりますことについて、大変な危惧を持っております一人です。そして、ただいま何よりも必要とされますことは、せっかくできておる制度が正しく運用されておらなければならないということであります。そのような立場から老人保健法案につい……

第96回国会 社会労働委員会 第13号(1982/05/11、12期、一の会)

○山田耕三郎君 私が本法案審議のために与えられました時間は、これで全部消化をいたしますことになりますので、若干重複がありますと思いますけれども、確認の意味でお尋ねをさしていただきたいと思いますから、御了承をいただけますようお願いをいたします。  まず第一点は、厚生大臣の言われます日本型福祉と、先日伊藤防衛庁長官の、国民は国を守るという意識を忘れて、国家をゆすり、たかりの対象としてしか見ていない、という言葉で国民を批判された思想との関連についてお尋ねをいたします。  私は、さきの委員会におきまして、厚生大臣の言われる日本型福祉についてお尋ねをいたしました。大臣のお答えを要約いたしますと、結局は、……

第96回国会 社会労働委員会 第15号(1982/07/06、12期、一の会)

○山田耕三郎君 持ち時間の関係もございますので、老人保健法案の審議を通じまして私が質問をいたしました項目の中から、確認の意味を含めて数点について簡潔にお尋ねをいたします。  まず第一点は、老人保健法案が政府提出の原案のとおり成立をいたしましたといたしました場合に、今日各地方の自治体においては相当数上積みの行政を行っておるところがあります。そして、それらがうまく機能をしておるところもございますが、こういった地方自治体に対しても、国の意図される水準にまで引き下げてレベルを合わすよう話し合っていく、すなわち行政指導をしていくという旨答弁がございましたけれども、今日でもそのお考え方は変わりませんですか……

第96回国会 物価等対策特別委員会 第3号(1982/04/21、12期、一の会)

○山田耕三郎君 重複が避けられるように選択をいたしましたけれども、若干の点で重複をいたしますが、御理解をいただいてお答えを願いたいと思います。  私は、公共事業の前倒しで果たして景気の回復が可能ですかという立場からお尋ねをいたします。  われわれの物価対策特別委員会が設置されましたのは、第一次石油ショック以降困難な経済環境を迎えて、国、地方とも、財政はもちろん国民生活も相当な困難を体験をいたしておりまして、しかも物価の動向は、石油価格の持続的高騰の影響で、海外からのインフレ圧力もあって、上昇を続けておるときでありました。こういったときに、特に季節的商品でありますとか、わけても自然条件の影響を受……


13期(1983/06/26〜)

第100回国会 運輸委員会 第1号(1983/10/06、13期、参議院の会)

○山田耕三郎君 私は、大韓航空事件及び雫石事故、これに関連をいたしまして運輸省の航空保安施策について数点お尋ねをいたします。  ちょうどいまから十二年前の昭和四十六年に発生をいたしました雫石事故は、全日空機の乗員乗客合わせて百二十六名が全員死亡されるという、当時にとりましては世界でも最大の痛ましい事故でありました。そういった状態でありますから、その直後に日本においでになって日本の航空保安施設の改善を勧告いたしましたアメリカの連邦航空局のフレーナーさんの勧告の中にも、日本の航空運輸施設は欧米に比べて十年おくれているという旨の発言がございました。自来今日まで十二年間運輸省は、その事故の直後に出され……

第101回国会 運輸委員会 第4号(1984/04/07、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 先日の本委員会におきまして、運輸大臣の所信表明の中で、国鉄再建を第一に取り上げておられました。そして、そのためにこそ職場規律が必要であるということを強調されました。ただいまも伊藤委員が、国鉄の職場規律の確立についてお尋ねをされました。  私自身も、職場規律の確立の大切なことにはいささかの疑念も挟むものではございません。ただしかし、今日国鉄のそれぞれの現場でやっておられます職場規律確立の手法に、いささか疑念を挟みます点があります。これらについて若干私見を交えてお尋ねをさせていただきたいと思います。  まず第一点は、昨年の秋に門司鉄道管理局管内の長崎線道ノ尾駅に起こっております点呼……

第101回国会 運輸委員会 第6号(1984/05/15、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 本日の最後の質問になりましたので、さきの質問者の方々と重複いたします面もございますけれども、あらかじめ通告をいたしております事項について視点をできるだけ変えてお尋ねをいたしたいと思いますので、御容赦をお願いいたします。  関西国際空港建設計画の進められておりますこの大阪湾は、瀬戸内海に位置をいたしております。既に御承知のとおり、この瀬戸内海は、瀬戸内海環境保全特別措置法による特別の環境保全区域に指定をされておりまするし、御承知のとおり、法律にしては極めて珍しいことでありますが、その第三条に「わが国のみならず世界においても比類のない美しさを諮る景勝地として、また、国民にとって貴重……

第101回国会 運輸委員会 第7号(1984/05/17、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 大変お疲れのところ恐縮ですが、もうしばらくお願いいたします。  第一点は、日向参考人にお伺いをいたします。  空港の経営という経済行為は、技術革新だとか販売競争等の面で経営の妙味を生かす、極めて少ない業種だと思います。さらにまた、公共性の非常に高い事業でございます。経営のトップにおられます会長とされまして、一般論で結構でございますので、こういう事業は株式会社、いわゆる私企業としてなじむ性格のものかどうか、もう一つは、経済人にとって魅力のある業種なのかどうか、その辺をお教えいただければと思います。
【次の発言】 恐れ入りますが、第二点目に、魅力がありますのかどうかについて、経済人……

第101回国会 運輸委員会 第9号(1984/06/26、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 大変たくさんの問題について質疑応答が行われました。重複を避けてお尋ねをいたしたいと思います。  今日、日本の国際空港の立ちおくれを指摘します意見の中に、次のようなことが言われております。すなわち一つは、時差を無視して日本側の事情だけで航空ダイヤを組んでいては真の国際化時代に大きく立ちおくれることになると言われております。また、現在の大阪空港のように、半日営業で売る商品も一日二百個に限っていては商売は成り立ちまへんという例え話も出ております。まことにそのとおりでありますのですが、このような実態は、これを解消して諸外国の強い要請にこたえる二十四時間開かれた空港の必要性は私もわかりま……

第101回国会 運輸委員会 第12号(1984/07/10、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 御出席の皆さん、御苦労さまでございます。  私は、今日の港湾運送事業の問題は個別対策では対応をし切れる問題ではないと思っております。賢明な関係者の皆さん方には、将来的展望に立った計画をちゃんと持っておられると思います。けれども、このことは余りにも関係者に対する影響が大きいので、何か伏せられておるような気がいたします。そういう前提の上に立って、まず谷川参考人にお尋ねをいたします。  一つは、今日の日本の海運ですとか港運における革新荷役はどこまで進んでまいりますのか、そして予見し得る事業者や労働者に対する影響はどういうことになってまいりますのか、第一点としてお尋ねをいたします。  ……

第101回国会 運輸委員会 第13号(1984/07/12、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 港湾運送企業者の皆さん方は、その大小を問わず、この厳しい競争社会の中にあって、常に近代化や合理化に努力しておいでになりますと思います。ところが、そのことは常に働く側の抵抗もありますし、その対応は難しいものがございます。そういう中で今回は、因が、法改正という手法をもって、近代化の促進の基盤強化に乗り出してこられました。そのことは、私は極めて重要なことだと思っております。それだけに、この法案が仮に通過したといたしましても、そのことによって起こってくるすべての問題は、国が大きな責任を負ってもらわなければならない、こういう基本的な考え方を持っております立場から、以下のことについてお尋ね……

