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田中角栄 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

田中角栄[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP1000(衆)
960位
委員会発言歴代TOP50(衆)
13位
委員会出席(幹部)歴代TOP500
310位
委員会発言(議会)歴代TOP100
87位
委員会発言(政府)歴代TOP10
6位
委員会発言(非役職)歴代TOP500
445位
各種会議発言歴代TOP50
18位
各種会議発言(政府)歴代TOP10
1位

23期委員会出席(幹部)TOP50
38位
24期委員会発言TOP50
25位
24期委員会出席(幹部)TOP50
30位
24期委員会発言(議会)TOP50
38位
24期委員会発言(非役職)TOP50
19位
25期委員会発言(議会)TOP50
48位
26期委員会発言TOP100
84位
26期委員会出席(幹部)TOP100
100位
26期委員会発言(非役職)TOP100
67位
27期委員会発言TOP100
52位
27期委員会発言(議会)TOP50
25位
27期委員会発言(政府)TOP25
12位
27期各種会議発言TOP25
11位
27期各種会議発言(政府)TOP5
1位
29期委員会発言TOP50
13位
29期委員会発言(政府)TOP10
4位
29期各種会議発言TOP10
10位
29期各種会議発言(政府)TOP5
1位
30期委員会発言TOP10
3位
30期委員会発言(政府)TOP10
1位
30期各種会議発言TOP25
11位
30期各種会議発言(政府)TOP5
1位
32期委員会発言TOP50
11位
32期委員会発言(政府)TOP10
6位
32期各種会議発言TOP25
15位
32期各種会議発言(政府)TOP5
3位
33期委員会発言TOP10
10位
33期委員会発言(政府)TOP10
5位

このページでは田中角栄衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。田中角栄衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

23期(1947/04/25〜)

第1回国会 国土計画委員会 第10号(1947/08/26、23期、民主党)

○田中(角)委員 ただいまの干拓一部中止の請願に對する政府の御答辯がありましたが、これに對しましては農林省の開拓局と、現在開拓事業を計畫し、遂行されておられるところの事業廳との御連絡その他がございましたでしようか。

第1回国会 国土計画委員会 第11号(1947/09/23、23期、民主党)

○田中(角)委員 東北地方の災害に引續きまして、今次の關東地方の水害に對しまして、その根本的な原因はどこにあるかということをお聽き申し上げたい。  次は全國的治山治水事業計畫があるかないか。しかもその總豫算の算定ができておるかどうか。その施工年度に對してはどういうふうな計畫をもつておられるか。現在の安本との關係はどこまでできておるか。各省分屬の部局と十分な連絡があるかないかということに對して、御答辯をいただきたいと思います。
【次の発言】 最後にお聽きした各省に分屬しておる部局と十分なる連絡が、あるかないかということに對しては、どんなものでありますか。しかもこの根本的原因として、六百ミリ乃至七……

第1回国会 国土計画委員会 第18号(1947/10/21、23期、同志クラブ)

○田中(角)委員 ただいま議題となりました鯖石川、別山川及び鵜川砂防工事施行の請願を申し上げます。  刈羽郡竝びに柏崎市におきましては、昭和十九年七月及び翌二十年七月の豪雨で、鯖石川、別山川及び鵜川の各河川が氾濫し、耕地を初め宅地建物は甚大な洪水の害をこうむり、生産は激減し、物質の喪失もまた莫大なる額に上りましたため、郡市民はこれらの河川に對してあらゆる施設をして、向後このやうな水禍を永遠に防止克服するの方策を立てなければならぬとするの要望が熾烈となり、関係市町村は數度協議の結果、その根本的解決策の第一著手は、なんとしてもこれら河川の大改修工事の施行にありますので、市町村長代表者數名及び地元選……

第1回国会 国土計画委員会 第20号(1947/10/31、23期、民主党)

○田中角榮君 新潟縣魚野川流域砂防工事促進に關する請願を御紹介申し上げます。  新潟縣下魚野川流域の砂防工事は昭和二年度より實施されましたが、たまたま同九、十年に來襲せる大暴風雨により、破堤冠水等南魚沼郡はほとんど收穫皆無の状態に陥り、沿岸住民の窮状は目をおおわしむるものがありました。よつて政府當局もことの重要性に鑑み、昭和十二年度より直轄砂防工事を實施するに至つたが、今次大戰の勃發により砂防工事費は程度に削減され、一部は休工状態に陥つたのであります。しかるに當地方は日本有數の豪雪地の上、雨量多く、融雪降雨期においては上流部より押送する土砂礫のため河床は徐々に隆起し、天井川の奇觀を呈し、これが……

第1回国会 国土計画委員会 第33号(1947/12/05、23期、同志クラブ)

○田中(角)委員 今村君の質問とちよつとダブるところがあるかもわかりませんが、内閣總理大臣に御質問申し上げたいのでございます。  私は土木建築業者でございまして、しかも建設省の設置に對しましては、過去十年間を通じまして設置持論者であります。なぜ建設省をつくらねばならなければならぬかということは、今さら申し上げるまでもなく、わが國の建築行政が多岐にわたつておりますために、非常にわが國再建を阻害しておるということは、總理大臣もお認めになつておると思います。その一例といたしましては、終戰後に最も大きな事業として取上げられた事業の中に、特別建設工事があります。すなわち進駐軍に關する渉外工事であります。……

第1回国会 文化委員会 第18号(1947/12/08、23期、民主党)

○田中角榮君 紹介議員として説明の機會をお與えくだいましたことを感謝いたします。本請願の請願者は、第一囘北日本文化會議冨番團體たる新潟民主々義文化團體協議會幹事長たる三上美樹君であります。簡単に請願の要旨を申し上げますと、一、文化會館の設置、二、新學制の實施、三、文化課税の撤廃、四、用紙割當の民主化、五、文化審議會の設置等であります。何とぞ本請願の趣旨をおくみ取りくださいまして、御採擇あらんことを切望いたします。

第2回国会 議院運営委員会 第35号(1948/05/07、23期、民主自由党)

○田中角榮君 ただいま議題になりました不当財産取引調査特別委員会に関する決議を一部変更していただきたいということに対しまして、本日委員長がまだ登院しておりませんから、私から簡単に御説明申し上げます。 前に決議になりました決議の中に、特別委員会といたしまして、普通の委員会は単独の費用はもつておらないのでありますが、当不当財産取引調査特別委員会は、その性格に鑑みまして、いろいろ独自の行動をとらなければならないというような意味で、委員会の費用は二十五億円を超えてはならない、こういう規定があるのであります。しかもこの二十五万円というのは第三国会召集までの費用でありまして、現在委員会といたしましては、事……

第2回国会 国土計画委員会 第1号(1948/01/30、23期、同志クラブ)

○田中(角)委員 ただいまの松浦委員の建設行政の一元化に対し、第一回國会に引続きまして小委員会を設けて研究したいという御意見に対しては賛成であります。同時にそれに関連しまして、住宅復興対策に関しましては当然本委員会に属すべきものでありますが、第一回國会におきましては住宅復興問題は衆議院の当委員会においてはあまり取上げられなかつた非常に重大な問題でありまして、特に敗戰後のわが國におけるところの住宅問題は、これから相当長い間大きな問題として取上げる必要がある、その意味において市街地建築物法並びに臨時建築制限令、その他建設関係の法規の改廃も重大なる関連を有するのではないかという意味から、住宅復興対策……

第2回国会 国土計画委員会 第8号(1948/05/28、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 ちよつと簡單に伺いたいのでありますが、第一回國会におきまして採択せられ、政府に送付された請願、陳情の状態を大体お聽きしましたが、それに対しましては、河川、砂防、港湾、道路その他の施設で、大体の統計をされたものがございますれば、御説明願いたいと思います。なおその部門別といたしましては、今までの継続工事の分と、非常に請願がたくさんありますために、政府で今まで手をつけておらなかつた新規の工事の請願もあると思いますから、そういうこともひとつお調べになつていただいておるならば、御説明願いたい。次に應急処置を要するものと、建設、生産的の面からの請願があると思いますから、そういうものの区別……

第2回国会 農林委員会 第9号(1948/05/26、23期、民主自由党)

○田中角榮君 新潟縣南魚沼郡五十沢村地内林道開設工事に関する請願書を御紹介申し上げます。本村は御承知の通り上越線六日町から約二十二キロの所にある村でございまして、千古斧鉞を知らざるところのなら材地帶約七千五百町歩、並びにけやき材地帶六千五百町歩を有し、その開発により利用可能なる薪炭林は無数に存しており、かつ金鉱、鉄鉱マンガン鉱の潜在せる鉱脈も現在試掘いたしておるものが多数あるのであります。なおかつ温泉の掘鑿も可能なる所が非常に多いのでございまして、この林道開設工事をやつていただくことによりまして、現在までの長い間の未利用資源が非常にたくさん利用されるものと思うのであります。その意味におきまして……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第1号(1948/01/29、23期、同志クラブ)

○田中(角)委員 先ほど宇都宮委員の御質問に関連した事項でございますが、これは当委員会の発足説明があたつてわれわれの任務を御説明があつたと同時に、われわれの権限にも、はつきりした線を引いていただきたいて考えるのであります。それは世耕事件というものができました経緯を考えてみましても、すぐおわかりになるのでありますが、しかも前國会に取上げられました隠退藏物資特別委員会と同じように、本委員会の運営にあたりましては、特に必要と認むる場合は、証人を喚問したり、書類の提出をしてもらうことができるということでございますが、これは委員会としての権能をお定めになつたのでございまして、委員そのものは、事件に対して……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第2号(1948/01/31、23期、同志クラブ)

○田中(角)委員 ただいま石田君の御提議がございましたが、これはちよつと筋が違うのではないか。私はそういうことから昨日の理事会のことを申し上げるのではありませんが、本調査委員会は政党並びに官界の粛正を期することが目標であるのでありますが、ただ風評によりまして公開の席上でいろいろなものを取上げることを考えましときに、これは一つの司法問題といたしましても、犯罪を搜査するにしても相当根拠がはつきりするまでは公表はしない。ましてわれわれ調査委員会が、ただ風評を取上げて、いつも公開の席上でだれでも発言をする。しかもそれは何ら調査委員会において取調べられたものではなく、不確実きわまりないものにおいていろい……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第3号(1948/02/04、23期、同志クラブ)

○田中(角)委員 この問題に対しましては、少くとも官印を使用し、首相官邸並びに私邸において起りました事件でありまして、しかも現職の人として、在職中の者が本件を起しておるのであります。第三者的に見まするときには、当然片山首相にかかる事件であると思うのであります。とはいえ、官印の内容については、眞偽のいかんによりましては、官房長官も当然官記紊乱の責任を追究さるべき重大なる問題であると思うのであります。しかも本調査委員会の設置の目的は、政界、官界、実業界全般の粛正淨化が根本趣旨であることを考えまするとき、いやしくも政府の最高責任者に疑義のかかる本事件は、当然本委員会に上程されまして、至急これが実相の……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第4号(1948/02/05、23期、同志クラブ)

○田中(角)委員 簡單に二、三お尋ね申し上げます。昭和二十年十月三十一日に兵器処理委員会が発足したのでありますが、これは日本の政府の方がこの委員会の発足に対してさきに発令をされましたか。バラード大佐の御指示によりましてあなたの方がさきに御発令になつたか、その点をお答え願いたいと思います。
【次の発言】 兵器処理委員会が発足しまして委員長に御就任になりましたのは、官の御指名でありますか、それとも別な方法をとられたのでありますか、御答弁願います。
【次の発言】 二十年十月三十一日に発足いたしましたものが、日本の官廳との契約、すなわち内務省の調査部長であつたところの青木秀夫氏との正式の契約は二十一年……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第10号(1948/04/02、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 ただいまの辻氏の事件でございますが、この事件はわれわれが先般來ずつと研究いたしまして、すでに檢察廳の手においても十分調査が済んでおるのでありまして、これから当委員会といたしまして喚問をし、証言を求めることも、檢察当局で調べた範囲より出ることはないと思うのであります。しかもこの証人として喚問されまする人たちの中には、現に國会議員として衆参両議院の中に席を占めておる人が多数あるのであります。しかも委員会といたしましては、この内容はほとんど熟知しておるのでありまして、人格その他の事情を考えまするときに、なるべく速やかに結末をつけることが、証人として喚問される議員の方々にもよいことで……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第11号(1948/04/05、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 ただいま田中健吉委員から、辻嘉六氏にまつわるところの残余六百五十万円の事件を至急調査されるようにとの提案がございましたが、この事件は御承知の通り隠退藏物資委員会当時からの事件でございまして、未だ結末がついておらないのであります。これは不当財産取引委員会が非常に成績が惡いという風評をこうむるのは、委員会の本質からいたしましてやむを得ないものである。非常に事件が復雜である廣汎であるというために、やむを得ないではないかと思いますが、この事件は大別いたして二つにわけられるではないかと思います。その一つは今日から明日、明後日にわたつて本委員会において審査される事件は、檢察廳で取調べたと……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第12号(1948/04/06、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 この問題は理事会に移していただきたい。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第14号(1948/04/13、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 この問題は前加藤委員長のときに海外新聞に、全然本調査委員会にかかつておらない当時でございましたが、実耕事件に絡まり、現在の衆参両國会議員に三十余名の該当者を出すということが非常に大きな見出しで発表されましたために、調査委員会としても取上げまして、調査委員会の本來の目的といたしまして、政界、官界、財界の淨化と言うけれども、昭和二十年八月十四日以降の非常に長い間各般にわたる調査事項を取上げまする関係上、この中に登場する人物の人格、地位、その他いろいろな問題が絡まつてくるのであります。しかもこれは調査が済まなければ事件の可否はわからないのでありますから、委員長並びに本調査委員会の委……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第17号(1948/04/30、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 簡單に一言だけ御質問申し上げます。あなたが編集長としてうわさの存在を信ずるか、眞実であるかないかをわかつておらないということは私自身の感覚でも納得できます。しかし編集長としては、少くとも八木岡氏が書いて來たものに対しては、眞実であるなというくらいのことは一應念を押されたと思いますが、全然八木岡氏が書いて來た記事に対してあなたは御質問なり念を押すなり、御自分の責任上なさなければならないことをなされたかなされないかということだけお聽きしたいと思います。もし御質問なさつたならばどういうことを御質問なさつたか、確かにあなたは全然その眞実を信じないでも、編集長の責任として大丈夫だろうな……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第19号(1948/05/06、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 簡單に三点だけお尋ねいたします。証人は引揚同胞援護会と御関係がありますか。
【次の発言】 ただいまの引揚同胞援護会に対しましては千四百万円、あなたがお集めになつた七百万円の集め先の中にはありませんが、こういう取引は引揚同胞援護会との間にはなかつたのでありますか。
【次の発言】 そうしますと、引揚同胞援護会でも、これに似たような問題が起きておつたことを証人は御存じありませんでしたか。
【次の発言】 この引揚同胞援護会にかかるこれに似か事件は、御承知の通り原侑君の問題であります。この問題に対しては相当政治に関係する人が動いておつたということも御承知だろうと思いますが、証人と引揚同……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第21号(1948/05/08、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 簡單に御質問いたしますが、前尾さんが主税局長当時、昨年の十月、十一月に税金滯納という問題が非常に議会でも問題になりまして、財政金融委員会でも、もうぶつかけてとる以外にしようがないだろうというような方法を大藏省の主税局長はとつておるのですが、あなたを前にしては、非常に変な話ですが、一番成績の惡いのはあなたの財産局管内だつたというのですけれども、そのときにいわゆる強制徴税というような問題について本省から各財務局長に指令があつたはずですが、そういう具体的な方法――徴税強制執行というような問題に関して本省から大阪財務局長に八月から十二月までの間、こういう問題が起る前に、特殊の指令があ……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第23号(1948/05/21、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 簡單に一つだけ御質問申し上げます。先ほどの御証言を伺つておりますると、次官が前尾主税局長を大阪造幣局長に轉任せしめられるときに、もちろん大臣と話し合われるのが普通でございましよう。それから前尾局長の証言によりましても轉任の原嘉は私たちもよく承知いたしております。しかしそのときにその理由によりまして、またその当時の状況といたしましては――結果として轉任が実現したのでありまするが、その問題を出したのは大臣があなたに先にお出しになりましたか。あなたがこういう情勢だから前尾君は轉任させなければならないのじやないかと考えて話をお禎しになつたのか。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第27号(1948/06/02、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 ちよつと証人に質問をいたします。ただいま石田君の御質問と関連しておるのでありますが、あなたが百五十万円ないし三百五十万円の金を使われたというのは、当時のあなたの地位と職務において使われたのでありまして、最後に副議長室で党首脳部に御報告をされたことは承知しておりますが、これは御報告でございますか、承認でございますか。
【次の発言】 そうしますと、この百万円だけ党費として正式帳簿に記入するというその條件附なものに対して、御出席の全員が御承認になつたのでありますか。これは將來非常に重大な問題になると思いますから証人にひとつじつくりとお考えいただきたいのですが、証人がもちろん御自分の……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第32号(1948/06/18、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 動議を提出いたします。小委員会において起草されました本決議案を本委員会において採択し、本院に送付されんことを望みます。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第34号(1948/06/22、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 私は中野君の動議に賛成いたします。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第46号(1948/08/02、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 委員会の名によりまして本日午前十一時より私と田中健吉君並びに事務局速記者を帶同いたしまして麻布霞町の岡直樹氏邸を訪問いたし、臨床尋問をいたしました結果に対して簡單に御報告申し上げます。岡直樹氏は本委員会に提出されておりまする診断書のごとく、毎日午後は三十八度内外の発熱をいたしておりまして、病名は左乾性胸腹炎であります。ちようど主任医師であるところの順天堂の医師が参つておりまして、当分の間、期限で申し上げますと三箇月間くらい出頭することができないというような状況でございました。なお長い時間の尋問にもたえ得ないような状態であるということでございます。質問に先だちまして私から尋問を……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第53号(1948/08/31、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 簡單に一問か二問伺います。佐世保の土建業者がつくつておられる復興協会は佐世保船舶工業の解撤工事とか、鑑船の解撤引揚、工場の新設とか拡張、補修というようなものを大体どなたがやつておられますか、梅村さんもやつておられるかおられないか、やつておられるとすれば大体どのくらいやつておられるか。
【次の発言】 そうです。
【次の発言】 土建業者というものは全然解撤には関係しておられませんか。
【次の発言】 もう一つお聽きしたいのは、終戰直前まで、戰時建設團の長崎縣支部はもちろんあなた方が会員だつたと思いますが、その場合特に佐世保工廠の中で土建業者がお仕事をおやりになつておつたでしようか、……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第56号(1948/09/03、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 一問だけ。第二回の三百万円の融資については昭和二十一年一月二十九日に資金調整法の許可がとつてありますが、前の一千万円のときの日銀の資金調整法によるところの認可は何月何日附でありますか。それだけお答え願いたいと思います。
【次の発言】 結構です。そうしますと融資懇談会からくるときに一緒に日銀から許可になつた筈ですから、そのときには第四次のG・H・Qの許可があるという見透しでもつて日銀は許可したわけですね。

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第57号(1948/09/04、23期、民主自由党)

○田中(角)委員 ただいまの石田君の発言に対して反対するわけではありませんが、これは委員長が質問したときに、本問題に関係がないのではないかと証人が考えられて、これは不利益になるかもしれぬからどうですかと反問をされたとき、委員が御自分の考えでもつて質問を続行されなかつたのであつて、石田君が今話されたような事実とは全然違うと思うのですが、委員長の見解はどうですか。

第3回国会 法務委員会 第2号(1948/11/10、23期、民主自由党)【政府役職】

○田中(角)政府委員 一言ごあいさつを申し上げます。新しい國会の劈頭でありますので、主務委員会であるところの当委員会に対しましては、法務総裁がごあいさつに伺うつもりでありましたが、おととい着任いたしましたばかりで、何もよく存じておりませんし、特にきようは別に一つ会がありますので、あらためて当委員会にごあいさつにまかり出るというお話でございましたから、よろしくお願いいたしたいと思います。  なお私は御承知の通り、まつたくのしろうとでありまして、当委員会の委員の諸君は全部私の先輩であり、かつ非常にエキスパートでありますので、私も当委員会の審議が迅速に進みますように、國会と法務廳、その他行政府との間……

第3回国会 法務委員会 第10号(1948/11/27、23期、民主自由党)【政府役職】

○田中(角)政府委員 大垣市に刑務所設置の請願についてお答えをいたします。請願の趣旨は当局といたしましても十分了承できるのでありますが、ひとり大垣市の場合のみでありませず、全國的に見ても被拘禁者の激増に伴う人権の問題とも関連いたしまして、刑務所施設の拡充整備に努めているのでありまするが、本件については、本年度におきましては予算資材の面が制約せられておりますので、遺憾ながら実現は不可能の状態にあるのであります。私その必要なことにつきましてはすでに十分承知をいたしておるのでありまして、來年度におきましてはこれを設置する予定で、計画書を目下経済安定本部に提出中でございますから、以上で御了承いただきた……


24期(1949/01/23〜)

第5回国会 運輸委員会 第5号(1949/04/14、24期、民主自由党)

○田中角榮君 ただいま議題となりました只見線全通促進の請願について御紹介を申し上げます。本請願の要旨は、只見線は昭和十七年十一月に一部開通したのでありますが、大白川駅から福島縣南会津郡伊北村只見に至る区間が未完成のため、沿線一帯の林、鉱資源並びに水力発電事業の開発に多大の支障を来しているのであります。ついては本線の全通を推進されたいというのであります。
【次の発言】 ただいま議題になりました大巻村に簡易停車場設置の請願について御紹介申し上げます。本請願の要旨は、上越線六日町駅と五日町駅との間は、遠距離のため新潟縣南魚沼郡五十澤、城内及び大巻三村の物資の搬出並びに村民の不便は多大である。ついては……

第5回国会 建設委員会 第1号(1949/03/19、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 動議を提出いたします。理事は、その数を七名といたしまして、選挙を省略し、委員長において指名せられんことを望みます。

第5回国会 建設委員会 第3号(1949/03/31、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 ちよつと御質問申し上げたいのですが、住宅の必要性は私が申し上げるまでもなく、今御説明の通りでありまするが、この住宅建設の施策といたしましては、自己資金をもつてまかなえるものに対しては、できるだけ自己資金をもつて建設意欲を増すような処置をとつてもらいたいということと、もう一つは、申すまでもなく政府融資による、特別の処置によるところの、國家が保障する庶民住宅の建設があるのでありますが、終戰後できました約百五十万戸の建設の状況を顧みますときに、住宅営團その他が非常な努力をなされたことは十分承知するのでありますが、私は今このような段階に立ち至りましたときには、政府が國費をもつて、また……

第5回国会 建設委員会 第4号(1949/04/05、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 庶民住宅の資金に対して三点だけ御質問を申し上げます。第一点は公共事業費中の特に庶民住宅建設資金の配分内容について伺いたいのであります。それから昭和二十四年度の庶民住宅建設計画十四万戸に対して、どういう資金の見通しを持つておるかということを、まず第一に御答弁願いたいと思います。
【次の発言】 そういうふうにこまかい数字を伺いたいのではなく、いわゆる昭和二十四年度十四万戸の計画に対して、資金の用意があるかないか。しかも六・三制の費用等で庶民住宅の十四万戸というものが、非常に危いというような状況になつておるのでありまして、特に建設省から出ておりますものは、十四万戸の五箇年計画の第一……

第5回国会 建設委員会 第5号(1949/04/07、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 建設省の機構改革に対して私見を申し述べるとともに、本多大臣の御所見を承りたいと思うのであります。  私が申し上げるまでもなく、建設行政の一元化というものは、終戰後におけるわが國の行政機構改革という問題に対しては、その拠点をなすというくらいに重要な問題であると思うのであります。当委員会におきましても、一昨年來この建設行政の一元化という問題に対しては種々論議を重ねて参つたのでありまするが、建設行政の一元化というものに対して非常にいい段階になつたのは、内務省の解体であります。しかし当時建設行政の一元化というものは各党派とも賛成しておつたのでありまするが、内務省の解体が当時十月一日以……

第5回国会 建設委員会 第6号(1949/04/12、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 簡単に一つだけ伺いたいのであります。ただいまの問題に関連しまして、三十間堀、眞田堀というような問題がたくさんあると思うのでありますが、緑地、風致、美観という法規的に拘束をされる方面ばかりでなく、日本人的な感覚において、緑地、風地、美観というような立場に対しては、実施計画をつくる場合に、東京都に移管をしたから、風致美観の立場から支障のないものに対しては文句を言わないということによくわかるのでありますが、この根本問題を決定してあのほりを埋めようというような場合を決定するまでには、どういうような処置をおとりになつて決定するかということに対して、ご説明願いたいと思います。

第5回国会 建設委員会 第8号(1949/04/26、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 今の点に対して政府委員に質問をいたします。総合的建設省の実現の努力に対しては、今さら申し上げるまでもたく、本委員会は二箇年にわたつて、これが実現に努力をして参つたのでありますが、第一回、第二回、第三回と、遂に時間的、技術的に間に合わないということをもつて今日に至つておるわけであります。総合的建設省ができる一番いいきつかけというものは、私が申し上げるまでもなく、建設省の母体になるところの当時の土木局を含んでおりました内務省の解体ということが命ぜられたときが、一番この可能性があつたのでありますが、時間的に、しかも技術的に間に合わないというのと、特に政府の勇断を欠いたために、遂にで……

第5回国会 建設委員会 第9号(1949/04/28、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 建設大臣に一、二御質問申し上げます。  総合的建設省の設置ということは、先ほど今村君が申された通り、われわれ当委員会といたしましては、すでに二年半にわたつてこれに賛成しておるのでありますが、もうすでに片山内閣、芦田内閣とずつと続きまして現在の状態まで二回三回の好機があつたのでありますが、ついにチヤンスを逸し、現在に至つておるのであります。しかも今度の行政機構の改革というのは、絶好のチヤンスであると思つておりまするが、先ほど大臣の答弁によりますると、近く行政審議会をつくつて、必ずや総合的建設省の実現に努力をされるという御答弁でございましたので、私ども與党の立場といたしまして、大……

第5回国会 建設委員会 第14号(1949/05/09、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 一つだけ御意見を承りたいと思います。十七條に工事差止ということがありますが、こういう問題を行えますときに、やはり育成という面でこの法律が非常に大きな役目を果しておると同時に、どの法律でもそうでありよするが、やはり制裁罰則というような面が非常に大きく出るようであります。その意味で第十七條の工事の差止といようなものが出ておるのでありますが、私もこの問題に対しては非常に疑義があるのでありまして、こういう問題は工事差止というものだけではない、いろいろな工事に対する紛争処理、苦情処理というようなものは、別にあとに建設業審議会というものがありますが、こういうようなものでこの経済界の変動に……

第5回国会 建設委員会 第23号(1949/07/12、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 政府に対する質問はこのくらいで打切りまして、デラ台風を含ね災害復旧費その他に対して委員会の態度決定その他を協議するために、懇談会に移されんことを望みたいと思います。
【次の発言】 デラ台風に関する応急予算につき、当委員会として政府に対する要望事項の成案につきましては、理事会に一任せられんことを望みます。

第5回国会 建設委員会 第24号(1949/08/25、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 三点だけ伺いたいのであります。第一点は臨時建築制限規則でありますが、これに資材が、現在統制の状態としては撤廃するというわけには行かないのですけれども、関係方面との関係は、もう少し材料緩和の見通しがつけば、原則的に二十二年度省令二号を撤廃するという問題に対して、お見通しはどうですか、改正案を出すという意見も委員会に出たのですが、これに対する御見解はどうですか。
【次の発言】 御提出になりました資料によりますと、八月中に大体着工になるようになつておりますが、各府縣の二十四年度の公営住宅の建設状況を見ますと、すでに四月から八月になつておりますが、大体八月の末ごろから資材購入をやり、……

第5回国会 建設委員会 第25号(1949/08/26、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 労働大臣にひとつ伺いたいのですが、失業対策事業と公共事業と同じわくでやるという場合、失業対策費は労働大臣の所管になつておるようなことを、この間安本で言つておられましたのですが、建設省の係官としては、実際労働者がその費用をもらつてしまわなければわからないのだ、それだからどちらの方に振り向けていいのかもさつぱりわからない、こういうふうな答弁がありましたので、私はそのときに、これは労働問題の対策を樹立するのはもちろん労働大臣であるけれども、これを直接吸収する事業は当然建設大臣が所管すべきである、だからもちろん向うの方に出される前に、密接なる連絡を建設省で持つて、共管事項であるという……

第5回国会 建設委員会 第28号(1949/09/15、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 地方開発問題のうち、なかんずく電力問題というのは非常に大きな問題だと思います。しかも経済再建、國土復興という面から見ましても、この電源開発ということをおいて地方開発ということは論じられないという問題であります。御承知の通り見返資金特別会計の中からはすでに鉄道、逓信に重点的に振り向けられておるのでありますが、第三次の資金は残るところ電源開発というところまで参つておるのであります。この電源開発問題に対しましては、過般來参議院の建設委員会その他で公聴会まで開いていろいろな問題を討議しておるようでありまするが、電源の開発、なかんずく最も大きい新潟縣並びに福島縣境にあるところの奥只見電……

第5回国会 建設委員会 第29号(1949/09/16、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 住宅小委員会でもつて討議をするつもりでおりましたが、局長がおいでになりましたので、二、三点こまかいことでありますが、御質問を申したいと思います。現在半統制の状況にあるわが國の状況として、いわゆる臨時建築制限令等がただちに撤廃できない、その御事情もわかります。しかし十二坪が十五坪になり、三十坪になり、近い將來には、ほとんど臨時建築制限令交付前のような状態が、十二月ごろには來るのではないかということ、私自身も考えておるのでありますが、住宅の不足ということは、もう私が今さら申し上げるまでもなく、非常に大きな不足の数字があげられております。私は過日、公共事業費のうちで一部をさいてもら……

第5回国会 建設委員会 第30号(1949/10/19、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 会を終る前に地方総合開発小委員会の小委員長として、一応の小委員会の方針並びに運営につきまして、報告をかね御了解を得たいと思います。去る九月十五日本建設委員会において、地方総合開発小委員会を設置せられまして十月十三日小委員会を開催、建設省の監理局企画課長の出席を求め、地方開発に関し事情を聽取したのでありますが、この件につきましては通産省、建設省、経済安定本部、農林省、その他の各省にそれぞれ分割されておりまする部分が非常に多いのであります。しかも現在までの地方総合開発に関しましては、県別に各個ばらばらの計画を立てておる状態であります。地方開発に関しまして、小委員会としての根本態度……

第5回国会 建設委員会 第31号(1949/10/24、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 ただいまより地方総合開発小委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。  本小委員会は去る九月十五日設置、十月十二日第一回小委員会を開いてより以来、四回にわたり地方総合開発問題について、あらゆる角度より慎重に審議いたしたのでありますが、その分野の広きにわたるため、今にしてなお全分野にわたり審査を完了できないことは、はなはだ遺憾でありますが、休会中設置せられた小委員会でありますので、一応の御報告と相なつた次第であります。  第一回小委員会において、地方開発について調査官庁である建設省管理局企画課長を招致、地方開発に対する計画、方針、実績等に関し説明を聴取しました……

第6回国会 決算委員会 第3号(1949/11/11、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 ただいままでの批難事項に対する説明が、三百二十六から三百三十一まで各項別にあるのでありますが、このうち昭和二十二年当時の状況として、やむを得ないのではないかというふうに納得される部分もあります。特にこのうち三百二十九、三百三十の二項に対しては、これは相当研究もし、かつ深く掘り下げてみる必要があるのではないかというふうに考えておるのであります。結論的に申し上げて、この二項に対して関係者の処分、その他に対していかなる処置がなされたかということに対して御答弁を煩わしたいと思います。
【次の発言】 この二項目だけを取上げて追究するのではありませんが、いわゆる国費を不当に支出をする、科……

第6回国会 決算委員会 第6号(1949/11/19、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 二百五十二の予備費の支出当を得ないもののうち、石炭購入代金として科目を決定せられているものから相当額の支給をしたと言つておりまして、石炭購入のための運搬費、人夫賃に使用し、あるいは他の経費に流用するとありますが、このあるいは他の経費というものの内訳を御存じでございましたら……。今おあげになつた二百五十から二百六十七までは、統制経済下においてはやむを得ないものとか、現在の情勢下においてはやむを得ないようなものがずつとあるのですが、この予備費の不当支出というのは、文部省だけの問題ではなく各省にもこういうものがあるようであります。特に石炭購入資金として科目が決定せられているもので、……

第6回国会 建設委員会 第1号(1949/10/27、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 動議を提出いたします。理事はその数を十名とし委員長において指名せらんことを望みます。

第6回国会 建設委員会 第2号(1949/11/11、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 住宅営団法の廃止ということは、ただに住宅営団法の廃止問題にとどまるのではなく、今後のわが国における住宅政策に非常に大きな問題を残すものであり、かつまた基本的な一つのラインになるものである、こういう重点的な考えから、住宅営団の実績、功罪、そういうものは、この法律を廃止する前に、相当深く研究究明せらるべきであると思うのであります。その意味において住宅営団のこの法律の主管官庁であつた建設省としては、住宅営団はいかに住宅政策に対して功績があつたか、かつまた運営その他の結果において、どのような住宅政策に対するマイナスがあつたかという点を、数字的にひとつ御説明を願いたい。  もう一つは、……

第6回国会 建設委員会 第5号(1949/11/19、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 関係の方々に四、五点御質問を申し上げたいと思います。住宅営団が閉鎖機関に指定されました今日、営団法の廃止は当然であると思うのでありまして、この廃止法案に対しましては異論のないところでありまするが、昭和十六年から閉鎖日まで長い間、日本の住宅政策面に非常に大きな位置を占めておつた住宅営団の功罪というものを、われわれがこの際十分きわめておきまして、近くつくられる運びになつておりますところの住宅公社法の審議に対しても、十分の資料にいたしたい、かように考えておるのであります。その意味におきまして現在整理の過程におきましては、政府出資金の一億円並びに社債等は、ほとんど返還できないというよ……

第6回国会 建設委員会 第6号(1949/11/22、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 建設省当局に対して、六点だけ簡単に御質問をいたします。第一番目は、五年間で大体戰災地整備を行うということでありますが、これは時間的に延びるだろう、こう思つておるのですが、まず整備の中で最も大きな対象であるところの幹線街路の整備についてであります。この幹線街路の整備だけは五箇年間に行える方針と自信をお持ちであるか、ないかという問題を、まず一番にお伺いいたします。
【次の発言】 この問題についてもう少しつつ込んでお聞きしたいのですが現在幹線街路の整備が五箇年間で行えないということが言われておるのでありますが、大体そうだろうと思います。もしこれが五箇年間で行えるとすると、現在建築申……

第6回国会 建設委員会 第7号(1949/11/24、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 動議を提出いたします。本日の日程を建設行政に関する件に交更せられんことを望みます。
【次の発言】 少し本質的な問題を二、三点御質問申したいと思います。研究過程にあるのでありまするから、はつきりした御答弁ができないかもわかりませんが、国土総合開発法というがごとき立法をなすについて、当然考えなければならないいろいろな問題に対して承りたいと思います。まず第一番目に管理部長に対して、この国土開発法もしくは地方計画法のごときものがつくられて――これはもちろんただいま内海委員が言われたのは勧告であるからというのでありますが、私の考えでは勧告であるから多少そこに緩和ができるのではないかと思……

第6回国会 建設委員会 第8号(1949/11/29、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題に相なりました請願日程第一、岡山県下各何川の砂防工事施行の請願外十九件、大村清一君紹介、文書表第一号ないし日程第一八四、旭川改修及び旭川合同用水工事促進の請願逢澤寛君紹介、文書表第一二一三号及び陳情書日程第一道路整備費に関する陳情書、青森県上北郡六箇村連合青年団長二本柳正一君提出、文書表第五号ないし日程第四一、和歌山県下災害復旧事業に対し国庫補助の陳情書、海南市長森本伊助外八名提出、文書表第二七六号に関する請願小委員会の審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。  請願小委員会においては、慎重審議の上審査済みと相なりました請願の総数は、一七八件で、其の内訳は一、河……

第6回国会 文部委員会 第15号(1949/12/01、24期、民主自由党)

○田中角榮君 文部委員会に付託になつております教育委員会法の一部を改正する法律案の一部修正に関しまして、建設委員会でも多少の意見がありまして、先日当文部委員会との間に連合審査会をお開きを願つたのであります。建設委員会の要望に対しまして、当委員会としていろいろ御便宜をはからいくださいましたことに対しましては、厚く御礼を申し上げます。当日から二回にわたり委員会を開きました結果、本法律案の一部修正に対しまして、これから読み上げまする修正をぜひともお取上げ願いたい。こういうふうに決定いたしましたので、よろしく御審議の上、なるべく建設委員会の要望をお入れになつて御審議くださらんことを、全員を代表いたしま……

第7回国会 決算委員会 第4号(1950/02/13、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 二、三伺いたいのですが、二十三年度末における損失の数字が明らかにされたのでありまして、もちろん事情やむを得ない損失のあることも認めるのでありますが、当時の処置といたしまして、事業所別に検査報告、たなおろし仮決算というようなものを、年度区分を明確にするためには当然出さなければならないと思うのであります。そういうことをなさなかつたということに対しては、ただ單なる批難事項としてあげられるということだけではなく、非常に大きな国庫の予算を持つておられるものだけに、この線に対しては非常に嚴密な会計検査院としての態度も必要であろうというように考えております。  なお二十三年度の総決算をやる……

第7回国会 決算委員会 第7号(1950/03/08、24期、自由党)

○田中(角)委員 二、三点御意見を伺いたいと思うのですが、この問題は非常に大きな問題であろうと思います。特にこれが解決はいろいろな視野から考えなければとても解決できないと思います。この決算制度の問題に対しては、私が申し上げるまでもなく、もうすでに六、七回の議会で、明治二十五、六年からこの問題がずつと論議せられておりまするが、現在までたつても、大元締めであるところの憲法が大きく改正せられたのにもかかわらず、この決算制度の問題だけは遂に解決を見ず、現在に至つております。そこに先ほどもいろいろな御質問があつたようでありますが、委員会に人が出ないというようなところまで来ておるのだと思いますが、私はこの……

第7回国会 決算委員会 第10号(1950/04/21、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより開会いたします。  本日は委員長が不在でありますので、私がかわりまして暫時委員長の職務を行います。前会には、昭和二十三年度一般会計歳入歳出決算、昭和二十三年度特別会計歳入歳出決算、昭和二十三年度国有財産増減及び現在額総計算書、昭和二十三年度国有財産無償貸付状況総計算書、以上三件について大蔵省及び会計検査院当局から説明を聴取いたしたのでありますが、本日は右三件を一括議題といたし質疑に入りたいと存じます。なお本日御出席の政府委員は、大蔵省吉田管財局長、平井司計課長、忠調査課長の三君、会計検査院より東谷事務総長が出席せられております。川端佳夫君。

第7回国会 決算委員会 第11号(1950/04/30、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより会議を開きます。委員長が不在でありますので、私が暫時かわつて委員長の職務を行います。  日程第一、昭和二十三年度国有財産増減及び現在額総計算書を議題といたします。本件につきましてはすでに前回において質疑がなされておりますので、この際質疑を打切りまして、討論に付したいと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて質疑は終局いたしました。  これより討論に入ります。討論は通告順によつてこれを許します。藤枝泉介君。
【次の発言】 ただいまの藤枝泉介君の動議を採決いたしたいと思います。

第7回国会 建設委員会 第2号(1949/12/20、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 私が申し上げるまでもなく、ただいままで御説明を煩わした第七国会提出予定の法案約十件を数えております。これは法案の数だけによつて驚くのではありませんが、いわゆる第七国会に建設行政関係で十件近い法案が提出を予定されておるということを考えるときに、私たちはここで相当はつきりした目標を持つておらなければならないということを感ずるのであります。すなわち建築物の基準としております市街地建築物法、すなわち大正八年より三十年間もかわらなかつたところのいわゆるわが国建築行政の拔本的な改革を第七国会においてなそうとしておるのであります。すなわち建築基準法の設定並びに改正道路法、それから災害復旧費……

第7回国会 建設委員会 第4号(1950/02/03、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 建築制限令が大幅に緩和されるという、まことに適切な処置をとられたことに対しては、同感の意を表するものでありますが、これに対して現在住宅局内の監督課に配属せられておるところの機関は、どういうふうに処理なさるおつもりであるか伺いたいと思います。なおその人員を、現在の住宅局でもつて配置転換をする場合、どのような方針をお持ちになつておるかということを承りたいと思います。
【次の発言】 ただいま水道法に対しまして、八嶋局長からいろいろお話がございました。私から申しますと、建設省がこういうお話を当委員会に出されるのが非常に遅かつたと私たちは考えております。これは第一国会の片山内閣当時から……

第7回国会 建設委員会 第5号(1950/02/07、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 建設省都市局でもつて提案の運びに至りまして、現在厚生省といろいろ御折衝申し上げておるところの水道法案に対する厚生省側の御見解を承りたいのであります。
【次の発言】 厚生省でも、これと同じような水道法を御提出になるようなお話があるようでありますが、現在はどういう程度まで行つておられるのか。もし御提出になるということであるならば、今国会に御提出になる意思があるか、ないか、伺いたいと思います。
【次の発言】 もう一つ最後にお聞きしたいのは、水道條例で現在運営されておる水道に対しては、衛生立法と事業法との区別は、ただいまの局長のお話で、いろいろ見解の相違があるようでありますが、時代的……

第7回国会 建設委員会 第7号(1950/02/10、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 政務次官がお見えになられたので、一言御質問申し上げたいのでありますが、災害品復旧費に対する全額国庫負担というものに対して、現在のわが国の災害状況から考えると、なお一考の余地があるというふうに私たちも考えるのでありますが、これに対する安本の具体的なお考えをひとつ承りたいと思います。
【次の発言】 公共事業課長にちよつとお尋ねしたいのですが、災害復旧費というものが非常に大幅にふえたので、各災害地における国民も、工事の施行に対して非常な安定感を持ち、かつ希望も持つておつたのでありますが、結果としましては全額国庫負担というような面から考えてみると、工事量においてわれわれが当初考えたよ……

第7回国会 建設委員会 第9号(1950/02/21、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 一つだけ簡單な御質問を申し上げます。解除物件に対して現在公売をやつておられますが、この公売の方法に対して、もう少し考えなければならないじやないかということを考えております。それは非常にこの解除物件というものの数量が厖大であり、かつこれを早く生産部門に転用したいという主目的を達するために、これを大口に拂い下げておられるようであります。なお一箇月ごとに、その拂下げ方法というものが、一括拂下げというふうになつておるようでありますが、これは現在のところ三百万円なり、五百万円なりという大きな金を動かすためには、この主目的に反した使い方がせられるのではないかというおそれが多分にあります。……

第7回国会 建設委員会 第10号(1950/02/22、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 飯沼さんに一点だけお聞きしたい。先ほど瀬戸山君がいろいろ御質問になつたように、行政権との関係がいろいろ論議せられるのでありますが、非常に大きな仕事をしなければならないこの委員会の事務局は、一体どういうものをお使いになるお考えでありましようか。現在経済安定本部における審議会が、法律の裏づけはないけれども、大体これと同じことをやつているわけであります。それを法律をもつて裏づけるというふうに考えるのでありまして、この法案の必要性ということは特に私たちも感じているのですが、現在建設省の管理局企画課においてもこれを行つており、かつ経済安定本部でも同じことをやつている。また各県が各個ばら……

第7回国会 建設委員会 第12号(1950/03/07、24期、自由党)

○田中(角)委員 国土開発法につきましては、私が申し上げるまでもなく、長い間本法の制定を各界で願つておるようなわけであります。建設委員会といたしましても、前の議会に国土開発小委員会をつくりまして、私が小委員長に任命せられ、国土開発法のごときものを制定しなければならないという結論を得て、委員会にもこれを報告してあるのであります。  爾来、私も国土総合開発の立場から考えまして、開発法のごときものの制定をこいねがつておつたのでありますが、西村次官の言明によりますと、近く国会に御提出になる御意向のようでありまして、まことに同慶にたえないと思つております。しかし私は先輩であり、かつ非常に大きな政治力をお……

第7回国会 建設委員会 第14号(1950/03/17、24期、自由党)

○田中(角)委員 さつきの定員の問題なんですが、私たちも行政管理庁といろいろ折衝もいたしておるのでありますが、建設省一万数百名の中から、百名たらずのものを整理をするということは、一応のことはわかるのであります。しかし住宅局の関係だけで、九十数名を一挙に整理をするということになると、住宅行政に対しましては、根本的な――いわゆる基準法の制定、住宅制限令の廃止、その他私たちが現在企画しておりますところの、提出を予定しておりますところの建築士法の通過ということを見込んでおるときに、一挙に減らすということに対しては、多少難があるのではないかとわれわれ自身も考えておるのであります。その意味において、われわ……

第7回国会 建設委員会 第15号(1950/03/23、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより会議を開きます。  淺利委員長が旅行不在でありますので、暫時私がかわりまして委員長の職務を行います。  日程第一をあとまわしにいたしまして、日程第二、水道法に関する小委員長より中間報告を聽取いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 ではさよういたします。水道法に関する小委員長内海安吉君。
【次の発言】 ただいまの水道法に関する小委員長内海安吉君の中間報告を了承するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて了承することに決しました。お諮りいたします。この際ただいまの内海安吉君の中間報告に関し、建設省都市局長八嶋君より発言を求めら……

第7回国会 建設委員会 第17号(1950/03/25、24期、自由党)

○田中(角)委員 私はこの法律の提案者の一人といたしまして、この法律案の目的の一つである財政的裏づけというものに対して、大蔵当局の所信をただしたいと思うのであります。質問の要点は二点であります。まず第一点は、首都に対して特別の法律を制定するということは、わが国だけでなく、他の国においてもこのような例があるのでありまして、現存荒廃せる戰後の日本といたしまして、特に首都建設法案を提出するということは、私たち提案者といたしましては、非常に大きな意義があると自覚しておるのであります。われわれもこの法律案を提案するまでに、幾多の曲折を経て来たのでありますが、最後に国会に提案しました法律案は、諸種の事情に……

第7回国会 建設委員会 第18号(1950/03/27、24期、自由党)

○田中(角)委員 特別鉱害の復旧臨時措置法に対して、西村経済安定本部政務次官の御意見を、もう一度お尋ねしておきたいと思います。それは現在政府提案になつております原案に対し、主管委員会である通産委員会において、小委員会を設け、これが改正試案を検討中であるようであります。当委員会といたしましても、これが公共事業的な立場からいいまして、多大な関心を持つておるのであります。特に政府提案の原案でも、昭和二十五年度八億九千万円という工事量は、これがいかに修正されても、絶対に少くしたくない、こういうような見方から、強くこれを主張して参つておるのであります。しかも過般来災害対策並びに建設及び通産の三委員会の理……

第7回国会 建設委員会 第19号(1950/03/28、24期、自由党)

○田中(角)委員 政府提出にかかる連合国軍人等住宅公社法案の原案に対しましては、ただいま修正案提案者瀬戸山君が申し述べられました條項に対し多少の疑問を持つておつたのでありますが、この修正案が出されました以上、修正案並びに修正部分を除いた原案に対して、自由党を代表いたしまして賛成の意を表します。
【次の発言】 かねて当委員会に付託せられ審議中でありました、熱海、伊東温泉都市建設法案につきましては、さきに別府温泉都市法案の衆議院通過に際しましても、この種法案の整理について、基準法のごときものを設けることが至当であるとの意見が多数であつたのであります。よつて当委員会といたしましては、同法案審議に対し……

第7回国会 建設委員会 第20号(1950/03/30、24期、自由党)

○田中(角)委員 北海道開発法案に関しまして、昨日内閣委員会との合同審議を開いたのでありますが、この法案の主管委員会は内閣委員会であることは申すまでもありません。しかしこの法案に対して、当委員会といたしましても重大なる関心を持つものであります。よつて委員会といたしましても、昨日これが関連法であるところの総合国土開発法の提出に対して、官房長官の意見を求めましたところ、当委員会の考えているような意見を政府が目下持つておられ、早急に国会に提案する運びであるという答弁でありました。よつて当委員会といたしましては、内閣委員会に対しまして、この法律案審議に関し、次のような申入れをいたしたらいかがかと思うの……

第7回国会 建設委員会 第22号(1950/04/06、24期、自由党)

○田中(角)委員 過般来より当委員会で各党議員提案といたしまして、法案の立案にあたつておりました建築士法も、諸君の格段の御協力を得まして、一昨四日本院に提出、昨五日本建設委員会に付託に相なりましたので、提案者を代表いたしまして、提案理由の御説明を申し上げたいと思います。  建築物の災害等に対する安全性を確保し、質の向上をはかることは、個人の生命財産の保護と社会公共の福祉の増進に重大な関係を有するものであります。そのためには専門の知識、技能を有する技術者が、その設計及び工事監理を行うことが必要であります。建築士法はこの趣旨にのつとり、建築物の設計及び工事監理をつかさどる技術者の資格を定めて、試験……

第7回国会 建設委員会 第23号(1950/04/08、24期、自由党)

○田中(角)委員 砂間君に御答弁申し上げます。  御承知の通り、建築物の質を向上するためには、設計及び監理その他施工の面に大別せられるわけであります。施工の面に対しましては、当委員会を通りましたところの建設業法がありますので、施工面は法律において適正が保持せられておるわけであります。しかし現在までには設計及び工事監理に対しては法律がなかつたので、これを適正に調整をするということができなかつたわけであります。その面におきましてこの建設業法に対応いたしまして建設の点で大きな面を占めるところの設計及び監理の適正合理化をはかるために、設計並びに工事監理を行う人たちに対してこの法律を規定したわけでありま……

第7回国会 建設委員会 第24号(1950/04/10、24期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 次に瀬戸山三男君。

第7回国会 建設委員会 第28号(1950/04/18、24期、自由党)

○田中(角)委員 議事進行について発言を求めます。本法案は当委員会におきましても小委員会までつくり、十分審議をいたしたのでありますし、加えて大蔵委員会とも前後二回にわたり合同審査会を開き、大体において議論は盡されておつたのであります。昨大蔵委員会との合同審議において、砂間君が一部発言を保留せられておつたのでありますが、本日すでに長時間にわたつて御発言でありますので、本法案に対する質疑は以上をもつて打切ることが妥当であると思います。よつて質疑を打切り討論に入られんことを望みます。
【次の発言】 私は自由党を代表いたしまして、両案に対して賛成の意見を簡單に申し述べます。熱海、伊東国際観光温泉文化都……

第7回国会 建設委員会 第30号(1950/04/24、24期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 これより会議を開きます。委員長が不在でありますので、私がかわつて暫時委員長の職務を行います。日程第一を議題といたします。水道法に関する小委員長の報告を求めます。水道法に関する小委員長内海安吉君。
【次の発言】 ただいまの内海小委員長の報告を了承することに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて小委員長の報告を了承することに決定いたします。なお小委員長より提出の水道法制定に関する決議は速記録に掲載することにいたします。     〔田中(角)委員長代理退席、委員  長着席〕

第7回国会 建設委員会 第33号(1950/04/28、24期、自由党)

○田中(角)委員 国土開発法に関する小委員の大要を御報告申し上げます。  国土開発に関する基本法案制定の必要性の増大及びこれに拍車をかける地方団体あるいは民間の熱烈なる輿論にこたえ、かつわが委員会多年の研究結論を出さんといたしまして、去る三月十七日の国土開発法に関する小委員会を設置いたし、十五人の小委員をもつてその目的達成を期したのであります。ただいまより同小委員会の審議経過及びあわせて開発法に関する一般状況を御報告申し上げたいと存じます。  御承知のごとく昨年来より建設省においては地方計画法の作成を準備し、また内閣に設けられた総合国土開発審議会において、国土開発法の制定に関する必要性を昨年十……

第8回国会 決算委員会 第2号(1950/07/22、24期、自由党)

○田中(角)委員 高橋、井之口両君から、兵器処理の問題に対してしていろいろ御質問があつたようでありますが、私もかつて隠退蔵物資等に関する特別委員会で、これに対し相当深く研究し、調査もいたしたこともあります。しかし決算委員会といたしましては、もちろんただいまのような重要な問題は、これを追究し、研究し、調査をするということも、重要な議題ではあると思いますが、私の申し上げたいことは、もうすではこの兵器処理の問題は、いろいろなスキヤンダルその他は検察庁が手を入れつつある、手を入れつつあると言うよりも、一番大きな問題は、すでに最高検に移つているというようなことでありますので、この問題に対しては、私たちが……

第8回国会 決算委員会 第4号(1950/07/28、24期、自由党)

○田中(角)委員 委員長及び有田委員から質問がありましたので、重複するところがあるかもわかりませんが、公団の経理の問題に対して二、三質疑をいたします。  公団経理の不正事件摘発の現況にかんがみまして、国費の適正支出をはかるため、その原因を探究するとともに、責任の所在を明確にし、さらにこの種事件の絶滅を期すべく、具体的な方策を早急に立てることが決算委員会の重大なる使命であると考えておるのであります。その意味におきまして、本日は会計検査院長並びに公団に関する責任官庁の責任者の御出席を願つて、その方々に対し若干の質問を試みると同時に、私の意見を申し述べ、かつ責任ある御回答を要求したいと考えておつたの……

