国会議員白書トップ衆議院議員井上良二>委員会発言一覧(全期間)

井上良二 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

井上良二[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP1000(衆)
598位
委員会発言歴代TOP100(衆)
82位
委員会出席(幹部)歴代TOP500
101位
委員会発言(議会)歴代TOP500
164位
委員会発言(政府)歴代TOP500
408位
委員会発言(非役職)歴代TOP100
65位

23期委員会発言TOP10
8位
23期委員会出席(幹部)TOP100
55位
23期委員会発言(議会)TOP10
8位
23期委員会発言(政府)TOP10
9位
24期委員会発言TOP10
8位
24期委員会出席(幹部)TOP50
43位
24期委員会発言(非役職)TOP10
5位
25期委員会発言TOP10
10位
25期委員会出席(幹部)TOP50
33位
25期委員会発言(非役職)TOP10
5位
26期委員会出席TOP100
59位
26期委員会発言TOP10
8位
26期委員会出席(幹部)TOP50
22位
26期委員会発言(非役職)TOP10
5位
27期委員会出席TOP50
18位
27期委員会発言TOP50
24位
27期委員会出席(幹部)TOP50
11位
27期委員会発言(非役職)TOP50
20位

このページでは井上良二衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。井上良二衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/21
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

23期(1947/04/25〜)

第1回国会 国土計画委員会 第16号(1947/10/10、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 農林省關係の問題につきまして、政府側の趣旨を説明しておきたいと思います。  先般の東北地方及び關東地方の水害のために、關係府県の被害は予想を外に甚大でありまして、直ちにこの水害の被害實情を地元縣當局とよく調査いたしまして、さしあたりの応急対策として、必要なるいろいろな資材につきましては、安本を中心にして研究対策を立てて、それぞれ時もとの縣に割當をいたして、一応の応急対策は進められているわけであります。今お話のようないろいろな応急対策の資材については、大體予定通り進めている次第であります。なお根本的な農村起上りの恒久的対策に對しましては、衆議院にも水害対策の特別委員會のいろいろな……

第1回国会 商業委員会 第21号(1947/12/03、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上(良)政府委員 今回主食代替として輸入いたします砂糖を砂糖取扱業者に配給させよという御質問でございますが、御趣旨はよくわれわれも各業者並びに衆参両院議員からもたびたび陳情を受けておりまして、十分理解し、かつそういう方面に何とか扱えないものかということで、この問題についていろいろ検討を加えてまいつたのであります。ここで御了解を得ておきたい問題は、今度輸入する砂糖は大體来年六月まで、日本政府が連合國から輸入いたします附属食糧約百九十萬トン近くのうちで、われわれは法體穀類を輸入いたしたいというつもりでございましたけれども、世界食糧事情の非常に緊迫した状態におきましては、穀類のみの輸入は困難な實……

第1回国会 水産委員会 第8号(1947/07/31、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 この際水産廳設置に關する政府の所見を申し上げておきたいと存じます。政府といたしましては、現在わが國の水産事情というものが、この國會で問題になつておりますようにこの機構を飛躍的に擴大をいたしまして、水産の飛躍的な増産をはかるということは、現下わが國の當面する食糧危機を突破するのみならず、將來わが國の食糧問題の解決の上に、また國民の榮養上非常な役割を果すと考えております。水産廳設置に關しましては、政府みずからも協力を惜しむものではございません。今森委員からも御指摘もございましたように、この廳を設置いたしますためには、運輸省所管に關しまする船の建造の問題、それから商工省所管におきまし……

第1回国会 水産委員会 第15号(1947/08/29、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 ただいま御決議になりました小委員長報告の金融打開の問題につきましては、國會の意思を十分われわれ受繼ぎまして、大藏當局、安定本部または關係方面に對しまして、できる限りの努力をいたしまして御期待に副うように努めたいと思います。

第1回国会 水産委員会 第24号(1947/10/22、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 本件に關する政府の意見を申し述べたいと思います。  生鮮食料品竝びに水産加工品の統制撤廢に關するただいまの陳情に關しまして、この問題は實は現下國民生活の安定の上に、きわめて重大な問題でございまして、これが統制の圓滿なる遂行が、いろいろな悪條件の上に圓滑にまいらぬ關係から、統制を撤廢をしたならば、もう少し潤擇かつ適正に、これらのものが食膳に供せられることになりはせぬかという、悲痛な撤廢の要求となつて現われておるのでありますが、この際特に申し上げておきたい點は、この生鮮食料品及び加工水産物については、諸種の事情より現行の如き統制をいたしておるわけであります。これが今御指摘のように生……

第1回国会 水産委員会 第25号(1947/11/19、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 この際漁業法の一部を改正する法律案の提案理由の大體を説明申し上げます。  この法律案は、漁業法に基く命令中、罰則に關する條項の效力を、昭和二十三年一月一日以降も引續き有效ならしめるために、その命令の違反者に對する罰則を、漁業法中に設けようとするものであります。すなわち、漁業法に基く命令の罰則の中には、明治二十三年の命令の條項違反に關する罰則に關する法律に基いて規定された條項があり、この根據法律は、昭和二十二年十二月三十一日に限り無效となりますので、新に、これに代わるべき條項を本法たる漁業法の中に設ける必要があるのであります。これは本法案提出の理由であります。何卒愼重御審議の上、……

第1回国会 農林委員会 第3号(1947/07/07、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 各委員の方々に非常に御迷惑をかけておりますが、早く成案を得て提出する準備を急いでおります。革新的な法案がたくさんありますので、細かい打合せが、こちらの氣のせくほどに進まないのに弱つておるのであります。しかし政府は日曜も休まず夜通しかかつてでもどんどん進めるように今交渉しておりますが、多分來週の初めに第十、第十一、第十二、この配給公團法を御審議願えることになると思います。從つて來週初めに委員會をお開き願いますならばこの法案に對して當局から詳細な説明をいたし、皆さんの御審議の準備に資したいと思います。  その次には大體ただいま交渉いたしておりますが、農業協同組合法案、または土地開拓……

第1回国会 農林委員会 第7号(1947/08/02、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 平工委員から、現在までの統制機關には、いろいろな承認し難い不正行為その他があつて、特にまじめな農民の感情を非常に害しておる。從つて今後そういう公團法を設けたり、いろいろな統制を加える場合においては、農民が納得し、信頼できる方法においてやつてもらいたい。またかりにそういうことをやる場合には、現在までやつてきている統制機關なり、またそれに從うところの人々に對しては十分注意して、そういう者か新しい公團なり統制機關にまぎれこまないようにやれ、こういう御注意であらうと思いますが、問題は、あなたからもいろいろとお話がございましだか、抽象的なことでは實際どうにも仕方がないのでありまして、たと……

第1回国会 農林委員会 第11号(1947/08/12、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 御指摘のように油糧公團法の取扱品目の中に油かすをあげておりますが、今お話になりましたような點につきましては、飼糧公團法が皆様の御審議を仰ぐことになつておりますので、その公團法が成立いたしますならば、當然これらの關係において、政府といたしましては紛淆を來さないようによく内容を調整いたしまして、御期待に副うように取計らいたいと考えておる次第であります。
【次の発言】 油糧公團法の中から油かすを削除して飼料公團法の中へ取扱つたらどうかというような御意見でありますが、御存じの通り油糧の統制をはかるためには、それから出てまいります油かすを當然一つの統制のわくの中に入れておきませんと、いろ……

第1回国会 農林委員会 第12号(1947/08/14、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 この問題につきましては、先日私からも申し上げましたし、なおまた本日大臣から答辯をいたしました通り、飼料として當然流さなければならぬものを油糧公團にもつ必要はないのでありまして、當然そうすべき性質のものであります。ただ油糧公團の中に油かすという項目を使つておりますのは、だいずかすの一部に蛋白質がある。これを人間食糧に流せば相當使える部分があるという意味において、ここに確保して、それ以外のものは全部飼料に落す。また肥料に向くものは肥料にまわす。こういう意味でありまして、飼料としてまわせる部分を特に油糧公團の中に、おれのなわ張りだという考え方で確保するのではないのでありまして、この點……

第1回国会 農林委員会 第13号(1947/08/21、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 今囘承りますと、北海道には再び東北の水害に匹敵するがごとき水害をこうむりまして、耕作農民を初め、關係各道民の方が非常な罹災を受けられて、この善後處置に對して日夜いろいろ御努力を賜つておることを承つたのでありますが、政府といたしましては、さきに東北及び關西の一部に起りました水害に對して、早くから現地の實地調査を行い、總合的な對策を根本的に立てるとともに、當面の應急處置といたしましては、さしあたり必要なる手當をするためにいろいろな對策を講じてまいつておるのであります。このことから考えまして當然新たに起りました北海道の水害に對しましては、すぐきたるべき閣議にこれを審議を願いまして、應……

第1回国会 農林委員会 第15号(1947/08/25、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 早掘甘藷の生産者價格については、從來これが未成熟のうちに當面の食糧の危急に備える意味から、早掘を農民の方にお願いした關係上、その報奬の意味において、早掘甘藷に關する報奬金が拂われたのでありますが、どうも早掘甘藷に對する報奬の意味が今ひとつ十分檢討を加えてみますと、いろいろ矛盾があるので、そこで未成熟のものを早掘するから、從つてそれだけ甘藷それ自體の價格を高く引上げる。成熟時の生産者價格と未成熟の早掘をしたものとの開きをここにつけるという考え方で、今關係當局の方に物價廳をして交渉しておる次第でありまして、すでにもう今月の終りから來月の初めにかけますと、早場米も早掘甘藷も、それぞれ……

第1回国会 農林委員会 第17号(1947/08/28、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 農業の經營について、いろいろ各方面にわたる御意見がございましたが、この組合の建前は、この法律の中にも詳細に規定してあります通り、第一番は農業生産力を飛躍的に高める點にこの組織を百パーセント活用したいというところに重きをおきておりまして、從來の農業會が扱つておりましたように、物の流通を中心にする關係で組合を運營するというのと、大分趣きを變えておりますが、さりとは申せ農業生産力を飛躍的に高める技術の高揚をはかり、農村全體の地位を高める方向のためには、どうしても今御指摘のような點が、附随して完備してまいりませんと、目的を達することはできませんから、これら協同組合がそれぞれの自主性を確……

第1回国会 農林委員会 第20号(1947/09/17、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 私が大阪で新聞記者の質問に對してお話しをいたしたことがはからずも新聞の一部に載りまして、非常に各方面にいろいろな問題を起しておるのでありますが、私はかような數字を新聞記者に正式に發表したことはありません。ただ現在の米價をどういう方式によつて政府はきめようとするのかという質問がありましたので、それは他の一般物價と同じように、昭和九年から昭和十一年にかけての平均指數を出して、本年の春麥、馬鈴薯の生産者價格を大體決定をしたというこの方式に則つて、新米價というものも算定されるのじやないか。ただそのときの事情とこの十一月のでき秋という事情とは、いろいろな關係において違うのであるから、今日……

第1回国会 農林委員会 第21号(1947/09/18、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 ちよつと私留守をしておりまして、どういう御見解があつたかよく承つておりませんが、政府の本二十二年度産米、甘藷、雜穀等に對する供出對策要綱につきましては、先般本委員會にお諮りをいたしました原案を骨子にいたしまして、委員會の意見をあらゆる角度から承りましたので、このうち特に本年度ただちに實行でき得るものはこれを實行し、なお次年度においてさらに實行可能なものについては、これを次年度において取上げて實行するように、現にその方針でやつておるのであります。それで本日午後本年度産米竝びに甘藷、雜穀等について、國會側の意見、また學識經験者のの意見、消費者代表の意見等を承りまして、政府の行わんと……

第1回国会 農林委員会 第24号(1947/09/25、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 まつたくお説の通り、法律案は國民自身がにれを遵守しなければ意義はないので、その相手たる國民がこれを理解し、これに協力するということにならなければなりませんから、できるだけわかりやすく、できるだけ納得のいく法文にすることは當然であります。ただどうも今まで日本の法制局と言いますか、むつかしい條文をつくる癖がついておりまして、特に今提案しておりますこの農業資産相續特例法に關連する内容を見ましても、民法との關係がありますために、それとの關係を調整しなきやならぬ必要上から、一層わかりにくいような結果が出てきております。これは今後民主國家となつていく今日、特にわれわれは將來この悪弊を一掃し……

第1回国会 農林委員会 第26号(1947/10/01、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 この法律に農民の生産意欲を高揚する規定がない。もしこの割當以上に増収された場合は、全部供出をさせられるのではないか、そうなつたのでは農民の増産意欲というものはなくなつてしまうのではないかというお尋ねでありますが、この法律をつくりましたのは、實は政府が國が必要とする一定の数量をつかむことを目的として、農民の生産意欲を高めるということに大きな目的をもつているのでありまして、今お尋ねのように作付割當をいたして、生産責任制をもつていただいて從つてそのときにはすでに供出割當がされておりますから、その供出割當数量を超過して収穫が上まわつた場合には、當然農家の所得となるものでありまして、その……

第1回国会 農林委員会 第27号(1947/10/02、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 第九條第三項のただいま請願になりました條項につきましては、本委員會において委員各位からあらゆる角度から、この問題についての質疑がございまして、政府としての所見を申し上げたつもりでございます。政府は、農家が自家用炭をつくる場合は、農業の經營の必要上やるのであつて、當然それは農業のひとつの領域ときめた方が妥当だ、こういう考えでおるのでありまして、決して山林の領域を冒すようなつもりでこの規定は設けてないのであります。その點誤解のないように願いたいと思います。

第1回国会 農林委員会 第33号(1947/10/15、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 今永井さんから、詳細にわたりまして本年の燃料事業、特に十月から來年の三月に至る冬季間の燃料對策について非常な御調査に基く御意見を拜聽いたしたのでありますが、政府といたしましても、この冬季間の燃料對策に對しましては、食糧問題に匹敵する重大な、國民生活の上に與える影響の大きいことを考えまして、かねて関係各省の御協力を求め、これに對する具體的な對策を進めておるわけでございますが。すでに御存じのように薪炭林の木炭生産の現状及び薪の生産の状況、またこれにタイ・アツプする食糧の問題、あるいはまた資金の問題、そうして生産されたものの消費地への輸送、これらの問題をどう合理的に解決するか。ここで……

第1回国会 農林委員会 第34号(1947/10/16、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 木炭増産に關する重要な諸問題についてのご質問でございますが、これらの問題は、昨日以來各委員の方から勢心に論議されまして、政府もこの所信の一端を御答辯申し上げたのでありますが、第一項の生産者の生産意欲を高めるために、生産者をできるだけ擁護しろ、つまり中間手數料等をできるだけ壓縮して、生産者がたちいくような方策を講じなければならぬというのは、まつたく御同感でございまして、問題は生産者が木炭を生産する意欲を高めるという處置を講じませんと、政府がどれだけりつぱな計畫を立てましても實行はできませんので、あくまで生産者の立場に立つて炭増産に對する必要な手段を積極的に講じなければならぬと考え……

第1回国会 農林委員会 第38号(1947/10/22、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 ただいま飯田議員から御紹介されました、農村報奨物資を無料で配給してもらいたいという御請願に對しては、政府といたしましては、この意見が現在農村の農業生産を行うのについて、農家經濟が成り立たない、ゆえに政府が一方において主要食糧をマル公供出さしておいて、一方においてはその裏づけに報奨物資が圓滑に、かつ適正に配給されていない。しかも農家の經濟は非常に困るから、ぜひひとつこれを無料で配給しろ、こういう御意見でございますが、政府といたしましては、主要食糧の年間の供給を確保してもらいませんと、國内の食糧の配給が確保できませんので、主要食糧の生産に必要なる資材の裏づけ、なおまた農家生活上必要……

第1回国会 農林委員会 第39号(1947/10/23、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 農村の必要物資の活用につきましては、農林省といたしましてはたびたびこの委員會でも申し上げました通り、政府が約束したものが完全に農家に配給されていないということから、とかく政府に對する信頼が薄らぎ、また政府に對する期待がはずれるという一つの政治責任が起つてまいりますので、少なくとも今後政府がこれだけのものは完全に配給すると發表したものだけは、實際農家にそれがはいりますのにはどうしたらいいかということでいろいろ檢討を加えました結果、昨日閣議で御承認を得ましたように、これら農村必要物資の配給を圓滑に促進するために、農村必需物資活用委員會というようなものを中央本部につくりまして、さらに……

第1回国会 農林委員会 第40号(1947/10/24、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 農林省といたしましては、一方生産者の生産價格をできるだけ生産費の償う立場において米價を決定する。一方また農林省は、消費者の生活保障の立場において主食の配給をいたしておりまする關係上、できるだけ消費者の生活が安定するということが必要でありまして、この面で、消費者が非常に負擔が重くなつて生活が困難になるというような點も、やはりわれわれとしては一應重大な問題でございますから、できるだけ、今御質問にありましたような米價でない負擔につきましては、國庫負擔をやはりわれわれは要求していかなければならぬと考えております。ただ國家財政全體の關係から考えまして、はたしてそれが消費者に負擔をさせて、……

第1回国会 農林委員会 第46号(1947/11/15、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 委員會としての附帶決議に對する政府の考え方でありますが、これは今お話がございました通り、國民を代表する國會として國民が要望しておる重要諸問題について、その案件をまとめ、そうしてそれが一つの法律案なら法律案の施行に際しての結集した要望として表現されることであろうと考えます。従つてこの附帶決議については、政府としてわが國の今立つておる立場から、あるいは國の財政の状態なり、あるいはまた經濟の状況なり、諸般の状況を考察いたしまして、できるだけその附帶決議の實現に努力することは當然でありますから、さよう御了承を願いたいと思います。

第1回国会 農林委員会 第47号(1947/11/17、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 北さんも御存じの通り、わが國の食糧事情から申し上げますと、どうしても年間所要量において千二、三百萬石不足をいたします。この千二、三百萬石の不足を輸入を仰ぐためには、國内の需給を十分計畫的に遂行して、なるほど日本においても供出及びその管理は實に合理的に行われているということが、連合國側に十分認識されて、初めてその日本の不足する食糧の輸入が確保されるのでありまして、この點から日本政府といたしましては、できるだけ主要食糧の生産におきまして、その作付において、あるいはまたその成育において、あるいはその供出において、十分に手を打つて、なるほどかくまでやつて努力をしているのだという、眞の姿……

第1回国会 農林委員会 第50号(1947/11/22、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 それでは國有林野法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  北海道の國有林野は從來内務大臣の所管のもとに、北海道廳が管理經營してきた關係もありまして、北海道には國有林野法は施行せられておりませんので、これに相當する法令として、北海道國有林野及び産物處分令が施行されておつたのでありますが、この勅令は舊憲法上のいわゆる獨立命令でありますため、昭和二十二年法律第七十二號日本國憲法施行の際、現に努力を有する命令の規定の効力等に關する法律の第一條によりまして、本年十二月三十一日限り失効となるのでありまして、北海道の國有林野に對して、右の勅令に代るべき法律を必要とする次第で……

第1回国会 農林委員会 第51号(1947/11/25、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 ただいま佐竹さんから、國有林の拂下げ問題に關する調査委員會をつくるという御提案がございましたが、政府としても同感でございます。ただこの際御了解を得ておきたい問題は、政府は内閣の一つの政令に基きまして、行政監査委員會をつくつております。農林省の中には農林省行政監査委員會を設置いたしまして、不肖私が行政監査委員長になつております。同時に林野局は特別會計をもつております關係上、林野局の中には林野局行政監査委員會を新しく設置させまして、林野局管内の行政監査を、來年の二月一ぱいに全部執行さすことにいたしておる次第であります。今御指摘のような國有林の拂下げ等に關連いたします諸問題も、當然監……

第1回国会 農林委員会 第52号(1947/11/26、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 今度の割當についての御質問であろうと思います。御承知の通り總務部長からもお話があつたと思いますが、今度の割當は過ぐる知事會談の結果、遂に關係方面から三千五十五萬石を十月七日までに全國に割當てろという覺書が手交されまして、この覺に基いて十月五日の知事會談で、これを御承認願つて、それぞれ各縣の生産高に應じて割當をいたしたわけでございます。從つてこの割當についてはそれぞれ各縣のいろいろ特殊事情がありまして、なかなか容易ならぬ縣もあろうと存じます。しかしながら大體政府としては、この割當をできるだけ各縣に不合理のないように、不公正のないように、公平にこれを割當いたつもりでございます。ただ……

第1回国会 農林委員会 第57号(1947/12/03、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 電力の不足に伴いまして、特に農村向けの電力及び肥料工場に對する電力確保の問題でありますが、これはこの前も重富委員から御質問がありましたが、實にゆゆしい問題でございます。第一供出を控えての脱穀調整に必要なる電力、それから今御指摘の肥料増産に必要なる電力の確保、この問題につきましては、特に關係當局であります商工省に對して巖重な要求をいたしております。肥料生産は御承知の通り第一種産業でありまして、他のいずれの産業よりも優先的に電力の確保をいたすことに處置をいたしておりますが、何分にも關西地区の電力の資源が火力發電を主力にいたしておる關係上、最近の石炭の事情、輸送の關係等が影響いたしま……

第1回国会 農林委員会 第58号(1947/12/05、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 それではただいまから食糧管理法の一部を改正する法律案の提案の理由を御説明申し上げます。今次改正案の骨子は、從來の主要食糧に關する統制機關である地方食糧營團、日本甘藷馬鈴薯株式會社及び日本澱粉株式會社の解體と食糧配給公團の新たなる設立であります。元來主要食糧につきましては、その需要と供給とが著しく均衡を缺いていること及び連合國軍最高司令部の厚意に基づく輸入食糧の放出により、辛うじて不足を補いつつある事につきましては、いまさら事新らしく申上げるまでもなく、諸君の十分御承知の點であろうと存じます。このような條件の下におきまして、主要食糧の公正にしてかつ迅速な配給を確保いたしますために……

第1回国会 農林委員会 第59号(1947/12/06、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 ただいまの食糧管理法の一部を改正する法律案の問題について、三點質問がございました。何ゆえに會期が切迫したときにかくのごとき重要な法案を出したかといふ問題でございますが、これはすでに提案理由でも御説明をいたしました通り、この一月一日から現在の地方食糧營團が閉鎖機關に指定されますので、そういう關係上、この重要な國民の主要食糧の配給にいささかも支障を來してはたいへんだというところから、さいわい關係方面との間に法案の内容についての打合せも完了いたしましたし、かたがたかねて御審議を願つております各種公團法とその内容をほとんど同一にいたしておりますので、この際この各種公團法の審議に伴つて、……

第1回国会 農林委員会 第60号(1947/12/07、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 ただいまの御請願の趣旨につきましては、農林當局といたしましてはよく了解をいたしております。私存じの通り大阪は大消費地でございまして、府内産における主要食糧の増産に非常な力を地元でもいたしておりますので、特に今お述べになりました淀川右岸の用排水の改良事業は、淀川北岸の二千二百町歩に及ぶ厖大な灌漑をいたす工事でありまして、これが完成の暁には非常な増收を豫想されますし、かつまた二毛田等も開設されますので、この工事は來年度の出水期までに完成をするように、地元の當局とよく歩調を合わせて今やつておる次第であります。ただ豫算關係において、いろいろお話がございましたが、お示しのように大體向うか……

第1回国会 予算委員会 第18号(1947/11/08、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 農林省所管の本年の災害復舊所要經費竝びに内定いたしております經費について一應御説明申し上げたいと存じます。復舊工事の總額は、農林省所管におきましては七十一億八千八百萬圓を總額として計上いたしております。このうち開拓關係の水害復舊のために、五十二億七百三十四萬一千餘圓、それから旱害對策に四億二千七百十四萬三千餘圓、それから林野關係におきまして十四億三百十四萬三千餘圓、水産關係、漁港船舶等を含めまして一億五千百五十萬二千餘圓、こういう總額を見積つております。これで本年度の所要經費として要望いたしておりますのは、開拓關係の水害で十八億三千九百餘萬圓、旱害で三億四千六百餘萬圓、林野關係……

第1回国会 予算委員会 第19号(1947/11/10、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 今次の關東及び東北の水害の重大な原因が、山林の過伐にあるということは、衆目の一致するところであります。政府は戰時中荒廢しております林野の造林につきましては、五箇年計畫を樹立いたしまして、荒廢林地の造林に、具體的な對策を樹立いたしておりますが、何分にも最近のインフレの影響を受けまして、これを單に民間の造林だけに任しておきましたのでは、なかなか容易ならぬ状態にありますので、一つは政府の方において苗木の育成をいたしまして、これを民間の山林所有者に讓渡をいたす計畫を立て、さらに植林にいたしましても、昔ございました部分林制度をこの際とりまして、政府の手で植えるが、その代り伐採期の場合は、……

第1回国会 予算委員会 第21号(1947/11/14、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 今夏近畿地方竝びに關東の一部に發生しました旱害の應急對策の問題でありますが、この應急對策費につきましては、當初農林省としましては、さしあたり必要なポンプでありますとか、ベルトでありますとか、油でありますとか、その他井戸掘りに必要なる指導をするとか、それぞれ措置を講じ、かつこれに必要なる經費をどうするかということについて、當該被害縣と農林省との間で、いろいろ折衝いたしまして、大體の被害金額というもいのが明確になつてまいりましたので、安本を通しましてこれが應急施設費の要求をいたしたのであります。この應急施設費は最初は公共事業費の費目の中で取扱うつもりでやつておりましたが、御存じの通……

第1回国会 予算委員会 第23号(1947/11/19、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 東井さんから御質問の旱害應急施設費の問題でございますが、この旱害對策につきましては御存じの通り、水害のごとく一擧に耕地を壞滅し、人家を襲うような被害でございます場合は、世間も騒ぎ、かつ應急對策についてもきわめて迅速果敢に行われるのでありますけれども、旱害は非常に長時日を要して、じりじりきた結果が、まつたく收穫皆無というような悲慘な状態になりますために、世間もあまり旱害については、えてして問題にしない。しかし實際は非常にひどいという實情にありますので、實地をそれぞれ手分けいたして調査いたしました結果、これが應急施設費については、政府としてもできるだけの手當を加えなければならぬとい……

第1回国会 予算委員会 第26号(1947/11/28、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 農業災害補償の實施に伴います經費七千九百萬圓は少いではないかという御質問でございますが、實際あてはめてみますと、事實少いと存じます。しかしこれは一應そういう豫算を出しておるのでありまして、將來不足の生ずる場合は財政當局とよく折衝いたしまして、追加をお願いするつもりであります。
【次の発言】 この災害補償法の負擔の問題でございますが、なるほど實際は今までの災害保險法に比べますと、五分方増加いたしております。しかしなから從來の災害共濟金に比べますと、今度は飛躍的にその共濟金額を引上げております。そういう關係から必然に、掛金においても増額をしてもらいませんと經營が困難に陷りますので、……

第2回国会 水産委員会 第1号(1948/01/28、23期、日本社会党)【政府役職】

○井上政府委員 昨年末皆さん方の御協力を得まして、生鮮食料品の統制強化に関する緊急処置を講ずるのやむなきに至りまして、実行いたしてまいつたのでありますが、大体におきましていろいろの隘路があり、困難が横たわつておりましたけれども、順次生産関係の方々や輸送関係の方々、また荷受團体、集荷團体等の協力を得まして、順次軌道にのりつつあるのであります。なお詳細の点につきましては、後ほど水産局長なり、また資料を提示いたしまして、皆さんの御審議の便に供したいと存じます。
【次の発言】 まことに御もつともの御質問でございまして、最初政府は大消費地への供給を確保する必要上、特に海上輸送についての輸送能力の最大活用……

第2回国会 農林委員会 第4号(1948/03/30、23期、日本社会党)

○井上(良)委員 臨時物資需給調整法等の一部を改正する法律案について一の決議をいたしたいと思います。これを各派の共同で提案をすることになりました。一應原案を読んでみます。   各種公團に対する決議案  各種公團は組織等については幾多改正すべき点あるに鑑み、政府は各種公團の運営につき官僚統制の弊に陷らぞるよう留意し、特に末端配給の実務につき配給能率の改善を計るため廣く業界の経驗者を活用するの措置を講ずべしという案であります。御存知の通り政府が臨時物資需給調整法の精神に照しまして、流通秩序の確立を期するために、各種公團法を議会を通過させて現に実施中でございますが、これらの実施のあとを見ますと、それ……

第2回国会 農林委員会 第5号(1948/05/19、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 それではこれから会議を開きます。  本日会議に付すベき事件は農林行政に関する件でありますが、審議にはいります前に一應私御挨拶を申し上げたく存じます。  過ぐる第二國会におきまして不肖私が農林委員長に指名をされました。今日本の農村には幾多重要な諸問題がございまして、これらの問題の解決を迫られておりますときに、農政につきましてはまつたくの浅学であります私でございますが、委員各位の熱心なる御協力と、また先輩各位の御指導によりまして日本農政の最高の議決機関としての任務を遂行したいと存じます。何分行届かぬ点が多いと思いますが、何とぞ皆さんの御協力をいただきますように、はなはだ簡単でございま……

第2回国会 農林委員会 第6号(1948/05/20、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 ただいまから正式に委員会を開きます。  この際委員長から皆さんの御承認を得たき問題があります。それは去る十九日、委員会におきまして御協議を願いました通り、農産物の價格改訂並びに農業課税について、政府当局に対し、左の申入れをすることに決定いたしました。そこで委員長は委員会を代表いたしまして、大藏大臣、農林大臣、安定本部長官、地方財政委員長に申入書を提出いたしましたから、御了承をいただきたいと思います。その申入書は     申 入 書  一、政府は新物價改訂に伴う農産物價格の改訂に当り他物價との均衡を保つようその措置を講ぜられたし。  二、政府は二十三年度予算編成に当り農業事業税の如……

第2回国会 農林委員会 第7号(1948/05/21、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  本日は農地開発営團の行う農地開発事業を政府において引き継いだ場合の措置に関する法律の一部を改正する法律案を議題に供します。まず政府の説明を求めます。農林大臣。
【次の発言】 この法律案は今政府の説明通り、きわめて簡單な法律の改正でありますし、かつ時期を急いでおりますので、この法律案を先に審議することにいたします。  これより質疑にはいります。質疑は通告順によりましてこれを許します。野上君。
【次の発言】 承知いたしました。次は野原君。
【次の発言】 平工君
【次の発言】 ちよつと委員長から質問したいのですが、それは府縣の補助開懇の問題であります。府縣が……

第2回国会 農林委員会 第8号(1948/05/25、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 それではこれより会議を開きます。  農林行政一般に関する質疑を継続いたします。質問は通告順によつてこれを許します、重富卓君。
【次の発言】 次は坪井君。
【次の発言】 ちよつと申し上げますが、米價問題については先ごろ委員会としても、非常に重要でありますので、懇談会において政府の取扱い方に関する方針を承りまして、そのときにはまだ具体的に政府として対外的に発表する段階に至つていないのでありまして、その後いよいよ新予算も閣議で檢討を加えられ、また新米價に対しても、それぞれ閣議で檢討を加えられておるそうでありますから、米價の内容につきましては、まだ公開をするわけにはまいりませんので、午後……

第2回国会 農林委員会 第9号(1948/05/26、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 会議を開きます。  これより請願の審査にはいります。本日の日程は審議の都合上変更されますから御了承願います。  それでは日程一三、大分縣における農業土木事業費國庫補助の請願外八十三件、文書表第四七七号、紹介議員松原一彦君外六名。それから日程六二、西國東道干拓事業助成の請願、文書表第七〇六号、紹介議員金光義邦君外六名。この二つを上程いたします。まず紹介議員の説明を求めます。
【次の発言】 政府の説明を求めます。
【次の発言】 政府の説明を求めます。
【次の発言】 次は日程第四一群馬縣の農業土木事業費國庫補助の請願、文書表第六五〇号、紹介議員鈴木強平君。

第2回国会 農林委員会 第10号(1948/05/28、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 それでは請願の審査の件は一應中止いたしまして、この際農林大臣より発言を求められておりますから、これを許します。但し農林大臣の発言の内容は、御存じの米價問題に関するその後の経緯について報告を願つて、委員会としていろいろ審議を進めたいと思います。政府側の要求もありますので、はなはだ不本意でありますけれども、まだ公表するところまでいつてないそうでありますから、しばらく懇談会にいたすことにいたします。
【次の発言】 それでは正式に会議を開きます。米價問題は非常に重要な問題でありますので、後日懇談会をもちまして各党の意見を十分もち寄つて檢討を加えまして、委員会としての意見をまとめて政府に要……

第2回国会 農林委員会 第11号(1948/05/29、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 会議を開きます。  これより請願の審査にはいります。紹介議員の説明を求めます。競馬振興会の元競馬倶樂部資産継承等に関する請願文書表第四九八号林大作君紹介。林君。
【次の発言】 これに対する政府の意見を求めます。
【次の発言】 坪井君。
【次の発言】 林君、御意見はありませんか。
【次の発言】 ただいまの日程は、これを採択の上、内閣に送付すべきものといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 多数賛成をされておりますので、これを内閣に送付することにいたしたいと思います。
【次の発言】 次に請願の日程を追加いたしたいと思います。昨日延期をいたしました浜松市に競馬場設置……

第2回国会 農林委員会 第12号(1948/06/01、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 それでは会式を開きます。  本日の日程でございます農藥取締法案の審議にはいる前に、この際米價調整の小委員を選任いたしたいと思いますが、その選任の方法は委員長において指名するに異議ありませんか。
【次の発言】 異議なきものと認めまして、それでは       岩本 信行君    小川原政信君       綱島 正興君    森 幸太郎君       渡邊 良夫君    勝間田清一君       清澤 俊英君    成瀬喜五郎君       野上 健次君    小林 運美君       寺本  齋君    関根 久藏君       中垣 國男君    坪井 亀藏君      的場金右衞……

第2回国会 農林委員会 第13号(1948/06/03、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 会議を開きます。  これより農藥取締法案を議題とし、討論に付します。
【次の発言】 小林君の動議に御異議あせませんか。
【次の発言】 御異議なきものと認めまして、討論は省略されました。  これより農藥取締法案について採択いたします。原案に賛成の諸君は起立を願います。
【次の発言】 起立総員。よつて農藥取締法案は原案の通り可決いたしました。  本日は、これにと散会いたします。     午前十一時八分散会

第2回国会 農林委員会 第14号(1948/06/07、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 ただいまより会議を開きます。  この際お諮りいたします。さきに設けられました米價調整小委員会委員長の中間報告が委員長の手もとまで提出されております。一應これを報告いたしまして、小委員会の決議によるものを本常任委員会としていから取扱うかについてお諮りいたしたいと思います。    農林常任委員会米價調整小員会委員長中間報告  六月一日附農林常任員会決定に基く米價調整小委員人は、小委員長司令により六月三日午後一時第十一委員室において開催、各委員より熱心なる意見の開陳が行われ、左記結論を得ましたので、ここにその概要の主なるものを抽出報告いたします。  一、現行パリテイ方式は食糧管理法第三……

第2回国会 農林委員会 第15号(1948/06/08、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  かねて公報で御通知申し上げました通り、本日は雹害対策並びに病害に対する対策、これらの問題を中心に会議を開きたいと思います。  雹害の現状につきましては、すでに昨日現地を視察されまして坪井委員より詳細に報告をされました。なお本日現地視察報告書ができましたので、この朗読を省略いたしまして、全文をこのまま速記録に載せることにいたしておきます。つきましてはこの雹害対策に対しまして、災害保險の問題、営農資金の問題、営農資材の問題、免税及び地方財政の問題、それから主食の特配の問題、供出割当の補正の問題、災害地の農家救済の問題、並びに災害地の農村金融の問題、これらの……

第2回国会 農林委員会 第16号(1948/06/10、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  去る七日本委員会において米價改訂に伴う決議をいたしました。委員長はただちに事務当局に命じましてこの決議案文を議長の手もとに提出し、各派交渉会にこれを移して、各派共同提案による院議の決定方を手続をとつたのであります。その間におきまして、社会党の方から米價改訂に関する決議案が提出され、この案が各派共同提案として本会議に上程されるような運びがとられておりましたので、その案の内容を檢討してみますと、本委員会において数回にわたる審議も、この案の内容に盛られておることが中心に論議をされておりましたので、そこで委員長といたしましては、これが各派の了解によつて本会議に……

第2回国会 農林委員会 第17号(1948/06/12、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 ただいまより会議を開きます。  この際お諮りをいたします。雹害対策につきましては、先に決定をみました農業災害対策小委員会に、その対策の全体を移して遺憾なき処置を講じますようお願いをいたしておきたいと思います。この機会に、農業災害対策小委員の指名は、去る八日にいたしましたが、さらに一名追加指名いたしたいと思います。さきに指名いたした方を念のために申し上げますと      小野瀬忠兵衞君    重富  卓君       八木 一郎君    永井勝次郎君       成瀬喜五郎君    溝淵松太郎君       菊池  豊君    根本 強平君       小林 運美君    坪井 亀……

第2回国会 農林委員会 第18号(1948/06/15、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  本日は公報でお知らせいたしました通り、自作農創設特別措置法の一部を改正する法律案、農地調整法の一部を改正する法律案及び輸出入植物險疫法案の各案を一括議題に供します。まず政府の提案理由の説明を求めます。大島政務次官
【次の発言】 それではこの際特に委員の方からもいろいろ御意見がございまするが、政府に対して最近の食糧事情について説明を願います。それは先般來本会議並びに新聞その他を通じまして、政府は十月末の本米穀年度末までは遅配は大体ない見透しである。二合五勺の配給は完全に実行するということをたびたび声明してきたのであります。しかるところ最近北海道、神奈川縣……

第2回国会 農林委員会 第19号(1948/06/16、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  本日の議案の審議にはいる前に、先般本農林委員会を代表されまして岐阜縣の雹害並びに水害の現地調査に参りましたので、まずその被害の状況について視察御報告を、調査委員であります成瀬委員にお願いいたします。
【次の発言】 次に農業災害対策小委員長の小野瀬忠兵衞君より、小委員会の中間報告の発言を求められておりますのでてこれを許します。小野瀬君。
【次の発言】 ただいま小野瀬忠兵衞君より、今回の雹害並びに病虫害の被害の甚大に鑑みて、特に本農林委員会として決議したい、こういう小委員会の報告でございますが、これをこのまま承認して御異議ありませんか。

第2回国会 農林委員会 第20号(1948/06/17、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 それではこれより会議を開きます。  前日に引続きまして、自作農創設特別措置法の一部を改正する法律案、農地調整法の一部を改正する法律案、輸出入植物檢疫法案、この三案を議題に供して質疑を続行いたします。質疑は通告順によつて許します。河合君
【次の発言】 次は昨日質問を留保されております小作地を取上げに関する問題にからんで、成瀬君に質問を許します。
【次の発言】 次は北君。
【次の発言】 北君に申し上げますが、畜産関係は後ほど家畜傳染病予防あるいは獣医師会の問題に関連したときに願いたいと思います。
【次の発言】 北君に注意申し上げますが、もちろん関連はないことはありませんが、後ほど獣医……

第2回国会 農林委員会 第21号(1948/06/18、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 会議を開きます。  この際農業災害補償法の一部を改正する法律案について、一点質問をしておきたいという希望がありますからこれを許します。中垣さん。
【次の発言】 ただいま農業災害補償法の一部を改正する法律案の質疑打切りの動議が出ました。動議に賛成の方は御起立願います。
【次の発言】 起立多数。  次に輸出入植物檢疫法希及び農業災害補償法の一部を改正する法律案の両案を一括議題にして討論に付します。
【次の発言】 永井君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なきものと認めまして討論は省略されました。  これより採決いたします。輸出入植物檢疫法案、及び農業災害補償法の一部を改……

第2回国会 農林委員会 第22号(1948/06/21、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 小川原君。
【次の発言】 午前の会議はこれで休憩いたしまして、午後一時半から再開いたします。     午後零時三十五分休憩
【次の発言】 休憩前に引続き会議を開きます。  質疑を継続いたします。速記の都合がありまして、特に北君は速記を要求されておりますから、よその委員会の速記を借りてまいりましたので、よその委員会を十分休憩させておりますから、北君そのつもりをお願いいたします。
【次の発言】 北君、速記の時間も過ぎまさたから、特にあなたにお諮りいたしますが、清澤君から特に速記のある時間内に願いたいというので、所得税法の一部を改正する法律案について、この委員会の決議というところまでは……

第2回国会 農林委員会 第23号(1948/06/22、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 それでは会議を開きます。  これより獸医師会及び装蹄師会の解散に関する法律案、及び家畜傳染病予防法の一部を改正する法律案の両案を議題とし討論に入ります。
【次の発言】 永井君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 異議なきものと認めます。討論は省略されました。  これより採決いたします。獸医師会及び装蹄師会の解散に関する法律案及び家畜傳染病予防法の一部を改正する法律案の、両案の原案に賛成の諸君は起立を類います。
【次の発言】 起立総員。よつて両案は原案通り可決確定いたしました。  なお、衆議院規則第八十八條による報告書作成の件は委員長に一任するに御異議ありませんか。

第2回国会 農林委員会 第24号(1948/06/23、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 これよう会議を開きます。  本日は先日に引続いて、農業改良助長法案並びに食料確保臨時措置法案の両案を議題とし、質疑にはいります。森山さん。
【次の発言】 的場君。
【次の発言】 大体以上で本農業改良助長法案に対する質疑は終りました。大体この程度にいたしておきたいと思いますが、最後に委員長から特に政府に質問をいたしておきたい問題は、すでに各委員から指摘されましたが、本改良助長法を遂行するために、全体としての予算的措置が必要であるのに、われわれに配付された資料による予算関係は、從來計上されております試驗所関係のものが單に集計されておりまして、本予算の施行に必要なる予算的措置が行われて……

第2回国会 農林委員会 第25号(1948/06/24、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きまか。  昨年質疑を終りました農業改良助長法案を議題として、これの討論にはいりたいと思います。
【次の発言】 成瀬君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なきものと認め討論は省畧されました。これより採決いたします。農業改良助長法案の原案に賛成の緒君は起立を願います。
【次の発言】 起立総員、よつて原案通り可決確定いたしました。  なお衆議院規則第八十六條による報告書作成の件は、委員長に一任するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なきものと認めまして、そのように決しました。
【次の発言】 さらに上程されております食糧確保臨時措置法案の質疑にはい……

第2回国会 農林委員会 第26号(1948/06/25、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  食糧確保臨時措置法案を議題とし、質疑を継続いたします。永井君。
【次の発言】 ちよつと皆さんにお諮りいたしますが、速記の関係がありまして、昨日理事会を開きました結果、非常に質問者も多いことでありますから、できるだけ要点に止めていただきまして、議論といいますか、そういう点にわたらぬようにして、大体一人三十分以内でやつていただきたいと思います。次は八木さんに質問を許します。
【次の発言】 ただいま八木さんからきわめて重大な発言がありましたが、委員長といたしましてはできるだけ委員各位の審議を順調に進めまして、十分論議が続けられた後に、各派の理事会を開きました……

第2回国会 農林委員会 第27号(1948/06/26、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  食糧確保臨時措置法案を議題として質疑を継続いたします。清澤君。
【次の発言】 次は的場君。
【次の発言】 ちよつと的場君に御注意申し上げますが、さいぜん清澤君が質問を保留して、主計局長が予算委員会に出なければならぬのをわざわざ呼んできておりますから、そのおつもりで簡單に願います。
【次の発言】 的場さん、もうその程度にしておいていただきたい。
【次の発言】 それは後にしてください。清澤君に質問を許します。
【次の発言】 ちよつと皆樣にお諮りいたしますが、昨日も理事会を開きました結果、ごらんのように各委員会が毎日開かれておりまして、速記がとても足らないの……

第2回国会 農林委員会 第28号(1948/06/28、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  審議にはいります前にこの際お諮りいたします。鈴木強平君が理事を辞任されましたので、この補欠選任を行いたいと思いますが、この選任方法は委員長において指名するに御異議ありませんか。
【次の発言】 異議ないものと認めまして、それでは小林運美君を理事に指名いたします。  それから畜産小委員の追加指名を委員長においていたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないものと認めまして、松澤一君を畜産小委員に追加指名いたします。  それでは昨日に引続きまして、食糧確保措置法案の質疑を継続いたします。平工委員。

第2回国会 農林委員会 第29号(1948/06/29、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 それでは会議を開きます。  午前中懇談会を開いて、肥料配給公團令の一部を改正する法律案並びに種畜法案の両案を議題に供し、政府側から両案に対する提案理由の説明を求めました。この提案理由の説明は、そのまま速記録に載せることにいたしたいと思います。
【次の発言】 午前に引続き質疑を継続いたしますが、この際特に北陸地方の震災について、農林省としてこの震災に対する應急対策を実施いたしておりますから、これについて大臣から発言を求められておりますので、お許しします。永江農林大臣。
【次の発言】 それでは種畜法案についての質疑を継続いたします。ちよつとこの際申し上げておきますが、御存じの通り午後……

第2回国会 農林委員会 第30号(1948/06/30、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 それではこれより会議を開きます。  昨日質疑を終了いたしました種畜法案の討論にはいりたいと思います。
【次の発言】 永井君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 異議なきものと認めまして、討論は省畧されました。  これより採決いたします。種畜法案に賛成の諸君の起立を願います。
【次の発言】 起立総員、よつて種畜法案は原案通り可決いたしました。  なお衆議院規則第八十六條による報告書作成の件は、委員長に一任するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めましてさように決しました。
【次の発言】 本日は食糧確保臨時措置法案と、それから問題の農業協同組合法の一部を改正する……

第2回国会 農林委員会 第31号(1948/07/01、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 それでは会議を開きます。  食糧確保臨時措置法案の質疑を継続いたします。
【次の発言】 坪井君に申し上げますが、できるだけ簡單に願います。
【次の発言】 議論にわたらずに質問の要点にはいつて下さい。
【次の発言】 田口君にちよつと申し上げますが、あなたの質問は大分前の人の質問と重複しておりますから、重複しないようにやつていただきたい。
【次の発言】 それも重複しております。
【次の発言】 その質問は重複しておると思います。
【次の発言】 簡單に許します。
【次の発言】 午前の質疑はこれで一應止めまして、午後は二時から予算委員室で質疑を継続いたします。  これで休憩いたします。  ……

第2回国会 農林委員会 第32号(1948/07/02、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 それではこれより会議を開きます。  農業協同組合法の一部を改正する法律案について質疑を始めます。最初に政府委員より本案についての一應の説明を願うことにいたします。
【次の発言】 それでは質疑にはいります。八木君。
【次の発言】 私の方はまだ正式に受取つておりません。
【次の発言】 向うは出したそうでありますが、まだこつちには着いておりません。
【次の発言】 速記をちよつと止めてください。
【次の発言】 速記を始めて……
【次の発言】 この際特に食糧確保臨時措置法案に対して綱島君から大臣に対する発言が留保されておりますから、綱島君に許します。

第2回国会 農林委員会 第33号(1948/07/03、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます、  前会に引き続きまして競馬法案の質疑を継続いたします。最初に平工君。
【次の発言】 ただいま平工君からの御質疑につきましては、すでに與党の各派におきまして、全國の戰災市の市長及びその他の市長から、それぞれ今日の地方財政の非常に窮屈に現状を、何とか競馬によつて少しでも補いたいという切なる要望がありますので、今お話のように政府または都道府縣だけの経営ということではなしに、特に内閣総理大臣が指定する指定市という條文を挿入するように大体修正をすることに今話を進めまして、実は会期もあまりありせんから、すでに関係方面にその修正の内意を伺つておるようなわけでありますか……

第2回国会 農林委員会 第34号(1948/07/04、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 それではこれより会議を開きます。  森林資源造成法の一部を改正する法律案、それから指定農林物資の檢査法案、この両案を議題にいたしまして質疑を行います。質疑は通告順に許します。金子君。
【次の発言】 ほかに質問ありませんか。
【次の発言】 永井君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 森林資源造成法の一部を改正する法律案、指定農村物資檢査法案、両案に対する質疑は打切られました。  暫時休憩いたします。    後前十一時四十五分休憩    ━━━━◇━━━━━     午後零時二分開議
【次の発言】 休憩前に引続き会議を開きます。  清澤君から農業協同組合法に対する質疑があるそう……

第2回国会 農林委員会 第35号(1948/07/05、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  本日は法律案の審査に入る前に、請願の日程を追加いたしまして、その分から先に審議を進めたいと思います。  宮川上流ダム築設の請願、中野寅吉君紹介、第一二五四号。  中蒲原郡における開拓事業と林業との調整に関する請願、神山榮一君紹介、第一二六〇号。  高瀬村の土地改良事業施行の請願、金野定吉君紹介、第一二八八号。  高瀬村の農車道開設費國庫補助の請願、金野定吉君紹介、第一四〇一号。  西郷村の農道改修費國庫補助増額の請願、金野定吉君紹介、第一四〇二号。  本庄村の溜池築設費國庫補助増額の請願、金野定吉君紹介、第一四〇三号。  藏増村の土地改良事業費國庫補助……

