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成瀬喜五郎 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

成瀬喜五郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書


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65位
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26位
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39位
23期委員会発言(非役職)TOP10
10位

このページでは成瀬喜五郎衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。成瀬喜五郎衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

23期(1947/04/25〜)

第1回国会 電気委員会 第9号(1947/09/23、23期、日本社会党)

○成瀬委員 この際長官に對しまして簡單にお尋ねいたしますが、長官は經濟安定本部長官として就任される直前において、電氣委員を辭職された。間接な話でありますが、日本において殘されたところの資源は鐵道と電氣よりほかにない。この電源の開發こそが、日本の民主國家の建設のため最も重要な資源であるというようなことを間接的に承つたのでありますが、賢明なる長官のこととて、非常に私ども期待いたしておりました。しかし日本再建の最も重要なる電氣産業に對して、いかほどの關心をもたれておるかということについて、私は最近非常な疑問の點をもつておる。なぜかと申しますと、この電氣委員會をどれほど認識されておるか、この電氣委員會……

第1回国会 電気委員会 第12号(1947/10/08、23期、日本社会党)

○成瀬委員 この浴場に對する電力制限につきましては、いろいろ物議を釀しておるのでありますが、聞くところによりますと、今も政府委員のお話がありましたように、終戰直後虚脱状態のときに、總合的の燃料關係からいたしまして、獎勵をしたというようなわけでございますが、ああいう日本の産業再建のいろいろな點の見透しがつかないときにもかかわらず、なぜそういつた無責任な指導をしたか。またやがて來るべき日本産業再建のためには、いくばくの電力が必要であるかというくらいの見透しがなくてはならないにもかかわらず、終戰直後におきまして、かように浴場に對する電化の獎勵をいたしたということは、あくまでも政府の責任であり、また日……

第1回国会 電気委員会 第13号(1947/10/11、23期、日本社会党)

○成瀬委員 問題が個人問題でありまして、さして重要視するような必要はないかのように考えますけれども、現今の電力統制につきましては、民間側にとかくのうわさがあるのでありまして、上の方におきまして常識上判斷して、單に誤解であるというふうに片づけることそれ自體が、どうかということも考えられますので、落合調査員によつて、はたして誤解であつたかどうかという點の御調査がありましたならば、私どもも最も公平なる判斷ができるとかように考えております。その點一つ發言をしていただきたいと思います。

第1回国会 電気委員会 第14号(1947/10/22、23期、日本社会党)

○成瀬委員 最近東京都初め近畿において、あるいはまた九州におきまして、ようやく電力問題がわが國の國民生活に最も深刻なる影響を與えるような段階になるし、來るべき冬季における電力事情によつては、最も優慮すべき状態が勃發するのではなかろうか。この際石炭、食糧はもとよりであるが、水力電氣の關係におきましても、同等の重要性をもつのでありまして、かかる角度からわれわれ電氣委員といたしましては、そこに十分なる對策をもたなければなりません。從つてかような意味において本日たまたま九州の問題が取上げられ、各種の方面から檢討が加えられておりまするが、この際政府委員の方々にお尋ね申し上げないのは、わが國の九州地區にわ……

第1回国会 農林委員会 第7号(1947/08/02、23期、日本社会党)

○成瀬委員 私は各種配給公團の全體を通じて、前囘に大臣の説明を聽いたわけでありますけれども、本日井上次官の説明を聽いてみますと、非常に少い物資を、正規のルートにまわして食糧危機の救濟に充てるという意圖もあるそうでありますが、そもそも公團の構想なるものは前内閣時代において立案されたものであります。そうしてあらゆる經濟的な構想が、統制經濟から自由經濟に移行するという構想のもとになされたものであつて、今直ちに、少い物を自由經濟でいくことは非常に危險が存在する。從つてその中間的存在として、この公團法なるものを考えたものであるというふうに承つているのでありまするが、私は從來の統制團體である各種統制會社が……

第1回国会 農林委員会 第8号(1947/08/04、23期、日本社会党)

○成瀬委員 簡單に申し上げます。大體私の質問せんと欲するところは、重富委員によりまして相當質問されておるのでありますが、私はこの法案において、主務大臣と安本長官と、それらの權限がどこにあるかということは、隨所に疑問を内藏しておるのであります。從つてこれは別の機會において十分檢討すべきものであると考えておるのでありますが、さいぜん重富委員に對する御答えの中に、法律と命令を一體と見て、同じように考えてやつていくというところの、この考え方に對してはどうも釋然としない。後に第五條におきましては、配給公團は政令の定めるところによる。この法律、命令、政令、というものは、一體どういうつながりをもつておるか、……

第1回国会 農林委員会 第10号(1947/08/07、23期、日本社会党)

○成瀬委員 時間の關係もありますので、簡單に質問いたすのでありますが、前囘におきましても、もうすでに私の意見は出盡しております。從つてむし返して申し上げるようなことはいたしませんけれども、ここに考えることは、獨占禁止法によりまして、從來の統制會社法によつてやつていけなくなつたがために、またその當時は軍閥の背景のもとにやつてきた。從つてそれがあらゆる面から、下層の方面におきましては非難がありましたが、この統制會社を官僚によつて行つて、そうして合理化せしめるといういき方が、ほとんどすべて資本家本位であるということを、前囘において指摘いたしたのであります。從つて私どもは、こうした資本家本位の機構をど……

