このページでは黒岩重治衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。黒岩重治衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○黒岩重治君 在外同胞引揚促進の請願につきまして、説明を申し上げます。私の紹介いたしました請願は、南方殘留同胞引揚促進全國家族同盟高知支部代表者石川伊勢美外百十餘名の連署になるものでございまして、南方に作業員として殘留いたしております人たちの家族の者が、早急に歸環を促進するように政府の御努力を懇請をする意味の請願であります。異に敗戰の關係で、英軍の方からはすでに歸環についての意思表示があつたにもかかわらず、船のまわりが思わしくないために、歸環ができないという實情を訴えておるわけでございますが、すでに連合軍最高司令官の方におきまして、十月末までに全部の歸環を取計らう旨を意思表示もあられたように承……
○黒岩委員 投票を用いず森三樹二君を委員長に推薦いたします。
【次の発言】 理事はその數を三名とし、委員長において御指名あらんことを望みます。
○黒岩委員 本法案の第二條、第三條、第四條、第五條、第七條、第八條に示されました金額を御決定になられましたところの根據を、お示し願いたいと思います。
○黒岩委員 國民協同黨は、本兩法案ともに贊成するものであります。この法案中、内廷費の定額八百萬は、物價騰貴の現状におきましては、その額の僅小に失するの懸念はありますが、當局の責任において御不自由をおかけ申し上げざるよう、周到な御考慮が拂われておられるようでありますから、その點を了としまして、原案を承認するのであります。ただし物價の將來における變動に應じまして、必要なる場合は本法を改正しまして、事態に即應して、内廷費に不如意なからしむるよう、配意あらんことを申し添える次第であります。また皇族費におきましては、これと同樣の意味におきまして原案を承認いたします。 さらにまた法第二條による財産の讓渡……
○黒岩重治君 岡の内、別府間道路開の請願につきまして説明を申し上げます。高知縣香美郡植山村岡の内、別府という部落間の道路開鑿でございますが、本村は省線土佐山田駅から約三十キロの物部川上流に位置をしております。東西約四十キロの大きな山村でありまして、未だ開鑿の十分できていない地帯でございます。四國全體の位置から申しますと、劒山の南麓の斜面にわたる地域でありまして、なおこの村に隣接しております地域は、高知縣の安芸郡畑山村、安芸郡東川村と西山村に境をしておりますし、一方は徳島縣の海部郡に接しておるわけであります。現在土佐山田駅からこの村役場のがざいます大栃という所まで約三十キロは、省営バスが通じてお……
○黒岩重治君 ただいま上程せられました高知港災害復舊工事竝びに修築工事促進に關する請願は、高知縣經濟復興會議議長野老山齊ほか五つの團體長の連署によるものでありまして、紹介議員としましては、縣選出の全議員の紹介という形になつておりまして、擧縣一致の要望であるということをまず申し上げておきたいと思います。 高知港は高知縣における唯一の商港であり、その發展いかんはただちに高知縣の經濟全般に影響することが甚大でございます。また地理的に考えましても、和歌山縣の串本港から鹿兒島灣に至る中間にありますところの唯一の港でありまして、殊に波の高いところの土佐沖を航行しますところの船舶が、荒天時に退避できるとこ……
○黒岩委員 議事進行につきまして動議を提出いたします。その一つは本委員會は定刻に開會のできますように、今後各員の自覚を喚起したいということと、なおまたすでに開かれました二囘の委員會の實情を見てみますと、理事になつておられる方で、二囘とも出席をなさらぬ方があるようであります。かような無責任な態度は許されぬと考えますので、その理事に對しては一應警告を発しまして、もし今後それが勵行ができないようなことであれば、御辞任を願わねばならぬことと思います。さらにまた委員長が御不在の場合に、定例日において開會ができないことがありました。それで委員長御不在の場合は、委員長の代理を務めるところの理事をおきめ願いま……
○黒岩委員 三十一億二千萬圓の豫算を獲得するような努力をなさいました文部大臣以下文部當局の御努力に對しては衷心から敬意を表します。しかしながら六・三制の完成を考えますときに、普通教室約十萬、特別教室約三萬、それに附属建物を合わせますと、完成までの建築の建坪は約五百五十萬坪を要しまして、今日の文部省の計算の單價をもつて計算をいたしますと、およそ三百億圓を突破するほどの費用を、建築だけで要するのであります。今囘確保いたしました三十一億圓餘の豫算はその一割にしか相當いたしません。して見ると、今後教育の低下しないように、早急に六・三制の完成につきまして、最前の努力を拂わなければならぬ政府といたしまして……
