このページでは水田三喜男衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。水田三喜男衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○水田委員 私も徳田君と同じ意見です。まずこの調査委員會が何を調査するかという調査對象、調査範圍をここで確定しなければ、政府委員を呼んでも、どういう資料を出せということが言えないと思う。慢然と隠匿物資の資料を出せというようなことでは困るので、これは世耕事件の檢事の仕事をする委員會ではないと思うし、國民の前に終戰後の隠匿物資の状態がどうであつて、それが現在どのくらいある。それまでにどういう手續でどれだけ處理されたか。そういうような全貌を一應先にはつきりするということがきまれば、まずそれを對象にするとか。それから世耕氏のいう官吏の不正というような問題があるので、それをこの委員會から取上げるとすれば……
○水田委員 先ほどの小島君の質問に對する和田長官の答辯は、なんかうやむやでさつぱりわかりませんでしたが、處理委員會が調査班を組織して、現地の調査、摘發をやる權限があつたかなかつたかということで、何か權限がないというようにうやむやの答辯に終つておりますが、そうだとすれば、世耕氏のやつた行為が何ら權限に基かない行為ということになるので、この點明確にしておいていただきたいと思います。小島君のさつきの質問はそういうところへ誘導的にもつていつたような形で、和田長官もそういうような答えでありますが、そういうふうじやないと思います。閣議決定事項ではつきりと摘發の權限を與えておるので、この機關でやつた摘發はか……
○水田委員 小杉さんにお伺いしたいと思うのですが、今までの證人のお話を聞いておりますと、政務次官の意を體してやられたということになつておりますし、世耕さんの話を聞くと、世耕さんの言う通りにならなかつたというようなことで、この點の食い違いは依然として今日ははつきりわからない。私が内務省に行つたのはこの三月でしたが、當時の空氣を見ますると、役所中は全部反世耕的の氣分が漲つておつて、世耕さんが何かしたのだ、こういうように私は直觀で世耕さんが惡いことをしたのでないかという印象を、眞相を知らないためにもつておつたので、從つて警視廳の中にも警保局の中にも世耕の言うことは聞くまいという空氣があつたということ……
○水田委員 今の證人の發言の通り、この文書は性文書であつて、世耕さんに届いていない文書である。それを内務省がタイプに打つて、どういう方面に配つているか。こういう文書を出していること自身非常に問題だと思います。しかも聞くところによると、本人は文書が下手で、字が書けない人だというが、今見ればなかなかの名文で、何の意圖をもつて誰が書かしてタイプに打つたか。これは内務省の警保局に來てもらつて、責任ある囘答を得る必要があると思う。こういう怪文書を證人が内務省と連絡をとつてもつてくることは不都合であつて、この點は簡單に見逃せないと思つておりますので、次會において、この點をはつきり答辯され得る證人の出頭を求……
○水田委員 栃木縣の問題については、いろいろ疑問がありますし、私の聞いた範圍では、正式に運賃としてもらつたものなら倉庫にちやんと置いていいのですが、たとえば今市の會社のごとき摘發されたとき畑の中にはいつておつて、一つ一つ掘出されたガソリンが三百本もあつて、掘出した人が現に最近言つてきております。それが縣の處置になると、隱しておつて地下から掘出したものでも、合法的に前に運賃としてもらつておつたものであるということになるから、土地の人も疑問をもつて投書をよこすということになるのであつて、これは理事會か何かでこういう點だけははつきりさせるという調査項目をきめて、現地出張で二人くらいやつて、現地を調べ……
○水田委員 證人の忌避の問題ですが……。
【次の発言】 忌避という言葉でないにしても、今まで來ておる證人が、みなほんとうのことを言つておるという證人ばかりでなく、現に山形縣から一錢も貰つていないということを言つておりながら、きよう見ると、貰つておるということで今までの人の陳述はうそも相當にあるだろうと思いますが、それを想像判斷して――もちろんわれわれが判斷するのは、われわれの立場で、ここに來た證人が何を言つても、われわれは檢事ではないから、各人が言うだけを聽いて、あれはだめだ、あれは確かだ。たとえば濱田氏に對して森さんが栃木縣での支拂いは、君拂わなくてもいい、間島氏に言わせると山形縣からもらつ……
○水田委員 次會に讓るその前の問題ですか、今徳田君提出の東久邇宮命令の問題、これは一遍みなくれていいという命令を出しておいたところが、返つてきた書類の中に、あるいは處置していかんとあつたので、すぐに政府が取消の命令をおそらく出したと思います。取消の命令が出てるとすれば徳田君と司法大臣とやつておる問題は解決すると思う。むしろその資料を、その間の事情をこの次政府から説明願えれば問題は解決すと思います。取消の命令が出ておるれば無償で持つていつたやつは當然返すという問題になるし、命令が出放しだつたとすれば、司法大臣が言うように總理大臣が緊急措置令に基いてという法理論も成立つでしようが、實際はそうでない……
○水田委員長 これより会議を開きます。
会議に先だちまして一言簡單にごあいさつ申し上げます。今回の常任委員長選挙にあたりまして、不肖私委員長の職を汚すことになりました。もとより不敏でその器でないことは承知しておりますが、どうか皆さんの絶大なる御後援と御協力によりまして、無事に責任を果させていただきたいと存じます。このことを特にお願い申し上げて、ごあいさつにいたします。
【次の発言】 ではこれより理事の互選を行います。
【次の発言】 高橋清治郎君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 それでは
前田 正男君 八百板 正君
小川 半次君
以上三名を理事に指名いたします。
本……
○水田委員長 会議を開きます。
議案の審査に入ります前にちよつとおはかりいたしたいことがあります。去る九日の議院運営委員会におきまして、小会派からも理事を一名出すということに決定いたしまたので、この際理事一名を追加選任いたしたいと存じますが、これは委員長において指名することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議はないようですから、長谷川俊一君を理事に指名いたします。
【次の発言】 それではこれよりさる九日本委員会に付託されました過度経済力集中排除法の一部を改正する法律案を議題として審査に入ります。まず政府の説明を求めます。
○水田委員長 ただいまより会議を開きます。
過度経済力集中排除法の一部を改正する法律案を議題に供します。
【次の発言】 鈴木雄二君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。
それではただいまより過度経済力集中排除法の一部を改正する法律案の討論を省略し、ただちに採決をいたします。賛成の諸君の起立を願います。
【次の発言】 起立総員。よつて本案は原案通り可決されました。
なお、本案に関し議長に提出する報告書の作成に関しましては、委員長に一任していただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がなければさようとりはからいます。
本日はこれをもつて散……
○水田委員長 開会いたします。
日程に入ります。日程第三薪炭の統制撤廃に関する請願、文書表第二四三号を議題とし、紹介議員の説明を求めます。
【次の発言】 次に日程第四生鮮食料品の統制撤廃に関する請願、文書表第二四四号を議題とし、紹介議員の説明を求めます。
【次の発言】 次に日程第六價格調整公團の石砂部廃止の請願、文書表第五三二号を議題とし、紹介議員の説明を求めます。
【次の発言】 次いで日程第八、蚕糸類に対する統制撤廃の請願、文書表第六一三号を議題とし、紹介議員の説明を求めます。
【次の発言】 次に日程第一一いもの適正價格制度に関する請願、文書表第六六九号を議題とし、紹介議員の説明を求めます……
○水田委員長 これより会議を開きます。
これより引続き請願の審査に入ります。本日審査予定の請願は十一件でありますが、そのうち第三、第四、第六、第八、第十一の各請願については、前回の委員会において審査をいたしておりますので、これより日程第一、第二、第五、第七、第九、第十の各請願を議題として、審査を続行いたします。
まず日程第二牛蒡の公定價格引上に関する、請願について紹介議員平川君の説明を求めます。
【次の発言】 次に日程第一、薪炭の生産者價格を地域別に設定の請願、紹介議員前田正男君。
【次の発言】 次は日程第五、近海魚類の公定價格撤廃の請願、原健三郎君紹介、文書表第五二九号を議題に供します。……
○水田説明員 ただいまの、ことしの選挙のときの費用が足らなかつたという問題は仰せの通りでありまして、今度の二十四年度補正予算には、要求された通り全額計上して、ことしのうちにお支拂いするということに大体きまつておりますので、この点は御安心願いたいと思います。
【次の発言】 お答えします。一番最初の市町村吏員の恩給の問題ですが、これは政府の方の考えは、大体來年度の予算におきまして、シャウプ勧告案によりますと、千二百億円くらいの平衡資金を地方に出すという予定になつておりますが、もし千二百億円かりに出すとしたら、今までよりはさらに地方に対して政府がどのくらい多い金を出すことになるかということを計算しま……
○水田説明員 御説明いたす前に、補正予算及び来年度の一般予算そのほかの編成に関する今までの経過について、ちよつと御報告申し上げます。本年度の補正予算は、来年度の予算と切り離して一応決定できるようなものですが、しかし関係筋との関係から、どうしてもこれを一緒にやらなければいけないという状況となりましたので、まず八月六日に来年度の予算編成の方針を閣議で決定いたしまして、その編成方針に基きまして各省からの概算書を要求いたしました。八月の末から九月の初めにかけて各省から提出を見、九月の初めから大体主計局の査定が始まりました。まず概略査定というものを行いまして、九月の二十八日に一般会計予算の概略案をまとめ……
○水田政府委員 特別職の職員の給與に関する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。 特別職の職員の給與につきましては、現在特別職の職員の俸給等に関する法律によつて規定されているのでありますが、その後新たに特別職に加えられたものが相当あり、またそのあるものは、給與に関する法的根拠をまつたく持たない現状であります。従いまして、この際、右法律の適用範囲を整理いたしますとともに、支給方法その他につき所要の改正を加えたいと存ずるのであります。 次に、本法律案の内容を簡單に御説明申し上げます。まず、本法律案の適用範囲につきましては、第一條において、現在国家公務員法上の特別職である職員を全部……
○水田政府委員 ただいま議題となりました未復員者給与法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。 未復員者にかかる給与につきましては、現在未復員者給与法によつて処理いたしているのでありますが、それによりますと、扶養手当は、配偶者は月額六○○円、その他の扶養親族は一人につき月額四○○円でありまして、政府職員の扶養手当が、配偶者及び十八歳未満の子のうち、一人については月額六〇〇円となつているのと比較いたしまして権衡を失つておりますので、昨今の物価事情もかんがみ、未復員者に対して政府職員と同額の扶養手当を支給するように、所要の改正を加えようとするものであります。何とぞ御審……
○水田政府委員 ただいまの御質問の問題ですが、この保險の建前からむやみに赤字を一般会計から補填してやるということは、これは絶対にできないことでありまして、現在の赤字の内容をわれわれの方で見た結果によりますと、相当濫診、濫療というような、改善すべき問題がまだまだたくさんある。こういうことをもう少ししつかりやつて、そうして今の滯納のような問題も解決する方法を講じたら、これはりつばにやつて行けるのではないか。そういうことで、とりあえずこの事務費の補助というようなものは増額しよう。来年は政府の方は三割を五割に上げるし、一般国民健康保險の方は五劇負担しておりましたものを七割だけ補助する。そういう事務費の……
○水田政府委員 ただいま議題となりました日本專売公社法の一部を改正する法律案について、提案の理由を説明いたします。 現行の日本專売公社法におきましては、日本專売公社の会計に関し、專売局から日本專売公社への移行が急速に行われなければならなかつた関係上、原則として日本專売公社を国の行政機関とみなしまして、従前の專売局の事業の会計に関し、適用されました法令の規定の例によることに規定してありますので、公法人である日本專売公社がその事業の能率的な運営をはかる上から、いろいろの支障があつたわけであります。従つて企業の能率的な運営をはかりますためには、財政法及び会計法等、国の会計に関する法令の規定と関係な……
○水田政府委員 お答えいたします。政府がタバコを民営にするつもりがあるかどうかという問題でございますが、タバコ事業を民営にしたらどうかという問題は一応民自党の政策の中にもありますし、政府としてもここでこういうものを検討する時期であろうという考えから、本年の八月一日に臨時專売制度協議会というものを一応設けまして、ここでこういう問題を全般的に研究するということにいたしましたが、この協議会を設けるときには別に民営にするという意図を持つて設けたのではありませんで、こういう問題を検討してもらつて、そうして政府に意見を出してもらうという、白紙の状態でこの協議会をつくりました。御質問がございましたので協議会……
○水田政府委員 昨日監理官から説明されたように、非常に困難な問題でありますが、確かにお説の通りそういう主張を認めますので、極力努力するつもりであります。
【次の発言】 調停委員側からいろいろ説明を求められておりますが、まだ調停委員の結論もついておりませんので、その調停を見てからわれわれとしては考えたいということで、まだ結論はついておりません。
【次の発言】 調停委員会の調停を見た上でわれわれは考えたい。これ以外にはちよつと方法はございません。
【次の発言】 仲裁の出ました場合には、当事者は拘束されますが、それによつて政府が拘束されるかどうかということは、予算上、資金上、その仲裁が可能であるかど……
○水田政府委員 国の所有に属する物品の売拂代金の納付に関する法律の一部を改正する法律案の提出の理由を、御説明申し上げます。 今回改正しようといたします点は三点でありまして、その第一点は、国の所有に属する物品に関し、その売拂代金の延納の特約をすることができる場合につきまして、これをさらに明確にするために従来の規定を統合整理いたし、国が商取引上の慣行等に従つて、売拂代金の納付前に物品の引渡しを行う必要がある場合と、その他の場合とに区分して規定しようとする点であります。 第二の点は、延納の特約をする場合において、特別の必要があるときは利息を付さないこともできることとしようとする点であります。すな……
○水田政府委員 薪炭需給調節特別会計における債務の支拂財源に充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案の提出の理由を御説明申し上げます。 政府におきましては、薪炭の需給事情の好転に伴い、その需給の統制及び薪炭需給調節特別会計を廃止することを前提といたしまして、昭和二十四年七月三十一日以降新たな薪炭の買入れを停止するとともに、すみやかに残務を整理し、この会計の収支を明らかにすることといたしたのであります。しかしてこの会計の運営の状況を見まするに昭和二十三年度以前に生じた損失額は約三十四億円でありまして、これに残務の整理によつて生ずることが予定される現場の不足並びに手持薪数の値引き減耗損を……
○水田政府委員 大蔵大臣は本日十時から参議院の本会議に出ておられまして、また病気であつたため参議院にはまだ一度も出ておりませんでしたために、質問に対する答弁が全部留保になつておること、それから今日は特別に財政演読に対する質問がありますので、その方に出られることになつていまして、時間が重なつてこの委員会に出て来れないという事情になつております。また同じ時間に予算委員会が始まつておりまして、ここでも大臣に対する各党の質問があつて、大臣が出るまでは質問ができないというような事情で、今まで延びて始まつたというような事情で、できるだけ重要法案が出ておる際でありますから、どの委員会にも一応大臣に出席しても……
○水田政府委員 外国為替特別会計法案の提出の理由を御説明申し上げます。 今回この法律を制定しようといたします趣旨は、政府の行う外国為替、外国通貨等の売買及びこれに伴う取引に関する経理を、他から区別して明確にしようとするものであります。すなわち現在は、貿易特別会計に外国為替資金を設置し、同資金の運用として外国為替、外国通貨等の売買その他の取引を行つているのでありますが、今回外国為替資金を廃止いたしまして、新たに外国為替特別会計を設置し、外国為替等の売拂い代金、外国為替銀行に対する貸付金の償還金、及び付属雑收入等をもつて歳入とし、外国為替等の買取り代金、外国為替銀行に対する貸付金、外国為替の管理……
○水田政府委員 お答えいたします。この問題はしばしば御説明申し上げました通り、自然増收というのは増税ではありませんので、今までの実績から見てこれだけ現行税法のもとにおいてとれるという見込みが自然増收でありまして、それだけつじつまを合せるために、特に多くとるのではないということは、しばしば御説明した通りであります。もし減税をむりにやりたいために、それだけ増税するのだというやり方でしたら、たとえば申告納税分を二百億減ると立てなくても、それだけでも減税がやれるということになるのですが、そういうやりくりでやつているのではありませんで、実際の実績に基いて、現行税法でもとれるという自然増に立つて、二百億と……
○水田政府委員 きのうもお答えいたしました通り、物品税にはまだ相当検討する面も残つておると思いますので、財政の状況に即応して徐々に整理して行きたい、そういう考えを持つております。
【次の発言】 ちよつと失礼ですが、聞いておりませんでしたので……。
【次の発言】 御質問の通り明年、五十年から五十一年度の米国の予算において、対日援助費を幾ら計上するかということは、現在まだきまつておりませんが、早晩講和会議を中心としまして、対日援助費が打切られるということは考ておりますので、これにかわる方法としては、これをクレジットに切りかえて行くという一つの方法をもつて事前の折衝をしておりますが、しかし見通しとし……
○水田政府委員 郵政事業特別会計の昭和二十四年度における歳入不足補てんのための一般会計からする繰入金に関する法律案提出の理由を御説明申し上げます。 今回この法律を制定しようといたしますのは、郵政事業特別会計の昭和二十四年度における歳入不足を補填するため、一般会計から同会計に繰入金をなし、もつて同会計の運営を円滑にいたそうとするものであります。 郵政事業特別会計の本年度郵政事業收入におきましては、本年五月に行われました郵便料金の値上げに伴う利用減による收入が、当初の見積りよりも相当多額となりまして、さきに本国会に提出いたし可決になりました「お年玉附の年賀郵便葉書等の発売に関する法律」に基く、……
○水田政府委員 国民金融公庫法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。 国民金融公庫は、一般の金融機関から資金の供給を受けることが困難な国民大衆に対して、その生活の再建をはかるために必要な資金を供給するため、本年六月発足いたした次第であります。現在までに生業資金三億五千万円、更生資金二億二千万円の貸付を行い、鋭意その目的の完遂に努力して来たのでありますが、何分にもその資金量が不十分でありますので、この種の資金需要に対して十分応じがたい事情にあつたのであります。従いまして今般国民金融公庫の資金量を拡充し、国民大衆の生活再建のための緊急な小口事業資金の円滑な供給をはかりたいと考えまし……
○水田政府委員 管理貿易の日本の現在の段階では大体こういう方式が適当だろう、こういうことで……
【次の発言】 輸出信用保險特別会計法案の提出の理由を御説明申し上げます。
政府におきましては輸出信用保險制度を設け、輸出資金の円滑な供給をはかる目的をもちまして、輸出信用保險法案をこの国会に別途提出いたしまして、御審議を願つておるのでありますが、輸出信用保險制度を実施いたすこととなりました場合に、その経理の状態を明確にいたしますために一般会計と区分し、輸出信用保險特別会計を設けまして、これを経理するのが適当と存ぜられますので、この法律案を提出した次第であります。
次にその内容の概略を御説明申し上……
○水田政府委員 今提案者岡元さんから説明された通り、この問題は非常に熱心に参議院が向うとの折衝にも当られましたし、私たちと全部相談の上でやつておりました関係上、予算の点は全部検討済みになつております。
【次の発言】 この問題につきましてはひとり未帰還者だけでなくて、遺骨の帰つて来られた遺族とか、あるいは未亡人についても同様の問題があるので、考えるときにはそういう点も一緒に考えたいということで、社会保障制度の一つとして、今全般的に審議会の問題になつております。現在のところ、まだこれをやると言うわけには参りませんが、非常にこの問題はむずかしゆうございまして、わずかの手当をもらつておるからといつて、……
○水田政府委員 今の御質問に関しましては、前国会の予算審議のときにも其相を明らかにされておりますので、われわれといたしましては、配付税が元の半分になるということについては、これでは地方財政がやつて行けないということで、極力先方と折衝をやりまして、最後に――当時私は予算委員でございましたが、予算委員会の代表が五人、ドツジ氏に直接会つて、一日中地方財政の問題でねばりまして、相当ドツジ氏も理解を深められて、日本政府がほんとうに予算の節約を誠意を持つてやるのなら、自分としても考える意思は持つておる。しかし今回はこの自分の一応組んだものの変更についてに、一切同意しないということで、打切りになつたいきさつ……
○水田政府委員 もし郵船会社がこの代船をつくるといつたら、おそらく何億という金額に上ると思いますか、日本と米国の両国の協定によりまして、日本政府か見舞金を出すというようなことになつておりまして、代船を建造するたけの賠償を政府で出すというわけには参りません。どれたけの見舞金を出すかという問題も、非常にむずかしい問題でございまして、あのときの値段を変更して、今の価値にすればこれだけの損だという方式では、全般に響く問題でできませんので、結局政府が現在予算に入れておりますものは、阿波丸沈没当時の保險の船価が千三百九十八万円でございましたので、これに五分、期間を五年と見た複利計算を行いまして、千七百八十……
○水田政府委員 昭和二十三年度歳入歳出決算及び同特別会計歳入歳出決算を会計検査院の検査報告とともに国会に提出いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。 総決算に計上いたしました歳入の決算額は、五千八十億三千七百七十六万余円でありまして、これに対して歳出の決算額は四千六百十九億七千四百六万余円でありますから、歳入歳出差引四百六十億六千三百六十九万余円の剩余を生ずる計算であります。しかしこの剩余金額中には、昭和二十四年度に繰越しました歳出の財源に充てなければならない額が十六億七千五百七十九万余円ありますので、これを差引くと、結局昭和二十三年度一般会計の純剩余金は四百四十三億八千七百八十九万……
○水田政府委員 この法案が通りますれば、当然今田中さんからおつしやいましたように、この法案自身の目的を貫くための必要な費用については、政府としてはできるだけその要望に沿う経費の措置をつけるということには努力したいと思つております。
【次の発言】 前に長崎、広島の問題がございましたし、また将来ああいうふうにいろいろの都市建設法というような立法がしばしば行われることを予想しまして、実は大蔵省としましては、この際国有財産法の改正をやりたい。今旧軍事施設の拂下げ問題をめぐつて、各地から陳情がございますが、昔あの施設をつくるときは、地元がみな勤労奉仕でつくつた建物であるから、これを地元へ公共用に供するた……
○水田政府委員 今の御質問ですが、結局この法案が通つても、この国会でその予算を盛つた予算の修正というのが、私たちの考えでは、現在できないと思います。しかし、できないまま、もし、これがきまつて、国家がこの費用の責任を持つたあとは、これは大きい問題が起りますので、とりあえず……政府がつくるのならば、その予算の措置をいたしますが、あなた方国会で出した法律ですから、れれわれの方では予算措置がしてなかつたということであります。ほんとうなら、この自治団体の選挙費を国家が持つということは、りくつに合わぬと思うのです。もし国家が持つというなら、これは知事は特に国の事務をやつているのだし、同様に町村長もこれは国……
○水田政府委員 農業共済再保險特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案、外三法律案の提出理由を御説明申し上げます。 まず農業共済再保險特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案について御説明いたします。農業共済再保險特別会計農業勘定におきましては、昭和二十五年度における歳出として、再保險金等四十二億二千六百九十七万円を計上いたしてありますが、その歳入としましては再保險料、食糧管理特別会計からの受入金、農業災害補償法第十三條の二の規定による一般会計からの受入金等、三十三億一千百七十六万七千円でありまして、差引き九億一千五百二十万六千……
○水田政府委員 ただいま議題となりました国有林野事業特別会計法の一部を改正する法律案、外一法律案の提出理由を御説明いたします。 まず国有林野事業特別会計法の一部を改正する法律案について御説明いたします。 従来、国有林野事業特別会計に所属しておりました林業試験場は、企業的な運営をいたすこの会計の所属としておくことは、必ずしも適当でないということが考えられますので、昭和二十五年度から一般会計の所属とすることといたしたいので、この会計の事業の範囲から、林業試験場の業務に属する事項を削除することといたそうとするものであります。 右に伴いまして、現に林業試験場の用に供する資産の帰属と、一般会計の所……
○水田政府委員 ただいま議題になりました連合国軍の需要に応じ連合国軍のために労務に服する者等に支拂うべき給料その他の給與の支拂事務の処理の特例に関する法律案の提出の理由を御説明申し上げます。 連合国軍の需要に応じ、連合国軍のために労務に服する者、及び公共事業費または米国対日援助見返資金による公共事業に使用される労務者に支拂うべき給與金の支拂いは、他の労働者の賃金と同様、労働基準法第二十四條の規定によりまして、通貨で直接労働者にその全額を支拂わなければならないこととなつておりますが、地区によりましては、賃金の支拂い月額が数千万円というところもあり、施設、場所その他の諸点から所管官庁におきまして……
○水田政府委員 農林大臣と安本長官ということになつています。直接的には農林大臣、総括的には安本長官が監督の衝にあります。
【次の発言】 これは御説の通り農林省が監督すべきものでありまして、当然食糧庁長官がこの末端の運営の監督までやるべき立場にあると思つております。
【次の発言】 ただいま議題となりました昭和二十一年度における一般会計、帝国鉄道会計及び通信事業特別会計の借入金の償還期限の延期等に関する法律案外二法律案の提出の理由を御説明申し上げます。
まず昭和二十一年度における一般会計、帝国鉄道会計及び通信事業特別会計の借入金の償還期限の延期等に関する法律案の提案の理由を御説明申し上げます。
……
○水田政府委員 ただいま議題となりました物資の割当に関する手数料等の徴收に関する法律を廃止する法律案の提出の理由を御説明申し上げます。 今回この法律を制定しようといたします趣旨は、従来臨時物資需給調整法に基き指定生産資材の割当を申請した者、及び割当により当該物資を譲り受けた者に対しましては、物資の割当に関する手数料等の徴収に関する法律により、それぞれ申請手数料及び割当料を徴収していたのでありますが、最近指定生産資材の割当の統制が大部分の品目について解除され、これ等の手数料等を徴収することが適当でなくなりましたので、この際物資の割当に関する手数料等の徴収に関する法律を、廃止いたそうとするもので……
○水田政府委員 この問題は、ほかに政府が現在価格補給金というような形で出して、原価の高い公定相場というものをとにかく政府がつくつておるのですから、この公定相場に合うように指導する。なおかつ原価が高くて合わぬものは価格補給金を出してやつて行くというのが今までのやり方でありましたが、たまたまこの塩の部面におきましては、御承知のようにソーダが一つの産業の基礎物資になつておりますので、このソーダの値段を特に上げるということは一般の物価に全部響いて来るということから、ソーダ用の塩を特に下げるということで、今の政府が安くきめた公定相場に合うように、そこで操作しておるのであります。これを塩の会計の中でやらな……
○水田政府委員 ただいまの九法律案の提出理由を御説明申し上げます。 まず米国対日援助見返資金特別会計からする電気通信事業特別会計及び国有林野事業特別会計に対する繰入金並びに日本国有鉄道に対する交付金に関する法律案について御説明申し上げます。 別途御審議を願つております昭和二十五年度予立に掲げてありますように、今回政府は米国対日援助見返資金を、電気通信事業における電信電話等の建設改良費、国有林野事業における事業施設費及び造林に要する経費、並びに日本国有鉄道における建設改良費の財源に使用するためにそれぞれ電気通信事業特別会計へ百二十億円、国有林野事業特別会計へ三十億円を繰入れ、日本国有鉄道へ四……
○水田政府委員 ただいま議題となりました米国対日援助見返資金特別会計法の一部を改正する法律案提出の理由を御説明申し上げます。 今回改正しようといたします要点は三点であります。その第一点は、米国対日援助見返資金の運用または使用に関する規定の改正でありまして、同資金を、連合国最高司令官総司令部民間情報教育部の指導により行われる、国または地方公共団体の民間情報教育事業に使用する道を開こうとするものであります。 第二点は、従来認められておらなかつた歳出予算における支出残額の繰越しに関する規定を設け、支出残額を順次翌年度に繰越して使用できることにいたそうとするものであります。 第三点は、援助資金の……
○水田政府委員 これは先般から、大臣からもしばしば御説明がありました通りに、地方金融については、特段の力を入れる、こういう方針でございまして、そのためには地方銀行をこれからあらゆる手を打つて援助して行く。そうして必要ならば一県一行主義を打破して、必要な地方銀行の設立はどんどん許可して行く。それからもう一つ、併用協同純合のごときものも、どんどんわれわれとしては設立を許可して、小金融の問題も相当の力を尽したいと思つております。 それからさらに見返り資金の問題も、御承知のように一・四半期三億出して銀行から同額を出す。一・四半期六億の中小企業への設備資金を出すということを現在やつておりますが、これも……
○水田政府委員 ただいま議題となりました災害被害者に対する租税の減免、徴收猶予等に関する法律の一部を改正する法律案外二法律案につきまして、提案の理由を説明いたします。 まず災害被害者に対する租税の減免、徴收猶予等に関する法律の一部を改正する法律案について、その大要を御説明いたします。 本法律案は、今回の税制改正に関連いたしまして、所得税、相続税、富裕税法等の災害減免に関する規定を整備することといたしたのであります。 まず所得税につきましては、すでに御審議を願いました所得税法の改正案におきまして、震災、風水害、火災その他これらに類する災害等により、流動資産以外の資産について損失を受けました……
○水田政府委員 ただいま議題となりました国税收法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を説明いたします。 現下の困難な経済諸情勢のため、最近におきまして国税の滯納は著しく増加し、国税徴收法による滯納処分を要求する場合も相当増加しているのでありますが、その施行の実情にかんがみまして、この際延滯金制度の合理化及び差押え禁止物件の範囲の拡張をはかるとともに、地方税の重要性の増大に基きまして、国税と地方税の徴收上の順位を改正する等、同法に所要の改正を加えることを必要と認めたのであります。 すなわち、まず国税徴收の順位につきましては、従来国税は他のすべての公課及び債権に優先して徴收することと……
○水田政府委員 たただいま議題となりました、関税法の一部を改正する法律案について、提出の理由を御説明いたします。 今回改正しようといたしますのは、次の三点でありまして、その第一点は、昨年十二月法律第三百三十八号をもちまして、外国為替及び外国貿易管理法が施行され、これに伴い財産及び貨物の輸出入の取締りに関する政令が、今年六月三十日をもつて廃止されることとなつておりますが、この政令中に規定しております旅客の携帶品に関する事項につきましては、取締上これを存続させる必要がありますので、これを関税法に織り込み、所要の條項を加えようとするものであります。 その第二点は、輸入免許前に貨物を引取る際の関税……
○水田政府委員 ただいま議題となりました国家公務員等の旅費に関する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 まず本法律案を立案いたしました実体的な理由を申し上げますと、第一に、国家公務員等の旅費定額の改訂を行う必要があることであります。すなわち内国旅行の旅費につきましては、昭和二十三年七月にその全面的改訂を行つた後は、本年一月に鉄道貨物運賃の値上げに伴う移転料定額の改訂を行つただけで、その他の旅費は当時の定額のままですえ置かれているのでありますが、最近の猛泊料金等の実情から見ますると、宿泊料、日当及び食卓料についてば、ある程度の定額引上げを必要とする状況に立ち至つているのであ……
○水田政府委員 ただいま議題となりました租税特別措置法等の一部を改正する法律案について、提案の理由を御説明いたします。 わが国の経済を急速に復興し、その健全な発展をはかるためには、外資と外国技術の適正な導入をはかることが緊急不可欠であることは、言うまでもないところであります。先般御審議を願いました税制改正の諸法律案におきましても、かかる配慮を織り込んでいるのでありますが、なお一層この目的に沿うよう、所得税課税上の特別措置を講ずることが必要であると考えるのであります。ただかかる課税上の特別措置は臨時的のものである点を考慮しまして、これを租税特別措置法に規定するのが適当であると認め、ここに本改正……
○水田政府委員 竹村議員から指摘されました通り、公団についての監督というものが今まで十分でなかつたということは確かでございまして、この監督についての強化は、昨年ごろからわれわれとしても非常に問題にしておりまして、ことに公団を中心にする浮貸しとかいうような問題があるという風説を耳にいたしましたので、昨年夏以後公団の経理についての監督をもう少し厳重にするということで、現在どこに預金がされているかとかいうような問題も、大蔵省の理財局からこれの調査に着手したというようなことを現在やつておりして、だんだんにこういう結果が現われて来たことは非常に遺憾でございますが、今度は予算執行の職員についての法律その他……
○水田政府委員 ただいま議題となりました国家公務員等に対する退職手当の臨時措置に関する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 昨年度におきましては、行政機関職員定員法の実施に伴う人員整理により退職した職員等に対しましては、特に一般の退職の場合よりは、有利な退職手当を支給する措置を講じたのであります。本年度におきましても、右行政機関職員定員法の一部改正、予算定員の減少等のため、相当数の整理退職者の出ることが予想されるのてありますか、これらの退職者に対しましても、前年慶同様に一般の退職の場合より有利な退職手当を支給することは、退職者の処遇に公平を期するために、きわめて必要なこと……
○水田政府委員 ただいま議題となりました、大蔵省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明いたします。 昨年六月一日に、国家行政組織法が施行されたのに伴いまして、大蔵省の組織とその所掌事務の範囲、及び権限を定める大蔵省設置法が制定、施行されたのでありますが、その後の諸情勢の推移に伴いまして、大蔵省の機構等につきまして若干の改正を加える必要がありますので、本法律案を提案いたした次第であります。 本法案の内容でありますが、先ず本省関係から主要な改正点を申し上げますと、その第一は、外国為替及び外国貿易管理法並びに株式名義書きかえに関する法律等の制定に伴いまして、所掌事務に関……