第101回国会 運輸委員会 第16号(1984/08/02、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私は、道路運送法、道路運送車両法等の一部を改正する法律案を中心にお尋ねをいたします。既に多くの委員の方が質問をされましたので、簡潔に申し上げさせていただきます。  この提案の内容は、運輸大臣または地方運輸局長の権限を知事に委任する制度を廃止し、これらの権限を地方運輸局長または地方運輸局陸運支局長に委任をすることができる、さらにこういったことに関連をいたしまして、陸運関係の地方事務官制度を廃止して、これを運輸事務官とするようになりますことにございます。  本件につきましては、御答弁の中にもありましたように、従来からさまざまな形で論議が尽くされ、問題点は出尽くしております。しかし今……

第102回国会 運輸委員会 閉会後第1号(1985/07/10、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 片桐参考人にお尋ねをいたします。  まず第一点は、冒頭に意見を述べていただきましたその中で、国鉄の今日を招きましたその原因は、近年における自動車、航空機の発達に伴う輸送構造の変化に対応できなかったこともその原因の一つである旨の御意見がございました。お説のとおり、確かに今日の陸上輸送の主体は自動車に移っております。さらに、アメリカにおきましては、その地理的な特性、国民性、さらには巨大な自動車産業でありますGMの意図的な経営戦略等もあずかって自動車が大変普及しました。高速道路と自動車が輸送の主体をなしてきております。当然の結果といたしまして、それに見合った都市づくりまで定着をしてし……

第102回国会 運輸委員会 第2号(1985/03/07、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 最後でございますのでなるべく重複を避けてお尋ねをいたします。  まず第一点は、それぞれの委員が御質問をなさいましたこと、お答えをいただいたこと、さらには双方の陳情を承りました中のこと等をまとめてみまして、まず軽貨物自動車の沿革についてお尋ねをいたしたいと思います。  発祥の地は沖縄でございます。そこでは米軍の統治の時代から既に軽貨物自動車による運送が自然発生的に出てきておりました。その時代は民需にこたえますためのタクシー事業はまだ認可をされておりませんでしたが、その後復帰前の沖縄行政庁の認可を得てタクシー事業が発足をされました。それまでは主としてオート三輪によります人と物との混……

第102回国会 運輸委員会 閉会後第3号(1985/08/16、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 質問の最後でございますので、重複する面は極力避けましてお尋ねをいたしたいと思います。  羽田沖日航機の忌まわしい事故の記憶がまだ消えておりませんままに、またしても日航ジャンボ機の大惨事でございます。その中でも生存しておられました乗客があったということは、全く奇跡でありますけれども、大変喜ばしいことであります。不幸にして亡くなられました五百二十名の皆様方の御冥福をお祈りをいたしますとともに、生存しておいでになります四名の方々の一日も早い快癒を祈るものでございます。  質問の第一点といたしまして、航空の安全についてでございます。  安全の確保は、日航のみならずすべての交通機関にとっ……

第102回国会 運輸委員会 第4号(1985/03/28、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私は、主として、地方気象台及び測候所の観測施設の整備こそ緊急の課題でありますという立場から質問を申し上げます。  御承知くださいますとおり、ことしの甲子園における高校野球は開会日から連続して二日間順延になりました。高校野球史上初めてと言われております。さらにまた、応援団の責任者は、一日延びれば一千万円の負担が増加をいたしますと。父兄の一人は、もうこうなったらどっしりと腰を据えますというように焦燥感をあらわに出しておられます。このことが決して気象庁の責任だということで物を言おうとはいたしておりません。やっぱり天気予報が的確であり社会もこれを信頼をして、もろもろの行事等が計画、実施……

第102回国会 運輸委員会 閉会後第4号(1985/09/11、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 時間も大分経過をいたしました。たくさんの質問もございますが、重複を避けまして四点だけお尋ねをいたします。  まず最初に杉浦国鉄総裁にお尋ねをいたします。  さきに仁杉前国鉄総裁を初め大勢の国鉄幹部が退任させられましたことについて、さきの委員会で、「これは極めて異例なことであり、極めてファッショ的な仕打ちであって、我々も驚かざるを得ないのであります。このような措置が監理委員会の中の一部の人間の意向によって行われたというような事態を一体どのようにお考えになりますか。」との議員の質問に対して、亀井監理委員長は次のように答えておいでになります。すなわち、  私ども委員会は、国鉄の人事と……

第102回国会 運輸委員会 第6号(1985/04/03、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私は、国鉄の貴重な資産、特に保有用地の売却に関連をする諸問題について国鉄当局及び監督の立場でおいでになります運輸大臣にお尋ねをいたします。  さきに配付をいただきました運輸省の資料によりますと、昭和五十二年から五十八年までの七年間において保有用地は金額にして約三千六百五十億円が売却をされ、さらに昭和五十九年、六十年それぞれ千六百億円を予定をされており、昨日の答弁にもありましたように、六十一年度末までに三兆円の債務償還の財源に充てるために売却を促進するとの計画のようであります。これらは国鉄の経営の圧迫要件となっている長期債務を極力抑制する必要からのようであり、特に昭和五十八年度か……

第102回国会 運輸委員会 第7号(1985/04/11、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 特殊法人の日本自動車ターミナル株式会社の設立につきましては、この審議を通じましていろいろと問題が提起をされておりますが、そのことはおくといたしまして、審議の過程で運輸省が答弁されましたそれらをまとめてみますと、大体次のようなことが一つは言えるのではないか、このように思っております。  すなわち、貨物自動車がこの自動車ターミナル施設を利用することによって大都市へのトラック輸送の合理化を図り、あわせて都市交通の円滑化に資する目的を持って、まず最初は、日本の物流の中心であり、とりわけ地価が高く建設も困難が予測をされます東京におきまして整備を進めるということで今日の状況を見ておいでにな……

第102回国会 運輸委員会 第8号(1985/04/16、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 本委員会で監理委員長よりお答えをいただきましたことを中心としてお尋ねをいたします。  まず第一点は、監理委員長は先ほど、監理委員会における論議の基本として、分割民営である。その理由の一つは、公社制度というものが、当事者能力を欠くがために無責任体制になってしまった、さらにもう一つは、今日の国鉄は余りにも組織、機構が膨大になり過ぎて、これでは管理能力の限界を越えてしまっておる、こういうように申されました。片や、国鉄はこの十年来、今度こそはといって策定した再建策もすべて失敗でありました。そういう結果を見る限りは、彼らは、すなわち国鉄の皆さんは、いつでもびほう策で切り抜けようとするとい……

第102回国会 運輸委員会 第11号(1985/05/28、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 論議も尽くされたように思われます。質問の最後でもございますので、重複を避けて、おさらいの意味も含めて数点お尋ねをいたします。  提案の改正案は、さきに特殊法人として設立を見ました関西国際空港株式会社創設に伴います特殊法人の数字合わせとの批判もありますが、先刻来提案者の説明を承っておりますと、行政改革の推進に関する当面の実施方針に基づき、大阪、福岡両空港の周辺整備機構を統合をして、その業務を一元的に行う組織とすることにより、事業実施の効率化を図り、あわせて、委託によって特定飛行場の周辺地域における緑地帯造成工事等をも行うことができるようにするというところにその目的があるように思わ……

第102回国会 運輸委員会 第12号(1985/05/30、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 改正法案に対する審議がおおむね尽くされましたように思われます。委員会の最終の質問者といたしまして、もう一度振り返ってみたいと思います。  焦点となっております国際観光振興会は、当初は外国人観光客を誘致をするために必要な業務を行うということで設立をされました。その後におきまして、日本人観光客の増加に対応して一部法改正が行われて、今までの外国人観光客誘致に加えまして日本人観光客の旅行の円滑化に必要な業務をあわせ行う、こういうようになりました。そのようになって今日までの国際観光の振興に大きな足跡を残してこられました。しかし、近年我が国をめぐります国際観光は、来日なさいます外国人観光者……

