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高津正道 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

高津正道[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP1000(衆)
863位
委員会発言(議会)歴代TOP1000
952位
委員会発言(非役職)歴代TOP1000
620位

23期委員会出席TOP100
81位
23期委員会発言TOP100
87位
23期委員会出席(幹部)TOP100
65位
23期委員会発言(議会)TOP50
44位
23期委員会発言(非役職)TOP100
77位
27期委員会発言TOP100
67位
27期委員会出席(無役)TOP100
66位
27期委員会発言(非役職)TOP50
49位

このページでは高津正道衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。高津正道衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

23期(1947/04/25〜)

第1回国会 決算委員会 第13号(1947/09/27、23期、日本社会党)

○高津委員 第百一條の三項、「職員は、政黨その他の政治的團體の役員となることができない。」この政黨その他の政治的團體というのは例をあげればどういうようなものをいうのですか、お伺いします。
【次の発言】 職員は政黨あるいはその他の政治的團體にメンバーになることは禁じてないが、役員になることだけは禁ずる、役員にはなれないというのは何かむりがないものでしようか。みなが一番よい人だと言つても役員になれない、メンバーになれるが役員になれぬ。何らかの矛盾がそこにないものでしようか、
【次の発言】 地方の支部の役員ならば、夜だけ手傳うという仕事ができるので、そういう人々が役員になれないということは――そう支……

第1回国会 決算委員会 第14号(1947/09/28、23期、日本社会党)

○高津委員 十九ページの第二十五條第二十六條の人事主任官の規定があり、第二十六條は人事主任官會議という建議機關を設けることがきめてあるのですが、この人事主任官を選任する方法はどういうようなお考えを今もつておられるのでしようか。
【次の発言】 各省、各廳に常置の人事委員會のようなものがあつて、それを經て人事委員會が上つて、その會議に列するということになつておれば、非常に民主的にいくと思いますが、現在の人事局長のようなものがそのままそこにいつたのでは、それほど國家公務員法で官僚制度を改めたことにならないように思うのですが、その點について長官のお考えはどうですか。

第1回国会 決算委員会 第16号(1947/10/02、23期、日本社会党)

○高津委員 昨日私たちは十人の證人の意見を聽いたのでありますが、私はそのはつきりした論旨を聽いたのであつて、ここで一切繰返すことを省略いたしますが、日本教職員組合の代表荒木正三郎君、國鐵の加藤閲男君、全逓の土橋一吉君、全官公勞協の佐藤安政君、これら大衆組織をもつておられる人々が、委員會において下部の意向を十分取入れて、そうしてあそこでああいう意見を述べられたのであるから、實に廣汎なる世論だと思うのであります。皆さんが今後討論にはいる前に、態度を決定されるに際して、これらのきのうの痛切なる反對意見を、十分御參酌くださるようにお願いいたしたいと思います。

第1回国会 決算委員会 第26号(1947/12/03、23期、日本社会党)

○高津委員 全逓勞働組合の方からいつもこの問題がやかましく取上げられておるのですが、それには少しの理由もないというようにお考えですか。全逓ではこの問題を非常に重く見ていつも叫んでおるので、その趣旨をいろいろ聽かれておるだろうと思うのですが、今の御答辯にはそういう點は少しも現われておらぬようなので、その點をお伺いしたいものであります。
【次の発言】 相かわらず私的雇用のような關係にやつておつて、局長の目の色、顔色を常にうかがわなければならぬという點がほかの役所にいる者とは全然違う。制度は最近は今御報告になつたように請負式ではないようになつたと言われるが、傳統があつて同じような雰圍氣が特定局には流……

第1回国会 決算委員会 第27号(1947/12/04、23期、日本社会党)

○高津委員 私は政府に對して特定郵便局制度の問題につきまして、きのうの質疑を續けたいと思います。昨日この委員會において逓信省の大野總務局長は、冨田委員の質問に對して、特定局制度を廢止する意思はないと答え、また言葉を續けて特定局に勤務する從業員の待遇は勞働基準法に基いており、普通郵便局に働く從業員との差別は今日はなくなつておる。局長の請負制度は昔のことであるという意味のことをも答辯された。私は十二月二日附朝日新聞の三木逓信大臣の談話の中で、特定局の渡し切り經費は十月一日から廢止したという部分を讀んでいたので、昨日の御答辯の、それは昔の話だといつたような表現も氣にかかつたし、また特定局員の待遇が普……

第1回国会 決算委員会 第28号(1947/12/06、23期、日本社会党)

○高津委員 第四に、私は質問をしてあるのですが、その點に對するお考えを聽いておきたいと思います。申し上げますが、私は特定郵便局長の中にりつぱな人があることを知つておるものでありますが、千葉縣の森局長類似の人物が他にも相當あるのではないかと思います。それらの人物の下で勤務する從業員の苦しみや悩みを考えると、逓信當局は世襲的な制度が廢止されるに至るまでの措置として、監督を強化し、何らかの措置をとる意思ありや否やをお伺いしたのであります。
【次の発言】 社會黨を代表いたしまして、昭和二十二年法律第百二十一號の一部を改正する法律案について意見を申しますが、政府の事情を聴いてみまして、もつともだと思いま……

第1回国会 文教委員会 第3号(1947/07/24、23期、日本社会党)

○高津委員 本日はこの程度で打切りにして、しかしながら重要な問題もたくさんあるし、われわれも勉強するつもりでありますから、定例日にはこの委員會をお聞きになるように、また問題によつては臨時にお聞きになるように、さらに委員長においてもプランでも立てて、視察すべきものがあるならばわれわれは視察もする、そういうふうにしていただきたいと思います。皆さんにお諮りの上で、本日はこの程度で打切られるように動議を提出します。

第1回国会 文教委員会 第5号(1947/08/07、23期、日本社会党)

○高津委員 第一囘の囘収で集められた總額はどのくらいですか。
【次の発言】 第二囘の囘収の總量はいくらですか。
【次の発言】 これの第一囘分は、文部省自身がやられたのですか。
【次の発言】 古紙統制組合との契約の内容はどういうのですか。
【次の発言】 現在故紙は一貫目百圓前後のやみ値がしております。商人が買うのが百圓前後のものである。だから最終価格で紙屋へはいるのは百二十圓もするだろうということを言われておつたのであります。今年の三月、四月、五月ごろも百圓、製紙會社は白い紙よりも黒い紙を流した方がもうかるくらい、非常に高いものですが、それを八圓で賣ることになつたといえば、非常な利益があつて、あ……

第1回国会 文教委員会 第6号(1947/08/20、23期、日本社会党)【議会役職】

○高津委員長代理 會議を開きます。  本日は六・三制野年次計畫及び追加豫算三十一億二千蔓圓の都道府縣別、學校別配分の具體案についての説明を願うことにいたします。初めに森田説明員から六・三制の年次計畫の御説明を願います。森田説明員。
【次の発言】 ただいまの御説明について御質疑があつたらどうぞ……。
【次の発言】 その他に御質疑はございませんか。
【次の発言】 この際政府委員から新學制實施について發言を求められておりますから、これを許します。
【次の発言】 今のようなお話ですから、政府においてお含みを願います。  それでは次囘は公報をもつて御通知申し上げます。本日はこれにて散會いたします。   ……

第1回国会 文教委員会 第8号(1947/09/22、23期、日本社会党)

○高津委員 今、説明員のお話を聴いておると、宗教學とか、宗教の必要性あるいは宗教の歴史などは尊重して、公立の學校で教えてよいという御意見でありましたが、その場合、生徒が、しからばどの宗教がよいかという質問をした場合、それからあなた自身はどの宗教がよいと思つておられますかというような質問をした場合、先生はこれに對してどういうような答弁をすればよいのでしようか。それらについて文部省では意見がきまつておるのでしようか、そのことを一點お伺いします。
【次の発言】 資本主義と社會主義と共産主義という三つの主義があるということを説明して、それに對して、あなたはどれがよいのであるかといえば、私は共産主義と言……

第1回国会 文教委員会 第10号(1947/09/29、23期、日本社会党)

○高津委員 各學校を通じて故紙を囘収したが、それを一割ないし三割現物として返すという取極めであつた。そうしてその半分の現物還元は目下製造中である。そしてそれを必ず配給するという覺書はもらつてあるというお説でありますが、その覺書をとつたのは、何月何日でしようか。
【次の発言】 切符で半分は渡つておるというのですが、學校へ切符を渡した時期はいつでしようか。
【次の発言】 事件が起つて新聞に報道され、文部省の職員の二、三の人が警視廳に出頭したりするようになつて以後、そういう覺書をとつたというのでは、もし事件が起らなかつたならば、どう發展するかもしれない。また、はたして紙が現物にして學校へ返されたかど……

第1回国会 文教委員会 第11号(1947/10/02、23期、日本社会党)

○高津委員 この請願は、小學校教員の恩給増額に關する請願でありまして、請願者は山形市香澄町字木實小路二百三十三番地、末野義四郎氏外三十六名で、紹介議員は、今、委員長の言われたように、圓司安正君でありますが、ちようど御出席がありませんので、私が代つて請願の趣旨を申し上げます。  一般俸給生活者は、俸給令改正により、約二十倍の俸給増額を見ておりますが、恩給額はそのままであります。これは今日物價暴騰の折柄、他に收入の途もなく、恩給を唯一の生活の資としている受給者にとつては、まつたく耐えられないことであります。だから恩給増額について、特別の配慮をされたいという趣旨であります。どうかその趣旨を了とされて……

第1回国会 文教委員会 第13号(1947/10/15、23期、日本社会党)【議会役職】

○高津委員長代理 會議を開きます。  本日は委員長の松本君がまだお見えでありませんから、私が代つて、學校科書に關する件を議題といたしまして、まず文部當局より明年度の教科書出版計畫について、概略説明を聽取することにいたします。そのあとで、委員諸君より御意見の發表なり、あるいは質疑を試みたいと思います。
【次の発言】 私が質問しますが、編修、發行、檢定などの全般を審議する特別委員會ができるというのですが、その特別委員會は諮問機關なんですか、それとも決定機關で、それがやることになるのでしようか。
【次の発言】 御質疑ありませんか。
【次の発言】 私が質問しますが、政府の御説明によると、明年度の教科書……

第1回国会 文教委員会 第14号(1947/10/18、23期、日本社会党)【議会役職】

○高津委員長代理 會議を開きます。  これより本委員會に付託されました請願の審査に入ります。この際申し上げますが、會期の延長もほぼ決定いたしましたので、本日御審査を願う請願の諸件につきましては、愼重審議の建前から、決定を留保いたしておきますから、この點御了承願います。  日程第一三、秋田鑛山專門學校昇格の請願、文書表第七六六號、紹介議員島田晋作君。
【次の発言】 ただいまの請願に對し、政府の御意見をお伺いします。學校教育局長日高政府委員。
【次の発言】 本件について委員諸君の御意見はございませんか。――なければ次に移ります。
【次の発言】 日程第一六、第一七、第二〇、第二三、第二六、第二七及び……

第1回国会 文教委員会 第15号(1947/10/27、23期、日本社会党)

○高津委員 國定教科書に關する小委員會の委員長として、御報告いたします。  委員會は二囘の小委員會を開いて、熱心に愼重審議した結果、次のような申合事項を決定いたしました。讀み上げますと、  一、文部省は從來國定教科書の製造供給を獨占的に數個の書籍會社にのみ委ねていたが、能う限り速やかにこの獨占を廢止して新に合理的な制度を設けること。 二、昭和二十二年度の國定教科書の製造配給においては、諸種の事情によるとは言え、遺憾の點が多かつたが、明二十三年度分の印刷製造配給等に關しては、第一項の精神に從い、出來るだけ地方の能力をも利用して、今後はこの失態を繰返すことなきよう、關係者の全てが誠意と協力とにより……

第1回国会 文教委員会 第16号(1947/11/01、23期、日本社会党)

○高津委員 新潟第二師範學校昇格の請願は、請願者は高田市長でありますが、紹介議員は猪俣浩三君、塚田十一郎君、石山賢吉君、荊木一久君の四人であります。高田市は多年學園都市建設の理想を抱いておつたのでありますが、今囘新學制の實施を機會に、環境もその他の條件も十分具備しており、われわれの都市に前からある新潟第二師範學校を學藝大學に昇格したいという趣旨であります。よろしくお願いいたします。
【次の発言】 この請願は、北海道札幌市南八條西八丁目林下忠三君の請願でありまして、紹介議員は正木清君、永井勝次君、境一雄君。和田敏明君、館俊三君、岡田春夫君、山中日露史君、森三樹三君、北二郎君等全部で二十一名の紹介……

第1回国会 文教委員会 第18号(1947/11/08、23期、日本社会党)

○高津委員 文部省にお尋ねしますが、栃木県阿蘇郡新合村の曹洞宗高林寺の住職金子文榮氏が、日本農民組合の運動に左祖しておつて、地主側から反對を受けて、長い間曹洞宗の宗務廳において、いわば裁判に附せられておつたのでありますが、八月二十五日附で、住職を罷免するという一應の判決を受けて、それに對して現在控訴をしておる事實があるのでございます。これは宗教の各新聞が報道し、ほかの一般新聞も詳しく報道しておるところでありますが、從來の例を見ますと、寺院の住職が地主側についておるのが大多數であり、それが普通であります。そして小作側についておるものは、非常に例が少い。もつとも最近は時勢を見て、小作側に賛成してお……

第1回国会 文教委員会 第19号(1947/11/24、23期、日本社会党)【議会役職】

○高津委員長代理 會議を開きます。  本日は松本委員長が所用のため出席が遲れるとのことでありますから、私が代つて委員長の職務を行います。  去る八日高津委員すなわち私から當局に質問しておつた曹洞宗宗務廳の栃木縣高林寺住職不當處分の件につきまして、當日答辯を得られませんので保留になつておりましたから、この際宗務課長の答辯を願うこととします。
【次の発言】 重ねてお尋ねしますが、私は二年ばかり前に曹洞宗の宗教廳に行つて、當事者に會つて尋ねて見たのですが、先月の二十八日に問題の新合村に出張して、盡と夜二囘、信徒反對派と、それから現在の金子文榮住職を擁護する派と兩方を集めて和解をしようとして見た。しか……

第1回国会 文教委員会 第20号(1947/12/03、23期、日本社会党)【議会役職】

○高津委員長代理 會議を開きます。  本日、松本委員長が用務のため缺勤されますので、代つて私が委員長の職責を行います。  請願の審議に入るのでありますが、この際松本委員より、新制中學校教室不足による國立病院との紛爭の件について、質疑をいたしたいとのことでありますから、これを許します。松本七郎君。
【次の発言】 次に松原委員より大分青年師範學校校舎確保に關する件について質疑いたしたいとのことでありますから、これを許します。松原一彦君。
【次の発言】 ではこれより請願の審査に入ります。日程第六、青年師範學校昇格の請願、文書表第一二〇一號、紹介議院野本品吉君。

第1回国会 文教委員会 第21号(1947/12/08、23期、日本社会党)

○高津委員 私は先日科學研究團體の代表老と會見いたしたのでありますが、彼らは非常に熱心に科學の振興に、學理の探求に邁進いたしておりまして、文化國家建設の基石たらんと努力いたしておるのでありますが、現下の事情におきましては、研究も思うに任せず、また今までの多年の研究の成果たる貴重な論文等が發表できず、いたずらに堆積死藏されているありさまであります。このようなことは、先日會見した人たちの學會だけでなく、みなどの研究團體もそうであります。特にこれらの人たちの望んでいるのは、機關誌紙等の發行でありまして、その人たちが私どもの所に差出された書面にも、そのことを強く要望しているのであります。簡單であります……

第2回国会 決算委員会 第4号(1948/05/21、23期、日本社会党)

○高津委員 第四條までにしても質問を打切らないで保留しておいて、そうして次に進んでもらつたらよいと思います。

第2回国会 決算委員会 第16号(1948/06/18、23期、日本社会党)

○高津委員 中国に置く場合、岡山に置かず、山口に置かないで廣島に置く理由はどういうわけですが。
【次の発言】 われわれは國家行政組織法を審議して、地方の出先機関を少くしなければならぬ、殖やすのは困るということばかり論議を盡してきたのですが、最初にこれが現われるので異様な感に打たれておるのでありますが、もちろんこれは必要なことであることはよく知つております。今提案説明を聴いておりますと、その中に公務員のどの分類の中に入れるのであるか、私の用語は粗雑でありますが、そういうようなことを調べる過程において、欠員があればこれを整理するこの人事委員会の地方事務所を設けることは、予算は二、三百万円か何か非常……

第2回国会 決算委員会 第27号(1948/07/03、23期、日本社会党)

