このページでは谷本巍参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。谷本巍参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○谷本巍君 先ほどの同僚の三上委員と同じように、私もきょうは初質問であります。大変緊張しておりまして意を尽くせぬ発言が多かろうと存じますが、その際はひとつお許しいただきたいと存じます。 私の属する会派で協議をいたしまして、私は主として食管と市場開放問題、これについて伺うことにさせていただいておるのでありますが、その前に、先ほど来問題になってまいりました水田農業確立後期対策、この問題と絡んで全国的に注目されております八郎潟対策の問題について伺いたいと存じます。 御存じのように、八郎潟で米の転作をやっている農家が三百五十四戸であるのに対して、転作に応じない皆さんが二百二十八戸であります。転作に……
○谷本巍君 中山間地域活性化対策と、それから前回時間が不足いたしまして十分聞くことができなかった食管問題、食糧安保の問題等について伺いたいと存じます。 まず初めに、中山間地域活性化対策問題であります。 人が亡くなりますと、町場でも、近所、隣が集まりまして葬式を出すわけでありますが、中山間地域に参りますとお葬式も出すことができないという限界集落が異常にふえてきております。そうしたところの川下の町場では、川上の村が過疎化すると川下の町は、雨が降ると激甚災害に見舞われる、からから天気が続くと水不足に見舞われるという話が最近非常に多くなってまいりました。 その中山間地とその周辺で今どんな問題が起……
○谷本巍君 沖縄の本土復帰が実現されましてからあと二年で二十年の節目を迎えようとしております。そういうときに米ソの冷戦時代が終わりを告げて、沖縄の軍事基地の一部返還が俎上にのってまいりました。 そこで、跡地利用とそれからまたこれから大きな課題になってまいります沖縄の第三次振興計画などの問題をめぐって伺いたいと存じます。 初めに基地返還の現状がどんな状況になっておるのかについて伺いたいと存じます。 御承知のように、日米合同委員会の下部機関、施設特別委員会と施設調整部会の中で日本とアメリカの事務折衝が行われております。新聞報道によりますと、早ければ六月にも一部返還が実現するだろうということが……
○谷本巍君 午前中、ことしの生産者米価についてのあらましの問題点は既に指摘されておるところでありますが、午前中に質問がなかった点、また関連する点について若干御質問を申し上げたいと存じます。 まず初めに、ことしの新しい米価算定方式問題について伺いたいと存じます。 既に、米価審議会に諮問されておる新しい算式によることしの生産者米価は、一・五%の引き下げということで出ております。 昨日のことでありましたが、米価審議会会場で新聞記者の皆さんからこんな話がございました。食糧庁が出された別の試算、つまり昨年お蔵入りした一・五ヘクタール以上平均生産費方式に基づいてことしの生産者米価をはじくと、一・六%……
○谷本巍君 今菅野委員から酪農問題を中心にして質問がありましたので、私は牛肉問題を中心に若干のお尋ねをしてまいりたいと思います。 きょう、大臣から所信表明がありましたが、三月二十六日の当委員会で大臣があいさつされたのは極めて手短でありまして、私はあのあいさつに大変強い関心を持って聞かせていただきました。大臣が言われましたのは、農業は国の基だ、そして日本は高温多湿の国で、山間地あり、中山間部あり、平野部もあるという条件は決して不利な条件ではないと強調されながら、日本は消費水準の高い国内市場に恵まれているということを強調されました。そして、その中でそうした自然条件とすぐれた生産者、この能力をどう……
○谷本巍君 参考人の皆さん、大変きょうは御苦労さまでございます。私は、若干不安に感じている点を中心にしまして、皆さんの御意見を伺いたいと存じます。 まず初めに、池田参考人に伺いたいのであります。それは、この制度における農業生産法人構成員の扱いの問題についてであります。政府のこれまでの構造政策は中核農家の育成に中心が置かれてまいりました。同時に、最近は生産の集団化、協業化等による規模拡大、これが構造政策のもう一つの柱に据えられるようになってきました。ところが、この年金制度は個別的農家の規模拡大は対象にしておるのでありますが、法人組織については極めて冷ややかそのものであります。農産物の市場開放が……
○谷本巍君 農家の立場からしますと、今回の改正案は掛金はふえて受給額の方は限定されるといったような問題等々があるのでありますが、困難な農業者年金制度の維持とその財政を再建していくために、財政当局との交渉などで大変な御苦労があったかと存じます。なお、実態に合う改正であるのかどうか、こうした点を中心にしまして幾つかの点についてお尋ねを申し上げたいと存じます。 まず最初に伺いたいのは、農年制度における生産法人の扱いについてであります。 初めに農林水産省に伺いたいのでありますが、御承知のように、構造政策のあり方は本制度をつくった当時と大きく変わりました。本制度がつくられた当時は、自立経営農家育成と……
○谷本巍君 先々月の四月二十七日に、「自主流通米の価格形成の場の設定に関する検討結果について」という文書が出されております。私はこの点を中心にいたしまして質問をさせていただきたいと存じます。 まず初めに、私はこの文書を読みまして強い衝撃を受けたということを申し上げておきたいわけであります。その一つは、自主流通米の価格形成の場、運用次第で戦前の間接統制型、部分管理下に食管制度が変質をしていく可能性があるということ。それを想定してみますというと、その先には米の投機時代が再びやってくるのかという不安感すら私は感じました。二つ目に感じましたのは、運用次第で国会が決議した米の自給、外米輸入阻止、これが……
○谷本巍君 前回、自主流通米価格形成の場の問題について、食糧庁長官からいろいろお話を伺いました。きょうは、ことしの政府決定米価に関連する事項と、それからもう一つは価格形成の場、ことしはどんな段取りで進められつつあるのか、その状况について承りたいと存じます。 その前に、大臣に米市場開放問題について所信を承りたいのであります。御承知のように、米の市場開放そしてまた食管問題については、財界の皆さんが対外的にも対内的にも自由化の考え方を示されてきました。例えば、昭和四十一年における経団連、そして経済同友会が示した食管問題についての提言がその一つでありましょう。極めて残念なことでありますが、食管崩しは……
○谷本巍君 初めに十一月九日の毎日新聞が書いております「乳製品 でんぷん 関税化の受け入れ検討」という記事について伺います。
当日の毎日新聞を見てみますというと、「大詰めを迎えている関税貿易一般協定・新多角的貿易交渉の農業交渉で、政府が脱脂粉乳などの乳製品とでんぷんの二品目について、関税化の受け入れを検討していることが八日、明らかになった。」というふうに書いてあります。そういう事実があったのかどうか端的に伺いたいと存じます。
【次の発言】 乳製品、でん粉を受け入れて米を助けていくという記事になっておるわけであります、端的に申し上げますと。これは毎日新聞だけじゃなくて、北海道新聞も同じようなこ……
○谷本巍君 日本の大都市は、コンクリートジャングルの町となってくる中で、町の中心街から過疎化が進むという状況が見られるようになってまいりました。そういう状況の中で市民運動サイドから出始めているのは何なのか、それは農業のある町づくりということであります。 既に、こうした事例はアメリカにもヨーロッパ諸国にも見られるような状況になってまいりました。そんな状況の中で本改正法案が緑の空間として農地を位置づけながら、農地保全による良好な都市環境の維持を国や自治体の責務としたことはへ都市住民にとってはもとより、農家にとってもよいことだろうと思います。 そこで、初めに伺いたいと思いますのは、宅地化する農地……
○谷本巍君 本院は、米の完全自給というのを再三にわたって決議してきておるわけであります。また、大臣もそういう立場でガットに臨んでおるという決意の表明がございました。ところが実態はどうなのかといいますと、米の自給体制が今の米価政策が続いていったならば崩壊的状況になるのではないか、私にはそう思われてなりません。 大臣も御承知かと思いますが、昨年の七月、農林水産省の技術会議が委託調査をした結果を見てみますと、昨年七月現在で、荒廃農地ありと答えている市町村が八・三%であります。そのうち山間地でいいますと、一割以上の水田が既に荒廃状態にありと答えておる市町村が三五・四%であります。 さらにはまた、こ……
○谷本巍君 初めに、新ラウンド交渉再開をめぐる状況について伺いたいと存じます。 農業交渉は、二月二十日ダンケル事務局長主宰の非公式会合で再開されました。きのうの会合ではダンケル事務局長は、国内支持と市場アクセス、輸出競争三分野ごとの合意づくりを目指す意向を示したと言われております。 ところで、そうした報道とともに、けさの日本農業新聞を見てみますと、「米国・EC「農業」で密約の懸念 今月末まで妥協探る」という見出しで水面下の話を報道しております。要点だけ読んでみますというと、「在ジュネーブのガット筋の情報によると、米国と欧州共同体は難航している新ラウンド農業交渉の打開に向けた水面下の調整を続……
○谷本巍君 私は、ただいま可決されました土地改良法等の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、連合参議院、民社党・スポーツ・国民連合、参院クラブの各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 土地改良法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 我が国農業を取り巻く内外の厳しい状況下で、土地改良事業は、農業の生産性の向上に不可欠であるばかりでなく、近年の農村地域の混住化の進展、中山間地域における過疎化の進行等により、農村地域の活性化、国土・自然環境の保全等公益的機能を増大させてきている。 よって政府は、本法施……
○谷本巍君 参考人の皆さん、大変お忙しいところを本日はありがとうございました。 初めに、山形県金山町長の岸宏一さんに伺いたいと存じます。岸さんからは産直住宅、そして公共建築について木材の使用などの消費拡大やそれから森林浴の話など大変興味の持てるお話を紹介いただきまして、ありがとうございました。 今回の森林法改正案では、市町村の役割が強められるということが大きな特徴だろうと存じます。これまでの森林行政は森林組合重点であったことから見て、大きな前進ではないかと私は思います。しかし、今回の法改正では、森林整備計画、そして森林整備協定、さらには特定森林保全区域の保全、間伐、保育の実施の勧告などのた……
○谷本巍君 本法案は食品流通について初めての本格的な立法でありまして、そういう意味では大きな前進ではなかろうかと存じます。 また、本法案が制定されるに至りました経緯の中には、外的要因と内的要因と二つの要因が挙げられておりました。そのうち、内的要因については、ほぼ法案の中に盛り込まれておるのでありますが、外的要因として挙げられました大店法の規制緩和との関連、あるいはまた内外価格差是正の必要性、さらにはまた農産物輸入自由化に伴う措置といったような点等については本法案では必ずしも明らかにされておりませんので、初めにそれらの点について若干伺いたいと存じます。 まず初めに、輸入自由化に対処する国内生……