○水田政府委員 昭和二十五年度予算の大綱につきましては、一昨日本会議におきまして、大臣より説明いたしましたが、予算委員会の御審議をお願いいたすにつきまして、あらためて御説明申し上げます。 昭和二十五年度予算は、昨年八月六日予算の編成方針の閣議決定をいたしまして以来、鋭意予算の編成に努力し、先般関係方面の手続を完了いたしまして、国会に提出する運びと相なつた次第であります。予算編成の方針につきましては、一昨日の本会議において御説明申し上げましたので、予算の内容について申し上げます。 まず一般会計について申し上げます。一般会計の歳入歳出予算総額は、歳入歳出とも六千六百十四億六百余万円と相なつてお……
○水田政府委員 今回提出いたしました昭和二十五年度政府関係機関予算補正(機第一号)について御説明申し上げます。 この補正予算は、去る一月十七日付連合軍最高司令官より日本政府に対する覚書、占領軍に従属する建物の附加に関する規定によりまして、連合国軍人等住宅二千戸を建設することに関するものでありまして、このため今回新たに連合国軍人等圧宅公社を設立いたすこととし、別途その法律案を提出いたしまして、御審議をお願いいたすこととしておる次第であります。 この連合国軍人等住宅公社におきましては、前に申し上げました連合軍最高司令官の覚書によりまして、連合国軍人等の住宅二千戸を建設するため、総額五十二億五千……
○水田政府委員 現在の貿易は、御承知のようにバーター制でやつておりますので、この資金の問題について、まだ差迫つてわれわれの方ではあまり考えておりませんでしたが、将来長期のクレジットを與えて、輸出貿易を進展させるという方向については、考えたいと思つておりますけれども、見返り資金でそれをやるかどうかという問題は、まだ私たちとしては今まで考えておりませんで、来年度の見返り資金の運用につきましても、いろいろその使い方について考えておりますが、まだその最後的な決定を得ていないという状態になつておりますので、その際におきまして、ただいまのような御意見は十分織り込んで考えたいと思つております。
○水田政府委員 今の御質問は専売公社の監理官からお答えいたします。
【次の発言】 この前申し上げました通りでありまして、ソーダ工業に対して特に安くするというのは、国内産業の保護という立場で、今の程度にしても、まだなかなかやつて行けないという問題があつて、その点われわれ非常に慎重に考えております。しかしソーダへの補給金も大体九月までくらいであと打切るというような予定を立てておりますし、さらに遠洋漁業、捕鯨事業なんかに対しましては、やはり捕鯨者の使う塩は昔から安くしておつたのですが、それを今度安くしないことになつたために、事実上業者が今の塩の値段ではやつて行けないので、遠洋漁業の保護のために、塩の……
○水田委員長 それでは一言ごあいさつ申し上げます。(拍手) ただいま皆さんの御推薦により、委員長の重責を汚すことになりましたが、御承知のように私は選挙法についての専門家ではありませんので、はたして勤まるかどうかわかりませんが、幸いに委員各位におかれましてはこの問題に関する権威者ぞろいでございますので、ぜひとも御協力を得まして、職責を果させていただきたいと存じます。会議をどう運用して行くかにつきましては、理事会で十分御相談の上、あらためてお諮りいたしたいと存じます。 今次の地方選挙を通じまして、現行法の欠点とするところは各党それぞれ御認識のことと存じますので、当分の間それぞれ、御構想をまとめ……
○水田委員長 これより会議を開きます。 この際、委員会の運営方針につきまして、本日理事会を開いて協議いたしました事項について御報告いたします。 まず改正法案提出の時期でございますが、来るべき臨時国会までに成案を得て、臨時国会には提出できるようにする、こういう目標で審議を始めたいということが一つと、次に改正の範囲でございますが、主として選挙運動に関する問題を中心として改正案の準備をする。選挙制度全般の大きい問題につきましては、ただいま内閣に設置されております選挙制度調査会において至急いろいろな研究をすることになつておりますので、この選挙法改正がそういう点にまで行くというような問題がございまし……
○水田委員長 これより会議を開きます。
まず小委員会設置の件についてお諮りいたします。理事会の申合せによりまして、もつぱら選挙法改正要綱の作成に当らしめるために、公職選挙法改正調査小委員会を設置することに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて公職選挙法改正調査小委員会を設置することに決しました。
次に同小委員会の小委員の数、小委員及び小委員長の選任方法はいかにいたしますか、お諮りいたします。
【次の発言】 ただいまの寺本君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます、それでは小委員の数は十二名とし、小委員長には私が当ることといたしまして、小委員……
○水田委員長 これより会議を開きます。
本日は公職選挙法改正に関する件を議題とし、これに関して全国選挙管理委員会及び取締り当局より、過般行われました地方選挙の実情を聽取し、あわせて選挙法改正についての参考意見を聽取することといたします。本日出席されておりますのは、全国選挙管理委員会の事務局長吉岡惠一君、同選挙課長金丸三郎君、国家地方警察本部長官斎藤昇君、刑事部長武藤文雄君、法務府検務局総務課長宮下明義君、以上であります。
【次の発言】 この際参考人に関する件についてお諮りいたします。ただいま申し上げました政府関係者以外に、自治体警察の取締り当局者より意見を聞く必要があると認められますので、理……
○水田委員長 ではこれより会議を開きます。
まず理事の補欠選任に関する件についてお諮りいたします。、
去る六月五日、理事門司亮君が委員を辞任せられましたので、理事が一名欠員となり、その後委員会を開いておりませんので、その補欠選任をしておりませんが、この際その選任を行いたいと思います。これは先例によりまして、委員長において指名するに御異議はありませんか。
【次の発言】 御異議ないようでありますから、前田種男君を理事に指名いたします。
【次の発言】 次に公職選挙法改正調査小委員の補欠選任に関する件についてお諮りいたします。小委員門司亮君の委員辞任に伴いまして、小委員が一名欠員となつており、なお……
○水田委員長 ごあいさついたします。ただいま諸君の御推挙によりまして、不肖私が引続き公職選挙法改正に関する調査特別委員長の重責をになうことになりました。浅学菲才ではありますが、幸いに委員諸君の倍旧の御援助御協力を得まして、本委員会の使命達成に大過なきを期したいと存じております。簡単ながらごあいさつにかえます。
引続き理事の互選を行います。
【次の発言】 ただいまの岡村君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて理事はその数を五名とし
川本 末治君 寺本 齋君
中川 俊思君 並木 芳雄君
前田 種男君を理事に指名いたします。
○水田委員長 それではこれより公職選挙法改正に関する調査特別委員会を開会いたします。
【次の発言】 それではお答えいたします。選挙法の審議が進んでおるときに、各党では一応小委員会の審議がどの程度に行つておるかということに関心を持つております。たとえばポスター廃止の問題とか、あるいは選挙団体が選挙のときにどういう形の運動ができるかとか、いろいろ各党でも異論のある点がたくさんございます。そういうときに、たまたま小選挙区の代表である英国において総選挙が行われる、これを実地に視察することが、一挙にそういう問題の解決に役立つだろうというようなことから、自由党、民主党及び社会党の幹部の間で、国会からこの視……
○水田委員長 ただいま諸君の御推挙によりまして、不肖私が重ねて公職選手法改正に関する調査特別委員長の重責をになうことになりました。幸いに委員諸君の倍旧の御援助、御協力を得まして、本委員会の使命達成に大禍なきを期したいと存じます。簡單ながらごあいさつといたします。(拍手)引続き理事の互選を行います。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて理事はその数を五名とし
川本 末治君 寺本 齋君
中川 俊思君 並木 芳雄君
門司 亮君
を理事に指名いたします。
【次の発言】 次に小委員会設置の件についてお諮りいたします。従前通りもつぱら公職選挙法改正……
○水田委員長 ただいま諸君の御推挙によりまして、不肖私が重ねて公職選挙法改正に関する調査特別委員長の重責をになうことになりました。幸いに委員諸君の倍旧の御協力を得まして、本委員会の使命達成に大過なきを期したいと存じます。簡単ながらごあいさつといたします。
引続き理事の互選を行います。
【次の発言】 ただいまの野村君の動機に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて理事はその数を君名とし、
井手 光治君 川本 末治君
中川 俊思君 並木 芳雄君
前田 種男君を理事に指名いたします。
【次の発言】 次に小委員会設置の件についてお諮りいたします。従……
○水田国務大臣 御質問の中で一番最後の再び特権産業を擁護するという意図へ逆転するのではないかというようなお話がございましたが、明治政府以来今まで日本でとつて来た政策というものは、日本の資本主義が非常に遅れて世界の仲間入りをするということになつて来ましたために、近代的な資本主義国家を急速につくり上げるというためにはあらゆる助成方策を政府はとらなければならなかつた、そうしてだんだんに基礎産業の充実を行つて、その関連した産業規模を拡大して行くという政策を一貫して明治政府以来とつて来たことは事実であります。従つてそのために日本の産業も近代化して、外国との競争ができるところまで伸びたかわりに、一面日本に……
○水田国務大臣 認可権を公取に与えるか、通産大臣に与えるかという問題は、政府部内でも非常に研究されたようですが、結局カルテルの認可をやるかやらないかという問題は、その一つの業種だけの問題ではなくて、関連産業への波及とかあるいはいろいろな産業全般に関係する問題でございます。従つて全体の産業管理をやつている主管大臣が、そういう広いいろいろの面を考慮して決定するのがやはり妥当だ、従つて産業の主管大臣がこれを決定するのがやはり妥当であるという結論におちつきました。しかし主管大臣がそれを認可する際でも、この公取委員会という、使命を持つた委員会がございますので、この認定によるということにすれば、この措置が……
○水田国務大臣 考え方はさつき公取委員長がお答えしたことと同じでございますが、経済審議庁のこれに対する考え方は政府委員に答弁してもらいます。
【次の発言】 そうたくさん出て来るような情勢でもないと思つております。
【次の発言】 非常に経済の変動がはなはだしいので、この必要性はむしろ過去の一定時期に非常にあつたと思うのですが、こういう改正がなされていなかつた、従つて業界の実情に応じて、何らか産業官庁がこれに対処しなければいかぬということが、この間ごろから問題になつた。いろいろな勧告とか指導の措置が、その必要性によつてとられたのですが、これは先ほどから問題になつておりますように、やはりいろいろな問……
○水田委員 私もうつかりしておりまして、あの予算をきめるときには、一万五千坪計画はくずさない。部分的にやつて、全体の計画のうちの一部から完成して行くという意味の予算だと了解しておつたのですが、そうでなくて、各党がここできめて、計画があそこまで行つたのを、かつてに大蔵省が坪数を減らすという権限はないので、これは簡単に引込められない。
○水田委員 御説の通り予算案の提出権は政府にございますが、国会は修正権を持つておりますので、これに与党が参加するかどうかは、私どもも非常に問題でございまして、与党は参加しない方針で臨みましたが、いろいろ三党で話合いをしました結果、また私どもも政府に対して同意を得たために、三党の修正案ということになつた次第でございます。それで今後の責任というような問題でございますが、三党の妥協によつて予算を修正するという以上は、今後のいろいろな問題についても、相当他党の緊密な協力を得られるものと期待して臨んだ次第でございます。
○水田国務大臣 鉱工業の事業実施に伴いまして、いろいろな鉱害が発生しておりますので、これをどうするか、どういう対策をするかという問題は、ただいま経済企画庁を中心に、関係各省が集まってその対策を検討中でございます。そこで問題になりますのは、公衆衛生とか、あるいは農水産というだけの害の防止というだけで、画一的な立法的な措置というようなものをとることは、実際問題として、鉱工業について不当な補償を与えるという問題もございますので、そういう各者の利害を調節して、矛盾のない形で鉱害防止をやりたい、できたら立法措置をとる必要があるだろうということで、立法問題に検討が入っておりますが、ここでむずかしいことは、……
○水田国務大臣 一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。このたび通商産業大臣を拝命いたしましたが、御承知のように産業行政は、私は全くしろらとでございますので、職責を十分よく果していけるかどうか、自分でも危ぶんでおる次第でございますので、今後ともよろしくお願いしたいと存じます。結局行政府というものは、立法府によってその方針を認められたものを忠実に実行していく、そうして実行のやり方を常に立法府から監督され、是正されていくということが正しい行政府のあり方だと私は考えております。今後、今の通産行政につきましては非常にたくさんやっかいな問題を持っておりますが、そういう重要問題についてはなるべく当委員会に……
○水田国務大臣 昭和三十二年度における通商産業省の施策について御説明いたします。 わが国経済は、昨三十年度以来二カ年にわたり、輸出貿易の増大を基軸として、生産、投資、雇用の各分野にわたりましてめざましい発展拡大を遂げて参りました。今後の経済政策の基調はこのような経済発展の成果を基盤として、さらに健全な経済拡大を積極的に推進し、完全雇用の達成と国民生活水準の向上を期することにありますが、今後の通商産業政策は、このような基調に沿いつつ、総合的かつ重点的に展開すべきであると考えるのであります。 これがための政策の最重点は、まず貿易の振興に置くべきことは言うまでもありません。ここ数年のわが国の貿易……
○水田国務大臣 日本の経済が急激に拡大した。予想以上の拡大を過去一、二年の間に見たということから、生産財そのほかについて不均衝な場面が出てきたために、それを中心として、この調子でいったら、インフレーションを起しはせぬかという危惧を持たれることは当然だと思いますが、これに対処する方法といたしましては、やはり第一に今まで大蔵大臣が予算委員会で説明しておりましたように、国家財政からインフレを起すような要因を作らないという考慮が必要で、この点で今度の予算でそういう考慮を払ってあるということと、金融面におきましてはいたずらな信用の造出をやるというようなことをやったら、これはその面からインフレを推進させる……
○水田国務大臣 非常にむずかしい御質問ですが、通産行政をどういう方向でやっていくかということは、この間ここで重点施策ということを中心にして述べた通りですが、もし私の持ち味を出せというのでしたら、これから少しずつ出そうと考えていますが、まず私の今考えておりますことは、今まで通産行政にしろ、各行政にしろ、実際は国会が非常に忙しくて、一年の大半を国会で暮すというようなことから、各行政の長官がほんとうに行政に身を入れてやる時間があまりなかったと思うのです。従って解決していい問題もなかなか解決せずに、その日暮しでマンネリズムで過ぎたという傾向が最近非常に強いと思いますので、私はまず第一にそういう行政面に……
○水田国務大臣 御質問に対しまして逐次お答えいたします。非常に多項目にわたっておりますので、大きい問題だけ私からお答えしまして、特にこまかい御説明を要するようなものは事務当局からお答えしたいと思います。 まず第一に石炭の問題でございますが、出炭計画は万全かという御質問でございました。今通産省の計画しております出炭計画は大体ことし五千二百万トンでございます。原料炭はことし四百三十万トンくらい必要であるという見通しと、それから電力用炭が、一部は重油に切りかえても百万トンくらい不足するので、これを輸入に仰ぐという方針を一応立てまして、外国からの輸入が五百三十万トン、国内の出炭が五千二百万トン、五千……
○水田国務大臣 独占禁止法が目的としている産業の民主化とか、自由競争主義――公正な競争によって経済を伸ばす基本的な観念というものは、私どもは産業政策の基本として持ち続けたいと思っておりますが、御承知のように、日本の国情から見まして、この法律をそのまま維持できないいろいろな事情が実際に過去において出て参りました。従って独禁法もしばしば改正をするし、同時に過当な競争をとにかく防止して力をつけなければいけないという必要から、中小企業部面においては安定法というようなものを作り、また輸出入取引法において対外的な競争力を作る、そして過当競争を防止するというような必要から、順次この適用を除外する例外規定とい……
○水田国務大臣 昨日岸内閣の通商産業大臣に任命されることになりましたが、初閣議におきまして、新内閣は一切前石橋内閣の政策を踏襲するということを決定いたしました。従って前内閣の政策に基いて現在国会に提出している諸法案も全部新内閣で引き継ぎをして、国会に対して継続審議をお願いするということを、きのう国会に申し出ました。同時に前内閣の政策の上に立っている予算案も、一切これを引き継いで変更を加えない。従って国会でも継続審議をお願いしたい。こういう申し入れをきのう国会にいたしましたし、またきょうその線に沿った新総理の所信の表明が本会議において行われることになっております。政策も予算も一切踏襲する、こうい……
○水田国務大臣 ただいま議題となりました特別鉱害復旧臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。 特別鉱害復旧臨時措置法は、太平洋戦争中の強行出炭による特別鉱害を急速かつ計画的に復旧することによって、民生の安定、国土の有効利用をはかり、あわせて石炭鉱業の健全な発達を期せんとするものでありまして、昭和二十五年に法律の施行以来着々その成果を上げて参った次第であります。すなわち、昭和三十一年度末までに百億円に上る復旧工事が完了することとなり、これをもちまして、河川、道路、鉄道、水道、学校等公共施設関係の復旧工事は、すべて終了するわけであります。 しかしながら復旧促進のため尽し……
○水田国務大臣 ただいまおっしゃられました通りでございまして、ここで炭鉱労働者が数日あるいはそれ以上の全山ストというような事態を起されては、日本産業にとって非常に大きい問題が起るということを私どもは考えておりますので、御承知のように昨日労使代表を呼びまして、そうして労働大臣からも要請がございましたが、産業行政を預かっておる担当大臣としまして、私の方も今の石炭の実情を述べて、一朝争議というような手段に訴えられた場合には、国民生活の上に重大な問題を起すおそれがもうはっきりしておるので、何とかこれはストライキという手段によらないで解決してもらいたい。これは政府がすぐに介入すべき問題ではありませんので……
○水田国務大臣 最初政府の財政資金計画をするときは、この前御説明申し上げましたような情勢と見ておりましたところが、最近市中の金融が非常に詰まって参りましたので、政府関係の中小企業の金融機関に対する要望が非常に強くなってきている、こういう状態でございますので、この前御審議願った計画よりももっと多い需要があるだろうと考えておりますので、財政資金の余裕のあり次第、もう少し政府関係の金融機関の方へ資金の強化をやらなければいけないのじゃないかと思っているくらいでございまして、最近は中小企業の金融というものが予想以上に困っているという現状だと認めております。
○水田国務大臣 まだ内定した事実はございません。局長からお答えがあったと思いますが、実態のいろいろな調査を今させておりまして、そうして内部で検討してもらってから、これをどうするかということをきめる順序になっておりますが、まだそこまで行っておりません。どうせ月末までにはきめなければならぬと思いますが、現在全然どうするという方針はきまっておりません。
【次の発言】 私は、前にこの委員会の運営の問題についての希望を述べたことがございますが、商工委員会はひとり関係法案の御審議を願うということだけの委員会じゃなくて、やはり通産行政全般に関して重要な問題は、もう率直にこの委員会にも御報告をして、皆さんの御……
○水田国務大臣 いわゆる電気料金の頭打ちの問題につきましては、当委員会でもいろいろ御質問その他で御心配を願っておりますので、政府の考えをまとめて御相談をかけるという段取りになっておりましたが、政府部内でもいろいろ検討し、多方面の御意見も聞いてどう対処するかを考えたのでございますが、夏冬料金を機械的に一本化したという問題から派生する料金の不合理性というものが、御承知のようにたくさん出ております。そういうものの一つの是正手段として、料金制は政府が認可しておきながら、別に電力会社に要請して、そういう不合理な点を是正するために一時暫定措置として認可を申請しないかといって業界に勧めて、政府がこれを認可し……
○水田国務大臣 この前申し上げましたように、今のような暫定措置はおもしろくないことですが、じゃこの暫定措置をどう処理したらよいかという問題で、ただいま永井さんからお話がありましたように、アンペア制を早く完全実施の方向へ持っていけというなら、これは持っていくべきだと思いますが、急速に持っていけないで相当時間がかかるとするのなら、その実情に応じて、暫定措置をどう考えて、料金の恒久化をもう少し考えたらよいという議論が出て参りましよう。また今私どもは電源の開発計画をやって各電力会社ごとに地区別の開発計画を立てておりますが、当分の間各地区バランスを得る開発はなかなかむずかしいので、実際においては九電力間……
○水田国務大臣 海外投資は御指摘の通りでございまして、できるだけ経済協力を活発にするという方針のもとに、もっぱら民間同士の話し合いによってできた問題について、政府はそれを実現できるように努力するというふうな方針で、ばらばらやってきたことは事実でございますが、しかしそれによりましても、東南アジアの各国との経済提携の件数というものは相当ふえて参っておりますので、これからが投資の本格的な活発化の時期に入るのではないかと私どもは考えております。これをもっと推進きせるための策としましては、やはり投資についての危険を保障するということをやらなければなりませんので、この点を中心としてただいま国会に法案の御審……
○水田国務大臣 ただいま議題となりました中小企業団体法案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。 政府は、中小企業問題の重要性にかんがみまして、かねてから各般の施策を講じてその解決に努力いたして参ったのでありますが、特に中小企業の組織化によってその経営の合理化、競争力の強化等をはかることをその基本的対策の一として推進してきたのであります。御承知の通り、中小企業の組織に関する制度といたしましては、中小企業等協同組合法による協同組合と中小企業安定法による調整組合との二つがあるのでありまして、それぞれ、前者は共同経済事業による経営の合理化を、また後者は調整事業による経営の安定を目途として運……
○水田国務大臣 中小企業振興についての審議会から答申がございましたように、まずこういう形の組織の強化を考えることと、別に小売商の振興についての立法措置、それから大企業及び中小企業の分野の調整の問題とか、そういうものを考えた中小企業振興助成法というような立法の措置、この三つをあわせて整備したら、大体中小企業に対する法的措置は完全になるだろうというような答申が参っておりますが、大体政府の考えもその方向にございまして、まず第一に団体法を提出いたしましたが、ただいま小売商振興法についての検討を行なっておりますので、この国会にあとから提出したいと思っております。なおもう一つの方は、この前にも委員会で申し……
○水田国務大臣 御承知のように、この法案を作るまでには、政府としても合理化審議会において、この問題に関する権威者に諮問して、そうしてこうすることがいいという一つの答申をまとめてもらった、こういういきさつがございますので、本法の基礎になる考え方については、あらゆる関係者、専門家の意見を聞いているということになります。その答申を得ましてからも、できるだけの団体の意見を聞いて、そうして一応の政府の考え方をまとめていったということと同時に、この問題はひとり政府だけの考えでもきまりませんので、与党側にも同様の研究を願って、与党には特別委員会がこのためにできて、そこにおいて関連産業者のいろいろな意見を聞い……
○水田国務大臣 今度の協定にどういう態度をもって臨もうかという問題につきましては、民間のいわゆる三団体が、今いろいろ協議をしておるときでございます。 また交渉を北京でするか東京でするかというような問題も、三団体の間でいろいろ話し合いが進んでおると聞いておりますが、政府は必要に応じて政府の考え方なり、そういうものは、団体側と連絡して、政府の考えも随時述べるというようなことで連絡をとってやっていきたいと私は考えておりますが、まだ開催地の問題につきましても、正式に三団体側から政府に連絡があり、政府の意向を徴するというところまで参っておりませんので、そういう問題が出てきましてから、政府としては適当に善……
○水田国務大臣 もう御説の通りだと思います。
【次の発言】 それも同様だと思います。
【次の発言】 私の方も同じで、究極の目的は、そういう関連者の利害を調整し、国民経済全体の利害の調整によって健全な発達をはかる、公共の福祉ということがやはり最後の目的であると私どもは考えております。
【次の発言】 憲法論になって恐縮ですが、国民の基本的人権というものは憲法によって保障されておりますが、近代憲法の理念として、憲法に保障されている人権がいかなる場合に制限を許されるかと申しますと、これが公共の利益というものに関する限り、憲法保障のいろいろな権利も制限をすることが許されるというのが近代の憲法論でございま……
○水田国務大臣 自転車競技法の改正につきましては、昭和三十年五月の参議院商工委員会の附帯決議に基きまして、かねて通商産業大臣の諮問機関であります競輪運営審議会に諮りまして、その答申の趣旨に沿って競輪の社会に与える悪影響を縮減し、これを健全にするための改正法律案を今国会に提案しておるものでありまして、競輪を全面的に禁止することは他の同種競技との均衡もございますし、かつ地方財政に与える影響も軽視できませんので、実際問題としましては困難であると認められますので、自転車競技法を廃止する法律案には賛成しがたいものであります。 小型自動車競走法を廃止する法律案についても、政府の考えは同様でございます。
○水田国務大臣 調整が行われておる期間に限って新規設備の制限をするくらいのことでなければ、実際に調整が有効にできないだろうと私どもも考えておって、その点は部内で非常に論議したところでございます。ただ問題はこの団体法の精神が、不況時に中小企業がいかに自主的に事態の克服ができるような組織力を持てるかというところにこの法律の重点があり、全体的にそういう線で一応は貫きたい。それでなくてもこれが営業権の制限だとか加入命令についても法律上のいろいろな問題がございますし、それから官僚統制になる危険性がないかというようなこの法案に伴って相当心配された意見が出ておるときでございましたので、営業の制限というような……
○水田国務大臣 審議は十分尽していただきたいと思いまして、私ども政府委員はけさ早くからここに参っているのですが、まだ御審議がないようなわけでございます。
それから第二点の無効になる法律は、大体、中小企業安定法だけでございます。
【次の発言】 昨日阿左美委員の御質問のときお答えしましたように、私どもが安定法の二十九条の条文を除いた理由は、きのう説明した通りでございますが、しかし実際においてすでに安定法において踏み切っている問題でございますので、法律論的には若干の問題があっても、実際の中小企業の不況克服のために必要だという実情から見てそういう規定の方がいいということでございますれば、あえて私ども……
○水田国務大臣 わが国の中小企業にとりまして画期的な意義を持っておりますこの法案に対しまして、当委員会における委員各位の終始御熱心かつ慎重な御審議をいただきましたことを、政府として心から感謝いたします。従いまして、ただいま御決議になりました附帯決議の趣旨を十分尊重して、将来運営の万全を期す所存でございます。(拍手)
○水田国務大臣 小売商業特別措置法案についてその趣旨を御説明申し上げます。 小売商業は、御承知のように国民経済上きわめて重要な分野を占めていることはあらためて申すまでもありませんが、全国一百数十万の小売商業者の大部分は、いわゆる零細小売商であり、その数は年々増加する傾向を示しております。このような結果として、小売商業においては同業者間の競争はいよいよ激甚となり、加うるに百貨店等大企業の進出、購買会、消費生活協同組合等小売商以外の者の小売商業面への進出により、経営の不振と不安定とに悩んでおるのであります。 政府といたしましては、かかる点に思いをいたし、さきに中小企業団体法案を提案し、同業者間……
○水田国務大臣 お話のように、電子工業が日本で非常におくれておりまして、かりに原子工業が進んだとしましても、電子工業がそれに伴っていかないということでは、科学水準全体の均衡がとれませんので、私どもとしては、おくれたこれを急速に振興させる必要があるということで、今年度の通産省の予算も御承知の通りこの部門の研究、試作助成というようないろいろなものについて、三億円以上予算を増額したというようなことになっておりまして、この部門の振興が今日本の科学水準の問題としては急務だ、そういうふうに考えております。
【次の発言】 予算の比較でございますが、原子問題の方は、これは原子炉を作る費用とか、そういうもの一切……
○水田国務大臣 私はこの為替管理が行われて、外貨の割当制度というものが行われる限りは、どうしてもそういう問題が起りやすい官庁でありますだけに、特にその点は注意いたしておりまして、やはり第一には政策の線を貫く、こういう問題に対してはこういう方針をとるべきだという大筋の政策の線を貫いて、それを変更しなければならぬという個々の問題については、これは事務当局は十分検討して、納得のいく、またはわれわれまでもその説明を聞いて善処するというようなことを最初からやっておりまして、そういう特定業者に特に利益するというような行政だけは、あそこは特に外貨の割当というものを持っております官庁だけに、気をつけて、就任以……
○水田国務大臣 理論的には、向うの相手が日本でありますので、こちらも過当競争を避けるためにいろいろな措置が必要なようにも思われますが、御指摘のように中共貿易はまだほんとうに始まったばかりで、軌道に乗っていないという状態でございますので、この法律ができても、すぐにそこに中共貿易に対して対処する措置をとるという事態には私はならないだろうと思います。
【次の発言】 もしあるとすればそれはおもしろくない傾向だと思います。
【次の発言】 それは行政として是正いたします。
【次の発言】 そういう不当な干渉をさせないように指導することでございます。
○水田国務大臣 さっき説明があったと思いますが、東北と北陸で、この総括原価増が東北は五十三億、北陸が三十五億、要するに八十八億の原価増をどう電気料金に織り込み、吸収するかという問題でございますので、まず私どものやる仕事は、この総括原価をいかに圧縮するかということがまず一番最初の仕事でございまして、これは金利とか税制とか、今度の国会でいろいろ変りましたので、そういうところからの原価圧縮というものはなかなかむずかしい。従ってそのほかの修繕費とか人件費とかいろいろな部面で会社の合理化をどこまで期待するかという査定と、それから融通電力料金をどこまで下げるか、これによって今私どもが見込みのついております……
○水田国務大臣 御承知のように、国際収支の均衡の回復のために政府は今あらゆる努力を払っておるのでございますが、この国際収支の均衡を回復する方法は、結局総合政策をもって解決する以外にはない、こういう結論から、御承知のように最近政府は緊急総合政策というものを樹立いたしました。この考え方について申しますというと、当面今の状態でいったら支払いに非常に困ることになりはしないかという問題の解決が当面の問題でございますが、これについては外貨の借款を考慮する、ここで政府はできるだけ借款をもって切り抜けたいということが一つ。それから輸出をできるだけ伸ばして同時に不要不急な輸入を押え、必要な原材料の輸入といえども……
○水田国務大臣 今輸出入の問題を御質問でございましたが、どうしてもここで私どもは、二十八億ドル以上の輸出をことしやらなければならぬと思っています。さっき経済企番庁長官からお話がありましたように、ドル圏域へは今相当輸出が伸びている。ポンド圏域からは輸入が非常に伸びておる。そうしてそのほかの、特に東南アジアを中心とする国の貿易は、あまり伸びていないという現状でございますので、これを打開する積極的な方法をとらなければ、やはり来年の輸出を伸ばすということはできない。そのためには、一番先にやはり必要なのは外交的な問題でして、通商航海条約を至急作る、それから賠償問題を解決する、関税問題を解決する、それから……
○水田国務大臣 今中国に西欧各国のいろいろなもの、が入っておるということは承知しております。そういう情報を得たときには、それに対する禁輸制限の撤廃に努力したり、あるいは特認制度の活用をやったり、大体日本も列国と同じ程度入れられるような努力は現在もしておるところでございます。で、問題は、ああいう委員会があって、私どもはやはり信義は裏切らない。そうして関係国の反感を買わないようにする、そういう方針でやっておりますから、今私どもの考えておるやり方で見ましても、問題は、今の貿易の協定では、日本がこれから輸出を伸ばすことは非常にむずかしい協定になっておりますので、この貿易の方式とか決済の方式が近く改善さ……
○水田国務大臣 鉄は、御承知の通り、昨年度四割も需要がふえるという状態でございましたので、当初のいろいろ需給の見通しも、政府の見通しも、実際において狂いました。従って昨年の十月までああいう状況を起しましたが、これに対処する策を――緊急輸入をやるとか、あるいは外国に輸出するのを少しとめて、内需用に向けるとか、増産を急ぐとか、いろいろな措置をとって昨年は切り抜けてきましたが、本年度の見通しは、依然として鉄の需要はふえる、従って、国内では約一割の鉄の増産をやるという予定で、この価格の面も一応見通しができておりますが、これは、大体一割の増産は今のところできると思います。それによってもなおかつ足りません……
○水田国務大臣 私の方は今生産性向上運動に非常に力を入れてやっていますから視察団出し、向うから技術家を招聘するということで、技術の交流とかいうようなものは相当進んで、着々と効果を上げておりますが、今まで得たところだけでも、これを国内産業の設備改善に生かす方へもう少し力を入れたい。ただ年じゅう次々に視察しっ放しで成果が現われていないということでは困りますので、今度この運動のやり方を変えようと思っております。そうしてとりあえず設備の近代化というような、いわゆる生産性向上の方向へもっと積極的にやろうと思っていますが、これをやりますと、今御指摘のようないろいろな問題が出てきまして、雇用との関係が出てき……
○水田国務大臣 昭和二十六年、七年度分の貸付金が七億五千万円、それから二十八年度に中小企業金融公庫出資金のうち、四億円の出資金がございますので、これを入れまして十一億五千万円、それからこの特例法がきまってから貸付をしたのが一億円、自転車産業に貸した分は現在で十二億五千万円あります。それから特例法ができてからは、ひとり自転車業に貸し付けるだけでなくて、一般産業の振興のために、一般機械産業に貸せることにいたしましたので、その方が現在で一億六千五百万、これだけのものが競輪法施行以来貸付金となっております。この貸付金は現在次々に回収され、また貸し付けるというふうになっておりまして、今までの実績を見ます……
○水田国務大臣 ドイツはそういうことがあると思いますが、日本も同様でありまして、戦後のあの統制経済というようなものを長く持続するということは、大企業だけではなく、中小企業の振興には致命的なものである、こういうことから戦後の日本の政策も徐々にそういう経済統制、権力が産業に介入している形のものを解いて今日まできて、ようやくここまで復興したということになりますので、日本の産業復興も基本的にはやはり経済自由の原則に基いて今日まできたのだろうと考えております。
【次の発言】 お説のように、自由競争というものは資本主義経済の本質的なものでございまして、公正な競争によって産業を発達させる、そうして業者の自由……
○水田国務大臣 砲弾工場などを維持する必要がございますので、その維持の措置は今度の予算に盛られておりますが、これを法律による必要があるかどうかという問題になりますと、法律にしなくても臨時の措置としてそういう意味の手段がとれるというような結論に大体なっておりますので、そういう立法をする考えは現在のところ持っておりません。