○高津委員 私は野溝國務大臣から新聞出版用紙割当事務廳を設置する理由を伺つて、個人としてはまつたくもつともだと、同意するものでありますが、いかにも新しくこういう廳を設ければ、機構が非常に大きくなつたような印象を國民に與えるので、われわれはそれを了としても、國民は役所がどんどん殖えるような却象を受けるであろうと思うのです。それだからこれがもしも通つた場合は――まだ通るでも何でもないですが、通つた場合は、新聞とか雑誌とかに大臣の談話とかで、こういう責任ある官廳ができなければ、法的根拠をもつたものがやらなければだめなんだ。しかもこの仕事は重大な仕事であるということを、國民に十分徹底せしめるような考え……

第2回国会 決算委員会 第30号(1948/09/28、23期、日本社会党)

○高津委員 この問題に関して委員長談を発表してもらいたい。

第2回国会 文教委員会 第1号(1948/03/20、23期、日本社会党)【議会役職】

○高津委員長代理 会議を開きます。  本日まだ松本委員長が見えておりませんので、私が代つて委員長の職務を行います。  これより六・三制の予算に関しまして、議事を進めてまいりたいと思います。まず御質疑なり御意見の発表を願います。
【次の発言】 それでは速記を止めてください。
【次の発言】 速記を始めてください。
【次の発言】 ほかにありませんね。  それでは本日はこれにて散会いたします。     午前十一時四十八分散会

第2回国会 文教委員会 第2号(1948/04/28、23期、日本社会党)【議会役職】

○高津委員長代理 では会議を開きます。  本日は松本委員長が都合によつてお見えになりませんので、私が委員長の職責を行います。  まず委員諸君に御紹介申し上げます。去る四月二日に社会党の原彪之助君が文教委員を辞任いたされましたので、その補欠として、社会党の松尾トシ君、又四月六日に社会党の永井勝次郎君、民主党の押川定秋君、中山マサ君、民主自由党の坂田道太君、國協党の豊澤豊雄君、無所属の花月純誠君の辞任に伴い、その補欠として民主自由党の木村公平君、冨田照君、松本弘君、山崎猛君、吉田茂君、社会革新党の松本眞一君をわが文教委員会にお迎えすることに相なりましたので、ここに御紹介いたします。  次にお諮りい……

第2回国会 文教委員会 第3号(1948/05/05、23期、日本社会党)

○高津委員 ただいまの菊池代議士の茨城縣へ総合大学を設置するという問題でありますが、何か資料があつたならばその資料をわれわれ委員に提供されることを希望いたします。
【次の発言】 本員は前回すなわち四月二十八日の文教委員会において松本委員長に代つて委員長席についていたのと、時間も十二時半にもなつていたのて、あの際政府委員として日高学校教育局長の行われた文教委員会を軽視しまたは少くとも文教委員会の権限を軽視するがごとき意見の発表に対し、反対意見を有するにもかかわらず、意思表示をしないままで、同日の委員会を閉じた次第でありました。同日伊藤委員が、一應日高政府委員の意見に対して反対的な質問をされたので……

第2回国会 文教委員会 第6号(1948/05/31、23期、日本社会党)【議会役職】

○高津委員長代理 会議を開きます。  ただいま松本委員長が所用のためちよつと他出されておりますので、すぐにおいでになるはずでありますが、それまで私が委員長の職務を行います。  ただいまより請願の審査に入ります。議事に入る前に諸君の了承を得ておきたいと思いますのは、本日審査を願う請願に関しましては、なお各方面より十分審査の必要があると認めますので、これが採否の決定は後日にいたしたいと思います。
【次の発言】 日程第二九、新制大学に書道科設置に関する請願、竹尾弌君外一名紹介(第九五二号)――冨田君がおいでになりませんから、水谷君代つて説明を願います。

第2回国会 文教委員会 第8号(1948/06/02、23期、日本社会党)

○高津委員 大石ヨシエ君がお見えになりませんから、私が代つて請願の趣旨を申し上げます。  京都府熊野郡教育委員会で、昭和二十二年九月一日に次のような決議をいたしたのであります。読み上げてみます。  熊野郡は京都府の西北端の僻地であるため、文化に惠まれず、中等学校としての府立久美濱農学校のみが、唯一の地方文化の中枢的役割を果しているのであるが、新学制の実施に伴い、久美濱農学校を中心とする高等教育を振興して、一つには新制中学校教育の延長発展のため、一つには勤労青年学徒の燃ゆるがごとき向学心を滿足せしめるために、左の事項を緊急重要と認め、その実現に努力することを決議する。  一、府立久美濱農学校を府……

第2回国会 文教委員会 第9号(1948/06/07、23期、日本社会党)【議会役職】

○高津委員長代理 会議を開きます。  本日は松本委員長が関係方面と折衝のために出かれておりますので、私が代つて委員長の職務を行います。  これより請願の審議に入ります。なお本日ここに御審議を願う請願につきましては、愼重に審議しなければならないと思いますので、これが採否の決定は後日にいたしたいと思います。  日程第三、第二高等学校跡地拂下の請願、庄司一郎君紹介、第五〇五号――庄司一郎君。
【次の発言】 本請願に対して、政府の御意見を願います。近藤会計課長。
【次の発言】 他に御意見はございませんか――では本請願はなお愼重に審議する必要がありますから、採択、不採択は一時保留をいたしておきます。

第2回国会 文教委員会 第14号(1948/06/22、23期、日本社会党)

○高津委員 この教育委員会法案は、非常に重大な法案でありますから、公聽会を開いていただきたいと思います。委員長においてそのような取計らいをしていただきたいと思います。
【次の発言】 昨日文部大臣の黒岩委員に対する答弁のうちに、違反をした場合には、罰則は教育関係であるから書いてないけれども、やはり教育の大方向を示してある本法に反した場合には、事情に應じて処置がとられると思う。こういう御答弁がありましたが、どういうような処置をとられるのであるか。どういう法律に基いてそういう処置をとるのであるか。それを第一に一問一答で聽きたいと思います。
【次の発言】 それでは刑罰というのは、リコールのことですか。

第2回国会 文教委員会 第15号(1948/06/23、23期、日本社会党)

○高津委員 この文案をよく見ると、「教育が不当な支配に服することなく、國民全体に対し直接に責任を負つて行わるベきである」ということが書いてある。この國民全体に対して責任を負うことがよいことで、妙な表現だが、それで一部の不当な支配に服するということは悪いことなんだ。だからそれを明らかにしてあると思う。ぼくはこのままでよいと思う。それからこの文句は文部省の填意をまだはつきり聽いていないが、過去に不当な支配があつたということは、軍閥からもあり、内務官僚からもあり、それからいろいろな支配があつたということは、將來にもこれは及ぶという解釈が十分できる言葉だから、それはやはり明記してあつた方が、この法律と……

第2回国会 文教委員会 第16号(1948/06/24、23期、日本社会党)

○高津委員 第六條の第三項に「委員のうち一人は、当該地方公共團体の議会の議員のうちから、議会において、これを選挙する。」とありますが、地方公共團体がその議会の議員を一人だけ教育委員会の、適当な人物を入れるということは、非常に困難であろうと思います。すなわち副議長あるいは土木委員を本人は希望しているが、それに敗れたから、その人に同情をして、教育委員にしてやろうというような場合も、しばしば起ろうかと思われます。そういうような弊害を除くべき対策を何か政府は考えているのであろうか。まずこの点をお伺いします。
【次の発言】 私は一人入つた議員が不適当である場合の対策はどうであるかということを聽いたのです……

第2回国会 文教委員会 第17号(1948/06/25、23期、日本社会党)

○高津委員 推薦制度をとつた理由と、それから六十人という数は、どういう理由できめたか、お伺いいたします。
【次の発言】 岩木政務次官、辻田局長のお話を聽いておると、報酬はやるべきであるけれども、やれないから、運用の妙をもつて、旅費その他視察というような形式で、大体それに相当するようなものを出したい。こういうお話であるが、これは不健全な財政主義であると思われます。民主主義においては何のためにどれだけの経費が要つたというようなことを、はつきりして物事をガラス箱の中に入れて、どこからでも見えるようにすることが非常に大切だと思います。今日の時事新報を読んでみますと、問題の昭和電工が、いわゆる接待費など……

第2回国会 文教委員会 第18号(1948/06/26、23期、日本社会党)

○高津委員 本法案の成立について、教科用図書委員会との関係について伺いたい。
【次の発言】 日本学術会議法案を作るときは、学術体制刷新委員会に諮問し、その答申をそのまま立法化したというくらいに民主的にやり、また教育基本法の場合も同樣であつた。しかるにこの法案に関しては、教科用図書委員会の要綱のみの建議に基いて、法案を作つたというのは、おかしいではないか。
【次の発言】 文部大臣の責任において行うという認定の根拠は如何。
【次の発言】 教科書の発行については、第一回國会における文教委員会の学校教科書に関する小委員会において、地方の業者の能力を利用し、地方文化の向上と産業の開発に資するために、教科……

第2回国会 文教委員会 第20号(1948/06/29、23期、日本社会党)

○高津委員 將來は檢定が全部國定にとつて代るであろうと思いますが、その中間の過渡期において、檢定の見本を展示会に全國に配つた場合に、たくさん注文が殺到して、そうしてそれを一つの発行所では発行ができないような場合が生ずるかと思われますが、そういう場合に、文部省はどのようにそれを処置するつもりでありましようか。
【次の発言】 この教科書臨時措置法案は、審議期間が非常に短かいのでありますが、國民は重大関心を寄せていると思います。それは教科書が適宜に行き渡つていなかつたこと、それから現在教科書が変動期にあるということ、また定價をきめずに、渡してあとで定價をきめたというようなこと、いろいたな点で國民は非……

第2回国会 文教委員会 第21号(1948/06/30、23期、日本社会党)【議会役職】

○高津委員長代理 会議を開きます。  松本委員長が常任委員長会議に御出席になつておりますから、私が代つて委員長の職務を行います。  日本学術会議法案を議題といたし、質疑に入ります。質問のある方はどうぞお述べを願います。
【次の発言】 ただいまの黒岩君の提案に御異議はございませんか。
【次の発言】 それではそのようにいたします。  前文について……。
【次の発言】 今田淵君から文章上の注意があつて「わが國の平和的復興、人類社会の福祉に貢献し」とこうあるのを、この「、」を「と」にかえるという意見が出て、政府はこれに同意でありますが、御異議はございませんか。

第2回国会 文教委員会 第23号(1948/07/02、23期、日本社会党)

○高津(正)委員 第十一号の「委員会の所掌に係る歳入歳出予算に関すること。」この点についてお尋ねしますが、昨日辻田局長の答弁では、財政決定権をもたない教育委員会は、予算の点で非常に困るのではないかという質問に対して、第五條の適用があるし、また議会から來ておる議員がよく斡旋してくれるであろうというような答弁でありましたが、日教組の意見の中にこういうのがあります。教育予算案を委員会で作成しながら、これを知事の一般予算案との振合いを協議調節して一般予算の中に入れるということになれば、まつたく委員会独立の意義がないことになる、歳入権をもたない委員会の案は、必ず知事の作成した一般予算案の中の教育予算のす……

第2回国会 文教委員会 第24号(1948/07/03、23期、日本社会党)

○高津委員 田淵委員の意見ですが、第五十條の第一項の中で「都道府縣委員会は、教育長の助言と推薦により前條各号に掲げる事務を行う外、左の事務を行う。」とある中の「教育長の助言と推薦により」というのは、もう前にきまつておることであるから、これを繰返すのはいかにもわざとらしく、都道府縣委員会もやはり教育長の言うことをきかなければならぬ、助言と推薦を前提として行動するのだということを、あまりに強くうたい過ぎたきらいがあるから、これをとつた方がよかろうという意見があつたのであります。私もそれに同感でありますが、削つては差支えがあるのか、わざわざそれだけ詳しくここでまた繰返してうたわねばならぬ理由があるの……

第2回国会 文教委員会 第26号(1948/07/05、23期、日本社会党)

○高津委員 大学の設置の請願は、たくさん出ており、今まで政府の説明を聽いたのでありますが、われわれ委員としては大きな書記局というか、この委員会の手足をもたないし、データーも政府のもつているほど充実したものでないのでありますから、どこにどういう大学を建てよとか、どこにどういう総合大学をつくるべしとか、どの單科大学をどう扱うべしとかいうようなことは、今すぐきめるわけにはいかないと思います。しかしながらわれわれはこの問題を相当考えているのでありますから、われわれの希望をつけて、そうしてその請願を政府に送付するというようにしたらどうかと考えるのであります。ついては、私の試案を申し上げますが、專門調査委……

第2回国会 文教委員会 第27号(1948/07/09、23期、日本社会党)【議会役職】

○高津委員長代理 会議を開きます。本日は松本委員長が所要のため、おいでになりませんので、私が代つて委員長の職務を行います。  本日は、先日議長の承認を得ました綜合大学設置に関し実地調査のため、委員を各地に派遣いたす件につきまして、御協議を願いたいと思うのであります。すなわち、まず現在当局で考えております大学設置規準について檢討をいたし、しかる後調査の日程等について御相談いたすことにいたしたいと思います。  なお、閉会中の委員会は原則として速記がつかないそうでありますから、会議は懇談という形で議事を進めてまいりたいと思います。
【次の発言】 これにて懇談を終ります。  それでは本日はこれにて散会……

第3回国会 図書館運営委員会 第2号(1948/11/18、23期、日本社会党)

○高津委員 ちよつと速記をやめてください。

第3回国会 文部委員会 第1号(1948/11/09、23期、日本社会党)

○高津委員 理事はその数を三名とし、委員長において御指名あらんことを望みます。

第3回国会 文部委員会 第2号(1948/11/12、23期、日本社会党)

○高津委員 ただいま和田委員長の御報告を聞いたのでありますが、一般方針として三つあげられまして、その第三に大学の水準はあとう限り高く保つという方針で臨んでいると言われましたが、その御説明の中に、間口は挾くとも奥行きの深いものを尊重する。從つて從来と大分概念は変更されて、社会の指導者、職業のエキスパートを養成するということであると申されたのでありますが、大学の水準をあとう限り高く保つということが考えられておるにもかかわらず、大学生の間には低文化政策反対というスローガンをもつて、現在の新制大学がつくられることに猛烈な反対運動を今起されておるのであります。例を申しますと、早稻田大学学生自治会が、幹部……

第3回国会 文部委員会 第4号(1948/11/18、23期、日本社会党)

○高津委員 私は一松委員の説に全部賛成であります。第三條は、要約すると、一つは、研究所の事業は民間に委託することができるということ、もう一つは官民、研究所の事業が重複しないようにするということだと思う。それをここにうたう必要はないと思う。この第三條は削るべきである。國語審議会をつぶしてしまえということはもつともである。

第3回国会 文部委員会 第5号(1948/11/19、23期、日本社会党)

○高津委員 第三條に「研究所の事業は、他の研究機関又は個人によつて既に行われ又は現に行われている同種の調査研究と重複しないことを原則とする。」とありますが、現在民間のそういう事業や成績がどのくらい上つておるか。だれがどうやつておるかということを、政府当局はどのくらい御承知であるか、その点を聞かしてもらいたいのです。
【次の発言】 第二項に「他の適当な研給機関又は個人によつて既に行われている場合には、研究所の事業として、その調査研究をその研究機関又は個人に委託することができる。」とありますが、委託することができるという原則規定であつて、道ら開いてあるだけで、それを割合軽く考えているのであるが、こ……

第3回国会 文部委員会 第8号(1948/11/30、23期、日本社会党)

○高津委員 國定教科書の翻刻発行権並びに供給権の地方移譲に関する請願が、大阪市北区天満橋筋六丁目二十九番地、請願人代表内山義雄氏から出ております。この請願人は、仙台市東三番町百七十、菅野千代夫氏(東北図書株式会社代表者)、富山縣出町、小野総次氏(北陸教育書籍株式会社代表者)、名古屋市東区堅杉ノ町五ノ五、高橋通平氏、(中部図書株式会社代表者)、大阪市北区天神橋筋一丁目四十六、松本研三氏(近畿図書株式会社代表者)、岡山市中山下町四十番地、谷口久吉氏(山陽図書出版株式会社代表者)、高松市西瓦町二百九十四、牟禮政次郎氏(四國図書出版株式会社代表者)、神戸市兵庫区湊町一丁目二十九、岡恒一氏(兵庫図書株式……

第4回国会 文部委員会 第3号(1948/12/10、23期、日本社会党)

○高津委員 昨日文部大臣から提案理由の説明をお聞きしたのでありますが、その御説の中に、「六・三の義務教育制を根幹とする新学校制度は、今や着々実施を見つつあるのでありますが、直接新教育実施の任に当る学校の校長、教員等の選任を公正かつ適切ならしめるとともに、教員の地位を確立し、もつて教員をしてその職務に專念させることは、教育刷新、教育振興の基礎條件であり、現下における喫緊の要務と存ずる次第であります。」こういう言葉があつたのでありますが、この特例法は教職員の職務と責任の特殊性にかんがみて、一般の國家公務員法で律せられるよりは有利な点が、大分含まれていることは私も認めているのであります。それならば教……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 文部委員会 第4号(1953/06/26、26期、日本社会党(左))