第2回国会 農林委員会 第36号(1948/08/05、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 開会いたします。先ず政府当局より木炭需給対策について説明を願います。
【次の発言】 質問はありませんか、質問がなければ懇談に入りたいと思いますが御異議ありませんか。
【次の発言】 異義なきものと認めまして懇談に入ります。    午後零時二十分懇談会のまま散会

第2回国会 農林委員会 第37号(1948/08/06、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 それではこれより開会いたします。  第二國会より本委員会に継続審査を付託されております農業協同組合法の一部を改正する法律案、それから自作農創設特別措置法の一部を改正する法律案、さらに農地調整法の一部を改正する法律案。以上三案を議題として審議を進めることにいたします。特にこの三案に対して質疑がありますか――それでは私からさいぜん懇談的に質問をいたしました点について、正式に質問をいたしておきたいと存じますが、政府は本改正案が議会に提案されてまだ議会の審議中に、すでに協同組合の分割設立の認可をしておるのでありまして、このことはいろいろな関係からやむにやまれずそういうことをやられておると……

第2回国会 農林委員会 第38号(1948/08/07、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 開会いたします。先ず政府当局より北陸地方災害資金対策並に雹害対策に関する説明を求めます。
【次の発言】 質問がなければ主要農産價に関する懇談会を開きたいと思いますが御異議ありませんか、
【次の発言】 異議なきものと認めましてこれより懇談に移り。    零時四十分懇談会のまま散会

第2回国会 農林委員会 第39号(1948/09/21、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  米價問題に関しては、第二回國会以来前後六回にわたり本委員会の議題といたしたのでありますが、この問題については、農林委員会の要請として、去る九月一日政府に対して申し入れ事項といたして置きました。なお当局に申し上げますが、二十三年産米の生産者價格の決定に関するあらゆる資料を、明日十時までに本委員会に提出されんことを希望いたします。続いて新米價格決定に関する具体的説明をもとめます。
【次の発言】 ただいまは閉会中で新聞記者も傍聽しておりませんので秘密会の必要はないと思います。
【次の発言】 さらに今回のパリテイに盛られた新しい品目の資料も提出していただきたい……

第2回国会 農林委員会 第40号(1948/09/22、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 それではこれより農林委員会を開会いたします。  昨日來特に本委員会を召集いたしましたのは、御存じの通り、來る十月一日に二十三年度産米並びに甘藷、雜穀等に関する生産者價格並びに消費者價格が決定されますについて、実は第二國会においてこれら主要農産物價格の問題については、委員会としてきわめて重視いたしまして、いろいろな角度から、公正妥当なる價格の決定について議論を重ねてまいり、最後には特に米價に関しまして、本会議において満場一致決議をいたしまして、政府に善処方を要請いたしたのであります。なお二十三年度産米の價格決定に関しましては、第二回國会以來の農林委員各位の意見を、委員長は十分活かす……

第2回国会 農林委員会 第41号(1948/10/08、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 ただいまより農林委員会を開会いたします。  本日の会議に付する案件を審議する前に、一應皆さんにお諮りをいたしまして、ご了承を得たいことがあります。それは第二國会から本委員会に継続審査を付託されました自作農創設特別措置法の一部を改正する法律案、農地調整法の一部を改正する法律案、農業協同組合法の一部を改正する法律案、以上三件が本委員会に継続審査を付託されておりますが、委員会としては数回委員会を開きまして、それぞれ各案に対する質疑は終了いたしております。ただこれを委員会としてどう取扱うかという最後の態度決定だけが残つておりますときに、御存じの通り芦田内閣が総辞職をいたしました。よつて芦……

第2回国会 農林委員会 第42号(1948/10/09、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  ただいま雪解並びに北陸震災、アイオン台風等の被害について、被害の復旧についての経済安定本部として考えております主として金融対策についての説明があつたので、これに関連して質問があろうと思いますから、質問のある方はどうぞ……。
【次の発言】 農林省の総務局長が見えましたから、農林省として災害農村に対する金融的措置、共済保険の前拂等に対する要求に対してそういう処置をとるか、その他総務局関係の災害救済に対する対策について一應説明を聽きまして、それによつて質問を願います。
【次の発言】 それでは守田君。

第3回国会 議院運営委員会 第21号(1948/11/20、23期、日本社会党)

○井上良次君 それでは私から事情を御説明いたします。  農林委員会で、明年度の食糧の需給対策及び米價決定に関する消費者價格の負担の問題について、いろいろ審議を重ねました結果、生産者價格と消費者價格の開きが、百五十円余りの開きを持つておりますし、この内容を檢討してみますと、消費者に相当轉嫁されるものの中には、行政費、食糧公團の配給マージン等が大幅を占めておりまして、檢討を加えれば、当然それははずさなければならぬものであるにかかわらず、消費者に轉嫁をしておる。さらに重要な点は、最近主食が増配をされたと言いながら、その配当操作が非常にまずいために、大消費地においてはいもがどんどん配給されまして、それ……

第3回国会 大蔵委員会 第12号(1948/11/29、23期、日本社会党)

○井上良次君 審議中はなはだ申しかねますが、今御審議願つております食糧管理特別会計法の一部を改正する法律案につきまして、実はこの案に盛られております内容は、われわれが関係しております農林委員会で非常に問題になつたのでありまして、実を申しますと、食糧管理特別会計の中において、特に食糧行政の必要上やむを得ない支出はこれを消費者負担にするのもやぶさかでないのですけれども、最近大藏当柄局のやつております経過を見ますと、財源難ということを一つの理由にして、あらゆるものが消費者の負担にかけられる傾向が最近非常に強くなつて來ておることであります。すなわち本年の産米の生産者價格から消費者價格の開きは、從來かつ……

第3回国会 農林委員会 第1号(1948/11/09、23期、日本社会党)

○井上(良)委員 特にこの際伺つておきたい問題は、地方補正の取扱いの問題でありますが、もし見返りとしての超過供出が、補正量に達しない場合が起つたときには、最終の段階においては、政府もその処置について一應の責任をとるということが明確にされたのであります。ぜひそうしてやつていただきたいと思うのであります。御存じの通り、この補正割当は、食糧確保臨通措置法の法的な精神を十分くんでやつたことでありまして、当然災害による被害は、補正するという建前が法的に明らかになつておるにもかかわらず、中央政府が全然責任を負わずに、全部地方府縣及び市町村に責任を轉嫁さしてジそれで供出が起過以上に出てくるならば、それだけ引……

第3回国会 農林委員会 第2号(1948/11/10、23期、日本社会党)

○井上(良)委員 昨日政府当局から食糧配給に関連する諸問題について説明を求め、いろいろ討議いたしたのでありますが、御承知の通り、昭和二十四年の新米穀年度がこの十一月から発足いたしまして、これが円満なる配給を続けて行くためには、農民の非常な協力による供出の完遂と、外國食糧の輸入の促進と、同時にこれの配給がいかに適正に行われるかということについて、十分われわれとしては檢討を加えなければならぬ問題が多いのでありますので、この際本委員会の中に、食糧対策小委員会を設置し、これら諸問題についての対象を立てるようにおとりはからいを願いたいと思います。委員の数及び小委員長は委員長に一任をいたしたいと思います。

第3回国会 農林委員会 第3号(1948/11/15、23期、日本社会党)

○井上(良)委員 今重冨さん、八木さんから農業災害補償法に規定してある問題について質問があつたのに対して、政府側の答弁は満足するわけに行きません。当然災害補償法によつて消費者にその損、害負担の一部をもたすということで、規定しであるこの規定を適用せずに、新しい食管法の一部を改正いたしまして、食管の特別会計から何がしがの金をこの災害補償の方へ繰入れようとする、そういうやり方はめちやめちやなやり方じやないかと思う。現に去年はまだ法律ができて、準備その他に十分の手はずが整わなかつたということによつて、ああいう処置はとられましたけれども、今年の場合は違うのです。今年の場合は当然損害負担を消費者の一部に負……

第3回国会 農林委員会 第4号(1948/11/16、23期、日本社会党)

○井上(良)委員 この申入れ事項を読んでおると、これはほどんど薪炭生産者側の立場に立つた対策であつて、消費者側の立場に立つた対策は一つもこの中に含まれていない。この点について委員会はどういう審議を重ねられたか。現在の薪炭の聞給状況で、一体この冬が越せると小委員会は思つておるのか、それらに対して何ら具体的な政府に対する申入れがされていない。この点について一應御説明願いたい。
【次の発言】 どうも、委員長しつかりしてもらわぬといけませんが、小委員の人ばつかり発言しておる。小委員会で一体議を練つて來ておるかどうかということです。そんなことをここで根本から話し出された日には委員会は迷惑です。小委員会に……

第3回国会 農林委員会 第5号(1948/11/17、23期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際ちよつと政府に伺つておきたい問題が一つだけありますので、お許しを願いたいと思います。今資料を要求いたしましたけれども、現在すでに政府が実施しております秋肥の配給状況は、一体どういう状況になつているか。いつごろまでにこれが完全に農家に渡る計画か。それから来年の春肥の生産の見通しと、名農家に配給します反当配給量は、硫安概算でどのくらい行くか、それから燐酸はどのくらいになるか、カリはどのくらいになるか、そういうことがわかつておりましたら、この際お知らせを願いたいと思います。
【次の発言】 はなはだどうも要領を得ないのですが、もうすでに麦のまき付が始まつておるのでして、これの元……

第3回国会 農林委員会 第6号(1948/11/18、23期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長代理 これより会議を開きます。ただいままで懇談の形式で八木委員と蚕糸局長の間に蚕糸に関する質疑應答がありました。  議題に入ります前にお諮りいたします。委員加藤吉太夫君より、食糧対策小委員に追加してもらいたいという申出がありましたので、追加選任いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 異議なきものと認めましてさよう決定いたします。  なお食糧対策小委員会から、食糧公團の配給状況その他を視察するために、委員を派遣したいとの申出がありますので、一應お諮りをいたしておきます。大体内容は十一月二十一日から五日間、名古屋、京都、大阪、神戸、これらの各都市に海運をすることに……

第3回国会 農林委員会 第7号(1948/11/19、23期、日本社会党)

○井上(良)委員 この法案に関連をして、政府は昨年農村の近代化と農業経営の合理化の必要上から、畜産五箇年計画を立てられたのでありますが、この計画は現在その通り実行されておりますか、それとも計画に変更が加えられておりますか、この五箇年計画を実行するにあたつて、飼料の関係、それから資金の関係、資材の関係等は計画通り行つておりますか、これらの点について御意見を伺いたいのであります。それから今飼料の需給状況について、詳細な説明がございましたが、具体的な数字は輸入飼料の見通しについての数字だけで、國内の需給の状況についての具体的な数字の説明がございません。今お持ちでございますならば発表願いたいし、もし持……

第3回国会 農林委員会 第11号(1948/11/29、23期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつとこの際伺いますが、まだ買收未済の田畑はどれだけ残つておるか、それから將來さらに農地委員会を設けて、農地買牧に関係するいろいろな紛争、の他を解決するために委員会を存続さそうとするのですが、その場合に一体紛争の対象となるような予定される問題、それからその対象の田畑というものは、およそどれだけある予定かということを伺いたい。
【次の発言】 さような説明によりますと、全國一律に農地委員会という常設機関を設置して、処理する対象が非常に縮小されたことは、事実であります。それにやはり相当額の國庫補助を出さなければならぬ委員会でありますから、この際政府は行政整理その他いろいろ重要な問……

第3回国会 農林委員会 第12号(1948/11/30、23期、日本社会党)

○井上(良)委員 私が昨日農林大臣に対する質疑中、小作料を安いから値上げをした方がよかろうという意見を出したように今成成君からの発言がありましたが、私の昨日の質疑中さような意見を出した覚えはありません。現在の小作料が金納でもつて反七十五円というような安い小作料では、農地を所有しておりましたところで地主自身の生活がそれで確保されるのでもなし、また多少引上げられたところで、とうてい残存保有面積によつては地主としての生活権は確保できないから、この際これらの土地を政府が買收して、第三次農地改革をやることの必要性を、私は小作料の安いということよりも、小作料がこのまま捨て置かれておるという点から指摘をいた……


24期(1949/01/23〜)

第5回国会 議院運営委員会 第19号(1949/04/14、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 議員の出席を督促するのはまことにけつこうであるし、定刻に開くことも賛成でありますが、政府委員がえてして出て來ぬために、予定した質問ができないで、委員会がまつたく空費される点が過去においては非常に多い。この点は議長としても委員長としても、政府に対して嚴重に警告をして、必ず出席するようにしてもらいたい。
【次の発言】 私は久保田君の失言については、まつたく本人の行き届かないところと考えておるのですが、ただ問題は、本人が議長に取消しを要求されて取消したというのでなしに、自発的に自分の発言の不穏当なことを自覚をして取消しをしておる。そこで議長は正式に久保田君は取消されましたということ……

第5回国会 農林委員会 第6号(1949/04/01、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと二、三点伺いたいのですが、先の竹村君から質問がありました、政府が一方的にまきの買上げを一時停止した、停止期間中の金融についての利子補給は政府が負担する、これははつきりいたしたのですが、その場合に当然起つて來ますところの生産者の損害について政府は責任を考えておりますか。御存じの通りまきは統制品でありまして自由販賣を許されないのです。政府の一方的な都合によつてこの買上げを停止するといことになりますと、当然そこに生産者の大きな損害が予想され得るのです。しかもそれを代替する配給規則なり、また自由販賣なりの措置が講ぜられずに、停止のままで放任しておくということは、生産者に大きな……

第5回国会 農林委員会 第8号(1949/04/12、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 大臣にちよつと伺いたいのですが、今大臣から本年度予算を通しましての農林大臣としての考え方を伺つたのでありますが、森農林大臣は、大臣に就任して、一体どういうことを中心に農政を進めて行こうとするのか、その根本的な重点がさつぱり明らかにされておらないのであります。これは予算説明でございますから、全般的な説明をされたと思いますが、この予算を通覧しましても、今の大臣の御説明を伺いましても、特にわが國の農政の上ではこれを中心に重点を置かなければならぬ、今一番当面しておる重要問題はこれであるから、これに全力を注ぐという一つの大きな目標を示されなければならぬと思いますが、それに何ら新しい方針……

第5回国会 農林委員会 第17号(1949/05/09、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 それでは関西方面を調査いたしました供出制度轉落農家の事情等に関する結果を御報告いたします。  まず、國会から任命されました調査團の行動から申し上げますと、われわれ一行は、先月二十九日夜東京を出発、三十日朝大阪に到着後、ただちに高槻市並びに枚方市を訪れ、市役所において懇談会を開催し、引続いて近郊村落に現地調査を行いました。午後、大阪府廳において供出関係者を招集して、大阪府下の事情について詳細に質問を試みたのであります。  翌々五月二日午前中は奈良縣廳におきまして、縣の各関係者より縣内の食糧事情を聞きとりました後、午後は願下における最も零細農、轉落農の多い生駒郡片桐村並びに南葛城……

第5回国会 農林委員会 第20号(1949/05/12、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと関連して質問したいのですが、問題は今八百板君が質問しております、個々の農家の利益となる事業に対しては補助金をすることはならぬ、中止するということが本年の土地改良から実施されることになりまして、全國の土地改良事業を実施しております地区並びに関係者は、非常な恐慌を來しておるわけであります。そこで今説明を聞きますと、それに対する何らの具体的な処置が政府として打たれてない。ただ何とか資金を融通してやりたい。また次に何とかひとつ考えようというくらいのことで、現実の農繁期、植付を控えて、何ら処置を講じておられないということは政府の責任ですよ。しかも將來何とかしてやりたいと思うとい……

第5回国会 農林委員会 第21号(1949/05/13、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 二、三質問をしたいのですが、この法案を審議するのに一番重要な点は、この法律の目的は何を目的にしておるか。いわゆる浮動購買力を吸收して、政府の財政收入を確保するということに目的をもつておるのか。それとも今論議されておりますように、わが國農業形態を近代化する、その重要な一つの骨として畜力を導入するために、その面における一つの仕事としてこれを行うべきである。こういう考え方と二つあるのであります。最近の競馬の傾向を見てみますと、農林省が経営しなくても、大藏省が経営する方がかえつていいではないかという傾向が露骨に現われて來ておる。單に農林省は馬の生産をしておるというだけの仕事をやつてお……

第5回国会 農林委員会 第22号(1949/05/14、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ただいま提案理由の説明がございましたが、この法案はきわめて重大な改正でございまして、微に入り細にわたつて審査をせなければ、消費國民に及ぼす影響は大きいのであります。そこでこれを審査する必要上、政府から資料を要求したいと思います。それは各府縣別の一般消費人口、年齢別配給量、労務加配の行われております要人口、それから配給量、それから、農家の保有がどのぐらいで、それから転落した補充量をどのぐらい計画しなければならぬか。その他加配を出しておりますところの、たとえば人夫でありますとか、病人用でありますとか、あるいは引揚者用でありますとか、そういう方面のこまかい資料を出してもらいたい。そ……

第5回国会 農林委員会 第23号(1949/05/16、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 食糧管理法一部改正法律案について数点質問をいたしたいのですが、私が一昨日要求いたしました資料がまだ提出されませんので、この資料が出ました後に、さらにその資料に基きまして質問をいたすことに了解を願いたいのであります。  そこでまず第一に伺いたい点は、この法律を出すに至りました政府の意図は、司令部から食糧確保に関する指令があつた。その食糧確保は政府の手持米をできるだけゆたかにする必要から、一方は食糧確保臨時措置法を改正すること、一方は配給統制を厳重に行うこと、この二つから出ております。しかし問題は、政府の倉庫にあります管理米を、いかに公正に配給するかという立場から考えます場合は、……

第5回国会 農林委員会 第24号(1949/05/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私がこの間要求した資料がまだ参つておりませんが、どういうわけですか。
【次の発言】 それでは資料が来るまでほかのことを二、三伺います。昨日私の質問で、この第八條の三に、市町村長に通帳の交付限度を制限することになつておるのです。ところがその次の第八條の四において、公團配給所は当然配給をしなければならぬことに規定しておりまして、一方通帳の発行を制限しても、現実にその数量を制限しない限り、通帳を持つております人口と、その開きの上に、大きなここにわく外が出て來ます。このわく外に対して、昨日應急米をもつて処理するというお話でありましたが、應急米は一体どのくらい各縣に持たせる予定ですか、……

第5回国会 農林委員会 第25号(1949/05/18、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 大藏省の主計局長、主税局長、安本の生活物資局長、生産局長、それから商工省の化学肥料部長を呼んでいただきたい。最初こ――農林大臣おりませんが、來ますか、どうも私の質問するときだけ農林大臣出て來ない、けしからぬと思うが……。
【次の発言】 それでは農林大臣に対する質問はあとまわしにして、これは大臣にも一應質問をいたしたいと思つておりますが、今政務次官が坂本委員の質問に対しまして答えられた点について、さらに私からも一應伺つておきたいのは、現在運営しております各種公團が、非常に官僚的性格を持つておる。それからむだな経費がかかつておる。何とか改善しなければならぬ、こう言うが、一体官僚的……

第5回国会 農林委員会 第26号(1949/05/19、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 競馬法の一部を改正する法律案の修正案について、その修正の内容を御説明申し上げたいと思います。御存じの通り競馬法が施行されまして、その競馬法の施行による競馬の開催が、一体何を目的としておるかということを、本委員会において政府当局にあらゆる角度からの質疑を行いましたところ、一つはわが國の農業を近代化する一環としての有畜農業化の基本となる畜産の奨励をやりたい。さらに一つは國家財政のきわめて困難な現状から、浮動購買力を吸収しまして、財政收入を増したい。さらにまた敗戰後のわが國の陰鬱な世相をできるだけ明朗化するために、健全なスポーツとして開催したい。大体この三つの大きな要素を持ちまして……

第5回国会 農林委員会 第29号(1949/05/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今の問題ですが、立案者がそういう意図をお持ちでございますならば、酪農協同組合を組織させて、協同組合において、原料、牛乳の製品化をはかるという方向をとることが、最も牛乳生産農民に與える利益を確保することになり、経済的にもその方か実際必要でないかと考えますが、そういう点を何で一件本法から抜かしたか。
【次の発言】 酪農協同組合が非常に微弱と言いますか、資本家的な生産の上においては、非常に対抗するのにぐあいが悪いという一方のお考えをもつて、現在の既設設備と言いますか、既設生産会社を社会化するという方向で解決をしたい。こういう御意見ですけれども、しかしその社会化するという問題は、理想……

第5回国会 農林委員会 第31号(1949/05/24、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 経済安定本部といたしましては、昭和二十四年度産米及びかんしよ、麦、ばれいしよ、こういうものを全体どのくらいの生産目標と押え、また政府の必要とする確実なる全体の数量というものは何ぼに押えておるか、別な言葉で言いますと、政府が確保しなければならぬ主要食糧というものは、一体何ぼを押えようとするか。これがきまりませんと追加供出の問題が解決できないのです。たとえば本年度の事前割当による農業計画によりますと、米でもつて六千七百万石余りの生産を目標にしておられる。このうちで三千五百万石ほどが保有、三千二百万石を供出さそう。麦においては千五百九十三万八千石、いもにおいては百四十九万七千石、ば……

第5回国会 農林委員会 第32号(1949/05/25、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私は議事進行に関連して発言をするのですが、司令部の命令があつたからというて提案をしている食糧確保臨時措置法の質問の通告がまだあるのに、こういうものを途中へはさんで、かんじんの問題をあとまわしにするということは、私は実にけしからぬと考えているのです。しかしどこで相談をされたか委員会がそういうことに議をまとめた結果質疑をすることになつておりますから、これ以上私は申しませんが、ともかく食確法の改正は四百万戸の供出農家に重大な関係を持つものでありまして、この法律がどうなるかということを、全國の耕作農民はかたずをのんでながめておるわけです。  從つてわれわれ農林委員といたしましては、愼……

第5回国会 農林委員会 第33号(1949/05/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この食糧確保臨時措置法の改正法律案で一番問題になつておりますのは、減額補正に対應して、増額された分を追加供出の法的措置によつてこれを供出せしめるというのであります。ところが、これは大臣にあとから伺うつもりでありますが、食糧確保臨時措置法をきめましたのは、農民の自発的な努力によつて増收した分は、これを農家の努力に報いるという観点から、農家のふところに残すというのが、この法律のできた根本的の建前であります。減額補正を一方において規定しているのであるから、増收になつた場合は当然その増收分に追加供出をすべきであるというこの意見の大きなあやまちの根本は、減額補正というものは、農民がなま……

第5回国会 農林委員会 第34号(1949/05/28、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと伺いたいのですが、今松浦君の質問で七千円報將金を出しておるというのですが、そんなものは政府の予算の中にありません。報將金ではないのです。対等價格で買取つておるのです。別に超過供出奨励金という名前になつておりますけれども、これは食確特別会計全体に打込まれまして、消費者價格全体がそれによつて引上るのでありますから、政府の別な金としてこれが出るのではない。消費者負担として出させておる、その点を間違つてもらうとえらいことになります。そこでわれわれは今大臣からも説明がございました通り、外國主要農産物價格というものとわが國の農産物價格との開きが、横浜渡しで非常にある。しかもこの外……

第5回国会 農林委員会 第36号(1949/05/31、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 委員長にお願いがありますが、一應祕密会にいたしていただきまして、この間坂田氏からも御要求がありました、私も要求しました通り、本年並びに二十五年米穀年度の見通しについて、特に対日援助資金による食糧輸入の見通し、それからさらにそれで不足する分に関連いたしまして、國内の輸入によつてまかなうべき食糧の見通し、これらの点について、一應経済安定本部の生活物資局の方から御説明を願つた上でさらに質問をしたい、さようおとりはからい願います。
【次の発言】 この際ちよつと大藏大臣に伺つておきたいのですが、第一の問題は、農業所得を一つの企業的な利益の所得としてお考えでございますが、勤労所得としてお……

第5回国会 農林委員会 第39号(1949/07/29、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 食糧管理局長官が見えておりませんから、こまかいことはあとで聞くことにいたします。大臣が午前中に出席されてなかつたですが、午前中の審議は、本年七月の初めに行いました麦、ばれいしよの補正割当の問題に関連をして論議が重ねられておりますが、私もこの点について一應大臣の御所見を承つておきたいと思います。それは政府が本年の麦、ばれいしよの補正量の算定に使いましたところの数字というものは、一体何を基礎にしてやつたか。これは縣側の要求しております補正量、それから農林省直轄の食糧事務所が調べましたところの減額補正量、さらにまた作物報告事務所が調べましたところの数字というものが全部食い違つており……

第5回国会 農林委員会 第41号(1949/08/01、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 第一番に伺いたいのは、特別会計を廃止して、特にまきの統制を撤廃して、木炭だけを需給調整規則によつてやろう、こういう措置を政府が、一体國会というものが現にありながら、しかも國会の中の本案件をしじゆう論議しております農林委員会が現に開会中であるにかかわらず、この委員会に何ら相談せずに、突如としてそういう処置をとられたという、この憲法を無視した行為を何と政府は考えますか。この点をまずお伺いしたい。
【次の発言】 方針を明らかにすることと実行することとは別です。方針を明らかにすることは政府の責任においてやつたらよろしい。しかしただいまかくのごとき大きな赤字を、何ら責任のない國民に押し……

第5回国会 農林委員会 第42号(1949/08/02、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際大藏省の主税局に伺いたい問題は、税制全般の問題についての基本的な方針というよりも、農業課税の中で、特に主要食糧の供出に伴いまして、農業所得の一部を源泉課税にするというような話が傳えられておりますが、これに対して農林当局は全面的に反対の意思を表示いたしておるようであります。はたして現在の農業課税を、主として主要食糧による農家の取得分について、源泉課税の方向をとろうという動きがあるかどうか、この点を第一に伺いたい。  それからいま一つは、これは農業團体全体の強い要求でありますが、現在のような年一度の申告課税のやり方では、いろいろな面で非常に農家にとり困るというところから、た……

第5回国会 農林委員会 第43号(1949/08/03、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私も行政整理に関連して二、三質問したいのです。今村上さんの御質問によつて、食糧廳の整理方針についての大体の御意見を承つたのでありますが、しかし新聞の傳えるところによると、農林省の今回の行政整理は四千三百余名、このうち約半数が食糧廳関係、しかもそのうちの大部分が検査員を淘汰する、こういう大体方針のように新聞は傳えております今長官の話では、一定のわくを設けて、わくによつて整理しない。ます第一に自発的な退職希望者を求めて、それからやりたいと考える、こういうお話ですが、もし自発的な退職希望者が予定通りの人員に達しなかつた場合は、はたしてどういう整理基準の方針によつて整理しようとするか……

第5回国会 農林委員会 第44号(1949/08/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつとこの前質問しましたうちで、なお二、三確かめておきたい問題がありますから……。二十四年の七月に経済安定本部、大蔵省、農林省、この三省が共同で本委員会に提出しております薪炭需給調節特別会計についてという資料がありますが、この資料の第一に薪炭の現物不足十四億にというのがございます。この十四億の現物不足というのは、この委員会から政府に質問いたしました第二項にその答弁書が出ておりますが、この答弁書によりますと、二十四年度の赤字三十四億というのは、二十二年度までの決算が正確であると前提に基いた推定であるが、従來決算に相当疑義がある点があるので、目下各年度の決算資料を調査檢討中であ……

第5回国会 農林委員会 第45号(1949/09/07、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 最初に私会計檢査院の檢査の方法について伺いたいのですが、会計檢査院は特別会計その他の公國会計等の会計を檢査するにあたつて、いかなる方法によつて檢査をされておるか。たとえば今問題になつております薪炭需給特別会計は、政府が生産した薪炭の現物をその会計の金によつて買い上げ、これをさらに卸業者に現品を賣り拂うのです。そうしますと、当然その檢査を行います場合は、現品と帳簿が合致しておるかどうかということが檢査の体主にならなければならぬ。そういう檢査の方法をやられておるか。單なる集計に基く決算についての欠陥を指摘し、これに対する政府の回答を求めて來たが、これらの点についてまず伺いたい。

第5回国会 農林委員会 第46号(1949/09/08、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農林大臣にちよつと二、三点伺つておきたいのです。それは最近森農政と言いますか、一つの方針が非常にぐらつき出しておる。こういうことを言うのははなはだ失礼な言葉でありますけれども、たとえて言いますと、最近民自党の政務調査会でいろいろな農林行政についての政策を発表されております。たとえて言いますと、農林五公團を廃止するというようなことが新聞に書かれておる。これに対して森農林大臣は、肥料及び食糧の公團は廃止するわけには相ならぬ、こういうことが新聞に傳えられておる。また一方、主食の一部超過供出分に相当するものを、米券によつて自由販賣の取引を始めるという草案まで政調会から発表されておる。……

第5回国会 農林委員会 第48号(1949/09/29、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 それでは私から九州班の視察報告を申上げたいと思います。九州班は九月十一日に東京を出まして、一行は井上、原田、淵、寺崎の各委員で、翌十二日午後一時に福岡に到着しまして、ただちに縣庁で縣下書く農業團体代表者並びに縣の農業関係の部課長を交えまして懇談会を開催いたしました。福岡縣において一番問題になつておりますのは、鉱害による耕地の陥没問題が重要な問題として取上げられ、これが供出割当の上に重大な問題を提供しておるようでございます。次にかんしよの統制撤廃の報道がされましたのに対しまして、集まりました全代表者の人々は、これの全面的統制撤廃に相当反対の声をあげておつたのであります。何分にも……

第5回国会 農林委員会 第49号(1949/09/30、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと二、三点を質問したいのです。先般來本委員が薪炭需給特別会計の停止に伴います赤字問題に関する審議を継続して来たのでありますが、本会計の停止に伴う赤字については、政府当局においても、また先般会計検査院においても、相当の日時を要しなくては完全な清算ができない。從つて今日この会計による赤字がどのくらいはつきり出るか、また今後國損がどのくらいの見込みになるかというようなことについてに、今日はつきり言明ができない。こういうことが先般本委員会において明らかにされて來ております。しかるに最近、政府が昭和二十四年度の補正予算を今閣議に諮り、閣議で大体了承したことが新聞に報ぜられておりま……

第5回国会 農林委員会 第50号(1949/10/21、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 二、三薪炭需給特別会計廃止後に関する問題について質問したい。これは林野局長官で答えられるかどうかわかりませんけれども、政府はこの薪炭需給特別会計の運用を今停止しておるのですが、これはこの次の第六国会でこの会計の廃止法律案の承認を求める手続をとるつもりですか。それとも来年の四月までこのまま行くつもりですか、これは非常に大事なことですから、この点をまず明らかにしてもらいたい。
【次の発言】 そうしますと、政府はこの会計に一般会計から五十四億七千万円の繰入れを、次の第六国会の承認を求めてやろうとしておるのでありますが、これは当然木炭の債券発行限度五十五億にプラスされることになります……

第5回国会 農林委員会 第51号(1949/10/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 先の小倉部長からの答弁によりますと、本年の作況の予想収穫高は、粒数計算を中心にした。しかし坪刈りをやらしてみて、大体その両方の数字が合致するようなことを申しておりますが、その点ちよつと変ではないかと思いますのは、御承知の通り、この予想収穫高というものは、十月十日現在までの作況を織り込んでおるのです。ところが全体的にしり下りになりましたのに、九月の中旬以後、十月上旬にかけての約一箇月間であります。ところがあなたの方に集まりました資料は、おそらく九月の中旬ごろに実際粒数計算をやられて、そうして各縣で集計をされたものが、十月一日ごろに本省に集まつたのじやないか。そうしてその後多少被……

第5回国会 予算委員会 第18号(1949/10/20、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつとこの際伺つておきたいのですが、今政務次官の御説明によりますと、本年の追加予算に薪炭特別会計赤字補填という正式な名前で計上されるそうでありますが、これは薪炭特別会計に繰入れるのでありますか。それともこれは全然別な費目で出すのですか。御存じの通り薪炭特別会計は国会の承認を経ずに、一方的に今その運営を停止しておるのです。法律の運営を国会の承認を得ずに停止することは、天変地異、その他重要な事態の生じたときに緊急のやむを得ない処置としては許されるかわかりませんけれども、国民生活に重要な関係のありますこの会計を、單に赤字が発生したというだけの理由によつて、国会の承認を得ずに、政府……

第6回国会 議院運営委員会 第19号(1949/11/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この問題で時間をとつておりますのはお互いに困ることと思いますし、さきに岩本氏が野党の代表者と会われて、率直にともかく芳ばしからぬ事実であつて、遺憾にたえなかつたしいうことを釈明されておるのでありますから、それにこだわる必要がない。ただ天下に対しても御承知の通りゆうべこういう問題で議場が混乱して、こうなつたということが報道されておりますから、それに対して議長としても一応こうであつたということについての釈明をして、そうしてきれいに治めて、あとくされのないようにしておくことがいいのでにないかと思います。

第6回国会 農林委員会 第3号(1949/11/11、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私農林大臣に伺いたいと思いましたけれども、農林大臣が見えません。第五国会で審議して、参りました食確法の一部改正の法律案に関連して、いろいろ当面の食糧の需給対策等を検討して参りましたが、最近政府が昭和二十五年度の予算並びに二十四年度の補正予算の編成にあたりましてわが国農業の将来に重大な転換をしなければならね時期に今際会しつつあるのではないかということを、ひしひしとわれわれは身に感じておるわけであります。つまりこの補正予算及び明年度の予算の編成を前にいたしましてわが国農業政策または食糧政策の上に非常な変革か行われなければならぬ事態に当面しておるのではないかと思うのであります。その……

第6回国会 農林委員会 第4号(1949/11/14、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 大体本案には原則的に賛成でありますが、二、三の点についてちよつと質問をいたしたいと思います。  本案による手当の問題でありますが、ここに出ております資料によると、昭和二十三年度に一千百十五万七千円という手当が出ておりますが、この殺処分をやりますのについて、その事実を一体政府は確認しておるか。これは殺さなければいけない牛だという事実を、だれがどうして確認をしておるかということ、それを明らかにしてもらいたい。
【次の発言】 その防疫委員というのは各村におりますか、県におりますか、どこにおるのです。
【次の発言】 そうすると、その委員は一体県に何人おりますか。

第6回国会 農林委員会 第5号(1949/11/16、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私はこの際委員各位の御賛同を得まして、薪炭特別会計の赤字問題に関して、本委員会は、数回にわたり政府当局に対して赤字発生の原因、中には民法上債務不履行に基く損害賠償、または刑法上詐欺、横領、公文書偽造、背任等の不正事実が内在しておるもの多きにつき、本会計の清算と整理の促進を要求し来つたのでありますが、今日に至るまで満足すべき報告に接せず、しかも最近全農林労働組合は、本会計赤字問題に前農林大臣、政務次官、林野局長及び林政部長等が、関係してゐる旨の文書を公表し、ますます本会計赤字内容に疑惑が深められている今日、委員長はすみやかに本委員会において、本特別会計赤字の真相を究明するため、……

第6回国会 農林委員会 第6号(1949/11/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 時間があまりありませんから、特に重要と思われる点だけを確かめておきたいと思いますが、私この前の本委員会で食糧管理局長官に伺いましたが、いもの統制を撤廃するといううわさがあるが、撤廃するかどうかということに対する明確な御答弁がございません。する方向のように聞える答弁はされておりますが、統制をはずすということは明確でありません。同時に、いもをはすした場合における基準配給量二合七勺を何によつてやろうとするか。政府は米麦で二合七勺を堅持しようとする方針らしいが、これに対しても、はつきり米麦で二合七勺を実行するということは、明確に答弁をされておりませんが、しかし最近出て参つておりますこ……

第6回国会 農林委員会 第7号(1949/11/18、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私ちよつと簡単に伺つておきたいことは、私昨日ここで農林大臣に、明年度食糧の需給問題についてちよつと触れたのですが、そのときに大臣は、明年度の食糧需給に重要な関係を持つておるいも類の統制の問題、それから消費者の基本配給の二合七勺堅持の問題、これらの問題について質問をしましたときに、大臣としては、さつまいもは本年は政府が予定しておる分を買い上げる、こういう言明をされております。これはたびたびされておる。その基本配給の二合七勺堅持には、いもを含んでやるという大体の方針らしい。ところが昨日予算委員会において、民自党の上林山君が食糧需給の問題について質問をいたしたときに、農林大臣は米麦……

第6回国会 農林委員会 第8号(1949/11/21、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと証人に伺いますが、第一は、この文書によると山下重行が昨年の暮れに「農林大臣周東英雄氏に、三重県大杉谷開発計画を申出で、四千万円の資金を獲得せんとした。」こうなつておりますが、この三重県の大杉谷の開発計画を申出でという内容は、どういうことですか。おわかりでしたら……。
【次の発言】 その次に伺いたいのは「生原木炭事務所長が、一千万円の支出を決意するに至つた事実を引続いて調査した結果、正式に公文書による命令ではなかつたが、直属上官である林野庁長官三浦氏及び当時の林政部長清井氏の強要によるものであることが判明した。しかしてこの生原氏は、この間のいきさつを立証する証拠書類を持……

第6回国会 農林委員会 第9号(1949/11/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと伺いたいのですが、この一千万円のわくの対象となる約十万俵の薪炭は、この会社はどこでそういう品物を買付けようとしたのですか。それをどこで確認したのですが。
【次の発言】 どこから買うよりも、問題は政府が、あなたのお話を聞いて、そういう事情があつて特別なとりはからいをするということについては、少くともその対象になる現物が、どこに滯貨しておるか。どの検收員がそれを抑えておるかということが、明らかならずして、そういうわくは与えられないじやないですか。軍に七十万俵ぐらいの集荷の登録を持つておるということだけの架空的なことによつて、政府の金をかつてにそんな方面に前渡金として渡され……

第6回国会 農林委員会 第10号(1949/11/24、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 その補正の問題ですが、一体政府はこれで本年度の補正は治まるというつもりでありますか、あした知事会議を開くそうですが、一体知事会議においてこの案が承認されるという自信がありますか。
【次の発言】 政府が持つておりました本年度の補正量というものは何ぼですか、司令部に交渉した補正の数字は幾らですか。
【次の発言】 私は秘密会議で聞く必要はないと思います。こんなあたりまえのことですから、政府が政府としてこれだけの確信をもつて要求したということを、堂々と天下に発表したらいいので、それが意志と違つて来ているわけです。そこであなたの方では、最後の実收高を抑えた上で適当な処理をとりたい。こう……

第6回国会 農林委員会 第12号(1949/11/26、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際委員長並びに委員各位の御了解を得まして、農業生産確保に関する決議案を、本農林委員会の御承認を得まして、各党共同提案によつて、委員長であります小笠原八十美君から本会議に上程されるように、おとりはからいを願いたいと存じます。  その大体要旨といたしますところは、御存じの通り、わが国の農業が、戰時、戰後を通じまして、原始的な過小零細経営で、国家の要請に応じ来つたため、農業経営の基本的な生産要素は年々荒廃しつつありまして、他方米価が非常に安く、かつまた農村への重税か加わつておりまするに比例して、供出は年々強化され、農林金融は枯渇し、土地改良、農業水利、耕地の災害復旧等に関する政……

第6回国会 農林委員会 第13号(1949/11/28、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今山村さんの御質問によりますと、いもの供出を完了いたしました場合は統制をはずす、つまり完納農業の残つたいもは自由販売する。こういうことがきまりましたか。
【次の発言】 そうすると、それは食糧管理法なり食糧法を改正せずにできるのですか。
【次の発言】 その省令は、何法の根拠によつて出すのですか。
【次の発言】 農業災害補償法の農民の掛金の問題ですが、先般農林委員会で九州地方その他をまわりましたときに、農民から保險金の支拂いについて非常に意見がございまして、私はこれは相互扶助の共済保險であるから――苦しいであろうけれども、やはり災害を受け非常な打撃をこうむつておる農民を救済する一……

第7回国会 議院運営委員会 第42号(1950/04/06、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この点は重要だから與党においてもお考え願いたいのですが、それは今三宅さんからお話がありましたように、非常に重要な法案が、まだあとに残つておる。こういうことで問題を起して、與党、野党がはげしい対立をして、そのことのために肝心の法案の審議が非常に停滯するということは、私は考えなければいかんと思う。こういう点で問題がまだ解決されないでおるというときにあたつては、これは何も正規の機関で発言したわけでもなし、一党の幹事長が発表したのだから、国会で取上げて問題にする必要がない、こう言えばそれまでのものですが、やはり及ぼす影響が、国会運営の上に重大な支障を来して来るということであるなら、そ……

第7回国会 議院運営委員会 第52号(1950/04/29、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 特にきよう出ております在外同胞引揚促進並びにその留守遺家族援護に関する決議案、これは参議院でもすでに質問が行われておりますし、衆議院でもぜひひとつ総理及び関係大臣の御出席を願つて、この問題だけはせひ本日決議をしてもらいたい。
【次の発言】 これだけはきようやつてもらいたい。
【次の発言】 そういう理由があるならよろしい。
【次の発言】 私は議院運営委員会のやり方に対して、外部から見ておりまして、非常に気に入らぬところがある。実を申しますると、御覧の通り、ここの議論は長く時間がかかりまして、かんじんの本会議においてやる問題は短時間にやろうという傾向が最近非常に強くなつております……

第7回国会 大蔵委員会 第1号(1949/12/15、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 本法律案は前国会において審議未了になつております。審議未了になつた理由についてはいいろいろございましようけれども、この法案の内容が国会の承認を得るに至る内容を備えていないというところに、その根本的な理由があろうと思います。しかるに政府はこれを何ら改訂も加えずに、そのまま再びここへ提出いたしているということは、はなはだ国会を軽視するのうらみなしと言えないのであります。  私がまず第一にこの際政府に伺いたい点は、一般会計から薪炭需給特別会計の債務の支払いの財源に充るために、五十四億七千万円を繰入れるというのが根本的な理由でありますが、しからばその債務の内容は何ですか。この点を明ら……

第7回国会 農林委員会 第1号(1949/12/19、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ただいま農林大臣より、食糧確保の見地からポツダム宣言受諾に伴い発する命令によつて 食糧確保のための臨時措置に関する政令を出した。その理由とするところは、政府といたしましては、第六国会の審議に継続をお願いをしたが、第六国会はこれを審議未了にした。そういうことから政府としては、その審議未了になつた跡始末として、やむなく政令によつてやつた。こういう説明でございます。しかも新米の収穫期に入り、供出期に当面しておる事態にかんがみて、やむなくこの政令によつたというのが政府の説明であります。ところが御存じの通り、第六国会は時間的関係で審議未了になりましたが、引続いてすぐ第七国会が召集され、……

第7回国会 農林委員会 第2号(1949/12/21、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 政府は今般電気料金の値上げを発表したのでありますが、この電気料金の値上げに伴いまして、御存じの農業用特に灌漑排水用の電力料金を何ら考慮することなく、一律に一般工業用電力料金と同等の引上げを実行することになつて、全国の耕作農民または農業団体から、この不法なる値上げの処置に対して非常な反対運動が行われておることは、政府も御承知の通りであります。御承知の通り日本のように耕地の狭い、しかも丘陵地帯の多い、また用排水の近代的な施設がうまく行つていないところにおきましては、どうしても用排水に電力を大幅に利用しなければなりません。特に旱魃地帯におきましては、揚水機の重要性を認めまして、至る……

第7回国会 農林委員会 第4号(1950/02/08、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農地局長にちよつと――これは農林大臣に全体的なことを聞こうと思つておりましたが、ごらんの通り二十四年度から二十五年度予算にかけて、例のドツジ・ラインによる経済安定政策が強行される。このドツジ・ラインを基礎にした両年度の予算をわれわれが見ました場合に、その骨子となつておりますのは低米価と低賃金であります。もちろんわれわれも、日本の産業を復興するということが、ひいては農村の経済の安定にも役立つことは理解できますけれども、当面行われておりますこの二十四年、二十五年度の予算を見まして痛感することは、農村の犠牲において都市の工業を復興さそう。特に都市の工業でも重要産業に力を入れようとい……

第7回国会 農林委員会 第5号(1950/02/09、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農林大臣が来ておりませんから、政務次官にちよつと質問をいたします。これは大臣と相談した上で、ぜひ確たる返事を願いたいと思いますが、今御返事ができますならば、していただいてけつこうであります。  私昨日本年度の主食の需給推算に基いて質問をいたしたのでありますが、御承知の通りに二十四年度の十月三十一日の締めくくりによつて、二十五米穀年度へ繰越されたものが千七百万石からあります。そうして本日までの二十四年度産米の供出状況は約九十パーセントに達しております。そうしますと概数でございますが二千七百万石くらいの米が供出されておることになつております。この間消費しましたものを大体月五百万石……

第7回国会 農林委員会 第7号(1950/02/21、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農業改良助長法については次の機会に質問いたすことにいたしますが、ちよつとこの際種苗法に関係して、政府が現在配給しておる種苗の品種、その各県への割当、需要、こういう資料があつたら、出していただきたい。
【次の発言】 その場合、特にお願いしておきたいのは、各県から要求しておる雑穀関係の需要量と、それによる各県への割当、その結果どういう割当をしたかという結果の報告が政府に来ておるかどうか、もう一つ、一体それらの割当というものは、的確なる有効需要に基いてやつているかどうかという、具体的な資料を出してもらいたい。  次にらつかせいの種子の配給でありますが、もうすでに各県に割当をしなけれ……

第7回国会 農林委員会 第8号(1950/02/24、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと議事進行に関して発言をしたいのです。御承知の通りすでに前委員会において種苗法の一部を改正する法律案、農業改良助長法の一部を改正する法律案が提案され、これが質疑続行中であります。従つてこれらの案件の質疑を先に終了いたしまして、それから本日提案になりました今委員長がお諮りになりました案件を、順次片づけて行かれるようにやられた方が進行上都合がいいのじやないかと考えますが、そういうようにおとりはからいを願いたい。
【次の発言】 農産種苗法の一部を改正する法律案に関連して質疑をいたしたいと思いましたが、私が要求してあります資料が午後にならなければ出ないそうでありますから、この法……

第7回国会 農林委員会 第10号(1950/03/01、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今の足鹿君の質問した点でありますが、御承知の通り、病虫害の発生する地帶、それから風水害、日干害等が起る地帶は、大体において地理的にほとんど同一地帶が侵されるのであつて、そういう被害を何年目かに受ける地帶と、ほとんど毎年か隔年ごとに受ける地帶とにわかれておるのです。従つてそういう災害をこうむる地帶の農民は、この制度は非常にありがたく考えておりましようけれども、数箇年も何ら被害を受けずに、今日の農家経営でもつて共済金をかけなければならぬという農民の実際の苦衷を考えますときには、何かそこに新しい制度を考えて行くべきじやないか。これは單に助け合う制度であるからというような、抽象的なこ……

第7回国会 農林委員会 第11号(1950/03/02、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 二点ほど重大な点について伺いたいのです。それは今質疑応答がかわされております主要食糧の持越し、及び滞貨の問題であります。この問題は、私先般本会議で大臣に伺つたのでありますが、御承知の通り、時間の関係で十分論議ができなかつたので、本日さらに確めておきたいのです。今薬師神君の御質問のお答えによりますと、昨年度の需給推算、本年度の需給推算というものをくらべてみますと、ここに莫大な持越量がある。しかもこの持越しの大部分を占めますものは輸入食糧だということが指摘されておるのであります。御承知の通り、輸入食糧には莫大な補給金が一般会計から予算に組まれておるのであります。三百四十万トンに約……

第7回国会 農林委員会 第15号(1950/03/15、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特に主食の供出報奨用の衣料品の市場滞貨の問題について、安本、農林省、通産省の関係に伺つておきたいのであります。本月の九日参議院農林委員会において、この問題に対して農林大臣は報奨用の衣料代金の手形の不渡りが全国的に発生して、金融界にも非常に大きな影響を与えており、その金額は約十三億に上つておる、これをどう処置するかということに対して、これは政府の方で引受けて、その解除をするように全力をあげて努力する、こういう答弁を農林大臣はいたしております。さらに現物の引取り拒否の問題については、実際引取りされないで残つた品物については問屋とか荷受機関にこの品物を返品いたしましても、代金……

第7回国会 農林委員会 第16号(1950/03/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農林大臣に特にお伺いしたいのですが、農林大臣が見えませんから、政務次官にお伺いいたします。  ただいま御説明になりました食糧管理法の一部を改正する法律案で、われわれが考えなければならぬ点は、政府はこの食管法の中に規定してあります、いわゆるいも類の統制を撤廃する、そして一方的に政府の方で一定の価格をきめて買い上げる、こういうことにこの法律を改めたのでありますが、ここで考えなければならぬのは、食管法においていも類のわくをはずすといいますことは、この説明にもあります通り、政府の買い上げます四億万貫は総合配給に充当するということを説明しておるのであります。そうしますと、二十五年度の需……