第1回国会 農林委員会 第11号(1947/08/12、23期、日本社会党)

○成瀬委員 大體公團法に對するところの質疑應答は、ほとんど盡されておるかのように考えますので、この際委員長にお尋ね申し上げたいと思います。われわれが審議するにあたりまして、國會は最高の權威といたしましての立場から、政府提出のこの法案に對しましては、相當熱心なる質疑應答が交わされてまいつたのであります。しかしながらこの間におけるところの印象たるや、舊態依然たる状態である。何となれば古き議會におきましては、政府の立案せる議案を質疑應答をして、それを協贊するというような形であつて、立法の最高機關といたしましてのこの國會が、獨自の立場からこれを立案するという建前をとらなくてはならないという建前からいた……

第1回国会 農林委員会 第15号(1947/08/25、23期、日本社会党)

○成瀬委員 關連して質問いたしますが、第二條の第二項の文章は、何がゆえにこういうような文章をあらためてこしらえなければならないか。私ども農村民主化のためには、今の段階においてこのまま農業協同組合法が國會を通過いたしまして、實際の面においては相當困難を豫想するのでありますが、かような場合において、政府はいかなる方法をもつて、この法案の本旨に副うところの適切なる手を打たれるかというようなことを考えるのでありますが、殊にこういうような文字を入れたことは、かような點を考慮されてなされたものであろうと考えるのでありますけれども、この點を明確にひとつ御答辯を願いたい。  なおまた第六條においては、最大の奉……

第1回国会 農林委員会 第16号(1947/08/27、23期、日本社会党)

○成瀬委員 私の質問は農林大臣の出席を待ちまして質問したいと思うのでありますけれども、いろいろの情勢からいたしまして、政府委員にお尋ねしてみたい。
【次の発言】 それでは大臣に對する質問は後囘しにいたしまして、法文に對する小さい點からお伺いいたしたいと思うのであります。まず第一にこの法案におきまして私のお尋ねしたいのは、第三條にありますところの農業協同組合は、また連合會は法人とする。これに對ましては、これらの役職員は公職である。公職に準ずるものであるというような一昨日の御答辯でありましたが、これらの影響するところは非常に大きいのでありまして、公職に準ずるというふうになりますなればこれに對すると……

第1回国会 農林委員会 第19号(1947/09/16、23期、日本社会党)

○成瀬委員 ただいま埼玉縣に對する水害の深刻な點につきまして、委員外の馬場君から農林委員の派遣方についての要請がありましたが、號外を耳にいたしますと、單に埼玉縣ばかりでなく、茨城縣におきましても相當深刻なる災害を受けておるように存じております。この際埼玉、茨城その他災害を受けたこれら地方に對しまして、私ども當委員會におきまして、即時その實相を調査いたしまして、農林員會はもとより國會におきまして、これら被害農民に對し相當徹底せる對策を構ずべきであり、一面慰安の途を講ずる必要があると考えられるのであつて、このような見地からこういつた關係各縣に對する委員の派遣方について相當御協協議願いたいと思います……

第1回国会 農林委員会 第20号(1947/09/17、23期、日本社会党)

○成瀬委員 この際大臣にお尋ね申し上げたいのは、協同組合の本質が、農民開放につながつておる。土地の面に對するところの農民開放と、また經濟活動の面における農民開放がすなわちこの農業協同組合に大いに期待するものがある。かように存ずるのであります、しかしこの法案は過日來檢討してみましても、いろいろの質疑應答を通じて考えてみる場合においても、この農業會の現在の資産がいかに取扱われるかということは、これは地方民の間における重大な問題でありまして、さいぜん以來の質疑應答における、いわゆる實行組が出資組合としての出資ができるがごとき御答辯でありましたが、先般來の政府委員、農政局長の答辯によるといわゆる實行組……

第1回国会 農林委員会 第21号(1947/09/18、23期、日本社会党)

○成瀬委員 私はこの小委員會に列席いたしまして審議いたした一人でありまするが、しかし最近におけるところの政府の米價の發表といい、また頻々して起こるところの東北の水害、あるいは關東の水害、あるいはまた奈良等におけるところの各縣の旱害等から考えてみましても、この農林委員會におきましては、もつともつと大所高所からこの食糧問題を考究すべきでなかろうか。大體この委員會におきまして、要綱につきましてはもちろん私ども原則として贊成でありますが、ここに米價にいたしましても、その他の問題にいたしましても、やはり政府が管理をする、すなわち政府が天降り的な官僚獨善の行き方を行う憾みがあるのでありまして、ここに二つ割……

第1回国会 農林委員会 第24号(1947/09/25、23期、日本社会党)

