このページでは一松定吉衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。一松定吉衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○一松國務大臣 ただいま議題となりました船員保險法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を説明いたします。 船員保險法は、船員に對しその疾病、負傷廢疾、老齢、死亡等の事故に際し、その生活を保護するの趣旨をもつて制定せられたのでありまして、敗戰後きわめて困難なる事情のもとにある現在におきましては、特にその圓滑なる運營、内容の充實の要が痛感せらるる次第であります。殊に本法と密接なる關係にありまする船員法は、御承知のごとく去る第九十二議會におきまして、終戰後の新情勢に對處すべく改正されまして、その中には保險制度で裏づけすることを必要とする船員保護の充實という面も含まれておるのであります。右……
○一松國務大臣 生活保護法によります入院料や藥價の免除ということに對して今私がお答えした通りでありまして、できるだけ生活保護法を活用してそういう人を救濟するという趣旨のもとに、生活保護法を活用するという私の考えでありますから、多少のことは活用の範圍において――そこが私の言う腹でいくということであつて、きちんと要件にあてはまらないとどうだとかこうだとかいうことになると、あるいは救助ができないというような點もあるのでありますから、それは具體的の事實に即應いたしまして、なるたけそういう人を苦しめないように、生活の保護ができるように、安んじて病氣を治療することのできるようにするという程度において、生活……
○一松國務大臣 皆樣すでに御承知のことであろうと思いますが、本月の四日に連合軍總司令部から政府にあてられまして、復員機關改造に關する指令というものが到達いたしたのであります。その内容は、今までの第一復員局關係の機關を全部厚生大臣の管掌下に移し、第二の復員局關係の業務はさしあたりこれを總理大臣の監督下におきまして、そうして昭和二十三年一月一日までに仕事をやり、そのときまでに仕事の終了しないものは厚生大臣の所管に移せ、こういうような指令であつたのでございます。 その後の復員業務について申し上げますと昭和二十年の十月十日附の日本武装軍隊の復員に關する覺書、その他の法規等に基きまして、從來とまつたく……
○一松國務大臣 國立病院に勤務いたしておりますいわゆるもとの軍醫の方に對する追放問題で、後任者を得るという問題竝びに待遇の問題等につきましては、ただいま御質問のような事實が考えられますので、當局といたしましては實にこの點を憂慮いたしております。まず第一にこれらのいわゆる技官、これらの醫者の人々の手腕力倆というものは、厚生省としては非常に信頼をいたしておるのであります。そういう方が今追放令のためにその職を去らなければならないということになりまして、補充せらるべき人が必ずしも技術が劣つておるとは申しませんけれども、今までの關係上多少親疎の間柄はあろうと思うのであります。私どもといたしましてきでき得……
○一松國務大臣 受田委員のただいまの御質問はごもつともな御質問であり、あなたが國立病院を視察して受けられたお感じと、私が視察してきたその當時の感想とはまつたく一致する次第であります。こういうような優秀な技術をもつている人が、これら哀れな、まつたく生れもつかぬような不具にされた人々に對し世界有數の技術を驅使して、これらの人々をとにかく人間らしいあたりまえの容貌にまでこしらえあげるという神のごとき技術に對しては、多大の敬意を拂つている一人であります。これらの人々が、不幸にして戰犯というような立場から、追放されるということはやむを得ないことであります。そこで問題は、今あなたの仰せになるような人道上の……