第8回国会 建設委員会 第2号(1950/07/19、24期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題となりました昭和二十五年度災害復旧費支出の問題に対しまして、経済安定本部長官の意見をただし、私の希望を申し述べたいと思います。  先ほど瀬戸山君より、建設大臣にもこの問題に対する御質問並びに御意見が述べられましたので、簡單に申し上げたいと思います。申すまでもなく本年は災害時期とも申すべき八月、九月が近づいて参りましたし、本日の新聞は台風の南九州襲来の警報を発しておるような状態であります。その意味におきまして、昭和二十四年度、二十二年度を顧みるまでもなく、本年度の災害も非常に大きくあろうということは考えられるのであります。それに対して政府は万全なる対策をとられておる……

第8回国会 建設委員会 第3号(1950/07/21、24期、自由党)

○田中(角)委員 私は人事交流という意味から申しましても、住宅金融公庫のようなものに恩給法を適用するということは妥当であると思つております。私たちが第七国会で審議しました建築基準法によりまして、各市町村等に建築主事が行つた場合は、これと同じような問題が起るのでありまして、その当時私たちも十分考えておつたのでありますが、これは官庁から出向した場合の方々が、そのまま恩給法の適用を受けると同時に、今度新しく金融公庫に入られた人であつて、この改正法律案によつて共済組合だけでもつてまかなわれておる人が官庁に転職した場合、恩給法によると同じ加算になるかならないかという点だけちよつと伺いたいと思います。はつ……

第8回国会 建設委員会 第4号(1950/07/22、24期、自由党)

○田中(角)委員 簡單に二、三点御質問を申し上げたいと思います。  まず第一番目に、この種法律案を第七国会に審議をいたしましたときに、この両法律案にも第六条に「国有財産法第二十八条の規定にかかわらず」ということを書いてあるのであります。これは国有財産法を改正した方がいいということを考えておるのですが、当時から大蔵当局でも、国有財産法の改正を現在立案中でありますという御答弁でありましたが、もちろん基本法規でもつてこういうことを改正するのが一番いいと考えておるのですが、現在の段階においてはどうでしようか。なお将来この種のものに対しては、国有財産法を改正する意思があるかないかということだけをお伺いい……

第8回国会 建設委員会 第9号(1950/07/29、24期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 これより会議を開きます。委員長が不在でありますので、私がかわつて暫時委員長の職務を勤めます。  日程によつて請願の審査を行います。紹介議員の都合によりまして、日程を適宜委員長において変更いたしますので、あらかじめ委員諸君の御了承を願いたいと思います。  日程第一、福島、大渕両橋を永久橋に架替促進の請願、川野芳滿君紹介、文書表第一八号、日程第二、宮崎、延岡両市間国道路線変更の請願、川野芳滿君紹介、文書表第一九号、日程第十一、南九州総合開発事業促進に関する請願、川野芳滿君紹介、文書表第一一五号、日程第十二、水防法の一部改正に関する請願、川野芳滿君紹介、文書表第一一六号、以上……

第8回国会 建設委員会 第11号(1950/09/01、24期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 これより会議を開きます。  会議に入る前に一言皆さんに申し上げます。本日委員長が不在でありますので、私がかわりまして暫時委員長の職務を行いたいと思います。  なお議題は災害復旧に関する件でありますが、本日は午前中建設省関係、午後は経済安定本部関係、明日午前中は大蔵省関係、こういうような予定で議題に対し質疑を行いたいと思つております。  なお本日午後一時より第十三委員室において映画「水魔宮城県を襲う」を上映する予定であります。諸君奮つて御参会を願いたいと思います。  では日程に入ります。災害復旧に関する件を議題といたします。本日出席の説明員は八嶋都市局長、目黒河川局長、植……

第8回国会 建設委員会 第13号(1950/09/11、24期、自由党)

○田中(角)委員 さきに本委員会より派遣を命ぜられたる只見川水域中、なかんずく奥会津総合開発に関する部分の調査を報告いたします。  只見川班出張議員は砂間一良君と私の二名でありましたが、中ごろより委員長藥師神君が参会し、專門員室より坂本君、建設省より井上君が同行いたし、去る八月九日出発、同月十二日帰京いたした次第であります。  今回新潟、福島両県へ国政調査に参り、只見川流域のいわゆる奥会津地域の総合開発につきましては次回の委員会において報告いたすことにしたいと存じますが、その報告の一部として総合開発地域に関係ない建設行政について、特に災害を中心として先に御報告申し上げたいと思います。  まず第……

第8回国会 建設委員会 第14号(1950/10/18、24期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 これより会議を開きます。藥師神委員長が病気のため出席できませんので、本日は私が委員長の職務を代行いたします。  日程により国土総合開発に関する件を議題といたします。最初に去る第七国会に成立いたしました国土総合開発法の公布に伴いまして、先般国土総合開発審議会が総理府に設置せられたのでありますが、その後の審議会の活動方針等に関し、会長飯沼一省君より説明を聽取したいと思います。なお国土総合開発法関係につきまして、政府側よりの出席者といたしまして、国土開発審議会会長飯沼一省君、経済安定本部佐々木義武君、同じく経済安定本部建設交通局次長山崎小五部君、以上三君が出席されております。……

第8回国会 建設委員会 第15号(1950/10/19、24期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 昨日に引続き、これより会議を開きます。委員長が不在のため、私が暫時かわつて委員長の職を行います。  ジエーン及びキジア台風関係派遣委員の調査報告に関する件を議題といたします。この際まずキジア台風関係の報告を聽取いたします。派遣委員中島茂喜君。
【次の発言】 以上の報告に対する政府側の意見はあとまわしにいたしまして、引続きジエーン台風関係の報告を求めます。派遣委員瀬戸山三男君。
【次の発言】 以上報告二件につきまして、建設省側より技監稲浦鹿藏君、河川局次長伊藤大三君、河川局防災課長賀屋茂一君、住宅局住宅企画課長鬼丸勝之君以上四君が出席せられております。ので、これについて政……

第9回国会 建設委員会 第1号(1950/11/28、24期、自由党)

○田中(角)委員 政府側より澁江建設省監理局長がおいでになつておるようでありますから、一言御質問を申し上げて、御答弁を煩わしたいと思います。  ただいま利根川開発法案または北上川、只見川開発法案というごとき、單独立法をなされようという意見が、各方面に現れておるようでありますが、第七国会の終末に国土開発法が制定せられておりますし、しかも第八條第四項に基いて、政府が地方総合開発計画の区域の設定を都府県に助言できるような規定があるのであります。これを早急に行わないところに、かかる單独立法が企図せられるのでありまして、私の考えまする状態におきましては、このなまぬるい政府の態度を打破しまして、これを国土……

第9回国会 建設委員会 第3号(1950/12/02、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより会議を開きます。本日委員長病気欠席のため、私がかわつて委員長の職務を行います。  日程の衆法第二号、星島二郎君、淺沼稻次郎君、苫米地義三君外百五名提出、松江国際文化観光都市建設法案を議題といたします。  前会に引続き質疑を続行いたします。発言を許します。――お諮りいたします。発言の通告がありませんので、この程度で本法案に対しては質疑を終了いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて質疑は終了いたしました。  これより討論に入ります。討論の通告がありますので、通告順によつてこれを許します。砂間一良君。

第9回国会 建設委員会 第4号(1950/12/04、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより会議を開きます。  委員長が病気欠席のため、私が暫時委員長の職務を行います。  去る二日付託に相なりました芦屋国際文化住宅都市建設法案、原健三郎君外四名提出、衆法第七号、及び松山国際観光温泉文化都市建設法案、川端佳夫君外百二十名提出、衆法第八号を一括議題といたします。この際、提案理由の説明を求めます。提案者原健三郎君。
【次の発言】 提案者川端佳夫君。
【次の発言】 以上をもちまして提案者の趣旨説明を終ります。  これより質疑に入りますが、提案者のほかに建設省都市局の八巻計画課長、大蔵省吉田管財局長、衆議院法制局福原第二部長、以上三君が御出席になつておりますので、当局……

第9回国会 建設委員会 第5号(1950/12/06、24期、自由党)

○田中(角)委員 時間がありませんので行政管理庁、大蔵省に対して簡單に御質問申し上げます。要点のみ申し上げますから、ひとつ的確な御答弁を煩わしたいと思います。  昨五日の参議院予算委員会において、池田大蔵大臣は、公共事業費並びに見返り資金住宅に対する出資金等に対して言明をしておられますので、大蔵大臣にもう一度建設委員会でただそうと思つておつたのでありますが、今日あいにく大臣が御出席にならないようでありますので、所管の責任者であられる主計局の次長さんにひとつお聞き申し上げたいと思います。いろいろ理由は申し述べなくとも、もうおわかりだろうと思いますので、端的に申しますと、耐火建築物に対する助成金を……

第9回国会 建設委員会 第6号(1950/12/07、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより会議を開きます。  委員長病気欠席のため、私が暫時かわつて委員長の職務を行います。  この際お諮りいたします。請願の審査につきましては、先ほど理事会においてお諮りしたのでありますが、請願第一より第八二まで計八十二件を一括議題といたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつてそのようにとりはからいます。  日程第一、文言表第四四号、佐藤重遠君紹介、五ヶ瀬川に河川法適用並びに国直轄改修工事施行の請願、ないし日程第八二、文書表第五四八号、池田正之輔君紹介、丹生川流域に治山事業及び防災事業施行の請願を一括議題といたします。  この際お……

第10回国会 決算委員会 第2号(1951/02/02、24期、自由党)

○田中(角)委員 私は決算の問題に対しては、過去二、三年関係をしておるのでありますが、最も根本的な問題として、決算を憲法上の疑義ありという人もありますが、私は新憲法の建前上、当然これを議決案件として衆参国会に提出すべきものであるというくらいに強い信念を持つておるのであります。申すまでもなく主権在民という現在であつて、決算の最終確定は国会においてなさるべきである。もちろん講和会議が行われ、われわれの自主独立が許された場合、当然そのような結果になることは火を見るよりも明かであります。その意味におきまして、かつての帝国議会当時の決算委員会は、私が言うまでもなく、予算委員会に対立する決算委員会として最……

第10回国会 決算委員会 第4号(1951/02/07、24期、自由党)

○田中(角)委員 簡單に二、三の点をただしたいと思うのであります。現在徴税機構の改革、それから徴税方法の改善と、簡單な言葉で表現をせられておりますが、これは非常にむずかしい問題だろうと思います。しかし過日の施政方針演説によつても、吉田総理大臣は、税法の改正、徴税機構の拔本的改革、いわゆる国民の納得するところの税制を立て、徴税方法の改善を行うということを言つておるのですが、直接その衝に当つておられるところの主税局長並びに国税庁長官は、これが具体的な処置に対して、どういう御意見を持つておられるかということをまず伺いたいと思います。
【次の発言】 当決算委員会の任務として、毎年度々々々の決算の状況が……

第10回国会 決算委員会 第5号(1951/02/09、24期、自由党)

○田中(角)委員 一つだけ希望を申し上げておきますが、管理当を得ないことに対しての質問ではなく、いわゆるこのような事態から来るところの所有権という問題に対して、希望があるのであります。これは終戦後一時的に相当好意をもつて貸したものが、そのまま長くずつと所有権が自分のものに移るまで要求するというようなことが、非常になくさんあります。これは一つの社寺仏閣の境内においてのみではなく、ちよつと間借りをさせてくれ、十日か十五日でいいのだというのが、ずるずるべつたりになつてしまつて、最後は法定によるところの立ちのき料を要求する。これは私は古来からの日本人の淳風美俗をこわすものであつて、こういうものに対して……

第10回国会 決算委員会 第6号(1951/02/12、24期、自由党)

○田中(角)委員 特別調達庁の特殊の性格と、それから戦後、かつての財政法や会計の規則で律せられない行き方をしなければならないということは、十分わかるのでありまして、ここにあげられた多数の批難事項も、私たちは専門でありますので、その当、不当の軽重もよくわかるつもりであります。しかし総括的な意味から、多少の質問を試みたいと思うのであります。大体ここにあげられておるところの各批難事項は、かつての日本の、いわゆる国費の支弁に基く行為を行う場合の基準であるところの入札制度をとつておらないということに基因して、こういうことになるのでありますが、何分にも発注者が連合軍であるということにより、いろいろなこうい……

第10回国会 決算委員会 第7号(1951/02/14、24期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 井之口君に申し上げますが、先ほども申し上げましたように、前回の申合せによりまして、本日で終戦処理費はすでに三回にわたつておりますので、本日中で審議を終了いたしたい、こういうことでありますから、ひとつピツチを上げて御質問願います。
【次の発言】 この際井之口君に申し上げます。発言を封殺する意思は毛頭ないのでありますが、報告三九七号は、いわゆる二重煙突事件といたしまして、参議院の委員会において十分審議されたのでありますし、しかも明敏な井之口君のことでありますから、これが事情は十分承知をされておることでありますので、もつと本質的な質問を簡潔に願いたいと思いますが、いかがでしよ……

第10回国会 決算委員会 第8号(1951/02/16、24期、自由党)

○田中(角)委員 二、三点お聞きしたいと思います。ただいま批難せられておることではなく、文部省所管の事項に対して、二、三お答えを願います。戰後道義の高揚のために、教育機関の発達、拡充強化ということが叫ばれておることは当然でありますし、私たちも、現在においてもなおかつ私学振興に対して、国の努力の足らざるを嘆いておるのでありますが、その反面、またいわゆる教育機関としての重要性を認識されたために、ある一部の間においては、特殊な恩恵もまた受けておるわけであります。しかるに、いわゆる教育機関の拡充、発達、強化ということに対して、一面非常に叫ばれていながら、また反面、二、三の者であろうとは思いますが、その……

第10回国会 決算委員会 第13号(1951/03/02、24期、自由党)

○田中(角)委員 簡単に一、二点お聞きしたい。大臣がおいでにならないので、お答えができないかもしれませんが、先ほどの質問とも関連いたしますので承りたいのです。二、三日前の新聞に出ておりましたところの二松学舎が、あのような問題で廃校になる状況にあるようでありますが、こういう問題に対して、文部省は何かお力添えをするというようなことをお考えになつておるかどうか。私たちは、現在の文部省の立場として、介入できないのではないかというふうに考えておりますが、国民的な気持から見て、こういうふうになるまでに、何とかうまく再建できないだろうか。特に文部省の方々が中に入つていただけば、あの歴史ある名誉あるところの文……

第10回国会 決算委員会 第15号(1951/03/07、24期、自由党)

○田中(角)委員 林野庁長官がおいでになつておりますので、国有林野の将来の問題に対して、一言だけお聞きをいたしたいと思います。前の三浦長官の時にお話したのでありますが、非常に話が大きいので、また林野庁としてはどうも反対せざるを得ないような立場にあるというようなお話で、そのままになつておつたのであります。これは非常に長い間の懸案であつて、これほその衝におられるところの林野庁の方々としては、あまりおもしろくない言い分であるかもわかりませんが、いわゆる国有物件の払下げという問題は、常に物議をかもしつつあるわけであります。本年は、幸いにして国有林野の払下げに対して、僅少なりといえども千数百万円の黒字が……

第10回国会 決算委員会 第23号(1951/06/01、24期、自由党)

○田中(角)委員 大上君の質問に関連しまして、簡単に一つだけ希望を申し述べ、同時に、政府当局の答弁を求めたいと思うのであります。二八七、税額の算出を誤つたもの。━━これは忠さんが今言われるのですが、なかなかうまく行つておらぬのです。大蔵大臣に対しても、これは決算委員会の一人の質問ではなく、全国民の要望として、強く長い間言われておるのであります。この税額の算出を誤るということは、ただ字句に表現しますと、簡単なものでありまして、いわゆる実際よりも多く徴收した場合、それから少く徴收した場合である。少く徴收した場合は、特に共産党の諸君がいうようにして、大事業者のみを政府が擁護するために、特別少く徴收し……

第10回国会 建設委員会 第1号(1950/12/12、24期、自由党)

○田中(角)委員 建設大臣に簡單に希望を申し上げておきます。ちようど河川、道路の両局長がお見えになつておりますので、特にひとつ大臣に希望を申し上げたいと思います。見返り資金は来年度において打切られるというような事態になつておりますが、私たちの希望といたしましては、まだ最終決定までには四箇月近い日があるのでありますから、見返り資金の継続工事に対する支出というものは、われわれもともにまた努力するつもりであります。ので、これが最小限の支出に対しては大いに努力をしていただきたい。しかもこれができない場合の次善的方策としては、預金部資金等のいわゆる短期の融資なり、起債のわくを広げるなりという別途の道があ……

第10回国会 建設委員会 第2号(1951/01/31、24期、自由党)

○田中(角)委員 住宅局長にお伺いしたいのでありますが、耐火建築助成法案を出すのと、もう一つは建築基準法の中の、いわゆる特殊地域の耐火建築に対して助成金が出せないということになると、一部変更もしくは暫定的な特例法を設けるというふうに考えられるのですが、これに対してはどういう考えを持つておられますか。私たちは建築基準法をかえたくないという考えがありまして、できるならば耐火建築助成法を出しておいて、現在提出の法律案でもつて予算的措置を講じられない場合は、一年だつたら一年の猶予期間を設けて、二十七年度からこれを行うというふうにして、なるべく基準法の改正を行つて、いわゆる逆行するような法律案をつくりた……

第10回国会 建設委員会 第3号(1951/02/02、24期、自由党)

○田中(角)委員 これは私がもう五年間ばかりかかつて経済安定本部を対象にして言つておることを、またむし返すようでありますが、もうすでに相当時日も過ぎておりますので、私がかつて経済安定本部に要求したことが実現をしているかどうかということをひとつ小峯政務次官にただしておきたい、こう思うのであります。ただいままでいろいろな質問がありました。これは要約して公共事業費の増額一つにかかつておるのでありますが、公共事業費の増額という問題は、国民全部の熱望でありながら、国家財政の許す範囲においてということを政府は常に答弁をしております。これはまつたくその通りでありますが、私は第二段の策として、すなわち最善の策……

第10回国会 建設委員会 第4号(1951/02/08、24期、自由党)

○田中(角)委員 鈴木さんに簡単に四、五間御質問を申し上げますから、要点だけお答え願えればけつこうです。一月十日現在貸付済みの融資額は大体五十億九千二百余万円ということになつておるのですが、二月の初めまでにどの程度お貸付けになつたか、おわかりでしたらお願いします。
【次の発言】 そうしますと、約六十億弱ということになるわけだと思いますが、すでに二月の半ば近い現在、二十五年度末までに消化できる分のお見通しについてお答え願いたいと思います。
【次の発言】 もちろん二十五年度において全額を消化できないと思いますが、この未消化に終つた資金をどうされるおつもりであるか、もちろん二十六年度に繰越されるだろ……

第10回国会 建設委員会 第5号(1951/02/13、24期、自由党)

○田中(角)委員 いろいろ御質問がありましたが、私は予算執行面に対して簡単に五、六間質問を申し上げますから、簡単にお答えになればけつこうです。ただ時間が非常にありませんので、簡単な答弁でけつこうではありますが、相当深刻な問題でありますので、ひとつ十分――答弁は簡単でも省内に帰られてから適切な処置をお考えになつていただきたいと考えておるのであります。  これは建設当局に対して関心を持つておらるる専門の方々の意見を大体総合して、その観点から申し上げるのでありまして、この問題は建設省の実行面に携わつておられる方々としては相当動揺を来す問題だろうと思いますから、ひとつその意味で、河川局長もおられるので……

第10回国会 建設委員会 第7号(1951/02/22、24期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題になりました白神岬道路開設促進の請願外二件につきまして簡單に御紹介を申し上げます。  白神岬道路開設促進の請願は、北海道松前郡大沢村長山本竹蔵君であります。  本請願の要旨は、北海道松前郡大沢村字白神を起点とし、白神岬を経て吉岡村に至る海岸道路は、白神岬に中心とする魚田地帶の開発上、また本地帶の観光コースの一環として、本年七月より開設起工の運びとなつたが、その延長は一キロ余りであつて、全線の六分の一に過ぎず、かくてはその目的を達することはできない。ついては、昭和二十六年度においても、本工事を継続施行し、すみやかに本道路の全通を図られたいというのであります。  第二……

第10回国会 建設委員会 第9号(1951/03/06、24期、自由党)

○田中(角)委員 経済調査庁法の一部を改正する法律案は、記録によりますれば、昭和二十五年四月十八日、時の内閣委員長鈴木明良君と、当時の建設委員長淺利三朗君、両君の話合いによりまして、本法律案につきましては連合審査会を開いておるのであります。しかもこの法律案は、その当時の連合審査会と密接不可分の関係を持つておる法律案でありまして、当委員会といたしましては、これが関連につきましては、十分慎重に審議しなければならないのであります。特に建設委員会所管事項であるところの特別調達庁の業務に対する件でありますので、本委員会といたしましても相当議論もあるところでありますから、これが連合審査会は、両委員会の都合……

第10回国会 建設委員会 第10号(1951/03/10、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより会議を開きます。  委員長が不在でありますので、暫時私が委員長の職務を行います。耐火建築に関する件及び公営住宅に関する件を一括議題といたします。両件につきましては、各小委員会において審議中でありますけれども、本日は特に委員会において審議をいたしたいと存じます。  この際お諮りいたします。耐火建築に関する件及び公営住宅に関する件以外の、住宅金融公庫法の一部を改正する法律案及び建築士法の一部を改正する法律案、河川法の一部を改正する法律案、官庁営繕法案、以上の案件につきましても各小委員会において立案中でありますが、本件も一括して議題に供したいと思いますが、御異議ありませんか……

第10回国会 建設委員会 第11号(1951/03/12、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより会議を開きます。  本日委員長不在でありますので、暫時私がかわつて委員長の職務を行います。  この際小委員の追加選任についてお諮りいたします。耐火建築助成法案起草小委員及び官庁営繕法案起草小委員は各十名となつておるのでありまするけれども。審議の都合上、この際六名追加いたしたいと存じますが、追加いたすに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、六名追加いたすに決しました。  なお人選につきましては、先例によりましてこの際委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。それでは私より指名いたしま す。  耐火建築助……

第10回国会 建設委員会 第12号(1951/03/14、24期、自由党)

○田中(角)委員 大蔵大臣が御出席でありますので、二点にわけて御質問をいたしたいと思います。第一点は、わが建設委員会において第七、第八、第九、第十国会と続けて研究して参りましたところの、耐火建築助成という意味から、耐火建築助成法案なるものを今用意しておるわけであります。これが助成につきましては、いろいろな意味で大蔵省当局の御協力を必要といたすのでありまして、これが正式提案をいたす前に、当局の意見を十分承知をいたしたいという意味において、過般一回、二回と委員会を開きまして、第一回には銀行局長の出席を求め、なおかつ先日の委員会においては佐竹主計官及び高橋資金課長の出席を求めて、当局の意見をただした……

第10回国会 建設委員会 第15号(1951/03/23、24期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題になりました鹿峠村飯田より午ヶ首間の道路開設費国庫補助の請願及び県道長岡、桂谷線改良工事費国庫補助の請願に対し、簡単に紹介御説明申し上げます。  まず鹿峠村飯田より牛ヶ首間の道路開設費国庫補助の請願に対して申し上げます。請願老け新潟県南蒲原郡鹿峠村長蒲澤藤太郎君外一名であります。本請願の要旨は、新潟県南蒲原郡の東北端に位する鹿峠村は、村の中央を縦貫する五輪峠など一連の小山脈によつて前谷部落と外谷部落とに両断されているため、文化の文流、産業の開発に大なる影響を及ぼし、経済上の損失も大きい。幸い昭和二十五年度中、失業救済事業として国費で五輪峠の山腹に隧道の開設を実施さ……

第10回国会 建設委員会 第16号(1951/03/28、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 村瀬君に申し上げますが、増田建設大臣のほかに、大蔵省より佐竹主計官、経済安定本部より今泉建設交通局次長「建設省より伊藤河川局次長、賀屋防災課長、前田説明員の諸君が来ておられますので、事務的なことはこの諸君から御答弁願うことにいたします。
【次の発言】 池田峯雄君。
【次の発言】 瀬戸山三男君。
【次の発言】 本日通告せられた質問者の質問は一応終了いたしました。その他の委員諸君には御質問ありませんか。
【次の発言】 その他御質疑はありませんか。――次会は明二十九日午前十時より開会いたすこととし、本日はこれにて散会いたします。     午後四時十四分散会

第10回国会 建設委員会 第18号(1951/03/31、24期、自由党)

○田中(角)委員 私は自由党を代表して本案に賛成の意を表するものであります。  本河川法の一部を改正する法律案に盛られた法律の改正部分につきましては、つとにその改正が要望せられておるものであり、河川改修について一貫性を持たせることは、河川改修の一大進捗が要求せられておる今日、時宜を得たものでありまして、治山、治水対策として一大進歩を来すものとし、提案者の賢明な処置に深く敬意を払うものであります。以上の理由によりまして、自由党は賛成をいたすものであります。
【次の発言】 ただいま議題となつております軽井沢国際親善文化観光都市建設法案につきましては、私個人といたしましてはいろいろ意見もあるのであり……

第10回国会 建設委員会 第20号(1951/05/15、24期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題となりました公営住宅法案につきまして、提案の理由、及び要旨について御説明申し上げたいと思います。  御承知のごとく、政府は戦後毎年地方公共団体に建設費の半額に当る補助金を交付して、低家賃の庶民向賃貸住宅を建設させているのでありますが、それは、ただ年々公共事業費予算のうちに、国庫補助金を計上するという予算措置だけに依存するものでありまして、恒久的な国の政策として確立されたものではないのであります。外国の例を見ますると、イギリスでは今から百年前、すなわち一八五一年に早くもシヤフツベリー法と称する労働者住宅法が制定されて、地方団体が低家賃の賃貸住宅を労働者に供給する道を……

第10回国会 建設委員会 第21号(1951/05/17、24期、自由党)

○田中(角)委員 この法案をつくります当時から質問者の村瀬君ともいろいろ御討議をいたしたのでございまして、十分御承知だと思うのでありますが、実際ここに提案されました官庁営繕法案をつくるまでには、一案、二案、三案とあつたのであります。私たちの考えておりましたのは、これよりももつともつと強い官庁営繕統一法とでも申すものでありますが、これは官庁営繕の現状にかんがみまして、実に不規則な管理が行われておるために官庁営繕を完全に行うことができない。できることならば現在国費の支弁に基くところの官庁営繕に対しては統一的なものを多少つくりたいということと、大衆の官庁であるという面から統一的な企画のもとにこれを行……

第10回国会 建設委員会 第22号(1951/05/19、24期、自由党)

○田中(角)委員 池田君にお答えいたします。本法律案を提出いたしましたおもなる目的の一つとして、国費の濫費を防ぐというのが目的であることは申すまでもありません。その意味におきまして、四条、五条、六条に規定しておることを行うことによりまして、逆に国費が節減できると思つておるのであります。なぜならば、合同庁舎といたしますために、大体の想定といたしましては、二分の一程度に減るつもりでおりますので、敷地の買収費その他を見ましても、当然これが経費節減になるという見込みであります。
【次の発言】 お答えいたします。一面から考えると池田君の理論が成り立つと思いますが、現実的な営繕の費用は、現在の予算の編成の……

第10回国会 建設委員会 第24号(1951/05/22、24期、自由党)

○田中(角)委員 今村君の質問に関連して、会計検査院から第四局長が来ておられますから、ちよつとだけ会計検査院の行き方ということにつきまして私の意見を申し上げますから、お聞きいただきたいと思います。今村君がいろいろ事情を述べられましたが、私たちも、公共事業として尨大なる国費の支弁に基く諸工事の遂行ということに対しては、多大な関心を持つておるわけであります。これらの遂行上にいろいろなトラブルが起きておるということも事実でありますし、これが改善に対して建設委員会でも長いことを研究もし、これが結論をつけたいということを考えておつたわけでございます。ところが大体こういう面の是正ということを考えた場合には……

第10回国会 建設委員会 第28号(1951/05/30、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 ちよつと村瀬君、その条項が済みましたら、先刻委員長に対して出席を要求してありました土地調整委員会事務局長の豊島陞君が出席しておりますから、御質問を願います。
【次の発言】 この際お諮りいたします。議員坂本泰良君より委員外の発言の申し出があります。これを許可することに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて発言を許可いたします。坂本泰良君。
【次の発言】 明三十一日午後一時より委員会を開き、本案についての審議を続行することとし、本日はこれにて散会いたします。     午後四時十一分散会

第11回国会 建設委員会 第1号(1951/09/17、24期、自由党)

○田中(角)委員 本日の議題にかかりまする災害復旧費関係の事項に対し、所管大臣及び経済安定本部の方々に二、三質疑を行いたいと思います。  昭和二十六年二月二十二日の本建設委員会におきまして、災害復旧に関する法律の審議をいたしたのでありますが、当委員会におきましては、前田、西村、瀬戸山委員等の質疑に対しまして、増田前建設大臣、周東経済安定本部長官から、種々答弁を願つているのでありますが、その中から拾つてみますと、災害費国庫負担率三分の二から四分の三に変更することによつて起るところの事業量の減少部分に対しては、当然補正予算で補うということを言明せられているわけであります。特に増田建設大臣は、当時前……

第12回国会 決算委員会 第1号(1951/10/17、24期、自由党)

○田中(角)委員 ちよつとその前に、私は意見を申し上げたいと思います。ただいま三宅君からいろいろ言われたのでありますが、特に一般政府機関というよりも、各種公団等の事件を見ますと、ほとんどが出納官の專断によつて事件が起きておるようであります。これは特に会計検査院に注意いたしたいのですが、ただ会計検査院が、会計検査院の義務を果すという意味において批難をする、こういう考え方でなく、いわゆるこういう轍を再びふまないためには、適切な処置を慫慂していただきたい。そういう意味から、三宅君が言われたように、出納官吏のあり方そのものについて論議が出るということは、会計検査院自体の、まつたく怠慢とは申し上げません……

第12回国会 決算委員会 第2号(1951/10/19、24期、自由党)

○田中(角)委員 委員長から発言の要求がありましたので、私の前回の本委員会における発言を要約いたしまして、検査院側の意見をただしたいと思うのであります。  会計検査院は、憲法上規定するところの唯一無二の会計、経理に対する検査機関であることは申すまでもないのであります。特に現在、講和会議後は自立しなければならない、そうして国民負担を軽減するために、できるだけ国家予算を縮減しなければならないというような場合、再建のために使われる国家の予算が適正に執行せられておるかいなかという問題は、国民の非常に大きな関心事であります。それにつきましては、ただ会計検査院のやり方いかんを見ておるのでありますが、私たち……

第12回国会 決算委員会 第3号(1951/10/24、24期、自由党)

○田中(角)委員 簡單に私の意見だけを申し上げておきます。国有財産の拂下げ問題に対しましては、当委員会として、前の吉田管財局長当時から、相当警告を発しておつたわけであります。しかも、この三三二に対しては、適切なる処置が講ぜられておるようでありますが、実際表面に出る事件に対して、適切な処置がとられておるということではなく、私の申し上げたいのは、一般的物納財産を含む国有財産の拂下げという問題に対する実際的な処置に対して、意見を申し述べたいと思うのであります。それはただいまの物納財産の問題に対しては、法規の関係上、実際は国が直接やらなければならないという建前で、実際の金銭授受も国が行うということであ……

第12回国会 決算委員会 第4号(1951/10/29、24期、自由党)

○田中(角)委員 総括的に四、五点お尋ね申し上げたいと思います。第一番目は、解除物件の売渡しにつきまして、いろいろな問題が惹起しております。特に特別調達庁に対する悪評は、どうも解除物件から来ておるというようにとられておりますので、私はこの間の事情を解明しておきたいと考えるわけであります。そうして当委員会の使命といたしましては、申し上げるまでもなくこういう批難をこれからされたくないという気持を持つておるわけでありますので、二、三ただしておきたいと思います。  解除物件の売渡しにつきましては、倉庫のスペース等がない、次に必要なる物件を入れなければならないというようなために、非常に早く売渡しを命ぜら……

第12回国会 決算委員会 第7号(1951/11/07、24期、自由党)

○田中(角)委員 会計検査員に伺いたいのですが、四九七、四九八の両案の内容を簡單に御説明願います。
【次の発言】 会計検査院に伺いますが、四九七の阿閉某、四九八の谷野某外一名の、会計事務に対する経験年数及び事件を起した当時の年齢を伺いたい。
【次の発言】 うしろの方で政府の係員が二十五、六歳だというようなお話でありますが、私もそれをお聞きしたかつたのであります。各省で二十三年度、二十四年度、特に終戰後の批難せらるべき事項、特に職員の不正によるものは、ほとんどが二十歳代のものであります。これは各省とも私は一言ずつ言つておるのでありますが、いわゆる戰争に負けてから、金に対する観念が非常に薄くなつた……

第12回国会 決算委員会 第8号(1951/11/09、24期、自由党)

○田中(角)委員 五一九に対して、責任者の処分はどういうふうにやられておるか。説明書に書いてありませんが、ちよつと伺いたいと思います。
【次の発言】 五一七まではあるけれども、一九がない。
【次の発言】 わかりました。  先ほどから委員長が十何件一括して質疑を許しておつても、毎日々々、各省とも同じようなことがあるので、もう質問してもしようがないと思つておつたのでありますが、特に五一九を取上げられましたので、つつ込んで御質問すれば、幾らでも質問があるわけであります。ただ私たちの質問は、決算委員会として、ただすべきところはただし、将来かかる批難が行われないようにいたしたい、こういうふうに考えるので……

第12回国会 決算委員会 第10号(1951/11/16、24期、自由党)

○田中(角)委員 一、二点会計検査院に伺いたいと思います。架空名義で工事費を不当に支出した、すなわち幽霊人夫賃支払い事件でありますが、この問題はただ建設省だけではなく、農林省等現業官庁には、相当批難事項が列記せられておるようであります。これが根絶をいたすためには、もちろん言うまでもなく正すべきは正し、これが直接の責任者の処罰は免れないのでありますが、これをも全然なくしてしまうということを考えるのには、どうしても根本的な直営工事の形態、制度という問題から研究して行かなければならない問題であろうと思います。その意味におきましても、この問題に対しては、建設省側の意見――特に衆参両院の建設委員会でも研……

第12回国会 建設委員会 第1号(1951/10/18、24期、自由党)

○田中(角)委員 一点だけ伺つておきたいのですが、二十六年度の予備費八十億の使途についてでありますが、私たちはルース台風が起つたからというのではなく、七月、八月当時から経済安定本部等の今年度の災害予備費は八十億で足りるという感覚を持つことは、まずいのではないかという警告を発しておつたのでありますが、当時としては八十億で大体間に合うのだということが政府部内で強く考えられておつたようであります。それから一箇月、二箇月後の台風期の九月がうまく過ぎたので、政府はそのような状態であるかもしれないというようなことを考えておるときに、最も大きなルース台風が参つたわけであります。まだこれから十月末、十一月にも……

第12回国会 建設委員会 第4号(1951/11/12、24期、自由党)

○田中(角)委員 大臣がお見えになりませんので、その間事務的な問題でちよつと伺いたいと思います。  河川総合開発と電源開発との関連性についてまず伺います。河川総合開発をやつて参りますと、必然的に電源の開発が起きて来るわけであります。現在の経済情勢から考えましても、電源をまず第一番目に取上げなければならないといわれておるようなわけでありますが、経済安定本部としては、電源開発を考える場合、河川の総合開発と並行して調査、審議を行つておられるかどうか。それから河川の総合開発を行うことを原則として、必然的に起る電源開発を進める場合は、非常に合理的に行くと思うのでありますが、電源開発だけを主目的として行う……

第12回国会 建設委員会 第5号(1951/11/17、24期、自由党)

○田中(角)委員 経済安定本部長官がおいでになりますから、公共事業費、なかんずく災害予算に限定をして簡単に御質問を申し上げたいと思います。  災害復旧の緊急性ということは私が申し上げるまでもありません。ただ大ざつぱな数字で申し上げますと、過年度災害が千二百数十億、それに九月までの本年度災害が三百三十七億、ルース台風の災害が五百三十四億というのでありますから、総額二千億の重荷がわれわれの予算の上にかかつておるわけであります。これを戦前のように災害復旧は原則として三箇年で行う、しかも現在考えておる初年度は三、次年度は五、三年度は二ということになりますと、驚くなかれ一年度六百億、二年度千億、三年度四……

第12回国会 建設委員会 第7号(1951/11/28、24期、自由党)

○田中(角)委員 ただいまより道路に関する小委員会における調査の経過につきまして簡単に御報告申し上げます。  本委員会は去る十月三十一日設置せられ、十一月十四日に小委員会を、同月二十日に打合会を開催いたしまして、主といたしまして現行道路法の改正に関して調査をいたしたのであります。その間基礎資料の整備、建設省当局との意見の交換等慎重を期したのであります。本問題に関する小委員会の方針といたしましては、なお中間的報告の域を出ないうらみがありますが、一応次のごとき方針をとることといたしたのであります。  すなわち一、新憲法の趣旨にのつとり、国ど地方公共団体の事務の配分を合理化し、それぞれの責任を明確な……

第13回国会 決算委員会 第3号(1952/02/06、24期、自由党)

○田中(角)委員 簡単にちよつと伺つておきますが、これはただ国有鉄道のこの批難事項だけを申し上げるのではなく、私たち過去ずつとこの委員会の委員としてやつておるのですが、この六五三も同種のものでありますし、それから特別会計の逓信関係で、よくこういうのがあるのであります。現業庁でもつて大体問題になるのは、こういう種のものであります。それでそういうものを総括的に伺いたいのでありますが、これはそこにおいでになる三木さんではなく、資材部長がおいでになれば一番いいのであつて、資材部長に、こういう事件を契機にして注意を喚起したいのです。実際こういうのはやはりおかしいのです。この前にもこういう問題があつたので……

第13回国会 決算委員会 第5号(1952/02/13、24期、自由党)

○田中(角)委員 六九六に対して、会計検査院に二、三質問を行います。六九六は、金額にしては小さい問題でありますが、私たちが常にこの問題を取上げておりますので、特に肥料配給公団というものでなく、一般的なこの種のものに対する会計検査院の見解をただしたい、こう考えております。これは予算を費目流用をしたという六九八と違つて、ある意味においては特別給付、すなわち詐欺行為を行つた、こういうふうに見られるのでありますが、これに対して会計検査院はどういうふうに処置をせられたか。なおこの種の批難がたくさんあります。なおこういうふうなことを行つておるものが、現在まだ刑事事件として引続き係争中のものもあるのでありま……

第13回国会 決算委員会 第7号(1952/02/20、24期、自由党)

○田中(角)委員 二、三点伺いたいと思います。各省関係は大体済んだようでありまして、いよいよ各種公団の批難事項に入つて参たわけでありますが、私たちはこの公団というものに対しては、非常に深刻な考えを持つておるわけであります。私は、公団の設立に対して反対を唱えた一員でありまして、私などそのために、この種のものには、事件に関係しまして、刑事訴追を受けたこともあります。しかし、そういう意味で感情的に申し上げるのではありませんが、私たちの立場から言うと、日本の現状で計画的な経済を行うということに対して、ただ観念的なイデオロギー的な意味から反対をしたのではなく、当時の日本の実情にそぐわない組織に対しては、……

第13回国会 決算委員会 第8号(1952/02/22、24期、自由党)

○田中(角)委員 ありません。
【次の発言】 七四四は、詐欺にかかつたわけでありますが、特別詐欺事件としては取扱わなかつたのですか。
【次の発言】 この塚越金属興業株式会社ばかりでなく、一切のかかる品物の入札に対しては、入札保証金を徴収しなかつたのですか。
【次の発言】 そうすると五分にしても、二百万円の五分で約十万円、一割にして二十万円、その程度の保証金をとられたのですか。
【次の発言】 繊維貿易公団の清算段階は、今どの程度に進んでおるのですか。
【次の発言】 清算結了の見込み期において、赤字が出るのですか、出ないのですか。もし出るならばその見込みを伺いたい。

第13回国会 建設委員会 第2号(1952/01/28、24期、自由党)

○田中(角)委員 ただいまの建設大臣の二十七年度予算概略説明に対して、二、三簡単に御質問を申し上げたい。まず第一に質問申し上げたいことは、数字の点においては二〇%以上二十六年度予算よりふえてはおりますが、実際上は、物価の値上りその他によつて、事業量が二十六年度よりもふえない、こういうふうに見えるのでありますが、これに対しては、限られた国家財政の中で、これ以上望むことは不可能であることも承知するのでありますが、国土の再建整備という重任をになつておられるだけに、事業内容の改善、実施上の方途等について、具体的に二十七年度に炭をあげるべく建設大臣の御抱負があられましたらお聞きしたい。  第二は、道路局……

第13回国会 建設委員会 第4号(1952/01/30、24期、自由党)

○田中(角)委員 簡單に二、三点伺います。まず第一点は、建設省所管予算執行上の重要な案件について建設大臣の意見をただしておきたいと思います。なお私の発言は本委員会として三、四年前から坂上げた問題でありまして、また再燃のきざしがありますので、特に新建設大臣の意見をただしておきたいと思います。  それは地方公務員法施行に伴う地方公共団体の職階制の制定にあたりまして、中央官庁当局、特に地方自治庁におきまして、都道府県の土木部長、建築部長を一般行政職にしたいという内示を近く送達をする、しかも当委員会が過去二、三年来にわたつていろいろ考えかつ議論をして来たにもかかわらず、何らの連絡もなく一方的な内示を行……

第13回国会 建設委員会 第5号(1952/02/08、24期、自由党)

○田中(角)委員 上林山君から非常に適切な御質問が出ましたので、特別調達庁ではなく国務大臣としての野田国務大臣の御意見がありましたら伺いたい。これはいろいろな問題が出て来るであろうと思うのでありますが、私もこの問題を深く研究しておるわけであります。ただポツダム宣言受諾に伴い云々という法律は、日米安全保障條約及び平和條約締結に基いて、日米行政協定ができるまでの間の過渡的な現象として、今まで通り九十日間駐留する。もちろん駐留した場合はそのままずつと必要なる物資の調達等をなせるような法律を出すわけでありますが、ここに独立をする日本政府としては相当考えておかなければならない問題がある。問題は日米安全保……

第13回国会 建設委員会 第6号(1952/02/14、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより建設委員会を開会いたします。  本日委員長が不在でありますので、私がかわつて暫時委員長の職務を行います。  本日の日程に入ります前に、小委員の補欠選任についてお諮りをいたします。すなわち篠田弘作君が去る十一日委員を辞任せられ、その補欠として小平久雄君が本委員となられたのであります。従いまして河川に関する小委員が一名欠員となつておりますので、この補欠選任を行いたいと思います。この補欠選任につきましては、委員長において指名することに御異議ございませんか。
【次の発言】 異議なしと認めます。よつて河川に関する小委員に小平久雄君を指名いたします。  この際お諮りいたします。耐……

第13回国会 建設委員会 第7号(1952/02/19、24期、自由党)

○田中(角)委員 関連して……。野田建設大臣は直接関係者でありますので意見を述べられないということは当然と思います。これは與党から応援をやるわけじやありませんから、村瀬君にはひとつ御承知いただきたいと思いますが、今行政機構の改革、特に建設行政の一元化ということに対しまして、閣内においてその担当の一員としておられる野田建設大臣に対しまして、所信を伺うというよりも、かえつて本委員会過去の事情を御説明して大臣の奮起を促し、応援を申し上げたい、こういう意味で私の意見を簡単に申し上げておきます。  行政機構の改革が、多年歴代内閣によつて叫ばれて参つたわけでありますが、これは結論酌には全部うまく行かなかつ……

第13回国会 建設委員会 第8号(1952/02/22、24期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題になました別山川に改修工事施行の請願の請願要旨を御紹介申し上げます。請願者は新潟県刈羽郡刈羽村長安藤純正君外四名であります。本請願の要旨は、別山川は新潟県刈羽郡の鯖石川と西中通村字山本部落で合流し、この流域は西中通、中通、刈羽、二田、内郷村の五箇町村に関係を有し、年々鯖石川が逆流するため、多数の屈曲及びせきの工事の不備により、県道新潟富山線並びに柏崎新潟を結ぶ越後線及びその他の諸所に浸水し、その被害は多大で、約一千五百町歩に及び、関係町村民は困却している。ついては別山川を上流まで改修し、災害を防止されたいというのであります。何とぞ御審議の上採択せられんことを希望す……

第13回国会 建設委員会 第9号(1952/03/07、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより建設委員会を開会いたします。  本日は委員長が不在でありますので、私がかわつて暫時委員長の職務を行います。  本日の日程に入ります前に理事の補欠選任についてお諮りいたします。すなわち前田榮之助君は去る三月一日委員を辞任せられ、三月三田再び本委員となられたのでありますが、同君は理事でありましたので、これが補欠選任を行わねばなりません。理事の補欠選任につきましては、前例によりまして委員長において指名するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。それでは理事に前田榮之助君を指名いたします。  次に小委員及び小委員長の補欠選任についてお諮りいたします。すなわ……

第13回国会 建設委員会 第10号(1952/03/11、24期、自由党)

○田中(角)委員 十勝沖の地震災害に対して、現地を視察して参られた報告を今お聞きしたのでありますが、これが応急及び恒久的復旧費の予算的措置及び方法に対してのお考えがあつたらお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 これが恒久及び応急の復旧費に対しては、政府は万遺憾なき手をとられると思うのでありますが、十分なる処置をこの際とられることをお願いしたいと考えるわけであります。  もう一つは、ただいま審議中の二十七年度予算のうちの予備費の問題であります。この問題も前年通り八十億というようなものでありますが、この災害は非常に突発的なものであり、日本の災害時期からはずれておりますが、このような災害に対し……

第13回国会 建設委員会 第12号(1952/03/18、24期、自由党)

○田中(角)委員 私は自由党を代表し、本法案施行に際し、立ちのき等に対し、政府において適切なる処置をとらるることを希望し、政府原案に賛成いたします。
【次の発言】 動議を提出いたします。屋外広告物法の一部を改正する法律案につきましては、質疑を終了し、討論を省略し、採決に入られんことを望みます。

第13回国会 建設委員会 第18号(1952/04/02、24期、自由党)

○田中(角)委員 道路に関する小委員会の報告を簡單に申し上げます。  道路に関する小委員会は、昭和二十六年十二月十四日に設置され、爾来数回にわたり小委員会を開催いたし、現行道路法の改正案に関し慎重に調査いたしたのであります。同案の詳細に関しましては、正式提案の際に譲ることといたし、今回はその概要と一、二の問題点に関し、簡単に御報告いたしたいと存じます。  御承知のごとく、現行道路法は大正八年に制定されて以来、現在に至る約三十年間、ほとんど改正らしき改正を加えることなく、わが国道路管理の基本法として続いて来たのでありますが、近代的な法律形態として不適当な幾多の点が明らかになりましたので、その全面……

第13回国会 建設委員会 第21号(1952/04/17、24期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題となりました道路法案につきまして、提案の理由並びにその趣旨を簡單に御説明申し上げます。  現行道路法は大正八年に制定されたまま現在に至るまで約三十年間、ほとんど改正らしい改正を加えられずにわが国の道路管理の基本法として続いて来たのでありますが、近代的な法律形態として不適当な幾多の点が明らかになりましたので、今回その全面的改正の要に迫られた次第でありまして、そのおもな点は次の通りであります。  第一点といたしましては、わが国の現段階におきましては、国の幹線道路網中最も重要な部分を緊急に整備しなければならないので、現行法を改正し、これらの最重要道路を一級国道または二級……

第13回国会 建設委員会 第22号(1952/04/22、24期、自由党)

○田中(角)委員 お答えいたします。ただいま西村君の発言の通り、当然軌道法が同時に改正せらるべきであります。本法案は議員立法でありますので、軌道法の改正につきましては議員立法を促すか、もしくは政府をして改正案を提出せしむるつもりであります。
【次の発言】 お答えいたします。この法律案の新しい改正要点の一つとして、第三十一條に国有鉄道の鉄道または地方鉄道と道路との交叉の場合を規定してあるのでありますが、これからの交通様式を考えます場合、当然立体交叉でなければならないという基本的な理念に立ちまして、三十一條を規定したわけであります。もちろん施行法第十條第一項に規定してある通り、本案は現在までに平面……

第13回国会 建設委員会 第23号(1952/04/23、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより会議を開きます。  本日は委員長が不在でありますので、暫時私が委員長の職務を行います。  日程によりまして公共工事の前払金保証事業に関する法律案、内閣提出第一五〇号、及び日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う土地等の使用等に関する特別措置法案、内閣提出第一六四号、右二件を一括議題といたし、前会に引続き質疑を続行いたします。質疑は通告順によつてこれを許します。村瀬宣親君。
【次の発言】 本日はこの程度にいたして散会いたします。次会は公報をもつてお知らせいたします。     午後零時二十七分散会

第13回国会 建設委員会 第25号(1952/04/26、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより建設委員会を開会いたします。  本日は委員長不在でありますので、私がかわつて暫時委員長の職務を行います。  日程に従い日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う土地等の使用等に関する特別措置法案、内閣提出第一六四号を議題といたします。  本案につきましては昨日質疑を終了いたしております。これより本案につき討論に入ります。討論は通告順によつてこれを許します。前田榮之助君。
【次の発言】 動議を提出いたします。本法律案は、当委員会において小委員会を設けて十分審議の上、結論を得て立法せられたものでありますから、以上をもつて質疑を終了し、討論を……

第13回国会 建設委員会 第26号(1952/04/30、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより建設委員会を開会いたします。  本日は委員長が不在でありますので、私が委員長にかわつて暫時委員長の職務を行います。  日程追加の件に関してお諮りいたします。この際日本国との平和條約の効力の発生及び日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施等に伴い国家公務員法等の一部を改正する等の法律案、内閣提出第一七八号を議題とすることに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて日程は追加せられました。  日本国との平和條約の効力の発生及び日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施等に伴い国家公務員法等の一部を……

第13回国会 建設委員会 第27号(1952/05/06、24期、自由党)

○田中(角)委員 お答えいたします。十四条と十五条の都道府県知事と都道府県に区別いたしましたのは、都道府県知事は知事に委託するのでありますから、都道府県議会の議決を経なくてもいいわけであります。都道府県は都道府県の議会の議決に基くものであります。
【次の発言】 お答えいたします。二十条に書いてありますのは、新設の軌道が交叉する場合でありますので、これはもちろん本法が基準になるわけでありますが、三十一条の場合は、建設、運輸両省共管であるところの軌道法によるべきものでありますので、二十条に書いてあるから三十一条に書かないでいいというような軽い気持でなく、かえつて三十一条は、このような重要なものに対……

第13回国会 建設委員会 第30号(1952/05/14、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより建設委員会を開きます。  本日委員長が不在でありますので、暫時私がかわつて委員長の職務を行います。  日程に従い公共工事の前拂金保証事業に関する法律案、内閣提出第一五〇号を議題といたし、前会に引続き質疑を続行いたします。村瀬宣親君。
【次の発言】 次に住宅金融公庫法の一部を改正する法律案、内閣提出第一四九号を議題といたし、これより質疑に入ります。質疑は通告順によつてこれを許します。淺利三朗君。
【次の発言】 池田君、ひとつ質問の焦点を簡略に、明確にお願いいたします。
【次の発言】 呼びます。
【次の発言】 この際お諮りいたします。日程を追加いたしまして、建設行政に関す……

第13回国会 建設委員会 第31号(1952/05/16、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより建設委員会を開会いたします。  本日は委員長不在のため、私がかわつて委員長の職務を行います。  本日の日程に入ります前に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。すなわち前田榮之助君が去る十三日委員を辞任され、十四日再び委員となられたのでありますが、同君は理事でありましたので、理事が一名欠員になつております。つきましては理事の補欠選任をいたさねばなりませんが、これは委員長において御指名するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。それでは理事に前田榮之助君を御指名いたします。
【次の発言】 次に小委員の補欠選任についてお諮りいたします。すなわち前田榮……

第13回国会 建設委員会 第32号(1952/05/19、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより建設委員会を開きます。  本日委員長が不在でありますので、私が暫時かわつて委員長の職務を行います。  まず日程に従い、日本国との平和條約の効力の発生及び日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施等に伴い国家公務員法等の一部を改正する等の法律案を議題といたします。法律案につきましてはすでに質疑が終了いたしておりますので、討論に移りたいと存じます。西村英一君。
【次の発言】 村瀬宣親君。
【次の発言】 これにて討論は終局いたしました。ただいまより本案につき採決いたします。  本案を原案の通り可決するに賛成の方は、起立を願います。

第13回国会 建設委員会 第34号(1952/05/22、24期、自由党)

○田中(角)委員 関連して……。ちよつと政府委員に御注文申し上げておきたいと思うのであります。私たちこの建築基準法を通過せしめるときに当該委員会の委員として審議に当つたのでありますが、これはちようど今期終末でありまして、懸案の大法律を短かい時間に審議をしてとかくのことを参議院にいわれた関係上、一応御注意をしておきたいと思います。私もこれが立法に対しては関係をした一員でありますが、ただいま言われた二重行政になるというお話であります。これはできるならば大阪市と大阪府というようなものは直接の方がよろしい。ただ地方財政の過重負担になつてはいかぬという問題と、もう一つ、高度の技術を要するために、建築主事……