○高津委員 昨日文部大臣から、文教政策の基本方針を承つたのであります。文部大臣は教育内容の刷新充実、義務教育の充実、学術の振興、社会教育の拡充、この四つをあげられたのでありますが、そのうちでどれを最も重視されておるか。それをまず聞きたいと思います。
【次の発言】 昨日予算委員会で、河野金昇君が岡野通産大臣に対して、軽工業と、重化学工業と、精密工業と、どこに重点を置くかという質問に対して、岡野通産相は、あつさりとそれは重化学工業に重点を置くのだとはつきり言つておられるのでありますが、文部大臣はそれを避けられるけれども、やはり重点がなければ実際的な大きい仕事というものはできないので、四つをみんな同……

第16回国会 文部委員会 第5号(1953/06/30、26期、日本社会党(左))

○高津委員 私は、前回六月二十六日に開かれた衆議院文部委員会において、大達文部大臣が教育勅語に関する世耕弘一委員の質問に対して行われた答弁の内容は、実に重大な問題を含んでいると思うのであります。そこに現れた思想は、現在の憲法以前のものであるのみならず、憲法に背反しているものである。それはまた教育基本法とまつたく相反するものである。もちろん戦後今日まで、歴代の日本政府並びに文部省のとり来たつたところの教育の基本方針と教育行政とを、根本からくつがえすところの内容を含んでおるものである。ここにこれをいずれの議事よりも先んじて緊急質問として発言する次第であります。  かくのごとく、事ははなはだ重要下あ……

第16回国会 文部委員会 第8号(1953/07/07、26期、日本社会党(左))

○高津委員 関連して。
【次の発言】 辻原委員の質問に対して文部大臣はこういう意味の言葉を述べられたのであります。私は教育勅語に流れておる精神と、憲法及び教育基本法の精神とは背馳するものではないと思う、衆参両院で決議をもつて教育勅語を排除したいというのは、形を排除したのであつて、教育勅語の基本精神としている内容を排除したものだとは思わない、もし背馳した点があるならば御指摘願いたいと、辻原委員に逆襲されたのであります。逆襲なんという言葉が強過ぎれば、それはどうでもいいんです。それはイエスかノーか、それだけお答え願いたい。そういう意味のことを御発言になつたと私はお聞きしたのでありますが、そういう御……

第16回国会 文部委員会 第10号(1953/07/11、26期、日本社会党(左))

○高津委員 議事進行について……。今の世耕君の質問は二つにわかれておりましたが、後の方は、インターンの問題、前の方は教員の中には労働者と見違えられるばかりか、自由労働者と見違えられる者がある、こういう言葉があり、昔は教師は人相を見てすぐ教師とわかるほどであつた、教員らしさのある教員を試験してとるように、それを受験資格の中に加えるようにという発言があつたのでありますが、稻田政府委員はそのことには答えられなかつた。文部大臣もその質問の部分にはお答えがなかつた。答えがない場合は、世耕発言に対して反対の意思表示を文部大臣はやつたのであるか、文部当局は反対の意思表示をやつたものと解釈していいか。あの質問……

第16回国会 文部委員会 第11号(1953/07/14、26期、日本社会党(左))

○高津委員 先ほど野原委員が教育委員会法第一条を引用して、実情に即して行われなければならぬとあるのに、この法案はこれと矛盾するものではないか、こういう立場から、なぜ文部大臣は検定権を奪い返すのかという御質問に対して、その理由として、大臣が本日ここで述べられた内容は、教科書の検定は、分類においても、手数においても非常に困難なものであつて、検定のスタッフを持つことは地方には実際上本可能だ、こういう説明を聞いたのでありますが、この間承つた政府の提案理由にはこうなつております。すなわち教科用図書は、学校教育における主たる材料として重要な使命をもつているものであります。そこで今後一層この教科用図書の内容……

第16回国会 文部委員会 第13号(1953/07/18、26期、日本社会党(左))

○高津委員 大臣にお尋ねいたします。大臣の信念や理想は、文部委員各位の質問に答えられるたびごとにようやく全貌をうかがい知ることができたのであります。そしてその信念や思想は、いわゆる逆コースの風潮の最高峰を示すことにおもむいているものでありますが、戦後ようやくそのされかけた教育の民主化あるいは学問の自由、教育の地方分権、これらのよきものを次から次に、まるで何から何まで逆コース的にもどそうということに力を集中しておられるとお見受けするのでありますが、大臣は教育基本法を改正する意向を持つておられるかどうか。この点をまずお伺いします。
【次の発言】 教育基本法は容易にかえるべきものではない、その精神を……

第16回国会 文部委員会 第16号(1953/07/22、26期、日本社会党(左))

○高津委員 国立大学の経理に関し及び国立大学教授の権限に関して、大達国務大臣、稻田大学学術局長、またはしかるべき政府委員に対し、緊急質問をいたします。  質問の第一点、静岡県清水市は一億数千万円の予算をもつて、市庁舎新築を計画いたしておりますが、その清水市庁舎の設計を、東京大学工学部建築科教授岸田日出刀博士に依頼いたしました。市当局と岸田教振との間には、もちろん契約書が交換され、岸田教授の設計図ができ上つて、市当局に渡され、その報酬金は二百五十万円でありましたが、その金額のうち百三十万円は岸田教授に支払われておるのであります。ところで岸田教授は市当局との契約書の中で、東京大学建築科岸田丹下研究……

第16回国会 文部委員会 第17号(1953/07/23、26期、日本社会党(左))

○高津委員 私の質疑は法案第一条並びに第三条に関してでありますが、第三条に、「青年学級は、勤労青年の自主性を尊重し、」ということが一番初めに書かれてありますが、その言葉の意味する内容を具体的に事例をあげてもう少し御説明願いたいと思います。
【次の発言】 同じく第三条の、「勤労青年の生活の実態及び地方の実情に即応して、」ということ、これも具体的に内容を承つておけばけつこうであると思います。
【次の発言】 第四条の、「青年学級による教育を受けようとする勤労青年に対しては、できる限り、その機会が与えられなければならない。」という原案でありますが、「できる限り、」という意味は、義務的ではないのだという……

第16回国会 文部委員会 第18号(1953/07/24、26期、日本社会党(左))

○高津委員 地方における青年は、国家が三分の一の補助を与えて、そうして青年の自主的な、今までの研究サークルのような自由な勉強を、教育委員会とか、あるいは村議会とか、あるいは中央の文部省の手で拘束するというようなこのやり方は、戦時中のいわゆる青年学校になるおそれが十分にあるというような見地から、日本青年団協議会は、昨年も本年の五月にも大会を開いて、青年学級振興法の制定に強い反対を示しておるのであります。従つてこの法律が多数決によつて委員会、本会議を通り、実施を見た場合には、青年が非常にこれに反対するであろう、あるいはサボタージユをもつてこれに報いるであろう、このように私はその点をも非常に憂えてお……

第16回国会 文部委員会 第21号(1953/07/28、26期、日本社会党(左))

○高津委員 私はこの私学共済組合法案の質疑、討論、採決の行われます今日、原案第十二条の、私学共済組合を動かすところの重要なる機関であるところの運営審議会の設置について、この際大臣からただしておきたい点があるので、特に委員長のお許しを得て緊急質問をいたす次第であります。  今、国鉄の外郭団体として鉄道会館のスキヤンダルが問題になつておりますが、政府各省の外郭団体の数も非常に多いのであります。文部省においても、外郭団体には直接的なもの及び間接的なものが非常に多いのであります。今またこの私立学校教職員共済組合法がまさに通過しようとしておりますが、そのことは文部省にいま一つ大金を擁し、大金を扱うところ……

第16回国会 文部委員会 第22号(1953/07/31、26期、日本社会党(左))

○高津委員 各省やいろいろな方面から大分補助金をとつておりますが、今並べられた松岡氏以下の理事、監事、その他の諸君の俸給などはどういうようになつておりますか。
【次の発言】 それからいろいろ委託調査などをやつておられるが、それは外へ出しておられるのですか。ここの所員だけでやつておられるものですか。

第16回国会 郵政委員会 第16号(1953/07/27、26期、日本社会党(左))

○高津正道君 私は、広島県の僻地僻村の神石郡高光村に無集配の高光郵便局を設置する請願を、衆議院議長あてに紹介議員として取次いだ高津正道でございます。この請願が本日当委員会に付託されましたので、請願人たる同村村長田辺正爾君にかわつて、本請願の趣旨を簡単に申し述べます。  郵政当局におかれては、一村一局主義の建前でその普及にお骨折りになつているのでありますが、この仕事こそ善政の名に値するものだと存じます。しかし一箇年において無集配特定局の設置を見るのは、予算の制約を受けるという事情に基くとは申せ、昨年の実績でいうと、全国でわずかに三十を数えるにすぎません。従つて本委員会においてこの請願の御採択を賜……

第17回国会 文部委員会 第1号(1953/11/02、26期、日本社会党(左))

○高津委員 私は八月の十六日から二十二日まで、本院から坂田道太委員と、文部専門室の石田幸男君と三人でもつて九州の教育関係を視察して参つたものでありますが、詳細については石田君の筆になる、そして三人の意見調整を経たものが文書で提出されますから、それをごらんくださることをお願いいたしますが、私の補足意見といたしまして、九州をまわつて非常に深く感じたことは、私学振興法が通過して、そして学校経営上財政的に困る場合に、金を貸し付けるようになつた結果として私立の学校があるいは二百万円借り入れて講堂を建てるとか、あるいは二百万円借り入れて教室を建てるというようなことをやつて肥料のないところにいい肥料が施され……

第17回国会 文部委員会 第3号(1953/11/07、26期、日本社会党(左))

○高津委員 私は前田委員の教育を思われる一念からの質問を謹聴していたのでありますが、私も教育行政に関して大達文部大臣に質問をいたします。今日政治的、経済的に困難をきわめる内外情勢の中にあつて、いかにすれば敗戦の日本国を新しく文化的、平和的に再建できるかについては、学者により政治家により政党により種々なプラン、政策が提案されておるのでありますが、私はこの重要なる時期に同僚諸君の席末を汚して国会に議席を与えられておる者の責任にかんがみまして虚心にそれらの諸政策を留意し、検討しておるのでありますが、かりにその最大なる国是について見ましても、親米あり、親ソあり、自主中立政策と、三つに分裂しておつて、国……

第18回国会 文部委員会 第2号(1953/12/08、26期、日本社会党(左))

○高津委員 文部大臣にお尋ねします。  私は昨年岡野文部大臣にかわられた大達文相になつてから、第十六、七、第十八と三つの国会で本会第十議でも委員会でも文相の意見なり答弁なりを聞いて、文相の真意を知りたいと思い続けて参りましたが、今や私の認識は誤つていなかつたと確信するに至つたのであります、腹の中が大切でありますけれども、出て来る政策が妥当、穏当なものであれば別であるけれども、心静かに第十八国会終日の今日、大臣の政策そのものについて、きわめて簡単に要約的に私は検討してみたいと思います。  この内閣の大達文教政策を見ておりますと、まず第一に、さきのいわゆる給与三本建の場合、全国の小中学校の全教職員……

第19回国会 文部委員会 第5号(1954/02/17、26期、日本社会党(左))

○高津委員 関連して、私学振興の二十八年度の十五億というものは、申込みはどのくらいで、現在残つておる額はどのくらいであるか、それを聞きたいと思います。
【次の発言】 あとでけつこうですからもう少し資料をもつて詳しくお示し願いたいと思います。
【次の発言】 関連して……。横田専門員があの演説を鹿児島県にあるいは新潟県に、あるいは東京都下に、至るところにぶつて歩かれた。その時期が問題だ。どういう時期であつたかといえば、全国町村会、全国市長会、むろん県知事会、あるいは地方制度調査会、それらが、圧倒的に反対しておるときに、教育委員会は実に危うい存在になりかけた。私はこういう姿勢をよくしますか、バランス……

第19回国会 文部委員会 第8号(1954/02/24、26期、日本社会党(左))

○高津委員 私に日本学術会議に対する文部大臣並びに現内閣の態度に関して、二点だけ質問をいたします。  その一つは、学術会議と政府とを結ぶために、科学技術行政協議会という重要機関があるのでありますが、その会長に内閣総理大臣がなつており、副会長に文部大臣が就任しておられるのでありますが、会術会議の結成以来、総理大臣は一度もそれに出席していないし、大達文相もそれに就任以来一回も出席しておらぬということは、私は非常に科学というものに対して、またこの学術会議に対して不熱心であると思うのであります。どうしてそういうようにこの学術会議に対して冷淡なのであるか。これははでな問題ではないけれども、現在の内閣並び……

第19回国会 文部委員会 第10号(1954/02/27、26期、日本社会党(左))

○高津委員 関連して。社会教育の重要であり、またその領域が、きわめて範囲の広いことを私はよく認識して曲るものでありますが、外国が日本にどのような宣伝を行つているか、ソ連もいろいろな文章を配布しておりますし、他の国のも見かけるのでありますが、アメリカの行つているU・SI・Sというものを、あらゆる出版機関とか大きな団体へ提供し、われわれにまでアメリカの宣伝文章ををずつと送つてくれるのでありますが、U・S・I・S以外に、どのような対日宣伝をやつているか、そして今のナトコの映写機その他四分の一にわたるアメリカのものが提供されているということは、社会教育を担当される文部省としても、当の責任者である局長と……

第19回国会 文部委員会 第11号(1954/03/01、26期、日本社会党(左))

○高津委員 世耕弘一委員から一時間四十分にわたる日教組攻撃のお話を承つたのでありますが、その中には間違つたことがあまりにも多い。しかもこれに対して文部大臣は、それは達うということは言わないで、受けて自分の見解をずつと述べておられるのでありますが、それらは速記が一々明白に記録しておることであります。  あらためて質問をいたしますが、第一点は日教組は秘密主義の団体である。そうして文部大臣は、だから内情の調査はむずかしい。たとえば大会の場合に文部省の役人がこれに出席したいと言つても、これを拒んでおる。これは秘密主義の証拠である。こういうようにお話でありますが、どこかの団体から出席を求められて、それを……

第19回国会 文部委員会 第12号(1954/03/03、26期、日本社会党(左))

○高津委員 私は今晩帰つて全部この国警提供の資料を読むのでありますが今原田委員の読まれた部分は共産党の文書を読まれた。もちろん共産党は非常に誇張の癖があるのであります。(「よく知つているな」と呼ぶ者あり〕)三十年前の経験だ。警察の共産党に対する報告が、また非常に誇張に陥る傾向もっているのであります。誇張の傾向が二つ集まつてできたものが、「日教組内のグループ活動について」であると私は思うのです。私見をこの際さしはさむことは悪いかもしれませんが、特高があらゆる部面に勢力な張ろうとして力を尽しているのであつて、今は警察の世界にもそういうように手を伸ばしておりますが、その特高グループから見ると、斎藤国……

第19回国会 文部委員会 第14号(1954/03/08、26期、日本社会党(左))

○高津委員 今山崎委員の質問に対する御答弁を聞いたのでありますが、この国立学校設置法の一部を改正する法律案に含まれておる内容をよく見ますと、従来法律できめられておつた定員等の問題を省令や政令にゆだねる、こういう内容が入つておつて、文部省の権限を強化するようになつておるのでありますが、そうなると、国会が公平な立場で審議してきめるべきであつたものを、文部省が自分の行政措置でかつてに動かせるようになる部分が出て来る。それですべて義務教育に対しても、中等、高等あるいは国立大学に対しても、文部省がかつてに支配し得るようにどの法案もできており、この法案もその一つであると思うのでありますが、文部省に対する運……

第19回国会 文部委員会 第16号(1954/03/12、26期、日本社会党(左))

○高津委員 それならお尋ねしますが、愛知県の渥美郡田原小学校においては「「原爆の子」を観賞させた後、一教員は「……真に平和を愛し、楽しい平和な生活のために斗つているのはソ連を中心に隣の中国です。朝鮮休戦を邪魔しているのは、米国の一部資本家が金を儲けたいからです」と説明し、これに対する感想文を書かせた。」こういう偏向教育の事例が載つているのでありますが、愛知県渥美郡には、田原小学校というものはないんですよ。ない学校の名前まで載せるなんてあんまりひど過ぎる。
【次の発言】 田原町には五つの学校がある。東部、中部、西部、南部、北部、の五つがあるのに、それをずさんに田原小学校というからすべての学校が迷……