○成瀬委員 いろいろ御意見を承りましたが、私は今日の農村の實情に照らしまして、專ら農地調整法によりましては、御承知の通りに農地のそれらの關係は、いわゆる農地の細分化を防ぎ、積極的に農地の集團化の方に進んでおるのでありまして、かような意味から小作あるいは自作、地主の間の移動を協力に統制いたしておるのであります。しかしながら遺産の相續の場合における、これらの細分を防止することとの途が開けておらない。從つて日本の農村を近代化するために、また集團化の目的をそこを基礎として建てなくてはならない。かような建前のもとにおきましては、第一條においてうたわれているところのこの考え方は、まことに當を得ているものと……

第1回国会 農林委員会 第33号(1947/10/15、23期、日本社会党)

○成瀬委員 この際簡單に一言お尋ねしたいのは、昨日の御答辯におきまして、大體八月を中心とするところの資金關係のお話がありましたが、過去五箇年におけるところの實際上、各月において、あるいは各年において必要としたところの運用資金はいくらあつたか。またそれによつてどれほどの薪炭が確保されたかというような、詳細な資料か御答辯かを與えられたならば、たいへん結構だと考えております。なおその上に、別にこれは農林省の方の御關係でありまするが、燃料の總合的な見地に立ちましての、薪炭に對する一般都市生活者の期待は非常に大きいのでありまするが、これに對しまして、從來において耳にいたしておりまするのは、せつかく薪炭等……

第1回国会 農林委員会 第35号(1947/10/18、23期、日本社会党)

○成瀬委員 ただいま的場委員より、農民を眞に代表したところの、最も適切なる發言がありまして、今更のごとく――本意員會におきまして、この米價決定にあたり、それぞれ苦杯をなめた經驗者がおらるるにかかわらず、今まで便々として、そうしてすでに一昨日閣議において、經濟閣僚において決定せんとし、それが二十日に持越されておるというようなことに相なつておることも考えて、かつまた農業復興會議等におきましても、これら全國の關係者が眞劍になつて、それらに對しましての意見を鬪わしておりましたが、かような重大問題を、歴史的な從來の經驗があるにかからわず、すでに日曜のあくる日、すわなち二十日に決定するところまで立至つてお……

第1回国会 農林委員会 第38号(1947/10/22、23期、日本社会党)

○成瀬委員 本日請願になりました各條項につきましては、ただいま委員長決定の通りに、善處するというような方針で決定されたのでありますが、この際もう少し、私どもこれらに對するところの審議の資料を求めて研究する意味におきまして、一、二簡單に政府委員の方にお尋ね申し上げたいのであります。第一二の農業技術指導農場設置につきまして、質問なり説明なり、また御答辯がありましたが、わが國農業の近代化のためにいかにこれの方面についての施設が必要であるかということは、今さら喋々申し上げるまでもありませんが、デンマークの例におきましても、ロシヤの例におきましても、こういう過渡期におきますところの食糧の確保のためには、……

第1回国会 農林委員会 第40号(1947/10/24、23期、日本社会党)

○成瀬委員 關連質問でありますが、大體御賣と生産者と、これを調べてみますると、十二品目ありまして、七分の一強にあたつておりまするが、今のお話になりましたところで、同じ卸賣のその基準年度において、あるいはまた現行價格において、比率をとるのだから、別にそれに不都合はないというような話でありますけれども、しかしながらこの基準年度におけるところのその商業社會的状態を考をてみますると、その時分におけるところの商業道徳というものは、きわめて自己の商業を發展せんがために商業サーヴイスをやつているということであるのでありますが、しかし現行におけるところの配給される手數料、コミツションというものは相當量にかさん……

第1回国会 農林委員会 第48号(1947/11/19、23期、日本社会党)

○成瀬委員 私も同じ意見をもつております。もう少しこの重要な問題につきましては、この際愼重審議、研究いたしまして、その上で、進行の立場から小委員にかけるということであればいいのですが、まだその審議がつくされておらない。かかる觀點からやつていただきたいと思います。

第1回国会 農林委員会 第49号(1947/11/20、23期、日本社会党)

○成瀬委員 私は農地調整法及び自作農創設の一部改正案が本委員會に上程せられまして、この問題につきましては、全國農民がひとしく待望いたしておるというような見地から、總體的な點につきまして、政府委員にお尋ね申し上げたいと思うのであります。  前平野農林大臣は、就任早々第三次農地改革を斷行するというような、新聞などに聲明があつたのでありますが、間もなくいたしまして、それらは諸般の事情からいたしまして行過ぎであるというような觀點から、第二次農地調整法が終了とともに斷行しようというような意思の表明があつたわけであります。しかしながら私ども農村におけるところの今日の實態を考えてみますると、農地調整法の第一……

第1回国会 農林委員会 第54号(1947/11/28、23期、日本社会党)

○成瀬委員 自作農創設措置法の第五條の點につきまして、簡單にお尋ね申し上げたいと思うのであります。今日の農村民主化のために、また食糧増産確保のためにおきましても、農業技術革命の面からいたしましても、その面に活動するところの農事試檢場あるいは學校指導農園等に對しては、全幅の敬意と贊意を表しておる次第でありますけれども、戰時中において、また現在において、こういう學校の農園なり、また農事試檢場の運營状態においていかがわしい點が多々見受けられ、苛烈なる供出制度のもとに、常に全國の農民がこれらの農場における收穫物の處分について、著しき不滿を各所に見出しておることは事實でありますが、かかる見地において私ど……