○一松國務大臣 それは實は安本長官と關係官の方で協議の上でやるのでありまするが、その點に限りましては私の方には何らお話はなかつたので、すべてのことは、安本にそれらの專門の委員、たくさんの專門家を吸収して部課長に採用しておりまして、それらの專門の知識を基礎にして、そういう調査をして發表したのでありますから、御質疑の事柄に對しまして、私の方でわからないところは安本の方に問い合せまして、適當の時期にお答えいたすことにいたしますから、御遠慮なく御質疑だけは承わつておきたいと思います。
【次の発言】 ただいまの御質問は聽きにくかつたのでもう一度お願いしたいと思います。
○一松国務大臣 それでは只今上程されておりまする伝染病予防法等の一部を改正する法律案の提案理由を説明申し上げます。伝染病予防法等の一部を改正する法律案を審議せらるるにあたりまして、本法案の提案理由をごく概略説明申し上げたいのでございます。 伝染病、結核、トラホーム及び寄生虫病の予防に関する各法律によりますると、これらの疾病の予防の業務は、主として都道府県知事の責任におきまして地方自治団体の行う事務として遂行せられておるのであります。従いましてこれら疾病の予防上必要といたしまする経費は、都道府県が支出いたしまして、これに対して国庫は法廷の率により補助してまいつたのでございます。しかるに終戦後の……
○一松國務大臣 醫療制度審議會というのは、これは厚生省のいわゆる諮問機關でありまして、決議機關ではありません。從つてその醫療制度審議會がこういうことをするということが厚生行政の上に最も重要だという意見がまとまれば、そのまとまつたことを厚生大臣に答申していただく。厚生大臣はそのまとまつたことについてこれを省議に諮りまして、いよいよこれがよろしいということであればやります。これはよろしからぬとあればやりません。そういうような制度であることは私が申し上げるまでもなく、榊原委員は十分に御了承のことでありますが、そういうような意味において私は厚生行政を運營しておるのであります。從つて醫療制度審議會がまだ……
○一松國務大臣 ただいま有田委員のお話を伺いまして、はたしてそういうから事實がありまするならば、それは國民の公僕としての官吏の處置ではありません。私が厚生大臣に就任する以前のことはいざ知らず、就任いたしました後におきましてそういうような態度がもしあるといたしますれば、これは私に責任がありますると同時に、私において適當な處置をしなければなりません。と同時にある一つの會社の利益を擁護してやるために、國家民人のために利益ある施設を怠るということは、もしそういう事實があるとすれば言語道斷であります。そういうことは取調べてみましようが、將來はそういうことのなからしむるように私は責任をもちます。のみならず……
○一松國務大臣 西尾國務大臣が全官公職員の決議案に對してそういう意見を述べた。それはどういう意味か。その意味は私はわからない。それは西尾國務大臣が答えたのでありますから、それに聽いていただかなければ、私はわかりません。ただしかし、西尾國務大臣が全官公職員のそういう決議に對して、速やかに實現することに努力するというお話のあつたことは、これは私もまつたく同じ考えをもつておりまして、そういう國營醫療機關を強化擴充する、あるいは醫療行政を民主化するというようなことは、いずれもわが國の今日の民主的政治をする上においては當然なことでありまして、それはその決議のようにしなければならないということは申すまでも……
○一松國務大臣 過般當委員會に、私他の公務のために出席ができなかつたので、はなはだ恐縮しているのですが、その際に業務に從事させるとか、あるいは家屋内に立入り檢査をするとかいうようなことが、憲法違反ではないかという御質問があつたそうでありますが、その點に對しましては、ただいま法制局長官がお答え申し上げましたように、私自身も憲法違反ではない。かように考えております。それは法制局長官が答えられましたように、この憲法のいわゆる十二條、十三條に國民の自由權に關する規定がありますが、その自由權というものは、つまり公共の福祉に反しない限りにおいての自由權を認められたものでありまして、公共の福祉に反するような……