第19回国会 文部委員会 第18号(1954/03/16、26期、日本社会党(左))

○高津委員 教育公務員特例法の一部を改正する法律案、義務教育誰学校における教育の政治的中立の確保に関する法律案について文部大臣に質問をいたします。こまかい問題から聞いて参ります。  大臣、あなたは映画「原爆の子」を政治的目的を持つたものとお認めになりますか。
【次の発言】 それでは他の政府委員の人は「原爆の子」を政治的目的を持つたものと認めておられるか、承りたい。
【次の発言】 他の政府委員はどうですか。
【次の発言】 それでは、大いに日教組を研究する必要があるということを他の委員会で文部大臣は言つておるのでありますが、その日教組のつくつたところの映画「ひろしま」は政治的目的を有するものと認め……

第19回国会 文部委員会 第23号(1954/03/25、26期、日本社会党(左))

○高津委員 短かい十分間の質問時間でありますが、質問の要旨を明らかにするために、私の立場を要約して述べ、そうしてそのあと、きわめて簡単な言葉で質問をいたします。この両法案に対する私たちの反対理由は、第一、この法案は、日本がアメリカの反共第一線軍事基地化しているために、アメリカが日本の教育に対して、基地らしい教育を要求して来ている。これには明白な証拠がありますが、今は省略しましよう。すなわちこの法案は、日本の教育をアメリカに担保に人入れるものであります。第二は、アメリカと日本との保守勢力が、平和憲法の改正の準備を進めているとは隠れもない事実で、世人の常識であります。義務教育諸学校の教職員は、村か……

第19回国会 文部委員会 第28号(1954/04/28、26期、日本社会党(左))

○高津委員 私は広島県選出の議員でありますので、この際ひとつ強い希望意見を申し上げたいのであります。広島、長崎の原爆被害患者でまだ生存しておる者が全国に散在していることは各位御存じの通りであります。中には、元はかなりの呉服店の婦人で、失業対策事業に出るニコヨン生活をしておいでですが、あまりに顔がケロイド状で醜くなつているために、常に手ぬぐいをかぶつておつて、それをとらない婦人がある。しかし国家からは何の補助金ももらつていないのであります。それで医者の方でそれらの患者の治療に当つておられる場合に、国の補助があるのでありましようかどうかということをひとつ聞くわけです。  それから広島にABCCとい……

第19回国会 文部委員会 第29号(1954/04/30、26期、日本社会党(左))

○高津委員 僻地教育振興のための経費の支出要求が累年盛んであつたのに、昨年度においてもそれは僅少な額にとどまつておるのであります、この法案においても何ら積極的な予算措置の裏づけが現われていないのでありますが、その最大の障害はいずこにあるかということを伺いたいのであります。
【次の発言】 僻地教員の宿舎建設費の補助が非常に本年度においても少いようでありまするが、これは必要建築費のどれだけを満すことになつておりますか。
【次の発言】 そうすると、この額で宿舎建設の完成見通しの年限ぐらいはわかるのですか。
【次の発言】 この法案には、僻地の児童、生徒の通学の点で対策を講ずるように書いてありますが、そ……

第19回国会 文部委員会 第33号(1954/05/22、26期、日本社会党(左))

○高津委員 関連。今癩患者の問題ついての質問並びに応答を聞いておつたのでありまするが、私が常に感ずることは、今中小企業が金融引締めのために非常に困つておる。この問題に対して、大蔵省や日銀当局は、まだデフレ政策は序の口であるという考えで進んでおる。通産省の方は、これは何とかしなければならないというような立場で、同じ政府機関の中で大蔵省と通産省との見解が違うかのような状態を呈しておるのであります。そうしてさきに蜷川虎三という中小企業庁の長官が、中小企業のめんどうを見ておる立場から、政府の方針では、これではどうもいけない。三月危機につつ込むのではないかというように非常に案じて大蔵当局や内閣と意見が違……

第21回国会 議院運営委員会 第5号(1954/12/16、26期、日本社会党(左))【議会役職】

○高津副議長 昨日、不肖私が副議長に就任いたしましたが、当然にふなれでありますから、どうぞよろしく願います。(拍手)


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 外務委員会 第2号(1955/03/31、27期、日本社会党(左))

○高津委員 重光外相に質問いたします。同僚穂積議員の中国貿易使節の視察範囲についての御答弁の中で、双務関係という言葉が出まして、私はすぐに鉄のカーテン、竹のカーテン、日本はそれだから菊のカーテンでいくんだというように頭に浮かんだのであります。まだ巣鴨に戦犯がおるのをそのままにしておいて、軍備の増強をアメリカさんが要求するのは時代錯誤である。英語ならアナクロニズムという言葉だと思いますが、それらについていろいろ言いたいのでありますけれども、小さく見える、しかし大きな問題をここでお尋ねしようと思います。  政府は日ソ、日中の国交回復を希望して、中ソと、あるいは政府として会談をしたり、あるいは民間が……

第22回国会 外務委員会 第4号(1955/05/06、27期、日本社会党(左))

○高津委員 委員長はさすがに老練家であって、その空気、それから経過を短かい時間でわれわれによく報告されて、その点感謝するのでありますが、ただ一点、インペリアリズムの問題やあるいは植民地主義の問題に対して非常に討論が戦わされた、リビアやモロッコなどがフランスに対しても強い態度で議論したというようなお話があったが、日本人のごとくそういう経験のなかった国の者には全く予期しないことである、そういう表現や認識が出ておるのでありますが、われわれから見れば、今こそなまなましい帝国主義と植民地主義というものの被害国であって、日本の代表として行っておる者が、首席代表が言えないならば、ほかの人がその場合に何らかの……

第22回国会 外務委員会 第11号(1955/05/28、27期、日本社会党(左))

○高津委員 在外公館から寄せられる報告は非常に重大だと思うのでありますが、フィラデルフィア付近にある領事館とか総領事館の一番近いのはどこですか、どこに置かれておりますか。
【次の発言】 今並素地の輸出に対して外務省や通産省が禁止措置をとられて、四月十五日以後は積み出せないことになっておりますが、向うからの報告では、アメリカではちっともそういうものを排斥しておる空気もないし、それが関税問題になるようなこともないし、ダンピングになるのだともちっとも認めておらぬ、そういうのがアメリカの情報であり、またバイヤーが来て言うところもそうなんだが、向うの各地からの通報では、並素地の陶磁器がいかにもアメリカで……

第22回国会 外務委員会 第16号(1955/06/08、27期、日本社会党(左))

○高津委員 私は、この法律の一部改正案は日本がまた新しい義務を一つよけいに負うことであると思う。私はアメリカの日本支配というものについては元来こう考えている。政治的な面と経済支配と文化支配と軍事支配、こういうように思うのだが、それが内政干渉に及ぶように広がってくるのを今は防がねばならぬ時代なのに、またここに一つ新しい義務を負い、日本が一そうアメリカから束縛されるのだ、こういうように考えられるのでありますが、長官は日本が解放されるように、何かこの法律は国のために有利になるとでもお考えになっているのじゃないですか。日本に大へん新しいマイナスがまたここに一つ加わろうとしている、こうはお考えにならない……

第22回国会 外務委員会 第20号(1955/06/16、27期、日本社会党(左))

○高津委員 外務大臣に質問します。吉田内閣の外交は実に気前よく千島もあるいは歯舞、色丹もサンフランシスコに出かけていって手放したのでございます。国民運動はその回復を願って官民ともに今苦労する段階に至っておると思うのでありますが、重光さんの鳩山内閣ができて、日本の腹づもりはビルマに対して一億ドル踏んであったはずなのが、二億ドル、さらにその合弁事業に対して五千万ドルというようにけたがはね上ったのであります。今度は内容は八億ドル、いろいろ分れておるようで、説明がいろいろされておりますけれども、フィリピンに対する四億ドルの腹づもりであったものが、どういう内容であるにせよ、区分けがどう説明されるにせよ、……

第22回国会 外務委員会 第21号(1955/06/17、27期、日本社会党(左))

○高津委員 文部大臣に質問します。私はアメリカが心理学を非常に尊重し、その成果をいろいろな方面に応用しておることを注意しておるものでありますが、アメリカが日本を考える場合に、日本にいかにして親米思想を植えつけようかと、彼らはすぐに心理学を持ち出すのであります。そして農産物に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定に関する合意された公式議事録というものやその他の関係書類を読んでみますと、一千五百ドルの小麦や脱脂粉乳、綿花というようなものを日本の児童にただでくれてやる、こういうのでありますか、日本にはまたそれを受けるのに最もいいように、浪花節その他いろいろなものによって一宿一飯の恩義というふうな受……

第22回国会 外務委員会 第27号(1955/07/06、27期、日本社会党(左))

○高津委員 海外移住振興株式会社法案が成立すれば、外務省にいま一つ外郭団体が加わるわけであります。が、海外から日本への留学生に対する学徒援護会の方に相当の金が出ておる。われわれから見ると、まだ本委員会で質問しておりませんが、ずいぶん支離滅裂であることを知っておるのでありますが、この会社は外務省の外郭団体として何番目にできるものですか。これは大蔵大臣も大事な点だろうと思うので、それを承わって、そのあとで大蔵大臣に質問します。
【次の発言】 和田委員からお尋ねした、まだこの法案の通らないのに、そのキャプテンには青木一男氏がなるという新聞報道が流れておるが、そういうことはわれわれは全然関知しないのだ……

第22回国会 外務委員会 第29号(1955/07/13、27期、日本社会党(左))

○高津委員 第一点は、秘密保護法の一部を改正する法律案が提出されたのは六月三日でありますが、今や七月十三日で四十日間を経過しております。最初の国務大臣の提案理由の説明の中に、「昨年、わが国は、アメリカ合衆国との間に、日本国に対する合衆国の艦艇の貸与に関する協定を締結し、すでに艦艇の受領を開始いたしておるのでありますが、」という言葉がありますが、艦艇の受領の進捗状態はその後どうなっておりましょうか。
【次の発言】 その艦艇は修理を加えられて使用されておるものでしょうか。
【次の発言】 この秘密保護法一部改正案は今回新たに適用される秘密の範囲を拡大するものでありますが、これは日本が独自で廃棄しよう……

第22回国会 外務委員会 第32号(1955/07/16、27期、日本社会党(左))

○高津委員 上塚参考人にお伺いします。あなたは日本海外協会連合会の副会長をなさっておりますが、今度できる日本移住振興株式会社なるものは、一億円の政府出資、民間の株主が五千万円、そのまた五倍の社債を募るというか、資金が集められますから、それで九億円、その上三百万ドル、アメリカの民間三銀行から借り入れますから、五カ年は毎々々それが十億八千万円、そうすると十九億八千万円という大きな会社になるのでありますが、あなたの日本海外協会連合会では今まで政府からどのくらいの補助を受けておられたか、副会長であるから御存じであろうと思うのでそれを伺いたいと思います。今度はたくさん行くでしよう。

第22回国会 外務委員会 第33号(1955/07/19、27期、日本社会党(左))

○高津委員 外相は現内閣の副総理でもありますので、この二つのお資格であなたにお尋ねをしたいと思います。  私思うのですが、外務大臣は日本の政府または国民の行動の外国に及ぼす影響については閣僚中最も敏感であり、最も詳しく承知していられるはずでありましょう。ただし、特殊の事柄については他の大臣が外相以上にそうであり得ることもある、私はこのように考えております。そこでこのような見地からお尋ねをするものでありますが、小さいようで大きな問題を私はここに発見したのであります。  先週の土曜日、すなわち七月十六日の朝日新聞に、東大の人文地理学の教授飯塚浩二氏が「たまげた検定地図帳、北緯五〇度に境界線」という……

第22回国会 外務委員会 第36号(1955/07/25、27期、日本社会党(左))

○高津委員 ガットの問題について質問いたしますが、陶磁器の対米輸出に関しても、ガットの加入は関税率引き下げをもたらすというただいまの御説明でありましたが、米国ではこれによって日本から陶磁器の輸出がふえると見越して、これをアメリカの国内業者の利益を害するものだと考えて、ヘイと称する議員が安物を買い入れる業者を罰するという法案を下院に提出したと聞くのでありますが、外務省はそのような情報をつかんでおられますか。
【次の発言】 昨年以来、日本の対米陶磁器輸出をやっておる業者の中で、高級品を扱う者と、普通製品を扱う者とが対米輸出をめぐって争ってきているのでありまして、これに対する通産省や外務省の態度は、……

第22回国会 行政監察特別委員会 第4号(1955/06/24、27期、日本社会党(左))

○高津委員 私は文部省の中枢は初等中等教育局だと思うのです。それは、学童の数があまりに多いということ、そうして一番最初に教育を施すその対象になるのだから、白紙にものを書くようなものであって、ここが一番大事だと思うのです。そこで、最初に聞きたいのは、あなたは大学を出るとすぐ内務省に飛び込まれた、はえ抜きの内務官僚だが、その人が今や文部省の中枢に入っておられる。これは、追放が解除になったら法律的には資格は全部同じですけれども、しかし、学校の施設関係に行くならだが、ああいう思想を持った大達文部大臣に引っぱられて、ちゃんと一番大事なところにすわっておられる。それだから聞くのです。そうでなければ聞かない……

第22回国会 行政監察特別委員会 第5号(1955/06/27、27期、日本社会党(左))

○高津委員 横田証人にお尋ねしますが、独占禁止法の中心のねらいはどこにあるのか。すなわち、独占的事業者の事業がますます独占的となって、サービスは悪くなるし、横暴をきわめるし、消費者は非常に迷惑をする、それを抑制することが独占禁止法の中心のねらいではあるまいかと私は考えますが、証人はどういうお考えをお持ちでありましょうか。
【次の発言】 私もそうであろうと思ったのでありますが、公取の委員長の口からそれを聞いて非常にうれしく思うのであります。ところで、一県一ヵ所に特約供給所があるのが三十九県もある。あと、東京は七ヵ所、あと数府県が二つずつとか、あるいは三つあるのは二県くらいしかないはずです。それで……

第22回国会 行政監察特別委員会 第6号(1955/06/29、27期、日本社会党(左))

○高津委員 証人は、一昨日、日本の印刷技術は三十年おくれている、弊社のみは三十年進んだコットレル機を輸入した、こう言われるのでありますが、あなたのように金をどっさりつぎ込めば、あの程度の機械は日本でもできるものか、あなたはどうお考えですか。
【次の発言】 それは特許などの関係でできないので、特許でいろいろやかましく押えておりますが、別のものならば、それをくぐってあれと同じ程度の性能のものができるような技術が今日本にあるのじゃないか、あなたは、やはりない、アメリカが三十年進んでいるのだ、こうおっしゃるのか、そういう意味で聞いているわけです。

第22回国会 行政監察特別委員会 第7号(1955/07/01、27期、日本社会党(左))

○高津委員 前回の当委員会において、学図の取締役である近藤寿治君が中教審の委員に任命されておるのでありますが、その持ち株について、川口証人は今記憶がないからと言って、あとで調べて委員長あてに報告をよこすことになっていたのでありますが、もしその持ち株の株数の報告が来ておればこの際御報告を願いたいと思います。
【次の発言】 教科書協会は宣伝実施細則を作られたのですが、それは内規にとどまっておって、なぜ公表されないのか、その事情、理由を承わりたいと思います。
【次の発言】 現存は事務局長時代のようで、あなたの協会の会長は鹿内信隆氏ですが、総評の高野事務局長だとか、日経連の鹿内信隆氏だとか、なかなかて……

第22回国会 行政監察特別委員会 第8号(1955/07/04、27期、日本社会党(左))

○高津委員 由井証人は、教科書の定価は安いということをいろいろ申されたのでありますが、あなたの社で二十五年にスタートされたときには一種一冊であった、現在はそれが非常に発展されておるのでありますが、あなたの社の発行部数と定価の総額は、二十八年、二十九年、三十年はどういう数字になっておりますか、それを承わりたいと思います。
【次の発言】 あなたは、やはり安いと言われるのでありますが、学図は問題の大工場に対して十一億円というような投資をしておるのであります。あるいは、大日本図書は 大日本図書ビルというものを銀座一丁目に地上四階地下もまたあるというような堂々たるものを作り、これがビル一つについても二億……

第22回国会 行政監察特別委員会 第9号(1955/07/06、27期、日本社会党(左))

○高津委員 大日本図書は大日本印刷とは深い関係があることはわかっておりますが、教育出版とはどういう関係があるのですか。
【次の発言】 大日本印刷の北鳥専務が教育出版の社長を兼ねておるが、それでも関係はないですか。
【次の発言】 秀英出版とはどういう関係がありますか。
【次の発言】 大日本図書の佐久間長吉郎という人は出版界における大へんな人物であります。だれでも、教育出版も秀英出版もみんな大日本系だ、佐久間さんのものだというふうに考えておりますが、長い間文部省の幹部をした有光次郎氏が秀英出版の社長をしておるということは、もちろんあなた御存じですね。