【次の発言】 御承知のように、国防会議というものができましたが、まだ日本の国防についてのほんとうの計画を現在立てていないという状態でございますので、この計画によって今の遊休の工場が一定数常時必要な生産力になるという場合でしたらこういう補助金は要りませんが、そうでないとすれば、現……
○水田国務大臣 外貨予算は、ただいま関係当局間で計算、整理中でございまして、三月の末までには予算を作成するつもりでおります。実は本日関係閣僚の審議会が開かれる予定になっておりましたが、いつも閣議のあとで開くことになっておりますが、今、国会のいろいろな事情がございますので、この方針についての閣僚審議会がおくれておるということにはなっておりますが、実質的な作業は進んでおりまして、別に平年とおくれているようなことはございません。月末までには作成したいと思っております。
【次の発言】 予算の編成方針は、今申しましたように関係閣僚の審議会が開かれておりませんから、はっきりした政府の方針は申せませんが、大……
○水田国務大臣 御指摘のように防衛産業は防衛の基盤でありまして、国防目的を果す上に大きい役割を持っているものであると同時に、科学技術の振興というとによって、一般産業にも寄与する面が多いのでございますから、私どもとしましてはやはり本格的な防衛産業の育成策を持たなければならぬということで研究して、一応の構想図は現在持っておりますが、先ほどからお話がございましたように、日本の長期防衛計画というものが現在確定しておりません。従ってこの計画の確定に即応して、ほんとうの防衛産業の長期的な助成計画はできることと思いますので、今その準備中でございます。さしあたり将来を予想して電子工業の研究に、ことしから相当力……
○水田国務大臣 このチンコムの制限を東欧、ソ連並み程度に緩和したいというのが政府の方針で、今まで努力して参りましたところ、今回米国政府におきましても非常に真剣にわれわれの希望を考慮されまして、対中共統制緩和についての米国の考え方を提示して参りました。この提案は、こまかい部分についてはまだ必ずしも明らかでない点もございますし、この問題は関係各国に共通した問題でありますので、近く関係各国間の会議において論議されることと存じます。現在判明しておりますところでは、米国の考え方は、まだ必ずしもわが国の従来の考え方とは一致しない点もございますので、今までの私どもの方針に照らして内容を検討中でございますが、……
○水田国務大臣 今度新たに大蔵大臣に就任することになりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 昭和三十三年度一般会計歳入歳出決算、同特別会計歳入歳出決算、同国税収納金整理資金受払計算書及び同政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに第三十四回国会に提出し、また、昭和三十三年度末における国の債権の現在額について第三十四回国会に報告いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。
昭和三十三年度の予算の執行につきましては、予算の効率的な使用、経理の適正な運営に極力意を用いて参ったのでありますが、なお、会計検査院から不当事項につきましては百九十二件、是正事項につきま……
○水田国務大臣 このたび、池田内閣の成立にあたりまして、大蔵大臣の重職をお引き受けすることになりましたので、今後よろしくお願いいたします。 第三十四国会に提出しました予算関係法律案のうち、未成立となりましたものの概要を御報告申し上げますと、まず政府の提出法案におきましては、継続審査に付せられたものが十六件ございます。審議未了のものが三件、合わせて十九件ございまして、議員提出の法案におきましては、継続審査に付されたものが二十六件、審議未了となりましたものが十五件、計四十一件ございまして、総計六十件の多きに達しております。そのうち、衆参両院の大蔵委員会の御審議をわずらわしたもののうちで、継続審査……
○水田国務大臣 内閣の政策がまだきまっていないようだがというお話でございましたが、実はその通りでございまして、私どもの日程としましては、この八月二十日までに各省から要望を出していただく、そうしてそのあとでこれをまとめて政府の新しい政策を月末までに作りたい、こういう日程で今作業中でございます。同時に党の方でもこの研究をやっておりますので、政府と与党との打ち合わせも日程は二十日以後になっておる。こういう状態でございますので、今のところ財政に関しましても根本的にいろいろな方針はまだきまっていない、こういう状態でございますので、この点は一つ御了承願いたいと思います。従って、今年度の自然増収分も来年度の……
○水田国務大臣 参議院での御質問に対して私のお答えしたことは、来年度は、つまり昭和三十六年度は直接税中心の減税を今考えておるために、そのほかの今御質問のような減税は、大体今のところ三十六年度ではなくて三十七年度に行なう減税の問題であるというふうに考えていると答弁したのでありまして、来年これをやるというふうには答えておりません。
【次の発言】 減税は全般的にいろいろのものをやりたいと考えておりますが、これはやはり体系を乱すような減税はやりたくない、こういうことから、御承知のように今税制調査会にこの研究をしていただいておるのです。この最終結論が出ませんために、さしあたり今までの討議を基礎にして、来……
○水田国務大臣 物品税は、御承知のように昭和二十五年、六年に大幅な整理をして、いわゆる戦時税というような性格を払拭して、その後もだんだんに整理をやって、特に零細企業製品についての整理、免税というものをたびたびやってきましたので、大体今の物品税の課税品目というものは、しぼられた最後のもので、ある程度私ども妥当なものだと思っているのです。しかし、今言われますように、この零細企業で税額を転嫁することが非常にむずかしいとか、あるいは徴税上の問題で事実上は不公平な取り扱いになるとか言われるものがまだありますので、検討はしております。これは一ついじると全体に響いて、御承知の通りなかなかむずかしい問題ですの……
○水田国務大臣 この実施の時期、それから内容等、あげてとりあえず給与担当相の手元で検討するということをきめただけで、ほかの問題は一切きまっておりません。
【次の発言】 今、各省からの予算概算要求書はきのうで締め切って、きのうまでで各省が大蔵省へ全部提出済みになったというところでございますので、私どもは各省の要求に対してどういう方針で臨むかというものをこれから作業するところでございますので、まだ来年度の予算についてここでこうするああするというところまで参っておりません。
○水田国務大臣 その問題で、きのう本会議で私は百億円以上は年末融資のお金を出す、こう言いましたところが、実は与党政調会から足らない、もっと出すべきだと言いますし、社会党、民社党からも強い要求がありました。さらにきょうは総理から半ば命令的に、今あなたの言われる程度の金を出すべきであると言われたのですが、この問題については総理を頂点とした超党派的な圧力が加わっておりますので、私も慎重に考えて、きょうは政府原資を洗いざらい洗いましたが、百五、六十億の余裕しか年末にはないということがはっきりしましたので、もう最大限度までということで、百三十億前後までは年末にその金を出すということで考えております。余裕……
○水田国務大臣 指令が具体化しないからまだはっきりしませんが、ただあの七項目以外にも影響が出てくるだろうということも当然考えております。しかし、問題は、低開発国のいろいろな援助にしましても、アメリカがある程度ドル防衛のために手を抜く、そのかわり外貨を持っている国がそれを肩がわりして援助しろということは、この夏以来のアメリカの考え方で、IMFの総会のときにも、すでにアメリカは、ドイツに対して、いたずらに外貨をためていることが能ではないのだ、それを使わないのはけしからぬのだ、こういうものをどんどん他国へ出すことによって世界貿易の拡大をはかるということは、ドイツのこれからの義務だというようなことまで……
○水田国務大臣 今のお話は寄付金の指定をしてくれということの問題か、そうじゃなくて別個に私学の寄付というものを取り扱う独自の措置を作れということかとも思いますが、今までそういう扱いをどういうふうにしておったかというのを、一応主税局長から御説明いたします。
【次の発言】 まだその問題についてどうしたらいいかという方針は今のところきめておりません。御承知のように、中学生がことしは七十万人もふえた。来年は百万人もふえる。そうしますと、昭和三十八年度から今度は高等学校の生徒の急増の年になりますので、その場合に高等学校の整備の予算問題が当然出てきますが、その際、この波が過ぎてしまったらあとは各教室があく……
○水田国務大臣 大体御質問の趣旨はわかりますが、私の考えでは、そういう解釈がどうこうというのは、まだこれから先の問題で、余地の残っている問題だと思います。いずれにしろ無償供与ではないので、われわれの方ではあの種の援助を一応債務と心得る、向こうも債権と心得るということで、いつかはこれを適当に解決しようという話から入って、その後それならその債務と思われる額、ここで債権と思われる額、この確定をしなければこれは措置の話し合いにも入れませんので、その債務額の確定がやはり先決だということで両国が交渉を始めておったことは事実でございますが、その後この問題は停滞して今日に及んでおって、今すぐこの解決を迫られて……
○水田国務大臣 政府は、今回、昭和三十五年度一般会計予算補正(第1号)及び特別会計予算補正(特第1号)を国会に提出いたしました。ここに、予算委員会の審議をお願いするにあたりまして、その概要を御説明いたします。 今回の一般会計予算補正による歳入歳出の追加額は、それぞれ千五百十四億円でありまして、この結果、昭和三十五年度予算の規模は、歳入歳出とも一兆七千二百十一億円と相なります。歳出につきましては、公務員の給与改善及び法令の規定に基づく義務的経費を計上いたしましたほか、特に、政府の新規施策との関連におきまして、緊急に必要な経費を織り込むこととしたものであります。 補正追加を行ないました事項のそ……
○水田国務大臣 この三十五年度の税収の見込みが過小であったということは、今御指摘の通り三十四年度から五年度への経済の伸び率を非常に過小に見たためでございまして、想像以上に本年度の経済が順調に拡大しておりましたために自然増収が多くなったのでございますが、私どもは、従来の課税状況、収入実績というようなものを十分に見て検討して、現在判明している資料のもとではこれくらいに見積もるのが確実な見積もりだという考えで大体今のところは千六百五十億円前後の増収を見たわけでございます。そのうちでガソリン税の八十億円は今度の補正の中に入れておりませんし、それからきのう御説明しましたように、一月から減税をする五十八億……
○水田国務大臣 来年度の予算の各省の概算要求の査定はこれからでございますので、また承知しておりません。
【次の発言】 昨日申しましたように、予算をきめる当初の総生産の伸びは大体三十五年度が七・八%という予想のもとにいろいろ税収も見込まれてあったのでございますが、御承知のようにことしの十月までの鉱工生産の伸びも月平均一・三%という程度伸びておりますし、また一方個人消費、設備投資、輸出というような最終需要も着実に伸びておるという現状でございまして、昨日も申しましたように当初の予想よりも大きく実質一〇%以上の経済の伸びが見られるという状態になっておりますので、従ってこの情勢に伴って、法人収益、個人企……
○水田国務大臣 これはもう御承知の通り、三つの審議会からこの積立金の性質をどう見るか、運用の主眼をどこに置くべきか、運用方法をどうすべきかということについてそれぞれ意見が出されておりますが、この積立金の性質をどう見るかについては、これは大体三つの審議会の意見とも同じでございまして、国民年金審議会の方は、これは多数零細な資金の強制的な蓄積によるものである。だから任意的な郵便貯金や何かと性質が違うのだ。社会保障制度審議会の方も同様で、これは国民の零細な家計から強制的に徴収するものだから、社会保障のための一種の租税という性質に見るべきものだ。従って運用については拠出者の意向を尊重した運営をすべきだと……
○水田国務大臣 今の問題は、日米財産委員会に付託されて審議された結果、本年七月二十日に同委員会が補償金額を六十八億円とするという審決を下しました。その内容を申しますと、株式を発行した日本の会社が、開戦時に持っておった固定資産の戦争損害について、これには両国政府の金額はおおむね一致しておりましたが、割合に小さい問題で建設仮勘定を含めるかどうかというのが一つの争いでございましたが、委員会は、この問題については米国側の見解を認めて、補償金額は約三十五億円というふうに査定されました。それから発行会社が開戦のときに持っておったたなおろし資産の損害は、これも米国側の主張が認められまして、補償金額は約四十七……
○水田国務大臣 いろいろな場合が予想されますので、その損害の内容とか形とか、いろいろなものによって援助の仕方があると思うのですが、今そこまで明確に考えておりません。
【次の発言】 それは、この法律に書いてございますように、国会の議決によって政府に属している権限の範囲内において政府は援助を行なうという場合には、あるいは予備費の使用とか、いろいろな形で支出をすることになろうと思いますが、それでは済まないような大きい問題というようなことは、結局この種の災害については政府が国会に全部報告しなければならない規定になっておりますので、国会の議決に基づいて、その損害の性質、内容、いろいろなものを検討して、国……
○水田国務大臣 この対日援助物資の放出代金が輸入物資の価格差補給金として使われたとか、今おっしゃられたように国の債務の償還に充てられたとかあるいは公企業へ支出、そういう使途はたくさんございますが、しかしさっき外務大臣が言われましたように、これは将来債権債務であるという了解のもとに、この物資の授受が行なわれております以上は、やはり私どもは国の債務だと心得ざるを得ないものでございますので、今使途がいろいろの方面に使われたとかということで、アメリカに対して返済が済んだというふうな事実はございませんので、これは依然として債務として今残っておる、こういう性質のものだろうと思います。
○水田国務大臣 昭和三十四年度一般会計歳入歳出決算、同特別会計歳入歳出決算、同国税収納金整理資金受払計算書及び同政府関係機関計算書を会計検査院の検査報告とともに本国会に提出し、また、昭和三十四年度末における国の債権の現在額について本国会に報告いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。 昭和三十四年度予算は昭和三十四年三月三十一日に成立いたしました本予算と昭和三十四年四月八日及び同年十一月二十六日並びに昭和三十五年二月十九日に成立いたしました補正予算とからなるものであります。 昭和三十四年度本予算は、わが国経済の安定的成長と質的改善をはかり、もって、国民生活の向上と雇用の増大に資するこ……
○水田国務大臣 その問題は、公庫、公社、公団の性格からくるものでして、公団については、もうその予算、決算について国会が一切関係する建前になっておりませんし、公庫等も、輸銀、開銀にても、別に予算、決算をこの国会にかけるわけではなくて、収益勘定の報告があればいいというふうになっておりますし、今度は公社の方は、国鉄にしろ、電電にしろ、従来特別会計で国が運営しておった業務を引き継いでやるということになったのですが、これは全額国が出資しておる法人であるということ、それからこの予算、決算は全部国会の承認を得る、しかも、予算は国会できめるということになって、同じ政府機関のうちでも、国家的な性格の度合いが違う……
○水田国務大臣 昭和三十三年度及び昭和三十四年度大蔵省所管決算及び大蔵省関係各政府関係機関決算の概要につきましては、お手元に印刷物をお配りしてございますので、それによって御承知いただきたいと存じます。何とぞ御審議のほど、よろしくお願いいたします。
【次の発言】 そういう事情がございますので、たとえば本年度は、他の係から法人税係に組みかえた人員も、六百人ございます。法人の数がふえるに従って、法人税の係員をふやすということと、今御指摘になりました特別調査官も、本年は増員するということをやっております。そして特に規模の大きい法人を、特別調査官によって調査するということをやっておりますが、そのうち、ど……
○水田国務大臣 ただいま当委員会の御決議の点は、十分尊重いたしまして、至急、各省各庁と連絡いたし、その趣旨の徹底をはかりまして、遺漏なきを期したいと存じます。
○水田国務大臣 公共料金の値上げ抑制の問題に関して、同じような問題がいろいろ出ておりますので、厚生大臣が善処するというお答えでしたら、私の方も御相談があれば善処したいと思います。
【次の発言】 地方起債につきましては、今おっしゃられたような短期、長期がございますし、貸付の対象事業別によって、もう少し弾力的にこの償還期限そのほかは考えてほしいという要望はいろいろなところから現在出ておるところでございますから、私どももその問題だけとしてではなくて、統一的にそういう問題を再検討したいと思って、きのう大蔵委員会でそういう御返事をしておるわけでございますから、そういう問題の一環として善処したいと思います……
○水田国務大臣 こういう制度を作って賦払い販売に伴う危険をカバーするということによって、まずやはり中小企業の近代化が促進されるということでございます。中小企業は御承知の通り今までみな中古品の機械を入れておったり何かして、ほんとうの近代化としては必要な機械が買えなかったというような状況でございますので、この賦払いを促進させるということによって中小企業の近代化が進むということ。もう一つはこういうふうに需要が拡大することによって一方日本の機械工業が振興される。できるだけ日本の機械工業が、一つの会社が多種多様なものをやって、高コストの機械を作るのでなくて専門化することが好ましい。そして大量生産ができる……
○水田国務大臣 昭和三十六年度予算案は、去る二十八日、政府より国会に提出いたしました。明日衆議院の予算委員会におきまして提案理由の説明をいたし、御審議を願うことになっておりますが、この予算案に伴う関係法案は、ただいま二十七件ございます。その他大蔵省関係の提出法案は別に八件が予定されておりますので、今国会中三十五件の法律案を当大蔵委員会において御審議を願うことと相なることと存じております。成案を得次第逐次提出いたしたいと存じますので、何とぞよろしく御審議、御協力のほどをお願い申し上げます。 また、一昨日、私は、本会議におきまして、昭和三十六年度予算の御説明とあわせて、財政金融政策等に関しまして……
○水田国務大臣 たびたび私も申しましたが、減税は今年度限りではございません。ほとんど毎年やっていくというつもりでございます。
【次の発言】 前にも申しました通り、税制全般の改正について三年がかりで検討してもらうという予定で、税制調査会にいろいろ調査を今願っているわけでございますが、今年度は、第一段階として法人税、所得税中心の減税についての答申を待って、大体その通りに実施するという方針をとったわけでございますが、来年度におきましては間接税の問題の検討も願うつもりでおりますので、税制調査会の検討を待って具体的に間接税に対する減税をきめたいと思いますが、現在のところ物品税をどうすると具体的に今きめて……
○水田国務大臣 おっしゃる通り、戦後日本の経済復興で資本蓄積がなかったときには、財政投融資で、まず復興のための基幹産業への投資、融資というようなことを重点にして出発した歴史的経路はございますが、最近におきましては、できるだけこういう民間企業が必要とする基金は民間資金をもってまかなわせて、そして国の財政資金は公共福祉的なものに使うというふうに、だんだんに変わって運用されてきたことは事実でございますが、本年度になりまして新たに国民年金というようなものができますために、拠出者の直接の利益になるというような運用をすることが、資金の――こういう厚生年金資金とか国民年金資金というものは、そういう方向に運用……
○水田国務大臣 恩給担保の貸付は事務的に非常に複雑で、国民金融公庫で統一的に行ならことが最も効率的であるということから、法律でその措置を講じておるわけでございますが、これを他の機関にやらせるということは不適当だという私どもは考えでおります。ただし、今までの状態を見ますと、この資金の需要はかなり充足されておって、たとえば三十五年の四月から去年の十二月までの実績を見ますと、申し込みの貸出比率で、件数では九九・三%、金額では九四・四%というような充足状態でございますので、この点は今のところは非常にうまくいっていますが、なお今後においても恩給担保の貸出資金を拡充する必要がございますし、取り扱いの代理所……
○水田国務大臣 設備投資が多くなれば当然輸入がふえますので、従って、輸出がそれに伴ってふえない限りは国際収支は悪くなる。これは当然だろうと思っております。問題は、それではその設備投資のあり力の、実情はどうかという問題でございますが、これがただいたずらに競争によって自分の規模を大きくするというようなもので、過当競争による設備投資というようなものだったら、これは考えものでございますが、実際の内容を見ると、そういう危険性はあまりない。やはり日本が自由化を前にして、これから国際競争にたえていくというための企業改葬のための必要な合理化、そのための設備投資が多いというのが実情でございますので、これは日本と……
○水田国務大臣 私はまだ今そこであなたが読まれた私の考えについて別に変わりはございません。ただ、昨年の暮れに、三十六年度の、ことしの経済の予想を私どもはしたわけでございますが、この予想が少し狂っているということは、これはもう私どもは今認めております。と申しますのは、毎年三割以上の設備投資の増が過去二年続いておりますので、この三十六年はこの調子ではいかない、設備投資は少し鈍化する年であるということを考えましたので、今年度は三兆一千億円ぐらいの設備投資に終わるのではないかというのが私どもの予想でございました。ところが、すでにこれは去年の暮れでございますから、ことしの三月、三十五年度の末になってみま……
○水田国務大臣 私の考えでは、今最高三十年まであると思うのですが、結局国の財政資金の弾力性をなくするという問題で、できるだけ早く償還させれば、次の問題にこれが資金源になるわけでございますので、どこに使うかというものによって、いろいろ年限を延ばしたり縮めたりすることがあったとしても、今の三十年くらいが最高限で、これ以上延ばす必要というのは私はないのじゃないかと思います。
【次の発言】 後進地域の問題については、格差問題からは、やはり交付税の配分方法の考慮とか、国の補助率の問題とか、そういう点で十分考えることにいたしておりますが、今言った起債という問題では、むろん事業種別によって長短というものは考……
○水田国務大臣 政策はできるだけ筋の通った基本線を貫いた政策が必要だと思うのでございますが、その場合、現実の事態が非常に社会が複雑でございますので、その複雑さに応じた個々のこまかい点までも、実情に即した配慮をした施策をすることが望ましい、こういう意味だと思っております。
【次の発言】 開発事業の選定につきましては、各省間でいろいろこの問題は議論をいたしまして、対象事業を、従来のように広く浅くという考え方でいくのか、狭く深くという考え方でいくべきかということについてはいろいろ議論がございましたが、こういう法律を作って今後対処するという趣旨から見まして、これは規模が相当大きいものにしぼるべきもので……
○水田国務大臣 昭和三十六年度予算編成の基本方針及びその骨子につきましては、先日本会議におきまして御説明いたしましたところでありますが、本日から予算委員会におきまして御審議をお願いするにあたりまして、ここに、あらためてその概要につきまして御説明申し上げたいと存じます。 まず、財政規模について申し上げます。 昭和三十六年度一般会計予算は、歳入歳出とも総額一兆九千五百二十七億円でありまして、昭和三十五年度当初予算に比較して三千八百三十一億円、補正(第1号)後の予算に比較して二千三百十六億円の増加となっております。 増加の規模といたしましては、相当大きなものでありますが、これは、わが国経済がこ……
○水田国務大臣 第一次補正の際に私から申し上げましたことは、現在確実に見込み得る増収をもって公務員のベース・アップその他緊急に処理を要する事項について補正予算を組んだということでありまして、従って、今のところ第二次補正は考えておりませんと私は答えております。事情がどう変わっても第二次補正は絶対にやらないんだと申し上げたことはございません。御承知のように、まだ当時は税の見積もりにつきましても不確定要素が非常に多かったときでございますので、あの際における見込み得る歳入をもって歳出に充てるということでございます。その際北山委員からの御質問でございましたか、もし見込み違いで自然増が多かった場合は……と……
○水田国務大臣 自由化の進行状況でございますが、為替面の自由化について申し上げますと、昨年六月に貿易・為替自由化計画大綱――政府がきめました自由化のプログラムにつきまして、為替面の経常取引関係の自由化は、予定通りほとんど全部実施済みでございます。資料がございますから申し上げますと、昨年の二月に戦前取得株の配当送金の自由化を行なったこと、四月一日に非居住者自由円を創設して円為替の導入を行なったこと、九月一日には外貨資金特別割当制度を廃止し、海外渡航の許可基準をまず緩和しまして、為替銀行の持高規制を緩和して、無担保借り入れのワクを撤廃し、また商社の現地借り入れワクの撤廃を行なったこと、十月になりま……
○水田国務大臣 そういう御質問がございましたから、衝に当たった私からお答えいたしますが、予算はもちろん内閣がきめるものでございますが、各省庁の予算見積りを大蔵大臣が調整して、そうして閣議で討論する素案を作る。これが、いわゆる大蔵原案でございますが、この大蔵原案をもとにして、大蔵大臣が各省大臣と調整に当たり、そうして閣議でこれを最終決定して政府案とする。こういう手続でやっておりますが、私は今度、この予算編成にあたりまして、予算編成中は国会議員以外の人には会わないという方針をとって、予算編成中何人にも会っておりません。この編成過程のうちで、当然政党内閣でございますから、与党の意見を聞いて調整すると……
○水田国務大臣 この米作については、やはり将来地域的分業化というような方向を考えるほかないんじゃないかと思います。農産の振興をやっても、結局米作を伸ばしていく以外にはうまくいかないという地帯が日本の中にあるのですから、そういう地帯の土地改良というようなものについて、私どもは予算をもっと増加してもいいというような、いろんな方針から今度の予算査定をやりましたが、大体農林省と折り合いもついた査定でございますので、特に削るという方針をもって臨んだということはございません。
【次の発言】 今度初めての私どもの構想でありまして、これによって農業系統資金を三百億円活用する。そして来年はさらに五百億円、六百億……
○水田国務大臣 今総理が申しましたように、この問題は技術的に困難であるということが一つと、それから税制的に考えましても、自動車に使用するだけでない揮発油の用途というものがまだたくさんございまして、そのうちで農業用一つを無税にするということは税制上から考えてもむずかしい問題があるということで、私どもはこのガソリン税創設のときからこの問題は問題になっておりましたが、実際問題としてはこの特別な措置は困難だというような結論になっております。
【次の発言】 精油業者に一括課税する方法になっていますので、今の徴税方法なら非常に簡単でございますが、そうじゃなくて、個々の使用する人の税を免除するということをや……
○水田国務大臣 御承知のように十八億八千万ドルに達した日本の外貨準備のうちで、日本の金保有量は二億四千七百万ドルという、一四、五%の非常に低い率でございますので、これはだんだんに保有率をふやしたいと私は考えております。今後そういう方向に考えていこうということをこの間申したのでございますが、今あなたが議論されているような問題を中心としていろいろ問題があるときでございますので、時期として、日本がまだそういう対策をここで急速にする時期ではないということは、さっき総理から話がございましたように、私はドルの切り下げというのはやはりないと今考えています。この問題は前からいわれている問題でございましたので、……
○水田国務大臣 三本の柱と言われましたが、五年間に二兆億円の金をつぎ込むということは、現在の国鉄の全収入を全部道路へぶち込んでいくということでございますので、私の方の施策としては相当思い切った施策であろうと考えております。今四%という話が出ましたが、本来ならこれは一般会計の歳入になる財源というものを特に道路に目的税としてさくという措置をとっておるのでございますから、本来なら一般会計からこれだけの金を出しているということになるのを、特定財源によってまかなっているということでございますから、国がここにほとんど金を出していないというような考え方は間違いじゃないかと思っております。外国で見ましても、こ……
○水田国務大臣 御承知のように、日本はまだ今後賠償を八億ドルも払う義務を持っておりますので、この賠償が事実上は他国に対して経済協力になるような方式で、両国でいろいろ相談してやっておりますので、今まで他の援助の余力が十分なかったという状態でございますが、今後は、この賠償を通じて経済開発に協力するということと、今度できた基金をさらに増額するということ、それからもう一つは、輸出入銀行を通ずる援助の方式というようなものをいろいろあわせて、今後の後進国の援助に特段の力を尽くそうと考えております。
【次の発言】 今防衛庁長官からお答えになりました通りでございまして、第一次の防衛計画は本年度で一応完了すると……
○水田国務大臣 この問題は、先日井手委員の御質問にお答えいたしました通りに、第一次補正予算を組むときには、私どもは第二次補正ということを、あの当時は考えておりませんでした。その後、来年度の予算編成にあたりましても、当初大蔵原案においては、この産投会計の資金に繰り入れる必要というものは、これは相当ございましたので、これをどういう形でやるかということについては、三十六年度の歳入を充てて済むという考えで大蔵原案を作ったわけでございましたが、この大蔵原案が最後に政府案になる過程におきまして、三十六年度の歳入は他の歳出に充てることが適当だ、そして産投会計の資金繰り入れの必要は、三十五年度の予想される自然……
○水田国務大臣 今の租税の優先権の問題でございますが、この優先権が実際にものを言うのは、強制換価の措置がとられるというときでございますが、国税の納税の大半というものはそういう措置によってとられてはおりませんで、ほとんど強制徴収猶予という方法で徴収されております。この手続をする場合におきましては、賃金というものは事業経営に不可欠なものであるということで、優先的にこの賃金債権というものは保護するという立場をとっておりますので、実際においては、徴収猶予ということで解決されるものの限りにおいては、租税よりも優先している、実際にはそう扱われておりますので、この点はもうりっぱに保護されておると思います。 ……
○水田国務大臣 科学技術振興の長期計画は賛成でございます。私の方は、科学のどの部分をどういうふうにという年次計画は現在できておりませんので、そういうものが立てられることは好ましいと思いますが、現在科学技術会議で答申された技術者の人材養成の問題は、今年度の予算でも、大体倍増計画期間内に十七万人理工科系の技術者が不足するという計算が出ておりますので、なるたけこれを充足する方法として、大学の理工科系の人員をふやすとかいうようなことを配慮した予算を盛ったのでございますが、この点は大体計画を見通して今度の予算でやったつもりでございます。そのほかの問題はさっき科学技術庁長官から言われましたように、今後年次……
○水田国務大臣 西欧諸国が今度十カ国、八条国に移行しましたが、八条国に移行しても、各国の輸入制限というものについては、これはそのまま置かれて別問題になりますので、そうしますというと、その点に関しては、八条国に西欧諸国がそろって移行しても、さしあたり別に特別の影響というものはございません。ただ、国際収支もよくなって、日本も相当外貨を持っておるのですから、これを理由とする為替制限というものをいつまで日本が持っていることができるかどうかというような問題は、当然今後の趨勢として起こってきますので、日本に対するそういう点の自由化要請というものは強まろうと思いますが、一応西欧諸国が八条国に移行しても、今ま……
○水田国務大臣 今農林大臣から言われましたように、農村から集まった金が農村に還元していない、コールの源泉になっておるというような事態は好ましくございません。私どもはやはり農村から集まった資金が農村に還元することが好ましい、何とかそういう方向で農業近代化の推進をはかりたいと考えておりましたが、御承知のように今農業から集まる金は農業協同組合、県信連、農林中金、この三階建ての構造になっておりますためにコストが非常に高い。従ってこの金は農村で消化できないというのが今の実情でございます。そこでとりあえずの処置として、一つの呼び水として私どもは今度三十億円の金を出したわけですが、しかし今後どうするかといい……
○水田国務大臣 そういう問題は絶対にないように、私ども心がけるつもりでございますが、問題は徴税の仕方、課税の方式、いろいろの問題で、通則的な規則を総合的にこしらえる必要があるということを考えまして、今この問題を税制調査会で検討を願って、成案を得たら来年度から私ども実施したいと考えて検討中でございますが、こういうものができますれば、納税者の権利擁護と国の課税権確保との調和がはかれて、明朗な徴税ができるようになるのじゃないかと思っておりますが、来年そこへいくまでに、今年度におきましても、もう国税長官の方から、部内に対しては特にこういう問題の指示が再三されておりまして、今おっしゃられるような問題を起……
○水田国務大臣 きのうのあなたの御質問をお聞きしておりまして、私は申しわけないと思ったのですが、この法律は私が通産省にいるときに作った法律でございます。あのとき小組合の論議が非常に多くて、最後に政府は税制上、金融上のいろいろ援助をするということで妥協をしたわけでございまして、あの当時、私はたしか中小企業庁長官からの通知であったと思いますが、商工中金に対して、この小組合の金融について、小口貸付方式によって考慮をするようにということを出したまでは覚えておりますが、その後うかつでどうなっておるか、きのうの質問で初めてここで聞いたような工合いでございまして、その後調べたところが、実際には何もしていなか……
○水田国務大臣 申しわけないですが、けさの新聞を見ておりませんので、ちょっとお待ち願います。――債務の総額は先ほど総理からお答えになりましたようにまだ確定しておりません。と申しますのは、昭和二十四年四月以後の対日援助資金は、これは明確になっておりますが、二十四年以前のは総司令部の管轄するところでございまして、商業物資と援助物資の区分が日本側に知らされておりませんでしたので、総司令部に残された書類、日本の旧貿易庁の持っておる書類、その他から今日本側として推算をいたしており、この推算額と米国の方の持つ帳簿との突き合わせを今やっておるということで、まだ債務額が両方とも確認されていないという状況でござ……
○水田国務大臣 政府は、昭和三十六年度特別会計予算補正第一号及び昭和三十六年度政府関係機関予算補正第一号を国会に提出いたしました。ここに予算委員会の御審議をお願いするにあたりまして、その概要を御説明いたします。 今回の予算補正は、いずれも公共企業体等労働関係法の適用を受ける公共企業体等の職員給与の改善に伴うものでありまして、造幣局、印刷局、国有林野事業、アルコール専売事業、郵政事業、郵便貯金及び簡易生命保険及郵便年金の七特別会計並びに日本専売公社、日本国有鉄道及び日本電信電話公社の三政府関係機関の各予算における給与費等を追加するものであります。 公共企業体等の職員給与につきましては、去る三……
○水田国務大臣 いずれにしましても援助物資を私どもは一応債務と心得て、この返済の交渉を始めております以上は、やはり援助総額が大体どれくらいであったかという総額の確認をすることは、交渉の端緒としてまず必要でございますので、そのために苦労して何年間かこの数字の確認に努めてきたということでございます。今おっしゃられる通り、以前のものはわかりませんし、貿易特別会計に引き継いだものはわずかですし、スキャップ勘定から今度は外貨を引き継いでおるのは約二億ドルくらいで、それ以前のものは総司令部が置いていった資料からこれを推定する以外には方法がないということでございますので、通産省は今までかかっていろいろの資料……