第102回国会 運輸委員会 第13号(1985/06/11、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私は、国鉄の再建が、主権者であります国民の負託にこたえるという立場から、情熱を持って論議をされておりますことを期待をいたしております一員であります。しかし、きょうの参考人の先主方を煩わしての御意見を承ります短い中においてでも、既に、ある種の目的のために民営分割が強行されようとしているのではないかとさえ思うようなことも出てきております。  そういう中ではありましたけれども、先生方の御熱心なる御意見の御開陳を拝聴をさせていただきまして、大変たくさん得るところがございました。なぜこれらの御意見が再建の報告に盛り込まれていかないのだろうかとさえ思っております。再建監理委員会に呼ばれなか……

第102回国会 運輸委員会 第14号(1985/06/18、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私は天気予報に関連をした問題でございます。  天気予報が完全に当たるものであれば、それを利用する場合に特に問題はございません。しかし、天気予報の当たる精度が非常に向上したとは申し上げましても、時々外れることもまた事実でありまして、完全に当たるものとして利用することはかえって損害を大きくするとともに、不満もまた募らせることになります。今日、天気予報の的中率は八〇%を超えるまでに向上をしたと言われております。気象庁での気象衛星「ひまわり」を中心とする気象観測施設は確かに格段に進歩をいたしており、あの極彩色によります温度や雨量のディスプレー表示は私たち素人に対してさえ変化の状況、雨雲……

第102回国会 運輸委員会 第15号(1985/06/20、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 お三人の知事さん方にまず私の方からお尋ねをさせていただきまして、終わりました時点で順次お答えをいただきたいと存じます。  最初に佐々木秋田県知事さんにお尋ねをいたします。先ほどの御意見の中で、遠距離輸送が重視をされる結果、地方交通路線が犠牲にされておる。もっと平たく言えば、ほったらかされておる旨の御発言がございました。今日学者の中でも、分割民営には基本的には反対ではありますけれども、特定地方交通路線ではなく、地方路線は地域の住民のニーズにこたえる経営をやっていく等、もっと改善を考える余地があり、そのようにさえやっていかれれば地方交通路線だけは分離をしてもよろしいのではないか、こ……

第103回国会 運輸委員会 第1号(1985/11/21、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私は、先般の日航機墜落事故の救難作業に関連をして防衛庁にお尋ねをいたします。  今回の、すなわち去る八月十二日夕刻の日航機墜落事故は実に痛ましい事件で、いまだに忘れることができないところか、なぜかという不信の念はますます募るばかりであります。事故原因の究明については技術的専門家の手で目下進行中でありますからその結果を待つとして、今日まで多くの人々が指摘をしておられますとおり、今回の遭難を危機管理という観点から見ますときに、余りにも多くの問題があるように思われます。  そういったことから、事件直後から始まる救難体制に対し、自衛隊側が全くいわれなき批判と反論をしておられますものをも……

第103回国会 運輸委員会 第2号(1985/12/10、13期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私の通告済みの質問事項についても既に他の議員の皆さん方からたびたび質問が出ております。観点を変えまして簡潔に若干の点をお尋ねをさせていただきたいと思います。  まず第一点は、世界の航空会社が六百機以上も現に飛ばしている米ボーイング社のジャンボ旅客機747型機について、米国家運輸安全委員会、いわゆるNTSBは、設計の変更と改修を求める安全勧告を連邦航空局に提出をした旨の報道がございました。これは世界の航空業界にとっても、また我々利用者にとっても全く衝撃的な勧告でありまして、さきの日航機墜落事故に関する断片的な報道しか聞いていない私たち素人にとっても不吉な予感が的中をしたような気が……


14期(1986/07/06〜)

第107回国会 農林水産委員会 第1号(1986/10/23、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 先ほどの質問で若干お触れになりました点もございますが、私は知床の原生林問題に関連をしてお尋ねいたします。  加藤農林水産大臣は、御就任以来本件については慎重に対応してこられ、関係者に対しましても、慎重を期して第三者も納得し得る調査をと指示しておいでになるように承っております。その結果、クマゲラの生息地に近いということで白神山地の伐採を五カ年間見合わすことを決定され、今回さらにまた、たとえ短期間ではありましても、動物調査のため知床国有林の伐採の延期を決定されましたことは適切な措置と賛意を表するものであります。  さらに大臣は、一般論だがとの前置きをして、これからは木材を生産する施……

第107回国会 農林水産委員会 第2号(1986/11/18、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 参考人のお三人様、御苦労さまでございます。  私は櫻井参考人にお尋ねをいたします。  先ほども農協に対する批判が多い、こういうお話がございました。同感でございます。やっぱり批判がありますということは、それに共感をなさる読者があり国民がおいでになるからだと思います。しかし、このことはよほど注意をしておかないと生産者と消費者とが戦わされておることになり、国家の将来にとっては大変危険なものをはらんでおりますと私は思います。そういう立場から、こんなことは今考えることができないことなのだろうか、愚問になるかもしれません。  それは、お米の消費奨励によってお米の消費増加を図ることができない……

第107回国会 農林水産委員会 第3号(1986/11/21、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私は、本年六月に報道をされました大阪府中央卸売市場問題に関連をして、今後における公設市場運営のあり方、すなわち卸売市場は何を支えに運営していかれようとしておいでになりますのか等についてお尋ねをいたします。  本件については、既に農水省及び大阪府は、立入検査による真相究明に当たられ、その結果、卸売会社に対しましては厳重注意、会社の支社長には一日の入場停止、会社の役員には減給等の措置がとられ、一応の決着を見ております。  中央卸売市場制度は、我が国生鮮食品流通のかなめとして半世紀を超す歴史を持っております。近年、大型産地が量販店、生協等と手を結び、宅急便の普及で特産品は家庭と直結を……

第108回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1987/07/02、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 米価政策につきましてはここのところ強く抑制策がとられております。昭和五十二年の政府買い入れ米価、つまり生産者価格は十キログラムで一万七千二百三十二円であり、昭和六十一年の生産者米価は一万八千六百六十八円で、この十年間ほどでわずか千四百三十六円、率にして八・三%の上昇にとどまっております。しかも、この期間中には昭和五十五年から五十八年の四カ年間連続の不作が続いており、その結果五十九年にはついに政府の手持ちが底をつきまして、韓国からの緊急輸入をするという異常事態を招いておるのでありますが、もしこういった場合、米価が市場原理によって決定されるシステムがとられておったとすれば、米価はも……

第108回国会 農林水産委員会 第4号(1987/05/21、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 帰朝報告に対して一点、所信表明に対して一点、加藤農林水産大臣にお尋ねをいたします。  先般のOECD閣僚理事会が農業保護を削減する方向を曲がりなりにも打ち出したことで農業も国際協調を求められる時代を迎えた、このような報道がなされております反面、OECDの総論賛成に過大な期待を持つのは早計かもしれないという報道もあります。理事会における各国代表の話し合いの過程では、意見の相違もあり厳しい論議も交わされた旨の御報告を承りました。コミュニケの合意とは裏腹に各国の利益が複雑に絡みます問題だけに今後も紆余曲折の道をたどるだろうとは思われますが、各国代表の対応がどれだけこのことの成立を急い……

第108回国会 農林水産委員会 第5号(1987/05/22、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 難産の末ではありますが、産まれようとしております新しい法人の運営についてお尋ねをいたします。  御承知のとおり、急激な円高のもとで低金利時代を迎えております。経常経費については基金の運用益や手数料収入で賄っておられることと存じますが、当然のこととして財務の状況は苦しくなってくるものと存じます。何よりも財務体質の強化が必要であると思いますが、当面今後の運営についてはどのようにお考えになっておいでになりますのか、お尋ねをいたします。
【次の発言】 次に、私はさきにある町の経済調査をいたしました。私が見ましたところ、古い家は新しく建ちかわっております、町はきれいでございまして、そんな……

