国会議員白書トップ衆議院議員周東英雄>委員会発言一覧(全期間)

周東英雄 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

周東英雄[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP500(衆)
471位
委員会出席(無役)歴代TOP1000
893位
委員会発言(政府)歴代TOP100
96位
各種会議発言(政府)歴代TOP50
48位

23期委員会発言TOP50
45位
23期委員会発言(政府)TOP25
17位
24期委員会発言TOP50
49位
24期委員会発言(政府)TOP10
7位
24期各種会議発言(政府)TOP10
6位
29期委員会発言TOP100
64位
29期委員会発言(政府)TOP10
10位
29期各種会議発言TOP25
21位
29期各種会議発言(政府)TOP5
3位

このページでは周東英雄衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。周東英雄衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

23期(1947/04/25〜)

第1回国会 国土計画委員会 第17号(1947/10/14、23期、日本自由党)

○周東英雄君 簡単に請願の趣旨を御説明申し上げます。内容はただいま委員長から述べられましたように、山口縣大津郡にあります仙崎港を、貿易再開を機會に開港港に指定されたいというのであります。仙崎港は實に本州の西端山口縣の北部にありますが、その位置といたしましては、大體西の方は深川、半島と言つては小さいのでありますが、深川の北方に陸角が出ております。その北には青海島というのがありまして、東西二里、南北一里にわたる島が半島の北側に長く東に向つて位置しております。また東側の方は三隅の小さい半島がこれをおおつております、その内水面でありまして、大體のところ東西にわたり千七百メートル、南北三千七百メートル。……

第1回国会 財政及び金融委員会 第1号(1947/06/30、23期、日本自由党)

○周東委員 理事はその数を七名とし、委員長において御指名あらんことを望みます。

第1回国会 財政及び金融委員会 第6号(1947/07/30、23期、日本自由党)

○周東委員 私は酒類の公團について二、三御質問を申し上げたいのでありますが、その前にちよつと關連しておる問題がありますので、銀行局長に少し希望をかねてお尋ねをしてみたいと思います。ただいまの御質問にもありましたように、金融機關の問題については非常に行き詰つておりまして、これが圓滿をはかり、しかも健全なる金融を行うことが必要なことはわかつておりますが、このときに地方へ行つて非常に問題になつておるのは、たとえば農業會の預金、水産業會の預金というようなものは、その村々における相當な金を集めておるわけであります。これは大體が産業組合の系統の分で、總合金融機關として、必要なときには引出せるから餘つた金を……

第1回国会 財政及び金融委員会 第10号(1947/08/09、23期、日本自由党)

○周東委員 一つ二つ、先ほど御説明のありましたことに關連しまして、お伺いをいたしたいと思います。今度政府が物價と賃金の同時安定という一つの方策を掲げられたことに對しては、非常に敬表を表するものであります。これは實際、理論的には非常に結構なことであり、ぜひそうなくちやならぬと思うのでありますが、實行上においては、はたしてそれができるのかどうかということについて、多分に疑問をもつ者であります。殊にただいま御説明を伺いますと、新物價體係を定める一つの基準としては、大體昭和十一年當時における基準年度の價格の今日の價格、竝びにその當時の通貨と現在の通貨との開きからみて、大體六十五倍くらいのところをとつて……

第1回国会 財政及び金融委員会 第30号(1947/10/16、23期、日本自由党)

○周東委員 委員長理事にお任せ願つて結構だと思いますが、その際どうしても中小工業關係の代表者の方もお呼び願いたいと思うのであります。  それからもう一つお伺いいたしますが、證人をお呼びになるのは十八日だけですか。

第1回国会 財政及び金融委員会 第31号(1947/11/01、23期、日本自由党)

○周東委員 追加豫算の關係につきましては、いずれ税法關係がこの委員會にかかつてくる際にお尋ねしたいと思つておりますが、タバコ値上に關して私は今の川合君の御質問と關連して一、二お尋ねし、意見を申し上げたいと思います。川合君のタバコの專賣益金の收入が、税の非常な割合を占めることになつてきつつある今日、ともあれ値上に關しては國會の事前に審議をされるか、あるいはお話をされるべきぢやないか。進んでは法律をもつてやればいいのではないかという御意見については私も贊成するものであります。殊に今度の追加豫算の御説明を承りますと、今度の税收入の六百何億の中では自然増加による收入が約三分の二を占めておるようでありま……

第1回国会 財政及び金融委員会 第35号(1947/11/15、23期、日本自由党)

○周東委員 ただいま同僚官幡君及び川合君のお話につきましては、この月の初め本委員會で北村委員長に對して私は特に御注意を促しておいた次第であります。いろいろ事情はありましようが、少くとも豫算の審議にあたつて收入の裏づけをなす税法の提出を至急になさつていただきたいということ、同時に今日のように緊急しておる場合でありますから、別々の審議は必ずしも必要とすしない。できれば豫算委員會と財政金融委員會との合同審査でもなさつて、速やかに進められることを望むという希望を申し上げたときに委員、長はそれを引受けられたはずであります。ところが今日の事態を見ますとただいま宮幡君が指摘させられましたように、また政府當局……

第1回国会 財政及び金融委員会 第37号(1947/11/21、23期、日本自由党)

○周東委員 一、二持株會社整理委員會令に關してお尋ねいたしたいと思います。企業集中排除法案の規定するところのものがうまくいくかいかぬかということは、要するに持株會社整理委員會がその全權を握つておると思つてもいいと思います。從つてこの委員會の構成、機能というものは非常な影響をもつものでありますが、まず第一に、この委員會の委員の人選については、相當に今度新しき權限が殖えるのでありますから、その方面に堪能な方をつけ加えられるという話でありますが、大體現在の委員にどのくらい増加されるかというのが一つ。  それからもう一つは、もしこの持株會社整理委員會の委員の業務執行と申しますか、仕事の運用上不適當と考……

第1回国会 財政及び金融委員会 第38号(1947/11/22、23期、日本自由党)

○周東委員 ただいま議題になつておりまする持株會社整理委員會令の一部を改正する法律案に關しましては、大體におきまして賛成でありますが、ただ二點について委員長の報告の中に織りこんでいただきたい點があります。  第一點は、持株會社整理委員會が當初設けられましたときの權限職能というものは、このたび擴大された委員會の權限職能とは非常に違つておるのであります。今度は從來の委員會より非常に重大な力をもつ委員會になりますので、その結果といたしまして、從來の委員會の職務權限を行うために選任されました委員というものと、今度の委員會において選任される委員というものは、よほど變つてこなければならぬと思いますので、そ……

第2回国会 運輸及び交通委員会 第8号(1948/05/31、23期、民主自由党)

○周東英雄君 本請願の要旨は、記載してありますように、山口縣大津郡人丸駅から同じく大津郡の宇津賀村を通つて向津具村の中央部本郷に至る縣道には、戰前に民間バスがあつたのでありますが、戰時中――十九年であつたと思いますが、中止されてこのかたは、陸上の交通はまつたく絶えて――大体これは距離として四里半くらいあります。その間に乘物がありませんので、わずかに向津具村から油谷灣の海上を渡つて、二十分くらいかかる海上船によつて交通しておるのでありますが、しけがあつたり、少し波風が荒いと船が出ません。そのために郵便物等の停滯はもとより、一般民衆の交通が非常に故障をいたしておるのであります。從いまして、どうかこ……

第2回国会 財政及び金融委員会 第1号(1947/12/11、23期、日本自由党)

○周東委員 一、二お尋ねしたい、また御意見をお伺いしたいのであります。これは私がさきに申し上げたいのでありますが、政府を責めるよりも、一緒に御研究を願いたい。私は先ほど川合君からお話がありました千八百円のベースを変更するかどうかという御質問に対して、政府は今日ただちに変更することは言いにくいであろうと思いますけれども、変更することが必至の状況におかれているというふうに、私は思うのであります。と申しますのは、川合君は、ともあれ千八百円べースと物價体系の決定は、ある程度成功であつたように思われるがというお話でありますが、私は実は実際上においては、これは不結果に終つておるように考えるのであります。と……

第3回国会 人事委員会 第8号(1948/11/22、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答えいたします。農地委蛇会の專任書記の身分につきましては、人事委員長からお答えになりましたように、ただいまのところ地方公務員であると私も考えております。ただこれにつきましては非常に明確を欠いておることは、事実御承知の通りであります。ただ地方に設置されておりまする職員にいたしましても、それにたまたま國庫が俸給を負担しておる場合といえども、地方の公務員たる場合もあり、あるいはその仕事の性質から言うと、かなり國家公務員的色彩を持つておるものもあるのではないかと私は考えておりますが、それらに対してはつきりした明文がないということにつきましては、私も認めるのであります。しかしただいまの……

第3回国会 人事委員会 第10号(1948/11/25、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答えいたします。第一の農地委員会の專任書記諸君の轉職の問題でありますか、これについては作報事務については今の機構では不十分であります。いろいろの災害調査、收穫の調査についても、もう少し充足する必要があるということで考えられたのが、農地委員会の專任職員の轉職の問題であります。大体において目標としては、ただいまお話の三分の一程度の者を轉職せしめる方向で予算措置を講じておる次第でございます。ただお話のように地域の関係上、事実において轉職不可能というものがありはしないかということについては、実際問題としては起るかと思いますが、それらに対しては退職等に際し、十分の措置をとりたいというこ……

第3回国会 人事委員会 第11号(1948/11/26、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答えをいたします。大藏省に要求した予算が査定されたのに対してどう考えるかというお尋ねでありますが、昨日も申し上げましたように、大藏当局とは密接に連絡いたしまして、ただいま認められておりますのは、專任職員の三千七百九十一円ベースの水準の増加に伴つて、それに必要な増加と、それから事務費の必要な額が認められております。從つてその事務費の問題につきましては、昨日お話になつたように、專任職員等が事務費の足りないのを、俸給を割いてやつておるというような事実があれば、それは最も惡いことでありますので、事務費が賄い得るように増加要求をいたしておる次第であります。  それから吉田内閣の農地改革……

第3回国会 水産委員会 第2号(1948/11/10、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 ただいまのお尋ねにお答えをいたします前にちよつとごあいさつを申し上げます。  このたび政変にあたりまして、私が時局下最も重要な農林の仕事をあずかることになりました。今後皆樣の絶大な御鞭撻と御支援を得なければならぬ点が多々あると存じます。どうぞよろしくお願いをいたしたいと思います。(拍手)  ただいまのお尋ねの点でありますが、実は水産業協同組合法案の提出につきましては、今日までずいぶん遅れておるのでありまして、いろいろの事情はありましたが、とにもかくにも戰時中にありました各種團体法規の民主化の線に沿うて、農業協同組合法案寺はすでに出て実行済みでありますが、水産の方は非常に遅れてお……

第3回国会 水産委員会 第4号(1948/11/15、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 ただいま提案されておりまする三法案について提案の理由を申し上げたいと思います。  まず水産業協同組合法案と水産業協同組合法の制定に伴う水産業團体の整理等に関する法律案について申し上げます。  戰後の日本経済及び政治上の大轉換に対処いたしまして、水産業におきましては漁村及び港業の民主化並びに水産業の生産力の発展を期するために現行団体制度を廃止いたしまして、新たに漁民及び水産加工業者の自主的な協同組織の確立を助長いたしますことは、現行漁業制度の改革とともに、水産業の基本的政策をなすものであります。現行水産團体制度は御承知のごとく戰時中水産業團体法に基きまして、水産業の統制を行うこと……

第3回国会 水産委員会 第6号(1948/11/17、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答えをいたします。ただいまの御意見はまことにごもつともであります。私どもも、でき得れば組合法案と漁業法関係とは一緒に出ることを希望いたしておりましたが、いろいろな事情でこれは漁業法が遅れました。從つてもし將來漁業法の改正にあたりまして、最後案と組合法関係法規の間に矛盾の個所でも出てくることがもしありますならば、これに対してさらに積極的に改正を加えて行くことについては、十分考えて参りたいと思つております。
【次の発言】 政府におきましては、大体漁業法に関する成案を得ておりますので、先日も申し上げましたように、これを廣く世論に問いまして、御意見によつてさらに完璧なものにして、次の……

第3回国会 水産委員会 第7号(1948/11/18、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答えを申し上げますが、その前に馬越委員からまことに過分な期待とおほめの言葉をいただいたんですが私はそれに價する者でないことを自覚しておりますので、まことに忸怩たるものがあります、しかし皆さんの御鞭撻と御協力によりまして、水産のために努力をいたしたいとかように考えております。  ただいまの御質問の点でありますが、從來農林行政の中で水産関係がかく継子で取残されておつたということに対しましては、確に同感であります。それらにつきましては、これは役所の問題もありますが、やはり業界の方も水産に対して力強い團結がなかつたということもありましようし、一般的に水産というものが食糧問題の一部とい……

第3回国会 水産委員会 第11号(1948/11/26、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 水産業協同組合法案外関係二法案の審議につきましては、非常に短かい期間でありましたにもかかわらず、法案の重大性にかんがみられまして、急速に審議をしていただき、今日可決確定いたしましたことにつきまして、心から感謝いたす次第であります。審議の途中におきまして出ました御意見につきましては、十分これを尊重いたしまして、適当な時期に改正すべきものは改正し、また行政的措置をとるものにつきましては、そういう措置を講ずるように努力いたしたいと存じます。ことに本法案と姉妹関係に立ちまする漁業権制度を中心とする漁業法につきましては、できるだけすみやかに成案を得まして、最も近い國会において提出をいたし……

第3回国会 農林委員会 第3号(1948/11/15、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答えいたします。御質問の第一点の農業災害補償法に規定してあるところの共済掛金の一部を、米價の消費者價格に入れるべきではないかというお話であります。ごもつともな御質問でありまして、私どもといたしましても、法律の定むるところによつて、でき得る限り掛金の一部につきまして消費者價格に算入したいといろいろ努力はいたしましたが、一方今日の場合消費者價格の増嵩というものに対して各面から考慮せられる必要がありましだので、いろいろの事情上、やむを得ずこれを一應加えることができなかつたのであります。從つて第二点として、消費者價格に入れなかつたところの共済掛金の消費者負担部分をどうするかというお話……

第3回国会 農林委員会 第4号(1948/11/16、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 提案の理由を説明いたしますます。  馬匹去勢法を廃止する法律案について説明いたします。申すまでもなく、去勢は畜産の改良発展をはかる根本條件でありますが、古來わが國には家畜に去勢を行う習慣がなく、その利益を知らないために、かえつてこれを忌避していたのであります。從つて明治年間ごろまでのわが國の馬匹は、その資質が劣惡でありまして、産業上の要求を満し得なかつたので、馬匹の改良の点から去勢が取上げられるとともに、有事の際の徴発馬の取扱い上からも去勢実施の問題が著しく世人の注意を喚起するに至つたのであります。しかるに当時の民度は低く、去勢を徹底させるには、法をもつて励行しなければ、その目……