第1回国会 農林委員会 第59号(1947/12/06、23期、日本社会党)

○成瀬委員 食糧管理法の一部を改正する法律案につきまして、政府委員特に政務次官にお尋ね申し上げたいのであります。食糧管理法は前内閣以來多くの農村における供出に絡まる被害、惨事等もひき起されまして、こういつたことは衆議院の本會議におきましても、私は七月の二十六日に指摘いたしたのであります。おそらく今後におけるところの歴史の上におきましても、日本の農民を侮辱するという意味におきましても、最も醜惡なる法律である。從つてこれは現今の民主主義の原則に則りまして、根本的に改正するところの必要がある、かように考えておるのであります。從つてこの食糧管理法の適用は、政府が供出に對するところの、食糧確保に對すると……

第1回国会 農林委員会 第60号(1947/12/07、23期、日本社会党)

○成瀬委員 日程第一二〇の紹介議員でありますが、今の政府委員の説明におきましては、なおあきたらない關係で一應追加いたしまして、その要旨を説明し、かつ答辯を煩したいと、かように考えております。今の答辯によりますと、下流の砂防行政という點に重點をおかれておるようであります。しかしながら本行政の趣旨というものは、關東及び東北等の水害におきましても如實に示しておりますように、この際砂防治水事業の見地よりいたしましても、森林と溪流のこれらの砂防行政を切離すということは、幾多の弊害を生じております。從つてこの溪流砂防行政を森野行政の一部として統一することは、現地關係者の熱望するところでありまして、この際、……

第1回国会 農林委員会 第61号(1947/12/09、23期、日本社会党)

○成瀬委員 食料品配給公團法案、油糧配給公團法及び飼料配給公團法案の各案を、それぞれ次のように修正するというところの、この修正案により―次の修正案によりまして、そうして本修正案を採擇されんことを望むのであります。それは第六條第二項中「内務大臣及び大藏大臣」を「主務大臣」と改める。第三十條「この法律は公布の日からこれを施行する。」以上であります。なお各種公團法及び食管法の一部改正法律案に對し、附帯決議案を、この際採擇せられんことを望むのであります。その案といたしましては、政府提出にかかわる各種公團法案及び食管法の一部改正法律案は、獨占禁止法竝びに臨時物資需給調整法の精神に立脚し、かつ流通秩序の確……

第2回国会 電気委員会 第1号(1948/01/31、23期、日本社会党)

○成瀬委員 大体この調査のことにつきましては、尼崎のみならず、その他富山縣各地における代表的な施設を調査するところの必要があると思います。そういう観点に立ちまして、私は委員長の発言に対しましては、賛成の意を表するのでありまするが、秋田君の言われるところの趣旨なるものは、往々にいたしまして、大名行列的な事が、非難されるという点を考え、あるいは國家財政の関係から考えての愼重な意見でありまして、その点に関する限り私は同感であります。ただ尼崎のみならず、各地に、今後予算の許す範囲内におきまして大いにやりたいという考え方は、一にもつてこの委員会の委員同僚諸君が、相ともにこの重要なる電氣事業の、それら実態……

第2回国会 電気委員会 第2号(1948/05/07、23期、日本社会党)

○成瀬委員 湯河原町に電力割当増加の請願書、請願人高杉芳平以下三名、紹介議員松谷天光光君。紹介議員が欠席でありますので、私が請願の要旨を説明申し上げまして、皆樣の御審議を煩わしたいと存じます。要旨は、湯河原町はおのおの湯河原温泉において、戰時傷痍者及び職務傷病患者の入湯治療を最大の目的として必要な諸施設をなし、多くの実績をあげつつあるものですが、その治療に使用する温泉は自噴するものなく、ほとんど電動力をもつて深長六十間ないし二百間の地下より引上げざれば使用できない状態であります。由來本地温泉は外傷治療に非常に効能あり、よつて鉄道、逓信、厚生團等、こぞつてこの地を所轄、傷病者の療養更生地として、……

第2回国会 電気委員会 第3号(1948/06/03、23期、日本社会党)

○成瀬委員 この際政府の方に関連してお尋ね申し上げたいのは、A、B、C、とわけて大口電氣料金の規定があるので、高知縣からそういう点において地方の産業の振興のために引下げの請願が來ておるのであります。私は國家的性質をもつこの電源の開発につきまして、國家全体の産業の振興の上から眞劍に考えなければならない。かようなことでいろいろ研究いたしておりますが、特にその動力源としての最も重要なる電氣料金につきましては、その企業に対してどういう基準でなされておるかということを、未だ不敏にして私くわしく存じておりませんので、縣のもつ特殊な産業であるとか、それが殊に縣自体に特に必要であるとか、あるいはまたこれが國家……

第2回国会 電気委員会 第4号(1948/06/09、23期、日本社会党)