○谷本巍君 私は、ただいま可決されました競馬法及び日本中央競馬会法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、連合参議院、民社党・スポーツ・国民連合、参院クラブの各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 競馬法及び日本中央競馬会法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 競馬が畜産の振興等に果たす役割の重要性にかんがみ、今後においても、競馬の有する社会的影響力、国民世論の動向等に配慮しつつ、さらに、その社会的位置付けを高め、健全な運営を通じてその発展を図る必要がある。 よって政府は、競馬の制度及び運営の在……
○谷本巍君 沖縄の経済問題について若干伺いたいと存じます。喜岡委員の方から総論的な質問がされておりますので、私は主として各論的な御質問を申し上げたいと存じます。 御承知のように、ことしの三月、第三次振興計画の大綱なるものが示され、そしてさらに五月には沖縄開発審議会の最終報告が出されております。この報告の最大の特徴は日本経済の発展に寄与できる沖縄の特性を生かした経済振興ということでありまして、そしてそういう立場から本土との格差是正に努めていくというふうにされております。これまでもお話がありましたように、物の出入りで見てみますと沖縄県経済は大赤字であります。したがって、財政依存の体質にならざるを……
○谷本巍君 ウルグアイ・ラウンドの問題とサトウキビの価格問題について伺いたいのでありますが、私が予定しておった四十分の時間が三十分に短縮されてしまいましたので、極めて簡潔に伺いますので、簡潔に御答弁いただきたいと思っております。 十月十六日から三日間、ウルグアイ・ラウンドの事務レベルの協議が行われております。これが終わりますと、十一月初めにも包括的合意試案とを言われるダンケル事務局長のペーパーが出されるであろうということが言われております。 そこで、まず初めに伺いたいと存じますのは、ダンケル局長から包括的合意に関する文書が出された場合、その後の交渉の進め方はどうなるのか、外務省はこれをどう……
○谷本巍君 ガット・ウルグアイ・ラウンドの問題についてお伺いをいたします。 御承知のように、ドンケル事務局長は十二月十八日までに七分野の協議をまとめて、十二月二十日に大枠合意案を提示したいということで提起をしてまいりました。 新聞報道によりますまでもなく、サービスなどほとんどの分野で合意づくりがおくれておるようであります。そしてまた、けさの日本経済新聞を見てみますと、フランスのクレッソン首相は、ドンケル提案は米国の言い分を支持しており、欧州の利益に全く配慮をしていないという批判をしながら、焦点の農業分野だけではなく、知的所有権や紛争処理の分野でも同提案には納得できないと語りながら、ドンケル……
○谷本巍君 金融制度調査会の「地域金融のあり方について」の報告を読んでみますというと、経済の大都市集中、地域格差の是正が我が国経済社会の最大の課題だということが強調されております。 最近の農業・農村の動向を見てみますというと、新たに学校を卒業して農業につく者はゼロも同然ということになりました。この一年の新たな動向で見てみますというと、既に農業についている若手・中堅従事者も農業から離れていくという状況が生まれ始めてきました。この状況をそのままにしておきますというと、過疎化は山間部から平場へ広がっていくという時代となっていくでありましょうから、これにどう歯どめをかけていくか。そのために農林水産省……
○谷本巍君 牛肉の自由化後一年がたちました。現在、新ラウンドで包括合意案の中での例外なき関税化問題、これが提起されております。牛肉の自由化問題というのは、言うならば自由化の先鞭をなすものでありまして、現在それでどんな打撃を農家が受けつつあるのか。また、事前の自由化対策というのが果たして実効を伴っているのかどうかということを中心に御質問を申し上げたいと存じます。 六十三年六月の牛肉自由化の合意がされて以来の状況を見てみますというと、品質の競合する度合いの高い枝肉価格から低落状況が生まれてきております。そしてそれが昨年の自由化移行後一段と下落をしてきた。これに伴いまして中間牛、初妊牛の価格が下落……
○谷本巍君 まず初めに、松くい虫法案の問題について伺いたいと存じます。 政府は、この原因についてマツノザイセンチュウが原因であるとしまして、その運び屋であるマダラガミキリをなくすために特別防除いわゆる農薬空散を続けてこられました。特別防除法の制定の五十二年当時、政府は五年以内に被災率を一%以内におさめたいというお話でありましたが、結果としましては被害は減るどころか逆にふえるというような状況になって今日に至っております。 その間市民団体や学者、研究者などの間から多くの問題点が指摘されてまいりました。一つは農薬空散の効果に対する疑問であります。また同時に、松枯れ原因につきましても、大気汚染であ……
○谷本巍君 参考人の皆さん、きょうは大変ありがとうございました。 初めに松旭全中常務にお尋ねをいたします。 農協の大型合併を行いますと、通常、農家との関係が希薄になると言われてまいりました。きょうここにおいでいただいた参考人の皆さんから、それぞれ営農指導事業、これを強めていかなきゃならぬというお話がございましたのは大変頼もしいことであります。頼もしいことでありますが、例えば平成二年度に全中が行いました合併農協を対象としてのメリットですね、この調査を見てみますというと、ベストスリーにランクされておりますのが、信用・共済事業の拡充、施設整備の拡充、経営基盤の強化ということでありました。肝心の営……
○谷本巍君 初めに、合併助成法の問題について伺いたいと思うのです。 今回の農協二法の提案の背景になっておりますのは、一つは金融自由化等々の情勢変化があり、そしてそういう中で農協の経営をしっかりしたものにしていくためにはこれが必要であるということと、もう一つの事情として挙げられておりましたのは、組合員の経済圏、生活圏、これの広域化も進んだという点が挙げられております。 私どもから見ますというと、農協の組織再編成を行うに当たっては、少なくとも地域農業をどうしていくんだ、したがってそのために農協組織の再編成が必要なんだと、こういう点が出されていなければなりません。ところが、今回の場合は、農業経営……
○谷本巍君 新ラウンドの農業交渉について若干お尋ねいたしたいと思います。 十二月四日にガット本部で主要二十カ国による農業非公式会合が開かれ、農業交渉がスタートされました。そこでは日本政府は、例外なき関税化について話し合わねば前に進めることはできない、つまり例外なき関税化修正協議が交渉を進める前提との考えを示したと伝えられております。また、ほかの国からも、例外なき関税化についての例外の設定、それから実施時期の順延、そして修正などを求める意見があったと新聞は報道しております。 現段階の交渉の概況とその見通しについて簡潔に承りたいと思います。
○谷本巍君 本岡委員からの労働金庫問題などを踏まえての質問に続きまして、私は農林中央金庫への優先出資導入問題を中心に若干伺ってみたいと思います。
初めに伺いたいのは、農林中央金庫の場合、どんな会員外優先出資を想定しておられるか、この点伺いたいと思います。
【次の発言】 例えば、農業関連産業とかあるいはまた外資、これは想定しておりませんか。
【次の発言】 続いて、農林中央金庫の自己資本比率の拡大について伺っておきたいと存じます。
現在、単体で言いますというと二・二%、三段階通算で言って八・六五%だと聞いております。単体だけで八%にしていこうという目標のようでありまして、その場合の方策並びに達……
○谷本巍君 畜産物価格問題等について伺う前に、初めに、お手元の方に今配付させてもらいました「大潟村 あきたこまち」というものをひとつごらんいただきたいのであります。 実は、これとは別な話でありますが、今から三日ほど前でありましょうか、富山地検が、無許可で米を販売し、一昨年十一月食糧庁に押しかけてきて、おれを告発しろと言っておった川崎商店社長の川崎磯信さんですか、の起訴に踏み切ったという報道を承っております。食管についてはいろんな議論があって私はいいと思うのでありますけれども、現在の秩序というのはきちんと一定程度決まっておるわけでありますから、いたずらにそれに挑戦をし混乱をさせるということは、……
○谷本巍君 米の需給問題とウ・ラウンド問題について伺いたいと存じます。 初めに、米の需給問題でありますが、私が知ったのは去年の暮れあたりからでありましたが、全国各地で一農家一俵運動なるものが行われておりました。よっぽど米が足りなくなって食糧事務所も深刻に働きかけておったようでありますが、農協も真剣になって来集めをやっておりました。このときの皆さんの話を聞きますというと、こういう状況が続いていったら外国に迫られて米の市場開放をやる前に他用途米あたりから輸入せざるを得ないような状況になってきやしないか、こういう話を随分と聞いてまいりました。 そこで、初めに需給事情を若干伺いたいのであります。他……
○谷本巍君 初めに、林業改善資金助成法の一部改正について伺いたいと存じます。 青年林業者等養成確保資金は、従来は「後継者たる青年又は林業労働に従事する者」を対象にしてきたわけでありますが、今上程されております改正案によりますというと、林業外からの新規参入青年等を含む「青年林業者、林業労働に従事する者その他の林業を担うべき者」というふうに対象を拡大しております。 他産業からの林業への新規参入者について見てみますというと、平成元年から三年までの間の平均で言うと、四十歳未満が四十二人、四十歳以上が百十四人、合計百五十六人ということになっております。この改正でこの数がどの程度ふえていくないしはまた……
○谷本巍君 午前中多くの皆さんから質問があったわけでありまして、重複を避け、またもう少し伺いたいという点等もございますので、そうした点を中心にしながら若干御質問申し上げたいと存じます。 まず初めに、組合員の資格制限の問題について伺いたいと思うんです。 今回の場合は、農地面積で言いますというと、十アール未満のいわゆる農家については資格がなしというようなことにしたわけであります。なぜ下限を新設したのか。これについては、農業委員の選挙権もそうなっておりますし、それからまた農業センサスの農家の定義がそうなっておりますとか、さらにはまた統計調査の関係等々事情を幾つか挙げられておるようでありますが、あ……
○谷本巍君 初めに新ラウンド問題、それから構造政策、そして中山間地域対策、三つの問題について伺ってまいりたいと存じます。 初めに、新ラウンド問題について、外務省の当面の判断といいましょうかそれを伺いたいのであります。 御存じのように、アメリカの政権の交代で中断状態にあった新ラウンドをめぐる動きが、クリントン政権のファストトラックの延長問題を契機にしまして幾つか新たな動きが生まれてきたようであります。これまでの観測からしますというと、ファストトラックの延長が夏休み前に議会で承認されるか、夏休み後、つまり九月過ぎということになっていくのかということで、新ラウンドの協議のあり方というのが大きく変……