○水田国務大臣 金利は、今総理が言われましたように、各国の輸出入銀行の金利から比べたら日本は特段に安いということになっております。これは安いに越したことはございませんが、この金利をかりに維持しようとするならば、輸出入銀行に対して非常にコストの低い資金を供給しなければならぬということになりますので、私どもは御承知の通り産投会計からの出資ということを相当骨を折ってやって参りましたが、これもなかなかむずかしい問題で、私は今度の予算でもう少し思い切って入れればよかったと思っておるのですが、御承知のような経過でなかなか十分というわけにはいきませんでした。やはり資金量の問題が今一番大きい問題でございますの……
○水田国務大臣 所得倍増計画にも前提の問題として書いてありますように、成長政策をとる場合に、その成長に見合った必要な資金量をいかに円滑に供給するかということが一番大事であって、これができないとあなたの言われるような波を打たせてしまうというので、この波を小幅にするためには、必要資金の供給を円滑にするということが一番前提的なことだ、と書いてある通りに私もそう思っております。従って私どもは経済が伸びるに従って、必要とする資金の供給をどうやるかという問題でございますが、これは非常にむずかしい問題で、実際において今の現状においてこれだけの金が出ておるのがいいのか、出方が多過ぎておるのか、あるいは通貨の出……
○水田国務大臣 四月末までに自然増九百二十五億円でございます。
【次の発言】 あと十億か十五億くらいだと思います。それから予算の不用額の整理をいたしますと、剰余金は大体一千億はこすかと思っております。
【次の発言】 三十五年度の自然増は、大体今申しましたように、五月末で九百四十億円前後と予想しております。この見込み狂いは、もう井手さん御承知の通りに、当初経済の伸びの見通しにおきましても、私どもは生産の伸びを九九%と見ておったのですが、三十五年の実績は二三%をこえるということで、一二%以上の誤差があったということは明らかでございますし、これに伴って生産、雇用、賃金、物価、いろんな税収に関係のある……
○水田国務大臣 この運賃問題は、この六月でございましたか、関係省の間でいろいろの角度から検討した結果、御承知のような形で一応きまった問題でございます。ところが、そのきまったものがまた現在実施されていないということは、担保の問題、そのほかいろいろな問題があると思いますが、まずこの際きまったことが実施できるように考えるのが先だというような面もございまして、私どもは、この運賃問題――きまったもを、すくに何カ月の間にきめ直すということもなかなかむずかしい事情がございますので、まず、きまったものはきまったものとしてこれが実施できるような方法をとりたい、どうやったらいいかということを、至急これは関係者の間……
○水田国務大臣 緊急なものは私はきょうからやらなければいかぬだろうと思っております。問題は、なかなか一本調子の対策だけではいかぬと思っております。 根本的には離職した方は全部が本格就業できるところへ持っていくというのが根本でございますので、そういう方向に向かっていろいろな措置をとるよりほかはない。産炭地振興といわれておりますが、私の考えでは、産炭地振興だけでは解決しない。限度があるのではないかと思います。かりに一定の企業が産炭地へきても、その土地からの離職者を全部吸収できるだけの廃業なら産業というものをその土地に持ってくるためには、これが本格化するのには、今法案が出ようとしているようなときで……
○水田国務大臣 本国会における大蔵省関係の提出予定法律案は、現在衆議院予算委員会において御審議を願っております昭和三十六年度補正予算関係の法案二件を含めまして六件でありまして、そのうち、本国会中に四件の法律案につきまして当大蔵委員会において御審議を願うことになるものと存じております。何とぞよろしく御審議のほどをお願いいたします。 先般、私は、本会議における財政演説におきまして、わが国国際収支の悪化の現状と、その原因及びこれに対処し講ずべき諸措置につき申し述べたのでありますが、国際収支の均衡をできる限り早く回復し、わが国経済のつり合いのとれた発展を実現することは当面の急務であると存ずるものであ……
○水田国務大臣 まだ別に政府部内でこの問題は話し合ったことはございません。私どもは農業系統資金がいろいろな事情によって高過ぎる。実際にこれが農村にうまく還元利用されるようになっていない。何かそこに道をつけて系統資金を動員員したいという考えから国と地方で利子補給をやる。そうしてこの系統資金の動員を今年度の予算で考えたわけですが、こういうやり方によって逐次系統資金を動員する幅を広げていきたいと考えています。しかし金利の問題になりますと、今農林中央金庫そのほかの金利を見ましても、一応七分五厘程度に大体引き下げる、そこらで一応均衡をとろうという考えも当初ございました。そういったことでございますので、こ……
○水田国務大臣 きのう、党側から国庫余裕金の活用という方針についての要望がございました。その内容は、きのう一切党と政府の間で論議もされませんでしたし、出ませんでした。これは党側も十分検討したいから政府側も検討してくれということで、検討の必要のある項目でございますから私どもも了承したということでございます。御承知の通り、国庫余裕金の市中預託ということについては、今度の引締め政策を中心にして市中銀行側から政府や党にいろいろ要望のあった事項でございますが、われわれの検討したところでは、これはそういう預託というようなことをすることは困難だという結論を私どもは出しております。しかしその問題はそれといたし……
○水田国務大臣 来年度の見通しがむずかしいので、今関係省で検討しておりますが、まだなかなか来年度の予算編成の基礎となるべき、ほんとうの見通しが今固まってないというところでございます。前にも申しましたように、こういうときですから、今までとったいろいろな措置がどういう効果を上げてくるかという、効果の現われがある程度出てきたところを見ないと、ほんとうの見通しが立ちませんので、私どもはできるだけ見通しはおそくなる方が確実になると思って、今日まで推移を注視して参りましたが、十月の月の様子を見ますと、まだ国際収支の回復の問題もはっきりとした形は現われてきておりませんが、将来これは改善されるだろうというよう……
○水田国務大臣 災害対策基本法案の御審議におきまして、ただいま当委員会によってなされました四項目の附帯決議はきわめて適切なものとして了承いたしました。従って、政府といたしましては、御決議の御趣旨に沿うよう今後関係法令の整備、予算措置、財源措置等につきましては十分の配意をいたしたいと存じます。(拍手)
○水田国務大臣 理由はもうたびたび述べておるつもりですが、勧告の形が去年から変わってきておりまして、従来は勧告があって、勧告は尊重するという線で検討しても、財政的な理由がおもなことになっております。昨年から初めて、給与をさかのぼって改定する勧告が出ましたが、これはさかのぼって実施することがいいか悪いかという公務員の給与制度の問題とからんで、昨年いろいろな検討が行なわれました。また御承知のように予算編成の問題として、三月に決定して、そして予算の執行に入るのを、常にそういう年次的な勧告が行なわれて五月にさかのぼるということでしたら、これはもう予算編成としては、事前にそういうことがあるだろうというこ……
○水田国務大臣 まず一般論から申しますと、しばしばこの税制の特別措置というものは整理しろということを国会でも言われますし、また政府で委嘱しております税制調査会もこの問題をめぐって毎年論議が行なわれていることは御承知の通りと思います。こういう種類の税制の特別措置というものは税理論から見ましたならば、公平の原則に反して、できるだけ早く整理すべきものだということは、これはもう異論がございません。問題は、この種の措置は常に政治的な政策的な理由によって作られるものでございますから、その効果によって、最初の目的を達しておるか達していないかということによって改廃をきめるべきものだろうと思っております。ちょう……
○水田国務大臣 政府は、今回、昭和三十六年度一般会計予算補正(第1号)及び特別会計予算補正(特第2号)を国会に提出いたしました。ここに予算委員会の御審議をお願いするにあたりまして、その概要を御説明申し上げます。 今回の補正予算を編成するにあたりましては、最近における経済情勢等を慎重に考慮いたしました結果、補正いたします事項は、本年発生災害に関する対策、公務員給与の改善等、当初予算編成後に生じた理由に基づき、緊要にしてやむを得ない最少限の経費に限定するとともに、その規模につきましても極力圧縮することをもって基本方針といたしたのであります。 この基本方針に基づき編成いたしました今回の一般会計予……
○水田国務大臣 対策がおそきに失したのではないかということにつきまして、数カ月前にやったらというのですが、数カ月前といえば、予算の編成期になってしまうのですが、予算編成期にその基礎になった経済見通しについていろいろ問題があったことは、今総理や企画庁長官から説明された通りでございます。当時におきましては、私どもは、設備投資の見方はどのくらい、従って、国際収支も上半期、六月前後まではある程度の赤字はむろん覚悟しておりますが、下半期にいって出る程度の回復を期待した見込みで出発したのでございます。先ほどお話がありましたように、五月になってみますと、経常収支だけじゃなくて、総合収支の赤字を出すというよう……
○水田国務大臣 私どもは、さきに低金利政策が必要だ、自由化を前にして国際競争力を培養するためには、どうしても金利を国際水準にさや寄せすることが必要だという考えで、二十何年ぶりに初めて金利水準を下げるということをしました。ただ、金利を下げるといっても、やはり体系的な下げ方をしなければ、これはむずかしい問題でございますので、私どもは、預金金利も、金利体系を整えた下げ方をすることに非常に苦労しました。預金金利のむずかしさは、簡単にいかないところは、たとえば国の財政投融資の大きい原資をなしている郵便貯金のごときは、金利を下げるのは国会の審議を経なければならぬというようなものがございますので、金利の体系……
○水田国務大臣 きのう総理大臣から申しましたように、今度とった措置によって経済にどういう推移が現われてくるかということをもう少し見なければ、来年度の経済見通しはできないということでございましたが、その通りでございまして、来年度の経済見通しが固まらなければ、それによって自然増がどのくらいあるかとか、あるいはその自然増を政策経費としてどれくらいとか、減税にどうとか、この配分関係をどうしようとか、そういうような予算編成方針というものも具体的には固まらないということになりますので、私どもは来年度の経済見通しをつける作業の方が先であって、それから来年度の予算編成方針をゆっくり考えたい、こういう態度をとっ……
○水田国務大臣 今私どもがとっております金融政策について、一応の御説明をいたします。 私どもは、今設備投資が行き過ぎだ、これを押えるという方針をとっておりますが、設備投資はどこが行き過ぎかと申しますと、やはり日本が自由化を控えて、これに対処するためには、合理化投資をやらなければならぬということは当然でございますので、これはひとり大企業だけに見られる問題でなくて、むしろ合理化投資というものが中小企業部門にまで浸透してきて、いわゆる中小企業の合理化意欲が非常に強くなっておるということが、やはり今の一つの特徴ではないかと考えております。従って私どもは、設備投資を少し待たせるというからには、大企業に……
○水田国務大臣 昨年、同様の勧告がございましたときに、いつから実施することが適当であるかということについては、もう十分の検討を加えました。たとえば国の財政にかりに余裕があったにしましても、公務員給与の引き上げが行なわれれば、当然地方公務員の給与にも響くことは慣例でございますし、そうすると、地方財政の問題も考慮しなければなりませんし、いろいろの角度から検討して、昨年は十月一日から実施することが適当であるというふうにきめて、国会の御承認も願ったことでございます。今年度の勧告も、環境を見ますと大体同じようなことでございましたので、あっさりと、昨年の例にならって、十月一日から実施することを適当というふ……
○水田国務大臣 ただいま株式が下がっている一番の原因は、証券界における内部要因に基づくものだろうと私どもは考えております。と申しますのは、七月十八日の高値以前の信用取引の九十日の期限が参りまして、この転売が始まっているということが株式の値を下げている直接の原因でございますので、これはまだ一週間かそこら一応続くのではないかということでございますが、この整理が一巡したあとは、私どもは株式は大体落ちつくと見ております。しかしこれに対する取引所のいろいろ策についても要望もございますので、この要望には私どももできるだけ応ずるという措置をとって、この安定化には早急に努めるつもりでございます。
○水田国務大臣 第二次補正の必要が生じた場合は、いつもの例によって、明年度の予算とあわせて出すということになるのじゃないかと思います。
【次の発言】 経済企画庁のさっき申した見通しの中では、別にこの手当は見ておりません。ことしの、三十六年度の一月のときに、短資一億七千万ドルと見ておったものが二億になっておる程度でありまして、特に短資を借りるというようなものを想定した数字ではございません。
【次の発言】 九月の十六億一千万ドルの内訳は、金が二億七千二百万ドル、外貨が十三億三千八百万ドル、外貨の内訳は、預金が七億七千二百万ドル、証券で五億六千六百万ドル運用しているということでございます。
○水田国務大臣 速記録を見ましたが、これは間違いございません。問題は、私どもが知らなかった、従って、国民もその詳しいことを知っていなかったということは事実でございまして、私どもは当時当選したばかりで、政府には事実上関係しておりませんし、党務においても同様でございますのであの当時は、これはある程度もらったものだという考えを持っておりましたが、その後いろいろこのいきさつを調べてみると、最初から債務と心得るべきものになっておったんだ、このいきさつが今ではわかったので、これは自分は債務と心得て解決すべきものだというふうに言っておるわけでございますが、この通りでございます。私は、アメリカへ参りましたとき……
○水田国務大臣 まず国と高石氏との問題があると同時に、公売でこれを買い受けた人と高石氏との関係が出て参りますので、むしろ三者の三面和解ということによって解決することが、これは一番合理的にいくのじゃないかと私どもは考えております。大体裁判所も、その方針で職権による和解の勧告のための手続を今進めつつある状態でございまして、三月二十六日がこの公判の予定になっておりますので、裁判所から和解の案が提示されるというようなことでございましたら、従来のいきさつにかんがみまして、できるだけこの線に沿った解決をしたいとただいまのところ考えております。
【次の発言】 中央審議会の方は御指摘の通りになっておりますが、……
○水田国務大臣 本国会において御審議を願うべく予定しております大蔵省関係の法律案は、昭和三十七年度予算に関連するもの十九件を含め、三十一件でありまして、このうち三十件及び承認案一件につき当委員会において御審議を願うことになるものと存じております。何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 国際収支の均衡回復を昭和三十七年度下期中に達成するという当面の課題にこたえるためには、私は、本年度におきましても引き続き、引き締め政策を堅持することがきわめて緊要であると考えております。また、同時に、経済の成長に伴い顕在化するに至った各面における不均衡の是正をはかり、長期にわたる国力発展の基礎を充実する……
○水田国務大臣 公社債の流通市場育成ということは、長い間言われておってもなかなかむずかしいことで、まだ今日までできておりません。しかしこれが流通し得る道をどうしても作らなければなりませんし、その問題についていろいろ今まで研究されましたが、私どもの結論としましては、しょせんこの問題を片づけるためには、やはり金融の正常化というものと関係しなければほんとうの策は立たぬ。しかし次善に、将来そういう方向との関連において、全く流通がとまっておるものについての措置というものは、何らかここでなし得る限りはすべきものだ、こういうような考え方から、今回のオペレーションにも関係しまして、そういう方向の考えとあわせた……
○水田国務大臣 乱用が行なわれていることは事実でございますので、この乱用防止についてはいろいろ私ども前から金融機関の指導もやりましたが、なかなか実績がそう上がりませんでしたので、御承知のように昨年一部の金融機関について調査を行なって、乱用の事実が相当出て参りましたので、他の金融機関に対しても厳重にこの是正の措置をとるように、今指導しているところでございます。
【次の発言】 今おっしゃられたように、貯蓄を奨励する、貯蓄してほしいという必要性から出た一つのこれは政策立法でございますので、やはりその目的を達するためには、これはできるだけ行政指導でいくべきものであろうと私どもは考えています。ですから責……
○水田国務大臣 その点につきましては、過般通産省の方からもいろいろ御要望に接しておりますし、私どもとしましては、通産省に対して、それらの対策について、金融のあっせん努力ということについては異議がないという返事をいたしてございますが、実際にこの法が施行されて、そういう買い取り機関が発足するというまでにはまだ相当ひまがある問題でございますので、その間十分対策を立てまして、融資の問題については御趣旨に沿うようにしたいと思います。
【次の発言】 その金額の点も示していろいろ研究しております。協同組合として組織するという方向に行きますならば、金融機関は商工中金、そういうようなことにするのが適当じゃないか……
○水田国務大臣 私どもは、歳入を見込みます際には、今までの実績を基礎にして、そして政府が見込んだ経済の伸び率をその資料としまして、推定を入れた品目ごとに積み上げ計算をやって、大体の歳入の見込みをつけておるわけでございます。その積み上げ計算の過程で、翌年度の経済見込みをどういうふうに中に織り込んでいるかというようなことの詳細は、局長の方から説明いたします。
【次の発言】 非課税限度は、各国に比べて今非常に低い状態でございます。
【次の発言】 これはその国の所得水準、生活水準にもそれぞれ違いがございまして、金額では簡単に比較するわけには参りません。この非課税の限度というものは戦前にもございますし、……
○水田国務大臣 国民生活の水準を上げるということは、結局国民に文化生活を享受させるということとも通ずる問題でございますので、この入場税というようなものもやはり国民生活の推移と申しますか、実情によってだんだんに考え方を変えるべきもので、私はこの種の演劇その他の入場税というものは、実際は税としては悪税で、これは将来撤廃すべきものだというふうに考えています。 しかしこれにはいきさつ的な問題がございまして、国民所得が少ない時代には、国にしろ地方団体にしろどうしても、税源を必要としたためにこういうものにもとから課税してあった。課税する当初は、国民が当然日常において享楽すべき娯楽だということよりは、むし……
○水田国務大臣 ただいま議題となりました国民金融公庫法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。 国民金融公庫は、銀行その他一般の金融機関から資金の融通を受けることを困難とする国民大衆に対して、必要な事業資金を供給することを目的として昭和二十四年六月に設立されて以来、国民大衆の旺盛な資金需要に対処して、その業務の推進をはかって参ったのでありまして、昭和三十六年度末において、その設立以来の融資総領は七千四百十二億円、その融資残高は千三百九十七億円に達する見込みであります。昭和三十七年度におきましても、昭和三十六年度に引き続き、特に、普通貸付及び恩給担保貸付を増額することとして、普通貸……
○水田国務大臣 今郵政大臣の言われた通りで、これは何らかの措置をとりたいということで、私どもも今いろいろの案を研究して検討している最中でございますので、近く大体この結論は出ることと思っております。
【次の発言】 そうじゃありませんで、大蔵省も大蔵省としての一応考え方をまとめて、これは大蔵省だけでも決定できない問題でございますから、それぞれのところと今いろいろその考え方を中心に意見を聞いておるという段階でございまして、文字通り検討中でございます。
【次の発言】 今言われたものも、大蔵省で一番最初検討の素案として考えた案でございますが、その後またもう少し前の考えも変わっておりまして、まだ最後案に到……
○水田国務大臣 主たる目的ですが、国民負担を軽減するということが減税の目的でございますので、その一環として間接税の減税も行なったということでございます。
【次の発言】 低所得者のためにというわけではございませんで、間接税は物品の消費をするものについての減税ですから、低所得者も高所得者も減ると思います。しかし直接税の減税は少なくとも税金を納められる層の人に恩典があることだし、生活にほんとうに困るという低所得者属は社会保障制度で、生活補助そのほかによっていろいろ政府が見る、政府の政治の対象になる属でございますが、その間の層というものについては、今度の間接税の減税によって負担が軽くされるということは……
○水田国務大臣 理由が書けるような状態にあるのなら適当だと思うのですが、今までの話を聞いておりますと、ふわふわしているということが、これがひとり徴税者のためであるか、そうではないで一方の納税者のためにもそれがなっているかということは、なかなか今の実情ではむずかしいのではないかと思っております。
【次の発言】 これは税務署が勝手に理由なしで認定するということは、事実問題としてはあり得ないと思います。理由があると思います。しかしその理由を書くというためには、お互いに根拠がなければならぬ。だからその根拠について、一方はほとんど帳簿がない……(「いや、税務署が決定した理由だ」「挙証責任は税務署にある、……
○水田国務大臣 まだその方針ははっきりきまっておりません。この合理化審議会ができて、その審議を待って措置するというつもりですから、間に合わなければ三十八年度から。三十七年度からやる方法があるかどうか、まだそこまでの検討を行なっておりません。
【次の発言】 大体そういうふうにしたいという相談のもとに、私ども立法を今急いでおるところでございますが、まだ事務当局同士で検討すべきいろいろな問題が残っておりますので、おくれてはおりますが、そういう方針で今やっております。
【次の発言】 そのつもりでございます。
【次の発言】 御承知のように、今年度の予算においてはこの問題を取り扱っておりませんでしたので、……
○水田国務大臣 貿易会計時代の金額でございますか。
【次の発言】 これはもう横路さんが御承知の通り、最初貿易を一本で管理しておりませんでしたために、商業物資と援助物資の区別はついていないという管理の仕方をやっておりましたので、日本側に正確なことがわからなかったのは当然でございますが、しかしこのガリオア・エロアの最後の解決ということになりますと、一応米国からの援助総額がどのくらいあったかということを私どもは確認する必要はどうしてもございますので、そのために向こうの言う援助総額というものと、こちらはそれを商業物資との混同もございましたので、ほんとうに援助物資は向こうの言う通りの総額になるかどうかと……
○水田国務大臣 政府の財政資金の運用の仕方は、お説のように、これは変わっておりまして、当初は、御承知のように、基幹産業を建て直すことがやはり日本経済の復興の根幹であるときには、もっぱらそういう方向に重点が置かれて運用されたのでございますが、最近の動向は、御承知の通り、そうじゃなくて、一般国民の拠出金が資金源として大きい部門を占めるようになっておる現状でございますから、やはりこの拠出者の意思を尊重し、一般の国民生活に直結する部門にこの資金が運用さるべきである、こういう方針のもとにこの運用をやっておりますので、御承知の通り、国の財政資金の五割以上は、そういう方向に運用されるし、あるいは道路そのほか……
○水田国務大臣 金融政策というものは、金融政策それ自身が目的ではございません。目的を達成するための手段としてどういう政策をとるかということがございます。その目的としたところは、私どもは去年のああいう現状から見まして、設備投資抑制政策をとって、今年度の下半期までに国際収支を改善する、したいという目的からいろいろの総合政策をとったわけでございますが、それではこれらの政策がどれだけ効果を今示しているか、それによって国際収支の先行きはどうなりそうかという問題を私どもは今慎重にこれを見ているときでございまして、そういう問題について、御承知の送り超楽観主義者というものは現在の日本ではございませんし、そうか……
○水田国務大臣 経済閣僚間でいろいろ議論があったことは御承知の通りでございますが、一応各閣僚の意見を統一して今後の経済運営の基本的態度をきめるということをしたわけでございます。この前の方は今まで議論のあったことを整理して、景気調整の浸透に相当のおくれがあった、これは一応皆さんが認めておりますし、おくれはあったが経済各分野に景気調整策の効果はようやく浸透し始めている、これも皆さんが現状の認識において一致したところでございます。浸透し始めてはおるが国際収支均衡の下期達成というものはやはり相当努力をしなければそう安易に考えられないという考え方、これも大体一致しているところでございまして、従って、こう……
○水田国務大臣 補助単価は実際の単価じゃございませんで、全国的な平均による単価でございますので、地方地方によってこの単価には合わないというものが当然出て参りますので、従ってこれは地方負担になるというような問題も現実には起こっておると存じます。そういう問題はまだまだいろいろな部面にございますが、この交付税、交付金というものが、やはり全体的にはいろいろな調整の資金として働いているものでございますから、地方財政計画を立てるときに、財政計画の中でいろいろそういう全体的な配慮が行なわれておるものと思います。実際問題として、全国的な平均で出すものを各地方々々実単価に合わせるというようなことはできないのでご……
○水田国務大臣 前にこの委員会でもお答えしていると思いますが、今、社会保険制度による費用負担というものは、御承知のように、一つの建前ができております。公経済の主体としての負担分と、それから事業主すなわち使用者、組合員という関係における費用の折半というような一つの建前を統一して現在執行されておりますので、国における建前も地方における建前も、私は建前は同じでいいというふうに考えて申しただけでございまして、三公社におきましても、別に国は負担しているのじゃなくて、主体としての三公社が持ち、使用者としての分担、被使用者としての分担、折半で持つという建前になっておりますし、どこの制度もそうなっております。……
○水田国務大臣 これはもうたびたび大蔵委員会でお答えしている通りでございますが、証券市場の規模が最近非常に大きくなり、証券界の占める地位が非常に高まって参りましたので、行政としましては、金融について大蔵省に銀行局という局があって金融行政をやっておりますし、証券行政は理財局でやっておりますが、金融と証券との連絡調整というものを密にして、この行政の総合統一ということが非常に必要になってきておりますが、機構的に見ましても、そういうときに、理財局の一課が証券行政をやっており、一般の金融全体の行政を銀行局がやっておるという、この機構上の均衡問題からいきましても、証券行政というものが、法的にも今大蔵省の金……
○水田国務大臣 今度の仲裁裁定を今三百五十億と言われましたが、そんなにはなりません。概算で三百十億前後じゃないかと思いますが、これは現行給与制度に基づいてのベース・アップの裁定でございますから、これは資金的なやりくりがつくということであったら、裁定を尊重してのむのは当然だと考えまして、三公社五現業の経理を私どもは十分検討した結果、移流用、物件費の節約、予備費の使用、それから剰余金の一部使用というようなことで、各企業とも非常な無理ではございますが、やりくりをすればできるという結論になりましたので、これは裁定に従ってその通りに実行するということをきめたわけでございますが、こちらの方の暫定手当の問題……
○水田国務大臣 憲法二十六条の義務教育は無償とする、この理想に向かって進もうという趣旨でございます。
【次の発言】 これはもう早いときからの懸案でございまして、そういう方向にいきたいという努力は、過去数年絶えず努力しておりましたが、問題はやはり国の当時の財政力という問題と、もう一つは、各施策の均衡というのが問題で、なかなか一挙にそういう方向に進めなかったのが過去の事実でございます。これはちょうど私が与党の政調会長をしておるときでございましたが、何とかこの方向へいきたいということで、当時この問題を出したときいろいろな論議が行なわれました。敗戦後のまだ間もないときでございますので、そこへ進むならま……
○水田国務大臣 昭和三十七年度予算編成の基本方針及びその骨子につきましては先日、本会議におきまして御説明いたしたところでありますが、予算委員会において本日から御審議をお願いするにあたりまして、あらためて、その概要を御説明いたしたいと存じます。 昭和三十七年度予算及び財政投融資は、健全財政の方針を堅持しつつ、従来から政府が重要施策として重点を置いて参りました諸施策を着実に推進することを主眼として、編成いたしました。 この方針により編成されました昭和三十七年度一般会計予算の総類は、歳入歳出とも二兆四千二百六十八億円でありまして、昭和三十六年度当初予算に比較して四千七百四十億円、補正後の予算に比……
○水田国務大臣 産投会計は二十八年八月一日に設立されましたが、当時の総資産三千四灯八十一億円のうち、見返り資金からの承継分は二千二百九十四億円であります。それから、一般会計からの承継分が千百八十七億円ありますが、そのうち見返り資金による復金債償還分六百二十五億円。これを加えすまと、当時の見返り関係資産は実質二千九百十九億円。これを引き継いだことになります。
【次の発言】 中小金融三機関に対する資金の手当は、年末は、御承知の通り私どもは四百五十億円行ないました。それから中小企業向け資金を確保するために三百五十億のオペレーションをやりましたので、財政資金の手当は年末八百億円いたしましたが、この期間……
○水田国務大臣 間接税の減税を、消費者に還元させるために関係方面の指導を、これから強く行なって参るつもりでございます。たとえば酒税につきましては、四月一日から減税額だけ小売価格を引き下げるように、基準価格をそれだけ引き下げることにいたしておりますが、この点につきましては、関係業界も協力して、現在そのつもりで準備をしておるという状態でございますし、そのほかの物品税関係につきましては、昭和三十四年に一部間接税の減税を行なったときがございますが、そのときの実績を調べてみますと、大部分のものは減税額だけはっきりと価格が下がっておりますし、手数料等も値下がりに伴なって、率できまっておるようなものの手数料……
○水田国務大臣 治山治水計画は、御承知のように十カ年計画がございますし、また三十五年度を始期とする五年計画ができております。この計画についての変更その他が災害にからんでいろいろ論議されておりますが、私どもは、せっかく出発した計画でございますので、これをできるだけ事業を繰り上げて実施するというような方向で、今年度の予算におきましては特に私どもは治山治水計画の予算の強化を行なっております。御承知のように治水は五百四十二億円、治山が九十八億円、前年度に比べて百億円以上の予算強化となっておりますし、水資源の涵養とか開発に必要な予算措置、資金措置も今年度は十分とってございますし、一方多目的ダムの予算も相……
○水田国務大臣 今のお話の食いつぶしたということと、食いつぶしがこれから始まるだろうと予想されるということの違いがあるのでございますが、大体今通産大臣の言った通りだと思います。で、輸入がようやく落ちついてきましたが、しかし輸入水準と生産水準が一致していない。生産水準はまだ非常に高い。しかし信用状ベースで見る限りは輸入の激減という形がはっきり現われてきておりますので、これから在庫の食いつぶしというものが当然予想される。一月の二十七日当時には、まだ十二月の生産指数がわかりませんでした。十一月は非常に高かったので、もし十一月程度の生産水準で行くとすれば、この在庫余剰がどこまで持つか、生産水準が落ちな……
○水田国務大臣 海外の技術が特に高度であって、日本経済を伸ばすためにこの高度技術の導入がどうしても必要だという場合には、この技術を導入して生産するために合併会社を許す、そうして相当の持ち株を許すという建前で高度技術の導入をはかっておりますが、その場合、高度技術であるだけに、資本比率ということは、先方の意向もございまして、私どもの方では七〇%以上持って経営権を持つということが必要だという方針ではおりましたが、この方針は実情において貫けません。従って、五〇%ずつフィフティ・フィフティといろ線でやるよりほかに方法のない技術もたくさんございますので、通常は、今までやったところは、二、三〇%までの持ち株……
○水田国務大臣 あまり詳しくそういう話は聞いておりませんので……。
【次の発言】 支払うことができないというのではございませんで、目下向こうの請求権の内容をこちらが一応説明を受けた、その説明を受けましたが、資料が整っていないものもあると、こう申したわけでございます。ですから、まだ、どうして払うとか払わないとか、そういうようなところまで、資料の検討とか、問題は進んでおりません。
○水田国務大臣 福岡銀行は再三呼び出しまして、この再建に協力するようにという方向で、大蔵省も協力しておるものでございますが、問題はやはり再建計画の問題でございまして、この計画が立たない限りは、福岡銀行も金融ベースにおいて協力することはできないという事情にぶつかっておりましたので、今石炭協会及び通産省の現地機関がその中心になって、この再建の問題についていろいろ協議し、そうしてこの案ができてから福岡銀行、そのほかの金融機関にも協力を願うという態勢で、今まで非常に努力しておりましたが、大体そういうめどがついてきたという話を聞いております。従って、一時やめておりました福岡銀行の手形割引も一月の末ですか……
○水田国務大臣 これは、三十六年度の当初予算に比べて来年度の自然 増を四千八百億円前後、こういうふうに私どもは今度は見たわけございますが、これは当初予算でございます。その後、御承知のように、この三十六年度は非常に自然増収が多く見込まれておりますので、一次、二次のこの補正をやりましても、まだ相当今年度は剰余金が出るという情勢でございます。大体、今の見込みで見ますと、当初予算に比べて三千二、三百億円の自然増があることになるのではないかと私どもは見ております。そうしますと、この三十六年度の歳入実績というものを見ますと、二兆三千億円、これが三十六年度の実績になると思うのです。そう見ますと、三十七年度の……
○水田国務大臣 例年繰り越される金額は相当多く、一千億円くらいになる場合もございます。従って、先般の七百億円の繰り越しがいつ使われるかという問題におきまして、たとえば災害復旧のごときは、今度の補正予算でさらに量をふやして繰り上げ実施もするというような方針になっておりますが、その方針と同じような事情にぶつかった繰り上げについては、今年中使用することになりましょうし、そうでないものは、ほとんど来年度に入ってからの使用ということになろうと思います。このはっきりした振り分けが非常にむずかしゅうございますが、大部分は繰り越されると思っていただけば間違いなかろうと思います。
○水田国務大臣 私の方は、主管官庁の要求をもとにして予算の配賦をする役目でございます。主管官庁はまた、医療費については、中央医療協議会というものの審議を経てきめるということになっておりますので、私の方は、それが多いか少ないかじゃなくて、そういう手続のもとの査定でございますので、よろしくお願いします。
【次の発言】 たびたび御説明いたしたと思いますが、金融引き締め政策が中小企業にひとりしわの寄らぬような配慮を、私どもはこれまで十分いたして参りました。これだけの引き締めをやったのでございますから、もしこの配慮を欠いたといたしますと、今、銀行、金融機関の貸出比率を見ましても、大企業に片寄って中小企業……
○水田国務大臣 今防衛庁長官が答弁されましたように、最高限度額でございますので、これがしまいにいくまでには、今は高くなっておるようでございますが、これはやはり値下げをしていくというような方向で、限度価格内におさめるというような方法をとりたいと思います。
【次の発言】 これはいいことではないと思いますが、しかし、今言いましたように、総体的においてこの範囲内におさめるということを考えておりますので、一時的にそういうことが起こってもやむを得ないことかと思っております。
【次の発言】 御承知の通り、第二次防衛計画を作るときには、やはり国の財政との関係を考慮して、そのワクからもこの計画を相当制限しておる……
○水田国務大臣 いい慣行ができることは望ましいのでございますが、御承知のような現状でございますので、私の方では、この予算を計上する場合には、やはり従来の例により、現在の規定にのっとった積算によって予算を計上するという方法をとっております。
【次の発言】 その問題について、実は昨年の予算編成のときに私どもいろいろ研究をいたしました。ところが、各企業とも内容はみな違っておりますし、従って、この三公社、五現業に対して、ここへは、これだけの値上げの要求がきた場合には、これくらいの賃金を上げなければならないだろうというようなことを、企業別にあらかじめこれを想定して原資の予算を盛るということは、これは事実……