○一松國務大臣 ただいま議題となりました大正十二年勅令第五百二十八號司法警察官吏の職務を行うべき者の指定等に關する勅令の一部を改正する法律案の提案理由について御説明申上げます。 麻藥に關する犯罪の搜査は檢事、司法警察官によつて行われておるところでありますが、麻藥に關する搜査には、麻藥に關する高度の特殊知識を必要といたします關係上、取締強化の方法といたしまして、從來の搜査機關とは別個に、麻藥に關する取締りの專門家である都道府縣の麻藥統制主事のうち優秀なる者を選び、これに麻藥に關する犯罪について、司法警察官と同一の權限を有する獨立の搜査官を與えんとするのが、本法律案の趣旨であります。 搜査を行……
○一松國務大臣 ただいまの武藤委員の御質問はごもつともな御質問であります。私も昨日毎日新聞の記事を見まして、實は驚きました。特に新憲法實施のわが國において、こういうような不都合なことがあるだろうか、これはこのままにしておくことはできないということで、早速係官を呼び寄せましてこれらの事實を聽いてみましたところが、係官も私と同じように新聞を見て實は驚いたところだ、それならば早速ひとつ實地の調査をして、そしてもし委員諸君からお尋ねがあれば格別、お尋ねがなくても厚生大臣として國會にその眞相を報告をする必要がある。すぐにそれでは調査員を派遣しようということで、人選をいたしまして、今朝關係局の課長二名を特……
○一松國務大臣 過般お約束を申しておきました草津における栗生樂泉園患者の關係事件に關しまして厚生省といたしましては、八月三十日本省から療養課長、整備課長のほか野村技官、玉村技官、高橋事務官の三名を實地調査に派遣をいたしました。しかして八月三十日に第一囘の調査に著手いたしまして、爾來患者側の諸君と各問題ごとに懇談會を開催いたしまして、それが三同續いて懇談會をいたしたのでございましたが、結局のところいろいろないきさつがありまして、このいきさつの詳細を申し上げることは少しくはばかりますが、抽象的に申しますならば、共産黨の有志の方が數名この中にはいりましていろいろな指導をいたしたために、患者諸君と調査……
○一松國務大臣 その點につきましては、實際に當つておりまする政府當局の方から……。
【次の発言】 今あなたのおつしやるようなことが、法律がないときには政府がつくられるかつくられぬかという問題は、法律はなくてもお互いの話合いの上でつくられます。しかしながらそれは法的な根據はない。いやしくも法治國である以上は、法律によつてすべての行動を規定する方が正しいやり方であります。そういう意味で法律をつくつていくということが正しいやり方であり、法律がないときよりもすべて敏活に行動ができるということについて、その根據たるべき法律の存在ということが必要である、かように私は考える。法律がなければ、しからばそういう……
○一松國務大臣 今のお話の生活保護法の規定によつて、生業資金を一人五千圓だけ貸してやる。それまで六箇月經つて六百圓返せということは無理な請求だ。それはいわゆる民生委員が不心得なのです。できないものに返せなどということは、何とかに何を出せというようなことと同じことで、不能を人に責める。それは民生委員の心得がよくない。そういう民生委員があるから全國の民生部長を集めて、そういうような非常識な取扱いをしないようにということを、私は二日間にわたつて訓示して、末端にそのことを浸透するようにはからわせたのであります。今の川越民生委員がそういう態度をとつたということは、これは不都合千萬であります。あなたが今人……
○一松國務大臣 武田委員の母子に對する保護、これらの問題は、今あなたの言われる通りに、最も重要な社會施設の一つに算えなければならぬ問題でありまして、政府といたしましては特に兒童福祉法に取上げなくても、生活保護法の規定で十分に保護ができると實は考えて、これに入れることを避けておつたわけでありますが、しかし皆樣方のいろいろな意見を承つてみると、やはり特別に入れておいた方がよかろうというように實は私も贊成をいたすのであります。そこで兒童福祉法の第七條に「この法律で、兒童福祉施設とは、助産施設、乳兒院、保育所」この乳兒院と保育所の間に母子寮というものを一つ入れても結構だと思いますから、適當にひとつ御修……
