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鈴木義男 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

鈴木義男[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

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23期委員会発言TOP10
9位
23期委員会発言(政府)TOP10
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このページでは鈴木義男衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。鈴木義男衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

23期(1947/04/25〜)

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第2号(1947/07/28、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 石田君の御質問にお答えいたします前に、政府として隱退藏物資、現内閣は遊休物資という言葉を使うことにいたしておりますが、それに對する態度を一言いたしておきたいと思います。  今までは適法、不適法というようなことが問題にされておりまして、行つてみて物はあつたが、適法なものであるからそのままにしたということが多かつたのでありますが、政府は適法、不適法を問わず、遊んでおる物資がありましたならば、すべてこれを生産のルートに乗せるという決意をもちまして、近く大規模な機關を設けて、發足をいたす豫定であります。すでに存在いたしておりまする安定本部の監査部も、もとよりその目的をもつて存在しておる……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第3号(1947/07/30、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 前囘この委員会におきまして本多委員から砂糖の行方について詳細な數字的説明を求められましたので、直ちに靜岡地方檢察廳檢事正井上馨に命じまして取寄せましたから、ここに御報告を申し上げます。この砂糖は靜岡の檢察廳において取調べましたところによりますと、戰時中東洋醸造株式會社は原料砂糖を會社の二號、三號、四號、河野、石藏の五つの倉庫を使用保管していたものでありまして、昭和二十年八月終戰の時に約千五、六百トンの原料殘があつたと推定されるのでありますが、終戰直後海軍工作隊等海軍關係の者が二、三百トンを持つていたのであります。また千トンは靜岡縣内の一般家庭配給用として縣農務課の指令により日本……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第11号(1947/08/22、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 前囘私から靜岡縣大仁の東洋讓造株式會社の所藏しておりました砂糖の處分について御報告いたしましたところ、農林省の報告と數字において食違いがあるということで重ねてお尋ねがありましたので、さらに東京高等檢察廳岡原檢事をして詳細取調べさせました結果、ほぼ食違いの點が明らかになりましたから、ここに御報告を申し上げます。昨年十一月沼津檢事局が大仁の會社につきまして、殘つている砂糖を押收したことは前囘御報告をいたした通りでありまして、ダース箱詰十三貫匁入り八十三箱、百斤入り袋、十六貫匁入り百二袋、これがそのとき存在した砂糖でありまして、これは押收をし、封印をいたして、ただいまも存するのであり……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第16号(1947/09/19、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 前會の私の答辯が不完全であつたことにつきましては恐縮に存じます。實は檢事局の調査というものは、あらかじめこの委員會の御要求に應じて出したものではないのでありまして、昨年十二月頃東洋釀造株式會社が砂糖をもつて大規模に糖蜜をつくり、これを高値にやみに流して、價格違反をやつておるという疑いに基きまして、主力をその點にだけ注いで調査したのでありまして、その點の違反事實は正確に調査されて、それぞれ處分も終つたのでありますが、それ以前の砂糖の處分數量は現存しなかつたために、調査が困難であることと、當時關係者の供述がはぼ一致しておりましたために、大體そういうように處分されたものと認めて、再調……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第17号(1947/09/23、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 それはちよつと拜見できれば、一層ぐあいがいいのですが、私見ていないのでこれについてはちよつと今お答えする材料をもつておりませんから、あらためて取調べた上でお答えをいたしますが、埼玉縣の例のやみ物資を動かしたとかいうので日本タイムスに大々的に出たもの、四億何千萬圓、あの件は取調べております。ただいままで判明したところでは、物資はあるようであるが、別に動いたというのは、たしかに梨本宮が四萬二千圓の公定價格で枠内の品物を何か使用者に配給するために買つたというような事實がわかつたのであります。その他の犯罪となるべきような證據はまだ上つておらないということを口頭で檢事長から聽いております……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第19号(1947/10/03、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 最初の御質問に對しては政府全體を代表してお答えするに少しく材料が不足でありますが、實は政府が資料を提出することがはなはだ少いというお叱りでありますが、終戰直後に厖大な軍需物資がある徑路をたどつて散在したことは御承知の通りであります。率直に申せば東久邇内閣の閣議において決定をされて、それぞれの方面に通達をされた結果、早急に物資が處分せられたのであります。その後命令の取消等がありましたが、徹底せずして處分せられたる物資はそのまま轉々として行つたと目されるのであります。そのために帳簿等も不必要に燒却をする、破棄をするというようなことが行われ、完全なる資料が殘つておらない實情である。現……

第1回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第20号(1947/10/09、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 お答えいたします。その栃木縣の問題につきましては私どもの方はまだその調査の報告を受けておりません。これは委員會の御報告でありまして、檢察當局として當然報告のあるべきはずでありますから、その點がはたして一致するかどうかわかりませんので、今ここで責任あるお答えはいたし兼ねるのであります。いずれ報告を徴しましてお答えをいたしたいと思います。  それから全國の檢事に向つて、隱退藏物資についてもし犯罪の疑うべきものがあるならば遠慮會釋なく檢擧し協力するように訓令してあります。但し檢事局は御承知のように犯罪を捜査するだけの機關であります。犯罪に關係ないのにただお前のところに活用せざる物資が……

第1回国会 厚生委員会 第16号(1947/09/22、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 お答えいたします。この兒童福祉法を立案いたします場合に、ただいま山崎委員の御質問のようなことは一番問題になつた點であります。できるならば同一法案として司法省と厚生省との共管にするか、あるいはどちらか一方で管理することにするかということは考慮されたのでありますが、結局いろいろ考慮いたしました結果、一般的に言う不良少年はこの兒童福祉法で救濟をし、教育をし監護をしていこう、そして虞犯少年と申しておりますが、犯罪を犯すおそれのある少年と、現實に犯罪を犯した犯罪少年、この二つの類型に屬するものは少年法に規定をし、司法省の所管とするということに相なつたのであります。深い理論的根據があるわけ……

第1回国会 厚生委員会 第30号(1947/11/13、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 お答えをいたします。草津町の樂泉園の事件のことをお尋ねであると存じますが、これは最初勞働爭議に似た形をとつて進んでまいりましたので、檢事局に直接告發または告訴はなかつたのであります。長野原警察署に告發があつたことを傳え聞きまして、檢事局といたしましても放置すべきではないと考えまして、中之城支部の檢署廳兼務をいたしております鈴木檢事が現地について調査に從事いたしたのであります。もと原因は物價高による給與改善要求に起因して、癩患者一同が共産黨に入黨して、要求を提起したことに端を發しているように報告されておるのであります。そこで檢掌局といたしましても取調べをいたしておりまするが、急速……

第1回国会 司法委員会 第2号(1947/07/09、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 ただいま上程の國家賠償法案について提案理由を説明いたします。  日本國憲法は、その第十七條において、「何人も、公務員の不法行為により、損害を受けたときは、法律の定めるところにより、國又は公共團体に、その賠償を求めることができる。」と規定しております。しかるに從來現行民法の解釈として、民法の不法行為に関する規定は、國又は公共團体の公権力の行使による損害には適用がないものとされていましたので、戸籍法、不動産登記法、特別法に特に規定してある場合のほかは、被害者はその救済を求める途がないのであります。よつてこの法律では、まず第一に、この点に関する國又は公共團体の損害賠償責任を明かにする……

第1回国会 司法委員会 第3号(1947/07/12、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木国務大臣 ただいま鍛冶委員の御意見はごもつともでありまするが、この問題は憲法審議の際に問題となり、一応盡されておるように考えるのでありまして、また先日本会議において綱島議員の質問に対して、政府の公式の答弁といたしまして、片山総理大臣からお答えをいたしておるのであります。政府の見解はそれで答弁されたものと解しておるのであります。簡単に要約して申し上げますれば、わが新憲法はアメリカ式の純然たる三権分立をとつたのではなくして、イギリス式の議院内閣制をとつておりまするために、しかく厳格にこの立法と行政との関係を区別いたしておらないのでありまして、憲法第四十一条に国会が唯一の立法機関であるというこ……

第1回国会 司法委員会 第5号(1947/07/26、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 お答えをいたします。実はこの健全財政の建前を堅持し、同時に進んでインフレの克服をいたしまするために、國家全体の行政面について整理の必要があるのではないかということは問題となつておるのであります。他の方面のことはしばらくおきまして、司法省の問題といたしますれば、もしこれに参加し得るならば、でき得るだけ精密に調査をして冗費を省き、できるだけ行政整理をしなければならないと考えておるのでありまするが、しかし実際の実情は、司法省に関しまする限り、実に檢察陣営におきましても、むしろ現下の社会情勢に鑑みますると、犯罪の激増その他種種の事情から見て、もつと人員を殖やさなければならないというよう……

第1回国会 司法委員会 第6号(1947/07/28、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木国務大臣 ただいま非常に重要な、問題について御質問がありまして、深く感銘いたした次第であります。法律論、道議論、いろいろまざつておつたように存ずるのでありまするが、従來も小黨は罰せられて大黨は罰せられず、國を滅ぼす者は罰せられないということが歴史上においてもあつたことは御同感でありまして、人類の知識が發達し、同時に法制が備わるに従つて、そういう者も嚴然たる處罰を受けなければならないということは當然のことであります。幸いにして國際法が發達をいたしました結果、せめても國内においてできないことが、御承知のごとく戰争犯罪として處罰せられるというようなことに相なつておるのであります。今後はそういう……

第1回国会 司法委員会 第19号(1947/08/12、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 どういうふうにと抑せられると、質問の趣意がよくわかりませんが、國の象徴として、また國民統合の象徴として考えておると申し上げるほかはないのであります。その意味はどういう意味でであるかといえば、人によつて見解を異にするかもしれませんが、私は主としてこれを道義的な意味における象徴、そう考えております。
【次の発言】 その問題は憲法改正の際にも繰返された問題でありますが、天皇が象徴であられるということは、憲法上必要な範圍内においてでありまして、また自然人とせられましては、われわれと同じように國民の一人であらせられる。從つていろいろ私どもと同じような法律上のお地位にお立ちになることもあり……

第1回国会 司法委員会 第23号(1947/08/18、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 ただいま非常に重大な御質問がありまして、その一部は提案の際お答えをいたしておいたつもりでありますが、問題が大切でありますから、重ねて申し上げることにいたしたいと思います。おそらく諸種の法律改正のうちで、民法の改正が最も重要な意味をもつておると申しても過言ではないと信ずるのであります。從いまして、民法改正の仕事は、非常に重大な關心をもちまして、できるだけ廣くあらゆる方面の輿論をとり、殊に人口の半分を占めております婦人の意向、輿論、希望、要求等を取入れまして、改正することが正しい態度であることは、加藤議員の仰せられる通りであります。政府といたしましても、十分にそういう氣持を持つてお……

第1回国会 司法委員会 第29号(1947/08/29、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 ただいまの經濟安定本部が司法警察のことをやるために行政官廳の事務の分配、権限の紛淆を來すのではないかという御質問でありますが、その點は經濟安定本部というものが、先ほどからいろいろ御議論がありましたが、結局各省のほかに一つの總合的企畫官廳としてできておるのでありまして、しかもその企畫を實行に移し、實行の先までも見届けることが、危機突破という特定の目的をもつて、しかもある限られたる機關もつて存立しておる官廳でありますから、なおさら大切な役割になつてまいるのでありまして、その意味において、ややいろいろな點で権限が重複することはやむを得ないと、私どもは思つております。極力その機能を助け……

第1回国会 司法委員会 第30号(1947/08/30、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 その點は政府といたしましては憲法違反ではないと解しておるのでありまして、もとより犯罪捜査のために令状をもたずして家宅に臨檢し、あるいは押収をなすというようなことが、憲法違反であることはもちろんでありますが、これは經濟上の行政のためにいたすことでありまして、決して犯罪捜査ということを目的にしておるのではない。從つてきわめて合法的平和的方法においてだけ臨檢をし檢査をするわけでありまして、はからずもその途中、ついでにと言つては語弊がありまするが、犯罪事實を發見した場合には、憲法の命ずるところによつて、正當な手續によつてやる。こういうことになることは當然でありまして、その點は決して矛盾……

第1回国会 司法委員会 第34号(1947/09/19、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 静岡縣の逃走事件、その前提になつております假釋放事件というものの二つは、容易ならざる事件であると存じましたので、私も行刑局長を帶同いたしまして、親しく現地に臨んで調査をいたし、また檢察當局その他の調査の結果をも徴してまいつたのであります。これを詳しく申し上げますと、長時間を要しますから、他の機會に詳しくまた申し上げることがあろうと存じますから、今日はできるだけ簡略な形でとりまとめてお答えを申し上げたいと思います。  この問題を考えるにつきまして、静岡に起つた事件の具對的な處理の問題、それからあの事件を通して現れた近次のわが國行刑制度、刑務行政の缺陷等についていかに對處すべきかと……

第1回国会 司法委員会 第35号(1947/09/20、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 大體私からのお考えも總理大臣のただいま答えられたことに一致するものであります。なお北浦委員のお言葉のうちに、いかにも供出を留保しておるかのごとき印象を與えるものがあつたならば、十分調査して、正當に供出しておることを世界に向かつて宣言するべきであるというお言葉がありましたが、まことに御趣旨においては、私どもも大贊成でありまするが、ただいまの状況におきましては、農業統計、農業調査というものは、はなはだ不完全なものであります。十分現實に合致した調査をなし得るということは、容易に申し上げかねる次第であります。そこにこういうようなデリケートな問題も起こるのではないかと思うのでありまして、……

第1回国会 司法委員会 第40号(1947/09/27、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 御指摘の問題は、まことに悲痛な問題でありまして、決して今日に始まつたことではなく、近年イフンレの増進に伴いまして、非常に官吏一般が生活難に襲われておるのであります。殊に司法官、檢察官は、收入は月給のほかに何もないのであります。しこうしてその收入が御承知の通りでありますから、非常な苦境にあることは、榮養失調者をたくさん出しておるという事實に徴して明らかであります。これを何とかしなければならないということは、私も就任早々考えたところであります。實は閣議の席におきまして、その實情を申し上げまして、できるだけ早き機會に司法官の優遇、檢察官の優遇を講じていただくように、閣僚の御了解を得て……