第7回国会 農林委員会 第18号(1950/03/24、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今非常に大事な議論がかわされておりますが、私は原則的に食糧政策の問題について長官に伺いたいと思います。  御承知の通り臨時国会におきまして、食糧確保臨時措置法の一部を改正する法律案を政府は提案した。これは御承知の通り経済九原則の一つとして生産を確保するとともに、できるだけ供出を能率的に行い、配給を適正にするということが、この改正案の骨子であつた。九原則から行くなら、そこに行かなければならぬというところから、あの改正案が出て来たのであります。そしてその説明においても、配給所要量の大体二割五分を輸入食糧で補わなければならぬ。しかもこの輸入食糧は、占領軍の対日援助によつてまかなわれ……

第7回国会 農林委員会 第22号(1950/03/31、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 さきからいろいろ質疑に対する政府側の答弁を聞いておりますと、一番基本的な問題がおろそかにされておるように思うのであります。今ここで質問されました遠藤委員がかつて畜産局長時代、私また農林政務次官当時、遠藤委員の企画によります畜産五箇年計画というものを一応立てまして、わが国の畜産の増殖及び奨励に飛躍的な力を農林省としては注ごうということで、政府及び関係各団体並びに農民の協力を求めまして出発をいたのであります。非常にすべり出しがうまく参りまして、爾来わが国の畜産は飛躍的に増殖されて参つた。ところが最近の経過を見ておりますと、非常に方針がぐらついで来ておるように見えるのです。これは日……

第7回国会 農林委員会 第25号(1950/04/07、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 関連した問題について簡単に二、三点質問したいのです。一つは、今上程されております法律の改正に伴つて、今度政府が強制買収をやめて、これを譲渡買牧といいますか、そのように切りかえたのですが、この譲渡買牧をやります場合に、譲渡価格の基準となり、また地価に非常に重大な関係を持ちます耕地及び宅地の固定資産税の賦課の方法ですが、この賦課率は、一体どのくらいに押えようとするのか、これを明らかにしてもらいたいことが一つ。  次は附加価値税でございますが、シヤウプ勧告に上りますと、畜産物及び畜産加工品の一部といいますか、そういうもののには免除せよという勧告があるように記憶しておりますが、この畜……

第7回国会 農林委員会 第26号(1950/04/10、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特に重要な点を二、三点承つておきたい。それはさいぜんからの質疑応答を開いておりますと、今回提案されました協同組合法の一部改正法律案が、全体的に見ておりますと、農協の行き詰まりを何とか打開しようとして、またこの事務的な運営において、監査を厳重にして行きたいということが、大体の主要点でないかと思う。従つて何ゆえに農協が、今日かくのごとき行き詰まりの状態になつたかということについて、政府は根本的な検討を加える必要があるのです。この問題につきましては、いずれ明日農林大臣が見えますから、大臣にその基本方針について伺うつもりでございますが、しかし事務当局として、さいぜんからの答弁を……

第7回国会 農林委員会 第27号(1950/04/11、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農業協同組合法の一部を改正する法律案に関連しまして、農林大臣に質問したいと思うのであります。私昨日、本案をめぐりまして事務当局に質問したのですが、その質問の重点は、今回改正をいたそうとする箇所は、現在農協がその経営の上に非常に困難な実情にある。 これを何とか打開し、また農協の健全な発達を促進しようという考え方から、改正案が出されておるように考えるのでありますか、御存じの通り、農協は発足しましてわずか二箇年にしかなりませんので、いろいろな準備また経済的ないろいろな関係から、健全な発達を遂げておるとは申されません。しかしながら今日まで結成されました農協が、その單位農協におきまして……

第7回国会 農林委員会 第28号(1950/04/12、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつとそれに関連して……。今長谷川氏からの質問は、何も群馬県に限つたことではないのでありまして、地方の消費地で、輸入のくず米がほとんど内地米の価格と相違しない価格で配給をされておりまして、家庭の主婦が非常に不平と不満を持つておるわけであります。かくのごとき粗悪なくず米を政府は輸入します場合、一体品質を検査して入れるのですか、全然検査しないで、入つて来たものは何でもかんでもかまわん、引取らなければならぬということになつておりますか、この点どういうことになつておりますか。  いま一つは、最近新聞の報ずるところによりますと、内地五等米以下のくず米を自由処分にする措置を政府は講じつ……

第7回国会 農林委員会 第33号(1950/04/21、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際ちよつと政府当局者に伺つておきたいと思います。それからもう一つは提案者に伺いたい。  第一、中京というのは、区域はどこからどこまで中京というのか。これは先般この問題が、この前の委員会にかかつたときも議論をせられたのでありますが、まず通称中京と言えば名古屋をさす、こういうのがわれわれの考え方であります。ところがその中京競馬というと、名古屋を中心にして、かりに十里四方という円が描かれるところを中京というのか。そうなると、これに岐阜もかかつて来る。岐阜の方にも実は中京競馬場の候補地として、適当な場所を要求しておる所もあるのです。だから中京というのは、一体どこからどこまでを中京……

第7回国会 農林委員会 第34号(1950/04/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 昭和二十四年度産米のリンク物資の滞貨の処理に関しまして、本委員会では数回にわたつて、これが円滑なる解決を政府に要望して参つたのであります。政府また諸般の情勢を考慮いたしまして、円滑なる解決を速急にはかるということを、たびたび各委員の質問に答弁をして来たところであります。その具体的な方法としまして、去る三月三十一日の閣議によりまして、滞貨の一部もいわゆる卸売業の方に返還をする。これに伴う金融措置十八億を見込んだということが発表され、これが農業協同組合の方に滞貨しております物資の処理査に何ら役立たないというところから、全国の農協関係及び農民団体の猛烈なる要望によりまして、さらに四……

第7回国会 農林委員会 第36号(1950/04/25、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 日本社会党を代表しまして、ただいま議題になりました自作農創設特別措置法の一部を改正する等の法律案に反対の意思を表明したいと思います。  第二次農地改革は、国内食糧の最大限を確保せんために、耕作者の地位を安定しまして、土地の農業上の利用を増大し、農業生産力の発展をはかるということと、農村に巣くつております封建的な地主勢力を一掃して民主的な農村を建設するという、この国家的目的を持つて、農地改革は実行に移されて約三年半、すでに百八十万町歩の買収を終りました。この非常な成果に対しましては、関係官民の努力と、その涙ぐましい活躍に対しまして、われわれ長い間農地改革を強く要望して来た者にと……

第7回国会 農林委員会 第38号(1950/04/29、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 まことに適切な法案を提出されたのであります。従来はこれが主として政府の政策的な面で、補助要綱に基いてやつておりましたのが、はつきり法律に規定されることは、われわれも全面的に賛成でございます。問題はこの災害復旧の対象の地区、これは大体この資料によりますと、農地関係とその他にわかれておりますが、たとえば農地関係におきまして、二十五年度の予算では百三億九千万円、二十六年度以降において二百四十九億円が予想されておりますが、これらの地区数は、一体どのくらいになつておりますか。それから一工事の反当りといいますか、單価はどのくらいに見積つておりますか。この点を明らかに願いたい。それから昭和……

第7回国会 農林委員会 第39号(1950/04/30、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特に会期ももうあと二日に迫りましたので、本年の夏作であります。麦の政府の買上げ価格、すなわち生産者価格の問題について、なおこれに関連する食糧対策について、二、三伺つておきたいのであります。  最近政府が与党の農業の対策委員といいますが、こういう人々と政府の間で、いろいろ食糧対策についての検討がなされておりそれらのことからいたしまして、本年の夏作の麦、ばれいしよの価格の問題が、相当重要な問題となつて来ておるのであります。従来麦の対米価比率は小麦、裸麦でたしか八一・三%ぐらいではなかつたかと思います。大麦で大体七〇%であつたと思うのであります。これを政府の方の事務当局からい……

第8回国会 農林委員会 第1号(1950/07/15、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 理事をきめないで委員会を進めるのはおもしろくないですから、この際暫時休憩してでも相談をして、それから議事を進めていただきたいと思います。
【次の発言】 私は、今度内閣が改造されて、新しき農林大臣が就任されたのでありますから、従つてその農林大臣が一応農政全般に対しての所見を発表されて、それから今委員長からお話のような具体的な問題について、事務当局並びに関係当局の説明を求めて、これに対する質疑を続行する、こういうふうにやつて行くのが私は順序だと考えます。またわれわれが今ここで米価問題なり、あるいは金融その他の問題を論議します場合においても、廣川農政がどういう考え方に立つておるかと……

第8回国会 農林委員会 第2号(1950/07/18、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際農林大臣に、特に新農林大臣に伺いたいのです。私は今まで、農林関係のいろいろなことを問題にして取上げて来たのですが、特に今度廣川さんが農林大臣になられて、非常に心強く思つております。と申しますのは、従来の自由党内閣の農政を見ておりますと、どうも事務的な農政というものが行われておつて、日本農業の時局にタイアツプした、大きな農業計画というものが立てられていなかつたのであります。ところが今度廣川さんが大臣になられ、しかもその性格が非常に明るくて、あらゆる人を引きつけるところの政治力をお持ちでございまするから、この農林大臣ならば、思い切つたことをやるだろうという、非常に大きな期待……

第8回国会 農林委員会 第3号(1950/07/19、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 昨日、わが国の農村の基本的な態度について、大臣の御所見を伺つたのでありますが、さらにこの際もう二、三点重要な問題について伺つておきたいのは、一つは食糧需給対策の基本的な対策でありますが、昨日大臣は、輸入食糧は最小限度にとどめて、国内において自給力を高めたい、こういう御所見を拜聴いたしたのであります。もちろんこれは、わが国としては、いずれの内閣がその席につきましようとも、この基本方針は貫かなければなりませんが、ただ問題は輸入食糧を最小限度にとどめたい。ところがこれは一昨日の本会議で私質問をいたしました通り、現在年間大体二百万トン、千四百万石というのがわが国の絶対量の不足する食糧……

第8回国会 農林委員会 第4号(1950/07/20、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 政府委員が全部そろいませんので、主として通産省関係に関連する農業用電力の問題について質問をいたしますが、後ほど物価庁また大蔵省が参りました場合、これに関連する質問を政府委員の見えたときにいたすことにいたします。  すでに政府においても御存じの通り、本年三月末までに農業用電力、特にこの電動機によつて灌漑排水を行つておりますものは約六十万町歩に及んでおりまして、その料金は七億三百万円ほどになつておるのであります。そうして消費量は約二億四千万キロワツトといわれております。ところが終戰後五回にわたつて料金の改訂が行われ、特に昨年の十二月十四日付で、物価庁の告示でもつて大幅な値上げがさ……

第8回国会 農林委員会 第6号(1950/07/26、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 先に政府に資料を要求したいのですが、各品目別の資料は、いただいておりますけれども、各県別それから各配給機関別の取扱い、または滯貨しております品目別の資料が出ておりません。問題はこれが一番大事でありまして、これが提出されてないのでありますから、これの御提出を願いたい。  ただいま大臣より提案理由の説明を伺いまして、まことに時宜を得ました法案で、われわれ長い間この問題の解決に努力をし、また主張して来ました者としましては、この法案が一日もすみやかに通過いたし、かつ一日もすみやかに損失の補てんが具体化されることを希望するものでありますが、この際この補てんを行います場合に、政府として特……

第8回国会 農林委員会 第7号(1950/07/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特に補正問題に関連して質問をしたいのは、今河野さんからも質問をしておりました五等麦の問題でございます。これは二十四年度産米の五等米を設けたという前例にならつて、政府が新しくこういう制度を採用されようというのでありますが、問題はこの買上げの場合の規格です。これはみな各県ともばらばらで、勢力の強いといいますか、いろいろな話の納得をされておるところは順調にやられておるけれども、そうでないところはびしびしはねられてしまつて、ほとんど三等、四等というものは買い上げられてない。ほとんど全部を五等に落してしまうというところが、至るところに現われておるのです。検査規格の問題について、も……

第8回国会 農林委員会 第8号(1950/07/28、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 これは小委員会の方でもよく御検討されておることでありますから、私からとやかく申しませんが、これは農林次官の山添さんに特にお考えを願い、農林省全体としても、わが国の食糧対策を農村経済というこの面から、検討を加えてもらわなければならぬ時期に来ておると私は思う。と申しますのは、非常に食糧が不足いたしました戦時戦後の混乱から、やつと最近、国際的には農産物は戦前の水準に回復して、過剰生産の現状に入つて来ておる。そういう状態から考えますと、日本のような過小農制のもとでは、とうてい国際市場に対抗できない事実をわれわれは認めなければなりません。そこでどうしても、日本の農業を国際的な水準に高め……

第8回国会 農林委員会 第9号(1950/07/29、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特に伺つておきたいのは、いずれ農林関係公共事業費の小委員会で詳細に検討されると思いますけれども、政府は明年度の公共事業費、特に災害復旧、土地改良等に関して新規の計画を、一体どういう構想の上に立つて計画をされておるか、今自由党の方の意見を聞きましても、この内閣は、次期来年度予算は農業関係に関して、特に重点的な予算を組むということが主張されております。その農業関係のうちでも、特にわが国の農業の現状を考えて、飛躍的に農業生産力を高めるところの基本的條件は、生産條件を改善するよりほかにないのでありまして生産條件改善の基礎は、何と申しましても災害復旧なり、地方維持また増進の土地改……

第8回国会 農林委員会 第10号(1950/07/31、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 話がちよつと横道にそれて、どうもはつきりしないのですが、八木さんが質問をいたしておりますのは、非常に重要なポイントでありまして、わが国の食糧の自給と国民食生活の問題を関連して考えて、主要食糧の増産目標は、十年後にはこうなる、しかしこれでは絶対量が足らぬのだから、その足らぬ分は、さらに蛋白脂肪の給源体をもう少し確保して、この方において足らぬ分を埋めて行く、こういう考え方であります。また小委員会が成案を得まして、政府に申入れをしようという案も、そこを目がけておるのでありまして、あしたから省議を開いて、畜産局の新規予算を検討すると申しましても、一体五箇年計画を取入れた畜産局の畜産増……

第8回国会 農林委員会 第11号(1950/08/16、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際ちよつと八木委員の質問に関連して、きわめて重大な問題でありますから伺いたいのですが、今政府の立てております二十六年度の公共事業計画は、大体これは自由党が立てております十箇年計画と言いますか、この線を一部具体化しよう、こういう構想の現われであることは、今までの御説明で大体了承いたしました。ところが私どもの考え方は、そういう計画の上に立つた仕事をするということも、今日わが国の置かれておる国際的な諸情勢の上からきわめて重大でございますけれども、しかし朝鮮事変の動向というものがどうなつて行くかということを考え、ここに米ソの対立というものをわれわれが考慮いたしました場合、将来万が……

第8回国会 農林委員会 第12号(1950/08/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 西川さんは滋賀県の選出でございまして、滋賀県は御存じの通り、ほとんど農業で立つておる、所であります。従つて農業問題に関する対策は十分お考えになつておられると存じますので、この際特に伺つておきたいのですが、あなたのさいぜんからのいろいろな御答弁を総合しますと、農林省では土地改良その他公共事業関係の予算を昨年の約十倍要求しておる。しかしこんなことはとても今日のわが国の財政上不可能だということになりますと、本年要求しております予算が承認されることによつて大体一割近くの増産ができるという一つの見通しの上にこの予算は組んでおるのです。そうするとこれをあなたの方は削るということになると、……

第8回国会 農林委員会 第13号(1950/09/12、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 午前中に政府から、ジエーン台風の農業関係の被害について報告がございましたが、特に今度のジエーン台風の被害は、従来の台風とその性質をまつたく異にしておりまして、風速は大体突風で五十五、六メートル、普通大体三十五メートルから四十四メートルくらいの風速でございましたが、雨量もまた大体六十三ミリから、多いところで八、九十ミリという量で、風速なみに雨の量におきましては台風としてはそう大きくない台風のように考えますけれども、この台風が去る九月三日午前十時半ごろ本州、特に近畿地方に上陸をいたしまして、一番最高潮は午後一時、爾来午後三時まで、今申しました風速でずつと長時間にわたつて襲いまして……

第8回国会 農林委員会 第14号(1950/09/13、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと今の御答弁中に非常に重要な問題が一つ、二つあります。一つは農林省のこの問題に対する態度ですが、農林省は八月一日から肥料の統制を撤廃した。われわれが当時この問題で一番心配をいたしましたのは、価格が相当上りはしないかということであつたのですが、ところが当該の局長及び関係の政府当局は、大体五割ぐらいで落ちつくのではないか、もしそれ以上上る場合は政府手持の物を放出する、こういう強い自信のもとに統制をはずされた。ところが現実はますますその言明にもかかわらず逆の方向に進んでおる。つまり肥料の需要期でないにかかわらず、価格は漸騰の形をとつておる。特に農林省がこの情勢を見て、八月に七……

第8回国会 農林委員会 第15号(1950/10/03、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 食糧配給公団末端機関の民間移行に関する調査の御報告をいたします。  政府は去る八月政令省令をもつて、食糧配給公団の末端配給業務を十月一日から、卸業務を一月から、いずれも民間に移行することに決定したので、公団小委員会は民間移行に伴う各種の問題に対し調査の必要を認め、千賀委員長、井上委員の二名に食糧庁長山事務官、食糧公団木谷副総裁が同行し、去る九月十四日、十五日愛知県支局、十六日京都府支局を視察し、十七日は特に大阪府の風水害による食糧公団支局の被害状況を視察して十八日帰京し、また同月二十七日兵庫県支局の視察を行いました。  さて今回私どもが行いました視察の詳細にわたつては、別に貸……

第8回国会 農林委員会 第16号(1950/10/04、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと関連して……。この数字以外に何ほど輸出されておるのか。
【次の発言】 この際ちよつと二、三点伺つておきたいと思います。すでに質問されたかも存じませんが、二万トン余り、約三万トンに近い輸出をするということに安本できまり、これが通産省の所管において事務的な処理がされる、こういう輸出計画をやります場合に、何ら上級機構でありまする部長、局長、次官、大臣には相談もないのですか。これを一応伺いたいと思います。
【次の発言】 肥料を輸出するかしないかという問題は、農林省に相談をしなければならぬような重大な案件であります。そういう重大な案件を、次官にも大臣にも耳に入れず、書類報告もせ……

第8回国会 農林委員会 第17号(1950/10/05、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 きわめて重大な点でありますが、今部長さんの御説明を伺つておりますと、政令にはつきり農林大臣の同意を得なければならぬと明記してある。それを同意を得ずにやつた行為については取消す必要がない。無効でないという根拠は、どういうところから言えるか、その解釈はどういう解釈ですか。もしそれが無効でないというのならば、法的にそういうことは規定してないから――今あなたのおつしやつたように、二つの解釈をしておるようでありますが、明らかにそういうことを規定してあるにもかかわらず、その規定してあることを当然実行しなければならぬ担当官が、実行しないで発行した文書はこれは無効でありますよ。ただその行為が……

第8回国会 農林委員会 第18号(1950/10/06、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 政府は昭和二十六年度の予算編成に伴いまして、二十五年度産米の生産者価格並びに消費者価格の算定を続けて来ておるようでございますが、今日まで政府が関係各当局と相談をされまして大体一定の結論は、もうおよそでき上つておるのではないかと想像されるのでありますが、今年度の産米の生産者価格並びに消費者価格について、政府が今日まで検討を加えております算定の内容について一応当の責任官庁であります物価庁の第二部長の方から、御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 大蔵省は国際価格にさや寄せをするということを、大体大蔵大臣を初め、事務当局でもそういう意見が非常に強く、かつまた農林省の方でも、すで……

第8回国会 農林委員会 第19号(1950/11/16、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 関連して一点だけ……。先般小委員会において、たしか前谷さんだと思いますが、先般マーカツトの方から例のメモランダムが出まして、これに対する日本政府の意見をただされたときに、政府の方では、五月までの間に二十二万三千トン輸出する可能があるということを、関係筋に報告したということを小委員会で答弁をされております。そうではないですか。その点どうですか。
【次の発言】 そうすると、政府の方では、大体年間二十二万三千トンは確保できるという一つの見通しを持つておるのですか。余分にそれだけ増産できるという見通しを持つておるのですか。これは非常に大事なことですから伺います。

第9回国会 農林委員会 第1号(1950/11/25、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私この際ちよつと専門員の皆さんに申し上げておきたいと思うのですが、御承知の通り国会に専門員制度ができまして、各方面から有能な専門家をお願いをして、それぞれ独自の立場で国会の各委員会の専門調査の資料を、いろいろな角度で検討されてくれておることについては敬意を表しますが、予算や人員の関係で思うように仕事ができないと考えますけれども、少くとも専門員としての任務は、農林委員会の審議を、あらゆる角度から重要な資料を集めて促進をして行くというか、審議の円滑をはかり、かつ審議を国民の前に明らかにして行く補助的機関であろうと考えます。そういう建前からできるだけ当面しておりますいろいろな農林関……

第9回国会 農林委員会 第2号(1950/11/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農林大臣は見えませんか。
【次の発言】 それでは大臣の質問はあとまわしにいたしまして、先般安孫子食糧長官が本委員会において、わが国の最近の食糧事情及び明年度の食糧の需給についての御説明があり、なお政府として食糧統制に関する方針について一部お話がございましたが、これに関連をして質問をいたしたいのでございます。一つは、政府は最近主要食糧の統制を一部緩和する、また将来統制を撤廃する、こういう方向に食糧問題を扱おうという態勢にかわつて来ておることは、昨日衆議院の本会議における大臣の答弁を承りましても明確になつて参つたのであります。そこで政府はわが国の置かれております国際的な地位と、わ……

第9回国会 農林委員会 第3号(1950/12/02、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特に安本長官にお伺いしておきたい点が二、三点あります。  一つは昨日米価審議会で、政府諮問案に対して、生産者側は五千八百円案を呈示いたしまして、これが多数賛成をするところとなつて、この生産者価格五千八百円案が多分答申されることと存じます。いずれこの問題につきましては、本会議で政府の所信をただすつもりでおりますが、今日この問題をどうするかということについては、政府としてもまだ御相談をされるところもありましようし、またいろいろの検討も加えなければならぬという時間的な問題もありましようから、私はあえてこれに触れません。この際特に私の伺つておきたいのは中間経費の問題でございます……

第9回国会 農林委員会 第6号(1950/12/06、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと議事進行について……。ただいま委員長は、全部の人の意見を聽取した上で政府並びに参考人の意見を聽するという話ですけれども、全部ですととてもたいへんな人になりまして、とてもややつこしくなりますから、一人々々の場合に政府からの簡單なそれに対する意見を聽取するようにやつてもらいたい。一人説明を求めて、それに対し政府はどう思つておるか、あるいは関係技術官はどう思つておるか、こういうふうにやつたらはつきりするから、さようとりはからつていただきたい。
【次の発言】 今までそれぞれ各方面の方から尊い御意見の発表をされたのでありますが、農林省も国費を使つてそれぞれ試験研究をやられている……

第9回国会 農林委員会 第8号(1950/12/08、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 議事進行について……。大体肥料問題に関する本委員会の審査は、委員長も御承知の通り、きわめて重大な案件として、公団小委員会から案をつくり、本委員会の総意による決議として、政府に数項目の質問書を出しておる。その質問書に対する答弁が、はなはだ抽象的にして、具体的なものでない。これでは農林委員が期日を切つて答弁を求めております内容に、はなはだ合致しないというところが問題になつておるのです。そこで河野君は掘り下げて質問をしておるわけなんです。それで今小林君が言うのは、この各項目にわたる答弁書はまつたく抽象的にして、具体的でない。こういうことはおそらく政治常識上の答弁であつて、農林委員会……

第10回国会 内閣委員会 第17号(1951/05/27、24期、日本社会党)

○井上良二君 ただいま提案されております北海道開発法の一部を改正する法律案につきましては、農林委員会におきましても、連合審査を要求することにいたしておりましたが、会期が非常に切迫しておりますので、特に委員外発言を求めて、農林関係に関連いたします点について、この際政府の所見を明らかにすることの必要を認めましたので、特に農林関係だけに限りまして、質問を申し上げたいと思います。  第一に伺いたいのは、この法律案によりまして総合開発をいたそうとします場合、建設省関係の公共事業、運輸省関係、農林省関係、これを所管する、こういうことになつておりますが、この各省にわかれております公共事業費のおよそその金額を……

第10回国会 農林委員会 第39号(1951/05/24、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 売佛い代金の問題について、今平野委員から質疑があつたのですが、これは政府当局と買受けまたは譲り受ける本人との話合いの上で価格をきめる、こういうことですか。
【次の発言】 国の財産を処分する場合に、それが適当な価格であるかないかということは、だれが公正な判定をいたすのですか。
【次の発言】 営林局長が、いろいろな資料を整備いたしまして、最も公正妥当なる価格を考えておやりになるという御説明でありますが、問題は、それが公正妥当な価格であるかないかという判定は、何を基準にしてきめるかという問題がここに起つて来ます。そこで当然、これは最も公正な第三者の権威ある機関にまかせるという方法を……

第10回国会 農林委員会 第42号(1951/05/28、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 皆さんのおかげで、約三箇月間アメリカへ参りましたが、私ほとんど英語がわかりませんし、話すことも読むこともできません。まつたく盲が象をなでるようなつもりで見て参つたのであります。従つて直感的な見方だけでございます。大方の問題につきましては、すでに森さんや小林さんからお話がございましたし、時間も非常におそくなつておりますので、簡單に要点だけ御報告申し上げたいと思います。  一つは、アメリカの農業をわれわれが見まする場合に、常に日本と比較されるのでありますが、一応比較をいたしてみますと、今お話がございました通り、アメリカの農民は全体の人口のわずか一六・七パーセント、百人の中で十六・……

第10回国会 農林委員会 第45号(1951/06/02、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 提案者は二人だけではなく、ほかに提案者がありますから、その提案者にここへ来てもらいたい。それからこの法律は非常に重要な法律でありまして、お二人が主としてその提案者として答弁をされるとすれば、参議院の審議が済むまでは提案者に対する質問ができないということになつて、この審議が午後にまわり、短時間のうちに、この法律を可急に通そうとしたところでそうは行かぬと思います。審議の時間を十分與えていただきませんと実際上困難です。だからあなた方が参議院の方で提案理由の説明をしなければならぬというならば、どなたかほかの提案者をここへ呼んでいただきたいと思います。その間に私ども政府当局に質問をいた……

第10回国会 農林委員会 第47号(1951/07/12、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 麦の供出後の自由販売の問題でございますが、これは食管の重大な行政上の問題ですから伺つておきたい。たしか廣川前農林大臣が、供出後には自由販売をするということを声明されました。それに対して事務当局のあなたとしましては、まだそこまではつきり答えが出ていない。もしやるとすれば政令でやるか、政令には多少むりがあるように考えるが、しかし法律改正をしなくてもやれぬこともない、こういうまことにあいまいきわまる御答弁ですが、御承知の通り、食管法の中心を貫くのは米麦の管理の問題です。その中の一つのつつかい棒である麦の統制を一部緩和するというか、解除するということは、当然法律の改正をまたなければで……

第10回国会 農林委員会 第48号(1951/07/13、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 先般鹿児島、宮崎地方を襲いました台風によつて、農業関係の被害、または関係県民の罹災が非常に大きいことはすでに御存じの通りでありますが、また去る十一日、十二日近畿地方に未曽有の豪雨がございまして、このために特に被害中心地の京都府のごときは、行方不明、死者ともに百四、五十名の被害者を出しておるようなわけでございまして、各農産物の被害並びに農林関係の被害は実に大きなものがあるということが新聞で報ぜられております。なおこの被害は隣県の滋賀県、岐阜県、大阪、兵庫の各範囲にわたつておりまして、地元民の困苦まことにはなはだしきものがあろうと思います。この際国会が開会をされておりませんので、……

第10回国会 農林委員会 第49号(1951/07/14、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 まず第一に伺いたいのは、本年の麦価をきめる前提となりまする産米の価格の決定、想定米価をどうするかということが問題になり、巷間、政府の方では昨年きめた特別加算額を削除するのではないか、あるいはまた減額するのではないかというような声が非常に高まりまして、国会開会中においても、この問題は非常に重要な問題として取上げられまして、この問題に関して、先般参議院の本会において、二十六年度産米に対しても特別加算額を昨年通りつけるかどうかという質問をいたしております。これに対して農林大臣は、加算額は農民の既得権であるから、これはしておきたい、その率も一五%を維持したいということを明確に答弁をさ……

第10回国会 農林委員会 第50号(1951/08/09、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特にだめを押しておきたい二、三がございます。これは今永野部長から報告がございました通り、先般麦価並びに消費者価格の改訂案が米価審議会にかけられまして、米価審議会は政府原案に対して承認できがたいという答申をいたしております。そうしてその付属の要求といたしまして、特別加算額は大体一〇%、それから消費者価格は政府の値上率の一八%を一〇%という意向を添えて答申をしておるように思うのでありますが、当時米価審議会では、米価審議会の答申に対して、政府はさらに三相会議なりあるいは閣議なり、また関係方面と米価審議会の答申に基く意見を中心にして新しく米価に対する方針を相談すべきであるし、当……

第10回国会 農林委員会 第51号(1951/08/10、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私は、自由党の川西委員とともに七月二十二日から二十八日まで七日間にわたりまして、京都府、大阪府、兵庫県のケイト台風並びにその後の豪雨による水害状況の調査に参つたのであります。そこでその水害の実際の被害実情の結果について御報告を申し上げたいと思います。  去る七月二日九州を経まして関西地方を襲いましたケイト台風は、兵庫県、大阪府、京都府の全域にわたつて約七十ミリの降雨をもたらし、その後兵庫県、大阪府、京都府の全域にわたつて連日降雨が相当量続いたのであります。このため低湿地帯に相当冠水を見たのであります。さらにその上に七月十一日の午前一時ごろから大阪府北攝地方、京都府山城、口丹波……

第10回国会 農林委員会 第52号(1951/08/11、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今農林漁業資金の貸付状況について、当局から御説明を得たのでありますが、その説明中にもございました通り、非常にこの申込みが多い、従つて実際その書類だけの審査であつて、事実それがどういうぐあいに使われるかという現地調査はほとんどされていない。そういう書類調査でやらなければならぬ今の金融組織といいますか、資金融通の組織の欠陥は、これはわれわれも大いに考えなければならぬと思いますが、その書類審査――書類信用といいますか、机上信用だけで処置をするということほど貸付の危險性はないと私は考えております。やはり対人信用といいますか、あるいは対組合信用といいますか、借りる相手に対する信用調査、……

第11回国会 農林委員会 第1号(1951/09/10、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 通産省の輸出課におきましては、油糧の輸出を五月以来許可をいたしておりますが、これは国事の油糧が相当需給を上まわるという目地で許可されておりますか、それをまず伺いたい。
【次の発言】 最近その需給を上まわるようになつた、だから輸出を許すことになつたと言うが、輸出を許可した品目は、落花生油、菜種油、綿実油、大豆油であります。これらはいずれも国内食糧あるいは工業用品として絶対必要な品物であり、菜種油以外は、いずれも輸入原料によつて再製されたものであります。今国民はなんぼ油の配給を受けておるか、御存じですか。そうして今の油の配給であなたよいとお考えになつておりますか、伺いたい。

第11回国会 農林委員会 第2号(1951/09/11、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 せつかく話がまとまりかかつておるものを、我田引水論で反対をするということは、まことにどうもけしからぬと思いますが、私も河野さんや小淵さんがおつしやいましたような意見に賛成であります。要はその積雲寒冷地帯の振興対策のための法律でありますから、それを一つのわくをはめて、これだけの地域がなければいかぬということが、そもそもおかしい話であつて少くとも今日わが国の末端の行政組織を考えました場合に、府県から市町村ということになつておりますが、行政組織は郡なんてありません。そこにそもそもあなた方のお考えの大きな根本的な間違いがある。それから一町村なら一町村においてそういう地帯がありました場……

第12回国会 内閣委員会 第7号(1951/11/05、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 定員法改正に関する件に関して、数点質問をいたしたいと思いますが、今回の定員法の改正は、政府みずから述べられておりますように、独立後のわが国の行政組織を能率化し、かつ能率化するための事務簡素をはかるという、このことに関して私どもは、何ら異議のあるものではありません。問題は現在の国民生活なり、またわが国の失業その他の関係を考慮しまして、あらゆる角度から、その結果がどうなるかということを、われわれは一応検討する必要があろうと思います。今回行われます九万人の人員整理は、政府側が申しますこの行政整理の結果が非常に事務能率が高まるという政府の一方的な、独断的な考え方だけに立つてこれが決定……

第12回国会 内閣委員会 第8号(1951/11/06、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 昨日主として農林省所管の人員整理について質問中、大臣の都合で質問を留保いたしたのですが、今日も大臣は非常にお忙しいそうでありますから、重要な要点だけを御質問申し上げたいと思います。農林省の行政整理のうちで、最も大きな整理対象になつております食糧庁の整理の問題でございますが、昨日行政管理庁長官は、政府は食糧の統制撤廃を四月一日より実行することにした、万一四月一日に実行不可能な場合は、七千九百六十一人を復員さす、こういう御意見でございました。     〔青木(正)委員長代理退席、委員長   着席〕 そこで問題は、一万六千十四人のうち七千九百六十一人を、かりに統制撤廃が不可能な場合……

第12回国会 農林委員会 第4号(1951/10/25、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私はこの際当面しております食糧統制撤廃問題について質問をいたしたいのです。  私は政府の考えております食糧統制撤廃というものが国民生活の安定、さらに日本経済の再建、または将来の日本の独立という大きな見地から、この問題が非常に大きな影響を持つておるのであります。そういう考え方から、私ども日ごろ自由党の政策、その政策を実行に移しておりまする吉田内閣の、最近の基礎産業を中心にする、また国民生活に重大な関係のありまする諸物資の統制解除の跡を見まして、われわれが重いたします日本の安定と日本の将来の独立を達成して行くという大きなこととまつたく食い違つた結果が現われて来ている。ますます国民……

第12回国会 農林委員会 第5号(1951/10/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今河野委員との質問応答で明らかになりましたが、政府では二万トンを台湾とフイリピンに輸出することに、三省間で話がきまつたようでございますが、それがはつきりきまつたかどうかということを明確にしてもらいたい。それからさようなことを三省大臣間でおきめになる前に、三省の事務当局の意見を聴取された上で決定されているかどうか。そういう事務当局間の意見は全然参酌する必要なし、外交的な、国際的なまた政治的な考慮からやつたのであつて、全然事務当局の意見は聞いていないということですか、その点もあわせて農林大臣から伺いたいのであります。  次に伺いたいのは、いろいろな関係で輸出をしなければならないと……

第12回国会 農林委員会 第7号(1951/11/10、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この提案理由にも示してあります通り、奨励金の交付を必要とすると思われる組合に対しては、他の組合に優先して検査を実施し、本月末までにはこれを完了することになつておるのでありますが、この際、政府の事務当局から、この再建整備法によつて再建整備を必要としておる組合の実情、その実績等について詳細な御説明をいただきたいと思う。
【次の発言】 そういたしますと、大体再建整備法による農林漁業組合の再建整備の完全なる成果の上ります見通しは、一体どのくらいになるのですか。私ども非常に注意を要すべき問題は、農協は何ゆえに一体再建整備を必要とするようになつたかという原因です。もちろん終戦直後の経済の……

第12回国会 農林委員会 第12号(1951/11/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今吉川さんの御質問に対し、大臣は非常に率直に米麦の統制撤廃に関する政府の不手ぎわについて国民に遺憾の意を表せられましたが、私どももまつたく今度の米麦統制撤廃の政府の声明というものが、いろいろな観点から非常に大きな問題を生んだということについて遺憾に存じております。ただ一応はああいう声明をされましたけれども、依然として米麦問題に対する国民の不安は払拭できない状態にあります。そこで一番問題になりますのは、政府が今御答弁になりました通り、麦は一月から六月までの間にはずしたい、米は十月一ぱいではずしたい、この言葉が政府の口から出る限り国民の食糧に対する不安は除かれないのであります。少……

第12回国会 農林委員会 第14号(1951/11/28、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと関連して……。あなたは今五箇月間の出荷数量を全購連とメーカーとで協定をさして、それに二割の金融の裏づけをする、とこう言うのですが、ところが全購連の方の話では、過燐酸の方は三月までの価格協定が大体できておりますけれども、硫安系統は全然まだ価格協定ができていない。この方が実は重大であるのに一向話ができていない。それはできたらそれと同じようなやり方でそれだけの金融の裏づけをするのですか。
【次の発言】 この際二、三点について明確にしておきたいと思います。さきに河野小委員長からも報告がございましたが、大体肥料生産は順調に計画通り進む見込みだというお話がございました。また政府側……

第13回国会 行政監察特別委員会 第4号(1952/01/30、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと二、三点伺つておきたいのですが、さいぜんから委員長及びその他の委員の方から質問をしております重点は、この五号起重機船を沈没せしめた問題は、その沈没さした場合における四建との話合いの問題であります。この場合あなたの方は沈没さしてまことに相済まぬ、できるだけ誠意をもつて善後処置をしたい。しかし実際船の引揚げその他の準備をしてかかつてみたが、引揚げてもあとの修理に莫大な経費がかかるのでできない。こういうことで、四建では一応契約書通りやつてもらわなければ困ると言うし、あなたの方は引揚げだけしかできない。こういうことで話が切れておるように今伺つたのですが、そういたしますと、あな……

第13回国会 行政監察特別委員会 第5号(1952/02/01、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 大事なことを証人は何しております。今のお話を承つていると、修繕分担金として二十一万八千余円の金を山九の名義で預けている。ところが山九から桝谷組に対して契約を切りかえておりますね。そうしますと、桝谷組へ切りかえたときまでに修繕の必要があるかないかということが発見されなければならぬ。修繕の必要がある場合に、修繕分担金というものは当然あとへ残るが、山九から桝谷組に切りかえたとき桝谷組がその船を使つている、何ら修繕せずに、しかもそれまでは乗組員や四建の資材を貸しておいて、桝谷組に切りかえるときに裸用船にしているわけです。そうでしよう。

第13回国会 行政監察特別委員会 第7号(1952/02/13、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 大事な点を一点聞いておきたいのですが、今委員長もちよつと聞かれておつたのですが、聖十字学園の問題の土地を買おう、それを譲り受けようとした動機ですね。その動機は今お話のように、この土地を買つてくれぬかという申出があつて、そこであなたの方では、この土地はちようど秋葉原の駅に近いことでもあるし、値段さえ合えば買おうということになつて買うことになつたのと違うのですか。
【次の発言】 そこで問題は二つあると思うのです。一つは買おうということになつて、さて一体値段は幾らかということが当然起つて来ます。その場合、買おうとするあなたの方の会社としては、その方面の地価がどのくらいしておるかとい……

第13回国会 行政監察特別委員会 第8号(1952/02/14、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつとこの際二、三伺いたいのですが、その一つは、あなたはさいぜん同僚委員の質問に対して、社会事業はもういやだ、やめる、こういう御心境を吐かれたのですが、最初聖十字学園の名前のもとに、社会事業をやろうとかかり、そうしてここ二、三年やつて来て、いやになつた、どういうことでいやになつたのですか。
【次の発言】 もうよろしい。社会事業というものは、契約によつてやるのですか、事業を契約してやらしていいと考えておるのですか。
【次の発言】 それは今痛感したのですか、最初からそうであつたのですか。
【次の発言】 やがてはつて、社会事業は、そういう収支が相償う事業をやるべきじやないのですよ……

第13回国会 行政監察特別委員会 第11号(1952/02/29、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際証人に一点だけ伺つておきたいのは、問題は特飲街の営業の主体ですね。今証人が証言されましたところによると、売淫を中心にした営業が主体である。しかしこの営業自体は勅令第九号に違反するということを事実認められておるのですが、将来これを善導して、そういう営業主体から、いわゆる風俗営業たる社交喫茶の方に順次善導して行きたい、こういう御証言をされた。そこでその善導の具体的な方法としては、単に悪質なやつだけを取締るだけに善導の何を置かれておつて、現に法律に違反し、社会風紀を乱しておることを事実認めておりながらどうすることもできぬ。私たちの力じやどうにもならぬ、こういう御証言のようでご……

第13回国会 行政監察特別委員会 第14号(1952/03/26、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 たいへん時間がおそくなつて証人には御迷惑と思いますけども、重要な点を二、三伺つておきたいと思います。  最初に、引揚げ契約を九十三万三千円でいたしておりますけれども、一体九十三万三千円と見積つた根拠はどこにあるのですか。それを伺いたい。
【次の発言】 これはあなたの時代でなかつたから、書類の上の答弁しかできぬと思いますけれども、海の底にありまして、実際現物を押えているものではないわけですね。その押えているのじやないものを、そういう九十三万三千円というはした金で評価するというのが実におかしいのです。どこからそういうそろばんが出て来るのですか。何ぼあるやら事実わからない。それもあ……

第13回国会 行政監察特別委員会 第15号(1952/03/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 問題は、昨日山口県の商工課長の証言によると、あなたの方へ、戦艦陸奥に搭載してある物件で引揚げるものは、重油、揮発油、繊維製品、マニラ・ロープ、食品、非鉄金属、これ以外は許可していない……。
【次の発言】 今までお揚げになつたのは、これだけの品物ですか。
【次の発言】 非鉄金属と鉄とは違いますよ。
【次の発言】 その鉄の引揚げの許可をもらつたのはいつです。
【次の発言】 最初あなたの会社が、あなたの時代ではなかろうが、この引揚げについての随契をやつておるわけですね。
【次の発言】 入札でいいのですが、その場合の契約の内容に、今申し上げたような品物以外は揚げてはいかぬということが……

第13回国会 行政監察特別委員会 第16号(1952/03/28、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと伺いますが、最初委員長から証人に、西日本海事が落札したとき、他の業者から証人に対し何か運動はしなかつたか、こういう質問をされたときに、証人はそんなことは知らぬという証言をされておりますが、さらに委員長が、六月三十日に窪井義道から田中知事に対し、松庫商店にやらせてくれないかとの依頼があつた、こういう陳情を知事にしておるが、この点知らぬのかということに対しての御答弁がございません、この点どうなのでございますか、窪井義道さんという人に会つたことはございませんか、この事件について……。
【次の発言】 直接でも間接でもいいのですが、窪井氏からそういう依頼を受取つた覚えがないので……

第13回国会 行政監察特別委員会 第23号(1952/05/16、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 証人は、考え方なり行動が違いますものが一緒にメーデーを開くということは、決して円満なる運営ができないということが予想されておることを、事前に関知されておられたと思います。     〔高木(松)委員長代理退席、委員   長着席〕 つまり最近のような共産党を中心にする左翼運動が非常に活発になつて来、一方民主主義の立場に立つ労働組合の運動を守つて行こうとするものとの二つの流れが次第に明確化して来ておるときに、統一メーデーがはたしてうまく行くか行かぬかということは懸念されておつたじやないかと考えられるのです。そういうときに、メーデー実行委員会に全繊同盟から委員を派遣をいたします場合、……

第13回国会 行政監察特別委員会 第29号(1952/06/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今まで文部大臣が証言をされました点で、納得の行かない点が数点ございますから、この際明らかにしておきたいと思います。  その一つは、文部大臣は学生と警官が衝突しやすいという証言をされておりますが、何ゆえに一体学校でまじめに学ぼうとしておる者に、警官と衝突する條件が備わりますか。これを伺いたい。
【次の発言】 警察官が学生の運動にあるいは行動にタッチするところから、問題は起つているわけです。従つて治安を取締つておりまする治安上の責任者である警察側が、何か故意に学生を扇動したり、あるいは治安を乱すようなことを誘発する行為がありますならば別であります。そうでなしに、治安当局者として、……

第13回国会 人事委員会 第4号(1952/02/29、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 地域給に関連しまして、二、三質問をしておきたいのですが、地域給制度というものを設けました根本的な建前は、当該地域の消費者生活が他の地域に比べて非常に高い。従つて現行の給與ベースでは、生活に支障を来すというところから、地域給制度というものが設けられたと思うのです。従つてそれはあくまで本俸をカバーする一つの制度である、そういう建前から考えますと、地域給に指定された地域は問題はないにしても、地域給から取放された地域との差別が起つて来ます。もちろんこの地域給を指定するについては、いろいろの角度からの調査が科学的に行われて、その上で指定がされておりましようけれども、しかしながらその調査……

第13回国会 人事委員会 第6号(1952/03/05、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際ちよつと変なことを聞くようですが、公務員に支給されております俸給諸手当の支払いの中から、たとえば一般的に差引かれるおもなる項目といいますか、たとえば共済掛金であるとか、あるいはその他のいろいろ公に当然引かれるものがあるわけでありますが、そういうおもなるものは何でございますか、それを一応知らしていただきたいと思います。
【次の発言】 これは一体全体の中から、いろいろ給與額によつて違いましようけれども、どの程度のパーセンテージになつておりますか。
【次の発言】 労働組合の会費はどうなつておりますか。それは元から引いておりませんのか、給與袋から差引かれてないのでございますか。

第13回国会 大蔵委員会 第99号(1952/06/27、24期、日本社会党)

○井上良二君 重要な法案を審議いたしております最中に、特に食糧管理特別会計法の一部を改正する法律案について、委員外の発言の許可をされました委員会に感謝を申し上げます。  私本法案について特に委員外の発言を求めましたゆえんは、ただいま農林委員会において飼料需給調整法案を審議いたしておりまして、その飼料需給調整法案の提案者として、法律案に対する責任を持つております関係がありますので、この飼料需給調整法案にきわめて重大な関係を持つております本法律案が、当委員会で審議をされておりますから、そこでこの法案が一体どういう性格のものであり、またこの法案を実施する場合、一体どういう影響を飼料需給調整の上に及ぼ……

第13回国会 内閣委員会 第26号(1952/05/23、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今回提案になりました行政機構改革の各般の基本的問題につきましては、他の同僚委員から種々の角度から質問が行われ、政府からそれに関する答弁もすでにあつたと存じます。政府は先般この行政機構の改革に伴う行政整理を行うにあたりまして、この行政整理は近く政府が考える行政機構の改革に通ずる、こういう前提のもとに行政整理が先般行われたのであります。ところがその後に政府が立案せられました行政機構は、われわれは当時行政機構の簡素化といいますか、事務能率の増進ということを目的にした相当大幅な改革が行われることを期待しておつたのであります。ところが今回現われました行政機構の改革を検討しておりますと、……

第13回国会 農林委員会 第4号(1952/01/31、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私が質問しようという点について同僚委員の方から、質問が大分されておりますから、できるだけ重複を避けて、観点をかえて伺いたい点は政府の食糧政策についてであります。政府は昨年十月に米麦の統制の撤廃をするという閣議決定をやつております。同時に第十二国会勢頭において、吉田総理は統制撤廃をするという施政方針の演説をいたしました。ところがこの閣議決定と吉田総理の施政方針の演説は、現実のわが国の経済財政、また国民生活とまつたく相反するという事態がわかつて参りまして、これは大変なことを閣議できめたということで、遂に十一月の六日ですか、政府はこの閣議決定を否定する声明を出したのであります。みず……

第13回国会 農林委員会 第7号(1952/02/07、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 超過供出並びに補正問題に関連をいたしまして、昭和二十七年度の主要食糧の需給の見通しであります。先般農林大臣は、本委員会において本年度の食糧の需給の見通しについて、特に内地産の米の米食率の問題について、絶対に米食率は下る心配はない、こういう楽観的な答弁を委員の質問に答えてされておるのであります。これは、政府がことしの予算に、また方針に示しておりますように、四月から麦の統制をはずすという前提に立つて本年の食糧の見通しというものをわれわれが考えます場合に、麦の統制をはずした後における米に対する需要というものがどういう形で現われて来るかという点を考慮しますと、これがまた本年の供出の上……

第13回国会 農林委員会 第9号(1952/02/14、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特に農林大臣に真劔に伺つておきたいのです。先般食糧庁長官に、本年度の、主として内地産米の需給について質問をいたしましたところが、このままでは大体百万石の不足が出る、そこでこの不足をいかにして補うかということで、一つは超過供出に全力を注ぎ、一つは輸入食糧において――主として米でありましようが、その方面において確保をはかつて、何とか百需給を円滑にいたしたいということで努力をしておるという御答弁がございました。そこでここに超過供出と補正の問題が大きしな問題になつて参ります。この問題はあとで当面の責任者であります食糧庁の長官に伺うことにいたしますが、大臣は、本年のこの食糧需給に……