○成瀬委員 昭和二十三年一月二十二日提出、熱海市に電力割当増加の件、請願者熱海市市会議長青木良平、紹介議員山崎道子君に代りまして、本請願の要旨を御説明申し上げます。熱海温泉はすべて電動力を用いて地下千数百尺から湯を揚げているのであります。全市の温泉動力は千百六十六馬力を要するのでありますが、電力の割当は三万七千八百八十キロワツト時でありまして、六日目に一回の湯揚げしかできないのであります。本市の温泉旅館業はもとより、三万八千市民の生活に重大なる脅威を與えておるわけでありまして、特に本市の特殊性を認めていただきまして、電力量の割当につき特別の御考慮をいただきたいのであります。何とぞ本委員会におき……

第2回国会 農林委員会 第8号(1948/05/25、23期、日本社会党)

○成瀬委員 林野関係その他につきまして、午後に質問を総続することにいたしまして、さしずめ食糧管理局長官にお尋ね申し上げたいのは、午後に相当秘密の内容をもつところの農畜物價格、殊に最近の米價関係についての話があるそうでありますので、それを承りまして申し上げたいと思いますが、ここに過般私の方から御要求申し上げて、手もとに配布されました二十二縣に対するところの米穀石当り費目別生産費に点だけをかりに考えてみましても、昭和九、十、十一の三箇年平均が生産費が二十六円六十九銭、この当時におきましてのはつきりした米價は存じておりませんけれども、大体三十円から三十二、三円程度であるというふうに存じておるのであり……

第2回国会 農林委員会 第9号(1948/05/26、23期、日本社会党)

○成瀬委員 那賀川水利事業施行の請願につきまして、請願要旨を御説明申し上げまして、皆さんの御採択あらんことをお願いする次第であります。  請願の要旨といたしましては徳島縣那賀川南岸用水改良事業は、昭和二十三年度において七百六十万円の事業費を必要とするのであつて、左に事情を陳述する次第であります。  那賀川南岸用水改良事業は、那賀郡大野村ほか五箇町村一千三十七町余歩を区域とする灌漑取水のため、現在那賀川に設置せる一の堰、竹原堰、乙堰の三井堰を合口統一する目的のため、各せきを連絡する幹線水路を施行するものでありまして、昭和十七年工事に着手し、事業中難工事であつた隊道二箇所約三百メートル、軟地盤地の……

第2回国会 農林委員会 第10号(1948/05/28、23期、日本社会党)

○成瀬委員 私はむしろ立場を異にして意見を申し上げてみたいのであります。落花生がある縣においては一反歩三万円もあがるというような縣もありまして、すでに昨年一年で一万五千円かでありましたが、本年は三反歩もつくつておるというようなことでありまして、おそらく百姓が現在における経済情勢からして当然こういう有利な作物に轉換することは、これまたやむを得ないことと思うのであります。ただ農家において子供のおやつにひとしいくらいの十坪か二十坪程度のものであるならば、私は的場委員の説に賛成であります。けれども大巾の耕地を費してやる場合におきましては、当然何らかの措置を講ぜなくてはなりません。米作農家に対しては最前……

第2回国会 農林委員会 第12号(1948/06/01、23期、日本社会党)

○成瀬委員 ただいま農藥取締の法案に対する提案理由の説明がございましたが、病虫害による被害は約一割に及ぶものであることは、多年農業に経驗せる者のひとしく認むべきものであるにかかわらず、今までそういつた方面に重要な関係をもつ農藥に対して、なぜ政府が取締りをおろそかにいたしておつたかということを、まず第一点としてお尋ね申し上げたい。  なおまた戰爭中より現在に至るまで、米麦その他園芸等に必要なる農藥が非常に欠乏をいたしまして、それがために多大なる損失をいたしておるということは周知のことであります。この農藥取締法の実施はなるほど結構でありますけれども、一面農藥を増産する方面の措置がどういうふうに運ば……

第2回国会 農林委員会 第14号(1948/06/07、23期、日本社会党)

○成瀬委員 議事進行について……雹害の問題につきましては、農民としての経験の立場におきましてまつたく御同情にたえないのでありますが、雹害以外の問題につきまして、徳島縣におきましても立枯れの関係及び雨量の関係におきまして相当量の減收を生じておるのであります。さようなことにつきましてはあすのことでもいいのでありますが、特にわれわれ政府の不当なる割当に基く農民の苦痛のほどを申し入れまして、それに対する対策を聽きたいと考えておるのでありますが、本日の委員会においては、両方を併せていかれるつもりであるか。この点もお伺いしたい。

第2回国会 農林委員会 第15号(1948/06/08、23期、日本社会党)

○成瀬委員 不可抗力によるこの未曽有の雹害によりまして、大きな損害を受けた農家各位、また各縣のそれぞれの地方に対しましては、深甚の御同情を申し上げる次第でありまして、本農林委員会は、全力を盡してこれらの農家の救済のために働かなくちやならぬ、こう存ずねのであります。しかしこの際にお尋ね申し上げたいのは、昨年の関東水害においても、私はいち早く栗橋にまいりますと、災害を受けておらない茨城縣の方から、たくさんの馬鈴薯その他の救済品がまいつておつたのであります。また二十一年の南海大地震においては、関係六縣でありますが、これまた一農家にわら十五貫とか、野菜、馬鈴薯等相当量見舞品として送つたのでありまして、……