○一松國務大臣 ただいま議題となりました醫師會、齒科醫師會及び日本醫療團の解散に關する法律案について、提案の理自由を説明いたします。 現在の醫師會及び齒科醫師會は、國民醫療法に基いて強制的に設立されたものでありまして、醫療及び保健指導の改良發達をはかり、國民體力の向上に關する國策に協力することを目的としており、すベての醫師及び齒科醫師は、強制的にその會員となることを要するものであります。かような強制設立、強制加入を建前とする醫師會、歯科醫師會も、戰時中においては一應その機能を果したと考えられるのでありますが、終戰後の國内諸請勢の激變、あるいは民主主義の原則等に照らして考えまするときには、この……
○一松國務大臣 ただいま兒童福祉法に關しまして執心に皆様方御討議の結果、原案に對する幾多の缺陥についてこれを補正すべく最も適しましたる修正案が可決せられまして、その以外の法案とともにここに委員會において成立を見ましたことは、私どもといたしましてまことに感激にたえません。この御修正の意味を十分に尊重いたしまして、皆様方の御意見のありましたことを基礎にして、この法案の運營に對しましては萬遺憾なきを期して、この法案の目的を達成したしたいと考えます。ここに政府の所見を述べまして、皆様方の執心なる御審議に對しまして、感謝の意を表します。
○一松國務大臣 まず私がこの席に出席して以後における有田委員の御質問に對して、私の承知しておる點だけを申し上げておきます。 まずリンチ事件、これはあなたのおつしやるようにあつたようです。一體どういうわけでこういうことが行われるのか。この動機、原因を研究してみますと、やはり彼らの仲間には親分だとか姉御というような者がおる。そうして淫賣行為をやるときに、自分の指揮命令に從わない者があるとリンチ行為をやる。そういう者がたまたま病院内においてその女と顔を合わせると、きさま、かねておれの命令に從わなかつたではないかということで、收容されておる者同士の間に、彼らの指揮監督の立場におる者が、監督されておる……
○一松國務大臣 ただいま議題となりました食品衞生法案竝びに醫藥部外品等取締法案、この兩法案の説明をさせていただきます。まず食品衞生法案の提案理由から御説明申し上げます。 これまで食品衞生に關する取締りは、明治三十三年法律第十五號「飲食物その他の物品取締に關する法律」を基本といたしまして行つてきたのでありますが、この法律は、その第一條に「販賣ノ用ニ供スル飲食物又ハ販賣ノ用ニ供シ若ハ營業上使用スル飲食器、割ぽう具及其ノ物品ニシテ衞生上危害ヲ生ズル虞アルモノハ、法令ノ定ムル所ニ依リ行政廳ニ於テ其ノ製造採取販賣授與若ハ使用ヲ禁止シ又ハ其ノ營業ヲ禁止シ若は停止スルコトヲ得」と規定するのみで、その取締り……
○一松國務大臣 私、今途中から參りまして、大瀧委員の前半の質問をよく了承していないのでありますが、御質問の要旨は第二條の規定に關連しての御質問のようでありました。この點について私の所見を申し上げて、御了解を得たいのであります。從來のあんまというものは目明きあんまもあれば、盲あんまもありまして、このあんまに對する世人の觀察というものは、これらの人の地位とか、職業とかいうものに對して、あまりにこれを尊重していないような傾きのあつたことは事實でございます。でございますから、できるならば保健衞生の片棒を擔う立場にある人で、その仕事が非常に大切な仕事であるということと同時に、それらの人々の資質を向上し、……
○一松國務大臣 今度の水害に關しまして、説明員から厚生省の關係は大略説明を申し上げたのでありますが、その以外に、今度國庫補助率の額が内定いたしております。これをひとつ御參考のために申し上げることが適當であろうと思うのであります。 御承知の通りに七月、八月、九月とこの三囘にわたつて被害を受けた土地、すなわち青森、岩手、宮城、秋田、山形、和歌山、これだけは七月、八月の水害、それから九月の水害が北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、東京、神奈川、山梨、こうなつておりますので、それらの各水害のその度數に應じましてまず基本額をきまめまして、今度の災害救助に對してどれだけの……