○黒岩委員 追加豫算をおきめになる場合に、政府のその考え方の根本が、われわれとしては非常に腑に落ちぬ點があります。それは一體教育國策というものの國策上における地位を、どういうふうにお考えになりますか。われわれがえますと、教育國策は、すべての國策の上の大きな重點でなければならぬと思うのであります。しかるに追加豫算を出します場合に、きわめて不安定なところの寶くじをもつて、その財源に充てなければならぬということは、いかに財政が窮迫しておる今日といたしましても、納得のできぬ點があると考えております。たくさん追加豫算が出るようであります。新聞紙上で見ますと、七百億圓に近いほどのものであるように承知してお……
○黒岩委員 二十四年度、さらにそれ以降までの建築の費用が百三十一億九千三百九十三蔓四千圓であるということでありますが、概算的に見まして、教室がわずかに七蔓しかできぬと思います。新制中學の生徒数がかりに三百蔓といたしましたときに、一學級五十人という数で収容し、その教室がずいぶん足らぬ結果になりはしないかと思いますが、その點について詳しいことを聴きたいと思います。
【次の発言】 今新制中學の生徒數を概算三百蔓と言つたのは考え違いでありまして、五百蔓以上になると思います。そうすると十蔓の教室が、普通教室として必要になる。そうすると三蔓餘りという教室は、すでに高等科を転用してできておるという御見解であ……
○黒岩委員 これに關連をいたしますが、將来の教科書の印刷につきまして、從来とは變つた御計画があられるように巷間でうわさをしているのを聞きますが、これにつきましてどういうふうなお考えがありますか、当局からお聴きしたいと思います。 それからまたある方面からの、これも風評でありますが、新制高等學校は二年に当分止めておく、從つて第三學年の實施ということは当分控えるといつたうわさを聞きますが、これも事實かどうか、お答え願いたいと思います。
○黒岩委員 公立學校において宗教教育を禁止するという趣旨が、あまりに宗教というものを、特定の宗派の布教をするものであるというふうに、強く考え過ぎているのではなかろうかと私は解釈します。大體教育と布教ということは、その根本態度を異にするものであると思いますゆえに、私見をもつて申しますならば、官公立學校においては布教をしてはならない宗教教育は行うべきものであるというはつきりした態度をもつて臨むことが、適当ではないかと思います。この點についての御見解をお伺いしたいと思います。なお敷衍をして申し上げますと、幼少年の時代に宗教の門をたたくということは、常人には不可能な心理状態ではなかろうかと私は思うので……
○黒岩委員 内定しております三十一億圓餘の豫算のことにつきまして、巷間傳えられるところによりますと、それがまだ追加豫算として計上される段階に到達していない、難關に逢著しておるといつたようなことを聞きますが、その點について、實相をお差支えない限りにおいて御説明を願いたいと思います。 なおまた突發いたしました大水害のために、既定の計畫しております豫算を、その方へ割かねばなるまい、從つてそれがために教育豫算が相當に削減されるであろうというようなデマも飛んでおるわけであります。この點について私見を申し上げますならば、規定の豫算計畫というものを、臨時突發的な事件のために割くということは、これは行政上非……
○黒岩委員 二割を取扱いの團體へ提供したということは、囘収費としてこれをやつたということですか。またはその囘収費の出所というようなものもはつきりいたしませんので、その囘収費として二割を無償で業者にやつたという意味になりますかどうか。その點をお聽きしたい。
【次の発言】 故紙を再製したときに、新しい紙が何パーセントできるかということをお伺いしたいと思います。それから大體學童から古教科書を供出さすということの目的が、再生した紙を再び學童に潤澤にまわしてやるというところに目的があつたのか、他へそれを使用するというところに重點があつたのか、その點についてお伺いしたい。
○黒岩委員 ただいま伊藤委員の御質問の焦點を、私聽いておりましたのでは、三十一億二千萬圓の豫算を計上する自信ありや否やという點についてのお尋ねであつたように聽きましたが、そういたしますならば、文部大臣がるる述べたような、お説教みたようなことを聽く必要はないと思います。率直に自信があるかないか、この點を表明していただきたいを思いますから、その點について簡單に御決意をお伺いしたいと思います。
