周東英雄衆議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言についてまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容の一覧が掲載されています。
委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
下記リンクからページ内の各項目に飛ぶことができます。
※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
※国会会期は各選挙期中で最初にその役職での発言が記録された会期を示しています。
○周東英雄君 私は、ただいま上程いたされました、食糧放出に対して連合國最高司令官に対する感謝決議に対し、日本自由党を代表いたしまして、賛意を表するものであります。 御承知の通り、現下の重要問題であります基礎産業の復旧も、インフレーションの抑止も、はたまた適性物價、最低賃金の決定等の問題も、そのいずれもが、食糧の供給の成否に重大な関係をもつておるということは、申し上げるまでもありません。しかるに、今日わが國の食糧事情は、終戰以來いろいろな事情が因となり果となり、あるいは相重なり合いまして、常に不足がちになつておりまして、國民生活は日に日に脅かされておりましたために、國民の多くは、まず生きんがた……
○周東英雄君 供出制度に関しての自由討議が議題でありますが、このねらいは、各政党も今日の食糧危機に対して、第一は、いかにして農家の供出を円滑にさせるかという点、第二は、いかにして國民経済上農家の生産意欲を高揚せしめて、できるだけ少しの土地でも最も有効に活用して食糧の増産をさせるか、この二つの点が中心になつておると私は考えます。從つて、立案の根拠はこの二点に集中されてくるものと考えます。 第一点の供出米についての考え方については、提案者であるところの社会党の菊池君、また野上君のお説に対して、大体結論的に言えば、われわれも賛意を表すものであります。今日のごとく、收穫量に應じて供出数量を後に至つて……
○周東英雄君 わが自由党は、ただいま問題になつておりまする臨時石炭鉱業管理法案、すなわち、いわゆる炭鉱の國家管理案に対しまして、反対をいたすものであります。今その結論に対しまして、順次論旨を進めて、反対の理由を申し上げたいと思います。 今日石炭の増産ということが、窮乏経済の切抜けないし日本産業経済の復興の基礎をなすということについては、いまさら喋々を要しません。わが自由党におきましても、つとにその必要を力説いたしまして、三千万トン増産に対して協力を進めてきたのであります。しかるに、このたび片山現内閣におきまして、増産の手段として新しく臨時石炭鉱業管理法案を提出いたされたのでありますが、われわ……
○國務大臣(周東英雄君) 北村さんにお答えをいたします。 供出後の米麦の自由販賣ということについては、これは民自党の政策であります。從つて、新内閣におきましても、この政策を放棄しておることはございません。ただ、これが実施にあたりましては、その時期と方法について十分検討する必要があるのであります。ことに、今日の事態といたしまして、食糧政策上、一般供出後、超過供出につきまして協力を求めておる最中でありまするので、これらに対して混乱を起すことは避けなければなりません。從つて、その時期、方法につきましては愼重に考慮を要する必要があります。ことに食糧政策としては、單に供出あるいは分配というような――分……
○國務大臣(周東英雄君) 笹森君の御質問にお答えいたします。食糧増産確保のために、被害耕地その他農業生産手段の復旧に関する予算をすみやかに出すようにということでございます。ただいま、食糧増産確保のために、ぜひとも緊急必要な復旧費について、相当額を大藏省当局に要求いたし、折衝中であります。近くでき上り次第提案を見ることと思います。(拍手)
○國務大臣(周東英雄君) 榊原君の御質問にお答えいたします。いろいろ農村改革に対しまして適切な御意見を承りまして、敬意を表するものであります。 第一点の、超過供出後において自由販賣をするかというお尋ねでありますが、これが切りかえにつきましては、今日の情勢におきまして、よほどその時期と方法について愼重を要するものと考えます。従いまして、その実施の時期につきましては、常にあらゆる諸般の情勢を考慮に入れて考えるのでありますから、今日は実施の時期をあらかじめ申し上げる時期ではないと考えます。 第二点のお尋ねであります、労銀が上昇するに礎つて農産物の價格もまた引上げることが、農家收入を増加するために……