第1回国会 司法委員会 第41号(1947/09/29、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 この武力行使という意味は、軍隊によるわが領土への侵入、わが領土の空襲答、一切の武力的手段の行使という意味であります。しかしそれは外國から日本國に對してなされることを必要とするのでありますから單なる外国人の集団の行うものとか、また國内の個人に對して行われるものは該当しない、こう解するのであります。
【次の発言】 その點は相當デリケートな問題でありますが、あの憲法を改正いたしますときにも問題になつたところであります。わが國として武力を放棄する、一切の軍備をなくするということを誓います以上、いわゆる自衞權の行使もしないつもりか、こういう問題として扱われたと存ずるのであります。結局わが……

第1回国会 司法委員会 第57号(1947/11/20、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 御質問の件は、私どもとしては、至極贊成でありまするが、ただ裁判所が保釋を許しますので、司法省としては、直接干渉はできない。檢事の態度としては常に勾留を短縮し、逃走、證據湮滅のないものはできるだけ保釋を許すことに同意するように、また解除するように訓示いたしております。その趣旨は十分徹底しておると信ずるのでありますが、なおこの上ともこの點は努力いたすつもりであります。裁判所に對しましても、間接ではありますが、そういうふうに努力いたすつもりであります。
【次の発言】 お答えいたします。山口判事の神のごとき死につきましては、非常に社會全體に感激と衝動を喚び起しまして、いろいろ問題になつ……

第1回国会 司法委員会 第60号(1947/11/23、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 唯今上程に相成りました最高法務廳設置法案の提案理由の御説明を申し上げます。  この官廳の性質地位に鑑みまして、内閣總理大臣から御説明申上げるのが適當と存ずるのでありますが、内閣總理大臣の命によりまして、主としてその立案の任に當りました關係上、私から御説明申し上げることといたします。御了承を願います。  御承知の通り新憲法においては、種々の制約と例外とはございまするが、立法行政司法三權の分立を大原則として樹立いたしたのであります。立法は國會が掌り、行政は内閣が掌り、司法は裁判所がこれに任ずるという建前であります。  この三作用の分立を明確にいたしました結果、從來裁判所の人事、豫算……

第1回国会 司法委員会 第61号(1947/11/24、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 大島委員の御質問ごもつともでありますが、實は指紋は警察の方にもあるのでございます。そして司法省の方でも同じものを保管しておる。警察の方は犯罪捜査にすぐ役立てる――今度公安廳ができるわけでありますが、公安廳において保管して、それは犯罪捜査にただちに役立てる、それから從來司法省の方でもつております指紋は、同じものでありまするが、前科者の取調べ、實際行刑を行つております者の同一性を確かめること、そういうことに役立つのであります。むしろ行刑に役立つことが多いのであります。それで犯罪捜査のときには、必要があれば貸してもやりますし、利用はいたしますが、公安廳の方に同じものがありますから、そ……

第1回国会 司法委員会 第63号(1947/11/27、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 ただいま議題となりました國の利害に關係のある訴訟についての最高法務總裁の權限等に關する法律案につきまして、提案の理由を御説明いたします。  最高法務廳設置法の制定により、國の利害に關係のある爭訟に關する事項は、最高法務總裁がこれを管理することとなりますので、これに對應して、この種の爭訟に關する最高法務總裁の權限等を定めることが必要となつたのであります。從來は、中央または地方の行政官廳の所管事務に係る民事訴訟については、關係廳の長官、またはその指定する所属官吏が國を代表して訴訟を行つていたのでありますが、この種の訴訟には、事案の内容が複雑なものが多いため、關係各廳は、人的物的に少……

第1回国会 司法委員会 第64号(1947/11/28、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 それは最も大切な問題でありますが、法案の問題としては適當でないと思いまして、他の法律に譲つたわけであります。殊に檢察の方は、檢察廳法という別な法律がありまして、その方でやつております。これはただ内局たる刑事局が檢察局に代るといういだけで、一般刑事政策の監督、檢察事務、檢察廳の組織をどうするかということを調査研究している部局でございますから、さよう御承知願いたいと思います。そこで、司法警察官を使うかという問題につきましては、もちろん使うのであります。それで警察法を制定いたしますときに問題になつたのでありますが、檢事が警察官を使うということが、警察法の中に規定してあるのも、少し體裁……

第1回国会 司法委員会 第65号(1947/11/29、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 副檢事の任命資格の特例に關する、法律案の提案理由を御説明申し上げます。  檢察廳法においては、簡易裁判所に對應する檢察廳として、區檢察廳を設けましたが、すべての區檢察廳に嚴格な任命資格を要する檢事を配置することといたしましては、とうていその人を得る見込みがありませんので、新たに、區檢察廳の検察官の職に補すべき副檢事の制度を設け、その任命資格については、同法第十八條第二項において、副檢事は、同法第十八條第一項の規定にかかわらず、高等試驗に合格した者または三年以上政令で定める二級官吏その他の公務員の職にあつた者で副檢事選考委員會の選考を經たものの中からもこれを任命することができるも……

第1回国会 司法委員会 第67号(1947/12/02、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 その點は十分考えたのであります。しかし辯護士という仕事は、これは典型的な自由職業でありますから、來る者は拒まず、去る者は追わずという形になることはやむを得ない。ただ収入の點おいて、あまりに在朝の法曹と差があり過ぎるということが、わが國において一つの問題であると思うのでありまして、その點については、適當に考えなければならない。實はこういう立案のときに、關系方面ともいろいろ話合いまして、アメリカにおける實情等も調査いたしたのであります。あちらでは、非常に辯護士が多くて、氾濫しておる形で、辯護士というものは収入が少い。大學を出て辯護士になつて十年ぐらい經つても、三千五百ドルぐらいしか……

第1回国会 予算委員会 第20号(1947/11/13、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 ただいま少年の取扱いにつきまして、一日三圓ではあまりにも少いではないかというお尋ねでありまして、これはお尋ねまでもなく少いことに相違ないのであります。ただいま一日四十圓を豫備金から出してくれるように請求中でありまして、なお明年度からは十分に保護をなし得るような費用を要求する豫定であります。さよう御承知願いたいと思います。
【次の発言】 庄司委員の御質問は、非常に重要な點に觸れておるのでありまして、時間が許されますれば、詳細に私の考えを申述べたいのですが、それは司法委員會その他の席の讓りまして、ここにはごく簡略にお答えをいたしておきますが、刑務所がただいまほとんど崩壞直前のような……

第2回国会 議院運営委員会 第4号(1948/01/26、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 総理大臣が出席して御説明申し上げるのでありますが、ただいま参議院の本会議で質問に答えておりますので、私が代つて御説明申し上げることにいたします。総理大臣が出ましても、私が出ましても、政府としての見解は同一であります。どういう理由でこの逮捕を求めたかということにつきましては、書面をもつて申し上げた以上に申し上げるわけにいかないのであります。これは裁判所に令状を求めまする場合の請求と同じことでありまして、それ以上のことは捜査の機密に属することでございますから申し上げかねるのであります。但し政府も十分に立法府の議員の審議権を尊重いたしまするがゆえに、この請求をいたすことにつきましては……

第2回国会 議院運営委員会 第23号(1948/04/01、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 政務次官の臨時設置に関する法律案について御説明申し上げます。  從來政務次官及び参與官の両制度があり、参與官については諸般の事情により最近においては実際上その任命を見なかつたのでありますが、政務次官につきましては、この制度が今日まで、はくその機能を発揮してまいつたことは御承知の通りであります。本案は、この政務官の制度に適実なる改変を加えんとするものでありまして、以下その内容の要点を申し返べます。  第一は、政務次官の数の増加であります。從來は政務次官は各省一人となつていたのでありますが、今回その総数を二十二人とすることにいたしたのであります。なお両院制度の趣旨にも鑑み、衆議院議……

第2回国会 議院運営委員会 第50号(1948/06/14、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 國務大臣の起訴という問題は、内閣総理大臣の同意を必要といたしますので、手続の最後の段階に達するまでは、外部に発表すべきものではないと考えておるのであります。今まで他のあらゆる事件にについても、さように取扱つてきております。ただ國務大臣の場合はあまりたくさん例がありません。  従つてやはり外部に発表するときは、決裁をし同意を得たときであるというふうな解釈をとりたいと思つておつたのでありますが、御承知のように非常に新聞雑誌等が騒いで、何か私の方で策でも弄しておるかのごとく宣伝せられますことは、はなはだおもしろくないことでありますから、政府として差支えない範囲で申し上げておく方が、か……

第2回国会 決算委員会 第12号(1948/06/05、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 お答えいたします。御質問の趣旨は、経済査察官が現行犯をつかまえることができるかということでありまするならば、できるとお答えをいたすのであります。しかしできるという問題と、それじや何でもかんでもみなやるかと言えば、この査察官の置かれた目的から見て、比較的大きい経済犯を取締るということが目的でありますから、どこでも、その辺の露店の違反でもみなつかまえる――これは一般警察官に委ねべき問題でありまして、つかまえることは、つかまえたければつかまえられるわけでありますが、そういうことまで必ずやるということは申し上げかねる、こういうふうにお答えをいたしておきたいと思います。

第2回国会 司法委員会 第1号(1948/02/26、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 ただいま上程になりました昭和二十二年法律第六十五号(裁判官の報酬等の應急的措置に関する法律)等の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  まず第一條について御説明申し上げます。裁判官の報酬につきましては、裁判所法律第五十一條の規定により、また檢察官の俸給につきましては、檢察廳法第二十一條の規定により、それぞれ特別の法律によつてこれを定めることといたしているのでありますが、政府はとりあえず昭和二十二年十二月三十一日までの暫定的措置といたしまして、第九十二回帝國議会に、昭和二十二年法律第六十五号(裁判官の報酬等の應急的措置に関する法律)案及び同法律第六十六号(檢察官の……

第2回国会 司法委員会 第2号(1948/03/18、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 ただいま上程になりました軽犯罪法案の提案理由を御説明申し上げます。  この法律案は、警察犯処罰令に代るべき法律を制定する必要があるため、提案するに至つたものであります。警察犯処罰令は、明治四十一年現行刑法の実施と同時に制定施行され、違警罪即決例と相まつて、警察権行使の裏づけに使用されるとともに、國民生活に深い関係をもつてまいつたのであります。昨年五月新憲法の実施とともに、違警罪即決例は、新事態に適合しないものとしてまつたく廃止され、警察署長の即決処分に附されていたような事件は、あげて、新設の簡易裁判所において取り扱われることになつたのでありますが、警察犯処罰令の方は、準備の都合……

第2回国会 司法委員会 第6号(1948/03/27、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 ただいま上程になりました檢察廳法の一部を改正する法律案の提案理由の御説明を申し上げます。  そもそも檢察官は公訴権の実行をその職責とするものであり、檢察官による公訴権の実行が適正に行われなければ、刑罰法令の適正な適用実現も、これを期待することができないことは、論をまたないところであります。このためには、檢察官の身分保障を強くし、檢察官をしていかなる勢力にも影響されることなく、嚴正公平に公訴権の実行に当らしめる用意が必要でありまして、檢察廳法第二十三條は、まつたくこの趣旨に出た規定なのであります。しかしながら、現行制度のように、檢察官の罷免事由を、心身の故障その他の事由により、そ……

第2回国会 司法委員会 第15号(1948/05/01、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 ただいま議題となりました裁判官の報酬等に関する法律案の提案理由を申し上げます。  裁判官の報酬につきましては、憲法及び裁判所法の規定に基き、昭和二十二年四月十七日第九十二回帝國議会におきまして、裁判官の報酬等の應急的措置に関する法律が定められ、同年五月三日から施行せられたのでありますが、この法律は、その名に示しておりますように、裁判官の報酬等につきまして、終戰後におきまする國内の不安定な経済情勢に鑑み、應急的措置として、一應の定めをなしたものでありまして、本年の一月一日から、その効力を失うことになつておりました。しかしながら、経済情勢はその後も依然とした安定するに至らなかつたの……

第2回国会 司法委員会 第16号(1948/05/05、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 花村君の御質問はその通りでありまして、新憲法の上において、裁判官の地位というものは著しく高められ、殊に権力分立の原則を確立いたしましたために、立法権、行政権と対立して司法権というものが同じ高さを保つべきものであるという建前をとつておるのでありまして、そういう意味から、最高裁判所長官は総理大臣と対等、最高裁判所の判事は國務大臣と対等というような原則が出てくるわけであります。そういう趣旨に則つて、待遇案につきましても立案されておる、こういうふうに御了解願いたいのであります。
【次の発言】 檢察官の地位は著しく低いのでありまして、御承知のように、國務大臣たる法務総裁のもとの檢事総長は……

第2回国会 司法委員会 第17号(1948/05/06、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 お答えをいたします。昨日詳しく申し上げました通り、私は二十六日の閣議で決定したと理解しておるのであります。しかし昨日も、一應二十六日に決定したと、一應という字をつけておきましたのは、結果から見て、結局その後また解釈について疑義が生じて、二度の閣議で話題になりましたがゆえに、結局一應と申し上げなければならなくなつたわけです。私が二十六日に署名を了して、官房長、人事課長等に、こういう案になつたから、これを清書して、大藏省給與局長とも協議をして確定案にして、議会に提案する準備をせよと申し残して出発をいたしましたときには、確定したものと私は考えて出かけたのであります。その後翌日の閣議で……