○水田国務大臣 まだこの貸付の方法というようなものは最終的にはきまっておりませんが、大体国民金融公庫に二十億円のワクを作って、旧地主の中で、生業資金を普通銀行から借りられないというような人に限って、そのワク内で融資の道を開いてやろうということでございますので、金利も今のところいろいろな、それに類した金利との比較というようなものを検討しまして、六分五厘ぐらいの金利が適当じゃないかというふうに考えておりますが、これは、今これから私どもが国会に御審議をお願いしようとしております、国民金融公庫へ二十億円一般会計から出資をしたい、それに関する改正案をこれから提出するつもりでございますが、この出資は、出資……
○水田国務大臣 金融だけで処理できるとは思いません。従って、財政政策においても、金融の引き締め政策を基調として、これに対応する予算編成のいろいろな考慮を払ったわけでございまして、前から説明いたしましたように、三十六年度の予算の処理の問題、三十七年度におけるいろいろ景気調整的な考慮を払った問題、減税、そのほか金融政策に対応した財政政策というものを考えて、両方一体になってこれはやらなければならぬものだと思います。
【次の発言】 ある程度の三十六年度の繰り延べはあろうと思います。しかし、まだどれだけのものが繰り延べられるかということも、この月末を過ぎなければ実際にはわからないという状態でございますの……
○水田国務大臣 まず賠償を申し上げますと、ビルマに対しては、協定総額七百二十億円、三十六年度末までの一応の支払い見込み額を申しますと、そのうちで五百四億円、差引未済額が二百十六億円、それからフィリピンにおきましては、協定総額が千九百八十億円、支払い見込み額が五百十億円、差引未済額千四百七十億円、インドネシアが総額八百三億円、支払い見込み領が二百八十八億円、差引未済額が五百十五億円、ベトナム、協定総額百四十億円、三十六年度末の支払い見込み額八十四億円、差引未済額五十六億円、協定総額は全部で三千六百四十三億円、そのうちで支払い見込み額が千三百八十六億円となりますので、差引未済額が二千二百五十七億円……
○水田国務大臣 このたび大蔵大臣を拝命いたしました。
職責の市大さを痛感し、全力を尽くしてまいりたいと存じますので、何とぞよろしく御協力をお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 昭和四十一年産米穀についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案に対する国会法第五十七条の三の規定に基づく内閣の意見を申し上げます。
昭和四十一年歴米穀についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案については、政府としてはやむを得ないものと考えます。
○水田国務大臣 政府は、去る十二月六日昭和四十一年度一般会計補正予算(第1号)、特別会計補正予算(特第1号)及び政府関係機関補正予算(機第1号)を国会に提出いたしました。 ここに、予算委員会の御審議をお願いするにあたり、その概要を御説明申し上げます。 一、一般会計、まず、一般会計補正予算(第1号)について申し上げます。 今回の一般会計補正予算におきましては、歳出において総額千九百九十三億円の追加を行ないますとともに、その財源に充てるため、既定経費の節減百九十四億円、予備費の減額百七十億円、合計三百六十四億円を修正減少し、差し引き千六百二十九億円を増加しております。一方、歳入につきましては……
○水田国務大臣 来年度の予算の規模とか公債の発行額というものは、御承知のように、まず来年度の経済見通し、特に民間の設備投資と国際収支の動向、それから税収等による財源事情、それから支出需要がどのくらいになるか、ここを勘案してきめる問題でございますので、いま大蔵省としては、この問題の詰めをやっている最中でございまして、まだ規模をどのくらいにして、国債発行額をどのくらいにするということは申し上げる段階ではございません。しかし、先般本会議のときに申しましたように、大体の方向としましては、一般会計に対する公債発行の比率を去年よりことしは低下させる、それから経済の伸びに見合わない不当な予算規模の拡大という……
○水田国務大臣 この事業団をつくるときに、もうすでに私どもはこの資金の問題の検討も行ないましたが、少なくとも十年間に二千億円くらいの資金を要するということでございますので、一年当たりと見ましても、算術計算でも二百億というものが出てまいります。いま科学技術庁の科学振興費のようなものが六百億ということを見ますと、この研究に踏み切ることが日本のいろいろなほかの科学研究費を相当圧迫するということはわかっておりますので、そこで、当初からこの問題についていろいろ検討しましたが、踏み切った以上は、この必要な資金を当然捻出するということは考えていますが、しかし、これは原子力委員会でもきめておりますように、それ……
○水田国務大臣 特に法令が変わったというようなときには、内部の取り扱いについては、現に相当の訓練をしておるはずでございますが、やはりそういう手落ちがあるということは確かでございますので、できるだけ気をつけておりますが、事前に相当の手は尽くしております。
【次の発言】 内部でも監査機能を持っておりまして、国税庁が各税務署の監査ををやっておる。その際に、やはり相当そういうものを発見して、注意するというようなことは常時やっておるわけであります。
【次の発言】 内部の職員のほうは、研修制度をもって、いま言ったようなものに対処しておりますし、外部に対しては、いまもっぱら納税のうちでも青色申告制度を徹底さ……
○水田大蔵大臣 昭和四十年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに第五十四回国会に提出し、また、昭和四十年度の国の債権の現在額並びに物品増減及び現在額についても同国会に報告いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。 昭和四十年度予算は、昭和四十年三月三十一日に成立いたしました本予算と、昭和四十年八月十一日、昭和四十年十二月二十七日及び昭和四十一年二月二十三日に成立いたしました補正予算とからなるものであります。 昭和四十年度本予算は、農林漁業及び中小企業の近代化高度化の推進、社会保障関係諸施策の充実……
○水田国務大臣 御意見のとおりでございまして、たとえば、本年度で言いますと、二兆三千八百億円という財投の融資は、国民生活に重大な関係を持っております。したがって、景気調整的な機能をも十分持たせ得るものでございまして、現に今年度の財投計画におきましては、昨年の伸びは二割五分をこえる伸びでございましたが、本年度は景気調整的な意味を持ちまして、一割七分台にその伸びを縮めてあるというようなことも、そういう意味を持たせた措置であったというふうに考えます。
【次の発言】 そういう機能も持っておりますが、むしろ経費の効率的使用というものに非常に役立つ機能を、この財投計画は持っておると思います。たとえば、政府……
○水田国務大臣 おっしゃられるとおり、もしこれが赤字公債とかいうようなものでございましたら別でございますが、建設公債に限られるという限りにおいては、この建設公債によって得られた資金でつくられた国民財産が、どれだけの期間効用を発揮するか、これはいろいろ見方はあるでしょうが、建物そのほかの耐用年を平均五十年と見て、それから出資金や土地みたいなものは永久財産ですが、かりにこれを百年と見ますと、いま建設公債の対象による国民資産というものは、永久と見られるものが中に二〇%あるということで見ますと、平均六十年ということが、この効用を発揮する期間であるというふうに見られようと思います。そうしますと、六十年公……
○水田国務大臣 公共投資のおくれを取り戻したいということが、公債発行に踏み切った一つの理由でもございますが、これはどの程度まで伸ばしていけばいいかという、いまのところのめどとしましては、先般の経済社会発展計画、これが政府施策の一つのめどでございまして、今後いろいろなものを含めて、昭和四十六年までに二十七兆円くらいの投資をするということが妥当な投資規模であろうということになっておりますので、大体これをめどにして、たとえば道路へ六兆何千億とか、治水にどうするかというように振り分けをやって、これを今後の投資のめどにしていきたいというふうに私は考えております。
○水田国務大臣 いま総理がお答えしましたように、この土地に対する税金の問題は、一括税制調査会に特別部会を設けてここで十分に検討してもらうという方針をいまとっております。と申しますのは、いままで確かにいろいろな空閑地税とかいうような構想が出てきましたが、私はやはりこの前の国会でこれが通らなかったことも、実際はこの法案が未熟だったためというふうに考えております。と申しますのは、土地が非常に高くなるということは、国民経済にとって非常に大きい支障になる。ですから地価を上げるということは、国民経済のために避けなければならぬ。地価を下げる、上がらないためにどうするかといったら、結局は土地の需要に対して供給……
○水田国務大臣 これは昨日もちょっと申し上げましたが、税制として昨年の提案には、私はやはり未熟な点があったというふうに考えております。と申しますのは、いまおっしゃられたような意味の開発利益を吸収するということは、これは当然必要なことであるというふうに思われますが、それでは昨年そのための措置がどうなったかといいますと、この開発利益というものを把握することがむずかしい、結局土地収用の土地とは無関係に、全国一律に譲渡所得の強化というような税制が昨年は提案されたということは、土地収用とは無関係な一般税制までここに便乗されて提案されたということもございまして、しまいにいって国会の批判が非常に強くなったと……
○水田国務大臣 問題は、こういうことを国の費用で全部やるという制度にするのか、保険制度をもってこれを解決するかということでございまして、各種の社会保障制度が保険制度で一応保障されるという体制をいまとっておりますので、そうなりますと、この保険制度そのものを維持するためには、制度が崩壊するような財政事情を許しておくというわけにはまいりません。そこから問題がきているのでございまして、国の金があるかないかの問題じゃなくて、保険制度としてこの医療制度を維持していくかどうかということが問題になると思います。そこで問題は、たとえば外国の例など見ますと、外国はほとんどこれが保険制度によって運営されるために、国……
○水田国務大臣 今後における財政金融政策の基本的な考え方につきましては、先般の財政演説においてその骨子を明らかにしたところでありますが、本委員会において関係法律案の御審議をお願いするにあたり、私の所信をやや詳しく申し述べ、御参考に供したいと存じます。 まず、現下のわが国経済情勢について、申し述べます。 日本経済は、昨年中の急速な拡大に引き続いて、本年に入ってからも高水準の成長を維持し、その基調には根強いものがあると認められます。 まず、鉱工業生産は、昭和四十年秋を底に、最近まで上昇が続いております。この上昇テンポを過去二回の景気回復期の状況と比較いたしますと、今回の上昇速度は、前回、すな……
○水田国務大臣 ただいま議題となりました昭和四十二年分の給与所得等に係る所得税の源泉徴収の臨時特例に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 政府は、最近における国民負担の状況及び経済情勢の推移を勘案し、国民生活の安定と企業の体質の強化等をはかることを目的として、昭和四十二年度の税制改正において所得税の減税を中心としつつ国税において平年度千五百億円余の減税を行ないたいと考えております。これらの税制改正のための諸法案につきましては、今国会において逐次御審議をお願いいたすわけでございますが、このうち、国民の期待の大きい所得税の減税につきましては、これに関連する法律が……
○水田国務大臣 どうしても所得税の減税は私どもはある程度やりたいということで、いま局長が言われましたように、どの程度の減税をやるかという減税の幅はやはり公債の発行額ともからむ問題でございますが、ことしの自然増収がもっと多く見込まれるんじゃないか、まずそういう問題でございますが、昨年のこの減税のはね返りが一千億円くらいはございますので、事実上七千三百億円の自然増を見るということは、もし去年のあの減税をやらなければ八千億円以上の自然増があるということになりますので、そういう点から考えましても、あの程度の自然増が期待される最小限というわけにはいかぬかもしれませんが、大体妥当な自然増の数字だろうという……
○水田国務大臣 確かに、十二月の臨時国会のときにこの延長法案を提出するというようなことができたら、疑義を残さないで、事態はよかったのではないかと私も思います。しかし、御承知のようにああいう解散があって、事実上これを出すことができませんでした。 そこで、政府としては、いずれにせよ改正法案の提出は予定しておりましたので、この予定がある以上、国税庁としましては、調書を出さなくてもいいというようなことじゃなくて、国会の審議の成り行きもわからないから、その間しばらく様子を見ておれという意味の通達を出したということでありまして、これはそういう意味でひとつ御了承願いたいと思います。
○水田国務大臣 私は、今度の関税協定は日本にとってメリットはあっても、さしあたってデメリットはないというふうに思っております。
【次の発言】 そうではございません。御承知のように、関税外の貿易障壁というものもございますし、この交渉を中心にして、そういうものを日本で相手に要求させ得るものはさせるという方針で、私のほうはいまむしろ失うものがなくて、この交渉を通じて私のほうは取るもののほうが多いという状態になっていますので、そういう意味で、この交渉がデメリットになるということは、さしあたりないというふうに考えています。
【次の発言】 ですから、いま私のほうはいろんなものは全部がんばっておりますし、ま……
○水田国務大臣 企業の限界は、直接費はまかなえるというのが限界、それがまかなえないということではもう企業にならぬ、こう思います。
【次の発言】 国鉄が企業である以上は、の中にまかなえない線が幾つかあることも、これはあたりまえでしょうが、全体として企業がどうやっていけるかというやり方を考えるのが企業の経営であって、その中にまかなえない路線が多く出た、出たら出たに対応して全体の赤字を減らす方法というものは企業として当然考えられるということで、その線が多く出たから、もうそれは企業にならないのじゃないかと、簡単にそういうふうには言えないのじゃないかと私は思っております。
○水田国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、十分関係省と協議し、御趣旨を体して努力いたします。
【次の発言】 この問題は、先般の選挙のときに、与党の公約として、課税最低限百万円までの引き上げを可及的すみやかにするということが与党内部で論議されましたときに、最後に私どもも加わって、もしそうだとすれば、一応何年度を目標として実現させるかという意見を述べましたが、そのとき、私どものやった作業によりまして、大体四十五年を目標として百万円限度引き上げをするということなら実現可能であろうということでございましたので、与党側も四十五年度を目標としておるということで選挙公約に掲げたことと存じております。……
○水田国務大臣 日本経済調査協議会の報告を見ましたが、そこにきのうの新聞に出た問題が触れてありました。非常に簡単に触れただけでございますが、デノミネーションを実施することが望まれる、しかし、実施にあたっては、事前にデノミネーションについての一般の誤解、不安を取り除くように十分なPRを行ない、経済金融情勢が安定している時期を選ぶことが肝要であるという御意見でございます。この意見には私どもも原則として賛成でございます。もとからこの問題についていろいろ私どもは研究したことがございましたが、結局、やはり安定した時期を選んでやらなければいけないということと、国民に誤解のないように相当この問題が徹底されて……
○水田国務大臣 当時の国税の中で所得税がどれだけのウエートを占めておったかといいますと、いまのようなことでありませんので、当時の免税点は高かったと思います。で、それといまのを比較したら、いまの課税最低限はまだ低いということは言えると思います。
【次の発言】 これはだんだんに引き上げるべきものだと思っております。
【次の発言】 四百円がわずかだと言うんですが、四百円は、従来納めておる税金の半額になるということで、これはわずかな減税じゃなくて、五〇%減税というようなことで、金額は少ないんですが、その少ない人は納税の額も少ないんですから、その比率からいったら、やっぱり相当大きい減税になると思います。
○水田国務大臣 これを一年、二年でやるのには相当の財源を要しますので、私どもは、昭和四十五年度までの三年の間にはこの百万円を課税最低限度にすることは実現できるだろうという考えで、四十五年度を目途にと言っておりましたが、さて、これをあと三年でやる計画を示せということでございますが、財政事情との関係もありますし、実際にやる場合には、この内容をどうするかの問題も、いままでの例によりますと税制調査会にもはかっておりますので、具体的なやり方というものについては、これから税制調査会にはかろうと考えておった問題でございまして、いま三年間にやるという方針はきめておりましても、来年度がどうでその次がどうという具……
○水田国務大臣 いまの問題は、政治資金規正法のあり方のいかんによって寄付のワクをきめるというふうに、私どもは、今後の検討をそういう方向でするつもりでございます。
【次の発言】 事実はさっそく調査いたします。
【次の発言】 政策効果を発揮しておるかどうかという問題は、これはもう絶えず研究しながら流動的に改廃すべきものだ、そういうふうに考えております。
【次の発言】 法人税の根本的な検討ということはなかなかむずかしい問題で、私は、税制調査会からこの問題についての明確な答申を来年いただけるかどうかということについては、まだ自信がございません。しかし、さっきおっしゃられたような方向で解決しようというこ……
○水田国務大臣 たとえばスイスの銀行みたいなものは、預金の秘密は絶対に守るというようなことで、預金者は安心しておるわけでございますが、預金者としますと、預金の秘密性というものを保ってもらいたいという気持ちがあると思いますので、問題は、脱税の意図を持つのと、そうでなくて、他人にできるだけ自分の貯蓄高を知らせまいというようなことと、そういうようなことから架空名義預金というものができていると思うのですが、それにしましても、そうしなければならぬという実益というものがやはり乏しい。むしろそれがあることによって脱税のあれになるというような弊害のほうが多いということでございましたら、これはやはり実益の特にな……
○水田国務大臣 増税ということでございましたが、御承知のように、この増税は普通の増税と違って、実質は税の調整であるというふうに考えております。
○水田国務大臣 大体堀さんの考え方でいいと思います。
【次の発言】 いままでもこういう問題がたくさんあったのが、最近までそうきびしく言われなかったというために、けっこう普遍化しているんではないかと私は考えています。
ですから、今度のように実態調査をやり、また調査の結果によって限定意見が付せられていないものでも調査する。調査というよりは、むしろ調査即指導になると思いますが、そういうことをもっと今後積極的にやりたいというふうに考えています。
○水田国務大臣 地方財政に迷惑をかけないようにするという答弁をしてまいりましたが、それについていま地方行政委員会で呼ばれまして、そういう方向でやってくれるかというような御趣旨の質問に対して、そういう御意見のように処置すると、いま答弁してまいったところでございまして、そういうふうにしたいと思います。 それから、道路財源の問題につきましては、御承知のようにいま道路計画のこまかい点の検討をいたしておりますので、細目決定の過程において、地方道の財源というようなものについても確保方を関係省で相談するということになっていますので、その財源の確保につとめたいと思っております。
○水田国務大臣 御指摘のように、排気ガスの対策はもういま緊急の問題でございますので、この点については、通産省を中心にいま研究をしているという段階でございます。
これをガソリンをやめて、公害対策のために石油ガスに自動車燃料を転換したほうがいいかどうかという問題については、まだいまのところ十分の検討をしておりません。むしろ、現在のガソリンによる排気ガス対策をどうしようかということを中心にいま研究しているという段階でございます。
【次の発言】 御指摘の点は、十分今後検討いたします。
○水田国務大臣 大蔵省の、長期税制はどうあるべきかという総括的な諮問に対して、中間答申として税制調査会から出てきたものでございます。
【次の発言】 中間答申の中にたばこの問題にも触れてございますので、一応は私どもも検討いたしました。しかし、今年度はたばこの値上げをするということは妥当でないという結論で、一切取り上げませんでした。
【次の発言】 たばこの価格の改定ということは、実は非常にむずかしい問題でございまして、普通の商品で、コストを割って採算がとれないという場合には、値上げの基準というものも出てまいりますが、これは専売益金が減少したからこれを埋めるという意味がたばこの値上げになりますので、……
○水田国務大臣 公社の財務体質を健全にするということは必要なことでございますので、御承知のような措置を今回の改正でとりました。国が一般会計が公債を発行しておるというようなときでございますので、結局、どれくらいの内部留保を認めるのがいいかということはそのときどきの財政事情を勘案して適切にきめるのがいいだろうと考えますが、いまの状態では、私どもは一応五十億円前後が最大限のところじゃないかというふうに考えてやったことでございますが、財政事情との勘案において今後適切な運営をはかっていきたいと考えております。
【次の発言】 インパクトローンが入ってきておること、最近相当ふえておることは事実でございますが……
○水田国務大臣 まあ、直接株になじまない大衆の資金を産業に役立てるということが、この投資信託の目的でございます以上、その線に沿った運営を今後やってまいりたいということでございますが、それにしましても、さっき御指摘がありましたような問題があり、当時はやはりいわゆる主体の完全分離というような仕事に追われておって、ようやくいまそれができるというようなところへ来ましたので、ここでやはり受益者の保護、そうして大衆の信頼を得るという仕事をようやく今度の改正でできるというところまで来ましたので、今後はこれに基づいて、やはり投資信託の最初の目的のとおりの運営を考えていくということをするよりしかたがないんじゃな……
○水田国務大臣 人事院の勧告は従来も尊重してまいりましたが、従来と同じように、今度も勧告が出ましたら尊重いたすつもりでおります。
【次の発言】 御承知のように、まだ勧告は出ておりませんので、勧告が出ましてから、それを政府は検討の上、これを尊重して実施するという方針でございますが、まだ勧告が出ていませんので、何月にさかのぼれというような、まだ勧告を受けておりませんから、いまのところは何とも申し上げられません。
【次の発言】 これは私の考えですが、しばしば申し上げましたように、前向きということばが、さかのぼることが前向きであるか、もっと公務員には損のないいろいろ給与の上げ方がありはせぬかということ……
○水田国務大臣 この問題は、もう御承知のとおり三年越しの問題でございまして、結局、この財政法の求めておる償還の計画というのは何であるかということでいろいろ御議論がございましたが、昨年、これは財政制度審議会にかけて、ひとつこの解釈の決定を願おうというようなことでこの審議会に付したわけでございますが、一応従来の政府の解釈と同じように、この償還の計画というものは、償還の財源調達に関する具体的な計画を意味するものではない。年度別の償還予定額を示すので足りるという解釈をこの審議会でも確定したような次第でございまして、実際問題としまして、この償還財源の調達計画を示すということは不可能でございますので、結局……
○水田国務大臣 消費者米価の決定は、さっき食糧庁長官が言われましたように、農林大臣から審議会に諮問してきめる事項でございますので、審議会の諮問の原案はこれから政府関係当局で検討するということでございまして、いまのところ、まだその点について協議が行なわれておりませんので、これからこの検討を始めようと思っているわけでございます。いま別に、この一四・四%からどうするとかこうするとかいうようなことは、まだこれから政府部内できめる問題でございまして、いまのところ何ら方針はきまっておりません。
【次の発言】 生産者米価が年々上がっていることはいまの経済情勢で私は当然だと思っていますが、生産者米価はどんどん……
○水田国務大臣 ただいまの点につきましては、御意見のとおり処理する考えでございます。
【次の発言】 地方住民税の課税最低限を引き上げるということは、いま自治省を中心にしてこの問題の検討中でございます。そういう方向におきましては私ども十分協力するつもりでおります。
○水田国務大臣 外国における保有外貨の中に占める金の比率というものは、各国とも日本より相当多いのですが、実際問題としましては、金を決済手段として使用するということは現実にはほとんどない、その必要がないということでございますので、これがどれだけなければならぬかということは簡単には基準がございません。日本の場合は、保有外貨がふえるにつれて金の割合をふやしていくということはやりたいということで、少しずつ金をふやしてはおります。しかし、実際におきましては、これは金の形でなくて運用するほうが、現に日本の信用の上におきましても、また外貨を、これは金利のつく運営のしかたをすればそれだけ外貨が入ってくるわけで……
○水田国務大臣 今回の改正の問題は、金のそういう国際的な重要性という問題とは、直接関係ございません。事務的な問題でございます。金の買い入れの事務とか、それから賠償事務というようなものは、やはりいまの仕事の性質上国際金融局に統一することがいいという事務的な考えからの改正でございます。
【次の発言】 さっき局長が言いましたように、できるだけ金の保有割合を多くするということは、いいことだと考えていまして、徐々にはふやしております。しかし、大量にふやす余裕というものが、いままでございませんでした。それじゃ金の保有割合を多くしなければどうしてもいけないかと申しますと、別に決済に差しつかえある問題ではござ……
○水田国務大臣 昭和四十二年度予算編成の基本方針及びその大綱につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするにあたり、あらためてその概要を御説明いたします。 昭和四十二年度予算の編成にあたりましては、先日の財政演説で申し述べました財政金融政策の基本的な考え方にのっとりまして、経済に刺激を与え、景気の行き過ぎを招くことのないよう、中立的な立場を堅持することとし、これにより新しい財政政策の二年掛として、財政の弾力的運営の基本的方向を確立することといたしました。 すなわち、第一に、一般会計、財政投融資ともその規模の膨張を抑制することとし、一般会計……
○水田国務大臣 慎重とは、経済の実情を十分に見きわめる、絶えず実情を注視して、そして対策の間違いないようにするというのが慎重でございまして、果断というのは、やはり経済は動くものでございますから、特に、こういう経済がよくなってきているときには、対策は常に早目にしないといけない、早目にするというのは、これは実際にはなかなかむずかしい問題でございますが、こういう点において、必要と思うときには機動的に、やることはやるということが必要でございましょうし、これを果断と言ったわけでございます。要するに経済の実情を十分に見て、これに対処するということでございます。
○水田国務大臣 私も同じでございまして、昭和四十二年度の経済の動向はきわめて基調が強いというふうに考えております。
【次の発言】 私は、やはり財政金融対策の運営がうまくいけば、そう過熱させなくてもやっていけるというふうに、いまでも思っております。
【次の発言】 御承知のように、社会資本の立ちおくれとか、そういうものがやはり経済の均衡発展を害する要因になっておりますので、昨年の公債発行を機として公共事業費関係の仕事を政府は相当強化したのでございますが、昭和四十二年度は、経済のそういう点を考えまして、できるだけの圧縮をするという方針で、昨年の伸びよりも四%ぐらい伸びを低くして、切り詰められるだけは……
○水田国務大臣 この計画の中からは、ベースアップ関係の費用はこの中に含まれていないということでございます。
【次の発言】 ベースアップ関係のものを除けば、他の計画の費用はこの中へおさまるということになります。
【次の発言】 私は完全におさまると思います。これは私どもの計算で見ますと、二兆三千四百億円というのは、ある程度余裕のある目標であるというふうに思っております。
【次の発言】 従来は、当初予算編成のときに、必ずしも消費者米価の値上げを予想しておりませんでしたので、したがって、特に値上げを予想した予算案計上ということはやらなくて済んだのでございますが、今年度は従来と違いましてもうすでに、生産……
○水田国務大臣 年々の国債発行額をどうするかということは、今後の経済成長がどうなるか、これに応じて税収がどのように伸びて、またどの程度減税を行なうかというような問題、また一方、国民福祉の増進をはかるためには歳出の規模をどの程度にする必要があるかというような問題と関連するものでございますので、長期にわたる公債の見通しというものは非常に困難でございます。そのほか、道路をどうするとかというようなものは、年次計画というようなものを立てて予想をすることができますが、特に公債問題はこの長期予想がむずかしい。したがって、私どもは、いまやり得ることは、いろいろの調査会から御意見が出ておりますように、公債の依存……
○水田国務大臣 各日の明細書は、本日提出することになっております。
【次の発言】 いまの各日明細書は、これは大蔵省の説明は、御承知のとおり予算書の説明書は出ておりますが、これは慣例として各省から提出するということになっておりますので、いま各省にお願いして急いでおりましたが、きょうあたり全部出そろうのじゃないかというふうに思っております。
それから、予算審議についてのいろいろな改善策ということは、十分われわれも検討したいと思います。
【次の発言】 この予算審議のあり方については、これは御承知のとおりいろいろ批判もあることでございますし、改善の余地は、私やっぱり十分あると思いますので、これは検討……
○水田国務大臣 臨時私学調査会の中間答申も拝見いたしましたが、この一番最後についておる「修学費の父兄負担の軽減のための措置」というのは、必ずしも、減税措置だけを言っているのじゃないというふうに私どもは思っております。税制でこの教育費控除をする措置をとるということは、いろいろむずかしい問題があろうと思います。たとえば新規の学校卒業者が、就職したらもうすぐに自分で働いて税の負担をしているというときに、一方修学子弟を持っている父兄にのみ恩典を及ぼす制度がいいかどうかといういろんな問題がございますし、また同時に、扶養控除のうちの特定人を特定に優遇するということになりますと、いま扶養控除全体をもう少し引……
○水田国務大臣 暫定予算におきましては、いまおっしゃられましたような地方財政にも、地方行政の運営にも、支障を来たさないような配慮を十分にいたしております。特にいまおっしゃられました問題は、公共事業関係費についてであると存じますが、これは昨年は御承知のように公共事業は繰り上げ実施をやるというようなときでございましたので、あのときの実績、そういうものを参考にすることがいいと思いまして、昨年の四月、五月の契約あるいは補助を決定する必要のあるものについては、昨年の実績を十分に参考にして決定いたしましたし、ことに積雪寒冷地の事業につきましては、一般公共事業費に考えたよりももっと重く特に留意して予算化をい……
○水田国務大臣 懇談会からの中間答申は承知しております。これはまだ中間でございますので、いずれほんとうの答申が私は出てくると思いますので、その際にそういう問題をわれわれは考えるという立場で、本年度は、とりあえず従来の倍以上の予算でございますが、インターン問題を中心にして二億円以上の予算を計上しておいた。これは本格的なものではございませんで、今年度の臨時的な経費でございます。
【次の発言】 いま申しましたように、国家試験合格後のインターン、お医者さんの今度は性格の問題になると思いますが、いま司法制度でとっておる研修制度は、一応公務員という立場で研修しているのですから、それとどういう関係になるのか……
○水田国務大臣 御承知のように、ことしは公共事業の伸びの率を昨年よりは非常に調整いたしました。四十年という不景気の年に対して、景気対策としての昨年度の公共事業の伸び率というものはむしろ異常な伸び率でございますので、本年度のように予算の中立性を保とうとするときは、この伸び率の調整が当然必要になったのでございますが、ほかのものはともかくとしまして、私どもは、住宅計画についてはこれを落としたくないと考えまして、四十年度から四十一年度にかけては、御承知のように三五%という予算増をやりましたが、今年度はそういう事情がございましても、三三%。しかし、特に住宅対策費は、私どもは非常な高率で予算の査定をやった……
○水田国務大臣 あのときは、たしか一五%前後のときだったと思いますが、やはり長い目で、保有外貨をふやしながら金の積み増しをやって、三〇%前後まで、せめて倍ぐらいの保有率にはしたいと言ったことを記憶しております。しかし、そのときから比べたら、いま五%ふえているという程度でございますが、保有外貨をふやすその過程において、やはりできるだけ金の保有量はふやしたいと考えております。
【次の発言】 これはもう田中さん御承知のとおりでございまして、日本の全体の外貨保有量は非常に少ないのでございますから、金を大量に買う余裕というものはいままでございませんでした。と同時に、これをドルの形で運用することが積極的に……
○水田国務大臣 私から、総括的に先に申し上げます。
本年二月に、協議会の中間意見がございまして、長期計画を策定するまでの間も主要な施策を進めるように、という要望がございましたので、私どもも予算編成においてこのことを非常に重視いたしまして、昨年度の予算に対しまして今年度私どもは六五%アップという、相当同和対策の予算を強化いたしました。昨年二十六億の予算計上でございましたが、本年は四十三億円の予算を計上して、いろいろな施策の強化をするということを今年度はいたしております。
【次の発言】 昭和四十四年度から十年計画を立てて、この問題の根本的な解決に対処したいということで、ことしの前半にまずその基礎……
○水田国務大臣 四十二年度における宇宙開発関係の予算は、一般会計で二十四億七千百万円、国立学校特別会計で三十四億四千六百万円、合計五十九億一千七百万円でございます。 機関別の予算及びその用途を申し上げますと、東京大学宇宙航空研究所につきましては、四十二年度末に科学衛星を打ち上げるほか、観測用ロケットを使用して宇宙空間の科学観測を行なうためということで三十四億四千百万円を計上してございます。それから、科学技術庁につきましては、東京大学の科学衛星を追跡するための施設の整備のほか、将来の実用衛星打ち上げに備えて液体燃料ロケットの開発等、必要な技術の開発を行なうために、種子島ロケット射場の整備をはか……
○水田国務大臣 工業用水確保のいきさつは、もう加藤さんも御承知だと思いますが、この工場のコストが上がることによってやはり日本の物価体系が変わってきますので、したがって、従来から工業用水には国が補助するという方式ができておりましたので、この方式に乗ってずっと年々これを強化してくるということで今日のようになっております。いま言われました上水道も必要ではございますが、どういうわけか、日本ではいままで大都会の水道は当然これは準備されてきましたが、一般には上水道よりも下水道の整備のほうが社会的には最も緊急として要請されておる問題でございましたので、ここ数年の政府の努力というものはむしろそちらのほうへ向か……
○水田国務大臣 実は、この問題は二年間にわたっていろいろ国会の論議となったところでございますので、私は、参議院におきます木村委員、衆議院におきます加藤委員、そのほか各位の御質問、また、それに対して、時の大蔵大臣の答弁というものを、私はことごとく一応速記録を通じて排聴いたしまし。したがって、このいきさつは十分存じておりますが、この問題がいつも問題になって解決しないようでは、それこそ問題でございますので、ここらでやはりはっきりとこの問題の解釈を確定する必要がある、いいかげんにできる問題ではないと考えますので、いままでのここまで来た政府の考え方、いままでとってきた態度、そういうものについてまとめてひ……