○國務大臣(周東英雄君) 森山君の御質問にお答えします。ただいまのお話、まことにもつともでございますが、全体の方針といたしまして、各地方の実情にまかしているのでありまして、これを直接に干渉するという方針はとつておりません。從いまして、宮崎縣の調査の結果によりますと、大体牛を飼養いたしております者の中にも、むしろこれに賛成しておる向きも多いようでありまして、除外地区等におきましては、むしろこれを入れろという要求もありまして、飼養者といたしましては、一面去勢をいたしまして肉質をよくし、そうして市價を高らしめるというような方の利益がありますので、それらの住民の意向に從つて縣当局が條例を出したものと心……
○國務大臣(周東英雄君) 辻君の質問にお答えいたします。 第一の、現内閣の農林行政の基本方針についてのお尋ねであります。現下の情勢と將來の見通しからいたしまして、農林行政の基本は、食糧を中心とする農林水産物の生産力の向上と、農林漁業経営の安定保持ということを中心として立てらるべきものと考えます。御承知のように、現下の農村の実情は、農地改革の遂行によりまして、農村民主化の基盤はすでにできたのでありますが、最近におきまする相次ぐ災害の発生と、地方の減耗、金融の梗塞、あるいはまた、ようやく農漁村における税負担の過重になつて來たというような事柄からいたしまして、農山漁村民の経済はようやく困難な事情に……
○國務大臣(周東英雄君) 苫米地さんの御質問にお答えいたします。 第一点は、科学技術を農業に導入することが食糧の自給度を高める上において必要であると思うがどうかという御質問であります。まことに同感であります。今日、國土を極端に狭められた日本といたしまして、でき得る限り國内における食糧生産の自給度を高めることは最も必要であります。それにつきまして最も遅れているのは、科学技術を農業に導入することであります。目下政府におきましては、農業改良局設置法案によつてできましたところの農業改良局が中心になりまして、その技術研究部、経済研究部等が各都道府縣にある農業研究所と密接な連絡をとりまして、農業技術、経……
○國務大臣(周東英雄君) 田中さんにお答えいたしますが、実は予算総会におりまして、親しく御意見を拝廳することができませんでした。速記録を拜見いたしまして、適当なときに答弁いたしたいと思います。
○國務大臣(周東英雄君) お答え申し上げます。 三木君は、戰後の農村対策として、農業生産力の増強は、農地改革が実行され、農業協同組合はできたが、これだけでは農村経済の安定も生産力も増強しないであろう、以下いろいろお述べになりました政策をとらなければ目的を達しないが、政府はいかなる方策を持つかというお尋ねであります。お話の通りであります。今日、農地改革によつて自作農家が農地を所有して、自作自営農家になつたことは、大体目的を達したのでありますが、これは土地所有を得たというだけであります。しかも、お話のように、大体所有はいたしましたが、過小農家であります。しかして、この過小農家に農村経済の安定を得……
○國務大臣(周東英雄君) お答えします。ただいまの野坂さんの御質問でありますが、大体名目賃金並びに実質賃金の増加傾向につきましては、労働大臣からお答えした通りであります。從つて、税引きの実質賃金におきましても、一四七、四割七分上つております。しかしカロリーにおいて下つておるだろうという御指摘でありますが、政府はこれに対しまして、前内閣のときに、すでに十月一日より、労務加配におきまして各業種別にこれを増加し、新内閣になりまして、十一月一日以後、一般配給基準量を二合七勺に引上げる等の方法によりまして、つとめて実質カロリーの減退を避けております。(拍手)
○國務大臣(周東英雄君) お答えをいたします。砂利等に関する價格調整の今の行き方はお話のような点がありまして、欠点もありますが、特需方面の需要を満たすために、ただちにこれを廃止することは困難であります。ただ今日におきましても、官職なり公共團体の直営事業等に関しましては、特に債務調整公團の手を経ずにやることを許しております。この範囲等を拡張することによつて、できるだけ実際に合せるように処置いたしたいと考えております。
【次の発言】 お答えいたします。
御質問の内容にありました戰後における漁業の復興に関して、まず第一に、漁業その他海流等の調査研究機関を拡充し、水産大学を設置するの意思はないかとい……