第3回国会 農林委員会 第5号(1948/11/17、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 もちろんやつております。
【次の発言】 二十四年度の需給推算については一應の推算として認めております。
【次の発言】 大体これは農林省において推算として立てた案であります。
【次の発言】 どこまでも自主的に農林省が立てております。
【次の発言】 私は昨日も申し上げましたように、現下の事情において連合國の方面から相当の数量の援助を受けておることもよく承知しております。また来年度と言いますか、二十四米穀年度においても、でき得る限り援助を求めなければならぬ数字があることも承知しております。しかしその間において立てられた需給推算のもとにおきましても、ある程度の不足に対して、これをどうす……

第3回国会 農林委員会 第11号(1948/11/29、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答えいたしたいと思います。御意見はまことにごもつともな点であります。できれば何か別の方法にということも考えられるのでありますが、さしあたつて十月一ぱいで終りますので、選挙人名簿というものを全部つくりかえますのも、なかなか敏速には行かないので、従つて一應この際におきましては旧來の名簿を使つて、わずかにそれに対して補正をするという程度にして、補充選挙人名簿の作成にとどめて、あとは従来の選挙人名簿を使つて行こうということで、特にこの法律をお願いしたわけであります。從つてそういう関係からつくるのでありますから、おのずから任期も短かくいたしまして、昭和二十五年三月三十一日までの一箇年間……

第4回国会 人事委員会 第12号(1948/12/21、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答えいたします。このたびの給與審議の改訂によりまして、官公吏のベースが上りましたことは御指摘の通りであります。しかしこの前の七月にきめました米價の中に織込まれておる賃金物價の関係には、直接に響きません。これが他の物價に対して響くということになれば、当然に來年の七月ごろには、これはスライドして変更する。しかもその前にきめた米價の中には、六月までの物價を織り込み済みであります。從つて今度の俸給水準の改訂によりまして、それが物價に響くということになれば、当然にスライドして変更して行くということになります。こういうことになつておりますから、御了承願います。

第4回国会 水産委員会 第2号(1948/12/07、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答えを申し上げます。ただいまの鈴木さんの御意見はまことに同感であります。日本の置かれた現在の地位において、水産の増殖、漁撈、加工、貯藏という面に対して、もつと具体的に調査研究を進めて將來の計画を立てるということにすべきだ、それについてはばらばらな少額な予算でなく、現在の水産試驗研究機関については、もつと大きくして、海区別に試驗調査機関を組みかえ、府縣水産試驗所長は指導の地位に立つべきではないかという、御意見まことにごもつともであります。從來とても水産試驗機関というのは、國及び各道府縣等に別々にあつたわけでありますが、今お話のように水産というものは、たとえて申しますと産卵地区と……

第4回国会 予算委員会 第1号(1948/12/02、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答えをいたします。農林省といたしましては、さしあたつて復旧を要する額といたしまして、耕地、水産、山林等を通じ約七十余億円であります。

第4回国会 予算委員会 第2号(1948/12/03、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答えいたします。ただいまお話のように、なるほど最近におきまして、ものによりましては野菜の数量もだんだんと消費地にふえているようであります。また價格もかなりやみ價格というか、自然價格が下まわつており、公定價格との開きが非常に少くなり、ものによつては公定價格を下まわつておるものもあるようであります。從つて野菜の統制をはずすかいなかについては、その点から相当に考慮しなければならぬ問題がありますが、さらに今後における二月、三月の冬枯れと申しますか、一年中を通じて非常に少い時期における対策等も考えなければ、はずすことについてよほど問題が後に生ずるわけであります。從つて野菜等につきまして……

第4回国会 予算委員会 第3号(1948/12/04、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答えいたします。今御指摘のように第二回の予想收穫高を先日発表いたしたのでありますが、それはお話の通り六千三百五万石余であります。その後におきましては、ただいま各作物調査報告所で坪刈り等を実行いたしまして、最後の実收高の調査をいたしておりますが、まだ全部完成いたしておりません。予定は大体十二月十五日までにその調査を終つて、作物調査報告決定委員会の議を経て、二十日ころには最終の報告ができるかと考えておりますが、ただいままだ集計中であります。
【次の発言】 まだ全府縣関係が出そろつておりませんから、その見通しをつけることは困難かと思いますが、府縣によりますと、ややよくなつているとこ……

第4回国会 予算委員会 第5号(1948/12/07、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 長野さんにお答えいたしますが、御意見の通り、治水の根本は治山にあるということに対しましては、まことに同感であります。今日戰爭中において植栽並びに伐採の不均衡の結果、かなり無立木地帶なり、荒廃森林地が続出しております。今日森林、面積約二千三百万町歩余の中で、無立木地帶と荒廃林地と合せますと約一割弱になつております。これらの土地に山林砂防並びに植樹するということが最も緊急を要することは、お話の通りであります。むしろこの点を急速にやることによりまして、山腹における雨水の保留の力を高めますれば、おのずから土砂等の川に流れることが少くて、河川の方におきましても好影響を與えるのであります。……

第4回国会 予算委員会 第6号(1948/12/08、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答え申し上げます。まことに御意見ごもつともでありまして、私も多分に同感の意を表するものであります。從來ややもすると、地方には体驗に基いて実驗的によいとされておる農法、技術を篤農家あるいは精農家がやつておるというのに対して、いたずらに役所の方の試驗場あるいは学者等がこれを排斥しているというようなことは、今日最も除いて行かなければならぬ点だと思います。私どもは今日、お話のように地方の篤農家、精農家が学理的説明はできぬにしても、体驗上でき上つた一つのよき技術は、これに大学なり役所の方の試驗場等が科学的裏づけ理論づけをしてやる方向へこれを持つて行つて、ともにともに持久度を高め、農法の……

第4回国会 予算委員会 第7号(1948/12/09、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答えいたします。中曽根さん御指摘のように、今日までの税金の負担割合において、農村がかなり大きな負担をして來たということはお話の通りであります。終戰後今回まで比較的に災害をこうむることの少かつた農村に、生産から、供出から、課税にまで、國家財政の上からかなり大きな負担が課せられたことは事実であります。今後はたしてこれと同じような形で行き得るかどうかということについては、多分に私も疑問を持ちます。そこでただいま私どもの方で研究いたしておりますのは、農村課税のあり方についていかにすべきかということについて研究もし、財政当局と折衝をいたしておるのでありまして、要するに農業所得の算定の方……

第4回国会 予算委員会 第8号(1948/12/10、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 まことに御意見ごもつともでありまして、今後においてでき得る限り早く日本における食糧の自給度を高めまして、外國依存の割合を少くすることについて努力しなければならぬことはもちろんでございます。  第二点のそういう場合における農産物價格の問題でありますが、おそらく今後日本の経済再建に伴い、かなり多くの面が農業用原料資材等について外國に仰がなければならぬことを考えまして、農産物價格も工業生産力の價格と均衡せしめるようなかつこうに持つて行かないと、農家の経済は立ちにくいということについては同感であります。
【次の発言】 御意見の点了承いたしました。結局今後における國際貿易がある程度自由に……

第4回国会 予算委員会 第9号(1948/12/11、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 野上さんの金融問題についての御心配、まことに同感であります。ただいま大藏大臣からお話になりましたのは、最近供出の量が千五百万石に上つておりますので、おそらくそれに対する支拂い代金が相当農村に行つているから、一時的に相当間に合つているのではないかということが入つていると思います。これは確かに今日農村に金の入つておることは事実でありますが、また税金とかあるいは秋肥とか春肥の問題もありますので、これのみに依存することはできないと思います。從いましてまずそれらに対しましては、御指摘の農業協同組合あるいは漁業協同組合等に対しまして、自己資金でまかない得る範囲はまかない得ましようが、それに……

第4回国会 予算委員会 第14号(1948/12/21、23期、民主自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お答えいたします。まことにごもつともな御意見でありますが、しかしながら今日きめられております米價には、すでに來年六月までの物價が織込み済みであります。しかも今日水準が引上げられましたのは、御承知の通り官公吏の給與水準でございまして、米價に織り込まれておる賃金水準とは違つております。間接的であります。從いましてこの水準の引上げが他の物價に影響し、その物價からまたさらに一般賃金水準に影響を及ぼすということになれば、当然スライド的にこれが引上げをいたさなければならぬことと思います。從いまして今日のところは、すべての関係が來年の六月までの関係が織込み済みになつております。今後この影響を……


24期(1949/01/23〜)

第5回国会 運輸委員会 第26号(1949/05/22、24期、民主自由党)

○周東英雄君 ちよつと私から説明をいたします。小野田港、小野田両駅間の電化についての請願であります。詳しいことは請願文書にありますが、御承知の通り小野田市と宇部市というものをつなぐ線路であります。これは旧宇部西線と小野田線とを一緒にして今の省線になつておるわけであります。実は小野田市と宇部市との間に大工業会社が十以上ございまして、非常な工業地帶であることは御承知の通りであります。從つてその間における乘降客並びに貨物の輸送量が莫大に上つておることは御承知の通りであります。しかるところ、昭和十八年に合併して省線になつたのでありますが、実は今日は、その当時と同じように宇部西線であつた方面は電車であり……

第8回国会 経済安定委員会 第2号(1950/07/18、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 まず最初に、このたび私経済安定本部長官を拝命いたしましたので、今後ともよろしくお願いいたします。  きようはいろいろこの前安本から発表いたしましたいわゆる経済白書なるものについての御説明を求められておりますので、後ほど係の方から、できるだけ簡明直截に御説明を申し上げたいと思います。これはかなりの労作でありますが、とにかく今までと違つてありのままを、主観を交えずに、客観的にこれを取扱つて、現在の経済状態をそのまま表わしてあるものでありますので、いろいろ御批判を伺いまして、今後の経済復興等の計画を立てるにつきましての参考にいたしたいと思いますから、忌憚なき御意見を伺いたいと思います……

第8回国会 経済安定委員会 第6号(1950/07/29、24期、自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 お話の点ごもつともですが、これは今までは第一の政策としてインフレを防止するということが一つの大前提となつておつて、その面に向つて財政金融政策がとられて来て大体今日の成果をあげて来たことは御承知の通りであります。そこで今後どうするかということになると、結局次の段階としては、産業が積極的に興るように、生産が増強するような面に向つて積極的に動かなければならぬときでありますし、従つて財政金融政策も、おのずからその面に向つて発展して行くことと考えます。但し御質問のように、こげついても貸せとおつしやる。しかし政府の金融政策も慈善事業ではないので、これはやはり現実に見込みのあるものでなければ……

第8回国会 建設委員会 第2号(1950/07/19、24期、自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 ただいまのお尋ねにお答えいたします。非常に仮説をもつてお尋ねのようでありますが、仮説じやなくしてこれはそういうことをお聞きになつてのお尋ねと拝承いたします。災害に対して従来の比率がこうであるからという、比率によつてわけること自体が形式論であると私は思います。私は客観的に見まして、その場合における復旧の急を要するもの、実質的に必要なものについて考えて行つたらよかろう、こう考えておるのでありまして、漫然と従来の河川なりその他のものと比率がこうであるから、あとから起る災害のものにつきましても、常にその比率でわけるということで進むことは、かえつて間違いじやないかと思います。しかし具体的……

第8回国会 建設委員会 第12号(1950/09/02、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 淺利さんの御質問にお答えしますが、まだ全体的にも予算がきまつておりませんことを前提としてのお尋ねでまことに恐縮であります。私どもは今日の日本の現状からいたしまして、どうしても国土が水災害によつて消耗、減損されることを防ぐことが、一番資本の蓄積を要求し、また蓄積された資本の破壊されることを防ぐことから行きましても、必要だという立場に立つて、総額の費用の増額を要求し、相談しておる最中であります。まずもつてわれわれは総額がふえなければ、今のようなお話があつても、きまらぬ前からあつちにもくれ、こつちにもくれといういろいろなお尋ねは、まことにごもつともでありますが、恐縮いたす次第でありま……

第8回国会 建設委員会 第15号(1950/10/19、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お話の点でありますが、これは結局予算との振合いになると思います。今政府としましては、でき得る限り総合的な計画を地域的にも立てて行くことがよろしかろうという形で、いろいろ計画しておりますが、予算総額の関係でなかなか十分なことはいたしかねます。しかし大体に予算の総額はきまつております。これにもし国土総合開発審議会の意見がきまつてからそれを参考にして、そのあんばいをすることはできると思いますが、しかし総額はきまつておりますから、多くを期待できないと思います。
【次の発言】 お話のように、国土総合開発計画ということは、今までもかなり計画、研究されておつたことは事実でありますが、具体的に……

第8回国会 災害地対策特別委員会 第4号(1950/07/31、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたします。御趣旨にありましたように、災害というものが予算の範囲内で起つてくれれば、非常に都合がよいのでありますけれども、そういうことはないのであります。むしろ出て来た災害に対して、できるだけ早くこれに対して処置をするということが当然必要であろうと思います。今お話がありましたが、別に安定本部で小さく削るとか何とかいうことを考えておるのではなくて、大体予備費に対して相当額出すことが適当だと思うが、それについては、あまりありがたくない話だが、秋等における災害に対して、従来の例から言うと、特にそういう場合においての補正予算の見込みが立つか立たぬか、そういう場合やる意思があるか……

第8回国会 災害地対策特別委員会 第6号(1950/09/07、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたします。ただいまのお話はまつたく同感であります。今日の日本の状態は、積極的に資本の蓄積をなすことの必要なときに到達しております。いわんや蓄積されておる過去の資本、国土が減損破壊されて行くことを未然に防止する施設こそ急務中の急務と考えるのであります。従つて私どもは、ただいま予算編成に当つて、その観点から予算の相当大幅な増額を計画しておるのでありまして、目下財政当局と折衝中であります。その中におきまして、お話のように河川については河川の上流、渓流砂防、今日かく荒れておる、山の濫伐されておる状況、従つてそれから起る渓流の土砂を流しておる状況、この荒れておる状況に対して段階……

第8回国会 災害地対策特別委員会 第9号(1950/10/19、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 ただいまのお話でありますが、キジア、ジエーン台風による被害に対しては、政府としては重大な関心を持つて現地に調査団を派遣し、また各地方の要求等を見まして、今せつかくどの方面に何億ということについての計画も立てつつあるわけであります。いろいろ出席の要求があつたのに来なかつたというお話でありますが、各大臣それぞれ理由があつたと思います。私は先日の台風については、関係方面に具体的に予算の問題で折衝いたしておるのでありまして、その点は御了承を願いたいと思います。
【次の発言】 お答えしますが、ただいまの御質問は多少何か誤解があるのではないかと思います。政府の予備金というものは五十億残つて……