第108回国会 農林水産委員会 第6号(1987/05/26、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 質問に先立ちまして一点だけお断りを申し上げておきます。  本朝来、熱心な御審議の中で幾つかの点で啓発をされました。そういったこともございまして、重複を避けるために質問通告とは若干違う面もございますけれども御了承をいただきたいと思います。  第一点は、我が国の国有林野事業が農林水産省の管轄のもとに一元化されましてから今日まで大変な曲折をたどってまいりました。戦後一時期には、堅調な木材需要に支えられまして自己資金で回転をすることはおろか、一般会計にまで繰り出しをしておいでになりましたのが実態でございます。その時代と今日とを比べてみてどこがどのように違いますのか、大きな点で林野庁の御……

第109回国会 農林水産委員会 第2号(1987/07/30、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 国際捕鯨委員会は、一九八二年に決定をいたしました商業捕鯨の全面禁止、すなわちモラトリアムに続き、我が国が実施をしようとしている調査捕鯨に対しても去る六月の総会で中止を勧告する決議を採択いたしました。この勧告の内容は、調査捕鯨を事実上不可能にするものであり、我が国はまたしても難しい選択を迫られるという最悪の事態を迎えております。日本を代表された斉藤達夫委員は、資源保護と同時に有効利用を本来の目的とするIWCが資源保護派に大きく傾いたことに将来の懸念を覚えると強い不満を訴えておいでになります。国内の論理は、またも国際社会の数の横暴に押されたとなっており、当の農林水産省は、日本の捕鯨……

第109回国会 農林水産委員会 第4号(1987/08/27、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私は、ただいま審議中の大豆なたね交付金暫定措置法の一部を改正する法律案は未確定な部分もありますようであり、したがってわからない部分もございますが、大豆研究会の御報告にも指摘されておりますとおり、その真意は政府の財政負担の軽減を意図するものであり、このまま施行された場合には大豆、菜種作農家の崩壊につながりかねないと心配をしております。その立場から質問をいたします。  第一点は、政府は我が国の食糧政策上、国産大豆、菜種の位置づけをどのように考えておいでになるのかについてお尋ねをいたします。大豆研究会の報告にもありましたし、ただいまの質問にもございましたように、国産の大豆は栄養価の高……

第109回国会 農林水産委員会 第5号(1987/09/01、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 まことに失礼な質問の仕方とは存じますが、いただいております時間の関係もございますのでお許しをいただきたいと思います。四人の参考人の方々に同じ問題をお尋ねをして、意見を述べていただいた順序でお聞かせを願いたいと思います。  第一点は、先ほど内外価格差の大きな点について質問がございました。正田参考人からお答えをいただきました。その価格差が短期的にはせめて五〇%に、長期的には七〇%に努力をしていただければ何とかやっていけるという意味のお答えがございました。そういったことからいたしまして、それでは五〇%なり七〇%にするためには生産性を上げていかなければなりません。日本の小麦作の現状にお……

第109回国会 農林水産委員会 第6号(1987/09/03、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私は、去る一日の農水委員会における食糧管理法一部改正法案に対する質問のまとめといたしまして、加藤農林水産大臣に一般農政にかかわる面も含めてお尋ねをいたし、所信を承りたいと存じます。  本年度に入りましてから米価の引き下げ、減反に伴う転作奨励金等施策の低下、先日の大豆なたね交付金暫定措置法の一部改正及びただいま審議中の食糧管理法の一部改正法案等、施行の暁には農家所得の減収が見込まれます一連の価格政策が実現を見ようといたしております。農家の努力のいかんにかかわらず、所得の減収が予測され、生産農家の不安をかき立てております。  五十年代より抑制に転じましたが、農産物価格政策は本年三月……

第109回国会 農林水産委員会 第7号(1987/09/10、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 池田参考人と田村参考人のお二人に同じ立場でお尋ねをいたします。  私がお尋ねしようと思っておりましたのは、この法律が決められましてどれくらいの効果が期待されると思っておいでになりますかということ、これは既に質問をされて答弁もありました。もう一つの問題は、この種犯罪が防止をできるためにはほかに何らかの有効な手段を、もっときめの細かいものをお持ちですかということをお尋ねしたいと思っておりましたが、それもただいまお答えになりました。そういったことで、質問というより、お答えは要りませんので、私の意見を要望として申し上げておきたいと思います。  本日の意見陳述の中で池田参考人は、我が国に……

第109回国会 農林水産委員会 第8号(1987/09/17、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 飲食物に毒物を混入し、あるいは混入するとして社会を不安に陥れるというこの種犯罪は極めて卑劣であると思いますし、人間の生命を奪う可能性を秘めた極めて残忍な犯罪であります。しかも、この種犯罪は極めて容易にかつ 隠密裏に実行できます点から模倣性も強い犯罪と言われ、現にグリコ・森永事件以降の現実がそのことを実証いたしております。この種犯罪を抑止することのできる効果的な措置を必要とすることはもう言を待ちません。その対応として提案をされたのがただいま審議中の特別措置法案であると思っております。しかし本法案については、今日までの国会審議や参考人からの意見聴取を通じ問題点も明らかにされつつあり……

第111回国会 農林水産委員会 第1号(1987/12/09、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 国際的な自由経済の流れの中で我が国の農業を守っていくということがいかに難しいことであるかということを十分承知しながらも、今回のガットに関連をして三点お願いを申し上げ、大臣には最後にまとめとしてお尋ねをいたしましたときにお答えをいただきますようにあらかじめお願いをいたしておきます。  本年は農政改革に関する国際会議が頻繁に開かれました年であります。農業問題や食糧問題は、不足であるか、過剰のときに国際会議の大きな議題として取り上げられます。ちなみに、十五年前のいわゆる世界食糧危機が叫ばれましたときにも国際レベルの会議がさまざまな形で開かれ、その対策が論議をされました。だが昨今は一転……

第112回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1988/07/07、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私は、食糧わけても日本人の主食であります米は、今日的国際情勢の中にあっては依然として戦略物資と考えております。したがって、食糧安全保障の立場からの対応は極めて重要であります。反面、世界的には自由貿易の潮流は否定することができませんし、貿易立国より民族の生きる道のない我が国にとっては、このことをもまた重視しなければならないと思います。食糧安保の立場だけを国是とするかあるいは自由貿易を国是として食糧安保を破棄するか、いずれかの一方の道だけを選択する方針をとるなれば、それなりの対応は可能でありますが、そのことは極めて危険な選択であります。  先ほど農林水産大臣は米の自由化はやらない、……

第112回国会 農林水産委員会 第6号(1988/03/31、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 我が国の農林水産業を取り巻きます最近の経済情勢はますます厳しく、諸外国からの、わけても米国からの市場開放の要求は殊のほかに厳しく、よほど冷静に対応しないと方向を誤りかねない状況にあります上に、国内における構造政策の推進も諸般の障害に阻まれ停滞を余儀なくされておりますのが現状だと思っております。このことは今日の農政の難しさがそうさせておるのだと思います。そのことが原因となってか、歴代の農林水産大臣の所信表明を見てみましても、その表現や配列には変わりがあっても、本質的には変化がないように見受けられます。  例えば、農地の規模拡大を目指される政策をとってみましても、政策そのものは理解……