○黒岩委員 文部省がお考えになつております教科書審議委員會假稱でありますが、この性格は、諮問機關であるということは、はつきりいたしましたが、なおこの點について制度として永續さす意味をもつものか、臨時的なものであるかという點。さらに各都道府縣から送出されてまいります委員をもつて構成いたします委員會と、その委員がさらに互選してつくります常設委員會と、この兩委員會の取扱いの仕事の内容について、詳細にお聽きしたいと思います。
【次の発言】 重ねてお伺いいたしますが、各都道府縣から選出される委員そのものは、今日の行政區畫から考えますと、その地域において最も適當な人物が選ばれて出ておるわけであります。これ……
○黒岩委員 三つの點についてお伺いしたいと思います。その一つは、ただいま御説明になりました今次の追加豫算に計上されました七億圓の殘りになりますところの、あとの七億圓であります。充足してもらおうと考えておるというそのお考えでありますが、他の方面から聽きますと、すでに閣議において殘額の七億圓については、豫備費、または追加豫算によつて必ず計上をする、こういう申合せになつておるということであります。さらにまた文相の過日の新聞發表にもそうした解釋のできるような御發表があつたと思います。これにつきまして、はたしてすでにそういうことが閣議において申合せになつておるのか、單に文相として充足してもらおうという希……
○黒岩委員 國民協同党は本案に賛成であります。
○黒岩委員 大学設置について二点だけ政府委員にお尋ねいたしたいと思います。地域的の考慮を拂つて新設せられるようなお言葉が先ほどあつたのでありますが、新たな基準から考慮して新設しようという御予定の地域を、発表したお差支えなければ、それをお聽きしたい。 次に大学の形態でありますが、いわゆる総合大学という名称のものは同一地域へ各学部を総合的に設置するものであると思いますが、アメリカあたりには廣範囲な地域へ学部を分散して、それを連合の形態における大学として考えられておるものがあるのであります。こうした連合大学的な新設大学もお認めになつて新設せられる御意図があるかどうかという点であります。
○黒岩委員 高知市に綜合大学設置の請願でございますが、請願者は高知市議会議長中島龍吉外二名であります。しかしこれは縣民全体の意思を代表した請願であると御理解願いたいと思います。 本請願の要旨は、明年度新制大学の発足にあたりまして、四國地区もこの綜合大学設立の地区の候補地として考えられておるというように承知いたしますが、その大学の所在地としては、教育的環境から、また國土計界的に見た高知市の教育立地の優位から、さらに純粹の学都として豊富なる資源をもつておる点等、種々の観点から考えまして、高知市が最も適当であると思われるから、ついては高知市に綜合大学を設立されたいというのでございます。 この請願……
○黒岩委員 本請願は、香川縣三豊郡の前川正宣氏がら出されたものだありまして、要旨は、中等教育免許状を有する者、特に文部省檢定合格者に、官、私立大学受驗資格、高等文官試驗本試驗受驗資格、高等教育の免許状所有者には大学院受驗資格等を與えられたいというのであります。 本人が述べられました請願の趣旨を申し添えますと、今や世をあげて民主主義の時代である。学問教育の世界においても、男女の共学、教育の民主化等、幾多新して施策が講せられ、大学は次第に開放せられ、特権から大衆へ、学閥から実力へと喜ばしき足取りを示しているが、教育の世界にあり、学問の情熱に燃えるいわゆる文檢学徒に対しては、その数が少いためか、あ……
○黒岩委員 文部省の最低要求額五十億円というお話でありますが、その中ま四月暫定予算の六億四千万円も含めてお考えになつておりますか、いかがでございますか。
【次の発言】 文部省がおつくりになりました最低要求というものを、今御説明のように相当額の引下げをやつたわけでありますが、それで文部省は行政上の責任を全うすることができるお見込みがありますか。
【次の発言】 先ほどの御説明によりますと、不足する分については、閣議の申合せとして年度内に追加予算をもつてこれに充てるというような御意向のお話があつたと思います。総額にいたしますと概算十五億円以上というような額になるだろうと思いますが、それだけの額のもの……
○黒岩委員 四行目から五行目へかけての表現でありますが、これは本文の通りでよいと私は思います。「これが徹底に最も緊要なことは」と表現しておいて、「はかることにある。」と結んでありますから、教育基本法こそが唯一つの準拠であるということが、強く表現せられているのではないかというふうに考えております。 次の前段、後段の接続に、「思うに、」という表現も妥当であると思いますから、原文のままが適当ではないかと考えます。 第三点の「國際信義に対し」のあとを承けた表現は、「疑点を残すもととなる」という表現が、きわめて卒直な表現でありますので、この方がよいのではないかという考えをもつております。