○國務大臣(周東英雄君) ただいま御決議になりました肥料輸入に対する感謝決議の趣旨は、政府におきましても、まつたく同感でありまして、連合國の御厚意に対しましては厚く感謝いたす次第であります。 戦後におきまして、思想あるいは経済方面におきまする混乱の事情は、その基く原因の大きな点は、主として食糧の不安にあつた次第であります。それが、戦後食糧の輸入並びに食糧増産に対する肥料の輸入等によりまして、今日までいささかも食糧の不安を與えずに過しましたことは、ひとえにこれら肥料並びに食糧の輸入に対する連合國の好意によるものと存ずるのでありまして、ただいまの御決議の御趣旨に対しましても、まつたく同感でありま……
○國務大臣(周東英雄君) ただいま御決議になりました蚕糸業安定緊急対策に関する決議の御趣旨は政府においてもまことに同感であります。蚕糸業が、かつてはわが國における輸出の大宗であり、また今後におきましても、國際貸借の決済上最も重大なる産業であることは、御承知の通りであります。これが振興につきましては、万全の策を立てるべく政府においても考慮中でありまするが、ことに近く単一為替レートの設立を予想いたされまするときにおきまして、その率のいかん、またその決定の時期いかんは、蚕糸業に與うる打撃は最も大きなものと考えます。從いまして政府は、ただいまの決議の御趣旨にのつとり、打撃を受くることなきよう万全の対策……
○周東英雄君 私は、民主自由党を代表して、ただいま上程せられております森農林大臣不信任案に対し反対の意見を述べるものであります。(拍手) 森君は至誠の人でありまして、その経歴からいたしまして、農林漁業に対しては深い見識と熱意を持つている人であります。森君が国務大臣に就任以来傾けられた農政に対する意見というものは、実に当を得たものでありますが、ことに農林大臣に就任以来は、日夜苦境にある農村の復興に荒して努力を続けて来られたのであります。 しかしながら、農業復興に対しましては、何と申しましても、農業部門だけですべてが解決するものではないのであります。すべて政治、経済を一環といたしまして、その復……
○国務大臣(周東英雄君) 私に対しては復興計画についてのお尋ねであります。まず前に出ておつた復興五箇年計画の成行きはどうなつたかということでございますが、これはまだ今日以上に不確定の條件が非常に多いものを前提として立てられておりますので、これはとらなかつたのであります。しかし、今日の事態におきまして、インフレは防止され、価格も、また賃金もやや安定の道に乗つた今日において、積極的にこの際は産業の復興計画を立てることが必要でありますし、先ほどもお話がありましたように、来々年から援助資金等もあるいは打切られるのではないかというときにおいて、自立経済に対して総合的に、まじめに、真の国家の将来に対する計……
○国務大臣(周東英雄君) 吉川君にお答えいたします。 肥料の問題が農家にとつて最も重大な問題であるという御意見に対しては同感であります。従つて、肥料公団の廃止後における肥料の価格について御心配の事柄はもつともであると思いますが、この点につきましては、あなた方のお考えは、どこまでも補給金をやつて、合理化せざる生産者をそのままに生かして行くということがいいというお考えであろうかと思いますが、私どもはそれに反対であります。むしろ今まで補給金のあるに甘えて合理化すべきことをしないがために価格の高いということも見のがしてはならぬ点でありますので、そういう問題につきまして積極的に考えなければならぬ時期に……
○国務大臣(周東英雄君) 水谷君にお答えいたします。自立経済達成に関する予算措置があるかというお尋ねであります。水谷君のお話のように、あるいは援助資金等が遠からずなくなる場合を予想して日本の自立経済達成に関する施策をとることが必要であるので、政府としてはそれに対しまして着着準備を進めておることは御承知の通りであります。しかして今度の予算の中においても、それに関しまして先ほど大蔵大臣からも申されましたように、たとえば輸出銀行の設置等に関する処置または預金部資金、見返り資金等の活用によつて設備の合理化、新設、改善に対する処置をとること等は、その予算の一部であります。しかして来年度予算には、さらに食……