○谷本巍君 初めに、池田参考人に伺います。 先ほどの池田さんのお話ですと、十年間に相当膨大な農地の流動化というのを見込んでいかなきゃならぬ。とするならば、それにふさわしい推進組織の整備が必要ではないかというお話がありました。ここに農林水産大臣がおったら随喜の涙を流して恐らく喜んだろうと思うんです。 私が伺いたいのは、農家にとってそれが一体どうなんだということです。例えば、これまで構造改善事業などをやりますというと、農家からはね返ってくる声は、借金だけ残る構造改善事業というお話が多かったんです。なぜそうなるか。価格が下げられて目算が狂ったということもありますが、やはり規模拡大、資本装備をやっ……
○谷本巍君 特定農山村法案について初めに伺いたいと存じます。 この法案が農林業の振興についてどういう方向を目指しているのか、そこの部分について伺いたいんです。 この法案のお手本になりましたのが農政審議会の「今後の中山間地域対策の方向」というものですが、これをちょっと読んでおきますというと、「地域の特性を生かした高付加価値型・高収益型農業への転換と森林資源等地域資源の総合的活用」ということで言っていることは、「今後、中山間地域の農業については、標高差等中山間地域の特性を生かし、加工等も積極的に取り入れた複合的な形態の中で、生産基盤の整備を進めつつ、花きや特産品等労働集約型作物を中心に、高付加……
○谷本巍君 参考人の皆さん、本日は本当にありがとうございました。 初めに、折戸参考人に伺いたいと存じます。 折戸さんは、最後にJAS法改正に反対だということを言われながら二つのことを述べておられました。食料自給向上、生態学的農漁業推進と不可分なJASのあり方ということが一つと、それからもう一つは、それに必要な立法、行政措置の必要を要請したいというふうに述べておられました。この二つの点についてもう少し具体的にお話をいただけないかということが第一点であります。 それから第二点は、折戸参考人の反対の論拠というのはよくわかりました。わかりましたが、この法案が成立した場合、何をとりわけ要望されるか……
○谷本巍君 質問通告とは順序が逆になりますが、初めに新ラウンド問題について伺いたいと存じます。 きょうの午前中の質疑の中でも、十月十四日の毎日新聞を契機にしましたいわゆる条件つき関税化新聞報道等について、大臣がこれを否定するという見解を承りました。しかし、あれだけ報道されてみますと、うそも百遍言えば真実になるということをおっしゃった方が昔おりましたが、なかなか打ち消すのは大変だろうと思います。そういう意味で、くどいようですが次のことについて大臣に伺いたいと存じます。 それは、今後の展開の中で今回の報道内容が事実であるということが明確になった場合、政府は責任の所在を明らかにしてくれますか、い……
○谷本巍君 畜産振興審議会の酪農部会をあすにいたしまして、どういう諮問をつくられようとしているかについて若干伺いたいと存じます。 初めに伺いたいと思いますのは、酪農の現状について大臣がどのようにとらえておられるかについて伺いたいと存じます。 酪農で言いますというと、日本の加工用原料乳地帯は既にヨーロッパに追いつきました。先般発表された生産費を見てみますというと、それぞれの項目が、でこぼこはありますが、マイナスという状況になってきておりまして、全体で見てみますと若干ではあるが生産費も下がってきているというような状況であります。 確かに、こうした数字で見てみますと、日本の酪農は前途遼遠といい……
○谷本巍君 金融二法について若干御質問申し上げます。 今回新設される森林整備活性化資金制度は、公庫造林資金にあわせて無利子資金の貸し付けで実行金利を三%程度にし、それに都道府県の支援措置を加えるものだというふうに伺っております。そして、これらの措置によって実質金利は補助を受けたときの林業利回り程度になると言われておるのでありますが、この点について伺いたいのであります。 といいますのは、米は一年周期でありますが林業は五十年、六十年であります。したがって、高金利になりましたから制度を変えていきますでは、これは通用しないんですね。つまり、この点は政策的にも長期的に保障していくものなのかどうか、初……
○谷本巍君 大河原農林水産大臣に伺いたいと存じます。 初めに、ウルグアイ・ラウンドの農業合意関連対策から伺ってまいりたいと思います。 これは日本だけではありませんが、世界の消費者団体が以前は農産物の自由化に賛成しておったのがほとんどが反対に回ったというのが三、四年前からであります。環境団体も同じであります。こうした皆さんが言われる、指摘されておることの共通的な点は、自由化が進んでいくというと農業生産のあり方がモノカルチャー化し企業化していく、そしてそういう中で薬物使用生産が全般的になり土を滅ぼし水を汚染するという指摘があってのことであります。さらにはまた、食生活の点では多様な食生活のあり方……
○谷本巍君 ことしの予算を見てみますというと幾つかの特徴がありますが、私が最も積極的に注目をしていきたいと思いますのは、環境保全型農業の方を全体として向くようになってきたということであります。それは何も一千市町村を対象にした環境保全型農業の推進計画ということだけじゃなしに、例えば土地改良では水の循環的利用であるとか、あるいはまた水路の問題についても、三面コンクリートでやるというやり方はもうやめていって自然と調和したものをやっていこうとか、あるいはまた畑作でいつでも緑肥構想を取り入れてくるとか、いろいろな変化が出ております。 こういう環境保全にかなう農業を推進していくのには、地域的な条件をどう……
○谷本巍君 初めに、大臣に伺いたいと存じます。
今、佐藤委員のことしの加工用原料乳価の諮問価格決定に当たってどういうふうにお決めになるかという質問に対して大臣がお答えになったのは、私なりに要約をいたしますというと、生産費動向というのを重視しながら、従来の算式でもって慎重に決めていきたいと。なお、これまで横積みというふうに言われてまいりました例えば緊急合理化対策などについては別途の問題として対処していきたいということでありましたが、ことしの価格決定に当たっての大臣の考え方は、一言で言えばそういうことでございましょうか。
【次の発言】 大臣が今言われた生産条件と需給事情、私はそれが非常に大事だろ……
○谷本巍君 新食糧法の政省令が閣議決定されまして明日からスタートすることになりました。この政省令がどう運用されていくのか、またこれからつくられるであろう通達等々の策定に向けての政府の考え方について若干伺ってまいりたいと思っております。 初めに、当面する生産調整について伺います。 生産調整の手法の多様化ということで、例えば、水張り減反については昨年実験的に実施したが、ことしも引き続いてやっていきましょうという考え方である旨お話は伺っておるのでありますが、また団体側からは、さらに直播、有機栽培、レンゲ水田等々を初めといたしまして、対外援助米、青刈り、えさ米の問題、さらにはまた備蓄機能田等々の提……
○谷本巍君 まず、大臣に新しい制度を維持するということとの絡みで、新米価等をどのようにお決めになるのかについての所信について伺いたいと思います。 新年度の備蓄計画のうち、政府米をもって充てるべき数量が百七十五万トンということになりました。一俵六十キロ一万六千三百九十二円で買い入れ中でありますが、現在の状況を見てみますというと、政府が買い入れる数量が百二十万トン、自主流通米が四十万トン、そして残りの足りない十五万トン、これはまた自主流通米で上積みをしようという方向であるやに伺っております。 大臣、約三分の一が自主流通米からのUターンなんですよ。大臣も御承知のように、政府米に比べて自主流通米の……
○谷本巍君 私どもにとって、今国会の機能をどう回復していくかという問題とともに、住専処理の国民的な理解を得るもう一努力が必要になってきているのではないかと思います。 これまで公的資金を含む住専処理の持つ意味というのは、一つは景気対策の見地から、もう一つは金融システムの安定を期すという見地から、そしてもう一つは対外的な見地からその意義が強調されてまいりました。これは大蔵行政のサイドからしますと私はこれでいいと思うのでありますけれども、もっと積極的な多面的なとらえ方があってよいのではないかと思います。 庶民の皆さんがこの住専処理の問題で怒っておる一番大きな理由というのは、悪いやつをたたき伏せる……
○谷本巍君 飲用乳価の問題を中心に若干伺いたいと存じます。 ことしの一月、大手三社が飲用乳価の大幅引き下げ通告を行ってまいりました。先週、飲用乳価の価格動向に影響を持ちます関西市場の調査に入ったのでありますが、メーカーが挙げている第一の理由は、需給緩和ということにありました。 飲用乳の需給緩和と関連がございますのが、保証価格の動向がどうなってくるかということと、限度数量枠がどのように決定されるかということが大きいとされておるのであります。 新年度の場合に、数量枠でいいますというと、二百四十五万トン必要だという声もあります。枠が小さ過ぎますというと、飲用乳価引き下げの要因にもされていきかね……
○谷本巍君 遺伝子の組みかえで制がん効果の高い作物をつくるとか、人間への臓器移植が可能な家畜をつくるとか、車などの排気ガスの吸収度の高い生物をつくることができるといった夢のようなことが語られております。 確かにそういう一面があるのでありますが、遺伝子の組みかえ問題は多くの問題点があるのもこれまた事実であります。 例えば、二、三年前に昭和電工が遺伝子組みかえ体利用で開発した健康食品がアメリカで売られた際、三十八人の死者を含む一千五百人にも上る被害者を出したという例があります。また、作物になかった遺伝子導入で未知のものが生み出され、毒性というところまでいかぬにしてもアレルギーを引き起こす場合と……
○谷本巍君 四月二十六日の参議院の農林水産委員会で、私どもの党の村沢議員の国有林問題での質問に大原大臣は次のようにお答えになりました。国有林は大事な森林資源であり、これを守っていくことは国民の義務だと考えるということを言われながら、国有林野の事業会計だけの運営に任せるのではなく、何らかの追加負担を国民に求められる手法はないものか、こう大臣はおっしゃりながら、思いつきだがと前置きをされて次のように述べられました。消費税に含まれる水道税を例に挙げられたのでありますが、消費税率を上げるとするなら、その際にでもこれを山に還元することを考えてもよいのではないかということでありました。 国有林財政問題の……
○谷本巍君 これまで行政改革といえば経済界の皆さんやマスコミの皆さんはいつも決まったように農林水産省をやり玉に上げてきた。今も都築委員から農林省はもっと真剣にやれというお話がございました。 農林水産省を他省庁と比べてみればどういうことなのか、私は実にまじめよくやってきたと思います。公務員の人減らしで言いますというと、ここ十二、三年ということになりましょうか、いつも計画を上回って人減らしを実施してきた。例えば、第七次計画の場合で言えば、三千五百の計画に対して五千弱の削減をやるというような状況でありました。こんな状況でありますから、行革が始まる前の昭和四十二年を一〇〇にすると今の農水省の定員が何……