第22回国会 行政監察特別委員会 第10号(1955/07/08、27期、日本社会党(左))

○高津委員 石井証人お尋ねしますが、あなたは、偏向教育、それも左翼的な偏向教育ともとれる若干の実例をあげられたのでありますが、   〔南委員長代理退席、高木委員長   代理着席〕 私は、それは不完全列挙法に基くものであって、その確率はきわめて低いと思うのであります。二千編も三千編もある教科書の中から、これは左翼的だという部分を拾っていく場合には、そのくらいは出てこようかと思うのであります。農民の所得を調べる場合に、坪刈りをやるのに、どこの坪刈りをやれば農民に有利になるか、農民に不利になるか、小作に有利か大地主に有利か、そのやり方でどうにでも動くのであって、福岡県のある選挙区で世論調査をすれば革……

第22回国会 行政監察特別委員会 第11号(1955/07/11、27期、日本社会党(左))

○高津委員 議事進行について。去る八日午後の当委員会において石井一朝証人は「私は本席にもし出頭しなければ罰金一万円以下禁錮一カ年という脅迫状みたいなものをもらって出て来たのです。しかも多忙であります。証人に対してただいまの高津委員の発言は」云々という発言をされたことが速記録にも明らかに載っておるのであります。これは本委員会に対する侮辱的言辞と聞えるし、少くとも妥当を欠いた発言だと存じます。委員長は、証人に対し、ただいま私が速記録から引用した部分の取り消しを命じていただくことを私は提案するものであります。
【次の発言】 本委員は、「罰金一万円以下禁錮一カ年という脅迫状みたいなものをもらって出て来……

第22回国会 行政監察特別委員会 第13号(1955/07/15、27期、日本社会党(左))

○高津委員 特約供給所は中間搾取機関であるから、それでその供給面においても徹底的に検討することがいい、そういうような資本主義の骨格を掘りくずすような議論が出るかと思えば、また非常に――申しますまい。  それで、私は具体的な問題でイエス、ノーでお答えを願いたいのでありますが、不公正な取引が学童の用いる教科書の販売供給の上に行われては私は非常に困ると思います。非常に有力な、あなたも御存じの学校図書なるものがあって、そこの現役の取締役が中央教育審議会の委員になっておる。しかもそれは最近のできごとである。その人を行政監察のこの委員会において調べてみると、そこの社長の責任のある回答によって、一万八千五百……

第22回国会 行政監察特別委員会 第14号(1955/07/22、27期、日本社会党(左))

○高津委員 あなたの会社は八億円の商売をなさっているのですが、普通の場合印刷会社と教科書出版と別にしているのに、あなたのところでは一つでおやりになっているのは、どういう事情に基くものでしょうか。
【次の発言】 あなたの会社には特約供給所が株を持っておりますか、これが一点。それから、配当総額と、あなた方役員のとっておられる俸給、ボーナス、手当というか、それらの総額はおのおのどのくらいですか。昭和二十九年度で。
【次の発言】 あなたは駐在員を全国で非常に少く置いておるように御報告になりましたが、たとえば神奈川県の場合、われわれの聞くところでは二郡で一人というふうな数になっており、本社への登録と別に……

第22回国会 行政監察特別委員会 第15号(1955/07/25、27期、日本社会党(左))

○高津委員 北島証人は、現行の民間検定と、いわゆる国定と、いずれがいいとお考えでしょうか。
【次の発言】 現在の民間検定でも、文部官僚が相当検定を左右し得るような事情になっておるので、これでさえ問題がある、私はかように考えておりますが、北島証人はその点にお気がついておられますかどうか。
【次の発言】 教科書の出版における印刷の占める割合というものは非常に大きなものだと思います。しかし、印刷業か出版業かといえば、これはやはり出版業だろうと思う。あなたは印刷と出版とどっちが重要性があるとお考えでしょうか。
【次の発言】 あなたは大日本印刷の社長もやっておられるのですが、大日本印刷では、大日本図書の……

第22回国会 行政監察特別委員会 第16号(1955/07/28、27期、日本社会党(左))

○高津委員 私は、今までたくさんの証人からこの行監で証言を聞きましたが、一番誠意が足りないのが四条証人だと思います。私は、あなたが隠そうと思われても隠されない、あなたが知っておられねばならない問題について聞きますから、一つ冷静に真実をお答え願いたい。  あなたは教科書協会では運営の委員会の担当責任者でありますか。
【次の発言】 それではお尋ねしますが、あらゆる教科書会社のことでなしに、あなたの会社について聞くのだから、その数字がわからないはずはない。あなたの教科書は十億円に余る売り上げなのでありますが、そういう膨大なものを列車で送られるのとトラックで送られるのとは、どっちが多いですか。

第22回国会 行政監察特別委員会 第17号(1955/07/29、27期、日本社会党(左))

○高津委員 今までの証人の中には、知らぬ存ぜぬというようによく言われる証人があり、いろいろわれわれは不満を持っておったのでありますが、本日の佐藤証人はきわめて忠実に、ほとんど行監にサービスし過ぎるくらいに懇切にしかも明快に答弁をされるので、私たちは非常に感謝しておるのでありますが、なお一、二の点をお伺いしたいと思います。  第一は、日教組は日本の保守勢力から非常に攻撃され、またねらわれておると思うのであります。私は、日教組というものがあの組織を守ってその運動を進めていなかったならば、日本の民主化はおくれたであろう、教育の民主化もほとんどできなかったであろう、また教職員の人のいわゆる労働条件はも……

第22回国会 行政監察特別委員会 第18号(1955/08/01、27期、日本社会党(左))

○高津委員 数多いものを少数にしぼれば独占価格を形成するのに役立つというのが経済上のほとんど不動の原則ですが、あなたはそういうことはお考えになりませんか。石けんを売る会社が多ければ、競争によって安くなる。石けんを三社だけで製造販売するということになれば、価格は、三社がカルテルでも結べば、高い価格を維持することができる。そういう原則が考えられるが、あなたはそれに対してはどうお考えですか。
【次の発言】 今濱野委員が、数種にしぼったならば定価が安くなるというが、福島県だけでそういうことをやっても、全国的に、あなたのところで三種なら三種にしぼった教科書の値段が下ったという事実があれば知りたいと思う、……

第22回国会 行政監察特別委員会 第20号(1955/09/19、27期、日本社会党(左))

○高津委員 米田証人にお尋ねしますが、私は、あなたの証言で、これはもちろん教科書の問題ではなくて夏冬休み帳の問題になっておるのだが、どうしてそこをこんなに詳しく調べるのであろうかと思いながら聞いたのであります。それからまた、三十円の定価を二十二円で地区や支部の学校が受け取って、その中で三円は貧窮児童が一割いるという見通しでそれに充てたというあなたの御説明もよくわかりました。北海道の場合は、全国の比率から見て、もっと一割以上も貧窮児童があるのではないかと思われるくらいであります。そうして、八円の中の残りの五円について、あなたの説明を聞いたのでありますが、膨大な人員を動員して熱心に種々な研究をして……

第22回国会 行政監察特別委員会 第21号(1955/09/20、27期、日本社会党(左))

○高津委員 吉武証人にお尋ねしますが、北海道教組の全道の支部などが受け取った一冊について五円の金額は不当なものである、このようにお考えになりますか。
【次の発言】 私は不当と思っていませんよ。
【次の発言】 きのう本委員は北海道の教組の最高責任者から詳細に聞いたのでありますが、その五円は、三十円という本の定価から見ると、もし印税と見れば一割六分六厘六毛、こういう数字になるのであります。夏目漱石の印税は競争によって三割という例もあります。現在の売れっ子の作家の印税も二割というのもあります。それで、北海道の場合一割六分六厘六毛ということは、まるでけたはずれに高いものだというような印象を持たないよう……

第23回国会 外務委員会 第3号(1955/12/05、27期、日本社会党)

○高津委員 南の韓国はぷりぷり怒っておりますが、北の朝鮮民主主義人民共和国は微笑して日本に手を伸べておるのであります。私は民間外交の立場からこの間古屋貞雄君たちと一緒に合計八名で朝鮮を訪問したのであります。そうして国のためになればと思って金日成元帥兼首相、南日外相、国会議長の金科奉、この三人とわれわれは実に三時間半にわたって会談をしていろいろ意見を交換したのであります。その際に金日成首相は、現在機械製品は主としてソ連から入れておる、生活必需品でわが国でできないものは中国から入れておる、だがわが国としては日本からいろいろ商品を輸入したいと思っておる、そのためには新潟からも非常に近い、伏木からも非……

第23回国会 外務委員会 第7号(1955/12/10、27期、日本社会党)

○高津委員 私は日ソ交渉についてお尋ねをします。日ソ交渉の内容には多くの課題がありますが、在ソ戦犯釈放問題は日ソ両国においてすでに一致点が見出されているのでしょうか。まだだということであるならば、その対立をしたというか、不一致の部分はどういう点であるか、それをお尋ねいたします。
【次の発言】 不一致点は、ソ連側は平和条約を結んだら本問題を解決する、日本側は、その他の一般交渉とは別に人道問題としてこれを別個に早くやってくれ、こういう点が不一致点として残っておるというお答えでありますが、在ソ戦犯の釈放問題の中で、ソ連側は在ソ抑留邦人を戦犯と言い、日本側は戦犯ではないと言い張っているという、そういう……

第23回国会 外務委員会 第9号(1955/12/13、27期、日本社会党)

○高津委員 議事進行について。この際大事な問題だから、昼食をして、落ちついたところで続けてもらいたいと思います。
【次の発言】 私は、政府の態度は、乗りおくれては、といって特別に急ぐ気配が見えるように受け取れるのでありますが、私もある程度は急ぐ必要を認める。だがかくばかり急ぐに値すると思われる理由いかん、こういう質問でありますが、この質問の背景をお話すれば的確なる御回答が得られるかと思って、この際私の考えを申し上げたいと思います。  国連加盟の問題についてあれだけ多数の、五十二ヵ国という数をもって迫ると、それに対して容易にノーとは言えないので、外モンゴールのようないやでいやでしょうがない、アメ……

第24回国会 逓信委員会 第22号(1956/05/30、27期、日本社会党)

○高津正道君 これは尾道市にテレビジョン放送所を早期に設置せられますよう要望いたしますというのです。理由を申し上げますが、広島県の尾道市は、広島、岡山両市のほぼ中央にあり、瀬戸内海の中心拠点であります。すなわち西は三原市に隣接し、東は松永市、福山市、府中市と相つながり、南は海を隔てて因島市に面しておりまして、一大都市圏を造成しておる感があります。なお本市を起点として前面に無数に点在しておる芸予諸島は、そのままに四国西北部の諸都市につながっておりまして、地理的環境に恵まれて、これら各都市の交通、産業、経済、文化の中央基地となっております。現在の尾道放送局が尾道市千光寺山頂に設立され、昭和十六年に……

第24回国会 文教委員会 第9号(1956/02/23、27期、日本社会党)

○高津委員 紀元節を国の祝日ともきめてないのに、小学校の校長がそういうような六百六十年も年代が違う、そういう伝説は間違いであるということが学界で確定しておるものを、これに反してそういう祝日をやるということは、文部大臣が科学教育の振興ということを非常に重視されて、予算も昨年度よりもある程度増額してあるのに、こういうようなことをやるものが現われれば、科学精神、科学教育の振興というようなことは台なしになってしまうと私は考えるが、文部大臣はそのようなことはない、いよいよ科学精神に役立つくらいに考えているんじゃないですか。
【次の発言】 六百六十年のズレがあることは、大陸に整備しているところの文書、歴史……

第24回国会 文教委員会 第20号(1956/03/27、27期、日本社会党)

○高津委員 関連して……。大臣は教育は中正永続的なものであるから、一党専制にならないようにするために一つの党派から二人以上は出ないというような任命の制限を作っておる、こういうお話でありましたが、ある党に登録されておる法律上の党員、それから登録されておらない熱心な熱心な党員、二種類あります。あれは党員じゃないといっても、任命する場合には委員を全部一党で任命することもできるのであります。それで党員と言われる場合は衆目の見るところ、十指の指さすところ、あれはこういう主義を持っておる、こういう考えを持っておるという人間と登録された法律上の党員と区別ができますか。それも質問になるが、今区別ができるできぬ……

第24回国会 文教委員会 第21号(1956/03/28、27期、日本社会党)

○高津委員 昨日に続いてこの法案について質問をいたします。この法案に対しては目下ごうごうたる非難が起っており、その非難の台風は日を追つて吹きつのるばかりであります。私はこれは文部大臣として十分に御留意いただきたいと存じます。すなわちその実情を申しますが、第一は、東京方面の教育界の最高の権威矢内原東大総長初め現役大学学長八名、元大学総長二名、計十名の反対声明がありました。  第二は、これに続く関西教育界の最高権威、これまた滝川幸辰総長を初めとする十三名の反対声明であります。  第三は、大学教育を受けつつある大学生十八万人の一大集団である全学連の右の反対声明に対する支持声明であります。  第四は、……

第24回国会 文教委員会 第22号(1956/03/29、27期、日本社会党)

○高津委員 どうも短かい用語できちんとまとめることができないで、大臣もお困まりだろうと思いますが、あるほんの少しの部分はダブることもあるかもしれませんが、関連があってそれを言わざるを得ないで言うのでありますから、御了承を得ておいて質問に入ります。  近ごろ地方新聞も中央新聞も、私のいわゆる米ソ両大国の中間にある独立、半独立の国々の動向を大きく報道しておるのであります。それは米ソ両国がおのおの軍事的な面のほかにそれら中間地帯の国々に対して経済文化の面での競争を特に強化しているという大きい事態が新たに発生しているし、またそれらの中間地帯諸国の地位が隔世の感があるほどに国際政局に大きい発言力、影響力……

第24回国会 文教委員会 第24号(1956/04/03、27期、日本社会党)

○高津委員 これは文教の面における実に大法案だと思うのでありますが、この大法案を用意される場合相当の時間が要るものだと思うのです。この法律案の要綱ができたのは何月何日であったか、それからその要綱を含めてこの法案の作成を文部省のだれを主任としてきめられたか、その担当者が命ぜられた日時はいつであったか、これを承わっておきたい。
【次の発言】 緒方初中局長に最初に命ぜられた日時を聞いておるのです。
【次の発言】 二大政党が対立になり、今後は各町村にまで二大政党の支部がどんどんできていく。教育は中正なるべきものであるから、それへの影響ということがあるので、これはそのことのないようにせなければならぬ。す……

第24回国会 文教委員会 第26号(1956/04/06、27期、日本社会党)

○高津委員 竹尾政務次官に対し辻原委員との質疑応答に関して、私から質問いたします。政務次官はただいま自分は教育委員会育成強化の主張を少しも変えているのではない、主張を変えたのはむしろ社会党の文教委員諸君であろう、すなわち社会党は初め市町村教育委員会の実施に対して反対をされ、今はその擁護に回っておるではないか、変っておるのは社会党であろう、こういうような御意見でございましたが、大体そういう意味であったと私は理解しておりますが、市町村教育委員会を置くに際しては十分考えるべきで、そんなに急いで誤まってはいかない、十分考えなければならないといって、それに私は反対をした。しかしいやしくも設置された以上は……

第24回国会 文教委員会 第27号(1956/04/10、27期、日本社会党)

○高津委員 関連して。文部広報の百四十一号を読んでみますと、中央集権ではない、こういうことが第一に論ぜられておるのであります。しかし七日と九日の公聴会に現われた人々のほとんど圧倒的多数が、これは中央集権であるということをみな認めておるのであります。野党の者は全部これは中央集権である、こう言っておるのであります。次に公選制を改めて任命制に切りかえるということは必ず不法な支配を伴うに違いないということを、われわれは主張しておるのでありますが、この文部広報の中には、不当な支配は起らないということを、大きな二段抜きの見出しで宣伝をしておるのであります。第三には、教育委員会の自主性は阻害しないものである……

第24回国会 文教委員会 第28号(1956/04/11、27期、日本社会党)

○高津委員 関連して……。ただいま政府の見解で明らかになったことは、文部大臣の答弁の中に、地方の教育委員会では、届出、承認を受けさせることとする定めを設けるのであるが、その場合には、新聞たるアカハタは届出、承認を要すると指定するのだろう、すなわちよい雑誌あるいはよい新聞、あるいはその新聞の何の面ならよかろうと指定するのだろう、こういう御発言を私は承わったのであります。悪い分は指定を要することになっておるし、よい分は、黙ってそれを使っていい分だと、こういうよい方をずっと並べるので、それに書いてない分は、届出と承認を要する、こういうようにするのだというように私ははっきり聞いたのであります。そうであ……

