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小坂善太郎 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

小坂善太郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP500(衆)
471位
委員会発言歴代TOP500(衆)
107位
委員会出席(幹部)歴代TOP1000
873位
委員会出席(無役)歴代TOP500
316位
委員会発言(議会)歴代TOP500
242位
委員会発言(政府)歴代TOP50
27位
各種会議出席歴代TOP250
143位
各種会議発言歴代TOP250
209位
各種会議出席(無役)歴代TOP250
124位
各種会議発言(政府)歴代TOP50
39位

23期委員会発言TOP50
31位
23期委員会発言(政府)TOP25
12位
23期各種会議発言TOP5
4位
23期各種会議発言(政府)TOP5
1位
24期委員会発言(議会)TOP50
30位
25期委員会出席TOP100
96位
25期委員会出席(幹部)TOP100
85位
26期委員会発言TOP50
21位
26期委員会発言(政府)TOP10
6位
26期各種会議発言(政府)TOP10
6位
29期委員会発言TOP10
10位
29期委員会発言(政府)TOP10
3位
29期各種会議発言(政府)TOP10
10位
30期各種会議出席(無役)TOP25
21位
33期委員会発言TOP100
90位
33期委員会発言(政府)TOP25
15位

このページでは小坂善太郎衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。小坂善太郎衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

23期(1947/04/25〜)

第1回国会 運輸及び交通委員会 第30号(1947/10/20、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 財務當局といたしましては、健全財政の建前を堅持いたしまして、現下のインフレの最大原因というものは財政支出の過重である。財政インフレに基くものであるということを言つております。財政は一般會計といわず、特別會計といわず、これがバランスされるということを望んでいるわけであります。しかしながら特別會計の面におきまして、遞信であるとか、鐵道であるとかいうものは、今一氣にバランスさせるということもきわめて困難なる事情が多く存在いたしますから、一定の年次計畫を立てまして、その計畫のもとにこれを黒字化していくということをそれぞれの當局に要望しているわけであります。しかしながらこの黒字化する建前……

第1回国会 議院運営委員会 第34号(1947/10/16、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 會期の延長されることに關しまして、實は大藏省が至大の關係を有するわけであります。この點に關して、われわれは非常に皆さんに申譯ないと考ております。實は御承知の追加豫算を編成する途上におきまして、ときどき新聞紙上にも現われますように、非常に一時は逆睹すべからざるような状態になつたのであります。すなわちわれわれの言う健全財政、從つてまた健全金融を維持する建前というものは、厖大なる豫算編成やむなきかと見られる状態の前に、崩れるやも知れずというようなことが懸念されましたので、われわれとしては、この際拙速をやつてはいかぬ、あくまでわれわれの主張をねばり通そうという氣持でいろいろと折衝してま……

第1回国会 決算委員会 第4号(1947/07/30、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 昭和二十年度の歳入歳出總決算及び特別會計歳入歳出決算を、會計檢査院の檢査報告とともに國會に提出いたしましたので、御參考までにその大要を申し上げます。總決算に計上いたしました歳入の決算額は、經常部といたしまして百七億八千三百餘萬圓、臨時部といたしまして百二十七億四百餘萬圓、合計いたしまして二百三十四億八千七百餘萬圓となつております。これに對しまして歳出の決算額は、經常部といたしまして、七十三億八千餘萬圓、臨時部といたしまして、百四十一億千五百餘萬圓、合計いたしまして、二百十四億九千六百餘萬圓となつております。でありますから歳入と歳出との差引を見ますと、十九億九千百餘萬圓の剩餘を生……

第1回国会 決算委員会 第7号(1947/08/12、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 ただいま委員長からきわめて適切なる御意見の開陳がございました。私どもといたしましても、決算を重視するということの根本的の考え方におきましてまつたく同意見でございます。一體最後の締括りを適當にいたしますためには、なるたけ企畫する當時において、その決算を考え、決算をいたしまする方々のお考えというものが、常に企畫に逆に反映していくというくらいの運營方法が望ましいのでありまして、こういう考え方の上に立ちましてこそ、完全な決算の方法がとられるだろうというように私ども考えておるのであります。できるだけわれわれといたしましては從來とも決算を單に報告的な形式において取扱うということを改めまして……

第1回国会 鉱工業委員会 第5号(1947/08/07、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 先ほど櫛田政府委員が御説明いたしました殘餘の分について、大藏省所管の問題にいて御説明申し上げます。國の復興の基盤であります石炭の増産のために要する資金に關しましては、われわれとしては極力これが御援助をいたすよう最善を盡す考えでおります。御指摘のように赤字補給金の未入手が多いために、これが結局炭鑛の運營を壓迫しているというようなお話でございました。これも部分的にはさような事實があることを遺憾に存じておるのでありますが、政府としての全體の今までの實績を申し上げますと、三十二億三千三百萬圓というものを七月末の融資實績としてもつているのであります。さらに第二・四半期のわくに八億八千萬圓……

第1回国会 国土計画委員会 第8号(1947/08/19、23期、民主党)

○小坂善太郎君 それでは紹介議員といたしまして、茶臼山の地滑り對策と岡田川改修に關する請願の趣旨に關しまして御説明を申し上げ、各位の御同情を得たいと存じます。  茶臼山は信越線と中央線の分岐點でありまする篠井驛の西北方約三キロの地點にある海抜七百三十メートルの山であります。川中島の合戦の當時、武田信玄の本陣のあつた所として有名でありますが、昔天保、弘化の當時地滑りを生じまして、この山を水源といたします瀧澤川に土砂を流出することがおびただしかつたのでありまして、當時の松代藩が簡單な砂防工事を施したことがあります。明治十八年ごろから再び地滑りがはげしくなつてまいりまいしたので、明治三十三年に内務省……

第1回国会 国土計画委員会 第29号(1947/12/01、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 ただいま議題と相なりました横須賀港を開港に指定する等の法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  今般待望久しき民間貿易の再開によりまして、わが國の前途には明るい希望を見出し得ましたことは、まことに御同慶にたえない次第でございます。外國貿易に依存せざるを得ませんわが國といたしましては、これが速やかなる進展をはかることは、まことに緊要でありまして、その一環といたしまして、横須賀港ほか十三港を新たに開港に指定いたしまして、もつてわが國外國貿易の發展に資せんとするものであります。そもそも開港を指定いたしまする場合には、從來關税法第九十九條に基きまする委任勅令によつて指定し……

第1回国会 国土計画委員会 第34号(1947/12/08、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 ただいま本委員會に付託になりました國が施行すす内國貿易整備に關する港灣工事に因り生ずる土地又は工作物の讓與又は貸付及び使用料に關する法律案につきまして提案の理由を御説明申し上げます。  國において施行する内國貿易整備に關する港灣工事により生ずる土地または工作物の下付または使用料の徴収に關する件は、昭和二十二年四月法律第七十二號をもちまして、憲法施行に伴つて法律をもつて規定すべき事項で、勅令で規定したものは、本年十二月三十一日までは法律の效力をもつて規定されてありまするので、現在は有效なのでありますが、去る四月に國有財産法が改正になりまして、雜種財産は法律をもつて定める場合以外は……

第1回国会 財政及び金融委員会 第2号(1947/07/05、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 ただいま本委員会に付託せられました國民貯蓄組合法の一部を改正する法律案外二件について提案理由の説明をいたします。本委員会に付託せられましたこの法案でございますが、まず國民貯蓄組合法の一部を改正する法律案について御説明をいたします。  現下の金融経済情勢の推移に鑑みまして、速やかに悪性なインフレーションを防止いたしまして、経済秩序を安定し、経済の再建を促進いたしますることは、刻下喫緊の要務であるのでありまして、これがためには各般の施策と並行いたしまして、貯蓄の増強をはかることが必須の要件であると考えます。しかして國民貯蓄組合は、從來この貯蓄増強上の施設として相当の成績をおさめてま……

第1回国会 財政及び金融委員会 第3号(1947/07/09、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 ただいま川島君からいろいろ御注意がありましたが、当局といたしましても、もちろん最善を盡しておるのであります。川島君御自身も仰せられたように、おそらく風評という点は多分にあるだろうと考えます。しかしながらこれと同時に実はお願いいたしておきたいことは、税務官吏が不断に危險と誘惑にさらされておるのに対しまして、当局といたしましては特別の待遇を考慮して、その地位を確立したいというように考えております。どうぞ各位におかれましても、今の税務官吏に対しては重要なものであるということの観点からいたしまして、十分御同情ある御協力をいただきたいと思います。先般も御承知のように神奈川縣の間税課長の端……

第1回国会 財政及び金融委員会 第4号(1947/07/11、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 ただいま議題となりました生命保險中央会及び損害保險中央会の保險業務に関する権利義務の承継等に関する法律案につきまして提案の理由を御説明いたします。  この生命保險中央会は、生命保險会社をして戰爭に伴い増加する戰爭危險に基く保險金支拂いを継続せしめると同時に、これらの会社をして右の支拂いに基く経理上の圧迫を免れさせるために、昭和二十年四月一日生命保險中央会法に基いて設立せられた法人でありまして、爾來同法の規定により戰爭危險の再保險業務、戰爭死亡傷害保險業務及び普通生命保險業務を行つてきたのであります。損害保險中央会は陸上、海上の諸財産に対する戰爭危險に基く保險を継続し、併せて國内……

第1回国会 財政及び金融委員会 第5号(1947/07/12、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 ただいまの御質問まことにごもつともと存じますが、政府といたしましては、この際何としても最大の目標はインフレの阻止だ。そのためにはまず健全財政を堅持するということが最も喫緊の問題である。かように深く考えて進んでおります。しかしながらこの健全財政を堅持いたしまする建前が、單に文字の上の、あるいは數字の上の收支のバランスを合わすことに終始いたしまして、そのしりが金融にきてこれを壓迫するということになりましてもこれまた意味がないので、私どもといたしましては、これに即應いたしまして、健全金融という建前をやはり堅持しております。しかしながら仰せの通り、いろいろな面において、金融拘束のために……

第1回国会 財政及び金融委員会 第6号(1947/07/30、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 本委員會に付託せられました特別調達廳法の一部を改正する法律案ほか一件につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。特別調達廳は、すでに御承知のように、政府の監督指示のもとに、連合國軍または政府の需要する建造物及び設備の營繕竝びに物資及び役務の調達に關する業務を行うことを目的として、法律に基いて設立せられました法人でありまして、近く諸般の準備を完了し發足する豫定であります。  さて特別調達廳の業務は、もともと政府のなすべきものでありまして、從來は主として戰災復興院及び終戰連絡中央事務局を主務官廳として、各地方長官がその實施の責任に任じてきたのでありますが、今囘この實施面を特別調達……

第1回国会 財政及び金融委員会 第8号(1947/08/02、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 勞働者災害補償保險特別會計法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  改正の第一點は、勞働者災害補償保險特別會計の管理大臣の變更に關する改正であります。すなわち第九十二囘帝國議會の協贊を經て制定せられました勞働者災害補償保險特別會計法は、本年七月一日から施行せられまして、同法に基いて設置せられました勞働者災害補償保險特別會計は、厚生大臣の管理に置かれておるのでありまするが、近く勞働省の設置せらるるに伴いまして、同特別會計の管理大臣を勞働大臣に變更するために、所要の改正を行わんとするものであります。  改正の第二點は、勞働者災害扶助責任保險法に基く勞働者災害扶助責……

第1回国会 財政及び金融委員会 第12号(1947/08/20、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 大藏省預金部等の債權の條件變更等に關する法律案につき、提案の理由を説明致します。  預金部資金竝びに簡易生命保險及郵便年金特別會計法の積立金の運用資産たる債權につきまして債務者のやむを得ない事情によりまして、元利金の囘收が著しく困難な場合等におきまして、必要に應じて所管大臣が、融通條件の緩和をなしまする措置を講じ得ることといたしまするために、本案を提出いたしました次第でありますが、以下その内容の大略を御説明申し上げます。  まず第一は、預金部資金竝びに簡易生命保險及郵便年金特別會計法の積立金の運用によりまする資金の融通を受けた者が、災害その他の特殊の事由によりまして、元利金の支……

第1回国会 財政及び金融委員会 第13号(1947/08/23、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 ただいま議題となりました復興金融金庫法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を説明いたします。  さきに復興金融金庫は戰後における日本經濟再建のために必要な資金の供給を任務といたしまして、本年一月末日にその設立をみたのでありますが、爾來今日に至りますまで資金、資材の各方面にわたりまして、きわめて困難な時期であるにもかかわらず産業界の要求にこたえまして、その目的を果し、石炭、鐵鋼肥料等の超重點基礎産業、その他各種重要産業に對する資金の供給を圓滑ならしむるとともに、戰後經濟の中核たる中小企業の育成にも相應の效果をあげて、その融資總額は七月末日現在におきまして、百七十九億八千……

第1回国会 財政及び金融委員会 第16号(1947/08/28、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 復興金融金庫は御承知のような經緯で設立され、時局下の緊要なる資金を賄つておるのでありますが、最近に至りましてその資金をほとんど使い果してしまつたような現状であります。われわれとしては、でき得れば市中金融機關において蓄積された資金を、復興金融金庫の方に融資して、その金をもつてさらに今後の需要を賄いたいと考えていたのでありますが、いろいろその後における情勢の變化等もあり、旁々關係方面の意向等もございましたので、これを増資によつて賄うことを最近に至つて決定いたした次第であります。つきましては先ほど申し上げましたように、資金がまつたく枯渇しておりますので、この際急速に増資したい。でき得……

第1回国会 財政及び金融委員会 第18号(1947/09/17、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 それでは政令の内容について御説明を申し上げます。  第一は、大藏省預金部等の債權の條件變更等に關する法律第二條によります債務の免除は、大藏省預金部等損失特別處理法第一條による評價の結果、評價損を生じた運用資産にかかる債權に限り、これをなし得ること。  第二、法第二條による債務の全部または一部の免除は、左の各號に掲げる時期及び金額につき大藏大臣がこれを行うこと。  第一、地方公共團體または金融機關(以下直接融通先という)から資金の貸付を受けた者が、企業再建整備法第十九條の規定により、その債務を免れたため、直接融通先の有する債權の全部または一部の辨濟を受けることができない場合におい……

第1回国会 財政及び金融委員会 第19号(1947/09/20、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 お答えいたします。いろいろ勤勞に對しての報酬を受けるということは、勤勞の内容に從つて多種多樣のものがありましようから、その内容に從つての報酬をとるということが原則だと思うのであります。そしてその報酬の内容について、社會一般から、その勤勞の内容をどういうふうに認識せられるかという、客觀的な情勢も考慮しなければならぬと思います。この問題はきわめてむつかしい問題であるのでありまして、私どもといたしましては、これが一定不變の原則でもつてということは、やや困難な點であるというふうに考えるのでありまして、そのときの社會通念によつて流動するものであるというように思つております。ただいまのとこ……

第1回国会 財政及び金融委員会 第20号(1947/09/23、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 いろいろ御答辯があつたことで、私から長々しく申すことを差し控えますけれども、私も同意見であります。
【次の発言】 補足して申し上げます。この全體の收益を殖やす大道というものは、何と言つても生産量を殖やすということを狙わなければならぬ。そのほかいろいろなテンタテイーヴな案を申し上げましたが、さらにこのほかには、今までお話が出たかもしれませんが、タバコの箱に廣告をするということ等も考えまして、極力そういう面における經費を少くするというようなことも考えておるわけであります。
【次の発言】 政治論としましてはまつたく私も同感であります。しかしここにひとつお考え願いたいと思いますことは、……

第1回国会 財政及び金融委員会 第23号(1947/10/02、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 このたび本國會に提出いたしました政府職員の給與に關する應急措置としての一時手當の支給に關する法律につきまして提案の理由を御説明申し上げ、各位の御審議をお願いいたしたいと存じます。  この法律案は最近の政府職員の生計状況に鑑みまして、應急的の措置として全職員に對し、職員一人當り總平均六百圓をこの際支給いたそうとするものであります。その支給方法といたしましては、最近の生計費の状態が地域によりまして大きな差のある點に鑑みまして、各職員の受ける俸給、暫定加給、臨時増給及び臨時家族手當の合計額を基本といたしまして、その勤務地に應じて、十二割ないし二割の範囲内において、率に差等をつけて支給……

第1回国会 財政及び金融委員会 第24号(1947/10/04、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 ただいまいろいろお話がございましたが、貿易資金特別會計というものが、むしろ國内生産の價格調整的な機能を營んでおるという點が、本來の目的を逸脱しておるのではないかという點が伺われたのであります。これは私もまことに同感であります。この點につきましては、價格調整機能というものは、なるたけ生産の場に近いところで營まれるほど、それが效率的な運營方法であると思いますので、貿易というような、生産の場から遠い窓口でこれを調整することは、適當なことでないという考えをもつております。この點に對しましては、いろいろと關係方面と交渉いたすような考えをもつておるのであります。それで、御指摘の、どこにそう……

第1回国会 財政及び金融委員会 第27号(1947/10/08、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 先ほど今井政府委員からお答え申し上げたのでありまするが、本來なら私が申し上ぐべきところもあつたと思いますので補足いたします。ただいまのお話にもございましたが、流通秩序の確立というようなことは一體自信があるのかどうか、こういうお話でございまするが、私どもはこれをぜひ確立しなければならぬと思つて努力をいたしておるわけであります。全體といたしまして、何度も本委員會で申し上げまするように、健全財政の線を堅持して、健全金融をしていこう。これがインフレに對する根本方策であります。この根本の方策を推し進め、かつ流通秩序を確立するために、先般マル公の改訂等もいたしまして、戰後において不健全な心……

第1回国会 財政及び金融委員会 第31号(1947/11/01、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 川合さんの御質問の點はまことにごもつともでありまして、實は政府委員としては追加豫算の決定が非常に遷延してまいつた。一方追加豫算の決定が遲れれば遲れるだけ、政府の獨占價格によつて歳入を得ておる面の歳入が減つてくる。この間の調整に考慮をいたしておつたのでありまするが、ようやくこのほど内閣におきまして追加豫算案を決定いたしました。そのうちタバコの値上げの占むる割合というのは、ただいま御質疑の通り二百五十九億という、きわめて大きいものであります。これを日割りにいたして考えてみますと、一日にして大體一億八千萬圓くらいに相なるのであります。われわれとしてはタバコあるいは鐵道、逓信の料金とい……

第1回国会 財政及び金融委員会 第35号(1947/11/15、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 ただいま議題となりました所得税法の一部を改正する等の法律案ほか三法律案につきまして、提案の理由を説明いたします。  政府は、最近における財政需要の増大に對應し、收支の均衡を圖り財政の強化に資するとともに、經濟諸情勢等の推移に應じまして、國民租税負擔の公正を期する等のため、所得税法等の一部を改正することといたしたのであります。すなわち今次の税制改正にあたりましては、租税の中樞たる所得税につきまして、國民所得の現状及び國民生活の實情に鑑み、いわゆるインフレ利得者等の一定額を超える所得者に對し重課することといたしますとともに、他面勤勞所得者及び扶養親族を有する者の負擔を輕減する等の措……

第1回国会 財政及び金融委員会 第42号(1947/11/29、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 政府に對する不正手段による支拂請求の防上等に關する法律案提出の理由を御説明申し上げます。  本年九月十二日附連合國最高司令官から日本國政府に宛てられましたる政府支出の削減に關する指令は、御承知の通り、政府をしてやみ價格と、不當なる高賃銀による支拂をなすことから、これを免れしめ、當面している財政の危機を打開せしめようとする絶大な好意に出たものでありまして、政府といたしましては、あらゆる困難を克服し、異常な決意をもつてこれに對すな適切な措置を講じなければならない次第であります。  すなわち國、連合軍及び特別調達廳のためなされた工事の完成、物資の生産その他役務の提供に關する代金または……

第1回国会 財政及び金融委員会 第48号(1947/12/06、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 それではただいま委員長から仰せになりました政府職員に對する一時手當支給に關する法律案ほか九法律案につきまして御説明を申し上げます。これらはいずれも技術的のものでありますので、何とぞ御審議の上速やかに御可決あらんことをお願いいたしたいと存じます。  まず最初に政府職員に對する一時手當支給に關する法律案につき御説明を申し上げます。  このたび本國會に提出いたしました政府職員の生活費を補給するための一時手當の支給に關する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げ、各位の御審議をお願いいたしたいと存じます。  全逓その他の官公職員勞働組合からの提訴にかかる生活補給金即時支給等の要求……

第1回国会 財政及び金融委員会 第49号(1947/12/07、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 この委員會を通じましても、いろいろと御審議を煩わしているうちに、われわれとしての希望を申し上げまして、皆樣にも御了解願つているのでありますが、できるだけこの際政府の財政あるいは金融の實態につきまして、全國民にわかりやすく發表する機會を得て、全國民に實情を知つての上の協力を要請するということが必要であると考えておるのでありますが、この點につきまして、先般來の經濟白書というようなものにつきましても、いろいろと批判のある際でもありますが、大藏省といたしましては、このほど御承知の國の臺所展覧會というものを、非常にわかりやすく、柄を落しまして、國民の中に浸透するように、財政の状態を説明す……

第1回国会 財政及び金融委員会 第51号(1947/12/09、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 ただいま委員長からお話のありました財政法第三條の特例に關する法律案提出の理由を御説明申し上げます。  財政法第三條の規定は、御承知の通り租税以外の課徴金、法律上または事實上國の獨占の屬する事業における專賣價格もしくは事業料金の決定方法に關する規定でありまして、新憲法の精神の從つて、財政處理の民主化に關する施策の一環として、財政法中に設けたのでありますが、この規定の施行につきましては、現下の經濟情勢に鑑みまして、これを適當とする時機の到來をまつて行う必要がありました關係上、政令でこれを定めることにいたしたのであります。しかるにその後鐵道料金、專賣價格について法律または國會の議決に……

第1回国会 水害地対策特別委員会 第6号(1947/08/30、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 お答えを申し上げます。まことにごもつともな次第と存じます。一體今囘の災害は、まことに私どもといたしまして御同情にたえない次第であります。實はこの災害の報を受けまして、すぐ私自身内務省に飛んで參りました。大臣、次官、地方局長を歴訪いたしまして、こういう問題は速やかに手を打つということについて、善處を要望したような次第でもあるのであります。私どもといたしましては、ただいまのお話の中にありましたように、時期を失した資金が何にもならないことをよく知つておるのであります。この意味におきまして、極力應援をいたしますように考えておるのでありますが、この考えは先ほど大臣も述べた點であると存じま……

第1回国会 電気委員会 第4号(1947/08/06、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 本藤さんの御質問にお答えをいたします。電力の開發が今後の日本の復興にまことに不可敏の關連をもつことは御指摘の通りであります。今後新日本の平和的な再建に關連いたしまして、政府といたしましては、電源の開發ということを一つの大きな題目に考えておるわけであります。それに關しましてただいま御指摘の舊電力外債のことでございまするが、大藏當局といたしましては、主務官廳でございまする商工當局といろいろ連絡いたして、これが處理に當つておるわけであります。ただいま御指摘の點はちよつと私もはつきり記憶いたさないのでありますが、當局といたしまして今までとりました處置は、昭和十八年の九月に全部舊電力外債……

第1回国会 農林委員会 第18号(1947/08/30、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 お答え申し上げます。今回農業會が解散いたしますにつきまして、その後の財産的處置というものは非常に重大な關連をもつと思ふのでありますが、私どもただいまのところ、農業會が解散になりましても、赤字が出る農業會というのはどの程度あるだろうかということの見透しに關しまして、實はそう確かなものをもつておりませんが、大體において赤字の出るものは少ないじやないかというような見解をもつているわけであります。この農業會にいたしましても、今後にできます農業協同組合にいたしましても、大藏省の關係と申しますよりは、農林省において主として深くこれにダッチしてまいるものと存じますので、その實際赤字が出た問題……

第1回国会 農林委員会 第32号(1947/10/14、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 薪炭需給調節特別會計法を改正する法律案提出の理由を御説明申し上げます。  國の行う薪炭の需給調節のため必要な資金の調達につきましては、現行の薪炭需給調節特別會計法第三條の規定によりまして、五億千百萬圓を限度として借入金をすることができることになつております。また年度内に支拂上一時現金に不足を生じましたときは、當該年度内に償還する一時借入金をすることができることと相なつておるのでありますが、今囘さらに薪炭の買入資金の調達につきまして、證券を發行し得る途を開きまして、この會計の運營を一層圓滑にいたしたいと存じ、所要の改正を行わんとするものであります。すなわち薪炭の買入代金の財源に充……

第1回国会 予算委員会 第5号(1947/08/14、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 ただいま野坂委員からの御發言まことにごもつともでございます。われわれといたしましても、極力資材を早くいたしまして準備いたしたいと思います。いろいろと印刷能力等の關係もございまして、今のところちよつといつ正確に提出するということも、明言しかねると思います。できるだけ早くやるという程度で御了承願います。

第1回国会 予算委員会 第7号(1947/09/16、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 お答え申し上げます。從來政府がとつてまいりました政策の一部に、政府が約束しておきまして支拂つていない金額が相當にある。で七月の最初に調べましたところ、百二十億程度あつたのであります。これはいかにも當然拂うべきものであつて、それを拂わぬということで、その財政面からする壓迫が金融を押していく。その結果によつて金融を梗塞させるというようなことでありましては、はなはだ遺憾でありますので、よく内容を精査いたしまして、支拂つてもいいところのいろいろな手續を完了したものについてはこれを支拂つております。その結果がだんだん金融界によい影響を與えてきておるように私ども考えておる次第でございます。……

第1回国会 予算委員会 第8号(1947/09/30、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 それでは昭和二十二年度の一般會計豫算補正(第三號)について御説明をいたします。  内務省の解體の關係を中心といたしまする豫算は、昭和二十二年度一般會計豫算補正(第二號)として、去る十九日提出いたしましたが、今囘さらに先般御審議を經ました皇室經濟法施行法によつて、ただちに必要となりまする皇族關係の豫算を、他の部分と切離しまして、昭和二十二年度一般會計豫算補正(第三號)として提出いたしまする次第でございます。本補正によりまして追加の結果、歳入歳出ともに四千九百十九萬餘圓の増加となつております。歳出の追加計上額は四千九百十九萬餘圓でありまするが、その内譯を申し上げますると、秩父宮高松……

第1回国会 予算委員会 第9号(1947/10/07、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 私から補足して申し上げまするが、日本のインフレの問題に關しまして、各方面でも相當に重大な關心をもつてこれを考えております。それで健全財政、健全金融ということを堅持していきますためには、どうしても大もとである政府が、やみを認めるというような建前では筋が通らぬということで、特に日本の經濟の健全な建て直しを促進いたしまするために、特別の關心をよせられていると考えております。進駐軍關係の工事等につきましては、御承知のように大體府縣を經由いたしまして、戰災復興院、あるいは免許をなす方面で申しますと終戰連絡事務局を通しまして、大藏省にその査定がまいるのであります。われわれとしましてはその査……

第1回国会 予算委員会 第15号(1947/11/05、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 昭和二十一年度の一般會計豫算補正(第六號)について御説明を申し上げます。  この補正豫算は今次國會において成立いたしました國家公務員法の施行に伴いまして、早急に内閣に臨時人事委員會を設置することとなりましたために、必要な經費につきまして、他の部分と切離しまして、昭和二十二年度一般會計豫算補正(第六號)として提出いたしました次第であります。  國家公務員法の施行に伴いまして、臨時人事委員會を設置いたしまするために必要な經費は、百八十餘萬圓でありまするが、臨時人事委員會の設置に伴いまして、行政調査部の既定經費の一部は不用となりまするので、二十萬圓を修正減少いたしまして差引き百六十餘……

第1回国会 予算委員会 第19号(1947/11/10、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 お答え申し上げます。ただいま酒釀造用の原料につきましては、關係方面ともいろいろ研究を重ねておる次第でありまして、未だ確定にはなつておりません。ただ全般の状況といたしまして、四圍の情勢からみて、相當程度の減額を豫想されておるというふうにお聽きおきを願います。
【次の発言】 酒、タバコが敗戰後の荒涼とした人生の中で、非常に大きなリフレツシユメントでありということは、だれも認めるにやぶさかでないと思います。しかし殊に酒の場合、主食を原料にするということの性質から、今の日本の苦しい食糧事情の中から、このリフレツシユメントをつくるために、酒の原料として相當の主食を潰していくということは、……

第2回国会 財政及び金融委員会 第1号(1947/12/11、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 ただいまお話のございました政府職員に対する一時手当の支給に関する法律案につきまして、また大藏省預金部特別会計、國有鉄道事業特別会計、通信事業特別会計並びに簡易生命保險及び郵便年金特別会計の保險勘定及び年金勘定の昭和二十二年度における歳入不足補填のための一般会計からする繰入金に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  最初に政府職員に対する一時手当の支給に関する法律案について、御説明申し上げたいと存じます。全逓その他官公職員労働組合からの提訴にかかりまする生活補給金即時支給の要求に対する中央労働委員会の調停案は、この際政府職員に対してその月……

第2回国会 財政及び金融委員会 第3号(1948/01/29、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 御指摘のように、復金が現下の一般の金融機関で賄えない融資を調達するという本來の使命に鑑みまして、國家の信用において融資をいたしてまいるという限度を、どの辺におくかということは、非常に現下の「インフレーシヨン」との関係に鑑みまして重要な事柄であります。われわれといたしましても、通貨発行審議会法を本國会で御採択になりまして、通貨の発行限度を考えていく場合には、当然にこの融資の問題を通貨発行審議会において議題の一つに考えておるわけでございまして、復金の融資に関しましては、いろいろと一般の御批評もございますし、われわれといたしましても、貴重な財政資金を最も効率的に使用するために、いろい……

第2回国会 財政及び金融委員会 第4号(1948/01/30、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 お答えを申し上げます。復金の性格的な問題といたしまして、御承知のように、日本の産業、経済再建のために缺くへからざるもの、並びに一般の金融機関においてよく賄い得ないものというものに対しての融資が考えられるのでありますが、ただいま内藤さんのおつしやいますように、その対象として農林方面の仕事の重要性が、その範疇にはいるということは考えられるのであります。ただ今までの復金の運用上、特に融資対象となり得ますものにつきましては、製粉業、林業、製材業、罐詰業、生糸製造業、畜産業、農薬品、こういつたものが、農林省所管にございまするが、これらのものの設備資金に関しましては相当に融資をいたしておる……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第23号(1948/05/21、23期、民主党)

○小坂証人 さようでございます。
【次の発言】 片山内閣ができましてから、これが挂冠するまでであります。
【次の発言】 日をはつきり記憶してないのでありますが、たしか二十六日ごろでなかつたかと思つております。というのは二十七日に私はラジオの放送討論会に出ることになつておりました。暮になつて議会が久しぶりに十日か十二日ごろでしたか休会になりましたので、私も郷里の長野縣に帰つておりましたが、その放送に間に合うように帰つてきたのですから、そうでなかつたかと思いますが、記憶がはつきりいたしません。夜行で帰つて参りましたら、すぐ閣議に出ろという話で、私は閣議に出席いたしました。閣議の部屋で当時外務大臣の……

第2回国会 予算委員会 第13号(1948/03/31、23期、民主党)

○小坂委員 ただいまの質問に関連してお尋ねしたいと思います。前二者の質問がそれぞれ相当長時間にわたつて述べられたので、私はきわめて簡單に質問いたしたいと思います。私は國会は國家の最高機関であつて、立法府は政府の上に立つと率直に考えておるのであります。しかしながら、立律府はやはり行政能率を促進するよう協力して審議を行わねばならないというように考えておるのであります。そこで問題は、われわれがただいま審議しておりますのは、この四月分の暫定予算についてであります。その暫定予算の中において、たまたま二千万円の軍事公債の利拂が問題になつておるのでありますが、この問題については、政府はしばしば答弁され、総理……

第2回国会 予算委員会 第19号(1948/04/30、23期、民主党)

○小坂委員 私は民主党を代表いたしまして、意見を申し述べたいと思うのでありまするが、なお民主自由党におきましても、社会党におきましても、國民協同党におきましても、大体同様な御意見のようでありまするから、私の討論をもつて一應の一般に通ずる意見として、お聽き取り願いたいと思うのであります。  ことに提出せられました両暫定予算案につきしては、これはあくまで暫定予算でありまするので、事務的内容を盛つたものであります。これについて、特別の意見を申し述べることもないのでありますが、この中に公共事業費が今回は相当大幅に盛りこまれております。この点については、暫定予算でいく限りにおいては、新規の計画というもの……

第2回国会 予算委員会 第33号(1948/06/15、23期、民主党)

○小坂委員 すでにわが党に許されました時間が相当使われておりますので、他の同僚諸君の便宜も考えまして、私は地方財政に関する問題に限つて御質問をいたしたいと思うのであります。  この際中央、地方を通ずる健全財政の要求ということが、インフレーションを克服いたします上に、非常なインポータンスをもつ要請であるということは、いまさら申し上げるまでもないのでありますが、この地方財政が今回野溝地方財政委員長のもとに総額二千億に上るものについて、極力その健全化をはかられたと言われておるのであります。そこで私はまず昭和二十二年度と二十三年度における地方財政の実情を、野溝さんはどういうふうに把握しておられるのかと……

第2回国会 予算委員会 第40号(1948/06/25、23期、民主党)【議会役職】

○小坂委員長代理 それでは会議を開きます。  先日に引続きまして質疑を続行いたしたいと思います。先日の本間君の御質疑中、商工大臣に関する部分が殘つておりましたから、この際これを許します。本間俊一君。
【次の発言】 午前の会議はこの程度にいたして午後二時より再開いたしたいと思います。     午後零時四十九分休憩

第2回国会 予算委員会 第41号(1948/06/26、23期、民主党)【議会役職】

○小坂委員長代理 大神善吉君。

第3回国会 予算委員会 第3号(1948/11/27、23期、民主党)

○小坂委員 先ほど田中君からいろいろお話があつたので、私はごく中心点だけを時間もないようですから伺います。私は大臣が就任以來たびたび御発表せられるところの御意見等を新聞等を通して伺つておるのでありますが、非常に危惧の念を持つておりますことは、大臣が何か予算のバランスという原則を無視した予算をお組みになるというようなことが往々紙上に現われて來るので、こういうことをなさると、予算ができたから國会に出すとおつしやいましても、これはなかなかわれわれとして審議が急速に進まないのじやないか、この点をはつきりあなたから伺つておきたいと思うのであります。すなわち今度お出しになる一本の予算というものは、收支の均……

第4回国会 内閣委員会 第3号(1948/12/12、23期、民主党)