第112回国会 農林水産委員会 第10号(1988/04/28、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 農用地開発公団法の一部を改正する法律案に関連をして、三点お尋ねをいたします。  まず第一点は、最近の農政は猫の目農政との批判がありますが、なぜもっと長期展望に立ち、しかも農民に不安を与えない農政の展開ができない のかについてであります。  すなわち、ただいま審議中の法律は、昭和四十九年四月二十九日に成立をしており、そのときの提案理由の説明には次のように言われております。最近における農畜産物の需給の動向から見て、国民食糧の安定的供給を確保するため、国内生産可能な畜産物については極力その供給体制を整備していくことが急務であります。すなわち、畜産の需要が大きいから国内で供給できる畜産……

第112回国会 農林水産委員会 第11号(1988/05/10、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 佐藤農林水産大臣が訪米中でありましたので、不在の間に開かれました委員会で、私は概要、次のとおりの質問をいたしました。  すなわち、国内生産可能な畜産物については、極力その供給体制の整備をしていくことが急務であるとのことで農用地開発公団法が施行されたのでありますが、自来わずかに十年余りでありますのにかかわりませず、今度は逆に農畜産物需給が総じて緩和基調に転ずる等、公団業務をめぐる諸事情に変化が見られましたので、今度は法改正をして畜産からの撤退をするということでありましては余りにも長期的展望に欠けるのではないか。なるほど牛乳は余っております。しかし、先進国の中で極端に乳製品の消費の……

第112回国会 農林水産委員会 第12号(1988/05/12、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私は、まず冒頭に佐藤農林水産大臣に、今後の水産行政の展開についての所信をお尋ねいたします。  今日の我が国漁業を取り巻く情勢はまことに厳しいものがあります。明治以来百年、世界一優秀な漁獲技術や漁具を駆使しての乱獲は、海洋生物資源の枯渇を招き、不漁は慢性的となり、さらに、沿岸における環境汚染に加えて二百海里問題や北洋における海外漁場の制約が飛躍的に増大する等で日本漁業は袋小路に追い込まれた状態にありますと言っても過言ではございません。その上、私自身の考え方として致命的な問題がもう一つあります。  それは、商業捕鯨の禁止が決議されましたIWC総会やガット総会に見られますように、日本……

第112回国会 農林水産委員会 第13号(1988/05/17、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 時間の関係で全部の参考人の方にお尋ねはできません。その失礼をお許しをいただきたいと思います。  まず最初、佐藤参考人にお尋ねをいたします。  かつて、農業基本法が制定をされましたとき、その実態を振り返ってみますと、中核専業農家を育成をしていくというもくろみはある程度達成をされましたが、離農して都市の労働者の中に参入をされました人たちは、その後にやってまいりました経済の低成長期には大変お困りになりましたという事実があります。なぜなれば、それは多くの人が中途採用者であったがために不安定職業層にしか参入できなかった、こういうことでございます。  農村地域工業導入促進法の場合には、職場……

第112回国会 農林水産委員会 第14号(1988/05/19、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 この法律は、農村地域への工業の導入、その工業への農業従事者の吸収と相まって、農業構造の改善、特に経営規模の拡大を促進することを目的として、税制及び金融措置にあわせて、農業基盤の整備改善等の誘導政策をもって対応してこられたものであります。昭和四十六年に施行されてから約十七年を経過しておりますが、その間の実績として、今日操業中の導入企業数が三千四十一社、総雇用者数が二十六万八千人余りでありまして、この係数は一応の成果と認めてよいのだろうと思いますけれども、比較対象になるものがないだけに、そのことを係数的に表現することは非常に困難であります。  政府は、昭和四十六年に第一次基本方針を……

第113回国会 農林水産委員会 第2号(1988/10/18、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 初めに、お断りを申し上げておきますが、既に多くの議員が質問されまして当局の答弁もございました。あらかじめ通告をいたしました質問内容に若干の変更をさせていただきますので、御了承をお願いいたします。  まず第一点は、農産物の輸入自由化の外圧と政府の対応についてお尋ねをいたします。  日本農業の門戸開放性は一九六〇年代から一九七〇年代にかけて着実に進行をいたしており、本朝来の同僚議員の御質問に対する御当局の答弁でも明らかなように、今や食糧の総合自給率は六〇年の八三%から八六年の三三%と大幅に低下、かくして最近の日本は世界最大の農産物輸入国になっております。にもかかわりませず、八〇年代……

第113回国会 農林水産委員会 第5号(1988/12/06、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 まず最初に、持ち時間の関係で全部の参考人の方に御質問さしていただくことができませんのでお断りをいたします。  土岩参考人と高橋参考人にお尋ねをいたします。  肉用子牛の異常高値が指摘されております。私は、この夏から秋にかけて但馬牛の産地の一地域で調査をいたしました。九日の中の平均価格は一頭四十七万円でした。再び十一月の市の前日にある生産者の家庭を訪ねました。三匹の子牛がきれいにされて前庭につながれておりました。幾らぐらいを御希望なさっているんですかということを御主人にお尋ねいたしましたら、五十万円くらいでとのことでした。後日、結果を確認いたしましたところ、一頭は六十万円、一頭は……

第113回国会 農林水産委員会 第6号(1988/12/15、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私は、まず肉用子牛の生産補給金制度の運用についてお尋ねをいたします。本朝来、本件については質問が集中をいたしておりますので、視点を変えて質問をいたします。  今回の日米合意に伴い三年後に牛肉の輸入自由化が行われました場合には、まず輸入量の急激な増大が予想をされ、その影響は子牛価格の急落という形であらわれると予想されております。確かに、輸入牛肉と和牛との肉質の相違や日本人の嗜好、わけても最近における高級品志向等を理由に、若干の考え方の相違はありますが、大幅な価格の下落が予想されるとの意見が大勢を占めております。最近では、日米牛肉交渉の経過の段階においてさえが先行きの不安に駆られた……

第114回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1989/07/03、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私は、今日の農政運営がいかに困難であることかを十分承知をいたしながらも、あえて農林水産大臣に次の一点をお尋ねいたします。  我が国は、農産物輸入大国であるにもかかわらず、工業製品輸出大国のゆえをもって貿易摩擦が絶えません。その結果、常に農業が犠牲にされておるのが現状であります。工業化に力を入れる我が国と同じ道を歩んでおる隣の韓国においても、独身のまま農業で年をとっていく将来に絶望し、死を選ぶ農村青年が驚くほど多いと聞きます。相隣接する工業先進国のこの現状は、我が国の産業経済政策に何らかの是正を要するものがあるのではないか、このようにも思っております。  私はさきに、我が国の米の……

第114回国会 農林水産委員会 第3号(1989/06/16、14期、各派に属しない議員)

○山田耕三郎君 私は、所信に関連をしてお尋ねいたします。  ただいま本年産米価の決定についての御論議がございました。我が国の米価は二年連続の引き下げで経過をしてまいりましたのは御承知のとおりであり、その理由は、簡単過ぎるかもしれませんけれども、我が国の生産者価格が国際価格に比べて高価であるからであります。日本には国際価格に比べて高いものは幾らでもあります。だからといってすべてが下げられるものではないことは、それぞれにはそれぞれの条件があるからであります。  だから、高いから引き下げるという単純な思想では、所信で述べられましたような農業経営の安定を確保するどころか、農業の健全な発展など期待し得な……


15期(1989/07/23〜)

第115回国会 法務委員会 閉会後第1号(1989/09/26、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 私は、外国人単純労働者問題についてお尋ねをいたします。  第二次大戦前のことは別として、日本における外国人労働者をめぐる問題は今始まったばかりであると言っても過言ではございません。しかし、その問題の拡大がいかにも速度が速いというところに問題があります。今日、日本で外国人労働者にどう対応するかという問題は、ヨーロッパやアメリカから来ている外国語教師や技能を持つ専門家について存在するのではなく、いわゆる単純労働者と総称をされる人々が今日本に大量に流入しつつあるということが問題なのです。したがって、この問題に限り私は私見を申し述べ、所見をお伺いいたします。  前にも述べましたように、……