第8回国会 水産委員会 第4号(1950/07/19、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お話の点につきましては、ただいま申されたごとく、漁港に対する全額国庫負担をするかせぬか、いろいろ議論をやつている間に、予算だけは先に組まれてしまつた。あとで漁港に対して同様に全額国庫負担にするということにきまつたので、その間に多少予算的に盛るべき金額にずれがあつた。しかし趣旨として全額国庫負担をなすべしときめてある以上は、私どもの方においても、これに対して応ずる処置をとるつもりであります。大体大蔵省とも相談をいたしまして、下期に至つて、不足額について他の災害復旧費から相当額を支出するように処置するつもりでおりますから、御了承を願いたいと思います。

第8回国会 農林委員会 第10号(1950/07/31、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 ただいまの御質問の要旨はまことに同感であります。かねがねわが党としても、政府としても考えておることは、食糧の自給態勢を高める上において、單に米麦かんしよ、ばれいしよ等の澱粉質食糧に依存した形のみをとることが、農家に対する非常な負担になるということを考えなくちやならぬ。そこに今お話のように、大きく畜産を取入れつつ、そうして総合的立場に立つて食糧自給態勢をとるということは、最も私どもの希望するところであります。ただその間におきまして、立案にあたつて大動物、小家畜、あるいは養鶏等をいかにあんばいするかということは、單価面積によつて養い得る 人間の数量ということを考えて、そうしてそれに……

第8回国会 予算委員会 第2号(1950/07/26、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 橋本さん御存じのように、日本の国民経済の安定を阻害し、産業の発展を妨げておつた一番大きな原因の一つであるインフレの收束ということは、幸いにして過去一年間の強力な施策によつて一応目的を達したのであります。そこで当然来るべき問題としては、今後は積極的に生産の増強をし、積極的に産業の振興、復興をはかるべく、それらに対する総合的立場に立つて計画を立てることが必要になつて来たのであります。またその面に向つて財政金融政策が発展して行くことを私も考えております。ところが同時に考えられることは、ただいま大蔵大臣からも申しましたように、普通の形に行けば、在来の多額の援助資金がなくなるということに……

第9回国会 農林委員会 第3号(1950/12/02、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたします。一番最初の米の消費者価格の決定をなすに際して、でき得る限りこれを下げるためには、中間経費を十分検討して、むだを省いてもらいたいという御議論には根本的に賛成であります。今度は、特に私どもは経済調査庁の手を煩わして、詳しく調査いたしました結果が大体出て参つておりまするし、適当な機会にはこれをお示ししてもいいと思つております。その内容一つ一つ??倉庫倉敷料、金利、いろいろな点で十分下げ得るものについては、できるだけ合理的な線によつて決定をする。今お示しの日通の運賃の問題にしても、すでに研究の対象になつておることを申し添えておきます。なお農業倉庫について虐待しておる……

第9回国会 農林委員会 第8号(1950/12/08、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 私農林大臣にかわつてお答えします。政府は書面で回答するのだろうと思つておりましたところが、ちよつとかわつておりました。政府の方に来たものは書面で回答せいというのではなくて、むしろ農林委員会において口頭で説明するようにということであつたのです。書面の回答はできておつたようですが、それを御必要ならばいつでも差上げる準備はできております。
【次の発言】 書面の答弁が行き違いで口頭になつたというお話、これは恐縮でありますが、明らかに私どもは書面でなくして、みずから出て来て説明せいというお話であつたので、この点はよろしく御了承願いたいと思います。今の点についていろいろ御指摘でありましたが……

第9回国会 予算委員会 第2号(1950/11/27、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 大体におきましては昨年よりもふえる見込みでありますが、三兆八千億余でありましたか、詳しい数字は覚えておりませんが、もう一度調べて申し上げます。
【次の発言】 大体生産力につきましては、最近におきまして、昭和七年を一〇〇といたしまして工業生産力におきましては、十月ごろにおきまして、約九七%余に上昇しております。それから農業生産におきましては、同様に約一〇〇%近くなつておりますが、これらにつきましては今の一時的な現象もございますので、今後の生産力増強につきまして愼重に今後も続行するように努力しております。この主たる目標はあくまでも輸入の増強がどこまで行くかということが、今後における……

第9回国会 予算委員会 第3号(1950/11/28、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 新聞でごらんになつたというお話でありますが、私新聞のことを存じておりません。国民所得につきましては、昨日申し上げましたよう目下いろいろな点から検討をいたしておるのでありまして、大体は三兆二千億前後におちつくのではなかろうかと考えておる次第であります。
【次の発言】 国民所得は物価の上昇並びにそれによる国民所得の増加、賃金の状況とそれから生産上昇率等を勘案しまして決定するのでありますが、こまかい見積り計算等につきましては、必要があれば別の機会に係の方から説明いたさせます。
【次の発言】 お話の通り、これにつきましては、国民所得の計算をなすについて特に專門家も集め、しこうして先ほど……

第9回国会 予算委員会 第5号(1950/11/30、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えを申します。今お話のように、日本の独立ということの要求の裏には、経済的の自立を要するということは同感であります。しかもこの自立に対しまして、従来得ておつたところの対日援助貸金なるものは、普通の形に行けば来々年これがはずされるやに聞いておりますので、政府としてはあらかじめその場に備えつつ、一応自立し得るように、二十八年を目途として、自立経済審議会等において計画を検討中であります。しかしお話のように急速にやれとおつしやつても、七十年来積み上げた資本が数年の戰争によつて根底から破壊消滅したので、なかなか困難であるということは中曽根君もお認めだと思います。ただ私どもとしては、二十……

第9回国会 予算委員会 第8号(1950/12/03、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 自立経済の問題については、今日一番重大な問題でありまして、今お話のように、私どもの方では、大体において一応来々年あたりに援助資金が打切られるということが、今までの考え方であり、そういう事柄でありますので、その場合において、打切られた後において、今お話のように私が申し上げたのですが、生活水準の一定の限度、すなわち戰前の七――十一年の当時に比べて、九〇%くらいは維持しつつ、国際収支のバランスを合せて行く。それを目標に生産をマツチさせて増強して行く。それに沿うように必要な電力資源の開発なり、原材料の輸入を目途としているということをお話したのであります。お話のように国際情勢の変化によつ……

第10回国会 外務委員会 第9号(1951/03/14、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えいたします。新聞紙はいろいろ書いておりますが、まだ正式に向うの政府から日本の政府に対して何ら具体的な指示もなければ、話合いもしておりません。
【次の発言】 まだ進めておりません。
【次の発言】 いろいろ個人的な意見等がアメリカの方でも外電で伝えられておりますが、おそらくアメリカ本国においても、まだしつかりとまとまつた意見はできておらないと私は考えるのであります。従つて私どもの方は、もちろんそういうことを受けておりませんし、またそういう仮設でのお話でありますけれども、現実に何らそういう関係に来ておりませんから、私どもはそのうちに何らかの必要が起つての話でもあれば、そのときに……

第10回国会 経済安定委員会 第5号(1951/02/07、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 講和條約の締結は、おそくとも本年内にはできる見通しのもとに、すべての会談が進められておるようでありますが、講和條約が早く結ばれて、政治的な独立ができることは国民のひとしく望んでおるところである。ぜひこれはやらなければならないのですが、しかし国の独立というものは、他国のごやつかいにならないで経済の自立ができるという裏づけがなければ、実質、形式ともに国の真の自立はない、こういう建前をとつておるのであります。従つて政府におきましてはそういう意味合いにおいて、経済の自立をするについての総合計画を立て、一日も早く経済の自立をはかり、経済的に見ての日本の信用を高めることによつて、講和締結後……

第10回国会 経済安定委員会 第7号(1951/02/16、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 国際間における物資の割当輸出というようなことが起り得るのではなかろうかというお話でありますが、この点は私どももさように考えます。これは今までの本会議または委員会でもたびたびお話をしていることであり、そういうことが起ることは予想しておりますが、その際におきましても、日本に対し必要なる限度の原材料の輸入はぜひやつてもらうように、すでに関係方面と品目別に交渉を進めておるわけであります。
【次の発言】 この間、アメリカが政府手持ちのものを輸出禁止をしたから、すぐに影響があるのではないかというような足鹿君の質問がありましたが、それにお答えしたように、今後いろいろの情勢が起きて参ると思いま……

第10回国会 経済安定委員会 第15号(1951/03/19、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 臨時物資需給調整法の改正につきまして、熱心に御審議をいただきまして、合日委員会を通過させてい介だきましたことにつきましては感謝する次第であります。審議の過程において出ました御意見等につきましては、これが運用にあたりまして十分に考慮に入れまして、万全を期したいと考えております。一言お礼を申し上げます。  なおこの際申し上げておきたいことは、かねがね政府は、国民生活に関係の深い食糧事情の改善について努めて参りましたし、今後におきましても、いろいろ経済の情勢の変化がありましても、国民生活の維持安定に対し、食糧、衣料について量的の確保並びに価格等については、あらゆる施策をいたしまして万……

第10回国会 経済安定委員会 第20号(1951/05/18、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 ただいま委員長からのお話でありますが、マーカツト少将の声明書の内容はすでに新聞に発表されておりますので、それを繰返して御説明する必要もなかろうかと思います。従つて大要は大部分それで御承知を願いたいと思います。昨日マーケット少将に呼ばれて会いまして、お話をしたのですが、大体同じようなことであります。マーカツト少将以下随員の方がアメリカへ帰られて、三週間にわたつて各方面を視察され、そして日本との将来起ることあるべき協力問題についていろいろ話されたようでありますが、その点につきましては、従来とかく日米協力の内容等について誤解があつたというようなことがすべてはつきりし、氷解した、との点……

第10回国会 経済安定委員会 第22号(1951/05/25、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 従来研究されております十三地区ですか、十四地区の問題につきましては、まだ関係府県において資料の出そろわないものもあるようでありますが、これも大体八月ごろには出そろうと思いますから、そのときにおいては御趣旨に沿うように指定ができると考えております。
【次の発言】 権限が安本、建設にわかれておるから支障があるということは感じません。片方は一般的に計画を推進するのでありまして、片方は各省別の立場に立つて受持つて立てられた計画に従つて実行して行くという形になつておりますから、これは支障はあるまいと私は思います。問題は日本の財政問題であると私は思います。まま子、連れ子、ほんとうの子と言わ……

第10回国会 建設委員会 第1号(1950/12/12、24期、自由党)【政府役職】

○周東國務大臣 細目の各省別、事項別の割当はまだきまつておりません。きようも関係大臣と会つた結果いろいろ相談はしておりますが、今お手元に何かあるそうですが、私は聞いてはおらぬのですが、とにかくさつき申し上げたような趣旨で配分関係を相談しております。かなり大きな変化があり、見返り資金というものが一応とられた形においてのやり方については、各地方とも同じような憂えを持つ。その間においていろいろと苦心しておりますが、まだ数字はきまつておりません。
【次の発言】 増田さんは北海道開発の長官だから言いにくいかもしれませんから私がかわつて……。今のお話はごもつともであります。かりに全体的な減額が起つたとすれ……

第10回国会 建設委員会 第7号(1951/02/22、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 ねらいはみんなよくわかつておると思います。今増田君から答えました通り、一例を上げて申しますと、地方負担のことも考えつつ、平均三分の二でやれば、これは事業量は大体減らぬようでありますが、それを地方負担を考えてスライド制をとつたということになれば、それだけよけい費用がかかることは当然であります。それをたこの足のようにお互いの中で食うか食わぬかということが問題であります。これは今すぐと申しませんが、何とかたこの足を食わないで出すような方法を今研究しております。その一事をもちまして、事業の量を減らさぬように、かつまた今日における物価の動向等も考えて、でき得る限り災害の復旧等につきまして……

第10回国会 農林委員会 第36号(1951/05/18、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 ただいま小笠原さんの御質問の点はまことにごもつともであります。肥料の問題については、私どもも非常に心配をいたしておるのであります。ただ先般硫安の製造業者に集まつていただいて、今年の肥料の輸出問題に関連して、現在の需給推算から考えて、七万一千トンでありますので、法律的に、有権的にこれを押える方法のないことは、お話の通りであります。これは自由経済にいたしました結果当然でありますが、しかしそこにはおのずから私は道義があろうと思うのであります。極力業者の協力を求めたゆえんもその点であります。わが党の主張する価格統制をはずすということは、特定の業者にめちやくちやにもうけさせることを目的と……

第10回国会 予算委員会 第3号(1951/01/31、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたします。前に経済五箇年計画を立てておつたが、それを御破算にして新たに自立三箇年計画を立てたのは、どういう理由かというお尋ねであります。この前に立てられておつた案によりますると、当時の情勢といたしまして、あのフアクターには不確定要素がまだ非常にたくさんありますので、あの内容についてもさらに検討を要することでありましたので、一応これをとらなかつたのでありますが、その後だんだんと日本経済の安定が実現されて、これから積極的に復興への道に入ろうとする段階に入りまして、やや、いろいろな情勢が確定的に見られる分も相当ふえましたし、一面日本の終戰後における経済を助けておつたアメリカ……

第10回国会 予算委員会 第6号(1951/02/03、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えいたします。輸入の関係が昨年四月を契機として五、六、七、八月ぐらいまで少し減じましたことはお話の通りであります。しかしその後におきましては、九、十、十一、十二とまたずつとしり上りになりまして、十二月はまだ最後の集計には至りませんが、円での通貨にいたしましたものを略算いたしますと、約一億二千万ドルになります。十一月には約九千万ドルという形に伸びて来ております。ことしの二十五年度の目標十一億ドルはおそらく越えるのではないかという形に考えております。
【次の発言】 そうです。従つて今後の処置であります。私どももお話の通り、今の状態といたして、国際情勢のもとに、外国だけが買いあさ……

第10回国会 予算委員会 第7号(1951/02/05、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 現下の国際情勢下においての食糧問題についての御心配はまことに敬意を表します。しかしただいまのお話の中に、多少時期的の誤りがありますからこれを修正しておきます。あなたは本年度十二月まで八十万トンしか入らないということでありますが、政府としての計画は四月から三月までの年度についての計画であり、これに対しまして、一応修正いたしました輸入計画は三百十万トンでありまして、しこうして四月から十二月までにおいては、すでに百七十万トン、米、麦、大麦合せて入つておることを、はつきり申し上げておきます。しこうして一―三月の見込みに対しまして、いろいろ船の問題なり、市場における関係もありまして、非常……

第10回国会 予算委員会 第8号(1951/02/06、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えいたします。お話の点はごもつともであります。経済が復活して、商工業関係が殷盛になる場合において、常にいためられるのが農村であります。それにつきましては、今後の情勢に即して、できる限り農業経営、農村の生活に必要なる外から入る物資の生産を増強して、数量を増加して、これが価格の安定をはかることが一つの問題であります。  同時に常に遅れがちの農村における生産性の高揚ということが一番重点であると思います。決して農家というものは、物の価格、農産物価格の上昇のみ願うものでなく、單位生産量というものを高める。いわゆる生産性を高めることによつて収入を得せしめるということが必要でありますので……