第24回国会 文教委員会 第29号(1956/04/12、27期、日本社会党)

○高津委員 第三十三条の二項に非常にこだわるようでありますが、間もなく第一条からの質疑が始められると思います。  教育委員会が、その所管に属する学校その他の教育機関の管理運営の基本的事項について必要な教育委員会規則を定める場合、その基本的事項に跛行を生ずるおそれがあろうかと思いますが、その場合の調整策はどうなっておりますか。
【次の発言】 教材とは何ぞやという質問について、いろいろ政府の側からその例を示されたのでありますが、学校において強制的にかつ一斉に採用するテストとか、ワークとかいうものとは違って、任意に購読されまたは利用されるもの、たとえば雑誌のようなものですが、クラスに六十人いて、その……

第24回国会 文教委員会 第30号(1956/04/24、27期、日本社会党)

○高津委員 教科書法案について質問をいたします。  旧民主党では教科書問題特別委員会をお作りの上で、教科書問題を相当御研究になっていたのですが、その御研究の所産がこの教科書法案というものですか。すなわちその研究の結果がここに現われてきておるものでありましょうか。
【次の発言】 すると民主党の教科書問題特別委員会の研究調査の結果のほかには、どういうものがそのほかに加わっておるのですか。
【次の発言】 旧日本民主党の特別委員会には私は特別の偏見があったと思います。私が偏見がありというのは、そこでお出しになった「うれうべき教科書」を見ればすぐにわかるのでありまして、その「うれうべき教科書」の出版物を……

第24回国会 文教委員会 第31号(1956/04/25、27期、日本社会党)

○高津委員 文化放送の十四日の清瀬文相の録音について重ねてお尋ねいたしますが、私は、あの御放送の内容は、現行憲法のもとに今日日本が文化国家、平和国家として歩もうとしているわが国の立場から見て、不適切であることはもちろん、不穏当でもあるし、さらに内外に対する悪影響は甚大であると考えておるのであります。昨日は私の記憶をたどってお尋ねいたしましたが、本日は問題のその録音放送の筆記を持って参りました。清瀬文相は実にこのように申されておるのであります。アナウンサーの質問を申し上げておきますが、「あなたはあの東京裁判で東条英機元大将などA級戦犯の主任弁護人をなさったのですが、今荒木貞夫元大将らのA級戦犯が……

第24回国会 文教委員会 第32号(1956/04/26、27期、日本社会党)

○高津委員 関連して。関係者は非常に迷惑に思い、そうして強く反対をしておるのにこういうことを出されるのでありますが、それはアメリカとかイギリスとかその他どこかの先進国が日本政府に勧奨あるいはサゼスチョンを与えたのであるかどうか、それを一点。
【次の発言】 さっき文部大臣は、午前中の参考人の述べたそのような強い全面的反対は全部を代表するものではない、自分はそのメンバーの一人に入っておるが、自分は賛成だ、午前の開陳された意見には自分は反対で、この法案には賛成だ、賛成者が一人は明らかにここにいるのだから、こう言われるのは全く形式論で、今の日本著作権協議会というものの幹部が出て代表しておるのに、実態は……

第24回国会 文教委員会 第35号(1956/05/08、27期、日本社会党)

○高津委員 この教科書法案を見ますと、非常に中央集権的な色彩が強いのであります。ちょっと見てみましても、たとえば第三条に「教科書の種目は、教科ごとに、教授内容及び教授方法の差異に応じ、文部省令で定める。」と、教科種目をこのように文部省で自由にできるようにしておるのであります。また第五条には「教科書の検定の基準は、文部大臣が教科書検定審議会に諮問して定める。」と、ここでまたはっきりと文部大臣に検定の権利を与えておるのであります。それから第七条の「文部大臣は、検定の申請に係る図書が次の各号の一に該当するときは、教科書検定審議会に諮問して、検定を行わないこととすることができる。」と、ここでまた今まで……

第24回国会 文教委員会 第37号(1956/05/10、27期、日本社会党)

○高津委員 本委員は、国立広島大学教育学部が広島市内に東雲分校、同じく三原市に三原分校、同じく福山市に福山分校と、三つの分校を持っている中で、三原分校のみをほとんどまま子扱いするがごとく強引に廃校にせんとしている。これに対し地元たる三原市に実に涙ぐましいばかりの全市的反対運動が巻き起っておりますので、本日はこの文教委員会において政府、なかんずく文部省の御見解を承わっておきたいと存じます。  御出席の稻田大学局長はその間の事情は十分御存じでありますが、委員会の速記もあることでありますし、ものの順序としてごく簡単に三原分校の沿革について数言申しますと、今から四十七年前の明治四十二年にこの分校の前身……

第24回国会 文教委員会 第41号(1956/05/18、27期、日本社会党)

○高津委員 きわめて簡単ですから。この法案の第四十五条を見ますと、供給業者のことを書いてあるのでありますが、最末端は取次供給所というものであります。その最末端のことをこの法案ではどういうように扱っておるのでしょうか。
【次の発言】 私の言うのは、小学校、中学校などに本をじかに持って行って売っておる取次供給所というものがありますね。そのことを言うのですが、それでは角度を変えてお尋ねしますが、そのことの調査をこの法案を用意するためになさったか。調査をなさったならば、それに対するどういう見解に到達されたか、こういうことをお尋ねいたします。
【次の発言】 学校に一番近いところにある――ずいぶん遠いとこ……

第24回国会 文教委員会 第42号(1956/05/19、27期、日本社会党)

○高津委員 関連してちょっと。前後の言葉があったという御弁明でありまするけれども、戦争を始めたのは自衛のためであり、そうして戦争の最後は、白人が東洋制覇をしておるからそれを解放するための戦争であった、このように当時の軍人諸君が考えておったということはよろしいと、こういう表現でありますが……。(「よろしいじゃない」と呼ぶ者あり)それでは原文を読んでみましょう。正確でいい。「あの戦争をやったときはですね。自衛ということで起ったんです。自衛ということで起りましたが、しかしながら起った以上の結末として、白色人種の東洋制覇を、これを解放しようという考えがあったんですから、その意味で当時聖戦と名づけたんで……

第24回国会 文教委員会 第43号(1956/05/21、27期、日本社会党)

○高津委員 関連。建前は今清瀬文相の言われるように、検定制度の維持であって、国定制度に切りかえるものではない。表面上はまさにそう言えると思います。しかしながら小牧委員の指摘されるように、検定職員や審議会のメンバーを、別に選定の選考委員会を、設けるでもなく、勝手に文部大臣及び文部省が任命し得るのであるから、実質上は思いのままに指導ができる。建前はくずしていないかもしれぬが、実質上国定へだんだん近寄るのはもちろんであるが、今でさえも思うがままの教科書を文部省が作り得るような実態になっておる。こういう意見に対する答弁にはなっていないと思うのであります。  私はけさの有力なる新聞に、記者が責任を明らか……

第24回国会 文教委員会 第44号(1956/05/22、27期、日本社会党)

○高津委員 お尋ねいたします。この修正案によれば、検定拒否を規定している第七条を削除することになっております。この修正をもってすれば、文部省が新たに四十五名の専属の検定職員を置くことになっておるのが、置かないことになるのでしょうか。すなわちもしも四十五名の検定のための専従職員を置くとすれば、それは大学教授クラスであるともいわれ、行政簡素化にも反すると思います。もう一つは、文部省の中にこういう検定の専門職をたくさん置けば、いよいよ行政権を強めることになって、国定教科書にいよいよ移行することになろう、こう考えますので、この修正案によれば、あの四十五名は削ることになるのでありましょうか。お尋ねいたし……

第24回国会 文教委員会 第47号(1956/07/16、27期、日本社会党)

○高津委員 関連して。私は教科書法案についてただ一点大臣の所見をただしたいと思います。  教科書法案が第二十四国会で審議未了で廃案になった、これは国会の意思決定でありますが、今大臣は行政措置で自分のやり得ることであると言って三つあげられたのでありますが、たとえば検定強化の点について申しましても、あなたのような思想であり、また文部省の最近の官僚の動く傾向から見て、このようなスタッフで検定強化をされては大へんなことになるという点が一番大きな論点であったわけであります。それで一番論争点になったところを行政措置でやってしまうというのは、四十五名を二十五名にとどめるのかもしらんけれども、それは政治道徳上……

第24回国会 文教委員会 第49号(1956/09/27、27期、日本社会党)

○高津委員 文部大臣にお尋ねをいたしますが、この間文化勲章について農林大臣やあるいは郵政大臣からは閣議でどんどん押しまくられておるような傾向が見えるし、あるいはまた京都の観光税の社寺側のストが三カ月も続いておるのでありますが、この問題について所管大臣である文部大臣は自治庁のなすがままにまかせて、今やまた農林大臣が飛び出してきて、社寺側二人それから京都市役所側二人、第三者に河野農林大臣の無二の親友である大映社長まで引っぱり出して、そうして調停に乗り出すというように、文部大臣は何がお忙しいのであるか知らないか、こういう自分のほんとうの職務である方面をどことなく軽視して、何かりかれたもののように、一……

第24回国会 文教委員会 第52号(1956/10/25、27期、日本社会党)

○高津委員 文部大臣はまだ御出席になりませんが、大学の数が五百になんなんとするほどの多数であるので、弁当を売る駅の数ぐらい大学があるというので駅弁大学というような、悪口を意味するような言葉で呼ばれております。だからそれを整理統合するという考えだというようなことを、車中談その他においてしばしば見解を発表されておりますが、担当局長であられる稻田大学学術局長はこの問題についてはどういう構想を持っておられるのか、至急それらの統合をやろうという考えを持っておられるのか、これをお伺いするのでありますが、ただいま文部大臣が御出席になりましたので、文部大臣は五百になんなんとする、あまりにも多い大学を整理統合す……

第24回国会 文教委員会 第53号(1956/10/26、27期、日本社会党)

○高津委員 関連して。不良映画の悪影響ということを文部大臣はほとんど何人よりも一番強く感じておられるらしいのですが、実害がありと認められるのはどういう点からでしょうか。青少年に実害ありという証拠ですね。
【次の発言】 暴力教室の映画を見て、その影響で学校の生徒がそういうことがあったというのは、日本で何百何十そういう例が出ておるのですか、一つですか。
【次の発言】 それは新聞で見られたことであろうと思うが、文部省としてその影響を東京で調べ、大阪で調べるというように調べた統計的なものを持っておられるのかどうか。
【次の発言】 江戸川乱歩氏と私話したのですが、ある犯罪をやった人間を捜査したら、江戸川……

第26回国会 内閣委員会 第40号(1957/05/14、27期、日本社会党)

○高津委員 本案の提案者にお尋ねをいたします。一体国民的祭日の一つ、それも建国の記念日を新たに設けるというような大問題の結論を出そうとする場合には、その決定を見たら全国民がそれを支持するかいなかを十分に検討する必要があると思うのであります。二大政党は衆議院の議席の九九・四%を占めているのでございます。御承知のごとく二大政党以外の議員といえば、わずかに三人、すなわち共産党の二人、無所属の小林信一君あるのみであります。かくのごとき重要なる地位と職責とを有する二大政党の一方たる日本社会党が、本案に徹底的に反対するのですから、実施されるに至ってもあるいは国民の相当部分が、この二月十一日の行事を繰り返し……

第26回国会 内閣委員会 第41号(1957/05/15、27期、日本社会党)

○高津委員 昨日提案者に、たとえば十周年記念の式典は政府としてはやらない、核兵器の問題については岸総理がああいうような発言をされる、そして新たに紀元節を復活する、この調子の逆コースで日本が進むならば、過去の軍国主義日本に悩んだ諸外国は非常に疑って、日本は国際信用上も損をするであろうし、貿易にも、国際外交の上にも大きい影響があるだろう、このように質問をしたのに対し、小川提案者は、外国が何と思おうとも、日本で法律を決定するのに何のはばかるところがあるか、自主的になるのだ、また外国はそのように日本に対して反感を持つようなことにはならない、こういう答弁をされるのでありますが、そのような見解の議員提出の……

第26回国会 文教委員会 第4号(1957/02/13、27期、日本社会党)

○高津委員 関連して。ただいま文部大臣の紀元節問題に関する御答弁を聞いておりますと、二月十一日に義務教育の諸学校で学業に差しつかえない限り紀元節をやっておっても、そのことは差しつかえないと、こういうお話でございました。戦後民主主義の憲法を定め、民主主義の態勢で日本は進んでおるのでありますが、この二月十一日に学校でもそういう問題が起り、町では旧軍人や神ながらの神社本庁あるいは右翼、そういうようなものが復古調に乗ってやる、こういう時代にそういうことを放任しておいていいような軽い事柄でありましょうか。紀元節の復活ということは大きい問題ですか、小さい問題ですか、これをまず文部大臣に聞きたいと思うのです……

第26回国会 文教委員会 第5号(1957/02/20、27期、日本社会党)

○高津委員 前会山崎始男委員が、岡山県の自由民主党県支部連合会の幹事長が、校長に対して不当なアンケートを六項目出した、その資料が配付されたのでありますが、その資料を拝見いたしますと、学校長の組合離脱の問題に対して、設問の中に、「職員を監督する地位にある学校長は教員組合を離脱するのが適当ではないでしょうか。」、自分の意思をはっきりと表明して、これに反対のことが書けるか、反対はできないだろう、離脱が当然だということを意思表示をして、そうして設問をしておる。それは第四項でありますが、第五項において、県教組の問題を扱っておる中に、「県教組は職員団体(地方公務員法第五十二条の規定)であって争議権を背景と……

第26回国会 文教委員会 第6号(1957/02/27、27期、日本社会党)

○高津委員 関連して。島居長官がさきに、御存じの通り役所にはいろいろな事情がありまして、そうしておくれたのだ、私はちっとも存じていないのでありますが、いろいろの事情というような中身を承わりたいと思います。
【次の発言】 統合本部長の文部大臣がいて、そうして連絡の方面はあなたの方でおやりになった、それがすべて命を受けてやられた、こういうふうに解してよろしゅうございますか。
【次の発言】 南極観測の統合本部長という文部大臣がいるのに、文部大臣がやらないで、あなたの方ですべて事をきめておられるように私には受け取れるのですが、その関係はどうなっておるのですか。

第26回国会 文教委員会 第8号(1957/03/06、27期、日本社会党)

○高津委員 私は永山委員の質問の趣旨に全面的に同感して拝聴しておったのでありますが、私の持論をこの際ほんの一言申し上げて、具体的な質問に入りたいと思います。  私は教育において環境というものがいかに大きい作用を持つかを若干認識しているつもりでございます。さればこそ明治神宮外苑に近い鳩森小学校付近の売春宿化しやすい多くの旅館の問題をこの文教委員会で最初に取り上げた光栄を私は持っております。ところで三原市にある広島大学三原分校ほど恵まれた環境を有する教員養成の学校はまれであると申して差しつかえあるまいと存じます。その理由は、この分校廃止の問題が起るや、三原市でたちまち十日ばかりの短期間に存置を要望……

第26回国会 文教委員会 第12号(1957/03/27、27期、日本社会党)

○高津委員 小さいように見えるが、私の主観だけでなく、確実に大きな問題と思えるに違いない問題について質問いたします。  わが国は、昨年ユネスコの国際版権同盟に加入したのでありますが、その加入直後に、日本で著作権を無視するグメリン複製事件なるものが起ったのであります。これはドイツの七十九巻あるグメリンの無機化学全書、定価百八十五万円のものを複製いたしまして、三十三万円で売ると大きい予約募集をして問題になった事件であります。すると、大きな問題になったので、昨年八月の半ばにユネスコや国際化学連合の総長ストール氏より、同連合日本代表水島三一郎氏に電報があり、また日本学術会議化学研究連絡委員会委員長亀山……

第26回国会 文教委員会 第14号(1957/03/29、27期、日本社会党)

○高津委員 この日本の著名な、進歩的な、しかも代表的な学者を呼んで、小さい十数年前のできごとを根掘り葉掘り聞くということは、日本の学者に対してもまた日本に対してもエチケットに反するし、国際道義の上からも非常な行き過ぎだと私は思います。そうしてソ連との人事交流がだいぶ行われておるが、アメリカが最も攻撃しておるソ連においてそのことが起らず、アメリカにおいてこのようなことが行われるのであれば、今後日本人が渡米する場合に、これはわれわれも引っぱられるのではあるまいか、こういうような不安さえも抱く重大な問題だと私は思いますので、委員長におかれては外務大臣にこの委員会に必ず出てもらい、十分にこの問題は討議……

第26回国会 文教委員会 第16号(1957/04/04、27期、日本社会党)