○一松國務大臣 終戰後、わが國における諸般の事柄は、ただ眉をひそめるという事業のみが多いようでありまして、何らか國民をして明朗なる希望をもつような生活を營むように仕向けるということは、この時局に對しましては、やはり政府として考えなければならぬことであると私は確信をいたしておつたのであります。過般、關西に旅行いたしますときに、いろいろ汽車の中で考えました結果、實は貿易もいよいよ八月十五日から再開をせられる。平和条約の締結も、あまり遠くないというようなときにおいては、わが國に旅行せられる外客の數は、よほど殖えてまいるであろうと私は考えたのであります。と同時に、私が先年歐米を視察いたしましたときに、……
○一松國務大臣 加藤委員の豐富なる産兒制限に關する御活躍や、それらの知識等について、幾多參考に供すべき重要な事柄のあることは、私平素あなたのお話を新聞もしくはラジオ等によつて承知しておりまして、非常に尊敬をいたしております。お示しのごとく、出産した子供の哺育、發育に關して、耐乏生活をいたしておる今日、いろいろの點に缺陥のあることを私はよく認めております。こういう點については、厚生省といたしましては、今囘御承知の通り兒童福祉法の御協贊を仰ぎました。これがいよいよ發令されることになりますれば、そういうような缺陥も、だんだん是正されるであろうと、私は非常に期待しておるのであります。ところが今日そうい……
○一松國務大臣 ただいま日程に上つております建設省設置法案につきまして提案の理由を説明させていただきます。 わが災害復興事業を促進いたしまして、住宅問題を解決し「治山治水並びに水害対策に万全の措置を講じ、國土再建の強力なる諸施策を推進せしめることは当面する緊急の問題であるとともに、恒久的課題であるのであります。かかる重要なる問題を解決するところの行政機関はこれを昇格する必要が、あると考えるのであります。建設院は現在総理廳の一外局でありますが、元來総理廳は行政全体に通ずるところの共通施策を所管することを本務とする行政機関であります。從つて建設院のごとき官廳を総理廳の外局とすることはその性質上不……
○一松國務大臣 今あなたのおつしやるような事実は、物價の騰貴する場合には常にある現象なんです。そういうときには物價が上つても、お前はこの金額で請負つた以上は、これ以上の金額の支拂いをしないのだと特約のある場合は別、特約のない場合はその足らない金額だけは、その請負をさした委託者の方で補償してやる。それを増額してやるということは、これも当然の話だと私は思う。そういうときにしからばどうするかというと、結局その請負人の方から、実はかくかくの事情でこのように物も上つたりして損害を受けておる。この点について國家もしくは工事の依頼者の方で大いに考慮してもらいたいというような意思表示をいたした場合には、これは……
○一松國務大臣 ただいま御質問の災害復興に関しまする費用、これは昨年の各地における災害の状況、なかんずく群馬、栃木、埼玉、こういう方面は、直接私自分が視察いたしまして、他の災害地の状況とにらみ合せまして、実にその災害の甚大であることを特に痛感をいたした一人であります。從いまして当時の建設院総裁の木村大臣が、これらの災害復興の費用に対していかに努力したかということは、私が同僚として常に閣議においてこれを確認し、私もまたこれらの実際を見聞いたしました立場上、強くこれを推進してまいつたのであります。さような状況でありますので、当時の栗栖大藏大臣におきまして、これらの点をよく了承しておりまして、許す限……
○一松國務大臣 本年度予算のうち建設院関係の災害復旧費用、なかんずく河川に関する費用は、六十九億九千万円でありまして、これは安本で査定いたしました全額でございます。これによりまして、昭和二十一、二十二、二十三年度の災害復旧に充当する予定でございましたが、これだけでは足りなくなつたので、軍公利拂延期を前提とする七億を使用できることになつておるのでございます。もしこれが否決になつた場合でも、補正予算により使用できることになつております。以上のほかに、公共事業費の予備費十億につきましては、建設院関係の災害復旧のみに優先充当するということが閣議で決定いたしておるのでございます。從いまして、福井、石川の……