第13回国会 農林委員会 第10号(1952/02/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際ちよつと長官に伺いたいのは、今年度の外米の輸入の見通しでありますが、いろいろ対外関係があつて、詳細な点は秘密にわたるところもあつて、はつきり申されぬところもあろうと思いますが、大体でよろしゆうございます。今御説明を聞きますと、昨年十一月からこの四月ごろまでに入つて来る予定のものを合せまして、当初予定の九十七万トン、砕米を入れて百七万トン、このうちすでに六十万トンが買付輸入される、こういうお話がございました。そこで問題は、残り四十万トンが、どういう方法で入るかという問題であります。そこで私の承りたいのは、長官はこの主なる輸入先を、タイ、ビルマに置いておるようでありますが、……

第13回国会 農林委員会 第17号(1952/03/25、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと二、三質問しておきたいと思います。この改正法律案によると、従来幼齢林を対象にしておつたのを、今度は壯齢林にまでこれを擴大をする。そうしてその全人工林のうちで、今度壯齢林も一緒に契約の対象にした場合、どれだけ一体契約なされるという見込みをお持ちになつておりますか。その比率といいますか、比例を大体わかつておりましたら、知らしてもらいたい。
【次の発言】 この保險の内容を聞いてみると、非常に複雑でございまして、たとえば樹種別それから樹齢別、地域別というふうにいろいろわかれておるようでございますが、ここで問題になりますのは、資料によりますと、この保險の収支で、この保險は昭和十……

第13回国会 農林委員会 第18号(1952/03/26、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 提案理由の中における改正の要点について、もつと具体的に詳しい説明をしてもらいたいと思います。
【次の発言】 この新しい改正によると、結局は立木の伐採がきわめて簡単にできるようになつておるということが一つは言えるわけですね。その簡単にできるということから、その裏づけになる植林その他の総合計画といいますか、そういうものが、これの裏づけとして計画されておりますか。この点はどうです。
【次の発言】 そういう裏打ちのいろいろな対策を立てられてやられるということについては、当然のことでございますが、一昨年あたりから戦時以来の過伐、濫伐による荒廃林野の復旧について、政府としてもまた国会とし……

第13回国会 農林委員会 第19号(1952/03/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ただいま農林水産業施設災害復旧事業費国庫補助の高率適用基準に関する件を本委員会の決議として満場一致決定をされたのでありますが、本決議は非常に及ぼすところが大きいのであるし、従来本委員会でいろいろ政府に対して委員会の意思を表明する必要上から決議をいたしておりますが、これが決議は政府の方において十分取入れて、実際委員会の意思を法案、予算案等に盛り込むという点、が、はなはだどうも怠慢のようでございます。この点特に本決議案を災害復旧その他に対して非常に重大な意義を持つておりますので、ぜひ委員長においてこれが実現について格段の努力を切にひとつ願つておきたい。これは特に私お願いしておきま……

第13回国会 農林委員会 第21号(1952/04/02、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 関連してついでに聞いておきたいのです。もし国会議員をかくのごとき審議会に参加させて弊害が生ずるというようなことが、たとえば積寒法の場合、現実にありましたか。現実に積寒法の施行にあたつて、国会議員が審議会に列席することによつていろいろな弊害が生じておるというような具体的な事実があつて、この委員会には参加させない方がいい、こういうことになりましたか。そこらの点を明らかにしてもらいたい。  それから六号から八号まで、これらはいずれも当該の地区及び地帯を設定し、またはその農業振興計画に重大な権限を持つておられる方々をこれらの委員にしておるということであります。もし市町村会議長あるいは……

第13回国会 農林委員会 第22号(1952/04/03、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 昨日、本案の成立後の予算的措置についていろいろ政府当局に質問をいたしたのでありますが、問題は、本案が成立後において一体どのくらいの予算を必要とするかということを、およそ見当をつけなければならぬというのが、私の質疑の中心でございました。積寒法によりましても、約五十億に近い金が本年度予算にも計上されておりますが、今度はその積寒法よりもつと広範囲の、しかも非常に條件の悪い地帶において農業生産力を高めて行こうという法案でございますから、これには相当額の予算的措置の裏づけを必要とするのであります。その点に対する見通し、またそういう点に対する予算的な見当を、事務当局ではどうおつけになつて……

第13回国会 農林委員会 第24号(1952/04/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農業災害補償制度三案に関連いたしまして質疑をいたしたいのですが、農業災害補償制度は問題が非常にたくさんございまして、簡單に質疑を終るわけには参りません。特にこの問題で私どもが重要に考えますことは、農業共済制度というものについての基本的な考え方、それからこれを実際面に実行しました場合起つて来るいろいろな根本の諸問題でございます。従つて今度政府はこの改正にあたつて従来やつて参りましたやり方を根本的にかえようとしておりますから、この際本委員会におきましても、災害補償制度の確立の上から相当問題を愼重に検討いたしたいという建前でもれわれは臨みたいと考えております。まず最初にとり上げなけ……

第13回国会 農林委員会 第25号(1952/04/18、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この法案で一つ伺つておきたい点は、政府が各地方に農業試験場を設けていろいろな試験をやつておりますが、この政府が指導監督しております。農業試験場における種子の試験研究の機関とこれとの関係はどうなるか、これは全然それとは別個におやりになりますか、その点を伺つておきたいと思います。
【次の発言】 国で新品種を発見する。そしてその発見された新品種を県段階の試験機関に流して、そこで採取した新品種の種子を農家へ流す、こういうやり方をやられているような御説明でございますが、その機関の規模をもつと擴充しますならば十分その目的が達せられるのと違うのでございますか。その点どうですか。

第13回国会 農林委員会 第26号(1952/04/23、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつとこの点非常に伺つておきたいのは、十勝沖地震による農林業災害の復旧資金の融通に関する特別措置法案ですが、この地震だけにどういうわけでこういう特別法案を出さなければならぬのですか。今までの地震その他の災害に対しては一向さしつかえないというのですか。これが一つと、それからこの融資の対象になつた調査というのは、これはどこが調べたのか。
【次の発言】 そうするとこれは直接政府の方で行つて調べたわけではないのですね。(「社会党の知事が調べた」と呼ぶ者あり)これはどこが調べたかということは問題にならぬ。問題は、復興の金を融資した者に対して利子補給するというのですから、その対象がはた……

第13回国会 農林委員会 第27号(1952/04/24、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 最初に伺いたいのは、麦の供出並びに配給を廃止することに関連して、昨日もこれが米に大きなしわが寄つて来るということを私は申し上げたのでありますが、そこで、この際さらにその点を聞いておきたいのは、昨年度産米のうち政府が現在まで買い入れました数量は、確かに補正高二千五百万石そこそこでないかと考えますが、そのうち十一月の二十七米穀年度に入ります場合、政府の買い上げましたうちで早食いをいたしました分が何ぼあるか、それから繰越しました分の古米が何ぼあるか、それをまず明らかにしてもらいたい。それから一箇月の内地米の要配給童は、一箇月平均どのくらいになつておるか、この数字を明らかに算定しても……

第13回国会 農林委員会 第28号(1952/04/25、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 昨日に引続きまして食管長官にさらに質問をいたしたいと思います。内麦の供出並びに配給を廃止する、そういたします場合に、外国麦類の輸入について、政府はどういう見通しをお持ちになつておりますか。麦の国内市場における流通が自由になるというところから、現在の輸入よりも相当ふえると思いますが、その点はどういう見込みをお持ちになつておりますか。伺いたいと思います。
【次の発言】 問題は有効需要の動向いかんでございますけれども、私どもが考えなければならぬ一番大事な問題は、麦の統制がはずれる、そうしてこれが自由に売買される。そうしますと麦の市場価格の決定権は政府ではないのであります。これは市場……

第13回国会 農林委員会 第35号(1952/05/16、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 多少重複する点があるかもしれませんが、二、三伺つておきたいのは、一つは特例法による農家単位とした場合の損害評価の問題ですが、この場合でも、現行の一筆対象の場合でも、損害評価の上には、現行の損害評価のやり方をひとつも改めずにおやりになることになりはせんかと思いますが、その点どうですか。現行の一筆の場合の損害評価の制度を、農家單位に改めました場合においても、やはりそのまま使つて行くということになると思いますが、何かそこに別に新しい損害評価の対策をお考えになつていますか。
【次の発言】 問題は、さきに足鹿君からもお話がありましたように、一つは無被害地の農家の経営を一体どう合理化する……

第13回国会 農林委員会 第37号(1952/05/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際、本法案につきましては一応委員会として質疑が終了いたしておりますけれども、討論採決等に入ります前に、特にこの審査の終了にあたりまして、一応政府当局に一、二点確かめておきたい問題がありますので、お許しをいただきたいと思います。
【次の発言】 ただいまお許しをいただきましたのですが、私が特にこの際政府に確かめておきたいのは、農業災害補償法の一部を改正する法律案並びに関係二案は、農業災害の補償の上に重大な法案であります関係から、本委員会といたしましては、きわめて愼重な態度で、あらゆる角度から検討を加えて参つておることは、政府も御承知の通りであります。この法案はたしか四月の十七……

第13回国会 農林委員会 第39号(1952/05/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農業災害補償法の一部を改正する法律案に対する日本社会党並びに改進党、日本社会党第二十三控室等の各派を代表いたしまして修正案の理由を説明をいたしたいと思います。  ただいま千賀康治君より第七十九條の一部修正が提案をされました。その分は同様でございますから、省きまして、それに関係のない部分だけについて説明を申し上げたいと思います。その修正案は「農業災害補償法の一部を改正する法律案の一部を次のように修正する。第十二條の改正規定第一項第一号中「から全都道府県の通常共済掛金標準率のうち最低のものを差し引いて得た率」を削る。」こう第十二條を修正したいと思います。  その修正の理由は、原案……

第13回国会 農林委員会 第41号(1952/06/06、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 事務総長が来ておりますから、この点特に確かめておきたいのですが、御存じの通り前の国会では、法案は本会議に一応上程されましてから、委員付託になつておりましたが、新しい国会になりましてから、重要法案でない限り、法案はそれぞれの各専門委員会に付託される慣例になつております。そこで専門委員会で当然いろいろ審議をいたしました結果、あるいは修正あるいは可決も当然党議にかけまして、党議によつてこれに反対か、賛成か、修正するかといことがきめられた上で、おのおの討論採決をやるわけであります。それまでには党議はきまつておるというのが慣例で彫ります。但し一応委員会でそういうことがきまりましても、非……

第13回国会 農林委員会 第42号(1952/06/07、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 関連してちよつと伺つておきますが、農林省の植物防疫法ですか、検査法ですか、その検査は現地においてこれくのものを検査してくれといつて持つて来ますね、検査しますね、そこで検査に合格し退すね、とすると、その合格したものに対する政府の責任は、その場だけの責任であるか、かりに今度北海道から出して来て農家の庭先に持つて来る、これを実際は植えてしまつて病菌が発生して来たという場合に、責任がそこまで来ておるか。それは北海道の、産地だけの検査であつて、全国各農家の庭先に来てそれが栽培された後まで責任があるかどうか、これは重大な問題である。そこの点が明らかにされておりませんと、損害賠償の問題にも……

第13回国会 農林委員会 第43号(1952/06/10、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ただいま中期資金の利率の問題について、他の金利水準に大体のつとつて五分五厘にきめた、こういう答弁ですが、かりに五分五厘が今日妥当な金利だということでございますならば、何ゆえに一体家畜の導入資金の利率を一割以上に見たのです。どういうところから一割以上という利率が出て来たのです。それをまず伺いたいのです。
【次の発言】 五分五厘は金利水準としては安い方だ、金利水準にのつとつておるというお話ですけれども、農林漁業資金融通法の金利は、その貸付対象において異つておりますが、確かに最低四分くらいのがあると思うのでありますが、そうするとこれも一つの営農資金とかあるいは施設資金とか貸し付けて……

第13回国会 農林委員会 第44号(1952/06/11、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ただいま審議中の農地法案の審議にあたりまして特に農林大臣に御所見を承つておきたいのは、この法の目的の中心が、農地は耕作者みずからが所有することが最も適当であり、従つて耕作者の農地の取得を促進することにし、またその権利を保護し、耕作者の地位を安定して農業生産の増強をはかる、こういうことがこの法律の目的でありまして、この目的を達しますためには、單に法律によつてこれに必要な諸條項を規定するということだけで問題は解決しないことは、先般の他の同僚委員からの質問によつて明らかでございますが、この法の目的について先般から論議されておりますのは、要は農業を営んで農家経済を維持して行く農地をど……

第13回国会 農林委員会 第46号(1952/06/16、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 森林虫害防除法が施行されまして、さしあたりこの政令で松食虫に対するいろいろの予防対策が講ぜられておりますが、最近本州の中央以西の各府県にわたりまして、くりたまばちと称する虫害が発生をいたしまして、非常な問題になつておるのであります。くりたまばちはたしか昭和二十年ごろから発生をしたのではないかと言われておりますが、爾来これが主として山口、広島、鳥取、島根、兵庫、大阪、京都、滋賀、奈良、岐阜、三重、和歌山、さらに最近では静岡から山梨、関東の地帯まで広がりまして、その被害面積は十数万町歩に及んでおり、被害本数は少くとも一億に上りはせぬかという状態になつておる。これが急激に蔓延を始め……

第13回国会 農林委員会 第47号(1952/06/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題になりました農地法案並びに農地法施行法案に関する原案並びに修正案に賛成をいたすものであります。  この法案の審議を通じまして私どもが考えました点は、政府はもうすでに農地改革はこれで一応終つたという考え方に立つており、政府が買収すべき農地はもう存在しない、だから強制買収の規定は必要がないから強制譲渡の規定だけを設ければいい、こういう考え方が流れているのであります。  さらに農地改革の終了によつて、法律で許された小作地以外はすべて自作地となり、農民がほとんど自作農となつているから、今後はただこの成果を維持して行くだけでよい。従つて本法……

第13回国会 農林委員会 第49号(1952/06/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 先般本委員会において私は、今問題になつております伊丹の飛行場の拡張問題について質問をいたして、政府の善処を要求したわけでありますが、御存じの通り二十四日の晩から五日の朝にかけまして、この伊丹飛行場の東に隣接いたしております小高い待兼山という山があります。この山の中に阪大の北分校という校舎がございますが、ここに軍用地接收反対あるいはアメリカ軍の撤退要求等の目的をもつて、左翼分子を中心とする一千人からの人が集まりまして大きな問題を起したことは、新聞やラヂオですでに報道されております。私はかくのごときことが起らないために、この問題のすみやかなる解決を政府に要求いたしたのであります。……


25期(1952/10/01〜)

第15回国会 農林委員会 第2号(1952/11/12、25期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま長官から米価決定の経過並びに輸入食糧、供出状況等について御説明を伺つたのでありますが、まだ最終的に結論がついていない段階でございますので、この際特に政府に強く要求をいたしたい立場から質問をいたしておきたいのでございます。  政府は本年たしか第十三国会で、米価審議会を法制化いたしております。そして法的根拠に立つた妥当な米価の決定を審議する機関として政府はこの米価審議会を持つたのであります。この審議会において、今問題になつております生産者価格並びに消費者価格について米価審議会として政府に答申をいたしております。その答申に対して、政府はこの審議会の答申を全然無視した生産者価格を決……

第15回国会 農林委員会 第3号(1952/12/03、25期、日本社会党(右))

○井上委員 新農林大臣の就任にあたりまして、農林大臣として農林業に対する施策の御説明をただいま伺つたのであります。まことにわが国の農林業が当面しております重要諸問題を取上げて、その内容に至りましてはきわめて具体的に御説明を得たのであります。その第一の食糧自給の促進についてでありますが、この問題は、お説の通り、わが国の経済自立の基盤といたしまして、何としても国をあげてこの問題の解決に全力を注がなければなりませんし、当農林委員会といたしましても、終戦以来の食糧の絶対不足の現状から、いろいろの角度から国内食糧自給の向上について必要な要請を政府にたびたびやつて参り、かつ食糧増産計画のすみやかなる具体化……

第15回国会 農林委員会 第5号(1952/12/05、25期、日本社会党(右))

○井上委員 私は先般農林大臣に対して、肥料価格の安定についての質疑をいたしたのでありますが、その際われわれが一番問題にしておりますのは、通産省が今御説明のように、現在欧州ものとの対抗上、国内価格から申しますと、二百五十円も三百円もの開きで出血輸出をしておる。このことが国内の肥料の安定の上に非常に大きな問題を投げ、ひいてはこれが春肥の価格の上にどう影響するかということで、全国の農民はこの解決を切望しておるわけであります。そこでまず伺いたいのは、確かに農林委員会でもお話があつたと思いますが、海外向けの輸出わくというものは、大体三十万トンが予定されておつた。それが今日まですでに十二、三万トン輸出した……

第15回国会 農林委員会 第7号(1952/12/12、25期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつとこれに関連してして二、三質問したいのですが、今足鹿君の質問で承つておりますと、非常勤職員が一万人余り食糧庁や農林省関係におる。この非常勤の者が連続的に勤めておる、ただ定員法その他の関係で、常勤職員とすることができない、こういう印象をちよつと受けたのでありますが、そうしますと、この非常勤職員というのは、現在たとえば食糧庁三千五百名のうち、期間的にはこれはどういうようにお使いになつてい心すか。私どの承るところによると、ほとんど常勤にひとしい勤務がずつと続けられておる。ただ名前だけが非常勤という制度のもとに採用しておる、こういうことを承つておるのですがその事実はどうなつておるので……

第15回国会 農林委員会 第8号(1952/12/15、25期、日本社会党(右))

○井上委員 てん菜生産振興臨時措置法案に関して二、三質問をいたしたいと存じます。  ただいま提案者の説明を伺い、内容を検討しますと、一つは北方の寒地農業の開発してん菜生産が絶対に必要であるから、その保護育成をはかるということが一つ、それから一つは、国内砂糖の自給度を高めて安定さして行きたい、こういう考え方のようでございます。今日まで砂糖の問題は国会でも案外論議をされずに済まされて参りました。ところが御承知の通り国民の食生活の内容を検討してみますと、粒食による政府の責任配給は、一箇月の米食率が大体十五日ということになつております。あと十五日は粉食であります。粉食による食生活をさらに検討すると、砂……

第15回国会 農林委員会 第10号(1952/12/17、25期、日本社会党(右))

○井上委員 こんな大事な問題があるのに、次官が見えておらないのですが、どうしたのですか。
【次の発言】 それではこまかい点から伺いますが、まず第一に伺いたいのは、現在政府は特別会計によつてこの金を扱つておりますが、新しく金融公庫をつくるという。しかし問題は、上層機関であるこの公庫の総裁、理事、監事、こういうものをもつて一つの公庫が中央にできて、そうして実際の仕事は農林中金に委託してやらすということになつている。現在も農林中金に委託してやらしていると思いますが、ことさらに独立機関として設けなければならぬ理由というのは、今後融資します金額が非常に大きくなつて、取扱い件数がふえる、そういうところでど……

第15回国会 農林委員会 第11号(1952/12/18、25期、日本社会党(右))

○井上委員 私はまず法律的な関係を伺いたいと思います。昭和二十四年に法律第百九十五号として土地改良法が施行されております。この法律は昭和二十六年にさらに改正されました。この法律の第二条において、「この法律において「土地改良事業」とは、この法律により行う左に掲げる事業をいう。一かんがい排水施設、農業用道路その他農地の保全又は利用上必要な施設の新設、管理、廃止又は変更」とずつとございまして、最後に「七その他農地の改良又は保全のため必要な事業」、このことが土地改良法施行規則第一条において、「法第二条第二項第七号の事業は、左に掲げるようなものとする。一客土 二暗きよ排水三床締」となつております。つまり……

第15回国会 農林委員会 第12号(1952/12/19、25期、日本社会党(右))

○井上委員 私も最後に一点確かめておきたいのですが、平川君からも昨日来執拗に質問をいたしております本法の指定基準面積の引下げの問題であります。この指定基準面積というのは、これは法律できまつておるわけではないのです。ただ役人さんが大蔵省と予算の折衝をする場合に、できるだけ公共性という立場から一定の面積を確保した上で、予算のとりやすいようなかつこうをつけるというか、そういうことでやられているのではないかと思うのであります。ところが御存じのように農地が開放されて、経営が非常に小規模になつて、実際を言いますと経営の小規模な農家ほど自力でもつて改良ができないのです。また広範囲な改良を要する所でありますな……

第15回国会 農林委員会 第15号(1952/12/24、25期、日本社会党(右))

○井上委員 小委員長が事故ができまして、御報告ができませんので、私からかわつて報告してくれとのことでございますから、肥料小委員会の報告を申し上げます。  肥料小委員会は青木正君を小委員長といたしまして、十二月十二日第一回の委員会を開き、当面しております春肥の需給対策に関連いたしまして、先般メーカーが行いました海外への肥料輸出の問題を取上げまして、この輸出が国内の安定価格より、十貫当り二百円から二百五十円も下まわつております現状でありますので、この出血輸出が、国内の肥料価格に非常な影響をもたらすのみならず、また今後の肥料の生産並びに輸出の上にも重大な関係を持つて参りますので、小委員会といたしまし……

第15回国会 農林委員会 第16号(1953/01/31、25期、日本社会党(右))

○井上委員 大臣及び政務次官が見えませんが、見えましたらそのときはそのときで質問をすることにいたしまして、事務当局に二、三伺いたい点は、昨年、例の海外輸出の問題が国内肥料価格の上に非常に重大な影響をもたらすとともに、これが春肥の需給と価格に重大影響がある。その第一点は、ここでも相当議論になりました通り、メーカーは出血輸出といつておりますが、もしそれが出血輸出の場合は、全体でどのくらいの出血になるか、その出血になつた分が国内の価格に転嫁されるのと違うか、こういう点が議論になりまして、それらの点については肥料小委員会でもいろいろ検討して参りましたけれども、全体の出血金額がどのくらいになるかというこ……

第15回国会 農林委員会 第18号(1953/02/05、25期、日本社会党(右))

○井上委員 海岸砂地農業振興に必要なる経費は、大体推定量百七十億ほど使う計画のようであります。ところが、この海岸砂地の農業振興に一番重要な施設は、まず潮風による被害を防止するということであろうと思います。そこでそれに必要なる防災林の施設が行われるだろうと思いますが、この防災林の施設をいたしました場合と、施設をしない場合との経済的効果を各作物別に調べてみると、水稲で約一〇%、麦で約一〇%、そこらが大体米麦でもつて防災林の施設がありますことによつて増産ができる。ところが逆にさつまいも、大豆等に至りますと、防災林をしたからということで一向経済的な効果は期待できません。そういう実情にあるように考えられ……

第15回国会 農林委員会 第19号(1953/02/09、25期、日本社会党(右))

○井上委員 この際政府から澱粉買上げの状況について御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 この澱粉の買上げは、法文的基礎は何によつてやつておるのですか。
【次の発言】 そうすると、食管法の施行規則というか、それによつてやつておりますか、それともこれは食管法自身を直さなくともやれるような法文の規定になつておりますか。
【次の発言】 いずれ政府は今国会にこれに関係する法案を整備されることと思いますから、これ以上法的基礎の問題については議論は差控えておきたいと思いますが、この澱粉買上げの措置は、今御説明のありましたように、問題はこの生産者価格を安定さすということがねらいであろうと思います。ところ……

第15回国会 農林委員会 第20号(1953/02/18、25期、日本社会党(右))

○井上委員 肥料の需給関係を安定いたしまして、さらに当面いたします価格の問題について、本委員会は数回にわたつて慎重に審議を進めて、かつ委員会といたしましては、この結論として特に本会議に対して各党共同提案による肥料政策の確立に伴う価格の安定並びに引下げに関する決議案を満場一致をもつて可決をいたしたのであります。この決議案に対して農林、通産両大臣とも特に発言を求められまして、この決議に対して両大臣ともきわめて率直にも問題の重要性にかんがみて、通産大臣は、時期を失せずできるだけすみやかに措置を講ずる旨の発言があり、農林大臣は、真に農民の安心する価格とまたは対策を講ずるよういたし本院の決議にこたえたい……

第15回国会 農林委員会 第21号(1953/02/19、25期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま食糧庁長官から報告された黄変米でございますが、今のお話によりますと、産地の方では黄変米というものについては、輸出する場合の規格に入れてない、こういうお話ですが、厚生省の方で、外米のうちに配給不適品として葉たびたび検査をされて、配給を停止せしめるという措置をとられて来ておるのでありますが、今まで黄変米というものが検査の結果どのくらい発見されておりますか。その発見されました年と量を伺いたい。  それからこの黄変米を発見いたしましたのは、清水、名古屋、芝浦等の主要輸入港らしいですが、その他のものについては検査をしておりますか、してないのですか。  それから第三は、これが配給不適品……

第15回国会 農林委員会 第22号(1953/02/20、25期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま二十八年度予算の概要について御説明をいただきましたが、その予算案を農林委員会としていろいろ審議いたしますについては、政府当局の方でもそれぞれ準備をしておりましようし、なおまた政府委員の方もそういません今日、全般的な方針について伺うことは困難と思います。そこで本日は、この際政府の方で緊急に解決をしてもらわなければならぬ問題が起つておりますので、この問題について伺つておきたいと思います。従つて一般的な問題は後日に譲ります。今日特に政府に質疑をいたしたいと思いますのは、農業共済組合連合会事業の不足分に伴います農業共済会の基金の対策の問題でございます。御存じの通り昨年農業共済基金が……

第15回国会 農林委員会 第25号(1953/02/28、25期、日本社会党(右))

○井上委員 足鹿君から重要な点について質問されたのでありますが、私も二、三点この際伺つておきたいと思います。今足鹿君からお話がありましたように、去る二十四日、硫安協会の東京会館における需給委員会決定は、正式な決定がされております。そしてそれが発表されております。その需給委員会の会合を開き、そこで一つの方針が決定され、そしてそれが一般に発表されたというこの事実は、これはあなたが御指摘になりました事業者団体法の第五条の第一項ないし第四項に触れる、はつきり触れるとわれわれは解釈するのですが、委員長はそう解釈しませんか。委員長は委員会を代表する責任者でありますから、委員会が議論を討論をした後でなければ……

第15回国会 農林委員会 第26号(1953/03/02、25期、日本社会党(右))

○井上委員 議事進行に関して……。本日は先般農政一般に関して、二十八年度予算に関連する質問を大臣及び所管局長、政府委員にすることになつております。しかるにただいま十一時二十分になりますのに、所管大臣並びに次官、政務次官、所管局長が見えておりません。一体どういうことになつておるのですか、ただいま会議を開いて所要の政府委員の出席を求めておるのではないのです。すでに本日このことをやることは土曜日に決定しているのです。しかるにかんじんの責任者が見えていない。これでは所要の質問ができないことになる。政府がそういう態度ならば、われわれ政府提出の法律案の審議については相当真剣に考えざるを得ない。委員会を無視……

第15回国会 農林委員会 第27号(1953/03/05、25期、日本社会党(右))

○井上委員 政府当局にちよつと伺いたいですが、飼料需給安定法が制定されまして以来の、飼料の需給状況及び価格の動向について御説明を願います。
【次の発言】 法律は四月から実施されることになりますから、この法律が実施された後にどうなるかということは、まだこれからの話でありますけれども、大体の傾向として、飼料価格は安定の方向に進んでおるということが言い得られると思います。  さて本法案に関連して二、三伺いたいのですが、この法案によると、大体配合飼料業者が登録を申請して、その登録を申請された飼料が保証に値するだけの有効成分を含んでいるということによつて保証票を渡す、その保証票によつて飼料の品質を需要者……

第15回国会 農林委員会 第29号(1953/03/10、25期、日本社会党(右))

○井上委員 関連して……。ただいま金子君からの青森の事件についての質問に対する大臣の答弁は、この事件に関して所管の方が現地に派遣されたというのですが、だれが行きまして、どういう機関でどういう調査をして来ましたか、それを御報告願います。
【次の発言】 この事件を調べるのに、保険課長が現地に出張して、検察庁並びに県庁に実情を調査に行かれたという話でありますが、検察庁へ参りました場合に、まだ取調中でありますから、具体的に事件の内容についてどうこうということは申さなくても、およそどういう事件で取調べておるということは、言われたであろうと思います。そういう事件の内容も取調べの内容も、全然わからずに帰りま……

第15回国会 農林委員会 第30号(1953/03/11、25期、日本社会党(右))

○井上委員 大臣はただいま昨日の発言を、速記録を見た上で穏やかならぬ発言をしたから取消す、こういうことで、率直にお取消しになりましたが、速記録を見なかつたならば、自分の発言がわからぬというようなことで一体どうするのか。  それからいま一つ、昨日私の質問に対して、ただ言葉の末で、何か間違つている点があれば、それはいつでも私の精神通り訂正いたします、こういう御答弁を昨日承つております。つまり大臣は、
【次の発言】 取消しをしたで事がお済みになるとお考えになりますか。どろぼうをして、悪かつたからというて物を返したら、それで罪になりませんか。この点を伺いたい。

第15回国会 農林委員会 第31号(1953/03/12、25期、日本社会党(右))

○井上委員 この際畜産局の方から、二十七年度の有畜農家創設の進行状況及び二十八年度計画についての説明を伺いたい。
【次の発言】 二十二億というのはどこに書いてあるのですか。
【次の発言】 そうしますと、二十一億八千九百六十万円の導入資金で利子補給はどのくらいいたしますか。  それからさらに、本法律では損失補償を予定しておるようですが、損失補償をするといたしまする場合は、このうちでどのくらいが損失になるという見込みを立てておるか、それからその予定されます地域、団体等は、全体の割当のどのくらいの率に当る見込みを立てておるか、その点を御説明願いたい。

第15回国会 農林委員会 第32号(1953/03/13、25期、日本社会党(右))

○井上委員 有畜農家創設特別措置法案に関連して大臣に一点だけ伺つておきたいのですが、これは農林大臣というよりも国務大臣として伺いたいと思しいます。すなわち本法の中に、都道府県が融資機関の融資による損失を補償する契約を結んで掛矢補償を行いますときは、国がその半額を補助する、こういう規定があります。さらに、その一年あまりの経過を見ました後に、契約の総額の三分の一を限度として補償するものに限るということで、これは昨日もちよつと議論をしたのでありますけれども、この家畜導入計画が政府の方において立てられ、これが実施されるや、各県からは導入に対する非常に強い要求がございまして、各県とも政府の導入基準に従つ……

第15回国会 予算委員会 第23号(1953/02/16、25期、日本社会党(右))

○井上委員 関連して。
【次の発言】 ただいま平野君の質問に対しまして、政府からきわめて重大な答弁がございましたので、この際関連質問をお許しいただきたいのであります。  ただいままでの質疑応答を聞いておりますと、政府は、一つは出血輸出の問題にからんで、まつたく支離滅裂なる答弁を繰返しております。その一つは小笠原審議庁長官、肥料対策委員会の主宰者でありますが、先般確かに本委員会並びに本会議における答弁において、出血輸出による損害がもしありとすれば、国内価格にこれを転嫁しない、こういうことで政府の方では出血輸出であるということを認めておるのです。そうしてたびたび出血輸出出血輸出ということが繰返され……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 大蔵委員会 第2号(1953/05/27、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと、この三法案に関連してさきに質問がございましたが、私も二、三点伺つておきたい。さきに平田国税庁長官から滞納人員が二十七年度末に三百万人、金額は七百億ですか、そういうことになつているそうですが、この二十七年度末の自然増収はどのくらいになつていますか。またどのくらいになる予定でございますか。それを明らかにしてもらいたい。
【次の発言】 今御説明を伺いますと、滞納金額が七百億、そのほかに自然増収が約二百三十五億、こういうことになるんですね。だから滞納されて政府の方に金が入つていないのが七百億まだあつて、その上に二百三十五億という金が別に予算以上に入つて来ておる。そうすると、この金……

第16回国会 大蔵委員会 第3号(1953/05/30、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま長官の御答弁で、政府当局として被害地に対する減免処置の取扱いについての措置が一応明らかになつたのでありますが、その答弁を承つておりますと、まことにごもつともな御答弁であつて、その答弁からは何ら問題がないように承れますけれども、問題の観点は二つあります。   一つは被害の実態調査を、一応税務当局としてする。これをすれば最も完全である。ところが実際は、被害地域が広範囲であり、かつ被害を受けました農家の戸数が多いという関係があつて、そのおのおのの作物または所得の内容にわたつての具体的調査というものが、実際上は困難であるということであります。従つて一応大まかには見てまわりますけれど……

第16回国会 大蔵委員会 第6号(1953/06/23、26期、日本社会党(右))

○井上委員 信用金庫法の一部を改正する法律案、これに関連して二、三質問したいのですが、この金庫法の一部を改正する法案の目的は、金銭貸付の業を行う者が金庫という名称をいたずらに使つてはいかぬ、こういうことであります。一体何ゆえに金庫という文字を他の者が僭称するかということでありますが、これに関連して、問題は現在あります金融機関の金融状況が、小口である中小企業及び庶民大衆を対象とするのではなしに、主として大産業、大企業、裕福な方々に対して、営利を目的として金融がはかられておるというところから、零細な中小企業や庶民を対象にした金融機関が、最近非常な勢いで跋扈しておることは政府の御存じの通りであります……

第16回国会 大蔵委員会 第7号(1953/06/24、26期、日本社会党(右))

○井上委員 きのうの私の質問に、さらに掘り下げて伺いたいのですが、きのう私は主として零細な中小企業、庶民大衆の金融をどう円滑にやるかということについていろいろ伺つたのでありますが、その場合において、私の考え方は、幸い商工中央金庫がございますので、これと国民金庫という、庶民大衆を対象とする二つの金庫が政府にあるわけであります。この商工中央金庫に対して政府の資金を拡大するなり、あるいは商工債券等の発行限度を拡大するなりして、ここで相当大きな資金わくを持つて、これを末端の商工協同組合、中小企業協同組合等の組織に流すということが系統的に確立される必要があるということを、私は主張しておるのであります。こ……

第16回国会 大蔵委員会 第8号(1953/06/25、26期、日本社会党(右))

○井上委員 国有財産法等の一部を改正する法律案に関連して、ちよつと伺いたい問題がございます。それは虎ノ門のニユーエンパイヤモータース自動車会社に今から四年ほど前に、いろいろなジグザグ・コースはありましたこの点管財局の方から御説明を願いたい。
【次の発言】 期間満了までに、貸し付けた者と所有者との間で今後の貸付をするかしないかということについて検討されるということなら、これはわかるのでございます。ところが契約期間は一月に切れておる切れておるのに、今日まだこの政府の所有物件に対してどうするか検討中だというのは、それはどういうことですか。
【次の発言】 いろいろと検討をせにやならぬというたつて、問題……

第16回国会 大蔵委員会 第11号(1953/06/30、26期、日本社会党(右))

○井上委員 国際復興開発銀行等からの外資の受入に関する特別措置に関する法律案、これに関係した政府委員来ておりますか。
【次の発言】 だれだれですか。
【次の発言】 銀行局長でわかるかな。(笑声)  私伺いたいのは、国際復興開発銀行から、わが国の産業開発のために外資の導入をしようということでありますが、この開発銀行が、日本の産業の中で特に融資をしてもよいという対象になつておる産業は、一体何と何とを向うはさして来ておるか、これが第一点。そうして今までの交渉の経過から、いかなる産業が融資を受けておるか、また受けてないのか、今度が初めてであるかという点を聞きたい。  その次に伺いたいのは、今度の四千万……

第16回国会 大蔵委員会 第12号(1953/07/01、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私時間を非常にせいておりますから、二、三点だけ質問いたします。第一は、大蔵大臣は施政方針演説におきまして、本年度予算編成の前提となる経済諸事情には、当面急激なる変化を生じないということに考えましてこの予算が組まれておる、こう言うておりますのに、この大臣の施政方針演説をずつと読んでおりますと、国際収支と貿易の問題について、「国際収支の現状及び将来は決して楽観を許さない」こういうことを申されておる。そうしますと、予算の前提になる経済事情の変化は当分ないという見通しに立つて二十八年度予算は組まれた。しかるにその説明の内容において、国際収支の現在及び将来は楽観を許さないと言うことは非常に矛……

第16回国会 大蔵委員会 第13号(1953/07/02、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま小川さんから質問がございました砕米の払下げ問題ですが、この砕米は、現在一体何ぼで輸入して来ておりますか。それでそれを何ぼで払い下げておりますか。
【次の発言】 この払下米、つまり砕米なり黄変米が、現実はいわゆる政府の言う払下米というのと、払下げを受けました砕米というものとは性質が違いますね。たとえば政府が輸入した砕米と、倉庫から今度は利用者に払い下げます場合の砕米というものは辻うということを、あなたはわかつていますか。たとえば黄変米でも、一万一千トンが実は一万三千トンも払い下げる場合があり得るということをおわかりですか。

第16回国会 大蔵委員会 第14号(1953/07/03、26期、日本社会党(右))

○井上委員 二つ、三つ伺いたいのです。この法律案では、根本的な問題は、国際的な通貨事情の不安定に対処して、設備輸出の促進を通じて、重要物資の輸入を確保するということを目的にしておるようでありまして、現行法によりますと、損失補償はすべて邦貨の換算を基礎にして行つておる。そうすると、もし日本の為替レート自体に変動があつた場合、補償契約の履行という問題の方に重大な支障を来して来る。そこで日本の為替レート自体の変動というものについて、政府は一体どう考えておるか。為替レートは変動なしと見ておるか。もし変動が事前にわかつた場合の法的な処置は、一体どうしようとするのであるか、この点をまず伺いたい。

第16回国会 大蔵委員会 第17号(1953/07/08、26期、日本社会党(右))

○井上委員 大臣に数多くの財政政策に関する質問がございますけれども、お忙しい大臣を引きとめましていろいろ申し上げますことは、政治道徳上多少遠慮を申し上げまして、この際特に私として承つておかなければならぬ重要な問題について伺いたいと思います。  それはすでに大臣も御存じのことと思いますが、国有財産の払下げに関します件に関して、元陸軍造兵廠枚方製造所の中宮地区、甲斐田地区、土地約二十万坪、建物の敷地が約三万坪、機械が約千五百台、これに附属する工作物を九億四千万円余りで小松製作所に払い下げることに方針をきめ、そのうち甲斐田地区については、すでに大臣が売渡しについての承諾の決裁をいたしておりますが、大……

第16回国会 大蔵委員会 第18号(1953/07/09、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと二、三質問を関連していたしたいのです。ただいまの電話料金の値上げの問題につきまして、現在の電話の交錯状態から、できるだけ能率的な通話が行われるような措置をしたい。そのために五箇年計画を実施するについての必要な資全的処置として料金の値上げをする、こういうことで目下国会で審議中の案件でございますが、あなたは電電公社としての責任者として、そういう建設をしたいから料金を上げるということが、かりに認められたとして、そうしたら鉄道も専売公社も電燈会社もみな新しい施設を要求をしておるのです。そのことのために鉄道料金が引上げられ、電燈料金が別上げられ、郵便料金が引上げられるということになつ……

第16回国会 大蔵委員会 第19号(1953/07/10、26期、日本社会党(右))

○井上委員 議事進行について……。先般国有財産の処分に関する件に関連をいたしまして、旧陸軍造兵廠大阪の枚方製造所を小松製作所に払い下げることについての払下げに関する申請手続に対して、本省から許可するに至つた物件処理中、特に管財局長並びに次官、大臣等の決裁を得ておる決裁書類を提出するように私から要求いたしましたが、今日までまだ私の手元までその資料が提出されて参りません。従つて成規の手続によつて、本委員会にその決裁に至るまでの書類を資料として提出願うように御決議を願いたいと思います。
【次の発言】 相互銀行の問題については、いろいろございますけれども、きようはこれを上げるわけに行きませんから、後ほ……

第16回国会 大蔵委員会 第21号(1953/07/14、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この問題は、今伺つておりますと非常に重要な問題でありますので、まだ新任されて間もない前谷さんは、この払下げをいたしました時分に長官であられましたか、それともまた就任前でありましたか、そこからまず伺いたいと思います。
【次の発言】 この問題は、今小川君から申されておりますように、黄変米は食糧として不適当であるというような抽象的なものではなしに、この米を食べた場合には、人間の命に関するという非常に危険なものであります。これは厚生省の食品検査の方ではつきりしておる問題であります。それを配給したということになつております以上は、これは非常に重要な問題であります。従つて、ここで長官に対してと……

第16回国会 大蔵委員会 第22号(1953/07/15、26期、日本社会党(右))

○井上委員 共済組合法に関連してちよつと質問したいのですが、今回の改正で、共済組合員の範囲が明確にされ、従来臨時職員でも、二箇月以上勤務した者は組合員となつたものを、臨時職員は一切組合員になれないというふうになつておりますが、これは共済組合の組合員の負担が非常に重くなるから、臨時的な者は加入させない、こういう考え方から出ておりますか。どういうことでこの臨時的な者が加入されておつたのを除外することにいたしましたか、これをまず明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、具体的に、たとえば政府の方の予算書を見ましても、臨時的な職員というものは非常に多い。それは実際は、臨時的職員……

第16回国会 大蔵委員会 第23号(1953/07/16、26期、日本社会党(右))

○井上委員 現在の所得税法による年収二十四万円以下の納税人員は約九百三十万と推定されております。これは全納税人員の約八〇%に当つておると思いますが、これら階級層の負担します税額は総体でどのくらいになつておるか。これをまず資料として提出を願いたいということ。  それから所得税の課税対象になつております給与所得者の中で、特に低額所得者が非常に多い。しかもこれらの者につきましては、たとえば扶養控除であるとか、社会保険の控除でありますとかいうものを控除いたしまして、できるだけ減額することに努めておりますが、そういう複雑多岐きわまる控除の計算方法をとるために、どれだけ多くの人が使われており、またそのため……

第16回国会 大蔵委員会 第25号(1953/07/18、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま議題となりました積雪寒冷単作地帯における麦類又は菜種の収穫に因る農業所得に対する所得税の臨時特例に関する法律案の提案の理由を御説明申し上げます。  経済自立の達成が唱えられ、食糧自給が唱えられながら、今なお三百万トンに上る外国食糧の輸入をやむなくされているわが国といたしましては、一日も早く食糧の自給を行わなければならないのであります。このときにあたり、積雪寒冷地帯における農業の振興は、わが国の食糧自給にとつて緊急に必要となつております。この意味において、積雪寒冷単作地帯振興臨時措置法に基く農業振興計画による土地改良事業の実施後、その事業の実施に伴う水田に初めて水稲の後作とし……

第16回国会 大蔵委員会 第26号(1953/07/21、26期、日本社会党(右))

○井上委員 特別減税国債法案に関連をいたしまして質問をいたしますが、この法案は、国債の消化を目的にした法案であり、なお国債発行に関しまして発行いたしますのは、別途提案をされております産業投資の資金に充てる、こういうことで本年二百億を予定いたしておりますが、産業投資の特別会計財源に充てるための国債発行について、これはあなたにそんなことを質問してもちよつとぐあいが悪いが、政務次官はどこかにおりませんか――といいますのは、一応この産業投資に対する政府の計画というものが明らかにされて、そこで国債の発行についての一定の方針を伺わなければいけない。それがないというと、はたしてこの国債はことしきりで打切るつ……

第16回国会 大蔵委員会 第27号(1953/07/22、26期、日本社会党(右))

○井上委員 産業投資特別会計に関する質疑を続行したいと考えますけれども、まだ政府側がそろいませんで、ただいま通産省のアルコール課長が見えておるそうですから、先般の食糧管理特別会計法案の審議に関連いたしまして、食糧庁が持つております砕米または黄変米等の払下げに関連して、この払下げ米によつて、政府直轄のアルコール工場にこれを納入するのに、同一政府機関の中において、民間業者がこれに介在をして、食糧庁の方では、払下げ代金が納入されない限りは品物は出さぬ、一方通産省の方では、現物が納入されない限りは代金の支払いができない、こういうしやくし定規にこだわつて、その間に中間の業者が介在をして、トン当り六千円か……

第16回国会 大蔵委員会 第28号(1953/07/23、26期、日本社会党(右))

○井上委員 富裕税法を廃止する法律案及び砂糖消費税法の一部を改正する法律案に対しまして反対をいたします。  この両法案に対して反対します理由は、政府は、今回の税制改革を通じて、税の負担の軽減と負担の均衡をはかるということを前提に申しておりますが、今回の税制改革の全般を通じて見まして、私どもは決してそうとは受取れません。そのことは、いずれ所得税法、あるいは法人税法等の改正案と関連いたしまして明らかにする予定でありますが、わが国の租税が大衆課税となつていることは、政府みずからこれを否定することはでき得ないと思うのであります。われわれは、税額が高いということを指摘して非難をするものではありません。問……

第16回国会 大蔵委員会 第31号(1953/07/28、26期、日本社会党(右))

○井上良二君 ただいま政府の御答弁を承つておりますと、今度の予算修正で出て参りました奨励金八百円というのは完遂奨励金であることが明らかでございます。この問題については、参議院の予算委員会におきましても、この点は非常に重要に論議をされておるように承つておりますが、大蔵当局もさような考えでございますか、これを政務次官から御答弁を願いたい。
【次の発言】 市町村単位で、完遂になりましたときに、完遂奨励金を石当り八百円渡す、こういうのでありますが、あなたは自由党の党員であり、自由党から選ばれて閣僚の補佐官として政務次官におなりになつておると思いますが、改進党との間のこの問題に対しての了解事項というのを……

第16回国会 大蔵委員会 第39号(1953/08/07、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この際特に議事進行に関しまして発言をいたしたいと思います。それは先般東京新聞に、本委員会が審査中の国有財産払下げに関する調査事件について、阪田管財局長談として、本委員会の国有財産払下げに関する調査が非常に不確実で、しかも委員会がいかにそういう問題を取上げても何らの効果がないかのごとき記事を拝見いたしました。これは国会の委員会の審議を侮辱するもはなはだしき行為でありまして、この点に関しましては、一応管財局長の御出席を求め、事態の真相をはつきりいたしておきたい、こう考えますから、委員長において適当におとりはからいを願いたいと思います。

第16回国会 大蔵委員会 第40号(1953/09/08、26期、日本社会党(右))

○井上委員 一点御意見を伺つておきたいのです。それは、税制調査会とかいうものは、今聞くと執行面が意見を聞く、こういうことですか。つまりあなた方がどういう税制をうまく考えたらいいかということについて、その道の権威者を集めていろいろ意見を聞く、そこで政府の一つの方針をきめる、こういうことになる。ところが税制改革につきましては、すでに税制法規の審議にあたつて、各党から、それぞれ諸般の意見というものは、委員会の審議を通して述べてあるはずです。それと同時に、また現在の税制が、いろいろな関係で非常に改正を要する点が多いと、かりに政府当局が考えたとする、また国民がそれを望んでおる、そこで次の機会にはこれを根……

第16回国会 大蔵委員会 第41号(1953/09/10、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ごく簡単に、具体的に伺いたいのですが、物価を引下げ、できるだけインフレを抑制する、そのために日本銀行としても必要な金融政策をとりたい、こういうお話でございますが、世上伝えられるインフレヘの傾向に対して、これが何かことにせんためのインフレヘの議論のように今お話になつたように伺つております。現実にわが国の財政の状態を見通します場合、御存じの通り、約九千億余りの予算がその七割というものは九月から三月末までに使われる金であり、それとMSAの受入れという問題がここにある、そこへあなたの指揮下にあります各銀行の貸出し内容を調査をいたしてみますと、その二十七、八パーセントは設備その他生産施設の拡……

第16回国会 大蔵委員会 第43号(1953/10/09、26期、日本社会党(右))

○井上委員 時間も迫つておりますので、簡単に要点だけ伺います。  先般本委員会の小委員会におきまして、二十八年度補正予算並びに二十九年度の予算の骨格について、政府の作業いたしております内容を一応伺つたのでありますが、その後御承知の通り台風第十三号が発生いたし、また冷害が東北地方に相当ひどく起つておるというようなことからいたしまして、補正予算の編成の上にも、また二十九年度の予算の骨格の上にも、非常に大きな問題が投げかけられておるのであります。その後政府は、昨日緒方副総理は、すでに補正予算は緊急にできる、従つて今月末には国会を開く、さらにまた災害対策に対しても、大蔵大臣はここ一週間以内に原案をつく……

第16回国会 大蔵委員会 第44号(1953/10/12、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと発言中だけれども……。われわれはわざわざ貴重な時間を、あなたを呼んでそういうことを聞こうと思つておるのじやないのです。もつとあなたの所管の日本橋税務署管内の納税者の状態がどうなつておるか、たとえば法人税の納入状況は非常に困難か、その折衝に当つてどういう苦労をあなた方がされておるかという、そういうことを聞きたいのであつて、予算が不足しておるのはあなたのところだけではない、それは全体なのです。だからまた人員についても、非常に御苦労されておることもよく知つておるので、実はあなた方が直接納税者に当つて、その相手方が一体どういう要求をして来ており、これに対してあなた方はどうさばいて来……