第2回国会 司法委員会 第18号(1948/05/07、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 お言葉の通りでありまして、檢事、檢察官は、廣い意味における行政官には相違ありませんが、しかしそのやつておる仕事は、いわゆる司法官的な仕事であります。外國の判例などにおきましても、これを特に準司法官――クワジ・ジヤジシアル・オフイサーと呼んでおるのでありまして、行政官のうちでは特別の行政官であると了解いたしております。
【次の発言】 その点はちよつと中村委員の勘違いと申し上げとは失礼でありますが、勘違いではなかろうかと思うのでありまして、ここで言つている國務大臣の例によるとか、あるいは一般官吏の例によるというのは、俸給以外の諸手当、たとえば勤務地手当、家族手当、そういうものは一般……

第2回国会 司法委員会 第21号(1948/05/27、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 ただいま鍛冶議員の御質問はごもつともでありまして、政府といたしましても、新憲法においては、裁判官を他の官吏に比して優位の地位に置いていることは疑がないのでありますから、そういう精神を生かして制度を考えなければならぬということを考えているのであります。そのためには任用の制度から改正しなければ徹底しないということは仰せの通りであります。從つてこの任用制度をいかに改正すべきかということについて、十分愼重に考慮いたすつもりであります、但しこれは政府だけで決し得る問題とは考えませんので、最高裁判所等とも御協議をいたしまして、十分合理的にして妥当なる制度を確立したい、できるだけ速やかにこれ……

第2回国会 司法委員会 第22号(1948/05/28、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 ただいま上程に相なりました刑事訴訟法を改正する法律案の提案理由について、御説明申し上げます。  新憲法は、各種の基本的人権の保障について、格別の注意を拂つているのでありますが、なかんずく刑事手続に関しましては、わが國における從來の運用に鑑み、特に第三十一條以下数箇條を割いて、きわめて詳細な規定を設けているのであります。しかもこれらの新憲法の規定は、英米法系的色彩の濃いものでありまして、これを完全に実施するためには、大陸法系的傳統のもとにつくられた現行刑事訴訟法には、根本的な改正を加える必要があるのであります。さらにまた新憲法は、第六章におきまして、司法権の独立を強化し、最高裁判……

第2回国会 司法委員会 第25号(1948/06/05、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 猪俣委員の御質問はごもつともであります。元來警察事務と檢察事務とは、法律上の性質から申しますれば。区別のあることは仰せの通りであります。しかし犯罪捜査ということになりますと、自治体警察がございましても、本來が國家事務であるものを委任せられていると見るべきものでありますから、これは統一的見地からその指揮に從わなければならないということは、御了解願えると思うのであります。この一般的指示というものは、どういうものを意味するか、もとより警察官執務規範のような全國の警察官に通用いたしまする規範をこしらえますことは、この犯罪捜査に関しまする限りは、公安委員会が單独できめ得るというものではな……

第2回国会 司法委員会 第28号(1948/06/09、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 中村委員の御質問は、まことに理由ある御質問であります。この問題を取扱うことになりますと、法律と道徳の関係というようなことに深入りをして論じなければ、十分に徹底しなくなると思うのでありますが、それは今しばらくおきまして、憲法第十四條の法のもとに平等ということも、実際の人間生活を律していきまする上の基礎原則でありますから、絶対的なものとして主張するわけにはまいらぬと思うのであります。できるだけの範囲において、また許される限り、法の前の平等を期するという建前に立つておることは、御了承願わなければならぬのであります。そういう意味におきまして、尊属の犯しました罪に対して、從來は告訴を必要……

第2回国会 司法委員会 第41号(1948/06/25、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 お答えをいたします。西尾國務大臣の政令違反に関する起訴の稟請は、ただいま私のところにまいつております。愼重に諸般の事情を考慮いたしまして、起訴の時期を決定することが、刑事政策としても、きわめて大切なことであると考えておりますので、適当な時期がまいりますれば、理由を明らかにして、この稟議の決裁をいたし、その先の手続をとる、こういうことにたいそうと考えております。
【次の発言】 参議院の予算委員会でも痛烈な御質問がありまして、私が同じ党派であるために、庇護するためにあいまいな態度をとつておるのではないかというような御趣旨の御質問もあつてのでありまするが、今のところそういうふうに疑わ……

第2回国会 司法委員会 第43号(1948/06/27、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 ただいまの御質問はごもつともでありますが、目白だけを証拠とせず、できるだけ客観的な証拠をもつて有罪、無罪を決定することは、刑事訴訟の根本理想でありまして、できるだけその方向に向つてあらゆる施策を完備していきたいと考えておる次第であります。勾留の点においても、原則は不拘束で調べるのが原則だと考えておりますが、やむを得ず拘束する場合は、ほぼ今回立案した程度の條件で、必要にして十分であろうということに決定した次第であります。これは運用の面において無理がなければ、申されるような弊害を生ずることはなかろうと考えます。
【次の発言】 その点は結局檢務長官がお答えした通りであると申し上げてお……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第2号(1948/01/31、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 議会は立法府でありまして、司法省は行政府でありますから、立法府と行政府が交渉いたしますのはわれわれのもつております法制の上ではどうしても政務官を通じてやらなければならぬ。犯罪を告発するということでありますれば、直接どの檢事局にお出でになつてもよろしいのでありますけれども、そうではなく意見を徴する、書類を取寄せる、あるいはいろいろの交渉をいたしますことは、すべて政務官を通じてなすべきことになつておりますので、そのために原氏の逮捕状の要求も総理大臣から議会に出していただいたような次第でありまして、今後もその慣例は守つていただきたいと考えております。私まで御要求がありますならば、裁判……

第2回国会 文化委員会 第11号(1948/06/15、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 内閣総理大臣より御説明を願う予定でありましたが、私が栄典制度審査委員会の委員長であるため、主管大臣の形において、提案理由の説明をいたします。  ただいま上程になりました栄典法案の提案理由を御説明申し上げます。  新憲法公布後二年、憲法に予定せられました憲法附属の諸法律は、國会の熱心なる御審議によりまして、ほぼ完成いたしたのでありまして、終戰とともに停止せられておりまする栄典制度を新たに決定発足いたしますことは、わずかに残つておりまする事項の重要な一つであります。政府は相当期間にわたり愼重考究いたしました結果、旧憲法とともに旧栄典制度を廃止し、新憲法の精神にふさわしい新栄典制度を……

第2回国会 文化委員会 第16号(1948/06/26、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 必ずしもそのように限定されてはいないのであります。
【次の発言】 廣い意味では政治、経済、産業も文化に関係を有するので、從つて第一條第一項の場合でも、そのようなことが認められるということはあり得るのであります。
【次の発言】 産業、政治、経済、教育宗教等民間各方面の公正なる人士にお願いします。
【次の発言】 單に事務を担当する所となります。
【次の発言】 表彰に関して遺漏があつたり、または公正でないと思われたときには、これを市町村役場に申し込めば、再審査の手続がとられるのであります。また中央においては内閣総理大臣及び所管大臣に申し込めば、再審査の手続をとることができます。かかる……

第2回国会 文化委員会 第17号(1948/06/30、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 第一の御質問の栄典に附隨して処罰すべき場合というのは、ちよつと簡單には考えられないのでありますが、勳章を偽造するとか、そういうことは刑法上の犯罪になります。それから子供の玩具のように、似せた勳章すらも下げて歩くことは、軽犯罪法に規定がありまして罪になるのであります。それであとは懲役禁錮以上の刑に処せられたら勳章を返さなければならぬ。それは今まででもそれぞれ返納を命じ、任意に出さなければとりにいく、そしてとつてくるというふうにして、嚴格に励行いたしております。まれに行方不明になつてとれないというようなことがあるかもしれませんが、それは千百のうち一つでありまして、大体実行いたしてお……

第2回国会 予算委員会 第14号(1948/04/01、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 ただいま御質問の鉄道部内に起つておりまする事件は、運輸大臣からお答えおいたした通りでありまして、法務総裁としては、まだ正式に報告を受けておらないのであります。おそらく檢事局が指揮をいたしておるとは思いますが、主として警視廳が捜査の任にあたつておりますので、檢察当局としては、いかなる人が被疑者でありましても、嚴正公平に捜査を進めて、そうして結論を得ましたならば、これを発表し、あるいは御報告をするということにいたしておりますから、その点は御了承願いたいと思うのであります。近く御報告を申し上げることができることになるだろうと思います。

第2回国会 予算委員会 第23号(1948/05/22、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 法務行政の予算上の貧弱ということにつきましては、まつたく仰せの通りでありまして、私も遺憾に存じておるところであります。國家財政が御承知の通りの状況でありますので、いろいろやりたいことを予算に計上して要求をいたしたのでありますが、あるものは十分の一減額せられ、あるものは全部削除せられ、あるものは二十分に一に減額せられるというような次第でありまして、國家財政の現況上、まことにやむを得ない部分もあるのでありますが、できるだけ努力いたしまして、御期待に副いたいと考えております。  なお犯罪捜査に関する経費というものも、御承知のように若干見込んでありまするが、突発的な重大な事件が起ります……

第2回国会 予算委員会 第36号(1948/06/21、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 ただいま庄司委員から、刑務所の作業その他の改善について御質問であります。実は刑務所の作業をもつと経済的なものに組み替えなければならないのではないかということは、前から問題になつておることでありまして、それぞれの專門家を煩わして調査はいたしておるのであります。ただ御承知のごとく、刑務所というところは、單に生産をすればよいという所ではないのでありまして、受刑者を改過遷善するために、若干の規律的な苦痛を與えなければならないのでありまして、そういう意味では経済本位にだけこの経営を考えるわけにはいかぬのであります。從つて経済的にはそろばんのとれない場面も多々あることは、御了承願わなければ……

第2回国会 労働委員会 第6号(1948/06/04、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 山花委員の御質問はまことにもつともなことでありまして、十一條違反の取扱いの上において、実際問題としてお説のような矛盾を感ずるのであります。但し実質的には、労働委員会と、労働者または労働組合と、檢察廳の関係をどういうふうに規整するとかいう問題は、むしろこれは労働大臣の所管に属するのでありまして、立法的にどういうよかという問題は、実質がきまりましたならば当然起つてくる問題であります。私個人としては至極もつともな御意見であると考えますから、労働大臣とも協議をいたしまして、その方がよろしいということであれば、適当な立法的措置を考えてよろしいと考えております。今の法律のもとにおいても、そ……


24期(1949/01/23〜)

第5回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第12号(1949/10/17、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 どちらでも大した問題ではありませんが、しかし実際問題として今疎しておる人が多い。それで私どもの選挙のときにも、選挙人名簿のある家族のおるところへもどつて、仕事は別な町でしております。ですから自分がその町に三箇月以上居住しておると主張すればできますが、せずに遠い二十里も離れたところへ帰つて選挙の投票をして來るというようなけなげな人もあるが、大体棄権する人が多い。そういう場合を考えるとむやみに選挙人名簿を登録がえすることは非常に危險を伴うので、そういう点を考慮して修正をよくお考え願いたいということを注文いたしておきます。

第5回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第13号(1949/10/18、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 これは、依然重大な問題でありまして、私の方は党議で記号式ですることを決定しておるのであります。その理由は、先ほどからお話があつてほとんど盡きておるのでありますが、西洋では二十六文字をつづるのでありますけれども、それでも書くことをいとわしいのと、忘れるということがあるために、ほとんど全部記号式になつておる。ところが日本では今まで――自書式の欠点はここで中川君以下全部述べられてほとんど盡すところがないのでありますが、さらに加えて漢字制限が行われる結果、制限内にない字が候補者の名前に出て来ることがこれから多くなると思う。そのために特に手習いをするほどけなげな者があればよいが、そうい……

第5回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第14号(1949/10/19、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 ポスターについてちよつと疑義があります。市会議員の選挙は五百枚、町村会議員の選挙は一人について二百枚までポスターが張れるのですが、私などのところでは、この間市になつたところがあるのですが、いつも五十人くらい候補者が立つ。これが二百枚ずつでも一万枚、五百枚ずつなら二万五千枚を町の中に張りまわすことになる。そうして衆議院議員の選挙などは、私の選挙区などは、小さい県を三つ合せたくらいあるのですが、それでも三千枚であるし、これは少し多過ぎるのではないかと思うのですが、その点御考慮になつたでしようか。
【次の発言】 これは私の趣旨とちよつと違つております。私の言うのは、市会議員だけにつ……

第5回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第15号(1949/10/24、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 まとめられる前に、一言しておきます。ただいま小玉君の言つたようなことは、この前の委員会ですつかり議論がなされておる。検察庁の検事まで参つて小玉君と同じ解釈をして、検挙するほかはない、検挙するかもしれないということを申したくらいであります。立法府として、そういうあいまいな規定を設けるということは反対であります。しからば明確にして、今回出された修正案のように、はつきり「但し、公職の候補者が当該選挙につき、投票を得る目的を持つて自らする場合は、この限りでない」――候補者が戸別訪問をするのはさしつかえないと、こうはつきり書くべきであります。これはあまりにも法の平等の原則を破つて、候補……

第5回国会 内閣委員会 第21号(1949/05/14、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 修正意見を述べます必要上ちよつとお伺いをいたしておきたいと思います。司法権が独立をいたしまして最高裁判所が設置せられましたために、司法大臣の権限が非常に縮小された。そのために司法省はいらない。檢察は檢察廳というものが独立して裁判所に対立させればよろしい。監獄のことは行刑廳というのをつくつてそれがやつて行けばよろしい。司法省というのは必要がないという意見が非常に強かつたのでありますが、行政府において法律事務を扱う一つの総合的な官廳があつてよいではないかということから、法務廳というものを――そのときから法務府と名づけるべきであるという意見がありましたが、封建的なにおいが強過ぎると……

第6回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第2号(1949/11/15、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 参議院議員の選挙区については、社会党としましては、現行制度を維持することが適当である。すなわち全国区と府県区というものを選挙区として、今まで通りやることが適当である、かように主張いたします。
【次の発言】 この程度でお話を打切るということになりますと、わが党の立場が誤解されるといけません。私どもは、この選挙法改正のための委員会と承知して参加いたしたのであります。原案は現行法であるということを大体考えて、すでに検討は十分いたしたつもりであります。いまさら研究すべきものは持つておらないつもりであります。事務当局に原案を出せというようなことを申すことは、委員会として、はなはだ不見識……