○小坂委員 民主党といたしましては、本法律案に賛成の意を表するものであります。國家行政組織法が施行されますまでの間、各行政機関の定員を設置し、または増加いたします場合法律によることといたしまして、職員の増加を抑制するという御趣旨は、行政整理の叫ばれております際きわめて私は当然のことと考えるのであります。なお、この定員の問題もさることながら、ただいま質問の中にもありましたように、政府の職員の事務の能率化をはかるという点につきまして、また職員の心構えが、全体のための奉仕者であるということに徹しまするよう、当局におかれまして十分この法律案の施行と並行いたしまして配意せられんことを希望いたすのでありま……

第4回国会 予算委員会 第15号(1948/12/22、23期、民主党)

○小坂委員 上林山委員長が事故のため欠席せられており、苫米地理事が委員長代理として委員長席につかれましたので、この際発言を求めます。  私は昨晩まことに奇怪なるできごとに遭遇いたしたのであります。最近において國会の信威というものが次第に失墜しつつあり、もしくは國民からその信頼感を喪失せられてもやむを得ないようなできごとが起きつつあるということは、私ども國会議員として、まことに遺憾にたえないところであります。われわれといたしましては、かかる風潮を一刻も早く是正して、明朗にして健全なる國会、眞に國民の付託にこたえ得るような國会を早くつくり上げなければならない。これはわれわれの共同の責務であると痛感……


24期(1949/01/23〜)

第5回国会 大蔵委員会 第14号(1949/04/15、24期、民主党(第十控室))

○小坂善太郎君 私は委員外の者でございますが、一万田総裁がお見えになるというので参りまして、お話を承りまして、たいへん裨益するところが多うございますから、三つばかりちよつとお伺いしたいと思う。総裁のお話を承つておりますと、今ほとんど金融梗塞などは心配いらぬというくらいの力強いお話でありますけれども、現に公團が手形をもつて支拂つておりまして、その公團の支拂手形を市中銀行に持つて行くと、割れないという実情が相当にあるわけであります。政府の方では税金徴收は相当強行しておりますから、日銀にもその辺の資金があるのではないかと思うのでありますが、市中銀行のそういう金融梗塞はどういう点から出しておるのでしよ……

第5回国会 予算委員会 第8号(1949/04/09、24期、民主党(第十控室))

○小坂委員 それでは簡單に、御質問いたします。最初に大藏大臣と安本長官に伺つておきたい。このほどドツジ公使の声明等もありまして、日本の経済を竹馬経済からおりる。あるいは足を短かくて、とにかく地に足をつけた運営をしなければならぬということが言われておりますが、その意味は、大体千五百億ずつにも上るところの外國の援助と、もう一つは一時的な資金、補助金といつたようなものの上に立つている日本経済の姿が、このまま続いて行けば、竹馬の足を短かくする瞬間に、その足が長ければ長いほど、あとの安定恐慌なり、そういうものが深刻に來るのだ、今のうちにこのことを深刻に考えろ、こういう意味であろうと思うのであります。この……

第5回国会 予算委員会 第10号(1949/04/13、24期、民主党(第十控室))

○小坂委員 関連して……。ただいま農林大臣のお話の中の肥料の生産でありますが、この渇水期におきまして、非常に電力が豊富だつたために、予定よりよけい生産されたということは非常にけつこうだと思つておりますが、この配給計画につきまして、予定より生産された分についての見込みが、少し少くなつておるのじやないかというようなことを実は聞いておるのであります。最近反当り窒素肥料において、五貫八百匁から六貫匁にふやしたということでありますが、さらにもう少しおふやしになつてもよいような事情であるかのように聞いております。石灰窒素関係で私の聞いております範囲では、第二・四半期の末になると、六万トンくらい滯貨ができて……

第5回国会 予算委員会 第11号(1949/04/14、24期、民主党(第十控室))

○小坂委員 本予算に関しましては、熱心に各委員から質疑が繰返されたのでありますが、大体この程度で審議が終了したものと考えてよろしいのではないかと考えますので、ここに審議打切りの動議を提出いたします。

第5回国会 予算委員会 第13号(1949/04/26、24期、民主党(第十控室))

○小坂委員 どうですか、私は速記を止めて懇談会にしたらどうかと思います。大体質問も答弁も大臣に聞くようなかつこうで、河野君も大臣になつたつもりではないでしようが、非常に愼重に言つている。これでは聞きたいと思うことはちつとも聞けないし、新聞を読めばすぐわかる。速記があるということで、関係筋の氣がねをされている面もあるでしようから、速記をとめて懇談してみたらどうですか。速記をとつての話は大臣が出てからやつていただくことにして……。

第6回国会 予算委員会 第4号(1949/11/18、24期、民主党(第十控室))

○小坂委員 議事進行に関して緊急動議……。ただいま中曽根委員から緊急に理事会を開くべしという動議が提出されておるのであります。その動議を採択するかいなかについてここで採決を願います。

第7回国会 予算委員会 第24号(1950/03/08、24期、自由党)

○小坂委員 議事進行について……。
【次の発言】 動議です。
【次の発言】 ただいま勝間田君から議事進行に関連いたしまして、一時本委員会を休憩すべしという動議が提出せられましたので、私は別の角度から動議を提出いたします。
【次の発言】 別個の意見です。休憩すべしという動議が出ましたから、私は休憩すべからずという……。
【次の発言】 動議はすべからずという方が先決さるべきものだと思います。
【次の発言】 私はさつき発言しておる最中だつたのですが、ただいまの動議は……。
【次の発言】 私は議事進行に関しまして動議を提出いたしまして、その後委員長が私の発言中先に出ておる動議を採択すべしということで、……

第7回国会 予算委員会 第25号(1950/03/09、24期、自由党)

○小坂委員 私はここに自由党を代表いたしまして、ただいま議題になつておりまする一般会計、特別会計、政府関係機関予算の三案に対しまして、賛成の意を表するものであります。  私はここに賛成の意見を述ぶるにあたりまして、一言所感を申し述べさしていただきまするが、終戰以来、歴代の内閣によつてその年度の予算が審議せられたのでありまするが、本予算案のごとく、一月早々に国会に提案せられ、十分の審議期間を経て、しかも年度前に予算が確定せらるる事態は、本日のこの予算案をもつて嚆矢といたすのではないかと思うのであります。終戰後は暫定予算、あるいは追加予算が相次いで無計画に提案せられまして、一昨年のごとき、ただいま……

第8回国会 予算委員会 第1号(1950/07/18、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより予算委員会を開会いたします。  この際一言ごあいさつを申し上げます。去る五月二日、本院の御推挙によりまして、不肖はからずも予算委員長の重職を汚すことになりました。申すまでもなく、各委員会の中軸としての本委員会の任務は、きわめて重要なものであり、ことに現下の事局に際会いたしまして、本委員会を円満に運営いたしまする職責は、きわめて重要であると考えるのであります。つきましては、委員会の運営にあたりましては、常に大所高所に立ちまして、公正に任務を盡したいと考えておりますが、何分にも浅学非才の者でございまするし、かつはなはだ不なれでございまするので、不行届の点も多かろうかとおそれて……

第8回国会 予算委員会 第2号(1950/07/26、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  会議を開きました趣旨につきまして簡單に一言申し上げます。本日は特に本委員会に付託せられました予算案その他の法案はないのでありまするが、時あたかも昭和二十六年度の予算の編成期にあたりまするし、一方隣国におきまする不幸なる事態の発生を見まして、その日本経済に及ぼす影響もまた少からざるを考えまする次第であります。この際特に委員会を開き、日本経済の現状について、また特に予算編成方針並びに予算の執行状況等を中心にいたしまして、政府の説明並びに意見を聽取することはきわめて必要なことであると考えまするので、委員会を開催いたした次第でございます。大蔵大臣が急に関係方面……

第8回国会 予算委員会 第3号(1950/07/27、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  昨日に引続き、昭和二十六年度予算編成方針等に関する件について、質疑を続行いたします。西村榮一君。
【次の発言】 林百郎君。
【次の発言】 お答えしますが、大橋法務総裁は関係方面との急な連絡のために、今他出しておられます。その連絡の済み次第こちらへ見えるようであります。官房長官は出席があることになつておりますからすぐ参ると思います。
【次の発言】 林君に申し上げますが、あなたの御質問は大蔵大臣だけではとても充足できない趣旨のもののように思うのでありますが、ただいま申し上げたような事情で、法務総裁もおられませんし、御相談でありまするが、米原昶君は大蔵大臣だ……

第8回国会 予算委員会 第4号(1950/11/20、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  お諮りいたしたいことがあります。理事林百郎君が去る七月二十八日委員を辞任せられましたので、理事一名欠員でありますので、その補欠をいたしたいと存じますが、これは先例によりまして、委員長において指名するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がなければ風早八十二君を理事に指名いたします。
【次の発言】 派遣委員の調査報告の件に入ります。本件に関しましての経過について御報告をいたします。  第八回国会終了に際しまして、本委員会の閉会中審査事件として、予算制度に関する件、及び予算の執行状況調査に関する件の両件の審査の付託を受けたのであります。  去る九月六……

第9回国会 予算委員会 第1号(1950/11/25、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  この際お諮りいたしたいことがあります。理事の鈴木明良君より、理事辞任の申出があります。これを許可することに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なければ、さよう決定いたします。  なお理事の補欠をいたしたいと思いますが、これは先例によりまして、委員長において指名するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がなければ橘直治君を理事に指名いたします。
【次の発言】 次に参考人より意見を聽取いたしますることに関してお諮りいたします。今次国会予算委員会に付託になりました補正予算につきましては、来る二十七日より審議を開始することに理事会において御協議を願……

第9回国会 予算委員会 第2号(1950/11/27、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  昭和二十五年度一般会計予算補正(第1号)、昭和二十五年度特別会計予算補正(特第1号)及び昭和二十五年度政府関係機関予算補正(機第2号)の各案を一括して議題といたします。  まず政府の説明を求めます。池田大蔵大臣。
【次の発言】 引続きまして事務当局より、さらに詳細なる説明の補足を聽取いたしたいと思います。河野主計局長。
【次の発言】 さらに歳入につきまして、事務的な説明を求めたいと思います。平田主税局長。
【次の発言】 次に本予算案に関しまして直接の関連を持ちませんが、これに関連いたしたものとしまして、金融事情について説明を求めたいと思います。舟山銀行……

第9回国会 予算委員会 第3号(1950/11/28、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  質疑に入ります。庄司一郎君。
【次の発言】 庄司君に申し上げますが、あなたの御要求の大臣は、まだ見えていない方がおりますから、いずれ見えましてからお願いすることといたしまして、時間の取合せ上、安本長官が見えておりますので、北沢君に発言を一時讓りたいと思いますが……。
【次の発言】 わかつております。それでその方々が来るまで……。
【次の発言】 それでよければ庄司一郎君。
【次の発言】 よろしゆうございます。尾崎末吉君。
【次の発言】 尾崎君に申し上げますが、建設大臣が見えましたから、もし何でしたら庄司君と一時かわつていただきたい。

第9回国会 予算委員会 第4号(1950/11/29、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  本日は参議院本会議において、国務大臣に対する質疑がありまするので、各大臣の本委員会に対する出席が困難の様子であります。大臣の出席を得ずして、このまま本委員会を続行いたしますることも無意味と考えまするので、明日午前十時より正確に開会いたすことといたします。  本日はこれにて散会いたします。     午前十一時三十四分散会

第9回国会 予算委員会 第5号(1950/11/30、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  前日に引続きまして質疑の続行をいたします。
【次の発言】 勝間田君の御動議に対しまして、委員長といたしましても御趣旨ごもつともと考えます。折衝の過程におけるいろいろないきさつ等につきましては、あるいはあまりに繁雑にわたることもあるかもしれませんが、提出いたしました資料につきましては、大蔵大臣より本委員会に提出させるように委員長として交渉いたします。  中曽根康弘君。
【次の発言】 静粛に願います。
【次の発言】 中曽根君に申し上げます。あなたの今の御議論の中に、綱紀の粛正あるいは道義の頽廃に関連いたしまして、総理大臣の別莊行きというお話がありましたが、……

第9回国会 予算委員会 第6号(1950/12/01、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 会議を開きます。  これより補正予算に関しまして、参考人より御意見を徴することといたします。開会にあたりまして、本日御出席の参考人の各位にごあいさつを申し上げます。本日は御多忙中のところ、貴重な時間を割愛せられまして御出席を願いましたことは、委員長といたしまして厚く御礼申し上げる次第でございます。申すまでもなく、目下本委員会におきまして審査中の昭和二十五年度補正予算は、今国会における最も重大なる案件でございます。よつて委員会におきましては、広く各層の学識経験者の御意見を聞き、本案の審査を一層権威あらしめ、遺憾なからしめんと考えるものでございます。各位の豊富なる御意見を承ることがで……

第9回国会 予算委員会 第7号(1950/12/02、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 会議を開きます。  昨日地方行政委員会より、同委員会の決議につきまして、参考のために本委員会に送付せられました書類がございまするから、これを御報告申し上げます。   地方財政確保に関する件   地方財政の現状は、このままに推移するときは、その円滑なる運営に重大なる支障を来す虞があると認められる。   これがためには地方財政委員会の意見書に述べられた如く地方財政平衡交付金を増額するとともにシャウプ第二次勧告に示された措置を速かに講ずる必要があると認める。  政府は速かに適正なる措置を講ぜられたい。   右決議する。 こういうものでございます。これをいかが取扱いましようか。

第9回国会 予算委員会 第8号(1950/12/03、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  昨日に引続きまして、質疑を続行いたします。勝間田清一君。
【次の発言】 林百郎君。
【次の発言】 次は小平忠君。
【次の発言】 稻村順三君。
【次の発言】 林百郎君。
【次の発言】 黒田寿男君。
【次の発言】 先ほどの黒田君の御質問に対しまして、資料が出たようでありますから、これを答弁せしめます。平井政府委員。
【次の発言】 どつちがほんとうかというお話でございますが、大蔵大臣はドツジ氏とちよつと用があるとさつきから言われておりましたので、はなはだ私もあなたの御指摘については痛み入りますけれども、適当な機会に申し上げますから……。

第9回国会 予算委員会 第9号(1950/12/04、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 会議を開きます。  本日は総理大臣に対する質疑の残余の分について順次お許しすることにいたします。川崎秀二君。
【次の発言】 西村榮一君。
【次の発言】 小平忠君。小平君、総理の時間の関係もありますから、質問は簡潔に長時間に渡らないように、しかも御意見に渡らないようにお願いいたします。
【次の発言】 小平君、重複しないように、意見にならないように、質疑をしてください。
【次の発言】 小平君、お約束ですから、やめてください。
【次の発言】 では簡潔に願います。
【次の発言】 小平君、簡單に願います。
【次の発言】 黒田寿男君。

第10回国会 予算委員会 第2号(1951/01/30、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  この際お諮りいたすことがあります。理事風早八十二君が先般委員を辞任せられましたので、理事が一名欠員でありますが、この補充は前例によりまして委員長において指名するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がなければ林百郎君を理事に指名いたします。  去る一月二十三日政府より提出せられました昭和二十六年度一般会計予算、同特別会計予算、同政府関係機関予算の各案を一括して議題といたします。まず政府の説明を求めます。池田大蔵大臣。
【次の発言】 次に、事務的にこれを補足させるために主計局長の説明を求めます。河野主計局長。

第10回国会 予算委員会 第3号(1951/01/31、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  ただちに質疑に入ります。尾崎末吉君。
【次の発言】 午後は一時から再開いたすことといたしまして、この際暫時休憩いたします。     午前十一時五十三分休憩
【次の発言】 休憩前に引続き、会議を開きます。  質疑を続行いたします。尾崎末吉君。
【次の発言】 尾崎君に申し上げますが、やはり大臣がおりませんので、海運局長でよろしゆうございますか。
【次の発言】 尾崎君、長官はただいま洋行中でこちらにおいでになりませんので、次長でございます。
【次の発言】 明日は午前十時より開会いたしまして、総理大臣に対する質問を続行いたします。  本日はこれにて散会いたしま……

第10回国会 予算委員会 第4号(1951/02/01、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  本日は国務大臣の出席の都合もありますので、午前中は休憩いたしまして、午後二時より再開いたすことといたします。  これにて暫時休憩いたします。     午前十時三十一分休憩
【次の発言】 休憩前に引続き会議を開きます。  これより質疑を続行いたします。尾崎末吉君。
【次の発言】 川崎秀二君。
【次の発言】 一応済んでから……。
【次の発言】 それでは勝間田君。
【次の発言】 明日は午前十時半より開会いたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後四時二十一分散会

第10回国会 予算委員会 第5号(1951/02/02、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  昨日に引続きまして質疑を続行いたします。西村榮一君。
【次の発言】 西村君に申し上げます。さつきも申したように、総理大臣は渉外関係で十二時正確にこちらを出られなければなりませんから、あとは午後に讓つていただきたいと思います。――では午前中はこの程度にいたしまして、午後は二時より再開いたします。  これにて暫時休憩いたします。     午後零時一分休憩
【次の発言】 休憩前に引続き会議を開きます。  質議を続行いたします。西村榮一君。
【次の発言】 私語を禁じます。
【次の発言】 この際林百郎君より関連質問を求められております。一点に限つて許可をいたしま……

第10回国会 予算委員会 第6号(1951/02/03、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  質疑を続行いたします。川崎秀二君。
【次の発言】 この際安本長官に申し上げますが、先ほど川崎君の要求のございました資金計画でありますが、これはお話のように動く要素を含んでおりましようが、本委員会としてきわめて重要な資料と存じますから、至急に刷りものにして御配付を願いたいと存じます。
【次の発言】 この際井出一太郎君から関連質問を求められております。一問に限つてこれを許します。井出一太郎君。
【次の発言】 午前中はこの程度にいたしまして、午後は一時から再開いたします。  これにて暫時休憩いたします。     午後零時二分休憩

第10回国会 予算委員会 第7号(1951/02/05、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  質疑を続行いたします。林百郎君。
【次の発言】 まだ来ていないようであります。要求はしております。
【次の発言】 林君にちよつと申し上げますが、池田大蔵大臣は丁重に、言葉に注意しておるようでございますから、あなたも、御熱心の余りと思いますけれども、用語の点は上品にお願いしたいと思います。
【次の発言】 静粛に願います。私語を禁じます。
【次の発言】 大臣、委員長の許可を得て発言してください。
【次の発言】 林委員に申し上げますが、あなたの御要求で労働大臣がけさから来て待つておられます。
【次の発言】 委員長は発言を許しております。

第10回国会 予算委員会 第8号(1951/02/06、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  質疑を続行いたします。北澤直吉君。
【次の発言】 林君に申し上げますが今やむを得ない事情のために退席した人が大部分なんですから……。
【次の発言】 与野党を問わず十分努力いたしたいと思います。  午前中はこの程度にとどめまして、午後は一時半から続行いたします。暫時休憩いたします。     午後零時十二分休憩
【次の発言】 午前中に引続きまして会議を開きます。  質疑を継続いたします。角田幸吉君。
【次の発言】 林君に申し上げますが、林君たいへん御立腹のようでありますが、この問題はどうですか、質疑をずつと継続して、その結果こういう点が問題だということが起……

第10回国会 予算委員会 第9号(1951/02/07、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  当委員会の委員各位におかれましては、きわめて熱心な審議を連日続けられておるのでありまするが、本日は当予算委員会における案の提出者である大蔵大臣初め各大臣の出席がないのであります。大蔵大臣は聞くところによりますると、関係方面との折衝でありまするからやむを得ませんが、それぞれ関係大臣に対しては事前に十分通告いたしてあるのであります。しかしかかる状況におきましては、委員長におきましても、審議を進めることはまことに無意味であると感ぜざるを得ないのであります。よつて政府の反省を求めたいと思います。   午前中の委員会はこれをもつて休憩いたしまして、午後一時半より……

第10回国会 予算委員会 第10号(1951/02/08、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  質疑を続行いたします。川島金次君。
【次の発言】 この際林百郎君から川島君の質問に関連して質疑があるようでありまするから、一問に限つてこれを許します。林百郎君。
【次の発言】 午前中はこの程度にいたしまして、午後は一時半より再開、質疑を続行いたします。  これにて暫時休憩いたします。     午後零時二十九分休憩
【次の発言】 休憩前に引続きまして会議を開きます。  質疑を続行いたします。川島金次君。
【次の発言】 ちよつと川島君に申し上げますが、今あなたの御発言中、農林大臣が千六百万石近い備蓄米があるという話で、この数字は非常に疑点があるとおつしやい……

第10回国会 予算委員会 第11号(1951/02/09、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  質疑を続行いたします。小平忠君。
【次の発言】 農林委員会のほかに、分科会を開くことになればさらに分科会においてもその機会がありますから。
【次の発言】 川島金次君。
【次の発言】 先ほどの川島君の御質問中、育英資金に関する点について答弁があります。相良政府委員。
【次の発言】 この際林百郎君から関連質問を求められております。これを許します。
【次の発言】 ただいまの林君の御質問並びに天野文部大臣の答弁の間に数字に関して食い違いがあるようでありますから、委員長におきまして、政府側に注意いたしますが、印刷等には十分御注意を願いたいと思います。なおこの数字……

第10回国会 予算委員会 第12号(1951/02/10、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 川島君。理財局長も来ておりますから……。
【次の発言】 午前中はこの程度にいたしまして、午後は一時から再開、質疑を続行いたします。  これにて暫時休憩いたします。     午前十一時五十八分休憩
【次の発言】 これより会議を開きます。  質疑を続行いたします。横田甚太郎君。
【次の発言】 静粛に願います。
【次の発言】 林君の関連質問を許可いたします。
【次の発言】 林君、さつき大蔵大臣はちよつともらつたと言いかけてやめた。そうして援助と言つた。
【次の発言】 林君、あなたは非常にこだわつていらつしやいますが、さつき大蔵大臣の言つた意味は、もらつたということをちよつと言いかけてや……

第10回国会 予算委員会 第13号(1951/02/12、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより開議を開きます。  質疑を続行いたします。横田甚太郎君。
【次の発言】 関連しておる一点に限つて許可いたします。
【次の発言】 林百郎君、関連質問を許可いたします。
【次の発言】 あなたの方では横田君があなたの党の代表として質問しておられるのですから、あなたは同僚の質問に対して不十分であるならば、補充的な意味においてきわめて簡潔になされなければならぬと委員長は考えるのであります。この際一問だけ許可いたします。
【次の発言】 林君、私語に対して答える必要はありません。質問ならば質問してください。
【次の発言】 だから一問だけお許ししているのだから、きわめて簡潔に願いたい。

第10回国会 予算委員会 第14号(1951/02/13、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  質疑を続行いたします。戸叶里子君。
【次の発言】 この際関連質問を許可いたします。一問に限ります。小林進君。
【次の発言】 減つた経緯について、主計局長の説明を聞いてはどうですか。
【次の発言】 文部大臣は、戸叶君ちよつとお待ちになつていただきたいのです。実は参議院の何か両方の合同審査会に出ておるようで、五十分までには来るということです。ああいうかたい人ですから、必ず来ると思います。
【次の発言】 小林進君。
【次の発言】 小林君、質疑を継続してください。
【次の発言】 戸叶里子君。

第10回国会 予算委員会 第15号(1951/02/16、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  本日は午後一時より、内閣総理大臣に対する質疑を行う予定になつておりまするが、昨日はからずも十五年来の大雪でありましたために、交通機関の関係上、公聽会を開会することができなかつたのであります。公述人として意見を聞くことになつておりました京都大学教授汐見三郎君が、今までこういう席にあまりおいでにならなかつたのでありますが、特に今回新たなる税制について意見を述べたいという考えで、京都から来ておられまするので、同君を参考人してこの際意見を聽取いたしたいと存じまするが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がなければ、さよう決定いたします。なお公聽会の続きは……

第10回国会 予算委員会 第16号(1951/02/19、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  この際御報告申し上げることがあります。先般委員長に御一任願いました分科会の区分及び主査の選定につきまして、次の通り定めましたから御了承を願います。  第一分科、皇室費、国会、裁判所、会計検査院、内閣、総理府、法務府、大蔵省、建設省及び経済安定本部所管並びにその他の分科の所管以外の事項、主査西村久之君。  第二分科、外務省、文部省、厚生省及び労働省所管、主査上林山榮吉君。第三分科、農林省及び通商産業省所管、主査橋本龍伍君。第四分科、運輸省、郵政省及び電気通信省所管、主査橘直治君。  なお分科員の配置は衆議院公報をもつてお知らせいたします。

第10回国会 予算委員会 第17号(1951/02/21、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  各分科会の主査よりそれぞれその審査の結果について、いずれも委員長まで御報告がありましたから、これより順次各分科会の主査の報告を求めることといたします。西村久之君。
【次の発言】 第二分科、主査上林山榮吉君。
【次の発言】 第三分科会主査、橋本龍伍君。
【次の発言】 第四分科主査橘直治君。
【次の発言】 各分科主査よりの報告は、いずれも予算各案の討論採決を総会に譲るべしとの報告であります。  明日は午前十時半より委員会を開会いたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後四時五分散会

第10回国会 予算委員会 第18号(1951/02/22、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  質疑に入るに先だちまして、この際あらかじめ申し上げておきますが、本予算案につきまして、もし各派の間におきまして修正意見等がありましたならば、さつそく委員長の手元まで提出の手続きをお願いいたします。議事進行の都合もありますから、あらかじめ特に御了承をお願いする次第であります。  午前中はこの程度にいたしまして、午後一時より再開、質疑を続行いたします。これにて暫時休憩いたします。     午前十一時四十八分休憩
【次の発言】 休憩前に引続きまして会議を開きます。  委員会の運営につきまして、理事会が開会されておりましたので、開会が非常に遅延いたしましたこと……

第10回国会 予算委員会 第19号(1951/02/23、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  この際昨二十二日理事会におきまして決定いたしましたる委員会の運営について、御報告申し上げます。本日は午前中新電力会社の発足に関連いたしまして自発並びに公益事業委員会側の意見を聞き、午後は船腹増強対策につきまして、運輸大臣並びに当局との間に質疑を行います。二十四日は午前は地方財政平衡交付金を中心として質疑を行い、午後は物価問題並びに麦の統制撤廃等を中心といたしまして質疑をなし、二十五日は金融債問題につきまして参考人の意見を聽取しつつ、大蔵当局に質疑を行い、二十六日午前、一時間程度内閣総理大臣に対する質疑をなし、これをもつて全部の質疑を終了することとし、二……

第10回国会 予算委員会 第20号(1951/02/24、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  開会に先だちまして一言申し上げまするが、昨日公益事業委員会委員長松本烝治君、同副委員長松永安左ヱ門君に、政府委員として委員会に出席方を要求しておつたのでありまするが、両君とも御病気のためということで見えなかつたのであります。松本委員長は、その後の病状を聞いてみますると、これは御無理のようでありまするが、松永副委員長につきましては、本日もさらに出席方を要求してありまするから、同君に質疑を御希望の方は、そのおつもりでお待ちを願いたいと思います。  これより地方財政平衡交付金に関する問題を中心として質疑に入ります。川島金次君。

第10回国会 予算委員会 第21号(1951/02/25、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  本日は、金融債に関する問題につきまして、去る十九日の会議に引続きまして、参考人の意見を聽取することといたしましたが、本日出席の参考人は、復興金融金庫理事長工藤昭四郎君、一橋大学教授高橋泰藏君、日本経済新聞論説委員長友光正明君、第一物産株式会社社長新関八洲太郎君、協和交易株式会社社長久保田幾之助君、日本銀行理事井上敏夫君でありますが、なお後刻、朝日新聞の論説委員土屋清君も見える予定でありますから、御承知を願いたいと存じます。  開会に先だちまして参考人の各位にごあいさつを申し上げます。本日は皆様方には非常に御多忙のところ、しかもせつかくの休日をこの雨の中……

第10回国会 予算委員会 第22号(1951/02/26、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  内閣総理大臣に対する質疑に入ります。松本一郎君。
【次の発言】 質問でありますから、そのつもりでお願いし申す。
【次の発言】 川崎秀二君。
【次の発言】 川島金次君。
【次の発言】 林君、私語を禁じます。
【次の発言】 横田甚太郎君。
【次の発言】 横田君、質問をしてください。
【次の発言】 横田君、質問をしてください。
【次の発言】 だから質問を継続して、早くけりをつけなさい。時間が過ぎて……。
【次の発言】 小平忠君。
【次の発言】 だめです。小平忠君。
【次の発言】 これにて質疑は全部終了いたしました。午後は二時より会議を再開いたしまして、討論、……

第10回国会 予算委員会 第23号(1951/03/28、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  お諮りいたすことがあります。理事橋本龍伍君及び川島金次君が先般委員を辞任されまして再び委員に選任されたのでありまするが、手続上理事の補欠選任をいたすことになつております。これはやはり橋本君及び川島君に理事をお願いすることにしてはいかがでございましようか。
【次の発言】 御異議がなければその通りに決します。
【次の発言】 これより昭和二十六年度政府関係機関予算補正(機第1号)を議題に供します。まず政府の説明を求めます。池田大蔵大臣。
【次の発言】 これより質疑に入ります。御質疑の通告はございませんが、御質疑がありましたら、申出を願いたいと思います。――で……

第10回国会 予算委員会 第24号(1951/03/29、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  昨日に引続きまして質疑を続行いたします。井出一太郎君。
【次の発言】 林百郎君。
【次の発言】 それではちよつと大臣の都合によりまして、十五分程度休憩いたしたいと思います。この際暫時休憩いたします。     午前十一時三十五分休憩
【次の発言】 休憩前に引続き会議を開きます。   質疑を続行いたします。林百郎君。
【次の発言】 なお杉山説明員から補足があります。
【次の発言】 川島金次君。
【次の発言】 黒田寿男君。
【次の発言】 これにて質疑は終了いたしました。午後二時半より会議を再開いたしまして討論採決に入ることといたします。本会議の関係もあります……

第10回国会 予算委員会 第25号(1951/05/23、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより予算委員会を開会いたします。  本日は特に本委員会に付託せられましたる議案はないのでありますが、昭和二十六年度の予算執行状況等に関しまして、政府からいろいろ説明を求めたいと思うのであります。最近に至りまして日本経済協力等に関してマーカツト声明等もあり、いろいろ具体的な観点から論議せられるようになりましたので、この間の事情等につきましても政府の考えを聞きたいと思うのであります。なお先般憲法記念日を前にいたしまして行われましたリツジウエイ声明によりまして、平和條約が締結せられる前にも、諸種の行政権を日本政府に逐次委讓するというようなことも言われておるのでありまして、本委員会と……

第12回国会 予算委員会 第1号(1951/10/16、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  理事橋本龍伍君、理事川崎秀二君、理事川島金次君、理事林百郎君の諸君がいずれも先般委員を辞任せられまして、目下理事の欠員が四名あるのでありまするが、これよりその補欠選任をいたしたいと思います。これは先例によりまして、委員長において指名するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がなければただちに指名をいたします。       苫米地英俊君    中曽根康弘君       川島 金次君    風早八十二君 以上四名の方に理事をお願いいたします。
【次の発言】 次に本会期におきましても、議長の承認を得まして予算の実施状況に関する件について国政調査をいたし……

第12回国会 予算委員会 第2号(1951/10/17、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  この際お諮りいたします。過般のルース台風によりまして九州地方の被害はきわめて甚大なるものがありまするが、本委員会におきましても、公共事業費の実施等に関しまして、実地調査のために委員派遣の希望もありまするが、これは議長の承認を要しますし、なお他の関係委員会との振合いもありますから、その一切の取扱いを委員長に御一任を願いたいと存じますが御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がなければその通り決定いたします。
【次の発言】 本日は日本国有鉄道の予算実施の状況につきまして政府の説明を聽取することといたしますが、日本国有鉄道当局より総裁及び営業局長が出席して……

第12回国会 予算委員会 第3号(1951/10/18、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  昨日に引続きまして、日本国有鉄道の予算実施の状況につきまして、特に運賃値上げ問題について、質疑を進めることといたします。中村清君。
【次の発言】 有田二郎君。
【次の発言】 石野久男君。
【次の発言】 いろいろ制約があるのでしようから、その範囲はひとつ委員長におまかせ願いたいと思います。苫米地英俊君。
【次の発言】 それでは後ほど資料として提出していただくことにいたします。  では本日はこの程度にいたしたいと思います。次会の議事日程は公報をもつて御通知申し上げます。  本日はこれにて散会いたします。     午後三時四十四分散会

第12回国会 予算委員会 第4号(1951/10/24、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  昭和二十六年度一般会計予算補正(第1号)、同特別会計予算補正(特第一号)、同政府関係機関予算補正(機第2号)、右各案を一括して議題に供します。  まず政府の説明を求めます。池田大蔵大臣。
【次の発言】 河野主計局長。
【次の発言】 平田主税局長。
【次の発言】 ただいま説明を聞きました各案につきまして学識経験者、その他より参考人として意見を聴取いたしたいと思いまするが、参考人の人選及び意見聽取の日取り等につきましては、委員長に御一任を願いたいと存じますが御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がなければその通り決定いたします。  午前中の会議はこの程……

第12回国会 予算委員会 第5号(1951/10/25、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  補正予算各案を議題といたしまして、質疑に入ります。有田二郎君。
【次の発言】 午前の会議はこの程度にとどめます。午後は二時より委員会を再開して質疑を継続することといたします。  これにて暫時休憩いたします。     午後一時三分休憩
【次の発言】 本日はこの程度にとどめまして、明二十六日午前十時半より委員会を開会し質疑を継続することといたします。  これにて散会いたします。     午後三時四十三分散会

第12回国会 予算委員会 第6号(1951/10/26、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  先般委員長に御一任を願いました参考人の入選につきましては、次の通りに定めましたから御了承を願いたいと存じます。朝日新聞論説委員土屋清君、経済団体連合会理事、日本化薬社長原安三郎君、全国銀行協会連合会会長、千代田銀行頭取千金良宗三郎君、東京大学名誉教授、農村更生協会会長那須浩君、日本労働組合総評議長、炭労委員長武藤武雄君、以上五名の諸君にお願いをいたしました。なお日取りにつきましては、来る二十九日月曜日午前十時より意見を聽取することといたしますから、御了承を願います。  昨日に引続きまして質疑を継続いたします。宮幡靖君。

第12回国会 予算委員会 第7号(1951/10/27、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  昨日に引続きまして質疑を継続いたします。宮幡靖君。
【次の発言】 午前の会議はこの程度にとどめまして、午後は一時半より委員会を再開して質疑を継続することといたします。  これにて暫時休憩いたします。     午後零時二十一分休憩
【次の発言】 休憩前に引続き会議を開きます。  質疑を継続いたします。庄司一郎君。
【次の発言】 その前にちよつと委員長からお諮りいたします。ただいま庄司委員から皇居の再建につきましてきわめて妥当な御意見があつたのでありまするが、本委員会といたしましても、委員の有志を募りまして、実地を拜見してその再建の方途を考えたいと考えるの……