第16回国会 通商産業委員会 第26号(1953/07/27、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま提案されました硫安工業の合理化及び硫安輸出調整臨時措置法案の審議にあたりまして、資料を要求いたしたいと思います。その一つは電解、ガス法に区別をいたしまして、A、B、C級の硫安の生産費の内訳、これをトン当りで示していただきたい。それから日本の輸出硫安と市場で競争する相手国、たとえば西ドイツその他の国の硫安の生産費、それを示していただきたい。それから国内硫安が国際競争に耐え得るための硫安工業の合理化、近代化の計画年数、所要融資金、それに必要な金利、現在までこれら硫安工業に投下された、すなわち政府の融資しました各社別の金額をお示し願いたい。  それからわが国の硫安の輸出先でありま……

第16回国会 通商産業委員会 第27号(1953/07/28、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま提案されておりまする硫安工業の合理化及び硫安輸出調整臨時措置法案でありますが、それによりますと、合理化に必要な所要資金を融通する、それから輸出会社をつくつて海外に輸出する、こういうことですが、実はこの法案の公布の日が明確にされておりません。公布の日をどういうわけで明確にしてないのか。それからこの法案の第三条に硫安審議会の意見を聞いてとあるが、硫安審議会の規定は何らこの法案にはございません。しからば規定のない委員会の意見を聞いてという意味はどういう意味か、もし別途農林委員会に付託されておりまする臨時硫安需給安定法の中にきめられておる硫安審議会をさしておるとするならば、当然本法……

第16回国会 通商産業委員会 第28号(1953/07/29、26期、日本社会党(右))

○井上委員 昨日に引続きまして質疑を続行いたしたいのですが、政治的な問題が相当ございますのに、かんじんの責任者である通産大臣、農林大臣、またそれを補佐する政務次官等が一向に見えませんが、どういうわけですか。
【次の発言】 通産大臣に対しては昨日も私は出席を求めました。今熱が出ているというお話でしたから、まことに病中お気の毒と存じましたが、昨日参議院の委員会へ出席をいたしております。さらに本日も国会へ出席をいたしております。これは委員長の言うことと実際に違うのであります。
【次の発言】 いずれ大臣に対する質疑は後ほどまたお許しをいただくことにいたしまして、特にこの際事務当局に二、三質問をいたしま……

第17回国会 大蔵委員会 第1号(1953/10/31、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この際、休会中に開きました小委員会の経過を一応御報告を申し上げておきたいと思います。  私が本委員会から指名されまして、専売事業に関する小委員長を仰せつかりまして、休会中に専売事業に関する小委員会を開催をいたしました。本委員会は九月三十日及び十月一日の二日にわたつて開会をいたしました。その委員会の議題といたしましたのは、塩の増産対策に関する件、業務用塩の価格改正に関する件、タバコ益金の地方公共団体への一部還元に関する件等について、あらゆる角度から委員各位の御検討を願つたのであります。このうち業務用塩の価格改正につきましては、従来ソーダ工業塩と一般用塩との間に不当なる価格差があるとこ……

第17回国会 大蔵委員会 第2号(1953/11/02、26期、日本社会党(右))

○井上委員 まず農業共済再保険特別会計に関連をいたしまして質問をいたすのでありますが、二十八年度の風水害、冷害等による農業被害の今日までわかつております被害総額及びそのうち政府がさしあたり負担をしなければならぬ全体の金額はどういうことになつておりますか、それを御説明願いたいと思います。
【次の発言】 ただいまの説明によりますと、まだ水北、陸稲においても目下損害査定中で、正確な数字が明らかでない、さしあたり推定される分が三百四十四億というお話でございますが、そこで問題は、政府が現在まで推定しております内容は、大体東北地方の冷害を中心にした推定がおもでないか。特に西日本の台風十三号の被害による査定……

第17回国会 大蔵委員会 第3号(1953/11/04、26期、日本社会党(右))

○井上委員 一応そういうとりきめを願います前に、今申しました印刷事業、専売公社並びに造幣事業の仲裁裁定は、本委員会の審査の上に非常に重要な関係を持つて参りますので、できれば一応本委員会で所管の責任者を招致いたしまして、その間の事情を十分検討いたしました後、さらに必要が起りました場合、ただいま御提案のような処置をとられることが審議の上に必要でないかと思いますので、本委員会で一応その責任者の出席を求めて、裁定についての意見を聞き、その後に連合審査の御決定を願つたらどうか、こう考えておりますが、おとりはからいを願いたいと思います。
【次の発言】 議事進行について。この際私は本国会において問題になつて……

第17回国会 大蔵委員会 第4号(1953/11/06、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま議題になつております国有財産払下げの件に関連をしまして、政府に質問をいたすのでありますが、この案件に関しましては、昭和二十八年七月八日の本委員会におきまして、私は枚方製造所の小松製作所への払下げ問題に関連をしまして、この査定がはなはだ当を得ていないし、また国有財産管理状況の全体におきましても非常に不行届きが多いということを取上げまして、これが払下げについていろいろ質疑をいたしましたところ、政府の方では、一応払下げの手続がとられておる、こういうことでありましたので、詳細を調べましたところ、まだ大臣が決裁をしていないことが明確になつて参りましたので、そこで本委員会としては、払下……

第17回国会 大蔵委員会 第5号(1953/11/07、26期、日本社会党(右))

○井上委員 調査団の調査報告書はいずれ後ほど印刷ができるそうでありますからこれを見ました上でいろいろまた御質疑をいたしたいと考えておりますが、この際政府に伺いたいのです。昨日伺うと、調査団の報告書が大蔵大臣の手元に提出されて、大蔵大臣から管財局長にそれが手渡されたによつて、管財局は大蔵委員会が本件に関して一応の結論をつけたものと誤認をして、払下げの所要の手続をとられたようでございますが、これが委員会の結論でない報告書であるとわかつた今日、一体管財局としてはどういう処置をこの払下げに対しておとりになるつもりでありますか、やむを得ないと考えますか、それとも払下げ手続は一時中止をするつもりであります……

第17回国会 大蔵委員会 第6号(1953/11/17、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま福田氏からの質問で大分わかつたのですが、問題は第十三国会当時の大蔵委員が熱海に招待をされて、その帰りがけに厚い新聞紙に包んだおみやげをもらつて来た。このことは当時の大蔵委員の深沢氏からはつきりと金をもらつたということが言われた。こういう非常に重大な発言であります。これは今福田さんからもお話のように、本委員会としましては、金融行政に関する国会としての対策を考え、かつ行政に対するいろいろな監督的な発言が行われる機関でありますために、委員会を構成している委員が直接その関係あるなしにかかわらず、金融行政の関係に入つて参ります団体から招待を受け、あるいは金をもらうというようなことはい……

第17回国会 大蔵委員会 第7号(1953/11/18、26期、日本社会党(右))

○井上委員 関連してちよつと伺いますが、問題は、答申案に対して政府の方ではどこまで一体正直に受け入れて税制改革案を国会に出そうとするか、そこが一番大事だと思うのです。だからこの答申案のうちで、どれとどれとは次の税制改正の中に入れることができるが、これとこれとは非常に無理があるように思われるというようなことを、当然あなたは所管責任者として考えておるだろう。そこであなたの率直な答申案に基いての改正案を国会へ出す場合の態度を、一応ここで明確にしていただきたいと思います。
【次の発言】 そこで問題は、一にかかつて間接税の増徴をどの程度取上げるかということが一つの大きな問題になつておるようでありますが、……

第17回国会 大蔵委員会 第8号(1953/11/25、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま問題になつております保全経済会に関する件で、先般古屋議員からの本委員会においての証言に関連をしてただいま深沢さんからお話になりました点を私からも確かめまして、そうして今お話になりました古屋氏あての本件に関する事実の違つた点をあげまして、あなたの聞き違いか、思い違いでないかだからさようなことは取消されたらどうかということまで、私から古屋君に聞いたのであります。聞きましたところが、古屋氏は、これは深沢衛門君と立会いの上で聞いたことであるから間違いがない、かような答弁をここではつきりいたしておるのであります。そこであなたに伺うのですが、最近古屋氏とお会いになつたという記憶がありま……

第17回国会 大蔵委員会 第9号(1953/11/26、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと事務的なことについて伺いますが、国会が開かれまして、特にその責めを負わされた専門の委員会が開かれました場合に、国会はその審議の日から、国会法に基き、法律に基いて関係政府当局の出席を求めることができ得るのであります。その手続を国会がとります場合、大蔵省の政府委員の方において、特に院内に大蔵省政府委員室というものが設けられておりますが、一体この委員室の責任者はだれですか。そして委員会が開かれたらその責任者は委員会、また政府委員室に出て参りますか、出て来ないでもいいのですか。その間はどうなつているか。これは今後の事務的な問題がございますから、こういう手違いが生じますとお互いが非常……

第17回国会 大蔵委員会 第10号(1953/11/27、26期、日本社会党(右))

○井上委員 大臣にちよつと伺うのですが、中小企業に対する年末金融の問題に関連をしまして、一体年末金融の資金需要というものは大臣はどのくらいを予定されておりますか。それに対して、その資金需要というものは、一体生産資金としてこれが要求されて来ておるのか、滞貨金融が中心になつておるのか、その具体的な内容をお示し願いたい。
【次の発言】 驚いた通産大臣で、これだけ年末金融をやかましく言うておるときに、業界の所要資金を一体どのくらい政府は工面すればいいかということについて、およその見通しをつけておらなければならぬと思う。それなしに、単に政府の預託五十五億をまあ、一時流しておけば事済むだろう、そういうあて……

第17回国会 大蔵委員会 第11号(1953/11/28、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この際ちよつと二、三伺つておきたいのは、市中銀行、地方銀行、同時に各信用金庫、相互銀行、これらの各金融機関は、昨年暮れからことしの今ごろまでに銀行の人員をどのくらいふやしていますか、今おわかりでしたらお知らせを願いたい。同時に、給与べースはどういうことになつておりますか。他の産業との関係を知らせてもらいたい。昨年暮れから今年になつて新しく支店、出張所等を設けたものはありますか。これもおわかりでございましたら、今伺いたいと思います。もしそれぞれの関係においてまだわかつていないというのなら、ひとつ銀行局の方でとりまとめて資料として提出を願いたいと思います。

第18回国会 大蔵委員会 第1号(1953/12/01、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま提案理由が説明されました三件の法案で、審議の必要がございますので、食糧管理特別会計の会計内容についての資料を出していただきたい。  それから漁船拿捕抑留等の事故で保険事故が生じておるものについての資料をお出し願いたい。  それからこの拿捕抑留は多分李ラインの問題であろうと思いますから、これが現在国際法上一体どういうことになつておるか、この問題が解決しない限り、この事故等を防ぐ手段は今後見通しがつきませんから、これに対する国際法上の外務省の見解なり、あるいはまたこれについての必要な資料をひとつ御提出を願いたいと思います。  なお、これらの問題は、非常に事務的な問題から政治的な……

第18回国会 大蔵委員会 第2号(1953/12/02、26期、日本社会党(右))

○井上委員 漁船再保険特別会計における法案に関連をいたしまして、漁船損害補償法の規定による漁船の拿捕、抑留等の事故の損害を保険事故とする、この問題ですが、これは今度問題になりました朝鮮海域の李ラインの問題から起つたことではないかと思うのでありますが、一体李ラインに対して政府はどういう態度をおとりになつておるか、大体これは日本政府からもたびたび声明をされました通り、国際法上きめられたものではなしに、一方的な韓国政府の通告によつて行われるということであつて、この問題が解決せられない限り、漁船の拿捕、抑留というものは今後とも尽きないことになろうし、またこれがわが国の経済の上に非常に大きな問題を投げか……

第18回国会 大蔵委員会 第4号(1953/12/04、26期、日本社会党(右))

○井上委員 愛知政務次官に仲裁裁定の問題につきまして伺うのですが、公企労法に基きましての裁定の拘束の問題でございますが、御存じのように、公企労法の第一条におきましては公共企業体関係の勤労に対する一つの規制を加えており、その目的を果すためには、一つはそれをどういうぐあいにして目的を果すか、つまり労働争議の基本権が禁止されております事実からこれを救済する一つの手段として、一つは経営参加の問題があり、一つは仲裁裁定の完全実施の問題があろうと思います。 経営参加の問題は今ただちに問題にしないといたしましても、仲裁裁定の完全実施については、公企労法第一条の目的を達する上に絶対にこれは必要である。ただ政府……

第18回国会 大蔵委員会 第5号(1953/12/05、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この際、ただいま議題となりました諸案件に関連をいたしまして、食糧管理特別会計並びに農林省の今後の軍官の上から、政府の方で行政機構の改革を考えられておるようでありますが、政府が考えております行政機構改革の、特に農林省関係に及びますいろいろな改革の作東について具体的に伺いたい。特に出先機関に対するいろいろな検討が加えられておるようでありますが、それをいかなる形において検討しておるか、さらにまた林野庁、水産庁、あるいは食糧庁、その各庁と局との関係、同時に部局の統合、廃止等の問題、それらに関連をして、どれだけ一体人員の整理を予想され、また特命による休職を望んでおるかということについて、今日……

第18回国会 大蔵委員会 第6号(1953/12/07、26期、日本社会党(右))

○井上委員 政務次官か農林大臣は見えませんか。
【次の発言】 事務的な責任を負うておる食糧庁長官に伺いますが、食糧庁長官は今年当初予算をきめます場合に、今年の米価算定をいたしますときに米価審議会で消費者価格は上げない、そうして基本価格は妥当な価格をきめるという線を打出され、なお国会においても、この二重米価の考え方が相当に重要に論議をされ、かつ本年度の政府買入れの内地産米の確保をはかる上からも、基本米価をできるだけ妥当な価格にきめて行く。そういうところから、改進党と自由党との間に御存じの三党協定なるものがとりかわされて、その間、党の立場から、また与党、野党的な考え方から、そこに多少の問題はあつた……

第18回国会 予算委員会 第2号(1953/12/03、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私社会党右派を代表しまして総理大臣及び関係大臣に質問するにあたりまして、特に総理大臣に一言申し上げておきたいのでありますが、私はあなたとは主義、政策、歴史観は異なつておりますが、個人的にはあなたと同郷の者でございまして、あなたが常に政治に筋を通そうとする、その努力に対しては敬意を表しております。ところが最近あなたの主張の中には、国民から見ましてどうも筋の通らないことがいろいろ多いので、一般国民が疑惑を持つ点が多いのであります。そこであなたの土佐人的な筋を通すといいますか、特に政治に筋を通すという意味から、国民が聞かんとするところをひとつ率直に親切に御答弁が願いたいのであります。  ……

第19回国会 大蔵委員会 第1号(1953/12/11、26期、日本社会党(右))

○井上委員 それでは、ただいま議題となりました昭和二十八年の年末賞与に対する所得税の臨時特例に関する法律案の提案理由を、一同にかわりまして、私から簡単に御説明を申し上げたいと思います。  御存じの通り、最近の経済諸事情にかんがみて、諸物価が非常に高騰して参るのに関連して、一般給与生活者の生活事情は非常な窮迫の事情にあります。そのことから、公務員に対しましては、公務員の給与ベースの改訂、公労法の規定に基きます各公社並びに現業に対しましても、それぞれ仲裁裁定が諸般の事情を考慮して決定されておりますが、政府はこれの予算化に関しまして、いろいろな理由によってなかなか勧告通り公務員給与ベースは改訂されず……

第19回国会 大蔵委員会 第3号(1954/01/29、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと資料を要求したいのです。米国対日援助物資等処理特別会計等を廃止する法律案の審議にあたりまして、この会計を廃止して資産及び負債を一般会計へ引継ぐ、こうなつておるのですが、この資産及び負債は、具体的にどういうものがあるかという詳細な資料を提出願いたいと思います。  それから農業共済再保険特別会計歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案に関係をいたしましてこの二十八年度における農業共済の対象となりました被害の実情、その各県別の被害額及び保険金額、それから同時に各県の共済連合会が持つております負債等、詳細な資料を提出願いたい。

第19回国会 大蔵委員会 第4号(1954/02/03、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと念のために事務当局に伺つておきますが、ただいま問題になつておりますこの対日援助物資の法案に関連しまして、二十四年四月以前の対日援助については、日本側は全然資料がない。ただアメリカ側の資料に基けば二十一億四千万ドルほどある。こういうことですが、今まで政府といたしましては、このアメリカ側の資料に基く二十一億四千万ドルの対日援助を、日本側の債務だ、こういうふうに一応認めて来たのですか。こつちに資料が全然ないのに、向うさんの言うまま一応二十一億四千万ドルが債務だ。そのうち八億四千万ドルほどが二十四年四月以降において正確にわかつた数字だ。特別会計を設けた以後の数字、つまり二十一億四千……

第19回国会 大蔵委員会 第5号(1954/02/04、26期、日本社会党(右))

○井上委員 農業共済再保険特別会計に関連して質問をいたしますが、一体この法律の建前は、予算的に申しますと、財政法のどこの規定によつてこの法律を出して来たのでしようか。と申しますのは、二十八年度災害の被害による再保険の支払いが増加したので、第十七国会では八十五億を一般会計から繰込んだけれども、それでは足らぬので、さしあたり二十九年度の予算において五十五億を一般会計から繰入れる、こういうのであります。二十八年度災害による被害ということは、すでに第十七国会において、政府は当初本国会に確かに百三十五億農業共済保険に繰入れなければならぬとする法案を提出して参りまして、その後冷害等の実情から、農業共済に繰……

第19回国会 大蔵委員会 第6号(1954/02/10、26期、日本社会党(右))

○井上委員 最初に、昭和二十八年度における国債整理基金に充てるべき資金の繰入の特例に関する法律の一部を改正する法律案に関連をしまして伺いたいのであります。本改正の内容は、二十八年度に改正をしました点を引続いて二十九年度も適用させるという改正の趣旨であります。そのこと自身には問題はないのでありますが、この国債整理の内容について二、三伺いたいのであります。その第一は、内国国債は二十七年度末に三千三百六十七億円でありましたが、これが二十八年度末の見込みは四千六百九十六億円となり、約千三百三十億円が増加する予定であります。この増加する理由は一体どこにあるか、その内容をまず簡単に明らかにしていただきたい……

第19回国会 大蔵委員会 第7号(1954/02/11、26期、日本社会党(右))

○井上委員 関連して。質疑応答を聞いておりますと、専売公社特に今泉監理官の監理の状況はなつてないと思う。そもそも製塩施設法という法律がありますが、この法律によつても、工事の完了しないのに補助金を先渡ししてよいという規定はどこにもありません。どの規定によつて先渡ししたのですか。
【次の発言】 少くとも補助事業に対して補助金を出します場合は、補助事業計画書というものが出て参り、それを詳細にあなたの方で検討して、これに対してはこれだけの補助を出してもよいということが決定され、それに基いて事業は進行して行つて、その進行のぐあいによつて補助金は出て行く性質のものであります。  それをやつとらへんやないか……

第19回国会 大蔵委員会 第8号(1954/02/17、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま議題になりました税制改革全般に対しての総括的な質問をいたしたいと思いますが、いずれ後刻大蔵大臣が本委員会へ出席されるそうでありますから、そのときに伺いたいと思いますけれども、その前提として、政府の方で資料を御調査の上提出を願いたいと思いますので、その点を一応申し上げてみたいと思います。  御存じの通り、税の徴収の重大な要素は、二十九年度は国民所得がどうなるかということであろうと思う。政府の本年の予算編成の説明においては、二十九年度の国民所得は五兆九千八百億、昨年度よりは三百億ふえる、こういうことでございます。その三百億しかふえないという根拠はどういう根拠に立つておるか、その……

第19回国会 大蔵委員会 第9号(1954/02/18、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私昨日質問をいたしましたうちで、税の徴収の裏づけとなる国民所得の見通しについて、明確な裏づけ資料の提出を要求しておきしましたが、これは出せますか、出せませんですか。
【次の発言】 昨日もちよつと申しあげたのですが、政府の今回の税制全体の改正の経過を見ておると、国民の税負担の能力が一体どの程度になつておるかということを具体的に把握をいたしまして、その上に立つて全体の財政規模を考える、こういう考え方ではなしに、本年の歳出予算において、国としてどれだけ必要とする経費があるか、これを裏づけるのには税収その他の収入でどう調整するか、つまり歳入を土台とせずに、歳出を土台にして税収が組まれておる……

第19回国会 大蔵委員会 第10号(1954/02/19、26期、日本社会党(右))

○井上委員 関連して。われわれの予算及び議案審査の必要として政府が提出しております大蔵省主計局の租税及び印紙収入の予算説明書というものは、いいかげんなものですか。(「未定稿と書いてある」と呼ぶ者あり)未定稿であろうと何であろうと、少くとも国会の議案を審査するに必要な参考資料として、予算説明の必要からこれを出しているのでしよう。その説明の中に、第10に「小売業者が販売する高級の織物、メリヤス、レース及びこれらの製品に対して、新たに繊維品消費税を課するものとする。」ということが明確にここにうたわれておるじやありませんか。これと今あなたが説明したのとは全然意味が違う。だからこの説明を全然書きかえると……

第19回国会 大蔵委員会 第11号(1954/02/23、26期、日本社会党(右))

○井上委員 前回私は国の財政収入の見通しについて……。
【次の発言】 よろしゆうございます。  財政収入のことについて政府の意見を伺つたのでありますが、何ゆえに私どもが国の財政収入を確保した上で歳出をはかれということをやかましく申すかと申しますと、わが国の財政収入のうちの、特に租税収入の中において一番大きな部分を占める所得税の徴収でございますが、その所得税の徴収のうちでも、特に源泉所得と申告所得と、この二つで非常に低額所得者に多くの税がかけられておる。この事実について、これからひとつ政府に質問をして参りたいと考えております。  先般春日委員からも御質問がございましたが、政府は、現在の税制制度を……

第19回国会 大蔵委員会 第12号(1954/02/24、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま小川君から質問をしておりました砂糖消費税に関連をして伺うわけですが、ただいまの質疑応答を聞いておりましても、原料糖で、つまり粗糖で輸入いたしまして、これを精製して市販に出す、その間に厖大な利益が製糖会社に落ちておる、この関係を一体どう是正しようとするのか。この問題が解決されない限りは、ただ消費税だけを上げるという考え方はおかしいのじやないか。途中で何ぼもうかつておつても そんなことは政府は知らぬ、こう主税局長はお考えになりますか。
【次の発言】 砂糖が高級菓子とかその他嗜好の面に多量に使われておるという場合は、あなたの意見も一応成り立つわけであります。ところがこれは、そこに……

第19回国会 大蔵委員会 第13号(1954/02/25、26期、日本社会党(右))

○井上委員 最初国民金融公庫の関係から質問を二、三いたしたいのですが、この法案によりますと、今度一般会計から二十億を国民金融公庫の資本増額のために繰入れる、そして資本金は百九十五億とする、こういうことでありまして、その説明は昨年の貸付状況、運用状況等から考えて、二十九年度においても相当額資金需要は増大する、そういうことから、特に一般会計から繰入れようというのですが、御存じの通り、中小庶民金融の逼迫の現状は、本委員会でたびたび取上げられて論議をして来たことでありますし、またいわゆる町の特殊金融機関が非常な勢いで発展をしたのは、一つには高金利で預金出資等を集めたということもいわれますけれども、、ま……

第19回国会 大蔵委員会 第14号(1954/02/26、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいまいわゆる特殊金融問題に対する政府当局の対策について、是であるか非であるかということが問題になつておりますが、銀行局長としては、わが国の財政経済を正常に安定向上さすためには、不健全な金融に対しては必要な注意を与え、また必要ないろいろな対策及び法的処置を講ずる責任があると思います。あなた自身が、たとえば保全経済会のごとき、あるいは株主相互金融のごときものは、これはボロ会社的なものであるから、こういうものに投資をしたり、あるいは掛金をするがごときはきわめて危険であるということをあなた自身お考えになつておる。そうならば当然正常金融を守るという立場から、不健全な金融に対しては、局長と……

第19回国会 大蔵委員会 第15号(1954/03/03、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま議題となりました食糧管理特別会計法の一部を改正する法律案に関連いたしまして、二、三質問をいたしますが、この改正案の内容は、食糧証券の発行限度額及び借入金の限度額を二千四百億円から二百億円引上げまして二千六百億円にいたしたいというのがおもな理由であります。その理由とするところは、政府の米の買入れが非常に多くなつて来、価格も多くなつて来たということを理由にいたしておるのであります。ところが食糧証券及び借入金の限度を二百億引上げる理由は、二十九年度は食糧の買入れ数量が増加するというのでありますが、私がもらつております二十九年度予算の説明は、これは未定稿ですから、この予算説明に出て……

第19回国会 大蔵委員会 第16号(1954/03/04、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま議題となりましたうち、本日採決することになつております緊要物資輸入基金特別会計法等を廃止する法律案について、一、二質問をいたしたいと思いますが、この会計は、朝鮮動乱に基いて緊要物資の買入れのために設けられたのであります。ところが朝鮮動乱が終局いたしました後においても、二十八年度で四億七千七百万円と大体推定されるものが買い入れられておりますが、これらのものは現在どうなつておりますか。この特需用の原材料を現在政府は手持ちをいたしておりますか、それとも相当売り払つておりますか。もし手持ちをしておるとすれば、品名別にどういうものを手持ちをされておりますか。私どもの調べたところによる……

第19回国会 大蔵委員会 第18号(1954/03/09、26期、日本社会党(右))

○井上委員 議事進行。ただいま議題となりました十六の税制改正に関する法律案のうち、特に租税特別措置法の一部を改正する法律案、関税定率法の一部を改正する法律案、この両法案はその内容非常に複雑にして、かつ他の税法との関係もありまして非常に混乱をいたしております。そこで、事務当局の方から租税特別措置法の内容についていま少しく詳しく御説明をいただき、なおまた日をあらためて関税定率法の内容について御説明を承つた上で質問をするようにおとりはからいを願いたいと思います。
【次の発言】 質問者が多いから、あしたの小委員会でいいです。

第19回国会 大蔵委員会 第19号(1954/03/10、26期、日本社会党(右))

○井上委員 租税特別措置法の一部改正法律案について、二、三質問をいたしますが、さきに平岡君からもいろいろな角度から質問がございましたが、第一に、この所得税関係の長期定期預金利子及び配当所得の税率の引下げについてでありますが、この税率を引下げることによつて、一年以上の信託または預貯金が一体どれだけふえるという見通しを持つておりますか、それを明らかに願いたい。
【次の発言】 将来はいざ知らず、この法律は過去から適用されて来ておりますので、今までどういうことになつておりますか。
【次の発言】 ふえた分は……。
【次の発言】 定期預金を一年以上もいたし、かつ長期の信託をいたしまして利子を収得する階級と……

第19回国会 大蔵委員会 第20号(1954/03/11、26期、日本社会党(右))

○井上委員 簡単に揮発油税のことについて二、三伺いたいのですが、政府は、重油、軽油等の関税を二十九年三月末まで免税をするということにいたしておりますのは、どういう理由によるのです。
【次の発言】 この重油、軽油等の外国油料の輸入について関税を免除する理由が、国内の石油産業を振興さすという産業政策の立場、それから、これが工業その他の基礎的資材であるという関係からこの関税を免除する、こういう説明のように承りました。そういうことが政府の関税政策として一貫してとられておりますか。これは政務事官に伺いたい。
【次の発言】 国内産業を保護し、工業基礎的な資材をできるだけ安く調達すると面から関税を免除すると……

第19回国会 大蔵委員会 第22号(1954/03/16、26期、日本社会党(右))

○井上委員 最初に入場税の問題に関連をいたしまして質問したいと思います。政府は・昭和二十五年に例のいわゆるシヤウプ勧告によつて、地方自治の確立の裏づけとして地方財政を確立する上から、入場税及び遊興飲食税、市町村民税、固定資産税、附加価値税、そういう税目をそれぞれ独立財源として地方にお渡しになつておるのですが、政府はその後これら地方財源の確立に必要な対策をほとんどとらず、現実に地方財源は国の財政にほとんど依存をしなければならぬ。特に先般開かれました税制調査会の答申においても、そのことが指摘されておりまして、常にこの予算を組みます場合に、全体の予算のわくをどう調整するか。その場合国から一体どれだけ……

第19回国会 大蔵委員会 第23号(1954/03/17、26期、日本社会党(右))

○井上委員 関連して――ただいまの大蔵政務次官の砂糖対策に関する答弁は、なつておりません。政府は本年早早砂糖の暴騰に対処いたしまして、この糖価を抑制するために、インドネシアから三万トン、台湾から一万トンを緊急輸入をする対策をとつておるじやありませんか。一体十月から三月末に至る四十五万トンの輸入計画を、正常な方法で政府が対策をとりさえすれば異常な暴騰がないにかかわらず、政府がその政策よろしきを得ない結果、正常な対策をとらないために、異常な暴騰をいたしております。その暴騰をいたしましたときにおいてさえ、通産省の方からはすみやかに一――三月のまだ輸入していない二十万トンの砂糖の繰上げ輸入をしたならば……

第19回国会 大蔵委員会 第24号(1954/03/18、26期、日本社会党(右))

○井上委員 砂糖消費税の問題に関連して質問したいのですが、ただいま小川君が質問いたしておりますことに関連があるのであります。農林次官及び需給課長は、わが国の本年の食糧需給が一体どういう状況にあるかということはよく御承知のはずであります。しかも大端境期を控えて、内地産米の供出は意のごとくならず、消費者への配給は日に日に内地米を削減しなければならぬ実情になつておる。そういうことから外米を必要量以上に輸入いたし、これの穴埋めをいたしておることは御存じの通りであります。私どもそういう日本の食糧事情の現実から貴重な外貨を使つて輸入します外米が、できるだけ効率的に配給されることを今まで強く政府に要望して来……

第19回国会 大蔵委員会 第25号(1954/03/19、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私は国税牧納金整理資金に関する法案、国税徴収法の一部改正、この両案にまたがりまして質問をいたしたいのですが、政務次官はまだお見えになりませんので、事務当局に伺いますが、この国税牧納金整理資金に関する法律案は、こういう新しい資金制度を設ける理由といたしましては、従来租税の過納及び誤納等を還付いたしておりましたのを、いろいろ整理の都合があつて、正確に国の税収を把握するという立場からこの制度を新しく設けようというのであろうと思いますが、ここで問題になりますのは、こういう新しい制度を設けねばならぬような過納、誤納、こういうものが一体どういうことからして起りつつあるかという点について、一応御……

第19回国会 大蔵委員会 第26号(1954/03/23、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この際今朝理事会において御承認を得ました大蔵省の出先機関の定員確保に関する問題につきまして、現在定員法の改正が内閣委員会で行われておりますので、これに対して本委員会から申入れをいたしたいと思います。ここに提案をいたします。    大蔵省出先機関定員確保に関する申入の件  大蔵省出先機関中国税局、税務署並びに財務局、財務部はそれぞれ関税を除く税務行政の執行文は予算の執行監査、資金運用部資金の運用管理、国有財産の管理処分、金融機関の検査監督等大蔵省所管事項の殆んど全般にわたる第一線の実施機関であつて、これが運用の適正、執務の迅速如何は、国政の根幹に重夫なる影響を及ぼすものであるにかかわ……

第19回国会 大蔵委員会 第28号(1954/03/25、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま議題となりました税法各案について大蔵大臣の所見を伺いたいのであります。   お聞きしておりますとたいへん咽喉を痛めておりますか、あるいはお年の関係上お疲れになりまして、精力も非常に減退しておるようでございますので、あまり長時間にわたつて大臣に質問をすることは御迷惑と考えますから、重要な点だけについて大臣の所見を聞いて他は他の政府委員からお答えを願つてけつこうでありますから、ひとつさように簡単に、苦しゆうない程度でお答え願いたいと思います。  ただいま内藤委員より御質問をいたしました入場税の国税移管に関連いたしまして、政府与当たる自由党の方で、この政府原案に対して、入場税の税……

第19回国会 大蔵委員会 第29号(1954/03/26、26期、日本社会党(右))

○井上委員 本日税制各案を質疑を打切りまして、討論採決に入ることになつておりますが、この最終段階において私どもが非常に遺憾に思いますのは、今度の税制改革におきまして、低額所得者の減税を他の間接税において一方増徴する、それによつて穴埋めすることになつておる。特にそのうちの一番大きな部分であります奢侈繊維品消費税、それから入場税法案、租税特別措置法というような法案があとまわしにされました。このあとまわしにされた理由は、これら三重要法案のうちで、特に入場税法案と繊維消費税の法案が与党内部で歩調がそろわないというところから、与党内部の調整をはかるためにこれがあとまわしにされた。ところが私がここで伺わな……

第19回国会 大蔵委員会 第31号(1954/03/30、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいまのことは非常に重大な問題でございますから、関連して私からお伺いをいたしたいのでありまするが、ただいま春日君から質問をいたしておりますのは――あなたは参議院の厚生委員会において、二十八年度は二十七年度と同様の方針でやるという決定を閣議でした、こういう明確な答弁であります。そうしますと、今あなたの御説明は、それをさらに具体化して、実行上多少の手心を加えるような注釈を加えておりまするが、そういう注釈が入つておつてもよろしいが、要は閣議で決定をはつきりされておりますか。問題はそこです。そういう注釈の加わつたものも含めて閣議決定事項としてはつきり閣議は決定されておりますか。そこを伺つ……

第19回国会 大蔵委員会 第34号(1954/04/02、26期、日本社会党(右))

○井上委員 外国為替銀行法案に関連して伺うのですが、この法案を制定をします裏づけになる外国貿易の問題でございます。貿易の最近の状況が非常に悪くなりまして、政府はいろいろの施策を講じておるようでありますが、特に外貨予算の割当について、本年は不要不急の輸入をできるだけ食いとめるという方針をとりまして、手持ち外貨の減少を食いとめようとしておるのでありますが、この外貨割当のうちで特にここで指摘を申し上げたいのは、一つはわが国の産業の近代化、合理化、そういう面での生産財の輸入ということに全力をあげなければならぬ。その面から今度の外貨予算の内容を見ましても、大きな部分が米、食糧関係、その次に原料資材関係が……

第19回国会 大蔵委員会 第35号(1954/04/06、26期、日本社会党(右))

○井上委員 山本さんの今の質問と多少関連するのですが、川島さん及び井関さんは、一つは第五条の金利を制限することがおかしい、おかしいというよりも、固定的に法文化することは、経済事情の変動する事態から妥当でない、こういう御意見と、こういうことを規定するといなとにかかわらず、こういう庶民金融、零細金融は許可制にしたらどうか、こういう御者見のようでございます。大体この法律でねらつております重点は、現在の銀行、信託等の法律に基く不特定多数の者から出資を受入れたり預かり金をしてはならぬということが一つと、一つは金利を取締る、この二つが大体この法案の中心でございますが、これをやつた場合に、非常に零細金融が困……

第19回国会 大蔵委員会 第36号(1954/04/07、26期、日本社会党(右))

○井上委員 議事進行。ただいま大平君から入場税法案に対する修正案が提案され、修正の大要について御説明かございました。ところがわれわれの手元へ配られております修正案の修正条項は、従来修正案として提案をされました各種の法案の修正案と比較をいたしまして、何と申しますか、表現方法の上において非常に複雑多数で、前があとになつたり、あとが先になつたり、とても複雑でございます。かくのごとき複雑なものを配つておいて、しかも抽象的な改正の要点だけをさつさと御説明をされても、何が何やらさつぱりわかりません。従つてこの修正案の各条項をもつとわれわれにわかりやすく成文化して出していただいた上で審議を進めることにしてい……

第19回国会 大蔵委員会 第37号(1954/04/08、26期、日本社会党(右))

○井上委員 最初大蔵大臣に伺うのですが、大蔵大臣は先般私の質問に対して、すなわち入場税法案の修正案が自由党から提出されるというお話だが、このことについて知つておるかと言うたところが、まだ知らぬというお話でございました。昨日修正案が本委員会に自由党及び日本自由党から共同提案がされておりますが、この修正案について御相談を受けておりますか、それを伺いたい。
【次の発言】 昨日地方行政委員会において審議されました入場譲与税法案というものがございますが、この入場譲与税法案に対して修正案がやはり自由党及び日本自由党から提出されていますが、この修正案も御相談をされたのでありますか、これを伺いたい。

第19回国会 大蔵委員会 第38号(1954/04/09、26期、日本社会党(右))

○井上委員 特に交付及び譲与税の特別会計を設ける理由について伺いたいのですが、特別会計を何ゆえ設けねばならぬのですか、それからまず伺いたい。といいますのは、たとえば所得税、法人税等の地方交付金はもちろんのこと、揮発油税の譲与金等も一般会計にこれを収納した上で、そうしてこの会計に繰入れている。ただ入場税だけをこの会計に直接収納している形にしてある。そういうことをやつているのだが、何もこんな特別会計を設けなくつたつて、政府の方で必要なら地方へ交付して上げたらいい。一体どういうわけで従来の、平衡交付金をやめて交付税にかえなければならぬのか。それと、こういう煩雑な特別会計を設けて、またここで何人かの人……

第19回国会 大蔵委員会 第39号(1954/04/13、26期、日本社会党(右))

○井上委員 交付税及び譲与税配付金特別会計法案の審議にあたりまして、この会計に繰入れられて参ります入場税の税収につきまして、先般来いろいろこの修正案をめぐりまして、政府の本委員会における税収見込みと、それから提案者側におけるいろいろの御説明との間に多少意見の食い違いを来しておりまして、われわれ野党側の委員といたしましては、政府与党である自由党が主になつてこの修正案を提案をいたします場合、これが国会を通過いたしました場合は、当然政府がその責任を持つて法案の執行に当らなければなりません関係から、政府のはじき出しました税収の根拠と、提案者側が説明をいたします税収の根拠との上に食い違いがあるような説明……

第19回国会 大蔵委員会 第40号(1954/04/14、26期、日本社会党(右))

○井上委員 国民金融公庫の恩給担保金融を行うことに関連をいたしまして伺いますが、恩給担保貸付は二十八年十二月末でわずかに十八件、百八十八万円になつておりますが、本法がかりに成立施行いたしました後において、恩給担保の貸付の見込は一体どの程度になつているか、またその資金わくはどうなつているか、この点をまず明らかにしてもらいたい。
【次の発言】 そうしますと、これは相当利用率が高いようでございますが、年間資金わくが二十三億だといたしますと、大体その程度でまかなえると考えておりますか、問題はそこなんです。
【次の発言】 貸付の平均の金額はどのくらいになつていますか、それから申し込んでから貸付までの、い……

第19回国会 大蔵委員会 第41号(1954/04/15、26期、日本社会党(右))

○井上委員 国有林野事業特別会計法の一部改正の法案につきまして、最初こまかい質問を二、三いたしたいと思いますが、この国有林野事業特別会計は、二十九年度の予算を見ますと、三百四十九億五千万円の歳入歳出予算となつておるのでありますが、このうち決算上の剰余金は、一体どのくらい予定しておるか、またこの会計の純益金、決算上に出て参ります剰余額及び処分の内容について、今までどうやつておつたかということを大要御説明願いたいと思います。
【次の発言】 二十九年度の決算上の剰余金が十五億円を予定されておる。しかし過去のたとえば二十八年度、二十七年度において本会計の純益金、それから決算上の剰余金、それをどういうぐ……

第19回国会 大蔵委員会 第44号(1954/04/21、26期、日本社会党(右))

○井上委員 最初金融機関再建整備法に関連して二、三質問をいたしたいと思います。  この法案に盛られております内容をいろいろ検討いたします場合、金融機関の旧勘定に属した資産を再評価するということがありますが、この旧勘定の資産を再評価した額は一体どのくらいなつておりますか。それからその再評価は一体どんな方法で、だれが立ち会って監督して来たか、これは非常に大事な問題でありますので、一応その経過及び監督といいますか、審査の結果、そういうことについて御説明を願いたい。
【次の発言】 今度新たに確定評価基準を設けて、これによつて評価を行った場合は閉鎖をしてもよい、こういう調整勘定の規定を設けて来たのですが……

第19回国会 大蔵委員会 第45号(1954/04/22、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま内藤さんが御質問いたしております経済援助資金特別会計法案の第四条の資金の運用または使用という問題でございますが、一体この法案の裏におります協定の本筋は、政府御存じの通り、アメリカの農産物の余剰をどうして効果的にこれをはかすかというアメリカ政府の、一つは農業政策、一つはアメリカの対外政策、一つはまたアメリカの財政政策の上から考えられておるのでありまして、アメリカ自身莫大な農産物の余剰を来しまして、この農産物の価格を維持するためどうしたらよいかという点が取上げられて、全体でもつて約八億ブッシェルくらいじやないかと思います。  この八億ブッシェルという厖大な余剰農産物をアメリカの……

第19回国会 大蔵委員会 第46号(1954/04/23、26期、日本社会党(右))

○井上委員 最初に日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定の実施に伴う関税法等の臨時特例に関する法律案に関連して伺うのですが、日本とアメリカとの相互防衛援助協定の第六条には関税、物品税、通行税、揮発油税、電気ガス税等について免税の措置を規定してありますが、現在まで連合軍の占領用物資について免税処置を講じておるのかおらぬのか、おるとすればその免税額は一体どれくらいになる予定か。それから今後のこれによる免税額の見通しは一体どれだけが予定されておるか、現在までと将来とについてお答え願いたい。
【次の発言】 国際連合軍が輸入して使っております物資に対して、現在までどのくらいの課税を留保しておるか……

第19回国会 大蔵委員会 第48号(1954/04/27、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいままでの法務大臣の御意見を伺つておりますと、犬養大臣のとられました行為は刑事政策上国家的見地からこれをやつたことである、こういう御答弁であります。伺いますが、あなたの方の今度のこの事件に御関係をされております検察陣、特に検事総長以下各検事正数名が、今お話のように五千幾百万円の捜査費用を使い、さらにそれで足らずにあと二千数百万円の追加を要求しなければならぬというくらいの重大な案件を取上げて、最後のどたん場になつて、これら首脳の検察陣が数日にわたつて、しかも数十時間の時間をかけて、どうしてもこれとこれとの人は逮捕をしなかつたならばこの事件の核心をつかむことができない、こういう決定……

第19回国会 大蔵委員会 第49号(1954/04/28、26期、日本社会党(右))

○井上委員 関連。この四条の資金の運用についてですが、これは単に抽象的な「工業を助成」さらに「その他本邦の経済力の増強」ということになつておるので、先般その具体的なことは政令でこれを定める、こういうことでございましたので、政令の内容について御検討願つて、後ほどこの委員会に答弁を願うように政府に要求をいたしておきました。政府におきましては、この政令の内容について御検討されたことと思いますから、その内容を一応ここで御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと一千万ドル、三十六億円はそのまま日本開発銀行に渡しまして、開発銀行が貸し付けることについて、大体この資金の運用はまかせてしまうこと……

第19回国会 大蔵委員会 第50号(1954/05/06、26期、日本社会党(右))

○井上委員 出資の受入、預り金及び金利等の取締に関する法律案について二、三お伺いをいたします。御存じの通り、町の特殊金融機関が現在の金融法規の欠陥を縫いまして、いわゆる不特定多数の者から出資を求め、あるいはまた預かり金にひとしい行為によつて金融を行わんとしたことから、昨年夏以来非常な問題を起して参りましたが、現在政府当局の手元でこれら町の金融機関が昨年夏以来起しました支払いの停止といいますか、あるいはそのためにいろいろな問題を起こしましたが、そういうものがどういう事態になつておりますか。もつと具体的に伺いますと、たとえば警察等において調べられましたところのいわゆる町の金融機関の取調べの件数、そ……

第19回国会 大蔵委員会 第53号(1954/05/12、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと大切なことを二、三伺つておきたいのですが、問題はダイヤ、貴金属の所有権の問題であります。お二人の先生方は、先般同じ衆議院の行政監察特別委員会へ参考人として出席をされまして、そこでこの問題に対する見解を御発表になつておりますが、その見解を伺いますと、これらダイヤ、貴金属は、当時戦争遂行という国家の最高の公共的目的のために使用するということで供出をさした。従つて所有権は当然国家にあり、またそういう目的のために供出さした以上は、その所有をしております国家機関は、その目的に近い線において、つまり国家公共の目的にこれを使うようにした方がよかろう、こういうふうな見解が述べられたように私……

第19回国会 大蔵委員会 第56号(1954/05/18、26期、日本社会党(右))

○井上委員 大蔵大臣及び政務次官が見えませんし、主計局長も見えません。政治的な問題について、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律案について質問をしたいと思いましたけれども、事務当局が見えておりますので、こまかいことについて二、三伺つておきたいと思います。  あなたの方で、補助金その他国庫の方から出します交付金、あるいは利子補給というようなものがいろいろございますが、補助金、負担金、利子補給その他国が交付する金銭をきめます場合に、法律による場合と法令によらない場合とがございます。法律による場合にいたしましても、補助金をきめます場合の事務的な手続というのは、具体的にどういうことになつており……

第19回国会 大蔵委員会 第57号(1954/05/19、26期、日本社会党(右))

○井上委員 関連して。ただいま大蔵政務次官は、金融引締めは当分まだ強化して行く、こういう御方針らしいのでございますが、一体いつまで強化をする方針でございますか。それといま一つは、政府の金融引締め並びに融資の方針によりまして、わが国の産業資金の動向がどう一体具体的に現われておりますか。たとえば政府の融資方針の資料を見ますと、不要不急の産業には投資をすることはならぬ、また金融はできるだけやめてもらいたいという通達がされておりますが、それによつて具体的にどういう産業に資金が集中して行き、そうしてその産業のどういう部面が産業的には近代化の方向をたどりつつあるか、いわゆる国際収支の改善への方途の具体的な……

第19回国会 大蔵委員会 第58号(1954/05/20、26期、日本社会党(右))

○井上委員 政府次官に伺うのですが、ただいま大平君からも御指摘がございましたが、補助金の不正な申請や使用等を抑制するという、このこと自身には何人も反対はないと思います。問題は、国の補助金政策をどうするかという全般的な基本対策の問題であろうと思います。ごらんの通り、政府みずからの説明によつても、総予算の約四割近いものが、補助金、負担金、交付金等の金額で占められております。そのウエートの上から考えてみましても、いかに補助金政策というものが重要であるかということを私は考えますとともに、それだけの大きな国の支出を見通しておりながら、それが最初申請通りの適正な効率的な効果をあげておるかどうか、補助金がほ……

第19回国会 大蔵委員会 第59号(1954/05/21、26期、日本社会党(右))

○井上委員 接収貴金属等の処理並びに接収解除ダイヤモンドの処理等に関する法律案、この両案について質問をいたしたいのですが、まず接収解除ダイヤモンドの処理等に関する法律案について、衆議院の行政監察委員会が現在日本銀行に保管されておりますダイヤモンドに関しまして、これが鑑定、保管、運搬、接収解除後における保管等の間においていろいろの問題がたくさんございましたのを、十三国会以来これが慎重な調査を遂げられて、結局この処理は法律によつてこれが解決をすることが必要であるとして、行政監察委員会が各党一致いたしまして、法律案を提出することにいたしたということであります。  そこで伺いたいのは、ダイヤモンドだけ……

第19回国会 大蔵委員会 第61号(1954/05/26、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私提案者になつておりますけれども、これは念のために、特にこの方面に詳しい提案者であります苫米地さんに伺つておきたいのでございますが、この緊急開拓事業を実施するため、国が北海道において学校、診療所等の用に供するための施設、この内容ですが、これは北海道において市町村に譲渡を必見とする学校、診療所等の施設がどのくらいございますか。それで、これは譲与ということになつておりますが、無償譲与ですか、有償譲与に考えておりますか。無償譲与とするならば、一体全体の金額はどのくらいのものになりますか。その程度がわかつておりましたらお答えを願いたいと思います。

第19回国会 大蔵委員会 第62号(1954/05/27、26期、日本社会党(右))

○井上委員 議事運営に関する意見を申し上げたいと思います。  去る二十日、本大蔵委員会に付託されました出資の受入、預り金及び金利等の取締に関する法律案に対する本委員会に承ける採決にあたりまして、内藤委員より自由党、改進党、日本自由党、この三党協同修正ということで、第五条の金利の取締りに関する条文中、百円につき一日三十銭を一日三十五銭と修正の案が提案をされまして、採決の結果この改正案に対しては、自由党の淺香、坊、黒金、山本、大平、藤枝、小西、苫米地、有田、改進党の内藤、福田、これらの各委員の方々が賛成起立しまして、多数で三十五銭に改める修正案が可決されたのです。このことは国会の審議の上において当……

第19回国会 大蔵委員会 第63号(1954/05/29、26期、日本社会党(右))

○井上委員 先般、出資の受入、預り金及び金利等の取締に関する法律の第五条の金利規定中、金利引上げの修正案を本大蔵委員会に提案した委員が、その委員みずからが提案可決したものを、本会議において否決するがごとき行為は、議員に与えられた議決権をもてあそぶ行為であるのみならず、委員会の議決の権威を失墜することであり、今後委員会の運営の上に重大問題を提起したものであつたので、私どもは委員長並びに関係自由党委員にこの善処を要望して来たのであります。ところが昨二十八日の理事会及びただいま淺香委員より、先般本委員会において金利に関する修正案を可決し、本会議において否決せざるを得なかつた理由と経過を報告され、今後……