○国務大臣(周東英雄君) 私にお尋ねの二、三点についてお答えいたします。 稻村君は、わが政府が農村について考えていないということの一つの設例として、統制撤廃をするということが農民に非常に迷惑になるようなことをおつしやいましたが、一体戰争前において統制のなかつたとき、しかして戰争が始まつて主食の統制が始まらんとしたときには、農民全体において統制反対であつたはずであります。従つて、本来の姿としては、農民に自由の作付を認め、その生産品について自由の販売を認めつつ、その間に価格調整の機能を政府が持つことが一つの本来の姿であります。その形に返るについて経過的に必要な処置をとることが必要であつて、その必……
○国務大臣(周東英雄君) お答えいたします。 米価審議会を法制化する意思はないか、また財政法第三條の規定によるような形にかえる意思はないかというお尋ねであります。ただいまのところ、さような考えを持つておりません。ただ私がこの際つけ加えておきたいことは、むしろ審議会の形式ではなくて、何とかして米価の算定方式を、各方面の経済学者または経験者を集めて確定いたしたい、こういう形において審議会等を持ちたいと今考究いたしております。 今年の問題にいたしましても、いろいろとお話がありましたが、それぞれの違つた立場において算定しましたものを審議会で御議論になつているが、これでは根本の意見が合わぬはずであり……
○国務大臣(周東英雄君) 本日第十回国会の再開にあたりまして日本経済に関する最近の諸情勢と政府の経済施策の大綱につきまして所信を朗らかにする機会を與えられましたことは、私の最も欣快とするところであります。 わが国経済が、昭和二十四年以来の経済安定諸施策の実施によりまして経済の安定と正常化に多大の成果を收め、さらに安定から自立に向つて堅実な歩みをたどつて参りましたことは、国民諸君とともに、まことに喜びにたえないところであります。しかるに、昨年六月の朝鮮動乱の勃発を契機といたしまして、世界各国は本格的に軍備拡充の方向に乘り出し、世界経済もまた大きく転換を見つつありまするが、これらの最近の国際情勢……
○国務大臣(周東英雄君) お答えをいたしますが、第一に日本経済と国際経済との結びつきについてどう考えるかといつて種々お尋ねがありましたが、私ども日本経済の自立ということを考える場合におきまして、その一つの支柱として貿易の振興を考えるということを申し上げたのであります。この貿易の振興ということは、当然国際経済に今後結びついて行くということを、はつきり申し上げておる次第であります。しかして、ただいま講和後においてブレトン・ウツズ協定、ハヴアナ憲章に基く国際関税協定等に入るか入らぬかということをお話でありますが、これはすべて完全独立いたした、講和成立後において当然考えらるべきことでありまして、勝間田……
○国務大臣(周東英雄君) お答えをいたします。 経済自立に関しての基本構想についてまずお尋ねがありました。ただいま政府において立てました一応の計画におきましては自立経済であります。どこまでも貿易において收支償わしめる方法をとり、しかして二十八年度において、輸入大体十五億程度、輸出十七億程度ということを目標といたし、これに対して必要なる生産指数の目標を昭和七――十一年の一四二%、また食糧については、大体二十八年度までに九百万石の増石をはかるように考えております。しかして、その当時における人口は大体八千八百万人を予定し、それに対する生活の水準は、昭和九――十一年の九〇%ということを一応の目標とい……
○国務大臣(周東英雄君) お答えいたします。 二月一日の米国農務省の発表ということを外電が伝えておりますが、これに関しましてはまだ公電を入手しておりません。総司令部等に対して、ただしておりますが、その方におきましても、今日までのところ、まだ確実な報告を入手いたしておらぬのであります。しかし、かりにこれが正確なものといたしましても、政府手持ちの小麦ということは、おそらくCCC、商品金融機構の手持ちの小麦をさしておると思いますが、今日まで二月中に積出しを予想されておる民間輸入のものは、このものに関係はございませんから、約十万トンは別に心配はございません。また援助資金によるところの九万トンの問題も……
○国務大臣(周東英雄君) お答えいたします。 日米経済協力という問題につきまして昨日マーカツト声明が出た、これを元にしてのお尋ねであります。しかしてお尋ねの要旨は、あの声明によると、協力の結果はインフレが高進し、民需が圧迫され、労働者が圧迫せられはしないかという御質問のようであります。そういう御心配はいらぬのでありまして、大体経済協力というものは、具体的にはまだデイテールに入つての話はありませんが、声明を通じてごらんになりましても、何も協力それ自体が軍需の仕事だけをやつて軍需インフレができるというものではなくて、あなたも内容をごらんになるとおわかりになりますように、むしろ東南アジア地区におけ……