○谷本巍君 初めに、東京湾の原油流出事故の問題について伺いたいと存じます。 事故の原因につきましては、操船上のミスではないか、水先案内の問題であるとか、管制監視体制に問題もあったのではないかといった点等々が指摘されております。 私は、時間に制約がございますので、航路上の問題と船体上の問題と中和剤使用の問題、そして油回収船の配置問題について伺ってまいりたいと存じます。 初めに伺いたいのは、この事故発生後、一部専門家の皆さんの間から出ましたのが、浦賀水道航路や中ノ瀬航路のしゅんせつ工事がされていればこんなことにならなかったのではないかという声を耳にいたしました。このしゅんせつ工事は十数年前に……
○谷本巍君 建設省にお伺いをいたします。 六月に閣議決定されました「財政構造改革の推進」は、公共投資基本計画と公共事業関係の長期計画の期間を延長することによって投資規模の実質縮減を図ろうとするものであります。 しかし、これをもって果たして構造改善と言えるのかどうかという点があるように思います。事業費の一律削減は事業費の省庁別配分を固定化いたします。現状を見てみましても、各長期計画の達成率には大きな差があります。一律延長は予算の非効率的執行体制を温存するということにつながりかねません。したがいまして、事業内容にまで踏み込んだ長期計画の見直しが必要ではないかと思います。 建設省所管の公共事業……
○谷本巍君 私は、二十分という限られた時間で郵政省だけに御質問申し上げますが、初めに郵政大臣、今度の組閣で新しく郵政大臣にどなたがなられるかということを私は非常に関心を持って見ておりまして、あなたが就任されてほっとした気分でありました。そうした点も含めて、御就任おめでとうございましたということを初めに申し上げさせていただきたいと存じます。 初めに伺いたいと存じますのは、郵便貯金の預入制限額の管理の問題についてであります。 御承知のように、郵便貯金は簡易で確実な少額貯蓄の手段を国民の皆さんに提供していくという事業の目的からいたしまして、預入限度について制限を設けてまいりました。ところが、一人……
○谷本巍君 日本海重油事故と関連いたしまして、初めに、一昨年政府が閣議決定をいたしました油汚染事件への準備及び対応のための国家的な緊急時計画なるものがどのように具体化されていたかということについて伺いたいと存じます。 この国家的緊急時計画は、情報の整備、対応体制の整備、通報・連絡体制の整備など、かなり具体的にこれを規定しております。そして、それと同時に、排出油防除訓練の実施について、省庁別にこれまた触れております。 初めに伺いたいのは、海上保安庁については、この文書は事故への迅速な対応と実施のための訓練を行うべしとしておりますが、海上保安庁はどのような訓練を行ってきたか、簡潔にお答えいただ……
○谷本巍君 初めに、ウルグアイ・ラウンドの事後対策費の問題について伺いたいと存じます。
民主党の菅代表が六兆百億円の事業費をやり玉に上げたというのが契機になりまして、民主党の中でもいろいろ議論が行われておるようでありまして、私どもの党内でもいろいろ検討の作業が進んでおる。また、自由民主党の中でも事業要件の検討問題も含めて検討していこうということで小委員会を中心にした議論が進められているというふうに伺っております。
こうした一連の動きに対し、大臣はどのように受けとめておられるか、初めにその点について伺いたいと存じます。
【次の発言】 大臣がおっしゃられるように、六兆百億という総額が決まった背……
○谷本巍君 初めに、価格安定の方策について伺いたいと存じます。 御存じのように、今回の繭糸価格安定法の改正は、安定価格帯と事業団売買操作をやめて、そして輸入調整によって需給バランスをとりながら価格を安定させていこうというところに改正の趣旨が置かれておるようであります。このため、安定上位価格とかあるいは安定指標価格というのは法律的にはなくなっていくわけでありますが、そうかといって何の指標もなく不明確なままでよいかということになると、そうはならぬわけであります。改正の目的にも蚕糸業の経営安定ということを明確に掲げているからであります。 どのような価格を指標とし調整を行っていくのか、初めに大臣に……
○谷本巍君 漁業は資源水準の悪化、そして輸入水産物の増大で魚価が低迷をするという極度の不振状況に陥っております。こうした状況というのが組合経営の大きな打撃にもなっております。
初めに大臣に伺いたいのでありますが、大臣は水産業の現状をどう認識しておられるか、また今後どんな役割を漁協に期待しているのか、お聞かせいただきたいと存じます。
【次の発言】 次に、漁協の合併問題について伺います。
農協に比べますというと、漁協の合併は進んではいない。合併がなぜ進まないのか。長官は先ほど意識の問題だとおっしゃった。つまり、漁家の意識が低いから合併が進まないんだと言わんばかりの話になってくるのであります。そ……
○谷本巍君 私は二十五分の持ち時間で事前の質問通告をさせていただいておりますが、あらまし今までの話に出てきております。したがいまして、重複はできるだけ避けながら、そして事前通告にはなかった部分も質問として出しますので、了解をいただきたいと存じます。 初めに伺いたいのは、ことしの酪農情勢についてであります。従来と違った点が幾つかあります。最も大きいのは行革、規制緩和の嵐の中の決定だということもありましょう。それからまた、特に私が注目しますのはメーカーの出方であります。加工用原料乳価を下げなければことしもまた飲用乳価の方を下げさせてもらいますよといったような分断攻撃が出てきている。 こうした状……
○谷本巍君 初めに、農地制度の総論的問題点について伺ってまいりたいと思います。
行政改革委員会が「規制緩和の推進に関する意見」の中で、株式会社の農業への参入を検討すべしとの見解を示して以来、農地制度をめぐる論議が盛んになり始めました。そうしたもとで、例えば一部新聞が農水省が株式会社の利用を認めるという方向で検討に入ったとも伝えております。農地制度をどう認識ぢておられるか、初めに大臣の見解をいただきたいのであります。
【次の発言】 それで、農地制度問題での幾つかの問題点について事務当局の見解を伺った後に、また最後に大臣に見解を承りたいと思うのであります。
まず初めに、農業生産や農政と農地制度……
○谷本巍君 初めに、口蹄疫と狂牛病問題に関連して若干お伺い申し上げたいと存じます。 初めに、口蹄疫の問題でありますが、台湾の衛生当局が材料を入手したのが三月の十四日、口蹄疫と判定したのが三月の十九日ということであります。新聞報道によりますというと、このころ既に十の自治体で口蹄疫が発見されたというふうに伺っております。我が国が輸入禁止をいたしましたのは、二月二十一日以降屠殺のものということにしております。そうしますというと、台湾の衛生当局が材料を入手した三週間ちょっと前ということになるわけであります。 どうもそれ以前に口蹄疫というのが発生していた可能性がありはしないのか。ないという前提に立っ……
○谷本巍君 総理、御苦労さまでした。 公共事業の見直し問題について伺いたいと存じます。 総理は、先般、平成十年度予算編成に向けて公共事業の見直しを関係閣僚に指示したと伺っております。その際総理は、国の公共事業を原則五年で見直すことにし、事業決定後も工事の進まぬものについては再評価する、時のアセスを平成十年度予算から導入するよう指示したと伝えられております。既に、全国各地で公共事業の見直し論議が起こっております。こうした機運を一層盛り上げていかなければなりません。 しかし、再評価等の仕方いかんによっては、これが単なる現状追認に陥る場合もなしといたしません。そうさせてはならぬのであります。そ……
○谷本巍君 漁港法の質問に入る前に、省庁再編成問題に関連いたしまして、行政改革会議が今出しております農林水産関係の再編成問題について若干、大臣の考え方を伺いたいと思います。 これを見てみますと、食糧庁も林野庁も解体と独立法人化していく。構造改善局の関係というのは建設省の方へ持っていく。統計でいうなら総務庁ですよね。そして独立法人化と。さらにはまた、試験研究から、作業施設、検査・検定関係の問題にしても民営化か独立法人化というものが出されております。 この構想を実施したらどういうことになるのか。まあざっと見ただけでも人員が三分の一近くになりはしないのかという気がいたします。大臣も御存じのように……
○谷本巍君 前回の委員会で、大臣に対して省庁再編成の問題についていろいろ要請をいたしました。ともかくも最悪の事態は避けられ、そしてまあまあ現状維持というような方向にまでこぎつけることができたことについてのその間の大臣の御努力に対して、初めに感謝を申し上げておきたいと存じます。 それからまた、新食糧法が想定もしていなかったと申し上げてよかろうと存じますが、米が過剰になり米価が暴落してくる、そしてそういう中で大型農家がかってない危機にさらされる。ところが、あいにく行財政改革とひっかかってしまったということで、さあどういう対策ができるかということで財源問題が浮上いたしました。 いろいろと大臣にも……
○谷本巍君 農協と漁協の場合は違いますけれども、農協の場合は信用事業、共済事業でもうけて販売事業、購買事業の赤字を償うというようなことでこれまでやってまいりました。この農協の場合で、信用事業、共済事業は広域合併にうまくなじむ、つまり効率化が達成されるというふうにこれまで言われてまいりました。ところが、販売事業、営農事業となってまいりますというと地域的制約というのが伴ってまいりますから、したがって広域化になじみにくいというふうに言われてきております。 今回の改正案が成立をいたしますというと、経営の悪い農協もかなり救済再建が可能となってくると見られます。したがいまして、この場合、一層の合理化、効……
○谷本巍君 初めに蔦壁参考人に伺います。 蔦壁参考人のレジュメを拝見いたしますというと、最後の方の経済の活性化ということで、構造改革の必要性を説いておられます。二つの柱を挙げておりまして、そのうちの二番目がサプライサイドの強化ということで、規制緩和の推進と産業構造の高度化ということが強調されております。 私は、庶民生活から見てみますというと、安心して暮らせる地域社会というのが崩壊してきている。これはかなり大きなウエートを占めているのではないかというような気がいたします。 御存じのように、規制緩和、市場原理の徹底が行われるようになってまいりましてから自営業が崩壊する時代に入ってまいりました……
○委員長(谷本巍君) ただいまから懲罰委員会を開会いたします。
議事に先立ちまして、一言あいさつを申し上げます。
このたび、当委員会の委員長に選任されました谷本巍でございます。ふなれではございますが、委員の皆様の御指導、御協力によりまして、本委員会の公正、円滑な運営を心がけてまいる所存でございます。皆様方の格段の御支援を心よりお願い申し上げ、ごあいさつにかえたいと思います。(拍手)