第2回国会 農林委員会 第19号(1948/06/16、23期、日本社会党)

○成瀬委員 國会の命を受けまして、民自党の八木一郎委員、社会革新党の平工喜市委員及び成瀬の三名が、昭和二十三年六月十二日二十一時三十分の東京駅発によりまして、十三日午前五時二十分岐阜駅に着きました。折柄岐阜縣の農林部長及び農林課長等の出迎えを受けまして、早朝でありますので暫時小休の後、自動車をもちまして雹害の現地に向つたのであります。  本調査團の主たる目的とするところは、申すまでもありませんけれども、過般の委員会におきまして雹害の数字上におけるいろいろの報告がありましたので、それらの被害の程度がどの程度であるかというようなことで、調査の目的は、もつぱらその実情を把握いたしまして、そうして本委……

第2回国会 農林委員会 第20号(1948/06/17、23期、日本社会党)

○成瀬委員 この際法務廳檢務長官がお越しになつておられますので、昨日の終戰以來における農調法違反の問題について少し詳しく質問の要旨を申し述べたいと思うのであります。わが國が終戰以來農村民主化の線を沿つて、また農和解放、すなわち農地開放において全きを期する。こうしたところのマツカーサー総司令の最高方針に則りまして、國会も政府も一丸となりまして、第一次、第二次の農地改革が行わり、目下それらの進行が相当程度に進んでおる次第であります。申すまでもなく日本において一番封建的である農村におきましては、農調法のあらゆる法の精神を生かすとともに、いやしくもこれを阻害するような團体あるいは個人の行動に対しまして……

第2回国会 農林委員会 第25号(1948/06/24、23期、日本社会党)

○成瀬委員 討論につきましては討論を省畧し、ただちに採決されんことを望みます。

第2回国会 農林委員会 第29号(1948/06/29、23期、日本社会党)

○成瀬委員 種畜法につきまして、目的なりその他につきまして質疑を重ねてまいりましたが、私はこの法案がわが國の農業経営上におきまして、一大革新をもたらすというような種々の目的の列挙いたしていることにつきましては賛成でありますが、ただ單に種畜法を改正いたしまして、そうしてそれらの種畜法のみをもつて増産の目的を達することはむずかしいのでありますから、今日酪農その他におきましては、きわめて高額なるところの資金を要することでありますし、從つてこういうような種畜法の制定と同時に、いかにして本案の目的達成のために、地方農民の要望に答えるために、この増殖の目的を達することができるか。そういつた具体的方法につき……

第2回国会 農林委員会 第31号(1948/07/01、23期、日本社会党)

○成瀬委員 私は過日來速記なしで質疑應答を重ねてまいつたのであります。この際一、二点簡單に政府委員にお尋ねしたいのであります。なるほどこの法律案なるものは、昨年第一國会が始まりまして、当時における食糧の危機突破のために、國会においては、逸早くフリー・トーキングの形において各党の意見の開陳があり、またそれらの意見の総合的立場において、農林委員会におきましても早速食糧小委員会を開き、そうして八月二十六日に政府に対しまして、二十二年度における米の供出に対しては、かくかくのことあるべしという一應の結論をつけまして、そうして指示したのであります。政府はその線に從いまして、昨年食糧調整法なるものが上程され……

第2回国会 農林委員会 第33号(1948/07/03、23期、日本社会党)

○成瀬委員 私は社会党を代表いたしまして、與党三派によるところの原案の修正意見に賛成をするのであります。  この食糧確保臨時措置法によりますれば、はず大体農民が戰時中及び戰後、現在にいたるまで多年要望いたしておるところの、増産と供出方法の民主化と、また國民食糧の確保と公平なる割当の内容がそこに織込まれているのでありまして、かかる法律が一日も早く実施されることは、すなわち精農家とかまた貧農家がともともに増産の熱意に燃え、以上の目的を達するのであります。まず私は増産の見地に立ちまして、ただいま民自党におきましては、増産は不可能であると断定されておる。その理由とするところは、割当量が苛酷であるという……

第2回国会 農林委員会 第34号(1948/07/04、23期、日本社会党)

○成瀬委員 私のお尋ねせんとするところは、ただいまの應答によつて大体わかつたのでありますが、戰時中におきましては労力の非常な不足と、軍の要請によつて過伐をいたしたことは言うまでもないが、戰後におきましては、農地改革等に伴いまして、本土の八割四分を占める廣汎なる森林、これに対して計画的の活用、これが非常に大切なことである。森林の所有者は少しでも早く離してしまおうという考え方またそれまでの間、森林の所有が多くは資本主義的のこれらの人たちによつて所有せられまして、昔のごとく七十、八十の高齡者が、子孫のために植林をして子孫に貢献したいといううるわしい風習が薄らいでおり、そのために森林が荒廃し、多くの弊……