第10回国会 予算委員会 第9号(1951/02/07、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えいたします。御意見にありますように、講和條約が締結されれば、そのこと自体で日本の経済がよくなつて、国民生活が安定するというわけのものではないのであります。その点につきましては、政府は一致してさように考えております。それであればこそ、たとい政治上の独立を得る講和條約の締結があつても、真の独立というものは、経済の自立なくしては、ならないのだ、その意味におきまして、従来外国の援助、ことにアメリカの援助によつて、わずかに今日まで、敗戰後五箇年の経済生活を進めて来たのでありますが、そのことも一応今の形で進めば、来々年にはなくなるわけであります。そういう場合において、われわれは講和の……

第10回国会 予算委員会 第10号(1951/02/08、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたします。政府としては朝鮮動乱の見通しは、そう簡単に片づくものと考えてはおらなかつたのであります。ある程度、これは情勢からいつて長引くかもしれぬ。ことに朝鮮における具体的な問題がかりに片づいたとしても、朝鮮の動乱後における経済復興の問題もありましようし、またこれを動機とする世界全体の軍備拡張熱というか、競争は相当続くものと考えて案を立てたのであります。
【次の発言】 物価の将来に対しての御心配については、ごもつともなところであります。この点ただいまどのくらい上るかという見通しを話せというお話でありますが、これはむずかしいと思います。私ども決して物価の将来については楽観……

第10回国会 予算委員会 第20号(1951/02/24、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 肥料の問題は最も大事なものでありまして、農業生産に及ぼす影響が大でありますから、これは御趣旨に沿うように積極的に考慮をして研究いたしております。ただ今日の事態からいたしまして、どういうふうになつて行くかということはわかりません。もう少し推移を見て来年度において善処する意味において今研究いたしておりますから御了承を願います。
【次の発言】 お話の通り補給金というのは、原則としてはずして行くという方針にかわりはなかつたのであります。しかし今日における国際情勢その他の変化というものは非常なものであります。むしろその変化に処して――非常に燐鉱石等が値上りがして、肥料に関する価格が暴騰す……

第10回国会 予算委員会 第21号(1951/02/25、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 御質問の経過がどうなつておるか知りませんが、一応一九五のパリテイはことしの秋の米ができ上つた場合において、物価の上昇率を考えて、そのくらいの程度に行くだろうということが基礎になつております。昨年産米を買い上げた場合におけるパリテイ指数は、たしか一八二でありました。もしこれが上昇の関係において非常にかわりますれば、バツク・ペイの問題も起りますが、一応ことしの秋を見て、一九五ぐらいの程度となる、そのときのことを考えて織り込んで六千幾らときめておりますから、それ以上に上つた場合において、初めてそれ以上のバツク・ペイの問題が起る、こういう考えであります。

第10回国会 予算委員会 第25号(1951/05/23、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お尋ねにお答えいたします。御意見の通り日本の今後の進むべき道として、貿易によつて日本の経済の自立ということをはからなければならぬことは申すまでもないのでありまするが、それに関連いたしまして、御指摘のように日本の製品の価格が、国際価格よりも高過ぎるということであつては、とうていこの目的を達しないのでありまするので、この間のマーカツト声明にもありまするように、今後の日本としてでき得る限り努力して、価格の騰貴を防いで行かなければ物が売れないぞということがありましたが、その意味において、ただいまの御指摘のように、やるべきことの一つの問題として、企業の合理化ということの必要なことは申すま……

第12回国会 外務委員会 第9号(1951/11/16、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 供出米についてはどこまでも話合いによつて出していただくということで進みたい、こういう意味で申し上げたのであります。
【次の発言】 私は大体今日の事態としてよく県知事が町村長と話合いをつけて、現在の災害等によつて実収が減ずるという場合においては、あの申合せにありますように、それぞれ減額補正をすることも認めておりますが、そう私は昔のように力ずくで取上げるというような形を今想定いたしておりません。

第12回国会 経済安定委員会 第3号(1951/10/31、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 どういう資料を配つたか私存じませんが、おそらくこれは経済自立計画の重要な部門としての食糧需給計画の一端ではないかと思つております。
【次の発言】 この間お配りした資料は今手元に参りましたが、これによりますと、これは今度二十六年産米の供出割当の数量をきめる前提としての、需給推算の一部であるそうです。
【次の発言】 大体そうです。統制を撤廃する場合におきましても、統制を撤廃しない場合においても、今日の事態におきまして内地における食糧の生産それ自体の数量では、全部まかない得ないことは竹山君御存じの通りであります。従つて必要なる輸入食糧の数量は常にいるわけであります。幸い最近における食……

第12回国会 建設委員会 第5号(1951/11/17、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お尋ねの第一点でありますが、これは私どもも御承知のように去年は減税か公共事業かという議論をやつた一人でありますくらいに、希望としては災害復旧を早くやるということについては同感であります。しかし実際上の処置になりますと、初年度三、次年度五、あと二という形になりますと、あなたの今お示しになりましたこの災害復旧及び他の公共事業を合せただけでも二十億を加えなければならぬというかつこうになつて、そのことが来年度の予算にあとを引いて事実言うべくして不可能なことを組んでもかえつて申訳ないので、出すく言つて出さないようなことになつては困る。こういうことで非常に苦慮しております。今までの経過とい……

第12回国会 建設委員会 第7号(1951/11/28、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 今建設省の局長から御答弁になりましたように、私どもも、過去の災害が原因をしておるとはいえ、少し性質が違うものでありますから、根本的に沈下の度合い等もきわめ、これに対する改良復旧工事をすることが必要であるという結論に到達しておるわけであります。それでありますから、今申しましたように、災害であるからどうしても出せという、その御要求を待つていただいて補正予算で組みかえをして、むしろ地盤沈下に対する改良復旧をやるという一つの現われが今度の組みかえになつたむしろ災害復旧ではない、別の行き方で行くということであつて、もしも従来通りの災害であるならば、災害費を組んであるから黙つて出せるわけで……

第12回国会 農林委員会 第5号(1951/10/27、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 議会に対する答弁では、無責任な答弁はいたしておらぬつもりであります。しかし今お話のような、抽象的に何でもかんでも答弁に対して責任を負うかということについては、おのずから考慮があろうと思います。もとより政府の行う、また行わんとする仕事につきましては、あくまでもこれをやり遂げて行きたいというつもりで、いろいろの施策について御答弁申し上げておるはずであります。しかしその事柄以後においての事情の変化ということに対しては、おのずからお考え願わなければならぬと思うのでありまして、同じ條件のもとにおいてあるならば、そのものについては、御答弁を申し上げた通りに実行せられるように責任を持つのが当……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第3号(1951/10/18、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたします。今度の講和條約における賠償に、ついては、誠意をもつて日本政府は被害を受けた国について考慮いたすことはもちろんでありますが、しかしあくまでも日本の経済の自立並びに国民生活の水準を破壊するがごとき形のものであつてはならぬし、またそういう趣旨を講和條約もうたつていると思うのであります。どこまで今後きまるべき問題でありますが、生活水準の維持と経済自立の線は守る範囲で話合いを進めて行きたいと思つております。  それから内容といたしまして、役務賠償に限るかというお話でありますが、大体その通りであります。

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第5号(1951/10/20、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えいたします。賠償の支払いにつきましては、條約の命ずるところによつて、被賠償国に対する善隣友好の関係を確立する上からも、誠意をもつて支払うということの必要があることはもちろんであります。しかし條約にも書いてありますように、この支払いの限度というものは、あくまでも日本経済の存立可能な限度ということ、そのことは同時に国民生活の水準を維持して行くに足ることでなければならぬのであります。その線に沿うて賠償の範囲、額、その支払いの方法というものは今後の折衝によつてきまるのであります。しかしそのきめる場合には、ただいまの限度を維持して、相談してきめられると思うのであります。従つて今日た……

第12回国会 予算委員会 第10号(1951/10/31、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えしますが、輸入計画なるものは、一米穀年度を通じて内地生産の米麦幾ら、それからそれに対して不足する食糧の輸入は幾ら、こういうふうに立てていることは従来とちつともかわつておりません。最近における各年度における輸入数量は、あなたも資料によつて御承知だと思いますが、大体二百七、八十万から三百万トン前後が入つております。しこうして二十六年度における需給の計画に基いての輸入食糧というものは、数量は三百二十万トンというものが大体実行される形になつております。今日までの輸入されておる数量の総計から見まして、これはちつとも狂つておりません。そこで今後の統制撤廃という基本方針に基く経過的措置……

第12回国会 予算委員会 第11号(1951/11/01、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたします。早川さんの御意見でありますが、わが政府におきましては、決して自由放任主義というような形で進めてはおりませんので、基本的にいえば、各企業の自主性というものを尊重するということが建前であります。しかもそのことによつて、過去二三箇年間における日本の経済の復興の目ざましい跡を見得るのであります。私は本会議でも申し上げましように、抽象的議論でなくして、事実をもつて証明しておるのであつて、個人企業それ自体の自由を尊重するということが、いかに経済の復興を増進したかということを示して余りあるものと思います。しかし今後の問題についてどうなるか。基本的原則はあくまでやはりそこに……

第12回国会 予算委員会 第12号(1951/11/02、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたします。最近における電源開発に対する計画を詳細に新聞紙上でごらんになつたというお話でありますが、その事柄についてはまだ政府部内においても検討中でありまして、最後決定したものではありません。大体の線はそういう形でありますが、新聞にはまだ発表もいたしておりませんので、この点をまず御承知を願つておきたいと思います。  次に、なるほど日本の未稼働の工場なり、労働の余力というものをフルに活用し得るように原材料の確保ができれば、今お話のように一九〇前後に生産を高めろ可能性はある。その間において問題は、電力、石炭、原材料の確保いかんということになるわけでありますが、実行し得る予想……

第12回国会 予算委員会 第13号(1951/11/05、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 その前に、今の輸入外貨の問題について、あなたの誤りをひとつ正しておかなければいかぬ。もう少し真剣に議論されれば私も真剣に答えますが、物事を悪く悪く考えるということは、私はとらないのであります。今あなたは去年の一―三、四―六の問題を御指摘になつた。七―九以後において外貨割当が非常に急激に増加したことは、故意に高く買わせたのだろうというようなお考えでありますが、私は、それは少しひど過ぎると思う。もう少し御勉強になつて、一―三、四―六における日本の輸入外貨の割当というものが、どういうふうになつていたかということをよくごらんにならなければならぬ。その当時までは各四半期ごとにおける輸出に……

第12回国会 予算委員会 第14号(1951/11/06、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 三十六億の中の二十億は、議会で通過いたしました積雪寒冷地帶の対策としての土地改良費であります。その他には砂防とか灌漑も入つておりますが、大体温暖地におきましては小規模の土地改良というものができる、そういう部分を考えて額がきめてあります。
【次の発言】 お話の点ごもつともでありますが、大体二十六年度において予想し得る土地改良の経費は、すでに予算としてきまつております。追加予算、補正予算というものは、御承知の通り事後に起つた予想されざる事柄に対しての補正ということが、財政法上当然の建前じやないかと思います。従いまして、これまでの議会を通りました積雪寒冷地帶における対策としての問題は……

第13回国会 経済安定委員会 第8号(1952/02/19、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 ポンド過剰対策につきましてかねがね考えておつたことは、でき得る限りドル圏に対する輸出を増加し、ポンド圏からの輸入をふやすことをもつてまず第一義として考え、輸出等に関しましては積極的に制限をするというような措置に出ることは、かえつて輸出産業等に従事しておるものに対する影響もあります。ポンド地域への輸出を制限して、それだけのものがすぐにドル圏へ出るということになればよろしいですけれども、そこらに多少いろいろな問題がありますので、まずこの点については従来は見送る方法をとつておりました。しかし最近における情勢は、ポンド地域におけるポンド安の影響を受けて、同地域における価格の高いというこ……

第13回国会 経済安定委員会 第12号(1952/03/20、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 笹山さんの御質問はごもつともな点でありますが、先ほどから政府委員がお答えいたしましたように、国内的に見れば、大体各種の物品につきましては、需給の現状から見て統制が必要のないような形になつておりますので、それをはずすことが原則になつております。従つて今後起るべき事態で、何を統制し、何を使用制限するかということは、先ほど御指摘のありましたように、あくまでも国会の審議権を尊重しつつ、具体的に需給に非常なアンバランスが生ずるという場合に、それを別個の法規によつてやつて行くことが適当である、こういうことに考えたわけであります。従つて現在の状況から見て、今度の法律でははつきりしておる市価、……

第13回国会 経済安定委員会 第16号(1952/04/16、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 ただいま議題となりました国土統合開発法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  講和條約の締結後におきまして、わが国の経済自立を達成するためには、電源開発、食糧増産、未利用林の開発及び災害防除対策の確立等の国土総合開発事業の推進が、焦眉の急務となつておりますることは、御承知の通りでおります。  これがために、一昨年の五月二十六日に国土総合開発法が公布され、中央、地方を打つて一丸とした総合開発計画の立案とその審議の体制を整備する上に、大きな役割を果して来たのでありますが、同法は計画組織法でありまして、実施上の措置につきましては、特定地域の関発について国の経費負担及……

第13回国会 経済安定委員会 第17号(1952/04/17、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 行政機構の問題についてはいろいろ議論があると思います。従来、安本は終戰後特殊な使命を帶びてできて、その後において他の省にとらわれずして、大所高所から総合計画を立てるというように性格がかわつております。これが一つの官庁の形をとるか、あるいは今の委員会制度をとるかということについての議論は両方あると思います。しかしいろいろ議論の末、一応今の審議会制度をとるというかつこうになつております。これも実際は運用のいかんにあると私は思います。今人員の配置等も考えられておりますが、もしそこに相当なエキスパート、民間有識者等を入れて、また事務のスタツフに相当優秀な――無能なものは困るが、精鋭な人……

第13回国会 経済安定委員会 第20号(1952/04/23、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 有田さんからのお尋ねでありますが、この点につきましてはいつかも申し上げたと思いますけれども、外資に関しては、あくまで私どもはいろいろな線から、いろいろな形において導入すべく努力中であります。日本の独立後における経済自立の上に、外資の導入ということは相当大きな力を持つておることは事実であります。従つてできる限りそういう方面がいい結果をもたらすように努力はいたしております。この外資法の一部改正にいたしましても、今日まで株式、社債あるいは技術等の方面でかなり増加いたしておりますが、独立を機会に、本案にありますように、投資した社債、株式に対する元本、利息の配当等の送還に関して、ある程度……