第13回国会 建設委員会 第36号(1952/05/28、24期、自由党)

○田中(角)委員 私は簡單に住宅金融公庫の総裁と住宅局長に、質問ではなく、希望を兼ねて申し上げておきたいと思います。本日は参考人の御意見を聽取する会でございますので、こういう発言はどうかと思いますが、私はこの次の機会に出席できないかと思つておりますので、私の意見を申し上げておきたいと考えます。  いろいろと御議論がありますが、私はこの法律案につきましては、公庫住宅の利用者の負担を軽減したいために補償制度を設けるという原則的理論には賛成であります。しかし、住宅金融公庫の現在の状況において、補償制度をつくつて、保險の加入を解消するということに対しては、全面的に賛成をするわけには行かない。そう申し上……

第13回国会 建設委員会 第39号(1952/06/03、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより建設委員会を開会いたします。  本日委員長不在でありますので、私が暫時かわつて委員長の職務を行います。  この際お諮りいたします。日程に先だち、河川小委員長内海安吉君より発言を求められております。これを許すに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつてさよう決しました。内海安吉君。
【次の発言】 この際お諮りいたします。河川に関する小委員会委員長内海安吉君の御報告を了承することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて了承することに決しました。  なお内海君御提案の通り小委員会において成案を得ましたので、河川法に関する改正……

第13回国会 建設委員会 第40号(1952/06/05、24期、自由党)

○田中(角)委員 私は共産党を除く各派を代表し、本案に賛成の意見を述べるものであります。  本案は災害復旧促進の対策として多年懸案のものであり、本法成立後は、地方公共団体の財政面に対するプラスともなり、災害復旧の促進のための具体的処置として歩一歩を進めるものであり、以上の趣旨により、賛成の意を表するものであります。

第13回国会 建設委員会 第43号(1952/06/23、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより建設委員会を開会いたします。  本日は委員長不在のため私が暫時かわつて委員長の職務を行います。本日の請願及び陳情書日程全部を議題といたします。  まず請願及び陳情書審査小委員長よりその審査の経過並びに結果を御報告願います。内藤隆君。
【次の発言】 この際お諮りいたします。請願及び陳情書につきまして、内藤小委員長の報告の通り決するに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さように決定いたします。  なお報告書の作成につきましては、委員長に御一任願います。  この際、残余の請願及び陳情書につき、発言があればこれを許します。

第13回国会 建設委員会 第45号(1952/06/27、24期、自由党)

○田中(角)委員 補正予算等の問題についてちよつと委員長に申し上げておきたいのでありますが、前の国会で通過した官庁営繕法の実施の状況について建設省から資料の提供をお願いしたいと思います。なかんずく総合庁舎の計画、工事の進行状況及び補正予算に対する考え等の詳細な報告を承り、本委員会において審議いたしたいと考えております。でき得れば本日でも建設大臣に御出席願つて質問を申し上げたいと思つておつたのでありますが、行政機構の改革、それから講和後の行政機関として縮小されるところ、また拡大をされるところがありまして、間借りをし、借家をしているような官庁が各所に散在をしておりますために、地方公共団体から陳情に……

第13回国会 建設委員会 第47号(1952/07/01、24期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 これより建設委員会を開会いたします。  委員長不在のため、私が暫時かわつて委員長の職務を行います。  これより懇談に入るに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、懇談に入ります。     
【次の発言】 以上をもつて懇談をとじます。  本日はこれをもつて散会いたします。     午前十一時二十四分散会

第13回国会 予算委員会 第14号(1952/02/13、24期、自由党)

○田中(角)委員 日米安全保障條約に基いて、日本国に駐留するアメリカ合衆国軍隊すなわち駐屯軍のための調達、及び昭和二十七年度予算に計上せられました防衛関係費と治安関係費中、おもに調達に関する事項につきまして、若干の意見を申し述べるとともに、政府関係大臣の所信をここに明らかにせられたいと存ずるのであります。  終戰以来六箇年にわたる終戰処理費の経理は、昭和二十年九月二日調印の降伏文書に基きまして、同月三日指令第二号及び十月二日連合国最高司令部よりの覚書によりまして、調達物資、役務の要求等連合軍の日本政府に対する調達要求の基礎が明示されたのであります。その調達における状態も、占領軍と占領軍治下の国……


25期(1952/10/01〜)

第15回国会 建設委員会 第3号(1952/11/25、25期、自由党)

○田中(角)委員 ちよつと河川局長に伺つておきたい。災害復旧三箇年計画案を補正予算に盛りたいという気持でやつたのでありますが、二十八年度の予算も、すでに編成期にありますのでこういうことになつたと思うのでありますが、今のお話ではまだ二十三年災が残つているということであります。その二十三年災、二十四年災で、二十七年度一ぱいに片づけたいと思つているものの総額は、大体どのくらいかということをお伺いいたします。
【次の発言】 二十七年度の予備費の残は、今あるのですか、ないのですか。
【次の発言】 前建設大臣の野田さんのときに、二十三、二十四年の過年度災害に対しては、再査定を行うということでありまして、当……

第15回国会 建設委員会 第4号(1952/12/02、25期、自由党)

○田中(角)委員 大臣就任早々建設行政全般に対してたいへん勇敢に御発言になられたことに対して敬意を表するわけであります。しかしただいま大臣が言われた新しい建設大臣としての抱負の中には非常に大きな問題が含まれているのであります。当委員会は第一国会当時から各党とも超党派的な運営を続けて来たのでありまして、特にただいま大臣が発言せられた各部門に対しては、これが実現に対してあらゆる努力を払いつつ参つたわけであります。なかんづくその最も大きな要点としてお取上げになつた水系別調査を行つて、水源より河口までの河川行政の一元化を期し、しかもその問題に対する具体方策としては河川法の改正を早急に行いたいという問題……

第15回国会 建設委員会 第5号(1952/12/03、25期、自由党)【議会役職】

○田中委員長代理 明禮さん、ちよつと御注意申し上げたいのですが、各党とも大臣に対する代表質問でありますから、こまかいことは他日の機会にやつていただいて、大臣に対する質問に限つて簡潔に願います。
【次の発言】 仲川房次郎君。
【次の発言】 渡辺惣蔵君。
【次の発言】 舘林三喜男君。
【次の発言】 建設大臣の発言に対する質問は一応本日をもつて終了いたすこととなし、昭和二十八年度予算説明に対する当局に対する質問は次回の委員会で行うことにいたします。次回は公報をもつて御通知いたします。  本日はこれをもつて散会いたします。     午後四時六分散会

第15回国会 建設委員会 第6号(1952/12/10、25期、自由党)

○田中(角)委員 師岡住宅局長にちよつと伺つておきたいのですが、建築基準法の第四条に、市町村は建築主事を置くことができる、こういうふうに規定しておりますが、第二項において、「市町村は、前項の規定によつて建築主事を置こうとする場合においては、あらかじめ、その設置について、都道府県知事と協議しなければならない」第四条は原則論として市町村に建築主事を置くことができるという権限を規定したものであつて、協議ととのわない場合でも第四条の一項が生きると思うのですが、これをどういうふうに考えておりますか。今大阪府等にいろいろな問題がありますので、この問題に対して、住宅局長の所見を伺つておきたいと思います。

第15回国会 建設委員会 第8号(1952/12/23、25期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題となりました道路整備費の財源等に関する臨時措置法案の提案の理由を簡単に御説明申し上げます。  わが国の道路の現況を見まするに、国道、都道府県を合せまして、その延長、約十三万五千四百キロに達するのでありますが、このうち一応改良されたものは、その約一三%にすぎないのでありまして、残る八七%すなわち延長十一万七千四百キロは未改良の道路であります。しかもその中には約一万六千キロの自動車交通不能の区間を含んであるのであります。なおこれに加えまして、これらの道路の大部分は砂利道でありまして、最近の重車両の交通によつて、その路面がはなはだしく損傷されておる現状であります。  し……

第15回国会 建設委員会 第9号(1953/02/07、25期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 これより会議を開きます。  ただいま委員長がちよつと都合がありますので、私がかわつて暫時委員長の職務を行います。  建設行政に関する件、特に昭和二十八年度建設省関係予算について調査を進めることといたします。まず政府委員より予算に関する説明を聴取いたすことにいたします。三池政務次官。
【次の発言】 以上の御説明につきまして、質疑を許します。  なお出席政府委員として、政務次官三池信君、官房長石破二朗君、道路局長富樫凱一君、河川局長米田正文君、計画局長澁江操一君、営繕局長木村恵一君、その他関係課長が出席せられております。念のため申し添えます。

第15回国会 建設委員会 第10号(1953/02/14、25期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 これより会議を開きます。  本日委員長が不在でありますので、私が暫時かわつて委員長の職務を行います。  新しく建設大臣となられました戸塚九一郎君より新任についてのあいさつの申出があります。この際これを許します。戸塚建設大臣。
【次の発言】 以上をもつて建設大臣のあいさつを終ります。  次に、建設行政、特に昭和二十八年度建設省関係予算に関連して、今国会に提出を予定いたしております法律案等について、政府より説明を聴取いたしたいと思います。  なおこの際申し上げておきますが、政府委員として、建設政務次官三池信君、建設大臣官房長石破二朗君、建設省計画局長澁江操一君、建設省河川局……

第15回国会 建設委員会 第13号(1953/02/21、25期、自由党)

○田中(角)委員 私から簡単に一、二点伺つておきたいのでありますが、その第一点は、第二条に貸付の対象事業として、「生産、販売、運送その他の事業を営み、常時五人以上の従業員を使用する」とありますが、これですと、ほとんど全部の業種が網羅せられると思うのでありまして、住宅金融公庫法による貸付と実質的には大して差はないではないかというふうに考えられるわけであります。その意味において、この五人というのを十人なり十五人――私の考えでは、少くとも三十人くらいまでしぼり上げる必要があるのではないかということが第一点。  もう一つ、どうも規定しにくいものであるので、政府としてはやむを得ずこのように考えていると思……

第15回国会 建設委員会 第17号(1953/03/13、25期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題になりました建築基準法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由を簡単に御説明申し上げます。  建築基準法は、昭和二十五年五月二十四日、法律第二百一号で制定せられたのでありますが、従来府県で取扱つていました建築行政を市町村にも行い得るようにする等、きわめて進歩的な立法であつたことは、当時の国会における審議の経過を見ましても明らかなところであります。しかしながら法律施行後二年半を経過しました今日、その実績を顧みますと、いろいろと実情に即しない点がありますので、その中から特に急を要すると思われるものを取上げ、この改正案を提案いたした次第であります。  改正の第一点は……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 決算委員会 第3号(1953/06/22、26期、自由党)

○田中(角)委員 関連して大沢局長に簡単に一つだけお聞きしたいのですが、二十五年度を今やつておるのです。現在は電気通信省は公社になつたわけでありますが、二十五年度と二十六年度、近くでき上る二十七年度を比較して、大体不正事実というようなものは、どういうふうな数字になつておるかということを、簡単にお聞きしてみたいと思います。
【次の発言】 二十六年度、二十七年度のもので、刑事訴追を受けておるものの数はわかりますか。
【次の発言】 二十五年、六年で、すでに決算ができておるものの中で、架空名義で支払つておるものというものは、これは直営工事は各省とも全部あると思うのでありますが、このうちから本省に吸い上……

第16回国会 決算委員会 第11号(1953/07/10、26期、自由党)

○田中(角)委員 関連してちよつとお聞きしたいのでありますが、ただいままでの質疑応答で、債権が確定しているのでありますから、その支払い先がわかるのがあたりまえであろうということ持して、なかなか支払い先がおわかりにならないような答弁であるから、どこまで行つても二本の並行線だと思います。そこで伺いたいのでありますが、まず当時の進駐軍の物資に対しては、二つの方法があつたわけであります。それは特別調達庁を通じて一終戦処理費でもつてまかなうものと、もう一つは直接ドル調達というものであつたわけですが、このうちのいずれによつてこの債権確定のものはまかなわれておるかということに、集約すればなると思います。前者……

第16回国会 決算委員会 第14号(1953/07/17、26期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま野党委員の諸君から、委員長の発言にかかる総理の出席要求に対するいろいろな議論がありましたが、まさにその通りであります。前回の委員会において総理大臣の出席について議決になつておつたということでありますから、委員長がその議決に従つて職務を執行することは当然であり、われわれも異議をさしはさむものではありません。にもかかわらず、今日開会劈頭委員長が総理が出席をせられない事情に対して判断を求められて、しかもその冒頭目分の発言に対しで諸君の意見を求めるという発言がありましたから、新しく採決の段階を要するようになつたのでありますが、ただいまの野党委員諸君の発言のようりに、前回の委員……

第16回国会 決算委員会 第18号(1953/07/23、26期、自由党)

○田中(角)委員 私から二つ三つ質問したいのでありますが、どうも提出された表によつて、いろいろな混線をした質問があり答弁があるようでありますが、普通の国鉄私鉄の連帯勘定等に対しては標準の契約がありまして、これに対してはもう待つたなしで、日歩四銭の延滞利子をとつておるわけであります。その場合問題が起きるのでありますが、この委託販売の売上金の納入に対する契約に対して、国鉄と交通公社との間に行われておる契約はどういう契約が行われておるのだということをお聞きすれば、この問題に対する結論が出るのじやないか、というのがこういう問題であります。いわゆる翌々月の月末に支払わなければならないという条件は、相互の……

第16回国会 決算委員会 第20号(1953/07/28、26期、自由党)

○田中(角)委員 委員長、議事進行について……。私は一つただしておきたいのでありますが、先ほど当委員会の理事会において、発言は申込みの順序によつて行こうということになつておりまして、先ほどの理事会においては、第一は天野君、第二は杉村君、第三は安井君、第四は吉田君、第五は田中、第六に柴田君、このようになつておつたのですが、この理事会へ申し込まれた順位をいかなることによつてだれがおくずしになつたのですか。
【次の発言】 そうすると委員長は、先ほどの理事会の終つた開会の劈頭の、発言は通告順によつて行うという宣言と、いわゆる理事会の申込みとの間にどういうふうな事情があつて……。

第16回国会 決算委員会 第22号(1953/07/30、26期、自由党)

○田中委員 長証人は、この鉄道会館の工事に限つて、総裁が直接指揮をし、直接いろいろな例外の法律を特別に出しているというように良心的に考えませんか。
【次の発言】 長委員長が先に聞くことになつております。
【次の発言】 長委員長として、柴田君の動議に対しても、ただいまの杉村沖治郎君の発言に対してももつともと思いますけれども、しかし本日は長崎総裁が病気で休んでおられて正式な診断書その他理由書をもつて欠席されておるのであります。(「おかしいぞ」と呼ぶ者あり)そこでこれは重大な問題でありますから、ここで改進党諸君の御意見も聞いてみますと、やはり理事会にかけてから、こういう御趣旨であります。そこでこの問……

第16回国会 決算委員会 第31号(1953/09/04、26期、自由党)

○田中(角)委員 ちよつと関連質問で一、二点ただしておきたいと思うのでありますが、第一点は十二階案は三十一メートルを越すということは、大体一階の高さを四メートルとして換算しますれば、四十八メートルになりますから、日本の在来の建築からすれば非常に高いものになるということは、一般常識からわかるわけであります。そこでまず第一として、十二階の最終案ののき高は、三十一メートルの制限高さを越すこと幾らになつておりますか。
【次の発言】 それから現在許可になつている七階といいますと、三十一メートル以下ですか。
【次の発言】 そうしますと、現在の建築線をそのままにして、五十七条の適用除外例を設けて、審査会でも……

第16回国会 建設委員会 第1号(1953/05/27、26期、自由党)

○田中(角)委員 関連質問――私も質問いたしたいと思つておつたのでありますが、佐藤君が質問をされましたので、関連質問として簡単に建設省当局の所見をただしておきたいと考えるわけであります。本日は特別国会の第一回目の委員会でありますから、当然建設大臣が出席をせられて、所信を述ぶべきでありますが、先ほど政務次官が言われた通り、所用のため御出席になれないというのでありますから、次会に本特別国会に対する建設省の所見をあらためてただしたいと考えております。しかし、ただいまの佐藤君の発言にかかわる、いわゆる建設省が今国会に対する提出法案の準備をいたしておるということにつきまして、過日省議をやつたわけでありま……

第16回国会 建設委員会 第2号(1953/05/29、26期、自由党)

○田中(角)委員 簡単に大臣に対して二、三の点につきまして所見をただしておきたいと思います。  まず第一に申し上げたい問題は、歴代建設大臣が国会の当初、常に建設行政に対して所見をお述べになりますときに申される通り、多年の懸案であつた道路法も改正せられ、特に建築に関する諸法律もおおむね改正せられたのでありますが、最も建設省所管の中で大きなものとされております水の憲法ともいうべき河川法の改正が残つており、また国土計画法の改正も論じられているわけであります。それに続いて長い間の懸案になつておりますところの水道法及び公園法の制定も非常に大きな問題として残されているわけであります。道路法の改正が成りまし……

第16回国会 建設委員会 第3号(1953/06/19、26期、自由党)

○田中(角)委員 ちよつと簡単に、質問というよりも意見を申し上げてみたいと思うのであります。この災害の問題に対しては、当委員会も長年にわたつて、建設省と一体になつて、これが復旧の処置に対しても協力して来ておるつもりでありますが、もうここまで来ましては、抜本的な改革方法を考えなければならぬのではないかということを考えておるわけであります。幸いに戸塚建設大臣は、旧内務省系統としては、実に勇断をもつて鳴つた方でありますし、特にこの災害亡国ともいわれておる日本であり、水を治める者は国を治める、まさにその通りの日本の現状であることを考えまして、これが所管大臣として戸塚建設大臣を得たことは、非常に心強く感……

第16回国会 建設委員会 第4号(1953/06/23、26期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題になりました道路整備費の財源等に関する臨時措置法案につきまして、提案理由を簡単に説明申し上げます。  わが国の道路の現況を見まするに、国道、都道府県道を合せましてその延長約十三万八千キロに達するのでありますが、このうち一応改良されたものはその約三〇%にすぎないのでありまして、残る七〇%すなわち延長九万六千三百キロは未改良の道路であります。しかもその中には約一万六千キロの自動車交通不能の区間を含んでおるりであります。また鋪装道の状況は簡易鋪装を含めて六千三百キロでありまして、改良済み延長の一五%にすぎない状態であります。  しかるに最近目ざましく発達しつのる自動車は……

第16回国会 建設委員会 第5号(1953/06/25、26期、自由党)

○田中(角)委員 お答えいたします。昨日の連合審査会でも、大蔵委員側の発言は、おもにこの問題に主点が置かれての質疑応答であつたのでありますが、当委員会においても私から明確に申し述べております通り、第三条は、第二条の、建設大臣は道路整備五箇年計画をつくらなければならないということを受けて立つている条文でありますので、税制の根本を乱るものでもなく、また明確に目的税ではないという見解をとつております。しかも大蔵当局の言明にもあります通り、主税局長及び主計局次長も、目的税ではないということを言明しておるのでありますから、大蔵委員会の申入れに対しては、前段の道路整備の必要を認めるということが意思表示の重……

第16回国会 建設委員会 第8号(1953/07/03、26期、自由党)

○田中(角)委員 この際動議を提出いたします。本法案並びに修正案に対する討論は省略して、ただちに採決せられんことを望みます。
【次の発言】 九州の災害について、詳細な現地の報告を建設大臣から伺つたわけでありますが、いつも当委員会で申し上げている通り、災害は起きてからいかに考えても、手の施しようがないわけであります。そればかりではなく、今年は非常に早く災害が参つたわけでありますが、ただいま瀬戸山君が言われたように、これから十一月までは、これよりも大きな災害がいつ来るかもわからない。災害は来るものであるという前提で考えなければならぬのが、戦後の日本の実情であります。昨年の予算編成に際しまして、昨年……

第16回国会 建設委員会 第12号(1953/07/16、26期、自由党)

○田中(角)委員 建設大臣がおいでになつておりますから、建設業法の改正案につきまして、根本的な問題に対して二・三ただしておきたいと思うのであります。  建設業法を制定いたします当時から、問題になつておつたわけでありますが、この法律は、国家予算面に非常に大きな地位を占めておるところの建設業に対して、当時準拠法がなかつたのでありまして、国家的な見地からこの法律を立法いたしたわけであります。当時は建設業者に対する一つの育成指導という面も大きく出されておつたのでありますが、業法の成立以来の状況を考えてみますと、審議当時も問題になつておつた穴と申しますか、多少この法律の不備の現象が随所に発見せられるよう……

第16回国会 建設委員会 第13号(1953/07/17、26期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題になつております建設業法の一部を改正する法律案につきまして、各党を代表し、賛成の意見を述べるものであります。  昨日の委員会におきましても、建設大臣に種々な問題についてただしたのでありますが、本法制定の当初より、本委員会において研究して参りました通り、現行法における登録制は、当然許可制にしなければならないという問題、次には、不正工事の防止等を目的とする落札価格の最低額をきめる、いわゆるフロア・リミツトの問題、第三には、入札資格の制限及び業者の格付の問題、第四としましては、公共事業の直営施工の規制及び無登録業者すなわち村請負等についての幾多の問題、第五といたしまして……

第16回国会 建設委員会 第14号(1953/07/18、26期、自由党)

○田中(角)委員 提案者に伺いたいのでありますが、ただいま議題になつております法律案の第六条、すなわち関係行政機関等の意見の聴取という問題であります。これは当然こうあらなければならないとは考えておるのでありますが「市町村の長並びに学識経験を有する者の意見を聞かなければならない。」という、この条文の具体的なねらいは、どこにあるのかという問題と、もう一つは、どういうふうな機構でこの第六条を生かしたいと思つておられるのか。それからもう一つ「意見を聞かなければならない」という場合の定義をお聞きしたい、こう考えております。
【次の発言】 この市町村の長並びに学識経験を有する者と利害関係者の関係は、どうい……

第16回国会 建設委員会 第15号(1953/07/22、26期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題になりました建築士法の一部を改正する法律案について御説明申上げます。  改正の第一点は、一級建築士の受験資格に関するものであります。建築士法第十四条によりますと、一級建築士の受験資格としては、学校教育法による大学の卒業者に対しては、建築に関する実務の経験二年以上が必要であり、短期大学の卒業者に対しては、建築に関する実務の経験四年以上が必要になつております。しかし、短期大学には、修業年限が二年のものと三年のものとがありますので、三年制の短期大学卒業者については、四年制の大学卒業者との均衡上、実務の経験年数を一年短縮して三年とすることとした次第であります。但し、夜間に……

第16回国会 建設委員会 第18号(1953/07/28、26期、自由党)

○田中(角)委員 ちよつと次官にお聞きしたいのであります。今まで建設省の予算等を編成する場合の基本的問題としては、結局その年度の治水に対する工業量をどうきめるかというような見方からだけでありましたが、かつて経済安定本部と建設省その他関係省がやつておりましたように、日本の治水、利水の問題を解決するためには、根本的な調査をまず第一段階に行わなければならぬ。今まで内務省時代から、建設当局においても治水に対する調査資料は完備しているとは思うのでありますが、この調査というものを予算科目に別個な形式をとつて、五箇年間だつたならば五箇年間日本の国土保全という立場から、また新しい日本の国土利用という面から抜本……

第16回国会 建設委員会 第23号(1953/09/08、26期、自由党)

○田中(角)委員 いまさら治山治水の議論でもないわけでありますが、今次の、明治より第三回目の非常に大きな災害を契機として、われわれ委員会及び建設省当局等が、多年にわたつて研究をして来ておつた種々な問題に対して、結論が急がれておるようでございまして、はなはだ欣快にたえない次第であります。なお、ただいま米田河川局長から、具体的な方式等に対する御説明を徴したわけでありますが、私は、もうここまで来たならば、議論の段階ではない、そして政府も国会も、特にこの問題については、与野党の別なく、ひとつ勇敢に、これをいかに実施をするかというところに結論づけられておると考えておるわけであります。ただいま十三項目にわ……

第17回国会 建設委員会 第6号(1953/11/09、26期、自由党)

○田中(角)委員 ちよつと関連質問を一、二したいと思います。少しダブるかもわかりませんが、恐縮ですが御答弁を願います。  この道路の許可にあたつては、建設大臣は関係をせられなかつたのですか。
【次の発言】 共管事項であるならば、当然許可をする場合には、審議をなすつたのではないですか。
【次の発言】 道路の完成した後は、道路法の適用はどうなるのですか。
【次の発言】 これは法律の不備かもわかりませんが、常識的に考えて、そういうことだけで片づけていいのですか。もしそのような場合には特別立法を必要とするという……。私はこれは非常に大きな問題だと思うのであります。私たちはこういう問題にぶつかつて、率直……

第19回国会 決算委員会 第11号(1954/02/24、26期、自由党)

○田中(角)委員 私は森脇メモというような問題で申し上げるのではなく、いわゆる国会法に基く決算委員会の審議の件について申し上げたい。今動議か提出せられたというのでありますか、この動議は明らかに違法であります、なぜかと申しますと、これは非常に重大な問題でありますから申し上げるりでありますが、この動議は採決をすべきものではありません。しかも採決しても、これをもつて委員長が個人的に受取つたメモの発表に対しては強制力はありません。なぜかと申しますと、議院の運営というものはお互いが規則及び法律に基いて運営をせられておるのでありまして、河野金昇君が言われたように、委員長はお出しになつたらどうですかという発……

第19回国会 決算委員会 第12号(1954/03/01、26期、自由党)

○田中(角)委員 関連して。藤田君から大体私の質問の要旨の質問がありましたから、あらためて申すまでもありませんが、非常に重大な問題でありますので、重複するかもしれませんが、ちよつと時間を借りて質問をし、開発銀行側及び海運局長の所見をただしておきたいと考えるのであります。  海運行政、なかんずく第十次造船計画の成功不成功についてこう考えております。第九次までにおける造船計画につきましては、現在検察庁において取調べ中でありますので、不法行為があればおのずから明らかになり、将来のこの種の案件に関する国策面について幾多改めらるべきものが出ると考えております。しかし戦後の日本海運界の増強推進もまたゆるが……

第19回国会 決算委員会 第44号(1954/09/06、26期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま鍛冶理事から理事会の開会を要求されており、かつ野党委員諸君から、時間のために理事会を開く必要なしと言われるのでありますが、私はここで一言委員長に申し上げておきたいのは、この委員会は委員長が開会頭総括質問をやられると思うのであります。不当財産取引調査特別委員会当時から、この種の委員会に対しては、例として委員長が各党を代表して証人に対して質問をするわけであります。その原則といたしましては、理事会を開いて各党理事に対して質問の条項を示し、各党の理事が異議がない場合に、その質問条項に基いて委員長が各委員にかわつて質問をするというのが前提であります。その意味において私は、理事会……

第19回国会 決算委員会 第53号(1954/10/11、26期、自由党)

○田中(角)委員 参考人の方々おいでいただきまして、非常にりつぱな御意見を拝聴し、将来の国政運営のために喜ばしいことだと考えておるわけであります。私はこの委員会で行いましたいろいろな問題に対しまして、将来の国会のあり方はどうあるべきかという大きな問題に対してだけ、ひとつ諸先生方の御意見が承れれば幸いだと考えておるわけであります。  新しい憲法が施行せられまして、日本の政治のやり方というものが根本的にかわつたわけであります。なお国会法とか、衆議院規則とか、いろいろな法律がありますが、これも占領軍治下に定められたものでありまして、将来の日本の政治をいかにうまく円滑に進めて行くかということに対しては……

第19回国会 決算委員会 第56号(1954/11/16、26期、自由党)

○田中(角)委員 証人お疲れでありましようから、簡単に三点ばかり御質問を申し上げたいと思います。これはこの委員会においてのこの種の国政調査に対する将来の問題を考えまして、法務大臣、検事総長、検事正に伺いたい問題でありましたが、今までその機会もなく、今日に至りましたが、特に第一線の河井さんがおいでになりましたので、過去の問題とひつくるめて重大な問題に対して簡単に所見をお聞きしたいと思うわけであります。  その第一点は、国会開会中における議員逮捕の問題であります。この議員逮捕の問題に対してはいろいろなことが言われておりますし、またいろいろな説もなされておりますが、このたびの佐藤榮作君に対する逮捕許……

第19回国会 建設委員会 第2号(1954/01/13、26期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 これより会議を開きます。  本日は委員長が不在でありますので、暫時私がかわつて委員長の職務を行います。  昭和二十九年度建設関係予算について、政府より説明を聴取いたしたいと存じますが、都合によりまして、本件については懇談会を開きたいと存じます。御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて懇談会に移ります。

第19回国会 建設委員会 第3号(1954/01/27、26期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま建設大臣及び建設政務次官より、昭和二十九年度予算編成につきまして御説明を聴取したわけでありますが、それに関上二、三簡単に質疑を試みてみたい、こう感ずるわけであります。  まず第一番に申し上げたいことは、もちろん均衡予算編成という前提は、何人もこれを承認しておるのでありますが、建設委員会所管の事項であり、特に経済復興の基盤となるべき災害復旧につきまして、予算編成の過程においても、主務官庁である建設省が認定をした過年度災害の事業費の総額及び大蔵事務当局の査定額とについては、相当の開きがあるようであります。この問題をこのままにして将来に遷延することは、ひいては政治への不信を……

第19回国会 建設委員会 第4号(1954/01/29、26期、自由党)

○田中(角)委員 関連して一言簡単に伺います。私ちよつとおそく来まして、ダブるかもわかりませんが、まず自治庁当局に伺いたいと思います。法案は提出されたのですか。
【次の発言】 あらかじめ事務的に委員長に申し上げておきますが、この種の法律案が提案をされた場合、間髪を入れず連合審査会の要求をしていただきたい。
【次の発言】 次に伺いたいのは、原さんとさんさんやり合つたあとで、少しやりにくいのですが、こういうふうな法律案を出すこと自体が、おかしいのじやないですか。私も与党の一人であるから、こういうふうな発言をするには、相当腹をきめてやつているわけでありますが、こういうふうな重大な法律違反を起すおそれ……

第19回国会 建設委員会 第5号(1954/02/01、26期、自由党)

○田中(角)委員 私からひとつ簡単に……。私はもう前にも申し上げておりますし、これからも当分予算が通過するまで申し上げなければならぬと思いますから、きようはひとつ簡単に申し上げます。  原さんにまず承つておきたいのは、昭和二十六年、二十七年は、もうすでに決算確定というところまで行つておるわけでありますが、二十六年度のガソリンの税収入額の総額は幾らですか。
【次の発言】 二十七年度は。
【次の発言】 二十八年度は。
【次の発言】 それが問題でありまして、二十六年から二十七年だけで約七〇%もふえておりますし、二十八年度すでに十二月末で二百億を突破するような情勢であることは、主計局で十分その数字を押……

第19回国会 建設委員会 第6号(1954/02/05、26期、自由党)

○田中(角)委員 建設政務次官に、前段の道路整備費の財源等に関する臨時措置法に関係する部面について、建設委員の一員として注文を申し上げておきます。政府当局が二十九年度予算は道路整備費の財源等に関する臨時措置法という現行法律に対立するような譲与税法を提出することを前提に組まれておるわけでありまして、政府委員の一員として考えてみれば、当然この予算を提出した責任、また通さなければならない責任があるわけでありますから、この譲与税法の提出に異議を申せない立場は、よくわかるのでありますが、臨時措置法をつくるときにも、しばしば、御注意を申し上げておる通り、道路はこの法律の適用を受けなければ、整備ができないの……

第19回国会 建設委員会 第8号(1954/02/26、26期、自由党)

○田中(角)委員 関連してちよつとお聞きしておきたいのです。塚田長官が非常に明快に答弁をしておられることを、もう一ぺん私が確かめておきたいのは、いわゆる地方財政計画として四十八億を何とかしなければならぬが、何とかできない場合――できない場合ということに、うんとしぼつた場合のことを御質問申し上げますが、あなたの言われるようにして、公募債もできない、資金運用部資金のわくもふえない、またいろいろな財源措置が全然できない場合であつても、そのわくの中で、ほかの事業には影響があるかもわからないが、この法律できめた道路費の四十八億というものだけは、あらゆるものを犠牲にしても確保する、こう考えてよろしゆうござ……

第19回国会 建設委員会 第11号(1954/03/11、26期、自由党)

○田中(角)委員 建設省に関連質問をしておきたいのですが、道路法を改正したときに、今までの都市と都市を結ぶ線であるというような道路の基本観念を改めて、新しく産業開発を行う、いわゆる人口の再分布を行うという基本観念にかえなければいかぬというのが、新しい道路法をつくる当時の観念であつたわけであります。そういう意味で、吉田内閣が五年間も外資導入によつて行いたいと言つている、いわゆる建設省原案である既存の東海道の国道と並行した高速道路をつくろうという案に対して、ただいま田中氏が言われた開発道路のアイデアというものは、非常におもしろいと考えているわけであります。もちろん政府が考えている既存国道に対する並……

第19回国会 建設委員会 第12号(1954/03/13、26期、自由党)

○田中(角)委員 本日は大臣がおいでになつておりませんから、南政務次官に意見を申し上げて、この次ぐらいの委員会において結論を得たら、省議にかけて研究していただきたい。  というのは、今度住宅金融公庫法の一部を改正する法律案が提出をせられておりますが、現在は字句の修正とか条文を整理するとか、こういうものをお出しになる段階ではなく、もうすでに住宅金融公庫法そのものを抜本的に再検討しなければならないときじやないかということを、前から申し上げておるわけであります。土地がないから、土地に対しても融資の対象にするとか、七割五分ではもう建たないから、八割にする、八割五分にする、九割にする、やがて全額を貸すと……

第19回国会 建設委員会 第15号(1954/03/29、26期、自由党)

○田中(角)委員 最後でありますから、二、三点伺つておきたいのですが、これはこの法律の実施上に起きて来る大きな問題でありますから、見解をただしておかなければ、将来また問題になるし、またこの法律を上げる事務的な面において、非常に大きな支障がありますので、伺つてみたいと思います。  その第一番目は、道路整備費の財源等に関する臨時措置法の第三条を規定しますときに、当該年度の揮発油税収入相当額ということを規定しております。これは当時、私が提案理由の説明を、衆参両院の建設委員会で申し述べている途次においても、この問題は議論になつたの、でありますが、法律上から申しますと、当該年度の税収入額という問題は、二……

第19回国会 建設委員会 第18号(1954/04/08、26期、自由党)

○田中(角)委員 時間が非常に過ぎましたから、簡単に一言だけ重要な問題に対して質問をし、これに対して建設当局から、次の機会にでも答弁をいただきたいと思います。  それは瀬戸山君がただいま御質問申し上げたところの帝都高速度交通営団法に関する問題であります。共管事項でありますから、当然人事問題にも相当大きく発言をせられることが、私は必要であると考えております。特に東京都市計画、首都建設法の関係を考えた場合、しかもわれわれはああいうような交通機関の整備という問題を討議をする段階において、平面都市よりも立体都市、こういうふうな方向に移行しなければ、国でもつてだんだんとこういう機関の整備をしてやらなけれ……

第19回国会 建設委員会 第20号(1954/04/13、26期、自由党)

○田中(角)委員 議事進行について、委員長に一言要望しておきたいのであります。建設機械抵当法案は本日提案になる予定であり、また法律関係でありますので、特に法務委員会付託を法務委員会理事会等において希望しておられるようでありますが、この法案はただいま提案理由の説明がありました法律案と、うらはらの法律案でありますから、当然この委員会に付託せらるべきだと思いますので、議長との間の折衝を委員長においてしかるべくやられて、万遺憾なきを期せられたいと存じます。

第19回国会 建設委員会 第21号(1954/04/15、26期、自由党)

○田中(角)委員 私は自由党を代表いたしまして、本法案に賛成の意見を申し述べます。  本法律は、道路整備の必要性のために、長い間の懸案であつたものが、ようやく去る国会において衆参両院を通過し、その実施年度であります本年度に、財政措置のためとはいいながら、かかる種の改正をなさなければならないことは、提案委員会であつた建設委員会の委員としては、はなはだ不本意でありますが、政府の二十九年度予算編成にあたつての超緊縮財政の確立という大目的のために、二十九年度に限りかかる措置をとらざるを得なかつた事情も、遺憾ながら了としなければならない現段階におきましては、二十九年度に限りやむを得ざる措置として、本改正……

第19回国会 建設委員会 第23号(1954/04/21、26期、自由党)

○田中(角)委員 二、三政府の意見をただしておきたい。公共工事の前払金保証事業に関する法律の一部を改正する法律案も、同時にあわせ提案せられておるのでありますが、この法律を改正することによつて、なお建設機械抵当法と同時に法律として施行することによりまして、大体何箇年間にどの程度の機械量を新しく整備をするという計画があるか、ちよつと伺いたいと思います。
【次の発言】 数字を聞いて、あまり小さいのにびつくりしたわけであります。四、五年間に七、八十億であれば、こんな法律をつくらなくてもやれるのではないかという気持が私はいたします。どうも立案の当局は、現在ある業者の手持ち機械に対して抵当法をつくつて、い……

第19回国会 建設委員会 第25号(1954/04/24、26期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題になりました建設省関係法令の整理に関する法律案につきまして動議を提出いたします。本法律の趣旨は、すでに整理をせらるべき法令がまだ整理せられなかつたのでありますから、当然のことであり、質疑討論を省略し、ただちに採決せられんことを望みます。

第19回国会 建設委員会 第30号(1954/05/13、26期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 ただいまの説明に対し、何か御質問がありましたら、これを許します。――質問なしと認め、次の議題に移ります。
【次の発言】 日本国における国際連合の軍隊の地位に関する協定の実施に伴う土地等の使用及び漁船の操業制限等に関する法律案を議題といたします。
【次の発言】 お諮りいたします。本案につきまして、所管上特に深い関係を有します水産委員会より連合審査会開会の申入れがありましたが、連合審査会を開くに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めて、さよう決定いたします。  なお開会の日時等につきましては、両委員長に御一任を願います。

第19回国会 建設委員会 第31号(1954/05/21、26期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 これより建設委員会を開きます。  ただいま委員長が不在でありますので、暫時私がかわつて委員長の職務を行います。  お諮りいたすことがあります。すなわち、住宅に関する小委員会において、宅地建物取引業法の改正について調査中でありますが、本件につきまして、小委員会に東京都建築局建設業部長川船勲君、警視庁防犯部長養老絢雄君を参考人として招致し、意見を聴取いたしたいとの申出がありますが、これを許すに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めて、さよう決定いたします。  本日はこれをもつて散会いたします。    午後零時三分散会

第19回国会 建設委員会 第36号(1954/05/31、26期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 これより会議を開きます。  本日は委員長が不在でありますから、暫時かわつて私が委員長の職務を行います。  お諮りいたします。日程に先だち只野直三郎君の建設行政一般に対する質問を許すに御異議ありませんか。
【次の発言】 異議なしと認めます。よつてさよう決定いたします。只野直三郎君。
【次の発言】 次に東京高速道路に関しまして調査を進めます。  本件につきましては、先回の理事会におきまして、東京都の方で一応の結論が出てから委員会において取上げようということになつておりましたが、都議会におきましても一応の結論が出たやに聞きますので、本日は都並びに都議会方面より参考人を招致いた……

第19回国会 建設委員会 第38号(1954/06/03、26期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 これより会議を開きます。  本日委員長が不在でありますので、暫時私がかわつて委員長の職務を行います。  東京高速道路に関しまして、前回に引続きまして調査を進めます。  本件に関しまして、参考人として東京都副知事岡安彦三郎君の代理として河川部長佐藤九郎君を招致して、参考意見を聴取いたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めてさよう決定いたしました。
【次の発言】 本日は参考人として、東京都建設局河川部長佐藤九郎君、東京都議会建設委員長内田道治君を招致いたしております。  参考人の方々には、御多忙中のところを御出席いただきまして、まこと……

第19回国会 行政監察特別委員会 第7号(1954/03/09、26期、自由党)

○田中(角)委員 簡単に四点ばかりお尋ねいたします。まず第一番目に、証人が解雇せられたのは何年何月でありますか。
【次の発言】 第二点は、先ほどの証人の証言によりますと、保全経済会はりつぱにやつて行けるという信念を最後までお持ちになつておるようであります。しかし、新聞のその後の状況と見るまでもなく、異常経営であつたこいうことは、証人も在職中認められたと思うのであります。異常経営を続けて行くところのこの種業務が、立法化によつて助けられるか、あるいは第二会社的ないわゆる再建方策を考えるか、いずれかの方法をとらなければならないということは当然考えられるわけでありますが、証人はこのいずれを予想したかと……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 商工委員会 第1号(1955/03/24、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  本日の日程に入ります前に私から一言ごあいさつを申し上げたいと思います。  委員諸君には御当選おめでとうございます。私が諸君の御推挙で本委員会の委員長に就任いたしました田中角榮であります。若輩もとよりその任ではありませんが、諸君の御高配にこたえるため、誠意をもってその任務を全うするつもりであります。格別の御指導と御協力を心からこいねがうわけであります。  なお本委員会は前国会における国会法の改正により、旧国会法による通商産業、経済安定の両委員会を統合なしたものでありまして、通商産業及び各省にわたる基本的総合経済政策の審議をなす委員会でありまして、敗戦日本……

第22回国会 商工委員会 第2号(1955/03/25、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  日程に入ります。国政調査承認要求の件についてお諮りいたします。衆議院規則第九十四条によりまして、常任委員会は会期中に限り、議長の承認を得てその所管に属する事項について国政に関する調査をすることができることになっております。なお、議長の承認を求めるには、その調査する事項、目的、方法及び期間等を記載して、書面を議長に提出しなければなりません。つきましては、委員長の手元において作成をいたしました要求書の案文がありますので、これを朗読いたします。  国政調査承認要求書、調査する事項、一、日本経済の総合的基本施策に関する事項、二、国土総合開発に関する事項、三、電……

第22回国会 商工委員会 第3号(1955/03/26、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。   この際通商産業政務次官島村一郎君より発言を求められておりますので、  これを許します。通商産業政務次官島村一郎君。
【次の発言】 この際小委員会設置の件についてお諮りいたします。  昨日の理事会の協議に基きまして、日本経済の総合的施策並びに国土総合開発に関する調査をなすため、日本経済の総合的施策並びに国土総合開発に関する小委員会を、中小企業に関する調査をなすため、中小企業に関する小委員会を、私的独占の禁止並びに公正取引に関する調査をなすため、私的独占の禁止並びに公正取引に関する小委員会を、木材利用の合理化に関する調査をなすため木材利用の合理化に関する……

第22回国会 商工委員会 第4号(1955/03/29、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  本日は、前会に引き続き日本経済の総合的基本施策及び通商産業行政の基本方針について調査を進めます。  この際お諮りいたします。前会の一般質問の通告がなお六名残っております。電気料金改訂問題につきましては、時日も切迫しており、昨年来の懸案の重要問題でもありますので、一般質問を続行する前に、本問題についてその調査を進めることとなし、その質疑の順序につきましては、前会の通告者六名の中で電気料金改訂問題に関する御質疑があれば、これを先にしていただき、本問題に関する質疑が終りましたら、残余の一般質問を前会の通告順にもどって行うことにしたいと存じますが、御異議ありま……

第22回国会 商工委員会 第5号(1955/03/30、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  日本経済の総合的基本施策及び通商産業行政の基本方針に関する件について調査を進めます。  まず電気料金改定問題について質疑を続行いたす前に、提出の資料に基く政府委員の説明を聴取することにいたします。公益事業局長中島征帆君。
【次の発言】 皆様に申し上げます。が、大臣はあと五分くらいでお見えになる予定であります。それまでの間、ただいまの説明に対して御質問があれば許します。
【次の発言】 そのようにいたします。

第22回国会 商工委員会 第6号(1955/03/31、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  前会に引き続き、日本経済の総合的基本施策及び通商産業行政の基本方針について調査を進めます。電気料金改訂問題に関する通告者の質疑は、昨日一応終了したのでありますが、理事会の申し合せにより、さらに本問題について総括質疑を行うことにいたします。ただし午後一時まで休憩といたし、同時刻より再開し、質疑を行います。    午前十一時三十六分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。  ただいま日本民主党、自由党及び両派社会党共同提案にかかる電気料金に関する決議案が委員長の手元に提出いたされました。まず提案者よりその趣旨の説明を求めます。中崎敏君。

第22回国会 商工委員会 第7号(1955/05/09、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際、委員会の開会について一言申し上げます。先般の理事会の申し合せにより、本日より十三日までの五日間商工委員会を開き、最初の三日間は通商産業の基本施策に関し、次の二日間は日本経済の総合的基本施策に関し、それぞれ調査を進めることにいたしたいと存じます。さよう御了承願います。なお理事会の申し合せにより、各党の持ち時間は、おおむね質疑答弁を含めて一人約一時間でございますから、御協力をお願いいたしておきます。  通商産業の基本施策に関し調査を進める前に、去る四月二十五日本委員会に付託せられました計量法等の一部を改正する法律案並びに去る六日本委員会に付託されま……

第22回国会 商工委員会 第8号(1955/05/10、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  まず小委員の辞任の件及び補欠選任の件についてお諮りいたします。中小企業に関する小委員小笠公韶君及び科学技術振興に関する小委員野田武夫君より、それぞれ小委員辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なきものと認め、さよう決定いたします。  なおただいま小委員の辞任を許可いたしました結果、中小企業に関する小委員及び科学技術振興に関する小委員が、それぞれ一名欠員となりましたが、その補欠として、野田武夫君を中小企業に関する小委員に、小笠公韶君を科学技術振興に関する小委員にそれぞれ指名いたしたいと存じますが、御異議ありませ……

第22回国会 商工委員会 第9号(1955/05/11、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  本日付託になりました自転車競技法等の臨時特例に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたし、提案理由の説明を求めます。石橋通商産業大臣。
【次の発言】 本法案に関する質疑は後日に行うことといたします。
【次の発言】 前会に引き続き、通商産業行政の基本施策に関し調査を進めます。質疑を継続いたします。佐々木良作君。
【次の発言】 八木昇君。
【次の発言】 午前中の質疑はこの程度とし、午後は一時から会議を開きます。    午後零時七分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑を継続いたします。佐々木良作君。

第22回国会 商工委員会 第10号(1955/05/12、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  議事に入る前にちょっと皆さんに御報告申し上げておきますが、先ほどの理事会の決定によりまして、本委員会の会議を開く日は、原則として毎週水、木、金の三日間連続開会をいたしたいということであります。第二は、来週からの議題としては、ただいま付託をせられております法律案のうち、商工組合中央金庫法の一部を改正する法律案、自転車競技法等の臨時特例に関する法律の一部を改正する法律案及び中小企業金融公庫法の一部を改正する法律案、以上三件を一括議題として政府に対して質疑を行うことに決定いたしました。なおこの質疑にあわせて、通産省及び経審、公取等に対しての一般質問を取り行う……

第22回国会 商工委員会 第11号(1955/05/13、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際、理事の補欠選任についてお諮りいたします。昨十二日、理事内田常雄君が委員を辞任せられ、再び本委員に選任せられましたので、同君を再び理事に指名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。さよう決定いたします。  なお小委員及び小委員長の補欠選任の件についてお諮りいたします。委員の辞任によりまして小委員及び小委員長に欠員を生じました場合、そのつど委員会においてその補欠選任を行うことは繁雑であり、また小委員会の開会に支障を生ずる場合もありますので、今後その補欠選任は委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませ……

第22回国会 商工委員会 第12号(1955/05/17、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際お諮りいたします。中小企業に関する小委員長永井勝次郎君より、中小企業金融に関し、今十七日小委員会において参考人より意見を求めたいとの申し出があります。小委員長のこの申し出の通り決定するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたします。  なお参考人の選定につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって参考人として、全国相互銀行協会常務理事島崎政勇君、全国信用金庫連合会代表理事志津義雄君、全国信用保証協会協議会嘱託木畠英一君、全国信用保証協会協議会主事松……

第22回国会 商工委員会 第13号(1955/05/18、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際小委員会設置の件についてお諮りいたします。先ほどの理事会の協議に基きまして、総合燃料対策及び地下資源開発に関する調査をなすため、小委員十五名よりなる総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員会を設置することにいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よってさよう決定いたします。なお小委員及び小委員長の選任につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって小委員長及び小委員の氏名は追って公報をもってお知らせいたします。

第22回国会 商工委員会 第14号(1955/05/19、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  前会に引き続き計量法等の一部を改正する法律案及び自転車競技法等の臨時特例に関する法律の一部を改正する法律案を一括議題となし質疑を続行いたします。質疑は通告順によってこれを許します。永井勝次郎君。
【次の発言】 伊藤卯四郎君。
【次の発言】 八木昇君。
【次の発言】 両案に対する残余の質疑は次会に引き継ぐことにいたします。
【次の発言】 この際お諮りいたします。原子力の平和的利用に関する件を議題といたし、審議を進めたいと思いますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さように決定いたします。  原子力の平和的利用に関する件を議題といた……

第22回国会 商工委員会 第15号(1955/05/20、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  日程に入り、計量法等の一部を改正する法律案、自転車競技法等の臨時特例に関する法律の一部を改正する法律案、中小企業金融公庫法の一部を改正する法律案、商工組合中央金庫法の一部を改正する法律案、中小企業信用保険法の一部を改正する法律案を一括議題といたし、質疑を許します。質疑は通告順によってこれを許します。田中武夫君。
【次の発言】 あとから理事会に諮りまして、ただいまの発言の趣旨を適当に処置いたします。永井勝次郎君。
【次の発言】 小平君。
【次の発言】 お諮りいたします。木材利用の合理化に関する小委員長中崎敏君より、次回の小委員会に木材利用の合理化対策等に……

第22回国会 商工委員会 第16号(1955/05/24、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  まず小委員辞任の件についてお諮りいたします。前田正男君より、総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員を辞任いたしたいとの申し出があり、また私も中小企業に関する小委員を辞任いたしたいと存じますので、両小委員の辞任を許可するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたします。  なおただいま小委員の辞任を許可いたしました結果、総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員、及び中小企業に関する小委員がそれぞれ一名欠員となりましたが、その補欠として神田博君を総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員に、前田正男君を中小企業に関する小委……

第22回国会 商工委員会 第18号(1955/05/27、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  去る二十五日に本委員会に付託になりました特定の物資の輸入に関する臨時措置に関する法律案を議題となし、その趣旨の説明を求めます。島村政務次官。
【次の発言】 本案に対する質疑を許します。小笠公韶君。
【次の発言】 小平久雄君。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。  本案に対する残余の質疑は次会に引き続き行うことといたします。次会は来たる六月一日水曜日午前十時より会議を開きます。  本日はこれをもって散会いたします。    午前十一時十三分散会

第22回国会 商工委員会 第19号(1955/06/01、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際理事の補欠選任についてお諮りをいたします。去る五月二十七日理事首藤新八君が委員を辞任せられましたので、理事の補欠選任をいたさなければなりません。後任として田中彰治君を理事に指名いたしたいと存じますが御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、木材利用の合理化に関する小委員長、科学技術振興に関する小委員長及び総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員長より、それぞれ小委員会の中間報告をいたしたい旨の申し出がありますので、この際順次これを許します。  木材利用の合理化に関する小委員長中崎敏君。

第22回国会 商工委員会 第20号(1955/06/02、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  まず中小企業金融公庫法の一部を改正する法律案、商工組合中央金庫法の一部を改正する法律案、中小企業信用保険法の一部を改正する法律案及び特定の物資の輸入に関する臨時措置に関する法律案、通商産業行政の基本施策に関する件及び日本経済の総合的基本施策に関する件を一括議題となし、質疑を続行いたします。質疑は通告順にこれを許します。長谷川四郎君。
【次の発言】 小平久雄君。
【次の発言】 片島港君。
【次の発言】 中崎敏君。
【次の発言】 各案に対する残余の質疑は次会に引続き行うことといたします。  この際お諮りいたします。ただいま大蔵委員会において審査中の特殊物資……

第22回国会 商工委員会 第21号(1955/06/03、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  日程に従い、アルコール専売法の一部を改正する法律案、内閣提出第一一二号を議題といたし、提案理由の説明を求めます。通商産業政務次官島村一郎君。
【次の発言】 本案に対する質疑は次会に行うことといたします。
【次の発言】 次に中小企業金融公庫法の一部を改正する法律案及び商工組合中央金庫法の一部を改正する法律案の両案を一括して議題といたします。  両案の質疑を終了することに御異議はありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、両案に対する質疑は終了いたしました。
【次の発言】 次に国内石油資源総合開発に関し御出席の参考人各位より御意見を伺うことにいたします……

第22回国会 商工委員会 第22号(1955/06/08、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際連合審査会開会の件についてお諮りをいたします。さきに本委員会は、特殊物資納付金処理特別会計法案について大蔵委員会に、砂糖の価格安定及び輸入に関する臨時措置に関する法律案について農林水産委員会に、それぞれ連合審査会開会の申し入れを行なったのでありますが、この申し入れに応じ、大蔵委員会は特殊物資納付金処理特別会計法案について本委員会と連合審査会を開くことを協議決定し、さらに特定の物資の輸入に関する臨時措置に関する法律案について、本委員会に連合審査会開会の申し入れを行なって参ったのであります。この際大蔵委員会、農林水産委員会並びに本委員会におのおの付託……