○高津委員 視察のため、あるいはその他の用務を負って国会議員が向うに参り、アメリカに滞在している場合も、アメリカの法律ではやはりこのような喚問ができるのかどうか、できるとお認めになっているかどうかを伺います。
【次の発言】 国家と国家の間にはまだ国交が回復していない場合でも、文化交流を盛んにしようと両方から努力している。日米の間でも、文化交流ということは非常に重視されております。そして文化交流の一部として都留教授が向うに行っておるものを、全くドライというか、えげつないというか、ああいう喚問をするということは、井上外務政務次官のお言葉によれば、親善の点からも儀礼の点からも遺憾であると言われるので……

第26回国会 文教委員会 第17号(1957/04/10、27期、日本社会党)

○高津委員 関連して、この問題はなかなか重大であると思います、アメリカの上院国内治安委員会が日本の著名の士をあのように喚問して、二十年前のこと、あるいは昭和四、五年ごろのことまで、反帝同盟のことまで、根掘り葉掘り聞いておるのでありますが、その意図は反共思想、反共対策を強化しようという意図があることは、われわれには見てとれるのであります。それをやればどういうことになるかといえば、軍事予算にあのように、反共ノイローゼで六割五分もそれ以上も、国家予算をきいておるというようなやり方であります。それだからこそ日本の公務員でも、日本が怒って、ますます反米思想が起るような結果をもたらすことにも思い及ばずに、……

第26回国会 文教委員会 第19号(1957/04/17、27期、日本社会党)

○高津委員 関連して。この法案を出されるについて体育団体が今までどのようにして財政をまかなってきたか、それについての把握があったと思いますが、簡単にその御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 日本体育協会に対して今回一千万円の補助を国が出す。これについて監督規程というか、監査規程というか、そういうようなものを新たに作られる用意があるのですかどうですか。
【次の発言】 現在文部省で考えておられるその補助金の使用条件とか、何らかの基準とか、そういうようなものはどういう内容のものですか。

第26回国会 文教委員会 第20号(1957/04/25、27期、日本社会党)

○高津委員 私は、文部大臣が科学技術の奨励に力をいたされる点については非常に賛成でありますけれども、その文部大臣が、あろうことか、世界メシヤ教――この世界メシヤ教なるものは観音教といって、脱税をやって、非常に天下の糾弾したところのものでありますが、今そういう名前になっているのに、一昨日その世界メシヤ教の水晶殿において――水晶殿というような名前をああいうものはよくつけるのですが、そこで狂犬病毒を浄霊にて治癒せしめる実験――浄霊とはメシヤ教でお浄霊といって、からだに手を触れないけれども、清い霊を向うに与えて病気をなおすというインチキであります。それから病気発生の原因と浄霊の意義、あるいは不在遠隔治……

第26回国会 文教委員会 第21号(1957/04/27、27期、日本社会党)

○高津委員 国家公務員が文筆活動をやって悪いということはない、私はそれは認めるものでありますが、次の質問をいたしたいと思います。  第一に東京教育大学のうちに教育図書研究会という財団法人がありますが、文部当局はその実態や活動状況を調査なさったことがありますか。
【次の発言】 広島大学教育学部内に学校図書研究会というのがありますが、それらの実態、活動状況を御調査になったことがありますか。
【次の発言】 会長以下その役員はどういう顔ぶれでございましょうか。
【次の発言】 民法の規定によりますと、財団法人を設立する場合には、いわゆる寄付行為が必要でありまして、設立者はこの寄付行為によって一定の資産を……

第26回国会 文教委員会 第23号(1957/05/11、27期、日本社会党)

○高津委員 私は、今から三十数年前に、そこに来ておられる大久保大臣が、満州及び北支方面に出張されて、われわれが国外へ脱出するのを一生懸命に守っておられたのでありますが、やはり警察関係の担当の大臣になっておられるので、この際特に一言重要な問題を申し上げたいと思うのです。それは一つの政党の政治家、あるいは長く続いておる多くの内閣の、その一つの内閣の行動が国の運命にも大なき影響を及ぼすということを私は思うのであります。大正九年ごろに警察の取締り方はどういうものであったかというと、われわれがメーデーに参加しようとすると、みんなそれを引っぱってしまうのです。会場に集まろうとすると、入口にわれわれの顔を知……

第26回国会 文教委員会 第26号(1957/05/16、27期、日本社会党)

○高津委員 教育職員免許法施行法の一部を改正する法律案について質問をいたします。  この法案にあげている陸軍士官学校等、旧軍関係学校卒業者で、現に教員の職にある者のうちで、在職一年以上の者、それだけに限った理由を御説明願いたいと思います。
【次の発言】 この法律案が実施を見て適用を受ける者は全国で約三百名という御説明でありますが、それは文部省の調査によるものでありましょうか。そしてまた約三百名というのは、三百名を下回るのか、あるいはどのくらい上回るのか、それも念のために聞いておきたいと思います。
【次の発言】 さらに念のためにお尋ねいたしますが、その人々は一年以上在職していれば、もはや軍部の学……

第26回国会 文教委員会 第27号(1957/05/18、27期、日本社会党)

○高津委員 私は、四月二十七日の当委員会で文部省の教科書行政について質問をいたしましたが、その際内藤初中局長、安達教科書課長の御説明を承わりました。しかしそれが納得されないので、質問を保留しておいたのであります。その間急いであげるべき法案や緊急な諸問題の審議が続けられ、本日やっと教科書行政に関する質疑の時間をいただいて、委員長、理事、委員各位に感謝しながら若干の点を簡明に質問をいたします。  第一点は、先般当委員会において東京教育大学教育図書研究会は、その所有する株をすでに処分した。すなわち学図に引き取ってもらったと言われ、また広島大学の学校図書研究会の方は目下その手続中であると御答弁になりま……

第26回国会 文教委員会 第28号(1957/07/09、27期、日本社会党)

○高津委員 文教委員会で過去六、七年の間、芸術院のやっておる日展の問題については全然取り扱われていないのでありますが、芸術院そのものについても、またその日展についても、いろいろ十分文教委員会としても見ていなければならない問題があると思いますので、ウェットというか、エレガントな世界へらんぼうな言葉であちこちお尋ねをしますから、お答えを願いたいと思います。  どうも芸術家を何さん、何氏というのもむずかしいから敬語を省略して入りますが、日展は戦後十カ年の間だけを限って見ても、不思議なほど評判が悪いのであります。新聞の美術部の記者も美術評論家も決してよくは批評をしないのであります。世論は、日展に対して……

第26回国会 文教委員会 第29号(1957/07/10、27期、日本社会党)

○高津委員 文部当局にお伺いしますが、文教委員会で美術行政を扱うということになると、会員の中に貿収運動を始めた者があって、私にそれを文書で持ってきた人がおります。読み上げてみますと「さて文教委員会が美術行政に監視の目を光らせてきたうわさに、ことに日展工芸部、特にそこの第一のボス岩田藤七がふるえ上ったようで、彼らの常套手段たる買収の魔手が僕にも及んできました。ある人物(美術商人)を介して、岩田攻撃のほこをおさめていただきたい、そのかわり運動費として御希望の金額を贈呈するというのです。もちろん僕はそんな卑劣な申し出を断固としてはねつけました。この魔手の裏には岩田ばかりではなく、高島屋の重役」これは……

第26回国会 文教委員会 第30号(1957/07/11、27期、日本社会党)

○高津委員 関連して鈴木人権擁護局長にただ一点お尋ねしますが、その精神病院の院長あるいは注射関係の主任的な地位にあった人、その人が大学の桂研究室から報酬を受けたことがあるのですかどうですか。その点をお調べになったですか。
【次の発言】 関連して鈴木局長にお尋ねしますが、三年三カ月の間に五百人というその精神病院に収容されておる人員と死亡者の統計、それからそれにさかのぼるさらに三カ年ぐらいの死亡の統計、そうしてそれを百四十九で割ってみるというようなお調べをなさったかどうか、その点に関するお調べを聞きたいと思います。
【次の発言】 そこを調べなければ八人の死亡者を出したという問題の意味がわからぬと思……

第26回国会 文教委員会 第31号(1957/07/12、27期、日本社会党)

○高津委員 私は九日の第一日、十日の第二日、そして本日また日展の問題従って芸術院の問題について質問をするのでありますが、本日は高橋院長がおいで下さったので、私も日本の美術の正しい発展のためにと思って聞いておるので、歯にきぬを着せずに何でも質問いたしますから、ざっくばらんなところを御答弁を願いたいのであります。  第一の質問、あなたは日本芸術院長であるとともに日展運営会の会長であり、かつ毎年その審査員長であります。そしてそれは多年続いておるのであります。美術国日本を自負するわが国において、このように多年にわたって一身に美術関係の重要な役職を兼務しておられるので、しかもそれは明治二十三年以来であり……

第26回国会 文教委員会 第32号(1957/07/26、27期、日本社会党)

○高津委員 岡田事務局長にお尋ねしますが、松原正業氏と関角芳雄氏と両方が所有権を主張している。それを仲裁する方法として五万円あるいは十万円を松原氏の方が関角氏に出すように文化財保護委員会の事務局でお取り計らいになっておりますが、元来これは時価二百万円以上といわれるものであって、双方の調停をするについて双方対等に所有権があるとするならば、二百万円のうち百万円向うへ渡すとかすべきで、五万円か十万円で解決しようとするのは、これは松原氏の主張が八、九割正しい、こう認めておられる証拠ではないか、この点に関するお答えを願いたい。
【次の発言】 重要書類の保管は文部省の国際文化課かあるいは博物館の調査課か、……

第26回国会 文教委員会 第34号(1957/09/27、27期、日本社会党)

○高津委員 私は文化財に関して質問いたします。  最近、文化財保護委員会において欧州巡回日本古美術展が計画されており、英、仏、イタリア、オランダとの間に交渉が進められつつあると聞いておりますが、その趣旨やまたその規模、期間、現在の進行状況について簡単に当局の御説明を承わりたいと思います。
【次の発言】 今件数と言われたのか点数と言われたのか不明でしたが、九十三という数字は件数ですか。
【次の発言】 分けて言えばどうなりますか、件数は幾ら、点数は幾らと。
【次の発言】 日本から持ち出す欧州巡回日本古美術展に対して、それらの国々から交換的に先方の相当の美術品を持ってきて、日本において展覧させるとい……

第27回国会 文教委員会 第4号(1957/11/11、27期、日本社会党)

○高津委員 文部大臣に質問をいたしますが、実は一週間ほど前に出た「不正者の天国」という高田茂登男氏の著書をもらったのであります。この人はある期間文部省の監察担当官であったし、現在行政管理庁監察局主査をやっておる人であります。この定価二百円、二百五十ページほどの本の中には文部省のいろいろな問題が相当あっちこっちに書かれておりますが、私が本日質問するのは、ここに書かれてない同じような問題を取り上げて御質問するのであります。しかし、ここの一ページをちょっとあけてみましても、「私たちはまず学校給食会を調査した。ところが価格調整のための勘定があり、その資金は二億数千万円に達していた。これは学校給食会が輸……

第27回国会 文教委員会 第5号(1957/11/14、27期、日本社会党)

○高津委員 関連してちょっとだけ伺いますが、ただいま臼井政務次官から、文部省の政務次官がかわるたびごとに国立近代美術館からつけ届けがあるやに質問があったそうだ、質問の中にそうあったそうだが、そのようなことはございませんと言われたが、それはあなたの答弁の前提が違っております。私は、かわるたびごとにと言ったのではないのです。速記録にも明らかであるし、そういうことは非常に大事だから申し上げるが、私は帰ってそこを読んだくらいですが、絶対にかわるたびごとにとは言っていない。そういうことが一回あったのを、私がはっきり証人をもって知っておるからそれは申したので、あなたでないことはもちろん明言できます。だから……

第28回国会 文教委員会 第5号(1958/02/28、27期、日本社会党)

○高津委員 関連して、一点島居長官にお尋ねしますが、宗谷の改装のために日本鋼管に払われた全額は幾らですか、始めからしまいまで。
【次の発言】 契約の政府側の当事者はだれでしょうか。

第28回国会 文教委員会 第6号(1958/03/05、27期、日本社会党)

○高津委員 僻地教育の問題について少しお尋ねをいたします。文部省は新しい合併町村に対して義務教育学校の統合について指示をして、大いにそれを奨励しておられるようでありますが、それが自治体において大きい紛争の種になっておるようなところがございます。どういうような統合規準のようなものを各都道府県の教育委員会にお流しになったのか、それをまずお伺いしたいのです。
【次の発言】 文部省はそういう指示を出していない、通牒も出していないと言うが、何もそういうことは下へ流した覚えはないのですか。
【次の発言】 通学に対して無理のないようにといえば、小学校の場合、通学距離の最大限はどのくらいに考えておられますか。

第28回国会 文教委員会 第15号(1958/04/02、27期、日本社会党)

○高津委員 私は三月の第四日曜日に広島市に行っておったのでありますが、一万七千の県下の教職員の中で実に一万三千人が広島市に教育危機突破大会を開いて集合しまして、そうして教育の危機を守れ、この教育の危機をみずから目撃しながらこの運動に参加しない者があるならば、これは教育界から追放しなければならぬ、実に悲壮な叫びを聞いて参ったのであります。これは多少のでこぼこはあるかもしれないが、全国的に巻き起っておる教育界の大混乱だと思います。文部大臣という担当大臣もありますが、あなたの内閣で戦後十三年間初めてこういう教育界の大混乱が生じたのであるから、総理としてはこの際何らかの手を打たれるべきであると思います……

第28回国会 文教委員会 第16号(1958/04/04、27期、日本社会党)

○高津委員 今櫻井委員の御主張は、私全部同感する、同じ意見でありますが、広島県の双三郡三和町上板木小学校を統合して持っていくというので、同様に警官が数十名も出て、三月三十一日の閉校式の場合に、非常な混乱を生じておるのであります。そうしてあした――ゆうべの長距離電話だから、きょう教材などをみんな統合校の方に持っていく。それで校長を別にこしらえて、また教師を任命して、一定の別の場所を――封印してしまうのですから、その封印を破るわけにいかぬのです。それで別のところで私立の学校を非常な負担をしてこしらえるわけですね。それできょう阻止に出なければ乱闘に及ぶかもしれぬというから、そういうことはするな。抵抗……

第28回国会 文教委員会 第17号(1958/04/09、27期、日本社会党)

○高津委員 広島県雙三郡上板木小学校の統合について、やはり仮校舎を設け、仮教諭の資格のある人間を雇って、新たに統合した学校へ行かないで、同じように机を持ち寄って、運動場はないがやっておるわけなんです。早く調査に行ってもらいたいと思いますが、いつ出かけられるのですか。

第28回国会 文教委員会 第19号(1958/04/23、27期、日本社会党)

○高津委員 ただいまこの法案の提案理由の説明を聞いておりますと、外国から非常にやかましく言われたからこの法律を改正する、そういうことも言われるのでありますが、その通りでいいのですか。
【次の発言】 外国からはどういうことを言ってきたのですか。
【次の発言】 どうしてこの法案の成立をそのように急がれるのであるか。聞くところによれば、八月に著作権に関する国際会議へ出るので、それまでにこの法案を通す必要があるのだという消息を伝え聞いたことがあるのでありますが、解散になっても国会がすぐに開かれるので、それには十分間に合うと思えるのに、会期末にそんなに急いで、ほんの数十分の審議で通さねばならぬというのは……


29期(1960/11/20〜)

第37回国会 文教委員会 第4号(1960/12/19、29期、日本社会党)

○高津委員 関連して。今の融資を別にすれば、わずか一%しか施設費に対する助成はなされておらぬ、こういう指摘があったのであります。もう一つ聞いたのは、百万円を初めに出して銀行の受け取りを持っていかねば受験ができないという事実があるという指摘があったのでありますが、これを文部当局は知っておられるのかどうか、それを一つ聞きたいのです。
【次の発言】 委員長は、この際、鈴木委員からその大学の名前を聞かしてもらうわけにいかぬものですか。委員長からそれを鈴木委員に問いただすわけにいかぬですか。名前を言う言わぬは鈴木委員の自由だから……。

第38回国会 文教委員会 第4号(1961/02/24、29期、日本社会党)

○高津委員 一昨年の三月に、文化財保護委員会で永仁のつぼを鎌倉時代の非常にすぐれたるものであるとして、重要文化財に指定されたのでありますが、これが大へんな間違いであるということは、だれもみんなうすうすか、あるいは詳しく知っておるのであります。私はこの指定を解除すべきであると思いますが、これに対する御所見を聞きたいと思います。
【次の発言】 すみやかに善処、処置したいと思うという、今までの結論が出ておるものはどういうことですか、その審査会の。
【次の発言】 今まで到達した結論を聞いているのです。
【次の発言】 一昨年の三月に専門審議会にかけた場合の提案者はだれですか。

第38回国会 文教委員会 第11号(1961/03/29、29期、日本社会党)