第116回国会 法務委員会 第1号(1989/11/30、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 まず、最初に外務省にお尋ねをいたします。  本年の六月、ジュネーブで開かれました国連難民高等弁務官事務所主催によるインドシナ難民国際会議の席上で、イギリスのハウ外務大臣は、香港が現在受け入れているベトナム難民を今後も保護し続けることは経済的にも不可能だと言明をし、十月末日までに場合によっては強制送還すべきだと主張をし、さらに最近の難民の九〇%以上は政治的に迫害された人々でなく、収入が目的の経済難民だと主張、ベトナムは過剰人口を輸出していると非難したそうです。  これに対し、この会議に参加をした五十八カ国代表の大部分はハウ発言に強く反発をし、強制送還はアメリカが宿敵ベトナムと一緒……

第116回国会 法務委員会 第2号(1989/12/05、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 甚だ勝手ですが、時間の制約を受けておりますので私の方から四人の参考人の先生方に一問ずつ御教授いただきたい点を申し上げさしていただきます。終わりました時点で各先生から御意見を御開陳いただければ大変ありがたいと思います。  まず最初に、花見先生にお願いをいたします。  ことしはアジアの各地から例年に比べて多数のボートピープルの来航が見られました。政府は、難民と偽装難民とに区分をして、偽装難民は強制送還を決定しておりますが、それはまだ緒にもついておりません。しかも、世界の世論は強制送還には反対であり、どこで住まおうと難民自身の選択にゆだねるべきだとの意見が大勢のようであります。そんな……

第116回国会 法務委員会 第3号(1989/12/07、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 私は、前の委員会で時間の関係で質問できなかった分、さらにはまた法務大臣にまとめとして御所信をいただきたかった分、それらを要約いたしまして二つの要望事項と一つの質問事項にさせていただきましたので、よろしくお願いをいたします。  第一点は、本年はアジアの各地から多数のボートピープルの来航が見られ、大変な混乱を招いたことは御承知のとおりであります。その後、政府は難民と偽装難民とに区分をされ、偽装難民については強制送還で対応するよう決定をされておりますけれども、強制送還もなかなか思うままにならない様子であります。その上、世界の世論は強制送還については極めて厳しいものがありますことは、こ……

第116回国会 法務委員会 第4号(1989/12/12、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 民事保全法についてお尋ねをいたします。  私のような法律の素人が民事保全法案に対する質問勉強をしてみて、その文言や文章の難解さには何とかならないのかと直観的に思いました。例えば本法律案の中にも「審尋」、「疎明」、「解放金」等の文言が随所に出てきます。しかも、この文言のいずれもが一宇漢字を含めて六万語程度が登載をされております卓上辞典程度の辞書には全然記載されておりません。岩波の広辞苑、小学館の国語大辞典等でようやくお目にかかれるものであります。最近流行の新語辞典にはさらさら見当たりません。  例えば「審尋」について見ますと、小学館の国語大辞典には「裁判所が、ある事柄に関し書面ま……

第116回国会 法務委員会 第5号(1989/12/14、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 甚だ失礼ですけれども、与えられた時間が五分でございますので、お三方に同じ問題をお尋ねさしていただいて御意見を御教示願いたいと思います。竹下先生、東澤先生、松井先生にお願いをいたします。  労働紛争に関する見解が真っ向から対立をしておりますように思いました。私は率直に言って、裁判を受けるのが怖くなりました。本来、法律とはそういうものなのかどうか。竹下先生は学究の方でございます。他のお二人の先生は裁判の現場でお仕事をなさる方でございます。単にそれだけの違いからの意見の違いではなさそうに思います。  私の所属をいたします連合参議院は、小さな世帯ですけれども、三分の一が弁護士でございま……

第118回国会 農林水産委員会 閉会後第2号(1990/08/03、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 この暑い中を、特にお米の問題で関係の皆様方のお疲れでありますことを承知の上で、またお尋ねをさせていただきます。  農産物の自由化、わけても米に関する重要な会議、例えばヒューストンにおける日米首脳会談及びアイルランドにおける五カ国農相会議等における各国代表の発言や討議に関する政府よりの情報はマスコミを通じているもの以外は全くありません。事態の理解が極めて困難でありますけれども、ウルグアイ・ラウンドの最終段階を迎え、我が国の食糧の完全自給の維持が極めて困難なように推察をされますので、時期既に遅いのではないかとの懸念を持ちながらも、牛肉・オレンジの轍を踏まないためにも疑問点を指摘し、……

第118回国会 農林水産委員会 閉会後第3号(1990/09/27、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 新多角的貿易交渉、すなわちウルグアイ・ラウンドは残された交渉期限が二カ月余りに迫り、大詰めを迎えております中での本日の委員会であります。  質問の内容をまとめる中で幾たびかむなしさを感じながらも、与えられたわずかの時間ではありますが、我が国の農業、わけても米を守る立場から有効に活用すべく私なりの構想をまとめ、次の三点について質問をいたします。  第一点は、今日までの日米二国間交渉では、政府は、最初の意気込みとは裏腹に、結局はアメリカの要求、しかもそのいずれの場合も日本人の立場からすれば無理とさえ思われるものが多いにもかかわりませず、押し切られて妥結してこられたというのが現実のよ……

第118回国会 法務委員会 第1号(1990/03/29、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 提出の法案の第一点は、簡易裁判所判事の定数を五人増加いたしますものと、第二点は、裁判官以外の裁判所職員の定数を二十五人増加をいたしますというものでありまして、極めて簡単なもののようではありますけれども、部外者であります私たちにとっては、これを審査する前提となります内容を熟知いたしておりますわけではありませんので提供される資料の説明によるよりほかはありませんけれども、この説明が極めて不親切だと思います。  例えば「司法行政事務の簡素化、能率化に伴う減員」とありますが、現状はどのようであって、何が簡素化され、何がどのように能率化されるのか。さらには「庁舎管理業務の合理化に伴う減員」……

第118回国会 法務委員会 第5号(1990/06/14、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 商法等の一部を改正する法律案に関連してお尋ねをいたします。  私たち素人目にとりましては、我が国にはなぜ会社がこんなに多いのか。例えば株式会社の数は百二十六万社、有限会社だけでも百四十万社。制度や社会的風土の異なる外国と単純に比較はできないけれども、日本の会社の数だけが異常に突出しているのは事実であります。この理由は、実態が個人事業主であっても会社の看板を掲げた方が事業がやりやすいとか、社会的信用もつくことがあると思っておりますが、いわゆる節税効果をねらっての設立も相当数に上っていると言われております。それはそれで別に悪いことをやっておるわけではありませんけれども、実態がそぐわ……

第118回国会 法務委員会 第6号(1990/06/19、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 私は、先日の質問におきまして、今回のこの法改正は我が国の株式会社及び有限会社の大多数を占める小規模かつ閉鎖的な会社に対する商法等の法規則が形骸化している、こういう実情にかんがみ、このような会社にも適合する法制度を整備するとともに、債権者の保護のために必要な措置を講ずるほか、会社の資金調達の便宜に資するため、株式及び社債に関する制度を改善する等の改正を行うことを目的としながらも、今回の改正要綱は各界による論議の過程で内容が後退をし、中途半端なものになった結果、果たして目的を達せられるのかどうかという立場から所信をただしてまいりました。  本日は同じ立場から、さらに細かい点について……