第6回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第4号(1949/11/25、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 今の御提案に対しては、むしろ改悪であつて反対であります。実際に候補者が訪問するとか、敬意を表するとか、あいさつの必要があるというのは、われわれの方の場合でありますると、組織の長というようなもので、その地区の組織を預かつておる人のところの前を通つてあいさつをしないわけに行かない。しかし親戚でもないし、親交もない、初めて会うような人があるのであります。組織を持つておる政党としては、そういうことはぜひやらなければならない。それができないならば、何もこの例外規定を設ける必要はないので、親戚だとか知人だとかいうことは、法律で規定しなくても、当然訪問してさしつかえないと思います。そういう……

第6回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第6号(1949/11/28、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 私の考えておりましたことが、なかなかむずかしいことは、確かに三浦部長の言われる通りであります。しかしどうも選挙のときに非常に嚴格な文字解釈が行われまして、しばしば私どもは苦い経験をなめているのであります。私はちよつと道路のわきの学校の庭で演説したところが、街路でやつたのではないというので告発されるようなことがありました。そういうふうに少しでも、ちよつと一間かニ間道路から入ると、もう街路にあらずというような議論をもつて一応告発する。幸い取上げなかつたのでありますけれども、そういう流儀から行けば「平素親交の間柄にある」ということでは、私どもの党の組織の支部長――私どもがるす中に支……

第6回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第7号(1949/11/29、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 私は前田説に賛成するものであります。この選挙法は、今までばらばらになつておつたものをまとめたものであり、幾多のよい改正を加えられたのでありますが、われわれが一番眼目とするところは、選挙費用を安くする。そうして公営の幅を広めて、どんな貧乏な者でも立候補できるようにするということが趣旨でありまして、それがもしこの選挙法で保障されないならば、仏つくつて魂入れずということになると思うのであります。ところが、原則として法律で最高限をきめるということは当然のことであります。古い選挙法も、やはり法律できめてあつたと記憶いたします。その後貨幣価値があまりに変動するので、政令あるいは命令に讓る……

第6回国会 内閣委員会 第3号(1949/11/16、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 これは事務当局の方でよろしいのですが、不動産などで接収されておつて返還されたものは、破損状態があればどういう基準で弁償されることになつておるのでありますか。また予算などにはどういう方針でお組になつておるのでありますか、承りたいと思います。
【次の発言】 私が具体的に知つておる実例で、温泉場の宿屋を営業しておるものが接収されて使われた。生活習慣が違うために、廊下はくつで歩き、押入れは寝床に使う、天井の裏板まではがして、そこにも入り込んでいる、いろいろなことがあつて使い物にならなくなつて、外形は存置してありますけれども、これをもとのごとく役立てるためには非常に莫大な費用を要する。……

第7回国会 選挙法改正に関する調査特別委員会 第3号(1950/02/02、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 この問題は非常に重要な問題でありまして、世論がやかましくなつたとき、私は旅行をしておりまして直接新聞協会の諸君にお目にかかる機会を得なかつたことは非常に残念に思つております。また委員長にも申し上げる機会を得なかつたことを残念に思つております。私個人として意見を発表しようかとも思いましたけれども、それは僭越なことでありまして、委員会がある以上は、委員長の名において適当に新聞雑誌等の輿論に対して反駁すべきものであると考えておりましたから、御遠慮をいたしておつたのでありますが、これはある意味では立法機関たる国会の権威にも関することでありまして、私はこの法律の立案に参加しておるときに……

第7回国会 選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号(1950/02/15、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 私ども社会党では、前に意見を述べてありますから、重ねて詳しく述べることを略しますが、報道及び評論の自由は、憲法で保障されておるものであつて、それを規定するとせざるとを問わず、保障されておるのであります。その点については、むしろ蛇足であつて、必要のない規定であるように考えておるのであります。ただ但書を生かして行くために、わかりきつたことを書いたものと了解して、賛成をするわけであります。その点においては、土橋君の心配は少しもないはずだと思うのであります。しかしてこの「虚偽の事項を記載し又は事実を歪曲して記載する」というようなことは、いかなる場合でもよろしくないことは当然でありまし……

第7回国会 内閣委員会 第6号(1950/02/21、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 ちよつとお尋ねをしておきたいのですが、キテイー台風とか水害等によつて国民に損害が生じましたときに、従来のように皇室が特別の財産を持つておられて、お見舞というか賜與をされることは了解できるのでありますけれども、今度のような象徴としてわれわれの税金から奉るという形になつておりまする場合に、キテイー台風とか水害等については国家として心配するはずであつて、天皇が特にお見舞というようなものを出されることが適当であるかどうか、かなり問題ではないかと思います。社会事業とか共同募金、発明協会、そういうことはよかろうと思うのでありますが、そういう点について当局としてはどうお考えになつておるか、……

第7回国会 内閣委員会 第14号(1950/03/31、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 二十條の第二項の「法律の定めるところによらなければならない。」というのは、当然のことですが、当然のことを規定するのですか。

第7回国会 内閣委員会 第16号(1950/04/07、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 ちよつと増田官房長官にお伺いしたいのですが、この恩給法の問題じやないのですけれども、第一国会においても国会議員の恩給ということが問題になつた。当時まだ新憲法施行後日が浅いので、調査研究に日を費すということになりまして、懸案になつているわけであります。その後関係当局において何か御審議になつておりますかどうか、ちよつと承りたい。恩給法で見ても国務大臣は恩給がつくが、国会議員に恩給がつくということは言うておらぬ。別に国務大臣と国会議員とそう違わないのですし、本制度として大いに考うべき問題だと思います。

第7回国会 内閣委員会 第18号(1950/04/17、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 社会党といたしましても、これは当然の改正でありまするから、賛成であります。ただ幾多まだ不完全なところがあり、また将来さらに改正を希望する点がありまするが、それらはすべて後日に讓りまして、とりあえず提案された法案に対しては、賛成の意を表するものであります。
【次の発言】 社会党はこの改正案に対して賛成いたしかねるのであります。幾多の点において不満でありまするが、ことに石炭行政機構あるいは中小企業の機構の改革につきましては、はなはだ不十分である。またわれわれの主張と反するものがあるという意味において反対いたすものであります。どういう理由で反定するかということを説明申し上げますると……

第7回国会 内閣委員会 第22号(1950/04/27、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 電気通信省の定員については、予算の定める範囲内で政令をもつて増加することができるというふうにされたようでありますが、定員法というのは法律でやつているのに、どうして電気通信省に限つて政令でやることを許す御趣旨でありますか。

第7回国会 内閣委員会 第23号(1950/04/28、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 この原案も修正案もそういうふうになつたのでありますが東京都のような場合には、その特別区の区長の地位は少しも認められておらない。他の府県では知事の連合会、それからその下における市町村がそれぞれ代表が出せるようになつておるが、東京都の場合は都知事だけがこの議に参加できる、その下におる区長等は発言権がないということになつておりますが、それは不公平ではないですか。
【次の発言】 代表者をふやすという意味ではない。市長及び市議会の議長というようなところに括弧して特別区の区長というようなものを入れて置くべきではないか。そうでないと東京都だけが不公平な取扱いを受けることになる、そういう意味……

第7回国会 内閣委員会 第24号(1950/04/29、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 この改正案の中には、国税庁に関して国税庁監察官に国税庁に所属する職員の職務に関係ある犯罪を捜査させるという規定を新たに入れたようであります。これは従来犯罪の捜査は検察庁の権限によることでありまして、国税について特別の告発をすることができるということは認めますけれども、職員の犯罪を捜査するということは、かなりデリケートなものであり、やり方によりましてはやおちようになり、あるいは民情の自然に反するような結果にもなると思います。従つてこれはわれわれとしては賛成いたしかねる改正であります。ゆえに、この規定があります限り、われわれは賛成するわけにいかないのであります。

第8回国会 内閣委員会 第2号(1950/07/26、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 いろいろお尋ねしたいことがありまするが、今ここで気がついただけ申し上げますと、法務府というものが今度法務省と改められるのは、どういう都合から参つたのですか。
【次の発言】 最初私どもの案が法務省、だつたのです。ところがそれが役所の性格が違うのだ、通常のデパートメントではない。つまり今度できるものは英米のアツトネイ・ゼネラルというもので、総理大臣に対する勧告や、諮問に答える人間を中心にした役所である。アツトネイ・ゼネラル・オフイスと言つておりまして、デパートメントとは言つていない。こういう趣旨からできた。名称の問題は何でもないようですけれども、役所の性格の問題として、何とか違つ……

第8回国会 内閣委員会 第3号(1950/07/28、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 ただいまのお話では、まだ発表する段階でないということでありますが、しかし新聞等が盛んに伝えており、ある程度まで事実であろうと思われるものも少くないのでありますから、議会の開会中でございまするし、さしつかえない限度において内容を明らかにして、国会の批判にまつ部分もあつてさしつかえなかろうと思いますので、一応二、三の点をお伺いしたいと思います。  すでに政府の中には、この警察予備隊設置に関する準備委員ともいうべきものもあるやに見受けるのでありますが、そういうものがありますか。
【次の発言】 何か官房長官と法務総裁が、主として議会なんかでは説明に当つておられるようでありますが、これ……

第9回国会 内閣委員会 第2号(1950/12/05、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 この免許せられる会社の組織、構成というようなものが、おわかりになつておりましようか、一応概要を承りたいと思います。
【次の発言】 暫定的に運輸大臣の指揮監督のもとに置くというのか、あるいは航空保安については別に構想がおありになるのですか。

第10回国会 内閣委員会 第5号(1951/03/09、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 私も船田君の御意見と同じように、自由党が自由経済を主張して、統制をできるだけ撤廃しようとしているにもかかわらず、物価庁を今の機構のまま存置することは自己矛盾であるということをはつきり指摘しておきたいのであります。しかしそれは自由党の立場においての矛盾でありまして、われわれの立場からは物価政策は非常に重要な意味を持ち、ある意味で計画経済を立てて行くためには大事な中心的な官庁になるのでありますから、われわれとしてはこれを存続することに賛成であります。ある意味においては、経済状況の推移にかんがみ、もつと強化しなければならぬとさえ考えている次第であります。そういう意味で、われわれの立……

第10回国会 内閣委員会 第16号(1951/05/26、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 この法律が成立するに至る過程において、動機と申しますか、多少疑わしい点がありまするので、その点からまず明らかにいたしておきたいと思う次第であります。  増田建設大臣は、私どもは比較的公平な、党派心のあまり強くない人として尊敬をいたしておるのでありますが、新聞の伝うるところ及びわれわれの情報に入つたところによりますると、札幌市において選挙応援の街頭演説を行われましたる際に、田中君なら、おいそれと予算も出せないが、黒沢君なら、ああ予算か、よしよしというのが人情である、諸君が黒沢君を知事にしなければ、道開発も十分にできないぞ、という趣旨の演説をされたというのでありますが、まさかそれ……

第10回国会 内閣委員会 第17号(1951/05/27、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 関連して。実はわれわれ社会党の委員は、一時から始まるものと思つて、部屋に待つておつたのであります。しかるに何の放送もない。時間はだんだんたつて行く。どうも不安であるからということで、使いをつかわしてみたところが、始まつておる。すでに大事な一議決も終つておる。こういうことでは非常に困るのですが、何ゆえに放送をされなかつたのでありますか。その点を確めたいと思います。
【次の発言】 今池田委員からも希望いたしまし通り、われわれが参加しておれば多数になつたかもしれない。とにかくこれは合同委員会も開いて、公聴会もできるなら開いて、正々堂々とおやりを願いたい。それほど重大な議案と思うので……

第10回国会 内閣委員会 第18号(1951/05/28、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 私は日本社会党の立場を代表して申し上げます。反対であります。  わが党は、真に国家的な規模において北海道を開発するために、中央に開発機関を設け、遠大な構想をもつて、数百億、数千億の予算を組んで、現地に開発を担当する出先機関を設けるというのでありますれば、もとより賛成を惜しまないのであります。しかしこの法案の企図しておる機構の改革は、そういう雄大な構想に出ておるものではないのであります。かつて官選知事の時代に官選知事にやらせていた普通の開発事業は、民選知事になつてからも、やはり知事に委任してやらせてさしつかえないということで、過去四年間やらして来た程度の開発事を、予算が少しふえ……

第12回国会 内閣委員会 第13号(1951/11/15、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 大体私の聞こうとしたことも盡されたようでありますが、二、三補遺的なものを質問してみたいと思います。これは総理大臣か行政管理庁長官にお尋ねをすべき問題でありますが、伝え聞くところによると、行政機構は思い切つて簡素化して、そうして大幅な人員の整理をやるという現内閣の方針のように承つております。むろんまだ成案を得たわけではないようでありますが、たとえば法務府などはこれを最初つくりましたときには、その職能的分類に従つて十六局というたくさんの局を設けた。但しそれに配属する人員は、今まで例を見なかつた少い一局五十人くらいでできておる。そうして分業的に仕事の性質が違うのであるから、ただ名だ……

第12回国会 内閣委員会 第14号(1951/11/16、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 この請願については、私も紹介者の一人になつておるのでありますが、貨幣価値の変動ということについては、政府としてどういうふうにお考えになつておられますか。昔ほど安かつたのは当然のことであります。それを今の貨幣でただ機械的に倍数を出して、それを与えろということは、不公平なことであります。貨幣価値の変動を合理的に計算して、基本給は動かさなくとも、恩給だけを動かすことはできるはずであります。その点について御所見を承りたいと思います。
【次の発言】 私は日本社会党を代表いたしまして本案に賛成をいたします。但し、国民民主党と同じように一、二の留保的希望を申し上げておきたいのであります。 ……