第12回国会 予算委員会 第8号(1951/10/29、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  本日は補正予算各案につきまして、公聽会に準じまし、一般各界権威者各位の御意見を聽取することといたします。  本日おいでを願いました公述人は、朝日新聞論説委員土屋清君、経済団体連合会理事、日本化薬社長原安三郎君、全国銀行協会連合会理事、千代田銀行頭取千金良宗三郎君、東京大学名誉教授、農村更生協会会長農学博士那須浩君、日本労働組合総評議会議長、炭労委員長武藤武雄君の各位であります。  公述人の各位におかれましては、目下本委員会におきまして審議中の補正予算の重要性にかんがみまして、これがいよいよ実施のあかつきにおきまして、社会各方面、各階層に及ぼします影響等……

第12回国会 予算委員会 第9号(1951/10/30、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  質疑を継続いたします。上林山榮吉君。
【次の発言】 ちよつと……。実ははなはだ申しにくいのですが、上林山君の質問に大いに敬意を表するのでありますが、御承知のように約束しておりますので、午後も大蔵大臣に出てもらいますから、午後にまわしていただけないでしようか。
【次の発言】 約束だけはひとつぴつちりお守り願いたい。
【次の発言】 約束がありますから……。
【次の発言】 ちよつと小林君に申し上げますが、安本長官、建設大臣、農林大臣は十二時十分からよんどころない用事のために、退席さしてもらいたいという申出がございますから、ここに出席しております方にお話をして……

第12回国会 予算委員会 第10号(1951/10/31、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  この際お諮りいたすことがあります。理事川島金次君が昨三十日に委員を辞任せられましたので、目下理事一名の欠員があります。つきましてはその補欠選任をいたしたいと存じますが、先例によりまして委員長において指名するに御異議はありませんか。
【次の発言】 御異議がなければ、前の通り川島金次君に引続き理事をお願いすることといたします。  これより質疑を継続いたします。尾崎末吉君。
【次の発言】 上林山君。
【次の発言】 庄司一郎君。
【次の発言】 尾崎末吉君。
【次の発言】 角田委員。
【次の発言】 なおこの際一言お願いいたしておきます。本委員会は、諸君御承知のご……

第12回国会 予算委員会 第11号(1951/11/01、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  総理大臣に対する質疑に入ります。早川崇君。
【次の発言】 ちよつと早川君に申し上げますが、きようは総理に対する質問で、総理が出て来なければという質問だけ延ばしておつたわけですけれども、この程度のことでしたら、きのうも大蔵大臣も安本長官も出ておつたので、総理でなければ答えられぬような質問だけに限つておやり願いたいと思います。
【次の発言】 静粛に願います。
【次の発言】 静粛に願います。  総理大臣よろしゆございますか。―御承知のように、内閣は連帯で、国会に対して責任を持つているのでございまして、総理大臣は今の農林大臣の答弁に承認を与えておるのだからそれ……

第12回国会 予算委員会 第12号(1951/11/02、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 休憩前に引続きまして会議を開きます。  質疑を継続いたします。早川崇君。
【次の発言】 早川君ちよつとお諮りいたしますが、文部大臣が実は三時から重要な会見がありますので、それまでにお願いできればと言つておられますが、あなたの御質問は、ほかの大臣、通産大臣もいた方がいいように思われますが、文部大臣の御質問ももしよければやつていただきたい。
【次の発言】 川島金次君。
【次の発言】 早川崇君。
【次の発言】 この際ただいまの質疑に関連して、森山委員より関連質疑を行いたいという申出がありまするから、これを許します。森山欽司君。

第12回国会 予算委員会 第13号(1951/11/05、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  前会に引続きまして質疑を継続いたします。その前にちよつとお願いしたいことがありまするが、根本農林大臣がきようは午後二時より漁業条約関係の議長を勤めることになつておりまして、どうしてもそのときにははずさなければならぬ用がありますので、農林大臣に対する御質疑をこの際できるだけまとめてやつていただきたいと思います。これはお願いであります。川島金次君。
【次の発言】 川島君に申し上げますが、けさほど申し上げたように、農林大臣には都合がございますので、一応大蔵大臣に対する御質問は御留保願いたいと思います。  次は風早八十二君でありますが、農林大臣に御通告がありま……

第12回国会 予算委員会 第14号(1951/11/06、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  昨日に引続きまして質疑を継続いたします。小平忠君。小平君はおられないですか。――まだ登院しておられないようですから、それでは次に移ります。石野久男君。
【次の発言】 次に藤田君でございまするが、大蔵大臣がおりませんので、やはり地方財政を專門に御質問なさりたいようですが、大臣と一緒の方がよいでしようね。――それではそういうふうにはからいましよう。それでは岡野君は参議院の質問を二つばかり断つてここへ来ておつたのですが、やはりあなたの御便宜のために、そのようにはからうようにいたします。  午前の会議はこの程度にとどめまして、午後一時より委員会を再開して、質疑……

第12回国会 予算委員会 第15号(1951/11/07、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  委員長に対する不信任の動議が提出せられております。すなわち、川崎秀二君外四名より、委員長に対する不信任の動議が提案せられております。私の一身上のことでありまするから、理事西村久之君に本席を譲ります。
【次の発言】 静粛に願います。――静粛に願います。  これより補正予算各案を議題として討論に入る順序でありますが、まず民主党の中曽根康弘君より、補正予算の組みかえを政府に求めるべしという動議が提出されておりますから、この組みかえ要求の動議について趣旨弁明を許します。中曽根康弘君。――中曽根康弘君、発言を願います。(発言する者多し)中曽根君討論に入つてくださ……


25期(1952/10/01〜)

第15回国会 予算委員会 第9号(1952/12/06、25期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長代理 ほかに御質問がなければ、次に移ります。末高さん、どうもありがとうございました。  次は東京大学名誉教授神川彦松君にお願いいたします。

第15回国会 予算委員会 第12号(1952/12/10、25期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長代理 恐縮でございますが川島君に申し上げます。今ここにおいでの方は専売公社総裁秋山孝之輔君、日本電電公社総裁梶井剛君であります。なお労働政務次官は、参議院の本会議におきまする緊急質問終了後ただちにこちらに参るということになつております。運輸大臣も同様のことになつております。そういうわけでございますから、今おいでになつている方であなたの御質問の点がありましたら便宜お続け願いたいと思います。
【次の発言】 川島君にちよつと御相談いたしますが、あなたの御要求の大臣がそろわなくて非常に恐縮なんでございますが、次の成田君の御要求の方はほとんどそろつておるので、便宜成田君にやつていただいていて……

第15回国会 予算委員会 第13号(1952/12/12、25期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長代理 河野君に申し上げますが、大体お約束の時間ですから結論を急いでください。
【次の発言】 成田知巳君。
【次の発言】 西村君、午後あなたはたつぷり時間をお持ちなんですが――それでは一問だけ。

第15回国会 予算委員会 第16号(1953/02/04、25期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長代理 どうぞそうしてください。


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 外務委員会 第15号(1953/07/17、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。ILOの機構は御承知のようにその憲章前文、並びに附属書にはつきり示されておりますように、永続する平和というものは、社会正義を基礎としてのみ確立し得るという立場から、労働条件及び生活水準を国際協力のもとに改善して行こう、こういうのでございまして、政府といたしましても、この方針につきましてはまことに適切、妥当なものと考え、広く国際的に関連を持つ現在の日本の立場からいたしましても、この機構に対して全面的に協力して行こう、こう考えておる次第でございます。
【次の発言】 ILOの機構に対して協力いたしたいという政府の態度は、今申し上げた通りでありますが、なおただいま……

第16回国会 予算委員会 第3号(1953/05/28、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。現下の困難な国際情勢の中に処して、日本の産業を振興して、国内における自給度を農業といわず、工業といわず高めまして、一方において貿易を振興して行くという立場から、でき得る限り工業といわず、農業といわず生産コストの引下げをいたすということは、これは日本が国際社会に立つて参ります以上、当然必要なことでございますけれども、一方において合理化に伴いまして、勤労者の一時的な整理というような面が出て来るのではないかというお話につきましては、私はやはりそういうようなことはあるいは一時的にはあるのではないかというふうにも思うのであります。しかしながら、こうした生産コストの引……

第16回国会 予算委員会 第10号(1953/06/25、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。最初にスト規制についてでございまするが、これは河野さん御承知のように、新たに労働者のストライキ権を制限するという考えではございませんで、従来鉱山保安法なり、旧公益事業令なり、あるいは労調法第三十六条なりによりまして、本来不当であり、あるいは社会通念上非と認められておるものの範囲を明確にする、こういう考えでおるわけでございます。そこでこうした考え方でもつて、一部の人のある基準を逸脱した行為のために、大多数の国民が非常な迷惑をこうむるというようなことから守ろうという考えを持つておりまするけれども、お話のように、そういうことをもつて能事終れりと考えておるわけでは……

第16回国会 予算委員会 第16号(1953/07/06、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答え申し上げます。内地の購買力がどうなるかということは、国民の非常に大きな部分を占める農村において、その購買力がどうであるかということによつて非常に大きな影響を受けると思う。今お話のような、農産物価が非常に高くなつているということは、農村の購買力が多くなるということであると思う。そこで内地の労働者が負担に均衡を得なくなる、こういうことでございますけれども、その内地の労働者の受けるところの賃金、俸給というものは、内地の購買力がふえ、生産が増強されますれば、やはりそれに比例して増加するものと考えます。

第16回国会 予算委員会 第18号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。労働組合におきまして民主的な、しかも健全な発達をしてもらいたいということは私も加藤さんと同様に強く祈念いたしておる次第でございます。政府も従来ともこの立場をとつて参りましたのでございまするが、ただいま御指摘の、今回国会に提案いたしておりまするいわゆるスト規制法案なるものは、昨年の二大争議の苦い経験にかんがみまして、公益と争議権との調和をはかろうとするものでございまして、これは本来ストライキ権の制限でないということは、私もしばしば申し上げている通りでございます。これは御承知のごとく炭鉱におきまして保安要員の引揚げをするというようなことは、これはもう争議権の継……

第16回国会 予算委員会 第23号(1953/07/14、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。今国会にスト規制法案を出しましたのは、さきの国会の審議の際は明らかでございますが、あれは労働者の持つところの争議権を剥奪するものではないのでありまして、本来不当であり、あるいは社会通念上非であるという、こうした争議方法は御遠慮願いたい、こういうことでございます。  ただいま御指摘の西ドイツの場合でございますが、最近におきまして、御承知の同意決定法について注目すべき論文が二つあつたかと思うのであります。一つは経済同友会の郷司浩平君が某新聞紙に寄せられたものであり、一つは世界週報に出ておりました稻葉秀三君の報告であります。この二つの報告を見ておりまして、私ども……

第16回国会 労働委員会 第2号(1953/06/22、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に関する法律案につきまして、その提案理由及び大体の構成を御説明申し上げます。  昨冬行われました電気事業及び石炭鉱業の両ストライキは、非常に大規模のものでありまして、幸いにして最後の段階におきまして収拾されましたが、この両ストライキが国民経済と国民の日常生活に与えた脅威と損害とは、実に甚大なものがあつたのであります。労使関係につきましては、法をもつてこれを抑制規律することは、できる限り最小限とし、労使の良識と健全な慣行の成熟にゆだねることが望ましいことは言うまでもないことであります。しかしながら政府としては……

第16回国会 労働委員会 第3号(1953/06/27、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。最初に、高橋さんには非常に御苦心をいただきまして、委員会を開会するというところまでこぎつけていただいたのでございますが、最初の委員会におきまして、私が提案理由の説明をいたした後退席したということについて御疑念のあつたことでございます、高橋さんに御説明をしなかつたことは、私の手落ちであるかもしれませんが、非常にお考え違いがあるので、一応私の考えを申さしていただきたいと思います。  私は委員会に出ておりまする以上、政府というものは、委員会全体の御意思を尊重して、それによつて政府は法案の説明なり御答弁なりを申し上げるべきものである、こういう見解を持つておるのであ……

第16回国会 労働委員会 第4号(1953/06/30、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。新聞を私も拝見して、実はちよつと意外に思つたのであります。私の答弁はさように申しておらないのであります。質問は、たしか改進党の石川清一君であつたと思いますが、関係組合において、今議題となつているこの法案に関連して自粛声明があつた場合どうするかという御質問であつたと思います。私はそれに答えまして、この法案の対象となつている問題に関係した組合が、公式な立場において、こういう議題となつておるような公共の福祉を阻害する争議行為はなすべきでなかつた、悪かつたということを天下公衆に公式な態度で声明をするということが、かりにありとすれば、それは考慮しましよう、考慮すべき……

第16回国会 労働委員会 第5号(1953/07/01、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。西日本におきまする未曽有の災害に対しましては、私ども全力をあげて及ぶ限りのことをせねばならぬと考えております。御承知のような臨時災害対策本部が設けられまして、大野国務相が政府から行つておるのでございますが、その下部機構の一端をになうために、労働省といたしましても、本日秘書深長を特令を帯びさせまして、現地に派遣いたした次第でございます。労働省として、公務員に対し若干の見舞を持たせましてやつたのでございますが、現地におきましては、主として手がけるべき最初の仕事は、官庁等に、水が引きましたあと非常にどろが堆積しましたところもあるのではないか。一般の住宅等におきま……

第16回国会 労働委員会 第6号(1953/07/02、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま速記録を読み上げながらの御質問でございましたが、その他私の言つたことはまだあるのでございます。藤田議員に対する御答弁は、私はその速記録を今ここに持つておりませんが、撤回する意思があるかという御質問に対しては、たしか撤回する意思はありませんとお答えしておると思います。なお、そう人に何か強要するよりは、自分の方で、そういうように公益に害のある争議というものは国民に迷惑をかけた、もうこういうことは本来不当であつて、すべきではないというような、むしろ反省がないかどうかということを逆にお尋ねしたいくらいであるという気持を申したのでありました。それについて、どなたでしたか、私も名前……

第16回国会 労働委員会 第7号(1953/07/03、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。労働問題が重要であることにつきましては、まことに私もさように強く考えておるのであります。御指摘のごとく、人口の増加、それに加うるに国土の狭小という条件がありますので、全体の雇用量をいかにして増大するかということについては、非常に問題が多々ありますことは、私から申し上げげるまでもないことであると考えます。政府といたしましては、ただいま経済審議庁を中心といたしまして、五箇年間の企業の見通し等について諸種の研究をしておりますが、私どもとしましては、その間におきまして、各企業間において産業平和が招来せられ、労使がその間に十分なる理解と協力をして参るようなふうな傾向……

第16回国会 労働委員会 第9号(1953/07/07、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 新聞にすでに報道されておりますが、本日零時半ごろ総評の代表の方においでをいただきまして、私から、今回十一日に考えられておると伝えられるストライキは、スト規制法に反対するためのストライキであるというお話であるようにいわれておりますが、これが真実とすれば、そうした法規反対のためのストライキというものは、いわゆるストライキの正常の形でないと思う。これに対してどういうお考えであるかということを承つて、いささか懇談したい。なお、あまりそうしたことを過激にわたる方法に出られないように、私どもとしては産業の平和をこいねがつておる立場であるということを申し伝えたい、こう思つております。

第16回国会 労働委員会 第10号(1953/07/09、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 遺憾ながら私の考えは、あなたと見解を異にしております。私は憲法第二十八条というものは、十二条並びに十三条の規定にありますごとくに、公共の福祉のために基本的人権というものは用いられねばならぬ、あるいはまた公共の福祉を侵してはならぬということで、権利というものは無限に存在するものではない、やはり公共の福祉との調和において権利は存在するものと思う。そこで憲法第二十八条というものは、当然これらのことを予想して労働基本権というものを定めたものと解釈しているのであります。従いまして、今いろいろお話がございましたが、昨年の電産並びに炭労の二大ストの苦い経験にかんがみまして、こういうことだけは……

第16回国会 労働委員会 第11号(1953/07/10、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 電気事業及び石炭鉱業というものの持つ公益性については、私から繰返して申し上げる必要もないと思いますが、そうした非常なエネルギーの根源であり、また基礎産業中の基礎産業ともいうべきこの二大産業の発展をはかり、その公益性をいよいよ公衆のために最も有効に発揮してもらいたい。日本産業を振興し、国民生活の安定に十分寄与せしめたい、こう思います。
【次の発言】 そうした石炭なり電気なりというものが、広く社会の全般の役に立ち、公共性を十分に発揮することを期待いたしております。社会化の方式といいますと、これは企業経営それ自身になりますので、私といたしましては、現在の方式がよい、こう考えております……

第16回国会 労働委員会 第15号(1953/07/23、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま山花委員からお話があり、市川君から公述があつたという問題につきましては、私も非常に関心といいますか、心配をしておる問題なのであります。私は、今日この俗にいう駐留軍労務者諸君が、気持よくやつていただくために、われわれとしては、できるだけのことをしなければならぬ、こう考えまして、ちよつと長い表題になりますが、日本国に駐留するアメリカ合衆国軍隊に対する日本人及びその他の日本在住者の労務提供に関する基本契約の問題、それにつきまして七月三十一日に期限が切れるということになつておりまして、その間、いろいろ私どもとしてみましても、できるだけ進駐軍労務者各位の御意向も入れるべき点もある……

第16回国会 労働委員会 第16号(1953/07/24、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。昨日、本委員会におきまして御答弁申し上げました通り、労務基本契約に関しまして、われわれとしましても、労働法規も、また労働政策全般から見ましても、非常に重大な日米間の国民感情上からも、思わしからざるような点が生ずることを懸念いたしまして、またいわゆる駐留軍労務者各位におかれましても、気持よく作業に従事せられることが最も望ましいことでございますので、この内容につきまして、われわれとしましても、今申し上げたような見地から不満の点があるというので、これをさらに折衝する必要を認め、その折衝期間も、七月三十一日という期限をつける場合には、なかなか困難であろうと存じまし……

第16回国会 労働委員会 第22号(1953/09/03、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題と相なりました日米労務基本契約の問題につきまして、当委員会におきましても種種御心配に相なりました。私ども政府当路者といたしまして、できる限りこの問題を円満に、しかも駐留軍労務に従事される方々の御納得を得る線において解決したいということに努力して参りましたところ、ただいま委員長のお話のありましたごとくに、九月一日におきまして、主文また附属書の要網を含めたものを円満に妥結を見るに至つたのであります。  この問題は、御承知のように、昨年の六月改訂を考えられまして以来の懸案でございまして、それ以来、日米当事者並びに組合側におきまして、いわゆる三者会談をもつて、あるいは二者会……

第16回国会 労働委員会 第23号(1953/09/04、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 山本委員の御意見も傾聴いたしますが、労働争議をどう扱うかということについては、やはり従来のやり方といたしまして、必要があれば、もちろん私ども出て参ります。必要というものを、どういうきつかけで認識するかという点につきまして、とかく誤解を受けやすいということで、労働委員会もあることでありますし、労働委員会の建前が、提訴をまつて発動するという建前にもなつておりますから、その気持はわかりますし、私はお気持は尊重いたします、また私自身そういう熱意を持ちますが、これはよほど慎重にやらなければならぬと思うのであります。最近ヨーロッパから帰つて来た中山氏などの話を聞いてみますと、西ドイツにおい……

第17回国会 予算委員会 第2号(1953/11/01、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お尋ねの三公社、五現業の仲裁裁定につきましてでありますが、これは国会開会五日以内というただいまのお話のような規定になつております。労働委員会の方とも相談いたしまして、明日提案いたすことにいたしております。内容は十六条一項に該当するものと思われまするので、十六条二項の規定によつて、国会の御審議を願うことにする考えでおります。
【次の発言】 お答えいたします。政府といたしましては、仲裁裁定は尊重すべきものだと考えております。但し予算総則第八条の規定によりまして、給与総額を越えることになつておりますので、国会の御審議を煩わしたいということであります。

第17回国会 予算委員会 第3号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答え申し上げます。われわれの方といたしましてただいまお話のように三億円の冷害等に伴う失業対策費を組んでおりますけれども、これは元来救農土木事業費あるいは公共事業費等によつて冷害対策が講ぜられ、それによつてもなお及ばざるものについての措置でございますから、一応算定の基礎もございまするけれども、ただいま厚生大臣の言われましたと同様な趣旨におきましてわれわれの方は措置をいたして参りたい。やはり農林当局とも十分連絡をとつてやつて参りたい、こう考えております。

第17回国会 労働委員会 第6号(1953/11/09、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答え申し上げます。国家公務員なり、あるいは公共企業体に従事しまする職員、勤労者の場合、その仕事の性格上、国家公務員の場合は全体の奉仕である、また公共企業体の場合には、国の経営する仕事に従事して、国民の福祉を対象とする業務に従事しているのだということからいたしまして、時に一般の勤労者と違つた性格を持つているものと私は考えておるのであります。しかし、ただいま御質問のような、争議権がないということと仲裁制度との間に法律的率連性がないということは、法律的なという言葉の解釈の問題でございまするが、私の申し上げます意味は、この間の関係づけを法律的にきめている規律がない、こういう意味でござ……

第17回国会 労働委員会 第7号(1953/11/10、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま政務次官からお答えがありました通りでございまして、労働省といたしましては、その所管する法規全般にわたりまして、常に研究検討しておるわけであります。ただ昨日もこの問題につきましてはお答え申し上げました通り、私どもこの公労法につきましても始終研究もし、種々の方面からの御意見等も拝聴いたしておりますけれども、現在仲裁裁定が議に上つておる際でもありますので、この際に公労法をどうするというようなことは、いやしくも口にすべきものではないと、こういうふうに考えております。その通り御了承いただきたいと思います。
【次の発言】 ただいま申し上げましたように、公労法のみならず諸般の法律制度……

第17回国会 労働委員会 第9号(1953/11/24、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 私こちらへ参ります前に、すでに政府委員その他からもお答えがあつたかと思いますが、この行政整理の問題に関しましては、まだ政府といたしまして、具体的にこうするという決定的な案は、実は持つていないわけであります。ただ全体といたしまして言い得ることは、どうも官業にしろ民業にしろ、あるいは政府機構そのものの運営にしろ、非常に人が多過ぎて、しかも能率的でない運営があるのではないか、これをもう少し能率的にしないと、やはり日本の非常な生命であるところのコストを低くして、良質の品物をつくり、外国貿易において、優勢なる地位を回復して、そうして日本経済の発展興隆に寄与することができぬのじやないか、そ……

第18回国会 予算委員会 第1号(1953/12/02、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 裁定の解釈につきましては、私どもは、公労法そのままを読みまして十六条の規定、三十五条の規定等を考慮に入れまして、裁定は当事者を拘束するが、しかし政府を拘束しない、すなわち予算上質金上不可能な支出を内容とするいかなる裁定も政府を拘束するものではない、こういう解釈をとつておりますので、予算上資金上不可能な資金の支出を内容とする裁定の効力につきましては、今鈴木委員から御指摘のように、立法当初から種々の見解が行われておりますが、政府としては引続き法律的に今申し上げたような解釈をとつておるのであります。すなわち公労法十六条には、予算上資金上支出不可能な協定は政府を拘束するものではないと書……

第18回国会 予算委員会 第2号(1953/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 かわつてお答えを申し上げます。ただいまお話の十七臨時国会の際に三公社五現業の仲裁裁定につきまして、予算上資金上不可能であるという理由でもつて国会の御議決を求めたという点について、いささか誤解があるようでございますから、この際明らかにしておきたいと思います。  あの際青野さんは不承認の議決を求めたとおつしやいましたが、そうではないのでありまして、あの際の予算総則におきまして、給与総額が第八条に書いてございます金額を上まわる、従つてあの予算上はできない、従つて国家の最高機関であるところの国会の御審議を煩わしたい、こういう意味で提出したのでございます。しかし提出はいたしますが、政府と……

第18回国会 予算委員会 第3号(1953/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えいたしますが、私は不当とは思いません。というのは仲裁裁は御承知のように金額がそれぞれ違つております。たとえば郵政について一万四千二百円とか、あるいは国鉄について一万五千円とか、それぞれ金額が違つておるのであります。しかしその時期は、御承知のように、八月に一本で出ております。今政府が実施しようというのは一月から一本でやるということであります。その内容は国鉄については幾ら、郵政については幾ら、電電公社は幾ら、専売は幾ら、アルコールは幾ら、それぞれ違つておりますが、これは仲裁裁定の出た趣旨と少しも違つていない、ただ実行する時期が片方は八月といい、政府は一月――しかしそれは財政上……

第18回国会 予算委員会 第4号(1953/12/05、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 かわつて御答弁申し上げます。今回行われたいわゆる賜暇戦術というものに対して、公労法の解釈をあずかる立場から私どもの見解を明らかにしておることは御承知の通りでございます。すなわち戦術としての賜暇戦術ということは非合法であるということであります。しかし、争議の過程におきましてこれが不当な争議の原因にならざるように十分配慮をいたしておるつもりでありますが、今後におきまして、十分政府の解釈を明らかにしておるのでありますから、組合各位においても良識ある行動をとられることを期待しておるのであります。ただ今お示しのように、できるだけ事態を円満に処理いたすように、政府としては従来からもそうであ……

第18回国会 労働委員会 第3号(1953/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 国鉄、郵政等の三公社五現業の給与改訂に関する仲裁裁定につきましては、公労法第十六条に基き、前国会来御審議を願つているのでありますが、先般、内閣におきまして、これら公企体等職員及び一般公務員の給与改善に関する方針を決定し、この方針に沿つて昭和二十八年度第二次補正予算を国会に提案し、御審議を願うことになりましたので、この機会にその概要を本委員会に御報告申し上げ、御了承を得たいと存じます。  まず、裁定の対象となつております三公社五現業の職員につきましては、明年一月以降、裁定に示されたベースを全額実施いたすこととし、さらに今夏繰上げ支給されました期末手当〇・二五箇月分を補填いたし、通……

第18回国会 労働委員会 第4号(1953/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昨日は、予算委員会の関係もございまして、私も、私に対する質問が終つてただちにこの委員会に伺つたのでありますが、すでに御散会のあとで、はなはだ遺憾でございました。  ただいま、資料の点につきまして、労政局長の申し上げました意味は、資料を差上げるというような意味で申したのでありまして、お話でございますれば、私の御答弁が終りまして後に御説明を申し上げさせることにいたしたいと存じます。  ただいま御質問のございました今回の一日から三日までのいわゆる賜暇に関連いたしましての私の見解でございますが、賜暇というものはなるほど与えられた休暇であるとはいえると思いますけれども、業務の正常な運営を……

第19回国会 地方行政委員会 第48号(1954/04/20、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昨日総理から警察担当国務大臣をというお話で、お受けをいたしまして、はなはだ至らない者でございますが、皆様の御協力を得まして、円満なる警察行政の執行をいたしたい、かように考えておる次第であります。よろしくどうぞ――。
【次の発言】 お答えを申し上げますが、非常に多岐にわたつての御質問でございますから、あるいは御答弁漏れがありましたら後ほど補足して申し上げたいと思います。  まず第一に地方自治の観点から今回の警察法をどう考えるか、大体デモクラシーというものは能率的に見ればあまりいいものでないので、そういう非能率な弊をためるためにデモクラシー自身の危機を招くおそれはないかというような……

第19回国会 地方行政委員会 第49号(1954/04/21、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 御指摘のように第七条に「警察又は検察の職務を行う職業的公務員の前歴のない者のうちから、」ということご制限を設けておりますが、この趣旨は、私どもの考えをもつていたしますれば、公安委員会というものは、広く一般の良識を代表する人たちをもつて構成したいというのが主眼になつていまして、専門的知識を持たれる方につきましては、他にも人が多いのでございますから、特に専門の知識を持たれる人はむしろこの際御遠慮をいただいた方がよろしくはないか、こういう気持でおるわけであります。
【次の発言】 今回七条におきまして特にこうした制限を書きましたことにつきましては、前段にお答え申し上げました通りでござい……

第19回国会 地方行政委員会 第50号(1954/04/23、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 わが国の平和を維持しつつ世界における平和を愛好する諸国と手を携えて、世界の平和を達成したいという気持においては、木村長官からお話の通りでありまして、そのゆえにこそ極東における力関係の均衡を保つことが必要だということも、お話があつた通りと思うのであります。今お話を承つておりますと、今度の警察法の改正は、非常な中央集権的の強権を持つた警察をつくるという意図を持つたもののようにお考えでございますが、これは私もしばしば御説明を申し上げているように、この法律の目的は非常に民主的な警察をつくるんだ、それは国民の負担にならぬ能率のよい警察制度、こういうことであるのでありまして、どうも考えの根……

第19回国会 地方行政委員会 第52号(1954/04/27、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 出席の件でありますが、採決権を行使しなければならぬというような重要なる議案の際には、これは委員が当然に職責上出席すべきものでありますし、また良識上出席されておるのであると考えます。今までもそういうふうに行われておりましたために、委員長が裁決権を行使したということはございませんと思います。そこで一般的に今までの委員会が開かれた状況を平面的にごらんになつての御意見だと思いますが、採決をしない委員会におきましては、四人であろうと一向さしつかえない。ただそういうような議決を必要とするというような委員会の場合には、今申し上げたようなことで何ら支障がない、こういうふうに考えております。

第19回国会 地方行政委員会 第53号(1954/04/28、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 このたび御審議をいただいております警察法におきましては、従来の警察法にございまするような前文という書き方をやめまして、第一条にこの法律の目的をうたう、こういうことにいたしておるわけであります。前文というような書き方は他にはほとんど例が少いのでありまして、法律体系からいたしましても前文というものはやめて、こうした書き方の方がわが国の法律の一般の通念にも当てはまると考えて、それにしたらよかろう、こういうことでございまして、この新警察法の目的というものは、やはり第一条でごらんいただきますとわかるように、民主的理念というものが非常に強く打出されておるわけであります。要するに国民が国民の……

第19回国会 地方行政委員会 第54号(1954/04/30、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 国が統治作用を行うということは、統治権という言葉を使う使わないは別として、これは一般に認識されることであると思います。同じ意味で主権であるとか国権であるとかいうような言葉が用いられるのでありますが、旧憲法の場合は統治権というのは天皇に属するものでありますが、新憲法では統治権という語を用いておりません。従つて統治権という言葉が何か非常に旧憲法的な思想のように門司委員に響いたそのための御質問であるかと思いますが、主権または国権と称しまして、国民に主権が存するものとしているのが、これが言うまでもなく新憲法の理念でございます。従つて国民が統治権の源泉である、こういうことなんです。統治権……

第19回国会 地方行政委員会 第55号(1954/05/06、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 御指名でありますからお答えいたしますが、私は本朝は九時三十五分に登院いたしまして、その後委員会の様子によつてはいつでも出席できる態勢を整えておりましたが、お呼び出しがないままにあのころ参りましたわけであります。
【次の発言】 委員長のお許しを得まして申し上げますが、私は待機をいたしておつたのでありまして、委員会が始まつたときには常に出る態勢を整えて、院内に待機いたしておつたのであります。
【次の発言】 院内におりまして、始まる情勢があればいつでも出て来るということで待機をいたしておつたのであります。しかし他にも国務がございますので、その方のかね合いも見まして、委員会の始まる情勢……

第19回国会 地方行政委員会 第56号(1954/05/07、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 何か私が委員長と私語したということでありまするが、その内容はただいまの御疑念とは関係がございません。なお政府としてはこの法案を十分御審議の上、一日もすみやかに御可決あらんことを希望いたします。
【次の発言】 まことに意外と申しますか、まことにわれわれとしては困つた者が出たものたと思つておるのでありますが、私ども別に、特に新聞等に対しましてことさらにこれを隠蔽するというような意図を持つたわけではございませんで、たた一極の無常な英雄心理というようなものが、非常に教養の十分でない、あるいは精神的に多少完全な状態でない者にとりまして、一つの衝動を与えることになると、もつと平たく申します……

第19回国会 地方行政委員会 第57号(1954/05/08、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいまお述べになりました点は、ごもつともでありまして、政府といたしましても、たとえば公安委員会の点であるとか、あるいは従来市町村関係でいたしておりましたものを府県単位に直しますので、それに伴いましての当然に要しまする整理、これにつきましては法案を提出する、かように考えております。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 現在の給与は、中央と地方において差等があるということは一般に御認識をいただいていることだと思います。しからば地方において給与財源その他すべての財源が潤沢であるかといいますると、そうでないことも御承知の通りだと思います。私どもといたしましては、どうした……

第19回国会 地方行政委員会 第58号(1954/05/10、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今国警長官が答えられました通りでありまして、こうした暴力主義が芽ばえを見せているということは、お互い議会人といたしまして、民主主義を守るという立場からもまことに遺憾でございます。こうした事件は、そのよつて来るところ等も十分調査いたしまして、今後かかることのないように、その絶滅を期したい、こう考えます。
【次の発言】 当初にも申し上げましたように、こうしたばかばかしいテロリズムというものに心酔するようた者がいるということは遺憾であります。そういうことに対して私どもといたしましては、これを非常に大きく取上げるということも、かえつて同種のばか者を刺激するということもあり得るのでありま……

第19回国会 地方行政委員会 第59号(1954/05/11、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 国警長官がお答えいたしましたように、たとえば院内におきましても、国民の代表が集まつて、国憲の最高機関としての職能を果しまする上に必要な十分な環境を保つということから、護視諸君並びにその組織があるのであります。それと同様に、やはり国民統合の象徴としての天皇のおられる皇居は、あくまで国民のものとして静謐、静粛に保ち、清潔に保つということ、または御身辺の護衛ということについての必要からいたしまして、こうした皇宮警察というものを置いているものと了解いたしております。
【次の発言】 そうした趣旨におきまして、警察学校もございますので、そうした考え方、心の持ち方、心構えというようなものにつ……

第19回国会 地方行政委員会 第62号(1954/05/14、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 このことにつきましては、けさほども参議院においてお答えしたのでありますが……(「副総理だ、副総理だ」と呼ぶ者あり)副総理からお答えがあることで御満足がないようでありまするから、私担当大臣としてお答えいたします。  警察大学の教科の課程として行つておりまするものにつきましての御質疑でありまするが、特別の講習というコースで情報収集活動について必要な教科を実施していることは、先般も国警長官からお答えした通りでありますが、ただ講習を実施する目的は二つあるのであります。一つは、暴力革命を企図する団体の組織とその活動を内偵いたしまして、暴力事犯を未然に察知して対策を立てるとともに、これらの……