○水田国務大臣 この前の予算委員会で申し上げましたように、弾性値一・五三というふうに、過去の十年の平均から見ましても、本年度は非常に私どもは向くこれを見て予想をいたしましたが、その後この一三・四%という成長率は、いま企画庁長官から言われましたように、いまこれ以上の伸び率になるだろうという予想でございますので、したがって、当時の税収の見込みも、それよりは上回ってくるだろうというふうには考えられますが、いまのところはまだ四月、五月という二月の実績が出ておるだけでございまして、この二月の実績から見まして、まだ一年の自然増を推定するという資料にはこれはなりませんので、いまのところは未定でございます。
○水田国務大臣 保険制度のイロハについていまさら申し上げるのは失礼でございますが、社会保障制度については、国費を出す所得保障制度と、こういう保険制度によって運営する社会保障制度というものがあることは、御承知のとおりだと思います。社会保障審議会のそのほかの答申におきましても、国費を出す優先度というものは大体答申されておりまして、生活保護費というようなものへの保障は優先的であって、保険制度によって運営されるものは順位としては一番最後という、これはまあ保険制度の本質からいって当然そうだと思います。したがって、他の健保組合というようなものの運営も全部政府の補助金というものは出しておらない、こういう形に……
○水田国務大臣 従来から政府は人事院勧告を尊重するたてまえをとっておりますが、今回も同様、勧告が出ました以上、このたてまえを尊重する立場でこれから検討を始めたいというふうに考えております。 公務員給与の改善ということは、財政及び国民経済全般と密接な関係を持っておるきわめて重要な問題でございますので、勧告の内容をこれから私どもは十分検討をしてからこの実施についての私どもの方針をきめたいというふうに考えております。ただいまはまだ勧告をいただいて、関係閣僚協議会で説明を聞いて、これから各省それぞれ関係者がいま検討に入っておる段階でございますので、いまのところまだこうするという具体的な考えを述べる段……
○水田国務大臣 いまおっしゃられたようなものは、当然課税対象になるべき所得だと思うのですが、十分把握されていないことは事実だろうと思います。今後事務当局においても、こういうものを十分把握するように努力いたさせたいと思っております。
【次の発言】 ただいまの経済状況は、もうこれは御承知のとおりでございまして、経済成長のテンポが当初予想しておったよりはテンポが早い。そうして、しかもそのために輸入も予想より多くなっておりますし、内需の旺盛のために輸出も伸び悩んでおる。こういうことから、国内においてはきわめて経済が均衡しておるようでございますが、この国内の拡大均衡というものが、事実は、国際収支を犠牲に……
○水田国務大臣 昨年の例によりますと、まだほんとうの見通しはやはりいまごろ立たなくて、結局十一月になって九月決算の結果というものが大体判明したということでございますので、本年もいまのところほんとうの見通しをつけるのはどうしても十一月半ばになるということでございますが、しかし、この問題はそう長く決定を延ばせませんので、いま大企業について十五日から調査を始めておりますので、あと一、二日たって大ざっぱな見通しでも出れば、それによって政府の方針をきめようかというふうに私ら考えておりますが、財源の点は現在のところ全く見通しがついていないという実情でございます。
○水田国務大臣 明年度の予算については、まだ編成方針も未定でございます。一切大綱というようなものもまだきまっておらない段階でございますので、いまのところは何とも申し上げることができません。 補正予算につきましては、いま鋭意検討を急いでおる段階でございますが、わかっている範囲のことを申し上げますと、内容は、公務員給与改善に必要な経費、災害対策に必要な経費、食管繰り入れに必要な経費、義務的経費の不足補てん、税収増に見合う地方交付税交付金の増額等でございます。大体の金額の査定はできておりますが、まだ一部査定中の経費もございますので、金額は確定しておりません。これをまかなう財源については、税の収入と……
○水田国務大臣 財政当局が煮え切らないという問題ではございませんと思います。補正財源の見通しがもう少したたないとわからないというのが、現在決定ができなくなっておる一番大きい原因でございます。例年で見ますと、十月の半ばごろには政府でいつも見込みをつけてこの問題の処理を決定しておりますが、今年は御承知のような事情がございまして、まず国債の発行額を財源の見通しにかかわらずいろいろな事情から切りました。切ったものは税収で埋めなければいけないという問題が一つございます。それと、補正予算を組むとしますと、どうしても食管の赤字を埋めなければならぬ。この二つで補正財源は二千億円なければならぬ。かりに二千億円の……
○水田国務大臣 来年度の予算編成につきましては、八月末に締め切った各省の概算要求をいま検討しているという段階でございまして、これから来年度の予算をどういう方針に沿って編成するかということはまだ全く未定でございまして、いまそこまでわれわれの検討が全然いってないところでございますので、たとえば電電公社の問題にしましても、たばこの問題にしましても、全く未定でございます。
【次の発言】 値上げの要望は相当ございます。
【次の発言】 いまのところは、もっぱら電電公社が、もしいま要求されているような計画を遂行するというためには、電話の値上げが必要だという意見が出ておるだけでございまして、そのほかの値上げ問……
○水田国務大臣 私は、このたび引き続きまして、大蔵大臣の重責をになうことになりましたが、現在の困難な局面にかんがみ、決意を新たにして一そうの努力を傾注してまいりたいと存じます。何とぞ、各位の変わらざる御協力をお願いいたします。 なお、この機会に、現下の経済情勢並びに今後の財政金融政策について、所信の一端を申し述べ、御参考に供したいと存じます。 まず、最近におけるわが国の経済情勢について申し述べます。 日本経済は、昨年以来、予想を上回る勢いで上昇を続けてまいりました。 鉱工業の生産は、拡大の一途をたどり、出荷もこれに伴って増大を続けてまいりました。市況は回復し、企業収益も二年間にわたり、……
○水田国務大臣 政府は、去る十二月五日、昭和四十二年度一般会計補正予算、特別会計補正予算及び政府関係機関補正予算を国会に提出いたしました。 ここに、予算委員会の御審議をお願いするにあたり、その概要を御説明申し上げます。一 一般会計 まず、一般会計補正予算について申し上げます。 今回の一般会計補正予算におきましては、歳出において、総額三千十四億円の追加を行ないますとともに、既定経費の節減二百九十二億円、調整手当の新設に伴う暫定手当の減額二十七億円、予備費の減額百七十億円、合計四百八十九億円を修正減少し、差し引き二千五百二十五億円を増加しております。 一方、歳入につきましては、租税及び印紙……
○水田国務大臣 財政硬直化というのは、これを裏返して言いませば、財政が弾力をなくしているということでございまして、弾力をなくしていることは、税収の自然増の多寡ということとは大体無関係でございます。と申しますのは、先ほど数字をあげられましたが、たとえば法律、制度の拘束によって当然経費が増額されなければならぬというもの、いわゆる当然増といっておるものの経費は、来年ざっと計算すると、いま言われたような数字になろうと思います。本年度はどうだったかといいますと、そういう経費は本年度三千七、八百億円だったと思いますが、これは来年どう計算しても七千億円前後になる。その次に、当然増に準ずる経費、大体、計画に伴……
○水田国務大臣 しばしば問題になることでございますが、適正外貨がどのくらいかという標準というものは、遺憾ながらこうだというきまった説というものも現在ございませんし、まあ三、四ヵ月の輸入にたえられるものが適正だというようなことをしばしばいわれておりますが、要するにこれは余裕のあるに増したことはございませんが、幾らなければならぬという基準というものは別に現在のところないと言って差しつかえなかろうと思います。
【次の発言】 保有の金とIMFのゴールドトランシュで大体五億ドルでございますので、それを除いた十五億ドルが大体流動性を持ったものというふうに考えられると思います。ユーロダラーといわれるユーロマ……
○水田国務大臣 昨日御報告いたしましたように、昭和四十二年度、本年度までの累計を見ますと、概略二百二十億円前後ということになっております。
【次の発言】 来年度のそういう問題につきましては、まだ、いま税制調査会の審議を願っておる段階で、与党、政府の意見の統一もやっておりませんし、まだ考え方について結論が出ておりません。
【次の発言】 お答えする前に、先ほどのお話でしたが、私の考えをちょっと述べさせていただきます。
総理が先日消費について言ったことは、物価との関係ということから述べたのじゃございません。その関係でしたら、あなたのおっしゃられるように、需給が均衡しておれば物価の問題ではございませ……
○水田国務大臣 投資信託については、元本の保証のないものですから、この運用は、よほど慎重を期してやらなければならないということでございますが、いままで、御承知のようなことでございますので、この投資者の利益を保護するために、先般の国会において信託法の改正を行なって、私どももその監督に十分を期するという措置をとったわけで、今後は、こういうことのないように運営されると思いますが、いままでについては、とにかく元本割れの償還という事態を起こしたことは、非常に遺憾であるというふうに考えています。
【次の発言】 これは、私としてこうしろああしろという指図をすることは、簡単にできません。
○水田国務大臣 お答えします。 総理がそういう答弁をされたことも承知しておりますし、ことしの夏に税制調査会に私どもは御相談をかけております。で、いまの討議の大体の様子を申し上げますと、こういうことでございます。 義務教育費についてこうせよという御趣旨は十分わかりますが、どういうふうにそれをやったらいいかといいますと、まだ国民所得税負担が非常に重いので、この課税最低限度を上げることが先であるという考えが非常に委員会に強いということと、それから、じゃ、そのためにはやはり基礎控除というようなものをもっと上げることが先だという、基本控除の問題と、この義務教育費の父兄の負担を助けるというために、特別……
○水田国務大臣 いまおっしゃられたような問題もあると思いますが、しかし、問題はやはり金の効率的な使用ということでございまして、効率的ということから考えますと、やはり計画が立って、順を追って必要な資金を使っていくということが必要だろうと思います。四十八年までに人工衛星を上げるという目標を立てましても、これから要する人材、資金、これはたいへんなものでございまして、この前提として、たとえば、誘導制御技術の開発とか、あるいはおくれているロケットの基礎的な技術の開発というようなものがどうしても先行いたしますので、そのためのいろいろな開発体制の整備も必要でしょうし、人材の養成も必要でしょうし、そういう順を……
○水田国務大臣 各国が自分で関税譲許をすると同時に、それに見合ったものを相手に譲許を求めるということで、みんな話し合いがきまっていっているのですから、各国別にどこが一番得するかと言われても、おそらく各国別にみな均衡がとれた形でなければ妥結しないものでありますから、この問題については、全体が全体として利益になるということであって、特定国が特に有利ということはないのじゃないかと私は思います。
【次の発言】 そうではございません。そういう形で妥結したものですから、国別にどこが有利ということにはなっていないというのが原則でございます。現に日本あたりにしましてもそうでございますが、実際には今度のケネディ……
○水田国務大臣 昨日の大蔵委員会における前川専売監理官の答弁は弁解の余地もございません。全く不適切な答弁でございまして、監督の任にある私といたしまして、これは重々おわびしたいと思います。以後監督を厳重にして、こういうことが二度とないように十分気をつけたいと思います。
いまお話がございましたが、監理官は、そういうことでございますので、衆議院のこの税法が上がるまではもう出席させないように、委員長の意を体して遠慮いたさせたいと思いますので、これは重々おわびしたいと思います。
【次の発言】 私もきのうの答弁、また御質問、全部つぶさに承りましたが、もう弁解の余地のないものと考えますので、どうぞよろしく……
○水田国務大臣 御承知のように、輸銀の資金は六分五厘の運用部資金と政府からの、一般会計からの繰り入れというものによって運営しておりますので、したがって私どもは、輸銀の金利はどうしてもこれをペイさせるためには五%の金利を引き下げるということは不適当であるというふうに考えております。またしたがって、いままで各国への援助においても、金利はやはり輸銀がペイする金利ということを中心にやっておりますので、特別の例をつくることは非常に他国との問題に波及する影響がございますので、そういう点で、この条件については日本側はいろいろ難色を示しましたが、しかしインドネシア側の負担の軽減という要望については日本側も十分……
○水田国務大臣 国葬儀につきましては、御承知のように法令の根拠はございません。だから、いまその基準をつくったらいいかどうかということについて長官からお答えがございましたが、私はやはり何らかの基準というものをつくっておく必要があると考えています。幸いに、法令の根拠はございませんが、貞明皇后の例がございますし、今回の吉田元総理の例もございますので、もう前例が幾つかここに重なっておりますから、基準をつくるということでしたら簡単に基準らしいものが私はつくれるというふうに考えています。そうすれば、この予備費の支出もこれは問題がなくなることになりますので、私はやはり将来としてはそういうことは望ましいという……
○水田国務大臣 ただいま御決議の点は、十分尊重いたしまして、その御趣旨に沿うよう各省各庁と十分連絡いたし、遺憾なきを期したいと存じます。
○水田国務大臣 対外援助の方針を先ほど企画庁長官から述べられましたが、私は、先進国の義務として開発途上国は援助しなければならぬ、したがって、この援助には力を入れるつもりでございますが、その際やはり必要なことは、私は一国だけで援助するという方針をとらないで、特に日本としては世界各国からいろいろ援助を求められておりますが、やはりアジアに重点を置くということ、それからアジアの援助についてもやはり国際機構の中で日本の持つべき分野を分担して協力するというふうに、アジアに対して関係のある先進諸国は非常にたくさんありますから、これらの諸国をみな道連れにして、そして日本が中心になって各国の協力を求める、国際協……
○水田国務大臣 私が先日申しましたのは、いまの企画庁長官と大体同じでございますが、六千万ドルという一応の予定は持っておりますが、これがもうこれより低かったり高かったりしてはいかぬという確定したものではございませんで、交渉の結果これよりも多くなることはあり得る。その場合にはいま言った全体の予算の中でやりくりしてできる範囲ということになりますので、実際においては先ほどから答弁がありましたようにいろんな一応の予定があり、その上に積算されておるものでございますから、これのやりくりということは他国との交渉の問題にかかわることもございますし、したがってこの上のせの余裕といってもそう多い余裕というものは期待……
○水田国務大臣 インドネシアとの間でどれだけ日本が援助するかという額は、御承知のとおりまだ全然きまっておりません。これから両国の折衝をしてきめるということでございますので、いまのところこれはほんとうにきまっておりません。
【次の発言】 援助の基本的なあり方としましては、やはり生産力と結びついているプロジェクト援助のほうが好ましいことでございまして、商品援助はあまり好ましいものではございません。しかし、かつての敗戦後の日本もそうでございましたように、非常に物資に窮乏しておって、インフレが激しいというようなときには、一定期間どうしてもこの商品援助が必要となると思いますが、そういう必要に迫られている……
○水田国務大臣 今後における財政金融政策の基本的な考え方につきましては、先般の財政演説においてその骨子を明らかにしたところでありますが、本委員会において関係法律案の御審議をお願いするにあたり、重ねて所信の一端を申し述べ、御参考に供したいと存じます。 まず、最近におけるわが国の経済情勢について申し述べます。 一昨年以来、日本経済は、急速な拡大を続けてまいりましたが、国内総需要の堅調を反映して、国際収支の不均衡が次第に顕著となり、昨年秋以降、一連の引き締め措置が講ぜられ、景気の抑制がはかられるに至りました。 しかし、いまだ引き締め措置の効果が経済の各分野に十分に浸透したとは言いがたく、国際収……
○水田国務大臣 税制調査会の審議でもこれは毎年問題になる税制でございまして、やはり来年度からはこれはやめるのが至当ではないかというふうに私は考えております。
○水田国務大臣 総合予算主義とは、別にむずかしいことではございませんで、むしろこれが予算編成の正しい正常な姿だというふうに思っております。財政需要を一応全部並べて優先度をきめ、各施策間の均衡をとるということによって経費配分をするのがほんとうでございますが、従来は、年度中途に予想される大きい補正要因を残しながら、そのまま当初予算を組むということをやってきました。これができたのは、結局成長期でございましたので、年度中途で補正するだけの財源、自然増というものが、いままで期待できたということから、この方式が普通のようになっていたわけでございますが、御承知のように、食管の赤字と人事院勧告による給与の増額……
○水田国務大臣 ただいま議題となりました関税定率法等の一部を改正する法律案外二件につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 まず、関税定率法等の一部を改正する法律案について申し上げます。 最近における内外の経済情勢の変化及び関税一括引き下げ交渉の妥結等の関税面における国際的動向に対応して、関税率及び関税の減免制度について所要の調整を行なうとともに、不当廉売関税制度の整備、開港の追加等を行なうため、関税定率法、関税法及び関税暫定措置法についてそれぞれ所要の改正を行なう必要がありますので、この法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案につきまして、その概要を御説明申し……
○水田国務大臣 ただいま議題となりました製造たばこ定価法の一部を改正する法律案、酒税法の一部を改正する法律案、物品税法等の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案について、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 昭和四十三年度税制改正のため諸法律案のうち、さきに所得税法の一部を改正する法律案及び法人税法の一部を改正する法律案について御説明申し上げましたが、今回は、製造たばこ定価法の一部を改正する法律案外三法律案について申し上げます。 まず、製造たばこ定価法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び概要を御説明申し上げます。 製造たばこの小売り定価は、……
○水田国務大臣 日本の出資は二億ドルです。
【次の発言】 まだ本ぎまりではございませんが、日本はとりあえず一億ドル負担するという予定でございます。
【次の発言】 いま言ったように、一億ドルはまだきまった数字ではございませんが、大体それをめどにして、四十三年度はとりあえず二千万ドル出すということを約束してあるし、政府もそのつもりでおります。
【次の発言】 特別基金ができるまでのいきさつから見ますと、私どもはこれは信託であるというふうに思っておりますので、これはアジア開銀との協定の場合には、清算のときには返してもらうという性質のものだと考えております。
○水田国務大臣 中共貿易は、これは私は拡大しなければならぬというふうに考えております。先般、いまはなくなられましたが、南漢宸氏が日本に来られましたときに、私ども会っていろいろ日中貿易の問題をお話ししましたが、私は、日本のいまの経済成長があと五年もいったらどういうようになるかということを考えますと、中共という隣にある市場とのいろいろな関連なくして日本の経済のこれ以上の成長というものは非常にむずかしい問題がある。と同時に、中共自身日本の経済力と組まなくてほんとうの建設計画ができるかどうかという問題について話した結果、四川省に大きい鉄の資源がある。これを開発することはやさしいが、開発したあとでこれを……
○水田国務大臣 そのとおりであります。
【次の発言】 私が申しましたのは、何といってもこの問題は、アメリカの対外政策じゃなくてむしろアメリカの国内政策にある、これをしっかりすることによってドルの不安が解消されるだろうということを私は申しました。おそらくこういう事態になったら、アメリカの、たとえばいま議会に出ておる増税案とかいうようなものが、当然に国内問題として解決するだろうということを期待しておりましたが、これが間に合わなかったために、こういう大きいドル不安を起こしたということは事実でございますが、これを解決する方法として、さっきお話がありましたような、まずロンドンで銀行休日、金曜日の銀行休日……
○水田国務大臣 財政硬直化の傾向というものは、やはり日本の財政にはっきり出てきておりますので、いまこの問題に対して解決の一歩を踏み出すことが必要だ、手おくれになると、たとえばいまおっしゃられたような西独のような問題が起こってくる。起こってきてからいろいろの措置をとるというようなことは、国民生活に犠牲を非常にかけることでございますので、こういう問題なしに財政の弾力性を確保していくということが一番望ましいことでございますので、私どもは今年度の予算編成からこの第一歩を踏み出したというつもりでございます。
【次の発言】 中身はこれは確かに違うでございましょうが、しかし、いずれにしましても西独も日本と同……
○水田国務大臣 これは非常に不正なよろしくないことだと思いますが、問題は、そういう和解調書に基づいた課税をするという税務署が悪いのか、そういう裏事実を知らないで和解させたほうに責任があるのか、これはなかなかむずかしい問題だと思います。
【次の発言】 そういう不正のないように、これは十分私は法務大臣にもその点をお願いいたします。
【次の発言】 スハルト大統領代行が訪日されましたら、当然にその際援助の要請があるものと私どもは考えております。したがって、いま外務省、大蔵省等関係各省の事務段階においてこれを検討することを始めておりまして、その結論を見て閣僚の相談会も開こうということになっておりまして、……
○水田国務大臣 ですから、金融情勢に応じて量の調節をするし、また、条件の調節もするということをやることが大切だと思っておりますが、そこで、いまの問題になっておりますのは、いま理財局長が言いましたように、戦前あたり見ましたら、やはり国債の個人消化というものは相当比重が多くなっておるのに、最近は国債を出すことがありませんでしたから国民になじんでいない。したがって、今後いままでのような消化層じゃなくて、国民の個人消化というものをここでふやすほうがいいというようなことからこういう措置を考えたわけで、こういう措置によって、相当そういうふうな個人消化が進んでいくだろうと私は思っています。それが悪い方向かい……
○水田国務大臣 期限の来たものはとにかく全部一応見直す、そうして廃止すべきものは廃止するし、改正すべきものは改正するというふうに、これはもう固定させないで弾力的にやることが必要であるというふうに考えております。できるなら一たんはやめるというような運営のしかたが私は好もしいと思っております。
【次の発言】 開発の利益を土地の所有者だけが享受すべきでないという考え方はもっともであると思います。この前、土地収用法を出しましたときに、一緒に税制をつけて出しましたのがこの委員会を通りませんでした。これはあれに便乗して、一般の土地売却の場合の制度でございましたので、土地収用法とは直接関係ないということで反……
○水田国務大臣 局長に答弁してもらいます。
【次の発言】 食べたことがないのでわかりません。
【次の発言】 存じております。
【次の発言】 始終食べています。
【次の発言】 私は特別変わらないと思います。
【次の発言】 一般の市販の中には入っていると思います。
【次の発言】 私は、いま市販の中にすでに朝鮮ノリが入っているというふうに聞いております。
【次の発言】 もう平常食べておる中には入っておると思っております。
【次の発言】 私は、まだいま食管でこの問題を検討しておるということは聞いておりません。
○水田国務大臣 去る三日の本委員会の席上におきまして、前川専売公社監理官が不適当な発言を行ないましたことは、まことに遺憾に存じます。事務当局に対しましては、今後かかることのないよう厳重に注意を与えました。
何とぞ御了承を願いたく存じます。
【次の発言】 嗜好品でございますが、一ぺん嗜好すると、やはりなかなかやめづらい嗜好品だというふうに思います。
【次の発言】 いま言いましたように、一ぺん嗜好するとなかなかやめられないというものではございましょうが、そうかといって、そう無理に奨励すべきものでもございませんので、やはり本質は嗜好品ということだろうと思います。
○水田国務大臣 この前同じような質問で公社のお答えしたことを私聞いておりましたが、一般にたくさんの会社で入札するわけにはいかない特殊な会社を養成といっては悪いのですが、いろいろ技術的なめんどうを見て、下地があるというところへやはり注文をするほうが製品が安心できるというような問題があって、一律にはいかないというようなことを公社のほうで答えておりましたが、そういう点も私はあろうと思います。しかし、特定のものじゃなくて、どこへも注文できるものというようなものは、これはもうできるだけ競争入札にすべきものだというふうに私は考えております。
【次の発言】 私は、このたばこの問題できょうまで大衆ということば……
○水田国務大臣 これはもう特殊な治療でございますので、この特殊性に基づいて独立採算制をとるというようなことは、これは性質上不可能でございますので、適正な経費の支出による不足というようなものについては、これはもう一般会計の繰り入れをもって対処するという方針は変わりありませんので、財政上の理由から、いま厚生大臣が言われましたように、患者を早く出すというようなことは絶対にあり得ないと思っています。
○水田国務大臣 国立療養所を特別会計にするという、確かにこれは非常に大きい問題でございます。したがって、重要法案であるということは重重承知しておりますが、ただ、いわゆる財政演説というものは、予算の大綱を御説明いたして、そうして財政金融政策の基本方針についての所信を申し述べるということにありますので、特に個々の法律案というようなものには触れなかったという次第でございます。また、大蔵委員会におきましては、本会議で述べました財政演説について、これをふえんして御説明し、そのあとで、予算関係法案が十四ございまして、これを入れてこの大蔵委員会に御審議をお願いする法案は全部で二十二になる、どうかよろしくお願……
○水田国務大臣 遺憾ながらあなたの求める答弁とは違うんですが、私のほうは法を犯してないというのですから、いかに違法だ、違法だと言われても、どうにも返事のしようがないということでございます。前にあやまちをおかしたのはいいとしても、また二度おかすのかと言うんですが、前からもあやまちはおかしておりません。もう再三官房長官からも御説明になりましたが、社会保障制度審議会に相談すべき事項、たとえば社会保障に関する立法という大きいものは、当然これは相談しなければならぬものでしょうが、たとえば国民年金法とか、厚生年金保険法とか、あるいは健康保険法、国民健康保険法、失業保険法とか、生活保護法とか、こういうような……
○水田国務大臣 中小企業への貸し出し比率を落とさないようにという各金融機関への指導は常に行なっておりますが、しかし、いかにそういうことを指導を行なっておっても、事実上資金が中小企業へ行かないような状態ができてしまったらこれはいけません。幸いにいまのところ、御承知のように公定歩合を上げてもコールレートの上がり方が非常に鈍いというようなことから、中小企業金融機関からコールとして都市銀行へ流れていくということは、従来の引き締めのときとは違って今度はそういう現象が起こっておりません。 また、中小企業金融機関以外も中小企業の金融に定着するつもりを持っており、そうなるとやはりいい得意先を確保するというこ……
○水田国務大臣 徴税不合理のないように私どもは十分監督したいと思います。そうしてまた、納税者についてのいろんな救済の措置というようなものについては、いま税制調査会で特別の部会を設けてこの問題と取り組んでおりますので、この夏までには一応答申を得られるということに思っておるわけであります。この答申を得てから十分善処したいと思っております。 それから、所得税についての税率の検討問題でございますが、いままでは御承知のように、所得の少ない方に対しては何としても課税最低限を上げるということのほうが急務でございましたので、この措置に努力をしてまいりましたが、私どもが一応所期しておりました百万円までの最低限……
○水田国務大臣 この問題の処理については、万全な話し合いがついて、了解事項でございますので、間違いありません。
【次の発言】 間違いございません。
○水田国務大臣 先ほど十分指導するようにということでございました。十分指導いたします。
【次の発言】 まだ所要額についてはいま全くわかりません。事前に新潟地震とかいろいろあったときの経費は一応調べてありますが、今回のものは地震の程度は低いのですが地域が非常に広いということもございまして、いままでの地震に比べて今度のほうが大きいか小さいかというようなことも、もう少し実情を調査しないとわかりませんので、いまのところ被害額はわかりません。
【次の発言】 御承知のように、本年度は予備費を相当充実させてありますので、補正予算は組まない、この範囲内で処理できると私は考えております。
○水田国務大臣 日本会なんて知りませんです。
【次の発言】 御承知のように、いま非常に経済がむずかしい時期でございますので、いまの経済で安心だということもできませんし、またさらに、楽観を許さない悲観すべきものだということもできない。問題は、いかにして早く日本経済におけるいわゆる国際収支の均衡化というものをはかるか、すべてはそこから、次のいま言われるようなビジョンにいたしましても、次の成長政策にいたしましても、やはりそこから出発いたしますので、したがって、昨年から今年にかけて私どもは予算の編成方針におきましても、金融政策においても、やはり国際収支の均衡回復ということを中心の政策として今日までやっ……
○水田国務大臣 事実はあり得ると思いますが、しかし、国民全体の貯蓄がどこにこれが有効に活用されておるかといいましたら、まだ土地投資への比率というものはそんなに大きいものではないというふうに思います。
【次の発言】 税制調査会では特別の部会を設けて土地税制の問題と取り組んでおりますが、御承知のように土地問題は結局土地政策によって解決すべきで、税の果たす役割りというものはしょせん補完的な機能であって、税制によって土地問題の解決をはかるということは非常にむずかしいと思います。したがって、一時空閑地税というようなものもいわれていましたが、これも土地の利用計画というものが明確に立たぬ以上、何が空閑地であ……
○水田国務大臣 預金量を中心にする業容の拡大競争ということは非常にいけない。もっと質的な競争をさせるようにしなければいかぬというようなことから、御承知のように経理基準の問題も出して、それによってやはり経理の内容の優劣というものがはっきりわかるような形で公正な競争をするというような方向へ持っていきたいというのが、大体私どもの銀行に対する指導方針でございます。
【次の発言】 なかなか簡単には借りられないと思います。
【次の発言】 私が聞きました範囲では、やはり一千万の会社として借り入れ金が多いというので銀行検査の対象になってやったのですが、最初は、そう金額が多くなかったときではなかったかと思います……
○水田国務大臣 最初にお答えしておきますが、いま新聞紙上に、いろいろ大蔵省の意見とか何とか出ているということでございましたが、実は、まだ今年度の米価についての意見を述べたことはございません。いま、どうするかということについて、部内で私どもは熱心に検討しておりますが、まだ自分たちの意見は申しておりません。むしろ意見が早く出ないということで、言論界からもおこられておるくらいで、極力急いで、いま部内の意見をまとめようとしておるときでございますので、いままで出ているのは、利に私どもの意見ではございません。 お尋ねがございましたので、まず米は過剰かどうかということについての考え方を申しますと、これはい……
○水田国務大臣 昭和四十三年度予算の基本方針及びその大綱につきましては、先日、本会議において申し上げたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするにあたり、あらためてその概要を御説明いたします。 昭和四十三年度予算の編成にあたりましては、先日の財政演説において申し述べました財政金融政策の基本的な考え方にのっとりまして、当面の経済情勢に対処し、財政による景気抑制機能の実効を期すると同時に、硬直化した財政体質の改善の第一歩を踏み出し、将来にわたり財政が本来の機能を十分発揮することのできる基盤を確立することにつとめることといたしております。 第一に、一般会計、財政投融資計画ともその規模の……
○水田国務大臣 国民総生産を人口で割ったものの順番ということでしたら、二十数番目ぐらいだと思います。
【次の発言】 ホノルル会議は、御承知のように、特定の問題について具体的な結論を得るといろ会議ではございませんでしたので、国際収支の問題を中心にして日米の経済金融情勢をお互いに述べ合って、理解を深めたということに終わった会議でございます。むろん、その間には、いろいろ米国の現在直面している問題を中心に議題は出ましたが、また日本側からもいろいろな問題を提起して討議いたしましたが、具体的な結論を得るという会議ではございませんでした。
【次の発言】 具体的にきめたものはございませんが、一番の討議の中心は……
○水田国務大臣 運賃の上がった場合に、本人の負担になるかこれを会社の負担にするか、これがわかりませんので、いまのところ何ともその問題は言えないと思います。
【次の発言】 そのままだったら多くなりますが、結局この二千四百円の範囲を変更するということも考えるか、あるいはそういう事態があるために会社がこれを負担するというようなことになるか、この辺の今後の措置によってこれをきめるほかないと思います。
【次の発言】 ですから、その二千四百円の問題をどうするかも今後の問題でございますから、検討するということであります。
【次の発言】 私のほうでは、いまこの問題は検討しておるところでございます。
○水田国務大臣 私どもが考えたのは、住宅政策をもっと推進しようという考え方でございまして、と申しますのは、土地を起債の対象にしてやって、一般会計の余裕を全部従来の住宅対策費にすれば、そのほうがはるかに戸数を多く建てられるということから考えたのでございますが、もしそうするというと、家賃が非常に高くなるということになりますので、この起債の利子の補給というようなことを国がやるのならそういう心配がないんじゃないかということを考えたわけでございますが、今年度の予算の編成ではこの話がとうとうきまらないで、従来のとおりにやるということになったのですが、これは住宅政策を推進しようというために考えたわけでござい……
○水田国務大臣 防衛庁の要求によって私どもは査定しました。その内容が秘密であるかないかというようなことは防衛庁自身がきめることでございます。
○水田国務大臣 全体計画の査定はいたしましたが、この各年度の予算というものはできておりません。その年度年度で根幹をくずさないような予算の編成をやっておりまして、昭和四十四年度は幾ら、四十五年度は幾らというような査定はやっておりません。
【次の発言】 これは計画の全貌を査定してきめた数字でございます。
【次の発言】 きのうから申しておりますように、財政当局は防衛庁から提出された要求を査定してその金額をきめるということはやっておりますが、その基礎になっておる資料を公表していいのか悪いのかということは防衛庁がきめることになっておりますので、それによって私どものほうは提出できるかできないか、これは防衛……
○水田国務大臣 昭和三十八年に新しい千円札を出すときのいきさつは御承知だと思いますが、日本銀行は東大の心理学教室にこれを依頼してこの選定をいたしました。そのときの調査の結果でございますが、兌換券に印刷する肖像人物としてはどういう人がふさわしいかということについて、明治二十年に一応日本政府が選定した候補者がございました。それから終戦後新しい民主日本ができ、新憲法ができてから、どういう人物がふさわしいかというようなことについての選定も行なわれました。そこで文化人、政界、宗教界とかいろいろな各層から候補者を選び、名前だけあげて意見を求めた結果、十人の候補者が選ばれました。その十人の候補者を今度は写真……