第13回国会 経済安定委員会 第35号(1952/07/29、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お尋ねでありますが、御質問の中にもありましたように、独立後の日本の経済の進展復興ということについては、私どもも見込みは立てておりましたが、なかなか今日においては容易ならぬ因子を含んでいると思います。ことに最近における世界的な景気後退の状況、このことはいつまで続くか、これは確言できませんが、必ずしもいつまでも続くものとは思いません。しかし現在の状況においては世界的な経済の後退といいますか、そういつた状況にあります。こういう状況のところで講和が成立しましたが、その影響を受けまして、最近における貿易の伸び方というものは非常に悪いのであります。こういうふうな状況を考えつつ、将来の生活水……

第13回国会 通商産業委員会 第20号(1952/03/28、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 電力行政に関してはでき得る限りこれを統一した形において電力行政が行われることが適切だと思つております。ただいまのところ行政機構に関する全般の案についてまだ審議中でありますので、確定したことについて申し上げる時期ではありませんが、遠からず確定した場合においては法案等について御審議を願うことになりますが、考え方としてはただいま申し上げたような趣旨でございます。
【次の発言】 私はただいま申しましたように、はつきりとこういうものは一元化すべきが適当であるということを申しました。しかしこの形につきましては、まだ最後決定に至つておりません。しばらく御猶予を願いたい。しかし私の言葉で大体は……

第13回国会 通商産業委員会 第23号(1952/04/16、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お話の通り、国の税金等から出る金等を投資して開発するのでありますから、その開発された電気を国民の間に公平に分配して行くということは、もとよりそうなくてはならぬと思つております。しかし先ほど福田君からお答えになつたように、今どの部分に何をといつたような、具体的なはつきりした割当はできていないことは当然であります。しかし今日においても、すでに電力というものについて三千キロワツト以上どの程度持つて行くとか、あるいは全体の点燈用にはどうするというような割当基準は、すでに今日示してやつておるわけであります。おそらく完全に電気が豊富になるまでは、そういう形はどの官庁にか持たせて、割当や基準……

第13回国会 通商産業委員会 第24号(1952/04/17、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 これはたびたび申し上げております通り、あなたのお話のように、軍需生産を目的とする特殊会社と結びついての電源開発をするというふうなことは一つも考えておりません。たびたびそういう趣旨の答弁があつたようなことを一方的にまず前提としてのお話ですが、電源開発はあくまで日本の国民生活上必要な電気、またそれと関連して日本の産業復興に必要な立場において今非常に電力が足らないということは、去年の異常渇水における影響をごらんになつてもよくわかるわけです。そういう意味合いにおいて、日本が将来伸び行くために日本の産業を復興させる上において必要なるがゆえに電力を開発するのであります。特定の会社のために電……

第13回国会 通商産業委員会 第30号(1952/04/25、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 ごもつともなお尋ねでありますが、自由党で立てております案は、大体昭和三十年までに開発をするという計画でありますが、この間の資金計画といたしましては、こまかい出入りはありましようが、大体四千五百億程度考えております。初年度、二十七年度には約一千二百億円程度でありますが、この間に初年度においては政府資金関係が約六百十億円ほどあつたと思います。これだけくらいの資金計画でありますならばまず遂行は可能であるというふうに考えております。資材の面につきましても、鋼材とかセメントについては、今後における生産計画の遂行状況ともにらみ合せまして、初年度に必要な分については実行可能なりと考えておるの……

第13回国会 内閣委員会 第19号(1952/05/12、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 ただいま議題となりました経済審議庁設置法案につき、その提案理由を御説明いたします。  今次の行政機構改革の一環といたしまして、来る六月末日をもつて経済安定本部を廃止することに相なつたのでありますが、これに伴い新たに総理府の外局として経済審議庁を設置し、国民経済の総合的運営に資せしめることといたしたのであります。  経済安定本部は昭和二十一年八月、戦後の荒廃した国土と経済の復興と再建のための総合的な経済企画官庁として設置せられ、わが国経済の安定のために大きな役割を果し、ほぼその任務を果したと申せると思うのであります。しかしながら、講和後のわが国の経済の現状は、なお幾多の困難な課題……

第13回国会 内閣委員会 第21号(1952/05/14、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お尋ねの点、ごもつともな御質問でありますが、考え方といたしましては、審議庁においては今後長期な経済計画というようなものにつきましては、これは他の行政機関に関するものといなとを問わず、総合的な計画の策定をするということにいたしております。ただ時期的に、その年年の計画というような短かい計画については、むしろ各担当の行政機関において、これを立てしめることを原則として行きたいという考え方であります。この三条の二号の書き方から見まして、その点はそういう意味合いに考えておりますが、多少この二号の書き方におきましては、他の所掌に属さないという排他的に出ておりますが、むしろ属さないもの及びぽつ……

第13回国会 内閣委員会 第25号(1952/05/20、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 私も当時直接関係はありませんでしたけれども、当時設置された安定本部の総裁を総理にしたのは、大体において各省との関係を総合調整をいたす権限が与えられておりますので、事前にそこで一つの調整をはかるということに対して、各省大臣の上に、総裁が総理になつておつたと思います。
【次の発言】 お答えいたしますが、今度の審議庁においての仕事そのものの一番の重点は何かと言えば、現在の日本の経済復興、産業復興に関して最も必要である長期経済計画というものを総合的に立てるということであります。お示しのように、現在の事態が、占領直後のごとき状態とは大分かわつてはおりますけれども、なお国際情勢の中に立つて……

第13回国会 農林委員会 第11号(1952/02/29、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 今のパリテイの上昇の問題については、おそらく肥料の点も一つの要因になつておるかと思いますけれども、私は全体的に見れば他の方の関係があると思います。いずれにいたしましてもパリティが上昇することになれば、これは例年の通り一つの方法として、米価の問題につきましては、四、五月ごろにパリティの上昇によるバツク・ペイという問題が起りますが、それは別といたしまして、根大は米の値を上げることが最善ではなイして、できれば肥料を安く供給する問題だと思います。政府としては、行き方としては、何といたしましても肥料の数量の増産をはかることが第一の行き方でなければならぬと思います。御承知のように、これだけ……

第13回国会 予算委員会 第4号(1952/01/30、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 東南アジア開発に関しましては、日本の輸出銀行等の資金あるいは日本の技術というもので協力する以外に、日米経済協力の線を通じて、アメリカその他の資金あるいは資材等の必要な援助ということについては、具体的な物事について話合いを進めようとする段階であります。
【次の発言】 その点につきましては、硫黄、鉄、銅、ニツケル等におきまする必要な要求数量等に関しまして、日本の設備能力等を考え、それに対する原材料の供給等について、今後話合いを進める考えでございます。
【次の発言】 過去における問題につきましては、そういう話があつたということは聞いておりますが、具体的な話は詳しくいたしません。しかし……

第13回国会 予算委員会 第5号(1952/01/31、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 予算の執行にあたりましては、お話の点は十分考慮いたします。もちろん必要な箇所に対する財政投資その他については十分やりますとともに、不急不要の用途はできるだけ金融的に引締めるということを考えつつインフレの動因を押えることにいたしたいと思います。同時に今日生産の増強ということから、必需品の需要ということもあわせ考えつつインフレに対処するつもりであります。

第13回国会 予算委員会 第7号(1952/02/02、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えいたします。講和発効後における日本経済は、あくまでも自立経済を目標として行くことについての考え方にかわりはございません。ただ従来と異なりまして、御指摘のように講和後に伴う賠償、外債の支拂いあるいはその他各般の負担の増加がありますので、それを克服しつつ、自立経済の目的を速成するということにつきましては、相当の努力と困難が伴うとは考えますけれども、しかし根本の目標については、あくまでもそれらの困難を克服しつつ、自立経済に向つて進めるということの基本方針にかわりはございません。
【次の発言】 お答えをいたしますが、ただいま申しましたように相当の負担の増加を克服しつつ、自立経済を……

第13回国会 予算委員会 第14号(1952/02/13、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お尋ねの不動産等に関する接収の問題でありますが、これら軍事施設等に関しましては、従来の占領下にあつた時代と講和発効後における行き方とは、多少異なるとは思いますけれども、行政協定の内容をなす軍事施設の問題と、それからしからざる建物等の利用等については、接収とか借受けとかいうことがおのずから違つて参ると、私は考えております。
【次の発言】 お話のごとく従来占領軍の必要とする物品の調達にあたつては、お話のような遺憾な点が全然ないとは言えないのであります。お示しの石炭等につきましても、その発注が時期的にあるいは受注する相手方の場所的な選択によつて、国内における石炭の需要供給の関係を調節……

第13回国会 予算委員会 第15号(1952/02/14、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お話の点でありますが、いろいろ稻村さん御心配のようでありますが、私どもの方ではお示しのような場合は起らぬように考えておりますので、今補正予算のことを考えておらぬのであります。
【次の発言】 鉄材が建築の方に非常によけいまわつておるではないかという質問でありますが、数量ははたして全体の三分の一かどうかよく承知しませんが、ともあれ鉄の生産されたものが、あまり大建築に使われる結果、価格等に影響を及ぼすこともありますので、これに対しましてはお示しのように政府では不要不急の建築については、勧告によつて建築をとめるような方向をとつております。但し、これは大きな建築でありますので、ただいまの……

第13回国会 予算委員会 第16号(1952/02/15、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お尋ねの点でありますが、日本の今後における経済発展の基礎をなす経済構造は、もとより従来通りの軽工業的な方面が重視されると同じような程度に、機械工業、化学工業等の重化学工業の問題が、これに並行して進んで参らなければならぬ、かように考えて起ります。
【次の発言】 御懸念の点でありますが、私どもはさように考えておらないのでありまして、ことに平和産業といわれておる一つの例として紡績工業にいたしましても、すでに今日政府といたしましても、民間といたしましても、これには十分の力を入れておる次第でありまして、終戦後三百八十万錘であつたのが今日すでに六百五十万錘くらいになつております。この点は私……

第13回国会 予算委員会 第17号(1952/02/16、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 御質問でありますが、昨年立てましたのは、二十八年度において八九%、約九〇%程度まで持つて行きたいという目標であります。残念ながら朝鮮事変等の勃発によつて、生産の増強はありましたが、一時価格のある程度の上昇のために、その比率が七〇%に下り、今日においては七三、四%になつておるということは、お示しの通りであります。しかし私どもは、その後における日本国内における産業復興の状況なり、また講和後における日本の産業の復興計画なりから考えまして、やはり目標としてはでき得る限り戰前の九十一年を一〇〇として考えるときに、国民生活を、できるならば九〇%まで持つて行きたい、かように考えて、各般の施策……

第13回国会 予算委員会 第18号(1952/02/18、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 便宜私から申し上げますが、お話のようにこれを理想的にいたしますると、日本国内で生産するもののみによつて自給することが一番安全なことであり、理想であります。しかしふえて行く人口と、そして御指摘のような形において、現在年々三百万近くの輸入を仰いでいるものを、ただちに内地で生産するということは急速にはむずかしい。しかし政府といたしましては、自給度の向上といいますか、でき得る限り内地における生産を高めて行くということは、一面において米麦に対してとらるべき処置であり、そうしてできるだけ輸入食糧を減ずるという行き方が一つの行き方でありまして、その現われといたしまして、ことしの米麦増産対策と……

第13回国会 予算委員会 第20号(1952/02/20、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えいたします。電源開発につきましては急速にこれを進めるという計画のもとに、二十七年度から大体今の一応の計画は四箇年計画であります。それをその計画のもとに今日大体六百四十億キロワツト・アワーでありましたか、それを完成後において七百六十億キロワツト・アワー程度にまで増加するという目標のもとに、各地域における水力電気の開発を進めるという計画であります。これに対しましては、計画といたしまして資金面におきましては、ただいまお話のありましたように、二十七年度は約千二百億程度であります。四箇年計画を総計いたしまして約四千五、六百億円程度になると思います。さしあたりは二十七年度は千二百億円……

第13回国会 予算委員会 第24号(1952/04/02、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 新聞にどういうふうに出ましたか、私も承知しませんが、安定本部におきましては、絶えず世界情勢の動きなり、経済の実態等を探索しつつ研究しておることは事実であります。またお示しのように、五箇年計画であるとか、内容がどうであるとかいうところまで行つておらぬわけであります。私は聞いておりません。

第13回国会 予算委員会 第26号(1952/05/16、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えいたします。大体わが党の政策の立て方としては、今宮幡君のお話の線に同意見であります。あくまでも各企業そのものの創意くふうを尊重しつつ経済を進めて行くということについては、まつたく同じであります。しかしながら全体としては、ことに今日のような日本経済の弱い幅しかない、しかも国際経済に結びついた今日においては、国際的な影響が、常に日本の経済に及ぼして来るのであります。しかも生産そのものに必要な原材料の多くが、これを外国に仰がなければならぬ立場にあります。しかも国の貿易収支のバランスの上から見て、どれを先にということは、おのずからそこに考えられて行かなければならぬ点であります。従……

第13回国会 予算委員会 第27号(1952/05/19、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えします。ただいまのまぐろの輸入関税の問題に関しては、お話の通り、私もこれが課せられるということは非常に遺憾に思います。政府としても、業界の人たちがこの前に行つたときも、ぜひ日本に対するまぐろの輸入関税をかけないようにしていただきたいというような話合いはしておるのでありますが、向うの業界の方では――やはり製造業者の方の方が主であると思いますが、これに対して強い希望――関税をかけるようにとの希望を持つておるようであります。しかしこの間新聞に出ておりましたように、アチソン長官の反対が出ておりましたが、政府の部内にはこういう考え方が強いようであります。まぐろの輸出というものは、日……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 予算委員会 第9号(1955/05/10、27期、自由党)

○周東委員 私はただいま議題になっておる昭和三十年度予算を中心としての諸政策に関し、また広くその他内政、外交に関しまして、主として鳩山内閣総理大臣にお尋ねいたしたいと思います。おからだの工合がお悪いようでありますから、着席のままの御答弁でけっこうでありますが、どうか少し声を大きくして、聞こえるように御答弁をお願いいたします。  まず第一にお伺いしたいことは、昨日の本委員会において同僚の社会党右派の今澄君の質問に対し、特に日米間における共同声明に関して、総理はあの声明なるものは、鳩山内閣は拘束するけれども、これからあとの内閣は拘束しない。守ろうが守るまいが、それは自由勝手だというお話がありました……


28期(1958/05/22〜)

第31回国会 予算委員会 第3号(1959/02/03、28期、自由民主党)