【次の発言】 理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い現在理事が二名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任……
○谷本巍君 大臣、OECD閣僚会議、五カ国農相会議、大変御苦労さまでございました。 今度の宣言を拝見いたしますと、念願のと申し上げましょうか、食糧安全保障の問題や農業の持つ多面的機能を重視するということがともかくも入りました。流れを変えたというところまでいかないとしても、このことによって世界の食糧問題と貿易のあり方についてこれを変えていくという重要な足がかりをつくることができたのではないかと考えます。 この点についての大臣の評価、それからまた大臣がこれからどうされようとしているかということについては午前中から大臣がるる述べておられますので、この点はお尋ねすることは避けることにいたしまして、……
○谷本巍君 初めに、青年就農促進法関連事項について伺いたいと存じます。 新規就農者にとって四つのハードルがあると言われております。一つは資金の確保であり、二つ目が農地の取得であり、三つ目が技術の習得であり、そして四つ目が住宅の確保ということであります。 初めに伺いたいのは、資金の確保と農地の取得の問題についてであります。 既に就農された皆さんの状況を見てみますというと、例えば畜産の場合と露地野菜の場合だったら準備すべき営農資金は相当の違いがあるのでありますが、どれもこれも大体半分が自己資金、そして半分が借り入れという傾向が多い。こうして見てみますというと、資金の問題というのは就農者ほぼ全……
○谷本巍君 OECDの農相会合の後、次のWHOでの農産物貿易ルール等の改定交渉がどうなっていくのだろうかという関心が高まり出しました。そういう中で、私が最も多く農家の間から聞きますのは次の二つであります。 一つは、ウルグアイ・ラウンド協定六年目にはミニマムアクセス米の輸入が八十五万トンになるわけでありますが、その先もその積み上げ方式の状況を重ねていくのかどうか、これじゃとても日本の米作農業はもたないのではないか、もう規模拡大なんかは見通しがなければあきらめざるを得ないなといった指摘等々であります。 それからもう一つは、乳製品向けの加工原料乳の不足払い制度、これもウルグアイ・ラウンドでは黄色……
○谷本巍君 初めに局長に伺います。 農地の転用面積は年間約三万ヘクタール、壊廃面積を含めますというと五万ヘクタールに上っております。現在は、農地面積は全部で四百九十五万ヘクタールでありますから、このピッチでいきますと百年たつと日本の農地はゼロになる。これは単純計算であります。市町村段階で見てみますというと、農業の採算がとれない。したがって、開発志向が強くなっているというところに今日の農地問題の最大の問題が私はあるだろうと思うんです。 ですから、そこのところの農政の展開をどう図っていくかということとともに、もう一つの問題は、国のレベルで農用地を確保していく上で転用規制をやっていくということが……
○谷本巍君 先ほど常田委員、それから和田委員と政府との質問の間で自家増殖問題についてのやりとりがございました。このやりとりを伺っておりまして、自家増殖については、制限が定着している栄養繁殖植物とか、契約で別段の定めのあるものを除いて、育成者の許諾なくして自家増殖は可能であるという答弁と承りました。
ということは、これまでと実態上異なる取り扱いとはならないというふうに理解しておいていいんですね。
【次の発言】 それと、もう一つここで伺っておきたいのは、農家が組織をしました農業生産法人の場合はどうなるかということであります。
農業生産法人は、家族農業のいわば延長線上のものとされていることからし……
○谷本巍君 初めに、生産調整問題について伺いたいと存じます。 生産調整の面積が拡大されればされるほど実施をする農家は大変になってくる。これに対して、やらなかった農家が受けるメリットは大きくなってしまうというような矛盾が拡大してまいります。ことしの場合は十六府県も未達成でありました。それで、来年がどうなっていくかということから、関係者の間からは実効確保の措置をしっかりやっていただきたいという声が多くなっております。 そこで、私が初めに伺いたいのは、商系の一次集荷業者の一部に見られることでありますが、生産調整はやるな、全量買ってあげますよというようなことで、集荷のシェアを広げていくという動きが……
○谷本巍君 大臣、御就任おめでとうございますと申し上げたらいいのか、御苦労さまですと申し上げたらいいのか、ともかくもひとつ頑張っていただきたいと存じます。 大臣とは、かつて連立内閣を組んでいるときにたびたび調整会議で御一緒させていただきました。私どもが強く印象を持っておりますのは、議論が込み入ったときに大臣の発言が一番公正な判断を下される、あるいはすぐれた的確な判断を下されたことがたびたびでありました。農業・農村の将来を決める基本法づくりという大事な仕事を控えておられるわけでありますから、そうした大臣のすぐれた判断をこの際また示していただきたいということをまずお願い申し上げておきたいと存じま……
○谷本巍君 余りにも広過ぎる暫定水域がとられまして、そういうもとで新しい漁業秩序が発足をいたします。でありますから、漁業振興について新たな局面を迎えてどういう対策をしていくかということが迫られております。ことしの補正予算を見てみますというと、日韓新協定関連漁業振興基金を中心といたしまして、若干のものが計上をされております。 そこで、初めに私伺いたいと思いますのは、新協定の具体的な展開というのはこれからであります。しかも相手があります。でありますから、三年間ということで、今度の補正に盛られた新しい対策にいたしましても、これからの事態の進展を見ながら随時見直し等々を行いながら進めていく必要がある……
○谷本巍君 次期WTO農業交渉に向けて総理は、各界の議論を見守りながら適切に対応したいと答弁されました。大変結構であります。ところが、論議の最大の焦点である関税化問題の議論はどこへ行っても入り口のところで詰まっちゃっているんです。 その一つの例を申し上げますというと、現在の特例措置は関税化を避けるためのものではなかったのか。なのに今、関税化論議というのはどういうことなのでしょう。これが一つであります。 それからもう一つは、WTOのルールは輸出国本位も同然だ。そこを直して新しいルールをつくろうということではなかったか。ところが、なぜ今、関税化論議なのか。 そして三つ目は、全中や農林水産省の……
○谷本巍君 食料安全保障問題をめぐって若干お伺いしたいと存じます。 大臣が所信表明の中で指摘されました農政改革大綱、これを見てみますというと、国内生産を基本に輸入と備蓄、これをもって食料の安定確保をするんだということだと思います。 まず初めに、国内生産問題について大臣に伺いたいのです。 その一つが自給率にかかわる問題であります。これまで言われてきておりますことは、農家に対してはコスト低減を含む生産努力、それからまた消費者に対しては食生活の見直し、そうしたものを前提としながら、農業政策の展開等々と相まって自給目標を決めていきたいというふうに言ってきております。私たちがこれまで申し上げてきた……
○谷本巍君 初めに、ダイオキシン問題について若干伺いたいと存じます。 大臣、魚介類それから緑黄色野菜、他品目に比べますというと、食品それから母乳中のダイオキシンの含有量、この二品目だけが断トツに高いんですね。これについては、それが安全基準の以内か以外かという議論もあるでありましょう。しかし、国民全体の受けとめというのは、よりゼロに近ければ近いほどいいというのが常識であります。 そういうことからしますと、従来言われてまいりました日本型食生活は理想的ということについて、消費者の受けとめ方が変わっていきはしないかという不安の声も出始めております。時あたかも、世界最大のアグリビジネスのドールが日本……
○谷本巍君 初めに、酪農の現状をどうとらえておるかということについて伺いたいと存じます。
酪農家の戸数は激減状況、そういう状況の中で頭数を見てみますというと、平成五年以降これまた減少傾向。こんな状況の中で一頭当たりの搾乳量をふやすことで生産が横ばい状況ということです。こうした現状をどうとらえておられるでしょうか。危機的状況というふうにとらえておるでしょうか。
【次の発言】 乳量がふえたから頭数がふえなくてもいいような状況になってきたと、私は逆だと思うんです。
それは、今言われているのが自然酪農ということですね。今までのような無理な搾乳のやり方というのはもうやめていこうという話が大方の話だっ……
○谷本巍君 参考人の皆さん、どうも御苦労さまです。 初めに、服部さんに伺いたいと存じます。 米の国境措置につきましては、政府もそうでありますが、どの政党も、食料安全保障にかなう国境措置づくりをしていかなきゃならぬというようなことでは全体が一致いたしております。その食料安保にかなう国境措置づくりというのは、自由化とは全く逆の管理貿易的性格を置いたものであります。ところが、今、特例措置をやめて関税化へ移るということでありますが、それは自由化の世界に飛び込んでいくということを意味いたします。 そうなりますというと、例えば関税の基準年のとり方がどうだとか、あるいは関税率を下げていくパーセンテージ……
○谷本巍君 去る三月二十四日に本会議で質問をさせていただきました。その際、いろいろ答弁をいただいておるのでありますが、改めてここで確認をしたい点、それからまた直接お答えをいただくことができなかった部分について質問させていただきたいと存じます。 初めに伺いたいと思いますのは、私は、稲作を守ることの重要さについて、私自身の考え方の一端を示しながら総理の見解を求めました。改めてここでもう一度その文章を読んでおきますというと、 かつて日本列島の平野部の多くは人の住めないところでありました。急峻な山が多く、雨が季節的に集中することから、平場が常襲災害地であったためであります。平野部に多くの人が住める……
○谷本巍君 初めに、環境保全型農業の定義に関して幾つか伺いたいと存じます。 地力増進基本指針は次のように述べております。「農業の持つ物質循環機能を生かし、生産性との調和等に留意しつつ、肥料や農薬の過剰使用等に起因する環境への負荷の軽減に配慮した持続的な農業」と、こう言っております。この定義は、農業生産上の定義として環境保全型ということは言えても、食料政策上の環境保全型というぐあいに果たして言えるのかどうなのか、初めに伺いたいのはその点であります。 肥料や農薬を軽減した物質循環の機能を生かした農業を環境保全型と定義すると。しかし、生産地域の水の汚染問題や大気の汚染、さらにはダイオキシン等々の……
○谷本巍君 初めに、増田参考人に伺います。 先ほどの冒頭のお話の中で、取引というものはアングラでありたいという意識が働くという御指摘がございました。公設市場というのはその点で高い透明性が確保されなきゃならぬ、それで初めて公開、公平、公正というのを貫くことができるだろうということでありました。 ところで、今回の法改正は、競り原則はもうやめましょう、そして市場ごとに取引方法を決めていきましょうということでありますから、相対取引一本でいきますという市場が生まれる可能性だってあり得るという問題点を含んでおります。それだけに、増田さんがおっしゃいました公開、公平、公正、そして透明性を確保するためには……