第13回国会 内閣委員会 第8号(1952/03/25、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 文部省の提案理由の説明が、書類がないのでさつき聞いただけでよく覚えていませんが、中央教育審議会を設置するというが、大体審議会を廃止することが行政機構改革の方では議題になつており、そういう方針のように承つております。中央教育審議会というものを特に設置する理由について、もう少し詳細に承りたい。
【次の発言】 総理府にあつた教育刷新審議会を廃止するくらいならば、むしろこれを文部省に移すというならば話はわかるのでありますが、結局同じものをただ所管がえをして文部省に置くというふうにわれわれにはとれるのですがどうですか。
【次の発言】 この予算はすでにとつてあるのですか。

第13回国会 内閣委員会 第9号(1952/03/26、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 今委員長が列挙されました法律案については、多少こまかい点に意見がありますけれども、大体この法律の改正による定員の減縮、あるいは振りかえというようなことでありまして、特にわれわれの立場から反対すべき理由もないと思うのでありますから、賛成をいたしておきます。たださつさと、国会の審議を経ずして、ことに内閣委員会の審議を経ずして、もう與党が多数であるから間違いないという見通しのもとに、予算を組んでそしてちやんとできるだけにしておいて、あさつてから実行するんだからきよう通してくれというようなやり方はひとつなるたけ国会の審議権身尊重する意味において、お改めを願いたいと存じます。  なおた……

第13回国会 内閣委員会 第12号(1952/03/29、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 警察予備隊の増員の問題は重大でありますから、一通り質疑を盡しておきたいと思うのであります。私はわざといやがらせに質問したり、あるいは陷穿を設けて質問をするのじやないのでありまして、後日のために明らかにしておくことがわれわれの義務と考えますから、その趣旨で質問をいたすのであります。どうか率直に、簡明にお答えを願いたいと思います。  木村法務総裁などからはすでに他の委員会で見解の発表があつたように承つておりますが、大橋国務大臣に承つておきたい。警察と軍隊とをどういう点で御区別になるかということがまず第一点であります。
【次の発言】 それならば、装備についてはどの程度まで警察という……

第13回国会 内閣委員会 第13号(1952/03/31、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 前会に引続いて大橋国務大臣にお尋ねいたします。今度の改正案によりますと十一万人にするということになつておりますが、その根拠はどういうことであるかお尋ねいたしたいのであります。一昨日の御答弁のごとく、主として国内の治安に当るという警察予備隊であるとすれば、現在の七万五千でも、われわれの見解では十分であり、むしろ多いくらいに考えられるのであります。それをさらに十一万にふやすということの必要は、どういう御見解に基くか承りたいと思います。
【次の発言】 現在の七万五千人にさらに三万五千を加えた十一万に対しては現在の装備よりももつと十分な装備をお與えになる予定でありましようか。

第13回国会 内閣委員会 第14号(1952/04/01、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 この警察予備隊の改正法律案につきましては、わが党は警察予備隊のあり方について、根本的に違つた考えを持つておりますのと、その他の理由等をもちまして、反対いたすものであります。  国内の治安維持のためには、警察力の強化を必要とすることはもちろんであります。ことに軍隊のない国において、国内治安を維持するというのには、ある程度装備を持つた、機動的に働く警察力の必要なることは認めるのであります。今日の国警、自治警等がはなはだ弱体、不活発なものであり、一向能率を上げておらないということに対しては、われわれ遺憾に存じておるのでありまして、何らかの形でこれを強化しなければならぬということは考……

第13回国会 内閣委員会 第21号(1952/05/14、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 前の委員が質問したかもしれませんが、念のためにお伺いいたします。  予算を組むことは、決してこれは大蔵省の專管に属すべき性質のものではない。その内閣全体の総合的政策の表現であると思うのでありまして、従つてこの行政機構の改革において特に内閣に経済審議庁を設けるというような案があるならば、なぜいま一歩進めて総合企画庁を内閣につくつて、それに予算の編成に当らせるというようなことにしなかつたかと思うのでありますが、この点について管理庁長官としてはどういうふうなお考えであるか、承りたいのであります。
【次の発言】 簡単に二、三点承つておきたいと思います。この自治庁が今度設けられることに……

第13回国会 内閣委員会 第22号(1952/05/15、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 私、ほかの質問をいたしますが、この関連でちよつと一問だけお許し願いたい。調達庁が今度大幅に縮減されるようであります。実際の仕事は一向減らないように思うのでありますけれども、大幅に縮小する。そうして八つの調達局のうち、呉の調達局を廃止して、大阪に合併するということは、どういう理由に基くものであるか、お伺いいたします。
【次の発言】 呉市の調達庁の管轄しておつたのは鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、香川県、愛媛県、高知県でありまして、中国、四国全体にわたるそれを大阪に持つて行くということになりますれば、非常に山口県とか愛媛県とか不便なことが想像されるのでありまして、たといそ……

第13回国会 内閣委員会 第23号(1952/05/16、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 ちよつと委員長……。木村君の言う通りですが、せつかく時間があるから、やれるだけはやつておいて、午後からそういうふうにいたしましよう。
【次の発言】 ただいま、農林政務次官の提案理由の御説明がありましたから、引続き二、三の点を承つておきたいと思います。  まず今度の行政機構改革は、外局たる庁を廃止して内局にするということで、林野庁のような大きなもの、それから食糧庁、そういうものをみな内局にしてしまつたわけでありますが、林野庁のようなものを、何ゆえこれだけ大きな仕事をしなければならぬものを内局とするのであるか、また内局とすることによつて、従来の仕事を円滑にそのままやつて行けるかど……

第13回国会 内閣委員会 第24号(1952/05/17、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 建設大臣または管理庁長官としての野田君にお尋ねいたしたいと思います。  建設省は外局として首都建設委員会というものを置くことになつておる従来総理府にあつたようですが……。ところが北海道開発庁のごときはやはり総理府に置くのです。今度の行政機構改革は、合理的にやるという掛声でいろいろなこと奪つておられるのでありますが、もし首都を建設することが、国家全体の仕事として考えるべきであるならば、北海道と同じように扱うべきである。またこれを地方的な問題として考えるべきであるならば、北海道開発庁のごときも、この機構改革の原則に従つて、建設省に付すべきものであるわけでございます。こういう定め方……

第13回国会 内閣委員会 第25号(1952/05/20、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 私は人事院総裁にお尋ねをいたしたい。御承知のように人事院は今度廃止されて総理府の外局としての国家人事委員会というものになるようであります。本来終戦後できた制度のうち、最も注目すべきまた意味のある制度は最高裁判所の創設、それから人事院、法務府というようなものの構成であつたと思いますが、こういうものをみななくして行政府の一つの下部組織に編入してしまうということは、われわれの立場からはなはだ遺憾に存じておるわけであります。  そこで人事院総裁としてこの改革案に対してどういう御所見であるかということを承りたいのであります。巷間ではおそらく人事院総裁大いに重大なる決意をしておるであろう……

第13回国会 内閣委員会 第28号(1952/05/28、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 わが党は、この行政機構改革はきわめて重大でありますから、できるだけ一つ一つ慎重に審議することを希望いたしたのでありますが、今修正案の出ないものは、一括して議題に供するということでありますので、やむを得ず総括的に議論いたしまして、そして個別的にも、簡単ではありますが、できるだけ意見を申し述べておきたいと存ずるのであります。  わが党は、この行政機構の改革について、一定の方針を持つておるのでありまして、できるだけ科学的にわが国の行政のあり方を検討いたしまして、そして合理的に、能率的に配置をし、そして、もとより国民の租税の負担を軽くするために、できるだけ行政機構を簡素化することが望……

第13回国会 内閣委員会 第33号(1952/06/16、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 日本社会党は、御承知のように平和條約を審議いたしまする際に、信託統治ということには賛成できない。共産党の井之口君が申しましたように、われわれはやはり琉球も西南諸島も日本の領土と考えておるのであつて、もし軍事的にアメリカがこれを利用する必要があるためにということであるならば、日本内地も同じように利用されておるのであるから、これをしいて別個の統治形態に持つて行く必要はないということを主張したことは御承知の通りであります。今もその主張はかわりがないのであります。ただ信託統治にはまだなつておらないようでありますが、とにかく日本内地とは違つた外国の管理下に置かれておるいうことは遺憾であ……

第13回国会 法務委員会 第42号(1952/04/25、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 本件については、わが党としては質問いたしたいことが非常にたくさんあるのでありますが、今日は総括的質問ということでありますから、できるだけ総括的な点についてだけ質問をいたしまして、詳しいことはまた後日逐條の審議の際に讓りたいと思います。なお私が質問しようと思つておりましたこととほとんど同じことを、ただいま猪俣委員から御質問が事務当局に対してあつたのでありますが、私は特に責任ある法務総裁から、後日のために同じ点についてはつきりした言明をこの席において得ておきたいために、ごく簡單に繰返す点があることをお許し願いたいのであります。  まず第一は、この法案の第二條に「この法律による規制……


25期(1952/10/01〜)

第15回国会 厚生委員会 第9号(1953/02/04、25期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 私はいろいろ御質問いたしたいと思いますが、今ここでごく大きな問題だけについて一応大臣に御質問申し上げておきたいと思います。それは、厚生大臣はどういう抱負をもつてこの予算案に対せられたかということであります。本来は、われわれ予算の組みかえを要求したいと考えておりますし、予算委員会で質問すべき問題かもしれないのでありますが、しかし敗戦後のわが国におきまして最も大切なことは、厚生行政であります。社会保障の問題であり、社会政策の問題であろうと思います。防衛の問題のごときは、安全保障条約でアメリカに一応責任を負担させているのでありまするから、その間にこの社会保障を確立しなければ、いつの……

第15回国会 厚生委員会 第10号(1953/02/05、25期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 私もできるだけ議論は避けまして、あとで討論のときに申すことにして、わからないことをお聞きしたいと思います。回力球競技というものを大体知つておらなければ、いいか悪いか判断ができない。山下委員のように、見たこともないと仰せられる人もおるし、ひとり山下委員だけではないのじやないかと思う。これをひとつ何かの方法で、われわれによくわかるように、映画を用いるとか、何かそういうお考えはありますか。
【次の発言】 私は知つているのです。むしろ文書か何かで配付してくださつた方がいいと思います。
【次の発言】 私は幸か不幸か天津においてこれを見て参つたのであります。ぜひ見ておけというので、非常な……

第15回国会 厚生委員会 第19号(1953/03/10、25期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 いろいろ承りたいと思つておりましたが、先ほどから承つておりまして、大体問題も尽きたようであります。この委員会にインターンの問題が付託された理由は、今現にインターンに従事をしておる者及び医学生代案ら、とうていわれわれは生活にたえないからやめてくれという陳情があつたので取上げたのであると思つております。少くも私はそういう見地からこの問題を取上げている。私もたくさんの医学生に囲まれて答弁を迫られて閉口したわけであります。  そこで先生方の卒直な御意見を承りたいと思つておりますが、このインターン制度がいいものであるということには論がない。いいけれども負担にたえない、食べて行けないから……

第15回国会 厚生委員会 第20号(1953/03/12、25期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 この審査会及び審査官の制度は非常に重大な意味を持つていると思うのでありますが、従来の実績に徴しましても、とかく中立委員が実際は雇い主の方の意見といつも同調して、そうして被保険者の不利益に審査をするということがありましたために、絶えず問題が起り、訴訟が起つておるのであります。私自身たくさんそういう事件を扱つております。ところが今度は常勤の審査委員というものを設ける。これは人格高潔にしてというようなことが書いてあるが、人格がいかに高潔でも、社会保障に関する識見が必ずしも高いとは言えないので、審査委員として適当な人が民間におる場合に、そういう人を採用するということが明らかにされるな……

第15回国会 内閣委員会 第4号(1952/12/03、25期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 宮内庁の御当局に承りたいのですが、この土地は私の郷里に近いところにありまして、村民からも熱心な陳情もあり、私を通してよく事情を明らかにしていただきたいということで質問申し上げます。  この今回福島県に下賜されようという土地が明治四十年に有栖川宮殿下が別墅を営むために付属地として、当時の宮内省でお買上げになつた土地であるということは争いのないところであろうと思うのであります。ただこの村は山間の村でありまして、非常に土地が狭い、耕地も少い。それで山林に依存しておる村でありますから、この山林を当時公簿面積で百二十町歩というものを買い上げられるということは百戸ほどの農家にとりまして非……

第15回国会 内閣委員会 第5号(1952/12/08、25期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 これは高松宮家から福島県に無償で下賜されるということでありまして、それ自身には別に問題はないのでありまするが、ただこの土地が明治四十年に有栖川宮家に買い上げられましたときには、半ば強制的に時価の十分の一くらいの値段で買い上げられておるという事情、及び東北地方は概して農民が自由にできる山林、原野が非常に少い。ことにこの村は一面が湖に面しておりまして、耕地面積は非常に狭く、山林、原野だけが唯一の農業の基本になる村でありまして、もしこれを下賜されるならば、元の所有者が利用されていただきたいということは非常に熱烈な希望であるのであります。そこで先般この委員会におきまして宮内庁当局にも……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 内閣委員会 第1号(1953/05/26、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 現在の引揚援護庁と、それから内局にした後との人員の構成、予算の額、そういうものを承りたいと思います。
【次の発言】 一人減るだけならば内局にしてもいいのではないですか。大した違いはないのではないですか。
【次の発言】 予算の額はどれだけ違いますか。
【次の発言】 それだけです。

第16回国会 内閣委員会 第4号(1953/06/26、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 木村保安庁長官にお尋ねいたしたいと思います。順序としてごく簡単でよろしいのでありますが、保安隊というものはいかなる存在目的を持つておるものであるか念のため承つておきたい。
【次の発言】 それでは、国内の治安の保持を主たる目的とすると仰せられると、従たる目的があるようにも聞えるのでありますが、その従たる目的は何でありますか。
【次の発言】 それでは、外敵に対して備えるという意味を持たないものと了解してよろしいのでありましようか。
【次の発言】 聞くところによりますと、保安隊員には戦時国際法を教えて、交戦法規――外国と戦う場合の法規でありますが、これを国内において戦う場合にも準用……