第19回国会 地方行政委員会 第74号(1954/07/23、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 新しい警察制度への切りかえは、七月一日より御承知のごとく行われました。おかげさまをもちまして円満に新制度への切りかえを完了することができました。この点御協力に対して感謝をいたす次第であります。問題は、今後の運営を円滑にするためには、どうしても給与の問題が非常に重要であるということでありまして、地方の実際の給与が、自治庁も午前中御答弁を申し上げたようでございますが、今のところ四十億程度を見込まれておるようでございます。この差額の負担につきましては、見るものは当然見てあげなければならぬのでありますが、大蔵省も自治庁もさらに実際にあたつて調査したいというふうに申しておるようでございま……

第19回国会 地方行政委員会 第76号(1954/07/26、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 警察制度を新しくわが国の国情に適するごとく改正するということで、先国会におきまして十分御審議をいただきまして、その間にも貴重な御意見を承りまして、私ども大いに裨益するところもございましたし、まことに同感の点も少くなかつたのでございます。そうした気持におきまして民主的な、また時勢にふさわしい、国情にも合つた警察制度を運用するに適したところの人材をという考えで、この警察制度の切りかえにあたりましても十分配意いたしたつもりでございますが、御承知のごとく人事関係の任命は、国家公安委員会がいたすことになつております。そこで従来から国家公安委員の職におられました方々には、それぞれ任期もござ……

第19回国会 通商産業委員会 第62号(1954/08/12、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お話のごとく、石炭鉱業の最近の状況というものは、労働問題と関連してまことに憂うべきものがあると考えております。統計的に申し上げますと、企業整備によります人員整理が、昨年の八月、九月に相当大手筋の整理がございまして、八月に一万五百人、九月に一万五千七百人ばかりの整理がございましたが、最近になりまして、四月に四千五百人、五月に二千五百人、主として中小炭鉱を中心とした企業整備による失職者が出て参つておるのでございます。通産省のお調べによるものでありますが、実働労務者数はただいまお話のごとく五万人弱――昨年の六月が三十四万六千人でございましたのが、本年の六月になりますと二十九万三千人、……

第19回国会 予算委員会 第3号(1954/02/03、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えいたします。昨年の暮れにおきます国鉄の紛争につきましては、大量の者が一時に賜暇を願つて、それが組合の本部の指令によつたもので、当局の許可を待たずにかような行動に出た。そしてその結果としまして、非常に列車の遅延あるいは運行の阻害等、いわゆる業務の正常なる運営を阻害する行為の見られましたことは御承知の通りでありまして、公労法の十七条におきましては、かかる業務の正常な運営を阻害する行為をなし、またそれを共謀し、あおり、そそのかすような一切の行為を禁止しておりまして、同法十八条におきましては、さような行為をした者は一切の権利を失い、または解雇されるというようなことになつております……

第19回国会 予算委員会 第4号(1954/02/04、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 この予算の持つ意義が、日本経済の自立性を確立して経済規模を拡大し、物価を安定させて行こうということでありますので、私どももこの点について労働者側の協力を求めるべく、いろいろ話し合つておることも実はあるのであります。先般の労働問題協議会におきまして、たまたま労働者側の有力な委員から、労働大臣は標準賃金ということを言つておるけれども、どういうことだという質問がございましたので、私はここでも、しばしば申し上げておるようなことを申しました。今の国民所得から見ると、賃金の占むるパーセンテージは、諸外国と比較して決して低くないのみならず、むしろ高位にある。そこでやはり経済規模全体を拡大しな……

第19回国会 予算委員会 第5号(1954/02/05、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えいたします。今お示しのように、失業関係の諸経費、たとえば失業保険の経費にいたしましても、九十一億五千万円、失業対策費としまして百十億円と、それぞれ項目別にしてみますと、保険費の方で一割、対策費の方にして五%増加しておるのであります。しかし大蔵大臣も言われましたように、全般的に緊縮をいたしましたる際でございまするから、その緊縮のわくにもかかわりませずこれをふやして行つたということは、これは主観的相違はあるかもしれませんが、熱意を傾けたものと御了解願いたいのであります。  失業の実勢でございますが、これはたびたび申しておりまするように、昨年の三月六十一万へというのが最高であり……

第19回国会 予算委員会 第9号(1954/02/10、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。公労組がみだりに官庁の建物や汽車等にビラを張つたり、あるいはまん幕を張つたりしてすわり込むというような行為は、いわば国民の公器をみだりにほしいままに濫用する行為でありまして、許可なくしてかかる行為に出でたる者に対しては、各省、各庁の長は当然にこれを排除するものと考えるのでありまして、かかる行為に対する取締りは、直接労働法上の問題ではなく、むしろ刑法、軽犯罪法の適用があるべき問題だと思いますが、こうした行為については、あえて取締り法規を云々するまでもなく、関係者の良識と当局者の毅然たる態度によつて十分阻止し得るものと考えております。  なお、労働関係の諸法規……

第19回国会 予算委員会 第10号(1954/02/11、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。スト規制法に関連していろいろ御意見がございましたが、主として炭鉱の保安要員引揚げをスト規制法において禁止したことについて、私に関連いたしますからその点でお答えいたしますが、あれは御承知のように、炭鉱においてのストライキを禁止しておるという法律ではないのでありまして、ストライキの場合保安要員の引揚げは、これはいけないということなんであります。保安要員の引揚げというようなことが行われますと、重要な資源でありまする石炭資源の滅失を来す。また炭坑の中に人が入つております場合は、身体にも障害があるということでございまして、これはどうも争議行為として違法であるというこ……

第19回国会 予算委員会 第14号(1954/02/18、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 御指摘のような炭鉱争議が行われておりまして、私どもこは国家経済の立場からも非常に深憂にたえないことであると考えておるのであります。御承知のように一作々年の炭労ストのあと、石炭の事情が非常に不安定でありましたために、非常に多く重油に転換が行われました。そのために炭業界は今日に至るも非常に不況であるのであります。私どもといたしましても、でき得る限り国内の原料をもちまして国内の産業を興すという方針にのつとつて、石炭の需要に再転換してもらうように、重油を使用しておる方面にも折衝しておるのでありますが、こうした争議が繰返されるということになつて参りますと、せつかくのそういう機運がまたしぼ……

第19回国会 予算委員会 第15号(1954/02/19、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答え申し上げます。賃金に関しましては労働基準法第十一条に賃金の定義が書いてあります。賃金の定義といたしまして、十一条には「この法律で賃金とは、賃金、給料、手当、賞与その他名称の如何を問わず、労働の対償として使用者が労働者に支払うすべてのものをいう。」と書いてございます。なお基準法の二十四条に「賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。但し、法令若しくは労働協約に別段の定がある場合においては、通貨以外のもので支払い、また、法令に別段の定がある場合若しくは当該事業場の労働者の過半数で組織する労働組合があるときはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合が……

第19回国会 予算委員会 第16号(1954/02/20、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えいたします。数字をあげて御質問でございますので、こちらも数字でお答え申し上げたいと存じます。  最近の調査によりますと、実質賃金は昭和九年から十一年までの平均を一〇〇といたしますと、今お示しの昭和二十三年には五四ということになつております。二十七年になりますと一〇三・六、二十八年は一〇七・三になつております。なお今の都市の勤労者の場合でございますが、消費水準を見ますと、同様な基準によりまして、六一・八になつております。これが二十七年には八三・六、二十八年には九四、こういうふうにふえておるのでありまして、私といたしましては、今お話のような点は、この点から出て来ないように考え……

第19回国会 予算委員会 第18号(1954/02/23、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えいたします。日教組の場合につきましては、教職員団体の連合体とも認められるのであります。また総評の場合は、労働組合の連合体とも認めかねるのであります。御承知のように、教職員は町村においてそれぞれ教職員団体をつくることはできますし、県単位に連合体をつくることもできるわけであります。それ以上に、国の単位においての連合体というものは、法律上の根拠はないわけであります。また労働組合の場合でも、総評は中央労働委員会に対しても組合の届出をしておりません、またその許可も得ておりませんので、いわゆる労働組合法上の団体とは認めがたいのであります。従いましてその活動に対する規制も、これはいわゆ……

第19回国会 労働委員会 第5号(1954/02/17、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 この機会におきまして、労働行政について、私の所信の一端を申し述べたいと存じます。  わが国の経済が、現在一つの転機に直面いたしておりますことは、皆様よく御承知の通りであります。昨年、すなわち昭和二十八年のわが国の国際収支は、特需等の臨時収入が減少していないにもかかわらず、輸出の不振と輸入の増大のために、なお全体として二億ドルに上る赤字を示し、他方わが国の物価の趨勢を見ますると、世界各国の物価は次第に下りつつあるのに反し、漸騰を続けておるのでありまして、現状のままこれを野放しに放置すれば、おそらくわが国経済の破綻を来し、真の自立達成はとうてい望み得ないことになると考えます。  政……

第19回国会 労働委員会 第16号(1954/04/02、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 御承知のように、現在失業保険の制度がございますので、さしあたり六箇月というものは保険の給付を受けられるわけでございます。しかし、その期間内において、できる限り再就職の便をはかりますように、労働省といたしましては職安活動に非常に力を入れてやつておりまするわけで、昨年も御承知のような造船の整理があつたわけでございますが、大観してみまして、完全業者の数というものはだんだん減つて来ておりまして、十二月には三十一万人というふうになつておるのであります。本年は国家の財政投資の縮減という建前から、相当に失業者がふえるのではないかというような御意見もいろいろあるのであります。これはひとり造船の……

第19回国会 労働委員会 第17号(1954/04/09、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいまお話の件につきましては、現地の方にはまことにお気の毒なことでございまして、私も新聞によりまして、それを拝見しておつたのでありますが、まだこれについての具体的な報告も参つておりませんので、従いまして、ただいまお話のよりに突然のことで、事務的にどう申し上げていいかわかりません。しかしお話もございますので、漁業不振のためにお困りの方々に対しましては、できるだけのごあつせんをいたしますように職業安定所等において十分努力いたしますように、現地の労働関係部局に至急連絡いたしまして善処いたしたいと考えております。  なお、私これは新聞で得た知識でございますが、せんだつての記事に、ひと……

第19回国会 労働委員会 第27号(1954/05/26、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 御質問の御趣旨とされる御心配につきましては、お気持はよくわかります次第でございます。ただ、私どもといたしましては、失業の状態については、先般申し上げましたように、非常に悲観もいたしておりませんが、さりとて、また楽観もいたしておるわけではございませんので、随時適切なる措置をとりたいと考えておるのであります。  この機会におきまして、最近の失業の推移につきまして若干実情を申し上げさせていただきたいと存じます。  最近におきま労働力調査の結果によりまして、完全失業者の動態を見ますと、一月には三十九万人でございます。これは昨年の一月には四十六万人であつたものでございます。二月には四十三……

第19回国会 労働委員会 第29号(1954/05/29、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 委員長のお許しをいただきまして所見を申し上げたいと思います。  珪肺対策の重要性については、いまさら申し上げるまでもないところでありまして、労働省といたしましては、労働衛生行政上最も重要なものの一つとしてこれを取上げ、昭和二十三年以来逐年珪肺巡回検診を実施して、罹患労働者の把握に努めるとともに、珪肺労災病院及び珪肺試験室を設置して、患者の療養と珪肺の予防並びに治療を目的とする研究を行い、また都道府県における監督機関によつて、予防のための施設の改善、健康管理の徹底等について、指導監督の実をあげるべく努力を続けて来たところであります。しかしながら、御承知の通り、珪肺の予防並びに治療……

第19回国会 労働委員会 第38号(1954/10/04、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お許しを得て私より御説明申し上げます。  最近特に私どもが重点を置いて考えておりまするのは、雇用、失業の関係でございます。最近の経済情勢を見ますと、緊縮政策の浸透が流通過程から漸次生産段階に波及するに従いまして、この雇用、失業に及ぼす影響というものも、一般的に顕現化して来たように思うのであります。  鉱工業の生産指数をとつてみますと、昭和二十八年の平均が一五五・一でございましたが、これが本年一月以降漸次伸びて参りまして、一月が一五六・八、三月か一七二・四―これが最高を示しております、四月以降漸減いたしまして、四月が一六八、五月が一六四・一、六月が一六三・四、七月が一五九・二とい……

第19回国会 労働委員会 第39号(1954/10/05、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お言葉の通り、私どもも一貫いたしまして、自由党あるいは吉田政府といたしまして、合理的な労使協力関係、産業平和の確立ということが根本に流れぬばならぬという政策をとつて来ております。しかし、昨日も申し上げましたように、その政策に立つて労働組合活動というものが健全に、しかも民主的に行わればならぬ、こういう考え方を持つております。それが一部の非常に矯激な、非民主的分子のために撹乱されるようなことがあれば、この点については、こういう国家の現状でもあるし、国家の結済状態もかくのごときもの、であるから、それについては十分良識をもつて考え直さねばならぬ。しかし、法的にそういう点が非常に不備であ……

第19回国会 労働委員会 第41号(1954/10/07、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 予算を編成いたします前に、各省から予算要求を出すのでございますが、新聞にも出ておりましたが、今年はこの予算要求を合せると、一兆八千億ということになつております。しかし、これは昨年の場合におきましても、やはり予算要求を合せますと一兆九千億になつたのであります。これを財源との見合せで、一兆円そこそこに決定をいたしたのでございます。私どももそれぞれの主務局を通しまして、大蔵省に対し、われわれの希望、要望というものを伝えて、強く折衝いたしておるのでありますが、どうもこの点は、同僚井堀君に申訳ないのでございますけれども、予算の編成ということは、これはその前にいろいろ申し上げない慣例になつ……

第19回国会 労働委員会 第42号(1954/11/15、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま委員長のお話のごとく、十一月六日「労働関係における不法な実力の行使の防止について」という次官通牒を各県知事あてに出したのでございますが、この内容につきまして若干説明を申し上げたいと思います。  まず概論的に申しまして、今日わが国は、社会各方面において重要なる転換期に立つておるということが言われると思うのであります。これは占領が解除せられまして以来、実態的にも経済諸関係においても、日本が独立の実をあげるために、種々今まで惰性的、慣性的に行つておつたところの占領時代の遺物というものは、漸次これを清算せねばなりませんし、また世界的にも、各国の動きが御承知のごとくに種々複雑微妙……

第19回国会 労働委員会 第45号(1954/11/18、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 労働運動が、あくまで民主的なルールにのつとりまして、健全に発違いたしますることは、望ましいことであるのはもとより当然でございます。  わが国における労働運動の傾向を見て参りますと、数年前は、やはりわが国の労働運動も、独裁的な組合指導あるいは暴力的な労働運動の横行する傾向が顕著であつたことは御承知の通りであります。しかしこうした傾向は、やはり世の指弾を受けまして、また組合員大衆の強い反省による反発かございまして、漸次これが衰微いたして参りまして、健全な労働運動というものかここにおいて主導権をとるに至つたのでありまするが、最近におきますると、やはり労働運動に暴力ないしその他不法な実……

第20回国会 予算委員会 第1号(1954/12/02、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 御存知のように労働力人口というものは、毎年八十万人前後ふえて来ておりまするが、最近になりまして七月ごろを推計してみますと、約百万人と称されております。この増大いたします人口が労働市場を圧迫しておりますが、今もお話のように、緊縮政策に伴いまして、非常に気の毒な方々が一方出ております。しかしこれは、日本経済を拡大均衡に持つて行きますために、どうしても通る必要のある過程でございますのでこの期におきまして、これらの方々に対しましては、できる限りの措置を講じたいと考えております。初回失業保険の受給者は七月に九万を数えておりましたのですが、現在ではこれが七万人程度に若干小康状態を得ておるの……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 予算委員会 第2号(1955/03/25、27期、自由党)

○小坂委員 議事進行。――昨日の理事会におきまして、この予算審議の方針を議しましたる際に、われわれといたしましては、四、五の暫定予算というものがこの際提案されているけれども、これはあくまで三十年度予算すべてのものの一環であって、われわれといたしましては暫定予算を審議するに当りまして、これと密接不可分の関係を持つ三十年度予算全体の構成を片鱗においても知ることがなければ、これは国会の予算審議の都合上、われわれ自身において権威を感ぜないという話をいたしたのであります。これに対しまして与党側といたしましては、政府と連絡をいたしましてこの予算に対する骨格を出してこよう、それも数字を入れたものを出そうとい……

第22回国会 予算委員会 第3号(1955/03/26、27期、自由党)

○小坂委員 私は自由党を代表いたしまして、鳩山総理を中心として、関係閣僚に対し四、五同月暫定予算を中心として質疑を展開いたしたいと思うのでありますが、この予算委員会で相談をいたしまして、原則としてあなたの御答弁はお立ちになるということになっておりますが、おからだの御都合もありましょうから、御気分で、場合によってはすわったままで答弁されてもけっこうでございます。  鳩山内閣は、今回ここに暫定予算を提案されておりますが、またこれが事務的なものであるという理由でもって、非常に早急な審議を要望されております。私ども、もとより暫定予算は国民の希望もあり、できる限りこれを早く通過させたいと考えておるのであ……

第22回国会 予算委員会 第6号(1955/05/06、27期、自由党)

○小坂委員 予算審議に必要な資料要求に関してでありますが、先般要求したものが逐次出てはおりますが、一番政府の看板としておりまする経済六ヵ年計画、またそれに関連しての防衛力増強に関する計画の資料が出てきておらないのであります。これらはわれわれ野党として、最も聞きたい中心をなすものでありますから、こういうものについては、至急誠意をもって提出せられるようにお願いしたいと思います。  それからなお追加的なものといたしまして、本年度予算の所管別、組織別、項別、事項別、目別の前年度予算額と標準予算額、さらに予算節減額、三十年度予算額これを御提出願いたいと思います。

第22回国会 予算委員会 第9号(1955/05/10、27期、自由党)

○小坂委員 議事進行……。ただいまの周東君の発言について、政府から答弁があったわけでありますが、全然答えになっていないのです。周東君は、その責任をどう感ぜられるか、その心境はどうか、こういうことを聞いている。ところがこれについて、非常に答えにくいでありましょうけれども、われわれとしては全然誠意が感ぜられない。こういう重要な問題を党を代表して質問しているので、もう少しわれわれとしては誠意をもって答えていただきたいと思うから、政府の方において、この点について十分考えて答弁せられるために、暫時休憩を要求いたします。

第22回国会 予算委員会 第13号(1955/05/14、27期、自由党)

○小坂委員 この際議事進行について、委員長に御注意を願いたいと思いますが、われわれは予算審議に協力いたしまする建前から、一般質問に入りまする第一陣に野田君に定刻より始めてもらっておるわけであります。しかるに政府側においてきわめて出席が悪い。野田君の質疑は各般にわたって通告がありますることは、すでに委員長御承知の通りであります。しかもこの委員におきましても、与党側もきわめて出席が悪い。これは委員長の責任において、われわれ野党側についても委員長が出席を促されることはけっこうでありますが、少くとも委員長の所属せられる与党側については、もう少し委員の出席を督励されて、この審議を意義あらしめられんことを……

第22回国会 予算委員会 第17号(1955/05/21、27期、自由党)

○小坂委員 私は、この際左の決議案を採択せられんことを動議として提案いたします。決議案の趣旨を朗読いたします。   当委員会は昭和二十九年産米に対する減収加算に付て政府が適正なる措置を決定し之を当委員会に報告せらるるまで食管特別会計等関係予算に付ての審議を中止する。 こういうのであります。(拍手)  この趣旨を簡単に申し上げますが、御承知のように、昨年におきましても九一%の減収率を見ておるのであります。これは、一昨年度の減収率八四%の際に石当り五百五十七円の支出をいたしました趣旨にかんがみましても、百四十円は少くとも出されるべきであるというような論議が、国会内において行われておったことは委員長……

第22回国会 予算委員会 第18号(1955/05/24、27期、自由党)

○小坂委員 一つお伺いいたします。われわれはこの四、五両月の暫定予算は通しておるのでありますが、この中で食糧買い入れ費というのは、五百四十六億七千数百万円ある。これは今までにどのくらい消費されましたか。
【次の発言】 わからないと言われると、これはどうにもならないのですが、全然見当もつきませんか。
【次の発言】 私の推定では、これは全然使われてしまうということはなかろうと思う。なおわれわれとしては、今本委員会にかかっておる六月分の暫定予算がある。これは今月中に通して上げることになると思うのですが、そうするとこれは二百九十億ある。そこでこれらの中から、きょうの閣議決定で本予算通過後に支払うという……

第22回国会 予算委員会 第24号(1955/06/06、27期、自由党)

○小坂委員 私はこの機会に自由党を代表いたしまして、この予算案に関しまして締めくくり的な質問を行わんといたすものであります。   〔委員長退席、重政委員長代理着   席〕  すでにいわゆる一兆円予算の実体が何であるか、またこれについて私どもにすれば五つの点において矛盾を持っておるということについては、同僚の各位から指摘されたことでもありますし、また修正もなされておるのでありますから、これにはこの際は触れないことといたしまして、私は左の三点からこの問題に触れていきたいと思うのであります。  その第一は、基本国策としての対ソ外交方針について、また共産党及び共産主義についての考え方であります。  そ……

第22回国会 予算委員会 第26号(1955/06/21、27期、自由党)

○小坂委員 この際委員長のお許しを得て関連質問を行いたいと思います。ただいまの質疑を伺っておりますと、総理大臣はネリと二回会った。しかし一度も賠償のことについて言及したことはないとおっしゃいました。しかしこの国会において、他の委員会で先方が八億ドルに自分が了承したような、同意を与えたような印象を持ったとすれば、そういうことは先方であるいは考えたかもしれぬというような微妙な発言をしておられる。賠償のことについて一度も話し合いをしたことがないとおっしゃりながら、何ゆえにそういうように先方がそうとるかもしれぬというようなことをこの国会で言われたのでありますか、この点総理大臣から伺いたいと思います。

第22回国会 予算委員会 第31号(1955/07/15、27期、自由党)

○小坂委員 ちょっと関連して伺っておきますが、どうもこれは話が逆じゃないかというような印象を受ける。最初政府が金を出して、この運動は非常にいいから金を借りてでもやりたいという機運が民間に盛り上ってくれば、そこで貸付金というものもいいかもしれぬ。ところがどういう運動であるか、外国の工場を視察するというようなことはけっこうでしょうけれども、その実効が上ってこないうちに最初から貸付をやると言っても国民運動は盛り上ってこないと思う。ですからこれはおそらく一兆円予算とかそういうような関係でそうなったと思いますけれども、この際大蔵大臣はずばりと、この金は貸付金でなくて本来補助金だということを言っていただい……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第5号(1956/11/22、27期、自由民主党)

○小坂委員 私はようやく質問の機会を与えられたのでありますが、時間が非常に制限されておりまして、三十分ということであります。しかし、すでに各委員からいろいろ質問があった後でありますから、ごく集約いたしまして、現在国民が心配をいたしております点を、だれにでもわかりやすい形で御質問を申し上げますから、どうか私のこの国会の質疑応答を通して、国民のできるだけ多くの人が、たとえばおばあさんや子供に至るまで、日ソ共同宣言の問題点はどういうところにあるのかということを理解してもらいたい、またこのことが私の国民代表としての義務である、こういう観点から御質問申し上げますから、それぞれお答えをいただきたいと思いま……

第26回国会 予算委員会 第24号(1957/04/26、27期、自由民主党)

○小坂委員 藤林先生には非常にお忙しいところを恐縮に存じますが、あなたは公企体の労働委員長とされまして、今回の裁定には非常に御苦心になりまして、この点われわれも敬意を表するにやぶさかでございません。ただ今日おいでを願いましたのは、実はあなたのお出しになりました裁定の内容につきまして、あるいはその解釈につきまして、若干本院で疑義が生じておるというものもあるし、またわれわれは明確であると考えておるのでありますが、その間に統一されたものがいまだに見出せないものでありますから、一つ直接お願いできればと思うのであります。  まず第一に、裁定というものは、これはその性格上、政府においては誠意を持ってこれの……

第27回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1957/11/09、27期、自由民主党)

○小坂委員 きょう参考人として両先生においで願ったのは、ここに書いてありますように、人工衛星に関する問題についてであります。ただいままで科学技術諸般の政策にわたる非常に広範な問題が展開されまして、あるいは御答弁がしにくかった点があるかと思います。私ども御答弁を通じて符ましたことは、非常に優秀な科学技術庁の長官候補者がおられるということを認識した意味で、意義があったと思うのであります。  私は簡単に技術的なことをお教え願いたいと思うのでありますが、私ども人工衛星が上りましてから、これがICBMとの関係で、非常にICBMの着弾点が正確になるというような話を聞かされておる。どういう点でそういう議論が……

第27回国会 予算委員会 第2号(1957/11/05、27期、自由民主党)

○小坂委員 岸内閣成立最初の国会におきまして、私は自由民主党を代表して岸内閣総理大臣初め各大臣に対して若干の質疑を行い、その所信を伺いたいと思います。  岸総理にはみずから言われる若さと健康にものを言わせて、東南アジア諸国を訪れ、またアメリカに飛んでアイゼンハワー大統領とひざつき合せて会談し、その後もネール・インド首相の来訪を迎えて懇談するなど、国際社会にわが国を大きく浮び上らせる努力を続けておられることは、まずもって敬意を表する次第であります。五月二十四日のクリスチャン・サイエンス・モニターの紙上にも、日本の岸信介はついに遍歴の特級政治家になったということが書いてあるのであります。すなわち、……


28期(1958/05/22〜)

第31回国会 科学技術振興対策特別委員会 第9号(1959/03/25、28期、自由民主党)

○小坂委員 この際、動議を提出いたしたいと思います。実は、岡さんの質問の前に申し上げるべきことであったのでありますが、大蔵省との打ち合せの都合もありまして、岡さんの質問を中断していただくことは非常に恐縮に存じますけれども、この際御採決を願いたいと思います。それは、技術輸出所得の特別控除に関する件でありまするが、案文を読んでみます。     技術輸出所得の特別控除に関する件   我が国科学技術の現状に鑑み、技術輸出の促進は極めて緊要であると思料せられるが、その奨励方策の一環として、政府は、今国会に租税特別措置法の一部を改正する法律案を提出し、技術輸出の場合の所得控除額を引上げようとしていることは……

第33回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1959/11/17、28期、自由民主党)

○小坂委員 私は、この委員会で、三先生からお話があって、それに対して質疑をしようなどということは、実は考えてなかったのであります。むしろ謙虚に、学者の先生方のコールダホール型の安全性に関しての御審査の結果を、非常に専門的な御見地から承りまして勉強さしていただきたい、こういうことで参ったのでありますけれども、実は、今御報告を伺っておりますと、私が期待しておったようなことではなくて、むしろ、その経過の御報告、あるいはいきさつ、坂田先生は、機構問題に触れられまして、安全性の審査をするにはもっと別個の、何と申しますか、政府あるいは原子力委員会的なものと無関係な機構を作ったらどうかというような点にも言及……

第35回国会 外務委員会 第2号(1960/08/31、28期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 一言ごあいさつを申し上げます。私、このたびの組閣に際しまして、外務大臣を拝命いたしたのでございまするが、すでに御承知のように、はなはだ若年短才でございまするので、ひたすら乏しきをおそれておるのでありまするが、どうぞ皆様方の御叱正、御鞭撻によりまして、大過なきを期したいと考えておる次第であります。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 本日の委員会は私の就任以来最初の委員会でございますので、外務大臣といたしまして、その所懐の一端を申し述べたいと考える次第でございます。個々の具体的な外交施策の内容につきましては、いずれまた機会を改めて御説明を申し上げる所存でございま……

第35回国会 外務委員会 第3号(1960/09/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 床次委員御指摘の善隣友好という関係の中には、もちろんアジアにおきまする日本としてアジア諸国との緊密なる連携そして相互信頼、協力関係を深めていくということが、これは日本の置かれております地理上の、アジアの一員であるという立場からいたしまして、当然のことと考える次第でございます。その方向に向かって、極力従来もやってきたのでありまするが、私もその関係をさらに進めて参りたい、かように思う次第でございます。

第35回国会 内閣委員会 第2号(1960/07/29、28期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 このたび外務大臣を拝命いたしました小坂善太郎でございます。御承知のごとくはなはだ弱年、短才かつ微力でありますので、どうぞ皆さん方の御指導をいただきまして、この重要なる職務の大過なき遂行を期したいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 お答えを申し上げたいと思います。RB47型機について性能その他いろいろお話がございましたが、私どもの方の立場から申しますと、この飛行機が一体国際的な不法なことに使われるのかどうか、また現に不法なことをしておるのかどうかということの方が、私どもの立場からは問題でございます。不法なことをするというようなことであれば、私……

第36回国会 予算委員会 第1号(1960/10/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。ただいまお話しのアメリカの上院議員マンスフィールド氏の報告に関しましては、まだ詳報を得たわけではございませんから、その後に見解を表明すべきものかと考えるのでありますが、とりあえず私の感じたことを申し上げたいと思うのであります。御承知のように、先般東京で行なわれました列国議会同盟会議に出席いたしました同氏が、帰国後上院外交委員長に対しまして、政策に関する同氏の報告を提出したものでありまして、もちろん米国政府の見解ではないことは当然であります。この報告は、日本の政治情勢の分析を行ないましたあとで、アメリカは日本の国内政治に対しまして、不介入の態度を維持すべきも……


29期(1960/11/20〜)

第37回国会 外務委員会 第2号(1960/12/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 このたびの第二次池田内閣の成立に際しまして、外務大臣を拝命いたした次第でございますが、御承知のごとく、まことに浅学非才かつ若年短才な者でございます。どうぞ皆様よろしく御指導、御協力いただきまして、この大任を全ういたしたいと考えております次第でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 お答えを申し上げたいと存じます。このたびの国会は選挙後の初の国会でありまして、本来ならば、簡単に院の構成をきめ、また緊急を要する法案等を可決して終わるというのが本来の趣旨でございますけれども、御承知のように前国会において予算に計上されており、かつ法案が残っておる問題もござ……

第37回国会 外務委員会 第3号(1960/12/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 まずもって私から深く遺憾の意を表したいと思います。実は私も昨日外務委員会が開かれるということを承知しておりませんで、はなはだお待たせをしたということを後ほど聞きまして残念に思っておる次第でございますが、私のところには昨日の午前中は、前からいろいろ申し込みがあった面会をやってもらうに適当な時間があるようであるという話がございましたので、だいぶ申し込みをためておりましたので、そういう外交関係の会談を済ませることに当てておりました。皆さんお待ちであるということを知っておれば何をおいてももちろん伺ったのでございますが、私は何も存じませんでしたので、心ならずもそういう失礼をいたしました。……

第37回国会 予算委員会 第3号(1960/12/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいまお尋ねの点でございますが、このたびの国連は、非常にその過程において険しい東西の対立を見たことは御承知の通りでございまして、ただいまお話のようないわゆる中立五カ国案というものが提案せられたのであります。しかし、この環境の中において米ソの首脳が直ちに会えということだけでは、これはどうも事態の解決を促進せざるのみならず、その言われた当時国においてもこれに賛同することはできないという雰囲気でございました。これは御承知のように、アメリカのアイゼンハワー大統領もこれを拒否しましたし、フルシチョフ・ソ連首相もこれに対して拒否をいたしたのでありますが、そうした環境のもとにおいてこういう……

第37回国会 予算委員会 第4号(1960/12/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 私から便宜お答えを申し上げます。大体国家公務員の十月からのベース・アップがきまれば、これと同様に扱おうというような話になっております。
【次の発言】 ただいま総理大臣からお答えの通りでございます。もう一回繰り返して申しますと、アメリカの資本援助並びに軍関係の調達は、毎年三十億ドルぐらいずつ出ておった。従って、アメリカの貿易じりが現在二十億ぐらいの輸出超過になっておりますので、四十億ぐらいのドルが流出している。そのドルがどこへ行ったかというと、結局従来欠乏しておった地域にドルが移ったわけです。たとえば西ドイツ、日本、そういうころに移ってきた。そこでこの移動によってドルが不安定にな……

第37回国会 予算委員会 第5号(1960/12/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 領事館を新しく置くということになりますとやはり非常に問題がむずかしくなるのだろうと思います。現在台湾政府にイギリスは領事館を置いておりますけれども、これは従来あったものをそのまま引き上げないという形で置いておるわけでございます。今お話のように新しく北京政府との間に領事館を設置するということになりますと、承認しないという前提で置くということならば、これは簡単にいくと思いますが、領事館を設けるということになりますとこれは将来必ずこれを承認するかしないかというこになってくるのでありまして、置く以上は国の機関としての、承認を前提とした領事館、その国を承認するということを前提とした国の機……

第38回国会 外務委員会 第2号(1961/02/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。  国際情勢の判断、また東西の緊張緩和に努力せなければならないという私どもの気持、そういうものに対する御意見は、私も、ただいまの野田議員のお述べになりました御意見と全く同感でございます。お言葉にもありましたように、この現在の情勢を分析しつつも、その中に何とかして平和というものを確保していきたい、こういう気持において、私どもは世界のどの国の国民にも劣らない強い熱望を持っておるという気持が強いのでありまして、従いまして、私どもは前向きの姿勢でこの問題を解決するように進んでいきたい、かように思っておる次第でございます。東西の関係は、現実にいろいろ困難な問題があり……

第38回国会 外務委員会 第4号(1961/02/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 予算委員会の質問の関係でおくれて参りました。  ただいまの問題は昨日の夕刊に出ておりましたので御承知と思いますが、私も閣議後の記者会見におきまして、さようなことは全くわれわれの関知しないところであるし、われわれとしては現実にアグレマンを受け取っておらないのであります。それでそれについて何とか言うはずもなし、またさようなこともない。あれば外務大臣たる私が承知しているはずの問題であります。何ら聞いておらない、聞いていない問題についてとかく言われるのは迷惑であるということを申し上げましたので、さような点は一切氷解しているのではないか、さように考えております。

第38回国会 外務委員会 第6号(1961/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 国際間の状況を把握いたしまする場合、事実関係はもとより重視しなければならぬし、一方において法律関係もまた重視しなければならぬ、こういう立場で考えておりますけれども、ただいま韓国の問題について事実関係と法律関係とを混淆があるというお話でございましたが、私はさようなことはないと存じます。
【次の発言】 国際法の関係はもとより既存のものを重視しなければならぬとは思いますけれども、やはり国際法の場合、ことに慣習が積み重なって国際法になるということは否定できないことであります。さような点は十分に考えていきたいと思うのであります。ただ国際間の問題につきましてやはり影響するところ非常に重要な……