○周東委員 私は自由民主党を代表いたしまして、ただいま提出されております予算案及び全体の経済政策、財政金融政策について、総理、大蔵大臣、外務大臣、その他関係閣僚に質問いたしたいと思います。  その前に一、二外交の問題についてお尋ねをいたしたいと思います。第一は日韓問題であります。日韓問題につきましては、何といってもその中で日本の国民に非常な関係のある問題は、李承晩ラインの解決の問題であります。これにつきましては二十七年以来足かけ八年、正味七年、政府当局におかれましても非常な御苦心をなさいまして、日韓問題解決のためにかなりの譲歩を重ねてきておられます。にもかかわりませず今日まで解決を見ないのであ……

第34回国会 予算委員会 第2号(1960/02/05、28期、自由民主党)

○周東委員 私は自由民主党を代表いたしまして、過日行なわれました総理の施政方針演説、外相の外交演説、蔵相の財政予算に対する説明、企画庁長官の経済演説等に関しまして若干の質問をいたしたいと思うものであります。  第一は外交問題でございます。そのうち、まず、安保条約の改定について総理並びに外相にお尋ねいたしたいのでありますが、この安保条約の改正につきましては、すでに昨年の八月ごろからその内容については世間に公表され、各所において十分に論議が尽くされ、しこうして、国民感情に基づく、かつて結ばれておる現行の条約の持つ不平等性、あるいはアメリカの意思の自由によって種々の行動が実行されるというような点につ……

第35回国会 議院運営委員会 第2号(1960/07/22、28期、自由民主党)【議会役職】

○周東委員長 それでは、休憩前に引き続きまして会議を再開いたします。  ちょっとごあいさつを申し上げます。  本日本会議におきまして、はからずも議院運営委員長に選任されました。まことに光栄に感じておる次第であります。練達堪能の荒船前委員長のあとを受けましてこの重責についたわけでありまするが、今日の事態まことに議会政治、民主政治の確立にとっては非常に問題の多きを残しておる際でございます。私は、議会政治の確立のためには、最も重大な一点でありまする国会の運営を正常にいたしまして、その正しい運営に持っていくことに努力をささげたいと思います。幸いに議長並びに副議長の御鞭撻と皆様方の御協力によりまして、こ……

第36回国会 予算委員会 第1号(1960/10/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 お話の災害の起った場合の災害基本法的なものを作っていこうという考え方は、前内閣時代から特に研究を始めておりますが、まだ関係当局の間に一致した結論が出ておりません。これは内容的にも財政的にもいろいろ問題の多い点でありますので、引き続き研究を続けまして、でき得るならば次の国会に出したい希望を持ってやっておりますことを申し上げておきます。     …………………………………


29期(1960/11/20〜)

第37回国会 大蔵委員会 第3号(1960/12/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたしますが、従来の農業というものは、佐藤さん御承知のように、米を中心とした食糧の増産政策というものが中心に進められ、ことに戦後における日本の食糧事情等に対処いたしまして、これがとられたのは当然な処置であります。従って、これに関して保護的な処置が大幅にとられたことも事実であり、これもまた当然なことだと思います。しかるに、その処置は、確かに今日までの状況を見ますると大きな効果を上げ、その役割を果たしてきたと思うのであります。しかしながら、最近における状況、ことにこの四、五カ年の間における国民総生産の伸び方というものが、非常に大きな伸びであることも御承知の通りでありますが、……

第37回国会 大蔵委員会 第4号(1960/12/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 お話の国庫余裕金の活用というものは、現在も一部やっておるわけであります。なお、ほかの食糧証券なり借入金等に関する利息につきましては、事務の方からお答えをさせます。
【次の発言】 お尋ねでございますが、明年度すなわち三十六年度の予算自体につきましても、ただいま慎重に検討中でございます。いわんや、その中に織り込まれるべき、御質問はおそらく買い入れ米価という問題でありましょうが、買い入れ米価をいかにするかということは、まだ今の段階におきまして申し上げる時期でございませんので、御了承願いたいと思います。
【次の発言】 三十五年産米を買い上げます場合において、米価審議会等に諮問してきめま……

第37回国会 農林水産委員会 第2号(1960/12/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 一言ごあいさつとお願いを申し上げます。  このたび、第二次池田内閣の発足にあたりまして、私不肖農林大臣の職を勤めることになりました。御承知の通り、目下農政の問題はわが国の重要な課題でございます。その責任の重大なことを自覚しております。私は最善を尽くしてこれに当たろうと存じますので、御練達なる知識と御経験を持っていらっしゃる皆様の十分の御協力をいただきまして、このむずかしいときにおける農政の解決に当たって参りたいと思います。  今日、農政の基本と申します問題につきましては、御承知のように農林漁業基本問題調査会の答申がございますが、私どもはその答申を参考にしつつ政府の案を具体化して……

第37回国会 予算委員会 第3号(1960/12/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 お話の点、所得倍増計画に対する審議会の答申の内容でございますが、これは御指摘のように一応の答申案として政府は参考資料として持っておりますが、これに基づいてさらに政府の考えとしては新しく考え方が織り込まれるものと考えております。従って、もし私どもの考え方といたしまして、農業の所得、生産を上げるという立場からいたしまして、現在見込まれておりまする一兆円が正しいか正しくないかということは目下検討いたしております。より必要であると考えれば、これは政府としは増加すべきものであると考えますし、ただ申し上げておきたいことは、所得倍増に関しては単に公共施設の問題だけでは解決しないと思います。大……

第37回国会 予算委員会 第4号(1960/12/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 大体今お話がありましたが、北山さんのお話、ただ三百万町歩をふやせということだけではいけないということを総理は言っておるわけです。私どもの方の新しい政策の立て方というものは、いかにして農業所得を拡大するかということが一つの中心になり、他産業との間における不均衡をいかにして是正するかという問題については、当然、農業生産の拡大については、必要がある範囲においては、土地の開墾、干拓あるいは土地改良というものが考えられていくわけであります。ことにお話の点の新しい農業の経営の方向の変化というものの中に、酪農あるいは畜産のあることは当然でございます。それらについて草地の改善あるいは干拓という……

第38回国会 農林水産委員会 第1号(1961/02/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 今国会に提出いたします農林省関係の予算案及び法律案につきまして皆様の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、農林水産施策の方針につきましてその概要を申し上げたいと存じます。  農林漁業は、国民経済の成長発展と社会生活の安定に大きな寄与をいたしておりますが、経済、社会いずれの面から見ましてもきわめて重要なる地位を占めているのであります。しかしながら、わが国の農林漁業は、その置かれております自然的・経済的・社会的諸条件とも関連いたしまして、他産業に比べまして生産性が低く、農林漁業従事者の生活水準も他の産業従事者のそれに比較いたしますると及ばない点があるのであります。他方、経済の……

第38回国会 農林水産委員会 第3号(1961/02/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたします。  農業構造の改善に関する問題はなかなかむずかしい問題ではありまするが、しかし、今日の農村、農業というものにおいて、農業から出てくる所得を引き上げるにつきましても、どうしてもこれはやらなければならぬ問題だと思っております。それにつきまして、まずお尋ねの点でありますが、まず、問題といたしましては、あくまでも私どもは家族経営農家の育成ということに原則、中心を置きまして、協業経営というものをとれに補完的に考えていきたいと思っております。わが国の農村は、今まで、片島さん御承知の通り、非常に多数の農家が零細な土地を耕しておる現況であります。ことに、農地改革によりまして……

第38回国会 農林水産委員会 第4号(1961/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 農業基本法及びその関係法案というものは、大体、政策委員会、それから法制局等で立案を終わりまして、最も近い機会に閣議の決定を了して議会提案の運びになると考えております。できれば明後日の閣議にと思っております。あるいはおくれてもその次の閣議ということになるかと思いますが、大体は明後日を目ざしてただいま進んでおるわけであります。そうすると、閣議が終わり次第国会に提案の運びになると思います。  提案をいたしました以上は、ともかくも、農業基本法の国会通過に関しましては、もとより与野党ともに国会の皆さんの御協力を得てこれが成立をはかりたいと考えております。

第38回国会 農林水産委員会 第5号(1961/02/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えいたします。  大体、最初きめられました自由化の方針の中には、砂糖というものは相当に先でなければ自由化はしないという方向になっておりました。これは、ひとえに、御承知の通り、国内における甘味資源の育成、ことにてん菜を作る農家、結晶ブドウ糖、精製ブドウ糖の原料を作る農家というものに対する保護というようなものを考えまして、それが自由化は当分先になるという考え方であったようであります。一面、御承知の通り、砂糖に関しては、これは消費者の問題もございます。値段の高い砂糖を食わしておく必要は私らもない。それで、いろいろ前の大臣等におきましてお考えになりましたことは、これは自由化して、そ……

第38回国会 農林水産委員会 第6号(1961/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 まず、全体的に見まして、農業というものと他産業との問における格差をなくするために、農業の総生産を上げるということと、農業自体の生産性を高めるというようなことが目途になるわけでありますが、この引き上げをなす。この関係は農業と他産業の関係でありまして、農業内部におきましても、お話のように、零細農と比較的中、上位に位する農家というものがあるわけです。私どもは、このすべての農業に関して、零細農の所得を上げるために、その規模を高めるという方法なり、あるいは零細農等が寄って共同化あるいは協業化して経営を進める、そこに近代化した経営方法をとらせるというような関係で生産を引き上げる、従って、関……

第38回国会 農林水産委員会 第8号(1961/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 農業基本法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  申し上げるまでもなく、わが国の農業は、過去幾世代にわたりまして、国民食糧その他の農産物の供給、資源の有効利用、国土の保全、国内市場の拡大等、国民経済の発展と国民生活の安定に寄与して参りました。また、農業従事者は、この農業のにない手として多くの困苦にたえながらその務めを果たし、国家社会の重要な形成者として他の産業従事者とともに国民の勤勉な能力と創造的精神の源泉たる使命を全うしてきたのであります。  しかるに、わが国経済の発展の過程におきまして、農業は自然的・経済的・社会的制約のため他産業と比較いたしますると生産性において……

第38回国会 農林水産委員会 第9号(1961/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 ただいまの附帯決議に関しましては、農林委員会の決議の趣旨を尊重いたしまして、十分検討いたし、善処いたしたいと思います。

第38回国会 農林水産委員会 第14号(1961/03/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 ちょっと補完をいたしますが、倉成さんのお話の通り、今後の農業の生産を上げ近代化するにつきましては、どうしても機械化だとか技術の高度化ということは必要なことであります。御指摘のように、ことに生産の伸びる果樹、畜産につきましての技術を重大視しておりまして、現在の農業改良普及員等につきましても、これをふやすことにつきましてはもちろん将来考えていくべきですが、さしあたっては、これらの中から、畜産、果樹というものに対する特殊の技能を養成するために、中央の試験場または各府県の試験場等に委嘱しまして再教育をいたしまして、同時に、農業者自体に対しましても、そのおのおのの技術の修得ということに対……

第38回国会 農林水産委員会 第15号(1961/03/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 昨年の実収高は千二百万トンでございます。
【次の発言】 まあ、よく御存じですから、こまかいことは私の方から申し上げる方がいいと思います。  今御指摘の点は、かりに二町五反というものが一つの理想形態であることは御指摘の通りでございまして、それからもって、米については御指摘のように七十五万円。しかし、それは裏作の問題も当然あります。農家一戸当たりの粗収入百万円というものを考えておりますのは、これは、土地を効率的に利用して、米及び裏作等を考えての問題でありますし、また、その裏作について何を作るべきかということは、今後の地方の状況を見てよく考えていきたいと思います。

第38回国会 農林水産委員会 第20号(1961/03/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 途中からお話を伺いましたので、あるいは見当はずれの答弁になるかと思いますが、そのときは御注意願えば、さらにお答えをいたしたいと思います。  ただいまのお尋ねは、農村の生活環境等改善をすることが一つの方向であるとすれば、農村の住宅改善についてもう少ししっかりした計画を持ってはどうかというお尋ねだと思いますが、この点については、私も御趣旨は全く同感であります。私どもが生活環境等について必要な施策を講ずるということを特に農業基本法に入れましたのもその趣旨でございます。実は、こういう法案の制定前におきましても、生活改善普及というような立場で、今日、全国千八百人余りの生活改善普及員を置い……

第38回国会 農林水産委員会 第21号(1961/03/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 ただいま御決議になりました御趣旨に関しましては、十分その趣旨を尊重して、これが実現に努力をいたして参りたいと思います。(拍手)

第38回国会 農林水産委員会 第22号(1961/03/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 お話の点、従来農林省関係の法規の附則で変えるということもございますが、最近は、大体、根本的にいろいろ税制改正がある場合においては、原則はやはり税制の方で変えるという形があるべき姿だと思うのです。しかし、税制の関係でまとまった改正のないようなときには、従来と同じように農林省関係の法規の附則で変えるということもやり得ると思うし、また、そういう必要があれば今後やはりそういう形はとれぬことはないと思います。
【次の発言】 この点は、新しい農業の方向をきめる農業基本法の通過を見ました暁にやって参りまする農林行政というものは、おのずから機構にも関係してくると思います。さしあたって、三十六年……

第38回国会 農林水産委員会 第23号(1961/04/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 ただいま、林業に関しましては、まだ問題の点が二、三ありますので、慎重研究いたしておりますが、方向といたしましては、ただいま長官から申し上げましたように、一面におきましては、国土保全並びに資源の保続ということを考えて、治山治水十カ年計画を立て、そうして山の崩壊を防ぎつつ植林を行なっていくという面が一つの計画でありますと同時に、角屋さんただいま御指摘になりましたように、今後の日本の林業といたしましては、経済の成長に伴って非常に増大する木材の需要に応ずるためには、従来のような林業だけでなく、天然林等のそのままになっておるものは、もっと積極的に樹種転換を行なって、新しいものの植林と、そ……

第38回国会 農林水産委員会 第25号(1961/04/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 三十二年当時における事情は、私はただいま初めてお伺いするのですが、思うに、私は、三十二年ころにおきましての計画、――官行造林の方に一たん移しましたが、その目的はだんだん達して、今までたびたび林野庁長官から御説明申し上げておりますように、これからの個所はだんだん零細化し分散しておるという事態になって参りましたので、これはまとめて国でやるよりは、むしろそれぞれの零細化した地方の町村等にやらせて、そうして実効を上げていくことが必要であり、その方がうまく進むという形に今日の段階においては考えを新たにしたことと思います。そのことは、御指摘のように必ずしも矛盾する観念でなくて、三十二年当時……

第38回国会 農林水産委員会 第26号(1961/04/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 これは法律には規定を別にしておりませんようですが、大体従来の慣行上これは行なわれておるのでありまして、別に新しい問題でないと私は思います。
【次の発言】 それは場所によって、私は、一がいに、あなたのおっしゃるように、地代と公租公課というものが二重負担になるとばかりは考えられないと思うのです。同じ土地に対して地代というものと公租公課というものが二重負担だというような場合は、具体的な場合に考えていって、あると思うのですが、しかし、従来から慣行として行なわれておるのは、決してそれがすべて二重に取られておるからいけないということにはなっていないと思います。