第16回国会 内閣委員会 第5号(1953/06/27、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 先ほどの同僚辻委員の発言は、まことに重大な発言であるとともに、ある意味においては国会を侮辱し、この内閣委員会を侮辱し、審議の目的を否定するような発言でありますから、十分にひとつ当委員会として御審議を願わなければならぬと思うのであります。大体保安庁は平和のための機構であり、軍隊でないのでありますから、軍の機密なるものがあるはずがない。軍機保護法というものはわれわれよく承知しておりまするし、かつてわが国に大政翼賛会のもとにあつたものであります。敵軍がどこへ上陸する、何箇師団をどこへ配置するかというようなことについて公の席上で論じたならば、これは軍事の機密に属することは明らかであり……

第16回国会 内閣委員会 第6号(1953/06/29、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 辻議員は一昨日の発言に対して、少しも取消すべき必要を認めないと仰せられるのは、はなはだ心外であります。われわれはこの速記録に基いて申し上げるのでありますが、大体一昨々日から一昨日にわたつた私の質問、あるいは高瀬君の質問、あるいは島上君の質問等をさしておると思うのでありますが、「昨日からいろいろ与党と野党の間の政争を見て参りましたのですが、」というのは、何が政争であるか。われわれは決して政争のために質問をしたつもりはないのであります。あくまで国家の重大事でありまするから、いわゆる木村長官の保安隊に対する将來の計画を質問しておつたのであります。大体それを政争として、われわれがなす……

第16回国会 内閣委員会 第10号(1953/07/07、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 厚生省の方がお見えになつておるのですか。この予算は八十一万七千円というのが予定されておるのですが、人口問題審議会のためにいくらの予算が予定されておりますか。
【次の発言】 一体この人口問題はわが国にとつてこれほど大事な根本的な問題はないと思うのでありますが、さきに二十四年の四月十五日の閣議決定で人口問題審議会というものをつくられた。間もなく二十五年の三月に廃止になつてしまいました。これは必要がないから廃止したのでしようか。どういうようないきさつで廃止されたのか。
【次の発言】 今度厚生省に置かれる人口問題審議会は永続的なものであろうと思うのです。これもわずか一年や二年でやめて……

第16回国会 内閣委員会 第11号(1953/07/08、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 税関研修所というのは今度初めて設けられたのですか。
【次の発言】 どういうことを教えるのですか。
【次の発言】 外交官的な使命を持つておるということは、私ども旅行して痛感するのであります。文明の程度の低い国ほど税関がやかましい。悪いことをする人が多いためかもしれません。一見して密輸入なんかしないことの明らかである者に対しても、規則通りの検査をする。ヨーロツパなどに行つてみると、どこの国でも、公用で来た人であるとか、国際会議に代表で出て来たというような人に対しては、その身分や目的を聞いて、あつさり見るだけ、あるいはカバンもあけさせずに通関させて、なるたけ不愉快な思いをさせること……

第16回国会 内閣委員会 第12号(1953/07/09、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 日本社会党は、この外務省設置法の一部を改正する法律案に対して反対の意見を表明するものであります。  ただいま高瀬委員が御説明になつたことは、そのまま反対の意見に転用できることでありまして、私どもは、別に移民を重大な仕事でないと思うのではないのでありまして、きわめて大事なことでありますが、遺憾ながら日本の移民を許すところは、世界にブラジルとパラグアイだけしかないのであります。そうしてその人数も限られておるのでありまして、一年にわずかに二百家族とか三百家族、そういうものを送り出すのにそんなに大規模な機構がいるはずがない。将来インドネシアとか、ボルネオとか、ニユーギニアとか、あるい……

第16回国会 内閣委員会 第13号(1953/07/10、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 私は関連しておるとともに緊急な問題について質問申し上げます。きようの夕刊によりますと、どの新聞もが扱つておりますが、アメリカのダレス国務長官が日本の二十八年度の予算に言及して、日本は日米相互安全保障条約においてその経済力の許す範囲でみずからを直接侵略から守る機関を漸増することが期待されておる、その兵力は――全然兵力という言葉を使つておりますが、防衛的性質のもので、日本国土の安全を守るためにのみ使用されるようにされておる、日本防衛力の当面の目標は十個帥団である、日本政府の二十八年度の予算案はこれを考慮してつくられている、さらに日本が共産主義の支配下に陥ればたいへんなことである、……

第16回国会 内閣委員会 第14号(1953/07/11、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 この問題は前国会において相当論議されたのでありますから、なるたけ私は重複を避けてお尋ねしたいと思つております。軍人恩給の復活々々といつて騒いでおりますが、実体を見ると九五%までは戦傷病者、遺族の保護であつて、軍人はほんのわずかしか恩恵に浴していないのでありますから大体名前だけであります。  とにかくそれは別論といたしまして、緒方国務大臣はお急ぎになるそうでありますから、こまかいことは計数に基いて検討しなければこういう問題は議論にならないのでありますけれども、ごく大綱だけをお尋ねいたしておきたいと思います。軍人恩給復活というような問題は、やや消極的に片がついておるようであります……

第16回国会 内閣委員会 第15号(1953/07/15、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 私は国務大臣にこまかい数計に基いて基本的な御質問をしたいと思つたのでありますが、なかなかそううまく行かないのでやむを得ませんから恩給局長にお尋ねをいたしまして、国務大臣のかわりをやるわけには行かないでありましようが、政府の方針は恩給局長も御存じなので、できる範囲においてお答えを願いたいと思います。  いろいろなパーセンテージを了解しておきたいと思うのでありますが、四百五十億、一年を通算して五百七十七億のことは前回承つたのであります。いわゆる軍人というと言葉が狭くなるかもしれませんが、今度の改正によつて恩給を受ける人の総数を承りたい。

第16回国会 内閣委員会 第17号(1953/07/20、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 一応行政監察について今度の法律で強化することになつでおりますが、念のためにどういう点々強化するのであるか、提案理由の説明にあつさり述べておられますけれども、もう一度お伺いをして、それから質問をして行きたいと思います。
【次の発言】 何か非常に弱々しいお考のようであります。将来もつと根本的に改革するときに考える、それならば、むしろそのときに、もつと根本的に考え直してお出しになる方がよいかと思われるくらいに、微温的なもののように見受けられるのです。これは非常にむずかしい仕事であるとわれわれも考える。しかも非常に大事な仕事である。今仰せられた会計検査院とか大蔵省も、ある程度の監察権……

第16回国会 内閣委員会 第18号(1953/07/21、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 今度の修正案について大体了承できるのでありますが、恩給受給原因の発生した後に父母、祖父母が婚姻をした場合に、従来の原案では、ただちに恩給権を喪失するようになつておつたようでございまするが、一応喪失しないことにしたことは非常に進歩でありますけれども、同一戸籍内にある場合に限り喪失しない。そうすると内縁の妻であればさしつかえない、正式の婚姻をすればいけないということを意味することになると思うのでありますが、できるだけそういう不明朗なことを法律が奨励するわけではないが、期待するようなことは好ましくないと思います。実際非常にたくさんの金でもくれるならば、また別問題でありますが、ほんの……

第17回国会 内閣委員会 第3号(1953/11/06、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 前会塚田国務大臣の説明をやむを得ざる所用がありまして拝聴しなかつたので、あるいは質問が重複するかもしれませんが、そういう点は簡単にお答え願いたいと思います。  まず中央行政機構改革について、新聞紙などは始終アドバルーンをあげるような記事を出しておるが、政府として徹底的な最終案をすでに用意されているのかどうか、それから省の配置分合まで考えておられるのであるかどうか、考えておられるならば、具体的な構想を承りたいと思います。
【次の発言】 そう言われてはちよつと質問のやりようがないわけでありますが、一体行政機構の改革は、総理大臣などの言明によると、今度は断固としてやる、何度目の断固……

第19回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第6号(1954/02/19、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 われわれの属する日本社会党といたしましても、つとにこのことは痛感いたしておったことでありまして、今回のことがあつて初めて強調するわけではないのであります。ことに、政界の粛正のためには、選挙法の改正というようなことだけで目的を達し得るものではない。公務員が理由ない金をいろいろな方面から収受する。政党の資金の通常の仕方もきわめて封建的なものが残つておるのであります。そういうものをやめなければならない。あるいは、ある意味においては刑法の涜職罪の規定のようなものも改正しなければならないとさえ考えておるのでありまして、いろいろな点にもつと抜本的の改正を加えなければ、政界のほんとうの民主……

第19回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第8号(1954/03/17、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 今の質問の関連でありますが、先般文部委員会に提出されました偏向教育の一例のうちに、私の選挙区に関係があることがあつて、いろいろな要求がありましたので、私も調査いたしました。それは福島県三神中学校の事件でありますが、全然根も葉もないと考えられるので、中学の名誉のためにもひとつ国会においてこれを明らかにしてもらいたいという現地からの手紙も参つておりますので、一部を朗読いたします。「文部省発表による木村三神中学校の事項について調査の結果、事実叙級であることがわかり、学校、教委等代表者が出県、資料抽出の回答を求めましたところ、県教委としても何にも提出もせず調査もしておらず、さらに白河……

第19回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第12号(1954/05/20、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 ただいま議題となりました公職選挙法の一部を改正する法律案につきまして、提案者を代表いたしまして、提案の理由並びに内容の概略について御説明申し上げます。  近時汚職ないし政治献金の問題が続出いたしまして、政治の腐敗、政治家の節度等について世論が沸騰しておることは、遺憾ながら御承知の通りであります。これが粛正改善については考慮すべき幾多の問題があると存ずるのでありますが、今日の選挙にあまりに金がかかり、また選挙運動をなすに際して法律の規定を遵守せず、あるいは脱法的行為に出でて公正なる競争を蹂躙するような傾向がその原因の一つであることも疑いないところてあります。そこで私どもは、この……

第19回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第13号(1954/05/21、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 理事会でどういう決定があつたか存じませんが、本会議が始まつたならば――本日は非常に重大な議案がある。東条大将の家族に名誉の戦死者としての恩給を贈る。これは一般の困つておる人ならしかたがないのですけれども、事実われわれは生活扶助料を与えろということを要求しておる。とにかく恩給法案が上程される。両派社会党はまつ向から反対をしておるのでありまして、欠席をしたのでは、われわれはここにおることは非常に心苦しいので、ぜひ出て投票に参加したい。本会議も始まつたようですから、休憩せられんことを希望いたします。
【次の発言】 私も、時間があれば、十分ひとつ修正案の提案者と問答いたして、後のため……

第19回国会 内閣委員会 第4号(1953/12/24、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 ちようど法務大臣が御出席でありまするし、今下川君の警察制度に対する御質問がありましたから、これに関連して警察の主管大臣たる法務大臣の御意見を承つておきたいのであります。  この警察制度は、国家警察と、地方警察、自治体警察とにわかれておるわけでありまするが、一体どちらを本体としてお考えになつておるか、まずそれを承りたい。
【次の発言】 警察の主管大臣としては、そういう根本問題は一応お考えになつておられるはずだと思います。大体今まで、の日本の警察というものは、御承知のように封建制度から転化して、国家万能の思想のもとにつくられたのでありまして、一番恐るべき存在であつた。それを打破し……

第19回国会 内閣委員会 第7号(1954/02/25、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 私も辻君が質問すると立ち上りたくなる。なるたけ簡単に申しますが、ただ速記録などを見ると、勇敢な議論がここで行われて、日本の国会には他の意見を持つた者がないように残ることははなはだ残念でありますので、まさに正反対の意見を持つておる者もおるということを速記録にとどめておいていただきたいのであります。また木村長官も山口長官も、辻委員の質問につられて、だんだん憲法違反の答弁をされておるということは非常に間違つたことであると私は思いますので、よく確かめておきたいのであります。  憲法第九条は、御承知のように、何らの交戦権も認めないことになつておる。そこで、あちらが大砲を撃つて来たからこ……

第19回国会 内閣委員会 第8号(1954/03/03、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 提出者松前博士にお尋ねいたしたいのでありますが、科学技術の必要なことはたれもわからない人はないわけであります。ことに今日その必要を痛感するという意味において、原子力時代は第三次産業革命につながろということをよく言われているのでありますが、そういう点について、多少御所見を拝聴いたしておきたいと思います。
【次の発言】 私の聞こうと思つたことは、つまり個々の学者が原子力の研究をするとか原子力の平和的利用の方法について研究するということでは足りない、国家が行政としてそういう方面に力を入れなければならないという理由を承りたかつたのであります。なお補足したいただけば幸いであります。それ……

第19回国会 内閣委員会 第11号(1954/03/18、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 先ほどから高瀬委員、大久保委員その他から質疑がありまして、そのまま記録に残りますると誤解を生ずるような点がありますが、私どもの違つた意見もあり得ることを申し上げておく次第であります。  国鉄の営造物は国有であることはもちろんであります。しかしあそこに公認せられておる労働組合のための告示事項を掲示する場所を与えることは当然である。それを利用することもまた当然であろうと思うのでありまして、何か厚生局長は申訳ありません、今後はやらせないようにいたしますとかいうようなことをおつしやいますが、そういうものではなかろうと思うのであります。但しここに張るものの内容については、大いに議論があ……

第19回国会 内閣委員会 第14号(1954/03/23、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 検察官の整理はないようでありますが、しかし現在の検察官の人員をもつて、今の刑事訴訟法を運用するに十分なりとお考えになつておられるかどうか、政務次官にお尋ねいたしたい。
【次の発言】 減らすことばかり考えないで、ふやすことについても十分ひとつお考えを願いたいと思います。  それから人権擁護の問題が出ましたから、それをお尋ねしておきたいと思いますが、局として人間が少いのは一向さしつかえないと思いますが、分課的な問題でありますから、局を設けたら必ず百人も置かなければならないという考え方はやめなければならぬ。必要であれば局として存置させるけれども、その人員はごく少くてもよろしいと私は……