第38回国会 外務委員会 第8号(1961/03/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 わが国が平和愛好国として立つという決意は、これは不動のものでございます。と同時に、世界各国にも、平和を愛好し世界全体が平和に推移していくことを呼びかけておるのは御承知の通りでございます。そういう方針で参りたいと考えております。なお移住の問題は、これはわが国のためばかりでなしに、移住者の行った相手国のためにもなる、移住者が行って先方の経済の発展に協力する、その移住を通じてお互いの経済協力がなお進むようにという積極性を持たせたいと考えておりまして、その面で農業のみならず、各種の工業、商業その他の面において、できるだけ政府としても移住者の教育その他を考えていかなければならぬ。また先方……

第38回国会 外務委員会 第9号(1961/03/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今主管の者がおりませんので、私からごく概要を申し上げたいと思います。  これは文化協定でありますから、たとえば教授の交換であるとか、映画、演劇であるとか、あるいは図書であるとか、そういうものを相互に交換しようというわけですが、それを事項別に限って一年間にどのくらいどういうことにしようかというふうな分類ができたように承知しておるのであります。それに対して、これは相互主義で両方同様なことをする、こういうことになると考えております。
【次の発言】 そうでございます。ただこちらとしては、やはり予算の範囲というものがございまして、これがその金額による制約を受けるものでありますから、こちら……

第38回国会 外務委員会 第10号(1961/03/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 アジア局長からお答え申し上げます。
【次の発言】 韓国にありましたわが国の財産がその後どういうふうに米軍に引き渡され、そして米軍からどういうふうに韓国側に引き渡されておるかということは、われわれ調査する資料が現在ないわけなんです。そこで会談の過程においてそういうことが漸次明らかになると期待しておるわけであります。そのために会談は有効であると考えておる。あなたの方は非常に正確な資料がおありのようですが、これはどういう経路でおとりになるか存じませんが、やはり公式なものではないと思うのです。それを明らかにするということは非常に必要だと私は思うのであります。  それからヘーグの陸戦法規……

第38回国会 外務委員会 第12号(1961/03/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 総理大臣のお答えの通りでございますが、若干補足させていただきますると、今のお答えのように、わが方としては、ポツダム宣言を受諾いたしまするときに、この前提となっておりまするカイロ宣言において、この条項は履行せらるべくという前提がございまするが、その前提に基づきまして台湾は中国の領土となるとの前提で日華条約を結んでおるわけでございます。しかしなおつけ加えますると、その帰属をめぐって力が行使される。その武力を行使される結果によって極東の安全というものが危殆に陥るようなことがありますれば、これは単純にそうしたことだけで割り切れない問題であるというふうに考えるのであります。

第38回国会 外務委員会 第13号(1961/03/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 まずお尋ねの照会したかということでありますが、電報及び電話をもって照会いたしました。その結果われわれが知りましたことは、これは今お尋ねのような正式の会見をしたものでもなく、また声明をしたものでもないということであります。  事情は、何か会議に出ようとしておりますと、ホテルの部屋に一人のAPの記者が入ってきて一これはお互いよくあることです。どこかへ会議に出席しようと思うと、ちょっとこの問題どうですかとか聞かれる場合があるわけですが、おそらくそういうような事情に該当するようでありまするが、一つ台湾の今の問題どうですか、そういう話で、そういう問題についてはいろいろ研究している、しかし……

第38回国会 外務委員会 第14号(1961/04/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 貿易の問題は一般の民間の形でももちろんできるわけでありますが、これを政府間の協定による貿易ということにしなければならぬということになりますと、いろいろむずかしい問題が出てくるということであろうと思います。  そこでただいま御質問の、アメリカへ池田総理が行かれる際に、アメリカと話し合ってだけ問題をきめるというふうな御懸念もございますような御質問でございましたが、むしろそうではございませんで、日本の考え方をきめるということが必要だと思います。しかしそれにしても、日本だけ考えをきめてもできない問題がたくさんございますので、いろいろ関係する国、世界じゅうのこの問題に関心を持つ国との間に……

第38回国会 外務委員会 第15号(1961/04/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日本国とオーストラリア連邦との間の国際郵便為替の交換に関する約定の締結について承認を求めるの件及び日本国とパキスタンとの間の国際郵便為替の交換に関する約定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を一括御説明いたします。  わが国とオーストラリア及びパキスタン両国との間の郵便為替の交換は、両国がいずれも万国郵便連合の郵便為替に関する約定に参加していないため、現在は、わが国との間に為替約定関係のある英国の仲介によって行なっておりますが、仲介による業務には、日数を要すること、仲介手数料を負担する等種々公衆に与える不便があります。よって、政府は、かねてより両国政府と郵便為替……

第38回国会 外務委員会 第16号(1961/04/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました日本国とフィリピン共和国との間の友好通商航海条約について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  フィリピン共和国とわが国との国交関係は、御承知の通り、昭和三十一年七月二十三日にサンフランシスコ平和条約が両国間に発効することにより正常化を見るに至ったわけであります。それ以来、政府は、両国間の貿易、通商関係を長期かつ安定した基礎に置くため、機会あるごとに通商航海条約の締結交渉の早期開始をフィリピン共和国政府に申し入れてきたのでありますが、フィリピンの対日感情も年とともに好転し、また、近年における両国間の通商関係の進展を見て、フィリピン政府……

第38回国会 外務委員会 第17号(1961/04/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 十二日、ソ連の宇宙船ボストーク号が打ち上げられまして、初めての人間の宇宙旅行に成功したというニュースは、人類の科学的進歩の成果を示すものでありまして、きわめて喜ばしいことであり、この偉業を遂げましたソ連科学者たちに深く敬意を表する次第であります。  また、日本政府といたしましては、人類の宇宙開発に画期的な一歩を進めたこの科学的成果が、もっぱら平和と人類の福祉ということのために利用されまして、将来の人類永遠の繁栄のために役立ちますることを深く希望いたすものであります。  なお、この趣旨につきまして、昨日、池田内閣総理大臣よりフルシチョフソ連首相あてに祝電を打っておいた次第でありま……

第38回国会 外務委員会 第18号(1961/04/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 キューバにおきまして内乱が勃発したということで、われわれまず第一に非常に心配をいたしましたことは、まずわが在留同胞がどうなっておるであろうかということであります。その中には、朝日新聞社の河村君という特派員の行方がわからぬ。これは非常に重要なことでありますので、われわれまずその点について心配をいたし、PCという形になっておりますが、電報を打ったらまずその受信局でこれを受信したということをこちらへ打ち返さねばならぬ、そういう形の電報で照会したり、またその近隣の国の大使館等に情報を問い合わせるというようなことをいたしておったのでありますが、とにかく電報が全くとだえておりますので、いか……

第38回国会 外務委員会 第20号(1961/04/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日韓間をよい関係にしようということについては、私も十分な熱意を持ってこれに当たりたいと考えております。ただしかし今お話の中にありましたような、それを非常にあせっておる、あせりを感じておるというようなことは毛頭ないのでございまして、十分話し合って、満足すべき結論に達したいということで現在予備会談を進行しておるのであります。  今自民党の方から議員の方々が韓国へおいでになるということについて意見を求められましたが、私はこれは非常にけっこうなことだと思っております。やはり今までのいろいろないきさつもあるわけでございますから、十分に双方がその気持を通わせるということは必要でございますし……

第38回国会 外務委員会 第26号(1961/05/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お尋ねのように現在中共、北鮮等が国際電気通信条約の当事者でないわけでございます。  これはお尋ねのことと少し違いますが、かつて昨年秋ごろの例の北鮮帰還の問題での交渉の際に、新聞記者としての電報が打てる、打てないという非常に危介な問題を、北鮮側がこの当事者でなかったために提起していたこともあります。これは御承知と思いますけれども、そういうことで今お尋ねのようないろいろ不便な点もあるわけでございます。しかし電波の使用についてはそういうふうに拘束されていない自由な立場にあるということでございますが、しかしこの中共、北鮮等も国際的な電波について諸外国と異なる使用をするということは、結局……

第38回国会 外務委員会 第30号(1961/06/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 政府といたしましては、この条約は、日比間の現況に照らしまして、両国間の通商関係を律しまする最善の措置を定めたものと認めておりますし、また、フィリピン政府も同様の見地からこの条約に署名したものと考えます。すなわち、フィリピン側におきましても、日比間の現況に照らして、この条約を結ぶことを最善と考えてこの条約に署名したと思われるのであります。従いまして、わが方といたしましては、この条約を国会の御批准を得たいと考えているのであります。しかしながら、フィリピン側におきまして、ただいま床次委員御指摘のごとく、この批准については、この五月に終わりました議会には提出しなかったのであります。それ……

第38回国会 決算委員会 第29号(1961/05/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昭和三十三年度外務省所管一般会計歳出決算につき、その概要を御説明申し上げます。  外務省所管歳出予算税額は九十八億四十八万四千八百四十九円でありまして、支出済み歳出額は九十三億二千五百七十三万二千百九十九円、翌年度繰越額は三億四千八十万二千百三十円、不用額は一億三千三百九十五万五百二十円であります。  歳出予算現額の内訳は、歳出予算額九十五億六千七百二十八万四千円、前年度繰越額二億二千九百八十一万六千八百四十九円、予備費使用額三百三十八万四千円でありまして、前年度から繰り越したものは、国連児童基金拠出費七百四十五万六千八百四十九円、移住者渡航費貸付金二億一千六百四十六万九千円、……

第38回国会 内閣委員会 第15号(1961/03/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 中近東という概念とアジアという概念が非常に交錯しておるわけでございまして、欧亜局の方へ入っておりますのが、中近東関係でございますが、アフガニスタン、トルコ、こういうようなところが従来欧亜局の中で所管されておるのであります。しかしこの提案の際に提案理由としてお聞き取りをいただきましたことでございますが、現在アジア、アフリカ諸国中、特にアフリカ地域におきまして、昨年一カ年でも十七カ国が独立いたしました。中近東、アフリカ地域の独立国は三十六カ国の多きに上ります。そんな関係で非常に欧亜局の所管というものがふえて参ったわけでございます。従来の地域は同じでございますが、国としての対象がふえ……

第38回国会 内閣委員会 第16号(1961/03/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 石山さんお話のように、どうも大使がばかに多いではないかということは、一般的にお考えになるかもしれないと思いますけれども、これはやはり相互的のものでありまして、結局公使にしろ大使にしろ、ふえましたということは、世界じゅうの国が多くなったということと関連することだと思います。そこで相互的に国と国とが大公使を交換する場合に、先方が大使をぜひということで大使を送って参りますと、今までこちらを代表して先方におった公使も勢い大使に昇格せざるを得ない。先方がわざわざ大使を送ってきたのに、こっちは公使ということになると、何か先方の国に対して非礼になるような感情があるわけであります。これは先方の……

第38回国会 農林水産委員会 第29号(1961/04/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 農林大臣の答えられた通りでありまして、私ども外務省といたしましては、外交上正当に主張すべきことを主張しておるのであります。ただ、問題が技術的な面にわたりまするので、農林大臣の考えというものを前面に出して交渉願っておるわけで、私と農林大臣との間に考えの違いがないことは当然であります。
【次の発言】 角屋委員からの御質問に対して欧亜局長から御答弁があったと承知いたしておりますが、若干それを補足いたしますと、イシコフ氏に会ったとき、この安全操業の問題は、実は零細なわが同胞の漁民が何百年という昔から出ておるのだ、そこで、今度の戦争の結果領土不拡大という方針になっておるのだから、今まで出……

第38回国会 予算委員会 第2号(1961/02/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昨日外務委員会におきまして、バンドン会議の五原則という、すなわち領土権を互いに尊重する、互いに侵犯しない、内政に干渉しない、平和共存でいく、平等互恵の立場を守る、この五原則というものがあって、日本もこれに高碕氏その他が行って調印しました。それに関連して、その精神にのっとって対日三原則というものが中共側からいわれておる。すなわち日本に対して、中共を敵視しない、二つの中国の陰謀に加担しない、日中友好を妨げない、こういう三原則というものができているが、これを認めるかという御質問でございました。そこで私は、日本は中共を敵視した覚えはない、二つの中国を作る陰謀に加担した覚えはない、これか……

第38回国会 予算委員会 第3号(1961/02/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 速記録をよくごらんいただきますと非常に明瞭になると思いますが、私の外務委員会における発言において、認めるというときに、三原則という言葉を使っておりません。認めますると同時にああした敵視政策なんというものをとった覚えはないのだということを申し上げているのであります。  さらに、この中華人民共和国との関係についてでありまするが、われわれは講和条約を締結いたしまする際に、これは中華民国との間に平和条約の第一条によってこれを結んでおるのでありまして、中華人民共和国というものはその後においてできたものでございます。なお先般の、ただいま御質問にありましたここに援用されておりまするわれわれの……

第38回国会 予算委員会 第4号(1961/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げますが、さような数字はまだ出ておりません。先ほどの総理大臣のお言葉で尽きておりますが、若干補足をさせていただきますと、御承知の昭和二十四年に、阿波丸に関するところの請求権を放棄いたしました際に、これに付属交換公文がついておりまして、これに対しまして参議院で当時吉田外務大臣が、こうしたものは放棄するけれども――阿波丸に関する請求権は放棄するけれども、アメリカの日本に対する贈与、援助、供与というものがいろいろある。これは債務で、この債務性が消失したものではないのだという趣旨の答弁をしておられるのが初めてでございます。その後昭和二十九年に五回ばかり東京におきましてガリ……

第38回国会 予算委員会 第7号(1961/02/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 外交の面から見まして、輸出全体を一〇〇として見ますると、アメリカ、カナダに対しまして大体三三%ぐらい、それからアジアに対しまして約三〇%、それから中近東、アフリカ等に対しまして一二%ぐらい、それから西欧諸国に対しまして一一%ぐらい、中南米諸国に対して七ないし八%ぐらい、それから共産圏に対して一・幾つという程度になっております。日本の外交は、終戦後出て参ります時期がおくれましたために、やはり日本を知られないという面が非常に多いので、御承知のようにガット三十五条を適用している国が十四カ国もあるような状況で、日本に対する相当な差別があるわけであります。かてて加えて、東南アジア等で独立……

第38回国会 予算委員会 第8号(1961/02/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。ただいま御質問の点に関しまして、私どもも新聞を見まして、これは公電はまだございませんでしたが、直ちにイギリスのわが方に駐在しておられますモーランド大使においでを願って、ただいまお示しになりました速記録を手交いたし、そして事情を話をいたしました。この事情と申しますのは、池田総理のお考えは、御承知の昨年十二月十二日のイギリスの国会におきまして行なわれましたドネリー議員の提案にかかる政府不信任案、これが二百五十九対百七十七で否決をされたという事実を言っておられるということを申したのでございます。念のため申し上げますと、これは中共の代表権問題を一年間たな上げすると……

第38回国会 予算委員会 第9号(1961/02/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 その点につきまして総理大臣が、ただいまあなたがお述べになりましたように、参議院で明瞭に言っておられますので、私どもその方針に従って考えておる次第でございます。

第38回国会 予算委員会 第10号(1961/02/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答え申し上げます。お話の通り、現在の世界におきまして最も重視すべき問題は、東西対立の問題であろうと思うのであります。お話のごとく、アメリカのケネディ新大統領もその就任演説におきまして、この際東西双方が新しく平和の追求を始めるべきことを呼びかけまして、他の自由諸国もまた、これがための態勢を整えつつあるのでありますけれども、一方、昨年末のモスクワ共産党首脳会議の声明も、戦争は不可避ではないといいまして、平和共存を唱えておるのであります。このようにして、今や世界の東西両陣営ともに、国際緊張緩和への努力を整えつつあるということが看取できるのであります。しかしながら、モスクワ共産党会議……

第38回国会 予算委員会 第11号(1961/02/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 先般この場所におきまして、日韓会談の前途について必ずしも容易でないということを申し上げました。それは例の韓国側における民議院の決議がございまして、その中で、李承晩ラインというものは、これははずすことはできないのだ、あるいはまた財産請求権に関連して、今まで日本の統治下にあって、韓国国民の受けた苦痛というものも財産請求権の対象になるというようにいわれておるように思いましたので、こういう考え方ではとても会談というものは円満に遂行することは困難ではないかということを考えたのであります。ところがそういう気持を持って先方の代表部に話をさせましたところが、どうもその民議院の決議の前文に、そう……

第38回国会 予算委員会 第12号(1961/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま労働大臣からお答えいたしましたように、この問題について日教組の提訴がございました。当然これに対しまして、政府がこういうことをしておってよくないという提訴でありますから、政府側はこういう趣旨であるという反論を出すのは、これは当然でございます。そこで、問い合わせに基づいての趣旨説明書についてその要項を述べるということは、これは何ら差しつかえないことでございますから、この梗概を述べた、こういうことを承知いたしております。これは国際慣例上何ら差しつかえないことであります。
【次の発言】 先ほど要旨を述べますことは何ら差しつかえないと申しましたが、さらに慎重にILOに問い合わせて……

第38回国会 予算委員会 第13号(1961/02/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 中共との関係を改善いたしまする際に、われわれとして強く銘記しなければならぬ問題は、今お言葉にありましたように、内政不干渉の問題、双方がその立場を尊重するという問題、また双方の国民経済に利益のある貿易をしていく、かような三点であろうかと思っておるわけであります。しかし、お話のように、わが国の国内がなかなか一致した行動がとれないのではないか、むしろ内政干渉を誘発するごとき言動も一部には見られるということは、遺憾なことだと思っております。その意味において、外交を考えまする場合、政争は水ぎわで打ち切って、そうして日本の国の基本的な立場というものを一致しておいて、そうして他との交渉に当た……

第38回国会 予算委員会 第16号(1961/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいまの御質問の点に関しまして、私承知いたしておりますることを申し上げたいと思います。  松平国連大使は、今お話しのように、昨日外交問題懇談会に出席いたし、その後において記者団会見をいたしました際に、新聞に出ておるようなことを言うたと伝えられておりますが、これは言うたこと全部が載っておるわけではございませんで、いろいろ仮説のようなものがついておるわけでございます。そこで私問いただしましたるところによりますると、結局松平君は、純粋に学問的に、国際法学者としての気持もあり、また国連におけるそうした空気というようなものを身近で聞いているものの気持として、個人の気持を言うたもののよう……

第38回国会 予算委員会 第18号(1961/02/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答え申し上げます。  沖繩の施政権の返還ということについて特に要望いたしたわけであります。ただ岡田さん御質問の、どのような地位に現在沖繩があるかということでございますが、一つその法的な地位に対する私どもの見方をまず申し上げたいと思います。  そこでわが国は平和条約によりまして、北緯二十九度以南の南西諸島を合衆国を唯一の施政権者とする信託統治制度のもとに置くこととする国際連合に対する合衆国のいかなる提案にも同意するということを約束いたしておるわけであります。これによりまして、このような提案がアメリカによってなされることがありますれば、わが国としてはこれに異議を唱えない義務がある……

第38回国会 予算委員会 第20号(1961/03/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日本の地理的な位置からいたしまして、これが東西の力の接点にあるというようなことは一応言えるかもしれませんと思うのでありますが、やはり日本は、わが国の経済を発展させるために、自由というものを基調にして日本の経済を営んでおるのであります。また、国民の活力のもとを自由なる活動に求めておるのであります。従いまして、先ほど総理大臣からお答えになりましたように、われわれは自由陣営の丘の上にあって、しかも相手方に対しては、共産側に対しては、お互いに内政不干渉、相互の立場を尊重するということにおいて平和を求めていくということが可能であり、またわれわれのためになる方針と、かように考えております。

第38回国会 予算委員会 第21号(1961/05/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日韓間の国交回復につきまして、御承知のように現在予備会談が行なわれておりますが、この議題は三つあることは御承知の通りであります。そのうちで大きなものは対日請求権の問題、わが方からいうと李ラインの問題、いわゆる平和ラインの問題でありますが、これは非常に歴史的ないきさつもございます問題で、なかなか急に解決ということもむずかしい場合があるかもしれない。とすれば、一応そうした問題をたな上げしてとりあえず国交の回復をする。まず法的地位の問題だけ解決したらどうかというような議論もあったわけであります。今度自民党の皆さん方がおいでになった機会に、私どもの方からも伊關アジア局長がちょうど向こう……

第38回国会 予算委員会 第22号(1961/05/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 韓国におきまするお尋ねのクーデターに関する情報でございまするが、御承知のように、われわれの方といたしましては先方に代表部あるいは大使館がございませんし、いわゆる公電をとるによしないわけでございますが、新聞その他を総合いたしますと、まずAP電で、これはすでに御承知でございましょうと思いますから、省略いたしますが、張都暎中将、これは陸軍参謀総長でございますが、この人が軍事革命委員会の議長に指名されたということが伝えられております。またクーデターの理由といたしまして、反共統一体制を強化する。「一、軍事革命委員会は韓国の反共的立場を強化する。二、国連憲章を支持し、対米協力を強化し自由を……

第38回国会 予算委員会 第23号(1961/05/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 これは今までもいろいろな機会に申し上げておったことでございまするけれども、あの当時、日本の状況といたしましては、非常に物資が窮乏いたしまして、国民のあすの生活も非常に不安定である、こういうような際に、アメリカからいろいろな援助物資が送られたわけでございます。これにつきまして日本政府は、これがはっきりもらったものであるということを確認していない、こういう点におきまして、これはいつかの機会に、この問題の処理について交渉しなければならぬという前提が生じておると心得ておるのであります。それにつきましては、ただいま横路さんもおっしゃいましたように、この援助すなわち債務であるとは私どもは言……

第39回国会 外務委員会 第2号(1961/10/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 提案理由を御説明申し上げます前に、一言ごあいさつを申し上げます。  先般の内閣改造に引き続きまして外務大臣の職を汚すことになりました。また皆様にいろいろと御厄介になることと存じます。何とぞよろしく。御承知のように、はなはだ浅学非才のものでございますので、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。  ただいま議題となりました関税及び貿易に関する一般協定に附属する第三十八表(日本国の譲許表)に掲げる譲許を修正し、又は撤回するためのアメリカ合衆国との交渉の結果に関する文書の締結について承認を求めるの件及び関税及び貿易に関する一般協定に附属する第三十八表(日本国の譲許表)に掲げる譲許を修正……

第39回国会 外務委員会 第3号(1961/10/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 いわゆる北方領土、ことに国後、択捉がわが国の固有の領土であるということにつきまして少し申し上げたいと思います。  まずもって経緯について申し上げますと、この問題については対日平和条約の起草にあたって連合国が領土問題についてわが国の主張を入れるように政府としては終戦直後から歯舞、色丹が北海道の一部である事実及び国後、択捉がわが国固有の領土であって放棄すべき理由がない事実を裏づける資料を起草者たる米国政府に提出いたしておったわけであります。しかしながらサンフランシスコ会議に提出された条約案には千島列島の地理的な範囲を明確に規定しておりません。その結果、歯舞色丹についてはわが主張がサ……

第39回国会 外務委員会 第4号(1961/10/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日本にもきておりますが、これは全部の国に対してなされておるようでございます。
【次の発言】 シリアのその後における政治、経済、社会の安定度の状況を見まして、これをいかにするか考えたいと思います。大体において安定の方向に向かいつつあるようにいわれておりますので、さような方針、承認をする方向において考慮するということになろうかと思います。現在のところまだきめておりません。
【次の発言】 先ほど申し上げましたように、シリア国におきます政治、経済、社会の安定の状況を見まして、早からざる時期、しかもおそからざる時期ということになろうかと思います。

第39回国会 外務委員会 第6号(1961/10/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 この問題は、非常に重要な問題でありますし、わが国にとりましても、ことに各種の関係がある問題であります。そこで御承知のように、ニュージーランドとソ連の案と二つ出ておるわけであります。この問題をどう扱うかということでありますが、一般討論が終わりましたあとで、緊急議題として各国がどういうものを持ってきておるか、そういうものも見ながら、適当な時期にこの問題を討議していくというのが日本の態度でございます。
【次の発言】 さっきも申し上げたように、非常に日本としては関係の多い問題でございます。御承知のようにわが国は台湾におります国民政府との間に日華条約を結びまして、戦後の処理をやっておるわ……

第39回国会 外務委員会 第8号(1961/10/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 穗積さんは中共を御訪問になりまして、きょうは、私の意見もありますが、いろいろ御感想を伺えるのではないかと楽しみにして来たのであります。  最近の態度とおっしゃいまして、いろいろ御質問がございましたが、われわれは、中国の代表権問題が、いわゆるモラトリアム案として国連において討議されないできた、その形に今年度は終止符を打ちまして、実質的な討議をするということがいいのではないかということで、六月に池田総理が訪米されました際、そういう話し合いをいたしました。そこで、今次国連総会において、代表権問題が議題になっておるわけでございます。私どもとしては、もちろんこの問題について、前を向いてい……

第39回国会 外務委員会 第9号(1961/10/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 突然のお話で、私もこまかいそういうことはよく存じませんから、政府委員がお答えした通りでございます。
【次の発言】 今問題になりました飛行機ですね。たとえば今のB47というのはRB47のことだと思いますが、そういうものは来ておりませんことは確認しております。
【次の発言】 それは今初めて伺ったので、そういう飛行機はどういう飛行機ですか。
【次の発言】 こういう関係のものは、USエア・フォースと書いてございますから、これはアメリカのものであることはそうであろうと思いますが、やはり防衛庁の方にお聞きになる対象かと思います。私は一々飛行機が、どれが来ているか、ちょっと外務大臣として一々……

第39回国会 外務委員会 第10号(1961/10/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいまのお話の点は、私ども非常に重視しておる点でございます。御承知のように、この対米貿易というものは、カナダを合わせますと全体の輸出量の三分の一を占めるような地位にございますし、これの消長というものは、日本の全体の輸出貿易に大きな影響をもたらすのでありますし、かたがたまたアメリカといたしましては、ヨーロッパの市場に対して日本の品物がもっと出るように、たとえばガット三十五条の問題、その他西欧側における日本の商品に対する差別待遇の是正についていろいろ協力をしてくれておるのであります。そこで現在アメリカの先般の国際収支改善のためにとられましたバイ・アメリカンの運動、これに籍口いたし……

第39回国会 外務委員会 第11号(1961/10/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今お述べになりましたようなことは、その通りでございまするが、その当時選ばれた尹フ善大統領はそのままおるわけであります。そして、その大統領と話をして現在の朴正煕政権があるわけであります。なるほど朴正照政権というものはクーデターによってできたものであることは、その通りであります。そういうふうな成り立ちは別といたしまして、さような形で大統領と現在の首相以下内閣の閣僚がおるわけであります。それでは、そういう成り立ちによってできた政権というものとは全然没交渉でいいのかということになりますと、さようなことを言っておる国はほかにないのであります。アメリカ、イギリスその他みなこの国と国交をその……

第39回国会 外務委員会 第12号(1961/11/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げまするが、私は、さような国会軽視など毛頭考えておりません。皆様に十分御協力をいただいておりまするし、円満にこの外務委員会において皆様方の御意見も承り、また私の考え方も述べて参りたい、かように思っておる次第であります。  今日のことについての御質問でございまするが、実はコロンボ・プランへ出席するということが急にきまりましたので、さょうな関係もあり、私の出発を前にして、いろいろぜひ外務大臣にこのことを聞いておいてもらいたいというような外国の使臣の要求等もありまして、若干時間の点で御迷惑をかけたことを恐縮に存じます。

第39回国会 外務委員会 第13号(1961/12/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。今度の東南アジアの歴訪につきましては、ただいまお言葉がございましたように、割合に成果は上がったと考えております。しからばどういう点であるかということでありまするが、列国の首脳者に会いまして、率直にひざを交えてわれわれの考え方を述べたり先方の考え方も聞いたりということで、日本が戦後著しい経済の復興をしたそのやり方について、経済の仕組み、あるいは日本国民の持っておる各種の技術的な高い水準、あるいは経済の行ないというようなものについての認識が、東南アジアの各国の首脳部の中に深くしみ込んだ。そのことが今後わが国にとってこれらの国との間の関係に、非常に大きなよい影響……

第39回国会 予算委員会 第2号(1961/10/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日韓関係を改善せねばならないという気持においては、政府も野田議員に同じ見地に立っております。従いまして、今度できました政権もようやく二年後には文民政権になるという目標を明らかにいたし、人心の安定も徐々に回復しつつございますので、この機会に会談を持ちたい、さように考えております。先方からの申し出に応ずる、かようなことでございます。しかしながら、御承知のように問題は請求権等、漁業の問題、李ラインの問題でございますが、この請求権の問題につきましては、ただいまお話しのように、いわゆる大所高所に立って、日韓将来のために解決すべきでございまするが、何分にもやはり請求権というもので考えまする……

第39回国会 予算委員会 第4号(1961/10/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 核実験をぜひやめてもらいたい、そして核物質の貯蔵を廃棄し、核物質を戦争に使うことそのものをやめてもらいたいということは、われわれにして最も言い得る立場にある。ということは、われわれが唯一の被爆国であって、戦争十六年たった今日においてすら、放射能障害のために年々同胞が死亡しておる。こういう兵器を持つということは、戦争そのものもいけないのだけれども、これはもうその国のためではなくて、全人類のためである。どうかほんとうに世界の各国が寄ってこの問題を考えようじゃないかという趣旨のことを私は申しました。反響はあったように考えております。私は、この核実験禁止の決議というものを、できるだけ多……

第39回国会 予算委員会 第5号(1961/10/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 八月の末に韓国側から日韓会談を再開したいという申し入れがございましたので、わが方はこれに応ずるという回答をいたしまして、十月十日を目途として準備をしようということにいたしておりました。このほど首席の全権といたしまして杉道助氏を内定しまして、韓国側にその旨を通報いたしてございます。韓国側からしばらく待ってもらいたいという話がございましたが、その理由については、先方側の事情と心得ますが、そういうことでございますから、わが方は杉氏を決定いたしまして、先方がまたどう言ってこられるか待っておる、こういう関係でございます。
【次の発言】 杉道助氏については、これは財界の非常な大物であるとい……

第39回国会 予算委員会 第7号(1961/10/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 核実験の停止を要請する政府の決意というものはきわめて強いのでありますが、今お話しのように、大国の側においてこれに対する反応は、率直なところ、どうもあまり効果的なものを示しておらないわけであります。そこで、私どももこの要望というものを人類の悲願として、われわれ世界で唯一の被爆国としての立場から、国連においても訴える必要を痛感いたしておりまして、去る九月二十二日の私の総会における演説でも、このことを強く申したわけであります。その後この点については非常に各国で反響があるわけでありますが・できるだけ一つ広範な基礎において有効な決議を作りたいということで、いろいろ工作をいたして話を進めて……

第39回国会 予算委員会 第8号(1961/10/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 この点に関しましては、むしろ通産大臣からお答え願う方がより適当ではないかと思うのでありますが、この対日援助問題の処理にあたりましては、われわれいろいろな資料を集めまして先方と交渉いたしたのでございますが、率直に申しまして、われわれの方で受けたと考える数字と先方が援助総額といって示しておりました数字、それは一九五四年当時アメリカ側が示しておるのでございますが、これは総額にいたしまして十九億五千四百万ドルになっております。この中にはもちろんプレ・ガリオア、ガリオア、余剰報奨物資、米軍払い下げ物資、いろいろあるわけで、われわれの方としては、この示されたことだけでそうでございますかと言……

第40回国会 科学技術振興対策特別委員会 第8号(1962/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お話のように、二月八日の米英の共同声明におきまして、ソ連の核実験によって作り出されておるこの現状に対処するために、米英といたしましても核実験の再開に踏み切らざるを得ない、こういう趣旨の声明がございました。われわれこれを深く遺憾といたしまして、二月九日に、外務省の情文局長の談話をもって、これに対して強く反省を求めるという趣旨の談話を発表いたしました。米英両国は核実験の準備を進めるということであるが、それと同時に、三月十四日に開催予定のジュネーブにおける軍縮会議というものを成功せしめるために、これに先立って米英ソ三国の外相会議を開催するということをソ連に申し入れた由であるけれども、……

第40回国会 外務委員会 第2号(1962/02/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました、日本国に対する戦後の経済援助の処理に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  さきに本会議における本件の趣旨説明において申し上げました通り、ガリオア等米国の戦後対日援助の処理は、米国との間の多年の懸案でありまして、米国は、わが国と同じくガリオア等の援助を受けた西独に対し、これが解決を申し入れたとほぼ時期を同じくして、わが国に対しても昭和二十七年秋これが解決を正式に要請をして参りました。その結果、昭和二十九年夏本件に関し米国側と数回にわたり公式会談が開催されました。  その後も米国……

第40回国会 外務委員会 第3号(1962/02/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 沖繩の日本復帰に関しまして、私ども事あるごとにアメリカの当局にこれを強く要望いたしております。この悲願が実現いたしますように今後とも努力を続ける考えでございます。ただ、現在の国際情勢下において、アメリカ側が直ちにこの施政権返還の要求に応ずるということもなかなかむずかしいような情勢でもございますので、沖繩におきます民生安定についてわれわれも積極的に協力するという方針のもとに、先般の池田・ケネディ会談の際にも合意されました趣旨もございまして、三十七年度の予算においては、特に、われわれとしても、アメリカ側と協力して沖繩の各種の民生安定の施策に予算的にも強く乗り出すというふうに措置いた……

第40回国会 外務委員会 第4号(1962/02/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。  ただいまガリオア、エロアの問題に対しての御質問中、まずこれが債務性について考えてみたいと前提されまして、当時日本国民並びに国会の立場からこの問題をどう考えるかというのが御質問の御趣旨だったように思います。  仰せになりましたように、日本の国民は、あの当時の窮乏の中にアメリカの占領軍から食糧その他の放出を受けまして、これを対価を払って買っておるのであります。しこうして、国会はあの当時の状況下において輸入食糧の放出ということに対して感謝決議をいたしております。輸入でございますから、もとより対価を払って入れているということがその前提にあるということが、これは……

第40回国会 外務委員会 第5号(1962/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 海外技術協力事業団法案につきまして、その提案の理由を御説明いたします。  わが国の対外技術協力は、技術研修員の受け入れ、専門家の派遣、海外技術協力センターの設置、運営、公共的な開発計画に関する基礎的調査の実施等、さまざまな形でアジア地域を初めとする開発途上にある諸地域に対して実施して参ったのであります。  この技術協力の第一義的な目的は、一言で申し上げますれば、開発途上にある諸国の経済的社会的発展に資するため知識及び技能を伝達または提供することにあるのでありまして、この目的から、国の行なう技術協力はすべて無償供与の形でなされ、これら諸国の経済発展、ひいてはわが国との経済交流を促……