第118回国会 法務委員会 第8号(1990/06/21、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 一昨日、すなわち六月十九日の労働債権確保に関する質問の第三項におきまして次のとおり質問をいたしております。  すなわち、財務書類の公開は取引の安全と債権者保護のためにはもちろんのこと、中小企業従業員の生活の安定を確保する上からもぜひ必要であり、法制審の答申どおり改正することが肝要と考えます。それが直ちには不可能な場合にありましても一定数、例えば従業員三十人以上の企業にあっては労働組合等に公開を義務づけられませんかとお尋ねをいたしました。以上に対する答弁が欠落しておりましたように思いますので、改めて御答弁をお願いいたします。

第120回国会 法務委員会 第1号(1990/12/18、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 私は、裁判官及び検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案に関連をしてお尋ねをいたします。  既に前委員が質問されましたので、私は端的にお願いいたします。  裁判官及び検察官の志望者が、最近は顕著というまでには至っておらないにしても減少の傾向にあると聞きます。職業の選択には各般の要因が絡み、特定は困難であります。しかし、今日の経済社会で生きていくためには生活の原資となる経済的収入も見過ごすことはできない要素であります。司法試験合格者が選択することのできる他の職種に比較して、裁判官や検察官の俸給は適正であるとお考えになっておられますのかどうかお尋ねをいたします。

第120回国会 法務委員会 第5号(1991/04/02、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 今回のこの法律案には各委員の方々の質問が特定の箇所に集中をいたしております。そういったことから、極力重複は避けてまいりたいと思いますけれども、できない場合もあるかと思います。お答えをいただきたいと思います。  まず私は、刑法七十条の第二項に関してはもう既に同僚議員の皆さんからも御指摘があり、議論もありましたところでありますが、その論議の中で、簡単な言葉で申し上げますと、この条文は現在では死文化しておる、実際に適用されることは考えられない、その意味でこれはあってもなくても同じ条文で実害を伴わない、したがって今急いで削除する必要はないというようなこともありましたように聞き取りました……

第120回国会 法務委員会 第6号(1991/04/09、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 私は刑務作業についてお尋ねをいたします。  刑務所内における作業は、限られた施設、設備の利用をして、習熟の程度、年齢の異なる受刑者を対象に行うため非常な困難性を伴い、わけても今日の高度技術化された社会においては、ハイテク機器の設備にも各面からの制約もあってなかなか思うに任せないことも多いと思いながらも、あえて次の数点についてお尋ねをいたします。  まず第一点は、矯正の目的は何よりも社会復帰に備えてであり、そのためには受刑者が将来社会復帰した際、自立した職業人となれるよう訓練される必要がありますが 復帰後どのようにこの訓練が生かされておりますのか、調査されております結果等がありま……

第120回国会 法務委員会 第7号(1991/04/16、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 まず、お二人の参考人の先生にお尋ねをいたします。  法曹人口につきましては、法曹界に活躍をいただきます方々は数の問題だけではなしに幅広い人材もまた確保していかなければならない、そういうことから考えますと非常に難しい問題が出てまいります。しかし、今日のように素人的に考えまして裁判が長引きます。さらに、私たちのような政治の場におる者までやっぱり一般の国民の皆さんから相談や依頼を持ちかけられます。法でぴしっと守られておるのにかかわらず、なぜその法を活用してみずからの権利を守っていかれないのだろうか、このように思うことが時々ございます。それもやっぱり法律というものが大変なじみにくいから……

第120回国会 法務委員会 第8号(1991/04/25、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 ただいま審議中の入管特例法案は、さきの日韓首脳会談における在日韓国人の法的地位に関する協議の結果を受けて、在日韓国・朝鮮人及び台湾人、いわゆる旧植民地出身者の法的地位を定めると説明されております。その旧植民地出身者とは、言うまでもなく戦前日本が朝鮮、台湾の植民地支配をしていた当時、日本に強制連行されてきたか、あるいは経済的理由によってやむなく日本に渡ってきた人とその子孫の方々です。この人たちは、戦前は日本人たることを強いられ、戦後は日本との平和条約の発効に伴い、必然的に日本国籍から離脱させられ、現在に至るまで十分な補償を受けることもなく、その上さまざまな民族差別を受けてきたので……

第121回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号(1991/09/25、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 私は、北方四島返還問題に関連をして二、三お尋ねをいたします。  最近発売の外国の雑誌によると、崩壊寸前の経済の再建に悩むソ連の指導者は西側諸国の支援の約束を取りつけるために躍起となっている。ロシア共和国のエリツィン大統領は、ちっぽけだが価値ある領土の一部をもとの持ち主である日本に返還してもいいと申し出た。また、ゴルバチョフ大統領もアメリカの要求を受け入れキューバのカストロ政権と手を切るための第一歩を公式に踏み出した。さらにソ連のボリス・パンキン外相は米政府が長年望んでいたもう一つの目標を達成する道を開いた。すなわち、訪ソ中のベーカー米国務長官との間でアフガニスタンへの武器援助を……

第121回国会 建設委員会 第2号(1991/10/01、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 借地法と借家法を五十年ぶりに抜本改正、貸し主の権利を強化した借地借家法が、昨三十日、参議院を通過いたしました時点で質問することにはいささかのむなしさを感じますけれども、新たに施行されます新法はこれからの問題でありますので、あえてお尋ねをいたします。  日本は法治国家でありながら、法以上の力で平和であるべき国民生活が、特に社会的弱者の生活が大きく侵害されている社会的風潮を、法の番人であるべき政府がこの事実を知ってか知らないでかは別といたしまして、あたかも法が守られておることを前提に諸施策を進めていかれますことは、極めて危険であり、善良な国民にとっては迷惑至極であり、一体国民にとっ……

第123回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号(1992/03/26、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 私は、法案に対して質問をいたします。  沖縄が本土に復帰して早くも二十年。この間政府は、沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律により沖縄における本邦の諸制度の円滑な実施を図り、あわせて沖縄における基礎条件の改善並びに地理的及び自然的特性に即した沖縄の振興開発を図るため、沖縄振興開発特別措置法により二次にわたり総合的な振興開発計画を策定し沖縄の振興開発を積極的に推進してきたところでありますと提案説明されており、その成果については指摘はしておられませんが、一定の成果を得ておられるものと評価をいたします。しかしながら、本土からの遠隔性、離島性、また広大な米軍施設、区域の存在等の理由によ……

第123回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第6号(1992/04/06、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 質問者の方も、だんだんと経過してまいりまして落ち穂拾いも選択の余地がなくなって苦労をいたします。御理解をいただきまして、できるだけ重複するものでも視点を変えてお尋ねをいたしたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  まず最初、総務庁長官にお尋ねをいたします。  北方領土返還の問題は、既に御質問がありましたように、今や日本の国是であり国民の総意であるといっても過言ではございません。しかし、この問題には相手国があり長い歴史的な経過が存在いたします上に、旧ソ連邦を継承しました独立国家共同体はもちろんのこと直接の領有権を持つロシア共和国におきましても、ソ連邦崩壊後も食糧難やエネ……

第123回国会 建設委員会 第2号(1992/03/27、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 琵琶湖総合開発特別措置法の一部を改正する法律案は、琵琶湖総合開発事業を引き続き実施し、琵琶湖の自然環境の保全と汚濁した水質の回復を図りつつ、その水資源の利用と関係住民の福祉とをあわせて増進するための法の有効期限を五カ年間延長され、特に大津・草津川放水路の直轄化を認められる等、法の措置については評価しながらも、今や、近畿千四百万人の命の水がめと言われております琵琶湖の良好な水質を保ち、安定した供給とを両立させるべきだという立場から若干の質問をいたします。  本法が施行をされます前、琵琶湖を母なる湖として生活をともにしてまいりました琵琶湖周辺の人たちの中には、特別措置法に基づく事業……