○国務大臣(周東英雄君) お答えします。講和條約成立後における日本経済の自立についてのお尋ねであります。 詳しくは委員会等において述べたいと思いまするが、これを要するに、戦後における、講和條約締結後における対外、対内各方面からする新しい経済負担の増加ということを内蔵しているわが国経済としては、これを克服しつつ自立経済を遂行するには相当骨が折れるとは思いまするが、過去六箇年間におけるわが国経済の復興の状況を顧みまするときに、私どもは決して悲観する必要はないと思います。しかしてその方法としては、何といたしましても貿易規模の拡大、生産の増強と国土の開発、インフレの回避、国民生活の安定ということを基……
○国務大臣(周東英雄君) 荒木君にお答えいたします。 講和後の経済基本政策についてのお尋ねであり、それに関連して自由経済を基本として行く行き方でよいかというお尋ねであつたようであります。講和後におけるわが国経済の復興ということが非常に重大なものであることはお話の通りであるます。われわれもまた、講和後における賠償その他各般の負担の増加ということによつて、従来のごとくたやすい行き方で楽になるとは思いません。しかし、あくまでも今後における経済の基本というものは、輸出輸入、すなわち貿易規模の拡大と生産の増強、国土の開発、インフレの回避、国民生活の安定ということを目途としてすべての政策を強力に遂行して……
○国務大臣(周東英雄君) 電力の問題についての非常な御心配から起る御質問に対しては、よく了承いたしました。政府といたしましては、本年度の電力危機に対処いたしましては、大体次のような方針のもとに強力に施策を進めつつあります。御承知のように、今年の電力危機の一つは、当初計画いたしておりましたよりも、生産の増強によつて九%ほどの需用がよけいにふえたことと、もう一つは、異常渇水による水力発電の二〇%ほどの減が大きな理由であります。この際におきまして、二〇%の渇水が今後続くものといたしまして、総体の不足量を火力発電によつて補うということも計画を進めておりますが、それにつきましては、大体石炭にいたしまして……
○国務大臣(周東英雄君) 諸君、わが国は近く発効する平和條約の成立に伴い、国際経済に復帰し、自立国家としての名誉ある地位を確立いたし、世界の平和と共通の福祉の増進に積極的に寄與し得ることとなるのでありまするが、この機会におきまして、私は、日本経済に関する最近の諾情勢と政府の経済政策の大綱につきまして所信を明らかにいたしたいと存ずるのであります。(拍手) まず日本経済に関する最近の諸情勢について申し述べますれば、わが国経済は、一昨年の六月朝鮮動乱の勃発を契機といたしまして、生産の上昇、貿易規模の拡大等、産業活動の著しい進展を示したのでありますが、昨年四月ごろから、国際市況の影響もありまして、経……
○国務大臣(周東英雄君) お答えいたします。 まず備蓄輸入に関する問題につきましては、ただいま大蔵大臣からお話をいたしましたように、大体の跡始末はできておりますが、私が一つ苫米地さんに申し上げたいことは、他を責むることだけでなくて、この備蓄輸入の奨励につきましては民間の要望もあり、当時の事情として、従来の輸入に関する許可制度に非常にきゆうくつな面があるので、大きく先物契約を認め、金額についても相当大きいことを望むという立場において自動許可制を認めたことは、御承知の通りであります。その間におきましては、おのずから輸入業者の間におきましても、輸入をいたすについては、日本における需要の限度を見通し……
○国務大臣(周東英雄君) お答えいたします。 東南アジア開発に関しては、日本は金も何もないから技術だけかというお尋ねであります。これは一昨々日の施政方針にも申し上げましたように、日本といたしましては、技術、また輸出銀行を通しまして、資金あるいはプラント輸出等による器具機械等によりましても援助を考えておる次第であります、同時に、東南アジア開発ということは、日米経済協力を通じつつ、その方面からの資金資材等の援助も受けつつ開発をいたし、日本の経済復興に資したいと考えております。 なお、国民所得について何か作意的に増加したような御質問でありますが、ただいま大蔵大臣からも申しましたように、これは今日……