第40回国会 外務委員会 第6号(1962/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日韓会議を始めるに際しまして、この会談につきましては、事務的にも進めなければならない、また政治的な観点からも考慮しなければならないということで、事務、政治両会談を並行してやろう、こういうことで進めておりますわけでございます。そこで、事務的にもいろいろ折衝がかわされましたが、政治的にも話をされたいということでございまして、私どもの方といたしましても、それは妥当なることである、こういうふうに考えておるわけであります。ペ義煥氏と杉道助氏との間に、それでは政治会談を大体目標をいつごろにするのがいいかということが話し合われまして、その二人の間でいろいろ話があったようには聞いております。大……

第40回国会 外務委員会 第7号(1962/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今度のドミニカ移住の問題につきましては、先ほどからだんだんにお話がありましたように、終戦以来初めての大量の移住ができるというような非常な期待の中で、非常に過剰移住と申しますか、実態以上の人がドミニカに行って移り住んだ、その後に三百家族になったという事態でございまして、このまま放置はできない、こう考えましたのでございます。移住に非常に詳しい竹内先生よく御承知のように、これは、かつてサンパウロあたりでも、移住者がマラリアのために全滅するという事態になっても、いわゆる棄民政策で政府はほうっておいた。これはかつての歴史でございますが、われわれは、それじゃいかぬ、やはり、お気の毒な状態に……

第40回国会 外務委員会 第8号(1962/03/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 軍用器材はいけない、これは当然でございますが、しからば何がその軍用器材であるかということは、各国がその解釈によってきめるということと了解いたしております。なお、軍人はその中に含まれておらないというのが解釈でございます。
【次の発言】 要するに、民間航空機というものは軍の使用に供してはならない、こういうふうに私どもは解釈いたしております。
【次の発言】 御承知のように、エドメモアールでございますので、先方の許可を得ないと発表できない外交慣習になっておるわけであります。しかし、その要旨については今申し上げたようなことでございます。  なお、御承知の通り、このKLM機を利用いたしまし……

第40回国会 外務委員会 第9号(1962/03/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 わが国におきまして、南方におき、また北方において、われわれの領土がいまだわれわれの施政権下にないということについては、私ども国民ひとしく遺憾に思っておるところだと存じます。沖繩におきまして、あるいは小笠原におきましては、終戦直前のあの死闘を繰り返したこともわれわれの記憶に新たなところでありますし、また、北方の領土におきましては、われわれがすでに降伏した後において、一方的にこの島々が占拠された、また、その状態が今日に及んでおるということもわれわれの記憶に新たなるところであります。しかしながら、南方におきましては、沖繩においては八十八万の同胞が現におるという点からいろいろな問題が特……

第40回国会 外務委員会 第10号(1962/03/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 アメリカから援助を受けまして、先方は十九億五千四百万ドルと、言っておったのでございますが、私どもの方は、レシートを調べまして、そしてその中から当然債務とならない性質を持っているものは除きまして、そして西独の先例その他によって四億九千万ドルというものをはじき出したわけでございます。従って、これを国会においてお認めいただけますれば、これが債務になる、こういう考え方でございます。
【次の発言】 すべての外交案件がそうだと存じまするが、協定をいたしまする場合に、政府と政府が個々の問題について交渉いたしまして、折り合ったところのものが協定案になるわけです。この案文が国会に出されまして御承……

第40回国会 外務委員会 第11号(1962/03/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 条約を変えまする場合に、事前に条約を変えますということを国会の御承認を求めて、そして条約を変えて、またその後に国会の御承認を求めてそして批准すべしというのが黒田さんの御所見のようでございます。しこうして、そういう例があったかということでございます。今タイの特別円という例は特別円しかありませんけれども、他に今のような条約を変える例があったかと言われれば、安全保障条約の改定がまさにそれであると思います。それは、総理がそういう新安保条約を結んで、そうしてそれを国会に御承認願いたい、こういうことでございまして、実態的には少しも違っておりません。

第40回国会 外務委員会 第12号(1962/03/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 韓国側から崔外務部長官が参りまして、双方で五人ずつ出まして、十二日朝九時から十二時少し過ぎまで会談をいたしました。また、今朝、八時半から約一時間という予定でございましたが、少し開会がおくれまして、八時四十五分から九時半まで一時間足らず会談をいたしました。会談の内容は、特に詳細に御報告するということは、会談の性格上できません。外交上の常識でございまして、従いまして、逐一申し上げることはできぬのでありますけれども、従来日韓会談において懸案になっておりました、議題となっておりました日本と韓国開の請求権の問題、それから在日韓国人の法的地位の問題、それから李承晩ライン、いわゆる平和ライン……

第40回国会 外務委員会 第13号(1962/03/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今お述べになりました第一項から第三項まではこれは廃棄せられたものでございますが、第四項に関しましては、予算委員会でも申し上げたように、一種の商業勘定というようなことで日銀の残高になっておるわけであります。従って、これをいかに見るかということが特別円の解決の問題となって残ったわけであります。
【次の発言】 失礼しました。間違っておりました。
【次の発言】 特別円の問題は、御承知のように、日本銀行の帳簿じりにございました十五億円強のもの、これが商業勘定として残っておるのでございまして、特別円協定というものは通告があった日以後は失効しておるわけでございますが、その関連でできた商業勘定……

第40回国会 外務委員会 第14号(1962/03/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま総理からお話しのごとくでございますが、ケネディ大統領の声明文について、自分は琉球が日本本土の一部であることを認めるもので、自由世界の安全保障上の考慮から沖縄が完全に日本の主権のもとに復帰することを許す日を待望しているということを申しております。なお、琉球諸島が日本の施政下に復帰することになる場合の困難を最も少なくするため幾つかの特定の措置をとるように指令した、こう言っておるのでございます。すなわち、日本に施政権が返る日を待っておる、その返る日において、非常に諸般の情勢が円滑にいくようにするためにこれこれの措置をとる、こう申しておりまして、大体五つの点があげられるかと思い……

第40回国会 外務委員会 第15号(1962/03/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。この点につきましては、陸軍省の予算から出されたものであります。予算を審議する過程におきまして、その性格を表現した、こういうことでございます。
【次の発言】 当時、ガリオア歳出法には、この歳出は返済が条件である、こういうただし書きがついておったといわれております。しかし、さようなことになりますと一銭一厘まで回収しなければならなくなる、こういうことで、そういうただし書きは取ったというようなことでございますので、当時の議会の空気としては、これは贈与として全部くれるなどということは毛頭考えていなかったと思われるのであります。従って、マッカーサー元帥においても、これ……

第40回国会 外務委員会 第16号(1962/03/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 国会の御決議がございまして、その直後の国際的な反応として現われたものは二つあったわけであります。一つは、今お述べになりましたそれでございます。もう一つは、ソビエト側において言っておることでありまして、ソビエト側では、この決議は北方領土とからませられたことによって非常に弱められたというのがコメントでございます。もう一つの沈外交部長の発言については、事実を問い合わせましたが、その通りでございます。これは、国際法上あるいは条約上、沖繩が日本の施政下にあるべきものであるということを言うことは根拠がない、こういう発言でございますようですが、直ちに抗議をいたしました。しかし、それはそれとい……

第40回国会 外務委員会 第17号(1962/03/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えいたします。まず第一に、崔英沢という人が韓国代表部の部員であるかということでありますが、との人は、昨年の六月二十九日在日韓国代表部を通しまして外務省に対して入国の申請がございました。現在参事官ということでございます。従って、部員でございます。  それから、日韓会談に参加したか。これは、参事官ということでありますので、参加をいたしました。最初二回相当人数の会談をいたしましたので、そのときは会談をいたしております。それから、最後に別れますときに、一緒にテーブルに並んで写真をとったのですが、そのときもおります。  それから、朴光浩という人と同一人であるかということでありますが、……

第40回国会 外務委員会 第20号(1962/04/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 これで特別円関係のものは終わった、かように解していただきたいと思います。
【次の発言】 条約局長からお答えしましたように、債権者自身がなくなった、こういう関係におきまして、これは別個の関係だ、こう思っております。
【次の発言】 華北銀行というものはなくなっておる、そういう意味において相手方は消滅しておる、これはタイの特別円とは違う、こういうことを考えております。
【次の発言】 条約局長がお答えいたしましたように、この中国側にイヤマークされておりました純量六十万七千百五十四・七グラム、この金が昭和二十五年の三月二十八日付スキャッピン七一一九―Aによりまして、この年の三月三十一日、……

第40回国会 外務委員会 第21号(1962/04/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 私は、ガリオアの返済というものは二重払いにならないと信じております。  なお、先ほどの安定本部の資料でございますが、これは運賃諸掛り負担を足しますとそういうふうになるのでございます。日本の国内価格をいきなりアメリカの国内卸売価格と比較しておられましたが、それと等価のものでなければ品物は売れない。とすれば、運賃諸掛りというものはその国内の価格に加えらるべきものだということでございまして、日本の国内価格が低かったからそれだけアメリカがもうけたという御議論は、私は納得できない。
【次の発言】 これは当時の一般の商況を反映しているものだと思うのであります。セメントは非常にバルキーなもの……

第40回国会 外務委員会 第22号(1962/04/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 アメリカ、イギリス、フランス、ソビエト、それぞれ通報いたしました。
【次の発言】 ジョンストン島の周辺が危険区域になるという問題は、実は私ども通報を受けておりませんで、新聞で見ましたので、さっそく先方に申しておきました。事前の通報はこの問題についてはございません。
【次の発言】 クリスマス島の場合はございました。今度の場合は、どうも、いろいろ先方にも話してみたところ、何か先方の手違いで、こちらに事前に通報がなかったということが明らかになったわけであります。
【次の発言】 これにつきましては、もちろん抗議いたしますし、それから、補償の権利を留保するということも、当然これはいたした……

第40回国会 外務委員会 第23号(1962/04/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 私ども外務省としましては、窓口としまして六百万ドルを受けて、そうして内閣にこれを渡してあるわけであります。私どもとしても、できるだけこの問題が公平にしかも敏速にそれぞれの方々に渡るように考えているのでありますが、だんだんのお話で、帰島連盟その他受益者団体の方においても、政府において原案を示して片をつけてもらいたいというような御希望のようでございますので、これが一日も早くしかも公平にそれぞれの手に渡ることを望んでおります。
【次の発言】 ただいま議題となりました航空業務に関する日本国とパキスタンとの間の協定の締結について承認を求めるの件、航空業務に関する日本国とイタリアとの間の協……

第40回国会 外務委員会 第24号(1962/04/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 この点につきましては、通告がございまして、そしてわが方で抗議をいたしました。なお、その手違いと申しますのは、先方の手違いでございまして、アメリカ側としては、そういうことをする場合には事前に日本に通報する、こういうことになっておったわけでありますが、先方の内部の行き違いということでございます。
【次の発言】 対中共問題は非常に重要な問題でございますが、われわれとしては歴史的にも地理的にも非常に関係の深い相手方でございますので、これに対しては常にわれわれとしては十分な誠意を持って対したいというふうに考えておるわけでございます。ただ、いわゆる分裂国家という場合には問題が多いわけでござ……

第40回国会 外務委員会 第25号(1962/04/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 まず、日本の平和憲法によって、わが国が国際紛争を解決する手段としての戦争をしない、これを放棄しておる、あるいはまた、日本が全く領土的な野心がないというようなことにつきましては、非常にこれは周知徹底しておると私には考えられるのでございまして、私のところへ見えますアジア・アフリカ諸国の代表者は非常にそのことを強く言われ、それなればこそ大いに日本との間に経済・技術の協力をしたいということを言っておられるのでございます。この点につきましては、田中さんもさきにお触れになりました和平政策、このお考えはまことに私も同感でございまして、ただいま御審議をいただいております海外技術協力事業団法案、……

第40回国会 外務委員会 第26号(1962/04/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 核実験の問題につきましては、私ども何とかこういうことをやめてもらいたいと思って努力をしておりますことは先般来申し上げましたし、私もその憂いについては田中さんと同じ憂いを持っておることも申し上げた次第でございまするが、どうも、有効な国際管理を伴う査察という問題につきまして、ソ連側との話し合いがうまく参りません。中立国の提案もございましたのでありまするが、やはり、アメリカとしては、この際ソ連の昨年末からの実験に対して実験をせざるを得ない、こういうことを考えておるようでございまして、われわれとしても、何とかこれをやめてもらって、こういう核実験の停止を査察するという査察の機構あるいは査……

第40回国会 外務委員会 第27号(1962/04/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今度のアメリカの核実験再開という問題は非常に遺憾なことでございまして、私どもも極力アメリカの再考を促し強く抗議をしておりますことは御承知の通りでございます。しかし、何と申しましても、この問題はもう一歩のところまで来ておるように私ども思っておるのでございます。ジュネーブで開かれておる核実験停止問題を含む軍縮交渉が結局査察の問題をめぐって合意に至らないということになっておるわけでございます。ソ連があらゆる査察というものはスパイ行為であるという態度をとり、また、アメリカにおいても、有効な査察ができなければ、軍縮、核禁止の意味がない、こう言い、これが背馳しておるわけでございまするが、こ……

第40回国会 外務委員会 第29号(1962/05/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 総理大臣のお答えの通りでございまするが、われわれといたしましては、沖繩における米国軍隊が核装備を持っておるということについては、これは全体の状況からいたしましてはなはだ遺憾に存じております。しかしながら、これは、すでにお答えがございましたように、施政権はアメリカが持っておるのでございまして、われわれといたしましては、施政権の返還を強く要求し、核装備そのものにつきましても、核実験の停止を初めといたしまして、核兵器を各国が保有するに至らざるように、核兵器の保有をやめますように世界の世論に強く訴えまして、かかる方向において努力をいたしておる次第でございます。

第40回国会 外務委員会 第30号(1962/05/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 最初に申し上げておきますが、今回、ラオスのナムタが陥落いたしまして以来、タイの国境地点で問題が起きるようなことになればこれは非常に大へんなことでございますので、アメリカ側としてはタイの要請に基づいて兵力の移動を行なった。このことは、御承知のように、結果的には非常によかったのでありまして、今三殿下の間でもラオス側で話をしようということになりまして、プーマ殿下も急ぎ帰国する、こういう情勢になっておりまして、私は穂積さんとはその点に対する認識は異にいたしておるということをまずお断わりいたしておきます。  それから、日本に対しまして今回の兵力移動について事前に話があったかということでご……

第40回国会 議院運営委員会 第34号(1962/04/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま委員長からのお話の件でございますが、本院で御決議がございまして、その由を政府の方へ御通達をいただきましたが、またこれは御通達を待つまでもなくやるべきことでございますが、私どもは、米ソ英仏、この四カ国に対しまして、御決議の趣旨を、在外公館を通じてそれぞれの政府に申し入れをいたした次第でございます。  なお、これと前後いたしておりまするが、御承知のごとく、ジュネーブで十八カ国の軍縮会議が開かれておりますが、このそれぞれの国に対しまして、わが方が核実験を何としてもやめられたいと考えている、また、われわれは現実にその被害を受けた世界唯一の国であるから、われわれの言うことは、実に……

第40回国会 商工委員会 第27号(1962/04/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 仰せの通り、通商条約の運用並びに解釈は、一次的には外務省がやるわけでございますが、お話の通り、公取あるいは通産省も実際の運用面で非常に影響が多いわけでございます。従って、この条約の中にございまする「有害な影響を与えることがあること」というのは、現実にそれが現われなくても、将来有害な影響を当然生ずると判断されるような場合には行ない得るということを意味するものと解釈しておるのでございます。
【次の発言】 通産省並びに公取とよく相談をさせていただきたいと思います。
【次の発言】 まず御質問の第一点でございますが、確かにお話しのようにアメリカ系の五社が日本に八〇%の原油を供給していると……

第40回国会 大蔵委員会 第33号(1962/04/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 このガリオアの問題は、他の機会に申し上げたように、何回かアメリカ側から督促があったわけでございます。これは昭和二十七年から始めまして、御承知のように、二十八年の池田・ロバートソン会談、それを受けて二十九年の交渉、これは五月から十月までやったわけでございます。そのときも、こちらとしては非常に公式な立場から資料要求したのでありますが、なかなか資料が出てこない。その後事あるごとに督促を受けまして、やはりこういう問題を長くほうっておいたのではいけない。しかも督促があったのでやむを得ず日本の政府の方が折れて払うというのではいけない。むしろわれわれから積極的に払うべきものと考えておったので……

第40回国会 内閣委員会 第3号(1962/02/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 在外公館の名称及び位置を定める法律の一部を改正する法律案の提案理由を説明いたします。  この法律案におきましては、大使館の新設四館、公使館より大使館への昇格十館、総領事館より大使館への昇格一館、領事館より総領事館への昇格一館を規定いたしておりますとともに、国名及び首都名の変更に伴いまして、それぞれ所要の改正をいたしております。  大使館の新設につきましては、クウェイトに実館を設置し、他のサイプラス、シエラ・レオーネ、タンガニイカの三国には、それぞれ兼館として設置し、近隣の大使をして兼轄せしめる予定であります。  クウェイトは、ペルシャ湾の北西部に位置し、御承知の通り、石油資源は……

第40回国会 内閣委員会 第4号(1962/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 経済協力の重要性については申し上げるまでもないことでございますが、ことにわが国が位置いたしておりまするアジアにおきまして、東南アジア諸国はもちろん、中近東においても、独立した国の新興の意気に燃ゆる非常な気魄、すなわち、その独立の基礎条件でありまする経済基盤を強化し、国民生活水準を上げていくという熾烈な要望がございまして、これにこたえて、いろいろわが国としても関連をしているわけでございます。また、最近アフリカにおいて独立した諸国においても同断でございますが、わが国として、主として国際機関の関係で関連いたしておりますのは、OECDのうちの開発援助委員会、DACという委員会でございま……

第40回国会 内閣委員会 第5号(1962/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 仰せられる通りでございまして、外交官といたしましては、現地におりまする邦人の身体、生命、財産の保護について重大な責任を持っておるわけでございます。従って、そのために自分の能力のある限り働くことは当然であると思うわけでございます。ただ、これはいわゆる外交保護権でございまして、行政権を行なうわけではございませんので、任国との移住協定の範囲内において行ない得る限度はおのずからあるわけでございますが、自分としては極力そういう点についてあやまちなからんことを期して、日夜自省して、大いに努力すべきものと心得ます。ただ、この移住の問題は、御承知のように、いろいろ従来からむずかしい問題がござい……

第40回国会 内閣委員会 第9号(1962/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 実はそういうような要望もあるわけでございます。最初に日本に公館を開いた、あるいは戦前から持っておるというところは、非常によいところに広大な場所を持って、自分ら新興の国は非常にへんぴなところに持っておるので、何か一カ所にまとめて、日本政府において世話してもらえぬかというようなことを言ってこられた方もあるわけでございますけれども、何せそういう今まで持っておられる土地を開放させるという権限が実は政府にないわけでありますから、新しく土地を買ってお世話する、それは今の東京の土地事情からいたしまして、非常な難事業でありますので、現状においてはなかなかそれはむずかしいというふうなお答えをして……

第40回国会 内閣委員会 第10号(1962/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。  今日、経済技術協力というものが非常に重要であることは、もう緒方さんよく御承知の通りで、私からもあえてつけ加えることはございませんが、要するに、世界全体の平和ということを考えまする場合に、やはりそれぞれの国における経済繁栄ということが大きな課題でございまして、今日、東西の問題のほかに、いわゆる南北の問題ということがいわれておりますのも、このゆえでございます。すなわち、経済の開発度の低い地区に対して、すでに工業化等が行なわれた地区から大いに経済協力をしなければならぬ、こういうことでございまして、その意味で、国際連合においても、いろいろな技術援助計画やら、、……

第40回国会 内閣委員会 第28号(1962/04/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 最初にお断わりさしていただきたいと思いますが、新聞記事というものは云々というお言葉もございましたけれども、外務省は絶対にそういう昼寝などはいたしておりません。ほかの省のことはなんですが、私は私なりに、外務省は最も働いている省だというふうに確信を持っておる次第でございます。どうぞその点は御信頼をいただきたいと存じます。  それから日ソ交渉の件についてでございますが、漁業の問題というのは、非常に技術的な面が多うございまして、水産庁が、その面におきまして、日本の国内においても、国内のそういう関係方面にいろいろな接触を持っておりますので、どうしても水産庁の考え方というものを外務省がよく……

第40回国会 予算委員会 第2号(1962/01/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ガリオアについては、アメリカの予算上の支出の建前から、これは取り立てるべきものであるという先方の考え方によっておるわけでございます。その考え方については、マッカーサー当時の元帥が先方の議会で証言したり、あるいはヴォルヒーズ陸軍次官がそういう証言をしたり、いろいろそういう証言もございます。  そこで、わが方の立場でございまするが、わが方は、一九四六年の七月に受けました、スキャッピンと言っておりますが、占領軍の指令書によりまして、こういう物資を放出するけれども、この支払い、あるいはその支払いの条件等については後日相談の上決定するということを言い渡されまして、それを承知して、もらって……

第40回国会 予算委員会 第3号(1962/01/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 四点をあげられましたので、逐次お答えいたしますが、まず第一に、現在の政権の関係でございます。これはクーデターによってできた政権でございますが、国連においても、また、現在韓国とそれ以前から国交を持っておる三十数カ国の国においても、これはやはり継続性を持ったものである、六三年夏に民政移管を公約しておる建前からいたしましても、これを相手といたしまして国交を持っておるのでございますから、当然、私ども世界的な、一般的な考え方においてわが国の持っておる、わが政府がとっておる態度は、その常識の線に沿っておる、かように考えるのであります。  第二は、現在の韓国政権との間に国交回復をしたら、将来……

第40回国会 予算委員会 第6号(1962/02/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 一昨年の総会では、さような態度をとっております。昨年の総会では、イギリスは重要問題の指定にも賛成し、また、ソ連の出しておる提案、すなわち、中共に議席を与えて、そして台湾国民政府を排除する案にも賛成投票しております。こういう関係であります。
【次の発言】 今のお話は私に関連がございますから、私から申し上げますが、実はそういうふうにおとりになったとすれば、私の言葉が足りませんので、これはおわびしなければなりませんけれども、私の言う意味は、タイ側とすればそういう曲解といいますか、そういう点をその文言について言った、こういう意味を申し上げたつもりでありましたが、これはもしそういうふうに……

第40回国会 予算委員会 第8号(1962/02/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。  マカパガル氏が大統領になりましてから、諸般の問題の検討を行なわれておるようでございますが、その一環といたしまして、日比通商条約に関しましても、これを検討するようにという指示をされておるようでございます。しかしながら、野原さん御承知のように、この交渉は、与野党をともにいたしました交渉団がフィリピン側においても組織されまして、ラウレル氏が団長となって来てできたものでございまするので、当然、当時の野党でありましたマカパガル氏の政党においてもこのことを承知していたわけでございまするので、十分調査されることはけっこうでございますが、調査の結果、これは適当なもので……

第40回国会 予算委員会 第9号(1962/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 EEC諸国が非常にその後の経済的な発展施策に成功してきておる。そこで、一月十四日に第二段階に入ったということを言われておるわけであります。これは、御承知のように、関税引き下げの問題から、さらに一歩進んで、農業問題で共通した政策をとっていこうということに合意したわけであります。アメリカにおいても、この傾向に対処いたしまして、ケネディ経済教書でも、また通商拡大法の提案におきましても、EECとの間の相互の為替の引き下げということによっての強化ということを強く言っておるわけであります。  そこで、わが国とEECとの関係でございまするが、EECの中でガット三十五条を援用しておらない国は、……

第40回国会 予算委員会 第12号(1962/02/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 まだその決議は、要請となって来ておるという事実は私も承知しておりません。御承知のように、あの植民地解放決議というものは、われわれもその起草についていろいろ相談にあずかったのでありますが、あの決議の当初において、沖繩は別にその対象となっていない、こういう考え方でなされておることは、御質問とちょっと離れますが、念のために申し上げておきます。
【次の発言】 そういうような事情は、私もまだ特別に承知をしておりません。
【次の発言】 沖繩についての条約上の立場といいますか、これは、平和条約第三条で、御承知の通り、沖繩は信託統治にする、しかし、それが行なわれる前は、立法、行政、司法の三権を……

第40回国会 予算委員会 第13号(1962/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 植民地ではないと存じます。植民地は、ある一民族が他民族を征服し、支配し、そして搾取する、こういうことが国連の決議になっているわけでございます。今の状況では、軍政下の特殊事態で、漸次改善すべきところは改善しつつある、こういうふうに説明を聞いてうかがったわけでございまして、沖繩の住民、わが同胞は、アメリカによって搾取されておるというふうには私には思えません。
【次の発言】 今申し上げましたように、いろいろ軍政下の不行き届きの点はあると私も思うのであります。さるがゆえに、われわれはアメリカと共同して、沖繩におけるわが同胞の生活、社会上の福祉の向上に努めるということを考えまして、予算で……

第40回国会 予算委員会 第14号(1962/02/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 これは防衛庁が発表をいたしております。そこで、これを申し上げますが、「本年四月十五日次期戦闘機F−一〇四J及びF−一〇四DJの共同生産に関する書簡の交換が藤山外務大臣とマッカーサー在日米国大使との間に行なわれたが、引続き本件共同生産計画の実施に関する細目取極について交渉継続中のところ、両国政府間の合意が成立したので、本日防衛庁で日本側外務・通産・防衛の三事務次官、米側在日米国軍事援助顧問団長ロジャース空軍少将により取極の署名が行なわれた。同取極は、先般の交換公文により了解された事項について日米両国政府がなすべき責務をそれぞれ規定し、F−一〇四J及びF−一〇四DJの出産計画及び仕……

第40回国会 予算委員会 第15号(1962/02/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。  御承知のようにILOに対しまして、わが国は昭和二十六年の五月二十九日、加盟の閣議決定を行ないまして、昭和二十六年十一月十七日、国会の御承認を符まして、同月正式に加盟受諾の受諾書を寄託いたしまして、昭和二十七年一月十六日に条約第一号をもって公布せられまして、その加盟を実現しておるのであります。申し上げるまでもなくILOの憲章の前文には「世界の永続する平和は、社会正義を基礎としてのみ確立することができるから。そして、世界の平和及び協調が危くされるほど大きな社会不安を起すような不正、困苦及び窮乏を多数の人民にもたらす労働条件が存在し、且つ、これらの労働条件を……

第40回国会 予算委員会 第17号(1962/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 まあ植民地主義といいますか、これは一民族が他民族を支配し搾取するという形においてあるわけでございまして、かつてはそういう政策が行なわれておった。日本もまたそのらち外ではなく、これはもちろん成功しなかったわけですが、そういう意図を持っておったということは言えると思うのであります。今日においてすべてが反省の材料になると思いますが、また一方経済機構の面におきましても、非常に古典的な経済、資本主義というものがあったのでありますが、やはりこの第二次大戦を契機といたしまして、いわゆる資本主義国も新しい資本主義の方向、大衆資本主義の方向に変わっていった。同様に国際的な面においても、そうした帝……

第40回国会 予算委員会 第18号(1962/03/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 先方は百五十億円ということをどうしてもおりない、こちらはいろいろ考えた末、五十四億円は現金で払う、あとの九十六億円は、総理が言われたように、投資または信用の形式において供給する、こういうことを約束しておるわけでございまして、そういうことを供給する義務を負うておる、こういうことだと思います。
【次の発言】 タイが日本との同盟関係を打ち切ったという通告をして連合国側に立つ、こういう声明をしたことは、その通りでございます。
【次の発言】 今その書類を手元に持っておりませんから、条約局長からお答えいたします。
【次の発言】 金約款のままに用いますれば、千二百五十億円になる。そこで、いろ……

第40回国会 予算委員会 第19号(1962/03/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 大気圏内における核実験に関しまして、今回アメリカ大統領の決定があるということで、池田総理は、三月一日ライシャワー・アメリカ大使の来訪を受けまして、この決定の理由を説明するケネディ大統領の親書を受け取りました。  この親書によりますれば、アメリカ大統領としては、核兵器実験に対する日本政府及び日本国民の深い関心を十分承知はしているが、ソ連が昨年核実験モラトリアムを破った結果として、将来における自由世界全体の軍事的安全を守るために、不本意ながら今回の決定を下すに至った趣でございます。  池田総理は、ライシャワー大使に対し、日本政府及び日本国民としては、理由のいかんを問わず、すべての核……


30期(1963/11/21〜)

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第3号(1965/10/26、30期、自由民主党)

○小坂委員 私は、自由民主党を代表いたしまして、ただいま付託されておる条約、諸協定等並びに法律案について質疑を行ないたいと思うのであります。  まず、今日、日韓諸協定並びに条約等に対して……(発言する者多く、聴取不能)この問題に対しまして椎名外務大臣はじめ外務省の関係者各位……(聴取不能)並びに勇断をもってこの条約の調印を決定されました佐藤総理大臣に対して深く敬意を表するものであります。(拍手)  この条約並びに関係案件は多年にわたるところの懸案でありまして、一衣帯水の地であるところの韓国との間の友好関係を結ぶことはきわめて重要であるのであります。国民の各位も、大いにこの点につきましては審議を……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第4号(1965/10/27、30期、自由民主党)

○小坂委員 昨日の委員会の冒頭におきましてはなはだ混乱をいたしましたので、そのために聞き苦しい点があったかとも思うのであります。そういう意味で、若干冒頭の問題点だけ質問を補足する意味で、総理にお伺いしたいと思うのでございます。  まずもって、この十四年になんなんとする長い間のむずかしい交渉をまとめ上げられましたるところの椎名外務大臣はじめ閣僚、関係者各位の御努力に対して深くこれを多といたしますと同時に、この歴史的な決定に断を下された佐藤総理の勇断に深く敬意を表したいと思うのであります。  私は、昨日に引き続きまして、この条約、諸協定に対して国民の聞かんとするところをきめこまかく御質問いたしたい……

第51回国会 災害対策特別委員会 第4号(1966/04/14、30期、自由民主党)

○小坂委員 同僚諸君の幾多御質問があるわけですが、理事会の御決定に従いまして、先に伺わせていただくことを感謝しております。  実はこの三月くらいには何とか片がつくのではないかというふうに思われておりました松代地震が、最近範囲をさらに拡大し、また頻度を増し、また規模をさらに大きくしているということであって、先ほど知事さんや町長さんのお話にありましたように、全く困ったことと言うほかないわけであります。すでに八カ月にわたってこの松代地震と戦ってこられた町民、またこの付近一帯の方々、またその指導に当たって苦労されておる両参考人の御心中を深くお察し申し上げる次第でございます。  そこで、この委員会を非常……

第51回国会 災害対策特別委員会 第5号(1966/04/21、30期、自由民主党)

○小坂委員 政府のほうにおきまして、松代並びにその周辺の地震について非常に御心配をいただきまして、深く感謝をしております。と同時に、この対策連絡協議会ができまして、瀬戸山会長並びに細田副会長からただいまお話がありましたが、非常に問題の核心を突いておられると思います。われわれの要望に対して十分な考慮を払われておるということが読み取れまして、これまた深く感謝するところであります。  そこで、四つばかり、時間の関係もございますから、できるだけ簡単に問題をしぼりまして御質問を申し上げたいと思うのであります。  まず第一に、ただいまの御報告の中にもありましたように、この地震は、いわゆる地震学というものが……

第53回国会 予算委員会 第3号(1966/12/19、30期、自由民主党)

○小坂委員 私は、自由民三党を代表いたしまして、主として外交の問題を中心にして、いろいろと政府のお考えをただしたいというふうに考えておりますが、その前に、私として最近非常に憂えておる、心配をしておることについて二、三お尋ねしたいと思うのであります。  その問題は、もちろん議会主義の問題、国会の今日のこの状態を深く憂えておる一人として、この問題についても伺いたいと思いまするが、これはただいま灘尾委員から非常に詳細に御質問があり、また、委曲を尽くした答弁がございましたので、この問題については特に触れないことにいたしたいと思います。  で、私は、たまたま最近の経済の状況を見ておりますと、ここ数年来、……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 農林水産委員会 第5号(1967/05/09、31期、自由民主党)

○小坂委員 私は、関税定率法の改正案が大蔵委員会に出ておるのでありますが、この中で、当委員会としてバナナの関税問題が非常に重要な関係がありまするので、これについて政府の所見をただしておきたいと思うのであります。  政務次官、わざわざおいでくださいまして恐縮でございますが、所管の局長からひとつおもに聞きたいと思います。園芸局長も非常に新進気鋭で、大いに果樹振興のことに奮闘してもらっておりますことは、大いに敬意を表したいと思うのでありますが、このバナナ関税の引き下げの問題につきまして、先般来関税率審議会で、非常にあなたもこれは引き下げるべきでないという趣旨の論旨を展開されたというふうに聞いておるの……


32期(1969/12/27〜)

第63回国会 予算委員会 第1号(1970/02/20、32期、自由民主党)

○小坂(善)委員 私は、自民党を代表いたしまして、昭和四十五年度予算に関連いたしまして、政府の施策万般にわたりまして御質問をしたいと思うわけであります。  質問に入るに先立って一言申し上げておきたいと思いまするが、本来政府、与党というものは一体でございます。したがって、一体である政府に対して与党の代表が質問するということは、それ自体自問自答のような形になりまするし、また、悪くいえば八百長ということになりがちであるわけです。しかし、政党というものは非常に幅の広い、またゆるやかな弾力的な考え方を持ち得るものであって、そうした弾力性というものが政党のバイタリティーになる、活力になる、こう思うのであり……


33期(1972/12/10〜)

第71回国会 運輸委員会 第27号(1973/06/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 実は今朝も公共企業体の関係閣僚が寄りまして、御承知の先般の裁定をどうすべきかということを話し合ったのでございますが、御承知のように、ことに三公社五現業の中でも国鉄は予算上支払い能力がない、したがって、公労法十六条の規定によりまして、これはそのことを国会に諮問するということになっておるのでございます。これをどうするかということでございまして、結論は御承知かと存じますが、どうしても国鉄運賃の値上げの問題を解決していただくという前提で、この問題は国会に諮問することなしに、政府としては賃金引き上げを認めようということになったわけでございます。  ただいま物価との関連でいろいろ御質問がご……

第71回国会 決算委員会 第3号(1973/02/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昭和四十五年度における経済企画庁の歳出決算につきまして、その概要を御説明いたします。  .経済企画庁の歳出予算現額は二百五十七億六千五百九十二万円余でありまして、支出済み歳出額は二百三十九億六千八百八十四万円余であります。  この支出済み歳出額を歳出予算現額に比べますと、十七億九千七百七万円余の差額を生じますが、これは、翌年度へ繰り越した額十五億五千五百一万円余と、不用となった額二億四千二百六万円余であります。  歳出予算現額につきましては、当初予算額は四百三十七億五千百六十三万円余でありますが、予算補正修正減少額七千七百五十万円余と、関係各省所管へ移しかえた額百八十九億五千三……