第22回国会 商工委員会 第23号(1955/06/09、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  日程に先だち理事会の結果を御報告申し上げます。本日は通商産業行政の一般質問に兼ね、中小企業信用保険法の一部を改正する法律案及び中小企業等協同組合法の一部を改正する法律案を議題となして審議を進めたいと思います。なお明十日はアルコール専売法の一部を改正する法律案及び中小企業等協同組合法の一部を改正する法律案の両案を議題といたします。なお来週の水曜日には石油資源開発会社法及び繊維に関する一般質問を行います。翌木曜日、金曜日は石炭鉱業合理化臨時措置法案及び重油ボイラーの設置の制限等に関する臨時措置に関する法律案を議題とすることに決定いたしましたから、さよう御了……

第22回国会 商工委員会 第24号(1955/06/10、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  まず商工組合中央金庫法の一部を改正する法律案を議題といたします。ただいま委員長の手元に、各派共同提出にかかる本案に対する修正案が提出されております。この際その趣旨弁明を許します。内田常雄君
【次の発言】 以上で趣旨弁明は終りました。本修正案は国会法第五十七条の三の規定に該当するものでありますので、内閣に意見があれば、この際その意見を求めることにいたします。
【次の発言】 討論の通告がありませんので直ちに採決に入ります。  まず修正案を採決いたします。本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。
【次の発言】 起立総員。よって本修正案は可決せられました。  次……

第22回国会 商工委員会 第25号(1955/06/15、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際お諮りをいたします。科学技術振興に関する小委員長前田正男君より、科学技術振興対策調査の必要上、本十五日小委員会において、参考人経済同友会産業政策部会長進藤武左工門君より、科学技術開発公社の構想について説明を求めたいとの申し出があります。小委員長の申し出通り決定するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたします。  繊維に関し調査を進めます。質疑は通告順によってこれを行います。阿左美廣治君
【次の発言】 加藤清二君。
【次の発言】 本日はこの程度にとどめ、明十六日は午前十時より会議を開くことといたします。  本日はこれ……

第22回国会 商工委員会 第26号(1955/06/16、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  昨日本委員会に付託になりました輸出入取引法の一部を改正する法律案を議題となし審議に入ります。まず政府よりその趣旨の説明を求めます。島村政府委員。
【次の発言】 本案に対する質疑は次会に行います。
【次の発言】 次に、アルコール専売法の一部を改正する法律案を議題といたします。  質疑を許します。中崎敏君。
【次の発言】 他に質疑の申し出がないようでありますので、これをもって本案の質疑を打ち切ることに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、質疑は終了いたしました。  アルコール専売法の一部を改正する法律案を討論に付します。――討論の通告があり……

第22回国会 商工委員会 第27号(1955/06/17、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際理事辞任の件についてお諮りをいたします。理事田中彰治君より、理事を辞任いたしたいとの申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたします。  なお理事辞任に伴う補欠選任につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、首藤新八君を理事に指名いたします。
【次の発言】 この際、連合審査会開会申し入れの件についてお諮りをいたします。ただいま外務委員会において審査中の、農産物に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求める……

第22回国会 商工委員会 第28号(1955/06/22、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  連合審査会開会申し入れの件についてお諮りをいたします。たただいま農林委員会に付託をせられております愛知用水公団法案について、農林委員会に連合審査会開会の申し入れをいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定をいたします。  日程に入る前にお諮りをいたします。伊藤卯四郎君より石油資源開発会社法に関し緊急質問をいたしたいとの申し出があります。これを許可いたします。伊藤卯四郎君。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。
【次の発言】 暫時休憩いたします。    午前十一時十七分休憩

第22回国会 商工委員会 第29号(1955/06/23、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  念のため申し上げますが、理事会の申し合せによりまして、石炭、重油を定例日交互に行うことに決定しましたから御了承を願います。  石炭鉱業合理化臨時措置法案を議題となし審議を進めます。質疑に入ります。本日は理事会の申し合せにより各派の質問時間をおのおの一時間となし、総括質問を行うことにいたしますから御了承願います。質疑の通告があります。順次これを許します。淵上房太郎君。
【次の発言】 田中彰治君。
【次の発言】 午前の会議はこの程度とし、午後一時より再開いたします。    午前十一時二十三分休憩

第22回国会 商工委員会 第30号(1955/06/24、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  お諮りをいたします。ただいま本委員会において審議中の石炭鉱業合理化臨時措置法案について、昨二十三日社会労働委員会より連合審査会開会の申し入れがありました。これを受諾することに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、受諾することに決定いたしました。  なお連合審査会開会の日時につきましては、社会労働委員長と協議の上、追って公報をもってお知らせすることといたします。
【次の発言】 次にお諮りをいたします。先日当委員会で議決をいたしまして本会議を通過し、参議院に送付いたしました中小企業信用保険法の一部を改正する法律案に対しまして、参議院は、「第……

第22回国会 商工委員会 第31号(1955/06/28、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際お諮りいたします。木材利用の合理化に関する小委員長より、小委員会において、木材利用の合理化に関し、参考人山陽パルプ株式会社社長難波経一君及び日本瓦斯協会会長本田弘敏君より参考意見を聴取いたしたい旨の申し出があります。小委員長の申し出の通り参考人の出頭を求めることといたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に議事進行に関し、永井委員より発言を求められております。これを許します。永井君。
【次の発言】 石炭鉱業合理化臨時措置法案を議題となし質疑を続行いたします。質疑は通……

第22回国会 商工委員会 第32号(1955/06/29、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際お諮りをいたします。ただいま本委員会において審査中の中小企業安定法の一部を改正する法律案について、昨日農林水産委員会より連合審査会開会の申し入れがありました。この申し入れを受諾することに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたします。なお連合審査会開会の日時につきましては、農林水産委員長と御協議の上、追って公報をもってお知らせすることにいたします。  日程に入り、過度経済力集中排除法等を廃止する法律案、特定の物資の輸入に関する臨時措置に関する法律案、輸出入取引法の一部を改正する法律案、以上三法案を一括議題となし、審議を……

第22回国会 商工委員会 第33号(1955/06/30、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  過度経済力集中排除法等を廃止する法律案を議題となし、質疑を続行いたします。質疑は通告順にこれを許します。田中武夫君。
【次の発言】 中崎敏君。
【次の発言】 永井勝次郎君。
【次の発言】 本案に対する残余の質疑は後日行うことにいたします。次会は明七月一日午前十時より会議を開きます。  本日はこれをもって散会いたします。    午前十一時十七分散会

第22回国会 商工委員会 第34号(1955/07/01、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際お諮りをいたします。木材利用の合理化に関する小委員長中崎敏君より、来たる四日小委員会において、木材利用の合理化に関し、参考人鋼材倶楽部副理事長清水芳夫君より意見を聴取いたしたい旨の申し出があります、小委員長の申し出の通り参考人の出頭を求めることに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に昨六月三十日本委員会に付託になりました繊維製品品質表示法案及び地方自治法第百五十六条第六項の規定に基き、工業品検査所の出張所の設置に関し承認を求めるの件を一括議題となし審議に入ります。まずその趣旨の説明を求めま……

第22回国会 商工委員会 第35号(1955/07/06、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  まず委員派遣承認申請の件についてお諮りいたします。石炭鉱業合理化臨時措置法案審査のため、炭鉱地帯の現地調査を行いたいと存じますので、衆議院規則第五十五条により議長に委員派遣の承認を求めることに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたします。  なお開会中のことでもあり、航空機往復利用についても、議長にあわせて承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたします。  委員派遣承認申請書に記載する派遣の目的、派遣委員の氏名、期間、地名につきましては、委員長に御一任願いたいと存じま……

第22回国会 商工委員会 第36号(1955/07/07、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 佐々木良作君。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。残余の質疑は後日に行うことといたしまして、本日の会議はこの程度にとどめます。  次会は明八日午前十時より開会いたすこととなし、本日はこれをもって散会いたします。    午後零時十七分散会

第22回国会 商工委員会 第37号(1955/07/08、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  本日はまず輸出入取引法の一部を改正する法律案を議題となし、御出席の参考人各位より御意見を伺うことにいたします。御出席の参考人の諸君は、三菱レイヨン株式会社社長賀集益蔵君、日本毛織工業協会常務理事高好一君、第一物産株式会社業務部次長堀井清章君、関谷産業株式会社東京支店長新保英一君、早稲田大学教授堀江忠男君、全日本中小企業協議会貿易専門部会長山下保市君、東京教育大学教授楫西光速君、日本綿糸布輸出組合常務理事長谷稔君、以上八名の方々であります。  申すまでもなく輸出入取引法は、貿易の基本法としての役割を果すものであり、わが国貿易の消長は本法いかんにかかってい……

第22回国会 商工委員会 第38号(1955/07/09、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  前会に引き続き、石油資源開発株式会社法案並びに石油及び可燃性天然ガス資源開発法の一部を改正する法律案を一括議題となし質疑を進めます。齋藤憲三君。
【次の発言】 南好雄君。
【次の発言】 南君に申し上げますが、法案に関する各党の最後の質疑がありますし、時間が十二時半に終りですから、この問題は継続してもけっこうですから、なるべく整理してお尋ねください。
【次の発言】 南君に申し上げますが、時間が十二時半まででありますから、そのつもりで願います。
【次の発言】 南さんの大臣に対する残余の質疑は後日また許します。永井勝次郎君。

第22回国会 商工委員会 第39号(1955/07/11、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  中小企業安定法の一部を改正する法律案、繊維製品品質表示法案、下請関係調整法案、百貨店法案を一括議題にいたします。質疑を許します。中崎敏君。
【次の発言】 小笠公韶君。
【次の発言】 下請関係調整法案及び百貨店法案両案に対する質疑は次会にまた行います。提案者春日一幸君には御多用中のところ御苦労でございました。
【次の発言】 次に田中武夫君より中小企業安定法の一部を改正する法律案について質疑の申し出がありますからこれを許します。田中武夫君。
【次の発言】 帆足計君。
【次の発言】 中小企業安定法の一部を改正する法律案に対して質疑はありませんか。――質疑なし……

第22回国会 商工委員会 第41号(1955/07/13、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  前会に引き続き繊維製品品質表示法案を議題となし質疑を続行いたします。質疑は通告順にこれを許します。中崎敏君。
【次の発言】 ちょっと速記を中止して。
【次の発言】 速記を始めて。
【次の発言】 次に前会に引き続き輸出取引法の一部を改正する法律案を議題となし質疑を続行いたします。質疑は通告順によってこれを許します。帆足計君。
【次の発言】 片島港君。
【次の発言】 田中稔男君。
【次の発言】 帆足君。
【次の発言】 この際お諮りいたします。繊維製品品質表示法案及び輸出入取引法の一部を改正する法律案につきましては、各党申し合せの質問時間も終了し、おおむね質……

第22回国会 商工委員会 第42号(1955/07/14、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際議事に入ります前に御報告申し上げます。昨十三日、農林水産委員会より、中小企業安定法の一部を改正する法律案について修正意見を申し入れて参りました。この際この修正意見を朗読いたします。   昭和三十年七月十三日      農林水産      委員長     綱島 正興   商工委員長 田中角榮殿    修正意見申入れの件  中小企業安定法の一部を改正する法律案について、別紙の通り修正せられるよう申入れる。  (別紙)中小企業安定法の一部を改正する法律案に対する修正意見  一、中小企業安定法中「通商産業大臣」とあるを、指定業種に属する事業の所管大臣たる……

第22回国会 商工委員会 第43号(1955/07/15、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  繊維製品品質表示法案を議題といたします。ただいま加藤清二君より民自両社各派共同提案にかかる本案に対する修正案が提出せられました。この際提案者よりの説明を求めます。加藤清二君。
【次の発言】 これより加藤清二君提出の修正案及び政府原案を一括して討論に付したいと思いますが、別に討論の通告がありませんので、討論は省略いたします。  これより採決に入ります。まず修正案について採決をいたします。本修正案を可決するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって本修正案は可決せられました。  次にただいま決定いたしました修正部分を除いた政府原案に……

第22回国会 商工委員会 第44号(1955/07/19、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  まず理事の補欠選任についてお諮りいたします。理事永井勝次郎君が去る十二日委員を辞任せられましたので、理事が一名欠員となっておりましたが、永井君は去る十五日再び本委員に選任せられておりますので、この際同君を再び理事に指名いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたします。  次に去る十四日本委員会に付託をせられました臨時石炭鉱業安定法案を議題となし審議に入ります。  まず提案者より趣旨の説明を求めます。多賀谷真稔君。
【次の発言】 本案に対する質疑は後日行うことといたします。

第22回国会 商工委員会 第45号(1955/07/20、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  去る十六日本委員会に付託せられましたガスの普及に関する臨時措置法案を議題となし、まず提出者よりその趣旨の説明を求めます。多賀谷真稔君。
【次の発言】 本案に対する質疑は後日行うことといたします。
【次の発言】 次に石炭鉱業合理化臨時措置法案を議題となし、審議を進めます。  まず、本法律案について御出席の参考人各位より御意見を伺うことといたします。  御出席の参考人の方々の氏名を申し上げます。常磐炭礦株式会社社長大越新君、東部石炭協会専務理事長岡孝君、常磐市長矢吹莊司君、全国石炭鉱業労働組合常磐地方本部執行委員長齋藤茂雄君、日本炭鉱労働組合常磐地方本部執……

第22回国会 商工委員会 第46号(1955/07/21、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  本日本委員会に付託せられました株式会社科学研究所法案を議題となし、審議に入ります。まず提案者より趣旨の説明を求めます。小平久雄君。
【次の発言】 本案に対する質疑はあと回しにいたします。
【次の発言】 前会に引き続き石炭鉱業合理化臨時措置法案を議題となし、質疑を続行いたします。質疑は通告順によってこれを許します。ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記開始。多賀谷真稔君。
【次の発言】 ちょっと速記中止。
【次の発言】 速記開始。五分間休憩いたします。    午前十一時三十五分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。  この際石橋通商産業……

第22回国会 商工委員会 第47号(1955/07/22、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  前会に引き続き、石炭鉱業合理化臨時措置法案を議題とし、質疑を続行いたします。質疑の通告がありますので、順次これを許します。田中利勝君。
【次の発言】 小平久雄君。
【次の発言】 御静粛に願います。
【次の発言】 永井勝次郎君。
【次の発言】 伊藤卯四郎君。
【次の発言】 十二時半までにお願いできればけっこうであります。
【次の発言】 これをもって本案に対する質疑は終了いたしました。  この際お諮りをいたします。多賀谷真稔君外十三名提出の臨時石炭鉱業安定法案につきましては、別に質疑及び政府の発言の通告もございませんので、この際ただいま議題となっております……

第22回国会 商工委員会 第48号(1955/07/25、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際理事辞任の件についてお諮りをいたします。理事前田正男君より、理事を辞任いたしたいとの申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたします。  なお理事辞任に伴う補欠選任につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、南好雄君を理事に指名いたします。
【次の発言】 去る二十二日本委員会に付託をせられました百貨店法案、小笠公韶君外十四名提出衆法第六七号を議題となし、審議に入ります。  まず提出者よりその趣旨の説明を求めます。小笠公韶君。

第22回国会 商工委員会 第49号(1955/07/26、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  特定の物資の輸入に関する臨時措置に関する法律案、重油ボイラーの設置の制限等に関する臨時措置に関する法律案、百貨店法案、下請関係調整法案、ガスの普及に関する臨時措置法案、百貨店法案(小笠公韶君外十四名提出、衆法第六七号)を一括議題といたします。
【次の発言】 ただいまの永井君の動議に対して、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。  それでは本日はこの程度といたし、これより懇談に入ることにいたします。  明日は午前十時より会議を開くこととし、本日はこれをもって散会をいたします。    午前十時五十八分散会

第22回国会 商工委員会 第50号(1955/07/27、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  重油ボイラーの設置の制限等に関する臨時措置に関する法律案を議題とし質疑を続行いたします。質疑は通告順によってこれを許します。永井勝次郎君。
【次の発言】 ちょっと速記を中止願います。
【次の発言】 速記を始めて下さい。  この際お諮りをいたします。ただいまの永井君の発言通り、修正案の説明を求め、本案とあわせ審議するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。  ただいま南好雄君外二十六名提出、民自共同提案にかかる重油ボイラーの設置の制限等に関する臨時措置に関する法律案に対する修正案が提出せられておりますので、その趣旨の説明を求めます。南……

第22回国会 商工委員会 第51号(1955/07/29、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際木材利用の合理化に関する小委員長中崎敏君、科学技術振興に関する小委員長前田正男君より、それぞれ小委員会の経過について報告いたしたいとの申出があります。この際順次この発言を許します。木材利用の合理化に関する小委員長中崎敏君。
【次の発言】 前田正男君。
【次の発言】 ただいま各小委員長より御提案ありました各決議案についてお諮りをいたします。  まず中崎小委員長から御提案のありました風倒木の処理等に関する決議案につきましては、小委員長の提案の通り本委員会において決議するに御異議ありませんか。

第23回国会 商工委員会 第1号(1955/11/26、27期、自由民主党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  この際お諮りをいたします。委員席は、必要のあるとき委員長において適宜変更いたすことといたしまして、ただいま御着席の通り決定いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたします。  次に国政調査承認要求の件についてお諮りをいたします。今国会におきましても、会期中従前通り、一、日本経済の総合的基本施策に関する事項、二、国土総合開発に関する事項、三、電気及びガスに関する事項、四、鉱業、鉄鋼業、繊維工業、化学工業、機械工業その他一般鉱工業及び特許に関する事項、五、通商に関する事項、六、中小企業に関する事項、七、私的……

第23回国会 商工委員会 第2号(1955/11/28、27期、自由民主党)【議会役職】

○田中委員長 これより会議を開きます。  前会に引き続き中小企業年末金融に関して調査を進めます。  質疑に入ります前に、念のため本日の政府側の出席者を申し上げます。石橋通産大臣は午後一時から出席の予定であります。現在中小企業庁長官佐久洋君、同振興部長秋山武夫君が出席しております。一萬田大蔵大臣及び河野理財局長は後刻出席をいたします。銀行局長は出席をしております。以上であります。他に中小企業金融公庫より理事國府田守登君、国民金融公庫より総裁櫛田光男君の両君が出席をされております。  なお商工組合中央金庫より、参考人として副理事長佐藤環君の御出席を願うことといたしたいと思いますが、御異議ありません……

第24回国会 運輸委員会 第23号(1956/04/06、27期、自由民主党)

○田中(角)委員 ただいま上程せられております日本国有鉄道法の一部を改正する法律案に関連をして、二、三の質問をいたしたいと思うのであります。  時間がありませんから端的に申し上げますと、私は終戦後十年間国会議員としての職責を果しておるわけでありますが、十年間を顧みて非常に多難な道を歩いた国有鉄道の育成ということに対しては、私自身は池坊鉄道に関係しております関係上、好意ある立場で、しかも理解ある議員の一人として行動して参ったつもりであります。御承知の通り、かつて決算委員会で問題になり、戦後国有鉄道が最も大きな事件にぶつかったといわれた鉄道会館問題の審議に際しましても、当時の速記録を見ればおわかり……

第24回国会 商工委員会 第35号(1956/04/18、27期、自由民主党)

○田中(角)委員 関連してちょっと我妻先生に伺いたいのですが、この負担は当事者の協議によらなければならない。現在審議しておるこの原案の前のものには調整機関を置いたわけであります。協議が整わぬ場合には通産大臣がこれを裁定する、これについていろいろな議論があって、一応当分の間裁定機関を設けないようにしよう、こういうことで、先ほど一つの穴ができておるようだという御意見がありましたが、こういうようになっておるのでありますが、私はこの問題は最後に協定がつかない場合は民法上の争いになるというふうに考えておるわけであります。この法律では負担をしなければならないと規定してありますが、協議が整わない場合の処置が……

第26回国会 逓信委員会 第31号(1957/07/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 一言ごあいさつを申し上げます。  このたび内閣改造に際し、はからずも郵政大臣の重任を拝命することになったわけでありますが、御承知の通り若輩でありますし、郵政問題に対しては全くのしろうとであり未経験者でありますが、幸いにも当委員会には、郵政に関係をせられた方々が多数おいでになりますし、専門的な方々がたくさんおいでになりますので、委員会の御支援のもとに大過なく職責を果したい、こう考えるわけであります。私もおいおい勉強いたして参り、おしかりを受けないように努力をいたすつもりでございます。参議院からは有能な最上政務次官をちょうだいしたわけでありますので、政務次官ともに、どうぞ将来ともよ……

第26回国会 逓信委員会 第32号(1957/08/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 仙台が八月十五日の目標が十二日に返還をされますので、名古屋も本年十一月三十日という回答でありますが、これよりもさきに返還をされるだろうということを期待しておるわけであります。なおただいま調達庁から御回答もありましたが、できるならばあなたの今の御意見を郵政当局として米軍関係に折衝してもよろしいと、こういうように考えております。一案を今ちょっとここで書いてみたのですが、「さきに本院逓信委員会で決議をなし、貴官より本年十一月三十日以前に返還される予定である旨御回答をわずらわした名古屋郵政局庁舎については、地元民の要望もあり、加えて八月十二日衆議院逓信委員会で再びこれが促進方要望があり……

第26回国会 逓信委員会 第33号(1957/09/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 電波管理機構の拡充整備が必要だということは、何人もが異論がないところでありますが、ただ現段階におきまして外局として電波庁を設置するかもしくは現行の電波監理機構を内局のまま整備をするかという二つの問題がありますが、将来は当然電波に関しましては一省を設くべきだという考えは御説の通りだと思います。ただ現段階におきまして電波庁というようなものができるかできないかということは、予算の問題もありますし、いろいろな問題もありますので、私の機構整備の考え方からいたしますと、来たる通常国会では内局のまま補正をとることによりまして、機構を整備いたしたいという一応の方針を立てておるわけであります。

第26回国会 逓信委員会 第34号(1957/10/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えを申し上げます。第一番目の私が矢つぎばやに労働組合弾圧を行なっているということは、一つお取り消しを願いたいと思います。九十日余にわたる短かい間ではありますが、今までの態度において労働組合に対する弾圧などをやったという考えは毛頭持っておりません。将来もそういう気持はありません。これは例をあげなくてもいいと思いますが、今までも団体交渉の回数は、一番よく団体交渉に応ずるといわれて、中闘の諸君からも感謝をせられておるのであります。もう一つは、まだ三公社五現業の中で解決しないいろいろな問題がありますが、郵政現業としては全部解決しております。そういう意味では非常に速度も速いし、できな……

第27回国会 逓信委員会 第1号(1957/11/02、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 第二十七臨時国会の当初に当り、私から所管事項につきまして概略御説明申し上げます。  まず郵便事業について申し上げます。郵便事業の運営は依然として順調に進んでおりまして、これを取扱い物数の面から見ますと、本年四月から九月までの実績は二十三億八千万通で、昨年の同期に比して約六・六%の増加を示しておるのでございます。従いまして収入の面におきましてもおおむね好成績を上げているような現状であります。一方業務の運行につきましても、ほほ順調な歩みを続けておりまして、社会の要請に対応するようサービスの向上を目ざして努力をいたしております。  次に去る八月十四日から十月三日までカナダ国のオタワに……

第27回国会 逓信委員会 第2号(1957/11/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えをいたします。第一の問題としましては、金利制度の問題に対しては通常国会で全般的な問題として考えたいという政府の考えでございます。特に郵便貯金以外に普通銀行、相互銀行、信用組合、協同組合の問題等、関連事項がたくさんございますので、内閣としましては次の通常国会には、当然三十三年度の予算編成の基本となるべき貯蓄増強の施策を抜本的に考えたい考えでございすが、それに先行いたしましてこの臨時国会に郵便貯金法の一部改正法律案だけはいっときでも早い方がいいということで、提出をすることにきめたわけでございます。通常国会で総体的な金利問題を研究、結論を出すまでにはまだ時間もありますし、いろい……

第27回国会 逓信委員会 第3号(1957/11/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私は利上げをしないでも今年度で千百五十億できるという考えを持っておりましたのに、今回の法律改正ができれば、今年度内においても百億くらいできるなと個人的に思っておって御答弁申し上げましたが、事務当局といろいろ話し合い、実際の問題に対して調査をいたしましたところ、年間百億は下らない増加を見られると思いますが、いずれにしても今年度に百億プラスをして千二百五十億ということはむずかしいかもわからない、こういうような報告もありましたので、前回申し上げましたように今年度千百五十億にプラスしてこの法律改正によって今年度内に百億増加ができるでありましょうということに対しては、訂正を申し上げます。

第27回国会 逓信委員会 第5号(1957/11/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。新聞にはいろいろなことが報道せられておるようでありますが、御承知の通り放送法の規定によりまして、協会の会長は経営委員会がこれを任命する、こういうことに明確になっておりますので、いろいろなことが報道せられておりますが、法律の通り経営委員会が任命することであります。私もそれに対して異論を差しはさんでおるのではありません。ただいまの御発言にもありましたが、総理大臣云々ということがありましたが、そのような事実は毛頭ありません。
【次の発言】 新聞が全部事実無根というふうには私は断定はいたしませんが、あの新聞の中にでておりますいろいろな方々に対して私は全然関知しておらな……

第28回国会 外務委員会 第20号(1958/04/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 昭和三十年の夏に郵便関係改善のため直接会談を開きたいという中共側の提案を受けまして、これに対して日本側より、三十一年の五月に、往復文書によって話をつけようということを返事を出してあります。これに対して三十一年の八月に、北京または東京で開きたいということを向うから言って参っております。その提案に対して、日本側より、万国郵便連合関係の諸条約の規定の範囲内で行うのであって、ジュネーヴで実務者の会談をやりたい、こういう提案をしてございます。三十二年の九月に、中共側よりまた東京を除いて北京でやりたい、こういう提案がございましたが、日本側は第三国でやりたいという提案をしておりますので、外務……

第28回国会 決算委員会 第9号(1958/02/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 昭和三十一年度日本電信電話公社決算書類を会計検査院の検査報告とともに、第二十八回国会に提出いたしましたが、その大要を御説明申し上げます。  昭和三十一年度における公社事業収入は予定収入をかなり大幅に上回ったのでありますが、これは施設の拡充、サービス分野における企業努力と相まって、経済界の好況に幸いされたためと考えられます。これに対しまして、事業支出の面におきましては合理的、能率的な業務運営がはかられ、経費の節減を見た結果、良好な経営状態を示したのでありまして、損益計算上、二百三十五億円弱の利益金を生じたのであります。また、建設勘定の支出額は、予算現額の九三%に当りまして、着々そ……

第28回国会 逓信委員会 第1号(1957/12/23、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私の代になってから免許を与えたものは民放親局に対して三十四社、三千六局であります。なおNHKに対して七局の免許を行なっておりますから、合計四十三局であります。その前に、前大臣のときに富士テレビ及び日本教育テレビ、大阪における大関西テレビがありまして、その三社の合計が三十六、七億であります。私が予備免許を行なったものの総工事費の総計がNHK七局を合せて七十七、八億ないし八十二、三億というふうに考えております。合せますと百二、三十億ということになるわけでありますが、これは三十三年から三十五年までという計画で予備免許を行なっておるわけであります。大蔵省が銀行協会に対して何か出しておる……

第28回国会 逓信委員会 第2号(1958/02/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 それでは私から所管事項につきまして概略御説明申し上げます。去る十一月に開催されました本委員会におきまして、一応業務につきまして御報告申し上げましたので、本日はその後に生じました当面の重要課題等につきまして御説明申し上げます。まず今国会に提出を予定いたしております法律案等について申し上げます。今国会に提出を予定いたしております法律案は、ただいまのところ十一件でありますが、このほかに条約が数件ございます。  第一は、郵政省設置法の一部を改正する法律案でありますが、そのおもな内容は、大臣官房に官房長を置くこと、電気通信監理官を廃止して新たに電務局を置くこと、電波監理局に新たに部制を設……

第28回国会 逓信委員会 第4号(1958/02/18、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。金額においては千五百万円減ったようになっておりますが、国際電電の機械を使うのが、二台のものが一台になるというように、使用料がちょうど千五百万円ばかり減っておりますので、実際問題としては去年と同額ということになるわけでございます。
【次の発言】 NHKから、まだ三十年度の予算案及び事業計、画が出ておりませんので、明確には御答弁できませんが、先年から委会員の方々及び省側、NHK等との連絡のもとで、現在の十五方向、十五時間をもう少し上げたいという考えを持っておったわけであります。
【次の発言】 今度放送法改正がございますので、その審議の過程においてこの問題は解決せら……

第28回国会 逓信委員会 第5号(1958/02/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 郵便制度が、戦後国民各位が思う通りに整備拡充せられておらないということは、御説の通りでございます。今年度からは郵便の問題に対しては、できれば五カ年計画ぐらいを立てて、早急に整備拡充をいたしたいという考えを持っておるわけでございます。三十三年度予算につきましては、窓口の拡充、現在までは年間大体三十局ないし五十局の特定局の置局でありましたが、これを二百局に引き上げました。同時に四等局というようものをおおむね二千局以上作ろうということも考えて、鋭意作業を進めておるわけであります。配達度数の問題は、二回を四回にし、四回を六回にしということを考えておりますが、配達度数を多くするということ……

第28回国会 逓信委員会 第6号(1958/02/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 そういう問題も十分調査をいたしたのでありますが、収入印紙をたくさん買うということで手数料をよけいに支出しなければならぬという問題が過去においてもありました。この調整をどうするかという問題でありますが、これは一人に対して幾らしか売らないというわけにもいきませんので、実際問題を調査しますと、やはり必要な限度以外のものは買っておらぬ。一時手数料の関係でたくさん買ったような例もありますが、実際問題としては金券でありますから、保管をするのに大へんであったり、そういう問題で、実際はそう思惑で買うということはないようでございます。ただ裁判所その他は相当たくさん使いますから、こういうふうに引き……

第28回国会 逓信委員会 第7号(1958/02/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 この際一言ごあいさつを申し上げます。簡易生命保険法の収正案につきましては、常に逓信委員会の方々の御配慮を願っておるものでありますが、ただいま改正案について御可決いただきましてまことにありがとうございました。附帯決議につきましては、十分趣旨を体して万遺憾なき措置をとりたいと存じます。
【次の発言】 お答え申し上げます。ただいまの御発言の通りでございまして、この改正案を提出いたす過程におきまして、もっと上げたいと考えたのでありますが、財政事情の関係でひとまずこういう改正案を提出したわけでございます。ただいまの御趣旨通り次の国会、その次の国会と引き続いてこれがために万全の措置を講じた……

第28回国会 逓信委員会 第9号(1958/03/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。郵政従業員組合と官側との間には幾多の問題があったようでありますが、御承知の通り昨年年末の給与問題を片づける際にお互いに団体交渉を円満に行いまして、現在のところは組合と官側で対立しているような大きな問題はございません。非常に円満に行っておる、こういうふうにお考えになっていただいてけっこうだと思います。ただ組合から現在特定局制度等に関し六、七件の要求が出ておりますが、この要求に対しては過日回答を行なってございます。その回答の大要を申し上げますと、特定局制度の調査会の答申はなされましたが、この問題は非常に長い歴史を持つものでありますし、私も大臣就任の当時申し上げまし……

第28回国会 逓信委員会 第10号(1958/03/05、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま議題になりました日本電信電話公社法の一部を改正する法律案について、提案理由の説明を申し上げます。  この法律案は日本電信電話公社に新たに監事制度を設けようとするものであります。御承知の通り電信電話に対する熾烈な要望にこたえるために、公社では第一次計画に引き続き、さらに大幅な第二次五カ年計画を遂行しようとしているのでありますが、この際、経営委員会のもとに執行系統から独立した監査権能を有する監事を設けて公社の監査機能を確立し、もって経営の合理化を一そうはかっていくことが必要と存ずるのであります。このような監査制度はすでに国鉄、専売の二公社はもちろん、他の公団、公庫等にも見ら……

第28回国会 逓信委員会 第11号(1958/03/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま議題となりました日本放送協会の昭和三十三年度収支予算、事業計画及び資金計画の提案理由と、これらに対する郵政大臣の意見書の提出につきまして御説明申し上げます。  この収支予算、事業計画及び資金計画は、放送法第三十七条の規定によりまして、国会の承認を受けるため協会から提出され、郵政大臣はこれに意見を付することになっているのであります。郵政大臣といたしましては、この収支予算、事業計画等につきまして、放送法の趣旨、放送事業の現状、聴取者の要望等各方面からこれに慎重な検討を加えました結果、お手元にお配りいたしました通りの意見書を付して、国会の御審議をお願いすることになったのであり……

第28回国会 逓信委員会 第13号(1958/03/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま議題となりました放送法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明もうしあげます。  放送法の施行後、わが国における放送事業は、一般放送事業、いわゆる民間放送が発足し、きわめて顕著な発展を示しつつあるほか、日本放送協会および民間放送を通じて、テレビジョン放送の飛躍的な普及を見ており、その発達はまことに著しいものがあります。従いまして放送が国民生活に及ぼす役割、影響力もまた重大なものとなっており、しかもこの傾向は将来さらに増大するものと予想されます。右の事情にかんがみまして、日本放送協会につきましては、公共の福祉のため、放送及びその受信の進歩発達をはかるように、一そう積極的な……

第28回国会 逓信委員会 第15号(1958/03/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私は就任後国会に対して承認を求めるものに対しては修正権ありということを考えておりましたが、法律的に現行法の条文をそのまま正しく解釈すると、承認か不承認か、人事の案件に対して国会の承認を求むる場合には承認か不承認かということと同じことであり、また決算報告も承認を求めるか不承認になるかということだけであって、NHKの予算に対しては現行法では修正権がないというふうにいわれております。
【次の発言】 この法律がやはり万全ではないということでそういう問題が起きるのですが、国会でもって承認をされなかった場合の救済規定も全然現行法にはないのです。そうしますと、NHKから出たものは自動的に承認……

第28回国会 逓信委員会 第16号(1958/03/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま議題となりましたお年玉つき郵便葉書等の発売に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案理由を御説明申し上げます。  現行の法律は、郵便はがきにお年玉をつけることと、郵便はがきや郵便切手に寄付金をつけることとの二つの内容を持っている法律でありますが、今般改正しようといたしておりますのは寄付金に関する部分でございます。現行法は昭和二十四年に制定されたのでございまして、当時は終戦後日浅く、社会情勢はいまだ十分安定しておらなかったため、寄付金額にいたしましてもそう多くを望み得ない試行的状況のもとに、さしあたり急いで現行法のような内容をもって立法せられたものであります。従……

第28回国会 逓信委員会 第17号(1958/03/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御説の通り郵便振替貯金法の一部を改正する法律案は、二十四国会、昭和三十一年の三月に一部改正の御審議を願ったわけでありまして、その節三万円を五万円に引き上げてはどうかというお話がございました。その際は送金に利用される金額は大体三万円でいいだろうという見通しでありましたが、その後実績等を調べますと、五万円にした方がいいという、いわゆる森本さんの御説の方が正しいということがわかりましたので、直ちに改正案の提案をいたした、こういうことで、これは院議尊重ということでございます。もう一つは私が就任してから郵政省関係で立法処置を行い、また改正等をしなければならないのは、一つたなおろしをしてで……

第28回国会 逓信委員会 第19号(1958/03/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 職場大会は二十七日ばかりでなく、その前は二十日にもやられております。二十七日は第三波でありますか、四波でありますか、そういうことがスケジュールによって進められております。二十日は非常に強硬な状況が起きましたので、特に二十七日には職場大会等違法行為はやらないようにということを、厳重に組合側に申し入れをしております。でありますので、きのうは警官隊も出動いたしましたが、実害がないように、特に違法行為はできるだけ少く済むようにということを考えておりましたら、二十日の中央郵便局問題等に比べれば二十七日は平穏でありまして、国民に対する実害も非常に少かったという状態で、私としては非常に喜んで……

第28回国会 逓信委員会 第23号(1958/04/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私は野党、与党というような区別をいたしておりません。国会で問題になったものに対してはできるだけ――法律改正を必要とするものは法律の改正をやって、公共の福祉の増進に資して参りたいという考え方でございます。なお、私が提案しているものはいつでも超党派的に――この委員会で御発言のあるものを逐次出しているのでありますから、今までの連絡の仕方では不十分のところもあったように今御発言でございましたが、できるだけ広く意見を聞こうということでありますから、将来再びおしかりを受けないような方法で円満を期して参りたい、こういう考えでございます。

第28回国会 逓信委員会 第24号(1958/04/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 この際一言申し上げます。ただいまはまことにありがとうございました。ただいま可決すべきものと御議決をいただきました公衆電気通信法の一部を改正する法律案の施行につきましては、議院における御発言等その趣旨を十分体し、遺徳なきを期すつもりでございます。
【次の発言】 先ほど申し上げた通り、常労に指定されておる者は当然翌年度には定員化されていくのが実情でございます。ただ画一的にやるということになると、中で定員に入らないような職種に働いておって永年勤続の者もあるでしょうから、技術的に見て当然常労に上る者は非常勤の職員から常労に上り、常労から定員化されていくということでありますから、郵政省と……

第28回国会 逓信委員会 第25号(1958/04/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御承知の通り郵便法によりますと、年賀はがきは四円とするということになっておりますが。お年玉つき郵便葉書等の発売に関する法建によりまして一円の寄付金を付することができるということでありますから、私は全額一円の寄付金をつけても、郵便法による年賀はがきは四円とするということと何ら競合しないというふうに、法律的には考えます。でありますが、いずれにしても郵便法に年賀はがきは四円とするということでありますので、在米は四円のものと一円の寄付金をつけたものとを分けて発行してございます。御承知の通り三十二年度は、七億のうち寄付金のつくものが四億五千万枚、寄付金のつかないものが二億五千万枚でござい……

第28回国会 逓信委員会 第26号(1958/04/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御承知の通り公衆電気通信法では、電話の加入質が認められておりません。原則的に質権を設定することができないということになっております。私もこの公衆電気通信法の禁止規定をとってしまってもいいとは考えておらないのでございます。なぜといいますと、電電公社から一般の加入者が継続的に給付を受けるということで加入をしておるわけでございますが、質権が原則的に認められるということになりますと、言うまでもなく一般民法上の規定によりまして、質権の設定がなされ、また転質もおのずから行われるわけでございますが、それほど大きな質権の対象になるものでもありませんし、しかも質権の設定がなされ、転質が次々と行わ……

第28回国会 逓信委員会 第27号(1958/04/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私は提案の責任者として国会の審議を仰いでおりますから、私の方で修正する意見、気持はありませんが、国会でもって御修正になる場合には一向それでも変りがないという考えであります。私自身も思想的には電電公社の自主性を侵さないという考えでありますから、監事をして調査をせしむるなどということだけでどうなるわけではありませんから、削除せられるということであればけっこうであります。
【次の発言】 その間の事情を明確にいたしておきますが、私は公社の監事制度を設けたことによって不必要に公社を監督し、監査を強化しようという考えは毛頭ありません。御承知の通り公共企業体等の組織をどうするかという審議会が……

第28回国会 逓信委員会 第28号(1958/04/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 森本議員の御発言ごもっともでございます。一割程度、これは常識的な問題だと思います。でありますが、私も改正法律案の立案当時十分考えたのでありますが、今日の段階ではこういう表現をもっていたしたわけであります。でありますが、私はこの改正案が通過したら、郵政事業のために幾らか使わせてもらおうという考えを持っておりますし、この改正案を通していただければ使わしてもらえるという考えでございます。でありますが、院議で皆さんがより明確にすることが必要であるということであれば、院議は尊重いたしますし、問題はないということをお答えしていいと思います。

第28回国会 逓信委員会 第29号(1958/04/18、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御承知の通り監事二名が増員になります。なお事務機構としては現在監査局がありますから、こういう人員を適当に監事の下に再配分を行うということもありますから、総体的な人員としては監事二名だけがふえるという考えであります。
【次の発言】 御承知の通り郵政事業は窓口が非常に多いのでありますし、特に郵便貯金等現金を取り扱っており、事務が複雑多岐でありますから、七百名でも現在では少いというぐらいな状態であります。昭和二十四年でありますか、郵政省設置法が改正せられたときの定員そのままであります。しかし郵政事業に比べて経理も単一的であるところの公社は、約四割ぐらいの人員を持っておりますが、これは……

第28回国会 逓信委員会 第30号(1958/04/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。先回の委員会においても御同様の発言がございましたので、すでに厚生大臣との間にはその件に関して話し合いをしてございますので、御意見でございますから、一応破棄いたしまして、後に協定書を作るようにいたします。
【次の発言】 その通りであります。
【次の発言】 財団法人の郵政関係保健もしくは保養に関する団体を設立しまして、その団体の行う業務というものは、郵政関係の特殊な疾病、ガンとかその他いろいろな治療を行わなければならないような目的を明確にいたしまして、この団体に交付を行なって、その団体をしていろいろな事業を行わしめる、こういうことであります。

第28回国会 内閣委員会 第12号(1958/03/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま議題になりました郵政省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。  この法律案は、郵政省の省名を逓信省に改めること、電気通信監理官を廃し、内部部局として電務局を設けること、電波監理局の局名を電波局に改め、次長二人を廃して同局に企画部、放送部、無線部の三部を置くこと、並びに大臣官房に官房長を置くことをそのおもな内容とするものであります。  改正の第一点は、省名を逓信省に改めることであります。郵政省という省名は、昭和二十四年旧逓信省が郵政省と電気通信省とに分離された際に名づけられたものでありまして、今日のように電気通信ないし電波に関する行……

第28回国会 内閣委員会 第29号(1958/04/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私も岸内閣の閣僚であって、提案した法律に対しては連帯責任を負っておるのですから、私から修正をするような意見を申し上げられる段階ではありません。しかし院議ですから、院議でおきまりになればこれはいかようなものでも私は賛成をしなければいかぬ、こういうことになるわけでありまして、院議がきまらないうちに閣僚の一人として意見を申し上げる段階でないことを明確に申し上げておきます。  それから定員の問題、先ほども御質問がございましたが、私も今回の定員法の問題に対しては万全なものだとは考えておりません。理想的なものだとは考えておりませんが、大体定員法そのものに対して抜本的にものを考えなければなら……

第28回国会 法務委員会 第19号(1958/04/01、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。ただいまのような事実はないようでございます。そのあった事実はこういうことであります。一時ないし一時半に、中央闘争委員一、二名を含むその他の諸君が――中央郵便局に所属をしない諸君が十五、六名組合事務室に参りまして、職場離脱の問題でありますか、放棄の問題でありますか、いろいろな問題に対して喧騒きわまるような態度で事務室を使っておったようであります。でありますので、管理者は中郵に所属する組合員以外は建物外に退去してもらいたいということを再三勧告をしたのでございます。しかし、そのあと、今度局長室に団体交渉の名をもってなだれ込もうとする気配がありましたので、局長室のとび……

第28回国会 予算委員会 第3号(1958/02/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。テレビ、ラジオを通じての教育のあり方というものは、非常に重要な問題として、もうすでに考えなければならない段階に至っております。現在の状況を申し上げますと、日本における現在のラジオの聴取者数は千四百五十万台でございますなおテレビは七十万台ということでありますが、実際問題から申し上げますと、百万台を突破いたしておるのが実情でございます。十月の二十二日に民放三十六局に対して、予備免許を与えておりますので、昭和三十五年末になりますと、テレビの聴取者の実際の数は、大体四百万台をこす予定でございます。そうしますと、これから七、八年後の日本のラジオがどの程度になるかというと……

第28回国会 予算委員会 第13号(1958/02/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答え申し上げます。私が分科会で申し上げた通り、初めは昭和三十三年の第四四半期から退職年金制度を切りかえたいということで、私の方から強く要求をして郵政特別会計への四億一千万円の計上がいたしてございます。この四億一千万円の問題について私が分科会で答えた後において、大蔵事務当局との話し合いの結果、郵政大臣は四億一千万円が退職年金法に切りかえるための単独経費を盛られておるということを明確に答弁されたが、大蔵省としては退職年金法に切りかえられる場合は、各省とも処置ができるように幅を持たせてあるが、その金が退職年金法だけのために計上したとは私の方は考えておりませんからと、こういう話が私に……

第28回国会 予算委員会 第14号(1958/02/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。日ソの間にそのような協定ができれば、当然アメリカとソ連との間に結ばれておるように、番組その他の交換等ができると思います。なおこの国会に提案いたしております放送法の改正にも、NHKをして外国の放送会社に対しても、番組の提供をすることができる道を開いておりますので、協定ができれば自然そういう道が開けるということを申し上げておきます。

第28回国会 予算委員会 第16号(1958/03/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。予算は御承知の通り大蔵事務当局が事務的に立案をいたしますが、内閣の閣僚は連帯して責任を負い、予算は内閣が編成するのでありますから、各閣僚は十分意見を述べて、理想的な予算を作るように、こういう意味の発言をしたのであります。


29期(1960/11/20〜)

第37回国会 国土総合開発特別委員会 第2号(1960/12/16、29期、自由民主党)

○田中(角)議員 ただいま上程せられました北陸地方開発促進法案につきまして、私は、自由民主党、日本社会党及び民主社会党を代表して、その提案の理由を御説明申し上げます。  北陸地方の開発促進につきましては、去る三十四国会において、北陸地方開発促進に関する決議が満場一致をもって可決されたのでありますが、この決議の趣旨等からも明らかでありますように、この地方は経済、産業、民生すべての面において、太平洋沿岸諸地域に比し、著しい立ちおくれを余儀なくせられ、いわゆる裏日本的宿命のもとに置かれているのでありまして、これを全国的な水準に引き上げ、当面の緊急課題たる地域的格差を除去するために、特段の施策を必要と……

第38回国会 内閣委員会 第36号(1961/05/18、29期、自由民主党)

○田中(角)議員 ただいま提案されました国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律案の趣旨説明をいたします。  現行の国民の祝日に関する法律は、去る昭和二十三年七月二十日法律第百七十八号として第二国会において可決決定を見たものであります。御承知の通りこの法律が制定されるにあたりましては、当時の衆参両院文化委員会の審議の経緯におきまして明らかのように、広く国民の世論に問うて案が作成されたものであります。しかし当時の世論調査において相当重要な祝日の候補日もありましたが、それが必ずしも全面的に受け入れなかったのであります。その理由は今ここで再び申し上げるまでもなく、当時は占領行政下であり、いろいろ事……

第41回国会 大蔵委員会 第1号(1962/08/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私は、このたび、はからずも大蔵大臣の重責をになうこととなりましたが、その責任の重大さを痛感し、全力を尽くしてその職責を全ういたしたいと考えております。  何とぞ、よろしく皆様方の御支援と御協力をお願いいたします。  本国会において御審議を願うべく予定いたしております大蔵省関係法律案は、本国会に再提出いたすこととなりました産業投資特別会計法の一部を改正する法律案及び前国会から継続審議となっております国民金融公庫法の一部を改正する法律案の二件でありまして、いずれも当委員会において御審議を願うことに相なっております。  特に、産業投資特別会計法の一部を改正する法律案は、すでにその基本……

第41回国会 大蔵委員会 第2号(1962/08/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。来年度百五十八億円を引きますと、産投の固有原資が六十億ないし六十二億円しか残らぬという、御説の通りでありますが、しかしこの議論をして、こういう状況だからこの会計からガリオア・エロア返済金を出してはならないという議論にはならないと思います。来年度以降の産投の計画というものは、これからの経済状態その他の重要な政策上の方向が決定せられることによって、必要な量はおのずから決定するのでありまして、その場合は政策的に一般会計から繰り入れ等財源措置を行なえばいいわけであります。この産投会計の来年度以降の原資が非常に必要になるのに、ここからガリオア・エロアの債務を支払うという……

第41回国会 大蔵委員会 第3号(1962/08/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 井出さんの言われる通りの基本方針でいくべきだと考えております。
【次の発言】 ただいま言われた通りであると思います。
【次の発言】 各局長が来ております。
【次の発言】 お答えいたします。  ただいま井出さんが言われた通り、特別会計に対してはそういうものの考え方が筋だと思います。しかし産業投資特別会計法のように、資金を得るためにいろいろな資金の道を規定しておる特別会計におきまして、その繰り入れられた資金の返済を別な法律で規定したり、追加条文をつくってこの会計から支払うような規定を置いても、財政法の精神をゆがめるものではないという考えであります。

第41回国会 大蔵委員会 第4号(1962/08/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 大蔵省の考え方といたしましては、この支払金の使途に関する交換公文は、すなおに読めばあなたの誤解は直ちに氷解するのではないかと考えます。  御承知の通りこの両国の協定は、戦後日本に行なわれた経済援助その他に対しては、二千八十五億円の金を十五カ年で返します。アメリカも受け取りますということが前段において協定になっております。しかもその金の一部は日米文化の問題に使い、大部分は他の低開発国の援助、開発等に使うという趣旨で行なわれております。そしてなおその金は国内的にはどういう処置をするかというと、日本が返済をきめた場合にそれを一般財源として受け入れをして、対外援助法に基づいて支出をし、……

第41回国会 大蔵委員会 第8号(1962/09/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御承知の通り現在の公庫の資本金は二百億でありますが、公庫の貸付の対象もだんだんと広がって参りますし、その資金も拡充して参らなければならぬために、あらためて二十億円を追加をして、資本金二百二十億円にいたすという考えでございます。
【次の発言】 国民金融公庫は、御承知の通り国民大衆に対して必要な事業資金を供給することを目的としてつくられたものでありまして、比較的に事業の小さい、零細な事業資金を貸し付けてやっておりますことは御承知の通りであります。その後恩給担保等の特殊なものについては、特別のワクを設定しながら、ごめんどうを見ておるということであります。できるならば、これよりももっと……

第41回国会 大蔵委員会 第10号(1962/11/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま行なわれました国政調査報告につきましては、実情を十分調査の上、善処いたしたいと存じます。
【次の発言】 専売制度につきましては、ただいま藤井委員から御発言がありました通り、非常に長い歴史を持っておるものであり、過去の日本の行政の上に、また財政の上に、経済の上に相当大きな貢献をいたしましたことは御承知の通りでございます。何分にもこれは非常に長い歴史でありますので、専売制度の中のいろいろな問題に対しては、新しい角度や立場に立っていろいろな問題を是正して参らなければならない時期にあるということを基本的に考えておるわけであります。先ほど申された通り国の収入源として財源確保のため……

第41回国会 予算委員会 第5号(1962/11/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 経済企画庁から今御答弁を申し上げた通り、来年度の実質的な経済成長率を見通しとしてつけることは困難な段階であるという前提で話し合ったわけでございます。先月の初めに、経済企画庁試算として、今年度名目六%、実質四・五%という試算の数字を出しましたが、その問題に対しても、今非常に経済が微妙な段階でありますので、これから下期の実勢を十分見きわめつつ、先ほど申し上げましたように、十二月の初めないし半ばまでには来年度の成長率をきめたいという考えでございます。
【次の発言】 非常に微妙な段階でありますので、明確に予測をして申し上げることはできないと思いますが、宮澤経済企画庁長官が談話として出し……

第42回国会 予算委員会 第1号(1962/12/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 政府は、今回、昭和三十七年度一般会計補正予算(第1号)、特別会計補正予算(特第1号)及び政府関係機関補正予算(機第1号)を国会に提出いたしました。ここに、予算委員会の御審議をお願いするにあたりまして、その概要を御説明申し上げます。  今回の一般会計予算補正による歳入歳出の追加額は、それぞれ五百四十二億円でありまして、この結果、昭和三十七年度予算の規模は、歳入歳出とも二兆四千八百十億円と相なるわけであります。  歳出につきましては、公務員の給与改善を初め、予算作成後に生じた事由に基づき、特に緊急に措置を要することとなった経費を追加計上いたしております。  補正追加を行ないます事項……

第42回国会 予算委員会 第2号(1962/12/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えをいたします。大口石炭の引取先である電力、鉄鋼、セメントというような業界に対して、政府が所期いたしております数量の引き取りに対しては、政府の責任をもって引き取らせるような措置を行なうということを言っておりまして、それが具体的な措置に対しては、現在各借間の意見をまとめて検討中であります。  それで別の問題として、重油消費税の問題については、現在、総理大臣及び通産大臣がお答えを申し上げた通り、検討いたしております。しかし、これは経済界に及ぼす影響も非常に大きい問題でありますし、その影響も考えながら、しかも今予算の作業中でありますので、おおむね二十日くらいまでにはこの問題を決定……

第43回国会 運輸委員会 第29号(1963/06/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 本件につきましては予算委員会においても御質問がございました。なおマスコミその他において報道されておる限りにおいて承知いたしておるわけでございますが、現在新幹線のどうこうという問題につきまして、現に運輸大臣から監査命令を発動いたしておるわけでございまして、その途中にあっていまだ大蔵当局にも協議がありませんので、その内容をつまびらかにいたしておりません。景色代といわれ、また一部にいま言われたような事実もいわれておるわけでありますが、私どもが常識的に今日の時点で想定をいたしますと、両方でもって補償費をきめて、それを合法的に形式を合わせるためにそのようなことをしてやったんだろうと思いま……