○高津委員 関連して。今三木委員から報告のあったように、菊池講師が松下村塾記をテキストとして、その中には忠孝、君臣の義というようなことがずっと書き並べられてあるのでありますが、そのテキストを推奨して、女教師に対して、教師たる者はこれを毎日読め、それができなければ毎日曜に読め、そして荒木文相の言われる日本的なものというか、日本精神を学びとれというように教えたということは明らかであって、参議院の人も衆議院のこの委員会におられる三木委員も、ともに行って調査して証拠をつかんで帰っておられるのであります。だから、文部大臣のお答えを聞けば、松下村塾記には君臣の義ということがあるかもしれぬと言われるが、講師……

第38回国会 文教委員会 第14号(1961/04/07、29期、日本社会党)

○高津委員 関連して。座禅が宗教でないというと、宗教でなければ何ですか。
【次の発言】 信仰は壮厳より止まれる、非常にきれいに、奥ゆかしく、古めかしく荘厳をしてあると信仰がそこから生まれる、そのくらいにいわれるものであって、僧侶が座禅という――これはむろん禅宗ですが禅宗の修養の方法として、禅宗のみにあるものですから、それはうんと宗教的なものであって、禅宗の一部じゃないですか。禅宗の諸君は、あれは宗教じゃない――スポーツでもないし、あれは宗教でないというと、宗教課長や、あるいは宗教の当事者は怒るようなことじゃないですかね、あなたの定義は。

第38回国会 文教委員会 第17号(1961/04/19、29期、日本社会党)

○高津委員 きょうは河原文化財保護委員会委員長の出席を求めてあるのですが、おいでになりませんか。――この永仁のつぼ事件は非常に天下を騒がせ、そして国の重要文化財指定というものがあのように間違っていたのだ、一つばかりかと思えば、ほかにまだ二点加藤唐九郎作のもので間違っておった。三つも間違いがあったというそういう大きな事件でありますが、小山富士夫文部技官自身が文化財の権威を非常にそこなった、傷つけた、これは遺憾であるということを申しておるのでありますが、この間の審議会の結果を詳細に御報告を願いたい。新聞には発表されてあるが、扱っておるこの文教委員会にまず詳細に報告さるべきだと思うのです。その御報告……

第38回国会 文教委員会 第18号(1961/04/21、29期、日本社会党)

○高津委員 去年の五月七日に、あなた方美術工芸課で査問会が持たれたでしょうか、どうでしょうか。まずそれをお尋ねします。
【次の発言】 文部技官の小山富士夫氏は、去年五月六日の日付で、愛知県瀬戸市の瀬戸市史編さん委員で、古瀬戸の研究をやっている人に対して実に長文の手紙を出されているのです。プリントになっておりますから、私も手紙を読みましたが、三十円も切手を張ってある非常に長文のものです。その中に次のような一節があるのです。明日、文化財保護委員会美術工芸課で古瀬戸問題の査問会がありますので、あれを見せ一切をぶちまけて話をするつもりです、こう書いてあるのです。手紙の書かれた日が去年の五月六日だから、……

第38回国会 文教委員会 第24号(1961/05/16、29期、日本社会党)

○高津委員 私は、去る土曜日の当文教委員会がこの工業高等専門学校法案審議のために四人の参考人を招いた際、むろん出席して御意見を拝聴いたしました。論旨のみならず当人の本心を読みとろうとして聞いていたのであります。本案賛成者の一人である。元山梨大学学長安達氏は与えられた十五分を効果的に生かすべく、あらかじめ用意された原稿をあのように音吐朗々と読み上げられたのであります。その中に次のような一節がありました。戦後こつ然として六・三・三・四制なるものが出されてついに採用された、そのとき私はこれではわが国の産業進展に重大な悪影響があろうと思った、はたせるかな――やはり声が高かったです。最近経済界から中級技……

第38回国会 文教委員会 第28号(1961/05/31、29期、日本社会党)

○高津委員 東京国立博物館において先月から今月にかけて約一カ月の間宗元展が開かれ、われわれもこの委員会から多数見に行ったのであります。そこに陳列してあった第三十八号の「客来一味図」という御物が出ておったのでありますが、人が、これは牧谿ではない、怪しいという注意をしたので、博物館では中途でその三十八図、一つの蕪を大きく書かれてあるものでありますが、その御物を撤去したという事件がございました。私がそれを最初に知ったのは、二十九日の有力新聞の夕刊でありますが、そこの放射線欄にこのように書かれております。非常に短いのだから、三分の一ほど読めば要領を得ますから、そこだけ読ませてもらいます。「きのうの日曜……

第39回国会 文教委員会 第5号(1961/10/13、29期、日本社会党)

○高津委員 関連して。これは大臣の学力テストでなくてイデオロギー・テストのように、こう横から聞いておると見えるのでありますが、事は非常に重大だと思います。一国の文教を担当する国務大臣が、日本人の長所をさんざんほめたあとで、朝鮮人、アフリカ土人というように、それに対比するものとして打ち出してある以上は、それは劣等民族なり、こういうことを言ったと同じことになっておるのであります。私はこの間在外公館で、ある大使の情勢報告を聞いておりましたところ、ベルリン問題に触れて、ソ連の言い分は一つも言わないで、全くアメリカの代弁だけをわれわれに報告されるので、ソ連のこういう言い分ぐらいは入れて何とか言ったらどう……

第40回国会 文教委員会 第4号(1962/02/14、29期、日本社会党)

○高津委員 尾形乾山の新作品と称せられる新発見の大量の名陶の真贋論争が始まっておるのでありますが、政府の美術行政に関する質問を数点いたしたいと思います。混乱を避けるために、また私の時間を短くするために、覚書を書いてきましたが、質問の趣旨をよく理解してもらうために、私がどんなふうに見ておるかを初めに序論的にちょっとだけ述べて、それから幾つか質問をしたいと思います。  最近栃木県佐野地方の旧家(複数)から、二百数十点に上る大量の尾形乾山の作品が発見されまして、これをめぐり、わが国の古陶器の世界では学者、古美術商、収集家などの間に大きい波紋を描き、世間の注目を集めております。すなわち、本物説の主張者……

第40回国会 文教委員会 第16号(1962/03/22、29期、日本社会党)

○高津委員 私は、内閣提出の義務教育諸学校の教科用図書の無償に関する法律案について数点質問をいたします。  まず第一点。この法案は、教科書会社や配給関係者にとっては、まことに死活の問題であると思います。例外としては、この機会に大口に売り込んでというので、非常に勇みはだで、チャンス来たれりと思っておる人があるかもしれないけれども、中小の関係者にとっては、実に、一家族集まって鳩首凝議し、従業員もこれに加わる、こういうような問題だと思う。農民にも専業あり、一種兼業、二種兼業というようにあり、教科書関係にもいろいろ業者があるわけでありますが、たとい今年、あまり露骨に見えてはというので残っても、二年、三……

第40回国会 文教委員会 第19号(1962/04/13、29期、日本社会党)

○高津委員 関連。自粛の具体的な方法は何かという質問に対して、村山委員に対しては営業担当の役員を更迭いたしました。小林委員の質問に対しては営業費用の合理化に努めます、こういうお答えを聞いたのでありますが、あとはみな抽象的です。今回のような売り込み、ああいう営業方法の悪かった点はどの点であるのか、その御認識を山田社長から承りたいと思うのです。
【次の発言】 私は売り込みの人間の配置とか、それから買収が悪いとか、そういうことで聞いているのですから、何が一番悪かったと思いますか、御認識を聞いておるのです。
【次の発言】 違います。売り込みをなさるのにあのような営業方法でやられたためにこういう大問題が……

第40回国会 文教委員会 第20号(1962/04/18、29期、日本社会党)

○高津委員 今問題になっております佐野乾山、最近は新乾山という言葉で呼んでおるそうでありますが、この新乾山の問題について所有者から審査の申し出がありましたか。
【次の発言】 それは書類上に不備があるのですか。
【次の発言】 この前にこの問題を文教委員会で扱った場合に、所有者の森川さんの方から審査の申し出があったら審査をするけれども、審査の申し出がないのに文化財保護委員会が立ち入って審査をする、そういう権限はないと思います、申し出があったら審査をするという御答弁をあなたから私は確かに聞きました。今申し出があるのだから、あったらそれを受けて審査を始めるべきであると思うが、あなたのお考えはいかがです……

第43回国会 文教委員会 第6号(1963/02/27、29期、日本社会党)

○高津委員 今大臣の御答弁を聞きましたが、その前に田中政務次官から、学校給食会の将来の私の考え方は、地方色をそれぞれ取り入れ、いろいろ進んでいくのだから、食糧問題そのものは将来は問題にならなくなる、だんだん少なくなるという意見を、われわれはこの耳で拝聴したばかりであります。ところが大臣の御答弁を聞けば、学校給食はだんだん充実し、広げていくので、これはますます発展させるべきものである、こういう御答弁があったので、政府の見解は統一していない、意見の不一致がある、それじゃわれわれ了承できない、こう考えるのであります。御答弁をいただきたい。
【次の発言】 関連質問ですから、きわめて短かく申しますが、私……

第43回国会 文教委員会 第9号(1963/03/08、29期、日本社会党)

○高津委員 広島県の小学校において、婦人教師が日直をやっておった場合に、十七才の少年が、日曜には、夜は男だが、昼には女教師が一人当直をしておるということをあらかじめ知って、次々と三つの学校に現われ、ナイフをもって先生を脅迫して未遂に終わり、あるいは既遂で逃げたというような事件があって、教師たちは大きいショックを受けて、恐慌状態だ、こういう事件があるのであります。それは今月のことですが、広島県の府中市、深安郡、福山市、去年の十二月には世羅郡にあったというように、連続して起こるから恐慌状態になっておるということは、われわれにも想像できるのでありますが、こういう事件を文部省は御承知でしょうか、それを……

第43回国会 文教委員会 第19号(1963/05/31、29期、日本社会党)

○高津委員 いま長谷川委員から御指摘がありましたが、神宮の第二球場に国鉄球団が進出してくる、二十四億円を投じてそこを増改築するというのでありますが、その金額から見れば、それは新築するほどの大きい金額であります。そうして出てきて七十回も試合をやるということになりますと、いま東都大学野球連盟があそこを使っておりますが、それを非常に圧迫する結果にならないか。文部当局はこれをどのように見られますか。
【次の発言】 それは夜と昼と合わせての話ですか。夜を職業野球が使い、アマチュアのほうは昼に回してそれとの比率をいったのですか。
【次の発言】 むろんテレビが入るので、フジテレビと産経新聞とが契約の当事者に……

第43回国会 文教委員会 第20号(1963/06/03、29期、日本社会党)

○高津委員 私はこの法案の審議にあたって、この法案にもいいところがあるし、それから憂えらるべき点もある。ちょうどILO八十七号条約のようなもので、ILOの批准にはわれわれは賛成だし、それにくっついて一緒にしようという国内法の改善ということはわれわれ反対だ。どの法案にもそういうことがあるのかと思いますけれども、この法案について憂えられる点は、教育に対する国家統制がますます強化されるのではないか、あるいは広域採択の問題、あるいはいまの検定の問題、いろいろありますけれども、教育学者であられる安藤先生にお尋ねするのですが、やはりこの法案には、独占資本の集中化ということで六十も七十もある教科書業者が二、……


各種会議発言一覧

23期(1947/04/25〜)

第2回国会 文教委員会公聴会 第1号(1948/06/29、23期、日本社会党)

○高津委員 千葉の齋藤村長にお伺いしますが、村の予算の半分が現在教育費である。それを教育委員会にとられてやるのでは、予算の円滑な執行がなし得ない。われわれは教育費問題のために將來職を去らねばならないかと思つている。こういうお話がありましたが、それは立場が苦しくなつてやめるという意味でしようか、それとも他に意味があるのであろうか、それをはつきりしておきたいと思います。
【次の発言】 日教組の江口さんにお尋ねしますが、地方委員会は、二年の猶予期間では短か過ぎるというのですがそれでは何年ぐらいを御希望でしようか。
【次の発言】 新制高等学校の代表者である都立五高の絹村さんにお伺いしますが、新制高等学……


26期(1953/04/19〜)

第19回国会 文部委員会公聴会 第1号(1954/03/13、26期、日本社会党(左))

○高津委員 齋藤先生にお尋ねいたしますが、あなたは先ほど教員組合の活動に熱心な人は教育に熱心だというお話をなさつたが、私は自分も相当教員と交際もしておりますが、まつたくそれに同感であります。ピアノの話をなさいました。教員組合の人は、ピアノがなければピアノの設備の充実のために一生懸命に熱心に運動をする、こういうことを言われたのでありますが、私は日教組は施設の完備あるいは設備の充実あるいは教育研究大会あるいは教師の待遇改善というようなことに大きい功績があると思うのです。日教組は今まるで板橋公述人、いな板橋検事などから被告席にすえられておりますが、日本郵船の浅尾社長は、飯野海運の俣野健輔氏の功績をほ……


27期(1955/02/27〜)

第24回国会 内閣委員会文教委員会連合審査会 第2号(1956/02/25、27期、日本社会党)

○高津委員 文部大臣に質問いたしますが、文部大臣の御見解によれば、その他の教育委員会さえ許すならば、たとい祝日に関する法律では認めないことになっているところの往年の紀元節を、義務教育学校でとり行なっても差しつかえないということでございますか、そのような政府の見解を文相が国会で発表されれば、全国では次から次へ高知県の一小学校の例にならうもの炉出るかもしれないが、大臣はとれをすべて承認されるのか、そうだとすると、法律はあれどもなきがごとく、法治主義、順法精神尊重という建前をくずすことにならないか、私はこのように考えるのでありますが、文部大臣のお考えを承わりたいと思います。

第24回国会 文教委員会公聴会 第1号(1956/04/07、27期、日本社会党)

○高津委員 関井公述人にお伺いしますが、あなたは、町村の行政には土木あり産業あり、現状では教育委員会から財政上非常に圧迫を受けておるというような意味の公述をなさいましたが、そのことは、現在教育委員会が教育の充実、発展のために大いに貢献しておるという証拠をあなたの口からわれわれは聞くことができたんだ、こう承わったのであります。あなた方は、地方自治体の赤字の原因を、中央からの補助金やあるいは交付税が少いから、もっと多くしてくれなければ困るという運動を今まで盛んに展開されて、私のような社会党の代議士にまでもどんどん文書を送り、あるいはわれわれの事務所に押しかけて、こうやってくれなければならぬというこ……

第24回国会 文教委員会公聴会 第2号(1956/04/09、27期、日本社会党)

○高津委員 ただいまこの教育委員会法の改正法案でいくと、教育の政治的中立性をゆがめられるし、言論、思想の自由を脅かすとのお説を承わったのであります。私たちも、かねてそういうふうに気づいておった関係もありまして、大いに意を強うした次第であります。この法案の提案者たちは、いろいろ意見を聞いてみますと、地方財政が非常に赤字であるから、教育委員会制度に対してこういうような改革を加えなければならない、骨抜きにしなければならない、そこが一点あるようであります。  もう一つは、現在行われておる教育が民主主義過剰ということで、非常に民主主義をおそれておるところから出ておるようであります。  もう一点は、この改……

第24回国会 文教委員会公聴会 第3号(1956/05/11、27期、日本社会党)

○高津委員 お尋ねいたしますが、私はこの法案を見まして、中央集権という点で非常に大きい欠点を持っておる、こう考えるものでありますが、今高村委員のお話を聞いておると、国の指導監督の力を強める、必要がある、与党の議員もそのように言われておるのであって、全く逆コースであると考えておるものでありますが、各国の国の行政権力と国民との関係を見ましても、それはどういう方向をとっているかといえば、民主主義の徹底に向って進んでおるのだ、こういうように私は考えるのであります。言いかえるならば国民の権力が伸びておるといえる。国対国の関係、すなわち外交の面で申しましても、熱戦の危険性というものはジュネーヴ会議でそれが……


29期(1960/11/20〜)

第41回国会 文教委員会文化財保護に関する小委員会 第1号(1962/10/29、29期、日本社会党)

○高津小委員 前回の文教委員会において、清水事務局長は、何ゆえに森川勇氏から鑑定審査を申し込んできたのにそれを拒否したのかという問題を私が質問したのに対して、それを受けられない事情があるのだとしかじか答え、そのあと、文化財保護委員会の中にもまた文化財研究所もあるし、それから国立博物館もあるし、それらのところではその森川氏から申し出があってもなくても重大な問題はみんな調査検討をしておるのだ、こういうお答えを聞いたのでありますが、その検討の成果を御発表願いたいのです。
【次の発言】 こういう大きな問題を調査される場合に、たとえばだれがその責任者でおやりになるのか、みんな個人々々ばらばらなんですか。……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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