第123回国会 建設委員会 第3号(1992/04/07、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 今日の日本経済は余りにも問題が多過ぎるように思います。政府の経済緊急対策が決まったのにもかかわりませず、相変わらず証券業界では薄商いの中で株価は低迷を続けており、宮澤総理御自身が本年度の予算がまだ成立していない中で秋の補正を口にされたり、緊急対策に公共事業の前倒しを盛り込むことについて部内に異論もあったように承っております。この不況対策はなかなか一筋縄ではいかないことを示しておりますが、公共事業の前倒しが及ぼす影響について建設省所管にかかわります分野に限ってお尋ねをいたします。  まず第一点は、公共事業の前倒しと労働力の問題についてであります。  補助事業と単独事業のそれぞれ七……

第123回国会 建設委員会 第4号(1992/04/16、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 土地の大部分が私有になっております我が国の制度の中にありましては、公共用地といえどもその取得はなかなか困難であります反面、地権者の側においてもその所有権を守るということが大変難しくなってきております。おおむねの場合、所有権者の方が数が多く、売買の交渉に際してもノウハウの蓄積も少ないため、各個に分裂を仕掛けられ、特に最近では悪質な地上げに見られるごとく暴力的な嫌がらせまで加わり、常に弱い立場の方や無知な人たちが不本意にも売らされている場合がかなり多いように思われます。その結果、所有者すなわち地権者がますますかたくなになってしまっているところにも土地取得を困難にしている原因があるよ……

第123回国会 建設委員会 第5号(1992/05/14、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 多少重複いたしますが、できるだけ視点を変えさせていただきますので、御理解をいただきたいと思います。  この法律の目的は、既に御質問の中にもありましたように、拠点となります地方都市とその周辺地域の一体的な整備促進を図るとともに、過度に集中いたしております東京二十三区内の産業業務施設をそこに移転することによって、東京一極集中による弊害の是正と地方の自立的発展成長の促進を図り、国土の均衡ある発展に資するとしておいでになります。  東京への一極集中の是正が叫ばれてから久しい時間がたちますが一その間具体的な手がほとんど打たれないままに今日を迎えております。それはこの種の問題の解決が財政的……

第123回国会 建設委員会 第6号(1992/05/21、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 参考人の先生方、大変御苦労さまでございます。貴重な御意見を承りまして、私たちの参考の資にさせていただきたいと思っております。  短い時間ですが、端的にお尋ねを申し上げます。  伊藤参考人さんは、この法律について大変有益な法律と御指摘されました。千田参考人さんは大賛成と仰せられました。森瀧先生は、趣旨はまことに結構だとおっしゃいました。けれども、お三人さんとも、大体においてこの実現性に対して若干の疑問を投げかけられておられます。私も全くそのとおりでございます。  そこで、お尋ねですけれども、昭和六十年の首都改造計画では、東京の一極集中構造を是正するために神奈川、千葉、埼玉、茨城南……

第123回国会 建設委員会 第7号(1992/05/26、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 先日の本法律案に対する参考人の意見陳述におきましても、伊藤参考人は大変有益な法律案、千田参考人は大賛成、森瀧参考人は趣旨は結構とそれぞれ表明をされ、賛意をあらわしておられました。法律の目的を効果的に達成することについては、いずれも疑念を含めてそれぞれのお立場で意見を陳述され、私にとってはまことに有益でありましたとともに、共感を覚える点も多々ございましたので、本日はさらに疑問点をただし、対応を補強していただきたいと存じます。  まず第一点は、ただいまも御論議がございました、昭和六十年に発表されました首都改造計画に関連してお尋ねをいたします。  昭和六十年五月、人口、産業及び諸機能……

第123回国会 建設委員会 第9号(1992/06/01、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 たくさんの参考人の先生方が御出席をいただいておりますのにかかわらず、まことに失礼ですけれども、時間の関係がございますので、私は五十嵐先生に限りましてお尋ねをさせていただきたいと思います。  今日、ここにまいりまして都市計画に関連をいたしました事業に対する住民訴訟がかなり華やかになってきております。 そして、先ほどから御論議の中に出ましたように、福岡の給水を拒否した問題、山梨県の高さを下げよという行政指導をした問題等は、それぞれの自治体における首長の法律との接点を求めての大変なぎりぎりの選択であったと思いますけれども、建築基準法第六条違反ということであえなくついえ去ってしまってお……

第123回国会 建設委員会 第10号(1992/06/02、15期、連合参議院)

○山田耕三郎君 私は、都市計画法及び建築基準法の一部を改正する法律案並びに社会党案に関連をして質問いたします。  先日、ある新聞に「もう一つの対決法案」なるタイトルで次のように報道をされております。   PKO協力法案と違って知る人は少ないが、  政府・自民党と社会党が激しく対立している重  要法案がある。都市計画法・建築基準法の二十  四年ぶりの改正案だ。町づくりの権限をどの程  度地方自治体にまかせるか、が争点になってい  る。  このような対立は私は幾らあってもよいと思います。この積み重ねが立法府としての本来の姿を取り戻していく道順を確立していく一里塚としての意義は大変大きいと思います。……



各種会議発言一覧(参議院)

12期(1980/06/22〜)

第95回国会 行財政改革に関する特別委員会、文教委員会、社会労働委員会連合審査会 第1号(1981/11/20、12期、一の会)

○山田耕三郎君 私は、配当されました時間の関係で、私の質問の一わたりを終わりましたところで関係の大臣から御答弁をいただきたいと思います。  まず第一点は、今日の地方公務員の給与は本当に高いのかということについてお尋ねをいたします。  一部突出をいたしました自治体のあることは認めますけれども、全体としてはむしろ低いのではないかと考えます。私の調査では、たとえば清掃職員は、新卒出の就職はまずゼロであります。平均就職年齢は三十一・五歳、行政職二表を使用いたしますから、この年での初任給は十万六千九百円であります。さらに悪いのは葬祭の職員、この職員の平均就職年齢は三十六・五歳、給与は十一万二千八百円であ……

第98回国会 運輸委員会、社会労働委員会連合審査会 第1号(1983/05/09、12期、無党派クラブ)

○山田耕三郎君 大変長時間の御審議でお疾れと思います。できるだけ審議に協力をする意味におきまして簡潔にお話ししていきたいと思いますが、的確な御答弁をお願いいたします。  お尋ねをいたしますのは、確認の意味も含めて数点についてお尋ねをいたします。  まず、今回御提案の日本国有鉄道の経営する事業の再建の推進に関する臨時措置法案を中心とする国鉄再建の手法についてです。  第一、この法律は臨時行政調査会の答申に基づき整備をする法律であって、その中心は日本国有鉄道再建監理委員会の設置にあります。しかし、再建監理委員会の単純な設置法ではなく、国鉄の再建の方向づけ、枠組みというふうなものを中心に踏まえた総合……

第98回国会 社会労働委員会、内閣委員会、地方行政委員会、大蔵委員会連合審査会 第1号(1983/02/22、12期、無党派クラブ)

○山田耕三郎君 岡崎先生にお尋ねいたします。  わが国の出生率の変化だとか今後の推計等について、先ほど有意義なお話を承りました。また、今日ただいままでの審議を通じまして、年金制度、さらには医療制度の維持をしていくためには、それを支えるための若年労働者がふえないところに問題があることも指摘をしておられました。そういったことからすれば、短絡的ではありますけれども、若年労働者がふえる、やっぱり人口がふえていくことが望ましいということにもなります。しかし、これもふえ続けていかなければなりません。といって、減っていくとすれば、これはまた新しい問題が出てまいります。  そういう観点から考えまして、高齢化社……


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データ更新日:2022/12/09

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