第43回国会 運輸委員会 第35号(1963/06/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御承知のとおり、本案は、一昨年の七月だったと思いますが、鉄道建設審議会の小委員会の答申に基づきまして、総会でも満場一致決定をし、法律に基づいて政府に建議をされたわけであります。運輸省は、この建議にこたえて、三十八年度の予算折衝の問題として大蔵省に予算要求をしてまいったわけであります。この問題につきましては、御承知のとおり、小委員会でもたくさんの議論をいたしました。まず、国鉄につきましては、現在の国鉄を御承知のとおり再編成をして、ペイするものとしないものと二つに分けて、第一国鉄、第二国鉄案がございました。もう一つは、新幹線のようなものを現在の国鉄から離して、別な企業体としてやるべ……

第43回国会 決算委員会 第11号(1963/03/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 財政法の規定に基づきまして、各省庁の長から要求があって大蔵大臣が認めれば費目間の流用はできるわけでございますが、しかし、必要なものになかなか出さないで、決済後に決算してみると相当余るものがあるべきじゃないかという点を御指摘だと思いますが、これは御承知の通り、これから予算の編成過程及び審議の過程では非常に熱心にわれわれも努力をするのでございますが、予算の執行面になりますと、おおむね窓口まかせという非常に悪い面に対しての御指摘だと思います。私もそういう問題に対して、この四月一日から執行される三十八年度予算の執行に対しては十分配慮しようという考え方を持っており、特に予算に対しての御審……

第43回国会 決算委員会 第14号(1963/03/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま御議決の点は十分尊重いたしまして各省、各庁と十分連絡をいたし、その趣旨の徹底をはかりまして、万遺憾なきを期して参りたい所存でございます。

第43回国会 決算委員会 第16号(1963/05/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま議題となりました昭和三十七年度一般会計予備費使用総調書(その1)外二件の事後承諾を求める件につきまして御説明を申し上げます。  昭和三十七年度一般会計予備費の予算額は二百億円でありまして、このうち、財政法第三十五条の規定により、昭和三十七年五月二十二日から同年十二月二十五日までの間において使用を決定いたしました金額は百三十億三千四百万円余であります。  そのおもな事項は、板付飛行場拡張用地提供に伴う周辺整備に必要な経費、文教施設災害復旧に必要な経費、農業施設災害復旧事業に必要な経費、港湾施設災害復旧事業に必要な経費、河川等災害復旧事業等に必要な経費、選挙の公明化運動推進……

第43回国会 決算委員会 第20号(1963/05/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御説のとおり、大蔵省もただ予算を削減すればいいなどという考え方を持っておるのではないのでありまして、政府と国民との間に理解を深めながら、補償に対しては万全の措置をとっていくということでございます。  御説の、福岡市立商業高等学校の移転の問題でございますが、御承知のとおり支出をいたしましたものは一億五千万円でございます。これはその板付の飛行場のために防音装置をやるというようなことで、すでに鉄筋コンクリート部分の防音装置を施してございますが、木造部分に対して防音装置をする場合に幾らかかるという問題で積算をいたしたわけでございますが、福岡市当局としては、この機会にこれを他に好地を求め……

第43回国会 災害対策特別委員会 第17号(1963/06/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 本会議で申し述べたとおりでありまして、現在統計調査部で調査中でございます。結論が出ておりません。しかし、近く結論が出ると存じているわけであります。それからなお、長雨災害につきましては、被害額が三百九十一億というふうに報告をせられておりますが、統計調査部の調査は六月中旬に正式に決定をするというふうになっているわけであります。天災融資法の発動につきましては、後段の長雨災害については、天災融資法の発動は、状況から見まして当然だと思いますが、御承知のとおり、政令には天災融資ワクの限度等を規定いたしますために、被害の総額が確定しないと政令で決定できないわけでありまして、これが調査の決定を……

第43回国会 社会労働委員会 第24号(1963/03/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御承知の通り、この内閣は社会保障を最も重点的な事項として取り上げておるわけでございます。昭和三十八年度の前年対比をごらんになってもおわかりになる通り、財政の許す範囲内で格段の努力をいたしておるのでございまして、将来とも、より一そう社会保障の拡充に対して資して参りたい。このように考えます。
【次の発言】 財政事情を勘案しまして、厚生大臣の発言の趣旨に沿って前向きの努力をいたします。
【次の発言】 御趣旨を体してお答えを申し上げたわけでございますが、ただ先ほども申し上げましたように、財政支出は多端のおりからでございますが、この問題の重要性を認識いたしておりますし、政府も社会保障の拡……

第43回国会 社会労働委員会 第33号(1963/05/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 厚生大臣がおられませんが、大蔵省も麻薬対策に対して等閑に付しておるのではない、また、皆さんの意見と同じように、相当積極的に麻薬対策を考えておるということにつきまして、いままで考えておることをあらまし、簡略に申し上げて、それから……(「新潟もそうだな」と呼ぶ者あり)新潟なんというそういう特定な問題ではなく、政府としての麻薬対策の基本的な考え方等を申し上げて、それから具体的に税関の問題を申し上げます。  先ほどから御発言がございますように、日本は麻薬天国であるといわれております。またその反面、日本の税関は一番めんどうくさくやっておるけれども、実効はあがらない、こういうこともあります……

第43回国会 商工委員会 第38号(1963/06/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 通産大臣からお答えをいたしましたが、十九条の「必要な施策を講ずる」という中にいまの御説も包含をしておるつもりでございますが、あえて的確な表現をするため、「紛争処理のための流通機構の整備等」ということを入れたほうがよりよろしいということも考えられることであります。しかし、政府は、「必要な施策」という表現の中にそのようなことをあらかじめ予見をして条文整理をいたしたわけであります。
【次の発言】 国の物品、役務等の調達につきましては、大蔵省は、中小企業との結びつきについて反対をいたしておりません。おりませんのみではなく、アメリカのように、官需品に対しては一括購入というような調達庁制度……

第43回国会 石炭対策特別委員会 第3号(1963/02/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。設備資金については開発銀行を通じ、それから近代化資金、整備資金の融資に対しては合理化事業団を通ずるわけでありますが、設備資金の対象範囲が、先ほど申された通りきめられておる。このきめられた対象範囲内だけでもってやれば特別な処置にはなりませんから、これが対象範囲を広げようという考えを持っております。それから整備資金につきましては、資金の調達能力が乏しいということでありますから、これが融資比率を高めようという考えであります。それからもう一つは、返済能力がないというような場合には、返済猶予も行なおう、こういうことも考えておるわけでありまして、もっと具体的に申し上げれば……

第43回国会 大蔵委員会 第1号(1963/01/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 本国会において御審議を願うべく予定いたしております大蔵省関係の法律案は、予算に関連するもの二十件を含め三十一件でありまして、このうち、二十八件及び承認案二件につき、当委員会において御審議を願うことになるものと存じております。何とぞよろしく御審議のほどお願いいたします。  なお、この機会に、財政、金融政策等に関する所信の一端を申し述べます。  私は、日本経済にとって、貿易為替の自由化を強力に進めるとともに、経済の健全にして均衡のとれた成長のための基盤を強化することが本年の課題であり、このためには輸出力の増大が何にもまして緊要であると信じております。昭和三十八年度予算及び財政投融資……

第43回国会 大蔵委員会 第4号(1963/02/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えをいたします。わが国経済は、御承知の通り三年間にわたってきわめて高度の成長をいたしたわけでありますが、一昨年、昨年の事情も、御承知の通り国際収支の悪化という一面を露呈いたしましたので、これに対し国際収支改善対策を行なったわけであります。これが改善対策の実施の過程におきまして、急激な設備投資等が行なわれました両三年の経済成長率と比べまして、一昨年の後半から昨年一ぱいを通じて、設備投資は相当沈滞ぎみになって参っております。でありますので、経済全般から見ますと、国際収支改善の実も上がりましたし、また国内均衡も徐々にではありますが達成されつつありまして、両三年の高度の経済成長過程……

第43回国会 大蔵委員会 第6号(1963/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 低金利政策ということが必ずしも当を得た表現であるかどうかわかりませんので、私もこの低金利という言葉の持つニュアンスを非常に気にしながら、慎重に何かいい名前がないかというように考えておりますけれども、御承知の自由化に対応いたしまして、国際金利と日本の金利と比べてみますと確かに日本の方は非常に高いのでありますから、国際競争力をつけて自由化に対応していくためには、国際金利にさや寄せをしていかなければならないということは事実でございますが、この低金利といわゆる国際金利へさや寄せするということは、政府が一方的に考えてこれを進めていくというような考えでは、なかなか混乱が起きまして、事志とた……

第43回国会 大蔵委員会 第10号(1963/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 中小企業者につきましては、約四千件に対して、現在でも例年の例によりまして、企業の内容等に対してこまかく調査をいたしておるわけでございます。これが育成強化をはかって参りますことは、この業種の特殊性から考えまして、大蔵省もそのように重点的に配慮をしておるわけでございます。何分にも数が非常に多い業者でありますし、内容を十分調査をしながら、また業界との意思の疎通をはかりながら、あるものは企業合同や合併ということも、時代の趨勢としまして行なわれておるものもありますし、それからまたそういう方向で検討を続けておる業者もございますが、いずれにしても長い間税に対しての大へんな貢献もいたしておるの……

第43回国会 大蔵委員会 第14号(1963/03/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御質問を承っておりませんでしたので、的はずれになるかもわかりませんが、第一点の輸出入銀行と開発銀行を一緒にした方がいいという一つの議論として拝聴いたしておきます。この問題は、国庫が国内と国外に向けて分けておるわけでございますので輸銀の拡充という面は、これから輸出を伸ばさなければならないということ、それからこれからの自由化に対応して相当拡充していかなければならないだろうという考え方、特に中小企業の輸出の問題、輸入の問題その他で機構拡充という問題はございますが、国内的な面から見て、産業の育成、産業基盤の強化、また今度の石炭のように特別な事由に基づいて特定な業種に対して法律に基づく業……

第43回国会 大蔵委員会 第19号(1963/03/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 地方税制制度そのものが、私個人として考えますと、相当不合理があるというふうに考えます。これは税の問題だけで見ておりますといろいろな理屈がありますけれども、地方制度の問題等とからんでおりますので、慎重には考えなければなりませんが、他に財源がないところ、いわゆる貧弱市町村ほど地方税が高いという現象があります。私の選挙区などを見ても、他に企業のないところ、全く農山村であるというようなところは、くわ一丁、かま一丁、間口にかかってくるというような実情がありますので、このような制度で地方の発展がはかれるものか、非常に疑問といたしておるところでございます。これらの問題に対しては、地方制度の問……

第43回国会 大蔵委員会 第20号(1963/03/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 予算上の問題その他において、大蔵省が労使の円満な話し合いを阻害するような行為をしてはならないということは、私からも厳重に申し伝えております。現在いやしくも私が――各局長もそうでありますし、また給与課においてもそのような制肘的な言動、行動等ないと思いますが、この種の問題は、労使協調で円満に可及的すみやかに解決すべき問題でありますから、法律にのっとって各当事者が話しが進め得るように、大蔵省としましても前向きで協力を申し上げるように指導いたします。
【次の発言】 先ほど申し上げました通り、制肘をするというようなことはいたしませんし、また法律に基づいて、団体交渉の当事者は善意の立場で、……

第43回国会 大蔵委員会 第22号(1963/03/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 社内預金などはない方がいいです。これはもう全く簡単な理屈でございます。預金ができるような状態であれば、正規の金融機関に貯蓄をすることが一番いいのでありまして、社内預金というような、制度上も非常に不安定なものはない方がいいことは、これは論を待たないわけであります。ところが、ない方がいいというものがあるのはどういうことかといいますと、必然的な理由によってできておるわけでございます。これは一つには、金融機関からなかなか金が借りられないとかいうような場合、労使ともども、お互いが生活の拠点としておるのでございますから、一部分でも給与のうちからさいたりして、社内預金というような格好にし、そ……

第43回国会 大蔵委員会 第23号(1963/03/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 厚生省側は、一般地方債や医療金融公庫や国立病院特別会計というようなところに還元融資から出すことはやめてもらいたいということは、長いこと言っておるようでござまいすが、三十八年度予算編成につきましては、ただいま御審議願っておるようなことで両省とも了解し、政府の共同責任で提案をいたしておるのでございますから、少なくとも三十八年度の財政投融資の計画におきましては、五億円還元融資からということで御審議を願っておるわけでございます。  それから国立病院に還元融資から出すことはどうかという問題に対しては、これは将来の問題として検討する必要があるかもわかりません。私は前大臣がどういうようにお答……

第43回国会 大蔵委員会 第26号(1963/05/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 政府は今回物品税法施行令の一部を改正し、トランジスタ・テレビを三年間非課税とする等の措置を講じたのでありますが、これにつきまして一言御説明申し上げたいと思います。  本年度の税制改正は国民生活の安定と現下の経済情勢に顧み、当面要請せられる施策に対応する税制上の措置を講ずることを主眼として所得税、法人税を中心として行なわれたことは御承知の通りでございます。間接税につきましては、三十七年度において大規模な軽減合理化を行なった直後でもありますので、今後の負担軽減につきましては税制調査会の審議等を通じ、広く税負担一般のあり方をどうするかという見地から根本的に検討してまいりたい所存であり……

第43回国会 大蔵委員会 第28号(1963/05/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいまの御発言の中で、事実と違う問題を申し上げますと、大蔵省が試算をした経済見通しは経済企画庁とは違い、経済企画庁の見通しを修正しなければならないのではないかというようなニュアンスの発言はいたしておりません。これは速記録を見ていただけばわかります。また、なぜこのような発言をしたかという根拠について申し上げますと、私は、三十八年度の予算編成の前提としまして、政府としての統一見解で、名目八・一%、実質六・一%の経済成長率をきめ、これに見合った予算を編成いたしたわけでございます。御承知のとおり大蔵大臣は、国際収支につきましては最も関心を深くしなければならない立場でございますし、また……

第43回国会 大蔵委員会 第29号(1963/05/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 金融緊急措置令は旧憲法下における緊急勅令でありましたものがその後議会の承認を得たものであります。特殊な状態につくられたものでありまして、原則的にはもうこのようなものは必要ないという考え方でおるのでございます。私が大蔵省に参りましてからこの問題に対する事務当局の説明があったのですが、それによりますと一年ばかり前に銀行局長名で法務省当局に対して金融緊急措置令を廃止したいという正式な文無をもって申し入れをいたしたわけでございますけれども、その当時の事情からしますと係属事犯があったというような問題、それから法の体制上各省にまたがるものでありますので、法体系として残すものはいま法務省当局……

第43回国会 大蔵委員会 第31号(1963/06/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 判決を待つまでもなく、昭和三十四年かと思いますが、長官通達を出しまして、できるだけ納税者が理解ができ得るように理由を付すようにという通達を出しておるのであります。また法律上の問題として争っておりました問題に対しては、判例が示されたわけでありますので、これらの問題に対しては、判例違反にならないように十分慎重に対処してまいらねばならぬことは言うを待たないと思います。ただ具体問題として申しますと、現在民主化されておらないというような見方もございますが、世界的な例から見まして、日本の徴税方法、また納税の制度は申告納税制度をとっておりますから、体系的には御承知のとおり世界的水準にある民主……

第43回国会 大蔵委員会 第33号(1963/06/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 保険も在来の保険というよりも、新しい視野に立って、いろいろな新種のものを検討していかなければならない段階であるということは、もちろんそのとおりであります。  前に私も郵政省におりましたときに、簡易生命保険というものだけでなく、災害とか水害とか天然災害に対しても、政府が当然補償できるような保険制度――社会保障的なものを一般会計から出すというだけでなく、保険という制度を新しい立場に立って検討すべきであるということを当時の事務当局に検討せしめて今日に至っておりますが、私はその意味でやはり新しい保険というものに対しては、いままでの在来の考え方にとらわれることなく、一つの社会保障的な意味……

第43回国会 大蔵委員会 第38号(1963/06/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 答申にもございますとおり、農地被買収者の子弟の育英、その他いろいろな状態も見られますので、これに対して生業資金の貸し付け制度を設けようということで提案をいたしたわけであります。
【次の発言】 法制上は先ほどあなたがお読みになったとおり、一般会計から二十億を繰り入れるということでございますが、しかし、質問の過程で申し上げたとおり、国民金融公庫の資金ワクの中に、農地被買収者であって非常に生活に困っておったり、また、それがために生業資金に困っておるというような人を対象にして、その程度のワクをつくろうということだけははっきり申し上げておるわけであります。  答申につきましては、本案を提……

第43回国会 大蔵委員会 第39号(1963/06/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 英貨債の借りかえの問題は、私たちとしましては、すなおに、ざっくばらんに申し上げますと、予算編成当時から四月くらいまでは借りかえをするというよりも、これを償還するという基本的な考え方に立っていたわけであります。ところがヒューム外相がこちらにおいでになりましたり、またその後日英通商航海条約の締結がありましたり、なおその後現地に大蔵省の出先の財務参事官がいるわけでありますが、そういう諸君の報告として五日の中ごろでしたか、初めであったかもしれませんが、英国側は日本が希望するならば、日英親善という高い立場から借りかえに応ずるというような考え方が看取せられたのであります。しかしこれは国際的……

第43回国会 大蔵委員会 第40号(1963/06/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 今回の砂糖の値上がりは、御承知のとおり国際糖価が急激に上昇いたしましたので、輸入価格も当然高くなっておりますので、これが国内価格も相当上回っておるということが、大きな原因だと考えておるわけであります。
【次の発言】 こまかい数字の推移は事務当局から答弁をせしめますが、御承知のとおり三セント程度のものが急激に、ここ四、五カ月のうちに四セントになり、五セントになり、六セントになり、最高は十一セントというようなところまで上がったようでございますが、その後少し下がりまして、現在は私の承知するところでは七セント、六セントというような状態まできているのではないかというふうに考えられます。

第43回国会 大蔵委員会 第41号(1963/06/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 いまの御質問につきましては農林省当局からお答えをさせますからお待ちいただきたいと思います。
【次の発言】 今度の問題は御承知のとおり国際糖価が急に暴騰いたしましたので、それにつられて国内消費者価格も上がっておるわけであります。でありますから、ただいま永井さんが言われたとおり本質的な問題は政府でも、また皆さんの間でもいろいろ検討を進められておるわけでございますが、それにプラスをいたしまして、今般の問題は応急の問題として国民の利益を守りたいという考えで、関税及び消費税の引き下げをはかったわけでございまして、あなたがいま御発言になられましたような問題については鋭意努力いたしておるわけ……

第43回国会 逓信委員会 第32号(1963/06/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 三十六年当時、私は大蔵省にも関係いたしておりませんでしたから、その間の事情はつまびらかにいたしませんが、金融の弾力性、弾力的運用、特に金利に対してそのような考え方からいたしますと、政令委任をしておいていただくことがより合理的に弾力運用ができたであろうということは推測せられるわけでありますが、その間の事情はつまびらかにいたしておりません。
【次の発言】 森本さんが言われたとおり、国民大衆、零細な預金者から預かっておりますものが郵便貯金でありますから、これが利益を確保し、保護するたてまえからいいますと、法定にしたという理由は十分理解いたしますが、私たちがいま政府として国会に提案をい……

第43回国会 内閣委員会 第18号(1963/05/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 公定歩合を昨年の十月から約五カ月のうちに四厘引き下げをいたしたわけでございますが、これは低金利政策を進めるために公定歩合を引き下げたわけではございません。これは金融を正常化しということを日銀総裁も言っておりますし、それから政策委員も言っておりますように、金融正常化の一つの施策として公定歩合の操作が行なわれておるわけでございます。  それから、低金利政策といわれておりますが、見方によっては、低金利ということを否定するわけではありませんが、政府が一貫して申し上げておりますのは、国際金利へさや寄せということでございます。日本の金利が一体高いのかどうかということにつきましては、これは世……

第43回国会 予算委員会 第1号(1963/01/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 昭和三十八年度予算編成の基本方針及びその骨子につきましては、先日本会議におきまして御説明いたしたところでありますが、予算委員会において本日から御審議をお願いいたすにあたりまして、あらためてその概要を御説明いたしたいと存じます。  昭和三十八年度財政は、健全均衡財政の方針を堅持するとともに、財政投融資においては、政府資金、民間資金を通じ、その活用について積極的に配意し、将来にわたる国力発展の基盤を充実するため、従来から政府が重点を置いて参りました公共投資、社会保障及び文教等の諸施策を、引き続き着実に推進することを主眼といたしております。  この方針により編成されました昭和三十八年……

第43回国会 予算委員会 第2号(1963/01/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 本年三月の国有財産台帳によりますと、大体三千四百万程度でございます。収入は御承知の通り、平和条約に基づきまして、沖縄の米国側がこれを管理し、琉球政府に交付をして使用せしめておるわけであります。
【次の発言】 私の知るところでは、アメリカ側が管理をして、この利益分を琉球政府に交付をしておる、このように承知をいたしておりますが、詳しいことは調べて御報告をいたします。
【次の発言】 お答えいたします。  自由化の波の中に洗われながら、新しい日本を築いていく、新しい立場からの第一年次になるであろう、またしなければならない、こういう基本的な気がまえを前提としたわけであります。御承知の通り……

第43回国会 予算委員会 第3号(1963/01/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 先ほどから答弁を申し上げておりますように、本部が発足をいたしまして現在会議中でありますし、各都道府県及び市町村からの被害の状況等も、おいおい政府に向かって報告がせられるわけであります。なお大きな災害は、先ほども申された通り、三月、四月の融雪時における融雪災害ということになるわけでありますが、それまでに至る間の除雪の問題また応急的な問題、いろいろな問題がありますが、市町村でできないものに対しては、府県がこれを補助をしたり、また国が特別交付税の制度を活用する等によって、お互いが十分連絡をとりながら手厚い処置をとって参るという基本的な態度をとっておるわけであります。先ほども総理から御……

第43回国会 予算委員会 第4号(1963/01/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 砂糖関税の問題で御質問がありましたが、先ほど総理大臣及び外務大臣からお答えがありました一括引き下げに対する基本的な態度に対しても申し上げます。  関税一括引き下げの問題は、御承知の通り、一昨年秋のガットの大臣会議で提案をせられた問題でありまして、政府は、その後、わが日本も自由化に対処して、また関税問題に対しては、基本的な姿勢としては一括関税引き下げに賛成をするということを明らかにいたしておるわけであります。その理由は、先ほどから申された通り、EECの域外諸国に対する関税障壁を打破する問題もありましょうし、それよりも基本的な日本の関税に対する問題点は、日本が貿易依存の国である、こ……

第43回国会 予算委員会 第5号(1963/02/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。私の方は、日緬の間の問題が全部片づけばいいのでありまして、それ以上払おうなどという気は毛頭ありません。その意味で、外務大臣が答弁をしましたように、当然これが条文整理の段階においては、五条の条件は満たしたことであって、以後日緬間においては、これらの問題は起こらないということが確約せられると思いますので、表現は、外務大臣が今答弁した通りでよろしいという見解をとっております。
【次の発言】 地域間や業種間の格差是正に対して諸般の立法処置を行ない、予算措置も行なっておることは御承知の通りであります。中小企業に対しては、春日さん中小企業の専門家であり、私も御質問を受けな……

第43回国会 予算委員会 第6号(1963/02/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。  三十八年度の予算編成につきまして、社会保障、公共投資、文教等の拡充と、これを三本の重要な柱にいたしたわけでありまして、社会保障をその第一に取り上げておりますことは、予算説明冒頭に申し上げておる通りであります。三十七年度に対して一七・四%の一般会計予算が増額をせられておるわけでありますが、社会保障に対しては二二・五%という、私の考えでは可能な財源内において最大の考慮を払ったわけであります。金額としては三千六百七十九億円を計上いたしておりまして、三十七年度当初予算に比して六百七十六億円という金額を増額いたしたわけであります。総理が申し述べられた通り、満足ではあ……

第43回国会 予算委員会 第7号(1963/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 あなたの御質問と総理の答弁、何もすれ違っているわけではないと思いますが、現実的な問題を取り上げられて御質問をしておると思いますので、あなたの御質問の趣旨を要約して申し上げますと、国有鉄道は公共的使命に重点を置くべきである、その意味においては、独立採算制の建前であるけれども、政府はより重点的に財政支出や一般会計等から補てんをすべし、こういうふうなことであります。これは御承知の通り、政府企業には、道路のように無料公開の原則に立つものがあります。政府及び地方公共団体、すなわち、国民の税金でつくってこれを無料で国民に提供し、維持、修理まで国及び地方公共団体が行なうものもありますし、もう……

第43回国会 予算委員会 第8号(1963/02/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいまお示しがございましたように、昨晩十二時から今朝三時までかかりまして、IMFの理事会において、対日八条国移行勧告の件について審議が行なわれまして、今朝の五時に原案通り採択をいたしたわけでございます。これの公電が入りましたので、今朝大蔵大臣談話を発表いたしまして、政府の基本的態度を明らかにいたしたわけでございます。大臣談話につきましては、お読みしましようか。――御要求がありますので申し上げます。   国際通貨基金は、昨二月六日の理事会において、昨年十一月に行なわれた対日年次協議に関する基金事務局の報告書を審議した結果、「日本の残存する輸入制限は国際収支上の理由のためには必要……

第43回国会 予算委員会 第9号(1963/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答え申し上げます。  豪雪地帯の政策に対しましては、政府は鋭意配慮いたしておるわけでございますが、しかし、豪雪対策というのは雪をのけるとか、また融雪災害に対するものとか、なだれに対して対処するとか、公共事業的な面にだけ目を奪われやすく、その豪雪期間における産業の萎靡沈滞、豪雪が及ぼす経済的な影響等に対しては、非常に深刻であるにもかかわらず、黙過する率が過去に多かったのでありますが、私も豪雪地帯新潟の出身でありますから、これらの実情に対しては十分承知をいたしておるつもりでありますので、いち早くこれらに対する対策は、政府部内においても意思の統一をはかって着々と行なっております。 ……

第43回国会 予算委員会 第10号(1963/02/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま御発言にある某外国人なるものが何者であるか、また、どういう立場で御発言になられたかわかりませんが、日本の経済が二十世紀の先端をいくような程度に発達しつつあることは事実だと思います。経営者が十九世紀的だという御発言でございますが、これは、日本の経済というものに対しての実態を見ますと、戦後これだけの困難な事態にこれだけの実績をあげたのでありますから、確かに、構造上、経営の問題その他に対しては、いろいろな反省すべきものや、お互いが研究検討していかなけりゃならないものはあるとしても、世界の主要諸国の経営者に対して遜色があるというふうには理解いたしておりません。まして、われわれお……

第43回国会 予算委員会 第12号(1963/02/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 主要工業諸国が、景気が非常によろしいというような状態にないということは今申されましたが、アメリカにしてもイギリスにしても、西ドイツにしてもフランス、イタリーにしても、二、三年前のような経済成長がたくましい当時の状況に比べて、多少鎮静の状態であることは、お説の通りだと考えております。日本の現状はどうかということでありますが、これは私たちは、設備投資も鎮静に向かっておりますと、こういう表現を使っておるのでありまして、景気が非常に悪いというふうに考え得るかどうか、これは比較の問題でありまして、日本の二年、三年前との比較から言いますと、経済成長率が実質一四%にも一五%にもなった昭和三十……

第43回国会 予算委員会 第13号(1963/02/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 各省にまたがっておりますし、具体問題でありますから、政府委員をして答弁せしめます。
【次の発言】 今滝井さんが言われる通りでありますが、政府が計上いたしました予算に関しては、電電が仕事をそのまま引き受けてやるわけでありますし、電電が現物供与する分に対しては、政府が一般会計でもって予算を計上して電電にやっておるのではなく、電電が現に保有しておるものを供与するわけでありまして、計算をどういうふうに見積もるといっても、これは一般会計から補てんをしておるのではないのでありますから、数字上の問題だけであります。
【次の発言】 先ほど主計局長から申し上げました通り、アメリカ側は三分の二を負……

第43回国会 予算委員会 第15号(1963/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。  政府はこの国会に郵便貯金法の改正をお願いいたしたいと考えております。これが改正の主要点は、現在法定事項でございます郵便貯金の利子を政令にゆだねたいということでございます。御承知の通り、戦前は大蔵大臣の権限でこれを弾力的に運用いたしておったわけでございますが、戦後新しい方向として法定主義に移ったわけでございます。これを弾力運用をするという立場において、政令にゆだねていただきたいというのでございますが、現在政府部内において鋭意意見の調整をしておるわけでございます。  この過程において起こりました議論が、郵便局一万一千の全国窓口において郵便貯金の預金者に対して一……

第43回国会 予算委員会 第16号(1963/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御指摘の通り、決算が予算と同様に重要なものであることは、政府もその通り考えております。特に財政当局といたしましては、会計検査院から指摘せられる批難事項等に対しては、つぶさにこれを参考にいたしまして、補助金整理の調査会等の御意見も聞きながら、予算の適正な執行がはかられることを前提として、予算編成に当たっておるわけでございますが、しかし、制度上等も多年議論せられてきた問題でございますが、これらの問題について、御指摘の通り、不正、不当事項が跡を絶たないということに対しては、はなはだ遺憾でありまして、財政当局としては、予算編成にあたって、各省庁の主管者に対して特にこのことを強く申し上げ……

第43回国会 予算委員会 第18号(1963/03/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。  増強、維持及びボーダーライン層にある炭鉱の育成強化のために、設備投資等重点的に考えておりますが、先日の本会議で答弁をいたしましたつなぎ資金、事業再建資金とも言うべきものにつきましては、現在までの考えでは、開発銀行及び事業団からの設備資金、整備資金を弾力的に運用することで十分まかなえると思っておりましたし、またまかなわなければならないというように前向きで考えておったわけでございますが、設備資金、整備資金の弾力的運用というよりも、法律の条文整理等を行なって、明確に審議会の決定を経たものであり、設備資金及び整備資金が当然出るものであり、しかも市中銀行等でつなぎ資……

第43回国会 予算委員会 第19号(1963/06/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 砂糖の問題につきましては、御承知のとおり、政府は自由化を早急に進めるという基本方針を決定いたしておるわけでございます。この砂糖の問題の自由化を進めていくためには、国内甘味資源対策に対して法律案をいま御審議願っておりますし、沖繩糖の政府買い入れに対してもいま処置を願う予定でございます。現在百四十五円もしておるという糖価に対しては、政府は真剣にいま研究をしておりまして、農林省との間にも、十円下げても、関税が下がっただけ消費者価格が下がらないということであっては困るので、一体いまの百四十円ないし百五十円の価格というのが正当なのかという問題を、各業者別にひとつ調べてもらいたいということ……

第43回国会 予算委員会 第20号(1963/06/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 先ほど企画庁長官が答えましたとおり、営業を目的としておらないものを取り締まる、しかも、あなたがいま言われたとおり、法律の条章によって取り締まるのではなく、先輩が来たから。さようなことはないと思いますが、そういうことがあれば厳重にそういう方面を取り締まります。
【次の発言】 野菜の値上がりは、先ほどから述べられておりますとおり、生産の不振、流通機構の問題等に主因があるのでございまして、土地の問題が大きな原因になっておるとは考えておりません。ただいま言われましたように、評価額を三十九度からどうするかという問題につきましては、御承知のとおり、税法上時価に近い地価ということにななってお……


30期(1963/11/21〜)

第45回国会 大蔵委員会 第3号(1963/12/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 一言ごあいさつを申し上げます。  総選挙の結果成立しました第三次池田内閣に、不肖引き続きまして大蔵大臣を拝命いたしました。当委員会におきましては、いままでもたいへんお世話になり、また将来もたいへんごめんどうをいただくわけでありますが、私も政府委員も誠意を持って説明に当たりたいと存じます。どうぞ旧に倍して御支援、御教導のほどをお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 砂糖をできるだけ安く国民に使っていただくという問題に対しては、基本的にはそのとおりでございます。また幾ぶんでもそういうことが実現できますために本案を提出御審議を願っておるわけでございます。この砂糖消費税を五円引き下……

第45回国会 大蔵委員会 第5号(1963/12/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 利子補給ということになればまた別の問題でありますが、御承知のとおり財政投融資は一般会計の補完的任務を非常に重要な度合いで果たしておるわけでございます。しかもその財政投融資から出る面につきましても、できるだけ国民生活に直結をしているという部門に相当流れておるのでありますので、それらの金利負担も引き下げなければいかぬというようなものとの二律背反という問題があるわけであります。この調和点をどこに見出すかという問題になるわけでありますが、通常四分五厘というような低いものから特利をつけて六分に回るようにというようなことをやっているわけです。去年まで、大蔵省としては利下げをしなければならぬ……

第45回国会 予算委員会 第1号(1963/12/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 提案の理由を申し上げる前に一言ごあいさつを申し上げます。  総選挙の結果成立を見ました第三次池田内閣に不肖引き続き大蔵大臣を拝命いたしまして、本委員会に対しましては、補正予算案と来たるべき通常国会におきましては明三十九年度総予算案の御審議をお願いするわけでございます。私も政府委員も誠意をもって御説明に当たる覚悟であります。どうぞ旧に倍して御支援、御協力をお願い申し上げます。  政府は、今回、昭和三十八年度一般会計補正予算(第2号)、特別会計補正予算(特第2号)及び政府関係機関補正予算(機第2号)を国会に提出いたしました。この補正予算は、前国会の解散により不成立に終わりました補正……

第45回国会 予算委員会 第2号(1963/12/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 中小企業の問題につきましては、倒産をした例について十分検討しておりますが、正常な状態において倒産をしておるというような例は少ないのであります。なお、中小企業対策、それから農山漁村対策というような問題につきましては、三十九年度の予算編成の最重点施策として手厚い考慮をしておりますので、いままで恩恵が少なかったとあなたが言われた部面に対しては、これから重点的な施策をいたすつもりでございます。  それから国際収支の見通しにつきましては、来年の三月の年度末に、国際収支の不安が起こるというような状態にはありません。しかし、開放経済に向かうのでありますから、長期拡大・安定的な国際収支対策をい……

第45回国会 予算委員会 第3号(1963/12/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 会計経理のやり方で、割りかけ費をきめて、その数量によって割りかけをするという方法はない、こう言われますが、これはあります。これは、支店をたくさん持っておるところは、本社経費は各支店に割りかけ費として案分するわけでありますから、会計の法則上から言えば何ら問題はありません。ただ、食管というのは、生産者米価が上がると、そのときに必然的に食管の赤字がどうなるという問題が惹起されますので、そういうことを言う場合には、より厳密に、割りかけ費を数量によって案分するというようなことではなく、実際に精算をすべきだという議論は、確かにあなたの言うとおりわかりますが、どうも、米で言えば、非常に多数の……

第46回国会 オリンピック東京大会準備促進特別委員会 第4号(1964/04/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま議題となりましたオリンピック東京大会記念のための千円の臨時補助貨幣の発行に関する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。  本年十月、東京において開催されるオリンピック第十八回大会を記念するため、政府は、判図案の百円臨時補助貨幣を発行することといたしておりますが、オリンピック東京大会記念の意義を一そう高めます見地から、今回さらに、諸外国におけるオリンピック記念貨幣発行の例をも考慮いたしまして、これらと比較いたしましても遜色のない、より高額の貨幣を発行することとし、現在臨時通貨法によって発行を認められております百円以下の臨時補助貨幣のほかに、特別にオリンピ……

第46回国会 運輸委員会 第5号(1964/02/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 いま田中さんが言われました、運輸省がお出しになられた十年間の概算というものは、無理にお出しになったそうですから、まだ私たちは関知いたしておりません。しかし、私は、この機会に簡単に申し上げておきたいと思いますのは、鉄道建設公団の将来の資金計画というものは、いま策定をするということになれば、どうしてもやはり見込みによって大ざっぱなものしかできないと私は思います。しかし、前にも申し上げましたとおり、この法律案が通って公団が設立せられれば、ある時期に相当正確な五ヵ年計画、十ヵ年計画というものが策定せられて、そのせられたものに対しては、財源の方途も十分考えなければならぬときが必ずくる、こ……

第46回国会 外務委員会 第15号(1964/04/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御承知のとおり、この三月三十一日の外貨準備高は十九億九千六百万ドルでございます。この中にはIMFのゴールド・トランシュ一億八千万ドル分を加えております。このほかにオープン勘定の残高が八千四百万ドルばかりございます。そのほかに為替銀行に貸し出しておりますものが約三億七千万ドルばかりございます。そのほかに民間で投資をしておりますものが十億ドル余ございます。そのほかにもございますが、日本の資産の内容、それから外国勘定の内訳につきましては、いつも申し上げておりますように、世界各国もこれを公表しないということでございますので、この席で申し上げられるのは、私がいま大ざっぱに申し上げた程度の……

第46回国会 決算委員会 第16号(1964/04/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 予見しがたい歳出のために、こういうことでございますから、実際は予見することがなかなかむずかしいことでありますので、予備費が幾らかということを理論的に証明するということになるとむずかしいわけであります。しかし過去の例がございますので、ずっと検討してまいっておるわけでありますが、大体本予算の一%以内くらいにずっときておるわけであります。先ほど御指摘がございましたが三十年度が〇・七九、三十五年度が〇・五七、三十六年度が一・〇四、三十七年度が〇・七八、三十八年度が〇・六九、三十九年度が〇・九二、こういうことでございます。三十九年度は御承知の二百億の予備費のほかに災害に充てまして別ワク百……

第46回国会 決算委員会 第23号(1964/05/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま御議決の点は十分尊重いたしまして、各省庁とも連絡をいたし、その趣旨の徹底をはかりまして、万遺憾なきを期したい所存でございます。

第46回国会 大蔵委員会 第8号(1964/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 所得税につきましては年々減税をいたしてまいりまして、現在のところでは、諸外国に比べましてほぼ先進国に近い状態まで合理化がせられておるというふうに考えております。しかし所得税の減税につきましては、これからもなお将来大いに意を用いてこれが軽減に対して努力をいたしたい、こういう考えでございます。
【次の発言】 平林さん、そういうことをおっしゃいますけれども、税の問題は大蔵委員会では在来非常にこまかく御質疑があるのでありますから、一問一答であなたが御質問くださればいいのですけれども、税の問題を全部やれば何時間でも申し上げなければならぬということですから、やはり大蔵委員会の在来の審議のや……

第46回国会 大蔵委員会 第9号(1964/02/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 当時経済企画庁及び私のところ及び外務省との間で、経済協力基金の運営に対して話し合いを進めておったわけでございます。ところが、御承知のとおり、なかなか基金が動かなかったという事態がございます。これはまあ相手国の事情その他もあったわけでありますが、いずれにしても、これだけの協力基金が動かないということはどうも不活発だ、こういう考え方で、私と経済企画庁、外務大臣との間にいろいろな話をいたしました。いたしましたけれども、まあ検討しようというところで結論も出ないままになっておったわけでありますが、時あたかも、毎日のように記者会見がありますから、そんなような状況で一体経済協力基金に対しては……

第46回国会 大蔵委員会 第10号(1964/02/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 減税規模が非常に少ないというようなことも申されますけれども、御承知のとおり六千八百二十六億のうち千八百億余の前年度の減収がありますので、差し引きをいたしますと四千九百億近くしか歳入財源としてはないわけであります。この歳入財源が四千九百億弱しかないものから、当該年度における国税の減税による減収額を考えますと、この比率は一七.一%になるわけであります。そういたしますと、昭和三十二年以降毎年減税をやってまいりましたけれども、そのうちで最も高い減税を行なっておるということは、この事実からも十分御理解願えると思うわけであります。

第46回国会 大蔵委員会 第12号(1964/02/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 高い安いということはなかなか申し上げられないわけでありますが、数字の上から見まして、所得とそれに対する税負担の状況を考えますと必ずしも高くない、大体先進国並みになりつつある、このような考えであります。
【次の発言】 確かに独身者、夫婦者というようなものに対しては諸外国に比べて遜色のない率になっておるという統計が出ておりますが、夫婦及び子供二人というような扶養家族に対しては税負担が高いということは確かであります。これらの問題に対しては十分将来配慮しなければならぬということを考えております。来年度減税ができるかどうかという問題は、現段階で想定することばむずかしいと思いますが、いずれ……

第46回国会 大蔵委員会 第22号(1964/03/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 三十七年に間接税の大幅な減税を行ないまして、八年、九年は所得税中心と、うことになっているわけであります。お答えとしては、三十四、五、六、七、八、九とずっと続いてまいりましたので、大体バランスがとれておりますと、こういう答えをしておりますけれども、物品税の問題に対しては確かに問題があると思います。いままでは相当高級品であり、ぜいたく品であると思っておったものが、もう一般的なものであって、生活の必需品になっておるというものもございますし、時代のテンポが非常に早いので、実情から考えますと現行税率では高い、また免税にしなければならないというような面もあることは、御指摘のとおりであります……

第46回国会 大蔵委員会 第23号(1964/03/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 池田内閣は御承知のとおり高度成長ということを言っておるのでございますが、実際上は超高度成長になりつつありますので、そういう意味で、正常な経済成長をはかるために、いわゆる高度といわれております成長をはかるための金融調節手段としての公定歩合の引き上げを行なったわけでございます。公定歩合の引き上げを行なわないということを言っておったのが、いま君子豹変で行なった、こういうことを参議院でも言われてまいったのでございますが、公定歩合の質問に対して私たちは答えられないわけであります。その答えられないことを質問を受けるものですから、非常に困るという事実も御承知いただけるわけでございます。公定歩……

第46回国会 大蔵委員会 第27号(1964/03/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御承知のとおり酪農振興が非常に重要な問題でございますので、飼料の確保につきましては、政府も誠意を持って前向きで努力をいたしておるわけでございます。今度の政府の操作するふすま及びふすま生産用小麦の売り渡し価格の引き上げという問題に対しての御質問でありますが、農林省及び大蔵省で十分検討いたしまして結果を得たわけでありますが、これは新しい計算方式をとったのではなく、在来のピーターソン方式に基づきまして、そのままの方式で計算をしましたというわけでございます。
【次の発言】 大蔵省と農林省が十分合意を見ておるわけでございますが、しかし大蔵省はあまりこまかいことは、農林専門なことは農林省の……

第46回国会 大蔵委員会 第31号(1964/04/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 こういうことは好ましいことではないということ申し上げております。できれば全廃をしたいということでございます。しかし、できれば全廃をしたいという基本的な考え方、そういう希望というものと現実が必ずしもいますぐマッチをするということでもないわけでございます。こういうことが一体いいかといえば、好ましくないことである。しかし実情なかなか廃止をすることにすぐいかないということで、労働基準法に特にこういう十八条以下の規正を設けざるを得なかったという実情に徴しましても、私がいま申し上げたとおり、基本的な考え方と実際がなかなか合わないということでございます。でありますから、これはやめることにでき……

第46回国会 大蔵委員会 第32号(1964/04/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 高校卒初任給六百円の引き上げということを回答しております。
【次の発言】 優秀な職員を採用するためには民間の採用基準等も十分参照しなければならぬわけでありまして、これらを十分検討いたしました結果、六百円程度引き上げないとなかなか優秀な人材を集められないという考え方であります。
【次の発言】 御指摘のとおりの経済見通しを立てておりますが、しかしこれはあくまでも予想でございます。しかも国家公務員、政府関係機関等は物価抑制、それから経済全般の状態を考えまして算定しなければならないという立場にありますので、その間の事情もひとつ御了解いただきたい、こう考えます。六百円は初任給においてでご……

第46回国会 大蔵委員会 第34号(1964/04/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 無理なものであるかどうかという問題は、いま第三者調停ということで公労委の判断におまかせしておるわけでありますから、私がここでとやかく申し上げることはよろしくない、こう思います。しかしスケジュール的に毎年毎年同じことをやらないで、合理的にうまく片づく制度というものがないのかということは考えられます。お互いに同じことを毎年毎年十八年間もやっているのですから、ここらで何かいい知恵はないかということは確かに考えられますが、いまの段階において間に合うものではありませんので、お互いに誠意を尽くして本件の解決に邁進をしたいという考えでございます。  さっき公労委に対しては、十七日前に結論が出……

第46回国会 大蔵委員会 第35号(1964/04/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 近ごろ金融機関の現金紛失という問題が相次いで報道せられておることは、はなはだ遺憾でございます。本件につきましては、一月の二十五日付で銀行局長名をもちまして、各金融機関に対しても通達を行なっておるわけでございます。現金の管理体制の、不備等による、不祥事件の絶無を期せられるようにということでやっておるのでございますが、どうも相次いで起こるということに対しては、たいへんな問題でありますので、近く新しい観点から通達をまた出して、これらの事案が解決するように、こういうことが再び起こらないように万全の体制をとるようにしたい、こういうふうに考えております。

第46回国会 大蔵委員会 第37号(1964/04/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 外資は必要なものを入れるということでございますが、必要なものというよりも優良なものということを言っておるわけであります。優良なものとは、経営権等にあまりめんどうなことを言わないということでございます。いま一部の会社においては外資が入って、経営権そのものが過半数近いものになっておるというようなものもございますが、一般の産業に対する外資で経営権を侵すというような懸念はいまのところ持っておりません。またこれから交通整理を十分やりますので、そういう面から考えましても、経営権自体を侵すとか、中小企業に対して重大な影響があるとかという問題に対しては、十分スクリーニングをしていきたいという考……

第46回国会 大蔵委員会 第38号(1964/05/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 政府が農地被買収者に対しまして生業資金その他を何かごめんどうを見たいという気持ちでこの法律案を三十七年以来お出しをいたしておるわけでございます。現在も国会に御審議をいただいておるわけでございますので、何とかひとつ御審議をお願いを申し上げ、もう引き続き三年目にもなっておるのでございますから、本件に対しては相当御審議をいただいておりますので、できるだけ早く通過をせしめていただきたいという考えでございます。
【次の発言】 本件を国会の審議にゆだねましたのは、前任者水田大蔵大臣のときでございます。政府・与党十分検討した結果、御審議をいただいておるわけでございますし、また三月三十一日現在……

第46回国会 大蔵委員会 第39号(1964/05/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 今度は三月三十一日までに必ず通していただける、こう考えておったわけでございますが、遺憾ながら四月になったわけでございます。三月の末まで通らなかったので、予算は御承知のとおり失効いたしました。しかしこの法律が必要であるというたてまえは変わっておりませんので、この法律を通していただきましたら、三十九年度の予備費から支出をいたしまして、本法の精神にのっとりたい、こういう考えでございます。
【次の発言】 先ほどから申し上げておりますように、予算を初めからつけてございまして、二年目でございますから、三月三十一日には通していただける、こういう前提に立っておるわけでございます。ところが国会の……

第46回国会 大蔵委員会 第44号(1964/05/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 給与課長が同情に値する、私も大体そう考えます。考えますし、しかもこの満州等の問題は戦時中の特異な状態、敗戦という状態があったので、このようにお願いすることにしておるわけでありまして、いまあなたが指摘をされたような問題については確かに問題があると思います。私も郵政省におりましたときに、当然定員に組み入れなければならないという女子職員等が定員のワクをはめられておりますので、ワクをもらった分だけ定員に組み入れて全部が定員化されるまでに相当の時間がかかった、こういう場合、これを通算できないか、こういうことでありまして、これは制度上の問題があるわけでありますので、これは全部組み入れるとい……

第46回国会 大蔵委員会 第46号(1964/05/29、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 来てみなければわからないことでございますが、それは危惧だけではないかもわかりません。非常にたくさんくるわけでありますし、それから車はわれわれが写真機を持つというくらいに生活の必需品で、旅行の場合には必ずこれがついて回る。こういう状態の人たちがきたときに、悪意でもってどうしようというようなことはないと思いますが、いずれにしてもこの程度使ったものを持ち帰ってもしょうがないからというようなことはあり得ると思います。イギリスなどがいろいろなものにかけるといいますが、これは新しいものを持っていっても、使っておるものには税金をかけるというようなことはないわけです。

第46回国会 大蔵委員会 第48号(1964/06/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 平井給与課長から申し上げておりますようになかなかむずかしい問題でございます。でありますが、むずかしいからといってじんぜん日をむなしゅうしておるわけではないわけであります。新しい制度を大いに積極的に検討しようということでありますから、誠意と前向きの姿勢はひとつ御理解いただきたいと思います。公社その他から調査の結果が出ましたらそれを土台にしまして、可及的すみやかに結論を出すということが一番いいことだと思います。そういう意味で、公社の報告を待ちまして、ただ延ばすために延ばしておるというのではなく、できるだけ合理的に、またできるだけすみやかに結論を出したい、こういうふうに考えております……

第46回国会 大蔵委員会 第50号(1964/06/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 生命保険等の支払いにおいて、これは生命保険だけではなくて、損保も同様でありますが、いざこざがあった場合、裁判の確定を待つというようなことはたいへんだから、第三者の公正な審判機関ということであります。現在でも第三者機関的なものでもって円満に解決するという方法はとられておるわけです。御承知のとおり、生保協会内に苦情相談所がございまして、年間、言い争いになるようなものが百件程度ずつございますが、これらに持ち込まれたものは、大体最終的には円満に解決をしておるということでございます。これを法律的に苦情相談所、苦情処理所といいますか、また審判所といいますか、そういうものをつくる必要がある、……

第46回国会 大蔵委員会 第51号(1964/06/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 頼母子講の問題だと思いますが、大蔵省ではいま全然関係をしておらぬわけであります。またいまあなたが申されたこと、事実もまだ承知いたしておりません。しかし世の中に頼母子講というものが昔からあるということは私も承知しておりますし、これが普通でしたら、初めに講を落とした人は、物価がこういうふうに上がってまいりましたから、当然掛け金をかけておくということは常識にもかかわらず、かけられなくなってしまった、こういうようなことが起こっておることも承知しております。これは庶民生活の間には相当あるわけでありまして、質屋とかそれから市中金利に対してはだんだんと法制を整備してきておりますのに、誰そのも……

第46回国会 大蔵委員会 第52号(1964/06/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 現行制度のままで議論をせられておりますが、いまの公認会計士の制度がまだ日本に採用されてから日が浅い、なじんでおらない。また法律上の問題も、外国でやられておるほど明確な権限を与えられておらない。御承知のように、商法には監査役が監査をするようにいまなっておりますが、アメリカでは監査役は、制度はありますけれども、公認会計士がなる、こういうことになっておりますから、会社の内容に対しては、理事者に対して対抗的な立場と権力を持っておりますから、第三者に対しては相当強い信憑性を打ち出せるわけでありますが、日本の法制のたてまえからいいますと、公認会計士という資格法と、それから公認会計士を必要と……

第46回国会 大蔵委員会 第53号(1964/06/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御指摘のとおり、きょう一時三分ごろから五分間ぐらいにわたりまして、相当大きな地震が新潟周辺に起こったわけでございます。気象庁はこれを新潟地震と名づけました。震度は五でございますが、東京の大震災と福井地震の中間ということでございますので、相当規模の大きい地震であることはただいま申し上げたとおりでございます。何ぶんにも非常に大きい地震でございますので、交通、通信等、すべてとだえておりまして、詳報はまだ政府に届いておりません。しかし信濃川の本流にかかっております万代橋そのものが通れないような状況のようでございますし、いまちょうど竣工いたしましたばかりの昭和大橋が落橋いたしておるという……

第46回国会 大蔵委員会 第54号(1964/06/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 税の技術的な問題は主税局長か国税庁長官から答えさせますが、まず一番大きな問題は懲戒の問題であります。懲戒の問題が現行法はどうなっておるかというと、国税庁長官が持っておるわけであります。国税庁長官が持っておることは沿革からきておって現行法になっておるわけでありますが、現行法の改正案をいま審議しておる過程においては、国税庁長官が持っておることも違法ではない、現行法ではそう認めておるのだが、しかしこれは人に関する問題であるから、これをより慎重にするために大臣にしたらどうか、こういう御発言をしておられるわけです。でありますが、私はいまこの段階においてすぐ大臣に全文を修正いたします、こう……

第46回国会 大蔵委員会 第55号(1964/06/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私も派遣をせられまして現地を見てまいったわけでございます。今度の地震は新潟地区、山形地区、福島地区、秋田地区というふうに分かれておるわけでございますが、やはり震源地に近い新潟が一番大きな被害のようであります。特色といたしましては公共災害が非常に大きい、かように考えられるわけであります。御承知のとおりこの種のものに対しましては人命の損傷も過去においてはたいへん大きかったわけでありますが、ちょうど時間的に一時ということでありまして、昼めしどきを過ぎておったために、ガス等民家においては大体消してあったということで、民家の火災による被害及び人命被害というものは非常に少なく済んだというこ……

第46回国会 大蔵委員会 第56号(1964/06/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 不当な歩積み、両建て預金の規制につきましては、ただいまの決議の趣旨を尊重いたしまして金融機関に対する指導をさらに強化し、その整理の徹底につき万遺憾なきを期してまいりたいと存じます。
【次の発言】 証券取引法につきましては、当委員会の御発言もございましたし、また時代の要請もございますので、免許制の方向を確立していま検討中でございます。この内容については未定でございます。また業界の実態等に即して調査もしなければならないし、業界の意向、また世界各国の例、そういうものもありますので、現在作業を進めておるという段階で、全く未確定の内容でございます。そういう状態において現在ことしの十二月ま……