○水田国務大臣 一省一局の削減ということは、本来ならば、下から課の整理をやってきて省内の整理をするのがほんとうでございますが、そうじやなくて、頭から一省一局の削減をやったということは、今後の行政改革に対する政府の決心と姿勢を示したものでございまして、これからこの姿勢を前提にして内部の簡素化に入るということでございます。そのために、この一省一局削減をきめてからすぐに、行政管理庁におきましては、今後すべき行政の簡素計画について各省に六月三十日までに計画を出せということになって、各省ともこれに基づいたほんとうの部局の合理化案、それから法令の整備、それに伴った一連の行政機構の事務の簡素化というようなも……
○水田国務大臣 財政法第三条で、御承知のように、法律上または事実上国の独占に属する事業の専売価格もしくは事業料金、こういうようなものはすべて法律または国会の議決に基づかなければならないということでございまして、この趣旨は、やはり国民に強制的な負担を負わせるこういう専売価格に類するようなものについては、何らかの形で国民の意思を聞かなければならぬ、国会の意思を聞かなければならぬという趣旨でございますので、これは精神としては非常にいいと思います。 ところが、それじゃ米の価格の決定、売り渡し価格の決定はどうかということになりますと、いま西村農林大臣から説明されましたように、米の場合はこれは専売価格で……
○水田国務大臣 私学の問題は、御承知のとおり発生の過程から見ますと、これは国の助成を受けない、そうして独特の特色を持った教育を民間の手でするということから発達してきた歴史から見まして、つい最近までは、むしろ私学側のほうから国の助成を受けることを快しとしないということでございましたが、しかし日本の経済の急速な成長に伴って技術者の養成が必要となり、人材の養成が急に必要となったという国の要請に応じて、私学がこの国の目的の教育を分担するという役割りが非常に大きくなって、私学もそういう意味で公共性というものをはっきり持ってきた。これに対応してこの私学への助成もやはり国は相当やってくれということになって、……
○水田国務大臣 私のほうでは、いわゆる土地秤制に関した勉強はしております。そこで、むずかしいと思いますことは、何といっても、この需給の逼迫を緩和して地価の上がらないようにするということがやはり土地問題の要諦でございますので、そういう意味から申しますと、やはり本来の土地政策というものを樹立しなかったら土地の問題は解決しない。たとえば、いま農地の売買は自由化されておりませんが、都府周辺の農地のあれについてはどうかというような、需給の逼迫をどう緩和するかということが中心になるだろうと思います。そういう点から言いますと、税がどれがけの役割りを果たし得るかという問題でございますが、たとえばここは都市化の……
○水田国務大臣 昭和四十四年度を初年度とするこの長期計画というようなものも、いま対策協議会でやっておるところでございますし、こういうものができましたら、この計画に基づいた資金需要というものは十分われわれは考えるつもりでおりますし、また、国民を差別しないでできておる国民金融公電以下の金融磯菊というものは、いまりっぱにあるのでございますから、必要な資金の調達というようなものは、十分従来の既設の機関を通じて私どもが運用することができると思いますので、私は、新しい特別の金融機関をこれによってつくるという必要はなくて、りっぱに要望に対処し得るというふうに考えています。
○水田国務大臣 三十六億が、実際には建造費が五十五億六千七百万円、それから必要な定係港の岸壁等の建設費、これを入れまして六十一億五千万円、これを民間と政府で三対一で負担するというようなことで、政府の側として四十六億千二百万円の国庫債務負担行為を計上した、こういう数字だけしか存じていません。
【次の発言】 国会の議決を経ないでかってに変更している債務負担行為というものはないと思っております。いま主計局長の説明されましたものも、結局国会の議決をお願いしたものでございます。
【次の発言】 事実でございます。結局まあ、三公社いずれもそうでございますが、離職後の就職の制限というようなものを公社法でもして……
○水田国務大臣 国際通貨制度の維持ということについては、関係諸国がきわめて緊密な協力体制を持っておるということでございまして、いろいろの世界金融情勢についての情報は、常に交換もいたしており、相談もするという体制になっておりますが、ただ金融問題、特に通貨体制に関する金融問題というものは非常に微妙なものでございまして、一つのルーマが飛んだことによってもいろんな事態を起こすというようなことがございますので、国際間においていろいろ情報の交換や相談があっても、そのつどこれを一々外部へ発表するというようなことはお互いの国でやらぬというような形でなされております。特にこういう微妙な問題についての苦悩国のそれ……
○水田国務大臣 本予算の成立の前に、国鉄定期運賃の引き上げを行ないますことは、今回の暫定予算の性格にかんがみ、遺憾であります。今後これを先例とすることはないものと考えております。
【次の発言】 昭和四十三年度暫定予算の概要について御説明いたします。
昭和四十三年度予算は、年度内に成立を見ることは困難であると思われますので、本予算が成立いたしますまでの間、国政の空白を避け、その運営に支障を来たすことのないよう、四月一日から四月十六日までの期間について、暫定予算を編成することといたしたものであります。
まず、一般会計暫定予算について申し上げます。今回の一般会計暫定予算の歳出総額は四千三百九十億……
○水田国務大臣 いわゆる財政硬直化の打開ということについては、昨年度の予算編成で第一歩を踏み出した程度であるというふうに私は考えております。したがってこの問題はこれからさらに真剣に取り組むべき問題で、四十四年も引き続きこの財政硬直化の打開ということについては努力するつもりでございますが、いまの御質問のように、昨年どの程度のことをしたかということでございますが、財政硬直化の問題は、いままでの制度、慣行等に根ざしている問題で、一朝一夕に解決できる問題ではございません。どうしても法律の改正、制度の改正とあわせて考えなければならぬ問題でございますので、昨年はそういうところまで実際は手がつきませんでした……
○水田国務大臣 この委員会でしばしばお答えしたと思いますが、私どもの最初の考えでは、何としても課税最低限を少なくとも百万円まで引き上げることが急務であるというふうに考えまして、これはおそくとも今後二年間でやりたい、それが済んでから今度は課税最低限の引き上げじゃなくて税率の問題というようなものを、その次にはそういうものへ入っていきたいというふうにしばしばここで申しておったのでございますが、今度の答申を見ますと、期限を切ってはございませんが、率の問題も、課税最低限の引き上げの問題も、給与控除の問題も、三つをこれからの所得税のあり方として答申されましたので、それをどうするかはこれから考えたいと思いま……
○水田国務大臣 いまの御質問は、主管大臣の申されたことと総理の言ったことについてのことでございましたが、これは私から答弁する限りではないと思いますけれども、この問題についてのいきさつを申し上げます。 問題は、昨年からでございまして、昨年の生産者米価決定のときにもいろいろ議論がございましたが、これは本年度はこのままにして、来年度から米価審議会において、そのまぎわになって米価の問題だけを審議してもらうのじゃなくて、もう少し前広に食管制度のあり方とかあるいは米価の算定のしかたというようなものについてじっくり研究してもらって、来年はいろいろな矛盾の解決をしようという相談になっておりまして、当時は倉石……
○水田国務大臣 いまの御質問の中で、できるだけ十月にずらそうとかいうようなことを考えておったんじゃないかということでしたが、これは考え方が全く反対でございます。私どもはこれをずらせばいいというふうに考えているのではなくて、御承知のように、国の一般会計年度は四月に始まって三月に終わるということですが、いまの人事院の勧告制度によってやっておる現在のやり方は、いわば公務員の給与についての会計年度は八月から始まって七月に終わるというふうに、一般会計年度と公務員の給与会計年度が四カ月ずれているというふうにお考えになったらいいと思います。これをできるだけ一般会計の年度に合わせることが望ましいと私どもは考え……
○水田国務大臣 ベトナムの和平が実現したら日本経済にどういう影響を与えるかということは早くから関心事でございまして、政府においても民間においてもいろいろこの問題の検討をしておりましたが、いまのところ、大体各方面で一致している意見は、そう急激な変化はないであろう、大きい変化はないであろうということにいまなっております。 まず、ベトナム戦争が終われば特需が若干減るということは当然でしょうし、また、ベトナムを中心とした周辺の国への輸出が減るであろうというようなことがいわれておりましたが、しかし、もし和平となればベトナムの復興事業も興ってくるでしょうし、また、ベトナム戦争の間に周辺諸国は非常に外貨事……
○水田国務大臣 きのうは、御質問がございまして、この食管法の改善についてどう思うかということでございましたから、食管法はこの運用を改善する必要がある。それじゃどういうふうに取り組むかということでございますから、これは総理の所信表明にもありますように、検討する時期にきたと私どももそう思いますので、これから検討する、検討するが、いま内容がきまっておったり、政府の意見がきまっておるわけじゃない、検討した結果、政令を直して済む程度のものであればそれでいいが、法律事項に触れるというような問題が出てきたら、そのときは国会に提出するということを言ったわけでございまして、きわめてあたりまえのことを私はきのう申……
○水田国務大臣 私は、このたび、大蔵大臣を拝命いたしましたが、内外の諸情勢が微妙なおりから、その責任の重大さを痛感しております。 この機会に、現下の経済情勢並びに財政金融政策についての所信の一端を申し述べ、皆さま方の御理解と御協力をお願いしたいと存じます。 ここ数年来、わが国経済の体質は急速に変化しつつあります。 資源の大半を海外に依存せざるを得ないわが国においては、これまで経済成長にとっての一番の問題は国際収支の壁でありました。すなわち、経済が急速に拡大すれば、直ちに国際収支の悪化となって引き締めを余儀なくされ、その結果、国際収支が改善され、再び経済が拡大に向かうという循環を繰り返して……
○水田国務大臣 最近の国際通貨情勢にかんがみまして、八月二十八日より、現行の円平価は維持しながら、従来平価の上下〇・七五%の範囲としていた変動幅の制限を暫定的に停止することにいたしました。 御承知のとおり、欧州の主要通貨は二十三日の為替市場再開以来、IMF協定に定める変動幅をこえる相場を示し、その結果、円は欧州のほとんどすべての通貨に対して実質的に切り下げられた形になり、このままでは国際協調上問題を生ずるおそれがありました。 その後、国際通貨体制再建のため主要諸国による多角的協議の機運も高まり、九月十五日にはロンドンで十カ国蔵相会議の開催が予定されております。私としましては今回の措置を通じ……
○水田国務大臣 いまから三年ぐらい前の国際通貨不安のあったときは、各国の通貨に弱味があったというために、これの切り上げということでいろいろ解決をして通貨の小康を得ているというのが現状でございますが、最近の状況は、いまおっしゃられたように、他の通貨には問題がなくて、ドルが非常に弱くなっておる。しかし、キーカレンシーである以上、ドルの切り下げができない。この切り下げをやる場合には、各国の通貨へ全部影響を及ぼすということでございますので、必然的に強い通貨の国、マルクとか円というものに切り上げの圧力がかかっているということはそのとおりでございますが、そうだからといって、それをそのままほうっておくという……
○水田国務大臣 いま防衛庁長官が言われたような金額の要求が出ております。それからまた、この問題については、現地にいろいろの要望のあることも聞いております。予算査定の過程におきまして、現地のいろいろの要望も私どもは十分取り入れて、防衛庁といまいろいろこの話をしている最中でございますから、現地の要望を取り入れた最後の解決はしたいというふうに考えております。
【次の発言】 コナリー長官が来日いたしましたが、これはもう長官自身が記者会見で申し上げておりますとおり、今回は、自分は日本に具体的な問題の協議に参ったのではない、ベトナム大統領の就任式を機としてアジアを歴訪し、日本に表敬に立ち寄って、そのついで……
○水田国務大臣 ただいま出ている概算要求は、二億五千九百万ということでございます。
○水田国務大臣 きのう総務長官からお答えになりましたように、現地のたばこ会社の希望もございまして、長い間かかって現地のたばこ会社の処理がきまったところでございますので、それに伴って今度は労務者の処置をどうするかという問題から来ますと一部は本土で希望者は収容すると同時に、いま公社の総裁がお話しになりましたように、能力としては、沖繩に工場を置く必要は、本土の専売公社としては実際にはない。ないが、しかし、せっかくいままであったことでございますので、百五十人を収容する程度の工場は、能力の必要はないとはいうけれども、現地に置くことが、職を与える対策の上からもきわめて適切であろう。しかし、大きい規模は、こ……
○水田国務大臣 御承知のように三次防の期限が本年度をもって終わる。来年度から防衛計画については計画のない状態に入ることになりますので、したがって、防衛庁におきましては、この来たるべき計画、四次防の立案についていろいろ骨折っておられたようでございますが、遺憾ながら現在の状態では、この四次防計画をきめることは、予算編成前には間に合わないということがはっきりしてまいりました。そこで、これが間に合わないからといって、財政当局は何もしないでおるわけにはまいりません。さしあたり防衛庁の来年度の予算はきめなければなりませんので、これをどうするかという打ち合わせをやったというこれは会合でございます。 そこで……
○水田国務大臣 条約が批准されれば、当然条約上の義務として来年度の予算に計上することになります。
【次の発言】 この問題は、私どもが引き継ぎを受けたときの説明によりますと、いままで外務大臣がしばしば説明しておるとおりでございまして、最後に核撤去その他を含めて全体として七千万ドルという合意に達したということでございまして、それでは積算の基礎はあるかということでございますが、これもしばしば説明されているとおり、高度の秘密に属する核兵器の問題でございますから、その積算の基礎は向こうからも内容々示しませんので、積算の基礎はないということでございます。
○水田国務大臣 一番最初のお尋ねは、東南アジア諸国に対する援助についてどう思うかということでございましたが、もう開発途上国に対する援助は、日本のような先進工業国になった国の一つの義務である。ことに日本の国際収支の現状から見ましても、ここで経済援助の責任を私どもは一そう果たしたいと思っております。また、国際間におきましても、御承知のように、GNPの一%を目標とした援助額の達成ということを申し合わせてあることでございますので、その点から見ましても、経常収支の余裕の中でこの責任が果たせるだけの余裕というものを日本は確保しなければならぬということを私は考えておりますが、いま国際間でいろいろ平価調整の問……
○水田国務大臣 政府は、不況対策として、公共事業費の繰り上げ及び公共事業費のさらに事業量の増加というような措置をとっておりますが、それにあわせて、国民の可処分所得をこの際増して景気に刺激を与えるという減税政策が、やはり不況対策として非常に有効であるということを考えまして、来年度に予定されておった所得税減税を繰り上げて年内に実施するということを最後にきめたわけでございます。
【次の発言】 可処分所得をふやすという方法は他にもたくさんございますが、しかし、これが補正予算をもって対処することがいいか、もうすぐに来年度の予算編成が迫っておりますので、その際に考えるのがいいかということを考えた結果、今回……
○水田国務大臣 それらの人たちも、税率の恩恵は受けないということは御指摘のとおりでございますが、しかし、所得控除の効果というものは全員が受けるということでございますので、したがって、控除を多くする、控除だけに限るというような減税のしかたをやったら相当の効果を受けるということになると思いますが、いつも申しますように、今度の減税は率の効果と控除の効果、これを加えてできるだけ多数の人にその恩恵を及ぼすようにという趣旨から、この金額も大体見合った金額の減税をやったということでございますので、こういうことになったわけでございます。しかし、全然この課税所得三十万クラスの人に減税の効果が及ばぬというものでは……
○水田国務大臣 私は、きょうのコナリー長官との会談と関係のある、きのうは為替相場であるというようなことは全然考えておりませんでしたが、実情についてどうも……。もしあれだったら、局長から……。
【次の発言】 私は、両国にとってきょうの会談は非常に有益であったと思っております。と申しますのは、いままで何回も会談の機会があっても、時間が短かったことと、それから大ぜいの会議ではなかなかこまかい話ができないのでございますが、きょうは非常に時間が十分ありましたために、いろいろな問題にわたってお話ができて、日本の問題についても理解を深めてもらうことができたと思いますし、また私どもも非常にアメリカの考え方とい……
○水田国務大臣 この問題はもう非常に古いときからの問題でございまして、喫煙と健康の問題、一番最初にその起こったときには、非常に簡単な理論で問題を避けられておったと思います。簡単な理論というのは、もしこれが健康に悪いというなら、悪いとわかっているものを売ることがいいか悪いか、売ることをやめるということにつながるというようなことから、この問題の掘り下げを最初は避けておったのは事実だろうと思いますが、しかし、各国にもいろいろこの問題の研究が進んで、取り扱いの例が幾つも出てくるということから、最近急にこの問題が真剣な問題として取り上げられてきましたので、まず何をおいても、ほんとうに健康にいいか悪いかと……
○水田国務大臣 どうも御質問の意味があんまりはっきりしないのですが、要するに円の実勢を離れているか離れていないかの問題であろうと思いますが、なかなかむずかしい問題ですが、これが低過ぎたら為替を安定させることはできなくてさらに切り上げに追い込まれるというような事態が出るのなら、多数国によるせっかくの調整ということが無意味になってしまいますし、これが負担が多過ぎるということになりますと、これは経済界にもいろいろ影響を与える、ショックを起こすというような問題にならぬとも限りませんで、ここが一番当局としては心配しているところでございますが、大体、きのうもお話ししましたように、日本の円の実勢の見方におい……
○水田国務大臣 今回、昭和四十六年度補正予算を提出いたしましたが、予算委員会での御審議をお願いするにあたり、その概要を御説明申し上げます。 昭和四十六年度の財政運営に当たりましては、経済の動向に即応し、公共事業等の施行の促進、財政投融資の数次にわたる追加等の措置を講じてきたところでありますが、米国の輸入課徴金の賦課及び円の為替変動幅の制限の暫定的停止という新たな事態に対処するため、公共事業を中心とする公共投資の追加、中小企業対策の拡充強化等、緊要と認められる経費について措置するとともに、所得税減税を年内に実施するため、所要の予算補正を行なうことといたしました。 まず、一般会計歳出予算の補正……
○水田国務大臣 今回のドル問題の意味するものといいますと、結局、現行の国際通貨制度の持っておった内外的な矛盾というものが一挙に表面化したものである。それはなぜかと申しますと、結局基軸通貨であるドルが非常に弱くなったということから国際通貨の不安が起こった。これに対する解決策をどうするかということが国際間の問題になったのだ、こういうふうに理解しております。
【次の発言】 くずれかけておるというよりも、IMF体制の基本となっておるドルと金の交換というこのものがくずれたのですから、ほんとうはIMF体制というものはもう崩壊していると見てもいいのじゃないかと思います。結局、基軸通貨がいま言ったような形をと……
○水田国務大臣 四十年のときの大蔵大臣のお答えは私も見ました。同時に、四十年のとき、政府委員からの答弁の中にもございましたし、また公聴会における公述人の陳述の中にもこの問題について触れておられますが、当時においても、これはやはり政府部内でも公述人のほうにも問題があって、財政法第四条一項のただし書きの公債を出していいのではないか、それでいいのだという議論もあったのですが、それに対してやはり大蔵大臣がすっきりした形でいこうという――すっきりしたという意味は、ここに資料で申し上げましたように、まだ財政法始まって以来初めての公債の発行である、したがって、対象経費としてきめられている公共事業費、出資金、……
○水田国務大臣 これは、財政法できめておる建設公債の発行によってもなお対処できないような歳入欠陥と歳出増というものが起こる事態、異常な事態でございますが、そういう問題が起こったというときにはやむを得ない、必要があるということに入るかもしれませんが、いま考えられる範囲では、そういう事態というものはあり得ないというふうに思っております。
【次の発言】 いま公債の御質問だと思って、間違っておりました。そのとおりでございます。
【次の発言】 御承知のように、一ぺん某新聞で日銀引き受けということが必要ではないか、むしろそういう運営がいいんじゃないかという論説が出たことがございまして、それを中心にいろいろ……
○水田国務大臣 歳入欠陥がございましたので、一般歳入を充てておった公共事業費、ここにこの歳入を充てることが非常に困難になったという事情が公債発行をしたことと関連はございますが、しかしそうではなくて、七千九百億円の建設公債を発行するということは、公共事業費に七千九百億円全部を充てるということでございます。ですから、そうしますとそこに、当初予定しておった一般歳入に余裕が生ずる、その余裕をもって、たとえば公務員の給与アップとかいうような必要経費増と同時に、税収減というようなものをそこで、一般歳入の余裕でまかなうということでございますので、歳入欠陥があったから建設公債の発行を増額したということは、それ……
○水田国務大臣 物価と国民生活の関係をいいますと、物価よりも国民の所得増のほうが上であれば私はいいと思っております。そういうことから、国民所得が、各個人の家計収入にしましても、年々どれだけ増加するかということが問題でございますが、その生活費のうちの余剰が貯金になる。貯蓄の金利と物価そのほかのものを比較するという比較のしかたは必ずしも当を得ていないのじゃないか、生活に関連するものはやはり基本的には所縁の増加の問題との比較が正しいのじゃないか、そう考えますと、何としても国民の所得増を保証するというためには経済の安定成長というものをやはり確保しなければならないということになろうと思います。そういう意……
○水田国務大臣 四十四年にこのお話が出まして、検討の結果、四十五年度から六五%を四五%に下げたといういきさつになっておりますが、そのとき研究ざれたことによりますと、日本においての他の企業の役員の退職金というようなものは、やはり最低三〇から五五、六〇というところへいっていますので、その平均をとって大体四五というところに落ちついたといういきさつがあるというふうに私は聞いております。これは日本ドけに特にこういうことがあることで、外国では毎月毎月の俸給において相当高いものを出しておって、それを一部留保して退職のときに退職金として渡すというような制度はとっておりませんので、したがって、このことの適否とい……
○水田国務大臣 対外援助につきましては、最近は外務省、大蔵省、通産省、事務連絡は非常に緊密でございまして、各国の要望する線に沿って、いま非常に円満に一つ一つ片づいているのが現状でございます。ですから、今後さらにこの経済援助の体制を整えるために、輸銀のあり方、基金のあり方というような問題にまでいま検討を進めておるときでございますが、それと関連しまして、外貨の活用方法についてもいまいろいろ検討しております。バンクローンの問題にしましても、一連の問題としていま検討をしておるところでございますが、今後対外援助につきましては、積極的に、これは日本として責任を感じておるところでございますので、こういう問題……
○水田国務大臣 この結果についての評価はまた非常にむずかしいと思いますが、昭和四十四年この税制をつくるときの一般からの要請と申しますか、何でもいいから土地の供給をもっと広く早くしてもらいたいということで、供給が促進されない限りは住宅も建てられませんし、地価は高騰するし、どうにもならないということで、何をおいても土地の供給の促進ということが当時の要請でございました。それをやる方法として、ほかの手段による促進策を講ずるならこれは別でございますが、これを税の制度においてこの促進策を考えろということでつくられたのがこの土地の分離課税の問題でございましたが、もし税制において税を重くするということになった……
○水田国務大臣 昭和四十五年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに本国会に提出し、また、昭和四十五年度の国の債権の現在額並びに物品増減及び現在額についても本国会に報告いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。 昭和四十五年度予算は、昭和四十五年四月十七日に成立いたしました本予算と、昭和四十六年二月十二日に成立いたしました補正予算とからなるものであります。 昭和四十五年度本予算は、わが国経済の持続的成長の確保と物価の安定を眼目として、次のような基本方針のもとに編成ざれたものであります。 第一は、……
○水田国務大臣 先日の閣議で、大蔵大臣が金利についての発議を日銀の政策委員会にしたことを報告しまして、そうしてこの預金金利の引き下げについては、郵便貯金の金利引き下げもぜひこれに歩調を合わせていただかなければならぬと思うので、御協力をお願いするという発言をしたことでございまして、新聞で出ている、しかったとかどうとかというようなことは別に閣議ではございません。これに対して郵政大臣が、二十九日に郵政審議会を開いて、すでに、六月二日に参考人を呼んで意見を聞いて、そして一番最初は別に諮問もなくて、いろいろな自由意見を述べてもらったが、今後利下げの問題に順次入っていくという報告が郵政大臣からございまして……
○水田国務大臣 一口に言うのはなかなかむずかしいことでございますが、まず生活環境が整備されて、日常の国民生活が快適であるということ、そういう環境整備が行き届いておるということ、それからいわゆる社会保障制度が充実するということ、この二つが国民福祉の向上の内容の中で最も重要な問題であるというふうに考えております。
【次の発言】 社会投資の面において、明らかに日本は先進諸国におくれをとっておるということは、これは言うまでもございません。したがいまして、これまで日本経済が成長に急であったために、民間の設備投資に対して、公共投資が非常におくれておりますので、このおくれを取り戻すということがまずこれから一……
○水田国務大臣 この公的医療機関のあり方については、今度の予算で調査費を計上して、いまおっしゃられたような問題がございますので、この問題はやはり私どもは徹底的に調査する。そして、できるならば来年度の予算編成までに結論を出したいということを考えております。
【次の発言】 この各機関の赤字、最近はほとんど赤字はみんな国の責任で、国の施策が至らなかったために出た赤字であるから、国が当然これは決済すべきだという議論が普遍的になっておりますが、それならば、国が全部の施策を直営でやればいいということになるわけですが、そうではなくて、ちゃんと保険制度でやるべきもの、そうでないものというふうにはっきり制度で規……
○水田国務大臣 今後における財政金融政策につきましては、先般の財政演説において、その基本的な考え方を明らかにしたところでありますが、本委員会において、関係法律案の御審議をお願いするにあたり、重ねて所信の一端を申し述べたいと存じます。 私は、最近における内外経済情勢の大きな変化にかんがみ、今後の財政金融政策の運営にあたっては、わが国の充実した経済力を活用して、福祉社会の建設を進めると同時に、国際経済との調和をはかり、もって均衡のとれた成長を期することをその基本といたしたいと存じます。 まず、福祉社会を建設するために、次のような施策を講じてまいりたいと存じます。 第一に、住宅をはじめ、上下水……
○水田国務大臣 ただいま議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 政府は、今次の税制改正の一環として、当面の経済社会情勢に即応して、法人税の付加税率の適用期限を延長するほか、住宅対策、公害対策、中小企業対策等の諸施策に資するため所要の措置を講じ、あわせて輸出振興税制の整理縮減をはかる等のため、ここに、この法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案につきまして、その大要を申し上げます。 まず、法人税率の付加税率の適用期限の延長であります。現行の法人税率は基本税率三五%に一・七五%の付加税率を加えたものとなっており……
○水田国務大臣 きのう申し上げましたようにまだ輸出の動向というものも少したたないとはっきりしてまいりませんので、そのために、輸出振興税制というものは今度整理することにいたしましたが、その際、いまの問題だけは次の検討事項にするということで今回手を触れなかったといういきさつでございますので、必ずしもいまこれは全部全廃するということを前提として残したというわけではございません。
【次の発言】 一応やめる方向ですが、これを必ずやめるというふうに結論づけて残したわけではありません。
【次の発言】 私は絵画なり写真なりその作品の制作意図の問題がやはり重要な要素をなすのではないかと思います。たとえば写真で女……
○水田国務大臣 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても御趣旨を尊重して善処いたしたいと存じます。
○水田国務大臣 四十七年から五十年、四カ年間でいま言われた百億円……
【次の発言】 百億円くらいを全体として出しておるというようなことでございますが、そのうちで、いままでのところ最も費用を必要とするのは、やはり伊丹空港のようでございます。(発言する者あり)それでいま二億円と言われたけれども、さっき私説明を聞きましたが、伊丹市の予定ではもう少し多くなっておるようでございますから、できるだけ努力いたします。
【次の発言】 努力を約束いたします。
【次の発言】 ただいまの附帯決議につきましては、その趣旨を十分尊重いたす所存であります。(拍手)
○水田国務大臣 御承知のように、この制度は昭和二十九年からというのですから、もう二十年近く行なわれておる制度でございますが、当時診療報酬についての単価アップという問題でいろいろ問題がございましたが、十分医師側の要望に沿えなかったというような事情から、税制においてこういう優遇措置を講ずる措置がとられたといういきさつがございますので、この診療報酬が改善されるに従って、この制度も改善されてしかるべきであって、毎年税制調査会においてもこれが問題となり、また政府部内におきましても、この制度についての非常な批判があって、何らかの措置をとりたいということは考えながらも、とうとう今日まで実際問題としてこれが解……
○水田国務大臣 この租税特別措置は、要するに産業政策を税制を通じて行なおうとするものでございますので、本来ならこれは産業行政として行なうべきもので、たとえば必要があればおっしゃられたような助成金とか補助金というもので対処してしかるべきものもございましょう。ところが、それがそういう形では不適当である、やはり税の誘引的機能を利用していくことがこの政策目的を達成することだ、他にかわるべき方法はないというときに限って許されるのがこの特別措置であると思いますので、そういう点から安易にこの措置をやたらに採用することをまず避けなければならぬということが一つ。 それからもう一つは、いままで租税の特別措置は、……
○水田国務大臣 適当な措置ではなかったと思いますが、私は、当時としてはまだ日本経済の成長の段階から見ましても、国民皆保険ということを政府は政策に掲げて踏み切ったものの、この経費が十分でなかったということから、適正な診療報酬というものをきめることができなかったために、その見合いとして税で何らかの優遇措置をとるからといって、こういう形をとった事情も私は当時承知しておりますが、適当な方法ではなかったと思いますが、あのときは何かやはりやむを得なかったような気もいたします。
【次の発言】 先ほどから経過について堀さんからお話がございましたが、池田さんがあの処置をとったときの政務次官が私だったようでして、……
○水田国務大臣 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても御趣旨に沿って十分配慮いたしたいと存じます。
○水田国務大臣 ただいま御決議になりました附帯決議につきましては、政府といたしましても御趣旨を体して努力いたしたいと存じます。
○水田国務大臣 海洋博をやるための準備で相当の投資が沖繩に行なわれ、また博覧会が開かれると、その期間は相当のにぎわいを呈することでございましょうし、このあとを維持していくということは非常にむずかしいことであって、相当万国博のあとのようなことになるのは避けられないと思います。したがって、何らかの措置を考えないと断層があり過ぎるということになろうと思いますので、まだひまがあることでありますから、この問題は十分関係者で検討したいと思います。
【次の発言】 県民の意思が尊重されるために、いま長官から言われましたように運営協議会、これは閣議決定をもってできるということになろうと思いますが、その中に沖繩県……
○水田国務大臣 これは私は、大蔵省の考え方がはばんでおるというのじゃなくて、御承知のように、公共企業体等につきましては、公労法に基づいて、団体交渉権とかあるいは団体協約の締結権は認められている、当事者能力は認められておっても、この公企業の性格が、公共的、公益的な性格を持っているというところから、予算の制約を受けているということであって、ある程度制約を受けるのは、公企業の事業の特質から見て、やっぱり一般民間事業と全く同じというわけではございませんので、やむを得ないことだろうと私は思います。したがって、その点はいいといたしましても、しかし、当事者能力の問題はここ数年来非常に要望されておりますし、確……
○水田国務大臣 ここにその新聞記事がございますが、別にこういうことを私が言ったことはございません。ただ国会での質問におきまして、この問題に対して、地価公示制度がもう少し普及するというようなことであれば、この異常な高価で処分をした所得に対する特別の税というようなものも考えられるが、いまのところではこれはなかなかむずかしい、いま税制調査会でもこの問題は検討をしておるが結論は出ていない、こういう答弁をしたことはございますが、この新聞にある記事とは違っております。
【次の発言】 いま金融機関別に最近の土地に対する融資の実情を一つ一つ調査して、実態の把握につとめておるときでございます。最近の貸し出し増加……
○水田国務大臣 それじゃ、その点についてはまず私のほうから先に申し上げます。 これは大蔵委員会に大蔵大臣が出席できないというので大蔵委員会の方からだけ言われる問題ではございませんで、全委員会共通しておりまして、各閣僚ともみな自分の管轄の委員会には出たいのだが、その時間がなくて困るということを、たとえば閣議のときでも始終この話は出るのでございますが、これは国会の運営についてのほんとうの改善策というものを与野党がここでやらなければ、私はいけない問題ではないかと考えております。 たとえば、予算委員会で拘束少なくとも八時間から十時間という日を九十日やるということは、これはたいへんなことでございまし……
○水田国務大臣 開発銀行の役職員が民間企業へ転出する問題について、以前から御指摘があったことは十分報告を受けております。この問題は、かりに純民間資本の金融機関であっても、いろいろ問題があることでございますので、まして政府関係の金融機関の性格上、これは融資の公正というようなことから、これが疑われるようないろいろのことがあるということは、当然ある程度自粛すべき問題でございまして、私は御指摘の点、非常にごもっともな点が多いというふうに考えております。
【次の発言】 この問題は、御指摘の点はごもっともであるというふうに考えます。
【次の発言】 御指摘を受け、また御提案を受けたこの趣旨に沿っていくことは……
○水田国務大臣 基本的な方向としては、やはり先般税制調査会から答申のあった線が基本的方向であろうと思います。所得税は、やはり今後減税をずっと考えていく方向、それから法人税は、これは各国と比べて日本の法人税がそう高いということではございませんので、法人税は将来福祉政策その他の伸展に伴って、まだ若干担税力ありという認識の方向で考えるということ、それから税体系としては、直接税、間接税の比率が、現在間接税の比率のほうが非常に落ち込んでおるので、この姿は適当に調整されることが望ましいという、大筋はこの方向に沿った税制の検討をすることがいいのではないかというふうに考えております。