第19回国会 大蔵委員会 第66号(1954/07/12、26期、日本社会党(右))

○井上委員 簡単に大臣に二点ほどお尋ねいたしたい。今日本の財政経済の中で一番重要な問題は、円の信用価値をどう維持するかというこの問題がすべてではないかと私は考えております。政府としては、この信用維持にあらゆる手を講じて努力をされておるようでございますが、政府の努力は対外的には、どうもわれわれの勉強の足らぬところがあるかもしれませんが、私どもの感じる対外的な報道によりますと、日本の円の信用に対しまする考え方に、どうも大蔵大臣がいろいろの方面で強調されるのとは逆の情報が盛んに入つて来る。このことがまたわが国の経済界に影響いたしまして、為替レートを改訂するのではないかということがちまたにはもう非常に……

第19回国会 大蔵委員会 第67号(1954/07/13、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私この際二十九年度災害の対策について政府の方針を伺いたいのでありますが、まず最初に、四月下旬に東北に凍霜害が発生をし、さらに五月上旬にはひよう害が起り、北海道に暴風雨があり、さらに下旬に再び東北地方に凍害、また六月に入つて青森、岩手を中心とする凍害が発生し、一方西日本では六月の降雨期に入つて豪雨災害が相次いで発生をしており、また七月に入りましても非常な豪雨が地域的にございまして、河川、林野、農地、農業施設等の被害が増大をしており、特に最近東北地方は何十年ぶりという低温のため冷害の発生を見ております。これらの災害に対しまして、政府は一体いかなる対策を立てようとしておるかという問題であ……

第19回国会 大蔵委員会 第68号(1954/08/10、26期、日本社会党(右))

○井上委員 関連。ただいま協議団の問題について御質問がございましたが、協議団の協議案件として調査査察の方からさらに審査を要求されて、協議団が協議中の事案について、まだ結論がついていないうちに差押えをどんどんやつておる。それから何ぼの結論がつくかわからぬのに金利を計算をしてとる。あなたの方の協議団の審査協議といいますか、そういうものを審査請求をいたしましてから相当長時日を要します。早いのでたかだか半年、おそいのになると一年から一年半かかる。まつたくこれは協議団の事務能率の関係がありまして、慎重な審査をしておるというところから起つておると思いますが、そういうので日が延ばされて、延ばれる間依然として……

第19回国会 大蔵委員会 第69号(1954/08/11、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この際地方金融対策について伺いたいのですが、最近の地方公共団体の財政は、政府みずから御存じの通り、その窮乏はいよいよはなはだしく、各府県においては、府県の職員の給料の遅払い、それから昇給の停止、さらに府県費による災害復旧その他公共土木事業の一時停止という事態さえ起りつつある。そのおもなる県を見ますと、青森県の場合は、県の赤字が約五億、職員は向う一箇年間昇給を停止し、さらに人員整理を行わねばならぬ状況であり、秋田県においても、赤字約十一億、同県においても職員の昇給の停止を行わんとしておるし、新潟県は赤字八億、これまた給料の遅払いが起つており、その他京都府、佐賀県、群馬県、茨城県等に至……

第19回国会 大蔵委員会 第70号(1954/09/09、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと関連して……。ただいま内藤氏の質問しております本年度産米価格の決定問題は、本年の供米確保の上に非常に重大な政治問題化しておることは御承知の通りです。しかるにこの価格決定の最高責任者たる大蔵大臣が、この問題に対して明確な御答弁をされていないことははなはだ遺憾であります。政府が本年の産米価格を一体何ぼにきめるかということは、本年の作柄なりあるいは配給日数の問題なり、あるいはまた輸入の実績なりを総合しまして、この程度に買わなければ予定通りの供出は出ないだろうというところできめる、これは例年繰返しておるところであります。ところが御指摘の通り事務当局間ではそれぞれ正確な資料を持ち寄り……

第19回国会 大蔵委員会 第71号(1954/09/10、26期、日本社会党(右))

○井上委員 昨日大蔵大臣に質問いたしたのでありますが、最近新聞に伝うるところによると、全国銀行の職員が俸給値上げの要求をいたしておることに関連して、銀行局中心に、この運動がきわめて重要な影響を及ぼすという見地から、さような俸給値上げに各銀行当局は応じる必要がない、簡単に言えばさようであろうと思いますが、さような通達を各地方財務局長を通して所管の各銀行当局に通達をした、あるいは話合いしたとかいうようなことがいわれ、このことがこのベース・アップを支持し、指導しておりますいわゆる全銀連の問題になりまして、昨日銀行局の方に、さようなことは労使関係の紛争に政府がタッチすることであつて、労働協約の上からは……

第19回国会 大蔵委員会 第72号(1954/09/11、26期、日本社会党(右))

○井上委員 国民金融公庫の方にちよつと伺いたいのですが、御存じの通り政府の金融引締めの結果、いわゆる地方銀行、特殊銀行、特殊金融機関等の各金融機関が非常にきゆうくつになりまして、それで国民金融公庫の窓口に最近申込みが多くなつておるのだろうと思います。これに対して金融公庫としましては、資金需要とそれから貸出し要求に対しまして、具体的にいかなる対策を立てておるか。具体的にたとえて申しますと、資金需要がこれだけふえて来ており、貸出し要求額がこれだけふえて来ておるから、これに対して人員はこういうぐあいに増加をしておる、そうしてその処理を明確にしておる、資金操作においても非常に要求されております。大都市……

第19回国会 大蔵委員会 第73号(1954/09/28、26期、日本社会党(右))

○井上委員 銀行局長にちよつと一、二点伺つて、国税庁長官に質問いたしたいと思います。  ただいままで福田及び春日両氏から金融全般の問題についていろいろ御質問がございましたが、その答弁を伺つておりますと、金融引締めの成果は非常にあがつておる、こういうふうに非常に楽観をしておりはせんかとわれわれは考える。ところが私どもしろうと的に見まして、最近の経済界はデフレの底入れ観が強くなつておるということについて、大蔵省も日銀も否定をいたしておるようであります。しかし経済界がデフレの底入れ観を呈して来たという一つの見方、そうしてこれを政府が否定しておる事実、これは政府の金融引締めの政策が現実の問題としては大……

第19回国会 大蔵委員会 第74号(1954/10/11、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま内藤委員から大正飛行場の国有地の管理及び払下げ状況についての視察の結果が報告されたのでありますが、いずれこれは国有財産の管理状況に関する小委員会が近く開かれまして、この問題を主題にしての一応の態度がきめられることと思います。つきましては、私ども現地を見ました場合、あの地帯はかつて駐留軍が占拠しておつた当時に、一部耕作農民に耕作を許し、あるいはまた民間飛行会社にその使用を許し、あるいは自衛隊といいますか、そういうものに一部使用を許しておつた。ところがあれがいよいよ日本政府に正式に返還され、返還と同時にこれらの各駐留軍との間に了解的に使用を許可されておりましたものは、いずれもそ……

第19回国会 大蔵委員会 第75号(1954/10/12、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私次官と主計局長に、明年度の予算編成に関する諸問題について政府の見解を二、三ただしておきたいと思います。新聞によりますと、すでに各省からそれぞれ明年度予算に対する要求額が大蔵当局に示されておるようであります。この各省からの昭和三十年度の予算に対して、大蔵当局はいかなる財政政策に基いて措置をせんとするか。これは予算編成期に入つております今日、非常に重要でございますので、特に大蔵大臣の出席を求めましたけれども、大臣出席されません。やむを得ませんので、主計局長と次官に伺うのでありますが、申すまでもなく、政府は財政政策の方針として、円価値を維持してインフレを抑制することを前提として、明年度……

第19回国会 大蔵委員会 第76号(1954/10/26、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私はこの際国際収支の改善、時に円貨維持に関連して、輸入補給金の問題を質問いたしたいのであります。最初為替局長にお伺いいたすのでありますが、為替局長は、その任務とするところは、わが国の円貨をいかに維持して行くかということが重大な任務であろうと思います。その関係から国際収支の改善に所要の対策を立て、推進されているのであろうと思いますが、最近国際収支が非常にアンバランスであるというところから、政府の方でも積極的に輸出振興に必要な諸般の対策を進めておりまして、輸出の面では、昨年に比べて飛躍的に振興して来たということがいわれております。ところがその輸出振興の跡を検討してみますと、どうもそこに……

第19回国会 大蔵委員会 第77号(1954/10/27、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいまの酒米の供出に関連しまして二、三お尋ねしておきたいのですが、今国税庁長官の話を聞いておりますと、二級酒が非常に品不足になつておるというのは、どういうことからそういうことになつておるのですか。全体がデフレの傾向になつて特級酒、一級酒の売れ行きが悪いということからですか。それとも特級酒、一級酒は値がいいので、その方をよけいつくつたために二級酒の供給が少かつたということから来るのですか。どういうことからそういうことになつたのですか。
【次の発言】 二級酒が非常にそういうふうに需要が多くなつて来ておるということに関連して、さつまいも等によつてつくつております合成酒が、最近非常に化学……

第19回国会 大蔵委員会 第78号(1954/11/10、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま小委員長から大正飛行場の処理に関して小委員会としての審議の経過並びに結果について御報告がございました。そのうち特に政府に対して申入れをいたします条項のうち文面がきわめて抽象的で解釈の仕方によりますならば、いずれにでも解釈ができ得るような文面がございますので、この際政府の方に申入れをいたすにあたりまして、特に委員会として政府の所見を一応明確にしていただきたい点がございます。  すなわち大正飛行場は民間航空飛行場として機能を失しない程度にこれを残す。しかしその使用いたします用地はでき得る限り最小限にとどめて、残余の土地はこれを現に耕作しております農家及び供出いたしました農家に払……

第19回国会 大蔵委員会 第79号(1954/11/11、26期、日本社会党(右))

○井上委員 政府は来年度の予算編成に伴つて、資金計画についていろいろ検討をされておるようでありますが、特に年末及び年度末を控えまして、当初計画いたしました資金計画の上にいろいろ事情がかわつて参りまして、相当当初計画を変更せなければならぬ事態が起つて来ておりますので、この際、資金運用部及び簡保資金等の状況につきまして、政府資金関係の関係当局に二、三質問を申し上げたいと思うのであります。  大蔵省では、最近、明年度の資金運用部資金運用計画の第一次構想をまとめて、さらに去る十月二十五日に運用審議会を開いて、本年度の運用計画に一部変更を加えるなどの調整を行つて来た、同資金や簡保資金に対する需要が最近ま……

第19回国会 大蔵委員会 第80号(1954/11/24、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと信用金庫の方に伺いますが、この年末金融の資金需要の根拠ですね。といいますのは、さきに地方銀行の代表者の意見を聞いておりますと、地方の経済の事情というものはそう悪くない、全般的に大体物価はそう下つていないし、かつ収入も大体横ばいの状態にある、それほどデフレは深刻化していない、そこへ持つて来て、御承知の通り供米代金が二千億も政府から出る、そういうことからして相当それが地方銀行及び各金融機関に流れて来るのじやないか、一番今日困つておるのは、造船、石炭、大企業の下請産業が最も困つておる実情だということが述べられておつた。そういう点から考えてみると、この資金需要の多くなつておる理由は……

第19回国会 大蔵委員会 第81号(1954/11/25、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この際大蔵大臣に二、三質問をいたしたいのですが、吉田内閣も新聞によると余命幾ばくもないということでございますから、長い間御苦労さまでございました大蔵大臣に、一つは置きみやげ、一つはかりに大臣をやめなければならぬことになりましても、やはり大政党の有力な国会議員、政治家として今後いろいろな面の発言が大きいと考えますので、特に現職大臣として在任中に編成されました補正予算案について二、三伺つておきたいのであります。  政府は最初は補正予算は絶対組まないという方針を堅持して参つたのであります。ところがその後災害がたび重なつて巻き起り、かつ予算執行に伴う諸般の情勢から、やむなく補正予算を組まな……

第19回国会 内閣委員会 第16号(1954/03/25、26期、日本社会党(右))

○井上良二君 ただいま委員長より御紹介を願いましたが、大蔵委員会は、去る三月二十三日、今回議題となつて御審議を願つております大蔵省の出先機関の定員確保に関する件に関して、次の申入れを内閣委員会にいたすことに満場一致決定をいたしました。案文を朗読いたします。  大蔵省出先機関中国税局、税務署並びに財務局、財務部はそれぞれ関税を除く税務行政の執行又は予算の執行監査、資金運用部資金の運用管理、国有財産の管理処分、金融機関の検査監督等大蔵省所管事項の殆んど全般にわたる第一線の実施機関であつて、これが運用の適正、執務の迅速如何は、国政の根幹に重大なる影響を及ぼすものであるにかかわらず、従来再二の行政整理……

第20回国会 大蔵委員会 第2号(1954/12/02、26期、日本社会党(右))

○井上委員 その質疑に入ります前に、ただいま三法案が提出されて政府の提案理由の御説明を伺つたのでありますが、この法案の審議に必要な資料の提出を要求いたしたいと存じます。  それは、農業共済保険の制度の改正に必要な審議が農林委員会の方において進められておりまして、この農林委員会における本共済保険の改正に関連する所要の議事経過というものを一応御提出を願いたいと思います。同時に、この改正案において約十二億の不足が新しく生じたということでありますが、このおもなる不足の項目について、そうしてまた、特に不足を生じました都道府県の共済組合の実情について、資料を出していただきたいと思います。  次に、この漁船……

第20回国会 大蔵委員会 第3号(1954/12/03、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この漁船再保険特別会計における特殊保険及び給与保険の再保険事業について生じた損失をうめるための一般会計からする繰入金に関する法律案、これの資料をきのう要求しておいたのですが、手元に保険事故調べが配られておりますが私の聞きたいのは、昭和二十八年度において保険事故が異常に発生したということが説明されておりますが、この異常に発生をいたしましたうちで、特に漁船の拿捕、抑留等の特殊保険、及び漁船乗組員の給与保険法に規定する乗組員の抑留の保険事故というものの大要を知りたいのですが……。
【次の発言】 ちよつとこれに関連をして伺いますが、例のこの水爆の被害を受けました福竜丸の損害についてアメリカ……

第20回国会 大蔵委員会 第4号(1954/12/04、26期、日本社会党(右))

○井上委員 政府提案の交付税及び譲与税配付金特別会計法の一部を改正する法律案中、警察費の是正に伴う経費について、新しく地方交付税を変更しよう、こういうことでございますが、この内容について資料をいただいたのでありますが、この点を一応御説明願いたいと思います。
【次の発言】 問題はこの新しく生じて参りました交付税の交付額の四十億の問題でございますが、この四十億というのは三十年及び三十一年に地方にそれぞれ交付します交付税でないかと考えますが、今回これを三十年度、三十一年度に支払います分を、二十九年度に繰上げ支給をしておる措置を講じておるようであります。 そうしますと、三十年及び三十一年度の交付税につ……

第21回国会 大蔵委員会 第1号(1954/12/14、26期、日本社会党(右))【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  最初にちよつとごあいさつを申し上げたいと存じます。昨十三日皆様の御推挙によりまして、不肖私が大蔵委員長の重責を汚すことに相なりました。まことに浅学菲才、もとよりその任にあらずと思つておりますが、現在の経済情勢のもとにおきまして、当委員会にかけられました任務はまことに重大なものでありますから、たまたま委員長の重責をになうことにいたしました以上は、粉骨砕身、誠心誠意をもつてその職務の完遂をいたしたいと存じます。何とぞ皆様のこの上の御支援と御鞭撻をお願いを申し上げまして、はなはだ簡単でございますけれども、委員長就任のごあいさつにかえる次第であります。(拍手)……

第21回国会 大蔵委員会 第2号(1954/12/21、26期、日本社会党(右))【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  まず理事の辞任についてお諮りをいたします。本委員会の理事でありました内藤友明君、坊秀男書及び久保田鶴松君よりそれぞれ理事を解任いたしたいとの旨の申出があります。これを許可するに異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて三君の理事の辞任を許可するに決しました。
【次の発言】 引続き理事の補欠選任を行いたいと存じます。これは先例によりまして選挙の手続を省略して委員長より御指名いたすことに異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。それでは委員長におきましては  宇都宮徳馬君 藤枝泉介君 小川豊明君をそれぞれ理事に氏名いたしま……

第21回国会 大蔵委員会 第3号(1955/01/24、26期、日本社会党(右))【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  税制に関する件、金融に関する件を一括議題とし調査を進めます。  本日は主として本年度の財政方針につきまして、政府に質疑を行いたいと存じます。それでは通告順によって質疑を許します。春口一幸君。
【次の発言】 大上司君。
【次の発言】 ちょっとこの際委員長から、政府委員の都合がありますから、一点伺っておきたいのですが、それは、政府は国会において法的、予算的措置を講ぜずに、最近輸出振興の見地から、プラント輸出その他の輸出によって生じた損失を補償するために、国民生活に重大な関係のある砂糖の輸入価格にこの損失を背負わせて、そうして差益金を関係業者に行政庁において……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 議院運営委員会 第1号(1955/03/22、27期、日本社会党(右))

○井上(良)委員 私も、ちょっと二、三伺いたい。ただいま伺いますと、四月、五月の暫定予算は、大体事務的のものが主体になっておるというお話でございますが、そのうちで若干公共事業、地方公共団体等に補助金を出すというものがつけ加えられておる。問題はそこにある。その公共事業及び地方自治団体への補助交付金等は、いずれも法律の裏づけのあるものを予算化されておりますか、それとも法律の裏づけなくして、たとえばこの年度末に打ち切られて、法律的には時効がかかっておるが、実際はやらなければならぬので予算化しなければならぬということで、法律の裏づけなしに予算化しておるか、してないか。問題はそこに重点があると思うのであ……

第22回国会 議院運営委員会 第2号(1955/03/23、27期、日本社会党)

○井上委員 各党の理事がそれぞれ出ておりますから、どういう案件を取り上げるかということについては、理事会で一々おきめを願う。理事会の方の良識に訴えておやりを願うより方法がないわけですね。
【次の発言】 ちょっとお伺いいたします。ただいま出ております。衆議院の暫定予算にも関連することですが、政府は四月、五月の暫定予算を提出するということが、昨日の官房長官の御意見で明らかになっておる。従来、暫定予算は事務的なものが主体であるということからして、国民の多くの人々も、また議員の中にも、暫定予算の内容について十分政府の説明を伺い、またこれに対する各党の意見というものが、予算委員会にそのままかけられる関係……

第22回国会 議院運営委員会 第3号(1955/03/24、27期、日本社会党(右))

○井上委員 来なくてもやります。
【次の発言】 やむを得ないです。
【次の発言】 出席するものとわれわれは見ておけばいい。
【次の発言】 私の力も、相談して後ほどに……。
【次の発言】 ちょっとこの際議長に伺いたい。私ども新聞を見て初めて知ったのでありますが、先般来、大池事務総長は事故があるため本運営委員会にも出席できない、こういうことでわれわれ了承しておりましたところ、大池事務総長は辞表を提出しておるということが新聞で明らかにされておる。その辞表を提出しておることは事実ですか。もし事実であるとするならば、議長は、自分のふところであたためておって、何ら議運にも諮らず、裏でこそこそ変なやみ取引を……

第22回国会 議院運営委員会 第5号(1955/03/28、27期、日本社会党(右))

○井上委員 予算の審議状況はどうなっておりますか。大体どのくらい待てば審議が終るのですか。あまりおそくなって、きょう途中で十二時を越えんならぬということになったんじゃ困るから、そのお見通しはどうですか。
【次の発言】 それには報告ができておりますか。

第22回国会 議院運営委員会 第6号(1955/03/30、27期、日本社会党(右))

○井上委員 明日本会議を開くか開かぬかということを相談願わなければなりません。なお官房長官の出席を求めております。本予算の提出の時期はどれくらいになるか、それによって議運の今後の運営の大体の荒筋を相談しておいてもらうと、各党ともそれぞれ地方選挙の関係がありますから……。
【次の発言】 さきにちょっと議題になっておりました緊急質問の問題でございますが、自由党さんの方でいろいろ御相談の上で、至急に話がまとまりますならばよろしいが、ひまがかかるかどうかということも一応伺いまして、これはいずれも緊急を要する案件でありますから、できれば明日本会議を開いていただきまして、この緊急質問を議題に供してやっても……

第22回国会 議院運営委員会 第9号(1955/04/15、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ちょっと官房長官に伺うのですが、官房長官は、この前当委員会に出席されて、六月暫定予算の関係について、五月までには何としても審議を終ってもらいたい、そのためにはおそくとも十二、三日ごろまでには出したいし、最悪の場合でも十五日には提出したい、こういう非常に自信のある言明がありましたが、そのときには、防衛分担金の対米折衝ということは、全然政府は考慮していなかったのですか。
【次の発言】 この十二日から十五日の間に提出をするということは、対米折衝の話は、そのときには大体ついて、予算案を組める、こういう見通しで御発言をされ、政府もその心構えでおった。ところがその後政府の方では、にわかに二の問……

第22回国会 議院運営委員会 第10号(1955/04/23、27期、日本社会党(右))

○井上委員 大体政府側の都合もあり、かつ二十九日から先は隔日に休日があります関係がございますので、できますならば二十五日の開会式直後政府の施政方針演説を伺いまして、二十六日は各党代表質問があるはずですが、その準備のために二十六日を休みまして、二十七、二十八日に代表質問を行う、二十九日は天長節でございますからこれは休み、三十日に再び質問をやる、そうして大体三十日で終るのではないか、こういう見当で一つ議事を進めてもらえば好都合と思いますから、お諮りを願いたいと思います。
【次の発言】 大体今までは各党二時間くらいじゃなかったのですか。
【次の発言】 大西正道君が順序としていいでしょう。

第22回国会 議院運営委員会 第11号(1955/04/25、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま内閣から、本国会に提出予定の法案の提出時期についていろいろ御説明がありました。政府の方でも、予算関係のものはできるだけすみやかに提出するように努力するということでございますから、一応その点は了承いたします。  次に、ちょっとこの際伺っておきたい問題がございます。それは、官房長官が先日記者会見において、予算案の修正、または一兆円予算を上回るような修正をやる場合には、重大決意をせざるを得ない、重大決意とは何をさすかといえば、国会を解散することに考えざるを得ないというような発言をいたしております。これは国会運営の上に非常に重大な発言であって、まだ各党とも、修正するとも、あるいは一……

第22回国会 議院運営委員会 第15号(1955/05/11、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま実弾射撃に関する緊急質問を明日本会議を開いて上程することにおきめを願ったのですが、明日本会議が開かれました場合は、運輸大臣の出席を求めて、宇高連絡船衝突事件に対する経過報告を求める。それに対して、もし必要がありますならば緊急質問を許すということをおきめを願っておきたい。
【次の発言】 質疑を許すが、各党許すか、それともどういうことにするかです。
【次の発言】 ただいま官房長官から、政府提出の法案の提出時期についていろいろ御説明がございましたが、最近の国会の運営及び審議の状況を見ますと、非常に審議が進んでいない。審議が進んでいない大きな原因は、政府が国会審議に必要な法案を迅速……

第22回国会 議院運営委員会 第16号(1955/05/12、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま委員長は、理事会で取り扱われた決議案の件ということで御報告になりましたけれども、やはり正式に理事会でこういう決議案が出て、こういうことになっておるということで議題にしてもらわないといけませんから、そういうふうにはっきりしてやっていただきたい。
【次の発言】 椎熊氏は、三木大臣の答弁が、経営委員会に諮る場合に、こちらから何か罷免をするような発言をして、それで同意を求める、こういうような御解釈の上で経営委員会に臨まれるような運輸大臣の答弁であったと言われるのですね。ところが……。
【次の発言】 ないが、法文によると、経営委員会に同意を求めなければならぬ。その同意を求めるのに、大……

第22回国会 議院運営委員会 第20号(1955/05/28、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいまの決定に関連しまして委員長から御報告があるかと思いますけれども、いずれ政府から提出になって参ります石炭鉱業合理化臨時措置法案、国防会議に関する法律案、これらはいずれも重要法案でございますので、これはやはり理事会でも話になっておりますから、ただいまの椎熊君の発言も考慮いたしまして、委員会付託以前に本会議で趣旨の説明を願って、関連質問があれば関連質問をさせるということで、この機会に御了承を得ておきたいと思います。他の重要法案については各党でそれぞれ御検討されることにいたしまして、この二法案はすでに相談済みの問題でございますから、一応御了承を願っておきたいと思います。

第22回国会 議院運営委員会 第22号(1955/06/02、27期、日本社会党(右))

○井上委員 この順序ですが、石炭鉱業合理化臨時措置法案を一番初めにやっていただきたい。
【次の発言】 これも記録に残してもらわぬと……。(笑声)

第22回国会 議院運営委員会 第24号(1955/06/07、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま椎熊委員から、一萬田大蔵大臣の戒告決議案は、予算案をを先議をして、あと回しというような発言がありましたが、本日議題になります予算案と密接不離な関係に置かれておる大蔵大臣が、従来発言をし、国民に約束をしてきました今年度予算の基本方針と、全然異なる考え方のもとにおいて予算案が修正された。このことは、国の予算よりも政党の主張の方が大事だ、こういう一つの考え方に立っておるということからいたしまして、われわれ両派社会党は、この大蔵大臣の背信的な態度を見のがすわけにはならぬということで、大蔵大臣の進退について深くその反省を求める戒告決議案を出そうといたしたのであります。そこでこの決議案……

第22回国会 議院運営委員会 第28号(1955/06/14、27期、日本社会党)

○井上委員 これは予算が修正された、この修正に政府は同意したのです。同意した以上、当然それに基く法案は政府が撤回をするなり、同意に基く修正案を織り込んだ新しい法案を提出すべきです。それをやらないから、こういうことになる。
【次の発言】 現に議案は提案されておる。提案されておる以上……。
【次の発言】 それでは官房長官を呼んで下さい。それまで審議を中止しましょう。

第22回国会 議院運営委員会 第29号(1955/06/16、27期、日本社会党(右))

○井上委員 一応検討することにしておいて下さい。
【次の発言】 そこまでは言ってはいかぬ。
【次の発言】 違う。政府は、原案を国会に提出し、今日依然として野ざらしにしているわけです。従って、この法案の審議の進まぬのは、あげて政府の責任です。各党間でこの法案をめぐって、予算修正に基いて法案の修正をしたい、したくないということは、各党の意向によってきまることであって、原案をどうするかということは政府の責任にあると思う。そいつをかような状態でほっぽらかして、一向この審議が進まないということは、あげて政府の責任にありますから、従って政府はこのまま臨んでいくつもりか、それとも修正に応ずるつもりか、一応官……

第22回国会 議院運営委員会 第30号(1955/06/17、27期、日本社会党(右))

○井上委員 議員の申し合せを実行できなかったのはどうしてかという理由を聞くのだから、法的も何もない。かまわないじゃないですか。
【次の発言】 議員全体が申し合せをしていることに了承できないというならば、呼んでやるのに何も差しつかえない。

第22回国会 議院運営委員会 第32号(1955/06/23、27期、日本社会党(右))

○井上委員 それは両派で相談してみます。

第22回国会 議院運営委員会 第33号(1955/06/25、27期、日本社会党(右))

○井上委員 これは本日一番先でしょう。

第22回国会 議院運営委員会 第35号(1955/06/29、27期、日本社会党)

○井上委員 聞くところによると、何だか政府は、会期はあと二日ほどになっておるのに、未提出の法案があるそうですね。そういう状態で会期を延長するという考え方を持っておるなら、もってのほかだ。われわれは、この委員会において、できるだけすみやかに政府の予算案なり重要法案の成立を円滑に審議しようとして、いつ提出されますか、特に予算に関係した重要法案がいつ出されますかということをたびたび言っておる。たびたびその点は促進しておる。今日議案が百件も残てっおる。これは全部あげて政府の責任です。政府が早く出せばこんなことにならぬ。政府みずから全然これに対しての責任を考えずに、ただ法案がどうにもならぬからというので……

第22回国会 議院運営委員会 第37号(1955/07/05、27期、日本社会党(右))

○井上委員 よろしいです。
【次の発言】 私は、並木さんと山中君との応答を聞いております中で思うのは、自分の本心はそこになかったのだ、うっかりして問われるままに話をしたというのですね。本心がなかった、本心の話をすればいいことで、本心でないことをしゃべることは、あり得ることであり得ない。だから問題は、私は、これがどっかよその席で、おもしろおかしく国会を批判しておる場合の言葉なら、われわれは問題にしない。しかし国会の議事堂内において、与党の総務たる並木君がさようなことを発言したというところに、重大な問題があるわけなんです。だから院外で不謹慎なことを言うたとか、したとかいうことでなしに、院内において……

第22回国会 議院運営委員会 第42号(1955/07/14、27期、日本社会党(右))

○井上委員 その程度でいいですね。
【次の発言】 明日は特に本会議を開き、明後日は開かれぬようにお願いいたします。

第22回国会 議院運営委員会 第44号(1955/07/19、27期、日本社会党(右))

○井上委員 先般来議論をしておりました庶務小委員会の議論は、今小委員長から報告がありました通り、大体市価に比べて価格が高いという一般の世論に基いて、一割見当下げるということでどうかという話で、われわれはそれを了承しておった。ところがこの手元に配られた値段表を見ると、決して一割下っておらぬ。はなはだしきは光熱水道料を負担した場合はこれだけ値段が高くなるという、こういう申し出をしておる。とられる場合はこうするのだという、なまいきなことを言っている。もし光熱と水道料金を負担をして、かくのごとき値上げをしなければやっていけぬという人は、今回限りやめてもらって下さい。

第22回国会 議院運営委員会 第45号(1955/07/21、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ちょっと、これは九月末ということであったが、十月末になったのはどういう理由ですか。
【次の発言】 起立採決でいいじゃないですか。
【次の発言】 これは記名です。
【次の発言】 これは記名です。
【次の発言】 さっき理事会で話したことを報告して下さい。
【次の発言】 私は各党でいろいろ御相談を願うことはけっとうでございますが、議会運営の必要から、予算が成立した後に、緊急やむを得ない事情の措置に対するものは別といたしまして、えてしておみやげ的な、また特に地域的に偏するがごとき予算を伴う立法措置を講じて、特別な常任委員会がこれを成立さすということは、予算執行の上からもいろいろ問題を起すの……

第22回国会 議院運営委員会 第46号(1955/07/22、27期、日本社会党(右))

○井上委員 昨日本会議で討論否決されました売春等処罰法案の採決に当りまして、本法案に対して、提出者として署名をした人、または賛成者として署名をしておる人、これらの人々が、本会議の採決に当って、みずから提案をしておる法案に反対の白票を投票しておる。提案者では塚田十一郎君、賛成者では、石坂繁君、小笠原八十美君、川野芳滿君、菅太郎君、楠美省吾君、小島徹三君、高村坂彦君、纐纈彌三君、齋藤憲三君、篠田弘作君、正力松太郎君、須磨彌吉郎君、高岡大輔君、渡海元三郎君、徳安實藏君、丹羽兵助君、畠山鶴吉君、林唯義君、本名武君、前田房之助君、松浦周太郎君、米田吉盛君、これらの人々がそれぞれ白票を投票しておる。一体こ……

第22回国会 議院運営委員会 第47号(1955/07/25、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま椎熊君並びに福永君から、それぞれ先般問題になりました売春等処罰法案の採決に当って提案者であり、かつ法案の提出賛成者である者が採決で反対の投票をしたことについて、いろいろ党内の事情についての御説明がございました。われわれは他党の党内のことについてとやかく干渉がましいことを申すものではありませんが、少くとも議員が法律案を提案いたしました場合には、その法案の内容について党の機関にそれぞれ了解を求め、かつ党の決定に従って提案された、こう了解するのが常識であります。ところが、両党とも法案の持っております内容が非常に世論を刺激いたしております関係もあって、なかなか党議がきまらず、従って……

第22回国会 議院運営委員会 第50号(1955/07/28、27期、日本社会党(右))

○井上委員 この二件とも参議院回付案通り承認するということに各党それぞれ相談をされたと思いますし、なお、関係の商工委員会でもわざわざ理事会を開いて参議院の修正について相談した結果、大体承認するということにおきめ願ったそうであります。本日これを承認するには異議がございません。ただし、従来衆議院で全会一致で通過しました法案が参議院に送付されました場合、参議院において衆議院の全会一致で決議した送付案を、衆議院の審査の上に大きなミスがあり、かつ法案全体の上から考えて非常におかしいというような点を発見されましての修正をしたものについては、参議院の独自性をわれわれが尊重して、それらの点については大いに了承……

第22回国会 議院運営委員会 第51号(1955/07/29、27期、日本社会党(右))

○井上委員 私の方も異議ありません。
【次の発言】 それは大蔵委員会だ。
【次の発言】 やっておるうちに上ってきたらやればいい。休憩などということは反対です。
【次の発言】 明日やるものを、きょう議題にしてもらっては困る。

第22回国会 議院運営委員会 第52号(1955/07/30、27期、日本社会党(右))

○井上委員 私は、別に与党でないから一向差しつかえないが、衆議院で上ってくるものは参議院に送付しなければならぬ。四時ごろ開いておったら、参議院の審査はできないでしょう。だから、できるだけ良心的に、もし午前中に上る法案があるなら、二時なら二時に開いて一応上げてしまって、それからもう一ぺん会合を開くということにしたらどうか。
【次の発言】 そんなことをしたら、みんな迷惑するからいけない。
【次の発言】 しかし、参議院にも審査の時間を与えなければならぬ。
【次の発言】 二時まで見て、督励して上るものは上げてもらって可決して、それから決議案や緊急質問をやって一応休んで、六時なら六時にもう一ぺん開く。

第22回国会 大蔵委員会 第2号(1955/03/26、27期、日本社会党(右))

○井上委員 議事進行。本委員会は、国会法の改正によりまして、その取り扱う案件が重要な点から、従来二十五名の委員が四十名に増員されたのでございます。さように本委員会の重要性は一段と高まって来ておるのでありますが、見渡すところ、肝心の政府、与党委員の出席がかいもくありません。これは政府みずからが与党を督励して、本委員会の榊議を円滑にやる意思がないことを表叩いたしておるのであります。今後かような出席状況のもとにおいては、委員会の審議の必要上、委員長は、与党委員が誠意をもって委員会審議に参加しない以上は、委員会の開会は延期するという処置をとってもらわぬと、野党側だけが出て、与党は採決のときだけ出て来る……

第22回国会 大蔵委員会 第3号(1955/03/29、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ちょっと主計局長と主税局長に伺いますが、期限の定のある租税に関する法律につき当該期限を変更するための法律案、これに関連して伺うんですが、いわゆる物品税法の附則で定められているというものと、関税定率法の附則で定められているもの、この二つは、いずれも前国会以来必要があることとしてきめたことでありますので、それを暫定的に六月まで延ばすというのは一体どういう根拠に立っておるのですか、これはいっそのこと、暫定措置を講ぜなくても、当然この二つは経常的にやって行く項目でございますから、よいではないかと考えますが、また政府の方では、関税定率の内容についても検討して相当改正を加える、特に石油数等につ……

第22回国会 大蔵委員会 第4号(1955/03/30、27期、日本社会党(右))

○井上委員 国営競馬特別会計法を廃止する法律案について二、三伺っておきたい。御存じの通り、国営競馬が民営になりまして、特別会計が廃止されることになったのでありますが、昨年九月から民営に移行されました中央競馬会が開催をいたしております競馬は、九月以降何回開催されたか。それから競馬の売上収入は一体どうなっておるか。その結果国へ益金を納付することになっておると思いますが、納付できるだけの益金があるかないか。あるとすれば、どのくらいの金額があるか。それをまず伺いたい。
【次の発言】 ただいまのお話にありました国に納付いたします納付金は、それは予定ですか、納付してしまったんですか。その点を明らかにしてい……

第22回国会 大蔵委員会 第5号(1955/05/10、27期、日本社会党(右))

○井上委員 議事進行。ただいまきわめて重大な質疑をいたしておるようでございますが、ただ質疑、審査をいたします上において、税法関係全体が提案をされておりません。その税法関係全体が提案されずに、ただ所得税、法人税だけを中心にして審議するということは、はなはだ困難である。だから少くとも政府は、租税特別措置法、あるいは砂糖消費税法、関税の改正法等、税関係の法案を全部提案してもらって、その上で税関係全部を一括して審議することにしてもらいませんと、審議の上に非常に支障を来たします。一つの想定の上に議論をしなければなりませんから、成案を提出してもらって、その上で税法一本で審議をするようにお計らいを願います。

第22回国会 大蔵委員会 第6号(1955/05/12、27期、日本社会党(右))

○井上委員 大蔵大臣は出席はできないのですか。
【次の発言】 大蔵大臣に対します総括的な税制の改正並びに各金融機関の関係法規の一部改正、その他総括的な質問がありますけれども、これはいずれ大蔵大臣が来たときに質問いたすことにいたしまして、大臣への質問は一応留保をいたしておきますが、この際部分的な問題として、政府は本年の税制改正に対する穴埋めといたしまして非常に大きな財源としておりますのは酒税の増徴でありますが、この沼税の増徴の裏づけといたしまして、 二十八年度の酒造米を八十二万石でありましたものを、本年は百万石にふやすということにいたしまして、酒税の大増徴をはからんといたしておるのでありますが、……

第22回国会 大蔵委員会 第7号(1955/05/14、27期、日本社会党(右))

○井上委員 最後になりましたが、時間も非常に制約されておりますので、本日できないところはまた次に大臣が出席されますときに質問をすることにいたしますが、本委員会に付託されました税制改正その他金融関係の法案を審議する上に、まず日本経済全般にわたる政府の見通し、財政金融等に対する方針を明らかにしてもらわなければなりません。そこでこの際私は、昭和三十年度の政府の考えております経済計画及びその見通し、この上に立った税制改正、金融対策というものを政府としてどう考えておるかということを伺いたい。昭和三十年度の経済計画の見通しにつきまして、政府は六ヵ年の総合計画経済を計画いたしまして、この構想に基いて経済の正……

第22回国会 大蔵委員会 第8号(1955/05/17、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ちょっと委員長に御注意を申し上げておきます。かような法案を一括上程して審議することは一向さしつかえありませんが、審議をするに当りまして、政府当局がかいもく出ておりません。少くとも法案を一括提案します以上は、法案関係の政府委員が全部出席しておらなければ質疑はできません。従って、その提案をされます場合には、必ず関係政府委員の出席の上で質疑のできるような手配をして審議を進めるように願いたいと存じます。  そこで本日は、税制関係の政府委員が見えておりますから、税制改正に関する重要な点について二、三の質問をいたしておきたいと思います。  今度の税制改正の点において私どもが問題にしなければなら……

第22回国会 大蔵委員会 第9号(1955/05/19、27期、日本社会党(右))

○井上委員 大蔵大臣が見えますまで、暫時事務当局に質問いたします。政府は、今まで日本の食糧の絶対不足の現状から、供出の義務割当制を採用してきたのありますが、この義務供出制度を廃止いたしまして、今度は予約売り渡し制を採用する、こういうことに改めることになったようでございます。そこで予約売り渡し制を採用します場合問題になりますのに、米価の問題がございますが、ここの米価と並んで奨励金及び永久の免税の問題がからんでくるのであります。そこで事務当局に伺いたいのは、予約売り渡し制を採用いたしましても、依然として端境期における時期別価格差を早場米に適用するつもりでございますか。それからもう一つ伺いたいのは、……

第22回国会 大蔵委員会 第10号(1955/05/20、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ちょっと関連して。ただいま主税局長の方では、昨年この問題が取り上げられたときに、いろいろ調べた結果、どうも三ヵ月では長過ぎるから、二ヵ月が妥当であろうというので、二ヵ月に縮めた、こういう御答弁である。そのときにお調べになったのには、二ヵ月待ってやらなければならぬ取引をしておる実情がありましたか。それから国税庁の方は、一体税金を取り立てる方ですが、現実に砂糖に庫出課税をやります場合に、荷物が出ますと翌日決済、よほど長いところで、私の調べたところによると、一週間ないし二週間、これは北海道あたりまで荷物が行きます関係で、そういうことになる。その他は全部翌日決済、売買契約は成立いたしまして……

第22回国会 大蔵委員会 第13号(1955/05/28、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま提案されました両法案のうちで、昭和三十年分の所得税の予定納税及び予定申告の期限等の特例に関する法律案、これは単に期間を延期しようという事務的な法案で、これ自身は別に問題はございませんが、予定納税や予定申告をいたしました場合に更正決定をするのでありますが、この更正決定をいたします場合に、一体その調査というものが、更正決定を行うだけのはっきりした実情調査に基いて行われておるか行われていないか、実はここに問題があるのであります。現在税務職員の調査の実態をわれわれが各税務署について調べておりますところによると、大体申告所得におきましても、課税対象人員に対して税務署員の受け持ちが非常……

第22回国会 大蔵委員会 第14号(1955/05/31、27期、日本社会党(右))

○井上委員 私は食管会計のことについて二、三伺っておきたいのですが、昭和二十九年の台風及び冷害による被害農家に対して米麦を特別価格で売り渡したことにより食糧管理特別会計に生ずる損失をうめるための一般会計からの繰入金に関する法律案、実に長い名前の法律案ですが、この法案は、昭和二十九年度の台風及び冷害による被害農家に対して、米麦を特別価格で売り渡したことによって生じた損失を、一般会計から一億一千九百万円ほど繰り入れるということの法案でございますが、この場合どういう基準で被害地指定はいたされたのでありますか。この法案による被害地域は、台風による被害関係によりましては三重、兵庫、岡山、徳島、高知、大分……

第22回国会 大蔵委員会 第16号(1955/06/07、27期、日本社会党(右))

○井上委員 農業共済再保険特別会計の歳入不足をうめるための一般会計からの繰入金に関する法律案に関連して二、三質問をしたいのですが、この法案の内容は、御存じの通り農業共済再保険の農業勘定再保険支払い増加に充てるため、三十年度において二十八億を一般会計からこの特別会計に繰り入れようというのであります。問題は、この二十八億を一般会計から特別会計に繰り入れる根拠でありますが、この根拠は、昭和二十八年の異常災害発生に基くものでありまして、この災害補償の関係保険は、社会保険を意味するものでありますから、一般会計から繰り入れることも、その内容が妥当でありますならばわれわれこれに反対をするものではございません……

第22回国会 大蔵委員会 第17号(1955/06/09、27期、日本社会党(右))

○井上委員 先般、ただいま議題となっております案件中、農業共済再保険特別会計へ一般会計から繰り入れます法案に関して、その再保険の会計の内容において会計検査院から指摘されております点が数件ございまして、これに対して政府の方から、この処置を一体どういたすかという資料を要求いたしたのでございます。その資料がただいま配付されておりますので、その資料に基いて、二、三この法案を本委員会で採決いたします前に確かめておかなければならぬと思いますから、しばらくお許しいただきたいと思います。  会計検査院から不当事項として指摘されていますうちで、一番重要な問題は、組合と組合員間において共済関係が成立しておるものに……

第22回国会 大蔵委員会 第20号(1955/06/16、27期、日本社会党(右))

○井上委員 議事進行について、質問の内容が特定個人の名誉に関する問題であるとか、あるいは銀行の業務内容の機密が公開されることは困るとかいうような特別なものでない限りは、少くとも秘密会にすべき性質のものではないと考えます。従って、こういう問題は一般銀行の経営に対して大きな警告を意味することもありますし、またいろいろな面で国民の関心を高める問題でもございますから、できるだけかような問題は公開でやられて、特に委員長において速記上その他適当でないものについては、速記を削除するなり、他の方法もありますから、できるだけ私は公開を主張いたします。

第22回国会 大蔵委員会 第22号(1955/06/21、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま問題になっております三法案について、二、三質問をいたしたいと思います。  まず、大臣のかわりの政務次官にお伺いしたいのですが、この三法案を並べてみまして、はなはだ税体制の公平を欠くということをお認めになりますか、なりませんか、それをまずお伺いしたい。
【次の発言】 今度の所得税法の一部改正法案、その他法の改正に関しての政府の国会に対する御説明は、一つは低額所得者の減税をはかり、一つは資本の蓄積をはかる、この二つがこの目的だというのです。そのために、一方低額所得者には相当の減税を行い、また資本蓄積の関係から預金利子、配当利子等の所得に減免を行うという処置をとっていくというが、……

第22回国会 大蔵委員会 第23号(1955/06/22、27期、日本社会党(右))

○井上委員 時間が大分迫っておりますので、簡単に二、三質問して終ります。  ただいま石山さんの質問中、米価に関係することがございましたが、米価はいつおきめになりますか。この米価の決定いかんによりまして、税金がどれだけかけられるかということが実はこれに関係いたします。そこで一体米価はいつおきめになって、そのきめることによってどれだけ減税をされようというのですか。従来早場奨励金とか、あるいは超過供出奨励金で免税しておりました分を、今度一本価格にいたしました場合、一体それに免税をいたすつもりでございますか。その率で減税するつもりでございますか、その点を伺いたい。

第22回国会 大蔵委員会 第24号(1955/06/25、27期、日本社会党(右))

○井上委員 二、三質問をいたしますが、専売公社法の一部改正とたばこ専売法等の一部改正と両方に関連した問題であります。この改正案で見ますと、消費税として府県及び市町村に納める税額の総額は、百十五分の十五から百分の十五と引き上げております。ところが府県と市町村と別々に見ますと、府県の方は百十五分の五から百分の六と相当引き上げをいたしておりますが、市町村の方は、百十五分の十から百分の九と、わずかの引き上げしか行われていない。これは一体どういうことからこんな不均衡になったのか。
【次の発言】 問題になりましたのは、この消費税は小売価格を基準としております関係から、売上額によりまして税収に左右される。そ……

第22回国会 大蔵委員会 第26号(1955/06/30、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま議題となりました酒税法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  現在の国民の租税負担の状況は、ここ数年来の税制改革にもかかわらず、依然として低額所得者重課の傾向にあり、政府もこの調整をはかるため、所得税、法人税等の改正案をそれぞれ今国会に提出したのでありますが、これら直接税の調整もさることながら、特に最近の経済事情を考慮いたしますならば、国民大衆の生活に密接な結びつきを有する消費物資について、その間接税の軽減をはかることもまたきわめて重要な問題であろうと思うのであります。  この間接税軽減の問題については、すでに各方面において慎重な検討が加えられつつあります……

第22回国会 大蔵委員会 第30号(1955/07/08、27期、日本社会党(右))

○井上委員 大蔵大臣に二、三質問をいたしますが、大蔵大臣が本年度予算の編成方針、財政演説におきまして、わが国の経済再建の中心課題は、産業全般の生産コストを引き下げるということを言明いたしたのでありますが、この方針は現在でも変っておりませんか。それを伺いたいと思います。
【次の発言】 それでは次の質問に明確な答弁を願いたいと思います。去る五月二十七日、政府はエネルギーの総合対策なるものを閣議の了解事項として決定をいたしております。このうち、まず石炭の対策において、炭価を重油及び輸入炭に匹敵する程度まで引き下げることを目途とする、こういうことをうたい、石油対策においては、重油と石炭との消費分野を明……

第22回国会 大蔵委員会 第32号(1955/07/14、27期、日本社会党(右))

○井上委員 国民金融公庫の利率を下げるとかいうお話しですが、この年度間に、たとえば二十九年度に国民金融公庫の損益の結果はどうなっておりますか。政府にどのくらい納付金をすることになりますか。全然できませんか。二十九年度の損益勘定の結果を御説明いただきたい。
【次の発言】 利率はどのくらい。
【次の発言】 今度利率を約四厘方お下げになりましても、なおかつ年間に約一億円ほど国へ利益金を納付することができる、こういうお話しでございますが、この金庫は、別に利益をあげることを目的にして運営しておりません。しかも最近国民金融公庫を利用します人々が非常にふえた。これの調査等は非常におくれております。そしてまた……

第22回国会 大蔵委員会 第34号(1955/07/19、27期、日本社会党(右))

○井上委員 日本開発銀行の電源開発株式会社に対する出資の処理に関する法律案、この法案に関連して、二、三質問をいたしたいと思います。開発銀行総裁が見えておりますから、開発銀行が産業開発のために貸し付けておりますおもなる貸付産業、それからその貸付の大体の金額というものを、常識的でよろしいから、どういう産業にどのくらい貸しておるかということを御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 今度の法案によりますと、農林漁業公庫、中小企業公庫に対して貸し付けておる貸付金を産業投資に継承さす、こういうことでございますが、農林漁業公庫と中小企業公庫へほどのくらい貸し付けておられましょうか。

第22回国会 大蔵委員会 第35号(1955/07/21、27期、日本社会党(右))