○一松国務大臣 実は二時半から刑事訴訟法の小委員会を開くことになつているのでありますが、昨日以来の御要求でありまするし、皆様の御要求に対して、許す限り災害対策について申し上げまして、皆様の御理解を得たい、こういう考えで今向うの方を延ばして、こちらへ参りました。 今までの大蔵省の係官の御説明によりまして、予算のこまかいところは、ほぼ御了承を賜わつたことであろうと思いますが、私が今ここで申し上げたいことは、公共事業費、すなわち治水治山その他災害に関しまする大わくの予算の審議の状況を、許す限りの範囲内において皆様に御報告を申し上げて、御理解を得たいのであります。実は御承知のごとく公共事業費のわくの……
○一松國務大臣 まず水害の復舊等に關して、私の考えている大體のことを申し上げてみたいのであります。 私は、わが國の再建は水害の復舊工事竝びに豫防ということが最も先に取上ぐべき問題であると、實はかように考えておるのであります。そういう意味におきまして、實は木村内務大臣が昨年の災害の當時に非常に焦慮せられまして、現場の視察をする。私はまた厚生大臣として、自分の所管事務以外にそういう方面に關心をもちまして、現場の視察等をしたのであります。そのときから重大な關心をもつておつたのでありまするが、今囘建設院の方にまわりまして、一層その感を深くいたしました。でごザいまするから、時間の許す限りそれらの現場の……
○一松證人 進歩党が一昨年の一月頃でありましたか、成立いたしまして、爾來昨年の三月三十一日まで継続いたしましたが、その間にいろいろの政策の研究、調査その他のことで同志が相集まりまして民主党を結成することになり、三月三十一日に京橋区の公会堂において民主党の結成大会が行われました。
【次の発言】 一昨年の二月頃進歩党のできました当時には、すでに成立しておつた後に私は進歩党の幹事長に就任をいたしたのでありまするから、そのときには以前民主党の総裁になつておりまして追放せられてやめました町田総裁から、長井源君がその総裁の預かつておる金をいくらか受取つてまいりまして、それを党務部長の地位でありましたけれど……
○一松國務大臣 片山内閣当時において、水害対策の方面に二十億ほどの金を支出しなければならないということになつておつたことは、今本間委員の御主張の通りであります。ところがそれが思うようにいかずして、そのうちの十億というものは、ただいまではほとんど融資が完了しておりますが、残りの十億のうち八億はこれまた融資をしようということで、政府は努力することになつております。これも着々進行しつつありますけれども、未だ完了いたしておらないことは、はなはだ遺憾であります。残りの二億が先刻大藏大臣から申し上げましたように、ようやく昨日に至りまして、これを追加予算として暫定予算の中に入れることにきまりましたので、一両……
○一松國務大臣 災害復旧に関しての費用の支出に関しましては、種々檢討を加えまして、できる限り支出するという方法をとつたのでありますが、なかなか思うようにまいりません。そういう点について補填の仕事のためにこういうようなことを考えておりますが、今ただちにここでその通りいたしますというように即答はできませんが、できる限り努力して、そういうような災害の復旧については、なるべく急速に民心の安定を得たい、かように考えております。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 ただいまの御質問はごもつともな御質問でありまして、國土計画について完全なる施設をやろうといたしますれば、巨額の予算を頂戴しなけれ……
○一松國務大臣 ただいまのお尋ねでありますが、政府委員からお答え申し上げましたように、二十年度、二十一年度、二十二年度の災害に対しまして五十二億四百万円というものを充当する考えであります。南海の災害はこの三年のうちに包含せられておるのでありますから、この予算通過の曉において、重点的に適当な按分をいたしたいと考えております。