○周東英雄君 私は、自由党を代表して、ここに提出になつておりまする吉田内閣不信任に関する決議案に対し反対を表明するものであります。(拍手) ただいま、提案者を代表して、改進党の北村君から詳細に提案理由が述べられましたが、残念ながら首肯すべき何ものもないのみならず、(拍手)ことさらに事実を歪曲して国民を迷わさんとするがごとき言辞の見えることは、はなはだ遺憾にたえないものであります。(拍手)以下、順次論駁して、反対の意見を開陳することといたすのであります。 まず第一に考えられることは、このたびの内閣不信任案の提出ほど不明朗きわまるものはないのであります。(拍手)大体、内閣の不信任案の動議提出は……
○周東英雄君 称は、自由党を代表して、ただいま議題となりました昭和三十年度一般会計予算案外二案につき、自由党及び日本民主党の共同修正案並びにその修正部分を除く政府原案に対して賛成し、社会党両派の提出せる予算の編成がえを求める動議に対して反対の討論を行うものであります。(拍手) 私は、順序として、予算編成に対するわが自由党の根本態度を明らかにし、次に、その見地に立って、政府提出の三十年度予算案を批判し、さらに、これに修正を加え賛成するに至った理由を明らかにしたいと思うのであります。(拍手) わが自由党は、過去六年有半の間自由党内閣によって実行した適切なる経済政策と、米国の援助及び朝鮮ブームの……
○周東英雄君 私は、自由民主党及び日本社会党を代表いたしまして、ただいま上程されました日韓問題に関する決議案の趣旨弁明を行わんとするものであります。 まず、決議案を朗読いたします。 日韓問題に関する決議案 政府は、日韓関係の現況にかんがみ、両民族永遠の融和を期するため、この際新たなる決意をもつて、韓国政府の深甚なる理解と反省を促し、あらゆる方途を講じて、速かにこれを根本的解決を図るべきである。 特に当面する漁業問題については、公海自由の原則に基き、公海における漁船の安全操業を確保する措置を講ずべきである。 右決議する。 本決議案が自由民主党及び日本社会党の共同提案として上程せ……
○周東英雄君 私は、自由民主党を代表して、ただいま議題となりました昭和三十一年度一般会計予算案外二案の予算案につき賛成し、社会党提出にかかる予算の編成がえを求むる動議に対し反対の討論を行わんとするものであります。(拍手) 順序として、私は、昭和三十一年度予算各案のおもなる特色を解明し、次に社会党の編成がえ動議の内容を分析して、賛否の討論を進めたいと思います。 昭和三十一年度予算の編成に当り、政府並びに与党の一致した基本方針は、通貨の安定、国及び地方を通ずる健全財政の確保、並びに、財政と金融の総合一体化を原則として、当面緊要なる党の諸政策を重点的かつ効率的に実行することでありました。(拍手)……
○周東英雄君 私は、自由民主党を代表いたしまして、ただいま建設大臣より御報告のありました、去る五月二十四日未明、北海道、東北各県、三重、和歌山、高知、徳島、鹿児島、宮崎等ほとんど全国の太平洋岸に来襲いたしました津波による災害に関し、若干の質問をいたし、これが復旧に対する総理、大蔵、農林、運輸等、関係大臣の所見を伺わんとするものであります。(拍手) まず、最初に、この津波によって一瞬にして肉親を失い、家屋、家財を流失し、農地、漁船、漁具、養殖施設等、生活手段を喪失せられました人々に対し、自由民主党の名において、心から哀悼の意を表し、深甚なる御同情を申し上げる次第であります。(拍手) さてこの……
○国務大臣(周東英雄君) 公明選挙を実現いたしますことは、民主政治の確立の根本でございます。政府といたしましては、ただいま本院において議決せられました決議を尊重いたしまして、公明選挙の実をあげることに一そうの努力をいたしますとともに、選挙制度の改正につきましても、総選挙後、各方面の意見を聞き、適正な改正をいたすことに努力いたす所存でございます。(拍手)
○国務大臣(周東英雄君) 農業者の所得、従って、また、その根本をなす農業所得が、他産業に比較して均衡を得ておらない、この際大きく農政が転換を要求されておるということは、御指摘の通りでありまして、これに対処いたしまして、近く農業基本法を提出して皆様の御協賛を得ることになっておりまするが、その内容についてというお話でございます。要は、農業と他産業との所得差を少なくするということからいいますれば、第一にあげられるべき問題は、農業生産の選択的拡大と申しますか、今日における食糧事情等の大きな変化に即応して、農業の作物の大きな転換でございます。これに対しては、でき得る限り内需もふえ、外国輸出もできるもの、……