○谷本巍君 初めに、市場法と食品流通構造改善促進法の関係について伺いたいと存じます。 現行の食品流通構造改善促進法が制定されたのは八年前でありました。私がここへ来たばかりのころでありました。その当時、ここで行われました議論というのは、相対取引が生まれてきている、それから前の晩の市場買い、いわゆる先物取引というのが激増してきている。そういう中で、競りというのをどう維持しようかということについての議論が多かったのであります。八百屋さんにしましても魚屋さんにしましても、公平な荷分けに参入することができるよう保証していくのには競りの制度を維持しなければならないからであります。 そうした論議とともに……
○谷本巍君 初めに、持続的養殖生産確保法案について伺いたいと存じます。 本法案は、大臣が決めた基本方針に基づいて漁協等が持続的養殖生産の確保に向けた漁場改善計画を立て、これを遂行するということに中心が置かれております。 この場合、漁家の自主性を土台とした漁場改善計画をつくるということでなければならぬと私は思います。なぜそうかといいますというと、それぞれの漁場にはそれぞれの特性があります。浄化力一つとってもそれぞれの海でもって大きな違いもある。 それから、もう一つの問題は、どんな計画をつくっても漁家の納得の得られないものは実効性が上がらないという点がございます。そういう意味では、漁家の皆さ……
○谷本巍君 法案の質問に入ります前に、内閣官房長官発言に端を発します林野庁の環境庁移管論、いまだにくすぶっておるようでありまして、初めに大臣の所見をお願いしたいのであります。 大臣も御存じのように、国有林問題は累積負債整理絡みで再建論議が進められてまいりました。長期にわたる議論を経て今日のような結論が得られておるわけでありますが、仮に環境庁移管ということを前提としているとするならば、あのときの論議はかなり変わったはずであります。農、林、水でいくものだという前提で皆さん御議論されてきておるわけであります。そういう重要な経過があります。 それからもう一つは、これまた大臣も御存じのように、省庁再……
○谷本巍君 基本法問題については過般の大臣の所信表明の際にも伺っておりますので、できるだけダブらないような形で御質問してまいりたいと存じます。 初めにお尋ねをしたいのは、六月四日の本会議で私は質問をさせていただきました。お答えをいただいておるのでありますが、きょうは、その全部ではありませんが、大体七割方といいましょうか、確かめたい点がございますので、そこから質問させていただきたいと存じます。 初めが農用地の確保問題であります。 本会議で私が申し上げましたのは、国内生産の増大をやっていこうというのであれば、これは農用地を造成しなきゃならぬだろうということを申し上げました。現在の五百万ヘクタ……
○谷本巍君 伺いたいことたくさんあるんですが、ひとつ簡潔にお答えいただければ幸いです。 初めに、佐藤さんとそれから高橋さんに伺いたいと存じます。 中山間地域の問題、随分議論がありました。今、政府が設けました検討委員会では、生産力格差ということを基本にしたデカップリングをお考えのようであります。 私ども社民党は十年ほど前からこの議論をやってまいりました。生産力格差で言いますと、当時で十アール二万円であります。これでは話にならぬと。それで、減農薬でやった場合に一万円積み上げるとしても三万円、中山間地域は五十アールあるかないかの人が多いですから、十五万やそこらでもって中山間地域の地域社会の解体……
○谷本巍君 前回の私の質問は国内生産増大問題を中心にして伺いましたので、本日は農村政策などを中心にしながら伺いたいと存じます。 その前に、遺伝子組みかえ作物問題について若干伺いたいと存じます。 去年の八月、イギリスのパズタイ教授がラットを使っての遺伝子組みかえ作物給餌実験の結果を発表されて以来、言うならばイギリスは騒然とした状況になったという話を伺っております。多くの団体がボイコット運動に乗り出す、そしてことしの四月にはネッスル英国を初めとして巨大な商社が遺伝子組みかえ農産物拒否声明をする、続いてスーパーなどもこれに同調していくといったような状況等々が生まれてまいりました。六月二十五日には……
○谷本巍君 新しい基本法は、農業だけじゃなくて食料と農村という新たな課題も加えてスタートをしようとしております。 総理、それだけに省庁間にまたがる行政努力を必要とするものが多く出てまいります。例えば、自給率引き上げの問題一つとってもそうであります。 この法案では、国内生産の増大ということと、もう一つの柱として食生活の改善向上という課題を掲げております。この食生活問題は、指標をつくってそれでやれば国民の食生活が変わるという単純なものではありません。それは学校給食に始まって、いろいろ検討しなきゃならぬ課題もあるでしょう。 そして、何といっても食と農との乖離の関係が決定的になってしまった、そこ……
○谷本巍君 初めに、基本計画の国会報告のあり方について伺いたいと存じます。 せんだっての村沢、久保両先生からの質問に答弁されておるのは、会計年度の内ということでありました。事務当局の皆さんに伺ってみますと、どうやら会計年度というのは末が三月でありますから、その辺のところを想定しているかのような話が多いのであります。 御存じのように、予算案は通常国会の冒頭に出ます。そしてその時期には、どういう関係法案が出るかという大体の話は出てまいります。ところが、基本計画だけは三月末ということでは、国会審議を十分やろうといったってこれはやれっこないですよ。ですから、国会審議権を保障するというのであれば、予……
○谷本巍君 これまでの質問とかなり重複する部分がございます。既に、他の委員にお答えになった部分については省略をしながら、簡潔な答弁をちょうだいしたいと存じます。 初めに伺いたいと存じますのは、これまでは農業生産が政策の基本そのものでありましたが、新しい基本法ができたことによって食料と農村政策というのが加わってきたという新しい特徴が出てまいりました。また、農業政策にしても、これまでとは違って国土や環境や景観の維持等、農業の持つ多面的役割を重視しなければならないという時代に入ったということであります。 こうした農政のあり方の基本が変わったということに伴って、今回の農振法改正ではこれをどう反映さ……
○谷本巍君 初めに、評価委員会がどんな形で運営されるかについて伺いたいと存じます。 各省に評価委員会が置かれることになりました。これは、省庁にとってもそれぞれ違いがあると存じますが、例えば農林水産省で見てみますというと、農業の分野では、耕種部門では水田と畑作がある、そしてまた畜産や花木、果実等々がございます。それにまた、水産の分野があり、林野の分野がある。非常に多岐にわたっております。 それだけに、こうした多岐にわたる専門分野の業績評価をどうやって行うのか。公正な評価と透明度の高い評価を確保する上でも多数の専門家と関係者の参加を必要とすると思います。そういう点では、部会とかあるいはまた分科……
○谷本巍君 社会民主党の谷本巍であります。 主として農林水産省関係について伺いたいのでありますが、その前に、きょうの午前中の質問にもありました独立法人への企業会計導入の問題について若干伺いたいのであります。 この点については、それぞれの独立法人、過去に全く経験がありません。現場の話を聞いてみますというと、ほとんどが戸惑いを感じておる。てんでんばらばらに勉強もしておりますし、中にはやってみたらやり直しということになりはせぬですかといったような声すらあるような状況であります。 こうした状況を見てみますというと、すべて独立法人任せではなくて、例えば行政改革推進本部とかあるいは総務庁あたりが、ひ……
○谷本巍君 新しい基本法農政の柱である水田営農政策がスタートしようとしております。私の質疑時間は十五分であります。申し上げたいことはたくさんある。質疑ということではその意も尽くせない。したがって、この事業の成功を祈りながら若干の問題提起をさせていただきたいと思っております。 初めに申し上げたいのは、農政通の新大臣が初仕事としてこれを手がけるということは、私は大変光栄なることだと思うのです。 といいますのは、この施策いかんで、一貫して下落してきました自給率を引き上げることが可能となる。それからもう一つは、これまでとかく批判の多かった米の減反政策、食糧法制定以降下落続きの自主流通米価格、これら……
○谷本巍君 WTO交渉問題について伺います。 シアトルでの閣僚宣言の調整が難航しておるようであります。第一次案が米国の主張を一方的に述べたものでありまして、いかにもこれはひど過ぎました。 次期交渉問題でこれまで合意しているのはWTO農業協定の二十条であります。ということは、非貿易的関心事項が全体のバランスを図る上で重要な意味を持っておるのでありますから、当然のこととして、多面的機能の問題等をベースにした起草が出てきてしかるべきであったと私は思います。それなのに、それとはまるで違ったものが出てきた。 そこで、大臣に伺いたいのは、これまでの姿勢を崩さずに堅持していくのかどうか、これが第一点。……
○谷本巍君 事前通告をいたしましたものは今まで大体一わたり出ておりますが、十分間だけ伺いたいと存じます。 アメリカのバシェフスキー議長は、農業分野の最終案はほぼ合意に達したものだ、こう言っております。これは新聞記事であります。これを凍結すると述べております。これに対して政府は、農業分野の最終案は論議もしていない、それからまた主要国の溝は埋まらなかったということをおっしゃっておることが新聞に出ております。そしてまた新聞は、したがって日本政府の立場というのは仕切り直しだという表現も使っている新聞がありました。 アメリカが言うように、凍結というのが結論だったとすれば、最終案は継続審議ということに……
○谷本巍君 基本計画づくりの作業が進んでおるようであります。近く国会に報告があると思いますが、本日は細かいことはさておきまして、基本的な姿勢を中心にして伺いたいと存じます。 初めに伺いたいのは、自給率引き上げの責任主体についてであります。 基本計画は、自給率の目標を掲げることの意義について、国民参加型の取り組みの指針として重要な意義を持つと述べております。これはそれなりに私はわかるのでありますが、その達成責任になると政府はまるでらち外にあるかのような表現が随所に出てまいります。例えば、平成二十二年までの期間でいいますと、関係者の努力により自給率低下に歯どめをかけ、着実な向上を図っていく期間……
○谷本巍君 きのう、基本計画についての基本的姿勢について伺いましたが、引き続ききょうもその点を伺いたいと存じます。 初めに伺いたいのは、基本計画づくりに向けて当初示された自給率目標策定の考え方の一ページには次のようなことが述べられております。自給率低下の要因として米の消費の低下と畜産消費の増大を挙げながら、そして結論として言っていることは、日本は農地が狭く、かつ平たんではない、このハンディキャップが輸入依存となったというぐあいに言っているんです。 農地が狭い、平たんではない、だから輸入依存になる。こういう論理でやられたのでは、これから引き上げようとする自給率引き上げというのは一体どういう取……