第46回国会 大蔵委員会 第60号(1964/08/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 このたびの内閣改造に伴いまして、私が引き続き大蔵大臣の職務を行なうこととなりました。当委員会におきましても今後なおお世話になる次第でございますが、職責の重大さにかんがみ、決意を新たにして一そうの努力を傾注してまいりたいと存じておりますので、何とぞ変わらざる御支援を賜わりますようお願い申し上げます。  なお、この機会に、わが国経済の現状並びに当面の財政金融政策について、所信の一端を申し述べたいと存じます。  わが国は、去る四月一日からIMF八条国に移行し、続いてOECDへの加盟を終え、国際経済社会の有力な一員として本格的に仲間入りしたのでありますが、まさにその年にあたり、来たる九……

第46回国会 大蔵委員会 第62号(1964/09/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 一般会計につきましては、先ほど御指摘がございましたとおり、対前年度当初予算比二六%増しでございます。それから財投につきましては、ただいま御指摘がございましたように、一兆八千二百二十七億円の概算要求でございますが、国有鉄道、鉄道建設公団、地方公共団体、それから東北開発会社というのが未定でございますので、これらを集計をいたしますと、ただいま申し上げた数字よりも大きくなるということでございます。未提出の分につきましては、御承知のようにいろいろ事情もございますし、なお地方公共団体につきましては、地方からの要求数字を集計しなければならぬので、八月三十一日の一般会計の概算提出期限にはいつで……

第46回国会 大蔵委員会 第63号(1964/10/29、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 八月三十一日をめどにいたしまして各省庁から概算要求書の提出を求めまして、大体提出は順調に行なわれたわけでございます。これに対して、いま事務ベースにおける集計――集計といいますのは、出てきたものに対して検算をさせてみて、一応正しいか、こういうことでございます。それから内容的に、昨年度すなわち三十九年度の予算との内容的対比、また新しい款項目別の事項に対する調査――査定をするという段階まではまだいっておらないようでありますが、全く事務的な段階で作業が行なわれておるわけであります。
【次の発言】 ちょっと私の御説明が足らなかったようでございますが、御承知のとおり予算編成に至るまでに三つ……

第46回国会 地方行政委員会 第33号(1964/04/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 十一時半までです。
【次の発言】 地方公共団体の自主性をそこなうことなく、均衡のとれた行政水準を維持できるように地方団体の財源を調整する、一方財源を保障する役目ということでございます。
【次の発言】 先ほどは早々の間でございましたので、書いてあることだけを申し上げたわけであります。御承知のように、戦後新しくとられた地方自治の制度を伸ばしていきながら、その間において国と地方との調整を行なっていくということでございます。でありますから、地方自治制度ができた以上、地方財政の裏づけを拡大しながら、地方自治の本旨に沿って発展をしていくことが望ましいわけであります。しかし、御承知のとおり、……

第46回国会 地方行政委員会 第60号(1964/06/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 新産業都市の建設、育成は、わが国経済の正常な発展と地域格差の是正をはかるため緊要な施策であり、国と関係地方公共団体が共同してこれを強く推進する要があるものと考えます。よって、政府としましては国の予算及び財政投融資を重点的に投入し、また地方債の活用をはかるとともに、当該地方公共団体の負担力と事業の内容等を勘案いたしまして、国庫による必要な財政措置を講ずることとなし、すみやかに所要の立法措置を講ずることとしたいと思っております。

第46回国会 内閣委員会 第1号(1964/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま議題となりました大蔵省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概略を御説明申し上げます。  この法律案は、大蔵省の理財局に置かれている証券部を分離独立させて証券局を設けること、管財局及び為替局の名称をそれぞれ国有財産局及び国際金融局と改めること、主計局の次長を一人増員すること、東京及び大阪国税局の調査査察部を分割すること、税務講習所の名称を税務大学校と改めること、並びに定員の規定を改正すること等の諸点について、所要の改正を行なおうとするものであります。  まず第一に、証券局を設けることであります。わが国経済は、IMF八条国への移行、OECDへの……

第46回国会 内閣委員会 第6号(1964/03/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 まず、北海道東北開発公庫の資本金に関する問題からお答え申し上げたいと存じます。  御承知のとおり、同法の四条におきまして、確定金額をもって定められておるわけでありまして、増資及び国の追加出資に関する規定がないわけであります。これは資本金が一定金額で表示されておりますけれども、法律制定の当時といたしましては、この一定表示金額で資本金はよろしいという認定のもとに表示いたしたわけであります。ところが北海道東北開発公庫等は、その後事業の拡大によりまして、趨勢としましては、政府の出資、資本金の追加等を必要とする段階になりつつあることは、御承知のとおりでありますので、政府は、そのような観点……

第46回国会 内閣委員会 第32号(1964/05/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 証券行政を強化するということについては長いこと懸案になっておったわけでございます。一部においては、証券局というよりも、資本局というものもあわせて考えなければならないというような歴史的な事情がございます。もちろん御承知のとおり、四月一日から八条国に移行して開放経済になったわけでございまして、これからの日本の産業経済の実態を考えますときに、当然銀行局に比すべき重要な業務として、証券局を独立せしめたいという考え方に立っておるわけでございます。現在は、理財局証券部の官制の中で仕事を行なっておるわけでございますが、御承知のとおり、理財局というのは、大蔵省で非常に古い組織でございまして、こ……

第46回国会 内閣委員会 第34号(1964/05/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 東京、大阪両局の調査査察部を分割するという問題につきましては、これが二つになることによって調査査察業務が峻厳になるとか、適正にやられるとかいう考え方ではなく、ほかの局に比べまして非常に事務量が多い。しかも人事管理の面におきましても、二つに分けるだけでいいのかというくらいに数が多いのでございます。その人間の数は、御承知のとおりに、他の国税局では、調査査察部のほうが六十五名くらいでございます。それが東京は六百七十一名、大阪は三百七十六名、こういう膨大もない人間をかかえておるわけでございます。御承知のとおり、大法人等が東京、大阪等に集中をいたしておりますので、税務事務量も非常に大きく……

第46回国会 文教委員会 第23号(1964/05/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私学の振興につきましては、文部大臣が御発言になっておられるように、私どもも私学振興のためには積極的な考え方を持っておることをまず明らかにいたしておきます。そういう立場に立ちまして、私学に対しましての指定寄付につきましては、通常は一年間でございますが、学校に関しては三年間までこれを期間延長を認めておるということでございます。第二には、個人及び法人が学校に寄付をした場合の損金算入の制度を拡充いたしておるわけでございます。また、第三点としましては、御承知の、昭和三十八年、三十九年度の予算を見ていただくとわかるのですが、私学振興会に対する出資及び財投からの繰り入れに対しても倍増というよ……

第46回国会 予算委員会 第1号(1964/01/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 昭和三十九年度予算編成の基一本方針及びその骨子につきましては、先日、本会議におきまして御説明いたしましたのでありますが、予算委員会において今日から御審議をお願いするにあたりまして、あらためてその概要を御説明いたしたいと存じます。  昭和三十九年度の財政は、引き続き健全均衡財政の方針を堅持しつつ、画期的な大幅減税を行なうとともに、経済各部門の均衡ある発展に資するため、農林漁業及び中小企業の近代化、社会保障の充実、社会資本の整備等の重要諸施策を着実に推進することを主眼といたしておるのであります。  この方針により編成されました昭和三十九年度一般会計予算の総額は、三兆二千五百五十四億……

第46回国会 予算委員会 第2号(1964/01/29、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御発言のとおり、今年度はIMFの八条国移行、OECDに対する正式加盟、ガットの関税引き下げに対する前向きの態度等、戦後十八年間持ってまいりました管理体制から全くの開放体制に移るわけでありますので、いままでのように、国際収支の事情が悪くなったから急激な調整ができるという機能を失うわけであります。その意味においては、在来のような基本的な考え方ではなく、将来を見通しながら、事前にあらゆる角度から検討しながら、適切なる施策をとらなければならぬことは言うをまたないわけであります。その意味におきまして、財政・金融を通じまして適切な処置を必要なときは機を失することなくとってまいるつもりであり……

第46回国会 予算委員会 第3号(1964/01/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 地方税収の問題につきましては、自治大臣からお答えすると思いますが、国税につきましては六千八百億という数字を示してございます。
【次の発言】 現行税法で参りますと、二二・八%になるわけでありますか、今度の税制改正によりまして二二・二%と推定されます。
【次の発言】 算定のこまかい基準についは政府委員から答弁せしめますが、現在の計算では、夫婦、子供三人で四十七万一千円ということになるわけであります。今度の税制改正で四十八万五千円まで限度を引き上げましたので、一万四千円の差があると、こういう見方をしておるわけであります。  それから、先ほど御質問のありました税制調査会の問題についてち……

第46回国会 予算委員会 第4号(1964/01/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 広範にわたる資料要求でございますので、いまの内容を筆記をしまして、調べてご報告いたします。
【次の発言】 突然相当膨大な資料でございますので、これを答えろといっても、なかなかむずかしいので、事務当局をして調べさせて、すぐ答えます。
【次の発言】 今澄さんに申し上げますが、ただいまの御質問の内容は、いままでこれを発表しない、こういうことになっております。
【次の発言】 御承知のとおり、十二月末の外貨じりは十八億七千八百万ドルでありまして、この中の十一月末におけるユーロ・ダラーの問題は、先般の御質問で三億五千万ドル余の数字は発表しております。しかし、いま御質問になられたような内訳を……

第46回国会 予算委員会 第5号(1964/02/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 民間ベースの問題でありますので、個々のケースをよく審査をして、輸銀で取り上げるものは取り上げ、適格でないものはこれを取り上げないというふうにやっておるわけであります。これは韓国だけではなく、各低開発国との間にもいろいろな問題がありますが、この問題は、具体的な事項がきまってから輸銀で審査をしてきめるわけでありますから、外貨事情等が非常に悪いとか、回収が、不能であるとかというような場合、また延べ払いの条件が非常に悪いというような場合には、輸銀でめんどうを見ないということもあり得るわけであります。
【次の発言】 輸銀法の改正は、つとに在野及び皆さんからも御意見が出ておるのであります。……

第46回国会 予算委員会 第6号(1964/02/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 中小企業の予算をふやさなければならないという考え方は、あなたと同じ考えであります。しかし、中小企業のいままでの予算が非常に少なかったわけでありますし、それから、中小企業の新しい施策というものに対しては、中小企業側から考えましても、税制とか金融とかの面については、いろいろの弾力的な、また革新的な前進的な施策があるわけでありますが、一般会計でまかなう中小企業対策というものに対しては、詰めてまいりますと、なかなか具体的な問題を取り上げにくいということで、いままでは確かに二兆八千五百億のうち百億ちょっと、三兆二千億になっても百六十億ということでありますが、しかし、対前年度比一四%の増加……

第46回国会 予算委員会 第7号(1964/02/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 韓国に贈った米は、御承知のとおり、厚生大臣の請議に基づいて予備費を支出をし、厚生省から赤十字に交付をして、赤十字が物品を救恤品として購入し、韓国に交付をしたものであります。赤十字の業務は一体何でもやっていいのかというのは、御承知のとおり、赤十字法の第一条に基づきまして、その第二十七条の第四号「前各号に掲げる業務のほか、第一条の目的を達成するために必要な業務」として、物品の購入はできるわけであります。
【次の発言】 バッジの本体及び関連機材等を含めました装備は、日本分担額は百七十五億五百万円、米側分担分が三十二億四千万円、計二百七億四千、五百万円の計画であります。三十九年度予算に……

第46回国会 予算委員会 第8号(1964/02/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 固定資産税の評価がえの問題は、あなたがいま申されたとおり、税負担の公平、あまりにもその差が大きいということで、いつの日にかやらなければならない、こういうことで、長い時間をかけて検討してまいりましたものがちょうど今年度に当たりますが、しかし、政府は急激な評価がえを行なうということの弊害を十分考えまして、総ワクにおいて増収にならないようにという各般の配慮をいたしておるわけであります。一部において、あなたがいま言われたとおり、もうすでに上がらないうらから、農地から転用されて住宅地になった新開地等は、相当程度上がるであろうということで問題になっているところもあるようで、上がれば当然家賃……

第46回国会 予算委員会 第9号(1964/02/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 金利平衡税の問題につきましては、大平・ジロン合意書によりまして、両国の正式な意思は決定いたしております。しかし、財政当局者である私といたしましてはジロン財務長官との間に昨年九月のIMFに際しまして渡米いたしました際にお話しをして、意見交換をしてきた経緯もありますので、また財政的な立場から、これが通過をした後の特別免除の旨を強く要請しておるわけであります。ブリット財務次官補は訪韓を延ばしまして、一日よけいに大蔵事務当局とも相談をしておるわけでありますし、この問題については、三月の十五、六日ないしは二十日くらいには両脇を通るであろうという見通しを明らかにせられておりました。日米間の……

第46回国会 予算委員会 第10号(1964/02/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 学校統合に基づきまして通学距離が非常に延びるということは、御指摘のとおりであります。現在の状態では要保護児童、準要保護児童、特殊教育学校、それから僻地に対しましては措置をしておりますが、この問題は、地方団体でもって補助をしておるものも一部ありますし、また国鉄がバスを無料にしておるというような面もございます。これらの問題も、あなたがいま言われたとおり、将来の問題としてはできるだけめんどうを見てやる方向で検討すべきだと思いますが、御承知のとおり、国としては教科書の無償指貫とか、それから給食の問題とかミルクの問題、しかも、そのミルクも粉乳から牛乳へと、こういう問題を一つずつ片づけてお……

第46回国会 予算委員会 第11号(1964/02/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 占領中からのオープン勘定の残額でありますが、発生した年月日その他に対しては、いま調べてお答えいたします。
【次の発言】 今年の三月末ですか、来年の三月末ですか。
【次の発言】 十八億ドルを維持できるか、ちょっと割るかというところ、大体十八億ドルとこう見ていただけばいいと思います。
【次の発言】 財政も景気刺激の要因になることを避けなければならないということで、毎度申し上げておりますように、三十九年度の財政につきましては、健全均衡中立予算を組んだわけであります。これからの正常な経済成長を推し進めながら、国際収支及び物価の問題に対処するということにつきましては、金融が一番大きなウェ……

第46回国会 予算委員会 第12号(1964/02/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御審議願っております三百六十億のうち六十億円は、ただいま御発言のとおり、輸出入銀行への出資でございます。なお、三百億円につきましては、OECDに対する正式の加盟、IMF八条国への移行というような新情勢に対処しまして、必要資金を確保せんとして産投会計の資金に繰り入れを行なおうとするものでございます。これらの問題につきましては、昭和三十一年度に三百億円、三十五年度に三百五十億円、三十七年度に三百五十億円、このたび三百億円の計千三百億円の繰り入れを行なうものでございます。  財政法二十九条の問題に対して当委員会でもいろいろ御発言がございましたので、昭和三十七年に二十九条の改正を行ない……

第46回国会 予算委員会 第13号(1964/02/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 104の継続生産につきましては、十二月に入ってから防衛庁当局からの概算要求がありましたが、何ぶんにもむずかしい問題でもありますし、時間的に間に合わないということで、三十九年度予算では継続生産をしない、こういう結論になったわけであります。
【次の発言】 政府三機関に対する第四・四半期のワクは、御承知のとおり、先般財政資金三百億、それから余裕資金百億、計四百億、それに二百五十億の財政資金による買いオペレーションをやることを考えておりますので、六百五十億であります。それに今般なお三機関に対して百二十億、それに買いオペレーションを百億いたしますので、前段、後段合わせますと八百七十億にな……

第46回国会 予算委員会 第14号(1964/02/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 予算審議に必要な関係参考群類及び御要求の書類に対しましては、可及的すみやかに作成の上、提出をいたします。
【次の発言】 地方財政計画につきましては、来週初めに提出をいたしたいと存じます。
【次の発言】 十七、八日ぐらい。
【次の発言】 御要求の書類は早急に取りそろえ提出いたします。
【次の発言】 産炭地振興につきましては、政府も大いに熱意を持って対処いたしておるわけでございます。  三十九年度の予算面におきましては、御承知のとおり、第一には、産炭地振興事業団に対し政府が二十億の出資を行ないますとともに、資金運用部から三十億円の貸し付けを行ない、自己資金二億円を加え、合計五十二億……

第46回国会 予算委員会 第15号(1964/02/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 当時の状況、制定当時はそのとおりだと思い、ます。
【次の発言】 前回申し上げたとおりでございます。
【次の発言】 揮発油税は、二十四年に一般財源として制定をせられた税でありますが、昭和二十八年に、道路整備費の財源等に関する臨時措置法が出ましたときに、当該年度のガソリン税収入相当額を道路整備の財源にもらわなければならない、こう規定されたわけでありますから、目的税に近い性格を持っておりますが、正確には目的税ではないわけであります。しかし、地方道路税及び軽油引取税は目的税としております。
【次の発言】 おおむねそう理解されております。

第46回国会 予算委員会 第16号(1964/02/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 日本航空に対しては、国がいろいろ援助をいたしておるわけでありますが、国内航空の問題については、民間企業が全日空とかいま問題になっております富士航空、日東航空、いろいろなものがあるわけでありまして、国内航空そのものに国が補助するというような考え方よりも、ローカル飛行場の整備その他国が補助をしながらやらなければならないという問題がありますので、そのほうに重点を置くべきだと思います。航空会社の小さいものがたくさんできるということは事実不可能でありまして、運輸省がこういうことをだんだん整備していこうという方針で免許されたのだと思いますが、アメリカのような大きなところは別でありますが、日……

第46回国会 予算委員会 第17号(1964/02/29、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 イギリスが公定歩合の引き上げをやりましたことに対して日本にどのような影響があるか、あまり影響がない、このような考え方であります。
【次の発言】 昭和三十九年一月の改定見通しによりますと九千九百万ドル、期末の外貨準備高が十七億六千四百万ドルと発表いたしておるわけでありますが、おおむねこの九千九百万ドルないし一億ドルと、このように考えております。
【次の発言】 一月末の外貨準備高は十八億五千五百万ドルでございます。三月期末の外貨準備高は先ほど申し上げましたとおり、一月の改定見通しでは十七億六千四百万ドルということでありますが、政府が見通した十七億六千四百万ドルないし十八億ドルの間だ……

第46回国会 予算委員会 第18号(1964/03/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 来年度の予算をいまから申し上げることは、時期的にたいへんむずかしいことだと思いますが、財政当局としてはこれが確保に全力をあげたいと思います。大体できると思います。
【次の発言】 国有鉄道に対する昭和三十九年度の財投予算を組みますときには、国有鉄道の当面する事情等十分考慮しながら、可能な限り最大の努力を払ったわけであります。御承知のとおり、いま国会で議論をされております国有鉄道の五カ年計画なるものには、事実二つあるのであります。その前段の一つは、政府が承認をした五カ年計画であります。この五カ年計画と昭和三十九年度の予算を対比しますときに、一体所期の工程が進んでおるかといいますと、……

第46回国会 予算委員会 第19号(1964/06/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 今回の仲裁裁定によります資金の総額は、約五百十五億円でございます。各企業体の経理内容等を見ますと、必ずしも完全実施ということは容易ではないのでございますが、その後財源措置その他十分検討いたしました結果、増収、既定経費の移用・流用、それから予備費の使用等によって完全実施ができ得るという結論に達しましたので、補正予算の御審議をお願いしないということにいたしたわけでございます。
【次の発言】 造幣が一億でございます。それから内訳も申し上げましょうか。――造幣が一億でございますが、移流用が五千万円、予備費が五千万円、計一億円でございます。それから印刷が三億六千万円でございまして、移流用……

第46回国会 予算委員会 第20号(1964/06/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 えさは千四、五百億円になると思います。それから酒米ということで十二、三万トン入れるということにしておきましたが、金額はちょっとお待ちください。
【次の発言】 バナナは、御承知のとおり七〇%から五〇%、三〇%と下げるということになってはおったわけでございますし、政府もそういう法律案を出しておったわけでございますが、国会の御審議で、国内の果樹との関係がございますので、当分据え置くということになったわけでございます。しかし、これらの問題につきましては、国際会談におきましてもこれを一〇%、バナナにおいては三〇%でありますが、これを引き下げるという方向にあることは御承知のとおりであります……

第46回国会 予算委員会 第21号(1964/10/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 三十九年度における哲定法及び負担法関係に関連する災害総額は千四百七十三億六千四百万円という数字が計上せられております。ただし、先般の台風災害等、まだ未確定の部分も相当ございますことをつけ加えて申し上げます。予算的措置は二百億の一般予備費のうち流用するものが大体百億程度は考えられると思います。また災害分に百億の予備費を新たに計上いたしておりますので、最大に使用できるとしても二百億未満ということになるわけであります。でございますから、初年度三、次年度五、三年次口が二という比率で行なうとしても、補正予算財源として当然財源措置を必要とするということになるわけでございます。なお、新潟地震……

第46回国会 予算委員会 第22号(1964/10/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 人事院勧告を尊重いたしたいという気持ちは、労働大臣が述べたとおりでございます。しかし、財政当局者といたしまして、国、特別会計、地方公務員を通じまして五月実施ということは、千六百八十億という巨額の財源を必要といたしますので、現在の段階において、五月実施は精神的には大いにやりたいという気持ちは永末さんと同じでございますが、現実これに伴わず、こういうことでございます。
【次の発言】 人事院の勧告に対しては、三つの問題が考えられるわけであります。  一つは、現行法どおり――現行法どおりということになりますと、大蔵省としては非常に困ります。予算の編成がようやく終わって、御審議を願って、年……

第47回国会 運輸委員会 第3号(1964/12/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 まだ財政規模もきめておりませんし、財投の規模もきめておりませんので、さだかに申し上げる段階ではありません。ありませんが、国鉄運賃を一年間、四十年十二月三十一日までは引き上げない、こういうことを内閣として決定いたしましたので、私の考えから言えば、国鉄の増強計画は必要である、それから二兆九千億も何とかしてのまなければならないという基本的な考えではございますが、その財源の大宗である運賃値上げというものが十二カ月間できないということになれば、これはその前提条件がくずれますから、すなおな気持ちから言えば、四十一年度から増強計画をやるということが一番いい、私のほうの財政当局から言えばそうい……

第47回国会 決算委員会 第3号(1964/12/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 決算委員会で御指摘になっておりますものにつきましては、閣議でこれを議題にし、こういうことを再び起こさないように文書の了解事項をつくりまして各省庁にこれを示達をいたしまして末端まで徹底せしめるような措置をまずとっております。それから批難を受けたようなものは将来そういうことを再び繰り返さないように予算的な措置も行なっております。補助金の整理統合、租税徴収上の問題といたしましては、三十八年、三十九年にも相当予算をつけておりますし、保険金支払いにおいて一段とむだのないように、また合理的な運営ができますように、予算的な措置も行なっております。  国有財産管理につきましても予算上の措置を行……

第47回国会 大蔵委員会 第1号(1964/12/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 佐藤内閣が誕生いたしましたが、自由民主党内閣でございまして、総裁総理がかわったからといって右から左に政策が変わるものでないということはもう御承知のはずでございます。議院内閣制であり、政党政治のたてまえからいいましても、政策の基本をなすものは党の政策、綱領を基本にいたしまして内閣は党との十分の合意のもとに政策を推進しておるわけでございます。でございますから、急に池田色から佐藤色へ、こういうことを期待されるお気持ちはわかりますが、これはどうも社会党の内閣になっても、そう党首がかわったからといって政策が全く変わってしまうのではたいへんなことでございまして、政策はやはり世に明らかにせら……

第47回国会 大蔵委員会 第2号(1964/12/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 大蔵委員会の問題につきましては、先般総理大臣も出席をしまして申し上げましたとおり、十分気をつけてまいりたいと思います。
【次の発言】 きよう三時に頭金準備率の引き下げを発表いたすということでございます。預金準備率の引き下げそのものが、昨年の十二月からとってまいりました金融引き締めの思い切った解除であるというふうには考えておりません。いつも申し上げておりますとおり、確かに国際収支の問題等、解決に向かってはおりますけれども、一――三月の輸入期も控えておりますし、またイギリスのポンド防衛に対して一連のアメリカ、カナダ等の公定歩合の大幅引き上げというような問題もございますし、これがアメ……

第47回国会 大蔵委員会 第3号(1964/12/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 四十年度の予算案でどういうふうな措置をとるかということは、いまつまびらかに申し上げられない段階でございます。ただいままで事務当局の考え方を承知をいたした限りで申し上げますと、税の理論からいって非常にむずかしいというようでございます。私も、このような勤労者住宅ということだけで、特別な措置がとられるということではなく、やはり税法上は地方税、国税を含めまして、住宅建設を促進するにはどうあるべきかという問題で検討しなければならぬ問題だと思います。いままで日本の住宅建設というものに対しては、公営住宅主義といいますか、財政投資を主眼とした住宅行政というものにウエートが置かれてまいりましたが……

第47回国会 内閣委員会 第3号(1964/12/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま議題となりました特別職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。  政府は、本年八月十二日に行なわれました人事院勧告に基づいて、九月一日以降一般職の職員の給与を改定することとし、別途法律案を提出して御審議をお願いいたしておるのでございますが、特別職の職員の給与の額及び国会議員の歳費の額につきましても、一般職の職員との均衡等を考慮して所要の改定を行なおうとするものでございます。  以上がこの法律案の提案の理由でございます。  何とぞ御審議の上、すみやかに御賛同くださいますようにお願いを申し上げます。

第47回国会 予算委員会 第1号(1964/11/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 政府は、今回昭和三十九年度一般会計補正予算(第一号)、特別会計補正予算(特第一号)及び政府関係機関補正予算(機第一号)を国会に提出いたしました。  ここに、予算委員会の御審議をお願いするにあたりまして、その概要を御説明申し上げます。  今回の一般会計補正予算の規模は、歳入歳出ともそれぞれ八百五十一億円でありまして、この結果、昭和三十九年度一般会計予算は、歳入・歳出とも、三兆三千四百五億円となります。  歳出につきましては、国家公務員等の給与改善をはじめ、当初予算作成後に生じました事由に基づき、特に緊急に措置を要するものについて補正計上することといたしておるのであります。  追加……

第47回国会 予算委員会 第2号(1964/11/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 中小企業の倒産が非常に高い水準にあるということは、御指摘のとおりでございます。もう前の国会から中小企業の倒産問題に対しての御質問もあり――質問のあるなしにかかわらず、政府としてもこれが対策に腐心をいたしておるわけであります。率直に申し上げますと、金融調整、金融引き締めの過程においてしわが中小企業に寄るということは、いままで間々あったわけでありますから、金融調整を行なう場合に中小企業にしわが寄らないようにということで、万般の施策を行なうわけでございます。特に年末等につきましては、政府三機関の資金量を確保したり、また財政資金による買いオペレーションを行ないましたり、日本銀行の買いオ……

第47回国会 予算委員会 第3号(1964/11/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ・・。
【次の発言】 御承知のとおり、いま中期経済計画が公表せられておりまして、五カ年間を通じまして八・一%実質成長率ということでございます。政府・与党としては、この数字を十分吟味をしてみなければならないという状況でございます。先ほどから御指摘がございましたとおり、過去の成長率を見ますときに、昭和二十九年から約十カ年間の成長率は九%余でございます。しかも、三十五年以降の成長率は、御承知のとおり、その倍近い、非常に高い成長率でございます。でありますから、その場合を超高度というふうに言われたわけでございます。しかし、その結果設備の近代化もできましたし、また国際競争力もついたために、……

第47回国会 予算委員会 第4号(1964/12/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 これは外務、通産、大蔵三省で池田内閣の当時、合議の上決定をしたものでございますので、当時の事情をお答えをいたしまして、なお外務大臣帰られてから、外務大臣の発言に対して訂正する個所があれば訂正するということで御了承願いたいと思います。  私も、当時椎名外務大臣が答弁されておるのを聞いておりまして、いまのような御質問が起こるかもしらぬということを感じたわけであります。しかし、これはいま事務当局ベースで答弁をしますと、確かにおかしい答弁だと春日さん御指摘になりますが、しかし、勝間田さんは三つの問題をお聞きになりました。それはプラント輸出の問題、これは当然いま答えたとおり商業ベースのも……

第47回国会 予算委員会 第5号(1964/12/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 対米貿易が重点過ぎる、これからだんだんと構造上変えていかなければならぬ、こういう御説でございますが、何も対米中心の輸出、輸入をはかっておるわけではないわけであります。良質であり、低廉であり、また輸入代金の決済その他につきまして条件のいいところから輸入をするということで、輸入原材料がアメリカから一番多く入っておるということになっておるだけでございます。しかもその他の地域の原材料輸入がふえてくるに伴いまして、アメリカのウエートがだんだんと下がりつつある方向にあるということも御承知いただけると思います。輸出は、いずれにいたしましても、これは代金をいただかなくちゃならないわけであります……

第47回国会 予算委員会 第6号(1964/12/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御承知のとおり、国際的な方向としましては自由化の促進、それから関税一括引き下げ、いわゆるケネディ・ラウンドの推進ということになっておるわけであります。なお、国際的な問題が東西問題から南北問題に移った、こういわれておるように、先進国と後進国の間の貿易の自由化という問題、農業一次産品に対する制限の撤廃、また関税の引き下げ及び撤廃という問題が、経済問題、二国間交渉というよりも世界的な政治問題にさえ発展をしておる、こういうことは御指摘のとおりでございます。  日本は、特にその上に四五%に近い輸出が後進国向けになされておる。この後進国と日本との輸出、輸入の状況を見ますと、相当な片貿易であ……

第47回国会 予算委員会 第7号(1964/12/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御指摘のとおり、四百億のうち五十億を補正いたしたわけでございますが、これは通勤輸送、幹線輸送、電化とかディーゼル化、取りかえ諸改良、こういうことになっておるわけでして、四百億のうちあとの三百五十億は、いま運輸大臣はできれば再補正が好ましい。好ましいことはわかりますが、いまのところなかなかむずかしいということが事実でございます。これは、四百億のうち五十億しかやらないということでございますが、そのほかに今度また追加をしておるわけでございます。ですから、四百億のうち幾らということよりも、国鉄として一番急ぐ工事を十分両方で打ち合わせた結果、二百二十五億の補正を必要とし、そのうち二十億は……

第47回国会 予算委員会 第8号(1964/12/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 両国の通商友好的基盤に立って通商を拡大していこうという考え方を宣言的にあらわしたもの、こういうことであります。これは自民党と社会党との間でも、これから仲よくしようということを書かなくてもいいけれども、書くじゃありませんか、それと同じことであります。
【次の発言】 当時の質問、答弁を十分お聞きになっておれば、その間の事情は明らかにされております。
【次の発言】 このところだけをお読み返しではなく、もう少し私が答弁した全部のことばをお読み返しをいただければ、いまのことに対しては明確にしてございます。
【次の発言】 なぜそういう御質問をされるのかよくわかりません。外交はいわゆる二国間……

第48回国会 外務委員会 第10号(1965/03/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 四十分というお約束です。
【次の発言】 韓国国民の私人としての債権であると思いますが、しかし、その当時の債権というものは日本国民としてのものでございます。その後日本国から分離をして韓国が新しく誕生したわけでございますので、国民の財産、また国民の日本政府に対する給与の未払いとか、そういうものに対しては、韓国の政府と日本政府との間に交渉がまとまった場合は、韓国の国民と韓国政府の間で話が残るわけでございまして、日本政府及び韓国政府の合意が行なわれた場合には、私がいま申し上げたように、向こうの国民から日本政府に対する要求というものは消滅をするという考えでございます。

第48回国会 決算委員会 第5号(1965/02/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 まことに申しわけありませんが、聞いてはございまません。ここに書いてありますので、いま読んでおるわけであります。
【次の発言】 国有財産の処分につきましては、適正を期さなければならぬのは、もうそのとおりでございます。同時に早くやれということは、これは私が就任後口をすっぱくしてやっておるのですが、私のところにあがってくるのは全く何年も、中には十何年もたって、一体どうするんですかというのがくるので、処分しなければしない、それから却下するなら却下する、払い下げるなら払い下げる、そういうふうにきめなさいということで、財務局の局長会議を開きまして――約一年六、七カ月前に財務局長が大体かわり……

第48回国会 決算委員会 第22号(1965/04/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま議題となりました昭和三十九年度一般会計予備費使用総調書(その1)外二件の事後承諾を求める件につきましてその概要を御説明申し上げます。  まず、昭和三十九年度一般会計予備費につきましては、その予算額は、三百億円であり、このうち、財政法第三十五条の規定により、昭和三十九年四月二十八日から同年十二月二十二日までの間において使用を決定いたしました金額は、二百三十六億七千百万円余であります。  その内訳は、災害対策として、農業施設災害復旧事業に必要な経費等の五十八件、その他の経費として、皇太子同妃両殿下のメキシコ国御訪問に必要な経費等の二十九件であります。  次に、昭和三十九年度……

第48回国会 社会労働委員会 第27号(1965/05/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 財投の原資が非常に大きくなるから、もっとふやしたらどうかという議論がございますが、これは二五%ということでありますから、元が大きくなれば二五%に該当する金額も大きくなるということが御了解をいただけると思います。究極のお話は、結局直接労働者に還元融資の道がないかということでありますが、これはやはり法制上その性質から考えても、年金福祉事業等を経由して使うということが一番合理的だということで、労働金庫や個人にそのままストレートにお貸しするということは、この制度の上からむずかしいと考えます。また私もその必要はないだろうと考えます。

第48回国会 大蔵委員会 第1号(1965/01/29、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 当面の財政金融政策の基本的な考え方につきましては、先般の財政演説において明らかにしたところでありますが、本委員会において関係法律案等の御審議をお願いするにあたり、重ねて所信の一端を申し述べ、御参考に供したいと存じます。  本年に始まる昭和四十年代は、開放経済体制に移行したわが国が、引き続き着実な成長を続けつつ、先進諸国に比肩し得るような質的強化をなし遂げ、世界の繁栄にも一そう積極的な貢献をしていくべき時代であります。  開放体制のもとにおいて、わが国が、その国際的地位の一そうの向上をはかっていくためには、国際的視野に立った健全な財政金融政策の運用によって通貨価値の安定につとめる……

第48回国会 大蔵委員会 第9号(1965/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 生保資金がいまどういうふうに運用せられておるかということをこちらから申し上げましたし、あなたも御発言になりましたが、大体いまの運用でいいという考え方でありますが、私が大蔵省に参りましてから、もう少し国民すべての利益になるような面がないかということに対して、検討をするようにということを指示しております。  いまの状態からいいますと、諸外国でもやっておりますように、住宅資金としてもっと効率的な運用を考えたらどうかという考えであります。いままでは住宅公団に資金を供給しておりましたが、私は必ずしも住宅公団に資金を入れるということだけが、住宅対策としての協力だという考えではないというふう……

第48回国会 大蔵委員会 第11号(1965/02/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 確かに社内預金制度につきましては中途はんぱだと思います。私は、原則としては社内預金は廃止したい、こういう考えを持っております。しかし労働省の考え方は、私たちよりもそう強くはないと思います。また各企業者も労働組合もわれわれは愛社精神、みずからの企業をみずからの力でやろうというのだから、債権さえ確保されるならばいまの制度をやめることはない、こういう考え方があります。皆さんでも社内預金などというものは金融の正常化のためにもやめてしまいたい、こういう極端にも見える私の発言には、そのままなかなか承服せられないと思うのです。これは非常に長い歴史がある。ですから歴史の上でやむを得ず労働基準法……

第48回国会 大蔵委員会 第13号(1965/02/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 近年、白書白書といっておりますが、租税に対して白書をつくったほうがいいのか、初めての御質問でございますからいまここで唐突にお答えをすることはちょっとむずかしいと思いますが、せっかく御発言でございますから後ほどお答えをいたします。
【次の発言】 国と特別の契約を持つものに対しては、公職選挙法で選挙期間中の寄付は禁止しております。こういうものをもっと広げて政治資金規正法に基づくものの中にもそういうものを入れたらどうか、こういう御発言のようであります。私も基本的な姿勢には大体そうあるべきだと思います。そうあるべきだと思いますが、ただ政策を実現するためにいろいろな恩典を与えるわけであり……

第48回国会 大蔵委員会 第21号(1965/03/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 関税の一括引き下げにつきましては、基本的には賛成の態度をとっておるわけでございます。しかしこれが交渉の過程においては、日本に対する差別待遇等の撤廃という、当然日本が受くべき利益というものを十分考えながら、関税引き下げ品目については慎重な態度でいかなければならぬことは、御指摘のとおりでございます。また陶磁器産業が家内工業的であり、設備の近代化をしようとしてもなかなかできないというものであるということも承知をいたしておりますし、またこの分散的な小規模企業ともいわれる陶磁器企業が、輸出に非常に寄与しておるということも事実でございます。これが対日差別をやっておる障壁を除くということに対……

第48回国会 大蔵委員会 第23号(1965/03/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私が間接税を増徴するという前提のもとでお話をしておるのではございません。この席からも申し上げましたが、減税をしたいということは、総理大臣は三千億ということを言われましたが、三千億の減税もしたいという考え方は持っております。いままでは毎年毎年減税をやっておりますけれども、十年間累積すれば幾らでございますとか、また諸外国に比べて見て、国民所得に対する税負担率は必ずしも高くありませんとか、そういうお答えはしておりますが、すなおに見るときに、何とかして所得税を中心にした大きな減税をしたいという考えは、あなたに劣るものではないわけであります。もちろん毎日毎日攻撃を受けておる私の立場になれ……

第48回国会 大蔵委員会 第24号(1965/03/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私もあなたの言うような考え方を基本的に持っております。税の理論の上ではいろいろな問題があるかもわかりませんが、少なくとも一人の人が長い間かかって最後に受ける給与といいますか、そういう意味から考えて、私は退職金というものに対しては何年以上働いた者は幾ら、二十年以上の者は幾ら、三十年以上の者は幾らというふうな限度を設けてもいいと思いますが、これは税制改正で相当な控除があるとはいいながら、いまの退職金ということを考えますと、私はある程度までの限度には課税をしないというような原則は好ましいことだということで、私自身も大蔵省に参りましてから退職金に税金をかけないようにできないかということ……

第48回国会 大蔵委員会 第25号(1965/03/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 最終的には強制捜査ができることでございますから、実際問題としては、拒否されたということで、その条文を発動するというようなことはないと思います。しかし現実的にあり得ないということ、また逆にいえば極端な場合は、この条文の発動がありますよという国税庁次長の理論にもなるわけでありますが、現実問題としては、強制捜査権を最終的には持っておりますから、ただ検査の場合、この罰則が適用されるというようなことはあり得ないし、またそのような条文を絶えずちらっかせながら、調査をすべきものではないという考えには同調できます。しかしそういう常識的な、また現実的な問題と、強制捜査権を持たない前の調査をいたす……

第48回国会 大蔵委員会 第26号(1965/03/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 財政が経済を動かすためのファクターとして一番大きいかということでありますが、確かに経済成長のために財政の持つウエートは非常に大きいということはそのとおりであります。日本の戦後の経済成長は、財政はもとよりでありますが、財政、金融、特に金融の作用も財政に比べて劣らないほどの大きなウエートを持つものだと思います。
【次の発言】 結果論から見ますと、高度成長の過程において財政規模も非常に大きかったということで、いまあなたが述べられたような議論も一つの議論だと思います。しかし戦後の財政事情というものは、相当変わった面、いわゆる社会保障とか先進国体制に移行しなければならないということに対し……

第48回国会 大蔵委員会 第28号(1965/03/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 財政投融資を議決案件にしたほうがいいという議論は前からあるわけでありますが、財政投融資を議決案件にするという考えは私にはございません。これはもう、いま当然一般会計予算、特別会計予算とともに参考書類として出してはおりまして、こうして御審議いただいておるわけであります。と同時に、財政投融資の貸し出し光というものは大体政府関係機関とかそういうものでありまして、そういうものの法律、それから政府関係機関等の予算、こういうものは大体ほとんど国会で御審議をいただいておるわけでありますので、財政投融資の性格上、これを議決案件にするということに対しては、私はいまの段階においてそうする必要はない、……

第48回国会 大蔵委員会 第29号(1965/04/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 大体銀行局長が申しましたとおりでございます。ただ私はもう一つつけ加えて申し上げると、徹底した経営であるということは、銀行から行った副社長の話ですが、君は経理担当などということではなくわしの後継としてやるんだから大いに勉強しなさいということで、工場へ行っておるうちにこうなった、こういうような話も聞いております。まあいずれにしましても正さなければならない問題がたくさんあると思います。いまいろいろな問題の中で私が最も注目しておりますものは、銀行へ出す書類が銀行別にみな違う、こういうこと、そういうことをやっておると、どれがほんとうなのか、経理担当の者自体もわからなくなってしまう。そのほ……

第48回国会 大蔵委員会 第33号(1965/04/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御指摘のとおり証券会社が非常に小さい規模でありますので、つい利に走って大局的から見ますと大衆の不信を買うというような過去の業績があったことは理解できます。これから証券取引法の改正を機会にいたしまして、証券業者自体を育成強化していくと同時に、証券取引所の規定等もだんだんと拡充強化をしてまいりまして、いやしくも発行会社の内容が世に公開をせられた場合には公開せられた数字というものに対しては取引所もしくは引き受け業者が責任を持てるような体制をとっていかなければならないという考え方で、証券取引法の改正もお願いをいたしておるわけであります。証券業君が一時的な利益のために会社の内容をつまびら……

第48回国会 大蔵委員会 第35号(1965/04/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 いままでは届け出でございまたから、届け出は比較的安易に認められ、同時にどんどんと自然淘汰をされていくということでございます。しかし免許刷になりますと、各種免許に対してきびしい免許の基準があると同時に、大蔵省としましても、みずから免許をしたものにつきましては、責任をもってこれを育成強化していかなければならないということでありますから、届け出制のように安易な営業態度は許されないと思いますけれども、結論的には、証券取引業者として万全な体制がつくられるということを目標にして、免許制に切りかえるということでございます。
【次の発言】 私は、目標としましては、いまの証券業者の実態というもの……

第48回国会 大蔵委員会 第36号(1965/04/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 定昇を含めて二千円弱上げた、こういうことになります。
【次の発言】 二%弱ですね、こう言われなくとも、数字は出ておるわけでありますから、何でお聞きになるのか。六・五%のうち四・五五はこの間御審議をいただいた予算の中に組んである定昇分であります。合わせて六・五でありますから、六・五から四・五五を引けば二%弱、こういうことになるわけです。
【次の発言】 堀さんのような考え方、そういう理論づけをする人もおります。しかし、普通の考え方からいきますと、定昇四・五五きめるときも、今度の追加の分をきめてあとは労使できめるわけでありますから、賃金収入そのものがふえておるということで計算をしてい……

第48回国会 大蔵委員会 第37号(1965/05/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私は財源をつくるために国有地を売り払うというような考えは全くございません。これはそうではなく、特に日本の公共事業などをやるときに、安いものを売っては高いものを買うというので、代替地式に国有財産はとっておきたい、私はこういう考え方を前提にしておりますので、けちくさく財源として売り払うという考えはございません。それから国有財産の問題の中で、ただ非常に長いこと紛争になっておって解決がつかないというようなものは早く片づけなさい、こういうことをいつまでもたなざらしにしておくことはいけないというので、片づけたりしたものはございますが、国有財産を財源のために売り払う、こういう考え方は全くいま……

第48回国会 大蔵委員会 第41号(1965/05/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私が山一証券の問題を承知しましたのは約十日前でございます。その後社会党の皆さんとか各新聞社の方々、そういった方々から山一証券の問題に対して承知しておるがという話がございました。ございましたが、皆さん専門のお立場にある人々の、あなたがいま御指摘になったようないろいろ及ぼす影響というものを考えられて、非常に良識的な行動をされた結果、山一証券の再建対策といいますか、会社、銀行を中心にして十分な再建対策ができ上がったという時期に発表した、こういうことがいままでの経過でございます。  発表ということは、社会党の皆さんも本件に対しては十分承知しておられたのですが、あなたがいま御承知のような……

第48回国会 内閣委員会 第29号(1965/04/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御承知のとおり、保険審議会には欠員がいま一名ございまして、外務員から一人入れるかどうかということをいま検討をしております。外務員から入れるという道を開くか、外務員を参考人のようにして呼んで、外務員制度というものをより中立的な立場で十分聞くか、どっちがいいかという問題は、考え方によってあるわけであります。でありますから、どっちがいいのか、外務員の代表が入るということだけで必ずしも問題は解決するという問題でもありませんので、しかも生保だけではなく、損保のほうをどうするかという問題もありますので、現在検討しておるという段階でございます。

第48回国会 内閣委員会 第30号(1965/04/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御指摘のとおりでございまして、外務員制度をより合理的なものにしなければならないということで、いま業界も政府も検討いたしておるわけでございます。そういう面、より合理的な保険制度をつくりたいという一環として、ひとつ保険部もつくってもらいたい、こういう考え方もあるわけでございます。外務員制度は確かに問題がございまして、固定給を上げる、またいままでのような考え方だけではなく、継続給付というように、いわゆるずっと継続をした老に対しての利益と外務員に分配をするというような方法がとれないのか。また、これは仕事が、定年で退職をしたような方々が外務員をやるというようなことだけではなく、ひとつ大学……

第48回国会 内閣委員会 第31号(1965/04/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 貴金属処理部は、臨時行政調査会の答申にもございますし、また法律にございました被接収者よりの返還請求につきましても、六百二十六件について大体一件ごとに認定も終わりに近づいておりますし、あとの処分をどうするか、もう一ぺん慎重に評価をしてもらうのをどうするかという問題がこれからはあるわけでありますが、これは全然課も廃止をしてどうしようということではございませんで、いままでの多少大きかった機構を縮小しまして、一課、二課と二つに分かれておったものを一つにしよう、こういうことでございまして、処理部を残しておかなければならないという気持ちもありませんので、今度は貴金属処理部を等申の線に沿って……

第48回国会 内閣委員会 第36号(1965/04/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 藤尾さんの言われること、非常によくわかります。同じ接収された人でも、現物が認定せられたものは返しますし、同じときに接収されたものでも、現物が認定をせられないということで却下になったものは、同じきょうだいでも返せない、非常に不公平ではないかということでございますが、接収貴金属等の処理に関する法律、これの第一条を読んでいただくとわかるとおり、その後占領軍から政府に引き継がれたもの、それから同二条の三項、「この法律の施行の際現に大蔵大臣が他人のために管理しているもの」、でありますから日銀の金庫の中にあるものという限定で法律ができているわけでございます。でありますから、この法律で処理す……

第48回国会 内閣委員会 第42号(1965/05/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま速記録を引用せられました当時は、私はそのとおりの考えを持っておりましたので、私の考え方をすなおに披瀝を申したわけでございます。しかし、その後農地報償という問題に対して与党及び政府の中でいろいろ検討いたしました結果、最終的な段階においてただいま政府原案として御審議をいただくようになったわけでございます。もちろんきまった以上、内閣は連帯して国会に責任を負うのでございますから、現在の段階におきましては、この案を御審議いただき、すみやかに御可決を願いたい、こういり立場に立っておるわけでございます。ただ、財整当局者といたしましては、このような事例がたくさん波及するということになり……

第48回国会 内閣委員会 第44号(1965/05/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 大蔵大臣は国民の税金を預かっておるのでありますから、これが効率投資ということに対して十分な配慮をしなければならないことは当然でございます。しかし、これは出さないだけであって、必要なときも出さないということであれば大蔵大臣は要らないわけでございまして、やはり国民の将来を考えて必要なものは、出したくなくとも出さなければいかぬ、こういうところに大蔵大臣のむずかしさがございます。そういう意味でいろいろ長いこと検討をした結果、最終的に本法案を提出をして御審議をいただくことになったのでありまして、あなたがいまるる述べられておりますようなことを十数年間にわたっていろいろの道を経ながらいろいろ……

第48回国会 予算委員会 第1号(1965/01/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 昭和四十年度予算編成の基本方針及びその大綱につきましては、先日、本会議におきまして御説明をいたしたのでございますが、予算委員会において本日から御審議をお願いするにあたり、あらためてその概要を御説明いたします。  昭和四十年度の財政の運営は、本格的な開放経済体制のもとで、通貨価値の維持と国際収支の均衡を確保しつつ、わが国経済の長期にわたる安定成長をはかることを主眼といたしておるのであります。  このため、引き続き健全均衡財政を堅持しつつ、所得税及び法人税を中心として、大幅な減税を行なうとともに、現下の要請にこたえて、社会開発を推進する諸施策を積極的に展開することを予算編成の基本方……

第48回国会 予算委員会 第2号(1965/02/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 国際収支は、だんだんと好調に推移をいたしておることは御指摘のとおりでございます。昨年の十二月末日現在の外貨準備高は十九億九千九百万ドルであります。三月の期末に対しましては、当初政府が見込みましたものは、総合収支で一億五千万ドルの赤字ということでございましたが、幾分黒字に転化するということでありますから、おおむね一億五千万ドルないし二億ドルに近い国際収支の改善が行なわれるということになるわけであります。三月末における外貨準備高がどうなるかということは、いまさだかに申し上げられないと思いますが、数千万ドル現在よりもふえるということは言い得ると思います。数千万ドルでありますから、二十……

第48回国会 予算委員会 第3号(1965/02/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 法律はぜひとも成立をさしていただきたいと考えております。
【次の発言】 国会の良識は、これを通過せしめていただけるという自信を持っております。
【次の発言】 四十年度の財源見通しは、御指摘のとおり、過去の年次のようにたくさんの自然増収を期待することはできない状態でございました。もちろん、経済が安定成長の過程に入ってくると、いままでのように自然増収を過大に見積もること自体がむずかしいのでありまして、正常な状態になりつつあるわけであります。乏しい財源の中から税制調査会の答申を上回る減税もいたしましたし、また、乏しい財源の中で重点的、効率的な投資を考えたわけであります。財源を無理につ……

第48回国会 予算委員会 第4号(1965/02/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 昭和四十年度税制改正にあたりまして、政府は農耕用ガソリン税の減免につきまして十分検討をいたしたのでございますが、税法上の減免措置をとることは技術的に困難があるとの結論に達しましたので、別途農林省予算に農道等整備費五十億円を別ワク計上することによったわけであります。しかし、今回の委員長発言もありますので、今後引き続きその可否について十分検討いたしたいと存じます。
【次の発言】 社会保障に対する国庫負担は、振替所得との率で申し上げますと、イギリスが一〇一であります。アメリカが二八、西ドイツが三七、フランスが一七、イタリアが二一、日本が五三であります。

第48回国会 予算委員会 第5号(1965/02/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。  中小企業の倒産の原因は、金融調整の過程において中小企業が倒産しておるということも一つの要因だと思いますが、これだけではなく、やはり戦後二十年を振り返ってみますと、量から質の時代にだんだんと転化をしなければならない方向が要請せられておるわけであります。ところが、昭和二十年代、三十年代と世界的な質の競争時代に入っておるのですが、中小企業の近代化や中小企業の体質改善そのものが、急速には行なわれておりますが、これに足りない部面もあるということも一つございます。それから量の時代として量的拡大に走っておったものが、質的に転換しなければならないという時代の要請にマッチを……

第48回国会 予算委員会 第6号(1965/02/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 どういう御質問か、どうも質問の趣旨がちょっとわかりませんが、欠陥ではなく特徴を申し上げますと、特徴は御承知のとおり健全均衡であります。これは、世界に例もないような状態であることは御承知だと思います。いわゆる経常収入をもって経常支出をまかなう、しかも当該年度の収入ということを原則にし、九〇%以上通常原資をもって予算を組んでおるということでありますから、これは世界先進諸国に比べても超均衡に近いとさえいわれる特徴はございます。それから欠点ということでございますが、欠点は、まあしいて言えば、あなた方は一面においてもっと財政支出をふやさなければならないという現実の中で、予算規模をもっと縮……

第48回国会 予算委員会 第9号(1965/02/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 東京都が今回行なおうとしております料金の引き上げが非常に大幅であるということで、いま総理大臣から申されたとおり、関係各省庁の間でこの問題を十分検討しようということになっておるわけであります。  現在東京都が値上げをしなければならない原因はどこにあるのかということを検討いたしますと、年間三十万人以上の人間が自然増でふえておるということでございます。それからもう一つは、いままで料金を押え過ぎたという面もあります。これは、川を一つ隔てて見ればわかるのですが、東京都と埼玉県を比べてみて、埼玉県よりも東京都の水道料金は非常に安い。こういう例を見ても、東京都そのものの料金を相当長い期間押え……

第48回国会 予算委員会 第11号(1965/02/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 税制上租税公平の原則を尊重しなければならぬことは当然であります。私も、あなたと同じ公平の原則を守っていきたいという姿勢であります。しかし、この問題を強調するあまり、理論に倒れて現実問題の処置を誤るということは避けなければなりません。その意味で、国内的に考えますときにはもちろん租税公平の原則を貫いて税制を運用すべきでありますが、国際的に考えたときに、相手のあるものに対して国際競争力をどうしてつけなければならないか。また国際競争力をつけることによって国民経済の面で利益が得られ、それによって源泉所得を払っておるような人々にも恩恵が及ぶということを考えるときには、当然相手の状況を見なが……