○黒岩委員 教育委員会法の提案理由につきましては、まことに妥当性のあるものであるということを認めますが、部分につきましては、相当に檢討を要すべき点があるように存じます。從つて逐次御質問をいたしたいと思いますけれども、まず第一番に第三條の委員会を設置する基準であります。その中で人口一万以上の町村と定めました理由を承りたいと思います。そうしてさらにこれに関連いたしまして、第四十九條にあります教育委員会の事務のうちで、六の「教育委員会及び学校その他の教育機関の職員の任免その他の人事に関すること。」こういう任務をもつているわけでありますが、またして人口一万の町村が、円滑なる人事の扱いをなし得るというお……
○黒岩委員 ただいま高津委員の質問に対しまして、政務次官のお答えを拜聽しますと、この法案によります委員会の予算の独立の点につきましては、不十分な点があるということをお認めになつて、さらに將來において教育委員会の基金とか、教育税というような特別税を設定することによつて、初めてこの不安が解消せられるという御見解を述べられ、さらにこの法案を提出するにあたつて、同時にそうしたような措置がとれなかつたということをお述べになつておりますが、こういう御意見でありますと、本法案を提出する時期が早きに失するのではないかと思うのであります。そうした不安を残してそのような制度をつくりますことは、いたずらに國民をして……
○黒岩委員 この不当な支配ということにつきましては、過去においての反省をいたしますと、いろいろの事実が出てくるだろうと思いますが、われわれがこの審議をいたします建前としては、將來における不当な支配、排除するということを考えて、決定をしていきたいと思います。そこで將來予想される不当な支配というものは、どんなものがあるかということについて、当局の御見解を承りたいと思います。
【次の発言】 この第一條の最後の方の「教育本來の目的を達成することを目的とする」とある。これに対する先日の質問に應じての当局の御答弁は、教育の本來の目的を規定したものは、教育基本法であるということを、明確になさつたのであります……
○黒岩委員 原則として地方議会の議員は兼職ができないのに、特別に一名だけを委員の中へ入れるという規定は、先日の総括的な質問の場合に、政府の御答弁によつて、お考えになつておるところの意味はよくわかりますが、原則的な精神において除外すべきものを、ことさら委員会と議会との間の安全弁的存在として、また潤滑油的存在としてこれを入れるということは、いかがかと考えるわけであります。 さらにまた地方議会が、政党人が議員として多く出ておるという現状から考えますと、委員に選ばれる者は、その地方議会のうちの有力政党の中から出るであろうと思います。その有力政党と教育委員会との内部の関係において、予算問題につきまして……
○黒岩委員 第二項の当選人にならなかつた者のうち、得票数の最も多い者から順次にというこの規定でありますが、かりに当選をしなかつた人々のうちで、得票数の著しく少い者だけが残つておつて、欠員が生じたからそれを順次繰上げるというような方法をとりました場合に、地方民の信頼のきわめて薄い人が、繰上つて委員になるというような弊が生じるおそれがありますが、その点についての制限の方法が何か考えられないのですか。
【次の発言】 たとえば有効投票数を定員数で除した何分の一に満たないものは、その繰上げの当選人にはなれないといつたような規定を考える必要はないかということを重ねてお尋ねいたします。
○黒岩委員 第四條ないし第八條について質問がある。第四條には書目の届出、第五條には教科書展示会、第六條には目録の作成の規定があるが、第六條第三項には、教科書の見本を展示会に出品することができるとなつているが、目録さえ送れば展示会に見本は出さなくてもよろしい。それでは業者と学校との直接交渉が行われることになり、そこに不正なことが起りはしないか。
【次の発言】 私はむしろ正副は反対にすべきだとの考えを持つている。最初に行う見本展示会においては、目録にあるすべての教科書の見本が出品されなければ、選択は困難であると思う。また業者が見本を出品しないで直接に学校へ持つてまわることになれば、その弊害は大きな……
○黒岩委員 「一 需要数が教科書の発行に不十分なとき。」とありますが、この不十分であるということを認定する方法をお聽きしたいと思います。
【次の発言】 その一万という数量は、あらかじめ発行しようとするものとの間には、了解済みの点と解してよろしゆうございますか。
【次の発言】 そういたしますと、需要者の意思のみを考慮してというこの第九條の表現と、その中の一の表現と矛盾を感じますが……。