○谷本巍君 質問通告をいたしましたものの八割方はもう終わっておりますので、残り二割のところで質問させていただきたいと存じます。 初めに伺いたいのは、新制度移行で南北戦争を防いでいくことが引き続きできるのかどうなのかということを中心にしながら、大臣に所見を承りたいと思います。 大臣も御存じのように、日本の酪農を守る上で不足払いが果たしてまいりました役割というのは、北海道と都道府県の南北戦争を起きないようにしながらバランスのとれた乳業発展という点では大きな政策効果があったわけであります。 さて、それでは新制度に移ってからどうなるのか、これについてはいろいろな議論があります。加工原料乳が下がり……
○谷本巍君 新しい基本法は環境保全型農業重視の方向を出しました。その環境とは、日本の場合でいうならば、地域地域で気候も地形も風土も大きく違うという特徴を持っております。持続可能な農業とは、それぞれの地域地域で違う自然の力をどう発揮させるのかというところに焦点があるわけでありますから、したがってそれは画一型ではなくて地域個性型となっていくはずであります。
こうしてみますというと、技術開発についても物別だけではなしに、地域型を重視しなければならない時代に来たと思うのです。技術会議はそれらの点をどう考え、どう対処されようとしていますか。
【次の発言】 次に、民間開発技術との連携についてお尋ねをいた……
○谷本巍君 大豆の生産が落ち込んでいく中で、最近活力のある大豆生産が一部で始まってきている。例えば、遺伝子組みかえ大豆は要らない、国産大豆をつくりましょうという大豆トラスト運動の例がその一つであります。 例を挙げれば切りがないほどあるのでありますが、私の知り合いがやっております大地を守る会、これはもう既に三十万トンを超える国産大豆を確保することができるような状況になりました。ここの場合の特徴は、新たな産地を探すということじゃなしに米や野菜の産地と組んでいく。つまり、輪作体系の中に大豆作を位置づけていく。これでいきますというと、減農薬の生産、有機農業生産等々がやりやすいからであります。 大臣……
○谷本巍君 私、農民運動に入りましたのは終戦後間もない時期でありましたが、米の統一国営検査制度については非常に強い思い出がございます。昭和十六年の食管法制定時に米穀管理局長を務めておりました荷見安先生から、後の全中会長でありますが、団体営から県営、そして統一国営検査への発展というのは、これはまさしく公正な制度への発展の歴史そのものだということでありました。 いろんな詳しいことを教わる中で、今思い返してみるならば、民営化というのは率直に申し上げて逆行ではないのかという思いが私には当初強くございました。私と似た世代のある米作県の農協中央会長はこうおっしゃいました。私のところの米を私のところの農協……
○谷本巍君 初めに、大臣に伺います。
今、大臣からお話がありましたように、十八の県では一定期間就農した場合に就農支援資金の償還免除を行っております。約六百の市町村では、役場から農協から農業委員会等々がぐるみになって研修生の受け入れを行う、そして就農のあっせんも行うといったような取り組み等々を進めてきております。新規就農者が六万を超えるという状況まで到達することができたのには、やはりそうした自治体と関係者の努力があってのことでもあったと言ってよろしかろうと思うのです。
大臣、その辺はどのように受けとめておられるでしょうか。
【次の発言】 次に、農産園芸局長に伺います。
就農支援資金のうち、……
○谷本巍君 基本計画につきましては、私は大臣の所信表明、それから委嘱審査の際にも伺っておりますので、きょうは問題を限定いたしまして、農地問題と都市農業について若干伺いたいと存じます。 初めに、大臣に伺いたいと思います。 基本計画は、農地面積は減っていくであろうが、農地の利用率を高めていく、そうすることによって、実質作付面積でいうならば平成九年現在四百七十二万ヘクタールのものを平成二十二年には四百九十五万ヘクタールにすることができるとしております。 さて、それではこの四百九十五万ヘクタールによって供給可能なカロリーは何ぼかといいますと、基本計画が言うには、平成九年の場合には一千八十キロカロ……
○谷本巍君 九年前にこの法律がつくられたときに特に注目されましたのは、農林行政のあり方を卸売市場から小売の分野まで拡充していくということでありました。そういう意味合いもありまして、その主柱をなす食品商業集積施設整備事業が八百屋、魚屋などの救世主になれるかどうかということが注目された経過がありました。しかし、結果は、大変残念でありますが、この九年間で認定されたものはわずかに二件であります。 またさらに、大型量販店進出による八百屋、魚屋等の崩壊と商店街崩壊にこの法律がどう有効な決定打を果たすことができたのか。その辺を局長はどうお考えになっておるでしょうか。
○谷本巍君 初めに、大臣に伺います。 これまでの審議の中で、本法案を提起するに当たってどうして環境問題にもっと突っ込んだ問題提起をしてくれなかったかという指摘もありました。さらにはまた、指定権の譲渡も結構だが、もう少し漁港問題、漁政問題、そこのところについて問題提起ができなかったかという御意見等々もございました。私も同感であります。 といいますのは、漁港問題には格別な経過があるからであります。典型例を申し上げますというと、大型漁船を入れる港をつくった、二百海里で使いものにならなくなってしまった港がある、そういう例もあります。ですから、かけた費用は膨大だが、水揚げはその百分の一とか五十分の一……
○谷本巍君 初めに、有機畜産について伺いたいと思いますが、その前に、昨年、JAS法改正の際に本委員会が行いました附帯決議のうちの第四項の有機食品表示問題の具体的実施について伺いたいと存じます。 本委員会があのときに附帯決議を行いましたものは、前文で、「本法の運用に当たっては、次の事項の実現について万全を期すべきである。」と、こう述べておりまして、そしてその第四項では、「有機食品の表示については、有機農家と消費者の間において信頼関係が保持されている有機農産物の流通実態に特に配慮すること。」と、こう述べておるのであります。いわゆる提携関係における有機農業生産というものを指してのことであります。 ……
○谷本巍君 急用ができまして、先に質問をやらせていただきます。
初めに、大臣に伺いたいのでありますが、基本計画は収穫面積をふやしていく方向を打ち出しております。ところが、現実を見てみますというと、例えばキビの生産にしましても、耕作放棄はふえる、機械化は思うように進まないというような状況等々が見られるわけであります。
そんな状況の中で、農地の貸し出しをしやすくする、あるいはまた機械化を進めやすくするといったようなこと等についてどんな政策をお持ちであるか、お聞きしたいのです。
【次の発言】 今、大臣にお答えいただいたことについては、また先の質問で関連的にもう少し伺いたいと思っておりますが、次に……
○谷本巍君 初めに、厚生省の西本局長に伺います。 十九日の衆議院農水委員会で乳業への立入調査問題の質問を受け、局長はその中で、抜き打ち検査、臨時検査も十分検討し、相当疑ってかかる観点を持たなくてはいけないと答弁した旨新聞で報道されております。まさしくそのとおりであります。 水並みという異常に安い牛乳が出現してきている。メーカーに言わせると牛乳は大赤字。ドル箱のそれじゃ加工乳の方を含めたらどうなるんだ、トータルすれば赤字ですよという返事がはね返ってきます。 乳業工場の現場はどうなのか。私、雪印の場合について労働省に頼んで調べていただきました。返ってきた返事は、一日四から九時間法定外労働が認……
○谷本巍君 初めに大臣に伺いたいと存じます。 ことしの十月を展望してみますというと、米問題が例年になく深刻な事態を迎えるのではないのかというような気がいたします。そのために初めに伺いたいと思いますのは、相次ぐ米価下落の影響をどう受けとめておられるかということについてであります。 九九年産米の十アール所得は三十年前の水準となりました。稲作経営安定対策による補てん額を加えてみましても十アール当たりで五万三千五百八十三円にすぎません。食糧法施行の九四年と比較しますというと三割の下落ということになっております。じゃ、ことしはどうなってくるのかと。超早場米の場合も前年度のやつと比べると下がっておりま……
○谷本巍君 米過剰の状態が続いてきたその背景的事情として見逃してならないのは、私は、一つはミニマムアクセス米の問題であり、もう一つは備蓄のあり方なのではないかと、こう思います。ミニマムアクセス米については、今、須藤議員から質問がありましたので、私の方から繰り返しません。 私の方から申し上げたいのは備蓄のあり方であります。備蓄のあり方は、現行百五十万トンプラスマイナス五十万トンとなっております。この制度をつくるときに、回転備蓄ということで、言うならばせいぜい百二十万トン程度だなというのが大方の見方でありました。それを百五十万トンにしましたのは、不作の年に外米輸入をしないで済むように、それも二年……
○谷本巍君 初めに、WTO問題について伺いたいと存じます。 WTOの次期交渉のあり方について、これまで日本政府はEUなどとともに包括方式を主張してきました。ところが、最近の動きを見てみますというと、途上国の反対で開始のめどがつかず、そこで段階的アプローチ論なるものが浮上したということが伝えられております。 この段階的アプローチ論の方式でやっていこうということになった場合は、農業やサービス先行で協議をしていくということになります。これに加えて、鉱工業や市場アクセス、反ダンピング措置、そして投資、貿易と環境など、特定した上で交渉をしていくということでありますが、今申し上げましたように、農業が先……
○谷本巍君 家畜伝染病対策は、広く関係団体や民間の協力を得ながらやっていくことがかぎかと存じます。 それと関連し、三、四点伺いたいと存じますが、初めに伺いたいのは、周知期間の問題であります。 本法案は、施行期日は公布の日から起算して十日としております。この種の病気というのはいつ起こるかわからぬ、だから早い方がよいというのはわからぬでもないのでありますが、この改正案は既存の規制をさらに強めるということと、新しい規制も幾つか提起をしております。それだけに新法も同然という性格を持っておるのであります。にもかかわらず、周知期間というのがわずか十日というのはこれはどういうことなんですか。
○谷本巍君 初めに、家畜ふん尿処理問題について伺いたいと存じます。 永村審議官、今度上京されました北海道の皆さんに伺いますというと、畜産環境整備管理基準をクリアしているのが一割強だというんですね。五年間で大体全部行きますかと聞いたら、どこもほとんどの皆さんがノーであります。一番大きな問題は、累積負債を抱えている中でふん尿処理費を出しようがないという話がまず出てまいります。二つ目の問題として出てまいりますのが、事業単価の問題が出てまいります。そこで今、農民団体が出しているのが二つの要求であります。 一つは、共同設置の助成事業であります。全額国、公負担とし、事業費単価の見直しで低コスト化を図っ……