第48回国会 予算委員会 第12号(1965/02/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 通産大臣がいま申し上げたとおりでございます。
【次の発言】 高専の敷地の問題につきましては、現在まで三十六校開校いたしておりますし、四十年度には七校の開校を予定いたしておるわけであります。七校のうち、二校は国有地を使うことになっておりますし、他の五校は国有地との交換によりまして取得することは確実でございますので、用地を地方団体に寄付させるとか、そういう考えはございません。なお、現に開校いたしております三十六校につきましても、国有地の交換等、すべてそういう方向で進めたいということでございます。
【次の発言】 御承知の補助単価等につきましては、勧告もありますので、逐年予算編成の過程……

第48回国会 予算委員会 第13号(1965/02/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 食糧はできるだけ自給自足態勢にしなければならないということは、国際収支の上から見ると当然のことであります。食糧を輸入に仰がなければならないというときには、国際収支に非常に大きな影響を与えるわけであります。三十八年度はこの一番大きな状態でございましたがこれは、御承知の麦の不作とか、いろいろな特殊な状態がございました。同時に、キューバ問題等で国際糖価の急激な値上がりというような特殊な事情もございましたが、三十九年になりましたら、一応平静な状態になってまいりました。四十年度は三十九年度よりもなお安定的な状態になってきたようであります。三十八年度の食糧の輸入は一七%でございましたが、三……

第48回国会 予算委員会 第14号(1965/02/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私がお答えすることかどうかわかりませんが、いずれにしましても、政府部内において施策の方向に対して申し合わせをするということは、ままあることであります。これは、党三役の立ち会いで、関係大臣が中に入って、こうあるべきだという方向に対しての申し合わせをすることはございます。しかし、法律的に最終的に効力を発生することは、立法にかかるものは立法段階を経てございますし、また、行政権に属するものであっても、政令その他の制限があるわけでありますから、最終的に効力を発生するものを、われわれが申し合わせたことが法律的に拘束するものではないということでありますから、この申し合わせが違法であるとかいう……

第48回国会 予算委員会 第15号(1965/02/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私も財政当局者ではございますが、教育の振興という問題に対しては人後に落ちるものではございません。税制上の改正につきましても、本件について文部大臣の意向もあり、十分検討したのでございますが、結論的に、教育費控除の制度をつくることは非常にむずかしい、こういうことになりました。で、結果的には一体何もしなかったのかということではなく、現在の税法の中で可能な限りの措置をいたしたわけであります。  まず第一点の、教育費控除の制度を設けることの困難な理由は、義務教育を終わって学校に行ける人と、学校に行かないで就職をする人がございます。これとの権衡問題が起きてくるわけであります。しかも、ただこ……

第48回国会 予算委員会 第16号(1965/03/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 持ち返ってきたが、その数量は幾らか、時価に換算して幾らかというようなものも日韓交渉の過程における重要な問題でありますので発表しない、こういうことが政府在来の方針であります。そういうことであります。
【次の発言】 外務省が外務委員会でもって申し上げましたのは、また大蔵委員会でも大蔵省の政府委員が申し上げております。韓国側の対日請求権の要網の第一は「朝鮮銀行を通じて搬出された地金と地銀の返還を請求する。本項の請求は一九〇九年から一九四五年までの期間中に日本が朝鮮銀行を通じて搬出していったものである。」こういう要求の内容そのものを申し上げたのでございまして、何トン、それがいまに換算し……

第48回国会 予算委員会 第17号(1965/03/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 税務署で調べるということよりも、現在全国銀行協会の連合会で調べさしております。これでございますが、ただ、個人におきましては負債総額千万円以上、法人に対しては資本金百万円以上、こういうことで取引停止処分になったものの件数及び額から推算をいたしておるわけであります。法人において百万円以下というものをなぜ集計できないかということでございますが、これは、御承知のとおり、銀行取引口座を持たないもの、また取引停止処分を受けたからといって銀行からの金融が少ないもの、そういうもので、なかなか集計できないわけでございます。  まず、百万円から千万円までのものを申し上げますと、十月は八百九十四件で……

第48回国会 予算委員会 第18号(1965/03/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御要望はよくわかりました。できるだけ努力をいたします。
【次の発言】 道路整備の財源に使用せられておりますし、一部は地方道路税として目的税に採用されております。
【次の発言】 先ほども申し上げましたが、地方道路税は目的税でございますが、ガソリン税は目的税的な税でございますことは御承知のとおりであります。御承知のとおり、当該年度におけるガソリン税収入と同相当額を道路整備の財源に盛らなければならないということになっておりまして、国税であるガソリン税は、揮発油税は目的税というのではなく、目的税的な税である、こういうことは再三申し上げておるわけであります。  なお、航空機や産業用に使わ……

第48回国会 予算委員会 第19号(1965/04/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 答申が早急に出されることを期待しておるわけでございます。出れば尊重でありますから、国会に法律を提出すれば尊重するか、尊重します、こう言っているんですから、尊重する法律が出れば、これはもう野党の皆さんも短い期間でも通してくれる、こう思っておるわけであります。出ない場合、予算で予定しておる一五%の保険料の引き上げが行なわれないということになりますから、そうなりますと、その一五%の保険料分だけで三百四十二億円収入に穴があくということになります。四十年度の予算としては、全額借り入れ金で支払い資金を調達するということになると思います。それから、本人の薬剤費の二分の一の自己負担ということを……

第48回国会 予算委員会 第21号(1965/05/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 昨年度に被害がございました冷害に対する処置、また今年度の異常な状態、五月の二十九日の冷害、こういうものに対しましては、農林省に対策本部をつくりまして、各省各庁と連絡をとりながら検討いたし、また調査を続けておるわけでございます。調査の完了次第適切な処置をとってまいりたい、こういう姿勢でございます。御指摘のとおり、昨年、天災融資法関係とか、自作農維持資金の問題、開拓者資金の問題、再生産用種子購入費の助成の問題、政府所有のふすまの売り渡しとか、いろいろな問題に対して処置をいたしたわけでございますので、こういうものを参考にしながら、調査の結果に対して適切な処置を迅速にとってまいりたいと……


32期(1969/12/27〜)

第66回国会 商工委員会 第1号(1971/07/23、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 今回の内閣改造に際しまして、通商産業大臣の任命を受けました田中角榮でございます。たいへん重大な時局に通商産業大臣に就任をいたし、責任の重さを痛感しておる次第でございます。  この機会にこれからの通商産業行政の進め方につきまして所信の一端を申し述べたいと存じます。  まず初めに、このたびの住友石炭鉱業株式会社の北海道歌志内炭鉱においてガス突出事故の発生を見ましたことはまことに遺憾でございます。  政府といたしましては、従来から鉱山、とりわけ石炭鉱山については、本来災害の危険が多いことから、人命尊重を第一の理念として保安の確保を最優先に考えてまいったところでございますが、今回の事故……

第66回国会 商工委員会 第2号(1971/07/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 外貨が積み増しせられておることは事実でございます。これは、ただ日本の経済力が強くなったということだけでこのような現象が起こっておるものだとは考えておりません。これは国内の経済が非常に沈滞ぎみということが一つございます。沈滞ぎみでございますから輸入はだんだんと漸減傾向になって、輸入増大にならない。結果的には輸出ドライブをやっているような結果になって、対前年度三〇%も四〇%も伸びるという面もあるわけでございます。また、短期収支の上でも短期資本の流入もございます。そういう意味で、外貨は一月から六月まで約半年のうちに倍増したということでございます。そのほかに、港湾ストというのが予測せら……

第66回国会 商工委員会 第4号(1971/10/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 日米の繊維問題につきましてはきのうも参議院で質問に答えて申し上げましたように、政府間交渉をなさなければならないような情勢でございます、場合によっては日米政府間協定を結ばなければならないようになるかもわかりません、こういうことを申し上げました。それは、いま武藤君から述べられたような経緯から考えると、突然変異のようにお考えになられるかもわかりませんし、私もまだ通産大臣就任後三カ月を過ぎたばかりでございますが、そのうちの三分の二の間は、自主規制以外に方法はないという議論をしておったわけでございますし、私もそのように考えておりました。あとの三分の一ぐらいの間が、田中も変節をしたんじゃな……

第66回国会 石炭対策特別委員会 第3号(1971/07/23、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 今般の内閣改造に際しまして通商産業大臣に任命せられました田中角榮でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。  政府の石炭対策の推進につき、かねてより種々御支援、御協力を賜わっておりますことにつきまして、この際、厚く御礼申し上げたいと存じます。  最初に、去る七月十七日に、住友石炭鉱業歌志内炭礦におきまして、死亡者三十名、重軽傷者十七名という多数の罹災者を伴う重大災害の発生を見ましたことは、まことに遺憾でございまして、鉱山保安行政の重要性をいまさら痛感する次第でございます。  通商産業省といたしましては、事故の報告に接しまして、直ちに札幌鉱山保安監督局長ほか係官を現場に急行……

第66回国会 石炭対策特別委員会 第4号(1971/08/26、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 日本は、御承知のように、相当なスピードで経済が拡大基調をたどっておるわけでございます。昨年度の国民総生産七十二兆円ということでございますから、その後ドル・ショック等いろいろな問題がございますが、しかし、昭和二十九年から三十九年の平均成長率一〇・四%、六〇年代の平均成長率一一・一%という、過去ほぼ二十年近い年月、このような成長過程をたどってきたわけでございますから、七十二兆円をベースにして年率一〇%ずつ伸びるとすると、いままでの線を引き伸ばしてまいるわけでございますが、いろいろな状態はあるにしても、十年、十五年というものの展望に立つと、拡大基調を続けなければならない、続けるであろ……

第66回国会 大蔵委員会 第2号(1971/09/01、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御質問のように、各業界から、円平価の切り上げ等が行なわれた場合の為替差損等に対して補てんを行なわれたいという申し出を受けております。特に一兆八千億にものぼるという造船の延べ払い輸出等にとりますとたいへん大きな金額でありますから、これを補てんせられるよう格別の処置を求める要請が出ておりますが、現に円平価の異動は行なわれておりません。おりませんから、現時点においてそのような措置をとることはできないわけでございますが、将来、仮定の問題でございますが、そのような問題が起きたとしたならば、これを業界の負担だけにできるものでもないと思います。しかし、これを財政で補てんをするということになる……

第66回国会 予算委員会 第1号(1971/07/21、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ココムの品目、日本が加入したころ四百項目あったわけですが、百六十七に減っておるわけであります。漸減傾向にあるということは数字で明らかでございます。ココム十五カ国の加盟国、これは日本との経済上、また友好関係にある自由主義諸国家でございますので、これとの友好関係を進めていく立場においてもここから脱退をするということはむずかしいことでございます。しかし、戦略的な物資としての評価等は全く変わっておるわけでございます。もうレーダーがなければ飛行機も売ってよろしい、日本等からは銃座や砲座のない一般的なトラックであれば、広州交易会で展示をしましてどんどんと直接中国にも出ておるということでござ……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(1971/11/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 復帰後の沖繩の経済計画につきましては、知事を中心にして沖繩県民の意思が反映できるような状態で理想的なものがつくらるべきであることは申すまでもありません。しかし、いまの状態を直視いたしますと、沖繩県は豊富な労働力を持っております。しかも、本土の一〇%という一次産業比率に比べて、一次産業比率も高いということでございます。それから二次産業比率は本土よりもぐっと低いわけであります。三次産業比率は本土よりも非常に高いということ、全国平均よりもはるかに高いということでございます。そこに基地依存経済とか、いろいろな評価もあるし、また、復帰後はそのような状態で沖繩県が経営できるわけはないという……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号(1971/11/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 一次、二次、三次産業区分を新しく考え直したい、これは私もそのとおりでございます。このごろは一次にも二次にも三次にも入らない人間も出てまいりますし、経済学者の話を聞いていると、そこらを騒いでいるのは四次産業人口だといわれておるような、どうもこのごろ確かに定義も不明確になっておりますから、高度化の過程において洗い直さなければならぬ。私も賛成であります。  しかし、沖繩の実態を見ますと、観念論的ではなく、やはり具体的に考えなければならないわけです。二次産業比率を高めるということをいいますとすぐ公害の問題と結びつけますが、しかし、世界全体を考えてみても、俗にいわれる一次産業比率の高い国……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第7号(1971/11/29、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 各種共済組合等の本土移行に対する引き継ぎの経過措置についての御質問でございますが、沖繩を本土にするわけでございますから、法令の適用は本土と軌を一にすることが望ましいことは言うまでもありません。ただ一部、あなたがいま指摘をせられたように、沖繩で受けておる現行制度の中で本土のものよりも有利なものありとすれば、その部分だけは残したらどうかということでございます。先ほど文部大臣に対して、公選制度等いいと思われるものは残されてはどうですかという質問と軌を一にしておるわけでございますが、これは四十七の都道府県の中の一つの沖繩県になるわけでございますから、これは本土の法令が適用せられるという……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第8号(1971/11/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私はあなたの発言によって初めてその事実を承知したわけでございますが、いま早々の間にその間の事情を聴取いたしました。これはこういうことのようでございます。  いま事務当局の説明するところをそのまま申し上げますと、外務省見解と大蔵省見解と二つあるようでございます。この大蔵省見解は、大蔵省主計局長名をもって通達をした御指摘のものでございます。もう一つは、外務省が同じく回答したものがございます。その外務省の回答と大蔵省の主計局長の回答は相反するものであったということでございます。その後政府の統一見解をつくりましたときに、いまの、沖繩地区も(a)項に含まれるという外務省見解のとおりになっ……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第10号(1971/12/04、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 電力公社も水道公社も買い上げということではなく、資産引き継ぎということになっておるわけでございます。  それからもう一つは、ガリオア・エロアの問題については、かつて国会で産投会計法の改正案を審議を願ったときにも同じような議論が行なわれておるわけでございますが、日本は積み立てておりましたから、アメリカ側の返済要求に対してこれを返済をするということにいたしたわけでございます。この返済をする窓口は産投会計から行なうということで、産投会計法の一部改正法をもって審議をお願いしたわけでございます。沖繩に関しましては、本国から経由をしていったガリオア・エロア資金もございます。それから沖繩に直……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第11号(1971/12/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 基準年次が違いますが、沖繩は四十四年、本土は四十五年で見ますと、二次産業比率は、人口比率で本土は三五・二、それから沖繩は一四・六ということでございます。所得比率で見ますと、本土の三八・一に対して一七・七でございますから、先ほどから述べられておるように、基地経済をだんだんと縮小し、なお本土並み水準に近づけなければならないということになれば、当然二次産業比率を上げていかなければならないということになります。そういう意味で、これから港湾の整備、それから工業用水、ダムの築造、電力の増強というような面から、通産省所管の面についても、沖繩の県民所得、また二次産業比率の増大のための基盤拡大の……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第12号(1971/12/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 沖繩にたばこ産業がいいのかどうかという問題、これはあなたのほうが十分研究しておられるようです。私は、いまの発言がございましたから、これから大蔵省の意見も聞きながら、産業の一つとしてどういう分野を占めるのかは研究してまいります。まいりますが、私が大ざっぱに申し上げますと、本土は、いま四十五年ベースで、人口比率から見ますと、一次産業比率が一七・四%であります。それから二次産業が三五・二%です。三次産業比率が四七・三%。やはりこの比率を中心にしてこれからの沖繩の産業を考えないとならないと思うのです。しかもこの本土の一七・四%というのは、六十年を待たずして一〇%以上減るというのでありま……

第67回国会 議院運営委員会 第3号(1971/10/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私からお答えいたします。  八月十五日付で発表せられましたニクソン新政策というものは、アメリカが当面する三つの大きな問題を処理することを目的として発表せられたものであります。その一つは、アメリカの国際収支を改善する、もう一つは、恒常的な失業対策、失業問題に対するめどをつける、第三点は、インフレぎみのアメリカの国内状態をよくする、この三つの政策目的を持って新政策ができました。そのために、大統領はその新政策に関する限り、一切の責任大臣は一人にしぼる、こういうことで、こうアメリカを代表する権限は財務長官に与えたわけであります。だから、外国との交渉に対しましても、大使館にはその権限を与……

第67回国会 商工委員会 第1号(1971/11/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 国際経済上の調整措置の実施に伴う中小企業に対する臨時措置に関する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。  去る八月十六日、ニクソン米国大統領により発表された輸入課徴金等の新経済政策、また、その影響のもとに行なわれたわが国における外国為替相場の変動幅の制限の停止は、わが国経済に大きな影響を及ぼすものと考えられますが、中でも、企業体質に脆弱性を残し、経済環境の変化により影響を受けやすい中小企業は、輸出関連企業を中心として、特に深刻な影響をこうむることが憂慮されております。  政府といたしましては、このようなわが国経済の現状にかんがみ、この際、敏速、かつ、機動……

第67回国会 商工委員会 第3号(1971/11/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 中小企業、零細企業等に対します施策につきましては、従来とも重点的に行なってまいったわけでございますし、また将来も現行法を基礎にしながらテンポの速い事態に即応をする中小企業対策を進めていかなければならぬことは申すまでもないわけでございますが、しかし今度は、いずれにしても外からの影響が非常に大きいという現実に徴しまして、この国際的な波動に対応する中小企業の当面する問題を処理をするということといたしまして、具体的な施策として御提案を申し上げておるわけでございます。ですから、体系的に中小企業をどうするかということのまず絵をかいて、その中に今度お願いをしておる法律はどのように位置するのか……

第67回国会 商工委員会 第6号(1971/11/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 繊維企業に対して一律に、全部期日が来たものを延期をするというわけにはまいりません。まいりませんが、現実問題としてあなたが指摘をされておるような事実があることは私は理解をいたしております。そういう意味で公式に答えるとすれば、ケース・バイ・ケースで措置をいたします、こういうことでございますが、しかし現実問題としてなかなかスクラップ化をしたいといっても、かんぬきに入っておってできないじゃないかという現実を承知しております。それで、私は各種の業体別に早くいろんな具体政策をつくって、今度は繊維局だけでもってやるようなことはしないから持っていらっしゃい、通産省としてはしごく前向き女話をして……

第67回国会 商工委員会 第7号(1971/11/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 中小企業という定義につきましては、三十八年制定をせられました中小企業基本法によりまして、中小企業の定義というものが明確になっております。しかもこの面からでも五千万円、三百人というようなものでは、その後日本の経済基盤が大きくなってきた現状に徴してみるときには、だんだん大きくしなければならないんじゃないかという議論がございます。しかし、これは実態的に各方面の意見を聞いて、実態に合うような規定をしなければならないことでございまして、審議会の結論等を待ってきめなければならない問題だと思うわけでございます。  それから、大蔵省が税法上考えております中小企業、これも中小企業ということをいっ……

第67回国会 商工委員会 第13号(1971/12/14、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 中国はお隣でもございますし、関税格差があることは望ましくないことでございます。ただ、ガットに加入しておる国とおらぬ国との差が数字的に出てきておるわけでございます。その意味で、日本の関税率を改正いたしますときに、標準的な率とだんだん同じくなれば、このようなことはなくなるわけでございます。そういう意味で、日本が特別な影響を受けるものは別にしまして、これからできるだけ一つずつの品目に対して、関税をガットの標準的なものに近づけるように努力をしてまいるという基本的な姿勢だけ申し上げておきます。
【次の発言】 ガットの率と日本の関税率が違うということが一つございます。それからもう一つは、基……

第67回国会 商工委員会 第15号(1971/12/21、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 牛場・フラニガン会談で問題になっておりましたのは、シフト、トリガーの規定が主でございます。このシフト率の規定につきましては、おおむね原案では綿製品協定のような気持ちであったと思います。また業界がそうであろうというふうに指摘をしておったわけでございますが、私とケネディ特使の間にイニシアルをいたしました繊維交渉には、二つの重要な問題を書き加えたわけでございます。  その一つは、この協定は、対米の繊維輸出を規制することを目的とするものであるというふうにとられておるこの協定を、日米間の正常な貿易を確保し増進をするというためのものであるというふうにまず前文を挿入すること。もう一つは、第七……

第67回国会 大蔵委員会 第12号(1971/11/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 たいへんむずかしい御質問でございます。  この輸入課徴金というのは、本来ならばケネディラウンドの推進というアメリカの大きな旗と全く別なこと、逆行する政策の中の顕著なものでございます。ですから、アメリカがこんなことをやることは第一かっこうの悪いことである。いままで拡大基調の旗振りであったものが、縮小均衡の旗振りになるのじゃないかとさえいわれるものでございますから、かかるものは長く置かれるべきものではないということが一つでございます。  もう一つは、過去にイギリスのポンド不安に際して行なわれたものが課徴金二年でございました。これはガットの勧告を最終的に受ける寸前に、二年目にこれをや……

第67回国会 大蔵委員会 第13号(1971/12/01、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、今後とも御趣旨に沿って十分配慮いたしたいと存じます。

第67回国会 予算委員会 第2号(1971/10/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 日米間の経済交流は、戦後長い間を通じまして日本のためにも非常に大きなウエートを占めてまいったわけでございますし、また将来も日米間経済交流がいかに重大であるかは、私が指摘をするまでもないことでございます。  日米間における繊維問題につきましては、日本はすでに自主規制という処置に出ておるわけでございますし、七月の一日からでございますからまだ三カ月余しかたっておらないで、その実態も把握することができないというような状態でございましたから、政府としては自主規制が望ましいものであると、こう考えておったことは事実でございます。ところが、その後アメリカ側から期限づきの交渉案が提案をせられまし……

第67回国会 予算委員会 第4号(1971/10/28、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 日米間の経済交流が正常な姿で発展をしなければならないことは申すまでもありません。またそういう状態であったからこそ、戦後の日本の経済復興もなし遂げられたのでございます。  今度の繊維問題につきましては、両国間において政府間協定ができない場合、真にやむを得ない処置としてアメリカが一方的な規制をしなければならないということをいっておるわけでございます。そのようにもしなると、これは国益を害することになることは、私が申すまでもないことである。両国の間が不正常な状態になって国益が守れると、よもや田中さんも考えておられない、こういうことでありますから、国益論は、しごく明瞭であります。  それ……

第67回国会 予算委員会 第5号(1971/10/29、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 産業公害について抜本的な施策を推進しなければならぬことは御指摘のとおりでございます。すでに、四十年から、これらの問題については、産業公害総合事前調査なるものを行なっておるわけでございます。大気関係につきましては三十七地区、水質関係については二十四地区をずっとやっておるわけでございます。  大気関係で申し上げますと、茨城県の鹿島、岡山県の水島、大分県の鶴崎、千葉県の五井、君津、北海道の苫小牧等でございます。なお、水質関係としましては、茨城県の鹿島、岡山県の水島、千葉県の五井、君津、愛知県の東三河、青森県のむつ等を対象にして行なっております。  通産省は、現在のものだけではなく、将……

第67回国会 予算委員会 第6号(1971/10/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 英国のEC加盟は多年の問題でございましたし、イギリス国内においても議論が分かれておる問題であることは御承知のとおりでございます。しかし、いよいよ加盟が決定をしたわけでございます。加盟に対してイギリス国内でもって激論がありましたとおり、やはり、ECという大きな機構ができることによって、国際経済の自由な発達というものにブレーキがかかるおそれがあるわけでございます。もちろん、もう一つの一方の大きな旗頭であるアメリカそのものが、課徴金制度等によりまして縮小均衡の道を招くおそれのある状態でございますので、これらの実態を見ますと、このアメリカの状態と、ECに対してイギリスが加盟をするという……

第68回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第11号(1972/05/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 沖繩の二次産業比率の向上ということについては政府は積極的に考えております。また、基本的には、沖繩振興開発計画に基づきまして行なうわけでございますが、いま御指摘がございましたアルミ工場の問題等については、必要な資金は必要なだけ提供するということで理解をいただいてけっこうだと思います。これは沖繩開発公庫だけではなく、当然沖繩が本土に返ってくる、日本に復帰するということでありますから、その他の政府関係機関、長期信用供与の金融機関は潤沢な資金を持っておるわけでありますから、沖繩開発金融公庫の中だけですべてをまかなうということでなくてけっこうだと思います。まあ私も計画がおくれておりますの……

第68回国会 決算委員会 第2号(1972/03/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま議題となっております昭和四十四年度通商産業省所管の歳入歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、通商産業省所管の一般会計歳入歳出決算につきまして御説明をいたします。  昭和四十四年度通商産業省主管の歳入予算額は三十一億四千四百三十九万円余であります。  これに対しまして収納済み歳入額は三十二億四千九百二十二万円余でありまして、これを歳入予算額と比較いたしますと一億四百八十二万円余の増加となっております。  これは、アルコール専売事業特別会計から一般会計への納付金が予定より多かったこと等によるものであります。  次に、四十四年度通商産業省所管の歳出につ……

第68回国会 商工委員会 第1号(1972/03/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 第六十八国会における商工委員会の御審議に先立ち、通商産業行政に関する所信の一端を申し述べたいと思います。  顧みますと、昨年七月私が通商産業大臣に就任をいたしまして以来、ニクソン大統領の訪中声明、米国の新経済政策発表とこれに続いた国際通貨上の大きな混乱、日米経済関係の緊張の激化等対外面では真に激動の時期を経過してまいりました。また、国内経済につきましても、ようやく上向きのきざしを見せてきた景気が国際経済情勢の影響を受けて再び停滞傾向に転じるに至りました。  この間、政府といたしましては、わが国の国益を守りつつ一日も早く混乱を収拾することに全力をあげてまいりましたが、御承知のとお……

第68回国会 商工委員会 第2号(1972/03/14、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 円平価の調整が行なわれてまだ幾ばくもたっておらない現在、円の再切り上げというようなことを論ずべきではないと私も考えておりますし、私自身も円の二回目の切り上げが行なわれるような日本の経済実勢ではないということを考えております。また世界各国で、いま御指摘にありましたような円の切り上げということが論じられておることは承知しておりません。おりませんが、いろいろな角度からいまのような御質問がございます。そういうことに対して私は答えておるのでございますが、円だけを対象にして切り上げを求めるというようなことは考えられない。また第二の平価調整を行なうというようなことは考えられても、それはいまの……

第68回国会 商工委員会 第4号(1972/03/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 私は比較的積極論者でございますので、景気浮揚をはかろうとするときには、七%の景気浮揚をはかるならば一〇%の施策を行なって、そして景気浮揚の見通しがついたならば締めればいいんだという考え方の論者でございます。しかし、健全な考え方を持つ方々は、まずこれでできるだろうと思うところでやってみて、だめであったらもう少し追加補正をすればいいじゃないかということでございます。ここらをちょうど調和して、足して二で割ったようなところが今度の予算だと思いまして、私はそれなりに考え方は本筋だと思います。  しかし予算は、もうすでに三月の半ばを越したわけでございますし、年度内になかなか通過をさしていた……

第68回国会 商工委員会 第5号(1972/03/21、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 石油開発公団法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げたいと存じます。  石油は、わが国における一次エネルギー供給の約七割を占める重要資源でありまして、その安定的かつ低廉な供給を確保することはきわめて重要な政策的要請であることは、御承知のとおりでございます。特に、最近のOPEC諸国の一連の動きに見られますように、石油をめぐる世界の情勢が大きく変動している状況のもとにおきましては、この要請は、ますます高まっておるのでございます。  ひるがえって、わが国の石油供給の現状を見ますと、年々増大する需要に対して、その大部分を単純な輸入に依存している状況にあり、石油……

第68回国会 商工委員会 第12号(1972/04/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 小規模企業共済法の一部左改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。  小規模企業共済制度は、小規模企業者が相互扶助の精神に基づいて、毎月掛け金を積み立て、廃業や死亡といった有事の事態に備えるという共済制度でありますが、経営や生活の不安定に悩まされがちな小規模企業者にとってその果たす役割は大きく、昭和四十年十月に制度発足以来すでに十五万人の加入者を得ております。  現在、制度発足後六年余りを経過したわけでありますが、本制度は、本来、経済事情の変化に対応して見直していくべき性質のものであり、この法律自体におきましても、少なくとも五年ごとに制度の眼目である……

第68回国会 商工委員会 第16号(1972/04/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 第一の問題は、第二種共済は第一種共済と性格を異にする点があるということでございます。これはないと言われますが、あるということでございます。税制上の取り扱いにつきましても、これを第一種並みにするということは、踏み切り方が幾ばくか違う、こういうことでございます。しかし、非常にむずかしい問題ではございますが、第二種共済の将来のあり方という問題の中でこの問題についても検討してまいりたいということが、第一の問題に対してでございます。  第二の問題は、これは一時所得扱いということになっております本制度の共済金は、事業主がみずから積み立てたものでございますので、税制上一時所得の扱いとなってお……

第68回国会 商工委員会 第17号(1972/04/26、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 計量思想の普及に対して政府が努力をすることはもちろんでありますが、この計量制度というものは近代国家、近代社会構造の中で不可欠のものであります。日本のような先進工業国としては、こういうものを国民的なものにするためには、あらゆる角度から努力をしていかなければならない一つの近代国家のバロメーターともいうべきものでありますから、政府自体も、これが思想の普及その他の事業に対しても積極的に取り組むべきだと考えます。
【次の発言】 新しい数の単位というものは、われわれ子供のときには、ますと看貫ばかりだけあればということでありましたが、そんなことではなく、いまいみじくも述べられたように、非常に……

第68回国会 商工委員会 第20号(1972/05/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御指摘のように、ポリエステル混紡の問題が起こっておるわけでございまして、政府はその成り行きを見ておるわけでございます。一月のサンクレメンテ会談でも、このような問題が起こりますので、事前に日米両国政府の専門家会議で十分話し合いをして、これを表に出して法律的な措置をなるべくとらないように、両国で話をしようということになっておるわけでございますが、本件については、三カ月以内にこの結果が明確になるわけでございますので、事態の推移を見ながらこれに対処しなければならないというのが、現在の政府の状態でございます。
【次の発言】 アメリカに保護貿易主義が台頭しつつあることはもう御承知のとおりで……

第68回国会 商工委員会 第21号(1972/05/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 現在のところ、現行法以外に特別考えてはおりません。
【次の発言】 それはどういう状態においてその記事が出ましたかということを申し上げますと、通産省と大蔵省との間に外貨の活用の問題について話し合いを続けておったわけであります。特に第二外為をつくるか、また現行外為法を改正して外為会計から外貨を直接貸せることができるようにするのか、それから特別立法を行なって何らかの処置をするのかというような問題について話し合いを続けておったわけであります。それで、私と大蔵大臣との話し合いの結果、いずれにしても具体的に外貨活用の道を開こうということになっておるわけでございます。そのときに、大蔵省側とし……

第68回国会 商工委員会 第22号(1972/05/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 いま御指摘になりましたように関係省の間で二、三問題点を詰めておることは事実でございます。国会の審議過程において申し上げましたとおり、外貨の急増、貿易の問題等いろいろな問題がございますので、まず外貨の活用を積極的に進めますために、できればこの国会に法律案を提案をし、御審議をいただきたいということを間々申し上げておったわけでございます。予算通過後、大蔵省を中心にしまして関係省が意見を持ち寄りまして、この問題に対して意見を交換し、最終的に結論を得たいという状態になっております。それから、あわせて国際的に低金利時代を招来いたしておりますので、金利を引き下げなければならないという問題に対……

第68回国会 商工委員会 第23号(1972/05/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 縫製の理事長は近藤駒太郎氏でございますが、これは一つずつ全部通産省や通産局がやるというわけにまいりませんので、全部組合を通じて円満にやっておるわけでございます。いま一〇%というお話がございましたが、一〇%というような手数料や調整費をとるというようなことはないと思います。いま御指摘がございまして、私は実態をよく承知しておりませんので繊維局から答えさせます。
【次の発言】 ミシン等の買い上げということは、全く必要やむを得ず税金をもってまかなっておるわけでございますから、御指摘のような事態が一部にあってもこれはたいへんなことでございます。自主規制のときから先般行なったものを引き続いて……

第68回国会 商工委員会 第24号(1972/05/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 各種地域立法がたくさん出ましたけれども、これは地域の立場から、地域振興という一つの目的を達成するためにつくられたものでございますが、しかし東京や大阪、名古屋というような大拠点中心の太平洋ベルト地帯のほうに産業や人口が集まることによりメリットが大きかったわけであります。それは生産と消費地が直結をしておるというようなことや、すでに明治から長いこと集中的に公共投資が行なわれておるとか、いろいろな関係でそういうメリットが多かったわけでございます。そういう意味で、また日本人自体の考え方も政府の考え方も、やはり水は低きに流れる、産業は最もいい立地に集まってくる、これはやむを得ないのだ、こう……

第68回国会 商工委員会 第25号(1972/05/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御指摘のとおり、都市化現象は世界的な現象でございます。また、特に日本においては戦後急速な都市集中が行なわれて、その過程における超高度成長ともいわれる経済成長をもたらしたわけでございます。しかし、何ぶんにもいま御指摘ございましたように、都市問題というのが大きく浮かび上がっておりますのは、日本においては二%という都市地域、総面積の二%に七〇%以上の人口、産業というものが集中しておって、文字どおり過度集中の状態でございます。しかしこれからまだ成長が続いていくわけでございますので、都市機能の確保をはかるということは、これ以上過度集中をさせないように一つの歯どめをしなければならないという……

第68回国会 商工委員会 第26号(1972/06/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 日本の技術開発の予算が少ないということは、もう長く指摘をされたことでございます。そういう状態で長くおれるわけではありませんので、これから制度上の問題も拡大をしてまいらなければなりませんし、国や地方公共団体の助成その他の予算もふやしていかなければならぬということは御指摘のとおりでございます。日本は原材料を持たないというハンディがあるのですから、技術開発を行なうということでなければ自由市場で競争することはできない、こういうことでございます。いままでは高度の技術というのは大体、基礎科学とか学問をやる大学とか、その他の研究所でやるものもございましたが、大体軍の力というものが非常に多かっ……

第68回国会 商工委員会 第27号(1972/06/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 都市の周辺、また過密の都市部分を通過するものもございますので、パイプラインの安全性の確保ということは一番重要であることは御指摘のとおりでございます。いま御指摘がございましたように、現行のタンクローリーの輸送に比べても非常に安全性が高いということは、もう御指摘のとおりでございます。それから、大量のガスを送る場合に、ボンベでもって送れないので、いまのガス事業というものがパイプを埋設をしてガス供給を行なっておるということも同じことでございます。それから、新潟から東京までいま天然ガスのパイプラインでガスを送っております。それから、いま東京瓦斯が東京周辺に対して同じくパイプラインによる高……

第68回国会 商工委員会 第29号(1972/06/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 いまあなたが述べられていることはもう当然のことであります。言わずもがなというほど当然なことでございます。ただ、法体系としてそういう条文を必要とするかどうかということでございます。これは先ほどから局長が述べておりますように、いま御指摘になられた熱供給事業を行なうために必要な法律を整備するということでございます。だから大気汚染とか水質の汚濁というものがあれば、そういう公害関係法によって律せられるべきものでございます。ですから日本国有鉄道法ももちろん同じことでございます。日本国有鉄道は輸送を確保するための、輸送機関としての鉄道でございますが、これは騒音が出ます。騒音が出るけれども、こ……

第68回国会 商工委員会 第30号(1972/06/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま御決議をいただきました附帯決議につきましては、政府といたしまして、その趣旨を尊重し、万遺憾なきを期する所存でございます。
【次の発言】 PCBの開放系の使用につきましては、本年一月に行政指導によりまして電機業界に対して使用禁止の措置をとっているところでございます。PCBメーカーに対しても開放系用途の出荷をしないよう指示をしてきたところでございます。当省といたしましては、従来から印刷インキ工業会からPCBを使用した事実はないとの報告を受けておったのでございますが、いま御指摘のようなことがあるといたしますと、これは非常に重大なことでございます。これは法律的にはともかくとして……

第68回国会 石炭対策特別委員会 第2号(1972/03/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 最初に、本年二月十九日に、北海道岩見沢朝日炭砿におきまして、罹災者十六名を伴う災害の発生を見ましたことは、所管大臣としてまことに遺憾であり、保安行政面において今後一そうの努力を払う決意をここにあらためて表明する次第でございます。  御高承のとおり、わが国の石炭鉱業を取り巻く情勢は、いわゆるエネルギー革命の進行の中で逐年きびしさを増しており、国の助成、需要業界の協力及び労使一体となった企業努力にもかかわらず、石炭鉱業は漸次縮小のやむなきに至ってまいりました。  政府といたしましては、かかる石炭鉱業の苦境に対処いたしまして、昭和三十八年度以来四次にわたり、国会をはじめ関係各方面の御……

第68回国会 石炭対策特別委員会 第3号(1972/03/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御指摘のとおり、体制委員会の審議は少しおくれております。三月の末に答申を出す予定でございましたが、三月の末には中間報告を行なう、また、長期的な石炭対策の審議に対しては四月一日から引き続いて行なうということになっておるようでございます。非常に勉強しておられるわけでございますが、むずかしい問題ということで審議がおくれておるわけでありますが、できるだけ早く答申を得たい、こう考えております。  答申が延びたのでということでありますが、石炭鉱業が当面しておる実態に対しては十分把握しておるつもりでございますし、また、山別の調査もいまやっております。また、金繰りの状態等に対しても、業者からの……

第68回国会 石炭対策特別委員会 第7号(1972/04/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 まあ、五十年、石炭業界は、二千七百万トンないし八百万トンということでございますが、しかし、需要は千五百万トン程度ということでありますので、いろいろ検討した結果、五十年に二千万トンを下らないということを私自身も考え、その意思を通じたわけでございますから、そうすれば、当然五十年度以降二千万トンは確保しなければならないし、確保するだけではなく、それを消費してバランスをとるということになるわけでございます。  石炭というものを考えてみますと、千五百万トンと二千万トンとの差額の五百万トンは、いろいろ考えてみましたが、たかないという九電力にたかせようということ自体がやはりむずかしいような気……

第68回国会 大蔵委員会 第18号(1972/04/14、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 石油は昨年二億二千万キロリットルも消費をしたわけでございまして、五十年には約三億キロリットル、六十年には七億キロリットルというような数字が予測されておりますが、私はいまのままの状態で続けば七億キロリットルでは済まないと思います。これが十億キロリツトル近くなるんじゃないかというふうにも考えられるわけでございます。アメリカの石油資本に比べれば、日本全体を合わせてもアメリカの一社にも満たないというような状態でございますから、石油の開発ということに対しては抜本的な検討を続けなければならない事態であることは事実でございます。  さて、西ドイツのような形態をとるのかアメリカ的な形態をとるの……

第68回国会 予算委員会 第5号(1972/02/28、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 二十九年から三十九年まで十カ年間の平均成長率は一〇・四%でございますから、非常に高い成長率であり、当時超高度政策といわれたことは事実でございます。しかし、三十九年から四十年にわたり佐藤内閣の大蔵大臣を引き続きつとめたわけでございますが、このとき安定成長路線へ行こうという政策のもとで予算編成をしたのでございますが、実は状態が非常に悪かったわけであります。もう少し一〇%路線を続けることがよかったかもしれません。それは、三十九年に十四条国から八条国に移行するという大きな変化がございましたので、いわゆる四十年不況ということで、日銀法二十五条の発動さえなさなければならなかったわけでござい……

第68回国会 予算委員会 第6号(1972/02/29、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 日米繊維協定は、一月の四日に正式調印が行なわれて実施段階に入っておるわけでございます。二国間のこの種の協定が望ましい理想的な姿でないということは私も理解しております。しかも、昨年の七月一日に自主規制というものに入って半歳しかたっておらないのでございますので、その実効もさだかにならない状態において協定に踏み切るということに問題があることも自覚をいたしておりますが、やはり日米間の貿易というものは両国にとって非常に重要な要素でございます。しかも、対米貿易が日本の総貿易の三〇%以上を占めておるという事実を考えると、輸出先、輸入先の多様化を行なうとしても、三〇%という大きなものがそう簡単……

第68回国会 予算委員会 第7号(1972/03/01、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 日米経済閣僚会議から半歳余にわたって、いま御指摘の問題に対して日米両国間で意思の疎通をはかって、アメリカ側はほぼ了解をし、その結果閣僚間ベースによる日米の経済交渉を一年間休戦をしようということになったわけでございます。休戦をすることになったことは、日本の実情に対して認識を深めたという証左でございます。  いま御指摘にございましたとおり、確かに日本は高い成長を続けておりますし、輸出の黒字幅も大きい。しかもアメリカは八十三年ぶりで約三十億ドルに近い貿易収支の赤字を計上いたしておることも事実でございますが、しかし、アメリカは海外に七百億ドルに近い膨大な投資をやっておるということもござ……

第68回国会 予算委員会 第8号(1972/03/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 国防会議に出たのではなく、国防会議議員懇談会に出たのでございます。
【次の発言】 国防会議のオブザーバーでございまして、採決には加われないのでございます。
【次の発言】 懇談会に出席をしたのでございまして、国防会議は国防会議の議員だけでございます。

第68回国会 予算委員会 第10号(1972/03/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 昨年度の北鮮との交流は、貿易量におきまして五千九百万ドルでございます。現在はだんだん伸びております。いま出ておりますのは、二百六十四万ドル、二百八十六万ドル、百二十四万ドルというような三つばかりが出ております。
【次の発言】 延べ払いでございますか。
【次の発言】 いま出ておるのをこまかくはわかりませんが、いままでの、先ほどお答えいたしましたように、六八年、六九年、七〇年、七一年、こう申し上げますと、金額では、六八年が、輸出が二千百万ドル、輸入が三千四百万ドル、それから六九年は、輸出が二千四百万ドル、輸入が三千二百万ドル、七〇年は、輸出が二千三百万ドル、輸入が三千四百万ドル、先……

第68回国会 予算委員会 第11号(1972/03/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御指摘のとおり、商品の包装が持ち歩きに都合がいいとかということではなく、過剰包装になっておるという面がありますことはそのとおりでございます。そのためには運搬賃もかかるし手数料もかかるわけでありますし、運び込まれた場合のごみの処理に非常に困るわけであります。いま、中身と包装が同じぐらいじゃないかというような皮肉さえいわれるほどりっぱな包装がございます。いま必要がないのにビニールでもって包装をするために、ごみが高熱を出して燃えますので、焼却炉がこわれるというような問題もございます。ですから、これはなるべくやめてもらう。包装紙をりっぱにできるならば、それだけ安くしてもらえばいいわけで……

第68回国会 予算委員会 第12号(1972/03/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 沖繩海洋博は五十年開催を目標にいたしましていま作業を進めておるわけでございます。大体の規模は、お答えをいたしておりますように五百億ぐらいになるんじゃないかということでいま計算をされておるわけでございます。沖繩そのものが基地経済ということで長い年月を経てきております。また内地と比べますと、沖繩の一次産業比率は非常に高いのでございまして、その意味では二次産業比率が低いということで、県民所得も本土に比べて非常に低いわけでございます。本土のように汚染を絶対にしないということを前提にしまして――やはり沖繩県の方々が全部東京や大阪に出てくるということはいままでのとおりでございまして、沖繩県……

第68回国会 予算委員会 第13号(1972/03/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 無過失賠償責任制度の創設につきましては、所管大臣でございます大石環境庁長官が述べられたように、一日も早く成案を得て本国会に提案、御審議の上成立をさせていただきたいという考え方でございます。
【次の発言】 PCBの生産工場は二つでございまして、その一つはもうすでに製造をいたしておりません。開放性と閉鎖性の二つに使われておりますが、問題は開放性のものでございます。田子の浦というようなところは製紙業者がノーカーボン紙の製造をやっておったわけでございますが、これに使われておったものが流出をしたということで、これはもう昨年から禁止をいたしておりますし、現にそのような公害が新しく加わるとい……

第68回国会 予算委員会 第15号(1972/03/14、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 四十七年度の国民総生産は、七・二%を目標にいたしておるわけでございます。  輸出、輸入の見通しを申し上げますと、輸出は、ドルベースで二百五十九億ドル、これは対前年度比八・四%増でございます。円平価の切り上げが行なわれましたので、円ベースで計算をいたしますと一・三%減でございます。七兆九千七百億円でございますから一・三%減でございます。輸入は、ドルベースで申し上げますと二百二十九億ドル、一五%増でございます。円ベースで計算をいたしますと七兆五百億円でございますので、五%増ということになります。これは四十六年度に比べますと、輸入が増大をし、輸出が減少するということになるわけでござい……

第68回国会 予算委員会 第16号(1972/03/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御指摘のとおり、通貨調整後も輸出は依然として伸びてはおりますが、毎々申し上げておりますように、去年の日本の経済成長が非常に低いという、いわゆる不況の中の輸出増進ということが実態だと考えておるわけでございます。で、四十七年度を見ますと、四十六年度のようにはとても輸出がふえてはいかないだろうということでございます。去年は大体正味四%を切る程度の低い成長でございましたから、内需に向け切れないということになれば、当然輸出に回るわけでございます。また国際収支、なかんずく貿易収支が非常に大幅な黒字になっておりますのも、不況のために輸出が伸び輸入が相当低い水準で押えられておるというところに貿……

第68回国会 予算委員会 第17号(1972/03/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 足尾銅山は慶長十五年、一六一〇年から始めたわけでございますから、いままでに約三百五十年くらい仕事を続けておるわけでございます。明治年間にも鉱害の問題がございまして、明治三十年三月に内閣に足尾鉱山鉱毒調査会というものがつくられたわけでございます。それからずっと鉱津の処理その他いろいろな施設をやっておるわけでございます。  また、現在までに生産をいたしておりますものは、四十五年上期で粗鉱としては二十一万四千トンほど生産をしておるわけでございます。この新しい問題に対しては、いま古河鉱業はみずからの責任であるというふうにははっきりと言っておりません。おりませんけれども、その裏にはこれだ……

第68回国会 予算委員会 第18号(1972/03/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 そういうことはないと思います。
【次の発言】 管理価格の定義そのものがまだ不確かであるということでございますけれども、そのとおりでございます。しかし、俗に管理価格といわれておるものがあるわけでございますから、これらが消費者の利益を守られるように、十分通産省としては配慮しなければならないことは言うを待ちません。そういう意味で、独禁法官庁であるところの公取とも十分連絡をとりながら、可能な限り最大の努力をいたしておるわけでございます。公取も昨年までは任意で調査をすると言っておりましたが、昨年の九月から独禁法第四十条の規定に基づきまして調査をするということで、この体制もできましたので、……

第68回国会 予算委員会 第19号(1972/03/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 台湾に対する民間投資八千百万ドル、証券七千百万ドル、債権が八百万ドル、支店が二百万ドル程度のものでございますが、海外に対する直接投資はもう自由化をしておるのでございまして、政府がどうこう言うことはないわけでございます。これは民間がみずからの責任で、みずから回収ということを前提にして投資をするわけでございまして、これに対して政府がどうこう言うという立場にはないわけでございます。政府は、これらの投資に対しては、これは台湾だけではなくほかの地域にもやっておりますし、未承認国にもやっておるわけでございまして、自由化になっておるということで民間の責任であると、こういうことを明確にしており……

第68回国会 予算委員会 第20号(1972/03/28、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 UNCTADへは名前を通報してございますが、国会で予算審議中でございますので、まだ国会の意思によらなければ出張できるかどうかさだかではないわけでございます。  私がUNCTADの会議で中国側代表と接触を希望しておるというようなお話でございましたが、これは第四分科会で、会うことがあるかということでありましたから、会うことを予定はいたしておりません、おりませんが、先方側が副議長候補等にも擬せられておるようでございますから、そのような事態が起きれば表敬をするというようなときもあると思います、こう述べておるわけでございます。このような国連の下部機構で未承認国といえども接触の機会があるわ……

第68回国会 予算委員会 第21号(1972/03/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御指摘のように、現にワシントンにおきまして事務的なレベルで会談が行なわれております。これは一月の初めに協定をせられました日米繊維協定に基づきまして、品目の決定それから技術的な分類の問題等を含めて協議が行なわれておるわけでございます。この協議は、毎月でもやろうということになっておる技術者会談というものにひとしいものでございます。協定が行なわれて、去年度の対米繊維輸出が非常に減るといわれておったわけでありますが、実際は四十四年対四十五年は、対前年度比増加が五%台でございました。去年はドル・ショックがあったり協定が行なわれたりしましたが、対前年度比一九%くらい伸びておると思います。協……

第70回国会 予算委員会 第2号(1972/11/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 日中国交の正常化が行なわれたことによりまして、日中両国の善隣友好の基礎ができたものであるという考えに立っております。二千年の余にわたる長い交流の歴史を持ち、日本の文化は中国文化と言っても過言ではないわけでございます。その中に育っておりながら、日中両国の間に不幸な歴史もあり、しかも、隣国でありながら国交の正常化ができなかったことは、はなはだ遺憾なことであったと思うわけでございます。  しかし、それはそれなりの理由と歴史の上に立ってそのような事態が存在したわけでございますが、御指摘のとおり、善隣友好の基礎をなす正常化を行なうことができたことは、これから両国の長い友好の歴史を進め……

第70回国会 予算委員会 第3号(1972/11/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 三つの事件のうち、第一に報告をしました北陸線、第三の炭鉱の問題、これは非常に遺憾な問題でございます。本件に徴しても、人命尊重のために万全の措置を講ずべきことは言うをまたないわけでございます。しかし、今度の北陸線の事件は十分にひとつ調査をしなければならないと思いますのは、万に一つというようなケースが起こっておるわけでございます。それだけに非常に私は、この事故というものに対しては徹底的に、科学的にも技術的にも調査を進めて、万遺憾なき、将来長きにわたってこのような事件を未然に防止することができるようにしなければならないと思うのです。隧道の中、四キロのところでどうして起きたのか。し……

第70回国会 予算委員会 第4号(1972/11/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 定数にアンバランスがあることは御指摘のとおりでございますが、そのアンバランスそのものによって民主政治がゆがめられておるかどうかという問題は、問題をお問いになるとさだかにお答えはできないわけでございます。定数是正ということがある意味で必要であるということは、これはよくわかりますが、各国にも例のあることでございまして、これは選挙制度、区制、総定数、一切の問題と関係があるわけでございます。いまの中選挙区制度というのは明治から非常に長いこと九〇%以上、九十何%も現行制度でございますが、定数は戦後の人口の移動、都市への集中という現象から起こったアンバランスでございます。そういう意味で……

第70回国会 予算委員会 第5号(1972/11/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 あなたが御発言になられた、言うておる内容、よく理解できます。現実と論理的な面が完全に一致をしない面もございます。  しかし、現実を踏まえて平和に向かって前進をしようという、そういう努力が日中国交の正常化というものになってあらわれたわけでございますから、これは中国ももとより、日本も中国に対して平和友好、善隣友好を貫こう、貫かなければならない、言うなれば、未来永劫にというかたい決意を持っておるわけでございます。そういう事実を踏まえて、いま御指摘の安保条約の運用等に対しても、十分慎重に配慮してまいらなければならぬことは言うをまちませんし、慎重に配慮いたします。これが政府の考え方で……


33期(1972/12/10〜)

第71回国会 外務委員会 第26号(1973/06/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 ヨーロッパ三国、あわせてソ連を九月の末から十月の半ばにかけて訪問をしたい、こう考えております。  西欧三国は、御承知のとおり、西ドイツ、イギリスの総理大臣が日本を訪問しておりますし、その答礼という意味もございます。フランス訪問は来年ポンピドー大統領が訪日をされることが予定されておりまして、ぜひ訪仏をするようにという要請があります。でございますので、これら三国に対してはそのような事情で訪問をするわけでございますが、いま御承知の国際通貨の問題やエネルギーの問題とか、日本だけでやっていけない新しい事態が起こっておるわけでありますので、これらの問題、日米間で話し合いをいたしまして、……

第71回国会 決算委員会 第22号(1973/07/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 私も内閣組織以来ちょうど一年ということでございますが、国際的にも国内的にも激動の一年であった、こう考えております。  国際的には、御承知のとおり四半世紀余の間にたいへんな困難な状態を続けてまいりました東西の問題も、いよいよ話し合いが行なわれるということが現実になったわけでございます。それは、東西ドイツが話し合いをし、また独ソの間に条約が結ばれる、日本も東ドイツを承認するということになったわけでございます。南北ベトナム問題もようやくパリ会談で決着を見て、この決定をもととしてこれを定着させなければならないという、まあ人類の悲願ともいうべきものがようやく実現の運びになったというこ……

第71回国会 大蔵委員会 第18号(1973/03/28、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 税は、かつて国民の三大義務の一つであったわけでございますが、戦後はそのような国民的義務というような観念では扱われておりません。それは、戦後とられた新しい税制が申告納税を大前提としておるというところにも、過去の略奪徴税といわれた時代よりも、税に対する基本的な観念が変わっておることは事実でございます。これは新しい憲法の精神そのものでございますから、当然の帰結だとも思うわけでございます。  税というものは、これはまあ国民の当然納めるものでございますが、納税というよりも、税は取られるということがよく納税者側から言われておりますし、大蔵大臣でさえも、税は取りますというようなことを言う……