第71回国会 決算委員会 第18号(1973/06/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 御指摘のように水の問題というのは非常に重要でございまして、従来水であるとか太陽であるとかというようなものは、もう無限のものというふうに考えられておりまして、その他の資源でも、かなり使い捨ての経済などといって、消費を拡大することが生産を拡大する一つの大きなルートであるというふうに考えられておったのでありますが、最近は資源の有限性ということで、非常にわれわれ配慮しなければならぬような状態になったと思います。特に水というものは、これはもう人間生活とは切っても切れぬものでありまして、生活それ自体あるいは工業原料として、もう水がない場合を私どもは考えることはできないのであります。そういう……

第71回国会 決算委員会 第22号(1973/07/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいまの御決議のうち当庁のいわゆる部員制度の問題につきましては、御趣旨に沿うよう最善の努力をいたす所存であります。(拍手)

第71回国会 決算委員会 第24号(1973/09/11、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昭和四十六年度における経済企画庁の歳出決算につきまして、その概要を御説明いたします。  経済企画庁の歳出予算現額は三百十四億八千八百四十五万円でありまして、支出済み歳出額は二百九十四億七千七百五十四万円余であります。  この支出済み歳出額を歳出予算現額に比べますと、二十億一千九十万円余の差額を生じますが、これは翌年度へ繰り越した額十六億四千五百八十四万円余と、不用となった額三億六千五百五万円余であります。  歳出予算現額につきましては、当初予算額は、五百二十一億八千四百六十三万円余でありますが、関係各省所管へ移しかえた額二百四十八億四千七百四十万円余を差し引き、予算補正追加額二……

第71回国会 決算委員会 第26号(1973/09/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 中曽根通産大臣が言われたことと大同小異でございますが、まあ私自身実は昭和三十五年の九月に初めて京城へ参りました。当時外務大臣として行ったわけでございますが、それ以前は李承晩政権でございまして、李承晩政権は御承知のごとく排日感情というものを基底にして、その国の国民統合の政策の具にしておったというような状況でございましたので、ちょうどこの李承晩政権が倒れて張勉が政権をとった。この機会に私はぜひ一衣帯水の間にある日韓関係の改善をはからねばならぬということで決意いたしまして単身参ったのでございます。ところが、ちょうどこのくらいの部屋に新聞記者団がもうほとんど一ぱいに詰めかけておりまして……

第71回国会 建設委員会 第16号(1973/05/11、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました国土総合開発法案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  昭和二十五年に制定され、昭和二十七年にその一部を改正された現行の国土総合開発法は、狭隘な国土と乏しい資源という制約条件の中で、年々増加する人口を擁しつつ、国民生活の維持向上をはかるため、戦後の荒廃した国土の保全をはかり、国土及び資源の積極的、合理的かつ効率的な開発利用を期することを目的としたものでありまして、国土の総合開発に関する基本法的な役割をになって今日に至ったものであります。  しかしながら、その間国土総合開発の課題も時代の要請とともに推移し、重要課題ごとに多数の地域……

第71回国会 建設委員会 第24号(1973/06/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 戦後の日本経済の主導的な牽引力となりましたものは、率直に申しまして成長政策であったと思います。そのために、これはある意味で完全雇用を実現することができましたし、国民所得も非常にふやすことができたわけでございます。しかし、やはりそのデメリットと申しますか、その半面、公害とかあるいは非常な資源の不足に直面する問題とかいうことが新しく出てきておりますのは、ただいまこの日本列島改造に対する疑問としてお述べになりましたことに象徴されておる点だと存じます。私はそういう点から、最近に出ております日本の成長論に対する反省といいますか、それに対する再批判と申しますか、やはり国民の福祉増進の社会を……

第71回国会 建設委員会 第25号(1973/07/04、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 井上委員の御発言の御趣旨はえりを正して承りました。私の水戸におきます話というものは、茨城県政経懇談会という会でいたしたのでございまして、そのときにもう一人お見えになる予定の方がお見えになりませんで私一人でございましたので、約二時間近く、非常に長い話をいたしたわけでございまして、その中の話が部そういうふうに伝わりまして、全文申し上げればあるいはそういう誤解もなかったかとも思うのでありますけれども、いろいろお怒りをこうむり、まして恐縮に存ずる次第でございます。  私の申しましたこの前段、週休七日、月給数十万というのは、実は私が発明したのではなくて、読売新聞に出ておりました漫画を私は……

第71回国会 建設委員会 第26号(1973/07/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 渡辺議員の御指摘のように、新全総の総点検はあまりに早く行なうようになったがどういうわけであるかという点は、私もお気持ちはよく理解できますし、私自身も大いに反省していかなければならぬと考えている点でございます。  御承知のように、昭和四十四年ごろは開発ということが非常に大きく取り上げられておりまして、国全体の経済も発展、そして地域は開発ということで進んでまいったわけでございますが、最近非常に汚染の問題、環境の問題、そして資源有限性の問題というのがきびしい問題になりまして、どうもいままでの開発の方針というものは必ずしもその地域の住民の意向に沿うていない点があるのではないかという点も……

第71回国会 建設委員会 第27号(1973/07/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 新産都市、工特都市、それぞれ特徴があるわけでございますが、その中におきましても、非常に計画どおりいったところと、あるいは計画のようにいかなかったところもございます。新産、工特のねらいは、重点的に地区を選定して、そこの生産を上げるというような方向でございましたので、むしろ集中が行なわれたというふうに思えるわけでございます。総じて、大都市の集中から、工業拠点をきめてそこへ集中していこうという点で、若干の効果はあったと考えるわけでございます。
【次の発言】 申し上げましたように、新産、工特の考え方は、昭和三十年代の高度成長期において顕現化いたしました人口、産業の大都市集中、過疎の進行……

第71回国会 建設委員会 第36号(1973/11/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 福島県の選良である渡部委員が地元の県民各位の痛切なる気持ちを自分の問題として取り上げておられる態度に深く敬意を表します。私もさような問題が全国にあることをひしひしとはだで感じておりますし、何といっても今日日本の発展の中で、過密と過疎の問題こそ一番解決を要する問題であると痛感をいたしております、  仰せのように、この日本の成長、経済発展というものは、大体昭和三十五年くらいから急速に高まりまして、そのゆえに日本の経済的な地位が非常に高くなったといわれておりますけれども、その反面に、いま仰せのような、非常に一部に人口が集中し工業力が集中し過ぎた過度集中の問題があるわけでございます。ち……

第71回国会 建設委員会 第37号(1973/11/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 林委員仰せのように、まあわれわれ成長なり進歩なりを考えぬ者はないと思うのでございます。ただ問題なのは、その成長のテンポ、成長をなし遂げるための条件の整備、それを無視して成長なり進歩なりというものを考えられぬというところであろうかと思うのでございますが、われわれ六〇年代において非常な高度の成長に成功いたしまして、国民の生活もよくなり、また物資も豊富になったわけでございますが、その反面、あまりにこの成長に片寄り過ぎて条件の整備がないがしろにされ、そしてその面から公害とかあるいは資源の有限性の問題というものが急に出てきたように思うのでございます。ただいまお話のございましたローマクラブ……

第71回国会 建設委員会 第38号(1973/11/15、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。  経済社会基本計画は将来の望ましい産業発展の主たる方向として知識集約化を想定するとともに、省資源、省エネルギー化の推進をはかることといたしておりまして、現在、計画推進の主要課題の一つとして経済審議会では、今回のような新しい問題である資源、エネルギー問題はもとより、環境保全、立地、労働力問題などの制約条件を踏まえまして、将来の産業構造政策等の基本的な方向を明らかにすべく鋭意フォローアップ作業を行なっておる次第でございます。  しかし、最近の石油問題はわが国経済に重大な影響を及ぼす様相も見せておりますが、現段階でその長期的な帰趨を予測することはきわめて困難な……

第71回国会 商工委員会 第2号(1973/02/21、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 第七十一回国会におきまして、商工委員会の皆さまに初めてごあいさつを申し上げるわけでございますが、どうぞよろしくお願いいたします。  わが国は、去る十四日、変動相場制に移行いたしました。  最近のわが国経済は、生産、出荷が高い伸びを示し、設備投資にかなりの動意が見られ、卸売り物価が上昇を続けるなど、経済の上昇基調が明確となってきており、また、輸出の増勢もなお根強いものがありますので、変動相場制移行による影響はかなり吸収されるものと思われますが、当面、予想される輸出関連産業や中小企業等への影響に対しては、これによって混乱が生ずることのないよう、万全の措置を講じてまいる所存であります……

第71回国会 商工委員会 第3号(1973/02/23、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 私は第二次田中内閣で経済企画庁の長官を拝命いたしました。したがいまして、大臣としてまず皆さま方にごあいさつを申し上げたい。しこうして所信を申し上げるという気持ちで、まずごあいさつを申し上げ、しこうして所信を述べた次第でございます。中曽根通産大臣は、すでに二回にわたってこの委員会と御関係があります。これはまあごあいさつ抜きでもしかるべしと考えたわけでございます。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 御承知のように、池田内閣以来、所得倍増計画とかあるいは中期経済計画とかあるいは新社会経済発展計画とか、いろいろやってまいりましたけれども、どうも国民の活動力といいますか、……

第71回国会 商工委員会 第5号(1973/02/28、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 いまの状況は、国民経済的に見まして、どうしても従来の生産・輸出指向型を国民福祉中心の経済構造に変えていかなければならないということは、これは全国民的な命題であると考えておるわけでございます。一方、日本は輸出ということを非常に大切に考え、これは資源のない国でありますから、原材料を輸入して付加価値をつくって輸出をする、そうして次の原材料を買うという形で戦後の復興をやってきたわけでございますけれども、非常に輸出がふえて輸入が伸びない。国際的に貿易の黒字が非難されるような形になっておる。この形を改めていかなければならぬ。それは円の問題で円の力が強過ぎるではないか、こういう点で問題をかか……

第71回国会 商工委員会 第7号(1973/03/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました総合研究開発機構法案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  今日の経済社会は、環境問題、都市問題をはじめ、複雑かつ、広範な諸問題に直面しております。戦後、国民のたゆまざる努力によって驚異的な経済成長を遂げたわが国が、今後、一そうの発展をはかり、国民生活の向上を期するためには、わが国が直面するこれらの広範な諸問題を解明し、新たな方途を探究することが必要であります。わが国は、社会科学、自然科学等の個々の学問分野においては、世界的な水準にあると考えられますが、複雑かつ、広範な現代社会の諸問題を解明するため、これら諸科学における専門知識……

第71回国会 商工委員会 第17号(1973/04/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 実はけさ物価対策閣僚協議会を開きまして、七つの対策をきめましたわけでございます。  その一つは、予算が参議院を通過いたしました段階におきまして、公共事業の施行時期、それから地域に関しまして、これの調整をはかるようにするという考え、もう一つは、金融をさらに今後も引き締め基調で推進させようではないかということ、これが財政金融政策の弾力的なポリシーミックス政策でございます。  それから次に、輸入の積極的拡大、これは資本の自由化、輸入の自由化を双方計画的に推進するということでございますが、さらに輸入ワクの拡大を考えておりますわけで、これは対前年比三〇%以上拡大をはかるとともに、国内消費……

第71回国会 商工委員会 第22号(1973/05/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げまする前に、本問題についての前田委員のたゆまざる御努力、また御見識に対しまして深く敬意を表したいと思います。  ただいまの御質問でございまするが、本機構は、本法の第一条、これは目的をうたっておるわけでございます。並びに第二十三条、これは業務について書いてございますが、それに基づきまして総合的な研究開発に関する情報の収集、整理及び提供等を行なうことにいたしております。この面でデータバンク的な機構を有することになろうと存じます。  また、機構の運営にあたりましては、これらのデータを積極的に集めまして、使いやすい形に整理し、広く国民一般の利用に供するように心がけてまい……

第71回国会 商工委員会 第23号(1973/05/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 原子力基本法の場合でございますと、原子力の研究開発それ自体が軍事目的に直ちに利用可能の面があるわけでございますので、そういう特性に対しましてやはり平和、民主、公開というのがはっきりすることが必要であろうと思うのでございます。このシンクタンク機構というものの研究は、先ほど局長も申し上げましたように、第一条及び第二十六条に明らかになっておりますように、特に第一条におきまして「国民の福祉の増進に資する」と書いてあるわけでございまして、「国民の福祉の増進」ということを考えます場合に、戦争をして国民の福祉が増進されるわけはないのでございますから、そういう点で平和目的というものは読み取れる……

第71回国会 商工委員会 第25号(1973/05/30、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 板川委員御指摘のように、わが国の置かれておる自然環境というものは天然資源がきわめて乏しいわけでございます。そういたしまして、海外から資源を求めてこれに付加価値をつけて輸出するという形は、日本の経済規模が大きくなるに従ってだんだんむずかしい問題を胚胎していくわけでございまして、その意味において知識集約型を考えまするが、それにはやはりできるだけばらばらな形でなくて国の英知を集めての研究機構が要るというふうな考え方を持っておるわけでございます。その意味では、板川委員の御指摘のような考えを私どもは持っておるわけでございます。
【次の発言】 御承知のように、今日幾つかのシンクタンクがある……

第71回国会 商工委員会 第26号(1973/06/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 本法案の審議にあたりまして非常に御熱心にこの法案の内容を御質疑いただきまして、われわれも、この質疑の過程を通して非常に御啓示をいただいたことを感謝いたしておるのでございますが、ただいまおことばにありましたような非常にずさんな答弁というのは、実は私どもの立場からいたしますとさようには思っておらないのでございまして、この法律を通していただくことによりまして日本に新しい未来指向型の総合的な研究開発機構ができるということにひとつぜひ大きな意義をお認め願いたいと考えておる次第でございます。われわれといたしましては、この組織の問題等もできるだけ簡素に、しかも国家的な権威によって裏づけられ、……

第71回国会 商工委員会 第30号(1973/06/15、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昨年のOECDのおもな問題はむしろ経済成長にあったわけでございますが、今年の問題は、ただいまお触れいただきましたように、インフレーションの問題であったわけでございます。経済の成長率について見ましても、世界的には、一九七一年は三・三%でございまして、総合物価の上昇も五・三%という程度でございましたのが、七三年の上期になりますと、成長率は平均して八%、そのかわり物価のほうも七%ないし九%になってまいりましたが、最近は、さらに大幅な物価上昇が見込まれておるわけでございます。  これはきっかけといたしますと、ソ連の穀物不足、それに伴います船賃の増高というようなものがきっかけになったと思……

第71回国会 商工委員会 第46号(1973/08/24、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 御承知のような買い占め、売り惜しみに関する規制措置の法案が出ましたので、この対象となっておる生活物資につきましては、それぞれ通産省あるいは農林省の御協力のもとにいま価格調査官というものが経済企画庁の物整課長を中心にできまして、それぞれ行動をとっておるわけでございます。  なお、商社につきましては、商社そのものが行動基準等を新たにつくりまして、やはり企業の社会的な責任というものを自覚して、節度のある行動をするというふうにやっておるわけでございまして、これは通産大臣の監督の問題でございますけれども、ただいまのところ、私どもは特段の商社の悪質なる買い占め、売り惜しみというものは見当た……

第71回国会 商工委員会 第47号(1973/08/28、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お話しのように、小型棒鋼というようなものはいわゆる生活物資ではないわけでございますけれども、国民の経済生活の上に非常に大きな地位を占めるものであることは仰せのとおりだと考えますが、この小型棒鋼が安くなるような措置を通産省としてもいろいろお考えになっていただいておりまして、幸いに十六万トン放出、しかも市価の仲間相場の半額というようなことで、これがどういう影響を持ちますか――先ほど、これだけでは影響を持つと考えられぬというような話が一部でございましたが、そういうようなお考えを持たれては非常に遺憾でございまして、これがすぐに相当の影響を持つことを私どもとしても期待したいわけです。続い……

第71回国会 商工委員会 第48号(1973/08/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま御指摘のように、最近の物価の上昇は卸売り物価、消費者物価ともにまさに異常ともいうべき状況でございまして、政府といたしましては、あらゆる手段を考えまして全力投球いたしまして、これに立ち向かいたいと考えておるわけでございます。  すでに御承知のように、日銀の公定歩合につきましても一%上げという、これまたいままでにない非常に大幅な引き上げをいたしましたし、また預金準備率も引き上げる。あわせて公共投資に関しましても、財政的に繰り延べを決意するというようなことをいたしておるわけでございます。この繰り延べの内容につきましては、三十一日に大蔵大臣からいろいろお話があるというふうに承知……

第71回国会 内閣委員会 第14号(1973/04/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました経済企画庁設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  物価問題は、国民の最大の関心事であり、日本経済が当面している最も重要な課題の一つであります。また、今後社会保障の拡充や生活環境の整備、豊かな地域社会の建設等による福祉指向型の経済社会の実現が強く望まれておりますが、物価の安定は、そのためにも、欠くことのできない前提条件であります。以上にかんがみるとき、物価に関する総合的な施策を一そう強力に推進することが今日特に必要であります。  この法律案は、このような観点から、経済企画庁において物価行政を強力に推進す……

第71回国会 内閣委員会 第16号(1973/04/17、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 物価の安定というものは福祉社会実現の根本に触れる問題だと思いますわけですが、その意味で、政府といたしましては、最重要施策の一つと考えておるわけでございます。物価というものは、本来、財政金融の政策なり、あるいは産業政策、対外経済政策など、各種の経済政策の結果として物価の面に投影してくるものだと思いますものですから、やはり経済企画庁といたしましては、経済関係の各省庁がございまするわけですが、その原局と申しますか、主務省と申しますか、そういう実際経済問題を扱っている各省庁との連絡を密にいたして従来運営してきたわけでございますが、しかしそこに何かもの足りないものがある、それはやはり物価……

第71回国会 内閣委員会 第18号(1973/04/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 このたび経済企画庁に物価局をつくりたいということをお願い申し上げております趣旨は、物価の問題というのは非常に重要になっておりまして、ぜひ国民のために安い物価で潤沢な品物が提供されることが望ましいわけでございまするけれども、それには、やはり各省がそれぞれ生産現場を握っておるわけでありますから、その縦割り行政の中に、やはり全体の横の連絡を物価という観点から見る役所が必要であるということで、経済企画庁はそうした職能を一つ持っておるわけでございますが、今日までのところ、国民生活局というものの中に物価政策課というのがございまして、二十名ばかりの課員でやっておるわけでございます。しかし、こ……

第71回国会 内閣委員会 第19号(1973/04/24、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 経済企画庁という役所は企画調整官庁でございまして、その業務が多面的な知識に基づいた総合的な判断を必要とすることから、各省庁から多くの出向者を受け入れておるわけでございます。一方民間からは、国民経済的なものの見方に対する理解を深め、総合的な観点を体得させるなど、実務を通ずる研修を行なうという見地から、民間の有能な職員の派遣を受け入れておるわけでございます。これらの民間から派遣された者は、当庁内では部員として取り扱っております。部員は識見を広めることができる一方、当庁としても民間の知識経験を吸収できるという利点もあり、結果としては、官民エコノミストの交流、養成という効果もあげておる……

第71回国会 内閣委員会 第20号(1973/04/25、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 受田先生はもう国会の長い御経験に基づきまして、非常にいま適切な私どもにとって頂門の一針ともいうべき御質問をまずいただきました。つつしんでお答えしたいと思います。  実は経済企画庁という役所は、御承知のように、経済安定本部からいろいろな経緯を経て、調査庁から企画庁になってまいったのですが、この経済安定本部が廃止になります経緯は、御承知のように、統制経済というものに対する批判というか、反省というか、そういうものの中から生まれてきたものでございまして、そうしたことで、わりあい役所が指導的にいろいろ指示したり命令をしたりということを避けようというような気分があったと思うのであります。と……

第71回国会 内閣委員会 第46号(1973/07/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 総務長官からのお答えでもう尽きておるかと思いますが、若干補足させていただきますと、田中総理の列島改造というお考えは非常にすぐれた構想でございまして、われわれこれに大いに賛同しているわけでございますが、ただ、あくまで個人の構想でございまして、事務的ないろいろな分析等においては、これは個人の構想としての範囲がおのずからあるわけです。そこで政府といたしましては、国土総合開発法というものをつくり、また、その担当の庁といたしまして総合開発庁をつくるということを考えておりますわけでございます。  その構想は、私から申し上げるまでもないことでございますが、要するに、全体の人口の三分の一以上の……

第71回国会 内閣委員会 第53号(1973/11/16、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 最近におきまする物価の状況でございますが、まさに異常ということばを使ってよろしいと思います。異常な高騰でございます。ことに十月の卸売り物価につきましては二〇・三という、これはもう朝鮮事変後の一九・五を上回る状況でございます。消費者物価に関しましても、九月のものは一四・六ということで、これまた非常に高騰を示しておりまして、私も物価担当ということで心痛をいたしておる次第でございます。  一体こういう状況がどうして起きたのかということでございますが、いろいろ経済論議を申し上げるのも時間がございませんので、ごく簡単に三点申し上げますと、まず第一には、海外のインフレ、世界的な農産物の不況……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第2号(1973/02/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 第七十一回国会の衆議院の物価問題等に関する特別委員会が開かれるにあたりまして、この際、初めて皆さまにごあいさつを申し上げる次第でございますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。  わが国は、米国のドル切り下げに伴い、去る二月十四日、変動相場制に移行いたしました。わが国経済は、現在、本格的な景気上昇過程にありますので、変動相場制への移行に伴うデフレ効果はかなり吸収されるものと思われますが、当面予想される輸出関連産業、特に中小企業等への影響に対しましては、これによって混乱が生じることのないよう万全の措置を講じてまいる所存であります。  一方、変動相場制のもとで円の実勢レートが高まる……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第3号(1973/03/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 石井委員と同じように、私も物価の問題について非常に心痛をしておるわけであります。むしろそういった責任のある立場にありますだけに、一そう深刻に悩んでおるわけでございます。  ただいまの御質問の最後のくだりについてお答えいたしたいと思いますが、輸入品が安くなるべきものである、円の実質的な切り上げ、目下フロートしておるわけですけれども、実際切り上がっているわけで、このデフレ効果をそのまま消費者に持っていくためにはどうするかということでお答えしたいと思いますが、前回の場合は一六・八八の切り上げ、大体一%くらい下がっていいものであったのでありますが、それがその間にいろいろ流通機構等に吸収……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第4号(1973/03/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 近藤委員の非常に御熱心な御指摘に敬意を表します。  最近の事象は、何と申しますか豊富の中の貧困とでもいいますか、非常にものごとが豊かになり、購買力がふえている。しかし、それが異常な物価の部分的な騰貴を来たしている点で、非常な決意をもってこれに当たらねばならぬという情勢だと考えておるわけでございます。  わが国においては、御承知のように従来から、消費者物価が上昇します一方で卸売物価は安定した動きを見せておったわけでございますが、昭和四十七暦年を通じて消費者物価が比較的安定的に推移した一方で、四十七年後半から卸売物価が高騰してきたという点が最近目立った事象でございまして、その卸売物……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第6号(1973/04/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました生活関連物資の買占め及び売惜しみに対する緊急措置に関する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  最近、世界的な原材料の一時的供給不足、過剰流動性等を背景として、わが国内においても、投機的な需要が発生し、これが一部の生活関連物資にも及んでおりまして、これらの物資の価格の高騰は、国民生活の安定にとって重大な脅威となっております。  このような現下の情勢に顧み、政府としては、緊急輸入の促進、政府在庫の放出、商品取引所の規制、過剰流動性の吸収等の諸施策を行なっておりますが、これらもろもろの行政措置にあわせて、これらを補完するものとして……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第12号(1973/05/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昨年の四月に物統令をはずすときの背景というものは、米が生産過剰ではないかという問題があったわけです。したがって、その問題に対応するには、やはり消費者の選択の余地をもう少し取り入れたらどうかということでありまして、そうなると、やはりうまい米を生産者もよけいつくるようになるであろう。したがって、そこに米の生産が調整されるのではないだろうかということが、当時の物統令適用廃止の根拠になっておったと思うのです。  そこで、初めはよかったというお話でございますが、そういう立場から消費者の嗜好に応じて米が選択されるということが物統令適用廃止の背景になっておるわけでありますから、それはそれで、……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第13号(1973/05/31、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 先般の物価対策閣僚協議会におきまして、ほとんど終わりごろだったと思いますが、どうもいまの一般の不満は、物価が高いことにも確かに大きな原因がある、しかしながら、こう地価が上がり、物価が上がったのでは、マイホームをつくることによしなしという気分が非常に強いので、やはり住宅政策というものを大いにやらなければならぬじゃないかという意見が、一部の閣僚から出たわけであります。それにこたえまして、かねて一部からいわれておる、公団住宅の払い下げあるいは公営住宅の払い下げも含めてという意見も、自民党内にずっとあるわけでございますが、そういう問題について検討を指示された、総理のその指示というのは、……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第18号(1973/06/28、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 参議院の物特で私は、個人に累進の税率があるごとく、法人にもさような考え方を導入することはどうかという点を研究してみたいということを申しました。それも非常に臨時な、こういう過剰利得が問題とされる際の対策として考えてみたいということを申したわけでございますが、その考え方に基づきまして専門家ともいろいろ話したところが、どうも法人の超過利得に累進税率を適用するというのはなじまないのではないかという意見が多うございまして、それに対しまして、いわゆる超過利得というものを吸収する方法ですね、そういうようなことを少し研究してみてくれということを実は申しておるわけであります。庁内にもそのことを申……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第25号(1973/09/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 公共事業を繰り延べるというのは、いまお話しのように、総需要の抑制といたしまして、根本的に一番重要な問題であるというふうに考えておるわけでございます。しかし、予算をつくりますときには、これだけのことが必要であるという、たとえば建設省、あるいは農業関係なら農林省ということで、それぞれの下からの積み上げによりまして、それを査定してきめられたものでございますので、これを繰り延べるということもなかなか困難であるわけでございますけれども、御承知の八%というもので中央、地方を通じて一兆円程度のものを繰り延べるということにしたわけでございます。しかし、その中で学校であるとかあるいは社会福祉の関……

第71回国会 予算委員会 第3号(1973/02/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答え申し上げますが、インフレーションという学問的な定義はいまここで述べる必要はないと思いますが、最近サミュエルソンなどは、物価が継続的に加速的に上昇するという状態をインフレだというふうに言っているわけでございます。私は、施政演説の中で申しましたのは、少なくともインフレマインドというものが非常に問題であって、どうしてもそういうことがないようにしていかなければならない。いま一番大切なのは、みながインフレだインフレだというような気分になることを断ち切ることが最も大切なことであると思うということを申しましたわけでございます。

第71回国会 予算委員会 第4号(1973/02/02、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 他の機会にも申し上げたことでございますけれども、やはり従来の一つのパターンがございまして、そのパターンが経済成長優先というようなパターンでありましたものを、財政中心といいますか、公共投資とかあるいは個人消費とかあるいは個人住宅投資、そういうようなものに非常に重点を置かれておる。かたがた物価関連におきましては、政府の財貨サービス購入の伸び率と名目GNPの伸び率が一六・六とか一六・四ということでほぼひとしくなっている。そういう点で財政が非常に中立的であり、しかもその内容が、いま申し上げたように公共投資中心できている。そういう関係になっているということで、大蔵大臣と同様に考えておりま……

第71回国会 予算委員会 第5号(1973/02/03、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 インフレというものは、物価が大幅に長期的に上昇、加速するという状態だと思いますので、現状はさような状態ではないというように思います。ただ、インフレを警戒しなければならないということを考えております。
【次の発言】 まず、消費者物価について申し上げますと、小平さん御承知のように、四十五年度は七・三%上昇しております。四十六年、これは不況でございまするが五・七%、四十七年度に至りまして五・三%でございます。したがって私は、四十八年度の目標といたしまして五・五%というものを掲げまして、これは絶対にひとつ政府、国民皆さまの御協力をいただきまして守りたい、こう思っておるわけでございまして……

第71回国会 予算委員会 第6号(1973/02/05、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 先ほど総理からいろいろお答えがありましたのをちょっと補足させていただきたいと思いますが、まず第一点は、土地利用の基本計画、これは五十年三月ということになっておりますが、これは新全総を見直すという問題との関係でそうなっておりますが、これより先立ちまして、いま緊急を要する問題でございますから、この点についてはもちろん作業を進め、実行していくわけでございます。  それから特定地域の問題がありましたが、これは一般的に、都市の形態によりまして一応三段階ぐらいに分けて、市町村長が届け出て県知事がこれを規制するという考え方を持っております。ただ、特定地域につきましては、その面積に関係なく重要……

第71回国会 予算委員会 第9号(1973/02/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 御承知のように、昨日審議会の答申をもらいまして、これは来週早々の閣議にかかるようになると思います。そうお願いしたいと思っております。  そこで、御承知のように、新経済社会発展計画、これが四十五年の五月にできたわけでございますが、その後の状況にかんがみまして、この新しい「経済社会基本計画 活力ある福祉社会のために」というものを審議会において決定したわけでございます。いまおっしゃる大原さんの新全総ベースという考えでございますが、これはもとより政府のつくっているものでございますから、それに関係ないわけではございませんけれども、新全総のほうは五十年を基点として見直そうということにしてお……

第71回国会 予算委員会 第11号(1973/02/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 一月の時点におきましては、政府としては通貨調整を考えておらないということでございまして、そうした段階においてのものでございます。
【次の発言】 まだ変動相場制に移行しておりませんので、この段階においての言明を差し控えたいと思います。
【次の発言】 変動相場制になった場合には、これはいつまでもフロートしているわけじゃないと思いますから、新しい段階が出てくると思うのです。  そこで、政府としての態度といたしまして、この場で理論的にどうこうということは、やはり影響がある問題だと考えまするので、その点につきましては、そうした新しい段階が出るまでひとつ御猶予を願いたい、こう考えております……

第71回国会 予算委員会 第12号(1973/02/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 倉成先生御承知のように、最近「経済社会基本画画」というものの答申が審議会から出まして、実はきょう閣議で、これを受けて決定をしたわけでございます。  これは、副題についておりますように「活力ある福祉社会のために」ということでございまして、われわれはいまお示しのように、GNPという指標でもっていままでの経済社会の発展をはかってきたわけでございますが、最近の公害、生活環境の改善というようなものからいたしまして、企画庁におきましても、NNWという指数を開発すべく検討中でございますが、これは、環境、社会福祉というような点に非常に大きく重点を置きまして、従来の政府の財貨サービス購入というも……

第71回国会 予算委員会 第13号(1973/02/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お手元にもあるようでございますが、この基本計画の三五ページに、「自由化の促進、輸出の適正化」をやる。しかも、「財政金融貿易為替政策の適切な運用」ということばがございます。こういうことばは、たとえば一四〇ページ、一五〇ページにそれぞれ、他に四カ所、合計五カ所出ております。この中では、あるいは政府の財政金融政策ももちろん必要だ、ポリシーミックスとして必要だが、その中に貿易の政策も必要である、また為替という問題も経済の実勢に応じては必要であろう、こういうことをいっておるのでございまして、何かあのときは、たしか何%と言えと、それがないからというので再質問がございましたので、そういう御要……

第71回国会 予算委員会 第14号(1973/02/21、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 経済社会基本計画におきまして、ただいまの環境保全の点でございますが、昭和五十二年度を目途といたしまして、人の健康に影響の生じない水準に現行環境基準をすみやかに強化し、その達成につとめるということにいたします。特に三大湾地域、東京湾、大阪湾、伊勢湾北部、この三大湾地域につきましては、昭和四十五年度に比べまして排出量をおおむね半減させるということを目途にいたしております。これは硫黄酸化物による大気汚染の問題でございますが、さらに水質の汚濁につきましては、昭和六十年には健康、生活環境に影響のない状態の回復を目途といたしまして、計画期間中に、少なくとも現行環境基準ないしはその暫定目標を……

第71回国会 予算委員会 第15号(1973/02/24、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 基本的には大蔵大臣と全く同じような考えでございますけれども、ただ、いまドルの問題を考えてみまする場合に、各国ともドルを基準通貨として考えておるということは変わりないのでございますが、ドルの現在の居どころからいたしまして、自分の国がドルを持っているということ、資産として評価するということに多少の動揺が見られるわけです。さりとて、自国の通貨を交換性のある通貨として使うということについては、みなそれぞれ回避しているというのが、今日のドルに対する各国の見方であるというふうに思うのでございます。  そこで、アメリカがどう考えているかということは、これはそんたくの域を出ないわけでございます……

第71回国会 予算委員会 第16号(1973/02/26、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 山林原野の一部のものによる買い占め、それはいろいろな目的がございますわけでしょうけれども、特にゴルフ場というような名のもとに不当な買い占めが行なわれるということでございますれば、これに対しては、やはりものごとはほどほどということがございますから、度を過ぎたるものはこれを規制するということは当然のことだと考えます。現に神奈川県あたりでは、ゴルフ場の新設について、これを許可しないという方針が出ているようでございますが、そうしたことも十分参考にいたしまして、いろいろ関係の省庁との間で考えていきたいと思います。
【次の発言】 そうした個々の問題については、経済企画庁といたしましてはむし……

第71回国会 予算委員会 第17号(1973/02/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 国総法はこの国会に御提案すべく、いま鋭意関係各省からの調整をやっておりまして、党との関係もやっておりますが、いずれもまだ未調整の段階でございまして、新聞の報道はスクープというようなことではなかろうかと思いますが、したがいまして、この場所で私からそれの内容についてお答えすることは、立場上ちょっとむずかしいことがあるわけでございます。いずれにいたしましても先ほどから御質問のような趣旨は私どもも同感でございますので、そういう御趣旨が生きますような改正をしたいと考えておるわけでございます。
【次の発言】 小林さんの非常に行き届いた御説明でよくわかりました。そういう実態があるとすればはな……

第71回国会 予算委員会 第19号(1973/03/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 折小野委員の御指摘でございますが、私どもやはり過去におきまするいろいろな計画、たとえば所得倍増計画、あるいは中期経済計画、あるいは経済社会発展計画、あるいは新経済社会発展計画等、いろいろな計画をやってまいりました。これも実は当初の予定よりもその成長が非常に早くて、五年計画の中期ごろになると次の計画を立てねばならないというようなことでございまして、この点については、国民のエネルギーの大きさもさることながら、その基本理念において、やはり環境の有限性と申しますか、人間の生活に与える発展との相関関係についての考察が十分でなかったという点は、やはり率直に反省しなければならないと考えておる……