第19回国会 内閣委員会 第15号(1954/03/24、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 国立大学の教科内容、教授内容その他が非常に貧弱であることは世論の存するところでありますが、急激に大学をたくさんつくれば、当然そういうことが起るわけであります。文部省はそういうたくさんの大学をつくつたときに、学者は三年や五年ではできないのでありますから、少くも十年計画くらいをもつて、この全国に林立する国立大学の教授の候補者となるべき者を養成する手段を講じなければならなかつたはずであります。われわれはつとにそれを注意したにもかかわらず、その日暮しで何らそういう点に努力が払われておる形跡が見えない。大学院というものは、御承知のようにそういうものを養うための機関であると思われるのであ……

第19回国会 内閣委員会 第31号(1954/05/06、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 私は四、五の点について基本的な問題について総理大臣にお尋ねをいたしたいのであります。すでに本案についてはあらゆる問題について木村長官や事務当局には質疑がし尽されたと申して過言でないのであります。ゆえに私の質問も若干重複を免れないものであります。それにもかかわらずあえて私が総理の御出席を待つて総理に質問を申し上げたいと申しまするのは、決して審議の引延ばしというような動機からではないのであります。この二つの法案の提出は終戦後最大の政策の変更と信ずるのでありまして、これは将来歴史的事実になるものであります。政府がたといどういう言葉で粉飾いたしましようとも、これはりつぱな再軍備であり……

第19回国会 内閣委員会 第42号(1954/09/29、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 時間が限られておりますから、ごく簡略に御質問申し上げます。  函館に起つた今回の災害は、全体としてまことに遺憾のきわみでありますが、なかんずく洞爺丸につきましては、遺憾言うべき言葉を知らないと申してもさしつかえないと思います。これは単に一船長あるいは一国有鉄道の幹部の責任でなくして、やはり運輸当局の責任であり、ある意味において内閣の責任であると思います。今質問をやろうといたしておりましたが、それを省略してただちに副総理に質問をするわけでありますが、たとえば先年キテイ台風によつて意外な人命の損傷を来しましたので、私はこの委員会において、今後再びああいうことの起らないように、気象……

第19回国会 内閣委員会 第46号(1954/10/07、26期、日本社会党(右))

○鈴木委員 私は両派社会党を代表いたしまして賛成の意見を述べます。  この決議に示しておるようなことは民主主義のいろはでありまして、このことに反対するという理由を発見するのに苦しむのであります。むしろ自由党の委員がただいま弁解されましたように、こういう決議をすることをおそれているところに、隔されたる意図を表明したものと言われても弁解の言葉がないのではないかと存ずる次第であります。元来かくのごとき機関の必要をわれわれは認めないのでありますが、いやしくも政府がつくるならばこれだけの警告ぐらいは内閣委員会としてやつておく必要があることは論をまたないところと思うのであります。  詳しいことを述べること……

第19回国会 文部委員会 第21号(1954/03/19、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 私は主として憲法とこの法案との関係についてお尋ねをいたしたいのであります。法律的には人事院規則との関係その他いろいろ問題がありますが、主として憲法との関連についてお尋ねをいたしたいのであります。  その前に文教の最高指揮監督者としての文部大臣の憲法の解釈と、実際政治との関連についてその信念を確かめておきたいのであります。これは何と申しましてもいわゆる教職員が平和運動等に専念して偏向の疑いありということから起つておるものでありまして、それが全部であるとは申しませんが、主たる問題となつておりまするから、憲法をどういうふうに見ておるかということはきわめて大切な問題であります。そこで……

第20回国会 内閣委員会 第3号(1954/12/06、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 わが党におきましてはこの提案そのものは事後にかかるものであり、重大なるものでございませんが、自衛隊そのものについて十分に考慮しなければならないという立場をとつているものでございます。従つてこういう問題については事前に国会の承認を求むべきものであるということについて遺憾の意をもつているわけであります。ただいまこれを承認することにつきましても、同じ理由に基きましてわれわれは反対であります。

第21回国会 内閣委員会 第3号(1955/01/21、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 千葉労働大臣にお尋ねをいたしたいのであります。  調達庁では定員法の改正に基いて三百三十二名ほどの整理を通告しておるということでありますが、これはやはりこの通り実行に相なる御予定でありますか、お聞きしたい。
【次の発言】 千葉労働大臣は完全雇用を理想としておられるようでありますから、この機会に、非常に就職の困難な時代に、そういう整理をやるということは、実際よほどお考えを願わなければならぬと思うのであります。もし希望退職者でその定員に満たない場合には、責任をもって政府が他の職業を与えるのでなければ、これはいかに定員法の実施であると申しましても考えていただかなければならぬと考えま……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 内閣委員会 第23号(1955/06/16、27期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 だいぶ総理お疲れのようでありますから、できるだけ質問を簡潔にやるように努力いたします。そこで私は下川君の最後の質問を受けてそれを出発点にしてお尋ねしていきたいのであります。それは自衛隊といい、国防会議といい、国防を論ずることでありますから、国防を論ずる以上は、たとい具体的には言えなくとも、抽象的に外敵を考えなければならぬ。間接侵略は問題ではありません。最初警察予備隊を置くときでも、われわれもある程度間接侵略のあることは予想し、警察力を充実しなければならぬということに対しては賛成したけれども、当時の情勢において日本の国をどの国にせよ領土的に侵略しようというような国があろうとは断……

第22回国会 内閣委員会 第33号(1955/07/04、27期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 私も吉田委員と同じような問題について、調達庁長官、防衛庁当局にお尋ねいたしたい。福島県西白河郡西郷村と福島県岩瀬郡湯本村、この二つの村の境、栃木県に近いところですが、そこにずっと前から二千町歩の演習地を防衛庁で求めておりまして、目下交渉中にあるのであります。最近聞くところによると、富士山麓の演習場が問題となっておるために、これを福島県のこのところに移転するという計画があるというふうに巷間伝えられるが、果してそういう事実があるかどうか、調達庁長官にお尋ねいたしたい。
【次の発言】 あとは防衛庁当局にお尋ねしたいと思ったのですが、おわかりにならないならば、よくお調べになってお答え……

第22回国会 内閣委員会 第49号(1955/07/28、27期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 ただいまの動議については私は満腔の賛意を表するものでありまして、どうもこの国会における言論がはなはだしく軽率であり、みずからを卓しめるがごとき発言が公然と行われておることに対して、非常な憤りを感じておる次第であります。  当時総司令部は、日本の国会に向って、また各政党に向って憲法草案を作ることを慫慂し、また政府に対しても草案を作るべきことを慫慂し、政府におきましては現実に作ったのであります。ところがそれを見ると、ほとんど明治憲法に毛がはえた程度のものにすぎないのであります。ポツダム宣言においては、日本の民主化を徹底的に行うことを一つの条件として休戦を受諾しておるのであります。……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第9号(1956/03/27、27期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 山村さんから非常に適切な御質問がございましたので、この際社会党の立場からお答えを申し上げておきたいと思うのであります。  この暴力に訴えてもというようなことは非常な侮辱でありまして、ぜひお取り消しを願わなければならない。われわれはそういうような考えは持っておらないのであります。しかし、数は決して合理を決しませんから、数をもってこれが合理的であるというようなことを仰せられても、われわれは納得することはできないのであります。何が合理的であるかということは、数が決する問題にあらずして、理性が決する問題であります。常に理性の応援を求めて問題を処理して参りたいと考えておる次第であります……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第11号(1956/03/30、27期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 関連質問。ただいま、太田長官が、こういうふうに想像することができるということで、ただいまの採決は正しいというふうに御答弁になったのでありますが、かりにこの速記が不完全なものであるといたしましても、条理上から見て、蝋山委員から一つの修正案を出しておるのであります。それを議題にして採決した形跡がないので、もしそれを文字通り読むならば、蝋山委員の修正意見に賛成のお方の挙手を願いますで、賛成者挙手、挙手多数だからして修正案は成立したと解釈すべきものと思いますが、議場騒然を理由にしてそういうことはできなかったのだというならば、蝋山委員の修正案は何ら顧みられずして終っておるということにな……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第12号(1956/04/03、27期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 関連質問。ただいまの太田長官の御答弁は納得がいかないのでありますが、この中間報告をするべきかいなかということは、一応小委員会で決定することかもしれませんが、大体独断的に事を運ばれてはいけないから、小委員会に付議する前の総会において、私どもは、必要があったならば中間報告をして、さらに進めてもらいたいということを注文しておいたわけであります。それは会長も了承しておった。そこで、小委員会が十二回も開かれて、半カ年にわたってやりまして、大体小選挙区を採用するということをきめた場合に、どういう選挙区割りをやるかというようなことについては、小委員会の中にまたさらに起草委員会というものをこ……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第17号(1956/04/12、27期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 関連して。今、早川政務次官は、イギリスのパウンダリー・コミティでやったものを修正すると仰せられたが、そうかもしれませんが、私が直接モリソン氏からこの間聞いたのでは、モリソン氏は、御承知のように内務大臣をやり、あのとき作ったのです。それから外務大臣もやり、労働党の副党首ですが、それで座談的に話したのですから、文献等を用いてやったのではありませんが、最初、バウンダリー・コミッションで作った案というものは、きわめて機械的に公平ではあるけれども、実際的でない、そこで労働党は修正した、ところが非常に世論の批判を受けて実は恐縮した、その後はそういうことをしないようにしておるので、コミティ……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第20号(1956/04/17、27期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 古川委員の御質問は、こまかい点を除いては、主として社会党に対する御質問でありますから要点をつかんでお答えをいたしておきます。  第一に、社会党は、この内閣の置いた選挙制度調査会は構成がけしからぬじゃないか、こういう主張をしておる、そしてそれが出す結論についても攻撃をしておる、それは矛盾しておるではないかという御質問でございますが、第一に、選挙制度のようなものを調査いたしまする場合には、もはや確信的に小選挙区を主張するような人はしばらく避けて、これを客観的に制度として調査研究をしておる学者のようなものを主として入れて構成することが、大切なことと思うのであります。しかるに、われわ……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第21号(1956/04/18、27期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 私は今日質問をする順序でありますが、いろいろこまかいことについて太田長官にお尋ねをするつもりでおりますが、幸い総理大臣が御出席でありますから、この際根本的な問題について総理大臣の所見をただしておきたいと存ずるのであります。  この区制を変えるということは、単なる技術的な問題でなくて、わが国政治の根本体制を変革する重大な問題であります。ゆえに、私は最高責任者たる総理に質問をいたすのであります。  総理は、口を開くと、政局安定のたに小選挙区をやるのだ、こう言っておるのでありまするが、現在の政局は、自由民主党が衆議院において二百九十九名、社会党百五十四名、小会派その他十名、とにかく……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第28号(1956/05/07、27期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 私は、この選挙区制の問題と密接不可分の関係にあり、むしろ私どもは区制改正の前提になるものと考えておる買収の絶滅、それからその一つの実現手段としての連座制の強化、こういう問題について政府の御所見をただしたいと存ずるのでありまするが、その質問に入りまする前に、太田長官は、現内閣におけるほとんど唯一のインテリであり、近代的感覚を持っておられる政治家であり、学者でもあられるのでありまするから、もっと根本的な問題の一、二についてお尋ねをいたして、それから、その問題に入りたいと存ずるのであります。  この選挙制度を改正することは、二大政党を作り、政局を安定させるにあるのだ、こういうことを……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第29号(1956/05/10、27期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 私前会に引き続いて御質問いたしたいと存じまするが、ただ、新聞等の伝うるところによれば。本文と別表とを分離して、本文だけを審議するというようなことを承わっておるのでありまするが、われわれはその本文が一番の問題あって、別にゲリマンダーだけを分断しろというのではないのでありますから、一人一区の小選挙区制度をわが国に即応採用することは、果してわが町の政治を向上せしめるゆえんであるかということを考えて、この根本問題について疑いを持っち、われわれは反対の意見を持っておりまするがゆえに、ここに質問を展開し明らかにしようというのでありまして、連座制の強化ということもその一環にほかならぬのであ……

第24回国会 内閣委員会 第17号(1956/03/02、27期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 鳩山総理はたびたび無責任なる発言をされるのでありますが、ことにここ一両日の間に憲法に関して実に重大なる発言を二、三されたのであります。これは単に憲法の解釈としてあり得る学説を説いたものでなくして、現在の憲法をまっこうから否認するものであります。憲法の改正を論ずることは、ある意味において自由であります。しかし現実の政治しおいては、いかなる場合でも総理大臣や国務大臣は何人にもまさって現行憲法を順守し、これに従って政治と行政とをする義務を有することは憲法第九十九条に照らして明らかであります。(「その通り」)一国の総理大臣が白昼公然と憲法の条章をじゅうりんするがごときは、これは国家と……

第24回国会 文教委員会 第5号(1956/02/09、27期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 学士院法案の御提案になったものは別に問題はないのであります。大体これでよかろうと思いますけれども、一、二希望と質疑をかねて御質問申し上げたいと思います。第三条によって学士院会員は学士院みずから選定する。これもほかに名案があるとは思えないので、妥当であるこは思いますけれども、従来学士院の会員を選定するについては、結局国立大学の教授が大部分を占めている。そして互いに年限が来れば自然になることになっておるような形であるが、真にわが国における学者の最高の優遇機関、栄誉機関として考えまする場合には、ひとり国立大学に限るはずはないのである。むろん私立大学からも出ておりますが、りょうりょう……

第28回国会 文教委員会 第5号(1958/02/28、27期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 私も大橋委員の質問に関連して若干御質問いたしたいと思います。大体大橋委員が一通り質問されましたので、加えるべきものがあまりないのでありますが、私の立ちましたのは、この問題は超党派的に考えなければならぬ大問題である、そういう意味で社会党からも質問をすることがよかろうと思って立ったのであります。別に党議を経ておるわけじゃないので、私個人の考え方でありますが、党内ではこの趣旨に反対する者は一人もないことを確信いたしております。またわが党の文教政策の基本問題として、言語、文字の簡素化ということは立党以来主張いたしておるのであります。その趣旨に沿うて申し上げるわけであります。本来これは……