第71回国会 地方行政委員会 第44号(1973/07/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 非常に重要な御発言でございますから、この際考え方を端的に明らかにいたしておきたいと存じます。  いままで、都市の宅地及び住宅というものに対しては、抜本的なものの考え方ということをしないで、現象面に対応することを主点に置いたわけでございます。現在、宅地の需要者が多い、これに対してこたえるためにはどうするか、しかも、当然宅地となるべきA、B農地というようなところが、実際農地としても不適格であるというようなところでも、宅地として転用されないで、値上がりを待っておるということが現実あることを、だれでもわかっておりながらも、税の不均衡があるということになれば、国民的な感情にもやはり政……

第71回国会 内閣委員会 第27号(1973/06/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 増原防衛庁長官が宮中に参内をしたときに、いろいろなことを申し上げたということは事実であります。その後記者会見、記者懇談でございますか、そういう機会にその模様を話したということも事実だと思います。これは新聞に報道されたわけでありますから、新聞記事を見て承知をしたわけでございます。  その後増原長官から、事実を申し述べるという過程において、まあ表現はいろいろあると思いますが、自分が述べたということ自体に対して適当でなかったということと、それから陛下が御意見を述べられたごとき印象を与える記事になった。なったということは、そういうことを増原氏が述べたわけでしょう。その結果に対して、……

第71回国会 内閣委員会 第34号(1973/06/26、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 綱紀の粛正、官紀の粛正は最も大事なことでございまして、従来とも政府部内の粛正に対しては強くこれに対処いたしておるわけでございます。しかし、御指摘の今朝の新聞記事等を見まして、私も非常に遺憾な気持ちを持っておるのであります。事件は捜査中でございますし、まだ事件の内容に対して報告を受けておりませんが、いずれにしましても、行政の当局にある者がそのような容疑で逮捕されるということははなはだ遺憾でございまして、行政の主管者としては、この問題を契機にして、より官紀の粛正に対して周到な配慮をしてまいりたい、こう考えておるわけであります。

第71回国会 農林水産委員会 第43号(1973/07/11、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 人間は自然に生まれたものでありますから、自然の法則に従うことが最も能率的であり人間的であることは申すまでもありません。  しかし、複数以上がだんだんと、文化それから生産性の向上、就職の機会とかレベルの高いところとか、水は低きに流れるといいますが、人は高きに集まるわけであります。そういう意味で、町を形成し、大都会を形成する。コンビナートのような一部に起こっておるように、経済効率の面から見ると、非常に効率的なものであり合理的なものであるが、そこには必然的に複合公害が起こるという新しい問題が起こるわけであります。  そういう意味で、自然を愛する、自然が原則であっても、人類の生々発……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第11号(1973/04/26、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 物価安定というのは指数であらわせるものではないと思うのです。これは国際的ないろいろな国との比較もございますし、ある一定の水準で安定をしていくという見通しが立てば、そのときに適当な数字がおのずから出てくるわけでございます。前総理が三・五%と言ったのは、これが望ましいものであるということは、三・五%というのは郵便貯金の金利より低いわけでございますし、世界各国から比べてみても低いわけでございますから、これは間違いなく安定物価、物価の安定の数字に合致するものだと思います。  いま、何%ならいいのか、四%ならいいのか、五%ならいいのかというと、政府は今度ことしの物価の見通し五・五%、……

第71回国会 予算委員会 第3号(1973/02/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 戦後の困難な中からたゆみない努力によって今日の経済的繁栄をもたらしてまいったことに対しては国民各位も評価をいたしておりますし、また、戦後の困難の中からまず生活を確保しなければならないというような一つの目標が達成せられた事実に対しては適切な評価をいたしております。しかし、現時点において、都市においては土地の問題、公害の問題、その他いろんな解決すべき問題が存在をいたしております。第一の問題は解決をしたにしても、第二、第三とよりよい生活を確保するための希望は存在をするわけであります。都市が過密に悩んでおるとともに、過疎の状態も御承知のとおりでございます。これらに対して、政治が適切……

第71回国会 予算委員会 第4号(1973/02/02、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 私はと申し上げたとおり私でございます。私が防衛庁に対して勉強を依頼したわけでございます。そして、その私の依頼に対して防衛庁から報告がありましたので、私はこう考えておりますとこういうことでございますので、それで御理解を賜わりたい。
【次の発言】 内閣は連帯して国会に責任を負うということでございますから、私の発言というものが内閣の総理大臣としての発言として理解をされることは当然だと思います。当然であります。
【次の発言】 私は現に内閣総理大臣の職にありますから、私の発言は個人的発言と区別をせられることは当然であります。しかし、内閣の正式な意思として決定するには法律上所要の手続を……

第71回国会 予算委員会 第5号(1973/02/03、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 私が防衛庁に依頼をして、防衛庁が、非常にむずかしい問題ではございますが、一定の条件のもとに考えられる平和時の防衛力の限界なるものに対して試算をしたり、勉強してみましょうということであの答案が出たわけでございます。私は専門家ではありませんが、あの答案そのものは、専門家が一つの条件を前提として想定をした結論であることは事実だと思います。  そういう意味で、私は、数字的にあれを判断するということは、現在の時点においても、私自身の能力としては困難な問題がございますが、防衛の任務を担当しておる防衛庁の、まあ一つの条件を前提としてのものではありますが、平和時の防衛力の限界として答案を出……

第71回国会 予算委員会 第6号(1973/02/05、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 そういう話ではなく、都市の中にある基地というものは、基地が設定をせられた当時から社会情勢も非常に変わってきておりますし、それから都市の過度集中ということによって基地と周辺住民との利害の問題もありますので、これから基地の様態というものを十分見きわめて、基地の統合、整理というような段階において、こういう実情も十分把握をして対処されなければならないという趣旨の私の考え方を述べたわけでございます。
【次の発言】 防衛というものは国民全体の生命、財産を守るという基本的な問題でございますから、これはどうしても最小限の防衛力が必要であるということは、動かすことのできない事実でございます。……

第71回国会 予算委員会 第7号(1973/02/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 いや、そのようではないと思います。私は、さだかにいつどこでということは記憶しておりませんが、いずれにしても、四次防に対していろいろな議論があるということは前提になっておりますが、これは国防会議議員懇談会、国防会議の席上というようなところで依頼をしたのではないと思います。それはその当時の記録を調べてみなければわかりませんが、これは国民の無制限な防衛費の拡大の不安に対して、さまざまな面から検討しなければならない、政府もやっぱりPRが足らないということに対してPRをしなければならない、そういうことで言ったのでございまして、私はそうではないと思います。

第71回国会 予算委員会 第8号(1973/02/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 学問的にいえば、流動する国際情勢の中での問題でございますし、相手がどういうような状態になるかということがわからないのでありますから、その意味では一応仮定してと、こう申し上げたわけでございますが、しかし、防衛庁当局が申し出た中には、現在のような状態というものを一応平和時と考えて、しかも日米安全保障条約や、外交的努力や、国内的な施策がうまくいくという現在の状態と判断をして、それをおおむねこのような状態が続くということを想定したわけでございますから、まあ一つの判断でございます。
【次の発言】 現在は、朝鮮半島においても話し合いが行なわれておりますし、日中間においても日中の国交の正……

第71回国会 予算委員会 第9号(1973/02/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 私は、航空会社そのものは乗客の生命、財産の安全のために万全の配意をしなければならないものであり、安全性の確認、確保というためには全力を傾けなければならないものであるということだけは承知しておりますが、そのほか、民間の航空会社の機種選定に対しても、どういう手続で運輸省が許可をするのか認可をするのか、そういうことも承知をいたしておりません。おりませんので、これは運輸大臣からお答えをいたします。
【次の発言】 先ほども申し述べましたように、航空機は大量の旅客輸送に当たるものでございますし、また、航空機の事故というものは一〇〇%助からないというようなものでありますから、これが機種の……

第71回国会 予算委員会 第10号(1973/02/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 大映株式会社が倒産をした事実は承知しております。  しかし、いま御指摘になられたような政治献金が行なわれたかどうかという事実に対しては、全く承知しておりませんので、私がいまこの問題について、当時の経営者がどのような観点で政治献金をなされたものか、またどのようなところに出ておるものかを承知しておらない現在、これに対して私見を申し述べる立場にはありません。
【次の発言】 私は、いま突然そのようなことを指摘されたのでございまして、そのような事実が存在するかどうかも承知をしないのでございます。でございますから、私がいまその問題に対して、あなたの発言だけを前提にして私見を申し述べる立……

第71回国会 予算委員会 第11号(1973/02/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 ただいま委員長より、理事会の申し合わせにより私に発言を求められましたので申し上げます。  防衛力の限界について、政府が現段階において正式に決定することは考えておりません。  ついては、去る二月一日当委員会において防衛庁長官より申し上げた、平和時の防衛力についての説明並びにその資料は、この際撤回いたさせます。
【次の発言】 全く唐突にあなたの質問によってその事実を承知したわけでございまして、それだけでもはなはだ遺憾なことでございます。  たいへん御親切な御発言がございましたが、永田氏が無断で名前を借用したのだという事実は証明されました。これは、他の六人にもきっと同じことだった……

第71回国会 予算委員会 第13号(1973/02/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 政府は、円の切り上げを回避するためあらゆる努力を傾け、諸対策を進めてきましたが、諸般の事情により変動相場制に移行する事態に至ったことは、まことに遺憾であります。  政府は、その責任を痛感し、変動相場制移行により国民生活に与える影響に深い関心を持ち、その対策に万全を期したいと存じます。  なお、これまで生産、輸出を推進してきたわが国の経済社会構造を福祉中心型構造へ転換するため、努力を傾けたいと存じます。  また、特に中小企業対策等については、予算の補正を含む所要の措置を強力に講ずる所存であります。  なお、四十八年度予算については、引き続いて審議を願い、国会を通じて政府の所信……

第71回国会 予算委員会 第14号(1973/02/21、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 キッシンジャー補佐官との会談は二時間にわたって行なわれたわけでございまして、外務大臣が発表したとおりのことを話し合ったわけでございます。ベトナム、ラオス、中国等を訪問してまいりましたので、その話を一応報告を受けたということでございます。これはまだ大統領にも報告前の問題でございますので、この会談の内容等に対してつまびらかに申し上げるわけにはいかないわけでございますが、私のほうから述べましたのは、変動制移行後、日本も引き続いて国際収支の改善対策を行なっておるのだが、一部において課徴金をさらにかけるような言動も見受けられますし、またセーフガードの問題その他、米国としての輸入制限と……

第71回国会 予算委員会 第20号(1973/03/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 非常に重要な会議でございますから、大蔵大臣を出張せしめようということも考えたわけでございます。ございますが、きのうまでは、きょう、あすは衆議院の総括締めくくりであるという考えでございました。そういう意味でございますから、二日間の締めくくり質問というようなときに、現職の大蔵大臣――二十カ国の蔵相会議も重要な時期でございますが、これは三月の末もございますので、今度大蔵大臣が行ったほうがいいのかなという考え方を持ちまして、考えたことは事実でございます。しかし、アメリカへ先に細見大蔵省顧問を出張せしめて、アメリカ側の意向も十分連絡をした結果、今度のヨーロッパの会議は、細見顧問並びに……

第71回国会 予算委員会 第21号(1973/03/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 順法闘争という名における国鉄の混乱、非常に憂慮にたえないことでございまして、一日も早くこの問題が解決をし、国民の要請にこたえ得る国鉄の真の姿を取り戻すことが望ましいと考えております。  この問題につきましては、いま御指摘ございましたように、国民の批判も非常にきびしい状態であることは申すまでもないことでございますし、報道されるところによると、たまりかねた乗客が駅においてふんまんをぶちまけるということで、暴力をふるうというような状態さえも出ておるわけであります。世界に冠たる国鉄のよさは、定時に運行されるという百年に近い歴史を持っておるわけでありますが、そういう状態が根底からくず……

第71回国会 予算委員会 第22号(1973/03/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 いま御発言になりました野党の組みかえ要求の趣旨に対して、可能な限り政府の見解を示したい、こう考えます。
【次の発言】 ソ連はわが国の隣国でもあります。言うなれば、シベリアは一衣帯水の地位にあります。第二次戦争が終わってから四半世紀余の歳月を経ておるわけでありますが、日ソの間にはまだ懸案の問題が残っております。これらを解決しながら、日ソの間に平和条約をできるだけ早い間に締結をしなければならない、これがもう日ソの間にある基本的な問題でございます。  去年第一回の日ソ交渉が行なわれましたので、引き続いて日ソ間に会談、交渉を持ちながら、両国の善隣友好の実をあげてまいろう、こういうこ……

第71回国会 予算委員会 第23号(1973/03/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 間々申し上げておりますように、国鉄は国民の足であり動脈でもありまして、国民生活の上では不可欠な機関でございます。その意味で、国有鉄道の順法闘争という名における違法行為が依然として行なわれておるということは、はなはだ遺憾なことでございます。労使の間で可及的すみやかに解決されるように、国鉄管理職側にも依頼をし、また運輸当局、政府側も、可能な限り正常な状態に回復するために努力を続けておるのでありますが、もう最後のどたんばまできていると思いますが、いまだ解決ができず国民各位に迷惑をかけておることに対しては、たいへんな責任を感じておるわけでございます。  それで、新聞に報道されるよう……

第71回国会 予算委員会 第24号(1973/03/30、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 四十八年度総予算及び特別会計、政府関係機関予算等が年度内に成立することをこいねがっておったわけでございますが、御指摘のとおり、通貨問題という非常に大きな問題が惹起をしたわけでございます。もう一つは、防衛力の限界問題等で、審議の過程において質問者の納得が得られなかったような事態もございますが、おもな理由は通貨問題であったと思うわけでございます。  政府が、年度内成立をこいねがっておることも事実でございますが、しかし、通貨問題というような新しい問題に対して、国会で十分な御審議をいただくということも、これもまた望ましいことでございますので、政府といたしましては、国会の慎重なる御審……

第72回国会 大蔵委員会 第22号(1974/03/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 二つの問題を指摘しておられるわけであります。これは明確に分けて考えなければならぬ問題でございますし、お答えも明確に分離をしてお答えいたします。  一つは、東郷何がしの問題でございますが、この問題は、立件せられておるわけでございますから、司直の手によってこの真相は国民の前に明らかにせられる。これは判決を待つということでなければ、法治国民としては、感情だけでさばいてはならないことは申すまでもないことであります。これはもう、いま刑事課長から御報告がございましたが、いろいろな工作が行なわれたような節が見られるけれども、検察庁が調査をした結果、立件の前提となるものは、東郷がみずから行……

第72回国会 内閣委員会 第30号(1974/05/16、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 この法律は、御承知のとおり日本に基地は必要であるわけであります、必要でございますが、周辺の住民に迷惑をかけてはならない、こういう考えから周辺の整備を行なおうということになっているのでございまして、厚きに過ぎることは、一向差しつかえないわけでございますが、薄きに過ぎたら困るわけです。ですから、この法律の立法の精神から考えて、手厚い住民保護を行ないたいという挙に出るものである、まずこれが第一であります。  総理大臣と書いてあるのは、総理大臣を目のかたきにされることはないのであって、これは法制上の問題でしかない、これは申すまでもないわけでございまして、御承知のとおり、防衛庁という……

第72回国会 予算委員会 第2号(1973/12/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 御指摘のとおり、物価は真に憂慮すべき状態にあるということを認識いたしております。物価抑制が当面する政策課題の最重要なものであると、このように考えておるのでございます。
【次の発言】 インフレということばの意義はいろいろあるのでございまして、インフレであるかないかというようなことよりも、私が申し上げておるのは、物価は真に憂慮すべき段階である。あなたがインフレであるという認識をお持ちになっておるならば、あえて異議を差しはさむことはありません。
【次の発言】 インフレという問題に対しては定義がいろいろございまして、私もインフレに対する統一的な定義を承知いたしておりません。そういう……

第72回国会 予算委員会 第3号(1973/12/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 最近の物価動向を見ますと、消費者物価、卸売り物価ともに依然として根強い騰勢を示し、政府は、現下の物価情勢は憂慮すべきものであると認識をいたしております。物価抑制に全力を傾注したいと考えております。
【次の発言】 重大な時期でございますから、国民の支持と理解を得ながら政策を強力に進めていかなければならないということで、努力を積み重ねておるわけでございます。これからも国民の理解と協力を求めるべく特段の配慮をしてまいりたい、こう考えております。
【次の発言】 間々申し上げておりますとおり、列島改造論ということばは、私の著書の名前でございます。列島改造論というのは、六十年展望に立っ……

第72回国会 予算委員会 第4号(1973/12/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 立法、司法、行政の三権に分かれて国民の負託にこたえなければならない、こういうことでございまして、主権者は国民でございますので、国民の生活向上、また将来も民族が長きにわたって国家を維持し、国家の興隆をはかっていけるように、細心の配慮のもとに努力を重ねていかなければならない重大な責務を持つものである、こう考えております。  特に議院内閣制でございますので、三権の中で行政の分野を担当しております政府ではございますが、国会に対しては連帯してその責めを負わなければならない。それは行政的なものだけではなく、政治の面に対しては国会に対して責任を負うということになっておりまして、政治は国会……

第72回国会 予算委員会 第5号(1973/12/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 いま中曽根通産大臣がお答えをしたとおりでありますが、ことしに入ってからは金融は引き締め傾向にずっとなっておるわけでございますが、対前年度を見ましても、中小企業関係の融資は大幅にふえておるわけでございます。必要があれば数字をお示しいたしますが、非常にふえております。でございますし、特に石油問題が起こった現在、年末年始等における中小企業が、金融引き締めというようなことで黒字倒産をするというようなことはもう厳に避けなければなりません。そういう意味で、中小三機関の融資の拡大はいま申し上げましたが、他の民間の金融機関、中小企業対象の金融機関の雑金融機関等も、年末金融に対しては格段の配……

第72回国会 予算委員会 第7号(1974/01/28、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 品物の輸入、輸出の統計には幾つかございます。御承知のとおり、通関統計もございますし、また速報による統計もございますし、また各省で調査をする統計もございますが、まあ通関統計で述べるよりも、常に速報値で申し述べますという枕をつけて述べておるわけであります。なぜかというと、速報と通関統計の間には、短いときでも約二週間、長ければ約三週間以上の日時の差があるということでございまして、私は、できるだけ通関数字を目標にするようにという指示をしておるわけでありますが、いままでの統計のとり方が速報値をとったりしておるということは、御承知のとおりでございます。  ただ、二億八千万キロリットル入……

第72回国会 予算委員会 第8号(1974/01/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 現下情勢で一番重要なものは物価の安定であるという認識においては、いま指摘したあなたと変わっておりません。特に私たちは、行政府をあずかっておる立場におりますから、この物価安定というものを、政府があらゆる努力、あらゆる施策を駆使することによって、早期に収束をせしめなければならない重大な責任を持つものであるというきびしい立場に立っておるわけであります。
【次の発言】 経済の安定をはかり、正常な流通を確保しなければならないということによりまして、種々の法律を与えられたわけでございますが、各省には、各省設置法をはじめ、その他の法律も存在するわけでございます。でございますので、行政の中……

第72回国会 予算委員会 第9号(1974/02/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 去る衆議院本会議において、竹入公明党委員長の質問に対して私が答えたことにお触れになったわけでございますが、この問題が、真意が伝えられず誤解を受けておるとすれば遺憾でございまして、この際、明確にしておきたいと思います。  統治時代の問題その他を前提としての答弁ではなく、ASEAN五カ国訪問のデモ等に対する、日本人の商社活動、企業活動、日本の経済進出の態度、経済協力の状態等、批判に対しての答えをしたわけでございます。でありますから、そのときの引用に、日韓問題、それから台湾の問題等を引用したということ言わずもがなであったかもしれませんが、言わんとするところは、経済的な問題もさるこ……

第72回国会 予算委員会 第10号(1974/02/02、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 憲法は国の基本的大典でございまして、これを守らなければならぬことは申すまでもありません。特に内閣は、公務員としてこれを厳に守っていかなければならない。当然のことでございまして、順守してまいる決意でございます。
【次の発言】 憲法の精神を守ることはもちろん、各条章に対しても、これを忠実に履行しなければならぬことは言うをまちません。  ただ、財政事情その他全然無視をしてということではなく、財政のワクの中で施策が行なわるべきことはもう当然でございますが、精神的に、財政、予算編成やその他を行なう場合においても、憲法の精神を十分そんたくをしながら、この精神が実行できるように最善の努力……

第72回国会 予算委員会 第11号(1974/02/04、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 石油が非常に重要な物資であることは申すまでもありません。また石油の供給が抑制をされ、石油価格が引き上げられるという傾向にあれば、物資の供給が抑制をされ、需給のバランスがくずれる。そういう意味では、常識的に先高になるというような算術的な計算ができるわけでございます。  そういう意味で、比較的に生産は順調であったにもかかわらず、また在庫数量もあったにもかかわらず値上げが行なわれたということは、これは経済界、流通段階のモラルの問題であるわけでございます。それから、先高になる、品物が窮屈になるということになれば、消費者は安全を確保するために多少買い急ぎをするということも、また人情の……

第72回国会 予算委員会 第12号(1974/02/05、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 顧みて、御指摘を受けるまでもなく、この法律の権限発動ということは、いろいろな理由があるにせよ、多少おくれておったという事実はそのまま認めます。それは国民の必要とする物品名を選定しなければならない、その製造過程、在庫の過程、消費の状態等を十分調査をしなければならないという問題もございましたし、また、陣容をどうするというような問題もあったわけでございます。しかし、いろいろな事情はありとしても、物価高というような実際の状態が起こったわけでございますし、国民に不安な状態を与えたという時期もあったわけでございますから、この法律の実際的な発動はおそきに失したということは、私もすなおに認……

第72回国会 予算委員会 第13号(1974/02/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 東南アジア訪問に際しまして、クラ運河に対して特別な関心を持って参りませんでした。
【次の発言】 クラ運河に対しては、世界的なプロジェクトの一つとして存在をするということは承知いたしております。しかし、これはなかなかめんどうな問題であるということも承知しておるのです。  これは世紀の大事業であるということが一つあります。それから、この地域というのはゲリラ地域でございまして、なかなかそう簡単にやれるようなところでもないということも、おぼろげながら知っております。それから、これは各国の利害が相当複雑にからみ合っているものであるということも承知しておるわけです。  ですから、この問……

第72回国会 予算委員会 第14号(1974/02/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 昨年、細川参議院議員の、質問に答えて私が申し上げたわけでございますが、この条約には調印をしておるわけでございますし、いつの日にか、必ず批准を求めなければならない重要な案件であることは申すまでもございません。その後いろいろな折衝も行なわれ、私は、原則的に、できるだけ早い機会にこの条約の批准手続をとりたい、こういう原則的な気持ちを述べたわけでございまして、この国会をめどにして批准手続をとりたいという気持ちには変わりありません。  ありませんが、しかし、先ほど森山科学技術庁長官が述べましたとおり、まだ国際的にも準備会議の段階もございますし、まだ日本が平和利用という大原則を前提にし……

第72回国会 予算委員会 第15号(1974/02/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 文部行政は、これは国の全く基本であり、その国の文教というものは、どこの国でも基本政策でございます。基本政策というのは、内閣がかわっても、政党内閣のいまの制度がかわっても、大体変わらぬのが普通でございます。これはアメリカにおいても、民主、共和両党に政策の相違はございますが、基本政策に変わりはありません。ほとんど変わりはない。それからイギリスにおいて、労働党内閣と保守党内閣という、日本でいえば社会党内閣と自民党内閣というような政権交代があっても、他の政策には変化がございますが、基本政策にはありません。ありませんから、国民は安んじて政権交代を是認できるわけでございます。  基本政……

第72回国会 予算委員会 第28号(1974/03/04、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 総予算審議中、公聴会以外の手段をもって政府以外の意見を聞いたということは、例のないことでございます。この例のないことを国会ではおやりになったわけでございますが、これは事態が非常に重大であり、国民生活を擁護するために、真にやむを得ざる手段として国会がおとりになった手段でございまして、行政府としましても深い関心を持ちながら、これが国政調査権の遂行の過程を見守っておったわけでございます。  私は、新しいこの国政調査権の発動という結果、大きなメリットがあったと思います。  それば、社会的な責任ということに対して、企業も目ざめたということが大きな収穫であったと思います。  私は、国権……

第72回国会 予算委員会 第30号(1974/03/11、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 土地の実態調査を、政府としては的確に行ないたいということで、鋭意引き続いて行なっておるわけでございます。この間お出ししましたのは、とにかく中間報告であっても、いずれにしても、いっときも早く国会の御審議に間に合うようにということで、建設省でまとめましたものをお出ししたわけでございますが、これからも引き続いて、土地の実態調査はやってまいりたいということでございます。  しかし、いま御指摘になりましたように、確かに自治省、それから大蔵省、いろいろな立場でもって実態調査が可能でありますが、それは相当時間がかかるものであるということだけは、ひとつ理解をしていただきたい。一年間に移動す……

第72回国会 予算委員会 第31号(1974/03/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 物価には三つの要因があるわけでございまして、この三つの要因を十分把握して、完ぺきな対策をとっていかなければならぬわけであります。  一つは、国際的な物価要因ということがございます。これは原料が上がれば製品価格は上がるということは当然のことでございまして、そういう実態を無視して物価を押えるといっても、国民が理解をするはずはありません。ですから、まず国際的物価高に対しては、可能な限り最大の政策的努力をしなければなりません。そのためには、開発輸入を行なうとか、経済協力を行なうとか、長期輸入契約を行なうとかいう問題を、まず第一に進めておるわけであります。  第二の要因は、石油問題で……

第72回国会 予算委員会 第32号(1974/03/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○田中内閣総理大臣 政府は、年度内に総予算が成立することを目ざして、国会の御審議を仰いでおるわけでございます。提出までは政府の権限でございますし、責任でございますが、国会の運営というものは国会の運営でございまして、政府がいかんともなしがたきものでございます。でございますので、国会でお話し合いの上、御審議をいただいておるわけでございます。  御審議の過程において、あなたがいま、野党のお立場で述べられたことは、これはあなたの立場で述べられるのは自由でございます。しかし、政府は、提出をした予算が最善のものであるということで国会に審議をいただいておるわけでございますから、国会の御審議の過程において、柔……


各種会議発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第5回国会 建設委員会災害地対策特別委員会連合審査会 第2号(1949/09/14、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 私は総合國土計画、災害対策の基本的問題の二、三につきまして所信を述べ、政府の所信をただしたい、こういうふうに思つております。  この問題は基本的な問題も相当入つておりますので、大藏大臣、経済安定本部長官並びに総理大臣の所信を伺いたいと思つておつたのでありますが、今日総理大臣が御出席にならない、しかもおかわりとしての官房長官もおそくなられるというような現状でありますので、総合企画廳の長官としての青木國務大臣にお願いいたしまして、このことはひとつ総理大臣にも直接お申込みを願いたい。こういうふうに考えております。  お隣の中華民國四千年の歴史を見ますと、治山治水問題の解決が政治の焦……

第5回国会 内閣委員会建設委員会連合審査会 第1号(1949/05/04、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 建設省設置法案の一部を改正する法律案に対しまして、私見を申し述べるとともに、関係大臣の所見をただしたいのであります。  建設省設置法一部改正法律案は、今次政府の行政機構整備の線に沿いまして提案されたのでありまするが、建設省機構整備につきましては、第一國会当初より大いに研究、討論しておるところであります。敗戰によりまして、わが國は國土狹隘となりまして、加うるに戰時十年の國土保全対策の完全を欠いておりましたために、まつたく國土は荒廃の極に達しておるのであります。祖國再建の道は、荒廃せる國土の復興と、狹隘なる國土の高度利用以外に求めがたいことは、私が申し上げるまでもないところであり……

第6回国会 文部委員会建設委員会連合審査会 第1号(1949/11/29、24期、民主自由党)

○田中(角)委員 法律第百七十号、教育委員会法の一部を改正する案件中、ただいま村瀬委員の質問された第四十四條第一項並びに第四十九條のこの二字の改正に対して、意見を申し述べます。この問題について文部当局の意見を聞くことは、不見識もはなはだしいと思う。文部当局からは、どうせ文部当局者としての意見しか聞けないはずであります。こういう問題は、文部関係の教育委員会法改正の問題によつて起る問題ではなく、他にこういう問題がある。すなわち農林省で建設局を設けるということが、前の国会で踏みつぶしになつた事例があります。現在教育委員会法の一部を改正するということ、この法律が通つたならば、各省は全部このような法律を……

第7回国会 経済安定委員会建設委員会連合審査会 第1号(1950/04/30、24期、自由党)

○田中(角)委員 国土総合開発法案につきまして、四、五点政府の所信をただすとともに、私の意見を申し述べたいと思います。  衆議院建設委員会におきましては、第六回国会の当初より、国土総合開発法案の制定に関する必要を認め、小委員会を設置し、これが実現に努力をして参つたのであります。なお第六国会と第七国会との間における期間を利用いたしまして、各界の権威者を招致し御意見をただし、その速記録も相当大部のものにわたつておりまして、これが内容の研究調査等につきましては、一年有半にわたつて相当の資料を收集しておるのであります。なお国土総合開発法案の制定に関しましては、委員会におきましてはこれが重要性を認めまし……

第7回国会 建設委員会大蔵委員会連合審査会 第2号(1950/04/17、24期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 これより第二回建設委員会、大蔵委員会連合審査会を開きます。本日は委員長不在のため、暫時私が委員長の職務を行います。熱海国際観光温泉文化都市建設法条、及び伊東国際観光温泉文化都市建設法案を一括議題といたします。提案者を代表して小松勇次君より逐條説明の申出があります。これを許します。
【次の発言】 前会に引続きまして提案者及び関係政府委員に対しましての質疑を続行いたします。本日御出席の政府委員は、大蔵省関係といたしまして、吉田管財局長が出席をせられております。なお建設省関係は後刻出席の予定であります。通告順によつて発言を許します。三宅則義君。

第7回国会 大蔵委員会決算委員会連合審査会 第1号(1950/04/25、24期、自由党)

○田中(角)委員 予算執行職員等の責任に関する法律案に対して当局の意見をただしたいと思います。  決算委員会におきましては本法律案に対してまだ十分審査を行つておりませんが、過日決算に関連する重要なる法律案であるというようなゆえをもちまして、大蔵当局の出席を求め、提案理由の説明を聽取いたしたのでありまするが、私は逐條の御質問を申し上げる前に本法律案に対する総括的なる御意見をまず承りたいと思うのであります。国費の支出に当つておりまする出納官弁償法ともいうべき本法律案が会期末になつて提案されたのでありまするが、この法律案を見まするときに非常に新しい性格を持つた、新しい感覚の上に立つた法律案であるとい……

第7回国会 大蔵委員会建設委員会連合審査会 第1号(1950/03/30、24期、自由党)

○田中(角)委員 まず大蔵省の方方に昭和二十五年度における災害復旧事業費国庫負担の特例に関する法律案第一條第三項並びに第二條の後段すなわち「前條第三項」というところから「金額に相当する金額」という、その問題に対する定義を承りたいと思うのであります。
【次の発言】 ただいまの御答弁によりますと、第二條の後段すなわち前條第三項に規定する事業については、当該事業の事業費が、当該施設を原形に復旧するものとした場合に要する金額を超える場合においては、その超過金額の三分の二に相当する金額という、現行法通りに解釈しなければならないというふうに聞きとれるのであります。もちろん括弧内はそういうことを意味するであ……

第7回国会 内閣委員会建設委員会連合審査会 第1号(1950/03/29、24期、自由党)

○田中(角)委員 増田官房長官に簡単に二点だけ伺いたいと思います。  北海道開発法を御提出になりましたいきさつとその目的は十分了承できるのでありますが、現在建設委員会といたしましても国土総合開発法という基準法的な問題に対して審議をいたしておるのであります。その意味におきましてまず第一点に承りたいのは、この北海道開発法がうわさに上りました当時、本多国務大臣の談話として壱岐、対馬等特殊な地域に対しても、特別法を制定して開発に当りたいというようなことが報道せられたのでありますが、こういう特殊な地域に対して特別立法をなさるというお考えがあるのかどうかまず伺います。

第7回国会 内閣委員会建設委員会連合審査会 第2号(1950/04/18、24期、自由党)

○田中(角)委員 経済調査庁法の一部を改正する法律案第一条の二に対して当局の説明を求めます。この第一条の二「経済調査庁は、前条に規定する事務の外、特別調達庁及び法令による公団の業務の調査及び経理の監査を行うことができる。」と規定せられておりまするが、第一条の二における特別調達庁は、公法人として考えられておられるかどうかという点に対して、まず意見を伺いたいと思います。
【次の発言】 第二に伺いたいことは、業務の調査及び経理の監査ということを規定されておりますが、これは実際に行う場合どういうことを意味しておられるか、承りたいと思います。
【次の発言】 第一問に申し上げましたように、特別調達庁は公法……

第10回国会 内閣委員会建設委員会連合審査会 第1号(1951/03/14、24期、自由党)

○田中(角)委員 本日経済調査庁法一部改正法律案につきまして、内閣・建設の連合審査会を開かれたのでありまして、本日は経済調査庁及び特別調達庁、会計検査院の方々もおいでになつておりますから、この法律案に対する私の考えを申し述べたいと思うのであります。  本法律案につきましては、私は原則的にまず反対の意見であります。その原因と理由を簡単に申し述べますと、本法律案が本国会に提案せられる前に、去る国会に経済調査庁法の一部を改正する法律案が提案せられましたときに、当時の建設委員会といたしましては、これが改正に対して反対の意見を表明しておつたわけであります。当時の建設委員長は淺利三朗君であり、当時の内閣委……

第13回国会 経済安定委員会建設委員会連合審査会 第2号(1952/04/24、24期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 これより経済安定委員会、建設委員会連合委員会を開会いたします。  両委員長不在でありますので、私がかわつて暫時委員長の職務を行います。  国土総合開発法の一部を改正する法律案を議題とし質疑を行います。質疑は通告順によつてこれを許します。池田峯雄君。

第13回国会 建設委員会運輸委員会連合審査会 第1号(1952/04/23、24期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題となりました道路法案並びに道路法施行法案につきまして、提案の理由を簡單に御説明申し上げます。  現行道路法は大正八年に制定されたまま、現在に至るまで約三十年間、ほとんど改正らしい改正を加えられずにわが国の道路管理の基本法として続いて来たのでありますが、近代的な法律形態として不適当な幾多の点が明らかになりましたので、今回その全面的改正の要に追られた次第でありまして、そのおもな点は次の通りであります。  第一点として、わが国の現段階におきましては、国の幹線道路網中最も重要な部分を緊急に整備しなければならないので、現行法を改正し、これらの最重要道路を一級国道または二級国……

第13回国会 通商産業委員会建設委員会経済安定委員会連合審査会 第6号(1952/04/03、24期、自由党)

○田中(角)委員 私は電源開発法の制定にあたりまして、この会社の運営とか、それから政府はこれに対してどういう開発方式をとるかという技術的な面について御質問申してみたいと思います。  今電力の開発が日本の現状において何よりも優先的に取上げられなければならないということは私が申し上げるまでもありません。その意味におきまして、かかる法律案が提出せられておりますが、日本の過去を顧みますときに、あまり目的を遂行することに汲々であるために、ほかのことを全然考えないで動くことが往々あります。軍需生産ということを考えた場合には軍需生産一辺倒になりまして、ほかのマイナスも何も考えない。やめた場合の転用も、将来の……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 建設委員会大蔵委員会連合審査会 第1号(1953/06/24、26期、自由党)

○田中(角)委員 ただいま議題になりました道路整備費の財源等に関する臨時措置法案につきまして、簡単に提案の理由を説明いたします。  わが国の道路の現況を見まするに、国道、都道府県道を合せましてその延長約十三万八千キロに達するのでありますが、このうち一応改良されたものはその約三〇%にすぎないのでありまして、残る七〇%、すなわち延長九万六千三百キロは未改良の道路であります。しかもその中には約一万六千キロの自動車交通不能の区間を含んでおるのであります。また鋪装道の状況は簡易鋪装を含めて六千三百キロでありまして、改良済み延長の一五%にすぎない状態であります。しかるに最近目覚ましく発達しつつある自動車は……

第19回国会 建設委員会水産委員会連合審査会 第1号(1954/05/21、26期、自由党)【議会役職】

○田中(角)委員長代理 これにて本連合審査会を終了するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて本連合審査会は終了いたしました。  この際水産委員会の委員諸君に申し上げます。本案に対する水産委員会としての総合的御意見がありましたなら、できるだけもみやかに文書をもつて建設委員長までお申出くださるよう、念のため申し添えます。  本日はこれをもつて散会いたします。    午後零時一分散会

第19回国会 地方行政委員会建設委員会連合審査会 第1号(1954/03/15、26期、自由党)

○田中(角)委員 それと、同じ問題で、塚田長官に関連して質問をいたしたいと思います。  今の答弁と村瀬君の質問との間に食い違いがありますが、そこが建設委員会の連合審査会を申し込んだポイントでありますから、今のような政治的な御答弁ではなく、ひとつ勇敢に、はつきりとした割切つた答弁をしていただきたいと思う。そうすれば、きようの連合審査会の目標は達せられるわけであります。その意味で重ねて伺いますが、建設委員会といたしましては、この二十九年度予算編成につきまして、揮発油譲与税の法案が提案せられることに対しては初めは賛成しておりません。賛成しておりませんが、二十九年度予算の総額を一兆円に押えるというこの……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 商工委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1955/07/19、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより商工委員会、社会労働委員会連合審査会を開会いたします。  先例によりまして案件を所管する委員会の委員長である私が委員長の職務を行います。  石炭鉱業合理化臨時措置法案を議題となし、審議に入ります。まず石橋通商産業大臣よりその趣旨の説明を求めます。石橋通商産業大臣。
【次の発言】 引き続き本案について質疑に入ります。念のため委員諸君に申し上げますが、本日政府委員及び政府説明員として、経審より長官高碕達之助君、政務次官田中龍夫君、調整部長松尾金藏君。大蔵省より主計局長森永貞一郎君、銀行局長河野通一君。通産省より大臣石橋湛山君、官房長岩武照彦君、石炭局長齋藤正年君、鉱山局長川上……

第22回国会 商工委員会貿易振興に関する調査特別委員会連合審査会 第1号(1955/06/22、27期、自由党)【議会役職】

○田中委員長 これより商工委員会貿易振興に関する調査特別委員会連合審査会を開会いたします。  先例により、案件を所管する委員会の委員長である私が本連合審査会の委員長の職務を行います。  輸出入取引法の一部を改正する法律案を議題といたし、まず政府側よりその趣旨の説明を求めます。石橋通商産業大臣。
【次の発言】 これより質疑に入ります。質疑は通告順によってこれを許します。田原春次君。
【次の発言】 中村高一君。

第26回国会 逓信委員会閉会中審査小委員会 第2号(1957/08/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 重大なことでありますので、はっきりと御答弁を申し上げます。さようなことは一切ございません。テレビに関しては今まで閣議でそういうこまかい問題を他の閣僚から発言があったことは全然ありません。私が郵政大臣としてテレビの免許に対し基本的なものの考え方を表明いたしまして、私の責任において免許を与えるということを報告したにすぎないのでありまして、社会党云々とか、それからテレビに対してこういうような方法をとりますとかということに対しては一切申しておりませんから、誤解のないように明確に御記憶願いたいと考えます。
【次の発言】 これは松前先生にちょっとお願いでありますが、私は閣僚の一員として閣議……

第26回国会 逓信委員会閉会中審査小委員会 第3号(1957/09/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 先日の省議で郵政省設置法の一部を改正いたしたいということを決定いたしまして、次の国会に同法の一部改正を提案をする予定でございます。なお改正の方向といたしましては、終戦直後いわゆる三省分離がありましたが、昭和二十七年に電電公社の創立とともに、電信電話に関する監督業務が現郵政省の所管事項として移され、なお電波監理委員会であったものが郵政省の内局になっておりますのと、郵政省設置法制定当時と業務の内容が非常に変っておりまして、その一つの大きなものは電波行政であり、また非常にテンポの速いいろいろな行政事項が付加されておりますので、そういう意味で名実ともに行政庁としての機構を整備いたしたい……

第28回国会 予算委員会第四分科会 第1号(1958/02/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 それでは、私から、昭和三十三年度郵政省所管予算案と、これに付随する若干の問題につきまして説明申し上げたいと存じます。  まず郵政事業特別会計予算について申し上げますと、この会計の予算総額は千六百七億九千七百万円でありまして、前年度の千四百三十五億二千五百万円に比して百七十二億七千二百万円の増加となりますが、その歳出予算の内訳を申し上げますと、郵政省において取り扱う郵便、郵便貯金、簡易生命保険及び電気通信等の諸業務に要する業務費が千百七十六億七千九百万円、収入印紙、失業保険印紙等の収入をそれぞれの会計に繰り入れる業務外の支出額が三百七十七億五千八百万円、公債及び借入金の償還金が一……

第28回国会 予算委員会第四分科会 第3号(1958/02/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 お答えいたします。四等局というのは俗にいわれる四等局でありまして、現行からいいますと、特定局と簡易局との中間をいくものというふうに考えておるわけであります。特定郵便局制度調査会の答申によりますと、現行の簡易局制度を拡充して窓口整備を行うべし、こういう明確な答申が出ておるわけであります。三十三年度の予算編成の過程におきまして、現行特定局は三十三年度に二百局設置をすることにいたしましたが、そのほかに、窓口整備のために、おおむね三十三年度中に二千局新たに設置を行いたい、こういう考えでございます。この二千局は、将来五ヵ年計画として一万局程度を五ヵ年間に行うこととするか、昭和三十三年度だ……


29期(1960/11/20〜)

第43回国会 予算委員会第一分科会 第6号(1963/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 日銀総裁の談話として一部新聞に報道せられたようでございますが、その後の状態をお聞きしてみましたら、デノミネーションに対して日銀総裁が明確な意思表示をされたような事実はないようであります。これは、記者諸君との間に会見をやっている過程において、一つの考え方を問われたときに、きっと、まあ学説的なものとしてか、何らかの状態で発言になったようでありまして、これがデノミネーションを行なわなければならない状態であるとか、またいつの日にか行なうものであるか、どんな条件がそろったら行なうべきであるとかいうような考え方に立って発言したものではないということを確認いたしております。これに対して政府側……

第43回国会 予算委員会第一分科会 第7号(1963/02/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 国民金融公庫は政府関係機関でありますし、国民大衆とのつながりは、三機関のうち最も重要な面を受け持っておりますので、これが合理的な貸付業務と回収業務とが行なわれるために格段の配慮をしなければならぬことは、当然でございます。公庫員一人当たりの作業量の適正化ということは、当然重点的に考えなければならない問題でございますので、御説も十分参考にしながら、明年度の予算編成にあたりましては、実情を十分調査をしながら善処をしたいと考えます。
【次の発言】 今朝の朝刊各紙を見まして、公定歩合に関する記事がありましたことは、私も承知をいたしております。きのうの記者会見で公定歩合を二厘引き下げるとい……

第43回国会 予算委員会第一分科会 第8号(1963/02/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいま綱島さんが御指摘になりましたことは、新憲法施行後、長いこと問題になっておる重要な点でございますので、考え方を率直に申し上げます。新憲法が旧憲法の思想を大幅に改めました重大な一点は、その立法権でございます。でありますから、新憲法の制定の精神からいいますと、純法律論から申しましても、立法は議員が行なうことが原則であると考えております。ただし、ただし書きと、政府も法律案の提案をすることを認めておるわけでございます。でありますから、旧憲法のように、予算はもちろん行政大権でございますが、同時に予算関係法及び法律は、政府提案を原則としておったものとは大幅に思想が変わりまして、立法は……

第43回国会 予算委員会第一分科会 第9号(1963/02/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 この問題につきましては長いこと議論をせられておる問題でありますし、しかも制度の上からも、また理論的な問題もみなからんでおりますので、十七万何千人と、何人の非常に大きな売りさばき人との問題だけを論じて結論が出るものではないと思っております。戦前はどうだったかというと、一律一割であったわけです。ところが、卸売というようなものはなかったわけです。なかったといっても、会社に対して特約があって、月間幾らというような相当まとまったものを出したものはありますが、今のように景品というようなもので定期的に大量なものが事実上特約によって出ていくとか、値引きをするとかいうようなおそれのあるものは、現……


30期(1963/11/21〜)

第46回国会 大蔵委員会税制及び税の執行に関する小委員会 第3号(1964/06/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 大蔵委員会では大蔵省所管事項に対しては、いつでも非常に好意的なお立場て御審議をいただいたり、御叱正をいただいておるわけでありますので、大蔵省も過去も現存もまた将来もまじめな行政をやってまいりたい、かように考えますので、変わらす、ひとつ御鞭撻のほどをお願い申し上げます。

第46回国会 逓信委員会大蔵委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1964/04/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 課税をいたします。
【次の発言】 いまあなたが申したとおりでございます。

第46回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1964/02/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 揮発油税は、一般財源として設けておるわけであります。しかし、昭和二十七年に道路整備の財源等に関する法律の制定が行なわれ、同時に道路整備五カ年計画法が制定せられたわけであります。この制定に伴いまして、当核年度における揮発油税相当額を道路整備の財源等に盛るというふうに法律上なったわけでありますが、揮発油税そのものにつきましては、一般の財源として制定をせられたものであります。
【次の発言】 分に応じて徴収すべきであることは御説のとおりであります。しかし、この揮発油税につきましては各国の例があるのでありまして、日本の今度一〇%引き上げた揮発油税の税率も、なお先進諸国よりも多少低目である……

第46回国会 予算委員会第一分科会 第7号(1964/02/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御承知のとおり国有財産法に基づきまして適切な管理を行なっておるわけでございますけれども、戦前等に比べまして国有財産管理につきましてはより適正を期すべきであるという御意見もありますので、国有財産法の一部改正案をこの国会に御審議をお願いしまして、より合理的な運営を期したい、このように基本的に考えているわけであります。
【次の発言】 各地方にあります国有財産の処分その他につきましては、御承知のとおり財務局が取り扱っておるわけでありますが、これが決定に際しましては各財務局ごとに設けられております国有財産地方審議会の議を経まして決定をいたしておるわけであります。しかも問題の多い案件等につ……

第46回国会 予算委員会第一分科会 第8号(1964/02/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 税問題を中心にして御質問がございましたが、税に対してはこれでいいという考え方は持っておまりせん。税は常にできる、だけ合理的かつ理想的な体系でなければならないということで、税制調査会の答申等を待ちながら日々これ前進態勢をとっておるわけであります。なお、その時点におけるいろいろ施策をおこなわなければならないということもまた当然考えなければならない問題であります。しかし、相対的に考えますと、先進諸外国との例と比較をいたしましても、日本の税制は戦後十八年間で先進諸外国と比べ得る相当程度今状態まで向上しておるということは、これも厳然たる事実であります。また、あるものに対しては諸外国よりも……

第48回国会 内閣委員会大蔵委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1965/05/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 大体本質的には変わりありません。ただ、具体的な法律案として御審議を願っております中で私が当時述べましたものと違うものは、所得制限、ある一定の所得以上の者には当然やらないということが原則でなければなりません、こう答えておりますが、その後いま御審議いただいておりますものには、所得制限というものはなくいたしましたから、その面におきますと、当時の私の考え方よりも、決定案、いま御審議を願っておるもののほうがより前向きな案になったというところが違います。
【次の発言】 私が当時申し上げました考え方よりも積極的であり、前進的な案でありますので、その点が違いますと、こう申し上げたわけであります……

第48回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1965/02/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいまから昭和四十年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算について、御説明いたします。  まず、一般会計歳入予算額は三兆六千五百八十億八千万円でありまして、これを前年度予算額三兆三千四百四億九千八百万円に比較いたしますと、三千百七十五億八千二百万円の増加となっております。  以下、歳入予算額のうち、おもな事項について内容を御説明いたします。  第一に、租税及印紙収入の総額は三兆二千八百七十七億九百万円でありまして、前年度予算額に比較いたしますと、三千百八十三億八千六百万円の増加となっております。  この予算額……

第48回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1965/02/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 二月のいつだったかわかりませんが、絶えずそんなことをやっておるのです。ですから、あまり何月何日の記者会見でどう言った、こういうことではないと思います。私も記者会見というものはひまがあれば――記者会見と言うよりも、記者と懇談して、また記者諸君は非常に専門家でありますから、そういったいい知恵も大いに吸収したいということで、普通の記者会見のように十分とか二十分とかいう話ではなくて、ひまがあれば一時間でもいろいろ懇談しておる、こういうことであります。その過程においてこういうことを言ったわけです。三千億減税ということに対して大臣どう思いますか、三千億減税はやりたいというのです。やりたいと……

第48回国会 予算委員会第二分科会 第6号(1965/02/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 ただいまお述べになられたとおりでございまして、役所は国会でもって論戦があったもの、御質問があったものをメモにしておるということではなく、速記録その他非常に厳密にこれを検討いたしております。またそうすることが正しいことでございます。でございますから、国会で大臣が発言すれば、それは法律だ、こういわれるくらいでありまして、この間の農業用ガソリンの問題につきましても、非常にむずかしいといっても、何とかできればやろうじゃないか、こういう答弁に対して、再度また御質問があるようでございまして、こういう問題に対しても、非常に真剣に検討しておることは御理解いただきたいと思います。いいかげんな答弁……


32期(1969/12/27〜)

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会農林水産委員会商工委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第1号(1971/12/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 沖繩海洋博の問題につきましては、国際事務局に申請をいたしました。そして競争相手がないという見通しでございますので、沖繩に決定をするという見通しでございます。  なお、この海洋博が世界におけるこの種博覧会の最初のものであるということが一つございますし、なお沖繩返還の記念事業でもあるということもございます。なお、記念事業というだけのことではなく、海国日本として、この種のものを契機にして、日本がおくれておる大陸だなの問題とか、海洋開発そのものの一つのきっかけにいたしたいという考えがあるわけでございます。  先般もこの席から申し上げましたが、まあ、やり方といたしましては、大阪万博のよう……

第68回国会 公害対策並びに環境保全特別委員会商工委員会連合審査会 第1号(1972/05/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 地下資源開発に対してはいま御指摘になったようなものが前提でなければなかなか成功しないという種類の事業であることは、そのとおりでございます。ウランそれから石油に対しては特別な措置がとられております。また石油資源開発法をつくったころからもそういうことになっておるわけでございますが、日本は国土が非常に小さいということで地下資源の埋蔵量そのものも非常に枯渇をしておるといわれております。しかしその後、私もいろいろ検討したわけでありますが、大陸だな資源というものがだんだんと世に出てまいりましたし、近海、大陸だなというような資源開発というものをこれからやらなければならないということになります……

第68回国会 商工委員会地方行政委員会運輸委員会連合審査会 第1号(1972/04/21、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御指摘にありましたように、アメリカなどでは産地から原油を長いパイプラインによって送油をするということが常態でございます。しかしヨーロッパのように、道路交通事情が非常によくなっておるにもかかわらず、公共地下共同溝が完備されておるので高圧電線まで通すというような状態でありますので、もちろん石油を通すかわりに天然ガスを通すというような状態もございます。日本は、いま研究されておるものは過密地帯における精製された石油を通そうということでございますが、タンカーが大型化してまいりますと指定の基地まで持っていかれません。もちろん五十万トンのタンカーが一隻ひっくり返ると東京湾全部火災になるという……

第68回国会 物価問題等に関する特別委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1972/03/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 直接の輸入品価格を引き下げるという問題と物価に輸入品価格がどの程度寄与できるかという二つの問題になっております。  後者から申し上げますと、これは物価を下げるには輸入を無制限にやれば、戦前のようになるわけであります。これはもう下がります。そのかわり救農土木工事をやらなければならないように、農村の大不況ということになるわけであります。無制限な自由ということはできないわけでございまして、国内産業の構造改善その他、また総理が述べられたとおり、自給度の限界というものを考えながら輸入ワクを拡大しながら、物価に寄与せしめていくということでございます。  ただ、その際限をどうするかということ……

第68回国会 予算委員会第四分科会 第4号(1972/03/23、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 昭和四十七年度通商産業省関係予算案及び財政投融資計画につきまして、御説明申し上げます。  まず、昭和四十七年度の通商産業省の一般会計予定経費要求額は、千六百三十二億五千七百万円でありまして、前年度予算に対しまして四百九十六億三千五百万円、四三・七%の増となっております。  次に、重点事項別に予算の内容を御説明申し上げます。  第一の柱として掲げました適正な産業配置と環境保全の促進につきましては、まず、過密、過疎の弊害を是正するとともに、工業立地の円滑化をはかるため、新たに、工業再配置促進対策を推進することとし、一般会計五億円を計上し、工業再配置促進補助金と工業団地造成利子補給金……

第68回国会 予算委員会第四分科会 第6号(1972/03/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○田中国務大臣 御指摘のとおり、戦後急速に経済復興をなし遂げてまいったわけでございますし、また輸出産業も多様化をしてまいりました。十五年前にはアメリカから入れなければならなかった家電製品、テレビ等は、アメリカに洪水のように、アメリカの表現を借りると輸出がされておりますし、また電卓、電子計算機のようなものもアメリカにどんどん入っております。今昔の感にたえないというくらいに輸出は伸びておるわけでございます。しかし公害問題、都市の過度集中、また国内に持ち込む外国からの旅材料が非常に膨大な量になったというような意味から、過去百年間続いてまいりました重化学工業中心から、知識集約型の産業に移らなければなら……


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ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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