○水田国務大臣 税理士制度はもう長い年月を経ておりますので、もう定着してきている制度でございますし、したがって長期的に見ては検討の時期に来ているといういま答弁があったとおり、私もこれは検討していいことであると思っております。中正ということばが非常にあいまいだということでございましたが、必ずしも字に固執するのではなくて、実際の内容において徐々に国民の権利を擁護する機能というものが多くなっていき、それを中心にいろいろ長期的な改善がはかられるということはいいことだと思いますが、御承知のように、いまはまだ納税者の権利擁護一点ばりでいくというよりは現実には税理士は青色申告の指導者とか啓蒙者とか、そういう……
○水田国務大臣 私は、アジ銀の経営の方向としては、あなたがおっしゃられるとおりでいいと思います。現にまたそのように現在努力していると思っております。日本は二国間のいろいろ話し合いによってアジア各国の開発援助をいたしたいと考えておりますが、しかし過去にいろいろな問題を持っている日本でございますので、意図はよくても、このやり方はよほど慎重に考えないと、この意図が別に誤解されるようなことが往々起こりがちでございますので、そういう点から申しますというと、こういう国際機関を通じてこれに資金を出し、協力するということが非常にそういう点では有効にアジアの開発援助ができるということになろうと思いますので、した……
○水田国務大臣 私どもは韓国と一年に一回ずつ定期の閣僚会議を開いておりまして、そこで韓国の経済援助の問題をいままで取り扱っておりますが、金利の問題は確かにそうなっておりますが、御承知のように、韓国はいまのところ国民は非常に勤労意欲が旺盛でございますし、そうして経済は非常に成長している。過去における日本の援助も全部実になって、韓国の工業発展というものは順調に伸びてきておるところでございますので、したがって、非常に働く意欲と工業が伸びているということによって、資本不足状態は極度にあらわれてきておることも事実でございますので、したがって、常にそれを訴えられて、私どもは毎年韓国への経済援助の額、内容そ……
○水田国務大臣 ローマ字は国語としては教えておりません。
【次の発言】 そうでございます。
【次の発言】 いい和名があるんならこれにましたことはないと私は思いますが、いまこの資料で見ますと、三十三の銘柄のうちで和名が十一、それから外国名が十八、今度ハイライトというようなつくったことば、造語の名前を持っているのが四つということになりますと、大体外国名が約六割、日本名が三割三分ということになっておりますので、これはいい和名があるんなら日本名にましたことはないと思っております。
しかし、各国のあれを聞きますと、自国語だけではなくて、みんないろいろ外国語の名前もたばこにはとっておるようでございますが……
○水田国務大臣 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨に沿って十分配慮いたしたいと存じます
○水田国務大臣 この問題はもう早くから私どもは検討済みの問題でございまして、御承知のように、同じ組合に入って同じ給付を受けている組合員が同じ基準で掛け金を負担するというのは、これはもう制度の原則でございまして、この原則を曲げるというときには、理屈としましては、給付も経過的な措置を講ずるのだから、掛け金も一挙にいくのは無理だから、やはり経過的な措置を講じろということはわかるのですが、給付はもう一挙に全国並みになるのですから、したがって掛け金だけということについては、これをどう扱うかということについてむずかしさということはもう御存じだと思います。したがって、だれが答弁してもこれはなかなかすっきりし……
○水田国務大臣 ただいま議題となりました通行税法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 政府は、別途日本国有鉄道の運賃の改定について御審議を願っておりますが、この際、通行税法についても所要の調整を加えるため、この法律案を提出した次第であります。 現在、日本国有鉄道の旧二等寝台に相当するいわゆるB寝台については、一般の乗客がこれを利用することから通行税を非課税とするよう免税点を定めておりますが、今回の運賃改定によりB寝台の料金も改定されることとなりますので、この際、通行税を非課税とすべき寝台料金の範囲の規定を改正し、一般の乗客が通常利用する寝台にかか……
○水田国務大臣 きのう閣議で、環境庁長官の代理から各省の大臣に、特にこの問題の協力を要請されました。したがって、今後大蔵省としても、この問題については各省といろいろ協議してやっていきたいと思いますが、特にいま御指摘の問題については、運輸省、国鉄と十分協議の上対処していきたいと思います。
【次の発言】 安易な道というのじゃなくて、御承知のように、B寝台、A寝台、二つに寝台料金を分けておりましたが、これを実施した後の様子を見てみますと、もうB寝台は事実上一般乗客が利用することに最近では事実が定着しておりますので、そうしますと、もうB寝台は通行税は取らないということをここではっきり原則的にきめられる……
○水田国務大臣 順序どおりにお答えいたしますと、超過負担の問題は、これをちょうど私が前任のときでございましたが、昭和四十二年でございましたが、このときに自治省と実態調査をやって、その結果に基づいて三年計価でこの超過負担の解消に努力するということをやりましたが、それがようやく四十六年度で一応終わるということになりました。ことしはまだそういう調査ができておりませんので、さしあたりこの補助単価の引き上げ以下、事業ベースにして三百八十億円、国費ベースで百六十億円という超過負担の解消はいたしておりますが、今年度両省によってさらに実態調査を行って、その結果に基づいて、来年度からこの超過負担の解消に向かって……
○水田国務大臣 昭和四十七年度予算の編成の基本方針及びその大綱につきましては、先日、本会議において申し述べましたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするにあたり、あらためてその概要を御説明いたします。 昭和四十七年度予算の編成にあたりましては、内外の諸情勢にかんがみ、財政の健全性を保ちつつ、積極的に有効需要の拡大をはかり、かつ、国民福祉の向上を強力に推進することを主眼といたしましたが、その特色は次の諸点であります。 第一は、通貨調整に伴う国際経済環境の新たな展開に即応しつつ、当面する国内経済停滞をすみやかに克服するため、予算及び財政投融資計画を通じ、積極的な規模の拡大をはかった……
○水田国務大臣 いま総理がお答えになりましたように、四十七年度の予算が、四次防はなかったのですから、それにのっとってつくられた予算でないということはもう御承知のとおりでございます。そうしたら今後どうなるかということでございますが、三次防計画は四十六年で終わります。したがって、四十七年から新しい計画を立てて、それにのっとった防衛予算をつくりたいというのでございますが、これができないから四十七年度はとりあえずそういう形にしたのですが、今後はこれはできるのだということでその作業はいままでしておりましたが、とりあえずそのもとになる大綱というものは、国防会議の事務局を中心にして各省で参事官会議を十数回も……
○水田国務大臣 政府は、さきに、昭和四十七年度予算を国会に提出し、御審議をお願いいたしているところでありますが、すでに本会議において御説明いたしましたとおり、このたび、一般会計予算につき修正を行なうこととし、院の承諾を得ましたので、ここにあらためてその内容について御説明いたします。 第一は、歳出予算中防衛庁の航空機購入費二十六億三千万円、装備品等整備諸費一億六千百万円、計二十七億九千百万円を減額したことであります。 なお、これらに関連する国庫債務負担行為につきましては、二月二十五日の衆議院議長のごあっせんの内容に沿って取り扱ってまいる所存であります。 第二は、歳入予算中国有財産売り払い収……
○水田国務大臣 これは、最初御説明しましたような事情で予算の編成をいたしました。しかし、これについては、いろいろ野党、政府・与党の間に御意見があり、そのためにこういう事態が起こったことでございますので、ここで私どもは、やはり諸般の事情を考慮して、高度の政治判断によって政府は遺憾の意を表し、そうして予算の修正をすることがいいというふうに考えてこの修正をした次第でございますので、これは、いろいろの議論をしたらなかなかむずかしい問題がありますので、議長のあっせんによる高度の政治解決をした問題でございますので、解決がされましたら、された線をもう是認するということが一番いいと思いますので、私は、この予算……
○水田国務大臣 御承知のように、繊維については、三回、政府関係の中小企業金融機関に対しては特別の融資をやっておりまして、今日まで金融上の問題はほとんど起こしておりません。したがいまして、今後、九月二十三日のときの決定で輸出関連産業における滞貨金融も相当やっておりますが、まだ足らないというような部分が起こりましたら、そのときの問題として考慮したいと思います。
○水田国務大臣 いまの予算の編成の方法には、これは十分研究すべき問題がたくさんあろうと思います。まずそのうちの一つとして、前から私どもは努力しておったものでございますが、予算編成のときには、やはり政府の中でよって立つ裏づけの立法というものが研究されて、この法律案ができておるという段階までこぎつけてなかったら、予算編成の準備ができていないということに事実上はなるんではないかと思います。今度の防衛問題でもいろんな問題を起こしましたが、いまの予算編成のしかたによりますと、予算編成のときにはまだ法律案ができていない。したがって、大体編成作業ができてからこれに合わせた立法を国会に出すということでこれが間……
○水田国務大臣 それじゃ私の認識を申し上げます。 政府の見解は、要するに、これだけは御了解を願いたいと思います。終始一貫、事実を事実としてありのままに説明したということでございまして、これに価値判断を加えたことがいろいろ問題を起こしていることは事実でございますので、そこで、そういう形で疑義を起こしたことはまことに申しわけないということで、議長のあっせん案に従って修正すると同時に、今後の予算の編成のしかたについて政府が一つのお約束をしたということでございまして、事実は事実として認めていただきたいと思いますが、そうではなくて、これに対する解釈において問題が起こり、その結果、やはり疑義を起こしたこ……
○水田国務大臣 私は、今度の予算編成で一番むずかしい問題は、やはり地方財政対策と国鉄の再建対策であると考えまして、これが関係者によって合理的な対策が合意されて資金のめどがつかないと予算編成に支障を来たすことがあると考えましたので、一番先にこの問題と取り組んで、ことしは国鉄再建の対策を私どもとして一番先にやった、こういう事情がございます。その際、国鉄に対しましてはもう企業努力を一〇〇%これはしていただかなければならないので、その点については、国鉄側ができるだけのことは全部してもらう、同時に国も十カ年において出資大体一兆円、その他の財政負担一兆円、二兆円に及ぶ助成策を今後結集するということで再建策……
○水田国務大臣 企業がただ土地を買うための金融というものは、できるだけ金融機関には抑制するような方法で指導はしていますが、御承知のように、いま非常に企業が資金に緩慢なときになっておりますので、したがって、銀行から借りないで土地を買うということも、わりあいにいままでよりはやりやすいために、どうしても土地所有というものがふえていくという事実は、どうにも事実上これは避けられない傾向になっておることは事実でございます。
【次の発言】 行政指導で、そういうことはできるだけ金融はしないようにという指導を銀行にしております。金融機関にしております。
○水田国務大臣 私はそのことを覚えておりません。
【次の発言】 私は国防会議の議員でございますが、問題は、幹事会というものがございまして、役所から出ております。これが、各省から出ておる幹事が、実際上いろいろな問題の相談をやっておりますので、そのつど私どもは報告は受けていますが、こまかい問題に一々関係はしておりません。したがって、いろんな秘密書類も出ることでしょうが、そこで、国防の大綱というようなものについても、いろいろ各省の幹事会で議論され、それがそれぞれの省に帰って大臣に報告する、そういう形を通じて、一応のこの方向とか概念というものは国防会議の議員は知っておりますが、詳しいことを自分自身がや……
○水田国務大臣 これは違っております。
【次の発言】 両方とも実際の売買価格、時価に合わせるようにこれは訂正されていくべきものであるというふうに考えます。
【次の発言】 いま相続税の対象になっておる評価は、大体普通の売買価格の七〇%ぐらいの水準になっているのじゃないかと思います。やはりこれをできるだけ差をなくしていくというために、ことしから三年間で徐々に訂正をしていくという作業を現在始めているところでございます。
【次の発言】 急速に地価が上がったという地域は、この開きは、もう七〇%どころじゃなくて、相当大きいものだろうと思っております。
○水田国務大臣 御承知のように、生産者米価は、政府が食糧管理法に基づいて生産費、物価、需給事情というものを考慮して米価審議会に諮問の上これをきめるということになっております。毎年度の米価はそういうことできめられておりますが、今回の予算に出ております米価は、これは昨年の米価をそのまま据え置いた単価でございまして、いわゆる予算米価というもので、四十七年度の生産者米価とはこれはまた別のものでございます。
【次の発言】 これは、米価をどうきめるかということは、直接的には農林大臣が責任をもってきめることでございますので、私どもは、そのときの需給事情、物価、そういうものを全部考慮の上、上げることは至当であ……
○水田国務大臣 公害対策の予算は、御承知のとおり本年度は相当強化しているつもりでございます。また税制における措置もとっております。ただいま御質問の金融措置におきましても、たとえば中小公庫で申しますと昨年の倍、昨年は四十億でございますが、特に公害金融のワクを八十億にしますし、一般が八・二%の金利に対して公害関係は特に六・五%の金利にするというような金利政策も行なっておりますので、予算それから税制、金融、三つの面で公害防止の推進というものは、私はけっこう力を入れてはかっているつもりでございます。
【次の発言】 ただいま出てきております通貨不安は、ドルが非常に弱くなっておるということから起こっておる……
○水田国務大臣 いま企画庁長官が言われたことが政府の統一した見解になっておりますが、私は現状から見て、よほどの努力をしないとこの政府の見通しが達成されないんじゃないかということを心配しております。
【次の発言】 まず国有地のお話がございましたが、国有地の活用につきましては、いままで審議会にいろいろ御審議を願っておりましたが、ようやく答申をいただきました。それによって今後この十分の活用をするつもりでございますが、いま御指摘になったような問題、すでに既存建物においてもこれが年数の来たものというようなときは、これを建て直し、統合して、できるだけ多くあき地をつくるというようなこと、それからできるだけ都……
○水田国務大臣 法人が所有しておる土地の評価益に特別の課税をするということはなかなかむずかしいことでございますが、しかし、土地価格の公示制度の整備と相まって、それをこえる土地の売却利益に対しては特別の課税をするということは可能でございますので、その点はただいま検討中でございます。
【次の発言】 固定資産税の問題のようでございますので、これは自治大臣に合理的に考えていただきたいと思っております。
【次の発言】 国民経済の効率化ということと国民生活の安定という見地から、やはり農産物を含んだ経済の自由化、一般の自由化というものは、これはしなければならぬという趨勢にあることは認めますが、しかし、御承知……
○水田国務大臣 非常にごもっともな御質問であると思います。先行きの不安を持つということが不況の克服に一番大きい影響を与えるものでございますので、昨年来非常に心配しておりましたが、昨年の暮れの通貨調整が一応できたということによって非常に事態が変わってまいりまして、新しい通貨調整が波乱なく経済の中に浸透していくという事態が見えてきましたので、この調子でいくのなら、昨年の補正予算の効果とあわせて新年度の予算措置によって、いま企画庁長官が答えられましたような夏以後の景気回復ということは間違いないというふうに私どもはいまでも確信いたしております。 ところが、ただ御質問のように、またここで円問題の不安が……
○水田国務大臣 付加価値税の問題は、わが国の税体系に大きい関連を持つものでございますから、したがって、当面の税制ということではなくて、中長期の課題としていま税制調査会に勉強を願っておりますし、また大蔵省自身でも広い角度から慎重に検討を行なっているという段階でございます。 そこでいま中小企業からいろいろ反対があるというようなお話でございましたが、私は、いまの状態ではこれは無理がないと思っております。と申しますのは、以前取引高税という税金を実施いたしました。これが非常に先入観となって頭に残っておりますので、また証紙を張ったこういう税金が復活するんじゃないかというふうに思っている人が非常に多いとい……
○水田国務大臣 このたび、昭和四十七年四月の一カ月間について暫定予算を編成することといたしましたが、その概要について御説明いたします。 まず、一般会計について申し上げます。 今回の暫定予算におきましても、暫定予算が本予算成立までの応急的な措置であることにかんがみ、人件費、事務費等の経常的な経費のほか、既定の施策にかかる経費について、暫定予算の期間中における行政運営上必要最小限度の金額を計上することといたしております。新規の施策にかかる経費につきましては、教育及び社会政策上の配慮等から特に措置することが適当と認められるもの、たとえば、生活扶助基準単価の引き上げ、失業対策事業の賃金日額の引き上……
○水田国務大臣 御承知のとおり、四十七年度の防衛関係予算の編成にあたりましては、私どもは、従前の解釈運用から見てこの編成の手続に違法があったというふうに判断しておりませんでございましたが、しかし、当予算委員会の審議の過程におきまして、四十七年度の予算と四次防との関係というようなものについて疑義を生じて、このために議事が混乱し、審議がおくれたということについては私ども非常に遺憾であったと考えております。これについてはいろいろ議論をしても、さらに混乱を長引かせるということでございますので、そこで議長のあっせんに従って政府はこの提案を受け入れて、そうして予算の修正をしたということでございますので、こ……
○水田政府委員 ただいま議題となりました大蔵省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明いたします。 昨年六月一日に、国家行政組織法が施行されたのに伴いまして、大蔵省の組織とその所掌事務の範囲及び権限を定める大蔵省設置法が制定、施行されたのでありますが、その後諸情勢の推移に伴いまして、大蔵省の機構等につきまして若干の改正を加える必要がありますので、本法律案を提案いたした次第であります。 本法案の内容でありますが、まず本省関係から主要な改正点を申し上げますと、その第一は、外国為替及び外国貿易管理法並びに株式名義書換に関する法律等の制定に伴いまして、所掌事務に関する関係條……
○水田政府委員 ただいまから昭和二十五年度一般会計歳入予算について説明いたします。 昭和二十五年度一般会計歳入予算額は六千六百十四億六百九万円でありましてこれを前年度予算額七千四百十三億千三百六十二万五千円に比較いたしますと、七百九十九億七百五十三万五千円の減少と相なつております。 以下各部について簡單に説明いたしますと、まず租税及び印紙收入は総額四千四百四十六億円でありまして、これを前年度予算額五千百五十九億七千万円に比較いたしますと、七百十三億七千万円の減少となります。租税におきましては、税制全般の改正について、シヤウプ税制使節団の勧告の基本原則を尊重し、恒久的かつ安定した税制の確立に……
○水田政府委員 今まで仲裁委員の方や組合の執行委員長のお話を十分ここで承つておりましたが、仲裁委員の方の言われる法律上の解釈と、われわれ政府側の解釈では若干違うところがございます。私たちとしては、この裁定は予算上不可能な資金の支出を内容としたものであるということで、承認できないという立場をとつたのでございますが、それにしましても、仲裁委員の裁定は十分に尊重すべきであり、できるだけ政府としてはこれに沿いたいということで、相当の努力はして参りました。政府側の努力がほとんど認められないというような仲裁委員会のお話もございましたが、われわれとしては、努力するだけは努力して実現を期したいと考えましたが………
○水田三喜男君 ただいま議題となりました電源開発促進法案の提案理由について御説明いたします。 思いますに自立経済を達成するということが、今日わが国の最も緊要な課題であることは申すまでもないことであります。しかしてこの目的を達成する上におきまして、動力源の確保ということが絶対的な必要条件であることも異論のないところと存じます。ことに石炭資源に乏しく、将来の出炭限界がわずかに年産五千数百万トンに限られているわが国としては今後の産業の発展は一にかかつて動力源としての電力の確保にありと申して過言ではないのであります。よつて電源の開発を全般的にかつ急速に促進し、今後の経済発展の基盤を築こうとするのが本……
○水田委員 今の長官の答弁は少しおかしいのです。法律論としたら、公布の日から施行する法律が過去にさかのぼつて適用されるということはあり得ないので、適用されない。ただしかしこういう法律ができたら、過去に起つた事実については、あとからこういう法律ができているのだから、過去の事実をやはりこの法律の精神に照らして損失を補償してやろうという行政措置一でやられるのならかまわないのですが、この法律が過去の事実に適用されるのだというような説明だとしたら、これは問題であつて、今後大きい問題が起ると思う。今中村委員は了承する言われたが、これをあなたが承知したらたいへんなことになる。もう一ぺん答弁をし直す必要がある……
○水田国務大臣 私の方では、外貨予算というものを組まなければならぬ。そのためには、今年度のガソリンの需要量がどのくらいあるかという一応の算定をしなければなりませんが、この算定をするためには、やはり過去の需要の伸びがどうなっておるという実績を一応もとにしております。二十九年、三十年、それから三十一年と、ガソリンの需要量が順々に伸びてきた、この実績を見まして、この伸びの傾向というもので、本年度の伸びはどのくらいの傾向になるだろうという過去の傾向に合せた伸びを一応算定する。その算定の仕方は、むずかしいいろいろな技術的な問題がございますが、それによって計算しますと、大体三百八十何万キロリットルという数……
○水田国務大臣 ただいま議題となっております通商産業省予算各案について御説明を申し上げます。 まづ三十二年度通商産業省所管一般会計の予定経費要求額は百一億二千上百十五万五千円でありまして、これを三十一年度総額八十億七百三十四万四千円に比較いたしますと、二十一億一千九百八十一万一千円の増額となるわけであります。 次に三十二年度予定経費中重要なものについて、御説明を申し上げますと、第一に、貿易振興対策といたしまして総計十二億四十九万円を計上いたしましたが、これを前年度予算額十億七千九百八十三万五千円と比較いたしますと、一億二千六十五万五千円の増額を見ております。 施策の重点は、わが国貿易商社……
○水田国務大臣 御承知のように、きのうフェアレス氏が日本に見えまして、各省大臣と順々に会見するということになりましたが、ちょうどいい機会だと思いましたので、この中共貿易の問題についてこちらから触れましたが、私の触れた趣旨は、何か中共貿易を促進するとか推進すると日本の政府が言うと、これが関係国へのすぐに非協力の態度の表明のように最近受け取られがちで、これは非常に困るので、この際十分日本に来たときを機にして理解して行ってもらいたいという意味で、いろいろ触れたのでございますが、結局ソビエトに対するいろいろな制限と中国に対する制限が今違っている。歩調を一つにそろえていない。これはなかなかむずかしいこと……
○水田国務大臣 鉄鋼につきましては、ことしの需給見通しを立てるときに、大体国の予算の中で公共事業に使う鉄鋼の数量と、それから民間で使う数量も単なる推定ではなくて、相当各業界の希望数字というものをとって検討した結果、去年の需要量はおととしに比べて四割以上という膨大な需要増でありましたが、ことしはそう需要はなくて、伸びは昨年の半分程度で済むだろう、こういう一応の推定から、それをどう確保するかという方針を立てたのでございます。大体内地で生産を一割増すためには原料の問題があって、鉄鉱石、スクラップの確保の問題が伴ってきますが、これについてもやや鉄鉱石の見通しは立っているし、スクラップの問題は去年よりは……
○水田主査代理 午後は一時三十分から再開することにいたしまして、暫時休憩いたします。 午後零時二十四分休憩
○水田国務大臣 どうも大蔵省が阻害しているというのは事実が違うようです。この自由化をわれわれはやりたい、やるためにはどういう措置をとったらいいかというので、国産保護のために関税を一部上げる、なお価格の面の補給をするというふうな措置をとってこの自由化への踏み切りを私どもは非常に積極的にやったわけですから、私が阻害しているという事実は、大豆交渉の限りでは全然身に覚えはございません。
【次の発言】 問題は大豆の品種が改良されて、しかも増産されるということがあったら、りっぱに引き合うものであると私ども考えておりますが、今のままで自由化したら外国の大豆の方が安いのですから国産は非常な打撃をこうむるという……
○水田国務大臣 さっき佐藤委員からの御質問もございましたが、農作物の被害とか商工関係の被害というような一般被害の報告も出ておりますので、こういうものを入れると相当大きい被害額だと思いますが、私の方で、さっき官房長官が申しました額は、財政に関係する部門、公共施設の被害額の報告だったと思いますが、それによりますと、公共土木施設が三百五十三億円、農林水産業施設の被害が二百五億円、都市施設四億円、合計五百六十二億円というのが、七月十七日現在で各省の報告を集計した数字でございます。これによりますと、予備費の必要額は七十億円前後のものになろうと思いますが、ただいま持っておる予備費は八十四億円ございますので……
○水田国務大臣 その公募債は短期のものでございませんで、期限七年というようなものでございますので、時期がくれば借りかえは可能であるというものの借りかえをやるわけでございまして、赤字公債という性格のものではございません。
【次の発言】 お説の通りでございまして、日本の経済再建と産業の復興ということをやらなければならなかったときは、資本の蓄積がなかったために、基幹産業の立て直しについてはどうしても財政資金でこれをやらざるを得なかったというような事情があり、また、一部そういう事情によって開発銀行というようなものができたということにもなっておると思いますが、現在のような状態になってくれば、これはもう転……
○水田国務大臣 これはやはり根本的には、経済成長が進んできたために、いろいろな需要が増大してきておるということと、所得倍増計画の中におきましても、国民生活の向上という問題についての見通しの線に沿った施策の強化が必要となっておるというために、直接国民の役に立つ厚生福祉的な資金の需要が非常にふえておるというような一連の関係から、財政投融資の需要が非常に大きくなっておるということだろうと思います。
【次の発言】 最初の計画は、作成の当時は、七千億円前後、七千ちょっとぐらいの考えでございましたが、最後に二百億ちょっとになると思いますが、それだけふやすことにしたわけでございます。どこをふやす必要が出てき……
○水田国務大臣 終戦後、軍用財産や物納財産が一度にきたために、その管理が非常に悪くて、台帳と実際のものが一致しないというようなものがたくさん出て参りましたので、三十二年からこの整理に入って、今着々その整理をやっておるというところでございまして、大体近く一応整理が終わるであろうということでございます。
【次の発言】 前に三省で関税率を石定率引き上げるということによって砂糖の輸入は自由化そうという方針をきめましたが、その後農林省の方から、あの話を変更してもらいたいということで、またいろいろ相談した結果、しばらく砂糖の自由化はとりやめるということになりました。そうしますと、そのあとの措置をどうするか……
○水田国務大臣 こまかいことは、また個々に当たってあとで事務当局から御説明いたしますが、まず減税だけは値下げさせたいという考えから、一月中旬に、物品税関係の団体で構成されている物品税懇話会、この代表者を呼びままして、減税相当額を小売価格から引き下げることを強く私の方で勧奨しましたところ、今のところ、関係団体は全部その趣旨に沿うよう努力するという回答を得ました。また、個々の業界に対しても、国税庁から、機会あるごとに、価格の引き下げについての勧奨や、いろいろ相談を行なっておると同時に、大蔵省だけでもなかなかやれない問題でございますので、通産省を初めとする関係省に対しても、この際値下げ指導に協力して……
○水田国務大臣 総理府予算の中でまかなわれておりますので、その金額は今ちょっと記憶しておりません。
【次の発言】 今の問題は、見返り資金の積み立てから出したものではございません。これは終戦処理費として一般会計から支出している金でございます。
【次の発言】 援助物資には入っていない。日本の全額から何を引くかという、引いてもらうときに、この問題は、本来なら平和条約で放棄してある費用でございますが、しかし、実質的にはこの金は日本のためにはなっていない、日本のために使った処理費ではないから、この際こういうものは引いてほしいという要望を出して交渉したわけでございまして、援助物資に入っているわけじゃない。……
○水田国務大臣 そういう要望は今非常に多く私どもは陳情も聞いておりますが、これについて税の方の立場から、これは要望に沿えるかどうかの検討を私の方から事務当局にさせておりますが、まだその結論を聞いておりませんので、今課長を呼びますからちょっとお待ち下さい。
【次の発言】 私どもの方へはそういう折衝は受けておりません。
【次の発言】 旧地主については何らかの措置を考えたいという政治的配慮から、金融の道を開いてやることは妥当であろうということにきまりまして、そういう措置を現在考えております。旧地主の中には、ただいま生業資金を借りようとしても一般の金融機閥から借りられないという不便を感じておる人も多う……
○水田国務大臣 石炭産業についてはいろいろ問
題がございますので、特にああいう石炭鉱業審議
会をつくって検討していただいたその結果、答申
が出てまいりましたので、私どもも、あの答申の
線に沿った対策が結局石炭対策として最低限必要
なものだろうという認識のもとに、あの線に沿っ
た措置を今度はとりました。特別会計をつくるこ
とも、特別な財源をここに付与するということ
で、一連の措置をとったわけでございまして、こ
の措置によって一応石炭の問題もある程度の解決
を見るというふうに私は考えております。
【次の発言】 石炭対策に使うために特定財源
を基礎にしたこの特別会計をつくったのでござい
ますから、こ……
○水田国務大臣 ただいまから昭和四十二年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算について御説明いたします。 まず、一般会計歳入予算額は四兆九千五百九億一千万円でありまして、これを前年度予算額四兆四千七百七十一億四千七百万円に比較いたしますと、四千七百三十七億六千二百万円の増加となっております。 以下、歳入予算額のうち、おもな事項について内容を御説明いたします。 第一に、租税及び印紙収入の総額は、三兆八千五十二億二千七百万円でありまして、前年度補正後予算額に比較いたしますと、四千六百四億十九百万円の増加となっております。 ……
○水田国務大臣 適正なバランスがどうかということはなかなかむずかしい問題でございますが、現在のところは、大体国費のうちで、御承知のように、社会保障費が七千億をこえており、防衛費はいままだ四千億には達していないというような比率で、一ころはパンか大砲かというような問題が論議されましたが、もういまでは、この比率は完全に破れておりまして、趨勢として見ますと、この比率の差はもっと開く方向にいま行っておりますので、おそらくここ一、二年の間に、防衛費の倍の社会保障費というような比率の変化が出てくるだろうというふうに考えております。
【次の発言】 従来子供の死亡率の高いのはいわゆる疫痢でございましたが、いま抗……
○水田国務大臣 まだ政府は暫定予算を出すというような方針は全然きめておりません。大蔵省におきましても、まだいまのところはその準備もしておりません。私は衆議院のこの予算通過の状態を見てから考えたいとは考えておりますが、いまのところはまだ暫定予算の方針も準備も全然立てていない状況であります。
【次の発言】 これは予算の審議は国会の問題でございますし、私どもとしましては、できるだけ年度内の御審議をお願いしたいというふうに考えて、いまいろいろお願いしております。まだ月末までには日がございますことですし、したがって暫定予算をお願いするということもいま全然考えていないので、ひたすら国会に対しては年度内の御……
○水田国務大臣 これから検討する問題で、この計画を繰り下げるとかどうとかというような問題は、一切まだ方針としてきめておらない段階でございます。
【次の発言】 各省の概算要求は大体三千億円程度でございますが、財投のほうは事務当局からお答えいたさせます。
【次の発言】 いま総務長官が言われましたように、別に封鎖経済となるわけではございませんので、やはりその点の心配は薄らぐと思いますが、しかし、御指摘のように特に遠隔の地域でありますので、特別の地域である以上、国の膨大な財政支出が地域経済に与える影響というものもある程度考えなければならないと私どもは考えております。たとえば、ドルと円の交換の問題にしま……
○水田国務大臣 いま文部大臣が言われましたように、基準面積に対する達成率や基準教室数に対する達成率において、屋内体育館それから特別教室というようなものは内地に比べて非常に劣っておりますので、これは実情に応じてこういうものの整備改善を急がなければならないと思います。非常におくれておりますので、これを急速にするというわけにはまいりませんから、したがって、関係官庁等の要望によって、どうせ計画的に、これを何年でこうするという一つの目標を持った改善策をやらなければいかぬと思いますので、その線に乗った予算の計上を今度はするつもりでおります。
【次の発言】 言えないのではございませんで、いまやっておりますの……
○水田国務大臣 知っております。
【次の発言】 同じような保険制度のもとにおけるのでしたら、これは平等な制度のもとにあるということでございます。そこで、実態がどうなっているかによって、ここに不平等というものが起こってくるということでございますので、私は、たとえばいまの健康保険組合が、制度としてはみな同じような制度のもとにありながら、内容においていろいろな不平等があるということについては、これは憲法のもとにおいて不平等を政府がつくっておるということではなくて、それぞれの制度のもとにおいて、どういう運用がされておるかということが一番大きい問題になっているのではないかと思います。
○水田国務大臣 ただいま準備中でございますが、まだ最終的にこの方針をきめてはおりません。予算案が衆議院を通過して後に提出するものでございますので、その前後に最後の方針をきめて確定したいと思っておりますが、方針といたしましては、やはり従来暫定予算の編成はしばしばやっておりますので、いままでの慣例に基づいた編成でやっていきたい。つまり新規の政策経費というようなものはできるだけ暫定予算にはのらないという方針でいきたいと思っております。
【次の発言】 暫定予算の期間を、たとえば二十五日にするか一カ月にするかということも、まだ最終的にはきまっておりませんが、かりに一カ月というようなことになりましたら、こ……
○水田国務大臣 紛争が適正に解決されているかどうか。適正に解決されていないとするのでしたら、この不服相談所で片づいたりすることなんかだけじゃなくて、もっと、次のところに持ち込まれるというようなことがあっていいと思うのですが、そういうものがほとんどないということになりますというと、私は、適当に解決されているのじゃないかというふうに思います。で、私あたりの経験でありますと、この苦情相談所にまで出るようなことでなくて、その前の段階で、こういう問題があるので何とか証券会社にこれを考えてやれというようなことを言ってもらいたいとかなんとかというような陳情が、郷里関係などで、四、五年前にはたくさんあったもの……
※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。