第71回国会 予算委員会 第20号(1973/03/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいまの問題は、一九五三年に国連でもって考え方を統一いたしておりまして、システム・オブ・ナショナル・アカウンツ、SNAという方式がございます。わが国でもさような方式に従ってやっておるわけでございますが、この価値を生まない、付加価値を生じない単なる財貨の移転だけであるというものは、国民経済的に見て所得と見ないということを合意しているわけでございます。これはノルマルな経済状態のもとにおける考え方でありまして、それはそれでいいと思いますけれども、最近のこの異常なる株式の移転あるいは土地の移転、それに伴って生ずる所得が非常に国民の連帯感をそこなうような影響を生みつつあるという事態を、……

第71回国会 予算委員会 第21号(1973/03/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 従来のわが国の経済成長と土地の値上がり率というものは、大体並行していっておったわけです。したがって、九%台の成長であれば、土地もそのくらいであろうというのが正常な状態における値上がりでございます。  ところが、最近の情勢は御承知のようなことでございまして、私どもはそれに対してまつ正面から立ち向かおうという考えであります。これはマクロで見ますると、いまの日本全体の国土は三千七百万ヘクタールでございますが、その中で宅地が五十万ヘクタール、それから工場等の用地が十万ヘクタールでございまして、そこに五千万人の人が住んでおる。これが今後三千五百万人ふえるといたしましても、そう大きな宅地は……

第71回国会 予算委員会 第22号(1973/03/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日本の経済の長期的な展望をまとめだしたのは、御承知のように、三十五年の所得倍増計画からでありますが、あのときは国民の生活水準を上げるには、生活基盤と密接な関連のある産業基盤というものを大きくして、完全雇用を達成しようということから始まったわけでございます。その後の中期経済計画とかあるいは新経済社会発展計画に至るまでずっとそうした考え方で、後半は社会開発という理念が入りましたけれども、一応底に流れるものはそういう考え方でやったわけでございます。列島改造と関連のある今度の基本計画では、その中に今度は福祉重点の国民生活を築こうということで、もうこれは繰り返しませんが、そういう考え方で……

第71回国会 予算委員会 第23号(1973/03/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 総理のお考えをちょっと補足させていただきたいのでございますが、実はその土地利用基本計画というものを考えておりますわけですが、これは、現在ございまする国土を五つの地域に分けまして、都市地域それから農業地域、森林地域、自然公園地域、自然保全地域、こうそれぞれに分けまして、たとえば都市地域には都市計画法がございます、農業地域には農地法、農業関係調整法がございますが、そうしたそれぞれの法律と組み合わせて、全体を総合的に考えるということをいま考えておるわけでございまして、総理のお考えはそういう点にお触れになったわけでございます。

第72回国会 外務委員会 第4号(1974/02/14、33期、自由民主党)

○小坂(善)委員 私は、ことしの一月十五日から政府の特使といたしまして、田中総理の親書を持ちまして、アラブ八カ国を歴訪してまいりました。ただいま三木特使が言われました八カ国以外のアラブ諸国、すなわちマグレブといわれておる地中海のモロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビア、レバノン、ヨルダン、それからこちらへ参りましてスーダン、それから北イエメン、それだけ訪問いたしまして、それぞれの、王政の国では国王、大統領制の国では大統領、あるいは革命評議会というものが牛耳っておる国では評議会の議長あるいは総理大臣等と話をしてまいったわけでございます。目的は、三木特使と同様でございまして、中東紛争に対するわが……

第75回国会 農林水産委員会 第20号(1975/05/22、33期、自由民主党)

○小坂(善)委員 去る二月二十六日に、予算の分科会におきまして、カドミウムの問題について私は質問をいたしました。その当時、時間がなかった関係もありまして農林省関係の分が非常に簡単になっておりますので、改めてこの際時間をいただきまして質問をしたいと思ったわけでございますが、委員の差しかえをしていただいていることでもございますし、私の質問を許可されました委員長並びに各党の理事の各位の御好意に対して厚くお礼を申し上げ、極力簡潔に時間内においていたしたいと思いますので、政府の方々においても、要点について正確にお答えを願いたいと思います。  まず、私の質問の趣旨は、四十三年五月の厚生省見解は、カドミウム……

第78回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号(1976/10/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 私、先般外務大臣を拝命いたしまして以来、当委員会で御答弁をさせていただきますのは初めてでございますが、どうぞよろしくお願いいたします。  さて、上原さんの御質問でございまするが、私といたしましては、沖繩が非常に基地の密度が高いということにかんがみまして、種々問題があることはよく承知しておるつもりでございます。その意味において、沖繩県民の要望にもこたえなければならぬし、また、わが国として日米安保条約の適正なる運営をやっていきまする上に、十分その間の調整をいたしながら進めてまいりたい、かように思っておるということを申し上げておきます。

第78回国会 外務委員会 第1号(1976/10/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 一言ごあいさつを申し上げまするが、私、先般外務大臣を拝命いたしました。もとより、御承知のごとくはなはだ魯鈍の者でございまするけれども、全力を尽くしまして、この非常に大切な日本外交のために努力をいたしたいと考えております。皆様の特別なる御協力、また御鞭撻、御叱正をこいねがう次第でございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 現下の国際情勢につきまして、若干の御説明を申し上げたいと存じますが、それに先立ちまして、一言お礼を申し上げたいと存じます。  先ごろ、国際連合総会に出席をいたしたいと考えましてお願いを申し上げましたるところ、非常に国会御多忙の折にもかかわ……

第78回国会 外務委員会 第2号(1976/10/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答え申し上げます。  ただいまアジア局長が申し上げましたように、金大中氏は韓国人として出国を含めて一般的な取り扱いにおいて何ら変わるところがないことになっておるというわけでございますが、その金大中氏がたまたま三・一民主救国宣言事件に関係いたしまして、八年の懲役の判決を受けた、資格停止も八年であるということは、これはまあ言ってみれば韓国内の問題でございまして、われわれとすればその韓国内の決定についてとかくのことを言う立場にはないわけでございます。しかし、私は水野さんのおっしゃるお気持ちについてはいろいろ考えさせられる点があると存じております。就任早々でございますので、余り断定的……

第78回国会 外務委員会 第3号(1976/10/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 石井さんにお答えを申し上げます。  ただいまの問題は、実は日曜日にさようなうわさがある旨を聞いたわけでございますが、今日に至るも未確認でございます。日本の方からは新聞社で共同通信がさようなことを聞いたようでございますが、中国の外務当局は、さような質問があったことに留意するという回答だけのようでございました。したがいまして、公式には未確認でございます。
【次の発言】 わが国とそういう点は非常に異なることは石井さん御承知のとおりでございまして、非常に情報の少ない場所でございます。それについてどう思うかという点は、コメントすることを差し控えさせていただきたいと思います。

第78回国会 外務委員会 第4号(1976/10/15、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 石井さんにお答えいたしますが、御承知のように、この協定は昭和四十九年の一月三十日に署名されましてから三年になんなんとしておるわけでございます。韓国側はすでに昭和四十九年十二月に国会承認の手続を終了いたしております。わが方といたしまして、調印をいたしましてから国会の承認が三年にわたって行われないというケースはいまだかつてございません。御承知のように、NPT条約はもっとそれよりかかったわけでございますが、これは多国間の条約でございます。相対の条約でこういうことをやったことはないというので、韓国側におきましては、わが方の国会承認手続が延び延びになっておることについて、速やかに国会承認……

第78回国会 外務委員会 第5号(1976/10/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 河上さんも御承知のとおり、領海十二海里の問題につきましては、政府としましては内閣官房副長官を中心に検討を行いまして、閣議了解を経まして具体的な実施時期、態様の問題は別として、領海幅員を十二海里とすることが適当であると考えること。また具体的な実施の時期、態様については海洋法会議の推移等、この問題をめぐる諸般の情勢を勘案しながら検討を続けていくべきことというふうなことを基本的な方針にしておるわけでございます。  そこで、そのような方針のもとに、政府といたしましてもこの国会に三木総理大臣から何回も表明しておりまするとおり、海洋に対しまする世界的秩序は、全体として海洋法会議の結果決まる……

第78回国会 外務委員会 第6号(1976/10/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 土井さんにお答え申し上げますが、私もいまお述べになりました朝鮮半島に対する考え方、これは土井さんと全く同様に考えるわけでございます。ただ、非常に不幸なことに三十八度線によりまして両地区に分かれておりますので、その双方ができるだけ話し合って、同一民族でございますから、将来のことを考えていくということは望ましいわけだと思うのでございます。しかし現実には非常に厳しく激しく対立しておるのでございます。ただいま御引用になりました総理演説でも、双方が希望するならば国連同時加盟もよかろう、国連の枠内また枠外においていろいろ話し合っていくことによって相互理解が図られていけば、それが平和の基礎に……

第78回国会 外務委員会 第7号(1976/10/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ミグの関係につきましては、しばしばここで申し上げているようなことでございますが、私どももああいう不幸な事件はできるだけ早くぬぐい去りまして、日ソ間の善隣友好の関係を立てたいというふうに考えておるわけでございます。  そこで、ただいまの二十五日のブレジネフ演説でございますが、ただいまのミグ関係の分を除きましては、日本関係全体に対するトーンは三月の第二十五回大会におきまする演説と変わりはございませんで、相互尊重と互恵の原則に基づく日本との広範かつ強固な関係の発展が可能であるとしておるわけでございます。特に経済面での日ソ協力の展望につきまして、土光経団連会長の名前を挙げながらそのプレ……

第78回国会 外務委員会 第8号(1976/10/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 担当局長から答弁させます。
【次の発言】 金東雲の問題については、当時大平外務大臣でございましたが、非常に苦心をされたと思うのでございます。すなわち、おっしゃるように指紋はあるということでありますが、本人がすでにもう韓国へ行っておるということで、韓国側をして調査してもらう以外にない。ところが、調査の結果、先ほどアジア局長が答弁いたしましたような結果であったわけでございまするので、わが方としては捜査を継続するということになっておるわけでございます。
【次の発言】 これはアメリカという他国の中におきます問題でございまするが、目下、わが方は情報入手に努めておるわけでございます。いまま……

第78回国会 外務委員会 第9号(1976/11/04、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました千九百七十一年の国際小麦協定を構成する小麦貿易規約及び食糧援助規約の有効期間の第三次延長に関する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  千九百七十一年の国際小麦協定は、本年六月三十日まで有効期間が延長されていましたが、この議定書は、同協定の有効期間をさらに二年間延長するもので、本年二月ロンドンで開催された関係国政府間会議において採択されたものであります。  千九百七十一年の国際小麦協定は、小麦貿易規約と食糧援助規約との二部から成っており、小麦貿易規約は、従前の国際小麦協定に比し、価格帯、供給保証等のいわゆる経済条項……

第78回国会 内閣委員会 第2号(1976/10/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この法律案におきましては、先般、ベトナム社会主義共和国の成立に伴い、緊急の措置として政令により在ベトナム日本国大使館を設置いたしましたが、これを法律に規定する必要がありますので、この法律案において在ベトナム共和国及び在ベトナム民主共和国の各日本国大使館を廃止し、在ベトナム日本国大使館を設置するとともに同大使館に勤務する外務公務員の在勤基本手当の基準額を定めることとしております。  以上が、この法律案……

第78回国会 内閣委員会 第3号(1976/10/14、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 私からまず申し上げまして、後また官房長、局長から申し上げさせたいと思います。  去る十日の日に、イギリスの筋からそういうようなうわさがあるがというような内報がございまして、直ちにこちらに公電が入ったのでございますが、何分にも確認のしようのないものでございますので、その事態の推移を見ておりましたら、デーリー・テレグラフその他のイギリスの新聞にそれが出まして、今日のような状態になっておるわけでございます。  これが毛沢東主席以後のどういう事態になるのか、どう判断したらいいのかという点でいろんな見方があるわけでございますが、私ども公式の論評等はしばらく差し控えまして、事態の推移を十分……


各種会議発言一覧

23期(1947/04/25〜)

第1回国会 財政及び金融委員会商業委員会連合審査会 第1号(1947/09/27、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 貿易資金特別會計法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  現在貿易物資等の買入及び賣拂につきましては、貿易資金特別會計法第二條第一項に規定いたしまするいわゆる自己資金の十億圓と、同條第二項の規定によりますいわゆる借入資金の五十億圓との合計額六十億圓をもつて運營いたしておるのであります。しこうして最近におきまする貿易の趨勢に對應いたしまして、この際貿易資金の増額、資金運用に伴います損益の處理等につきまして根本的に改正する必要があるのでありまして、これに關しまして、いずれ追加豫算の確定を待つて措置する所存でありますが、これまでの期間における暫定措置といたしまして、……

第1回国会 財政及び金融委員会商業委員会連合審査会 第2号(1947/10/01、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 貿易が部分的に再開されておりまするし、やがては世界經濟の復歸する講和會議というものが終了いたすことになると思うのでありまして、今からそれに對して準備をすべきであるという御意見は、まことにごもつともであると思うのであります。御承知のように今囘政府のとりましたスタビリゼイシヨン・バンドという問題は、大體基準年度に比較いたしまして、物價を六十五倍という安定帶に今もつていつておるのでありますが、それ以外のものはだんだんこの六十五倍の上の線に制約して、貿易が比較的自由があつた頃のベースに物價をもつていくという、一つの試みであるというふうに御了解願つていいと思うのであります。また現在の貿易……

第1回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1947/11/17、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 ただいまから昭和二十二年度一般會計歳入豫算補正第七號及び第八號について、御説明申し上げます。  昭和二十二年度一般會計歳入は、當初豫算におきまして、一千百四十五億三百八十餘萬圓を計上いたしておりましたが、補正第一號、第三號ないし第六號におきまして、六十七億八百五十餘萬圓を追加いたしまして、今囘の補正第七號において九百六十六億四千二百三十餘萬圓を追加いたしまするとともに、百十億四十萬圓を修正減少いたしまして、差引八百五十六億二百三十餘萬圓を増加いたし、補正第八號におきまして、二億四百六十餘萬圓を修正減少いたしましたので、補正額全體といたしましては、差引九百二十一億六百三十餘萬圓を……

第1回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1947/11/18、23期、民主党)【政府役職】

○小坂政府委員 國民所得に關しましては、大體ただいまお話があつたと思いますが、われわれの考えでは生産面からまいります生産國民所得と、消費面から推定いたしまする場合の分配所得、あるいは國民總資力というような考え方からまいります方法と大體三つの考え方があると思つております。われわれといたしましては、これが非常にむつかしい問題でありますが、生産國民所得という面からまいります推定方法が、比較的たやすい面でもございます、そのようなふうに考えております。ただいま御指摘の、大藏省といたしまして、課税の對象といかなるものを見込んでいるかという點でございまするが、これは御承知のように、最近における流通秩序が、は……

第2回国会 予算委員会公聴会 第2号(1948/06/19、23期、民主党)【議会役職】

○小坂委員長代理 御質疑はありませんでしようか。
【次の発言】 委員外ですが、北君の発言を許します。
【次の発言】 ありがとうございました。では次に移りたいと思います。次は國鉄中央執行委員調査部区長星加要さんにお願いいたします。


24期(1949/01/23〜)

第7回国会 予算委員会第五分科会 第1号(1950/02/17、24期、民主自由党)

○小坂委員 簡單に御質問をいたしたいと思います。船舶運営会を今後商船管理委員会と改称せられるというのでありますが、その改称せられる趣旨、並びに今後その管理委員会を大体どの程度までの期間やつて行かれようとするのか。もつと端的に申し上げますと、日本の商船その他の復旧ということが急務であるのでありまするが、そういつた統制的な機関をどこまで維持されようとしているか。その点について御説明願いたいと思います。
【次の発言】 よくわかりましたが、内航の船を自由なものにするということが御趣旨のようで、たいへんけつこうでありますが、それによつてこの船舶運営会のころと、どのくらい予算の面で相違があるのでありますか……

第10回国会 予算委員会公聴会 第1号(1951/02/14、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 都留さん、もしよろしければ、時間はけつこうでありますから……。
【次の発言】 公述人都留教授に御質疑はありませんか。
【次の発言】 林君、あなたのお考えを述べられる前に、都留君のただいま公述された問題点について御質疑になるようにしていただきたいのです。
【次の発言】 都留さんどうもありがとうございました。  それでは次に移りたいと思います。次は日本興業銀行頭取川北禎一君より、御意見の開陳をお願いいたします。川北公述人。
【次の発言】 川北公述人に御質疑はありませんか。
【次の発言】 他に御質疑はありませんか。――それではこれで……。どうも御苦労さまでございました。  午前中の公述……

第10回国会 予算委員会公聴会 第2号(1951/02/17、24期、自由党)【議会役職】

○小坂委員長 これより会議を開きます。  最初にお諮りいたしたいことがあります。かねてより金融債に関しまして、大蔵当局に質疑をいたしまする希望があり、その際参考人といたしまして、日本銀行政策委員会委員中山均君、勧業銀行頭取堀武芳君、東京銀行頭取濱口雄彦君、日本興業銀行頭取川北禎一君、地方銀行協会会長伊藤豊君の出席をお願いいたして意見を聽取いたしたいとの希望が委員より出ておりまするが、これについてお諮りいたします。いかがいたしましようか。これら参考人の出席を希望することに御異議ありませんか。
【次の発言】 この問題は本来予算案に直接の関係はないのでありまするが、特に強い御希望がありまするから、委……

第13回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1952/02/21、24期、自由党)

○小坂委員 これは急いで渡したり受取つたりすると気がつかないですが、百円券の表には「大日本帝国印刷局製造」というのがあります。これは実体に沿わないと思いますが、いつごろから潤えるのですか。
【次の発言】 二十年度からですね。
【次の発言】 簡単に御質問します。先ほどから伺つておりまして感じましたことは、あなたの方針としてはヴアージニア種というか、黄色種を中心として黄色種のタバコがよけい入つているタバコがいいのだという考え方でありますが、さつき世耕君も言われましたように、国民の嗜好が若干かわつておるのじやないかと思われる点もありますので、アメリカ式の乾燥をする方式のタバコをつくつてみてはどうかと……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1953/07/13、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今回提案されました昭和二十八年度一般会計及び特別会計の予算中、労働省所管分につきましては、さきの国会で不成立に終つた予算案に対し、財政緊縮の建前からする旅費、物件費の節約と、民生安定をはかるためにする失業対策費において、最近における矢本情勢に照して、増額いたしたものでありまして、以下その概要について御説明申し上げます。  まず第一に、一般会計におきましては、歳入において総額二億四百三十二万四千円で、前年度の一億二千五百三十一万九千円に比較して二千九十九万五千円の減となつておりますが、これは歳入の主たる特別会計等の失業者退職手当負担金の受入額の減少その他によるものであります。一方……

第17回国会 労働委員会人事委員会大蔵委員会農林委員会通商産業委員会運輸委員会郵政委員会電気通信委員会連合審査会 第2号(1953/11/07、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。御質問は大体五点のように承りました。まず第一点は、補正予算の第二次的のものを考えるべきではないか、それはいつごろであるかということであります。私どもがこの議案について御審議を願つておりますのは、すでに本院において御議決を願い、今参議院において御審議中の予算の給与総額におきまして、資金が出せるかということで御審議を願つておるわけであります。ただいまのお話は、当然の御質疑かと思いますが、ただ私といたしましては、できる限り仲裁裁定を尊重すべき立場にもあり、また国家公務員並びに公共企業体あるいは特別会計職員の給与を改善し、その利益を保護するという立場にございますの……

第19回国会 地方行政委員会人事委員会法務委員会連合審査会 第1号(1954/05/06、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今回提出いたしました警察法案につきまして、提案の理由並びにその内容の概略を御説明いたします。  現行の警察法は、戦後早々にして占領政策の一環として施行せられたものでありまして、戦前のわが警察制度を根本的に改革して民主警察の理想を高揚した点においては、確かに画期的な意義を有してはおりますが、何分にも勿忙の間に当時の国際事情を反映しつつ制定せられましたため、わが国情に適しないところが多く、その運用の結果に徴しても非能率にして不経済の欠陥を免れず、しこうしてかかる欠陥を是正するために早晩抜本的な改正の肝要であることは、つとに世人の広く認めているところでありました。すなわち、現在の警察……

第19回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1954/02/26、26期、自由党)【政府役職】

○小坂国務大臣 婦人少年局関係並びに全国に存在いたします婦人少年室関係につきましては、先ごろも申し上げましたように、これはできるだけその活動を活発化すべきものと考えております。そこで予算面でありますが、たとえば御指摘のように、全体から見ますると若干の減額を見ておるのであります。しかしこの中には全国に働く婦人の家というものを建設するということで、今年度から企画をいたしまして、本年度は鶴見と八幡二箇所建設することにいたし、着工いたしておるのでございますが、この予算が九百八十万円でございます。こうしたものはできるだけ私といたしましてもさらにつくりたい希望を持つておりまするけれども、何せ予算が限られて……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 予算委員会公聴会 第1号(1955/05/19、27期、自由党)

○小坂委員 私は郷司さんに、別に特にお伺いしたり議論をしようという意味ではないのでありますが、あなたがさつきお話になった、自由党が一兆円のワクをくずしてもいい、むしろくずしたい、こういう方向で進んでいるのじゃないかということは、いささか誤解がありますから、その点をちょっと申し上げておきたいと思います。私どもが、あるいは同僚がいろいろの機会で申しますることは、民主党が選挙の機会に、一兆円予算のワク内で、過去において、二十九年度において自由党がやったことは非政であると攻撃して、選挙の際に完全雇用を掲げながら、拡大均衡をうたっておった。ところが政府をとると、今度は一兆円予算ということを言っておる。こ……

第22回国会 予算委員会公聴会 第2号(1955/05/20、27期、自由党)

○小坂委員 私はおくれて参りましたので、あるいは前に質問がありましたことを伺うかもしれません。そういう場合は御遠慮なくお答え願わないでけっこうです。  最初に、濃縮ウラニウムというのは二〇%くらいから上を言うというふうに伺っておりますが、ウラニウムの提供を受けまして、これを日本でさらに濃縮するということは許されるのでしょうか。
【次の発言】 そういたしますと、貸与ですから原状に復旧して返すというような義務を負わないのですか。たとえば濃縮ウラニウムをいろいろの実験に供しまして、ある程度の消耗があった、その消耗の部分については金か何かで返すのでありますか。何かの形で返す方法が考えられますか。

第26回国会 予算委員会公聴会 第1号(1957/02/18、27期、自由民主党)

○小坂委員 もうお疲れでしょうから一点だけお伺いいたします。今度の問題として指摘されたインフレ問題の中の消費インフレは起きないだろうというお話がありまして、これは私も非常に同感なんでありますけれども、一つお教えいただきたいのは、今度の給与関係で恩給増、社会保障増を見ますと三百三十三億増加しているわけです。そのほかに減税の千億というものがありますが、これで今の預金利子課税を免除する、生命保険は控除を三万円にするという対策だけを前提として、どのくらいが消費に向けられるかということ。もう一つ、現在の減税で法人税というものをもう少し考えたらいいじゃないかというお話がさっきあったわけですが、もう少し減税……

第26回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1957/02/12、27期、自由民主党)

○小坂分科員 簡単に伺っておきます。今年度から積寒地帯に対しての道路の整備について特別の御考慮を願ったのでありますが、これは本院の超党派の要望でありまして、これに基いての積寒地帯に対する道路保全に関する法律というものが制定されまして、その初年度の予算の裏づけとしましては若干僅少であるような感じがいたすのであります。これまた初年度のことでありますから、多分に調査、研究の意味を含めてのことだと思います。そこで、一言伺っておきたいのは、これの対象として重点をどこへ置いてこの予算を施行せられようと考えておられるかという点について、御説明を願っておきたいと思います。


28期(1958/05/22〜)

第31回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1959/02/27、28期、自由民主党)

○小坂分科員 私はこの際酪農振興の根本問題について少し伺いたいのですが、現在乳の検査の基準が、脂肪で換算せられておるように聞いております。脂肪率三・二%というものが乳検査の基準になっておるということでございますが、これはどういう基準でそういうものをはじき出されておるのでありましょうか。
【次の発言】 それは困るのです。酪農振興というものの根本的な問題は、乳をどうして買い上げるかということです。その根本問題の基準をどこへ置いておるかということは、担当の課長は知っておらなければ因る。これは大臣一つよく聞いておいていただきたいのですが、乳を持っていく場合に、脂肪に換算されるわけです。脂肪が三・二%な……

第31回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1959/02/28、28期、自由民主党)

○小坂分科員 ちょっと関連して。今の硫安輸出会社の赤字の問題ですが、これは当然繰り越すのではあるが、政府が背負うものではないのだというお話はけっこうだと思いますが、実は硫安だけについて、そういう繰り越しという特恵を与えておるわけです。他に同種の化学肥料がございますが、それらが海外で出血の輸出をした場合には、全部直ちにその会社がかぶっておる。こういう差があるのは非常に不公平なように思うのですが、こういうような点を何か調整するようなお考えはありませんか。
【次の発言】 今申し上げたのは、硫安と全く性質の同じ石灰窒素肥料などは、その赤字はその会社でやっておるわけです。他の過燐酸その他のものもそうです……

第34回国会 予算委員会公聴会 第2号(1960/02/18、28期、自由民主党)

○小坂委員 簡単に堀さんにお伺いしたいと思いますが、日本の金利が高いので、為替が自由化されますと、いわゆる短期の資金が外国から相当いい市場だということで入りはしないかというふうに思うのでございます。ちょうど地方銀行がコール・マネーを出しますように、外国の短期資金が日本の金融市場に入るということになるのではないかと思うのでございますが、そういう点についての見通し、あるいはそういうものをあなた方非常にお好みになる情勢になるのかどうかという点について、伺わしていただきたいと思います。
【次の発言】 もう一つお伺いさしていただきたいと思います。それは先ほど横路さんが言われたことと関連いたしますが、日本……

第34回国会 予算委員会第四分科会 第1号(1960/02/24、28期、自由民主党)

○小坂分科員 ただいま建設大臣から御説明がありました昭和三十五年度建設省関係の予算は、方向としては非常にけっこうだと考えるのであります。いろいろな予算上の制約がありますから、金額のそれぞれについては意見のある人もあると思いますけれども、なかなかよく努力されて、新しく日本の建設関係を進めるという方向について、ことに治山治水特別会計を作られたというような方向は、非常に私も賛意を表しておるものであります。そこで、内容について簡単に伺っておきたいと思うのでありますが、ただいまの御説明の中にございました、被害の甚大な地域の地すべり防止工事の促進ということについて、一言伺っておきたいのであります。これは地……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 外務委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1961/05/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました関税及び貿易に関する一般協定に附属する第三十八表(日本国の譲許表)に掲げる譲許を修正し、又は撤回するためのアメリカ合衆国との交渉の結果に関する文書の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  わが国は、昭和三十年のガット加入の際の関税交渉、昭和三十一年の第四回ガット関税交渉並びに昭和三十三年の対ブラジル及び対スイス関税交渉に参加し、わが国の関税率表の九百四十三税目のうち二百七十九税目についてガット締約国に対して譲許を行なってきておりますが、一部の現行譲許税率については、その後の経済事情の変化に即応しないものとなりましたので、そ……

第38回国会 外務委員会農林水産委員会連合審査会 第3号(1961/06/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 御承知のようにガットというのは各国が入っておるのであります。この関税定率の会議というのは、各国の見ている前でいろいろやり合うのであります。これはアメリカとの関係のガットの協定でございますが、この前もお話ししたように、関税を引き上げる場合には、引き下げるものを提供することになっておるわけです。そこでこちらの方の引き上げの方の品目が一億二千万ドル、それに対して引き下げる方が約半分の六千万ドル、非常にうまくいっているわけです。そこでこういうことを約束しておいて、やはりどうも気に食わないからまたやめましたということでは、非常に日本の対外信用に傷がつく問題だと私は思います。しかもその内容……

第38回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1961/02/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 外務省所管の昭和三十六年度予算について大要を御説明いたします。  予算総額は百五十二億三千二百五十五万二千円で、これを組織別に大別いたしますと、外務本省六十八億四千九百四万一千円、移住あっ旋所四千二百十一万一千円、在外公館八十三億四千一百四十万円であります。  ただいまその内容について御説明いたします。  第一、外務本省一般行政に必要な経費十三億五千二百八十三万六千円は、外務省設置法に定める本省内部部局及び付属機関の一般事務を処理するため必要な職員千五百十八名の人件費及び事務費等であります。  第二、外交運営の充実に必要な経費六億七千万円は、諸外国との外交交渉により幾多の懸案の……

第38回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1961/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 軍縮の問題はわれわれといたしましても非常に重要な問題と考えておるのでありまして、われわれがいわゆる軍備を持たないからといって、この問題について発言権がないという立場をとっておりません。むしろ積極的に、われわれは戦争ということによって非常な強い反省をしている国として、戦争をなくすために、世界の平和のために、また世界人類の福祉のために努力をするということを強い一つの旗印として掲げて参りたいと考えておるのであります。その意味で国連における演説等においても私もそのことを申したのであります。しかし軍縮のうちでさしあたり一番大きな問題は何かというと、何といっても核武装の問題であると思うので……

第40回国会 外務委員会商工委員会連合審査会 第1号(1962/04/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 わが国の海外に対する経済協力の基本的な考え方でございまするが、わが国は平和国家として大いに世界の信頼を博したいという気持が強いわけでございます。しかし、いまだ開発のおくれている国も非常にたくさんあり、ことにアジアにおいてそれが多いわけでございまするので、アジアの一国としてのわが国は、大いに、みずから求むるところなく、的に相手方に喜ばれる経済協力を推進していきたい、これが政府の基本的な気持でございます。しかしながら、アジアといわず、中近東、アフリカあるいは中南米にも開発のおくれている国もあるわけでございますので、私どもは、何かえさを出して自分の考え方に従わせようというような考え方……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1962/02/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 外務省所管の昭和三十七年度予算について、大要を御説明いたします。  予算総額は百七十一億九千五百二十八万七千円で、これを組織別に大別いたしますと、外務本省七十九億八千五百九十五万九千円、移住あっ旋所三千七百二十二万円、在外公館九十一億七千二百十万八千円であります。  ただいまその内容について御説明いたします。   (組織) 外務本省 第一、外務本省一般行政に必要な  経費十四億七千四百五十五万五  千円は、外務省設置法に定める  本省内部部局及び付属機関であ  る外務省研修所、外務省大阪連  絡事務所の一般事務を処理する  ため必要な職員一千五百三十二  名の人件費及び事務費等……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1962/02/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お話は非常に私もつりしんで拝聴いたして、ごもっともの点が非常に多いと思います。ただ、弁解がましいわけでございますけれども、営業地域が外国でございますし、かつ非常に広範にわたります。また融資先というものが非常に小さい。また、現在約十二億円、しかも小口でありまする貸付債権の管理、回収は、回収のためのコストが非常にかさむわけでございます。また移住地造成のテンポは入植の予定に見合って実施いたしていくべきものでございますが、分譲代金は、頭金以外は、据置期間が経過いたしましても、回収するということが、移住者の生活も考えますると、なかなかきちっきちっと回収するということも困難な事情もございま……


30期(1963/11/21〜)

第48回国会 予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会 第1号(1965/02/24、30期、自由民主党)

○小坂小委員 お許しをいただきまして、少し当小委員会の運営について考えていることを述べさしていただきたいと思います。  先ほど、小委員長から非常に御丁重なあいさつがありまして、そういう心組みであるならば、必ず当小委員会も円満に所期の目的を達することができるであろうという期待を持ちますと同時に、野党の諸君に申し上げますが、よろしく御協力のほどをお願いいたします。  さて、この小委員会は、防衛庁の図上研究等に関する小委員会ということでございまするが、当委員会ができまするについての経緯はすでに御承知のとおりでありまするが、先ほど社会党並びに民社党の代表者の方からお話がございましたが、私どもの理解と若……

第48回国会 予算委員会防衛図上研究問題等に関する予算小委員会 第4号(1965/03/19、30期、自由民主党)

○小坂小委員 いまの委員長の御発言に関連してでありますが、石橋さんの非常に貴重な質問をわれわれ誠意を持って十分承りたいと思っておるわけですが、ただいま資料を提示してのお話があった。われわれこの権威ある委員会の御質問でございますから、これは私の希望ないしお願いになりますが、ぜひ入手の経路を明らかにして、こういうことでわれわれの手に入ったものだ。石橋さんは岡田委員からもらわれたということでありますが、岡田委員がどうして手に入れられたか、これはやはり聞かれて、われわれにそれと同じものを配付していただきたいと思います。


33期(1972/12/10〜)

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会大蔵委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1973/04/23、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今日の物価の情勢が非常にたいへんな状況で、今後について十分警戒の要があるということはもう言われるとおりでございまして、私も実は真剣にこの問題に取り組んでおる次第でございます。  御質問の見通しでございますが、この見通しをどういうふうに考えるかという点は、これはおことばの中にもございましたように、この三月の時点をとってみますと、まさに卸売物価は一一%も上がっておる。消費者物価も九%も上がっておる。これはもう現実にそうであるわけでございますが、年度の見通しでございますので、まあひとつ大いに財政金融政策、それからいま御審議をいただいておりまするこの法律を有効に活用いたしまして、いまの……

第71回国会 予算委員会第四分科会 第4号(1973/03/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昭和四十八年度の経済企画庁関係の予算及び財政投融資計画につきまして、その概要を御説明申し上げます。  総理府所管一般会計歳出予算のうち、経済企画庁の予算の総額は八百五十七億八千二百三十四万円でありまして、前年度予算額に比較いたしますと、百四十二億六千百六十二万円の増額となっております。  この予算のうち、経済企画庁の一般経費は百十二億六千八百三十五万円でありまして、前年度予算額に比較いたしますと四十八億一千六百七十五万円の増額となっております。  公共事業関係費では七百四十五億一千三百九十九万円を計上しておりまして、前年度予算額に比較いたしますと、九十四億四千四百八十六万円の増……

第75回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1975/02/26、33期、自由民主党)

○小坂(善)分科員 私は、お許しを得まして環境庁長官に御質問したいと思いますが、ただいま本年度の予算の説明がありまして、非常に御熱心に環境問題に取り組んでおられるのでありまして、心から長官の御熱意に敬意を表したいと思います。  そこで、私、特にこの際お伺いしておきたいと思いますことは、公害に対しますところの長官の基本姿勢であります。  御承知のように、わが国が高度成長をやっておった時代に、高度成長は無限であるかのごとき説が一部にあったのでありますが、私は、結局、資源と労働力というものが桎梏となって、これは有限なものであるということを言い続けておったのでありますが、いまにいたしますと私もはなはだ……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

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