【次の発言】 先ほど局長の御答弁によりますと、第九條の一の規定は、第十條を見れば発行者の意思が十分盛られておることがわかるであろうという御答弁でありましたが、第十條を詳細に檢討してみますと、これは発行者の義務の方……
○黒岩委員 私は國民協同党を代表いたしまして、本法案に希望條件を附して賛成をするものであります。 教育の民主化を徹底いたしますところの一つの方途といたしまして、教科書の面から民間で編纂いたしますところの檢定教科書を使用し、將來は國定のものを廃止するというお考えのもとに、暫定措置として、その過渡期における國定と檢定との併用という一つの過程をたどる意味の暫定法でございますので、將來におきまして、この法の運用いかんによつては、民間の編纂にかかるものの発展を阻害するおそれがないとは限らないと思います。この意味において、まず文部省はこの法に盛られた趣旨を十分に実現いたしますように、民間編纂の教科書の將……
○黒岩委員 議事進行に関してであります。大体逐條審議にいきますが、しかしながら章別に一括して、そしてその章のうちの各條についての質問をするような方法をおとり願いたいと思います。
【次の発言】 第一條の第三項であります。経費は國庫負担とすることは当然であると考えますが、要するに從來学術に対するところの國庫の支出する経費というものが、きわめて僅少であつたということは、國民のだれもが遺憾としておるところであります。いかなるよい組織をつくりましても、結局組織を動かすところの必要な経費を國家が出し措しみをしましたらなば、学術の振興ははかり得ないと思います。その点におきまして、文部省といたしましては、相手……
○黒岩委員 わが國の学術振興のために、学者の自主的な活動を期待することのできる制度といたしましては、本法案は望ましい内容をもつておると思います。但し從來の日本の実情から考えますと、学者の待遇はまことに薄きに失しておつたと思います。またその研究費につきましても、あまりにも過少であつたということは國民のひとしく認めるところであると信じております。せつかくの制度ができましても、その点について政府は特別の考慮を拂わなければ、佛つくつて魂を入れざる類に陷るのではないかということを憂慮するわけでございますので、特にこの点について將來の考慮が望ましいと思います。また学者自体におきましても、從來社会の一部にお……
○黒岩委員 四十九條の第七号の労働組合の問題でありますが、実際において給與をする責任をもつものは、形式的には各委員会でやるように、この案では考えるのでありますが、内容を檢討いたしますと、都道府縣の費用、それに國庫の費用を加えたものをもつて教育の給與に充てておる。してみると、使用者としての責任をもつものは、都道府縣委員会でなければならぬと思います。それを一地方委員会にまでその使用者としての責任をもたすということには、不合理な点があるように私は考える。人事に関することもまた給與の問題と関連をもちますもので、実際においてその負担をするものが都道府縣であるといたしますならば、人事も給與も労働組合に対す……
○黒岩委員 第六十九條の教員の定数につきましては、法律上はつきりきまつておると思いますが、別に公共團体の條例で定めるだけの余裕を残されておる点を御説明願いたいと思います。
【次の発言】 教育長になる候補者の講習をやる。そして本年は二回やられるというのですが、一回の大体の人数、それから資格について今まできまつておることを御説明願いたいと思います。
【次の発言】 この講習会は継続的に年々やられる御計画ですか。その二面に止めるというのですか。
【次の発言】 これで散会をして懇談会に移してはどうかと思います。お諮り願います。
○黒岩委員 私は教育委員会法案に対しまして、國民協同党を代表し、各派共同提案の修正案並びに修正案において修正された以外の原案に賛成するものであります。教育民主化の課題は、わが國民の課せられた重要な問題であると存じます。制度としては、特に教育基本法、学校教育法等の制度を制定いたしまして、すでに実施されておるのでありますが、実際においてその実をあげようとする具体案として、この制度は当然考えなければならぬところのものであつたと存じます。かような意味におきまして、原案はまことにりつぱな構想のもとにつくられておると存じますが、わが國の現実には一致を欠く点が所々に発見されたのであります。從つてわれわれは各……
○黒岩委員 日程第二〇、二一、二二、二三は定時制高等学校設置の請願でありますが、この制度はすでに実施されておるのでございまして、勤労青年の教育が特に重要視されなければならぬという現実並びに將來の問題として定時制高等学校の普及をはかるということは、國家のために特に大事な問題であると考えます。從つて現在すでに設置を認めておりますけれども、さらにその普及の徹底が不十分であるという点に着眼をして請願をせられたものであると存じます。いずれもかような性質のものでありますから採択を切望するわけであります。