○谷本巍君 社会民主党の谷本であります。 初めに中村参考人にお伺いいたします。 農業生産法人制度の見直しに伴う懸念払拭のための措置だけを見ただけでも、農地の権利取得段階、農業生産法人の活動段階、要件を欠いた場合のあっせん事業等々、大変な業務量になると思われます。スタートした当初はまだそうふえることはなかろうと思いますが、やがてふえていく可能性が私はかなり強いと見ます。果たして、現在の農業委員会を見て、そういう業務がうまくこなせるのかどうなのか、ここのところは疑問なしといたしません。 今回の法改正に伴い、農業委員会の機能の強化、それから系統組織の今後のあり方についてどうお考えになっておるか……
○谷本巍君 初めに構造改善局長に伺います。局長よろしいですか。 株式会社参入のメリットについては、規模拡大と農業の活性化、信用力が株式会社で増す、経営の多角化への道も開くことができる等々のことを政府は挙げてこられました。どれを見ても全部が全部経営効率上の話ですね。 そこで私、伺いたいと思いますのは、新しい基本法は古い基本法とどう違うのか。違ってきておりますのは農業の多面的役割を重視していくということであります。農業の多面的役割を重視するということは、国土や環境や地域社会の形成等々、これをやり得るのは土地や労働や経営が地域に根差した家族経営なればこそやれることであります。そうであるにもかかわ……
○谷本巍君 社会民主党を代表して、農地法一部改正案に反対の意見を述べます。 かつて、バブル経済のもとで金融機関などを先頭に土地投機が行われたとき、私たちが知ったのは、耕作者主義に立つ農地法の存在でありました。この法律がなかったなら、あのときの土地投機はさらにさらに広がり、日本経済が受けた打撃は想像を絶する甚大なものとなったはずであります。 その耕作者主義に立つ農地法が、株式会社の農業への参入の道を開くための改正によって揺さぶられようとしております。確かに、農地法改正案は、株式会社一般の農業参入は認めずに、農業生産法人と農業者などによる株式会社に限定しました。また、それとともに、株式の譲渡制……
○谷本巍君 初めにセーフガードの問題について伺います。 きょう、ここでいただきました文書、政府提案の基本的方向のセーフガードの方での政府の「対応方針」は次のように述べております。「農産物の特性に応じ、輸入急増等の事態に機動的、効果的に発動できるよう、運用の透明性を高めたセーフガードの検討。」ということであります。現行のセーフガードは緊急輸入制限措置として体をなしていない、こういうふうな意味合いを持った政府の考え方と私は受け取りました。 初めに伺いたいのは、そういう現行法のもとでセーフガードを今発動するかどうかということが問題になっておるわけです。これを発動していく上には、一つは国内手続の問……
○谷本巍君 米の問題について伺いたいと存じます。 初めに、備蓄のあり方について大臣に伺いたいのであります。 去年、米が過剰になって、その処理をめぐってこの委員会でもいろいろ議論がありました。その際も私申し上げたんですが、備蓄のあり方が全量回転備蓄ということにしておるわけでありますから、それを前提としますと、百五十万トンプラスマイナス五十万トンという備蓄の数量のあり方というのには無理があるのではないかということを申し上げてまいりました。なぜなら、回転可能な数量が百二十万トンでありますから、そこへ基準数量が百五十万トンということになりますというと、計算上は年々三十万トンの繰り越し米が生ずるとい……
○谷本巍君 初めに、中村参考人に伺います。 加入者の確保についてであります。 これまでいろいろ話が出ておりましたけれども、私が申し上げたいのは、当然加入の時代にも入らない人がいた。ところが、今度は任意加入になります。しかも、給付額はマイナス一〇%であります。以前は価格が上昇する時代であった。価格低迷の時代であります。そういう状況の中で、政府自身の見方は、加入者確保については、現在の加入者はほとんど横滑りで入ってくれるのではないかという判断らしきことを言っておられます。これは少々無理なのじゃないのかというぐあいに私は思うのです。 そこで伺いたいのは、農業会議所や農業委員会はこれから先どうい……
○谷本巍君 私は、ただいま可決されました土地改良法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党、社会民主党・護憲連合及び無所属の会の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 土地改良法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法の施行に当たっては、次の事項の実現に努め、食料・農業・農村基本法の基本理念の実現に向け、土地改良事業の円滑かつ効果的な実施に遺憾なきを期すべきである。 一 土地改良事業の施行に際し環境との調和を図るに当たっては、極力環境の保全が図られるように配慮する等環境に積極的に適合するよう努め……
○谷本巍君 初めに大臣に、新規就業者の減少の問題について伺いたいと存じます。 大臣も御存じのように、船員不足で操業ができないという漁船をたびたび見かけるようになっております。そんな状況の中で政府は、例えば遠洋漁業の場合について申し上げますというと、平成十年から外人労働者の活用で、船員の確保と国際競争力にたえ得る経営確立に向けてマルシップ制度を導入されました。平成十二年の三月現在で見てみますというと、この外人労働力は三千三百五十八人に上っていると聞きます。さらにまた、この人数をふやせという声も一部では出ているというぐあいに承っております。 かつての海洋王国日本の漁業がどうしてこうなってしまっ……
○谷本巍君 初めに、加瀬参考人に伺います。 先ほど先生は冒頭で二百海里内の日本の漁業というのは国際競争力は持ち得るというお話がございました。それを具体的に現実のものにしていく上で幾つかの条件があるわけでありますけれども、特に私は流通にかなりの問題があるのではないかという気がいたします。 量販店の出現によって、量販店は工業製品と同じようなものを水産に対しても求めるようになってまいりました。つまり、仕入れ業者に対して、一定の時間に、一定の量を、一定の品質で、一定の価格で、この四条件を求めてくるという状況になってまいりました。 そうなりますと、国産が不利になってくるんですね。輸入の方がどうして……
○谷本巍君 初めに、大臣に漁業と水産の連携とコスト削減問題について伺いたいと存じます。
昨年改正されました食品流通構造改善法は、食品の製造業者などと農林漁業者などの安定取引ができるよう、施設づくり等について支援の措置を講じていくというふうに言っております。その点、現状どんなふうになってきているか承りたいことと、それからもう一つは、輸入物との対抗上からも流通コストの削減が求められております。漁業、水産業、連携を含め、コスト削減にどう取り組んでいくかについての見解を承りたい。
【次の発言】 さて、そこでもう一つ、この際伺っておきたいのは、中間経費削減の具体策としてこれまでも産地統合ということが強……
○谷本巍君 事前に通告しておきました質問項目、既にもう前の人が質問をやっておられるものが結構ありまして、重複するところが出てまいりますが、その点はお許しをいただきたいと存じます。 初めに大臣に伺いたいのです。自給率問題であります。 森林問題の持つ性格というのは私は変わってきたと思います。昔は、それぞれの地域、それから国単位で考えればよかった。最近は、環境問題との絡みで地球的規模で考えなきゃならぬというような性格が出てまいりました。そういう点で、新しい基本法を見てみますと、これまで議論がありましたように、公益的機能増進への林政の転換ということがうたわれておるんですが、なぜか自給率引き上げとい……
○谷本巍君 長官に伺います。初めに、伐採跡地対策についてであります。
平成十一年当時の民有林伐採跡地の面積は十万九千ヘクタールでありました。このうち、二万二千ヘクタールの人工林が伐採後三年以上たっても植林はされないという状況にある。農林水産省が実施いたしました林家のアンケート調査によりますというと、全体の八割の林家が伐採跡地へ植林しない、こう答えております。
こうした伐採跡地への政府の対処の方針、どんな方針なのか、伺いたいのです。
【次の発言】 答弁が御丁寧なのは結構ですけれども、私、二十五分しか持ち時間ございませんので、簡潔にひとつお願いいたします。
それで、長官、今の話と関連しますけ……
○谷本巍君 私の持ち時間は十五分でありますので、簡潔に質問いたしますので、簡潔にお答えいただきたい。なお、国有林問題で質問通告と重複している部分はカットいたします。 初めに大臣に伺いたいのです。国有林の管理体制のことについてであります。 現行の国有林管理体制は平成十年の国有林改革二法に基づくものであります。この法案がつくられる過程の中で、与党内の協議、与野党間の論議、そして労使交渉の中で確認されてまいりましたのは、国の一元管理のもとで伐採や造林等々の事業の民間委託を進めていくんだというようなことで確認をされてまいりました。つまり、枠組みの基本というのは国の一元的管理、ここに置いていきましょ……
○谷本巍君 先ほど星野先生の方から、日本の製品というのは部品から完製品まで全部国内でつくって輸出をしていくあり方になっていると。その問題が円高との絡みでお話がありましたけれども、円高の問題と同時に、もう一つはやっぱり環境問題、それも大きな原因になっているんじゃないのかと私は思うんです。 といいますのは、欧米の場合の貿易を見てみますというと、重量換算で見ても大体バランスがとれているんですね。日本の場合には、食料も含めまして輸入しているものを十としますというと、輸出しているのはせいぜい一前後でしょう。その差額の九というのは一体どこへ行ったんだと。産業廃棄物になるし、それからまた、今の水質汚濁問題……
○谷本巍君 内需主導型経済の部分で、三ページの冒頭に公共投資基本計画の予算配分をめぐって生活関連分野への重点配分ということが強調されております。この点を私はもっと積極的な位置づけを図るべきではないのかという気がいたします。 といいますのは、これまで円高が年々進んできた。円高は進んでも貿易黒字というのは減らない、逆にふえるというような状況が続いてきたわけです。なぜそういうことになってきたのか。いろいろなことが考えられるでしょう。一つは、例えば国内価格を維持してそれでもって輸出の方を安い値段で維持する、対応するというやり方もあったわけですし、またサービス残業等に見られるような長時間労働の問題もあ……
○谷本巍君 初めに、大内先生に伺いたいと存じます。二点ほどお伺いいたします。 一つは中山間地域のことでありますけれども、このままでいったら、自給率の引き上げはおろか無人化していくであろうと、極めてショッキングなお話がございました。実態的にはまさしく私もそうだろうと思います。そうなってきたら川下の農業がもたない、川下の都市がもたないというようなことになっていくだろうと存じます。 こういう危機的状況を回避していくのには、先生が御指摘になっておりましたような国際化への対応の問題もあるでしょうし、それからまた農政のあり方の問題に基本があるだろうと存じます。そうした問題点があるわけでありますけれども……
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