【次の発言】 二十年度、二十一年度、二十二年度における災害復旧に関しまして、五十二億四百万円というものを見込んで、これで始末していきたい。かように考えておるのでありまして、二十年度、二十一年度に対してこれこれ割当てるのだということは、まだきまつておりません。それらのことは、……
○一松國務大臣 鈴木君にお答えいたします。公共事業費は昨年度に比較いたしまして、本年度は相当増額をいたしておりますことは鈴木君の御承知の通りであります。また公共事業費に関しましては、新聞等でお聞き及びでありましようが、二百七十億というものを公共事業費として最初計算に入れて、それが新聞等に発表せられておつたのでありますが、だんだん物價の騰貴等によりまして、これでは十分の賄いができないということになりまして、四百十億ということにその金額を殖やしまして、これを各公共事業に按配をいたしたのであります。そういたしまして、河川の振当につきましては、実は鈴木君も言われましたように、昨年の河川の水害というもの……
○一松委員 いまこの法案を受取つたのでありますが、少しわからぬところを伺つてみたいのです。第一條の二項で、文部大臣がこの研究所の監督をしてはならないということは、どういうわけですか。
【次の発言】 私はこの評議員会を入れたがために、必ずしも文部大臣の監督を必喜要としないということはどうかと思います。文部大臣の監督と心うものは不合理な監督をするのだとか、不必要な監督をするとか、どうも権力の乱用に過ぎるというようなことをすることは、これはよくない。しかしながらいやとくも自分の所管において設けた國語研究所というものに対して、何らの監督権を持たないということは、かえつてよくないと思います。やはり適当な……
○一松國務大臣 ただいま議題となりました昭和二十二年度一般會計及び特別會計補正豫算の大要について、簡單に御説明申上げます。 まず昭和二十二年度一般會計の補正要求額は、追加額において四十八億四千九百四十一萬一千圓で修正による増加額は一千四萬六千圓、減少額は二億五千四百九十一萬八千圓、差引減少額は二億四千四百八十七萬二千圓でありまして、右の追加額と、修正減少額との差引は、四十六億四百五十三萬九千圓の増加と相なつております。またさきに成立しました、二十二年度豫算と、今次國會に提出の豫算追加額の合計八十二億五千八百四十三萬九千圓に、右の増加額を加えますと、百二十八億六千二百九十七萬八千圓と相なるわけ……
○一松國務大臣 ただいま御質問の労働省の設置に関しまする政府の態度といたしましては、あなたも御承知の通りに、これは幣原内閣の当時すでに、この労働行政の強化拡充ということに向つて、強き施策をしなければならないということに相なつておつたことは御承知の通りであります。従いまして、吉田内閣が成立いたしました時に、それらの与論に即応いたしまして、労働省を設置しようという議が数回会議にも出ましたが、その当時にはまだ今日ほどにそれらの点が熟さなかつたのであります。ところが御承知のごとく本年の二、一ゼネストの前後から、労働者の攻勢というものが非常に熾烈になりました。そればかりではありません。我が國の國家再建と……
○一松國務大臣 昨年内務省の解体に伴い「建設院設置法案」が提出されまして、委員会の熱烈なる御審議を経、建設院が誕生いたしまして以來ここに半年余、今回「國家行政組織法案」の提出に伴いまして各省行政機構を改変すべく、各省設置法案の提出が予定されておりましたが、ある種の事情によりまして、止むなくこれら法案の中緊急を要する数法案のみの提出に止め、この際「建設省設置法案」を提出いたしたのでございます。今度建設院を省にしておくことは、將來再び各省設置法案を提出し、全面的な行政機構改革の際、理想的な建設省を設置するところの前提でございます。その内容につきましては、澁江官房長に説明いたさせます。
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