【次の発言】 日程第二七、二八、二九、三〇は、小学校教員の恩給に関する請願であります。さらに日程第三一……
○黒岩委員 御報告の点につきましては、詳しく書類にも出ておりますので、詳細よくわかりましたが、それ以外の点について、一点お伺いしたいと思うのです。それは夏ごろであつたと思います。國会図書館から赤を追い出せという街頭張紙が都内に見受けられたのであります。もつとも法律で定められました図書館の職員については、はつきりときめられておりますので、あえてそんな問題に氣をとられる必要はなかろうかと思いますが、かりにある種の潜行的な思想運動なり政治運動なりをしようという意図をもつて、重要な文化機関の中にさような者がひそむということが、かりにありといたしますると、これは憂慮すべき問題が発生しないとも限らないので……
○黒岩委員 国語の問題でどうしても早く解決しなければならぬ問題は、國語の合理化の問題とそれを表現する文学の簡素化という二点が重点だと思います。その建前からこの二條を見ますと、最も軍規すべき問題は第一項ではないかと思います。二項も三項も研究の成果を保存するという意味において重要でぱありますが、生きた政治の上から考えまずと、一つの國語政策の立案上参考になる資料の作意ということが最も研究所の重大なる任務であり、今日の段階におい七はさように考えられるのであります。そういういう意味でこの研究所を設置することは、きわめて妥当なことであります。しかもでき土つた研究所には、その規模おいても権威においても特に重……
○黒岩委員 國立の國語研究所の設置されますことは、國民のひとしく切望する点であろうと思います。この國民の期待を背負いまして本法案が成立し、早急に新しいこの機関が設置されることを、私ども切望するのであります。内容につきましては、十分に案を立てられました政府の御檢討の結果を、われわれの質問によつて明確に把握することができましたので、國民協同党はこの政府原案に賛成をするものであります。
○黒岩委員 第一点は久保委員からもお尋ねがありましたが、本日この法案が提案になりましたところ、漏れ聞くところによりますと、政府の方針としては十二、三日ごろに衆議院を解散するという方針をおとりになつておるそうであります。してみると二、三日でもつてこの法案の審議が完結できるというお見込であるか。また審議未了になることを予定してお出しになつたか。その点の文部大臣のお考えを承りたいと思います。 第二点は教育公務員の身分を規定いたします法律を、独立法としてお考えになつたことがあるかないか。私が考えますのには、教育公務員というものは一般國家公務員というものは一般國家公務員とは、その立場をよほど異にするも……
○黒岩委員 今、久保委員が指摘せられました第七條でありますが、大学以外の学校に対しては休職のままに俸給を支給するところの年限を明記しておりますのに、大学の方はこれを何らきめてない。その理由を御説明願いたいと思います。
【次の発言】 それでは大体二年になるか三年になるかわかりませんが、大学以外の学校に適用された年限より短縮されることはないと了解してよろしゆうございますか。
【次の発言】 もう一点お伺いしたいと思いますが、この教育公務員の任免その他の身分に関することは、大学管理機関がやるということになつておりますが、事務職員の人事に関してはどこが扱うのでありましようか。これは別の法律ができたときに……
○黒岩委員 昨日御質問申し上げました点の御答弁を願いたいと思います。
【次の発言】 重ねてその点についてお尋ねいたしますが、都道府縣立の学校におきましては、同府縣の設立であります関係上双互の轉任ができることは、松原委員の質問に対してお答えがあつてよくわかつております。また一つの委員会内におきましても、学校数は相当数あることが予想されます。してみるとその一つの委員会内の学校内の轉任ということがあり得るわけであります。そうすると大学に対して轉任に関する規定がある以上、大学以外の学校に対してもそれに対して規定があるべきだと考えますが、この点についての御見解を承りたい。
第二点は、なるほど官吏の身分……
○黒岩重治君 本請願の要旨は、高知縣安藝郡室戸港は、本縣東部における唯一の避難港で、漁港としても利用されているが、本港は狹隘で水深く浅く、荒天ともなれば潮流の奔騰甚だくし、船舶の繋留に多大の支障を來している。また近年船舶の増加と、船型の増大にいよいよ港内の狹隘を感じ、避難港として機能を失いつつある。ついては本港の拡張計画を取上げ、格別の御詮議を賜りたい。
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