○国務大臣(周東英雄君) 農業基本法案につきまして、その趣旨の御説明をいたします。 申し上げるまでもなく、わが国の農業は、過去幾世代にわたって、国民食糧その他の農産物の供給、資源の有効利用、国土の保全、国内市場の拡大等、国民経済の発展と国民生活の安定に寄与して参りました。また、農業従事者は、この農業のにない手として、多くの困苦に耐えながら、その務めを果たし、国家社会の重要な形成者として、他の産業従事者とともに、国民の勤勉な能力と創造的精神の源泉たる使命を全うしてきたのであります。 しかるに、わが国経済の発展の過程において、農業は自然的、経済的、社会的制約のため、他産業と比較いたしますると、……
○国務大臣(周東英雄君) 農産物に関する為替及び貿易の自由化に関しましても、昨年の六月にきめられました貿易・為替自由化大綱にのっとって処置をいたして参るつもりであります。 砂糖の自由化をしばらく見送りましたのは、ただいま企画庁長官から申し上げた通りであります。私どもは、畑作地帯における農家所得を確保し、かつ、国内生産の甘味資源の自給度を高めるために、御承知のように、てん菜生産振興臨時措置法に基づいて、てん菜工業を保護し、また、イモ澱粉の利用によりまする精製糖と結晶ブドウ糖の工業を保護いたしております。こういう意味合いから、しばらく見送っておりまするが、一方、消費者に対する砂糖の価格につきまし……
○国務大臣(周東英雄君) お答えをいたします。 全国の農民が長くから希望をいたし、それに沿いまして政府が出しました農業基本法に対し、農林省における職員のごく一部が反対をし、それがベース・アップ等に関連をいたしまして、すわり込みあるいはデモを行ない、あるいは庁中において不穏な張り紙をする等は、断固許されるものではございません。私は、庁中の管理の権限に基づきまして、所定の場所以外にはポスターその他の張り紙をすることは厳禁いたし、所定の場所といえども、検印のなき、許されざるポスター等については、その貼付を禁ずる処置をとっております。今日はきれいになっております。同時に、デモまたはすわり込みの行為を……
○国務大臣(周東英雄君) 石川君にお答えをいたします。 御指摘のように、公共用地取得制度調査会においては、事業認定があれば、知事または農林大臣の許可を要しないことにするようにという答申のありましたことは、御指摘の通りでありますが、私どもは、まだ事業認定の段階におきましては、農地利用者の調整とか、あるいは耕作者の地位の安定というような、農地法の目的とするところを十分に達し得ないと考えますので、本法案が制定されましても、事業認定の段階だけでは、なお知事または農林大臣の許可を必要とするという行き方で継続していくつもりであります。(拍手)
○国務大臣(周東英雄君) 愛知用水公団と水資源公団との関係についてお尋ねでありますが、ただいま企画庁長官からお答えがありましたことで大体尽きております。ただ、愛知用水公団の事業は一応近く完了いたします。しかし、ただいま国会で御審議を願っておりまする愛知用水公団法の一部改正法律案が成立いたしますと、豊川用水事業に直ちに取り組むことになるわけであります。豊川用水事業というものは、すでに工事を開始いたしておりますので、これに直ちに取りかかることはできるわけであります。一方、ただいま説明されました水資源開発公団の問題でありますが、これが発足いたしますにつきましては、ただいま企画庁長官からお話がありまし……
○国務大臣(周東英雄君) 農業災害補償法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨の御説明をいたします。 現行農業災害補償制度は、その実施以来、数次の改正を加えつつ、すでに十数年を経過しておりますが、その間に、この制度が災害対策として農業経営の安定に多大の寄与をして参りましたことは、周知の通りであります。しかしながら、最近におきましては、農業技術の進歩と生産基盤の整備によって農業災害の発生の態様も変化して参りました関係などから、この制度が実情に必ずしも即応しない面も現われ、各方面からその改正が強く要望されてきました。政府におきましては、その要望にこたえ、昨年来、関係者や学識経験者の意見を聞……
※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。