○井上委員 運輸省の方は来ておりますか。
【次の発言】 自動車損害賠償責任再保険特別会計法案は業務部の仕事でありますか。
【次の発言】 この法案の提案理由を読んでいると、第一に、特定のものを除くと書いてあるのですが、条文の内容を調べてみると、多数の自動車を所有して、経理的な基礎が確実なものは、自家保障の制度を許可する、こういうのであります。そこで保険全体の経済の上から考えると、こういう自家保障ができるようなものを除いて、弱小な業者だけを集めて保険経済をやろうという考え方は、一体どういうところから出ているのですか。
【次の発言】 賠償能力だけを考えて、保険運営という問題は考えないのですか。

第22回国会 大蔵委員会 第37号(1955/07/25、27期、日本社会党(右))

○井上委員 ちょっとこの法案に関連して一言聞きたいのは、昨年揮発油税は一キロ当り一万三千円といたして二百三十七億を予定して、このうちの三分の一七十九億を、二十九年の揮発油譲与税に関する法律によって、一年と限って揮発油譲与税の譲与金として都道府県に譲与するということであったんですが、これだけ譲与したんですか。
【次の発言】 譲与を受けた都道府県は、これを完全に都道府県の道路の修復に使っておるとお考えでしょうか。
【次の発言】 そうすると、目的通り使ってない県に対しては、結局それは予算編成の必要からそういうことであったので、目的以外に使っているけれども、やむを得ない、こういうことで了解をしたのです……

第22回国会 大蔵委員会 第38号(1955/07/26、27期、日本社会党(右))

○井上委員 まず第一に伺いたいのは、この法案によると、補助金、負担金、利子補給金その他国が交付する金銭について、交付の申請、決定の手続を規定しょうとしているが、この補助金、負担金、利子補給金、これは三十年度予算にどのくらい計上されておりますか、これをまず明らかにされたい。
【次の発言】 それは補助金だけですか、負担金、利子補給金も含んでですか。
【次の発言】 この法案は、第十九国会で審議未了となった法案でございます。内容は、第十九国会に提案された内容とほとんど変っておりません。ただ罰則規定を多少軽くした程度になっておるようであります。そこで補助金の不正受領また流用を押えまして、これを適正に使わ……

第22回国会 大蔵委員会 第41号(1955/07/29、27期、日本社会党(右))

○井上委員 昭和三十年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律案に関連して質問をいたしたいのですが、政府は、本年従来やって参りました主要食糧の供出制度を改めまして、事前売り渡し申込制という予約制度なるものを採用いたしたのであります。その予約制度の採用に基いて新米価を決定せねばならぬことになりまして、先般三十年度産米に対する新米価が発表されております。一体この新米価は、食管法第三条の規定のどの部分を具体的に検討されまして御決定になりましたか、その点をまずお伺いをいたしたい。これは大蔵大臣と、農林大臣を呼んでおりますが、来ておりませんから、食管長官と、両政府当局からお答えを願いたい。

第22回国会 内閣委員会 第32号(1955/07/01、27期、日本社会党(右))

○井上委員 きわめて重要な法的根拠の問題について、専門家である法制局長官が御答弁をされておりますが、これは事業の準備に関する手続を規定してあるのです。それであなたは、その手続だけは法文上はずれてもいいと言うが、そんな都合のいい解釈がありますか。それならこれは施行規則か何かできめておくことであって、そういう場合なら、法律的性格は持っておっても、多少融通はきくということがあるけれども、法文としてはっきり規定してあるものを、そんな都合のいい、いいかげんな解釈をやられた日には、一体所有者の権利というものはどうなりますか。憲法で保障されておる所有権は一体どうなるのです。そんなむちゃくちゃなことを言われて……

第22回国会 農林水産委員会 第51号(1955/07/30、27期、日本社会党(右))

○井上良二君 それではただいま議題となりました砂糖価格安定法案につきまして、提出者を代表し提案の理由を御説明申し上げます。  御承知のようにわが国総合食糧対策の一環として進められて参りました食生活の改善に伴い、砂糖はもはや嗜好品ではなく、主要食糧として国民生活の土に大切な地位を占めるに至ったのでありますが、その価格は、需給の逼迫と輸入の不円滑により、著しく不安定で、しばしば騰貴し、国民生活に少からざる脅威を与えておりますため、特に脚下の経済事情にかんがみ、糖価の引き下げ安定が契緊の要務とされているのであります。  幸いにして最近、リンク制度の廃止その他の事情により、原糖価格はようやく低下しつつ……

第22回国会 予算委員会 第27号(1955/06/22、27期、日本社会党(右))

○井上委員 委員各位の御了解を得まして、米価問題に直接関連をする問題ではございませんが、農業問題全体には非常に重大な関係を持っております飛行場の拡張問題に関しまして、政府当局の所信をただしたいと思うのであります。  先般政府が本国会を通し、また本予算委員会を通しまして、米軍の飛行場の拡張に関して説明をされ、答弁をされたものと、最近政府がとりつつあります飛行場問題についての態度が、非常に変ってきておるのであります。このことは予算委員会の審議の上から、あるいはまた国会の権威の上からも、非常に重大な問題をはらんできておりますので、特に質問をいたしたいと思うのであります。  政府は、日米合同委員会にお……

第23回国会 議院運営委員会 第1号(1955/11/22、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま自由民主党及び社会党では、後任の事務総長についてはそれぞれ非公式に話が進められてきております。ただ小会派の小山さんの方で、十分いろいろな連絡がつかなかったために話ができていないそうですから、これは後ほど十分小山さんとも話をまとめまして、できるだけ満場一致で持っていくように、お手配を委員長代理の方でやっていただきたい。
【次の発言】 それを、さらにまた裏をくぐってやろうという者が出てくる。これは印刷物による年賀状となっております。ところが状でないからいいじゃないかというので、カレンダーとか、あるいはまた謹賀新年というようなポスターなどを作りまして、それを選挙区内に全部一斉に張……

第23回国会 議院運営委員会 第2号(1955/12/01、27期、日本社会党)

○井上委員 今度新しく在京中の認証官を十人ほど招待するという話ですが、それはどういう人ですか。ちょっと名前を読んでくれませんか。
【次の発言】 私は、そういうような認証官をわざわざ招待するというならば、やはり国会の建前上、たとえば全国の県会議長の代表者とか、市町村会の代表者、あるいは市長及び県知事の代表者、そういうものもやはり招待をしてやる方が、建前上としてはいいじゃないか。とにかく官僚だけを招待をしてしまって、民間側は全然オミットしておるのはおもしろくない。このたびは間に合いますまいが、次の通常国会までには一応御検討願って、どの範囲にどうするかということは、式場その他の関係もありますから、事……

第23回国会 議院運営委員会 第3号(1955/12/02、27期、日本社会党)

○井上委員 本日の議事のうち、内閣総理大臣の所信についての演説、それから外交に関する外務大臣の報告、これに関連しまして、昨日来わが党から、本国会の召集の趣旨に従って当然大蔵大臣が財政に関する演説をやるべきであるという要求をいたしておるのであります。ところが与党の方においてもいろいろ政府側と打ち合せをいたし、かつ参議院側との関係もあって、この問題は昨日保留になって今日になっております。ところが午後一時に本会議を開くという既定の方針になっております関係がございまして、われわれとしては、この際政府に対して、どういうわけで大蔵大臣の財政演説が本会議を通して行えないかということについてただして、その上で……

第23回国会 議院運営委員会 第4号(1955/12/03、27期、日本社会党)

○井上委員 昨日、衆議院の本会議の開会中に、わが党の渡邊君は、場内交渉係として交渉中、前国会の議席と、今国会の議席が変っておるということを無意識のうちに忘れて、近道をしようとして、うっかり発言者の演壇の裏を横切りまして、全く従来重い慣例となっておる演壇を通ったということは、本人はもちろんであり、われわれ社会党としても注意の足りぬところでありまして、議会運営上まことに遺憾なことでありますが、本人にも十分注意をいたし、かつわれわれ全社会党の議員にも、演壇の重要性ということを尊重するよう申し渡しました。今後かようなことのないよう十分注意いたしますから、与党の委員の方々の御了承を願いたいと思います。

第23回国会 議院運営委員会 第7号(1955/12/06、27期、日本社会党)

○井上委員 これはさいぜん非公式に理事の間でいろいろ相談をしておりましたが、カンボジア総理の来院を機会に、特に本会議を開いて感謝決議をするということでございますので、その感謝決議が終った後に、できれば本会議の演壇から、カンボジアの総理大臣みずからが一つ御演説を願う、そのお取り計らいを願って、国民に対してのあいさつをしていただくようにしたらどうか。今までそういう前例はございませんが、特にわが国に対して非常な好悪を示された国であり、今後東南アジア諸国との国交回復についても、非常に大きなためになっておるのですから、特に前例を開きまして、本会議場においてごあいさつを願うということを一つ御相談が願えない……

第23回国会 議院運営委員会 第8号(1955/12/07、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま自由民主党から、去る五日の本会議における中原君の発言がきわめて不穏当だという前提に立って、これを何とか問題にならぬものかというような、一つの提案みたようなことに実はなっております。そこで私は、ちょっと国会運営の最高の責任者たる議長に伺いますが、議長は当日中原君の本会議の発言を聞いておって、この発言が不穏当だと認めます場合は、これは前例にもありますが、議長職権をもってその発言の取り消しを命ず、あるいは訂正を命ずるということができる権限が与えられておるのに、議長が当日議長席にいなければ仕方がありませんが、現においでになって中原君の発言を終りまで聞いて、そのまま本会議は散会されて……

第23回国会 議院運営委員会 第9号(1955/12/08、27期、日本社会党)

○井上委員 よろしゅうございます。
【次の発言】 ただいま稲永君及び委員長の御意見は、一応法案なり議案なり上程された場合は、手続としては国会法の規定によって、議長はこれを当該委員会に付託するということになっておるわけです。それと同じように、そういう案件の処理の手続において、もし必要があります場合は、議運の決定によって本会議でやっていいという規定もあるわけです。だから、何も一がいに全部委員会に議長が付託しなければならぬということだけではなしに、議運で必要があると認めた案件については本会議で趣旨説明を求め縛るという規定が国会法にちゃんとありますから、これは並行している問題です。そういう関係で、大し……

第23回国会 議院運営委員会 第11号(1955/12/13、27期、日本社会党)

○井上委員 もう一つ両党で話を進めておりますのは、日韓問題の紛糾の処理に関する次議案、これは今字句の修正をちょっとやっております。多分明日くらいに出したいということでありますから、これもお含みを願います。

第23回国会 議院運営委員会 第12号(1955/12/14、27期、日本社会党)

○井上委員 委員会が違うのです。
【次の発言】 引揚者の在外資産の処理に関する緊急質問が提出されましたが、政府の本件に対する答弁の準備ができないから待ってくれ、こういうことで、実はこれが引き延ばされてきておるのですが、これは政府としてはもってのほかだと思う。というのは、すでにこの案件につきましては、衆議院では去る六月二十三日の本会議において、在外資産処理促進に関する決議というものが満場一致でされております。その案文の内容は、「政府は、在外資産の処理に関して、さきに在外財産問題審議会を設置し、在外財産に関する基本的問題その他これに関連する重要事項について審議、処理しつつあるが、いまだその根本的解……

第23回国会 議院運営委員会 第13号(1955/12/15、27期、日本社会党)

○井上委員 わが党から提出しております民主政治擁護に関する決議案は、昨日実は提案の手続をとっておりまして、本日の議運にこれが正式に議案として提案をされることになっておりますが、かねてわが党では、かような決議案を出すということを、自由民主党の中村国会対策委員長を通じまして一応の提案に対する道義的な御了解は得ておいたつもりであります。ただ会期が切迫いたしておりますので、できることならこの十五日ごろに提案をしたいということもあわせてお願いをしておきました。ところが中村国会対策委員長はきわめて御多忙とみえて、全然与党の国会対策委員会に、わが党の方からの正式なさような連絡が報告をされていないようでありま……

第23回国会 議院運営委員会 第14号(1955/12/16、27期、日本社会党)

○井上委員 現実に三日間許可を与えましても、行って帰ってくるだけで三日かかってしまって、中一日しかないことになる。

第23回国会 議院運営委員会 第15号(1955/12/19、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいまの委員長の報告に多少私どもの考え方と異なるところがございますので、この際明らかにいたしておきたいのですが、社会党といたしましては、特別委員会の設置は、当該国会におきまして特に他の常任委員会に関連がない、しかも政治的に非常に重要な時事的な重要問題を取り扱うために特別委員会の設置をするのが建前であって、海外同胞のごとき特別委員会は、毎国会これは継続的に常置されてきておる。しかも最近海外同胞の引き揚げは、各国ともほとんど一段落の形にありはせぬかと思われる。そこであとは、それぞれ各国にまだ在留同胞はおりますけれども、これらは社会労働委員会なりあるいは外務委員会で小委員会を設けて、特……

第23回国会 大蔵委員会 第1号(1955/11/29、27期、日本社会党)

○井上委員 ちょっと関連して……。ただいまの主税局長の税収に対するお見通しの問題ですが、あなたが税収を確実に把握していくというこの努力に対しては、これは当然の任務であろうと思うのです。しかしわれわれが常識的に考えまして、初めから減税という問題は、予算上明確に織り込んである問題です。減税を織り込まずに予算が組めるわけはありませんから、その後の経済の動向というものをわれわれが見ました場合に、たとえば貿易の帳じりの関係、輸出が非常に伸びておるという関係、それから一つは国内における異常の豊作とい円問題、これらを一体どうあなた方はお考えになっておりますか。御承知の通り貿易のこのような伸びは、国内輸出産業……

第23回国会 大蔵委員会 第3号(1955/12/08、27期、日本社会党)

○井上委員 食糧管理特別会計法の一部を改正する法案、すなわち食糧証券の限度額引き上げに関する法案の審議に関連して、二、三質問いたしたいと思います。  第一は、食管会計の赤字の問題でございます。御承知の通り本年度産米が異常な豊作である関係によりまして、食管会計に膨大な赤字が予想されております。その赤字の原因となつているのは、一つは、予算米価の九千七百三十九円が四百二十一円高の一万百六十円ときめられたこと、さらに政府は当初二千二百八十六万石の買い入れを予定しておつたように考えますが、それが第一次の予約買付で二千七百七十五万三千石となつたということ、さらに第二次の予約を合せますと約三千百万石が集荷さ……

第23回国会 大蔵委員会 第5号(1955/12/13、27期、日本社会党)

○井上委員 食糧管理特別会計法の一部改正に関連して、先般の質疑の続きをいたしたい。いろいろ資料を要求しておりますけれども、間に合いませんから伺いますが、九月から始まります三十年度産米の買い入れですが、この買い入れ石数は、最近まで月別どのくらいの石数になり、その支払い金額はどのくらいになっているか。概数でよろしい。
【次の発言】 大体予定通りの集荷ができているようでございますが、それに伴って、買い入れ代金の支払いに関連する食糧証券の発行も順調のようでありますが、ただ十一月になりまして五十億不足しておりますね。その五十億をどこからお借りになったか知りませんが、一時借り入れ金をいたしておるが、この一……

第24回国会 議院運営委員会 第3号(1956/01/20、27期、日本社会党)

○井上委員 私からちょっと官房長官にお伺いしたいのですが、官房長官は、先般本委員会の理事会にも非公式においでを願いまして、国会が再開をいたします準備のために、政府の予算案編成の最終的な見通しについてお話かありました。国会としましては、大体二十日ごろに再開されるのが通例になっておりますが、政府の予算編成の関係もあって、また日曜日等の関係も考慮しまして、二十三日は無理であろうから、二十五日ならどんなことがあっても提出できるという、非常な確信のめる御答弁に基きまして、わざわざ本日議運の委員会を開いて、二十五日開会式を行い、政府の施政方針演説の段取りをきめることに実はなってきたわけです。私ども昨年末か……

第24回国会 議院運営委員会 第4号(1956/01/21、27期、日本社会党)

○井上委員 あなたの発言は非常に飛躍しておる。問題はそこまでいってない。
【次の発言】 経過は経過ですが、その経過の中において、問題は、われわれは開会式と同時に内閣の施政方針演説を承わる、こういう段取りで今まで議運は取り運んできた。ところが昨日になって、初めて開会式劈頭に施政方針の演説ができないということが明らかになった。そこで、そのできない理由はということを伺うと、予算の編成がおくれた、そうして国会への提出がおくれた、こういうわけです。そこでわれわれは、どういうわけでおくれたかということを聞いておる。政府としては、また与党としては、それは政府の申し出通り議事を運んでいきたいとお考えになるのは……

第24回国会 議院運営委員会 第5号(1956/01/25、27期、日本社会党)

○井上委員 ちょっと散会前に、皆さん方に御相談を申し上げ、御提案申し上げておきたいと思いますが、実は社会党の方の国会対策でいろいろ相談をいたしておりまする問題は、予算委員会における予算の審議に対する運営の問題でございます。これは当然予算委員会の理事諸君の協力と努力によって解決され得る問題とも存じますけれども、従来予算委員会が主として政治的な諸問題や、臨時的ないろいろな問題を取り上げて、与野党間の質疑が政府側に対して行われてきております。肝心の予算案の各款項目についての質疑というものは、予算委員会の最終の一日か、たかだか一日半くらい分科会を開いて、全くおざなり的な審議が進められておる状況でありま……

第24回国会 議院運営委員会 第7号(1956/01/31、27期、日本社会党)

○井上委員 本日、実は定刻から開いていただきたいのでありますが、私ども社会党の顧問でありました全漁連の会長の木下辰雄君が逝去されまして、全漁連葬を築地本願寺で午後一時から行うことになっております。党の顧問でありました関係もありまして、党の代表の委員長、書記長が弔辞を述べ、拝礼をすることになっておりますので、各関係の議員も参列をしなければならぬ事態が起っております。本会議とちょうどそれがぶつかりますが、本会議の劈頭、緒方竹虎氏の弔辞演説をやらしていただくことになっておりますので、そういう関係から非常に時間的に困りまして、いろいろ理事会でもお願いしたのでありまして、できれば本会議を三十分ほどおくら……

第24回国会 議院運営委員会 第8号(1956/02/03、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま委員長から、政府に対しての御要望がありましたが、全く私どもは同感でございまして、特に今次国会はただいまお話のように、参議院の選挙を控えております関係承あって策議院は別といたしましても、参議院の方は後半においては非常に審議が停滞する関係もありますので、できるだけ早く衆議院の審査を終るということが、国会運営の上からも必要でないかと考えます。ただいま私どもの手元へ出されております各省別の法律案の提出予定の件数百九十三件に上っておりますが、このうち国会に提出させられたものは、まだ数件にしか上っておりません。特にわれわれが重要法案として十分審議をしたい法案もたくさんございますが、これ……

第24回国会 議院運営委員会 第10号(1956/02/14、27期、日本社会党)

○井上委員 議院の運営の問題に関連して、ちょっと重大なことを一点御相談願いたいと思います。といいますのは、最近新聞等によると、予算委員会において、与野党が互いに相対立の議席を作って、そこで政治的に重要な案件に対するフリー・トーキングをやろうということが具体的に進められておるやに承わりました。われわれが今国会の召集を受けましたのは、御承知の通り三十一年度予算案に関連する重要国政の審議であります。従って政府提出の予算案及びこれに関連する法案等を中心にして、政府の施策及び政府の考え方が妥当かどうかということを、いろいろな角度から検討をして、誤まりない国政を運営さすということが国会にかけられた責任であ……

第24回国会 議院運営委員会 第11号(1956/02/16、27期、日本社会党)

○井上委員 この際ちょっと二、三皆さんに御了解を得ておきたい問題がございます。それは近く政府から本国会に提案をされて参りまする各種法案中、特に重要法案と思われます諸法案を、国会法第五十六条の二の規定によりまして、本会議において趣旨説明を求めるということを、一つ与党の方でも御了承、御検討願いたいと思います。すでに憲法調査会法案は御了承いただいたのでありますが、これに続きまして国防会議の構成等に関する法律案、公職選挙法の一部を改正する法律案、売春禁止法案、教育委員会制度の改正に伴う関係諸法律の一部を改正する法律案、地方自治法の一部を改正する法律案、健康保険法の一部を改正する法律案とあわせて、政府の……

第24回国会 議院運営委員会 第12号(1956/02/17、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま委員長から御報告があり、理事会でも御報告を願ったのにかんがみまして申し上げますが、昨日、憲法調査会法案の本会議における趣旨説明に対するわが党の下川君の発言中、全く予期せざる事態を生じまして、このために国会の運営が非常な遅滞を生ずることになりまして、社会党としましては、与党及び各議員の皆様方にまことに申しわけないと考えておる次第であります。その後事態は、本人の病気の実情をいろいろ考慮しまして、目下病院に収容して絶対安静で療養いたしておるわけであります。この緊急非常事態に対応しまして、与党側におかれましては、事態の実情を御同情賜わって、下川君の発言中意を尽さなかった残余の部分に……

第24回国会 議院運営委員会 第14号(1956/02/23、27期、日本社会党)

○井上委員 理事会という御提案をされておりますが、議院運営に関するメンバーの重大な関係のものでありますから、従って、正規の運営の委員会でそういうことが動議として提案をされました以上は、直ちに秘密会にして、案件の内容を聞いて、その上でその処理をどうするか、こうするかということについて、小委員会に付託するなり、その自後の処置は適当に……。言い直しますと、運営上の問題でございますから、理事会ということはおかしいのです。
【次の発言】 ただいま明日の日程がきまりましたが、社会党から、さいぜん議運の委員会の開会劈頭に秘密会を要求いたしまして、秘密会でいろいろ御相談を願った案件がございます。この案件につき……

第24回国会 議院運営委員会 第15号(1956/02/24、27期、日本社会党)

○井上委員 百貨店法案は、わが党では中小企業対策としてきわめて重大な関係のある法案でございますので、これを本会議の議題といたしまして、政府から趣旨説明を求め、質問をさしてもらうように要請いたしておったのでございます。なお下請関係調整法案、繊維工業設備臨時措置法案、これらはいずれも中小企業関係にきわめて重大な関係のある法案でございますので、いずれも本会議の趣旨説明を要求いたしておりますが、この百貨店法案が政府案として出ておりまするならば、社会党からも提案をしておりますので、ぜひ一括上程をして、本会議で趣旨説明を求められるようお取り計らい願いたいと思うのであります。

第24回国会 議院運営委員会 第16号(1956/02/28、27期、日本社会党)

○井上委員 社会党では、いろいろ国会運営に関連いたしまして、特に国会事務局の人事並びに事務の刷新につきまして、いろいろ問題があるように伺いますので、そこでこの際、本委員会が国会人事の刷新並びに事務の刷新について所要の対策を講ずるの動議を提出いたします。この動議の取扱いは、本日は御承知の通り時間も非常に迫っておりまして、ここで一々その内容を説明することは、かえって多くの議員に御迷惑と存じますので、いずれ明日正式に具体的な事例をあげまして、いろいろ御相談を申し上げて、明るい民主的な国会運営ができる事務局を持つことのできますように、皆さん方の御協力を願いたいということをこの際出し上げて、明日の運営委……

第24回国会 議院運営委員会 第17号(1956/02/29、27期、日本社会党)

○井上委員 昨日本委員会におきまして、私ども日本社会党から、国会事務当局の人事刷新並びにそれによる事務の刷新等について、所要の対策を講ずるの動議を出しました。その案件の内容は、昨日時間の関係が非常に切迫いたしておりました関係上、本日私どもの方からその内容を御説明申し上げることの了解を得ておりますので、簡単に社会党が考えております二、三の点について申し上げまして、所要の御協議を願いたいと存ずるのでございます。  社会党がいろいろ考えました国会事務当局の人事刷新及び事務能率の増進を目的とする案件は、一つは国会事務総長におきまして、会館、宿舎それから本館等の全体の人事刷新案を一応お作り願いまして、そ……

第24回国会 議院運営委員会 第18号(1956/03/01、27期、日本社会党)

○井上委員 ただし、どうも起立採決ということになると、与党、野党を問わず、本会議における出席がはなはだ芳ばしからず、よって社会党といたしましては、本会議においての出席を見まして、もし出席が悪いときには、はなはだ遺憾ですけれども、公職選挙法の一部を改正する法律案の記名採決を要求することがありますから、与党側の各位、一つそれぞれお考えを願いまして、さような繁雑な手続をかけぬように、出席督励を私から願っておきます。これは委員長から言うべきことで、はなはだ僭越ですが……。

第24回国会 議院運営委員会 第19号(1956/03/02、27期、日本社会党)

○井上委員 鳩山首相の発言につきましては、それぞれ所要の立場からその責任は明らかにいたしておるのであります。ところが、どうも最近の総理の衆参両院における発言を静かにわれわれが聞いておりますと、歴代内閣の総理と比較いたしまして、全く最近の健康状態は容易ならぬ状態になっておりはせぬかということを、その発言の結果からうかがわれるのであります。そこで本来ならば、まあいきり立って不信任ということもございましょうが、やはり人間なま身のからだでございまして、まして半身不随のかようなからだで、国の最高の重責につかれておる、その殉国的な総理の心境を思うとき、われわれ国民を代表する一人として、しかも総理がたびたび……

第24回国会 議院運営委員会 第20号(1956/03/06、27期、日本社会党)

○井上委員 この際わが党は、さきに鳩山首相が、総理という重責にありながら、自分の発言に責任を持たず、たびたび失言を繰り返しておりますし、また総理に対する国政のきわめて重大な問題についての質疑が、相当長時間に及んで参りますと、その論旨はきわめて不明確となり、まことに痛々しいほど心身の疲れを見せてきておる現状にかんがみまして、これは全く総理の健康が不健康によるものでないか、かようなことでは、今、日本が内外ともに非常に重要な問題が山積いたしておりますとき、かかる不健康なからだをもって国政を担当することは、きわめて困難でないかと考えまして、総理の引退を勧告する決議案を本院に提出したのでありますが、ただ……

第24回国会 議院運営委員会 第21号(1956/03/08、27期、日本社会党)

○井上委員 それは内閣委員会だ。内閣の、臨時教育制度審議会設置法案だよ。
【次の発言】 そうじゃない。
【次の発言】 出てからのことです。
【次の発言】 多分本日中に手続がとられると思いますけれども、自由民主党とわが党とで共同提案をいたします、対米要請に関する決議というのが出てきます。それはダレスが来ますので、そこで、日本政府をしてこれこれの問題について話し合いを進めよ。その内容は小笠原島民の復帰の問題、ココムのリストの緩和促進の問題、それからいま一つは、綿製品と、マグロカン詰のアメリカへの輸出に対して向うが妨害しておるような動きがございますから、この妨害を防止させてもらいたいという三つの内容……

第24回国会 議院運営委員会 第22号(1956/03/09、27期、日本社会党)

○井上委員 その点は一応私ども持ち帰りましてから……。
【次の発言】 そう言われては困る。問題は、あとにどういう法案が出てくるかわからぬ。だから法案が出てみた上で、それが非常に重要な法案であるかどうかということは、出てきてみなければわからぬ。だから私の方は、今そんなことならよかろうというので、一応の了解を与えられますが、実際に重要な法案が出た場合に、そういう約束をしておるからこれはだめだと言われたら困りますから、そういう点は少し無理でしょう。
【次の発言】 案を見た上で態度をきめますから、来週火曜日に出ればよろしい。出なければ来週火曜日に趣旨説明を求めることを同意願いたい。

第24回国会 議院運営委員会 第24号(1956/03/15、27期、日本社会党)

○井上委員 私どもは、別に問題を移そうとかなんとかというのじゃない。福永君によく御了解を願いたいし、特に委員長に御了解を願いたいと思いますのは、われわれ議運は、本会議における運営というものを非常に重要視しておる。円滑に運営ができるように取り扱ってきておる。そういう責任がある。その本会議における発言が、不穏当なりとして取り消しを命ぜられ、一部速記録は削除されておる。その削除して取り消しをしたことに責任を感ぜずに、同じ国会において、しかも憲法担当の大臣が、みずから憲法を否定するがごとき発言を繰り返すに至っては、本会議における発言の権威というものは保たれません。そういうことがもし許されるならば、本会……

第24回国会 議院運営委員会 第25号(1956/03/16、27期、日本社会党)

○井上委員 文部大臣の懲罰ではありません。お間違え下さっては困ります。議員清瀬一郎君です。
【次の発言】 私の方は、報告することは一向差しつかえないのですが、その場合、少数意見を認めるか、認めぬかという問題があったわけでございまして、議事規則によって、当然本会議を開いて、少数意見は報告できるものと考えております。

第24回国会 議院運営委員会 第26号(1956/03/20、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま委員長から御報告されました理事会決定の各要項に対しての議事運営は、私ども賛成でございます。ただ、ただいま委員長から御報告の通り、理事会及び本委員会は、本日は、これ以上ただいまのところ、議院運営委員会としては審議が進んでおりませんから、そこで、いかなる方法をもっていたしましょうとも、本会議において、一方的に動議、決議案等を出して、いろいろな議事を運営することのないように、厳に私から議長及び議院運営委員長に申し入れておく次第であります。

第24回国会 議院運営委員会 第27号(1956/03/22、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま福永君から御発言がございましたが、御承知の通り政府は重大な公職選挙法の改正案を提案して参りました。それの提案に至りますまでの経過及び法案自身の中に、相当本院としては検討しなければならぬ条章がございます。そういう関係で、本案を議題として本委員会で議論をいたしておりますと、ちょうど一昨日と同じように、相当おそくなることが予想されます。それでは議院運営委員会として、国会運営の上におけるいろいろな面に支障を来たしてくることが予想されますので、そこで社会党といたしましては、議院運営委員会の責任上、特に重要な案件がたくさん付託されておりますし、公職選挙法の政府説明による委員会付託の問題……

第24回国会 議院運営委員会 第28号(1956/03/23、27期、日本社会党)

○井上委員 いろいろ御都合がございましょうけれども、議事運営の慣例等から考えますると、当然提出いたしました順序によりまして先議していく方が、円滑になりはせぬかと考えますから、社会党が提案をいたしました公職選挙法の一部を改正する法律案をまず本会議で趣旨説明を求め、これに質疑がありますならば、これの質疑をばやる、さらにその次に政府案の趣旨説明を求めてもよろしい、同時に質疑は一括してもけっこうですから、社会党の方の案を先に趣旨説明を終って、それから内閣提出の方の趣旨説明を求める、それから質疑に入る、こういうことにしてもいいではないかと考えます。

第24回国会 議院運営委員会 第29号(1956/03/27、27期、日本社会党)

○井上委員 その際、慣例によると、院議をもって弔詞を呈するということになっておりますが、それは一体どういうことになりますか。
【次の発言】 これは社会党から特に要求いたしましておいでを願っておりますので、理事会で本問題を取り上げて、両党で意見が一致しておるならば、これこれのことを一つ当該委員会の運営について質問をしてもらおうというように、質問の内容等を打ち合せをして、委員会の代表たる委員長に質問をしていただきたいということになっておるならば、いいのですが、そういうことは申し合せもされておりませんし、またそういう意見の一致を見たところにまだいっておりません。そこで一応私の方から、当日の議事を運営……

第24回国会 議院運営委員会 第30号(1956/03/29、27期、日本社会党)

○井上委員 本委員会で、本憲法調査会法案を、本会議の議題にすべく疑義があるというところから、いろいろ御審議を願った終果、さらにこれが両党間の国会対策委員長において話が進められまして、一応話は妥結をしたようであります。ただ、党と党の話はどうきまりましょうとも、一応議院運営委員会の議題としてこれが論議をされておりますから、一応結論的に委員会としても明らかにしておく必要があろうと思います。  そこで、この際特にお伺いをいたしたいのですが、自由民主党の方では、委員長間の話し合いの結果、一つの妥結に対する申し合せといいますか、あるいは談話といいますか、そういうものが発表されております。さらにまた昨日の内……

第24回国会 議院運営委員会 第33号(1956/04/06、27期、日本社会党)

○井上委員 これはだれが出したのです。
【次の発言】 真相を明らかにしようということになった以上は、きょう議題に供するかどうかということは、これからの相談です。
【次の発言】 そこで委員長、さような経緯にありますから、本日私どもこれを報告するということになりますと、党内の意見も実際のところもう一度まとめなければなりません。そこで私はできれば来週火曜日にしていただきたい。それをとやかく申しませんから……。
【次の発言】 火曜日に一つ……。それを延ばそうとは言いませんから。
【次の発言】 いかなければ、私の方は相談してきまずから、このままちょっと待って下さい。

第24回国会 議院運営委員会 第34号(1956/04/10、27期、日本社会党)

○井上委員 幸い政府当局が来ておりますから、ちょっと伺います。この国会で同意を求める委員の任命についてでございますが、たとえて申しますと、丹羽保次郎君の場合には、横山さんが三十年の十二月五日に委員を辞任されておる。それから放送協会経営委員会委員の任命については、阿部清さんが、西彦太郎氏の死去に伴う後任として推薦されてきておるが、これはいずれも昨年中に欠員を生じた問題です。それを、ただいままでほうっておくということは、一体どういうことかということが一つ。それからいま一つは、先の理事会でちょっと意見を申し上げたのですが、川北禎一君が日本電信電話公社経営委員会の委員に、今度推薦されてきております。川……

第24回国会 議院運営委員会 第36号(1956/04/17、27期、日本社会党)

○井上委員 次の機会にしていただきたい。
【次の発言】 ちょっと議案の取扱いに関連してでございますが、先ほど理事会で、特定郵便局長の任免等に関する特別措置法案、この案件を付託する常任委員会の問題について、いろいろ相談をいたしたのです。従来この種の法案は内閣委員会に付託をしておる、という与党及び事務当局の御意見でございましたが、いろいろ案の内容を検討してみますと、これは特定郵便局長の特別職の問題に限っているのでありまして、他の郵政事業の人事、あるいは運営等に関する、いわゆる行政機構の改革、人事権の移動というような問題ではないのであります。従って、本件は郵政事業の特定な職員の任免に関する法案でござ……

第24回国会 議院運営委員会 第37号(1956/04/19、27期、日本社会党)

○井上委員 この際、政府に対して二、三質問をいたしておきたいのであります。一つは日ソ漁業交渉に関しまして、河野農林大臣が政府代表としてソ連に参られるようでありますが、しかも伺うところによると、明後日あたり出発をされるように聞いております。政府代表は、政府の御希望で代表を派遣されることでありますから、国会の承認は要しません。しかし、河野氏は衆議院議員でありますから、長期の海外旅行につきましては、議院の請暇を求めてこられるであろうと思います。私の聞きたいのは、さようなことではなしに、河野農林大臣が漁業問題でソ連と交渉をいたしまして、話が円滑に進み、両国の了解が成立し、漁業問題に関する両国の協定等の……

第24回国会 議院運営委員会 第38号(1956/04/20、27期、日本社会党)

○井上委員 私ども、すぐ代議士会を開いて報告しますから、それでけっこうです。
【次の発言】 福永君から異例の要求がございましたが、大体、委員長報告というものに対して、時間を制限した前例はほとんどないと思います。そういう悪例を残したら大へんなことになる。私どもも、本日何もそんなにもみ上げていこうという野望を持っておるわけじゃありませんから、きわめて紳土的に、堂々と戦おうと思っております。従って、文教委員長の中間報告を与党側から求められておるのに対して、十分中間報告をする必要がございますので、時間をことさらに制限するということはやめていただきたい。

第24回国会 議院運営委員会 第39号(1956/04/24、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま議長から、わが党が、対策委員長初め外五名の代表者で、先般本院で議決されました教育委員会法案の案件の取扱いに関しまして、非常に疑義を持つに至ったので、何分にも、今度のような取扱いをいたしましたのは、あそらく初めてじゃないかと考えますし、このことは、国会法にも、衆議院規則にも、また前例にもない新事態でございますから、十分議運といたしましても、御検討願わなければならぬ重大疑義を持つわけであります。そこで、わが党の方では、一応この際事務総長から、あの二法案を本院に上程しました場合の手続及び動議の内容、そうして本会議において議長が発議いたしました経過、それらについて明確にしておきたい……

第24回国会 議院運営委員会 第40号(1956/04/26、27期、日本社会党)

○井上委員 この際ちょっとここで発言を許していただきたいのは、社会党では、経済企画庁設置法の一部を改正する法律案、同時に、北海道開発庁設置法案というものが今度提案されてくるようでございますが、この両案は非常に重要な法案であり、かつ行政組織及び行政機構の改革等に関連する法案でございますから、これはぜひ一つ次回の本会議で趣旨説明を行い、これに質疑をさしていただくように、特にお願いしておきたいと思います。

第24回国会 議院運営委員会 第42号(1956/04/28、27期、日本社会党)

○井上委員 時間があったら……。
【次の発言】 ただいま委員長から報告されました各国務大臣に対する不信任案の賛成討論中、特に大麻国務大臣の賛成討論を除く四国務大臣に対する賛成討論中、順位を、今お読み上げになりましたが、社会党は、小会派クラブといろいろ相談をいたしました結果、第一順位が過ぎました後に、小会派クラブの人をこの際それぞれ登壇願うということに協定いたしましたから、従って、順位はさように変更されんことを願います。
【次の発言】 ただいまあなた方から提案されました中間報告を求めるの動議について、私の方からお願いがございます。それは、わが党といたしましては、公職選挙法の一部改正法案については……

第24回国会 議院運営委員会 第43号(1956/05/01、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま委員長がお諮りいたしました動議の提出につきましては、私ども一応了解をいたしますが、議長の昨夜の発議が議場に十分徹底をいたしませなんだことは、われわれ社会党の方におきましても、いろいろ反省しなければならぬところがございました。議長職権及び議長の重大な職務遂行ということを考えまして、私ども本動議は特例の措置として、これを本日日程にすることを認めたわけでございます。従って、これは今後先例とかなんとかいうようなことで、将来問題になりませんよう、あくまでこれは異例の処置であるということだけを了承の上で、本日の日程に上すことに賛成をいたします。

第24回国会 議院運営委員会 第47号(1956/05/11、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま議長から、政府、与党の申し入れによりまして、会期を延長してもらいたいという提案がされました。そこで説明を伺っておりますと、会期はどのくらいにしたらいいかということについて、この議運で正式にきめてもらいたい、こういう御意見のようでございます。まだ全権団か帰ってもきてないし、新聞では日比賠償の全文は報道されておりますけれども、政府から日比賠償条約の批准を求める案件というものは、正式に国会に示されておりません。従って、どれだけの会期を一体延ばしていいかどうかというようなことは、今日の段階では全く予定し得ないのであります。そういう予定し得ないような根拠に立って、しかも今会期は十七日……

第24回国会 議院運営委員会 第50号(1956/05/16、27期、日本社会党)

○井上委員 この際政府に一応所信を伺っておきたいのですが、最初に担当の太田自治庁長官に伺います。地方自治法の一部を改正する法律案、地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整理に関する法律案、それからもう一つ、公職選挙法の一部を改正する法律案、これはいずれも太田自治庁長官の所管に関する法案であります。ただいまお聞きの通り、本日の本会議においていずれを先議すべきかということで、いろいろ議論をいたしておりますが、わが党の方におきましては、委員会の審議の経過から、また地方自治法の一部を改正する法案外一件の法案が、すでに前国会及びその前の国会から、ずっと政府提案として提出されておりましたもの……

第24回国会 議院運営委員会 第53号(1956/05/23、27期、日本社会党)

○井上委員 議場内で。
【次の発言】 理事会でいい。
【次の発言】 ちょっと待って下さい。本会議に臨むに当って、与党側及び政府に申し上げておきたいのですが、御存じの通り、本日は二名の国務大臣の不信任決議案が出ておるわけです。その後、さらに教科書法案という重要な法案が上程されて、これに対しては、委員長報告に関連して総理に質問することになっておる。総理は出てくれるでしょうね。劈頭から出ていただかぬと、また……。

第24回国会 議院運営委員会 第55号(1956/05/28、27期、日本社会党)

○井上委員 それから中央教育審議会委員。
【次の発言】 米価審議会委員は法律できまっておるから、国会でやるはずだ。
【次の発言】 国会の承認は得るだろう。
【次の発言】 米価でも、中央教育審議会でもそうでしょう。
【次の発言】 ちょっと伺いますが、聞くところによると、この次田さんと西畑さんが常勤になっておる。常勤になるというのは、どういうことですか。
【次の発言】 月給はどのくらいもらいますか。
【次の発言】 そうすると、常勤になるということになりますと、次田さんの履歴をちょっと見たのですが、明治十五年生まれですね。一体幾つになるか知らぬが、相当の年ですね。七十幾つでしよう。

第24回国会 議院運営委員会 第56号(1956/05/29、27期、日本社会党)

○井上委員 それでは取り下げましょう。
【次の発言】 本件を取り扱うについて、私、ちょっと御考慮願えるかどうか伺いたいと思います。御承知の通り、両党間でいろいろ話をいたしまして、明日、日比賠償の協定批准の問題について、予算に関連があるというので、予算委員会を開くことに決定いたしたのであります。しかるに、予算委員会をこの問題を中心にして開くことをきめておきながら、案件をきょう採決してしまうということは、議事運営上はなはだ妥当な処置ではないと思います。両党が話し合いをしたことでありますが、少くとも議事運営という面から考えたならば、わざわざこの問題を中心にして予算委員会を開くということになっておって……

第24回国会 議院運営委員会 第57号(1956/05/30、27期、日本社会党)

○井上委員 他の委員からも御質疑があるかもわかりませんが、私からちょっと官房長官に伺いたいのは、このたび政府からいろいろの委員任命について同意を求めるの案件が出されております。このうちで特に伺いたいのは、一つは首都圏整備委員会委員次田大三郎君についてであります。同君の略歴を調べてみますと、明治十六年生まれということで、しかもこの人が委員になりますと、常勤になるということであります。そこで次田氏は、元内務官僚から官房長官までやられた人ですから、政治歴、官歴としましては、なかなかりっぱな人であろうと思いますが、いかにせん、この委員会の常勤委員は月給七万二千円かを出すそうですけれども、この七万二千円……

第24回国会 議院運営委員会 第58号(1956/05/31、27期、日本社会党)

○井上委員 私ども持も帰って、今日やろうとしましたけれども、何か聞くところによると、外務大臣が所用のために、本会議に出られないという連絡があったということでございまして、それならば今日はこれは無理ですから……。

第24回国会 議院運営委員会 第59号(1956/06/01、27期、日本社会党)

○井上委員 この際、特に内閣不信任案の本会議上程に関連をして、議長に一つお願いをしておきたい。御存じの通り、内閣不信任案ですから、内閣閣僚全員、本案審議中は政府閣僚席に着席していただきたいことは当然でございます。ところが、現在参議院においては本会議を開会中であります。この本会議には、いろいろな法案の上程もありますし、かつ先般来の日程には、日ソ漁業交渉の報告と、これに関連する質疑があるのであります。従って、関係大臣が参議院の方に出席しなければならぬことになるかもわかりません。そうなりますと、こっちも時間的に非常に支障を来たして参りますので、あらかじめ議長の方から、事務局を通しまして、衆議院で不信……

第24回国会 議院運営委員会 第60号(1956/06/02、27期、日本社会党)

○井上委員 関連してちょっと伺います。二十九年からこのビキニの補償問題の運動をされて、相当の経費を使ったというのですが、全体としてどのくらいお使いになりましたか。その金額、そうしてその経費はどういう方法によってお集めになりましたか。総会に諮ってきめたというが、組合の場合は、一組合何ぼの負担をせいという配分金で取り上げましたか。寄付金で集めましたか。その集めたやり方です。それから、それはどこにどうお使いになりましたか。
【次の発言】 ちょっと小出さんにお伺いいたしますが、あなたはさいぜん諸経費をどう使ったかということで、いろいろ諸経費の使い方について御説明になりました。そのうちで、特に私ども問題……

第24回国会 議院運営委員会 第61号(1956/06/03、27期、日本社会党)

○井上委員 私からちょっと小出さんにお伺いをいたしますが、昨日いろいろ御証言を願いました、連合会が漁業者から負担を願いました二千六百七十六万二千余円の金の支払い方につきまして、先般この支払い先の各方面に関して、いろいろ議論がございました。そこで、この支払い先は確実であるかどうかということをいろいろ確かめてみましたが、あなたの方では、かような支払い先を明確にした文書を出したことはない、また、さようなことを連合会関係において、会議その他で発言をしたというようなこともない、こういうことを申されておったように私記憶いたしておりますけれども、その後私の方でいろいろ実情を調べました。この二千六百万円の支払……

第24回国会 議院運営委員会 第62号(1956/06/18、27期、日本社会党)

○井上委員 その点について、もう一度御注意を念を入れておかねばならぬと思います。というのは、なるほどこっちは出さぬが、相手からきよる。きたやつは、ほっとくわけにいかぬから、もらったものに対して返礼くらいは出してもいいじゃないか。こういうことで、この正月でも、去年の夏でもそうだが、返信を印刷して出しておる。まあ直筆で返信を出すくらいならいいとしても、印刷して出すということになれば、どうもあまり行き過ぎじゃないかと思う。印刷による返信は御遠慮願いたいということも……。
【次の発言】 裏をくぐってそこへ逃げよるな。
【次の発言】 こっちも、もらっていって、先にローカル新聞に、全部私の方は送るのです。……

第24回国会 議院運営委員会 第63号(1956/07/14、27期、日本社会党)

○井上委員 根本さんに伺いますが、私も別の角度から臨時国会の重要性があると思う。それは御存じの通り、参議院選挙が終りまして、参議院の会派の構成及び議院の構成が変ってきました。衆議院の場合は、総選挙の直後直ちに特別国会が召集されるということになるが、参議院の場合は、半数改選になっても、政府が臨時国会を開かない限りは、次の通常国会まではそのままでおるわけです。これは全くおかしなことでございまして、参議院が三年に一ぺんの半数改選が行われて、国民の新しい意思というものが表明された今日、当然参議院の運営その他についても、新しい構成がそこに考えられねばならぬこととなると思う。そういうわけでもありますし、同……

第24回国会 議院運営委員会 第64号(1956/07/16、27期、日本社会党)

○井上委員 いや、政府から所信を……。
【次の発言】 それは今、福永君の申します通り、建前といたしましては、一応参議院の方から正式に臨時国会召集の要求をされるだろうと思います。これは御存じの通り、十九日に全国区の当選者が確定するらしい。それが確定しませんと、はっきり議員の定数が確認できませんから、確定後、正式な手続をとるということらしい。そうなりますと、参議院としましては、ただいまいろいろお話がありましたような理由によって、当然参議院の構成の必要から、臨時国会を開いてもらいたいということを要求してくると思う。われわれは、参議院のことでありますけれども、やはり国会運営全体の立場から、当然そのこと……

第24回国会 議院運営委員会 第65号(1956/11/06、27期、日本社会党)

○井上委員 この会期をきめます上に非常に重大な問題は、提案される案件のことであります。政府がこの臨時国会に提案をいたします案件がそれぞれ準備されていると思いますので、新聞ではいろいろ報道されておりますが、今日のところ、政府で臨時国会にこれこれの案件をぜひ審議してもらわなければならぬということで大体おきめを願い、またこの十二日までに大体提案され得ると予想されております案件がございましたならば、この際政府の方から御説明を願います。
【次の発言】 ちょっとこの際、伺っておきます。ただいま法案関係の提出予定の御説明がございましたが、補正予算は一体どうするつもりでございますか。御承知の通り北海道の災害対……

第24回国会 議院運営委員会 第66号(1956/11/09、27期、日本社会党)

○井上委員 ちょっとこの際、委員長から報告されました特別委員会の設置の問題について、社会党の立場を明確にしておきたいと思います。社会党は、従来特別委員会は常任委員会に付託できない重要案件がある場合、または数委員会にまたがりまして、どうしても審議の上に非常な支障を来たすような重要案件を持つ場合等には、特別委員会を設置してということで、常識的に考えてきたのであります。ただいま与党側の方から、日ソ国交回復に関する共同宣言案を中心とする条約案について、特別委員会を設置したいという御提案でございましたが、社会党といたしましては、日ソ国交回復に関する条約案が妥結されておるのでありません。単に共同宣言案がき……

第24回国会 大蔵委員会 第4号(1956/02/09、27期、日本社会党)

○井上委員 非常に時間がおそくなりまして、大蔵大臣連日の御奮闘で非常にお疲れでございましょう。本大蔵委員会へ大臣の出席もなかなか容易ならぬ予算審議の状況でございますが、幸い時間をやりくりしていただきましておいでを願ったのでありますから、こまかい問題はいずれまた他の法案等の審議の際に事務当局から伺うことにいたしますが、私本日大蔵大臣に伺いたいと思いますのは、御存じの通り、国会の審議の中心が、国民の負担をいかに軽減していくか、そうして国民が苦しい生活の中から国の政治、国の行政に非常な理解と自覚を持って、住みよい、暮しよい日本をみずから協力して作るという立場から税金を納めた。その税金が果してどう効果……