第2回国会 農林委員会 第35号(1948/07/05、23期、日本社会党)

○成瀬委員 この際簡單に特にお尋ね申し上げたいのは、第一國会におきまして、微に入り細にわたつてわれわれ同僚とともに審議をいたしました農業協同組合法が、今回一部の改正を見るに至りましたのは、この改正の要旨には独禁法に触れるという考え方があるということもうかがわれますが、それよりも一段と強い線はいわゆる農村の民主化である。農業会の看板のぬりかえにならないようにという点が、強くこの中に現われておるかのように考えておるのでありまして、もしはたしてそういうことでありましたならば、この事業面においての細分化をもつてはたして所期の目的を達し得るかどうかということははなはだ疑問であります。見ようによりましたな……

第2回国会 農林委員会 第39号(1948/09/21、23期、日本社会党)

○成瀬委員 昨年度の米價は一方的に決定されてしまつたが、本年度は農林委員回独自の準備を完了していることと思うが、この点についてお答えを願いたい。

第2回国会 農林委員会 第40号(1948/09/22、23期、日本社会党)

○成瀬委員 この際一言質問を申し上げるのでありますが、この春以内の農家の税金関係からいたしましても、あらゆる角度から農民の一般的考え方というものは政府を信頼しておらない。特に農林省を信頼いたしておらないという傾向が非常に強いのでございまして、そういうような立場から米價はどういうふうなことに決定されるかということは、農民の立場をよく理解いたしておるその眞の代表である國会の農林委員会が存在しておるので、必ずや今年の二十三年度産米の米價は、われわれ農民が最低生活を維持するに足るところの正しいものができるであろうという期待をもつておる次第でございます。しかるに昨日來の要求せる資料に基きますと、パリテイ……

第2回国会 農林委員会 第41号(1948/10/08、23期、日本社会党)

○成瀬委員 ただいまの御説明は昨年度來繰返し繰返し説明されておる御意見でありまして、私はその基本的な考えにつきましては、この考え方のわく内においていかほど理論的に意見を鬪わしましても、政府当局における考え方がこのパリテイ計算における以上は、その止まるところを知らないと考えるのであります。ただここに一点まず最初にお尋ね申上げたいのは、去る九月の二十一、二日のこの農林委員会におきましても質問申上げた通りに、農民のみがマル公價格によつて生活いたしておる。家計費のすべてがマル公である。生産費のすべてがマル公である。今日労働組合関係においては千八百円の賃金ベース決定におきまして、そうして今日はすでに六千……

第2回国会 農林委員会 第42号(1948/10/09、23期、日本社会党)

○成瀬委員 今雨森さんから内閣における災害対策委員会の災害に対する資金関係の御説明があつたのでございます。実は徳島縣における八月以來高潮による被害が各地に発生いたしまして、稻作に非常な被害を及ぼしているというわけでありましたので、そういう塩害等の関係及びうんか等の被害に対し、國会からその被害調査の調査團を派遣してくださいまして、十月の二日及び三日の両日つぶさに調査してくれたのでございます。その調査團の團長と言いましようか、小野瀬災害対策委員長及び平工委員の調査に基きましての資料はあとから提出することでありますし、またその方から詳細なる発表もあろうかと思うのでございますが、今の災害対策等の関連す……

第3回国会 災害地対策特別委員会 第5号(1948/11/20、23期、日本社会党)

○成瀬委員 災害國であるわが國におきまして、年々歳々こういつた各種の災害による状況は最も憂うべき状態でございますが、八月に香川、徳島、愛媛、高知等を調査いたしました際に、各縣とも荒廃林野が相当廣汎なる面積に及びまして、その方面の復旧を要望されたのでございます。かようなことは全國的に同じような状態であろうかと思うのでございますが、こういつたことにつきましては、まず山を治めなくては水が治まらないことは言うまでもございません。かような点につきましての根本的施策が講ぜられて、そして一般予算的な方面からの復旧事業がなされておられるか。またそれがなされておられるとすれば、その被害に対する復旧進度がどの程度……

第3回国会 農林委員会 第2号(1948/11/10、23期、日本社会党)

○成瀬委員 ただいま災害に対する政府の補助金の概要及び融資の概要につきまして、渡川総務局長から説明がございました。が、それらの被害の復旧に対しましては、大体過般國会におきまして災害特別委員会が設立されたのでございますが、そういつた委員会の意向をしんしやくいたしましての結果であるか。大体この災害の範囲がどの程度に全体に及んでおるかということを考えてみる場合に、あまりにもこの耕地及び林業及び水産関係における復旧に対する補助金の率が少な過ぎはしないか、また融資の関係においても少な過ぎはしないかという考えを持つておるのでありまして、全体的な被害の総額を十分に鮮明にしていただきたい、かように思うのでござ……

第3回国会 農林委員会 第4号(1948/11/16、23期、日本社会党)