第38回国会 農林水産委員会 第28号(1961/04/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 最近、飼料の需給関係からいたしまして、飼料の値上がりがありました。これに対してどういう措置をとるべきかということについて研究いたしました結果、この委員会でも申し上げたかと思いますが、緊急対策として、さしあたり、ふすまの増産、また、ふすまの輸入、大麦・はだか麦の飼料化に対する問題、大豆かすの売却、その他の植物油かすに関する処置、フィッシュ・ミールに対する処置、飼料用脱脂粉乳に対する処置等について案を立てました。  ことに、ふすまの増産に対しましては、三、四月の計画といたしまして大体八万八千トンの増産の計画を立て、専管小麦の分の中で五万四千トン、一般の増産について三万四千トン、合計……

第38回国会 農林水産委員会 第29号(1961/04/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 日ソ漁業委員会におきまする経過につきまして、ごく概要を申し上げます。  日ソ漁業委員会の第五回会議にことしはなるのでありますが、これは、実は、最初の予定は一月二十三日から東京で開かれる予定でございましたが、首席の代表で来られるモイセーエフ氏が、病気のために、日本へ来ることがおくれました。ただ、その間にありましてじんぜん待っておることはいかがかということで、話し合いがつきまして、その間科学小委員会というものを開いて、常に問題になっておりまするサケ・マス資源等に関する事項について相互に話し合うということで、常に本会議が開かれた後にやられておりましたのを、むしろ先にこの科学小委員会が……

第38回国会 農林水産委員会 第30号(1961/04/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 大体、一町五反歩以上を耕しておる農家というものが一応考えられますが、大体これは六十万戸ぐらいであります。しこうして、現在、農家の耕地面積が少なうございまして、農業からの所得は主たる収入でないけれども、農家として農外所得を主として受けておる兼業農家というものが相当にあると思います。
【次の発言】 経済の成長に伴って、それに負けないように、現在あります六十万戸の所得もできるだけ上げるように農業政策を進めたいと考えておりますし、同時に、現在の六十万戸以外の農家の規模を拡大し、あるいは近代化し、高度技術を入れ、機械化し、あるいは共同経営というものを進めつつ、これをふやしていきたいという……

第38回国会 農林水産委員会 第31号(1961/04/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたします。  御指摘のように、農業基本問題調査会というものは、民間の学識経験者がそれこそ自由な立場に立って農業に対する基本的な問題を研究され、その立場に立ってかくあるべしということの答申が出たのであります。政府といたしましては、この答申を尊重しつつ、その基本問題調査会の答申に現われた各般の事項を、その取り上げ方、方法、またこれをいかに法制化するかというような点につきましては、全部政府の責任においてこれを決定したわけであります。あくまでも自由な立場に立って決定された答申の内容というものは、現在の日本の農業の実態というものを見きわめてそれから出た意見でありますから、私とも……

第38回国会 農林水産委員会 第32号(1961/04/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 御指摘のように、農業というものが、日本及び各国の例に見ましても、家族経営を中心として行なっておる、そして土地の私有を認めて家族経営を中心としてやっておるということはお話の通りであります。そのことは、今お話しのように、土地に対する愛着、その土地からあがるものに対する非常な所有の熱望というようなことが現われて農業に対する熱が入るということが出ておると思います。御指摘のように、答申もまた、現在の日本の農業の実態から見て家族経営というものを中心にして考えていくべきだということで、私どもも、その趣旨は当然なものとして、農業基本法に、農業構造としては家族経営を中心とする、こういうことを言っ……

第38回国会 農林水産委員会 第34号(1961/04/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたしますが、一応ごもっともなお尋ねであります。しかし、私どもは、もちろん今日第一次産業以外に移動する人々が土地を売りまたは土地の賃貸をして出ていく事例が多く見られます。そういう人々の土地に関しては、その移動を容易ならしめるために、御承知のように信託制度等をとっておりますが、ただ、私どもは、この点も相当今後出て参ると思いますけれども、一面には、御指摘のように、必要な牧野の拡充あるいは農産物の将来の見通しの上に立って必要なる耕地というものを的確に計算して出していくことによって、それに対しましては順次開墾あるいは干拓等、土地造成に関してはこれを実行に移して参りまして、これら……

第38回国会 農林水産委員会 第35号(1961/04/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 私は、農業基本法をずいぶん長い間かかって研究をし、そうして法案の制定を見たのであります。十分に農業者の将来の利益に関することを考えて出しているつもりであります。御指摘のように、公聴会その他においていろいろ意見の出たことも承知しておりますが、大体においてこれは早く通してくれという意見が多い。しかも、その要望されている事項というものは、基本法という法律それ自体に待たなくても、その基本法に基づいて出さるべき関連法案においても盛られるべき事項に関する要望が多いのであります。私どもは、この基本法というものは、このままの姿においても、あくまでも農業憲法として基本を示すものであり、それに基づ……

第38回国会 農林水産委員会 第39号(1961/05/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 大へんたくさん重要法案を提出いたしまして皆様に御審議をわずらわして恐縮いたしておりますが、ことに、その関係上参議院の方の審議等のためにこちらに出席できなかったことをまことに恐縮に思っております。にもかかわりませず、皆様方が、急いでいるものについて大へん急いで審議を終わっていただきますことを心からまずお礼を申し上げます。  それから、ただいまのお尋ねでありますが、水資源開発公団法の提出は、皆様も御承知のように、大都会とか工業地帯等に関連を持つ重要な水系等に関しましては、その水の開発並びに利用に関して各方面との関係からいたしまして総合的に開発することが必要だということで、かねがねの……

第38回国会 農林水産委員会 第41号(1961/05/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 ノリの生産がこの一両年に急激な増加を見ましたことは、一面におきまして私ども大へん喜びにたえないことであります。その結果国内における生産者が問屋その他の方へ売る価格が半分近くに落ちてきたという問題に対して、私どもは、今後とも韓国ノリの輸入問題のあるなしにかかわらず考えてみなければならぬ。御承知でございましょうけれども、今生産者価格は大へん落ちておるけれども、消費者価格はちっともこれによって影響されない。下がってこない。これは、一般ノリについても、つくだ煮ノリについてもそうでございます。ここにいかなる欠陥があるか、メスを入れなければならぬ。本来ならば、生産者価格が下がって消費者価格……

第38回国会 農林水産委員会 第42号(1961/05/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 私は、湯山さんの御議論は抽象的にはけっこうだと思います。ほんとうに積極的に魚をよけいとって、それがむだな経費を使わないで、経費を差し引いても利益が非常にあがるということにするのがいいと思います。しかし、御承知のように、今度こういう法律を出したのは、サンマのようなものは、とれるときにはとれといって倍以上もとったら、市場価格は二、三割になってしまう、半額以下になるというような場合が多いのですね。そういう場合に、油なんか倍くらい使って値は三割くらいになってしまったということよりは、ある程度市場の需給を見て、これを半分くらいにしておいて価格が倍になる方が、――倍というのはちょっと大きい……

第38回国会 農林水産委員会 第43号(1961/05/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 お話の点は全く同感です。松田さんはこの前の委員会においでになりませんでしたが、私がそのとき答弁いたしておりますのは、これだけの生産があがって生産者の価格が落ちる、しかも消費者の方面に売られた価格はちっとも下がらない、この矛盾は非常に大きいじゃないか、これだけ生産があがるなら、当然並行してノリの販売・取引方法等も考える必要があろう、そのことは、松田さん御指摘のように、価格についても安定させる方向にいくべきではないかということであります。すでに水産事務当局の方にはそのやり方について検討を命じておるのであります。
【次の発言】 決議の御趣旨を尊重いたしまして、善処いたしたいと思います……

第38回国会 農林水産委員会 第46号(1961/06/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 ただいま議題となっております両法案に対する附帯決議に対しましては、国の財政事情等も考慮いたしまして、十分勘案の上、極力御趣旨に沿うように努力いたすつもりであります。(拍手)

第38回国会 農林水産委員会 第48号(1961/06/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 この肥料取締法等に関しましては、川俣さんの御指摘のように、日進月歩の変化をして、薬品といいますか、あるいは肥料の成分を高めるための薬剤とか、あるいは土壌を分解して肥料を吸収しやすくするための薬品、こういうものもだんだん出て、従来の肥料というものの概念を広めるのがいいか、また、それは別個の取り扱いとして、やはり、生産に影響を及ぼすものとして、農家には損を与えないように有効なものとして取り扱うのがいいか、これらについてはまだ根本的にはきまっていないと私は思うのですが、先ほど局長が話しましたように、今日取締法の中に入れて一応取り締まっていこうというものについては、いろいろ科学的の研究……

第38回国会 予算委員会 第2号(1961/02/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えいたします。いろいろお話がありましたが、ただいまの生鮮食料品の中でまず青果物、これはやはり何と申しましても私は供給をふやさなければならないと思う。あなたの御指摘のように、昨年の七、八、九月上がりました。去年は非常な旱魃の関係もありまして、供給がこれに伴わなかった。その結果上がっておりますが、今日は店頭のお調べがありますからなかなか統計では御承知にならぬかもしれませんが、去年の十一、十二、一月になりましてむしろ前年比は野菜の方は下がっておる。これは店頭でお調べになっても私はよくおわかりだと思う。問題はやはりその点について、将来の問題といたしましては、供給増加の方向を考えたい……

第38回国会 予算委員会 第3号(1961/02/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 私の所管に関するものにつきましてお答えをいたします。  お話のように自由化は決して押しつけられた形でやるのではなくて、日本経済の発展するためにぜひ、今日の世界の大勢もございますが、原則的にこれをやっていきたいと思います。しかしながら農林水産物というものは、御承知の通り今日まで非常に基盤の弱いものでありまするし、その生産物の低生産性、あるいは過小農林漁業者の生産するものでありまするがゆえに、そこに国際的な競争能力の弱いというものもございます。しかしまた逆に農産物でありましても、早く自由化することによって、日本の農業、林業者、漁業者に対することはもちろんのこと、一般消費者に対しても……

第38回国会 予算委員会 第4号(1961/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 大体農業の伸びは二・八%くらいの伸びになっております。
【次の発言】 三十六年度の伸びのお尋ねでありますか。私は将来に対するお答えをしたつもりですが、三十六年度は一%余りです。
【次の発言】 お話でございますが、農業の伸びというものは、確かにほかに比べると非常に弱いといいますか、少ない、これが現状でございます。しかし、従来から今日までの農業成長率をとらえてみますと、所得倍増の委員会においても述べておりますように、大体平均として二・二%から二・八%という伸びであります。生産における伸びというものは低いのですけれども、別に御承知のように、最近における農業労働者の減じていく形というも……

第38回国会 予算委員会 第5号(1961/02/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 御指摘のように、農業の現在というものが、他産業に比べて所得の差がひどいということはその通りでありますが、ただいま総理もお話いたしましたように、それを急速に引き上げることはなかなか困難であろうとは思います。しかし、方向といたしましては、何としても積極的に所得の拡大をはかるという意味と、消極的には支出を減させるということ。それから先ほどお話がありましたが、単なる農業関係だけではなくて、他産業からの農外所得を拡大させる、雇用の機会を与える、あるいはまた環境生活の改善を都市と同じように持っていくとか、社会保障を同じに持っていくというような、あらゆる総合した計画が一体とならなければなりま……

第38回国会 予算委員会 第6号(1961/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 大体ただいま総理がお答えいたしましたように、今日までの伸びは三十一年――三十三年の基本年次に比較いたしまして、大体三%弱を年々伸びている状況であります。
【次の発言】 以前から申しますともう少し率が高くなります。何となれば、三十年、二十九年、二十八年におきましては、農業はほかに比較してよかった、生産を上げております。それから比較しますと、大体同じ程度かちょっと低いくらい……。
【次の発言】 大体私申し上げたように、年率三・五%前後が十年間の伸びです。これは年率ですから、合計すれば三五%という、これくらいの程度になると思います。

第38回国会 予算委員会 第7号(1961/02/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 こまかいことは事務の方から答弁させますが、大体お話の通り戦時中における過伐ということ、それによって山が荒れておることを直すについてここ十数年苦労して参りました。しかし、現在のところ大体三十年くらいの期間に順次切っていく、その間に造林、植林、人工造林という方向をそれに合わせて進めていこう、このくらいのタイミングであるならば、ある程度需要に応じつつ林力を減らさぬような形になるかと思います。ただそれにいたしましても、かなり植林に関しましては樹種の転換を行ない、また林業経営におきましても、ある程度の栽培林業と申しますか、肥料施肥の方法を講じつつ林力を早急に引き上げる方向へ持っていく措置……

第38回国会 予算委員会 第8号(1961/02/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 農産物の輸入に関しましては、従来から非常に慎重な態度をとっておるわけでありますが、ことに御指摘のようなドル防衛対策ということが出て参りますけれども、私どもはドル防衛対策というケネディ政策というものがあろうがなかろうが、農産物輸入につきましては、あくまでも内地農村、農業というものの立場を考えて、これに処置をいたしたいと考えております。ことに御指摘のように、アメリカが特にこの点から農産物輸入を強制するということはないかというお話、御懸念であります。私どもは、農産物輸入に関しましては、ガット加入国の一員といたしまして、ガットの原則がやはり公平無差別輸入というものが原則になっております……

第38回国会 予算委員会 第13号(1961/02/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 お話の点はまことにもっともでありまして、このたびの予算の中にも御趣旨の点に沿うて考えております。食管会計の将来を考えて、その中の職員を訓練したらどうかというお話もありますが、まず今日考えておりますことは、試験場における試験研究の拡充であります。  第二は、お話のように現在農業改良普及員として約一万九百人余りおりますか、これに特技――畜産だとか果樹だとかいう特殊な技術をつけたい、今後発展させようという方面への再教育をやる計画でおります。現在その特殊な技能を持っておるのは一万九百人余りの中に九百人ばかりおりますが、これではとても足りませんので、これらの普及改良員の再教育をやる。大体……

第38回国会 予算委員会 第14号(1961/02/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたします。今後における農産物価格というものが、農家所得を構成する、またこれを向上させる上において大きな役割を占めるということはお話しの通りだと思います。今後におきまして、やはり米麦等につきましては従来の方針をしばらく続けていくつもりでおりますが、大体の方針といたしましては、価格を安定させるについては、まず生産に対して需要と見合った形に生産を進めるということが第一点であります。御指摘のように生産の選択的拡大と申しましても、これは従来の農業生産物のあり方が大きく変わって参ります。そこで新しい方向に向けて将来需要の伸びるというものについてこれを転換させていこうというのであり……