第24回国会 大蔵委員会 第5号(1956/02/10、27期、日本社会党)

○井上委員 昨日私が大蔵大臣に質問したことは、専売公社の方に通じておりますか、通じておりますれば、その御答弁を願います。
【次の発言】 たばこの本数が不足しておったということは、最近新聞やラジオ等で非常にやかましく報道されております。一体どこの工場で、どういう施設でかようなことが起ったのですか、そのことをはっきりして下さい。
【次の発言】 小田原工場で製造しておる――そんなだらしない答弁がありますか。政府の専売品が本数が足らないで平気で売られておる、しかも小田原工場で製造したものである――一体、何という答弁なんです、そんな話はありませんよ。

第24回国会 大蔵委員会 第6号(1956/02/14、27期、日本社会党)

○井上委員 前会に引き続きまして、製造たばこの定価改定に関しまして、二、三質問をいたしておきたいと思います。  今回政府は、新しくいこいを二十本五十円の価格で発売をされるそうでありますが、この二十本五十円のいこいと、現在発売されております新生二十本四十円、これと中身は一体どう変っておりますか。具体的にその中身に使ってあります原料の内容及び包装、工賃の内容等の比較を御説明を願いたい。
【次の発言】 そうすると、ただ香料をいこいの方にはちょっと張り込んでおるのと、高級葉が五%よけい入っておるというだけで、十本で五円も高く売るのですか。
【次の発言】 問題は、高級たばこが次第に売れ行きが悪くなってく……

第24回国会 大蔵委員会 第9号(1956/02/21、27期、日本社会党)

○井上委員 議事進行について。ただいま山手政務次官から食糧管理特別会計関係の法案が提案されてきましたが、一体政府は、本法案を今ごろ何ゆえに本委員会に出されたのです。それに関係する予算は成立してしまったではないか、こんなばかな話はあるもんじゃない、何をしている。あなたの説明を求めます。
【次の発言】 かねて政府の法案提出に対して、国会としてはその促進を常に要求してきました。特に予算関係の法案は、予算の成立以前に提出することを内閣官房長官を通して強く政府当局に要求してあります。それが大蔵省には通じておりませんか。通じてないとすれば、本日議運において官房長官を呼んで、その責任を追及したいと思うが、通……

第24回国会 大蔵委員会 第13号(1956/03/03、27期、日本社会党)

○井上委員 時間がだいぶ迫っておるようでございますし、本日税法関係の数件を採決されるそうでありますから、最後に二、三要点だけ質問しますから、要点だけ御答弁願います。  三十一年度の税制改革をわれわれが見ますと、この税制改革の基本方針は、給与所得者の過重負担を軽減する、こういうことでございまして、表向きはまことにそういうようになっておるようでございますが、一体他の低額所得者はどうするつもりですか。たとえば、農業とか中小企業の低額所得者は全然除外しているじゃないですか。
【次の発言】 今回の改訂で勤労控除を引き上げる、そのことによって低額所得者の一部負担が軽減されるのでございますが、その穴埋めに間……

第24回国会 地方行政委員会 第22号(1956/03/14、27期、日本社会党)

○井上委員 この際太田自治庁長官に、ただいま質疑が続けられております選挙法の改正法案に関連をいたしまして、一応あなたの御所見を伺いたい。今度政府が選挙制度調査会の議を経て新しく選挙法の改正案を本国会に出すという準備を進めておることは明確でございますが、政府がこの法案を国会に出そうというためには、かつて各委員会において、選挙制度調査会の答申を待ってやるということを明確にされております。ところがただいま中村委員から御質疑のように、選挙制度調査会は御承知の通り調査会の正当の結論を得て答申がされておりません。それをあなたは正当な議によって答申がされておる、こう解釈しておるようですが、その理由を明確にさ……

第25回国会 議院運営委員会 第2号(1956/11/14、27期、日本社会党)

○井上委員 それでは、私からまず総理大臣及び関係大臣に、ただいま委員長から発言されましたスト規制法の延長案に関連いたしまして、二、三質問をいたしたい。  本日、私ども特に国会のまだ開会式の行われてない先に、総理大臣及び関係大臣にわざわざおいでを願いましたのは、わが党の方では、去る七月十一日と記憶いたしておりますが、参議院選挙が終りました後に、参議院における選挙後の新しい情勢に基きまして、議院としての構成をやらなければなりません関係もあり、さらにまた、前国会で審議未了になりました健康保険の赤字対策の問題があり、同時に、国民が非常に耳を傾けております日ソ交渉の経過の問題があり、また人事院勧告に基き……

第25回国会 議院運営委員会 第4号(1956/11/16、27期、日本社会党)

○井上委員 この際ちょっと御了承を得ておきたいのですが、あらかじめ私どもの方の質疑者につきまして、この前からいろいろ内々に御相談申し上げまして、第一陣に私どもの方では水谷君、それから第二陣に穂積君、第三陣に日野君と、この三人にやっていただくことに党議できめております。そこでこれら三人の質疑時間は、全部で大体一時間半くらいもらえばいいのではないか、こういう見当でおりますが、多少ずれるかもしれません。
【次の発言】 ええ、そのくらいでどうかと思っております。まだ本人に確かめておりませんけれども、大体その程度で御了承願えるように、あらかじめお含みおき願いたい。

第25回国会 議院運営委員会 第7号(1956/11/26、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま委員長から、倉石労働大臣の不信任決議案、及びスト規制法の延長案件に対する緊急上程の問題が、本日本会議の議題にされるという報告がございましたが、私どもスト規制法の委員会の審査並びに本日本会議に上程することについて、別にとやかく申すものではございません。ところが、このスト規制法を委員会審査に付託するに当りまして、本件がきわめて重大な影響を労働界に及ぼすというところから、この審議に対していろいろ問題が起った。その当時われわれは、今国会の会期の問題につきまして、両党間でいろいろ話が進みました後に、ついに両党間の話がなかなか妥結をいたしませんので、衆議院議長のごあっせんによりまして、……

第25回国会 議院運営委員会 第8号(1956/11/27、27期、日本社会党)

○井上委員 ちょっと委員長お持ち下さい。この際、事務当局に伺うのですけれども、本日重要なこの案件を採決することになるのでありますが、御承知の通り、今国会は、政府からこの案件を審議してもらいたいということのために、召集された国会というても過言でないのです。従って、これの召集に応じましたわれわれ議員は、この案件に対する採決をするに当って、その態度を明確にしなければなりません。そこで従来、えてして重要案件が審議されておりますときに、病気または議長の許しを得ました請暇を得て、やむを得ない事情のために欠席する者はやむを得ないとする、ところが、そうでないにかかわらず、本会議の議席に着かない議員がおる。これ……

第25回国会 議院運営委員会 第9号(1956/11/27、27期、日本社会党)

○井上委員 与党から責任をとって取り消す申し出があったのだから……。

第25回国会 議院運営委員会 第10号(1956/11/29、27期、日本社会党)

○井上委員 一時四十分。
【次の発言】 明日の本会議で……。

第25回国会 議院運営委員会 第13号(1956/12/04、27期、日本社会党)

○井上委員 この人事承認に関連しまして、社会党といたしましては、各省庁において各種の審議会及び委員会等が、それぞれ持たれておるが、これは全く政府の、施策に対する責任をのがれるような考え方ではないか。一方、民主的にできるだけ各方面の意見を聞くということもいわれておりますけれども、かような審議会を作って、民間側の識者を集めて、審議会の議を経てということならば、そういう重要な案件があり、またそれぞれを通して協議を願わなければならぬような問題がありますならば、国会には、それぞれ各種委員会に分れ、各省庁に分れた委員会もできておりますし、閉会中といえども、これらの委員会はそれぞれ開会できる建前になっており……

第25回国会 議院運営委員会 第15号(1956/12/06、27期、日本社会党)

○井上委員 この際ちょっとお諮りを願いたいのですが、ただいま議長から、会期延長に関する詳細な御提案がございました。この議長の御提案に対しまして、われわれ社会党といたしましては、本国会の召集以来、会期の問題は非常に重大な問題として論議をやって参りましたし、最終の昨日、本日等に関する参議院の取扱いに、きわめてわれわれ納得し得ない、いわゆる重要案件の審議の実態もございますので、これらのことについて、十分議長を通じて参議院議長に確かめてもらいたい点が多々あります。よって、ここでこのまま正規の委員会でそれを論議することを、私は決していといませんし、また質問その他の御依頼を決していなむものではありませんが……

第25回国会 議院運営委員会 第16号(1956/12/12、27期、日本社会党)

○井上委員 この際、一言ごあいさつ申し上げます。ただいま委員長代理並びに議長から、きわめて御丁重なるごあいさつがありました。かねがねわれわれ社会党は、本議運の運営は、両党下における国会でありますので、できるだけ話し合いの場を作って、円満なる議事の運営をはかるということに念願をして参り、特にこの間に処して益谷議長は、従来にない名議長として、よく両者の意見をそんたくされ、国会が非常に困難な事態に当面しましても、その冷静なる判断をあやまたず、適宜な処置によりまして、幾たびか国会の異常なる事態を正常化に努力されました。その名議長ぶりには、われわれ日ごろから敬意を表しておったのであります。たまたま先般会……

第25回国会 議院運営委員会 第19号(1956/12/19、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいまあなたの発言中に、事務当局から出された問題点は、両党の意見が大体一致を見たような印象を受けるような発言をされておりますが、あの問題点の中には、相当両党でさらに検討を要する問題がありますし、どこまで具体的に制限をするかどうかということについても、もう少し広い角度から研究等もしてみなければならぬ点もありますので、事務当局から出された案も一つの参考といたしまして、十分休会中に両党で検討して持ち寄る、こういうことにお願いしたいと思います。

第26回国会 議院運営委員会 第3号(1957/01/29、27期、日本社会党)

○井上委員 きわめて大事なことですから、一応はっきりしておきたいと思います。官房長官は新内閣のもとで、新しく予算の編成をするのでありますから、相当いろいろ御苦労なさっておいでになることは了承いたしますが、予算の編成権は内閣が持っております。予算編成の大綱をおきめになって、関係各省及び与党側と十分な連絡をおとりになって、すみやかに予算の編成をいたして、国会の審議に十分間に合うように努力をするのは政府の責任であります。それが、政府の予算編成方針の大綱がきまりまして、それを具体化するに当って、与党側との連絡が十分でなかったということのために、予算編成の大方針がきまっておりながら、いわゆる党側との折衝……

第26回国会 議院運営委員会 第4号(1957/01/31、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま議長及び官房長官から、予想せざる重大な発言がなされたのであります。昨年暮れに石橋内閣ができまして、新予算の編成を見まして国民は第二十六国会の再開と、特に石橋内閣の財政経済政策を中心とする政府の態度を、非常に見守っておったときであります。お聞きいたしますと、病気のために、ついに開会式にも姿が見えませず、また、ただいま御報告によりますと、約三週間の長期にわたる療養をせなければならぬというような事態になりましたことは、われわれ野党といたしまして、まことに遺憾に存ずる次第であります。しかし病気のことでありますから、私どもは切に総理のすみやかなる御全快を祈りますとともに、政府はこの際……

第26回国会 議院運営委員会 第6号(1957/02/05、27期、日本社会党)

○井上委員 この際、内閣総理大臣の臨時代理の問題につきまして、官房長官及び法制局長官にお伺いしておきたいのであります。先般政府から、内閣総理大臣石橋湛山君が、風邪のために療養を要するという医者の診断によりまして、三週間の長期療養のために、内閣総理大臣臨時代理を任命をしたいという申し入れがあり、われわれ野党、社会党といたしましても、事、病気のことでありますので、すなおに内閣総理大臣臨時代理で国会に臨むことに了承を与えたのでありますが、そのとき、われわれが石田官房長官等にお会いをいたしまして、いろいろ確かめたところによりますと、この臨時代理は、内閣法第九条によって置くものなりという解釈をとり、その……

第26回国会 議院運営委員会 第14号(1957/02/26、27期、日本社会党)

○井上委員 この際、内閣官房長官及び林法制局長官に質問をいたします。ただいま委員長から御報告になりました、昨日内閣から本院に議長あて申し入れをされました「第二十四回国会及び第二十五回国会に提出し、貴院において継続審査中の別紙(一)の法律案及び第二十六回国会に前内閣総理大臣から貴院に提出した別紙(二)の案件は、その審議をすすめられるようお取り計らい願います。」というこの申し入れの条項でありますが、この条項は、これはいかなる法理的根拠によってかような申し入れをされたのですか、その法的根拠を明らかにしていただきたい。
【次の発言】 提案する意味と、審査を継続されたいという意味とは、法理的解釈は違いま……

第26回国会 大蔵委員会 第2号(1957/02/12、27期、日本社会党)

○井上委員 ちょっと関連して二、三。いずれ食管特別会計法の一部改正が本委員会に上程されると思います。なおまた私、予算の分科会で十分この問題については御査問申し上げようと思っておりますが、大蔵大臣には、いろいろな関係で出席願って質問する機会がなかなかないものでありますから、この際一、二点とっくり確かめておきたいと思うのでありますが、大蔵大臣のお考えでは、予算はすべて均衡の予算を組む、収支相償うという建前でずっとやられておるのです。一般会計はそういうことになっておりますが、食管特別会計だけ、どういうわけで収支相償わぬ赤字のままの予算をお出しになっておるのです、それを伺いたい。

第26回国会 大蔵委員会 第5号(1957/02/19、27期、日本社会党)

○井上委員 関連して。ただいまの御答弁で、非常に重要な問題でありますから伺っておきますが、大蔵大臣は、食管制度特別調査会を設置するに当って何か国会の方ではこの結果について御審議を願った方がいい、こういうお話でございます。ところで、調査会なるものは内閣に設置する、そうして、これは何ら法的根拠のない総理大臣の諮問機関になるというものであります。その結果を国会で審議すると申しましても、国会の審議の対象になりますのは、それからさらに米価審議会にこの結論がかけられて、米価審議会がどういう結論を出すかということによって、初めて国会の審議の対象になろうと思うのです。そこで、私はこの際大蔵大臣に伺っておきたい……

第26回国会 大蔵委員会 第17号(1957/03/22、27期、日本社会党)

○井上委員 ちょっと、ただいま石野君の質問に関連してですが、金融公庫に働いている人の給与が他の金融機関の給与に比較して、ベースがほとんど違わぬという御解釈のようですが、それはどこの調査ですか。市中銀行のどこの銀行の給与水準をとってきておりますか、それを一つ参考資料に出してくれませんか。
【次の発言】 それか農業協同組合、信用組合ですか、あるいは信用連合会ですか、そういうものやら、市中の非常に資本の小さい信用金庫、相互銀行、そういうものの給与の平均を出して、それとこれとを比べてはだめだ。やはり政府の管掌する一つの銀行ですから、少くともそれだけの職務上の責任と地位を国家内に保障している、そういう意……

第26回国会 大蔵委員会 第18号(1957/03/26、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま横錢委員から質問がございましたが、産投の投資計画に新しく産業投資とは考えられないような方面に投資計画を立てたということで、こういう質問があって、それに対して政務次官は、経済全般の振興建て直しという非常に広範囲な御解釈でございますが、産業投資特別会計の設立の目的は、そんな広範囲な設立目的を規定していないのです。それならば、設立目的の根本を改正しなければいかぬ。改正をせずに、一方的な解釈で投資計画を新しくふやしておられることは、逸脱もはなはだしいじゃないですか、そう思いませんか、どうですか。
【次の発言】 それは、あなたは目的をうらはらにひっくり返して答弁しているんです。経済を……

第26回国会 大蔵委員会 第19号(1957/03/27、27期、日本社会党)

○井上委員 昨日の質疑に続きまして、住宅公団の件についてさらに質問をいたしたい。住宅公団が設立されまして以来、政府出資による金額及び預金部その他から借り入れました、資金で、今日までどれだけの住宅が建設され、また三十二年度においてどれだけの住宅を建設しようとしておるか。これは住宅公団の方が来ておりますなら参考に御説明を求め、なお建設省の住宅局長が来ておりますならば、建設省の住宅局長から説明願ってもいいのですが一応御説明願いたいと思います。
【次の発言】 住宅公団が発足以来、急速に住宅の建設を進行をしてもらいまして、住宅難の緩和が漸次はかられつつありますことは、まことに御同慶にたえませんが、問題は……

第26回国会 大蔵委員会 第21号(1957/03/29、27期、日本社会党)

○井上委員 関連して。私は一言質問申し上げたいのです。承わりますと、この揮発油税の増徴に関して反対の署名をされたのは、石橋内閣が組閣以前だということでありますけれども、石橋内閣は、自民党を土台にしてできておるし、またその自民党の衆議院議員を中心として組閣をされております。従って自民党の政策、自民党議員の考え方というものが内閣の政策に現われてくるのは当然であります。そして自分が閣僚という重要な地位につき、政府委員という重要な地位につき、またこの法案を審議します大蔵委員の地位についたという方々は、少くとも自分がそういうものに署名してあるということは、おそらく忘れてないと思う。忘れておらなければ、こ……

第26回国会 大蔵委員会 第25号(1957/04/09、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま議題となりました法案に関係いたしまして、食管制度の問題について農林大臣、また大蔵大臣等に質問をいたしたいのですが、この食管制度の問題につきましては、先般来予算委員会において詳細に質疑が行われたのでありますが、その後政府が、御承知の臨時食糧管理調査会でこの食管制度のあり方についていろいろ検討を加えており、特にその食糧管理特別会計のあり方についていろいろな資料を提供いたしまして、審議を進めてもらっておるようでありますが、そういう部外のいわゆる学識経験者等の御意見を伺ってさらにいい運営を生み出すということは、きわめて必要なこととは存じますけれども、問題は、政府のものの考え方という……

第26回国会 大蔵委員会 第44号(1957/07/10、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま議題になりました外国為替の状況について、二、三質問をいたしたいのですが、最近の外貨事情の実情を御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、さらに伺いますが、この約十億の五月末の外貨保有童に対していわゆる焦げつきと称します分はどのくらいになっておりますか、実際使える外貨というのはどのくらいになりますか。
【次の発言】 そうしますと、あとは事実上使えるといいますか、使用できる外貨額ですか。
【次の発言】 そうしますと、実際貿易をやります場合、いわゆる保有外貨というものは、通常どのくらいを妥当としますか。
【次の発言】 大へん政治的な答弁をされておるようですが、あな……

第26回国会 大蔵委員会 第45号(1957/07/11、27期、日本社会党)

○井上委員 専売事業関係で、塩の問題について二、三質問をいたしたいのですが、先般六月二十五日――専売公社の船山副総裁がおいでになりますか――この人が東北地方へ出張されまして、語ったところによると工業塩が年間二百万トン、昨年夏以前までは公社の輸入であったものが、昨年七月以来これを業者の自己輸入に切りかえた。このため、年間約十億円の赤字が塩会計に出るようになったために、国内塩の生産価格を引き下げるか、あるいはまた食料塩その他の国内消曲者価格を引き上げるか、いずれかの方途を講じなければ、この十億円の赤字の解消ができない、こういう談話を発院いたしておるのであります。御承知の通り塩の問題は、毎回の国会で……

第26回国会 大蔵委員会 第48号(1957/09/10、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま石村君が質問をしております塩業対策及び内地塩の価格問題に関連して、確かめておきたいのですが、この問題は、私が先般本委員会で、工業塩の野放しの問題について意見を聞いたことがあります。当時、工業塩を従来政府が一手に輸入して、これをソーダ会社その他工業塩の需要者に払い下げをいたしておりましたのを、本年これを各需要者の直接扱いに切りかえて、単に政府は、その手数料の一部をもらっておるにすぎない形に改めておりますが、最近聞くところによると、内地塩の流下式製塩が非常に発展をして参りまして、食料塩としては、これ以上生産されては塩の専売経費がますます赤字になる、よってもうこれ以上増産してはい……

第26回国会 大蔵委員会 第49号(1957/09/11、27期、日本社会党)

○井上委員 最近新聞で報ずるところによりますと、五千円札を近く発行する、そのことについて、日銀政策委員会の方で一応了解を得たから、いよいよこの十月一日から発行するという方針をきめたということでありますが、本委員会は、さきに政府が一万円札を発行するという計画のありますときに、これが国民に与えます影響及びわが国通貨価値に対するいろいろの諸問題が輻湊いたしておりますので、できるだけ一万円札のようなものは出さずにおくことが必要でないかということを、警告的に議論をしたことがあります。そこで、このたび政府が五千円札を発行するに至りました経済的、財政的、金融的事情を一応御説明願いたい。

第26回国会 大蔵委員会 第52号(1957/10/10、27期、日本社会党)

○井上委員 一点だけちょっと簡単に。ただいま質問しております年末金融の問題は、これは、大蔵大臣は、補正予算を出すという問題を考えて補正予算を出すということになると、他にいろいろ補正予算を要求する諸案件が出てきはせぬか、だから、できるだけ補正予算を出すというふうなことは、もう少し検討しなければならぬじゃないか、こういう政治的含みが、多分に答弁の中にありはせぬかと考えられる。ところが、御存じの通り、第四・四半期の一ワクは、全部第三・四半期に繰り上げておりますから、第四・四半期の分はなくなっているわけです。そうしますと、どうしても第四・四半期分及び年末金融というものは、新しくワクをふやしてやらなけれ……

第26回国会 農林水産委員会 第56号(1957/09/27、27期、日本社会党)

○井上委員 時間が大へん長くなりましたので大臣もお疲れのことと思いますが、消費者米価の値上げは国民の生活に非常な影響を及ぼし、かつ国の経済の上にも重大な関係を持ってきますので、重要と思われる数点について伺っておきたい。  先ほどから同僚各位から重要な点について質疑がございましたから大体は了解をいたしましたが、この米価の値上げは、政府だ昭和三十二年度予算を編成いたしますときにすでに十キロ当りで八百五十円値上げをするということで、一応閣議では値上げ決定になったのです。ところが党内で反対が出まして、また一般からも非常に世論的には反対が出まして、ついにこれは取りやめになった。そしてその後政府は、臨時食……

第26回国会 予算委員会 第19号(1957/03/19、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま委員長から御説明されました昭和三十一年度予算補正第2号、特第2号及び機第1号の各案について質疑をいたします前に、岸総理大臣に一、二点質問をいたしたいと思います。  それは昨日わが党の島上君から、岸総理が石橋前総理の計画されておりましたアメリカ訪問を、石橋総理がやめられまして今度は自分が総理大臣になったので、石橋総理のかわりに自分が今度はアジア訪問よりも先にアメリカに行きたい、こういうことを昨日申されておるのでありますが、私は岸総理が日本の総理大臣として、日本とアメリカとの外交上また経済上諸般の重大な関係がありますので、総理としては当然アメリカに対して日本の立場なり、日本で行……

第27回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第3号(1957/11/11、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいまの井堀君の発言にちょっと関連をして伺いたい問題がございます。それは市長及び県知事等の選挙の告示と任期の問題でございますが、われわれ、普通は、告示がありますと、当然、各立候補届をいたした者は、同一の法律のもと、同一の条件のもとにスタートして、そうして政権、政策を選挙民に訴えて公正な審判を仰ぐ、こういうことで選挙をやるのが正しいと考えておったわけであります。ところが、先般大阪で行われました守口市長の選挙におきまして、十一月一日に市長の任期が満了する。ところが、その以前十日、つまり十月の二十二日に告示をいたしまして、そして選挙戦が始まった。その告示をしたときに、当時の現市長は、当……

第27回国会 大蔵委員会 第3号(1957/11/05、27期、日本社会党)

○井上委員 この際ただいま提案理由の説明がありました三法案の審査の必要上、資料の要求をいたします。  第一は、租税特別措置法等の一部を改正する法律案中、輸出所得の特別控除制度を設けて、今日までこの制度によってどういう輸出の具体的な振興が行われておるか、具体的に一つ資料で説明を願いたい。それから今後新しくこれをさらに拡大しようとするのでありますが、その場合の見込み、どういう工合に輸出が伸びるか、具体的な資料を出していただきたい。  その次に、国民貯蓄組合法の一部改正におきまして、この制度によって預貯金がどういう工合に具体的に伸びてきておるか、さらにまた今後新しく限度額引き上げによって、どういう工……

第27回国会 大蔵委員会 第4号(1957/11/06、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま議題となりました租税特別措置法等の一部を改正する法律案に関連して、二、三質問いたします。  この法律案は、最近の国際収支の現状にかんがみて、これを改善するための総合施策の一環として、輸出の振興をはかるための措置として、現行の輸出所得の特別控除制度をさらに拡充して減税をせんとするものでありますが、この特別措置法で輸出所得の特別控除制度にさらに拡充の対策をやろう、その場合に、政府は税制全体の立場からこの問題を検討されたのですか、それを伺いたい。別な言葉でいえば、税制全体の均衡の立場からかようなことをやってもいいとお考えになったのですか、それを伺いたい。

第27回国会 大蔵委員会 第5号(1957/11/07、27期、日本社会党)

○井上委員 関連して、二つほど質問をいたしたいと思います。一つは、本年の酒税の増徴の傾向はどうなっておりますか、酒の税金の入り工合はどういう工合になっておりますか、大体の今日までの状況を簡単に御説明願いたい。
【次の発言】 そうすると、年末から春にかけて相当酒が売れるという予想も立ちますし、大体予算を上回る状態になりはせぬかと思う。そうしますと、酒全体の需要というものは、全体的に高まっておるという趨勢が、徴税の実績から推定されると思いますが、そうなりますと、来年度の酒米の増石は一体どういう検討を始めておりますか、増石をいたしますか、増石はいたしませんか。

第27回国会 大蔵委員会 第6号(1957/11/08、27期、日本社会党)

○井上委員 設備等輸出為替損失補償法の一部を改正する法律案、この案に関連して一、二質問をいたします。去年の下期からことしの春にかけまして、非常に輸入が急激に増大をしてきた。その結果、国際収支に大きな赤字ができた。最近のいろいろな方面の推定によりますと、大体七億ドルの外貨が失われておる、こういうことがいわれております。そうしますと、その七億ドルに達する輸入超過の重要な物資が、大蔵大臣の説明によると、主としてこれは生産財、設備、こういうものの輸入であって、決して心配する必要はない、かような説明をされておるのであります。かような膨大な外貨を失う輸入を為替局は認めたのに対して、大蔵大臣が説明をされてお……

第27回国会 大蔵委員会 第8号(1957/11/14、27期、日本社会党)

○井上委員 ちょっと関連して大蔵大臣に伺うのですが、明年度予算編成に当りまして、特に自然増が大幅に予想される、そういう前提に立って、この自然増加がどう使われるかということは、国民が非常に注目しておるところであります。大臣は、今まだその使い方については、ここで明確に言えない、予算編成をやってみないとわからない、こういうのでありますが、本日でもって国会は終るのです。それで、今度通常国会は十二月の中ごろか先でなければ召集されません。そうなってきますと、あなたの方は、すでに予算編成にかかってしまうわけです。そこでわれわれは、予算編成されて、それでどうこう議論してみたところで、結論がきまってしまいますか……

第28回国会 大蔵委員会 第4号(1958/02/13、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま議題となりました各案の中で、特に今度租税の徴収の改正をいたしましたので、この問題について特に歳入委員会といわれるこの大蔵委員会で、この際政府の租税収入についての根本的な問題を伺いたいのでありますが、質問者がたくさん控えておりますから、いずれこの問題は私日をあらためまして、予算委員会で正式に歳入問題の重点である租税収入について、大蔵大臣並びに政府の所見を聞きたいのですが、今日お伺いをいたしたいのは、この中で主として政府の最近とっております租税の徴収の根本的な考え方です。政府は、租税徴収の基本的な考え方をどういう方向に持っていこうとするか、すなわち直接税を中心に考えていこうとす……

第28回国会 大蔵委員会 第12号(1958/03/04、27期、日本社会党)

○井上委員 私もちょっと事務的な解釈を聞いてみたい。政治的な問題はいずれあとに譲りますが、この外為の特別会計で一番問題になるのは、この原資を切り落したところにある。問題は、これほど大きな六百三十億という焦げつき債権を棒引きしたために、特別会計の原資を落した。ところが特別会計の資金なるものは、一般会計から昭和二十五年以来二十六年、二十七年の三回にわたって、一千五百十億繰り入れておる。二十五年が三百六十億、二十六年が八百億、二十七年には三百五十億という莫大な資金を一般会計から特別会計に繰り入れておるのであります。この繰り入れの法案を本委員会で審議いたしましたときに、どういうことになっておるかという……

第28回国会 大蔵委員会 第15号(1958/03/11、27期、日本社会党)

○井上委員 一、二点はっきりしておきたい問題があるのです。それは、ちょうど昨年この問題が議定されますときに、政府は、外貨の獲得に非常措置をとるという国策を推進してきた。そういう外貨獲得に国をあげて全力をあげなければならぬ事態に当面しておるときに、相手が、少々長くかかっても債権は債権としてお払いはいたしますということを言明しておるのに、いかなる理由によって、日本側がこれを棒引きしなければならぬ根拠があるかということです。しかも政府は、このインドネシアの賠償及び債権棒引きに対して、条約を結び、議定書を作ったときには、インドネシアの政情というものが非常に安定しておるという一つの状況判断をいたしまして……

第28回国会 大蔵委員会 第19号(1958/03/19、27期、日本社会党)

○井上委員 きょうは、主として酒の原価計算について質問をいたしたいのですが、その前に、酒税関係の税率が他の税率関係と比べて非常に割高であるということからいたしまして、最近国民生活が非常に向上いたしまして、消費形態が非常に変りつつある、こういうときに、間接税全般の現在の徴収のやり方が、国民生活の実態に適応しているかどうかということであります。すなわち非常に大衆課税的な性格を多分に持っている間接税の徴収というものは、最近租税体系のうちでは、非常に比重が重くなってきているように考えますから、この根本問題について、もう少し検討を必要とする段階にきたのではないか、こう私どもは考えますが、政府当局でも、さ……

第28回国会 大蔵委員会 第20号(1958/03/20、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま議題となりました食糧管理特別会計法に資金を設ける法案に関連しまして、二、三質問を申し上げたいのですが、この法案によりますと、食管特別会計の運営を健全化するために一般会計から百五十億円を繰り入れる、こういうことであります。それは、すでに三十二年度補正予算で処置をした、ところがこの法的根拠を法文化しなければならぬ重大な目的を、運営の健全化というようなきわめて抽象的なことでぼかしておりまして、終戦前からずっと今日まで続けて参りました食糧管理特別会計が、今日まで特別の資金ワクを持たずに運営したのに、さほど大きな支障を見ておりません。ただ根本的には、私ども予算委員会、農林委員会、また……

第28回国会 大蔵委員会 第21号(1958/03/25、27期、日本社会党)

○井上委員 関連して。横川君が質問しておる点は、きわめて重大でありまして、その重大な質問に対する政府の答弁は、全く事務的に抽象的な答弁しかされておりません。一番問題は、政府が最も適正であり健全と認める業者に、こう言うのですが、その適正であり健全であると認める業者というのは、一体何です。その具体的な基準を示さなければ、全く抽象的な答弁にすぎないじゃありませんか。それこそ具体的な、あなたの方で適正であり健全であると認めるのは、一体何を条件にして――資本金は何ぼとか、何がこうあるとかいう一定の条件を具体的に示さなければ、全く抽象的なおざなりな答弁で逃げてしまう、こういうことになってしまう。それをいつ……

第28回国会 大蔵委員会 第22号(1958/03/26、27期、日本社会党)

○井上委員 簡単にお伺いいたします。先般、三十三年度予算の審議に当りまして、大蔵大臣は、われわれ委員の質問に対しまして、本年の景気の見通しについては、大体三月一ぱいで生産調整の大よそのめどがつく、四月、五月、六月とこの三カ月の間に大体底入れの調整をいたしまして、七月ごろから漸次景気は上昇していくという一つの明るい見通しを持っておる、こういう景気見通しの答弁をされておるのです。ところが、ただいま日銀総裁の話によると、この年末までは大体景気は横ばい、なべ底景気を続けていって、年末ごろになれば多少世界景気が好転するであろうから、日本にもこれが影響してきて、上昇していくのじゃないか、だから、年末までは……

第28回国会 大蔵委員会 第23号(1958/03/27、27期、日本社会党)

○井上委員 大蔵大臣に一、二点税法の関係で質問をいたしておきたいと思います。  先般来本委員会で、きわめて詳細にわたって質問をいたしております減税貯蓄に関する法案でございますが、大蔵大臣は、当面国民の日々の生活に税金を課さなけばならぬ現在のわが国の税制はお認めになりますか。五人家族で月に二万円なら二万円、三万円なら三万円はどうしても要る、それに税金をかけたんじや生活に食い込んでくる、こういうことで、国民の生活に税金を課しておりますが、その税金を課さなければならぬ現実は、わが国の現在の税の徴収上やむを得ない、こうお認めになってやつているんでしよう、そうじゃないですか、それを率直に聞きたい。

第28回国会 大蔵委員会 第24号(1958/03/28、27期、日本社会党)【議会役職】

○井上委員長代理 これより会議を開きます。  委員長が所用のため、指名により私が委員長の職務を行います。  本日は、税制に関する件及び金融に関する件について調査を進めます。質疑の通告がありますから、これを許します。奧村又十郎君。
【次の発言】 政府の方の答弁の統一が、検討中だそうですから、答弁がはっきり正確にできますまで、暫時休憩いたします。     午前十一時二十五分休憩
【次の発言】 それでは委員会を再開いたします。  さいぜんの石村君の質問に対する答弁を願います。主税局長。
【次の発言】 奧村又十郎君。
【次の発言】 静かに願います。

第28回国会 大蔵委員会 第31号(1958/04/10、27期、日本社会党)

○井上委員 関連して。ただいまの答弁は、はなはだ遺憾に思います。これは、何もいいかげんにあなた方においでを願って、この問題を糾明しているのとは違うのです。この影響はきわめて大きいから、慎重に具体的事実をあげて、あなた方の政治的な責任ある答弁を願っているわけです。さきに検査部長は、そういうことは巷間うわさを聞いたという答弁をされている。うわさを聞いたら、検査部長は、直ちにそういう事実があるかどうか確かめなければいかぬ。あなたは確かめる責任がある。預金者の何百億もの金を扱っておって、頭取が勝手に自由に手形をどんどん割引する、そういう不法な行為が許されるかどうか、背任的な行為をやっているじゃありませ……

第28回国会 大蔵委員会 第32号(1958/04/11、27期、日本社会党)

○井上委員 議事進行に関する発言を求めます。ただいま、先般来本委員会で問題になっております千葉銀行の、金融行政上きわめて重大な問題に関連をいたしまして、同行頭取の古荘氏が、頭取としての地位から非常に逸脱いたしました金融上その他重要な不当融資の問題が横たわっており、これを究明するに当りまして、いろいろな関係から証人を喚問しあるいはまた参考人を招致して事態の究明をはかろうといたしましたけれども、なかなか事態が円満に進みませず、非常に紛糾に紛糾を重ねてきております過程において、特に昨日、わが党の横錢委員から、この千葉銀行の不当貸付の問題をめぐって、古荘頭取と現内閣の閣僚、あるいは与党幹部とのいろいろ……

第28回国会 大蔵委員会 第35号(1958/04/17、27期、日本社会党)

○井上委員 ただいま唐澤法相からきわめて重大な弁明が行われたのでありますが、それはただいま唐澤法相からも弁明がありました通り、去る四月十五日本委員会において足鹿委員長から森脇証人に対して次のような質問がされております。「次に、柳橋の中洲の某料亭において、唐澤法務大臣、川島幹事長等が某代議士と会談され、という事実について、証人はこれを知っておられますか。」森脇証人「中洲の喜可久において、ある会合があったことは事実であります。そのとき私が知っております範囲は、唐澤法相と正力国務相と小山貞雄と古荘頭取であったと記憶しております。」次に川鹿委員長「しからばその日時等について、あなたの御存じのことを詳細……

第28回国会 予算委員会 第13号(1958/02/27、27期、日本社会党)

○井上委員 今日まで本委員会で同僚並びに先輩各位から、明年度予算の編成の問題につきまして諸般の角度からいろいろ質問をされておるのでありますが、それらの質問のうちで、特にわれわれ国民全般から見まして、なおかつこの点、この点と思われる点が二、三抜けているようにも考えますから、それらの点について時間の許す限り二、三質問をいたしたいと思います。  その第一は、われわれ本年度予算の全体を受け取りまして、これを審議する立場に立つ者といたして考えなければなりませんのは、明年度予算が一体どういう規模の上に組み立てられているかということでないかと思うのです。そこでその明年度予算の規模を考えます場合には、本年度、……


各種会議発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第8回国会 地方行政委員会大蔵委員会農林委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1950/07/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私は大臣が出て来るまでちよつとできません。大蔵大臣と農林大臣に先に来てもらわぬと、質問の方針が立たぬ。
【次の発言】 農林政務次官ではいけません。
【次の発言】 そういう進め方は困りますね。あなた御存じの通り、連合審査でございますから、今田中君も申しました通り、資料も出ていないということならば、当然所管大臣が出て、関係について具体的な説明を願わなければ困る。
【次の発言】 それではあとから関係大臣が来ると思いますし、特に私午後の本会議の関係もありますから、岡野国務大臣を中心にして質問をしたいと思います。  われわれ衆議院農林委員会は、わが国当面の農業の窮乏、恐慌という実情から……

第12回国会 内閣委員会地方行政委員会農林委員会人事委員会運輸委員会労働委員会経済安定委員会連合審査会 第1号(1951/11/09、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 先般、私内閣委員といたしまして人員整理の問題に関連し、特に農林省食糧庁関係の人員整理について質問をいたしました。その質問の重要な点は、提案をされております提案理由の中に、米の統制解除につきましてはなお関係方面との話合いが済んでおりませんので云々の言葉が提案理由にありますので、関係方面との話合いが済んだ上で法律案を提案をするのが当然の措置ではないか、そうしないと万一司令部の方のオーケーが取れなかつた場合、事実上委員会の審議の上に非常な支障を来す。従つてその司令部の許可と言いますか、話合いがつかないものを提案をされるということは、一つの仮定の上に立つた法案であるから困る、私はこう……

第13回国会 農林委員会公聴会 第1号(1952/05/13、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 大内さんにちよつと伺います。今河野氏から質問をいたしました点に関連をするのですが、先生の考えでは、損害率の高い地域の保険は任意保険の制度がいい、それから低位生産地の場合は保険から除外して、公定価格のほかに一定の補助金を出した方がいい、こういう考え方のようです。そうしますと問題は、損害率の高い地域では任意保険によつてでも保険に加入をしてその被害を救済しようという手が打たれると思いますが、日本のように非常に自然的、地理的條件が異つておる所において、災害やその他の被害の多い地方は大体きまつております。今問題になつております保険金が高いとか、あるいはこの保険に対していろいろ問題を起し……


25期(1952/10/01〜)

第15回国会 経済安定委員会農林委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1953/03/11、25期、日本社会党(右))

○井上委員 さきに川俣君が質問しておりました点について、さらに二、三伺つておきたいと思います。先般私は農林委員会におきまして、硫安協会が決定いたしました硫安のあの建値の問題は、独占禁止法並びに事業者団体法の規定に抵触するという点について、いろいろ質問いたしたのでありますが、その際公取の委員長は目下実情を調査しておるから、多分来週中には結論は出る、こういうお話のところ、今の御答弁によると、まだ結論が出るところに至つておりません。このことはこの問題が起りましてからこつち、当面する春肥の需要が非常に切迫いたしております関係上、この問題のすみやかなる処置を必要とする事態が生じておりますのに、どういう理……

第15回国会 通商産業委員会農林委員会連合審査会 第1号(1953/02/27、25期、日本社会党(右))

○井上委員 三点ほどお伺いいたします。第一は、これは藤山さんに伺つたならば一番いいのじやないかと思います。昨年十月きめました安定帯価格は、硫安の生産を何ぼと押えてきめたか、たとえば百五十万トンが国内需要であるから、かりに百五十万トンを生産するとすれば、コストはこのくらいになるからこの安定帯価格でいい、こういうことでこの安定帯価格はきめられているかどうか。それとも、二百万トンできるという見通しの上にできた安定帯価格であるか、それを伺いたい。  その次は、藤山さんとの今までの質疑応答によつて伺いますと、今度新しく改訂されました安定帯価格は、メーカーの採算を度外視しておる、何か政治的に圧迫を加えられ……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 建設委員会大蔵委員会連合審査会 第1号(1953/06/24、26期、日本社会党(右))

○井上委員 議事進行について。これは今説明を聞いておると、提案者は提案の上においてえらいミスがあります。これは重大問題です。法案第三條には「税収入額に相当する金額を、」とこうなつておる。ところがあなたの今の提案理由書には、「揮発油税を、この道路整備計画の実施に要する道路法及び道路の修繕に関する法律に基く国の負担金または補助金の財源に充てることにして」と、こうなつております。この提案理由では揮発油税をこれに便りということが明確に示されておる。法律の方ではそうなつておらないが、とつちがほんとうか、これは提案理由の字句訂正を願います。
【次の発言】 脱けておると言うが、この理由書を、はつきりこう直す……

第16回国会 通商産業委員会大蔵委員会農林委員会連合審査会 第1号(1953/07/17、26期、日本社会党(右))

○井上委員 よろしいです。
【次の発言】 第一はこれの貸付期間を一年すえ置いて五年にした理由、これは打出しは長期資金というふうに打出しておる。長期資金として打出して中小企業金融をするという場合、これは設備がおもだろうと思いますが、零細な中小企業が新たな設備をいたしまして、これが完全に支払い能力ができ得るまでになるのに五年でいいというのは、どこに根拠がありますか。
【次の発言】 今の御答弁は非常に重要でございます。と申しますのは、資金の回転率をできるだけよくするという点から考えますならば、短期がいい。現に三年見当であるというなら、五年というおまけをつけなくてもよい。五年やるのが至当だけれども、大……

第16回国会 農林委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1953/07/31、26期、日本社会党(右))

○井上委員 昨年、肥料が国内需要をまかないまして輸出ができる情勢になりましてから、輸出問題をめぐつて、肥料問題というものが非常に大きな問題になりました。爾来約十箇月の長い間にわたつて、この問題は国会を通じていろいろ論議をされて参りました。その結論として、ただいま通産、農林両委員会に、肥料問題に関する両案が提出されておるのでありますが、この法案を見まして、私どもは政府としては一つの進歩であると考えております。従来肥料に対する無方針が初めて一つの軌道に乗つて行つて、政府の方針によつて肥料を動かして行こうという、肥料に対する明確な線がここに打出されたということは、私ども肥料問題を扱つて来た者としまし……

第19回国会 大蔵委員会公聴会 第1号(1954/03/02、26期、日本社会党(右))

○井上委員 年間どのくらい開催をいたしますか。たとえばあなたならあなたの歌劇なりオペラは何回ぐらい年間開催をいたしますか。それで入場者は大体平均してどのくらいになり、収支はどういうことになつているか。


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 議院運営委員協議会 第1号(1955/11/18、27期、日本社会党(右))

○井上良二君 社会党ではいろいろ相談をいたしましたが、御存じの通り、社会党が十日に合同いたしまして、直ちに合同の手続を事務当局にとりました関係から、社会党両派では、それぞれ合同に基く部屋の移動をいたしました。従って、各控室がそれぞれ宿がえをいたしまして、全部整備ができたところであります。この整備に基いていろいろな印刷物や名札その他一切の諸経費をつぎ込んで、やっと宿がえが完成したところであります。そこでまた宿がえということになってくると、事務的にも大へん支障を来たしますし、いろいろな関係で困るから、さしあたりいろいろ御都合もあろうが、今のままで当分の間置いといてくれ、こういう意向が強い。もしでき……

第22回国会 大蔵委員会公聴会 第1号(1955/05/27、27期、日本社会党(右))

○井上委員 三点ばかり伺いたいと思います。非常に時間がおそくなりまして、公述人の皆さん方に申しわけないのですが、大へん参考になる御意見を伺いましてありがとうございました。東京銀行協会長迫さんにお伺いいたしたいのですが、預金利子の免税後の預金の増加量が大体四、五百億と見込まれる、こういうお話でございます。この四、五百億の預金の増加量は、高橋さんのお話によると、これは横流れの増加量である、大体こういう御意見のようでございます。あなたはそうお考えになりますかということが一点であります。私どももさような見解を持っておりますが、問題は、資本の蓄積が多くなる原因は、やはり国民所得を一体どう高めるかというこ……

第24回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1956/02/22、27期、日本社会党)

○井上分科員 私は、主として大蔵省所管の税制改正に関連をいたしまして質問をいたしたいのであります。税制改正の諸問題は、大蔵委員会において詳細に政府の所信をただしたいと考えますが、昭和三十一年度一般会計における租税及び印紙収入の予算額は八千二百六十七億一千七百万円の金額に達しておって、この歳入予算の大部分を占めます租税の収入に関連して、国税徴収の実態、それから末端事務をつかさどっておる職員の問題について、二、三質問をしたいと思います。  国税徴収事務は、他の各行政庁の事務と異なって、ただいま申し上げました通り膨大な現金を扱う行政でございまして、従ってその運営及び管理というものは、きわめて重要な問……

第24回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1956/02/23、27期、日本社会党)

○井上分科員 私特にこの際発言を求めまして、農林大臣に対して、一、二点重要問題について質問いたしたいのですが、それは一つは、先般農林省の多分平川次官が、硫安工業協会の石毛会長に対して「硫安工業関係の労務賃金について」という通達を出しております。この通達は、その考え方いかんによりましては、いろいろにとれるかもしれませんけれども、今合化労連を中心とする硫安工業関係の労働者は賃上げの要求をいたしまして、相手方と具体的な折衝を開始いたしておるので、このときに政府がこの賃上げ闘争に対して、もし賃上げの余地がかりにあるならば当然硫安を引き下げるべきである、こういう意図を含んだ通達を出すということは、労使の……

第26回国会 大蔵委員会地方行政・運輸・建設委員会連合審査会 第1号(1957/03/25、27期、日本社会党)

○井上委員 議事進行。ただいま委員長の発言を聞いておると、本日はこの程度にしておいて、明日からの日程は、もう一度大蔵委員会へ持ち帰って、そこで一応相談をして、さらにまた関係委員会の意見も聞いて、その上でいつやるかをきめる、こういうことらしいですが、本日の連合審査は、ただいま門司君からも発言がありました通り、連合審査の意義を果してないのです、全部済んでないのです。しかも質問者がまだ十幾人残っておるのです。そうすると、大蔵委員会が連合審査をやることを決定した目的は果されてないのです。そうすると、これは、このままの形で継続しても一向差しつかえないのです。それをまた持って帰ってもう一ぺん相談する、その……

第26回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1957/02/13、27期、日本社会党)

○井上分科員 この際農林省所管の関係予算のうちで、特に食糧管理特別会計の予算について質問をいたしたいと思います。先ほど新任の井出農林大臣から、石橋内閣の井出農政としての新規予算の概要の説明がございました。井出さんはかねてこの衆議院において、また与党の自民党内部においてもすぐれた農政通として、私ども非常に日ごろ尊敬をいたし、またお持ちになっておるいろいろな所見に感服をいたして、さだめし全国の農民が非常な期待をいたし、かつ一般消費国民もまた安心する農政並びに食糧政策を打ち出してくれるであろうということを非常に期待しておったのです。ところがこの予算書をずっと見て、ただいまの説明を伺っておりますと、作……

第26回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1957/02/14、27期、日本社会党)

○井上分科員 ただいま横路君と農林大臣の応答を聞いておりますと、全く無責任きわまる答弁ですね。そういう無責任な答弁は予算審議上ゆゆしき問題ですよ。現実に三十年度は三十四億の赤字がさらに精算の結果出てきたでしょう。これは特別調査会の議を経るまでもないことです。政府の責任で処理しなければならぬ。これは今予算審議しておる最中でありますから、三十一年度の補正予算に当然これは出さなければならない。どういうわけで三十一年度の補正予算にこれが出せないのです。政府みずからこれを処理しなければならない責任があるのに、しかも補正予算を出しておるのに、何ゆえに三十一年度補正に出さぬのか。どこでやろうというのか。この……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/11/21
データ入手日:2024/10/20

井上良二[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書



当サイト運営者の新刊
荻上チキ編著『選挙との対話』(青弓社)

【内容紹介】「あなたにとって選挙とは?」「政治参加の手段?」「民主主義の根幹?」、それとも「行っても/行かなくても変わらないもの…?」科学的な分析に加え、杉並区長へのインタビューやお互いの話を聴き合いながら思索を深める哲学対話から、選挙を、そして政治をより身近にたぐり寄せるためのさまざまなヒントをちりばめた、すべての世代に向けた選挙の新しい入門書。
当サイト運営者の既刊
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。