○成瀬委員 消費者の方について井上君から質問があつたのでありますが、本年における木炭及びまきの生産は、御承知の通り大体政府の計画通り、あるいはより以上に生産されているような状態に進んであるのであります。これ以上輸送関係について徹底化いたしましたならば、昨年よりかよほど好轉するものであると考えるのでございます。一面山村におきましては、木材の不振等によりまして、もつぱら山村労働者が薪炭生産に携わつていることは周知の通りでございますが、さようなこと等も原因いたしますけれども、特に從來は木炭の不足に伴いまして、質よりも量である、こういうような指導方針でとられておられたのではなかろうか。と申し上げること……

第3回国会 農林委員会 第5号(1948/11/17、23期、日本社会党)

○成瀬委員 重富委員からきわめて大切な質問がありまして、私も同感でございます。本年度のうんかの発生が全國二十万町歩に及び、最低の被害が百五十万石、あるいはそれ以上であると推定されるのでございますが、肥料は御存じの通り窒素及び燐酸、カリの三要素によつて、その増産がなされるということでありますが、石灰はその三要素と同等程度以上の重要なる養分を持つものであるという立場から重視いたされておるにかかわらず、この面に対する当局の考え方がともすれば稀薄であるように感ぜられるのでございますが、熱心なる農家は少くとも反当石灰を四百五十円ないし五百円のものを投じなければならない。いわゆる一トン四千円の價格に見積り……

第3回国会 農林委員会 第6号(1948/11/18、23期、日本社会党)

○成瀬委員 私はこの農業協同組合改正法案の撤回につきまして、根本的に考えてみなくちやならぬと思うのであります。なるほど日本の國がいまだ講和條約も結ばれておらない特殊事情下にあるということは、よくわかるのであります。わが國の政治が憲法の精神に則つて政治が行われたくちやならぬことも、また当然のことと思うのでございます。従つてそういう意味からいたしまして、私は農林省における最近のやり方は憲法違反であると考える。すなわち法律において規定されたものが、行政的措置において変更を加えられつつあるということは、ただ農業協同組合のみにとどまりません。せつかく農民の食糧を確保するためのあの食糧確保臨時措置法におき……

第3回国会 農林委員会 第11号(1948/11/29、23期、日本社会党)

○成瀬委員 さいぜんからの質疑應答によりまして、農林大臣が農地改革に対して非常に御熱心であられるということについては、私は敬意を表しておるのでございます。但しこの際に一、二点お伺いしたいのは、第二次農地改革は小作地の八割を開放することによりまして、農民を精神的な面においてまた同時に経済的な面においても、両方から解放し、眞に日本の民主化をはかるというところに意図があるのでございますが、またそれと同時に、食糧の増産という面におきましても大きなる期待を持つて来たのでございます。食糧の増産に対する期待は、もつぱら農民の増産意欲を高進せしめる精神的な面にあるのでございますが、さような点等も検討してみます……

第3回国会 農林委員会 第12号(1948/11/30、23期、日本社会党)

○成瀬委員 自由党内閣が生れると同時に、諸外國における新聞論調は、日本の保守反動化への実現を憂慮いたした論調でありまして、わが國民主化のためにはなはだ憂慮すべき事態であると存ずる次第であります。特に農林大臣は就任早々、農地改革を本年年末をもつて打切るというような談話があるし、これらに関連いたしまして、再び地主制度の復活を意味するものであるというような印象のもとに、農地改革に対しましては少からざる惡影響を與えたのでございます。かような空氣のもとに行われました市町村農地委員会及び都道府縣農地委員会の委員の選挙に関する特例に関する法律案の修正案の質疑應答中におきまして、昨日わが党の井上委員より、農地……

第4回国会 災害地対策特別委員会 第5号(1948/12/13、23期、日本社会党)

○成瀬委員 最前からの説明によりますと、東北の水害及びアイオン台風のみに限定されておりまするが、リビー台風による、特に四國方面の災害の予算というものは、この六十億の追加予算編成中におきましては、目下調査中であるというような――関係方面のいろいろな折衝もあつて、そういうお話がありましたが、はたしてリビー台風に対するところの災害及びそれについての追加予算等は、御計画になつておるかどうかということを聞いてみたい。
【次の発言】 あとの分は調査中ですか。
【次の発言】 さらにお尋ねしますが、林野の荒廃の点については、本年度における災害以前から相当廣範囲に面積が及んでおるのでありますが、そういつたものも……


各種会議発言一覧

23期(1947/04/25〜)

第2回国会 農林委員会鉱工業委員会財政及び金融委員会連合審査会 第1号(1948/03/30、23期、日本社会党)

○成瀬委員 私は政府委員の方々が、統制経済の必要を認めて十分に運営しなくてはならぬ。しかしながら各種公団が流通秩序の確立の線において、乏しい品次をみんなに公平に分配する。從つて統制による面の弊害よりか、こういつたところの大きい利益のために、この公団の長所があるというようなお話でございまして、その点ゆえにこそわれわれは第一國会以來賛成をしてきておるのであります。しかしながらこういつた点について、もう一言説明なりあるいは今後に対する改善を要望したいのは、統制経済下における各種統制会社のあり方については、國民は十分にその弊害に悩んできておる。從つて今度の公団の樣式によれば、これこれの長所があつてこれ……


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ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

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