第38回国会 予算委員会 第15号(1961/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたします。私どもが農業基本法を作りましたゆえんのものは、何と申しましても今日の農業の実態からいたしまして、農業と他産業との間における格差を是正することを眼目にし、それがためには農業の生産性の向上ということと、農業の従事者の所得を増大して他産業従事者との生活水準に均衡を得せしめるようにするという大きな問題をとらえて、それに対する施策を講じていくということを基本法に書いたわけであります。もちろんそれにつきましては、これからお尋ねがあろうと思いますが、一面には新しい農業として、需要の構造の変化に伴いまして、今後の農業が需要の伸びる生産に転換しつつ総生産を上げるということと同……

第38回国会 予算委員会 第24号(1961/05/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 御熱心に予防治山について御意見を述べられまして傾聴しておりますが、農林省はこれを捨てておるわけではありません。三十五年度からは一般の治山に対応しまして、三十五年は十三億、三十六年はさらにふえまして、それから以後における五カ年計画においては大体八十三億というものを計上して予防治山に当たろうといたしております。
【次の発言】 今後はこういう形で農村から出ていく人も、あるいは農村において他産業に従事する方々もより有利なところへ持っていくようにあっせんし、指導していきたいと思っております。
【次の発言】 大体二十五円は、十六円が小売、四円が搗精費、五円が卸、こういうふうにマージンがそれ……

第42回国会 石炭対策特別委員会 第1号(1962/12/10、29期、自由民主党)

○周東委員 これより会議を開きます。  私が年長者でありますので、衆議院規則第百一条第四項の規定により、委員長が選任されますまで、委員長の職務を行ないます。  これより委員長の互選を行ないます。
【次の発言】 ただいまの始関君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、上林山榮吉君が委員長に御当選になられました。(拍手)  委員長上林山榮吉君に本席を譲ります。


各種会議発言一覧

23期(1947/04/25〜)

第1回国会 財政及び金融委員会商業委員会鉱工業委員会連合審査会 第5号(1947/11/05、23期、日本自由党)

○周東委員 お急ぎのようでありますから一、二點に限局してお尋ねいたします。本法案が不當なる企業の集中を排除して、公正なる取引のもとに自由競爭をさせるという根本の精神については非常に贊成であります。但し今日の日本の破壊された經濟の再建途上において、これがいかなる形に運用されるかということが一番大事な點であるということは皆さん周知のことであると思います。その點で一番問題なのは、この法案にも出ておる持株會社整理委員會の問題と、具體的な場合に適用される基準であろうと思います。かつて傳えられるところによれば、非常に政府の方では御苦心をせられて、基準等についてはある程度方針を具體的に定めておきたいのである……


24期(1949/01/23〜)

第8回国会 地方行政委員会大蔵委員会農林委員会水産委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1950/07/17、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えします。今度の家賃の統制の撤廃につきましては、大体従来から不合理な面について撤廃をいたしておるのが一つ。たとえば一時的に一日のうち午前あるいは午後一ぱい借りるというようなごく一時的な借入れに対しては統制をはずすと、また最近新しく建設される家についても統制をはすすことにしてはおりますので、これは最も時宜に適したはずし方だと考えております。将来続けて行くものについて今後家賃がどうなるかということに対しては、御懸念もありますが、これは大体今度地方税が上げられる程度において上げることをきめる。こう考えております。
【次の発言】 大体地方税が上げられた幅程度において従来のものにつけ……

第13回国会 経済安定委員会建設委員会連合審査会 第1号(1952/04/22、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 浅利さんの、重要河川開発法案に対する御意見、お気持は、私らもよくわかつております。従つて個別的な法案をたくさん出して行くよりも、総合的に一本の法律で目的を達成するということの方がよろしいという意味合いで、ここに国土総合開発法案の改正をいたしたのでありまするから、従つてただいまの御質問、御意見の点は、この一本になつた法律の運用によつて、重要河川に関する開発を重要現して、これが措置をいたしたいと考えておる次第であります。
【次の発言】 御承知の通り、国土総合開発法に基きしまして、すでに全国的に十九の地区が指定されており、その中にはお話の北上、利根という川を含んだ総合開発地点として指……

第13回国会 通商産業委員会建設委員会経済安定委員会連合審査会 第3号(1952/03/31、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたします。政党内閣の本質から考えまして、党が提出される法案は、常に政府と密接な連関のもとに調整、作成されたものであります。党の提出の法案に対しては政府は全幅の支持をいたしております。
【次の発言】 本法案は御承知の通り自由党の議員提出であります。自由党の方からも連絡があつたかと思いますが、それは別といたしまして、これと大体同じ案について当初政府が提案を考えたときに、公益事業委員会の方とは両三回にわたつて連絡はしております。その間において会社の形態、数等について御意見のあつたことはおつしやる通りであります。それ以上一歩も進みません。しかし最終におきまして新しい法案に基い……

第13回国会 通商産業委員会建設委員会経済安定委員会連合審査会 第4号(1952/04/01、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お話を承ると、一方的の断定のもとに立つてのお話が大分多いようでございます。アルミ工業、鉄鋼業、そういうものに使つておる事力は、みな進駐軍用たという御断定でございますが、私どもはそう考えておりません。アルミとかは近くでき上るものの中で外国に輸出するものは約四分の一、鉄にいたしましても、御承知の通り、四百四、五十万トンを輸出に使つておるということであります。いろいろと一方的な御断定の上に立つてのお話でございますけれども、私どもは電力の開発等に関して必要なる動力源を得るということは、日本の産業復興が目標であるから、これによつて国富を増進し、国民生活を十分上げて行こうということが眼目で……

第13回国会 通商産業委員会建設委員会経済安定委員会連合審査会 第5号(1952/04/02、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お話の通りでありまして、内容的に、自由党の提案にかかる法案については、政府としても全幅の支持をいたしておるわけであります。
【次の発言】 お尋ねの点はごもつともでありまして、かねがねから電気というものの重要性から見まして、電気行政はこれを統一した官庁に行政上の監督指導をなさせることが適当であると覆えておりまして、目下行政機構改革につきましてもその線に沿うて研究をいたしております。
【次の発言】 特に再軍備計画というようなものと関連して何を考えたかというお尋ねでありますが、特別にそういうことを考慮には入れておりません。しかし日本の経済が成り立つて行くために、幸いにして今日本にある……

第13回国会 通商産業委員会建設委員会経済安定委員会連合審査会 第6号(1952/04/03、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 お答えをいたします。外資導入に関する見込みについてということでありますが、これは相手のあることでありますから、いろいろな点からただいま努力をいたしておりますが、今よいとも悪いとも申し上げる時期ではないと思います。今の御質問は、外資導入がないようなら電源開発はやめたらどうかというふうに受取れる御質問でありますが、それはおかしいのであつて、電気は基幹産業として産業に対して絶対なければならぬものであつて、これはよく御承知であると思う。早く電源を開発しなければならぬということで私どもは努力し、自由党の提案になつている。よしんば外資導入がなくてもなし得るだけの計画のもとに進めねばなります……

第13回国会 予算委員会第四分科会 第1号(1952/02/20、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 経済安定本部の予算につきましては、大体が役所の性質上行政費が大部分を占めております。会計課長から御説明申し上げますから、どうぞよろしく御審議を願いたいと思います。

第13回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1952/02/21、24期、自由党)【政府役職】

○周東国務大臣 最近における肥料の生産の状況等につきましては、あとで数字でもつて御説明申し上げますが、輸出問題につきましては、政府といたしましては、内地における農民の必要量を圧迫して輸出するという考えは持つておりません。二十六肥料年度と申しますか、二十七年肥料年度と申しますかにおける輸出計画につきましても、大体の目安を十五万トンでありますか、硫安については増産計画を立て、その増産が実行されたあかつきにおいて、これを輸出にまわそうという計画を立てておつたことは御承知の通りであります。ところが去年の八月以降における電力の非常な飢饉のために、生産に非常な影響を受けましたので、輸出に関しては非常に苦慮……


27期(1955/02/27〜)

第26回国会 予算委員会公聴会 第1号(1957/02/18、27期、自由民主党)

○周東委員 一、二お尋ねしたいと思います。まず第一にただいまの土地改良についての特別会計の問題は、今荷見公述人も申されるように一つの進歩だと思うのであります。これはかつてアメリカの占領下にありましたときに、今川俣君もお話しになったように、土地改良というものは、それだけ土地の生産力を上げて増産できるのだから、借入金でやってもいいじゃないか、それで利益をとれるようにしたらいいじゃないかというずいぶん乱暴な意見を、アメリカの方で言っておりました。私も当時関係者として、それはアメリカのような資本農家であり、ことに低金利、無利子の金が相当あり、また金利がつきましても三分五厘前後、しもかそれが据置き三年の……

第26回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1957/02/14、27期、自由民主党)

○周東分科員 厚生省所管事項、なかんずく社会保障制度等に関しましては、いろいろとお伺いしたい点がありましたのですが、すでに数時間わが党及び社会党の同志諸君から、相当つっ込んだお話がありましたので、私は重複を避けて、残っておりまする問題につき二、三お尋ねをいたしたいと思うのであります。  私どもが党議としてもかねがね主張しておりました国民皆医療保険制度というものについての確立が、このたび政府の方ではっきりとお取り上げになりまして、三十五年目標で全国民を保険に加入せしめて、医療を受けることのできない者の一人もないようにする。しかもこれに対して相当国が考えていこうということの確立しましたことは、私ど……

第28回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1958/02/15、27期、自由民主党)

○周東分科員 私は、二、三、根本の問題について、実は文部大臣のお考えを聞きたいと思っておりましたが、大臣は御病気のようでお休みであり、社会党の諸君も主として大臣にお尋ねするそうでありまして、大臣が御出席にならなければ質疑が進行せぬというような話もありますので、与党といたしまして、その間において私が申し上げることで、根本に触れる問題があれば、一つぜひ大臣にお伝えを願って、適当な機会にお答えを願う、こういうような考えで質問を進めたいと思います。  教育というものが国の興亡に密接な関係を持つということは申し上げるまでもないのであります。幸いにして、終戦後におけるあの混乱時代からいたしまして、今日顧み……


28期(1958/05/22〜)

第36回国会 地方行政委員会法務委員会連合審査会 第1号(1960/10/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 淺沼社会党委員長が去る十が十二日、日比谷公会堂における自民党、社会党及び民主社会党の三党首立会演説会におきまして演説中、右翼の一少年の凶刃により不慮の死を遂げられましたことにつきましては、私どもはまことに遺憾に存じておるところであり、ここにつつしんで哀悼の意を表する次第であります。われわれは今後重ねてこのような不祥事件が起こることのないよう新たなる決意をもちまして、さらに治安の万全を期する所存でありますが、最初に私から、本事件の概要及び事件当日の現場における警備体制等につきまして、簡単に御説明を申し上げたいと思います。  まず事件の概要についてでありますが、当日の三首立会演説会……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 外務委員会農林水産委員会連合審査会 第3号(1961/06/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 ただいま国会に提案しております大豆に関する法案、これを通していただきますことによりまして、大豆に対する保護をいたす考えでございます。三十五年産大豆の価格に関してのお尋ねと思いますが、これに関しましては従来のいろいろの経緯がございますので、これは農家手取り三千二百円ということになるように処置をいたすつもりでございます。三十六年産につきましては、これは現在予算価格としては大体三千二十円を計上いたしております。この三十六年の大豆をどういうふうな実行価格にするかということは、大豆ができましたこの秋に新しい法案に基づいてきめられることでございます。

第38回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1961/02/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 昭和三十六年度農林関係予算案の説明をいたします。  まず一般会計における農林関係予算案の総体について申し上げます。  農林省所管合計といたしましては千六百八十二億九千百万円となっておりますが、これに総理府、大蔵省、文部省、労働省及び建設省所管を加えた農林関係予算合計は、千八百七十二億二千九百万円となり、これを昭和三十五年度当初予算に比較いたしますると五百五十三億二千三百万円の増加となります。  次に本予算案編成の重点事項について申し上げます。  第一に農業生産性の向上と生産の選択的拡大に関する経費についてであります。  まず農業生産性向上の基盤である土地及び水条件の整備合理化の……

第38回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1961/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 これは詳しいことは今局長から具体的にお話しを申し上げたいと思いますが、私は必ずしも負担率の問題が直ちに所得倍増に影響するとも考えないのです。問題は、できるだけ多くの資金を出して財政負担をして多くの面積をやるということが一番望ましいことでありますが、その際にもできるだけ効率的に資金の運用をするということが一つと、ある程度地元にも責任を持たせながら進めていくということが一つの方法じゃなかろうかということが、今度多少負担率に変化を来たした点である、かように考えておる次第であります。
【次の発言】 将来の問題といたしましては、農業基本法の制定等もあり、またそれに関連して施策中、ことに農……

第38回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1961/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 ごもっともなお話で、山村が耕地等もなく、また林業経営等につきましても、必ずしもそれだけで十分やっていける地方ばかりとも思われないのであります。従来山村振興につきましては、御承知の通り急傾斜地帯に対して特別な措置を講ずるなり、あるいは山と耕地との比率が、耕地関係が三割くらいで山の関係が七割もある、特に小団地の開発整備という事業につきまして施策をするということも考えてきましたが、三十六年度からは新しく山村振興について多目的林道開発促進というようなことも計画してみたのであります。山村道と申しますか、必ずしも林道という関係だけでなく、少し広い意味のことも山村振興のために考えたらどうかと……

第38回国会 予算委員会第三分科会 第5号(1961/03/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 御意見はごもっともでありますが、私どもが農業基本法を制定して本国会に提出いたしますにつきましては、御承知の通り、過去二年間、政府におきましては農林漁業基本問題調査会、党におきましては農林漁業基本政策調査会というものを設けて、十分に調査研究を進めて参ったものでございます。その間におきまして、政府に置かれました農林漁業基本問題調査会におきましては、今御指摘のようにこれは多方面にわたって学者や実際家や、あらゆる方面の人を網羅して意見も聞き、またその調査に基づいて結論を得て本国会に提案されたような次第でありまして、これには十分各界の意見を取り入れておるつもりでおります。もとよりそう申し……

第38回国会 予算委員会第三分科会 第6号(1961/03/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○周東国務大臣 官行造林も大体まとまった地域について今日まで大体目標を終わりましたのですが、これからの地域におきましては、かなりに小さいものが散在しておる地域が多いし、これらにつきましてはむしろ国が直接やるよりも公団にやらして、国がその資金的な問題については十分従来と変わらざる配慮を講じつつ行なわしめることが実行上適切であり、また能率も上がる、かように考えまして、公団に移したわけであります。
【次の発言】 いろいろと御意見はよく拝聴しておりまして、淡谷さんの御意見非常に敬聴いたしますが、ただ、だんだんと国有林といいますか、林野庁の仕事も大きくなって参ります。 そこにある分野を設けつつ、しかも民……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

周東英雄[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。