第28回国会 文教委員会 第13号(1958/03/28、27期、日本社会党)

○鈴木義男君 この義務教育費国庫負担法は大体においてわれわれ賛成の法案であり、もっとよい法案にしたいという意向は持っておりまするが、とにかくそのうちで私の一番関心を持っておるのは図書館、ことに学校図書館の設備をどうして充実していくかという問題であります。この学校図書館に限らず、私は一体図書館というものがりっぱであれば、教育は半ば達し得ると思っておるのでありまして、自分の経験でも、私が中学時代に、図書館を持っている学校などはなかった。私どもの学校だけが持っていた。私はその図書館に入り込んで、おもしろいような本はずいぶん乱読いたしました。それが非常にためになった。よく大学などに来て、この大学はどう……


29期(1960/11/20〜)

第37回国会 文教委員会 第4号(1960/12/19、29期、民主社会党)

○鈴木(義)委員 今社会党の長谷川君が言われたと全く同趣旨において強くそのことを要望するものであります。
【次の発言】 私も、ただいま長谷川君の質問されたと同じことを申し上げたいのでありまするが、おそらく前に問答が繰り返されたと存じますから、できるだけ簡潔に、要点だけを申し上げたいと思います。そして文部大臣の御決意を承っておきたいと思います。授業料問題から私学、ことに私立大学の経営の問題が、今注目を浴びておるわけであります。これは前から存在する問題で、何とかしなければならぬということは、教育に携わっておる者すべてが痛感しておることであったのであります。御承知のように私立大学は、とうてい授業料だ……

第38回国会 文教委員会 第21号(1961/05/12、29期、民主社会党)

○鈴木(義)委員 私はときどき欠席をいたしておりますので、あるいはすでに質問されておることが多いかもしれませんが、なるべく重複を避けたいと思いますので、重複をいたしましたところは、御答弁において調整されることを希望するものであります。  学校制度はなるべく始終変改しない方がよろしいということは当然であります。日進月歩は教科内容において調整をすればよろしいのであります。工業が景気がよくなったから工業教育の学校を作る、農業近代化、機械化促進のために、あるいは米麦の耕作から酪農、果樹農栽培に移るから、そういう農業学校を作るというようなことでは、始終学校の種類を変えなければならない。学校は、専門学校に……

第38回国会 文教委員会 第24号(1961/05/16、29期、民主社会党)

○鈴木(義)委員 私は民主社会党を代表して両法案に対して反対の意見を表明いたします。(拍手)  本法案は、今日現存する工業同等学校や短期大学やあるいは四年制の大学のほかに、中学校卒業後入学する五年制のいわゆる高等専門という学校を設置しようというのであります。けだし学校制度に対する根本的画期的な変更というべきであります。六・三・三というくらいまでを堅持して、その上に特殊な新分野の専門を履修する学校を置くということであるならば、しかく根本的変革とは思わないのでありますが、六・三という義務的な、初歩的な教育課程の上に手っとり早く実際的な軽便な技術を主とする教育の施設を置こうというのでありますから、大……

第38回国会 文教委員会 第30号(1961/06/07、29期、民主社会党)

○鈴木(義)委員 民主社会党としても賛成であります。

第39回国会 文教委員会 第7号(1961/10/19、29期、民主社会党)

○鈴木(義)委員 私は、学校図書館に関連して質問いたします。図書館がだいぶ充実してきていることは非常にけっこうなことであります。私自身、教場の教育というものは、中学校、高等学校を通じて受けただけで、大学に行ってからは、大部分図書館で勉強したような記憶があるのであります。図書館の方が教場よりも効率的に教育をしておると申してもよろしいくらいなものであります。徳川時代は、内外に大学者が出たのは、みな自学自習で、一種の私立図書館のようなものを持ってやっておったのでありまして、図書館には最も力を入れるべきである。ことに他の国々の状態などを見て参りまして、一そうその感を深くするのであります。  そこで、こ……

第40回国会 文教委員会 第7号(1962/02/23、29期、民主社会党)

○鈴木(義)委員 今問題になっておることは大学教育の基本問題に触れることでありますから、私からも一言文部大臣の所見をただしておきたいのであります。  官立、私立を問わず、大学教育はまた同等学校以下の教育とは違った意味を持っておると思うのでありまして、要するに学術のうんのうをきわめ、真実を探求する、えらいことをいっておるわけでありますが、とにかくそういう場所であります。しかも非常に思想的には動揺し、ある意味では反抗的気分の濃厚な青年男女を教育するのでありますから、常に昭和女子大学で起こったような問題に当面するわけであります。私自身も過去において、あるいは東京女子大学で、あるいは東北大学で、いろい……

第40回国会 文教委員会 第16号(1962/03/22、29期、民主社会党)

○鈴木(義)委員 私は民主社会党を代表いたしまして、政府案に対して反対、社会党案に対しても反対の意見を申し述べてみたいと存じます。  政府提出の法案は、はなはだ不徹底であることは、ただいま山中君が指摘された通りでありまして、大体においてその所見はことごとく私どもの賛成するところであります。無償にするということは、すでに憲法にうたっておるのでありまして、今さらここにあらためて書く必要はないのであります。ひとり教科書だけでなく、給食その他いろいろな面において無償にすることが憲法の大精神でありまして、これを実行しなければならぬことはもちろんであります。実行しないのははなはだしく怠慢と言わざるを得ない……

第40回国会 法務委員会 第11号(1962/03/02、29期、民主社会党)

○鈴木(義)委員 私も四、五の質問を考えておったのでありますが、時間がもうきてしまいましたから一つだけにしぼりましてお伺いしたいと思います。学者の先生方でありますから学問的な関係の問題を一つだけお伺いしたい。  三十条の解釈にからんで裁量処分の取り消しでありますが、実際実務の方で見ると裁量処分が一番大事なんです。実際の損害を受けるとか、それから重大な利権を許可認可するというようなことは、みんな裁量処分なんです。それについて争うことができないということは非常に重大な国民の権利の救済に関係があるのでありまして、あっさり裁量処分だからということでけられておったのが今までの実例であります。しかし、御承……


各種会議発言一覧

23期(1947/04/25〜)

第2回国会 決算委員会司法委員会連合審査会 第1号(1948/06/14、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 お答えいたします。司法委員会にかけず、決算委員会に御審議を煩わすようになつたという点については、別に政府として、そうお願いしたことはないように承知いたしております。議会の方で組織に関する法律であるというので、他の一般のいろいろの組織法とともに決算委員会に付議することになつたように承つております。連合委員会でやつていただきますればなお結構であると承知しておる次第であります。また決算委員以外の方でも隨時御質問はできるのであります。すでに先日もそういう御質問があつたと思います。以上御了解をいただいておきます。  それから、これは人身の自由を拘束するような重大な手続を規定するものである……

第2回国会 決算委員会司法委員会連合審査会 第2号(1948/06/15、23期、日本社会党)【政府役職】

○鈴木國務大臣 仰せの通りやみの撲滅ということは言葉は簡單でありますが、実際は実にむずかしいことであります。花村委員の仰せられるほど失敗であるとも思いませんが、大成功であるとは申しかねると思うのであります。しかしこの程度の取締りでもこれをしなければ、なお一層この弊害が大きいと思うのでありまして、理想を言えば統制を撤廃して自由にやらせるということが一番望ましいことでありますが、これはわが國においてはとうてい行われないことは、物資の絶対量の不足ということを考慮の中に入れますならば、何人も異論のないことであると思うのであります。そこで半分に整備された何万あるいは何十万という人員を擁した経済警察であり……


24期(1949/01/23〜)

第7回国会 内閣委員会建設委員会連合審査会 第1号(1950/03/29、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 私の質問は木村君が述べたことと重複をいたすのであります。しかしわれわれはこの北海道の開発はもちろん大事でありまして、これについて適当の処置をとることは賛成であります。従つてまた北海道開発庁及びその審議会というようなものを設けることにも異議はないのでありまするが、審議会の構成の仕方について新憲法及び新国会法の下においては、旧憲法時代と違つて考えなければならぬのではないか。衆議院議員あるいは参議院議員を審議会の構成に入れることは違法ではありません。官房長官の言われる通り、法律できめればできないことではないのでありまするが、法律できめることはおもしろくないことである。それが新憲法及……

第13回国会 内閣委員会公聴会 第1号(1952/05/19、24期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 この公聴会というものは、どういう性格のものか存じませんが、御意見を拝聴するだけにとどめておくべきものだろうと考えております。またこれだけこまかい問題を質問するということは、政府委員とは違うのであります。結局議論になるようなことがありますから、私は原公述人などに質問をすることを避けたのでありますが、辻公述人は幸い学者であられるのであります。中立的な立場から二、三の点をお教えをいただきたいと思うのであります。ただいま根本的なことについてお話を承りまして、非常に有益であつたのであります。今度の改革では各種の行政委員会を大部分廃止されるようになつたことは、御承知の通りでございます。審……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 内閣委員会厚生委員会海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会連合審査会 第1号(1953/07/13、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 緒方副総理がせつかく出て来られましたが、あまりよくわかつておられないようでありますから、わからなければ率直にわからないと仰せられて、恩給局長の方に答弁を譲られるように希望いたします。  第一の質問は、恩給を今年の予算に組んでおりますのが四百五十億ということでありますが、九箇月分であるから、実際は五百七十七億である。それはどういう根拠から出て来た数字であるか、恩給制度をお考えになるについて、それらを合計すると、こういう数字になるのか、大体四百五十億くらいしか出せないので、それに合うような制度をお考えになつたのであるか、そこをお尋ねいたしたい。

第16回国会 内閣委員会厚生委員会海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会連合審査会公聴会 第1号(1953/07/14、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 近藤公述人の御意見はすべて合理でまことにわれわれ賛成ところでおりますが、ただ生活保障の面だけを取上げたものとしてこの恩給法を見ましても、なおいろいろ批評の余地がありますが、実は私ども社会党として階級を撤廃することを条件にしているのでありますが、いきなり全部廃してしまうことは文官との対比から見て国民感情にも多少響くのではないかということで、行く行くは全廃することを前提にして五つくらいにわけることはどうかという考え方を今持つているわけです。実際的な解決の方法としてそういうことに対してどういう考えを持つておりますか。

第19回国会 内閣委員会公聴会 第1号(1954/04/13、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 ここは討論の場所でありませんから、お伺いだけいたしますが、議論になると長くなりますから、ただこういう機会に野村さんのような達識の士に承つておきたいと思います。  日本に対して侵略があるとお考えになつておるか。先ほど朝鮮事変を例にとり、あるいは仏印の問題を例にとられて、日本もゆだんができぬというように仰せられました。しかし御承知のように、朝鮮事変は南北を一つの民族で解放しようという動機から起つておる。仏印だつてフランスの征服を排除して、自分たちの独立した国をつくりたいということから起つたのであります。背後にどういう主義があつても、少くもそういう形をとつておる。ところが日本に対し……

第19回国会 内閣委員会公聴会 第2号(1954/04/14、26期、日本社会党(右))

○鈴木(義)委員 私の聞こうと思つたことは、大久保君との問答の間にほとんど答えられたようでありますから省略いたしますが、昨日野村吉三郎さんにもお尋ねをいたしたのでありますけれども、明快なお答えは得られなかつた。日本が米ソのどちらかに好んで巻き込まれるというのでなければ、国際情勢はしかく緊迫しておらないのではないかということ、それから巻き込まれるとすれば、日本は非常な破滅に陥るというようなことについて、ただいま遠藤さんから明快なお答えがありましたから略しますが、そういう状態において、原水爆などが発達をし、日本独自の立場で今日本を侵略する国があるとはちよつと考えられない。米ソのどちらかに巻ぎ込まれ……


27期(1955/02/27〜)

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会公聴会 第2号(1956/04/25、27期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 一昨日、矢部さんからきわめて有意義なる御意見の開陳がありまして、私どもも大いに参考となった次第であります。矢部さんが小選挙区制度に賛成であるということをもって、私どもは別に保守党に好意を持っておるとか、属しておるとかいうふうには考えないのであります。わが国における最も有力なる政治学者として、きわめて公正な立場から御意見を述べられておることでありまして、従ってこの機会にぜひ一つ、もっとこまかく、公正な御意見をお聞かせ願っておきたいと存ずるのであります。  そこで、理論上、小選挙区がよい、あの制度がよいということと、わが国が現在現実にこれを施行することが所期の結果を得るかどうか、……

第24回国会 内閣委員会文教委員会連合審査会 第1号(1956/02/22、27期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 大へん大切な問題が提示されておるのでございますから、この機会に臨時教育制度審議会においてどういう問題が取り扱われるか、およそ取り扱われると考えられるような問題について現在の文教当局の信念を承わっておきたいと思うのであります。  まず第一に、この審議会の性格、構成であります。ただいま平田委員の質問に対して一応のお答えがあったわけでありますが、重ねてお尋ねをしておきたいと思います。この審議会は、普通あるところの審議会と同じように、単に参考として意見を聞く、別の言葉で言うと、一部世論を取り入れたような顔をして、都合が悪ければ採用しない、都合がよければこれを利用してやろうという式の審……

第24回国会 文教委員会公聴会 第1号(1956/04/07、27期、日本社会党)

○鈴木(義)委員 ただいま尊敬する南原さんからまことに適切な御意見を聴取いたしまして、この機会に関連質問として、ひとり教育に関して造詣が深いだけでなくて、政治学者としての南原さんでありますから、わが国の反動化の傾向について、どういうふうにお考えになっておるか、教育委員会制度をその一つとして、御意見を承わりたいのであります。  終戦後のいろいろな民主的な制度、あるいはこれを押しつけられたものと言い、与えられたものと言い、いろいろに攻撃をいたしておるのでありますが、どういうふうでもよろしい、とにかく理念としてはよい制度であるとして受け入れたはずであると思いますが、それが御承知のように、わずか十年足……


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ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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